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検証5:不吉な惨殺場面を見る 何度も不吉な惨殺場面を見る(山岸版) 山岸凉子の日出処の天子はいつも不吉な暗い影が作品全体を覆う。 その一つとして、厩戸は未来の、子孫の大量殺害場面を何度も夢で見る。他には、滅ぼした物部達の亡霊が現れたりする。 (物部の亡霊は池田版でも現れる。山岸版では未来の殺害場面は夢で見、過去の殺害された人間が現れるのは目覚めている時だが、池田版では逆にしており、未来の殺害場面は起きている時に見、過去の殺害された人間は夢で出てくる。→不吉な夢にうなされる王子) 絵の効果としては、とにかく残虐なシーンなのだが、その前後が一切なく、その場面だけが写真のように切り取られたように、突然、読者の前に突き付けられる感じだ。厩戸と同じように読者も驚いてしまう。 何度も不吉な惨殺場面を見る(池田版) 池田版でも厩戸は何度も子孫が惨殺されるシーンを見る。 聖徳太子が未来が読める、という点も同じであるが、何より、本人が見ようとしてではなく、突然に、しかも見てしまうのが「大量の人間が惨殺されている血生臭い場面」(切り取られた写真のように)であるという点までも同じである。 また、それを厩戸本人が「自分の子孫は根絶やしになる」という意味であると理解し、あきらめか悟りなのか、その未来を受け止めて、それでも生きていく(子作りもする)、という点も同じである。 検証4:仏が見える 検証5 検証6:大姫と王子の一言
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凍れる森 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:凍れる森 原題:Winter Kill (2003) 作者:C・J・ボックス C.J.Box 訳者:野口百合子 発行:講談社文庫 2005.10.15 初版 価格:\781 素晴らしい! の一言に尽きる一篇。たとえ『このミス』でも『文春』でも上位にランクしなくったって、この作家、このシリーズのことは、口コミでできる限り多くの人に伝えてゆきたい。池上冬樹氏が巻末で書いているように、口コミでこの作家の人気は静かに伝わり、前作『沈黙の森』は順調に版を重ねていると聞く。 本書の帯にはこうある。 「心を揺さぶる現代のウエスタン!」 その通りだと思う。『沈黙の森』で見せた、森林管理官一家の物語は、本書でも健在で、美しくも厳しいワイオミングの山中に息づく、主人公ジョー・ビケットの日々と、その可憐な娘たちの心の物語はいつだって、サブ・ストーリーなのにメインである犯罪ストーリーを熱く凌いでゆく。 それほどの存在感を持った幼い少女らの描写が、大自然の四季とあいまって、独特のスケール感をもった物語を紡ぎ出す。 国の中枢がこうした辺鄙な場所にもたらす陰謀・謀略・悪意が実に醜く、むごたらしいものに見えてくる。透き通った森林管理官の眼差しを通して、それはさらに怒りを催させる。凍えるほどの冬の寒気は、人間の邪心のもたらす血の冷たさにだけは敵わない。そうした邪悪が、犠牲者を欲し、森を血で汚す。 そして物語は、残酷なまでにビケット一家を運命の坩堝に放り込んでゆく。前作の感想で書いたように、職業人としての主人公が真の怒りに目覚め正義の鉄槌を振るうに至る物語は、まるでディック・フランシスのそれのようである。フランシスが持っていた過酷さまでをも、この作品は持ち合わせている。読者として情感を揺さぶられ、怒りに震える。 小説を読ませる最大の力が「共感」と呼ばれるものであるのなら、このシリーズは、あの競馬シリーズのように共感によって突き動かされる読者の側の試練ですらあり得る。 物語の一家の生活に根ざした悲しみがわかる。いたいけな少女たちの心に穿たれる大きな悲しみの一滴が、痛いほどにわかる。だからこそ、森に芽吹く春の新緑が待ち遠しくなる。愛おしささえ感じられるほどに、愛着を覚えるこのシリーズ。第二作と思われたものは、第三作であるらしい。既に本国では六作までが描かれているらしい。 実に残念なのは、二作目を本書の後に読むことになることの惨たらしさだ。本書を読めば、たいていの読者は版元への怒りに目覚めることになるかもしれない。作者のせっかくの仕事をある意味台無しにする、無神経な出版会社のやらかした所業であるから、その事実だけはここに付記しておきたい。 (2005.12.04)
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投稿職人のガイドライン このページは、主に初心者職人に対するアドバイスです。 この通りにやらなくてもいい自由はありますが、やった方が百倍良いです。 ストーリー編 原作は熟読する。 二次創作パロディ物を書く上での、基本中の基本です。 原作を知らなければ、設定や人物描写に至るまで、読者の不評を買うまでに食い違ってしまいます。 食い違ってしまえば、それはもう原作でファンが愛した作品・・・キャラクターではなくなってしまいます。 原作を全て網羅する。 二次創作職人なら、必ず通らなくてはいけない道です。 過去ログを熟読する。 これも当然の、基本中の基本です。 過去ログも読まずに現在の話を書くなど、愚か以外の何者でもありません。 というより、何のつもりで書いているのか、小1時間問い詰めたいです。 過去ログは、その物語の軌跡であり、当然『キャラクター』の『経験』です。 書いていい内容、書いてはいけない内容も、過去ログを読むことでハッキリとわかります。 職人ひとりひとりのひとつひとつのレス(場面)が物語を作っていく、リレー小説スレでは、とても重要な事です。 過去ログを読まない職人は、『参加する資格がない』と断言します。 初心者と言えど、必ず過去ログは読んでおいてください。 空気を読む事。 これは現実社会でも同じです。 話の流れを無視した投稿は非難の的です。 自己満足なレスは、けなされることはあっても、褒められる事は万に一つもありません。 ストーリーの流れを無視しないでください。 原作を尊重(リスペクト)する事。 二次創作のネタスレである限り、原作は絶対です。 本スレの設定を生かすあまり、原作の設定をメチャクチャしてはいけません。 原作の設定がおかしくなるぐらいなら、本スレの設定を破棄したほうが良いでしょう。 よく原作の設定を把握して、ネタを作ってください。 原作>>>>>>(越えられない壁)>>>>>二次創作 これは絶対です。 伏線は回収可能にすべし というより、回収できない伏線は最初から作るな、と。 これはかなり問題になりました。 伏線を張りすぎて、伏線が多くなり、話が混雑しました。 しかも、伏線張る職人が、『難しいほうが面白い』と勘違いしているのか、理解できない物もありました。 初代スレから参加した身で提言させてもらいます。 伏線は『蓋を開ければ単純』なほうが良い。 難しい伏線は、回収するのに一苦労です。 それに、単純=面白くない、という考えも問題です。 むしろ、単純な方が面白い事が多々あります。 それに、単純な方が、伏線を張った職人以外でも回収可能です。 伏線は、職人の自己満足で設けていい物ではありません。 ましてや、原作を冒涜してまで設ける物でもありません。 そして、伏線は回収するから伏線だということです。 自己満足に伏線を張ることは、作品の質を下げることです。 注意しましょう。 盛り下げる展開を出来るだけしない これも重要です。 もっとも、これは職人個人個人の才能に寄るかもしれませんが。 本篇で、こんな場面がありました。 ある場面、キャラクターの見せ場があります。 とても頑張っていますが、状況は苦しいです。 そこで別のキャラがあっという間に状況をクリアしてしまいます。 ・・・はい、盛り下がりますね。 いわゆる『興ざめ』というやつです。 ストーリーにおいて、大事な物は『山場』です。 いわゆる、『セールスポイント』です。 この場面を見せたい!という売りのポイントです。 それなのに、その場面をぶち壊すことに、何の意味もありません。 状況としては打開できてはいますが、納得できる形ではありません。 読者の感情を動かす要素はありません。 職人はキャラクターを愛しているかもしれませんが、重要な場面においては、とことんまでピンチにするぐらいでなくては、面白い話は出来上がりません。 ぜひとも、自分が『面白い!』といえる漫画やアニメ・・・映画や小説を、改めて見直してみてください。 なぜそのストーリーが面白いのか、なぜその場面が面白いのか。 研究してみてください。 キャラクター編 登場全キャラクターの現在状況の把握。 これも、ネタを投稿する上で避けてはいけない重要な要素です。 キャラクターの状況を把握せずに書いてしまっては、すべて台無しです。 ましてや、瞬間移動などもってのほかです。 テレビのチャンネルのように、キャラクターの状況や心境を変えられるものではありません。 読者の立場として、「盛り上がる」か「盛り下がる」か、考えましょう。 オリジナルキャラクターを創造する上で。 ここからは部分的に噛み砕いて説明します。 キャラクターが単純か? 複雑なキャラは、それだけで他の職人が使い辛いです。 面白いキャラクターを作ったつもりかもしれませんが、そんな物は自己満足です。 単純な方が動かしやすいのです。 強すぎないか? 最強無敵なキャラクターほど、存在価値のない者はいません。 敵を痛めつけるカタルシスを読者にあたえるかもしれませんが、それだけです。 なぜ最強キャラはいけないか? 使い辛いからです。 強すぎるので、ピンチにも陥らない。 他のキャラクターが必死で耐えてる所を、あっさりとクリアする。 敵として現れた時は最悪です。 某漫画の最強敵キャラは、それ以上のパワーを得た主人公等が倒すという展開でしか、消化できません。 決して、職人の自己満足や悦で最強キャラを創造してはいけません。 かならず、そのキャラクターを攻略する事ができる『弱点』や、『生死を争うようなピンチ』を設けることが出来るキャラクターを創造しましょう。 多すぎないか? すでにオリジナルキャラクターが多い時は、新しくキャラクターを創造することはやめましょう。 もう読者はもうそんなものを望んではいません。 次回がんばりましょう。 他職人に把握してもらえるように 職人は一人だけではありません。 不特定多数の職人との共同作業です。 自分の創造したキャラがちゃんと他の職人にも使えるようなものなのか、考えましょう。 キャラクターの履歴書 よく、キャラクターを作る上で、そのキャラの履歴書を作れと言われています。 つまり、そのキャラクターの背景やフロフィールを書くことにより、キャラクターの言動に説得性が出来るのです。 言葉だけのキャラクターに、説得力を持たせるために、キャラクターの過去を描く。 これは賛否両論あるかもしれませんが、私は薦めます。 ただ、簡潔にしておいてください。 創造したキャラクターはかならず始末をつけること。 舞台がクライマックスになったら、登場人物は舞台から消えなくてはいけません。 作ったキャラクターに対して、どういう片をつけるのか、これは重要です。 自分の作ったキャラクターを『殺して』でも回収しましょう。 最後に 以上は、管理人が現在までに思ったことを記しました。 もちろん、「そんな者、個人の自由じゃないか!」という意見も当然ですし、リスペクトします。 ですが、その意見をした人が投稿したネタに対しても、どう思おうが自由ですよね? ネタは職人が楽しむものではなく、読者が楽しむものです。 職人が楽しく書けているのならば、それは結構なことです。 ・・・が、そのネタが本当にスレの流れに沿った問題のないものなのか。 よく考えてから投稿してください。 参考 ライトノベル作法研究所 http //www.raitonoveru.jp/index.htm ―カウンタ― トータル: - 今日: - 昨日: -
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この物語は皆で作ります。誰でも参加OK! どうぞご参加ください うねえもん キャラ紹介 読者投稿コーナー 一覧 野比のび太家の子(ノビノビタケノコ)
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ルール・ゲームの流れ このページではダンゲロスSS4に参加する方法や、ルールをおおまかに説明します。 過去のダンゲロスSSキャンペーンに参加した方や、SSキャンペーンのルールを知っている方は改めて確認する必要はありません。必要に応じてキャラクター作成方法を確認してメールフォームよりキャラクターを投稿してください。 ※今回のSSの書式や投稿、幕間についてはSS作成方法・SS投稿方法をご確認ください。 ※今回の投票によるゲームの勝利条件の詳細については投票方法をご確認ください。 概要 ダンゲロスSS4は、参加プレイヤーの誰がもっとも面白いお話を書けるか競いあう、ダンゲロスの番外編です。 このゲームの目的はダンゲロス本編と同じく「勝利すること」だけではなく「他のプレイヤーたちとともにゲームを楽しむこと」にあります。 マナーはしっかり守りましょう ダンゲロスSS4では、各人が特殊能力をひとつ持ったキャラクターを投稿し、集まったキャラクター達をトーナメント方式でマッチングし、能力バトルを行なってもらいます。 この能力バトル部分を、各プレイヤーが「自分のキャラクター」と「マッチングした相手キャラクター」とのバトルSS(ショートストーリー)として作成・投稿してもらいます。 投稿されたSSはこのwikiの専用ページに公開されるので、あとはその作品をwikiを訪れた不特定多数の読者に委ね、より面白いと思った方の作品に投票してもらいます。 投票期間内により多くの票を得た作品と、その作品の作者が投稿したキャラクターが試合の勝者となり、トーナメントの次の試合に駒を進めます。 以上の手順を、それぞれあらかじめ決められた期間内に行なってもらい、トーナメントの優勝者が決まるまでゲームを続けていきます。 一番面白いお話を書いたプレイヤーが、そのプレイヤーが投稿したキャラクターがトーナメントの優勝者だ! ダンゲロスSS4にプレイヤー参加する方法 ゲームにプレイヤー(作者)として参加したい方は、まずSS4スレッドに参加表明の書き込みをお願いします。 次に、キャラクターを作成しましょう。キャラクターの作成方法はキャラクター作成方法をご確認ください。 キャラクターを作成したら、メールフォームよりキャラクターを投稿してください。 以降のゲーム進行は主にSS4スレッドで行われます。wikiが更新された場合もスレッドにてお知らせしますので、こまめに確認しておきましょう。 対戦相手が決まり次第、相手キャラクターのキャラクター説明を確認し、自分のキャラクターが勝つSSを作成して、トーナメント優勝を目指しましょう! ダンゲロスSS4に読者として参加する方法 事前申告はいりません。 ゲームが始まると、トーナメントの各試合のSSと投票ページがこのwikiに公開されます。 公開されたSSを読み比べて、より面白いと思った作品に投票しましょう。面白いと思う判断基準は完全に個人の自由です。どうぞ気軽に投票していってください。 ゲームの公平性を保つため、多重投票はどうかご遠慮ください。 プレイヤー参加している方も読者として気軽に投票していってください。ただし、公平性を保つため、自身のキャラクターが参戦している試合の投票はご遠慮ください。 ゲームのおおまかな流れ SS4スレッドでゲーム開催告知 ↓ SS4スレッドでネットラジオ公開・事前説明ラジオ実施 ↓ 参加表明をSS4スレッドに書き込む(プレイヤー参加する方) ↓ キャラクター募集開始 ↓ キャラクターを作成し、投稿(プレイヤー参加する方) ※詳細はキャラクター作成方法をご確認ください。 ↓ キャラクター募集終了 ↓ 投稿キャラクター公開・最初の試合から2試合ずつマッチング公開 ↓ SS投稿受付開始 ↓ 基本設定を元に対戦相手との能力バトルSSを作成し、投稿(プレイヤー参加する方) ※詳細はSS作成方法・SS投稿方法をご確認ください。 ↓ SS投稿受付終了 ↓ 投稿されたSSをこのwikiにて最初の試合から2試合ずつ公開・投票開始 ↓ 公開されたSSを読み、面白かった作品に投票(読者参加する方) ※詳細は投票方法をご確認ください。 ↓ 投票終了 ↓ 残った参加者で再びマッチングし、SS投稿受付~投票を繰り返す ↓ 最後まで勝ち残ったプレイヤーが優勝! 試合結果発表など、定期的にネットラジオを使ったゲーム進行を予定していますが、ネットラジオが聴けない・聴く時間がない方でも問題なく参加できるよう、ゲーム進行状況はダンゲロスSS4スレッドやこのwikiにて公開していきます。 ゲームの雰囲気を理解したら さっそく次のページ【キャラクター作成方法】からキャラクターを作成してみましょう!
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2457.html
姉妹殺し [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:姉妹殺し 原題:Sœurs (2018) 著者:ベルナール・ミニエ Bernard Minier 訳者:坂田雪子 発行:ハーパーBOOKS 2022.4.20 初版 価格:¥1,440 セルヴァズ警部、と呼び掛けられると、前作で降格させられた経緯があるので、「警部補です」と敢えて答える主人公が、本作ではとにかく目につくし、それもまたなかなかの味である。銃をあまり持たないセルヴァズ。射撃にとんと自信がないからである。そんな主人公の警察シリーズで良いのか? と読者が心配してしまうタイプの警察官が主人公なのだ。 好敵手は、かのハンニバル・レクターに比肩されるほど怖い、サイコ過ぎる元検事の殺人鬼ジュリアン・ハルトマン。この怖い元検事の殺人鬼が出演しないストーリーであれ、セズヴァズの夢には必ず出てきたりするくらい、シリーズ中、圧倒的存在感を誇る。前作ではハルトマンとの一部直接対決など、どきどきする巻でもあったのだが、本作では思い切り趣向が変わる。 しかもセルヴァズ警部ファンにはこたえられないことに、何と20代、新米刑事時代のセルヴァズ登場によって、本作はスタートするのである。銃を使いこなせない不器用さはもちろん各方面で駆使されるし、新米であれ、彼なりの性格の強さや勘どころの鋭さといった、今に繋がるセルヴァズならではの特徴はこの年齢でも早くも味わえる。特に彼の実力を伴いそうにない無謀さは、この頃から何とも一流である。 本シリーズは最初から順番に読んでいるのだが、何といっても『氷結』で知ったトゥールーズという作者在住でもある地方都市が良い。ピレネー山脈やスペイン国境にフランス一近い大都市が、トゥールーズである。なので、冬には雪と山岳を舞台にしたアドベンチャー・ノヴェルをシリーズ内で披露できるという、この年に住む作者ならではの強みがある。それこそ一作目の『氷結』はこの都市、そして冬のピレネーという個性を存分に生かしてくれたのだ。事件も個性的で第一作としてはなかなかの大物デビューぶりを示したのだったし、セルヴァズの無謀ぶりも存分に表現してくれたものだった。 その後、シリーズを重ねるにつれ、ハルトマンとの因縁の経緯を背景に楽しみながら、各作品毎の大きめの変化も楽しむことができたのが本シリーズ。『魔女の組曲』などは独立作品でも成功しただろうと思うのだが、セルヴァズのシリーズに組み込むことにより、読者的にはより楽しむことができた。療養中のセルヴァズを無理やり出演させることで、作者の、また読者側からのセルヴァズ拘りを確認できたくらいである。 さて本書は、そういったセルヴァズ・ファンにとっても、初読の方にも最高のサービス作品である。物語は二部制となっており、前述の通り、二十代のセルヴァズが担当した事件、そしてその時点での謎多い結末までが描かれる。最大の容疑者はその時点で自殺している。 その25年後、続編とも言える新たな事件が起こる。二つの事件は一見遠いように見えるが、繋がるのは25年前と同じ被害者の白いドレスと、両方の事件に関与した作家の存在。作家が書く作家。そんなややこしい多重構造重だけでも、かなり好奇心を刺激されるのだが、両方の事件を繋ぐものの何ものかに対する好奇心が半端ではなくなるのが、25年を経た二つの事件の繋ぎの部分である。 シリーズ中、最もサービス過多と思われるエンタメ作品でありながら、まだまだ宿敵との怨恨も残しつつ、さらにセルヴァズの青年から熟年への変化をも楽しみつつ、事件の複雑な謎解きにももちろん迫ることができる作品内多重構造の、これは超エンタメ作品なのである。訳者解説にもある通り、確かに時系列としてはシリーズ主人公セルヴァズの20代から物語がスタートするとあって、シリーズ読者でなくともこの作品に限っては、本書から最初に読んでも問題はないかもしれない。 著者のベルナール・ミニエは、今、最も人気のあるフレンチ・ミステリ作家であるらしい。作品毎にこの作家はかなり趣向を変え、見方をずらしてみせる。そのマジックぶりに、セルヴァズという個性的な警部、じゃない、今は警部補、の魅力を存分に味わって頂きたいと思う。 (2022.5.7)
https://w.atwiki.jp/ctpia/pages/26.html
冷やし猫鍋喧嘩大会 冷やし猫鍋で行われた記念すべき第一回喧嘩大会が2013/09/21/Sat.をもって幕を閉じることとなった模様だ。 古参Atrociousやメラルー、xenoらの喧嘩が存分に楽しめる大会となった。 また、今大会での優勝者であるAtrocious氏は初戦敗退を喫しつつも優勝の栄冠を掴むという偉業を達成。 記念すべき第一回目に大き過ぎる足跡をつけるかたちとなった。 というより、xeno氏との決勝戦では同氏の勝ちであることが決まりかけていたが、 同じ古参喧嘩師のΩЯΙмοЙΩ氏がそれらの判定を混ぜっ返したことが原因のようだ。 xeno氏の勝利と判定した者達は居ても立っても居られず、場内・場外かまわず乱闘騒ぎを起こしており、 彼の一件は非常に思わしくない結果となってしまった。 今後、正式に優勝が認められればカコトピアないでのインタビューの話も持ち上がっており、 読者も気になるであろう、Atrocious視点での今大会で経験したこと、得たこと、感じたことが公表されるのもそう遠くないだろう。 多いに期待して欲して頂きたいと同時に、読者の感想をチャットや掲示板にてカコトピア一同がお待ちしております。 Atrocious氏より、「ほっといてくれ」との返答を頂きました。この度のインタビューの実現は難しそうです。 わたくしの力不足については甚だ遺憾の意です。しかし、今後ともチャンスがあればすかさず記事を作成いたしますので、 期待せずに待って頂ければと存じ上げております。(Cacopedia記者)
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キングスナイト クレア姫を救え!,284,MDクラブ 編,新書,86/06,スクウェアゲームブックス 城内に入ったぼくは、いきなり王様の前に連れてこられた。 高いところにある王座から見下ろす王様に、みようみまねで、クランと同じように 礼をする。 「そなたが…レイジャックか?」「国王陛下。 私の剣士の称号にかけて、この者はバドムの神託の者であります。 」クランが言うと、王様は安心して姿勢を正し、ぼくに向きなおって言った。 「レイジャック、そなたに頼みがある…」 火吹山の魔法使い,400,スティーブ・ジャクソン/イアン・リビングストン,文庫,05/03 〈火吹山〉のダンジョンの奥には、伝説の財宝が眠っているという。だが、それを手に入れるには、危険な迷路を抜け、モンスターと戦い、最強の魔法使いを倒さなければならない。本書の主人公は、きみだ!きみ自身が、知恵と勇気をかけて、この冒険へ出発するのだ……! 鉛筆と消しゴムとサイコロを手に、読者が自ら、冒険の旅に出る、 80年代に大ブームを巻き起こした〈ゲームブック〉の名作が復活。30代以上には懐かしく、ティーンエイジャーにはまったく新しいゲーム体験がいまここに! バルサスの要塞,400,スティーブ・ジャクソン,文庫,05/06 世界中で爆発的ヒットとなったゲームブック〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ第2弾!妖怪たちの大軍団を組織し、世界征服を狙う妖術使いバルサス。読者は、この強大な敵を倒すため、危険な冒険の旅に出発する。「魔法」という新システムを導入し、ますますパワーアップ。お見逃しなく!
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37 :イラストに騙された名無しさん:2006/01/26(木) 14 21 16 ID WAatX/w7 『ロクメンダイス、』中村九郎・富士見ミステリー文庫 第四回富士見ヤングミステリー大賞最終選考作であり、 第三回スーパーダッシュ小説新人賞最終選考作「黒白キューピッド」と共に 二レーベルから同時デビューした鬼才、中村九郎入魂の一作。 登場人物たちはまるでクスリでもキメているかのような謎めいた会話を披露し、 主人公の同居人たちは本人も含む六人全員が精神病患者という、市民団体なにそれの斬新設定。 溢れる言語センス、ネーミングセンスは他の追随と共に読者の理解すらも許さず、 ミステリー文庫でありながら「L・O・V・E!」を標榜する富士ミス作品の中にあって、 ミステリー、「L・O・V・E!」の枠を全力でぶち破って彼方まで駆けていく筆力はまさに圧巻。 読者はその筆に踊らされ、一行前に読んでいた文章が何であったかも思い出せない世界へと 引きずり込まれる。勿論、そのセンスは本文、あとがき、インタビューなど場所を選ばず縦横無尽に炸裂し、 左脳だけで書かれたと思しき難解な文章が暴れ狂う。デビュー以後いまだ沈黙を続けているのは、 強烈なパンチを放つタイミングを待っているのかキャンパスにキスしているのか、常人には計り知れない。 38 :イラストに騙された名無しさん:2006/01/26(木) 14 51 02 ID 4RKkaFKy 6 取ってつけたような最後の行に特にワロタ 33 元ネタもさる事ながら、あんたの文章力がGJだなw