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ながされて藍蘭島エロパロSS 寝取られて22話 1 股間に生ぬるい心地好さを感じて意識が醒めたぱん太郎はパチッと瞼を見開いた。途端、視界全体に迫って飛び込んでくる低い天井──ではなく、天蓋の木目。薄暗くも暖かい。いつものベッドの中であった。 頭が覚醒してゆくと同時に躰じゅうに力が充ち満ちて来る。今日も爽快で気分良い目覚めだ。“あの日”以来、どれだけ射精しようが活力がまったく衰えなくなったため腰を振り続ける事による肉体疲労しか感じなくなり、それも元々の体力自慢から何時間でも続けられる上に、こうして一眠りしただけで漲るような精気が蘇って来る。 このベッドという寝具を使うようになってから女体への理解を加速度的に深めたぱん太郎だったが、洞穴で躰を丸めていた頃が嘘に思えるほどの極楽の寝心地を提供してくれるところも大いに気に入っていた。今では蒲団にくるまって安眠を貪る習慣がすっかり身に付いている。その寝床をもうひとつの部屋にするかのように薄布を垂らし囲っているものが天蓋であった。普通のベッドにはこんな御大層な装飾など付いていないらしく、このあたりからも村人達が自分を特別扱いしているのが感じ取れる。本物の王様にでもなったような気分であった。 そんなことを考えている間にも陰部を弄くられている熱い感覚は続いている。フカフカの羊毛枕から頭を持ち上げると、同じく羊毛をたっぷり詰め込んでいるという掛け蒲団が不自然にこんもりと盛り上がっていた。そして、温かくヌルヌルとした空洞──そう、それはまさしく口の中だ──に亀頭が包まれたり、舌らしきもので鈴口をほじくられたり、根元を握られている手の感触、フウフウと強い鼻息が下腹に当たったり──総じて得も言われぬ刺激が下半身から絶え間なく登って来るのだ。脚の間に誰かが潜り込んでいるのは明らかであった。 ぱん太郎はニタリとした笑みを浮かべて眦を下げ、掛け布団をばっさりと払いのけた。 予想通り彼の下半身に取り付いている少女がいた。それも2人。彼女たちの顔面よりも長い大淫棒を左右から挟み込むようにして舐めたり頬張ったり手で擦ったりと、発情した目つきで夢中になって取り合うように奉仕しているのは── 梅梅とゆきのであった。 「起きちゃった? ぱんぱんおはよ♥」 「ご、ごめんナサイ……勝手にやっちゃってマス……♥」 「おはよ、気持ち好くて目が醒めたよ」 挨拶を交わすとぱん太郎は両手を後頭で組んで乗せた姿勢を取り、朝から淫らな表情を隠そうともしない二人の美少女が両側から熱心に肉棒へ奉仕する様をニヤニヤと眺めた。昨日の伽番が梅梅とゆきのだったのだ。 ぱん太郎にとって毎日のことであるが、今回も朝方までこの二人を相手に満足するまでセックスを楽しんでいて、子宮までも精子で一杯になりそうなほど注がれて極上の絶頂世界に逝き続けたゆきのと梅梅がついに失神しそのまま眠りに落ちてしまうと、彼も一息ついて横になったのだった。 三人とも全裸であった。そう言えば数日前からろくに何も身に纏っていないかもしれない、とぱん太郎は振り返る。この屋敷に住むようになってからは毎日入れ替わり立ち替わり女たちの方から抱かれにやって来るため、服を着る暇もないと表現しても言い過ぎではない。少なくとも褌はめったに締めなくなった。昨日の昼夜の食事も召番に呼ばれて着衣してから行ったのだが、すぐに着崩してオマンコに肉棒を食べさせながら梅梅とゆきのの箸で交互に料理を口に運んで貰い、食べ終えるや否やこうやって二人同時のフェラチオで食後のデザート代わりに白濁液を飲ませたものだ。彼の精液は喉に絡みつくほど濃厚だがほんのりとした甘味があり、上の口からでも下の口からでも飲むと元気が湧いてくると女たちには好評だった。 いっそのことこの屋敷の内では衣服を着ない決まりを明確に作ってしまおうかとも考えている。女子を脱がせないままセックスするのも乙なものだが、やはり裸で絡み合うのが最高だし、ムラムラ来れば寝室以外の場所でも所構わずヤるので、その度にいちいち脱いだり脱がしたり着直したりするのにいささか面倒を感じ始めている。暑い日などは特にそうだし、ここでは人目をまったく気にしなくてよいため、一度裸になった後は終日そのまま過ごす事も多々あった。これが意外と悪くはなく、美しい娘や母親たちの素晴らしいハリツヤ具合の裸体をじっくり観賞するのは実に眼福であった。乳もアソコも丸見えのまま日常を過ごしている女体の動きは眺めていて飽きが来ないのだ。 そして、気が向いたらその場で誘い、股を開かせて即結合。 女たちも彼の視線や股間の逸物をちらちらと気にし、期待で常にアソコが潤っているため、どこであろうとたちどころに淫らな声を上げての発情種付けセックスとなるのだ。 一年じゅう温暖な藍蘭島では風邪を引く心配はほとんどなく、集落から離れた小山の上、しかも家屋は防風林で囲われているため、どれほど夢中になって声を張り上げながらの交合に興じようが、小うるさい誰かに見咎められる事もない──行人には大いに見せつけたいものだが。人並み外れた太カリ極厚肉棒での疲れ知らずで精力的な性交で心身共に桃色に染められつつある女たちは、たとえ思い付きであってもぱん太郎の言なら喜んで従うようになっていた。行人と特に親しい“九人の美少女”たちであってもだ。これからは衣服禁止と言えば、彼女たちもすぐさま全裸でいるようになるだろうし、目が合って十秒以内にぱん太郎に貫かれて喘ぎ出しているかも知れない──ひょっとしたら行人の目の前であっても。 ……昨夜あれだけ精液まみれにしたはずの梅梅とゆきののからだはすっかり綺麗になって石鹸の香りが漂って来ており、おろした髪の毛からも椿油の芳しい匂いが嗅ぎ取れた。起きてからまず風呂場へ行ったと思われる。 対するぱん太郎は男女の性臭が入り混じった甘ったるい匂いを躰中からプンプンと放っていた。こうして再戦するならまた汚れるじゃないかと男の彼などは思うのだが、女は清潔好きな生き物なのだ。そのくせ最も強烈なニオイを放っているだろう肉棒をこうして美味しそうに愛おしそうに舐めしゃぶるのだから、かえすがえすも不思議な生き物である。 (それにしても──) ぱん太郎はにやけたように目を細め、うっとりとした表情で熱心にフェラチオする二人を交互に見つめる。 以前より太ったと嘆いている梅梅だが、彼から見ればそんな事はこれっぽっちもない。いや、誰が見てもそう思うだろう。肉がついたのは乳や尻、太ももなど女の魅力が増す部分ばかりで、それも大した増量ではない。痩せ気味の躰で赤ん坊を産み落としたというのに妊娠線も出ず体型は崩れるどころか素晴らしい均整を保ったまま凹凸だけが豊かさを帯び始め、スレンダーな肢体の曲線美はむしろ女らしい色っぽさを兼ね備えつつあるのだ。授乳している乳首も元通りに近い綺麗な薔薇色に戻っていた──赤子だけでなくぱん太郎にも頻繁に吸われているので、以前より伸びて来ているのは確かだが。 変化はからだつきだけではない。女は子供を産んだ後の方がより深い性的快感が得られるようになるという話を母親たちの口から聞いていたが、梅梅も例外ではないらしく、セックスとなると途端に淫蕩な目つきに変わり、接吻やクンニなど前戯の段階でもう悩ましげに喘ぎ始めるのだ。からだのいたるところの感度が明らかに増しており、その淫らさの発散度合いはまだ出産経験のない娘たちの比ではない。たいして弄らないうちに粘っこい蜜汁でアソコはビショビショになり、そうなると我慢しきれず、「あぁ……私、もう……もう……♥ 早く……早くココに……クダサイデスヨ……♥」と、梅梅は切ない吐息と微笑と共にビショビショに濡れぼそった肉門を自分の指で押し拡げ、ぱん太郎の巨根が楽に入るようになるまで柔らかくほぐれた雌穴を奥まで見せつけながら、腰を妖しくくねらせて求めてくるのである。そうして本気汁溢れる蜜壺へ挿入しただけで惑乱した歓喜の声を上げ、ビクンビクンとからだを弾ませながらだらしない惚け顔で逝ってしまう。普段は大人しい梅梅のこんな淫らな姿を行人が見たらどう思うだろうか。引っ込み思案の赤面癖は何処へ行ったのか、という具合であった。 彼女がここまで情慾に飢えるようになったのはぱん太郎のせい以外の何ものでもないわけだが、ただ、彼の一番のお気に入りとしてその気になれば自分が独占できる割合も増やせるだろうに、「み、皆さんと一緒でいいデスヨ……」と、周囲に遠慮してぱん太郎に抱かれる頻度は他の少女たちとさほど変わらない。そんな謙虚で善良な部分は元のままなのだ。 それでも梅梅の待遇は他の娘たちとは違っていて、第一号の愛人として今はこの屋敷に移り住みぱん太郎と共に暮らしている。母屋に隣立った離れが梅梅の住まいだ。以前は河童の遠野が一緒だったが、彼女は島のどこかに集落を作っているという同族の噂を聞きつけて捜索の旅に出掛け、たまにしか顔を見せなくなっていた。 最初に手を付けた娘たちとの関係がまだ明らかになっていなかった頃は、ぱん太郎としては特に大っぴらにする気はなかった。西のぬしであるからあげに知られれば面倒な事になると考えたからだ──実際、梅梅の妊娠発覚後、怒ったからあげにさんざんどつかれて西への出入禁止になる憂き目にあっている。 つわりが起こるまで毎日のように抱かれていた中華少女は、“花”の多用もあって抱けば折れそうなほどの細身にぱん太郎の巨根を苦もなく迎え入れられるようになるのも早く、逞しい大魔羅で突かれまくり濃厚な精液を何十発何百発と膣奥でぶちまけられるうちに十代半ばとは思えないほどの深い快感絶頂と中出し射精される幸福感を覚え込んでしまったようで、初体験から半月と経たずに性交快楽と白濁の海に悦び溶けるようになり、その後はぱん太郎が来られなくなるまで、 「ぱん太郎サマ♥ ぱん太郎サマァ♥」 「梅梅ちゃん♥ 梅梅ちゃん♥」 と、名前を呼び合いながら同時絶頂中出し生殖まで至る関係になった。本当の愛人となったのだ。梅梅との蜜月はぱん太郎にとって忘れられない日々であったし、梅梅も堪え切れないほどの快感と数え切れないほどのアクメを経て心身ともに塗り替えられてしまったようにぱん太郎に懐くようになった。彼の床技と人間の女体への造詣や執着は彼女との何十日間にも及ぶ濃密な時の中で基礎が築かれたと言っていい。いちおうみちるや他の娘も何度か抱いていたが。 成長していると言えばゆきのもであった。幼児体型から抜け出すのはまだまだ先のようにも見えるこの最も年若い少女は、だが、裸になると女らしいくびれも生じてきているのが見受けられる。胸も膨らみ出したと喜んでいるらしい。ぱん太郎の下へ来る度に時間を気にせずからだじゅうを丹念に愛撫され、開発を伴った前戯から始まってゆっくりじっくりな抽送を繰り返す濃密なセックスで年にそぐわぬ深い絶頂まで至り、陰核弄りや淫具による性感調教なども経験して感度も申し分なく育ちつつあった。 まだからだが育ちきっていない年齢のうちはゆっくりと陰核中心の外逝きから覚え込ませた方が良いのではないかという声が娘たちを心配する母親の中からあり、ぱん太郎ももっともだとは思ったが、膣調教も疎(おろそ)かにはしたくなかった。陰核は快感を得やすい部位なので、下手をするとその敏感さばかり意識するようになり、ナカの感覚を軽んじてしまったりする。若いならば尚更だ。自慰でも作れる快感ばかり覚えてしまうと、男女共同で生み出す気持ち好さを失念する恐れがあるのだ。それに、ぱん太郎の巨根に少しでも早く慣れさせるためにも生殖快楽を強く意識した性器の結合は重要だった。とは言え、膣内の感覚を育てるには陰核の刺激も必要不可欠なので、愛撫する中で釣り合いを取るようにしていた。 ゆきのの母親のかがみもセックスは早いのではないかと危惧していた一人──というか筆頭であったが、親子丼の時に我が娘が鉄柱のような巨根を難なく迎え入れて悶え喘ぎ、快感に善がった末に苦痛もなく中出しアクメを迎える様を見るうちに、その不安は解消されたらしい。聞けば彼女も娘と同じ歳で妊娠出産を経験していると言う。ただ、かがみの夫の陰茎も人並み程度の大きさだったし、痛みが先立ってあまり気持ち好くはなかったらしく、そこは夫と結ばれた歓びや愛で誤魔化していたわけだ。そんなもので埋める必要もなく、むしろ逆流して溢れ返るほどの快感をぱん太郎はかがみの女陰に教え込んだ。今では他の母親たちと同じく、あの人の粗チンじゃもう逝けないと口走りながら満たされまくった絶頂を味わい、ゆきのの異父兄弟を仕込まれ中だ。ぱん太郎の肩に乗っかって出掛ける姿も何度も目撃されていた。 ぱん太郎と母親連と言えば、彼らによる温泉旅行は定番になっていて、月に数度は泊まり掛けで遊びに行っている。一度など母親全員を揃えて何日間にも渡り月見亭で乱痴気騒ぎを開いたこともあった。初日こそまっとうに温泉や宴会を楽しんだが、夜の酒宴もたけなわになると、ぱん太郎に乳を揉まれていた誰かがその気分を抑えられなくなって絡み合い始めたのが大乱交の皮切りであった。こればかりは娘たちも勝てない成熟した豊満な肉付きのからだが次々とぱん太郎の腕の中で女悦の歓喜に艶めき、一人残らず絶頂と失神を繰り返すほどハメられ、宴会場の大広間に成熟した桃尻を整列させて次々と濃密な中出し種付けをされる様は壮観の一言であった。旅館からだいぶ離れた所まで彼女たちの嬌声が合唱のように届いていたらしい。娘世代と違って男を知っており、生涯添い遂げる約束をした夫もいる女たちであったが、その男たちは島に一人もいないのだ。 「「「これからもぱん太郎様と共に子作りに励みます♥ 村のために♥」」」 と、彼女たちはアソコから間男の子種汁を滴らせながら、建前を掲げつつも口々に宣誓したものであった。こうして美女揃いの母親連も悉(ことごと)くぱん太郎の大魔羅の下に服従し、夫ではない男の種で孕まされるのを厭わぬ不貞の女に一人残らずなったのだ。 かがみの背丈は娘より頭ひとつ高いだけなのに、ぱん太郎の極太長棍をしっかりと根本まで咥え込んで何発も膣奥で放たれても離さないほどであった。ゆきのが破瓜の時から並の大きさではない剛棒を咥え込め、半年も経たないうちに大人顔負けの中逝きまで出来るようになったのには、なるほど母親譲りかとぱん太郎も納得したものだ。性格的にも娘の方が母親よりしっかりしているほどだし、ゆきのの中身は外見より遥かに成熟している──その外見も数年後が実に楽しみである。 性交にだいぶ慣れた今ではゆきのはまだ十二歳とは思えないほどの発情具合でぱん太郎の責めや求めに淫らに応え、射精を待ち望む体勢で赤ちゃんを欲しがりながらラストスパートを受け止める。ゆきのはまだ幼さ残るその外見に年不相応なほどの性悦と女淫を着実に刻み込んでいっており、そんな姿に大いに昂奮と満足を覚えるぱん太郎であった。 実はゆきのが赤飯祝いをしたのは処女喪失の翌月で、ようは初潮前から性的快感だけでなく中出しアクメすら経験してしまっていたのだ。「ぱんぱんのお陰で大人の女になれたわ」と、ゆきのは感謝の言葉を口にしたものだ。以来、危険日には必ず種付けするようにしている。 ちなみに藍蘭島の女たちの生理はほとんどずれないほど安定しているそうで、その点からも彼女たちの並々ならぬ健康体ぶりが窺える。ただ、梅梅もこの島に来てから生理不順が無くなったと喜んでおり、藍蘭島の風土や食べ物などの影響はよほど大きいようだ。本土から流れて来た教書から生理周期の計算方法を学んだちかげが、状態の良い水銀体温計も発見していたこともあり、それらを元にぱん太郎の相手を務める順番を割り振っているらしく、女たちは各々最も妊娠しやすい日に屋敷へ赴く事が多いそうだ。 朝食前から完全に発情した淫な顔で舌にたっぷりとつばをまぶしダブルフェラチオする梅梅とゆきの。美少女二人の熱心な奉仕にぱん太郎の肉棒にはさらに血が集まり、何とか竿部分を握り締めようとする少女たちの指を跳ね除けるが如く鉄柱のように固く膨らみ上がる。両手を総動員しないと指などくっつかない太さなのだ。天蓋まで届かんばかりに反り返って聳(そび)え立ち、青筋を何本も走らせてビクンビクンと震える剛茎に梅梅とゆきのは目を丸めて驚きと畏敬を帯びた歓声を上げ、次いで蕩けた瞳になって雄大な絶峰を仰ぎ見るのだった。 「アァ……ぱん太郎サマのおチンチン、いつ見てもすごく立派で……惚れ惚れしちゃいマスヨ……♥」 お世辞ではなく本気でそう思っている口調の梅梅。 「本当だね……♥」と、ゆきのも目を離さず、いや離せずに頷く。「こんなにおっきいのが私のナカに入るだなんて……いまだに信じられない……♥ それに焼けるほど熱いし、クサいし、固いし…………♥」 梅梅とゆきのはぱん太郎の肉棒に頬ずりすると雄の淫臭を鼻腔いっぱいに吸い込み、さらにトロンと瞼を落とす。その様はまるで気分の良くなる薬でもやっているかのようだ。ぱん太郎は自身の精臭や体臭などあまり気にならないのだが、女にとってはたまらないニオイらしい──それこそ麻薬めいているという。夫より惹き付けられてしまうと母親たちも明かすほどだ。これもあの“願い”の効果のうちのようだ。 昂奮でハァハァと息を荒げ、二人の片腕が半ば無意識に彼女たち自身の股の中に潜り、切なそうにアソコをクチュクチュと弄りながら情慾に煙(けむ)る双眸をぱん太郎に向けた。 「ぱん太郎サマァ…………♥」 「ぱんぱぁん…………♥ したくなってきちゃったよお…………♥」 明らかに目つきが変わった梅梅とゆきの。オマンコに熱い肉棒を突っ込んで掻き回して欲しいというメスの本能丸出しであった。この表情ときたら! 行人が見たら絶望感を味わう他ないだろう。 女たちの口内で放精するのも大いに気持ち好いのだが、何しろ勢いや量が凄まじいわ粘ついた濃厚な体液は喉に絡み付くわでされる側は大変らしい。大抵はすぐに口を離して噎せ返ってしまう。なので、ぱん太郎としてもやりたくても自重していたが、それほど残念なわけでもなかった。なにせ女たちは中出しを厭わないので、熱烈に締め付けて来る気持ち好い女肉の中で思う存分放てばいいだけなのだ。互いに妊娠受精を熱望している股間を押し付け合いながらの膣内射精ほど気持ち好い行為はない。また、女のからだにぶっかけて全身に塗り広げるのも所有欲を否応なく刺激され堪らなかった。 笑みの彫りを深くしたぱん太郎が手招きすると、二人は淫靡な期待を喜びに含ませて巨体の両側を這い上がり、長く太い腕(かいな)の中に各々身を滑り込ませた。昂奮にまみれた熱い吐息をつきながら少女たちは柔らかい胸や腰をぱん太郎の躰に押し付けて脚を絡ませ、彼の鎖骨や首すじ、頬や耳など、唇の届く限りのところにキスの嵐を降らせる。普通はあと十は齢を重ねないと覚えないだろう性愛の作法を早くも身に付けていた。ぱん太郎はぱん太郎で少女らの細くて柔らかいからだを撫でまくる。まだ肉付きは少ないが十代特有のスベスベで弾力のある肌はたまらない触り心地と体温の高さだ。 本来、心身共にまだ未成熟な年若い娘はよほど淫乱な気質を持っていなければこれほど発情しないだろうが、女泣かせの巨魔羅と無尽蔵の精力の組み合わせで時間を気にせずじっくり調教開発されている少女たちは、一人の例外もなく快楽への屈服を隠しきれない色情魔に堕ちようとしていた。元より耐性が無かった面々である。外界から来た梅梅も知識だけは豊富だったが男性と付き合った経験はなかった。ぱん太郎の影響で頭の大半が淫慾色慾に占められつつある少女たちは、それに合わせてこころもからだもいやらしく変貌しつつあるのだ。 行人が特に親しい“九人の美少女”──この梅梅とゆきの以外の少女たちもそうだ。変わっていないように見えるのは外見だけで、その心身はぱん太郎との膣内射精にまで至る肉慾まみれのセックスに病みつきになっていると言っていい。少年がその事実を知れば、どう思うだろうか…………。 梅梅が胸を擦り付けた時、ぬるっとした液体の感触も同時に覚えたぱん太郎は、「おっぱい出てる?」と中華少女の胸を見た。彼の想像通り、張りのある乳房の頂きの両方から母乳が滲み出ていた。 「あン……♥ また出てきちゃいマシタ……♥」 と、恥ずかしそうに頬を染める梅梅。彼女に限らず出産した娘たちは毎日搾り取らないといけないほど母乳の出が良いそうだ。 「吸ってあげる♥」 ぱん太郎は梅梅の乳首に口をつけ、むちゅむちゅと音を立てて吸い始めた。 「アアッ♥」 「とっても甘くて美味しい♥」 誇張なしにその通りであった。食べているものが良いのか、女たちの母乳は癖がなくサラッとしていながらもいつまでも飲んでいたくなるほどの甘味があり、ついつい赤子の分まで飲み干してしまいそうになるほどなのだ。 「アッ……アッ……アッ……♥」 鼻に掛かった声を漏らしながらぱん太郎の頭を掻き抱き、快感で宙空に視線を泳がせる梅梅。 「アッ……アッ……ぱん太郎サマの吸い方……赤ちゃんと違って……エッチデスヨォ……♥!」 と言って、たまらないといった風にさらにギュッとぱん太郎の頭を抱き締める。 「む~……梅梅ってば羨ましい。私も早くおっぱい出るようになりたいなあ……」 ゆきのはそう言って胸に肉を集めるように両脇から乳房を押し上げる。以前より膨らんできたとはいえ、それでも大した厚みは生まれなかった。だが、谷間らしい窪みは作られるようになったし、乳房の形も悪くなく、何より綺麗な薄紅色の可愛らしい乳輪と乳首が大いに気に入っているぱん太郎であった。 少女たちの胴体より幅のあるぱん太郎の太腿。両側それぞれに乗り上げる二つの股に後ろから手が潜り込み、割れ目にぱん太郎の指が触れて上下になぞり始めると、 「「あァッ♥!」」 梅梅とゆきのは同時に短い嬉悦を上げて軽く仰け反った。待ちわびていたという反応。まだ成熟の余地を十分に残している若肉弾む女陰だったが、節くれ棍棒のような剛根でさんざんに可愛がられてきた結果、どちらの秘貝も肉庭や肉ビラが覗き見えるほどに入り口が開かれつつあった。藍蘭島の女たちは比較的大陰唇が厚く、ぱん太郎に抱かれる前の娘たちの割れ目は多くが綺麗な一本スジを描いていてそれはもう慎ましく愛らしいものだったが、そんな処女の扉は一つ残らず徹底的にこじ開けられたのだ。 二人の淫裂は指が溺れそうなほど柔らかくヌルヌルであった。力を籠めずとも指先がいとも簡単に割れ目の中に埋没し、熱く濡れた陰肉の感触を得る。 「あン……♥」ゆきのが少女とは思えない色気を帯びた甘い声で囁く。「どっちから……する♥?」 昨日も一日で梅梅とゆきのにそれぞれ二十発近く膣内射精した快楽の刻を思い出しながらぱん太郎はさらに愉悦を深めた笑みを口端に刻むと、四つん這いになるよう命じ彼女たち自身の手でアソコを拡げさせた。 「やだもう……さっきお風呂入って洗ったばっかりなのに……♥」 「は、恥ずかしいデスヨ……♥」 そう言いながらも嬉々として言いなりになるゆきのと梅梅。それどころか大事な部分や尻穴を覗き見られるという被虐感に息を昂ぶらせながら頬を染めて表情を蕩けさせるのだった。 実に食欲をそそられるぷりっとした桃尻が脚を広げて二つ並んだ。本来なら成熟などまだ当分先の食べ頃とは言えない青い果実の齢である筈なのに、薄暗い天蓋内でも光沢を放つほどなめらかで瑞々しい肌と発情した顔をこうして眺め、少女たちの甘ったるい体臭を嗅いでいると、いやが上にも興奮が昂ぶり生殖したくてたまらなくなる。ちかげがホルモン分泌だのフェロモンだのと語っていたが、理解できたのは十代でもセックスをしたくて堪らなくなれば大人に負けないほど男を誘うというところだけだった。 細い指で二つの秘貝がパックリ開かれると、膣内に何時間も溜まっているうちに彼女達自身の体液と混ざり合ったのだろう、放出時の濃密な粘っこさがいくらか薄まった白濁汁がトロトロ、コポコポと滑らかに垂れ落ちて来た。 「あぁ……ぱんぱんに……種付けされた証だぁ…………♥」 「凄いデスヨ……ナカ出しされてから時間経ってるのに……まだ出したてみたいに真っ白で……滝みたいに溢れて来マス…………♥」 「昨日が危険日だったけど……もう排卵してるかな? 私の赤ちゃんの素……ぱんぱんの子種にとうとう捕まっちゃうのかな♥」 股下から逆さになった頭を覗かせながら嬉しそうにそう喋る二人。昔の梅梅は極度の恥ずかしがり屋だっだが、男を知り子を産んでからは少なくともぱん太郎との交歓中に羞恥が勝ってしまうことは少なくなっていた。それどころか人格が変わったのかと思うぐらい積極的で、こうして恥ずかしい目にあわされても嬉しそうにゾクゾクと背を震わせるばかりなのだ。羞恥心を知らずに育った島娘であるゆきのには自覚が無かったが、ぱん太郎にからだの奥まで覗き見られると思うと何だか癖になるほど変な気分になるらしい。 「梅梅ちゃんも、ゆきのちゃんも、ちっちゃなカラダでいつもよくボクの激しい種付けを受け止めてくれるね♥」と言いながら、ぱん太郎は二人の尻を優しく撫でた。「どっちのオマンコも気持ち好すぎるから、ついつい奥まで突き入れながら出しちゃったりするのに……♥ ボクのデカマラで奥まで突かれて射精されるの、苦しくない?」 その手の感触に、「ン……♥」と心地好さそうに喉を鳴らしながら頬を染め、嬉しそうに首を小さく振る梅梅とゆきの。 「そんなことないデスヨ……ぱん太郎サマ、いつも気遣ってシてくれマスカラ……奥を突かれても痛くアリマセン。すごく気持ち好いトコロばかり責めてくれマスシ…………♥」 うんうんと頷くゆきの。「私もぱんぱんのデカチンでオマンコ掻き回されて、絶対壊れちゃうっていつも思うけど……ちっともそんなことないし。最近じゃ痛みなんて全然感じない、全然嫌じゃないよ……それに、ぱんぱんの射精って……」 ゆきのの目に宿る光が快楽の海に沈み堕ちるようにとろんと昏くなる。 「……頭がヘンになりそうなほどドキドキして、すっごく気持ち好いんだから…………♥ 辛いなんて思ったこと、ない♥」 「そんなに気持ち好い? ボクに中出しされるの」と、含み笑いで尻を撫で続けながら目を細めるぱん太郎。 二人は間髪入れずに首肯(しゅこう)した。 「ドクドクドクドクってナカで脈打って……ぱんぱんに赤ちゃんの素注がれてるんだ、ぱんぱんの赤ちゃんデキちゃうんだって……そう感じずにはいられなくて……♥ 気がおかしくなりそうになるよ……♥!」 「ハイ……♥! 奥の奥に……子宮にぱん太郎サマの熱い精液が当たってるって……ハッキリ分かるのがたまらなくて……それがずーっと続きマスカラ……気が付けば頭が真っ白になってて、何も考えられなくなってマスヨ……♥」 「うーん、ホント可愛いなあ♥!」 ぱん太郎は二人まとめて覆い被さると、まずはゆきのの淫裂に肉棒の先端をあてがい、濡れぼそった穴にぐっと腰を押し進めた。 「ンアッ♥! アッ、ア~ッ♥♥!!」 幸せそうな嬌声が天蓋内に響いた。膣内からグチュブチュッと押し出された白濁汁を飛び散らせながら、小さなからだに凶器じみた肉塊があっけないほど簡単にぬ るぬ ると挿入っていく。 「まずはゆきのちゃんから♥ このちっちゃなスケベマンコ♥」 梅梅は「あァン……♥」と残念そうな表情を浮かべ、すぐ隣で巨根挿入の快感に身悶える幼い少女を羨ましげに眺めた。 「のおお……♥」ぱん太郎も気持ち好さそうに呻く。「朝っぱらからこんなにおまんこ熱く吸い付いて来て……いけないコのん♥」 ゆきのの膣内は焼けるほど熱く、精液の残滓にまみれた肉壁がキュウウッと懸命に締まって来る。一番若い少女は体温も高いのだ。“内側”の肉付きはまだまだ薄く締める動きも拙いが、充分に昂奮して潤った状態なら一気に挿れても痛みを感じなくなっている。 「こ……こんなスケベマンコにしたのは……ぱんぱんなんだからァ──アァッ♥!」 そう言い返すが最後はまた裏返りそうなほどの嬌声になるゆきの。ぱん太郎が腰を使い始めたのだ。 ギシギシとベッドが鳴ると共にパン、パン、パンと軽快でリズミカルな音が天蓋に反響する。 「あ♥ あ♥ あ♥ あ♥!」 「のの、のの、ゆきのちゃんのろりまんこ、とってもキツくて、小さくて、気持ち好いよ♥」 「あ♥ あ♥ あ♥──わ、私もぉ、ぱんぱんのおちんちんで、おまんこ擦られるの、気持ち好すぎてぇ……♥! あっ♥ あっ♥ あっ♥!」 ゆきのの肉壷は小さなからだからは想像できないほど伸びや広がりがあり、年上の娘たちと遜色ないほどだった。だからと言って調子に乗ってこなれていないうちに深く突いてしまうと途端に痛みを与えてしまう。だが、どこまで突き入れていいかはとっくに心得ているぱん太郎である。ゆきの相手でも痛がらせない加減で軽く小刻みに腰を振り、瞬く間に好い気持ちにさせて蜜汁を溢れさせるのはもうお手の物だ。 それにしても、そんな注意を払えなくなりそうなほどのこの小洞窟の気持ち好さ! 肉ヒダの凹凸は無いに等しいが、それを補って余りあるほどキツく、熱く、プリプリとした感触に満ちた膣肉であった。稚(おさな)く狭いが故に抵抗も強いというのに、潤滑であればゆきのもぱん太郎の侵入に快感を覚えてしまうのだ。 その一方でやはり年端もいかない幼女を犯しているような異様な昂奮も確かにあった。実際、外界では人間の十代前半は子供扱いらしい。確かにまだまだ成長の余地がある躰だし、本気汁でもネバつきが少ない愛液からもゆきのの年若さを感じる──しかし、藍蘭島ではこの年齢で結婚も子作りも許されている。この発達途上の稚(おさな)肉の中で何の躊躇もなく種付け射精を楽しむことが出来るのだ。無理さえさせず、こうして合意の下やっていれば、何を咎められる筋合いも無いのだ。 グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ! パン! パン! パン! パン! 「アッ♥! アッ♥! アッ♥! アァッ♥!」 ぱん太郎は頃合いを見て次第に腰振りを力強く速めていったが、ゆきのに苦しむ様子などなく、それどころか甘い喘ぎ声がより一層高まるばかりであった。目端に溜まって溢れ落ちるのは嬉悦の涙。必死に両脚を踏ん張って四つん這いを維持し、何倍もの体重があるぱん太郎の腰の打ち付けを懸命に受け止めている。結合してから十分ほどしか経っていないというのに肉壷は奥底まで熱く潤んで多量の愛液が溢れ出し、深く突き入れ子宮をノックしてもその表情は夢見心地を深めてゆくだけ。今この瞬間に射精を始めても気持ち好く声を上げて感じまくるだろう。 が、ぱん太郎はふっと動きを止めたかと思うと、ヌッポリと引き抜いてしまった。 「ンアアッ♥!! ンッ、フッ……えっ…………?」 カリ太の亀頭で秘肉が捲り上がるぐらい引っ張られた刺激でしばらく痺れた後、訝しげに顔を後ろに向けたゆきのの目に映ったのは、彼女の膣内で再び汁まみれになった極太肉棒が梅梅のナカに突き入れられてゆくところであった。 「ヒァアンッ♥♥!!」 いきなりも同然の挿入にも関わらず大魔羅は驚くほどなめらかにズブズブと中華少女の細腰に沈み込んでゆき、あっという間に根本まで埋まって梅梅とぱん太郎の下半身が密着する。 「アァッ♥! アァァ……♥♥!」 「朝食の食べ比べ♪」 まだ挿入されただけだというのにピンと背をしならせてブルブルと小刻みに震える梅梅のからだ。だらしなく赤い舌を晒し目の焦点を消失した恍惚の表情。挿れられただけで逝ってしまったようであった。 「わ、私じゃなかったの~?」 「交互にね♥」 「もぉ……!」 今度はゆきのが物欲しそうにぱん太郎と梅梅の交合を見つめる番であった。 大男は梅梅の細い腰を掴んでリズミカルに前後運動を繰り返す。 ズチュッズチュッズチュッズチュッ 「アッ、アッ、アッ、アッ……♥!」 「梅梅ちゃんのオマンコ、奥が深くなって、ヒダヒダも増えて、より全体でボクのチンポ締めるようになって……前よりうんと気持ち好くなってる♥」 「アッ、アッ、アッ……♥ ア、アリガトウゴザイマス……嬉しいデスヨォ……♥!」 ぱん太郎の言葉通り、出産で伸び縮みした梅梅の膣ジワは元に戻る際折り畳まれて彫りが深くなり数も増したようで、男根への刺激は以前と比べ物にならないほどであった。より深く突いても感じている反応を示すようになったし、ウネウネと蠢く感触はまるで独自の意思を持っているかのようだ。実際、ここまでチンポに参ると本当にアソコで判断しているのかもしれない。 「梅梅もすごく気持ち好さそう……私も赤ちゃん産んだら……もっとえっちが気持ち好くなっちゃうのかな?」 「なるなる、絶対なるって♥」 「こんなにっ……凄いチンポ……知っちゃったら、もう……♥ 戻れマセンヨォ……♥! アッ、アッ、アアッ……♥」 「ノオオ……♥!」 ぱん太郎の腰の動きが突然止まった。肉ヒダの搾るような動きの熱烈さが増し、しかも複雑怪奇にうねり吸い付いて来るものだから、ゾクゾクと背筋を走る快楽の波に耐え、股間に力を籠めてこみ上げる射精感を何とか抑え込まねばならない程だったのだ。それでも思わず先走り汁がビュッビュッと漏れ出てしまう。 「す、すごい締め付け♥ さすがのボクも出ちゃいそうになったよ♥」 「アアァ……♥ いっ、いつでも……出してクダサイ……♥ ぱん太郎サマが……出したい時に……出してイイデスカラ……♥」 「フフ、嬉しいね……行人クンの前でも?」 「エ……」梅梅の顔に多少動揺した色が浮かんだが、惚けた目が醒める様子はなく、頬を緩めて微笑む。「ハ、ハイ…………行人サンの……前でも…………♥」 「じゃあ遠慮なく……梅梅ちゃんのオマンコで目覚めの一発、イクね♥」 「あー、ずるーい」と、ジト目のふくれっ面をするゆきの。 「ゴ、ゴメンナサイデスヨ……」 「次は絶対ゆきのちゃんだからね、もうちょっと待ってて♥ いくよ梅梅?」 耳元で呼び捨てにされた名前を囁かれると、梅梅の蜜壺がキュウウッと嬉しそうに締まった。 「ハ、ハイ♥!──アッ、アッ、アッ♥♥I!!」 それまで余裕を保っていた抽送が一転して苛烈なほどの勢いで再開する。 パンパンパンパン! パンパンパンパン! ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ! 「アッアッアッアッ、アッアッアッアッ♥!!」 「ボクと梅梅の赤ちゃん、二人目の赤ちゃん♥!」 「アアッ♥! アアッ♥! ハイッ♥! ハイッ♥! スゴイッ♥! おッ、奥まで……スゴイデスヨォッッ♥!!」 すっかり息の合った共同作業であった。雑技を軽やかにこなす細身で懸命にぱん太郎の打ち付けを受け止める梅梅だったが、瞼を閉じてただただ生殖に意識を集中させるその表情は快楽一点しか浮かんでいない。 「イクよッ!!」ぱん太郎の腰がグッと押し進んで止まった。「のおッッ!!」 「アアアアアアッッ…………♥♥♥♥!!!!」 その瞬間、二人の躰が跳ねるようにビクンと大きく弾み、下半身を密着したまま固まる。次いで、「のおお……! おおお……!」と呻き声を漏らしながら、ぱん太郎は緩やかな間隔で腰の突き入れをグッ、グッと繰り返し始めた。 すぐ隣でそれを見ていたゆきのも頬を紅潮させ、「あはあっ……♥」と妖しく目を細めた。結合部から大量の白濁液がドロドロと滴り落ちて来たからだ。 「すっごい濃いせーえきが……二人の繋がったところから溢れて来てる……♥ 梅梅がぱんぱんに種付けられてる……瞬間だね……♥」 「アァッ……♥♥!! アハァッ……♥!! ぱん太郎サマの一番汁……♥!! 奥に……奥に……来てマスヨォ…………♥♥!!!!」耳まで真っ赤にして舌を覗かせながらうっとりと呟く梅梅。「二人目……デキちゃいマス…………♥♥!!」 「二人目もデキたら……行人クンに見せよーね……♥!!」 「ハイィ…………♥♥!!!!」 後背位から寝バック、寝バックからさらに横になってゆきのに中出し種付けの真っ最中を見せつけるように同時絶頂に酔い痴れる梅梅とぱん太郎。女性器を破裂させそうなほど太く長い肉棒が根本まで突き入れられながら、巨大な陰嚢がドクドクと力勁(つよ)く脈打ち射精を繰り返していた。生殖本能を存分に爆発させて激しい喘ぎ声を上げながら繋がり続ける二人に、ゆきのもうっとりと潤んだ視線で観賞していた。 ようやく射精を終えたぱん太郎は、中出しが続いている間に逝きまくって痙攣しながらグッタリとした梅梅を脇に寝かせ、羊毛クッションに腰を預けて胡座を掻き、ゆきのを軽々と担いでまたぐらの上に乗せた。 「待たせたねゆきのちゃん、さっきの続きしよ♥」 「やったあ……♥」 この“愛の巣”でならばどんな体位も比較的やりやすいのだが、2メートル近いぱん太郎と140センチ未満のゆきのではさすがに正常位がしずらく、普通にやるとゆきのがぱん太郎の胸や喉元を眺めながらの交接になる。自然、他の体位の選択が多くなり、その中でも座位はやりやすい体勢の一つであった。 「ほら、自分で挿れてみて♥」 「うん……♥」 膝立ちになったゆきのは放出したばかりの体液をボタボタ滴らせる剛直の真上に同じく淫汁を垂らしまくる自分の股間の中心を定めると、広々と傘を張る真っ赤に充血した亀頭の下を掴み、自らのアソコに──小さな肉門にあてがう。反射的にビクッと震える幼な娘の腰。まるで杭を打ち込まれるかのようであるから仕方ないのかもしれない。が、ゆきのに怖気付いて逃げる気配など一切なかった。それどころか少女は昂ぶった甘い息をハァハァと吐き、笑み緩んだ表情には結合への期待が篭もるばかりで、凶悪なまでに巨(おお)きい肉棒に対する恐怖心などない。むしろ男根再来を心から待ち望んでいる目つきで蕩けていた。 「ゆきのちゃんもボクの赤ちゃん孕むんだよ……♥」 「うん……♥! あっ……ああああアッ……♥♥!!!!」 両手をぱん太郎の肩に置き、ゆっくりと腰を落としていくゆきの。ぱん太郎は動かずニヤニヤと見守るだけであった。極太の肉棒がズプププッとあっけないほどにすんなりとゆきのの中へ埋没してゆく。 「はあッ……♥! はッ……♥! はぁあぁぁ……ッ♥!!」 跳ね返さんとばかりの弾力に満ちた狭く熱くヌルヌルの柔肉がぱん太郎を出迎える。極楽浄土の心地とはまさにこの事だった。 ぱん太郎の侵入が停まるまでにゆきののからだがビクン、ビクンと何度も跳ねた。 「──い……逝ッてッ…………♥♥ 挿入(い)れただけで…………♥♥」 嬉悦で顔を真っ赤にし、涎すらこぼしながらウットリとそう漏らすゆきの。肉棒をキュウウウッと搾るように縮む蜜洞の入り口。少しでも多くの精液を溜めようと奥が拡がっているのが分かる。ゆきの自身にはまだ自覚はまだないだろうが、村で一番年若いこの少女の幼なマンコも男の精を受け入れる準備をしっかり整えるようになっているのだ。これもぱん太郎が昂奮を覚えるのに十分であった。 そう思うことでさらに漲ってきた肉棒でメチャクチャにゆきののマンコを突き回したい、すぐにでも最奥で思い切り射精したいという慾望で暴れ出したくなるぱん太郎だったが、何とか我慢し、ゆっくりと腰を揺らし始める。 ズチュ、ズチュ、ヌチュ、ヌチュ…… 「あっ……あっ……あっ……あっ……♥!」 大男の体格と筋力に比べてあまりにも軽いゆきののからだは、軽く揺する程度で肉棒が膣内を掻き回す。先ほどまでも同じ目に遭っていた肉壷は十分すぎるほどほぐれていたが、挿入しただけで逝ってしまった少女にあまり刺激を与えないよう、ぱん太郎はあくまで緩やかに腰を遣った。 「あっ……あっ……や、やっぱり……ぱんぱんって優しい……♥ こっちのコト……わかってくれてて……♥」と、ゆきのは嬉しげであった。 「ボクをいっぱい気持ち好くしてくれるコを、いっぱい気持ち好くしてあげたいからね。その辺はちゃんと気を配ってるよ♥」 「ありがと……♥ で、でも……もっと激しくして……いいよ……♥」甘くねだるような響きすら含ませて言うゆきの。「二人のせっくす……見てたら……私も、コーフンしちゃった…………スグに……出したって、いいから……♥ ぱんぱんの……好きなように……♥ オクで……ぱんぱんの……すっごい射精…………♥」 「ふふ……じゃあ、こういう時はなんて言うんだっけ?」 緩やかだった抽送の速度をさらに落とし、わざとらしく止まってしまうぱん太郎。 「ああん、イジワルう……♥」 駄々をこねるようにからだを揺らすゆきのだったが、すぐにその口から芝居がかった台詞が出て来た。 「ぱ、ぱん太郎様……ゆきのにも……種付けてください……♥ ぱん……ぱん太郎様の濃い精液……排卵マンコにイッパイ出して……♥ ぱん太郎様の精子で……ゆきのの卵子を捕まえちゃって……♥ ゆきのを孕ませて……♥! 行人より……ぱん太郎様の赤ちゃんが欲しい……♥♥!!」 「よくできました……♥!」 ぱん太郎はゆきのの腰を両手で掴んで抽送を再開し、すぐにそれは先ほどにも負けない烈しい上下運動となったが、ゆきのは嬉悦の涙をこぼしながらその打ち上げに耐え、「アッアッアッアッアッアッ♥♥!!!! スゴイ♥、スゴイ♥、スゴイ♥!!!!」と、嬌声を上げながら小さなからだでただひたすらに受け止めた。 「ノッ……オオオ……♥♥!!!!」 ぱん太郎の躰が一瞬止まり、吠え声と共に射精のタイミングに合わせて張り詰め、グッグッと腰が浮き上がる。 ビューーーッ! ビューーーッ! ビュルビュルビュルッッ!! ビュググッッ!! ビュグググッッ!! 野放図なほどの射精が幼い少女の胎内で巻き起こった。 「ア~ッ……♥!! アア~ッ……♥!! 出てる……出てるぅ……♥♥!! ぱんぱんの……せーえきぃ……♥♥!!!! ア~ッ……アッ……アアッ……♥♥!!」 痺れたように全身を震わせ、折れんばかりに背中を仰け反らせるゆきの。腰をがっちり掴まれて固定され動けなくなった中、彼女の体奥で凄まじいばかりの射精が延々と炸裂し続けた。 「アアッ……アアアア……アアアッ……アアッ……アアッ…………♥♥!!!!」 まだ胸も尻も膨らみかけの少女の瞳が段々と霞がかって焦点を喪ってゆき宙空を彷徨う。今にも溶け落ちそうなほど快楽で紅潮した頬と耳。開きっぱなしの口。靄になるほど熱い吐息。子宮に重くも痛みのない一撃が繰り返し当たる度に、その熱く衝撃が言葉にならない快感となって全身を駆け巡り、目の奥でバチバチと白い火花が散り、ただただ幸福感が果てしもなく気持ち好く広がる──! 「アア……アア……ハアア……アアァ…………♥♥!!!!」 あまりの快感に、種付けられているという昂奮に、たまらず無意識に足腰がひきつり浮き上がってしまいそうになるが、ぱん太郎に抑えられているため微動だに出来ない。 (食べられてる……! 私、ぱんぱんに食べられちゃってるよう…………♥♥!!!!) ぱん太郎の肉棒を包み込み、射精を受け止めているのは自分の方なのに、ゆきのはそうとしか思えなかった。 (梅梅の言う通りだよお……♥!! こんな凄いチンポ知っちゃったら、もう、もう…………♥♥!!!!) 少女の脳裏に行人の面影が出掛かったが、それは朧のように希薄な残像にしかならなかった。以前はもっと意識していた筈だが、今はもうあまり気にならない。頭のさらに奥底から湧き上がって来る前後不覚になりそうなほど強烈な快感がゆきののすべてを支配する。その領域までぱん太郎の肉棒と白濁液が浸透し、存分に味わい尽くされるような感覚……! 「アアアアァァァ…………♥♥!!!!」 少女は鳴きながらぱん太郎の胸板にもたれ掛かったり、或いは首にすがりつき、我慢できないといった風に上半身をしきりに動かしたが、結局はぴったりしがみついて射精の間じゅう離れなくなった。一見すれば父親に抱きつく幼な子のような構図でもあった。その間もずっと二人の下半身は密着し合ったままで、ぱん太郎の射精が際限なくゆきのの子宮を打ち続け、幼な肉の内部はマグマ溜まりのような一大灼熱地と化していた。 (スゴイ……スゴイ……スゴイィィ…………♥♥!!!!) だらしなく舌を覗かせ、からだもこころも淫慾一色に染まるゆきの。この瞬間だけ未成熟という箍(たが)が外れ、稚(おさな)いからだは大人顔負けの性の歓喜に包まれる。ぱん太郎の漲る肉根と放精に負けないとばかりにギュウギュウ、キュウキュウと締まる膣肉。その一所懸命な蠕動に応えるようにドクドク、ドクドクと、いつまで経っても強靭さを失わない射精肉棒であった。 ぱん太郎はゆきのの顎を指で軽く持ち上げて目を合わせると、 「ゆきのちゃん……♥」 「ぱんぱぁん……♥」 わずかの間見つめ合った後、その小さな唇を奪った。対面座位はこの体格差で繋がりながらのキスもしやすいところがぱん太郎も女たちも気に入っているところだ。ゆきのの口づけからは色っぽさよりも純粋な喜びを感じるが、それもむしろぱん太郎としては楽しい。今だけしか味わえない幼い少女らしい反応。それに、そういった部分を時間をかけて大人のような淫らさに染め上げてゆくのがさらに楽しいのだ。 ぱん太郎の肉棒がゆきのの胎内で射精の鳴動を終えるまで、二人は甘く蕩けるようなキスを交わし続けた──。 2 「ハァ、ハァ……また……すごい……ナカに出されちゃったぁ…………♥」 まだ全身の痙攣が収まらず息も絶え絶えのゆきのが片脚を開いて持ち上げると、彼女の股の付け根から洪水が発生したかと思うほど際限なくゴポリ、ゴポリと白濁汁が溢れ出て、瞬く間に沼沢を形作る。 「ぱんぱんったら……いっつも奥でたくさん出すから……洗うなって言われても、洗い切れないんだよ?」と言うゆきのだったが、その口調は非難ではなく賞賛に近かったし、アクメの波に溺れきった惚けた顔つきにもわずかばかりの険もなかった。「洗ったって、油断してると垂れて来ちゃうんだから……オマンコの中もとっても臭くなるし……♥」 「カラダの内側までボクのニオイが染み込むと思えば悪くないでしょ?」 「もう……♥! カラダの中までなんて……♥!」そう言いながらも満更ではなさそうに笑むゆきのは、何か思い出したように言葉を続ける。「そう言えば、すず姉ぇやあやねも……ちょっと困ってるみたいだったよ。あの二人にもお構いなく同じコトしちゃってるんでしょ、ぱんぱん?」 「ああ、うん、まあね♥」ぱん太郎はニンマリと笑い返した。「それがボクの役目だしね。まあーだ気付いてないから、行人クンは……。すずちゃんとあやねちゃん──カレがまだ信じてるあの二人ですら……実は、ボクに種付けされまくっちゃってるの♥」 ぱん太郎はゆきのと梅梅を並べ寝かせて脚を開かせ、二人の秘陰に手を伸ばしながら言葉を続ける。 「キミたちを取られた上に、カレ的にまだ無事だと思ってるあの二人のオマンコも」 割れ目の周囲の肉を親指でぐっと押して拡げると、両方の穴から団塊状の白濁がゴポゴポゴポッと一気に溢れ出て来た。どれほど精子が詰まっているのかと驚きを禁じ得ないほど濃厚で真っ白な粘液。これほど大量かつ濃い精液は母親たちも見たことがないらしい。 「すーっかりこんな風になっちゃってるのに♥」 「あん……♥」 「だめデスヨォ……♥」 種付けされながら絶頂したメスの本能がまだ引かない顔つきで甘く囀る梅梅とゆきの、そして彼の子種がしっかり注がれた何よりの証拠を交互に見つめながら得意げに口端を吊り上げるぱん太郎。 「セックス始めたばかりのあやねちゃんだって早くも何十回も……いや、もう百回以上いったかな? そう、最後まで残ってたあやねちゃんですら、もう……子宮にボクのチンポ押し当てられながら、こーやって精子をドクドク送り込まれるのが当たり前になってるに。行人クンたらちーっとも気付かない♥」 まったく嘘偽りない言葉であった。すずとあやねまでもがぱん太郎と悦楽と白濁にまみれた濃厚セックスに溺れている事実を行人だけが知らない日々はまだまだ続いており、二人とも順調にぱん太郎との性交回数と気持ちの好いアクメ経験を積み重ねているのだ。ぱん太郎の精子が詰まりに詰まった濃濁ザーメンが、まだ行人に清らかな乙女と信じられている少女二人の子宮に浴びせかけられた回数はもはや数え切れない。ほんの一度や二度……どころではなく、すずもあやねも行人が知らない内に頻繁にぱん太郎と会い、その度に十発以上も胎奥に注ぎ込まれているのである。受精間違いなしと思う他ないほど濃厚な子種汁を。 からあげの臨時代行となった行人が西の森の見廻りのために日中は村を空けている事が多くなったのを幸いとばかりに、ぱん太郎は一回一回たっぷり時間をかけてすずとあやねを抱いていた。それは傍から見るかぎり異議など挟みようもない子作りセックスとなっていて、すずもあやねも行人など関係ないとばかりにぱん太郎の極太肉棒に参ってしまい、気持ちの好い絶頂を迎えた末に種付けされている最中、少しも嫌がったり拒む気配が無く、どころかしっかりと受け止めているのだ。 少年はそんな青リボンの少女と家族のように暮らし、そんな白リボンの少女が会いに来るのを嬉しがっているのである。二人ともまだ性行為のせの字も知らない無垢な心身だと信じて疑わず。 すずも、あやねも、もうとっくの昔にぱん太郎によって処女を散らされ、一回ごとに何時間もセックスしていて、膣内射精される心地好さをすっかり覚えてしまい、からだの奥まで性の悦びを刻み込まれ、夢中で性器を繋げ合う仲になっているというのに── それどころかぱん太郎の極太肉棒で快感にヒイヒイ善がり狂って中出しを厭わないぐらい濃密な生殖交尾をし、すずも、あやねも、ぱん太郎との子作り目的の子宮口密着種付け射精を連続絶頂しながら幸せそうに受け止めるようにまでなっているのだ。 どちらも──行人にとって非情なことに──ぱん太郎の侵食がだいぶ進んでいた。もしその度合いを肌の色で表せるのならば、すずは真っ黒なほどの暗褐色に、あやねは焦げ茶に近い小麦色になっているであろうか。他の女たちはもはや漆黒と見分けが付かない。女たちはそれほどになるまでぱん太郎にのめり込んでいるのである。すずとあやねもそれほどになるまでぱん太郎の逞しい肉棒と膣内射精に参っているのである。 信じている少女二人がもうここまで堕ちているというのに、だが、行人はこれっぽっちも気付ていない。ぱん太郎が二人に接触して来ないか、或いはしていないか、などといった不安を抱いている節はあるが、それは当然だろう。しかし、相も変わらず一緒に暮らし甲斐甲斐しく世話をしてくるすずに安心感を覚えているようだし、あやねと過ごしている時も疑っている気配はないそうだ。 まさかもうとっくに二人とも行人が見たこともない惚け顔でぱん太郎と汗だく汁だくの蕩けるような子作りセックスに溺れているなどと──自分そっちのけで嫌悪している男の精を生命が宿る場所に放たれまくっているなどとは、想像だに出来ないのだろう。いや、考えたくもないのかも知れない。普通ならそうだろう。行人はたった二人残った、家族同然かそれ以上の感情を抱いているすずと、まだ現場を目撃したことがなく会いに来てくれるあやねを頑なに信じている──信じていたいのだ。 ──この状況が、今、ぱん太郎にとって何よりもとびきりの御馳走なのである。 すずは行人と枕を並べて寝る仲であるため親密さは他の娘の比ではないのだが、ぱん太郎の精液を子宮に浴びせられながら心底幸せそうに恍惚マンコを締め付けた回数は今や誰にも負けないぐらいだ。もしかしたら行人と過ごした日数を越したかもしれない。それほどぱん太郎はすずの中で射精している。すずの膣の形もすっかりぱん太郎の巨根が根元まで収まるようになった。最近のすずは少年に内緒で数日と置かず屋敷を訪れては、その抜群に男好きのするからだをぱん太郎の好き放題にされ、女泣かせの孕まし棒でさんざん突きまくられて悦び蕩け、 「あっ、あっ、あっ♥ 行人、行人ぉ、私、私、また、ぱん太郎様に種付けられちゃうよぉ♥ ぱん太郎様の種でおナカいっぱいにされて……♥ ぱん太郎様の赤ちゃん孕んじゃうからぁ♥」 などとぱん太郎の喜ぶ台詞を言いながら何度も繰り返される中出しを夢中で味わい、そうして新鮮かつ濃厚な精子をおまんこ一杯に常に満たした状態で行人と過ごすことが定着しつつあった。胎内にあるぱん太郎の精液の重みや温かさを感じていると幸せな気持ちがずっと続くようになり、行人と一緒にいる時でもぱん太郎のことを考えてしまうそうだ。むしろ言い付けをセックスしに来る口実にしている節が見え隠れしていたが、ぱん太郎としても好都合以外の何ものでもないので素知らぬ振りをしている。 正直言ってすずを犯し、子種を注ぎまくって孕ませたい情動はどの女よりも強い。時を忘れそうになるほどハメまくった末にすずの柔肉の中でチンポが溶けて一つになったような感覚に陥りながらドクドクドクドクといつまでも種付け射精するのが最高に気持ち好く、すずも病みつきになりそうで──もうなっているという他ない様子だが──堪らないと言う。 この青リボンの少女に対して、自分でも呆れるぐらい大量かつ濃厚な子種を何度も何度も放てるのは、涎が抑えられないぐらい飛び抜けたからだつきの美少女であることと極上の名器だけが理由ではないだろう。行人とすずはもう二年近くも同棲してきた中でどの娘よりも絆を深め、お互い最も特別な存在になっている──いや、“なっていた”のだ。 こんな女だらけの環境にいて誰ひとりとして手を付けなかった行人だが、どんなに恋愛に関して無頓着であろうが、或いは奥手であろうが、これほど可愛く器量の良い娘と何年も一つ家に寝起きしていて、蒲団を隣り合わせて寝ていて、男として何も思わないわけがない。行人とすずの仲睦まじさは他の娘たちも多少嫉妬混じりに語っていたところである。そんな行人に一番近しい少女を──最も心を通わせていた少女を、ここまで従順かつ淫乱な種付け肉便器に堕とすことが出来た昂奮と達成感が何より大きいのだ。 すずは思い悩んでいた初期の面影が微塵も感じられないほどのチンポ大好き、セックス大好き、中出し種付け大好き娘になった。性愛の事など何も知らなかった若い娘たちは、誰も彼もが雄臭い極太肉棒でオマンコの奥まで突きまくられたあまり、少年への恋慕の念を頭の外に押し出されたか、或いは種付け射精を延々感じ続ける生殖絶頂の中で弾け飛んだのか、行人の事など完全に忘却してしまったかのようにぱん太郎とのセックスにハマッていったが、すずもその例に漏れなかったのだ。 そして、行人を遥か遠くに置き去りにするかのような恋人めいた熱愛セックス──いつまでも続けていられる甘いキス。ぱん太郎と二人きりの時間、まだ無自覚にしても、すずは男女の営みを心の底から楽しみ始めている。この年頃で気持ち好いセックスを経験してしまうと、その肉の歓喜に容易に囚われてしまうようで、もはや戻ることは難しいだろう。 その末に夫婦めいた膣奥種付け同時絶頂。ぱん太郎の子種を嬉々として飲み干そうと全体で締め付けて来るすずのマンコ。今ではどちらの絆の方が太いであろうか。 最早どんな時だろうが、どんな場所にいようが、どれだけ二人が仲良くしていようが。 少年が暖かく見つめ、目が合うと優しく微笑み返す、青リボンの少女。 行人と絆深いその愛らしい少女は──すずは。 もう、他の男の物であった。 行人と共にいる時、すずの胎内では、子宮では、常にぱん太郎の精子が泳いでいる、膣や子宮の粘膜からぱん太郎の精液や精子が吸収されている、つまりは──行人の眼前でも、すずはぱん太郎と生殖活動しているも同然であったのだ。 あやねに対しても、「女らしくなるための訓練だから。中出しされたボクの精子、行人クンといる時も溜め込んでおくようにね♥」と、平素の時にはっきり指図してある。あやねが怒り、首を横に振ればそれまで──だが、巫女見習いの少女は顔を真っ赤にして何だかんだと反抗的な文句を並べはしたものの、いつオマンコを開帳しても前回分の白濁汁が彼女自身の分泌液と混ざり合ったトロトロの状態で奥から溢れ出て来るのだ。他の娘たちに出遅れている分を埋めるためと称して数日に一度あるいは連日に渡ってほぼ間断なく抱いているので鮮度を保ったまま多量に残っているというのもあるだろうが、何にしろ、この白リボンの少女も律儀にぱん太郎の指示を守って注がれた精液を胎内に溜め込みながら過ごしているのは確かであった──女たちを次々妊娠させているとびきり濃厚な子種を。ひょっとしたら関係が始まって以来、彼女の性器はずっと精液漬けになっているのではないだろうか。そのせいかは定かではないが、つい最近まで生娘だった少女も急速に淫色を深めつつあるのは間違いなかった。 ぱん太郎の濃厚で粘ついた体液にまみれた膣内は簡単には綺麗にならない。一発でも注がれれば蜜壺の肉壁は一面白濁まみれになり、最奥は子宮口もどこか分からないほどの沼沢地と化す。そんな放精を一回の性交で何発も何十発も撃たれるのだから、どの女も尋常ではない数の精子が子宮の奥まで入り込んでいるだろうことは想像に難くなかった。女たちは膣内に夥しく満たされたぱん太郎の精液の温かさや重み、アソコや骨盤に残る余韻を感じて日常でも彼を強く意識するらしいが、あやねも例外ではないようだ。 ぱん太郎と抵抗なく中出しセックスするようにまでなったというのにまだ行人に気があると言っているこの白リボンの少女は、「せっかく行人様と二人きりになれたのに……アソコが……ジンジンして……集中できなかったじゃない…………」と、ぼやいたことがある。 少し前のことだ、「これから行人とデートするのよ、どう?」と、わざわざ新調したという小洒落た一張羅を見せびらかしに来た日があったのだが、袖がなく肩も出た薄いワンピースは白リボンに似合う透明感のある白さで、光を背にすればからだの輪郭が浮かび上がりそうであった。世辞抜きで綺麗で可愛いとぱん太郎は思った。もともと不遜な態度や反抗的な言葉遣いさえなければ文句がないほどの美少女である。そうして意気揚々と踵を返して立ち去ろうとするあやねの腕を掴んで引き寄せ、その場で抱いたのだ。軽くキスとペッティングをしただけで壁に手をつかせ、新しい服を着せたままスカートの部分とパンティだけめくり、通和散を用いての結合。自慢の美尻を掴んで立ちバックでの抜かず三発、これから他の男と逢引きするという女の胎内にとびきり濃い精子をたっぷり撃ち込んだのであった。清純さを想起させる真っ白な服も昂奮を誘ったのかもしれないし、愛らしい姿を見て本気さが出たのかもしれない。あやねの子宮口に鈴口を押し当て孕ます意思を躊躇なく籠めて野放図に放った射精はいつもより数段も気持ち好かった。後は彼の手で綿を詰めてやり、膣内に溜まった精液が溢れないようにして送り出したのである。 だが、あやねもあやねで最初こそやめてよと言いながらも、キスの段階でとろんとした表情になり、ぱん太郎のねちっこい腰遣いに艶めいた喘ぎ声を漏らしながら肉壷は奥まで愛蜜で濡れまくり、最初の射精寸前にぱん太郎が、「服が汚れちゃうし中で出すよ、なるべく奥で……子宮口にキスしながらね♥」と、耳元で囁くと、「そ、そうね、しょうがないわよね……♥ 汚されたくないしぃ……♥」と、あやねは快楽に震えた声で応え、これから愛しい男と会うというのに、他の男の膣内射精を──しかも妊娠させようという種付け射精を簡単に許可したのだ。それどころか三回とも秘肉は彼女を求めて往来する逞しい男根を切なく熱情的に締め付け続け、腰も逃げようとするどころか動きを合わせて来た。強靭な射精が胎奥で始まると、耳まで真っ赤にしながら悩ましげな艶声を上げ、下半身は密着したままで、彼女を孕ますためにビュルビュルビュルビュルと子宮に叩き付けられる熱く濃厚な精液の感触に、あやねは心の大半を奪われた顔つきで浸っていた。あやねとぱん太郎の生殖セックスが成立していた。行人とデートしに行くのか、ぱん太郎とセックスしに来たのか、傍から見ると分からないほどであった。 結局は三回とも収まり切らない子種汁がドプドプと溢れ返って濁りきった白さの水溜りを足元に作るほどであったが、あやねもぱん太郎もそれに気を取られる様子もなく、快感にからだを震わせながら完全に生殖する雄と雌の体勢になっていた──。 日が暮れる頃、行人とのデートを終えた足であやねは屋敷に舞い戻って来たのだが、先の台詞はその時のものであった。だから文句を付けに来たのだと言った口を口で塞がれると、大して時間もかからず蕩けた顔つきになり、何度も舌と熱い吐息を絡め合いながらの長い長いキスの後、抱き上げられて“愛の巣”に運ばれてもくったりとして抗わず、ベッドの中で再び甘いキスとペッティングからの恋人のようなセックスが始まったのだった。 あやねは純白のワンピースを着たまま抱かれ、行人と何処に行って何をしたか報告させられながら女泣かせの巨根でデート前に注がれた精液を掻き出されながらねっとりと責められた。夜の闇の中で浮かび上がる真っ白な服を眺めながら一発目があやねの胎内で放たれると、スカートの結合部分を隠した箇所がみるみる変色しているのが暗くとも容易に分かった。途中から言葉を紡ぐことが出来なくなるほど乱れ始めたあやねは少年が聞いたことのない嬌声や見たことのないいやらしい顔をぱん太郎に晒し、深々と挿されながらのディープキスを何度も積極的に交わした。 二度目の射精直前に一旦引き抜いたぱん太郎に命じられ、行人のために手ずから縫ったという服を脱ぎ捨てて全裸で立たされると、中庭から差し込む月の光で美しい輪郭を描くからだの隅々まで観賞され、服にも負けない白くなめらかな肌を称賛され、綺麗なピンク色の乳首が勃起していると指摘を受けてもあやねは視姦される昂奮を鎮めることはできなかった。「はぁ、はぁ……♥ こ、これ、は……はァァ……♥!」と、呼吸は千々に乱れ真っ赤になって奮えて何も反論できず、脳裏に初性交の記憶でも蘇ったのだろう、あやねはあの時と同じくぱん太郎に誘導されるままに、操られるように自身の指で淫汁まみれのおまんこをまた開いてしまった。行人の何倍もある巨根を難なく迎え入れられるとは思えないほど肉壁が狭まった膣内は、だが、直前まで性交していたために奥まで見えるほど膨らんでいた。膣壁は放たれたばかりの白濁で染まりきっていた。からだの内側まで真っ白であったのだ。その空洞を息が当たる近さからじろじろと覗き込まれ、ぱん太郎の精液が子宮口まで隠すほど奥に溜まっているのを確認されながら、彼の言う台詞をあやねは昂奮に上擦った声でそっくり復唱したのだ。 「きょ、今日は……行人様と、ずっと一緒、だったけど……おまんこは、貴方の……え、あ、はい……ぱ、ぱん太郎様の……赤ちゃんの種と……ずっと一緒でした……♥」そんな際どい言葉を口にしても昂奮の極点にいるような夢遊的な表情は醒めず、それどころかさらに深まったかのように赤らむ顔。「い、行人様といる時に……ぱん太郎様の精子と……私の卵子が……む、結ばれても……お、おかしくない、ぐらい……でした…………♥」 あやねは白い靄になるほどハァハァと息を荒げ、夢遊めいた目つきで、中出しを受けたばかりのオマンコはさらに求めるように、入り口付近の秘肉をパクパクと物欲しそうに蠕動させる始末であった。 「あァ……♥ ぱん太郎様の……逞しいオチンチン……♥ もっとココに突っ込んでちょう……ください♥ は、孕んでも…………孕んでもいいから…………もっと、もっとぉ…………♥ ぱん太郎様の好きなだけ……私のナカ……掻き回して……♥ オクで……ぱん太郎様の精液、ドピュドピュ出してぇ…………♥!」 台詞を言い切るとご褒美と称して熱烈さの増したセックスが再開された。やがて密着射精が始まるとあやねは全身を歓喜に震わせて、「いいわ♥ いいわ♥ これ~♥! これよお~~~ッッ♥!!」と歓喜の声を張り上げ、至福に包まれているとしか思えないような顔つきで自分からも腰を押し付けながら何度も何度もドクドクと胎奥に注ぎ込まれる熱い子種を感じまくったのだ。そこにはもう恋する少年を気にする少女の姿はなかった。 あやねは行人とデートした倍以上の時間、ぱん太郎との爛れたセックスに──行人がこの世で最も嫌っている男と肉欲まみれになって過ごし、一対のオスメスとなって夜通しサカリの付いた生殖行為を重ねた。この場にもし行人がいれば、あやねまでもがと大きな衝撃を受けたのは言うまでもないだろうが、もしかしたら──彼自身は全力で否定するだろうが──、ぱん太郎とセックスしている彼女が生き生きと美しく輝いて見えてしまったかもしれない。それほどの性の歓喜にあやねは包まれていたのだ。合間に行われたバイブを使っての肛門調教も感じまくった。体液で穢れた肉棒を指し示されると夢中で舐めしゃぶって綺麗にした。ねっとりと舌を絡め合い唾液を交換するキスを何度も何度もした。一旦は脱ぎ捨てた白いワンピースを着直し、行人とデートしたあやねを再現しながら恋人のように絡み合ってセックスした。 終わりのない快感の連続に完全に理性が溶けてしまうと、「あぁ♥! あぁ♥! 殿方って! 殿方って! こんなにもイイものだったのねえ♥♥!!」「ボクが特別なだけだよ、童貞粗チン体力無しの行人クンじゃ全然良くならないから」「あぁン、すごい、ぱん太郎様のちんぽイイッ♥! イイのおッ♥♥!! もっと、もっとしてぇ♥! もっとハメハメして、ドピュドピュしてえ♥!!」などと叫びながら自らも盛んに腰を動かし、「じゃあ、もう約束なんて無しだからね、ボクの好きなだけ中出しするよ、種付けするよ、絶対あやねちゃんを孕ますから。いいかい?」と耳元で囁かれてのラストスパートもだらしなく舌を覗かせながら強烈な締め付けで答えを返し、ただただ肉悦の絶頂に惚けるだけでまったく厭うことはなかった。そうして他の娘同様すっかり都合の良い子作り肉便器と化したあやねをぱん太郎は心ゆくまでハメ倒し、歓喜の極地となった蜜壷の奥底で遠慮容赦なく濃厚な種付け射精を繰り返したのだ。 ぱん太郎の精子があやねの子宮内に入り込みまくっているのは考えるまでもないし、さらにその先にある終着点まで──まちが性教育の教科書から得た知識によると精子と卵子の出会いの場だという卵管、卵巣まで到達したのは数知れないだろう。つい先日の危険日にも朝から晩まであやねを呼び出して独占し、ぱん太郎は何十発も中出し種付けしている。すっかりセックスの快感に目覚めてしまったあやねは、妊娠しやすい日だと分かっているのに完全に正体を喪って悦びまくったものだ。ぱん太郎の精子もあやねの卵子と幸せに結ばれただろうか。妊娠の予兆が現れるのが待ち遠しかったし、例え当たっていなくともすずのようにセックスを楽しめる時間が伸びるだけで、どちらに転んでも行人の立つ瀬はもうないだろう。 …………。 「──だから、すずちゃんやあやねちゃんとする時も、い~っぱいボクを感じさせて、たあーっぷり種付けしまくって……彼女たちのオマンコを奥の奥まで幸せ詰めにして行人クンの元へ届けるのが楽しいんだ♥」 「性格悪いよぱんぱん~」 「行人サンがちょっと可哀想デス…………」 梅梅とゆきのは顔を見合わせて苦笑した。 「なーに、いつも言ってるでしょ、当然の罰だよ、罰。キミたちがさんざん送ってたらぶこーるにまったく応えなかった罰。こんだけ可愛いコ達が選り取り見取りだったのに、イクト君は一人も選ばなかった。そうやって逃げるから取られちゃうのさ。大切に想ってるコのオマンコが他の男の精子まみれになるまで取られちゃう罰♥──でも、あの二人が困ってるって言ってたの?」 「うん、あ、でもね、オマンコが臭って行人にバレないかって。今じゃ行人といることがイチバン多い二人だし。ぱんぱんの精液ってニオイもすごく強烈だから……♥ それぐらいだったかな」 「それだけ? なーんだ。大丈夫だよ、今までだって一度でもバレたことある?」 ブンブンと勢いよく首を振るゆきのと梅梅。彼女らも何度も中出しされた後の帰り、詰めたてのぱん太郎の精子を膣内にたっぷり抱えた状態で行人と出くわして何もなかった事があり、似たような体験をしている女は意外と多いと言う。道も少なく狭い村落だ、出歩いていれば誰でも多くの村人と鉢合せるし、行人が見廻りで使う道の一つは屋敷がある小山の麓を通っている。また、何十人といる女たちであったが、持ち回りを決めて全員が万遍なくぱん太郎と寝られるようになったので、遅くとも十日と待たずに誰もが新しいぱん太郎の子種を注がれる。自然、行為後の火照りがまだ覚めないうちに道でばったり、セックスの余韻と注ぎたての精液でアソコを満杯にしながら行人と会話──などというのはわりとよく起こることのようで、だが、誰一人として勘付かれた事などないのだ。 「でしょ? 行人クンのニブさはボク達の想像を遥かに超えてるって」 と、ぱん太郎は笑い飛した。その程度か──と、胸底から湧いて来た感情もその哄笑の愉悦感を高める。 (困る、か) 後悔や悲嘆などではなく。すずもあやねも行人が嫌う男とセックスするようになっただけでなく、子作りまで意識させられるようになり、容赦なく中出し種付けされまくって精液を胎内に溜めておく要求までされるようになったというのに、精臭がばれやしないかなどという点をいちばん気にしているのだ。気安い友人の前で明かす本心がそれなのだ。 だが、それも含めて女たちの期待に応えなかった“罰”なのかも知れなかった。 まだアクメの波が完全に引いておらず微かに震えている二人の肌をぱん太郎は上機嫌で撫でさすった。「あっ……♥」「んっ……♥」と、気持ち好さそうな声を漏らす梅梅とゆきの。この二人もすずやあやねに劣らないほど可愛らしく、ピチピチとしたからだもアソコの締まり具合も抜群だ。十代の少女のからだは本当に素晴らしい。交淫できる満足感や充実感はこの上なかった。こんな美少女揃いの娘たちほぼすべてから好かれていたというのに、行人と来たら共に暮らしているすずとさえ関係を持たなかったのだから、返す返すも憐憫と優越の情しか浮かばない。ぐずぐずしているうちにこうして全員が他の男のモノになってしまった。 そう──全員がだ。 この島で最も行人と親しくしていて行動を共にする事も多い九人。少年からすれば、すずとあやねは別、大丈夫──などと思っているが、その二人も含め、後のまち、しのぶ、ゆきの、梅梅、りん、ちかげ、みちる……“九人の美少女”全員のオマンコが、子宮が、ぱん太郎の精子で満ち満ちるようになったのだ。もはや行人がこの九人の誰に向こうが、もう一人の男とセックスしてオマンコに出されまくっている女しかいなくなったのだ。 「行人クンはキミ達の求愛を見て見ぬふり。村の危機も見て見ぬふり。まあ、うわべはカッコイイかも知れないけど、実は相当ヒドイ男さ。でも、ボクは逃げないよ。梅梅ちゃんも、ゆきのちゃんも、すずちゃんも、あやねちゃんも、他のコたちも……仲間外れなんか一人も作らず、みーんな愛してあげる♥ そして村を救ってあげる。行人クンには不可能なコトさ。何十人もの女を満足させ続けるなんて並の男には無理だしね。そのかわりキミ達もボクを独占できないけど、そこはガマンしてね。平等平等、ボクは皆んなのものだから♥ まるで頼りにならない男なんて放っといて、ボクたちだけで村を救おうよ♥」 「うん……♥」 「わかりマシタ……♥」 演説めいた長広舌に感化されたように瞳をキラキラさせながら従順に頷く梅梅とゆきの。そんな二人にぱん太郎はベッドの上に立たせると、壁に手をつかせて立ちバックでギシギシとベッドを揺らしながら交互にハメ始めた。梅梅とゆきのは一回されただけで逝きまくって力が入らなくなった足腰を必死に踏ん張り、幸せそうにアァアァと乱れた蕩け声を上げ、蜜壺をグチャグチャに掻き回されてからだの奥まで届く逞しい男の存在を感じまくった。 ぱん太郎しか導けないだろうほどの高みまで昇る快感は、女の悦びを覚えるようになってまだ浅い少女たちには全て知覚しきれないほど強すぎる刺激のようだったが、だからこそ最早逃れられない極太の縛鎖となっているのだろう。美しい少女たちはいくらでも抱ける。贅肉がなく痩せて引き締まったからだはまったく飽きが来ない。将来はもっと美しくなるだろう。これからも脱出不可能なまでに肉慾で縛り上げたい──。 そうしてまた夢中になって交わっていると、突如として背後から声がした。 「あらあら、ずいぶん騒がしい音が聞こえると思ったら……案の定真っ盛りだったようね」 「こんにちはー♥」 行為を止めたぱん太郎達が振り返ると、垂れ布を上げて“愛の巣”の中を覗く人影が二つ── なんと、先ほど話題にしていたばかりのあやねとすずが姿を見せたのだ。 しかも三人と同じく全裸での。 だが、ぱん太郎の様子に変わりは無く、梅梅とゆきのも驚きではなく残念といった表情を浮かべた。 「ああ、もう昼?」 と、ぱん太郎は首を回し、中庭に面した障子が明るい光で満たされているのを確認した。気付かないうちに時間が過ぎていたようだ。梅梅とゆきのの次の伽番がすずとあやねであり、予定に定められた通りの交代だったのだ。 「イクト君は大丈夫?」 梅梅の胎内を満たしていた肉棒をぬっぽりと引き抜きながらすずにそう尋ねると、すぐに明朗な頷きが返って来る。 「うん、平気だよ。今回は梅梅のところで泊り掛けの子守りってコトになってるから……明日のお昼まで♥ ……ね♥」 そう言いながら梅梅に視線を送るすず。行人は梅梅が引っ越したことを知らず、まだ水車小屋に住んでいると思っている。中華少女も把握しているのだろう、すずに微笑み返してコクリと頷く。梅梅は非常にすずに協力的で、いつでも子守りを理由に使っていいと言っていたし、実際、梅梅が伽番の日にすずが赤ちゃんの面倒を見ることは多かった。 「二人とももう裸になってるの? 気が早いね~」 行為が中断したため足元のクッションに腰を降ろしたゆきのがそうクスクスと笑うと、あやねがフンと鼻息を立てて腕を組んだ。 「この家の中じゃ裸で過ごしたいって言ってたのはぱん太郎──様でしょ。それを酌量してあげただけよ。確かにいつ服が汚れてもおかしくないほど汁が飛ぶし」 「あらあ? あやねもとうとうぱんぱんを様付け?」 「る、るーるにちゃんと従ってんのよ、お子様口調が抜けない貴方と違ってね! 文句あるう!?」 「はああ!?」 「まあまあ、ここでケンカはなし♥」 口論が始まりそうなゆきのとあやねを制したぱん太郎は座り込んで脚を伸ばし、その股の間に四人を招き入れた。 「みんなで仲良く気持ち好く……せっくすしよーよ♥」 「ハイ……♥」「うん……♥」「しょうがないわね……♥」「さっきの続きしたい……♥」 四人の全裸の美少女は微笑みを湛えながら肩を寄せ合い、目の前でビクビク震えるほど勃起している大剛直や手毬のような陰嚢に無意識に手を伸ばしさする者もいて、媚びを含んだ上目遣いでぱん太郎を見つめ上げる。性の快楽への期待を込めてキラキラと光る八つの瞳。彼女たちの全身から発情したメスの芳香が匂い立つのが目に見えるようであった。男と交わる気持ち好さを知った女が発する特有の淫らな匂い──ちかげによるとフェロモンと言うらしい。 すず、あやね、梅梅、ゆきの……ぱん太郎は四人と順に見つめ合った。どれも女の潤みに満ち、目の前の男に陶酔している目つき。さきほど中出しした梅梅とゆきのは勿論、すずとあやねもつい数日前に十発以上精液注入したばかりであり、今も膣奥や子宮にその名残りが留まっているのは間違いなかった。少女たちの熱い吐息と体温で天蓋内は早くも温度が上がり始めていた。 東方院行人にこんな真似が出来るだろうか。彼女たちを等しく愛し満足させるなど。性に目覚めただけでなく、女の本能まで開け放ったような眼差しを向けてくるようになった少女たちを。 (無理でしょ♪) 確信めいてそう思うぱん太郎。 ひとたび本気になった女の慾求にとことん付き合える男はそうそう居ない。しかも一人や数人などではなく何十人もの女を。そういう意味ではぱん太郎がいつも口にしている調子のいい言葉は彼女たちを丸め込むための舌先三寸だけではなかった。今の彼にはたとえ村じゅうの女を一堂に集めても全員満足させる自信がある。 満面の笑みを浮かべる男が無言でただ指を差し下ろしただけで、すず達は喜色を浮かべて一斉に極太肉棒へ顔を寄せて舌を伸ばした。同時かつ積極的に蠢く四つの舌と唇の刺激に、「のお、おおっ……♥」と、たまらず腰を震わせ声を漏らすぱん太郎。行人などでは少しももたずあっという間に昇天してしまうことだろう。だが、ぱん太郎も我慢の限界に達して天蓋めがけて放精し、四人のからだに白濁の粘ついた雨を降らせるのにそう時間はかからなかった。 ──その後、日暮れ前に名残惜しそうにしながらゆきのが帰宅し、梅梅は召番に任せていた子供の面倒を見始め、“愛の巣”から漏れ聞こえる理性を喪った嬌声はすずとあやねのものだけになった。 隣室の広間で胸をはだけて赤子に授乳していた梅梅は、襖越しにパンパンパンパンと腰を打ち付ける音と共に、 「アッ、アッ、アッ♥♥!! 来て、来て、来てぇッッ♥♥!! ええ、ええ、構わないわ、貴方の子種汁、危険日マンコに思いっきり注いでェッッ♥♥!!!!」 「ア、ア、アッ♥♥!! イイわ、ぱん太郎様の逞しいオチンポいいッ♥!! 凄い、凄いの、やっぱりオマンコって最高……♥♥!! え? え、ええ、きっと行人様じゃ、こんな……アァッ……アァッッ♥♥!!!!」 「ええ、そうよ、貴方の精子で……ぱん太郎様の精子で……私の子宮いっぱいにしていいからぁ……♥♥!! イイわ、イイわ、受精させてぇ……♥! 行人様、は、後に……するから…………♥! 先に私の卵子(たまご)、食べて……いいわ♥ ぱん太郎様の精子で……私にも赤ちゃん孕ませてぇ……♥♥!!」 などとあやねが叫ぶのを聞き、 「ウニャアァ、ニャアァ、そこ、そこ、奥、奥ゥ……♥! 奥突かれるの気持ち好いのお……♥♥!! ぱん太郎様のデカチンポでぇ……♥!! ニャアァ、アァ、アァ、ニャアァン……♥♥!! うん、行人の小っちゃいチンポじゃきっと届かないよ……あっ、あっ、そこっ、そこっ、ウニャオンンンンンン~~~~ッッ♥♥!!!!」 「にゃあぁ、あぁ、あぁ、孕ませて、ぱん太郎様の赤ちゃん……♥!! もっと、もっと、私の子宮に……ぱん太郎様の赤ちゃんの素……♥! 妊娠させてぇ……♥♥!!」 「行人じゃダメなの、もう行人じゃダメェ……ッ♥! もうぱん太郎様だけ、ぱん太郎様だけェ……♥ 行人といるより、ぱん太郎様とずっとセックスするぅ……ぱん太郎様と赤ちゃん作るのお…………♥! お願い、一番奥で……うんと濃い精子……どぴゅどぴゅしてェ……♥♥!!」 などとすずが何の躊躇いもなく口にするのを聞いた。 そういった言葉遣いをぱん太郎は喜ぶため、この二人に限らず女たちは快感で真っ白になりがちな頭で必死に淫語を紡ぐようになっている。少女たちは行人を引き合いに出し、母親たちは未だ戻らない夫と比べながら。 直に見なくても分かる。すずもあやねも行人のことなどもうこれっぽっちも気に留めていない表情で悦び蕩け、ただただ肉慾の快楽に染まり、ぱん太郎色に染まり、あの巨根で膣をみっちり支配されて子宮に亀頭を押し付けられながら行人でない男の子種をドピュドピュと種付け射精されまくって性愛歓喜の頂点を味わっているのだ。 行人からまだ信頼されているにも関わらずこんな有り様になっているすずとあやね──ただ、それを責める気持ちは梅梅には更々なかった。すずは行人とのデートの真っ最中とその後に、あやねはデート前後にぱん太郎に抱かれてお構いなしに中出し種付けされ、注ぎたてのとびきり熱くて濃厚なぱん太郎の精子を胎内にたっぷり感じながら行人と過ごした事もあると梅梅も耳にしたことがあるが、彼女も似たような経験があるし、率先してぱん太郎が喜ぶことをしている一人だからだ。 このような台詞を発するたびに行人を裏切っているような気持ちが湧くのは否定できない。だが、行人が選ばなかったというぱん太郎の言も一理あったし、後ろめたさが無くなるほどの幸福感や満足をぱん太郎は与えてくれるのだ。 今まさしくすずとあやねが体験している、何もかも吹き飛ぶほどの快楽を……! その快感に逝き着くために、あの巨根を子宮に押し当てられながら種付け射精されまくっても、もう、絶対に抗えない──と言うか、その中出しこそが一番欲しくてたまらない。それに今はぱん太郎との間に出来た我が子が無性に愛おしかった。 行人に残された希望が、実はもう……漆黒に煤けるぐらい無残に塗り潰されていて、さらにはその形骸すら粉々に打ち砕く証までも作られようとしている。行人にとってわずかに残された安寧の象徴であるすずとあやねでさえも、その心もからだもぱん太郎専用に改造され、二人のオマンコは行人とではなくぱん太郎と一つになるための部位となり、その胎奥に容赦なくぱん太郎の子種が注がれ、注がれ、少年を絶望の淵に追いやる証を合意の上で形作ろうとしているのだ。今、梅梅に抱(いだ)かれているのと同じ愛の証を──。 だからと言ってすずもあやねも行人を悲しませたいと思っているわけではなく、梅梅や他の娘たちもそうだが、ただ純粋にぱん太郎の子供がデキても構わないという気持ちにさせられただけなのだ──それはそれで行人を失意のどん底に落とさせるに十分だろうが。 少年が望む平穏は、昔と変わらない少女たちは、もう、彼の頭の中の幻想にしか存在しないのだ……。 (でも……もう何もかも遅すぎマスシ……後はせめて……せめて行人サンが気付くことなくお二人を信じていられるよう、今の状況を保つシカ…………) それにしても本当にすずとあやねが妊娠してしまったらそれでさすがにバレてしまう、そうなったらどうするんだろう……と思う梅梅だったが、それに対してもぱん太郎には何か考えがあるようであった。 たっぷりと母乳を飲んだ赤子が梅梅の腕の中で健やかな寝息を立て始めても、“愛の巣”からのすずとあやねの幸せそうな淫声は鳴り止まなかった。愛し合っているという表現が過度ではないほど甘受に満ちた交わりの音声。種付けられている時の、聞いている梅梅でさえまたその気になってしまうような嘘偽りない幸せの絶頂の艶声。始終鳴いているわけではなく、あまり音が届いて来ない時もあるのだが、そういう時は大抵、濃密な口づけに夢中になっていたり、低く甘い声で会話したりしている。何にしろ誰憚ることなく交わっているのは間違いなかった。 ぱん太郎が指示する前から進んで全裸になったすずとあやね。きっとセックスする場所は“愛の巣”だけに留まらず、明日の昼まで三人とも一糸も纏わぬまま屋敷のあちこちで見境なく交尾し続けるのだろう。外に出て青姦も楽しむかもしれない。この屋敷に住まうようになった梅梅は、そのようなすずとあやねの姿を実際に幾度も目撃している。まさしく行人などお構いなしに、二人とも慾望の赴くままぱん太郎にハメられて善がりまくっているのだ。二人のアソコももう完全にぱん太郎の所有物であった。二人の子宮はぱん太郎の子を宿すための場所となった。好き放題できるすずとあやねのマンコに、今回もぱん太郎は遠慮なく何度も何度も極太肉棒を挿入し、好きなだけ種付け射精しまくるに違いない。昨日が梅梅とゆきのの危険日だったように、彼女たちは今日あたりなのだろうが、まだ行人に大切に想われている二人の少女は、ぱん太郎の精液処理道具のように扱われながらその卵子を狙って夥しいほどの精子を注がれ、だが、すずもあやねもそれで昂奮を覚え悦び悶えて受け入れるに違いないのだ。淫熱が引かないアソコから白濁汁を垂れ流しながら、妻や恋人のように奉仕する。この当番の間にすずとあやねはさらにどれだけ行人から心が離れ、その亀裂にぱん太郎という存在の鉛が流し込まれるだろうか。今でさえぱん太郎の白濁汁が頭の中まで詰まってしまったと言ってもいいぐらいなのに。ダメ押しして終わり、ではない。バレない限りこれからも続くのだ。いや、バレてもずっと続くのも知れない。 すずも、あやねも、行人に信じられながらぱん太郎とセックスし続け、孕むまでその胎内にぱん太郎の精液を注ぎ込まれ続け、子を産んだ後もまたぱん太郎とのセックスを再開し、梅梅のようにさらに深みへと嵌ってゆくのかも知れない…………。 3 そんな毎日がひと月経ち、ふた月と経ち──藍蘭島の日常は表面上穏やかに過ぎてゆき、のんびりとした空気のまま夏に入り、行人にとっては二度目の龍神祭の時節を迎えようとしていた。 それはつまり……さらに何十日にも渡り、少年は相も変わらず何ら与り知ることなく、すずも、あやねも、ぱん太郎の巨根を肉洞の最奥まで迎えての子宮直付け孕ませ射精を浴びせられ続け、それだけの分の性的な快楽や幸福感をぱん太郎から与えられ続け、すずとぱん太郎、あやねとぱん太郎の関係も益々深まっていった、ということであった。 ぱん太郎の女となり、子作りセックスを繰り返して彼の精液を中出しされまくるようになった“九人の美少女”であったが、そのうちバレている七人もそれで行人との仲が冷えたわけでもなく、藍蘭島の陽気の如く出会えば仲良くしていた。ぱん太郎の名が出ると多少ギクシャクしたものの、互いに気遣いを持って極力その話題になるのを避けていた。彼らの周りで起こる様々な事件や騒動でもよく絡んだ(※龍神祭までの各話を参照)。行人も少女たちもその時ばかりは協力し行動を共にしたのだ──無論、りんは徐々に腹が膨らんでいっていったし、ゆきのも、ちかげも、しのぶも、梅梅も、みちるも、まちも、そしてすずとあやねも、行人と一緒にいる時、その子宮の中ではぱん太郎の精子が泳ぎ回っていたわけだが…………。 だがその一方で、少年を完全に蚊帳の外に置いてのぱん太郎と女たちの肉慾に爛れた日々も依然として続いたのだ。村はずれの小山に佇む屋敷はすっかり桃色の愛慾に染まった一大営巣地となり、防風林で隠蔽された敷地内では昼夜を問わず淫奔極まりない快楽活動、生殖活動が繰り広げられ、女たちは行人が想像も出来ないような痴態を惜しげもなくぱん太郎に晒し──その中には当然、すずとあやねの姿もあって、もし行人が見たのならばとても正視し続けられない行為までぱん太郎の前で行っていた──、そうして村娘や母親たちは一人また一人とぱん太郎の子を孕んでいったのだ。 ただ、不思議と“九人の美少女”に身篭った兆候は見られず、安定期に入ったりんも再びぱん太郎と性交渉するようになった。なかなか授からないことを残念がるりん以外の“九人の美少女”であったが、妊娠した女がぱん太郎の相手を務められなくなった分、彼女たちにそのお鉢が回って来るようになったため、それほど悪い気分は抱いていなかった。 行人が知らないうちにあやねも完全に白濁の海に溺れ沈み、ぱん太郎の前で生意気な態度をあまり取らなくなったが、「別に会っても構わないよ、むしろ嬉しいな」と許されていたため、あやねが行人を訪ねる頻度はかえって多くなり、二人きりのデートも度々するようになっていた。すずも行人との生活は円滑そのものらしく、「前よりもっと行人が優しくなった気がするの♥」と嬉しそうに話したこともある──その数十分後にはぱん太郎の巨根で発情マンコを貫かれて激しく打ち付けられ、「にゃあぁ、ぱん太郎様素敵ぃ♥! 行人なんか知らない、ぱん太郎様の、ぱん太郎様の赤ちゃん孕ませてぇ♥♥!!」などと叫びながら嬉々として少年ではない男の種付け膣奥射精を受け止めていたが……。 セックス中は行人を貶めるような言動を気に入るぱん太郎であったが、それはあくまで行為中の気分を盛り上げるための調味料という姿勢で、「カワイソウな行人クンにはこれまで通り優しくしてあげてね。一線を越えるのはダメだけど♥」などと女たちに言い渡したこともあり、元より行人に同情を寄せていた女たちはぱん太郎の意外な度量に感心したものだ。このまま行人の存在感が薄れる一方だとつまらない──というのがぱん太郎の本意であったが。それに、女たちと行人の仲が良好なままでも心変わりや奪い返しなどはある筈がない、という確信あっての余裕だった。 あやねは行人とのデートの直前には必ずぱん太郎の性慾処理をしてその精子を胎内に溜めてから出掛け、行人と別れた後は報告に来ることが義務付けられた。但し、ぱん太郎のカリ太肉棒をぬちぬちと抜き差しされながら最後まで話し終えられたことは一度もなく、決まって途中でもう我慢できないもっと激しく突いてとせがみ出し、翌日には行人とのデートよりもぱん太郎に愛されまくった記憶が頭をいっぱいに占めている程であったが──。 時には仕組まれ、行人とあやねのデートの最中に不意に別の娘が飛び出して来て、助力を求められた少年がどこか遠くに誘導されてゆき、その間にヌッと現れたぱん太郎にあやねは連れられて近場の物陰や廃屋、羽織が広げられる開けた場所などに移り、気忙しくも濃密に繋がり合ったことも何度かあった。ただ、行人は短くとも三十分は戻って来なかったために二人が燃え上がる余地は十分にあり、あやねは少年と過ごしていたのをひと時でも完全に忘れてしまうほどぱん太郎のチンポに蕩けてしまい、中出しが始まると腹の底に感じまくる心地好くてたまらない衝撃に、「んっ♥ んっ♥」と切なく鳴きながら生殖本能に浸ったままじっとその膣内射精を受け止めてしまい、肉ヒダはぱん太郎の精液を少しでも溜めようと奥へ奥へと蠢くのだった。そうやって大男との甘い快楽の時を過ごした後で、(そういえば……行人様とデート中だったわ…………)と、発情した気分が抜けないまま行人と合流し、デートのやり直し中にアソコから精液が垂れて来てしまって焦るも、同時につい先ほどまで盛っていたセックスの快感を思い出してしまい、恋する少年が隣にいるというのにアソコが火照り疼き、行人よりも内腿を伝う精液の熱さやぱん太郎が気になって仕方ない──などといったひと幕もあった。 一度などは麗(うら)らかな陽気の川辺の草むらで楽しく談笑している時にまち特製の眠り針で行人が眠らされ、その横でぱん太郎に押し倒されたこともある。しかし、そんな状況でも恋人のような合意めいたセックスになってしまい、あやねはしおらしい反応で快感に痺れ甘い吐息をつき、結局は彼女からも積極的に腰を振って求め、乱れきった声を上げながら四回も五回も中に出されながら同時絶頂してしまったのだ。行人のすぐ隣でぱん太郎と夢中でサカッてしまい、衣服もすべて脱がされぱん太郎と共に全裸で交わり、敷物となったぱん太郎の羽織の上でたっぷりと子作りセックスしてしまったのだ。 「ごめんなさい行人様ぁ♥ 私、私、またぱん太郎様のチンポでイッちゃう♥! だめ、だめぇ♥、あぁ♥ あぁ♥ 行人様じゃなくて、ぱん太郎様のチンポで赤ちゃん仕込まれちゃうのぉ♥!」 と、行人の寝顔を見つめながら子宮に打ち付けられるぱん太郎の射精の気持ち好さに何度も意識が飛びそうなほどのアクメに達した。もっとも行人の方に向いたのはその一度だけで、ぱん太郎と見つめ合ったり、キスしながら繋がっていたのが大半であったが。 夜の報告の場で再びあやねはぱん太郎とセックスし、ご褒美だと言うまちも加わり姉妹揃って全身精液まみれの中出し便所になり、アソコが閉じなくなって二連の白濁瀑布が出来上がるまで犯されたが、姉と共に嬉悦汁まみれの顔は極楽浄土にいるかのようであった。振り返ってみればその日朝昼晩と共にいたのはぱん太郎であり、どちらとのデートだったか分からない。 少年の発案で行人、すず、あやねの三人で月見亭に一泊旅行へ出掛けたこともあった。 しかし、当日までの間にすずとあやねからその話を聞いていたぱん太郎は、奸計を思いついて事前に手回しし、その日に自分も裏口からこっそりと旅館入りした。二人にしばしの別れを告げた行人が男湯の脱衣場へ入ってゆくと、早速少女たちの前にぱん太郎は姿を現し、脱衣場で少年が鼻唄まじりに服を脱いでいる頃には、壁一枚隔てただけの廊下では下だけ脱いだ二人が嬉声を押し殺しながら立ちバックで交互にハメられていたのだ。そんなことも知らない行人が久々に寛いだ気分で温泉に入っているところへ、ぱん太郎は全裸にした二人を男湯に乱入させ、急速に美しさを増しているすずとあやねの生唾モノの肢体をわざと少年に見せつけた。行人は少なくない量の鼻血を吹いたそうだ。二人の胎内には、直前に注ぎ込まれたばかりのぱん太郎の孕まし汁が充満していたのは言うまでもなく、こぼさずに締め付けているのは大変だったらしい。 その後、睡眠薬を仕込んだ夕餉で翌日までぐっすりと行人を眠らせ、同じ室内ですずとあやねを抱いたのだった。途中からは旅館の女将であるさくやも加わって四人での乱交となった。母親連に付き合って何度も月見亭を利用しているうちにぱん太郎はさくやにも手を付けており、少し前から言いなりになる状態にしていた。薬入りの食膳も彼の指示でさくやが用意したものであった。 ぱん太郎は知らない話だが、アンドロイドであるさくやにはなぜか高度なセックス機能も搭載されていて、抱いた彼が人外とはまったく疑わなかったほど肌や乳房、唇も柔らかく、汗や唾、愛液なども普通に滲み出て来るし、アソコの具合や感度も抜群であり、絶頂すらしてみせた。人間と変わらない──いや、それ以上の抱き心地を感じさせる女体であった。それに、初めての時にぱん太郎が膣内射精しようとすると、「ああッだめですッ中には出さないでぇッ♥」などと反応したものだ(無論、かえって昂奮したぱん太郎は逆に大量に溢れ返るほど中出ししたが)。さくやにも興味を持ったぱん太郎は彼女を堕とすのを目的として独りで何泊かした事もあり、以来、さくやは下僕のようにぱん太郎に尽くすようになっている。廊下で突然抱きすくめられて最寄りの部屋に強引に連れ込まれても、「あっいけません……だめですよぉ……♥」などと言いながらもさくやはすぐに行為を受け入れて愛撫を感じ、挿入されれば腰の動きを合わせて喘ぎ出すし、アソコはいつでもすぐヌルヌルからグチョグチョになった。今では自分からも進んでセックスを求め、中出しも許容するようになっている。彼女のからだにはところどころに模様のような不思議な彫り目があったが、人間にはこんな女もいるのだろうとぱん太郎は気にも留めなかった。申し分ないほど美しい容姿、ゆさゆさ揺れるほど胸も大きく極上のメス穴、これほど気持ち好くセックスできるなら何の問題があろうか。 すずもあやねもさくやも、呑気に寝こけている行人の顔に恥毛を綺麗に抜いたツルツルの大陰唇が触れるほどの近さに結合部を持って来られて、「にゃあぁっ、行人、行人ぉ、今、私、ぱん太郎様に種付けられちゃってるのぉ♥!」「行人様、ごめんなさいぃ♥ 行人様より先に……ぱん太郎様の赤ちゃんがデキちゃうぅ♥」などと言いながら何度も中出し射精を膣奥に浴びたり、ジュルジュルと音を立てながら下品なキスをしたり、さくやも加わって三人一緒に肉棒奉仕したり、これほど近くにいる行人の存在を忘れるほど正体を喪って悦び蕩けるすずとあやね。浴場で眼福した少年はともかく、少女たちからすれば宿泊旅行の記念の思い出は少年との間に作られることはなく、すずもあやねも豪華な旅館で心ゆくまでぱん太郎とセックスを楽しんだ思い出しか刻み込まれなかったのだ。無論、記憶だけではなく、ぱん太郎という存在が彼女たちの体内にしっかり刻み込まれた証拠も二人の膣と子宮に十分過ぎるほど残されたわけだが。 浴衣姿の行人は下着まで脱がされて股間を覗かれ、そこにある皮を被ったモノとうずらの卵のような陰嚢に対して、「あは、行人のちっちゃくてまっしろ♥」「ぱん太郎様のとは比べモノにならないわね……」「可愛いですね♥」など散々な言われようだったが、中学生としてはごく普通のサイズではあった。すずとあやねがしごくとピンと勃起したが、それでも少女たちの目には小物としか映らなかったようで、「筆みたいに細いね♥」「片手で握っても指が余るわ……こんなにも違うものなのね……」と、すずとあやねの口からはそういった感想しか出て来なかった。ぱん太郎のが規格外すぎるのだが、男という存在をこの世で二人しか知らない少女たちにはもはや、ぱん太郎の肉棒の大きさが“普通”であった。 これほどの巨根であれば、下手をすれば女に苦痛しか与えない場合も多く、からだがまだ成熟していない小柄な少女たちであれば尚更その可能性は高かったが、その点ぱん太郎は上手く調教開発しているもので、抱く女の体調を確認して決して無理はしないし、前戯は入念なほどに行い、調子に乗って激しく動くのも出来ると判断してからだ。そのおかげで村娘たちの中でぱん太郎の巨根に抵抗感や苦手意識を抱いている者は一人もいなかった。すずとあやねも例外ではなく、膣をいっぱいに拡げる極太肉棒が奥まで猛烈に抽送しても少しの痛みどころか、理性が蕩けてしまうほどの快感しか覚えなくなっていた。二人の膣は、行人の五本分以上はあるぱん太郎の巨根に合うようすっかり拡張されてしまっていた。最奥まで突き入れられたままずっと子宮直当て射精されても少しも苦しくなく、それどころか何もかも忘れて連続アクメしながらその濃密な種付け噴射を受け止め続けるだけだ……。 その後も童貞の少年がもし覚醒して一場面でも目にしたら鼻血以上のものを出してしまうに違いないほどの痴態を三人ともすぐ傍で晒しまくり、「ああっ、行人の小っちゃいチンポじゃこんなに感じないよお♥」「そうよ、このぶっといチンポじゃないと逝けないわ♥」などと少女たちはぱん太郎の逞しい剛棒に夢中になり、途中で温泉に移るとそこでも本能丸出しでケダモノのように交わりまくって、溢れ返る白濁汁を手椀掬い取って全身精液を塗り拡げられてまみれにされ、孕まし棒を引き抜かれても三人とも絶頂が収まらず、痙攣する桃尻並べて大股開きの御開帳、温泉に注ぎ込む白濁の三ツ滝景色をぱん太郎に悠々と観賞されたのだった。 仕事のために一旦身を引いたさくやと別れて部屋に戻ると、片隅で眠りこける行人の姿など眼中にないかのように、妖艶さすら感じさせる仕草で浴衣を脱いだすずとあやねを両手に抱いたぱん太郎は彼の体躯に合わせた特製の大蒲団に入り、今までと打って変わってシンと静まった夜に合わせたような落ち着いたセックスに浸った。とは言え、夢中で貪り合うのは激しくヤッている時とまったく変わらず、やがて燃え上がった少女たちは少年が目を覚ましてしまうのではないかと思うほどの高さの声を上げるようになり、また前後不覚になりそうなほどの恍惚にまみれ、愛しそうにぱん太郎様ぱん太郎様と叫び、胎内を往来する逞しい男根を愛おしそうに締め付け、極太肉棒を取り合うようにフェラチオし、とっくに満杯になっている蜜壺にさらに何度も何度も濃濁種付けされ、精液シャワーを浴びるとゾクゾクと快感に震えていやらしい吐息をつきながら自分たちの手で全身に塗り広げ、その状態でさらに抱かれ喘ぎ、種付け中に行人のすぐ隣で移動しては生殖受精の時間に惑乱し、結局は中出し射精される度に、 「にゃああ~♥ もっと、もっと♥ 種付けて~♥ 種付けて~♥」 「行人様の横で妊娠させてぇ♥ 何日もオマンコに溜まるぐらいドプドプ注いでぇ♥ あぁ~~~♥!!」 と、ぱん太郎が喜ぶような言葉を発し、自分たちからも腰を振って合わせ動くような乱れまくった発情セックス、子作りセックスを、行人と同室している中、すずとあやねは心ゆくまでぱん太郎と楽しんだのであった。少年がすぐそこにいるのにも関わらず、完全にぱん太郎専用の種付け肉便器となって、ぱん太郎の好き放題に雌穴を使われて悦び叫び、イキまくっていたのであった。 …………。 ………………。 ……………………。 蒲団に寝ていた状態で昼過ぎに目覚めた行人は、いつ眠ったかという記憶もあやふやなままとにかく平謝りに謝ったが、肌をツヤツヤさせたすずとあやねはすこぶる上機嫌に彼を許し、目を細めにこやかな笑みを湛えるさくやに見送られ、「あ~楽しかったあ~、絶対また来ようね♥」「そうね、最高だったわ♥」「う、うん……そうだね……」などと喋りながら三人は月見亭を後にしたのだった。 ──尚、客人が去った後、月見亭には閉館中の札が下げられ、早くも玄関でさくやとぱん太郎のセックスが始まっていた。広い館内を移動しながらぱん太郎は協力のご褒美と称して至る所でさくやをハメまくり、或いは奉仕させ、その痕跡の体液が廊下を点々とどこまでも渡り歩いていた。食事の準備をしますからとさくやが一旦離れた時もすぐに追いかけて厨房でハメて、寝床の用意をと押入れから蒲団を出している背後から襲いかかって立ちバックでハメて、温泉に連れ込んで湯の中で晩酌をさせた後にハメて──翌日までそんな調子で二人は絡み合い続けた。そうしてぱん太郎の好き放題に犯されたというのに、さくやは終始気持ち好さそうに喘ぎ悶え、数え切れないほど膣内射精され、少女たちと同じく全身に精液のシャワーを浴びせられて塗りたくられ、幾度もショート落ちするほどアクメに悶え狂い──ぱん太郎は失神したとしか思わなかったが──指示されれば悦んで四つん這いになったりまんぐり返しをしたり大股を開いてアソコを指で拡げたり自分から腰を振ったりし、乱暴にされても歓び喘ぎ、膣奥射精されながら、「はぁう~~~ん♥ ああ~~~ん♥ ホントに妊娠しちゃいそう……♥! ホントに赤ちゃん仕込まれちゃってる気分ですよお……♥!」などと言ってぱん太郎の巨根から熱烈に精子を搾り取る性愛人形となった。さくやの乳房は動力炉の停止回路にもなっており、本来であればぱん太郎ほどの握力で揉まれれば簡単に反応してしまう筈なのだが、どうもセックス機能が働いている時は保護されるようで、豊かな胸のかたちが変わるほど揉みしだかれたりパイズリ射精をしてもさくやは快感に喘ぐだけで動きが止まることなどなかった。 こうして、行人もよく利用する憩いの旅館の女将もまた、完全にぱん太郎の手駒となる肉奴隷人形に堕ちたのであった。 帰りの道中で釈然としない風に何度か首をひねっていた行人だったが、いくら記憶を掘り返そうとしても温泉で眼(まなこ)の中に収めてしまったすずとあやねの魅惑的な裸体ぐらいしか思い出せなかった。彼が入浴中に突然彼女たちも入ってきた時は、びっくりして固まってしまったものだ。湯に入るのだから当然、両人とも一糸も纏っていなかった。手ぬぐいなどで隠しもせず、堂々と局部を少年の前に晒した。いつもならすぐ視線を逸らすのに、なぜか数秒間固まったまま二人の輝かんばかりの白い肌や乳房や陰部から目を離せず、鼻血を噴きながらまともに見続けてしまったのを覚えている。 (でも、本当に綺麗だった…………) その失血が気絶を招いたのかも知れない──というかそれしか心当たりはなかったし、大いに有り得ることだった。 それでもまだ眠った時を思い出そうと頑張っていたが、やがて諦め、 (……二人が喜んでくれてるなら、ま、いいか) と、少し前を歩くすずとあやねの腰、ではなく背中を見つめながら、二人ともアイツの毒牙に掛かることなくこうして一緒にいられるんだから──などと別のことを考え始める。そのうちに段々と嬉しさがこみ上げて来て、少女たち同様その顔に笑みが広がったのであった。 (二人ともこうやってボクと一緒に居てくれて……あんな楽しそうに笑ってくれてて……ホント、ボクの心配は杞憂だよね) ……だが、少年が意識して視線を外す必要に迫られるほど女っぽくなってきた少女たちの腰──1メートルと離れていないその下腹部の中では、彼にとってこの世で最も憎らしい存在となった男の体液が、それこそ溢れんばかりに、我が物顔をしてその秘めたる領域を独占していたのだ。 すずも、あやねも、ぱん太郎から与えられた性的歓喜の余韻が十二分に残る媚肉で……行人が心底嫌っている男の濃密な孕まし汁を、大量に、大切に、宝物のように包み隠していたのだ。 肉洞の入り口に綿を詰めてキュッと締め、二人の膣内は完全にぱん太郎の精液貯蔵庫となっていた。帰り際にも身支度をわざと遅らせて行人を先に旅館の外で待たせ、部屋ではすずとあやねとぱん太郎の三人で短くも情熱的な“別れの挨拶”をしていたのだ。二人の少女が着衣のまま壁に手をつき、パンティをずらしての立ちバックで甘い吐息をつきながらゆるやかに一回ずつ。だが、すずも、あやねも、ぱん太郎の極太肉棒から離れたくないとばかりにキュウキュウと切なくオマンコを締め付け、外で待っている行人のところまで届きそうなほど甘ったるい声を上げ、“別れの挨拶”である最後の膣奥射精を、孕ますという気持ちが濃厚に籠められたぱん太郎の子種を、子宮に当てられるがままに心ゆくまで味わったのだ──。 出されてからまだ数分しか経っていない新鮮な分も加わった子種に満ち溢れた淫靡な密室。すずもあやねもすぐ後ろにいる行人にほとんど注意を払わず、藹藹(あいあい)とお喋りしながらも胎内に残るぱん太郎の精液の温かさや断続的に甘い痺れを起こすセックスの余韻を感じ続け、二人とも頭の片隅ではつい先ほどまでしていた“お別れセックス”や目くるめく前夜の反芻をするばかり。お互いが何を考えているか分かりきった顔つきで頬を染めて目配せし、微笑し合い、余韻の刺激で昂って軽いアクメさえ覚えていた。そして、そうなるほど肉慾にまみれたセックスを朝方までしていたというのに、二人の瞳の奥底にはまだまだ情慾の火が燻り、この場にいない男を欲する淫媚な光を再び宿し始めていたのだ。 すずとあやねがそんな心持ちでいるなどと露知らない少年がひとりで気分を良くしている間にも、彼が憎悪する男──しかして二人の少女からはもはや好意や敬慕と言ってもよい感情を向けられている男の精子は、今この瞬間も数千数万の単位で彼女たちの子宮口を潜り抜け、次々とすずとあやねの子供部屋に移っていた。膣と子宮の粘膜からは絶えずぱん太郎の精液が吸収され、少女たちの体内に染み込んでいっていた。 少年の気持ちなど踏みにじられるように、最早、それらのすべてが少女たちに許された活動であった。ぱん太郎の精子が己が子宮に入ることを、すずもあやねも許容しているのだ。自分たちの胎(はら)いっぱいにぱん太郎の子種が占拠していることに悦びを抱くようになり、わずかな嫌悪感すらもう無かった。 先月行われた学校の保健授業でまちとちかげから教わった生殖の仕組みを二人とも記憶していて、胎内に感じる注ぎたての精液の温かみ、その中に含まれているというぱん太郎の精子が自分の子宮に入り込み、受精卵という赤ちゃんの最初の状態を創る原始の舞台である卵巣へと向かってなおも奥へ奥へ進んでゆく──そんな活動が自分の体内で行われているかと思うと、ここまで愛してくれる男の子種が自分を求めて活動していると思うと、セックスの時とはまた違ったおかしな感覚が湧いて来て、すずもあやねもさらにお腹の奥底が熱くなりドキドキと胸が高鳴る。身も蓋もなく言えばぱん太郎の子供を妊娠する現実が待ち構えているということなのに、余韻と淫熱が引いていないせいなのか、すずもあやねも奇妙な昂奮を覚え、アソコがキュンキュン疼いてしまうのだ。 二人の膣も子宮もその意思を汲んだように精子が長時間動き回り易い環境が整えられ、それでなくともぱん太郎の強靭な精子は並のものより倍以上生き延びるのだから、子宮内を溌溂と泳ぎ回るその総数は兆にも京にものぼり、まさに無数、雲霞の如く、卵管の奥まで彼らの隊列が途切れることなくひしめき続いていた。 比喩でも何でもなく、すずの生殖器も、あやねの生殖器も、ぱん太郎のための存在へと変貌していた。行人の信頼とはまったくの対極状態……肉ヒダ一本一本、その隙間の奥に至るまで少年が嫌う男の精液と精子が行き届き、かつ満ち溢れていたのだ。 そして、生殖の旅路の終焉でも数え切れないほどのぱん太郎の精子がすずとあやねの卵子を巡って熾烈な争奪戦を巻き起こしていたのであった。二人とも排卵していたのだ。 すずの卵子とぱん太郎の精子が。 すずとぱん太郎が。 あやねの卵子とぱん太郎の精子が。 あやねとぱん太郎が。 行人が微笑みながら後ろから見守っている少女たちの胎内で、残酷にもそれは同時に始まっていた。すずの卵子も、あやねの卵子も、一匹たりとも獰猛さを失っていない精子たちに襲いかかられて卵膜全体をズタズタにされそうなほど張り付かれ、それだけでわずかの隙間も無くなったというのに、その上からさらに別の精子たちが強引に割り込もうとし、さらにその上から──といった調子で、どちらの卵子もウネウネと動く精子の尻尾の先だけしか見えない程になり、生命のダンスと言うにはおぞましさすら感じられる光景を作り出した。それどころかあぶれた精子たちが卵巣の壁を執拗に叩き、強制的に新たな卵子を排出させてそれに殺到する。一度に何個ものすずとあやねの卵子がぱん太郎の精子の群れに囲まれ、強姦される──そんな集団乱交の現場と化していたのだ。 幾つものすずとあやねの分身がぱん太郎に犯されるという悪夢のような眺め。 だが、これに負けないほど濃密で昂奮にまみれたセックスをすずもあやねもぱん太郎としている。ある意味、それと通じ合う相応しい光景かもしれなかった。 もはやそこは少年の存在など心象の欠片すら介在できない領域となっていて。 すずとぱん太郎、あやねとぱん太郎。それぞれが一つになる至純の結末の世界。 行人、すず、あやねがずっと一緒にいるこの帰り道、ぱん太郎とすずの遺伝子が一つに融け合う。ぱん太郎とあやねの遺伝子が一つに融け合う。二人の少女の胎(はら)の中に新しい生命が結実するのは、後はもう子宮内に移動して着床するだけであった。 少年は少女たちの心身だけでなく、遺伝子すらぱん太郎に奪われる。 行人の眼前で、すずとあやねの胎内に別の男との生命が誕(う)まれる──。 しかし、少年はそれを想像する由もない。まさかであろう。まさに今、自分の目の前にいる想いを寄せる少女たちの子宮の奥で、もう一人の男の遺伝子が彼女たちの遺伝子と融合している真っ最中などと。 こんな風にただ道を歩いているだけの時間、暇を持て余してつい、もしこの二人もが自分が知らないうちにぱん太郎と会っていたりしたら……などと、まだそんな仮定推量から抜け出せていない段階なのだ。 だが、行人自身は至って真面目だ。何度も自己批判しているものの、気を抜いた拍子に例の悪夢の記憶を呼び覚ましてしまったり、今まで見てきた性交現場を元に妄想が働いてしまったりすることもある。性に関心が出る年齢なのだから仕方がないと、時には自身を慰めたりもするが。 この時もそうだった。もし、この二人が──と、行人は吸い込まれるようにすずとあやねの臀部に目を向けた途端、昨日見た二人の裸体が鮮やかに脳裏に蘇り、不躾な想像を巡らすなという自戒をつい忘れてしまう。どちらも贅肉など少しも付いておらず全身輝くばかりの光沢な肌、お尻もツンポンと突き出していて、腰はすごく女らしいくびれ方をしており、太もももムチッとしていて── すずのプロポーションの良さは言わずもがな、あやねも胸の小ささが気にならなくなるほどの美しい均整さで……全裸の二人を眼前にして焦燥する頭の片隅で、本当に成長しているなあと、行人は自然にそんな感想を抱いてしまったものだ。 ──そうして見ると、歩き方というか物腰というか、動作も何だか充実しているというか、女っぽくなってきた気がするというか……。 ぱん太郎は膣内射精にこだわる──と、行人は忌々しげに考える。アイツがセックスする理由というか、建前は子作りなのだから、中で出さないほうがおかしいのかもしれないが……すずであっても、あやねであっても、犯すチャンスがあれば容赦なくナカで……あの長大なペニスが二人の子宮まで届くぐらい突き入れて思いきり中出しするだろう。そういう最低の男だ。ドクドク、ドクドク、ドクドク、ドクドクと……零距離射撃でアイツの精液がすずとあやねの子宮に当たりまくり、瞬く間にぱん太郎の精子が二人の子宮内に侵入してゆくのだ……。それも、絶望するほど大量に……。 この島にコンドームなどない。あってもアイツが使うはずもないだろうが……。一回でもぱん太郎と性交すれば、すずもあやねもあの極厚肉太ペニスを生でハメられ、あのとびきり濃厚なザーメンをたっぷりと胎内で撒き散らされることは間違いないのだ。 その一度だけのセックスで、すずの子宮も、あやねの子宮も、すぐに孕んでしまうだろうほどの量のぱん太郎の精子が入り込むのだ……。 それに……一回だけで済むだろうか。ひとたび躰を許せばアイツは飽くなき精力で何回でも求めて来るだろう。村に新しい命が必要なことを理由にして。すずも、あやねも、一回許せば二回目も、二回許せば三回目──と、アイツとの関係が途切れなくなり、何度も気持ち好くされて断れなくなり、アイツとの性交快楽から逃れられなくなり、いつしかアイツに中出しされる心地が病みつきになって、いつしか嫌がりもせずに生ハメ生中出しセックスをするようになって、お互い認め合うセックスフレンドになって……。いや、子作りを目的としているのにセックスフレンドと言えるのかどうかは分からないが……。 兎にも角にも、それは罪にはならない。アイツは罰など受けない。子孫誕生を願うこの村では許されている行為なのだ。ぱん太郎がすずとあやねにも食指を伸ばしても何の法にも触れないのだ。村長であり長老であるオババが明言している、村の女性全員と関係を持ったって良いと──昔、行人に向けられて発せられた言葉でもあるが。外界の常識が通用しない世界なのだ。この島にはこの島の事情があり、長らく男性が一人もいなかった特異な環境だったから仕方ないのかもしれないが……。 普段からすずとあやねには、「ぱん太郎は女にだらしなくてあまり好ましい男じゃないから充分気を付けて。誘われてもホイホイついていかないように、極力近寄りもしない方がいいよ」などと忠告していて、二人も承諾してくれているけれど。子作りが強制ではなくアイツを受け入れるかどうか女性側の意志も尊重されているのが救いであった。断りさえすればアイツは手出し出来ないのだ。 だが、何かの間違いが起きて、ひとたびセックスできるとなれば……アイツはすずもあやねも孕ます気満々でやるだろうから、一回だけで何発も何十発も二人の膣内で放つに決まっている──明確な種付けの意思を持って、だ。赤ちゃん作ろうねなどと囁いて、最後の一滴を出すまで引き抜かないだろう。アイツのことだ、最初は異性の存在すら知らなかったすずやあやねでもアクメを覚えるまで気持ち好くさせて、あの巨根がスムーズに出入りするぐらい膣を慣らして、そうやってセックスの快楽に引きずり込んでから、すずやあやねに対してでも存分に中出しを楽しむだろう。それがアイツのやり方なのだ。 あの女泣かせの巨根で、あの底無しの精力で、何人もの女と寝て培われた経験やテクニックで。嫌がる女を一人として出していない男に。 (すずと…………あやねも………………) アイツを拒んだ女性は今のところいないようだった。この二人も、アイツとのセックスに快感を覚えながら、アイツと深く繋がり合いながら、うっとりと見つめ合いながら、あるいはケダモノのようにバックから、気持ち好さのあまり喘ぎ悶えながらアイツの種付け射精を受け止めるのだろうか── 孕ませる意志を隠そうともしないぱん太郎とのセックスは、回数を経るたびにどんどんと露骨に生殖めいていく。あの長く力強い射精……あの時間が子作りタイムとなって、すずも、あやねも、ヴァギナの奥まで突き入れられたアイツのペニスから際限なく噴き出す濃厚なザーメンを意識させられ続ける。自分を妊娠させようとしている体液の放出を、蕩けそうな声を漏らしながら、アイツに与えられた快楽に操られるがままに赤ちゃんが出来る場所で受け止めてしまう…………膣内で射精される気持ち好さにヴァギナを強く締め付けさえして! (すずと……あやねが……ぱん太郎と合意めいたセックスを…………いや、子作り前提で…………アイツと子作りしてるのをハッキリ意識しながら、アイツのペニスを生でハメられて……あの巨根で気持ち好くされて……何度もイカされて…………。 そして、アイツのザーメンを膣内でドクドクと…………その中出しもうんと気持ち好く感じて、ぱん太郎と生殖する姿勢に…………完全に種付けされるかたちになって…………アイツと生殖するオスとメスになって……甘く蕩けた声を出し続けて……………嫌がりもせずにアイツのザーメンを…………アイツの遺伝子を受け入れて…………) いつの間にか行人は背後から二人の下半身を──お尻を凝視していた。昨晩見てしまった二人の生の割れ目や生尻を思い出しながら。二人の秘裂は赤い身が確認できるほど拡がり、くびれた腰と程よい太さの太ももと繋がる尻は実に触り心地の良さそうな曲線を描いていた。 (実は、ボクが寝てる間に……ぱん太郎が現れてて……すずとあやねはアイツに丸め込まれて……そんなセックスを……ボクがずっと眠りこけてるのをいいことに、アイツはたっぷり時間をかけて二人を気持ち好く処女卒業させて……初体験なのに二人ともアイツの巨根で気持ち好く喘ぎまくって……すずも……あやねも……まるで初体験とは思えないようないやらしい中出し種付けセックスをして……たった一晩でぱん太郎のモノになってしまってて…………) そんな馬鹿なことがあってたまるか、という強い否定意識が脊髄反射的に頭の片隅に浮かんでも最悪へ至る思考は続いてしまう。 (今、あのお腹の中には…………アイツのザーメンが…………一発で孕みそうなあの濃いザーメンが…………子作り目的で出されたザーメンが…………何度も何度も出されて……すずも、あやねも、アソコが満タンになるほど溜まってて…………子宮もアイツの精子でイッパイで……それぐらい注がれるほど……快楽にまみれた子作りセックスを……すずとあやねは……嫌がりもせずに……いや、それどころか悦んで……アイツとのセックスを………アイツとの子作りを……ボクが眠っている間に………何度も何度も…………) ……それは、少年の妄想と現実が完全一致した瞬間であった。 途中まではともかく最後はまぎれもなく、行人が考えた通りのことが彼が見ている二人のからだの奥底で起きたのだ。今、彼の目の前にいる少女たちは、彼が心底憎んでいる男と快楽目的で交尾し、生殖すら念頭に置いて中出しセックスをして、胎内にはその結果のザーメンが充溢していたのだ、彼の想像通りに。全身の肌や髪の毛、手足の指先に至るまでぱん太郎の精液が塗り拡げられたし、胃腸にもぱん太郎の精子が飲み込まれていた。 それだけではない。 すずの子宮も、あやねの子宮も、万全に準備が整った中で、ぱん太郎の精子による受精すら──── ──が、行人はハッとして激しく首を振り、次いでパンパンと大きい音が鳴り頬が赤くなるほど平手打ちした。何回目だ、この最低最悪阿呆野郎! ぱん太郎のことを言えないぞ! その音で二人がびっくりしたように振り返った。 「どしたの行人?」「行人様?」 「え? あ、い、いや、何でもないよ!」 慌てふためきながら首と両手の三箇所を同時に振る行人に、すずとあやねは驚きを解いて目を細め可笑しそうにあははっと破顔し、「変なの」と言っただけでまた前を向き談笑に戻った。 ホッと胸を撫で下ろす行人。落ち着こう、冷静になろう、頭を冷やそう。今の妄想なんて論外だし、実際のところ、この二人がぱん太郎と接触しているという噂は一切聞いたことがない、目撃したこともない。何もかも根も葉もないのだ。すずもあやねもぱん太郎の影など少しだってちらついていないのだ。見廻りであちこち足を運ぶようになって以来、自分の目と耳で直に確認できる機会も増えたが、すずはよく外で甲斐甲斐しく働いている姿を見かけるし、たまに女連れで出歩いているぱん太郎を目にすることがあっても二人が一緒にいたことなどない。見廻りがてら出遭う村のひと達の誰の口からも、ぱん太郎がすずとあやねにまで手をかけているなどと示唆する話が出たこともない。それどころか、あやねなんてこれまで以上にボクに会いに来てくれているじゃないか。 こんな妄想やあんな悪夢の通りのことが現実に起こっている筈がない! (今回の旅行だってこうやって喜んで付き合ってくれたわけだし……) 近頃はあやねともより親しくなったと感じている行人だった。 結局のところ、どんな悪い可能性を考えようが不安や憂患という元凶が産み出す妄想でしかなかった。疑い出したらキリがないと言うし、そもそも疑う材料も無いのに邪念を巡らせるなんて、二人に対して失礼極まりないじゃないか。 (最近、アイツのせいで色々あって、ついついヨコシマな想像をしちゃうようになったけど……自分を強く保たなきゃダメだ。しっかりしなくちゃ…………) これも何度繰り返した言葉だろう。そう思って平常心になるよう務めると、道の周囲に茂る木々や草花の豊かな緑が目に飛び込んできて、頭上を仰げば吸い込まれるような濃青の空が広がっていて、すぐに落ち着きを取り戻すことが出来た。深呼吸も何度かする。 (……そうだよ。客観的な材料を並べてみれば、二人の潔白さは増すばかりじゃないか。それなのに疑いを持つのは、ボク自身の心に問題があるんだ。ホント、自戒しなきゃな……) このまま悪い想像ばかりリフレインさせて疑心暗鬼に陥れば、精神状態も悪い方へ悪い方へと向かっていって、いずれ自分だけでなく二人を傷付けるまでになってしまうかもしれない。そうならないよう、己を見失わないようにしながら二人を信頼し続けなくちゃ。信じていれば二人だってきっと応えてくれる。ぱん太郎の誘いなどには乗らない。これまでだってそうだったんだから、これからだってきっと変わらない。 行人は歩行を速めて少女たちに並ぶと、「すず、あやね」と声をかけた。 「行人様?」 「なに?」 と、先程のように不思議そうな顔になる二人の少女。 「その……」と、行人は髪を掻き掻き言葉を続けた。「ボ、ボクさ、二人を信じてるから」 「え?」「信じてる……って……?」 突然何を言われたのか解らないといった風に、すずとあやねは立ち止まってぽかんとした。 「あ……!」 行人は自分がどれだけおかしな事を言ったかに気付き慌てふためく。「あ、ごめん、いや、その、なんだ、仲良くしてくれてありがとうって言うか、いやいや、えっと、要するにさ────」 言葉に詰まってしまう。なんて言えばいいんだろう。ていうか何を伝えようとしてたんだっけ。二人は大切な友達だから。そうだけど違う。大事な人なんだ。違ってないけど違う。このままでいて欲しい、離れないで欲しい。そうなんだけど表現が……。 どう言えばいいんだと数瞬迷った末に── 「────こ、これからもよろしくね」 と、後から振り返ってみれば自分でもまったく締まっていないと汗顔してしまう平凡かつ捉えどころのない台詞で行人は締めくくってしまった。 行人のおかしな態度に段々と心配そうな表情になっていたすずとあやねだったが、少年のその言葉に、 「……ええ♥」 「……うん♥」 と、嬉しそうにも見える穏やかな笑みを湛え、二人とも頷いた。 そのどこか潤んでいるような顔つきを直視出来ず、また忙しなく髪を掻きながらアハハハと照れ笑いで誤魔化す行人であった。 ──そんなことをしている間にもすずとあやねのからだの奥の奥では、彼女たちの卵子とぱん太郎の精子の集団乱交がようやく終わりを迎え、一つずつだけではない結果を生み出していた──だが、それを知る術もない三人は肩を並べて仲睦まじい様子で村へ帰っていったのであった。 そして、行人たちの小旅行からしばらくもしないうちに龍神祭が賑やかに催され、その後、島に一人の少女が現れる── ぱん太郎の手垢が付いていない……“十人目”の新しい娘が。 (第23話に続く) 上に戻る
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分類:傑作選 初出:別記 初刊:2017年/講談社文庫 刊行回数:1回 入手:入手可(電子書籍あり) 解題 綾辻行人・伊坂幸太郎・小野不由美・米澤穂信の4名による、連城三紀彦の傑作選第2弾。 一度、2015年6月に刊行予定として講談社のサイトにタイトルが出たが、諸般の事情で延期に。 その後、2年のブランクを経て2017年9月に刊行された。 単行本未収録だった花葬シリーズ最終作の「夜の自画像」が単著に初収録。 また、今回は巻末に綾辻・伊坂・米澤鼎談が収録されている。 第1集は4人が3作ずつ推薦作を挙げ、その12作から6作をセレクトする形だったが、今回は巻末鼎談によれば、それぞれ4人が1作ずつ推薦作を挙げ(内訳は綾辻:「他人たち」、伊坂:「ぼくを見つけて」、小野:「菊の塵」、米澤:「白蘭」)、第1集の巻末対談でタイトルを挙げた「ゴースト・トレイン」と、編集部推薦の「夜の自画像」をそこに加える、という形で編まれたようである。 なので、推薦文の執筆者と推薦者が必ずしも一致していない(「他人たち」は米澤穂信が推薦文を書いているが、推薦したのは綾辻行人)。 収録作 ぼくを見つけて 『顔のない肖像画』より 推薦文:伊坂幸太郎 菊の塵 『夕萩心中』より 推薦文:小野不由美 ゴースト・トレイン 『紫の傷』より 推薦文:綾辻行人 白蘭 『たそがれ色の微笑』より 推薦文:米澤穂信 他人たち 『美女』より 推薦文:米澤穂信 夜の自画像 単行本初収録 推薦文:綾辻行人 刊行履歴 初刊:講談社文庫/2017年9月14日初版発行 連城三紀彦 レジェンド2 傑作ミステリー集 (講談社文庫) 逆転に次ぐ逆転、超絶トリック、鮮烈な美しさ。死してなお読者を惹きつけてやまないミステリーの巨匠、連城三紀彦を敬愛する4人が選び抜いた究極の傑作集。“誘拐の連城”決定版「ぼくを見つけて」、語りの極致「他人たち」、最後の花葬シリーズ「夜の自画像」など全6編。巻末に綾辻×伊坂×米澤、語りおろし特別鼎談を収録。 (文庫裏表紙より) 文庫/320ページ/定価660円+税/入手可/電子書籍あり 特別鼎談 ミステリー作家・連城三紀彦の魅力をさらに語る/綾辻行人×伊坂幸太郎×米澤穂信 カバーデザイン/坂野公一(welle design) 名前 コメント
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ながされて藍蘭島エロパロSS 『寝取られて』第23話 1 ポンポンと軽い音を立てながら底抜けに青い夏空に数発の花火が打ち上がり、ボクにとっては二度目となる海龍祭りの季節がやってきた。沈没したアイランド号から海へ投げ出された人々をこの島へ導き救ってくれた大ぬし様の御加護や暖かく受け入れてくれた先住の皆んなに感謝を捧げるのがこの祭りの主意という。だから村人達は開催間近を知らせる花火の音を聞くと普段の仕事の手を止め、ホストとして一週間の日にちをかけて様々な準備をし、島の方々からやって来る動物達を屋台や盆踊り、花火などで三日間もてなし、また御神体を神輿で担ぎ奉謝の練り歩きをするのだ。誰もが楽しみにしている年に一度の一大行事であった。 去年初めて体験したボクは、想像以上の賑わいにびっくりしてしまったのをよく覚えている。この島にはこんなにも住民がいたのかと──まあ、村のボクら以外は全て動物だったけど……。祭りの間頻繁に出入りする彼らで広場や通りはごった返し、屋台の出し物も材料の補充が間に合わなくなりそうなほどで、喧騒は終わりの時間まで収まらなかった。今年も人口百人にも満たない村の祭事とは思えないぐらいの盛況が三日間続くことだろう。 だが、ボクは前回ほど楽しい気持ちにはなれなかった。 理由は簡単。 ぱん太郎がいるから。 嫌なことに、アイツの姿は祭りの本番前から見かけられた。自分はもう立派な村の一員でございとでも主張するかのように、準備段階から加わっていたのだ。 その体格と馬鹿力を生かして大荷物を運んだり祭提灯など高い位置の飾り付けをするなど、いちおう仕事らしいことをしているようではあったが、頻繁にその手を止めて自分を取り囲む女の子たちと姦(かしま)しい笑い声を立てながらくっちゃべったり、ふざけたり、かと思えばいつの間にか一人あるいは何人かの女の子と共に行方を晦まし、一ニ時間ほど経った後でしれっと戻って来たり……そんな不真面目ぶりが目に余りすぎて評価することなど出来なかったが。 すずが言うには、ぱん太郎は各家の作業などにも協力しているそうだ。例えばアイツがこしらえたという提灯も会場のどこかに吊るされているらしい。だから何だという話だが、どうりで祭り関連の頼み事がボクに回って来ないわけだとも合点がいった。去年は不足した材料を届けるなどそれなりに頼まれた覚えがある。ボクはからあげさんの代理でぬし相当の役割を果たしているということで、今回は本番中の警備に回されるらしく、そのため初日にオババから受けた差配ではそれ以外は特に何もしなくてもいいと言われていた。 だが、それだとボクは祭りが始まるまで自前の出し物の用意ぐらいしかやる事がなく、それも見廻りの道すがら出遭う動物達にまたワタアメやってよと熱心にせがまれたため、2日目に洋館に出向いてぱな子さんからザラメを分けていただき、りんに芯棒の製作を頼み、屋外の物置に蔵(しま)ってあった去年の綿飴機を引っ張り出してちょっと手入れして。それだけで終わってしまった。 手持ち無沙汰になったボクはすずを手伝おうとその夜に申し出たが、「大丈夫、こっちは一人でこなせる量だから♥ それより、人手が必要な所を手伝ってくれた方が嬉しいな」と言われたため、それもそうかと思い直して3日目からは会場の設営に飛び入り参加し、そこでアイツの姿を見かけてしまった次第であった。 櫓や舞台、屋台に表門などなど……作らねばならない大物はいくらでもあったが、ぱん太郎との共同作業なんて御免蒙りたかったボクはなるべく離れた所の仕事を貰うようにして、会場の隅っこから屋台を組み立て始め、アイツと女子たちの騒がしい様子を遠くから横目で追うこととなった。あの近くにいたらとても作業に集中できないし、距離を置いて正解だったと思う。 それにしても、皆んなも皆んなだ。これが眉目秀麗なアイドルでもあればああして群れなして追いかけ回す女性心理も理解できなくもないが、人間時のぱん太郎はお世辞にも二枚目とは言い難い──どころか、周りに威圧感を与えてもおかしくない巨漢である。丸みを帯びた体型や愛嬌のある顔つきをしてはいるが、どう甘く見積もっても女が好む色男ではない……と、思う。世の中様々な物の見方や価値観があるだろうけれど、ボク個人のアイツへの悪感情を抜きにしても、客観的な印象とボクのそれがさほどずれているとは思えなかった。 ……であるのに、彼女たちのぱん太郎に対する態度はあたかもイケメンに接しているかのようなのだ。広場での仕事がない子たちまでやって来ては寄り集まる。まるで魅了の魔法にでもかかっているかのように……。 ぱん太郎と言えば以前は東の森一の乱暴者として皆んなも多少は警戒心を持っていた筈なのに、それが今や誰しもが少しも怖れずアイツのすぐ傍で楽しげに語らい、好意を含んだ目つきで見上げ、彼女たちの方から嬉しそうに触れたり抱きつきさえするのだ。アイツを取り囲む輪の中にすずとあやねの姿だけが決してないことだけが救いだった。 フレンドリーなこの島の人間らしいと言えばらしいかも知れないが、アイツは興が乗って来ると下卑た笑い声を立てながら彼女たちの胸やお尻などにも気兼ねなく触ったり、しゃがんで抱擁あるいは抱え上げたりして人前で堂々とキスするなど、ボクの目からすれば過剰なスキンシップが甚だしかった。肉体関係にまでなればあの程度何でもない、ということなのか……。 でも、ボクが親しくしていた女子たちもそんなコトをされて喜んでいる姿を見るのは辛かった。あの中で広場での仕事があるのはりんぐらいなのに、まちやちかげさん、ゆきの、しのぶ、アイツとの子供を腕に抱いたみちるさんと梅梅……彼女たちまでもが時折やって来ては歓談の輪の中に加わっていたり、アイツに触られたり、キスしたりして……それでいてボクには遠くから手を振るぐらいで。とても見ていられなかった。 それに──そんな騒ぎが収まってやっと作業が再開されたかと思ったら、気が付けば彼女らもぱん太郎と共に消えている時があった。アイツが女子と一緒に居なくなるなどその目的は考えずとも明白だ。この島は北の荒地や富士山の森林限界などを除けばほぼ樹林で埋め尽くされており、広場も厚い森で覆い囲まれている。一本一本濃い緑茂らせる木々の中へ踏み入るだけで人目を避けることは造作もないのだ。その証拠に森の中から出て来ることもあった。決まって皆んなの腰にぱん太郎の手が回っており、抱き寄せられるように寄り添うようにぴったりアイツとくっついていて。……おまけに彼女たちの顔には紅潮が残っていて、表情はどこか上の空、でもどこか満ち足りたような、恋するような潤んだ目でアイツを見上げてて……。そんな様子もまた、しばらくの間もとても見ていることは出来ず、ボクは暗澹とした気持ちで顔を背けてしまうのだった。 皆んながアイツと姿を晦ましている間、知らぬ振りで作業をしていても、そう離れていないだろう場所で彼女たちがぱん太郎と野外姦している場面が──年頃の健康的で魅力的な肢体をアイツのいいように弄ばれては快感に喘ぎ、アイツの巨根で突かれまくっては更なる悦楽に悶えている姿が容易に脳裏に描かれてしまい、その憶測がおそらく外れていないだろうことに奥歯をギリギリ噛み締めずにはいられなかった。 皆んなが──すずとあやね以外の全員がアイツと子作りセックスしている事実が切っ先鋭い剣となって喉元に突き付けられるような感覚。 まちも、ちかげさんも、ゆきのも、しのぶも、みちるさんも、梅梅も、安定期に入ってアイツとの性行為を再開したらしいりんも……。 ぱん太郎は彼女たちのおっぱいやおまんこも遠慮なく触りまくり、弄くりまくり、からだじゅうを我が物にして。あの巨根を彼女たちの膣の奥深くまで届かせ、子宮へ直に精子を放ち、彼女たちは一人残らずそれを許している──いや、むしろ望んで膣奥で、子宮で、ためらいもなくしっかりと受け止めているのだ……あんな奴と子供を作ろうとしているのだ…………。 梅梅とみちるさんは既にアイツの第一子を産んで次の子を仕込まれ中、りんのお腹はすっかり膨らんで服の上からでも目立つようになり、まち、ちかげさん、ゆきのやしのぶもいずれ……。 駄目なことだと解っていても、彼女たちの内の誰かがぱん太郎と共に見当たらなくなる度に、 (今……この森のどこかで…………いや、すぐその辺りで………………) と、嫌な想像が頭をよぎらずにはいられなかった。 ぱん太郎と肉体関係になった彼女たちだが、だからと言ってボクに対する態度が変わったわけではなく、今でも親しく接しているため、疎遠になったわけではないのだ。 そんな皆んなが快楽と昂奮でからだを震わせながら、ヴァギナの奥の奥まで届くというアイツの巨(おお)きなペニスで子宮にドクドクドクドクと濃厚な子種を浴びせかけられて、途方もない気持ち好さに包まれて絶頂している──ぱん太郎とのセックスを心から楽しんでいる──七人とも積極的にアイツのチンポとザーメンを欲している──そう考えるとたまらなかった。心臓が冷え固まるような感覚に襲われ、しばしば作業の手も止まりがちになった。 そんな時はすずとあやねを思い浮かべて気持ちの温かさを取り戻すしかなかった。 もはやたった二人だけとなった、ぱん太郎の手が付いていないすずとあやねを……。 どうしてこうなったんだろう……そう思わずにはいられない時がある。ボクが今のぱん太郎の位置に収まればよかったのか。いや、何を考えてるんだ、違うだろう、と、その度にボクは力なくも頭(かぶり)を振る。欲望の赴くままに、無差別に、無責任に、誰彼構わず手当たり次第に何人もの女性と関係を持つなど、道義にもとるにも程がある愚劣行為じゃないか。全員に対して責任が取れるのか? アイツは人として、男として最低最悪なんだ。それを模倣してどうする。この島の事情がどれだけ特殊であれ、ボクは何も間違っていない。ボクは正常だ。その筈だ……。 その信念を抱き締めながら謹直に仕事を果たしていくしかなかった。 仕事と言えば……ボクは見廻り、すずは今までどおり何でも屋と、今ではすっかり別々に仕事をするようになってしまったボク達は、朝、家を出るとしばらくも歩かないうちに分かれ道で「じゃ」「うん」と短い挨拶を交わしながら別れ、お互いの務めへと赴くのが習慣付いてしまっている。まるで共働きの夫婦みたいだな、と考ている自分に気付き、思わず苦笑いしてしまった事もある──悪くない気分ではあったが。すずとの本当の家族同然の生活が、それほど今のボクの当たり前になっているのだ。 だからこそ、以前と違って日がな一日ずっと一緒にいることがめっきり少なくなったため、日中のすずの安否をほとんど確認できなくなったのが長らく悩みの種であるのだが……この頃では、その焦燥感も幾分か和らいできている。 もしも──ボクが離れている隙にあの野郎がすずを狙って近づき、純朴無垢な彼女を騙すような何からの方法で性行為に持ち込むことに成功してしまったら。 その後は、もう…………。 村の少女たちはごく一部を除き、男に全裸を見られたり、からだに触れられたりしても抵抗感がない。生まれた時から島に人間の男性が居なかったため、異性に対する免疫がまるで無いのだ。すずなどはその筆頭に数えられるほどであった──それに反比例する美貌の持ち主なのに! 今や性に関しては相当抜け目なくなったぱん太郎は、そこに付け込んで来る可能性が高いのだ。適当な理由を並べて……いや、あるいは説明しなくとも、「服を脱いでくれない?」などとド直球に軽く頼むだけで、すずは不思議がりながらも脱ぎ始め、「下もね♥」などという言葉にも何の拒否反応もなく、ぱん太郎の卑猥な視線から下腹部を守っていたパンティすら脱ぎ、乳房もアソコも丸出しのあの艶めいた肌の美しい肢体をアイツの眼前に惜しげもなく晒してしまうのではないだろか。 そこまで来てしまえば、日が暮れるまでタップリと時間がある中、何も知らなさ過ぎるすずであっても造作もなく性的快楽の檻に捕えてしまうだろう、今のアイツなら……。すずは全裸になるだけでなく、そのからだをぱん太郎に触られても、弄られ出しても、拒絶することを知らないのだ。そうして、すずに拒絶させることなく、ケダモノの慾望の捌け口として────! そんな風に考えてしまうと気が気ではなくなり、見廻りの途中で村に戻ってすずの姿を探し求めた事も実はある。何のこともなく畠仕事している姿を遠くから発見して、ホッとすると共に、一体ボクは何をやっているんだ、本当に馬鹿だなあ……と、すずを信じきれていない自分が心底情けなくなり、みじめな気分になって、あちらから発見される前に隠れるようにしてトボトボ引き返したのを今でも覚えている。 だが、仮に、万が一にも、現実にそうなってしまったとしたら。 男の浅ましい慾望を──ぱん太郎の底抜けの性慾を知らないすずは戸惑っているうちに拒んだり逃げたりするタイミングを失い、あの綺麗な肢体のあちこちを触られ、弄られ、経験豊富なアイツの為すがままに段々とおかしな気持ちにさせられて……。 男を知らない未成熟なからだも知り尽くしたぱん太郎はすずからでさえ性的快感を引き出し、ねちっこい愛撫ですずは甘く喘ぐようになり、股を閉じることも知らずにアソコを濡らしてしまって……。 十分に準備が整ったと判断したら、アイツはボクに対する忖度もなく、嬉々としてすずの初めてを奪うだろう。 ボクの家族同然の大切な人が、姦譎(かんきつ)極まりない猟色野郎に騙された挙げ句、処女を散らされるのだ…………!! すずが……あんな奴と一つになってしまうのだ……!! 初めこそすずは痛みや苦しさに悲鳴を上げ、顔を歪ませるかもしれないが、ぱん太郎は無理に動かず、彼女を落ち着かせ、できるだけ苦痛を与えないよう時間をかけてあの肉厚長大なペニスの巨(おお)きさ、硬さに馴染ませてゆく。胎児の通り道である膣は想像以上に拡がるように出来ているらしい。やがて、アイツの巨根がゆっくりと動き始めた時には、最初の痛みや苦しみをそれほど感じなくなっているすず……。それどころか、いつしかおかしな気持ち好さが湧いて来て、気付かないうちに痛みを我慢することを忘れていて、すずは極太の肉棒から与えられる刺激に喘ぎ声を漏らすようにまでなる………。 そうして時間をたっぷりとかけて馴染ませた結果……ぱん太郎の巨根が一定のリズムで膣内を往来するようになっても、「あ♥ あ♥ あ♥ あ♥」と、短い嬌声を上げ、心地好さを帯びてきた刺激を感じるばかりのすずの姿が生まれているのだ。 それは、ぱん太郎とのセックスに慣れ切ってしまった段階には及ばなくとも、初めて男を迎えているとは思えないほど甘ったるい反応で……。恐れていた通り、すずもぱん太郎の性技の毒牙から逃れることなど出来ず、アイツの巨根に支配されつつあるヴァギナを奥までぬるぬるに濡れさせてしまうのだ。 より滑らかに、より奥まった部分に、すずの膣内を出たり入ったりし始めるぱん太郎の極大ペニス。すずの快感はさらに増し、一段と高まる明らかに感じている声……。「気持ち好くなってきた? もう痛くない?」などとぱん太郎に訊かれたら、素直なすずは、「うん……♥」と、その時の気持ちを表して首肯してしまうだろう。ぱん太郎の卑猥な手つきで、あの大きな乳房を乳首も弄られながら餅のように伸ばされ揉まれたり、動きを止めてクリトリスを指先で軽くやわやわと刺激されたりすると、また違った声を上げて悶えるかもしれない。まだ中学生の年齢とは思えないほど美しく凹凸豊かな肉付きのプロポーションも相まって、男と繋がる気持ち好さを覚え出してしまったそのからだを震わせて喘ぐすずの姿は、セックスの心地好さを感じ始めて真っ赤になった顔をトロンとさせる様子は、いつもの清純さがどこかに追いやられて実に扇情的で、いやらしくて、淫靡さを感じるほどで……! そして……すずのオマンコの準備が整ったとぱん太郎が判断したら。とうとうあの濃厚なザーメンが。アイツの精子が詰まりに詰まっているだろう濃白のドロドロ精液が。 すずの膣奥でも──躊躇いなくぶちまけられるのだ。 すずに対してだって、アイツはひとからけの遠慮もない。容赦なく。徹底的に。すずの子宮の間近で、いや、必ず亀頭を直にくっつけながら種付け射精するだろう。それも溢れ返って真下に白濁の水溜りを作るほど大量に。最後の一噴きまで。すずにだってアイツはそうする。ボクという同居人がいることなどまるでお構いなしだ。ボクとすずの仲を引き裂くことになろうが気にすることなく。初めての種付け射精を受けてびっくりしたように戦慄くすずの美尻を掴んで離さず、すずの子宮を逃がすことなく。ぱん太郎はすずの卵子に自分の精子をぶっかけることだけを考えて、すずを孕ますことだけを考えて──! すずの奥壁は瞬時に濃厚な白に染まって子宮口も白濁に沈み、ぱん太郎の体液で占拠されるのに数秒もかからない。 でも、すっかり快楽の淵に落とされたすずは、あの巨根を深いところまで突き入れられても、どれだけ膣内射精されても、頭が白くなるような快感を覚えこそすれ、もはや苦痛や嫌な気持ちなど一切感じずに……! 他の女性たちを魅了しているように、からだの奥でドクドク、ドクドクと際限なくいつまでも射精脈動するアイツのペニスを感じ続けるすず……! 決して悪い気分ではなく、うっとりと目を細め、気持ち好さそうな声を漏らして、からだをビクビク奮わせて、アソコを締め付けさえして、まったく拒むことなく、ぱん太郎の精液を子宮に当てられるがままに…………!! 普通の男では中出ししても女性側には出されている感触など分からないらしい。だが、ぱん太郎の射精はまるで違う。ひと噴きひと噴きがハッキリと内奥で感じ取れるほどの並外れた力強さだという。噴射された精液が脳髄まで届くような衝撃さえおぼえ、本能が掻き乱されてからだが火照り疼き、我慢できず身悶えて喘ぎ、心もからだも頭も甘く痺れてしまうそうだ──見回り中、偶然死角から耳にしてしまった道端で談笑している母親たちの会話の受け売りだが。女は前後不覚になるほどたまらない心地になり、ずっと続く多幸感に包まれ、何度でもぱん太郎の中出しを味わいたいと欲するようになってしまうそうだ。まるで麻薬みたいだ。確かに、ぱん太郎の凄まじい量と勢いの精液噴射はボクも目にしたことがあるし、アイツの膣内射精を平然と受け止めている女性は見たことがなかったが……。 そんな膣内射精を、虜にならない女はいない濃厚すぎる中出し種付けを、すずも味わってしまうのだ。 それも、嫌々ながらではなく、ハメられている時よりもさらに蕩けた表情で…………! 初めての膣内射精される感覚に驚きながらも、明らかに中で出される快感を覚えている様子で…………! 灼熱のマグマを噴火させる度にぱん太郎はググッと根本まで突き入れ、すずの子宮への精子注入を確かなものにするが、それでもすずは苦痛を感じず、逆にたまらない悦感を覚えてしまう始末なのだ。膣内射精される気持ち好さにアソコを締め付けさえしてしまうかもしれない──それが精子を外に逃さなくする行為だとも知らずに。もっとも、大量放出されるぱん太郎の精液はすずの膣内に収まる筈もなく、大部分が外に溢れ出してしまうのだが。 お腹の奥底に強く感じる気持ち好い衝撃、それはつまり、すずがぱん太郎に孕まされているという紛れもない事実なのだが、無知なすずはそこまで思い至れるわけもなく、その気持ち好さをただただ受け入れてしまうのだ。ぱん太郎の種付けを受け入れてしまうのだ……! ぱん太郎の精子は彼女の膣内を満杯にするだけではなく、すずの子宮にも次々と侵入してゆく。子宮口に直接当あたる場所で射精するのだから、ただでさえ無尽蔵なほどの量のザーメンが吐き出されているのだから、常人では及びもつかないほどの数の精子がすずの子宮の中に送り込まれるのは決定的事実である。物の本によれば個人差はあるらしいが、一般的な成人男子の一回の射精では数億の精子が放たれ、そのうち99%が途中で力尽き、卵子が待つ場所まで辿り着けるのは数十から数百だという。でも、ぱん太郎は……百億? 千億? とにかくあの桁違いの精液量だ、一回の射精で兆単位の精子が野に放たれても何ら不思議はない。とすると、すずの卵子まで至れるぱん太郎の精子の数は……何万匹と考えて差し支えないだろう。それだけの数のアイツの子種がすずの卵子が生まれる受胎聖域に押し寄せるのだ。 “種付けの時間”は既に始まっている。初めてでぱん太郎の大勃起を根本まで突き入れられているというのに、痛みを覚えなくなったどころか気持ち好さばかり感じるようになったすずのヴァギナの中で、しかもぱん太郎はすずの子宮にペニスの先端を直当てしながら何分間も射精し続けるのだ……! あまつさえ最初の一回だけでは済まず、その後もぱん太郎は立て続けに何度も膣内射精しまくって、早くもアイツの巨根のオナニーホール同然にしてしまって──でも、すずもすずで、処女を喪ったばかりだというのに気持ち好さそうに囀りまくって、ぱん太郎の色んな行為に拒みも見せず、自分を種付けるのが目的であるアイツの子作り射精を感じまくって、今まで味わったことのない快楽体験に酔い痴れてしまって。 そうして、まるで合意の上のセックスの末のように、気持ち好くされて門戸を開いたすずの子宮にアイツの精子が堂々と入り込みまくって。 排卵していたら確実にぱん太郎の精子で受精して────! 繰り返される悪夢のせいで嫌でも脳裏に焼き付いてしまったいやらしくぱん太郎と交わるすずの生々しい嬌態が補ってしまい、少し前まではこんな身の毛のよだつ想像からどうしても逃れられず、なかなか心が休まらなかったものだ。すずを捜しに行きたくもなる。 男をまったく知らないすずはレイプ同然の行為でもそれが異常な事とは判断できず、アイツを意識するようになって、行為自体の気持ち好さやアイツの巨根をハメられまくる濃密なセックス体験が忘れられなくなって……という可能性は高い、のではないか……と、思ってしまうのだ。あくまでぱん太郎の食指がすずにまで及んでしまったら、という架空の話だが。 でも、もし……万が一にも架空ではなくなってしまっていて──ボクが見廻りをしている間にそういう“コト”が起きて、ボクが知らないうちにたびたび会うようになっていて──いや、もしかしたらもうとっくに、ボクの目の届かない所で……あの「屋敷」の中で…… あの“愛の巣”で、誰にも邪魔されず、心ゆくまで。 すずが、ぱん太郎と。 本当に、現実に。 セックスしまくっている────── アイツは当初見せていた紳士の仮面など投げ捨ててがっつくような勢いで彼女を好き放題に犯すだけでなく、課せられた義務だからなどと言って遠慮なく中出し種付けしまくるが、すずもすずで村のためならと同意して見境もなく感じまくり、直視できないほど悦びまくり、影響されてすずもセックス中に子作りを意識するようになり、ぱん太郎との子供が自分のお腹の中にデキるという考えが脳裏に浮かんでも、拒むことを知らないかのようにぱん太郎に中出し種付けされるがまま甘く身悶えながらアクメを繰り返し、それはもはや本当に合意しての和姦、いや、恋人同士のセックス、あるいは結婚した者同士のような子作り行為──そう、悪夢で見る二人のように──などという忌まわしい考えが脳裏を駆け巡って、嘔吐感が胸を突き上げるほど強い不安を抱く…… ──というのも、今ではだいぶ少なくなっていた。 何故ならば。 いくら日が経ってもぱん太郎がすずに接触しているという気配や噂が立ったことは一度として無いし、実際に異常などまるで見受けられない彼女と今まで通りの朝夜を過ごしているからだ。前のように一日じゅう一緒にいることも当然あって、そんな時のすずも昔と何も変わらない明朗快活な自然体であった。 ぱん太郎がこの村に居着き始めてから早や数ヶ月。すず──そしてあやね──だけは変わらずに、ぱん太郎と一緒にいる姿を見ることなく無事に今日まで至っているのだ。 それどころか、すずは以前より明るく笑うことが多くなった。男子三日会わざれば刮目して見よ、という格言があるが、その女子版のようだと言えばいいだろうか。元より快活な性格であったが、この頃ではいつ視線を向けても機嫌良さそうにニコニコとしていて、軽やかな身のこなしで家事をテキパキとこなし、それでいて浮ついているという風でもなく、心身共に充実していて内面から自信が滲み出て来るような──そう、他の皆んなと似たような活き活きとした印象がすずからも感じられる気がするのだ。 ただ、そう、それは──目に見えて笑顔が増えたのは、すずだけでなく村の女性たちすべてに当てはまるのだが。 ぱん太郎を中心に回り始めた彼女たちの新生活ぶりは、ボクには熱病流行にも似た一種異様なものに映っていたが、百歩譲って、確かに以前より溌溂としていると表現してもいい。別にそれまでの彼女たちが暗かったわけではないが(とんでもない、それどころか彼女たちの藍蘭島気質な爛漫さと親身さにどれだけこちらが笑顔にして貰ったことか)。 ……こう言ってはアイツに功績があると認めるようで甚だ不本意なのだが、皆んなのこの変化はぱん太郎が来てからなのである。 女心に疎いボクでは彼女たちの中で実際どのような意識変革があったかなど皆目検討もつかない。けれども、アイツが関係しているだろうことは漠然と察しがついていた。男が出来れば女は変わる──昔どこかで見たか聞いたかしたことがあるフレーズ。アイツが皆んなに良い影響をもたらしているだなんて認めたくもないが、そんな個人的感情をひとまず脇に置いて推量すれば、小さな村の繋がり濃い住人達だ、より明るくなった彼女たちが醸し出す空気がすずにも伝染した──そういうことなのかも知れない。 そうなるとボクだけ代わり映えもせず孤独に置いてけぼりにされているような距離感──疎外感? 寂寥感? 異性との対比だから持て余し気味になってしまう──を覚えてしまうが、こうして皆んなに良い作用が生まれるのは、少なくとも悪いことではない。だからと言ってアイツを肯定する気など更々ないが……。 そんな彼女をボクが見つめているのに気付くと、「ん? なあに♥」と、決まってにこやかに笑い返して来てくれるすず。その笑顔がまたやけに眩しく、(やっぱり一段とキレイになってるよね……)などと考えながらボクは思わず目を逸らしてしまい、「い、いや……何でもないよ……」と、とぼけた返事をしてしまわずにはいられない。でも、同時に救われるような温かい心地を覚えずにもいられないのは確かだった。 今や村で顔を合わせる女子という女子がぱん太郎と男女の仲になっている娘(こ)であるというたまらない状況の中、こうして変わることなくボクと一緒にいてくれているすず、そしてあやね。この二人だけがボクに残された掛け替えのない清涼剤なのだ。 そんなすずやあやねまでもがぱん太郎とセックスする仲に──他の女の子たちと同じようにアイツに処女を捧げ、アイツにセックスの快感をいやというほど教え込まれ、そうしてアイツの愛人になってしまって、ボクの目を盗んでは他の子たちに負けないほど淫らな子作りセックスをしているだなんて。アイツの子を孕んでも構わないと、子宮口に直当てされながら送り込まれるアイツの精子を悦んで受け止めて、すずとあやねの子宮内もぱん太郎との生殖受精空間になっているだなんて。 この二人すらあの巨根とあの種付け射精の虜に堕ちていて、アイツと一つに溶け合ってボクという存在など忘れてしまうほどの快感の生セックスを実体験していて、そして……すずも、あやねも、アソコの中、子宮の中は、ぱん太郎と愛し合った証拠で満たされまくっていて、アイツの子供を身籠る約束を喜んで交わしている、とか……。 そんな悪夢の内容が現実に起こっているなどと、三文芝居でもお目にかかれないほど荒唐無稽な妄想で決まりということだ。 結局のところ、どれほど衝撃的であろうとも、あの悪夢や野外で目撃したセックス現場の影響もあってボクの脳内で堂々巡りしている迷妄に過ぎず、ぱん太郎は充分な数の女性を手中に収めた今、残っているすずとあやねには目が行かなくなった──あるいは気にしたり手を回す暇もなかったりとか、さらには女子がどれだけいるのか把握しきっていないなどという説が案外正鵠を射ている可能性が高い。ぱん太郎の女狩りがピタリと熄(や)み、可愛さでは他の子たちに引けを取らないすずとあやねに見向きもしない理由が他にあるだろうか。母親層も含めればアイツと懇(ねんご)ろになったのは二十人以上を数え、誰しもが我も我もと連日のように自分からぱん太郎の下へ押しかけている程だ。ちかげさんが何やら順番を割り振って整理しているらしいが、それでも一人ひとり相手にするのはさぞや大変だろう。 そう考えると、一種の心地良さすら帯びる弛緩めいた安堵感が胸に染み広がってゆくのだった。 完全に安心は出来ないが、何とか辛うじて最低限ながらも、ボクのほんの小さな周囲は──すずとあやねだけは、ぱん太郎に侵犯されずに維持できている──と。 日跨ぎの子守りや女子だけのお泊まり会や小旅行など、以前にはなかったすず一人だけでの外泊が多くなりもしたが、仕事ならば致し方ないし、後者にしても本来青春真っ盛りの年齢なのだから同性の友人同士の付き合いも当然かつ大切だろうと納得している。ボクだってすずやあやねを誘って月見亭に行ったりしているのだし。それに、女子だけの集まりなら他の子たちの目もあるため、さしものぱん太郎もその中にズカズカ入っていってすずやあやねを手籠めにするなど出来ないだろう。もし、する気もなくなったのならば尚更安泰できるのだが。 ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ──行人はすずの外泊についてそう考えていたが、実際のところ、子守りは勿論、お泊まり会や旅行などというのも娘たちが協力して口裏を合わせているに過ぎなかった。 行人がすずとあやねを月見亭に誘った小旅行から二ヶ月ほどが経ち、その間にも青リボンの少女が外泊した回数は両手指では数えられないが、そのうち半分以上がぱん太郎の屋敷や月見亭、あるいは秘湯などでの“お泊り”だったのである。ぱん太郎の相手がすず一人だけの日も何度かあった。行人と暮らしているすずであっても充分な時間が取れるのは、連日何人でも相手にできて何十人もの女たち全てを満足させている大性豪のぱん太郎と、月ごとに綿密な予定を組んでくれるちかげのお陰でもある。 今頃はすずも他の子たちと蒲団に入りながら楽しくおしゃべりでもしてるのかなあ──などと行人が真っ暗な天井に目をやりながら何となく思いを馳せている同時刻、当のすずは、“愛の巣”の天蓋に情慾に煙(けぶ)る目を泳がせながら、自分のことを思ってくれている行人のことなど毛ほども考えず、ぱん太郎との生ハメセックスに──自分を抱いている男に夢中になっているのだった。 男と交わる快楽しか眼中にない表情で。 ぱん太郎の極太肉棒とおかしな気持ちになる膣奥射精を感じまくる淫声しか生まない唇で。 その心体は完全にぱん太郎だけのものになりながら──。 二人だけの時間が永く永く続く中、愛慾の果てに少女の胎奥で何度もぶちまけられる、少年ではない別の男の熱い精液。奥底で何度もその獰猛な白濁噴射を放たれても、すずのからだは苦もなく受け止められるようにすっかり作り変わっており、どこまでも快楽しか生まなかった。すずも正体を喪うほど甘く痺れながらその濃濁体液を乞い求め、キスを求め、ぱん太郎と名前を呼び合い求め、夜のあいだじゅう体位を変えながら、場所を変えながら、両者ともケダモノのような声を上げて奔放な交尾と絶頂を繰り返す情熱的なセックス。 少年が寝入った後も、すずとぱん太郎は朝の日差しを迎えるまで、いや、迎えてからも。何者にも邪魔されず、深く繋がりながら一つに溶け合うように気持ち好く、恋人のように甘い言葉を囁き合い、こころもからだも隅々まで満ち足りながら、ただただ本能のままに生殖の悦びに浸りきっていたのであった。すずはぱん太郎に促されなくとも行人をダシにしてぱん太郎を選ぶ言葉を、ぱん太郎の濃密な種付け射精を受け入れている最中に何度も発し、「行人ごめんなさぁい♥ ぱん太郎様の赤ちゃん♥ ぱん太郎様の赤ちゃん♥ 私も産んじゃうのぉ♥」と、ぱん太郎の精子をいくらでも子宮内に招き入れて。頭の中では自分の卵子とぱん太郎の精子が結合して子供が作られるイメージを何度も想像しながら、精子を受け取っている最中のオマンコを熱く蕩け疼かせ悶えさせた。 行人の妄想は間違っていなかったのだ。彼の脳内に描かれた、ぱん太郎とのセックスの虜になって夢中で極太肉棒を求めるすずは。ぱん太郎に膣内射精されて悦び悶えるすずは── 紛うことなき現実のものだったのである。 実際にすずの女性器最奥では、卵管も黒煙で満たされているかのように無数のぱん太郎の精子がひしめき合っていて、すずの卵子が卵巣からちょっとでも頭を覗かせれば即座に襲いかかる準備が出来ていた。すずの生殖器は彼女の意思や頭の中を反映するように性器全体でぱん太郎の精子を熱烈歓迎して、ぱん太郎の精子が卵管の入り口から奥まで充溢するがままに許していた。子供が出来る前に、すずの膣は、子宮は、最早雄臭さ極まりない濃い匂いが取れない程に、粘膜を通じてぱん太郎の精子を吸収し、完全に自分のオスだと認めていたのだ。 初体験の時から数えれば、すずの膣内でのぱん太郎の射精はもう何百回にもなる。その回数だけぱん太郎の精液はすずの体内に吸収されていた。外出しなどぶっかける時ぐらいでしかない。ぱん太郎の精子が触れていない粘膜部分はもはや存在しない。膣はぱん太郎の大男根を憶えて形を変え、文字通りぱん太郎のためのオマンコとなり、もうすずはこの先一生、絶対にぱん太郎を忘れられないぐらいに、絶対にぱん太郎とのセックスを忘れられないぐらいに、絶対にぱん太郎の肉棒と射精と精液を忘れられないぐらいに、生殖器をぱん太郎に支配されているのだ。 すずがもうここまでぱん太郎に開発されているのを、彼女のオマンコがぱん太郎のためだけの存在になっているのを、後はすずの胎内にぱん太郎の子供が宿るのを待つだけのところまで至っているのを、行人は何も知らない。 行人とすずが隣り合って微笑んで心を通わせる──その程度で終わっている関係に対し、ぱん太郎とすずは男女の肉体関係を完全に成立させ、子供を作る夫婦関係を半分以上成立させ、お互い一生離れられなくなるほどの絆の関係すらも成立させようとしていた。行人とすずが手と手が触れるか触れないかの距離感であるのに対し、ぱん太郎とすずは隙間がないほどに全身を密着し合っていた。 行人は何も知らない。悪夢の中ですずとぱん太郎がそういう関係になっているのをまざまざと見せつけられても、今や気になって気になって仕方がない少女が、彼が憎みきっている男とまだ十代半ばとは思えないほどの淫らな汁と熱を発散させる濃厚な生殖セックスを繰り広げた末に、その男の子供を自分から進んで孕もうとしている姿など。もういつデキても構わない、一日でも早くぱん太郎の赤ちゃんを身籠りたいなどという心境になって、嬉悦の涙を流しながらぱん太郎の子種を何回でも何十回でも膣奥で受け止めて子宮に溜め込んでいる姿など。 そんな悪夢を少年は必死に忘れようとしていた──────────── ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ 2 ぱん太郎がやっているという材料配達などは、去年はボクがやっていた仕事であった。何となく自分の役目を取られた感があり、正直に言えば面白くない気持ちになったのは否めない。けれど、元々任命があっての歴としたボクの職務というわけでもない。前回やったからと言って──アイツが気に食わないからと言って──既得権益を振りかざすように抗議するのも格好悪いと思い、だから普段は豪邸に引っ込んで何もしていないアイツがここぞとばかりに姿を現してさも働いているかのように見せかけていても、唾棄したくなる不快さを飲み込んで、どうせ祭りが終わるまでさと黙視することに決めたのだ。 すずだけでなくあやねも忙しくしているらしく──と言うか忙しくしていない子はいない、ボクだけが仕事らしい仕事もなくしかたなく分けて貰っているのだ──、広場の設営を手伝い始めた翌々日だったろうか、このところ顔を合わせていない彼女に何となく会いたくなり、作業を中断してこちらから訪ねに行ったことがあった。 山頂まで続く長い階段を登り終えて鳥居を潜ると、周囲の木々に止まった蝉が五月蝿く鳴いているだけで、神社はやけにしんとしていた。 夏の強さを帯び始めた日差しを頭上に感じながら境内を抜けて住居の軒先に回る。すると、あやねの部屋から微かに物音が聞こえたので、片廊下に近づきながら声をかけた。 「あやねー、いるー?」 「──い、行人様っ!?」 と、締め切られた障子の向こうから驚いたような声が返って来た。あやねだ。 「あ、いたんだね。いきなり来てごめん。何してるのかなーって思って……祭りの準備でもしてた?」 「えっ……え、ええ、そうなの……! じゅ、準備──そう、準備……してるの……おぉ♥!」 急に語尾が上がったのでボクはびっくりしてしまい、 「ど、どうしたの? 大丈夫?」 「ごっ、ごめんなさい、い、今、取り込み中で──えぇ♥……!」 あやねの声の調子におかしさを感じ、靴を脱いで廊下に上がろうとしたが、 「あっ! あ、開けないで……い、今……部屋……とっても臭いから…………♥」 と、制止された。室内で何か作業をしているらしく、ガサゴソと物音がする。 多少の匂いぐらい構わなかったが、年頃の女子の私室であるし、あやねの言うことを無視するのもどうかと思い、ボクは仕方なく砂利の上に立ったまま片廊下越しに会話を続けた。 「臭いってどういうこと?」 「え、ええ……そ、そう、ちょ、提灯作ってるんだけど……糊の匂いが……きつくて…………♥」 「へえ、提灯かあ……あれ? 提灯ってもう飾ってなかったっけ?」 ボクは広場の中空に何本も張っている縄に吊るされたたくさんの祭提灯を思い浮かべた。そうか、あやねのところであれを作ってるんだ。 「い、いえ、まだ全部、作り終わってなくて……ん……ん……♥」 「そうなんだ……もしかして、あやね一人で残りを? 大変そうだね」 「え? え、ええ……後は……私一人で……十分だから……んん……♥」 「良ければ手伝おうか?」 沈黙が降り、再び彼女の声が届いたのはしばらくしてからだった。 「だ、大丈夫よ……♥ この後、お姉ぇ様やお母様も帰って来るの……♥ んん……♥ それに……時間を忘れるぐらい、だから、全然……大変じゃないし……♥ んっ……♥ あと……経験の無い行人様じゃ……ちょっと、難しい作業……かも…………♥」 「そっか……じゃあ、邪魔しちゃ……悪いかな」 「~~~~~ッッ♥♥!!!!」 「あやね……?」 障子の向こうから悲鳴のような声が上がった気がして、ボクは廊下に手をつき白い障子に顔を寄せて室内の様子を探った。だが、日差し明るい外からでは暗いあやねの部屋の中を窺い知ることができそうな記は一つも透けては来ず、ただボクの黒い影が差すのみだった。 「……ご……ごめんなさいぃ…………♥ い、今…………話し、ながら……作業……して、たら…………♥ ……の、糊……そ、そう、糊を、こぼしちゃって……♥! い……いっぱい…………奥まで…………かかっちゃったぁぁ…………♥♥」 「ええっ、糊がかかっちゃたの? 大丈夫?」 言い方からすると糊が入った容器ごと倒しでもしてしまったんだろうか。だとしたら大惨事になっていないだろうか。 「ええッ♥ おっ、おくにっ……濃い糊が、イッパイ……か、かかってぇ……♥! すっ、スゴイ……のぉ……♥!! ん……ん……♥! ──け、けどッ……ダイジョウブ──よッ……♥♥!!」 「服の奥に?」 周囲からの蝉の鳴き声が喧しく、あやねの声がよく聞き取れなかったが、大変そうなのは伝わって来る切実さがあった。 「大丈夫ならいいんだけどさ……」 やはり手助けしに部屋へ入ろうかとも思ったが、いつものパターンだと障子を開けると中ではあやねが諸肌を脱いで糊を拭っている最中で、彼女のセミヌードを見てしまったボクは鼻血を吹いてしまう──そんな展開の可能性が非常に高いと判断し、(おおっと、危ない危ない、ふぅ……)と、既(すんで)の所で思い留まった。ただでさえ最近はあやねも妙に色っぽく見えてしまう時があるし、出血多量で死んでしまう……。 「え、えぇ……♥! コレ……コレ……すごく……気が取られる、から…………♥! ご、ごめんなさい、行人様ぁ…………♥ 行人様の前で……私…………んん…………あぁ…………♥!」 「ううん、用もないのに大事な仕事中に来たボクが悪いよ」と、踵を返すボク。予想外のアクシデントが起こってあやねは慌てふためいているようだし、これ以上この場にいても邪魔なだけだろう。「手伝えなくてすまないけど……あやねもあんまり根詰めないようにね。またね」 「うんッ……♥! さよなら、行人様……♥! んっ……んっ……♥!」 「また……どこか遊びにでも行こうよ。じゃあね」 「……ええっ……さようならッ……♥」 服の奥まで入り込んでしまったという糊に悪戦苦闘しているらしい声を漏らすあやねを放って立ち去るのは後ろ髪を引かれたが、それでもやはり年頃の女の子のからだを綺麗にする手伝いをしようというのは、男としてはちょっと──と自重し、ボクは離れていった。 何ヶ月か前に行った月見亭の温泉で見てしまったあやねの全裸──その肌の輝きはすずと競わんばかりだったが、色白さとなめらかさはあやねに軍配が上がっていた気がする。いつも長袖長裾の巫女服を着ているため、素肌が保護されているのだろう。 あんな綺麗な肌を間近で見てしまったら。しかも二人きりで── (さすがに……冷静でいられる自信はないな……ハハハ) 鳥居を潜って長い階段を今度は降りようとし始めた時、再び悲鳴のような声が後ろから──あやねの部屋の方から聞こえた気がしたが、振り返って耳を澄ましてもそれ以上は何も聞こえて来なかった。蝉の合唱の中に掻き消えてしまったのだろうか。それとも初めから空耳だったのか。 (まさか…………) と、ふと不安になる。 実は、障子の向こう側で、あやねは……提灯など作っておらず。 ……ぱん太郎と一緒にいたり──とか。 もし、あの時……部屋に入るのを躊躇わずに障子を開けていれば、そこには躰を重ねた二人の姿があって──── (………………!) しかもそれはどう見てもレイプではなく、あやねはアイツを受け入れている姿勢でいて──他の子たちと同じように、あの巨根を気持ち好さそうにアソコへ咥え込んでいて──ボクを見て驚く顔には隠しようのない快楽の色が浮かんでいて──── あまつさえ、ボクが入って来たのも構わずアイツは行為を再開し、あやねはあの巨根の生み出す快感に逆らえずにぱん太郎との交尾を続けてしまい、ついには二人は下半身を密着させながら中出し絶頂まで至って──アクメを迎えたあやねはボクを意識する余裕もなくアイツの膣内射精を感じまくって──呆然とするボクの眼の前で、あやねは子宮にぱん太郎の精子を送り込まれ続ける──── (いやいやいやいや…………)自分の妄想の発展ぶりに呆れたように首を振る。(アイツは広場の手伝いしてる筈じゃないか……突然わざわざこんな所まで来るか?) 最近はお馴染みにさえ感じてしまい始めている突拍子もない空想の発露。胸の片隅で常に燻っている不安は、こんな時にも最悪の可能性を引っ張り出さずにはいられないらしい。だから根拠が無いんだよ、すずと同じだ、あやねを信じてないのかバカバカバカ、と己を叱りつけながら、ボクは神社に背を向けて足早に階段を降りて行った。 広場に戻ると屋台作りを再開したのだが、ぱん太郎がいないことに気付いたのはしばらくしてからだった。 「──へっ…………」 一瞬で真顔になって手を止めたボクだったが、すぐに唇の片側を歪め、「まさかね」と、フッと笑った。自分を嘲るように。頬が引きつっているのを意識すまいと努めながら。 (アイツが姿を晦ますなんてしょっちゅうじゃないか。あやねと顔を合わせられなかったからって、たまたま重なっただけだろ。何だっていうんだ。すずだっていない。まさか全てを関連付けるつもりなのか、東方院行人?) すずを、そしてあやねを信じる方が大切だ、と自分を戒め、或いはアイツを視認せずにいられてむしろ清々するなどとプラスに考えながら、ボクは黙々と作業を進めた。祭りの本番はもうすぐそこなのだ。 ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ が──。 少年の妄想はまさしく的中していたのだった。 あの時、まさに──あやねはぱん太郎と下半身を繋げ合っていたのである。 まちとちづるが所用で出掛けた後、あやねは道場で追加の提灯製作をしていたのだが、そこへ突然、広場で作業をしている筈のぱん太郎がふらりと訪ねて来たのだ。言葉を交わすのもそこそこに大男は白リボンの少女を抱え上げて彼女の部屋へと移り、真ん中にどかりと座るとそのままあやねの唇を奪って行為を始めた。あやねはいきなり来るなんてと多少咎めたものの、拒むことなく──どころか、会いに来てくれたのを嬉しがるように自分からも唇を差し出して口づけを受け入れ、ねっとりとしたディープキスが長く続いた。途中からゆっくりとした手つきの愛撫が始まると、「あっ……♥」と気持ち好さそうにからだをピクピク震わせ、しばらくもせずにぱん太郎が袴を脱がして少女の股間に手を潜らせると、股布の下は既に内腿まで濡れていた。 あやねがぱん太郎とセックスするようになって約三ヶ月。まだすずとぱん太郎の半分にも満たない日数であったが、手つかずで残っていた最後の一人であるこの白リボンの少女が堕ちきるのには十分すぎる時間であった。 例によって行人はまるで気付かず、よって邪魔や妨害も一切なかったのだから。 すず同様に行人にバレることなどなく──つまり、あやねもこの数ヶ月の間まったくもって円滑に、青リボンの少女に勝るとも劣らない頻度でぱん太郎に抱かれ続けたのであった。 この大男に抱かれた回数をあやねはもういい加減数えなくなっていたが、既に膣内射精が百回以上になっていることは、自分の“カラダ”に訊ねればすぐに思い至ることができた。その全てが妊娠させる意思をはっきり籠められながら子宮めがけて注入された種付け射精であった。長くとも一週間と空いたことがないぱん太郎との交淫の積み重ねは、お腹の奥に甘い疼きがいつまでも残っているようになっていて、気を向けるとすぐにズクズクと強くなって下半身を中心にして四肢に行き渡り、ぱん太郎の肉棒が、そしてあの強烈な種付け中出しが……欲しくて堪らない気持ちになってしまうのだ。時には明らかに快感を覚える痺れがアソコを中心に全身に広がって、何もしていないのにその場にへたり込んで歩けなくなってしまうこともある。そうなるともう、行人の面影など簡単に心の隅に追いやられて霞みがかるように消え失せ、ぱん太郎とあの極太肉棒のこと、気持ちの好いセックス、そして何も考えられなくなるほどの膣内射精されるあの無上の快感で頭が一杯になり、ぱん太郎の元へ行きたくてたまらなくなってしまう──あやね自身それに抗えないことに気付いていないが。 行人が部屋の外までやって来た時には衣服を周囲に脱ぎ散らかして全裸になっていた二人は、対面座位で抱き合い、もう結合しながら盛んにキスやペッティングをしていて、いよいよ繋がっている部分を本格的に動かし始めて燃え上がろうとする場面であった。障子一枚隔てた向こうに少年が到着した状況で既に、あやねはぱん太郎の孕まし肉棒を胎内に迎え入れて奥をぐりぐりされ気持ち好さそうな声を漏らしながら愛しそうに締め付けていたのである。中出しはまだであったが、行人の到着があと少し遅ければ、蝉の鳴き声にも負けない大きな嬌声が部屋から筒抜けになっていたかも知れない。 たった一枚分の障子だけしか遮るものがない中、ぱん太郎と性器を繋ぎ合わせたまま背面座位になって、あやねは何とか平常を装って2、3メートルしか離れていない行人と会話した。行人とあやねが喋っている間にもぱん太郎は愛液と先走り汁でヌルヌルとなった膣に肉棒をゆっくりと出し入れしながら、ぷっくりと勃った乳首を弄ったり、耳たぶや首すじを舐めたり吸ったりと、あやねはその刺激がもう気持ち好くってたまらず、快感の喘ぎ声を抑えるのに必死であった。とっくにスイッチは入ってしまっていた。(だめ、もう、抜けない──♥)と、腰を引き上げて行為を中断する気も起こせなかった。今にも甘く崩れそうな声で行人との会話を続けながらも、ぱん太郎の逞しい剛根がもっと動くのを欲するように切なくうねり締め付けるあやねの媚肉。セックスの昂奮で充血しきった膣壁と子宮口。さらにぱん太郎は会話の最中にいきなり子宮を押し上げんばかりに深くまで突き刺しての膣奥射精を始めるものだから、思わず嬌声を張り上げそうになる口をあやねは両手で塞いで何とか抑えなければならなかった。咄嗟に糊をこぼしたことにしたが、心配してさらに近付いた行人の影が障子に映って間が1メートルを切っても、ぱん太郎の精液という濃厚この上ない糊はあやねの子宮に熱くかかり続け、あやねの子宮口はぱん太郎の精子を美味しそうにゴクゴク飲み込んでいったのだ。蝉が邪魔しなければ吐息すら聞こえるだろう至近距離のさなか、ぱん太郎の精子があやねの子宮にどんどん満ちていったのだ。 これまでも行人のすぐ傍でぱん太郎と交わる経験はあったが、いずれも薬で眠らせたり、物陰で隠れたりした上であった。だが、今回は起きていて、しっかりとこちらに意識を向けている──! どうやら障子越しには部屋の中の様子を窺い知ることは出来ないようだったが、そんなの開かれてしまえばお終いだった。 ──だというのに、あやねは胎奥に響くぱん太郎の射精の鼓動を感じ続けずにはいられなかった。ぱん太郎の巨根の途方も無い逞しさや脈動を感じ続けずにはいられなかった。オマンコが我慢できなかった。 何とか抑え込めたのは嬌声だけで、甘美な生殖本能が頭とからだの奥底から湧き立ち、逆巻くのをとても我慢できなかった。全身が蕩けそうな快感で痺れ、根本まで差し込まれたぱん太郎の剛根を愛おしむように、滾々と注がれる大量の精液を全部飲み干したいかのように、蜜壺はキュウキュウと強く締め付けながらぱん太郎の生殖棒を深く咥え込むのを止められなかった。行人がすぐそこにいるのが分かっていても、あやねは己の胎内でぱん太郎の極太肉棒がビュグビュグビュグビュグと力勁(つよ)く子種を噴き出して自分の子宮に浴びせかけているのを強く意識せずにはいられず、我を忘れそうなほどの歓喜と幸福を覚えずにはいられず、 (あぁっ……♥! 私……私……起きてる行人様の前で……ぱん太郎様に種付けられちゃってるぅ……♥! 行人様が……すぐそこでぇ……こっちを気にしてるのにぃ……♥! こんな……ドキドキして……気持ち好いなんて……♥! ぱん太郎様の御種……こんなにも欲しくてたまらないぃ……♥♥!!) と、あやねの頭の中では絶頂の小爆発が何回も弾け飛んだ。行人の言葉を聞きそびれて返事し忘れそうなぐらいの昂奮と快感で頭が真っ白になりそうであった。今すぐ受精しそうなほど濃密な膣奥射精。熱い熱い子種噴射。腰を上げて引き抜くなど思いも寄らないことだった。心中に若干のためらいが生じたぐらいで、選択肢に悩むことは──全くなかった。 結果──様子のおかしい少女を心配する少年のすぐ前で。数ヶ月前まで恋煩っていた筈の少年のすぐ前で。膣の最奥まで肉棒を突き入れられての孕まそうという意思に漲りまくった種付けを、裏切りとなる他の男との生殖を、あやねは少しも腰を逃さず、まったく拒むことなく受け止め続けていた──子供が作られる場所にぱん太郎の精子が続々送り込まれているという意識が確かにあっても。行人がすぐそこにいる今この状況で、子宮の中でぱん太郎の精子と自分の卵子がくっつき合って1つの受精卵が誕(う)まれるかも知れないという現実が脳裏に過ぎっても、髪の毛からつま先まで幸せな気持ちで一杯になりながら、ぱん太郎に子宮直送り種付けされるがまま、アソコをギュウギュウ窄(すぼ)めてぱん太郎の精液を逃すまいとするあやねであった。 ぱん太郎もぱん太郎で、これまでにない程あやねの膣肉が孕まし棒を強く締め付けて来て、彼の精液を切望するように奥へ奥へと盛んに蠢いているのに気付いていたため、孕めという念をいつも以上に籠めながらあやねの子宮口へ亀頭を押し付け、すぐ外にいる行人を大いに憐れみながら、同時にこの上なく昂奮しながら、あやねの子宮直当て種付けを中断することはなかった。行人がいるのにも関わらず、完全に受胎を意識した体勢、オマンコのうねり具合、逃げる気配など一切なくむしろ押し付けてくる密着した腰──言葉がなくとも、ぱん太郎の子種で妊娠したいというあやねの意思がはっきり伝わってくる。 あやねの乳首は千切れそうなほどピンピンに尖り、行人への言葉を辛うじて紡ぐその表情は完全に生殖快楽に蕩けていた。行人の前であやねとぱん太郎の生殖器は一つに溶け合い、お互いの遺伝子を出し合って新しい命を創る相手と認め合い、この上ないほどの共同作業を果たしていたのだ。 ぱん太郎は心の底から行人を滑稽に思わずにいられない。腕を伸ばして障子を少し開けさえすれば、まだ信じている白リボンの少女が何をしているかが判明するというのに。 (提灯作り? のんのん、作っているのは子供だよ、ボクとのね♥ 最後までキミに操を捧げていたあやねちゃんも、こうやってボクの赤ちゃんを仕込まれちゃうのさ、行人クン♪ それに、もう嫌がってもないどころか、ご覧の通り、あやねちゃん自身もボクの子供を孕みたがってるんだ♪) やがて少年が立ち去ると、ぱん太郎はあやねを前に倒し四つん這いにさせてその上を覆い、射精突き入れの腰遣いを始めて締めくくりにかかった。あやねと行人の会話が終わっても、ぱん太郎の射精はまだ終わっていなかったのだ。感極まったあやねが動きを合わせながらアァ、アァと雌の声で甘く鳴き出し、その高い声がまだ遠くまで離れていないだろう行人に届かないかとふと思ったぱん太郎だったが、バレても構いやしないかと、射精が終わるまであやねへの徹底的な種付けを止める事はなかった。 「行人クンがまたどこか行こうって言ってたね、別に行っても構わないからね♥」 「あぁん……♥ いいの……? でも、どうせまた……コッソリついてくるんでしょ……♥」と、愛しさを籠めた目つきでぱん太郎を見上げながら微笑むあやね。「どうせ……行人様とデート中に……行人様に隠れて……オマンコしちゃうんでしょ……♥?」 「のふふ、わかる?」 「わかるわよぉ……♥」と、あやねは肩越しに種付けされている最中の妖艶さに彩られた蕩け顔を見せた。生殖発情したメスそのもの、といったトロンとした表情。「いっつもデートの邪魔をしてぇ……♥ こうやって……行人様の近くでまた……私を孕ませようと、オマンコの奥で……ドクドクするんでしょぉ……♥」 「もうお見通しだね♥ でも、構わないよね?」 「仕方のないヒトねえ…………いいけどぉ……♥」と、また顔を畳に落とし、白いリボンで結わえたツインテールを揺らし、ぱん太郎に膣内射精される気持ち好さに身悶えながら頷くあやね。「行人様は……子作りに協力してくれそうにないしぃ……♥」 「そうそう、行人クンじゃ絶対無理。あやねちゃんをセックスで気持ち好くすることすら出来ないよ。でも、ボクはこれからもあやねちゃんをこうやって気持ち好くさせてあげるし、絶対に赤ちゃんも授けてあげるからね♥ あやねちゃんも子供を産めば立派な大人の女、もう他の子に引けは取らないよ♥」 と、一番奥まったところまで生殖棒を突き入れて精液噴射するぱん太郎に、それでまたイッたのだろう、「ああ~ッ♥! ああぁん……♥!」とガクガク身悶えるあやね。膣壁の激しいうねりは今のアクメが深かったことを示している。 「ボクは行人クンの前であやねちゃんに種を仕込むのが大好きなんだ♥」 「私も……だんだん……クセになってきちゃったぁ…………♥」 「ホント? じゃあ、これからも……行人クンの近くでのナイショのセックス……ナイショの子作り……いっぱい楽しもうね♥」 「えぇ……♥!」 「ナイショでボクの精子オマンコに溜めまくって……そんな状態で行人クンに会うんだよ♥」 「えぇ……♥♥!!」 まちとちづるが帰って来て四人の狂宴が始まるまでに計五発。完全にあやねも乞い願って望んだ上での膣奥射精が繰り返された。ぱん太郎は糊をこぼしてあげると言いながら、あやねのからだじゅうに糊よりもネバついた濃厚な白濁液を塗りたくった。何発放っても新鮮さが衰えることのないものすごい匂いの乳白液でドロドロになり、言葉にならない歓喜を発するあやね。行人が戻って来ることはなく、あやねはぱん太郎と心ゆくまで生殖セックスしまくった。狭い室内は一時間も経つとムワッとした濃い性臭で充満するようになったが、その時点でもう二人にとってはいよいよ気分がおかしくなる甘美な芳香にしかなっていなかった。あやねもぱん太郎も生殖しているという意識を解放しながらケダモノのように交わり、様々に体位を変えながら盛んに腰を使い、ぱん太郎の子供を作るのが目的であるセックスを心の底から楽しんだ。数え切れないぐらいのアクメを楽しんだ。あやねはついさっき行人が訪ねて来たのも忘れたような嬉悦ぶりで喘ぎ悶え、ぱん太郎の巨根を根元まで抜き差しされて好き放題に突かれようが心底気持ち好さそうな嬌声しか生まれず、「さっきは行人クンが来てすごくコーフンしたね、行人クンと話してる時に出された精子でボクの赤ちゃん孕むんだよ♥」「中出ししない約束なんてもう無いし、ボクは絶対にあやねちゃんを孕ませるからね♥ 行人クンの子供なんか作らせないんだから、ホラ♥ ホラ♥ ホラ♥」などとはっきり言われながら子宮直当て射精されようが、忘我状態のアヘ顔を晒しながら彼の子作り種付けを強く締め付けたオマンコの奥底でしっかり受け止め続け、「アアァァッッ♥♥!!!! 孕ませてえぇぇぇッッッッ♥♥!!!! ぱん太郎様の赤ちゃんンン♥♥!!!! 行人様とは絶対に作らないからあぁぁ♥♥!!!!」と、絶叫するように媚び潤んだ答えを返し、連続アクメ快楽の海に溶け沈んだのであった── ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ 3 お世辞にもボクは器用な方ではなく、材料の用意から始めていたら屋台一つ完成させるのも怪しかっただろうが、幸いなことに屋台に関しては毎年使い回されている骨組みがあり、それを組み立てる程度ならさすがに失敗はなかった。腐食や老朽しているものが見つかっても、とげ太さんやいた一さんに報告すれば翌日までに新品を用意してくれた。 そうしてボクがおおかた孤独に働いているうちにも、すずは相変わらず皆んなに頼りにされて村じゅうを飛び回っているようだった。時々広場にも姿を見せ、誰彼に渡し物や言伝をしているかと思えば、またどこかへ軽やかに立ち去ってしまう。そんな彼女を羨ましいと感じてしまいさえする。 しかし、そのように何日か過ぎてゆく中で、はっと息を呑む出来事があった。一週間ある準備期間も6日目になって本番を明後日に控え、屋台も受け持ちの大半を完成させていたボクは、その日も何個目かもう調べなくなった屋台の組み立てにひたすら精を出していた時、骨組みを嵌め込み終わって顔を上げ額の汗を拭いながらひと息つくと、もうすっかり出来上がった中央櫓の向こう──広場の反対側に見覚えのある服装、すずの藍色服とあやねの青袴が目に飛び込んで来た。 (あれ、すず、と、あやね──?) がなんでここにいるのという疑問が浮かんだ瞬間、ボクの脳味噌は白蝋と化した。 二人に挟まれている黒い大羽織の巨漢。 (──────は………………!?) ボクは瞠目したまま石膏像のように固まってしまう。血がさあーっと落ちる音が聞こえた気がした。 すずと、あやねと、ぱん太郎が。 一緒に。いる。 その場に横たえてある木材の上に腰掛けながら会話しているだけのようだ。 何てことはない。ただ喋っているだけならボクもこんなに狼狽えたりしない。 だけど、それだけではなかった。 近すぎた。あまりにも3人の距離が近すぎたのだ。 寄り添う以上に躰を触れ合わせている……! 二人の胸や腰がまぎれもなくアイツに当たり、柔らかそうな太ももがどちらからもぴったりとくっついて──。ミニスカートのすずだけでなく、あやねの青袴もまるで川に素足を入れて涼を取る時のようにはしたないほど両脚の付け根近くまでめくれ、膝から上が剥き出しになっていて、焼けていない白い太もももぱん太郎に触れていたのだ。それだけでなくいつも胸元もしっかり隠されている純白小袖が肩からずり落ちそうなところまではだけ、普通に着ていればまず首以外は拝むことのない真っ白な肌が胸元まで露わになっていた。 また、アイツの腕がすずとあやねの背後を通って反対側に回り、スカートと袴の余地の端に大きな手を乗せていた。まるで二人がぱん太郎の腕の中にくるまれているかのようだった。あれじゃあすずとあやねのお尻にすらアイツの腕が触れてないか……!? しかも、3人っきりで。 この時だけ何故か周囲にいる女子たちは不思議と寄り付くことなく仕事に精を出しており、すずとあやねとぱん太郎は誰にも邪魔されず、顔を差し向かい合わせながら語らっているのだ。 (あのッ……ヤロォッ……!!) ボクは身を焦がさんばかりの怒りにカアッと全身の血を沸き立たせた。 アイツは好色そうな──としかボクには思えない──目つきをすずとあやねに向けていて、明らかにその視界は二人の胸や太ももなども捉えているのだ。 狙っている。明らかにすずとあやねを狙っている……! 怒りが煮え滾るあまり頭に血が上りすぎたのか、意識が白んで遠のきそうなほどだった。 それに、すずの服の襟元もいつもよりはだけているような気がした。遠くにいるボクからでも胸の谷間が深いところまで確認できてしまうのは見間違いだろうか。あやねの袴ほどではないがすずのスカートもめくれていて、太ももの露出が多いような……パンティが見えてしまうぐらいまで!? あれでは──見下ろしているぱん太郎からでは、服の中が……すずとあやねの乳房が覗けてしまっているのではないか……!? もしかしたら乳首まで……! この島にはブラジャーなどという気の利いた下着はなく、ボクの知る限りではサラシを巻いている女性も極めて少ない。暑い日が多いのと十年以上も男の目が皆無だった事が影響してるのだろうか。出会った頃のすずはサラシを巻いていたような記憶があるが、それもいつからかノーブラになっていて、目のやり場に困る時が多々ある。 すずとあやねは気付いていないのか、男がどんなコトを考えて女性のカラダを眺めるのか知らないのか、まったくの無警戒な表情で、アイツを疑いもしていない目で、ぱん太郎と視線と言葉を交わしているのだ。 それどころか……楽しそうに笑い合っていた。 すずとぱん太郎が、あやねとぱん太郎が、恋人のようにイチャイチャとまぐわう悪夢、子作りする夫婦のように下半身を密着させながら息を合わせて同時絶頂する悪夢──が、ボクの脳裏に瞬時に描き出されてしまい、慌ててその情景を脳内から掻き消して自分を奮い立たせる。 こんなの、あの悪夢と比べれば何でもない──ただ話しているだけじゃないか──こんな人目の多い所で──すずは誰にでも親しく接する良い子だし、あやねだって誰にも臆面がないし──! ──その筈なのに、心臓を氷漬けの鉤爪でキュッと握り締められるような胸の痛みと呼吸が止まりそうな苦しさを感じずにはいられなかった。 とにかく行こう、これ以上一秒でもアイツにすずとあやねを視姦されたくない! 触れられたくない! 楽しそうに会話されたくない! そう思って大股で踏み出したちょうどその瞬間、すずとあやねが腰を上げて材木からぴょんと地面へ降り立ち、ぱん太郎に手を振って別れながら、その笑顔のままこちらへとやって来た。 「えっ……」 剣術で言えば打ち込もうと思った瞬間に相手が意外な動きをしたためタイミングを逸ししまったかのように、ボクは勢いを失って数歩も進まないうちに立ち止まってしまった。仕方なく、気持ち悪く粘り滴る糸で蜘蛛の巣が張られたような一抹の不安を覚えながら、でも同時に、胸中に雪解けるような安堵が広がるのを感じながら、すずとあやねが近付いて来るのを待った。 「行人、お疲れ様。今日も暑いね! 水持って来たよー」 と、すずは機嫌良さそうな様子で懐から竹筒を差し出し、あやねも、「ほんとうこう暑い日が続くと参るわよね。ま、夏祭りが近いって実感は出るけど。行人様、この熱射で体調崩さないようにね」と言った。 「あ、あぁ……ありがとう……」竹筒に目をやるついでにチラッと視線を動かすと、やはり広々とはだけている二人の胸の谷間に玉のような汗が幾つも浮き出ているところまで確認できてしまい、さっと顔を背ける──熱さを感じる顔面が真っ赤になってなければいいと願いながら。「……ね、ねえ、すず、あやね…………」 「ん? なあに?」 「どうしたの?」 初夏の日差しに負けないほど眩しい笑顔を向けてくるすずとあやねに、そのはだけた胸に目が行かないように努めながら顔を背けたまま指で示し、 「ま、まずは二人とも服を直して!」 と、ボクは若干しどろもどろになりつつ指摘した。 「え? あ、うん……」 「わかったわ……」 と、どことなく寂しそうに襟元を直すすずとあやね。 ホッとしたボクはやっと正面から彼女たちを見る。 「……ダメだよ二人とも。ぱん太郎の前でそんな格好しちゃ……! それに、アイツには近付かない方がいいって何度も言ってるじゃん。忘れちゃったの?」 「忘れてないわよ、ただ、まるで怖がってるみたいに逃げ出すのもなんかシャクでしょ? 私は自分の仕事は済んだからまだ終わってない此処を優越感……もとい、優雅に見物に来ただけだけど、そしたらあっちの方から話しかけてきたの。目の前まで来た以上、逃げ隠れしたくなかったから、堂々と対応しただけ。あと、暑いから少し涼しい格好になってたの♥」 「えぇ……」思わず呆れた声が漏れてしまうボク。あやねらしいと言えばそうかもしれないが……。 「わ、私は用事があったの」 「用事?」 と、ボクはすずに顔を向き直した。 「うん……。ぱん太郎様におシゴト手伝って欲しいって子がいてね、でも手が離せないから私が代わりに伝えに来たの」 「えっ……ぱん太郎……様…………?」 あっ、といった表情になったすずは、すぐにすまなさそうな困った笑みを浮かべた。 「ご、ごめんなさい、行人……。皆んな様付けしてるから、つい伝染っちゃったみたい……」 「そういえば、確かに皆んな言ってるわね。そりゃ単純なアンタなら考えもせずに真似しちゃうのも、無理ないかもね。まったく、すずはダメねえ……」 と、茶化すように笑うあやねに、 「も、もう、あやねったら……」と、すずはふくれっ面になったが、あまり怒った様子ではなかった。 「あ、あぁ、そ、そっか……まあ、確かに……村じゅうでアイツのことをぱん太郎様ぱん太郎様って……言ってるもんなあ…………」 村じゅうと言っても厳密には女性たちだけだが──動物のことをくまくま、はむはむなどと名付けているゆきのでさえも最近ではぱん太郎様と呼ぶようになっているらしく、そんな彼女たちと接していれば、伝染してしまっても成程おかしくないかもしれなかった。 ただ、その事に関しては別の懸念の方が強い。そのうち彼女たちの間にアイツを支配者として見るような風潮が生まれやしないだろうか──という危惧だ。女性たちに持ち上げられたぱん太郎が調子に乗って、本当にこの村を自分の縄張りとして長の地位を要求し、名実共に我が物にしようとしてくるんじゃないかと。 もしそうなったら、権力を笠に着て公然とすずとあやねにもからだを差し出すよう迫るようになるのではないか。 そこまで増長したらさすがにからあげさんに相談しようと思っているが……。 「行人、ぱん……東のぬしのこと、嫌いだもんね…………」 「そりゃそうに決まってるよ」と、ボクは気色ばむのを抑えられなかった。「ここじゃ人間の男が珍種扱いだからチヤホヤされてるけど、外の世界ではロクな奴には見られないんだよ、あんなのは。次から次へ女に手を出して、仕事もしないで毎日遊んでばかり。今は手伝ってるかも知れないけどさ、ずいぶんとサボッてもいるし。 ……本当最悪最低なロクデナシだよ。全員の責任取りきれるかっての。白い目で見られて当然なんだから……」 「でも……そんな風に考えてるのは行人ぐらいだよ」 すずは戸惑ったような顔で言い返して来た。あやねも似たような表情をしていた。 「……」 ボクはきまりの悪い気持ちになって、腕を組みながら泳がせるように二人から目を逸した。きっとボクの方も何とも言えない表情をしていたと思う。 そう。理解できる、けど理解できない──間違っていると解らせてあげたい、でも解って貰えない──そんなもどかしい溝がここにはある。村の皆んなとボクの間に。この二人との間にすら。 人間の女性たちは言わずもがなだが、動物の男衆ですらそうなのだ。彼らはボクのぱん太郎に対する評価に賛意を示してくれる。男でアイツを褒めている者などいない。男は皆、ずっと女を抱いてばかりのアイツを厚顔無恥、いけ好かない、呆れた奴……などなど、ボクと同じように考えてくれているのだ。当然の反応をちゃんと返してくれた。とげ太さんなどアイツのために住居や家具を設えなければいけなかった事に憤りさえ抱いており──それでも手を抜かず立派に果たしたのは職人の矜持だと思う──、随分とボクを慰めたり励ましたりもしてくれている。 ──けれども、そこ止まりなのだった。 男衆ですら誰もがアイツに対する悪口の次に、本心はどうあれ、「まあ、でも──」と、ため息まじりに必ず付ける言辞がある。 「約束通り、子供は作ってるしなあ……」 いちおう評価のできる仕事はしている。そんな口ぶりで。 そう言われるとボクは──反論したくとも出来なかった。 子供を作るのがそんなに偉いのか、特別なのかなどという、それこそ子供じみている反駁は条件反射的に即座に思い浮かんでくる。だけど、今のこの村ではそれが絶対的に偉くなってしまうのだ。特別に一目置かれてしまうのだ。それぐらい判断できる分別はボクにもあった。 こちらから頭を下げて子作りを目的として村に招いた以上、アイツがそれ以外の事をしなくとも、よほど逸脱した行為でもしない限り、非難する筋合いはない。だから、取り立てて支持もしないが、とやかくも言わない。 村の男衆はそんな一歩引いた立場を取っているようであった。 それに…… ボクがしないことを、ぱん太郎がしている。 そう言われている気もして、ボクは苦虫を噛み潰したような顔で下を向かざるを得ないのだ── 「東のぬしは村のために来てくれたんだよ。こっちから頼んだ事だし……。それに……話してみると意外と良いヒトだし……」 「そうね…………思ってたよりは……マトモな男だったかも…………」 「えっ──ええっ──!? だッ……だめだめだめだめ!!」 すずとあやねの口から出た意外なまでのアイツへの評価に、ボクは焦ってブンブンと大仰に首を振った。「そ、それは危ない考えだよ、すず! あやね! あれがアイツのやり方なんだ。女の前じゃマトモそうに装って、油断させようとしてるんだ」 「えっ……」 「そ……そうなのかな」 と、二人はボクの勢いに圧されたように引き気味になって目をパチクリさせる。 「そうだよ! 何度も言うようだけど、そんな上っ面だけの男に近付いちゃ絶対ダメだ。アイツの姿を見かけたら一目散に逃げるぐらいでなくちゃ。そうしないと、アイツの目に止まったら、すずとあやねの──」 『すずとあやねのカラダを目当てに子作りしようとして来る』と続けて言おうとして、本人たちを前にして実際に口に出すとなるとかなり過激で恥ずかしい発言だと気付き、慌ててその言葉を飲み込んだ。 「…………」 ボクの長広舌が尻切れトンボになったのにも関わらず、二人が神妙な面持ちで耳を傾けていたので、(う……何だかボク、偉そうだな……)と、エヘンエヘンと誤魔化すように咳払いをし、声のトーンを落とした。 「え、えっと……ま、まあさ、仕事上しかたなく、だったらいいんだ……あやねはもうちょっと慎重さが必要だと思うけど……と、とにかく、注意と警戒を怠らないようにしてくれさえすれば……いいんだけどさ…………」 「うん……」 「ええ……」 (でも、あんなヤツと楽しそうに話さないで欲しい、それだけは──) そうも言おうとして、だけど、ボクは言えなかった。どうしてだろう。 その時、 「どうじゃ、作業は捗っとるか。おう、行人だったか……すずとあやねもおるのか」 と、後ろから嗄(しわが)れているが張りの良い声が掛かってきた。オババだった。 この後やることがあるという二人とは別れ、ボクはオババと一緒に浜へと出た。「行人よ、少し話をせんか」と、着いて来ることを暗に要求されたのだ。浜辺は海風と飛砂を防ぐための松林を隔てたすぐ向こうであった。 大海原と直に繋がった海岸は基本的に波が強く、ザザザザザ……と、音の大きな潮騒が一日じゅう絶え間なく続いている。天候の良い日が多いこの島ではもっと浜に出て海水浴を楽しむ人があってもよさそうなものだが、そういった利用が少ないのはこの波の強さもあるのだろう。 その波打ち際よりも防風林の方がだいぶ近い草がまばらに生える固い砂地を踏みしめながら、ボクはオババの斜め後ろをついて歩く。 オババは水平線の方に目を向けた。 「アイランド号が沈んどるのはあの辺りだのう」 そう言われてもどの辺りかボクには皆目見当もつかない。海中が澄んでいる日は素潜りできるところからでも朧気ながら船影が確認できるそうで、沈没してから百年以上経過しているというのに、不思議なことにまだマストも折れず木造の船体も元型を保っているらしい。鉄製の船でも数十年も経てばサビだらけでボロボロになるというのに、これも海龍様の御加護というやつなのだろうか。それよりも酸素濃度が低い特殊な環境下にあるなどという説の方が信憑性があるけれど。 「大嵐で船が難破した時は、まさか全員の命が助かるとは思わなんだ。正に海龍様の御加護があったのよ。祭りを催す由縁でもある」 「はあ……」 気のない返事をしたボクだったが、ふと、せっかくの機会だと気付き、これまで聞きたかった疑問を訊ねることにした。 「あの……諦めずに何としても島から出ようとしなかったんですか?」 「うん? ああ、無論したわ。島のあちこちの岸辺に出向いて試し舟を出したりな」 「試し舟?」 「空舟を沖に向けて押し出し、渦の有無や通り抜けられそうな経路がないか調べたのじゃ」 そう言えばボクの時も似たことがあったな──と思い出した。渦に阻まれて沖に出られず躍起になっていたところへ、わざわざ泳いで助けに来てくれたすずとシャチのさしみが実演を見せてくれたのだ。無人になった小舟をさしみが押してさんざんボクを弾き返してくれた渦群の間を通り抜けたまではいいが、その先で発生した戦慄するほどの規模の巨大渦に呑み込まれて無数の破片になるまで砕かれ引き千切られ、舟は海の藻屑と消えてしまった。手前の小渦で弾かれるだけなのはまだ優しかったのだ。この島に来て初日の懐かしい記憶……。 「しかし……無事に外洋まで行けたのは皆無じゃった。ことごとく大渦が発生し呑み込まれてしまっての。どこでやっても、いくらやっても、結果は同じ……我々は帰郷不可能という現実に打ちのめされ、欧州で見聞した知識や学術を日本へ持ち帰る事を諦め、この島で生きていく運命と向き合うようになったのじゃ」 と、水平線の彼方を見ているような見ていないような茫洋とした目つきで歩調を変えることなく言葉を紡ぐオババ。 「そうだったんですか……」 ボクの目からすると村の人々は随分と島に根ざした生活を送っている。外界がある事は知っている、だが、この島が世界の全てだと言うように……。世代を経るにつれて逆に藍蘭島が故郷になってゆき、日本に戻る意欲が薄れていったのだろうけれど、不可能と断じて一切試みなくなったということは、やはり諦めるに十分な理由があったのだ。海からのアプローチはもう完全に切り捨ててもいいのかもしれない。 「空からは試さなかったんですか?」 「空から?」オババは尻目でチラリとボクを見た。「ははァ、外界では空を飛ぶ技術も発達しとるのか。飛行船の話は渡欧先で聞いたことがあるが、残念ながら儂らの時代には到底考え及ばない手段だったわ」 「じゃあ、空からならまだ可能性はあるわけだ……!」思わずグッと握り拳を作った。 「どうじゃろうな」と、オババは突き抜けるような快晴の青空を見上げた。「この島にはの、渡り鳥が来なくてな」 「え……?」 「儂も昔、龍神の巫女から話を聞いただけなのじゃが、渦とはまた別にこの島全体に蓋をするように護っている力があるらしい。まるで見えない結界のようにな。もしその話が本当ならば、果たして空も通り抜けられるかどうか……渡り鳥が来ない理由もそれなのかも知れん。文字通り鳥すら通わぬ絶海の孤島となれば、海と似た結果が待っていてもおかしくはないじゃろうて」 「はあ……!? そ、そんな…………」 ボクは唖然とした。島の空全体に結界? 結界とは何だ。そんなオカルトめいたい超常的な現象……あらゆる脱出ルートを塞ぐ渦だけでも大概なのに、そんなさらなる不確定要素は脱出の計算には入れられない。理解が出来なくて頭が思考放棄してしまいそうだった。 そんなボクを現実に引き戻す言葉をオババは口にした。 「それよりも、じゃ。すずとの暮らしはどうなんじゃ? 以前と変わりはないのか」 「えっ? あっ、はい……。特には……ないですが……」 「ふむ……そうか。変わりはない、と……」 「はい、すずにはとっても良くしてもらってて。問題なく生活できてます」 「問題なし、か…………」 「でも……今のところは──って感じで…………」 と、ボクは口調を沈ませる。先程の光景が鮮明に思い浮かんだからだ。まるで恋人のようにピッタリと身を寄せて実に親しげに談笑するすずとあやねとぱん太郎……。──そして、例の悪夢……。 どす黒い炎が再び胸奥から吹き上がって来る。やはり安心できない。 「これからもすず……それにあやねの身の安全を考えると、その、どうしてもアイツの……ぱん太郎の存在が心配でなりません。アイツ、村のほとんどの女性に手を出してるじゃないですか。これじゃあまだ無事なすずとあやねだって、いつ被害に遭うか…………」 「…………」 被害という言葉をボクは使ったが、すずとあやねもアイツとのセックスをひとたび味わってしまえば、他の女の子たちのように自分から求めるようになってしまうのではないか、という不安があった。中出しされても受け入れてしまうぐらいに、子供を作ると明言されても嫌がらないぐらいに──それは被害とは呼べない──だが、そんな腰の引けた考えは脳内でボコボコに殴り倒して頭の奥底に封印する。 「……やっぱり……誰とでも子作りしてもいい許可なんて、まともに考えれば無茶苦茶ですよ。女性側の権利は一体どうなるんですか?」 そう訴えかけたが、オババの横顔はまるで馬耳東風のように変化がなかった。もしかして人権という概念が通じていないのかという疑問すら抱き、まだ江戸時代が抜け切らない明治の世を生きた人間だと有り得るかもしれないと嫌な予感がしたが、ボクはさらに言い募った。 「あくまで合意した上……なんですよね!?」 「そうじゃぞ」と、今度は返答してくれた。「婿殿がどの女に手を出そうと構わんという決定を下したのに二言はない。が、女たちに強制しとらんのも確かじゃ。嫌がったり拒んでいる娘を無理矢理、というのであれば、話は別になる。 で──実際にそういった女はおるのか?」 「うっ……」 ボクは記憶している限りの目撃現場を脳裏で素早く回想したが、皆、悦んでぱん太郎とセックスしている女性ばかりであった。ボクが親しくしている少女たちまでも……。 その情景を吹き飛ばすように激しく首を振る。 「い、今のところ…………そういった話は…………」 声が尻窄(すぼ)まりになってしまう。悔しさにも似た感情が胸底から湧き上がって奥歯を噛み締めずにはいられなかった。俯いて言葉が途切れそうになる自分を叱咤して毅然と顔を上げ、ことさら声を張り上げて話を続けた。これまでの鬱憤を一気に吐き出すように。 「だけど! この際ハッキリ言いますが、アイツの行動は目に余ります! 前にも同じような話をしたと思いますが、あの時はボクも遠慮してあまり強く意見しませんでしたが、今回は言わせて貰います。アイツの存在は村の風紀を大いに乱しています! 公序良俗の敵だアイツは!」 ボクは敢然と言い放った。 「最近は新しく建てた家に引っ込んでいることが多いようですが、その中で何をしているかおおよその見当はつきます。毎日毎日、たくさんの女性が出入りしてるそうじゃないですか。たまに外でアイツの姿を見かけたと思っても、決まって女性と、その、あの──ボクはからあげさんの代理で村も見廻ってますから、それで見かけてしまう機会があるんですが、白昼堂々とイチャついてたり、いかがわしいコトばかり……してるんですよ、アイツは! それも見境なしに誰とでも……その……女の子だけじゃなく……お母さん達までも…………」 やっと立ち止まったオババが振り向いてジッとボクに視線を注いだので、ここぞとばかりに語気を強めた。 「普通に考えれば、こんなの異常じゃないですか! もし、何も行動しなかったら、次世代のいない村はやがて衰退して滅んでしまう──という危機感は分かりますし、確かに切迫した問題かも知れない。でも、アイツは想像以上の性悪スケベで、まるで女を食い物にしてるみたいだ。いや、目に入るもの全てを手当たり次第に貪り食って、食べ散らかしてると言っていい。女の人たちは──受け入れているみたいですが……でも、アイツからは誠意や責任感なんてカケラも感じられない。結局のところ、己の慾望を満たすことだけしか考えてないんじゃないですか? アイツ自身の性慾を発散できればそれでいいって。そのために村の女性たちを利用してる。アイツは女性たちを都合の良い性慾処理の道具にしか見ていないんじゃないですか? まともな男じゃない。関係した女性たちや生まれた子供の面倒を最後まで見るとはとても思えない。村じゅうの女性や子供を一人だけで面倒見きれますか? 以前、オババはアイツを認めているような発言をしていましたが、ボクからすれば、あんな箍(たが)の外れた猟色家と関わってしまった彼女たちが大変心配です。仕事が手につかなかったり、生活が乱れたり、人が変わってしまったり、とか……。祭りの準備も、アイツはサボってばかりだ」と、防風林から天辺を覗かせている祭櫓を振り仰ぐ。「女子たちもよく手を止めてアイツと馬鹿みたいに騒いでるんですよ。仕事に悪影響が出ていると言えませんか? 村の生活を支えている彼女たちがああやって男にかまけて仕事を疎かにするようになったら、これは深刻な問題じゃないですか。それに、もし旦那さん達が帰って来たらどうするんですか。村が滅茶苦茶になるぐらいの騒ぎが起こりますよ。その可能性はゼロじゃないでしょう。 あと他にも、こんな心配もしています。女性たちに支持されてるからって、アイツはそのうち支配者宣言するかもしれない──って。ぬしをやっているぐらいですから、調子に乗ったらこの村自体を自分の物にしようと考えるかもしれない。長老として、これ以上黙って釘を刺さないでいるのはマズイと思うんですが……!」 「フーム、なるほどな。おぬしの言いたい事はようわかった」 「はい、何事にも限度ってものがあると思います。アイツは明らかに度が過ぎていると思います」 「そうよのう。一つ妙案があるぞ」 「えっ?」 思わず顔をパッと輝かせて一歩踏み出してしまうボク。 「おぬしがの、すずと夫婦になれば良いのじゃ」 「…………はあ?」 なにをいっているんだこのばあさんは。 「近頃はあやねともよく接しておるらしいではないか。二人まとめてでも一向に構わんぞ」 「ちょ、ちょっと待ってください! 話が全然違いますよ、ボクはぱん太郎について──」 「何を言う、詰まるところおぬしは二人の身が心配という事であろうが。しかし、おぬしが何もしなければいずれ婿殿に取られるのは自明の理。であれば、これ以上一刻の猶予もなく契りを結ぶしかないじゃろう」 「だからそれとこれとは──」 「同じじゃろうが」オババは低く叱りつけるようにピシャリと言った。「言いたい点は一体どこなのじゃ。すずとあやねの事なのか、村の事なのか、婿殿の事なのか。全部根は繋がっておろう。じゃが……」 軽い溜め息をつくオババ。 「乗っ取りか……それについてはそこそこの洞察じゃな。まァ、村長の座なんぞ譲り渡しても別に構わんのだが、確かに、調子に乗って阿呆な命令をされたら困るのは儂らじゃ。しかし、そんな心配の対処は起こってからすればよい。何の手遅れがある。少なくとも今すべきことではないな。波にさらわれて未だ帰らぬ男たちをこれ以上待って、さらに時を虚しくしてどうする。 今、婿殿には我々から頼み込んだ大変な役儀がある。それを約束通り果たしてくれておる。ならば、多少は大目に見るべきではないか──というのは、以前おぬしにも聞かせたはずじゃな? 言うとくが、おぬしと同じく婿殿も自発的な手伝いじゃぞ」 「は?」 「広場だけでなく、他の作業にも色々と挑戦しているそうじゃ。殊勝じゃのう。おぬしが考える以上に、婿殿は村のために十分に尽力してくれているのではないか? あの数の女たちを一手に引き受けるだけでも並大抵の男に出来ることではない」 「そ──」 「儂もあやつらの動向は見ておる。確かに婿殿には調子に乗りすぎる一面もあろう。じゃが、今のところそれが良い方へと転がっている。女たちが次から次へと懐妊出産し、待望の赤子が何人も誕生し……村は活気づいておるよ。儂が生きてきた中でも見たことがないほどにな。止まっていた時がようやく動き出したみたいじゃ」と、オババの相好がゆるんで皺くちゃになり、すぐに抑揚のない元の顔つきに戻った。「表面だけでとやかく言わず、大局的に見極めるのが肝要なのじゃ。行き過ぎるようであれば、儂からもしっかりと注意を与えるつもりだわい。すずとあやねが心配? ならば堂々と自分のものにせい。それからする話ではないか」 「ッ……」 二人の自由意志は──人権の尊重は──女性を産む機械にするな──そんな反論が頭に思い浮かんだ。が、さらにその反論も同時に出て来てしまう。 自由意志なら、権利的立場なら、ボクの立場もまた無いじゃないか。選ぶかどうかは彼女たち自身なのだから。産む機械? じゃあ、すずとあやねが自由意志で、自らの権利の上で、ぱん太郎と子作りすることに合意したら? 悪夢でのあの二人のように、自ら妊娠出産を望んだら? ボクの出る幕は? 出る幕? オババの言う通りだ。彼女たちと結婚していないとその資格はないだろう。せめて恋人関係にならなければ…………。 オババからこんな答えが返って来ることは薄々予想していた。だから、ぱん太郎の悪行の線から訴えかけたんだけれど──オババにそんな小手先は通用しないようだった。 つまりはアイツのエスカレートする素行不良を認めていても考えは変わらないということだ。オババは完全にぱん太郎側である──次代を切望していた第一の人間だったのだから、その救世主に肩入れするのは不思議でも何でもないかもしれない。と言うか当たり前だろう。その正反対にボクはオババの期待を裏切り続けて来たのだ。 ボクこそ何を期待していたんだろう……。ぬしの仕事という大役の一部なりとも任されることで、自分が認められ、ボク自身やその主張が重んじられるという気にでもなっていたのだろうか。 いや、そうかもしれない。でも、そうじゃない。 ボクは……もしかしたら、現実から顔を背けたがっているのではないか。その結果、誤ったことをしてしまった──明らかに向こうの肩を持つであろうオババに、馬鹿正直にこんな相談をしてしまった。この件に関しては前に話した時に、彼女の旗幟は確認できていた筈なのに。 いや……駄目で元々の提案だった。わずかな可能性に縋(すが)ったのだ。ボクの意見は至極真っ当であって決して間違っていないと信じている。その証拠にオババも認めた部分はある。小さな針の穴に糸を通そうとしたのだ。 けれども、ボクの正しさは、一般論とも信じている正しさは、結局、この村の現状の正しさとは擦り合ずにいる。 主導権は相変わらずアイツにある。切り込む隙が窺えない達人剣士のようなイメージすら抱いてしまいそうだ。 ……とにかく、村で最大の決定権を持っているオババまでもがこれでは、自治体としてアイツを何とかするのは望み薄だ…………。 すず……あやね……。 「おぬしもそろそろ真面目に向き合う時期が来とるのではないか? うん?」 決して浅くない失意に襲われて気分が落ち込み、これ以上オババと話す意欲もなくなったボクは、(真面目? ボクはちゃんと真面目にやってるよ……)という反駁が半ばぼんやりと思い浮かんだが、その問いかけには答えず、 「そろそろ……仕事に戻らないと…………」 とだけ言って俯き、踵を返した。そう言えば結局、オババは何を話したかったんだろうとふと頭の片隅をよぎった。すずとの生活ぶりを聞きたかっただけなんだろうか。だが、それを確かめるのも億劫になってしまう。オババもボクを止めはしなかった。 何も言われないのを幸いとばかりに、ボクは黙りこくったまま足早に広場へと戻っていった。とにかく、ボクがいたずらに焦慮しているだけで、実際にはすずとあやねは無事であるという幸運な状況に縋(すが)るしかない。あの二人はぱん太郎と関係してないんだ、まだ大丈夫、まだ何とかなる。沈んだ気持ちはそうして支えるしかなかった。 ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ とぼとぼとした足取りで組み立て途中の屋台に戻った行人だったが、広場にぱん太郎がいないことに気付いたのは、作業を再開してからしばらくしてからだった。 (またかよ…………) と、苦虫を噛み潰したような顔になって、もう明後日が本番なのにまたぞろその辺でヤッてるのか……と、呆れた溜め息をついた。 すずとあやねも姿を消していたが、二人は元々ここに留まる用事があるわけではない、別の場所に行っただけだろう。 これ以上煩わしい存在に拘(かかずら)うのが厭になった少年は、やれやれと首を振り、あんな奴の姿を見ないで済むのは良いことだと気にすることを止め、努めて無心に手を動かした。 ──行人の考え通り、確かにぱん太郎は「その辺」でヤッていた。 陽射しが差し込まないため日中でも薄暗い森の中。その木々の間から行人の姿が垣間見えるほど近くの「その辺」で。 広場の様子を一望できるが、行人からは木々や茂みが邪魔となって見通し難くなっている高台に、ぱん太郎は腰を下ろしていた。少年に見つからずに見物できる穴場として彼のお気に入りで、準備期間中、他の娘たちも大抵はここに誘って行人の様子を眺めながら乳繰り合っていたのだ。 今、ぱん太郎の両側で片腕ずつに抱かれるようにして寄り添った二人の美しい娘。 ──すずとあやね。 先ほどと同じ配置であった。二人ともまた半脱ぎの格好になっていたが、行人が目にした時と違い、完全に乳房を曝け出し、スカートと袴は大きく拡げた股の中が覗けるほどめくり上がり、下には何も履いておらず陰部のワレメが確認できるほどだった。パンティは二人の横に投げ出されていた。 乳やアソコにぱん太郎の手が伸びて弄くり回されながら、青リボンと白リボンの少女はそのゆったりとした愛撫に気持ち好さそうに頬を染めて鼻を鳴らしていたが、彼女たちもまた、ぱん太郎の股間から堂々と露出した真上を向く剛毅な巨大肉根を擦り、あるいは陰嚢や真っ赤な亀頭を撫で回し、男と少女たちは互いに局部を弄り合って楽しんでいたのだ。 そうしながら三人で行人の様子を観察していたのだ。 「とうとう行人様に見られちゃったわね、私たちまでぱん太郎様と一緒のところ♥」 「うん……ぱん太郎様との関係、バレないかって……ちょっとドキドキしちゃった♥」 三人でいるところを行人に見せたのは、ぱん太郎の企画であった。すずとあやねが行人に述べた広場に来た理由もそれに合わせた作り話だったのだ。 「でも、あの程度で良かったの? ぱん太郎様のことだから、いきなりオマンコしてる現場を見せつけるぐらいするかと思ってたわ……♥」 「そうだよ、今までだって、行人の前でさんざん子作りしてきたのに……♥」 「いいのいいの、あれぐらいで♥」と、ぱん太郎は二人に鷹揚に頷いてみせた。「現実じゃやきもきさせるぐらいでちょうどいいんだよ♥ それに、キミたちとオマンコしてる場面は、まちちゃんに頼んで夢で見せてるから♥ まちちゃんの見せる夢は、現実顔負けの生々しさだよ……そりゃもうグチョグチョのエロエロ♥ すずちゃんとあやねちゃんが、『ぱん太郎様の赤ちゃん孕ませて♥』って言いながら嬉しそうにボクに種付けされてるところまでバッチリ♥」 「お姉ぇ様ったら、そんなことしてたのね……行人様が可哀想だわ……♥」 「でも、行人ったら、夢は夢だって思ってて、信じてないみたいだよ……。だから、私にも何も言ってこないの♥」 「そうなの……フフ……正夢なのにね……♥」と、どこか嬉しそうに妖しく微笑みながら目を細めて遠くの行人を見やるあやね。「そう……行人様……私がぱん太郎様とオマンコしてるトコロ……見ちゃってるのね……♥ ぱん太郎様にいっぱい愛されて……しっかり種付けられちゃってるところまで…………私からもぱん太郎様の子種を求めてる姿まで…………♥」 「私のも……いっぱい見られてるんだよね? 行人に……♥」すずもあやねと同じような艶笑を浮かべて行人の姿に目をやった。「ぱん太郎様に何度も何度もオマンコされて悦んでるトコロとか……子宮までぱん太郎様の赤ちゃんの種で満杯になりそうなほど中出しされてイキまくっちゃってるトコロとか……♥」 「うん、行人クンはバッチリ見てると思う、すずちゃんとあやねちゃんのエロエロオマンコ姿♥ ボクの精液肉便所になってて、すっごく気持ち好さそうにしてて、一回一回確実に妊娠しちゃいそうなほど種付けされちゃってる姿とか♥」愉快そうに答えるぱん太郎。「カレはただの悪夢だと思ってるみたいだけど、現実のコトなんだよね、ボクたちの子作りセックス♥」 「なんだか……昂奮しちゃうわ……♥」 「うん……♥ アソコが疼いちゃう……♥」 すずとあやねは目くばせすると、手で弄っていたぱん太郎の肉棒間近まで顔を下げ、唾液をたっぷりとまぶした舌で二人同時のフェラチオを始めた。 「の♥ の♥ の♥ たまらない♥」 と、気持ち好さそうな声を上げるぱん太郎。 「二人とも、口でするのもこんなに上手くなっちゃって♥」 「ウフフ……ぱん太郎様が教えてくれたからよ♥」 「それに、ぱん太郎様のおちんちんなら、いくらでも舐められるよ……♥」 「ぱん太郎様のおちんちんがどれだけ立派で逞しいか……今だとわかるわ……♥」 「うん、私も……♥!」 そう言って美少女二人は微笑み合い、淫熱燻る4つの瞳に称賛と崇敬の光を帯びさせながら、青いリボンと白いリボンをゆらゆらと揺らし、毬のように大きな陰嚢の裏から広く傘張った亀頭の先まで、「この傘の裏にある、無数のツブツブ……これがオマンコの中で擦れるのがまたたまらないのよね……♥」「ぱん太郎様のおちんちん……太くて長いから……ナカでいっぱい擦れて気持ち好いよね……♥」などと誉め称えながら、ぱん太郎の極太肉棒を丹念かつ積極的に口唇奉仕した。青筋が幾つも走る獰猛な大勃起はむせ返りそうなほどの強烈な雄臭を放っていたが、すずやあやねにとってそれはかえって嬉悦を深める甘やかな香気であった。昂奮と愛しさで胸がいっぱいになって、行人のことなどすぐ頭から消え去り、夢中で舐めしゃぶってしまう。その少年は、頭を上げればすぐ目に入ってくるというのに……。 「夢オチで誤魔化して黙ってるけど、内心かなり衝撃受けてるだろうねえ、行人クン。すずちゃんとあやねちゃんが気になって仕方なくなってるみたいだもん。でも、現実ではないからと頑なに自分に言い聞かせてる。まさか本当に二人ともこんな風になってるだなんて、それこそ夢にも思わないんだろうね♥」 「あん……♥ ホント、ぱん太郎様って趣味が悪いわ……♥」 「そうだよ……♥」 と言うすずとあやねだったが、媚笑しながら好意を含んだ目でぱん太郎を見上げる両者は、まったくもって非難する表情ではなかった。好きな男の行為を許してしまう女の目つきそのものであった。 「それにしても、すずったら嘘つくのが下手すぎなのよ……『ぱん太郎様』だなんて、行人様の前でうっかり口滑らせちゃって……。助け舟するのが大変だったわよ……?」 と、奉仕する合間に相方を詰(なじ)るあやね。 「うー……あやねが嘘並べるの上手すぎるんだよお……」 「ダイジョブダイジョブ、あれぐらいで行人クンが勘付くハズないよ。実際気付かなかったし♪」 「そうだけどね……♥」 「うん……♥」 「行人様、私たちのこと前よりは気にしてくれてるみたいだけど、まだあんなこと言ってるし……もし……私とすずまでぱん太郎様とこんな関係になってるって知っちゃったら……どれだけ驚くのかしら…………♥」 「うん……♥ もう私たちも、ぱん太郎様といっぱいオマンコしてて……ぱん太郎様にいっぱい種付けされちゃってて……ぱん太郎様の赤ちゃん産むって……決めてるもんね……♥」と、媚びた微笑で大男を見上げる青リボンの少女。「行人が……こんなコト知っちゃったら……絶対ビックリしちゃうよ……♥」 「私たちもとっくにぱん太郎様のモノになってて……ぱん太郎様の赤ちゃん作る約束までしちゃってるなんて……知ったらね♥」 「でも、行人クンのニブさは筋金入りだからねえ。ボクのデカチンを気持ち好く呑み込めるまでオマンコ開発されても、いくらボクの子種をおナカいっぱい溜め込んでも、キミたちがこれだけボクと仲良くなってても、まったく気付きやしない。だからこうやってカレを肴にまだまだキミたちと楽しめるんだけど♥」 喋りながらフェラチオを続けていた二人に、ぱん太郎はもう十分だよ、と立ち上がらせ、近くの樹木に誘(いざな)って幹に手をつかせた。すずとあやねは何も言われないうちからスカート及び袴をめくり上げてずり落ちて来ないよう帯の内に端を入れ込み、自分から股を開き腰を突き出す姿勢を取り、 「「ぱん太郎様ぁ……♥」」 と、アソコ丸出しの尻を振り振り、ねだるような目つきの惚けた顔で背後の大男を見やった。この数ヶ月の間、ぱん太郎の大剛棒をさんざん出し入れされてきた淫裂は赤い身が覗けるほどパックリと割れ、先ほどまでの愛撫と昂奮でぬめって充血していた。その肉が透明な雫を垂らしながらいやらしく物欲しそうにヒクヒクと蠢く様は、表情以上にぱん太郎の肉棒を求めていることがありありと分かった。 少年は相変わらず遠く広場で作業をしている。こちらに気付く様子もない。彼が潔白だと信じている少女二人は──すずとあやねは、憎らしい男と仲睦まじくお喋りしただけではない。こんな有り様で濡れたオマンコを──発情して種付けを欲するオマンコを、その男に向けて晒しているというのに。顔を上げこちらに向き目を凝らせば、憎らしい男の孕まし棒を欲しくてたまらない様子にまで堕ちている姿がその眼(まなこ)に映るというのに。 美少女たちのヨダレにまみれた極太棍棒を擦りながら、ぱん太郎はあやねの尻を撫で回した。 「じゃあ、最初はあやねちゃんからね。すずちゃんは指でしてあげる♥」 「あぁあんッ♥! 来たわぁ~ッ♥!! これ~ッ♥!!」 「うにゃっ♥! うにゃぁッ♥!! 指もザラザラしてて気持ち好いのッ♥!」 ぱん太郎という巨(おお)きな存在が下腹部の内側に侵入してきた感触に、ビクビクとからだを奮わせて甘い悲鳴を上げる二人の美少女。何往復もしないうちにトロトロの白濁粘液が膣内から掻き出されてきた。胎内にぱん太郎の精液が溜まっていたのだ。祭りの準備期間中、ぱん太郎はこの二人と顔を合わせる機会も十分にあるため、ここぞとばかりに抱いており、連日のようにすずとあやねの膣奥で種付け射精しまくっているのである。 二人の敏感な部分を知り尽くしているぱん太郎は、そこに当てたり擦ったりして少女たちを喜ばせながらも、喋れる程度のゆっくりとした腰遣い、指遣いに留める。それでもすずとあやねの蜜壺は熱く火照りキュウキュウと切なく窄(すぼ)まって肉棒と指を締め付け、絶えず嬌声を漏らし、彼女たちが心地好い悦感にまみれているのを報せるのだった。 「すずちゃんとあやねちゃんの可愛さは絶品だからさ、キミたちがまだ行人クンと仲良しで、カレに好きだと想われてて……でも本当はこうやってボクのオチンポ奴隷になってるだなんて、子宮に子作り射精されて嬉しがるようになってるだなんて、最高のしちゅえーしょんだよ♥」 「あぁ……あぁ……♥! えぇ……そうよ……♥! 行人様に隠れて……ぱん太郎様に種付けされちゃうの……♥! いつでも……ナカで出して……いいから……♥! 行人様、ごめんなさい……私……ぱん太郎様の赤ちゃん……孕むから……♥!」 と、行人の姿を遠く眺めながら淫蕩な顔つきで言うあやね。盛んに奥を小突かれ、奥の奥までぱん太郎を招き入れ、今にも下半身から力が抜けてくずおれそうな気持ち好さに包まれていた。 そんなあやねからぱん太郎はヌッポリと肉棒を引き抜くと、 「交代ね♥」 と、横にずれ、今度はすずの淫裂に挿入した。既に指が愛液と精液の混じった淫汁まみれになって根本まで出入りしていたすずのオマンコは、グチュリと淫猥な音を立てながらすんなりとぱん太郎の巨根を奥まで迎え入れ、「にゃあぁアァッッ♥♥!!」と、それだけですずは仰け反って逝ってしまった。 「ああ、ほんとう最高の気分だよ♥ すずちゃんも、あやねちゃんも、孕ましたくてたまらない。ボクの子を孕ませたくてたまらないよ♥」 「孕ませて♥ 孕ませてぇ♥」と、奥まで侵入する律動を受けながら間髪入れず叫ぶすず。 「私も、私もぉ♥」 あやねもぱん太郎の指を咥え込んでいる尻を揺らめかせながら訴える。 性愛の悦びを知り、またそれを受け入れた十代の少女たちの瑞々しく引き締まった肢体は、まさにはちきれんばかりの生命力に満ち、男の慾望を底なしに吸い取らんばかりに誘っていた。若さ溢れる腰の充実ぶりは、生殖に目覚めた雌──男を求める性慾を憶えた雌の慾望を発散していた。それでいて成熟した妖艶さはまだまだこれからという健やかなエロスを多分に感じるのだ。まさしく孕み頃、と言う他ない状態。 その上でどちらも文句の付けようがない美少女であり──ぱん太郎は心の底からたまらないと狂喜せずにはいられない。顔もからだもこんなに美しい娘たちをセックス好きに堕とし、思うがままに犯せるのだ。子作り前提の中出しを何の遠慮もなく膣奥で放てるのだ……! 行人に最も親しい位置にいるこの二人の少女は、ぱん太郎のそんな行為を完全に許し、生殖本能に目覚めた女性器でぱん太郎の射精を貪欲に呑み込んでいるのだ……! 「行人クンはキミたちの服を脱がして裸にすることも出来ない臆病者♥」 「残念だわ……でも、私たちを裸にする役目は、ぱん太郎様に任せるわ♥」 「行人にはもう何も期待してないよぉ♥」 「ウンウン。そして、こうやって……」 と、ぱん太郎はわざと腰と腕のピストン運動を早める。 「アァーッ♥♥!!!!」 「ウニャァアァッ♥♥!!!!」 二人の歓喜の叫びが辺りに響く。しかし、たとえさらに大きな声を張り上げても、空を覆い隠すほど枝葉を広げ密集した樹木群に吸い込まれ、行人のところまではとても届かないだろう。 「キミたちにオマンコの気持ち好さを与えるのもボクの役目♥ 行人クンじゃ絶対不可能だからね」 「えぇ、絶対不可能よお♥ 行人様じゃ絶対こんなコト出来なぁい♥!」 「絶対に無理だよぉ♥!」 「ぱん太郎様ほどの経験もないし、こんなに逞しいオチンポも持ってないしぃ♥ あっ、あっ、あっ♥!」 「こんな気持ち好いコト、行人がしてくれるとは思えないよぉ♥ うにゃっ、うにゃっ、うにゃあっ♥!」 心地好い律動と刺激を受けながら涎を垂らし、嬉悦の涙を目端に浮かべるすずとあやね。 「そうそう、どう考えても期待できないよ♥ でも、普段は今まで通り、行人クンとは仲良くね♥」 「えぇっ、えぇっ♥ ぱん太郎様の言い付け通り……仲良くするわ♥ あっ、ああっ、ああっ♥!」 「うにゃっ、うにゃんっ、うにゃんっ♥! 私もっ、ぱん太郎様がそう言うなら……まだ行人と暮らすよぉ♥」 「ウンウン、ボクの言うことをちゃんと聞いてくれれば、これからもずっとオマンコしてあげるからね♥ すずちゃんとあやねちゃんにも、ずっとボクとの中出しせっくすを味あわせてあげる♥」 「「ほんとう♥!?」」 と、嬉しそうに同時に叫ぶ二人。 「本当だよ♥ でも逆に聞くけどさ」と、動きを緩めるぱん太郎。「ボクとオマンコするために行人クンと付き合う……それでいいの、二人とも?」 「ぱん太郎様とオマンコできなくなるほうが我慢できないわ……♥」 「うん……ぱん太郎様とオマンコできなくなったら……たぶん、おかしくなっちゃう……♥」 「ノフフフフ…………」 この上ない回答であった。すずも、あやねも、ぱん太郎に媚びた笑みを浮かべながら些(いささ)かの躊躇もなく言い放ったのだ。行人に対する罪悪感など最早毛ほども感じていないようだった。この二人も、ぱん太郎と、ぱん太郎の与える快楽に、心底染まってしまったのだ。 「じゃあ、あそこにいる行人クンに向かって、いつもどおりに……言ってみようか♪」 「ええ♥」 「うん♥」 「行人様、ごめんなさい……私、ぱん太郎様とオマンコするために……貴方と仲良くします……♥ これからも、ぱん太郎様の子種をおナカに溜めたまま……デートしたりするだろうけど……許してちょうだい♥ もう、このオチンポなしじゃ……生きていけないから……♥ 行人様がしてくれない分、ぱん太郎様と子作りセックスするの……♥!」 「行人、これからも私、行人と一緒に暮らすけど、私の全部、ぱん太郎様のモノになっちゃったからあ……♥ 行人と暮らしながら、ぱん太郎様と赤ちゃん作るの……♥ 行人の知らないところで、ぱん太郎様の子供を仕込まれるの……♥ 私、もう、行人といるより、ぱん太郎様とオマンコしてた方が楽しくなっちゃったから……♥ でも、行人も悪いんだよ、こんなに気持ち好いコト、行人は全然してくれないから……♥ 許してね……行人といる時も、私のアソコも、心も、ぱん太郎様でイッパイだけど……許してね♥」 やはり口に出して言わせるのはひと味違う、と、ぱん太郎は愉悦が多分に入り混じった感慨をおぼえつつ、またあやねに戻って射精に向けて腰振りを一気に加速させる。パン、パン、パン、パン! と、白リボンの少女とぱん太郎の腰がぶつかる高い音が立ち、あやねはひときわ高い嬌声を上げて善がり狂うが、広場にいる行人まで届く筈もなく、そんな少年の姿を眺めながら二人は同時絶頂に達した。 気を失いそうなほどの快感でガクガクと全身を痙攣させるあやねに、その腰をしっかりと支え、最奥でとびきり濃厚な孕まし汁を無尽蔵に放つぱん太郎。 「アァ♥ アアァ♥ ぱん太郎様♥ ぱん太郎様ぁ♥」 「あやねちゃん♥ あやねちゃん♥」 結合部から決壊するようにブワッと精液が溢れ出てきてゴポゴポと瀑布と化して滴り落ち、足元に白濁溜まりを作るというお決まりの事が起きるが、当然のように誰も気にしなかった。 ──数分間、最後のひと噴きまであやねの子宮口に直当てしながらの生殖射精。あやねは何度もアクメに達し、その度にビクビクとからだを奮わせ、焦点を喪った目で幸せそうに喘ぎ悶えていた。 それが済むと、すずも同様に立ちバックでぱん太郎の極太肉棒にさんざんに責められた。あまりの快感の残響に立っていられず温かい白濁の海に溺れるように突っ伏したあやねの横で、今度は青リボンの少女が快楽に鳴き叫ぶ番であった。だが、すずもオマンコから愛液のヨダレを垂らしながら待ち望んでいたのだ。 豊満な乳房をぶるぶると揺らし、行人の姿が視界に入っていても、まるで何も見えてないとばかりに、すずはぱん太郎から与えられる快感に理性溶けた惚け顔でただただ浸り尽くし、間もなく来るだろう“射精の時間”に対する期待で、絶頂と種付けの快感に対する期待で満ち溢れた態度であった。 「んじゃ、すずちゃんイクよ!」 「うにゃぁん♥!! 来て来てェ♥!! 行人ごめんね~~~ッッ♥♥!!!!」 そう叫びながらググッと奥まで押し込まれたぱん太郎の巨根による膣奥射精で同時にアクメを迎えるすず。オマンコの奥に感じる孕まし種付けの重い衝撃が繰り返し繰り返し全身に行き渡り、それが心地好くってたまらず、顔を真っ赤にしてあやねに負けないほどからだを生殖快楽に震わせ、すずは幸せの歓喜に包まれる。絶え間ない嬉悦の涙と叫び声。両脚をガクガクさせながらも、受精を意識してぱん太郎の膣内射精をしっかり受け止める体勢を取り続けるすずの下半身。 絶対に孕ませるという意志が籠められた射精を、青リボンの少女は霞がかる目で遥か向こうに少年の姿を見ながら、蕩け切ったメスの顔でいつまでもからだの奥深くに迎え入れていた──── ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ ☓ 4 ──時は少し遡る。 行人はすずが一人で動き回っているとばかり思っていたが、準備初日、今年もオババの使いで花火小屋へ赴いた青リボンの少女の隣には、途中から大きな影が連れ添っていた。昨年は行人がいた位置であった。 その巨漢──ぱん太郎がすずの肩に腕を回して脇に抱き寄せると、青リボンの少女は逆らうことなく自分からもしなだれかかった。そうやってぴったりくっついて歩く様は、偶然通りがかる他者がいれば間違いなく昵懇(じっこん)な恋人同士だと映っただろう──男女の道に敏ければ、肉体関係も相当進んでいるという確信も。初夏の暑さが届かぬ森の涼しい小径を歩きながら二人はおしゃべりに興じて笑い合い、実に楽しげであった。 しばらくしてぱん太郎が不意に立ち止まり、すぐ近くの木陰を横柄に顎で指し示す。その樹の横には腰掛けるのにちょうどいい苔むした倒木もあり、休憩するにはうってつけの場所であった。 「……うん♥」と頬を染めて頷くすずはどこか嬉しげで、その瞳は期待に満ち溢れキラキラしていた。 倒木に座ったぱん太郎の膝の上に微笑みを浮かべたすずが純白のパンティが露わになるのも気にせず股を拡げて跨がると、彼女の方から顔を近づけ、二人は唇を重ねる。当たり前のような自然さであった。それはすぐにピチャピチャと音が立つほど情熱の籠もった口づけとなり、互いの躰をまさぐり合うペッティングが加わり、すずは気持ち好さそうに官能的な吐息をつきながらぱん太郎の愛撫とキスを感じるばかりの表情に煙(けぶ)る。帯を解かれてはだけた胸を無遠慮に揉みしだかれ、スカートの中に手を入れられて尻から太ももにかけていやらしく撫で回され──子作りするまでになっているのだからこの程度もはや何でもない範疇かもしれないが、行人はすずのからだをこのように触ったことすらないのだと、ぱん太郎は脳裏で改めて追認し、その満悦感で上機嫌にならずにはいられない。 行人は──女たちの中でもとびきり美しく、同時にいやらしいカラダをしているこの少女と何百日と一緒に暮らしながら──男の本能を奮わせて止まないこのからだを弄ったこともないのだ。 無論、このさらに先……すずと性器を繋げ合い、熱く潤んだ牝肉を掻き分けてチンポの良さを味あわせ、彼女の子宮へ子種を届けることも。想いを伝えた上でのキスすらまだなのだから言わずもがなの当然すぎる事実ではあるが、他の男と住んでいるこれほど美しい娘をここまで自由に独占し、メスの悦びに逝き狂わせ、子作り前提の中出しを受け入れさせていると考えると、ぱん太郎の愉悦は歯止めが難しいほどに昂じる。行人が到達することなど夢のまた夢の行為を、自分はこの少女に好き放題することが出来るのだ。この青リボンの少女は、もう何でも許してしまうのだ。どこでも、いくらでも、子宮口にチンポの先っぽを直当てして、この少女の子宮の中へ己が子種を注ぎ込むことが出来る──そう考えると堪らなく昂奮するのだ。 セックスの最中にわざと少年を意識させるような言葉を使っても、すずは行人にダメ出しをしてオマンコの奥の奥までぱん太郎が侵入することを許し、また子作りのためとはっきり明言している膣内射精を悦んでその奥まった場所で受け止めながら逝きまくるまでになっている。行人が至れそうにない秘奥。他人の胸の内を覗くことなど出来ないが、すずの心を行人から引き剥がした証拠がこれ以上にあるだろうか。 やはりこの少女を行人とそのまま生活させているのは大正解だった、とぱん太郎はつくづく思う。バレたらひと騒ぎ起こる危険があるものの、行人の気持ちが──すずに対する慕情が変わらずにいるのが重要なのだ。一つ部屋で寝食を共にしているほどの仲だ、一緒にいればいるほど情は深まるばかりであろう。実際、最近の行人はすず、それにあやねが気になって仕方がない様子が周囲で観察している他の娘たちから伝えられ、この二人に対する行人の情は、もはや気持ちを伝えていない段階に入っているのは傍から見ていても分かる。娘たちをもって超絶と言わしめる鈍感さがその一線を超えるのを遅らせに遅らせている部分も少なくはないのだ。 だが、まだ自覚が無いだけで、そうして行人にとってすずが大切な存在になればなるほどに、ぱん太郎がすずを抱く楽しさもより深まるという仕組みであった。たとえ張り合いのない敵手であっても、同棲している男がいる少女の子宮にとびきり濃厚な子種を何度でもいつまでも注ぎたくて仕方なくなるし、孕ましたくて仕方なくなる──実際その通りにしているわけだが。また、その昏く粘っこい熱情はすずをさらなる肉悦の深みへと引きずり込み、彼女の心を行人から一層乖離させることにもなっている。 もし、すずまでもがぱん太郎に夢中になっていて存分に種付けられることに悦びを憶えている事実をひとたび知ってしまえば、行人はいたたまれないあまりにすぐにでも家を飛び出してしまうのではないか。そして、そのまま二人は別離するに違いない。 そうなったらもう、行人と同棲までしている最も距離の近い少女すら寝取っているという極上無二の香辛料は金輪際得られなくなる。ここまで来れば行ける所まで行きたかった。もう既にすずは他の娘と同じくぱん太郎の言うことは何でも聞くようになり、どこで誘おうがこうして喜んで股を開き、場所を気にせず生殖性交を自ら望むまでになっている。ぱん太郎に種付けされることをすずは乞い願うようになっている。残すところは尻穴性交と妊娠出産、そして結婚ぐらいなものか。最終的にはそれらも果たし、完膚なきまでに行人からこの少女を奪い取りたかった。 「ぱん太郎様ぁ……♥」 と、大男の耳元でゾクゾクするような甘ったるい猫撫で声を出すすず。 「ぱん太郎様のおチンチン……舐めたいな…………♥」 「ホント? 嬉しいね」 すずの積極的な申し出にぱん太郎はニンマリと笑って頷き返した。 青リボンの少女は嬉しそうな様子を隠しもせず男の膝から降り、割り拡げられた股の中に収まる。ぱん太郎は着物の裾をからげると、堂々と屹立する天狗の鼻のように長く太い剛魔羅を少女の眼前に突き出した。 「にゃあぁぁ……♥」表情を綻(ほころ)ばせて感嘆の声をあげるすず。「おっきくて、固くて、熱くて、立派で…………♥ それに、このニオイ、この味……♥ このニオイ嗅いでると、頭がクラクラしてたまらないの……♥」 ドクンドクンと力勁く脈打つ赤黒い肉茎を愛しげに何度もさすり、舐め上げ、熱い息を吐きかけながらすずは陶然と賛美の言葉を紡いだ。片方の手はスカートの中に潜り、下着越しに秘裂を弄る。既にパンティは夥しい愛液でぐっしょりと濡れており、少女の指はまるで泥の溜りを踏むようにクチュクチュと濁った水音を鳴らし、内股までぬめっているほどであった。 「んっ……んにゃんっ……♥」 亀頭を撫でさすり、剛柱に頬ずりしながら青リボンの少女は唾液をタップリとまぶした舌を這わせる。 「すずちゃんを幸せにするモノだから、大事にしないとね♥」 「うん……♥」 あーんと口を大きく開けたすずは、茸のように傘を張る真っ赤な亀頭を躊躇いもなく呑み込んだ。 「んっ……うむぅっ……♥」うっとりと目を閉じ、そのまま肉茎の半ばまで一気に咥える。ぱん太郎の男根は長すぎて食道まで届いてしまうため、頑張っても根元まで頬張れる女はいない。さすがのすずでも無理だった。だが、下の口では十分に開発してほぐせばこの年若さでも痛がらず呑み込んでしまうのだから、それどころか感じまくるのだから、女体というのは不思議と言うしかない。 「のっ……おお……♥」 と、ぱん太郎はたまらずに声を上げた。 すずの口の中がキュッと窄(すぼ)まり、青リボンを揺らしながら頭が前後にゆっくり動くと、肉棒の底に敷かれた舌の蠢きも加わって堪らない刺激がぱん太郎の全身を駆け巡る。 ムチュッ ムチュッ グチュッ ムチュッ 口腔全体の肉を使った吸い付き具合は陰茎ごと吸い取られそうなほどで、オマンコに勝るとも劣らない極楽のような心地好さだ。 それに── 「んふ……♥」 と、青リボンの少女が極太肉棒を咥えながら頬笑み、ぱん太郎を見上げる瞳に籠められた親愛や淫蕩の具合と来たら! (ホント、たまらないね♥) 美しい少女のこのような媚びた表情を眺める度にそう思わずにはいられない。人間の女の美醜が解ってくると、すずが梅梅に劣らないぐらいの美少女だということも判ってきた。それに、この男好きのする生唾もののからだ! つくづく仕込んだ甲斐があったというものだ。すずはどんな仕事でも覚えが早く頼りになるらしいが、その話が十分納得できるほど性技の上達も著しかった。異性に対する特別な意識すら持っていなかった頃の純真無垢な状態が信じられないほどだ。初めは弄ってもくすぐったがっていたからだは、愛撫されるとゾクゾクと性の悦びに戦慄くようになり、何ものにも穢されていなかった清らかな秘洞は男をすぐ果てさせんばかりに淫肉蠢く極上の蜜壷に変わったのは、たったの半年の間に、だ──そして、今やすずの子宮はぱん太郎の精子を溜め込んでいない日がない程までになったのだ。 最初こそ緩やかにフェラチオしていたすずだったが、昂奮してくると段々とリボンの揺れ動きが激しくなり、鼻息もフウフウと荒くなってきて、ジュッポ、ジュッポと卑猥な音が大きく立ち、唇の隙間から涎が溢れ落ちるのもお構いなしに実に美味しそうにぱん太郎の極太長棹をしゃぶり続けた。口を目一杯拡げてやっと咥え込めるほど太い巨根の先端が喉の奥にしばしば当たってもえずきもせず、ぱん太郎を気持ち好くさせたいという一心がはっきり伝わって来るほどの積極的な奉仕であった。 「すずちゃんのおっきなオッパイでパイズリしてよ♥」 と、ぱん太郎はこの頃覚えた単語を使って注文した。すずも知っていたようで、「うん♥」と口を離して元気よく返事をし、藍色の上着を脱ぎ去って上半身裸になる。大きさも形も張り艶も理想的なほどの美しい均整さを保つ乳房が双つともすべて露わになる。その頂上を美事に飾る薄桃色の乳首。腰から上の裸体だけでも目を吸い寄せられずにいられないほどの美少女ぶりであった。それでいてすず本人は己の容姿にまったくの無頓着で、少しも自惚れたところがなく、どこまでも素直で純朴な性格なのである。 セックスなど知らなかった時期と比べて最も変わったのは、女の色気を帯びてきた点だろうか。ぱん太郎にどれだけ揉まれたかわからないこの乳房を眺めているだけでも生唾が口の中に溜まって来る。女のフェロモンが嗅ぎ取れそうだ。また、この頃ではすずにも羞恥の意識が若干ではあるが芽生えてきたようで、ぱん太郎にそうして見つめられていると、 「あんまり……じっと見られると……なんだか恥ずかしいよ……♥」 「すずちゃんが可愛いからだよ♥」 「もお……でも、嬉しい……♥」 と、その少しはにかんだ後、胸部を押し付けるように乳房の谷間に唾液まみれになった肉棒を挟み込んだ。最近大きくなっていくばかりというすずの乳肉だが、両の脇から手で寄せ上げてもぱん太郎の長大な男根全体を包む隠すことは不可能だった。だが、当然ながら長いほうが挟み易いのである。 「んっ、んっ、んっ……♥」 ひたむきに乳肉で肉胴を擦り上げながら亀頭に舌を這わせるすず。 「ぱん太郎様のオチンポ……とっても美味しい……♥」 「いくらでも味わっていいんだよ♥」 「うん……♥」 「行人クンのあのオソマツなチンコじゃ、こうやって舐めるのは無理だね♥」 「……そうだね…………」と、すずも思い出したような目つきで微笑した。「行人のは、胸の中に隠れて見えなくなりそう……♥」 「すずちゃんのおっぱいおっきいもんね♥ 綺麗で、形もいいし、ボク大好きだよ♥ パイズリもすごく上手になったし……のの、すっごく気持ち好い……♥ すずちゃんのおっぱいは最高だよ♥」 「嬉しい……♥」 すずは褒められて嬉しそうな笑顔を浮かべると、より情熱を籠めてパイズリする。 お世辞ではなくすずの乳房奉仕は肉棒が益々固くいきり立って仕方ないほど気持ちが好く、我慢したくなくなるほどの射精感がこみ上げてきたぱん太郎は、このまま挟射して彼女の顔に思う存分ぶっかけてパイズリを終えたいところではあったが、此処まで来た目的がまだ済んでいないという冷静な思考は働いた。すずは拒まないだろうが、不用意に外で出すと中出しより後始末が面倒になるのは皮肉な話である。元気漲りすぎていて天を衝かんばかりに少しもおじぎをしない極太肉棒はどうしても下に向けられないため、地面に向けて放つことができない。それに、長い射精をただずっと空打ちしている時間は実に虚しさを覚えるものである。その判断の下ですずの胎内に放ってきた回数は数え切れない。彼の屋敷であれば雑用係である召番が後片付けをするため問題ないが、此処では飛び散った精液で汚れた衣服を洗うために水場を探す羽目になるだろうし、そうなれば余計な時間を食ってしまう。それに、ぱん太郎の長射精をたった一人で顔面に受け止め続けるのはなかなか大変だ。全裸になってからだじゅうにぶっかけるのであればまだ何とかなるが、今はまだそんな悠長な事をしている場合ではない。顔射は何人も並べて分散できるような時にすることが多かった。 ──となれば手段は一つである。 今日もまた、この少女の胎(なか)で──すずのオマンコの中で受け止めさせれば良いだけだ。 行人などお構いなく中出しするのだ。 すずの膣内を、子宮を、このぱん太郎様の子種で満たしに満たしてやるのだ。 このすずという少女を東方院行人、あの男以外の種で絶対に孕ませるのだ──── 「気持ち好すぎて……すずちゃんの顔にぶっかけたいところだけど、まだ用事を済ませてないし……オマンコのナカで出させてね♥」 「うん……♥!」 頬を赤く染めながら躊躇いもせず嬉しそうに頷いたすずは、再びぱん太郎の膝上に乗った。スカートを捲り上げながら突き出た大勃起が純白のパンティの上からすずの秘陰をなぞるように往来し出すと、「にゃっ♥ あっ♥ あっ♥!」と、青リボンの少女は心地好さげな媚声を漏らし、ぱん太郎と熱く見つめ合いながら舌を絡め、半ば無意識に浮いた腰を肉棒の動きに合わせるように揺らす。すずの純白パンティは彼女自身の愛蜜とぱん太郎の先走り汁ですぐにグチョグチョとなった。 「にゃあん……我慢できない……♥ もう、早く……早くぅ……♥ ぱん太郎様のデッカイおちんちん……ココに……私のオマンコに挿れてぇ…………♥」 と、トロンとした目つきで妖しく腰を揺らめかせながら肉棒に布越しに秘裂を擦り付け、先に誘ったのはすずであった。「じゃあ、自分で挿れてごらん」と言われると、すずはハァハァと淫らに乱れた息をつきながらパンティの股部をずらし、慣れた動きでぐっしょりと濡れたアソコの入り口にいきり立った極太肉棒の先端をあてがい、「にゃうんんンッッ♥♥!!!!」と甘い悲鳴を上げながら腰を落としていった。すずのオマンコの中は夥しい愛液でヌルヌルで、ぱん太郎が常に携帯している潤滑水など使わずとも苦もなく極太大魔羅を迎え入れたのだった。 「うにゃああぁぁぁ…………♥♥!! ぱん太郎様と……一つになれたぁ…………♥」 そこからのすずの嬌態は、もし行人が此処にいたならとても見ていられないものであったろう。性悦で真っ赤になった顔を惚けさせながら、からだを激しく震わせながら、ぱん太郎がじっとしていても自分から積極的に腰を動かして逞しい巨根がグチョグチョとオマンコの肉壁を擦る快感に酔い痴れる青リボンの少女。エラ張ったカリの裏がイボイボしている亀頭によって媚肉が巻き込れる刺激に何度も軽くイキまくり、豊かな乳房をぱん太郎の顔に押し付け、その固く勃った乳首を膨らんだ乳輪ごとムチュムチュ吸われると全身で歓喜を表し、我を忘れたように何度も大きな声を張り上げて快感にからだを痙攣させた。 「うにゃあ♥ ぱん太郎様、素敵、素敵ぃ♥ おかしくなっちゃうのお♥」 調子に乗ったぱん太郎が短い間隔で連続中出ししても、その紅唇からは嬉悦にまみれた淫声しか生まれて来なかった。すずはぱん太郎の精子を己の子宮に貯め込む役割を存分に果たしながら、気持ち好さのあまり焦点を失った目で蕩けきった甘い声をひっきりなしに漏らし、「また、行人にナイショで……♥ ぱん太郎様に種付けられちゃってるぅ……♥!」「でも……すずちゃんも望んでるんだよね?」「うん、そうだよ……♥ 行人が知らないところで……ぱん太郎様との赤ちゃん、作っちゃうの……♥ うにゃあぁぁぁ……♥!」などと会話して、立て続けに膣奥で爆ぜる孕まし射精を最後のひと噴きまで感じていたのである。 ──繋がったまま絶頂の余韻を楽しみ、昂奮が引くまで行為後の満ち足りたキスを交わし、やがて名残惜しそうに離れて淫液まみれになった下半身の後始末をする。ぱん太郎の野放図で途方もない勢いと量の射精は全てすずの肉壷の中で受け止められ、結合部の真下に大きな白濁溜まりと幾筋もの川を作っただけに留まった。まさに「精液便所」という呼び方に相応しいオマンコの使い方をすずはされたのだ。ぱん太郎の精液処理の道具と化していた。しかし、孕むに十分過ぎるほどの子種が──途方もない量のぱん太郎の精子が何日かぶりに新たに追加されて、すずは大いに満足したらしい。例えこの後すぐまた求めたとしても、すずは微笑みながら股を開いて注がれたばかりの白濁を垂らしている淫穴を惜しげもなくぱん太郎の眼前に晒すに違いない。 そして──家に帰り行人と対面する頃には、ぱん太郎の精子とすずの卵子が結ばれて愛の証を形作り始めていても決しておかしい話ではない。今や毎日のようにその可能性が存在するのである。 服を直して再び木漏れ日の径を歩き出した二人は、どちらも何も言わずにまた想い合う恋人のように寄り添うのだった。 花火小屋に到着すると、りんの叔母で花火職人のりりに昨年同様にオババからの手紙を渡したのだが、その用事もそこそこに彼女を外に誘い出して森の散策と洒落込んだぱん太郎は、すずの協力もあって手慣れた段取りで言葉巧みにセックスへと持ち込んだ。ぱん太郎は女の弱い所を知った口づけや愛撫でりりの性的昂奮を引き出し、濡れた股を開かせてその処女をいただいたのであった。りりが息絶え絶えになるまでに三発、男を迎え入れたばかりの膣内に濃厚な白濁を撒き散らした。その射精中、「ああっ……すごいっ……すごいっ……お腹の奥で……花火が爆発してるみたいだっ……♥」と、りりは感じまくりながら表現したものだ。 一年じゅう花火作りに没頭していて村にも滅多に姿を見せない彼女だったが、集会参加者の一人としてぱん太郎のことは知っており、りんの妊娠やりさとも子作りしていること、今のぱん太郎の評判など色々と耳に仕入れていたようで、ある程度の意識や覚悟はあったらしい。ぱん太郎はぱん太郎で、三十近いと聞いていた女がりんとさほど離れていない姉のような若々しい容姿と立ち振舞いであったために内心歓喜小躍りし、また初対面時の驚いたようなりりの顔つきの中に好奇や興味といった感情があるのを目聡く見抜き、(これはすぐヤレるかも♥)と直感していた。 未通女のまま三十路を迎えようとしている焦りもあったのかも知れない。りりにはどこか誘いを待っている節があったし、行為に入っても彼女のからだが強張っていたのは最初のうちで、ぱん太郎が優しい愛撫をゆっくり続けるうちに緊張もみるみる解け、彼の指や口技を感じて声を漏らすのも早かった。初めは戸惑いも多分に含んだたどたどしい喘ぎ方だったが、数十分もしないうちに陰核をやわやわ刺激されると共にぱん太郎の太くザラザラした指をズポズポと抜き差しされて全身を痺れさせ、愛液を溢れさせながら本気で喘ぐりりの姿があったのだ。 やはり、という確信がぱん太郎にはあった。大ぬしの加護篤いためだろう、この島の住民達はほとんど病気もせず食べる物に困ることも滅多にないため、皆元気が有り余っている。ぱん太郎も少し前まではどつき合い三昧でその元気を発散していたぐらいだ、連れ合いを一人残らず喪って十数年も経つ人間の女たちは、年頃になった娘たちは、健康美溢れるカラダをどれだけ持て余していただろうか。上辺は何事もないように振る舞っていても、“ソレ”を満たしてくれる男が現れたという噂を聞き、実際に目の前にした時──彼女たちのぱん太郎に対する反応が答えを告げていた。 まぐわい終わって股間を白濁に染め上げたりりが満足したようにぐったりと横たわると、手伝ったご褒美と称してまたすずが抱かれる番となった。まずは体液で穢れた肉棒を傅(かしず)かせるようにフェラチオでキレイにさせると、抱きかかえ上げて官能的な吐息を絡め合うキスから始めた。 「私も、最初から……ぱん太郎様を信じればよかった……♥」 と、口づけの合間にすずはうっとりとぱん太郎を見つめながら呟いた。 「最初から? もしかしてボクとすずちゃんの最初の夜のこと?」 村への出入り解禁前夜に二人は鉢合わせし、出掛けていた少女の帰りを待っている少年のいる家からさほど離れていない草むらで行為に及んだのだ。ぱん太郎がすずを女にし、二人が男女の関係になった瞬間であった。行人から寝取った愉悦感や美少女であるすずの男好きするからだや類まれな名器具合、彼自身その時ご無沙汰だったこともあり、異様なほど昂奮する中で生涯で最も出だだろうと思うほど凄まじい量と長さの射精を彼女の中で放ち続けたのを、ぱん太郎は未だ鮮烈に覚えている。射精前から優に一回分以上漏れ出ていた先走り汁ですずの膣内は既にグチョグチョになっていたところへ、先走り汁に含まれていた精子が先陣切ってすずの子宮内へ入り込んでいるだろうところへ、さらに途方もない量の子種汁を注ぎ込んだのだ。その頃既に行人とすずの間柄は知っていたぱん太郎だったが、少年に対する遠慮など一切無く、すずの子宮に肉棒の先端を押し当てて、孕ませる気満々で濃厚この上ない白濁液を放ちまくったものだ。 久方ぶりの生マンコで我慢が効かない面もあったため、ぱん太郎は“花”を多用しての愛撫ですずに性的快感を覚えさせるだけでなく、痛がらせないよう注意を払いながらも自慢の巨根をたっぷり味あわせた上で、抜き差ししても平気になったと見るや一度だけでなく執拗なほど中出しを繰り返した。不安のあまり行人の頭に何度も過ぎったことがある、すずとぱん太郎の最初の性交イメージとほとんど離れていなかった。行人がまったく想像できなかったのは“花”だけであった。 初めてのセックスの時点で、行人を迎え入れた事もない清らかな空間が一気に隅々まで濁り澱むほどに凶器のような極太肉棒を突きまくって、行人のものではない精液をこれでもかと言うぐらいすずの中に注ぎまくったのだ。 そうして膣内射精される心地を青リボンの少女の心身にしっかりと刻み付けた。男をまったく知らない状態での初体験だったにも関わらず、“花”の効果で発情したすずの膣内は処女だった固さを残しながらも奥まで柔らかくほぐれ、最初の戸惑いはどこへやら、それまで感じたこともない生まれて初めての感覚に少女はいつしか溺れていた。二発め、三発めと膣内射精される毎に中出し突き入れをしっかり受け止める姿勢を無意識に取ってゆき、終わり頃では完全に恍惚状態で股を開ききって本気で喘いでおり、初めてのアクメはぱん太郎との同時絶頂であった。すずも、「あの満天の星空の夜のコト……一生忘れられないよ♥」と語ったことがある。 あの時に孕まなかったのが不思議なぐらい、すずとぱん太郎は一度目から濃密過ぎるほどに交わっていたのである。 「うん……♥ あの頃は何も知らなかったから……今のりりさんみたいに、ためらいがあったの……♥」 確かに判断も出来ないままぱん太郎に言いくるめられ、流されての初体験のようだったし、肉体関係を結んだばかりの時期、すずは明らかに乗り気ではなかった。だが、子作りは村のためという名目を最大限に利用したぱん太郎が何度も強引に迫って繰り返し躰を重ねていくうちに──彼女の心身にセックスの気持ち好さが深く刻まみ込まれていったようで、そのうち“花”を使わずともアソコは濡れまくって快感に悶えるようになり、明らかに膣内射精を感じている様子を見せるようになり、次第にぱん太郎を受け入れるようになったのだ。従順になってゆく一方のすずに、ぱん太郎は孕ませるという意思を籠めた種汁をその胎内でとことん放ち続けた。 あの初めての夜からもう半年近く経っただろうか。すずがぱん太郎に籠絡され順調に侵食されていったこの間じゅう──行人はわずかすらも気付くことがなかった。 多い時は月の半分近くもその日に中出しされまくったぱん太郎の精液をオマンコいっぱいに満たしたすずと同じ室内で過ごしてきたのにもかかわらず、女の機微を嗅ぎ分ける経験を養ったこともない初心(うぶ)な少年は、持ち前の鈍感さもあって何ら疑わないのだ。今では憎むべき男の子種の重みや熱さを胎内に感じ取る喜びを覚えている少女と暮らすことがすっかり当たり前になっているというのに。彼の目の前ですずとぱん太郎の受精が起こっても不思議ではないというのに……。 その他にも、すずがぱん太郎と恋人のように甘く絡み合いながら何の抵抗もなく中出しセックスする正夢を、まちに命じて定期的に睡眠中の行人に見させるようになっているのだが、そんな“悪夢”に苛まれながらも、まだ健気にすずを信じ続けているようだった。まさか真の出来事とは思いも寄らないのだろう。 ぱん太郎もその夢を一度体験してみたいとまちに術をかけて貰ったことがある。“愛の巣”ですずと自分が夢中になって一心不乱にセックスしている場面であった。前日に同じものを行人にも見せたとまちは言っていた。自分自身の姿を眺めるというのが実に奇妙な感じであったが、普通の夢とは違い、術者が眼(まなこ)に焼き付けたありのままが投影されているという情景にはやけに生々しい肉感があった。まるですぐ傍から行為を見物しているような臨場感が希薄ながらも嗅ぎ取れるのだ。それでいて眠っているからか意識があるのかないのかといった感じにぼんやりとしていてどこか他人事のように客観視している面も濃く、頭のどこかでこれは夢だと識閾下の理解も在るようで、本来であれば昂奮して止まない情景がある意味淡々と流れていった。 何度も逝きながらひたすら悦び喘ぎ悶えるすず。しかしこれほど詳細で鮮明、臨場感もある夢は、ちかげが持っている不思議な板切れによる動く画の記録よりある意味真に迫っている気がした。実体験めいているというか……なるほど、行人もこんな真に迫ったものを見ているとすれば、例え夢を見ている最中は大丈夫だったとしても、きっと起きてからたまらない気持ちになるに決まっている──と、目が覚めてからぱん太郎は胸奥から溢れるようにこみ上げて来る喜悦にニンマリと笑んだものだ。 一緒に暮らしていて家族以上の想いを抱いている美しい少女が、自分の大嫌いな男と愛し合うように熱烈セックスして逝きまくり、恋人のようなキスを交わし、蕩かされてぱん太郎様好き好きと何度も繰り返し、歓喜の極地から発するような嬉悦にまみれながら、深く繋がりながら、膣内射精を受けている。普通の夢とは比べ物にならないほどの現実感でそれを見せつけられるのだ。下手をしたら一生記憶に残るのではないだろうか。 (やっぱり夢というのが最高の。例えばあの板切れでこんなのを見せたら、もうゴマカシは効かないだろうけど……夢ならどれだけ生々しくったって、結局は夢で済ませられるし♥) と、ぱん太郎は嬉しくなった。顔が分かってしまうフェラチオや普段着のセックスなどでも、夢であれば存分に見せつけることが出来る。行人が正夢を信じるような性格であればまた違ったのだろうが、どうやらその辺も四角ばった堅物のようで、夢と現実はちゃんと区分けしているらしい。すずの話では、目の前に幽霊がいても信じないと言う。だからこそ夢を根拠にしてすずを問い質したりカマをかけたりすることもなく、己の胸中に蔵(しま)っているのだろう。 ただ、さすがに不吉さは感じているようで、日中見廻りをしている最中、明らかに元気がなくどことなく気疲れしている様子でぼんやりと歩いていた──と、行人を目撃した女からの証言をぱん太郎は幾度か耳にしたことがある。他人の前では痩せ我慢しているようだ。 村の者たちは夢のことなど知らないが、すずまでもがぱん太郎と子作りに勤しんでいるのを知らない行人を憐れに思うのか、或いはぱん太郎を受け入れるという決定に楯突く気はないのか、すず──最近ではあやねも加わった──とぱん太郎の関係については口をつぐみ、男たちでも行人の耳に届かないよう村ぐるみで配慮しているらしい。そのお陰でぱん太郎は面倒な悶着を起こすことなく行人がまだ信じている二人を寝取っている感覚を持ち続けながら楽しんでいられる上に、その二人ももう嫌がりもせず行人に対する後ろめたさもほとんど消えて生殖快楽に堕ち、ぱん太郎との子作りセックスという極上の娯楽を心の底から望んでいるという有り様。それを全く与(あずか)り知らない行人も、ある意味これ以上の苦悩を抱えることなく平穏に過ごせている──とも言える。 親しくしていた“九人の美少女”のうち七人までもがぱん太郎の虜になってしまったことは行人も浅からぬ衝撃を受けているようで、残ったすずとあやねが彼の心の防波堤となり、表面上は波乱一つなく何気ない日常を送っているのだ。 ──だが、そうして少年の僅かな希望となって純潔を信じられている二人の少女の片方は、ぱん太郎が村に舞い戻ったその夜から既に、少年が憎悪する男の精をタップリ注がれるカラダになっていたという事実。 その無垢な少女は、少年が知らない所で男を覚え、性に目覚め、大人の仲間入りを果たし、それだけではなく──極太チンポをハメられる気持ち好さ、大量中出しされる気持ち好さにその男への悪感情などいつしか忘れ去り──。 少女は半年もの時間をかけてその男との子作りセックスにすっかりのめり込んでしまい、膣奥まで到達するその男のチンポを愛しく感じるようになり、子供がデキても構わないという気持ちで切なく締め付けるようになり、子宮に浴びせられるその男の子種を嬉々として受け止めているという事実── すずとぱん太郎の密会がひと月に両手指の数を下回ったときはない。青リボンの少女が快楽の桃源郷に身も心も蕩かす心地でぱん太郎と甘くも濃厚な肉慾の時間を過ごした回数は、もはや両手両足の指を使っても足りない。中出し種付けされた回数など、十人分用意しても…………。 行人にとっては残酷極まりない話だが、すずのからだは、オマンコは、子宮は──たった半年の間に、女を虜にして止まないぱん太郎の精力的なセックス、逞しい巨根、強暴な膣内射精を十二分に味わうようになってしまっているのだ。 彼女だけに限った話ではないが、すずはごく普通の男とごく普通のセックスを数年、いや十年以上続けても到れないぐらいの悦楽の深さを実体験しているのは間違いなかった。これで変わらないという方がおかしいだろう。 「でもすずちゃんは偉いよ、結局は村のことを考えたんだから」 「うん、今では良かったって……思ってるよ。村のためだし、それに、ぱん太郎様との子作りって……こんなに気持ち好いんだもん♥」 「でしょ~? いつも言ってるけど、キミを幸せにできるのはボクだけだって。まだまだコドモの行人クンじゃここまで気持ち好くしてくれないのは絶対。ケーケンも無ければチンコも大したことないんだから」 「うん、もう行人なんて知らない……♥ だから、ぱん太郎様……もっと、もっと、私のオマンコの奥でドピュドピュしていいから…………♥ 行人なんて関係なくなっちゃうぐらい、ドピュドピュしていいから…………♥ だから、お願い……私も、ぱん太郎様の赤ちゃん……絶対に孕ませて…………♥」 「モチロンだよ。すずちゃんが孕むまで、いや、孕んで産んだ後も……ボクはやめないからね♥ でも、行人クンを寂しがらせるのは悪いから、ギリギリまで黙ってようね……バレたら仕方ないけど♥ まあ、ボクとしては、行人クンが知らない所でこうしてすずちゃんとオマンコするのが気持ち好いから黙ってるってのもあるんだけど♥」 「もう……♥ でも、嬉しい……♥ いいよ、これからも……行人にはナイショで……ぱん太郎様とオマンコする♥ 行人にはナイショで、ぱん太郎様にいーっぱい気持ち好くして貰ってぇ……♥ 行人にはナイショで、ぱん太郎様にいーっぱいナカで出しして貰ってぇ…………♥」 この時のすずの蕩けた笑顔と媚びに満ちた甘い声音には、行人に対する後ろめたさなど微塵も感じられなかった。一つに溶け合うほどの快感をもう数え切れないほど分かち合い、カラダ奥深く繋がった眼の前の男に従属しきった態度──とでも言えばいいのだろうか。 「──これからもぉ……行人といる時は……ぱん太郎様の赤ちゃんの種でおまんこイッパイのままで……いるよ…………♥!」 「すずちゃん……♥!」 「ぱん太郎様…………♥!」 しばらくもせずにりりが上体を起こしてその様子を眺め始めたほど、互いの名を呼び合い情熱をぶつけ合うような激しい性交が繰り広げられた。りりは思わずごくりと唾を飲み込んで、同棲している少年がいる少女が別の男と肉慾と情慾にまみれきったセックスをしている場面を見続け──その末に同時絶頂しながら少年のではない子種を延々と注入されて嬉悦に悦び弾ける姿を目の当たりにしたのだった。 その後は二人まとめてぱん太郎に愛され、すずもりりももはや言葉にならない声を上げながら性豪魔の好き放題にされ、彼女たちからも積極的に求め──三人とも理性を喪って性慾一色に染まり、枝葉の間から覗いていた青空が黄色く染まるまでセックスの歓喜に包まれていた。すずもりりも途中から衣服を全て退避させてぶっかけられ、からだじゅう白濁まみれになって昂奮して喘ぎ、オマンコの入り口から子宮の中まで注ぎたてのぱん太郎の精子が充満し大量に泳ぎ回る状態となり、そうしてやっと濃密な性行為の時間は終わったのだった。 からだを拭いて服を着直している間、ぱん太郎はりりには特に何も言わなかったが、「じゃ、オマンコはなるべくそのまま……ね♥」と、すずの耳元で囁くと、青リボンの少女は交淫の潤みがまだ引かない顔に艶やかな微笑みを浮かべて眼を細め、コクンと頷き返し、羨望の眼差しを送るりりの前でぱん太郎の頬にキスをして囁き返した。 「今夜も……行人といたって……オマンコに残ったぱん太郎様の感触ばっかり……感じちゃうよ…………♥」 「ボクの精子で受精することも考えるんだよ♥」 「うん…………♥!」 「行人クンの前で……ね♥ ボクとのセックスを思い出して、ボクの注いだ赤ちゃんの素を感じて、行人クンと同じ部屋にいながら、行人クンのすぐ隣にいながら、すずちゃんのお腹の中にボクとの赤ちゃんがデキちゃう想像をするんだ♥」 「もう……♥」 ──以降、りりも足繁くぱん太郎の屋敷を訪れるようになり、他の女同様に瞬く間に愛慾の深みへ嵌っていってぱん太郎の大魔羅と中出し種付けの虜となり、膣奥で放たれる子種を大事に抱えるようになり、りさ・りり・りんと大工一族の女で括られてまとめて抱かれるのも何度も経験し、股を拡げて彼の子宮直付け射精を嬉々として欲する女の一人となったのはまた別の話。 祭り衣装の決定にもぱん太郎は関わっていた。りりを籠絡した初日から一夜明けての準備2日目に、衣装の責任者であるちかげが彼を洋館に招いて幾つか用意した浴衣や法被を見せたところ(※原作第20巻参照)、前回は行人の猛抗議で引っ込められた際どいものが即採用されたという事があった。そこには去年と同じくモデルとしてすずも手伝いに来ており、二人の美少女はサラシ無しの褌法被と下着無しのミニ丈浴衣の姿をぱん太郎の前で存分に披露したのだ。そのお披露目はすぐに淫猥なポーズの連続となってぱん太郎の目を喜ばせ、しばらくもしないうちに三人は祭り気分をひと足早く取り入れた着衣セックスに移ったのだ。すずは前日の花火小屋訪問に引き続いてであり、膣内には十分にぱん太郎の精液が残っていて、ぱん太郎に言われた通りに昨夜は行人と話しながら、実のところ膣内のぱん太郎の子種の重みや温かさを感じており、頭の中ではぱん太郎の子種で受精することを思い描いて、お腹の奥が何度も熱く疼いて本当にぱん太郎の子供がデキたような錯覚をして幸せな気分になった、などと報告しながら、抱き寄せられた時点で既にすずの息は昂奮で弾み、しっとりとした汗を肌に浮かばせていた。 ちかげの部屋で三人が性慾全開で交わっていて、丁度ベッド上で後背位フィニッシュの同時オルガズムですずの膣奥まで突き入れての子宮口直付け射精で生殖幸福の絶頂をすずとぱん太郎双方とも気持ち好く味わっている最中、なんと階下から行人の声が聞こえてきた。祭りの出し物で必要な材料を貰いに来たようだったが、その時にはすずもちかげも祭り衣装を着たまま三発も四発もぱん太郎に種付け射精された状態であり、すずは行人の声が耳に入っている筈だというのに、現在進行系で子宮に浴びせかけられているぱん太郎の精子で受精しようという蕩けた顔つき腰つきのままという始末であった。ぱん太郎に種付けられながら生殖絶頂する気持ち好さに没入して戻りたくないという風情であった。もし行人に気付かれたらなどという怯えた様子は一切なく、ぱん太郎に屈服した姿勢で抜いてなどという考えも頭にないようで、ぱん太郎に膣内射精されている真っ最中である悦びにただただ蕩けていたのだ。 ぱん太郎はその射精が終わるとすぐに立ち上がり、ミニ丈浴衣のすずと繋がったまま結合部からボトボトと溢れ落ちる白濁の道を作りながら駅弁姿勢で移動して階段に座り込んだ。すぐ下でぱな子と話している行人の声を聞きつつ、さらにすずを責め立てた。青リボンの少女は声を漏らさないよう口に手を当てながら耳まで真っ赤にして悶えていたが、やがてぱん太郎がラストスパートで激しく動き膣奥射精を始めると、とうとう、「んにゃあぁッッ♥♥!!!!」と甘やかに叫んでしまい、幸せそうな絶頂に達しビクビクとからだを痙攣させた。ただその時、行人はとっくに地階に降りていて、物置部屋でザラメが入った大袋を開きザラザラと音を立てて掬っては手から流し落とすのを繰り返していたため、(ん……なんだ……? 空耳かな……?)と、よく聞き取れず、あまり注意を向けることはなかったが。 やがてザラメを一袋抱えて地上に戻って来た行人はそこで立ち止まり、さらに上へ続く階段の先に視線を送った。 (ちかげさんは……祭り衣装の担当だっけ? 今、二階にいるのかな……そういえば、去年はすずもいたっけ…………) と、一年前の出来事を頭に過(よ)ぎらせた少年は、その時に見たすずのミニ丈浴衣姿を思い出した。 確かに可愛かったが……あの時、ちかげが横から浴衣の短い裾をぺらりとめくると、行人の眼前にすずのアソコが丸見えになるというハプニングがあり、思わず大量の鼻血が噴き出てしまったものだ。線が出るのを嫌って下着を外していたらしいが、ちかげさんもとんだ悪ふざけをするものだ──そう回顧して微苦笑する行人。 だが、まさか──まさにその可愛い格好をしたすずが手すりで遮られた視線の向こう側にいて、半脱ぎの乳も尻も丸出し状態でぱん太郎と繋がり合っているとは、いや、繋がっているだけでなく、ぱん太郎が浴衣のすずの膣内で射精していて、ぱん太郎の精子がすずの胎奥に──すずの子宮に滾々と送り込まれている真っ最中だとは──── すぐ上でそんな有り様になっているなどと、さすがに少年は思いもしなかったのだ。 彼が目にしてしまったすずの秘裂には、今、ぱん太郎の肉厚男根が深々と突き刺さっていて、はち切れそうなほど割り広がっていたのだ。行人の記憶にある裂け目を通って少女の媚肉に締め付けられながら奥まで届いた他の男の肉棒は、ドクドクドクドクと烈しく脈打って濃厚すぎる白濁液をこれでもかというほど吐き出し、少女の子宮の中に途方もない数の精子を送り込んでいた。すずはすずで生殖本能に瞳を潤ませながら腹部自体が勁(つよ)く鼓動しているようなその衝撃を全身で味わい、何センチも離れていないほどの近さで見つめ合っている男の子供を孕まされるという意識が性的快感と直結し、甘美な悦楽で頭がおかしくなりそうになっているまっ最中だったのだ。 我慢しきれないアクメの連続に意識が真っ白になって声を上げそうになるのをすずは何とか堪えていた。行人の気配を微かに感じながらも、子宮に直当てされ続ける獰猛なほどの膣内射精の衝撃に、力が入らない両脚で必死にぱん太郎の胴体を挟み込み、半ば無意識に奥に浴びせられる子種を逃すまいとしていた。 気を変えた行人がちかげに会おうとでもして数メートル上の踊り場まで登りさえすれば、脳裏に思い描いたままの姿のすずが……階段に腰を下ろしたぱん太郎と繋がっていて、情熱的に密着し合っている二人の下半身から大量の白濁が溢れ出て階段を流れ落ちているのが少年の目に飛び込んで来たのだ。 まぎれもなく子作りに励んでいる以外の何ものでもない体勢で、嫌がっている素振りなどどこにもなく、ぱん太郎の子を孕みたいという女の本能にまみれた表情をしているすずが──。 ──だが、行人は軽い吐息をついてザラメの袋を抱え直し、洋館を出て行ったのであった。 また気付かれなかったねと三人は笑い合いながら部屋に戻り、すずとちかげがベッドに上がって四つん這いになって窓から顔を覗かせると、去ってゆく少年はまだすぐそこであった。ちかげの私室は玄関の真上だったのだ。 後ろから交互にぱん太郎に突かれて喘ぎ声を出しながら、二人の少女はまったく振り返らない行人の背中を生温かい眼差しで見送り、その姿が道の向こうにまだ見えているうちに、すずもちかげもアクメを迎えながらぱん太郎の膣内射精を半分こし合ったのだった。 今度はちかげがミニ丈浴衣に、すずが褌法被となって3Pセックスを再開し、二人の少女はあっという間に行人のことなど忘れたかのように再びぱん太郎の巨根をねだりまくり、子種注入をせがみまくり、受精願望の姿勢を取りまくり、悦びに満ちた淫声を張り上げて盛りまくった。 行人が去った後も何発も中出しされて白濁まみれになった股をそれぞれぱん太郎の膝に乗せ舌をつき出して三つどもえのキスをしながら、行為後の気怠くも満り足りたペッティングとピロートーク中に、 「祭りでもこの格好で楽しもーよ♥」 と、ぱん太郎が上機嫌で切り出した。 「いいですの、祭りでしか使わないせっかくの衣装ですし……♥ でも、お祭り本番はたくさんの目が集まりますし、隠れて楽しむのはなかなか大変ですの……♥」 「行人もいるよぉ……♥」 「祭りは夜にやるし、周りは森だし、ダイジョーブでしょ♥」 「なるほど……そうですの…………」言われてみればといった風に広がったちかげの眼は、すぐに何か企んでいるように細められた。「会場外の森の中にでも……目立たないところに、当番用の休憩室という名目で小屋を作って……ぱん太郎様が気兼ねなく私たちを抱けるような内装を設えて……行人さんには内緒にするか、女性専用とでも言っといて……交代で行くようにすれば…………♥」 「うんうん、そうしよそうしよ♥ すずちゃんはさ、行人クンと店やるの?」 「そうだよ……。でも、行人はからあげの代理としてお祭りの見廻りもするみたい。店へは時々しか顔を出せないかもって。りんちゃんがまた応援に来てくれるんだ」 「あー、会場の見廻りね」と、ぱん太郎はすぐに理解したように頷いた。去年までは彼の仕事であった。今年は女たちと祭りの夜のセックスを存分に楽しみたいと思っていたので、肩代わりしてくれるなら好都合以外の何ものでもなかった。「なら、抜け出すのも簡単だね。ちかげちゃんの案を使えば、行人クンが店にいる時だって、休憩を理由にすれば堂々とボクのところに来れるし♥ せっかくのお祭りなんだから、行人クンを待たせた状態でボクとらぶらぶ子作りせっくすしよ♥」 「にゃぁ……そんなの……だめだよぉ…………♥」 法被の中に手を突っ込まれて最近張り艶が増すばかりの豊かな美乳をやわやわ揉まれながらそう言うすずだったが、言葉とは裏腹に鼻と鼻が擦れる近さでぱん太郎と見つめ合う瞳はぬかるんだ情慾で潤み、その視線が剥がれることはなかった。 「フフ……そんでいつもみたいに、今みたいに……でも、特別な日に……注ぎたてのボクの子種でオマンコいっぱいにしてさ……まだキミのことを信じてる行人クンの傍に戻ってよ♥ 年に一度の記念の祭りの夜にさ、行人クンと一緒にいる時に受精しちゃったりしたら……たまらないよね♥」 「もう……ぱん太郎様ったら…………ホント悪趣味だよお……♥」 「ウフフ……♥ すずちゃんに限らず……あやねさんも……私を含めもうぱん太郎様と付き合ってるのが割れてる面々も……全員がそうなったら面白いですの……♥」ちかげも淫液でぬめる下腹部をさすりながら眼鏡の奥にある瞳を妖しく潤ませる。「妊娠中のりんちゃんもいますが、私を含め他はまだですし……昔はとっても仲が良かったおなじみの面々が……ぱん太郎様にタップリ種付けされた後で……去年のように行人さんとお祭りデートするのも、楽しいかも知れませんの♥ 去年みたく行人様を私たち十人近くで囲んで♥」 「だけど、私とあやね以外は……行人も知ってるんだよね? 一緒にお祭りデートしてくれるかな?」 「行人様は優しいですから、きっと断りはしませんの。すずちゃんとあやねさんを両隣に置けば、行人様も良い気分になってくれるでしょうし。でも……♥」と、また瞳を昏く光らせるちかげ。「本当は、その両隣のすずちゃんとあやねさんですら、ぱん太郎様と子作りしてきた直後で……♥ 十人近くいる私たち全員、一人残らず、ぱん太郎様の子供を孕んで産むことを決めてる女になってて……♥ 準備期間中に注がれた分も含めれば、排卵即妊娠決定みたいな状態で♥ そんな風にぱん太郎様のモノになってる私たちに取り囲まれる行人様……♥ 可哀相ですけど、想像しただけでドキドキしちゃいますの♥」 「ちかげちゃん、わかってるう♥」 と、嬉しそうな声を上げるぱん太郎であった。 この後、すずは元の服装に戻っての帰り際にも、お別れの挨拶として普段着のままドクドクと子宮に注がれ、二日立て続けに愛されて甘い余韻が残りまくる下半身の心地に、帰宅したくなくなるほどの満足と充実感に包まれた様子であった。ぱん太郎と別れるのを名残惜しんでいたが、この日も妊娠確実と思う他ないほどの量のぱん太郎の精液を膣と子宮に貯め込んだのを良しとし、行人が待っているだろう家へ幸せそうな足取りで帰っていったのだ。 そうして今夜も少年と寝食を共にしても、すずは行人のことなどもうほとんど考えず、代わりにぱん太郎とのセックスの思い返しと、ぱん太郎の精子で身籠る想像ばかりするだろうことは、容易に想像できた──。 このような調子で── 設営作業が行われている広場から行人があまり移動しないのを好都合とばかりに、準備期間中のすず、そしてあやねの二人は、ほぼ毎日のようにぱん太郎に抱かれる機会が生まれ、すずも、あやねも、一度も厭うことなくぱん太郎の言うがままに股を開き、祭りの準備だけでなくぱん太郎のとの甘い情交もたっぷりと楽しんだ。日を置かずぱん太郎に最奥種付けされ、絶頂と共に子作りを意識させられて腰から下は痺れ蕩け、すずとあやねはからだの奥底まで女の悦びに満ち満ちた。あやねは最初こそ一言二言愚痴にもならない文句を言ったりするのだが、それはもはや半ば無意識の癖のようなもので、何日目かのセックス中にぱん太郎にそのことを訊ねられると、 「えっ……ううん……嫌がってるわけじゃないから……♥ ぱん太郎様の好きなだけ……私のオマンコ使って……いいのよ♥ 私のオマンコの一番奥で……好きなだけ……ぱん太郎様の赤ちゃんの素を注いで……構わないわ…………♥」 「行人クンの前でも?」 「えっ……ええ……♥ さすがにまだ……直には見られたくはないけど……今までみたいに……気付かれないようになら…………ぱん太郎様の好きにして……いいわ……♥」 「それなら、行人クンの前でもボクと子作りしちゃう? あやねちゃんも、すぐそこにいる行人クンを眺めがらボクに種付けされちゃってもいーい?」 「ええ……♥ 行人様の前で……ぱん太郎様のこの逞しいオチンポを……子宮に直当てされながら……ぱん太郎様のとっても濃い精子の種付け射精……ドクドク注がれちゃって……♥ 行人様の前で……ぱん太郎様と私の赤ちゃん……デキちゃっても……いいわ……♥」 「行人クンの目の前で、行人クンの子供じゃなくて、ボクの子供を孕むかい?」 「ええ……♥ もう、今すぐでもいいから……ぱん太郎様の赤ちゃん孕むわ……今すぐ孕ませてぇ♥」 「のの、りょーかい♥」 「ああぁッ♥♥!! 素敵ッ♥♥! 最高よッ♥♥! もう行人様なんてどうでもいいのッ♥♥!! ぱん太郎様の赤ちゃんを孕ませて、孕ませてェッ♥♥!! オチンポいっぱい、いっぱいズポズポして、ぱん太郎様の子種をたっぷり膣内(なか)に出してェ♥♥!!!!」 「あやねちゃんももうボクの女だからね♥ ボクの赤ちゃん産む女♥」 「ええ♥ ええ♥ 私はもうぱん太郎様のモノ──ぱん太郎様の子供を産む女よお♥!」 ──などというやり取りがあったものだ。初めての時から行人の前で中出しまで至るセックスを幾度もしてきたのだから今更な会話だったが、こうしてあやね自身に言葉を紡がせ、実際にはっきり訊くことに格別な愉悦を感じるぱん太郎であった。 準備を進めつつ祭事本番を待ち望む心弾む気分と綯い交ぜ(ないまぜ)になった昂揚感さえ覚えながら、すずとあやねはぱん太郎と望み合った子作りセックスを繰り返して、行人のことなど気にする様子もなくぱん太郎の子種が膣と子宮に溜まり続ける一方なのを大いに楽しく悦び興じたのであった。 そうして一週間のあいだに、娘たちも母親たちも全員が忙しく動き回っている中、その合間合間を縫うようにして、祭り会場の周囲や村のどこかしらで彼女たちはぱん太郎と愛し合った。年に一度の大きな祭りに向けて高まる気分が逢瀬を盛り上げるこの上ない味付けとなって、誰も彼もがいつもより昂ぶって喘ぎ悶えた。全員がぱん太郎とのセックスに深い充実感を憶えながら、大男の新鮮な子種で胎内を満杯にした状態で作業をしていたのだ。 少年が最後の心の拠り所とする二人の少女の──すずとあやねですらそんな状態になって。 ぱん太郎と祭りとセックス。 他の女たちと同じように、すずとあやねの頭の中もこの3つだけで満杯になってしまい、明日もぱん太郎様と子作りセックスできるのかな、あの逞しいオチンポをハメて貰えるのかしら、デキちゃって構わないから何度でもあの種付け射精を味わいたい──などと想い、実際その通りになって、行人と一緒にいる時もその存在など隅の隅で今にも消え去りそうな視認難しい薄毛程度に小さくなって、ただただぱん太郎との愛慾と生殖に塗(まみ)れた本番までの七日間を過ごしたのだ────。 村の女たちは一人残らず──すずとあやねでさえ、祭りの準備に忙しい中でも行人ではなくぱん太郎を恋い慕いながら常にオマンコを疼かせて、当の大男と逢えばその発情したメス壺を──奥の奥まで濃白の精液で塗り込められたぱん太郎専用のオマンコを捧げて、すずも、あやねも、少年ではなくぱん太郎の精子をその子宮に注がれて。 村全体が盛り上がっていく中、女たちの気分も最高潮を迎えつつ、いよいよ海龍祭当日がやってきたのだ。 (第24話に続く) 上に戻る
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大Bossの狩り方アレコレ 顔良 HP 1000000 Lv112 旋櫻、斬月、大地狂嘯 お奨め属性防御 中の人(斬) 外の人(砕・火) 最小催行人員3人 お奨め催行人員4~6人 お奨めPT 亀方士1 軍師or豪傑2~ 猛将1~ 出ると嬉しい → 乱舞 大Bossの入門編にちょーどぃぃ感じのBossです♪ 吹き飛ばしもそんなにしなぃので、けっこー楽に狩れます ☆亀方士さんがいる場合 1.遠目から亀を顔良に目掛けて発射 2.亀が顔良押さえてる間に大砲を処理処理(亀が死にそうな時は療術結界を) 3.大砲いなくなったら皆で顔良殴る(外担当の人は大砲が湧いたら即処理) ☆亀方士さんがいなぃ場合 1.顔良から横座標で100ぐらぃ離れて中担当の人待機(縦座標真ん中ぐらぃ)外担当の人は横座標20~30顔良よりに待機 2.引っ張り役の人が中担当の人の所まで顔良引っ張る⇒中担当の人顔良たこ殴り 3.外担当の人は顔良の後ろについて来る大砲を中担当の人のトコに行かないよう途中で殴る殴る! 4.大砲いなくなったら皆で顔良殴る(外担当の人は大砲が湧いたら即処理) ※注意点 大砲にとにかく注意です 文醜 HP 1000000 Lv111 大喝、分身、鐵輪斬 お奨め属性防御 中の人(砕、仙) 外の人(砕・火) 最小催行人員3人 お奨め催行人員4~6人 お奨めPT 亀方士1 軍師or豪傑2~ 猛将1~ 出ると嬉しい → 豪烈 吹き飛ばし多用の顔良って感じです ☆亀方士さんがいる場合 1.遠目から亀を文醜に目掛けて発射 2.亀が文醜押さえてる間に大砲を処理処理(亀が死にそうな時は療術結界を) 3.大砲いなくなったら皆で文醜殴る(外担当の人は大砲が湧いたら即処理) ☆亀方士さんがいなぃ場合 1.文醜から横座標で100ぐらぃ離れて中担当の人待機(縦座標真ん中ぐらぃ)外担当の人は横座標20~30顔良よりに待機 2.引っ張り役の人が中担当の人の所まで文醜引っ張る⇒中担当の人文醜たこ殴り (よく吹き飛ばしをするので、兵士が多療範囲から外れたら瞬移⇒すぐ文醜攻撃) 3.外担当の人は文醜の後ろについて来る大砲を中担当の人のトコに行かないよう途中で殴る殴る! 4.大砲いなくなったら皆で顔良殴る(外担当の人は大砲が湧いたら即処理) 華雄 HP 1000000 Lv111 大喝、分身、鐵輪斬 お奨め属性防御 中の人(砕、仙) 外の人(砕・火) 最小催行人員3人 お奨め催行人員4~6人 お奨めPT 亀方士1 軍師or豪傑2~ 猛将or亀方士1~ 出ると嬉しい → 蒼穹シリーズ、絶影、一撃 ☆文醜と一緒♪ 祝融 HP 1000000 Lv110 炎獸吼、炎蛇旋、炎龍滅世 お奨め属性防御 火!火!!火!!! 最小催行人員1人 お奨め催行人員3~4人 お奨めPT 火防兵士&療術結界持ち軍師2~ 猛将or亀方士1~ 出ると嬉しい → 天覇シリーズ、蒼穹シリーズ、炎爆、炎龍 PTのバランスがよければとっても楽に狩れてDropよぃBossです♪ 火防兵士&療術結界持ち軍師が2人以上いると兵士が死なずにかなり早く倒せます♪ 2人以下の場合は火防修羅兵士以外兵士が持たないので衝車や召喚獣を使います ☆火防兵士&療術結界持ち軍師が2人以上いる場合 1.軍師さんはとにかく療術結界を切らさない!療術結界の間が空くと兵士死にます>< 療術結界→破呪結界→多療→多療→療術結界→多療→多療→多療→療術結界→破呪結界・・・・の繰り返しで 兵士やPTの結界が切れそうになったら療術結界はしながら、多療の所で結界を ☆療術結界持ち軍師が1人しかいなぃ場合 1.火防修羅兵士以外は死んじゃぅので、衝車をつかいましょー 2.軍師さんはとにかく療術結界を切らさない!療術結界の間が空くと兵士死にます>< 療術結界→破呪結界→多療→多療→療術結界→多療→多療→多療→療術結界→破呪結界・・・・の繰り返しで 兵士やPTの結界が切れそうになったら療術結界はしながら、多療の所で結界を ※ソロでやる時はワイン+葡萄を持てるだけ持っておいて補給に戻る回数を減らしましょう>< 火防修羅兵士+結界+火属性90推奨 孟獲 HP 1000390 Lv116 百獸奔騰、一擊、大地狂嘯 お奨め属性防御 中の人(妖、砕、火) 外の人(なんでもよぃですw) 最小催行人員2人 お奨め催行人員4~6人 お奨めPT 療術結界軍師3~ 猛将・豪傑・方士1~ 出ると嬉しい → 神将シリーズ、四霊シリーズ、神威シリーズ、四神仙シリーズ、一撃、修羅篭手、重甲戦象 4次兵は療術結界が何枚あっても耐えれないので衝車か召喚獣を使います 療術結界が2枚以上あれば修羅兵なら耐えれます 軍師は療術結界を絶えず孟獲中心に撃ちながら合間に多療や攻撃魔法、結界などなどを ☆倒し方 1.孟獲の一撃や百獸奔騰に耐えれる人は中で孟獲をひたすら殴る 2.中で耐えれない人は外から療術結界や多療、療術で中の人をサポート 中の人が死んだら蘇生&バフを 3.外の人は孟獲の体力が半分を切ったら衝車や召喚獣を引っ込めてひたすらサポート 卑弥呼 祝融より本体弱い、とりまき強いって感じです お奨め属性防御 火!火!!火!!! 最小催行人員1人 お奨め催行人員2~3人 お奨めPT 火防兵士&療術結界持ち軍師1~ 猛将or亀方士1~ 出ると嬉しい → 炎爆 PTのバランスがよければとっても楽に狩れてDropよぃBossです♪ 火防兵士&療術結界持ち軍師が2人以上いると兵士が4次兵でも死なずにかなり早く倒せます♪ 2人以下の場合は火防修羅兵士以外兵士が持たないので衝車や召喚獣を使います ☆火防兵士&療術結界持ち軍師が2人以上いる場合 1.軍師さんはとにかく療術結界を切らさない!療術結界の間が空くと兵士死にます>< 療術結界→破呪結界→多療→多療→療術結界→多療→多療→多療→療術結界→破呪結界・・・・の繰り返しで 兵士やPTの結界が切れそうになったら療術結界はしながら、多療の所で結界を ☆療術結界持ち軍師が1人しかいなぃ場合 1.火防修羅兵士以外は死んじゃぅので、衝車をつかいましょー 2.軍師さんはとにかく療術結界を切らさない!療術結界の間が空くとPTメンバーの兵士死にます>< 療術結界→破呪結界→多療→多療→療術結界→多療→多療→多療→療術結界→破呪結界・・・・の繰り返しで 兵士やPTの結界が切れそうになったら療術結界はしながら、多療の所で結界を ※ソロでやる時はワイン+葡萄を持てるだけ持っておいて補給に戻る回数を減らしましょう>< 火防修羅兵士+結界+火属性90推奨
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Permanent Card ダークロア 1F/0C -/-/- このカードが“東方院 行人”または“すず”以外にセットされている場合、≪このカード≫は捨て札される。 シールド No.EP044 Rarity - Illustrator 藤代健 Expansion ながされて藍蘭島 カード考察 ○関連カード ながされた男“東方院 行人” ヒロイン“すず”
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エスコートには、大きく分けて2つの商品があります。 発エスコート・・・中部国内商品事業部独自で仕入企画を行っているコース 発エスコートについては、中部国際空港から添乗員が同行するものと、到着空港から添乗員が同行するものがあります。 エスコートの参加者の声を聞くと、中部国際空港からの添乗員同行の方が安心できるとの声が多いですが、中部国際空港から添乗員が同行する場合、旅行代金が多少高くなります。旅行代金を抑えるコースについては、現地添乗員同行となっています。 中部国際空港では、強風や雪の関係で空港閉鎖がたまにあります。また、北海道の冬の時期は、雪のため欠航が発生することがあります。そうしたときの対応は、やはり添乗員同行の方が細かにお客様のケアができます。 ただし、発エスコートの場合は、最少催行人員が設定をされていて、最初催行人員に満たない場合は、催行中止となることがあります。催行中止の判断は、出発日の35-45日前を目途に行っています。 その日が、最少催行人員に満たない場合でも、他の出発日が満員で増席ができないときや販売を伸ばしたいと考える場合には、最少催行人員に満たないタイミングで催行保証をつける場合もあります。 また、利用航空便の決定が7-14日前になります。 「共同運行バス」・・・新千歳空港・函館空港・福岡空港や那覇空港などの国内各空港で、全国各地のお客様が集合し、現地添乗員が同行するコース。 共同運行バスについては、基本的に2名出発保証となっています。2名様のお申し込みをいただければ、必ず催行する商品です。 また、利用航空会社については、IIT(個人包括旅行割引運賃)利用となりますので、航空予約 即 利用便が決定となります。
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エスコートには、大きく分けて2つの商品があります。 発エスコート・・・中部国内商品事業部独自で仕入企画を行っているコース 発エスコートについては、中部国際空港から添乗員が同行するものと、到着空港から添乗員が同行するものがあります。 エスコートの参加者の声を聞くと、中部国際空港からの添乗員同行の方が安心できるとの声が多いですが、中部国際空港から添乗員が同行する場合、旅行代金が多少高くなります。旅行代金を抑えるコースについては、現地添乗員同行となっています。 中部国際空港では、強風や雪の関係で空港閉鎖がたまにあります。また、北海道の冬の時期は、雪のため欠航が発生することがあります。そうしたときの対応は、やはり添乗員同行の方が細かにお客様のケアができます。 ただし、発エスコートの場合は、最少催行人員が設定をされていて、最初催行人員に満たない場合は、催行中止となることがあります。催行中止の判断は、出発日の35-45日前を目途に行っています。 その日が、最少催行人員に満たない場合でも、他の出発日が満員で増席ができないときや販売を伸ばしたいと考える場合には、最少催行人員に満たないタイミングで催行保証をつける場合もあります。 また、利用航空便の決定が7-14日前になります。 「共同運行バス」・・・新千歳空港・函館空港・福岡空港や那覇空港などの国内各空港で、全国各地のお客様が集合し、現地添乗員が同行するコース。 共同運行バスについては、基本的に2名出発保証となっています。2名様のお申し込みをいただければ、必ず催行する商品です。 また、利用航空会社については、IIT(個人包括旅行割引運賃)利用となりますので、航空予約 即 利用便が決定となります。
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ながされて藍蘭島エロパロSS 『寝取られて』 第16話 1 姉のいない食卓が済むとあやねは風呂竈に薪をくべ、いつもより長めにのびのびと浸かってからもんじろうと入れ替わった。彼が大きくなった現在は浴室が手狭であるため、しかたなく一人で入れるようにしている。 「ふう、いいお湯だったわ」 彼女の家の風呂は長州なので一度沸かせば冷めにくいが、それでも姉がいない分熱い湯を貰えるのは有り難かった。 「誰かさんがいないと静かで心休まるし、一概に悪いとは言えないわね♪」 しかも今日の食後の片付けは母のちづるの番なので、この後の時間──と言ってももう寝るのを残すのみであったが──は自由であった。 「そうだ、いつもより念入りに髪を梳かそうっと。そんで明日、おめかしして行人様に会いに行けば──」 『行人様、どお?』 眩しいぐらいに光り輝くあやねの黒髪がふわっと流れ落ちると、 『素敵だよ、あやね。その髪……君の顔も……いや、何もかもが素敵だ……』 と、(実物とはかなりかけ離れた美形で高身長の)行人がじっとあやねを情熱的に見つめる。 『い……行人様…………♥』 ──などと、バラ色の妄想が頭の中のお花畑に広がる。 「ぐふふ…………行人様ぁ~♥ ………………はっ」 静かな片廊下の真ん中で身をくねらせていたあやねは我に返った。 暮色の空遠くに蕭索(しょうさく)たる烏の鳴き声が聞こえる。 上機嫌で鼻唄を口ずさみながら自室に戻ると、行燈を灯してもんじろうを待たずに蒲団を敷き終え、下ろした髪をゆっくり梳かそうと鏡台の前に鳶座りした。 そして、鏡台の抽斗(ひきだし)にしまわれている唐櫛を取り出そうと腕を伸ばしたところで、はたとその動きが止まった。 櫛の隣に置かれた麻布の包み。 「…………」 その中身に想像がめぐると、途端にあやねの両頬が赤くなった。 脳裏に蘇る先日の光景── 忍び一家とぱん太郎の爛れた性の宴をこっそり覗いているところをみことに発見され、バラさない代償にその場でからだを弄られるのを許してしまい、彼女の手管で得も言われぬ心地にされてしまった──。 (みことったら…………!) あの時の記憶を思い出したせいであやねの頬はさらに秋が深まるがごとく染まり上がる。肌に直接触れられ愛撫されるとおかしな昂ぶりを抑えられず、気持ちも変になってしまったのだが、こうして後から振り返ってみれば、そのことに猛烈な羞恥を覚えるのだ。 その際に使われた怪しげな道具がこの包みの中身であった。みことの手から離れて逃げるように帰った後、懐に入っていたのに気付いた時はもう家の中であった。以来一週間ほど経っていたが、この奇態な代物を突き返そうにもみことに出会えず、致し方なくこうしてまだ持っているのだ。 だけれど── (皆んなあんな心地を……いえ、多分あれ以上に……感じてるってわけ……?) だからこそ誰しもがぱん太郎とからだを重ね、我を忘れたように乱れ悶える──そうやって女らしくなって── 抽斗の中であやねの指が滑り、櫛ではなく包みが取り出された。 そっと麻布を開くと、下品なほどにツヤツヤと光る薄桃色の細長い卵が棒の切れ端と紐で繋がっている珍妙な物品が姿を現した。みことはこれを“ローター”と呼んでいた。 「ろうたあ……ねえ…………」 握る部分である平たい棒の上部に花のような円板状の小さいつまみが付いていて、それを回すとカチッと鳴り、 ヴヴヴ…… と、あやねの掌の上で卵が微音を立てながら細かく震動し始めた。こうしてつまみを回していくと動きが変化したり震動が強まったりする仕組みになっていて、あやねからすると妖かしの力が籠められているようにしか見えないつくづくケッタイな代物である。 (行人様にとっては見慣れた物なのかしら……?) つまみを最大にするとびっくりするほどの勢いで震え、音もかなり五月蝿かった。壁を隔てた母の部屋にまでこんな音が響いてはまずいとあやねは慌ててすぐ止めたが、本土には摩訶不思議な道具がある──と、まるで生き物のように勝手に動く様を半ば呆れ気味に思い返した。そんな頭の隅にちらつくのはみことの言葉であった。 『経験ある女になってこっちから優しく手ほどきすれば、案外簡単に落ちるんちゃう?』 姉の言葉がそれに続く。 『だから女を磨け、ってことなのよ』 行人が意識してしまうような大人びた女になるためには、ああいった行為──男女の行いもわきまえる必要があるというのならば、自分にはそれが── 「……ない……わね…………」 強がりはひとまず置いておいて素直に己を省みてみると、そう考えざるをえなかった。人並み以上の器量を持っている自負はある。だが、皆がぱん太郎とやっているようなコトを自分もやれるかと言えば── (悔しいけど──) と、一瞬気弱な表情になって俯いたあやねだったが、 (──で、でも……もし、行人様とああいったことができたら──行人様の腕の中に抱かれたなら──) その空想はたちまちのうちに少女の心をときめかせ、心臓をドキンドキンと高鳴らせた。高揚は瞬く間に全身へと広がり、鏡に写る顔が再び朱に染まる。 熱に浮かされたように、ほぅ……と、ひとつゆるい息をつくと、あやねはキョロキョロと室内を見回した──人影があるはずもない。もんじろうはまだ入浴中だし、母も自室だろう。 少女は崩していた両脚をもう少しだけ開くと、隙間ができた浴衣の裾の中へ──太ももの谷間へと怖ず怖ずと空いてる方の手を潜らせた。 湯上り直後もあってか、下着越しに感じる淡い茂みに囲まれたソコはやけに熱く感じられた。 「んっ…………」 みことに触られた時の気分──あの奇妙な感覚がからだの内奥に湧く。そして、外から指でなぞり上げただけで四肢に走る軽い痺れに、 「んんっ…………!」 と、あやねは再び小さな吐息を漏らした。 (洗ったり拭ったりする時は何も感じないのに……) ぱん太郎の屋敷から逃げ帰ってまずしたことは、ねとついた下着を急いで洗うことだった。みことの指がやけに滑らかに動いていたのは感じていたが、それはアソコから滲み出した体液のせいだったのだ。その粘液が今、また微かに滲み出て来ている気がする。 あやねは首を真横に巡らせ、障子の向こう側を気にした。廊下に気配はない。カラスの行水という言葉があるが──もんじろうは烏ではないが──綺麗好きの巫女一家に感化されたのか、長風呂で丹念に躰を洗う。出てくるのは当分先だろう。 (…………少し……だけ………………) そう決めるとパンティーを膝まで脱ぎ、おそるおそるローターを股の間へと近付けていく。 こみ上げてくる羞恥心が耳朶を熱くさせ、ローターを持つ手が震えたが、あやねは行人の姿を思い描きながら、一番弱い振動にした卵の先をちょこんと割れ目に当てた。 「あっ…………!」 たちまち微細な振動がアソコに広がり、あやねはわずかに腰を引きつらせて声を上げたが、すぐに気を落ち着かせて行為を続けた。 ヴヴヴ──と聞こえるか聞こえないかの音を立てながら、抓まれる指に従って筋目のような秘裂を上に下にと移動するローター。 「あ…………あ…………」 なんとも言えない、これまで未知だった感覚──全神経がソコに集中する。くすぐったく、たまに抑えがたい情動がこみ上げてきて思わずローターを離してしまうが、しだいに両脚が開けていく。こわごわと動かしながらも、あやねはローターを使うのに夢中になり始める── ヴヴヴヴ…… 「あ…………ん…………や…………」 長い間は辛抱しきれないので、何度も離しては気を静め、再びくっつけるのを繰り返す。 だがそれも慣れてくるに従って押し当てている時間が長くなり、その甘い刺激に頭がぼうっとなってくる。 ヴヴヴヴ…… 「ん…………あ…………あ…………ン…………」 湿り気を含んだような吐息。 先日知ったばかりの感覚だった。切なくなる気分に反してからだは火照ってゆく。股の間が熱く疼き、下半身が痺れ、力が抜ける──。 「行人様…………」 ドキドキと心臓が高鳴るままにあやねは愛しい男子を思い浮かべながらローターを滑らせ続ける。いつのまにか脚ははしたなく扇と広がり、帯から下がはだけていた。 ヴヴヴヴ…… 「ん……ん……あっ……ぁん…………♥」 きもち──いい── ──偽らざる感情であった。 今までこんな行為をしたことは一度もない。自分で自分を慰めようなどとは思いも至らなかった。 だけれどあんなものを見せられては──と、ぱん太郎と女たちの営みを思い出してしまう。ぱん太郎の逞しい肉棒を突き入れられて絶え間なく嬌声を上げる姉たちの姿──。 これまで経験したことのないおかしな感覚に陥っていくのが怖いという気持ちは心のどこかにあった。が、同時に好奇心や欲求もあった。それに、 (これで女らしくなって……行人様の気が引けるなら……) という理由が、あやねの手を止めることを阻んでいた。 …………いや、本当にそれだけだったのか…………? そうしてしばらく秘裂の表面をなぞっていたあやねだったが、しだいに物足りなさを感じるようになってきた。みことは中まで入れてきたものだ。それを思い出し、多少不安を抱きながらも陰裂を指で押し拡げる。中がぬるぬるしてきていることは少し前から気付いていた。 綺麗なピンク色の肉唇の中へと震えるローターの先端を差し込む。 その途端、 「ひぅ……!」 粘膜に直接振動を覚えたあやねの腰が弾かれるように跳ねた。からだにブルッと震えが走った後、全身がカッと熱くなる。慌ててローターを取り出した。 (…………) 脱力したように緩んだ表情の中には、期待と悦び──が、混じっていたかもしれない。 初めて自分で──自分の意志でその部分に異物を入れた──。 感触は悪いものではなかった……。抜いてしまったのはむしろ振動が生み出す快感に我慢できなかったからだ。 (こ、こんなに気持ち好かったっけ…………?) ローターは膣の入り口にも届いていなかったが、少女の脳裏には反射的にぱん太郎のあの極太竿で貫かれる女たちの嬌態が浮かび上がっていた。 (男の人のモノって……こんな……風に…………) その時不安や恐怖より好奇心が勝ったのは、あやねの持ち前の性格やローターの小ささの他にも、ぱん太郎たちの心底気持ち好さそうな様子があったからなのは間違いない。その浅ましさに呆れ果てたとはいえ、彼女の目に映っていたのはまぎれもなく愛し合う男女の姿であった。──性慾という淫らな形だが。 あやねの手が網膜に焼き付いたぱん太郎の腰の動きを自然と参考にしてしまう──普段の彼女であればすぐに察して拒絶反応を起こしただろうが、生まれて初めての自涜にすっかり気を取られていた少女は、気付くことなくぱん太郎の抽送ペースでゆっくりとローターを動かし始めてしまっていた。 ヌチュ、ヌチュ…… 振動する卵の半分がすんなりと割れ目の中に沈んでは現れるを繰り返す。 「あ……あ……!」 痛みなどない。振動が生み出す心地好さしか感じられない。そうとわかると異物を挿入する怖れも薄らぎ、あやねの手つきは段々と大胆さを帯びて肉の合わせ貝のより奥にローターを挿し込んでゆき、とうとう先端が膣口を突き擦するようになった。まだ小指も通らないほど狭く固いその門扉は軽い力で多少押し当てるだけでは到底びくともしない。その部分で止まる感触はあやねも分かっていた。しかしこんなに小さくて丸い物であれば無茶をしなければ傷つくことはないと安心感を持ち、これまでとやや違う刺激にさらにおかしな感覚を覚えていくのみであった。 ヌチュ、ヌチュ、クチュ、クチュ…… (あ……あ……あぁ……い、行人様ぁ……♥) 潤いが増していく一方の秘裂に気付くと、(感じてるんだ私……こんなコトして感じてる……やだ、お姉ぇ様やお母様みたいに……あぁ…………!)と、あやねの胸の鼓動がさらに高まり、あたかも微弱な振動がそこまで届いたかのように奇妙な感覚が頭いっぱいに広がって痺れ、少女の理性は蝋燭が燃えるようにじりじりと溶け落ちてゆく。 そして──ローターを動かす手つきがさらに熱を帯びてゆく── ヌチュ、ヌチュ、クチュ、クチュ…… 正面に映る自分の顔が別人のように変わり始め、声が漏れ続けているのにもまるで気付かないあやね。 それほどの気持ち好さだった──だが、あやねは行人の姿を頭に描きながら快楽に浸っているつもりでも、ローターの出し入れは未だ意識しないままぱん太郎のピストン運動を模倣していた。 さらに言ってしまえば……行人があやねの上に覆い被さって優しく腰を振っている妄想の元絵は、これまで盗み見てきたぱん太郎と女たちの性交に他ならない。初めて自慰をする処女の想像とは思えないほどの具体性があったり、抽送が主体なのもそのせいであった。 つまりそれは── ヌチュ、ヌチュ、クチュ、クチュ…… 「あん……あん……あん……♥」 期待以上の快美感にとうとう堪え切れず、背後の蒲団へと寝転ぶあやね。最初に抱いていた羞恥心はどこへやら、帯が緩み浴衣の裾がめくれるのも構わずにさらに股を広げ、下腹部や内股を撫で回しながらローターを前後に動かし続ける。 その突き入れに合わせて引き攣るように浮き上がる腰。 半ば自然な躰の反応であったが、記憶の中にあるぱん太郎に突かれている女たちの動きを見習っているのも確かだった。 ここまで来るともう、男根と見做したローター──あやねの想像の中では猛々しく逞しい威容を誇るそれは、明らかに行人のモノではなく──まごうことなきぱん太郎の傑物であった。 ちなみに……こうして脳裏に鮮明に描けるほどぱん太郎の股間に生えるものを覚え込んでいるあやねであったが、意中の少年のそれはまだ見たことがない。いつだか温泉かどこかで行人の全裸を見る機会があったが、その時は下半身に注意を払っていなかったので記憶は曖昧だ。当然、彼が性行為をしているところなど論外である。 ──要するに、あやねを抱いているのは……そう。 ぱん太郎であった。 忌み嫌っているはずの男に組み敷かれ、あの逞しい肉棒で女にされている夢想にあやねは浸っていたのだ。 生まれて初めての自慰。想像上とはいえ……その初体験の相手が恋しい想い人──ではなく、恋い慕う男性(ひと)がいる少女たちを次々篭絡し、孕ませ、ことごとく己の女(モノ)にしてきた男が務める。 自信と経験に満ちた腰の使い方は、まぎれもなくぱん太郎のそれであった。 違う見方をすれば、行人はここでもまた、自分を想ってくれているいじらしい少女を──それも彼が此の地に流れ着いて以来、島娘たちの中でも特に一二を争うほど親密になった美しい少女を。まだぱん太郎の慾望の手に穢されず、清いからだを守り抜いてきた最後の乙女を──。彼にとってもはや唯一無二とも言える生娘を──そんな存在であるあやねですら。 行人はそんな貴重な少女の慰みの相手役ですらぱん太郎に横取りされたのだ。 股を開いたあやねにいきり立った肉棒を突き立てるぱん太郎。 ぱん太郎の孕まし棒に貫かれて女の快楽を憶えるあやね── 性具が生み出す気持ち好さに支配されながら耽り入る淫靡な妄想であっても、純情な娘の精一杯の願望であったが──そんな淡い想いの皮の下で、あやねは欲情に衝き動かされるままにぱん太郎に犯されながら、アソコを熱く火照らせていたのだ。それが実態だった。 ヌチュ、ヌチュ、クチュ、ヌチュ…… そこまで考え至らずとも、(何なのこれ──)と、あやねは頭の片隅で驚きを持ち、自衛本能の一部としての警戒心は湧いていた。だが甘美な感覚を一旦許してしまうと、痺れるような淫惑があっという間にからだの隅々まで行き渡り、そんな疑心は霧散してしまうのだ。この島の娘たち誰しもが持つ──いや持たざると言うべきか、根本的な部分まで根ざした性への免疫の無さであった。 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、クチュ…… 「あぁ……あぁ……あぁん…………♥」 行人を想っていても、無意識下ではぱん太郎に犯されて悦んでいるあやね。 秘腔から溢れる淫液はもう指までぬるぬるにしていた。割れ目からこぼれ出した蜜汁が会陰を伝って後ろの穴まで濡らす。 初めてなのにこんな……と、あやねの全身が幾度も切なく震えるが、止めるという選択肢は遥か彼方に遠ざかっていた。もっと味わいたい──初めての怖さもある反面、それよりももっと続けたいという慾求が頭の中を強く占め、つまみをいじって振動を一段階上げさえしてしまう。ヴーンという音がしっかりと耳まで届くほど高まったローターによってさらなる心地好さがあやねを襲い、クチュクチュと水っぽい音をさせながら盛んな抜き差しが繰り返される。 「あぁ、あぁ、ああ……ぁぁ……♥!」 あやねの自慰はいよいよ、まだ性行為を知らないうぶな娘の可愛らしい行為とはかけ離れた濃密さを醸し出してきた。実際の子作りセックスをひな型とした生々しさのある擬似性交。 ヌチュ、ヌチュッ、ヌチュ、クチュッ 抓む部分を十分に残した浅い抽送で未だ膣口を通過していなかったが、厚い肉唇の中でローターの振動は心奪われる悦惑を絶え間なく少女に与え、あやねはうっとりと瞼を閉じ、蒲団の上でからだをくねらせ、上擦ったため息を何度も吐く。 そうして──ぱん太郎の逞しい男根に責められてゆく── 淫具に合わせてわずかに振られる腰。切なさはどんどん増してゆき、あやねはさらに感じる箇所──陰核にも直接ローターを当てるようになる。 (ああっ、ああっ……! ここも……イイわ…………♥) 下腹部をブルブル震わせ、目をとろんとさせながらそんなことを考える。天井の模様など意識に入って来ない。アソコの疼きがズクズクと強まり、髪の毛の先までおかしな気分に浸(ひた)ってしまうようであった。行人の姿を脳裏に思い描きながら──その実、ローターはぱん太郎の挿入タイミングであやねの秘裂に出入りする。のしかかる少年──の姿をまとった巨体の男──。 そして──それはついにやってきた。 (あぁ、くる…………!) からだの奥底からこみあげ頭の中を網取るように広がってゆく得体の知れない灼熱の情動。みことに弄られた時も最後に感じた── 「やだ、やだ……いや……なに……あ、あ、あっ……あぁ……!」 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュッ 嫌だと言いながらも嫌悪感はない。手も止まらない。ここまで来るともう本能が勝手に躰を突き動かしていた。拡げた両脚を突っ張らせ、ヌチュヌチュと湿った音を立てながら初めてとは思えないほどリズミカルにローターを抜き差しする──ぱん太郎の腰振りのテンポなのだから小気味よくて当然とも言えた。ローターはぱん太郎の孕まし棒と化していよいよ膣口の中へ半分入り、次は処女膜に届くかという勢いになっていた。 ヌチュ、ヌチュ、ヌチュ、ヌチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ、ヌチュッ 「ンッ……やぁっ……ゥンッ……アッ……ンアァ……♥!」 急速に白く霞みがかってゆく脳内で本能が流す記憶の映像。それは行人──ではなく、ぱん太郎の肉棒挿入──射精に向かうラストスパートであった。 それを想像したあやねの胎奥が一気に熱くなり、疼きをおぼえるアソコがキュッと締まる。肉貝に挟み込まれたローターの振動をこれまで以上に感じてしまう。 だがさすがにそこで気付いてしまった。 (あっ……だめっ……! あんな奴のこと……考えながらぁ……!) ──数瞬遅かった。その時にはもう、絶頂への疾走は坂道を駆け登り始めていた。 「ッア────!! ンアァ…………♥!!」 がに股のようになって腰を浮かせ、ローターを深く差し込んだままビクビクと震えるあやねのからだ。 肉体の歓喜の瞬間。 少女の本能は理性による抑制の鎖から外れ、刹那の寸秒だけ再び解き放たれた。 「────ッッ♥♥!!!!」 人格の必死の命令を無視して陶然と脳内を彩ったのは、あやねの体内で鉄砲水のように精を放つ大男の姿。ぱん太郎と下半身を一つに繋げ合いながら子種を送り込まれている自分自身の姿──。 「あ………………ぁ………………あぁ………………♥」 直前にはっきりと意識してぱん太郎の肉根を重ね合わせてしまったローターは、振動したまま、処女膜を突き破らんばかりに膣口の中へまるまる呑み込まれてしまっていた。 ビクビクと腰を引き攣らせながら、経験したこともないほどの鮮やかな薔薇色に染まったアクメの波──。 あやねは忌わしく思っているはずの男から望んでいないはずの種付けを受ける想像をしながら、至幸の快美を迎えたのだった。 2 子作りしてみるかい、と誘い掛けられて胸中に浮かんできたのは、安堵感と対抗心であった。もう残りわずかな未経験者の中に自分が含まれているという事実。でも私だって歴とした女、それもそんじょそこらのなんか及びもつかないほど佳い女よ。子供の一人や二人ぐらい、作ろうと思えばわけないんだから! 「怖いのかい」。そんなはずないじゃない、ときつく言い返すと、アイツは太い腕を回して私を抱き寄せた。思わず躰が固くなり逃れたいという衝動が起こったが、怯えていると悟られるのも癪だったので必死で震えを我慢した。なんでこんな男に触られて皆んな嬉しがるのか皆目わからない。だけど想像と違って力まかせの乱暴な抱擁ではなく、大きく包み込まれるように長い腕と広い手のひらでゆったりとからだを撫で回される心地は……話に聞いた通り悪くはなかった。 (こんな感じ……なんだ…………) 気が緩んだのかも知れない。私は不安から来る震えが抑えきれなくなったが、「ダイジョブのん、ボクに任せて……」と、アイツは優しく労るように抱き締め、そのまま私はベッドに押し倒された。「あっ──」。巨体の威圧感も怖い原因の一つだったが、愛撫の仕方があまりにも優しげなため、途中から可笑しみが湧いてきた。だが胸や股なども丹念に弄られ始め、そのうち舌まで出て来てからだ中くまなく愛撫されていると、いつしか私は声を上げ始めてしまっていた。 どうしよう、これ、確かに気持ちいい…………。 声を出さずにはいられなかったのだ。アイツはとうとう私の下着を剥ぎ取ってアソコにまで指や舌を入れてきて、それがまたやけに感じてしまい、自然に声が出続けてしまう。いやだ、これ、気が変になりそう。気付くと恐怖心の震えは止まっていて、その代わりにアソコがビショビショになっていた。やだ、やだ、こんな。これが。これ。おかしくなる。 「そろそろ入れるよ」。あっ、くる……。アイツの股間から傲然とそびえる切り立った岩柱。逞しく反り返った大肉棒。だめ、そんなの絶対入らない。絶対痛い、からだが裂けちゃう。私のアソコが壊れちゃうわ! それだけはだめよ、赤ちゃんができちゃうし……! 私が欲しいのは行人様のなの。行人様じゃないとイヤ! 「これで大人になれるよ。それに慣れればとっても気持ち好くなるのん」。姉たちの惚けた姿が脳裏に浮かぶ。彼女たちが全身で物語るセックスの快美感。村のためとか言いながら、結局は快楽に負けただけじゃない。 ──でも……そんなに好いものなの…………? 「大人の女になりたくないの?」。なりたい……私だって年取ってもずっと独り身なんてイヤよ……けど、私は行人様、行人様がいいの。行人様と添い遂げたいの! 「あやね……」 嗚呼、行人様! 私は雀躍して行人様に抱きついた。貴方を待ってたの、行人様、私を貴方の女にして。存分に愛してくださいませ―― 「わかった、いくよ……」 そう頷くと行人様は私を抱き締め、中に入ってきた。 「ああ……っ!」 至福の瞬間──! 無上の幸せがからだの隅々までいっぱいに広がってゆく。行人様が動くとこれがまた気持ち好くて、アソコから全身に漣(さざなみ)のように心地良い快感が広がってゆく。私の中に行人様が入っているのが感じる。母たちのような声が漏れてしまう。でもいい、いいの、これよ、これならいいの―― 行人様は私を優しく慈しんでくれて、私で気持ち好くなってくれて、私も一緒に気持ち好くなって、そして最後に達すると溢れるほどの愛の証を注いでくれた。私は歓喜と共に、二人の愛が形を結ぶよう強く願いながら精一杯それを受け止めた。 終わった後もまだ繋がったまま行人様と交わす口づけ。何度も何度も。しあわせ……上と下を同時に塞がれて、苦しいけど幸せだった。行人様にいっぱい愛されてる……私の全てを認められているようで嬉しかった。 「もっとあやねが欲しいんだ……」 そう言ってまた動き始める行人様。今度は後ろから。ふたたび私を愛してくれる。求めてくれる。ああ、いいわ、来て、何度でも……。 愛されて、求められて、私も愛して、求めて。 好きな殿方とひとつになって──。 これ……これなのよ! 行人様はどこまでも私を求める。私をいっぱい気持ち好くしてくれて、もう声を抑えることなんて出来なかった。どんどんはしたない女になる。行人様の言うままに股を開いて迎え入れてしまう。そして行人様は私の奥の奥まで……ああ! そんなに乱暴にしないで……! 嗚呼……けれど止められない。気持ち好すぎる。これが殿方との交わり。この上ない幸福……! 「気持ち好いのん?」 「ええ――え?」 思わず目を見開く。 アイツだった。 私にのしかかっているのはアイツだった! アイツが私の中に入っている。あんなに太くでっかいので私のアソコをメリメリと押し拡げ、滅茶苦茶に突き回してくる。 「いやあっ、やだ、あっ、あっ、あぁッ……!」 「だいじょぶだいじょぶ、痛くないどころか気持ち好いでしょ♪」 信じられないことにアイツの言う通りで、途方もなく大きな丸太ん棒で奥まで突かれているのに、まったく痛みを感じなかった。むしろ痺れるほど気持ち好い……! アイツの大きな躰。厚い胸板。そして逞しい腕で力強く抱きしめられながら極太の肉棒で奥まで侵入されると、全身から力が抜け落ちてしまうほどの心地になってしまう。 「あぁだめ、だめ、いや、いや、いやあぁ……!」 こんなの、こんなの違う……! 「イクト君だと思った? 彼が愛してくれるはずないじゃん。まだまだお子様な彼が女を悦ばせられるわけないの。大人の女になんかしてくれないよ。好意を寄せる価値もない。彼はあやねちゃんを幸せにする勇気も甲斐性も、いや、そもそもその意志すら無いんだから」 アイツはそう言いながら何度も何度も私の中を往来する。赤ちゃんが作られる場所まで侵入して来る。だめ、あのこってりとした白い汁を出されちゃう。アイツの子供の種。やだ、こんなやつの赤ちゃんなんて、やめて、行人様が消えちゃう……! でも。 (ああ、やだ……!) アイツの言葉を忘れられなかった。行人様が愛してくれるはずがない。悦ばせてくれるわけがない。大人の女にしてくれない──。 そしてまるで言うことを聞かない自分のからだ。行人様じゃない男に奥深くまで侵入(はい)られて、行人様のじゃない子種を注がれようとしているというのに、私はアイツの好き放題にされながら喘ぎまくるのを止められなかった。嫌なはずなのにからだの火照りが収まらなかった。 (私……私……どうしちゃったの……!?) 下半身に感じる熱くて固い感触と激しい律動に支配され、アイツのなすがままにされるのを甘んじて受け止めてしまう私。自分でも驚くほど甘ったるい声が漏れてしまう。わかってるのに理性が保てない。からだが従ってしまう。どうして……!? いやあ……! 「大丈夫、おかしくないよ。というかこれが当たり前。子供を産めるカラダになった女の子がせっくすするのは当たり前なんだから。皆んなやってるコト。やらなきゃいけないコト。ヘタレのイクト君には無理だけど、このボクならあやねちゃんにその当たり前のコトを経験させてあげられるのん。それもとっても気持ち好くね♪ 待望の赤ちゃんも授けてあげられる。あやねちゃんも子供を産めば一人前の大人の女として後ろめたさもなくなるよ」 アイツはゆっくりと、しかし下半身を密着させて奥まで出入りを繰り返しながら、私を悶えさせて甘言を囁く。 「ボクにしか出来ないのん。イクト君はこんなコト出来ない……経験もない。やる度胸もない。それどころか女の子と付き合う勇気すらない……。不甲斐ない男のん。何年経とうがキミは恋人にすらなれない。村に必要なのは子作りなのに……こんなに気持ち好いコトなのに……キミにも子供が出来ないと肩身が狭くなるのに……全然期待に応えてくれないダメダメ男……」 (それ……は…………) 頭の中に染み込んで来るアイツの言葉を打ち払えなかった。私が本気を出して迫ればいつか絶対に落とせる──そんな強気の考えの下で、心の奥底では──確かにそんな不安が常にちらついていた。ちっとも私になびいてくれない。振り向いてくれない。徒労。失望。行き遅れ。ひとりまたひとりと一人前の女として、母親として、周りが順調に人生を成長させてゆく中、私は独り寂しく取り残される──。 「ボクならあやねちゃんを助けてあげられるよ……」 アイツの動きがさらに穏やかになった。愛おしむような優しさすら感じてしまう腰の動き。だけど刺激が少なくなったというのにむしろ気持ち好さは増大し、アソコの熱さが一段と昂ぶってしまった。 (なに……あ……あ……やだ……これぇ…………♥!) 緩やかでもしっかりと私を求める動き。男の人に愛されているという充実感が湧き、私の心は千々に乱れた。 アイツがじっと私を直視している。「可愛いよ、あやねちゃん。綺麗だ……」やだ、そんな、行人様みたいなこと言わないで……! まんじゅうみたいな緊張感の抜けた顔つきで、他の女にも言ってるはずのキザな台詞。なのに……真剣な眼差しに吸い込まれてドキドキしてしまう。アソコがさらにキュンと疼いてますます気持ち好くなってしまう。 逆らえなかった。おかしくなるほど気持ち好くされすぎて躰に力が入らないせいだ。私はアイツに支配されたように抱かれ、アイツの女になってしまったかのようなはしたない声を上げ続けた。お母様のように。お姉ぇ様のように。アイツの人形になってひょいひょいと体位を変えられながら好き放題にされる。いや違う。アイツは女の躰のどこをどう触れば気持ち好くなるか知り尽くしている。どんな体位にされても長くて大きい肉棒が私の奥まで求めてくる。気持ち好い箇所を擦る。アイツの手慣れた動き。焦りのない物腰。常にこちらを観察している。大人なのね。だから人形のように扱われてしまうんだ。そしてそれに身を委ねてしまい、与えられる快楽に浸ってしまう私……! 今まで経験したことのないほどの昂奮。終わりの見えない快感。これがせっくす……男と女の交わり……! 時に激しく、時に優しく、アイツは私を求め、貪り、休ませてくれない。疲れ知らずに求め続け、私の奥の奥まで入ってきて、私もその心地に呑み込まれていってしまう。いつまでも、どこまでも……! そうやって数えきれないほど逝かされているうちに、私はあっと気付いた。 行人様としたかったこと、されたかったことをアイツとしていることに。 (やだぁ……だめぇ……!) 完全にアイツの女になってる。恋人みたいになっちゃってる。アイツがどんどん私の中で広がっていく。私を満たしてしまう。それがまた心地好くて、からだが熱くて溶けちゃいそう。何度でもイッちゃう。すごい、これがいいって思っちゃう。ああ、だめ、こんな、気持ち好い、いや、いや……! 「そろそろ出すよ」 出すって、ああ、そんな、だめ、あんなの、だめよ。あんなにたくさん出されたら絶対にデキちゃう。だめ、お願い、出さないで。私は、私は──助けて行人様、行人様ぁ! 「これであやねちゃんも皆んなとまた一緒になれるね」 それはそうだけど! 早さを増すアイツの動き。 “射精”が来る──! 全身の力が抜けてしまったのか、躰を引くことができなかった。このままじゃ子種を出されちゃう。私はアイツに種付けられて、アイツの子供を産んじゃう。 「それのなにがだめなの? 気持ち好い子作り最高じゃん。それともあやねちゃんだけ男なし、子なし、将来なしのままでいる? 頑固なイクト君はいつまでもキミを拒み続けるだろうに」 でも、でも、でも。私、私はまだ──! 「もう悩まなくて済むよう、決めさせてあげるのん。ボクは彼みたいに優柔不断な男じゃないからね」 アイツはそう言ってぐっと腰を進め、「のおっ」と叫んで躰を強ばらせた。 アソコに感じる熱い飛沫。これ、これが、あッ、だめッ、こんなの、こんなのって、だめ、そんな、いや、いや、 「いやあああッッ!!!!」 掛け布団を蹴り飛ばし、あやねは猛然と飛び起きた。 ──────────────朝の自室────────────── 3 隣で寝ていた紋次郎が目を覚まし、びっくりした様子であやねを見上げた。 静かな室内。巨体の男の姿など見当たらない。穏やかな陽光が差し込む障子戸。 (────ゆ────め…………?) と、その障子がすらっと開いた。 「どうしたのあやね。すっごい奇声」 ふたつ指に挟んだ呪符をヒラヒラさせながら入ってきたのはまちであった。既にその相好は崩れていたが、片足踏み入れた途端に完全に破顔した。「──ぷっ。ぷぷ。なにそれ。朝っぱらから体術の練習?」 「へ?」 自分自身を見下ろしたあやねは、帯が解けかかって寝衣が脱げ落ちる寸前まで乱れながらへっぴり腰で尻相撲でも決めているような、実に間抜けな姿勢でいることに気付いた。 「なっ!?──な、な、なな何でもないわ」慌ててシャンと立って裾や襟を直しながら取り繕う。「ちょっと……あ、悪夢にうなされただけ」 「へえ~悪夢? どんな?」 面白がるように目を細めニヤつく姉に、あやねはうっと顔をしかめた。説明なんてできる代物ではない。 「べ、別に話すほどじゃないわ」そう言いながら誤魔化すように紋次郎の蒲団畳みに参加した。「それよりもお姉ぇ様いつ戻ったの? 泊まりじゃなかったの?」 「ええ、さっき帰って来たとこ」 まちはほう、とため息をつくと、途端にその瞳が官能的に潤んで焦点を喪い、己が躰を掻き抱く。 「ぱん太郎様ったら、私が着くなり直ぐべっどに誘って……たっぷり時間かけていっぱいご褒美くれるもんだから、真っ先に音を上げちゃったわ……♥」 「ご褒美って……はいはい、良うござんしたね…………」 「私もこのところ色々と忙しかったから疲れも溜まってたのかしらねえ」 「いや、いつ仕事したよアンタ」 「失礼ね、これでも貴女の知らない所でかなり頑張ってるのよ……色々とね♥」口元を袖で隠し忍び笑うまち。「──ともかく目が覚めたらもう朝で、ぱん太郎様もぐっすりだったから、起こすのも悪いし帰って来たの。ああもう、なんであやねも来ないのかしら」 「行くわけないでしょっ!」 「殿方って、いえ、ぱん太郎様って……ホント素敵よ♥ どんな女でも極楽浄土へ案内してくれるんだから。まさしく女泣かせね。昨日も同じこと言ったかもだけど……村の女全員まとめて面倒みてくれるのはあの人しかいないと思うわ」 「だから……私はイヤだって……!!」 姉の言葉から即座に連想してしまった記憶──みことの愛撫、ローターの快美感、そして先ほどの淫夢──を数瞬思い浮かべた後、火を吹くように赤くなった首から上をあやねはブンブンと強く振った。 (考えてみれば最後は全部アイツじゃない……アイツのことを見たり考えたりしながら……私は……!) 「あらあ~? やけに強く否定するわねえ。一体どんな夢を見たのかしら? 夢には無意識の願望が顕われるって言うわよねえ。ウフフ……」 「もっ、もうっ! いい加減邪魔だから出てって!」 とうとう癇癪を起こしたあやねは姉の背をぐいぐいと押し、部屋から追い出してしまった。 障子をピシャリと閉めると、大きな溜め息をつく。 (はぁ、もう……気持ちを切り替えないと──) 早く朝食の仕度を始めよう、そう考えながら、一旦は直した寝衣の帯を解き落とす。紋次郎はというと、巫女姉妹が言い合ってる間にさっさと先に部屋を抜け出てしまっていた。 半裸になったあやねが新しい下着に変えるべく箪笥の前で今穿いているのをずり下げた時、その違和感に気付いた。 股部が離れた際のやけにぬめっとした感触──。 (──ッ!?) ぎょっとして下を覗き込むと、白い布地の“その部分”が、一目で分かるほどに変色していた。ネットリとした糸まで引いて。 「~~~~~!?」 言葉にならない声。その粘液が何であるのかぐらいもうとっくに理解している。カーッと耳まで赤くなったあやねはキョロキョロと室内を見回し、無人であることに心の底から安堵した。気を取り直して素早く下着を脱ぎ、その部分が隠れるよう内側に折り畳んで箪笥の奥に隠す。 「嫌だわ……後でしっかり洗わなくちゃ……!」 代わりに取り出した手巾で股間をよく拭(ぬぐ)ってから真新しい下着を穿き、人の気配が無いかと再度首を左右に振って確認する。誰もいない。 「──はあ…………」 と、あやねは暗澹とした溜め息をついた。次いでムラムラとやり場のない怒りがこみ上げる。眉を吊り上げて手巾を握り潰しながら歯噛みし、 「どれもこれも……ぜーんぶ! アイツのせいよっ!」 と、悔しそうにがなった。まったくなんて夢を見るんだろう。寝る前にしたって……あんなヤツに、だ、だ、抱かれる妄想をしながら……! 恥ずかしさのあまり顔が熟した林檎のようになりながらも、あやねは自分自身にも腹が立って仕方なかった。気付いたのがまさしく絶頂に駆け登る瞬間だったので止めようにも止められなかったのだ。というか気付いてしまったからアイツの姿になってしまったのかもしれない。せっかく行人様を想像しながらしてたのに……! (い、いつ誰が……あんなヤツと……こ、子作りしたいなんて思ったのよ! 私は行人様一筋なのに。あんな……ヤツと…………!) 考えてみればあの姉たちが悪いのだ、と、障子をチラッと盗み見たが、人影は映っていない。とっくにどこかへ行ったようだ。 「……家には私もいるのに、そんなのお構いなしに騒々しくするから、こっちまで調子を狂わされるのよ…………」 「何が狂うって?」 「ぎゃあっ!?」 あやねはいきなり横からニュッと生えたまちのニヤけ顔に飛び上がって悲鳴を上げた。 「な、ななんなのよ一体! いつの間にまた入り込んだの!? ま、まさか──」 「まさか、なあに?」 首までのぼせたように色が変わりあたふたと焦りまくる半裸の妹を生暖かい目で眺める赤袴の巫女。 「い、いえ、何でもないわ……それより何よ! まだ何か用でもあるの!?」 バレている雰囲気を感じないでもなかったが、膨らみのゆるやかな胸の前で腕を組み、あやねは強がった声で問い質した。ただ落ち着かなさだけは抑えられず妙にモジモジとしてしまう。 「ええ、ひとつ言い忘れたことがあってね」 「なによ」 「行人様の今日の予定よ」 「え!?」 途端にあやねの荒い鼻息が収まった。 「ほら、行人様は最近、西のぬし様の代役で見廻りしてるじゃない。どこに行くか判ってれば捜しやすいでしょ?」 「そ、そりゃまあ、そうだけど……」 「今日は南の方を廻るんですって。行人様はその辺キッチリしてるから、ちゃんと予定を組んで仕事してるみたい。それさえ判れば対応しやすいわよね」 「でもどうして急に……? ……まさか、また何か企んでんじゃないでしょうね」 と、あやねは悪戯好きの姉に疑念の眼差しを向けた。悪ふざけの対象に最も選ばれやすいのは他でもない、妹である自分なのだ。 「いやあね、心外だわ。不憫な妹を想って少し情報を与えただけじゃない」 あやねはさらにじいっと姉の瞳を覗き込んだが、微笑みの下にある心算を喝破するのは難しかった。ぱん太郎と付き合い始めてからというものの、まちの内面は確実に変化していて表情も読み解きにくくなってきている。ただそれは印象であってどこがどう変わったと具体的に指摘することは難しいのだが……。それでも昔と明らかに違うことは確かだった。大人びたというか余裕が出てきたというか──男を知ると女は変わるというのはこういう事なのかしら、という思いをあやねは漠然と抱いている。 もしかしたら本当に助け舟を出してくれているつもりなのかもしれない。優越感から来る憐憫の情かも知れないところが素直に喜べないが。 「不憫って部分が引っ掛かるけど……まあ、今回は有り難く頂戴しておくわ」 「行人様にあたっくしに行くの?」 「勿論よ。でなきゃ教わった意味がないじゃない。それに言われなくても元々そのつもりだったしね。今日こそは私の魅力にメロメロになって貰うわよ!」箪笥から一張羅の洋服を引っ張り出しながらケッタイな笑い声を上げるあやね。「そしてあわよくば婚前交渉……二度あることは三度ある……三度目の正直……ウケケケケ!」 都合の良い妄想に浮かれながら意気揚々とめかしこむ妹を尻目に廊下へそっと出たまちは、 「……ちゃんすは与えたわよ。こっから先はあなたが選び取る道だから……頑張りなさいな、あやね」 そう言い残し、頬笑みと共に今度こそ妹の部屋から立ち去っていった。 4 明るく気立てがよくどんな仕事も卒なくこなし、笑顔を絶やさず皆に好かれる人気者のすずは、そればかりでなく羨むほどの美貌と可愛らしさが高い水準で共存している目鼻立ちと飛び抜けたスタイルを誇り、同世代の娘たちの自信を少なからず奪うほどの存在であった。村一番の器量よしであるのはまず間違いない。 恋愛感情からも性的欲求からも最も縁遠かった抜群の美少女──この娘までもがぱん太郎にからだを許して春に目覚め、すっかり関係が定着し、共に暮らしている少年の目を盗んで子作りに励んでいるのは、早い時期から村の間に知れ渡っていたことだった。だが、村人たちの思いやりや行人には教えるなという言い付けなどあって、少女の同居人の耳には届かないようになっていた。言い付けを触れたのは無論ぱん太郎である。島に身寄りのない行人が孤独にならないように、というのが上辺の理由であった。純朴な村娘たちを中心にそれが信じられ、ぱん太郎様は優しい気配りができる方だべ──そういう噂が立った。 しかし真実を言えば、すずをたっぷりと可愛がった後、愛を交わした証で満たされた子袋を抱えさせて行人の元に帰すのが楽しくて仕方なかったからである。二人の関係を断ち切ってしまってはそんな趣向に興じられなくなってしまう。 反面、ぱん太郎には自分の腕の中で気持ち好さそうに喘ぎ、いくらでも種付け射精を受け止めるすずの姿を行人に見せつけたいという願望もあった。これほど極上の娘を奪われた上に合意の子作りをしている事実を知って浮かべる表情は如何ばかりだろうか。中出しされている感触だけでうっとりとした快感を覚えるまでになった姿を目撃する態度はどれ程であろうか──。 その悪戯を思いついたのは、梅梅を抱いていた日のことであった。その日は彼女がぱん太郎を独占できる日であったが、前夜から激しく求め合っていたためとうとう昼前に梅梅が意識をなくしてしまい、仲働きと梅梅の子供の世話に来ていたすずが代役としてベッドに引っ張り込まれた。もう一人の仲働きは、「今日は遠慮するわ」と、少々心残りそうな顔で辞退したのだ。すずとぱん太郎の重なったからだは日が暮れるまで離れることなく、彼女と同居している少年が目撃すれば蒼ざめるどころではないほどの乱れぶりで淫猥な言葉が交され、熱烈かつ濃厚な種付けが繰り返された。 いつものように行人に見せつけたいと思いながらぱん太郎は心ゆくまで青リボンの少女を蕩かし、もはや特に意識しなくとも自然に動きを合わせながら共に絶頂に達し、その胎奥に己が存在を放ちまくった。すずからも何度求めただろうか。 愛された証が溢れないようキュッと膣口を締め、潤った表情と腰つきで帰宅する少女の背中を見送ってからもう一人の仲働きが用意した夕餉を済ませると、ぱん太郎は急に眠気が襲ってきてその日は早めに床入りした。 夢の中でも大勢の女をはべらせ、小者姿の行人を仕えさせて酒池肉林の宴を開いていると、女中をしていた赤袴の少女──まちが誘惑してきたので、上機嫌で寝床に連れ込んだ。命令されて寝台の横に控えた行人は悔しそうな羨ましそうな表情で二人の熱い睦み事を眺める。まちの反応はやけに真に迫った生々しさがあり、ぱん太郎は変な感覚を覚えながらも、(まあいいのん)と、それ以上は気にせず、まちを犯す様子を淫液の飛沫がかかる距離で行人に見せつけながら存分に楽しんだ。事を終えるとまちはフラフラになりながらも満足げに姿を消した。そうして目醒めてみると、まるで本当に交わっていたかのように汗だくで上気した当人が真横に寄り添っていたのだ。 もしかして寝惚けながらやったのかと思って問い質してみれば、夢に干渉できる術法を発見したので、食事に一服盛って試しがてらぱん太郎の夢の世界に入り込んだのだとまちは言う。ぱん太郎はこの童顔巫女が術使いであることを思い出すとともにピンときて、「それじゃあ思い通りの夢を見させることはできるのん?」と尋ねると、「術の使いようにもよると思うけど、自分の記憶を他人の夢に投影するのがあるわ」というのが回答だった。 行人が淫夢を見始めたのはそれからほどなくしてからである。 ぱん太郎の命令に従えばご褒美の時間が与えられるので、まちは嬉々として働いた。 間違いなくとびきりいやらしい情景を見せているとの巫女の言と、ひと月ほどして外出した時に見かけた行人がどことなく虚ろで覇気を感じられなかったのを総合すると効果が出ているとぱん太郎は判じたが、この実験の事を知らせていないすずにそれとなく行人の様子を訊ねると、 「え……? 特に変わりないけど……?」 とのことであった。好きな女の前では虚栄を張っているんだろうとは推測したが、他人の手に委ねている上に夢の中の出来事なので、いまひとつ手応えが掴めないのが唯一の欠点だろうか。 最初にまちが行った夢に入る術が彼女以外でも可能なようなので、すずを連れて直接乗り込むことも考えたが、その場合夢の世界の主導権は見ている本人が握るため思い通りには事を運べないらしく、しかたなく諦めた。 ともあれ、すずとの情交さえも行人に見せつけることが出来るようになったのは破格の展開であった。とやかく言ってもやはり夢であるのが何よりの好都合だ。 清らかであることを信じている少女が夢の中とはいえ別の男と筆舌に尽くし難い行為に耽っているのを、少年はその眼(まなこ)に映す。自分の夢なのに自分とではない。彼が敵視し、忌み嫌っている男と交わっている。少年がこの世で一番許せない男と肌を合わせ、少女はめくるめく快楽を与えられて善がり、二人は恋人同士のように繋がっているのだ……! 大切に想っている少女と憎い男の濃密なセックス。離れることのない下半身。彼女の中で何度も何度も男が果て、その胎内に大量の精液がぶちまけられる。それを許している少女の態度がまた堪らない。全身を震わせながら恍惚とした表情で男の逞しい射精を感じている。味わっている。快楽を追い求めるだけでなく、子作りを目的としたセックス。嫌悪も後ろめたさもなく、胎内で出されているのを感じながら、美しい少女は少年ではない男の子種を腰を逃がすことなく受け止める。 行人にとってはそれが非現実であることが救いで、だから夢から醒めても何も言わず、すずの前ではいつもと変わりない態度を取れているのだろう。 (だけど残念、ばっちり正夢のんっ♪) 行人が見ている夢の内容を考えると、ぱん太郎は有頂天の愉悦が収まらなかった。三人の相関図を頭に描くたびにニンマリと邪な笑みが浮かんでしまう。 (すずちゃんはもう立派なボクの愛人。すずちゃんのオマンコはボクの子種貯蔵庫。おめでたの“順番待ち”に堂々加わってるのん。いつもボクの精液を満杯にして家に送り返してるのに気付いてないのかな? のふふふふ……しかもすずちゃんはそれを嫌がらなくなってんだからね。キミが知らない所でどんどんボクにハマっていってるのん) しかし今さら気付いたとしても関係修復はもう不可能だろう。させる気もない。そのためにもぱん太郎という存在が一生忘れられなくなるほどの“濃密な経験”を与えているのだ。 (キミが大切にしてるあの子はボクとせっくすしてて、ボクに女の悦びを教え込まれてる。清楚なコだったのに、もうエロエロ大好きっ娘になる将来しか考えられないぐらい開発が進んでる。もうエロ娘になった片鱗が出て来てるしね。ぜーんぶ夢の通り、いやそれ以上のん。 例えば、ボクの精液を垂らさないようオマンコを締めながら、すずちゃんはキミに接してるんだからね。一日空けずに抱いた時はオマンコの中がまだグチャグチャだし、数日経っててもまだ奥に残ってたり♥ まあボクのデカマラで穴を拡げちゃったから、どうしても多少は溢れちゃうみたいだけど。 ボクと一緒にセーキョーイクの勉強したから、すずちゃんももうとっくに妊娠の仕組みはわかってる。中で出されることがどんな事なのかわかってる。その上でボクに中出しをおねだりするんだから♥ 中出しされて気持ち好くイッちゃうんだから。せっくすした後でもオマンコの中に残るボクの精液は温かくて気持ち好いんだってさ。家に帰ってキミの前にいてもその温かさや重みを感じ続けてて、ふとした拍子にボクの事を思い出してアソコが濡れて来ちゃうって。ボクとのせっくすの余韻が何日も続くからだよ。キミと一緒にいてもボクのチンポの気持ち好さを思い出したり、中に残る精液でいつボクの子を孕んでもおかしくない状態なのを自覚したりして、ぽーっとしちゃうんだって。要するにすずちゃんの心に同居してるのはもうキミじゃない、ボクなの♪ キミといる時もすずちゃんはボクのことを考えながら、ボクとセックスした余韻を感じながら、子宮の中でもすずちゃんとボクの分身が愛し合ってる……なんて最高の状況のん♥ えーと排卵? ってのは月に一度らしいけど、もしキミの傍にいる時に受精が起こったりしたら、もう……最高の最高だね。……のの、すずちゃんもいつボクの子を孕むか楽しみで仕方ないのん♥) 村に舞い戻ったその日からすずへの種付けは始まったから、月日としてはもう四ヶ月を過ぎているだろうか。抱いた回数はもはや数え切れない──が、妊娠の兆しはまだ来ていない。 やりすぎもかえって妊娠しずらいという説もあるらしいが、カラダの抱き心地もアソコの具合も反応も男への尽くし方も、すずは何もかもが佳すぎてついつい日を置かず求めてしまうのだ。しかし梅梅との逢瀬が始まった一年ほど前、当時は彼女しか相手がいなかったため、連日同じかそれ以上に抱いたものだ。それでも梅梅は孕み、無事に元気な赤ん坊を産んだ。子宝は天の授かり物と言うし、すずの他にも身篭っていない女は何人もいる。今のところ寝た女は余すところなく全員孕ませているぱん太郎の自信に揺るぎはなかった。 すずも絶対に孕ませる。他の娘たちもその母親たちも一人残らず孕ましてやる。その慾望は一寸たりとも衰えたことはない。そしてそれはもう──絵空事ではないところまで来ているのだ。 (イクト君にはエロい夢だけ与えておけばいいのん。……あー、ひょっとしたらそれでシコッてる可能性もある?) それはあながち見当違いではないように思えた。やりたい盛りの若いオスはとにかく性欲の抑制が難しい。何とかして解消しないと日常も落ち着いて過ごせないものだ。ぱん太郎も初めて発情期を迎えた時はただただメスを捜し求めた。それが本能であるし自然なこと──今のぱん太郎が言えた義理ではないが。 (お年頃の童貞だしねえ。夢であっても他人とであっても、好きな娘がとびきりいやらしくせっくすしてるの見ておっ勃たない方がおかしいの。ボクなら我慢できないね、躰が勝手に反応しちゃうのん。いいのんいいのん、存分にセンズリこくといいの。ボクにハメられて悶えてるすずちゃんをおかずにしてさ♥) そういえば自慰などまだ出会いのなかった若い時分にしか経験がない、とぱん太郎は昔を懐かしく振り返った。だが、石を投げれば女に当たるこんな環境にいて自前で処理するなど馬鹿馬鹿しい限りである。しかも、こんなに佳い女ばかりの桃園で。 盛りの女たちは母も娘もスタイルや肉付きに恵まれた者が多く、肌のはりつやも誰もが見事なもので実に抱き甲斐がある。体形が崩れている女は皆無で、母親連も出産経験があるとは思えないほどの腰のくびれようだ。皺や贅肉を見つけることの方が難しい。ぽっちゃり型や男のような大柄の体つきもいるが、愛嬌があって愛くるしいし、巨躯のぱん太郎にとってはむしろ抱きやすく重宝していた。女の平均値が高いのは、遺伝が優れているのもあるだろうが、日々よく働きよく休みよく食べよく寝る、そんな極めて健康的な生活を送っている証拠だろう。また、大ヌシの加護に包まれたこの島で生まれ育ったお陰もあるかもしれない。 何はともあれ、すべての女をぱん太郎が取り上げてしまえば、自然(じねん)、行人は自ら慰めるしか方法はなくなる。この狭い村の中、ぱん太郎に開発されていやらしいメスの匂いを振りまくようになった女たちに接しながら、頑なな性格のために手を出せずに悶々とした日々を送るのは、さぞや生ける地獄になるだろう──そんな状況に追い込んでみたいものであったし、それは決して夢物語ではないどころか早晩達成できそうな現実味があった。 ただ、行人はこんな女人の里で年単位を過ごしながらも誰にも手を付けなかった堅物である(そこがぱん太郎の付け入る隙でもあったのだが)。好きな娘ではかえって昂奮しない類なのかも知れない。そういう純情な男もいる。だがそれもやはりすずに対する気持ちの表れとなるので、どちらにしても既にすずと懇ろな関係になっているぱん太郎にとっては格好の肴になるだけであった。行人が想っている娘を存分に犯して快楽に善がり狂わせ、種付けを繰り返すのは最高の気分だ。 兎に角も、現実と乖離した夢の世界で現実そのものを見せることが出来るというのは素晴らしいの一言だ。どんなに姿をさらけ出そうが決定的な証拠にならず、堂々とすずと絡んでいる所を見せつけられる。今やぱん太郎の巨根を苦もなく受け入れ、濃厚なセックスにすっかり夢中になったすずの美しくも淫らで浅ましい痴態。行人が気にしてやまないこの美しい少女と心ゆくまで愛し合い、最期は深々と突き挿しながら種付けている場面をいやというほど見せつけられる。 ぱん太郎はそうして、すずとの情交をより深めていった。 自分を愛する男の熱情がさらに増したことに敏感に気付くと、少女の反応もさらに昂ぶりを見せた。好循環とはこのことか。すずと交わるたびに彼女との絆が強まっていく気がして、心も、躰も、そして運命さえも行人から奪い取っていく充足感があった。 いや、すずだけではない。 まちも、ちかげも、梅梅も、ゆきのも、りんも、しのぶも、みちるも。 行人と特に親しい九人のうちの八人。村の娘衆の中でもぱん太郎が殊更狙っていた、行人と太い縁(えにし)がある粒揃いの美少女たち。 自覚のあるなしに関わらず各人に育まれてきた行人との想いの絆をバリバリと引き剥がし、妙齢の少女たちを肉慾の膠(にかわ)で我が躰(たい)に癒着させていく過程と感覚は甘美としか言いようがなかった。 この少女たちがぱん太郎と関係したのを知っても、少年は依然傍観するだけであった。彼女たちに歩み寄りさえしなかった。まるで自分には関わりのない冷たい無機物のようにそっぽを向いていたのである。その間にぱん太郎は遠慮なくぐんぐん行動し、一人また一人と逞しい腕に抱きすくめて搦め捕り、たっぷりと時間をかけてそのからだに快楽を教え込み、すず達を肉悦の熱い坩堝に熔かし込んでいった。男に免疫がない処女には劇的すぎる情欲の炎。あれよあれよという間に取り込まれていく彼女らに、行人の救いの手は────ついぞ差し伸べられることはなかった。 八人はぱん太郎の腕(かいな)に抱かれたまま、からだがとろけ、こころがとろけ、怯えや迷いのあった顔は解放されて性の陶酔の表情を浮かべながら、とうとうぱん太郎と一つの運命に癒合していく。 一個の男体に八つの女体が繋がったおぞましくも淫靡な肉塑像。梅梅は肩まで呑み込まれ、一番症状の軽いゆきのでさえ腰まで沈下していた。すずは──臍から下はもう同化していて、なおも目に見える早さでずぶずぶ、ずぶずぶとぱん太郎の躰に溶け込み、しっかりと抱(いだ)かれながらからだの境い目が無くなっていく真っ最中であった。 ぱん太郎から絶えず送り込まれる歓喜の極まりとも言うべき濃密な精髄に娘たちは悦び打ち震え、己の形(なり)を顧みることなく、凄艶にくねり踊る。性愛の女神のような光に潤む、感性が塗り替えられた少女たちの瞳。永劫の情動に焼き焦がされる思念。ぱん太郎の腕が順繰りに八人の下腹部に沈むと、出番を迎えた少女から理性が消し飛んだ歓呼を上げて身悶える。喜悦の精髄を送り込む猛々しい肉管で最奥まで支配された生殖器を直接揉みしだかれたのだ。それはさながら男根をしごく行為にも似ていた。悪魔の手業で与えられる尋常ではない刺激。想像を絶する愉楽。この世のものとは思えないほどの肉の疼き。背徳と退廃の音色がひいひいと八つ重なる。淫らな雌の慾望で精肉された八つの女体が織りなす色魔の嬌態、全員の自我は敵いようもなくこの世のものとは思えぬ快楽に囚われ、からだがバラバラになりそうなほどの法悦の境地に至る。まさしく其処が女たる少女たちの弱点、肉慾をおぼえた後宮の中枢であった。注ぎ込まれた嬉髄が彼女たちの胎(はら)で次から次へと契約の実証を果たし、果たしては消える。だが何人かの中ではひときわ大きく燃え上がったかと思うと、消えずに淡くも確かな熾火が宿った──。 (うにゃ、ああ、ひぐぅ、ひぃん……♥ 行人、行人ぉ、ごめんなさい、でも、でも、行人もいけないんだよぉ……私のこと、ぜんぜん構ってくれないんだからあ……♥ 行人がこんなコトしてくれれば、私、私ぃ……♥!) 青リボンの少女の生殖器は誰よりも丹念に揉みしごかれ、内部でひときわ躍動する肉管が脳内を狂わす信号を矢継ぎ早に流し込む。子宮は男の精髄で隅々まで満たされ、何度も熾火が生まれては根付こうとする。胎(はら)の奥に溜まる熱い快美はもはや自分では抑制できず、固い意志を形成することなど叶わずに男に身を委ねてしまう。 少年が指一本触れて来ようとしないことは、少女自身が最もよくわかっている。だからこそこうなってしまっているのだ。 すずの胎内に遠慮なく流し込まれる精髄の中に心温まる関係を築いてきた少年のものはわずかばかりもない。つい数ヶ月前まで何の関係もなかった男──そんな男の存在ですずの生殖の中核は満たされ、明滅が繰り返される。新しく点されるたびにそれは強さを増していく。全身が砕けそうなほどの快楽の波に呑み干され抗う気力はとっくに潰えていた。男に屈して征服されるのが痺れるほど心地好い。孕んで産めと言うのなら、それに隷(したが)う他もう考えられなかった。すずは自分が変わってしまったのを感じている。そこからさらに変貌させられる。後戻りできないほどの自分に変わってしまう予感。 しかし男から与えられる支配と快楽はその恐怖心すら打ち消していた。 行人は気付かない。気付こうともしない。 それなら何もかもこの人に身を委ねれば良い────。このことは内緒にして行人の世話を続けていいって言ってくれてるし────。 そう思うとからだも気持ちも軽くなる。至福の心地だけを感じていられる。 もう……離れられない。 でも、これでいいよね────。 さらに癒合が進んでゆくのに気付かないすずだったが、尽きせぬ情慾に眩む眼に遠く人影があるのには気付いた。 (あれは………………) 徐々に距離が縮まって大きくなるその背中を、すずはいやというほどよく見知っていた。白リボンで髪をツインテールにまとめた青袴の少女。まだ清らかなからだを保ってる数少ない乙女のひとり。 (だめぇ…………あやね………………!) すずは声を出そうとしたが、男から一段と随喜を送り込まれてぐにぐにと生殖器官をしごかれると、途端に無上の悦感で脳神経の末端まで痺れてしまい、あっという間に言葉も思考も駆逐された。 (だめぇ……♥) 男からからだを引き剥がせない。いつまでも繋がっていたい──本心からそう思ってしまう。この熱くて逞しい肉と、メチャクチャになるほどの気持好さを送ってくれる男と……。 青袴の少女を心配そうに見つめた瞳にだらしない淫らさが宿り、新たな嬉悦の涙が溢れる。尖るほど勃っていた乳首がさらに固く膨らみ、全身が性感帯になったように敏感になる。「にゃあぁ……ああぁ……♥♥!!」 「すずちゃん、あのコもボクたちの仲間に入れてあげよう。この輪の中に。あのコも気持ち好くしてあげよう。全員でボクの赤ちゃん産もうよ。友達を独りぼっちにするのは可哀想……だよね?」 感じやすくなった肌をさわさわと優しく撫でられ、それだけで何度も軽くイッてしまう。 「ふぁ……ふぁい………………♥」 逆らえない中で、それもいいかな──と、少女は思ってしまった。だって独りぼっちは寂しい……皆んな一緒なら────。 そうして、行人と最も心を通わせていた青リボンの少女でさえ性交快楽漬けの肉棒奴隷に堕とした男の長い腕が、白リボンの少女のすぐ後ろまで迫っていった──── (第17話に続く) 上に戻る
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→1967 5月16日、第11回五月祭賞評論部門佳作の発表の際、筆名「原行人」を用いる。 ●「思想はいかに可能か」(第11回五月祭賞評論部門佳作、筆名:原行人)、『東京大学新聞』1966年5月16日号 →『柄谷行人初期論文集』批評空間、2002.4 →改題新装版『思想はいかに可能か』インスクリプト、2005.4
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分類:傑作選 初出:別記 初刊:2014年/講談社文庫 刊行回数:1回 入手:品切れ 解題 綾辻行人・伊坂幸太郎・小野不由美・米澤穂信という豪華メンバーによる連城三紀彦の傑作選。 純粋な連城の個人傑作選が編まれるのは本書が初。連城ミステリ入門を意識して編まれたようだ。 各編の冒頭に選者のコメントがついている他、巻末には綾辻行人×伊坂幸太郎の特別対談が収録されている。 綾辻 選者の一人として、このアンソロジーはできるまでの経緯を簡単に説明しておきましょう。編集部の要請を受けてまず、綾辻行人、伊坂幸太郎、小野不由美、米澤穂信の四人がそれぞれに三編の推薦作を、いちおうの順位をつけて選んだんですね。で、それぞれが一位に推した四編を収録決定としたうえで、挙げられたほかの推薦作のなかから、伊坂さんと僕が相談してさらに二編を選んで加え、計六編としました。選出にあたっての基準は、「これまで連城三紀彦のミステリーを読んだことがない人に向けて」という、この本のコンセプトを前提にしています。 (中略) 綾辻 今日の対談で、作品の並び順も決まりましたね。トップには「依子の日記」を。連城作品を初めて読む人のことを考えると、これはとても取っつきがよくて読みやすいし、それでいて、さっきも言ったように連城ミステリーのルーツのような作品でもありますし。 伊坂 トリックが綾辻さんっぽい感じがするところも巻頭を飾るにふさわしい。 綾辻 そして、ラストには「母の手紙」を。 伊坂 短いけれどあいだに置いてしまうと「箸やすめ」的になってしまう。日記ではじまって手紙で終わる形も良いのではないでしょうか。あと二番目はやはり読みやすい普通のミステリーの形をしている作品をということで「眼の中の現場」に決まって。 綾辻 「眼の中の現場」は伊坂さんのイチオシですね。残る三編が、野球でいえば三番、四番、五番のクリーンナップになります。小野さん推薦の「花葬シリーズ」の傑作「桔梗の宿」、綾辻偏愛の異色作「親愛なるエス君へ」、そして米澤さん推薦の重厚作「花衣の客」……うん、とても良い並びになったと思います。 綾辻 連城さんは最後までミステリーがお好きだったんだな、と思います。 伊坂 そういう話を聞くと、今からでも遅くないから、連城三紀彦という作家のことをもっともっと知ってほしいと強く願います。このアンソロジーを読んで、気に入った方はぜひぜひ、ほかの短編集や長編にも手を出してほしいです。ここに収録されている短編が傑作なのは間違いないのですが、これと同じくらい、これ以上の傑作が連城さんの場合、ほかにゴロゴロあるんですから。 (以上、綾辻行人×伊坂幸太郎「特別対談 ミステリー作家・連城三紀彦の魅力を語る」より) 編者コメントのうち、米澤穂信の担当分は(『連城三紀彦レジェンド2』のものも含め)『米澤屋書店』(文藝春秋)に収録。 収録作 依子の日記 『変調二人羽織』より 綾辻行人セレクト 眼の中の現場 『紫の傷』より 伊坂幸太郎セレクト 桔梗の宿 『戻り川心中』より 小野不由美セレクト 親愛なるエス君へ 『瓦斯灯』より 綾辻行人セレクト 花衣の客 『瓦斯灯』より 米澤穂信セレクト 母の手紙 『日曜日と九つの短篇』より 伊坂幸太郎セレクト 刊行履歴 初刊:講談社文庫/2014年11月14日発行 ミステリーに殉じた作家を敬愛する四人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。遊郭に出入りする男の死体が握っていた白い花に魅せられた若い刑事(「桔梗の宿」)、月一度、母の愛人と過ごす茶室に生涯を埋めた女(「花衣の客」)ほか。綾辻×伊坂、巻末対談でその圧倒的な魅力も語る! (文庫裏表紙より) 文庫/317ページ/定価590円+税/品切れ 特別対談 ミステリー作家・連城三紀彦の魅力を語る/綾辻行人×伊坂幸太郎 カバーデザイン/下山隆(Red Rooster) 名前 コメント