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516: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 01 24 大陸SEED その24 ユニウス7落下と連合の対応 ザフトがジェネシスと平行して用意していた『オペレーション・ジャッジメントデイ』。 それは、フレアモーターによってユニウス7を安定した軌道よりずらし地球へと向けて落下させる作戦である。ヤキンドゥーエでも苦境に追い込まれたザフトは遂にこの作戦を実行する事を選択、残った戦力の中では比較的精鋭の多いサトー隊を中心に作戦は進められていた。しかし、本来極秘裏に進める予定であったこの作戦は「とあるジャンク屋」に見つかり口封じも失敗した事から連合軍側に露呈し、連合軍は地球軌道上の警備に就いていたナンバーズフリート2個艦隊と周辺艦隊へ指令を出してユニウスの停止乃至は破壊を命令する。 だが、ザフト艦隊もただ無策でいる訳も無く、製造していたミーティア9機の内6機をなけなしのジャスティスと共に投入し防衛を行い、その圧倒的火力を持って数に勝る連合艦隊に対抗しようと試みたのである。 『此方、第709パトロール艦隊、敵防衛艦隊の攻撃に遭い被弾。戦線を離脱する!』 『同じく第734パトロール艦隊、これ以上の追撃は不可能。応援を要請する。』 『クソ!まるでミサイルのシャワーだ!ザフトの連中とんでもない切り札、うお!』 「随分と苦戦している様ですね・・・」 「ザフトとて無能ではない、劣勢を覆すに足る切り札と其れを十全に動かすだけの策を整えて来たのだろう。」 通信機から聞えてくる友軍の不利を伝える通信に対してそう呟いた副官に対して、艦隊を預かるデラーズは振り向く事無くそう応えた。 其れと同時にオペレーターが指揮官席に座るデラーズへと振り向き、偵察に出していたアイザックの持ち帰ったデータをデラーズへと報告し始めた。オペレーターよる手元の画面へと映された映像にデラーズは目を落す。 「提督、偵察に出ていた部隊より方向が入りました。敵は赤いGタイプ・・・ジャスティスを中心とした部隊でその内6機に大型の追加ユニットとでも言うべき大型の兵器が装備されています。可動式の大型ビームサーベルも装備している為、実質此れはMAと大差無いかと・・・又、一機新型がいる様でその機体が指揮官だと思われます。」 「MSを核としたMAが6機・・・ノイエジールは出せるのか?」 「可能です。しかし、パイロットが居りません。ジオングの試験の為に着任しているホルバイン少尉に任せてみますか?」 「いや、ノイエジールは今通常パイロット用に調整されていた筈だ。此処はノイエジールをガトー大尉に任せホルバイン少尉には専用に調整されたジオングへと搭乗してもらう。」 副官へとそう伝えたデラーズは再び正面へと視線を向けた。視線の先には近づいてくる巨大なユニウス7の底だった残骸と周辺で瞬く無数の戦闘の光が見えていた。一方で、突然旗艦であるシャルンホルストに呼び出されたガトーは困惑しながらも格納庫へと自身のゲルググを操作して乗艦であるペールギュントより向かっていた。そして、ガイドビーコンに従って格納庫へと着艦したガトーの目に飛び込んで来たのは巨大なMAであった。 「このMAのパイロットを私がやれと?」 「はい、デラーズ中将からはそう言った指示を受けています。」 「しかし私には大型MAの操作経験など・・・」 「この機体、ノイエジールの操縦形式や挙動はMSに近い挙動と成るので寧ろMSのパイロットの方が操縦しやすいと言う話です。 それに、ノイエジールのパイロットに大尉を推薦しているのは中将です。」 「中将が・・・」 「私見ですが、大尉の操縦技術は艦隊のトップです。大尉ならノイエジールも十全に操縦できるかと・・・」 「解った。このノイエジール、有り難く使わせてもらう。」 『間もなく作戦エリアに到着します各員は速やかに配置に付いて下さい、繰り返します・・・』 ガトーがそう言うと同時に待っていたかの様に出撃を知らせる艦内放送が鳴り渡る。辺りを見れば既に各々武装を持ったゲルググやリックドムⅡが出撃する為のハッチに並んでいる。ガトーも手すりを蹴ってノイエジールのコックピットへと入ると機体のオペレーターの合図に合わせてMA用の発進口から出撃する。 517: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 01 59 デラーズ率いる艦隊がMS隊を出撃させているのと同時刻、ザフトのユニウス防衛艦隊は次々と襲い来る連合のMS隊に徐々に消耗を始めていた。当然と言えば当然である。元々はデブリベルトを出た辺りで連合からの発見を想定していた筈がデブリベルトでのフレアモーター装着時から見つかり延々と攻撃を受け続けていた以上、弾薬の消耗も兵士の消耗も凄まじい事に成っていた。それでも開戦時からのベテラン兵を多く有するこの艦隊は持ち前のコーディネイターとしての応力をフルに生かして攻撃を凌いでいたが其れも限界に達しようとしていた。ヒンメルに搭乗し部隊の指揮を執るサトー先ほどまで攻撃を仕掛けてきてた連合艦隊を撤退させると部隊全体へと通信を繋げる。 「全部隊欠員は居ないな?」 『此方アーサー隊欠員有りません!』 『同じくパウエル隊問題有りません!』 各部隊から欠員無しの報告を受けるとサトーは一安心と言った様子で一息つき、続いて各部隊へと檄を飛ばす 「そうか、しかし油断は出来ん。此の侭この調子で戦闘が続けば潰れるのは此方だ・・・」 『エターナルより報告!此方に接近する複数の艦隊を確認!内一つはナンバーズフリートです!』 「く、今までの散発的な部隊は全て囮か・・・各部隊残弾は幾ら残っている!」 『全部隊補給は十分です!ただ、これ以上の会敵は補給に影響が・・・』 「この戦闘を終えるまでにはデブリベルトを抜ける!そうすれば我々の勝ちだ!ナチュラル共に我等が墓標と底に眠るもの達の無念を味わわせるぞ!」 そう言うとサトーは此方に向かって来るMS隊のスラスターの光をヒンメルのコックピット内から睨み付けていた。戦闘が始まると、前面に展開したミーティア部隊が各方向へと向けて無数のミサイルとビーム砲を発射して出鼻を挫こうとするも逸早く反応したホルバイン少尉が動き出す。 「やらせねえよ!」 そう言ってジオングの有線サイコミュハンドを射出させると、ミサイルが飛来してくる方向に合わせて10条のビームを網目状に照射して着弾しようとしていたミサイルを全て撃墜、そして其れを飛び越えてきたビームを器用に避けて腰部メガ粒子砲で反撃を行う。対してこの攻撃に対してミーティア隊の反応は遅れる事と成る。 『な、防がれ・・・』 驚愕の言葉と共にミーティアを装備したジャスティスが胴を貫かれ後部のミーティア本体も付きぬけ一瞬の停止後に大爆発に飲み込まれた。 『ジョセフ!馬鹿な、この短時間でミーティアに対応してきたのか!?』 『総員散開しろ、此の侭ミーティアが落とされるのは不味い!』 518: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 02 36 そうサトーが指示を出すと指示に従ってミーティア隊はバラバラに行動を始める。しかし、動揺していたことは事実であり、それが決定的な空白を生む事になり敵の接近を許すことになる。突然上から降り注いだビームを避ける事が出来ずミーティア付きのジャスティスが又一機爆発する。機体への直撃は避けた用で爆炎の中から飛び出してくるが襲撃者は其処を更に攻撃を加えた。 「頂くよ!」 ゲルググJの海兵隊仕様に乗るシーマはコックピットでそう叫ぶと大型ライフル下部に取り付けられたロングタイプのビームサーベルを展開、降下の勢いと合わせてその侭脱出したジャスティス切り裂き撃破する。ジャスティスを撃破した隙を突いてシーマが搭乗するゲルググへとジンハイマニューバやゲイツが撃墜しようを接近を試みるもその目論見は続けて上から追いついてきたゲルググMの部隊の牽制射撃によって阻まれた。 「シーマ様!ご無事ですか!」 そう言って艦隊に所属する海兵の一人がシーマへと通信を繋げて来た。周辺には既に二個中隊規模のゲルググMが集結を始め、周辺のザフト軍機と戦闘を始めている。 「私に構っている暇が有るならとっとと敵を落としな!他の部隊の連中も続々と集まっているだ、グズグズしてると 手柄を取られるよ!」 「解ってますって!こっちは海兵隊上陸作戦には慣れっこですぜ」 「シーマ様!フレアモーターの位置が割れました、そっちにデータを送ります!」 「よし!中隊の半分は私一緒に来な!先にフレアモーターを叩く。」 シーマの指示に従って中隊規模の部隊がデブリを押しのけ進行するユニウス7へと取り付いていき、フレアモーターを制御していたと思われるジンハイマニューバ2へと向けて其々射撃武器を放ちながら接近していく。 『隊長!敵がフレアモーターにまで』 「落ち着け。ジョンソン隊はフレアモーターの防衛部隊へ合流しろ。残りは此の侭防衛を・・・」 『隊長、大型の熱源が隊長の居るエリアへと高速で侵攻中!MS部隊が振り切られます!』 「数は?」 『単機です。気を付けて下さいかなりの大型で・・・』 そうオペレーターが言葉を続けようとした瞬間通信を行っていたエターナル級がビームを受けて轟沈、発射された方向へと目を向けると其処には全長80m近い大型のMAが此方に向けて加速して来ていた。 「あれがマーズを落とした機体か?私と・・・!高エネルギー反応、不味い各員回避を」 サトーが通信で指示を伝えきる前に大型MAノイエジールはその火力を正面のミーティア隊へと向けた、機体上部の砲門から放たれた巨大なビームはミーティア2機の間を掠り宇宙の闇へと消えたが大出力のビームの余波を諸に受けたミーティアはミサイルや推進剤が熱によって爆発。本体で有るジャスティスは無事だった物の此れでユニウス7防衛部隊は4機のミーティアを喪失し厳しい戦いを強いられる事となる。 519: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 03 35 戦況の変化と原作キャラの動き ユニウスセブンのフレアモーターが稼動を始めたのと同時刻、大洋の決戦砲ヨルムンガンドの咆哮を受けたヤキンドゥーエでも戦況の変化は始っていた。砲撃の衝撃が要塞内全てを揺らした事で施設内のパイプラインの断裂やエネルギーの逆流によって固定砲台や一部の区画では爆発や機能の停止が発生、更に座礁したナスカ級によって要塞上部の港湾も機能に大幅な障害が発生した。此れをチャンスと見た連合艦隊は一気に戦線を押し上げようと攻勢の勢いを上げ、其れを防ぐザフトとの熾烈な争いは現在も過熱を続けて居た。 「まさか、たった一機で此方を此処まで足止めするか!」 「腐ってもコーディネイターの更に上澄み、そう言う事でしょうね。如何しますか?正直こっちも限界なんですが・・・」 自身の機体に装備されたガンバレルを全て叩き落とされ、シールドも失ったグレゴリーはそう吐き捨てるように呟いた。その言葉を聞いていたノボトニーに先ほどの接近戦で見事に叩き切られた対艦ビームブレードを視界に移してきた。良く見れば装甲の彼方此方が融解し、肩に搭載されたビームキャノンも片方が融解して途中から無くなって居るのが見て取れる。 「しかし、奴が逃がしてくれるか?何なら私が奴を引き止める方法も有るが・・・」 「馬鹿者が、お前一人残した所で無駄死にするだけだ。!来るぞ、全機散開しろ!」 通信を繋げて来たイメリア中尉へとグレゴリー中尉がそう返した瞬間、悪寒を感じたグレゴリーは僚機に散開を命じてその場を離脱したそれから一瞬遅れて先ほどまで機体が集まっていた地点を無数のビームが通過する。そして、その現象を起こした張本人であるクルーゼは余裕の笑みを浮かべながらビームライフルをバックパックを失い動きの鈍っているガンバレルカラミティへと向けて引き金を引く。放たれたビームは寸前の所で盾が間に合った事で防がれる物の限界に来た盾はその攻撃で爆散し中に仕込まれていたビームライフルが暴発したのか爆炎の中から飛び出した時には右腕を喪失していた。 「ふむ、全てを道連れとは行かないが、この戦場に居る人間程度は道連れにさせてもらうとしよう・・・さあ、私が行く先へ先に向かってくれ」 コックピットでそうクルーゼは呟くと更にドラグーンによる追撃を行おうとして、遠くから来る気配と殺気に気が付きライフルを殺気を感じた方向へと向け3度発射する。しかし、その仕返しとばかりに複数のビームがクルーゼの元へと殺到、それをクルーゼは盾とスラスターを使い最低限の軌道で交して見せた。その動きに対して背部のガンバレルと手持ちのビームライフルを使用してビームを放ったムウは思わず舌打ちをする。 「チッ、思った以上に上手く避ける。」 「やはり来たか、ムウ・ラ・フラガ!好い加減君に付き纏われるのはウンザリなんだがね。」 「戦場で毎度の如く狙って来る貴様が言えた立場か、クルーゼ!」 通信を繋げて来たクルーゼに対してムウはそう応えるも、プロヴィデンスの周辺に待機していた複数のドラグーンがムウへと砲身を向けた事で回避に入ろうとしたがプロヴィデンスの真横から飛んできたビームによってドラグーンが打ち落とされた事でその動きは無駄に終り、プロヴィデンスは一時後退する。其れと同時に通信画面開き画面にはキラの顔が映っていた。 「ムウさん、大丈夫ですか!?」 「ああ、俺は大丈夫だ。他の連中は?」 「後ろから付いてきています。如何したんですか急に先行なんかして」 「悪いな、何時もは俺が連携の重要性を説いていたのに・・・」 「大丈夫です。其れよりも相手は?」 「あのMSだ、ラウ・ル・クルーゼ俺達に取ってはある意味因縁の相手だな・・・」 『其処のMS救援を感謝する。』 「この声、まさかグレゴリー中佐か?」 キラとの通信中、突如として割り込んできた通信の声を聞いて、ムウは思わず素っ頓狂な声を上げる 520: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 04 06 『!?まさか、ムウか?こんな所で出会うとは・・・いや、今はそんな事を言っている場合では無いな、済まないが此方は下がらせてもらう。奴に手酷くやられてな・・・幸い母艦の方に向かった敵は直掩に付いていたダガー隊が片付けたそうだがこっちがこの様じゃあな』 「解りました。クルーゼに関しては俺達で遣ります。アイツには色々と因縁が有るもんで・・・」 『済まない頼んだぞ』 そう言ってグレゴリーは通信を切ると僚機である他のカラミティと共に戦域より一時後退し、因縁に決着を付ける為にアークエンジェル隊がプロヴィデンス追撃を行う事となる。一方で大洋とユーラシアが受け持つNフィールドは一段飛ばしに階段を駆け上がる様に戦況が悪化し始めていた。ヤキンの機能低下は唯でさえ不利であった戦況を更に悪化させザフトを確実に追い詰めていた、其れと同時にユーラシアのヤキン攻略艦隊旗艦で有る「グナイゼナウ」内ではジャミトフ・ハイマン中将が指揮下の艦隊へと指示を出していた。 「第二、第三MS大隊よりヤキンドゥーエへの着陸に成功、レオン・ガンベッタより基地施設への砲撃を開始したと報告が入っています」 「各部隊はその侭予定通りの作戦行動を続けるように通信を入れろ、大洋のヨルムンガンドの再発射までどれ位掛かる?」 「後10分程で冷却作業を終えるそうです。第二射はWフィールドに有るザフトの簡易補給基地だと報告が入っています。」 「Wフィールドの陽動に出ている艦隊は何処の物だ?」 「は、大洋の第三特務艦隊と我が軍特務隊Xです。」 「其れならば問題は無いか・・・」 「しかし、大丈夫で有りましょうか?」 「ユニウス7の事か?」 副官がふと漏らした言葉にジャミトフは指示を出していた手を止め副官の方を向いたそう返した、その言葉に対して副官は肯定の意を示す。 「はい、現在防衛ラインが構築されていますが万一にも抜かれれば・・・」 「デラーズは優秀な男だ、そう簡単に抜かれはせんよ。それにプロイツェン中将の艦隊も後詰めの為に出撃している万一の場合は核だろう何だろうと使うだろう・・・今は正面で起きている事に付いて考えろ。」 「失礼致しました。」 「構わんよ。」 「提督、MS大隊の上陸数が予定の50%にまで到達しました。」 「グナイゼナウを前進させろ!当艦も此れより後方からの砲撃を開始する!」 オーペレーターの報告を受け取ったジャミトフは再び正面を向いて忙しく指示を出し始め、それ以降の会話は途切れた。この十分後再びヨルムンガンドは咆哮し、ザフトの戦力を更に削り取っていく事となる。そして、ヤキンにMSが取り付き始めたのと同時刻Wフィールドでは陽動を行うべく動いていた第三特務艦隊の面々が動き出していた。 「感じた、其処!」 特務艦隊所属のパイロットである奈々子はそう少女特有の甲高い声を張り上げながらZガンダムを操作して敵機を撃墜していた。その後ろには両機のガ・ゾウムやドライセンの他、宇宙仕様へと改造を受けたサイコガンダムと特殊仕様のジオング2機が続いており、ジオングの腕には腰部には其々専用に開発されたと思われる大型のマシンガンやビームキャノンが装備されている。 521: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 04 42 「奈々子少尉先行しすぎです。もう少し僚機と連携を取って下さい!」 「あっ咲少佐、すいません・・・」 「貴方がZに乗れば気分が高揚する事は理解していますし、実力も理解しています。それでも勝手に突っ込んで行くのを見ているほうとしては辛いのですよ?」 「姉様お説教は其処までにして下さい。今は敵中ですよ・・・といっている間に接近されて居ますね。」 「そうですか。では敵機は私と舞鶴中尉、立花中尉が対艦攻撃へと移ります。その間に奈々子少尉は僚機と共に敵機を受け持って下さい。」 「解りました!任せてください。」 その言葉を聴いた咲少佐は通信画面で笑みを浮かべると通信を切ってジオング2機を連れて隊列を離れた。其れを見送った奈々子はWR形態のZを更に加速させながら通信を繋げる。 「此の侭MA形態で先行します。ガ・ゾウム隊は付いて来て下さい!」 「「了解!」」 奈々子からの通信を受け取った僚機のパイロット達はそう勢い良く返すとその侭Zに追従して機体を加速させていく。対して迎撃に出てきたザフト部隊は隊長機であるゲイツを中心に射撃を開始するもZはその侭突撃を敢行して衝突寸前で機体をMSへと変形させて手に持ったハイパー・メガ・ランチャーを発射した。本来は対艦用に使用されるその火力は絶大の一言であり、射線上に居たMSは勿論の事、周辺を進んでいたジンやシグーさえも周辺を掠めた余波に当てられて爆発四散、又は半身を融解されて推力を失いあらぬ方向へと流れていく。そして、其れに続いて取りこぼした無事な機体をガ・ゾウム部隊が狙う形で戦線に穴を広げており、其処を狙うかのように続々とドライセンが突撃を始める。 「くそ、こいつ等早い!ナチュラルなんて簡単筈じゃ無かったのかよ!?」 「僕にそんな事聞かれても解らないよ其れより、ヒッ」 「落ちろ、落ちろよ、何で落ちナイン・・・」 「何でこんな、シュミレーションじゃもっと簡単に」 時折、一瞬の接触通信で聞える後味の悪い断末魔の声に奈々子はイライラしながらランチャーをラックへと仕舞い、ビームライフルとビームサーベルで相手を落として行く。 「ああ、もう!落とされるって解ってて何でこんなに突っ込んでくるかなあ!?」 「奴等もそれだけ必死てことでしょうよ、連中にはもう後が無いんだ使えるものは何だって使うさ」 「だからって、こんな子供まで!」 「この程度ならまだ優しい方ですよ。あの時の欧州や米国に比べたらね」 「それって?」 奈々子は此方に通信を繋げて来ていたドライセンのパイロットに聞き返そうとしたが、突然敵陣後方で起きた為其方に目が向いた。 見れば迂回してきた咲少佐率いる部隊が後方で動いていた艦隊へと攻撃を仕掛け始めたので有る。サイコの有する拡散ビーム砲のシャワーやビームソードを装備したジオングがナスカ級のエンジンを両断していく様子を見ながら奈々子はもう一度先程のドライセンのパイロットに先程の言葉の真意を尋ね様とするも等のサウンドオンリーの通信であった為戦闘が終了するまで奈々子はその話の続きを聞くことが出来ないで居た。そして、この戦闘より10分後ヨルムンガンドの第二射によって当特務艦隊の担当していた宙域よりザフト軍は撤退を始め、第三特務艦隊の面々は離脱する艦の追撃に回る事となる。 522: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 05 31 機体紹介 兵装試験型ジオング 全長:約38m 重量:基本231.9t 武装:頭部メガ粒子砲 腰部メガ粒子砲 200mmマシンガン 大型ビームランチャー 3連装ザクバズーカ 背部24連装多目的ミサイル 腕部内蔵型ビームソード ファンネル(一部機体) 他大型MS用試験兵装装備可能 概要 大洋の開発したジオングのバリエーション機であり腕部以外の武装はジオングと共通している元より大出力のジェネレーターと固定武装しか装備していなかったジオングを大型MSが使用する武装の試験機として改造したのが当機である。その為腕部にはビームソードと有線サイコミュとしての機能も搭載されている物の、基本は武器を携行して戦闘を行うこととなり、その機体サイズに見合った大型へ武装を多数有している。又、戦中に加速した技術開発で新しく採用された機構も積極的に取り入れられる事で出力アップや運動性の大幅な向上も確認され大型機で有りながら一般機よりも良好な運動性を示している。 地上試験用にも幾つかのバリエーション機が投入され、ホバーや大型キャノン砲を装備した機体がアフリカやオーブに置いて投入され高い戦果を上げる事に成功。このデータは後に作られるジ・OⅡにも流用され早期の開発に繋がる事となる。 523: ナイ神父Mk-2 :2017/02/08(水) 00 06 55 以上です。WIKIへの転載は自由です。尚、作中の登場キャラの幾つかは霧の咆哮氏のキャラクターと機体を使わせて頂いています。 誤字脱字誤変換修正
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再臨、そして終演 第二次文明戦争の際、太平洋上でユグドラシル軍に合流しソレグレイユへと渡ったリユニオン本隊を支援するため、ランゼルキアから少数の哨戒機が発っていった。 彼らはニイドウの警備が手薄になるタイミングをエラミーに連絡し、ニイドウを陥落させることに成功する。 また同時期、稜延(りょうえん)諸島沖東方海域遭遇戦すなわち久平海海戦にて、 久平国防軍の主力混成機動部隊がソレグレイユ先行偵察艦隊を嵐に乗じて急襲、 久平軍も空母2隻、戦艦1隻などを失ったものの、所属不明の艦の支援を受けて偵察艦隊を撃退した。 さらに次元決戦砲"レーヴァテイン"(ユグドラシル軍コードネーム『イムナイドラ』)の一時的な無力化、 そして各補給拠点を奇襲・制圧されたことによりソレグレイユ軍の戦線は後退、 首都メルシュテル郊外にまで侵攻を許してしまった。 メルシュテル防衛戦、別名カスティラン峡谷上空戦においては、ユグドラシル軍のD3兵器が暴走・自爆した後、 残ったD2兵器である中級悪魔Harvester Demonを元としたCrasher Unitと護衛する空軍混成機動旅団, それを迎え撃つ国土防衛軍所属の最精鋭D.L.C.R.S.(Deffence Lands Counteroffensive Raiding Squadron=国土防衛反攻襲撃戦隊、通称『デルクロス』)のAFM-536ラザノルク級航宙機動突撃艇と 殲滅特化型重装騎士飛行型、そして対D2兵器であるAD-37G『Vernichten』の部隊が激突し、 死闘の末にD2は沈黙し帝国軍も半数近くが壊滅、辛くも首都への侵攻を阻止した。 この戦闘により、それまで連戦連勝だったユグドラシル軍は、首都を目前にして初めての大敗北を喫した。 そしてその後、これだけの屈辱を味あわせた連合軍に対し完全に激怒していたソレグレイユが黙っているはずはなかった。 軍事大国たるソレグレイユには、ニイドウを失っても尚十分過ぎるほどの戦力が残されていたのだ。 ソレグレイユは各地の陸海空軍・海兵隊・国境警備軍・特務警察庁・国土防衛軍・各省庁軍・州軍・ 汎ソルグレイユ民主主義自由貿易協定連盟(ソレグレイユ連邦共和国を盟主とする多国籍共同体)軍・ 精鋭特殊作戦群その他民間の私設傭兵部隊までも動員し、 遂に巡航機動要塞『アルカディオ』に率いられた史上最大級の艦艇群で構成された連合機動艦隊及び連合機甲師団を出撃させた。 『アルカディオ』は先行偵察艦隊を退けトラムツキー近海まで押し寄せたユグドラシル・久平連合艦隊を 殲滅しようと、淵奈爆撃に使用した主砲を再び起動させる。 ユグドラシル・久平軍の中には、淵奈爆撃を経験した者も少なからずいた。 そして彼らにとって、それはまさに破壊と、恐怖と、死の象徴であった。 彼らはその時、戦慄したという。 故郷を、家族を蹂躙し、焼き尽くした光が、いつか取り逃がした獲物である自分たちに、 もう一度牙を剥こうとしていたからだ。 彼らは、もはや止められない総力を賭けた全面戦争に突入しようとしていた。 しかし『アルカディオ』の主砲がまさに閃こうとした瞬間、思いもかけない事態が発生する。 突如上空から正体不明の光が『アルカディオ』中心部に命中、同艦は爆炎を巻き上げ、活動を停止したのだ。 これには両軍とも唖然とするしかなかった。 すると間もなく、黒い翼を持つ正体不明の巨大な悪魔が上空から姿を現した。 悪魔は集結する両軍の艦隊を見下ろすと、再び雲上へと消えていった。 そして現れたのは他でもない、Stingray Demonを始めとした悪魔の大群だったのだ。 どこから入ってきたのか全く不明だが、中には上級悪魔の姿も確認できた。 人類はここに来て再び、人知を超越した彼らの絶対的な恐怖を、思い知ることとなる。 人類はやむを得ず団結し、悪魔の大群に向かっていった――… ――十数時間もの死闘の後、人類軍は多大な犠牲と引き換えに、勝利を手にした。 しかし人類同士で戦争を続ける余力はもはや無く、 ソレグレイユ・ユグドラシル・久平の三国は龍陽京・太極府にて停戦協定を結んだ。 その条件は、ソレグレイユ・ユグドラシル両国による久平の独立国としての承認、 劉懿など要人の久平政府への身柄返還、久平魔導人民自治区及び次元科学開発地区からの 両国軍の全面撤退と久平独立領への再編入、 占領されたニイドウのソレグレイユへの全面返還と国際治安部隊の創設及び駐留、 打撃を受けた各地域の復興支援、三国間の技術者交流などであった。 これらは上天民主公国大総統劉裔伯紀とユグドラシル帝国皇帝アーサー・フォン・ユグドラシル、 そして開戦派であった前大統領クルーズ・マロリーの引責辞任に伴い就任した、議会内でも少数の穏健派であるソレグレイユ連邦共和国大統領イーニアス・ハートフィールドの主導という形で行われた。 併せて三国間で不可侵条約が交わされ、 ここに約一年半続いた「審判の日」以来の歴史上最大級の人類同士の戦争には事実上、一旦の終止符が打たれた。 メルシュテルにはユグドラシルから特使が派遣されて視察を行うようになり、 世界には束の間の安息が訪れたかに見えた。 しかし、これで終わるはずは無い。 長きに亘り暗い闇の深淵で息を潜めてきた“彼ら”が、遂にその巨大な姿の片鱗を見せ始めていたのだ。 人類は、“彼ら”の齎す恐怖を知らない。いや、忘れてしまったのだ。 後の世に言う所謂“終末戦争”は、まだ、始まったばかりだった。 『その時私の目に映ったのは、何か恐ろしい、題を知らない狂気に満ちた劇の一場面のような光景だった。 風の音、大砲の唸り、人とそうでない者たちの絶叫…… それら全てが、どこか現実離れした奇妙な恍惚感を私に与えていたのだ。 ――終末論というものをご存知だろうか。 かつて私は、古代の最終戦争の神話を読んだことがある。 それによれば、最終戦争の前、大いなる冬が訪れ、秩序が崩れ、星が降り、 世界は炎に包まれ、終末を迎えるという。 そう、その恐ろしく壮大で、ある種の感動すら覚えたその景色はまさに、 『大いなる冬』そのものであったのだ。 すると次の瞬間、私の体は宙に投げ出された。私の意識は禍々しい光に呑まれ、あえなく消えていった。 それから後は、まるで初めから何者かに仕組まれていたかのように、記憶が抜け落ちている。 目覚めた時にはもう全てが、何もかもが終わっていた』 ―――ブルーノ・シュニッツラー著『原罪』より era3 ソレグレイユ ユグドラシル 久平 事件
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438: 加賀 :2020/01/05(日) 21 59 19 HOST p2761248-ipngn200907osakachuo.osaka.ocn.ne.jp 樺太戦車戦 四式中戦車達の鎮魂 1945年 8月8日。沖縄で日本海軍の連合艦隊が自分達の命と引き換えに沖縄を守り通した後、日米の停戦が成立した。そして北では日本陸海軍最後の戦いとも言える戦争が勃発するのである。 「報告!ソ連軍が満州国境を突破!」 「牡丹江市街がソ連軍の空襲を受けています!」 「航空部隊は全部出せ!一方面軍と三方面軍は可能な限りの邦人保護とその護衛のため死守せよ!!」 新京に構えていた関東軍総司令部では関東軍総司令官の山田乙三大将はその対処に追われていた。 「邦人の避難は?」 「国境付近の開拓団等の邦人は日米停戦が成立した時点で強制的に此処新京に避難させています。また、各地にいる邦人も順次旅順に避難中であり旅順にて手配した輸送船で順次日本へ向かう予定です」 山田の問いに秦総参謀長が報告し山田は満足そうに頷いた。 「宜しい。邦人の虐殺は絶対にさせぬように再度徹底しろ。諸君」 山田は立ち上がり参謀達を見渡す。 「先頃、海軍は沖縄の民を守るため米軍を相手に宜野湾で消滅した……ならば我が関東軍は満州の邦人を守るためソ連軍を相手に消滅するぞ!!」 『オオォォォ!!』 参謀達は雄叫びをあげたのである。そして樺太でもソ連軍は侵攻を開始していた。 「何、ソ連軍が侵攻? 宜しい、ならば即座に出撃して敵の出鼻を挫くぞ!!」 そう発するのは樺太に配備された第334独立混成戦車旅団の視察に訪れていた杉山だった。 「お待ちください、閣下は退避してください!!」 「くどいぞ島田!! 儂は逃げも隠れもせん!!」 杉山は戦車帽を被ると近くにいた試製四式中戦車『チル』(史実チト)に乗り込んだ。この他にも制式採用されたばかりの四式中戦車『チト』12両、試製三式中戦車改『チヌ改』12両、九七式中戦車『チハ』28両、同改『チハ改』36両が参戦していた。 「ソ連戦車を叩き潰す!! 戦車、前へ!!」 斯くして混成旅団は駐屯する敷香町から出撃した。同時刻、国境では歩兵第125連隊等が奮戦していた。 「クソッタレ!! チハはまだ来ないのかよ!!」 「今はロタ改で凌ぐしかないわ!!」 「それでもスターリン戦車は弾くぞ!!」 「愚痴る暇があるなら撃ちまくれ!!」 ロタ改(史実の試製九糎噴進砲)が早期配備していた事もあり侵攻してきたT-34/85は側面から撃破する事は出来たスターリン戦車が出てきたのは予想外であった。 「何!? スターリン戦車もいるだと!!」 「は、はい」 「(むぅ……確か史実ではいなかった筈だが……)まぁ良い、楽しくなってきたぞ」 というのも侵攻する前、ソ連軍司令部ではチハの性能を恐れていたからであり油断すれば壊滅するやもしれんと睨んでいた。そのためソ連軍第16軍は戦車の増援を要請し極東ソ連軍総司令官アレクサンドル・ヴァシレフスキー元帥も承認し第一極東方面軍に配備されていたJS-3戦車一個中隊を主軸に史実の部隊+三個独立戦車大隊と二個榴弾砲連隊を第16軍に配備させたのである。 それは兎も角、杉山はそう思いながらもJS-2戦車と戦える事に期待していた。そして通報を受けて17分後に混成旅団は半田集落に到着した。この半田集落には一個大隊が布陣しており侵攻するソ連軍に奮戦していた。 「戦車だ!? チハが来たぞ!!」 「神様仏様チハ様だ!!」 混成旅団の到着に大隊の士気は最高潮となりアンパンでT-60を仕留める者やT-34/85のカタピラを吹き飛ばす者もいた。 「ノモンハンから6年……我々陸軍は6年待ったのだ」 ふと杉山はポツリと呟く。 「あの時から……待ちに待った時が来た……ノモンハンで散った戦車兵の英霊のためにも!! 全車に通信!!」 「はっ!!」 「再び戦うために!! 戦車兵のために!! ソ連軍戦車よ!! 日本軍戦車は帰ってきた!!」 そして混成旅団は戦闘を開始するのである。 439: 加賀 :2020/01/05(日) 22 02 04 HOST p2761248-ipngn200907osakachuo.osaka.ocn.ne.jp 後書きという名の反省会 問 0083? 答 執筆中に親父が0083を見てるのが悪い(何 問 試製『チル』? 答 史実チトを試製にして制式採用されたのが和製ヤクパンという設定。混成なため試製のも持ってきた設定(試製のは二両のみ生産)
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2022/7/24 Half Anniversary Party!内の朗読劇 可憐「あれ?月歌さんは?」 ユキ「ショップ。佐月のところにいてるよ。」 タマ「めぐみさんは?」 ユキ「ナービィ広場で立って寝てるだろうよ。」 つかさ「自由時間なのにこの4人だけみたいね。」 ユキ「別に珍しいことではないだろう。」 可憐「だったら挨拶させて。」 タマ「おはようございます!!」 可憐「おはようございます。って違うの」 ユキ「今更誰に挨拶するってんだよ。」 可憐「ユキさんの電子軍人手帳の中にいる「人工知能KETSU」に!」 ユキ「え?あああ!!??そんなのいねぇよ?」 可憐「月歌さんに聞いたの。月歌さんとユキさんが生み出したって。」 ユキ「やめろ、あいつは名付けただけだわ。」 可憐「いるんだ!」 タマ「それはご挨拶しなければ!」 つかさ「私も興味あるわ。」 可憐「ねぇ、ユキさんのKETSU見たいな、お願い。」 ユキ「あたしの尻みたいになってるじゃねーか!」 可憐「安心して、ここには私達しかいない。ねぇKETSU出てきて、お願い。」 KETSU「はい、この私をお呼びでしょうか。」 つかさ「でてきたわ」 タマ「これがユキさんのKETSU!!!」 ユキ「あってるけど、ちげーわ。いやあってるけど、やっぱちげーわ。」 可憐「ねぇKETSU、私朝倉可憐。覚えてもらえると嬉しい。」 KETSU「既にデータとしてあります。幾人もの命を奪い去った、恐ろしいサイコキラーとしてお茶の間を震撼させた」 ユキ「やめろ、やめろ。暴くな。チームワークが悪くなるだろう!!」 タマ「私は國見タマです!」 KETSU「既にデータとしてあります。連合艦隊としてキャンサーに挑み、オホーツク海で破れさった負け犬の」 ユキ「やめろ!やめろ!やめろ!傷口を更に抉るな!負け犬なんてデータまでインプットしてねぇよ!」 つかさ「私は東條つかさよ。」 KETSU「既にデータとしてあります。使えない素人同然の名ばかりのワンワンと犬の遠吠えのような無駄で糞みたいな情報を延々とグダグダと垂れ流す」 ユキ「やめろ!やめろ!やめろ!!!!なんでどんどん口が悪くなっていくんだよ!私がとち狂った情緒でデータをインプットしてるみてぇじゃねえか!!」 可憐・タマ・つかさ「……。」 ユキ「三人に白い目で見られてるじゃねーか!KETSU!余計なことは言わないでいい、言葉はシンプルに扱え!」 KETSU「ユキさんは月歌さんが好きです。」 可憐・タマ・つかさ「あ…」 ユキ「うわぁあああああああああ!!!シンプルすぎぃ!もっとなんか言え!」 KETSU「すみません。うちのユキさんってば、ほら、ただでさえShe is Legendのファンじゃないっすか、そこに本物が眼の前に現れたわけですよ。どうなると思います?そりゃもう歓喜雀躍 有頂天外 狂喜乱舞 恐懼感激 感慨無量」 ユキ「複雑、複雑、複雑ぅ!言葉も複雑!私の下心も丸出しで複雑!」 可憐「一人で空回りしてる。」 タマ「自分で作った人工知能のはずなのにですね!」 KETSU「まぁそんなユキさんと月歌さんが支えてる31Aなので、お前らは精々足を引っ張らないようにせいってことです。」 ユキ「はぁー???」 カレン「貴様ー!!!このワシが足を引っ張っていると抜かすかー!!」 つかさ「さっきはスルーしてあげたけど、覚醒したこの私は到底スルーできないわ。この電子軍人手帳、はい バーンって消し炭にしていい?」 タマ「ぎぃいやゃゃぁぁぁぁぁーーーーーー!!二人の逆鱗がこぼれ落ちました!!」 つかさ・カレン「逆鱗は触れるもの!!(だぁー!!)」 タマ「ぎぃやあゃゃぁぁぁぁぁーーーーーー!!私にも殺意の目が!とても仲間とは思えない!ユキさん!仲間とはこんなクソ恐ろしいものでしたっけ!?」 ユキ「その素材は揃ってたことには今気づいたよ!クソッ、KETSU!お前の口の悪さのせいだぞ!謝るぐらいしろ!」 KETSU「更新プログラムの構成中…残り85%」 ユキ「どんなタイミングで更新に入ってくれてるんだよ!そもそも電子軍人手帳更新はいるのかよ!今の今までしらなかったよ!」 カレン「どうしてくれようかー!?」 つかさ「どうしようかしら…。」 KETSU「ユキさん、勝手な行為をお許しください。こうなったら、自爆します。」 カレン「なんだと?」 つかさ「ええっ」 タマ「そんなー!」 ユキ「それだけはやめろ、KETSU!お前は私のKETSUだ!いや、お尻じゃないけど!」 KETSU「3・2・1」 (爆発音) ユキ「KETSUーーーー!!!」 ユキ「ふー。なんて夢を見たなんて馬鹿な話、月歌ぐらいにしか言えねぇ。早く帰ってこねぇかな…。」
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505: 635 :2019/07/27(土) 07 29 26 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島 ネタ 米外交誌『戦艦必要論』 世紀を超えいま再び求められる「戦艦」、「カギは打撃力と残存性」 文:ハーバード大学サカナトーレ・バボチャン 新たなる戦艦の時代 長らく列強各国の主力を務め、戦略兵器として恐竜的進化の果てに第二次世界大戦にその血筋を消した「戦艦」。 歴史上の存在と成り果てた「戦艦」が今再び注目を集めている。 原子力潜水艦、航空母艦、イージス艦といった現行の海軍艦艇だけでは来るべき戦争に不十分だ。 求めるのは『極東の巨竜』大和を筆頭とする深海大戦をくぐり抜けた神崎島鎮守府戦艦群のような打撃力と残存性だ。 中国の軍事独裁政権化による武力拡張政策、韓国の過激化する反日化による政府の対日武力外交、 ドイツの行き過ぎた反ナチ体制による軍事力拡大、これら各国の政変と軍事的暴発の危険性から想定される海での戦争には「新世代の戦艦」必要だ。 最初に我々がなぜ今「戦艦」が必要なのかを理解するためには「戦艦」がなぜ子孫を残せなかったのかを理解する必要がある。 戦艦の登場と発展 戦艦が登場する以前、海軍で主力となっていたのは十七世紀に搭乗した戦列艦であった。 戦列艦は単縦陣の戦列を形成する艦のことで、帆走の為の帆装が上甲板を占めていた為、主兵装の大砲を左右の舷側に数十門搭載していた。 その後蒸気推進の戦列艦が登場するが、10年程度で本格的な装甲艦が登場し、戦列艦に替わって海戦の主役になった。 なおギリス海軍では建造された黎明期の戦艦も戦列艦に分類している。 ロシア帝国海軍など国によっては弩級戦艦登場以降の主力艦も戦列艦と呼称し、中国での戦列艦は日本語の戦艦に相当する。 ヨーロッパにおいて高性能炸裂弾が実用化されると戦列艦は淘汰されていった。 戦列艦の構造材、防御材は木製であり、それまでの砲弾や矢から艦を防御するのには十分だったからだ。 クリミア戦争中に起きたシノープの海戦の結果、木造艦船に対しては炸裂弾が圧倒的な威力を発揮すること確認されたからである。 そこで登場したのが鉄製の装甲を持つ装甲艦である。 戦艦の前段階ともいえる装甲艦の登場はクリミア戦争の戦訓だけではなく、19世紀前半の製鉄技術の発展により装甲板の製造が可能になったこと、 動力面で蒸気船、特に舷側武装の邪魔とならないスクリュー推進が実用化され、艦に重い鉄の装甲を施すための技術的条件が揃っていたことが大きな理由である。 その後装甲艦は大型化、高性能化が進み後に戦艦、巡洋戦艦などに発達することとなる。 そして1892年の近代戦艦の祖ロイヤル・サブリン、1895年のロイヤル・サブリン級の発展型ともいえるマジェスティックの竣工を以って近代戦艦の原型が完成した。 そして1906年ある戦艦の登場が近代戦艦全てを旧式化させることとなる。 史上初の弩級戦艦ドレッドノートである。 単一口径の連装主砲塔5基を搭載し片舷最大4基8門の砲が使用可能となり「本艦1隻で従来艦2隻分」といわれる火力を保持。 艦橋の射撃方位盤で統一して照準することで主砲の命中率が飛躍的に向上、 蒸気タービンの搭載によりレシプロ蒸気機関搭載在来型戦艦より高速化が可能となった。 以後の戦艦はこのドレッドノートにて構築された要素を基本とし発展していくこととなる。 鋼鉄の浮城の終焉 ドレッドノート以降所謂超弩級戦艦が建造されていくこととなり戦艦は大型化、高性能化した。 しかし代償として建造費用が高騰、これにより戦艦は高価値目標となり使い勝手の悪い兵器となり、機雷、魚雷、潜水艦といった安価な兵器が驚異となっていった。 そして戦艦の時代の終焉を決定づけたのは新時代の兵器、航空機であった。 1921年にアメリカで行われた級弩級戦艦を標的とした航空攻撃の実験により航空機による戦艦の撃沈が可能であることが証明された。 また、第二次大戦中のタラント空襲、真珠湾攻撃では多数の戦艦が大破に追い込まれ、 マレー沖海戦では戦闘行動中の戦艦が航空攻撃により撃沈可能なことが証明された。 皮肉にも世界最大の戦艦を生み出した国家が航空戦力の有用性を証明したのだ。、 そして戦艦ローマは誘導爆弾により轟沈、世界最大の大和型戦艦もまた航空攻撃により波間に沈んでいった。 これ以後特殊なケースを除き新造の戦艦が建造されることはなくなり、時代は航空母艦や航空機といった航空戦力、大型化した駆逐艦(一部の艦は弩級戦艦並の大きさ) そして原子力潜水艦などが戦術、戦略の両面で主力となっていくこととなった。 506: 635 :2019/07/27(土) 07 30 28 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 戦艦の復活 戦艦という艦種は二十世紀に絶滅したが二十一世紀に入り突如として復活した。 異星人が地球にやって来るという衝撃的事件の後に発生した突如として島が日本の南方に出現するという異常事態、神崎島の存在が原因である。 解体されこの世を去った者、海の底で眠る者、歴史になった筈の第二次大戦時の軍艦達が姿を現したのだ。 その中には絶滅した筈の戦艦の姿もあった。 神崎島の情報が公開されていく中、軍事関係者を驚愕させる情報があった。 現世では時代遅れとされた戦艦達、彼女等が深海棲艦と戦争を行っていた常世での戦闘データ。 それは現代の軍事関係者の常識を覆すものであった。 空母機動部隊、基地航空隊、護衛艦艇群の援護により一方的に敵戦艦を蹂躙する大和。 味方機動部隊により丸裸になった敵機動部隊を壊滅させる金剛。 基地航空隊の支援と統制砲撃により敵陸上施設を薙ぎ払う長門と陸奥。 そこには十全の力を発揮し、かつての大戦以上の戦果を上げる戦艦達の姿があった。 深海棲艦との戦争において戦艦は主力をなしていた。 その打撃力と防御力により航空戦力のだけでは火力が足りない場面や空母が投入不可能な局面に投入され、、 安定した火力として空母機動部隊の随伴、逆に制空特化の空母を混ぜた水上部隊での水上決戦上げれば切りがないほどだ。 ここでデータを見た日米軍事関係者の脳裏にある考えが過る。 現代の戦力に「戦艦」を加えたらどうなるのか? 米海軍機動部隊と日本・神崎島連合部隊のゼル演習(ヤルバーン技術を用いた実態を持ったシミュレーション演習)が行われることとなった。 双方共水上艦艇、潜水艦に加え航空機も投入しての演習である。(注:この時日神側は現代型航空母艦を保有していないため陸上機で代用) 結果であるが、米海軍は空母を失いながらも判定勝利、日神連合艦隊は大和以外の戦力を喪失し判定負けとなった。 なぜそうなったのか? 米機動部隊の航空部隊と艦隊の対艦攻撃部隊は護衛部隊を壊滅に追い込むことに成功したが、 日神連合艦隊の防空、対潜網を突破して戦艦に大打撃を与えられなかったからだ。 戦艦にダメージを与えたミサイルや爆弾も存在したが亜音速のミサイルや通常爆弾程度では戦艦に致命傷を与えることは出来なかった。 (レーダーや対空砲の破壊には成功している。) そして米機動部隊は護衛部隊を壊滅させるも代償としてF-15Jやこんごう型を始めとする防空部隊により艦隊の航空部隊を F-2や陸攻の対艦攻撃により空母以外の水上艦を消耗、 潜水艦は最重要攻撃対象として神崎島の龍田や響、浦風などの軽巡、駆逐艦の先制対潜攻撃にさらされた。 米機動部隊は日神側の戦艦以外の戦力をほぼ壊滅させることに成功するも対艦攻撃能力を消耗、判定勝利の条件を満たしていた為に遅滞戦へと切り替えた。 しかしこれがまずかった、レーダーなど電子の目を失いながらもその戦闘力を維持していた大和が突撃してきたのだ。 米側の残った対艦攻撃能力は精々駆逐艦や巡洋艦の5インチ砲のみ、戦艦を無力化可能な戦闘力はなかった。 そして大和はついに空母へと喰らいつき、最新の原子力航空母艦は骨董品の戦艦の主砲により撃沈された。 そこで演習終了し日神側の敗北。米の勝利という結果に終わった。 しかし勝利者であるはずの米海軍は青ざめた。 当然だろう最新の原子力空母が空母により絶滅させられた筈の戦艦により撃沈されたのだから。 ここで一つの戦訓を米海軍は得、議会へと報告されることとなる。 「対空、対潜等の十分な支援を受けた戦艦を撃沈することは我が国の誇る原子力航空母艦を以ってしても困難である」 これが米国が戦艦獲得に乗り出した原因の一つである。 507: 635 :2019/07/27(土) 07 31 57 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 新世代の巨竜 現在、世界各国では戦艦を建造が多数行われている。 その鏑矢となったのがドイツのADM級戦艦だろう。 しかしADM級は新世代の戦艦として不適格である。 ステルス船体、省力化の為の先進的コンピュータシステム、 レールガンすら搭載可能な大電力を確保する統合電気推進システム、多機能レーダーの搭載 これらが全て完成してさえいれば新世代の戦艦を名乗っても良かっただろう。 しかしこれらは様々な制約から全てが搭載されることはなかった。 予算、技術力等様々な理由が存在するが一番の理由は国家の実情から必要とされたのではなく、政治的理由により建造されたからだろう。 神崎島の戦艦ビスマルクへの政治的ポーズから生まれた戦艦、それこそがADM級の生まれた理由であろう。 性能よりもドイツにも戦艦が”ある”という事実こそが必要だったのだ。 しかし、ADM級という存在の重要性が別にある。 ADM級が中共を始めとする世界への拡散、 ADM級が「リヴァイアサン(巨竜)」ではなくとも「ワイバーン(亜竜)」という存在があるために 将来的に各国に「巨竜」が生まれる下地が出来てしまった。 ADM級の存在が21世紀世界に戦艦の種を蒔いてしまったのだ。 各国共次世代の戦艦への対応を迫られる中改装が完了した一隻の戦艦が世界に公開された。 金剛型戦艦『比叡』 合計毎分80発の投射力を誇る連装四基の35.6cm砲 液体装薬へと改良され防空力の増した対空火器 艦載火器システム、情報処理システムと連接された多機能レーダー そして「10メガワット級レーザー砲」と「レーザーCIWS」 比叡は世界の軍事関係者を驚愕させた。 現代の水上艦のようにミサイルこそ搭載していないが、 搭載された戦艦としては最新型の主砲はアメリカの軍事アナリストの意見としてズムウォルト級の砲弾性能を参考とすると 射程200km以上を誇る炸薬69kgの長射程誘導砲弾(炸薬量はズムウォルト級のデータを参考)を毎分80発以上を平均誤差半径20?50メートルで着弾させることが可能だ。 また、ズムウォルト級で開発が中止されたミリ波誘導砲弾やイタリアのヴルカーノ赤外線誘導砲弾に類似した砲弾の存在の可能性も指摘されている。 対空火器として海上自衛隊でも採用例のあるイタリア製127mm、76mm砲が対空砲兼副砲として搭載され、 液体装薬化による発射速度向上、存在するであろう対空誘導砲弾によりレーザーCIWSと合わせて既存の艦艇以上の個艦防空能力は保持していると推測される。 そして「10メガワット級レーザー砲」 弾道弾の撃墜すら可能と思われる本レーザー砲の存在により比叡に対して中共の対艦弾道弾は意味を成さず、 旧ソ連の超音速重対艦ミサイル群すらも撃墜可能であり、比叡を単なる戦艦ではなく「艦隊防空戦艦」に押し上げている。 また有事の際には日本のイージス艦と共に中長距離弾道ミサイル迎撃に対して威力を発揮すると思われる。 上記防空システムに合わせ装甲、ダメージコントロール等の防御システムに対しても相当な進歩があると推測され、 米軍関係者はティエルクマスカ連合の科学により装甲及びダメージコントロールシステムが格段に強化されているのは間違いなく、 既存兵器に対して絶大な防御力を発揮するのは間違いないと話す。 さらに米軍関係者は「霧」の技術が使用されている可能性を指摘した。 「霧の艦隊」、神崎島の情報により神崎島の「艦これ」以外にジャパニメーションの世界の存在を確実なものとした集団である。 重力を用いた兵器やクラインフィールドと呼ばれるシールド技術を保有し平行世界地球の国際物流網を崩壊させた脅威の存在である。 米軍関係者は重力砲やシールド技術は無理にしても彼女達の装甲材である強制波動装甲ならば存在するのではないかと指摘した。 強制波動装甲、ナノレベルの材質によって構成された超常装甲であり物理攻撃によるエネルギーを分散・吸収することで防御する。 平行世界において既存兵器ではこの装甲を突破することは不可能であった。 既存軍事兵器を無効化する装甲材など敵対勢力にとり悪夢でしかない。 508: 635 :2019/07/27(土) 07 34 10 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 長距離ミサイル並の射程と誘導爆弾に匹敵する命中率、そして圧倒的なまでの弾薬投射量を持つ主砲と 戦略核の大半を無効化する高度な防空システムを持つ対空兵装からなる打撃力。 既存兵器を寄せ付けぬ防御性能を持つ装甲と高度なダメージコントロールシステム。 比叡は新世代の戦艦とはなんなのかを我々に示している。 即ち「打撃力」と「残存性」である。 これにより戦艦はかつての戦略、決戦兵器としての地位を取り戻したのである。 そうしてもう一つ忘れてはならないことがある。 演習において大和が示した戦訓である。 「対空、対潜の十分な支援を受けた戦艦を撃沈することは我が国の誇る原子力航空母艦を以ってしても困難である」 即ち坊ノ岬沖の大和やシブヤン海の武蔵を例に取るように戦艦は他の支援がなければその真価を発揮することはできない。 対空、対潜だけでなく補給、整備、生産力あらゆる支援が戦艦の能力を発揮するために必要となる。 新世代の戦艦はかつてと同じく総合的な国力が試される正しくその国を代表する象徴でもあるのだ。 新世代の戦艦のこれから 比叡という明確な新世代の戦艦が登場した今、新世代戦艦の建艦競争は増々激しくなることが予想される。 米英日神からなる連合と中独韓からなる連合の対立の収束の見込みが立たず、 比叡に搭載されているレーザー砲の存在により戦略核搭載型弾道ミサイルが役に立たない事が想定されるからだ。 またヤルバーンという絶対的な存在も戦略核の存在価値を下げている。 彼らが核攻撃という非道を見過ごすとは到底考えられないからだ。 中共陣営が戦艦建造を進める理由は核兵器がほぼ無効化され、比叡のデータが転用されるだろう米国の戦艦、日本の打撃護衛艦の建造が進む中で 中共陣営が保有する戦艦は神崎島の戦艦より小型のADM級しか存在しいからだ。 特に中韓が相対する日本陣営には比叡並の改装が施された20隻を超える戦艦群が太平洋上に出現するのは間違いなく、 現在は戦艦を撃沈可能な現実的なプランが重装甲と対空火器で防御し、大質量弾を撃墜不可能な距離から叩き込むしか方法がないからだ。 それでも最低でも51cm砲搭載の大和型戦艦を超える必要がある。 現状では戦艦を以って戦艦を制す以外の方法が見つからない限りかつてと同じ建艦競争が止まることはないだろう。 現在の各国の対応 日「取り敢えずいずもの空母化とふじ型の配備、空自とも連携、っておいやしま型!?」 米「せや!機動部隊と戦艦両方整備すりゃいいんや!」 英「とりあえずどうにか空母2隻と戦艦3隻両方持つわ。」 芬「お金がないので重対艦ミサイル重巡で妥協。航空戦力?英に協力して近海は空軍が支援で妥協。」 独「お金がないけど政府に38cm主砲のビスマルクに対抗して283mm砲の戦艦?を作らされました(涙)。航空戦力?まあ、そうね…。」 中「軍部が主導権握ちゃったので空母と戦艦増産決定(白目)。もし党が息吹き替えした時この国の経済は大丈夫なのか?(日本側戦力見つつ)」 韓「日本が持ってるから戦艦持つニダ!空母も持つニダ!」(なお予算) 神「取り敢えず20隻以上の戦艦(46cm三連装搭載可)の近代化と全空母(20隻以上)を鳳翔(6万t)並にする改修するの急ぐわ」 (なおガンビーも印空母クラスのサイズになる模様) 509: 635 :2019/07/27(土) 07 38 35 HOST 119-171-231-231.rev.home.ne.jp 以上になります。 なお元ネタは実際に米外交史で出た戦艦必要論を下敷きに銀河連合神崎島にそった内容に改変。 あの世界実際に戦艦いるから説得力が違うはず。 時代は核戦力より大艦巨砲主義による抑止力がトレンドである(謎) 転載はご自由にどうぞ。
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前ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第22話(実質21話) その日の朝。 段取りをあらかじめ整えていた啓太は、軍議の席で満を持して アンリエッタ姫たちにかねてよりの計画の核心を提案した。 「姫様、明日は決戦です。故に姫様には、一肌脱いでいただきたい。国家百年の 繁栄のため、本日ご入浴なさり、入念に体を磨き上げていただきたいのです。」 軍議の主だった顔ぶれは、戦列艦の艦長達、艦隊指令とその副官達、ルイズ、 啓太等だ。いずれもわかったようなわからないような顔できょとんとしている。 「失礼、最初から説明いたしましょう。連合艦隊がアルビオンに上陸した際には レコンキスタ艦隊の戦列艦は本隊45隻、分散警戒に40隻程度ありました。 このうち、我々は10隻を大破もしくは撃沈。8隻が中破拿捕して後送修理中、 17隻をほぼ無傷で捕らえ補修の後連合艦隊に組み込んでおります。」 現在(偽装)連合艦隊の陣容と司令官はこのようになっている。 ロマリア黒色枢機卿艦隊(=トリスティン第1艦隊)司令マザリーニ枢機卿。 旗艦:戦艦メルカトール号改 戦列艦9 等 トリスティン艦隊(=トリスティン第2艦隊)司令アンリエッタ・ド・トリスティン王女 旗艦:元レコンキスタ戦艦ニューヤーク→タイコンデロガ 戦列艦9 等 アルビオン親征艦隊(=元レコンキスタ艦隊)副司令サー・ヘンリー・ボーウッド 旗艦:元レコンキスタ重巡洋艦ワシントン→ヴァンガード 戦列艦9 等 ゲルマニア武装商船団(=ツェルプストー商船団+)司令キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー 旗艦:大型武装商船 我が愛しのヒルディア号 戦列艦4 等 ガリア輸送船団(ガリア商船の寄せ集め)司令ガリア義勇傭兵団長シャルロット・シュヴァリエ・ド・エレーヌ・オルレアン(タバサ) 旗艦:大型客船シャンパーニュ 戦列艦2 等 戦列艦合計33隻。 いずれの艦隊もピケット艦、輸送船、客船等の補助艦艇多数、 他にスループ船やガレー船、大型武装商船などが補助戦力、という陣容である。 元レコンキスタ艦隊の半分はアルビオン親征艦隊の名の下に配備されている。 残るレコンキスタ戦列艦は他艦隊の戦力増強のため分散配備されていた。 アルビオン親征艦隊とトリスティン(第2)艦隊は大抵行動を一つにしていた。 アンリエッタの元では、彼らの士気と忠誠が大いに上がるからだ。 これに、当事者たるアルビオン本国艦隊の生き残り40隻を加えると、 戦列艦の数は73隻にまで膨れ上がる。 対してレコンキスタの戦列艦は80隻から50隻に激減。 しかし艦のサイズと砲門数、竜騎士数で言えばなお連合艦隊と充分に渡り合える。 特に全長200メイル、砲門数100に及ぶ巨艦レキシントンの存在が この数の差を補う中心であり、連合艦隊にとっての脅威だ。 「さて、計画は、いよいよ最終段階一歩手前まで来ました。ほぼ予定通りです。 艦隊は補給と将兵の休養のために1日こちらで待機。そして明日はいよいよ スコッチ城のレコンキスタに総攻撃をかける、という予定となっております。」 一同、うなずいた。 現状通りの戦略を、いくつかの予想の一つとして以前聞かされていたからだ。 が、啓太の目算としてはかなり予定が狂った、と考えている。 本来ならスコッチ城までの間に追撃で大きな戦果を上げて戦力差を大きくし、 包囲兵糧攻めの構えを見せることで寝返りを誘い、スコッチ城を内から開門させて 一気に殲滅するつもりだったのだ。敵を城に追い込んで一網打尽。 これなら、後顧の憂いはきれいさっぱり無くなる。 計画では明日で完全勝利だったはずなのだ。 しかし、意外と統制が行き届いているのか、あるいは充分な金を渡しているのか (おそらく後者だろうと予想しているが)レコンキスタに雇われている 傭兵達の離散が予想よりはるかに少ない。レコンキスタ貴族の離反も少ない。 その上内通貴族からの情報がさっぱり入ってこなくなった。 (「上のほうのかなりが心を操られているのか? だとすればかなり厄介だ。」) と啓太は考えている。しかも、後ろに控えるサウスゴータには 運び出しきれなかった兵糧が充分あり、街を奪い返されてしまった。 現在兵糧の輸送が行われている。妨害部隊を出してはいるが、どうなるか。 そしてスコッチ城は防御のしやすい都市だ。 市民兵を集められでもしたらさらに厄介な事になる。 それでも、やるしかないのだ。策は、まだまだ尽きていない。 「すでに我が方の地上部隊はアルビオン軍と共に陸上を移動しつつあり、 今日の夕方にはスコッチ城近辺に展開予定です。 また、アルビオン本国艦隊、地上軍に輸送船を差し向けて補給を行っており、 明日の決戦に必要な物資は充分、感謝するとの返書を受けております。」 啓太は、黒板にチョークで図解し、明日の戦略をいくつかの想定ごとに書き、 いずれの場合でも主だった者達が間違わずに動けるよう入念な説明を行った。 質疑応答の時間も随時とり、間違いや見落としがあれば随時変更を加えていく。 しばしの時間の後、少なくとも前日としては最高の意思疎通が図られた。 「さて、問題はこの後です。」 一同は、又も怪訝な顔になった。ド・ゼッサールが質問する。 「この後といっても、勝利の後は宴をはって祝うのではないのかね?」 「さすがですな、ド・ゼッサール殿、満点の答えでございます。」 啓太は、にこりと笑った。 「ですが、それは軍人としての採点であれば、でございます。」 啓太は、顔を参謀の表情から教師の表情へと変えた。 「そも戦争とは政治的問題解決手段の一つに過ぎませぬ。話し合いでどうしても 合意妥協できぬ相手、解決出来ぬ相手に力ずくで要求を飲ませる手段です。 そして政治とは国家の経済活動を円滑に発展させるために存在するのです。 貿易によって足りないものを買い取り、余ったものを売ってやれば物価が安定する。 生産性が良くなり下層の国民が豊かになれば経済が活性化する。 生産、輸送、売買が活発になれば税は増え、貴族は豊かになる。 もちろん、領地が増えればそこからの収入が増えるのでより豊かになる。 これらを推し進めて貴族の収入を増やすことこそが政治の目的です。」 啓太は、普段公の場ではけして言われぬ統治の核心をずばりといった。 名誉在る戦いと慈悲と賢明さによる統治。美化され、糊塗された本質をさらした。 身もふたも無い言い方であるが、統治を学ぶ者は知るべき真実である。 「すなわち戦争とは商売のための交渉手段が一つ、ともいえるのです。 であれば戦争をするからには儲けねばならず、赤字を出すなどもってのほか。 政治的背景を考え、必要な戦果と費用対効果を推し量って、戦争の後どうなるか、 と常に考えねばなりませぬ。」 軍人達が、納得の顔になったり、興味なさそうになったりと千差万別の顔をしていた。 対して政治家の分類に入る思考を持つものたちは大いにうなずいている。 「我々は、風石と硫黄を初めとする秘薬や兵糧などの軍需物資、金貨を大量に 手に入れました。ですが足りません。姫様が救援に来た以上領土を奪うはならぬ、 それでは道義に外れると難色を示しておられますしね。 よって私はここに、史上最大の戦利品を手に入れるための作戦を提案したい。」 啓太は、アンリエッタの顔をひたと見つめた。 「姫様には、体を磨き上げ、着飾って戦勝の宴にご出席いただき、 プリンス・オブ・ウェールズ殿下よりプロポーズの言葉を引き出していただきたい。 そして、戦勝の宴をそのまま結婚式の宴とするのです!」 「「「「な!!!」」」 一同、絶句した。 啓太の計画の意味を、皆の脳味噌が理解するまでの間に、説明を続ける。 「勝ち取る戦利品はすなわち未来の王! トリスティンが失って久しい国家の要、 女王の隣に立つべき国王を、姫様の美貌を武器として手に入れていただく。 そして、両国ともただ一人しか正当な継承者がいない以上、いつかアルビオンと トリスティンは一つとなり、水と風の連合王国が誕生する事になる!」 すでに立つ事すら間々ならぬといわれるジェームズ一世が崩御した暁には。 啓太はアルビオン系艦長達の顔を見渡した。 「我らはレコンキスタの占領する領土を数多く解放しました。普通ならそれは 占領した者、開放した者の領土であり、トリスティンの物となる。 姫様は渋い顔をなさいますがそれが通常。これだけの軍を動かし犠牲を払い、 領土の一つも得られないとなれば逆に姫様の責が問われましょう。 王子の持参金として、一部領土を、という申し入れをした場合、 ジェームズ一世陛下はどのようにご判断をなされると思われますかな?」 彼らアルビオン貴族は、“アルビオン王女”アンリエッタの元で戦いながら、 常に領土を失う不安を抱えていた。しかし。ウェールズ王子の持参金ということは、 彼の直轄領として機能することを意味する。これは両国の仲が険悪となり、 離婚ということになればアルビオンに領土が復帰することを意味する。 王子が二人以上生まれれば、片方にアルビオン王として立ってもらい、父王から 領土を継承した、という形でアルビオン領に復帰させることも出来る。 できずとも2代に渡ってアルビオンの血を受けた“アルビオンの王子” の所領となるだけ。血脈でトリスティンを乗っ取ることすらありえるという 願っても得られ無い素晴らしい提案だ。しかし、これにまともに答えるのは僭越だ。 促されたサー・ヘンリー・ボーウッドは、慎重に答えた。 「わたくしは軍人、そのようなことを判断する立場にありませぬ。 ですが、お二人のご結婚に関しては、真におめでたいと感じる次第であります。」 これで彼らは、充分な根回しに動いてくれると思われた。 啓太はトリスティン貴族達の顔を見渡した。 誰もが、実にうれしそうな顔をしている。王太子の持参金となれば 広大な領土が得られる。王太子の直轄領とはいえ、戦争で貴族の減った アルビオンなら人材が枯渇しているだろう。領主としてトリスティン貴族を 滑り込ませるのは容易だ。貧乏貴族あるいは次男三男以降で軍人として安月給で 働くしか生きる道の無かった彼らが爵位持ちとなる道筋が示された事になる。 そして、最前列に座るアンリエッタは。 「ケータ殿、素晴らしい妙案ですね。わたくし、がんばってみるつもりですわ。」 事前に聞かされていて心積もりしていたとはいえ、衆目の前で公にされると また格別だ。アンリエッタは真っ赤な顔でこの上なく満足そうに微笑んだ。 啓太は、マザリーニを中心とするロマリア神官達を見た。 偽ロマリア艦隊の体裁を整えるために乗り込ませた彼らは、浮き立っている。 「挙式の際には、是非とも皆様にご尽力いただかねばなりませぬが、 ご了承願えますかな? 無論、取りまとめはマザリーニ枢機卿にお願いしたい。」 事前に相談を受けていたマザリーニが、冷静な目でうなずいた。 「無論です。戦場ゆえ満足な式は挙げられませぬが、なに、方法はあります。 荘厳かつ質実剛健な式を取り仕切って見せましょうぞ。」 「お任せあれ!」「見事な式にして見せましょう!」「大任じゃな!」 名目上とはいえ艦長として幾多の手柄を立てた上に華やかな式典を取り仕切る。 彼らロマリア系神官達の目には、栄光の未来と寄進の山が見えていた。 啓太は、ゲルマニア武装商船団の船長達を見た。 彼らは、巨大な儲け話が目の前にあることに気づき、舌なめずりをしていた。 「結婚式は戦場でやる以上戦勝の宴とさして変わらないものになりますな。」 「はい。ですので、落ち着いたら披露宴を別に行う事を提案するつもりです。」 「(儲け話を目の前に積んでくださるか!)物資の調達はお任せくだされ。」 「万難排して必要な物を調達しましょう。(両王家に取り入るチャンスだ!)」 「おお、お引き受けくださいますか。実に頼もしい、ありがとうございます。」 強大な軍事国家となるトリスティン=アルビオン王国がゲルマニアを圧倒し、 さらに領土を大きく広げようとするかもしれない。 しかし彼らは気にしていなかった。ゲルマニア皇帝にとっては災難だろうが、 彼ら商人にとっては好機だ。今回の手柄を武器に連合国の商人として軍需物資を 供給して勢力を拡大すれば良いだけだ。ゲルマニアはもともと成り上がりの 寄り合い所帯、一体感の希薄な国なのだ。キュルケは、うっそりと笑っていた。 啓太は、ガリア義勇傭兵艦隊より打ち合わせのためにこちらに来て、 ただ一人会議に参加しているタバサを見た。 タバサは、啓太がここまでしてくれた事に感動していた。 (「両国が合併すれば、なんとかガリアに対抗できないこともなくなる。 ゲルマニアやロマリアが牽制をしてくれるのが前提とはいえ、正面からガリアと 戦うことも可能。ほんの数日でここまで状況が好転するなんて!」) タバサは、無言で立ち上がると、啓太に向けてお辞儀をした。 一同を見渡した啓太は、問うた。 「偉大なる指揮官、勝利の女神の化身、アンリエッタ姫殿下を女王と仰ぎ、 アルビオン本国艦隊総司令官として活躍するウェールズ殿下を国王と仰ぎ、 いずれはアルビオン=トリスティン連合王国国民となる事に賛同するものはいるか!」 「「「「「「諾! 諾! 諾! 諾! 諾! 諾!」」」」」」」 すさまじい拍手と口笛、軍靴踏み鳴らす足音とともにシュプレヒコールが 部屋を満たした。全員総立ちである。 「明日、勝利をアンリエッタ姫殿下の名の下祝おうぞ! トリスティン、万歳!」 「「「「トリスティン、万歳! トリスティン、万歳! トリスティン、万歳!」」」」 「アルビオン、万歳!」 「「「「アルビオン、万歳! アルビオン、万歳! アルビオン、万歳!」」」」 この後、啓太はアンリエッタ姫の部屋で男を追い出すと、説明を行った。 「明日から3夜はウェールズ殿下を離しませぬ様、心してくださいませ。」 新婚となるのだから当然睦まじく過ごすのに? と疑問を呈するアンリエッタに、啓太は東方の秘占儀だといって、オギノ式で 計算したアンリエッタの受胎確率の高い3日間をもっともらしく伝えたのである。 ちなみに、姫の生理周期はルイズに調べさせた。 姫の女官として、姫が体調を崩される周期を知っておかなければならない、 とうまいこといって、姫様付きの女官達から聞き出させたのだ。 目的はもちろん、コマした姫様と効率よく子供をこさえて愛人(できれば国王) の座を不動のものとするためである。 これが、別の男相手ではあるが非常に役立ったわけである。 こうして啓太は、姫様に 「是非ともお風呂に入らなければならない!」 と思い込ませたのである。早速バスタブの手配をと騒ぎ出すルイズに、 啓太は待ったをかけた。 「それはちと無理がある。」 「え、なんでよ? 姫様がご入浴なさるだけなら充分でしょ?」 「何を言ってるんだ、ここにお姫様が4人も揃ってんだぞ? それで済むもんか。」 (中略) 「じゃあどうするのよ? 危ないから港の宿でお風呂に入るのは無理なんでしょ?」 「うん。その通りだ。つい先日まで敵地だった故に地の利が悪すぎる。 老舗故に宿の内部構造が敵によく知られていて、モグラ戦法なり抜け穴なり 隠し部屋なりで侵入や工作をしやすい場所で姫様を無防備な裸にする なんてとんでもない。警護をする武闘派女官もいないしな。」 「ブトウハ女官って何、ケータ?」 「私も始めて聞くわね。何なのダーリン?」 「要するに護衛役もできるように戦闘メイジとしての訓練を積んだ女官だ。 男じゃあ女性を護衛できない場所や場面がどうしてもあるだろう。 …そうか。女官は戦闘訓練なんて積まないのか。つまり姫様のご入浴時の護衛は 元からいないと。道理で止めるはずだ。そうなると、やっぱりあれしかないか。」 「あれ?」 ルイズの問いに、啓太が説明した。 「浴場を荒野のど真ん中に一から建てる。それも数時間で。これなら 地の利の差は無いも同然。新しいから内部構造は探られようが無い。荒野だから 地上や空中から近づけば一発でわかるし、モグラ戦法で穴を掘ろうにも 時間がかかりすぎて無理だ。やっつけ仕事で装飾なんかはほとんど無い、 質実剛健な作りになるけど、たった一度のご入浴のために浴場を建てるなんて 贅沢もまず無いだろうからその辺りでグダグダ言う権威主義者も黙るだろう。」 そういうと、ルイズからアンリエッタに向き直った啓太は請合った。 「建設に従事した者達が周囲の警戒もしますので、安全性は保障できます。」 女性陣は、ぽかんとして啓太に聞いた。本当に出来るのかと。 すでに段取りを万端整えていると胸を張る啓太に、女性陣は反対できようも無く。 啓太の要求した極ささやかな褒美、すなわち建設に従事した者達に二番風呂を許す、 との許可はすぐに下りたのであった。 「何とかできたね、これも兄さんのおかげだよ。」 「いつでも頼れ。俺はお前の兄なんだからな。」 ギーシュ・ド・グラモンとルルーシュ・ド・グラモンは、完成した浴場を 見上げて肩を組んでいた。お互い土ぼこりで薄汚れ、へろへろに疲れている。 しかし、その顔はやり遂げた爽快感に満ち溢れ…もとい、これから得られるだろう すばらしい“ご褒美”を想像して欲望にぎらついていた。 本来なら一生一度すら得られぬであろう千載一遇の好機、期待するのもわかるが、 ドットで二股がばれて恋人に振られ、いまだよりを戻しきれていない ギーシュはともかくとして、トライアングルで王軍の高級士官たるルルーシュが なぜ欲望をぎらつかせてこんなところにいるのは大いにナゾである。 聞いてはいけない。特に本人に直接聞くのはタブーである。そっとしておいて あげなければならないので説明は省略だ。けして妹のナナリーは関係ない。 小型のスループ船が荒野のど真ん中に建てられた浴場へ向かって移動してくると、 いくつもの美しい花が飛び降りた。白銀のマントをまとった白百合、アンリエッタ。 襟だけ赤い青と白のドレスをまとった青い水仙花、シャルロット。 黒と緑を基調としたドレスをまとった桃幻花、ルイズ。 真紅のマントとスカートをなびかせた大輪の赤い薔薇、キュルケ。 おまけに元気一杯黄色のキュロットスカートとツインテールの犬神ともはね。 一泊の間をおいて男たちの間から「「「おお~~」」」とどよめきが走る。 次いで姫様達が地に降り立つと、浴場の前まで人垣がざざっと割れ、 素早く整列が行われる。玄関前に待っていた啓太から号令がかかった。 「一同、姫様方に、捧げ~杖!」 ざっと全員が杖を構え、直立不動の姿勢になる。 アンリエッタ、シャルロット、ルイズ、キュルケ、ともはねという順番で お姫様方が静々と歩む。この順番は何の打ち合わせもなく、極自然にそうなった。 居並ぶ男たちはシャルロットが通り過ぎると杖を下ろし、キュルケが通り過ぎると 顔を正面入り口のほうに向ける。これもまた極自然にそうなった。 啓太が出迎え、施設内を一通り案内する。 「左右のテントは作業のために設置したものです。後で将軍や士官方を お入れする際にはこちらで順番をまっていただくつもりです。 入り口は念のため青銅製の分厚いものにしました。トライアングルの固定化も 施してあります。外壁もかけてありますがラインどまりです。 こちらが玄関ホール、左右の入り口が脱衣場へのドアです。 女性用と男性用に分けましたが、浴室そのものは時間の関係で一つのみです。 まあ、姫様方が1回使うためだけに脱衣所を別に作ったということです。 (中略)こちらが女子脱衣室です。トイレは一つのみですがご容赦ください。 ロッカーはそれぞれ専用のものをご用意しました。紋章を施してございます。 お着替えもご用意させていただきました。ダストシュートはこちらです。(中略) 伝声管はこちらも含めて給湯室に通じておりますので、御用の際はなんなりと お声をおかけください。返事はこちらの管から(後略)」 4人とも、装飾までは施されていなかったものの小さな邸並の浴場に大満足した。 ちなみにともはねは一人だけ護衛兼お背中流し係ということになっている。 しかし、事実上世話を焼かれるのはアンリエッタのみだ。他の3人は トリスティン魔法学院で身の回りの事を自分でできるよう学んでいるし、 アンリエッタには女官のルイズが、シャルロットにはキュルケがついているという 体裁にすることも出来るのであるから本来不要なのである。 啓太は、念のため杖を浴室内まで持ち込むように頼むと、 「では、ごゆっくりどうぞ。」 と言い残して退室した。 4人の美姫達はきゃあきゃあ言いながら浴依に着替え始めた。 やはり女性、お風呂はうれしいものだ。ずっと我慢していたのならなおさらである。 「ふ~~ん、そこそこの浴依ね。戦争中に手に入れたにしては、だけど。」 とキュルケ。 「姫様にはちょっと。紋章の一つも刺繍してないなんて。」 「いいではありませんの、ルイズ。これで充分ですわ。それよりも明日のために。」 とルイズをたしなめるうっとりしたアンリエッタ。 「替えの下着は、さすがに上等。」 と用意してあった紋章付きの下着を確認すると着替え始めるタバサ。 キュルケの肉感的極まりない豊満で扇情的な肢体が、アンリエッタの豊かで 清楚な肢体が、ルイズの…あ~~~、えっと引き締まった肢体が、タバサの 幼い肢体がドレスの下から露になり、ついで裾がなまじなミニスカートより短く、 脇が空きまくって体を洗うために手を入れやすいように設計された浴依に包まれる。 丁度程よいサイズの浴依がロッカーの中に入っていた。 ともはねは時折手伝ってと言われたときのみだれかれと無く手伝っている。 マロちんはここでお留守番だ。暑いのが苦手だからである。 皆はタオルを取ると浴室へ移動した。ともはねは各人が脱衣かごに入れた下着を かごごと重ねてダストシュートに放り込み、タオルや石鹸セットを持って 浴室に入った。こちらは着替えない。湯女役だからだ。 その頃。 「おい、蓋は閉まったな?」 地下で、ひそひそ話す声がした。 「下蓋も閉めろ。隣室に移動するんだ。」 「うん。」 そして。無駄に防音を施した地下の隣室に移動した脱衣かごを持ったクラブ員は。 静かだか熱烈な歓迎を受けた。 「よ、よくやった!」「こ、これが姫様方の脱ぎたてほかほか下着!」 「ううう、す、すばらしい!」「ケータ君、あなたすごすぎるよ!」 「ふ、俺に惚れるなよ。」 「こここ、これ、触ってもいいのか!?」 「おう、くじの順番どおりにな。喧嘩するなよ。」 「に、匂いを嗅いでも!?」 「おう、くじの順番どおりにな。喧嘩するなよ。」 「ああああ、あまつさえ顔に被っても!?」 「おう、くじの順番どおりにな。喧嘩するなよ。」 「ここここ、これが女性の!」「ううう、見てるだけで立ってきた!」 「俺も!」「お、俺もうしんぼうたまらん!」 「別にかまわないがたこ部屋か男子トイレでやれ。男子トイレは脱衣場から入らず 必ず玄関ホールから入れ。脱衣場に足を踏み入れたら覗きと誤解されかねん。」 ちなみにたこ部屋は本来イカ部屋とでも呼称するのが正しいのだが(検閲削除) 「りょ、了解!」「行ってきます!」「仕切りの無いたこ部屋よりトイレに!」 ダッシュする者が多数出た。ちなみに先頭は金でアンリエッタの下着1番の権利を 買い取ったルルーシュ・ド・グラモンだったりするのであるが、トライアングルで 王軍の高級将校である彼がなぜそこまでするのかは深く聞いてはいけない。 けして妹のナナリーは関係ない。 さてその頃、アンリエッタ達はお風呂で寛いでいた。 「姫様、薔薇の香料をもっと入れますか?」 「充分よ、ともはね。」 リラックスした顔で返事をするアンリエッタ姫は、髪をたゆたうようにお湯の中に 広げてぷかっとお湯に浮いていた。顔はお湯の外に出ているわけだが、 当然というかなんと言うか、その豊満な二つの丘とその頂も薄い浴依の(検閲削除) 覗いている男がもしいたら鼻血をジェット噴射して失血死間違いないだろう。 しかし苦い経験の在る啓太が厳禁事項だと懇々と諭したため、不心得者はいない。 「は~~いい湯ね、タバサ。」 「(無言でコクリ)」 こちらは普通にお湯に浸かっているキュルケとタバサである。 お湯の揺らぎと浴依でその肢体はほとんど見えない。 しかし胸の上部や滑らかな肩等はお湯から出ており、薄い浴依越しに見て取れる。 水着で泳ぐことすらネタのかたまりのコンシューマゲームか一発ネタのイラスト でしかありえ無いハルケギニアにおいて、これだけでも結構そそる光景である。 「姫様、お湯加減はいかがですか?」 「ありがとう、ルイズ。丁度いいわ。」 「じゃあちょっとお湯を止めたほうがいいですね。」 ともはねがすいっと宙を飛んで伝声管に取り付き、蓋を開ける。 「丁度いい湯だそうですので熱いお湯を止めてください。」 「了解しました。」 伝声管からややくぐもった返事が来ると、ややあってお湯が止まった。 この浴室の間取りだが、北側に大きな浴槽が部屋の幅一杯にある。 浴槽が終わる所からは体を洗うために給湯口が東西の壁に沿ってずらりと並ぶ。 蛇口とコックは無いので、熱いお湯を流す溝と冷たい水を流す溝があり、 そこから樋でお湯や水を桶に入れる仕組みだ。樋の口は木の板を上下させて 開け閉めする方式で、当然ながら完全に閉めることは出来ない。 しかしハルケギニアであれば充分なギミックだ。何しろその場で水とお湯を 両方汲めるのだ。普通は浴槽からお湯を汲み、熱いときは水を張った大きな桶から 水を取る程度でしかない。まあ、使用人を雇える貴族かブルジョアしか お湯を貼った浴槽でお風呂に入る等という事は出来ないので、 その程度で充分という意味でもあるのだが。 南側の壁の左右には脱衣室への扉がある。曇りガラスが填められており、 覗きをするものなどがいれば即座にわかるようになっている。 東西の壁に設けられた明り取りの窓も分厚い曇りガラスでサイズは小さく 人が侵入する事が出来ないと同時に外部からの狙撃に対処している。 「タバサ、いらっしゃいよ、体洗ったげるわ。」 「(無言でコクリ)」 キュルケが浴槽から立ち上がって誘うと、その豊満すぎるほどの双丘とY(検閲削除) タバサの若いというより幼い(検閲削除)紋章付きの風呂用椅子に腰掛けた 二人はお互いに体を洗い、背中を流し合った。当然ながらそれは お湯を吸って肌に張り付いた浴依の隙間から石鹸をつけて ぬるぬるしたタオルと手を入れて(検閲削除)ということでり(検閲削除) それに誘われたかのようにアンリエッタとルイズが(検閲削除) 二人はキャーキャーいいながら戯れるようにして(検閲削除) ちなみに、浴室の声は伝声管の給湯室側の蓋を開ければ丸聞こえになる。 あるいみ非常に生々しいその会話は、特に本人達のご容姿を良く知る男達、 すなわちくじに負けて地下ではなく給湯室で待機していた連中にとって、 鼻血をジェット噴射して失血死間違いないだろうほどにすばらしいもので、 給湯室を飛び出し、トイレやたこ部屋に駆け込む者が続出したりしたのであった。 「いい湯でしたわ、ケータ殿。」 「恐縮にございます、アンリエッタ姫。」 「それでは私たちは戻ります。」 「は。では、我々はこの後少し掃除をした後二番風呂を使わせてもらいたく 存じますが、かまいませんでございましょうか。」 「ええ、もちろんですわ。」 「ありがとうございます、アンリエッタ姫。」 こうして、アンリエッタ達は大満足してスループ船に乗って帰っていった。 アンリエッタ達を見送った啓太達は。 「よし、計画は第5段階に突入する。者ども、かかれ!」 「「「「サー・イエス・サー!」」」」 男たちが即座にてきぱきと動き始めた。 ちなみに。 人を募集したり設計図を用意したり場所の選定をしたりした準備が第1段階。 姫様達をたきつけて誘導、浴場建設と2番風呂の許可を得るのが第2段階。 目的達成のためにとても都合のいい浴場を建設するのが第3段階。 第4がご入浴中の役得を堪能することである。 テントの中から、いくつもの大きな樽が運び出された。 テントで順番待ちしている士官などへ供出するワインを準備している、 との名目で積んでおいた樽の中に隠しておいたのだ。 てきぱきと運び込まれたいくつもの大樽に、浴漕のお湯が一杯にくまれた。 「よし、売却用のお湯は充分汲んだ。後は好きにしていいぞ。」 「「「サー・イエス・サー!」」」 女日照りの続いていた薬草クラブ員男子達は浴槽に殺到した。 「ああ、なんていい匂いなんだ!」「こ、これが姫様達の匂い!」 「スーハースーハー」「スーハースーハー」「スーハースーハー」 「スーハースーハー」「スーハースーハー」「スーハースーハー」 「スーハースーハー」「スーハースーハー」「スーハースーハー」 お湯に入れた薔薇の香料の匂いをいつまで吸ってんだと突っ込んではいけない。 「そそそそ、それではちょっと一杯最上の白湯を!」「俺も!」 「お、俺も!」「ぷは~~~、う、うまい!」「神の飲み物ネクタルだ!」 「今まで飲んだどんな美酒よりうまい白湯だ!」「うむ、格別だ!」 「なまじな蒸留酒より酔いそうだぜ!」「すでにベロンベロンだよ!」 一応、人は強い感動などでも酔ったような状態になる事があることを記載する。 「そ、それよりも姫様が生尻で座った椅子!」「ほおずりほおずり。」 「俺もほおずりほおずり!」「ほおずりほおずり。」「ほおずりほおずり。」 「お、俺はやっぱりキュルケ嬢の!」「あの胸はすごいよなあ。」 「ほおずりほおずり。」「ほおずりほおずり。」「ほおずりほおずり。」 「ほおずりほおずり。」「ほおずりほおずり。」「ほおずりほおずり。」 「俺はあの氷の美貌たるシャルロット姫の椅子を!」「俺はルイズだ!」 「タバサはさすがに幼すぎだよ。」「ルイズくらいが丁度いいよな。」 「君たちはわかっていないな。」「紳士たるもの胸に惑わされずにだな。」 「うむ、あの青い髪はなんとも言えず…」「ちっぱいは偉大だ!」 ともはねに触発されてロリコンになってしまった多数のクラブ員が 長蛇の列を作っていた。そしてこのロリコンたちは皆啓太の弟子である。 「胸の大きさはやはり男の本能で!」「胸のいいキュルケの椅子だよな」 「いやいややはりだな」「それより俺は」 皆思い思いのお目当てに夢中である。変な談義も始まっていたりするのであるが、 別室にダッシュする者が多数なのは先ほどまでと同じである。 こうして。啓太は、薬草クラブ男子の尊敬と人望をさらに集め。 それまで面識のなかった実力者達とのコネを作るきっかけをも得たのである。 この後には、姫様達を旗艦まで送ってきたともはねのシャンプータイムである。 幼い体とはいえ女性の生裸体を間近で堂々と見れる。その手の事にうとく、 恥じらいというものをまだ知らないともはねは、まったくの無防備であられもない 姿を無邪気且つ惜しげもなくさらして一部の男子達に強力なインパクトを与えた。 ともはねは今回のシャンプーで、多数の男性達の陰性だった幼女趣味やケモノフェチ 属性を陽性にしてしまうという罪深い事を意識せずに達成したのであった。 赤道斎のマントの呪いは深く、啓太の周りにいるものたちをどんどん変態として 嗜好改造(思考改造にあらズ)してしまうようなイベントが頻発していた。 地球と同じく、啓太を慕う変態紳士が群れ集い、あるいは発症しつつあった。 そして当然のことながら、啓太からしばしばマントを借りていたアンリエッタの 周りにも、変態紳士が増えていたのであった。 その大多数が戦争が終わると共に学院に帰るため、啓太ほど多数が 周りに増えるのでない点は、啓太と違ってたまにしか着ない分、増しな点である。 さてその夜のことであるが。 今回手に入れた姫様汁入りのお湯や使用済み下着、使用済みタオル、 使用済み浴依等を、啓太達は高額で艦隊将兵達に密売。褒美をもらって 懐のあったかい男たちは高額でこれを購入。膨大な儲けを得る事になる。 後に啓太は雑貨屋チェーンをハルケギニア中に展開し、 収入源と情報源とすることによって一大勢力を築くのであるが。 「ほう、“あの”ケータ殿系列の店を出したい?」 「ええ、ご領主様。もちろんご許可をいただければ例の方面の商品も お取り扱いいたします。」 「ほう! 性なる伝道師、エロアイテムのエンパイヤ、変態道のオーソリティー と呼ばれたケータ殿の店が! つまりはその手のグッズが手に入りやすくなると!」 と、出店をスムーズにするのに大いに役立ったり。 逆に蛇蝎のごとく嫌われて出店が不可能な地域が出来たりしたのであるが。 それはまた、先の話である。 おまけ: 「お姫様が4人? 二人じゃないのですか、啓太様?」 ともはねが、ちょこんと首をかしげて疑問を呈した。 「お。わからないか、ともはね。いい機会だ、ちょっと教えておくか。」 歴史が得意な啓太は、社会システムについて簡単に教授することにした。 「ともはね、昔日本の江戸時代や戦国時代で、大名の娘はお姫様といったか?」 「はい啓太様、お殿様の娘ならお姫様です。」 「うん、正解だ。けど、日本国の王様の娘じゃないのにお姫様だよな?」 「それは、お父さんが一国一城の主ですから…いっこく!?」 「そうだ。日本という国の中にまた国がある。語弊を恐れず言えば、 大名領が一つの国だ。なぜなら独立した統治権と立法権、軍事権、徴税権、 裁判権等を保有しているからだ。これは立派に国として通用する社会システムだ。 藩札といって、お札の発行もしていたりする。戦国時代なら本当に独立してた。」 ともはねがふんふんうなずく。 ムジナのマロちんもうなずいているが理解しているかははなはだ怪しい。 「徳川幕府を開いた徳川家も、元は一大名だった。うまく同盟を組んだり 手下を増やしたり、なにより関白豊臣家をうまく翻弄して全国の大名を従わせた。 そして、征夷大将軍に任命され全ての大名達のまとめ役になった。 将軍職を朝廷に返上した後はまた普通の大名に戻った。 全国統一していた頃の徳川家が、西洋で言う国王に相当する。 対して、大名が伯爵に相当する。大名領が西洋での伯爵領に相当するんだ。 王様ってのは、伯爵(=大名)連合のまとめ役の大伯爵(=大大名)でしかないともいえる。 伯爵ってのはある意味格の低い王様で貴族の基本となる爵位なんだ。 現に、公国、候国の例がるのは当然として、トリポリ伯国、エデッサ伯国 ねんて例もある。伯爵領程度で一国を構えられるほど軍事力の在る 場合はほとんど無いから、大抵は伯爵連合を組んで国王を立てるんだけどな。 侯爵ってのは強力な伯爵、公爵は王家の傍流の伯爵、子爵は伯爵の長男。 男爵は村の一つも治めていればいいような伯爵の庇護下に在る下級貴族。 準男爵は男爵に準ずる者でしか無いからさらに下。 騎士は土地を持たないか持っていても地名を個人として占有できない者。 さらに爵位持ち貴族の親族であるだけの平貴族、というのが主な分類だ。 さてそこでだ。 トリスティンで絶大な権力を持ち、王家の傍流である公爵家の娘であるルイズ。 成り上がり帝国の中でヴァリエールに対抗できる程の家の姫、キュルケ。 この二人もまた、立派なお姫様なんだよ。 シャルロット姫とアンリエッタ姫を合わせれば4人なんだ。」 「なるほど。わかりました、啓太様。 前ページいぬかみっな使い魔
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ネルセトール・コルツェイア=ローゼへルナス 作: 病み系男子メーカー 生年月日 宇宙正暦107年 年齢 2350歳(推定)宇宙新暦1957年没 出生地 星間文明統一機構惑星バラノルカ 人種 人工ハーフ 所属組織 ダムラリニ帝国星間幕僚統治府 最終階級 管理上級大将 異名 狂皇 目次 概要 生い立ちと経歴 備考 関連記事 概要 ネルセトール・コルツェイア=ローゼへルナスは、近古代から中近代にかけて猛威を振るった。軍人、狂気の独裁者。ツォルマリア文明統一機構において開祖艦隊(ティラ・ザバーディン)の副官を努めていた。戦後は、キューズトレーターの主任管理者として暗躍。星間機構の成立に大きく影響したとされる。三度の存続戦争を経て同機構が崩壊して以降はダムラリニ帝国における解放の精神的指導者となり、後の時代においては選別を是とする狂気の独裁者として君臨した。当初、暫くの間はツォルマリア本国に対抗する人道の要として多くの難民を受け入れたが、その真意は自らによる新たな世界覇権の確立が目的とされる。解放の名のもと、自身に反旗を翻したキューズトレーターの奪還に執着するものであった。宇宙新暦1300年頃を堺に権力基盤の安定化を遂げると、突如として方針転換を図り、徹底的な断種政策を取り始めた経緯がある。同1428年。新秩序世界大戦が勃発すると、全ての知的存在を電子化する人類解脱計画を提唱。一人の指導者による完全な星間コミュニティの実現に向けて動き始めた。それから約500年以上もの長きにわたり周辺の敵対文明を脅かし続けたが、同1957年、ユミル・イドゥアム連合帝国との戦いで大敗を喫し、非業の死を遂げることとなった。ローゼへルナスは死の直前、戦況の悪さに激昂。惑星毎全てを破壊しようと試みたところで、腹心のゴールバドに背中を刺し貫かれた。その後、四肢を引き裂かれ、この世の全てに呪いの断末魔を上げながら絶命したとされる。 生い立ちと経歴 時は新ツォルマリア文明が成立して一世紀を経た頃。後に暴君として恐れられることになる、この男は、とある研究施設における遺伝子組み換えの負の産物として生まれた。問題の発覚を恐れた時の研究所長は当初、生まれて間もない赤子を密かに処分しようと試みたが、その計画は全知全能たる開祖(ティラ・ザバーディン)の知るところとなり、すんでのところで救出された経緯がある。世論の反発を恐れる行政評議会の「助言」に失望したザバーディンは自ら問題の赤子を引き取り、ツォルマ語で「橋渡し」を意味する名前を付与。必要とされる教育を施し、考えられる限りの知識をもって大切に育てた。造形からして全く異なる養親の、奇抜な愛情を受けて育った少年は既存の価値観に囚われない独自の世界観を説いてまわり、世話係と称する監視役の政府職員を困らせたとされる。宇宙正暦125年。青年となった彼は大学相当の教育機関を主席で卒業。自らの研究成果とするツォルマリア人類初の遅老化手術に望み、その軽率な行動をザバーディンに咎められた。全知全能たる養親(異星人だが)を心の底から尊敬してやまなかった彼は命の恩人よりも先に死を迎えることを良しとせず、行動したのだと涙ながらに弁解したという。ザバーディンは彼の謝罪を受け入れず、勝手にしろと言わんばかりに彼に勘当を言い渡した。 その後も彼は偉大な養親に認めてもらうための社会貢献に励み、ついにその時は訪れた。同179年。半世紀以上にわたる活動の末、ザバーディンとの和解を果たした彼は軍に入隊し、重要な公務に携わる管理官の職を与えられた。同215年。ソルキア連合艦隊とのファースト・コンタクトにおいて、先方にザバーディンの眷族が乗船していることを知ると、彼は養親の強烈な反対を振り切り、自ら指定されたソルキア艦へと赴いた。厳重な消毒処理を受け、席についた彼に対しソルキア側の指揮官は開口一番に平和の条件を伝えた。拙いツォルマ語で、「忠誠か、絶滅」を意味する単語を。誤訳の可能性を疑った時の行政評議会は軍が軽率な行動に及ばないよう釘を刺したというが、その努力も虚しく、徹底抗戦を主張する過激派の圧力に屈する形で政権交代を迎えてしまった。その間、ティラ・ザバーディンとその息子は和睦に向けての交渉を幾度となく試みたが、同225年、ついに人類艦隊の激発を止めることができず、開戦を迎えたのである。長きにわたる抵抗の歴史の中で彼は人類を、そして愛する養親を守るために全力を尽くした。そして、同428年。ティラ・ザバーディン率いる開祖艦隊の全滅と引き換えに辛うじてソルキア艦隊を退けることに成功したとされる。崩れゆく養親の防護膜に守られる形で、たった一人、生還を果たした彼は壊滅して久しい星間社会の復興に取り組み、そして復讐を誓った。ソルキアの滅亡を、死を。自らによる世界覇権の成就を、脆すぎる肉体からの解脱を。 三度にわたる存続戦争を経て、イドゥニア方面へと逃れた彼はツォルマリア人を含む多種多様な人類と接触。 新たに台頭しつつあったイドゥニア系列移民の信用を得るためにネルセトールを名乗るようになり、ダムラリニ帝国の成立へと導いた。 備考 共立時代を迎えて久しい頃。メレザ・レクネールは、抉り取られたローゼへルナスの心臓がクランナム・ステルの最上階に保管されていることを突き止めた。 その結果、長らく不明とされてきたゴールバドの正体が明らかとなるわけだが、それ以前の問題として共立機構の足下にこのような物体が存在する事実そのものが国際社会(議会主流派)の危機感を煽り、関係機関による監視のもと、ただちに接収された経緯がある。 ゴールバド、改めパルディ・ルスタリエの目的が如何なるものであったのかに関しては、ついぞ公開されず、安全保障に関わる機密事項として闇の彼方に封じられてしまった。 関連記事 @Freeton2(執筆者) ソルキア諸星域首長国連合 星間文明統一機構 新秩序世界大戦 ガルロ・ヴィ・ユミル・イドラム
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生存説 339 名前:全「実は生きていた」選手入場 :2008/03/11(火) 12 00 27 ID SOgYH8nn0 信長殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み妖怪僧侶が甦った!!! 天海!! 明智光秀だァ――――!!! モンゴル帝国はすでに俺が完成している!! 成吉思汗(チンギス・ハーン)源義経だァ――――!!! 落城しだい薩摩へ逃げまくってやる!! 豊臣家代表 豊臣秀頼だァッ!!! 世界最強の殴り合いならフランスの歴史がものを言う!! 死んだのは影武者 泥棒に入って射殺? ナポレオン・ボナパルト!!! 真の国王を知らしめたい!! ベルギーへ逃亡 ルイ17世だァ!!! ロックンロールは全米チャート制覇だが人気なら全世代オレのものだ!! 目撃証言多数 エルヴィス・プレスリーだ!!! ユダヤ対策は完璧だ!! ナチス高官 マルティン・ボルマン!!!! 全ロシア革命のベスト・アライブは私の中にある!! ロマノフ王朝の末娘が来たッ アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 新撰組のケンカ見せたる 十番隊組長 原田左之助忠一だ!!! バーリ・トゥード(尾張の大うつけ)ならこいつが怖い!! 本能寺のピュア・ファイター 織田信長だ!!! アメリカンロックから生存説が上陸だ!! 「ドアーズ」 ジム・モリソン!!! 旅順港閉塞作戦で帰還しなかったからマルス(軍神)になったのだ!! 上等兵曹の生存説を見せてやる!! 杉野孫七!!! 秀頼脱出のついでに薩摩落ちとはよく言ったもの!! 天才軍師の生存伝説が今 現代でバクハツする!! 紀州逃亡説もあり 真田幸村(信繁)先生だ―――!!! 世界宗教級伝道師こそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男が青森にきてくれるとはッッ イエス・キリスト!!! 祖国を解放したいからここまできたッ 政府がキャリア(生存説)一切否定!!!! インドのピット(独立)ファイター スバス・チャンドラ・ボースだ!!! オレはヒップホップ最強ではない後の影響力で最強なのだ!! 御存知アフロ・アメリカン トゥパック・アマル・シャクール!!! アニメの本場は今やディズニーにある!! オレを目覚めさせる技術はまだなのか!! ウォルト・ディズニーだ!!! 業績デカァァァァァいッ説明不要!! アジアの歌姫!!! 全日本有線放送大賞3連覇!!! テレサ・テンだ!!! すり替え入水は壇ノ浦で使えてナンボのモン!!! 超実戦生存説!! 本家日本から安徳天皇の登場だ!!! オルレアンはフランスのもの 邪魔するイギリスは思いきり殴り火刑時は身代わるだけ!! フランス・ヒロイン統一王者 ジャンヌ・ダルク 自分を試しに日本と協力したッ!! 全男装麗人スパイ・チャンプ 川島芳子!!! 生存説に更なる磨きをかけ ”ロシア皇太子と共に帰国”西郷隆盛が帰ってきたァ!!! 今の自分に退路はないッッ!! 琵琶湖の浮島に潜伏 島左近!!! 中国四千年の生存説が今ベールを脱ぐ!! 山口県から 楊貴妃だ!!! 軍事マニアの前でならオレはいつでも全盛期だ!! 燃える連合艦隊司令長官 山本五十六 暗殺説まで登場だ!!! 参謀の仕事はどーしたッ 生存説の炎 未だ消えずッ!! 独断も梅毒も思いのまま!! 辻政信だ!!! 特に理由はないッ 総統が生きているのは当たりまえ!! ユダヤ人にはないしょだ!!! 第三帝国開山! アドルフ・ヒトラーがきてくれた―――!!! 暗黒イラクで磨いた実戦影武者!! イスラム国家のデンジャラス・ライオン サダム・フセインだ!!! 生存説だったらこの人を外せない!! 超A級バクチ打ち 風船おじさんだ!!! 超一流探検家の超一流の伝説だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 神武天皇と同一説あり!! 徐福!!! 入れ替わり説はこの船(オリンピック号)が完成させた!! 保険金詐欺の切り札!! タイタニック号だ!!! 古代の王者が帰ってきたッ どこで生き延びていたンだッ 生存進化説ッッ 俺達は君を待っていたッッッ恐竜人類の登場だ――――――――ッ 加えて「やっぱり死んでいた」発生に備え超豪華な「死亡説があった人」を4名御用意致しました! 芸能人! 志村けん!! 元ビートルズ! ポール・マッカートニー!! 漫画家! 冨樫義博! ……ッッ どーやらもう一名は生存確認が遅れている様ですが、到着次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス 343 名前:水先案名無い人 :2008/03/11(火) 15 54 54 ID mwM+5lnK0 風船おじさんwwwwwwwww 344 名前:水先案名無い人 :2008/03/11(火) 17 05 16 ID 15rFiU840 これだけいれば、十人くらいは生き残ってそうだな。 345 名前:水先案名無い人 :2008/03/11(火) 19 41 32 ID 3VwT4tm40 342 最後の1人はネッシーだよな!! 350 名前:水先案名無い人 :2008/03/11(火) 22 59 41 ID YnFMqK+f0 345 舩坂弘だろ。 コメント 名前
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登録日:2016/01/11 Mon 13 09 09 更新日:2024/03/25 Mon 14 59 49NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 グラ子 コーヒー ドイツ 伯爵 島田フミカネ 早見沙織 未成艦 正規空母 海外艦娘 空母 航空母艦 艦これ 艦娘 艦隊これくしょん 魔術師 ここでは、艦これにおける正規空母のうち、Graf Zeppelinについて解説する。 概要 Graf Zeppelin(以下グラーフ)とは、ドイツの空母であった…という表現は果たして正確なのだろうか… ナチス政権下のドイツが作ろうとした正規空母。 設計に際しては日本が大いに技術を供与。当時世界最大の空母の一隻だった赤城の設計を参考に作る予定であった。 とはいえ、赤城はもともと戦艦を空母に改装したもので、一から作れるグラーフについてそのまま参考にするのは本来おかしな話である。 技術供与の時期は1935年。この時点では日本空母の完成形たる翔鶴瑞鶴どころか蒼龍も未完成(*1)、最初から空母として作られたのが小柄でまだ実験色の強い鳳翔や見るからに不安な龍驤だけ。 加賀の不具合ぶりは赤城以上とも言われている。 参考に出せるのが赤城くらいだったというところもあったのだろう。 とはいえ、日英同盟締結中にハーミーズやフューリアスを参考に出来、英海軍艦載機搭乗員の薫陶を受けることの出来た日本の空母技術の導入は、0からのスタートであったドイツには参考になった部分も大きかった。 艦体の面では艦載機エレベーターに面影を残すのみだが、艦載機の運用面では日本から得た知識(*2)は大きく、進水式にもきっちり招待されている。 引き換えに大和を作るための機材を大量に得た面ばかりが言われがちではあるが。 ちなみに完成すれば、なんと機関出力は20万馬力にもなったと言われる。 翔鶴型や大鳳でも16万馬力、大和型戦艦に過負荷をかけても17万馬力に届かないのと比べればとんでもない馬鹿力の持ち主となり得た。 他方、空母としての搭載能力は40機少々と言われる。(*3) もともとドイツは空母機動部隊組んで航空決戦なんてことが無理なことを理解して(*4)通商破壊向けに作っているため、搭載数を落としても電探などを整備して指揮管制能力を高める予定でもあった。 イギリスやフランスの海軍を相手にしているとはいえ、海軍力は皆無に等しい陸軍国ドイツと、世界一位にのし上がったアメリカの海軍を相手にしている世界三位の島国日本では思想がかなり違うのである。 しかし、グラーフは完成しなかった。 90%ほど完成し、進水式までしていたのだが、戦況の変化でドイツ海軍の空母の優先順位は下がってしまい1940年に工事は焦げ付き。 1942年ミッドウェーで敗れ、空母4隻を失った日本海軍がドイツにグラーフを売ってくれ!!と要望するものの、日本まで行かせるのが無理、ということでお流れになる。(*5) それでもその年に工事が再開された…とおもいきや、1943年に癇癪を起こした総統閣下による大型艦建造中止命令。(*6) 嫌がらせのように完成させてもらえないグラーフは、結局バルト海に避難して浮き砲台として使われた挙句、1945年4月、ドイツ降伏寸前という状況下で、ソ連に接収されるのを恐れてドイツ海軍自ら沈めてしまった。 と思ったら1947年、ドイツからソ連に引き渡され浮揚。 駆逐艦「梨」のように、今度こそ出番が・・・あるにはあったのだが、仕事の中身は標的艦。 老朽軍艦の処分として標的艦になるのは普通のことである(*7)。だが船としてまともに活動することさえできずに標的艦では、文字通りなんとも浮かばれない。 日本の不幸艦といえば大鳳や陸奥だが、二隻はちゃんと完成され、日本海軍の希望として大いに期待された。この点に関してだけは、両者はグラーフに確実に優っている。 だが、グラーフは味方の都合に一方的に振り回されて生涯と言えるのかも分からない生涯を終えた、とことんついていない艦であった。 対抗馬がいるとすれば、加賀の妹艦であり未完成のまま標的にされた戦艦「土佐」か、やはりあの改装空母くらいだろうか・・・ ちなみに艦名の「グラーフ・ツェッペリン」についてだが、これはドイツ陸軍の中将であり、硬式飛行船(魔女の宅急便に出てくるようなアレ)を実用化した「フェルディナント・アドルフ・ハインリヒ・アウグスト・フォン・ツェッペリン」伯爵に由来する。「グラーフ」は日本語で言うと「伯爵」の意。つまりグラーフは称号(爵位)で、ツェッペリンが人名、わかりやすく言えば「ツェッペリン伯爵」である。 彼の名にちなんだ「グラーフ・ツェッペリン」という同名の飛行船がかつて存在し、日本にも寄港したりもしていたため、以前はこちらの方が有名だった。 当記事では便宜上彼女の事を散々「グラーフ」と呼んでいるが、実は同じ「グラーフ」を冠する艦がもう1隻おり(*8)、此方が艦これに実装された場合混同されてしまう事態が懸念されるが、アクィラがツェッペリンの事を「グラーフ」と呼んでいるので、公式の愛称である模様。 万が一シュペーが実装されたら「アトミラール」呼びになるのだろうか。それはそれで提督と間違えそうでややこしいが 今後アトミラール・グラーフ・シュペーを実装する予定がないのであえて区別する必要がないから、という身もふたもない話をすればそれまでかもしれないが、それではあんまりすぎるだろう。 ゲーム中において 絵師は島田フミカネ、声優は早見沙織。 なお、彼女は2015年11月の実装から2024年1月に至るまで「最も直近で実装されたドイツ海軍生え抜き(*9)の艦の艦娘(*10)」であり、かつ「最新の島田フミカネ氏が担当する艦娘」であり続けている。 つまり、彼女以降実に8年以上にわたって新しいドイツ海軍所属の艦娘はもちろん、島田フミカネ氏が担当する艦娘自体が実装されていない…。 なお、2023年夏イベ後段作戦において2期において初めてドイツ海軍所属艦艇モチーフのキャラクターが実装されたのだが…それは敵艦、Schnellboot小鬼群(*11)。 登場イベントの史実的(*12)に仕方ないのだが、ついに敵側にまで先を越されてしまった…。 2015年秋イベントにおいて、新海外艦の実装が告知されていたが、艦種も含め明確にはなっていなかった。 「幽霊戦艦」の異名を持つドイツの武勲艦シャルンホルストや、その妹グナイゼナウ。 存在自体がイギリスをビビらせた「北海の孤独な女王」ことビスマルクの妹ティルピッツ。 リットリオ(イタリア)&ローマの姉ヴィットリオ・ヴェネト。 果ては賛否両論なんのそので当時未実装であった連合国艦実装という声も上がる始末。そして数か月後に本当に実装が発表された。 これらに混じってグラーフも候補に上がっていた。 運営twitterアイコンの新海外艦らしきイラストを見ても何かよくわからないまま、ついに明かされた正体がグラーフであったのだ。 なお、これらも2024年1月現在誰も『艦これ』に実装されていなかったりする。 絵師によれば、艦載機は、金属エッチングカードの状態で格納した収納機をスロットにセットし、発進後実体化する。このカードと収納ケースらしきものは中破絵で膝元に落ちているのが確認できる。 弓道スタイルではなく、どちらかといえばくーろくろ氏の描いた飛鷹型や雲龍型のような陰陽師タイプが近く、絵師としては魔術師をイメージしたとのこと。 また、赤城を参考にした割には全然面影がないが、これは「赤城の設計を参考にして作られたのはエレベーターだったので、手…というか手相が似ている」らしい。 公式4コマでは手の大きさが全く同じで腕の長さも同じという解釈になっていた。 どちらかというと、腰部にマウントした艤装の構成や発艦原理など、同じフミカネ氏の作である大鳳との共通点が多い。(あちらはボウガンの矢となっている) 入手は現状、イベント海域でのみ、それも攻略報酬ではなくドロップ限定。 初出は2015年秋イベントのE4海域、つまり最終一つ手前海域でのボスSのみでのドロップ。 ボスは弱体化ギミックを解かないと結構強い。ボスだけ倒してゲージを削るだけならそんなに難しくはない(*13)が、S勝利限定。撃ち漏らしは避けなければならない以上、高難易度を選んだ場合はギミックも解除が必要だった。 ギミックは毎日午前5時に解除される仕様で、そもそもイタリア艦がいないとギミック解除マスに辿り着けず、さらに連合艦隊を出さなければならずボス撃破まで合計5戦で資源も時間もかかる上に連戦補正で損傷も増えバケツも消耗、開幕雷撃ありの対潜戦闘が道中に挟まるため運が悪いとボス以前で強制的に帰らされる…など嫌がらせのような条件が用意されていたのだ。 艦これwikiのグラーフの項目ではイベント期間だけで落ちないという提督諸氏の阿鼻叫喚が13ページにも膨れ上がり(*14)、公式4コマの作者桃井涼太氏は迎えることにこそ成功したものの156周もの周回をした。 しかし、桃井提督の周回回数も物欲センサーに魅入られた提督達にとっては「たったの156周か…」になるそうな。 多くの提督は全海域をクリアして、あるいはギミックを解除せずともS勝利を狙いやすい丙作戦でゲージリセットを繰り返しながらグラーフ掘りに明け暮れることとなった。 イタイッ!ヤメテヨォッ!! 秋イベントは歴代のイベントと比べてクリア自体は比較的楽な部類だったが、一番厄介だったのはグラーフ掘りだったという提督も少なくない(*15)。 中にはグラーフが欲しいのにローマやU-511などばかり出てくる提督もいたとか、いないとか…(*16) 尤も、新人提督はさらに秋月掘りとプリンツ掘りに挑まなければならなかったのでそっちの方が厄介だった可能性は高いが 運営もこの惨状を省みてか、2016年冬イベントにて未所持の提督に限りドロップ可能である事が発表された。 また2016年冬イベント以降はレア艦掘りがボス前や複数海域で可能になるなどの(一応)緩和策が導入された…が、2016夏イベント以降ドロップできなくなり、 次にドロップが確認されたのは1年後の2017夏イベント、よりにもよってその最終海域であった。 能力的にも、かなり癖がある。 改装前のスロットは3つしかなく20/13/10。搭載数からすれば、鳳翔改(14/16/12)と1機しか違わないという能力。 改装すると4スロットになるが30/13/10/3とこれまた随分と偏ったスロットとなる。 改時点での搭載数56機は、次点のAquila改の66機と比べてもダントツに少ないが、AquilaはAquilaで軽空母並の性能という問題を抱えているのでむしろAquilaよりマシ扱いされる事も…。 それでいて燃費もかなり悪い部類に入り、赤城さんと同じ位食べる。 火力は加賀やアーク・ロイヤルとほぼ五分で村田1機でキャップに到達した…のだが、火力キャップ解放により届かなくなってしまった。 これだけ見れば、戦力的には苦労して入手するだけの価値ははっきり言ってない。 偏ったスロットで補助装備付きで運用するなら、龍驤改二の方が使い勝手が良い場合が多いだろう(*17)。 しかし、グラーフの能力の魅力は搭載数とは別のところにある。 まず通常の空母と違い、デフォルトで射程が中。従って副砲や熟練艦載機整備員を装備せずに巡洋艦級に先制攻撃を叩き込むことができる。 先手を取れる空母はなんだかんだで非常にありがたかった。 …のだが、彗星二二型(六三四空)達により すべての正規空母が射程長を手に入れてしまった ので少々利点としては薄くなってしまった。 さらに同じくデフォルトで中射程のIntrepidも登場し、彼女唯一の個性ですらなくなってしまった。WW2中期以降の米空母とノウハウすらなかった未完成の独空母を比較するのもあまりに酷な話だが… ついで、第1スロット30は相当でかい。クリティカル率の高くなると言われる第1スロットが大きいことは、それ自体がアドバンテージである。 この数字は改造設計図を使用しない改造艦ではイントレピッド改(第1スロット40)サラトガ改(第1スロット36)に次ぎ、装甲空母の大鳳と並ぶ3位タイである。 …のだが、艦爆による戦爆カットインの実装により、2スロ分積むことが主流になったため、第2スロットがわずか13でツ級の餌食のグラーフはかなり不利に… しかも先のキャップ解放で大概の空母は2スロに艦攻、艦爆でキャップ前後に達するのでなおさらである。 さらに2スロ積む都合第1スロが最大であることの重要度が下がり、一航戦やアークロイヤルのような第1スロットが2番目の空母とは事実上差がなくなってしまった。 だが、もう一つ、グラーフと改造前のサラトガ、大鷹&神鷹改二のみの特徴として、艦娘側の空母で無条件で夜戦が可能である、ということがある。 艦娘側の空母は基本的に軽空母・正規空母関係なく夜戦になると完全に置物、ただの的でしかない(*18)。 しかし、グラーフたちは夜戦でも艦載機こそ使えないが砲を放って攻撃ができる。副砲を二門積んでおけば連撃さえできる。 他にこれが可能なのはソードフィッシュを積んだアークロイヤルのみ。 …だが、それが効果的に使える、という状況は今のところない。 なぜならその火力は駆逐艦最弱パワーのうーちゃんにすら完敗し、最大まで上げてなお練習巡洋艦と同火力しかないから。 まぁヲ級flagshipやヲ級改の夜戦火力が大したことないのでお気づきの提督もいたかもしれないが、空母の夜戦は昼と違い普通の艦艇と同じ計算式であり、 もともと雷装値がないため夜戦装備を積んでなおこのような結果になってしまっている。 艦攻の中でも性能が高いとは言えないソードフィッシュ系列がないと夜戦できない上にソードフィッシュの火力しか加算されないアークロイヤルよりはマシであるが… 昼戦の大火力と夜戦の両立が役に立つ場所といえば連合艦隊の第二艦隊も思い浮かぶが、そこには正規空母は配備できない。なんてこった。大鷹改二「ドヤッ」 それなら、夜戦装備より大人しく艦載機や艦上偵察機を積む方が得策…と言う提督も多く、現状「珍しい能力」以上の価値を持っているとは言い難いところがある。 あまりに効果が微妙かつ前例のない挙動であったため実装最初はバグを疑われ、運営から仕様である旨のツイートがなされた。 空母棲姫の夜間攻撃に辛酸を嘗めさせられ続け、夜戦可能な空母を求めていた提督からすれば期待外れな事になったが、 火力180 のあのおばさんがおかしいのであって彼女は悪くない、イイネ? なお、「一斉砲撃に参加できる」事自体がダメージアップに繋がるアーケード版ならば評価が変わるかもしれない仕様なので、アーケード実装に期待したいところ。一体何年後だって?知ら管 その後アップデートで空母に夜襲という機能が付き、空母は全員夜戦が可能になってしまったが、 サラトガMarkⅡ以外は最大火力を得るためには艦攻、艦戦、艦戦、夜間航空要員にしなければならないため、グラーフのスロット配分にまさにぴったりの仕様である。 …かと思われたがよりによってその 火力もスロット数依存 であるためスロットがぶっちぎり最下位のグラーフの夜戦火力は当然正規空母ワーストクラスなのであった。 ちなみに夜襲カットインを決めればギリギリキャップに到達できる…のだが、運が絶望的に低いのでそもそもカットイン自体がほぼ発生しないのだった。 最初に夜戦できる空母として登場したというのに… せめて夜戦装備実装前の2017春イベE4にて九七式艦攻補正が夜戦でも適用されれば、間違いなくグラーフの夜戦能力が輝いたであろうに… ついでに第二艦隊で大鷹改二の居場所は瑞鳳改二(乙)や隼鷹改二に奪われた。 更に月日が経つにつれ現状唯一の夜間軽空母の龍鳳改二戊や対地特効と夜襲が両立できるGambia bey markⅡや雲鷹改二と正規空母なのに軽空母のライバル達が増えていく始末 持参する装備の目玉は、ドイツ製の高性能な艦戦である Bf109T改とFw190T改。 制空値自体は特別すごい、というわけではないが、火力や回避が上がるのと高い制空値を併せ持っているためにこれはかなり美味しい。 特にBf109T改を超える回避値を持つ艦戦はおらず、Fw190T改も紫電改二の回避+3追加で若干立ち位置が怪しくなっている烈風の上位互換なので十分な活躍が見込める。 艦載機熟練度実装で全般的に制空値に余裕がある現状、こうした制空値以外の能力が上がる艦戦の出番は相対的に増えている。 手に入れたら積極的に使っていきたいところである。 なお、グラーフは現状「未所持」の提督のみドロップ可能とされているので、グラーフを解体すればBf109T改とFw190T改の量産が可能になる…がおススメはしない。 一応、2016年春イベントにて所持制限は解除されたとの報告もある。 更に2021年の欧州イベント以降、Bf109T改とFw190T改が艦載機パズル特効を持っていたりと装備は優遇されている。 10.5cm高角砲も持ってくる。副砲としての火力は強いが、改修不能&対空カットインの条件的にやや不利な分使い勝手的には特に優秀というわけでもない。 艦爆Ju87C改も、彗星一二型甲に爆装値で劣る上、海外艦任務で複数手に入るためそこまで目新しくはない。対潜値は高いのだが・・・ ただし、一部の提督はこの艦爆が「あの魔王閣下」の愛機だったことからそちらでネームド化されて強化されるのではという期待を密かに抱いているらしい。 果たして18初秋イベントで強化版のJu87C改二(KMX搭載機)が登場したが、 対潜特化という完全な軽空母用で本人はまるっきり生かせない と言うオチが待っていた。 …それどころか更なる強化版のJu87C改二(KMX搭載機/熟練)に至っては先の伊勢彗星と同じ 射程長 であり、グラーフの射程の存在意義をさらに薄くしにくるのであった。 その一方でJu87C改二(KMX搭載機)二種はグラーフ(とアクィラ)が装備すると装備ボーナスとして火力+1、回避+1が入るという痛し痒し。焼け石に水とか言うな。 余談だが、グラーフは艦これ実装艦の中では初の未成艦である。 起工されながら未成に終わった艦としては、かの改装空母「信濃」を筆頭に重巡洋艦「伊吹」、雲龍型航空母艦「笠置」「阿蘇」「生駒」、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦3番艦のインペロなどがある。 将来的にはこれらの艦の実装の可能性が浮上した。 2016年夏イベントでは、未成艦第二陣としてイタリア空母アクィラが実装されている。その代わりこの後1年ほどグラーフは一切ドロップしなかったのでグラーフ未所持提督は悲鳴を上げた そもそも完成すらせずに沈められたり解体されているため 運はたったの4。 改造しても7までしか伸びない。 とは言え基本夜戦のできない空母の運は運用上殆ど関係がなく、グラーフは夜戦連撃できるとは言ってもカットインはできないためやはり影響はなかった。 …のだが、アップデートで導入された噴進弾幕、夜襲カットインいずれも 運依存 だったため、その運の低さで思いっきり実害を被るハメに… zweiに期待…と言いたいところであるが、前述した通り2期移行後は島田フミカネ先生の新規が1枚もなく、そういった形でのテコ入れが望み薄になってきているという悲しい現状がある。 さらに言ってしまうと、彼女には2024年1月現在も限定グラどころかゲーム外の描き下ろしすら1枚もない。大鳳にだって1枚だけあるのに。 度重なるアップデートの結果、彼女の存在意義が「欧州遠征の艦載機パズルに必要な、貴重なドイツ製艦戦を持ってくる」という、彼女本人に利がない状況にすらなりつつある…。 数少ない欧州空母枠という利点もあるにはあるが、これも『艦これ』の英空母の実装ペースが極めて緩慢(*19)で「単に実装されていないだけ」という本ゲーム特有の事情に起因する消極的な優位であり、予断を許さない。そもそも竣工を迎えなかった未成艦なので、国籍によるルート固定こそ存在するが、海戦での史実特効というのが全く期待できないのも痛い。 仕様上噛み合いが良いとされるアーケードでの実装に期待する声も、既に2期に実装されたGotland、Atlanta、Hornet、Rangerに先を越されてしまっている始末である。 筐体の稼働限界から、最悪実装されないままアーケードが終わる可能性すら見えてきている。せっかく輝けそうなのに…。 このように、後日の編集で追記されていく「のだが」「しかし」の多さを見ての通り、追加された仕様は悉く彼女にとっては逆風であり、アップデートのたびに相対的な立場が落ちていくという悲惨なことになっている。 上方修正の際も一番の弱点の搭載だけは手を付けられなかった…。 尤も、イベントでピンポイントで特定のキャラに出番が来る事がよくあるゲームなので、そういう仕様を理由に放置しておくとそれはそれで面倒な事になるゲームだったりするが。 特に2018初秋イベントでは最終海域で案の定ルート固定枠の一人になっており、 史実では当然参加しなかったライン演習部隊の空母枠として参戦、あるいは史実では敵側のForce Hに飛び入り参戦するグラーフの姿が見られた。 キャラクター概要 航空母艦Graf Zeppelin、出撃する! Lichten des Ankers!(*20) 肌の露出が皆無な軍服と魔術師を折衷したような衣装を着ているが、妙にピッチリとしていてボディラインが出ているのでそこはかとなくエロい。特に胸部装甲は流石に正規空母だけあって、服の上からでも分かるような立派なもの。 目つきは厳しく、折り目正しいドイツ軍人といった感じの性格をしていて対応は非常にクールであり、喜びの感情を表していても折り目正しい。セクハラにムッとしても折り目正しく説明要求。 規律にうるさめなドイツ艦としてはビスマルクがいるが、ビスマルクの場合かまってちゃんかつ感情的で提督に食事を作らせたりプレゼントをせがんだりと微妙に残念な側面が時報や放置ゼリフでバレるため、厳格キャラとしては微妙に崩壊していたりする。 しかしグラーフの場合は折り目正しさがまるで崩れないし、ちゃんと食事も作ってくれる。 尤も、後述するが彼女も決して規律に厳格なばかりのキャラではない。 雲龍型同様空母として戦うことがなかったためか、やはり艦載機に興味津々。ドイツの艦載機がご自慢だが、日本の艦載機もちゃんと評価してくれる。 ついでに提督にも艦載機と同じくらい好意的。ツンデレなビスマルクと違い非常にストレートで分かりやすい。 「高速戦艦の会」の存在がRomaの時報で発覚したが、グラーフの方は赤城から「正規空母の会(*21)」なる会に誘われており、 正規空母たちと一緒にNabeならぬ鍋を囲み、日本の艦との親睦もちゃんと深めており、提督に「うん、楽しいものだ」「ここはいい所だな」と感想を述べるなど、鎮守府の緩さに文句をつけるビスマルクとは逆に素直に受け入れている。 そもそも赤城を参考に作られ、条件が許せば日本に売却される可能性さえあったという経緯から図鑑の説明では「日本の艦隊、か…楽しみだな」と言うなど最初から日本への好感度はMAXである。 節分にはなんと赤城に豆を投げようとしているなど、やはり赤城との仲が一番良いらしい。 加賀や五航戦など日本の空母に対しても興味津々な様子。 しかし、某Uボートを見習おうとしているため、zwei実装時に豹変するのではないかと危惧する提督も… 正規空母は潜水艦ほどフリーダムではないので大丈夫だと信じたい…信じたい。 史実では面識がないが、ビスマルクとは顔見知りの模様。(*22) イタリア空母のアクィラはグラーフの妹からカタパルトを貰ってる経緯からか、グラーフと赤城を慕いつつライバル視している…が、グラーフはアクィラのライバル意識をスルーしている模様。 コーヒーが好きな様子でよくいれてくる。 紅茶党やら飲んべえやらがたくさんいる中で、コーヒー好きは珍しい。 なお、梅雨ボイスにて自身の工事が中止になった史実を「忌々しい」と言ってる辺り、(提督には「些事」と言っているが)史実での経緯を根に持っている模様 下手すりゃチョビ髭への好感度はゼロどころかマイナス突っ切っている 創作での扱い 公式4コマに登場したのは秋イベントから半年経った2016年5月。先に次イベントのZaraがゲスト出演するなどだいぶ遅い着任となった。 秋イベント回では彼女との合流を目的にビスマルクとリットリオ率いる連合艦隊が出撃したが、結局グラーフとはぐれたホッケFw190T改が報酬という形で登場しただけで行方不明のままだった。 この展開で誤解している読者もいるようだが、作者の桃井先生は上記の通りグラーフを156週でドロップしているので作者がドロップできなかったから登場しなかったわけではない。 そもそもイベント回の中で合流した艦娘は作戦完了後に合流した五航戦と救出された酒匂とIowa、AL/MI作戦途中で合流した大淀、登場そのものがゲームの演出再現のZaraくらいなのでイベント回中に突然登場するほうが4コマ的には不自然と言える。 連合艦隊に呼び出しがかからなかったユーちゃんとはっちゃんがビスマルク達に発見された(ドロップした)辺り、グラーフ全然出ねぇというネタという可能性はあり得るが なお、上記の展開の結果、単行本7巻ではグラーフは出てもいないのに解説で史実ネタが説明されるという何とも言えない事になってしまった。 着任早々不幸型扶桑型姉妹のお茶会に目をつけられるなど不幸系な立ち位置は健在。 赤城やドイツ艦との面識もほとんどなかったが、結局普通に打ち解けた様子である。 Revidieren Sie einen Artikel(項目を追記修正せよ!!) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] グラーフ掘りの愚痴と報告で向こうのWikiが13ページくらい行った(同じく愚痴が多かったプリンツ12ページを越えた)事とか書くといいかも -- 名無しさん (2016-01-11 15 35 31) 夜戦を意識した装備編成に悩む -- 名無しさん (2016-01-11 16 09 04) しかしグラ子の史実での経緯を見ると、ドイツ艦だけどチョビヒゲの事は憎んでそうな気がする -- 名無しさん (2016-01-11 16 26 16) 敵空母の夜戦可能が厄介だったのは、中破艦をカスダメで大破にしてきたり、素のバカ高い火力で殴ってくるからだってはっきりしてしまった…。ツェッペリンじゃ火力足りない -- 名無しさん (2016-01-11 16 28 41) なんだたった156周か・・・ -- 名無しさん (2016-01-11 17 11 54) ↑↑夜戦でまともに運用したいなら1スロ艦攻34スロ副砲固定で空いてるのが13機のみ。そこまでしても沈められるのは駆逐軽巡がせいぜい……。昼戦で攻撃機なくても砲撃可能とかならまだ使い道ありそうなのに -- 名無しさん (2016-01-11 17 48 30) 正直居なくてもあまり困らない 未所持提督もそこまで深く気にしなくても良かったりする -- 名無しさん (2016-01-11 20 33 46) ↑ 言いたいことはわかるがそれ別にグラ子に限らないと思うぞw -- 名無しさん (2016-01-11 20 48 03) 改二は結構来そうな予感するし、来たら相当強化されると思う そして提督の手の平大回転まで見えた -- 名無しさん (2016-01-11 23 24 09) せっかく注目の新空母なのに、なぜクリア報酬じゃないんだよ・・・ -- 名無しさん (2016-01-11 23 39 41) ぶっちゃけ、こいつが実装されたと知った瞬間「あぁ、もう未成艦を出してでも枢軸国だけで行くつもりなんだな」と呆れに似た感情を抱いた -- 名無しさん (2016-01-12 01 00 03) ↑ま、まだハワイまで制海権取り戻してないから… -- 名無しさん (2016-01-12 01 03 34) ↑2 まだドイツ艦とイタリア艦を出し切ったわけでもないのにいきなり連合艦に行った方がある意味おかしいと思うが…。 -- 名無しさん (2016-01-12 01 25 34) 自分が連合艦出して欲しいだけなのを、連合艦出して当然みたいな変な勘違いしてるのは痛すぎるな。それはそれとしてグラーフのドロップ条件も意味不明過ぎたが。 -- 名無しさん (2016-01-12 13 52 02) ↑田中Pがアメリカやイギリスの艦を出したいとファミ通のインタビューで言ってるんだな。今となっては(敵として)(艦娘として出すとは言っていない)と言われても文句は言えない状況になってしまったが -- 名無しさん (2016-01-12 13 58 21) ↑5 おう、春以降連合艦参戦確定だぞ。よかったな。…正直本当にドイツ艦とイタリア艦もう少し出してからにすると思ってたよ -- 名無しさん (2016-01-22 18 58 04) なるほどコーヒーなのか・・・だから絵とかで提督に緑茶と紅茶とコーヒーを出して火花散らしてる絵があるわけかw -- 名無しさん (2016-01-29 11 07 38) 構想としては大型電探と指揮所を乗せた船をセットにして洋上で敵機を迎撃する計画も有ったらしい -- 名無しさん (2016-02-25 21 52 40) たかが無料ゲーの堀ですらグチグチ言い回るアホの多さをプリンと共に世に知らしめた優秀な子 -- 名無しさん (2016-02-25 22 41 09) 掘る時間が制限されてるんですがそれは -- 名無しさん (2016-02-25 22 52 13) ↑むしろ強制的に終わらせてくれる慈悲だと思うべし。考えるな、感じろ。イメージは火山で神おまを求める炭鉱夫だ -- 名無しさん (2016-02-26 11 55 27) ↑アレに比べればマシと思えるなあ・・・いや、出なかったんだけどな -- 名無しさん (2016-03-13 12 46 52) 髪型の前部分が赤城さんとそっくりだったりする。中破するとかなりわかりやすい -- 名無しさん (2016-06-09 23 16 07) アクィラ×グラーフが一部の百合好き提督の間で話題だそうな・・・アクグラ増えろ -- 名無しさん (2016-10-29 11 19 59) もし紺碧・旭日とコラボがあったら旭日艦隊にガチでトラウマ発揮しそうだ -- 名無しさん (2017-03-05 23 21 49) グラーフ・シュペーだと某TRPGリプレイのグラサン船長(中の人は瑞鶴って名前の紀伊艦長役も別リプレイでしたことがある)になるからなー。こっちの娘で良かった気がする。 -- 名無しさん (2018-11-28 09 42 43) 某語りきシリーズでは秘書官役。完全に畳化してるのがアレw -- 名無しさん (2021-12-20 13 19 12) 性能面では「空母の中では防御面に優れる」「制空権確保なら2スロ以降は対空砲火でしか迎撃されないのでボーキに優しい」「燃費も悪くない」「1スロに艦攻積んだ時の打撃力は本物」など見るべきところも多い。 -- 名無しさん (2023-07-12 12 48 41) と言ってもホーネットにほぼ全ステ負けてるしなぁ。あっちも2スロ以降は誤差レベルでしか落ちないし -- 名無しさん (2023-09-10 05 18 51) 名前 コメント
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (53)ウルザの砲台 これで何度目かとなる交錯。 空中を素早く逃げ回るワルドの進路を武具の射出で妨害し、一気にウルザがその距離を詰める。 『ハッ!』 距離が縮まると同時、裂帛の気合いとともに、二人は互いに弾幕のような無数の光条を放った。 ワルドのそれは、迎撃のため。 ウルザのそれは、ワルドの迎撃を打ち落とすため。 ウルザの呪文はワルドの呪文を残らず撃ち落としていく。それは相手の放った矢を射るが如き、針の穴を通す達人技。 迎撃が意味をなさないことを悟ったワルドも即座に後退に徹しようとするが、追随するウルザがそれを許さない。 ウルザは無造作にワルドの懐に飛び込むと、左手でに握った大剣を払う。重さと早さが乗った一撃が、ワルドを襲った。 しかしてワルドもただ者ではない。 ワルドは回避しきれないと判断すると、素早くサーベル型の杖を腰から引き抜き、ウルザの剣をいとも簡単にいなしてしまった。 そう、接近戦こそは彼本来のフィールド。 ロングレンジの戦いならともかく、ショートレンジでの戦いなら、転化前の技能が存分に生かし切れる。 追い詰められたワルドは、防戦どころか逆に剣杖にブレイドの呪文を纏わせて、ウルザに接近戦を挑んできた。 こうなってしまっては、いかに長い時を生きてきたとはいえ、所詮はアーティフィクサー。本職の戦士を相手にするのは難しい。 それが自身と同じ、定命の軛から解き放たれたものとあっては尚更に。 あっという間に攻守は逆転。 今度はワルドが攻める展開となった。 突き、払い、突き、フェイント、簡易詠唱呪文による牽制を織り込みつつ距離を詰め、間髪入れずに引き込む真空を纏わせての跳ね上げる斬撃。 立て続けに鋭い攻撃を繰り出されたウルザが、堪らず距離を離そうとするが、その動きにもぴったりとワルド追いすがる。 突き突き突き突き、刹那に四度。恐るべきプレインズウォーカーの魔力を乗せた刺突がウルザを襲う。 流石にこれは防ぎきれないと判断したウルザが、非常手段に訴える。 次の瞬間、二人がいた空間を極太の熱線が焼き払っていた。 「埒が開かんな」 そう呟いたウルザは、最初そうであったように、再びワルドとの距離を離していた。 ウルザもワルドも、共に熱線によるダメージはない。 単に仕切り直しとなっただけである。 こうして距離を詰めようとしたウルザを、ワルドが撃退して距離を離すというやりとりも、すでに何度か目となっていた。 そもそもプレインズウォーカー同士の戦いというものは、片方が消極的な戦法を取ると長期戦になりやすい。 加えて、本来ウルザは自分で戦うことを得意としないプレインズウォーカーである。 〝愚か者どもの破滅〟テヴェシュ・ザットや、〝世界最古のプレインズウォーカー〟ニコル・ボーラスといった面々のような戦闘力は持ち合わせていない。 もしも戦うならば、莫大な魔力やアーティファクトを利用して、距離を離しての戦いが本来の戦法なのだ。 一応、杖を使った格闘術もある程度身につけているが、それにしたところでファイレクシアの闘技場でジェラードに打ち負かされる程度の腕前である。 本物の勇士を相手にするには心許ない。 それでも、ウルザがワルドに接近戦を挑むのは訳がある。 それはワルドが展開し、周囲の空間に編み込まれた儀式魔法の術式陣に理由があった。 今や二人の戦闘空域の至る所に浮かぶ、一見すると無造作に漂う光の紐にしか見えないそれは、ワルドが作り出している次の攻撃のための布石だった。 捕縛か、封印か、攻撃か、防御か、巧みに偽装された術式は、一見しただけではその正体を掴みきれない。 その呪文がどのような呪文であるか、ワルドの狙いがなんなのかを突き止めるのが、ウルザにとってのワルド攻略の第一歩だった。 その為にも、ウルザにはワルドとの距離を詰めて戦う必要があった。 距離を詰めれば、儀式魔法の展開を直接その目にすることができる。そうなれば、判別は痕跡から魔法の正体を探るよりもずっと容易い。 また、距離を詰めることで、儀式魔法の正体を知られまいとするワルドが一時的に呪文の詠唱を中断するという副次的な要素もある。 だが、ウルザにとっての誤算は、ワルドの有する卓越した戦闘技術。 覚醒してからほんの数ヶ月のプレインズウォーカーとは思えないほどに、ワルドの動きは的確だった。 センスが良いというべきか、それとも昔取った杵柄とでもいうべきか。 ワルドの動きは、プレインズウォーカーの動きとしても、実に合理的であった。 相手の術を捌きながら行う攻撃のタイミングにしても、複数の呪文を操りながら相手の呼吸を乱すフェイントにしても、熟達のプレインズウォーカーに匹敵する動きなのである。 結局、ウルザはワルドの得意とする接近戦を挑まなければならず、その度に接近戦になれば有利なワルドが、結果的にウルザとの距離を離してしまう、そんな戦いが続いていた。 一方で、ワルドはウルザが焦れてきているのを感じ取っていた。 これまで六度、それがウルザが接近戦を挑んできた回数である。 その判断は間違っていない。確かに、時間をかければかけるほどに、不利になるのはウルザなのだ。 再びウルザが飛翔速度を上げてくる。 これで七度目となる接近戦を挑もうというのだ。 だが、すでにワルドは準備の殆ど終えてしまっている。 (……そろそろ頃合いか) 予定よりも準備に長く時間をかけてしまったが、ファイレクシアの英知から授かった、ウルザを倒すための秘策は下拵えが済んでいた。 あとは最後のピースを嵌めて、絵を完成させてやる段階だ。 (それでは最後の一押し、決めさせてもらおう!) ウルザの動きに合わせたように、ワルドもまた、その距離を詰めてきた。 短い時間で互いに接敵を果たすと、ウルザは杖とデルフリンガーで、ワルドはブレイドを纏わせた杖で、必殺の一撃を放った。 杖同士がぶつかり合い、弾き合う。杖を弾いた後も、デルフリンガーが追の撃となってワルドを狙うが、これは危なげもなくかわされてしまった。 そして続けざまに一合、二合、三合、ウルザとワルドは切り結ぶ。 ウルザは迎え撃つのではなく、自ら踏み込むようにして接近戦を挑んできたワルドに違和感を覚えていた。 これまではウルザが挑み、ワルドが消極的に対応するという形だったのが、ここに来て自分から前に出てきたことに引っかかりを覚えたのだ。 その意味するところは何か? ――決まっている、相手の準備が整ったのだ。 すぐさまウルザはその場を離脱するために動いた。 だが遅い。 ワルドの動きははウルザのそれより尚早く、捕らえた獲物を逃しはしない。 退きながら/追い詰めながらの一進一退。 迷い無く打ち込むワルドに、ウルザが押され始める。 そして数度目の打ち合いの末、杖と大剣を振り上げたウルザに、決定的な隙が生じた。 杖も大剣も防御にまわせ無い。胴体はがら空き、これを隙と言わず、何を隙というのか。 「終わりだ!」 ワルドが必殺の刺突を繰り出そうとした、その時だった。 ウルザの口元が、微かに動いた。 その瞬間、ワルドの背筋を這い上がる悪寒。 遅れて、その鋭敏な感覚が、自分たちに迫る膨大な熱量の発生を感じ取った。 「貴…ッ!」 見ればウルザの唇がわずかに歪んでいた。 そこで初めて、ワルドはウルザの意図を読み取った。 ウルザは、自分もろともワルドを火線で焼き払うつもりなのだ。 なんて馬鹿げた計画。しかし、『ファイレクシアの目』から受け取ったウルザに関する知識から考えれば、あり得ないとは言い切れない。 無論、気づいたワルドはその場を離れようとする。 だが、ワルドは必殺の刺突を繰り出すために、踏み込みすぎていた。 「…様ッ!」 ウルザの右手が、ワルドの右腕を掴んでいた。 ウルザが右手で握っていたはずの杖は、いつの間にやら虚空に溶けて消えている。 つまりは、最初の隙から、全ては罠だったのだ。 「経験が足りないな、子爵」 ウルザはそう呟くと、掴んだ腕をぐいと引き寄せ、ワルドの体を盾にするように、その体を密着させた。 そして、次の瞬間、怒濤の火線が正面からワルドに迫り、その視界を赤一色に染め上げた。 十分なだけの防御を備える余裕は、無い。 「あ、あああああああああああああああああああ!!」 ワルドの絶叫がこだました。 プレインズウォーカーとは。 世界の外に広がる久遠の闇、そこに繋がることで供給される無限の魔力。 老いることなく、永久の時間を約束された不死。 たとえ破壊されようとも、虚無の闇に溶け込んでいる本体を殺されない限り死ぬことはない、血を流さぬ肉体。 それらを併せ持った、超越的な生命体である。 プレインズウォーカーとウィーザードの存在は、よく象と蟻に例えられる。 象にその気がなくとも、彼が寝転べば無数の蟻が潰され、また、彼が池で水浴びをすれば、無数の蟻が溺れ死んでしまう。 無自覚のままに力をふるう、恐るべき存在。 だが、一見、無敵に見えるプレインズウォーカーも、滅ぼす方法なら無数に存在する。 それは長いドミニアの歴史の中で、どれだけのプレインズウォーカーが滅ぼされてきたかを紐解けば容易に証明できる。 如何に不老不死を約束されたプレインズウォーカーとはいえ、世界への意志表層体である肉体を破壊されればダメージとなるし、肉体を破壊されれば再構築するまでの暫くの時間は世界に関われなくなってしまう。 だが、彼らにとって真の驚異は、プレインズウォーカーの例外。 『プレインズウォーカーならば、プレインズウォーカーを葬ることが可能』ということである。 大した力も持たないプレインズウォーカーなら兎も角、強大な力を持つプレインズウォーカーともなれば、世界への端末である意志表層体への攻撃で、プレインズウォーカーとしての核に直接ダメージを与えることもできるのである。 そしてまた、その延長として、死に至らしめることもまた可能なのであった。 炭化して、パチパチと爆ぜるワルドの亡骸を特に感慨もなく空に投げ捨てる。 先ほどまで展開されていた儀式呪文の陣は消えている。 ウルザは無傷だった。 いや、正確には所々に火傷は負っていたが、負傷と呼べるような負傷は負っていない。 それもこれも、盾にしたワルドと、アーティファクト『ウルザの鎧』のおかげであった。 しかし、ワルドを葬ったウルザの顔色は優れなかった。 「……手応えがなさ過ぎる……?」 そう呟いたウルザは、右手で白い髭を撫でた。 確かに先ほどまでの戦いは激しいものだった。 だが、相手はファイレクシアの支援を受けているのだ、ウルザの予想ではもっと激しいものとなるはずだった。 「……ふむ」 ウルザが気まぐれに下を見下ろしてみると、そちらでは連合軍と、アルビオン軍とが熾烈な戦いを繰り広げいるところだった。 どうやら形勢は連合軍にとって不利な流れらしい。 これに関しては戦闘の最中に、強大なクリーチャーが召喚されたのをウルザも感じ取っていた為、別段驚くこともなかった。 その光景を見ながら、ウルザは独りごちる。 「……子爵がここまで呆気ないとなれば、計画を少々変更した上で、予備のプランを動かさねばならぬか」 今のところ、ウルザの行動計画は少々の修正を加えねばならぬ程度で、まだ大きな支障はきたしてはいない。 このまま順調に進めば、ウルザの目論見通りにことは進むことになるだろう。 そのことを思い、ウルザは小さく唇の端を上げた。 だが、それこそが油断だった。 突如として体の中心から、ズンッ、と重たい衝撃が広がった。 ゆっくりとウルザが自分の肉体を見下ろすと、自分の体の鳩尾から、見覚えのある軍杖の先が生えていた。 ――背後から、貫かれている。 そう理解したのと、声を聞いたのは同時だった。 「遍在さ。ミスタ」 背後からウルザを刺し貫いた、ワルドが言った。 風の遍在。それは実体のある分身を生み出す、風のスクウェアスペルだ。 倒したはずのワルド、そして今ウルザを貫いているワルド、風の遍在。 それらから導き出されるのは、先ほどまでウルザが戦っていたのは分身に過ぎなかったという結論である。 「今回の化かし合いは、私の勝ちのようだ」 言いながら、ワルドは深く、根本まで杖を抉り込む。 血は出ない。プレインズウォーカーは、血を流さない。 人間ならば致命傷であろう一撃を受けても、ウルザは顔を歪めるに留まった。 「愚かな。確かに無傷とは言えないが、この程度はプレインズウォーカーにとって、致命傷にはなり得ない。知らぬ訳でもあるまい」 「勿論知っている。だからこその下準備なのだよ」 ワルドがそう言った途端、先ほどまで消えていた、儀式呪文の術式である輝く紐が、再びその姿を現した。 そして、その先端がウルザを貫いたワルドの杖の先端に繋がっていた。 「ウィアド!」 ワルドがそう、儀式呪文を締めくくるキーワードを叫ぶと、周囲に縦横無尽に走っていた光の帯が、黒く変色した。 そしてそのまま、ウルザを取り囲む輪と変化して、圧縮するようにして杖の先に灯された、呪文の終端へと収束していった。 そして全ての術式が巻き取られると、ワルドの術は完成した。 最初に爆発したのは〝黒い光〟とした表現できないものだった。 それが収まったときにはもう、術の効果は発揮されていた。 目と鼻の先に灯された極小の黒点、そこから発せられる超級の重力が、ウルザを捕らえて放さなかい 現れたのは、全てを吸い込む黒い穴だった。 それは空気、魔力、音、光の別なく、どんなものでもリバイアサンのようにどん欲に飲み込んでいく。 その危険性を察したウルザは、その底の抜けた穴を消滅させようと呪文を唱えた。 だが、その呪文すらも吸い込まれてしまう。 二度三度と繰り返してみたが、結果は変わらない。 そうこうしている間にも、穴はウルザの体をも引き込み始める。 「――、―――!」 その声すらも吸い込まれてしまう。 「ハハハ、無駄なあがきだ! その『黒い穴』の前にはどのような抵抗も無意味だ! おとなしく吸い込まれ、放逐されるが良い!」 そして、その言葉を契機にしたように、指先ほどのサイズだった黒い穴は、一気に二メイルほどの大きさまで巨大化し、すっぽりとウルザを飲み込んでしまったのだった。 時間は少々遡る。 ウィンドボナ周辺、およびその上空での戦いは、泥沼化の様相を呈しつつあった。 地上から空へ、弾雨が下から上へと登っている。 先ほどまで勢いを弱めていた対空砲火が、先ほどよりも一層強くなり、空に展開した連合艦隊を攻撃しているのだ。 「〝アントワープ〟大破!」 「救助を急がせろ!」 「地上軍は何をしている!?」 「伝令だっ、伝令を飛ばせ! 地上軍に対空砲への攻撃を優先するように伝えろ!」 「くそっ、下の連中は何をやっている!?」 ブリッジから場所を移して作戦室。そこでは怒声が飛び交う中、アンリエッタが慌てる参謀達に囲まれて、きりりと口元を引き締めていた。 「対空砲火が強くなりましたね」 「は……」 その言葉に、司令官席に座ったアンリエッタの横に立つマザリーニが口を開いた。 「先ほど空にドラゴンが多数出現するのと同時に、地上でも多数の魔物が出現したのが報告されております。それに関連するのではないかと思われますが……」 マザリーニがそう言っている間も、参謀達は喧々囂々と地上軍に敵の対空攻撃を止めさせる算段を立てている。 現在トリステイン艦隊は、アルビオン艦隊を相手にしつつ無数の大型ドラゴンを相手にしている。更にそこを地上からの対空攻撃を受けている形だ。 けれど、苦しいのは空の艦隊だけではない。地上に展開した軍も、同様の状況にあるはずだった。 そんな中で、地上軍に対空砲火を止めるのを最優先させるというのは、地上軍にさらなる血を流せと命じるようなものである。 しかしそれでも、 「やってもらわねば、我々の命運は尽きてしまいますね……」 今の連合艦隊に、アルビオン艦隊、ドラゴンの群れ、対空砲、これらすべてを相手に三面作戦をとって、戦線を維持できるほどの体力はないのだ。 このままでは遠からず、連合艦隊は再編不能なほどの打撃を受けてしまうに違いない。 そうなってしまえば、地上への援護もままならない。つまり、艦隊の命運はそのまま地上軍の命運をも左右するのである。 選択肢はない、無理でもやってもらう他無いのだ。 「しかし……それでも、あのドラゴン達をもう一度呼ばれたら」 「押し切られてしまうでしょうな」 そう、アルビオン側の追加戦力として現れたドラゴン達は、それだけ戦局を塗り替えるに十分な戦力であった。 アンリエッタ達には、アルビオン側がこの後どれだけ追加戦力を投入できるかが分かっていない。 相手の総兵力が全く見えてこない状況での戦闘は、恐るべき重圧となってアンリエッタを押しつぶそうとする。 しかしそれでも (私は……強くなると決めたのだから。あのとき、決して二度と泣いて立ち止まったりしないと、誓ったのだから!) あの日の想い、あの日の言葉を嘘としないために、愛したウェールズと釣り合う王となるために、こんなところで負けるわけには、いかないのだった。 「地上に伝令を飛ばしなさい! 対空砲への攻撃を続行。その破壊を最優先にするようにっ! もたもたしているとアルビオン艦隊からの対地攻撃が雨あられと降ってきますよ、とも付け加えるように伝令に伝えてください!」 その言葉に、一瞬まごつく参謀もいたが、その場にいた多くの将兵および参謀は、アンリエッタの言葉に即座に従った。 彼女の言葉を地上へ伝えるために、慌ただしく人が動く。 ばたばたと足音が響く中、席に座ったアンリエッタだけが静かだった。 アンリエッタは美しい爪が傷つくのも気にせず、何かを考えながら右手の親指の爪を噛んだ。 「戦力が足りません……」 「………」 横に立つマザリーニが、何も聞かなかったという風に沈黙を保った。 「……奇跡などという都合がよいものが本当あるなら、今こそ出現願いたいところですね……」 マザリーニは、その言葉も聞かなかったことにした。 「報告いたします!」 慌てた様子の士官が一人、作戦室へ飛び込んできたのはそのときだった。 「どういたしました?」 喧噪の中、入り口に現れた彼に、間髪入れずにアンリエッタが問いかけた。 「はっ……」 女王自らに直接声をかけられるとは思っていなかった年若い下士官が、戸惑いながらその場に傅いた。 「形式など気遣い無用。そのまま続けて下さい。何がありましたか?」 先ほどまでの苛立った様子などおくびにも出さずに、アンリエッタが落ち着いた声色で再び聞いた。 通常、作戦室にはある程度以上の地位のある士官でなければ、立ち入りが許されていない。彼のような下士官が報告に来たということは、現場では上級士官がその場から離れられない何かが起こったということである。 そのような事態の前に、形式などに拘ってはいられなかった。 「は、それが……空に、穴が……」 「……穴?」 「はい。穴、でございます」 そしてちょうどその時、大きな音を立てながら、船体が傾いた。 この、大きくて長いものはなんですか? エレオノールからウルザへ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む