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【検索用 おとれてんP 登録タグ KAITO MEIKO VOCALOID お フライドポテトP 初音ミク 巡音ルカ 曲 曲あ 鏡音リン 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:IMO(フライドポテトP) 作曲:IMO(フライドポテトP) 編曲:IMO(フライドポテトP) 調声:IMO(フライドポテトP) ミックス:IMO(フライドポテトP) マスタリング:IMO(フライドポテトP) 絵:IMO(フライドポテトP) 写真:IMO(フライドポテトP) 動画:IMO(フライドポテトP) 唄:MEIKO・KAITO・初音ミク・鏡音リン・レン・巡音ルカ 曲紹介 P eaceP eopleP assionP erformanceand more...それぞれの思う点Pが自由に踊れますように。 曲名:『踊れ点P』(おどれてんP) 歌詞と曲・動画のギャップが凄くて、聴いていて2つの意味で気持ちよすぎる、ニコニコ動画らしいネタ曲でもある、とても綺麗な楽曲。 ニコニコ動画のネタをふんだんに用いている。なお、栗田巡回済みである。 棒人間は『My シリーズ』からの登場である。また、歌詞から「うぽつでいいからコメをくれ」も意識している可能性がある。 「超会議2023 踊ってみたオフ」テーマソングコンテスト応募楽曲。 歌詞 (動画より書き起こし) く さり(鎖)外し踊れ り ゆう(理由)なんていらないね た りない(足りない)さぁ笑え し ばられ(縛られ)たくない自由の音楽 げ んじつ(現実)彩って た くさん(沢山)の夢をも引き連れ か なで(奏で)よう こんな時も 誰かが泣いている 歌でもしも 笑顔が増えるのなら さぁさぁ始まる パーティータイム 羞恥心とか そんなの皆無 1 2 Yeah 3 4 Yeah 皆で上げてけ 魅惑のフロア この場限りの インスピレーション 踊り狂おうぜ (はっ!) (Yeah Clap Clap Clap Clap Clap) (Cha Cha Cha Cha Cha) 嬉しい最初の うぽつ うぽつです!うぽつです!うぽつです!うぽつです! みんなのwww(笑い)で世界がwww(笑う) かわいい かっこいい すき すき ここすき GJ !?(驚き) 我らのニコニコ心地良すぎだろ!(言葉差し替え済み) おつ 88888888(Yeah) く さり(鎖)外し踊れ り ゆう(理由)なんていらないね た りない(足りない)さぁ笑え し ばられ(縛られ)たくない自由の音楽 げ んじつ(現実)彩って た くさん(沢山)の夢をも引き連れ か なで(奏で) 新しい時代を創造することも楽しみで まだまだ見ぬ世界を描いていく 懐かしいあの日も全てが自分の個性なら 怖いものなんて無いと思える (La La La La La La La) (La La La La La La La…) コメント 名前 コメント
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321 名前: NPCさん 04/02/10 18 18 ID ??? 319 楽しそうじゃないか。 では俺からも一つ。 かなり前のコンベでの事。 NWの卓がいきなり全員立ち上がり腕を後ろに組んだ。 何事かと見てると、 「貴様等の得意な事は何だ!」 「キル!キル!キル!」 「貴様等の好きな事は何だ!」 「キル!キル!キル!」 「貴様等は祖国を愛しているか!学園を愛しているか!巫女クラブを愛しているか!」 「ガンホー!!ガンホー!!ガンホー!!」 真夏の、窓を全開にした会場での話。 慌てて駆け寄るスタッフ達の顔が忘れられない。 スレ8
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 神無月の巫女 第5.7話 「狙われた歌姫」   (なんて無様なカッコで走っているんだろう!この自称一流アイドルのコロナ様が!) 今日は、ほんとはアタシの華麗なステージになるはずだった。 やっぱ、しけたド田舎のガッコの学園祭なんて舞台に選ぶんじゃなかった。 力の限りアタシは迫り来る、ソイツから逃げた。 ソイツは余裕綽々の笑みで、息一つ乱さずに猛然と追いかけてくる。 喉も鍛えて肺活量もあるアタシが、こんなぜーぜー、いってんのに。 ココ最近はライブもなく体力も衰えていたし、それに元から基礎的な運動能力の差 ってヤツなのか? (ちくしょー、七の首とのバトルで体力消耗したのが、まずかった) 絶体絶命の大ピンチ。 愛機ファイナルステージさえあれば、追っ手は簡単に捻り潰せる。 けれど、ここは狭い学園でロボバトルには地理的に不利。ターゲット一人のために 無駄な破壊工作は行わないってのが、悪の組織のお約束。それに今日はもともと肉 弾戦という条件付で出撃許可が下りたんだから、勝手に予定変更したら二の首ミヤ コの大目玉くらっちゃう。そんなこんなで尻尾巻いて逃げまくってりゃ、そのうち 諦めるだろうってタカを括っていた。 かなり学内の外れまで駆けて来ると、舗装された通路からうっそうと雑草の茂る 一本の脇道が見えた。振り返ると、敵の姿はもう消えていた。どうやら、やっと 引き離したらしい。アタシは少し歩を緩め、肩で呼吸を整えながら、蛇のように うねったその道を辿る。視界に飛び込んできた古寂びた教会へ、誘われるように 逃げ込んだ。 ここは確かシスターの管轄領域。扉に鍵が掛かっていなかったのなら、シスター がいるはず。もう安全だと胸を撫で下ろす。 不気味にステンドグラスから洩れる光を頼りに、薄闇の中をそろそろと歩む。こ んなとき、あのバカ猫ナースみたいな眼がありゃ便利なのに、なんて考えるほど 心に余裕もできた。 壁伝いに進んでゆくうちに暗がりに目が慣れてきたのか、この空間の一角に壮麗 なつくりのパイプオルガンが見えた。 そして、それに腰掛けている長髪の女の後姿も。 アタシはもはや安心しきって、ゆっくりとその人影に近づく。 「二の首いたの?巫女抹殺の任務はさ、あと一歩のとこで果たせなかったけど… 次にこの落とし前きっちりつけるつもり。派手にロボで暴れてないから、アンタ のこの教会も巻き添え食らってないし……」 正面切って弁解すんの恐かったから、アタシは二の首が振り向く前に、オーバーな 身振りで悔しがってみせ、ごたくを並べはじめた。 無言のまま二の首は、おもむろにパイプオルガンを奏ではじめた。空気を震わすよう に重厚な楽の音が闇へ広がってゆく。畳み掛けるようなパイプの音色に口を閉ざされ、 耳を傾けていると、どんどん不安が渦巻いてきた。 「…ねえ、ちょっと怒ってんの?二の首。返事くらいしたらどうよ」 アタシは無視されるのが大嫌い。おまけに宗教音楽なんてアタシの耳にそぐわない モン聴かされて、少し苛立っていた。 一楽章ほど演奏を終えて、再び堂内にしばし静寂が戻る。ほどなくして凛とした女 の声がその小休止を破った。 「このパイプオルガンは調律が全くなってないわね。鍵盤が重くて弾きにくい…」 「アンタ、一体、誰よッ?!」 予期しない回答、そして余りにも低い声に、背筋が凍りつきこめかみに汗が流れた。 「ごきげんよう。お待ちしていたわ、売れない歌姫さん」 暗闇から浮き上がるように現われた人影は、アタシのよく知っている褐色の肌の修道 女じゃなかった。その正体は、雪女みたいにぞっとするほど白い肌で、ミヤコよりも はるかに潤いのある豊かな漆黒の髪をもつ少女。誰もが認める学園のアイドル、姫宮 千歌音――ソイツはアタシが今、一番会いたくない人物だった。アタシよりいい意味 で目立つこの女、最初に見かけたときから気にくわず、アタシは密かに闘争心を掻き 立てていた。 「主題や旋律が次々と各声部に現われ、追いかけるように進行するバッハの小フーガ (遁走曲)、私たちの逃走劇に幕を下ろすにはぴったりの名曲ね…お気に召したかしら?」 月の巫女は学園服のスカートの襞を乱さないように、お上品ぶって椅子から立ち上がった。 「――なッ?!月の巫女!どうして、ここに…?!」 「今日は学園祭でたいていの建物は開放されている。貴女の逃げた方向で普段から 人気がなく、何もイベントが催されていないのはこの教会しかない。だから、裏手 の出口から侵入して先回りしていたのよ。オロチの不穏な気配も残っていたし、巫 女としての直感がここへ導いたのかもね」 取り澄ました微笑みが浮かべ、月の巫女は澱みなく言葉を連ねた。 見事な推理力と嗅覚だわって、感心してる場合じゃない。ハードな追いかけっこで 身も心もクタクタだったのに、またここでガチンコするわけ?もしかしたらケリを 着けるため、わざとここへ追い込んだのか。だったらヤツの手出しできない人ごみ に紛れ込んで学外に逃げた方が良かった。 アタシは舌打ちした。 「アンタ、相当しつっこいわね。アタシ、アンタに用なんてないわよ?」 「オロチ四の首、貴女は私の一番大事なものに傷をつけた…許さない!」 月の巫女は穏やかな口調から一転、ふつふつと怒りを露わにした。 鋭く射抜くような眼差しは、アタシに焦点を合わせている。 突然のことでアタシは身が竦んで、足が石になったように動かない。 月の巫女の深海の底に眠る黒真珠みたいな瞳から、白銀の光が放たれた。その煌き に一瞬目が眩んで瞼を閉じてしまう。 ヒュン!と空を切る音がして、アタシの頬を何かが掠めた。 月の巫女の目線と平行にして飛んできた矢は、闇の中へすぐさま吸い込まれていった。 数秒遅れてはるか背後の壁に、物が深く突き刺さる音がした。恐ろしい飛距離と風圧 だけで肌を切る威力に、アタシは直立不動のまま戦慄していた。 やっとのことで一筋の赤い線が走った頬に手を当て、痛みの元を指先のぬめりで再確 認して顔をしかめる。 (くそ―ッ、アイドルは顔が命なのに、アタシの珠のお肌に瑕をいれやがって!) 一本目は脅し。二本目から確実に命を狙われる。 アタシはごくりと唾を飲み込んだ。 弦をかき鳴らすような鮮やかな手つきで、次々に矢を番えては打ってくる月の巫女。 アタシは反撃の隙も与えられず、狩りの獲物にされた野兎みたいに逃げ回るしかない。 反対側の壁際まで追い詰めた月の巫女は、悠然と弓を構えアタシの喉元に矢尻を突き つけた。万事休す。 床にへたり込んだアタシは、右掌を軽く振って矢尻を制して降参の素振り。 「ちょ、ちょーっと、タンマ。今日はアンタと七の首の主演する芝居だったんでしょ? せっかくの晴れ舞台、ぶち壊しちゃって悪かったと思ってるわ。でも、言い出しっぺ はアタシじゃなくて三の首なのよ」 バカ筋肉のヤツは図体でかい癖して、やたら逃げ足だけは感心するほど速い。まあ、 あのこわーいシスターのお仕置きに小さい頃から逃げ回ってたら、当然なんだけど。 最初に学内荒らし回ってたのはアイツなのに、結局最後まで孤軍奮闘したの、アタシ じゃないの。ま、独壇場だったから嬉しいんだけど、調子こいてたらアタシひとり逃 げ遅れた。 「そりゃ、おふざけが過ぎたと思うけど…アンタの王子様役をたらし込んだりしたし。 でもアレ、本気じゃないのよ?坊やだから、ちょっとからかってみただけなんだから。 それもアタシ乗り気じゃないのに、二の首に無理矢理指図されて…」 両掌を頭上で合わせてひたすらペコペコ。ついでに瞳うるうるの演出もサービス。 悲しいかな、「長い物に巻かれろ」な芸能界の処世術がしっかり身についてる。 我ながら名演技だと内心自分を誉めてやりたい、そんなアタシの必死の哀願に、 さすがの月の巫女も心打たれたのか、弓を取り下げた。不敵な笑みは浮かべたまま、 でも心なしか表情が少しだけ緩んでいる。 泣き落とし作戦成功。嘘の泣きべそかきながら、アタシは心の中で舌を出した。 「油断したな!」 アタシは脚を振り上げて、月の巫女の腕から弓を蹴飛ばした。月の巫女が手首を押さ えて怯んだ隙に、落下した弓へ跳びついて思いっきり踏んづける。弓はあっけなく二 つに折れた。 「ざまぁみろ、飛び道具さえ封じりゃ、こっちのもの……」 勝利の笑顔で振り向こうとしたアタシは再び凍りつく。首筋に当たる刃物の冷たくて 鋭利な感触。アタシの頚動脈へぴたりと懐刀を突きつけながら月の巫女は、相変わらず 余所行きなスマイルを絶やさない。 「貴女、大根役者ね。声だけで演技してるわ、少しも心が篭もっていない…」 「な、なぁんですってぇ~ッ!!アンタこそ、トーシローでしょ?たかが高校の演劇 程度でちやほやされて、思い上がってんじゃないわよ!」 猿芝居が見抜かれて悔しかったので、吠え面かいてみせる。 「別に私は今回のお芝居に入れ込んでいたわけではないのよ。不本意な出演だったの だし、むしろ貴女たちが邪魔してくれたことに、せいせいしている…。本番よりも台本 の読み合わせの方が大切だったのだから」 「な?どういうことよ、ソレ?」 だったらアタシやられ損じゃない。それに、多くの照明と注目浴びるヒロイン役なんて 誰でもできるわけじゃないのに。こぎれいな顔立ちしてんのに練習程度で満足だなんて、 おかしなヤツ。 「四の首。貴女の本当の罪を教えてあげましょうか?」 口の端を吊り上げて悪魔のような笑顔を零した月の巫女は、アタシの口元を片手で 掴む。顎を上向きにさせられ、言葉が言いづらい。骨が砕けそうなくらいの余りの 力強さに唇の形が歪んだ。 アタシはとっさにショートパンツの後ろポケットを探った。 あった、口紅ミサイルの最後の一本。それを掌で覆い隠すように取り出し、この女 の背中から狙い撃ちしようとした――が、それも手刀であっけなく落とされる。 ついでに数回頬を平手打ち。天井が高く、広い物静かな聖堂内の空気を震わすほどに、 アタシの肌を打つ音は冷たく響いた。 月の巫女は床に転がった口紅を拾い上げ、疎ましそうに眺める。 「こんな品の悪い色の口紅では、キスの味なんて分からないでしょう?それに騙され る男は愚かだわ」 「ふん、七の首は失敗したけど、アタシの色仕掛けで落ちないオトコはいないわ。 アタシの熱いキスでもっと迫れば……」 「本当に愛しい人との口づけは、甘い蜜の味がするの」 月の巫女は頬をいくばくか紅潮させ、何かを思い出すように目を伏せた。 こんな時に自分の言葉に酔いしれて、センチメンタルに浸らないでよ。 アタシは口で言い負かす戦術に出てみた。 「アタシが恋も知らないお子ちゃまだって、馬鹿にしてんの?もう立派に大人の オンナ。何人ものオトコと寝たことあんだから…」 見得を切るためとはいえ、自分で古傷に塩を塗ってしまう発言をしてしまい、胸が えぐられたように痛む。舌戦ってのも案外難しい。言葉はカミソリで、一歩間違う と自傷になる。 「身をひさいで…生活しているなんて……」 「アンタみたいなお嬢様に、アタシの苦労の何万分の一でも分かるかっつーの!売 れる為にはどんな手段も選ばないのがプロってものよ。夢が果たせるなら、悪魔に 魂売り渡したって構わない!」 「その根性と覚悟だけは認めるわ。……それで、オロチの手先となった貴女は、果 たして成功を手に入れたのかしらね?こんなところで油売っている場合?」 「ぐっ!」 憐憫と軽蔑とをないまぜにした面持ちで、アタシを見つめてくる月の巫女。 これだから、口の達者なヤツは嫌だ。口喧嘩では一生勝てっこない二の首も苦手だけ ど、コイツは汚れていない分もっと嫌。 仕返ししてやりたいけど、何をしても相手が一枚上。 圧倒的に形勢不利な状況に、アタシは睨み返すぐらいしかできない。 月の巫女は同じ目線に屈みこんで、アタシの敵意の視線を真正面から受け止めた。 「そんなに膨れっ面をしていては、アイドルとして形無しではなくて?」 いきなり月の巫女がアタシの口へ唇を寄せようとしたので、慌てて顔を背ける。 「やだぁ!女同士でなんて……助けて、レーコ…」 なぜかこんな時に、いつも憎まれ口の漫画家先生の顔が思い浮かぶ。 アタシの声を耳にして、月の巫女は驚いたように目を見開き、ふふっ、と小気味 よく笑う。からかわれたのだと気づいて、アタシは頭に血が上り、頬は赤く染まる。 「…欲しいものは未だ手にしていない。貴女も私も似た者同士だったということね。 安心して。命までは奪わないわ……」 アタシを突き飛ばして月の巫女は、懐剣を振りかざした。 一閃のもとに、これまでの格闘でボロボロに擦り切れていたアタシの衣装は、細かい 布切れとなって紙吹雪のように散る。 「いっそのこと、大神ソウマを誘惑してくれれば良かったのに…オロチはオロチ同士 仲良く手を携えていればいいのに…」 さも口惜しそうな顔で、恨めしげな声でアタシを見下ろして呟く。 アタシは慌てて裸になった胸を両腕で隠した。いつも露出度高いけど、アタシだって 人並みに羞恥心は持ち合わせている。恥ずかしさで気は動転し、相手の真意が測りか ねて混乱した。 「な、なに言ってんの?!アイツはアンタと陽の巫女を救っている恩人でしょ?なん で七の首のこと嫌ってんのよ?恨みでもあんの?」 「オロチの貴女にその理由を教える必要はない……ただ、私の大事な姫子を苦しめた こと、泣かせたことの償いはして貰うわ」 (そうか、コイツの弱点、陽の巫女なんだ。だったらドールでもう一度陽の巫女の 分身作って油断させれば、こっちのもの…―。) アタシは片腕で胸を覆ったまま後ろに飛び退いて、月の巫女との間に十分な距離を つくった。 アタシの策を先回りして読んだ月の巫女は、鼻であしらう様に笑って釘を刺した。 「貴女の手は全てお見通しなのよ?さっき、無数のあの子の贋物を見破ったのは誰か 忘れたのかしら?お芝居の下手な人は、人真似も下手なのね」 「な、ナニよ。あんな犬っころみたいな平凡な小娘、アタシのお得意分野じゃないん だから、出来が悪いの当たり前……ぎゃっ!」 アタシの文句が終わらないうちに、間合いを詰められ、左頬に張り手が炸裂する。 喉元に両掌を当ててギリギリと締め上げられた。とても普通の少女の、いや人間の力 とは思えない。 鬼気迫る表情で月の巫女は、腹の底から力を込めた声で言い放つ。 「たとえ姿形はそっくりでも、貴女なんかに真似できるわけない…!!…姫子の良さが! 私の好きなところが!あの優しい光が……!」 七の首はアタシの術に戸惑っていたけど、月の巫女にとって陽の巫女のドールは踏み絵に ならないらしい。それに今じゃ本体いないしコピーで騙せるヤツじゃないってとこまで、 考えが及ばなかった。とはいえ、月の巫女が抱く特別な感情についてのアタシのアテは 外れたわけじゃない。お惚気話はたくさん!って言い返してやりたいけど、首が圧迫され て言葉が出ない。呼吸も苦しくなる。 (このまま喉を潰されたら、歌手人生おしまいだ。そうなったら、もう生きている意味 なんてない――) アタシは必死にもがいた。やっとのことで月の巫女が頸を絞める手を外すと、アタシは うずくまって喉を押さえ、ゴホゴホッ、とみっともないカッコでむせた。 週末には新曲のレコーディング予定だったのに、おじゃんだ。 首には赤い痣が浮いていた。 「本気で人を好きになったら判るでしょう?何処が好きなのか?」 アタシの左胸に手を当てて、リンゴを片手で握り潰すみたいに乳房を鷲掴む。 その意外な温かさと鼓動とに、月の巫女はおや?という顔をした。 「オロチはもはや心のない人外の者だと思っていたのに…ちゃんと血は通って いるのね」 「アタシだって元は人間だったんだから。ガラクタ人形じゃないわよっ」 「そう…なら、それなりに痛みも感じるわね。愉しませてくれそうだわ」 冷酷な笑みで口元を結ぶ月の巫女。アタシを床に押し倒して、体重を乗せて動き を封じた。アタシの首筋に舌を這わせて鎖骨まで下ろすと、肩に大きく噛みつく。 万策尽きたアタシは、もはや抵抗を忘れて身を任せるしかなかった。逆らったら 殺しはしないが喉を潰す、という暗黙の脅しがアタシを縛っていて逃げられない。 身体をいたぶられているうちに、アタシのおぞましい記憶が甦る。 こんなふうに、自分の歌手生命を守るために愛もなく男と一夜を過ごした昔。結局、 一時的にはヒットしたけどあれからさっぱり。あのあとプロデュサーにも捨てられて ……アタシの心は荒み、闇に堕ちオロチの一員となって、世界への復讐を誓ったのだ った。 月の巫女の手は下半身へ伸び、アタシを最後に覆っていた一枚の上へ辿り着く。 閉じようとしたアタシの片足を膝で踏みつけて、強引に股を開かせた。布越しに 刳り型へ指を添え、焦らす様に強弱つけてなぞり出す。 アタシは思わず呻き声に近い音を洩らした。 「フフフ…貴女、いい声出すのね…もっと啼いて貰おうかしら」   嗜虐することに快楽を覚えた月の巫女は、アタシを攻撃する手を休めなかった。 絶対にコイツの愛撫で気持ちよくなってやるもんか、歓喜の声なんて叫んでやる もんか!って、必死に歯を食い縛って耐えていたのに。 男の乱暴な手つきとは違って月の巫女のそれは、うっとりするほど優しくて。 アタシの身体は意に反して、腰を弓なりに反らしたり、艶っぽく喘いでみたり、 まんざらでもないという反応を伝えてしまう。甘い疼きが脳を刺激して、アタシ の興奮は高まる。じわりと淫らな液体が窪みから滲み出て、それがさらに相手の 愉悦を引き出している。 月の巫女は例の口紅を再び手にして蓋を開け、アタシの顔に近づけた。 企んだような眼つきで、リップをくるくる回して出し入れしている。 「ねえ、やはり、この色は貴女の唇にはふさわしくないわ……もっと、いい場所 につけてあげる」 月の巫女はアタシのパンティーを剥ぎ取って、あろうことかオンナの部分にリップ を押しつける。もちろん粘液でべとべとになっていて、うまく塗れるわけない。 蝋を引いた紙の上に水彩絵の具の色を置いてるようなもんだ。 外陰部をそうやって何も描かずに動いていたリップは、アタシの奥へと侵入してくる。 月の巫女は襞の抗力をものともせず、一気にそれを中へ突っ込んできた。 「いやぁ!…ああッ!……痛ッ!」 アタシの下腹部に凄まじい痛みが走る。悲鳴に近い叫び声が響く。 もはや我慢する余裕なんかなかった。 大粒の涙が堰を切ったように、瞳から溢れ出る。 月の巫女は容赦しない。口紅を持つ手首をくるくる旋回させたり、あちこち角度を 変えて、刺激を与え続ける。 アタシはさんざん泣き喚いた。 リップは最大限の長さまで伸びて、アタシの一番奥の壁にぶち当たった。執拗に内部 を責め苛んだ末に、口紅の武器を月の巫女は乱暴なやり方で取り出そうとする。 アタシの肉壁はその異物を捕らえて離そうとしなかったので、リップは中で途中から 折れてしまった。 中に残ったリップが意思を持ったように蠢いて、まだアタシを犯し続けている。体内 に埋め込まれた弾丸みたいに、アタシを鋭く貫いて全身を痺れさせる。アタシは身悶 えしながら床の上をのた打ち回る。 月の巫女はルージュの大きく欠けた口紅を満足気に眺めて、放り投げた。 妖しい微笑みは決して崩さない。小意気に折り曲げた指に顎を乗せて、アタシの演じる 痴態を、愉快そうに見下ろしている。 「フフフッ…滑稽な姿ね。いい見せ物だわ」 侮蔑の眼差しと甲高いせせら笑いは剣先となって、アタシの心をズタズタに切り裂いた。   壷口から滲み出る蜜とともに異物は流れ出てきそうで、出てこない。そのもどかしさ がアタシの不快を強くする。 アタシは余りにも気持ち悪くて、自分で指を突っ込んで取り出したい衝動に駆られる。 が、これでは敵前で自慰をお披露目してるようなものだと、思い留める。 それを見咎めた月の巫女は、下腹へ伸ばしかけたアタシの手を導いて、揃えた二本の 指先を捩じ込んだ。飢えた鯉の口みたいに、アタシの下の口は指に吸いついて奥へ飲 み込んでゆく。 「ほら遠慮しなくていいわ。さあ、もっと踊り狂ってごらんなさい」 月の巫女はアタシの掌に膝頭を当てて、時には揉むように、時には蹴り込むように 何度も押した。 一押しごとに中を穿たれ、アタシの身体は激しく狂おしく揺れた。リップの欠片と 自分の指との二重の蹂躙は、苦痛を恍惚へと変えて、アタシを快楽の極みへと押し 上げた。 指の栓が抜かれた時、アタシの中で醗酵したいやらしい液体が床を濡らした。 自分の手を殆ど汚さずにアタシを陵辱し、視姦し尽くした月の巫女は、アタシを お仕置きから解放すると勝ち誇った笑みを浮かべる。 「今日は楽しませて貰ったわ。これに懲りて、陽の巫女に手出しはしないことね」 意識が朦朧とする中で、月の巫女がアタシから遠ざかる靴音が、耳にはしっかり届いた。 アタシは悄然と床に這いつくばって、それでも負け惜しみだけは忘れない。 「……くっ…今度は月の巫女、アンタを泣かしてやる……憶えてろ」 聞こえないように声を潜めたつもりだったが、地獄耳の月の巫女は歩みを止めた。 背を向けたまま顔の4分の1程度分こちらに見せて、涼しげにアタシの毒吐きを受 け流す。 「ぜひ、そうしてちょうだい。それと…名女優は迂闊に涙を流さないものよ。感情 を抑えるのに慣れてしまうと、本当の涙さえ見せ辛くなってしまう、大好きな人の 前ではね」 どこまでも冷静な口調が小憎たらしい。 けれど、この月の巫女の陰りある笑みや冷酷さに、アタシは不思議と親しみを覚えた。 聖壇の前で立ち止まった月の巫女は、制服のスカートのポケットから髪留めを取り出し て掌の上で転がし、思いつめた顔をして握り締めた。 「これは罪の証……私が姫子に初めてついた嘘……姫子、ごめんなさい…」 その拳に空いた方の手を重ねて、許しを請うように両膝を突き、深く頭を垂れた。 ステンドグラスからは月光が降り注ぎ、懺悔する少女を明るく温かく包む。 「私の本当は誰にも教えない。私はあの子の為に笑顔の仮面を被り続ける。この先、 どんなに闇を背負っても……あの子を抱く手を血に染めても……」 月の巫女はキリストの磔刑像を眺めて、真顔で自分に言い聞かせるように独り言を洩 らした。 それから最後にマリア像みたいな優しい顔つきを残して、踵を返す。 仰向けに寝転んだままのアタシは、瞬きひとつせずに、その後ろ姿を見送った。 窓枠が描く十字型の影が貼りついたその背中には、明らかに今宵の満月よりも大 きく欠けた光るものが昇っていた…――。 月の巫女が静かに扉を閉めると、アタシはどんな光も射さない暗黒の淵沼のような 空間に呑み込まれた。 敗北感と極度の疲労とで打ちのめされたアタシは、堂内にじっと横たわっていた。 頭の中にいろんな考えが駆け巡る。 (月の巫女は最初からここに来る予定だった? そういえばアタシ、なんで学内でぐずぐずしてたんだろ。 ロボで学園破壊しなかったのも、アイツがどっかに居たから?別に落ち合う約束 なんてしてなかったけどさ……) こんなカッコじゃうっかり外に出歩けない。何て惨めなアタシ。 わずかでも明るい所を求めて、聖壇の前まで這っていったのに、窓から望む月は すでに黒雲に隠されていた。 一筋の光さえ、アタシを照らさない。闇に堕ちても救いの光は与えられない。 一点の黒点でも宇宙全体の暗黒で被い、開いた傷口には別の血で洗い流す、それが オロチの悲しい性。 寝そべったまま見上げた天井は異様に高く感じられる。 世界はアタシを拒んでいる。 空を掴むように手を差し伸ばしながら、アタシにはいくらあがいても、届かない物が いくつもあるのだと思い知らされた。 不意に悔しさなのか、寂しさなのか分からない感情が湧いてきて。 それは怒涛のように胸をつき上げ、瞳から赤黒く滲んで、零れ落ちた。 涙が床に水溜りつくるほど、アタシは背を丸めてひたすら嗚咽を洩らし続けた。 涙目を覆っていた腕を下ろすと、アタシの上に何かが影を落としていた。 目が乾くにつれて、その輪郭がくっきりしてくる。 「――…随分…こっぴどくやられたのね……」 聞き覚えのある掠れがちな女の声。 丸縁眼鏡で伸びきった流行遅れなセーターを着込んだ少女が、秋物のコートを腕に かけ、物憂げに佇んでいる。レンズが曇っているので、余計に無表情な印象を与える。 「…加勢にくるの遅い……」 アタシは真っ赤になって顔を背けた。泣きっ面とあられもない姿が恥ずかしくって、 まともに目なんて合わせられない。八つ当たりだと分かっていても、嫌味をいう自分が 我ながら情けないったらありゃしない。 「サイン会……思ったほど人がいて……それに編集から電話……」 アタシの恨みがましい小言も軽くかわして、レーコは淡々と単語を並べる。 こーゆう、漫画の吹き出しみたいな短く区切ったような説明不足の喋り方、何とかなら ないかねって、いつも思う。まともに一般人と会話成立しないし、ヲタクが喜びそうな お約束のセリフと妄想でしか、コミュニケーションとれない人種。絶対、アタシはそっ ちの世界には縁遠いって思っていた。 けれど、今はただレーコの寡黙さがありがたかった。 いつも毒舌家なのに、こんなレーコは珍しい。 ほんのり嬉しいイレギュラーだ。 レーコは屈み込んで、アタシの臍から下にかけて手を当ててさすった。 「ちょっ…と、ナニすんの?!」 アタシはぴくりと震えて、とっさに身構えてしまう。 辱めれた身体はちょっとした刺激にも敏感になっていた。 「……無理に取ろうとすると、傷つけるから……私のマンションのお風呂で…… 湯水の中なら出すの…痛くない……」 一糸纏わぬ姿に近いアタシを安心させるように肩を抱き、背中からコートを掛けて くれた。丁寧にボタンを掛けて、秋の冷気を締め出すように上から抱き締める。 レーコの腕の輪と体の内側から込み上げてくる喜びとで、アタシの胸は締めつけら れる。冷たくてドス黒いものに染まっていたアタシに、温かい血が流れた気がした。 アタシはレーコの胸に顔を埋めて、子供のように泣きじゃくった。 最初は悲しくて、けれどそれを上回るほど嬉しくて。久しぶりに瞼を熱くして心から 流したアタシのきれいな涙だった。 「……今度戦うとき…二人で……原稿依頼断るから……」 目頭を拭いながら、アタシはうんうんと頷くしかない。 はっきりと口にしないけれど、一人で戦わせて悪かった、駆けつけられずにごめん って意味なんだろう。 アタシはこういうレーコの曖昧な言葉を補うのが、実は好きだ。簡潔なセリフの中 に読み込まれた心をいい当てっこするのが、わくわくする。それで、さんざん喧嘩 もしてきたけど。 子供を宥めるように、レーコはアタシの頭を撫でてくれた。 右側のツインテールはゴムが緩んで、解けかかっている。毛先は涙で濡れて 埃を吸っていた。いつもは神経質なくらい鏡の前で結わえ直すのに、今は気 にならない。 レーコは優しくアタシの髪に触れ、重く垂れた右の髪束に指を通し、指で摘ん でテールを作った。後ろで一本に括るしか能がないレーコがやってくれても、 きっと左右アンバランス。でも怒る気になれない。 アタシはコートの襟を立てて首を隠そうとした。レーコはアタシの手を優しく 払って襟元を広げ、赤く腫れた喉を軽く撫でて、子猫の舌みたいに舐めてくれた。 ちらりと覗いた首の付け根の歯型の痕にも優しく口づける。 「ここ、…ホワイトかけて消す…?」 「その冗談、あんまり笑えない」 わざと拗ねてみせたのは、内心照れ臭かったから。 アタシはもう確信している。 今晩はレーコがペンだこだらけの指で、気だるそうだけど熱い吐息で、柔らかい唇 で、アタシの瑕を癒してくれるんだと。 レーコは眼鏡の鼻止め部分を指先で押し上げた。 度数のきつい厚めのレンズに隠されていた大きな瞳が、アタシを捉えていた。 それが分かるほど顔が近づいて、アタシたちは唇を重ねていた。 (口紅ひいてなくて良かった――。) ほろ苦い涙で濡れていた素肌の唇には、レーコの口づけはなおさら甘く蕩ける ように感じられた。 【完】  
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熊と踊れ 題名:熊と踊れ (上・下) 原題:Bjorndansen (2014) 著者:アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ Anders Roslund Stefan Thunberg 訳者:ヘレンハルメ美穂・羽根由 発行:ハヤカワ文庫HM 2016.9.15 初版 2016.11.26 4刷 価格:各¥1,800 『このミステリーが凄い』2016年の圧倒的一位を獲得した年、ぼくはこの作品を不覚にも未読で、翌年、これを読んで歯噛みしたものだった。どうみてもこれは圧倒的な作品だったからだ。分厚いだけではなく、スリルとアクションが親子・兄弟の人間ドラマと表裏一体となって驀進する大型重戦車の出来であったのだ。 山中にある謎の施設が実は軍の武器庫であったと知ったときから、ドゥヴニヤック家三兄弟の犯罪は始まる。武器庫襲撃、そして次々と間髪をおかずに、警察の包囲網を嘲笑うかのような手法による現金輸送車や金庫の襲撃が始まる。一度ではなく、同時に連続して何か所もという複数犯罪も一つの特徴である。 作戦参謀が天才なのである。長兄のレオ。そして以上は現在。彼らの犯罪のモチーフとは何であったのかを語るのが、過去。そう。本書は犯罪ファミリーの現在と、なぜ彼らがそうなったのかに至る家族の悲劇を描いているのだ。凄まじいほどのDV。壊され傷つけられる幼い人格。最早、望んでいた普通の家族生活に手に届かなくなった時に、犯罪モンスターとして世界に対峙する存在となってゆく彼らのドラマが生まれてゆく。 実はこの凄玉犯罪プロットは、スウェーデンをかつて震撼させた実際の事件を元にしている。この兄弟では描かれなかったもう一人の兄弟は実在している。アンデシュ・ルースルンドの共著者であるステファン・トゥンベリがその一人である。彼は父親による嵐のような家庭内暴力を実際に体験した一人なのだ。犯罪に手を染めてゆく兄弟に加わらなかった一人として本書の執筆に手を貸している。現実と創作の境界がどこにあるのかは、この本からはわからない。 しかし現実の凄みこそが、この作品のリアリティを圧倒的に高めているのは確かである。人はどうやって怪物的で天才的な犯罪者に育ってゆくのか? そしてその心のうちは? 兄弟たちの葛藤は? 父と母と彼らとそれぞれは運命の中でどのように愛や憎悪や赦しを交わし、あるいは離反してゆくのか? 様々な運命の矛盾は現実を土台にしか生まれ得ないと思われる。この小説の持つ行間に溢れる切迫感、スピード感は、そうした負のエネルギーを動的内燃機関経由で爆発させた結果生まれたものに違いない。 20年に一度の傑作がここにある。この本を契機にアンデシュ・ルースルンド関連の作品はすべて手に取るようになったが、どれも共通して言えるのが、現実に材を取った少なからず社会的小説と呼べるものばかりだ。本作品は二作構造となっており、昨年『兄弟の血 熊と踊れII』が邦訳された。そちらは現実をもとにした本書の、創作された続編であるが、セットでお読みいただくことを強くお勧めする。 (2019.2.28)
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SS第11話「プリキュアはお正月も忙しいよ」 新春がやってきた元旦の朝。まひるたちは、そろって駅前に集合していた。 早朝ではないが、やはり元旦だけあって駅前は閑散としている。かぐやは振袖姿で集合場所に一足早く来ていた。 「おはよー、そして明けましておめでとうございます」 まひるが駆け足でやってくる。 「明けましておめでとうございます。今年もよろしくね」 かぐやが挨拶する。まひるはかぐやの振袖を興味深げに眺めている。 「かぐや、振袖すっごく似合ってる」 「着付けは自分でやったけど、髪はおばあさまに結ってもらったの」 「へー」 かぐやの周りをくるくると回るまひる。普段着が和服なだけあって、かぐやの着物は完璧だ。 「あけおめーことよろー!」「おめでとー」 則子と美香もやってきた。お互いに新年の挨拶を改めてやりなおす。 「……ところで、委員長は? 一緒じゃなかったの?」 まひるが雪奈の居ない事に気づく。 「携帯に電話が着てさー、兄貴が急に非番になったんでそっちに行くってさ」と則子。 「もー徹底的にブラコンだよね」と美香。 委員長をネタにしながら四人で神社へ初詣に向かうことにする。 「ねえ、どこの神社に行くの。火川神社とか?」 「あそこ有名だもんね、霊感巫女少女による占いとか」 まひるの言葉に則子が乗っかる。 「おばあさまが、その年の最初の挨拶は地域の神様にするって言ってたわ」とかぐや。 「あー、それもそうだね」と美香がうなづく。 「えー、霊感巫女少女ー!」と未練げな則子。 「かぐやは引っ越してきたばっかりだから、この地域の神様に挨拶しておいたほうがいいかもね」とまひる。 「そうそう、電車賃も掛からないし」「えー霊感ヤマカン第六感ーん」 結局、光ヶ丘神社に初詣に出かけることに決定した。まひるとかぐやが先頭になって歩き、美香が則子をズルズルと引っ張っていく。 光ヶ丘神社は、この街ができる前からあったとされる鎮守で商店街の少し奥に置かれている。規模はそれほど大きくないし、有名ではないが地元の神社として広く親しまれていた。神社に近づくにすれて参拝客が多くなり出店もあってかなりにぎやかになっている。 「結構にぎやかだね」「初めて来たわ」 まひるとかぐやが周囲を見回している。 「おお、りんご飴! イカ焼き!」「やっぱ甘酒でしょう、そこは」 則子と美香は出店の雰囲気に大興奮だ。四人ともはぐれないようにしっかり固まって参道を進んでいた。 「くー、妙な光が眩しくてやってられねーな」 神社の本殿の屋根の上。下からは見えない死角の部分で、何者かがしかめっ面をしながら言葉を吐いている。 「人間って可笑しいねえ。新年とか言って浮かれちゃってさ」 「そー言うお前も振袖とか着ちゃってるじゃないか」 「いーんだよ、あたしは」 影を帯びた何者かの姿は三人だった。それはウォルケンとスゥとクバートたちだ。プリキュア打倒の作戦を練ろうと来た場所がちょうどこの場所だったのだ。 「とにかくシャイミーをどう奪うかだな」 ウォルケンが大量の紙袋の一つに手を突っ込みハンバーガーを口に入れる。 「ぐぁあ! スゥ、これチキンじゃねーか。俺はダブルを頼んだはずだぞ」 「クーポンで安かったんだよ。全部じゃないから我慢をおし」 スゥにピシャリと言われ不本意ながら袋の中身をガツガツと食べるウォルケン。 「そういえば……今日は作戦会議に付き合うなんて珍しいね、クバート」 「初日は休みだからな。明日は新台大解放だ」 「あっそ」 別な意味で勝利を確信するクバートの笑顔にスゥは呆れ顔だ。 「いずれにせよ、早いところシャイミーを全て奪ってエクリプス様に献上しないと、俺たちマジでやばいぜ」 「そうだわね」「そうだな」 つらい立場を思い出して顔を見合わせる三人だった。 混雑している参道をのろのろと進み、ようやく本殿にお参りをすることができたまひるたち。それぞれの願いを神様に一生懸命に祈る。 「ねえねえ、何をお願いした」と則子が興味津々で聞いてくる。 「お願い事はあんまり人に言わないほうが……」とかぐや。 「ところで、まひる。この神社、恋愛事は駄目らしいよ」と不意に美香に言われて「えぇぇっ!」と驚きの声をまひるは上げてしまう。 「あーやっぱり、恋愛関係?」 まひるの反応を目ざとく見つける則子。 「違う、違うってば! 美香が変なことを言うから……」 「神頼みの時点で駄目だよ。今年こそ当たって砕けちゃえ」 「砕けちゃうんだ……」 則子の言葉に冷静に対応するかぐや。まひるが本気で怒らないうちに四人でおみくじを引きに社務所に行くことにする。 おみくじの結果は、まひるが「吉」。かぐやと美香が「大吉」。そして則子は「大凶」……。 「がーん、何でじゃーっ!!」 頭を抱えて身もだえする則子。 「でも大凶って大吉よりラッキーじゃないの? 別の意味で」とかぐやが感心したように言う。 「うう…『待ち人:近くにいるが疎い』って何」 「まんまだね、その言葉」 まひるのおみくじを覗き込んだ美香が納得した表情でつぶやく。 「やっぱりさぁ、当たって砕けちゃいなよ」 「うるさい!」 則子の攻撃にまひる100のダメージだった。 「ねえ、あれって鶴野先輩じゃない?」 かぐやが社務所の巫女さんの方を見ながら指を差す。確かに鶴野先輩にそっくりな人がいる。忙しそうにお札や破魔矢を買い求めている人たちに対応している。悪いと思ったが近づいてみると本当に鶴野先輩だった。 「鶴野先輩、明けましておめでとうございます」 四人が挨拶をすると鶴野先輩が顔を向けてくれた。普段、袴姿は部活動で見慣れているが、白と赤のシンプルな装束がまた別の印象を感じさせてくれる。 「あらぁ、月宮さんたち……あけましておめでとうございます」 鶴野先輩が挨拶をすると、後ろからもう一人知った顔が現れる。 「あら、朝日奈さんたちじゃない。初詣?」 その姿は桜園先輩だった。巫女衣装が凛とした姿で、こちらも似合っている。四人は、桜園先輩とも挨拶を交わす。 「どうしたんですか、巫女さんとか?」 「この神社は親戚がやっていて、お手伝いを頼まれたのよー」 まひるの質問に鶴野先輩が答える。桜園先輩は、そのお手伝いに巻き込まれたらしい。あまり長話をしていると迷惑になるので、四人とも少し話してから社務所を後にした。 「これからどうしようか?」 「商店街の初売りとかのぞいて行く?」 「まずは屋台を全部制覇とか」 「そんなにお年玉もらったの?」 初詣が終わったので、これからどうするのかを帰り道で相談し始めた。 「あー、いい考え出ねーな。くそっ」 ウォルケンが立ち上がって伸びをする。その時だった、視界の中のまひるとかぐやの姿に気づく。 「ちょうど良い所に獲物がいたぜ。飛んで火に入る夏の何とやらだ」 「今は冬よ、ウォルケン」「うるせい! お前らはそこで見てな」 仮面を投げると縁起物の熊手に掛かる。とたんに謎空間が発生して、まひるたちの周囲の人が眠り込んでしまう。 「怪しい気配がするレジ!」 オレンジたちが屋台の間から飛び出してくる。手には焼トウモロコシやたこ焼きやらを持っている。 「オレンジ……あんたら楽しんでいたみたいね」 「それどころじゃないピピ」 まひるの突っ込みにも負けないピンクたち。気を取り直してキュアパストで謎空間を探ると、社務所の方に空間が発生しているのがわかった。 「まひる、変身よ」「うん」 キュアパストを構えてプリキュアに変身する。謎空間が拡大して、周囲を包み込んでいく。空間の中ではお多福や小判や招き猫が飛び回り、かなりシュールな世界になっていた。そして中心には熊手クライナーが立っている。 「クライナー!」 熊手クライナーが自分の体についている小判や米俵を投げつけてくる。それらを華麗に避けながら、ダブルキックを決める。よろけるクライナー。 「あんまり強くなさそうね、ナイト」「油断は禁物よ、サンディ」 熊手クライナーは一本足で立っているせいか、サンディの足払いが華麗に決まる。倒れた所を上からナイトの攻撃だ。 「よし、必殺技で決めるわよ」 二人が必殺技を決めようとした時だった。そこにウォルケンが現れる。 「金我信念とかクバートが言ってたが、訳が分からんぜ。そうだ、プリキュア。これが俺様からのお年玉だ」 ウォルケンが黒い波動をクライナーに注入する。クライナーの形が変わり、パワーアップされた感じになった。 「クライナー新春初夢バージョンだぜ」 巨大な山を中心に何やら野菜と鳥が配置されている。 「クライナー!」 野菜と鳥が飛んできた。それは茄子と鷹だ。茄子は地面に落ちると爆発し、鷹がブーメランの様に二人の間を飛び回り二人を襲う。どちらかを避けようとすれば片方の攻撃を受けてしまい、キリキリ舞いをしてしまう。 「もう、初夢って元日の夜に見る夢なのに……」 ナイトが攻撃を避けながら何とかクライナーに近づこうと苦戦している。 「危ない!」 サンディがナイトの背後に飛んできた茄子型爆弾を蹴り飛ばす。が、同時に爆発して吹き飛ばされる。 「サンディ!」 振り返ったナイトに隙ができ、鷹形の小さなクライナーに襲われる。ボロボロになって倒れる二人。 「プリキュアもざまねえな。シャイミーを渡して楽になりな」 ニヤニヤとするウォルケン。 「絶対に渡さない」とサンディ。 「そして、絶対に負けないわ」とナイト。 その時だった。謎空間が不思議な力で揺らぎ始める。天の上の方から光が差し、クライナーとウォルケンを包み込む。光に包まれて苦しみだす、クライナーとウォルケン。 「!」 二人の頭上に破魔矢が現れる。それを手にした二人は急速に力を取り戻した。そして必殺技を。 「プリキュアクロスライジングデーイズ!!」 二人の必殺技は不思議な破魔矢を包み込みクライナーに向けて発射される。それを察したウォルケンは苦しみながらも力を振り絞って離脱する。そして技がクライナーを突き破り、シャイミーが残された。 謎空間が消え、周囲が賑やかな境内の姿に戻った。 「あれって何だったんだろうね、かぐや?」 「さあ、神様が手を貸してくれたのかも知れないわ」 初詣客に賑わう本殿の方を見ながら、二人はそっと心の中でお礼を言った。
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「死ねぇぇぇッ!!!才谷公多ぁぁぁッ!!!」 そんな叫びが聞こえた。 物騒だなぁ。 というか殺されるのか、僕。 少女のようなソプラノだったから、死ぬかどうかは別としても「殺させて」あげるのは吝かじゃないんだけど… 街中で殺人をしようとするのはどうかと思います。 暢気な思考が渦を巻く。 僕と危機意識の相性は最悪らしいね、どうも。 「てやぁぁぁー!」 掛け声は後ろから聞こえた。 なんだこいつ。最初の叫びに何の意味が。 さすがにむざむざ殺されてあげるわけにも行かないから、僕は振り向いた。 そこにいたのは。 金色の髪を靡かせ、 髪の色と全く合わない巫女服を纏い、 何か棒状の物を構えて突貫してくる、 見知らぬ、少女だった。 …いや、思わず目を疑ったよ。 だってそうだろう。近場のコンビニに歩いていく途中、いろいろとちぐはぐな癖に可愛いガイジンさんが襲い掛かってきたら、誰だって固まる。 「ぜぇぇえぇええぃっ!!」 「おうっ!??」 裂帛の気勢と共に繰り出された突きを避けられたのは必然の奇跡。 「なっ」 驚愕する少女。そりゃあねぇ、何の衒いもなく真正面から一直線に、しかも突きですよ。 避けますって。 すると女の子は僕をきっと睨み付けて、 「なんで避けるっ!」 目に涙を浮かべながら叫んだ。
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踊れ、厄払い 依頼主 :ムナバヌ(アバラシア雲海 X6-Y14) 受注条件:レベルアジャスト50~ 概要 :ナッキ島のムナバヌは、冒険者に伝えたいことがあるようだ。 ムナバヌ 「Nikuqさま、Nikuqさま、 リヌバヌさまより、伝言を預かっております。 ぜひ時間がある時に、お声がけをとのことです。」 群雲のリヌバヌと話す 群雲のリヌバヌ 「きたか、きたか、Nikuqよ。 実にマズいことに、なってしまってな・・・・・・。 折り入って、お主に頼みたいことがあるのだ。 昨日、ゲイラキャットを飛ばして吉兆を占ったのだが、 クルクルと回ったあげく、雲海の底へと墜ちていった・・・・・・。 ご先祖様の英霊が、我らグンドの不甲斐なさをお怒りに違いない。 英霊の怒りを鎮めるには、グンドの友たる者が、 「グンド族のトーテム」の前に「ナミダ草」を手向け、 「太陽の舞」を奉納しなければならない・・・・・・。 どうか、どうか、お主に頼みたい! クロムレックで「ナミダ草」を採り、 「オク・グンド」に行って、英霊の怒りを鎮めてきてくれ!」 群雲のリヌバヌ 「英霊の怒りを鎮めるには、グンドの友たる者が、 「グンド族のトーテム」の前に「ナミダ草」を手向け、 「太陽の舞」を奉納しなければならない・・・・・・。 どうか、どうか、お主に頼みたい! クロムレックで「ナミダ草」を探し花を摘み、 「オク・グンド」に行って、英霊の怒りを鎮めてきてくれ!」 ナミダ草を入手 指定地点にナミダ草を置く グンド族のトーテムに「太陽の舞」をする この場所で「太陽の舞」を奉納すればいいようだ・・・・・・。 群雲のリヌバヌに報告 群雲のリヌバヌ 「そうか、そうか、「グンド族のトーテム」に、 「太陽の舞」を奉納してきてくれたか、感謝するぞ! これで、ご先祖様の英霊の心も鎮まるだろう。 しかし、まさかゲイラキャットが雲海に墜ちるとはな。 「ウンカイツル」の匂いで酔ったわけでもなかろうに・・・・・・。 ・・・・・・いや、まさかな。」 ナミダ草:美しいナミダ草の花
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今となっては昔のこと。 荒地の真ん中、涙で顔をぐしゃぐしゃにした一人の巫女が、一心不乱に祈りを捧げていた。 「天におわします神々よ、どうか、どうか──」 返事はない。 「偉大なる神々よ、我の嘆きを聞き届けたまえ──」 返事はない。 「お願いします、お願いします──」 返事は、ない。 白い翼を背中に宿した無数の白龍。手には剣を、槍を、弓を番え、攻撃の合図を待ち続けている。 燃え盛る翼を広げる4体の龍。無数の瞳をその身に宿し、その全てが巫女を見据えている。 そしてそれらの背後には、穢れを知らぬ輝く翼に眩き光を背負った、「光そのもの」とも呼べる龍。事情を知らなければ、この龍こそが「神」ではないかと錯覚してしまいそうなほどの神々しさを湛えている。 だがしかし、その足元には、ズタズタに引き裂かれた、「この土地にいた、かつて神だったもの」たちが転がっていた。 この土地に宿った信仰、神威、恵み、希望。 それら全てが「光の龍」によって踏み躙られた。 神々は果敢に光の龍に戦いを挑み、そして散っていった。 力の差が大きすぎた。 一柱、また一柱と神が斃れていくに従って、神々は光の龍に恐れ慄くようになっていった。一方で斃れた神の死骸は光の龍に喰われてゆき、光の龍は力をつけていった。 神々が使役する眷属たちも、白い翼の龍たちに蹂躙され、遂には死骸の山と成り果てた。 巫女たちも殺され、害獣の死骸のように灼かれ爛れ、名もなき塵へと返っていった。 そして全ての神は斃され、民草も亡び、残すところ年若い巫女が一人だけ。 それももう、終わろうとしていた。 《終いか》 光の龍はさいごの巫女に尋ねる。 「どうか、どうか、どうか──」 巫女は恐怖からか、絶望からか、或いはその両方からか、龍の言葉はもはや聞こえていないようだった。 龍は嗤い、満足そうに鼻を鳴らすと、配下の龍たちに告げる。 《光あれ》 この言葉を合図に、四匹の熾天の龍が咆哮を上げる。 荒地は焼けつく灼熱、凍てつく氷河、吹き荒ぶ颶風、揺れ震える地鳴に崩壊し、そして轟音、爆鳴、渦を巻く光の奔流が、全てを無へと帰していく。 すべてがなくなったその跡に、光の龍はただ佇んでいた。 そして暫し考え込んだのちに、配下の一匹の龍にこう告げた。 《新たなる預言者を探せ》 《我等の光を人の世に紡ぐ、『讃えられるべきもの』を探せ》 《我等の千年王国成就のための、最後の預言者を、探せ》 配下の龍は命を受け、東へと飛び去っていった。 光の龍はもう少し佇んでいたが、やがて日の出とともに光に融けていき、姿を消した。
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効果モンスター 星4/水属性/水族/攻 700/守2000 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、フィールドは「海」になる。 フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、この効果は適用されない。 15スレ目 182名も無き決闘者 (ワッチョイ 8236-IBuP)2018/09/22(土) 10 46 50.92ID +VoPZU400 実は海神の巫女のステータス、 フィールドを変更する効果を持った希少なモンスターであるが、海のサポートカードとは軒並み相性が悪く、 決闘者からも「海でよくない?」「巫女らしくガードが固くて扱いづらい女だなぁ」といった評価に収まってしまうこのカード。 本家Wikiもこのカードについては言葉を濁しており、寧ろ彼女のイラスト関連についての行数が多い始末。 悲しみと忘却の海に沈んだ彼女が浮かび上がることはないのだろうか? 否、巫女である彼女にマッチしたデッキがある。それは【リチュア】だ。 実は海神の巫女のステータス、 攻 700はヴィジョン・リチュア、 守2000はイビリチュア・マインドオーガスと一致しているのだ。 つまりこのスレ御用達の《星に願いを》を使用することによって上記三体が場に並んでいる際、 ランク2.6と素材三体のランク4のエクシーズを使い分けることが可能なのだ。 また攻 700はデビル・フランケンとも対応しており、守2000の融合モンスターをだすことで上述のコンボの代用にもなる。 筆者のおすすめは巫女と同属性、同種族のヒューマノイド・ドレイクだ。 このステータス対応かつリチュアに自然投入できるカードは遊戯王OCG界といえども海神の巫女のみである。 「リチュアならそもそもランク2.4.6が可能だし素材三体もできなくはない」 「そもそもそんなに場に並ぶわけない!」 「星に願いをが腐るのでは?」 といったお叱りの声が聞こえてきそうだがご安心を。 海のサポートカードとは軒並み相性が悪い彼女だが 相互互換の海カードそのものでサポートすればいいのだ。 上述の三体が並んでいる際、伝説の都 アトランティスや忘却の都 レミューリアといったカードを併用することによってなんとランク1~9までのエクシーズモンスターを召喚することが可能なのだ! 無論水属性モンスターの数次第ではランク12まで対応している。 XYZ召喚だけではなく、先程のフランケンコンボから派生して アトランティス発動下、フランケンと巫女がいる際にテセウスの魔棲物を特殊召喚すれば氷結界の龍 トリシューラ、ミスト・ウォームを シンクロ召喚可能である。そしてトリシューラは巫女と、ウォームはマインドオーガスと攻・守のステータスが一致するのも見逃せないだろう。 忘却の海底神殿、潜海奇襲も海関連でありながらリチュアと高相性だ。 除外と帰還を繰り返すことによって リチュア・アビス、リチュア・マーカーが恒久的にアドバンテージを稼ぐ事が可能だからだ。 潜海奇襲と海神の巫女は相性が悪いと思われがちだが、そもそも戦闘で破壊という手順を踏まなくても E・HEROアブソルートZeroで相手モンスターを破壊してやればいいのだ。 これは忘却の海底神殿、潜海奇襲で水精鱗アビスタージかアビスパイクを指定すれば 手札にE・HEROアイスエッジと沼地の魔神王を加えられる。 若しくは未来融合で直接出すのもよい。潜海奇襲の破壊耐性付与により安心して発動ができるのだ。 沼地のドロゴンを指定すれば、メインデッキに入るモンスターカードすべてが墓地に落とせ、 この【巫女リチュア】ならばランク6のセイクリッド・トレミスM7が簡単に出せ、疑似的なサーチが可能となる。 制限のデビフラ、サーチの利かないsophiaやエクゾディアの頭も持ってこれる。 また忘却の海底神殿、潜海奇襲で玄武絶対聖盾を指定すれば毎ターンXYZモンスターを帰還できる。 持ってくるのは素材がなくても使える炎圧鬼バーナー・バイザーや超弩級戦艦ドレッドノイドがよいだろう。 このカード等は海だと弱体化するため海神の巫女が勝っている点と言える。 除外の方法は属性HERO元に使うなり氷炎の双竜のコストにするなり様々だ。 カードが除外されるので筆者のおすすめは混沌空間だ。XYZではないモンスターもこのカードによって帰還が出来る。 紫宵の機界騎士もカウンターを溜めるのに役立つだろう。 またマインドオーガスにより墓地の数を調整しやすく、ガーディアン・エアトスの召喚やカオス・グリードの発動もできる。 尚、上にあげたアブZero、氷炎の双竜、紫宵、エアトスは巫女対応の守2000である。 ほかにも水舞台と水神の護符or星杯神楽イヴ、竜巻海流壁を張れば場の水属性が疑似的な時械神となり、 相手の突破が難しい盤面を敷けたり、 マジッククロニクルを安全に発動したりと色々出来るのだが、 出来ることが多すぎるため、ここで一旦筆を置こう。 海神の巫女は海そのものと星に願いを祈った結果、変幻自在の動きと【海リチュア】を総べる橋渡しとなったのだ ぜひ決闘者の皆様もこのカードの高騰前に手に入れることをお勧めする。 15スレ目 182名も無き決闘者 (ワッチョイ 8236-IBuP)2018/09/22(土) 10 46 50.92ID +VoPZU400 なんでも出来そうに見えてきたぞ巫女は?って思ったくらいのタイミングで巫女とのシナジー提起するのがうまい コンボができない時は儀式のリリースに使えばいいし無駄がないな 16スレ目 513名も無き決闘者 (ワッチョイ d992-Q6+S)2019/06/20(木) 21 29 32.90ID fdyDEaPA0 1枚で2枚のカードとして扱える 《墓守の巫女》 効果モンスター 星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1500 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 フィールドは「王家の眠る谷-ネクロバレー」になる。 フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、この効果は適用されない。 また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 フィールド上の「墓守」と名のついたモンスターの 攻撃力・守備力は200ポイントアップする。 1枚で2枚のカードとして扱えることができる超貴重な効果を持つレアカード。 他にこのような効果を持っているカードは存在しないためオンリーワンであり、お互いにそのレア度に見合うだけの強力なカードが2枚目として用意されている。 しかし初期手札に3枚あると実質的な手札はその3枚だけ。 先行の場合ドローができないのでドローに全てを込める事も出来ない。 なので召喚・セット以外に何もできずターンエンド…という事も稀によくある欠点を持つ。 またその1枚で2枚というルール効果は見逃しがちである。エンドフェイズの手札制限では1枚多くカウントされるため手札が6枚なら手札を捨てなければならないが、 パット見は6枚である事と対戦相手には手札を公開しないことでそれを行わないイカサマ行為が時折公式大会などで問題視される。 ただしこれはジャッジキルにも利用できるため、それを利用したデッキがあることはしょうがない。 勝利欲しさに手を染める事は全力を出すという事でもあり、一概に悪いとは言い切れない。 また2枚目として扱われるフィールド魔法にも注目したい。 《海》 フィールド魔法 フィールド上に表側表示で存在する魚族・海竜族・雷族・水族モンスターの 攻撃力・守備力は200ポイントアップする。 フィールド上に表側表示で存在する機械族・炎族モンスターの 攻撃力・守備力は200ポイントダウンする。 《王家の眠る谷-ネクロバレー》 フィールド魔法 (1):フィールドの「墓守」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。 (2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 お互いに墓地のカードを除外できず、墓地のカードへ及ぶ効果は無効化され、適用されない。 海をトリガーに発動するカードは数知れず。 《伝説の都 アトランティス》《忘却の都 レミューリア》《幻煌の都 パシフィス》の3枚はカード名を海として扱う為その偉大さが分かるだろう。 ネクロバレーにはそういった互換性は巫女以外に存在しないが、墓地に及ぶ効果を止める効果は大抵のデッキに刺さる為単純に強いカードである。 さて、ここまではあくまでカード紹介…即ち前座である。 彼女たちの更なる強さをこれから皆様に知っていただくために、今回評価に協力してくれる人物をお呼びした。 ではまず海神の巫女様からご説明させていただきますね! 海神の巫女様は大変素晴らしいお方です。巫女様の力によってフィールド魔法はフィールドに存在せずともその効果を発揮します。 そしてこの力に関して一つ!……実はデュエリスト御用達の遊戯王wikiでは『「このカードのカード名を《海》として扱う」のではないため、《コダロス》等の「《海》を墓地へ送る」コストには使用できないのが欠点』と書いてあります。 が!しかし!これは過ちなのです!巫女様がお怒りになるのも無理はない! 確かに巫女様の力は海をその場に呼び出すモノではありません。したがって海をコストとして墓地に送ることはできないでしょう。この点は正しいです。 ですが、効果が使えないのは違います。 巫女様自身が母なる「海」であり、海神の巫女であるのですから、発動時のコストなど不要なのです!コダロスでもダイダロスでも、効果は使い放題なのです!(海竜であるダイダロスは巫女様も破壊するので良くないのですが…) 彼らの力を巫女様は最大限発揮する…まさに海の神に認められた巫女様というわけです! + では次は我らが墓守の巫女についても語らせていただこう。 先ほど彼らが説明したように墓守の巫女殿もまた、海神の巫女殿と同様『巫女様自身が神聖なる「墓」』であることはもうお分かりだろう。効果が類似している事から充分推測可能だ。 だが少し説明が足りていなかったようだ…申し訳ない。 何を隠そう、「海」の攻守増減と「ネクロバレー」の墓地への干渉防止は、巫女殿が存在するだけで発動しているものなのである。 まあ、巫女様自身がフィールド魔法の力を持つのだから当然と言えば当然なのだがな…。ああ、それと燃えさかる大地の発動時効果も受けない事も忘れてはならない。巫女殿は偉大だ。 そして墓守の巫女殿はネクロバレーの500アップに加え、巫女殿の持つ200アップを合わせ合計700アップ。その偉大なる力で我々墓守達を助けてくれる。 我々墓守の仕事も、巫女殿が入れば安泰だな。 ということで、彼女達がいかにレアで、無くてはならない存在であるか理解していただけ事だと思う。 これで彼女達への印象が変わってくれれば、彼女達も大いに活躍できるに違いない。 …ところで一つ言わせてほしい。 彼女たちが神聖で唯一無二の大事な役職についているという設定。 美しくも儚げで、しかし巫女に相応しい純白さと美貌。 それらの個性を持つ彼女達は、アイドルカードとしても相応しいと私は思う。 何故急にこんな話を語るのか?疑問に思うのも無理はない。 というのも、彼女達の持つフィールド魔法は少し前に新規カードの登場によって強化を受けたからだ。 そしてこれが意味するのは何か。 アイドルカードとはその存在をKONAMIが思い出せば、将来強化が行われるという都市伝説がある。 いわばアイドルカードとは神によって救済され、天国に住まうことを許された善良で誇り高き人間達なのである。 現実でも旧時代のアイドル歌手たちが新たな新曲を引っ提げてテレビに登場したように、アイドル達は進化して帰ってくる…ということなのだ! もちろんアイドルだけではない。周りの人はそうでなくても、自分は大好きだったバンドだって帰ってくるように、マイフェイバリットカードであっても当然。 平等にKONAMIという神様は救いの手を差し伸べてくれているのだ。 例をあげるだけでも 霊使い フォーチュンレディ ヴェノミナーガ E・HERO エーリアン 筆者のマイフェイバリットカード、創世神 など、沢山のカードに新規カードを配ってきたことからもその伝説は本物である。 ーーーデュエリスト諸君!全てのカードは将来強くなって帰ってくる!!! そんな未来アドを君の大好きなカード達は秘めているのだーーー 16スレ目 513名も無き決闘者 (ワッチョイ d992-Q6+S)2019/06/20(木) 21 29 32.90ID fdyDEaPA0 17スレ目 664名も無き決闘者 (ワッチョイ b392-vu2g)2019/10/30(水) 20 14 11.13ID uUmT1MVd0 我々はついにその正体を突き止めることに成功 フィールドを「海」にするという、とても強力な効果を持つ巫女。 我々はついにその正体を突き止めることに成功した。では発表して行こう。 実はこの巫女、「ニンジャ」である。 「アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」とお思いの視聴者もおられる事だろう。 その疑問を持つことは何ら不思議な事ではない。 ニンジャ…それは名の通り、忍ぶ者。表の世界とは真逆の、裏の世界に潜む影の住人であり、しのぎを削るような人外な戦いを繰り広げている。 《海神の巫女》はこのような裏の世界で生きているニンジャとしては、少々見た目がイメージと違い過ぎると言わざるを得ない。実際そのバストは豊満である。 だが我々が《海神の巫女》をニンジャであると断定する理由は、巫女が持つ力…即ちテキストにあった。 「フィールドは「海」になる。」 フィールド (field)とは、英語で場所や領域を意味する言葉だ。このテキストにあるフィールドとは、つまるところ「戦場」を意味する。 実際デュエルフィールドではモンスターが召喚され相手のモンスターとの戦いで全てが塵と化す戦場であり、そう呼ぶにふさわしい。 この「戦場を海にする」という効果、どこかで似たものを見たことがないだろうか……? そう、実はこの効果、忍術バトルTRPG「シノビガミ」で使用できる特技【誘導】である。 つまり冒頭で言った「巫女の正体はニンジャ」というのは「シノビガミ世界生まれのニンジャ」であるという事なのだ! なぜシノビガミのニンジャが遊戯王界にやってきているのかは疑問が尽きないが、確かに【誘導】ならばフィールドを海(水中)にすることなど容易い事だ。 しかも戦場(水中)の効果によって回避判定にマイナス-2の修正がつくので闇のゲームで活躍する「砦を守る翼竜」ような、回避性能を持つモンスターにも、こちらの攻撃は実際当たりやすくなる。 さらにシノビガミでは攻撃・回避等のほとんどの判定を「ダイスを使って」行う為、《出たら目》《No.67 パラダイスマッシャー》を実質「判定妨害」として使用できるのも魅力である。 まさに裏の世界(闇のゲーム)では活躍し、表の世界では巫女として己の正体を隠し潜む、ニンジャの鑑である。 17スレ目 664名も無き決闘者 (ワッチョイ b392-vu2g)2019/10/30(水) 20 14 11.13ID uUmT1MVd0 なんたるフーリンカザンか! なんたるワザマエな評価!実際スゴい! 17スレ目 840名も無き決闘者 (ワッチョイ a254-hvu9)2019/12/15(日) 15 15 40.07ID FPhubmmu0 彼女をサポートできるシリーズ イラストはいいけど実用に耐えない観賞用のカード 多くの決闘者はこのような評価を下すこと請け合いなモンスターである 《海》関連のサポートと悉く相性が悪い彼女、これで巫女とは一体どういう了見なのだろう? このカードに使い道はあるのだろうか? 実はKONAMIは彼女を覚えていた。2020年1月11日発売予定の新弾ETERNITY CODEにて漸く彼女をサポートできるシリーズが作られたのだ! その名も“深海”である。 水属性・海竜族のモンスター群でありレベル4以下の水属性を特殊召喚したりサーチしたり等の効果を持つが、これはもう《海神の巫女》サポートと言っても過言ではない! 何よりレベル3チューナーの《深海のミンストレル》と《海神の巫女》にてシンクロの《深海姫プリマドーナ》を召喚できるのは大きな繋がりであると言えよう。 《深海姫プリマドーナ》から《海神の巫女》を召喚できるのも強みの一つだ。 さて、新シリーズ“深海”にて《海神の巫女》が使いやすくなったのは事実だが、果たして深海側が《海神の巫女》を使う必要性はあるのだろうか? 深海のモンスターは海竜族、そして海神の巫女はフィールドを海にする…もうお分かりだろう、コダロス、ダイダロスの出番なのだ! 説明をするとコダロスシリーズは水属性・海竜族であり海をコストに豪快な破壊がウリのカード群である。当然海そのものの《海神の巫女》を使用すれば気軽に手軽にダロス達の効果を起動できるのだ! この深海シリーズは自分のデッキを破壊するため《海》が墓地に行ってしまうと立て直しが効き辛い。その点《海神の巫女》なら深海で拾える為相性が良いのだ。 相手の手札をハンデスしつつ展開できるため活躍が期待されている深海だが海は広い。 深き海を統べる海の神こそが《海神の巫女》なのだ 決闘者の諸君も是非とも次弾のパックを手に入れよう! 17スレ目 840名も無き決闘者 (ワッチョイ a254-hvu9)2019/12/15(日) 15 15 40.07ID FPhubmmu0 巫女は「海」として扱われる訳ではないのでダイダロス達のコストには使えないけど此処は下位クズスレだからなそうなの!?何のための海にする効果なんだ…まぁ下位クズスレだしいいか 海神の巫女が墓地に置かれたので一掃させてもらうぞ… 特殊な裁定を持つわりに全く活かすことが出来ないクズカードである。ネタとしても振り切れない半端な立ち位置のカードであるが、今回はこのカードを活かしたデッキを考えていこう 海神の巫女を使うにあたってのポイントは3つ ・フィールド魔法を使わないデッキである事 ・海のサポートカードを違和感無く使用できる事 ・海神の巫女を使う必要性がある事 この条件を満たしたデッキがあるならば、彼女もクズカードの謗りを受けない筈だ。では果たしてそのデッキとは何だろう? 結論を言おう。海神の巫女は【グレイドル】にて必要とされるカードである。 今からそれを解説していこう グレイドルとは破壊されると相手モンスターに装備され、コントロール奪取を行える水属性のテーマデッキである。 破壊をされるとモンスターを奪われる為、相手はこちらのグレイドルを破壊するのを躊躇する…その為こちらが自爆特攻を行うと言うのがグレイドル戦の流れである。 そこでこの海神の巫女と竜巻海流壁である! フィールドに海がある場合、戦闘ダメージが0になる竜巻海流壁と海神の巫女が揃えばグレイドルは安心して自爆特攻を行えると言う寸法である!これなら海神の巫女を使う必要もあると言うモノだろう 「ならフィールド魔法の海で良いじゃん」 「何ならスピリットバリアで良いじゃん」 成る程、確かにそう言った見地も有るだろう…だが海神の巫女はモンスターカード。フィールド魔法海やスピリットバリアとはまた別角度から見なければならない 海神の巫女の守備力は2000…勘のいい決闘者の諸君はもうお分かりだろう、星に願いをの出番である! 幸い、グレイドルはレベル2.5.8に守備力2000のモンスターが存在しており、これによりランク2.3.4.5.8までのエクシーズへと対応可能なのだ。 また、グレイドルは対象を取ってコントロール奪取を行うのだが、近年の大型エースは対象耐性は当然持っている…それならばどうするか レベル2チューナーグレイドルスライムJr.、レベル3グレイドル…そして海神の巫女でシンクロすれば対象を取らない除外、トリシューラの降臨で有る!このトリシューラも守備力2000の為、海神の巫女と星に願いをの範囲なのだ こういった選択肢はフィールド魔法海やスピリットバリアでは出来ない芸当である。海神の巫女、それは守備力2000レベル4のモンスターである事が必要とされる理由なのだ 総括すると ・フィールド魔法を使わないデッキであり ・竜巻海流壁を使う必要性があり ・海神の巫女が求められるから 【グレイドル】にて海神の巫女はキーカード足り得る素質があるのだ 決闘者の諸君も是非とも使い道のないカードにも使う理由をこじつけて欲しい 19スレ目 130名も無き決闘者 (ワッチョイW 9954-1q/w)2021/01/01(金) 10 13 01.00ID WdyUC3zS0 関連カード 海 Tag:【グレイドル】 【リチュア】 【巫女リチュア】 アイドルカード イラストアド コラボカード コンマイ語 マイナーアド 星に願いを 未来アド 正体判明 正当評価 評価数5回以上 誇りアド 高騰化予測カード