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短編などを収録しています。 749名無しさん@HOMEsage2008/04/22(火) 10 53 45 0 保守がてら10年ちょい前のはっちゃけ未遂を。 旦那は3人兄弟の長子長男だけど転勤族でウトメさん達(まあ良)との同居はアリエナス。 末っ子コトメはすでに結婚していて、義実家はウトメ&コウトの三人暮し。 そんな時まん中コウトの結婚が決まり、婚約者サンと二人で当時の我が家の転勤先に 挨拶がてら遊びに来てくれた。和やかな会食の最中突然 コウト「そういえば兄ちゃんはもう<義実家地元>には戻らないんだろ? だったら俺らがあそこにこのまま同居でもいいかな? そのほうが親父やお袋も安心だろうし(オメメキラキラ」 …一瞬で凍り付く空気、固まる婚約者サン、ヘラヘラ笑うコウト。 そこからは旦那と私と二人掛かりで説得ですよ。 『新婚時代は二人きりの方が楽しい』とか『まず二人で暮らして二人の 生活ペースを擦り合わせてから』とか『ウトメさん達も二度目の新婚時代を すごしたいんジャネ?』とか… 話してるうちにコウトも 親孝行な俺<<<新婚イチャコラ と思い直してくれて とりあえずは別居&同居する時は必ず事前にこっちにも相談と約束してくれました。 当時も相談されたら真っ先に婚約者サンの意向を確認するつもりではあったけど 数年後義実家からチャリ30分くらいの所に自分達の家を買ったと連絡がきて ちゃんと婚約者(現義弟嫁)サン>ウトメさん達になったんだと安心しました。 ウトメさん達は当時も今も自宅介護願望なんてない人たちなので、なぜコウトがいきなり 同居を言い出したのか、当時はすごく不思議だったなあ。 長くなっちゃった、ごめんね。 755749sage2008/04/22(火) 12 56 27 0 上では省略したけど「親のために…」「親が心配…」「寂しがる…」等々 親孝行っぽい言葉を連発してたんだ。 だから『コイツいきなりなんに目覚めた?!』と大層驚いた。 でも結局その場で引き下がったトコを見ると 内心は皆さんが言ってる通りだったのか?当時のコウトよwww 780 名無しさん@HOME sage 2008/04/26(土) 15 05 13 0 かつてはっちゃけウトのせいで、大姑の介護でボロボロにった経験を持つトメ、 「私は将来は施設に入って介護してもらうわ」と言ってたんだが 実際に年を取ったら、同居して介護してもらう気満々になってしまった プロに介護してもらうほうが自分も楽なのは分かってるみたいなんだけど 施設(デイケア含む)に行くのは家族に捨てられた証明で、恥ずかしいんだって。 散々、自宅介護は地獄だ、施設に入るのを悪くいうのはいけないことだと言ってた人なのになぁ・・・orz 夫が少しはっちゃけかけているので不安。
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「ふぅ……」 酒と女で賑わう都会の喧騒も、この地下にまでは届かない。 私、加神瞳がこの店に通うようになってから3ヶ月が過ぎた。 数軒歩き回って見つけた理想のカクテルバー。 「夜のアーバンリラックスなダンディ空間があなたの瞳を濡らします」という マスターの言い回しは意味不明だったけど……。 市内の何処にでもいるごく普通のOL……なんだけど、騒がしいのが苦手だから、 飲むときはいつも一人。それも通好みの(悪い意味で客が少ない)店しか行かない。 普通を装う社会生活のガス抜きに相方はいらないから。何故なら私は……、 上場済みの一流企業、それも「取引の時に有利になるから」という理由だけで プロ野球球団を買収した勝ち組社長の一人娘として生を受けた私は、 何の疑いもなく『おかねもちのとこのおじょうさま』として育てられた。 そんな私に、父は何度も結婚を薦めてきた。出会った事のない何処ぞのおぼっちゃんを並べて。 あからさまな政略結婚…。愛も恋もない道…。娘を思うなら絶対出来ない真似……。 でも父は現実の世界でシビアに生き過ぎた。誰にも手を抜くことが出来ない人になった。 唯一の理解者であった私の母に先だたれてから、その生き様はより鋭くなった。 世の中が金とパイプと裏だと思い知らされてきたから、実の娘も利用しようとする。本音を偽って。 それはエゴでもあるし、寂しさでもある。だから私も反対はするが家庭を潰すような反抗はしなかった。 深夜の晩酌時、誰にも見せない筈の父の哀愁を漂わせた背中を何度も見てきたから……。 「あの、すいません。もう一杯いただけますか?」 酒のおかわりを頼んで、私はつまみのチーズを口に運ぶ。 悩んでいてもしょうがない。これを飲み終えたら帰ろ……、 どすん! 喧騒とは無縁の店内に、一瞬の地震が起きた。 目の前に置かれたのは頼んだ酒。ただし視界を完全に塞がれるほどの巨大な『酒樽』。 「え……え……」予想の範囲外の出来事に、私は次の言葉を出せず、ただ絶句した。 「あちらの方からです」 「(*^ー゚)b」 え、そんな、ま、マスター、困りますよ。これ。 いや、あなたもそんな勝ち誇ったような顔しないでください! どうしよう……これ本当に飲むの? ご丁寧にカットライムとストローが付いてるけど。 「こ、これ……………………キープはきくんですか?」 「壬嶋義樹だ。よろしく、お嬢さん」 「えと、瞳と申します」 店を出た私とナンパ男Aさんは、互いに自己紹介をせざるを得なかった。 「俺流のサプライズだったんだけど、どうだったかな?」 「はあ……インパクトはありましたけど、コント…かな?」 「おや、こりゃ手厳しい。俺としては会心の掴みだったんだけどな」 そう言って、屈託なく笑う。身振り手振り言い回しに役者じみた『癖』がある人だ。 自分に否があってもジョークと言い張るタイプ、正直苦手だ。悪人ではないだろうけど…。 「ところで、これから時間はあるかい? もしよろしければ、もう一軒付き合ってほしいんだけど」 きた! と、私は思った。酔わせて終電過ぎまで付きあわせて死のコースまで目論んでいるのだろう。 こんな人になし崩しに操を捧げるわけにはいかない。私は断固として断ろうとしたのだが……、 選択肢がバグで一つしかなかったのか、それとも妖精さんでも頭に舞い降りていたのか、 私は誘われるままホイホイと付いていっちゃったのだ。 連れられて来たのは『小粋』という名の、あからさまに狙って外した感のあるJAZZバーだった。 薄暗い店内の住民は、黒人とアジア系が混同した多国籍人種ばかりで構成され、日本人は客だけのようだ。 「……ジャズ、お好きなんですか?」 奢りで出された辛口のお酒と、香辛料と青唐辛子を利かせたサラダを口に運びながら私は尋ねる。 関係ないけど実は私は極度の辛党だ。マヨ一気飲みは無理だが、タバスコなら飲める。マスタードも大好物だ。 「まあね。こう見えて音楽は詳しいよ。学生の頃は演劇部と社交ダンス部とマーチングバンド部と野球部に所属してたし」 「最後だけ、ジャンルが違うんですけど……」 「別に間違い探しじゃないさ。こう見えても、本業は球児でね。甲子園に出たこともあるよ。ハハハ…」 「多芸なんですね。飽きっぽい……というわけでもなさそうですけど」 「俺は楽しいのが好きなのさ。退屈な時間を埋めるためには努力を惜しまない。羽休めは寝る時で充分さ…」 そう言って、また笑う。自分の事をとても楽しげに語る人だなと私は思った。なんというか、見てて和む。 父だって、社長の椅子に腰掛ける前は夢と情熱に溢れた好青年だったと母も言ってたし。 「さてさて、俺の事ばかり喋ってもな……。瞳嬢ちゃんのことも聞かせてくれないか?」 「お断りします。詮索されるのは好きじゃありませんから。尾を引かず、後腐れのない別れをお願いしたいですね」 「それは残念…。女の股を……いや、女の口を魅力で割らせる男を目指せって、 今は亡きじっちゃんに言われてきたんだけどな。俺も修行が足りん。仙人も雲から落ちる…」 この人の言い回しって、金曜ロードショーの恋愛コメディみたいだな、と私は思った。 なんというか……吹き替えたら妙に味のある訳し方になったというか。 「うーん…………ここらで二人を結ぶ赤い糸でもあれば盛り上がるんだけどな……、 あいにく懐の種は、今夜は切れてるんだ。仕方ないから…………これをあげるよ」 そう言って、取り出したのは野球の観戦チケット。それにこれは……、 (お父さんの球団だ……) ……自分でも分からない。夜のひと時を過ごすならいつものように一人で酒でも飲んでいればいい筈なのに。 私は導かれるようにスタジアムにやって来た。きっと見えない電波に引き寄せられたんだと強引に自分を納得させて。 『鮮血の買収劇』と罵られた数年前の企業買収から数年……、 悪趣味にも『血の紅』と名付けられた球団は、非難批判をバネに優勝を狙えるチームに成長したという。 素人目にも今夜の勝負は盛り上がりの連続だと実感する。点の取り合いで迎えた9回裏、7対8、1点ビハインド。 逃げ切りを狙う敵チームの抑えに執拗に喰らい付くバッター達。塁を埋めながらもあと一人となったところで…、 『ブラッディレッズ、選手の交代をお知らせします』 アナウンスが流れた瞬間、ドームの全照明が落ちた。 「え? ええ?」私は何事かと暗闇の中で辺りを見回す。 あれほど騒いでいた観客が、場違いなほど不気味に口と動きを止めている。これも演出なの? 『必殺仕事人』のBGMが流れ、ネクストサークルにスポットライトが照らされる。 球場の全ての人々の視線が、そこに集まっているのだと瞬時に理解する。 『バッター、相木に替わりまして、壬嶋義樹。背番号、99』 竜虎の着流しに、般若の面、腰には真紅の特注バットを挿した男が闇の向こうからゆっくりと現れる。 光の中央で、くるりと一回転、衣装を脱ぎ捨て、バットを高々と天に掲げる。 再び照明が球場の全てを照らし、その刹那、スタンドから耳をつんざくような大歓声が上がる。 「な、何!? なにー!?」一人の選手に観客総出の歓声。ありえない、絶対ありえないと私は思った。 でもバッターボックスに向かおうとしている人は、間違いなく昨夜出会ったナンパ男Aさんだった。 「おう壬嶋、今日も格好いいとこ見せてくれよ」 「監督よぉ、期待しすぎると落差も激しいぜ。ピエロは泣く時も笑顔って分かってる?」 どんな名打者も監督に見放されては活躍の場すらない。野村政権時の今岡しかり、原政権時の仁志しかり。 実際、前任の監督は壬嶋のショーマンアップを不真面目としか評せず、延々と2軍で干し続けた。 そんな爪弾き者に転機が訪れたのは、一年前……、 『勝ち負けを見せることしか出来ないプロ野球界には、漫画みたいな魅せる男が必要だ、その大役、おまえに任せるぜ』 そう言って壬嶋をプロデュースしたのが現役時代から『道楽男』と言われ続けた現監督だった。 「ま、俺をエンターティナーと評してくれるのは監督だけだからな。それじゃご期待に答えるとしますか」 打撃一流、弱肩、守備ザル、代打か指名打者しか活用方法がない男がチームの名物になる。 これもある種のシンデレラストーリーと言えよう。 敵も味方も、打席に立つ壬嶋に声援を送る。投手はこんなピエロに打たれまいと本気で挑む。 あらゆる試合、あらゆる場面を最高の舞台へ昇華させる。これぞ壬嶋ゾーンの真骨頂だ。 「楽に幕が引けると思うなよ、来な!」 その日、チームは壬嶋のサヨナラ打で見事勝利を収めた。 ……あれから、数ヶ月が経過した。 私と壬嶋さんは今もプライベートでたまたま会っている。私ともあろう人が、毒気に当てられたらしい。 「見てくれたかい? 今日の俺のタイムリーヒット!」 打ったら試合後デート、という約束をすると、壬嶋さんは大抵目標達成する。 万人の観客の応援よりも、私が観戦したほうが力になるらしい。調子いい人だなとつくづく思う。 「はったりも度が過ぎると、墓穴を掘りますよ」 「はったりじゃないさ。有言実行っていうの。あれは」 「私は不言実行する人の方がタイプですけどね」 なんだかんだと憎まれ口を叩き合いながらも、私達はそれなりに仲の良い間柄にまでランクアップしていた。 素性と事情のために、男性相手だと必要以上に壁を作る私だが、壬嶋さん相手には肩筋張らずに話せている。 その後も私達二人は順調にデートを重ねていった。 ランチの先は行きつけの激辛ラーメン店、ヒイヒイ言う壬嶋さんを尻目に、私は三杯完食。 暇つぶしにゴルフの打ちっぱなしへ。ブレずに真っ直ぐ打てる私を素直に称える壬嶋さん。 でも「ゴルフが出来るってことは、瞳っていいとこのお嬢さん?」という質問はされず終い。 秋葉原の本格派メイド喫茶に突撃。生オタクから「空気嫁」みたいな視線を浴びせられながらも、 紅茶の美味しさに満足。瞳に着せてみたいなという壬嶋さんの呟きは華麗にスルー。 この調子でいけば友情が愛情に変わり、恋愛へ発展していくだろう。 でも問題がないわけじゃない。いや、むしろ山積みだ。 自分の素性をどう話す? 父親をどう説得する? 壬嶋さんの本心は? 全てに答えを出すため、ある日の夜…私は意を決して壬嶋さんに尋ねることにした。 デートの延長戦で、わざわざ茂みを探せば濡れ場が見れそうな公園にやって来て……。 「壬嶋さん、私……ずっと内緒にしてきたことがあるんです」 「な、何だってー!? AA(ry」 「まだ何も言ってませんけど……と、とにかくです。私、人にはいい難い素性の女なんです」 「ん~……」 「分かります? 私の正体?」 どう考えても謎かけにすらなってない質問の仕方だけど、この際しょうがないと内心割り切る。 「瞳の正体は……、 『1.NEVADA、2.くまぇり、3.河原美代子』…………3番?」 「抗議しますよ」 聞き方をミスったんだろうけど、もうボケに付き合ってる場合じゃない。私は自ら素性を明かすことにした。 「そうじゃなくて、私は……私は……、 私は……あなたの所属している球団の、オーナーの一人娘なんです!」 顔真っ赤にして、私はとうとう告白した。下手をすれば二人の仲を破壊する爆弾になりかねない告白を。 「ソースは?」 「……………………」 絶対わざとだと思うけど、付き合ってられないので私は懐から家族の写真を取り出し、壬嶋さんに見せる。 「……おかげさまで納得しました」 「どういたしまして」 「けど、だから何だって言うんだ? 仮に知ってたとしても、俺はコネ欲しさに近づくような真似はしないぜ」 「でも、もし知ったら……って思うじゃないですか」 「……瞳。俺、あの夜…何故君に声をかけたか分かるか? …ああ、答えないでくれ、自分で言う……」 「一目惚れ……だったのさ」 「え……?」 聞き間違いでなければ、壬嶋さんは確かに一目惚れと言った。この自称千両役者が本気(ガチ)惚れ…? 「同期の奴とあの店に飲みに行ってさ、言われたんだ。素敵な女性が来るって。 興味があって、通うようになった。そこで、瞳に会った。一目でハートにズキューンときてさ…。 これ以上の女性はいないと思った。何としてでも、拝み倒してでも、自分の物にしたいと思って声をかけた」 「…………」 「俺は瞳がどんな人だって気にしないよ。なんたって、本気で惚れこんだ相手だからな。 何だって受け入れるし、問題があったら協力する。瞳とは、裏表なしでいたいんだ」 「…………」 「俺も言うよ。……初めて会った時から決めていました。俺と付き合ってください」 ……まさか、口八丁で役者気取りの壬嶋さんから、こんな王道の告白をされるとは思ってもみなかった。 だけど、想いは通じた。嬉し涙が出るほどに……。 「嬉しい……。私も、壬嶋さんが好きです」 私達は抱き合った。壬嶋さんは、二度と離さないとばかりに強めに。私は寄り添うように。 「これから、どうする?」 「……想いが通じ合った男女がすることといったら……やっぱりあれですよね?」 「あらま、瞳ってば大胆……」 「こういうふうに……なってるんですね」 初めてのいけないホテルの一室は、えっちぃですけべぇでピンクなムードが空間に充満している所だった。 ここで何人のカップルが激しいひと時を過ごしたんだろう……そう思うだけで、濡れそうになる。 熱めのシャワーを全身に浴び、身を清める私…。改めて自分の体を見る。 ぽっちゃり体系の私は、スタイルには全然自信がない。こんなことならダイエットしておくんだったな…。 「……おまたせしました」 壬嶋さんは既に準備万端でベッドに腰掛けていた。しかし私が話しかけると、態度を豹変させる。 「……眼鏡は?」 「えっ……?」 「眼鏡はどうした!?」 「え……そ、その、これからするって時に邪魔になるかな、って……」 「駄目だ駄目だ! そんな横暴許さん! 孫氏曰く、『眼鏡を取った眼鏡っ子は死罪』だ!」 孫氏は絶対そんな事言ってないと思った。でも壬嶋さんには壬嶋さんなりの譲れないこだわりがあるんだろう。 私は眼鏡を掛け直す。すると壬嶋さんは、途端にニヤケ顔になった。なんて分かりやすい人だ。 壬嶋さんは立ち上がり、私の身を纏っていたタオルをそっと剥ぐ。 「私……スタイルとかは全然駄目で……ちょっと太めなんですけど」 「逆に考えるんだ。抱き心地がいい肉付きと考えるんだ」 「あの、私…どうすれば……」 さすがにこの状況で憎まれ口はたたけず、私はベッドの上でマグロと化す。 「心配するな。何もしなくていいから、俺に任せろ」 私は目を閉じた状態で首を縦に振り、全て任せますと合図を送る。 そして、壬嶋さんの愛撫が始まった。 まずは胸から……。両手で胸を捏ねるように、優しく、優しく、ちょっと激しく……、 胸を揉みしだきながら、歯と舌で乳首に刺激を与えてくる。 さらに胸を搾る様に掴み、愛撫でぷくっと膨らんだ先端をついばむようにキスしてくる…。 「んっ……んん…はぁ……あぁ…ぁん…」 恥ずかしさで目を開けられない私は、快感に耐えられず声を洩らす。 私が声を上げるたび、壬嶋さんの愛撫はどんどん激しく、情熱的になっていく……。 「大きくて、感じやすい胸だな」 「別に……ただ大きいだけの胸です」 「ふぅん……じゃあ、新たな使い道を開発しよう」 「えっ……?」 「んっ……ちゅ……ぴちゃ……ぴちゃ……ぅう…ん…」 壬嶋さんは今、私の胸の中で腰を振っている。ようするにパイズリだ。 私は両手で胸を固定してずれないようにしながら、壬嶋さんの肉棒の先を舌でチロチロと舐めっている。 でもこの『パイズリ』、想像以上に刺激的だ。 自分の胸の隙間から、男の人の滾ったものが出たり入ったりしている。それも目と鼻の先で。 私の唾液と、壬嶋さんの先端から流れ出る我慢汁で、胸の間はぬるぬるでいっぱいになっていく……。 「くっ……瞳の胸、気持ちよすぎて……俺、そろそろ」 「んん…ゅっ…え、出そうなんですか?」 見れば、壬嶋さんの肉棒がかすかに震えている。射精を告げる限界の合図だ。 「ん、い、いいですよ。このまま……私の前で出しちゃってください」 「……いいんだな? じゃあ、遠慮しないぜ」 壬嶋さんは動きを止めるどころか、摩擦で肉が焦げるくらいの速さで自分のモノを胸の中でしごく。 もう私の胸はどろどろのぐちゃぐちゃだ。 「瞳……! イクぞ……出すぞ……!」 「は、はいっ…壬嶋さ…………んああああっ!」 限界を迎えた壬嶋さんの肉棒は先端から盛大に精液をぶちまけ、私の顔面を眼鏡ごと白く汚す。 ゼロ距離で熱いものをかけられ、私は暑さと興奮で気絶しそうになった。それほど激しい行為だった。 「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」 セックスがこんなに激しいものだとは思ってもみなかった。 けど壬嶋さんの肉棒は出したばかりだというのに少しも衰えることなく滾っていた。絶倫も程々にしてほしい。 一息ついたら、次はいよいよ処女喪失だ。分かってはいるけど、正直怖い。 でも壬嶋さんの肉棒を舐め続けていたせいか、私の秘部は指や舌を使う必要もないほど濡れていた。 「いくぞ、瞳……」 「はい……」 「うぅっ! く……ぅ…!」 濡れているとはいえ、私の淫唇は大きすぎる異物の侵入に悲鳴を上げる。 力を抜いた方がいいと頭では分かっているのだが、力を抜く余裕はない…。 慣らしながら数十分、ようやく私は鮮血を垂らしながらも破瓜を終えた。 「少し、間を置いてから責めるか……」 「すいません……」 男の人の心理なら思うがままに責めたてたいところだが、壬嶋さんはあえて気を配りながら律動を開始する。 女は処女じゃなきゃ嫌という男は多いらしいが、こんなに面倒くさいと知ったら気が変わると思う……。 「んっ……あは……はぁ………あ……んあっ…」 私の背中に回り込み、両乳首後ろから同時こねくりしながら5秒間隔でゆっくり出し入れしてくる。 挿入しているのに胸中心に責めてくれるから、私も少しずつ体が馴染み始めてきた。 淫肉の締りと愛液の量を肉棒を通して感じる壬嶋さん。その動きは4秒……3秒と少しずつ早くなっていく……。 「あっ…あああ…くふぅ…!」 次第に激しくなる突き引きに私は全身を震わせながら声高に喘ぐ。 この態勢だと壬嶋さんの大きいのが一直線に体奥を突いてくるから快感が半端じゃない。 「ああっ! …駄目…駄目ぇ! おかしくな…ああ! イク…イッちゃう!」 「瞳……、最後に景気よく締めてくれ…!」 「は、はい! あ…イク…イク…イッ……ちゃうううううっ!!」 瞬間、頭の中が真っ白になった。 意識が飛び、思考もおかしくなり、だけど膣の中に吐き出された精液の感触だけは確かで…。 「……嘘ぉ」 全然衰えない肉棒の固さも感じ取れて……。 「瞳、もう一回いいかな……?」 これが萎えるまで私は休めそうにない…。ヘルニアになったらどうしよう……。 「んっ…いいです…よ、私のあそこ…壬嶋さんのサイズ通りに開発しちゃっても…いい…ですから」 「あっ……ああっ! ああ、駄目、激しくて……どんどん気持ちよくされて…んっ!」 体を出来るかぎり密着させた折り曲げ正常位で壬嶋さんは私のあそこをガンガン犯す。 「いや…いや! こんな……けだものっぽく……でも、いいぃぃ……あああっ!」 尻を高々と持ち上げられてのバック責めは私の羞恥と劣情を刺激し愛液を止め処なく放出させる。 「んっ…ふぅ……あん…あっ…うぅ…壬嶋…さん…ああっ」 私はおっぱいを壬嶋さんの顔に埋め対面座位で淫らに腰を振り続ける。 「ああああっ!! 凄…凄い……こんな格好なのに…あああ……ああああっ! いぃいっ!」 体を持ち上げられ、駅弁ファックで不安定な私をこれでもかと突き上げてくる。 「ああっ! 凄い……! 私、何度も…あん! 壬嶋さんに…うっ……イカされて…こんな…ぁ! 駄目…駄目……またイク! イカされちゃう…! 壬嶋さぁ…………いや……イッく…イクうぅぅ!!」 ……このまま眠ったらさぞいい夢が見れそうだけど、私はあえて起きていた。 男の人の情熱の証を5発も膣内で受け止めた私は今、壬嶋さんの胸の上で頬をすり寄せて甘えていた。 そんな私の頭を、壬嶋さんはあやすように撫でてくれている。 「……これからどうしましょうか?」 「ん……」 「お父さんを、説得しなきゃ……」 「そうだな。相手は所属球団のオーナーか。ハードルは高いが……越えなきゃならない高みとしては上等だな」 「そんな事言って、簡単な問題じゃありませんよ」 「……言ったろ。問題があったら協力するって」 「二人でお父さんを説得するんですか? 娘さんをわたしにくださいって」 「いや、俺が言うよ。一人で。娘の恋人としてではなく、一介の野球選手としてオーナーと話してみる。 そういう切り口もあるはずだから……」 そして迎えた12月の契約更改。選手とオーナーが唯一対面できるその日……。 「お父さん、娘さんを私にください!」 「だが断る」 「何ぁ~故だぁ~!?」 「黙れ。貴様如きに父親呼ばわりされる覚えはないわ! 貴様なんぞトレードに出してくれる!」 「ふん、愚かな……距離が遠ざけられた程度では、我ら二人の仲は引き裂けん!」 「ええいこの娘を傷物にした鬼畜者よ、生かしては帰さん! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!」 「そこまで言うか……もはや説得しようとは思わん! 殺してでも奪い取ってやる!」 「…………………………………………」 「最強のオーナーを屠る者の名は壬嶋! この壬嶋によって、真の恋物語は始まるのだ!」 「良かろう! ならば息の根を止めてくれよう。この拳に我が全身全霊の力を込めて!」 「…………………………………………」 「奈落に墜ちよ! 壬嶋義樹!!!!」 「天に滅せい! オーナー!!!!」 「…………………………………………」 その日……、一人蚊帳の外に置かれ固まったまま一部始終を見ていた査定担当は後にこう語ったという。 「これなんて世紀末救世主VS世紀末覇者?」 「壬嶋さん!」 球団本社から生還した壬嶋は上半身がYOUはSHOCKになりながらも激闘を制し、愛する者の元へ帰ってきた。 「どうでしたか? お父さんは……」 「ああ……『我が生涯に一片の悔いなし』と叫びながら天に帰っていったよ……」 「…………」 言葉の意味はよくわからないがとにかく問題は解決したようだ。瞳は安堵する。 「それでさ、瞳、この後なんだが……ちょっと付き合ってくれないか?」 「ここって、教会……?」 「親父さんのあの調子じゃ、盛大な結婚式は見込めないんでね、ここでひっそり挙げようかと思ってさ」 住宅街のど真ん中にあった、古ぼけた小さな教会。壬嶋が前から目を付けていたという場所へ、二人は来ていた。 手を繋ぎ、ドアを開け、中へ……。ゆっくりと足を進め、キリストが待つ壇上へ……。 「ドラマの最終回っぽくいこうぜ。もっとも、二人の愛はプロローグだけどね」 「またそんな事言って……」 「舞台は誰もいない教会。そして、取り出しましたのは婚約指輪。ステージは二人の貸切だ。 ……ああ、心配ないよ。種(脚本)も仕掛け(カメラ)も作為(やらせ)もないから。 ここは俺達二人が誰の目に触れることなく想いを確かめ合う場所さ」 「でも牧師さんもいませんよ」 「大丈夫だ、演技せずに、地でやってくれれば俺は合わせるから」 「加神瞳、あなたは一万年と二千年前から愛していた夫を、見捨てずに慕い続けると誓いますか?」 「……誓います」 「壬嶋義樹、あなたは生涯をかけて、本気で愛した女性と苦楽を共にすると誓いますか?」 「勿論。瞳を手に入れることによって世界中の男を敵に回すことになろうとも……」 「もういいです」 「それでは、契約の指輪をインサートし……」 「誓いの……ちゅーを!」 こうして、壬嶋さんと私は晴れて夫婦の契りを交わした。 ファーストキスよりファーストフェラの方が先だなんていささか想定外だったし、 とても精神的に疲れそうな旦那様だけど……、 前途多難だけど、仲むつまじくやっていこうと思う。この人が千両役者の地位を築く日まで。 「これからもよろしくお願いしますね。あなた……」 終幕。
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天井について ボーナス終了後1480G消化後は、前兆32Gを経て、モード4・ストック3個の天井ARTへ突入する。 ※ペナルティゲーム数分天井発動が伸びる可能性有り。 ※ART消化中に天井到達した場合は、天井ARTが持ち越される。 通常時の注意点 •通常時は、左リール以外から停止させると10G間のペナルティが発生し、その間は状態移行率やART抽選が行われないので注意する。 ペナルティのゲーム数は、天井ゲーム数に加算される。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3768.html
高校を卒業後、俺は地元の国立大学に通うことになった。ハルヒは最後まで俺を自分と同じ大学に合格させようとしてくれていたが、センター試験の結果を見たところそれがどうにもかないそうに無いとわかると 「…しょうがないわね。でも、あんたにしてはよく頑張ったほうだと思うわ。」 と少し悲しそうな笑顔を見せた。そもそもお前の志望校が高すぎんだよ。…だが実を言うと俺はこのときほどハルヒの能力が無くなったことを悔やんだことは無い。と、いうのも古泉曰く冬の初めくらいからほとんど閉鎖空間の出現は無くなり、卒業式の頃には閉鎖空間の発生しない時間の新記録を更新し続けていたそうだ。 「これもひとえにあなたのおかげと言えるでしょう。機関一同感謝しています。」 などと古泉がにこやかに言っていたが、せめて何か形にしてほしかったな。一応機関は休業、といっても事実上の解散状態にあるらしい。長門も親玉からの機関命令が出ていたものの、本人の強い希望及び『万が一の可能性』に備えこっちに残ることになった。意外に話のわかるやつなんだな。情報統合思念体ってのは。ちなみにハルヒは都心の大学に、古泉と長門はそれぞれ違うが旧帝大レベルの大学へ進学した。しかしこいつらの頭脳の構築は俺の頭脳とどう違うのだろうか。長門が明らかに別格なのはわかるがね。さて、一足先に卒業を迎えた朝比奈さんだが、一応隣の県の国立大へと進学していた『ことになっていた』がハルヒの能力が消失したのを機に未来へと帰還したそうだ。ハルヒにはヨーロッパに留学したと伝えてあるが。鶴屋さんは『世界に通じる実力をつけるっさ!』と言ってアメリカの大学に行ってしまった。 国木田は何でも家業を継ぐとかで修行中らしく、谷口にいたっては東京の何をするかよくわからん専門学校に通っている。 「今に見てろ!俺はこの業界でのし上がってやるぜ!そのためにこの学校を選んだんだ!」 などとほざいていたが、単に東京に行きたかったのと学力的にそこしか行き場が無かったというのが事実だ。 かくしてSOS団の面々はバラバラになってしまった。ハルヒからは 「いい!?あたしがいつ招集をかけてもすぐ集まれるようにしなさいよ!?遅れたら罰金なんだからね!?」 と言われていたが、いざ大学へ行ってみるとなかなか予定が合わず、一度も集まれないまま気がつけば2年が経っていた。高校卒業直後にはようやくハルヒに振り回される毎日から開放されると喜んでいた俺だったが、半年が過ぎ、1年が過ぎ、2年が過ぎたときにおかしなことに気がついた。 つまらない。 何を見ても味気なく見えてしまう。日々が退屈でしょうがない。毎日毎日同じことの繰り返しで生きてる気がしない。ハルヒに連絡をしようかも思ったが、何を話せばいいんだ?わからん。どうしようもない倦怠感。認めたくなかったが、どうやら俺はあの日々に戻りたいと考えているようだった。毎日ハルヒに振り回されながらもその実俺も退屈していなかったんだ。でもいまさら戻ることができないのも承知している。あいつらにはあいつらの生活がある。俺の知らない友人や…恋人もいるかもしれない。そんなところに突っ込んでいく勇気は俺には無かった。すると、俺の様子がおかしいことを感じ取った母親は 「気晴らしに旅行でもしてきたら?そういうことは若いうちしかできないわよ?」 と俺に海外旅行を勧めてきた。他にすがるものも無かったし、何よりこっちの退屈な生活に未練などあるわけも無いので俺は大学を辞めて中国に飛んだ。実際、中国での日々はなかなか刺激的だった。日本に帰ってまたあの生活に戻るのがとてもバカバカしく思えたくらいだ。ビザが切れるのでいったん日本に帰った俺だが、帰りの飛行機の中で俺は決めた。 世界を放浪してみよう、と。
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《ゴブリンのその場しのぎ》 カウンター罠 500ライフポイントを払う。 魔法カードの発動を無効にし、そのカードを持ち主の手札に戻す。 使用キャラクター 九十九遊馬 タグ一覧 カウンター罠 罠カード
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【特殊な種族】 (選択ルール:追加種族) [隠鬼(おに)] ■鬼です。 このルールでは、鬼は基本的に人間とほぼ同じ姿を持っています。容姿は美しいものが主です。 特徴として、頭部に小さな突起(数は任意)を持ちます。これは「鬼化」を行った際、肥大化し角となります。 → sw2「ナイトメア」の数値データを使用します。 ■特殊能力は「暗視」「鬼化」。 ◇「鬼化」は、『種族特徴の強化』を含め「異貌」と全く同じ性能です。角が肥大化し、鬼の姿へと変化します。 鬼としての姿は在る程度の巨体化などを含め自由に設定して構いませんが、データ上に変化はありません。 「鬼化」する前と同様の、人に近しい姿でいることも可能ですが、その場合も肥大化した角などから鬼であることは発覚します。 尚、人間の規格外の体躯を設定した場合、鎧を装備するには防具を特注品(価格1,5倍)とする必要があります。 ■弱点:銀武器ダメージ+3点。 → sw2とは異なり、弱点隠蔽判定が可能です。 ■穢れ:1点。 ■分類。 鬼は、キャラクター作成時に「人族」か「あやかし」の何れかの分類を選択することが可能です。 一度選択したら、基本的に分類を変更することは出来ません。 それぞれの生まれに従い、初期習得言語を習得します。尚、いずれの生まれの場合も弱点は得ます。 →“人族に生まれた場合” 両親の間に生をうけたことは間違いありません。が、「鬼子」「加護無し」などと呼ばれ、忌避される被差別対象となります。 →“あやかしに生まれた場合” 闇から生まれた等々、生まれを自由に設定して下さい。 [若魂(わかみたま)] ■出典:カルディアグレイス掲載 ■「眷属」よりは自我を持ち、成熟には未だ満たぬ年若い神霊です。 人間の幼子のような容姿を持つものが多く、瞳や髪の色彩は多岐に渡ります。 神霊と同系統の独特の衣装に身を包み、半透明な「はごろも」を必ず纏っています。(※着替えは可能です) 人々、特に神道に関わる者達からは敬愛され、多くの場合同時に愛でられてもいます。 → sw2「フィー」の数値データを使用します。 ■特殊能力は「はごろも」「眷属の加護」。 ◇「はごろも」は、浮遊能力を持つ布を所持している特徴です。 飛行はできず、50kg以上の荷物や他のキャラクターを抱えている状態では浮く事ができません。 また「はごろも」は装飾品欄に書く必要はありませんが、手放している状態では浮遊能力を得ることは出来ません。 ◇「眷属の加護」は、『種族特徴の強化』を含め「妖精の加護」と全く同じ性能です。 ■弱点:物理ダメージ+2。 ■穢れ:なし。 ■分類:「神霊」 ■言語:「古語」と「かな」の会話と読文を習得しています。 ■蘇生に関する設定は「フィー」と同様です。 [御石(みいし)] ■魔素(マナ)の結晶である魔晶石でできた身体を持つ生命体です。基本的に思慮深い性格をしています。 幻獣の一種ですが、その生態や発光現象が神秘的に感じられるためか、若干神格化され、「御石様」と人々から敬われる場合もあるようです。 → sw2「フロウライト」の数値データを使用します。 ■特殊能力は「魂の輝き」「鉱石の生命」「晶石の身体」。 全て、『種族特徴の強化』を含め、カルディアグレイス掲載のものと全く同じ性能です。 ■弱点:純エネルギー属性+3。 ■穢れ:なし。 ■分類:「幻獣」 ■言語:「かな」と「任意の言語1つ」の会話と読文を習得しています。
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県北大会のあと、会場近くのラーメン屋。 男子組4・女子組5で分かれてテーブルに ダン「ラーメンまだー」 ユージ「栄花くんもうすぐ来るって」 たっくん「ん~~~~~??」 コジロー「……はは。さっきから俺の顔、なんかついてる?」 たっくん「姉ちゃん、この人がホントにコジロー先生?」 キリノ「んーそうだよー?」 たっくん「う~ん~~~~~??」 コジロー「………??」 ”「へい、おしるこラーメン3人前と、バナナラーメン2人前、激甘坦々麺4人前、おまちー!」” コジロー「お、きたきた」 ユージ「はい先生とたっくん、おはし」 たっくん「ありがとうございます。えっと…」 ユージ「中田だけどユージでいいよ」 ダン「早く食おうよ~」 コジロー「よっしゃ、それじゃ…」 ALL『いただきまーす』 キリノ「いやー疲れもふっとぶねー!」 サトリ「おいしいですねえ、ここのラーメン」 ミヤ「あんた…お腹痛かったんじゃなかったの?」 サトリ「ああ運動したら治っちゃいました、えへへ」 タマ「もぎゅ、もぎゅ、もぎゅ…」 サヤ「おいしー!」 たっくん「…ねえ、サヤ姉ちゃん?」 サヤ「ん、どーしたのたっくん?」 たっくん「ユージ兄ちゃんって今フリーなの?」 サヤ「ぶがはっ!…ま、まぁ、フリーっちゃフリーなんじゃないかな、難しい問題だけど…」 たっくん「ふーん…」 ダン「ごちそうさまだー」 コジロー「うまかったな!」 ユージ「速ッ!!」 コジロー「楊枝、楊枝と…」 キリノ「ほい、コジロー先生」 コジロー「おっ、すまんなキリノ。シー、シー…ふぃ~」 たっくん「う~む~~~~~??」 コジロー「はは、は……どしたの? …あ、キリノ、食い終わったらコレで会計しといてくれな」(万札ぴっ) キリノ「あいよ~」 たっくん「むむむ~~~?」 コジロー「…はは。(キリノの弟にしちゃ…変わってるなあ…いやある意味似てるのか…?)」 ▽▽▽ 部員『それじゃ、おつかれさまでーす』 コジロー「おぉ、気ーつけて帰るんだぞー」 キリノ「ほらアンタ、何もしてないのにオゴって貰ったんだからお礼くらい言いなさい」 たっくん「…ごちそうさまでした」 コジロー「ああ、お姉ちゃん大事にしろよ?じゃな、キリノ」(ブロロロロロ) キリノ「…さてと!そいじゃあ、帰ろうかぁ」 たっくん「うん。 …ねえ、姉ちゃん?」 キリノ「おーどしたのー?」 たっくん「……ユージ兄ちゃんにしといたら?」 キリノ「(;゚ω゚)???」 ▽▽▽ キリノ「たっだいまー!お母さん大丈夫?」 ママン「おかえりなさい二人とも。たっくん、ご苦労様」 たっくん「ううん、へへ」 キリノ「……ナニガ?? …じゃあ、あたし試合で汗かいちゃったから先におフロ入っちゃうねー」 ママン「はいはい、いってらっしゃい。 …………で、たっくん、どう?」 たっくん「ダメ、ダメ、あんなの。メチャメチャ冴えない普通のおじさんだよ。姉ちゃんとは変に息が合ってたけど」 ママン「そうなの~ いや~お母さんもねえ、身体がこんな具合じゃなかったら見に行くのにねえ…」 たっくん「あ、でもちょっとうちのお父さんに似てたかも。だらしなさそうなとことか」 ママン「えっ!?ちょっとそれじゃ超イイ男じゃないの!?うわー見に行きたかったわぁ」 たっくん「………お母さんの趣味は知らないけどさ。あ、あと男子にどんぐりみたいな人と、イケメンの人がいたよ」 ママン「イケメン?ジョニーズとか芸能人で言うとどれくらい?」 たっくん「VaTの小森君くらいかな。僕はあの人がお兄さんの方がいいな、先生より」 ママン「そうなのそうなの… あの子も選ぶ相手が多くて大変ねえ、ふふふふふ……」 キリノ「くしゅん! ……んー?お湯入れようかな」 (下宿) コジロー「!??」(ぞくぞくぞく) コジロー「…なんだ今の悪寒は…あっ、ちょ、吉河先生今のナシ!」 吉河先生「気を抜くのが悪いんですよ、ほらほら下がお留守ですよ?」 コジロー「ああ、死んだ…」 (下校中) ユージ「!??」(ぞくぞくぞく) タマ「…どうしたのユージくん?」 ユージ「いっ、今なんかとんでもない気配が…ゴメン大丈夫だよ」 タマ「………?」 ▽▽▽ (さらに千葉家) ママン「でもあの子もねえ…肝心な所で奥手な所があるから。 あたし達がしっかり面倒見てあげないとね」 たっくん「そうだね、頑張ろうね!」 二人『ぐふふふふふ…』 キリノ「くしゅん! ……もう、またぁ~?」 (下宿) コジロー「!??」(ぞぞぞっ) コジロー「…またかよっ!あああ~」 吉河先生「もう、マジメにやって下さいよ!折角試合が終わったらヒマだからって、急いで遊びに来たのに…」 コジロー「すんません、すんません、なんか疲れてるのかなあ」 吉河先生「無理はよくないですよ…じゃあ、今日の所はあたし帰りますね」 コジロー「あ、ちょっと、大丈夫ですってば!」(ばたん!) (下校中) ユージ「!??」(ぞぞぞっ) ユージ「…また?えっ、タマちゃんいま何て言ったの?」 タマ「うん…”タマちゃん”は、そろそろ、ちょっと、って…その…」 ユージ「……うん?ごめんボーっとしてて分かんなかったよ、もう一回ちゃんと言って?」 タマ「ううん、もういいの…」 ユージ「………?」
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短編などを収録しています。 234名無しさん@HOMEsage2008/04/02(水) 11 40 11 0 私は長男嫁で、トメにいびられ過ぎて現在連絡を絶っている。 元々夫はウトメとは疎遠な上に、嫁いびりを見て夫も連絡を取っていない。 トメが次男に「長男嫁からいびられて辛い」とまったく逆のことを吹き込んだらしく、 私たち夫婦に「お前ら母さんに何するんだ!!俺と嫁が母さんの面倒を見る!」と言い放ち 見事にはっちゃけた。 最初はうまくいっていたようだが、次第にトメが次男嫁を苛めるように。 同居ということで、その苛めは私が受けたものより酷いらしい。 で、今離婚騒動勃発中。 ということを昨日、夫が弟から連絡を受けて知った。 もともとこの次男は年上の私に「女の癖に生意気」と平気でいう男だったし、 ついでに次男嫁も、「お義母さんかわいそう、長男嫁の癖に酷い!!」と言っていたのでいい気味だ。 バーカバーカ。 718名無しさん@HOMEsage2008/04/06(日) 22 19 08 0 うちの旦那が一瞬はっちゃけそうになった。 ウトメ&コトメ、私と旦那は都内在住でトメの両親が田舎にいる。 トメの母親が骨折して入院した。 それで3月はじめに退院したけど、まだリハビリが必要で 日常生活は骨折前に比べたら不便がある。 トメは仕事があるから実家には行けない。 コトメも仕事がある、だから家にいる嫁子が行けと。 行けって産休中だから家にいるわけで、4月半ばが予定日なのに行けないと言ったら 旦那が「産まれるギリギリまで行けとは言わないけど 3月一杯くらいなら行けないか」と言いだした。 旦那は長男だけどウトメはコトメ贔屓であまり旦那は構われなかったみたい。 結婚後もあまり干渉もされなかったし。 これが結婚後はじめてのトメからのお願いらしいお願いではあるんだけど だからといって聞けないものもあるわけで。 旦那が会社でポロッと事情を漏らして小さい子供がいる同僚たちに 「いやそれ無理だって」と言われて目が覚めたから傷は浅くすんだけど。
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336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/04(金) 22 37 41 ID 25fUlOxO あの後の会話はおおむねこんな感じだろうか 「ぜは・・ ぜは・・・」 「大丈夫かい先生?ほら、水飲みなー」 「の、飲めん・・・」 「最近なにそんなに頑張っちゃってるんですか?」 「・・・・・いに・・・」 「イニ?」 「先輩に・・・・負けるんだ・・・アタマん中で何回やっても・・・・」 「あはは、そりゃあコジロー先生身体なまりまくりですもんねぇ」 「いや、でもさ・・・威厳ってもんがだなあ・・・」 「そんな足の裏プニプニで威厳も何もないでしょー」 「うるせーよ・・・お前らの前でカッコ悪いとこ見せられんのだが・・・それが今日はさ・・・くそ・・・」 「カッコなんてどうでもいいのにー」 「・・・・・」 「それに・・・」 「・・・・・?」 「そんな事関係なしに、あれだけやられても内村さんに向かって行ったのは結構カッコ良かったですよ?」 「・・・・そっか」 「(―――そのあと、結局あたしに頼っちゃったのは大減点ですけどね。)」 「・・・・・なんだよ?」 「なんでもないっすよ?」 「なんだそりゃ・・・・・・いいや。キリノ、水くれ」 「ほいな」 (ごきゅごきゅごきゅ。) 「うっし、もう一度やられてくるぜ!」 「その意気っすよー」 「(・・・・・・・ちょっとは、上手く励ませたのかな?)」 とかそんな・・・って長くなり過ぎちゃったぜスマソ。
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『待ち時間のその後に』 「う~ん、楽しいデートだったね!」 「デートって言うより、オタクグッツ買い物ツアーって感じだったけどな。」 とあるデートの帰り道。そんな会話をしながら、私達はこなたの家へと向かっていた。 互いの片手には、こなたお手製の手編みの手袋。これがまたとっても暖かで、もうこれがないと外になんか出る気にならないくらいの代物となっている。 前の手袋は運悪くなくしてしまったけれど、これは絶対になくさないようにしないと! さて、もう片方の手なのだけれど、こちらには手袋ははめていない。 だって、手を繋いでるから……こなたと。 言っておくが、決してこなたの手袋がいらないと言っているわけじゃない。 ただ、互いの手の温もりを感じるには、どうしてもそれは邪魔なわけで…… それに人前では、こなたも私もちゃんと両手につけるからやっぱり必要なのよ! 今はその……周りに誰もいなし、こなたもして欲しいっていうから…… って、一体誰に言い訳してるんだ? 「ねえ、かがみ。次もまたデートしようね。アキバで。」 そんな心の言い訳など露知らず、こなたが私のほうを見ながら言った。 「あのさぁ、いいかげんデートの時に秋葉原選ぶの止めない?」 「けどかがみだってものすごく楽しんでたじゃん?手に持ってるバックからちらりと見えるビニール袋の数々は、一体なんなのかな~?」 こなたはニヤニヤしながら、私のバックの中を覗き見ようと身を乗り出した。 私はとっさにバックを持った手を後ろに持っていく。 「前に出てくるな、転ぶぞ!あのねえ…残念だけど、中身はラノベよ。欲しかったラノベを買っただけだからね。」 「ふ~ん。それじゃあ、そういうことにしとこうかな。そうそう、かがみ。」 「なに?」 「『ガウ×宗』本をこっそり買ってたのは、私だけの秘密にしとくからね。」 「勝手に買ったことにするな~~!!」 そんなどうしようもない話(いつも通りではあるんだけど)をしながら、私達は歩いていく。 こんな風にしていると、この瞬間がまるで高校の帰り道のように思えてしまう。 卒業してから結構な月日が経つけれど、あの帰り道は、学校はどうなっているだろうか? こなたの家についたらゆたかちゃんに聞いてみようかな。 「どうしたの?かがみ。着いたよ?」 「ああ…うん。」 考え事をしている内に、どうやらこなたの家に着いていたようだ。 こなたの手や手袋は非常に暖かいのだけれど、やっぱり外はちょっと寒い。 さっさと中に入りたいなーなんて思っていたのだけれど、こなたはドアの前で立ち止まったままだ。 「どうした?」 「ええっと……」 指で頬をかきながら、視線を逸らすこなた。 一体なんだというのだろう?なにか無くしたりしたのだろうか? 「……鍵が見つからなくてさ。だから…かがみが開けてくれない?」 こなたはそう言うと、ドアから一歩後ろに離れた。 他人の家の鍵なんか普通は持っていないだろう。だけど私は違う。私はこなたの家のかぎを持っている。 こなたの家の合鍵を、私はデートの前に手渡されていた。あの時の私の言葉を、こなたはしっかりと覚えていたわけだ。 私はポケットに入っているその鍵をそっと握りながらこなたを見つめた。鍵をなくしたのなら少しは焦るものだけど、こなたにはそんな焦りの表情なんかまったくない。 ねだるような、なにかを期待するような、そんな顔をしていた。 「……」 疑問に思いながらも無言でドアに近づき、合鍵を取り出した。 なぜだろう?ものすごく緊張する。こなたがじっと見ているのが分かる。そんなに見るな。恥ずかしいだろ。 私はゆっくりゆっくりと鍵を近づけていき、スッと鍵穴に差し込んだ。鍵はなんの引っかかりもせず入りきった。 合鍵なのだから当然といえば当然なんだけど。 そしてそのまま回すと、カチャッという音が辺りに響いた。 「ほら、開いたぞ~。」 私がドアを開けると、こなたはスッと家の中へと入っていった。私も遅れて中へと入ると、ドアを閉めて鍵をかけた。 この前のこなたみたいに、勝手に入ってくる人がいるかもしれないしね。 鍵をかけ振り返えると、こなたが私の方を見て立っていた。 「なによ?」 こなたは嬉しそうな顔をしながら、すぅっと息を吸い込んだ。 「おかえり、かがみ。」 ああ、これが言いたかったのか…… 軽いため息と一緒に笑みもこぼれた。 私はこなたと同じように、すぅっと息を吸い込んだ。 「ただいま、こなた。」 これ以外の返事をするのはきっと無粋な事だろう。 ―――――――― 「はい、かがみ。紅茶だよ。」 こなたの部屋でくつろいでいた私の前のテーブルに、ティーカップとクッキーが置かれた。 あたりにダージリン特有の鈴蘭のような匂いが立ち込める。 「ありがとう、こなた。でもなあ…クッキーはなあ…」 「実はかがみん、またダイエット中だったり?」 「……実は昨日から始めてたりするのよね。」 私は恨めしそうに目の前のクッキーを見つめた。 「そっか、それじゃあいらないんだ。残念だな。そのクッキーも私が作ったのに……」 「前言撤回。美味しくいただくわ。」 最初からそういってくれればいいのに。まったく、こなたにも困ったものだ。 こなたが作ったんだったら食べるに決まってるじゃない。 「切り替えはやっ!けど、まあいいや。素直が一番だよ、かがみん。」 「……それじゃあ、遠慮なく。」 さっそくクッキーを一枚手にとって口に含む。クッキーはしっとりとした触感で、カントリーマアムような感じ。 もちろんこなたの作ったこっちの方が何倍もおいしいけど。 クッキーを食べたら水分が欲しくなる。私は目の前の紅茶を静かに啜った。 ダージリンの渋みがクッキーの甘みを洗い流していく。絶妙といっていいほどの組み合わせだった。 「うん、紅茶もクッキーも美味しいわ。」 「愛情こめて入れたし作ったからね。当然だよ。」 私が感想を言うのを見届けると、こなたはパソコンの方へと向かった。 「一緒に食べないの?」 「食べるよ。けどちょっと露天の状況をチェックするからさ。その間に全部食べちゃ駄目だよ。」 「食べないわよ!っていうか、またネトゲーか?」 こなたの趣味は十分理解しているけれど、本音を言えば私といるときぐらいは止めてもらいたいんだけどな。 「かがみも一緒にやろうよ。ほら、高校の時だって少しだけやったじゃん!」 「やらない。大体あれだって、何時になったらあのジョブ増えるのよ?!私あれだけはずっと待ってるのに。」 「まあ、ネトゲーではよくある話だよね。永遠に未実装……」 「あってもらっちゃ困るって。というわけで、やらないからな。」 私はそこまで言うと、クッキーに手を伸ばした。うん…やっぱり美味しいわ、これ。 「うーん、かがみなら絶対ネトゲーにハマると思うんだけどな。声的に考えて。」 「はあ?!何よそれ?!いくらなんでも、声でハマるハマらないを決められちゃたまんないわよ!」 今度は思いっきり紅茶を啜った。うん、やっぱり紅茶とクッキーの組み合わせがいいわね。 「なんとなくだよ、なんとなく。もう、そんなに怒らないでよ。」 こなたはパソコンの前に座ると、キーボードをカチャカチャと動かし始めた。 「……」 こなたがゲームをし始めると、途端にやることがなくなった。手持ち無沙汰になった私は何か暇つぶしになるものはないかとあたりを見渡した。 すると目に付いた本が一冊。手にとって見てみると、どうやら編み物の本らしい。きっとこなたが手袋を編む際に買ったのだろう。 開いて中を読んでみると。手袋だけでなくセーターやマフラーなんかの編み方も書いてあった。 「ねえ、こなたー。」 「なーに?」 こなたは私の方に振り向かない。私は構わず続けた。 「今度はさ、マフラーとかセーターとか編んでよ。」 「えー?!そこまでやったらバカップルぽいよ。手袋ぐらいで十分だって。」 そこまで露骨に嫌がられるとちょっと腹が立つ。よし、絶対に作らせてやる! 「欲しいんだけどなー。こなたの手作りマフラーとセーター。」 「……」 こなたの頭のアンテナがピクッと動いた。よし、効いてる効いてる。 「お礼もしちゃうわよー。手袋のときよりすごいやつ。」 「……」 今度はピクピクッと二回。 ……駄目だ。笑いがこみ上げてきて止まらない。えっと、もう一押しっていったところかなー? 「こなたの大好きな私がこんなにも頼んでるのに、こなたは作ってくれないんだー。」 「……分かったよ。それじゃあ、今度サイズ測らせて。」 よし、落ちた! なんだか、だんだんこなたの扱い方が分かってきた気がするわ。 「それじゃあ、よろしくね。すっごい楽しみにしてるから。」 「別にいいけどさ。かがみってさ、最近なんだかずるくなったよね。」 「なんのことかしら?」 こなたの言葉を気にもせず、私は本を最初から読み直した。 せっかく作ってくれるんだから、ちゃんとリクエストも用意しておかないと。 ……マフラーだったら、ちょっと長めにして一緒に巻くのが恋人同士っぽいわよね。 うん、マフラーはそれで決定と。セーターはどうしようかな?やっぱりペアルック? でもそれだと本当にバカップルみたいだし……いやまて、この時期はコートを羽織るから別にそれでも構わないのか…… うん、両方ともベタだけどこれがいいかな。 サイズを測る時にはこなたのサイズも測るとしよう……私が。 ……サイズと言えばこなたに聞きたいことがあったんだっけ? 「そう言えばサイズで思い出したんだけどさ。」 「次はなに?」 ぶっきらぼうな返事をこなたは返した。うーん、いけない。からかいすぎたか? 「こなたが作ってくれた手袋さ、サイズがぴったりだったじゃない。どうやってサイズとか計ったのかなって。」 「ん~、適当にこれくらいかなって思って決めたけど?」 「マジで?!それにしては、よくもまあこんなにピッタリに作れたものね。」 驚きだった。誰かの手(つかさとかみゆきとか)を参考にしたなら、これだけちゃんと作れるのはわかるんだけど。 まさか適当に作ってたとは…… 「ふっふっふ。かがみのことなら誰よりも知ってるからね。自分を信じたまでだよ。」 「自信満々だな。これでサイズが違ったらどうするつもりだったのよ?」 いや、まったく、本当に。 「うん、だからほんの少しだけ怖かった。」 「こなた?」 雰囲気が変わった。こなたの話し方はまったく変わらないのに、その部屋に流れる空気だけがはっきりと変化した。 「自分を信じる気持ちの方が強かったけど、やっぱりちょっとだけ不安だったんだ。 私の思っているかがみの手の大きさと、実際のかがみの手の大きさは違うんじゃないかって。 だからね…かがみに実際につけてもらってそれがピッタリだったとき、すごく……すごく嬉しかったよ。」 「……」 こなたの独白に私は何も言う事ができなかった。ただただ聞くことしか出来なかった。 「ねえ、かがみ。これからは言う事は後で全部忘れて欲しいんだけどさ。」 そんなこと言われて、忘れられるやつなんかいるものか。 きっとこなたは私に聞いてもらいたいんだろう。勝手な私の解釈かな?どうなんだろう?よく分からない。 「私ね、かがみに『しばらく家に来るな』って言われた時、すごくショックだったんだ。 もしかがみと別れることになったら、なんてことも考えちゃった。 手袋を編もうって思ったのも、それが私とかがみの絆になってくれればって思ったからなんだよ。 もちろん、かがみんが手袋を無くしたって話から思いついたんだけどね。」 こなたの独白は続く。 「ねえ、かがみ。私はかがみのことを一番よく知ってると思う。みゆきさんより、つかさより、かがみの両親より知ってると思う。 だけど、それでも今回みたいに不安に思うことがあるんだよ。私の思っているかがみは私の考えているかがみとは違うんじゃないかって。 まあ、現実に違うんだけどね。」 こなたはパソコンの方を向いたままだ。だからこなたが今どんな表情をしてるのか、私には分からない。 私は……すごく苦しい。ただ聞いてるだけなのに、ものすごく泣きたくなるよ、こなた。 「やっぱり変だし、私らしくないね。約束だから忘れてよ。」 忘れられるわけ無かった。 「こなた……ちょっと、こっち着なさいよ。」 「まだ露天の確認が終わってないよ。」 「うそつき!来ないならこっちから行くわよ。」 そこまで言ってようやくこなたはパソコンの前から、私の隣に座ってくれた。 「もっと近くにきて。」 「……」 こなたは何も言わずに、ほんの少し私の傍に近寄った。 「もっとよ。」 「……」 「もっと。」 「……」 私の『もっと』の声に合わせて、少し……また少しと私達はその距離を縮めた。 そして、もうこれ以上近づきようがないという距離になる。 「もっと。」 「ねえ、かがっ―――――?!」 その距離で、私は思いっきりこなたを抱き寄せた。 抱きしめるとき何時も感じるのだけど、こなたはいつも思っている以上に小さい。そして儚い。 そして今はその感覚が何時も以上に思えた。 「かがみ…」 「どう?」 「どうって?」 「安心……する?」 「……」 一瞬、辺りが静かになった。 「うん、すごく温かくて気持ちよくて嬉しくて……安心する。」 「私もよ。…ねえ、こなた。私達は普通じゃないわ。」 「うん。」 そう、私達は世間一般で言うところの普通ではない。 それは私達、それに私達の周りがこの関係を認めていてくれたとしても…だ。 「だからね、ちょっとしたことで不安になるのは仕方の無い事だと思うの。 私だってこなたがちょっと家にこないだけで、こなたが私のこと嫌いになったのかと思ったし。」 「そうなの?」 「そうよ。あんただって見てたし、声真似だってしてくれたじゃない。『もしかして……私に飽きた?私のこと、嫌いになった?!』だったけ?」 自分で自分の言葉を真似るのはなんだか変な気分だった。でも、構わず続ける。 「でもね、そうやって不安になるんだったら、こうして安心すればいいと思うのよ。 こうやって一緒にいると、不安なんてどうでもよくなっちゃうし、なくなっちゃうでしょ?」 「そうだね…かがみの言うとおりだよ。今は不安なんて無い。」 こなたはそう言うと、ギュッと私を抱きしめ返した。 「キスでもしてあげようか?」 「……今日はいいや。その代わり……私がいいって言うまで抱きしめて。」 「はいはい。」 ああ、それにしても…… こなたを抱きしめながら私は思う。 もしこの一連の話を誰かに話したとしたなら(例えばつかさとかみゆきとか)、一体どんな反応が返ってくるのだろう? 私はこなたと二週間ばかり会えなかっただけ、こなたは私にちょっとうちに来るなと言われただけ。 たったそれだけの事なのに、なんでこんな大事になってるんだこのこのバカップルは……とでも思われるのだろうか? でも、私もこのことは誰にも話す気はないし、こなただって話すことは無いだろう。 したがって私たちはバカップルなんかでは決して無いのだ。…うん、そうなのだ。 って、この状況で何考えてるんだろう? 「かがみ、何笑ってるの?」 腕の中のこなたが私を見上げる。ああ、私笑ってたんだ。 「別になんでもないわよ。」 「―――――?」 不思議そうに顔を首をかしげるこなたに対して、知らなくていいことだからと、私は心の中で弁明した。 さて、私の他愛の無い一言から始まったこの話もこれでお終い。 だとするならば…… 「ねえ?こなた。」 「なに?かがみ。」 私達らしく、この言葉で幕を下ろすのが相応しいだろう。 「こなた…好きよ、大好き。」 「うん、私もかがみが大好きだよ。」 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-14 18 49 57) ニヤニヤが止まらない -- 名無しさん (2010-04-03 00 52 47) ヤベ~読んでてニヤついてる口からヨダレが・・・食べ物もこな×かがも甘いのは大好きだ!! -- kk (2009-02-13 21 14 02) こな×かがはバカップルぐらいが ちょうどいいんですよね。 甘〜い作品御馳走様でした! -- 無垢無垢 (2009-02-13 17 42 19) うん、アールグレイのストレートティーかモカのブラックでも飲んで来ます。 しんみり、でも甘甘な二人を見てるときはそう言う方が似合うしね。 あと、どう見ても十二分にバカップルです。ありが(ry -- こなかがは正義ッ! (2009-02-13 02 55 51) 甘いなぁ 素晴らしいです GJ!! -- 名無しさん (2009-02-13 01 55 49) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)