約 3,012,826 件
https://w.atwiki.jp/jimmy80x/pages/28.html
永遠の愛の炎/チープ・トリック The Flame/Cheap Trick チープ・トリック…甘い罠、の意。1977年に発売されたアルバム「蒼ざめたハイウェイ」に収録された「甘い罠」は、本国では人気がなかったもの、日本ではヒットした、希有な作品でした。そう、チープ・トリックは、日本から火がついたグループなのです。詳しくはウィキとかで調べて欲しいですが、彼らのセールスが落ち込んでいた87年に発売されたアルバム「永遠の愛の炎」からのタイトル曲は、グループ初となる全米No.1を獲得しました。甘く、切ないバラードですが、意外と酷評も多かったりします。理由は、この曲が自分たちではなく、ソングライターが書いた曲だから。98年に書かれた「蒼ざめたハイウェイ」の解説には、「外部の作曲家を雇ったことで、僕らが信頼していた批評家達から叩かれた」とありました。せつないですね。 永遠の愛の炎(紙ジャケット仕様)
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6716.html
永遠の恵みよ 収録作品:パンドラの塔 君のもとへ帰るまで[Wii] 歌:Yucca 原曲作曲:Franz Liszt 編曲:小原たかゆき、廣瀬祐一、吉川哲也、出川和平 概要 要所要所で使われている本作の挿入歌の1つ。 この音楽はクラシックをアレンジしたもので、フランツ・リストの「愛の夢 第3番( Liebestraum No,3)」が原曲。 ピアノ曲だった原曲にオリジナルの日本語の歌詞を載せたボーカルアレンジとなっている。 本作のヒロインである「セレス」が口ずさんでいる巫女の歌という設定であるが、ボーカルは声優ではなく歌手のYucca氏が担当。 歌詞はプレイ中に手に入るアーカイブ(古びた紙片をセレスに解析してもらう必要がある)にて確認できる。 この歌はいくつかのバージョンに分かれて使われており、全部で4つほど存在している。 「アカペラver.」はイベント劇中でセレスが単独で歌っているアカペラバージョン。 「ピアノ伴奏ver.」はエンディングの分岐であるAエンディングおよびBエンディングのスタッフロールで使用。 伴奏がピアノのみの物悲しいアレンジで、悲愴なエンディングをより際立たせている。なお途中で終了しフルでは聴けない。 「ラスボスver.」はラスボス戦で使用。戦闘曲らしくテンポが速めでこのバージョンの曲が特に人気が高い。 最初はボーカルが入っていない状態だが、戦闘が進むにつれ段々とボーカルの音が入っていくという演出が特徴的。 「Sエンドver.」はオープニングムービーおよびSエンディングのスタッフロールで使用。 完全版というべき壮大なアレンジで、ベストエンディングであるSエンドの大団円に相応しいものとなっている。 ボーカル以外にも監視塔のBGMなどこの曲のメロディーを使ったものは多く、本作のメインテーマ的な扱いを受けている。 過去のランキング順位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 110位(ラスボスver.) 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 907位(ラスボスver.) 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 696位(ラスボスver.) みんなで決める2011年の新曲ランキング 102位(ラスボスver.)、150位(Sエンドver.)、214位(ピアノ伴奏ver.) 第2回 みんなで決める任天堂ゲーム音楽ベスト100 70位(ラスボスver.) 第2回みんなで決めるラストバトルBGMベスト100 377位(ラスボスver.) 歌詞 + クリックすると表示 暁の遥か彼方に輝くあの大地 光もて世の幸満たす、恵みし実り 雲の明け行く、あの空のごとく たえなる調べは明日の扉開き照らし出す 母なる大地私は願う 陽は黄金の光で木々を飾る 永久に踊り続けよう 喜びを永遠に捧げよ 絶え間なく時の彼方に過ぎ行く思い出は 涯なく我が胸満たす清らな夢に 思い馳せしは、あの星のごとく たえなる調べは明日の扉開き照らし出す 父なる海私は祈る 乙女の笑顔は野を光で満たす 永久に歌い続けよう 喜びを永遠に捧げよ 永遠の愛を私は誓う 空と大地に報われしこの日々が 永久に続くこの時が永遠の幸せを繋ぐよ 永遠の幸せを繋ぎだすよ
https://w.atwiki.jp/lavato_heros/pages/1311.html
カードリスト 能力 https //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=3049 解説 LV3のタイミングで対戦ユニットに後攻を付与し、20点のバーンを行うカード。 主に打点が高いユニットに付けて、先制攻撃を行うのに使う。 後攻付与した場合、先攻除去する呪縛や圧殺をサポートをつけた相手より先に動けるのが強みである。 また、バトルエリアのユニットが魔術師、師級魔術師の場合、相手を攻撃不可にする。 魔術師につけて相手を攻撃不可にしたい場合は、LV1の氷の結晶を使用してもいいため、 純粋な【魔術師】ファイルで採用するメリットは薄い。 先制攻撃をしたい高打点のユニットと魔術師を併用するファイルなら、氷の結晶と「呪縛、圧殺、氷結結界など」の 2種類のグリモアを入れずに、永遠の縛り1種類入れておくことで臨機応変に対応することができ、ファイルスペースの節約に役立てることができる。 似ているカードには氷結結界があり、こちらは魔術師用のスキルがない代わりにバーンのダメージが10点多い30点になっている。 コンボor必殺コンボ カード名 あれば。なければ空欄のままで。 解説や弱点など。 カード背景 ラヴァートの世界ではどんな人物or事件or魔法なのか 関連ファイル ファイル名 関連カード 氷結結界 氷の結晶 関連用語 後攻 攻撃不可 収録 第10弾『私達は、因果の果てよりやってきた』ボックス 、第10弾『私達は、因果の果てよりやってきた』パック
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/3184.html
《永遠の孤独》 永続魔法 自分のフィールド上の任意のモンスターカードを、自分が指定した一枚以外全て破壊する。 互いに自分のフィールドのモンスターゾーンを一ヶ所指定する。既にモンスターが存在する場合は、その場所しか指定できない。 このカードがフィールドに存在する限り、指定されたゾーン以外にモンスターをプレイすることはできない。 part15-505 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/19848.html
白の輪廻(OCG) 永続魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、 自身をチューナーとして扱う効果を持つ魚族モンスター1体を[[デッキ]]から手札に加える。 (2):1ターンに1度、自分の「ホワイト・オーラ」モンスターが攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。 その攻撃モンスターはもう1度だけ続けて攻撃できる。 (3):1ターンに1度、自分の墓地からレベル8以上の魚族Sモンスターが特殊召喚された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。 相手フィールドのモンスターを全て破壊する。 シンクロモンスター補助 デッキサーチ ホワイト・オーラ補助 モンスター破壊 永続 連続攻撃 魔法 魚族補助
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/3293.html
《不屈の輪廻イーンドミタ》 不屈の輪廻イーンドミタ C 火文明 (4) クリーチャー:アートマン 1000 ■このクリーチャーを召喚してバトルゾーンに出すことはできない。 ■自分のターンの終わりに、このターン「リンネ」能力で破壊されたクリーチャーを自分の墓地から1体選び、持ち主の山札の一番下に置いてもよい。 フレーバー:「この輪廻は止まらない!」---不屈の輪廻イーンドミタ 作成者:エウブレウス コメント:アートマンが持つ基本効果の召喚不可と、ターンエンドに「リンネ」で破壊されたアートマンをデッキボトムに戻すトリガー効果を持つ。ほとんど「リンネ」でしか呼べないが、自身は「リンネ」を持たない。火のクリーチャーには珍しいタイプのシステムクリーチャー。 収録セット DMO-25 「輪廻編(ブラフマー・ループ)第1弾」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/910.html
《生命の輪廻ネルヴァ》 生命の輪廻ネルヴァ C 自然文明 (3) クリーチャー:アートマン 1000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。 リンネ3-このクリーチャーが攻撃できるとき、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、自分の山札の中からコスト3のクリーチャーを1体選び、タップしてバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、山札をシャッフルする。 作成者:牛乳 《青銅の鎧》に似たクリーチャー。しかしあちらはあちらで使い勝手がある。このカードと合わせ8枚体制にしてもよし。 フレーバーテキスト DMO-25 「輪廻編(ブラフマー・ループ)第1弾」大地は信じた、神を、神とせぬ者たちを。 収録セット DMO-25 「輪廻編(ブラフマー・ループ)第1弾」 参考 アートマン リンネ
https://w.atwiki.jp/c-atelier/pages/1149.html
Recipe017 ◆MvpJICe.d2 エイト キート マーラ 作品 胴無し 実際に読む(リンク) 次話永遠の歌2 概要 26日午前0時10分ごろ、モナーブルグの大通りに繋がる裏路地から、不審な物音がするとに近所の女性が気付き、通報を受けたモナーブルグ署員がネーノ種の男性が死亡しているのを発見した。 同署は、被害者の男性を昨今の連続窃盗犯であると断定。また、腹部に弾痕が付いていたことなどから、殺人事件とみて捜査している。27日に遺体を解剖し、死因などを調べる。 件の男性は先日、道を歩いていた警察官に職務質問され逃走。その後、追いかけた警察官に対しスタンガンで抵抗し、警察官が怯んだ隙を狙い付近を歩いていた女の子を人質としながら逃走した。その際、八頭身種の男性とマララー種の男性2人が男を追跡。2人は人質の女の子は解放したものの容疑者の抵抗を受け負傷しており、同署長は「市民を守るはずの警察官が率先して行動できず、市民に対しての被害を拡大してしまったのは誠に遺憾」とのコメントを出したばかりであった。 レシピ追加 無 登場キャラ 登場 マーラ エイト キート 元ネタ解説 62 エイト「リボ○ケイン!!」 特撮「 仮面ライダーBLACK RX 」に登場する同名の主役ライダーの使用する技であり武器 「リボルケイン」が元ネタ この掛け声とともに ベルトの穴から同名の光の剣を取り出す。 64 エイト「パリィ!!」 スクウェア・エニックスのゲーム『サガ』シリーズを代表する剣技の一つ。 正しくは「パリ"イ"」 剣によって受け流すことで相手の物理攻撃を一定確率で無効化することができる技である。 しかしそれを肉体の一部で行おうとすると 当然あのようになる。 ゲーム序盤のパーティーにいる重装歩兵(=ベア)が閃くことが多いため、ベアの代名詞的存在である。( 64左AA) 66 エイト「俺のサンズオブリバティ」 和訳で「自由の息子達」 ボストン茶会事件でアメリカ各地の愛国心溢れる国民の名乗ったグループ名である。 日本ではこの事件よりも ゲーム「メタルギアソリッド2」の同名のサブタイトル及び登場するテログループとして名前が知られているだろう。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/167.html
522 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 24 35 ID uGKMtPti それは子供のころの話。 川原に居た僕は、そこで蜻蛉に良く似た昆虫を捕まえた。 一緒にいた姉にそれを見せると、彼女は僕に微笑みながら説明してくれた。 「これは蜉蝣ね。ふゆう目の昆虫。蜻蛉も同じふゆう目だから似ているけど、一応別物」 「かげろー?」 「そう。蜉蝣。短命の昆虫」 顔をみてみなさい。 姉は僕にそう云った。 云われるままに覗き込むと、すぐに違和感に襲われた。 無い。 生物にあるべきものが、それには欠落していたのだ。 「お姉ちゃん、こいつ、口がないよ?」 「うん。そう。口が無い」 「どうして口が無いの?これじゃあごはんが食べられないよ?」 「必要ないからよ」 すぐに死んでしまうから。 姉はそう云って、僕の掌の中の蜉蝣を空に放した。 どこまでもか細い、具象化した儚さはゆっくりと風景に消えて往く。 永遠に生きるものは無い。 不滅の生命は有り得ない。 生きとし生けるものは、皆土に還り。 形あるものは、皆滅ぶ。 それが早いか遅いかの差だけで。 本質は何も変わらない。 たとえそれが――数時間の命であったとしても。 姉はそう教えてくれた。 「じゃあ、お姉ちゃん」 「ん?」 「お姉ちゃんも、いつかは死んじゃうの?」 「・・・・」 僕が不安そうに見上げると、姉は眉をハの字にして笑った。 「大丈夫。私は死なないわ。大切な弟を置いて、死ぬわけが無い。私は永遠に――貴方の傍にいる」 子供心に、それは嘘だとわかった。 けれど、僕にはそれで充分だった。 人を幸せに出来る『優しい嘘』もきっとある。 それがわかったのだ。 その日の会話も。 その時の笑顔も。 総てが色鮮やかに。 今も僕の心に焼き付いている。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 僕にはみっつ歳の離れた姉が居る。 名前は鳴尾至路(なりお しろ)。大学生。 謹厳実直・頑固一徹・石部金吉を地で往く人物で、他人にも自分にも厳しいことで有名だ。 本人曰く、 「優しさこそが最も人を駄目にする。厳しさは人倫の根幹」 だ、そうで、周囲に居る人間は、目上・目下、はたまた同輩・友人であってもその『手厳しさ』から 逃れることは出来ないと云われている。 幼少のころに両親が「あいつは厳しすぎて困る」と愚痴をこぼしていたのを聞いたことがあるから、 その厳しさは筋金入りと云って良い。 「政治の要諦は寛厳両輪の均衡にある。けれどそれが無理なときは厳しさをこそ選ぶべき」 そう云い切る姉の愛読書は『韓非子』と『君主論』。 尊敬する人物は、織田信長、チェーザレ・ボルジア、李世民、、スッラ・フェリックス、 ハンニバル・バルカだそうで、大学では独裁、或は寡頭政治をテーマに論文を書いている模様。 523 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 26 40 ID uGKMtPti そんな姉なので、周囲にはこう公言して憚らない。 「私は弟の躾を何よりも重んじている。決して甘やかさず、徹底して厳しく育てる。恨まれることも あるでしょうが、厳しさこそが優しさであるといつか気づいてくれるはず」 多分、姉は本気でそう云っている。 僕を厳しく育て上げることを主眼にし、鍛え上げている『つもり』なのだろう。 僕の名前は鳴尾来路(なりお くろ)。 優秀な姉とは似ても似つかない――不肖の弟です。 ※※※ 「いやあ、大したものだなぁ・・・」 五代(ごだい)先生は手に持った淡彩画に感嘆する。 某有名芸大の教師である彼から見ても、その目に映る四角い世界の精度は極めて高いのだろう。しきり に唸りながら驚嘆の声をあげる。 ここは五代邸の客間。 数多くの芸術品に囲まれた僕は豪奢なソファに座り、先生と対面している。 「きみの姉はあれだな、天才と呼べるかもしれんね」 手に持った淡彩画を目の前のテーブルに置き、五代先生は顎を撫でた。 「自分は天才ではない、と、姉は云っていましたけどね。そこまで到達するほどの才覚は無い、と」 姉は自分の評価も適正に出せる人間なので、この自己評価も間違いは無いだろう。 世にある名画家にはとても及ばない。 けれど凡百の絵描きよりは技量が上。 それが姉の下した自己評価である。 「ふぅむ・・・・」 先生は吐息して僕を見る。 「なんにせよ、惜しいよなぁ・・・・」 視線は再び姉の描いた淡彩画へ。 「私が鳴尾くん――きみのお姉さんに逢ったのは、彼女が高校のときでね。教え子がそこの美術教師を していたんだが、自分の教え子に大才の持ち主がいると報告してきて、その作品を見たのがきっかけ だった。これがまた凄い。鳥肌がたってね。以来事あるごとにうちの学校に来ないかと誘ったんだが」 ものの見事に袖にされたよ。 先生は残念そうに苦笑する。 「歴史と政治の研究のほうが面白い、そんなことを云われてねぇ」 「まあそうでしょうね。家でもそっち関係の本ばかり読んでいますから」 それでも誘いを断ったことに引っかかりはあるようで、たまに描く絵を五代氏に届けているようだ。 いつもは姉本人が五代邸に足を運ぶのだが、今日は先輩の見舞いに往くとかで僕が代役になった。 「いや、こう云っちゃ何だがね、彼女、歴史研究家としての能力は並だろう?特定のイデオロギーに 捕われずに歴史を公平に俯瞰できる才覚は認めるが、云ってしまえばそれだけだ。明らかに書画家 としての才能のほうが彼女にはあるだろう」 「姉は絵を捨てたわけでは無いですよ。人生の主眼に置かないだけです」 「それだよ」 五代先生は机を叩く。 「絵を主としない。そこが問題だ。これだけの才能の持ち主はうちの学校にもそうはいない!天賦の才 を開花させず、研鑽もせず眠らせてしまうなんてあまりにも勿体無いじゃないか」 先生の顔からは無念さが滲み出ている。 五代氏自体、画家を目指して叶わなかった人なので才能のある人間がそれを放棄することが残念で仕方 ないのろう。 「絵画に限らず最近の芸術界は人材が払底している。有為な人物は一人でも多く必要なのだ。なのに きみの姉ときたら・・・」 「ちょ、ちょっと待ってください。人無きってのは大げさでしょう。最近は若い世代の台頭が著しい って専らの噂ですよ?四道義彩子(しどうぎ あやこ)とか水沢(みずさわ)つぐみとか、声楽の世界 では月ヶ瀬聖理(つきがせ さとり)とか」 今日姉が見舞いに往っている相手も芸術ではなくセラミック技術の世界ではあるが当代最高と評される 人物であるし、若い才能が芽吹いているのだが。 「月ヶ瀬聖理?ふん、月ヶ瀬聖理ねぇ」 僕が名前を出した人物が気に入らなかったのか、先生は益益不機嫌になる。 「彼女こそ才能の無駄遣いだろう。声楽の世界では日本どころか世界屈指とまで謳われると云うのに、 ちっともそれを活かそうとしないじゃないか」 524 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 28 41 ID uGKMtPti 吐き出すように云う。 「日本を離れないんでしたっけ、彼女?」 「日本を離れないどころじゃない。日帰りできる範囲までしか出て往かないんだぞ!?歌は世界中の 人間に聞いて貰ってこそ価値があるのに、そんな我侭を・・・・っ」 「でも裏返せば、それを是とさせるだけの才能があるという証左でしょう?天使とまで称される歌声は それを可能にすると。――でもなんで日本を離れないんでしょうねぇ?」 ふとした疑問を口にする。 すると先生は更に不機嫌になった。 「聞いたよ、理由」 「聞いたんですか?本人に?」 「知人の紹介で逢ったときにな。まったく意味不明の理由だったぞ。曰く、家にニートのくせに専業 主婦面しているドラ猫がいるのでそれをくびり殺してからじゃないとおちおち家を空けられないとか なんとか」 「なんです、それ?」 「知らん!ともかくあの女の話はするな、不愉快だ」 先生は子供のようにそっぽを向く。 「そう云えばきみも・・・・」 そっぽを向いたままの先生は瞳だけジトリと僕を捉えた。 「随分才能があるのに、無駄にしているそうじゃないか」 「は?何ですか、それ、初耳ですよ!?」 本人だがそんな覚えはまるで無い。 「鳴尾くんがいつも云っている。己は弟に如かず、とね。まったくイヤミな姉弟だ」 「ちょっと、先生、拗ねないで下さい。姉は確かに自分を含めて公平にモノを見れますけど、僕に 関しては出鱈目なんです。過大評価してるんです。珠に瑕なんです。画竜点睛を欠くんです。テストで 平均点より上をとっただけで優秀とか云いふらすような人なんですよ」 運動会で一等賞を取っただけでスポーツ万能と触れ回るような人間なのだ。姉の過大評価で苦労した事 は数知れない。本人は万能な人間だからいいのかもしれないが、そのレベルに合わせねばならない凡人 には相当な苦労が付き纏う。 艱難辛苦を口にしてみても「どうだかな」と先生は拗ねたまま。 居た堪れない空気のまま数分が経つと、客間の扉が叩かれた。 「失礼します」 入ってきたのは、愛くるしい少女。 大きな瞳の、小動物を連想させる女の子。 彼女の手にはトレイがあって、その上にはティカップが見える。お茶を持ってきたのだろう。 「どうぞ」 「ありがとう」 ティカップを置く少女に会釈する。使用人の類ではない。先生の身内だろうか。 「――ああ、きみとは初めてだったね。これは私の娘の絵里(えり)だ」 「はじめまして。五代絵里です。しろさんにはいつもお世話になっています」 少女はその容貌に相応しい甘い声で丁寧に挨拶をする。 興奮でもしているのか、僅かに頬が赤い。 「どうも。鳴尾くろです。こちらこそ姉がお世話になっています」 ぺこりと頭を下げる。 「先生の娘さんですか。随分歳が離れてそうですけど」 「40になってから出来た子だからね。確かに離れているよ。今中3できみのふたつ下だ」 そう答える先生の顔はゆるい。 どうやらこの少女が可愛くて仕方ないようだ。 「しろさんにお話は聞いてました。その・・・とても素敵な人だって」 憧憬の念をもって彼女――五代絵里は僕を見つめる。 けれど僕は気が重い。 (姉は一体どんなことを云ったんだろう) 万事がそこそこの僕が完璧超人とされるくらいだ。この子にどう吹聴しているのか想像するだに恐ろし い。 「鳴尾くんは滅多に人を褒めないが、きみのことはいつもべた褒めしていてね。娘もきみという人間が 来るのを楽しみにしていたんだよ」 「そ、そうなんですか。光栄ですね」 そう答える僕の笑顔はたぶん硬い。 一方の先生は愛娘の前だからか鷹揚な表情。他方の五代絵里ははにかんで笑っている。 「え、と。くろさんって呼んでも、いいですか?」 525 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 30 39 ID uGKMtPti 「僕のことは好きに呼んで下さい」 「あ、じゃあ、私のことも絵里って呼んで下さい。あと敬語も使わなくていいですよ。くろさんの方が 年上なんですし」 「ん。了解。じゃあ絵里ちゃんで」 「はいっ」 絵里ちゃんはニッコリと笑う。 元気な小動物のような子だ。 愛を注いで貰っている人間で無いと、こんな顔は出来ないだろう。 「それで、くろさんは今日はどうして家に来られたんですか?」 「しろ姉さんのお使いだよ」 机の上に置かれた絵を指し示す。 絵里ちゃんは「失礼します」とそれを手に取った。 「うわぁ・・・・素敵な絵・・・・!!」 頬を紅潮させ、姉の淡彩画に見入っている。 「絵里ちゃん、絵、好きなの?」 「はいっ!大好きです」 彼女は元気良く頷いた。 「好きも何も、絵里は美術部所属の画家志望だぞ。油絵の方だがね」 「へえぇ。絵里ちゃん絵を描くんだ。どんなのか見てみたいな」 「そ、それはその・・・・は、恥ずかしいので・・・・」 途端に顔を真っ赤にしてわたわたと手を振る中学生。 実に初々しい。 「あの・・・しろさんに聞いたんですけど、くろさんも絵を描かれるんですよね?」 「いいや?」 「あれ?そうなんですか?しろさん、自分の弟は絵がとても上手いって仰ってましたけど・・・」 「・・・・」 確かに何度か姉を真似て描いてみた事はあるが、それだけだ。2~3枚しか描いたことが無い。 姉は無条件にべた褒めしいていたが、信用はまるで出来ない。これも姉の中の僕の過大評価のひとつ なのだろう。 「まったく惜しいよなぁ。鳴尾くんはそれだけの絵が描けるのだ。絶対に美術の道に進むべきだ。 きみもそう思うだろう?」 先生はまたその話題を蒸し返す。 「お父さん、私にはいつもやりたいことをやれって云ってくれてるでしょう?しろさんだってやりたい ことをやっているだけじゃないかな?」 「それはそうだが・・・・」 先生は云い澱む。どうやら娘には弱いようだ。 「人間には無限に支路がある。その道のどこを歩くのも自由だ。でもなぁ、多くの人を感動させられる 才覚があるのならば、その道こそを本道とすべきだろう?」 「それはお父さんの我侭だよ。強制されるものじゃないと思うけど」 「いや。それはわかる。わかってはいるんだが、悔しいのだ。やるせないのだ。生きた爪あとを残せる 力があるのに、それをしない。それが歯痒いんだ」 五代先生は心底悔しそうに云う。 生きた爪あと。 そこに居たという証拠。 生き、死ぬ間に残せる自分という足跡。 来た路と、至る路。 その道程を姉は残せるのだと先生は云う。 人生に足跡を刻める者は少ない。 姉はその少数にカテゴライズされるのだと。 けれど―― けれど姉は足跡を残すよりも、それを観察する道を好しとした。 英雄や豪傑の生き様を辿る事を道とした。 (その良し悪しなんて結局――) 僕は思う。 道を歩ききって振り返ったときにのみ、わかることなんだろうなぁって。 至る路。 その支路の寡多も。 その長短も。 526 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 32 35 ID uGKMtPti 歩ききってみなければわからない――永遠の謎なのだ。 ※※※ 「ただいま~」 家に着く頃には夜になっていた。 季節が季節だけあって、かなり寒い。 「おかえり。ご飯もうすぐ出来るわよ」 母のそんな声が玄関に響く。 置いてある靴を見ると父も姉も帰宅しているようだ。 僕は自室に戻って部屋着に着替えると、姉の部屋を訪れた。 姉は和室を自室としているので、扉ではなく襖を叩く。 「姉さん、いる?」 「ええ。入っていいわ」 凛とした声。 身が引き締まる澄んだ空気が返ってくる。 「じゃ。失礼します」 襖を開くと独特のスライド音がして、その向こうに正座する女性がいた。 凛然とした美人。 知性と沈着を感じさせる立ち居振る舞い。 鳴尾しろ。 正真正銘僕の実姉である。 「おかえり。クロ」 「うん。ただいま。ねえさん」 帰宅の挨拶。 それはどちらかが戻ったら必ずすることになっている。 僕は姉の前に座る。 すると―― ぎゅ。 思い切り抱きしめられて、頭を撫でられた。 「ね、姉さん」 何で急に? そう問おうにも、顔を胸元に収められてしまっているので口が開けない。 「信賞必罰。良い子にはご褒美」 「良い子って、僕がなにを・・・・むぐっ」 「お使い。疲れたでしょう?」 苦しいほうが疲れます。 5分くらい呼吸困難が続いて、漸く開放される。 「ぶはっ」 水中から顔を出したように、口いっぱいで吸気した。 幽かに鼻腔をくすぐるのは、慣れ親しんだ『和』の匂い。 そして、姉の匂いだ。 しろ姉さんはそんな僕を見てもう一度、 「お帰り、クロ」 そう云って微笑した。 「じゃあすぐに病院から戻ってきたんだ?」 姉のいれたお茶を啜る。 ほうじ茶の香りが心地良い。 「ええ。朝歌(ともか)先輩は私の見舞いよりも見舞いの品のほうが御気に召したようだから」 「ふーん。何を持って往ったの?」 「四民月令」 大分時間が空いたので自宅に戻ってからは掛け軸を作っていたらしい。 姉の背後には無駄な達筆で「はらぺこ」と書かれた新作がある。先月までは確か「さもしい」だった はず。姉は絵のみならず書作や彫り物も嗜む。彼女の手の届く範囲には、筆やら彫刻刀やら半紙やらが 散見されて、何かの作業中だったことが窺われた。 「クロは、この時間まで向こうにいたのね」 「うん。なんか引き止められて。夕食もどうかと誘われたけど、断って帰ってきた」 「愚痴なんて聞いていて楽しいものじゃないからね」 527 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 34 35 ID uGKMtPti 良くわかっていらっしゃる。 「でも先生本当に残念がってたよ?しろ姉さんには芸術の道を歩んでほしいって」 「何かを表現するよりも、何かを考察するほうが私は楽しい」 やんわりとした拒絶。 姉は自分の道を常に曲げない。 「そんなことより、この時間まで向こうに居たってことは、彼女には逢ったのね?」 「彼女?絵里ちゃんのこと?」 「絵里、ちゃん?」 ピクリと姉が蠕動する。 「クロ」 「え、なに?」 「女性の名を濫りに呼んでは駄目よ。それは大変な失礼にあたるわ」 「いや、でも絵里ちゃん本人が――」 スコン。 刹那。 僕の背後に音が響いた。 それが姉の投げた彫刻刀が柱に刺さった音だと気づくのに時は要らなかった。 「信賞必罰。悪い子には、お仕置き。――次は無いわよ?」 「あ、う・・・・ごめんなさい・・・」 「そう。わかってくれたのね。嬉しいわ」 姉は何事も無かったかのように微笑んだ。 「そ、それで・・・・絵・・・・じゃなくて、五代さんに逢ったのがどうかするわけ?」 「どうもしない。唯・・・」 「ただ?」 「あの子、一人っ子なのよ。だから兄弟に憧れているの。私が貴方の話をすると、とても喜ぶ。だから 何度かクロのことを話してあげたんだけど、それでいらぬ幻想を見始めているみたいだから」 それは僕に向けていた妙に爛爛としたあの瞳のことだろうか。 しかし、それは、 「姉さんが僕を実像以上に大きく宣伝するからなんじゃ・・・・?」 「私の評価は概ね正しい。それは貴方も知っているでしょう?」 「時と場合によりけりだ」 特に僕に関することは。 「あの子、私が五代先生の家に行くたびに、クロの話をねだるようになったのよ。それで、ちょっと 気にしていたのよ」 「ふぅん?」 いまいち良くわからない。 何にせよ姉が自分でまいた種ではあるようだが。 「しろー、くろー、ご飯できたわよー」 遠くから声が響く。 母のそれ。 聞きなれた呼び出しだ。 「もうそんな時間ね。往きましょうか」 「あ、うん。・・・・お茶、飲みきらなかったな」 「置いておいていいわ。後で私が飲むから」 「え?」 飲みかけですよ? 「何か問題が?」 「いや・・・」 問題と思わないことが問題か。 僕は首を振って立ち上がった。 ※※※ 「さて、久しぶりだな」 食事を終えた僕は部屋に戻ると久しぶりに筆を取った。 絵を描く。 それは本当に稀な行為。 美術の時間は総て手抜きかサボりなので、自分の意思で絵を描くなんて年をまたいでの“久久”だ。 種類は水彩画。 モチーフは幻想の風景。 528 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 36 36 ID uGKMtPti 求めるものは――幻滅。 我ながら後ろ向きな理由であるとは思う。 あの娘――五代絵里に失望して貰うためのもの。 「くろさんの絵が見たいです」 あちらにいる間に、彼女は何度か暗にそう云った。 「見ても仕方ない」 そう答えても納得しない。 否。 謙遜として信じていない目をしていた。 百聞は一見に如かず。 実物を見れば嫌でも黙するようになるだろう。 精神的に虚弱な僕だ。 無駄な期待に応えるだけの強さはない。 だから“ここに”弱さを表現する。 百円均一で買ってきた安物の画材。 すぐに色あせ、今この瞬間ですらも満足に世界を表現できないチープな絵の具と、ばさばさの筆。 どうせ一枚しか描かないのだから、それで良い。 幻滅を目指す道に無力を乗せ、下書きも無しにかきなぐる。 期待されるのは嫌だ。 プレッシャーは嫌いだ。 重荷には耐えられない。 弱い。 弱い。 弱い。 弱い。 それが僕。 それが中身。 それを表す。 強さはわからない。 強さはしらない。 だからそれは絵に出来ない。 姉のように強くは無い。 描く。 ただ描く。 ひたすら描く。 時を忘れて描く。 どれくらい筆を走らせていたか。 集中力が途切れたその瞬間に、背後に気配を感じた。 よく知った、肉親の気配。 それがすぐ傍に在った。 「――姉さん?いつからそこに?」 「いつでも、ここに」 ドテラを羽織った姉が微笑しながら僕を見つめていた。 「クロが絵を描くなんて、珍しいわね」 「う、うん・・・」 僕が曖昧に頷くと、姉は僕の肩に顎を乗せて四角い世界を賞翫する。 「うん。・・・・良い絵だ。流石は私のクロね」 「そうかな?」 補正の入った評価ではあるのだろうが。 「ねえ、しろ姉さん」 「ん?」 「強さって、なんだろう?」 この人ならば。 強い人間ならば、それはわかるのだろうか。 僕が問うと、姉は僕を抱きしめた。 「それは“美しい”とか、“美味しい”とか“幸せ”とかの定義を求めるのと一緒ね。一つじゃない。 色色な強さがあるし、時と場合と人にもよるわ。強さとは我侭を押し通す力、とか単純に云えれば苦労 はないのだけれど」 529 名前:永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM [sage] 投稿日:2007/07/12(木) 18 38 38 ID uGKMtPti そう云いながら僕をくすぐる。 何気にちょっかいを出すのが好きな人なのだ。 「・・・でも、しろ姉さんは強いよね?」 「全然」 肩の上で首を振る。 頬と頬が触れ合った。 「五蘊常苦にも耐えられるかどうか。愛別離苦も求不得苦も怨憎会苦も絶対に無理」 ギュッと姉は腕の力を強める。 「依存しなければ生きていけないのよ、私は。愛するものと離れるとか、欲しいものが手に入らない とか、泥棒猫をそのままにしておけないとか、我慢できないことが多すぎる」 「姉さんが?」 僕は驚く。 けれど姉はいつもの澄んだ笑顔で「ええ」と頷いた。 「とりあえず無理に強くあろうとすることは無いわ。履き違えなければいい。強さを身勝手さと。弱さ を優しさと。それに――クロには私がいる」 姉は僕の頭を撫でる。 「永遠なんて無い。不滅なんてありえない。それでも、矛盾しても、こう云える」 頭を抱き寄せ、頬を寄せる。 「貴方が先に死んで、私だけが残されても。私が先に死んで、貴方が残されることになったとしても」 それでも。 「それでも私は永遠に――貴方の傍にいる」 それは強さなのか。 或は弱さなのか。 僕には判断がつかなかった。 たとえ死がすぐそこに迫ったとしても。 それでも。 それでもこの人は、こうやって笑うのだろうか。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/3357.html
《湖底の輪廻レクラリア》 湖底の輪廻レクラリア UC 水文明 (5) クリーチャー:アートマン 2000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引く。その後、各プレイヤーは自身の手札を1枚裏向きにして山札の一番上に置く。 回帰-このクリーチャーを「リンネ」能力によってバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを裏向きにして自分の山札の一番上に置いてもよい。そうした場合、自分の墓地から進化ではないアートマンを1体タップしてバトルゾーンに出す。 フレーバー:その輪廻は待っていた。暗い湖底で回帰の時を。 作成者:エウブレウス コメント:新能力「回帰」とcip効果を併せ持つUCサイクルの水担当。こいつはcipで2つの仕事をする。1つは自分の手札交換、もう1つは相手のドローロック。どちらも何度も使い回せば強力に作用する効果だがタイミングを読まないと単発では効きにくい。cip効果は強制で、何気に自分は2ターン分のドローロックが掛かっているので、差し引きはほぼ0とも言える; 収録セット DMO-28 「輪廻編 第4弾 天元解脱(マスター・ワールド)」 参考 回帰??