約 8,778 件
https://w.atwiki.jp/reisisell/
アグネス霊感商法@wikiへようこそ このwikiは2010年8月27日に発覚した日本ユニセフ協会大使アグネスチャン氏の霊感商法疑惑について纏めるサイトです。 このページは自由に編集することができます。 通報結果 参照番号: 1285902644-0091 通報URL:http //www.vgreen.jp/ 2010年10月1日 12 10 44 インターネット・ホットラインセンター あなたが2010年10月1日12時10分頃に通報された情報への対応状況は以下の通りです。 通報された情報はサイトのURLを間違えているか、何らかの問題でサイトを確認することが出来ませんでした。お手数ですがURLをご確認の上、再度通報をお待ちしております。 霊感商法発覚の経緯と流れ。 8月25日 大槻義彦教授のブログで、アグネスチャン氏の霊感商法への批判記事が書かれる。 8月27日 大槻義彦のページで、アグネスチャンの霊感商法についての記事が書かれる。 8月27日 J-CASTニュースでアグネス・チャンのパワーストーン 薬事法抵触で表現を削除へ と報じられる。 8月27日~ネット上の様々なブログ、サイト等で議論が活発化する。 8月29日 東京スポーツ1面でアグネスチャンの霊感商法疑惑が報道される。 また記事内で『児童ポルノ改正反対派が仕組んだ罠だ』と夫の発言が掲載される。 8月30日 アグネス・チャンがブログで弁明 「薬事法抵触全く知らなかった」 8月30日 「薬事法抵触知らなかった」アグネス・チャンを大槻氏がさらに追及 8月31日 アグネス・チャン“霊感商法騒動”、ブログで全面謝罪 9月01日 有志により保存された魚拓が「著作権削除」として削除される 9月02日 週刊新潮9月9日号に "「大槻教授」に宣戦布告された怪しい「アグネス・チャン」" という記事が掲載される。 9月08日 「五色霊芝」の販売中止に関して公式サイトにて金子氏のアナウンス 9月09日 週刊新潮9月16日号に "遵法精神が不足する「アグネス・チャン」でも講演料100万円" という記事が掲載される。 9月09日 やや日刊カルト新聞が『アグネス霊芝商法、疑惑発覚後も「効能」うたい売り続けていた!』と報じ、 五色霊芝の現物が9月4日時点でも薬局の店頭で購入出来た事実などが明かされた。 9月09日 クオールオープン学術大会(9月19・20日)で予定のコンサート・講演中止発表 9月10日 八尾市立病院開院60周年記念講演会で「がんと闘う」シンポジウム参加・講演 9月14日 twitterの一部ページを消去?(※一時的なシステムトラブルの可能性もあり得るため、各自リンクにてご確認下さい)なお、15日現在復旧している様です。 9月18日 リクナビ内の会社案内・求人広告削除(確認した日) 9月20日 「みんなでつくろう! がん医療のドリームチーム」のサイト(一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトが運営)から 8月末にアップされていたアグネスの写真と動画がひっそりと消えた(正確な削除日は不明。20日は削除が確認された日) 9月26日 たかじんのそこまでやって委員会「大槻教授アグネスチャンの霊感商法を斬る」をサイトにて有料配信(※予告はこちら) 10月6日 TBS、番組発の乳がん検診中止「20代では根拠なし」(※ピンクリボンキャンペーン関連参考情報) どんな罪が予想されるの? 薬事法違反 景品表示法違反 健康増進法違反 詐欺罪 傷害罪 特定商取引法違反 名誉毀損罪 証拠隠滅罪 「健康食品」に薬効を標榜して広告・販売した場合 ・無承認無許可医薬品を販売したことになり、薬事法第55条第2項に違反 → 3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科 ・未承認の医薬品の広告を禁止している薬事法第68条に違反 → 2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金に処し、又はこれを併科 健康食品と薬事法 http //www6.ocn.ne.jp/~syuneido/kenkousyokuhin.htm 薬事法 http //www.houko.com/00/01/S35/145.HTM 【楽天市場】薬事法違反事例集:健康食品 http //item.rakuten.co.jp/_support-os/c/0000000105/ 霊芝について 「健康食品」の安全性・有効性情報〔独立行政法人 国立健康・栄養研究所〕素材情報データベースより http //hfnet.nih.go.jp/contents/detail54lite.html 【概要】 ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。 【有効性 ヒトでの評価】 循環器・呼吸器・脳・神経・感覚器・免疫・がん・炎症・脳・神経・感覚器・免疫・がん・炎症・骨・筋肉・発育・成長・肥満・消化系・肝臓・糖尿病・内分泌 上記項目は調べた文献の中で見当らない。 【総合評価】 有効性 ヒトでの有効性については信頼できる参考データが見当たらない。 (注:上記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。) 五色霊芝にも含有されているという有機ゲルマニウムについて 大槻教授「国民生活センターは『霊芝、とくに有機ゲルマニウムは貧血やガンに効くという薬効を否定、薬事法に抵触する可能性』を指摘している。」 国立健康・栄養研究所の情報によると、 ゲルマニウム含有製品の摂取との関連が疑われる健康被害は、無機ゲルマニウム、有機ゲルマニウムのいずれにおいても報告されています。 また、ゲルマニウムは「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に分類され、食品として販売することができるとなっています。(詳細は下記リンクを参照) 「ゲルマニウム」の安全性・有効性情報〔独立行政法人 国立健康・栄養研究所〕素材情報データベースより http //hfnet.nih.go.jp/contents/detail979.html http //hfnet.nih.go.jp/contents/detail35.html ㈱ビー・グリーンによる霊芝宣伝内容 元サイト(現在表記削除) http //www.vgreen.jp/ キャッシュ http //web.archive.org/web/20080602040732/www.vgreen.jp/v2/product-lingzhi/index.html キャッシュhttp //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache 5ZV6qXfCcykJ www.vgreen.jp/v2/product-lingzhi/index.html+http //www.vgreen.jp/ cd=2 hl=ja ct=clnk gl=jp 【㈱ビー・グリーンにより効果があるとされ、宣伝された内容】 がん予防・がん抑制・血糖値低下・肝機能促進・アレルギー・細胞老化防止・免疫力増強・免疫調整・関節炎・膠原病・慢性肝炎・気管支炎・喘息・咳・たん・呼吸困難・新陳代謝・美容効果・生理機能安定・ホルモン調整・脳機能・集中力アップ・老化防止など 【㈱ビー・グリーンによる霊芝宣伝内容】 (薬事法違反が疑われる部分をホームページ(消滅)より抜粋)[原文ママ] 霊芝特有の成分である高分子多糖体がガンを抑制し、血糖を下げ、免疫力を増強、またトリテルペノイドという成分が肝機能を促進し、アレルギーにも効果を発揮する 肝機能を促進し、アレルギーにも効果を発揮する 天然霊芝に含まれる有機ゲルマニウムが体内酸素を増加させ、新陳代謝を促し、細胞の老化を防ぐ働き 体を守る働き(免疫)を強化してくれるのが霊芝なのです。 細胞を活性化させ免疫システム全体を増強します。 活性酸素によるガン細胞の増加を防いでくれるのでガン予防の点からも欠かせません。 免疫調整機能があることが証明されました。 関節炎にも一定の治療効果が期待でき、こうげん病の補助療法としての役割も期待できるようです 霊芝は慢性肝炎にも効果を発揮しB型肝炎、C型肝炎に対してはGPTの数値を低下させる働きがあります。インターフェロンの治療がうまくいかなかった慢性肝炎患者の数値はわずか3ヶ月で正常値に戻ったとういう報告もあるのです。 霊芝は大人のアレルギーや慢性気管支炎だけでなく子供のアレルギー性気管支炎や喘息にも効果的です。咳、痰、呼吸困難などを抑える効果があり、その有効率は65%以上の為かなりの期待ができます。 霊芝を摂り続ければ、シワが減り、目のまわりのクマが消え、顔色が正常になり、鼻の赤みが消え、唇も正常になり美容効果が得られるのです。霊芝の効能によって身体の中から肌を整え、いつも若々しい元気な顔、素敵な顔でいられるようになるのです。 霊芝は新陳代謝を促し、ホルモンの調整作用があるため、生理痛を抑え、生理周期を安定させ、出血量を調整してくれます。生理の悩みは人それぞれですが天然霊芝によって救われたという事実は同じなのです。 霊芝には、脳の成長を促進する効果もあるので、脳の発展途上にある三歳前の子供に効果的です。 免疫力の向上にも効果がある 脳機能の向上を促す天然の霊芝には集中力を高める効果も期待できる 霊芝には毛細血管の血液循環を促進する働きがあります。血液の循環がよくなれば脳細胞の新陳代謝も促進され、よって脳の機能が回復し症状も回復していくというわけです。 老化原因のひとつである脂質の酸化を防ぐ効果があり、活性酸素(フリーラジカル)による細胞膜とDNAへの損傷を防いでくれるのです。 【㈱ビー・グリーンの五色霊芝公式サイトに掲載されていた「お客様の声」】 (株)ビー・グリーンと謎の団体『神農学会』の関係 やや日刊カルト新聞(9月9日配信記事)と週刊新潮(9月16日号)より ビー・グリーンのチラシセットの一部として、『五色の天然霊芝健康法』(監修/香港・神農学会、発行所/日本・神農学会)という冊子を薬局の店頭でビー・グリーンの封筒に入れて渡された ビー・グリーンのサイトの記述と神農学会の冊子の内容が全く同じだったり、ビー・グリーンのチラシに冊子と同じ写真が複数使われている 冊子に記された住所に「神農学会」が存在していた形跡はない。架空の組織ではという見方も浮上するのだが。(週刊新潮) %E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E9%9B%86%E5%90%88.jpg %E5%86%99%E7%9C%9F%E6%AF%94%E8%BC%83.JPG アグネス・チャンと㈱ビー・グリーン ㈱ビー・グリーンと(有)トマス・アンドアグネス(アグネス・チャンマネジメント及びアグネスのショップ"チャンズ"運営)は同一住所。どちらも代表取締役は金子力氏(アグネス氏の夫) アグネス氏本人も「陳美齢」の名で取締役を務め、アグネス氏の実姉で「五色霊芝」の開発者であるヘレン・チャン氏も同じく取締役と報道されている。 (ソース)やや日刊カルト新聞『アグネス霊芝商法、疑惑発覚後も「効能」うたい売り続けていた!』 http //dailycult.blogspot.com/2010/09/blog-post_09.html また、ビー・グリーン社ホームページ(消去済)上に ●アグネスの霊芝「若さあります!」 アグネス・チャンがイメージキャラクターをつとめています。五式霊芝 いつも若々しいアグネスの秘密がここにあります。 と明記されていた。 当該表記のキャッシュ http //web.archive.org/web/20080602041443/www.vgreen.jp/v2/index.html 別サイトによる会社案内の例(※アグネス氏をイメージキャラクターと紹介※ページが削除されました。) アグネス・チャンがイメージキャラクターをつとめていることで知られ、(中略)売上高 : 2000万円(2006年12月実績) PR?wwww 自身が登場する楽天市場での五色霊芝宣伝(キャッシュ) http //megalodon.jp/2010-0905-0128-31/event.rakuten.co.jp/senior/recommend/2007/0208.html 本人による釈明 私は霊感商法や詐欺大嫌い、反対です。でも児童ポルノも反対です。 8/29 Twitterにて 正直なところ、指摘された商品もサイト通しては売れていない。儲けようとかは全くしてないです。 8/28 Twitterにて 「チャンズ」を運営・管理している事務所のミスであり、私にも不本意な事です。 8/30Twitterにて 商品を購入されたお客様はクリスタルのブレスレット5名、五色霊芝3名でした。皆様にはおわびの手紙と共に返品、返金のご案内を送らせて頂きました。 8/30Twitterにて 明日は対がん協会が選んだがん征圧に貢献した団体と方への授賞式。 9/08Twitterにて 健康食品なので、薬ではありません。薬とは言ってません。 9/05Twitterにて 本人による問題発言 この仕事の代価?しかも、私は児童ポルノの法改正を真剣に取り組んでいるので・・中国人だし・・色々。 http //twitter.com/agneschan/status/22273539204 児童ポルノ反対の活動続くかぎり、多分、攻撃は終わらない。 http //twitter.com/agneschan/status/22452655310 漫画好きのは分かります。でも、私を攻撃するのは決して自分達の言い分に有利なるのではないのです。誹謗中傷はやめてください。 http //twitter.com/agneschan/status/23060446800 金子氏による「反アグネス派による陰謀」説 (8月29日) 29日付の東京スポーツ新聞によると、アグネスの夫で事務所代表の金子さんは、今回の批判の背景には児童ポルノ法改正が関係しているとし、 「(反アグネス派が)イメージダウンを図るためにやっているのかなと、大槻教授が乗せられたのかなと」などと説明した。 アグネスの霊感商法トラブルは「反アグネス派の陰謀」!?(メンズサイゾー) http //www.menscyzo.com/2010/09/post_1735.html アグネス側、霊感商法批判はロリコンの陰謀と説明(痛いテレビ ) http //zarutoro.livedoor.biz/archives/51513268.html アグネス霊感商法を糾弾(せと弘幸Blog『日本よ何処へ』) http //blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52549563.html パワーストーンの記述や中国医薬書の引用は、ファンサービスの一環で、1つの情報として付けていた。(8/27) Yahoo!ニュース http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100827-00000004-jct-ent 金子氏によるアナウンス (9月8日) http //www.agneschan.gr.jp/news/index.php?year=2010 今回の問題はすべて「チャンズ」を運営・管理する(有)トマス・アンド・アグネスの代表である私の管理責任の問題であり、アグネスの責任の範疇ではありません。 捏造したニセ情報を流したり、仕事先などに根拠のない情報を流したりして、アグネスの信用やイメージを損なわせようとする意図的な動きがございます。 こうしたアグネスに対する誹謗中傷は、私が「五色霊芝」を扱う㈱ビー・グリーンの代表を兼任する立場にあるからだと思われます。 ㈱ビー・グリーンは薬事法に抵触して厚生労働省や保健所等からお問い合わせや指導を受けたりしたことは過去、一度もなく、お客様とのトラブルもありません。 ただ、私はアグネス・チャンの夫としての立場から、これ以上アグネスを根拠のない誹謗中傷のターゲットにさせるわけには参りません。 今回の「チャンズ」の一件は、法律の専門家の判断によれば、薬事法、景品表示法ともに、抵触部分があったとしても軽微なものであり、社会的事件になったり行政から責任を問われる類のものではない、ということでした。 二次的問題 道義的責任 財団法人日本対がん協会の「ほほえみ大使」 日本対がん協会のイメージキャラクターである本人自身も取締役を務めると報道されているピー・グリーンが、日本で全く効果の認められていない「怪しい」食品を「がん予防」「がん抑制」などと称して売り捌いていたという事実。 9/21現在対がん協会から公式アナウンスなし。 9/21のアグネス氏公式ページから見てもこの問題に対応する予定もないと思われます。 今日は対がん協会の会議でした。 10月は乳がんの征圧のためのイベントがたくさんあります。 なお、この問題発覚前であると思われるが、対がん協会ホームページ内にインタビューがある(※当該ページ内にメールでの問い合わせリンク有り) アグネス「私、対がん協会のほほえみ大使になって、また攻撃されそうです。」 対がん協会側「我々が守りますよ」 明日は対がん協会が選んだがん征圧に貢献した団体と方への授賞式。 9/08Twitterにて 八尾市立病院 八尾市 財団法人 自治総合センター 総務省 八尾市立病院開院60周年記念講演会を開催 五色霊芝を「がん予防」「がん抑止」として販売していた㈱ビー・グリーン社の取締役であると報道されているアグネス氏の起用に問題はないのか。 疑惑を持たれかねない行動 有志により取得された魚拓の削除 http //www.rakuten.ne.jp/gold/chans/100-reishi/reishiall.htm http //megalodon.jp/2010-0718-1426-03/www.rakuten.ne.jp/gold/chans/100-reishi/reishiall.htm アグネス・チャンの五色霊芝の魚拓が著作権を理由に削除されました。 http //blog.livedoor.jp/nu_net-aion/archives/2955723.html アグネス、霊感商法疑惑の魚拓を圧力で削除させる http //popup777.net/archives/12157/ スケジュール スケジュール 【リンク集】 都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧 http //www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm 警察総合相談電話番号 http //www.npa.go.jp/safetylife/soudan/madoguchi.htm 厚生労働省 国民の皆様の声 https //www-secure.mhlw.go.jp/getmail/getmail.html ※国から(財)日本対がん協会へ補助金が出ている為、対がん協会への指導要請も厚生労働省経由でも可能かと思われます。(厚生労働省所管特例民法法人) 消費者庁 消費者からの電話窓口 http //www.caa.go.jp/soshiki/caa/contact.html 消費者庁 景品表示法違反に関する情報提供 景品表示法違反に関する情報提供,景品表示法に関する相談は,03-3507-8800(代)から,景品表示法違反に関する情報提供:表示対策課景品・表示調査官(情報管理)に取り次いでもらう http //www.caa.go.jp/representation/index.html 東京都福祉保険局 http //www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/kenko_shokuhin/ken_syoku/toiawase/index.html 国民生活センター 通報/相談窓口・紛争解決 http //www.kokusen.go.jp/category/consult.html インターネットホットライン連絡協議会 問い合わせ・相談フォーム (インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口) http //www.iajapan.org/hotline/consult/hotline.html インターネット上の違法・有害情報の通報窓口 https //www.iajapan.org/hotlinecenter/cgi-bin/illegal41-reporting.html (財)日本対がん協会 http //www.jcancer.jp/association/contact/index.html taishi@jcancer.jp 03-5218-4771 日本ユニセフ協会 http //www.unicef.or.jp/footer/mail.html 日本学術会議 https //form.cao.go.jp/scj/opinion-0002.html 日本医師会 ご意見・ご感想 http //www.med.or.jp/ ※上記のトップページ一番下リンクよりメール 日本薬剤師会 http //www.nichiyaku.or.jp/ ピンクリボンシンポジウム事務局(※対がん協会のシンポジウム) TEL:03-5565-7095(平日/10:00~17:00、土日祝日を除く) contact@pinkribbonfestival.jp 天神(CM) http //www.tenjin.cc/tenjin_opn4.php?105 ※トップページ一番下 ECC(CM・ スピーチコンテスト等のイベント) http //www.senka.ecc.jp/ (財)日本健康・栄養食品協会 http //www.jhnfa.org/ 八尾市 ご意見・お問合せ https //www.city.yao.osaka.jp/form/opinion.cgi 八尾市立病院 yaohp60th@city.yao.osaka.jp 富山市医師会(9/25健康フェスティバル) g-toya@toyama.med.or.jp リレー・フォー・ライフ東京実行委員会 (10/9-10がん関連イベント) tokyoderelay@gmail.com 北陸がんプロフェッショナル養成プログラム事務局(11/7医療イベント) gpro@med.kanazawa-u.ac.jp 前橋市 健康増進課(9/29自殺防止講演会) kenkouzousin@city.maebashi.gunma.jp バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/348.html
第15話「凪の日、そして」 ――五日目 AM4 20―― 早朝。 沿岸の朝霧が消えきらない時刻。 コンクリートで護岸された波打ち際を、ティアナは一人走り続けていた。 シャツの襟元は汗でじっとりと湿り、荒い呼吸が無人の沿岸にこだまする。 今日は不思議と早く目が覚めてしまった。 二度寝するには遅過ぎるが、起きているには早過ぎる。 そんな中途半端な時間を、ティアナは自主的な訓練に充てることにしたのだった。 埠頭の先端までたどり着き、そこでUターン。 進んできたルートを逆向きに走っていく。 特別なことなど何もない、単純な走り込みである。 「強く、ならなきゃ……」 ティアナは波の砕ける音を右手に聞きながら、地を蹴る力を強めた。 本当は自分でも分かっている。 こんなに早く目を覚ましてしまった理由も。 人目につかない場所を選んでまで、計画外の訓練に手をつけた理由も。 一朝一夕では成果の出ない基礎トレーニングに必死になっている理由も。 「はぁ……はぁ……」 廃棄都市区画での戦闘。 一矢報いることすら叶わず、次元違いの力を見せ付けられただけであった。 「……はぁ……」 空港での戦闘。 仲間と共に取り囲んでおきながら、あっさりと逃げ出されてしまった。 しかもレリックの片方を持っていかれるという有様だ。 「……」 ホテルでの戦闘。 もはや完敗と言っても過言ではない。 一方的に目的を果たされ、阻止どころか妨害すらできなかった。 「…………」 ティアナはゆっくりと速度を落とし、立ち止まった。 頬を伝う汗を手首で拭い落とす。 わずか数日の間に重ねた戦い。 それらの中で、自分はどれほど役に立てたのだろうか。 強くなりたい―― 想いだけが膨らんでいく一方で、結果がついてこないという現実。 鍛えてもすぐに強くなれるわけではないと、頭では理解できている。 一夜にして力が手に入る機会なんて都合よく転がり込んでくるわけがない。 そんなもの一生に一度巡り合えることすら奇跡だろう。 けれど、感情は収まらない。 癇癪。苛立ち。不平不満。 突き上げてくる焦燥と伸び悩む成果とのギャップが、ティアナの心を責め立てていた。 こんな状態で戦闘になったら、間違いなく焦りに負けて無謀を冒す――ティアナはそう確信していた。 「これじゃスバルのこと怒れないな」 ティアナは自嘲気味に呟き、視線を落とした。 朝霧の中、響き渡る潮騒。 規則正しく寄せては返す音色を割って、硬い靴音が近づいてくる。 単なる通りすがりかと思ったが、どうやらそうではないようだ。 「おや、こんな時間に珍しい」 「……セイバーさん」 足音の主――セイバーはティアナの少し手前で足を止めていた。 機動六課の女性隊員用の制服を着てはいるが、どうにも似合っていない。 地味なデザインが、彼女の放つ雰囲気に負けてしまっているのだ。 シニヨンを結って纏めた金髪に、凛とした碧眼の取り合わせが出来過ぎなくらいに整っている。 「鍛錬ですか。感心なことです」 「ええ、まぁ……セイバーさんは何を?」 ティアナはそれとなく話を逸らした。 こんな時間に訓練をしていた理由を尋ねられるのは気恥ずかしかった。 昔馴染みの仲間ならまだしも、新規編入のセイバーとは出会って日が浅い。 弱いところは見せたくなかった。 「件の大孔の調査に参加していました。それで付近を通りかかったので」 セイバーの答えを聞き、ティアナは息を呑んだ。 四日前の未明、この近辺で倉庫街が破壊される事件が起きていた。 管轄が違うことと、まだ調査中であるということから、その事件についてティアナは詳しくない。 夜空を引き裂いた黄金の光――あの光が『それ』だったのでは、と直感しているだけだ。 奇怪でこそあれ、無縁であったはずの事件。 セイバーがその事件の調査に関わっているということは、即ち―― 「……あの大孔って、私達が戦ってる相手と何か関係があるんですか?」 セイバーは答えない。 澄んだ瞳でまっすぐにティアナを見据えているだけだ。 「私達、何も聞かされていないんです。 あの狂戦士は……黒尽くめの髑髏は……何者なんですか?」 やはり答えは返ってこない。 ティアナは睨むように、セイバーと視線を重ねる。 全てを話して貰えるとは、最初から期待していない。 ただ――信じられなくなるだけだ。 ティアナは静かに足を踏み出し、セイバーへ近づいていく。 それでもセイバーは表情を変えようとすらしなかった。 ティアナは言葉を選び、最後の問いを口にした。 「あなた達は……何者なんですか」 「……」 初めてセイバーが目を伏せた。 問いかけに込められた不信の色を、聡くも感じ取ったのだろう。 一呼吸置き、改めてティアナと向かい合う。 「私達の世界から持ち出された、災厄の元凶――それを破壊するため、私達はこの世界へ赴きました」 ティアナはセイバーの言葉に、静かに耳を傾けていた。 厳重に情報統制されているトップシークレット。 それを自分のような末端隊員に語っているのだから、問題でないはずがない。 普段のティアナならこれ以上は喋らないように止めているところだ。 けれど、それができない。 「標的の破壊は四日前に成し遂げましたが、一歩遅かった。 彼らは首尾よくサーヴァントを召喚し、何らかの手段で現世に繋ぎ止め続けている……」 「その……『サーヴァント』っていう召喚獣を倒すのが、セイバーさん達の今の目的なんですか?」 セイバーが小さく頷く。 罪悪感の影でティアナは焦燥にも似た高揚感を覚えていた。 繋がっていく。 バラバラで共通点のなかった出来事が、一本の線に収束していく。 「召喚獣というよりも使い魔に近いものです。空港とホテルに現れたのはアサシン…… 貴女とシロウが市街地で戦ったという相手は、恐らくバーサーカーでしょう」 「アサシン……バーサーカー……」 セイバーが語る『敵』の名を、ティアナは深く心に刻み付けた。 彼らとの戦闘は偶然ではなかった。 ならばそう遠くないうちに、軌道六課は再び彼らと戦うことになるのだろう。 果たしてそのとき、ティアナ・ランスターは役割を果たせるのか―― 「……私でも、サーヴァントに勝てるようになりますか?」 ティアナは小さく呟いてから、しまった、と顔を伏せた。 こんなところで本音を零してしまうなんて。 顔が赤くなっていくのが分かる。 走り回っていたせいだと自分に言い訳をしてみても、漏らした言葉は取り返せない。 どうか聞き逃していて欲しい――内心で祈りながら顔を上げる。 セイバーは困ったような表情で微笑んでいた。 「不可能と言い切りたいところですが、シロウはそれを成し遂げてしまった。ですから、否定することは出来ません」 セイバーの答えは、ティアナにとって望ましいものであるはずだった。 しかし、ティアナは曖昧な表情を浮かべて言葉を濁す。 あの怪物達を倒せる可能性。 それは確かに喜ばしいことだ。 けれどどうして―― 「……エミヤ三尉、ですか」 どうしてまた、あの人の名前が出てくるんだろう。 ティアナは知らず唇を噛んでいた。 胸を突く、正体の分からない感情に喉が詰まる。 ここから逃げ出したくなる衝動を堪えながら、ティアナはセイバーに一礼した。 「なんか大変なこと聞いちゃったみたいです……ごめんなさい」 「気に病まないでください、ティアナ。 大切なことを伝えずに轡を並べるのは、私としても本意ではありません」 違う、そんな気の利いた理由なんかじゃない。 言葉は喉まで競り上がり、無理矢理に飲み込まれて消え失せる。 「それに、サーヴァントの召喚が阻止できなかった以上、いつかは明かさなければならないことですから」 ティアナはセイバーと視線を合わせることができずにいた。 自身のちっぽけな自尊心を護りたいがための一言に、あの少女は本気で応じてくれている。 掛け値なしに向けられる好意的な素振りは、まるで光のよう。 眩しければ眩しいほどに、後ろめたさがティアナの心に濃厚な影を残していく。 不可能を果たし遂せたという彼に対しての想い。 彼女自身も気付いていない、昏い感情。 ――五日目 PM13 20―― 「……大体の事情は分かったけど」 会議室の椅子の背もたれに、ヴィータがぎしりと体重をかける。 これ見よがしに組んだ腕は不機嫌さの表れか。 気難しげに眉をひそめ、向かいに座る赤コートの女をじろりと睨む。 「やっぱ納得いかねー……何であたし達まで蚊帳の外だったんだ」 「そういう協定だったんだから仕方がないでしょう?」 赤コートの女――遠坂凛はヴィータの不満を軽く受け流す。 服飾の尽くが赤と黒で統一され、胸には大粒の赤い宝石のペンダント。 背中に流した黒髪を今日は襟元で一つに括っている。 「ふん……。地球の魔法組織なんて胡散臭いにも程があるっての」 ヴィータはとわざとらしく視線を外した。 ここで目の前の相手に不服を告げたところで、返ってくる答えは決まっている。 遠坂凛の返答はまさにその通りで、これ以上は望めない。 今回の事件に関して管理局と魔術協会との間に敷かれた協定は、強固な情報統制を必須としているのだから。 それにしても、とヴィータは思考する。 地球は魔法が発達していない世界だというのが彼女の認識であった。 ヴィータのみならず、この場に同席しているシグナムやフェイトもそうだろう。 高町なのはや八神はやてという、例外的な才能の持ち主は、確かに存在している。 だが地球で平凡に暮らす限り、その才を開花させる機会は永遠に訪れない――はずなのだ。 しかし今、生きた反証が目の前にいる。 地球に生まれ地球に育ち、管理世界の干渉を一切受けぬまま業を修めた魔導師。 そして彼女らが属する管理組織、魔術協会。 魔法ではなく魔術という呼称だが、四桁の年月を重ねてきた古い技術であるという。 そんな代物が殆ど知られていなかった背景には、かの組織の徹底した秘密主義がある。 こうして列挙した情報も、ごく一部の管理局局員にしか開示が許されていない。 副隊長であるヴィータですら、つい先ほど伝えられたばかりなのだから。 「シグナムも何か言ったらどうだ」 「……正直、驚いてはいる」 ヴィータは隣席のシグナムに話を振った。 シグナムもヴィータと同様、仔細な情報を聞かされたばかりだ。 "聖杯"の破壊任務に就いた時ですら、それが地球に由来するものだとは知らされていなかった。 ましてや廃棄都市区画と空港に現れた怪物との関連など。 後でエミヤシロウを締め上げてやろう――ヴィータは本気でそう考えていた。 シグナムはヴィータの危険な計画など気にも留めず、淡々と発言を続けていく。 「だが先方が秘密を護りたいというなら尊重すべきだろう。 いくら"聖杯"が絡むとはいえ、犯罪の解決は我々の責務であって、彼らは大切な協力者なのだからな」 非の打ち所の無い正論に、ヴィータは押し黙った。 状況の詳細が伏せられた任務など珍しくもない。 時には政治的な、時には道義的な理由によるもので、今回もその一例に過ぎないのだ。 事実、"聖杯"の破壊作戦に携わったときは、秘密の多い作戦であることに疑問を差し挟んだりはしなかった。 不審を募らせるようになったのは、その後の顛末に違和感を感じ始めてからのこと。 要するに個人的な感情だ。 ヴィータは、反対側の席に座るなのはに、さりげなく視線を向けた。 なのはは拗ねたような表情のフェイトをなだめようと、あの手この手で頑張っているようだ。 「でもやっぱり、危険なことに巻き込まれてたなら、後からでもいいから教えて欲しかったなぁ。 半年も知らなかったなんて、少しショックかも……」 「ごめんね、フェイトちゃん! そういう約束だったから……」 二人が話しているのは、半年前に勃発したという"第五次聖杯戦争"のことだろう。 聞くところによると、なのはは地球に帰省していたときに偶然巻き込まれ、そこで彼らと知り合ったらしい。 今回の事件は、聖杯戦争中に破壊された"聖杯"の残骸の一部が、この世界に持ち込まれたことから始まったのだ。 ロストロギアの定義から外れる"聖杯"に、機動六課で対処しようと主張したのは他ならぬなのは自身だという。 その理由もよく分かるというものだ。 「もうそんな無茶したら駄目だからね」 「うん、絶対しないから」 フェイトが詳細を知らされたのはヴィータより数日早いはずだ。 知らないところでなのはが危険に晒されていたことに、よほどのショックを受けたのだろう。 もう無茶はするなと何度も念入りに釘を刺している。 そんなフェイトの姿から、ヴィータはなかなか目を放せずにいた。 「さて……」 遠坂凛はテーブルに両肘を突き、顔の前で指を絡めた。 シグナムに目線を送り、発言を促す。 「これからはサーヴァントとの戦闘も視野に入れるわけだけど、戦力の配分はどうするつもり?」 「当初の予定通り、編成はスターズとライトニングの二分隊制を維持する。 私も他部署での任務は切り上げ、こちらに専念するつもりだ」 二分隊制の維持。 つまり、スターズとライトニングの員数を五人に引き上げるということ。 単純なように聞こえるが、実際に行うとなると、そうはいかない。 今までの連係は殆ど使えず、指揮官の負担も単純計算で三割ほど上昇してしまう。 本来なら、新体制での訓練期間を充分に取る必要がある大仕事なのだ。 だが、現実はそんな猶予を与えてはくれない。 明日にでも、或いは今日のうちに状況が動き出す危険すらある。 と、フェイトが小さく手を上げた。 「分隊をもう一つ増設するのは、どうかな」 「それはちょっと難しいです」 フェイトの提案に答えたのはリィンフォースだった。 会議室のテーブルの上に立ったまま、同席する面々をくるりと見渡す。 「各分隊にサーヴァントとの戦闘経験がある人を配置したいんです。 シロウさんとセイバーさんが独立しちゃうと、ライトニングが経験ゼロになっちゃいます」 「そっか……」 ライトニングの隊員がサーヴァントと交戦したのは、空港周辺での小規模な戦闘のみ。 とてもではないが、充実した戦闘経験とは言いがたい。 それはフェイト自身が一番よく分かっていた。 「で、いつまであいつらを騙しておくんだ」 ヴィータが身を乗り出し、凛を睨むように見据える。 非難の色を隠そうともしていない。 真っ直ぐに、想うままの言葉をぶつけていく。 「自分達が何と戦ってるのかも教えずに、命だけ賭けさせるつもりなのか?」 現状の情報開示レベルでは、副隊長未満の隊員には碌な情報が与えられていない。 "聖杯"の存在自体を知らされず、正体不明の怪人との戦闘を強要されるのだ。 スバルとティアナに至っては、既に一度命を落としかけているというのに。 これではまるで捨て駒ではないか。 「大丈夫よ。要は魔術との関わりを教えなければいいんだから」 ヴィータの憤りを凛は真っ向から受け止めた。 横に座るなのはへ目配せし、発言の続きを譲る。 「もちろん、みんなへの説明はちゃんとするよ。 地球との関係は全部伏せるけど、事件の経緯も、サーヴァントの強さも、できる限り説明する」 「……それならいいんだけど」 なのはに直接諭されて、ヴィータはようやく矛を収めた。 納得のいかないことはまだまだあるが、今この場で捲くし立てるようなことではない。 議題から外れた事柄に拘るのは、単なる妨害だ。 「それじゃあ、もうええかな」 議論の動向を見守っていたはやてが口を開く。 ひとりひとりに視線を送り、反応を窺ってからポンと手を打つ。 「話も纏まったことやし――」 事の発端から早五日。 煩わしい事務的処理の殆どが、機動六課のトップであるはやてに集積している。 故にまともな睡眠など取れていないのだろう。 浮かべた笑顔の陰には、隠しきれない疲労の色が滲んでいた。 ――五日目 PM13 30―― 調理室に食欲をそそる匂いが立ち込めていた。 材料が焼け、水気の弾ける音が、芳香を周囲に飛び散らせる。 それらの中央で、士郎が慣れた手付きで調理器具を振るっている。 「よっと……ほら、出来たぞ」 厨房内のテーブルに熱々の料理を乗せた皿が送られる。 見栄えよく、それでいて食べやすく工夫された形。 空腹感を刺激する香り。 味を確かめずとも絶品と分かる品々である。 「いただきまーす!」 真っ先に箸を伸ばしたのはスバルだった。 香ばしい風味の肉を頬張り、幸せそうに表情を綻ばせる。 「凄い、プロみたいだ……」 エリオは料理の味に感嘆しつつ、スバルに負けない勢いで皿を空けていく。 その横顔をちらりと盗み見ながら、キャロも遠慮気味に口をつける。 簡素なテーブルに並んだ四人の食事風景を背に、士郎は次の料理を作り始めていた。 スバルとエリオの食べっぷりは、食べ盛りというのを差し引いても相当なものである。 油断しているとあっという間に完食されてしまいそうだ。 フライパンに食材を躍らせながら、さりげなく後ろに目を向ける。 キャロの皿の上で、ニンジンとそれ以外とが綺麗に選り分けられていた。 飾りつけのパセリまで無くなっている隣人の皿とは大違いだ。 しかし、キャロの好き嫌いよりも気になることが一つ。 テーブルの端に座ったティアナの料理が殆ど減っていなかった。 「会食ですか。私を除け者とは感心しませんね」 「げ、セイバー……」 調理室に入ってきたセイバーは、そう言うなり四人の隣に腰を下ろした。 食欲の権化を見たかのような反応は完全に黙殺されている。 「ティアナ、体の具合でも悪いのですか」 席に着くなり、他の者には聞こえないような小声で、すぐ隣のティアナに囁く。 年少のキャロよりも明らかに食が細いのだ。 不思議に思わないほうが難しい。 「え、あの……ちょっと考え事してたんです」 誤魔化すように、ティアナは一気に料理をかき込んだ。 そして当然のように喉を詰まらせ、キャロから渡された水で飲み下す。 普段ならありえない慌てように、エリオとキャロが顔を見合わせる。 何かあったとしか思えないが、何があったのか訊ねられる雰囲気ではない。 フォローを求めてスバルの方を見やる。 「わぁ、これも美味しそう」 しかし当のスバルは、いつの間にやら席を立っていて、調理台の傍で歓声を上げていた。 テーブルに背を向けていて、親友の異変に気付いているのかどうかも分からない。 キャロは何か言おうとして視線を泳がせ、口をつぐんだ。 不意にスバルが士郎に身を寄せる。 肩が触れ合う感触に、士郎は思わず調理の手を止めた。 「おい……」 スバルは陰の差した表情で、飛沫をあげる流し台を見下ろしていた。 蛇口から吐き出される流水は、さながら小さな滝のよう。 金属のボウルがあっという間に冷水で満たされる。 溜めきれなくなった水はオーバーフローを起こして溢れ出し、周囲を水浸しにしてしまう。 「最近、ティアの様子がおかしいんです。 思い詰めてるっていうか、一人で抱え込んでるっていうか……」 ぽつりぽつりと、スバルは話し出す。 後ろの皆には聞こえないように。 士郎はさりげなく調理を再開しながら、小さな声で囁き返す。 「……俺は普段のアイツを知らない」 最初の日から、たった数日。 それが全て。 それ以前は何も知らない。 だから何も言えない。 気の利いた慰めも、知った風な助言も。 士郎は蛇口を捻り、水を止めた。 「けど、力になれることがあるなら言ってくれ」 「……はい」 突き放すような、それでいて親身であるような返答。 きっとこれが衛宮士郎の距離感なのだろう。 スバルはカップを手に取ると、溢れんばかりの水を湛えたボウルに沈めた。 ざぷりと幾らかの水がこぼれる。 カップを引き上げると、その分だけボウルの水が減っていた。 そう、こんなふうに。 溢れそうな――も、減らしてあげられるはずなのだ。 スバルはフライパンから熱々のエビを摘み、口に放り込んだ。 そうして笑顔を作り、食卓の仲間達のところへと戻っていった。 ――五日目 -- -- --―― 暗闇に淡い光が浮かんでいる。 蛍火のように儚い色彩。 摘めば枯れ、砕けば潰える生命の色。 円筒形の生体ポッドに浮かぶ幼い少女。 金糸の髪を揺らし、未発達の四肢を力なく伸ばしている。 肌はシルクのように白く細やかで、一片の瑕もない。 ただ一点―― 右腕に刻まれた"二画"の紅い文様を除いては。 少女の瞼が微かに開く。 翡翠と紅玉の双眸が、暗い風景を写し取る。 視覚はまだほとんど機能していない。 ただ漠然と、暗がりに浮かぶ輪郭を反射するだけ。 白い髑髏のような貌の輪郭を―― 前 目次 前
https://w.atwiki.jp/sakura398/pages/1441.html
<目次> ■はじめに ■ステップ1■国史を通して日本の保守思想のアウトラインを掴む ■ステップ2■保守思想を貶める捏造・歪曲を一掃する《1》歴史分野以上に酷い思想分野でのリベラル左翼の歪曲・捏造 《2》「天皇制ファシズム論」の嘘を見破る 《3》「保守」と「右翼」を区別し正しい認識を得る ■ステップ3■更に深く知るために《1》皇室に関する正しい知識を得る 《2》日本の保守思想の核心に触れる ■まとめ■日本の保守思想の再評価の動き ■はじめに 先日、最速!理論派保守☆養成プログラムを作成したところ 西洋思想ばかりで肝心の日本の思想がない(西洋カブレだ)というご批判や 逆に日本の保守思想もちゃんと知りたい|というご要望をいただきました。 実のところ、西洋思想は、所詮は外国の思想だという割り切りもあって、大胆に「これだ」という風に提示できる一種の気軽さがあったのですが、日本の保守思想については、私達の幾多の先達が大切に守り育て、私達に伝えられた価値観に関することであり、西洋思想のように躊躇なく論じるのは憚る気持ちが強くあります。 しかしながら、不要な誤解も受けたくなく、かつ、これを参考に知識を増やしていただける方が現れるのならば、という気持ちで、浅薄ながら日本の保守思想について、簡便なまとめページを作成しました。 願わくば、このサイトを訪問される有識者の方々、あるいは同学の士の方々からの有意義なコメントを通じて、このページがより適切かつ充実した内容にならんことを。 ■ステップ1■国史を通して日本の保守思想のアウトラインを掴む 名画にみる國史の歩み 小堀 桂一郎 (監修), 所 功 (編集)昭和8年(1933年)今上陛下ご生誕を記念して当代最高の日本画家達により10年の歳月をかけて製作された国史(日本の歴史)を辿る78点の名画集に、平成11年(1999年)今上陛下ご即位満10年の佳節を期して、小堀桂一郎・平泉隆房・新田均各氏を初めとする現代の一流史学者・研究家による解説を付した名品。amazonでページの一部を拝見できる。 物語日本史(上) (中) (下) 平泉澄(著) 講談社学術文庫『物語日本史』の序文(抜粋)(全文は「人権擁護法案マガジン・ブログ版」物語日本史(平泉澄)を読む 第1回 、 第2回 、 第3回 )(略)昭和二十七年四月、占領は解除せられ、日本は独立しました。長い間、口を封ぜられ、きびしく監視せられていた私も、ようやく追放解除になりました。一年たって昭和二十八年五月二日、先賢の八十年祭に福井へ参りましたところ、出て来たついでに成和中学校で講話を頼まれました。その中学校を私は知らず、中学生は私を知らず、知らぬ者と知らぬ者とが、予期せざる対面で、いわば遭遇戦でありました。講話は極めて短時間で、要旨は簡単明瞭でありました。「皆さん!皆さんはお気の毒に、長くアメリカの占領下に在って、事実を事実として教えられることが許されていなかった。今や占領は終わった。重要な史実は、正しくこれを知らねばならぬ。」と説き起して、二、三の重要なる歴史事実を説きました。その時の生徒の顔、感動に輝く瞳、それを私は永久に忘れないでしょう。生徒一千、瞳は二千、その二千の瞳は、私が壇上に在れば壇上の私に集中し、話し終って壇を下りれば壇下の私に集中しました。見るというようなものではなく、射るという感じでした。帰ろうとして外へ出た時、生徒は一斉に外へ出て私を取巻き、私がタクシーに乗れば、タクシーを取巻いて、タクシーの屋根の上へまで這い上って釆ました。彼らは黙って何一ついわず、何一つ乱暴はしない。ただ私を見つめ、私から離れまいとするようでした。ようやくにして別れて帰った私は、二、三日後、その生徒たちから、真情流露する手紙を、男の子からも、女の子からも、数通もらいました。私の一生を通じて、最も感動の深い講演でありました。成和中学の感動の忘れがたさに、それより十数年後の昭和四十五年、時事通信社より一貫せる日本歴史を書くよう求められた時、純真なる少年に呼び掛ける形を取りました。当時すでに七十六歳の私は、余命計り知るべからず、これを児孫への最後の贈り物、つまり遺書として書こうとし、したがって学者らしく事実を羅列して博学を誇るがごとき形式を好まず、ただ歴史の精粋を抜いて、誠実に父祖の辛苦と功業とを子孫に伝え、子孫もまたこの精神を継承して進むことを期待しつつ、しみじみと誠実に語ろうとして筆を執ったのでありました。(中略)願わくはこの小さき贈り物を満載せる帆船の行手、風穏やかにして波静かなれ。昭和五十三年十二月十日朝 白山寒林の中にて 平泉 澄----上中下3巻本。著者 故・平泉澄博士は、昭和5-6年(1930-31年)欧州に留学しマイネッケのドイツ歴史哲学とフランス革命の思想及びこれに反対するエドマンド・バークの保守思想等を研究、帰国後に抜擢されて秩父宮殿下(昭和天皇の弟君)の日本政治史の侍講を務め、更に昭和13-20年(1938-45年)に渡って東大国史学科にて国体学講座・日本思想史を教授した一代の碩学であり、終戦直後に辞官、その後GHQにより昭和27年(1952年)春まで公職追放され、追放解除後も、左翼マスコミやマルクス主義学者から「平泉史学=狂信的な皇国史観」として異常な誹謗中傷を受けながらも、戦後長くに渡って在野の国史家として保守陣営において重きを為した。この「物語日本史」は、晩年の平泉博士が、日本の未来を担う少年達のために精魂込めて書き記した名著「 少年日本史 」の文庫版である。 ※(参考) 千早鍛錬会パンフレット ↑「物語日本史」の事前読破を推薦していることに注目。 ■ステップ2■保守思想を貶める捏造・歪曲を一掃する 《1》歴史分野以上に酷い思想分野でのリベラル左翼の歪曲・捏造 ~丸山眞男の絶大な影響、「皇国史観」の歪曲 戦後日本の政治思想は、“戦後民主主義の代表”、“岩波文化人のエース”と称され、「国民主権を貫徹するために天皇制廃棄・共和制樹立を最大の政治目標とした」“日本を代表する政治学者・思想家”、 故・丸山眞男 の絶大な影響下にあり、今も丸山を絶賛する政治学者・思想家たちによって、ほぼ占拠されていることを最初に知っておこう。 丸山眞男の政治思想の中核は、明治以降~戦前・戦中の日本を「天皇制ファシズム」と捉え、昭和20年8月15日をもって、日本の国体は「国民主権」の民主主義国家に変更された、とする所謂「八月革命」論にあり、彼及び彼の信奉者は、この架空の「八月革命」を未来において実現すべく(つまり天皇の廃止による日本の共和国化を究極の目標として)戦後長くプロパガンダ活動を続けてきた。 「理論派保守」を目指す者は、この丸山眞男に代表されるリベラル左翼の思想的欺瞞を正しく見抜き、これを論破する理論的根拠を確立しなければいけない。 丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義 植村 和秀 (著) 柏書房 (2004/10)単行本この本は、最速!理論派保守☆養成プログラムでも「西洋の保守思想に留まらず、日本の保守思想の扉を開く貴重な一冊」として紹介したが、丸山眞男の政治思想の欺瞞を打ち破る理論武装のツールとしてやはり最重要である。なお著者 植村和秀氏は、「筆者には丸山眞男も平泉澄も、その支持者の多くのように、無条件に支持することはできない。 丸山には心情的には共感できるが、しかし論理的には納得できない。平泉に論理的には共感できるが、しかし心情的には納得できない。 それにもかかわらず、丸山と平泉の思想史的な意義の重さと、人間的な偉大さとは、素直に承認したい。」と総括しており、厳密な実証的研究を通じて丸山・平泉両者に代表される戦前から戦後にかけての日本の思想対立を対比している為に、返って一層本書の価値が高まっていると思われる。また植村氏が「丸山には心情的には共感できる」「平泉に・・・心情的には納得できない 」としていること自体は、その思想的感化を受けた年代を考慮すれば止むを得ないことである。 (参考)歴史問題の基礎知識 ↑「皇国史観」について正しい認識を得る上で重要 ※一部引用 「皇国史観」( 赤旗 )という用語は、「早くても昭和17(1942)年6月頃から、大体は昭和18(1943)年頃から文部省周辺の人々によって使われだしたもの」(昆野伸幸『近代日本の国体論』より引用)であり、戦前/戦中の史学者自身が使った用語ではない(戦後にマルクス主義史家が「レッテル」として普及させた用語である)。 そして、その内容としては、 1.国史学者・平泉澄博士に代表される「あくまで歴史の範囲で思考する」流れと、2.アジア主義者/国家改造運動家・大川周明に代表される「日本を盟主とするアジア解放を主張する」流れ( 昆野氏論文 ) の2つがあったが、戦後に史学界を占拠したマルクス主義史家は、皇室や日本国を貶めんがために、日本の伝統的な歴史観/国家観に根ざした1.と、大東亜共栄圏を包摂せんとする新しい思想を示した2.をワザと混用して「戦前/戦中の史学=皇国史観=軍国主義、アジア侵略、全体主義」という刷り込みを行った。 これに関して平泉澄博士門下の田中卓博士は、「 一概に皇国史観といってもそれは、・・・1.平泉史学による「皇国護持史観」と、2.戦争末期という時代に迎合して浅薄な国体賛美に努めた「皇国美化史観」と呼ばれるべきもの(の2つ)がある と述べ、平泉博士や自らの史観は、日本の伝統を正しく受け継ぐ「正統史観」であると述べている。 なお、ソ連が崩壊した1991年以降は、史学界(主流は、未だ隠れマルクス主義者と思われる)も、従来のように(彼らの言う)「皇国史観」に対して実証研究もせずレッテルだけ貼って一方的に批判することは許されなくなってきており、リンク先にある赤旗や長谷川氏・昆野氏のように戦前/戦中の資料を実際に読んで「実は皇国史観にも多様な内容があった」「実は皇国史観は1940年代に作られた用語だった」などと軌道修正を図っているが、そんな姑息な事をする位ならば、 1 彼らが戦後一貫して貶めようとしてきた1.平泉博士・田中博士らの史観(皇室や日本国を常に善いものと見る正統史観)は実は全体主義とも侵略思想とも無関係だった、 2 国家改造とアジア解放を唱えた2.は実はマルクス主義(具体的にはコミンテルン)の脅威への対抗イデオロギーとして生まれた(実際に、全体主義であり侵略思想であったのはマルクス主義の方だった)、と素直に認めればよいのである。 《2》「天皇制ファシズム論」の嘘を見破る ~明治維新の歪曲、「現人神」「国家神道」という幻想 「皇国史観」(上記)「現人神」「国家神道」といったキーワードで、戦後にマルクス主義歴史家・思想家によって不当に歪曲された諸概念の実際を知り、自虐史観から完全に脱却する。 「現人神」「国家神道」という幻想 新田 均 (著) amazonで一部ページを拝見できます。豊富な実証的研究により、「明治以降の日本は北朝鮮のような異常な絶対主義君主国家だった」という立花隆など左翼の大嘘を完全に打ち破る名著※amazonの内容紹介より一部引用「現人神」「国家神道」??これらの言葉から、現代の日本人はどんなイメージを連想するだろうか。おそらく、狂信的な「天皇崇拝思想」と、それを支えた「国教制度」といったとこだろう。そして、この「日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度」は「明治政府が日本の近代化のために考え出した」などとされている。だが著者は、「そのような認識は思い込みに基づく幻想にすぎない」と喝破する。それは最近の実証的歴史研究の成果に照らしても明らかなのだが、これが意外と世間では知られておらず、歴史の専門家でさえ、少し分野が違っただけで知らない者が大多数なのだという。世間で知られていないことがそれほど大きな意味を持たないなら、それでもかまわないのかもしれないが、この「幻想」はわが国の首相の靖国神社参拝問題や政教関係訴訟、さらには教科書問題や外交関係にまで影を落としている。“虚像”が誰によって、いかにして創られたかを検証する。「「現人神」「国家神道」とは、日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度である」との嘘八百の言説に異議あり! こういったイメージが幻想に過ぎないことを、実証的歴史研究の成果に照らして明かす。 (参考)右翼・左翼の歴史 ※一部引用 宗教系(仏教系)右翼の登場~右翼思想の過激化 (1) 井上日召(日蓮宗僧侶)と血盟団事件(1932) 群馬県出身の日蓮宗の僧侶。血盟団を組織し、国家革新(昭和維新)実現のため「一人一殺」を合言葉に1932年、井上準之助(前蔵相)・団琢磨(三井財閥重鎮)を暗殺。無期懲役となるが後に特赦を受けた。なお後の日本赤軍のリーダー重信房子の父親は血盟団員であり、井上日召は赤ん坊の重信を膝に抱いたことがあるといわれる。 (2) 田中智学(日蓮宗系新興教団)と「八紘一宇」論 田中は日蓮宗の在家信者組織として国柱会を組織し、日蓮主義と国家主義の統合を目指した。1903年には、日蓮を中心にして「日本國はまさしく宇内を靈的に統一すべき天職を有す」という意味の「八紘一宇」なる新語『日本書紀』巻第三神武天皇の条の「掩八紘而爲宇」の記述から造り、日本は世界を道義的に統一する使命がある、とする思想を唱えた。のちにこの言葉が人口に膾炙して大東亜戦争のスローガンにまでなった。 (3) 加藤玄智(浄土真宗在家信者)と天皇絶対神論・国家的神道論 加藤は新仏教同志会の創立者の一人であり、東京帝国大学で宗教学を教えた浄土真宗の信者であるが、同僚の外国人教授の天皇論に刺激を受けて、1912年に『我が国体思想の本義』を刊行し、古来からある天皇「神裔」論を超えて天皇「現人神」論を提唱して「日本に於いては臣民は天皇に絶対服従する」とする天皇絶対神論を主張した。1925年には更に「国家的神道(State Shinto)」なる新語を造り外国に日本人の信仰の在り方として積極的に紹介したために、欧米諸国に、この天皇絶対神論と国家神道論が日本の宗教の実態だと誤解され、後にGHQによる神道指令と天皇の所謂人間宣言を招き、今に至るまで戦前の宗教的制度についての広範な誤解を招いている。 http //d.hatena.ne.jp/jinkenvip/20070312/1173709974 《3》「保守」と「右翼」を区別し正しい認識を得る ~戦前・戦中(昭和10年代)の「右翼」は実は2種類あることを知る。 「革新右翼(アジア主義を志向し、国家改造を目指した国家社会主義者)」と「観念右翼(アジア問題への介入に慎重または無関心の伝統保守・日本主義者)」を区別する。 日本主義と東京大学―昭和期学生思想運動の系譜 井上 義和 (著) こちらも豊富な資料に基づく実証的研究により、戦後にマルクス主義者やリベラル左翼によって「右翼」と一括して糾弾され貶められてきた保守思想の実際を教えてくれる一冊。※革新右翼と観念右翼の理念型(一部内容を引用)1.革新右翼…国家改造/高度国防国家/解釈改憲/指導者原理/統制経済/親ソ・親独/世界史的な使命/陸軍統制派/革新官僚/無産政党/国家社会主義2.観念右翼…国体明徴/国民精神総動員/護憲(不磨の大典)/臣道実践/資本制擁護/反共・反独裁/日本史的な道統/陸軍皇道派/財界/既成政党(現状維持派)/自由主義者 (参考) 日本会議ホームページ ↑「観念右翼(伝統保守)」の代表として上記の本で紹介されている故・小田村寅二郎氏の弟・ 小田村四郎氏(元拓殖大学学長、日本李登輝友の会会長) が副会長を務めている、日本最大の保守系団体。チャンネル桜と共同で保守活動を行うことも多い。 なお日本会議の前身の一つである「日本を守る会」は、建国記念の日(旧紀元節)実現運動、元号法制化運動、教育正常化運動などに地道に取り組み成果を上げてきた。 このうち建国記念の日を旧紀元節(2月11日)とすることに理論的根拠を与えたのが、平泉澄博士の高弟である田中卓博士である。 ■ステップ3■更に深く知るために 《1》皇室に関する正しい知識を得る 宮中見聞録―昭和天皇にお仕えして 木下 道雄 (著) 皇太子時代から終戦前後、更に戦後にかけて昭和天皇に近侍し、侍従次官を勤めた木下道雄氏による著作。親しみやすく読みやすいだけでなく、皇統無私の伝統の背景や、昭和21年元旦の所謂「人間宣言」の実際の持つ意味まで解説してくれる好著。 《2》日本の保守思想の核心に触れる 先哲を仰ぐ 平泉 澄 (著) 大正15年(1926年)から昭和42年(1967年)までに発表された平泉博士の数多くの著作から15編を抜粋したアンソロジーであり、戦前・戦中・戦後を通じて、平泉博士の思想に全くといっていいほどブレがなく一貫していることに注意したい。昭和7年(1932年)のエドマンド・バーク批評、昭和29年(1954年)に吉田茂(首相)・岸信介(憲法調査会会長)に招聘されて首相官邸で行った「国体と憲法」講義(マッカーサー憲法の廃棄と明治憲法の復活を自由党議員に訴えた内容です)、更に吉田松陰・橋本景岳・真木和泉守・山崎闇斎・山鹿素行など日本史上の重要思想家についての論述を含み、平泉博士の解説を通じて日本の保守思想の最重要部分に触れることができる一冊。※ステップ1の物語日本史の内容を更に詳しく、本格的に説明している。 ■まとめ■日本の保守思想の再評価の動き 以上、日本の保守思想を論じる上は、その本命である平泉澄博士の所謂「皇国史観」(正しくは皇国護持史観)および、その国体論の再評価を避けることは出来ない(ここを避けているような解説は解説の用を成さない)。 マルクス主義者やリベラル左翼が長く主流を占める戦後日本の言論界・教育界においては、一代の碩学である平泉博士の業績は不当に貶められ、また無視されてきたが、ソ連崩壊を経て、西暦2000年代に入って漸く、東大閥の強い関東ではなく、京大閥が主流の関西で主に再評価の動きが顕在化してきた。 またそれと軌を一にして、平泉博士もその一翼を担った戦前・戦中の日本主義者(当時の用語で「観念右翼」と呼ばれた伝統保守)の再評価も始まっている。 上で紹介した植村和秀氏の『丸山眞男と平泉澄』、井上義和氏の『日本主義と東京大学』はその主要な成果である。 しかしながら、こうした再評価に対して、旧来のリベラル左翼やマルクス主義者の側からヒステリックで感情的な反発が噴出しており、日本思想の一般的な解説書は、近刊のものでも相変わらず「皇国史観=軍国主義」という刷り込みに終始しているものが見受けられるので注意したい(例えば 日本思想史ハンドブック(苅部直・片岡龍) ・・・苅部氏は丸山眞男の直弟子)。 ※参考:2009年5月に放映されたNHK特集JAPANデビュー第二回「天皇と憲法」 “神風特攻隊や一億玉砕を扇動した極悪非道な人物”として平泉澄博士を糾弾しているNHK※なお動画に大きく出てくる立花 隆(たちばな たかし、本名:橘 隆志 1940年5月28日 - )は、2002年秋に拉致事件が大きく報道されるまでは「戦前の日本は今の北朝鮮のような異常な国家だった」とする持論を盛んに展開していた代表的な左翼言論人であるが、実は戦前に右翼団体愛郷塾を率いて五・一五事件の襲撃犯となった橘孝三郎を父のいとこに持つ人物である。橘孝三郎は、一家一族のほとんどを率いて兄弟村農場を経営し、愛郷塾という集団農業を実践する社会主義的結社を創設、血盟団の井上日召と思想的に共鳴し、更に大川周明の影響を受けた海軍下士官と組んで、5.15事件では塾生7人を率いて東京の変電所を襲撃 した。→つまり今は左翼言論人の代表格の立花隆のルーツは、戦前の右翼過激派であることに注目。 (詳しくはNHKの正体・上級編へ) いずれにせよその抜群の学問的実績、そして戦前~戦後を通じて保守陣営に対して保持した影響力の大きさから考えて平泉博士の保守思想の一層の再評価は不可避であり、今後に注目したい。 ここでの再評価の進展が、日本の保守思想全体の再評価に直結するはずである。 (参考図書) 『昭和の思想』(植村和秀:著) ★評価2010年11月に出版された好著。戦前から戦後及ぶ昭和期日本の思想状況が、要点を絞って明瞭かつ簡潔にまとめられている。非常にお勧め。(以下amazonより引用)・内容説明昭和の思想を総体的に俯瞰する画期的論考。思想弾圧と戦争の暗さ。世界に挑戦する日本という明るさ。奇妙な時代=戦前昭和期を中心に、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・簑田胸喜の思想から時代の本質を剔る・内容(「BOOK」データベースより)「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。・目次第1章 日本思想は二つ以上ある第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史 【このページの続き】 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/5905.html
821: リラックス :2019/09/08(日) 04 14 30 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 【改訂版】魔法や魔物が発生してしまった世界ですが、今度はゲートが開いてしまったようです。【不屈って時に厄介よねって話】 物資の支援については危機レベルの最終段階で配布予定の備蓄食料(廃棄された合成獣や魔物の再利用で作られた加工肉とか、プランクトンを利用したペレットなど)に加えて日用品を向こうの資源との物々交換で渡すということが決定された。 話は戦力面での支援要請についてに移る。 「軍や狩人を乙世界に派遣するのは有り得ないな。魔物をゲートの向こうに追いやって駆除を一気に進めるチャンスで、回せる余力なんぞ無い」 α/乙世界からすると、かなり洒落にならないことをサラッと言われたが、勿論、気にする者はいない。 「元気な思想家だの暴徒がサンドバッグにしようと動く可能性や向こうの法に従って行動するとなるとどんな目に遭わせられるか分かったものではありませんしね」 「無駄にプライドだけ高いような連中とか、絶対に自分たちの指揮下に入れて運用できるようにしろと主張するぞ」 「使用している技術や運用する兵器に関して違法性が云々と騒ぎ立てるようなのも健在でしょうからね…… 違法性を盾に奪い取って研究に回そうとする輩もいるでしょう」 「で、こちらの抗議に関しては現場の混乱でそんな話は上がっていない云々で誤魔化すのが目に見えるな」 「そもそも向こうの亡命政府に関しては支援する理由がありませんね。向こうの資源自体の魅力が損なわれる訳ではありませんが、その利権を代価にするという条件で支援をしても、取り立てるのは魔物の駆除が出来たと仮定して、その後に落ち着いてからようやく、その頃ならばそれは自分の物だと主張する輩がワンサカと湧いて来るでしょう」 「事が終わってから再建された政府やら組織やらが、『自分たちが認めた覚えはない』と主張するだろうしな」 基本的にこの手の反則技や道義的に真っ黒な手法は周辺国からの評価や信頼が云々といったデメリットこそあれ、宣伝戦でひっくり返せる可能性がある程度にはフワッと曖昧な内容でしかない。 揉め事が起きた時に仲裁し裁定する組織は基本的に力無き者の味方を気取って結論有りきで戯言をほざくか、さもなくばまともな仲裁能力はない。仮に有利かつ真っ当な裁定を行ったとして、出した裁定を履行させるのは職務外のことである。 反則をしたら制裁を施す根拠にこそなれ、その手間暇を考えればゴネ得で道理を押し退けて無茶を通せるという環境で育ち、その価値観を持ったまま老けたドラ息子(モンペ付き)相手に信用取引なんぞ有り得なかった。 いつもニコニコゲンナマ支払い先払い、明朗会計ローンは不可!これ常識。 「となると、α世界は資源採掘場としての価値すら無いか」 「資源採掘場とするなら向こうの世界が本当の意味で滅びるまで追い込まなければならないだろうね…… 向こうは棄民先兼ゴミ捨て場が適当じゃないか?」 「いえ、我が国のリサイクル技術ならゴミ捨て場としても怪しいです。まあ、既に採掘された資源の現物としての価値は変わりませんから、非常用の食料と医療品くらいは資源の物々交換で取引するくらいは認めて良いのでは?」 β世界におけるリサイクルシステムは、例えばニンジンの皮やトマトのヘタ、脂身といった生ゴミや残飯、生活排水といった普通なら捨ててしまう物を加工し、新たに食料として再利用したり、場合によっては薬品などの生成することが可能で、食料のロスを極限まで減らすことが出来る。 再利用しないのは人間の遺体くらいだと実しやかに囁かれており、キメラや魔物などの生物兵器(α世界風に言うとバイオオーガニックウエポンでも良し)も廃棄処分となったものも、ただ廃棄するくらいなら何らかの形で再利用出来ないか?というプロジェクトが起ち上り、幾つかは実用化しているのは余談だが。 822: リラックス :2019/09/08(日) 04 15 09 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 別に毒があるとは限らないことから、中には食用加工も行われてはいるが、流石に食用に開発された魔物や合成獣とは違い美味しくはないので、時間凍結により最後の非常食として保存されている(この辺りは食う物が無いという事態へのトラウマというか恐怖感から)のだが、 これを放出するレベルの危機的状況は恐らくガミラ○の遊星爆弾により地下に避難するような、それくらいの話になると思われる。 「万が一、大西洋大津波がキーとなって『遺跡』や天の涙事件が発生するとなれば事ですが、遺跡が発掘された場合は我々が抑えると条件を結んでおきましょう」 「こちらが売りたい物でなく、向こうが買いたい物でのみ取引を行うという虫のいい要請に応える代価として、その程度は盛り込めるだろうな。それと、戦力に関しては向こうの国内法や国際条約が面倒ということでキメラや旧式兵器を販売し、自分達で運用させるという形にしよう」 「どうせなら新しく出来た二重雑種のモニター試験もやらせてしまいましょう」 毒を以て毒を制するではないが、魔物の駆除に魔物を利用する方法は早い段階で検討されていた。しかし、その方法は常に利用した魔物が野生化し、生存競争に勝った方がそのまま敵になってしまい却って強力な魔物が生き残り悪化するという問題が付き纏った。 その結果、一代雑種のように生殖能力が無く野生に帰っても生態系に影響を残し難い生物兵器を求めて合成獣の研究が行われるようになったのだが、軍用犬と同じくらいには命令を理解し、魔物と戦ってそこそこ勝てるレベルの生物というのを魔物の掛け合わせなどで作るのは困難を極めた。 最終的に魔物以外の遺伝因子も組み合わせ、ある程度は人間の扱う兵器を用いることの可能な生殖能力の無い生物兵器として完成したのが、この二重雑種だった。 生殖能力が無いことから増やすにはクローン技術を用いなければならないことから、ソメイヨシノみたいだと誰かが呟いたことで秘匿名称として『桜』という名前があるらしいが、極めて余談である。 他のバージョンには桃とか梅とか、もしくは紅葉、ぼたんといった秘匿名称が使われるのかもしれない。 「擬似魔法を何発か込めておく使い捨ての弾丸を使用するタイプの護身用の武器があったから、これと一緒に渡すか」 なお、この武器は魔弾銃という商標を取ろうとしてちょっと揉めたという裏話が存在するのは余談である。 「二重雑種は仮にクローニング出来てもこちらの技術で調整出来なければ成体になっても数日も保ちませんし、弾丸も一度使い切れば資源に戻して再利用するしかない代物です。 費用対効果や弾が嵩張って重いことから魔物狩人や対魔物部隊では今はもう気休め程度にしか使われませんし、問題無いかと」 「その辺りの問題はこっちのドイツでも解決出来ないし、魔導技術が無い向こうじゃどうやっても調整出来んからな。魔物退治のエキスパートだっつって吹っ掛けるか」 泣きっ面に蜂というか、弱り目に漬け込んで搾り取るか、というやり取りは如何にも冷酷だったが、搾り取る物を搾り取らなければわざわざ助ける理由を見出せないとβ世界側のトップ陣が意見を一致させる程度には、α世界は不信とその他諸々を積み上げ過ぎていた。 例のβ世界侵略未遂事件から『β世界はナチだ!』運動までのα世界の醜態、いや、惨状を目の当たりにしていたβ世界にとって、α世界の評価は「一部を除き狂人」「その一部がイニシアチブを発揮してこちらとの取り決めを履行するかは未知数」であり、 まともな話し合いが可能か、そしてまともな話し合いで合意に至ったとして意味があるかは別、という何処かの極東の島国(WW2前夜)を思い返したくなるような、どうしようもない物だった。 なので、こちらに迷惑がかからないように自滅するなら良し、こちらとの合意を履行させる能力と、反故にする意味を理解している真っ当な連中がリーダーになって率いる体制が出来上がるなら良し、 出来ないなら仕方ないから滅びても良いか…と割り切っていた。 823: リラックス :2019/09/08(日) 04 16 01 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp それはともかく、いくらなんでも「滅べ害悪」とまではガチに言われはしないだろうと思っていたα/乙世界側だったが、あまりにも救援要請に対するβ/甲世界側の対応が塩で、一向に動きが見えない……というより、ゲートを物理的に覆ったりして封鎖を進めているといった様子を見ている内に、 α/乙世界側に対してのβ/甲世界側での認識が別に滅びるなら滅びてもらっても困らんし、つーか、色々とやるのが面倒くさいってペラペラ言ってるけど、それならまず、息するの辞めたら? という具合に官民共に大同小異の意見で固まってるという事実を悟った時、α/乙世界側は唖然となったとされる。 366名前:名無しさん[sage] α世界「どうせ滅びの美学でなく滅べ害悪だろ、とか思ってるけど、滅びてもらっても困ってるとか思ってんだろ!?」 β世界「いや、良いんじゃない?好きだよ滅びの美学。ほらびーがーく、ビーガーク、αちゃんのちょっといいとこ見てみたい!」 α世界「え」 367名前:名無しさん[sage] β世界からオレラの評価低すぎワロタ……ワロタ 368名前:名無しさん[sage] いやぁ、魔導技術で色々と優位に立ってるβ世界と貿易したら色々とこっちの産業が死んでた可能性が高いからさー…… 向こうも向こうで、そういう事情を理解して(ついでにアメリカの関税障壁とか、向こうの世界で滅んだアメリカの実績とか、ゲート開通直後のやらかしとかも加味して)どうせあれやこれやと儲けることに対して文句つけてくるし?で「ゲートを越えての貿易には旨味がない」と結論しちゃったらしくて そのせいで「嫌いだから、で滅びろなんて許されるのは~」ってキ○~イガールズコラを使える関係を築けなかったんだよね 369名前:名無しさん[sage] ジンバブ○とそれ以外の国家の関係……ちと違うか。 まあ、向こうの世界には有機物の炭素と水の水素と酸素から化石燃料とほぼ同じ炭化水素を低コストに作れる技術とかあるらしいし、農作物の高速生産や海産物の完全な陸上での養殖とか成功してるらしいから、安価なそれらを輸出されるだけでも確実に産油国と農業水産業は死ぬわ…… 370名前:名無しさん[sage] 「好き嫌いで救う相手を選ぶなんて傲慢だ!」 ttp/XXXXXXXXX.XXX 「テメェら上から目線で何様だ!ぶっちゃけ不快!」 ttp/XXXXXXXXX.XXX そして、この後に及んで薄っぺらなアレを振りかざしてマウント取ろうとしている奴らは健在という……(白目 371名前:名無しさん[sage] ええ…… 372名前:名無しさん[sage] 誰か止めろよ…… 824: リラックス :2019/09/08(日) 04 16 34 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 373名前:名無しさん[sage] 372、みんなそう思ってるよ、俺が止めようとは誰も思わないだけで 何だったかな、あからさまな犯罪レベルの仕出かしを咎められたのをSN○に投稿して炎上させて咎めた上司を社会的に終わらせた女性サラリーパーソンがいたけど、そいつの処分、結局どうすんだってなった時に「女性は雑用とか押し付ける奴隷ではなく云々」ってフェミ全開の妙な理論捏ねくり回したお偉いさんの言葉に誰も反論せず、実質永久保留で終了って話があったけどさ 誰もアレなのに関わって火中の栗を拾いたくはないんだよ、この出しゃばりめって後ろ玉まで喰らうってのも分かってるし 374名前:名無しさん[sage] 375名前:名無しさん[sage] 376名前:名無しさん[sage] 377名前:名無しさん[sage] 話変えよう。インフラやライフラインの崩壊と被災やら内戦やらで一次産業が壊滅状態ってアレとか…… 378名前:名無しさん[sage] 食糧生産が年単位で確実に低迷するってアレか…… 379名前:名無しさん[sage] そりゃねえ、どうあがいても危ないから持って逃げられるという類のもんじゃないからねぇ…… 魔物という害獣被害が増えるのもも含めると、どれだけの損害が今後恒常的に増えることになるか…… 大西洋大津波で北大西洋海流が影響受けたとすれば結構な寒波も予想されるし、洒落にならん(汗 380名前:名無しさん[sage] 食料不足に寒波…… なにそれこわい 381名前:名無しさん[sage] 魔物って食べれたりしないかな……(震え声 382名前:名無しさん[sage] 食えるか食えないかなら魔物によるとしか。毒や重金属を食う輩とかは流石に食えないが、食える魔物もいることは証明されてるし、それで糊口を凌いだ例は向こうにある 魔物にイルカ以上の知能がある(のもいる)って話に騒いでた環境テロリストがキタコレって暴れそうなのが問題だけど 383名前:名無しさん[sage] 想像容易……もう草も生やせない…… 本当に、今からでも食料輸入だけでも認めてくれないかな…… 384名前:名無しさん[sage] それには通貨の価値の問題が(´;ω;`) 価値暴落してるってことで物々交換になるという噂は聞いた。 魔物肉、というか産業廃棄物となっていた合成獣の肉を再利用して作られた加工品や植物性プランクトン原料のペレットを貴重だけど加工して利用するのが難しくなった資源と交換……量は確保できるということだから有り難いけど、うぅ…… 385名前:名無しさん[sage] い、医薬品とか日用品も交換できるから…… 825: リラックス :2019/09/08(日) 04 19 25 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 原料を採掘し、加工して資源に、そして製品を作り出す一連の流れが流通が乱れたことによって機能不全を起こし、医薬品や日用品といった物資の深刻な不足に悩まされるα/乙世界にとって、β/甲世界からそれらを購入できることになったのは、この状況で数少ない朗報であり、 苦労してパイプを構築する努力を続けていた関係者各位の苦労は報われたと言える。 それでも代引き(物納のみ)、というのはともかく(流石にツケという名の無償供与にしてもらえるだけの信頼や信用がある前提での交渉はやるだけ無駄と悟っていたらしい)、これだけの事態なのだから市民の窮状をどうか鑑みて(レートをもう少しで良いから下げて)協力して欲しいとβ/甲世界側にパイプを持つα/乙世界側の首脳陣は訴えたのだが、 何をどう支援したとしてもα/乙世界側の「上から目線で『支援してやろう』って優越感と承認欲求があるのは間違いないだろ!」という意見を根拠にすれば「支援を受けなければいけない可哀想な我々には支援をする余裕のある連中に対してヘイトぶつける自由と正当性があるんだ!」という考え方を、 β/甲世界は民意の反映、民意は場合によっては国益を損なう行為を国家に取ることを強制する程の力があるものであり、無視すればどこかで必ず歪みが出ると殊更に重視し、「行き過ぎた支援」に対してそれは支援を受ける側の感情面の問題が云々、それでは彼らの為にもならないと全面拒否する姿勢を崩さなかった。 押し売りはしないし価格競争が起こらないようにそちらが買いたいと言った物以上には売らないようにする代わり、現状に即したレートで物々交換による取引を(お情けで)行うというカタチでの支援なら(小遣い稼ぎを兼ねて)やるというスタンスを徹底して貫いた。 あくまでも弱みがあればつけ込むという行為をやって、弱みを見せる方が悪いという(主にアメリカが散々にやってきた)付き合いなら行っても良い。どうせ文句とヘイトが治らないのなら、貰える物貰った上でヘイトされた方がマシと割り切った結果でもある。 β/甲日英「どうせ現状だと資源のまま持ってたって活用出来ないんだから、ウチに渡して物資や製品に変えた方がトクヨ~、余った資源を溜め込んだって現状だとジリープーワでそのまま抱え落ちヨ~?」 α/乙日米「そ、それはそうかもしれないですが、もうちょっと、こう……」 β/甲日英「このやり取りでお前は使い切れない資源を使える物資に変えられて、俺は使い道が当面ない備蓄物資を扱いやすい資源に変えられるwinーwinが成立する!そこに何の間違いもありゃしないだろうが!」 α/乙日米「取引を行う前に復興のために協力していただけないんですか!?」 β/甲日英「モラルだの良識だのを盾にして、いつかアンタもこっち側になるかもしれないだろ!その時に力を貸して欲しいだろ!とか屁理屈つけて一方的に力を借りるのを協力っていつから呼ぶようになったんすかね?」 (何れも意訳) こうした会談の生中継を見て「β世界はやっぱりナチだ!」「これで最終的に合意している日米もやっぱりナチだ!」とマスコミは平常運転で、それに煽られる輩も一定数残っているのは余談だ。 ついでにα/乙世界の軍隊や治安維持組織が(結構な被害を出しながら)魔物討伐を行っている状況が報道されてるのを「これを見た子供が暴力で敵を排除することを良いことだと認識し、暴力的に」「あまりにも残虐、故郷に帰してやれないのか」とSN○で訴えかけたり、ツイッ○ーで大論争して盛り上がっており、 そうした市民の行動や考えを根拠に、 「君の言う窮状ってのはどういう状況?」「ウチの魔物狩人達がどうしてそういう過酷な仕事を率先してやるようになったか、話でも聞く?」「やっぱり君達はアメリカとその同盟国なんだな、と言うのがそっちの礼儀かな?」とβ/甲日英から皮肉られる有様だった。 826: リラックス :2019/09/08(日) 04 20 15 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 彼らの行為は一種の逃避行動であり、特定の対象に対して攻撃的になったり、元々の日常と同じ行動をそのまま続けようとしているのは余裕があるからではなく、逆に心身共に追い込まれている証左である、と心理学者なら擁護するような分析をしてくれる者もいただろうし、 まだ彼方此方の倉庫に被災前から備蓄されていた物資が残っていることから、直接的な被災地以外は市民レベルで飢餓や物資不足への危機感を感じ難い(計画停電すら検討の段階、ネットで「え、これヤバくね?」「欧州どうなんの?」とコンビニで買って来た缶ビール片手に愚痴るといったことも直接の被災地や難民や魔物が大量に流れ込んだ地域以外では可能なレベル)とか、 備蓄した燃料が尽きて火力発電が止まったらどうする気だ?再生可能エネルギーの大半はバックアップに火力発電が必須なんだぞ?と、食料問題と同じくらい深刻な問題となるはずのエネルギー不足については何故かマスメディアで取り上げられることが少なかったとか、そうした事情もあるが。 それから余談だが、魔物肉の加工品(なお、味自体はそのまま食べると塩と保存料の味しかしないが、上手く調理すればそこそこ悪くない味にならなくもないとのこと)に関してはヴィーガンだの遺伝子組換え作物反対派だのが(予想通り)反対!反対!大反対!運動を起こしてデモや暴動を起こし、それを肯定する内容で論文を発表する学者、大衆向けの雑誌に怪しげな原稿を載せるドクター等も現れた。 また、ヴィーガンからしても問題ないはずの植物性プランクトンのペレットに関しても自然食品やベジタリアン食品などを扱う大手スーパーの最高経営責任者(CEO)が体に悪いと発言した。 曰く、相当な加工を施された食品を食べることが健康に繋がるとは私にはどうしても思えない。人の手の入っていない、生のままの食物を食べることで人は健康になるはずだと述べ、同じように大豆を利用したベジミートに関しても「健康のためを思うのであれば望ましくない」と主張。 尤も、これに関して大多数は「なら食わない権利を行使してどうぞ」「ハンストデモねハイハイ」と無関心な対応だったが、それにキレた一部過激派が、「危機感を訴える」「このような物を食べなければ死ぬというなら人類は滅んだ方がいい」と配給予定の食料を破棄しようと貯蔵庫に放火した一部始終と、その実行犯が一般人に現行犯で取り押さえられた様が某動画サイトに生配信されたが、大した話ではない。 そう、同時期にベジタリアンだとわかってる相手にわざわざ肉汁を使った料理を出してキレさせた調理担当者と、そこに横から「だがちょっと待ってください!」としゃしゃり出て来て「肉汁は肉ではないんですよ!」と宣って油を注いだ大学の准教授の話が炎上したのと同じレベルの話に過ぎない。 (某映画にあったやり取りだから、それを元ネタにした都市伝説か、もしくはそれを再現したジョークのつもりだったんじゃないのかと専ら言われていたが……) ついでに、というか同時に、戦力として売却予定であるとされた二重雑種の人権問題だの生体兵器の取り扱いに関する問題だの年齢だの責任問題の所在がどうたらこうたら、人工的な生命体ってつまり有機的な素材を用いて作られた実質的なAI兵器ではないのか、etc.etc... といった問題の議論について、活動家や人権家が(案の定)強い関心を示し、「国際的な法や条約を定めるべきだ!」「非常事態だからと目を逸らしてはならない!」「全ての国家が落ち着きを取り戻し議論に参加できる状態になった上で各国代表を集め議論を行い、それに関する条約について定めるべき!」と様々な方法で訴えかけた。 確かに筋は通ってるのかもしれないし、理想はそれなんだろうが、全ての国家が落ち着きを取り戻し、というのを実現するのがこの問題を解決する前に出来るほど簡単じゃないと理解した上で言ってるのか?と言ったツッコミには勿論、「非常時だからと言って何でも許されると思うな!」という正論が返って来るのは言うまでもない。 正論が現実に即しているか、それはまた別の問題ということなのだろう、うん。 827: リラックス :2019/09/08(日) 04 23 15 HOST 119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp 以上、改めて手直ししてみると本当に長いな…… これを一本にまとめようとか何を血迷っていたんだ自分……
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/8603.html
人物 / 首相官邸 / 経済産業省 / 前川喜平 / 親中派 / 二階俊博 +クチコミ検索 #bf +ブログサーチ #blogsearch +ニュースサーチ 石原伸晃氏就いていた「内閣官房参与」とは 日給一律2万6400円(毎日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「2カ月待たせてマスク2枚」世界中がずっこけたアベノマスク騒動【2020年BEST5】 - ニコニコニュース 安倍政権「影の総理」が原発推進論で垣間見せた“国民見下し”の何サマ - まぐまぐニュース! 国際線予約停止の撤回はなぜ起きた?佐藤優氏「航空局は国際法を勉強すべき」~12月3日「くにまるジャパン極」 - 文化放送 安倍晋三に首相在任中、中国電力から“原発マネー”が! 関原発建設の働きかけか 福島原発事故の戦犯が懲りずに原発新増設推進(2021年11月30日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース 首相主導「官邸外交」着々 林氏起用・各国にパイプ - 産経ニュース 嶋田隆首相秘書官に問われる「官邸官僚の弊害」と「東電改革」(新潮社 フォーサイト) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安倍元総理を操った元総理首席秘書官に操られる岸田総理の史上最短記録総選挙(田中良紹) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 次々と覆る安倍人事 それでも、首相は安倍氏にしっかり配慮(ニュースソクラ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 特集ワイド:安倍元首相は「闇将軍」になれるか ストレスは耐えがたいが、権力は捨てがたい - 毎日新聞 【浅野純次・読書の楽しみ】第67回|読書の楽しみ|コラム|JAcom - 農業協同組合新聞 このままでは日本は脱炭素社会から完全に乗り遅れる/飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)(ビデオニュース・ドットコム) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 米国からの提言・衆院選2021:/1 新秩序、ビジョン示せ 「米国先端政策研究所」上級研究員 トバイアス・ハリス氏 - 毎日新聞 最短解散、こだわった「鮮度」=安倍氏側近進言か【21衆院選】 - 時事通信ニュース 自民党・甘利幹事長「技術の進んだ原発に建て替え」と発言。岸田政権の“原発重視”路線が早くも鮮明に - Business Insider Japan 岸田内閣に安倍元首相が送り込んだ「原発推進」の懐刀(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 岸田内閣に安倍元首相が送り込んだ「原発推進」の懐刀 | FRIDAYデジタル - FRIDAYデジタル 水説:スピンドクター考=古賀攻 - 毎日新聞 内閣官房参与、今井・飯島両氏ら8人再任 岸田首相 - 日本経済新聞 首相動静(10月5日) - 時事通信ニュース 「北村滋・前国家安全保障局長」が官僚トップの内閣官房副長官に浮上した理由(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 岸田体制で “安倍官邸のアイヒマン”元内調・北村滋が官房副長官か…前任の杉田以上の謀略、安倍の意を受けて岸田を監視する役割 - Litera 総裁選、真の主役は安倍前総理 岸田新総裁も頭が上がらない一人勝ちの大成果とは?(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 新総裁・岸田文雄は安倍前首相の完全な操り人形に! 今井尚哉、北村滋、岩田明子を監視役に送り込み「高市早苗の国家観」を強制 - Litera “逆らう奴はクビを切るぞ” 「コネクティングカップル」の張本人を復活起用…菅義偉“強権人事”の思惑は何だったのか - 文春オンライン 「ガッカリ河野を見切って高市に乗り換え」議員たちの驚きの打算(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安倍・菅政権考:官邸主導とは何だったのか 内閣人事局「生みの親」が語る安倍・菅政権 - 毎日新聞 - 毎日新聞 総裁選「河野太郎では参院選で負ける…!」安倍側近たちの本音(FRIDAY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安倍元総理の“本命”は岸田文雄氏? 参謀に元安倍側近の今井尚哉氏か(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【総裁選】「NHK岩田明子氏」が「岸田陣営」に頻繁に出入りで、その狙いとは?(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 古賀茂明さん「民主主義を危機に陥れた」安倍・菅政権のレガシー - 毎日新聞 - 毎日新聞 「安倍前首相」の懐刀の暗躍に不信感を拭えなかった「菅首相」 雌雄を決する総裁選(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 安倍晋三の総裁選支配の実行部隊は2人の元側近官僚!? 原発ムラと内調がバック、岸田に協力し河野にはスキャンダルで揺さぶり - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ - Litera 師の助言守れず「チーム菅」機能不全で失速 - 産経ニュース 安倍・菅政権の「たまった腐敗」次期政権で整理されるか | | 佐藤優 - 毎日新聞 菅政権崩壊 万策尽きた末の自滅 - Nippon.com 菅総理の辞任表明は安倍ー麻生連合の傀儡になることを拒否した結果ではないか(田中良紹) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 特集ワイド:秋「政変」あるのか ノンフィクション作家・大下英治さんに聞く - 毎日新聞 コロナと五輪で機能不全ぶりを露呈した政府がそれでもなお権力の座に居座り続けられるカラクリを斬る /古賀茂明氏(政治経済アナリスト)(ビデオニュース・ドットコム) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 五輪後の日本、反中は強まるか、「インド太平洋」構想に変化はあるか - Newsweekjapan 経産省と東芝、異様な「負け犬の腐れ縁」 古賀茂明さんに聞く - 毎日新聞 - 毎日新聞 安倍前総理に屈服した菅総理の特攻自爆ギャンブル精神(田中良紹) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 破天荒 高杉良著 - 東京新聞 今井元補佐官、脱炭素の政府支援年2兆-3兆円規模に-インタビュー - ブルームバーグ 復権を狙う安倍前総理。憲法秩序破壊の虚偽答弁を許してはいけない<ジャーナリスト・倉重篤郎氏> - 日刊SPA! 佐橋滋vs今井善衛『官僚たちの夏』のモデルになった通産省エース対決 - NEWSポストセブン 東京五輪はオールジャパンで対応すれば開催できるという安倍前総理のポエム(田中良紹) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース コロナ対策「連絡会議」が菅政権で1度も開かれず…政策決定の過程さらに不透明 - 東京新聞 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 今井尚哉内閣官房参与「日米でCO2低減のシナリオ示せ」 - 産経ニュース カーライル日本法人の助言役に今井・前首相秘書官 - ロイター (Reuters Japan) 「なぜ日本は1番にこだわる?」米政府高官が驚く外務省「復権」作戦[菅流政治]検証半年<3> - 読売新聞 「アベノミクスの立役者」今井元首相秘書官が“没落”の天下り…安倍前首相と企む「再々登板」 | Smart FLASH[光文社週刊誌] - SmartFLASH 質問なるほドリ:政務秘書官ってどんな人? 各大臣の「政務」を補佐 後継育成へ親族任命も=回答・古川宗 - 毎日新聞 三菱重工顧問に今井尚哉氏 安倍前首相の補佐官 - 東京新聞 三菱重工顧問に今井氏 安倍前首相の政務秘書官 - 時事通信ニュース 三菱重工顧問に今井氏:時事ドットコム - 時事通信ニュース 【証言あの時】元復興相・吉野正芳氏 「緊急事態」託された重責 - 福島民友 「俺は安倍さんの臓物に」最側近の官邸官僚が示した覚悟 - 朝日新聞デジタル 総理首席秘書官が3か月半で異例の交代 近づく官邸崩壊の足音 - NEWSポストセブン 首相秘書官に寺岡光博内閣審議官を起用…財務省出身、調整役担う - 読売新聞 「デジタル庁創設でも期待薄」霞が関のデジタル化が進まない本当の理由 情報という「権力」を手放したくない - PRESIDENT Online 【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】〈800〉コロナ「専門家」が多過ぎる! - 産経ニュース 「桜を見る会」補填疑惑 今井前首相補佐官を直撃「安倍さんも確たる思いで……」 - 文春オンライン 「蜜月・経産省にサヨナラ」菅政権の政策プロセス一変 | 経済記者「一線リポート」 | 工藤昭久 - 毎日新聞 “経産省出身”官邸官僚を追放した菅政権で外務官僚が息を吹き返したワケ - 文春オンライン 今井元補佐官、内閣官房参与に エネルギー政策で助言 - 日本経済新聞 内閣官房参与に今井前首相補佐官 他4人は再任、「安倍氏への配慮」の声も - 毎日新聞 - 毎日新聞 菅首相 内閣官房参与に今井前補佐官ら任命|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 菅首相 内閣官房参与に今井氏ら5人を任命|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 政権運営全般に影響力「官邸官僚」3氏が退任…「懐刀」は再任 - 読売新聞 首相側近起用「足場固め」 「官邸官僚」今井氏ら退任 - 毎日新聞 「首相、今井、佐伯で決めていたやり方がらっと変わる」 キャリア官僚の本音 菅政権で沈む省庁 - 毎日新聞 - 毎日新聞 杉田副長官ら官邸事務方幹部、続投の方針 今井氏参与へ [菅政権発足] - 朝日新聞デジタル 安倍政権の媚中派名指しした米報告書(3)今井氏はなぜ親中なのか - Japan In-depth 安倍政権の媚中派名指しした米報告書(1)なぜ今井、二階両氏なのか - Japan In-depth 菊池桃子の旦那も…「安倍親衛隊」首相辞任でみじめな末路 | Smart FLASH[光文社週刊誌] - SmartFLASH 安倍最長政権を下支えした「官邸官僚」 高い能力と忠誠心、霞が関発の不祥事も - 産経ニュース コロナ対策を牛耳る官邸「側用人」の跋扈と失墜<毎日新聞編集委員兼論説委員・伊藤智永氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン - ハーバー・ビジネス・オンライン 【有本香の以読制毒】安倍政権の「対中姿勢」に“苦情” 米報告書、二階幹事長と今井補佐官を“親中派”と名指し 首相の正しい決断に期待 - ZAKZAK アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判――二階氏や今井氏など(遠藤誉) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 今井氏、二階氏、日本の対中融和勢力を米国が名指し - JBpress 米有力研究所が安倍首相側近を「対中融和派」と名指し 古森義久 - 産経ニュース 時の在りか:コロナに弱い側用人政治=伊藤智永 - 毎日新聞 「一斉休校」側近主導で強行 結論ありきの政治アピール - 西日本新聞 安倍首相の周囲にいる大臣以上の権力持つ7人の「君側の奸」 - NEWSポストセブン 安倍首相のコロナ対策迷走の元凶は「今井補佐官」だった…マスク2枚配布、現金給付混乱 - Business Journal 新型コロナ対応で浮かんだ亀裂 菅氏「失権」 重み増す今井補佐官:時事ドットコム - 時事通信 安倍よ、ただで済むと思うな…菅官房長官「最後の逆襲」が始まった - 現代ビジネス “もうひとりの陰の総理”今井総理秘書官に官房長官起用論も - NEWSポストセブン 安倍総理が単独インタビューで明かした“人事の要諦” 今井補佐官も北村局長も「イエスマンではありません」 - 文春オンライン 総理のためだけに動く「官邸官僚」。今井補佐官の正体<森功氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン - ハーバー・ビジネス・オンライン 首相補佐官「安倍1強」支える - 日本経済新聞 首相補佐官に今井尚哉氏 秘書官と異例の兼任、拉致問題も担当か - ZAKZAK 今井秘書官、異例の首相補佐官兼務 アベノミクス立案 日中関係修復にも役割 - 毎日新聞 - 毎日新聞 「首相にも道義的責任」 今井秘書官、異例の取材受ける - 朝日新聞社 今井尚哉・首相秘書官が初めて語った安倍政権の「責任」 - 文春オンライン 「影の総理」今井首相秘書官に見える2つのほころび 「森友」「東芝」が「安倍首相が最も信頼する男」を揺るがす(1/4) - JBpress 東芝を“原発地獄”に引きずり込んだ首相の右腕官僚 - BUSINESS INSIDER JAPAN 「官邸のラスプーチン」今井尚哉の実像! “いいかげんなデータ”がびっしり…? (2017年4月29日) - エキサイトニュース 首相政策秘書官 今井尚哉 -安倍政権を裏で支える「官界の超サラブレッド」 - PRESIDENT Online ● 今井尚哉〔Wikipedia〕 今井 尚哉(いまい たかや、1958年8月 - )は、日本の通産官僚。内閣総理大臣秘書官。日本機械輸出組合ブラッセル事務所所長、資源エネルギー庁資源・燃料部政策課課長、経済産業省大臣官房総務課課長、経済産業省貿易経済協力局審議官、資源エネルギー庁次長などを歴任した。 ● Google検索を掛けるといろいろ出てくるw (※mono....ページ内記事中、フルネームで名指しされているわけではないので、このページに置くべきかどうか納谷ぬところだが、たぶんここに置いていんだと思う。違っていたら連絡を下さい。別ページに移します。) あのさ今井さんさーここみてるみたいだから 老婆心で言ってあげるけど合衆国の国益棄損した奴が名指しされて助かると思ってる方がどうかしてるよ?w無人機使うまで想定してるけど、餌や水に毒混ぜる&事故未満の病死なんかいくらでもあるからね夜道に気をつけるだけでは不十分かと #セカンドフロア — 魔法少女ティロ・フィナーレ@再編作業中 (@mu_kaoru) August 26, 2020 おにもつシンゾーは今井とかいうのが中共のスパイと知って 頭かかえたらしいよ それが 時間がない発言w→このままじゃぼくちんザンネック作戦で始末されちゃうってw どんなバカでも分かるw 田中角栄という人が昔キッシンジャーにやられましたしねえw #セカンドフロア — 魔法少女ティロ・フィナーレ@再編作業中 (@mu_kaoru) August 26, 2020 習近平も李克強も表にでてきません。病気の感染を警戒してるようですが、たぶんに無人機で始末されるのも警戒してると思われ やっぱり中国共産党>中国共産党日本支部ですね 支部は馬鹿ばっかだ 警察の警護で無人機防げると思ってる今井とかいう馬鹿がいるw #セカンドフロア https //t.co/DBK1uy7WZO — 魔法少女ティロ・フィナーレ@再編作業中 (@mu_kaoru) August 26, 2020 三重苦デビルマン佐伯というのを引き立てた今井というのが部下がザンネック作戦の情報提供者だったり、周りのだれがネタをうってるのかわからない状況でふるえてるそうですが無人機音たてませんからね警察の警護助かると思ってる時点であほだと思いますw #セカンドフロア — 魔法少女ティロ・フィナーレ@再編作業中 (@mu_kaoru) August 26, 2020 【安倍政権】 ■ おい、今井! 「二階堂ドットコム(2017.5.31)」より / 絶対に官邸も文科省もうちを見てる。チェック担当がな。 んで、実は菅と今井と麻生が組んでる(緩やかに。いまの安倍政権が倒れそうだから)という話を聞いたんだが。リリーフが麻生で、菅幹事長。 でも、加計学園の認可には総理の指示はなかったよ。いま地元でも何も受け付けないもの。あれは高等教育局長が「総理の指示だ」というふうに見せかけた偽文書を出しただけ。 前川も怪しい、というか、当然に!!!ホテルに行くビデオや自宅へ帰るビデオは警視庁が押さえてるからね。もし変なことになれば当然!!!新潮から出るだろうね(笑)。 (※mono....以下略) ■ さぁ、国会招致だ!共謀罪も通過してないのにできるのかね。 「二階堂ドットコム(2017.5.26)」より (※mono....関連部分のみ転載。前後略) / 医学部の新設もしかり、森友学園問題もしかり、それに、加計学園も、今井天皇(安倍総理秘書官)の、独善的で、高圧的な手続きの進め方により、軋轢が生じているとしか考えられません。 しかも、女性問題で抹消された、御用ジャーナリストの山口や、田崎、それに、御用学者の岸などを使って問題のすり替えを行い、国民の批判の目を逸らそうとしています。私は安倍総理については個人的にはいい印象を持っていますが(俺みたいなのにも会って話を聞いてくれたから)、他の関係者については印象は別です。 今後、今井には秘書官という呼称は使わず「今井天皇」と記しますが、は、内閣府など主要な部署に、経産省から忠犬ハチ公を送り込んで、政策をコントロールしています。これは他省庁からも評判が悪く、かつ、目立つ実績もあげないものだから余計に経産省は嫌われています。国益になるのならともかく、今井に対する色眼鏡部分を除いても、国益にかなっているとは言いがたいからです。 また、いまの財務省は、森友学園問題も見れば分かるように、政府の言いなり。加計学園に関する、愛媛県などへの財政的手当ては、裏できちんと行われているものと推察します。財務省も苦悩していることでしょう。(個人的に恨みがある奴はいますがそれはこの際おいときますな。浜銀にも世話になってるので) 財務省は、「品よく、スマート」に事を運びますが、その点、経産省は役所というより、民間企業みたいなところで、大雑把であり、強引。他省庁からは嫌われています。経産省がやることが必ず正しく国益にかなうのなら別でしょうが、経産省が強引に他省庁に出向した際、出向先の話をいくつか聞いていますが、やはり評判が悪い。なぜなら「実績が上げられないから」です。 それにしても、今井天皇のやり方は問題があります。当然、総理秘書官なので権力の中枢。昔でいえば側用人ですから、何でもあり。 ただそれもこれも、安倍総理の能力不足というか秘書に恵まれないことによるものでしょうね。前回の総理大臣の時も、秘書官が怪しかった。話してみて、安倍総理というのは、人間的にはいい人だなと思っているのですが、それと側近人事をどうするかは別の問題です。 ■ 総理秘書官”今井天皇”論功行賞で常磐高等教育局長を次官に 「二階堂ドットコム(2017.5.25)」より / 前提としていっておく。俺は安倍政権を支えもしないが足を引っ張るつもりはない。その辺は総理が「親戚によくよく聞いてみる」ことでわかると思う。 ただ、今井は別だ。よく知らないし、「今井天皇」といわれるくらい力を振るってるし、別にちょっとくらいこっちがいじったっていいだろう(笑)。そもそも、加計学園の話自体、今井の肝いりの話なのかもしれないぞ総理じゃなくて。総理の「友達発言」はリップサービスだろう。あの人そういう所甘そうだもんな。 (※mono....中略、詳細はブログ記事で) / 前川元次官は、そういうことも含めて正そうとしたのかもな。俺面識もつながりもないけど・・・なんならあのガールズバー行こうぜ。新潮の報道は相当ひどく書いてあったけど、ガールズバーなんてそんなもんだろ。役人辞めてりゃ関係ないだろう。(それにしても前川のあのネタを持ってきたのは内調なのか、それとも「幅広」をやっている警備局なのか、それとも端緒を誰かがつかんでて、警視庁の特命チーム編成してやらせたか・・・あのネタ元に関して俺は興味がある。俺店知ってると思ったんだけど思った店と違った(苦笑)。新潮の心ある編集者の方に教えていただきたく。ええ、個人的興味で・笑。) 役人なんて全部利権とバカ野郎だと思っていたが、前川はカネ持ってるんだもん。カネ持ってるやつは信用できる。カネで転ばないからな。今後天下りがなくたって関係ないんだから。 ある意味、内部抗争と言ってしまえば、それまでだけども、どうも、今井がガンなんじゃないのか。 ■ 森友学園騒動、真の黒幕に今井尚哉氏が浮上!谷査恵子氏の上司!15年9月4日に首相と会食 「阿修羅♪(2017.3.28)」より / 森友学園問題を巡って様々な情報が飛び交っていますが、ここに来て安倍首相の側近である今井 尚哉(いまい たかや)氏の名前が浮上中です。今井氏は叔父が今井敬元経団連会長と今井善衛元通産事務次官で、経済産業省を得て今は内閣総理大臣秘書官となっています。 「影の総理」とも呼ばれるほどの実力者で、安倍昭恵夫人のお付として活動をしていた谷査恵子氏の上司でもあるのです。 (※mono....以下略) ■ 新国立競技場の闇・・・・ 「二階堂ドットコム(2015.7.27)」より / 新国立競技場の設計JVの代表は、「日建設計」。キールアーチなどの鉄骨は、ゼネコンの下で、新日鉄がすることになっていた。 つーか、だいたい当初から、日建と新日鐵は、「東京スカイツリー」での受発注の貸し借りがあって、「新国立競技場で赤字の補てんをするんじゃないか」と、業界で噂になっていたこともある。あの建物は主要構造体は全て鉄骨。ということは、新日鐵の言い値が通れば、赤字の補てんだけではなく、黒字も出る。 ところで、安倍総理の今井秘書官の叔父は、新日鐵の社長、会長を務めた、今井敬であり、一族の汚名が着せられるのを黙って見過ごす訳にもいかず、その疑惑を払拭するために、ゼロベースでの見直しを決断させたとの見方がある。 (※mono....中略) / そこに、今井と新日鉄の関係性を当て嵌めると、今井が安倍に、ゼロベースでの見直しを決断させたという構図が出来る。 そうは思わないかみんな?ちょっと政治と建設両方に詳しくないと俺の話を理解できないかもしれないが、まぁ、業界のヒトに読んでもらって喜んでいただけると幸いです(笑)。 ■ 新国立競技場は今井秘書官の一言で白紙に。 「2015.7.18」より / 新国立競技場の計画見直しを決断させたのは、安倍総理秘書官の今井なんだって。今井は経産省のことしか考えてない「ミスター経産省」な人だからそういう思い切った提言ができるんだねぇ。根回ししないでやったから文科省も困ってるみたいだね。まぁ、森に「ザハのデザイン嫌だった」とか言われちゃァおしまいだけどね。 まぁとにかく今井秘書官は、安保法案でごたつき、支持率が下がっているところに「安倍総理が強力なリーダーシップを発揮して税金の無駄遣いを防いだ」という”絵を描いた”。これで、内閣支持率が上がればいいのだが、果たしてどうなるやら。 (※mono....以下略) ■ 安倍総理、秘書スキャンダルに四苦八苦 「二階堂ドットコム(2016.6.8)」より .
https://w.atwiki.jp/tvrecorde/pages/35.html
2016年05月28日(土) 12 00〜13 00 関西テレビ 胸いっぱいサミット! 生放送・青山繁晴がオバマ広島・沖縄米軍の裏側暴露!! えらいこっちゃニュース!緊急生放送SP!疑惑続出の舛添都知事にパネラー陣の怒り爆発!オバマ大統領、広島訪問の裏側を青山繁晴がぶった斬り! 今回の「胸いっぱいサミット!」は、旬の話題をぶった斬り!関西人が選ぶ、えらいこっちゃニュース緊急生放送スペシャル! ▼伊勢志摩サミット&オバマ大統領が歴史的な広島訪問!「核なき世界」に向け、発信されたメッセージとは?広島訪問の裏側を、青山繁晴が徹底解説! ▼政治資金の“公私混同疑惑”続出の舛添都知事にモノ申す!釈明会見で「第三者」を47連発!苦しい言い逃れを続けた舛添都知事…辞職を求める声も高まるが、このまま知事を続けるのか!?さらに、東京都民に緊急アンケート!もし舛添氏が辞任したら、都知事になってほしいのは、一体誰〜!? ▼沖縄の女性会社員に悲劇…米軍属の男逮捕で基地反対運動が過熱!日米首脳会談でも話し合われ、再発防止を目指す両国だが…「沖縄の基地問題」「日米地位協定の改定」問題山積みの沖縄と米軍問題は、今後どうなる!? 出演者 【進行】増田英彦、八木早希 【パネラー】桂ざこば、東国原英夫、青山繁晴、デーブ・スペクター、おおたわ史絵、品川祐 <番組前予告> ▽増田英彦 オバマ大統領広島訪問で、 ▽一同 生激論!! CM ▽N(ナレーション) 昼間っから激論バラエティ、胸いっぱいサミット! ▽増田英彦 さあ、今週はえらいこっちゃニュースですが。きょうは生放送でお送りします。恒例につき、あの、好評につき(会場笑い)、恒例につき、逆でしたね。好評につき、これ月1回の恒例になりました。 ▽八木早希 そうなんです。ということで、今日もどっちかっていうと生放送に向かないパネリストの皆さんにお越しいただきました。 ▽増田英彦 よろしくお願いしますー。 ▽桂ざこば まず最初の(※増田氏の「恒例・好評」の言い間違いのこと)、録画やったらカットやもんな。編集されるわな。 ▽増田英彦 間違ってはないですけどね。一応、恒例にはなりましたんで。 ▽デーブ・スペクター このスリーショット、ばらばらすぎますよね。どう見てもね。 ▽東国原英夫 あなたに言われたくないわ。あなたが一番ばらばら感があるわ。 ▽増田英彦 でもデーブさん、久しぶりの登場で。 ▽デーブ・スペクター おかげさまで、ミックスジュース久しぶりに飲ませていただきました。 ▽増田英彦 あ、有名な関西テレビの名物ね? ミックス、ミックスジュースの発音悪いですね。 ▽デーブ・スペクター 正しくはミックチュジューチュでしょ? ▽増田英彦 いやいや、関西ではミックチュジューチュありますけどね。 ▽品川佑 生の時間使って、何しゃべってんですか。 ▽八木早希? もったいない。 ▽増田英彦 生やから無駄なことを言えるんですよ。生ということで、もう生のレギュラーですよ、青山さん、よろしくお願いします。 ▽八木早希 よろしくお願いします。 ▽品川佑 すごいからなー。 ▽八木早希 ええ。 ▽増田英彦 きょうも裏情報、期待してますんで。お願いします。 ▼青山繁晴はい、お任せください。 ▽八木早希 そして生放送ということで、テレビの前の皆さんの意見も募集したいと思います。お茶の間投票ということで、番組内でリモコンの色ボタンによる投票を呼びかけますので、皆さんもぜひ、番組に参加してみてください。 ▽増田英彦 はい、ドンドン参加してください。お願いします。 ▽八木早希 さあ、それではまいりましょう。最初のえらいこっちゃニュースはこちらです。 ▽増田英彦 恒例です。 ▽N 関西人が選ぶえらいこっちゃニュース! ▽第5位、清原被告、初公判で求刑2年6か月。 今月17日、3769人が駆けつけるという大注目の中、清原和博被告の初公判が行われた。清原被告は起訴内容を全面的に認め、涙ながらに謝罪。一方で、現役時代からの薬物使用疑惑については否定した。情状証人として出廷した親友、佐々木主浩(かずひろ)氏は、「2回目はないと強く信じている」と、清原被告の更生をサポートすると誓ったが。検察側は、再犯の可能性が高いと判断し、初犯としては重い、懲役2年6か月を求刑。来週火曜日に迫った判決を前に、清原被告の地元、岸和田市の声は。 「岸和田の人も最近、話題にしたくないんじゃないですか。さらし者になるのは、われわれにとってもちょっと耐えられないっていうかね」 「やり直してほしい」 「やっぱり岸和田の人間としてね」 「子どもに教えたりね」。 「せや、せや、せや」 「我々にしたらやっぱし郷土の誇りやで。だんじり祭りと清原や」(笑い声) ▽続いて第4位。元アイドル・女子大生の刺傷事件。ファンの男を逮捕。 「プレゼントを贈ったが送り返された」と、犯行動機を語った岩埼容疑者。当初は冨田真由さんのファンだったというが、そのゆがんだ愛情は、やがて殺意へと変わり、首など20か所を刺すという凶行に及んだ。ツイッターやブログへの執拗な書き込みなど、たび重なるストーカー被害を警察に相談していた冨田さんだったが、事件を未然に防ぐことはできなかった。この衝撃的な事件に、信じられない事実が発覚。事件の直前、冨田さんは110番通報をしていたが、事件現場ではなく、冨田さんの自宅に向かい、到着に3分23秒遅れるという、警察の失態が明らかに。このショッキングな出来事について、大阪のアイドルファンは。 「ちょっと許せないですね。私もアイドルが好きで応援してるんですけど、同じように見られるというのは、すごい腹が立つ」 「握手会とか何か、そういったイベントみたいなのがなくなる可能性があるんで。それも悲しいな」 ▽このあと、疑惑だらけ、言い訳連発、舛添知事に怒り爆発! CM ▽N えらいこっちゃニュース、続いて第3位。 「怒り心頭や!」 「銭返して、辞めたらええねん」 ▽疑惑のオンパレード、舛添都知事、3度の記者会見も言い訳連発。 会議費名目で家族旅行、ヤフオクで美術品購入、政党交付金のネコババ。政治資金の私的流用疑惑が次々と飛び出す舛添都知事。2度目の釈明会見を開くも「第三者の厳しい目で調査していただく」と、言い逃れを連発し、批判殺到。今週、その第三者として2人の弁護士を選任したことを発表したが、氏名は公表せず。きのうの記者会見でも「今は第三者の調査を待ちたい」などと繰り返し、具体的な答えは一切なし。胸いっぱいが東京都民にアンケートを取ったところ、およそ9割が辞任を求めるという結果に。果たして舛添都知事の行く末は? 「第三者の人に任せてる言うて、それで逃げておられるなという、それちょっと卑怯ちゃいますか?」 「せこいよなー、すること」 「知事をこれからもすいません、やらせてくださいみたいな。どの口言うてるみたいな」 「この口か? って私ら子どもにやったら、この口言うてるんかって怒るよ」 ▽えらいこっちゃニュース前半はこちらの項目がランクイン。 ▽八木早希 さあ、まずは3位の話題からいきましょう。『疑惑のオンパレード、舛添都知事、会見のたびに増していく不信感』ということで、きのう3度目の記者会見を行われましたが、記者会見の体をなしていませんでした。そのあたり、見ていきましょう。パネル、お願いしまーす。 <画面テロップ> 【税金ドロボー!?】 【舛添都知事 会見で”言い逃れ”連発】 ▽増田英彦 税金ドロボー!舛添都知事、3度目の会見も言い逃れ連発と。強気な態度から一転、どんどんやつれていく舛添要一さんと。67歳。1週間ごとなんですけれども、写真のチョイスちゃうかっていう話。 ▽品川佑 不信感は増してってるけど、髪の毛減っていってるような気ぃします。 ▽増田英彦 これ、髪の毛減ってる専門家の東さん、いかがですか? ▽東国原英夫 うーん、そうですね。だいぶ、悩んでおられるな。 ▽品川佑 その評論家? その評論家なんですか? 減ってますか? ▽東国原英夫 減ってますね。 ▼青山繁晴 すみません。やつれていくって言いながら、27日、盛り返してないですか? ▽増田英彦 27日はね。20日の写真のチョイスですよ。 ▽八木早希 照明が当たってた? ▽東国原英夫 ただ、態度もね、態度も27日はちょっと強気でしたよ。 ▼青山繁晴 いや、そうなんですよ。それは、安倍さんのボスの森喜朗元総理が、この人はオリンピックについては最高だという、はっきり言ってデタラメを言ったから。いや、それでその気になってるんですよ。はい。 ▽東国原英夫 気を良くしましたよね。 ▽増田英彦 さあ、このまま逃げ切るつもりか、言い訳だらけの記者会見、見ていきましょう。 2度目の記者会見で、ヤフオクで美術品の購入。政党交付金をネコババと。公私混同疑惑に厳しい質問が相次いだんですが、「第三者の厳しい目で調査していただく」と、約2時間の会見で、第三者を47回も連呼しました。後日、元検事の弁護士2人をみずから選任。しかし、名前や事務所は非公表と。で、3度目の記者会見では、前回同様、記者会見…えー、記者から厳しい質問が相次いだが、一日も早い調査を待っている状況と。今度は、一日も早くを30連発。同じこと何回も言うて、もう質問させんとこうという作戦もあるんですか? 東さん。 ▽東国原英夫 それと、あの、流行語大賞狙ってますね。 ▼青山繁晴 なるほど ▽増田英彦 なるか! ノミネートされるか。 ▽東国原英夫 いやいや、第三者の目というのはたぶんね。 ▽おおたわ史絵 一応、ノミネートは入りますね。大賞は逃しますよね。 ▽増田英彦 大賞はそうですね。悪意を持ってノミネート、たまにありますもんね。 ▽おおたわ史絵 ありますね。 ▽増田英彦 さあ、しかし、こちら。24時間365日働くつもりという舛添さん。こんな状態で、東京都知事を続けられんの? ということなんですが。 ▽デーブ・スペクター 週末、湯河原行ってるから、働いてないよね。 ▽おおたわ史絵 でもそこで、家族会議やってるかもしれない。 ▽増田英彦 だからね、これね、作戦ですよ。24時間365日働いてますよ、都民のためにとなったら、すべて公費で落とせますよね。 ▼青山繁晴 なるほど ▽おおたわ史絵 ほんとだ ▽デーブ・スペクター そうですね。でも厳しい第三者、唯一1人しかいないと思う。片山さつきしかいないですよ。(会場笑い) ▽八木早希 元奥さん。 ▽桂ざこば いや、我々も第三者ちゃいまんの? ▼青山繁晴 そうです。 ▽東国原英夫 国民も都民もそうです。 ▽桂ざこば 我々もやろ? うん。 ▽増田英彦 都民も。第三者言うてますけど、結局は舛添さんが自分のお金を出して雇てるわけですから、言うたらその第三者からしたら桝添さんは”お客さん”なわけですから、お客さんのために頑張りますよね。 ▽東国原英夫 そういうことです。 ▽品川佑 いやだから、指名したら第三者じゃないですよね。 ▽東国原英夫 弁護士さんって。 ▽品川佑 自分で指名して、この人っていって、この人に調べてもらいます、しかもお金払って、じゃあ、全然第三者ってなんなんでしょうね。 ▼青山繁晴 第三者じゃないですよね。 ▽増田英彦 でも青山さん… ▼青山繁晴 第三者じゃないけれども、元検事の弁護士って、普通”ヤメ検”って言うんですよね。ヤメ検の方々は、例えば東京地検特捜部にお友達がいて、それを舛添さんは狙ってるんですよ。やっぱり気にしてるのは、東京地検特捜部が、もう内定してるんで、立件されるということを心配してるから。それを食い止めたいっていうのがあるんですよ。 ▽増田英彦 じゃあ、調査きた、精査きました、次、捜査が入る可能性が? ▼青山繁晴 えっと、今、内定って言ったとおり、水面下での捜査は始まってますから。 ▽おおたわ史絵 下手すると逮捕されちゃうといけないからっていうことで、こういうふうにやってる。 ▼青山繁晴 で、これ逆効果なんです。東京地検に残ってる人はヤメ検の人を大体嫌いだから。(一同得心) ▽増田英彦 ああ、そうだね。 ▽おおたわ史絵 敵対関係ができちゃうんですね。 ▽デーブ・スペクター だから、「まきぞえ知事」になっちゃいそう。(一同笑い) ▽おおたわ史絵 くだらないなぁ、もう。 ▽桂ざこば これはうまい! ▼青山繁晴 珍しくうまい! ▽桂ざこば いや、今までの人生で最高!これは最高!(会場拍手) ▽品川佑 ドヤ顔しないでください。嬉しそう。嬉しそうな。 ▽デーブ・スペクター これ以上はないから帰ったほうがいいかもしれない。 ▽増田英彦 帰りますか?ざこば師匠に褒められたんですよ。 ▼青山繁晴 プロにほめられた。(※話を舛添都知事に戻して)これはやっぱり、僕も実は甘い人間なんで、当然辞めると思ってたんですね。ところが、4日ぐらい前に総理官邸の中枢の人に会うと、辞めなくて困ってるって話が出て。僕はいつも怒ってるっていうイメージらしいですけど、このへんからちょっと小噴火したのは、大体安倍さんも含めてですね、自民党が知らん顔してるのがおかしいでしょ? 自民党が推薦したんですから。自民党を除名になってた舛添さんを、自民党が推薦したんですよね。で、今、都議会で自民党は横のほうにどいてて、野党、ご勝手にっていうことにとなってるから、5月27日の写真(の舛添氏の表情)が盛り返してるわけですよ。自民党の大物の森喜朗さんが支えるって言ったりね。はい。で、これ、なぜそうなんですかっていうことを、もう1回官邸の中枢に聞いたら、要するに偉い人に聞いたら、要は今辞められたら選挙できないと。選挙できないというのは、いい候補者が自民党から見つからないと。はい。でもところが、水面下でここに候補の1人の東国原さんもいらっしゃるけど、今、勝手、勝手に言っちゃったけど。 ▽東国原英夫 なんで? 影響力ある人間が、それ生放送で言っちゃダメでしょ、そういうこと! ▼青山繁晴 でも本当だもん。 ▽品川佑 でも言われてますよね。 ▽東国原英夫 えっ? ▽八木早希 そのあたりなんですけれども。 ▽東国原英夫 ただ、これは、自民党、公明党の都連も痛し痒(かゆ)しですわ。自分らで推薦した、そして、自分らでそれ、はしごを外すっていうのも…ま、ね? 大変だけども、追及しなかったらしなかったで、お前らは責任取らないのかということもあるし、ここで追及しないと、参議院選挙まで影響するぞということもあるしね。これ、複雑な心境だと思う。 ▼青山繁晴 いや、その通りなんですけど、これ、自民党がどう思おうとですね、都民で辞めさせられる。当然、リコールってあるのご存じでしょ? それで、146万人の署名がいるんですよ。 ▽増田英彦 ねえ、この数がすごいですよね。 ▼青山繁晴 それで舛添さんは146万人も署名して、しかも住所も書いてね、「なわけがない(※できるわけがない)」と思ってるんですけど、でも、たとえば新宿、渋谷、池袋、品川、東京っていうターミナル駅でやるだけで、146万人集まりますよ。 ▽八木早希 実際、番組の… ▽東国原英夫 ただ捺印が必要だし、60日以内なので、140万っていうのは、厳しい。 ▼青山繁晴いや、できると思うな。 ▽東国原英夫 1個ずつ精査しなきゃいけない。同じ人が2回書いたらこれ、ダメだからね。 ▼青山繁晴 それは、そう。 ▽増田英彦 これ、じゃ、署名を集めましょー!って、最初に言いだすの、誰が? ▽東国原英夫 誰でもいいです。市民団体でもなんでも。 ▼青山繁晴 もう始まってるんですよね、本当は。 ▽デーブ・スペクター でも、ビッグダディだったらもうそこで9人だから。そういうのは… ▽東国原英夫 だからさっきのダジャレで抑えとけよ。帳消しです。欲を出すな欲を。 ▽デーブ・スペクター そう思った。 ▽増田英彦 これでいくと、言うたら、言うたら今、野党にとってはチャンスなわけですよね。 ▽東国原英夫 そうですよ。すごいチャンス。 ▽増田英彦 チャンスなわけですよね。ってなったら、この第三者はね? どっちか言うたら、野党のほうが雇って追求して、辞めさせて、都知事選に持っていくほうがいいことはないですか? ▽東国原英夫 だから、第三者っていうのは、議会が推薦した弁護人だとかね、そういったことをしなきゃいけない。それと、議会では不信任か、あるいは、百条委員会というのがあります。百条委員会は、今、共産党さん、もう出しています。そしたら自公さんが半分以上の賛成で、これ成立するので、自公さんが3分の2取ってるので、この方たちがどうなるかなあと。で、6月議会で百条委員会が設置されるかどうか。僕はちょっと無理だと思ってる。 ▽デーブ・スペクター あと、選挙費が40億以上かかるから、それもその分、顰蹙(ひんしゅく)買うんですよ。どこの政党でも。 ▼青山繁晴 ま、いずれにしても最終的にはもたないですよ。2018年まで(都知事を)できるわけがないんで。 ▽八木早希 ええ。 ▽桂ざこば 本人は辞めたいのか、辞めるな、辞めるなと言われてるのか、どっちなんですか? ▽東国原英夫 辞めたくないです。 ▼青山繁晴 辞めたくないんです。 ▽桂ざこば 本人が辞めたくない? ▽東国原英夫 本人が。辞めるつもりは毛頭ないです。 ▽桂ざこば その神経わからんで! ▽八木早希 そのあたり、進退は気になりますけれども、番組ではやはりアンケートを取りました。そしたら、都民の9割がやはり辞任すべきだという回答がありまして、そこで番組ではこんな調査もしました。こちらです。 ▽増田英彦 東京都民100人に緊急アンケート。もし舛添知事が辞職したら次の東京都知事は誰がええランキングで、100人に聞いて、結構、票が拮抗してるには拮抗してるんです。 ▽八木早希 今回、実際東京で都民に聞きました。 ▽増田英彦 はい。さあ、東さん。さっきも話ありましたけど。 ▽東国原英夫 いや、だから、俺は先週も先々週も言ってるけど、俺はダメだ、無理だって。 ▽増田英彦 ほんならこれね、今回、これで何位に入ってると思います? 自分が。 ▽東国原英夫 いや、入って? まー…正直言ったら5位ぐらいには入ってるんじゃないかと思うよ。 ▽増田英彦 5位? ▽品川佑 2位ぐらいに入ってますって。 ▽東国原英夫 いや、2位とか1位は橋下さんとか池上さんだよ。 ▽増田英彦 じゃあ、ほんなら東さん、これもし1位に入ってたらどうします? 出ます? ▽品川佑 やりましょ。 ▽東国原英夫 だから無理だって。何回も言ってる。 ▽桂ざこば 開けてみな分からへんやんか。 ▽品川佑 なんで無理なの? ▽東国原英夫 無理っていうのは、無理っていうのは、僕ね、(ざこば)師匠、たたけば埃が出るんですよ。 ▽桂ざこば 前に大分(だいぶん)たたかれてほこり出てもうてるやん! ▽東国原英夫 放っといてくださいよ! ▽増田英彦 これ、東さんが… ▼青山繁晴 それこそ生放送で言っていいの? それ。もっかい(※もう一回)叩かれますよ。 ▽増田英彦 青山さん、これ、作戦なんですよ。 ▼青山繁晴 あ、作戦ね。 ▽増田英彦 先言うてるんですよ。俺は叩けばほこりが出てるよって言うとったら… ▽品川佑 それでハードル下げる作戦ね? ▽増田英彦 そうなの。その作戦始まってるんです。 ▽東国原英夫 違うってだから。違うよ。だって。 ▽品川祐 お金の問題は無いんですよね? ▽東国原英夫 お金の問題はおかげさんで、キチッとしたよ。 ▽増田英彦 じゃあ、どんなほこりが出るんですか? ▽東国原英夫 なんとおっしゃいました? まあね、人間関係って言ってください。 ▽増田英彦 これでも1位になったらその気になりそうでしょ? ▽東国原英夫 なりませんって。1位になったらなればなるほど叩きが厳しくなるわけですよ。特に文春さん。 ▽増田英彦 もう、ハードルどんどん下げてますね。結果はこうなりました。見ていきましょう。 1位/44票/池上彰(55) 2位/33票/小泉純一郎(74) 3位/31票/橋下徹(46) 4位/28票/東国原英夫(58) 5位/24票/櫻井よしこ(70) ▽八木早希 1位は断トツ、池上さんでした。 ▽増田英彦 1位、池上さん。2位が小泉純一郎さん、3位が橋下さん、4位に東国原さん、そして5位が櫻井よしこさんということで。(会場拍手) ▽東国原英夫 その拍手はなんですか? ▽増田英彦 東さんの予想よりも1個上でした、4位でした。普通に考えたら池上さんとね、16票しか変わらないんですよ、これ、すごいことですよ。これ、青山さん、この結果どう思われますか? ▼青山繁晴 うん。で、東国原さんの話をさらにしたいところだけど、実はこれに出てない隠れた本命がいるんです。 ▽八木早希 誰ですか? ▼青山繁晴 分かりません?このメンバー見て。デーブさんならすぐ分かりそうだけど。 ▽デーブ・スペクター 出てない人? ▽増田英彦 つまり、ここに出てない人? ▼青山繁晴 出てない人で。 ▽増田英彦 本命? ▼青山繁晴 分かっちゃうヒント言うと、74歳の人が1人いるじゃないですか。ね? ちょっといくらなんでも年齢、高いですよね。そうすると、(品川「あー」)さすが、品川さん分かる? ▽品川祐(やや自信なげに)息子さん? ▼青山繁晴そう、進次郎さん。(一同「あー」)これ、隠れた本命ですよ。小泉進次郎さん出ると、あの人は神奈川県横須賀の人だけれども、ほかの人が出るのやめるぐらい票が集まって、しかも身辺がきれいだっていうのを、実はもう、日本の情報機関が水面下で、この間、確認したんです。ということは、もうあり得るということです。 ▽増田英彦 ってことは、きれいすぎる進次郎さんか、汚すぎる東さんかということ? ▽東国原英夫(※ノリツッコミで)これはいい勝負になるね…ならんわ! ▽品川祐 汚すぎる知事。 ▽八木早希 さあ、それでは5位の話題にいきたいと思います。清原被告の話題です。初公判で求刑2年6か月。週明けにどんな判決が下されるんでしょうか、ということで、ここで皆さんに札挙げをお願いしたいと思います。 ▽増田英彦 聞きます。清原被告のプロ野球界復帰、皆さんはありでしょうか、なしでしょうか。札を挙げてください、どうぞ。野球関係者の方がいらっしゃらないんですけどもね。 ▽八木早希 そうですね。清原被告復帰なしという方が4票、そして復帰ありが2票というスタジオの結果になりましたが、では視聴者の皆様にも意見を聞きたいと思います。清原被告のプロ野球復帰、ありという方はリモコンの青ボタンを押してください。やっぱりなしかな、という方は赤ボタンを押してください。 ▽増田英彦 まだ判決は出てないんですけども。じゃあまずは、あり派からいきましょうか。東さん。 ▽東国原英夫 僕は、1回はチャンスを与えるべきだと思います。あれだけの重鎮なので、あれは、ま、球界の宝なので。だから今回、僕ね、実は、実刑がいいんじゃないかと思ってるんですよ。江夏さんが97年にそうだったようにですね、実刑にいって…本人のためよ? 本人のために。それで、国の更正プロジェクト、いろんな賛否両論があるんだけど、そこに入れるのがいいんじゃないか。もし執行猶予が…ま、付くでしょう。付いたとしても保護観察等々を付けて、きちっと更生のプロジェクトをしっかり踏んでほしいと思う。それを踏んだうえで、球界に戻る。それでもう1個ね、本気度を皆さんに示すためには、佐々木さんもおっしゃってたけど、刺青を消すぐらいの、それぐらいの行動を示してほしい。 ▽八木早希 ちなみに、江夏さんの場合は、実刑受けて22年後にプロ野球復帰をされたそうです。はい。コーチとして。 ▼青山繁晴 まあ、臨時コーチですね。 ▽八木早希 臨時コーチですね。 ▽桂ざこば 僕はね、ちょっと大阪の人間やから復帰してほしいな思うけど、復帰しても、みんながついてこないと思う。「お前、なんやねん、(覚醒剤を)打っとったやないか」って。そういう愚痴があったらね、ついていけないと思うわ。 ▽増田英彦 だから引退されて今までの間に、言うたら指導者として呼ばれてなかったわけですよね。で、今回こういうことがあって、さらに選ばれる不利な、呼ばれる不利な人って、呼ぶ人って、呼ぶ球団とかって。 ▽東国原英夫 佐々木さんが身元引受人みたいになってるわけだから、それで球界も名球界も、閉ざしてないですよね。ですから、チャンスを与えてると思うんですよ。ですから本人の今後の行動しだいじゃないかなと、僕は思うんですね。 ▽デーブ・スペクター ま、でも、”打つ”コーチになったら誤解されますよね、それだけでね。で、要は… ▽東国原英夫(※デーブ・スペクターさんの肩に手を掛けて)ちょっとちょっとちょっとちょっと… ▽八木早希(※デーブ・スペクターさんのきわどいジョークをフォローして)生放送でお届けしております。 ▽桂ざこば そういうの、やめようよ。ここは… ▽デーブ・スペクター いや、あのね、モラル的に全然いいんですよ、どの仕事しても。例えば再犯しても、出てきて、やってもいいと思うんです。どの仕事。なんでこれ、復帰なしかっていうと、復帰なんて、現職のあと、現役のあとにやってなかったからですよ。やってました? コーチとか、解説員も中途半端で、あんまりやってないんですよ、ほかの松井秀喜さんみたいにやってない、フロント。オファーがなかったって言ってるけど、あれだけ魅力ある人オファーないわけない。ただ、やりたくないようなオファーだったと思うんですよ。で、今は、野球関係の仕事しかないというふうに思われたらよくないんですよ。つまり、ずっと現役終わってから、野球関係やってれば、いいと思うんです、解説を含めて。やってなかったじゃないですか。復帰っていう言葉自体の表現が間違ってるんですよ。 ▽おおたわ史絵 私も復帰ありなんですけれども、私が言いたい復帰っていうのは、すぐに今回のことが終わって、すぐに復帰してそれで更生を同時にやっていきましょうということではなく、これから彼が長い薬物からの離脱の更生の道っていうのは、ものすごい険しいわけですよ、何十年、死ぬまで続くんですよ。それをもし、やり遂げたとしたら、それは賞賛すべきことであると思うから、そのときには、死ぬまでに1回ぐらい、球界に復帰させてあげてもいいぐらいのご褒美をあげてもいいに値するという意味での、死ぬまでに1回っていうぐらいの。 ▽品川祐 江夏さんじゃないけど、20年後とかだったらね、「あ、そういえば、清原さんも昔覚醒剤で捕まったよね」ぐらいの感じに記憶が薄れてきたらあれだけど、今…今復帰どうのこうのじゃなくて、まず、球界にって言うより社会復帰でしょ? ▽おおたわ史絵 そうですね。 ▽デーブ・スペクター? そっちのほうが。 ▽増田英彦? 球界じゃなくて社会復帰。 ▽増田英彦 さあ、ここでお茶の間の投票、集計出たみたいですね。 ▽八木早希 結果はこうなりました。この生放送、関西がメインに映っておりますので、ただし、なし76%という結果になりました。 ▽増田英彦 関西以外でも今、流れてますんでね。 ▼青山繁晴 いや、これね、やっぱり関西の人のフェアな判断だと思うんですけど、この清原さんの事件のね、僕、あえて清原さんと呼びますけど、清原さんの事件の一番深刻な部分は、表に出てないんです。それは、さっきざこば師匠がおっしゃったことと関係があって、「お前、打っとったやないけ」というのがね…(※桂ざこばさんが、それは自分の話したことじゃないぞ、というジェスチャー)違う、違う。デーブさんのシャレじゃなくて。師匠がおっしゃったことはつまり、現役時代から覚せい剤を試合の前に使ってたんじゃないかっていうのが、実は、捜査でも裁判でも肝なんですけど、結局、清原さんは全面自供したようで、そこ言ってないんですよ。言ってないっていうことは、現役時代に打ってた可能性があって、そうすると、現役時代、プロ野球の現役の超有名選手、スター選手に暴力団が関係を持ってたっていう疑いにつながるんですよ。(増田「だから次の裁判で…」)そうすると、復帰は、とてもじゃないけど…うん。 ▽増田英彦 また次の裁判で、現役時代からやってましたよねという証拠が、そういうのが出てくる可能性もあるということですか? ▼青山繁晴 うーん… ▽おおたわ史絵 追及してきてないのも、またちょっと不思議ですよね。 ▼青山繁晴 いや、それはね、ちょっと言葉、選んで言わなきゃいけないけど、僕が見てる限りは捜査側もトコトンやってない。 ▽おおたわ史絵 そう、追及してないんですよ。 ▼青山繁晴 あのね、汚い話じゃなくて、さっき東国原さんが言われたね、球界の宝ってこと、やっぱ関係があって、子どもたちの影響も全部考えると、その、そこまでは今回やらないっていうね、僕は暗黙の了解を感じます。これ、たぶん、見てる検察とかから苦情来るだろうけど…あ、僕にね。関テレには来ないけど。ただし、僕は検事に聞いたうえで言ってるんで、やっぱり、そこまでやるのかっていう捜査だけじゃないと。だから、復帰したりすると、復帰したりすると、そこで話がおかしくなる。 ▽増田英彦 だから週明けのね、判決がどういうふうになるのかっていうのが注目ですよね。 ▽八木早希 それも含めて視聴者投票もやはり復帰がなしという結果になりました。これはあくまで、胸いっぱいサミットをごらんいただいている視聴者の皆さんの結果でございます。 ▽増田英彦 ありがとうございます。 ▽八木早希 ではまいりましょう。えらいこっちゃニュース、後半です。 ▽N 関西人が選ぶえらいこっちゃニュース! 第2位、沖縄女性遺体遺棄事件。米軍基地への抗議活動が過熱。 沖縄で20歳女性会社員の遺体を遺棄したとして、元米軍海兵隊員のシンザト容疑者が逮捕された。取り調べの当初、殺害をほのめかす証言をしていたものの、その後は黙秘を続けている。この事件を受け、地元住民らが強い怒りを示し、およそ4000人が米軍基地撤退を訴える抗議集会に発展。本土復帰以降、さまざまな問題を抱えてきた沖縄。今後の展開に注目が集まる。 「あれは絶対許されへんな。日本のな、法律で裁いて、日本の刑務所に放り込むべきや」 「今回が米軍の人だっただけであって、普通に日本人の人が女の子を襲うとかもあるから。基地があったほうがいいか、あったほうがよくないかっていうのは、一概には言えない」 「言語道断やな。あんなことは許せることと違う。出ていけと思うわ。そんなもん、お前らみたいなもん、いんでまえと思うよ(笑)」 このあと、青山繁晴が、オバマ大統領、広島訪問の裏情報を暴露。 CM ▽N 今週の第1位はこちら。伊勢志摩サミット閉幕。オバマ大統領が広島訪問。 サミットを終えた安倍総理は会見で。 「世界経済がリーマンショックに匹敵するリスクに直面しており、G7はその認識、強い危機感を共有した」 と、成果を述べ、アベノミクスを世界に展開すると胸を張った。消費税増税については、参院選前に明らかにすると、増税延期の可能性を示唆。そしてサミット閉幕後、オバマ大統領が現職のアメリカ大統領として、初めて被爆地、広島を訪問。平和記念資料館を見学したあと、原爆慰霊碑へ花をささげ、すべての戦争犠牲者を追悼した。被爆者たちを前に。 「8月6日の苦しみは決して消えない。広島と長崎の未来は核戦争の夜明けではなく、われわれの道徳的な覚せいのスタートだ」 と語り、改めて核兵器のない世界の実現に決意を表明。被爆者のもとへ歩み寄り、笑顔で会話を交わした。 えらいこっちゃニュース、今週は以上の項目がランクイン。 <画面テロップ> 【1位 伊勢志摩サミット閉幕!オバマ大統領が広島訪問】 【2位 沖縄女性遺体遺棄事件!米軍基地への反発広がる】 ▽八木早希 それでは、1位の話題からいきましょう。伊勢志摩サミット閉幕。そしてオバマ大統領が歴史的な広島訪問ということで、きのうはオバマ大統領にとっても、日本にとっても、歴史的な一日となりました。では振り返っていきましょう。こちらです。 ▽増田英彦 「オバマ大統領が広島訪問で世界に送ったメッセージ」と。「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」と。「原爆投下の是非への言及や謝罪はなかったが、犠牲者を悼むために広島に来た、8月6日を忘れてはいけないと訴え、被爆者を抱き寄せる一幕も」と。青山さんは、きのうの動き、どういうふうにご覧になりましたか? ▼青山繁晴あー、いや…いまだにどうしても涙ぐんじゃうんですけど。この写真ね、これ。(※立ち上がって写真を指し)これ本当に今、世界中に広まってるんですよ。この被爆者の方はですね、特に、アメリカ軍の捕虜になってた人も、原爆の犠牲になったっていうことを、周りの反発を受けながら長年長年研究してきた、被爆者なんですけど、オバマ大統領は、それ知らずに、この方が先に涙をこぼしたんで、オバマさんが、ま、オバマさんの一番いい面が出て、僕はオバマさんにきついんですけど、優柔不断な大統領だけど、その代わりすっごいホントに優しいところがあって、本当にギュッと思わずね、抱きしめたんですよ。エンブレイスって言って、ギューッと抱くって…ハグするってよくいうけど、もっといい言葉なんですよね、本当の米語は、エンブレイス。(※embrace:愛情を持って抱擁する、相手の精神をも包み込む、受け入れる。ハグ(hug)は相手の体を抱く、抱える行為)それが世界中に流れてて。 ところがね、さっき、暴露っていうちょっとあんまりいい言葉じゃない話がありましたけど、僕は、実は最初、ショック受けたのはですね、オバマさんが広島に行くのが決まってから、アメリカ側と話したときに、アメリカ側って普通のアメリカ人じゃなくて、この番組はどうせヤバいからそのまま言っちゃうと、ホワイトハウスの人、それからアメリカの国務省の人、一致して言ったのがですね、「被爆者と会わない」って言ったんです。でもビックリして、オバマ大統領が広島に行って、この原爆記念公園に行って、被爆者と会わないっていうのは、そんなことあり得ないって言ったらですね、一番最初に言われたのは、画像情報で調べたと。この被爆者の団体を。そうすると、みんな小柄だと。オバマさんは188センチあって、大きくて優しいから、どうしてもこうやってかがみ込んで、それがアメリカじゃあ謝るときに頭下げないけど、日本式な謝罪ってのは結構世界で有名だから、(※まるでオバマ大統領が被爆者に頭を下げて)謝ってるように見えて、そうすると、退役軍人がみんな怒るから、で、オバマさんの仲間のヒラリーさんがそれで選挙落ちたりするから、会えないって言われたんで、で、以降、僕はただの民間人ですけど、国民の一人としてやることがあると思ってですね、今まで言ってなかったですけど、日帰りでアメリカに行ったりして、一生懸命言ったのは、2つだけ言ったのは、とにかく会ってくださいと。被爆者に会ってくださいと、この原爆記念公園で。そしてもう一つはですね、あの、覚えている方いらっしゃるかもしれないけど、オバマさんはノーベル平和賞を取ってるんです。いつ取ったかというと、まだ大統領になってすぐのときに取ったんです。それは2009年の4月に…その通り、品川さんがスピーチって言ったとおり、チェコのプラハで「核なき世界」っていう、歴史に残る演説をしたんですよ。核なき世界って、実際は実現ほとんどできないんだけど、大事なことはその長い長い28分の演説の中にですね、「道義的責任」、ちょっと言葉難しいけど、これね、むしろ英語で言ったほうが分かるんですよ。すみません、一瞬、英語ですけど、と言うか米語で言いますとね、すみません、デーブさんの前だけど、a moral responsibility って言ったんですよ。 ※『プラハ演説』(ホワイトハウスHP資料) https //www.whitehouse.gov/the-press-office/remarks-president-barack-obama-prague-delivered Remarks By President Barack Obama In Prague As Delivered THE WHITE HOUSE Office of the Press Secretary ___________________________________________________________________ FOR IMMEDIATE RELEASE April 5, 2009 >And as nuclear power ?- as a nuclear power, as the only nuclear power to have used a nuclear weapon, the United States has a moral responsibility to act. カタカナで言うと、モラル・レスポンサビリティー、その「モラル上の責任がある」と。これ、プラハで言ったら、ああ、そうですかって聞くけれども、日本の被爆者の前で、原爆落とした道義的責任があると言ったら、もう謝ってるのと同じになるじゃないですか。それをどうしても言ってくださいということをですね、僕は、こう、民間で勝手に言ってるだけだけど、安倍総理や日本の外務省も、あの、ま、同様の…僕と関係ないですよ? 僕と関係なく、そのことをずっとアメリカに粘り強く交渉して、強く交渉して、そしてついに、これ本番になるまで分からなかったんだけど、オバマさんが、つかつかつかと歩いていって、このハグをしたわけですよ。すみません、また英語ですけど、この、この抱きしめることを本当に愛を持って抱きしめることを、エンブレイスって言うんですよ。すごくいい言葉でしょ? エンブレイス。 でね、同時に、ここに、ここに無いんだけど、演説がですね、5分で終わるはずが17分続いたんですよ。聞いてる僕らも後で聞いたら、安倍さんもね、どこまで続くのかと思ったと。そしてさっきの道義的責任、モラルって話が出てこなくて、あっ、このまま有耶無耶(うやむや)で終わんのかと、思ったら、最後の最後、一番最後に、アワー――アワーって私たち――モラル。ね? それをレスポンシビリティーって言わないで、アウェイクニングって言ったんですよ。カタカナで言うと、モラル・アウェークって、目覚めること。だから、「道徳に目覚めることのきっかけに広島がなった」って言ったんですよ。これはアメリカ人にとってショックですよね。つまり…。 ※東京新聞『道徳的覚醒の始まりとして オバマ大統領広島演説』http //www.tokyo-np.co.jp/hold/2016/obama/obama_speech_in_hiroshima.html >That is a future we can choose, a future in which Hiroshima and Nagasaki are known not as the dawn of atomic warfare, but as the start of our own moral awakening. 「それは私たちが選ぶことのできる未来だ。その未来では、広島と長崎は核戦争の夜明けとしてではなく、道徳的な目覚めの始まりとして知られるだろう。」 ※2016年6月3日『櫻LIVE』において、青山繁晴氏は「our own」とはアメリカのことであると解説。 なぜなら、アメリカ大統領が「我々自身」と言う以上、「我々」とはアメリカのことにしかならないし、我々が「人類」を指すのならownが付くはずがないから。 ところが、5月28日のテレビ朝日『正義のミカタ』では、モーリー・ロバートソン氏は広島平和記念公園の「主語のない異常な石碑」の主語について、「オバマ大統領は”人類”という主語を与えた」と解説し、オバマ演説の意味を歪曲した。藤井聡教授もこれに賛同しているのは非常に不可解。 なぜなら、この異常な石碑の主語が「人類」だとする主張は、実は左翼が前後ずっと主張しているデマだから。つまり、モーリー・ロバートソン氏は、従来の左翼の主張を繰り返しているに過ぎないので、今回新たに「オバマ大統領が”人類”という主語を与えた」というのは明白なウソ。 同時に、ロバートソン氏は「日本国がアイヌから北海道を奪った、侵略した」という印象操作型のデマを発言しており、非常に悪質。 以下、アイヌの子孫の砂沢陣氏の証言による。 ①現在、純粋なアイヌは事実上存在しない。 ②アイヌは純粋な日本人(縄文系)であることが遺伝子解析により判明している。 (※アイヌ、沖縄県民は、ほぼ日本人しか持たない遺伝子「ハプロD2グループ」を多く持つのが特徴。これは純粋な日本人である縄文人が祖先であることの証明である) ③アイヌの身分証明を証明するものは自己申告のみで、アイヌ協会が認定しさえすれば、誰でも(外国人でも)アイヌになれる。 ある意味③が最も重要で、前出の砂沢陣氏によれば、この制度が悪用され、現在のアイヌ団体は朝鮮半島出身者と同和関係者になっている、とのこと。 また、青山繁晴氏は、「オバマ大統領は絶対に謝罪しない」と日本に対し失礼な発言をしたスーザン・ライス女史は、実は中国の手が入っている人物で、「極めて反日的」な人物だと説明し、これを「by China」と表現している。(2016年6月3日『櫻LIVE』※櫻井よしこさんのネット言論番組) ▽デーブ・スペクター 核兵器に対しての責任感っていうことに意識…認識せざるを得ないという。遠回りな表現でも、謝罪、もちろん入ってるんですね。 ▼青山繁晴 そうですよね。 ▽桂ざこば 「今まで分かってなかった、我々は」という感じ? 「目覚めた」っちゅうことは。 ▼青山繁晴 あっ、いや、ごめんね、デーブさん。アメリカ行くと、例えば小学校で教えてることね? 僕、結構、学校行くんですけど。そしたら本当に原爆投下のおかげで100万以上の人が救われたという話をするんですよ。あそこで戦争が終わったから。だから(原爆の民間人への使用は)良いことだと教えてるわけです。信じがたいでしょ? ▽桂ざこば(得心して相づちを打つ)はあ、はあ。 ▽デーブ・スペクター(小刻みに頷いて)神話、作ってるんだね。正当化としてはですけどね、一種のね。 ▼青山繁晴 それは同時に、胸の底では本当に悪いことをしたんじゃないかと思ってるから、もう弁解して、弁解してなんですよ。それを… ▽桂ざこば目覚めたっちゅうことはすごいことですよ! ▼青山繁晴 そうです。そうです。おっしゃる通り。 ▽デーブ・スペクター いや、だから、地上戦で犠牲者が減った可能(性)…もちろんあると思うんですけど。その、原爆投下そのもののひどさ、残酷さと対比できないんですよね。人数の問題じゃないんですよね。 ▼青山繁晴(対比)できないし、これはね、僕アメリカに行ったときいつも言うんですけど、本当は日本はもう降伏する準備してて、(デーブ「そうそうそうそう」)それはアメリカは知ってたから、戦争終わらせるためじゃなくて、「終わっちゃうから、早く使おう」と思って、人体実験で使ったんですよ。(デーブ頷く) ※当時、一刻も早い終戦を望む昭和天皇の強い懇願により、昭和20年(1945年)4月7日に鈴木貫太郎内閣が発足し、日本が和平を 受け入れる準備をしている事は明らかであった。鈴木貫太郎は日清戦争で世界初の水雷(魚雷)攻撃を行った人物として世界的に有名であり、当時は侍従長を勤 めて昭和天皇の信頼が最も厚く、妻の「たか」も幼い頃の昭和天皇の教育係であり、昭和天皇いわく「たかのことは、母のように思っている」。昭和天皇は鈴木の説得にあたり、「頼む」と発言。これは大戦期を通じて唯一の事例だそうで、その様子を目撃した侍従も「信じられない。まさに鈴木は陛下の切り札だった」という主旨を書き残している。 ※ 鈴木の首相就任直後の4月12日、対日本戦争を始めたフランクリン・ルーズベルト米国大統領が死去。敗戦直前でありながら、鈴木は短波放送で世界に向け、敵国であるアメリカ大統領の死に深い哀悼の意を表した。当時同じく敗戦寸前であったドイツのヒトラー総統は逆にルーズベルトを罵り、アメリカに亡命していた ドイツ人作家トーマス・マンは、英国BBCで「ドイツ国民よ、東洋の騎士道を見よ」との声明を発表、ニューヨークタイムズなど各国が鈴木の行動を賞賛し た。また、6月8日の重臣会議後、「首相、皇族をはじめ、自分たちの間では和平より道はもうないという事に決まって居る」と発言したという若槻元首相の証言もある。 ※原爆が人体実験である根拠として、青山繁晴氏が繰り返し解説しているのは、「科学・化学の実験は必ず2回以上しなければならない。なぜなら結果を比較しなければならないから」ということ。これを聞いて反論できたアメリカ人は、今まで一人も居ないとのこと。 ※ しかも、原爆はわざわざタイプを変えて投下している。さらに長崎に至っては、当初の投下予定地が雲で地上が見えず投下できなかったため、帰りにたまたま晴れていた長崎に落としただけだった。たまたま爆撃ルートに近く、そして、「たまたま雲が上空に無かったというだ けで、本来死ぬはずのなかった長崎県民が約14万人も殺されたのである。これは虐殺としか言いようがない。長崎県への原爆投下だけはどうやっても正当化できないためか、アメリカは長崎を無視したがる傾向が強い。 なんで終わるか(※)というと、戦争終わらせるためだったら、広島で終わるはずが、3日後の長崎にタイプが違うやつを落としてるんですから。人体実験をしたんですよ、実際に。 (※なんで人体実験だと「分かるか」、の言い間違いだと思われる) ※アメリカの言うように「戦争を早く終わらせるため、兵士の犠牲を少なくするため」であれ ば、広島に原爆を投下した後に、日本の反応を確認しなければならないはず。日本の反応を確認せずに2発目(当初は3発目以降の原爆投下も予定されていた) を投下したということは、「戦争を早く終わらせるため、あるいは兵士の犠牲を少なくするため」ではなく、「アメリカはどうしても日本に原爆を投下したかった」「日本の反応など関係なかった」とい うこと。 だから、オバマ大統領も非公開の、日本人の僕らが知らない原爆の…被爆者に何が起きたかっていう記録を、歴代大統領は必ず読んでるんです。だから原爆資料館、行かなくても本当は分かってるけど敢えて行って、たった10分だけれども、アメリカ人に「ここへ来てください」と。本当に同じ人間に何が起きたかを、あの…「目覚めてください」と。師匠がおっしゃった通り、「初めて道徳が目覚める」っていうね。だから、事前にいろんなことあった、つらいこともいっぱいあったんですよ。たとえば、僕も結構、怒鳴られたりしましたけど、アメリカ人に。ね? でも、この結果を見ると、(※青山繁晴氏、涙ぐんで)もう、被爆者の方が初めて心安らぐときがね、71年ぶりに来たかと思うと…本当、感謝しますよ。 ▽増田英彦 そういう見方、戦争の終わらせ方、その(人体)実験的な見方っていうのは、アメリカではどういうふうに受け取られてるんですか?(※デーブ・スペクター氏に向けて) ▽デーブ・スペクター 知識層はある程度、それはもう分かってるし、終戦に近づいて、むしろロシア(※ソビエト連邦。この後もずっと間違ったまま)の脅威のほうが、はや、はや、早めたんですよね、終戦そのものが。あと、ロシアは天皇制を無くすとか、いろんなことあったけど、アメリカとまだ交渉できると思ってたから、あの、必要は無かったということをほぼ分かってるんですよ、投下そのものがですね。だけど、どうしても感情論とか、難しい本を読もうとしない人とか、オバマがこんな感動的なシーンがあっても、アンチはいるから、やはり批判記事も出るんですけども、それがどこまでの人をいうかにもよるんですよ。人口って多いわけですから、分かってる人とあんまり分かってない人がいますね。 ▽増田英彦 今回、握手をしたり抱きしめたオバマさんよりか、その握手されたり、抱きしめられてる、この被爆者の方に表情にジーンときたんですけど。 ▽デーブ・スペクター ただ、基本的に称賛されてますよ。 ▼青山繁晴 いや、ま、被爆者の方の人柄がすばらしいでしょう? ▽品川祐 敵を許すってね。日本ぐらいですよね。広島の方々が、その、来てくれるなら謝罪なくていいって、そんなこと言う国って、俺、日本ぐらいだと思うんですよ。(青山「そうです」)だから、オバマさんもこの行動になったと思うんですよね。(青山「そうですね」)ほだされたじゃないけど、「ああ、やっぱり日本の人たちって、こんなふうに思ってくれてたんだ」があったから、このエンブレイスがあったんだな… ▼青山繁晴 その通りです。 ▽おおたわ史絵 うそを感じなかったですよね、ま、テレビの世界にいて言うのはなんなんですけど、本当になんか、一瞬だけは、たぶん総理であっても、あの、あの、オバマさんであっても、真実なんだろうなと思いましたよね。 ▽たぶん、作家さんがいてね、一緒に考えてるんだろうけど、にしても、すごいギリギリ、謝れはできないけど、そのギリギリまでちゃんとついた演説ではある… ▼青山繁晴 これは、ローズさんっていうね、大統領補佐官のスピーチライターがいて。で、その人がこの直前に、戦争終わらせるためにやむをえなかったって考えは変えないけど、すごく大きな代償があったと、それはアメリカ人は気付いてなかったから、それを大統領はきっと個人的な気持ちとして言うだろうと予言したんですよ。それが17分間、全然出てこないから、心配したら最後の最後に出てきた。 ▽品川祐 スピーチ、前のスピーチも同じ方が書かれてるんですね? ▼青山繁晴 そうです。その通りです、プラハ演説も。 ▽増田英彦 この流れで、この後一回CM入りますけど、CMの後、この流れを受けて、米軍基地の問題について、青山さんから裏情報、頂きたいと思います。いったんCMです。 <画面テロップ> 【沖縄米軍基地問題で大激論!】 CM ▽八木早希 はい。では沖縄のニュースいきましょう。沖縄女性遺体遺棄事件、米軍基地への抗議活動が過熱しております。事件後、米軍基地を巡りまして、大きな波紋が広がっているということで、改めて見ていきましょう。お願いします。 <画面テロップ> 【沖縄の女性会社員に悲劇…】 【米軍属の男逮捕で加熱する基地反対運動】 ▽増田英彦(※ボード読み上げ) 「米軍属の逮捕で過熱する基地反対運動」ということで、こちら。元海兵隊員のシンザト容疑者32歳を、死体遺棄の疑いで逮捕。で、今回の事件を受けまして、地元住民ら約4000人の基地反対運動に発展しました。で、この日米首脳会談で安倍首相もオバマ大統領に猛抗議しました。「卑劣極まりない犯行だ」と。対して、オバマさんは「責任を深く受け止めている」と。「全面的に捜査に協力する」と。「しかし!オバマ大統領は問題となっている日米地位協定の改定には否定的な見方を示した」と。 で、こちらいきましょう。「米軍にとって有利!?日米地位協定」ですが、沖縄の翁長知事は、「沖縄県はこれまでも地位協定の改定を求めてきたが、抜本的な見直しには至っていない」と。で、その「日米地位協定が抱える問題」ですが、「米軍関係者が公務外で事件を起こしても、基地の中にいるかぎり、警察は身柄を拘束できない」ということなんですけれども。これまでの話を聞いて、青山さん、いかがですか? ▼青山繁晴 うん…えっと、これまでの話ですね? このパネルで言うと、一生懸命作ってもらってるんだけど、2つ客観的に見て間違いがあって。(※前回2016年4月3日の放送でも、関西テレビは川内(せんだい)原発の下を中央構造線が通っているという、BS朝日およびネット上で流布されたデマ地図を使用。しかし、視聴者には一切謝罪の言葉は無かった) ▽増田英彦(※やけにハキハキと)間違い、どこでしょうか? ▼青山繁晴 えっと、1つはですね、その、その、えー、黄色の赤の所ね。このサミットの前に日米首脳会談やったんですよね。オバマさんと安倍さんが話をした。そのときに日米地位協定を改定しませんって話になってると。これ、違うんですよ。でね? あの、首脳会談やって、2人で共同記者会見夜中にやって、リアルタイムでNHKの解説委員なんかも、これ、改定しないってことですって言ってたけど、それ違う!って、僕思わず、テレビ見てたんですけど、ツッコミして、その後NHKに電話したんですけど、知り合いにね。 (※2016年05月25日『ニュースウオッチ9』文字起こし参照) それはですね、安倍さんがオバマさんに実際なんて言ったかというと、「日米地位協定のあるべき姿を不断に追及する」って言ったんです。(※「不断の」と書いたボードを出して)不断…これ、不断「の」って書いちゃったけど。「不断に追及する」と。これをNHKもね、「いや、あるべき姿を――地位協定の――不断に追及するってのは、あ、これは今までと同じ。変えないけど使い方を工夫しましょうという、運用改善って難しい言葉ですけど、そういう意味です」って解説したんですけど、違うんですよ。 ▽増田英彦 真実は? ▼青山繁晴 これは! 事前にすり合わせがあって。オバマさんがそれに答えてなんて言ったかというとですね、「日米地位協定は、どんな形であっても、日本の司法、つまり警察が調べたり、裁判にかけたり、そういうことを邪魔しない」って言ったんですよ。これは響き合っててですね、つまり、そのオバマさんの言った「日本の司法を邪魔しません」っていう言葉を地位協定を改定して、そん中にひと言だけど入れる交渉を、今やってるんですよ。(※これは大スクープだが、後追い報道まったく無し。他番組は伊勢志摩サミット直前からずっと「地位協定を改定しろ」で統一キャンペーンを実施しているため、「実際に改定が進んでいる」というニュースは不都合なので報道しない) ▽増田英彦 じゃ、改訂の可能性はあるってことですか!? ▼青山繁晴 ええ。だから、この公務外とか公務中とか細かい規定は変えないけれど、いわば万能条項を入れるわけですよ。いろいろあっても、たとえばこれで基地の中にいても、日本の警察が、司法が、これ邪魔になるって言ったら、じゃあ渡しましょうということを、オバマさんがいる間に(※オバマ政権の間に)入れましょうかっていう話になってるんですよ。 ▽増田英彦 それ任期中にできるんですか? ▼青山繁晴 オバマさんが米軍説得できればできます。 ▽増田英彦 …ほう。 ▼青山繁晴 任期中って言ったって、まだ…来年の1月まであるんですよ? 半年以上あるんだから。これ、オバマさんの最後の仕事になるかもしれない。だから、日本側がそれを理解してないと、話進むわけがないから。それからもう一ついいですか? ▽増田英彦 はい。 ▼青山繁晴 どうせ時間が無いだろうから、先に言っちゃって申し訳ないんですけど、(※青山氏、ウンザリして)これ、よくね、ここがいつも言われるんですよ! 「アメリカ軍、日本にいるアメリカ軍基地の7割が沖縄にいるんだ」と。僕は正直、沖縄の味方ですよ、本当に。僕、ライフワークなんで。でも、これは事実に反しててですね、これは、アメリカ軍だけの基地でいったら7割は確かに沖縄なんですけど、実は、日米安保条約っていうものでアメリカ軍が日本にいるから、基本的には自衛隊と一緒にいるんですよ。ね? だから、たとえば青森県の三沢とか、あるいは神奈川県の横須賀とか、それから…うん、佐世保とか、みんな自衛隊と一緒にいて、それが普通で、それ(※米軍全体)で見たら2割台なんですよ。 ※参考:元警視庁通訳捜査官の板東忠信氏のブログ『坂東忠信の日中憂考』 <以下引用> 1 沖縄県に在日米軍施設の74%が集中している→ うそです。 在日米軍施設の全国面積は10万2709ヘクタール、在沖米軍施設の面積は2万3176ヘクタール。本当は22.56%です。 在日米軍基地には、大きく分けて「在日米軍専用施設」と「自衛隊との共用施設」があり、「在日米軍専用施設」のみに限定すれば、日本全国では3万0893ヘクタール、沖縄が2万2807ヘクタールですから、確かに73.83%≒74%。 大きく見せるパーセンテージを出すための都合のいい計算はやめましょう。 ▽増田英彦 自衛隊をひっくるめた場合(※間違い。正確には「米軍全てをひっくるめた場合」)、沖縄には2割ですか? ▼青山繁晴 ええ。だから、これは沖縄県の問題だけじゃなくて、実はそもそも外国の軍隊が日本にいていいのかっていう根幹を考えるんであって、沖縄の人を差別したり、あるいは沖縄を捨て石にした(という日本人を分断するような)ことに戻るとか、そういうことはないっていうことは、これ、見ないといけないんですよ。はい。 ▽増田英彦(※番組を擁護するために食い下がる) でも、(※強調して)「米軍だけの」、「米軍だけの」基地でいくと沖縄に7割以上ある…のはあるんですよね? ※この増田英彦氏の説明は印象操作。そもそも「米軍だけの基地」を抜き出す意味が無い。なぜなら、日米地位協定は「米軍だけの基地」以外の米軍基地にも適用されるから。 ※「米軍だけ」の基地でも「米軍+自衛隊」の基地でも、日米地位協定は等しく適用される。米軍や日米地位協定が原因なら、他の全国の米軍基地でも婦女暴行が起きなければおかしい。 ※沖縄県でだけ米軍の婦女暴行が多いのなら、沖縄県だけの特別な事情があるはず。その事情の一つが、青山繁晴氏の言う『海兵隊問題』である。沖縄には在日米軍海兵隊の司令部が存在する。つまり、「米軍だから」ではなく、「海兵隊だから」婦女暴行を起こしやすい、ということ。事実、海兵隊は米国本土でも婦女暴行をたびたび繰り返し、問題となっている。 ※また、日本の地位協定は他の国の地位協定に比べ、一番優遇されている。つまり、日本は特別扱いされているのであり、逆に日本の地位協定を改定すると、他国からも改定を求められ、米軍の活動が制限される可能性もある。その結果、東シナ海や南シナ海で中国画より有利になる危険性もあり、アメリカ政府としては大きな改定には応じることができない。 ▼青山繁晴 そうです、これは本当はですね、米軍問題じゃなくて海兵隊問題なんです。はい。 ▽増田英彦(※結局、印象操作はやめずに) じゃあ、一度ここで質問させていただきます。沖縄県に7割以上が集中しているこの「米軍の」(※さっき自分で確認したのに「米軍”だけ”の」と言わない点に注意)基地ですけれども、沖縄以外の地域にもっと分散すべき、現状維持やむなし、それとも縮小、撤退すべき。札、お挙げください。どうぞ! ▽東国原英夫 米軍専用施設に限るってこと? 沖縄の? ▽増田英彦 「米軍の」ということにさせていただきます。 ※これも印象操作。増田氏は正確に「米軍だけの」「米軍専用の」と言わなければならない。 青山繁晴氏が説明したように「米軍の」基地はすでに全国にあるので、質問の意味が分からない。 正確な内容で質問しない以上、印象操作と言われても仕方がない。 ▽おおたわ史絵 むずかしいなー。でも頑張って… ▽八木早希 非常に難しい問題ですが、縮小撤退という意見が4票、分散が1票、そして現状維持がざこばさんの意見となりました。ではテレビの前の皆さんにも伺っていきたいと思います。さあ、それでは沖縄県以外の地域にもっと分散すべきと思う方は青ボタンを、現状維持やむなしという方は赤ボタンを、そして縮小撤退したほうがいいと思う方は、緑のボタンを押してください。 ▽増田英彦 お願いします。さあ、それでは見ていきましょう。ざこば師匠は現状維持。 ▽桂ざこば いや、僕もね、この取材は2、3べん行ってきて、テント村も行ったし、辺野古も嘉手納も普天間も皆行ってきて、ほんで、沖縄の人、運転手さん、車に乗る、食べ物屋いる(※普通のお客さん?)、皆聞いた。皆じゃないけど、会うた人に。まあ、ほとんど反対言うてる人いてない。テント村だけ! 僕の聞いた範囲。テント村の近くにも「いいや、そんなことない、居といてくれ」っちゅう人もいてはる、近所で。そういうの両方、反対で揉めとるけどね、うん。あとアップルタウンとか、そういう、いろんなところ行ってきたけど、ほとんど反対してないよ。 ▽増田英彦 じゃあもう、そのままの現状維持でいいんじゃないかと。 ▽桂ざこば うんうん。 ▽増田英彦 東さんは? ▽桂ざこば あ、ごめんなさい、辺野古はこれからどんどんインフラやなんか、良うなってくるから、逆にやってくれいうほうが多いからね。 ▽増田英彦 そこに期待をしている地元の方がいるのは確かですか? ▽桂ざこば ごめんなさい。 ▽東国原英夫 日米同盟は、あの、評価しなきゃいけない、重要です。これは重要なんだが、今回の先ほどの沖縄の女性の問題なんだが、あれで地位協定を改定するという話になったら、もう地位協定を改定するっていうのは、ある程度アメリカと日本というのが対等にならなきゃいけない。あの、韓国とドイツが地位協定改定しました。これは集団的自衛権をきちっと成立させてるんですよね。そういったこともある。独立自存の国にするんであればね、ある方向でやるんであれば、先ほどね、米軍の犯罪等々を減少させる意味も含めて、独立自存と言うことであれば、日米同盟は維持しながら、徐々に日本におけるアメリカ軍というのは縮小をしなきゃいけない、せざるをえないだろうっていうのが、もう技術も進んで、もう日本に駐在する意味もそんなに無いかなと。通常だったら、グアムとかハワイでも十分対応できるんじゃないかなと。ですから、今回のトランプさんがもしアメリカ大統領になったら、この問題を突きつけてきますわ。そしたら、そのときに日本国民は、日本の国民が、国がどう防衛をするか、憲法9条を含めて考えるいい契機になると思う。そういった意味で、縮小、撤退とまではいかないけど、縮小を議論するべきだと、僕は思ってます。 ▽増田英彦 撤退までってなると、やっぱり中国の存在が気にはなるんですけど、品川君も同じ意見? ▽品川祐 いや、僕もだから、本当に頭悪くて申し訳ないんスけど、やっぱりなんとなくですよ、抑止力みたいなものにはなってくれてるとは思うんですけど、やっぱこのニュース見ると、この法律のほうが問題で、撤退っていうのは、現実難しいし、さっき、本当…だから全然みんなの意見は分かるなとか、ざこばさんのおっしゃった、そこで潤ってる沖縄の方もいっぱいいらっしゃるから。 ▽デーブ・スペクター いや、っていうかね、縮小してる最中だったんです。(青山「そうです」)普天間、あんな町の真ん中に普天間、返すっていうことになってたのに、辺野古でグジャグジャになったんですよ。橋本総理が決めたこと(※辺野古移転)。で、今、東さんも言ったように、今、ドローンとかロボットとか巨大レーザーとか、もう戦争の在り方そのものもハイテク化しているわけですから。で、あんまり大きくはないですけど、小さな施設とか、基地の部分を返したりはしてるんですよ。だから縮小に向かってて、それ、一番のシンボルが普天間だったのに、今、それがプランが邪魔されてるんですよね。 ▼青山繁晴 いいですか? ▽増田英彦 あ、その前にちょっと集計のほうを見させていただけますか。 ※青山繁晴氏が意見を言おうとした瞬間に、集計を打ち切り。 当然、視聴者の投票には青山氏の意見は反映されない。 前回(2016年4月30日放送)でも、青山氏の意見の直後に集計結果を発表するなど、「青山氏の意見を集計結果に影響させないようにする」悪質な進行が行われていたが、ついに青山氏が話す前に集計を打ち切るようになった。(前回の内容については以下を参照) ●2016年04月30日『胸いっぱいサミット』青山繁晴 文字起こし(1/2) http //www65.atwiki.jp/tvrecorde/pages/13.html●2016年04月30日『胸いっぱいサミット』青山繁晴 文字起こし(2/2)http //www65.atwiki.jp/tvrecorde/pages/14.html ▽八木早希 そうですね、今、この番組をご覧になっている皆さんの意見はこうなりました。こちらです。 ▽増田英彦 ありがとうございました。 お茶の間投票の結果 Q.沖縄に集中する米軍基地(←この書き方ではウソ。詳細は上記を参照) ・分散 :20% ・現状維持 :45% ・縮小・撤退:35% ▽八木早希 分散が20%、現状維持が45%で一番多くて、縮小・撤退が35%という結果になりました。 ▽増田英彦 ざこば師匠、スタジオの中ではざこば師匠だけなんですけれども、現状維持が一番多いですね。さあ、それではCMを挟んで青山さんの見解を伺いたいと思います。いったんCMです。 ※繰り返すが、集計したあとで意見を聞いても意味が無い。 <画面テロップ> 【まだまだ続く!生激論!!】 CM ▽増田英彦 さあ、沖縄の米軍基地問題。青山さんは分散すべきだと? ▼青山繁晴 はい。これは、ひと言で言うと、僕のマンションの裏に持ってきてくださいという意味なんです。 ▽増田英彦 東京の?(会場笑い) ▼青山繁晴 ええ。たまたま広い埋立地があって、これ、マンションの自治会からは、もう困る発言するなって言われてるんですけど。 ▽おおたわ史絵 当たり前ですよねえ。 ▼青山繁晴 いや、でもね、僕たちが実際に自分で引き受けましょうと。(会場、それなら分かるという感じに変化)今、オスプレイっていう便利なものも実は出来て、熊本地震で実力証明されて、それ使ったらですね、海兵隊の諸君を自分のマンションの裏に来てもらうことも可能なんで、あくまで自分の問題にしてほしいという意味で、これ、分散って言ってるんですよ。東国原さんがおっしゃった憲法が変わったらそれはまた話は別だけど、現状で言ったら、尖閣諸島を守るためには、海兵隊にいてもらわなきゃいけないから。 ▽増田英彦 そんな青山さんが、先ほど、分散されてた本がこちらですよね? いろんな方に分散されてました本が。 ▽八木早希 あの、新書が出たというか、新しい本が出たということで。 ※青山繁晴『壊れた地球儀の直し方―ぼくらの出番』扶桑社 994円(本体920円+税) 2016年6月2日発売予定 ▼青山繁晴 いや、紹介してもらって嬉しいんですけれど、これあの、突然言いますけど10冊プレゼントしますんで。で、なんか窓口が無いそうだけど関テレの「『胸いっぱいサミット!』本欲しい」というのを、葉書で!申し込んでいただければ。(一同笑い) ▽増田英彦 宛名もなんも、今、出ませんけど。はい。 ▽八木早希 …のあるひとだけ。 ▽品川祐? 不親切やなー、自分で調べるわけ? ▽増田英彦 胸いっぱいサミット、また来週です。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 文字起こし終了
https://w.atwiki.jp/sakura398/pages/284.html
<目次> ■はじめに ■ステップ1■国史を通して日本の保守思想のアウトラインを掴む ■ステップ2■保守思想を貶める捏造・歪曲を一掃する《1》歴史分野以上に酷い思想分野でのリベラル左翼の歪曲・捏造 《2》「天皇制ファシズム論」の嘘を見破る 《3》「保守」と「右翼」を区別し正しい認識を得る ■ステップ3■更に深く知るために《1》皇室に関する正しい知識を得る 《2》日本の保守思想の核心に触れる ■まとめ■日本の保守思想の再評価の動き ■はじめに 先日、最速!理論派保守☆養成プログラムを作成したところ 西洋思想ばかりで肝心の日本の思想がない(西洋カブレだ)というご批判や 逆に日本の保守思想もちゃんと知りたい|というご要望をいただきました。 実のところ、西洋思想は、所詮は外国の思想だという割り切りもあって、大胆に「これだ」という風に提示できる一種の気軽さがあったのですが、日本の保守思想については、私達の幾多の先達が大切に守り育て、私達に伝えられた価値観に関することであり、西洋思想のように躊躇なく論じるのは憚る気持ちが強くあります。 しかしながら、不要な誤解も受けたくなく、かつ、これを参考に知識を増やしていただける方が現れるのならば、という気持ちで、浅薄ながら日本の保守思想について、簡便なまとめページを作成しました。 願わくば、このサイトを訪問される有識者の方々、あるいは同学の士の方々からの有意義なコメントを通じて、このページがより適切かつ充実した内容にならんことを。 ■ステップ1■国史を通して日本の保守思想のアウトラインを掴む 名画にみる國史の歩み 小堀 桂一郎 (監修), 所 功 (編集)昭和8年(1933年)今上陛下ご生誕を記念して当代最高の日本画家達により10年の歳月をかけて製作された国史(日本の歴史)を辿る78点の名画集に、平成11年(1999年)今上陛下ご即位満10年の佳節を期して、小堀桂一郎・平泉隆房・新田均各氏を初めとする現代の一流史学者・研究家による解説を付した名品。amazonでページの一部を拝見できる。 物語日本史(上) (中) (下) 平泉澄(著) 講談社学術文庫『物語日本史』の序文(抜粋)(全文は「人権擁護法案マガジン・ブログ版」物語日本史(平泉澄)を読む 第1回 、 第2回 、 第3回 )(略)昭和二十七年四月、占領は解除せられ、日本は独立しました。長い間、口を封ぜられ、きびしく監視せられていた私も、ようやく追放解除になりました。一年たって昭和二十八年五月二日、先賢の八十年祭に福井へ参りましたところ、出て来たついでに成和中学校で講話を頼まれました。その中学校を私は知らず、中学生は私を知らず、知らぬ者と知らぬ者とが、予期せざる対面で、いわば遭遇戦でありました。講話は極めて短時間で、要旨は簡単明瞭でありました。「皆さん!皆さんはお気の毒に、長くアメリカの占領下に在って、事実を事実として教えられることが許されていなかった。今や占領は終わった。重要な史実は、正しくこれを知らねばならぬ。」と説き起して、二、三の重要なる歴史事実を説きました。その時の生徒の顔、感動に輝く瞳、それを私は永久に忘れないでしょう。生徒一千、瞳は二千、その二千の瞳は、私が壇上に在れば壇上の私に集中し、話し終って壇を下りれば壇下の私に集中しました。見るというようなものではなく、射るという感じでした。帰ろうとして外へ出た時、生徒は一斉に外へ出て私を取巻き、私がタクシーに乗れば、タクシーを取巻いて、タクシーの屋根の上へまで這い上って釆ました。彼らは黙って何一ついわず、何一つ乱暴はしない。ただ私を見つめ、私から離れまいとするようでした。ようやくにして別れて帰った私は、二、三日後、その生徒たちから、真情流露する手紙を、男の子からも、女の子からも、数通もらいました。私の一生を通じて、最も感動の深い講演でありました。成和中学の感動の忘れがたさに、それより十数年後の昭和四十五年、時事通信社より一貫せる日本歴史を書くよう求められた時、純真なる少年に呼び掛ける形を取りました。当時すでに七十六歳の私は、余命計り知るべからず、これを児孫への最後の贈り物、つまり遺書として書こうとし、したがって学者らしく事実を羅列して博学を誇るがごとき形式を好まず、ただ歴史の精粋を抜いて、誠実に父祖の辛苦と功業とを子孫に伝え、子孫もまたこの精神を継承して進むことを期待しつつ、しみじみと誠実に語ろうとして筆を執ったのでありました。(中略)願わくはこの小さき贈り物を満載せる帆船の行手、風穏やかにして波静かなれ。昭和五十三年十二月十日朝 白山寒林の中にて 平泉 澄----上中下3巻本。著者 故・平泉澄博士は、昭和5-6年(1930-31年)欧州に留学しマイネッケのドイツ歴史哲学とフランス革命の思想及びこれに反対するエドマンド・バークの保守思想等を研究、帰国後に抜擢されて秩父宮殿下(昭和天皇の弟君)の日本政治史の侍講を務め、更に昭和13-20年(1938-45年)に渡って東大国史学科にて国体学講座・日本思想史を教授した一代の碩学であり、終戦直後に辞官、その後GHQにより昭和27年(1952年)春まで公職追放され、追放解除後も、左翼マスコミやマルクス主義学者から「平泉史学=狂信的な皇国史観」として異常な誹謗中傷を受けながらも、戦後長くに渡って在野の国史家として保守陣営において重きを為した。この「物語日本史」は、晩年の平泉博士が、日本の未来を担う少年達のために精魂込めて書き記した名著「 少年日本史 」の文庫版である。 ※(参考) 千早鍛錬会パンフレット ↑「物語日本史」の事前読破を推薦していることに注目。 ■ステップ2■保守思想を貶める捏造・歪曲を一掃する 《1》歴史分野以上に酷い思想分野でのリベラル左翼の歪曲・捏造 ~丸山眞男の絶大な影響、「皇国史観」の歪曲 戦後日本の政治思想は、“戦後民主主義の代表”、“岩波文化人のエース”と称され、「国民主権を貫徹するために天皇制廃棄・共和制樹立を最大の政治目標とした」“日本を代表する政治学者・思想家”、 故・丸山眞男 の絶大な影響下にあり、今も丸山を絶賛する政治学者・思想家たちによって、ほぼ占拠されていることを最初に知っておこう。 丸山眞男の政治思想の中核は、明治以降~戦前・戦中の日本を「天皇制ファシズム」と捉え、昭和20年8月15日をもって、日本の国体は「国民主権」の民主主義国家に変更された、とする所謂「八月革命」論にあり、彼及び彼の信奉者は、この架空の「八月革命」を未来において実現すべく(つまり天皇の廃止による日本の共和国化を究極の目標として)戦後長くプロパガンダ活動を続けてきた。 「理論派保守」を目指す者は、この丸山眞男に代表されるリベラル左翼の思想的欺瞞を正しく見抜き、これを論破する理論的根拠を確立しなければいけない。 丸山眞男と平泉澄昭和期日本の政治主義 植村 和秀 (著) 柏書房 (2004/10)単行本この本は、最速!理論派保守☆養成プログラムでも「西洋の保守思想に留まらず、日本の保守思想の扉を開く貴重な一冊」として紹介したが、丸山眞男の政治思想の欺瞞を打ち破る理論武装のツールとしてやはり最重要である。なお著者 植村和秀氏は、「筆者には丸山眞男も平泉澄も、その支持者の多くのように、無条件に支持することはできない。 丸山には心情的には共感できるが、しかし論理的には納得できない。平泉に論理的には共感できるが、しかし心情的には納得できない。 それにもかかわらず、丸山と平泉の思想史的な意義の重さと、人間的な偉大さとは、素直に承認したい。」と総括しており、厳密な実証的研究を通じて丸山・平泉両者に代表される戦前から戦後にかけての日本の思想対立を対比している為に、返って一層本書の価値が高まっていると思われる。また植村氏が「丸山には心情的には共感できる」「平泉に・・・心情的には納得できない 」としていること自体は、その思想的感化を受けた年代を考慮すれば止むを得ないことである。 (参考)歴史問題の基礎知識 ↑「皇国史観」について正しい認識を得る上で重要 ※一部引用 「皇国史観」( 赤旗 )という用語は、「早くても昭和17(1942)年6月頃から、大体は昭和18(1943)年頃から文部省周辺の人々によって使われだしたもの」(昆野伸幸『近代日本の国体論』より引用)であり、戦前/戦中の史学者自身が使った用語ではない(戦後にマルクス主義史家が「レッテル」として普及させた用語である)。 そして、その内容としては、 1.国史学者・平泉澄博士に代表される「あくまで歴史の範囲で思考する」流れと、2.アジア主義者/国家改造運動家・大川周明に代表される「日本を盟主とするアジア解放を主張する」流れ( 昆野氏論文 ) の2つがあったが、戦後に史学界を占拠したマルクス主義史家は、皇室や日本国を貶めんがために、日本の伝統的な歴史観/国家観に根ざした1.と、大東亜共栄圏を包摂せんとする新しい思想を示した2.をワザと混用して「戦前/戦中の史学=皇国史観=軍国主義、アジア侵略、全体主義」という刷り込みを行った。 これに関して平泉澄博士門下の田中卓博士は、「 一概に皇国史観といってもそれは、・・・1.平泉史学による「皇国護持史観」と、2.戦争末期という時代に迎合して浅薄な国体賛美に努めた「皇国美化史観」と呼ばれるべきもの(の2つ)がある と述べ、平泉博士や自らの史観は、日本の伝統を正しく受け継ぐ「正統史観」であると述べている。 なお、ソ連が崩壊した1991年以降は、史学界(主流は、未だ隠れマルクス主義者と思われる)も、従来のように(彼らの言う)「皇国史観」に対して実証研究もせずレッテルだけ貼って一方的に批判することは許されなくなってきており、リンク先にある赤旗や長谷川氏・昆野氏のように戦前/戦中の資料を実際に読んで「実は皇国史観にも多様な内容があった」「実は皇国史観は1940年代に作られた用語だった」などと軌道修正を図っているが、そんな姑息な事をする位ならば、 1 彼らが戦後一貫して貶めようとしてきた1.平泉博士・田中博士らの史観(皇室や日本国を常に善いものと見る正統史観)は実は全体主義とも侵略思想とも無関係だった、 2 国家改造とアジア解放を唱えた2.は実はマルクス主義(具体的にはコミンテルン)の脅威への対抗イデオロギーとして生まれた(実際に、全体主義であり侵略思想であったのはマルクス主義の方だった)、と素直に認めればよいのである。 《2》「天皇制ファシズム論」の嘘を見破る ~明治維新の歪曲、「現人神」「国家神道」という幻想 「皇国史観」(上記)「現人神」「国家神道」といったキーワードで、戦後にマルクス主義歴史家・思想家によって不当に歪曲された諸概念の実際を知り、自虐史観から完全に脱却する。 「現人神」「国家神道」という幻想 新田 均 (著) amazonで一部ページを拝見できます。豊富な実証的研究により、「明治以降の日本は北朝鮮のような異常な絶対主義君主国家だった」という立花隆など左翼の大嘘を完全に打ち破る名著※amazonの内容紹介より一部引用「現人神」「国家神道」??これらの言葉から、現代の日本人はどんなイメージを連想するだろうか。おそらく、狂信的な「天皇崇拝思想」と、それを支えた「国教制度」といったとこだろう。そして、この「日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度」は「明治政府が日本の近代化のために考え出した」などとされている。だが著者は、「そのような認識は思い込みに基づく幻想にすぎない」と喝破する。それは最近の実証的歴史研究の成果に照らしても明らかなのだが、これが意外と世間では知られておらず、歴史の専門家でさえ、少し分野が違っただけで知らない者が大多数なのだという。世間で知られていないことがそれほど大きな意味を持たないなら、それでもかまわないのかもしれないが、この「幻想」はわが国の首相の靖国神社参拝問題や政教関係訴訟、さらには教科書問題や外交関係にまで影を落としている。“虚像”が誰によって、いかにして創られたかを検証する。「「現人神」「国家神道」とは、日本国民を狂信的な戦争へと導いた思想と制度である」との嘘八百の言説に異議あり! こういったイメージが幻想に過ぎないことを、実証的歴史研究の成果に照らして明かす。 (参考)右翼・左翼の歴史 ※一部引用 宗教系(仏教系)右翼の登場~右翼思想の過激化 (1) 井上日召(日蓮宗僧侶)と血盟団事件(1932) 群馬県出身の日蓮宗の僧侶。血盟団を組織し、国家革新(昭和維新)実現のため「一人一殺」を合言葉に1932年、井上準之助(前蔵相)・団琢磨(三井財閥重鎮)を暗殺。無期懲役となるが後に特赦を受けた。なお後の日本赤軍のリーダー重信房子の父親は血盟団員であり、井上日召は赤ん坊の重信を膝に抱いたことがあるといわれる。 (2) 田中智学(日蓮宗系新興教団)と「八紘一宇」論 田中は日蓮宗の在家信者組織として国柱会を組織し、日蓮主義と国家主義の統合を目指した。1903年には、日蓮を中心にして「日本國はまさしく宇内を靈的に統一すべき天職を有す」という意味の「八紘一宇」なる新語『日本書紀』巻第三神武天皇の条の「掩八紘而爲宇」の記述から造り、日本は世界を道義的に統一する使命がある、とする思想を唱えた。のちにこの言葉が人口に膾炙して大東亜戦争のスローガンにまでなった。 (3) 加藤玄智(浄土真宗在家信者)と天皇絶対神論・国家的神道論 加藤は新仏教同志会の創立者の一人であり、東京帝国大学で宗教学を教えた浄土真宗の信者であるが、同僚の外国人教授の天皇論に刺激を受けて、1912年に『我が国体思想の本義』を刊行し、古来からある天皇「神裔」論を超えて天皇「現人神」論を提唱して「日本に於いては臣民は天皇に絶対服従する」とする天皇絶対神論を主張した。1925年には更に「国家的神道(State Shinto)」なる新語を造り外国に日本人の信仰の在り方として積極的に紹介したために、欧米諸国に、この天皇絶対神論と国家神道論が日本の宗教の実態だと誤解され、後にGHQによる神道指令と天皇の所謂人間宣言を招き、今に至るまで戦前の宗教的制度についての広範な誤解を招いている。 http //d.hatena.ne.jp/jinkenvip/20070312/1173709974 《3》「保守」と「右翼」を区別し正しい認識を得る ~戦前・戦中(昭和10年代)の「右翼」は実は2種類あることを知る。 「革新右翼(アジア主義を志向し、国家改造を目指した国家社会主義者)」と「観念右翼(アジア問題への介入に慎重または無関心の伝統保守・日本主義者)」を区別する。 日本主義と東京大学―昭和期学生思想運動の系譜 井上 義和 (著) こちらも豊富な資料に基づく実証的研究により、戦後にマルクス主義者やリベラル左翼によって「右翼」と一括して糾弾され貶められてきた保守思想の実際を教えてくれる一冊。※革新右翼と観念右翼の理念型(一部内容を引用)1.革新右翼…国家改造/高度国防国家/解釈改憲/指導者原理/統制経済/親ソ・親独/世界史的な使命/陸軍統制派/革新官僚/無産政党/国家社会主義2.観念右翼…国体明徴/国民精神総動員/護憲(不磨の大典)/臣道実践/資本制擁護/反共・反独裁/日本史的な道統/陸軍皇道派/財界/既成政党(現状維持派)/自由主義者 (参考) 日本会議ホームページ ↑「観念右翼(伝統保守)」の代表として上記の本で紹介されている故・小田村寅二郎氏の弟・ 小田村四郎氏(元拓殖大学学長、日本李登輝友の会会長) が副会長を務めている、日本最大の保守系団体。チャンネル桜と共同で保守活動を行うことも多い。 なお日本会議の前身の一つである「日本を守る会」は、建国記念の日(旧紀元節)実現運動、元号法制化運動、教育正常化運動などに地道に取り組み成果を上げてきた。 このうち建国記念の日を旧紀元節(2月11日)とすることに理論的根拠を与えたのが、平泉澄博士の高弟である田中卓博士である。 ■ステップ3■更に深く知るために 《1》皇室に関する正しい知識を得る 宮中見聞録―昭和天皇にお仕えして 木下 道雄 (著) 皇太子時代から終戦前後、更に戦後にかけて昭和天皇に近侍し、侍従次官を勤めた木下道雄氏による著作。親しみやすく読みやすいだけでなく、皇統無私の伝統の背景や、昭和21年元旦の所謂「人間宣言」の実際の持つ意味まで解説してくれる好著。 《2》日本の保守思想の核心に触れる 先哲を仰ぐ 平泉 澄 (著) 大正15年(1926年)から昭和42年(1967年)までに発表された平泉博士の数多くの著作から15編を抜粋したアンソロジーであり、戦前・戦中・戦後を通じて、平泉博士の思想に全くといっていいほどブレがなく一貫していることに注意したい。昭和7年(1932年)のエドマンド・バーク批評、昭和29年(1954年)に吉田茂(首相)・岸信介(憲法調査会会長)に招聘されて首相官邸で行った「国体と憲法」講義(マッカーサー憲法の廃棄と明治憲法の復活を自由党議員に訴えた内容です)、更に吉田松陰・橋本景岳・真木和泉守・山崎闇斎・山鹿素行など日本史上の重要思想家についての論述を含み、平泉博士の解説を通じて日本の保守思想の最重要部分に触れることができる一冊。※ステップ1の物語日本史の内容を更に詳しく、本格的に説明している。 ■まとめ■日本の保守思想の再評価の動き 以上、日本の保守思想を論じる上は、その本命である平泉澄博士の所謂「皇国史観」(正しくは皇国護持史観)および、その国体論の再評価を避けることは出来ない(ここを避けているような解説は解説の用を成さない)。 マルクス主義者やリベラル左翼が長く主流を占める戦後日本の言論界・教育界においては、一代の碩学である平泉博士の業績は不当に貶められ、また無視されてきたが、ソ連崩壊を経て、西暦2000年代に入って漸く、東大閥の強い関東ではなく、京大閥が主流の関西で主に再評価の動きが顕在化してきた。 またそれと軌を一にして、平泉博士もその一翼を担った戦前・戦中の日本主義者(当時の用語で「観念右翼」と呼ばれた伝統保守)の再評価も始まっている。 上で紹介した植村和秀氏の『丸山眞男と平泉澄』、井上義和氏の『日本主義と東京大学』はその主要な成果である。 しかしながら、こうした再評価に対して、旧来のリベラル左翼やマルクス主義者の側からヒステリックで感情的な反発が噴出しており、日本思想の一般的な解説書は、近刊のものでも相変わらず「皇国史観=軍国主義」という刷り込みに終始しているものが見受けられるので注意したい(例えば 日本思想史ハンドブック(苅部直・片岡龍) ・・・苅部氏は丸山眞男の直弟子)。 ※参考:2009年5月に放映されたNHK特集JAPANデビュー第二回「天皇と憲法」 “神風特攻隊や一億玉砕を扇動した極悪非道な人物”として平泉澄博士を糾弾しているNHK※なお動画に大きく出てくる立花 隆(たちばな たかし、本名:橘 隆志 1940年5月28日 - )は、2002年秋に拉致事件が大きく報道されるまでは「戦前の日本は今の北朝鮮のような異常な国家だった」とする持論を盛んに展開していた代表的な左翼言論人であるが、実は戦前に右翼団体愛郷塾を率いて五・一五事件の襲撃犯となった橘孝三郎を父のいとこに持つ人物である。橘孝三郎は、一家一族のほとんどを率いて兄弟村農場を経営し、愛郷塾という集団農業を実践する社会主義的結社を創設、血盟団の井上日召と思想的に共鳴し、更に大川周明の影響を受けた海軍下士官と組んで、5.15事件では塾生7人を率いて東京の変電所を襲撃 した。→つまり今は左翼言論人の代表格の立花隆のルーツは、戦前の右翼過激派であることに注目。 (詳しくはNHKの正体・上級編へ) いずれにせよその抜群の学問的実績、そして戦前~戦後を通じて保守陣営に対して保持した影響力の大きさから考えて平泉博士の保守思想の一層の再評価は不可避であり、今後に注目したい。 ここでの再評価の進展が、日本の保守思想全体の再評価に直結するはずである。 (参考図書) 『昭和の思想』(植村和秀:著) ★評価2010年11月に出版された好著。戦前から戦後及ぶ昭和期日本の思想状況が、要点を絞って明瞭かつ簡潔にまとめられている。非常にお勧め。(以下amazonより引用)・内容説明昭和の思想を総体的に俯瞰する画期的論考。思想弾圧と戦争の暗さ。世界に挑戦する日本という明るさ。奇妙な時代=戦前昭和期を中心に、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・簑田胸喜の思想から時代の本質を剔る・内容(「BOOK」データベースより)「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。・目次第1章 日本思想は二つ以上ある第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史 【このページの続き】 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
https://w.atwiki.jp/kword/pages/83.html
ギデンス「暴走する社会」を読む。たしかにこれほど実直で含蓄に富む本も珍しい。すでにオバマ政権または日本政府もすでにこの本を下敷きにしているようだ。 ========================= アンソニー・ギデンズ「Runaway World」(原著1999:邦訳『暴走する社会』ダイアモンド社、佐和隆光訳2001) 0.序文 社会は制御可能性が高まったというより、むしろ制御しうる範囲が狭まり、暴走。 コスモポリタン的寛容と原理主義の争い。 民主主義の普及がグローバリゼーションを促した。しかしグローバリゼーションは民主主義の限界をも炙り出した。 1.グローバリゼーション 仏:mondialisation(→世界化) ■懐疑論者:グローバル経済は神話的。国民経済における貿易比率は僅か(例:2000年度日本GDPにおける貿易収支の対GDP比率は1.2%)。貿易は各地域ブロックの域内にとどまっており、「世界的」とはいえない。旧左翼。経済を管理する政府また福祉国家は不滅。グローバリゼーションは、福祉国家の解体と財政支出の削減を要求する市場主義イデオロギーで、19世紀的(1900年には輸出入額の対GDP比率は、英輸出14%輸入26%、独輸出14%輸入18%、蘭輸出94%輸入110%)。 ■ラディカルズ:グローバル経済によって国民国家は終わった。為替取引と資本流出入の拡大、マネーの流れは過去に例がない。為替市場では一日一兆ドル超が売買。 ギデンズはラディカルズを支持。しかし双方とも経済的面しか見ていない。政治、技術、文化にもグローバリゼーションの波は押し寄せている→通信技術の発展による。 通信技術:衛星通信。1950年代までは太平洋・大西洋を跨ぐ通信ケーブルは敷設されておらず、また敷設された初期には100以下だった回線がいまや10万回線。モールス信号は1999年に廃止。 米国でラジオが5000万人に普及するのに40年。PCは15年で、インターネットは4年で5000万人に普及。 ■上下の力学(上方統合と下方拡散の均衡の力学) グローバル化は自律分散化を促しもする。国家は、大問題を扱うには小さすぎ、小問題を扱うには大きすぎる。 グローバル化はローカルな文化的アイデンティティの復興をも促す。→国民国家の縛りを緩め、地域的ナショナリズムの台頭を誘う。 ■横断的力学 国境を超える経済文化ゾーン(バルセロナ)。共産主義はメディアのグローバル化によって崩壊。 グローバル化=西欧化=アメリカ化? →「文化の多様性は消滅し、貧困化が進行。不平等の拡大。発展途上国の役割はない。」とする見方。 しかし分散化が進んでおり、西欧支配とはもはやいえない。 「逆植民地化」:先進国への途上国からの影響。LAのラテンアメリカ化、インドのハイテク進出、ブラジルのTV番組のポルトガルへの輸入(しかし日本における韓流のように、友好関係構築の戦略ともいえないか?)。 冷戦後、「敵」はいない。コソボ紛争は国家間戦争でなく、古典的な領土ナショナリズムと新しい道義的干渉主義の争い。 「敵」でなく、諸々のリスクと危険に晒されている。 制度の風化=貝殻制度。(日本の特殊法人など。) 「グローバル・コスモポリタン社会」の構築。我々は第一世代。私たちには作ることが「できる」(→オバマ?)。 我々が無力感に苛まれるのは個人の能力の欠如でなく、現行制度が適応できていないから。生活をグローバリゼーションに適応させねばならない。 2.リスク リスクという概念は中世には見当たらない。16世紀大航海時代以降。 古代文明は後ろ向きの文明。リスク→運命、幸運、神の意志。 リスクへの挑戦という快楽(賭け、スピード、性的冒険) リスクの正負:未来を切り開く原動力としてのリスク。→近代資本主義は、将来のリスクを計算し、未来を開発。複式簿記の発明。 保険制度は海上保険からはじまる(英ロイズ社、1782)→未来をつくることを前提にした保険。リスクの再分配。リスク売買は資本主義にとって不可欠。保険のない資本主義は、機能不全になるだろう。 二つのリスク:外部リスク(自然に起因。洪水、飢饉):人口リスク(外部世界の知識が増えることで生じる、環境リスク) 。また複合リスクも。 現代社会は自然の終焉を前提として成り立つ。 人口リスクは、自然(とされてきたもの)だけでなく人生にも忍び込む。結婚:伝統的な流儀が通用しにくくなると、結婚・家族制度の意味が曖昧に。なにをしているのかが分からなくなる。→リスク概念を取り入れざるをえない。選択の自由の保証ゆえに、人生は機会と危険に満ちる。 「脅しやさん」の必要性:狂牛病、温暖化→「根拠なき脅し」という非難と、隠ぺいへの非難。しかしリスクが予想ほどでなければ脅し屋といわれる。しかしまた「牛肉は大丈夫=リスクはない」として、あげくにその情報が間違えていた(実際にそうだった)ことが判明すれば、隠ぺいとして非難される。→リスクを減らすためには脅し屋さんが必要。エイズ→脅し屋のおかげで先進国ではあまり蔓延しなかった。 科学と社会:科学情報を鵜呑みにはできない。科学の相対性は周知。 予防原則:1980年代ドイツでの環境論争。 「自然にやさしく」「技術への抑制」は普遍的でない。なぜなら科学技術の功罪を適正に判断するのは困難だから。 遺伝子組み換え作物:生物多様性が損なわれるかも。しかし伝統的農法では人口を養えない。遺伝子組み換えが農薬使用を減らし、集約農業の問題を解決する側面もある。 リスク管理は避けられない。リスク管理に国際協力は欠かせない。 人口リスク(環境、核、経済のメルトダウン)の蔓延→宗教、反科学、反合理主義。しかし科学的分析なしに環境リスクの存在すら覚束ない。 技術進歩を監視する機関がない。開かれた議論の場があれば狂牛病騒動は避けられた。脅しと隠ぺいの板挟みからは抜け出せないが、被害を最小限にとどめることができる。 リスクを否定しても無駄。リスクは管理されるべき。またリスクへの積極的挑戦こそが経済と社会を活性化させる。「変化」に慎重であるより、大胆であることが求められている。リスク=葡語で「あえて行う」という意味。 3.「伝統」をめぐる戦い 創られた伝統:スコットランドのキルトは、18世紀に産業資本家ローリンソンが考案→キルトは産業革命の産物。高地人を工場に連れてくるために。1860年代、英国、インド兵用の軍服を作成(それまでは欧風の軍服) 伝統:羅tradere(他人に伝える、管理のために他人に託す)→ローマ相続法の総称。世代間の遺産相続は、委託とされた(相続者は遺産を大切に守り管理義務を負う)。伝統という語は中世にはない。伝統の観念が発生したことが近代開始の証。 啓蒙主義は、新しいものへの傾倒を正当化するために、伝統をドグマ・無知とみなしたが、これは偏見。 創られた伝統と真正な伝統とを区別する必要。 なぜ伝統はねつ造されるのか。また意図的かどうかは別に、伝統は権力と結びつく。統治正当化のために伝統がねつ造されてきた歴史は長い。 「伝統は不変」というのは神話。伝統は進化し突然変化する。捏造されたものがまた再捏造されることもある。 イスラム教においても変化があった。オスマン帝国はアラブ、ペルシャ、ギリシア、ローマ、アフリカ、インドの異種交配。 伝統と保守主義:伝統は、真理の響きを持つ。聖職者ら守護者だけが伝統を知っているということがその権力を保証する。啓蒙主義による伝統破壊は部分的にとどまった。伝統は力を保ち続けた。知恵の結晶としての伝統は、保守主義の精髄。先進国での伝統が存続したのは、近代化が公的組織と経済に限定されていたから。伝統の再確認は近代化によって強化。伝統と近代の共生。 「グローバル・コスモポリタン社会」は、「自然」「伝統」が終焉したのちに実現する。伝統は消失するのでなく、姿を変える。しかし伝統的流儀、伝統を真理とみなすやり方はもはや難しい。 伝統と科学の融合:1955年ヒンドゥー教寺院でのミルク→世界中のインド人がミルクを捧げた→ヒンドゥーの神々が世界に同時にあらわれた。この奇跡の証明のため、科学実験が必要という意見。 伝統が近代に打ち負かされる場合:空洞化した、金儲けのための伝統。伝統の屍。 ギデンズの命題「伝統は社会存立の必要条件である」 なぜなら伝統は人間生活に連続性を与え、その様式を定めるから。(学者は伝統のなかで仕事している。折衷主義に徹するのは不可能。アイデアを展開したり体系化するには知的伝統に頼らざるをえない) 儀式、式典のくりかえしが重要な社会的役割を担うことを政府はよく知っている。伝統が生きながらえるには、内輪の儀式による正当化でなく、説得力なる正当化=徹底的な合理化が必要。宗教も同様、世界市民社会では、自分の信仰を正当化する必要に迫られる。 ■中毒と自主性のせめぎあい 伝統がなくなると、人々の人生は選択肢の多い、従って熟慮が欠かせなくなる。伝統の持つ隠然たる力は、開かれた討論に置き換わる。自然と伝統が終焉した社会では日々、個人に意思決定が求められる。意志決定は中毒と強制がつきまとう(仕事、運動、食、性、愛への中毒)。中毒になるのは、自主的であるはずの選択が、不安ゆえに硬直するから(凍結した自主性)。中毒が繰り返されるのは不安ゆえ。 伝統社会では、過去が現在を設計する。中毒も過去に影響束縛されている。過去に自分の意志で自由に選択した生活様式の習慣から脱却できないがゆえに、中毒に陥る。 薄らぐアイデンティティ:伝統が安定した自己同一性をもたらすのに対して、伝統が廃れたところでは、自我の確立を避けられない。ひとはこれまで以上に自己同一性の構築に勤しむ(セラピー、カウンセリング)。フロイトの方法は未来を開くために過去を点検する。アル中治療:自分史を書きかえることが治療に有効。 ■コスモポリタニズムと原理主義との戦い 原理主義はグローバリゼーションが普及してから発生した。19c末、進化論を受け入れないものに対して。またこの語は1960年代以降に使用されるようになる。 原理主義は狂信でも権威主義でもなく、聖書への回帰:逐語的解釈、教義を実践すること しかしこの呼称はラベル。他の定義は?→「包囲された伝統」:グローバル化のなかで問われるようになった伝統。 原理主義はグローバリズムの子供のようなもの。ホメイニ、ヒンドゥーはメディアを使用。 原理主義には疑義をだすべき。なぜならそれは暴力と親和的であり、世界市民的価値を蔑にするから。 原理主義の問い「聖なるものが存在しない世界に私たちは住まうことができるか?」 ギデンズの答え「できない」。 →普遍的価値が、寛容と討議のために不可欠であることを世界市民主義者は意識すべき。命がけで入手したいものがなければ、生きがいを見いだせない。 4.家族 私生活への変化の波。中国の離婚状況:文化革命直後の婚姻法では離婚は容易。しかし離婚率上昇により政府は規制を検討。ねじれ:農村部での伝統的見合結婚をした夫婦が、都市部で離婚する夫婦の大半を占めている。 家族は、伝統と近代化の争いの最前線。と同時に家族は争いのメタファー。 過去の制度のうち、失われた家族の安らぎほど、ノスタルジアを誘うものはない。(保守による家族回帰の訴え) ■伝統的家族=経済的主体。農業では家族全員が従事。貴族の結婚は財産の分割贈与。中世欧州では、性的情念が結婚を導くのでなく、性的情念をはぐくむ場を結婚が作る。中世の結婚は不真面目、情欲、酔狂だった(デュビー)。 男女不平等は必要だった。妻は夫とその父の財産=動産だった。家柄の系譜と相続権確保のためには、性的二重基準が必要だった。娼婦、妾。妻が子の母であるために、品行方正、処女、貞節が求められた。 こどもは親にとって満足のゆくように育てられた。人権はなかった。親が子に願うのは、幸せな人生を送ることでなく、公務に従事し、社会的貢献を果たすこと。 17cの生存率:乳幼児4人に1人が一歳未満で死亡。10歳以上の生存率は50%。 セックスは生殖から切り離された。 結婚と家族は「貝殻制度」。伝統社会では結婚したカップルは、家族システムの部分、脇役であり、子また親戚の結びつきが、夫婦以上に重要だった。現在、カップルが家族の中心に。経済的絆としての家族の役割が低下し、愛と性的魅力が男女の絆となったためである。カップルは二人だけの歴史(自分史)を持つ。かつて性交は結婚生活の必要条件ではなかったが、いまやカップルにとって性交は必要条件で、ともに生活する根拠。 「純粋な関係」:互いのコミュニケーションが共通の利益をもたらすがゆえに持続する情緒的コミュニケーション。性的または恋愛関係、親子関係、親友関係の三ついずれもが「純粋な関係」になりつつある。そこでは信頼関係を構築することが成立条件であり、親しくなるために情報を公開しなくてはならない。→「民主主義」と相似。民主主義も「良い関係」も、ともに理念型。 「良い関係」とは対等な関係、互いに敬愛しあい、相手にとて最善であることを願う。相互理解が重要で、話し合い、隠し事をしないことが関係をつくる。信頼関係は努力して作られる。強制や暴力では作られない。 →「よい関係」の条件のいずれも、民主主義の価値と符号する:互いに平等で、それゆえに互いに敬愛する。様々な争点について自由な意見交換をする場=話し合いのための公共空間をしつらえることで、独裁的な力と伝統を保守しようとする力を抑える。独裁や暴力を許すと、民主主義の土台は崩れる。 ■情念の民主主義 私たちの生活を改善するうえで社会の民主主義に劣らず、情念の民主主義は大切。親子:親が子に対して権威を持つのはいいが、親子は原則的な平等を建前とするべき。伝統的家族の子は「口答えすべきではない」。しかし、情念の民主主義では子供は口答えすべき。しつけや親への敬愛をなくそうというのでなく、規律や尊敬に段差をつける。身勝手な政府や権力にとって都合のいい規則から、民主主義へ変わろうとしたとき、同様のことが公共空間で起きた。 同性愛者は「関係」の新世界を開拓したひとびと。結婚は脆弱な関係を儀式的に安定化する。同性間結婚も同じ。 情念の民主主義でも養育義務が廃棄されるわけではない。 情念の民主主義はコスモポリタニズムと原理主義の対立の最前線。男女平等を憎悪する原理主義。 男女分け隔てせずに、十分な教育を女性に与えることは民主化と経済発展をもたらす最強の力。そのため伝統的家族は変わらないといけない。 5.「民主主義」の限界 民主主義は20世紀を動かした最強のエンジン。ソ連、中国も「人民民主主義」と称す。サウジアラビアはいまも絶対王政だが、そういう国でさえ民主主義の潮流から隔離されてはいない。 民主主義=複数の政党が政権を目指し競争するシステム。全住民が選挙権を持ち、公正な選挙が行われる。市民的自由はその条件。 19世紀。米仏革命の理念であったが、選挙権は限定されていた。ミルでさえ民主主義に縛りを加える必要を説き、無知な者よりも賢明な者の選挙権が重みを持つべきとした。 第一次大戦より前に婦人参政権を認めたのはフィンランド、ノルウェー、オーストリア、ニュージーランドの四カ国。スイスでは1974年に女性参政権。 1970年代から民主主義国は二倍。ギリシャ、スペイン、ポルトガルの軍事政権転覆を皮切りに、80年代ブラジルなど南米でも。アフリカ、アジアでも。(日本への言及がない) 民主主義が普及した理由は、民主主義と自由市場を合成した欧米型システムが功を奏したから。民主主義が最善のシステムであることは疑いえない。 ■民主主義のパラドックス 民主主義は益々普及しているが、後発国の模範である成熟した民主主義国では、民主的なプロセスへの幻滅がつのっている。米の投票率低下。なぜか? 独裁的な権力が伝統的な服従と敬愛の念を呼び覚ますのはもはや望めず、情報化されると、「強い権力ハードパワー」は機能しなくなる。東欧革命、アパルトヘイトも暴力なしに廃絶された。「暴力革命」が条件とされていたにも関わらず。 情報通信革命は、より行動的で感受性に富む市民層を形成した。それゆえ、在来の民主主義への不満がつのる。生活を侵食する変化の潮流に、オーソドクスな議会政治は対処しきれない。 政治家不信は蔓延してるが、西欧の九割は民主体制を望ましいとしており、また政治への関心が薄れたのでもない。若年層の関心も、かつてのそれを上回っている。 若者の政治観:「政治は堕落したビジネス」と考えられている。政治家が市民の利益でなく自己の利益を重んじるから。また経済を支配しているのは政治家でも国民国家でもないことを知っている。→特定非政治組織での活動がさかんに。→既存の政治が対応できない問題を扱う。 ■「民主主義の民主化」 民主政治による問題解決ができないとすれば、民主主義と政府は風化するしかないのか? →民主国家にとって必要なのは、民主主義の深化。=「民主主義の民主化」 民主主義国家が独裁国家ほど秘密主義であったわけではないが、文脈次第で秘密主義に傾くこともあった(核開発の隠ぺい)。また、民主制度にも、学閥、献金賄賂、つまり伝統的なシンボリズムと力関係もあった(英国上院)。 日独仏英米で賄賂事件が報じられるのは、開かれた情報社会では隠ぺいが難しいのと、また賄賂の定義が広がったからである。以前英では学閥は当然だったが、いまは違法。 「民主主義の民主化」=中央から地方への権限委譲。行政改革、政治の透明化。 :民主的手続きの刷新を怠ってはならない。市民審議会、国民投票、シングルイシューグループ(ひとつの問題に特化した団体)。 国家と市場、官と民という二項対立的な社会観を払拭すべき。その間には市民社会が存在している。情念の民主主義の実現が進歩的な市民文化の条件。寛容さなど民主的な態度を養うのが市民社会。 健全な民主主義とは、政府・市場・市民社会の三つの調和。 メデイアとりわけテレビと民主主義:グローバルな情報化は民主化の推進力。しかしメディアは公共空間を破壊しかねない。選挙で選ばれてもいないのに、権力を持つメディア。 国民国家の力は依然強力だが、国民の生命を脅かすグローバルな力にははるか及ばない。環境リスク、グローバル経済、グローバルな技術革新は、民主的プロセスを経ずに、国内に侵入してくる。(これらが民主主義の魅力を損ねている) ■国民国家の枠組みを超えた民主主義 国民組織に劣らず、超国家的組織にも目配りしなくてはならない。 :国際連合は国家主権を侵害しない(国連憲章による) :欧州連合(EU)は超国家的な組織の先駆け。EUはだが民主化の要件を満たしていない。しかしEUはやがて民主化されるべき。 超国家的組織のメリット:国家内、国家間の民主主義に積極的に貢献する(欧州裁判所など)。 民主主義をか弱い草花とみなすのでなく、荒地でも生育しうる草花とみなすべき。民主主義は戦いとるに値する。 暴走する世界は政治を不要としているのでなく、ますます統治(民主主義にしかできない統治)を必要としている。 ―了― 訳者あとがきより:日本ではグローバル化を限定的にとらえたうえで肯定するのが多数派。しかし西欧では世論はわかれる。ギデンズは、反グローバル化を唱える旧左翼的な立場とは一線を画す。社会現象を枠組みにおいてとらえ、変化にあらがうより、それに適応することを合理的かつプラグマティックな戦略とする。グローバル化は情報通信技術の革新の結果であって、どこかの国の経済的戦略ではない。技術は不可逆で、反グローバル化(=反情報通信技術)は不可能。 1970年代労働党政権のもと英国経済は混迷の極み→キース・ジョゼフ下院議員による市場主義の提唱(ハイエクとフリードマンの影響):企業に比べて政府は非効率で愚かしい→国営企業の民営化・政府業務の民間委託・所得税減税・規制緩和・福祉削減(→小泉改革) 1970年代までは「市場主義」は少数派。キース・ジョゼフ自身の発言「「市場経済」という極端な言葉を使えるほど時代は成熟していない」ヤーギン&スタニスロー『市場対国家』 1997年労働党ブレア政権の圧勝により、18年続いたサッチャリズムは終わる。サッチャリズム=不平等に無関心ばかりか積極的に是認する(ギデンズ「第三の道」)。98年、ブレア「新しい社会民主主義」(ギデンズの要約)。第三の道とはサッチャリズム=市場主義でもなく、かつての労働党(平等主義、基幹産業の国有化)でもない。右派は効率のために平等を、左派は平等の為に効率を犠牲にしてきたが、効率と平等との両立をはかる。 「排除されるもののいない社会」:失業は排除の典型例。働きたい者にとって働く場所がないのは明らかな排除。ゆえに失業のない社会を目指す。 「過度の福祉はモラルハザード(倫理の欠如)をもたらす」という市場主義。たしかに福祉への依存はモラルハザードを産む。→福祉は今後、人的資本への投資を一義とし、福祉のお世話になるひとを減らしていくような政策へ。 ※福祉予算を減らすのなく、福祉を必要としないひとを増やす。例えば職業訓練校の開発・整備・周知など。
https://w.atwiki.jp/pnssty/pages/99.html
母と精肉食堂を営むダルニム(パク・ウネ)は、弁護士のセガン(キム・ホチャン)と婚約中。 ある日、食堂にパワーブロガー・ジェヒ(チェ・ジャヘ)が現れ、食堂を酷評される。その影響で食堂が廃業に追い込まれそうになったため、ジェヒに抗議しに行き、彼女にゴミを投げつけてしまう。そのことから警察に告訴され出頭命令が下されると、ダルニムはこれを解決するためにジェヒの別荘へ向かう。 セガンの妹・セナ(パク・テイン)は子供の頃からジェヒの親友だったが、ジェヒのフィアンセのソンホ(ユ・ゴン)に片想いをしていた。セナは別荘でジェヒとソンホのことで言い争い、ジェヒを2階から突き落としてしまう。 セナは別荘の裏口から逃げ出し、倒れているジェヒをダルニムが抱き起しているところへ突然ソンホが現れ、すべての状況を誤解する。事件の前後情況により、ダルニムは殺人犯として服役させられることになる。4年後、無実の罪で服役を終え出所したダルニムは、チョンイル食品系列のレストランで働き始めるが、そこでソンホと再会し…。 演出 イ・ヒョンジク「果てしない愛」 脚本 ペク・ヨンスク「百年の花嫁」 出演 パク・ウネ「宮廷女官チャングムの誓い」「イ・サン」 ユ・ゴン「ドクターフロスト」「ホテルキング」 パク・テイン「ディア・ブラッド~私の守護天使」「イニョン王妃の男」 イ・ボヒ「明日もスンリ!」「白夜姫」 チョン・ジェウク 各話あらすじ #39「裏帳簿」 プンニョン商会からの納品の件が無事解決したので、条件を聞きに来たソノに対してダルニムは、4年前の事件に関することだと言い出す。ナムから、チェゴ食品のある理事が関与している資金使用の内訳が記載された納品業者の裏帳簿を渡されたソノは、武器を手に入れたと感謝する。 #40「警告」 店内での会話を聞かれてしまったダルニムから、4年前の様々な出来事は誰かが意図的に仕組んだようだと言われたユギョンとセナは動揺してしまう。セガンは、母親捜しのビラを配っていたダルニムと口論していると、突然現れたジェウクに、今後はダルニムに手出しするなと警告される。 #41「契約破棄の余波」 プンニョン商会から食材が納品される初日に、何者かによってプンニョン商会の店が荒らされたと知ったダルニムは、店に駆けつける。新聞に「チェゴ食品、一方的な契約破棄」という記事が掲載されてしまう。すると、チェゴ食品の会社の前に突然デモの集団が現れる。 #42「復帰」 ウンジョンから、嫁が引き継いできた指輪を渡されたセナは、夢のようだと言って喜ぶ。本部長に復帰したソノは、会社の本部長室に入ると、机の上にはセナからのお祝いが置かれていた。チェゴ食品の会社を訪れたダルニムは、ごみの分別を行っていたボクナム会長と知り合う。 #43「切り取られた写真」 ダルニムの携帯電話のストラップが、4年前にセナの家の近くで拾ったものと似ていると気づいたソノは、ダルニムに会いに行きストラップを差し出す。イランのところにセナと一緒に挨拶へ行ったソノは、セナの手帳の中にあった写真が、ジェヒの姿が切り取られていたため驚いてしまう。 #44「口封じ」 ジェヒの友人のカン・ソネは、ソノと会いジェヒとセナの関係を話すために会社を訪れる。しかし、セナに引き止められたソネは、私生活のことで脅され口封じをされてしまう。セナとソネの会話を聞いて、ジェヒが死んで得をしたのが誰なのかが確信出来たダルニムは、激しくセナに詰め寄る。 #45「勤務記録」 疑わしいことを確認するためにダルニムの自宅を訪れたソノは、店に就職したのは真実を知るためで、4年前の事件当日のセナの勤務記録が見たいとダルニムから頼まれる。店のご飯を残しているお客様が多いことに気づいたダルニムは、お米が以前のものと違うと感じ始める。 #46産地偽装」 チェゴ食品で発覚した産地偽装を調査していたセナが犯人として連れて来たのが、物流倉庫のキム・チョルミンであったため驚くソノ。キムは、内部の共犯者がダルニムであるとソノとセナに告白してしまう。ソノは、調査が終了するまで、ダルニムを出勤停止処分にするとセナに告げる。 #47「最後のチャンス」 ボクナム会長宅の前でセガンを呼び出したダルニムは、産地偽装の事実を言わないと二人の関係を家族に話すと詰め寄ったその時にソノが現れてしまう。ボクナム会長の提案によって、評価会が予定通りに行われることになったダルニムは、ジェウクの協力を受けながら準備を行う。 #48「評価会」 評価会が始まり、見本の料理を味見して、同じ料理を作るという課題がダルニムに与えられる。手際よく順調に料理を作っていたダルニムだったが、スープの味見をした時に味が感じられないことに気づく。評価会が終了し、ダルニムが作った料理を食べた評価員が結果を発表するが・・・。 #49「麻酔クリーム」 セナを呼び出したソノは、評価会でダルニムの舌を麻酔クリームで麻痺させた証拠のメールを見せて厳しく問い詰める。ダルニムは、事件現場の別荘に落ちていたブレスレットが自分の物ではないという証拠を見つけるために宝石店へ向かうが、販売記録は破棄されてしまっていた。 #50「手術確認書」 スニが入院している介護施設に向かったイランが病室に入ると、すでに退院した後だった。部下から、ユギョンが4年前に脳の手術をしたという手術確認書を手渡されたイランは、不審に思いユギョンの自宅を訪れる。しかし、ユギョンは、親戚に名義を貸しただけだと言い逃れる。 #51「命綱」 セナの言動が怪しいと感じたセガンは、強引にユギョンの部屋に入ると、スニがベッドで寝ていたため驚愕してしまう。スニをダルニムの元へ帰すべきだと主張するセガンに対してセナは、ダルニムの命綱であるスニを握っていたらダルニムを黙らせることが出来ると言って説得する。 #52「目撃情報」 ソノの協力を得て、ユギョンの家に侵入しスニを捜していたダルニムは、帰宅したユギョンに見つかってしまう。ダルニムの顔を見せてあげようと思ったセガンは、スニを店の前まで連れて行く。店の常連客からスニを目撃したと伝えられたダルニムは、店を飛び出しスニを捜すが・・・。 #53「知られた二股」 店の監視カメラに映っていた、スニを連れているセガンの映像を見たダルニムは、セガンがいるユギョンの家に乗り込む。二股をかけてルビと結婚したことをソノに知られてしまったセガンは、帰宅したソノに必死に謝る。ダルニムは、スニを捜すために退職願をジェウクに差し出す。 #54「深い闇」 街でビラを配りながらスニを捜すダルニムが、バイクにひかれそうになったところをソノが助ける。取り乱すダルニムにソノは、深い闇から抜け出して真実を明らかにしろと話す。ダルニムがユギョンの家で拾った薬を調べていたジェウクは、記憶を抑制する薬だったとダルニムに報告する。 #55「思わぬ再会」 新商品の開発のためにソノとラーメン店を巡って帰宅したダルニムは、突然現れたセナに平手打ちをされてしまう。ダルニムは、店で男性と食事をしていたグムスクを捕まえる。グムスクは、ダルニムから盗んだお金は、海外就業の詐欺に遭って全部取られてしまったと言って必死に謝る。 #56「新商品開発の苦難」 お金も行く当てもないグムスクから頼られてしまったダルニムは、ある条件付きで一緒に暮らすことになる。新商品のヒントを得るためにソンラーメン店を訪れたダルニムから、スープの味について質問された店主は、レシピを盗みに来たと思いダルニムを店から追い出してしまう。 #57「致命的な弱点」 セナからイランの致命的な弱点はないかと言われたユギョンは、イランは昔、妻子持ちの相手の子供を産んだが捨ててしまったと語り出す。ダルニムは、ユギョンの周りでの情報を探るために #58「産着の刺繍」 昔捨てた子供を捜すと決心したイランは、目印となる黄色い蝶の刺繍がある産着を見せてユギョンに頼む。ヘリはセナの命令で、ダルニムが作っている新商品のラーメンのスープとレシピを盗む。ダルニムが作ったのスープを味見したソノは、セナのスープと同じ味だったため不審に思う。 #59「決定した新商品」 新商品のテスト当日、店の冷蔵庫が故障したためダルニムのスープは熟成させることが出来なかった。しかし、前日にソノへ家族用として渡したスープを使用出来たダルニムは、無事に新商品のテストを受けられる。ダルニムとセナの新商品を試食した評価員が満場一致で選んだのは・・・。 #60「プレゼント」 新商品に選ばれたお祝いとしてジェウクからプレゼントされた服を着て予約してもらったお店に向かったダルニムは、ジェウクから指輪を渡される。ボクナム会長とのお弁当デートをするために会長室に入ったダルニムは、清掃員だと思っていた女性がチェゴ食品の会長だったと初めて知る。 #61「統括責任者」 新商品の統括責任者になりチェゴ食品の開発チームに初出勤したダルニムは、初日から積極的に働き始める。ユギョンとビョンスが会っていたところ目撃したソノは、疑念を抱いてしまう。すると突然、会社のソノを訪れたビョンスが、チェゴ食品のフランチャイズに加盟したいと言い出す。 #62「社内報」 ダジョンが持っていたダルニムから頼まれた資料の中に、事件現場で落としたブレスレットをしている自身の写真が掲載された社内報を見つけたセナは、慌ててしまう。ダルニムが広報室で社内報の元画像を確認している時に、元画像を削除する方法を入手したセナが近づいて来る。 #63「レシピ流出」 社内で新商品の試食会が行われている時に、ライバル会社のフード&トップ社から、ダルニムが開発した新商品と同じ商品が発売されるというニュースが飛び込んで来る。ヘリがフード&トップ社の開発チーム長のソンと会っているところを目撃していたソノは、ヘリを疑い始める。 #64「発売中止」 新商品の発売が中止になったため、ダルニムは店に戻って来る。フード&トップ社に忍び込むことが出来たダルニムは、偶然会ったヒョン理事に頼んでソンと話すことが出来たが、新商品は長い間研究してきたプロジェクトでレシピ流出とは無関係だと言って立ち去られてしまう。 #65「理事会での追及」 ダルニムがフード&トップ社の前で、レシピを盗まれた証拠となる録音ファイルを記者たちに聞かせ始めると突然イランが現れる。イランが持っていたチェゴ食品の株の半分がセナに譲渡される。理事会でレシピ流出の責任を追及されたボクナム会長は、体調を崩して退席してしまう。 #66「イエローカード」 両家の顔合わせを兼ねた食事会に向かっていたソノは、入院していたソン社長の意識が戻ったとの連絡がダルニムから入ると慌てて病院へ行ってしまう。自宅を訪れたヒョン理事からレシピ流出の件で警告されたボクナム会長は、会社のために調査をやめるようソノに伝える。 #67「誕生日会」 イランの誕生日会にダルニムと共に現れたソネは、ジェヒとセナは不仲だったと語る。しかし、全く聞き入れず激怒したイランは、コップの水をダルニムにかけてしまう。ビョンスが見つけたイランの娘だというソ・ムンジュと会ったユギョンとセナは、DNA鑑定のためにムンジュの髪の毛を預かる。 #68「同じ産着」 イランが持っている実の娘の目印となる産着の写真を見たセガンから、ダルニムの産着と同じだと言われたユギョンとセナは、確認するためにダルニムの家に忍び込む。ダルニムが味見に使用したスプーンを盗んだセナは、ユギョンの提案に従ってムンジュの名前でDNA鑑定を依頼する。 #69「替え玉」 ユギョンの家を訪れたイランは、DNA鑑定結果の書類を差し出し、娘を見つけたのになぜ隠すのかと言ってユギョンたちを問い詰める。セナは、ダルニムがイランの実の娘であることを隠して、チェゴ食品の株を手に入れるには、イランの娘の替え玉が必要だとユギョンとセガンに語る。 #70「脅迫される理由」 ムンジュは、イランの家で娘としての新たな生活が始まる。仕事を放り出してまでスニを捜しているソノに対してセナが、今すぐやめなければセガンとダルニムの関係を家族全員に話すと脅迫する。その光景を目撃したダルニムは、ソノが自身とセガンの過去の関係を知っていたことに驚く。 #71「正しい選択」 ダルニムはソノに、セナの脅しに屈して結婚せずに正しい選択をしてほしいと語る。店でセナと偶然会ったソネは、結婚式の招待状を投げ捨てて、ジェヒのためにも必ず結婚は阻止すると言って立ち去ってしまう。その現場を見ていたムンジュは、セナに対して不信感を抱き始める。 #72「操り人形」 実の娘ではないことをイランに告白することが出来なかったムンジュはセナから、あなたは私の言いなりに動く操り人形よと言われてしまう。酒に酔って店に来たムンジュが持っていたDNA鑑定結果の書類を見たダルニムは、判定結果が「遺伝子 不一致」だったため驚いてしまう。 #73「偽者の娘」 ダルニムからムンジュは実の娘ではないと知らされたイランは、必死に謝るムンジュを家から追い出してしまう。チェゴ食品の株を譲ると言ってイランから差し出された封筒の中を見たユギョンとセナは、イランとムンジュのDNA鑑定結果の書類が入っていたため衝撃を受けて言葉を失う。 #74「目前での妨害」 ジェウクは、ダルニムの産着がイランが持っていた産着と同じだったため、ダルニムの歯ブラシを使用してDNA鑑定を依頼する。チェゴ食品のネット広告にスニと思われる写真が情報提供者から送られてくる。慌てて写真の店へダルニムとソノが向かうが、イランの部下に妨害されてしまう。 #75「結ばれない運命」 ダルニムから指輪を返されたジェウクは、立ち去ろうとするダルニムを抱き締め、結ばれない運命だとしても好きになったことは後悔しないと心の中でつぶやく。ソノとセガンの会話から、セガンがダルニムを捨ててルビと結婚したと知ったゴボンは、セガンの胸ぐらをつかんで問い詰める。 #76「母親としての苦悩」 ダルニムが実の娘だと知ったイランは、店の前でダルニムから、いくら妨害しようと必ずスニを見つけてみせると言われ泣き崩れてしまう。イランから、ダルニムにどうやって罪を着せたのかを明らかにして一生刑務所暮らしをさせてやると言われたユギョンとセナは、激しく動揺する。 #77「緊急逮捕」 海外に逃亡しようとしていたユギョンとセナは、私文書偽造詐欺未遂などの容疑で警察に緊急逮捕されてしまう。警察署でセナと面会していたイランの携帯電話に、突然スニの動画が送られて来る。するとセナは、スニの安全と引き換えに、告訴を取り下げるようイランに要求する。 #78「株の譲渡」 イランは、スニを救うためにセナの要求に応じて、自身が所有するチェゴ食品の株を譲渡してしまう。ユギョンに頼まれて公園に向かったグムスクは、指示されたベンチに渡された紙袋を置くと突然ビョンスが現れる。ダルニムとソノは、紙袋を持って立ち去ったビョンスを尾行する。 #79「待ちわびた再会」 スニは、4年ぶりにダルニムと無事再会することが出来たが、断片的な記憶しかない状態だった。病院で診察を受けたスニは、健康面は正常だが、解離性健忘であると診断される。ジェウクはソノに、イランの実の娘がダルニムだったために、ダルニムを諦めるしかなかったと語る。 #80「心からの感謝」 スニの安全のためにイランの家で住むことになったスニとダルニムだったが、ユギョンに脅された家政婦によって、スニの食事に薬を混ぜられてしまう。スニから、ダルニムを実の子だと思って育ててきたと言われたイランは、スニの手を握り、心の美しい娘に育て上げてくれたことを感謝する。 #81「特許権譲渡契約書」 ソノから心の中にいるのはダルニムだと告白されたセナは、自身の全てを懸けてソノの気持ちを取り戻すと言って立ち去ってしまう。会社で特許権譲渡契約書を確認し、チェゴ食品に熟成技術を譲渡したのがダルニムの父親だったと気づいたセナは、ヒョン理事と会い真相を聞き出そうとする。 #82「結婚の公表」 ソノから特許権の譲渡に関して聞かれたゴボンは、セナの言うとおりで盗んだレシピだと知っていたが、当時の会社は危ない状態で選択の余地がなかったと説明する。ソノはセナから、記者の前で二人の結婚を公表しなければ特許権のうそを暴露した資料を記者に配ると脅されてしまう。 #83「明確な証拠」 イランからダルニムの無実を証明するために公の場でセガンに利用されたことを話してほしいと頼まれたジョンフンは、条件として1つだけでも明確な証拠をつかんでほしいと提案する。父親の墓参りをしたダルニムは、無実を証明して恥ずかしくない娘になると天国の父親に語りかける。 #84「解決すべき問題」 ダルニムとの過去がボクナム会長にばれてしまったセガンは、激怒するボクナム会長の前にひざまずいて必死に謝る。ソノから特許権の譲渡に関することは解決すべき問題だと言われたボクナム会長は、全て自分が背負うべき問題で、罪を公にして法的かつ道義的責任を負うと語る。 #85「会長の決断」 ダルニムは、セナから渡された特許権譲渡契約書を見せながら、父親の技術を盗み死に追いやったのかと、ボクナム会長を問い詰める。記者会見を開いたボクナム会長は、チェゴハムの熟成技術はある人が開発した技術を盗んだものであり、責任を取って会長を辞任すると語る。 #86「誤解ではない思い」 ダルニムと会っているソノを連れ戻すためにルビが店を訪れる。するとジェウクから、ダルニムとセガンの過去を知らされたルビは、激しく動揺し、帰宅したセガンを追い出してしまう。ダルニムから、自分とソノの仲を周りが誤解していると言われたソノは、ダルニムに対する思いを語り出す。 #87「予期せぬ妊娠」 店の前で突然倒れたルビを救急車で病院に運んだ後、自宅に連れて帰ったダルニムとジェウクは、ルビが妊娠したと家族に告げる。ウンジョンからの連絡でルビが妊娠したと知らされたセガンは、ルビに会いに行くが、離婚届を投げつけられ、印鑑を押すまで現れるなと言われてしまう。 #88「1つ目の証拠」 セナとセガンを罠に掛けて社内報の元画像のデータを手にしたダルニムは、これは罪を証明する1つ目の証拠になると言って立ち去る。証拠が手に入ったので約束通り記者会見を行うことになったジョンフンがチェゴ食品を訪れると、待ち構えていたセナによって連れ出されてしまう。 #89「隠し撮り」 ダルニムの父親の命日にイランの自宅を訪れたボクナム前会長はダルニムに、危機に陥ってるチェゴ食品を守ってほしいと頼む。スニの血液から記憶抑制剤の成分が検出される。家政婦が怪しいと思ったダルニムは、食卓を携帯電話で隠し撮りすると衝撃の映像が映っていた。 #90「プロジェクト」 新商品開発のプロジェクトに参加することになったダルニムは、ジェウクの協力を得て考えた新商品をソノに提案する。プロジェクトには人員が必要であると思っていたダルニムは、ソース開発の担当者としてヘリを誘う。ダルニムは、イランからプレゼントされた服を着て初出勤する。 #91「鳥合の衆」 イランは、帰国したビョンスを捕まえるために、グムスクに知らせたビョンスの新しい電話番号から位置情報を追跡するよう部下に指示をする。セナから、プロジェクトの人選は烏合の衆だと言われたダルニムは、他人を犠牲にして得た地位は長続きしないと言って立ち去ってしまう。 #92「認めない偽証」 セガンが交通事故に遭って病院に運ばれたと、ウンジョンから知らされたルビは、病院に駆け付ける。グムスクと会っていたビョンスは、イランの部下たちに捕まってしまいイランの自宅に連れて来られる。イランは、ダルニムの裁判で偽証したことを白状しろとビョンスを問い詰める。 #93「受け入れられない存在」 ダルニムは、スニから実の母親がイランであると告げられる。イランを母親として受け入れられないダルニムは、ひざまずいて泣きながら謝るイランに対して、流産させた人が自分を捨てた人だなんてと言って激しく問い詰める。ショックを受けて家を出て行ったダルニムは、街をさまよい歩く。 #94「副作用」 ソノを訪ねたイランは、ダルニムの無実を早く証明するために、自らも関わったフード&トップ社を買収する時にセナが公金を横領したことを暴いてほしいと頼む。スニが飲み始めた薬に副作用があるとを知ったダルニムは、スニのことは自分で守るとイランに言って家から出て行ってしまう。 #95「足かせ」 レシピ流出の不正競争防止法違反で逮捕されたヒョン社長と面会したセナは、イランの足かせを教えてくれたら釈放してみせると語る。釈放させるからセナが共犯だと供述してほしいというイランからの提案を断ったヒョン社長は、イランを倒す武器を持っていると言って立ち去ってしまう。 #96「母親の自首」 ジェウクから、イランが検察に自首したと聞かされたダルニムは、過ちを犯したなら償って当然だと冷たく正論を言ってしまう。イランは、検察に面会しに来たジェウクに、罪を犯したらなら罰を受けるまではダルニムの前に立てない気がしたと、母親としての苦しい気持ちを語る。
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2583.html
日中歴史共同研究 第1期「日中歴史共同研究」報告書 目次 第2部 戦争の時代 第2章 日中戦争-日本軍の侵略と中国の抗戦 日中戦争―日本軍の侵略と中国の抗戦 波多野澄雄・庄司潤一郎<その2> 波多野澄雄:筑波大学大学院人文社会科学研究科教授(委員会委員) 庄司潤一郎:防衛省防衛研究所戦史部第1 戦史研究室長(委員会委員) http //www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/pdfs/rekishi_kk_j-2.pdf 目次 日中戦争―日本軍の侵略と中国の抗戦 波多野澄雄・庄司潤一郎<その1> 日中戦争―日本軍の侵略と中国の抗戦 波多野澄雄・庄司潤一郎<その2>第2節 戦線拡大と持久戦2)「長期持久戦」への転換-対峙段階の戦争a.武漢・広東攻略と長期持久体制 b.中国の抵抗 3)東亜新秩序声明と汪兆銘政権の承認a.東亜新秩序声明と汪兆銘の重慶離脱 b.英ソの牽制―日独同盟と天津租界封鎖 4)汪政権の樹立と重慶和平工作 第3節 日中戦争と国際関係1)列国の中国援助と対日経済制裁 2)欧州大戦「不介入」と南進政策 3)日独伊三国同盟と日ソ中立条約 72 4)日米交渉と中国問題a.事変解決と対米交渉 b.中国駐兵問題と破局 第2節 戦線拡大と持久戦 2)「長期持久戦」への転換-対峙段階の戦争 a.武漢・広東攻略と長期持久体制 参謀本部は徐州作戦に続いて漢口作戦と広東作戦を承認した。この二つの大作戦は南京攻略後から作戦部と現地軍において研究されていたもので、徐州作戦の成功がこの作戦の決定を後押しした。漢口と広東の攻略により中国主要部の実質的支配が達成され、列国の中国援助ルートにも打撃を与え軍事的に事変解決を図ることができるはずであった44。 中支那方面軍は、38 年8 月末から30 万を動員して「蒋政権の中枢である武漢三鎮」の攻略戦を展開し、10 月末には漢口を占領した。さらに9 月下旬から広東攻略戦など華南作戦における作戦を敢行し、ほとんど無抵抗のうちに広東をも占領した。中国戦線に投入された兵力は100 万に及び、対ソ戦用の兵力まで引き抜かれて日本の軍事力は限界に近づいていた。しかし、蒋政権は屈服の気をみせず、首都を重慶に移し正面作戦を縮小して四川省周辺に立てこもって「持久戦」を展開する体制をとる。因みに、武漢・広東作戦を通じて毒ガスの効果が実証され、38 年12 月、参謀本部は「大陸指345 号」によって、「特種煙」(あか筒、あか弾、みどり筒)の使用を認めることを各軍に指示し、中国戦線での毒ガス使用が一般化したといわれる45。 漢口、広東作戦後の38年11月中旬、陸軍省と参謀本部は新しい戦争指導の基本方針を合同決定し、12月初旬に天皇の裁可を得て発令された。それは、作戦地域を限定し、兵力を節減しながら占拠地 44 戦史叢書『支那事変陸軍作戦(2)』朝雲新聞社、1976 年、109-12 頁。同『大本営陸軍部(1)』朝雲新聞社、1967 年、542-53 頁。 45 ただし、致死性ガス(きい剤)は、39 年5 月に山西省に限定した実験的使用が認められたのが最初といわれる(吉見義明・松野誠也編『毒ガス戦関係資料Ⅱ』不二出版、1997 年、9-39 頁)。 12 域の安定確保と治安回復、資源獲得を図り、「長期持久の体制」に移行することを目標としていた。事変開始以来、北支那方面軍や中支那方面軍に与えられていた、中国軍の戦争意思を挫折させ、戦争終結の機会をつかむ、という作戦目的は初めて変更されたのである46。こうして事変は新たな段階を迎える。 持久戦体制の下で日本軍が重視した戦略が、重慶など内陸部の要衝都市と内陸部にいたる援蒋ルートの遮断を目的とした、航空機による波状的な空爆であった。漢口飛行場を起点とし、38年12月から始まった奥地爆撃は、重慶など主要都市の市街地爆撃が含まれ、市民に大きな被害を与え、重慶爆撃では全期間を通じた中国側の死者は約11000人と言われる47。しかし、頻繁な奥地爆撃も飛行機の不足、致命的目標の欠如などから国民政府に大きな打撃を与えることはできなかった。 b.中国の抵抗 日本軍の大規模な軍事攻勢が一段落したとき、中国の大衆的ナショナリズムは蒋介石政権の対日和平や屈服を許さない規模で広がりつつあった。占領地域や作戦地域の拡大が刺激剤となり、それまで学生や都市住民、軍人にとどまっていた民族運動は、数千万の農民を含む大運動に膨れ上がっていた。蒋介石はこうした大衆的ナショナリズムに応える術を持たなかったが、中国共産党はその要望によく応え、とくに農民大衆の支持を急速に拡大させていった48。 38 年秋、中国共産党は、武漢陥落をもって抗日戦争が「対峙段階」に入ったことを確認し、国共合作を堅持しつつ長期戦を戦い抜くことを決定した。さらに共産党はその主要な活動を敵の後方におく方針を決定し、共産党軍は日本軍の後方の農村地帯に進出して民衆武装によるゲリラ戦を展開し、各地に抗日根拠地を建設していった。抗日根拠地は全国的に広がっていくが、とくに華北において強力であった。 38 年12 月、参謀本部は占領地域と主要交通線の確保を華北と華中の現地軍に命じた。華北では、共産党軍のゲリラ活動に対抗するため、部隊を市や町の拠点に細分化して分散配置する「高度分散配置」と呼ばれた配備形態を採用した。遊撃戦法を封殺し、住民の組織化や懐柔によって民生安定を図るのに適した部隊の配備形態でもあった49。他方、方面軍は、39 年初頭から抗日根拠地に対する「治安粛正」作戦を展開して、一定の成果を挙げた。 しかし、華北で勢力を拡大していた共産党軍(八路軍)は、40 年8 月下旬から年末にかけて、ベトナム戦争中のテト攻勢にも匹敵する大攻勢(「百団大戦」)を展開し、石太線を中心に、橋梁、通信施設などを徹底的に破壊し、北支那方面軍指導部を震撼させた。方面軍が虚を突かれた主たる原因は共産党軍に関する情報・諜報活動の欠如であった50。同時に、百団大戦は高度分散配置の弱 46 前掲、井本『作戦日誌で綴る支那事変』306-08 頁。 47 「中国側から見た重慶爆撃」を含む最近の研究成果として、戦争と空爆問題研究会編『重慶爆撃とは何だったのか―もう一つの日中戦争』高文研、2009 年。 48 戦場となった中国において、過酷な人員・食糧の動員と徴発がなされ、社会の混乱と変容をもたらしたが、それが中国共産党が支持を拡大していく社会的基盤の形成につながった(笹川裕史・奥村哲『銃後の中国社会』岩波書店、2007 年)。 49 戦史叢書『北支の治安戦(1)』朝雲新聞社、1968 年、114-47 頁。山本昌弘「華北の対ゲリラ戦,1939-1945」(前掲、波多野・戸部編『日中戦争の軍事的展開』)189-218 頁。 50 当時陸軍は国民党軍の暗号の80%を解読していたが、共産党軍の暗号はほぼ皆無であった(前掲、山本「華北の対ゲリラ戦」200 頁)。また、戦史叢書『北支の治安戦(1)』382-83 頁。 13 点を暴露し、少数兵力で分散駐屯していた部隊は、人海戦術による攻撃に圧倒された。百団大戦は、日本軍による宜昌攻略などの圧力によって動揺し、対日和平に傾きかけていた国民政府を鼓舞する役割を果たしたといわれる51。 百団大戦に衝撃を受けた方面軍は、報復的な粛正作戦(第1 期、第2 期晉中作戦)を展開し、41年6 月には大規模な華北治安の安定化作戦として中原作戦を実施し、大きな戦果を挙げた。中原作戦後の41 年7 月には、「粛正建設 3 ヵ年計画」を策定し、「未治安地区」(解放区)を「准治安地区」(遊撃区)に、「准治安地区」を「治安区」に変えていくという計画を推し進めた。また、方面軍は、41 年3 月から汪兆銘政府との協力のもとに、軍事・政治・経済の三位一体の運動として、新民会による反共工作の強化などを含む「治安強化運動」を展開した。これらの治安強化作戦の重点は、解放区の経済封鎖に置かれるようになり、軍の「現地自活」要求の強まりと相まって、共産党軍のゲリラ戦に対抗するため日本軍による粛正作戦も過酷なものとなり、住民の虐殺や略奪(これを中国側は「三光政策」と呼んだ)の原因となる52。 3)東亜新秩序声明と汪兆銘政権の承認 a.東亜新秩序声明と汪兆銘の重慶離脱 38 年11 月3 日、近衛内閣は、いわゆる東亜新秩序声明(第2 次近衛声明)を発表し、日本が定義する東アジアの新たな国際秩序を「東亜新秩序」と呼び、日満華の共同による建設推進を「帝国不動の方針」と位置づけ、3 国が互恵平等の立場で経済協力や防共政策を進める、と宣言した。その一ヶ月前の38 年10 月初旬、アメリカ政府は長文の覚書で、盧溝橋事件以来アメリカ人が中国で被った差別待遇、市場独占化の現状を例示して、門戸開放原則・機会均等原則(9 カ国条約)の侵害に対し、速やかな改善を要求した。これに対し、宇垣に代わる有田八郎外相は、事変前の事態に適用されていた観念や原則は、東アジアの現状と将来の事態を律することはできない、と反論し、9 カ国条約などの国際原則を公式に否定していた53。東亜新秩序声明は欧米が築いた国際秩序の原則に代わる新たな原則を示したものであった。 この東亜新秩序声明は、国民政府が従来の抗日・容共政策と人的構成を改めるならば「敢テ之ヲ拒否スルモノニアラス」と述べ、「対手トセス」声明の修正を示唆していたが、和平の呼び掛けではなく、蒋政権の切り崩し工作の一環であった54。日本とともに東亜新秩序建設の一翼を担うはずの新中央政権の樹立工作は混迷を深め、反蒋勢力の結集による蒋政権の「屈服」が相変わらず難題であった。 しかし、このころ外交部亜洲司長・高宗武によって、汪兆銘を占領地区の統一中央政権の首班に据え、和平派を蒋政権から離脱させて蒋政権の外部で和平運動を展開し、蒋の下野と対日和平への 51 前掲、石島『中国抗日戦争史』131-33 頁。 52 戦史叢書『北支の治安戦(1)』494-97 頁、528-37 頁。 53 前掲『日本外交年表並主要年表(下)』393-99 頁。 54 前掲、戸部『ピース・フィーラー』306-09 頁。 14 転換を迫るという構想がもたらされる55。この高宗武工作には、陸軍の影佐禎昭大佐(参謀本部謀略課長)、今井武夫中佐を中心とし、中国側は高宗武のほか、汪の同志とみなされた周仏海(元国民党中央宣伝部副部長)や梅思平らが関与していた。 高宗武らは汪の命を受け、38 年11 月中旬から日本側代表と汪による挙事計画(汪の重慶からの脱出計画)や和平条件について会談に臨み、11 月20 日、日華協議記録に調印した。12 月初旬、汪一派は影佐らの手引きによって重慶を脱出し、昆明を経て12 月19 日ハノイに到着した。これに呼応して日本政府は12 月22 日、近衛首相談話(第3 次近衛声明)を発表した。その内容は日華協議記録の再現であり、日本側が中国の満州国承認、防共協定の締結と日本軍の防共駐屯、華北・内蒙における資源開発に対する便宜供与などを要求し、その代わりに、日本は戦費賠償を求めず、治外法権の撤廃、租界の還付を考慮する、というものであった。ただし、陸軍の要求で防共駐屯地域が「特定地点」とされ、撤兵条項も省かれた56。 汪は、12 月29 日、ハノイで対日和平を提唱し、国民党有力者の蒋政権からの離脱を期待する「艶電」を発表するが、和平条件について、速やかな全面的撤兵の必要性に加え、駐兵地域は「内蒙の付近に制限されなければならない」と強調した。つまり、第3 次近衛声明で抹消された部分の確認を求めたのである57。 一方、参謀本部内では、漢口作戦後を想定した講和条件の立案が進展し、38 年11 月に御前会議決定となった「日支新関係調整方針」は、政治形態の分治合作主義の採用、南京・上海・杭州三角地帯への治安駐兵、揚子江下流域の経済上の強度結合地帯化、日本人顧問の派遣など、第3 次近衛声明や日華協議記録にはない要求を列挙するものとなり、「21 か条要求を凌駕する苛酷なもの」となるが58、汪には翌39 年秋までは示されることはなかった。 39 年1 月、近衛首相は、汪兆銘の重慶脱出を見届け総辞職した。しかし、汪の重慶離脱に呼応する国民党有力者や反蒋軍閥は皆無であったため、政府や軍の指導者は汪による中央政権樹立に消極的となり、陸軍の一部には呉佩孚を首班とする新中央政府構想も再浮上する始末であった。相変わらず事変解決の展望は見出せなかった。 b.英ソの牽制―日独同盟と天津租界封鎖 事変収拾の方策が手詰まり状態となるなかで、ドイツの台頭によって流動化する欧州情勢を活用した対外方策も有力な手段となってくる。それは、対米関係の改善をはかりつつ、独伊との防共協定を対ソ・対英同盟として強化し、事変遂行や東亜新秩序建設の最大の妨害者と考えられた英ソを欧州において牽制するという構想であった59。38 年夏から陸軍の外交戦略の中心となったこの構想の実現のため、まず対独関係の強化がはかられる。 55 影佐禎昭「曾走路我記」(『現代史資料(13)』みすず書房、1966 年、349-98 頁)。西義顕『悲劇の証人-日華和平工作秘史』文献社、1962 年、195-98 頁。 56 前掲、劉『日中戦争下の外交』342-50 頁。前掲、戸部『ピース・フィーラー』310-25 頁。 57 前掲、劉『日中戦争下の外交』352-53 頁。 58 前掲、戸部『ピース・フィーラー』280-96 頁。前掲、臼井「日中戦争と軍部」83 頁。 59 38 年5 月、板垣陸相は五相会議で、「目下蒋を援けて居るものは『ソ』連と英なり本協定を結ぶことにより彼等を欧州に於て牽制せんが為なり」と述べている(『現代史資料(10)』みすず書房、1964 年、271 頁)。 15 ドイツ側も38 年2 月にリッベントロップが外相に就任し、極東政策は親中路線から親日路線へと転換しつつあった。38 年5 月の満州国承認、中国派遣の軍事顧問団の引揚げなどがそれを物語っていた60。日独の接近はすでに38 年初頭からリッベントロップと大島浩陸軍武官との間で始まり、それを7 月に知った東郷茂徳駐独大使は、日独同盟は日華事変の解決に役立つどころか欧州の戦争に巻き込まれる恐れがあるとして宇垣外相に交渉中止を要請するが効果はなかった。陸軍は、極東ソ連軍に対する地上兵力の劣勢を外交的に補うという観点から、対ソ軍事同盟を目標とした枢軸提携交渉の推進力となった。 しかし、ドイツ側の期待はソ連よりも、主要な敵であるイギリスを対象とした同盟であり、ソ連とともに英仏をも加えるか否かをめぐって日本の指導層は紛糾し、近衛内閣の総辞職(39 年1 月)の一因となる。平沼騏一郎新内閣となっても、同盟の対象をソ連に限るとする外務省と英仏も含めることを主張する陸軍との調整がままならず、その決着は39 年8 月23 日の独ソ不可侵条約によってもたらされる。すなわち、長引く日独交渉の裏側で、ソ連は欧州と極東との東西二正面戦争の危機を避けるため、極東では満ソ国境での日本軍との衝突事件(ノモンハン事件)を収拾する一方、欧州ではドイツに接近しており、その成果が独ソ条約であった。独ソ条約は日独間に進行していたソ連を目標とする軍事同盟交渉を頓挫させた。平沼首相は「欧州の天地は複雑怪奇」と述べて内閣を総辞職した。 陸軍の外交戦略実現のためのもう一つの機会は、39 年6 月の北支那方面軍による天津英仏租界の封鎖であった。親日派要人がイギリス租界で暗殺されるという事件をきっかけに、華北の金融や経済の中心であった天津英仏租界を封鎖した。租界封鎖は38 年夏から計画され、徐々に封鎖網を強化していた矢先であった。現地軍にとって租界封鎖は、租界の回収によるイギリス排除であったが、東京の陸軍にとっては、東亜新秩序政策と事変解決へのイギリスの同調を誘うことが狙いであった61。 (引用者注)イギリスの弱腰の原因は当時のヨーロッパ情勢参照。 この事件を重視したイギリス政府部内では対日制裁問題が再燃するが、チェンバレン首相は対日制裁よりも外交交渉による解決を選ぶ。激しい反英大衆運動のなか、東京における有田・クレーギー会談は、39 年7 月イギリスの譲歩と妥協のうちに了解が成立した。その内容は、(1)英国は中国における現実の事態(戦争状態の存在)を確認し、(2)中国における日本軍の生存及び治安維持行為について妨害しない、というものであった。(1)について、「ミュンヘンの宥和」にも似た対日宥和の姿勢に対し、中国は激しく非難した。他方、平沼首相は蒋政権への打撃となるとして高く評価した。しかしその直後のアメリカによる日米通商航海条約の破棄通告は、イギリスを奮い立たせた。日本の外交的勝利は減殺され、日英現地交渉におけるイギリスの立場を強いものとし、東京における協定は反古同然となる62。アメリカの強力な支持を得たイギリスが対日協調を選択する基盤はもはや存在しなかった。 60 1930 年代のドイツの親中路線について、田嶋信雄「解説 Ⅱ-一九三〇年代のドイツ外交と中国-」(石田勇治ほか『資料 ドイツ外交官の見た南京事件』大月書店、2001 年)309-24 頁。 61 永井和「日中戦争と日英対立」(古屋哲夫編『日中戦争史研究』吉川弘文館、1984 年)237-362 頁。 62 永井和「日英関係と軍部」(前掲、三宅編『昭和史の軍部と政治(2)』)184-87 頁。 16 4)汪政権の樹立と重慶和平工作 汪の重慶離脱は蒋政権の動揺を誘うことはなかったが、高宗武は汪を中心に南京に新中央政府を樹立する構想を推し進める。39 年5 月、汪は自ら中央政権樹立の決意を影佐らに語り63、汪政権樹立工作は本格化するものの、政府・軍部が一致して支持する気運にはなかった。 とくに、参謀本部は汪政権の実力を疑問視し、沢田茂参謀次長の着任時の10 月には、「本樹立工作を後援すべきや、将叉これを打切り、重慶との直接交渉により時局を処理すべきやの分岐点」にあった。そこで参謀本部は、汪政権の樹立は妨害しないが、陸軍の政戦略はこれに影響を受けないという協定を政府と締結したうえで、汪政権樹立を容認した64。こうして39 年11 月にはようやく汪政権樹立を前提とした国交調整交渉が開始され、交渉の基礎とされたのが、1 年前の「日支新関係調整方針」であった。汪はこの対日交渉で撤兵と駐兵権の要求に抵抗するものの、結局、日本側の苛酷な和平条件を受け入れ、40 年3 月、南京に新中央政府を樹立する。 この間、参謀本部は汪政権と蒋政権の合流を期待して、重慶との直接交渉の可能性を様々なルートを通じて探っていたが、40 年に入ると宋子良なる人物を通じた和平ルートが開拓される。この「桐工作」は、40 年6 月には蒋、汪と日本側代表者の三者による停戦会談の約束へと発展し、停戦会談の促進を目的の一つに発動されたのが6 月中旬の宜昌作戦であった。戦面の不拡大を固持する参謀本部は宜昌作戦を躊躇するが、攻撃後にただちに撤退することを条件に許可した。しかし、宜昌に進撃した第11 軍は撤退することはなかった。桐工作の進展情報から、蒋政権に和平会談に応ずるよう「最後の決定を迫る為」、宜昌の確保を命じられたからである。実際、宜昌占領は日中戦争全体を通じて重慶に最も強い圧迫感を与えたという65。 しかし、桐工作は汪政権の撹乱をねらった中国側の謀略の疑いが濃厚となり停戦和平への期待は急速に萎んでしまう。さらに、松岡外相のもとで、浙江財閥の巨頭、銭永銘を通じた和平工作も、汪政権の承認を遅らせつつ折衝がなされたが進展しなかった。こうして蒋政権との停戦の術をなくした日本政府は、40 年11 月末日、汪兆銘政権を南京国民政府として正式に承認し、同時に日華基本条約を締結した。この基本条約は前述の「日支新関係調整方針」を基礎としたもので、「善隣友好」や主権・領土の尊重、互恵平等を謳ってはいたが、蒙疆・華北への防共駐屯、治安維持のための日本軍の協力、蒙疆・華北の国防資源の共同開発と日本への優先的提供などが規定されていた。同日、汪政権は日満華共同宣言によって満州国を正式に承認した。基盤の脆弱な汪政権の承認と汪政権の満州国承認は、事変の解決に寄与するどころか、かえって蒋政権との対立関係を固定化することになり、停戦和平の道を閉ざす結果となる。 第3節 日中戦争と国際関係 1)列国の中国援助と対日経済制裁 63 戸部良一「汪兆銘のハノイ脱出をめぐって」(『外交史料館報』第19 号、2005 年9 月)。 64 沢田茂「記憶を辿りて」(沢田茂〈森松俊夫編〉『参謀次長沢田茂回想録』芙蓉書房、1982 年)168-69 頁。 65 波多野澄雄「南進への旋回:1940 年」(『アジア経済』26 巻5 号、1985 年5 月)30-33 頁。前掲『沢田茂回想録』57、177-78 頁。 17 盧溝橋事件の勃発によって逸早く中国援助に乗り出したのはソ連であった。ソ連は、37 年8 月には国民政府と不可侵条約を締結し、同時に武器・弾薬、航空機などを購入するための借款供与を約束し、直ちに実行に移していく。さらにソ連は義勇兵や軍事顧問団をも派遣し、その援助は、米英が援助を本格化させる1940 年までは中国にとってきわめて重要であった66。 アメリカの中国に対する直接的な援助はソ連より遅かったが、すでに盧溝橋事件の勃発以前から、銀の購入政策を続けていた。当初は為替安定資金に限定されていたが、使用条件も撤廃され、銀の売却で得た資金をもって軍需物資の購入に充てることができた。しかし、銀購入の先細りにより、直接的な援助が必要となり、38 年12 月、2500 万ドルの借款(輸出信用供与)協定が成立した。これを皮切りにアメリカは中国援助を本格化させ、40 年以降は最大の対中援助国となる67。 他方、イギリスは日本にとって、事変遂行と東亜新秩序建設の最大の妨害者とみなされていた。しかし、援蒋ルートとしての香港ルートやビルマ・ルートを経由する軍需物資は、ソ連からの物資援助に比べてきわめて少なかった。中国は再三、武器供給と借款を要請していたが、日本を刺激することを恐れて道義的支援にとどまっていた。イギリスの最初に着手した具体的支援策はビルマ・ルートの建設であり、38 年12 月に完成した。さらに、中国の要請に応えて借款供与に動き出し、39 年3 月には500 万ポンドの法幣安定資金を供与したが、この通貨安定資金も日本の激しい通貨工作のために、期待された効果をあげることはできなかった68。 英米は、38 年末から中国援助を本格化させるが、援助の本格化は対日方針の転換を意味したわけではなかった。実際、アメリカの経済制裁は航空機や関連部品の道義的禁輸、クレジット禁止措置といった、軽微の措置に終始する。39 年7 月の日米通商条約の廃棄通告も、その狙いは日本軍の天津租界封鎖問題で妥協を余儀なくされていたイギリスを牽制するためであり、さらに、対日禁輸を要求する議会に先手を打つ意味もあった。ハル国務長官の「日本と事を構えず、アジアから撤退せず、日本の行動に同意を与えず」という対日方針は維持される69。一方、イギリスは、東アジア問題で対米依存を深めていくが、欧州大戦の勃発後は、本国防衛が主要関心事となり、ますますその傾向を強める。 2)欧州大戦「不介入」と南進政策 平沼内閣が退陣し、阿部信行大将が組閣した直後の39 年9 月、第2 次欧州大戦が始まった。欧州大戦の勃発は東南アジアに植民地を有する英仏蘭の関心を欧州に集中させたという意味では日本にとって積極的な南進政策の好機であった。実際、海軍中堅層には大胆な南進国策への転換論が 66 ヤング(Arthur N. Young)によれば1939 年までにソ連が国民政府に供与したクレジットは英米の3 倍強に達していた(China and the helping hand, 1937-1945, Cambridge Harvard University Press, 1963,p.441.) 67 Ibid., pp.61-86. 206-07,441-42. 鈴木晟「アメリカの対応―戦争に至らざる手段の行使」(軍事史学会編『日中戦争の諸相』錦正社、1997 年)319-37 頁。 68 戸部良一「米英独ソ等の中国援助」(河野収編『近代日本戦争史 第3 編』、同台経済懇話会、1995年)340-44 頁。 69 Jonathan G. Utley, Going to war with Japan, 1937-1941(Knoxville The Univ. of Tennessee Press, 1985), pp.9-10. 18 起こるが、日中戦争の解決を最優先課題とする政府・軍部の共通意思とはなり得ず、阿部内閣は欧州大戦への「不介入」政策を採択し、欧州の交戦諸国のいずれにもコミットしないことを宣言した。 欧州大戦の勃発と不介入という条件のもとで、事変の有効な解決手段は英仏ソなど蒋政権に対する列国の物資援助ルートの遮断と考えられた。とくに広東占領による香港・広東ルートの遮断後は、仏印ルートが最大の輸送量を有するとみられた70。ハイフォンからハノイを経て昆明にいたるルートと、ハノイから竜州-南寧にいたる二つのルートのうち、後者の南寧ルートの封鎖作戦が広東占領の第21 軍を主体として実施される。21 軍は占領直後の海南島に集結したのち、11 月下旬に南寧を占領した。しかし、12 月に入って国民政府軍による大規模な冬季攻勢が始まり、21 軍は翌年まで苦戦を強いられ、占領が確定したのは40 年2 月であった。南寧には南支派遣軍の第5 師団が駐留したが、軍事的圧力のもとで実施された外交交渉でも仏印側は援蒋ルート遮断に応ずる態度を示さなかった 仏印問題の行き詰まりは、ドイツ軍の西欧電撃戦によって打開される。39 年秋以降、西部戦線でほとんど戦闘が行われない「奇妙な戦争」が続いたが、40 年春からドイツ軍は電撃戦によってベルギー、オランダを制圧し、6 月にはフランスが降伏した。ドイツの欧州席巻は難航していた援蒋ルート遮断問題を進展させる。イギリスは40 年6 月中旬、日本のビルマ・ルート閉鎖要求に応じて3 ヶ月間の閉鎖に同意し、仏印当局も仏印ルートによる援助物資の輸送を停止した。また、フランスの対独敗北は、遊兵化していた第5 師団を中国方面に転用するか、仏印領内に侵入させるか、という問題に解答を与えることになり、9 月末に北部仏印進駐が敢行される。 他方、日本国内では、ドイツとともに「世界新秩序」建設を担うべきである、とする観点から、朝野の「革新勢力」によって日独同盟論と南進論が声高に主張された。仏蘭がドイツの支配下に入り、イギリスも危うくなったという状況のなかで、いわば力の真空地帯となった東南アジアのヨーロッパ植民地に進出する好機と映った。 しかし、「不介入」政策を堅持する米内内閣は、南進にも日独同盟にも消極的とみなされ、陸軍や革新勢力から激しい批判に遭い、40 年7 月総辞職に追い込まれる。陸軍の強力な後押しで成立した第2 次近衛内閣が7 月下旬に定めた二つの国策(閣議決定「基本国策要綱」、大本営政府連絡会議決定「世界情勢ノ推移ニ伴フ時局処理要綱」)は、革新勢力の主張を大幅に取り入れたものであった。すなわち、世界は今や「歴史的一大転換期」にさしかかっているとの認識から、日本の「国是」は、「大東亜新秩序」の建設にあるとし、国内政治全般の刷新、自給自足経済の確立、国防国家体制の確立などを国策に掲げた。8 月初旬には新入閣した松岡洋右外相が公式に「大東亜共栄圏の建設」という言葉を用い、大東亜共栄圏の範囲は、日満華三国の東アジアだけではなく、東南アジアを含む地域であると述べた。 一方、「世界情勢ノ推移ニ伴フ時局処理要綱」は、6 月下旬から、ドイツによる欧州制圧と、米内内閣に代わる新内閣の出現を前提として、参謀本部を中心に立案が進んだものであるが、その柱は仏蘭に続くイギリス本国の敗北を想定した極東における英領攻略であった。しかし、欧州戦線は 70 立川京一『第二次世界大戦とフランス領インドシナ』彩流社、2000 年、28 頁。なお、仏印問題につ いては主に本書による。 19 イギリスの必死の防衛戦によって長期化の様相となり、ドイツに呼応して極東の香港やシンガポールを攻撃するという事態は遠のいていく。 ところで、上記「時局処理要綱」において、武力南進政策と日中戦争の収拾方策との関係は明瞭ではなかったが、それは、ドイツの欧州攻略と、日本の武力南進とを連動させることによって、事変を有利に解決できるという漠然とした期待の故であった。例えば、沢田参謀次長は40 年春頃から、「支那事変は欧州戦争と其の運命を共にすべく、・・・為し得れば南方作戦を敢行することが支那事変を有利に解決する途にあらずや」71と部内に説いていたが、こうした考え方が説得力を増してくる。事変の解決は、もはや日中の問題としてではなく、欧州の国際関係の変動と結びつけられていく。実際、汪政権承認後の収拾方策を定めた40 年11 月の「支那事変処理要綱」(御前会議決定)は、既占領地の安定確保を中国政策の基本とすることを確認するのみであった。 こうして、欧州列国との衝突を覚悟した武力南進による自給自足圏確立―長期自給体制の確立が陸軍の事変解決の一手段となる。しかし、英米の結束強化とABCD 対日包囲陣が整ってくるなかでは、武力による東南アジア侵攻は当面避けねばならず、まずは蘭印、仏印等に対する外交交渉による資源獲得や影響力拡大が優先された。しかし、これらの平和的・外交的手段による南進は、蘭印やタイへの英米の支援や牽制も作用して期待通りには進まなかった。 3)日独伊三国同盟と日ソ中立条約 72 三国同盟構想は、独伊との政治的結束強化という「時局処理要綱」の対外施策に沿ったものであったが、東南アジアの資源地帯にドイツの影響力が及ぶのを避けるという意味が含まれ、アジアにおける日本の覇権と欧州におけるドイツの覇権の相互承認が基本的内容であった。問題は、対英戦争中のドイツにどの程度協力を約束するかにあった。とくに陸軍案はシンガポール攻撃などドイツから対英参戦を要求された場合には「原則的にこれに応ずる」ことを約束するものであった。しかし、松岡外相は同盟の対象としてイギリスとともにアメリカを加えた対英米軍事同盟案へと変質させようとし、とくに海軍や外務省の強い異論に直面した。松岡の意図は同盟の威力によって対米戦争を回避することにあり、ドイツの日独同盟に対する期待もアメリカの欧州大戦への参戦抑止にあった。両者は欧州の戦争とアジアの紛争へのアメリカの介入を牽制することに同盟の主眼があることについて了解した。海軍は最後まで同盟に反対するものの、対英米参戦問題について交換公文等で自主的判断の余地を残すことで賛成に回る。こうして9 月下旬、日独伊三国同盟が調印され、松岡は同盟の意義について日米戦争の防止がそのねらいであることを力説したが、英米の援蒋政策を強化させる結果をもたらすのみであった。 ところで三国同盟の成立過程では、日独伊同盟にソ連を誘導して「四国同盟」とするという構想が陸軍から提起されていた。ドイツの対ソ影響力を活用して日ソ国交調整を図ることを念頭においていた松岡外相がその推進に積極的となる。元来、日ソ間の国交調整はノモンハン事件の解決(39 71 前掲、沢田「記憶を辿りて」172 頁。 72 細谷千博「三国同盟と日ソ中立条約」(日本国際政治学会編『太平洋戦争への道 第5 巻』朝日新聞社、1987 年新装版、159-331 頁)などによる。 20 年9 月)以来、ソ連の重慶政権に対する支援を抑制するという観点から追及されてきたが、40 年夏の南進政策の浮上によって、南進に備えた北方の安全確保という観点が加わり、さらに重要な懸案となっていた。 しかし、対ソ交渉は難航した。とくに陸軍は独ソ不可侵条約に匹敵する関係の設定を望んだが、具体的代償に乏しく、40 年秋からの不可侵条約の打診はことごとくソ連の拒否に遭う。そこで松岡は、41 年3 月から「四国同盟案」を抱いてモスクワ、ベルリンを訪問し4 月にはスターリンとの間で日ソ中立条約に調印した。日ソ中立条約の成立は、松岡から見れば日独伊ソの「四国同盟」の成立であったが、すでにヒトラーはこの時点までに対ソ攻撃を決定し、独ソ関係の現実は松岡の主観的判断を越えた厳しいものになっていた。 4)日米交渉と中国問題 a.事変解決と対米交渉 事変解決のため、最後に残された外交的手段はアメリカによる和平斡旋を期待して直接、対米交渉に臨むことであり、そのための準備工作が日米民間人によって40 年秋から開始される。この対米工作には陸軍省軍務局長・武藤章、野村吉三郎駐米大使、ハル国務長官らも関与し、やがて41年4 月中旬には、日米会談のための非公式的な基礎案として「日米諒解案」が日本政府に伝えられる73。 諒解案は三国同盟の実質的な無力化を求める一方、一定の条件の下での事変の和平斡旋や東南アジアの資源獲得に対する日米協力を掲げており、日本側は政府も軍部もこれを歓迎した。ただし、諒解案は和平斡旋の前提として、「ハル4 原則」(領土保全と主権尊重、内政不干渉、機会均等、平和的手段によらざる限り太平洋の現状不変更)の受諾を求めていたが、日本側はこの諸原則を重視しなかった74。 日米交渉における主要な争点は、三国同盟に規定された参戦義務の適用問題、そしてアメリカの仲介による日中戦争の解決であった。前者は条約の解釈と実行の問題として妥協の道が開かれていくが、日本が最も期待した日中戦争の和平斡旋について、アメリカは単なる仲介者ではなく、その前提は、「ハル4 原則」を日本が受諾することであり、とくに、通商上の門戸開放、機会均等原則が無条件に中国に適用されることを重視した。一方、日本はこの原則の修正を要求し、日本軍の駐兵の継続によってそれを保証させようとした。 とくに、日ソ中立条約や三国同盟という外交的成果をもって有利な対米交渉を進めようとしていた松岡外相は、三国同盟に関する日本の義務や日中戦争収拾に関する和平条件の明確化という観点から諒解案を大幅に修正することになる。松岡の意見を容れた日本側の対案(5 月12 日対米提案) 73 塩崎弘明『日米英戦争への岐路』山川出版社、1984 年、第2 部第3・4 章。なお、以後の日米交渉の経緯は、主に外務省編『日本外交文書・日米交渉―1941 年(上)・(下)』(外務省、1990 年)による。 74 野村大使は「ハル4 原則」は会談に臨む前提条件であることを日本政府に報告しなかった(須藤眞志『日米開戦外交の研究』慶應通信、1986 年、60 頁)。ハル長官は、4 原則の承認を前提に日本政府が「諒解案」を正式に提案すれば,それを基礎に日米会談に入ることを想定していた(細谷千博「『日米交渉』及びその記録文書をめぐる若干の問題点について」『外交史料館報』第2 号、1989 年3 月)。 21 の日中戦争に関する部分は、アメリカは、40 年11 月に汪兆銘政権との間で締結した日華基本条約と日満華共同宣言の原則を「了承」した上で、蒋政権に対して和平を勧告すべし、と要求していた。日華基本条約は、当時の公表部分でも、共同防共のための日本軍の蒙疆、華北への駐屯、治安維持のための駐屯、蒙疆・華北の国防資源開発に関する協力などを含み、日満華共同宣言は中国による満州国の主権と領土尊重を確認していた。 これに対するアメリカの回答(6 月21 日米国案)は、汪政権の否認、満州の中国への復帰、日本軍の無条件撤兵、防共駐兵の否認、通商上の無差別待遇などであり、日本の提案をほとんど否認していた。その後の交渉においてもアメリカはこれらの条件を後退させることはなかった。この回答に接した松岡は日本を「弱国・属国扱いするもの」と激怒し、交渉打切りを主張するが、近衛首相は松岡の更迭によって交渉の継続を図った。 b.中国駐兵問題と破局 6 月23 日の独ソ戦争の勃発は、ソ連が明確に反枢軸陣営の一員となったことを意味し、松岡外相の抱く日独伊ソの「四国同盟」構想を破綻させるものであった。アメリカは対ソ援助をさらに強化させ、また、中国共産党の内外戦略を変化させる。すなわち中共は、世界大戦の性格は、帝国主義諸国間の戦争であるとする「帝国主義戦争論」を後退させ、日独伊のファシズムに反対する「反ファシズム統一戦線論」を復活させる。国内では抗日民族統一戦線と国共合作をより重視するようになり、皖南事件で悪化した国共関係は修復され、第2 次長沙会戦では、国民党軍と共産党軍との間に一定の作戦協力も実現している75。 日本では陸軍部内に「北方戦争論」が浮上し、参謀本部や松岡外相はドイツのソ連攻撃に呼応した対ソ攻撃を主張した。南進論との論争の末、国策としては「南北併進」に落ち着いたが、対ソ攻撃は独ソ戦争がドイツに有利に展開した場合とされ、その準備のため関東軍の増強が図られるが、シベリアの気候的条件に加え、独ソ戦が早期に終結する見込はなくなり、8 月初旬に中止される76。 一方、南進政策は、仏印との軍事的結合を強化するとの既定方針に基づき、7 月下旬、南部仏印進駐が断行される。資源供給のための交渉が不調に終った蘭印を威圧するという効果や、南部仏印に航空基地を設定するという目的も含まれていた。南部仏印進駐に対し、アメリカは在米日本資産の凍結と石油の全面禁輸という最高度の経済制裁で応え、英蘭もこれに倣った。しかし、日米ともに戦争を決意したのではなかった。アメリカの最大の脅威は依然としてドイツであり、米独関係は極度に悪化し、6 月には独伊の在米資産はすでに凍結されていた。アメリカの対日強硬措置は、戦わずして日本を屈服させ、さらなる南進を抑止するためであった77。 他方、日本側からすれば、最高度の経済制裁は米英蘭中のABCD 包囲陣が、国防上耐え難いものとなったことを意味していたが、政府・軍部の指導者はなおも対米戦の回避の可能性を追及した。その一つが近衛首相とローズヴェルト大統領との直接会談構想であった。この頂上会談のために改めて対米提案が検討された。その作成過程では、外務省は中国からの速やかな撤兵という原則のも 75 前掲、石島『中国抗日戦争史』137 頁。 76 軍事史学会編『大本営陸軍部戦争指導班 機密戦争日誌(上)』錦正社、1998 年、144-45 頁(1941年8 月9 日の条)。 77 J. Utley, Going to war with Japan, pp.151-55. 22 とで、駐兵地域や駐兵期間の限定を盛り込もうとするが、陸軍はとくに蒙疆・華北における駐兵に固執した。結局、9 月25 日の対米提案は、通商上の門戸開放・機会均等については譲歩し、経済活動の自由を原則として認める方針を示していたが、駐兵について譲歩することはなかった。 10 月2 日のアメリカの回答は、日本の提案を否認するとともに、首脳会談についても、その前提として「根本的な諸問題について討議の進展」が必要である、として否定的であった。それでも近衛首相は、戦争回避の立場から、部分的撤兵案によって妥結に持ち込もうとするが、陸軍の立場を代表する東条英機陸相は撤兵に強硬に反対して内閣は崩壊する。10 月18 日に成立した東条内閣は、天皇の指示を受け、「白紙」の立場から非戦の可能性を追求した。11 月5 日の御前会議は、11月末を限度に対米交渉と作戦準備を併進させ、妥結しない場合の武力発動は12 月初旬と決定した。同時に、最後の交渉案として「甲案」「乙案」が了承された。「乙案」は、アメリカの対日石油供給の約束と引きかえに、南部仏印の日本軍を北部仏印に移駐させ、当面の危機を回避しようとする暫定協定案であり、11 月20 日に米政府に提示される。 アメリカ政府でも暫定協定案の検討が進み、「乙案」に近い内容の暫定協定案が用意され、英蘭と中国(重慶政権)に内示される。しかし、日本との苦しい戦いを強いられていた蒋介石の期待はアメリカの対日参戦であり、暫定協定による日米の妥協は、さらなる対日戦争の長期化を意味した。中国からみれば、アメリカは中国の犠牲において日本を宥和しているのであった。イギリスもまた暫定協定案の提出に消極的であり、アメリカの中国問題における譲歩が、中国政府や国民の士気に及ぼす影響を恐れていた。チャーチルの懸念は中国の崩壊がそれだけ日本の東南アジアへの攻撃を容易にしてしまうことにあった78。 かくして、「乙案」の拒否とともに、暫定協定案も取り下げられ、11 月26 日、いわゆるハル・ノートという形で対日回答がなされた。ハル・ノートは中国全土および仏印全土からの撤兵、重慶政権以外のすべての政権の否認、という要求を含み、日本をいわば満州事変以前の状態に引き戻すに等しかった。これを事実上の最後通牒と受けとめた日本政府は12 月1 日、御前会議において最終的に対英米開戦を決定した。 陸軍省軍務局員として、対米提案における中国問題の起草を担当した石井秋穂中佐によれば、蒙疆・華北への駐兵に固執したのは、対米交渉の破綻が目的ではなく、アメリカは華北の共産化の危機を理解するであろう、という期待の故であった79。中国の共産化と対米戦争とは陸軍が最も避けたかった事態であり、皮肉にも、中国の共産化を防ぐために駐兵に固執したことが、対米開戦を招くことになったのである。 他方、アメリカは、日米交渉の最終段階では、太平洋の安定のためには中国の主権を侵すような条件は承認できず、中国問題は英蘭中等との多国間協議が必要である、という立場をより鮮明にするようになっていた。もはや日本軍の駐兵問題は二国間の問題ではなく、太平洋の安定と不可分の問題となっていたのである。 78 U. S. Dept. of State, Foreign Relations of the United States,1941 Ⅳ,pp. 651-54,660-61,665-67.アントニー・ベスト(相澤淳訳)「日中戦争と日英関係、1937-1941 年」(前掲『日中戦争の諸相』)354頁。 79 波多野澄雄『幕僚たちの真珠湾』朝日新聞社、1991 年、143 頁。 第1期「日中歴史共同研究」報告書 目次 日中歴史共同研究