約 3,012,780 件
https://w.atwiki.jp/nomitrpg/pages/23.html
GM/のみち PC1/みなぎさん/朱鷺 浩史郎 PC2/柊さん/刀屋 黒鉄・白銀 PC3/まさしげさん/岬 刻 PC4/七郎鼠さん/大工廻 恵兎 PC5/Ozwaldさん/高瀬 成美 セッション日:2012/01/18~未完 「永遠の行方」 予告 昔、戦いがあった。 きっかけは一つの神具、その神具は戦いの末、二つに分かれた。 二つにわかれた神具を組み合わせるとき、その持ち主は「永遠」を手にするという。 今、「永遠」を手にするため各地から忍びたちが集まる。 また、戦いが始まる。
https://w.atwiki.jp/majicaa/pages/1617.html
______ ___/__/こ〉/\ / _____{__/(/ ∧ . / //==ミ \----∧ . 〈 { ( ((八 \__\⌒\\ )___厂}\}th ィッァ}r‐\/ ̄) . /}/∧ }__厂)〈l///⌒\ . //// ∧モケ //(/. ̄ ̄ ̄\ {_{ {{ {{〈`¨´/// ̄ ̄\_ノ\ . 八{{\) \人 { {三三≧x,__ノ {__\__ 〈〈 〈八\\}{ /(_____厂}___{\_____∧〉 . 〉〉八厂)\ /⌒ /⌒{_____/ ‘, (_ ̄) ( ̄}/⌒ (____//⌒)ノ}___ ‘, ┌}八)_/⌒_)/ニ//___ノ_人ノ} ̄`\‘, fニ=-‐ ⌒)リ) n_)_/ {__ノ} {こノl} ̄ ̄ ̄‘, ∨( 〈こ〈 〈〈厂{ー}n{ ̄ ̄⌒て三ノ〉__________‘, ∨( ̄r/ ̄ ̄\_(こ)ノ ̄ ̄\ ̄}{__ノ\______}_ ∨( フ/{ ________ \__}八〉_人(_〈r=ミ) {フ /{八 ー┐  ̄ ̄) {>x )ノ\\〈/ } }_{人ニ=‐- }-}〈/}l\ ノ{___厂}\八_/〉 }{ { \.\{⌒)ニ=‐- ノ ノ-} }_ノ}\__/⌒)/八ハ}\__} /}{ 厂)ノ 〉-{ (ー-=ニニ=‐- __ノ /⌒\ / \〉ノ)〉 . {(({( {-人-\\\__ノ}ニ}) {\__}{h {_人{/ 〉 ⌒}{こ[ ノ {_} 〉_}ニ}> \_,八l| }\ 〈∨ {____  ̄(___ノニ/>.ニニ厂)人}厂 }人_〉ー┘{ /(___/ー‐/⌒\ ) )____厂 ̄  ̄∠⌒⌒\{ }(( Eternal Witness / 永遠の証人 (1)(緑)(緑) クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman) 永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。 2/1 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/431.html
29 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 37 22 ID uzRhzf52 ※※※ 冬の澄んだ星の下。 僕と姉は、じっと空を見上げる。 こほこほと咽る姉に若干の不安を抱えたまま手を差し伸べた。 「はい、しろ姉さん。お茶」 「ありがとう、クロ」 精彩を欠く笑顔は、それでも凛として美しい。 再び風邪をぶり返したらしい姉は、それでも外に出ることを望んだ。 今日は快晴。 遥か上空には、満天の星星。 絵画なんかじゃない。天然の絶景。 小さく、或は大きく。 漆黒の中に、明滅する星明かり。 何億年も昔から。 不滅の黒の中に生きた白。 それは、燃え尽きたとしても永遠なのだと僕は思う。 地上にいる綺麗な輝きを持った星。 僕はそれを見る。 今ここに在る理由―― それを思い出しながら。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 落ち着いた雰囲気の和室に、鼻歌が響いている。 陶然とした様子で痛んだ本を捲る僕の姉。 見ているものは、この間発掘したアルバムだ。 『弖爾乎波』と書かれた掛け軸を背に、姉の表情は明るい。 「ふふふ。この時のクロ、可愛かったなぁ・・・。お姉ちゃん、お姉ちゃんて、抱きついてきて」 「・・・その時抱きついてきたのって、しろ姉さんの方じゃないか」 「この時は、お姉ちゃん、あ~んして、って、ねだって来たのよね」 「無理矢理食べろって云ったのはしろ姉さんじゃ・・・」 「クロ、煩いわよ」 「・・・・・」 一睨みされて僕は黙る。 写真の過去は同一なのに、記憶には大きな差があるようだ。 「ふふ。この時は一晩中、私の傍を離れなかったのよね」 にこ~、と笑いながら、昔の僕を見ている。 姉はアルバムが好きだ。 過去を眺めて身を捩っている事が多い。 本人に云わせると温故知新であるらしいのだが、僕の素人観察では、単純に過去に浸っているだけよう に思えるのだが。 (まあ、しろ姉さんが幸せなら、それで良いか) うふふ、うふふふふ、と笑う姉を見ながら、僕は立ち上がる。 「クロ?どこに往くの?」 ゆるみきった笑顔だったはずの姉が、真顔で僕を見上げている。 「いや、部屋に戻ろうかなって」 「どうして」 「いや、どうしてって・・・」 ここにいても姉はアルバムを見ているだけなのだし、僕も暇なのだし。 「部屋で本でも読もうかなって」 「なら――ここで読めば良いでしょう?私の傍を離れる理由にはならないわ」 「いや、でも」 「でも、何?」 「・・・・」 どうも本気で仰っている御様子。 僕は「判ったよ」と頷いた。 勿論、抵抗が無駄だと「判った」のである。 「すぐに戻ってくるのよ?良い本が見つからないなら、私の持ってる本を読めば良い」 30 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 39 52 ID uzRhzf52 そう云ってゆるんだ笑顔に戻る。 「この頃からクロは、私無しじゃ何もできなかったんだから」 ふふふふふふ・・・。 クネクネと動いている。 (仕方ない) 僕はため息を吐きながら廊下を進んだ。 見慣れた扉の前へ来て、自分の空間への入り口を開く。 「あ、クロくん。おかえりなさい」 「・・・・・」 扉を閉める。 今、“向こう側”に誰かいたぞ? 柔らかい雰囲気の、凄い美人でえっちな体つきのお姉さんが。 (いや。まさかな・・・) もう一度扉を開いた。 「・・・・・」 いる。 笑顔でベッドに腰掛けている人がいる。 「クロくん?どうしたんですか?」 どうしたって。 「それ、僕の科白です。甘粕先輩」 そう、甘粕櫻子。 昔馴染みの、綺麗なお姉さん。 それが、鳴尾家の一室にいる。 「また他人行儀な呼び方するんですね」 プクっと頬を膨らませるこの人の心の内は、正直まるで読めない。 僕は首を振りながら、部屋に入ると、素直に疑問を口にする。 「どうして僕の部屋にいるんですか?」 「クロくんの部屋に来たから、クロくんの部屋にいるんですよ?」 のらりくらりと。 この人は相変わらずのようだ。 「いえ、目的を聞いているんですけど」 「むう」 先輩は唇を尖らせる。どうやら拗ねているらしい。 「クロくん酷いですよ。私がここに来た理由なんて、愛弟に逢いに来たから、に決まってるじゃないで すか。私、クロくんのこと、大好きなんですよ?」 「・・・・」 (ストレートに云うなぁ) 頭に血がのぼるのがわかった。 「ふふふ。クロくん、お顔、まっかですよ?」 嬉しそうにニコ目が笑う。 絶対判っていてやっているのだ、この人は。 気恥ずかしさから、僕はそっぽを向いた。 その瞬間―― 「え」 身体が宙に浮き、景色が廻った。 (投げられた!?) 状況を理解した時はすでに、僕の身体はベッドに着地していた。 「はい。捕まえました」 仰向けになった僕の上に、柔らかくて良い匂いのする体が乗っかっている。彼女の両手が、僕の身体に 添えられていた。 「あ、甘粕先輩、何するんですか」 「ですから、捕まえたんですよ?クロくんは櫻子お姉ちゃんのものですよ?」 「・・・・」 ですよ?って・・・。 本当に子供っぽい悪戯が好きな人だ。 「どいて下さい」 「どくほうが良いですか?」 31 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 41 57 ID uzRhzf52 「当然で、」 むにゅりと。 大きな“何か”が言葉紡ぐ事を妨害する。 普段は『たゆん』で『ぷるん』と動いている“それ”が僕の胸板の上で歪に撓んでいた。 「・・・う・・・・」 「クロくん、静かになりましたね?嬉しいんですか?」 シャンプーの香が鼻孔を擽る。 嗅覚と視覚と触覚が甘粕先輩で占められる。 「ど、どいて下さい」 「嫌です」 小首を傾げて可愛く云われた。 (駄目だ) 僕も男なのだ。 これ以上は血が溜まってしまう。 頭に上った血が、下半身に集合してしまう。 (申し訳ないが、力ずくでどいて貰おう) そう思ったのだが、 「あ、あれ?」 「どうしました?」 「いや、あの、身体が――」 動かない。 そう云おうとして、思い当たった。 動かないのではなく、動けないのだと。 今僕の上に圧し掛かっている美人さんは、古流柔術の達人でもあったのだ。 「・・・甘粕先輩」 「櫻子お姉ちゃんですよ?」 「いや、あの、僕のこと、押さえつけてます?」 「捕まえたって、云ったじゃないですか」 その割には、全然痛くないのだが。 僕の胸中を察したのだろう。先輩は“笑顔で笑う”。 「一応、奥許し間近の身分ですからね。痛くしない押さえ方も覚えてますよ?逆に、必要以上に痛くす ることも出来ますけど」 やってみますか? 等と気軽に云ってくれる。 「本当に痛そうなので、勘弁して下さい」 「本当に痛いですよ?押さえたときに警戒するのは、含み針とかの暗器ですから。それをさせないため の激痛なんですよ」 でもまあ、 「イタイのよりも、キモチイイほうがクロくんも良いですよね?」 「い、いや、あの・・・」 大きくて柔らかい何かが擦り付けられて、むにむにと形を変えた。 本当に気持ち良い。 「クロくん」 「な、何ですか?」 「本当に襲っても――良いですか?」 「な、」 そんなの、駄目に決まってる。 僕はぶんぶんと首を振った。 「だ、駄目です!離れて下さい」 「でも、私も“その気”になってきちゃったんですよ。冗談のつもりだったんですけど」 間近にある先輩の顔が赤い。 これは照れか。 それとも。 (まずい・・・) 色色な意味で、この人には抵抗できそうも無い。 けれど抵抗に失敗すると、その後も。その先も。 きっと大変なことになる。 「優しくしたほうが良いですか?乱暴にしたほうが良いですか?」 「や、止めてくれるほうが良いです」 32 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 44 16 ID uzRhzf52 「それは、め、ですよ?」 ニコ目が眠り目になって、顔が近づいて来る。 僕は精一杯もがくが、身動ぎ出来ない。 その時。 「クロ、まだ本は決まらないの?」 凛とした声と、ノック音が響いた。 痺れを切らした姉がやってきたのだ。 「し、しろ姉さん!」 (そうだ、しろ姉さんに助けを呼べば――) 「駄目ですよ?」 上に乗っかっている誰かが、耳元に唇を寄せる。 「鳴尾さんを中にいれちゃ、駄目です。クロくんだって、“こんな姿”を鳴尾さんには見せられないで しょう?」 「う・・・」 「そう。良い子ですね」 頬に口付けされる。 「クロ、返事しなさい?聞いているの?」 「クロくん。あの人を追い払って下さい。そうしたら、“ご褒美”をあげますよ?」 「い、いらないです、ご褒美なんて」 「じゃあ、“お仕置き”が良いんですね?」 くすくすと笑う。 こんな状況なのに、明らかに楽しんでいる。 「クロ、聞こえてるんでしょう?開けるわよ?」 「さあ、クロくん、追い払うんですよ?」 「し、しろ姉さん!」 僕は大きな声を出した。 「クロ、聞こえているのなら、返事は早くしなさい」 「う、うん。ごめん。す、すぐに往くから、部屋で待ってって」 「すぐにイクんですか、クロくんは?」 駄目だ、この人、サドだ。 「・・・・」 扉の向こうは沈黙。 気配は残っているので、立ち去ってはいないようだが。 「クロ」 「な、何?」 「判ったわ」 その声と共に、歩く音が遠ざかる。 「うぅ・・・」 僕は良くない選択をしてしまったのではないだろうか? それこそ深みに嵌るような。 けれど先輩は上機嫌に笑う。 「くすくす。上手くいきましたね?じゃあ、続きをしましょう?」 そう云って再び顔を近づける。 刹那。 ドカン! と。 凄まじい音が響き、何かが吹き飛んでいた。 それは、僕の部屋の扉だった。 長方形にあいた穴の向こうに姉がいる。 どうやらドアを蹴り破ったらしい。 (離れたの、助走をつける為か・・・) 「あらあら。乱暴ですね」 「・・・・・」 肉親はじっと僕らを見つめている。 姉の表情に変化は無い。 33 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 46 49 ID uzRhzf52 けれど、いつも一緒にいる僕には判る。 怒っている。 姉は間違いなく、怒っている。 「甘粕」 姉が口を開き。 「こんにちは。鳴尾さん」 僕を組み倒したままの誰かが、柔らかく笑う。 「何をしている?」 「ナニをしています」 ブン、と突風が僕の頭上を吹き抜ける。 それは姉の放った突きであった。 恐ろしく速く、力強い。 けれど僕を押さえつけていた人は、ベッドに手を着いて回転し、ひらりと身をかわしていた。 「ん~。残念ですね。鳴尾さんにバレちゃいましたか。今日はここまでですね」 着地した甘粕櫻子は出口を背負う。 それは、いつでも逃亡可能な立ち居地だ。 「力づくって嫌いじゃないんですけどね。いくら私でも、鳴尾さん相手では荷が重いです。それにして も、よくドアを蹴破ろうなんて思いましたね」 「・・・クロに何かあったことは声で判った。この子が困るような事態が起きているなら、可能性は限 られる」 「流石お姉さんですね。でも、ドアに鍵は掛かって無かったですよ?」 「云いたいことは、それだけか?」 すうっと。 姉の瞳が細くなる。 「元からクロくんに逢いに来たわけですし、鳴尾さんには云う事なんて無いですよ」 くすくす笑う先輩に。 姉は予備動作の無い蹴りを放つ。しかし見切っていたのか、先輩は後方に跳躍していた。 「もう。だから私じゃ鳴尾さんには適いませんって。弱いもの虐めは駄目ですよ?」 「虐めではない。害獣駆除だ」 「にゃ~ん」 再びの攻撃と、再びの回避。 速すぎて目が追いつかない。 (しろ姉さんの拳足をあっさりかわせる人、はじめて見た) 充分な距離をとって、先輩は肩を竦める。 「クロくんになら叩かれても良いんですけど、それ以外は嫌なので今日は帰ります」 のんびりとした口調だった。 背を向け、廊下に出ても、姉は追わない。 この人を相手に深追いすることの危険性を知悉しているからだ。 「クロくん、今回はここまでですね」 先輩は芝居がかった所作で振り返り。 ちゅっ。 そんな音と共に、投げキスが放たれる。 けれど僕の身体は、すぐ傍にいる肉親に引っ張られた。 キスの軌道上から姉の腕の中へと保護されたのだ。 「むぅ」 甘粕先輩は眉を逆立てる。 「今のは少し、腹が立ちました」 「・・・・」 姉は黙したまま。 僕を後ろに、構えなおす。 一方の甘粕櫻子は首を振った。 「弱いって不利ですね。思う通りに振舞えません」 もう帰ります。 振り返ろうとして。 「あ、そうだ、鳴尾さん」 動きを止めて、顎に指を当てる。 「鳴尾さん、どこか体調でも崩してますか?凄く弱弱しい動きでしたけど?」 (え――) あの動きで? 34 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 49 00 ID uzRhzf52 僕は姉を見た。彼女は答えず、じっと構えをとっている。 「まあ、どっちでもいいですね。じゃあクロくん。また逢いに来ますね?その時、続きをしましょ?」 ひらひらを手を振って、今度こそ本当に立ち去った。 けれど実姉は構えを解かない。 凛とした後姿まま。 僕はそこに声を出す。 「しろ姉さん、身体、まだ悪いの?」 「クロ」 姉はこちらを向かぬまま、実弟の言葉を遮った。 「今すぐお風呂入って来なさい」 「え?」 「お風呂。穢されたでしょう?すぐに入りなさい」 「いや、穢されたって・・・。それよりも、身体平気な、」 「早く往きなさい。事情はその時に聞かせて貰うから。私はこの部屋の掃除をしておくわ」 静かな瞳が僕を捉える。 「・・・・・・」 余計なことは云わない方が良い。 僕はそう判断して頷いた。 部屋を出るときに、一瞬だけ振り返る。 具合が悪い様子は、特に感じられなかった。 ※※※ 風呂から上がり、冷蔵庫の前に来た僕は、そこで「不審人物の進入を許した」母にお説教をしている姉 を見つけた。 甘粕櫻子は御丁寧に、僕の母に御機嫌伺いをしてから部屋に上ったらしい。その事が、殊更姉の怒りに 火を注いだようだった。 触らぬ神に何とやら。 口を挿む気は更更無い。 牛乳なり水なりを飲んで部屋に戻ろうと冷蔵庫を開けただけだ。 けれど。 保冷庫を覗いた僕は、そこで余計な疑問を口にしてしまったのだった。 「プリンがないけど、もう食べたの?」 云い終わるか終わらないか。 3つ上の肉親が、冷蔵庫の中を凝視していた。 「な、なんでないのよ・・・」 ぽっかりと空いたスペース。 其処には朝まで確かに、姉のお気に入りの焼きプリンが入っていたはずだった。 わなわなと震える姉は母を睨み。 ガクガクと震える母は、引きつった顔をする。 「わ、私じゃないわよ。至路のお友だちの・・・・甘粕さん?彼女が食べてたのよ?」 「何故害獣に餌を与えるの?」 そう問う姉の顔には、青筋が浮かんでいる。 冷静さを装うという、努力を放棄した姿だった。 「く、来路、何とかしなさい・・・!!」 母の瞳は息子にそう呼びかける。 けれど僕は首を振った。 ゼリーとかケーキとかフルーツならば兎も角、プリンとなれば手に負えない。 僕は母を捨て殺しにして部屋へ戻った。 数十分ぶりに見る我が部屋は、随分と風通しが良くなっている。 扉が無いのだから当たり前だが、ベッドの上にマットレスも無い。 替わりにあるのは、姉の使用している和蒲団だった。 (シュールな光景だ・・・) 室内には、仄かにアルコールの匂いが香る。 多分、消毒用のアルコール製剤を姉が噴霧したのであろう。 彼女にとって、ニコ目の美人さんは「害獣」であり、「黴菌」なのである。 「・・・・マットレスも捨てられたんだろうなぁ」 甘粕櫻子が“手を着いた”寝具である。 姉が残そうはずも無い。 35 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 51 31 ID uzRhzf52 僕はベッドの上にある和蒲団に腰掛ける。 すると、タイミングを見計らっていたかのように、携帯電話が振動した。名は、甘粕櫻子とある。 「こんにちは、クロくん」 受話器越しの柔らかい声。 さっきまで聞いていた、騒ぎの張本人。 彼女に間違い。 「甘粕先輩」 「はい。櫻子お姉ちゃんですよ。今、大丈夫ですよね?」 「え?大丈夫って・・・?」 「鳴尾さん、其処に居ないでしょう?」 「!」 驚いた。 「何でしろ姉さんがここに居ないと?」 「“その為”に、プリンを食べました」 「・・・・」 どうも計算ずくであったらしい。 甘粕櫻子は一つの行動を一つの目的の為だけにしない人だ。 この間の携帯電話も然り。 『今』が『次』に繋がっている。 「鳴尾さん、クロくんのお母さんを叱っていると思うんですが、どうですか?」 「総て先輩の掌の上です」 「ふふふ。そうですか」 顔は見えない。 だけど向こう側では、“笑顔で笑う”女性の姿が容易に想像出来た。 「――で先輩、一体どうしたんですか?」 「いえいえ。さっきはきちんとお話できませんでしたからね。クロくんの声が聞きたかったんです」 「・・・そりゃ、ろくろく話もしないで、押し倒されただけでしたからね」 「あれはクロくんがいけないんですよ?お姉ちゃんを誘惑するから、ああなっちゃったんです」 クロくんは悪い子さんですね。 本気とも冗談ともとれる態で、甘粕櫻子は云った。 「・・・・・」 僕は一一反駁しない。 何を云っても無駄だと判断したから。 この人は、僕をからかいたいだけなのだ。 「兎に角、もう押し倒すのは止めて下さいね?」 「私、クロくんのお姉ちゃんですので」 「・・・どんな理論か拝聴しましょう」 「簡単ですよ。――クロくんが本当に望むことなら、全力で応援しますし、クロくんが本当に嫌がるの なら、絶対にそれはしません」 「僕、離れてくださいって云いませんでしたっけ?」 「私のおっぱい、嫌いですか?」 「――」 言葉に詰まる。 あの感触を思い出して、顔が赤くなった。 甘粕櫻子は、そんな僕の様子を把握したらしい。受話器の向こうから、ふふふと柔らかい声が響いた。 「それで答えは充分です」 「いや、何も云ってません」 「はい。云えませんでしたね」 「う・・・」 「可愛いですよ、クロくん」 「からかわないで下さい」 「云いませんでしたっけ?私、クロくんのこと、可愛がるのも、いぢめるのも大好きなんですよ?」 「・・・・」 僕は頭を抱える。 振り回されるほうは、たまったものではない。 「でも、しろ姉さんを怒らせるのは勘弁して下さい」 「それは結果です。私、鳴尾さんの存在は度外視していますから」 「結果が出てるから、お願いしてるんですが」 「クロくん、鳴尾さんに懐きすぎです。お姉ちゃん、いじけますよ?」 36 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 53 59 ID uzRhzf52 「いや、あの・・・」 「冗談ですよ。――ねえ、クロくん」 「はい」 「Euclase・・・ってお店、知っていますか?」 「Euclase?」 聞いたことがある。 繁華街にある、人気店。 パンとケーキの販売をしている、カフェでもある場所。 洋菓子にはさほど興味が無いので、あまり近づかない場所だ。 「あそこ、パンとケーキばかりが有名なんですけど、プリンも美味しいんですよ?」 「プリン?・・・・あ」 「鳴尾さんの機嫌、直るといいですね」 「ありがとうございます。でも、どうして」 「云いましたよね?私、クロくんが本当に望むことなら、応援するって」 「・・・・・」 「この先何があっても、私はクロくんの味方です。鳴尾さんが怒るようなことがあっても、それだけは 変わりません」 受話器の向こう。 其処は見えない。 だから、姉を自称するこの人が。 どんな顔で。 どんな仕種で。そう云ったのかは判らなかった。 だけど、僕の耳に届く柔らかい声は、とても優しかった。 ※※※ コホコホと。 僕の横では、小さく咽る姉の姿がある。 それは、“此処”が寒いからではないだろう。 風邪―― 以前臥していた病気を再発させた為だった。 『Euclase』 甘粕櫻子に紹介されて訪れた店。 そこには、広いカフェがある。 冬だというのに、客の多くが屋外カフェで寛いでいた。 「星を観に往きましょう?」 そこで空を見上げた姉は、僕にそう云った。 冬の空は高い。 丘に上がれば、きっと綺麗な星空が見える。 僕に断る理由は無い。 だけど。 「しろ姉さん、本当に大丈夫?」 「ええ。何も問題ないわ」 道中が寒かったせいか。 『Euclase』から戻る頃には、姉の体調が悪化していた。 顔色が優れず、微熱があるようだった。 それでも大したことは無いからと、星を観に外へ出る。 普段は、僕が体調を悪くすると、それだけで外出を禁ずる姉が、自分のことになると途端にこれだ。 医者の不養生じゃあるまいしと、僕は宥めた。 けれど、結局押し切られるような形で、街の外れにある丘に上った。 「はい、しろ姉さん。お茶」 「ありがとう、クロ」 精彩を欠く笑顔は、それでも凛として美しい。 「でもしろ姉さん、無茶は駄目だよ?家に帰ったら、すぐに蒲団に入ってね?」 「判ってる。けど、クロ、今はそんな無粋なことは云わないの」 姉は背後から僕を抱きしめる。 とても暖かい。 そのままの姿勢で、僕らは空を見上げた。 永遠の白を煌かせる不滅の黒。 37 永遠のしろ ◆UHh3YBA8aM sage 2008/05/19(月) 20 56 23 ID uzRhzf52 二色のみが存在する、荘厳なる銀河の暗黒。 世界を覆う、無限の空。 黒いキャンバスには白のみが存在し、天然の名画は世界そのものを包み込む。 唯、其処にある。 それだけで美しい。 技巧も、意匠も無い。 在るように、在るだけだ。 「綺麗ね」 「うん」 ぎゅうっと。 姉は僕を抱く手を強めた。 この人も―― この空と同じ。 在るだけで美しい。 “そういうもの”を、僕はふたつしか知らない。 ひとつは僕を抱く姉。 そしてもうひとつは、記憶の遥か彼方に。 子供の頃、外国人に逢ったことがある。 幼稚園に入る前か、入った頃か。 少なくとも、総てが霞む、不確かな記憶の向こうの物語。 “それ”がどんな人で、どんな状態で、何を話したか。 まるで覚えてはいない。 顔も、性別も、大まかな年齢すらも。 だけど、誰よりも、何よりも綺麗な、碧(あお)い瞳だけは記憶に残った。 あれほど綺麗な瞳は見たことが無い。 今までも、そしてこれからも。 “その人”とは、二度と逢うことはなかったし、これからも逢わないだろう。 だから、“それ”はすでに終わった碧。 終焉の碧。 だけど、記憶にはずっと残る。 多分、この夜も。 「クロ」 「うん?」 「来年もまた、こうやって星を観ましょう?」 「うん」 「絶対よ?再来年も、その次も、ずっと、ずっと一緒にここへ来るの」 「うん・・・」 姉は戒めを解き、僕の横に並ぶ。 綺麗だ、と思う。 星空も。彼女も。 僕は天を仰いだ。 五代絵里は綺麗な景色は心が震えると云ったけれど、満たされることもあると感じた。 空を見ているだけで口元が自然に綻んだ。 すぐ傍にいる肉親は、果たしてどのような表情をしているのだろうか。 いつものような凛とした顔か。 それとも、穏やかな微笑だろうか。 僕は地上に目を戻す。 横に居る姉は。けれど空を見上げてはいなかった。 身を屈め。 背を丸めていた。 咳をしているようだった。
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/3311.html
《潮の輪廻マレアロット》 潮の輪廻マレアロット UC 水文明 (1) クリーチャー: 1000 バトルゾーンに他のクリーチャーがいる時、このクリーチャーは攻撃できない。 リンネ5-このクリーチャーが攻撃できるとき、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、自分の山札の中からコスト5のクリーチャーを1体選び、タップしてバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、山札をシャッフルする。 フレーバー:「寄せては返す輪廻の波に、乗り遅れたらケガするよ!」---潮の輪廻マレアロット 作成者:エウブレウス コメント:青単速攻でも採用が検討できるアートマン。しかし、他にクリーチャーがいるだけで最大のアピールポイントである「リンネ5」を使えなくなる。フレーバーにある「波に乗り遅れてケガをする」のは、もちろん相手プレイヤーの方。 収録セット DMO-27 「輪廻編 第3弾 神力超越(ゴッド・オーバー)」 参考 [[]]
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/4183.html
41 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/06/12(土) 22 56 23 ID ??? 原作の設定に従うなら、カテジナさん17歳、フレイ16歳だろう? 42 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/06/12(土) 23 02 49 ID ??? キラとフレイが同級生ならフレイも16歳か。 でもカテジナさんが17歳と聞くと普通に永遠の17歳ネタかと思ってしまうわw 43 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/06/12(土) 23 21 26 ID ??? 死神「永遠の17歳といえばわたs」 セレーネ「はいはい、じゃ、17歳にはこのビールはあげられませんね~」 死神「あ、待って~」 ギニアス「ウチのアイナは永遠の17歳だ!」 ノリス「ギニアス様、それ以上世迷言をほざかれますとお口の中にヒートロッドをブチ込まねばなりません」 44 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/06/12(土) 23 37 10 ID ??? 留美「カテジナさん、フレイさん、それにエニルさんを加えて『ヤンデレ三人娘』というユニットをプロデュースしようと思うのだけど」 紅龍「(むしろ留美を入れて腹黒三人娘の方が通りが良いのではないだろうか…?)」 留美「考えていることが丸わかりでしてよ、お兄様?」
https://w.atwiki.jp/dmorika/pages/3362.html
《昏恵の輪廻ガネイジュ》 昏恵の輪廻ガネイジュ UC 自然文明 (5) クリーチャー:アートマン 3000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の一番上のカードをマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、各プレイヤーは自身のマナゾーンからカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。 回帰-このクリーチャーを「リンネ」能力によってバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを裏向きにして自分の山札の一番上に置いてもよい。そうした場合、自分の墓地から進化ではないアートマンを1体タップしてバトルゾーンに出す。 フレーバー:「大地が眠り、恵みは止まった。さあ、回帰を始めよう。」---昏恵の輪廻ガネイジュ 作成者:エウブレウス コメント:新能力「回帰」とcip効果を併せ持つUCサイクルの自然担当。自然文明のcipは疑似《焦土と開拓の天変》。結局、自分のマナ数は増えないが、相手のマナは削れる。ある意味、縮小版《カラフル・ダンス》。 収録セット DMO-28 「輪廻編 第4弾 天元解脱(マスター・ワールド)」 参考 回帰??
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/1629.html
永遠の別れ 2黒黒 インスタント 刹那 クリーチャー一体を対象とし、それを追放する。 30版の 288 モナリング・ザ・ランド収録 殺傷の上位互換 対象を選べる単体除去?呪文としてはほぼ最高性能 15版ぐらいの時代であれば黒を対象に取れない単体除去呪文が多かったが→裏通りの死 モナリングの時代の変化を感じるカード イラスト ∩___∩ | ノ ヽ / ● ● | | ( _●_) ミ 起きてよう、一人は寂しいよう… /彡、__ |∪|. ∠__ ./ .___)ヽノ ___)_ / , ´ , ~  ̄、"ー 、 |_/ / ,r ヽ ノ , ´ / / ○ i" ,/ ,| / / _i⌒ | と,-‐ ´ ̄ / / (⊂ ● | (´__ 、 / /  ̄!,__,u○ |
https://w.atwiki.jp/akatukinogoei_2ch/pages/263.html
永遠の孤独 暁の護衛~罪深き終末論~ エンディング曲 歌:Barbarian On The Groove feat.璃杏 作詞:wight 作曲・編曲:mo2 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/1548908-tf3/pages/1270.html
柴田リョウ 再生と破壊の輪廻3 合計42枚 上級 3枚 ネフティスの鳳凰神×3 下級 15枚 賢者ケイローン×3 サイバーポッド(禁) ダンディライオン×2(制限) ドラゴンフライ×3 ネフティスの導き手×3 見習い魔術師×3 魔法カード 15枚 大嵐×1 強制転移×2 サイクロン×1 死者蘇生×1(D) 収縮×3 スケープ・ゴート×2(制限)(D) 洗脳-ブレインコントロール×2(制限) 早すぎた埋葬×1 黒いペンダント×2 罠カード 9枚 黄金の邪神像×1 おジャマトリオ×1 鎖付き爆弾×2 激流葬×1 邪神の大災害×1 聖なるバリア-ミラーフォース-×1(D) 呪われた棺×2
https://w.atwiki.jp/hoyoworkswiki/pages/163.html
登場キャラ アルテミス 紋章 星綺 シィル 八重桜(オードラン) 八重凛(オードラン) 永遠の子供 ストーリー一覧 1-1 1-2 1-2サブ任務 1-3 1-4 2-1 2-2 2-2サブ任務 2-3 3-1 3-2