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茸橋町 ←椎茸ヶ丘 →王国国要塞史跡公園 各地の様子とかお土産とか 総数425個 10.02/28 更新byしいたけ商会郷土調査部 価格は全て定価表記に統一 リスの港口(2 - 1)火 大都市リスの港口。お口くちゅくちゅもんたよしのり (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 電柱 121,005 Gold 39 31 雷 杖 エンジョイ♪ 1,969,572 Gold 68 -10 星 拳 ダーヤスの熱き口付け 41,997,496 Gold 252 13 火 剣 テスト 11,783 Gold 12 -5 星 拳 熟練の王 12,944 Gold 16 2 無 ナイフ 熟練のKing きのこ神の剣 14,805,631 Gold 168 -2 水 剣 斬撃しいたけブレード卍 1,230,406 Gold 94 32 水 剣 きのこ神の像 271,929 Gold 42 0 水 杖 ー夜桜 25,474 Gold 25 11 風 剣 幸せの壷 141,082 Gold 35 6 光 防具 童帝ニート入魂の一品 しいたけ王国建国記念碑 15,435 Gold 16 3 水 防具 胞子飛散の衣 8,188 Gold 14 4 水 防具 しいたけ王国記念像 39,653 Gold 26 4 水 防具 きのこ神の傘 9,301,481 Gold 169 41 水 防具 \アリだー!!/ 28,693 Gold 4 -4 光 アクセサリ ラモス瑠偉になれるカレー 66,126 Gold 9 -3 星 アクセサリ まさおーJ-リーグカレーよー 太揚石 73,770 Gold 9 -4 火 アクセサリ ふとあげいし。食べてもAV女優は出てこない。あーおいおそらがほしいのねー 2次元行き豪華客船乗船券 95,763 Gold 13 -1 光 アクセサリ リスの港口から随時出航中!! オ一ロラリング 15,680 Gold 6 2 星 アクセサリ フェ二ックスの指輪 72,821 Gold 6 -6 火 アクセサリ 修行僧の数殊 28,867 Gold 3 -5 無 アクセサリ 神泌の果実 25,518 Gold 3 -4 無 アクセサリ エリニア(2 - 0)水 大都市エリニア。 世界の中心となるこの町では町全体が活気にあふれ、商業も盛んです。町の至る所で多くの変態達が賑わってます。 (ぶ~んより) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 ミラクルソード 151,147 Gold 33 5 光 剣 聖なる斧 39,687 Gold 31 25 光 斧 クリック禁止 28,010 Gold 19 0 光 剣 赤い えのき 106,814 Gold 35 28 星 斧 しめじ 20,224 Gold 28 24 雷 剣 まいたけ 109,427 Gold 36 10 光 剣 泥の芳醇な香りのきのこ 5,106 Gold 9 0 闇 杖 ドアラの威光 40,104,282 Gold 254 40 闇 防具 無機質すぎる笑顔 八色しいたけ家族 (しいたけ保存袋) 185,456 Gold 36 5 水 防具 しいたけ商会謹製ヒカゲシビレダケ(乾燥) 29,591 Gold 4 -5 闇 アクセサリ 正月に大量に需要が出る しいたけ記念碑 603,348 Gold 27 10 水 アクセサリ ショコラsiitake 6,693 Gold 3 -1 闇 アクセサリ バレンタイン ホワイトデー クリスマスなどに(ry カニングシティー(0 - 1)風 大都市カニングシティー。 あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!うんこ4714たんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 疾風刀 1,169,247 Gold 81 29 風 剣 ハリセン 212,437 Gold 41 4 風 剣 ツッコミ用 うん○するよ 142,064 Gold 24 -8 星 拳 いや4714(しないよ) セガサターン 603,253 Gold 54 10 無 剣 ドリームキャスト 1,060,533 Gold 70 14 風 剣 ドリカス 電脳戦機バーチャロン オラ・タン 12,504 Gold 16 5 雷 剣 震天裂空斬光旋風滅砕神罰攻撃! 52,959,617 Gold 254 7 風 防具 全茶で唱えると御利益のある呪文が刻まれたありがたいアイテム。お土産ご贈答に ( ^ω^) 128,822 Gold 32 5 風 防具 おっおっ \(^o^)/ 180,572 Gold 39 5 風 防具 owata するよ?すっごいするよ! 18,979 Gold 19 5 星 防具 うん○なのねー DC用ツインスティク 221,846 Gold 41 5 雷 防具 DCを何の略と受けとるか…悩む所 イカ臭いティッシュ 313,739 Gold 46 5 風 防具 ちっ…ちげえよ!イカ焼き食べたアレだから! 金の玉 112,349 Gold 9 -5 光 アクセサリ もりもり~クッキング~♪ 19,444 Gold 2 -5 星 アクセサリ 蒼穹紅蓮隊 35,547 Gold 5 -4 水 アクセサリ レイディアントシルバーガン 33,385 Gold 7 0 風 アクセサリ 斑鳩 459,730 Gold 20 3 風 アクセサリ 宝箱からアビ無しレアがでてくる呪い 159,252 Gold 10 -7 風 アクセサリ 送るなよ!?絶対送るなよ!? 童貞 30,749 Gold 5 -3 風 アクセサリ 買うのは熟れたマダム…? スリーピーウッド(1 - 1)星 大都市スリーピーウッド。 かなりえずき (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 ぶっころり 43,309 Gold 19 -5 風 ナイフ 銘酒 便所殺し 137,399 Gold 30 2 雷 拳 雲骨丸(アル中)愛飲の一品 チンギス・ハーン 48,651 Gold 31 25 火 剣 ジン♪ジン♪チンギスハーン♫ 震天裂空斬光旋風滅砕神罰 30,420 Gold 20 -3 星 防具 即死無効の鎧 51,249 Gold 29 3 無 防具 実装まだっすかぁ~? 真夜中の人修羅ブロンズ像 170,570 Gold 37 2 星 防具 叩き壊す用 鷲巣麻雀用 黒手袋(右手用) 724,060 Gold 23 -5 星 アクセサリ コレで麻雀に勝てるとか勝てないとか 激レアアイテム 114,045 Gold 15 3 無 アクセサリ マジで激レア どれくらい激レアかって云うともうかなり激レア シュン君と愉快な仲間達 118,110 Gold 11 -5 星 アクセサリ シュン君はクイズ 誠意 130,551 Gold 14 -3 星 アクセサリ 色々な外交場面で大活躍!倉庫に備蓄推奨!! 怒りの指環 23,599 Gold 5 -2 火 アクセサリ 童貞に効くかもしれない特効薬 21,266 Gold 5 -1 光 アクセサリ こじらせて死ぬ前に一度お試しあれ お口で作った本命チョコ 10,304 Gold 2 -3 星 アクセサリ バレンタインに欲しくないモノ堂々の一位 ラッキーフトーン 6,989 Gold 2 -2 無 アクセサリ キノコ神社(4 - 5)雷 大都市キノコ神社。 有名観光地キノコ神社。観光者の話題となっているこの神社は六四さんのおでこを撫でると十六夜の滝に行けることで知られています。みなさんもおでこを撫でてご利益を受けましょう。 (クンカクンカより) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 レーヴァテイン 27,414,844 Gold 258 134 雷 剣 金のツルハシ 29,164 Gold 18 -3 無 剣 オク用メッキのつるはし 恋人 175,490 Gold 30 -4 無 剣 恋人を買うってなんかエロイ 消臭剤 24,374 Gold 19 4 無 剣 MildWolfが国費で開発した対キノコ用 きのこジュースしいたけ味 65,552 Gold 37 42 水 弓 マズイ ヤッホーヤッホーヌーブラヤッホー! 51,750 Gold 28 5 闇 防具 貧乳はステータスだ!希少価値だ! まっさらブルージーンズ 12,026 Gold 14 2 雷 防具 狼名物 キノコの形の神々しいアレ 110,541 Gold 18 5 雷 アクセサリ 高級リムジン 79,856 Gold 12 -1 水 アクセサリ ちょっと署まで来い 155,500 Gold 9 -8 光 アクセサリ ・・・来い プレゼント 73,347 Gold 9 -2 無 アクセサリ そのまんま さきたんの脱ぎたてくつした 1,169,698 Gold 28 -6 星 アクセサリ 誰にも気付かれずにコレを2つ交互に使用してログを埋め尽くせば君も立派なオナニストだ!! お年玉 79,531 Gold 8 -4 星 アクセサリ リアルラック 601,024 Gold 22 -3 星 アクセサリ 手に入れろ! 3人に送っても市井ヲタになる祝い 31,559 Gold 8 0 光 アクセサリ ×呪い ○祝い 不幸の手紙 91,524 Gold 7 -7 闇 アクセサリ 超強力脱臭剤キノコ 10,389,824 Gold 57 4 光 アクセサリ キノコを消臭するのにキノコを用いるとはコレいかに オーバーニーソックス(黒) 69,197 Gold 4 -4 星 アクセサリ もやしチョコ(業務用) 97,000 Gold 8 -8 火 アクセサリ 主婦の味方 ショーワの町(3 - 1)光 大都市ショーワの町。 神龍「またヤムチャ?」 (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 菊一文字則宗 14,903 Gold 15 0 無 剣 1/5スケール塗装済可動フィギュア[セロリ] 28,406 Gold 20 1 光 ナイフ 初回限定版 変態紳士ぞぬ開発 リゼルグ酸ジエチルアミド 193,247 Gold 36 1 光 剣 劇物につき取り扱い注意 生きた赤松の根で育った高級しいたけ 273,449 Gold 54 47 火 剣 きらりんソード 6,030,221 Gold 178 136 光 剣 ゆじゅ開発 便所 11,804 Gold 10 -11 水 拳 ちなみに和式 所持者からレア運を奪うトリュフ 58,490 Gold 27 12 闇 杖 しいたけ商会脅威の技術で生まれた新型バイオ兵器 昆沙門剣 17,084 Gold 14 -1 闇 剣 こんしゃもんけん 最新型空気清浄機(胞子除去機能付き) 22,699 Gold 15 -4 風 防具 しいたけ胞子が飛ぶと大量に売れる電化製品 コットンさらさらシート~夜用スーパー 98,108 Gold 12 0 闇 アクセサリ コットンさらさらシート~多い日用 104,076 Gold 12 -3 闇 アクセサリ 魔改造されたセロリのフィギュア 78,946 Gold 9 -5 火 アクセサリ 変態紳士ぞぬ氏の作品 セロリたんドール(着せ替え可能) 104,032 Gold 8 -9 星 アクセサリ 多分これも変態紳士の仕業 萌え萌えキュン! メチレンジオキシメタンフェタミン 14,806 Gold 4 -1 闇 アクセサリ 殺茸剤 51,991 Gold 8 -3 無 アクセサリ 一時期大量散布されたが効果が出なかった・・・ ビンッビン!! 60,947 Gold 11 0 光 アクセサリ (海綿体) オルビス(4 - 1)闇 大都市オルビス。 あけましてサノバビッチ (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 プフのバイオリン 196,036 Gold 44 13 闇 弓 錆びたつるはし 179,587 Gold 37 -1 闇 剣 Memoirs 30,783,713 Gold 237 90 闇 杖 ★暗黒あーちゃん★ 53,021,047 Gold 262 11 闇 防具 無駄に高い特産品No.03!! ふわふわしたなにか 18,210 Gold 16 1 闇 防具 なんだろう から~い 2,325,722 Gold 93 4 闇 防具 短足のコトかぁあああ!! 星降らない鎧 455,165 Gold 51 19 闇 防具 デフォで装備してる人もかなりいる 10コイン 33,060 Gold 5 -4 闇 アクセサリ 100枚で1up チ○ルチョコ 78,645 Gold 7 -5 闇 アクセサリ おい 10円じゃないぞコラ 紀伊店のか アンラッキーストーン 81,298 Gold 8 -4 闇 アクセサリ お返しマシュマロ 77,407 Gold 7 -7 闇 アクセサリ ホワイトデーに 触手封じ 9,788 Gold 4 0 闇 アクセサリ ぱんつのことらしい 薬物乱用「ダメ。ゼッタイ。」ステッカー 36,991 Gold 8 0 無 アクセサリ 写真の可愛い子は「メタル幼女」 エルナス(1 - 2)火 大都市エルナス。 シンジ「笑えばいいと思うよ」 デデーン レイ、アウトー (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 最強の銃(笑) 18,511 Gold 18 14 星 弓 全自動たこ焼き機 40,299 Gold 29 17 火 弓 おっとっとたこ焼き味 43,081,773 Gold 203 2 火 拳 サラダンマーの剣 51,450,358 Gold 257 8 火 剣 眠れろ獅子 1,612,926 Gold 83 3 星 剣 てんすのつるぎ 51,619,807 Gold 254 15 光 剣 てんすシリーズ Le memento du pays du serieux 41,625,872 Gold 250 10 雷 剣 何語だよ 熟女の書籍 108,167 Gold 31 6 水 ナイフ アグネス・チャンの写真集 23,150 Gold 15 -7 雷 拳 ビプ妹の右金玉 286,737 Gold 39 -7 光 拳 ビプ妹快気祝に製作された一品。床の間に、玄関にどうぞ アナニー 145,357 Gold 35 10 闇 剣 気持ちい 特に乾電池がヤヴァイ ガンザンのムフフ画像 12,770 Gold 17 17 雷 弓 人気のガンザングッズ 野菜レイパーズコレクション穴あき包丁 236,222 Gold 42 11 水 ナイフ 野菜レイパーズコレクション アブソリュートガンザン 380,013 Gold 50 23 雷 剣 人気のガンザンアイテムシリーズ かたたたたき券 15,442 Gold 17 5 無 剣 かーちゃんにアゲてね エオス 1,533,050 Gold 120 81 火 斧 てすとん 5,297,001 Gold 128 27 星 防具 オヌヌヌ防具 14,270,785 Gold 190 57 星 防具 オヌヌヌです ヌヌヌヌ防具 24,368 Gold 19 2 雷 防具 ヌヌヌヌです チンポソイヤッサ! 5,649,396 Gold 128 -4 雷 防具 崇めよ唱えよ ペンギンは着ぐるみ 37,597,219 Gold 217 10 水 防具 てんすのよろい 47,657,004 Gold 251 12 光 防具 てんすシリーズ 制圧記念コ○ー○ム 233,945 Gold 43 2 火 防具 ビプ妹の右金玉(治療後) 39,682 Gold 115 39 闇 防具 ビプ妹の右金玉(治療前) 520,089 Gold 51 4 光 防具 アフリカ土産のペニスケース 208,313 Gold 45 14 雷 防具 野菜レイパーズコレクション飲尿ボトル 143,210 Gold 36 11 水 防具 野菜レイパーズコレクション ガンザンソード 19,218 Gold 19 2 雷 防具 人気のガンザンアイテムシリーズ シアン化カリウム 57,880 Gold 26 -1 火 防具 稀によくある 86,744 Gold 9 -5 闇 アクセサリ てんすのぽしぇっと 160,055 Gold 13 -4 光 アクセサリ てんすシリーズ エルナス制圧記念イヤリング 95,074 Gold 10 -3 火 アクセサリ アナルスへようこそ! 22,513 Gold 4 -3 無 アクセサリ お守り 32,983 Gold 9 2 無 アクセサリ 眠眠打破 81,142 Gold 7 -7 水 アクセサリ ビプ妹の手術の序に切った余り皮 39,682 Gold 5 -4 水 アクセサリ 野菜レイパーコレクションジェット湯切り笊 89,379 Gold 7 -8 水 アクセサリ 野菜レイパーズコレクション 3人に送らないと十六夜に行けなくなる呪 58,154 Gold 8 -2 星 アクセサリ おくんなよ。ぜったいだぞ。 虹色の箱 167,198 Gold 16 -2 火 アクセサリ 真夏の夜の淫夢 103,165 Gold 7 -9 星 アクセサリ 愛無き拷問攻め→ミサッ ありあとあーした 115,688 Gold 7 -8 光 アクセサリ よく店員が唱えてるよね 真珠夫人お手製タワシコロッケ 118,911 Gold 10 -6 光 アクセサリ メシマズの印 55,745 Gold 6 -6 闇 アクセサリ ルディブリアム(2 - 2)水 大都市ルディブリアム。 愛しさとせつなさとチンポソイヤッサ! (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 ヒ素化の剣☆彡 1,194,625 Gold 72 2 水 剣 ロイド安藤 294,002 Gold 48 8 水 剣 やる夫のイカ臭い左手 1,207,096 Gold 78 30 水 拳 カリビアン.com 14,384 Gold 13 -5 闇 拳 ウ・ドーン 25,417 Gold 16 -8 雷 拳 いぼ付きソーセージ 24,477 Gold 16 -5 水 杖 規格外 ( ^ω^)馴れ合い厨きめえwwwww 154,266 Gold 34 5 火 剣 なんか勝っちゃってるよ 52,052,395 Gold 255 9 水 剣 熟女の書 33,759 Gold 18 -3 火 剣 熟しきって地面に落ちる間際の果実を納めた至極の書 根暗manさ~ 7,488 Gold 10 -1 闇 杖 早口で何度も口ずさむと…? 巨乳の父 33,276 Gold 26 5 闇 剣 細けぇこたぁいいんだよ 海鮮丼 36,788,854 Gold 221 14 水 防具 やる夫のパンツ 21,888 Gold 21 3 水 防具 初めてのブラジャー 41,130 Gold 26 4 光 防具 やったね!たえちゃん! 16,999 Gold 14 0 星 防具 コ○○○ム 10,618 Gold 11 -1 雷 防具 冷えピタ代わりのヌーブラ 172,274 Gold 44 20 水 防具 ひんやり オ・ボーン(偽) 5,512 Gold 11 4 無 防具 ( ^ω^)顔真っ赤wwwww 779,123 Gold 53 0 水 防具 大事なとこ3つにばんそーこー 326,891 Gold 47 5 光 防具 全年齢対応 葉っパンティ(小児用) 14,695 Gold 17 4 星 防具 水色のしましまぱんつ 126,718 Gold 31 1 水 防具 消しおむつ 20,592 Gold 19 1 無 防具 シャア専用ゾゴック 651,840 Gold 58 13 水 防具 赤い 歴史のif 巫女の羽織袴 198,235 Gold 36 -1 水 防具 ケツ毛 21,459 Gold 17 -1 光 防具 ブリーフ(桃色) 34,131 Gold 20 -1 火 防具 学園長の履き古し モンゴル的ななにか 3,084,209 Gold 127 68 水 防具 聖なるモンゴル 1,513,932 Gold 75 1 水 防具 カエラたん 196,152 Gold 36 0 水 防具 俺達がVIPだ! 107,494 Gold 8 -8 火 アクセサリ ν速VIPハロワ国建国記念品 マグロ神はイケメン 1,112,434 Gold 24 -7 光 アクセサリ やる夫のキャン玉袋 120,718 Gold 7 -9 無 アクセサリ Gジェット 30,433 Gold 1 -8 闇 アクセサリ おまんこ学園学生証 39,460 Gold 7 -1 水 アクセサリ これがあれば学割や各種サービスが受けられるという学園長のお墨付き お前が言うな 72,390 Gold 7 -5 無 アクセサリ さーせんwwふひひww うんち 52,227 Gold 7 -3 闇 アクセサリ うんこよりやわらかいらしい 覚せい剤 24,836 Gold 4 -3 火 アクセサリ ダメ、ゼッタイ。 俺の歌を聞けぇぇえええ! 17,005 Gold 6 1 光 アクセサリ お断りじゃぁぁあああ! 天運会公認! ハイパーラッキーストーン 37,808 Gold 6 -4 闇 アクセサリ カルト指定 Hey!そこの彼女!お茶しない?※ 47,953 Gold 8 -1 雷 アクセサリ ※ただし美少女に限る 塩化ベンゼンジアゾニウム 36,288 Gold 4 -5 闇 アクセサリ この醜くも美しいハロワ国 29,841 Gold 7 0 水 アクセサリ 義妹チョコ 88,482 Gold 6 -8 星 アクセサリ 偽造の戸籍の結果だ あと一歩で…!! 貰ったら十六夜が来なくなる本命チョコ 40,312 Gold 5 -5 闇 アクセサリ 十六夜よりも私を見てってコトですね 分かりかねます 地球防衛軍(3 - 4)風 大都市地球防衛軍。 なんていうか・・・その・・ 下品なんですが・・・・・フフ・・勃起しちゃいましてね・・・・・ (あおwwより) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 十八本の蝋燭 1,785,616 Gold 81 -2 火 杖 コレでR18指定のモノが解禁だ! 明治おいしいおちんぽみるく 783,665 Gold 74 39 風 武器(0) 白くて濃くて卑猥 バースデーケーキ 5,543 Gold 10 3 無 防具 定期的に売れる 予約無しで買えるので優秀 お年玉袋2010 159,928 Gold 36 4 無 防具 年号をつけちゃったのが失敗 龍神の風 68,197 Gold 7 -4 風 アクセサリ レプリカ 下町(4 - 2)星 大都市下町。 さーて ライジングサザエさんはー (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 輻射波動砲 7749452 Gold 166 18 火 斧 勇者パコステッキ 798719 Gold 49 0 星 杖 パッコパコ 月島美人 17099 Gold 15 1 星 剣 美人 スーパーソード(笑) 27,211 Gold 29 17 星 剣 しいたけ胞子付クヌギ棒(振ると胞子排出) 14,578 Gold 15 0 風 杖 コストパフォーマンスの優秀さからバイオテロに使用された経歴多数 La compensation que vous devriez garder 36,029,003 Gold 251 15 雷 防具 何語だよ 胞子拡散機付しいたけシールド 6,424 Gold 16 12 風 防具 加藤(茶) 303,083 Gold 47 8 星 防具 君に愛をこめて 67471 Gold 5 -7 星 アクセサリ 旅団の証 87220 Gold 7 -7 闇 アクセサリ 婚約指輪 56034 Gold 6 -4 無 アクセサリ ☆おつきみほいほい★ 73793 Gold 7 -6 星 アクセサリ トイレの守護神 おざこいアイス(十六夜味) 392291 Gold 18 -9 光 アクセサリ 鬼島津の大好物 レアがヨクデール 160248 Gold 13 -3 星 アクセサリ いいえ、ケフィアです Pour l identification d amitié 1,239,602 Gold 29 -6 雷 アクセサリ だから何語だよ 荒木飛呂彦 20,489 Gold 6 0 星 アクセサリ あけおめメール 89,264 Gold 9 -5 星 アクセサリ 松浦愛弓 85,786 Gold 7 -7 星 アクセサリ 台湾(5 - 2)雷 大都市台湾。 千の昌夫になって (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 布都御魂 49051828 Gold 263 14 雷 剣 ねこぱんち♪ 1133605 Gold 48 -12 星 拳 ねこ装備 もっさり(裏声) 14050 Gold 18 5 水 剣 モンゴリアンチョップ 18,971 Gold 12 -8 水 拳 モンゴル800 17,542 Gold 15 -5 水 拳 ねこのしっぽ♪ 107625 Gold 33 5 星 防具 ねこ装備 腹ジャンプ 202,573 Gold 40 5 雷 防具 亀仙流胴着 101,248 Gold 30 7 星 防具 鶴仙流胴着 30,765 Gold 23 5 闇 防具 コクボーン 27,956 Gold 16 -3 雷 防具 美尻 19,694 Gold 16 -3 雷 防具 ねこみみ♪ 5944 Gold 3 0 星 アクセサリ ねこ装備 六四教祖の言霊集~幸福ハピネス~ 40466 Gold 9 0 光 アクセサリ 覇狼国物語一巻 45493 Gold 8 0 雷 アクセサリ 亡国のもののふたちの戦記譚 ピブ妹ファンクラブ会員証 30205 Gold 4 -4 星 アクセサリ 会員数1000名を突破!! 義理チョコ 44749 Gold 6 -5 無 アクセサリ ハロワ国入国許可証 47562 Gold 4 -7 雷 アクセサリ 雪見大福みたらし味 25,154 Gold 3 -5 水 アクセサリ ESPフライングV 105,618 Gold 8 -9 雷 アクセサリ 【昔話】4分で滅んだ国 46,914 Gold 4 -7 闇 アクセサリ あおwwちゃんち国の話なのねー カンナビス栽培キット 32,908 Gold 5 -3 風 アクセサリ 重音部1stアルバム MeineEhreHeisstTreue 57,156 Gold 9 -1 雷 アクセサリ インディーズとか言わないの インポになる呪い 110,342 Gold 10 -6 闇 アクセサリ ヴァン・アレンタイン 47,110 Gold 7 -2 星 アクセサリ パワーフルーシ 44,850 Gold 8 0 水 アクセサリ 性神の米 3,634 Gold 2 -1 星 アクセサリ Sex God Rice 頭脳パソ 55,205 Gold 8 -2 無 アクセサリ Inteligence PC 生命の氷 74,541 Gold 5 -9 無 アクセサリ Ice of Life 精神の木 44,399 Gold 6 -4 無 アクセサリ Tree of Spirit 秘宝館の地図 34,072 Gold 7 0 星 アクセサリ 優良ステータスの指輪 19,708 Gold 6 0 雷 アクセサリ あの夏のモンゴリアン 76,174 Gold 10 -2 水 アクセサリ 鬼メ島津!! 76,075 Gold 12 0 水 アクセサリ 本物の鬼には逆らえず…やられっぱなしの島津…! タイ(0 - 3)光 大都市タイ。 ここはタイです! (かのんより) ←いタイです>< (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 よくうごく、キモイ。 45,962,092 Gold 254 13 闇 剣 木綿豆腐 2,215,685 Gold 133 109 無 斧 絹ごし豆腐の代用品 謝罪文 394,008 Gold 53 23 闇 防具 朝青龍 18,483 Gold 18 4 闇 防具 朝青龍にしては軽い 踊れ!モーニングカレー 5,866 Gold 2 -2 星 アクセサリ 新鮮なシイタケ 131,801 Gold 9 -9 無 アクセサリ ばばろあ草 30,016 Gold 5 -4 光 アクセサリ タイでは便所の裏にまで茂っている ☆しいたけ(あま~い国産) 28,676 Gold 12 10 無 アクセサリ ジャイアン愛用のマイク 93,018 Gold 10 -3 光 アクセサリ ヴぉえー アクアリウム(1 - 3)闇 大都市アクアリウム。 ㍉㍑㌢㌧㌢㌧ ←上だけ読め (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 温水ヨイチ 48,378 Gold 29 17 風 弓 おざこう愛用ハリセン 32,628 Gold 16 -10 無 拳 使ってるの見た事ナイ 電動コケシ太郎君 17,339 Gold 17 0 闇 杖 野菜レイパーレイプ済み無農薬野菜 27,399 Gold 16 -4 闇 剣 使用済み ザ 22,909 Gold 15 -7 風 拳 人気のガンザンシリーズ。+を4つそろえると… セイブザキャイ~ン 23,8784 Gold 43 7 星 剣 はぅ~ん グラットンソード 18,918 Gold 16 2 闇 剣 小さな恋の歌 52,730 Gold 25 0 闇 杖 重さの無い恋なんて… 水に溶ける水着 61,480 Gold 26 -2 水 防具 おにゃのこへのプレゼントにどうぞ 凡夫の赤サングラス 18,545 Gold 18 5 火 防具 二流のスーツ 1,141,317 Gold 76 5 火 防具 全身タイツ 59,772 Gold 25 -2 闇 防具 漬け物石用の鎧 90,218 Gold 30 10 無 防具 イカ臭い青狸の着ぐるみ 27,122 Gold 22 4 闇 防具 野菜レイパーのうんち(肥料) 159,425 Gold 36 3 闇 防具 ン 147,150 Gold 31 0 雷 防具 人気のガンザンシリーズ。+を4つそろえると… つまり君はそんなやつなんだな 276,733 Gold 43 1 闇 防具 何にも言えねぇ・・・ おざこうの古びたカツラ(初代) 41,230 Gold 8 -1 光 アクセサリ コッチが初代 おざこうの古びたカツラ(初代) 58,744 Gold 7 -4 光 アクセサリ コッチこそ初代 おざこうのちんこ 97459 Gold 6 -8 無 アクセサリ ありません>< レア装備くだしあ>< 9,823 Gold 4 0 闇 アクセサリ お断りします 早坂家の食卓 27,544 Gold 2 -6 水 アクセサリ つまり学園長の家の食卓 腐った果実 38,856 Gold 6 -4 闇 アクセサリ 偽装表示してない神秘の果実 ガ 31,291 Gold 6 -2 星 アクセサリ 人気のガンザンシリーズ。+を4つそろえると… もっていると十六夜にいけるかもしれない紙 42,156 Gold 4 -6 光 アクセサリ 頼りナイ ぬこかわいいよぬこぉぉぉぉぉ 52,895 Gold 4 -8 光 アクセサリ ぉぉぉぉぉん 侘び寂の精神 3,578,594 Gold 34 -8 闇 アクセサリ パンスト 30,741 Gold 2 -6 火 アクセサリ ゲル 47,542 Gold 8 -2 闇 アクセサリ ×半液体状のアレ ○移動用の住居 フロリナビーチ(2 - 3)火 大都市フロリナビーチ。 強くてニューハーフ (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 あまい死ね死ね剣 39,911,122 Gold 228 10 光 杖 剣なのに杖なのは おっとダレカ来たみたいだ(ry ワールドヘブン 65,285 Gold 28 1 光 剣 ビプ坊の肉棒 55,708,358 Gold 227 1 星 杖 無駄に高い特産品No.01!! エメラルドソード 58,559 Gold 25 -1 火 剣 レア 18,5219 Gold 46 21 火 ナイフ アレ ガァンザァァン怒りの拳2リベンジ編 431,574 Gold 37 -13 雷 拳 人気のダンカングッズ 3人に送っても十六夜に行けなくなる呪 19,877 Gold 14 -2 火 剣 より強力な呪い ラピュタのいかずち 41,800,828 Gold 255 55 火 剣 ロムスカ(基本的にROM)が国費で開発 その後自腹で購入 ちくわしか持ってねえ 679,044 Gold 58 16 火 ナイフ 逆に何でちくわだけ持ってるのか小一時間問い詰めたい 加齢臭 620,351 Gold 44 -10 火 拳 ジャイアン愛用のこけし 439,013 Gold 64 33 火 剣 そんな後付設定なーよ… 女神はビッチ 44,624 Gold 24 0 星 防具 女神様はイケメン大好き 玄武の甲凱 12,513 Gold 15 3 星 防具 アビつき激レア装備 22,5412 Gold 44 13 風 防具 皆欲しがる一品 HAYASAKA家の夜の営み道具 54,5793 Gold 58 18 火 防具 学園長の嫁愛用中 ガンザァァァァァアッァァァン!!! 8,081 Gold 3 -1 雷 防具 人気のガンザングッズ 不可能を可能にする男ガァンザァァァン! 144,142 Gold 45 26 雷 防具 人気のガンザングッズ ガァンザァァァンと秘密の部屋 96,706 Gold 30 11 雷 防具 ど根性しいたけ 292,851 Gold 51 24 星 防具 たった一人でこの地を守ったしいたけのお話 しいたけ栽培キット(業務用) 103,395 Gold 38 16 水 防具 毛 2,2546 Gold 5 -1 水 アクセサリ いつの間にかアイテムに混じっているやっかいなアイテム。知らない人には送らないように。 ガァンザァァァンと賢者の石 113,527 Gold 8 -7 雷 アクセサリ ガァンザァァアンドローゼス 18,093 Gold 3 -3 雷 アクセサリ ベエェェニゥイィィィウィィィ 58,289 Gold 5 -7 闇 アクセサリ 果実中毒者に乾杯! 65,595 Gold 8 -5 光 アクセサリ ヾ( ゜д゜)ノ゛払ЁЁゥゥゥ・! 13,478 Gold 3 -2 星 アクセサリ ( ゜д゜ ) しいたけ簡易養殖キット(一般人でもおk) 53,798 Gold 5 -6 火 アクセサリ しいたけの残り香 176,729 Gold 10 -9 風 アクセサリ クリスマスイブの悲劇 135,433 Gold 10 -8 闇 アクセサリ カビキラー(菌類用) 34,185 Gold 7 0 光 アクセサリ 菌類全般に有効な優れモノ 木っ端微塵粉 66,903 Gold 9 -3 光 アクセサリ 破砕された真夜中の人修羅ブロンズ像 金メダル 71,449 Gold 8 -3 光 アクセサリ 東京(3 - 3)水 大都市東京。 板東英二「痛!!コナン君何すんねんほっばにもー!!」 (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 ☆東京ばなな☆ 49,275,680 Gold 260 9 水 剣 現実 39,812 Gold 19 -4 闇 剣 対はいひと用最終兵器 落ち着けドラえもん 28,813 Gold 26 8 火 剣 東京マンゴー 20,723,427 Gold 202 61 水 防具 対しいたけ(毒)が生えた時用レーザー 5,957 Gold 13 5 風 防具 出力を最大にしても毒(しいたけ)を駆除出来ない仕様 妹 150,188 Gold 12 -4 光 アクセサリ T超お買い得 らき☆スト 60,227 Gold 6 -5 星 アクセサリ 巨乳の姉 29,992 Gold 3 -6 風 アクセサリ ハァハァ うんち 5,2762 Gold 6 -4 水 アクセサリ うんこよりやわらかい 火狸金融(4 - 3)風 大都市火狸金融。 半角だとか文字化けだとか・・・そういう次元の話をしているのでは最早無いのだよ。言うなればこれは・・・そう・・・男のプライドの問題なのさ。理解できない?これだから理を解せぬ者達は・・・(オナホは俺の嫁より) (隣のトトROMより) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 和泉守兼定 8,841,832 Gold 148 -1 風 剣 贄殿遮那 615,956 Gold 51 -2 風 剣 テポドン 3,856,443 Gold 127 26 風 弓 テポドン2号 883,309 Gold 78 29 風 弓 ドラグノフ 2,117,284 Gold 86 0 火 杖 梅田えりか写真集 28,587 Gold 18 -1 雷 剣 封印のげまたん 824,844 Gold 77 28 星 剣 野狼革の手袋 20,095,082 Gold 206 141 風 拳 領土拡大記念金の玉 24,091 Gold 22 5 雷 剣 天運会会員証 36,786 Gold 24 1 光 ナイフ カルト指定 うさちゃんち地酒 椎茸鶴 (1升瓶) 12,252 Gold 19 12 水 杖 通はコレを好んで呑むらしい バルス 33,941 Gold 21 -2 光 剣 目がぁあー目がぁあー おまんまんシールド(多い日でも安心) 3,554,927 Gold 118 21 光 0 鉛の鎧 107,009 Gold 38 16 風 防具 やわらかい ラブハロ梅田えりかDVDinキノコ神社 179,821 Gold 48 19 雷 防具 復活のげまたん 1,131,517 Gold 95 33 星 防具 無限ループって怖くね? 14,076 Gold 13 -2 闇 防具 野狼のきぐるみ 1,633,650 Gold 74 0 無 防具 ハイパーラッキーストーン 32,160 Gold 19 -4 光 防具 愛の戦士の墓 14,189 Gold 21 14 闇 防具 しいたけ商会によって会葬に処された者の墓 金正日ブロマイド 177,271 Gold 17 0 風 アクセサリ 腕輪(習作) 146,771 Gold 9 -9 風 アクセサリ リアルドール 梅田えりか 21,9837 Gold 18 -1 雷 アクセサリ げまたんの護符 298,660 Gold 18 -6 星 アクセサリ 野狼の牙 131,414 Gold 9 -8 無 アクセサリ 野狼国記念碑 12,400,407 Gold 55 5 無 アクセサリ 本命チョコ 49,848 Gold 3 -7 光 アクセサリ キャンタマピアス 298,432 Gold 21 8 雷 アクセサリ 信じる者は救われる 天運会のススメ 42,827 Gold 6 -4 光 アクセサリ カルト指定 かみなりのいし 58,757 Gold 8 -2 雷 アクセサリ ピカチュウに使うか使わないかで意見の分かれる所 サウスペリ(0 - 4)星 大都市サウスペリ。 爺さんは芝刈りに、婆さんは女らしくそれでいて大胆にいきました (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 性剣バイブレード 227,887 Gold 41 -2 闇 剣 月下美入 26,844 Gold 24 5 星 剣 げっかびいり 天運会はただのカルt 39,803 Gold 21 -1 闇 剣 カルト指定 与二の弓 211,334 Gold 44 15 風 弓 双竜聖剣 52,263 Gold 26 2 火 剣 ダイコン 101,414 Gold 39 28 風 斧 ShootingStar 23,282,581 Gold 254 雷 防具 つけ乳首 133,487 Gold 35 5 風 防具 カナ 10,607,539 Gold 150 13 星 防具 うごかない、キモイ 21,181 Gold 19 3 光 防具 うごいてもキモイ 結論:天運会はカルビ教団 39,166 Gold 21 -3 闇 防具 カルト指定 フレイムビ―ト 28,696 Gold 17 -4 火 防具 勝負下着(ピンク) 28,056 Gold 3 -5 星 アクセサリ 辛せの指輪 103,675 Gold 8 -8 光 アクセサリ 多少辛せになれます 幸せめ指輪 8,892 Gold 3 -1 光 アクセサリ 多少幸せになれます ファミリーコンピューター 86,995 Gold 7 -6 星 アクセサリ ご家族みんなで オニオンリング 31,385 Gold 2 -6 火 アクセサリ んまい 努りの指輪 13,766 Gold 5 0 火 アクセサリ ぺリオン(2 - 5)雷 大都市ぺリオン。 ユニクロ店員「さっそく装備していくかい?」 (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 お兄ちゃんどいてそいつ殺せない 29,463 Gold 25 22 水 斧 ビプ妹開発 金の玉 33,621 Gold 5 -3 無 アクセサリ ばばろあ愛用の座薬 64,483 Gold 10 0 雷 アクセサリ byペリオン製薬 義理チンコ 9,756 Gold 4 0 星 アクセサリ 冷め切って冷たいのでレンジでチン推奨 時計の塔(5 - 4)光 大都市時計の塔。 「チッ チッ チッ んぽー」 (うんこ踏んだより) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 ロトの鎧 43,629,235 Gold 254 6 光 剣 ドラクエかよ てかなんで武器なんだよ 空飛ぶアレ 21,682 Gold 19 3 風 剣 なに? サイレントロース 6,272,068 Gold 119 -4 光 剣 おかえりなさい!学園長♪ 81,015 Gold 29 -4 星 剣 ☆おざこう宝剣★ 397,143 Gold 51 19 光 剣 黄い三連鈍 149,449 Gold 52 39 無 斧 速丸シリーズ だんご三兄弟(笑) 15,968 Gold 16 0 星 杖 ちょいワルマタニティー♪ 26,158,181 Gold 258 141 光 防具 さようなら・・・二代目おまんこ学園長 179,146 Gold 30 -4 水 防具 学園長永遠に Pure太郎のPureハート❤ 47,492 Gold 27 -1 星 防具 臭そう うれしはずかし初ニート 553,641 Gold 52 3 光 防具 ×デート ○ニート 黄い三連星高 41,370 Gold 29 5 風 防具 速丸シリーズ 120,391 Gold 14 -1 闇 アクセサリ バグアイテム 輝く腕輪 861,084 Gold 32 24 星 アクセサリ シュン君の左金玉 46,886 Gold 7 -2 闇 アクセサリ シュン君ってダレだよ 遺憾の意 30,437 Gold 2 -6 無 0アクセサリ 謝罪を求める 変態紳士ぞぬ氏作 最強の外交カード 黄い三連速 63,487 Gold 9 -1 無 アクセサリ 速丸シリーズ ひろぽん 4,870 Gold 4 2 闇 アクセサリ お塩先生 2,370 Gold 3 2 闇 アクセサリ ジャクムの門(1 - 5)闇 大都市ジャクムの門。 しずか「キャー!のびたサノバビッチ!!」 (ビプ妹より) 特産品 名前 価格 威力 重さ 属性 種類 備考 竹やり 739,405 Gold 56 0 闇 杖 童帝ニート愛用のテケヤリ 夜の性生活 147,164 Gold 28 -3 闇 ナイフ わびすけ無双 53,222,500 Gold 260 11 闇 剣 無駄に高い特産品No.02!! 厨二武器 144,180 Gold 44 24 闇 剣 俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 愛憎の剣 239,570 Gold 44 2 闇 剣 キリン(夜勤)開発 白いフンドシ 100,777 Gold 30 5 闇 防具 ATフィールド 20,059 Gold 19 5 闇 防具 黄金水@VIPの遺骨製ネックレス 9,718 Gold 4 0 闇 アクセサリ VIPで初めて覚醒した黄金水の(ry フンドシからはみ出た新ジャガ 131,126 Gold 10 -5 闇 アクセサリ 黒ずんだ男爵いも アサヒスーパードライ 63,942 Gold 8 -3 闇 アクセサリ 七色の宝箱 59,778 Gold 9 -3 光 アクセサリ オク用 翻訳コンニャク 112,300 Gold 9 -7 風 アクセサリ
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ひぐらしのなく頃に ◆ew5bR2RQj. 「ここまで来れば大丈夫だろう……」 周囲に誰の気配も無いことを確認して、縁は足を止める。 遊園地の派手なアトラクションは景色から消え、古めかしい民家の集合地が代わりに点在していた。 「ホントに、助かったヨ」 自身の身体を見渡しながら不敵な笑みを浮かべる縁。 腹部に刻まれた裂傷は消え、身体には溢れんばかりの力が湧いている。 これも先程使用した香のおかげだ。 掌を何度も握り締めながら、内側に秘める力を実感する。 「枢木も、あの女も、あれでは死んでいるだろう」 腹を貫かれた鷹野と、炎で焼き尽くされたスザク。 あれはどちらも致命傷であった。 協力者を失ったことは痛いが、最終的に彼らは糧となって死んでくれた。 その証拠が、完全回復した肉体と右腕に掛かっている二つ目のデイパック。 スザクがあそこで行動を起こさなければ、自分は彼らに捕縛されていたかもしれない。 連中の目が自分から外れたからこそ、傷を回復して逃げることができた。 そして、鷹野が押し付けてきたデイパック。 中を覗くと、役立ちそうな道具がいくつも入っていた。 香も二つ残っていたため、装備は盤石になったと言ってもいい。 「フフ……本当によくやってくれたよ」 笑いが止まらない。 彼らの犠牲が、何処までも自分に有利な展開を生み出してくれた。 配布された時計を見ると、もうすぐ零時を回ろうとしている。 今までのペースから推察すると、残り人数は十人前後になっているだろう。 姉の蘇生が、抜刀斎への復讐が、もう目の前にある。 「復讐、か……」 零れ出た笑みが不意に止まる。 彼の脳裏に蘇っていたのは、炎の中でもがき苦しむかつての協力者の姿だった。 憎い相手の最も愛する人を奪い取ったスザク。 彼が行った復讐は、縁が抜刀斎に仕掛けようとした人誅と酷似している。 もし、抜刀斎への人誅が成功していたとしたら。 あの炎の中に居たのは、自分だったのだろうか。 「フンッ……」 復讐を完遂した時、スザクの心中がどのようなものだったのか。 あの高笑いを聞いていれば、容易に想像することができた。 全身を満たすような歓喜と高揚感。 抜刀斎への人誅を想像するだけで縁はそれを覚えるのだから、彼が体験したのはそれ以上のものだったと推察する。 だが、それを傍らで見ていた時。 縁が感じ取ったものは、まるで真逆だった。 下品に笑い続けるスザクを見て、言いようのない不快感が迸った。 血の海に倒れるレナを見て、喉の奥から吐瀉物が零れそうになった。 これが復讐の末路だというのか。 「チッ……」 スザクの顔を思い浮かべて、縁は舌打ちをする。 最初に彼の精気のない顔を見た時、妙な親近感を覚えた。 復讐を企てているのを知り、自らの勘が間違っていなかったことに気付いた。 そして、彼は死んだ。 復讐者の末路を示すように、彼は炎の中に消えて行った。 元から信頼など存在しない関係だったが、縁が彼に抱いた最後の感情は払拭しがたい嫌悪感だった。 ☆ ☆ ☆ 柊つかさが事の顛末を知ったのは、数時間前まで根城にしていた民家の中でだった。 ミラーハウスの影に身を隠し、北岡達が戻ってくるのを待っていたつかさ。 戦場からは数百メートル離れていたため、音も疎らにしか聞こえない。 その状態で三十分が経過し、不安を抱き始めた頃に彼らは車に乗って戻ってきた。 運転席にジェレミア、助手席に北岡、後部座席に狭間。 レナの姿が無いことには、すぐに気付いてしまった。 車内の雰囲気が重く、何が起きたのかを尋ねることはできない。 根城にしていた民家に戻り、北岡と二人きりになったところでようやく話を聞くことが出来た。 「レナちゃんが……」 数時間前に一緒に料理した彼女の死に同情を隠すことができない。 涙が零れそうになるのを、必死で我慢し続けた。 一番辛いのは狭間なのだ。 民家に到着した直後、狭間は一人になりたいと二階に行ってしまった。 そしてもう一人、ジェレミアも奥の部屋に篭っている。 遊園地の出口の先にある民家で、枢木スザクが力尽きているのを発見したらしい。 彼女がスザクと会ったのは、総合病院を出た後の一件だけだ。 自分達を襲撃してきた彼を、彼女は危険人物だと認識している。 しかしジェレミアからすれば同郷者の一人であり、敵とも味方ともつかぬ複雑な関係にあった。 本来の彼は凶行に走るような人物ではない。 ジェレミアはずっとその理由を知りたがっていたが、最後までそれを知ることができなかった。 故にジェレミアは深い後悔を抱いているのだ。 「……」 沈黙が場を支配する。 部屋に篭る直前の二人の顔が出発前と比べて随分と憔悴していたことを、彼女は思い出していた。 顔を見上げると、北岡も沈痛な面持ちをしている。 レナやスザクの他にもう一人、今回の騒動で犠牲者が出ていた。 全ての発端である女性、鷹野三四。 殺し合いに巻き込んだ主催側の一人であり、彼女自身も直接命を狙われている。 完全に敵側の人間ではあるが、それでも死んで欲しかったとは思わない。 それに死人が出たこともそうだが、あの場で戦った一人を取り逃がしてしまっている。 つかさは直接会ったことはないものの、アイゼルや奈緒子を襲った男と特徴が一致していた。 「北岡さん……」 誰にも聞こえないような小さな声で呟くつかさ。 木製の椅子に腰掛ける北岡が、今はとても小さく見える。 その場にいなかった彼女ですら胸が張り裂けそうなのだから、彼らの心中は想像するだけでも痛ましい。 「私が……何とかしなくちゃ……」 だからこそ、そう思う。 戦闘では役立たないのだから、それ以外のところで尽力するしかない。 そうして辺りを見回して、目に入ったのが数時間前に作ったビーフシチューだった。 来訪することを事前に聞いていたため、狭間の分は残してある。 「つかさちゃん?」 椅子から立ち上がり、一目散に台所へと駆け寄るつかさ。 背後で北岡が呼び掛けてくるが、それも耳へは入ってこない。 コンロのノズルを捻り、鍋に入ったシチューを温め始める。 「車の中で狭間さんがお腹が空きそうって言ってたので、持って行ってあげた方がいいかなって思ったんです」 「そういやそんなこと言ってたな、手伝うよ」 「いいです、北岡さんは休んでてください」 手伝おうとして立ち上がった北岡を制止し、戸棚から取り出した皿にビーフシチューを盛る。 「それじゃあ、行ってきますね」 お盆に皿を乗せると、つかさは台所から立ち去っていく。 向かったのは狭間がいる二階に繋がる階段。 零さないように気を付けながら階段を上がり、廊下を歩いて寝室の扉の前に立つ。 コンコンとノックをすると、乾いた声で返事が返ってきた。 「入りますね」 扉を開けると、ベッドに腰掛けた狭間が夜空を眺めていた。 背を向けているため、表情を伺うことはできない。 「あの……車の中で言ったビーフシチューを持ってきたんです、良かったら食べてください」 ベッドの上にお盆を置く。 そうして扉の前まで退散した彼女は、は緊張しながら緊張しながら狭間の挙動を見守り始めた。 見るからに気品漂う狭間の口に合うか不安だったのだ。 しばらく皿を注視し続けた後、狭間は膝の上にお盆を乗せた。 傍に置かれたスプーンを手に取り、皿に盛られたビーフシチューを掬い取る。 そして、口へと運んだ。 「……」 訪れる沈黙。 扉の前に立ちながら、狭間が食事をする様子を観察するつかさ。 口内で味わっているのか、狭間は中々呑み込まない。 調理師を目指しているため、ビーフシチューの味には自信がある。 事実、北岡やジェレミアは褒めてくれた。 しかし中々呑み込まない狭間に、抱いていた自信は不安へと変わっていく。 妙な居心地の悪さから、全身が痺れるような感覚を覚え始める。 それでも待ち続けて二分が経過。 無言だった空間に、ごくんと飲み込む音が響く。 「ど、どうでしたか?」 緊張が頂点に達したためか声が裏返ってしまう。 羞恥心から逃げるようと、思わず顔を逸らすつかさ。 「中々に美味だったぞ」 そんな彼女に返ってきたのは賞賛の言葉だった。 羞恥に染まっていた顔が、歓喜を表す明るいものへと変わっていく。 「ホ、ホントですか!? ありがとうございます!」 「……これは貴様と一緒に竜宮も作ったのか?」 「はい、そうです……そうだ、レナちゃん、狭間さんも来るからってとっても頑張ってたんですよ!」 畳み掛けるようにそう告げるが、狭間からの返事は返ってこない。 余計なことを言ってしまったかと、後悔の念が彼女の脳内を渦巻いていく。 「……通りで」 すると彼は、自嘲するようにフッと笑いながら―――― 「通りで、しょっぱくなるわけだ」 そんな事を言った。 「え……やっぱりお口に合わなかったですか?」 恐る恐ると言った様子で尋ねるつかさ。 レナは調理の手伝いをしただけで、あくまで主導は彼女である。 故に味付けに問題があれば、それは彼女の責任なのだ。 「いや、そんな事はない」 「で、でもしょっぱいって……」 「ああ、しょっぱいな」 そう言いながら、二口目を口に運ぶ狭間。 その姿を眺めていて、彼女は気付いてしまった。 スプーンを持つ手が震えていることに、先程から彼が何度も鼻を啜っていることに。 「本当に、しょっぱいな」 食べ始めてから、ずっと彼が背を向けていることに。 ☆ ☆ ☆ 「柊、頼みがある」 半分ほど食べ終えた狭間が、唐突に言葉を投げかけてくる。 「他の二人を居間に集めておいて欲しい、そこで大事な話をしたい」 くるりと身体を反転させ、つかさと向き合う狭間。 凛とした張りのある声色を響かせ、最初に会った時のような自信に溢れた顔で告げた。 ☆ ☆ ☆ つかさが一階に戻ってきてから五分後、ずかずかと階段を下る足音が伝わってきた。 「ジェレミア、パソコンを貸せ」 居間に入ってきて早々、開口一番に狭間はそう言い放つ。 命令口調にジェレミアがピクリと眉を動かすが、嫌々といった様子でノートパソコンを差し出した。 「柊、頼むぞ」 「え? あ、はい」 汚れた皿をつかさに押し付け、ノートパソコンを受け取る狭間。 呆然としながらも彼女はそれを受け取り、そそくさと台所に走っていく。 北岡の呆れたような顔をしているが、彼がそれに気付く素振りはない。 机の上にパソコンを置くと、椅子に座ってそれを起動させた。 「そういえば鷹野からユーザ名とパスワードだけは聞き出せてたな」 思い出したように言いながら、北岡とジェレミアは狭間の背後に移動する。 つかさの洗い物が終わった頃には、『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページが画面に表示されていた。 メニューには多くの項目があるものの、大半の情報には閲覧制限が設けられている。 パスワードを知る者しか閲覧を許さない堅牢な錠前。 しかし、今の彼らにはそれを解き放つ鍵がある。 狭間はログイン画面を表示すると、目にも留まらぬ速さでユーザ名とパスワードを入力した。 「開いた!」 喜びの余り声を上げるつかさ。 扉は開かれ、中にある重要な情報へと辿り着いたのだ。 鷹野が死亡した今、これが唯一の突破口なのである。 「ふむ……」 凄まじい速度でページをスクロールする狭間。 その余りの速さに、北岡とジェレミアですら追うことができない。 つかさに至っては、背後であたふたとしていた。 参加者詳細プロフィールを読み終えると、今度は一つ下にある参加者の動向へ。 それも読み終えると、また一つ下へ。 次から次へとページを読み進めていく。 「あのさぁ、もう少しゆっくり読めないの?」 「いつでも読めるのだ、後で見ればいいだろう」 北岡の懇願をピシャリと打ち切り、ひたすらに文字を追い続ける狭間。 その返答を聞いた北岡は、ジェレミアと目を合わせて肩を竦めた。 「もう読み終わったぞ」 「早っ!」 パスワードを入力してから、およそ三分後の出来事だった。 「目的は見れないみたいだな」 「ああ、そこだけはあの女の権限でも閲覧できなかったようだ」 狭間からパソコンを受け渡されたジェレミアは、真っ先に最上部に設置されていた目的のページを開く。 しかし、そこだけは閲覧制限が設けられたままである。 余程知られたくなかったのだろう。 敵を知るのは重要だが、見ることができないのなら仕方がない。 ページを戻し、一つ下にある『参加者の詳細プロフィール』を開いた。 「これに間違いはないようだな……」 ゆっくりとページをスクロールしていくジェレミア。 そこに記されているのは夥しい程の情報量。 参加者詳細プロフィールには、全ての参加者の詳細な情報が。 参加者の動向には、全参加者のこれまでの動向が。 死者表示、世界観区分にも、題目通りの情報が記されていた。 自身の情報と照会してみるが矛盾はないため、 この中の情報は信頼できると判断していいだろう。 「この二つは何なんだ……?」 nのフィールドの危険性と、「彼」のギアス一覧。 ギアスという単語に馴染みがあるためか、ジェレミアが先に開いたのは後者だった。 そのページに記されているのは、「彼」が使用したとされるギアスの詳細。 全参加者に課せられたギアスの詳細が記されていた。 「彼」というのは、つかさの記憶の中にある銀髪の少年のことだろう。 大半の参加者は連れ去る際にものだけだが、一部の参加者には能力の制限が設けられている。 例えば後藤に掛けられた、他の参加者に手加減しろというものがそうだ。 他は狭間やシャドームーンなどが該当している。 「大半の参加者はギアスで連れてこられたようだな、だが私やC.C.はどうやって連れて来た……?」 疑問が解けた先にあったのは新たな疑問。 ギアスの通じないジェレミアやC.C.はどうやって連れて来たのか。 さらに突き詰めれば、制限の方法に関しても全貌が判明した訳ではない。 謎は深まる一方だった。 「これ、本当なのか……?」 後者を見終わり、nのフィールドについて記されたページを開く。 そこに踊る文字を見て、北岡は額に皺を寄せた。 そのページで説明されているのは、nのフィールドに関する詳細な情報。 その名称に覚えはないが、鏡面から入るという点はミラーワールドと一致している。 ローゼンメイデンと呼ばれる者達のみが出入りすることができるらしい。 「あの薔薇水晶とかいう輩がそうだろう」 薔薇水晶があの場から立ち去る際、窓ガラスの中に消えて行った。 真紅や翠星石といった他のローゼンメイデンとも名前の響きが似ているため間違いないだろう。 読み進めていく内に、主催側の者達がnのフィールドを経由して会場の出入りしていることが分かった。 「そういうことか!」 マウスを握り締めながら、ジェレミアが叫ぶ。 その背後で北岡も納得するように染み染みと頷いている。 「さっきのリストの中にあった真紅や翠星石って連中に掛けられてたギアスを覚えてる?」 「えぇっと、確か四人ともnのフィールドに入るなってギアスが……ああああああ!!」 北岡が言わんとしていることが理解できたのだろう。 つかさも大声を上げ、驚愕を顕にした。 「その人たちのギアスが無くなっちゃえば、V.V.さんに会いに行けるんだ!」 nのフィールドに入ることができるローゼンメイデン。 しかし彼女達には『nのフィールドに入るな』というギアスが課せられている。 「ギアスなら私のギアスキャンセラーで解除することができる」 橙色の仮面に覆われた左眼球を指差すジェレミア。 ギアスを解除できる彼と、nのフィールドに乗り込むことができるローゼンメイデン。 彼らが一堂に会すれば、主催側に乗り込める可能性が出てきたのだ。 「まだ翠星石は生き残っているな」 「翠星石ちゃんは真紅ちゃんの仲間だってレナちゃんが言ってました!」 「ああ、これなら行けるぞ!」 殺し合いに巻き込まれてからおよそ一日。 五十三人もの犠牲者を出し、今も何処かで命が潰えようとしている。 それでもこの場において、初めて明確な希望が生まれたのだ。 「だが、早く向かわないとまずいかもしれん」 参加者の動向のページを見ながらジェレミアは言う。 現在翠星石は地図にない診療所で休憩中のようだが、これからシャドームーンと戦おうとしている。 五人もの人間を虐殺し、今もなお血を欲している最強のマーダー。 この場に彼と邂逅したものはいないが、動向を読むだけでも恐ろしい敵であることは伝わってくる。 全力で衝突した場合、死亡してしまう可能性は十二分にあった。 「狭間、悪いんだけどさ、あの機械で翠星石の居場所を調べてもらえない?」 「Fー8だ」 「おいおい、あれ見ないでどうやって……ってひょっとしてもう調べてあったりしたの?」 「必要になると思ってな」 頭脳明晰な狭間は、情報を得た時点で翠星石に会う必要性に気付いていたのだ 「よし、じゃあ今すぐ車で――――」 「待て」 急いで部屋を出て行こうとする三人を静止したのは狭間。 窓辺に立ちながら、神妙な表情を浮かべている。 「なにのんびりしてるのさ、もし翠星石がやられちゃったら唯一の脱出法が無くなっちゃうじゃない」 「そうだ、それにシャドームーンと戦うなら頭数は多い方がいいだろう」 矢継ぎ早に繰り出す北岡とジェレミア。 「急いだ方がいいというのは同意だ、だが貴様らに話しておかなければならないことが一つある」 「それはそんなに大事なのか?」 「ああ、そうだ。先程貴様達は”唯一の脱出法”と言ったな?」 「言ったよ、それがどうしたっていうのさ?」 勿体振った言い方をする狭間に、ジェレミアと北岡は痺れを切らした様子である。 一刻を争う事態なのだから当然だろう。 「脱出法かどうかは分からないが、残された希望は一つではない」 だが、次に狭間の口から出た言葉で三人の動きは止まった。 「二つ目の希望が残されている、鷹野三四から託された希望がな――――」 ☆ ☆ ☆ 時間はレナが死亡した直後まで遡る。 「……貴様、生きていたのか」 背後で鳴った物音に反応して振り向く狭間。 そこに立っていたのは、先程まで戦っていた相手である鷹野三四。 直ぐ様警戒線を敷くが、彼女に戦意が無いことに気付くのはそう遠くなかった。 いや、戦意が無いのではない。 今の彼女は戦う事はおろか、立つことさえ困難なのだ。 口からは大量の血を流し、手足はぶるぶると震えている。 そして腹部には、背後が見える程の貫通傷。 「えぇ……」 もう長くないと、一目で分かる状態だ。 「何の用だ」 この期に及んで、まだ何かを企んでいるのか。 ギリッと歯を食い縛り、今にも倒れそうな彼女に対して狭間は露骨な嫌悪感を示す。 「お願いが……あるの…………」 だが、彼女が放ったのは懇願の言葉。 「お願い……だと?」 想定外の言葉に、狭間は声を荒げる。 あれだけのことをしておいて、自分が頼みを聞き入れると思ったのだろうか。 面の皮の厚さに辟易するが、鷹野は血を吐きながら言葉を紡ぎ続ける。 想定外の言葉に、狭間は声を荒げる。 あれだけのことをしておいて、自分が頼みを聞き入れると思ったのだろうか。 面の皮の厚さに辟易するが、鷹野は血を吐きながら言葉を紡ぎ続ける。 「ゴホッ、ゲホッ、雪代縁を……追い掛けて……」 雪代縁。 スザクと一緒にこの場を訪れ、騒ぎに乗じて姿を消した白髪の男だ。 「何故だ」 「あ、あの男が持っていった……デイパックの……中に……ゴホゴホッ……ゴフッ!!」 無理して喋り続けたせいか、鷹野は思い切り咳き込んでしまう。 続いて鳴ったのは、液体が泡立つような音。 咄嗟に両手で抑えるが、その隙間から大量の血液が流れ出ていた。 「おい!」 狭間がそれに気付いた瞬間、鷹野の身体は崩れ落ちる。 「あの男を……追い掛けて……デイパックの中に……ゲホッゲホッ!!」 「くっ……ディアラハン!」 横たわる鷹野に近付き、レナに施したのと同様の回復魔法を唱える。 死を防ぐことはできないが、傷を癒すことで話ができる状態に戻ると判断したのだ。 「ハァ……ハァ……雪代縁から……デイパックを……取り返しなさい……」 腹部の穴は消え、口からの吐血が止まる。 喋り方は辿々しいが、内容を理解することは出来た。 「あの中に……私がV.V.から盗み出した物があるわ……それを使って……ここから脱出しなさい……」 ラプラスに誘われるがままに会場に赴いた鷹野だが、目的を果たした後のことを考えてなかった訳ではない。 会場に置き去りにされることも見越していたため、一人の参加者として生き残る手段も考えていた。 情報を集め、予備の支給品をデイパックに詰め込む。 しかし、何かが足りない。 そう考えた彼女は、奥の手を用意した。 バトルロワイアルの運営に携わっていた彼女は、その根幹を為すシステムを概ね把握している。 脱出方法や首輪の構成、会場の秘密や制限の手段などを。 これらの情報は絶大なアドバンテージであり、これらを利用しない手はないと判断したのだ。 「何だと……ッ!? それは一体何なのだ」 「それは……それは――――…………」 詳細を告げようとして、彼女の言葉は途切れる。 狭間が呼び掛けるも反応はない。 彼女の魂もまた、黄金の海へと旅立っていた。 「何故だ、何故貴様は……」 盗み出した物の詳細は分からなかったが、殺し合いを覆すほどの物であることは間違いないだろう。 しかし、理解ができない。 自分を散々甚振った相手に、何故それを託したのか。 そもそも信用すると思っているのか。 合理的に考えれば考えるほど、狭間の思考は混迷に陥っていった。 ☆ ☆ ☆ 「あの女がそんなことをねぇ……」 「にわかに信じ難いが……何か心境の変化があったのかもな」 鷹野を撃破した直後、狭間達は重症の鷹野を尋問しようとした。 しかし、レナだけは彼女に手を差し伸べている。 直後に彼女は致命傷を負い、レナもまたスザクによって命を奪われてしまった。 だがもしその後も彼女が意識を保っていたなら、レナの最期を目撃していたのだろう。 「まぁ、俺達が知ったことじゃないんだけどね」 「そうだな、それで本題に入るが……その話を信用するのか?」 額に皺を寄せながら尋ねてきたのはジェレミア。 他の二人も訝しげな表情を浮かべている。 自分達を殺し合いに巻き込んだ上、直接襲撃してきた鷹野を信用できないのは無理もない。 「……私はこれを信じてもよいと思っている」 だからこそ、あえてそう言う。 「正気か?」 神妙な表情を浮かべて尋ねてきたのはジェレミアだ。 「無論だ、確かにあの女のしでかした事を考えれば信じる通りはない、疑うのも当然だ」 「だったら何故」 「だが、激痛に耐え、命を賭し、この事を伝えてきたあの女を私は信じてみたいと思っている」 腹部を貫かれる痛みは、普通の人間が耐えられるものではない 即死する可能性も十分にあり、よしんば生き残っても一言話すだけで激痛が全身を襲う。 その苦痛の中にいたにも関わらず、鷹野はこの情報を必死に託したのだ。 「竜宮や蒼嶋の教えてくれた信じる心を、ここで無碍にしたくないと思っているのだ」 雛見沢症候群によって、他人を一切信じられなくなったレナ。 だが彼女はそれを克服し、他人を信じる心を取り戻した。 そしてその姿に、狭間も信じる心を教えられた。 「疑うのは容易い、だからこそ私は信じてみたい」 それが鷹野の最期を見て、狭間が抱いた結論だった。 「……なら、今からその縁って奴を追うのか?」 「いや、翠星石との合流が最優先だ 彼女を含めた残りの信頼できる者達は全員固まっている、ストレイト・クーガーのみが一時的に離れているようだがな 一度彼らと合流してからでも雪代縁を追うのは遅くない」 このまま彼らがシャドームーンと激突する場合、犠牲者が生まれる可能性は極めて高い。 それだけは何としても阻止しなければならないだろう。 「それなら問題ないんじゃない」 「ああ、どのみちあの男は倒さなければならないしな」 狭間の言葉に納得した二人が首肯する。 あくまで翠星石との合流が優先であり、最終的に縁も倒すべき敵であるという点が信用の鍵になったようだ。 「じゃあ余計に早く行かなきゃ駄目ですね、急ぎましょう!」 会話に入るタイミングをようやく掴んだせいか、つかさの声色は妙に明るい。 「そうだな、今度は運転よろしく」 「変身してる時以外は役に立たないのだから、貴様が引き続き運転してはどうだ」 「ま、待て!」 出発しようとした三人を止めたのは、またしても狭間だった。 ただし前回と違い、今回の声は上ずっている。 「……今度はどうしたのよ?」 「私は貴様達を信用に値する者達だと思っている、だが……だが……」 「えっと、大丈夫ですか……?」 今までの尊大な口調とは一転し、今の狭間は妙に歯切れが悪い。 心配そうにつかさが覗き込んできている。 「……貴様達は私を信用出来るのか?」 無言のまま一分が経過した後、ようやく狭間は次の言葉を口にした。 「どういう意味だ」 「見たのだろう、私の詳細なプロフィールを」 参加者の詳細プロフィールには、全参加者の詳細な情報が詰め込まれていた。 当然その中には、狭間のプロフィールもある。 魔神皇として暗躍していた時の情報も、無論記載されていた。 「私はかつて魔神皇を名乗り、同じ学校の者達を魔界に封じ込めていた それでも貴様達は、私を信用できるのか?」 普通に話そうと努めても、どうしようもない程に声は上ずってしまう。 今までは成り行きで会話を交わしていたが、本来の狭間は他者との付き合いが苦手である。 そこに自らの悪事が露見したとなれば、行き詰ってしまうのも当然のことだった。 「はぁ……今更何言ってるのさ」 心底呆れたと言うように溜息を吐いたのは北岡。 「信用するとかしないとか、そういうのはとっくに終わってたと思ってたんだけどさ」 「そうですよ、狭間さんがいなかったら今頃私達どうなってたか」 「確かに貴様のしたことは許されることではない、だがそれは元の世界に帰った後に償えばいいだろう」 北岡の発言を皮切りに、他の二人も言葉を投げ掛けてくる。 信用するのが当たり前だと言うような物言い。 狭間がとんでもなく間抜けなことを言い出したかのような空気が漂っていた。 「それに……元の世界で人に言えないことやってたのは俺も同じだよ、悪徳弁護士なんて言われてたしね」 「私もいつもおっちょこちょいで、こなちゃんやお姉ちゃんによく迷惑掛けてたな」 「……私など純血派の名を借りて、日本人を殺していたこともある」 逆に自らの罪を吐露し始める三人。 そのやり取りを見ながら、狭間は口をぽかんと開けていた。 「……信じると言ってこのザマか、私もまだまだだな」 自嘲するように笑う狭間。 その際に呟いた言葉は、周囲の空気に紛れて誰の耳にも届かなかった。 「そうか……なら、改めて自己紹介させてもらおう」 どうしてこのタイミングで自己紹介するのよと、北岡が突っ込みを入れる。 その理由を答えるのなら、やはり彼が他者との交流に馴れていないからだろう。 だが、そんなことは気にせず、狭間は尊大な口調で言い放った。 「私は軽子坂高校2年E組の狭間偉出夫、そしてあらゆる魔法を習得した全知全能たる魔人皇 この私が来たからには安心するがいい 私は殺し合いというふざけた”もし”を破壊し、貴様らと一緒に元の世界に戻るつもりだからな」 何処までも芝居がかった口調に、目の前にいる三人は苦笑している。 「そのためには貴様らの力が必要だ、だから力を貸してもらう、拒否は許さんぞ」 「フン、当たり前だ」 「私に何が出来るか分からないけど……頑張ります!」」 「そっちこそ後でやっぱやめたとかやめてよね」 三者三様の反応だが、共通しているのは皆が彼を受け入れているということ。 満足そうに笑みを浮かべながら、狭間は一歩前へと踏み出す。 そして、こう言った。 「今後ともよろしく」 【一日目 真夜中/G-9 民家】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイの靴@ガン×ソード、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可) [所持品]:支給品一式×3(水×2とランタンを消費)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎、CONFINE VENTのカード@仮面ライダー龍騎 FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) 、RPG-7(0/1)@ひぐらしのなく頃に、榴弾×1、ミニクーパー@ルパン三世 デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、確認済み支給品(0~1)(刀剣類がある場合は一つだけ) [状態]疲労(小)、軽傷 [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:翠星石のいるF-8に向かう。 2:つかさに対する罪悪感。 ※龍騎勢が、それぞれのカードデッキを持っていると確信。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 ※レナ、狭間と情報交換をしました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]なし [支給品]支給品一式×2(水のみ3つ)、確認済み支給品(0~1) 、レシピ『錬金術メモ』、陵桜学園の制服、かがみの下着、食材@現実(一部使用)、 パルトネール@相棒(開封済み)、こなたのスク水@らき☆すた [状態]健康 [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:翠星石のいるF-8に向かう。 2:錬金術でみんなに協力したい。 [備考] ※錬金術の基本を習得しました。他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。 ※アイゼルがレシピに何か書き足しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [装備]無限刃@るろうに剣心、贄殿遮那@灼眼のシャナ [所持品]支給品一式×2(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×1@コードギアス 反逆のルルーシュ、USB型データカード@現実、ノートパソコン@現実、 ヴァンの蛮刀@ガン×ソード、琥珀湯×1、フラム×1、リフュールポット×2、不明支給品(0~1)、 薬材料(買い物袋一つ分程度)、エンドオブワールドの不発弾(小型ミサイル数個分)、メタルゲラスの装甲板、メタルゲラスの角と爪 [状態]右半身に小ダメージ、疲労(小)、精神磨耗、両腕の剣が折れたため使用不能 [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:翠星石のいるF-8に向かう。 2:V.V.を殺す。 3:他の参加者に協力する。クーガーとの約束は守る。 4:全て終えてからルルーシュの後を追う。 [備考] ※病院にて情報交換をしました。 ※制限により、ギアスキャンセラーを使用すると疲労が増大します。他にも制限があるかも知れません。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 【狭間偉出夫@真・女神転生if...】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世 [所持品]:支給品一式×2、ニンテンドーDS型探知機 インスタントカメラ(数枚消費)@現実、真紅の下半身@ローゼンメイデン、空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ、 Kフロストマント@真・女神転生if…、ブラフマーストラ@真・女神転生if…、庭師の鋏@ローゼンメイデン、鉈@ひぐらしのなく頃に [状態]:人間形態、疲労(中)、魔力消費(大) [思考・行動] 0:殺し合いから他の者達と一緒に脱出する。 1:翠星石のいるF-8に向かう。 [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページのユーザ名はtakano、パスワードは123です。 またこれらを入手したことにより、以下の情報を手に入れました。 全参加者の詳細プロフィール 全参加者のこれまでの動向。 現時点での死者の一覧。 各参加者の世界観区分。 nのフィールドの詳細及び危険性。 「彼」が使用したギアスの一覧。 ※目的の欄を閲覧することはできませんでした。 【一日目 真夜中/G-10】 【雪代縁@るろうに剣心】 [装備]: 倭刀@るろうに剣心 [所持品]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード、逆刃刀・真打@るろうに剣心、玉×5@TRICK、紐とゴム@現実(現地調達)、夜神月が書いたメモ ルパンの不明支給品(0~1)、支給品一式 、菊一文字則宗@るろうに剣心 鷹野のデイパック(さざなみの笛@真・女神転生if...、魔力の香@真・女神転生if...、体力の香@真・女神転生if...、???@???、その他不明支給品) [状態]:疲労(大) 、力+1、速+1 [思考・行動] 1:参加者を皆殺しにし、可能なら姉と抜刀斎を生き返らせる。 2:ヴァンへの怒りや敵意といった負の感情。 [備考] ※殺し合いを認識しました。 ※第一回放送における『緋村剣心』以外の死者の名前、及び禁止エリアの放送を聞き逃しました。 ※ギアス、コード等に関する情報を得ました。 ※戦闘後に何処へ向かったかは後の書き手さんにお任せします。 ※???@???は殺し合いを打破できる可能性のある物です。 ※スザクの支給品は全て燃え尽きました。 【○の香@真・女神転生if...】 鷹野三四が主催本部から調達。 体力を完全回復し、○を+1。 ○の部分には力、知恵、魔力、体力、速さ、運が入る。 【さざなみの笛@真・女神転生if...】 鷹野三四が主催本部から調達。 死亡した者をUNDEAD状態にして操ることができる。 UNDEAD状態の者に一切の攻撃は効かないが、回復魔法か破魔魔法を使うことで死体に戻る。 【手榴弾@現実】 鷹野三四が主催本部から調達。 夜神月に支給された物と同じ。 【倭刀@るろうに剣心】 鷹野三四が主催本部から調達。 由詑かなみに支給された物と同じ。 実は作中に二本登場している、探してみよう。 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に 死亡】 【鷹野三四@ひぐらしのなく頃に 死亡】 時系列順で読む Back 魔人 が 生まれた 日(後編) Next 因果応報―終わりの始まり―(前編) 投下順で読む Back 魔人 が 生まれた 日(後編) Next 因果応報―終わりの始まり―(前編) 159 魔人 が 生まれた 日(後編) 北岡秀一 160 因果応報―世紀王 シャドームーンが1体出た!― 柊つかさ ジェレミア・ゴットバルト 狭間偉出雄 160 因果応報―終わりの始まり―(後編) 雪代縁 162 永すぎた悲劇に結末を――Please hold on to small children. 鷹野三四 GAME OVER 竜宮レナ
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コロシアムをもう一度 ◆ug.D6sVz5w 先刻の人形襲撃事件からしばらく、あんなことがあったこともあり、余計に留まっていることが危険だと判断した俺達は、「宣言」の聞こえた範囲であろう城のあるエリアから離れるためにただただ歩きつづけていた。 正直、さっきのあれ、動く人形のことが気にならんと言えば嘘になる。俺でさえそうなのだから、もしもここにハルヒがいたら大喜びであの謎をときたがるのだろうな。 ……が、ここで名探偵がいきなり現れてくれるのを期待するわけにはいかんし、そもそもこんな状況で現れる謎を解いてくれそうな人物と言えば、見るからに悪党面した奴が冥土の土産だ、とか何とか言いながら俺達を襲ってくる前フリにしかならんだろう。 いや、まあそこでいきなり現れるのが長門や古泉だったりしたら、後はあいつらに任せて、俺は事態が解決されるのを朝比奈さんを守ったりしながら見守ってしまえばいいから楽なんだが。 と幾分話は逸れてしまったが、現在俺達は先頭、陸。二番目にマオさん。そのもうすこし後方に俺。という三列形態で歩いている。 このような形で歩くことを提案してきたのは、実は陸だ。 人形襲撃事件の少し後、再び俺達が歩き出そうとした矢先に提案してきたのだ。 曰く、自分が先頭を歩くのは鼻が利く自分が先頭に立っているほうが俺達にとっても安全でしょう、だとか。 曰く、自分の鼻で警戒している限り不意打ちをされる心配はほとんどないから、キョンさん、つまり俺が一番後ろにいたほうがいいでしょう、だとか。 ……うん、まあ正直長門や古泉といった元々日常というカテゴリーから離れているような奴等や、なぜか銃器の扱いに慣れ親しんでいるようなマオさんといった相手からならまだしも、いくら喋れるとはいえ犬にさえ心配される自分というものが少々情けなくなってくる気もしないでもないが、実際役に立たないもんは立たないんだからしょうがない。 遠慮なく、お言葉に甘えさせてもらって俺は二人、いや違った。一人と一匹の後ろをてくてくと歩いている。 とはいえ、いきなり誰か――いや何かに襲われるということもなく、今俺達が歩いている場所なら聞こえていたとしてもおかしくはないあの「宣言」にやる気になった物騒な方や、逆に今の俺達のようにあの宣言を聞いて早々に逃げの一手をきめこむ参加者にも出会うことなく、俺たちは広い意味での城エリアからの脱出、ようするに天守閣の回りをぐるりと囲っている堀を無事に渡りきることに成功したのであった。 「マオさん、キョンさん、少々お待ちを」 と、世の中そんなに上手くはいかないのか、堀を渡りきったその直後に、いきなり陸が俺たちに待った、といってきたのだった。 「どうした? 陸」 「はい、比較的新しい人の匂いがします。おそらくはあちらの建物……」 と陸は視線を俺たちのほうからやや斜め前方へと動かした。 つられてそっちのほうに視線をやると、さっきまでいた城とは比べ物にならん近代的な施設、見た目からして俺たちみたいな一般庶民とは縁もなさそうな高級感ただようホテルがあった。 「あのホテルへ入っていったのでしょう。裏口から出て行ったということでもない限り、今もあの中にいると思われますが……」 目は口ほどにものを言う。どうしますか? と陸の視線は問い掛けている。 どうする――つまりはホテルの中にいるであろう人物に会いに行くかどうか、ということだろう。 ……ってだからどうしてそんな話題を俺に振るんだ。 今までの経験から言わせて貰うと、どこぞの異次元ででかいカマドウマに襲われたときがそうであったように、正直こういう状況は専門家に任せるのが一番いいと俺は思うわけだ。 というわけで陸からの視線に華麗にスルーを決めた俺は、そのままマオさんに期待を込めた視線を向ける―ーと。 「ちょっ、ちょっと何をやってんですか! マオさん!」 俺は思わず大声を上げてしまっていた。何を思ったのかマオさんは平然と陸が言うところの他の参加者が潜んでいると思しきホテルへと歩いていっていたのだ。 ホテルのロビーというものは基本的に見渡しがいいが、ちょっと奥の方に行けばフロントやらなんやらがあり、身を隠すのには実に都合がいい場所でもある。 つまり俺が何を言いたいのかというと、だ。もしもあそこにいるのがヤる(もちろん殺すと書くほうの殺るだ)気になった参加者だったら身を隠さずに近付いているマオさんはいい的にしかならないだろう。 と俺がそんなことを考えてマオさんを止めにいくべきか、下手な動きは見せないほうがいいのか躊躇している間に、一体何がやりたかったのか入り口付近まで近付いたマオさんは、あっさりとホテルへと入ることなく引き返してきたのであった。 「あ、キョンくん。ただいま」 「マオさん何をやってるんですか危ないでしょう! あのホテルにいるのが危険人物だったらどうするんですか!」 と俺はついつい声を荒げてしまったのだが、そんな自分にしては激しい剣幕のつもりだったそれもマオさんにはまるで応えないものだったらしく「大丈夫、大丈夫」と軽い笑顔で返されるのであった。 「それで?」 「うん? それでって?」 「いやマオさん、何しにいったんですか?」 「ああ、そのことね」 マオさんは納得したように頷いた。 「いやあ、あのホテルに立てこもってるのがひょっとしたらあたしの知り合いかなー、と思って調べにいってみたんだけどね。残念だけど、ソースケ達やテッサはあそこにはいないみたいね」 まあソースケなんかは早々にかなめやテッサとと合流したりしない限りは篭城なんかせずに動き回ってるんだろうけど、とマオさんは一人呟いた。 いや、いないみたいってあんた中に入ったり声をかけたりなんか一切していないだろう。 「いないみたいって……え? 何で中にも入っていないのにそんなことがわかるんですか?」 「ああ簡単よ。あたしの知り合いに限らず、ちゃんとした知識をもってこんな始まったばかりの状況で篭城っていう戦略をとる奴なら建物の中まで入ってこなくても、相手をきちんと確認しておく、そのための手段ぐらいは用意しているのが当然なわけよ」 「はあ……」 つまりその入り口付近にまで近付いてみたけど、マオさんに反応した様子がないから知り合いはいない、とこういう事を言いたいのだろうか。 「……でも、そんなやり方危険じゃないですか?」 「ああ、平気平気。あそこにいるのがたった一人の生き残りを目指すプロだったとしても、ホテルの中に入るまでは襲ってきたりはしないわよ」 「なるほど、私たちの場合は匂いでホテルに立て篭もっている者がいるということがわかりましたが、そうでないほかの参加者達にとってはホテルに誰かがいるかどうかはわからない。 しかし、ホテルの外にいる者にまで無差別の襲撃を仕掛けてしまえば、ホテルに誰かが潜んでいるのはわかる。そしてその場合ホテルの中にいるものは逆に袋の鼠になる、ということですね」 マオさんの言葉を受けて陸が解説をいれてくれる。 ……まあ、何だ。犬に解説を受ける自分というものに疑問を感じたりはしてないぞ。 「で、どうする? キョンくんも見に行ってみる?」 言われて俺は考えてみる。 仮にあのホテルに俺の知り合いがいるとして、だ。 長門の場合……あいつだったら俺がここまで近付いた時点で何らかの行動をとっているとみていいだろう。 古泉の場合……まああいつならマオさんが言ったような備えをしてここに立てこもる場合もある、のだろうか。 朝比奈さんの場合……彼女があそこにいるとしても絶対にどこかの一室で小さく震えているのだろう。 ハルヒの場合……はないな。この状況がアイツが望んだ物とはさすがに思えんが、それでもアイツのことだ。 こんなわけのわからん事態に巻き込まれて、じっと閉じこもるなんていう選択肢をとるようなことはない。それだけは断言できる。 とこう考えてみるとあのホテルに俺の仲間(朝倉を除いてあえてこういう)がいた場合、かなりの確率でリアクションがあると考えられるわけだが、やっぱりと言おうかなんと言うか、俺がロビー前までいってみても長門の無表情も古泉のにやけた顔も、はたまた万に一つの朝比奈さんの愛らしい顔も一切現れることはなかったのであった。 「おかえりー」 「はあ、ただいまです。……陸、このホテルに誰かが入っていったのは間違いないんだよな?」 「はい、キョンさん。それだけは間違いありません」 つまり、だ。 こうなってくると可能性は三つしかない。 一つはホテルに入っていった誰かがすでに従業員出口などから出て行ったケース。 ただ、この場合は何でそいつはそんな面倒なことをしたのかという疑問が残っちまう。ホテルに誰かが入っていったということがわかる俺たちのほうが特殊なケースだ。だったらどうしてその誰かさんはそんなわけがわからんことをしたのであろうか。 「んー? ロビーの中にトラップでも仕掛けたんじゃない?」 とはマオさんのセリフ。専門家の言うことだけあって、言われた途端、あの出入り口が禍々しく見えてくるから不思議ではある。 と、二つ目のケースは危険人物が潜んでいるケース。 この場合も下手にホテルに侵入しさえしなければまあ安全だろう。 で三つ目。中にいるのが安全な人の場合。 この場合は中にいるのは俺たちの知り合いではないか、話を聞く分には唯一そういうことに気が回りそうにない俺の知り合い朝比奈さんということになるわけだ。 まあこのように状況を整理してみても、結局このホテルに入ってみるべきか、それとも無視するべきかという結論は一切出ていないのだが。 「む?」 どうしようか俺たちが態度を決めかねていると、不意に陸が顔をあげて、北のほうを向いた。 「陸、どうした?」 「この匂いは……いや、間違いない!」 言うなり陸はいきなり北のほうに向かって駆け出した。 「おい、陸! っといきなりなんだって言うんだ」 とはいえ一匹で行かせる訳にもいかないだろう。ひとまずホテルの件は後回しにして、俺とマオさんも陸の跡を追いかけることにした。 当たり前の話ではあるが、犬と人間ではその走る速さはまったく比べ物にはならない。 それでも俺たちが陸を見失うことがなかったのは、陸の移動した距離がそれほどの遠くはなかったからだ。 北にわずか数百メートル。とはいえついさっきまで俺たちがいたホテル前は見えなく距離。 前のほうに見えてきたそれほど大きくはない橋を渡り終えようとしている二つの人影。その片方にむかって陸は近付いていく。 「シズさま! ご無事で何よりです!」 「……陸?」 陸に遅れることわずか。まだまだ余裕の表情のマオさんと多少息切れした俺が見たのは緑色のハイネックのセーターを着た長身の優しそうな男の人と、その人の前で畏まっている陸。そしてその様子を面白そうに見ている金髪の外人さんだった。 「……君達は?」 「ああいえ、シズさまご安心を。彼らは危険な人物ではありません」 陸より遅れて到着した、彼らにしてみればいきなり現れた俺たちに警戒の目を向けてくるシズさんと、慌ててそれにフォローを入れる陸。 まあここはちゃんと自己紹介をするところだろうな。 「ええと……」 「こちらの男性がキョンさん。私を支給品として引き当てた方です。そしてあちらの女性がマオさん。開始直後からキョンさんと同行しておられます」 「……キョンといいます。その、なぜか参加者名簿のほうではこういう名前で登録されていますから、そう名のらさせてもらいます」 「メリッサ・マオよ。ま、よろしく」 「そうか、陸が世話になったようだな。礼を言わせて貰おう。陸から聞いているかもしれないが、私はシズという」 「どうも、こちらこそよろしく」 とまあこのように自己紹介を行っていた俺たちではあったのだが、次のシズさんと同行していた女性――アリソンさんの自己紹介で大いに驚くこととなる。 「私はアリソン。アリソン・ウィッティングトン・シュルツ。まあアリソンって呼んでね。こう見えてもロクシェの軍人よ」 ……ロクシェ? 一応俺は普通の学生だ。この普通というのは学校の成績も普通ということであり、別に世界の国々すべての名前を暗記しているほどじゃない。 だから知らない国があってもまるでおかしくはないのだが……それでもそのロクシェという国名は知っているとかではなく、聞いたことさえない。 「……えーと、どこの軍人って?」 そのロクシェとやらに聞き覚えのないのはどうやらマオさんもおなじだったようで、頬を掻きながらアリソン・ウィッテ……アリソンさんに尋ねている。 「だからロクシェよ、ロ・ク・シェ。そんなに信じられないかなぁ」 まあ、確かに言われてみればアリソンさんからは世間一般で言うところの軍人という単語でイメージされるようなお堅いイメージはないのだが。 ただ、この場合聞き返した理由はその繰り返した国名にまるで聞き覚えがないことなんだが。 かくして軽い自己紹介で済むはずだった俺たちの出会いは、お互いの常識をつき合わせる本格的な会談へと変更されることとなった。 そうして結局、この場にいる四人の常識がまるで異なることに気がつくのは、もう少し時間が過ぎてからのことになるのであった。 「……嘘、とか冗談じゃないのよね?」 元々シズさんといっしょに旅をしていたらしい、陸以外の四人、ちなみに陸は誰か近付いてくる奴がいないか警戒をしてくれている、の話を合わせてみた結果。 最初に全員が別の世界から集められたということに気がついたのは俺だった。 一応ハルヒが作り出した閉鎖空間やらなんやらに閉じ込められたことがある経験が役に立ったといえるのだろう。……まるで嬉しくはなかったが。 それはさておき、信じられないといったような顔と声でアリソンさんが呟く。まあその気持ちはわからんでもないが。それはお互い様という奴だろう。 なにせそのアリソンさんの世界では、国が二つ――さっき言ったロクシアーヌク連邦とやらとベゼル・イルトア王国連合というところしかないだとか。 他にも大陸が一つだけしかないとか、世界暦とかいう聞いたこともない暦を使用しているだとか。 仮に彼女が嘘を言っているんだとしたら、軍人じゃなくて小説家になるべきだと俺は思うね。 「……」 「……」 驚いているらしいのはシズさんやマオさんも同じだ。口に出してはいないものの、その顔はありありと驚きの表情を浮かべている。 シズさんの世界ではさまざまな国があって、技術的にも文明的にも俺たちの世界以上にバラバラに進んだり、そうでなかったりしていて、またそういった国から国へと旅する旅人さんというのが結構メジャーらしい。 マオさんの世界はかなり俺の世界に似ていて、日本やアメリカと同じ名前の国もあったりして、一旦は俺とマオさんは同じ世界からきたのかなー、とか思ったりもしたのだが、AS――アーム・スレイブだとかいうガンダムみたいなでかいロボットがある、俺たちのところよりもう少し科学技術が進んでいる世界らしい。 四人と一匹が集まって、四種類の異なる世界。いや、俺たちが知らない名前も名簿に載っていたりする以上、もっと異世界はあるのだろう。そう考えてみると、この消滅していく世界とやらもやっぱりそうした異世界の一種なのだろうか。 とまぁ、この世界における俺の浅知恵な考察はこの辺にしておこう。 この殺し合いゲームで俺みたいな一般ピープルが一人が悩んだところで答えが見えるはずもない。 何度も言うが、俺は至って普通の男子高校生だ。宇宙人でも未来人でも超能力者でもないし、そうなりたいとも思わない。 ただちょっとばかり、周りが特殊すぎるだけだ。ライオンの檻の中に一人迷い込んだネコみたいな存在なんだよ、俺は。 ああ、ちなみに。 その情報交換の際にわかったことなのだが、実は軍人だったアリソンさんの他にも、シズさんは旅人さんで一人と一匹で無法地帯を旅することができるぐらい腕が立つらしいし、只者じゃないと思っていたマオさんも実は傭兵で腕はいいらしい。 だから、この人たちといっしょに行動して、後は長門やハルヒを見つければミッション・コンプリート。 あいつらの不思議パワーで俺たちはめでたく帰還することに成功……というわけにはいかなかった。 「我々も後はティーを見つけるだけですね」 二度あることは三度ある、とか言うが……やっぱりそのきっかけを作ったのは陸だった。 「……ティー?」 とりあえずマオさんは宗介、クルツ、テッサ、かなめという人を。 アリソンさんはリリアーヌ・アイカシア・コラ何とか……リリア、トラヴァス、トレイズという人を。 かくいう俺もハルヒに長門に朝比奈さん、それにおまけの古泉とそれぞれに探し人がいる。 で、この場にいるもう一人、シズさんには探している相手はいないのか聞くと、本人が返答するよりも先にその足元で控える陸が答えを返し、その答えにほかでもないシズさんが不思議そうな表情を浮かべたのであった。 「陸、どうして私たちがそのティーという参加者を捜す必要があるんだ?」 「え? 何をおっしゃるのですかシズさま?」 シズさんは不思議そうな表情を浮かべ、陸も表情こそ笑っているようなままではあったが、その声と雰囲気からはありありと困惑の気配が感じられる。 「あ、あのちょっと!」 「なんですかキョンさん?」 微妙な空気が流れる二人に慌てて俺は待ったをかけた。 「あのー、何か話が食い違ってるみたいですから、さっきまでの俺たちのように、その、情報交換などをしてみては……」 「そうだな、いい考えだ」 いやマジで驚いたね。 ぱっと見、線の細い好青年風の見た目のシズさんだが、正面からじっと見られたときの圧力はものすごい。まあ、すぐに表情を緩めてくれて、それと同時にその得体の知れない圧力は霧散したわけだが、シズさんが凄腕ということは雰囲気だけで、素人の俺にもわかるほどだった。 まあ、そんな俺の感想はさておき、シズさんと陸は情報交換をはじめていた。 一番最初に驚いたのが、シズさんが実は王子様だということ。 人は見掛けによらんとよく言うが、まあさっきまで普通に話していた相手が元王子様だー、などいきなりいわれてもそれは凄い、ぐらいの感想しか出てこない。 ちなみに驚いている俺の近くでアリソンさんが「ここにも王子様ねー」などと気楽に言っていたのはやたらと印象に残った。 また話が逸れちまったな。 いつもバギーで旅をしている。そのバギーは戦場跡でシズさんが拾った物。拾った時期はシズさんが陸と出会う前のこと。 ここらへんまでは二人の情報はまったく一緒だった。 ――が。 「そのバギーは一度整備に出したことがありまして」 「いや、陸。あれは整備に出したことなんかないぞ」 そこから先の陸の知識はシズさんが一切知らないことだった。 シズさんの旅の目的地である国の少し前でバギーの調子が悪くなり、整備に出したことがあること。 その国で一人の少女と出会って、すぐに死に別れてしまったこと。 その後、旅の目的だった国には着いたが、その旅の目的――その国で行われている命懸けのトーナメントで生き残ったたった一人に与えられる王との面会の機会を利用した王の、つまりシズさんの父親の暗殺、はこの会場にもよばれているキノというパースエイダー(俺たちの世界でいうところの銃のことらしい)使いに敗北して、果たせなかったこと。 そのキノさんが代わりに王様を殺してしまったこと。 それで色々吹っ切れたシズさんは自分の居場所を求めて旅を続けることにしたこと。 その旅の途中で別の大陸に渡るために大きな船に乗り――色々あって新しくティーという少女もいっしょに旅をすることになったということ。 「……以上が私がシズさまのお側で見聞きしてきたことです」 「そんな……そんな……」 陸の話が終わる少し前から、シズさんは呆然と同じ言葉を繰り返している。 まあその気持ちはわからんこともない。 命をかけても果たそうとしていた目的が、自分の手で果たせないことがわかってしまったんだからな。 「シズさま……」 「……いや陸、大丈夫だ」 そんな全然大丈夫じゃなさそうな顔と死にそうな声でシズさんはぼそりと言う。 それがあまりにも辛そうに見えたので、ついつい俺は言ってしまったのだ。 ――言ってはいけなかったことを。 「しかしどうして私は覚えていないのだ……」 「あ、あのシズさん……」 「……なんだい? えーと……」 「あ、キョンです。あのおそらくの話なんですが、シズさんはさっきまで陸の話していたことを覚えていないんじゃなくって知らないだけなんだと思います」 「……? どういうことだいキョンくん」 「俺たちは別の世界から集められたみたいですけど、例えばシズさんとそのティーっていう子、アリソンさんならえっと……ああ、リリアさんとかいうように同じ世界から呼ばれた人もいますよね?」 「ああ、そのようだが……」 「ひょっとしたら、の話になるんですが、その人たちも微妙にずれた時間から呼ばれた可能性もあります」 「「「は?」」」 俺の言葉にシズさんのみならず、アリソンさんやマオさんも俺の言葉に不思議そうな表情を浮かべた。 「ちょっとキョンくん、それってどういうこと?」 「さっき俺が探しているのはハルヒって奴と長門に朝比奈さん、古泉の四人だけと話しましたよね?」 「ええ、そうね」 一番最初に疑問の言葉をぶつけてきたマオさんに俺は答えを返す。 「まあ、名前の載ってない9人がどういうやつかはわからないのでそれは別としますが、実際に合流したいのはその4人だけって言うのには間違いはないんです。けど、実はもう一人この名簿には俺の知り合いが載っているんですよ」 「何で合、……ってひょっとして」 「はい、多分それで正解です。昔俺はそいつ、朝倉涼子に命を狙われたことがあるんですよ。ってまあそれは今は関係ないですね。問題なのはそいつは俺に襲い掛かってきた時に、別の奴に返り討ちにあって、間違いなく死んだはずなんですよ」 「……でも確かに名簿に朝倉涼子の名前はある」 はい、とシズさんの言葉に俺は頷いた。 「異世界の移動とタイムスリップ、どっちのほうが高い技術が必要なのかは俺にはわかりませんけどね。それでも間違いなく、どちらも可能にする技術って言うのは存在しているんです。だから多分朝倉もその返り討ちにあって消滅するより前の時間からよばれているんじゃないかな、と」 「同姓同名の赤の他人、その可能性は?」 「その可能性もあるとは思います。でも……」 「いや、すまない。今のはただの揚げ足取りだな」 そう俺に謝るとシズさんは苦笑した。 「だからシズさんも無事に脱出しましょう。まあ確かに自分の手で目標を果たせないっていうのは辛いことかもしれませんけど、逆に考えたら目的が必ず果たされることがわかってるんだからラッキーじゃないですか!」 「そうだな、無事に帰れば……」 うんうんとシズさんは自分を納得させるように何度も頷いた。 「はい、じゃあ話はここまで!」 ぽん、と軽くマオさんが手を合わせ、立ち上がった。 「お互い探す相手もいることだし、とっとと知り合い見つけて元の世界に帰りましょう」 「ええ、頑張りましょう」 「そうね」 俺とアリソンさんもよっこいしょと続けて立つ。 「ほらほら、シズもいつまで座ってんの」 やっぱりまだ立ち直りきってはいないのか、座り込んだままのシズさんにアリソンさんが近付いていき、その手を引っ張って半ば無理矢理に身を起こさせた。 「ああ、そうだな……陸、こっちへ」 「はい、なんでしょう」 立ち上がったシズさんは陸を呼ぶ。 さすがというか、なんというかシズさんに呼ばれるや否や、再び俺たちの先頭を行こうとしていた陸は最後尾のシズさんの下へと素早く駆け寄った。 「あっと、そういえばマオさん」 「何、キョンくん」 「さっきのホテルの方はどうしましょう 「あーっとそうね……あの二人にも聞いて――」 「――ぁ」 その時背後から何か聞こえた。 後ろにいるのはシズさん、アリソンさんそして陸だ。 何かあったのか、と振り向こうとした俺だったのだが、 「――どわっ!」 不意のことだった。 何を思ったのかマオさんが俺の背中を引っ叩いたのだ。 当然何の心構えもできていなかった俺はバランスを崩してつんのめり、地面に熱烈なキスをする羽目になった。 「マオさ――」 マオさん、何をするんですか! そういうつもりだった俺の言葉は……その半ばで遮られた。 「……は?」 え? 何がどうなったって言うんだよ。 いや、何がどうなったか、なんてことは目の前の光景を見りゃあわかる。 「――何を」 だから俺は単に判りたくはなかったのだろう。 ――今となっては目の前、実際には俺の少し後ろで何が起きていたかなんてことを。 「何をやっているんですか! シズさん!」 ああ、そうさ。 わかりたくなんてなかったさ。 ――シズさんがアリソンさんの胸に「刀をつきたてている」理由なんてものはな! 陸の姿はいつのまにか消えている。 シズさんが持っていたデイパックがいつのまにか地面に置かれているところを見ると、ひょっとしたらあの中だろうか。 アリソンさんの表情は背中を向いていて見えない。ただ、ぴくぴくと体が震えているからまだ死んではいないのだろう。 ――そして、シズさ、シズの表情は静かだった。無表情のままでアリソンさんを突き刺していて、そして無表情のままでその体から刀を引き抜く。 かはっ、と空気がもれるような音がして、アリソンさんの体が力なく仰向けに倒れこんだ。 その次の瞬間。 聞き覚えのある轟音が俺のすぐそばで聞こえた。 マオさんが銃をシズ目掛けて発射したのだ。 だが、その一撃は当たらない。アリソンさんから刀を引き抜くや否や、シズは軽く横に跳び下がっており、代わりにシズが直前までいた地点の後方の道路がバシッと爆ぜた。 「――ほう、早いね」 「どういうつもりよ?」 感心したような声のシズに冷たい声を返すマオさん。 「どういうつもり、か。別に言うまでもないと思うが」 「殺し合いに乗っていないんじゃなかったの?」 「さっきまでは乗っていなかった、だな」 平然というシズに俺は思わず怒声を浴びせていた。 「なんで! 何でアンタはそんな馬鹿な心変わりをしたんだよ!」 「なんで、か。理由は君が言ったんじゃないか」 「……は?」 「我々は別の世界、別の時間から呼ばれているんだろう?」 「……ああ、多分な」 「そして、あの人類最悪とやらは最後の一人は元の世界に返すと言っていた。 さて、じゃあ聞こう。仮にあの人類最悪が予想もしない方法でこの場から逃げ出すことができたとしても、私たちは元の世界、元の時間に帰ることができるのか?」 「できる!」 「君ができる、じゃないんだろう。なら一番良い方法は優勝して確実に元に戻してもらうことだ」 「そんなわけ――」 「キョン君」 なおも言い募ろうとした俺をマオさんが止めた。 「こういうバカには何を言っても無駄よ。この馬鹿の相手は私がするから君は逃げておきなさい」 シズから視線を逸らさぬままでマオさんは俺に逃げろといった。 「何で……」 「とりあえず、君はお姉さんが守るって約束したからね~。人質とかにされたら困っちゃうわけよ」 ――言葉こそは優しいが、それは足手まといは引っ込んでいろ、というマオさんの宣言だった。 もう一度言わせて貰おう。俺は至って普通の男子高校生だ。宇宙人でも未来人でも超能力者でもないし、そうなりたいとも思わない。 ただちょっとばかり、周りが特殊すぎるだけだ。ライオンの檻の中に一人迷い込んだネコみたいな存在なんだよ、俺は。 だからこんな場面で役立たずになるのは当然だし、逃げたほうが良いってことぐらいはそんなに良くない俺のあたまでもわかるさ。 ――けどな、だからってここでおとなしく尻尾を丸めて逃げ出せるほど、俺は人間ができちゃいねえんだよ! 「うおおおおおぉぉっ!」 「「な?」」 シズとマオさん、二人の驚きの声が重なった。 おそらくはマオさんは俺が指示を無視して、前方へと駆け出したことと、もう一つのある事実に。 そのもう一つの理由にはおそらくシズも驚いたことだろう。 マオさんにせよ、シズにせよ、最初に陸を追いかけて二人に合流した時に俺の走るところは見られている。別にあの時全速力で走っていたわけじゃあなかったが、それでも合流した時の息切れ具合なんかから、オレの全速力はおおよその検討はついていたことだろう。 だが、今の俺のスピードはそれよりはるかに速い。 別にタイムを計ったわけじゃないから正確にはいえないが……オリンピックの短距離走選手ぐらいのスピードは出ているという自覚はある。 もちろん普通の学生に過ぎない俺がそんな運動能力を持ち合わせているわけじゃない。 そこまでの速度を出せるのは偏に俺の支給品のおかげだ。 ――発条包帯(ハードテーピング) 。 超音波伸縮性の軍用特殊テーピングとかいうぱっと見、よく雑誌の裏とかに載っているお手軽健康グッズみたいな代物だが、その効果は本物だった。 シズと倒れているアリソンさん、この両者のいる場所までの十数メートルの距離が、あっという間に短くなっていく。 そしてその注意書きにも嘘はなかった。 (キツイな……) 一歩を踏み出すそのたびに足元からものすごい衝撃が突き上げてきて、気が遠くなりそうだ。 これは発条包帯(ハードテーピング) の注意書きに書かれていたことだった。 要するにこれを使えば筋力は増大するが、道具によって筋力を引き上げるだけで、俺の筋肉まで強くなったわけじゃない。つまり自分の力に耐え切れなくなるのだ。 シズの場所まで後数歩。 ああ、わかっているさ。いくらこんなもんで強くなったところでアイツみたいな元々非常識的な相手に勝てるわけないってことぐらいはな。 ――だから俺の狙いは最初からただ一つ。 アイツの間合いに入ったのか、シズの奴がマオさんからも視線は外さずに、それでもこちらにも注意を向けて刀を構える。 「うおおおぉぉぉ!」 「……しまっ!」 そのまま俺は奴の側へと近付くと、その側に倒れているアリソンさんの側へと駆け寄った。近付かないとわからないぐらいだが、アリソンさんの胸は確かに上下に動いている。 よし、生きている! 俺はそのままアリソンさんを抱えあげる。 発条包帯(ハードテーピング) は足の他に腕にも巻いている。 本来の俺の力なら絶対に無理なそんな芸当も今の俺なら簡単にできる。 「マオさん! 後は頼みます!」 俺の狙い、それは最初からアリソンさんを助けることだ。 何だかんだいって、マオさんもいい人だ。 あのまま俺一人が逃げ出したところで、シズが倒れたアリソンさんを盾にするように戦えば苦戦は免れないだろう。 だが、アリソンさんさえ助けてしまえば後は銃対刀、マオさんの優位は揺るがない。 後はここから距離をとって、アリソンさんの傷を何とかすれば―― 「キョン君、危ない!」 「え? うわ!」 油断してしまったのだろう。 マオさんの声とほぼ同時に俺の足に何かがぶつかった。普段ならたいしたことはないその衝撃も、今の俺のバランスを崩すには十分すぎる威力があった。 走っている最中にバランスを崩せばそいつは倒れてしまうに決まっている。 だが、俺の両腕はアリソンさんを抱えることに使われている。 ――その結果。 「う、うううう」 「……悪いが逃がすつもりはない」 俺は手をつくこともできずに地面へと倒れこみ、体の前方を強かに打ちつけた。 アリソンさんを離さなかった自分の根性は正直、自分自身を誉めてやりたいぐらいのもんだが、今はそんな場合じゃない。 ふと見ると、俺の側にそれほど大きくはない石が転がっていた。 シズは咄嗟にそれを蹴飛ばすか何かして俺にぶつけたのだろう。 「あなたも下手な動きは見せないで貰おうか」 「……この」 シズの言葉にマオさんは悔しそうに唇をかむ。 あくまでもマオさんを警戒しつつ、時折ちらちらとこちらを見ながらシズはゆっくりとこちらに近付いてくる。 こっちを人質にしようというつもり、なのだろう。 それがわかっているなら逃げりゃあいいんだろうが、足が痛い。 ……別にガキみたいな泣き言を言っているんじゃないぞ。元々発条包帯(ハードテーピング) をつけていなけりゃ俺が全速力で走ったところでシズからは逃げられない。 だが、この足だと逆に自分の力に耐え切れないのだ。 せいぜい走れて数メートル……って何で気がつかなかったんだよ、俺。 数メートルも走れるんなら何とかなるじゃないか。 「……マオさん、勝ってください」 「……まだ!」 後もう少しだけ持ってくれよ、自分に祈りながら俺はもう一度駆け出した。 シズの舌打ちに少し遅れて、銃声が響いた。 マオさんの援護射撃だろう。明らかにシズの注意が逸れたのがわかる。 「……っ、はぁ」 「くっ、しまっ!」 精一杯走ってもこの程度しか進めない数メートルの距離。 だが、その距離を走り終える前に俺がどうするつもりなのか理解したらしいシズが悔しそうな声を出す。 ――俺のいる場所、そこはつい先ほどアリソンさんとシズが渡ってきた橋の上だ。 当然ながらその橋の下には川が流れている。 (痛くないぞ、痛くない。後ついでに怖くない。) 覚悟はしていたがやはり十メートル近いその距離は恐怖だ。 だけどそんな事いっている場合じゃねえだろうが! 俺は一気に橋から身を投げた。 さっきの俺と同じかそれ以上の速度で水面が近付いてくる。 「――っ!」 そして俺の意識は暗転した。 ◇ ◇ ◇ 「――勇敢だな」 「そうね、あの子はアンタやクルツみたいなのよりいい男になるんじゃない?」 キョンが橋から身を投げた直後から、二人はすでにお互いしか見ていなかった。 橋から身を投げた二人が気にならないといえば嘘になるが、お互いに理解していた。 ――他のことに気を配ってしまえば、死体になるのは自分のほうだと。 「さてと、じゃああの子を助けるためにも、ここでのんびりとアンタみたいなバカと一緒にいるつもりはないの」 「奇遇だな。私も少しでも早く、自分の為すべき事を為さねばならない」 言葉と共にマオは銃を構えて狙いを定める。 シズは刀を構えて、じりじりとマオとの間合いをつめていく。 ――死闘がここに始まった。 【C-4/橋の近く/一日目・早朝】 【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:気絶、両足に擦過傷、中程度の疲労 [装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録 [道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品0~1個所持) [思考・状況] 0:……(気絶中) 1:この場から離れ、アリソンを治療する。 2:SOS団と合流し、脱出する。 3:マオやアリソンの知り合いも探す。 [備考] ※気絶は落ちたショックで少し気が遠くなった程度、それほど時間はかからずに目が覚めるでしょう。 【発条包帯@とある魔術の禁書目録】 学園都市製の超音波伸縮性の軍用特殊テーピング。 筋肉を補強することができる。 名前からすると関節を外側から引っ張る人口筋肉のようなものだと思われるが、 「高機動では肉離れを引き起こす」と言う記述からすると、筋力そのものも強化しているらしい。 駆動鎧に使われている身体強化を行う部分のみを取り出したようなものであるとのこと。 結果として、増大した力に使用者自身が耐えられず、長時間の使用は使用者自身にダメージを与える。 【アリソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ】 [状態]:気絶中、右胸に背中まで突き抜けている傷。 [装備]:なし [道具]:デイパック、支給品一式、カノン(6/6)@キノの旅、かなめのハリセン@フルメタル・パニック! 、カノン予備弾×24 [思考・状況] 1:……(気絶中) 2:リリア達と合流。 [備考] ※胸の傷は早急に手当てしないと命に関わります。 【シズ@キノの旅】 [状態]健康 [装備]贄殿遮那@灼眼のシャナ [道具]デイパック、支給品一式、陸、不明支給品(0~2個) [思考] 0:生き残る。 1:優勝して、元の世界元の時間に戻って使命を果たす。 2:メリッサ・マオを殺す。 3:未来の自分が負けたらしいキノという参加者を警戒。 4:陸はできれば何も知らせずに元の世界に返してやりたい。 [備考] ※ 参戦時期は6巻『祝福のつもり』より前です。 【メリッサ・マオ@フルメタル・パニック!】 [状態]:健康 [装備]:モスバーグM590(6/9) [道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品0~2個所持) [思考・状況] 1:シズを倒す。 2:キョンを守る。 3:仲間達と合流。 4:自身の名前が無い事に疑問。 [備考] ※四人とも参加者は異なる世界、異なる時間から呼ばれていると全員判断しています。 ※四人はフルメタル・パニック、リリアとトレイズ、キノの旅、涼宮ハルヒの憂鬱の世界についてある程度知りました。 ※それぞれの知り合いの情報を交換しました。 投下順に読む 前:みことマーダラー 次:ラスト・エスコート 時系列順に読む 前:SIDE BY SIDE 次:ラスト・エスコート 前:粗悪品共の舞踏会 キョン 次:いつか、届く、あの空に。 前:粗悪品共の舞踏会 アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 次:いつか、届く、あの空に。 前:粗悪品共の舞踏会 シズ 次:銃と刀 前:粗悪品共の舞踏会 メリッサ・マオ 次:銃と刀
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本日は晴天なり ◆ew5bR2RQj. 拳と刀がぶつかり合う。 己の信念を賭し、相手の信念を否定するために。 「刀で切れないなんて凄いですね、それ」 「ごちゃごちゃうるせぇ!」 露骨に苛立ちを見せるカズマ。 宗次郎が薄ら笑いが気に食わないのもそうだが、一番の理由は自慢の拳がただの刀に受け止められていること。 この拳はあらゆる物を砕く自慢の拳。 それがただの刀に止められているという事実は、彼のプライドを著しく傷つけていた。 剣術に心得のない彼は気付いていないが、宗次郎は刀で拳を受け止めているのではない。 天剣の才能による巧みな剣捌きで、拳の力を受け流しているのだ。 「ちょっと、限界かな」 これ以上は持ち堪えられないと判断したのか。 刀の軌跡で半円を描くように拳を捌き、追撃を加えられる前に距離を取る宗次郎。 「どうした、ビビッてんのか?」 「そうかもしれませんね」 そんなわけありませんよ、と言外に告げている余裕の笑み。 その笑みが、彼の苛立ちをさらに助長させる。 「テメーが逃げるんなら勝手にしな、だがな、いくら逃げてもこいつからは逃げられねぇ!」 右肩に備わった三枚の赤い羽、そのうちの一枚が消失する。 「衝撃のファーストブリットォォォォォ!!」 推進力を得て、勢いよく突進していくカズマ。 これこそが殴ることに特化した彼アルター、シェルブリットの真髄。 右肩にある三枚の羽を順々に消費することで、背中から吹き出す突風を加速装置に拳を打ち付けることができるのだ。 全力を込めて突進するカズマだが、宗次郎は薄笑いを浮かべたまま微動だにしない。 一抹の不安を覚えるが、技が発動した以上は止まることはできない。 元より、止まる気もない。 「喰らえエエェェッ!」 拳があと僅かで届こうかという瞬間。 突如、宗次郎の姿が消える。 驚いたのも束の間、背中を熱いものが通りすぎる。 それの正体が刀だと気付いた時は、既に宗次郎は間合いの外へと移動していた。 「ぐあぁッ!」 背中に走る激痛に歯を食いしばり、崩れそうな脚を辛うじて保つ。 超高速で拳を避けて背後に回り、素早く抜刀して背中を切り裂いた。 先の瞬間に起きたことは理解できる。 だが、どうしてアルター能力もない人間にそれができるのか。 今の速さは、劉鳳やクーガーにも比肩しうるものだ。 「もしかして……縮地に驚いてます?」 聞き慣れぬ単語に首を傾げるカズマ。 「僕も志々雄さんから聞くまでは知らなかったんですけどね、説明した方がいいですか?」 強靭な脚力で初速から最高速に達し、一瞬のうちに相手の間合いを侵略する幻の大義。 瞬間移動したかのように見えることから、縮地と名付けられた。 志々雄曰く、それは目にも映らない速さだ。 「いらねぇよ、どうせ聞いても分かんねぇ」 「そうですか、残念です、代わりにその装甲みたいなやつのこと教えてもらおうと思ったのに」 「どのみち教えてやらねえよ、こいつはトップシークレットだ」 そう吐き捨て、カズマは拳を握り締める。 「じゃあそろそろ再開するぜ、喧嘩をよぉ!」 「もう、とっくに始めてますよ」 「ッ!」 カズマが宣言した瞬間、既に宗次郎の刃は迫ってきていた。 ☆ ☆ ☆ 地を跳ね、壁を駆け、屋根を蹴る。 宗次郎にとってはあらゆる場所が足場であり、地上から離れられないカズマとは一線を画す。 正面から切り裂く”振り”をして、カズマの攻撃を誘う。 拳が正面に繰り出された時には、既に左側面へと移動している。 カズマがこちらに振り向いた瞬間、喉元へと刀を突き上げた。 「チィッ!」 僅かに身体を逸らし、辛うじて一撃を躱すカズマ。 斬撃は左腕を掠めたが、喉元を貫かれるよりはずっと軽い傷だ。 (おかしいなぁ……) 僅かに脳裏を過る違和感。 本気で殺そうとしているのに、殺すことができない。 致命の一撃を放っても、あと一歩のところで届かない。 剣心と戦っている時は、甘いことを言っている彼に本気を出す気になれなかった。 カズマも弱い人間を守るなどと言っているが、弱肉強食を否定しなかったから本気で剣を振るっている。 なのに、何故。 (まぁ、いいや) 余計なことを考える前に殺してしまえばいい。 考えていると、苛々する。 地面を蹴り上げ、跳躍する宗次郎。 そしてカズマの脳天目掛けて、上空から刀を叩きつける。 「いつまでも調子くれてんじゃねぇ!」 カズマが半身を翻し、振り下ろした一撃が空を切る。 空振った斬撃は地面へと落ち、刀を持ち直すまでの一瞬に隙が生まれる。 気がつくと、目前に迫ってくる拳。 正面を向いたまま強引に後方へ跳び、迫ってくる拳を辛うじて回避する宗次郎。 だが、拳は僅かに彼の腹を掠めた。 (あれ……?) ちゃんと避けたはずなのに拳が掠った。 掠っただけだから痛みはないが、避けたはずの拳が命中したこと自体が問題なのだ。 剣心の攻撃は自分を捉えることすらできなかった。 その剣心よりも遅いカズマが、自分を捉えられるはずがない。 さっきからそうだ。 殺せるはずなのに殺せない、避けれるはずなのに避けれない。 「なに、ボォーっと空なんか見てんだよ、やる気あんのか」 痺れを切らしたのか、カズマが野次を飛ばしてくる。 意識していたわけではないが、いつの間にか視線が空に移っていたのだ。 大量の雲に覆われ、微かに薄暗い空。 それを見ていて、ふと殺し切れない理由に気付く。 「あぁ、そういうことか」 「はぁ?」 剣心と戦っていた時は、屋内でさらに天井が低かった。 だから天井を利用した立体的な動きができたが、屋外であるここではそれが出来ない。 だからカズマ程度に遅れを取っているのだ。 「いや、ここが外だからカズマさんなんかに手間取ってるんだなぁと思って」 「……テメェ、それ本気で言ってんのか」 カズマの声が一段と低くなる。 「え?」 「それ本気で言ってんのかって聞いてんだよ!」 「本気ですよ、だって貴方みたいな甘い人に僕が負けるわけないじゃないですか」 そういった瞬間、カズマの苛立ちが音を潜める。 そして代わりに見せたのは、自分を蔑むような憐憫の情。 「あんたにはガッカリだぜ」 「はぁ?」 「あんたはかなみを傷つけたいけ好かない野郎だが、アルターもなしに戦える骨のある奴だと思った だが! そうやって言い訳するようじゃ、底が知れるね」 心の奥底に電流が走るような感覚を覚える宗次郎。 口端がぴくりと歪む。 「だったら……これを避けてみてくださいよ!」 勢いよく地面を蹴り上げ急加速。 一瞬で最高速に達した宗次郎は、その速度を維持したままカズマの背後へと回る。 縮地による急加速で相手の死角に回り、天剣による一閃で命を奪う。 宗次郎の十八番の戦法だ。 「ッ!」 だからだろうか。 背後に回ったにも関わらず、カズマと目が合ってしまったのは。 「ワンパターンなんだよ!」 何故、そう思う前に繰り出される拳。 咄嗟に刀で受け止めるが、その重さが刀身からはっきりと伝わってくる。 これを受け切るのは不可能と判断し、宗次郎は肩に痺れを感じながら間合いの外へと後退していく。 (攻撃を読まれてた……) 伝説の人斬りにすら捉えられなかった攻撃が読まれた。 その事実に恐怖を覚える宗次郎。 攻撃を読まれるというのは、超神速という自らの強みを失うのと同義。 一歩ずつ追い詰められていくような焦燥感が、彼の心を蝕み始める。 「オラオラ、行くぜぇ!」 右拳を地面に叩きつけ、上空へと飛び立つカズマ。 空を背に、右腕を頭上へと掲げる。 (跳んで、いや、駄目だ) カズマのいる高さまでは、縮地でも跳び上がることはできない。 「撃滅のセカンドブリットォオオオオオオオオオオ!!」 二本目の羽が消失し、撃滅のセカンドブリットが発動。 地上にいる宗次郎に狙いを定め、上空から飛び降りるカズマ。 だが、やはり遅い。 回避するのは容易すぎる。 カズマが地上に到達する前に、拳の着地点から距離を取る宗次郎。 これで彼の攻撃は空振り、大きな隙が生まれる。 その後で悠々と距離を詰めて殺せばいいと、心中で宗次郎はほくそ笑む。 そうしてふとカズマの顔を見た瞬間、笑みは焦りへと変わっていく。 (笑ってる……?) まるで全てが予定通りだと言わんばかりに。 (まさか!?) カズマの真の狙いに気付くが、もう遅い。 上空から加速をつけて振り下ろされた拳が、隕石のようにコンクリートへと叩き付けられる。 耐久性をはるかに上回る一撃を浴び、崩壊していく足場。 叩き割られたそれの破片や残骸が、周辺一帯へと飛散しだす。 周辺一帯を同時に制圧されれば、いくら脚が速くても避けようがない。 気がつくと彼の目前には、巨大な残骸が迫ってきていた。 「ああああぁぁぁぁぁぁッ!!」 残骸は彼の身体に激突し、その華奢な身体を民家の塀に叩きつける。 苦悶の声を上げる宗次郎。 縮地を会得して以来、彼が他者から傷つけられることは皆無に等しかった。 それが今、こうして崩れ去ろうとしている。 額に痛みを感じ手を当てると、そこから出血していることが分かった。 蘇る十年前の記憶。 力もない子供だった頃、義父たちに暴力で支配されていた記憶。 重労働を強いられ、ろくに食料も与えられず、暗い米蔵に押し込められていた記憶。 (僕は強くなった……なのに……) そうなった原因を、志々雄はお前が弱いからだと言った。 だから養父たちを皆殺しにして、弱者から強者へと変わった。 強くなった自分が、弱い人間に傷つけられるはずがない。 なのになんで痛いのか、血が出ているのか。 (まさか……僕はまだ弱い?) 強ければ生き、弱ければ死ぬ。 志々が教えてくれた弱肉強食の理に従えば、痛い思いをしている自分は弱いことになる。 弱いということは、支配されるということ。 「違う! 僕は弱くなんかないッ!」 縮地の突進で肉薄し、真正面から体重を乗せた斬撃を振り下ろす。 カズマは右腕で受け止める、それを切り伏せようと宗次郎は力を込める。 しかし、いくら力を乗せても動かない。 「あの時に僕を守ってくれなかった貴方が僕より強いだなんて……そんなことあっちゃいけないんだ!」 カズマが自分よりも強いなら、あの雨の日の夜に自分を助けてくれたはずだ。 だが自分を助けたのは、志々雄の言葉と一振りの脇差し。 だからカズマが自分よりも強いなど有り得ない、あってはならない。 新一や上田との邂逅、戦闘による負傷、そして強さというアイデンティティの崩壊。 数々の出来事が彼の内側で鬩ぎ合い、精神が混濁していく。 失われていた感情の噴出、弱い自分に逆戻りする恐怖。 それらが彼を後押しし、腕に篭る力を強くする。 「なんで……なんでなんだ……あっ!」 それでも、カズマを平伏させることはできない。 それどころか強引に力を込めたことが災いし、逆に体勢を崩してしまう。 ぐにゃりと世界が歪み、灰色の地面が視界に映る。 直後、腹部から全身を走り抜ける衝撃。 激痛を感じるよりも早く、身体が大きな力に引っ張られる。 その最中で彼が視界に捉えたのは、黄金の右拳を突き出しているカズマの姿だった。 「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 何度もコンクリートの地面を跳ね、たっぷりと十メートル以上転がってようやく停止する。 全身の至る箇所を強打し、その上に上手く呼吸ができない。 肺まで酸素が回らず、枯れ枝を絞りとったような声しか出せない。 全身を支配する激痛に、米問屋で虐待されていた記憶を思い出す宗次郎。 寒くて、痛くて、辛くて、怖い。 お腹も減っているのに、いっぱい働かされる。 「テメェの言っていたあの時ってのが、いつのことなのか分からねぇ そもそも俺はお前なんかに会ったこともねぇ……だがな、一つだけ言わせてもらう」 コンクリートの破片を踏み砕きながら、ゆっくりと歩を進めるカズマ。 「誰かに守ってもらうとか助けてもらうとか、そんな考えがクソ気に入らねぇ! 誰を守ろうが守らなかろうが全部この俺の勝手だ! いちいちテメェの物差しで決め付けんじゃねぇ!」 来るであろう反撃を防ぐため、目の前に落ちている刀に手を伸ばそうとする。 だが、右腕も左腕も動かない。 「生きるためならなんだってする、目の前に立ち塞がる壁があったらぶっ潰す そいつがテメェの言っていた弱肉強食ってやつなんじゃねぇのか なのに文句たらたら零しやがって、テメェのそういうところが一番気に入らねぇんだよ!」 突き付けられる言葉。 数時間前にも、泉新一に似たようなことを言われた。 本当は自分自身が一番弱肉強食に納得していないのではないか、と。 そんなわけがない。 もし養父たちを殺していなかったら、逆に自分が殺されていたのだ。 ――――ホントハ殺シタリナンカ 「ぁっ……がぁ……」 「声も出せねぇか……こいつで終わりだ」 そう吐き捨て、最後の羽が音を立てて消失する。 「抹殺のラストブリットォォォ!!」 雄叫びを上げ、回転を加えながら突進を始めるカズマ それを霞む視界で見据える宗次郎。 (僕は……僕は……) あの攻撃が当たったら、絶対に死んでしまう。 自分が弱いから、今死にそうになっているのか。 死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない。 『所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ』 かつて志々雄から受け取った言葉。 死の淵に落ちかけた彼を、救い上げた言葉。 激痛を訴える四肢を奮い立たせ、軋む身体を起こし上げる。 落とした刀を拾い上げ、腰を据える。 負けるということは弱いということ、弱いということは死ぬということ。 死にたくない。 ならどうすればいいのか、答えは簡単だ。 誰にも負けないように、誰よりも強くなればいいのだ。 「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 咆哮を上げながら、駆け抜ける宗次郎。 金色の拳を掲げて突進してくるカズマに、刀を構えて真正面から立ち向かう。 溢れる威圧感に屈しそうになるが、それでも彼は走るのをやめない。 走るのをやめれば、残るのは死だけだ。 彼を突き動かしているのは、死にたくないという何よりも強い意思。 拳と刀が、決死の瞬間に相まみえる。 「っ、ああああぁぁぁッ!!」 苦悶の悲鳴を上げるカズマ。 シェルブリットに大きな亀裂が入り、真っ赤な鮮血が噴出している。 「ハァ……ハァ……」 その十数メートル後方で、宗次郎は呆然と立ち尽くしていた。 全身は傷だらけで、息も絶え絶え。 だがその右腕に握られた刀からは、大量の血が滴っていた。 迫ってきた拳を避け、すれ違いざまに右腕を切り裂く。 言葉に起こすと陳腐に聞こえるが、一瞬でも行動が遅れればそれが死に繋がる。 百戦錬磨のカズマ相手となれば尚更だ。 それでも彼がそれを成し得たのは、偏に生きたいという強い意思があったから。 だから、自身の限界以上の力を発揮することができたのだ。 「僕の……僕の勝ち――――」 とどめを刺そうとして、不意に足を止める。 突き当たりの角から、見知らぬ二人の人物が姿を表したのだ。 「カズマくん!」 「お前ら、は……」 カズマは右腕を抑えながら、二人の闖入者を見比べる。 一人はシルクハットを被った人形のような少女、もう一人は黒い詰襟の軍服のような服に身を包んだ少年。 少女の方を蒼星石、少年の方を桐山和雄と言う。 彼らとカズマは、第一回目の放送直後に少しだけ顔を合わせている。 カズマがかなみを追うため、すぐに立ち去ってしまったのだ。 残された彼らが行動方針を立てる際、参考にしたのがカズマの残した警察署に行けという言葉。 Lに杉下という人物が、仲間を集めているのだという。 若干の不安はあったものの、山火事の影響もありとりあえず下山することを決意した。 だが王蛇との戦闘で蒼星石が負傷していたため、間に休憩を挟みつつ下山せざるを得なかった。 その遅れが、彼らを再会させたのだ。 「その怪我……それにこの人……」 カズマの右腕に刻まれた裂傷、斬首された少女の死体へと視線を移す二人。 最後に血液の付着した刀を持つ宗次郎を見る。 「これは間違いないね」 「ああ」 自分に向けられる視線に、はっきりと敵意が乗せられる。 「君がこの人を殺して、カズマくんに怪我を負わせた、間違いないよね?」 質問というよりは確認。 蒼星石は既に日本刀を取り出していて、桐山も銃を構えてる。 満身創痍な身体で敵は三人、どう考えても絶体絶命。 だがここで戦うことを諦めたら、それは自身が弱いと認めること。 つまり、死ぬということだ。 刀を握る手に力が篭る。 いつでも縮地を発動できるよう、地面を強く踏む。 こうして両者が剣を交わそうとする――――直前だった。 「テメェらは手ぇ出すんじゃねぇ!」 彼らを制止するように、立ち塞がるカズマ。 「こいつは俺とあいつの喧嘩だ!」 「えっ、でも、そんな身体じゃ……」 「あいつが俺に喧嘩を売った、俺が買った、だから俺があいつをボコる、徹底的にだ! それを邪魔するならテメーらでも容赦しねぇ!」 未だに出血の止まらない右腕を振り上げ、カズマは彼女たちを威嚇する。 あまりにも痛々しい姿に、思わず目を背ける蒼星石。 人間の感情に触れる機会が多かったからこそ、彼女は理解することができるのだ。 もし自分が手出しをしたら、本気でカズマに殴り飛ばされると。 「で、でも……」 狼狽える蒼星石。 自分だけでは答えを出すことができず、傍にいる桐山に判断を仰ぐ。 無表情のまま、一切の言葉を口にしない桐山。 だが構えられていた銃は、いつの間にか降ろされていた。 「分かりました……でもカズマくんが本当にピンチになったら、その時は僕らも――――」 「勝手にしな」 蒼星石の言葉を途中で遮り、カズマは宗次郎へと視線を戻す。 「悪ぃな、待たせた」 「僕が……弱いからですか?」 「あぁ?」 「僕が弱いから、あの二人の手助けを拒否したんですか?」 「だったらどうするよ?」 挑発するように口端を吊り上げるカズマ。 「貴方を、殺す!」 「はっ! どっちにしろやることは変わらねぇじゃねぇか! だったら第二ラウンドと行こうぜええぇぇッ!!」 そう叫び、天高くに右腕を掲げるカズマ。 右腕を覆っていた装甲が右腕ごと消失し、同時に周辺の地面やコンクリートの残骸が抉れる。 カズマの右腕が光に包まれ、新たな装甲が誕生する。 金色だった装甲は、太陽を思わせる橙と赤に。 顔の右半分が腕と同じ橙色の突起に覆われ、その背中には三枚の羽の代わりに一枚の金色の翼。 アルター結晶体との邂逅で手に入れた、シェルブリットの第二形態。 「行きます!」 縮地による超加速、刀を縦に構えて突進する。 上から下に刀を振り下ろす、基本剣術の一つである唐竹。 縮地から跳躍に繋げて頭上をとり、カズマの頭を叩き切ろうと画策する宗次郎。 しかし直線的であるが故に読みやすく、装甲に覆われた右腕で受け止められてしまう。 「ッ!」 苦悶に表情を歪めるカズマ。 第一形態は腕を装甲で覆うだけだったが、第二形態は右腕全体をアルター化させている。 故に腕の負傷が戦況に響くことはないはずだが、この一撃は今までのものよりもはるかに重みが増していた。 右腕がギリッと悲鳴を上げる、このままでは受け切れない。 金色の翼で地面を叩いて強引に身体を押し上げ、刀ごと宗次郎を押し返す。 そして勢いづいたまま踏み出し、余った左拳で宗次郎の腹部を狙う。 が、まるでボクシング選手のように紙一重で回避され、逆に隙を生み出す結果となってしまった。 「遅い!」 打撃を回避した宗次郎は、剣先を前方につきつけ足腰に力を溜める。 左腕をカズマが引っ込めた瞬間、一気に踏み込んだ。 俗にいう刺突の一撃。 斬撃を主とする彼はあまり使わない技だが、一歩でも踏み出す空間があれば最高速に達する縮地との相性は抜群だ。 全速力の助走と同等の一撃が、カズマの心臓を穿とうとする。 先ほどの状況下にかつての宗次郎が置かれたら、間違いなく一度距離を離していただろう。 一瞬で距離を詰めれる以上、その方が安全な戦いができるのである。 だが今の彼は迷わず紙一重の回避を選択した。 少しずつ自身が変わりつつあることに、本人もまだ気付いてはいない。 「ぐっ……捕まえたぜ」 神速から繰り出される突きを、カズマは右腕で掴み取る。 それだけでは力を殺しきれず、刀は掌の内側を通過していく。 刃は容赦なく掌を切り裂き心臓へ向かうが、衣服をわずかに貫いたところで停止。 得物を捕らえられた宗次郎に、容赦なくカズマの拳が襲いかかる。 「ぐうぅッ!」 左拳による殴打が、宗次郎の腹部を穿つ。 アルターで強化されていないとはいえ、カズマは素手でもコンクリートを砕く。 宗次郎の全身を、養父たちの暴力が児戯に思えるほどの痛みが襲う。 大量の血液が口から漏れ、地面へと滴り落ちる。 それでも刀の柄は離さない。 刀の柄を軸に低く跳び、カズマの腹に膝蹴りを命中させる。 縮地を自由自在に操る強靭な脚力から繰り出される蹴りは、アルターによる一撃に勝るとも劣らない。 短い悲鳴と共に吐血し、カズマは剣先を離してしまう。 刀を取り戻した宗次郎は、得意技の一つである袈裟斬りを繰り出す。 「ナメんなぁあああああッ!!」 拳を繰り出して、カズマは斬撃を受け止める。 否、受け止めるというよりは、斬撃に攻撃したと言った方が適切だ。 数秒の拮抗の後にそれは崩れ、互いに数歩ほど後退。 それでもなお引くことはなく、何度も何度も刀と拳をぶつけ合う。 己の信念を賭し、相手の信念を超越するために。 「あぁっ!」 そうして三十ほど打ち合った頃だろうか。 宗次郎は斬撃を放とうとしたが、右腕が喪失してしまったかのように動かない。 自分の身体の一部でないかのように、右腕の感覚がまるでないのだ。 カズマも同じようで、右腕がだらんとぶら下がっている。 それでも彼らに引くという選択肢はなく、ほぼ同時に踏み出して頭突きを繰り出す。 額と額が衝突し、それぞれの脳を揺さぶる。 そしてついに互いに吹き飛ばされ、彼らは民家の壁に叩き付けられた。 「ゼェ……ゼェ……」 数秒間の空白が開け、彼らの意識は同時に覚醒する。 襲ってきたのは、脳を直接掻き回されるような不快感。 彼らの身体に傷のない箇所はなく、至るところが血に塗れている。 両脚は小刻みに震え、もはや立っていることすら危うい。 「なんだぁ……もう限界かぁ?」 「……まさか、貴方こそ大丈夫ですか?」 「俺は大丈夫だけどな、かなみのやつが心配だ、あのオッサンはどうも信用できねぇ」 「はは、そうですね、あんな胡散臭い人は初めて見ましたよ」 「だから……そろそろ終わりにしようぜ」 「ええ、そうですね、ここで決着をつけましょう」 回復した右腕を突き出し、互いに必殺の構えを取る。 「テメェがなにを背負ってるか知らねぇ、知る気もねぇ 誰だって背負ってるものの一つや二つはあるんだ、だから同情はしねぇ」 右腕を折り曲げ、小指から順に拳を握りしめていくカズマ。 すると手甲から前腕部分の装甲が開き、内部にある歯車が回転を始める。 これこそがカズマの必殺技、シェルブリット・バースト。 技自体は第一形態と同じだが、威力や負担はケタ違いに増大している。 アルターの力を強引に引き出す、カズマらしい技だ。 「カズマさん……さっきはああ言いましたけど、貴方はとても強い人です 貴方に比べたら、ひょっとしたら今の僕は弱いかもしれません」 刀を鞘に収納して左手を添え、腰を落として右手やや低めに置く宗次郎。 彼の最も得意とする抜刀術、それも唯一名前をつけた奥義、瞬天殺の構えだ。 縮地による突進から、天剣による抜刀術に繋げる連続技。 決まれば痛みすら感じることなく、一瞬であの世行きとなる絶技である。 「当たり前だ! 俺は金さえ積まれれば何でもやるアルター使い、シェルブリットのカズマだぜ?」 「でも! 僕は弱いままじゃいけない! 強くなくちゃいけない! だから貴方に勝って、僕は僕が強いことを証明する!」 高らかに、そう宣言する。 その双眼に、もう迷いはない。 「行きます!」 宗次郎が、駆ける。 「来い!」 カズマが、光る。 「シェルブリット・バーストォオオオオオオオオオ!!!!」 ――――瞬天殺。 空を覆っていた雲はいつの間にか散り、一面に広がっているのは真っ青で爽快な空と白い雲。 姿を表した太陽は煌々と煌めき、地上を照らしている。 そして寝そべりながら、その空を仰いでいる青年が二人。 二人の青年も、観戦者の二人も言葉を発しない。 無音のまま、たっぷりと数分ほどが経過。 風が吹き、雲が流れ、空が動く。 そして、じゃりっと砂利を踏み締める音が響く。 二人の青年のうち、一人だけが立ち上がったのだ。 もう一人の方は立ち上がる素振りも見せず、両腕を伸ばして寝転んだまま。 つまり立ち上がった方が、この喧嘩の勝者だ。 「僕の――――」 青年は、空高く拳を突き上げる。 「――――負けですね」 「ああ、俺の勝ちだ」 立ち上がった青年――――カズマは、高らかに勝利を宣言した。 「カズマくんが……勝った」 最後の瞬天殺とシェルブリット・バーストのぶつかり合い。 この結果は起こるべくして起こったものであり、わざわざ理由付けをするのは無粋なことだろう。 それでもあえて説明をするなら、その理由は二つある。 一つは宗次郎の扱う倭刀の刃が菊一文字則宗よりも長く、抜刀するタイミングが一瞬だけ遅れてしまったこと。 もう一つは劉鳳やクーガーという強敵との戦いを経て、カズマが速さを武器に戦う相手に馴れていたこと。 この二つが勝敗を左右したのかもしれない。 だがそれは、些細な事だ。 「なんか……悔しいなぁ」 全身の骨が軋み、肉体が悲鳴を上げている。 だが、それでもかつて虐待されていた記憶は蘇らない。 負けた言い訳をしようという気は起きない。 どこか爽やかな、まるで目の前に広がる青空のような気分であった。 宗次郎の瞳から、一粒の涙が零れ落ちる。 「喧嘩に負けて悔しいってのは当たり前だろ」 少年のように泣きじゃくる宗次郎を尻目に、重い身体を引き摺って立ち去ろうとするカズマ。 「……トドメは刺さないんですか?」 去ろうとするカズマに声をかける宗次郎。 倭刀は真っ二つに折れ、立ち上がることすらできないほどの重傷。 何より自分は、彼の大切な人を手にかけようとした。 それをどうして見逃そうというのか。 「なんだお前、死にたいのか?」 「いや……」 「どっちにしろ他所でやれ、俺はもう限界だぜ、滅茶苦茶痛ぇ」 カズマは血塗れの腕を見せながら、いかにも疲れたというように振る舞う。 そうして踵を返して立ち去ろうとするが、思い出したようにもう一度だけ振り返る。 「だがな! もしテメェがまたかなみを襲おうって言うんなら、その時は全力でボコってやる!」 先ほどの緩んだ表情とは一転、鬼のような形相を見せるカズマ。 その表情を見ているだけで、身体が竦んでしまう。 「もう手出しなんかしませんよ、絶対に」 「そうか、ならいい あと最後に一つだけ聞かせろ、テメェ、名前は?」 「宗次郎……瀬田宗次郎です」 「そうか、ソウジロウ、さっきはああ言ったけどよ、テメェもなかなか強かったぜ」 そう言って、今度こそ本当に踵を返すカズマ。 今度は振り向かず、そのまま去っていった。 「っと、これがかなみやオッサンの荷物か、お前ら、かなみには会ってないか?」 「い、いいえ……」 「そうか、じゃあすれ違いになったのか、さっさと行かねぇとな」 「あ、ま、待ってよ、カズマくん! 怪我の手当てをしないと!」 「いらねーよそんなもん、つーか付いてくんな!」 「そんなこと言っても、僕達も警察署に行きたいし……」 地面に転がったまま、カズマの背中を眺め続ける宗次郎。 この戦いの最中で彼が掴んだ一つの真実。 それは強さというものにも、色々な種類があるということ。 志々雄のような他者を蹂躙する強さもあれば、カズマのような他者を守る強さもある。 強さというのは、一括りに出来るほど単純な代物ではないのだ。 「本当に……敵わないなぁ……」 もし、本当の意味で強くなるなら。 (志々雄さんみたいな強さより、カズマさんみたいな強さがいいな……) 他人を蹂躙する強者より、他人を守る強者になりたい。 空を泳ぐ雲を見ながら、宗次郎は爽やかに笑った。 ☆ ☆ ☆ 宗次郎との戦いを終え、しばらく歩いた後。 唐突に桐山が口を開いた。 「すまない、蒼星石」 「どうしたの?」 「どうやら、忘れ物をしたようだ」 「えっ、忘れ物? だいぶ歩いたけど、一緒に探そうか?」 「いや、いい、すぐに戻るからカズマと先に行っていてくれ」 「う、うん……分かった、でも本当に大丈夫?」 「大丈夫だ、すぐに戻る――――」 そう言って、桐山は彼らから離れた。 【一日目昼/F-6 市街地東部】 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ かなみのデイパック(支給品一式、確認済支給品(0~2)) 上田のデイパック(支給品一式×3(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)予備マガジン3本(45発)、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0~1(銭型に支給されたもの)) 稲田のデイパック(支給品一式、シアン化カリウム@バトルロワイアル、不明支給品0~2) [状態]疲労(大)、ダメージ(大)、右腕、背中に裂傷 [思考・行動] 1:かなみを追って、警察署に行く。 2:『他』は……後で考える。 [備考] ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【蒼星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル、贄殿遮那@灼眼のシャナ [所持品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)0~2 [状態]疲労(小)、胸部に打撲 [思考・行動] 1:カズマ、桐山と一緒に警察署に行く。 2:自分とあすかの仲間(クーガー、かなみ、翠星石)を集めて脱出する。 千草、三村、稲田は保留。騎士服の男(スザク)、水銀燈は警戒。 3:襲ってくる相手は容赦しない。 4:和雄くん……? [備考] ※nのフィールドにいけない事に気づいていません。 ※あすかと情報交換をしました。 ※桐山とはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※カズマとはほとんど情報を交換していません。 ☆ ☆ ☆ 宗次郎が立ち上がったのと、訪問者の足音が響いたのはほぼ同時だった。 「貴方は……」 先ほどの喧嘩の最中に突然現れた少年――――桐山和雄。 端正な顔に氷のような無表情を貼りつけながら、彼は一歩ずつ歩を進めていく。 「どうかしたんですか?」 質問に答えようともせず、淡々と歩き続ける桐山。 自分との距離が二十メートル程になったところで、不意に足を止める。 訝しげにそれを眺めていると、デイパックから一振りの日本刀を取り出した。 「……そういうことですか」 桐山の意図を理解し、目を細める宗次郎。 カズマとの喧嘩で弱っている自分を殺そうとしているのだ。 (気に入らないな……) あの喧嘩を穢されたようで、苛立ちを隠すことができない。 だが、今の自分は武器を持っていない。 身体は立っているのがやっとで、戦闘など以の外だ。 故に彼が選んだのは、この場から離脱するという選択肢だった。 (大丈夫だ、少し痛いけどなんとかなる) 身体のあらゆる箇所が痛むが、縮地を使うのには問題はないはずだ。 仮に問題があっても、絶対に逃げ切る。 そうしなければ、向かう先は死以外にないのだから。 逃げ出す隙を伺うため、目を光らせる宗次郎。 対する桐山は日本刀を鞘に収めたまま腰溜めに置き、腰を落として右足を前に出す。 「……なんのつもりですか?」 思わず声を上げる宗次郎。 左手を鞘に添え、右手を柄に触れずにやや下げた特徴的な構え。 彼が唯一名前をつけた技、瞬天殺の構え。 「僕の真似のつもりですか?」 問いを投げるが、桐山はやはり答えない。 瞬天殺は縮地と天剣が合わさって、初めて実現できる奥義だ。 謂わば宗次郎の強さの象徴。 それを猿真似とはいえ真似されるのは、彼に対する侮辱に等しい。 (落ち着け、落ち着くんだ) 湧き上がる苛立ちをなんとか抑えこむ宗次郎。 あんな狡い相手に負ける気はないが、達人でも武器を持った相手に徒手空拳で勝利するのは難しい。 怒りに任せて立ち向かえば相手の思う壺だ。 どうせ瞬天殺を使えるわけがない。 ここは何とか逃げ出して、カズマにこの事実を伝える。 カズマが隙を見せるとは思えないが、このままだと大惨事を引き起こすかもしれない。 だから桐山が殺人者である事実を―――― 「え」 そうして、走り出そうとした瞬間。 氷のような無表情が、すぐ傍まで迫ってきている。 「なん、で」 なんで、瞬天殺を。 そう言い終わる前に、冷たい刃が首の中を通り過ぎる。 首元から大量の血液が吹き出し―――― 目前に広がっていた晴天を、深紅色に染め上げた。 【瀬田宗次郎@るろうに剣心 死亡】 ☆ ☆ ☆ 胴体からの出血が収まったところで、ようやく死体へと近づく桐山。 血溜まりを踏まぬよう、慎重に歩を進めていく。 蒼星石にまだ利用価値がある以上、殺人の痕跡を僅かでも残すわけにはいかない。 だから返り血を浴びないよう、斬首した瞬間に距離をとった。 「……」 首の離れた胴体を桐山は見下ろしている。 正確には胴体が背負っている、デイパックをだ。 血液が付着しないよう制服の裾を拭い、死体からデイパックを剥ぎとる。 そして中身だけを自らのデイパックに入れ替え、空のデイパックを死体の傍へ投げ捨てた。 後はもう、蒼星石たちの元に戻るだけである。 桐山和雄は天才だった。 四歳の頃の彼の誕生日パーティーで、コック長が突然の体調不良を起こした。 このままではパーティーの席に、料理を用意することができない。 既に多くの来賓が訪れ、今更パーティーを中止することもできない。 その時に助け舟を出したのは、他でもない彼自身だった。 コック長が料理する姿を幾度か見ていた彼は、なんと出される予定だった料理を全て創り上げてしまったのだ。 これこそが神が彼に与えた、究極の学習力。 指南書を僅かに読んだだけで、オリンピック選抜級の柔道選手を圧倒する。 拳法の神童と呼ばれた少年が決死の末に会得した境地を、少し見ただけで自分のものにしてしまう。 人間を完全に超越した、まるで悪魔のような学習力。 彼はずっと宗次郎とカズマの喧嘩を眺めていた。 だから縮地も天剣も、とっくに昔に自らの力としていたのだ。 本来なら視認することすらできないはずの縮地だが、宗次郎が負傷していたため自ずと速度は落ちていく。 全力の縮地から二、三歩手前へと、目にも映らぬ速さから目にも止まらぬ速さへと。 故に桐山は縮地を視認し、取り込むことができたのだ。 宗次郎の死体から身体を反転させ、桐山は縮地を発動する。 道中にかつてのクラスメイトの死体があったが、彼は一瞥すらしない。 氷のような無表情を浮かべ、その下に透明な悪意を宿し。 彼はただ、走り続ける。 【一日目昼/F-6 市街地北部】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル、夢想正宗@真・女神転生if... [所持品]支給品一式×2、コルトパイソンの弾薬(22/24)、オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎 [状態]右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:蒼星石の元に戻り、警察署を目指す。 3:水銀燈、紫の戦士(浅倉)、騎士服の男(スザク)は次に出会えば殺す。 [備考] ※蒼星石、あすかとはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※縮地、天剣を会得しました。(縮地が全力のものかどうかは次の書き手さんにお任せします) 【夢想正宗@真・女神転生if...】 力+3、体+2、速+2、運+1。 装備条件はとくになく、男女ともに装備可能である。 斬りつけた相手を睡眠状態にすることができるが、その効力が生きているかどうかは不明。 時系列順で読む Back アラベスク Next 鏡像 投下順で読む Back アラベスク Next 鏡像 098 あやまちは恐れずに進むあなたを カズマ 125 How many miles to the police station? 081 光を求めて影は 蒼星石 桐山和雄 098 あやまちは恐れずに進むあなたを 瀬田宗次郎 GAME OVER
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寄り添い生きる獣たち ◆EboujAWlRA 【side 炎髪灼眼の討ち手】 この世の『歩いて行けない隣』から現れた異形の者たち、『紅世の徒』。 はるか昔から人の側に居た、だが人ではない『紅世の徒』は世界そのものを歪めて生きる存在だった。 『紅世の徒』はこの世の根源的な力である『存在の力』を食らって生きる者たちだったのだ。 本来ならば世界そのものに還元されるはずの『存在の力』が消失することで、世界には大きな歪みが生じてしまう。 それを重大な問題として捉えた者と軽視した者に『紅世の徒』は別れ、やがてそれは対立することとなった。 同じ世界に生きる者が対立し、その間には深い溝が生まれ、やがて両者の関係は明確な敵対のそれへと変化してしまった。 『フレイムヘイズ』は、その敵対戦争のための道具であった。 傍若無人の限りを尽くした『紅世の徒』の被害に遭い、激しい憎悪を抱いた人間と契約する。 その結果、人は『紅世の徒』だけを殺し尽くす『フレイムヘイズ』へと変わってしまうのだ。 そして四百年ほど前、大きな戦争があった。 この世に在らざる存在である『紅世の徒』が、この世に在ろうとした戦争だった。 多くの紅世の徒が死に、同時に多くの『フレイムヘイズ』が討ち死にしていった。 新鮮な憎悪に溺れた新兵も、復讐を冷ました歴戦の勇士も、同じく死んでいった。 最強の勇者であった『炎髪灼眼の討ち手』もまた、その中の一人だった。 シャナという少女は、幼児の頃からその『炎髪灼眼の討ち手』を継ぐ者として育てられた。 『炎髪灼眼の討ち手』とは、その称号自体が力を持つ勇者の証だった。 この世の全てを圧倒し、ありとあらゆる事象を解へと導く天下無敵の存在。 その『炎髪灼眼の討ち手』であれと言われ、育てられた。 そんな『炎髪灼眼の討ち手』でありたいと思い、育ってきた。 「……」 その二代目・『炎髪灼眼の討ち手』は二匹の異常な生命が戦う姿を眺めていた。 歪な生命体であった、シャナの眼には存在そのものがぐにゃぐにゃな曖昧なように見えた。 その異常な外見から行われる動きもまた、この世の存在とは思えない奇抜な動きだった。 田村玲子は頭部を、後藤はその右腕と両の脚を変化させているのだ。 皮膚を変質させた刃で二合、三合と撃ちあう姿が見える。 物質的でひどく泥臭い、紅世の徒とは違う戦闘手段だ。 まさしく未知の存在だった。 紅世の徒とは違う、だがしかしシャナを殺し得る存在。 己の中にいる魔神とも呼ばれる強力な『紅世の王』、アラストールの力に振り回されるシャナでは万が一が起こるかもしれなかった。 「……行くに、決まってるじゃない」 この日初めて、シャナが理屈の外から動いた。 勝てると判断したわけではない、田村玲子を守ろうとしたわけでもない。 ――――僅かにでも、一瞬だけだとしても、シャナは後藤に怖気づいてしまった。 その自分自身を否定するために、最強の存在としてあろうとするために動いたのだ。 『シャナ』という個人の本能が導き出した行動ではない。 『フレイムヘイズ』という存在の意義から導き出された行動だった。 怯えという感情は弱い心が生み出すものではなく、直感で気づいた力量の差を知らせるものだと知っていた。 それでも、シャナは『炎髪灼眼の討ち手』が引くことを許せなかったのだ。 「ハッ!」 裂帛の気合と共に人の常識を大きく超える跳躍みせると、シャナは自身の髪と瞳を炎で灼いていく。 紅に染まった炎髪灼眼。 それこそが彼女のトレードマークであり、同時に彼女の全てである。 「……誰だ」 「お前は……あの時の娘か」 一瞬の跳躍で二匹のパラサイトの中心へと現れたシャナへ、二匹のパラサイトから無機質な声と鋭い視線が浴びせられる。 それでいい、とシャナは心中で呟いた。 他者がシャナに浴びせられる感情など敵意だけでいい。 シャナが他者に向ける感情もまた敵意だけでいい。 シャナは短く息を吸い、自身の心を奮わせるとその名を口にした。 「私は、炎髪灼眼の討ち手。最強のフレイムヘイズ」 『贄殿遮那のフレイムヘイズ』も『シャナ』も、どちらも便宜上の名前だ。 彼女の本質は炎髪灼眼の討ち手であり、前の二つは先代との区別をつけるためだけの名に過ぎない。 彼女は炎髪灼眼の討ち手でなければならないのだ。 天下無敵の、存在に。 【side 田村玲子】 「お前たちを狩る者だ」 防戦一方の中で全てを焼きつくす炎髪灼眼の少女が目の前に現れたことに対し、田村玲子は大きな動揺はなかった。 あのまま力押しされているよりはマシな状況だと判断したのだ。 それに、三つ巴なら三つ巴で、一対一の対決とはまた違う解答を導きだせばいい。 ケース・バイ・ケース。 むしろシャナという後藤の把握しきれていない存在が田村玲子にとってプラスに働くかもしれない。 さらに、シャナに関しても後藤という存在を知りえないだろう。 この場から『逃げる』ことに関しては、田村玲子はここで最も大きなアドバンテージを握っていた。 「炎髪、灼眼……」 火の粉を散らすシャナの姿を見つめた後藤の口が動いた。 炎を連想させるその姿に、僅かに全身の筋肉が波打っているように見える。 その姿はまさしく動揺した人間そのものであり、田村玲子にとっては意外の何者でもなかった。 「どうした、炎に思い入れでもあるのか?」 「なに?」 頭部を変換させた二股の刃を収めながら、田村玲子は後藤へと語りかける。 一部を除き、戦闘状態の頭部から普段の頭部へと姿を戻す。 シャナは口を閉ざし、田村玲子の言葉に耳を傾けた。 戦闘を有利に導く要素は、何気ないやりとりから導き出される。 後藤や田村玲子の在り方というものを、僅かな会話から嗅ぎ付けようとしていた。 本質というものは僅かな会話でも十分に察することができ、さらにその者の本質とは戦闘においても大きな影響を与えるものだった。 それは田村玲子も承知している。 後藤とシャナ、両者の単純な戦闘能力や交渉の容易さなどの様々な方面から思考をした上での選択だった。 田村玲子はシャナに後藤打倒のヒントを与えることが最善であると判断したのだ。 シャナと後藤の両者を視界に収めながら、田村玲子はさらに言葉を続けた。 「島田の事件を覚えているか、泉新一の通う高校で暴走した同胞の事件だ」 「……」 「我々は非常に繊細な生き物だ……予想外の刺激には過敏に反応してしまう。劇物を浴びた島田のように、な」 刺激物となる薬剤一つで、人の顔を維持することを難しくなる。 それどころか、自らの意思と行動を一致させることすら叶わないこともあるのだ。 パラサイトは皮膚そのものが思考の核となる、いわば全ての細胞がむき出しの脳細胞であるからこその弱点だった。 「劇薬ほどではないが……火傷でも我々には思考と運動の間に齟齬が生じてしまう」 ピクピクと後藤が持つ四つの目の周囲が青筋だつ。 その反応は心を持つ人間と同様に思え、田村玲子はどこか愉快な気持ちになった。 「火を使う相手に負けたか、後藤」 これはシャナに後藤を倒す手段を伝えると同時に、田村玲子の心に浮かんだ疑問を確かめるための問いかけであった。 それは田村玲子が常から抱いていた、パラサイトという種の根幹ともなる考えだった。 ――――五体のパラサイトの意思が混ざり合う後藤でさえも、人間の感情に芽生え始めているのかもしれない。 「……そうだ。俺は、火に炙られ、三木を切り取られ、為す術もなく敗走した」 田村玲子の言葉に全身を強ばらせた後藤は、ふと身体の力を抜きゆっくりと答えた。 シャナにとってはパラサイト特有の生気を感じない無機質な声ではある。 だが、同種である田村玲子は後藤の心に芽生え始めた『怒り』というものを感じとっていた。 そして、後藤はその怒りを抑えることすらも覚え始めている。 ――――やはり、人に近づいているのだ。 「だからこそ、俺はもう一度手に入れる……勝利を、最強という座を。 ……お前の領分である言葉のやり取りは終わりだ、これからは戦いで決めさせてもらう」 会話を打ち切り、後藤はその全身を波打たせる。 右腕、右脚、左脚。 その全てが脈動して弾けるような動きと共にシャナと田村玲子との距離を詰めた。 単純な体当たりだが、後藤のそれは十分に必殺に値する『技』であった。 体勢を低くしたその体当たりは、足元を掬うのではなく刃となった右腕で切り裂くためのもの。 後藤が最初に狙ったのは、小柄なシャナだった。 「ハッ!」 その後藤のタックルにシャナは前方へと駆け出すようにして膝蹴りを合わせた。 綺麗に入ったその膝蹴りは、しかし後藤を倒すには至らなかった。 脳を揺さぶることで十分にダメージを与えられる攻撃だが、脳を持たない後藤には通じない。 「……強いな」 シャナの膝蹴りに関し、後藤は誰に言うでもなくポツリと呟いた。 そして、シャナが視線を下ろし後藤の笑みを見た瞬間、背中へ悪寒が走った。 「ッ!?」 「気をつけろ」 シャナが回避行動を取るよりも早く、凄まじい強さで後ろへと吹き飛んだ。 後藤の攻撃による後退ではない。 頭部を腕のような形に変化させた田村玲子が、シャナの襟元を掴んでを強引に引っ張ったのだ。 「後藤に対して頭部と四肢へのダメージはあまり意味がない。 首を切り落とすか、内臓器を潰すなければ一撃で仕留められんぞ」 後藤の右腕がシャナの元いた場所に襲いかかるのは、そのすぐ後だった。 一撃一撃が死に至らしめる攻撃だった。 「何も考えずに動いたわけじゃないッ!」 シャナが余計なお世話だと言わんばかりに声を荒げた。 現にシャナは回避行動への準備が出来ていたのだが、田村玲子はそれに気づかなかった。 それは余計なことをしてすまなかった、と田村玲子は抑揚のない声で言い放った。 「さて……どうする? やはり、私と後藤の二人を相手にするというか?」 「そうだ、お前たちは危険すぎる。 私がここから脱出するためには、何も考えずに殺人を繰り返す奴は不穏分子以外の何者でもないわ」 本来ならば、シャナは田村玲子の排除は最優先ではなかった。 だが、それを伝えようとはしなかった。 そして、殺人を繰り返さなければ手は結べるということを仄めかす発言を続けた。 「そうか……なら、手を組もうじゃないか」 「……」 「これから私が人を殺さないのならば、私とお前が敵対する必要はないだろう?」 そのシャナの言葉の意味を汲み取った上での返答だった。 最優先とすべき事項は後藤の排除、それは初めから一致しているのだ。 そうわかった上で、シャナも田村玲子へと言葉を返した。 「私は別に人を殺すなと言っているんじゃない……!」 「ほう?」 その言葉を口にした瞬間のシャナの脳裏に泉新一たちの顔がよぎる。 泉新一も、城戸真司も、杉下右京も、誰も彼もが人を殺すなと言っていた。 彼らと同じ事を言うことに、妙な反発を覚えているからこその言葉だった。 「脱出したいから、人を『無作為に』殺すなと言っているの……! そうよ、使える人間だけを生かしておけばいいのよッ!」 彼らを見下しながらも、泉新一の死に動揺した自分。 そんな感情を吹き飛ばすように、シャナは半ば叫ぶようにして言い放った。 だが、田村玲子は涼しい顔をしたまま、茜色に染まりつつある空を眺めた。 「まあいい……むっ、上から来るぞ、気をつけろ」 「ッ!?」 田村玲子がテレパシーで感じ取ったのは、木から木を飛び移る後藤の気配だった。 刃に変えた両脚を登山家がピッケルを埋め込むようにして、木と木の間を飛び移っているのだ。 ただのパラサイトではない、頭部だけでなく四肢すらもパラサイトである後藤だからこそ出来る移動方法だった。 「クッ!?」 上空から降り立ってくる後藤の攻撃をシャナは盾、ビルテクターを使って防いだ。 ただ受け止めるのではなく、僅かに角度をつけて受け流す。 刃と変化させていた後藤の脚部による攻撃は、ビルテクターによって防ぐことができた。 砕かれもせず、切り裂かれもしないビルテクターに驚愕の念を覚える。 自由落下に木々を蹴る加速をつけた後藤の攻撃を、砕かれることもなく切り裂かれることもなく耐えきったことに驚いたのだ。 「我々が会話している間に後藤は周囲の様子をうかがっていたようだ……三次元的な動きをしてくるぞ」 田村玲子とシャナが共闘相手というメリットを手に入れている間に、後藤は地の利というメリットを手に入れていた。 シャナはそのこと自体に驚きは抱いてないようだった。 そのぐらいのことは承知の上で長々と会話したいようだ。 メリットにデメリットはつきものであり、その都度の取捨選択こそが戦いなのだから。 「私が前に出るわ、お前は援護をしなさい……アイツはお前を追ってるんだから、逃げようだなんて考えないでよ」 シャナはその言葉とともに弾けるような速さで後藤へと向かっていた。 了解した、とだけ答えると田村玲子は後藤へと向かって刃の触手を伸ばす。 二又のその刃は後藤へと襲いかかった。 だが、一瞬の隙を狙ったはずの攻撃はあっさりと防がれる。 続いてシャナがゲイボルグによる鋭い突きを放つが、それもまた後藤の右腕に防がられる。 しかし、防戦一方にしたことに意味があった。 シャナはゲイボルグから手を離すと、片手に持っていたビルテクターで思い切り殴りつけた。 左脚で田村玲子の攻撃を、右腕でシャナの突きを。 この二つを同時に防御せざるを得なかった後藤は、シャナのビルテクターを使った打撃によって地面へと引きずり降ろされる。 「中々やるな」 地へと引きずり下ろすことに成功したが、後藤は対して驚いていないように見える。 確かにこれで勝利したわけではない。 後藤と同じ目線に立ったとしても、隙を見せればすぐに元のように木々を移動していくだろう。 「援護を忘れないでよ!」 シャナはゲイボルグを拾い直すと、田村玲子にそう言い放つ。 そして、くるりくるりとゲイボルグの穂先が揺らしながら後藤と向きあった。 単調なゆったりとした動きを数秒繰り返されると、瞬時にゲイボルグの穂先が後藤の喉を襲う。 緩やかな円の動きから、急な線の動きを取る突き。 緩急の差によるこの不意打ちは回避不能の必殺の一突きだ。 それを後藤は、紙一重ではあるが、首を捻ることで回避した。 「……ほう」 硬化されているはずの後藤の皮膚が容易く切り裂かれた。 それはゲイボルグの武器としての性能もそうだが、シャナ個人のスペックもまた優れている証だった。 シャナは突きの早さもそうだが戻しもまた早い、そのため隙がない。 やはり、後藤もシャナも田村玲子よりも強い。 田村玲子は強さになど関心は持っていない。 田村玲子が感嘆の声を上げたのは、シャナが人の姿をしたまま後藤と渡り合っているからだ。 人間は十分にパラサイトと渡り合える。 そのことに大きな意味があったのだ。 人とパラサイト、田村玲子の中でこの二つが徐々に重なりつつ合った。 そう考えながらも、シャナへの援護を忘れない。 二対一であるが相手は油断ならない相手なのだから。 「……ふむ」 シャナと後藤の両者は一瞬の隙を逃さない強者だった。 田村玲子は二パターンの刃をひとつは攻撃、ひとつは防御と使い分けながら考えを深める。 彼女の一合目を撃ちあった瞬間から、ある考えがよぎっていた。 後藤は棒立ちのまま、右腕と左脚を巧みに操ってシャナと田村玲子の攻撃をしのいでいる。 それも、ある程度の余裕を持ったまま、だ。 ギリギリまで攻撃を引き付けることで僅かな動きだけで回避を可能としているのだ。 「……やはり、あの動き」 ――――後藤もまた、変化している。 人に近づくだけでなく、人のように成長しているのだ。 最適な四肢の使い方を学習し、かつ、その四肢の動きですら流れるような見事なものへと変わっていた。 脚の有効な使い方を覚えたように見える。 「フンッ!」 そう田村玲子が見抜いた瞬間、後藤は急激な伸縮運動でジャンプした。 そのような動きを感じ取られなかった。 あらゆる行動にはその前の準備行動が存在する。 後藤の先ほどの動きには、それが感じ取れなかった。 「皮膚の動きを偽って表面上の身体の動きを誤魔化したか……工夫を覚えたようだな」 人間に近づいているじゃないか、と嘲りに似た笑いとともに吐き捨てた。 どれもが極端に後藤の戦闘能力を飛躍させたわけではない。 現に先ほどの跳躍は、後藤の身体能力を考えると小さな跳躍だった。 言い捨ててしまえば、相手を翻弄するだけのただの小細工だ。 後藤本人も有効に活用していると言うよりも、それがどれほどの効果を持つか試しているように見えた。 しかし、そんな風に言ってみても、撃退に成功したわけではあるまい。 もう一度地面に引きずり降ろすことも出来ないわけではない。 だからこそ、こちらの精神的な疲労、プラス後の先を取るための潜伏行動だ。 決定打に欠ける戦いだった。 そのことを重々承知していた田村玲子はシャナに近づくなり声をかけた。 「火を持っていないか」 「何を、いきなりっ……」 火という言葉にシャナは動揺する。 田村玲子は揺れたシャナの語調に違和感を覚えながらも、言葉を続けた。 「火傷の経験はあるか」 「……あるわよ」 「先ほども言ったが我々は皮膚ひとつひとつが非常に繊細なのだ。 個々の細胞それぞれが独立して生きていると言っても過言ではない。 だからこそ、表面を炙り幾つかの細胞を死滅させるだけで後藤の動きを一時的に静止させることができる」 ライターでも何でもいい、火を起こすことが出来るものを持っていればそれだけで戦力になる。 田村玲子のように同時に複数の変化を起こせるパラサイトならば、一定量の分身を切り分ける事ができる。 顔半分ほどの大きさのそれは、田村玲子の分身であり自由自在に動かせるのだ。 だが、決め手が足りない。 そこに炎、もしくは刺激物があれば後藤の隙を作れると考えたのだ。 「私は、炎を扱えない……」 シャナの食いしばった歯から漏れた言葉は苦渋の色に塗れていた。 『紅世の徒』や『フレイムヘイズ』にとっての炎とは、『存在の力』の具現化である。 この世の根幹である『存在の力』は炎として現れる。 『自在法』と呼ばれる紅世に関係する人間が扱う、一種の魔法はその炎を利用して行われるのだ。 その中にはもちろん『存在の力』である炎を物質世界の炎として扱うものもある。 ――――だが、シャナは『フレイムヘイズ』ならば扱えるはずのその『自在法』が類を見ないほど下手くそだった。 契約を交わした魔神の強大さ故の扱いづらさ、フレイムヘイズとしての経歴の短さ、そもそもとしての自在師としての適性の低さ。 シャナが自在法と呼ばれる魔法のごとき技を扱えない理由は多く挙げられる。 仕方ない、と言ってしまえばそれまでだが、シャナはそのことは大きなコンプレックスともなっていた。 シャナが戦闘に用いる事ができるのは五体による肉弾戦のみ、異端の『フレイムヘイズ』とも言えた。 「そうか」 そんなシャナの、恥部とも呼べるコンプレックスの告白を聞きながらも、田村玲子は冷静に言葉を返した。 もとより、シャナが炎や薬物を持っていることに期待していたわけでもない。 シャナが協力的になっているだけでも十分すぎるほど状況が変わっているのだから。 「ならば、不確かではあるが私が後藤の脚を止めてみせる。その槍で後藤を殺せ」 「……簡単に言うわね」 「出来なければ逃げても構わん……後藤の狙いは一にも二にも私を取り込むことだからな。 とにかく、ひとまずは後藤を引きつけてくれ」 「……簡単に、言うわね」 シャナは田村玲子への不満と自らへの鬱憤を吐き捨てるように同じ言葉を繰り返した。 『炎髪灼眼の討ち手』が逃げることなど出来るはずがない。 力量差に怖気づいて逃げた瞬間、それは『炎髪灼眼の討ち手』でなくなってしまう。 だが、それでもシャナの中には不安があった。 ゲイボルグとビルテクターは十分に強力な武器といえる。 だが、この二つはシャナが普段から使い慣れた武器ではない。 そここそが、シャナの不安の根源だった。 「これを使え」 「……?」 そんなシャナに田村玲子が差し出したものは窓ガラスの切れ端と一つのカードデッキだった。 窓ガラスの破片は展望台に水銀燈が現れた際に破壊した窓ガラスの残骸。 カードデッキを扱う際に必要になるだろうと思い、拝借してきたものだった。 「カードを鏡に移せばモンスターが現れる。 本来ならば変身をして身体能力を向上させるのが一番だが、その僅かな隙も後藤は見逃さないだろう」 「……なぜ今まで使わなかったの?」 「後藤がその隙を見せなかったし、勝ちきる自信もなければ逃げ切れる保証もない…… それに、変身して仮面をつけては私の最大のメリットが無くなる」 田村玲子は説明書とカードデッキを押し付けた。 その強引な行動にムッと顔をしかめるシャナは、しかし顔を暗くさせた。 今まで堂々としていたシャナとは思えない、沈んだ言葉が漏れだした。 「お前たちには、私をどう見える?」 炎髪灼眼の討ち手とは、それ自体が力のある称号『だった』。 ありとあらゆる敵と華麗に、壮絶に打ち砕く勇者の名前。 シャナはそうあれと育てられた。 なるのだと、育ってきたのだ。 だが、その自信が泉新一の死や後藤との苦戦を前にして揺るぎつつあった。 「……か弱いな」 「なっ……!」 田村玲子の言葉に、シャナは瞬時に頬を紅く染める。 だが、そんなシャナの様子を気にかけることもなく、田村玲子は言葉を続けた。 「腕をもがれただけで獣へと落ちる後藤も。 たったひとつの意義に揺れるお前も。 答えの出ない問いに固執し続ける私も」 ――――なにもかもが、か弱い。 その言葉は自らに対する自嘲のようにも、『どこかの誰か』に対する羨望のようにも聞こえた。 「さて、強引に行くしかあるまい……私と後藤がパラサイトである限り、逃げられんからな」 そう言いながら、田村玲子は黙りこくったシャナを無視してかけ出した。 パラサイトはお互いが常にテレパシーのような物で引き合っている。 睡眠などの意識が沈んでいる例外でなければ、彼らは無意識的に呼び合っているのだ。 後藤が田村玲子をピンポイントで発見したのも、そのテレパシーに惹かれて訪れたからに過ぎない。 「そこだッ!」 田村玲子が動いた瞬間、後藤は右腕を伸ばして攻撃を仕掛けてきた。 単純な攻撃だが、速い。 田村玲子は苦心しながらも、自らの頭部を刃に変化させてなんとか防御をする。 「早くしろ!」 その悲鳴に似た言葉と同時に、シャナと巨大な白鳥が現れた。 沈みつつある太陽を覆う、巨大な白鳥だった。 「ムッ……!?」 その白鳥の名は閃光の翼・ブランウイング。 怪鳥と呼ぶにはあまりにも美しく、美鳥と呼ぶにはあまりにも雄々しい鳥だった。 ブランウイングの姿を確認したと同時に、田村玲子は自らの後頭部を大幅に変化させる。 ボーリングの球ほどの大きさのそれは、意思を持った生き物として後藤へとゆっくりと近づいていく。 気付かれないように、ゆっくりと。 ブランウイングが大きく翼をはためかす。 木々が生い茂ったこの地では巨大なブランウイングに出来ることはそれぐらいだった。 だが、それだけで十分すぎるほどの突風が起きる。 後藤の素早い動きを封じることができる、効果的な攻撃だ。 「ハァッ!」 「ちィ!」 後藤はブランウイングの突風に踏ん張りながらシャナと刃を合わせる。 後藤の右腕とシャナのゲイボルグが何合も撃ちあうが、結果は出ない。 一進一退の攻防、どちらが倒れても不思議ではない。 ――――まだだ……隙が出来るまで…… ただ闇雲に突っ込めば、後藤は反応する。 自由自在に四肢を操り、獣の如く鋭敏になった後藤に生半可な不意打ちは危険だ。 「ぐっ……」 後藤はブランウイングの突風を耐えながら、瞬時にシャナとの距離を詰める。 そして、左脚の膝を刃に変えて膝蹴りを行う。 鋭さを持ったその膝蹴りは、ビルテクター越しにも関わらずシャナの小柄な身体を吹き飛ばした。 そして、シャナとの距離を詰めて追撃を行う。 シャナは後ずさるが、大きな回避行動を見せない。 出来ない、のであろうか? 「粘ったが、ここまでだ」 違う、田村玲子にはこのシャナの行動が演技のように見えた。 シャナは田村玲子の策のために、自身が死なない程度に後藤の隙を作ろうとしているのだ。 後藤に隙が生まれる瞬間は田村玲子は理解しているのだ。 そして、シャナもまたそれを感じ取っていたようだ。 生き物の本能と後藤の性格を考えると、大きく分けて二つだ。 後藤が槍の直撃を受けた瞬間、もしくは―――― 「死ね」 ――――シャナを殺す瞬間。 「今だ!」 田村玲子の言葉と共に、ブランウイングの突風が止む。 シャナが田村玲子の行動を嗅ぎ取り、その行動を束縛をせまいと判断したのだ。 弾けるような動きで田村玲子の分身である肉片が後藤の背中へと飛び乗った。 「これで……ッ!?」 己以外の三体のパラサイトを支配する後藤の頭部は非常に繊細な働きをしている。 そこに隙がある。 田村玲子としての意思を持った肉片が飛び込めば、後藤の動きを邪魔することができる。 その隙を、シャナに突かせるという作戦だった。 「……!?」 だが、それは瞬時に間違いであったと気づいた。 後藤の体内へと侵入した瞬間に、あまりにも強大な意思に田村玲子は飲み込まれた。 それは、あまりにも大きな強さへの渇望。 「はっ!」 その瞬間、後藤は田村玲子の右脚へと向かって刃が飛んだ。 虚を疲れた田村玲子は防御できずに、綺麗に切り取られた。 血が勢い良く溢れ出る中で、田村玲子はようやく理解した。 ――――田村玲子であった肉片は、後藤という生き物の肉と変化してしまった。 そう、後藤自身が選んで『取り込んだ』のではなく田村玲子に『取り込まされた』ものを支配しきった。 それは予想だにしないことであった。 体内に忍び込み内側から破壊しようとした田村玲子の分身を、逆に支配してしまったのだ。 あるいは、全身に火傷を負うなどして共生するパラサイト支配が困難であったならば結果は違ったかもしれない。 「……やはり決め手は搦め手か。『お前らしい』な、田村玲子」 田村玲子の刃は後藤に取り込まれ、左腕が再生された。 二の腕ほどしかない左腕であるが、確かに後藤の身体となっていた。 田村玲子の肉体ではなく、後藤の肉体となったのだ。 田村玲子だけでなくシャナもまた策を潰されたことを知り、一瞬ではあるが動揺が走る。 その僅かな動揺を後藤は見逃さなかった。 後藤の右腕が鞭のようにしなり、シャナへと襲いかかる。 ハッとした様子でシャナはゲイボルグを捨てて両手で構える。 重いその攻撃をなんとか耐えたシャナは、同時にその鞭が盾の内側へと回りこんでくることに気づいた。 打撃ではなく斬撃、それも巻きつくようにしてビルテクターを持つ手を狙った攻撃だった。 固く握りしめた両手から瞬時に力を抜き、ゲイボルグと同じようにビルテクターが地面に転がる。 皮一枚を切り捨てたその攻撃は、不発に終わった。 「終わりだ」 だが、それはあくまで『繋ぎ』の攻撃だ。 シャナから頑強な盾を外させるための攻撃にすぎない。 ――――本命はその後に来る膝蹴り。 水月に向かって、鋭い打撃が突き刺さる。 トラックに衝突した子猫のように、空中でを二転三転して吹き飛ばされる。 そのシャナの肉体を受け止めたのは木々の群れだった。 「ガアアッ!」 一際大きな大木に打ち付けられたシャナは肺の中の空気を吐き出し、地面に這いつくばる。 生まれたての子鹿のごとく、手足をプルプルと震わせていた。 「ッ……クゥ……!」 「逃げろッ!」 うずくまるシャナに向かって出た言葉は、とてもパラサイトとは思えない言葉だった。 相手をかばう、思いやりの言葉だ。 「逃げ、る……?」 「いいぞ」 シャナが田村玲子から投げかけられたその言葉を反芻すると、後藤はなんでもないように言い放った。 「見逃してやる、お前に固執する理由は今はない。 ……田村玲子が出血過多で死んでしまう前に、全てを取り込む必要があるからな」 格付けの言葉だった。 後藤が見逃しシャナが見逃される、すなわち後藤が上でシャナが下であった。 シャナは、地面に転がったゲイボルグとビルテクターを拾うと背中を向けていった。 敗走する『炎髪灼眼の討ち手』の背中を眺めながら、後藤は右脚を切り落とされた田村玲子へと視線を落とした。 「俺の想像通りお前は強かった……だが、お前も終わりだな」 この生物の頭の中には戦闘だけしかないようだった。 同種である田村玲子を殺したことも、戦いに勝ったという感想しか抱いてないようだ。 「……お前が探し続けていた、我々の存在意義とやらはわからん。 だが、それでも俺にはやはり戦いこそがその意義なのだろう。 戦いを求めるからこそ、俺はお前の言うとおり強くなったのだ」 「だろうな」 淡々とした言葉のやり取りだったが、そこには確かに会話があった。 田村玲子にはそれが妙におかしかった。 「……だがな、後藤。やはり、私もお前も……何もかも全てがか弱いよ。 吹けば飛ぶような、呆気ない存在だ……」 「ほう」 後藤が声を上げたのは田村玲子の言葉に動揺したからではなく、田村玲子が自然な笑みを浮かべたからであった。 その表情はまさしく、人間そのものだった。 「後藤……排他的なお前ですら、弱者という他者を必要としている……強さを渇望し変化している。 ……我々と、人間……どこが違う」 人が何かを求めるように、田村玲子は答えを求めて後藤は強さを求めた。 そして、この場で田村玲子はその鍵となるものを見つけたような気がした。 ――――お前さん達の頭が良いのは、人間とこうして話をする為……って思いてぇじゃねぇか。 人に寄生することで、人に死を教えるために生まれてきた。 パラサイトは死を理解するために、存在の意味を理解するために生きている。 人もパラサイトも、誰もがか弱く他者を必要としていた。 シャナを逃げろと言い放ったのもまた、依存の形の一つなのかもしれない。 「これが、死か……なぜ、気づかなかったのだろうな……」 四肢が切り取られ、寄生先である篠崎咲世子の身体からの血液が失われていく。 死とともに襲い掛かる圧倒的な孤独に、田村玲子は一つのことがわかった。 田村玲子の側には常に生命があったことを。 この世の全てが生きていることを、細胞のひとつひとつが鼓動していたことを。 この世に、一つのものなどなにもないことを。 言葉だけの理論ではなく、その意味を理解できた。 「だが、それでも……わからないことはある……」 田村玲子の疑問が晴れることはなかった。 会話をするために、人と生きるために生まれてきた。 それはあまりにもおおまかな答えだ。 細部には、多くの疑問が残っているし、同時に多くの疑問も新たに生まれてしまった。 命の脈動を感じたからこそ、その命の必然性を知りたかった。 ――――命はどこから現れ、どこへ消えて行くのか。 彼女の頭に響く命令と、それは関係があるのか。 「俺にはお前の考えることが分からん……だが、分かる必要もない。 それは戦いには必要のないものだ」 右腕が硬質化されていき、日本刀を思わせる薄く鋭い刃へと姿を変えていく。 その刀で彼女の首を切り取ると同時に左腕に接合を行う。 難しい工程ではあるが、それを可能と出来る力が後藤にはあった。 その姿を見て、田村玲子は自然と頬を緩んでいた。 「……夕焼けか」 後藤の背中の奥に、夕焼けが見えた。 田村玲子にはついぞ理解できなかった、咲世子の脳裏に過ぎった滅びた日本の夕焼けを思い出した。 今ならば、少しはわかるかもしれない。 夕焼けは夕焼けにすぎない。 だが、この瞬間の夕焼けはこの瞬間にしかないものなのだ。 咲世子にとってあの夕焼けこそが、重大な意味を持つものだった。 彼女が生まれた国が死んだ瞬間に見た、最後の夕焼けだった。 彼女を支えていた、彼女が支えていたものが壊れた瞬間だったのだ。 「やはり、我々は……寄り添い、生きる獣……」 後藤の刃が田村玲子の首を跳ね飛ばした。 【田村玲子@寄生獣 死亡】 【side 五頭】 強烈な自我を持って、田村玲子の意思を握りつぶす。 後藤の身体は後藤の支配力を持って、成り立っている 田村玲子と言えども、死の淵を体験した後に取り込まれては為す術もなかった。 「……」 後藤はゆっくりとした挙動で左腕を振り回す。 一本一本指を動かしながら、命令と動作の間に齟齬がないかを確認しているのだ。 動くことを確認すると、次は変化の確認を行う。 まずは日本刀のような薄く鋭い刃へと変化させ、次はハンマーのように厚く硬い腕へと変化させる。 ――――全て、問題ない。 そのことを気づくと、後藤の顔には自然と笑みが張り付いていた。 「これで俺は戻れる……最強に……」 後藤は志々雄真実に勝つその瞬間まで、永遠に敗者のままだ。 どれだけ戦闘を行なっても、どれだけ強いと認めたものを負かしても同じだった。 後藤は敗者のままなのだ。 「俺は力を取り戻した……もう、誰にも負けはしない!」 獣の咆哮が夜を呼ぼうとしていた。 人の言葉によく似た、獣の咆哮だった。 【一日目夕方/D-6 森林部】 【後藤@寄生獣】 [装備]無し [支給品]支給品一式×3(食料以外)、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0~1、カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル [状態]疲労(中)、ダメージ(小) [思考・行動] 1:会場内を徘徊し、志々雄真実を殺す。 2:強い奴とは戦いたい。 [備考] ※後藤は腕を振るう速度が若干、足を硬質化させて走った際の速度が大幅に制限されています。 ※左腕は田村玲子です。 【side ?】 合理的な判断の末の撤退ではなかった。 確かに、田村玲子が死に右腕を取り戻した後藤と戦っても勝ちの目は薄かった。 致死ではないとはいえ、ダメージを負ったこの身で戦うのは愚策だ。 だからこその仕切り直し、そう言えば聞こえがいいかもしれない。 だが、そうではなかった。 「逃げ……逃げちゃ……!」 その言葉を口にすることは、シャナにとって血を流すようなものだった。 後藤への、死への恐怖を前にして、田村玲子の逃げろという言葉にすがってしまった。 自らの意思ではない言葉に寄りすがってしまった。 田村玲子の荷物を持っていることもまた、シャナを一層に惨めな想いにさせた。 「逃げ……ゥッ!」 生命を燃やして生きていた。 なににでもなれる可能性を捨ててでも、その存在に成りたかった。 何もなかった己に意味を持たせてくれた人たち。 彼らが求めていたものに彼女はなりたかった。 ――――大好きな人たちが求めていた、炎髪灼眼の討ち手に。 「私は……『炎髪灼眼の討ち手』じゃない……」 初めての敗走の中で突きつけられたものは、むき出しとなった自分だった。 【一日目夕方/D-6 森林部】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [装備]:ゲイボルグ@真・女神転生if...、ビルテクター@仮面ライダーBLACK [支給品]:基本支給品(水を一本消費)、首輪(剣心)、カードキー、ファムのデッキ [状態]:ダメージ(大)、力と運が上昇、激しい苛立ち、敗北への惨めな想い [思考・行動] 0:とにかくこの場から離れる。 1:首輪を解除できる人間とコキュートスを探す。首輪解除が無理なら殺し合いに乗る。 2:首輪解除の邪魔になるような危険人物には容赦しない。 3:市街部に行く。 4:真司に対する苛立ち。彼が戦いを望まなくなった時に殺す。 5:主催者について知っている参加者がいれば情報を集める。 ※ファムのデッキを除く田村玲子の所持していた支給品が放置されています。 時系列順で読む Back 0/1(いちぶんのぜろ) Next 苛立ちで忍耐力が持たん時が来ているのだ 投下順で読む Back 0/1(いちぶんのぜろ) Next 苛立ちで忍耐力が持たん時が来ているのだ 137 寄生獣 田村玲子 GAME OVER 後藤 151 doll dependence syndrome シャナ 141 苛立ちで忍耐力が持たん時が来ているのだ
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DEAD END(後編) ◆ew5bR2RQj. 「がはっ……あぁ……」 身体から日本刀が引き抜かれると、右京の口から夥しい量の血液が溢れる。 続いて傷口から鮮血が吹き出し、糸の切れた人形のように崩れ落ちる身体。 誰もが呆然とする中、右京の身体は壊れた玩具のように痙攣し始めた。 「ハハハハハハハ! クハハハハハハハハハハハハハハ!」 数秒の静寂が続く中、最初にそれを打ち破ったのは浅倉の笑い声。 目の前で起こった出来事が心底面白いというように、狂ったように笑い続ける。 「こいつは傑作だな! ベノスネーカー、食っていいぞ」 浅倉は機嫌を良くしたのか、指示を出す声は微かに弾んでいる。 ベノスネーカーも新たな餌を確保し、意気揚々と地面を移動し始めた。 翠星石やみなみは数分前のこなたの最期を思い出すが、ミラーモンスターの猛進を止めることなどできるわけがない。 多くの者が諦観する中、ベノスネーカーはあっという間に右京の元まで辿り着く。 短い鳴き声を発し、鎌首をもたげる。 そして、いざ眼の前の餌に食い付こうとした瞬間。 「ウオオオオオォォォォォォッ!」 その長い胴体に、烈火のごとき深紅色の巨大な龍が噛み付いた。 「龍……ということは、あいつか」 またしても行動を妨害されたにも関わらず、浅倉が機嫌を悪化させることはない。 むしろ失くした玩具を数年振りに発見した時のような、感慨深そうな様子で新たな訪問者を見据えていた。 「城戸……」 「浅倉ッ!」 仮面ライダー龍騎――――城戸真司。 北岡秀一ほどではないが、浅倉が本気で殺したいと思っていた相手の一人。 そんな相手が、ライダーに変身した姿で目の前にいた。 「ハァ……ハァ……」 「か、かなみちゃん、どうしてここに!?」 一方で上田とみなみは、真司と一緒に現れたかなみの存在に驚きを隠せずにいた。 彼女は戦力にならないため、警察署に残っているはずだったのである。 「やっぱり……私にも……なにかできないかと思って……」 肩で息をしながら、かなみは今までのことを回想する。 会議室を抜けた彼女は、あの後に真司が眠る仮眠室へと走った。 彼はシャドームーンとの戦闘でずっと眠り続けていたが、心に直接呼び掛ける自身の能力なら覚醒させることができるかもしれないと気付いた。 カードデッキを持つ彼ならば、きっと大きな戦力になるだろう。 制限をかけられたアルター能力の使用は著しく精神力を消耗させたが、それでも彼女は呼び掛けることを続けた。 そのまま数分間が経過すると、真司の瞼がゆっくりと開かれる。 混乱する彼に今までの経緯を説明し、最後に協力を申し込んだ。 怪我人に鞭打つようで忍びなかったが、今の彼女が出来ることはこれしかなかったのだ。 断られるかもしれないと不安を抱いていたが、真司は微笑みながら二つ返事で承諾。 彼女のアルターでこの場を探し当て、彼らはここまで来たのである。 「ッ! 右京さん!?」 血みどろに沈む右京を見下ろし、拳を強く握り締める真司。 そして、血の滴る刀を持ったまま立ち尽くすライダーの方を向く。 「アンタがやったんだな!?」 「ああ」 淡々と何でもないことのように応える彼を見て、真司の怒りは最高潮に達する。 「俺はアンタを絶対に許さない!!」 デッキから一枚のカードを取り出し、左腕のドラグバイザーに素早く装填する。 すると傍に設置されたカーブミラーから、ドラグレッダーの尾を模した剣・ドラグセイバーが降り注いだ。 「翠星石! 右京さんを連れて下がって!」 「は、はいですッ!」 翠星石はここは下がるのが最善と判断したのか、重症を負った右京の身体を刺激しないように花弁で持ち上げながら下がる。 「城……戸くん……」 そんな中、右京は血に塗れた唇をゆっくりと開いた。 「絶対に……殺しては……いけません……」 それは彼らが最初に出会った時も右京が語った言葉。 傍にいた翠星石は僅かに顔を顰めたのに、真司も右京も気づかない。 「……分かってます!」 ゆっくりと噛み締めるように間を置き、真司は右京の言葉を何度も反芻させる。 そしてドラグセイバーを構え、二人のライダーが闊歩する戦場へと足を踏み入れた。 ☆ ☆ ☆ 「…………あぁん?」 カズマが目覚めた時、最初に目に飛び込んできたのは青空と太陽だった。 続いて感じたのは、右腕に走る鋭痛。 思わず逆の腕で抑えるが、その手触りから右腕に布が巻かれていることに気付く。 少々無骨ではあったが、しっかりと患部は包み込まれていた。 「カズマくん、目が醒めたんだね」 頭上から声に驚き、飛び上がるカズマ。 そこには、彼よりも少しばかり年長と思われる精悍な顔をした青年がいた。 「……誰だアンタ」 「え? さっきからずっと一緒に……ってまだ自己紹介はしてなかったか 俺は南光太郎、かなみちゃんやLさんから君のことは聞いてるよ、カズマくん」 爽やかに笑いながら自己紹介をする光太郎。 その言葉を聞いている内に、意識を失う前の記憶が少しずつ蘇り始める。 (ソウジロウと戦った後、カメレオンみたいな奴と戦って……) 「かなみッ!」 彼は、自らの本来の目的を思い出した。 「おい、こんなとこでなにやってんだ!? 」 眉間に皺を寄せ、光太郎の胸ぐらを掴むカズマ。 彼の目的は一刻も早くかなみと合流することであり、こんなところで油を売っている時間はない。 呑気に休憩するなど以ての外である。 「は、離してくれ……ッ!」 光太郎は苦しげに顔を歪めながら、自らの胸倉を掴む腕を引き離そうとする。 カズマは相当力を込めたつもりだったが、不思議なほどあっさりと腕は解かれてしまった。 「いいかい、君は倒れたんだよ? 腕からあんな血を流して下手したら死んでいたかもしれない いくら急いでいたとしても、そんな大怪我を放っておくことはできないよ」 光太郎の言い分は最もだ。 カズマの右腕から流れ出る血液の量は夥しく、このまま放置すれば失血死しかねない程だった。 それに光太郎も休憩なしで十二時間以上活動し続けており、疲労や空腹もピークに達してきていた。 急がなければいけないのは事実だが、無理をして倒れては元も子もない。 何処かで休憩を摂る必要があったのだ。 「クソッ!」 カズマの右腕が淡い光に包まれ、周辺にある地面の一部が粒子へと変換される。 その粒子はカズマの右腕へと集まり、やがて黄金色の手甲・シェルブリットへと変化した。 「な、なにをする気だカズマくん、君の腕はまだ――――」 「うっせぇ! 俺は一秒でも早くかなみのところに行かなきゃならないんだよ!」 右拳で地面を叩き上げ、地響きと共にカズマは宙へと舞い上がる。 しばらく飛距離を稼いで落下した後、再び地面を殴って空中を駆ける。 これを繰り返すことが、カズマが持つ最速の移動法だ。 「待ってくれ!」 あっという間に離れていくカズマを見て、光太郎も全速力で走り出した。 ☆ ☆ ☆ 「右京さん……早く止血を!」 「その必要は……あり……ません……」 新一の残した最後の傷薬を使おうとするみなみを止めたのは、右京自身だった。 「自分の身体のことは……自分が一番よく分かります……僕は……もう……」 「そんなこと言わないでください!」 「そうだ! 諦めるな! ベストを尽くさないでどうする!」 上田やかなみが応援の言葉を投げてくるが、右京は血を吐き出しながら首を横に振る。 桐山に刻まれた傷は、右胸を深々と貫通していた。 喋るだけで全身を激痛が苛み、赤黒い靄のような物が意識を侵食し始めるのを感じる。 これが死なのかと、右京は朧気に感じていた。 「一つだけ……伺ってもよろしいでしょうか……?」 右腕を震わせながら上げ、握りしめた拳から人差し指だけを突き立てる。 「僕は……間違っていたのでしょうか……」 右京の問いに、三人は閉口してしまった。 例えどのような人間であろうと、全ての参加者を生きたまま保護する。 現代日本での命の価値はみな等しく、どのような状況であろうとそれは変わらないと思っていた。 だが、その考えは多くの者に否定された。 ここにいる参加者の多くは、別々の世界から収集されている。 同じ日本ですら、まるで別の世界なことも珍しくない。 世界が違えば、常識が違うのは当たり前である。 それでも命の価値と尊厳は不変であり、決して軽んじられていいものではないはずだ。 だから彼は自らの信条に従い、全ての参加者の命を守ろうとした。 ――――だが、お前はこの殺し合いを掻き回す事は出来ても止める事は出来ない ――――君の正義はいつか暴走する、そして周りの人間たちを滅ぼすだろう だが、結果はこれだった。 もし翠星石が桐山を殺すのを見過ごしたり、デストワイルダーに引き摺られる桐山を助けなければ。 おそらく自分が致命傷を負うことはなかっただろう。 全ての参加者の命を守ろうとして、結果的に自らが命を落とす。 これを以上の皮肉が果たしてあるのだろうか。 「右京」 他の三人が答えあぐねている中、翠星石が溜め息を漏らすように右京の名を呟く。 「翠星石は……お前の考えは正しいと思いますよ」 右京と目線を合わせずに翠星石は答える。 彼女が自らの意見を肯定したのは、彼にとって意外でもあり喜ばしくもあった。 蒼星石の仇を取る千載一遇のチャンスを、右京はこの手で握り潰してしまったのだ。 彼女の立場からすれば、決して許すことはない相手だろう。 「命が大切なのは当たり前のことです!」 「そうだ、そんなことは誰だって知っている、今更言うまでもない!」 「そうです……だから死なないでください!」 翠星石の言葉を皮切りに、他の三人も口々に肯定の意を示す。 そう言う彼らの顔を覗き込むが、視界が赤黒い靄に覆われて見えなかった。 「そう……ですか……」 多くの参加者に否定され、最後は自らの命すら奪った信条。 だが、最後の最後で四人の参加者が賛同してくれた。 自分の命がここで尽きても、この心情だけは彼らの心に生き残る。 それだけでも、右京は自分が間違っていなかったと実感することができた。 「ありがとう……ござい……ます……」 掠れる声で謝礼の言葉を述べる。 それを最後に右京は力尽き、二度と目覚めることはなかった。 【杉下右京@相棒 死亡】 「右京さん! 右京さん!」 「死ぬな! 君はこんなところで死んでいい人間ではない!」 事切れた右京の傍で叫び続ける上田、かなみ、みなみの三人。 その少し後方で、翠星石は右京の遺体を憐れむように眺めていた。 「でも……正しいことばかりがいいとは限らないのですよ……」 誰にも聞こえないように、小さな声で彼女は呟く。 そうして右京の遺体から、三人のライダーが殺し合う戦場へと視線を移す。 やはりと言うべきか、佳境に立たされているのは真司であった。 シャドームーンとの戦闘の傷や疲労が残っているのか、それとも右京が最後に残した言葉が枷になっているのか。 本気で殺そうとしている桐山と浅倉に対し、彼の動きはあまりにも鈍すぎる。 「ッ!」 ドラグレッダーとベノスネーカーの衝突で地響きがなり、翠星石は堪らず尻もちを着いてしまう。 ミラーモンスターの中でも屈指の巨躯を誇る二匹の戦いは、その余波の大きさも尋常ではなかった。 「いたた……ん?」 打った臀部を庇うように立ち上がる翠星石。 そうして立ち上がった直後、彼女の足元に見覚えのある道具が転がってきた。 「これは……」 何故これがここに存在するのか分からないが、あっても決して不思議ではない。 一つだけ確かなのは、これが今の戦況を覆す可能性を持つということだ。 ごくり、と生唾を呑み込む。 ――――絶対に……殺しては……いけません…… 右京が死ぬ間際に真司に残した言葉。 自分が致命傷を負ったにも関わらず、未だにこんな事を言う彼に憤怒と憐憫が入り混じった感情を抱いた。 生命が大切など、そんなことは百も承知だ。 だが、それなら蒼星石の命を奪った桐山はどうなる。 右京は法が裁きを下すと言ったが、違う世界にいる相手にどうやって法の裁きを下すのか。 人間でない蒼星石を殺したとして罪に問えるか分からないし、別の参加者に殺されてしまう可能性も十二分にある。 人間が定めた法など穴だらけだ。 なら、翠星石が裁きを下してもいいのではないか。 ――――ありがとう……ござい……ます…… 足元に転がっている物を拾い上げる翠星石。 その胸の内に抱く真意は―――― ☆ ☆ ☆ 「……ッ!」 それは突然訪れた。 オルタナティブ・ゼロの鎧に包まれた桐山の身体から、細かな粒子が上り始める。 変身が解除される時間を示す合図が、他の二人よりも早く訪れたのだ。 オルタナティブ・ゼロのデッキは、神崎士郎の研究を元に香川英之が作り上げた物である。 龍騎や王蛇を正規品と称すなら、オルタナティブ・ゼロは模造品。 スペックなどは正規の物と遜色なかったが、変身していられる時間だけは僅かに短くなってしまった。 正規品が9分55秒なのに大して、オルタナティブ・ゼロは8分25秒。 長期戦にもつれ込んでしまったため、九十秒の差が戦況に現れてしまったのである。 ――――FINAL VENT―――― 功を焦ったのか、桐山はファイナルベントのカードを使用。 正規の物とは違う、女性の声での認証音が響く。 傍に設置されたカーブミラーから勢いよくサイコローグが現れ、その身体を次々とバイクに変形させながら桐山の元に駆けつける。 桐山は縮地を用いて包囲網を掻い潜り、迫ってくるサイコローグの座席に飛び乗る。 ――――FREEZE VENT―――― そしていざ攻撃に移ろうとした瞬間、サイコローグは不意に動きを止めた。 「ほう、こいつはなかなか面白いな」 ベノバイザーの先端を地面に刺し、声を弾ませながら浅倉は言う。 先程彼が使用したのは、絶対零度の冷気でミラーモンスターを凍結させるフリーズベント。 デストワイルダーとの契約で新たに入手したカードだ。 「行け! ベノスネーカー!」 同時にドラグレッダーも凍結したため、ベノスネーカーの相手をする者がいなくなる。 指示通りにベノスネーカーが突進する姿を見ながら、浅倉はデッキから更なるカードを取り出した。 ――――UNITE VENT―――― ベノスネーカー、エビルダイバー、デストワイルダー。 王蛇と契約した三体のモンスターが集合し、ベノスネーカーを基点に交じり合う。 デストワイルダーのはもがくように腕を振り上げ、その背にベノスネーカーの身体が重なり、さらにその上にエビルダイバーが乗る。 三体の咆哮が三重奏のように轟く中、それぞれのモンスターの融着点は曖昧になっていく。 デストワイルダーの首から上が消滅し、そこから飛び出すように現れるベノスネーカーの首。 同時に臀部に穴が空き、毒々しい模様が刻まれた紫色の尾が生える。 そして融着したエビルダイバーの鰭が四枚に分裂し、さながら鋼鉄の翼のように広がる。 最後にベノスネーカーの頭頂部にデストワイルダーの耳が生え、三体の融合は終わりを告げた。 首と尾がベノスネーカー、背中がエビルダイバー、胴体と頭がデストワイルダー。 それぞれの特徴を残しつつも、何処か歪に交じり合った醜悪な怪物。 虐殺者の異名を司る合成獣・獣帝ジェノサイダー。 デストワイルダーではなくメタルゲラスが本来の素材であるが、これもジェノサイダーの一体である。 ――――FINAL VENT―――― 間髪入れず、浅倉はファイナルベントを発動。 ジェノサイダーの腹部に巨大な穴が空き、全てを虚無へと還すブラックホールが発生する。 「うおぉ……吸い込まれるぞ!」 ブラックホールの吸引力は凄まじく、遠くに離れている上田たちも人事では済まされない。 傍にある外壁にしがみつくことで凌いだが、上田の声が無ければいつかは吸い込まれていただろう。 浅倉のデイパックから散乱した支給品が、次々とジェノサイダーの腹部に吸い込まれていく。 この中に放り込まれたら、例えライダーといえど二度と戻ってくることはできない。 仮面ライダー王蛇が有する正真正銘の最終奥義だ。 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」 勢いよく助走をつけ、錐揉み回転の飛び蹴りを繰り出す浅倉。 その双眼が見据えているのは、ジェノサイダーと自身の対角線上にいる真司。 今までのダメージが重なり、真司は蹲ることしかできない。 「死ねェッ!」 飛び蹴りは命中し、真司は空中に放り投げられる。 必死に空中でもがき続ける真司だが、ブラックホールはすぐ傍に迫ってきていた。 浅倉の狂った笑いが場を支配する中、真司の最期を想像し傍観者たちは目を背ける。 そして、ついに真司の身体が吸い込まれようとする瞬間だった。 「なにッ!?」 地面から幾本もの巨大な植物が生え、ジェノサイダーの身体の覆い尽くしたのは。 「なんとか……間に合ったです……」 肩で息をしながら現れたのは翠星石。 その右手には、美しい色をした金色の如雨露が握られている。 「はぁ……はぁ……助かったよ」 「全く……カッコよく駆けつけたなら、最後までしゃんとするです!」 辛うじて浅倉の蹴りから逃れた真司は、はにかみながら謝礼を述べる。 植物に受け止められていたため、彼はすぐに復帰できる程度の体力は残していた。 彼女が所持している如雨露は、元々は浅倉のデイパックに収納されていた一品。 デストワイルダーに引き裂かれたことで、中にある品が散らばったため彼女の手元に戻ってきた。 庭師である彼女のみが扱うことができ、植物を操る力を持つ庭師の如雨露だ。 「何度も何度も邪魔しやがって……イライラさせやがる、どうして俺に気持ちよく戦わせねぇんだ!」 鬱憤が溜まり過ぎたのか、浅倉は地団駄を踏み始める。 だが、その身体からは既に粒子が上がりつつあった。 既に桐山の変身は解除され、戦況は確実に翠星石や真司の方に傾いている。 「これは……!」 地面が震える音が響く。 真司や翠星石に聞き覚えはなかったが、上田やかなみはどうやら違うようだ。 顔をぱっと明るくさせ、音源である北に顔を向けている。 「カズく――――――――――――――――ん!!」 「かなみいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!」 互いの名前を叫び合う二人。 現れた男――――カズマは右腕のシェルブリットを乱暴に叩きつけ、終焉を迎えようとしている戦場に駆けつけた。 「光太郎さん!」 「光太郎くん!」 みなみと上田の声が重なる。 カズマと共に現れたのは、主催者に立ち向かう者の中でもトップクラスの力を持つ光太郎。 傍にいればこれほど頼り甲斐のある者はいないだろう。 「カズくん! カズくん!」 カズマに到着に涙を流し、彼のもとに駆け寄ろうとするかなみ。 上田やみなみは援軍の到着に歓喜し、状況を不利と判断した浅倉は逃げ出そうとする。 真司や翠星石は顔見知りではなかったが、かなみの反応から味方と判断した。 多くの犠牲を出してしまったが、これで二人の悪人を取り押さえることができるだろう。 翠星石はそんな事を考えるが、桐山の顔を見た瞬間に悪寒が走った。 これだけ圧倒的不利であるにも関わらず、彼の顔には一切の動揺が見られない。 最初に出会った時と同様、氷のような無表情を貼り付けているのだ。 「そこにいる――――」 桐山の口が開かれる。 無表情だったはずの顔が、ほんの少しだけ笑ったような気がした。 「そこにいる赤と紫のライダーが敵だ」 ぽかんと口を開ける翠星石。 桐山の放った言葉が、彼女の理解を越えていたのだ。 赤と紫のライダーが、龍騎と王蛇のことを指しているのは分かる。 王蛇はともかく、龍騎はこちらの味方だ。 こんな見え透いた嘘を吐いて、一体何になるというのだろうか。 誰も信じるわけが―――― ――――カズマくんは嘘は吐くようには見えないかな…… ――――違う、カズマはあいつにとどめを刺さなかった 悪寒が、全身に広がる。 蒼星石と桐山の話が正しければ、彼らは僅かな時間だがカズマと行動を共にしている。 そして桐山が本性を表したのはほんの十分前の話。 つまりだ。 、 、 、 、 、 、 、 、 、、、 、 カズマは桐山和雄を仲間だと思っている。 「そいつの言ってることは嘘ですうううッ!!!!」 悲鳴のように大声で翠星石は叫ぶ。 真司や浅倉に襲いかかろうとしていた二人は、一斉に足を止める。 「え……?」 だが、全てが遅かった。 腰を落として左手を刀の柄に添え、右脚と右手を前に出す桐山。 その体勢のまま一瞬で加速し、前に出ていたかなみの傍へと接近。 そして、鞘から日本刀を引き抜き。 首を、切り裂いた。 「なんだ、これ」 首から鮮血を吹き出しながら、かなみの身体はぐしゃっと崩れ落ちる。 桐山は最後までそれを見ることなく、瞬く間に逃げ去っていく。 浅倉もいつの間にか居なくなっていて、ジェノサイダーの姿もそこにはない。 「かなみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!」 全ての敵が居なくなった戦場で、カズマの絶叫が空しく響いた。 【由詑かなみ@スクライド 死亡】 ☆ ☆ ☆ 「何があったのか……教えていただけますか」 戻ってきた六人を見て、Lは神妙な表情を浮かべた。 まず真っ先に目が向いたのは、カズマと光太郎に抱かれた二つの遺体。 カズマがかなみを、光太郎が右京を持っている。 帰ってきたメンバーが、最初に出ていったメンバーと大分違っていることにもすぐ気付いた。 「何があったのか、じゃねぇだろ」 刃物のように目を尖らせるカズマ。 普段の彼だったら殴っていただろうが、かなみの遺体で塞がっているため手を出すことができない。 だが思わず目を逸らしたくなるほどに歪んだ表情が、彼の怒りの強さを物語っていた。 「どうしてかなみを行かせた!? 怪我してただろうが! なんで止めなかったんだよ!」 「…………」 「黙ってないで何か言えよッ!」 今にも食って掛かりそうな状態だが、それでもかなみの遺体が彼の腕から離れることはない。 遺体の目の下には一筋の血の痕があり、まるで彼女が血の涙を流しているように見えた。 「……ッ!」 パシン、と乾いた音が響く。 目の前で起きた出来事を見て、真司と上田は驚愕する。 ただ、光太郎だけがとても悔しそうに握り拳を震わせていた。 「なんで……なんで貴方はそんな顔ができるんですか……」 みなみの手の平が、Lの頬を打ち抜いていた。 「人が死んだんですよ……蒼星石さんも……右京さんも……かなみちゃんも……泉先輩も! なのに、なんで貴方はそんな平気そうな顔ができるんですか?」 それは数時間前――――第一回目の放送直後の出来事を再生しているようだった。 嗚咽を漏らしながら、Lを言葉の限りに罵倒するみなみ。 それでも収まらず拳を出そうとするが、光太郎の代わりに真司がそれを抑える。 叫び声を上げながら抵抗する彼女の姿は、どうしようもない程に痛々しい。 あの時の右京のように、彼女を諭す者はいなかった。 「少しは人の気持ちを考えやがれです、お前には付いてけないですよ」 やがて叫び疲れたみなみが、項垂れるように抵抗するのを止めた頃。 心底呆れたといった様子で翠星石は呟き、Lの横を通って警察署の奥へと進んでいく。 「同感だね」 彼女を追うように、カズマも後に続く。 「何処に行くつもりだ?」 「こういうところには霊安室ってのがあるんだろ、そこにかなみを置いていく」 光太郎の質問に背を向けたまま答えるカズマ。 そのまま光太郎が二の句を告げる前に、彼は足早に奥へと立ち去ってしまう。 それを皮切りに、みなみ、上田、真司もLの横を通り過ぎていった。 「……Lさん!」 最後に残った光太郎は、下唇を噛み締めながらLを見る。 喉まで出掛かった言葉を必死に呑み込もうとしているような、そんな表情だった。 「憎まれ役は馴れてます、光太郎くんも皆さんの元に行ってあげてください」 「でも、それじゃあ!」 「少し……一人にさせてください」 懇願するようなLの言葉に、思わず光太郎は黙り込んでしまった。 「……すいません」 最後にそう言い残し、光太郎は身体を翻す。 そうしてLの横を通って、ゆっくりと去っていく。 大きかったはずのその背中は丸まっていて、まるで子供の背中のように小さく見えた。 「……」 その背中が遠くなっていく様を、Lは無言のまま見続ける。 時折はみ出るように見える右京の顔は、まるで眠っているように穏やかなものだ。 しかし、彼は眠っているのではない。 そこにあるのはただの抜け殻で、右京の魂はもう何処にも無い。 この地で最初に出会った相棒は、もう死んでしまったのだ。 (何故……) 背中が見えなくなり、Lは握り拳を壁に叩きつけた。 (何故……私は行かせてしまったんだ……) 一般人である右京やかなみを戦場に送り込んでしまった責任。 本気で止めようと思えば止められたのに、自分はその義務を放棄した。 頭脳労働を担当しておきながらこの醜態。 招かれてしまった最悪の結果に、彼は深い自責の念に囚われていた。 (私は……私は……) ここに、誰も把握していない一つの事実があった。 かなみのアルター能力・ハート・トゥ・ハートは、他人の深層心理にアクセスする能力である。 非常に幅広い活用方法が存在し、その一つに使用者の感情や思考を他者に伝達する力があった。 あの時、彼女がLの制止を振り切って会議室の扉を開けた時。 無意識下でアルター能力が発動し、かなみはLの深層心理に訴えかけていたのだ。 ”私にも何か出来ることをさせてください”と。 (何故……私は……) だが、そんな事を知らないLは自身を苛み続ける。 未来永劫、永遠に。 【一日目 午後/H-9 警察署ロビー】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、角砂糖@デスノート、確認済み支給品0~2 [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:大量の死者を出してしまったことに対する深い罪悪感。 ※本編死亡後からの参戦です。 ☆ ☆ ☆ 霊安室のベッドには、三体の遺体が並べられていた。 蒼星石、杉下右京、由詑かなみ。 数十分前まで動いていた彼らが再び動き出すことは、もう二度とない。 日常の世界で最も尊かった物が、今はこうもあっさり失われていく。 みなみには、それが堪らなく恐ろしいことに感じられた。 「これはこうやるのだ」 「悪ぃな、オッサン」 「いや、なに……その……私がもう少ししっかりしていればかなみ君は……」 「……アンタのせいじゃねーよ」 上田に手順を教わりながら、かなみの遺体に線香を添えるカズマ。 Lに食って掛かった時とは違い、地を震わす程の怒りはすっかり鳴りを潜めている。 その姿は、親に叱られて拗ねている子供のようだ。 本当は彼も分かっているのだろう、 かなみが死んだのは上田のせいでも、Lのせいでも、ここにいる誰が悪いというわけではない。 直接手を下した桐山か、あるいは彼女を殺し合いに巻き込んだV.V.か。 真に憎むべきは彼らであって、先程のLに対する言動や行為はただの八つ当たり。 振り上げた拳の下ろし場所が分からず、あんな暴挙に出てしまったのだ。 そんなことはカズマも、翠星石も、そしてみなみ自身も分かっていた。 「……」 線香の特徴的な匂いがみなみの鼻をくすぐる。 ふと前を見ると、既に三人の遺体の傍の鉢に線香が設置され終えていた。 「黙祷を……しよう」 上田の言葉を合図に、霊安室にいた六人は手を合わせる。 そして、目を瞑った。 「……」 視界が黒に染まる。 そのせいか、線香の匂いがより深く感じられた。 死を連想させる嫌な匂いだと、見えないように眉を顰めるみなみ。 死亡した三人を弔う気持ちはあったが、彼らに対する嫉妬心が心の片隅に存在するのも否定できなかった。 彼らはきちんと弔われたのにも関わらず、こなたは遺体すら残らない。 黙祷をしているが、彼女の事を思っている者は果たして居るのだろうか。 語った言葉が事実なら、彼女はかがみを殺しているのだろう。 さらにデイパックの中からは、何者かの背骨と眼球も発見された。 彼女は誤魔化していたが、殺人に手を染めていたのは否定できない事実だろう。 それでも泉こなたという人間は岩崎みなみにとって大切な人であることに変わりなかった。 ――――ゆーちゃんがこのまま死んじゃったままでいいの!? ねぇ!? ゆたかも死んで、かがみも死んで、みゆきも死んで、こなたも死んだ。 もしここから脱出できたとしても、元通りの日常が戻ってくるわけではない。 全てを取り戻すには、それこそこなたが言っていたようなリセットボタンが必要になるだろう。 ――――んーそうだね、何か願いも叶えてあげるよ。 死者への鎮魂を祈りながら、彼女が選ぶ道は―――― ☆ ☆ ☆ こうして、一つの言葉から始まった惨劇は幕を下ろす。 四人もの命を奪い、多くの者の心に癒えない傷を刻んだ。 探偵や改造人間は自らの無力を苛み、人形やアルター使いは復讐心に身を染める。 しかし、これは終わりではない。 今回は生き残った彼らも、次に命があるかは分からない。 最後の一人が残るまで、全ての物語は通過点に過ぎないのだ。 彼らの物語は、まだまだ続く。 【一日目 午後/H-9 警察署霊安室】 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]疲労(中) [思考・行動] 1:殺し合いから脱出。 2:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。 3:水銀燈を含む危険人物を警戒。 4:桐山に対する強い復讐心。 [備考] ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。 【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]無し [所持品]支給品一式×3(朝食分を消費)、龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、確認済み支給品(0~3) 、劉鳳の不明支給品(1~3) [状態]ダメージ(中)、疲労(大) [思考・行動] 1:右京の言葉に強い共感。 2:やっぱり戦いを止めたい。 3:劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感。 4:翠星石のことは守り抜きたい。 5:シャナを倒し、彼女の罪をわからせる。 ※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。 【岩崎みなみ@らき☆すた(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、君島の車@スクライド、情報が記されたメモ [状態]健康、疲労(小)深い悲しみ [思考・行動] 1:…… 2:友人たちの仇を取りたい、その為の力が欲しい。 3:Lに対する強い嫉妬。 4:V.V.とこなたの言葉が気になる。 5:つかさに会いたい。 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式×3(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)予備マガジン3本(45発)、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、 情報が記されたメモ、発信機の受信機@DEATH NOTE、不明支給品0~1 [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 、疲労(中) [思考・行動] 1:これからどうするか…… ※龍騎のライダーバトルについてだいたい知りました。 カードデッキが殺し合いの道具であったことについても知りましたが、構造などに興味はあるかもしれません。 ※東條が一度死んだことを信用していません。 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ [状態]疲労(大)、ダメージ(大)、右腕、背中に裂傷(処置済み) [思考・行動] 1:桐山に対する強い復讐心。 [備考] ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、炎の杖@ヴィオラートのアトリエ、包帯×5@現実、高荷恵の傷薬@るろうに剣心 [状態]疲労(小) [思考・行動] 1:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 2:主催とゴルゴムがつながっていないか確かめる。 3:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 4:自らの無力さへの強い怒り。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 ※以下のアイテムが回収されました。 浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品1~3 瑞穂のデイパック(支給品一式、シアン化カリウム@バトルロワイアル、不明支給品0~1) かなみのデイパック(支給品一式、不明支給品0~1) 右京のデイパック(支給品一式×2(水と食事を一つずつ消費)、S&W M10(0/6)、S&W M10の弾薬(24/24)@バトル・ロワイアル、首輪(魅音) ゼロの剣@コードギアス、女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、拡声器@現実、イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、傷薬×1@真・女神転生if... ※警察署で六人(L、上田、かなみ、翠星石、みなみ、桐山)で情報交換を行い、以下の事柄に関する情報を入手しました。 また、情報を記したメモにはこれらの情報が全て記されています。 1:浅倉威、水銀燈、後藤、田村玲子、シャナ、シャドームーン、夜神月、竜宮レナ、騎士服の男(スザク)、メイド服の女(咲世子)が危険人物であること。 2:それぞれのロワ内での大まかな動向、及び元からの知り合いに関する情報 3:寄生生物、ローゼンメイデン、カードデッキ、アルター能力についての情報。 4:Dー7で起こった爆発の主犯が北岡秀一であること。 ※浅倉のデイパックから散乱した物に関しては、ジェノサイダーの腹部に吸い込まれて消滅した可能性があります。 【一日目 午後/G-9】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル、コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル、夢想正宗@真・女神転生if... [所持品]支給品一式×2、コルトパイソンの弾薬(22/24)、情報を記したメモ、オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎(二時間変身不可) [状態]疲労(中)、ダメージ(中)、右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:水銀燈、浅倉、カズマ、光太郎、騎士服の男(スザク)、警察署で出会った面子は次に出会えば殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※縮地、天剣を会得しました。(縮地が全力のものかどうかは次の書き手さんにお任せします) 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 [装備]FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) [所持品]支給品一式×2(水とランタンを一つずつ消費)、王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎(二時間変身不可) 贄殿遮那@灼眼のシャナ、発信機@DEATH NOTE、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎×1、未確認支給品0~2 [状態]疲労(中)、イライラ(大)、全身打撲 [思考・行動] 0:北岡を探す。 1:北岡秀一を殺す。 2:五ェ門、茶髪の男(カズマ)、学生服の男(桐山)、金髪の男(レイ)を後で殺す。 3:全員を殺す。 [備考] ※ライダーデッキに何らかの制限が掛けられているのに気付きました。 ※デイパックに発信機が仕掛けられていることに気付いていません。 ※ジェノサイダーに本来の素材からなる個体との差異はほとんどありません。 ※桐山、浅倉の二人が何処に向かったのかは次の方にお任せします。 ※支給品一式×4、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、レイピア@現実、前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に 知り合い順名簿のコピー、バージニア・メンソール@バトルロワイアル、北条悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃にはジェノサイダーの腹部に吸い込まれて消滅しました。 【CONTRACTのカード×2@仮面ライダー龍騎】 斎藤一に支給。 ミラーモンスターと契約することができるカード。 契約とは銘打っているが、ミラーモンスターに拒否権はない。 【発信機@DEATH NOTE】 城戸真司に支給。 原作にて火口の車に仕掛けられたもの、小型の受信機も一緒に支給されている。 【包帯×5@現実】 由詑かなみに支給。 何処にでも置いてあるような包帯。 【高荷恵の傷薬@るろうに剣心】 稲田瑞穂に支給。 有名な医療一族である高荷家に伝わる傷薬。 桜柄の容器に入っており、剣心がよく効くと褒めた代物。 おそらくだが切り傷に効くと思われる。 時系列順で読む Back DEAD END(中編) Next 茶会 投下順で読む Back DEAD END(中編) Next 茶会 131 DEAD END(中編) 杉下右京 GAME OVER 由詑かなみ 桐山和雄 146 はぐれ者 浅倉威 135 飢える魂 上田次郎 134 それぞれの行く先 城戸真司 翠星石 岩崎みなみ 131 DEAD END(前編) L 125 How many miles to the police station? 南光太郎 カズマ
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リレー小説2 リレー小説3 リレー小説4 リレー小説5 リレー小説6 リレー小説7 リレー小説関連コメントページ 第0話 無題 第0話担当放課後のJOKER +... 幻想郷。それは忘れ去られたものが集う世界。 そこは結界により外部と遮断されており、独自の文明が築かれている。 その世界のある晩、刀を持った一人の男が迷い込んだ。 男は望んで入り込んだわけではなかったが、そこは妄想なのでご都合主義である。 その男は圧倒的な戦闘力を持ち、ハルケギニアでもミッドチルダといった別世界でも敵う者はいなかった。 人々は彼を恐れ、こう呼んだ。「放課後のJOKER」と。 ―――――――――これは、一人の男と一匹の狐の恋物語――――――――― 俺「ここは……どこだ?」 JOKERは暗い森の中にいた。 今までいた世界と異なる世界に入り込んだというのは何となく分かっていた。 しかし、このような世界は渡り歩いたという記憶がない。 とりあえずこの森を抜けてからだな、とJOKERは考えた。 飛べば簡単に抜けられるのだろうが、飛ぶことが当たり前でない世界だったとしたら騒ぎになりかねない。 これ以上、拒絶されたくない。この世界ではおだやかに暮らしたい。 それゆえ、飛ぶことを我慢し、歩いて抜けることにした。 JOKERが歩いていると、突然ガサガサと上方から音がした。 ?「こんな時間に人間が一人で出歩くなんて……死にたいのかしら?」 その声と共に、一人の少女が降りてきた。 その姿を見てJOKERは確信した。この少女は人間ではない、即ちこの世界は人外がいる、と。 そして、目の前の少女はとても友好的な態度とはいえない、ということも。 俺「えっと……実は気付いたらここにいて困ってんだ。どう行けば外に出られるかな?」 揉め事はゴメンだ。できるだけ刺激しないように、笑顔で話しかける。 しかし返ってきた言葉は期待にそぐわないものだった。 ?「あら、外来人?それなら何の遠慮もなく血をいただけるわね。 このレミリア・スカーレットの一部となれることを光栄に思いなさい」 なるほど吸血鬼か、とJOKERは思った。 数多の世界を渡り歩いた吸血鬼を見たのも、JOKERにとっては初めてではない。 俺「えーっと……逃がしてって言っても駄目だよね?」 レ「駄目よ」 取り付く島もない。仕方ないか、とJOKERは溜め息をついた。 レミリアという目の前の吸血鬼は見たところかなりの強さである。 しかし、JOKERは全く恐れなかった。 俺「じゃあさ、取引をしようじゃないか」 レ「取引?」 俺「ああ、俺を見逃してくれれば代わりに……」 そしてJOKERは微笑を浮かべながら言った。 俺「お前のことは見逃してやるよ」 その言葉を聞いた瞬間、レミリアは激昂し、JOKERに飛び掛った。 人間風情が、吸血鬼である自分を見逃すと言った。 その驕り、死をもって償わせないと気がすまない、と。 一方JOKERは落ち着いて相手を分析した。 レミリアの戦闘力はかなりのものだ。並の人間なら一瞬でバラバラにされるだろう。 ただ、レミリアには唯一の誤算があった。 俺「悪いな……『並』じゃあないんだよ」 そう呟くとJOKERは脇に差した愛刀「贄殿遮那」に手をかけた。 レミリアは目を疑った。 刀の柄にかけたJOKERの手が何となく動くのは見えたが、その瞬間視界からJOKERの姿が消えたのだ。 慌てて立ち止まった時に初めて気がついた。自分の首に浅い切り傷がついていることに。 俺「だから言っただろ、見逃してやるって」 レミリアの背後から声がかかる。振り向くと、先ほどと変わらぬ様子のJOKERがいた。 そしてレミリアは何が起こったのかを理解した。 話は簡単である。 JOKERは襲い掛かってくるレミリアの目に止まらぬ速さで脇をすり抜けた。 そのすれ違いざまにJOKERの十八番、神速の抜刀術で首を一閃したというだけだ。 レミリアが真に驚愕したことは、その移動と抜刀の速度ではない。 JOKERがその気になれば、自分の首などわけなく落とせた。つまり、手加減されたのだ。 吸血鬼こそ最強だと信じて疑わなかった自分が、ただの人間に。 レ「そんな……そんな馬鹿なことあるはずがない!」 実力差を感じながらも、吸血鬼の意地でJOKERに襲い掛かろうとする、が。 俺「やめておけ、次は本当にその首跳ね飛ばすぞ」 再び柄に手をかけるJOKERを見ると、足がすくんで動かない。 レ(何なの……何なのよ、この人間は……!) この五百年で初めて味わう、真の死への恐怖がレミリアを立ち止まらせた。 冗談ではなくこの男は、その気になれば自分など簡単に殺せるのだろう。 人間などただの食料でしかないはずなのに。この人間は、私の理解を超えている。 JOKERはしばらく睨み合いを続けていたが、レミリアから戦闘の意思が失われたことを確認すると柄にかけた手を離した。 俺(今更森を出る道なんか聞いても答えちゃくれない、か) そう考えたJOKERはレミリアに背を向けて、再び出口を求めて歩き始めた。 その行為は力の差に打ちひしがれていたレミリアを更に驚かせた。 先ほどまで戦っていた、しかもほぼ無傷だと背を向けるなど戦いにおいては考えられないことだ。 このまま去っていくJOKERをただ見ていることなど、プライドの高いレミリアには耐えられなかった。 レ(背を向けている今なら……) JOKERのところまで一秒もかからない。飛び掛るためにレミリアはぐっ、と足に力をこめた。 この腕でその無防備な背中を貫いてやるつもりだった。 力をこめたその瞬間、JOKERが突然立ち止まり柄に手をかけるのを見るまでは。 レ「……あんた、何者……」 かすれた声でレミリアは尋ねる。 JOKERは振り返り、微笑んだ。 俺「放課後のJOKER」 再び去っていくJOKER。 今度こそ、レミリアには戦おうという気は起こらなかった。 その頃、二人の頭上には一人の少女が空を飛んでいた。 ?「あやややや…………これは大スクープですね」 これが後に幻想郷を大いに騒がせる男の物語の始まりだった。 第1話 無題 第一話担当鈴仙とウサ鍋 +... 「あー、腹減った・・・・・」 俺は思わず呟いた、なぜかってそりゃ腹がすいていたからさ 腹がすいては麻雀もできないだろ? 「お腹すいたならこちらに来なさい?」 なんか呼ぶ声がする。 明らかに母親の声ではないし一体誰の声なんだろうか? これは疑問に思わざるをえない。 「んー?あんた誰よ?って、おい!!引き込むな!!」 「いいから来る!!」 俺の反論も聞かぬまま俺を呼ぶ声の主は俺を謎の空間に引き込んだ。 わりと真面目に洒落にならない。 いきなりこんな変なことに巻き込まれたんじゃたまったもんじゃない。 今の無力な俺にできることは一つ。 「ちょwwwおまwwwwアーッ!!!」 とりあえず叫んで無駄な抵抗をするくらいだ。 申し遅れたが俺の名前はウサ鍋。名前もまったくしられていない。 無名の幻想雀士だ。 第2話 無題 第2話担当おつつー(元祐希) +... ―――それは花の異変も終わったころの向日葵畑の出来事だった プリズムリバー三姉妹がいつもの様に演奏に来ていたのだが、問題はそこではない その三人に見つめられて真中倒れている男性が問題なのである 彼は外来人、名前は○○と言うのだが彼女らはまだ知らない。 おそらく境界を操るあの妖怪の仕業でまた外から人が来たのだろう 「姉さんー、この人どうするー?」 リリカがどうでも好さそうに聞く 実際彼女にとってはどうでもいいのだろうが、さすがに倒れている人をそのままにしておくのは良心が痛む、と言ったところかも知れない 「寝かせておくのも不味いわよね」 「でも随分ハッピーな寝顔だし、もう少し寝かせててもいいんじゃないかしら?」 とは姉二人の弁。 とりあえず演奏を再開させようと動き出す三姉妹。 すると、日陰になっていた○○の顔が日に急に照らされたため○○が瞼を眩しそうに動かす 「んあ・・・眩し・・・あれ?布団どこ?」 目が覚めたようだが寝ボケているのか抜けた発言をする○○ 「お、起きた起きた!」 「言わなくても分かってるから」 ○○は自分を取り囲む三人の少女たちとひまわりの中で困惑した表情を浮かべる。 「あの、君たちだれ?ていうかこの向日葵畑は一体・・・」 「私達は騒霊、名前はメルランよ。 こっちがルナサ姉さんで赤いのが妹のリリカ」 メルランが簡単に説明する (騒霊?っていうか変な服だし日本語うまいし何だこれ夢か・・・?) ○○の頭では至極当然な疑問が浮かぶ。その中でも一番重要な事が考えるより先に口に出た。 「えと・・・何か分からないけど、ここ・・・どこ?」 「ん、ここは幻想郷の向日葵畑だよ!」 とリリカがすぐに答える。が、そもそも幻想郷についての説明は全く無い。 なのでもちろん○○の頭の中の疑問はいまだに消えない 「幻想郷?ってどこなのかな、少なくとも僕の知識にはないんだけど」 「そうね、それも含めて全部教えるから、いったん私達の家に来るのはどうかしら?」 「素敵じゃない、うちに来ればきっとハッピーになれるわよ」 「じゃあ今日の演奏は終わりかー、まぁしょうがないよね」 ほぼ同意もなく、三姉妹は○○をポルターガイスト現象で運んでいく 「うわっ、わっ、何だこれ飛んでる!!生々しい夢かー!!?」 ○○は情けないことに高所恐怖症だったのだが、それに気がついたのは既に家について気を失った○○を見た後だった ―――この日を境に、三姉妹と○○の、慌ただしい、だけど少し甘い生活が始まった 第3話 無題 第3話担当らくがん屋 +... 「よォし跳満テンパイktkr!」 叫びながら、PCの前でガッツポーズをする男がいる。 彼の名はDY。幻想麻雀界隈ではちょっと知られた男だ。性的な意味で。 「――ツモったあああぁぁぁぁぁ!! アリスかあいいよアリス――!!!」 表示されたカットイン画像に向けて、DYはルパンダイブする。 いつもなら画面越しにアリスとキッスする結果に終わるのだが、 ドサッ 「ぐへっ! ……って、土? 草? ……つーか、森の中?」 ルパンダイブしたDYは、自分の部屋とは似ても似つかぬ屋外にいた。全裸で。 戸惑いながら周りを見回すと、あることに気がついた。 「ハッ、このキノコはメガ○リで見た記憶が! このうっそうとした森は、まさか魔法の森!? ――そうか、俺もついに幻想入りすることが出来たんだ!」 感動のあまり涙と鼻水を流すDYだったが、より重要なことに思い至る。 「しかも、貧乏巫女の神社や紅魔館に永遠亭、いくらでもある幻想入りスポットの中から魔法の森がスタート地点だなんて! これはアリスと一刻も早く生ちゅっちゅしろっていう神主のお導きだ! やっぱり俺達は結ばれる運命だったんだよ! アリスぅ今逢いに行くよーーッ!!」 DYは股間のキノコを振り乱しながら、森の奥へと駆け出していった………… 第4話 無題 第4話担当祐希 +... 「えっと、わかりやすく言うと僕らが過ごす世界とは別の世界、って認識で問題ないのかな?」 「全然違うけどもうそれで構わないわ」 呆れたようにルナサは溜息をつきつつ、学習能力のない客人への説明を諦める。 「とりあえずっ! あんたを巫女の所に送らないと、ね」 説明中は黙っていたリリカがここぞとばかりに会話に加わってくる やはりというかなんと言うか、黙っているのは苦手なようだな、と○○は思ったのだが言うと怒られそうな気がしたので黙っておく しかし黙ってるのが苦手なのはもう一人もそうなようで 「このままここにいても家族もあなたもハッピーにはなれないし、早く帰りましょう?」 とメルランも割り込んでくる。 どうやらここから帰る術はあるらしい。それも割と簡単に。 三人は怖いやら鬼巫女やら殺されないかやらと話していたが聞こえない事にする 「じゃあ、どこへいけばいいのかな?」 飛ぶのはまっぴらだ。 「いいわ、私が飛んで連れて行くから安心して」 まっぴらだってば。 「それなら私もついていくわ~」 おいおい 「じゃ、じゃああたしもついてくよ」 置いて行かれたくないのかリリカは可愛いなぁ 不意に体が浮く。奇妙な浮遊感にまた吐きそうになる 「あの、これがお得意のポルターガイスト?」 脂汗をだらだら垂らしながら尋ねる 「そうよー。ほら、行きましょ?夜は巫女が寝てしまうわ」 そう言われて外を見ると既に日は落ちかけていた。 『外』では見られないほどきれいな夕焼けに心を奪われている○○を尻目にメルランが片手を高く上げた (すごい・・・ぅわっ、また飛んでる・・・ッ!?) と思ったらいつの間にかあがった高度。 意識は反比例するかのように落ちて行った 結論から言うと、○○が帰るのはもう少し後になる、との事だった 巫女曰く 「どうも結界の調子がおかしいのよね、紫の仕業かしら まぁ一か月あれば直せるわ、その間はそこの幽霊にでも世話になっていてちょうだい あ、賽銭入れていってくれればもう少し早く直るかもしれないわね」 だそうだ。 「それじゃあ私達の家でゆっくりしていてくれればいいわ」 ルナサはさほど気にした様子もなく言う。 「そうね~、一人二人増えても困る家じゃないしね」 とはメルラン。確かにさっき入った感じでは相当余裕がありそうだったが。 「まぁいいんじゃない?男手が・・・って言っても私達に腕力はいらないけどねー」 と言って手をかざして神社の鈴をガラガラと鳴らす。 なるほど確かに便利だし腕力も要らないだろう。 「えっと、じゃ、悪いけど今後1か月くらい、お世話になる・・・って事でいいのかな?」 そう○○が遠慮がちに尋ねると、三人は○○へ手を差し伸べて三者三様の笑顔でこう言った 「「「ようこそ、プリズムリバー家へ!」」」 帰り道の飛行で彼がまた意識を失ったのは言うまでもない 第5話 D.Y.レジェンドは空気なのか? 第5話担当⑨ +... レジェンド――そうVIPで呼ばれた女――あおは絶句していた。 なぜかってそりゃ気が付いたら変な所にいて、なんかアリスゥゥゥ!!って叫びながら全裸で疾走する男が前から現れたならばだれだって絶句するでしょう。 そしてそれと同時にあおは彼が誰なのか分かった気がした。 あおの記憶の中にアリスゥゥゥ!!とか叫びながら走るような男の記憶は…… なおきん、変態☆少女etc……いっぱいあった でも、その中でこういうことを一番やりそうな奴といえば―― 「お前、DYか?」 気が付けば彼女は全裸で疾走する男に声をかけていた。 その声を聞きつけ男は方向を転換しキノコを振りながらあおへと向かってくる。 やらかしたなぁ……と後悔しながら―― あおは女の身では分かりえぬ痛みを与えるため 疾走してくる男の股へと全力で足を振り上げた。 「――――――!!!!!!」 悶絶しながら転げまわる全裸男。 そんな全裸男を見下しながらあおは再び足を振り下ろす。 男のキノコへと。 「タンマッ!ちょっとタンマッ!!」 キノコに足が振り下ろされ、男のキノコが夢想封印される前に男は叫ぶ。 キノコが夢想封印されてしまえば親の視線がパーフェクトフリーズ(説教)される必要もなくなり 家族会議でラストジャッジメント(公開処刑)される可能性もなくなるのだが 実際に夢想封印されるとアリスのために○○することもできなくなるので必至である。 「俺の名前知ってるみたいだけどお前誰だよ!俺はアリスのところへ行かなければならないんだ!!」 必死で。 必至でアリスのところへ行かないといけないと伝えながらキノコ男――DYは叫ぶ。 そんなDYの姿を見てあおは呆れる。 「やっぱDYか……常々変態だとは思っていたが露出狂の癖まであったとは……」 「だからなんで俺の名前を知ってるんだよ!俺はお前の名前を知らないおかしいだろ!大体俺はアリスの元へ……」 「うるさい、そのキノコ、御柱で潰すぞ。潰されたくなかったら質問に答えろ」 呆れ呟くあおにくってかかるDYを軽く流しながら再び足を振り上げ威嚇する。 その威嚇は流石に怖かったのかDYは黙る。 黙ったのを確認しあおは一つだけ単純な質問をした。 「ここはどこだ?」 「どこって幻想郷に決まってるだろ、ここの茸はメガマリで見た覚えがあるし俺はPCにダイブしたらいきなり飛ばされたわけだし 幻想入りとしか考えられない、だからいい加減お前の名前教えろよ!」 「幻想入りなんてそんな非科学的なこと……いや、実際DYとはあったこともなかったが今こんな辺鄙な場所でこの瞬間であっている ならば幻想入りもありえる……のか……?」 帰ってきたのはすごく非科学的な答え。 そんな答えを素直に受け入れられるわけもなく一人黙考する。 そりゃいきなり変な所に入れられてここが幻想郷ですなんて言われて納得できるはずがないだろう。 「だから俺の質問に答え――なくていいや!俺はさっさとアリスの所に行かなくちゃならないんだ!アリスゥゥゥゥ!!!」 黙考するあおに喰ってかかっていたが本来の目的を思い出しキノコを振りながら走って行くDYなのであった。 お前はいったい何がしたいんだ。 「しかし……本当に幻想入りしてしまったのか……DYがいるということは他に幻想麻雀プレイヤーは来ているのだろうか……? 少なくとも情報を得なくては始まらないな。本物の魔法の森についての知識なんて無いに等しいが誰かに合えばまた分かるはずだ」 アリスゥゥゥゥゥゥと叫びながら走り去るDYを見ながらあおは呟いた。 情報を得てこの多くの人が迷うという魔法の森を何とかして脱出する。 求聞史記によればアリスやマリサと出会うことができるか、もしくはこーりん堂にたどり着けば魔法の森から抜け出すことができるらしい。 そんなことを考えながらあおはその場を立ち去る。 変態と一緒にいた場所から離れるようにして。 そして……誰もいなくなった―― 「ステルスステルスさんざん言われてるからってまったく気が付いてもらえないのは酷いと思うんだ」 先ほどあおとDYがいた近くの場所には一人の男。 さっきからずっとそこにいたらしいのだがはっきり言って俺のログには何もない。 「DYさんはいるみたいだけどあっちの女の人は誰だったのかな……DYさんを知ってるみたいだし幻想麻雀の関係者ではあるんだろうけど……とりあえず追ってみようかな」 ”人知れずステルスしてしまう程度の能力”を持つ者――きーごもまたあおを追ってその場を後にした。 第6話 第6話担当皇束篠秋 +... 「好き……嫌い……好き……嫌い……」 神社の境内に生えていたタンポポの花びらを一枚一枚ちぎって花占い。 私は彼女のことを思いながら繰り返している。 神社の巫女が恋愛していることは特に問題はないのだろうけど、私が好きなのは同性なのだ。 「きら……ふんッ!」 嫌いのところで花びらが終わりそうだったので強引に茎を引っこ抜いた。これでノーカンだ。 自分のやっていることが空しいとわかると、縁側で大の字に寝転がってみる。 空は青くてとてもすんでいる。耳を澄ませば鳥の鳴き声が。 ……リピート……手の甲…… 「ん?」 つーめを……キラッ☆ 何かが聞こえたので境内に出てみる。しかし誰もいない。 気のせいか。そう思い神社の中へ向いた瞬間それはいた。 なにやらすごい勢いでこちらへ飛んできている。いや落ちてきている。 「りゅーせいにまーたーっがって貴女にきゅうこうかああああああああああああああ!」 ズドーン その飛行物体が神社に突撃した。2度目の神社倒壊である。 呆然とする私に瓦礫の中から人影が現れた。 どうやらそれは男性のようだった。 なんというか非常に胡散臭い。彼のことを信用してはいけないと心の中で決めた。 「おお、貴女が霊夢さんですね」 教えてもいないのにいきなり私の名前を呼ぶ。いったい何者だろうか。 じろじろと私を見ながらうなづいた。 「やっぱりそうですな恋の病ですね」 顔が赤くなるのを感じた。 「告白するのが怖いのでしょう? だから自分はやってきた。自分でよければ貴女の話し相手になりたい」 男は深々とお辞儀をすると、思い出したように手をたたいた。 「申し遅れました。自分は篠秋と申します」 胡散臭い男と私の馴れ初めはこんな感じで始まった。 第7話 第7話担当ぞうちんちん +... 俺の名前はぞうちんちん。 昔、俺がまだ何も知らなくて人ごみの中で静かに座っていた時の話。 その頃は秋の暮れだった。妖精や妖怪が野原を徘徊し仲よさそうに喋ってる風景が何時も当たり前に感じ始めてきたあの頃。 俺は一人ぼっちだった。 食べる物も底を尽きた。お金も持っていない。夜になると羽が生えてる妖怪らしき物も徘徊している。 もう食事をしない日が何日続いたであろうか・・。 ――ついに俺死ぬのか。 思い起こせば底知れぬ恐怖と共に俺は何かを求めていたのかもしれない。 今となってはこんな世界でお金の心配などをしていた事がとても滑稽だけど。 秋の暮れ。俺はいつものようにvipの仲間となんのとりとめのない話をしながら麻雀をやっていた。 当時の俺はバイトも学校も行かずに夜な夜なPCと睨めっこ。所謂ニートってやつ? 外が明るくなってきて雀の声が聞こえてくる。自分の体内時計が6時を指したと同時に俺は布団に潜りこんだ。 「毎日が休みってのもつまんねぇな・・。んじゃvipper共おやすみー。」 こんな日が毎日続くと思っていた。いや、もっと刺激が欲しかったのかもしれない。 俺は体に変な違和感を感じると同時に目が覚めた。 重い瞼を必死に擦りながらその違和感を確かめるために俺はふらついた足を必死にをばたつかせた。 ・・・・。 一体なんなんだ。俺は夢遊病にでもかかってしまったのだろうか。 いや、確かに俺は昨日はちゃんと布団に潜ったはずだ。 しかしそこに見えるのはどこまでも続く緑の草原と青空だけだった。 ――そうかこれはまだ夢の中なんだ。 「なんだ夢か・・・。」 俺は目の前の生々しいビジョンに不安を感じながらもそう言い聞かせてまた一眠りついた。 そう。幻想郷と俺の物語はここから始まった。 第8話 自分の欲望に忠実に殻をぶっ壊してみた 第8話担当⑨ +... 「あたい、チルノ!あんたはだれ?」 氷精と有頂天な馬鹿が出会ったのは必然だったのか。 それとも偶然だったのか―― それはこの幻想郷へ”彼ら”を招いた存在しか知ることはない。 DYとアリスのいる魔法の森へ送った。これには何らかの意図があるのか否なのか―― それを語るのはまだ速いのかもしれない―― 「俺が⑨の人と呼ばれる存在なのは確定的に明らか だが俺がこの世界にいるはずはにぃ」 「この世界にいるはずがにぃってどういうことよ」 ⑨がチルノへと話す。 自分がこの世界にいるはずはないというその謎の自信とともに。 まぁ実際彼がこの世界にいるはずがないのだが。 「俺はリアルより充実したネット生活を送るブロンティスト」 謙虚な騎士を模倣する存在たるブロンティスト。 ブロンティストは模倣することにより謙虚な騎士本来の力の一部を使えるようになる。 そんな力が彼に備わっているのかどうかは分からないが。 「さっき⑨って名乗ったけどあんたはそのブロンティストって奴の1流なの?」 「⑨流でよい」 謙虚だ!本当は3流ブロンティストのくせして謙虚に⑨流だと言った! 流石⑨は格が違った。 「さっきから意味分からないわね!なんかわかることはないの?」 チルノの頭がオーバーヒートでマッハ。 ブロント語を初聴で解読できるはずはにぃ 「わかること……?俺のwwww喜びがwwww有www頂wwww天wwww!!」 チルノを見ながら⑨の人は高らかに叫ぶのであった。 「幻想wwwww入wwwwりしてwwwwチルノとwwwww会えたのwwwwwはwwwwwwww 確定的にwwww明らかwwwww俺のwww悲wwww願なwwwれwwwwりwww」 有頂天モードに突入し草を生やしまくる⑨を見つめる⑨がそこにはいた。 第9話 惑いし森で 第9話担当DY +... 「これでよかったのかレジェンド?」 俺はさっと服を身にまとい、一息つく。 レジェンドと呼ばれた女はそれに頷き返す。 まさか、レジェンドが女だったとは思わなかったが、なるほど、レジェンドと呼ばれるだけあって只者ではなさそうだ。 レジェンドは様々な方法で、幻想郷に迷い込んだVIPの人間を騙すべく動いていた。 「これできーごはまんまと騙されただろう。ふふっ、VIPの奴らを私の掌で弄ぶのは、なんとも言えぬ快感だな」 もしや、レジェンドはSなのか? 「あおさんよ~まさかそれだけのために俺にあんなことさせたんじゃないだろうな」 俺は言葉を投げ掛ける。 先ほどまで、なんと俺は全裸だったのだ。 しかも、俺DYはVIPでのいつものノリを、リアルの世界でも演じる羽目になった。 まあ、幻想郷を『リアル』と呼べるのかは知ったことではないが。 そもそも、俺はそのようなキャラではなかったのだ。 目指すのはe●の火●夕とか、●と香辛料のなんとか商会の支店長みたいな人間なのだ。 冷静沈着な頭の回るインテリクールメガネ。 ただし、青白く小柄でひ弱なのではない。 長身でスマートでかっこいい俺! アリスとお似合いのカップル! アリスかわいい!最強! アリスううううううううううううううううううううううかわいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお そして、今の俺は完璧……のはずだったのだが、少し前にVIPで宣言した、あのことが少し残念に思われる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ぼく「俺こーりんに似てね?」 変態「キモオタ死ねwwwww」 基地外「ブサメン乙wwwww」 ぼく「もうチョイ髪伸ばすわ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 二次元の世界には、髪が完璧に目にかかっている者も少なくないが、リアルでそれをやると少々苦しい。 俺は伊坂幸太郎の小説の漫画版の槿を思い出して、少し後悔した。 元の世界に戻ったら髪切るか……そんなことを考えていると、しばらく黙っていたレジェンドが口を開いた。 「悪いか?人は快楽を求め、その為に生きるのではないのか?まさか、苦しむ為に生きているわけではあるまい。 DYよ、お前もアリスの家の在り処と引き換えに、私の命令に従ったのだろう?そんな変態が今更何を言う」 レジェンドことあおは、とんでもないドSだったようだ。 俺はアリスの家の在り処と引き換えに、レジェンドに従った。 ちなみに、変態と言われたが、それは違う。 何かがおかしいのだ。 行けども行けども、同じところをグルグル回ってアリスの家に辿り着けない。 そんな感覚に囚われ、道に印を残してみた。 するとどうだろう、俺の予感は当たっていたのだ。 とはいえ、愛するアリスの元に行くことを諦めるわけにはいかない。 俺に引き返すという選択肢はなかった。 そこで、偶然出会ったレジェンドとの取引に応じたのだ。 けれども、俺は頭の片隅に忍ばせる。 レジェンド 生ける伝説と呼ばれ、多くのVIPPERから尊敬と共に畏怖の念を抱かれるほどの者が、自らの快楽の為だけにこのようなことをするだろうか。 あの不可思議な状態の魔法の森で、偶然出会うことがあるのだろうか。 ~~~~ そして何故、レジェンドは俺が迷っていたことを知っていたのか。 あおがVIPPERを騙すのには、何か裏があるのではないのか。 第10話 変態が全裸疾走していたら人形の館に招かれて俺のグンニグルが……? 第10話担当⑨ +... 「アリスゥゥゥゥゥゥゥ!!」 全裸疾走こわいれす^q^ 俺はCAST.er。変態☆少女ではないのは中の人の都合上の問題だ。気にしないでくれ。 とりあえず全裸で疾走しているド変態から俺は逃げることした。 いまいる現在位置も分からなければなにも分からないが一つ言えることがある。 さっき全裸で走っていたには多分なおきんかDYだ。 俺の記憶のデータベースには他にあんなことをする奴はいない。 まぁそんな変態から逃げている内になにか洋館に来てしまった。 ここはどこなのか聞くのも良いかもしれない。 「すみませーん、誰かいませんかー」 俺はノックをしながら声を張り上げる。 こんな森の奥の洋館に誰もいるはずが―――  ̄/ ___ / i o ___ ─‐ァ l |  ̄/ /二/ ___ _,.ィ ´ / /\ / ヽ、 ノ´ ノ /\ / | /__ヽ, 「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ! 『俺は変態から逃げて洋館へたどり着いたと思ったら、アリスがいた』 な…何を言っているのかわからねーと思うが、 俺も何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、 そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」 「なにをぶつぶつ言ってるの?見た覚えはあんまりないけど外来人?」 あ、そうか幻想郷だと俺は外来人ということになるのか。 てかここ本当に幻想郷?いや幻想郷だよな、無茶苦茶うれしいれす^q^ 「あ……えーっと……」 「どうやら外来人みたいね、とりあえず入りなさいな」 初対面の俺を……招いてくれる……だと……? 「でも酷いわね……こんな女の子にこんな格好をさせてくるなんて……」 女の子……?いや俺は男……? 俺はよく自分を見てみる。 あれ?女……?why? 俺のグンニグルは? グンニグルはあったか…… …… ………… ふたなり幼女で中身はいい年した男とか……^q^ どうしようもないれす^q^ 第11話 幕間 第11話担当 月兎めるぽ +... 幻想郷に多数の人間が幻想入りしてる今、魔界ではある不可思議な事が起こっていた 「ああああああああああああアリスちゃんんんんん!?」 「「「なあに?ママ」」」 なんと、魔界住まいのロリス(幼少期アリス、今まで居たアリスが幻想郷に渡った為に魔界に替え玉として神崎様が生み出したらしい)が増殖してしまったのだ! 「あ…ありのまま今おこった事を話すわね!私は今日もアリスちゃんと朝のらぶらぶちゅっちゅっしようと扉を開けたら三人にふえて尚且つ麻雀であそんでいた…な、何を言ってるのか分からないでしょうが私も分からない!」 「「「何を言ってるの?私は元々こんな感じよ?そんなことよりいつもみたいに遊びましょう?ママ?」」」 三人のアリスが一斉に喋る為にステレオ音声で脳に響く…これはこれで中々…じゃなくて!増えた原因をアリスに聞こうと思ったがいつも通りの仕草な為に聞けそうにも無い、変わった事と言えば… 「…この麻雀卓よねえ…ねえ、アリスちゃん…もし、よかったら…私とみんなでこれしないかしら?」 「「「いいの!?よかったー、ママと一度麻雀してみたかったの!」」」 これでよし、アリスの機嫌は損ねたくないし、もしうまい具合にこの麻雀で勝ってアリスが元に戻ればよし、元に戻らなくとも麻雀卓を調べれば何か分かるかも知れない… 「…さあ、始めるわよ!アリスちゃん!」 第12話 落ち・・・る・・・? 第12話担当BBRC +... どうしてこうなった!? 今のオレの状況になったら誰もが思うのではないだろうか? とりあえず状況をもう一回確認する オレ、BBRCは今、空から落ちている さっぱりわけがわからんw 昨日、いつもどおり幻想麻雀やって寝てただけだ それが気づいたらなんで空から落ちてるのオレ?w とりあえずリアルにマッハを味わってるし、このままだと死ぬねw そう考えた後の記憶がない そんな中、意識がボヤーっとしてる中で聞いた言葉 「あやややや・・・吸血鬼と戦ってた人間といい、空から降ってきた人間といい 今日は大スクープが多いですね」 その言葉をつぶやいてる女性の背中には・・・黒い羽が生えていた 第13話 誤解 第13話担当ask +... 俺はアリスの胸の中にいた。 困惑気味のアリスだが、拒絶は示さない。 俺の見た目は幼女、ただしふたなり。 中身は当然いい年した男だが、アリスは気づかない。 いつもの容姿で抱きつけば、拒絶どころがボッコボコにされて森の狼さんにでも提供されているだろう。 だが今の俺は幼女。 この姿なら何も問題はなかった。 うえぇーん、うえぇーんとアリスの胸元で泣きじゃくる俺。 ありえない演技力だ。 なんという快挙、なんという夢、今まさにアリスの胸元は俺の手中にあるのだ。 だがちょっと待って欲しい、本当に俺が欲しかったのはこの感触なのか? 思っていたのと何かが違う、微かな違和感の発芽。 そして、俺の疑惑は核心へと迫る。 「すごく……PA…ぷgdjぎえrhj 幼女のものとは思えない、壮絶な悲鳴が洋館中へと響きわたった。 第14話 ステルス使いは惹かれ合う 第14話担当きーご +... 自分の名前はきーご。 今レジェンドと呼ばれた女とDYの後をつけている。 俺のことを騙せただろうなんて言っているが俺にはこのステルス迷彩の能力がある。 なんでこんな能力を俺が持っているかって? そんなの知るものか、いつの間にかこんな能力を持っていたのだから。 周りの動物が俺の存在に気が付いていないようだと気が付いたのはここに来てすぐだ。 鳥もなにも俺が近づいても逃げもしない。最初は不思議な体験だったが今では慣れた。 意識を集中することで自分の存在を相手に気取られなくすることができる。 これが完全であるかどうかは不明だが、少なくともDYとあおは俺を騙したといいながら俺の尾行に気が付いていないようなので なかなかの性能ではあるようだ。 DYと女が組んでいるということには驚いた。 全裸で走るDYとそれをぼこぼこにする女。 こんな光景を見せられて組んでいると予見するのは無理な話だろう。 先ほど俺の存在が気取られたのはまだ俺がこの能力に慣れていないからに違いない。 もっと練習をすればこのステルス能力を上げることも可能なのかもしれない。 本当に自分が幻想郷で能力を使えるようになるとは思っていなかった。 空気空気言われ続けたのがプラスにでたのだろうか? とりあえずいま第一に考えるのはこの魔法の森を抜けることだ。 ドンッ 「「わっ」」 股間に何かがあたった。おうっおうっ。 「いきなりどうしたのサニー?」 「いたた…何かにぶつかったみたい」 「何か?何もないけど…どうなのスター?」 「待って…この反応、人間かしら」 見下ろすと3匹の妖精らしき子たちがそこにはいた。 かわええのう…それにしてもなぜばれたし。 「ほら、この辺に何かやわらかいものが…」 むにむに。むにむに。 「あふんあふん」 声をあげてしまった。 「あら、本当に人間っぽいのがいるみたいね」 「なんかビクンビクンしてるんだけど…」 「この人、姿消してるってことよね?私と同じ能力じゃない」 むにむにむにむにむにむにむにむにむに。 「そこばっかり触り続けちゃらめええええ」 「「「きゃっ」」」 やれやれ僕は射精した。 とりあえず今はこの展開されつつある弾幕からどう逃げるを考えなくちゃな 第15話 どうでもいいお話 第15話担当狐ノ連 +... 幻想卿の端の方 村人が近づかないような場所にその茶屋はある その茶屋は主人が一人、ひっそりと客を待ち続けている 時には巫女 時には魔法使い 時にはメイド 来る者は達は皆、目的も無くここへやってくる 世間話に花を咲かせ、 それを肴に飲み、笑い、騒ぎ、 そんな空気が私は好きだ ――カランカラン・・・ おや・・・今日もまた一人、誰かが来たようだ 「やぁ、いらっしゃい」 さぁ、今日はどんな風に楽しませてくれるのだろうか―― ――狐ノ茶屋の何の変哲もない話 「邪魔するわよ」 「あぁ、そこに座ってくれ、今飲み物を出すよ」 「いつものねー」 今日の最初の客は博麗霊夢、 何でも博麗神社の巫女をやっているとか 本当に巫女なのかどうかは私には分からないけれど、ここにくれば一人の客だ、詮索する必要はない 「はい、いつものだよ」 「んー・・・・ゴクッ、ゴクッ・・・」 いつもの、と言って私が出したグラスの中のお酒を、彼女は一気に飲み干す 「神社の巫女さんが、こんな所で昼間からお酒なんか飲んでしまっていいのかい?」 「いーのよ、どうせ参拝者なんて来ないんだし・・・」 そう言う問題ではないと思うのだが、とは口にしないでおこう、きっと何か事情があるのだろう 思いつつ、彼女の空いたグラスにお酒を注ぎ足す。 「それにしても・・・ここは儲かってるの?私以外が来た事なんて見た事ないんだけど」 「お金自体には興味はありませんが、時折貴女の様な物好きが来られますよ」 「ふーん、じゃあちゃんと客は来てるのね」 「ええ、まぁやる事は変わりませんけれどね」 ふーん、とお店の時計を眺めて彼女はまたお酒を口にする 「私はここ、嫌いじゃないわよ」 「それは良かった」 「面倒な客の相手をしなくて済むし、外の暑い日差しを避けて涼む事も出来るしね」 「それ今日いらっしゃった理由ですか」 「そーよ、紫の奴がね・・・・」 そこからじっくり1時間、私は彼女の話に付き合った やれ紫がどうの、 やれ魔理沙がどうの、 やれ天狗の記者がどうの、 彼女にとっては貯まりきった愚痴を吐き出しただけなのだろう それでも私にとっては貴重な話しだ 私は此処以外で人と接する事がない だからこそこの時間は私にとって、唯一人と接し、会話をする事が出来る時間 一日の中の僅かな時間かもしれないけれど、 私が此処にいる限り、私はこの瞬間を大切にするだろう・・・ 「そろそろ帰るわ、文あたりがそろそろ嗅ぎつけて来そうだしね」 「そうですか、それじゃあお気を付けて」 「ええ、また来るわ」 「お待ちしていますよ」 ひらひらと後ろ手に手を振る彼女を私は見送った 彼女が外に出ると、「あ、見つけましたよ霊夢さーん!」やら、「こんなところに建物なんかあったのか?」やら聞こえてきた きっと彼女には多くの友人がいるのだろう その友人達ももしかすれば、此処に来る事があるかもしれない その時が訪れる事を考えて、 私はまた一人、客を待つ ――カランカラン・・・ 「おや・・・」 これは珍しいお客だ 「いらっしゃい、初めて見る顔だね。このテキーラはサービスだよ、良ければ飲んでくれ」 そう言って私は、私と同じ狐耳の女性にグラスを差し出した―― 続き
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粗悪品共の舞踏会 ◆LxH6hCs9JU 闇夜に溶け込む街々が、進む二人の足取りを重く、慎重な色に染める。 浸透する深々とした空気は、舗装された硬い街路の感触も相まって、通行人に緊張を促す。 前を歩くのは、グリーンのセーターを着た二十代前半と見受けられる男だった。 腰には抜き身の大太刀が一本提げられおり、刃が脚を掠めないよう気をつけて進んでいた。 後ろを歩くのは、赤いジャケットにパンツルックの三十代半ばと見受けられる女だった。 腰の後ろで手を組み、周囲の街並みを物珍しそうに観察しながら進んでいた。 会話は少なく、だからといって二人とも気まずいとは感じていない。 前を行く男の名はシズ、後ろを行く女の名前はアリソン・ウェッティングトン・シュルツといった。 ふと、前を行くシズが足を止めた。 釣られて、後ろのアリソンも立ち止まる。 二人が視線を注ぐ前方、立ち塞がるように女が一人、立っていた。 夜風に靡くのはドレスの端、体の凹凸は激しく、手にはなにか突起物を握っている。 暗がりのため表情は窺えないが、雰囲気だけで初対面の相手に向けるべき笑みがないことを、二人は感じ取った。 シズとアリソンは互いに一瞬だけ目配せする。その隙をついて女が走り寄った。 それほど速くはなかった。距離が十分に開いていたこともあり、二人はまったくと言っていいほど動揺しなかった。 なにも言わず、シズがベルトとズボンの間に挟んでいた大太刀を抜く。 片手で扱うには重く、長さもあるそれはいつも愛用している刀と比べても勝手が違ったが、現状を打破するのに問題はない。 シズは大太刀を両手で持ち、一直線に向かってくる女を袈裟に斬った。女は避けなかった。 シズが大太刀を構えている姿が見えていなかったのか、アリソンから見ればわざわざ斬られに走ってきたようなものだった。 「あなたって情け容赦ないのね」 左肩から右の腰にかけて真っ二つに分かれた女を見下ろし、アリソンがシズに言った。 「“これ”に情けもなにもないだろう」 自身がその手で分断した女を見下ろし、シズはアリソンにそう返した。 アリソンは、ごもっともで、とだけ返した。 【B-4/一日目・黎明】 【シズ@キノの旅】 [状態]健康 [装備]贄殿遮那@灼眼のシャナ [道具]デイパック、支給品一式、不明支給品(0~2個) [思考] 0:生き残る。 1:一先ずは脱出を目指す。 2:それが不可能ならば殺し合いに乗る。 3:アリソンは気にしない。 [備考] ※ 参戦時期は6巻『祝福のつもり』より前です。 ※ 殺し合いをどこかの国の富豪の開いた悪趣味な催しだと考えています。 【アリソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ】 [状態]健康 [装備]カノン(6/6)@キノの旅、かなめのハリセン@フルメタル・パニック! [道具]デイパック、支給品一式、カノン予備弾×24 [思考・状況] 1:シズが心配だから付いていく。 2:リリア達と合流。 ◇ ◇ ◇ 物騒な世の中になったわねぇ、などといった世間話を軒先でする奥様方の気持ちになったつもりというわけではないが、 世の中本当に物騒になったよなぁ、と高校生の身分ながらに痛感することがしばしばある。 物騒と一口に言ってもその種類は様々で、西の方じゃ公園で遊んでいる女の子にポストの場所を尋ねただけで通報されたり、 東の方じゃ日常のストレスやら抑圧された鬱憤の解放やらで見知らぬ通行人を次々刺していったりと方向性は多岐に渡る。 俺にとって怖いのは後者だ。特に通り魔というわけではないがナイフ、これにはある種のトラウマのようなものさえ芽生えている。 今を思えば懐かしい、あの放課後の教室での出来事。朝倉はシンプルにも、ナイフで俺を刺し殺そうとしてきやがった。 なんで刃物だったんだろうな。長門のお仲間であるところのあいつの素性を考えれば、他にいくらでも殺し方なんてあったろう。 それこそよりハルヒに影響を与えるような、ミステリーに富んだ殺し方だってアリだったはずだ。キャトルミューティレーションとか。 ……自分の内臓が何者かの手によって摘出される。外側は一切を傷をつけずに。すまん。想像した数秒前の俺が馬鹿だった。 想像力豊かなのはいいが、安易な想像は自分へのダメージに繋がるんだと実感したところで現在の状況を説明しよう。 夜の街はまだまだ真っ暗闇で、例の声のでかい自己主張に身の危険を感じた俺はマオさんや陸と逃げ出すことしばらく、 とりあえず川でも渡って北東のほうに回ろうかとせかせかしていたところ、見知らぬ女性に行く手を阻まれた。 ここで前述の物騒な話が生きてくる。俺たちの前に立ち塞がる女の方は、なんとこちらに向けて包丁の切っ先を向けているではないか。 いくら今が真夜中とはいえ、深夜勤務ご苦労様ですと前置きしてからおまわりさんに通報したくなるのが小市民の心ってやつだ。 「キョンさん。訊きそびれていたのですが、格闘技かなにかの心得はおありで?」 ない。と俺はスッパリ言い切った。俺が非常時であるにも関わらず素手でいたもんだからかね。 シャミセンもびっくりなこの喋る犬、陸は変わらずにこにこした表情で俺に包丁女の対処を委ねてくる。 そういや訓練された警察犬なんかは武装した犯人に対しても果敢に向かっていくと聞くが、こいつにそういうのを期待するのは無駄だろうか。 まあそれはともかくとして、いよいよもってヤバイ展開である。 暗がりのため顔はよく見えないが、どうやらドレスを着ているらしい女性は今にも俺たちに斬りかかってきそうな雰囲気だ。 陸が期待するように俺が彼女の腕に手刀を打ち込んで包丁を叩き落とし、流麗な動作で一本背負いに持ち込むなんざ逆立ちしてもできん。 ここは三十六系逃げるにしかず、言葉の意味は覚えちゃいないがとにかくすたこらさっさと退散するのが一番だろう。 俺は未だ酔いどれ気分が回復していないだろうマオさんに合図を送るべく、チラリとを後ろを振り向こうとしたのだが、 その瞬間、目の前にいた女性の頭が吹っ飛んだ。 夜目でもわかるくらい、派手にだ。 突然の出来事に俺は唖然とし、表情が変わらないのでどうかは知らないがおそらく陸も唖然としていた。 唯一、俺の後ろで千鳥足を刻んでいるかと思われたマオさんだけが飄々とした態度で声を発することができた。 「あー……ったく、いくらなんでも酔いがさめるってなもんよ」 飄々と、というのは語弊があるな。たとえるなら二日酔いのサラリーマンが渋々、頑張って再起しましたよー、ってな状態か。 マオさんは頭痛でもするのか片手で額を押さえつつ、もう片方の手にはこれまた物騒な長物を持っていた。 銃だ。それも世間一般の方々が連想する拳銃じゃない。両手で構えなければ撃てなさそうなキリンの首のように長い銃だ。 素人の俺にはこれがライフルなのかショットガンなのか判別がつかなかったが、マオさんがこれを持っている意味はわかる。 彼女は生粋のガンマニアだったのだ、などといった素っ頓狂な回答も用意してはいたが今はそれを繰り出せる余裕もなく、 眼前の銃刀法違反者が背後の銃刀法違反者に頭を派手に吹っ飛ばされたのだ、と誰の目から見ても明らかな解を提示しよう。 「キョンさん。これを見てみてください」 バーチャルゲームじゃあるまいし、ただの飲んだくれにこんな代物がいきなり撃てるはずもなく、 ましてや包丁を所持していたというだけの女性の頭を躊躇なく狙えるかと考えれば、半信半疑だったマオさんの経歴も納得できる。 そのへんを再確認するのは先延ばしにするとして、俺は陸に誘われるがまま、頭部を失い果てた女性のもとに駆け寄った。 そこには見るも無残な肉片と脳髄のコントラストが……広がっていると思っちまったんだがな、軽い気持ちで近づいたことを後悔せずに済んだ。 「なんだこりゃ」 「見るも明らかでしょう」 状況を改めて整理してみよう。今は深夜、辺りは暗がりだ。さっきは遠目で、女性の顔は窺えなかった。 突然の事態に動揺してたってのもあるんだろう。だが、今広がっている惨状を鑑みてみれば、なんてことはない。 こりゃあミステリーでもサスペンスでもなくホラーだった。そういう解釈がぴったり当てはまるだろう。 なにせ、マオさんが銃で木っ端微塵にし、俺と陸が今まさに見下ろしているそれは、死体ではありえない代物なんだからな。 「マオさん、これは……」 「考えるのは後よ。派手に鳴らしちゃったからねぇ、とりあえずここから離れるわよ」 「同感ですね。誰かが駆けつけてくる前に退散するとしましょう」 酔いからさめたらしいマオさんはたいへんごもっともな提案をし、その場からとっとと逃走なさった。 陸もそれについていき、俺といえば慌ててこれを追いかける三羽烏のオチ担当、というような構図だ。 この差から見て、驚きが一番大きかったのは俺なんだろう。ハルヒ絡み以外の非日常には慣れてないからな。 今この場での体験談を夏の怪奇特番にでも投稿すれば、おもしろいと採用されるかネタだなとそっぽ向かれるかのどちらかだろう。 ちなみに、俺は後者だと信じて疑わない。こんな話、谷口や国木田はもちろんのこと古泉に振ったって鼻で笑われるだろうよ。 一つわかっていることだけを言わせてもらうとするならば、とりあえずマオさんは殺人犯にはならなかったってことだけだ。 【C-4/一日目・黎明】 【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:健康 [装備]:陸@キノの旅 [道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品1~2個所持) [思考・状況] 0:なんだったんだ、ありゃ? 1:この場から離れる。 2:SOS団との合流し、脱出する。 [備考] ※陸の思考 1:キョンたちについていく。 2:シズとの合流 【メリッサ・マオ@フルメタル・パニック!】 [状態]:健康 [装備]:モスバーグM590(8/9) [道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品0~2個所持) [思考・状況] 1:この場から離れる。 2:キョンを守る。 3:仲間達と合流。 4:自身の名前が無い事に疑問。 【モスバーグM590@現実】 口径:12ゲージ 全長:1042mm 重量:3.6kg モスバーグ社が開発したポンプアクション式散弾銃。アメリカ海兵隊などに使用されている。 工具なしで銃身を交換することができるのが特徴。 ◇ ◇ ◇ 煌々と輝く満月の膝元、それだけでは足りない、と整地された路面を照らす照明灯の連なりがあった。 端にシャッターの下ろされた格納庫を並べ、中央には滑走路を差別化するための白線と黄線が引かれている。 辺りを取り囲むのは草地だ。平坦に整えられた緑の絨毯は、思わず寝転びたくなるような魅力を秘めている。 若輩ながら世界の各地を巡り歩いてきた相良宗介にとって、飛行場という施設はさして珍しいものでもない。 対テロ極秘傭兵組織『ミスリル』所属の彼は、ここに置かれている飛行機はもちろんのこと、 AS(アーム・スレイブ)と呼ばれる人型機動兵器の操縦すら得意とする、専門家(スペシャリスト)だ。 時間の経過により一定の区画が消滅する、島を舞台にしているにも関わらず脱出は不可能、 そういった信じ難いルールの根底を暴くべく、調査に立ち寄ったのがこれまでの経緯。 実際に飛行機を飛ばしてみれば今の不可解な状況が一挙に解明できるだろう、と考え飛行場に立ち寄ったまではよかったのだ。 結果から言って、宗介の打ち立てた計画は第三者の妨害を受けてしまった。 彼は今、望まぬ交戦状態にある。 戦地は滑走路のど真ん中。深夜とはいえ、照明がいくつもついているので活動するには不自由ない。 おかげで、飛行場を訪れてすぐに遭遇し、顔を合わせるなりこちらに襲い掛かってきた者の姿がよく見える。 背丈は同等、知人ではありえず、性別は女、ナイフを得物とし、停戦の様子はなし、こちら側からの警告も効果なし。 制圧は容易だった。しかし宗介はある見極めのため、即座の撃退を選ばず、三分半ほどを対象の観察に当てた。 “これ”はいったいなんなのか、という疑問を解消するべく、相良軍曹らしからぬ戦いが続く。 基本的には女が攻撃し、宗介がそれを寸前で回避するという流れが延々と繰り返されるだけだ。 攻撃方法はパターン性に乏しく、手に持ったナイフによる振り下ろしや振り上げ、稀に突きなど。 それ以外の武器を使ったり、ナイフを捨てての肉弾戦に持ち込もうという気配はまったくない。 馬鹿の一つ覚え、としか言いようがないほどに愚かしい、アマチュア以下の戦い方が宗介の目の前にあった。 やがて十分だと判断したのか、宗介は軽いため息の後、所持していた拳銃を構え女に向かって発砲した。 銃弾が女の額に命中し、決着する。 人間ならば確実に死ぬ急所を狙ったが、宗介は女が倒れても銃を下ろさず、警戒に努めた。 しばらく待ち完全に反応が見られないと判断するや否や、宗介は被弾した女の体を抱き起こし念入りに調べ始めた。 身につけていたドレスを強引に破き、凹凸のハッキリした体の質感を確かめる。 予想していた通りの感触が手の平に伝わり、さらに全身の重量もそう大したものではないと確かめてから、 宗介は女の口内へと指を突っ込み中を探る。同時に、銃弾が命中した箇所の損傷具合も、間近から見て確かめる。 傍目にも怪しい調査が終わり、宗介は悩ましげな表情を一つ浮かべた。 どう対応したものか、判断に困る。 こういった不可思議な事象は戦場というよりもむしろ、陣代高校での生活の中で多く見受けられただろうか。 そのときは警護対象でもあり親しき友人でもある級友、千鳥かなめが代わって対処に当たってくれたりもした。 「リリア、君の意見を聞かせてくれないか」 不測の事態により今は離れ離れになってしまった少女を思い出すと同時、 つい先ほど前に関係を築き上げた同行者の存在も思い出す。 格納庫の裏で宗介の戦闘を見守っていた彼女、リリア・シュルツは険しい顔を浮かべながら歩み寄ってくる。 宗介のすぐ傍に横たわる女の亡骸を見て、リリアはその顔をさらに顰めた。 「……まさか幽霊の仕業!? とでも反応すればいいのかしらね。わたしにだってわかんないわよ」 「そうか。俺は最初、首謀者グループが差し向けてきた刺客かとも思ったんだが。調べてみればなんてことはない」 宗介とリリアは互いに目配せした後、もう一度女の亡骸に目を向け、その揺ぎない事実を再確認する。 「まったくもって不可解だ。これは機械でも、ましてや人間でもない。単なる“マネキン人形”だ」 【B-5/飛行場/一日目・黎明】 【リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:デイパック、支給品一式(ランダム支給品0~2個所持) [思考・状況] 0:ひとりでに動くマネキン人形……? ホラーだわ。 1:それはともかくとして、飛行場を調べたい。 2:宗介と行動。 3:トレイズが心配。 4:アリソン、トレイズ、トラヴァスと合流。 【相良宗介@フルメタル・パニック!】 [状態]:健康 [装備]:サバイバルナイフ、IMI ジェリコ941(16/16+1) [道具]:デイパック、支給品一式(確認済みランダム支給品0~2個所持)、予備マガジン×4 [思考・状況] 0:不可解ではあるが、ただのマネキンに用はない。 1:飛行場を調べる。飛ばせる飛行機があるようなら、空からこの会場を調査してみたい。 2:リリアと行動。 3:かなめとテッサとの合流最優先。 ◇ ◇ ◇ 会場東部に聳え立つ背の高いデパート、その地上階の中ほどに、一連の事件の黒幕は潜んでいた。 全身を白の長衣で包む美麗の容貌は、過ぎ去る時刻を思い深くため息をついた。 辺り一帯は玩具売り場。御崎市に巣くっていた頃、アジトとしていた環境となんら変わりない。 だというのに、今の自分は酷く見劣りする存在になってしまったのだと、柄にもなく落胆する。 種族の壁を越えて対等に扱われる……ある種、嬉しきことではあった。が、彼女がいなければそれも無価値だ。 「結果は出た。幕を下ろし、甘んじてこれを受け入れよう」 落胆も一瞬、“狩人”フリアグネは表情を毅然としたものに変え、今しがたこの階に踏み入ってきた男に語りかける。 「報告を聞こうか、“少佐”」 その呼称は、人間を名前で呼ぶという行為に慣れていないフリアグネにとって、極めて都合のいいものだった。 軍人の階級など、“紅世の王”であるところのフリアグネと比せば毛ほどの意味もありはしない。 上からでも下からでもなく、この場は単なる呼び名として、一時的同志である“少佐”の返答を待つ。 「管轄外の三体に関しては時間が結果を告げています。私が追った一体についても同じく。“舞踏会”はこれにてお開きです」 レジカウンターに腰を落ち着かせるフリアグネの前に立ち、“少佐”ことトラヴァスは報告を遂げた。 「まさか、全滅とはね。ちなみに“少佐”、君が観察すると言った一体は、どんな人間にやられたんだい?」 「少年でした。歳は十代の半ばか後半かといったところです。鈍器で一撃。威力はそれほど大したものではありませんでしたが」 「つまり、耐久力もその程度だったというわけか。“少佐”、君はその少年を最終的にどうしたんだい?」 「特になにも。今回は観察に努め、不干渉を貫きましたよ。急いては事を仕損じますし、隙もありませんでしたから」 「もっともだ。だからこその“舞踏会”だったんだがね……私としては後味の悪い方向に転がってしまったようだ」 フリアグネは悔しそうに歯噛みし、カウンターから腰を上げる。 対象年齢一桁ほどの玩具が並べられた棚と棚の間を、考え事に耽りながら数歩、足で刻む。 “常ならざる”今だからこその、人間らしい、いや人間の“ような”仕草。 「『玻璃壇』でもあれば、この場に留まる意味も大きいが……彼女たちが偵察にも使えないとなると、盤面はまた厳しくなるな」 「人の世では、“狩人”とは狩りをする者のことを指します。時機に夜も明けるでしょうし、出撃するなら頃合かと」 「それは人間で言うところの軍略かい、“少佐”? 私としての正攻法は別にあるのだが、いつまでも渋ってはいられないな」 考え込むフリアグネの決断を、トラヴァスは表情を変えぬまま待つ。 時計の針は四の数字より南に傾き、窓の外はほんの微かにだが、白っぽい光が見られ始めた。 「出かけようか“少佐”。『万条の仕手』に法衣のお嬢ちゃん、君、そして彼女たちを打ち破った人間。 世界に対しての認識が隔てられていた以前では考えられなかったが、今は実際に交流を図るべき時なんだろう。 蒐集家として自ら集め歩く……なにも珍しいことというわけではないさ。君という頼もしい同志もいることだしね」 程なくして、“狩人”フリアグネが百貨店からの出立を決める。 同志と呼ばれたトラヴァス“少佐”は、首肯して彼の後に続く。 殺し合いに乗った二人が、“舞踏会”を終えて“狩り”に出向く。 【C-5/百貨店・玩具売り場/一日目・早朝】 【フリアグネ@灼眼のシャナ】 [状態]:健康 [装備]:吸血鬼(ブルートザオガー)@灼眼のシャナ [道具]:デイパック(肩紐片方破損)、支給品一式、不明支給品1~2個 [思考・状況] 基本:『愛しのマリアンヌ』のため、生き残りを目指す。 1:当面、トラヴァスと組んで他の参加者を減らしていく。ただし、トラヴァスにも警戒。 2:他の参加者が(吸血鬼のような)未知の宝具を持っていたら蒐集したい。 3:他の「名簿で名前を伏せられた9人」の中に『愛しのマリアンヌ』がいるかどうか不安。いたらどうする? [備考] ※坂井悠二を攫う直前より参加。 ※封絶使用不可能。 ※“燐子”の精製は可能。が、意思総体を持たせることはできず、また個々の能力も本来に比べ大きく劣る。 ◇ ◇ ◇ 「そんな、まさか……フリアグネの“燐子”!?」 両儀式と別れた坂井悠二は、警察署からの謎の電話に応えるべく、南西へとひた走っていた。 その道中、彼の行く手を阻むように現れたのが、ドレスを纏った表情のない女――のマネキン人形である。 周囲は暗がりのため、人の目ではそれが、一瞥しただけで非人間であるとは気づけなかっただろう。 だが、この坂井悠二という少年は違う。 かつての夢想家が宣布しようとした『この世の本当のこと』を自らの消滅と共に認知し、 自身が『零時迷子』という宝具を宿したトーチ、“ミステス”として在ることを自覚した。 ゆえに、見えるのだ。 己が人間として暮らしてきたそれまでの世の中と、“紅世”との明確な境界線が。 命とも言うべき“存在の力”を視覚化したものであり、それが人間でないという確たる証拠でもある、『炎』が。 (あのときのマネキンと同じ……それに、炎の色も。僕の記憶違いじゃないとすれば、まず間違いない) 目の前に立つ女の胸部では、薄い白の色をした炎が、今にも消えそうなほど儚く燃えている。 悠二が初めて遭遇した“紅世の徒”である“狩人”フリアグネもまた、炎の色は薄い白だった。 炎が同色の“徒”は、基本的にはありえないと聞いている。もちろん、色彩に微かな違いがあるのかもしれないが。 その可能性を含めて考えてみても、人形型の“燐子”を使役することは、フリアグネの得意とする分野だった。 つまり、このマネキン人形はフリアグネの“燐子”である可能性が極めて高いのだ。 フリアグネは既にシャナの手によって討滅されており、名簿にも掲載されていなかった、という点を無視すれば。 (考えるのは後だ。相手は“燐子”、そしてこの状況下……やるしか、ない) マネキン人形は手に刃物らしきものを握っている。ここで逃走を図れば他の人間に標的を変えるかもしれない。 敵と相対して数秒、悠二は相手が襲い掛かってくるよりも前に考えをまとめ、これの撃退に打って出る。 デイパックから取り出したのは、自身の身長の倍ほどはあろうかという長い鉄棒だ。 これは宝具『メケスト』。かつて御崎市を訪れた調律師、『儀装の駆り手』カムシンが所持していたものだ。 棒術の心得などまったくない悠二ではあったが、これが宝具であり、自身“存在の力”をある程度扱える以上、下手な武器よりも心強い。 悠二が『メケスト』を構えたところで、マネキンの“燐子”が一直線に駆けてきた。 真っ向からの突撃は反撃に好都合でもあり、相手の本気が正面から伝わってくるので脅威でもある。 構える鉄棒は決して軽くはない。下手に振るうのは愚策、ならば攻撃法は一つしかない、と瞬時に判断を下す。 軌道を変える素振りがまったく見られない“燐子”の突進に対し、悠二はあえて前に踏み出し、『メケスト』を突き出した。 先端が狙い、穿ったのは、“燐子”の喉下である。 驚くほど綺麗に命中した。と悠二が思うと同時、“燐子”が跳ね返るように後ろへと倒れる。 受け身を取ることもなく地面へと激突し、衝撃で首が取れ、胸元に宿っていた存在の炎は一瞬で掻き消えた。 「――えっ?」 思わず、そんな声が漏れる。 弱い――“徒”やフレイムヘイズなどとは比べられず、そして人間よりも容易く、“燐子”はほんの一突きで壊れてしまった。 元の炎からして見た目脆弱ではあったが、それにしてもあっけなさすぎる。 悠二はなにかしら罠があるのではないか、と存在が希薄になったマネキンを棒で小突くが、当たり前のごとく反応はない。 「いやあ、お見事」 呆然と“燐子”だったものを見下ろす悠二、その背後から、落ち着いた男性の声がかかる。 咄嗟に振り返ると、そこには眼鏡をかけた三十代半ばほどの優男が、こちらに銃口を向けつつ微笑んでいた。 「素晴らしい一撃だ。いや、褒めるべきは判断力と度胸のほうかな。なんにせよ、ただの子供として接することはできないね」 ――人間だ。 悠二はまず、目の前の存在が“徒”でもフレイムヘイズでもトーチでもない、純正の人間だと目を凝らし判断する。 その上で、慎重に問うための言葉を選択した。 「……あなたは?」 「本名は教えられない。あえて名乗るなら“少佐”か。それとも、“フリアグネ様”の仲間といったほうがわかりやすいかな?」 ――フリアグネ。 この世の人間が口に出すには風変わりすぎるその名を耳にし、悠二は今一度足下のマネキンのへと目をやる。 状況証拠は十分すぎる。マネキン型の“燐子”、“少佐”なる男の発言内容、揃いすぎている。 やはり、この椅子取りゲームに討滅されたはずの“狩人”フリアグネが存在しているのだ。 信じがたくはあるが安易に否定もできない事実に行き着き、悠二が険しい表情を浮かべていると、 「とりあえず手を上げてくれないかな? この銃は警告の意味もあるんだがね」 男が優しげな口調で降伏を促してきた。 悠二は表情を変えず、毅然とした態度でこれに応える。 「……手は上げません。上げる意味がない」 「それは銃が怖くない、ということかな?」 「いいえ、違いますよ」 悠二は、男の目を見ている。 黒光りする銃口ではなく、男の目だけを見つめ言い放つ。 「僕を撃つつもりなら、声をかけるより先にいくらでも機会があったはずだ。 たとえ僕を尋問することが目的だったとしても、邪魔になる手足の一本や二本、撃ち抜いてから声をかければいい。 フリアグネの仲間を名乗るほどの人間なら、それくらいはしてのけるのが普通でしょう? それに、なにより……」 ――あなたの銃からは、“殺し”が感じられない。 悠二は、目の前の男にこちらを殺害する意はないと確かに見極め、だからこそ冷や汗の一つもかかずに相対していられた。 悠二の返答に対し、男は無言。いや、無反応だ。銃口はぶれず、引き金も絞られず、電池の切れた玩具のごとく停止してしまった。 さあどう出る、と悠二が唾を飲む――その瞬間、銃声は鳴った。 ◇ ◇ ◇ (どことなく“王子様”に印象が似ているようだが、これはこれは……トレイズ殿下よりも頼もしいくらいじゃないかな?) 内心苦笑しながら、“少佐”ことトラヴァスは硝煙を上げる銃をより強調するように持ち直した。 眼前の少年は、さすがにびっくりした表情を浮かべている。が、恐怖で竦んだりしないところがますます好印象だ。 「勘違いしないでもらおうか。用があるのは、君の口だけじゃない。だから下手に傷つけることを避けたまでさ」 銃には消音機をつけていたため、音での威嚇は望めない。なので、少年の足下のマネキンを撃ち抜かせてもらった。 「君はその人形のことを知っている風だったね。“フリアグネ様”の名も、すぐに出てきた。僕はそれについて知りたいのさ」 マネキンを前にした少年の反応。そこが現在の行動に至った分岐点であり、トラヴァスにとっての幸福だった。 発言の内容からして、この少年はフリアグネを知っている。さらには、フリアグネが秘した“紅世”に関する情報もおそらく。 「訝しげな顔だね。答えやすいようにヒントをあげようか……僕は“フリアグネ”の仲間だ。いずれ、裏切るつもりだけどね」 トラヴァスに殺意がないことを容易く見破ってみせたこの少年、はたしてこの言動からどこまで推察することができるか。 綱渡りを楽しむような童心は持ち合わせないのが理想だったが、将来有望な若者に対すると、つい悪い癖が出てしまう。 「互いに背中には気をつけるべき関係なのさ。そんな僕が今最も欲しいものは、なんだと思う?」 「……フリアグネ自身が隠し、あなたも知らない、僕という第三者だけが知っている、情報ですか」 トラヴァスは鷹揚に微笑み、頷く。口には出さないが、大した少年だ、と精一杯の賛辞を秘めて。 「察しがよくて助かるよ。僕はいつかフリアグネを出し抜くための情報が欲しい。特に弱味を握りたい」 「僕がフリアグネについて知っていることは、あまり多くありません。それでも、助かるための行動にはなりますか?」 内容次第さ、とトラヴァスは返した。 少年は悔しそうに歯噛みし、そして訥々と語り出す。 ――トラヴァスが教えられなかった、“狩人”フリアグネの情報。 ――フレイムヘイズと対したときの戦闘スタイルや、得意な武器。 ――人間関係、性格等、そういった彼に囚われた者からの、印象。 ――そして、この『坂井悠二』という少年の素性も、それとなく。 すべて有意義なものとして捌き、吸収する。 やがてトラヴァスは、銃を下ろし自ら悠二の言葉を切った。 「なるほど、彼は宝具を扱うことに長け、そして戦略家でもあるのか……同時に、君にも生かす価値が見つかった」 銃を下ろしても、悠二は警戒を解かない。表情に緊張を保ったまま、トラヴァスの言葉の真意を探ろうとしている。 「その、フリアグネを討滅したというフレイムヘイズ。彼女と彼が共倒れになってくれれば、僕としてはこの上なく都合がいい」 トラヴァスは悠二に、一度フリアグネを討滅――殺したという少女、シャナを連れてくるよう指示を出した。 ただでさえ“魔法遣い”のような異能を有する王様だ。自ら討ち取るよりも、専門家の手を借りたほうが早い。 「フレイムヘイズにとって、“紅世の徒”は見過ごせない存在なんだろう?」 シャナという存在がフリアグネを討つ、この行動についての正当性は十分にある。 だからこそ誰に疑われることもない、トラヴァスの見逃しが、単なる甘えでないと知らしめることができる。 悠二は単なる足、シャナという災厄を呼び、フリアグネをそれに巻き込ませるための――だからこそ、この場は見逃すのだ。 「さあ、もう行くといい。僕の気が変わらぬ内に。次はそう、そのシャナという子も一緒に会えるといいね」 それが本心でなく、建前だとしても。 悠二本人が、どこまで了解しているか知れずとも。 トラヴァスは今はまだ、“フリアグネ様”の恩恵に縋る浅ましい人間として。 去っていく坂井悠二の背中を、激励の一つもなしに見送るのだった。 【C-5/百貨店付近/一日目・黎明】 【坂井悠二@灼眼のシャナ】 [状態]:健康、強い不安 [装備]:メケスト@灼眼のシャナ [道具]:デイパック、支給品一式、湊啓太の携帯電話@空の境界(バッテリー残量100%)、不明支給品0~1個 [思考・状況] 基本:シャナ、吉田一美、ヴィルヘルミナを捜す。 0:あの人は、いったい……。 1:“少佐”の真意について考える。 2:警察署を目指す。 3:他の参加者と接触しつつ、情報を集める。 [備考] ※清秋祭~クリスマスの間の何処かからの登場です(11巻~14巻の間)。 ※警察署に殺し合いに積極的な殺人者がいると思っています。 【メケスト@灼眼のシャナ】 『儀装の駆り手』カムシンが持つ鉄棒型の宝具。長さは三メートルほど。 本来はカムシンが『瓦礫の巨人』で儀装した時に使う武器で、鉄棒は巨大な鞭の柄となる。 調律時のマーキングなどにも用いられるが、ただ単に“存在の力”を込めても効果が現れるわけではない。 ◇ ◇ ◇ 突如として始まった、『粗悪品共の舞踏会(ダンスパーティ)』。 フリアグネが主催を務め、トラヴァスがそれに乗じた、不可解な催しの真相を曝け出そう――。 まず、同盟結成後に場所を百貨店へと移した二人は、婦人服売り場で四体の“燐子”を精製する作業に入った。 制作者はフリアグネ、“燐子”とは彼が“存在の力”を物体に注ぎ込みむことで完成する、己の命に忠実な下僕のことである。 この“燐子”の精製はフリアグネが“紅世の王”として得意とする技術であり、素材は人形を好むという。 だからこそ実験場に婦人服売り場を、素材に女性型のマネキンを選んだのだが、出来上がった“燐子”はまさに粗悪品だった。 自我を持たない。“存在の力”が希薄。動きが鈍い。命令通りに行動はする。スペックは込める“存在の力”に見合わない。 そのときのフリアグネといえば、酷く憤慨したものだ。封絶が使えない“常ならざる”時とはいえ、異能の劣化は激しすぎた。 もちろん、トラヴァスにとっては都合がいい。無尽蔵に兵隊を量産できる能力など、オーバースキルにもほどがある。 フリアグネは作り出した“燐子”が実際にどの程度戦果を得るか試すため、彼女たちを外へと放逐した。 与えた命令は『人間を見つけたら襲え』、『どんなことがあっても四時までには戻れ』という簡素なものだ。 時間通りに戻ってこれたならば、まだ使い道は――『存在するかもしれないマリアンヌ』を探すくらいの役には立つ。 時間通りに戻ってこれなかったならば、襲った人間に返り討ちにあったと判断し、頼るには危うき力だと判断を下す。 その際、トラヴァスは自らフリアグネに申し立てたのだ。この“燐子”の戦力、自らの目で見極めたい、と。 敵情視察かい、とフリアグネはトラヴァスの狙いを正しく読み取ったが、これにはあっさりと許可を出した。 トラヴァスは四体の“燐子”の内一体を追い、単体での有用性がどの程度のものかを観察、報告するという取り決めで。 そして、トラヴァスは“狩人”フリアグネを自分よりもよく知る少年、坂井悠二に出くわした。 幸運な出会いだった。おかげでトラヴァスは、フリアグネに関する有益な情報を入手することができたのだから。 名乗ってはいないが、“少佐”という人間がフリアグネの傍でなにをしているのか、彼はある程度察してくれたと思う。 確信などがあるわけではないが、短い交戦で垣間見た彼の洞察力、観察眼は、十分評価に値するものだ。 きっと、“少佐”の顔を覚えても僕の不利に働くような動きはしまい、とトラヴァスは踏んでいた。 すべてを明かさず、真相を彼の洞察力に委ねたのは、トラヴァスが“主催者”と定める者たちに悟れないためだ。 彼らとの接触を望むというのであれば、トラヴァスは誰の目から見ても“ゲーム肯定派”でなくてはならない。 このゲームの推移を、彼らがなんらかの手段で眺めているだろうことは明白。ゆえに、スパイ活動は徹底しなければならなかった。 百貨店に帰ってきてみれば案の定、トラヴァスが追わなかった他三体も、定時通りに戻ることはできなかったようだ。 殺意を持った自動人形という存在は怖いものではあるが、場慣れした人物ならば冷静に対応するだけでどうとでもなる。 実際に観察して、安堵すると同時に判断した。フリアグネの“燐子”に、このゲームの参加者を殺すことは無理だ。 フリアグネの持ち札の中で、厄介なカードが一枚潰えた。そう解釈しても問題はなく、当人も残酷な現実を受け入れたようだ。 百貨店に篭城して“燐子”に参加者たちを殺させていく――というトラヴァスにとって不都合な札の切り方も封殺された。 フリアグネは再び実地へと降り立ち、その身で戦いに赴くことを決める。 悠二から聞いたフリアグネの戦闘スタイルを踏まえれば、宝具不足の今、彼はそれほどの脅威にはなるまい。 だとすればトラヴァスとしても御しやすく、被害も最小限に納めることが可能だ。 (それとは別に、気になることもあるんだけれどね) 引っかかるのは、坂井悠二の言にあった『フリアグネはシャナに討滅されたはず』という部分。 悠二の認識によれば、このフリアグネはシャナという名のフレイムヘイズに一度殺されているのだ。 しかし当の本人からそんな話は一切されておらず、シャナという名前も聞き及んではいない。 明らかな情報の、あるいは認識の齟齬。どちらかが間違えているのか、嘘をついているのか、隠しているのか。 もしくは、どちらも正しいことだけを言っている可能性とて、十分にありうる。それが“常ならざる”という考え方だ。 (仮にフリアグネが幽霊のような存在だとしても、目の前で動いている以上、やることは変わらないさ) 今まさに玩具売り場から離れようという“狩人”フリアグネの背後、トラヴァス“少佐”は決意も新たに一歩を踏み出す。 いつもどおりの“汚い仕事”だ。“常ならざる”仕事場だとしても、初心を忘れずにいこう、と。 【C-5/百貨店・玩具売り場/一日目・早朝】 【トラヴァス@リリアとトレイズ】 [状態]:健康 [装備]:ワルサーP38(6/8、消音機付き)、フルート@キノの旅(残弾6/9、消音器つき) [道具]:デイパック、支給品一式、不明支給品0~1個、フルートの予備マガジン×3 [思考・状況] 基本:殺し合いに乗っている風を装いつつ、殺し合いに乗っている者を減らしコントロールする。 1:当面、フリアグネと『同盟』を組んだフリをし、彼の行動をさりげなくコントロールする。 2:殺し合いに乗っている者を見つけたら『同盟』に組み込むことを検討する。無理なようなら戦って倒す。 3:殺し合いに乗っていない者を見つけたら、上手く戦闘を避ける。最悪でもトドメは刺さないようにして去る。 4:ダメで元々だが、主催者側からの接触を待つ。あるいは、主催者側から送り込まれた者と接触する。 5:坂井悠二の動向に興味。できることならもう一度会ってみたい。 投下順に読む 前:silky heart 次:奇々怪界 時系列順に読む 前:天より他に知るものもなし 次:奇々怪界 前:mother アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 次:コロシアムをもう一度 前:mother シズ 次:コロシアムをもう一度 前:CHALLENGER キョン 次:コロシアムをもう一度 前:CHALLENGER メリッサ・マオ 次:コロシアムをもう一度 前:long name リリアーヌ・アイカシア・コラソン・ウィッティングトン・シュルツ 次:本当はずっと、子供のままで、幼いままで 前:long name 相良宗介 次:本当はずっと、子供のままで、幼いままで 前:そして2人は殺し合いに乗った フリアグネ 次:BREAK IN 前:そして2人は殺し合いに乗った トラヴァス 次:BREAK IN 前:天より他に知るものもなし 坂井悠二 次:ルドラの秘宝
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支給品一覧 【コードギアス 反逆のルルーシュ】 【ひぐらしのなく頃に】 【スクライド】 【らき☆すた】 【るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-】 【仮面ライダー龍騎】 【ルパン三世】 【ローゼンメイデン】 【ガン×ソード】 【寄生獣】 【ゼロの使い魔】 【バトルロワイアル】 【相棒】 【仮面ライダーBLACK】 【真・女神転生if...】 【DEATH NOTE】 【TRICK】 【ヴィオラートのアトリエ】 【灼眼のシャナ】 【現実】 【その他】 コードギアス 反逆のルルーシュからの支給品 ゼロの仮面 Lに支給 フルフェイスの黒い仮面。 左眼部分にはスライドシステムを搭載。 口元にはマイク(拡声器or/andボイスチェンジャー)が付いているため、これを被ると声を判別できなくなる。 ゼロのマント 泉新一に支給 ゼロ愛用、襟の高い黒いマント。 仮面も揃えれば貴方もゼロに大変身。 ゼロの銃 高良みゆきに支給 無印22話でゼロがユフィを殺害するのに用いたニードルガン。 セラミックと竹を使用しているため金属探知器では探知できない。 ピザ C.C.に支給 C.C.の大好物。 咲世子の煙球×3 ジェレミア・ゴットバルトに支給 名前通り篠崎咲世子が愛用している煙球で、R2の14話にて使用。 投げると白煙が立ち込める。 ゼロの剣 南光太郎に支給 ゼロレクイエムの際、ゼロが皇帝ルルーシュを貫いた剣。 黒の騎士団の制服(女性用) 田村玲子が廃洋館内で調達。 黒の騎士団の団員の制服。バイザーは付属していない。 ランスロット 特別派遣嚮導開発部が開発したKMF(ナイトメアフレーム)。 B-5山頂付近、外観を偽装したKMF格納庫に収容されていた。 起動キーはV.V.の手元にあり、バトルロワイアルの進行状況次第で参加者に渡す予定もあった。 型式番号 Z-01 全高 4.49m 重量 6.89t 装備 スラッシュハーケン×4、ブレイズルミナス×2、メーザーバイブレーションソード×2、ヴァリス、ハーケンブースター 従来の量産型よりも性能が高い分扱いが難しいが、枢木スザクが操縦した場合の通常稼働率は94%となる。 ファクトスフィアが頭部でなく胸部に2基装備され、スラッシュハーケンも腰部の2基に加え手の甲から射出するメッサーモードが2基、計4基装備されている。 腕部中央からブレイズルミナスというシールドを発生し、様々な攻撃を弾く。 脱出装置とフロートシステムは実装されていない。 サザーランド純血派機 ブリタニア軍が開発した量産・普及型KMF(ナイトメアフレーム)。 G-9地下のKMF格納庫に収容されていた。 純血派機のシンボルとして機体の頭部のファクトスフィアと両肩が赤く塗装されている。 起動キーはV.V.の手元にあり、バトルロワイアルの進行状況次第で参加者に渡す予定もあった。 型式番号 RPI-13 全高 4.39m 重量 7.48t 装備 スタントンファ、スラッシュハーケン、アサルトライフル 第五世代KMFであり、第四世代のものよりもコクピットの居住性・生存性の他、機動性の向上が図られた。 R2では多くの新型KMFが登場したため旧式となったが、ジェレミアは可翔式やサザーランド・ジークという形で使用し続けている。 V.V.の改造によって、本来この機体に用いられていなかった神経電位接続システムが採用された。 またサクラダイトの使用量を増やし出力増大。 更にエンドレス・イリュージョンのG-ER流体システムが導入され、搭乗者と機体の伝達速度がより速くなっている。 エクスカリバー 第九十八代皇帝のナイトオブワン・ビスマルクの専用機ギャラハッドが背中に装備する巨大剣。 皇帝が直々に命名したものである。 元の刀身はギャラハッド自体の全高七メートルすら上回るほど巨大。 収納時の機動力低下を防ぐためか鞘の先端にはランドスピナーが装備されている。 巨大な刀身からはピンク色のエネルギーフィールドが放出されており、天愕覇王荷電粒子重砲でさえも拡散させ払いのけてしまうほどの高威力を誇る。 この場ではサザーランドが扱えるよう約半分のサイズとなった為、出力もそれに合わせて低下した。 ▲ ひぐらしのなく頃にからの支給品 鉈 千草貴子に支給 ひぐらしといえばこれが思い浮かぶ人も多いはず。 雛見沢症候群治療薬C120 前原圭一に支給 雛見沢症候群の末期症状を起こした患者に使われる、症候群の症状を抑制する薬。脳内のホルモン分泌を抑制して錯乱の伝達を防ぐ。 あくまで病原体に直接作用する抗生物質ではないので、この薬だけではL3まで症状を抑える効果しかなく、完治させることは不可能。 健常者に使用すると10分以内に全身の発疹、発熱、瞳孔の拡大、妄想を引き起こすとされている。 おはぎ×5 杉下右京に支給 鬼隠し編においてレナと魅音が圭一に見舞いとして差し出した品。 新聞紙に包まれていて、おはぎにそれぞれA~Eまでの貼り紙がある。 なおEのおはぎだけ他のより小さく、どれか一つだけタバスコが混入されている。 富竹のポラロイド 上田次郎に支給 富竹ジロウのポラロイドカメラ。 かなり使い古されている。 クマのぬいぐるみ 園崎詩音に支給 北条悟史が北条沙都子の為に買ったぬいぐるみ。 かなり大きい。 前原圭一のメモ ロロ・ランペルージに支給 鬼隠し編で前原圭一が書いたメモ。 内容はこれ。 原作では「バラバラ殺人~証拠の注射器」の4行が切り取られていた。 エンジェルモートの制服 柊かがみに支給 ファミレス・エンジェルモートでウェイトレスが着用している制服。 とてもファミレスの制服には見えない。 北条悟史の金属バット 柊かがみに支給 北条悟史の所有するバットでグリップに悟史と書かれている。 叔母殺しに使用され、その後前原圭一の手に渡る。 水鉄砲 次元大介に支給 部活で使う水鉄砲at罪滅ぼし編。 葛西のサングラス 斎藤一に支給 園崎詩音の世話役・葛西辰由のサングラス。 RPG-7 蒼星石に支給。 射程は数百メートルにも及び、戦車すらも一撃で葬る強力な武器。 単発式であるため、一度発射するごとに榴弾を装填しなおす必要がある。 元から装填されてる一発の他に、予備の榴弾が一発分だけ支給された。 原作では山狗部隊が用意したものの、葛西&詩音の妨害で発射されることはなかった。 ▲ スクライドからの支給品 スイカ(6玉) 蒼嶋駿朔に支給 Holyのアルター使い瓜核の大好物。 君島の車 岩崎みなみに支給 君島邦彦が最後に乗っていた車。 彼の墓標でもある。 アニメ本編では二人乗りだったが、このロワでは四人でも乗ることができる。 シェリスのHOLY隊員制服 田村玲子が廃洋館にて発見 HOLY隊員のシェリスが着ている制服。 かなみのリボン カズマが警察署霊安室で回収 由詑かなみが身に着けていた普通のリボン。 ▲ らき☆すたからの支給品 チェリー 真紅に支給 岩崎みなみが飼っている白いシベリアン・ハスキー(メス)。 こなたのスク水 ジェレミア・ゴットバルトに支給 泉こなたが小学生の時に使用していたスクール水着。 中心には6−3 泉と記載されている。 陵桜学園の制服 殺し合い開始時の柊かがみの着衣。 陵桜学園規定のセーラー服。 かがみの下着 殺し合い開始時の柊かがみの着衣。 ブラジャーとパンツのセット。色は不明。 どこぞの役立たずにあげれば喜ぶかもしれない。 ▲ るろうに剣心-明治剣客浪漫譚からの支給品 逆刃刀 蒼嶋駿朔に支給 緋村剣心が使用していた日本刀。刃と峰が逆さになっている。 刀匠・新井赤空が打った最後の刀である御神刀の影打(複数本打たれるのが通例の御神刀のうち、死蔵したり人に譲ったりする刀)。 原作9巻で瀬田宗次郎によって折られた。 逆刃刀・真打 ジェレミア・ゴットバルトに支給 緋村剣心が所有する日本刀。刃と峰が逆さになっている。 刀匠・新井赤空が打った最後の刀である御神刀の真打(複数本打たれるのが通例の御神刀のうち、最もよくできたもの)。 白山神社に奉納されていた。 逆刃刀が折られ、10巻からはこちらを使用している。 無限刃 アイゼル・ワイマールに支給 志々雄真実の愛刀。 刀匠・新井赤空の最終型殺人奇剣。 刃をこぼして鋸状にすることで、殺傷力を一定に保ち連続使用することを可能にした刀。 その代わり切れ味はそこまで高くない。 刃には志々雄がこれまで斬った人間の脂が染み込んでおり、摩擦熱を用いなくとも刀身を発火させることができる。 能力は11巻から登場。 無敵鉄甲 斎藤一に支給 「六人の同志」戌亥番神が使用している鉄甲。18巻で登場。 全面に傾斜が施されているので如何な名刀でも太刀筋が狂ってしまう。 また肉厚が一寸七分(約5cm)もある為に、弾丸をも弾くことが出来る。 薄刃乃太刀 ヴァンに支給 志々雄一派、十本刀の一人「刀狩の張」こと沢下条張の愛刀。 刀匠・新井赤空の後期型殺人奇剣。 刃の強度を保ったまま可能な限り薄く鍛えた、数メートル程の細い帯状の刀。 剣先が僅かに重くなっていて、鞭の如く手首の微妙な返しを使って刃を自在に操ることができる。 張はこの刀を腹に巻いて持ち歩いており、10巻で使用。防具の役目も兼ねている。 菊一文字則宗 ヴァンに支給 瀬田宗次郎の愛刀。 剣心との二回目の戦闘で用いられた。 小太刀二刀流 ルパン三世に支給 四乃森蒼紫の愛刀。 一本の鞘に二本の小太刀を収納しているため、一本の長刀に見える。 二刀流は11巻から使用。 仕込み杖 ミハエル・ギャレットに支給 斎藤一が初登場時(7巻)に使用した杖型のサーベル。 携帯性に優れているが、強度は玩具と変わらないらしい。 倭刀 由詑かなみに支給、 大陸製日本刀。 刀身は江戸期以降主流となった打刀ではなく、戦国期に主に使われていた太刀である。 斬馬刀 翠星石に支給 喧嘩屋斬左こと相楽左之助の愛刀。 彼の背丈以上の刃渡りを持つ巨大な刀で、常人では扱えないほどに重い。 だが剣心との戦闘で叩き折られ、それからほとんど登場していない。 六人の同士との戦闘で再び登場したが、戌亥番神によって砕かれた。 高荷恵の傷薬 稲田瑞穂に支給 有名な医療一族である高荷家に伝わる傷薬。 桜柄の容器に入っており、剣心がよく効くと褒めた代物。 おそらくだが切り傷に効くと思われる。 連刃刀 夜神月に支給。 志々雄一派、十本刀の一人「刀狩の張」こと沢下条張の愛刀。 新井赤空作初期型殺人奇剣。 半分に切ったそれぞれの鞘と鍔に、刃をつけたもの(戦闘では2つをくっつけて使う)。 刃の短い間隔で傷を2つ付けられると傷口の縫合が上手くできなくなり、傷口から腐って死に至る。 だが、剣心にすぐ叩き折られた。 石田散薬 劉鳳に支給 新撰組副長である土方歳三の実家が製造、販売していた傷薬。 多摩の浪人であった時代に土方歳三が剣術修行のついでに売り歩いた代物。 打ち身、骨折によく効き、熱燗の日本酒で飲むことが推奨されていた。 るろうに剣心本編では斎藤一が薬売りに化けて神谷道場に訪れた際に登場した。 白梅香 北条沙都子に支給 雪代縁の姉である雪代巴が愛用していた香水。 煉獄・改 元は十本刀の一人である佐渡島方治が、雪代縁の組織から買い取った大型甲鉄艦。 一度は沈没したものをV.V.がブリタニアやエンドレス・イリュージョンの技術を用いて修理・回収・改造を施した。 J-1の座礁船として偽装されていて、武田観柳が持つ専用パソコンをバトルロワイアルの進行状況次第で参加者に渡す予定もあった。 志々雄「この大型甲鉄艦“煉獄”には全財力の五分の三をつぎ込んだんだ」 アームストロング砲や回転式機関銃を装備していたが、改造後の装備は不明。 専用パソコンによる遠隔操作やオート航行が可能になっている。 ▲ 仮面ライダー龍騎からの支給品 龍騎のデッキ 城戸真司に支給 TV版1話で登場。仮面ライダー龍騎に変身できる。詳細は城戸真司の項を参照。 ナイトのデッキ ミハエル・ギャレットに支給 TV版1話で登場。仮面ライダーナイトに変身できる。 詳細はここ。 シザースのデッキ 橘あすかに支給 TV版5話で登場。仮面ライダーシザースに変身できる。 詳細はここ。 ゾルダのデッキ 北岡秀一に支給 TV版6話で登場。仮面ライダーゾルダに変身できる。詳細は北岡秀一の項を参照。 王蛇のデッキ 浅倉威に支給 TV版18話で登場。仮面ライダー王蛇に変身できる。詳細は浅倉威の項を参照。 タイガのデッキ 東條悟に支給 TV版33話で登場。仮面ライダータイガに変身できる。詳細は東條悟の項を参照。 インペラーのデッキ 上田次郎に支給 TV版40話で登場。仮面ライダーインペラーに変身できる。 詳細はここ。 ファムのデッキ 篠崎咲世子に支給 劇場版、TVSPで登場。仮面ライダーファムに変身できる。 詳細はここ。 リュウガのデッキ 志々雄真実に支給 劇場版で登場。仮面ライダーリュウガに変身できる。 詳細はここ。 オルタナティブゼロのデッキ 桐山和雄に支給 TV版39話で登場。オルタナティブゼロに変身できる。 詳細はここ。 ベルデのデッキ 枢木スザクに支給 TVSPで登場。仮面ライダーベルデに変身できる。 詳細はここ。 オーディンのデッキ ラプラスの魔から鷹野三四に与えられた。本来なら封印されているカードデッキ。 TV版27話で登場。仮面ライダーオーディンに変身できる。 詳細はここ。 SEAL(封印) 園崎詩音に支給 TV版11話で登場した、モンスターの封印のカード。 持っていれば例えライダーでない人間でもモンスターの標的になることはない。 ただモンスターは襲うことが出来ないというだけで、執拗につけまわしはする。 カップ焼きそば 次元大介が警察署内で発見した。 大量に置いてあり、原作では浅倉威が食していた。 メタルゲラスの装甲板 アイゼル・ワイマールが総合病院にて発見。 浅倉に殺されたメタルゲラスの外皮であるが、これはもう外皮というより装甲板である。 頑強さで知られたメタルゲラスのそれは、ミラーモンスターとしてのエネルギーを奪われたあとも、その強度を失っていない。 メタルゲラスの角と爪 アイゼル・ワイマールが総合病院にて発見。 浅倉に殺された、メタルゲラスの角と爪。 頑強さで知られたメタルゲラスのボディの中でも特に強度の高い部分であり、その怪力による力任せの攻撃を繰り出そうとも耐えうるだけの強さを持つ。 エンドオブワールドの不発弾 アイゼル・ワイマールが総合病院にて発見。 ゾルダがファイナルベントであるエンドオブワールドが発動した際に、五ェ門が切り払った弾薬の残骸。 ミサイルとしての機能はすでに失われているが、その中に封入された強力な火薬は、いまだ健在である。 城戸真司のズーマーデラックス 後藤に支給 城戸真司の愛車、ヘルメットがついていない。 サバイブ(疾風) シャドームーンに支給 これを使用することで、仮面ライダーナイトが仮面ライダーナイトサバイブへと進化する。 なお設定上はライア、王蛇もこのカードを使用することでサバイブ体になれる。 CONTRACTのカード×2 斎藤一に支給 ミラーモンスターと契約することができるカード。 契約とは銘打っているが、ミラーモンスターに拒否権はない。 CONFINE VENTのカード アイゼル・ワイマールに支給 ミラーモンスターと契約することができるカード。 契約とは銘打っているが、ミラーモンスターに拒否権はない。 神崎優衣の描いた絵 園崎魅音に支給 幼少の頃に神崎優衣が描いた絵が箱詰めされてある。 怪獣の姿は全てがミラーモンスターである。 サバイブ(烈火) ストレイト・クーガーに支給 これを使用することで、仮面ライダー龍騎が仮面ライダー龍騎サバイブへと進化する。 なお設定上はリュウガもこのカードを使用することでサバイブ体になれる。 ▲ ルパン三世からの支給品 ワルサーP-38 織田敏憲に支給 ルパン三世の愛銃。 M19コンバット・マグナム 夜神月に支給 次元大介の愛銃。 次元の手により少なからず改造されている。 斬鉄剣 狭間偉出夫に支給 石川五ェ門の愛剣。 白鞘に収められた日本刀。 しんせい 田村玲子に支給 銭形警部がよく吸うタバコ。 ミニクーパー 山田奈緒子に支給 ルパン三世が乗る車の一つ。 小型クルーザー 銭形警部に支給。 TV SPECIAL「霧のエリューシヴ」に登場し、ルパン達が使用したクルーザー。 ▲ ローゼンメイデンからの支給品 真紅のステッキ 翠星石に支給 真紅が接近戦で使うステッキ。 庭師の鋏 山田奈緒子に支給 蒼星石が使う鋏。 心の樹の成長を妨げる雑草を取り除くことができる。 庭師の如雨露 次元大介に支給 翠星石の武器。 人の夢の中に存在する「心の樹」の手入れをする事が出来る他 夢の樹の葉や幹を自由に召喚し、そして使役出来る能力を持っている。 一般人は恐らくその能力を使う事が出来ない。 ローゼンメイデンの鞄 稲田瑞穂に支給 高級そうな作りの大きな鞄であり、ローゼンメイデン達はここで眠る必要がある。 なおローゼンメイデン達は、これを飛行時の道具として使用することもできる。 ただしこれ自体に飛行能力がある訳ではない。 ▲ ガン×ソードからの支給品 調味料一式 ヴァンに支給 ヴァンが料理を食べる際に必ず使用する調味料のセット。 これにはエンドレス・イリュージョンに存在しない類の調味料も入っている様子。 カギ爪 ミハエル・ギャレットに支給 カギ爪の男が装着する義手。 金属製の指先が異様に尖っている。 レイの靴 石川五ェ門に支給 レイ・ラングレンが履いている白い靴。 右踵部に小型の銃、左踵部にはヴォルケインを呼び出す為の弾丸が仕込まれている。 このロワでは使用してもヴォルケインは呼び出せない。 レイ・ラングレンの銃 東條悟に支給 レイ・ラングレンがいつも腰に挿していた、刀のようにも見える連射可能な銃。 赤い鞘のような部分は弾倉、相当数連射すれば床を撃ち抜いたりもできる。 レイ・ラングレンの銃の予備弾倉 東條悟に支給。 レイ・ラングレンの銃の予備弾倉。 全60発入りで、装着すると脇差しのようになる。 なおこの銃に使用されているのは9mmパラベラム弾だが特殊なものであり、他の銃に装填することはできない。 フォークリフト C.C.が小屋にて発見 第一話でウェンディが気絶したヴァンを街に運ぶ際に乗っていたもの。 広々とした場所ならば問題なく通れる、ただしスピードはかなり遅い。 ヴァンの蛮刀 平賀才人に支給 ヴァンの愛刀。 単純な剣としてではなく、鞭のようにしならせることが出来る。 ダン・オブ・サースディを呼ぶ際に用いる武器でもある。 しかしこのロワではダンを呼び出すことはできない。 ファサリナの三節棍 北条沙都子に支給 ファサリナが愛用している三節棍。 ヴァンの蛮刀と同様の素材を使用しているため、布のような形状にもなれる。 ▲ 寄生獣からの支給品 鉄の棒 タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン)に支給 最後の戦闘にて泉新一が後藤を刺した鉄の棒。 不法投棄されたゴミの山から引き抜かれる。 付着していた産業廃棄物が後藤を倒す要因となった。 ▲ ゼロの使い魔からの支給品 デルフリンガー 北岡秀一に支給 平賀才人の相棒である150cmほどの長剣。 主な能力に魔法の吸収、触れた者の力量を測るなどがある。 本来は錆びを自由に落とせるのだが、ロワに参戦した時期にはまだ思い出していない。 ルイズの杖 水銀燈に支給 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの使う杖。 破壊の杖 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに支給 正式名称M72 LAW。 アメリカ製の携帯式対戦車ロケットランチャー。 黄金の剣 シャナに支給 150cmほどの大剣。 鉄をも一刀両断するという触れ込みだが、実はかなり脆い。 エロ凡パンチ・75年4月号 山田奈緒子に支給 どうみてもただのエロ本です。本当にありがとうございました。 実はアニメ版にしか出てないのだが、気にするほどのことではない。 惚れ薬 高良みゆきに支給 水のメイジであるモンモランシーが調合した薬。 飲んでから最初に見た異性に熱烈な好意を抱くようになる。 解除には水の精霊の秘薬が必要で、効果が続いている間の記憶は残る。 秘薬に順ずるものでも解除出来るかもしれない。 タバサの杖 カズマに支給 タバサが使用する木製の杖。 かなり大きいので鈍器としても使用可能。 眠りの鐘 銭形警部に支給 この鐘を鳴らすことで、周辺にいる人間を浅い眠りの誘う。 ただし一度使ったら、二時間は使うことができない。 ▲ 相棒からの支給品 手錠 田村玲子に支給 ただの手錠である。 美和子スペシャル 後藤に支給 亀山薫の妻である亀山美和子が作った料理。 見た目は完全なゲテモノで味はかなり微妙らしい。 ラジコンカー型爆弾 瀬田宗次郎に支給 相棒-劇場版-に登場したラジコンカー型の爆弾。プロポとセットで支給。 少なくとも、車を一台吹き飛ばす程度の威力があると思われる。 パルトネール(86年) 柊つかさに支給 ボルドーの最高級ワインで、日本語訳は「相棒」。 目玉が飛び出すお値段、間違っても料理にぶち込んでいい品ではない。 ▲ 仮面ライダーBLACKからの支給品 サタンサーベル 竜宮レナに支給 シャドームーンがビルゲニアから奪った世紀王専用の武器。 ビルテクター 瀬田宗次郎に支給 ゴルゴムの戦士、剣聖ビルゲニアの盾。 ライダーキックを弾き返すほど頑丈だったが、サタンサーベルには一撃で真っ二つにされた。 バトルホッパー ヴァンがホテル内で調達 ゴルゴムが世紀王専用マシンとして開発した自我を持つメカ生命体。光太郎の愛車。 世紀王の命令以外は一切聞かないが、このロワ内では自己判断で他の参加者を乗せているらしい。 また世紀王の呼び寄せには応じない。 創世王 鷹野三四が主催本部から調達。 殺し合いを打破できる可能性のあるもの。 即ち誰にも介入できない隔絶された異世界という、重要人物を拉致しても介入されない世界を成り立たす『動力』である。 ▲ 真・女神転生if...からの支給品 ブラフマーストラ 千草貴子に支給 天帝の剣と破壊神シヴァを合体させて出来た合体ガン。 攻撃力199、弾数無制限、ランダムで0~7発の弾丸が出るなど、かなり高性能な銃である。 煙幕弾 真紅に支給 魔界にて売られているアイテム。値段は600マッカ。 ゲームでは使えばボス以外の敵から確実に逃げられる。 このロワでは数分間煙幕を張り、その間は方向感覚を狂わせる効果があるとした。 マハブフストーン 三村信史に支給 氷結系の魔法攻撃を範囲広く仕掛ける。 魔法の使えない主人公にも使えるので、誰にでも使うことが出来る。 出来るだけに威力はそれほどでもない。 魔力の高い人間が使った方が威力は高くなる。 5個セットで支給。 ゲイボルグ シャナに支給 魔界の妖精、クー・フーリンの持つ白い槍。 攻撃力95、装備すれば力+2と運+1の効果がある。 何故か女性しか装備できない。 傷薬 シャナに支給 使用するとHPを小回復するアイテム。 学校の保健室などにも置いてあることから、現実のものと大差はないようだ。 5個セットで支給。 日輪の鎧 織田敏憲に支給 日輪の模様を描いた和風の鎧。 防御力21、火炎を吸収する効果がある。 男女共に装備可能。 Kフロストヅーラ 織田敏憲に支給 キングフロストが被っている金髪横ロールのカツラ。 防御力は25。装着すれば衝撃を和らげる効果と知力を3上げる効果がある。 男しか装備できない。 ヒノカグツチ 泉こなたに支給 赤い色合いをした最強の剣。 攻撃力255、装備すれば力+5と運+2の効果がある。 男女ともに扱えるが、一定以上の力と体力がなければ持つことは出来ない。 宝玉 後藤に支給 すべての傷を癒すことが出来る宝石。 病気を治すことや死者を蘇らすことはできない。 夢想正宗 桐山和雄に支給 力+3、体+2、速+2、運+1。 装備条件はとくになく、男女ともに装備可能である。 斬りつけた相手を睡眠状態にすることができるが、その効力が生きているかどうかは不明。 Kフロストマント 雪代縁に支給 キングフロストが使っている絢爛華麗な赤いマント。 防御力75、回避18。 炎に対する耐性を持ち、さらに体力を3上げる効果がある。 男しか装備できない。 茶色の小瓶 石川五ェ門に支給 味方1体のDEAD(死亡)・DYING(瀕死)・PALYZE(マヒ)・STONE(石化)以外の異常状態を回復させる。 ○の香 鷹野三四が主催本部から調達。 体力を完全回復し、○を+1。 ○の部分には力、知恵、魔力、体力、速さ、運が入る。 さざなみの笛 鷹野三四が主催本部から調達。 死亡した者をUNDEAD状態にして操ることができる。 UNDEAD状態の者に一切の攻撃は効かないが、回復魔法か破魔魔法を使うことで死体に戻る。 昇天石 ルルーシュ・ランペルージに支給。 敵2体に破魔属性の魔法をかけるアイテム。 5個セットで支給。 ▲ DEATH NOTEからの支給品 デスノート(偽物) 前原圭一に支給 DEATH NOTEの偽物。 ジェバンニが一晩でやってくれました。 ノートに使用されている言語は英語ではないため、代わりにルールを和訳した説明書が同封されている。 林檎×10 タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン)に支給 死神リュークの大好物。 小型液晶テレビ入りポテチ 亀山薫に支給 シアン化カリウムのおまけとして付いてきた外れ品のひとつ。 中に入っている小型液晶テレビがきちんと映るのかは不明。 角砂糖 南光太郎に支給 本編中にLが食べていた角砂糖。 紙袋にたくさん入っている。 板チョコレート×12 枢木スザクに支給 作中でメロが食していたもの、彼の大好物だと思われる。 本筋には絡んでいないように思われるが、実はこれが原因で日本捜査本部にアジトを発見されている。 発信機 城戸真司に支給 原作にて火口の車に仕掛けられたもの、小型の受信機も一緒に支給されている。 ▲ TRICKからの支給品 どんと来い超常現象全巻セット(なぜベストを尽くさないのか付) 蒼嶋駿朔に支給 上田次郎の著書。主にブック○フで売られている。 カツラ ロロ・ランペルージが警察署内で発見 劇中にて矢部謙三が使用しているカツラ。 何の変哲もないただのカツラである。 ちなみに本人の前で、このことを言ってはならない。 玉 ルパン三世に支給 上田が山田に見せた手品の小道具。 色はブルー、イエロー、グリーン、パープル、赤。 どうして赤だけ英語じゃないのかは上田に聞くべし。 上田次郎人形 緋村剣心に支給 参加者の一人である上田次郎を模してつくられた人形。 上田次郎の特徴的なイントネーションで『なぜベストを尽くさないのか?』という音声を出す機能がついている。 欲しいと思う視聴者は大勢居たが、残念ながら発売されてはいない。 ▲ バトルロワイアルからの支給品 ベレッタM92F 銭形警部に支給 9mm口径の半自動拳銃。 原作では三村信史に支給された。 防弾チョッキ 蒼星石に支給 ベスト状の身体防護服。 原作では織田敏憲に支給された。 イングラムM10 瀬田宗次郎に支給 軍用サブマシンガン。 漫画版では桐山和雄に支給された。 織田のバイオリン 千草貴子に支給 織田敏憲のバイオリン。 S&W M10 杉下右京に支給 38口径の回転式拳銃。 S&W社を代表する名銃である。 シアン化カリウム+外れ武器三点セット 亀山薫に支給 『特別付録・シアン化カリウム』というラベルシールの貼られた透明の袋に入った毒薬。 毒薬の存在を隠すための外れ支給品が他に3つも付いてきた。 付いてきたのは三味線糸、小型液晶テレビ入りポテチ、タオル。 三味線糸 亀山薫に支給 シアン化カリウムに付いてきたハズレ支給品。 農作業用の鎌 水銀燈に支給 普通の鎌。 コルトパイソン 桐山和雄に支給 357マグナム弾を使用する回転式拳銃。 鉈 レイ・ラングレンに支給 普通の鉈。ひぐらしの鉈とは何の関係も無い。 軽トラック ストレイト・クーガーに支給 普通の軽トラ。 三村信史特性爆弾セット 泉こなたに支給 名前通り三村信史が作中で使用した爆弾+α。 内容は爆弾、台車、滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル 爆弾以外の道具は、信史がプログラムのある施設に爆弾を投下しよう集めた物。 ちなみにボイスコンバーターとは、パーティーなどで使用される変声用のスプレーのことである。 バージニア・メンソール ストレイト・クーガーに支給 ヅキこと月岡彰が愛用するタバコ。 一箱二十本入りでZIPPOライターとセットで5箱支給。 主に女性向けの銘柄として売られている。 レミントン・デリンジャー 次元大介が警察署内で発見 原作では月岡彰に支給された銃。 作中の描写通り非常に小さく携帯性に優れるが、ニ発しか装填することができない。 ▲ ヴィオラートのアトリエからの支給品 秘密バッグ ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに支給 アイテムを取り寄せることができるバッグ。 エリキシル剤 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに支給 どんな怪我や病気も治す究極の薬。 簡単に言えばエリクサーである。 女神の剣 泉こなたに支給 人跡未踏の地に捧げられた宝刀。 従属効果は『攻撃回数増加+3、攻撃力+3、防御力+3、素早さ+3』 フライングボード 柊かがみに支給 錬金術により生み出された空を飛ぶボード。 後部に一対の小さな翼が付いている。 ブリッツスタッフ C.C.に支給 振るうことで火球を杖の先端から発射する錬金術のアイテム。 数回使用することで壊れる。他に雷と氷を発するパターンもある。 従属効果、範囲指定はなし。品質:最高魔力。 エアドロップ×3 C.C.に支給 口に含むことで水の中でも息が出来るようになる。 原作の描写では目も見える。 時の石版 高良みゆきに支給 錬金術によって製作された石版。 一枚に付き、一人の時間を止める。 使い捨てで、対象に投げつけなければ発動しない。 空飛ぶホウキ 竜宮レナに支給 その名のとおり空を飛ぶホウキ。 効果はフライングボードと似ているが、こちらの方が高性能である。 生きてるナワ 雪代縁に支給 その名のとおり生きている縄。 所持者に対して危害を加えた者を自動で飛び出し縛り上げてくれる。 時間経過と共に粋が悪くなって緩む。 炎の杖 南光太郎に支給 片手で扱える、攻撃に炎属性を付与する杖。 アイゼルの初期装備でもある。 チーズケーキ 千草貴子が小病院内にて発見。 シャリオチーズを材料に使ったとても美味しいケーキ。 体力・精神力・生命力が結構回復する。 リフュールポット(アトリエシリーズ) アイゼル・ワイマールと柊つかさが作ったアイテム 錬金術の道を志す者は、まずこれの作り方を学ぶといわれるほど基本的な青色の水薬であり、傷に良く効く。 簡単な薬草や薬の材料からも作れるので、初心者から上級者まで重宝がられている。 効果の程は材料や作り手の腕前により左右されるが、総合的に見て一般的なRPGの『きずぐすり』より多少上である。 琥珀湯 アイゼル・ワイマールと柊つかさが作ったアイテム 錬金術により鉱石と薬から作られる精神安定剤。 飲むと頭がすっきりして精神的な疲労が回復する。 味についての描写はないので、作り手の調味センスによるということなのだろうか? フラム アイゼル・ワイマールと柊つかさが作ったアイテム 錬金術によって作られる基本的な爆弾。 単純に敵を攻撃する他、岩盤破壊にも用いられる。 その威力は火薬の材料に何を使うかによって大きく変わり、爆竹程度から大岩を砂に変える程まで様々。 力(ちから)で製作したフラムは、エンドオブワールドの不発弾の火薬を用いた、非常に強力なものである。 ブランクシチュー 柊つかさが調合 基本的な調合アイテムで(食材)x2と(調味料)x1と井戸水x1が必要、高品質なものでHP回復・中、LP回復・中の従属効果。 幕間2ではつかさのアレンジでビーフシチューになり、HP回復・大、LP回復・大。 ▲ 灼眼のシャナからの支給品 贄殿遮那 北条悟史に支給 シャナが使う大太刀型の宝具。 刀に直接加えられる敵意によるあらゆる力の干渉を受け付けない最高に頑丈な刀。 アズュール Lに支給 “狩人”フリアグネが所持していた、指輪型の宝具。 熱量を伴った物理的な意味での炎を消去する「火除けの結界」を球状に展開し、所持者を炎から守る。 結界は“存在の力”を込めることで発動するようだが、所持者の拒絶する意思に反応して緊急発動もするようだ。 「火除けの結界」はアラストールの炎の吐息さえ防ぎきるが、“存在の力”の見た目上の炎には一切効果がなく、 防ぎ消すのはあくまで「本物の炎」及び「本物の炎の性質を持たせた“存在の力”」だけである。 メロンパン×5 水銀燈に支給 シャナの大好物である菓子パン。 レギュラーシャープ 篠崎咲世子に支給 “狩人”フリアグネの持っていたカード型宝具。 最初は一枚のトランプ(スペードのA)だが、無数に増えて自由自在に宙を飛び、 カードの雪崩で敵を切り裂く戦闘型宝具。 と、見せかけて、実はただ単に占いに使うための『自動的に切られるカード』らしい。 バブルルート 三村信史に支給。 “狩人”フリアグネが所持する、コイン型宝具。『武器殺し』の異名を持つ。 弾くとコインの残像が鎖になり、相手の武器に絡み付く。 これが絡み付いてる間、あらゆる武器は能力を失ってしまう。 ▲ 現実からの支給品 FNブローニング・ハイパワー ルルーシュ・ランペルージに支給 ベルギー製の自動拳銃。 手鏡 真紅に支給 ただの手鏡。 タオル 亀山薫に支給 普通のタオル。 シアン化カリウムに付いてきたハズレ支給品。 模擬刀 稲田瑞穂に支給 床の間に飾るようの切れない刀剣。 先端が尖っているため、首・腹部・心臓などの部位を突き刺せば殺傷も可能。 金属なので打撃武器として使えるが、逆刃刀と比べるとその威力は見劣りする。 インスタントカメラ 竜宮レナに支給 普通の使いきりカメラ。 鉄パイプ 前原圭一に支給 ただの鉄パイプ。 木刀 雪代縁に支給 ただの木刀。 拡声器 泉新一 北条悟史に支給 ただの拡声器。 死亡フラグといえばこれだね。 ラジカセ 泉新一に支給 普通のラジカセ。 ハリセン 北条悟史に支給 ツッコミに最適。 ノートパソコン タバサ(シャルロット・エレーヌ・オルレアン)、石川五ェ門に支給 使い方次第では役に立つだろう。 AK−47(カラシニコフ銃) 園崎詩音に支給 1947年にソビエト連邦軍が制式採用した歩兵用突撃銃、アサルトライフル。 現在も様々な派生を遂げながら、各国の軍で使用されている。 レイピア 次元大介に支給 細身で先端の鋭く尖った刺突用の片手剣。 見た目に反して重たい。 サバイバルナイフ ロロ・ランペルージに支給 軍でも使う大型のシースナイフ。 武器としての威力と堅牢性を最優先に設計されている。 うに アイゼル・ワイマールが現地調達 生きている。 生きていた。 だから海の生き物なんだってば。 双眼鏡 篠崎咲世子に支給 普通の双眼鏡 閃光手榴弾 柊つかさに支給 殺傷目的にではなく、大音響と閃光によって、対象者をショック状態にする為に使われる手榴弾。 暗視ゴーグル カズマに支給 僅かな光を増幅することで暗闇でも可視化する装置。 白衣 緋村剣心に支給 医者などが着る普通の白衣。 金属バット 三村信史がバッティングセンターで現地調達 普通の金属バット。 ベーグル ジェレミア・ゴットバルトがモール内で発見 外側はカリッと、内側はもっちりとした歯触りの普通のベーグル。 8個入りだったが奈緒子とアイゼルが完食。 ミートソース(レトルト) ルパン三世が展望台内で発見 温めれば食べられる。 パスタ付き。 紐と細い糸とゴム ルパン三世が展望台内で発見 どれも普通の日用品。 薬材料 アイゼル・ワイマールが病院の薬品庫から持ってきた、消毒薬や漢方薬など。 これらの薬の効果は現実準拠なので、傷の処置には使えるものの、回復効果は低めである。 アイゼルはこれを『錬金術の薬の材料として使う』と考えているため、便宜上このように表記した。 コッペパン 水銀燈に支給 基本支給品の一つ。原料のほとんどが小麦粉で、中にジャムもマーガリンも入っていない。 包帯×5 由詑かなみに支給 何処にでも置いてあるような包帯。 工具 三村信史が民家から現地調達 何の変哲もない工具。ペンチやドライバー等が一通り揃っている。 卵×4 浅倉威が教会付近の民家から調達 普通の卵だが、食べる前に調理はした方が良い。 手榴弾×1 夜神月に支給 普通の手榴弾。 USB型データカード アイゼル・ワイマールに支給 ノートパソコンやPDAに挿入する事で、携帯電話やPHSの通信ネットワークを利用したインターネット接続を可能にする通信機器。 食材 山田奈緒子が現地調達 人参、玉葱、牛肉等、基本的な食材が一通り揃っている。 ▲ その他の支給品 ニンテンドーDS型詳細名簿 Lに支給 名前通り見た目はニンテンドーDS型だが、その中身は参加者の詳細名簿。 現在の情報量は少なく、名前(名簿と一緒)、年齢、性別、職業(表向きの)だけ。 しかしカセットやカードを差し込めば、情報量は増えると思われる。 Lのメモ Lがカズマに支給 杉下右京、岩崎みなみの知り合いの名前と簡単な特徴、夜神月(キラ)についての詳細が書かれている。 ニンテンドーDS型探知機 狭間偉出夫に支給 見た目は【ニンテンドーDS型詳細名簿】と同じだが、その中身は参加者の居場所を探知できる探知機。 一度に見れる情報量は少なく、指定した相手が現在居るエリアが分かるだけ。 しかし、別のカセットやカードがもしもあり、それを差し込めば情報量は増えると思われる。 カードキー ロロ・ランペルージが警察署内で、シャナが美術館内で発見 プラスチックでできたカード。 A-10研究所に設置されたゲフィオンディスターバーを使用出来るようにする。 知り合い順名簿 ロロ・ランペルージに配布された名簿 他の参加者に配布された名簿とは順番が違う。 何故ロロにこの名簿が配布されたかは不明。 レシピ『錬金術メモ』(多ジャンルバトルロワイアルオリジナル) 柊つかさがアイゼルに錬金術を教わった際に取ったメモ リフュールポット、琥珀湯、フラムの作り方と、錬金術の基本的な概念が書かれている。 情報が記されたメモ 警察署でL、上田次郎、由詑かなみ、翠星石、岩崎みなみ、桐山和雄が情報交換した内容を記したメモ 内容は以下の通り 1:浅倉威、水銀燈、後藤、田村玲子、シャナ、シャドームーン、夜神月、竜宮レナ、騎士服の男(スザク)、メイド服の女(咲世子)が危険人物であること。 2:それぞれのロワ内での大まかな動向、及び元からの知り合いに関する情報 3:寄生生物、ローゼンメイデン、カードデッキ、アルター能力についての情報。 4:Dー7で起こった爆発の主犯が北岡秀一であること。 また、コピー機によって複製されている。 夜神月が書いたメモ ルパン三世が回収 夜神月が今後別行動をする旨が書かれている。 首輪解除用メモ 三村信史が書いたメモ 多ジャンルバトルロワイアルのHPから首輪解除に必要な部分を書き写したもの。 DS系アイテムの拡張パーツ(GBA) 平賀才人に支給 DS系アイテムの情報量を増やしたり、性能を上げたりすることができる。 なおこれはGBAカセット型であり、今は亡きダブルスロットを使用する。 ▲
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登録日:2014/06/11 Sun 00 00 00 更新日:2021/06/10 Thu 11 44 22 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 A's BOA GOD INNOCENT INNOCENTS StrikerS お祭り なのポ オールスター パラレル フェイトとアリシアの望んだ時間 リリカルなのは☆オールスターズ 川上修一 月刊コンプエース 漫画 漫画版 異世界 私立リリカル女学園戯曲 第2次スーパーリリカル大戦 魔法少女リリカルなのは 高町なのは、小学4年生。ブレイブデュエル、はじめました。 □概要 携帯端末専用のソーシャルゲーム『魔法少女リリカルなのはINNOCENT』の漫画版。 月刊コンプエースにて連載された。作画は川上修一(SYU)。 世界観は基本的にソーシャルゲーム版のストーリーパートと変わらないが、 ゲーム版とは違いプレイヤーの分身である「あなたさん」は登場せず、ストーリーも別物。 これまでのシリーズのような熱血バトル魔法アクションのノリで戦闘が展開される。 今作では従来シリーズの「魔法」は登場せず、戦闘は「ブレイブデュエル」と呼ばれる、 体感シミュレーションゲーム内での遊びの一つであるため、緊迫とした展開はあっても命のやり取りなどはないのが特徴である。 カードゲームとしての要素は薄く、細かいルールもゲーム内における設定の一部という程度に抑えられている。 そのため、ゲーム版を知らない読者でも問題なく入れる作品となっている。 4巻目からは、タイトルを『魔法少女リリカルなのはINNOCENTS』に改めて第2部が連載され、2016年に終了した。 同じくコンプエース連載の『魔法少女リリカルなのはマテリアル娘。―INNOCENT―』の内容には本作の前日譚とも取れるエピソードがあるが、 一部登場しないキャラがいたりするなど同一の世界観かどうかは不明。 『マテリアル娘。』がA sのIFであるBOA・GODのさらにIF作品であったことも考えると少しあやしいところだろうか。 この項目では基本的に漫画版で登場した設定のみを取り扱うので、ゲーム版等の情報を追記する場合は必ず前置きを入れること。 ◆ストーリー(DUEL 00「ON YOUR MARK!」より) 20XX年夏 地方の研究者変わり者が開発した体感シミュレーションゲームが世界を席巻する。 その名は「ブレイブデュエル」 これは数多のライバルと出会い競い高めあうひとりの少女がそんな運命に出会う物語。 少女たちの夏が、もうすぐ始まる―― ○登場人物 ゲーム版と同じく従来シリーズの登場人物がオールスターで登場(設定は調整されている)しているが、 未だに登場していないキャラも多くいる。まぁ元々登場人物が多いので仕方ない。 1部は無印~A s(外伝含む)までの登場人物が中心だったが、2部からはStrikerSの登場人物も加わっている。 StrikerS勢の年齢に関してはなのは達が小学4年生であるため、それに合わせて再設定されている(スバルはなのはより2つ年下の2年生)。 モブキャラの中にはなのは関連作品のどこかでみたようなキャラが混じっていることも。 ◇チーム「T Hエレメンツ」 ホビーショップT Hの店員の二人とその同級生で構成されるチーム。 ロケテスト全国2位のフェイトと、ゲームそのものの知識が深いアリシアがいるものの、その他は経験の浅い初心者である。 その後練習と実戦を重ね、初心者組も上位二人との差が縮まっているとのこと。 第一回ブレイブグランプリではチーム戦3位、総合3位の戦績を残した。 チーム名は店舗名と「趣味は宝物」という意味合いが含められたT H、 精霊・妖精にスクールを付けると小学生という意味にもなるエレメンツを合わせたもの。 高町なのは シリーズおなじみの主人公。今作では私立聖祥大附属小学校ではなく私立海聖小学校の4年生。 ある夏の日に「ブレイブデュエル」のプレイヤーとなり、数多のライバルたちと競い合う。 性格は基本的に無印~A sに近いが、父親の件がないためかどこか大人びていたところは抜けて年相応の雰囲気に。 絵柄のおかげか表情がとても豊かでアニメ版とはまた違った可愛らしさがある。 困った時は「ですます」口調となり、一人称が「なのは」に変わる。 今作では家族から「剣術」を教えてもらっており、 スプーンで空の紙コップを抉ったり、木の枝で空中の木の葉を切り裂いたりといった技を披露した。 BDでのアバターは高火力・重装甲が売りの「セイクリッドタイプ」、デバイスは杖型の「レイジングハート」。 セイクリッドタイプは希少であり(なのはのはその中でもレア)、本人の高い才能と発想もあって、時に熟練プレイヤーも唸らせる活躍を見せる。 だが、とらハ時代から一貫してある種の剣道少女属性持ちなのもあってか、 持ち前の防御力を活かしてビルを突き破るなど、どことなく脳筋……。 大森林コースでもペナルティがなければやる気満々だった。 フェイト・テスタロッサ テスタロッサ家の次女。なのは達と出会った次の日に姉のアリシアと共に私立海聖小学校に転校する。 性格は大人しく引っ込み思案。家族に恵まれているためかアニメ版のようなどこか影のある大人しさではなく、恥ずかしがり屋の延長といった感じ。 ブレイブデュエルの際には一転してアニメ版戦闘時のような大人びた雰囲気に変わる。 なのは達とのチーム戦を経て、彼女たちを正式にチームに勧誘する。 なのはにベタベタになっており、チーム名を「なのはと愉快な仲間たち」にしようとしたり、 ユーリと仲良くしているなのはに複雑な表情を見せることも。 アバターは高機動型の「ライトニングタイプ」、デバイスは斧型の「バルディッシュ」。 ロケテスト時全国2位の実力者……なのだが、チームメイトに合わせてか目立つ活躍が少ない。 キリエとの再戦では切り札のザンバーを披露した。 アリシア・テスタロッサ テスタロッサ家の長女で、ホビーショップT Hの看板娘。妹のフェイトと共に私立海聖小学校に転校する。 小さな見た目のせいで始めはなのは達に年下だと思われていたが、実際は2つ年上の6年生である。 フェイトに仲良しの友達が出来てうれしい反面、姉離れが顕著でちょっとさみしいらしい。 フェイトとは違い明るく元気な性格。妹のフェイトからはとても慕われており、姉として良きアドバイスを送ることも。 アバターは近距離から遠距離まで多様なスキルが特徴の「ガンナータイプ」を元にアレンジしたオリジナルデザイン「ラッキースター」。 知識豊富なだけあって対応力は非常に高いが、ごり押し戦法への対処は苦手。 BDの実況もこなせる専門的な知識があることから、 バトルではルールの説明やチームのまとめ役を務めることが多い。私にいい考えがある アリサ・バニングス なのは、すずかと同じ私立海聖小学校の4年1組。 なのはの親友の一人。BDの発表初日になのは、すずかと共にBDを始める。 今作でファン念願の魔法少女デビューとなる。バーニングアリサ? さてなんのことやら。 アバターは中・近距離向きの「フェンサータイプ」、デバイスは剣型の「フレイムアイズ」。 炎属性に特化した性能を持つ。贄殿遮那ではない。 「人間が空をすいすい飛べるわけない」という頭の固い考え方のせいか、飛行はできない。 だからって炎の翼とかは使わない、多分。 思い切りの良い切り込み隊長格だが、リスク管理が甘いとも言う。 月村すずか なのは、アリサと同じ私立海聖小学校の4年1組。 なのはの親友の一人。BDのことは姉から聞いていた模様。 アバターはスキルの豊富さが売りな「プロフェッサータイプ」、デバイスはグローブ型の「スノーホワイト」。氷属性に特化した性能を持つ。 なのはの活躍であまり目立たないが、初心者でありながら様々なスキルを使いこなし、 且つアリサとは即席の連携・合体技を披露するなど、その順応性は侮れないものがある。 はやてからは「(実戦3回目にして)君に教えることは残ってないような気がするっ」とか言われたりと何かと一目置かれていたり。 グランツも感嘆するレベルのサポート能力だが、周囲ばかりを気にしすぎる傾向もあり。 ▽チーム「八神堂」 書店「八神堂」の店長はやてとその家族で構成されているチーム。 八神堂はBD設置店の一つで、「ベルカスタイル」のBDオーナー。地下にT Hと同等規模のアリーナが設置されている。 いまだチームの詳細は不明なものの、次回のクランプリに向けてはやてやヴィータ以外も本格的に動き出すようである。 八神はやて 八神堂の店長。なのは達と同年代ながら、飛び級で大卒の社会人一年目。 まだ子供でありながら(おそらく)道楽に近い書店経営に加え、 家族からは「主(あるじ)」と呼ばれ敬愛されているなど謎の多い人物。 よく似た容姿を持つディアーチェを姉とすべく会う度に口説いているが、いつも邪険に扱われている。 アバターは希少な技能を持つとされる「ロード・オブ・グローリータイプ」。それ以外は現在のところは詳細不明。 まだ初心者チームだったなのは達が強豪「ダークマテリアル」と戦う際に助っ人としてチームに参加してバックスを務めたが、 それは人数合わせのようなもので専ら後方からのアドバイスに徹していた。 八神リインフォース・アインス 八神堂の店員。夜間学校で建築学を学んでいる。なんでもはやてのために理想の家を造りたいとのこと。 他の媒体同様にはやてのことを「我が主」と呼ぶが、人前でも平気でこう呼ぶためはやてはたじたじ。 原作などとは違い男口調はほとんどない。 何かにつけて服の上からでも分かるその「わがままボディ」を我々に見せつけてくれる。 八神ヴィータ 八神家の末娘。小学校に通っている。BDの全国展開に伴い、全国トップを目指して燃えている。 今作では年齢が見た目相応なので精神的にも子供。 馬が合うのかアリサと絡むことが多く、T Hエレメンツの中では最も仲が良い。 BDではロケテスト全国6位の実力を持ち、「鉄槌の騎士」の通り名も持つ強豪プレイヤー。 年齢に合わせてか、アニメで見られるような打算的な行動はなく、直情的かつ力押しな戦術を取る。 しかし油断もあったとはいえ初心者のなのはに一撃貰い、 シュテルには一撃でノックダウンさせられるなど、今作での初心者狩り役兼かませ犬的なポジションに……。今後に期待しよう。 はやて「ヴィータがやられたようやな……」 アインス「えーと……くっくっくっ奴は我らヤガミドーの中でも最年少」 八神シグナム 八神堂の店員。大学に通いながら剣道場の師範をしている。……何気に凄くね? その腕を買われてか、なのは達の接近戦の特訓(現実でのスポーツチャンバラ)に付き合った。 師範の立場は伊達ではなく、現実世界での訓練では、アリサとフェイトの二人がかりを余裕で捌いている。 スポーツ少女らしくジャージに愛着があるらしい。ニート? とか思った奴は表に出ろ。 八神シャマル 八神堂の店員。医大生。 家事も手伝っているようだが、料理に関してはたまに暴発するので油断できない。 ザフィーラ 八神家の愛犬。喋る犬であり、子供程度なら背中に乗せたまま走れるスゲー奴。 ちなみにこの世界では喋れる動物が結構いるらしいのでそのことを不審に思われることは無い。 八神リインフォース・ツヴァイ、八神アギト 海外に留学している八神家の面々。イノセンツ最終話にて一時帰国する形で登場した。 アギトはシグナムに懐いている。 ◇チーム「ダークマテリアルズ」 BDの総本山であるグランツ研究所に所属する、ロケテスト時のチャンピオンチーム。 フローリアン家に居候している留学生で構成されている。 なお、内3人の容姿はなのは、フェイト、はやてに酷似しているが血縁とかではない。 それぞれが飛び級の中学生である。 ブレイブグランプリでは総合1位に輝く。 チーム名は本作の前日譚の側面がある「マテリアル娘。INNOCENT」によると、 自分達はテストプレイヤー、つまり素体(マテリアル)であるとして付けられている。 ダークの方はほぼノリで決められたけどね。 ディアーチェ・K・クローディア 私立天央中学校の留学生。レヴィやはやてからは「王様」と呼ばれている。 常に尊大な態度を取り挑発的な言葉も多いが、仲間や友人のことを大切に思っており、口では悪態をつきつつも何だかんだで面倒見が良い心優しい人物。 出張中のグランツ夫人に代わり料理当番をしており、その腕前はそのシーンだけグルメ漫画が展開される程。 でも本人曰くグランツ夫人の方が上らしい、どんだけ。 はやてとは容姿・特技・好み・アバターに至るまで被っており、 彼女からは「わたしの姉やんになるべき」と熱烈アプローチを受けているがいつも邪険に突き放している。 とはいえ別に嫌っているわけではなく、むしろ満更でもない様子。たぶんプライドの問題なのだろう。 アバターははやてと同じ「ロード・オブ・グローリー」だが「暗黒甲冑」と呼ばれるそのデザインはユーリの愛によって超☆魔改造されたもの。 ダークマテリアルズのリーダーであり、プレイヤーとしても指揮官としても優秀。 仲間の心情を察し、場を暖めた後に自ら身を引く場面もあった。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 作者のあとがきによると、はやてよりも少しスタイルが良い模様。 シュテル・スタークス 私立天央中学校の留学生。なのはのデュエルを観て彼女に興味を示す。 眼鏡を掛けたクールビューティであり、性格も学生とは思えないほど落ち着いている。 アバターはなのはと同じ「セイクリッドタイプ」。色は黒。 ロケテスト時全国1位の強者だけあり、同じく全国6位のヴィータを寄せ付けない実力を持つ。 魔力量はなのはとは違って多い方ではなく、練磨によって徹底的に無駄を減らした技巧派タイプ。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 髪型が変化している一方で、スタイルは他の二人と比べると大人しめのようだ。 レヴィ・ラッセル 私立天央中学校の留学生。ヴィータを負かしたというなのはの噂を聞き、BDを申し込んだ。 今作随一のネタ担当であり、愛すべき馬鹿。 ……とりあえずこの娘だけ別世界のデュエルをしている気がする。 一人称は「ボク」で、性格もフェイトとは正反対で明るく子供っぽい。 なのは達からは上級生なのだが、その性格ゆえに全く先輩扱いされていない。 アバターはフェイトと同じ「ライトニングタイプ」。 ロケテスト時全国4位という戦績の持ち主だが、本人の頭の弱さが祟って自滅するパターンが多い。 とはいえ作戦負けしているだけであり、個人での実力は圧倒している上、初心者組から有効打を貰ったことは一度もない。 フェイトとは同じ高機動タイプだが、空中ドリフトやコーナリングを駆使するフェイトに対し、 レヴィは直線的な軌道でスピードを出すという対極のプレイスタイルとなっている。 ゲーム版に先駆けてGEモードが登場している。 作者によると、三人の中で一番セクシーダイナマイツとの事。 ユーリ・エーベルヴェイン フローリアン家に居候している留学生。普段は家事やグランツ博士の手伝いをしている。 喫茶翠屋のシュークリームデリバリーでフローリアン家を訪れたなのはと仲良くなり、アドレスを交換した。 BDでは「紫天装束」を纏い、ダークマテリアルの後衛を務めるが、今のところは戦闘シーンはあまり描かれていない。 ちなみに八神堂に書籍を注文しており、タイトルは「永遠結晶のつくりかたⅡ」。……おい何をつくる気だ。 ◇グランツ研究所 BDを開発したグランツ博士の研究所であり、BDの総本山と言える場所。 同時に「インダストリースタイル」のBDオーナーでもある。 研究所の所員達もBDのプレイヤーであり、製作側ならではの戦い方でなのは達を唸らせた。 アミティエ・フローリアン エルトリア・ガールズ・ハイスクールの2年生。風紀委員長をしている。周りからはアミタと呼ばれる。 常に丁寧語で話し、年下が相手でも礼儀正しい対応を崩さない。 学内ではお姉ちゃんキャラとして人気があり、下級生からは「お姉さま」と呼ばれ慕われている。 しかし当の本人曰く、「私の妹はキリエだけ」とのこと。 BDではグランツ研究所のトッププレイヤーの一人を務め、剣に可変する二挺拳銃型デバイスを駆使した戦いをする。 訓練に手詰まりを感じていたなのは達に仮想敵とてキリエと共にデュエルを挑み、 ほぼNPCで構成したチームでありながらなのは達を完封、圧倒的な実力差を示した。 その後はコーチとしてなのは達の実力アップに貢献する。 キリエ・フローリアン エルトリア・ガールズ・ハイスクールの1年生。アミタの妹。礼儀正しい彼女とは反対に飄々としており、ノリが軽い。 とはいえ根っこ部分は似ているため、友人からは「似たもの姉妹」と言われている。 BDでは姉と同様にグランツ研究所のトッププレイヤーの一人で、武器も同じだがプレイスタイルは接近寄り。 一度目のなのは達とのデュエルではユーリ&NPCとの隙のないチームワークで翻弄し、二度目の時は大剣を駆使して彼女達を追い詰めた。 グランツ・フローリアン アミタとキリエの父親であり、BDの開発者。元々はロボット工学が専門。 浪漫と情熱に溢れた科学者で、家族や娘であるアミタとキリエにも父ではなく「博士」と呼ぶように言っている。 ディアーチェも認める人格者ではあるが、研究に没頭するあまり約束をすっぽかして昼まで寝過ごすことなども多々あるようだ。 ◇ホビーショップT H 海鳴市の駅前に新しくできた大型ホビーショップ。 BD設置店の一つで、「ミッドチルダスタイル」のオーナー。 親戚関係にあるハラオウン&テスタロッサ家によって経営されており、店長二人は昔からの親友。 店舗名は各ファミリーネームの他「トレジャー ホビー」、趣味は宝物という意味も込められている。 プレシア・テスタロッサ フェイトとアリシアの母親で、ホビーショップT Hの店長。 原作のような暗く近寄りがたい雰囲気ではなく、アリシアの記憶にある優しい頃のプレシアに近い。 二人の愛娘を心底大切に思っており、娘達と共有する時間に何よりの幸福を感じている。 娘達のことになると周りが見えなくなることが多々あり、娘のために時折店の仕事を放り出してはリンディからお叱りを受けている。 アリシア不在時にはデュエルの実況も務めている。 リンディ・ハラオウン 同じく店長。大らかな雰囲気は変わらないものの、 「娘☆命」なプレシアの行動に頭を悩ませている苦労人。 クロノ・ハラオウン 家族構成の説明の際に一コマだけ登場。 リンディの息子で、フェイト達にとってお兄ちゃん的な存在であるらしい。出番があるかは不明。 エイミィ・リミエッタ ホビーショップT Hのチーフスタッフ。初めてBDを体験するなのは達にゲームの概要と操作説明を行った。 店内バトルの実況も務めているが、アリシアに仕事をとられたり、プレシアの娘馬鹿な実況にツッコミをいれたりと忙しい。 アルフ テスタロッサ家の愛犬。たまに人間形態(小)に変身して店を手伝っている。 リニス・ランスター テスタロッサ家の家政婦。家政婦としての仕事だけでなく店の業務もこなす。 テスタロッサ家とは単なる仕事の関係ではなく、家族同然の付き合いであり、家ではお姉ちゃん的な存在。 リニス2世 テスタロッサ家の愛猫。 ◇高町家 なのはの家族。詳しくは項目を参照。 高町恭也 なのはの兄。剣術を習得しており、日々次女の美由希と鍛錬に励む。 高町家の道場をなのは達の練習の場として提供した。 どうやらジャンケンゲームと陣取り将棋の腕はなのは、アリシア、美由希では勝てないレベルであるようだ。 高町美由希 なのはの姉。兄と共に剣術の練習をしている。 ユーノ 高町家で飼っているフェレット。今作では動物形態が本体(たぶん)。 なのはの良き相談相手である模様。 ◇その他 ゼッケン1084、千堂瞳 フローリアン姉妹の学校での友人。登場時なんかどっかで見た……と指摘されていたが、作者がTwitterにて本人達と認定。 その後も地味に出番を重ねており、スピンオフ作品「魔法少女リリカルなのはマテリアル娘。INNOCENT」にも出演。 ゼッケン1084はアミタの事を「アーちゃん先輩」と呼んでいる。登場するたびアホ毛が成長中。 第2部からの登場人物 中島スバル 小学生。容姿はアニメ第3期のスバル・ナカジマの幼少時代のもの。 第1部のラストにて初登場、その際なのはのデュエルを観て彼女のファンになる。 ティアナと仲良くなるため、彼女をブレイブデュエルへと誘う。 ティアナ・ランスター スバルの同級生。リニスの妹で、兄にティーダがいる(二人とは歳が離れている)。両親は海外出張中との事。 第1部のラストに初登場し、BDを少し気になっている。 兄の影響でガンシューティングやFPSが好きだが、 趣味が少々女子らしくなく、自身の性格も相俟ってクラスにはあまり馴染めていない。 なぜかスバルから熱烈なアプローチを受け戸惑うも、次第に打ち解けていく。 中島クイント 中島家の母。毎朝夫と熱烈な「いってらっしゃい」をしているという。ゲンヤさん爆発しろ。 言動がなんとなく肝っ玉母さんな感じ。 本作ではジェイル・スカリエッティの妹という設定。 また、高町家の母の桃子とは学生時代の先輩後輩の間柄らしく、彼女の事を「モモちゃん先輩」と呼んでいる。 中島ギンガ 中島家の長女。お父さんっ子のようであり、 ゲンヤに「いってらっしゃい」を狙っているが、タイミングが合わずに失敗が続いている。 中島チンク 中島家の次女。こちらの世界でも常に右目を閉じているが、理由は不明。 アリシアとは初対面にして「心友」と呼ぶ仲となった。 中島ディエチ 中島家の三女。 中島ノーヴェ 中島家の五女。 姉のスバルに対してシスコン気味。 ドクターJのカードを使用した際は、サウンドステージX以降のBJにバイザーを付けた姿となり「マスクドファイター1号」と名乗る。 中島ウェンディ 中島家の六女。ノーヴェとは双子。 同じくドクターJのカードを使用した際は「マスクドファイター2号」と名乗る。 中島ゲンヤ 中島家の父。 ティーダ・ランスター ティアナの兄。ティアナの回想に一コマだけ登場。 おい、あんたの趣味に付き合っている妹がクラスで孤立してるぞ。 ジェイル・スカリエッティ 雑誌連載時に、初登場回で「一体何者なんだ……。」という煽り文句が記載されていた。 娘たちと共にブレイブデュエル内で世界征服を目論む。自らは「ドクターJ」と名乗っている。 グランツとは研究生時代の同期で、友人でもあり宿敵でもあると言った間柄。 一架・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのウーノ。 二乃・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのドゥーエ。 BD時には博士の美しき秘書にてスパイ『ドゥーエ・ザ・ライアー』を名乗る。 三月・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのトーレ。 BD時には研究所の用心棒『トーレ・ザ・インパルス』を名乗る。 シグナムは彼女の先輩にあたる 四菜・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのクアットロ。 BD時には戦略参謀『クアロット・ザ・ミラージュ』(※クアットロの誤字)を名乗る。遠距離召喚型。 七緒・スカリエッティ スカリエッティの娘。原典でのセッテ。 BD時の名前は、無口系悪役少女『セッテ・ザ・ムーンエッジ』。中距離メインのアーチャータイプ。 高町ヴィヴィオ&アインハルト・ストラトス 正統派格闘家。ViVidアニメ化記念の登場と思われる。 スカリエッティ研究所の地下のジェネレーターから突如現れる。 ヴィヴィオはStヒルデ女学院初等科4年生、アインハルトはStヒルデ女学院中等科2年生(学校名、学年共に原典と同じ)。 ゲーム版と異なり、本作の未来からスカリエッティ博士の制作したタイムマシンによってタイムスリップしてやってきた。 コロナ&リオ 未来のグランツ博士を通して未来から通信してきたヴィヴィオの友達。 ヴィヴィオ達の無事を心配していた。 ○用語 ●ブレイブデュエル プレイヤー自身が身体を動かして3D立体映像のキャラクターを操作し、 プレイヤー同士の対戦を始めとした様々なルールの元で遊ぶ体感シミュレーションゲーム。開発者はグランツ・フローリアン博士。 東京の一部地域でロケテストの後に全国展開され、海鳴でも3つの店舗で設置されている。 プレイヤーはカプセル状の機械に入り、各店舗に設置されている「ブレイブシミュレーター」に投影された自身のアバターを操作する。 プレイ中のプレイヤーの視点・感覚はアバターと完全にリンクする。 とはいえそれなりに大きくスペースを取る上、アーケードゲームである以上順番待ちが必須である。 そのためホビーショップT Hのコミュルームには卓上でもBDを遊べる簡易シミュレーター「エンタークン」が設置されている。 プレイヤーが操作するアバターと、自らが組んだカードデッキを駆使して遊ぶゲームであり、戦いは「デュエル」、プレイヤーは「デュエリスト」と呼ばれる。 両スピンオフで主にレヴィがさんざんネタにしてたが、某カードゲームとは一切関係ない。 20XX年の夏、新しいゲームの噂を聞きつけたなのは達が「ホビーショップT H」に足を運んだところから物語が始まる。 ●カード BDで使用するカード。 基礎となる自分のパーソナルカードの他に、スキルカードやカードの強さを示すカードランク等の細かい設定があるが、漫画媒体である仕様上あまり気にしなくても楽しめる。 従来のなのはシリーズで使われていた様々な「魔法」がカードのスキルになったという認識で良いだろう。 ●魔力 BDでの「精神力」。攻撃やスキルに魔力を込めることで単純に威力を上げたり、何らかの効果(加速や誘導性能など)を付与することができる。 しかし使いすぎると体の力が抜けていき、最悪気絶状態となってしまう。 行動を控えれば魔力は自然回復していくため、ルールによってはそれも戦術の一つとなる。 ●データカートリッジ&ブレイブホルダー ゲームプレイの必需品。どちらもデータの記録・保存に利用する。 データカートリッジはブレイブデュエルのプレイヤーの証で、データ(おそらくアバター関連や戦績)の記録に使われる。 ブレイブホルダーはカードデッキの保存の他に、ゲームスタート時のコールやスキルカード使用時にカードをスラッシュするために必要。 ちなみに対戦中にアバターがカードをスラッシュするのではなく、プレイヤー自身がスラッシュする。 その際のプレイヤーの動きがアバターに反映されたことはない。武器持ちの人には邪魔なんだろう。 ●カードローダー 基礎のカードとなる自身のパーソナルカードを作るためのマシン。 自分の身長・体重・年齢・性別の入力の後にカメラで自分をトレースさせれば出来上がり。エイミー曰く、「夢のスーパーマシン」。 プライバシーな情報の入力に加え、自分が映し出されたカードが出来上がるなど少々精神力を問われる。 ちなみに一日一枚新しいカードがもらえる。 ●チヴィット BDで使用できるNPC。チーム戦などで人数を補う際に使われ、手持ちのカードから選ぶ。 見た目は選んだカードの人物がディフォルメされた姿になり、能力や性格もそれに準じる。 グランツ研究所ではダークマテリアルズのチヴィットが飛び回っているが、 これはチヴィット達NPCを現実でも遊ばせたいという思いでグランツ博士に作られたロボット。 後に各BD設置店舗にもそこの代表デュエリストのチヴィットを提供するという。 ▽サウンドステージ01 コミックマーケット88にて先行販売されたドラマCD。漫画版というよりはソーシャルゲームの方を意識した内容。 主要キャラに加え、あの「のろいうさぎ」にも声が付く。 ボーナストラックとして漫画版作者が脚本を務めた話も収録されている。 ▽余談 原作者の都築真紀氏によれば、アニメ原作の重めなテーマから逸脱した別モノのスピンアウトをコンセプトで作られているとのこと。 追記・修正はブレイブデュエルを始めてからおねがいします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アリシアさんが見れたのがちょっとうれしかったり -- 名無しさん (2014-06-11 00 25 13) まさに「これが見たかった!」という作品 -- 名無しさん (2014-06-11 01 10 02) 幸せな世界故にスカリエッティもまだいいキャラとして取り上げられてていいわ -- 名無しさん (2014-06-11 01 42 06) 個人的にはゲーム版含めてForceメンバーも見たいが、まだ高望みかなぁ -- 名無しさん (2014-06-11 02 16 00) なのは達がスペック高くてポンポン勝つから初心者(笑)なのがなー -- 名無しさん (2014-06-11 02 56 36) スピンオフだから新キャラとか出しにくいのに早くからチーム戦にしてしまって敵のバリエーションを減らしてしまったのがな~。試合って意味で戦ったのって殆どダークマテリアルズだし。最初の方はT Hエレメンツ内で実力を付けるって感じの方が良かった気もする -- 名無しさん (2014-06-11 11 50 27) ユーノェ・・・・ -- 名無しさん (2014-06-11 12 40 41) ↑それだけが個人的にゲームも含めてINNOCENT唯一の不満点…… -- 名無しさん (2014-06-11 12 42 04) カードゲーム物なら少なくとも人の命、出来れば世界の運命を賭けて戦わないと…… -- 名無しさん (2014-06-11 14 24 10) ↑そういうのは遊戯王とかで満足しとけ。てか漫画inoccentはカードゲーム要素ほとんどないに等しいし。 -- 名無しさん (2014-06-11 14 38 48) 高町家以外のとらハのメンバーが出てきてくれたら感激もんなんだがな -- 名無しさん (2014-06-11 19 27 56) ↑用語上だととらハ関係はゲームだと出てたよね -- 名無しさん (2014-06-11 19 42 06) なのはのアレは”徹”なんだろうなあ、と予測する原作ファン。流石にまだ"貫"までは行ってないと見た -- 名無しさん (2014-06-11 19 44 44) ゲンヤさんの勝ち組っぷりがやばい。なんだあのパーフェクトライフ -- 名無しさん (2014-06-11 20 01 23) 珍しく原作者のコンセプトがプラスに働いてる良作 -- 名無しさん (2014-06-11 21 01 06) すずかのアバターって「プロフェッサー」じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-06-13 21 38 11) ↑そうだな。ところで「あなたさん」は、登場こそしてないがキリエの台詞(3巻85頁)を見るに存在はしてるってことでOK? -- 名無しさん (2014-06-13 22 46 24) すいません。項目を修正した時に上のコメントが一つ消えちゃったみたいです。直し方とか分かる人はお願いします -- 名無しさん (2014-06-13 22 53 28) ↑編集履冷味迯?目ごと戻す→また項目書き直す。とか。 -- 名無しさん (2014-06-14 00 50 47) 大人組がやけにエロい。特にアインスが走ってるとこなんか漫画なのにめっちゃ目の前でゆっさ遊佐揺れてる様に感じてまう -- 名無しさん (2014-06-14 01 00 04) この漫画のプレシアさんみててニヤニヤが止まらないの俺だけ? -- 名無しさん (2014-06-14 01 04 04) プリズマイリヤみたいなものか アリシア生存√があってよかったわ -- 名無しさん (2014-06-14 01 44 35) ↑アリシア生存もだけどアインス生存もあるから、無印から見てた身としては尚更に幸せな世界と感じるわ -- 名無しさん (2014-06-14 09 20 44) やっぱりなのはさんはどんな世界でも超戦闘力や味驩^命なのか…… -- 名無しさん (2014-06-14 09 42 33) ↑家族が超戦闘力有してるからな -- 名無しさん (2014-06-14 09 44 20) 作品コンセプトが「みんな幸せな世界でもいいじゃない」だからな。マジでみんな幸せな世界。ユーノは・・・うん・・・ -- 名無しさん (2014-06-14 11 14 18) 次回への煽りが「ここからは私たちのステージだ」でまんま鎧武だったw -- 名無しさん (2014-07-20 14 25 28) ↑編集が他に何を担当してるかわかるな。 -- 名無しさん (2014-08-23 23 57 37) スバルとティアナのコンビはやっぱいいね。漫画とはいえ、また見られたことにちょっと感動 -- 名無しさん (2014-09-07 15 48 15) 雑誌掲載時になのはが対アミタ戦でエクセリオンブラックを出した時の「轟く友情――」って言葉を見てデジモンを思い出したなwww -- 名無しさん (2014-09-19 12 29 14) ↑3マガジンの煽りなんか、ひどいもんな。 -- 名無しさん (2014-09-19 14 09 11) ↑5「みんな」の中に入ってないんだろうよ・・・ -- 名無しさん (2014-09-19 15 24 39) ↑待てなんであの状態がユーノにとって幸せなんだと思わないんだ!? -- 名無しさん (2014-09-19 15 29 37) ↑思えるわけないだろ常識的に考えて・・・ガチ動物扱いだぞ、ガチで -- 名無しさん (2014-09-19 15 37 46) ↑喋って人型に変身できる動物がいるのに常識って・・・いや、なんでもない。 -- 名無しさん (2014-09-19 15 49 48) ↑動物である事には変わりないだろ・・・うん、もういいよ・・・ -- 名無しさん (2014-09-19 15 53 52) ↑4の幸せは人間としての尊厳を奪われて動物として扱われて暮らすことなんだよ!特殊な性癖の持ち主なんだって理解してやってくれよ!偏見いくない! -- 名無しさん (2014-09-20 07 17 45) ↑ ↑5だが違います。 -- 名無しさん (2014-09-20 07 39 02) ↑無理すんなよ。ホントはゴキブリ扱いされたいんだよな?ウジ虫のほうが良かった? -- 名無しさん (2014-09-20 08 03 42) ×まさに「これが見たかった!」という作品 ○萌え豚にとっての「これが見たかった!」という作品 -- 名無しさん (2015-01-25 10 53 19) 大人モードキターーー! -- 名無しさん (2015-01-29 16 30 13) ↑まさかマテリアル三人のも見れるとは思わなかった。 -- 名無しさん (2015-02-01 23 22 16) このマンガがきもい -- 名無しさん (2015-02-02 14 50 27) ただユーノとシャマルさんの扱いが妙に悪いのが気になるな...一体二人になんの恨みがあるんだか、あの扱いは改善して欲しいわ -- 名無し (2015-02-20 04 32 34) シャマルさんだってナイスバディなキャラなのに、それを無視して邪険に扱う作者達の無神経さには呆れてものが言えないな -- 名無しさん (2015-02-20 04 33 59) この世界観でもこの性格ってなのははもうA sでの悪魔以降の印象から抜け出すのは無理ってことだろうなぁ……。あと、なのはに御神流は完全に改悪だと思う -- 名無しさん (2015-02-23 02 07 07) マテリアル達の大人モード、デカい(確信) -- 名無しさん (2015-03-06 10 00 27) ↑ふと思ったがもしかしたらヴィータやアギトの大人モードも見れる可能性も…多分ないな。この世界でもチンクやアリシアとちっちゃいこくらぶつくってそう。 -- 名無しさん (2015-03-06 10 47 39) 1巻の数ページで涙が止まらなくなった漫画 -- 名無しさん (2015-03-08 21 22 48) ユーノはなぜか知らんが角〇に嫌われているからな。フェレット化することで何とか出番を確保したともいえる。 -- 名無しさん (2015-03-17 01 19 09) 最新話の寝起きのスカリエッティがただのイケメン過ぎるんだが誰だよこいつwww -- 名無しさん (2015-04-28 09 45 42) 正直四期の中で一番マトモに読んでられる ViVidは作画が微妙、Forceは展開が遅いのと「なのは」としてしっくり来ない 正直この作品もまあって感じだけど -- 名無しさん (2015-04-28 19 03 18) 動いているプレシアとアリシアをこういう形で見たかったんだ!是非ともアニメ化して欲しいなぁ。 -- 名無しさん (2015-05-05 14 24 59) 2巻の内容の一部を追記してみた。まだ漫画じゃ正式に名前出てないキャラもちょくちょくいるけどいいかな…? -- 名無しさん (2015-07-27 23 00 42) ↑2サウンドステージは決定らしい。 -- 名無しさん (2015-08-05 14 44 44) この漫画のヴィヴィオとアインハルトがvivid本編からの登場じゃなくてinnocent世界の未来から来てる設定になっててちょっと驚いたな… -- 名無しさん (2015-12-05 21 26 35) ↑しかも「現代」から10年後ぐらいという。あれ?ヴィヴィオもう生まれてない?てかなのはさん10歳年下の子を養子にしたの!? -- 名無しさん (2015-12-13 23 21 16) おそらく多くの視聴者がStSでがっかりしたフェイトのジャケットデザインの変更。大人レヴィのジャケットがフェイトの昔のデザインをそのまま使ってくれて歓喜したのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2016-01-27 15 55 40) インパルスフォームに変わってがっかりしてたのは口りコンだけだろ -- 名無しさん (2016-08-02 14 48 18) 八神家に異世界無双中のエターナル高校生と殺し愛する人出てきたら色々な意味で八神家がハチャメチャになりそう -- 名無しさん (2021-06-10 11 44 22) 名前 コメント