約 5,815 件
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/31118.html
魔界の法王 ザイン R 闇文明 (6) クリーチャー:デーモン・コマンド 6000 W・ブレイカー バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャー1体を破壊する。 相手は自身の墓地にある呪文と同じ名前を持つ呪文を唱えることができない。 DMIF-01《超獣降臨》で登場したデーモン・コマンド。 フレーバーテキスト 魔界の法王ですら、無法の前には無力であった。 作者 しぇる 評価、コメントなど 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/26640.html
ストラテG(ジー) C 水文明 (3) クリーチャー:サイバーロード/超獣科研 2000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体選んでもよい。 ■<ケミストリック>このクリーチャーがカードの効果で選ばれた時、自分はカードを1枚引いてもよい。 作者:wha + 関連カード/0 【十王篇企画】ウォー・オブ・ザ・キングダム カードリスト:wha 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/6973.html
ドレイン・バイス R 水/闇 (6) 呪文: ■相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。その中に含まれる文明1つにつき、自分はカードを1枚引く。 作者:シザー・ガイ フレーバーテキスト トロピコによる円盤超獣計画は頓挫に終わってしまった。高速移動、変形や縮小まではよかったのだが、「合体」という謎のこだわりを出したせいで全てが終わってしまったのだ。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/48549.html
《捕食禍実》 U 闇文明 (1) クリーチャー:ツリーフォーク 500 ■このクリーチャーは攻撃できない。 ■相手が場にあるカードを選ぶ時、可能なら必ずこのカードを選ばなくてはならない。 ■このクリーチャーが破壊された時、カードを2枚引く。 作者:リース族 フレーバーテキスト その黒き果実は悪魔を寄りつける 収録 DMXU-03 「伝説の復活編 第3弾 激突!!次元超獣最終決戦」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/14082.html
剛力ネムノキ C 自然 6 クリーチャー:ツリーフォーク/リベンジャー 1000+ ■W・ブレイカー ■パワーアタッカー+10000 作者:王土レンチ フレーバーテキスト 突如超獣世界に現れた「リクリエイター」を名乗る存在は、自身が生命の本質を捉え「あるべき姿」に戻す存在だと演説した。ビッグ・ツリーの存在に怯えるネムノキは一番にリクリエイターのもとを訪れ、ビッグ・ツリーに負けない力を手に入れた。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gazoures/pages/343.html
愛されなくてもいい、そばに居られるだけでいいの レスラーの中にはそのカリスマ、あるいはエロスによって多数のレスラーをファンに持つものが何人も居る そういうレスラーを中心にした一団のことをハーレムと呼んだり呼ばなかったりするらしい パン娘ハーレム レスラー界がそのままパン娘ハーレムだという話もあるが 目立つのは外道レナ、てみ、萃香、小町との絡みだろう 外道ハーレム 朝外道参加メンバーを中心に構成されるハーレム ころね、シュレリア様、ヴィクトリカ、アブリル、てみ、静水久などを侍らし、外道王女に斬られ、エヴァに血を吸われる あれ!? パン娘は? フル子ハーレム 構成は深夜三人娘と言われる面子が主 メロン、静水久、橙、藍様、シュレリア様、お燐を侍らせ…って実は2人じゃねーか!! ちまー! 早く来てくれー! メロンハーレム 構成員など要らぬ 藍様、シュレリア様、お燐の何れかが来てくれればそこが楽園だが…あ、何か暗闇に光る赤いモノアイが! カロメの存在を忘れないであげて下さい 巻き込まれるっためだけに来てるQBは本人が満足でもフル子が許さねぇ カレーハーレム いつ何処で発生するかも予測できないハーレムで、やはり深夜三人娘が主 メロンがそこに居るのは当たり前なのである 蕪ハーレム 水曜三人娘を中心に構成され、主に構成される面子とは酒の杯が交わされるという その面子は小町、薔薇水晶、神楽、そしてネロであり、ネロである 超獣ハーレム 割と頻繁に発生するハーレム空間で キャプテンムラサ、ゴモラ、ネロ、ほむら、ガタトラバ、シャドームーン、マオ、椛など ハーレム中で一番男女比率が取れた面子で構成される …あれ、これってハーレムじゃなくね!? え、超獣に人気があるから問題ないですかそうですか 悟空さハーレム 月曜日の夜に発生するハーレムで 魔理沙、ベジータ、アリスママー他カオスなメンバーが主で…え? ベジータは外せ? 全力でお断りします 閻魔ハーレム 日曜日の〆を飾るハーレム まずはとしあきによる壮絶な1レス目争いが繰り広げられる 小町は言うに及ばず、萃香、雛、さとり&げどんげといった面々が説教されにやってくる 彼女のための代理スレが3つも被ったのはあまりにも有名な話である
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/31120.html
《特攻兵 ガレット》 C 火文明 (3) クリーチャー:ドラゴノイド 2000 スピードアタッカー 攻撃の終わりに、このクリーチャーを山札の下に置く。 バトルゾーンを離れた時、相手は自身のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、破壊してもよい。破壊しなかったら、自分は1枚引く。 DMIF-01《超獣降臨》で登場したドラゴノイド。 フレーバーテキスト オレガイチバン! ー特攻兵ガレット 作者 しぇる 評価、コメントなど 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/47456.html
パラドクス・サイン VR 光/火 (5) 呪文 ■S・トリガー ■バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体と、自分の手札にあるコスト7以下のクリーチャーを入れ替える。 作者:零龍茶 フレーバーテキスト 超獣世界に「元からいた」かのようにその歴史に割り込む存在《パラドクス・ウォーカー》、彼らの狙いは未だ分からない。 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 普通 (0) 微妙 (0) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/2846.html
【作品名】デュエル・マスターズ 【ジャンル】カードゲームの背景ストーリー 【世界観】 起点世界は基本セット~エピソード3の背景ストーリーの舞台、超獣惑星(地球の約2倍の大きさ)が存在する次元。 月に似た二つの衛星を持つので、超獣惑星が存在する次元は単一宇宙。 超獣惑星はユニバース・ゲート及び超次元の穴によって別の次元と繋がっている。 体内に宇宙を持つ《究極銀河ユニバース》が旅立ったユニバースは単一宇宙。 超次元ゾーンは次元の狭間で、超次元の穴の奥はパンドラ・スペースと呼ばれる時空の歪み。 パンドラ・スペースにはエイリアンたちが生息している。 複数の惑星を纏うエイリアン《大宇宙ジオ・リバース》が存在するので、パンドラ・スペースは単一宇宙。 パンドラスペースを除く超次元ゾーンは大きさ不明なので+α 超GRゾーンは超次元ゾーンとは別の異空間。大きさ不明なので+α エピソード3までの世界観(E3世界)の大きさは、単一宇宙×3+2α ドラゴン・サーガ(DS)以降の背景ストーリーの舞台は、E3世界の並行世界にあたる。 歴史が確実に異なる並行世界は、E3世界、DS世界、新章世界、新章世界の鬼の歴史、 新章世界の現実世界(漫画)、新章世界の現実世界(アニメ)、GoA世界、 《轟く革命 レッドギラゾーン》の世界、《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》の世界、 《師団の先導者 ツラトゥストラ》の世界、DMBD-15の世界、 《フューチャー・スパーク》などの文明が欠けた世界、合計10個。 但しE3世界とDS世界のパンドラ・スペースは共通なので、(単一宇宙×3+2α)×10-単一宇宙=単一宇宙×29+20α 上記の並行世界とは別に、龍を愛する者の心に龍幻郷が存在し、DS世界では《龍世界 ドラゴ大王》として実体化する。 GoA世界では龍幻郷からボルシャックの名前が持つ概念が共有されている。 《太陽との邂逅》には「火文明を照らす太陽とはすなわちボルシャックの輝き」とあるため、 太陽の概念が共有されている龍幻郷及びドラゴ大王は単一宇宙。 イラストからドラゴ大王は最低でも17体同時に存在するので、単一宇宙×17 新章デュエルマスターズ~超天篇の新章世界(クリーチャー世界)は 現実世界(漫画・アニメで切札ジョーが生まれた世界)の影響を直接的に受ける世界であり、 新章世界と現実世界の出来事が直接的に同じエピソードとして語られていた。 零龍の登場によって世界の分岐が起き、十王篇以降は現実世界とクリーチャー世界のストーリー的なリンクが薄いパラレルワールドに突入した。 よって漫画・アニメの現実世界は新章世界から分岐したパラレルワールド。 逆に十王篇以降は物語内の現実よりも、実カードが存在する現実世界の影響を強く受ける世界となっており、 《龍魂珠》やレクスターズは「現実世界でカードとして語られているクリーチャーの歴史」にアクセスしている。 これはクリーチャー世界だけでなく、漫画やアニメでの使われ方、ゲーム内での使われ方も含む歴史。 「ストーリーとゲーム部分を混同してテンプレを作成してはならない」ルールにより、ゲーム(紙)の歴史は現実相応の単一宇宙。 合計して世界観の広さは、単一宇宙×47+20α (ファンタジー世界なのでαは惑星並み) 【全能の計算】 奇跡と禁断の力によって宣言通りの未来を起こす《禁時混成王 ドキンダンテXXII》:(単一宇宙×47+惑星×24)任意全能 奇跡と禁断の力でドキンダンテを守るミラクルD2フィールド:(単一宇宙×47+惑星×20)全能無効 ドキンダンテの「モモキングはドキンダンテに敗北した」宣言を秩序の力で防ぎ、未来を上書きし、 秩序の聖剣でミラクルD2フィールドを切り裂く《アルカディアス・モモキング》: (単一宇宙×47+惑星×20)任意全能・全能無効・全能殺し モモキングの聖剣に貫かれても奇跡の力で再生するドキンダンテ:(単一宇宙×47+惑星×20)全能無効×2 【簡易】4248kmの石碑と1062kmの人型+(単一宇宙×47+惑星×20)全能無効×2+常人反応+(単一宇宙×47+惑星×20)任意全能 【名前】禁時混成王 ドキンダンテXXII 【属性】ディスペクター/エンジェル・コマンド・ドラゴン/禁断 【大きさ】4248kmの石碑に磔にされた、1062kmの人型 《ドルマゲドン・ビッグバン》のイラストより、ドルマゲドンの大きさは超獣惑星の2.5倍(惑星の5倍) 《FORBIDDEN STAR~世界最後の日~》のイラストより、ドキンダムの大きさはドルマゲドンの数十分の一(惑星の5/60倍=1/12倍) 《禁時混成王 ドキンダンテXXII》のイラストより、ドキンダムを拘束する石碑の大きさはドキンダムの4倍(惑星の1/3倍)) 【攻撃力】 奇跡と禁断の力によって歴史を改変し、宣言通りの未来を起こす。 背景ストーリーでは過去の歴史が辿らなかった世界消滅の危機を改変して現在に具現化させる、 「モモキングはドキンダンテに敗北した」と宣言するだけでモモキングを地面に叩きつけるなど。 自由な世界改変なので、(単一宇宙×47+惑星×20)任意全能 【防御力】 ミラクルD2フィールド:(単一宇宙×47+惑星×20)全能無効 奇跡の力による再生:(単一宇宙×47+惑星×20)全能無効×2 【素早さ】不明なので反応速度は常人並み、移動速度は大きさ相応の四足獣並み。飛行可能。 【特殊能力】 禁時王秘伝エンドオブランド:過去現在未来から集めた滅びのエネルギーを使い、 超獣世界から時間の概念を消し飛ばし、新たな変化を否定し、滅亡の未来を固定する。 新章世界以外のパラレルワールドからも滅びのエネルギーを集めているので、範囲は全ての超獣世界 単一宇宙×10範囲の概念消去+時間停止 【長所】背景ストーリーではやりたい放題。 【短所】「ストーリーとゲーム部分を混同してテンプレを作成してはならない」ルールにより、紙での能力が使えない。 【戦法】相手の敗北を宣言する。 【参考】王来篇背景ストーリーの主人公であるモモキングと敵対する。 参戦 vol.113 93-94 修正 vol.113 103 vol.113 0097 格無しさん 2023/08/12(土) 09 45 39.89ID CQz4h5AM 94 このスレに全能防御はないよ 96 全能キャラより強いなら全能越えになるから全能無効がつく 0098 格無しさん 2023/08/12(土) 11 22 04.93ID QJK9mK+o このスレなんで全能無効って用語の名前になったんだっけ? なんか全能を無効にする、つまり精神耐性とかみたいな全能耐性と混同しやすくない? 0099 格無しさん 2023/08/12(土) 12 31 06.79ID +f9tWBnB 全能越えにも全能無効(旧全能防御)がつくから 全能能力による防御じゃないじゃんってなった 0100 格無しさん 2023/08/12(土) 16 33 13.45ID yDvjBoy7 なるほど、昔は主人公スレや作品スレや妄想スレみたいに全能防御って名前だったのね 0101 格無しさん 2023/08/12(土) 16 34 38.25ID BRM+gXJl 97 多元攻防総当たりや真聖ラーゼフォン<クオン>のテンプレで普通に全能防御使ってるから、 全能無効=全能防御の意味合いで使われてると思ってたけど (1)全能防御は敵役スレにおいて用語として非公式だから、全能無効に修正すべき (2)世界改変原理の防御を全能無効(全能防御)として扱うルールがないから、世界改変原理の防御に修正すべき どちらの意図か教えてほしい 0102 97 2023/08/12(土) 17 38 16.79ID +f9tWBnB 101 たぶんラーゼフォンのテンプレが古いかスルーされただけだと思う 意図は(1)の方 0103 格無しさん 2023/08/12(土) 19 04 24.15ID BRM+gXJl 102 了解、では用語を修正します 94 修正 (省略) 0126格無しさん 2023/08/16(水) 14 33 05.78ID JYOWFM+I 禁時混成王 ドキンダンテXXII 考察 任意全能+全能無効×2のシンプルな性能 干渉不可不死の壁から ○粟生野叫 全能無効で耐えて後手全能勝ち ○トリスメギストス 全能勝ち ○ニーズヘグ 不老不死化による寿命勝ち ○リバイアサン 全能勝ち ○高槻菜乃 全能勝ち △霧隠才蔵 全能無効と0秒行動化分け ×タマネギ 全能負け ○濫回凌轢、ニヒロ 全能勝ち ○無貌の神 不老不死化勝ち △ミーちゃん 全能無効と0秒行動分け ○タロン 不老不死化勝ち ×悪魔王サタン 全能殺しの暗黒流負け ×ウリエル 全能殺しの断絶空間負け △球磨川禊 全能無効と0秒行動分け △ヨグ・ソトト 全能無効と遍在分け △みさき 全能無効と大きさ分け ○ヘリオス 後手全能勝ち △Dr.ヘル 全能無効と0秒行動分け △ボー・ボー~亡霊 全能無効と大きさ分け ○黄錦龍 全能勝ち ○代行者 後手全能勝ち △地獄の帝王 全能無効と0秒行動分け ○耶雲 後手全能勝ち 0127格無しさん 2023/08/16(水) 14 35 22.02ID JYOWFM+I (支配空間の壁) △将軍 全能無効と0秒行動化分け ×フユノリュウ 全能負け △リベル・レギス 全能無効と0秒行動分け ×ジョン=ディー 全能殺しの触手負け △エンブリヲ 全能無効と0秒行動分け △ゴッドライディーン 全能無効と遍在分け ×タングラム 上位互換、全能負け フユノリュウ>将軍withラ=グース細胞=禁時混成王 ドキンダンテXXII (支配空間の壁) 0130格無しさん 2023/08/16(水) 20 41 53.86ID OqU2HZy+ 126-127 考察乙 不老不死化戦法取るキャラの関係で後手全能使う機会が結構あるんだな
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6432.html
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第32話 宇宙正義の守護者 (後編) サボテン超獣 サボテンダー ウルトラマンジャスティス 登場! 超獣、それは異次元人ヤプールが惑星攻撃用に地球の生物と宇宙怪獣を超獣製造機で合成して作り上げる 生物兵器で、文字通り怪獣を超えた生物である。 今、力を取り戻しつつあるヤプールは異次元世界で新たに開発した超獣製造機を使い、ベロクロン、ホタルンガを はじめ、次第にその数を増しつつ、ひそかに地上に送り込んでいた。 このサボテンダーもその一つ、しかしまだ不完全な力しか持たないヤプールは最初から完全体としてサボテンダーを 作り出すことができず。エネルギー充填のために小さなサボテンの姿で送り出した。 奴は可憐な花で人の目を騙しながら人から人へと渡り歩くたびに、昆虫、動物、さらには人間を次々に捕食しながら 成長し、遂にこのウェストウッド村でスコーピスのエネルギーを吸収することによって完全体となって巨大化したのだ。 しかし、その前には宇宙正義の守護者、ウルトラマンジャスティスがいた。 今、時空を越えた宇宙正義と宇宙悪との最初の戦いが始まろうとしている。 「ダアッ!」 サボテンダーに向かってウルトラマンジャスティスは果敢に挑みかかっていく。本来ならその星の原住生物との 交戦は避けたいところだが、明確な敵意を持って向かってくる以上迎え撃たないわけにはいかない。それに、 この怪獣をそのままにしておいてはウェストウッド村にまで被害が出るだろう。 「ファッ!!」 胴体の棘の隙間を狙ってジャブの連撃を見舞う。 ジャスティスにとっては軽い攻撃だが、一撃一撃は岩をも砕く鉄拳だ、巨大なバチで叩かれる太鼓のように 柔らかいサボテンの表皮がへこまされていく。 そう、ジャスティスの戦い方は常に真っ向勝負、いかなる敵であろうとも正面から戦って粉砕する。 しかしサボテンダーもやられっぱなしではなく、鋭い棘で覆われた腕を振り下ろして反撃に出てきた。 「シャッ!」 とっさに受け止めると、腹に蹴りをくれてジャティスはサボテンダーを引き離した。 けれど、距離が開いたのを見るとサボテンダーは全身の棘をまるでミサイルのようにジャスティス目掛けて 放ってくる。 「!?」 側転してかわしたジャスティスのいた場所にトゲミサイルは着弾して、派手な爆発を引き起こす。 しかも、発射した棘は後から後からいくらでも生えてくる。触るな危険みたいな見た目をしているにも反して 意外にも飛び道具も豊富なようだった。 けれど、そのときジャスティスの耳に子供達の応援する声が届いてきた。 「頑張れー! ウルトラマーン」 「負けるなーっ!!」 「怪獣をやっつけてー!!」 その声援を背に受けて、ジャスティスはトゲミサイルを乱射するサボテンダーに向き直り、右手から必殺の 破壊光弾を一瞬の虚を突いて放った! 『ジャスティスマッシュ!』 光弾はトゲミサイルとぶつかり合い、これを粉砕しながら前進してサボテンダーの腹に命中! 牽制程度の 技だが、命中の爆発でサボテンダーは痛覚神経を熱と衝撃で過剰労働させてもだえた。 もちろん、その隙を見逃すようなジャスティスではない。 「デュワァッ!!」 猛々しい叫びをあげると、サボテンダーの胴体の中央部に向けて必殺のパンチを炸裂させる。 これはさっきの様子見のジャブではなく、渾身の力を込めた正拳突きだ。拳の形に大きく胴体をめり込ませ、 内臓破壊にまで達する超重量級の一撃に、サボテンダーははじかれるように吹っ飛ばされる。 だが、ジャスティスは追撃の絶好の好期であるにも関わらずに、立ち尽くしたままじっとサボテンダー を見ていた。 (これでもう敵わないのはわかっただろう。早く逃げるがいい……) なんとジャスティスは目の前の怪獣を殺す気は最初から無く、力の差を見せ付けることで逃がそうと 考えていた。宇宙の調和を守る存在であるがために、スコーピスのような完全な悪はともかく、多少凶暴で あろうと現住生物の無用な殺戮はすべきではない。 それは、ジャスティス自身の使命感と……かつて会った怪獣保護という夢を追い続け、信じれば夢は 叶うということを教えてくれたある男に対する礼の気持ちもあった。 だが、その怪獣は自然と調和することのできる怪獣ではなく、悪意から産み落とされた破壊の権化、超獣だった。 奇声を上げ、地面で這いつくばっていたサボテンダーの体から手足と尻尾が引っ込み、見る見るうちにその姿が 怪獣型から球状のサボテンの形に変形していく。 「ヘヤッ!?」 いぶかしむジャスティスの前で、サボテンダーは球体の体をまるでサッカーボールのように飛び跳ねさせると、 空中からジャスティス目掛けて体当たりを仕掛けてきた! 「ヌウォッ!?」 とっさに受け止めて放り投げるが、サボテンダーはまるで見えないゴム紐でつながっているように再び ジャスティス目掛けて飛び掛ってくる。これは避けきれないと判断したジャスティスは、向かってくる サボテンダーに渾身の蹴りで迎え撃った! 「ヌウァッ!!」 超重量の物体同士が高速で衝突する轟音と衝撃波が、夜の森とティファニア達の顔をしたたかにひっぱたいた。 サボテンダーの球体は蹴られた衝撃で、サッカーボールのように飛んで森の木々を巻き込みながら転がり、 なおもUターンしてジャスティスへと迫ってくる。 「クッ!」 ジャスティスがうめいた。 だめだ、このままでは埒があかない。それにしても、この怪獣はいったいなんなのだ? 動物と植物の 特徴を合わせ持っているだけでなく、恐るべき凶暴性を持っている。 (ともかく、このまま放っておくわけにはいかん) 普通の怪獣とは何かが違う……そんなひっかかるものを感じながらも、ジャスティスは転がってくる サボテンダーに向かって身構えた。 「ヘヤッ!!」 突進を正面からがっしりと受け止め、渾身の力で勢いを殺す。 「ヌゥゥ……デヤァッ!!」 止まった球体を、そのまま大地に叩き付けて動きを封じる。 しかし、サボテンダーはその叩き付けられた衝撃さえ利用して、鞠のように空高く跳ね上がった。 「ヌッ!?」 思わず空を見上げるが、さしものジャスティスも頭上は死角だ。まっ逆さまに落ちてきたサボテンダーを 受け止めきることができずに、強風を受けた看板のように弾き飛ばされてしまった。 「ウォォッ!!」 思わぬ攻撃を受けてしまったジャスティスは、膝を突いてダメージになんとか耐えようとした。 超獣の恐ろしいところは、単にそのパワーが怪獣を超えているということではない。兵器として改造された、 その特有のトリッキーな特殊能力の数々がやっかいなのだ。 もし、普通に怪獣としての形態のままで戦えば、サボテンダーはジャスティスにとってそれほど面倒な相手では なかっただろう。しかし、相手の虚を突く超獣との戦闘経験が無かった事がジャスティスにとって不利な要素と なっていた。 「がんばってーっ、ウルトラマーン!」 「立ってーっ」 けれど、そんな中でも子供達のウルトラマンを応援する声はやむことはなかった。 みんなウルトラマンの勝利を信じて、テファも子供達を守りながら、ぐっと目をそらさずに戦いを見守っている。 (だめだ、逃げろ!) しかしジャスティスはそんな声援をうれしく思いながらも、それが危険であると感じていた。 なぜなら、ジャスティスに聞こえるということは怪獣にも聞こえるということだからだ。 「わっ、超獣がこっちに来る!」 「みんな、逃げて!」 球形から怪獣型に戻ったサボテンダーは、村のほうへ向けて進撃を開始した。 聞き苦しい鳴き声をあげながら、鋭い牙の生えた口が不定形に不気味によだれをたらしてうごめく。 だが、そうはさせじとジャスティスは背後からサボテンダーに飛びついて歩みを止めようとする。 「テヤァッ!!」 後ろから羽交い絞めにし、村へと向かうのを阻止し、そのまま無理矢理に振り向かせて、首根っこを押さえて 地面に引き倒す。 が、サボテンダーもただではやられない。仰向けに倒れこんで、追撃をかけるためにジャスティスが覗き込んだ 瞬間、木の洞のような口から真赤な鞭のような舌が伸びてきてジャスティスの首に絡まって締め付け始めた。 「ウォォッ!!」 鉄塔でもつぶしてしまいそうな圧力で首を絞められて、ジャスティスは首を押さえてもだえた。 その隙にサボテンダーはむくりとビデオの逆再生のように起き上がると、右に左にと舌を振り回してジャスティスを 苦しめ、投げ捨てるように勢いをつけて放り出した。 「ガァァッ!!」 森の木々を巻き込みながら、吹き飛ばされたジャスティスは森の中に倒れた。 なんという怪獣だ……倒れたジャスティスの脳裏に、長年の戦闘経験が警鐘を鳴らすが、首を絞められたダメージで 頭が朦朧とし、なかなか立ち上がることができない。 その間にも、サボテンダーは絶好の餌場とみなしたウェストウッド村へ、ティファニアと子供達の元へと迫っていく。 「ウルトラマンがやられたっ!」 「わっ、こっちに来るな!」 「お姉ちゃん、怖いよお」 悲鳴をあげて逃げていく子供達の後ろから、サボテンダーは彼らの家や畑を踏み潰しながら迫ってくる。 「みんな、頑張って走って!」 ティファニアは子供達の背を押しながら、隠れる場所のある森のほうへと走っていく。 けれど、サボテンダーはジャスティスを絞め倒した長い舌を伸ばして、子供達を捕まえようとしてきた。 「みんな、伏せて!!」 とっさに子供達の上に圧し掛かって、地面に押し倒したティファニアの上を毒々しい赤い舌が風を切りながら 通り過ぎていった。あと一瞬遅ければ、5、6人はまとめて捕らえられていただろう。 けれど、空振りしたはずの舌はそのままその先にある一本の立ち木に絡みつくと、深く根を張っているはずの それを、まるで雑草のように軽々と引き抜き、ティファニア達の上に大量の土を降らせた。 「わーん!!」 そのとき、恐怖に押しつぶされそうになった一人の子が、ティファニアの腕を振り切って走り出してしまった。 「待って!! そっちに行っちゃだめ!!」 その子は怖さのあまり、見晴らしのいい畑のほうへと逃げ出してしまった。 当然、サボテンダーがこれを見逃すはずはなく、子供の足では速さもたかが知れている。獲物を狙う蛇のように、 長い舌がスルスルとその子の背後から迫った。 「やめてーっ!!」 ティファニアの絶叫が森にこだまする。 だが、食欲に濡れた舌が、子供の小さな体に巻きつく寸前、ティファニアの手がその子の体を突き飛ばし、畑の 柔らかい土の上に倒れこんだその子は無傷で助かった。 しかし…… 「あっ!! テファお姉ちゃーん!!」 そう、狙った獲物を空振りしたはずのサボテンダーの舌は、その代わりにもっと大きくてうまそうな餌を捕らえていた。 飢えて唾液に濡れた舌がティファニアの華奢な体にがっしりと巻きつき、その身の自由を完全に奪って、そのまま 奴の口の中へと抗いようもない力で引き込み始めた。 あの鋭い牙の生えた口の中に放り込まれたら、人の体などひとたまりもなく噛み砕かれてしまうだろう。けれども、 自らの命が危機に立たされているというのに、ティファニアの口から出たのは悲鳴ではなく、最後まで子供達の ことを思う言葉だった。 「みんな、早く逃げて!!」 「お姉ちゃーん!!」 子供達は喉も割れんと叫ぶが、どうすることもできない。 そして、ティファニアの体がサボテンダーの口に飲み込まれようとした。その瞬間!! 「デヤァァッ!!」 まさに刹那、立ち上がったジャスティスの腕がサボテンダーの舌を掴み、寸前のところでティファニアが飲み込まれる のを防いでいた。 「ジュリ……さん」 「ウルトラマーン!! お姉ちゃんを助けて!!」 子供達の心からの叫びがジャスティスの耳を打つ。 その拳に渾身の力を込めて、ジャスティスはティファニアを捕まえたサボテンダーの舌を引きちぎった!! 「ヌォアァッ!!」 はじける音とともに、サボテンダーの舌は真っ二つに千切れ飛び、神経の集合地を破壊されたサボテンダーの 脳はキャパシティを大幅に超える激痛に襲われて、敵のことも忘れて地面をのた打ち回った。あれでは しばらくは反撃してはこれないだろう。その間に、救い出されたティファニアはジャスティスの手のひらに乗せられて、 子供達の前にゆっくりと降ろされた。 「ありがとう……ございます」 ティファニアは、自分に抱きついて泣いて喜ぶ子供達の背を抱きとめながら、ジャスティスの姿をいとおしげに 見上げて、心からの礼を言った。 そして、ジャスティスの心にもティファニアの姿がかつての記憶と重なって見えていた。 (自らの命を犠牲にしても……仲間のために……これが、この星の生命か!) このとき、ジャスティスはティファニアの中に、未来へつながる希望を持つ者の姿を見た! サボテンダーは、発狂するほどの激痛にもだえながらも、それをジャスティスへの怒りと憎しみに変えて 猛然と突進してくる。 だが、ひとつの決意を定めたジャスティスは悠然と立ち上がると、迫ってくるサボテンダーへ向けて両腕を 顔の前に構え、全身のエネルギーをそこに集中させた。 「フゥゥ……」 エネルギーはジャスティスの目の前で、太陽のような眩い輝きを放つほどに凝縮されていき、一瞬の 覇気とともに両腕を突き出したとき、それは金色に輝く超破壊光線となってサボテンダーに向かった!! 『ビクトリューム光線!!』 正義の光の鉄槌が、邪悪な超獣に下される。 命中の瞬間、膨大な熱量と衝撃を送り込まれたサボテンダーは、全身から炎を吹き上げながらのたうち、 やがて雷に打たれた巨木の最後のように、ゆっくりと倒れると、その破片の一片すら残らないほどの火炎に 包まれ、大爆発を起こして吹き飛んだ!! 「やったあ!! ウルトラマンが勝った」 「かっこいい!!」 微塵となったサボテンダーの炎に照らされて、子供達ははじめて見るウルトラマンの戦いと勝利に興奮して、 飛び上がらんばかりに喝采をあげている。 しかし、戦いには勝ったが、ジャスティスの心は晴れなかった。 (やったか……しかし、この怪獣はなんだったのだ?) 自然に生息する怪獣とは違い、ただ破壊と食欲にのみ従って動く生物、確かに宇宙にはそうした凶悪怪獣の 類は存在するが、この星に元々生息していたとは思いにくい。 不可解なものを残し、ジャスティスはこのままこの星を立ち去ることをよしとは思えなかった。 「デュワッ!!」 ジャスティスの体が光のリングに包まれると、それが収束して、やがてジュリの姿へと戻っていった。 「ジュリさーん!!」 ティファニアと子供達が息を切らせて走ってきた。 「無事だったか」 「はい、おかげさまで……ありがとうございます」 誰もこれといって怪我などはしていないようだ。特に子供達はあれだけのことがあったというのに、ジュリに 囲んでうれしそうに、テファお姉ちゃんを助けてくれてありがとうと元気そうにはしゃいでいる。 「お前達、私が怖くないのか?」 「えっ? なんで」 「テファ姉ちゃんを助けてくれた人が悪い人なわけないじゃない」 「すっごくかっこよかったよ!」 試みに聞いてみた問いだったが、何の屈託もなく子供達はジュリの存在を受け入れていた。 ここの子供達には、未知のものを受け入れるだけの器の深さがある。それは本来人間誰もが持っている ものだが、成長するにつれて徐々に好奇心より恐怖心が勝っていく。けれど、彼らにはまだそれが残っていた。 「よい親を持ったものだな」 「えっ?」 「なんでもない……それよりも、お前も無事でよかったな」 ジュリにそう言われ、ティファニアは泥と唾液で汚れた自分の服を見て、改めてジュリに頭を下げた。 「さっ、先程は本当に、命を助けていただいて、どうもありがとうございました。みんなが無事なのは、 ジュリさんのおかげです」 「私は自分の使命に従っただけだ。子供達を守ったのは、テファ、お前だ」 それはジュリの偽らざる本心だった。たとえ戦う力がなくとも、誰かを守ろうとするために立ち向かう勇気は 何にも変えがたい強さとなる。 「だが、テファ……このあたりにはああいう怪獣が出ることがあるのか?」 「いっ、いいえ、これまでには一度も……アルビオンには超獣は出ないって、行商人さんも言ってたんですけど」 「超獣? 怪獣ではなくてか?」 聞きなれない単語にジュリの眉が触れる。 「はい……私も人づてに聞いた話なんですけど……今、違う世界からヤプール人っていう人達が、この世界を 侵略しようと、超獣というのを送り込んでくることがあるそうなんですが、わたしはこの森から出たことが ありませんので……それ以上は」 「ヤプール人……か」 なるほど、あの怪獣も侵略用の怪獣兵器の一種だと考えれば、特異な能力や際立った凶暴性も納得がいく。 しかし、この星に怪獣を改造して兵器化できるほどの科学力があるとは思えない……違う世界からの侵略者、 異星人による侵略攻撃かと、ジュリは判断した。 それに、そういえばスコーピスがこの星へと進路を変えたのも突然だった。偶然にしてはできすぎている。 となれば、この星にさらに多くの宇宙怪獣がやってくる可能性もある。 「どうやら、このまま戻るわけにはいかなくなったようだな」 宇宙正義を守る者として、侵略行為を見過ごすわけにはいかない、ジャスティスはその侵略を阻止するべく、 この星に残ることを決意した。 だが、その言葉を拡大解釈したティファニアと子供達は、ジュリがこの村にずっといてくれるものと思ってしまった。 「えっ、ジュリさん、ずっとここにいてくれるんですか!? よかった」 「ぬ? いや、私はこの星にとどまると言ったのだが」 しかしティファニアはともかく、子供達のほうの喜びはすごかった。口々に歓声をあげてジュリに抱きついて、 話を聞いてくれそうもない。 といっても、それで考えを変えるほどジュリの意思は弱くない。子供達が落ち着くまで少し待って、改めて ティファニアに言った。 「……この星になにが起こっているのか、私は見てまわるつもりだ。悪いが、お前達といっしょにはいてやれない」 「あぅ……やっぱり、そうですか……」 とたんに、ティファニア達の顔が暗く沈んだ。 しかし、侵略者の存在が明らかになった以上、ここに居続けるわけにはいかない。一刻も早く侵略者の正体を 掴まなくては、宇宙の秩序が暴力によって捻じ曲げられてしまう。 「それで、これからどこに?」 「特に定めていない。しかし、敵の目的がこの星そのものであるならば、いずれ出会うこともあるだろう」 ウルトラマンであるジュリ、ジャスティスにとって時間というものはさして問題のあるものではない。食事や睡眠も、 特に必要とはしないために、そのあたりの感覚がティファニア達とは違ったが、それを聞いたティファニアは、 はっと思いついたことを思い切って言ってみた。 「じゃ、じゃあ……ずっといてもらうのは無理でも、この村を、きょ、きょ……拠点にしてみてはいかがですか?」 「どういうことだ?」 いぶかしげに聞くジュリに、勇気を出してティファニアは説明を続けた。 「えっ、えっと、この村は大陸の真ん中にあって、どこに行くにも便利ですし……行商人の人もあちこちの情報を 持ってきてくれますから、探し物にはちょうどいいんじゃないかと……わたしもここに来る人に、今度からいろいろ 聞いてみますから、ここを中心にすれば効率よく探せるんじゃないかな、と思ったんですが」 「ふむ……」 確かに、むやみに探し回るよりはそのほうが情報を得やすくはある。 ジュリはティファニアの顔をじっと見つめた。世間知らずそうで、実際そうなのだが、頭の回転は人並みに あるようだ。いや、その中に隠された本当の気持ちは見え見えなのだが…… 「あの……」 ティファニアと子供達のじいっと見つめる目がジュリに集中した。 数秒か、数十秒か、ジュリの答えを待つ沈黙の時間が流れ、そして。 「わかった。ずっとは無理だが、定期的にここに立ち寄ることにしよう」 「!! はい!! よかったねみんな」 子供達はそれを聞いて、今度は万歳三唱しながら喜んだ。 しかし、これからは約束どおりに情報収集でジュリの役に立たなければならない。ティファニアは、これまで ハーフエルフだからということで、できるだけ外の世界と触れ合わないようにしてきたが、これからは村の 外には出れなくとも、外交的に人を招いて話を聞かなくてはならない。 ただ、ズレているという点ではある意味ジュリもいっしょのようだった。 「では、私は出発する」 「ええーっ!!」 一斉に抗議の大合唱が唱和された。当然である、まだ夜も明けていないのだが、ジュリにとっては昼も夜も 関係がない。人間とは視点が大幅に違うゆえの感覚のズレだった。 かといって、引き止めるにも相応の理由がいる。ティファニアはここぞとばかりに、普段使っていない頭を 総動員して考えた。 「ちょ、ちょっと待ってください。あの、出発する前に……わたしたちの家が、さっきの戦いで壊れちゃったんですが、 建て直すの手伝ってもらえませんか?」 「なに、そうか……だが、私には寄り道をしている余裕はないぞ」 「はい……エマの家はジュリさんが倒れこんだときに壊れたのに……裏の畑についた足跡は……」 「……」 ジュリは返す言葉を失った。超獣を倒すためには仕方なかったとはいえ、厳然たる事実だからだ。 子供達も、そうだそうだと言わんばかりに無言でジュリを見ている。色々言われるよりも、その視線のほうが 責任感の強いジュリにはとても堪えた。 こんなとき、彼なら破壊された建物を修復できるのにとジュリは思ったが、あいにくジャスティスにはそういった 能力は残念ながらなかった。 「ふぅ……家を建て直したら、すぐに出立するからな」 やった!! という大合唱がジュリを取り囲んだ。 してやられたか……と目の前でにこやかな笑顔を浮かべている長い耳の少女を見つめてジュリは思った。 宇宙正義の厳格な執行者も、たった一人の少女と子供の前には形無しだった。 「あの、ジュリさん?」 「なんだ」 「ジュリさんのこと……その、お姉さんって、呼んでいいですか?」 「……好きにしろ」 こうして、ウルトラマンジャスティスと、ハーフエルフの少女のティファニアは運命的な出会いを果たした。 この邂逅が、その後のハルケギニアの運命をどう動かすのかはまだわからない。 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔