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藤田観光グループが運営するホテルです。 一言でいえば「まぁ大体東横イン」 駅の目の前なのでアクセスは最高です。 ベッドは硬め。腰痛持ちは注意が必要です。 価格帯は4000円前後。やはり東横インの代替財です。
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娯楽室。 美雪「うわあ、すごい。ドラムにギターに……本格的」 金田一「スゲー……このギター、一体いくらするんだ?」 唯「ふふん、ムギちゃんのお陰で五万円で買えたんだよ!」 金田一「たかっ!」 律「それでも安くしてもらえたんだよ。普通に買ったらその六倍くらいの値段は当たり前で……」 金田一「……はあ、俺だったらそんな金、全部ゲームに消えちまうよ」 唯「お、ゲーマーですか。なんのゲームするのかな?」 金田一「……聞いて驚け。バイオ2ならナイフのみで……」 唯「ええっ、すごいよ~」 金田一「ぬわっはっはっ」 律「……なんか、変な所で気が合ったな」 純(ああ、こうやっていつも練習から脱線してるんだ) 紬「じゃあ佐木さん、カメラを……って二つも持ちながら撮影は出来ませんかね?」 佐木「ああ、敬語じゃなくて大丈夫ですよ。カメラ二つは確かに辛いですけど……」 紬「んん~、じゃあ演奏しない……えっと、憂ちゃん」 憂「はい?」 紬「このカメラでみんなを撮影してくれない?」 憂「あ、いいですよ」 紬「ふふっ、お願いね。ここが録画で、ズームと……」 律「……おし、じゃあそろそろ始めるか!」 唯「お~!」 律「ワン、ツー、ワンツー……」 ……。 唯「……笑わないで、どうか聞いて」 佐木「……」ジー 憂「……」ジー 美雪「……すごいね」 金田一「あ、ああ」 美雪「こんな風に何かが出来るなんて、うらやましいな」 金田一「そうかぁ~?」 美雪「そうよ。はじめちゃんだって、勉強もスポーツも出来ないけど、推理力だけは誰にも負けないし……」 金田一「美雪さん。誉めるか落とすかどっちかにしてくれ……」 唯「想いよ~、と~どけ」 美雪「音楽、かあ……」 金田一「……」 娯楽室には楽しげなメロディーが響いていて……外で激しく降り続いている雨なんて、俺たちの耳には入らない。 演奏をしているメンバーも、それを聴いている他の人間も……この音をもう聴く事が出来なくなるなんて、思ってもいなかった。 二階・客室前廊下。 美雪「でも本当にいいの? いきなり三人も泊まっちゃうなんて……なんだか悪いわ」 紬「気にしないで、部屋なら余っているから」 金田一「よかった~、フカフカベッドで寝られるぜ!」 美雪「もう……少しは遠慮しなさい」 律「まま、気にしない気にしない。賑やかなのはいい事だ」 紬「ええ。それに……雨もまだ止んでないみたいですし。外を歩くのは危険よ」 佐木「僕もそう思います」ジー 美雪「じゃあ、お言葉に甘えて……」 憂「あ、お姉ちゃんこっち向いて~」ジー 唯「えへへ、ピ~ス」 純(いいなあ、各々楽しそうで) 梓「純? どうかした?」 純「な、なんでもないよ~」 純「……」 純(……あれ、なんか私だけ会話に入れてない?) 澪「……」 純(先輩みたいに、人見知りってわけじゎないんだけどな……) 二階・純の部屋 合宿二日目、午前0時。 純(……) 純(眠れないや) 純(シャワーでも浴びようかな) 純(……あ、でもどうせだったら一階の大浴場にしよっかな) 純(……うん、それがいい) 純(梓に連絡、は迷惑かな) 純(仕方ない、一人風呂といきますか) 純(バスタオルだけ持って、と) 純(よし) 一階・大浴場 午前0時15分 純(……はあ) 純(合宿に誘われて来てみたけど) 純(なんだろう、この疎外感) 純(うう……) 純「……ダメダメ、こんなんじゃ」 純「せっかくの合宿なんだもん。楽しまないと!」 純「そうだよ、まだあまり話してないけど……新しい友達だって出来たんだから」 純「えへへっ。うん、ポジティブに行かないと!」 純「……そろそろ、部屋に戻ろっかな」 階段前 午前0時28分 純「~♪」 トン。 トン、トン。 リズムに合わせて、木造の階段を上がる。 一階から上り、踊り場でクルリと体の向きを半回転。 この階段を上って、右に曲がって……手前から二番目の部屋が、私の戻る部屋。 純(早く寝ちゃおっと) 階段を、一歩、また一歩……軽い足取りで上がっていく。 段差がなくなり、右に……そう思った瞬間。 「……!!」 純(え……) 誰かが、視界に入ってくる。 純(あ……) そう思った一秒後には、その誰かが私の視界から遠ざかる。 上り終えたはずの階段を……私は。 その誰かを遠目に見ながら、背中に何もない空間を下りて……ううん、落ちていった。 ドッ。 頭の方から、鈍い音がした気がする。 音は、首の方からも聞こえたみたいだ。 純「……」 「……」 さっきまで私がいた階段の一番高い所には、じっとこっちを見ている一人の……。 ああ、私にはもう意識がありません。 もう何も、わかりません。 ……。 一階・団欒室 二日目、午前11時過ぎ。 金田一「ふわぁ~あ。おはよっす」 律「おっす、はじめちゃん~」 澪「り、律。その呼び方……」 律「こういうのは、フレンドリーな方がいいんだよ」 美雪「はじめちゃん、もうお昼前よ?」 金田一「ん~、てっきり誰か起こしに来ると思ったんだけど……ほら、合宿なら早起きが当たり前だろうからさ」 梓「……ウチは、その当たり前が通用しないんですよ」 唯「むにゅ……むにゅ……」 憂「お姉ちゃん、また寝ちゃってる」ジー 佐木「先輩もほっといたら寝ちゃうんじゃないんですか」ジー 金田一「うるへー。カメラマンは、バッテリーの心配だけしてろい」 澪「……あれ? そう言えば鈴木さんは」 律「んあ? そう言えば来てないな~。まだ寝てんのか~?」 紬「そろそろお昼ご飯だから、起こしに行った方がいいかしらね?」 憂「そうかもしれませんね」ジー 律「お~し。じゃあ唯隊員!」 唯「すぴ~……」 律「……いいや。澪、行こうぜ」 澪「う、うん、わかったよ」 律「てわけで、ちょっくらいってきま~す」 五分後。 ドタドタ。 律「た、大変だ」 金田一「ん?」 美雪「一体どうしたの?」 澪「鈴木さんが……部屋にいないんだ」 梓「え?」 紬「いないって……バスルームは?」 律「一応見てきたけど、やっぱり見当たらないんだよ。部屋には誰もいなかった……」 金田一「……」 美雪「……は、はじめちゃん」 全体が沈黙する中で、雨がまた一段の強く窓を叩いた。 金田一「……手分けして探そう。この天気だ、外には出ないだろうから……」 美雪「じゃあ一階と二階で別れましょう」 一階には金田一と佐木が。 二階は女性部屋が殆どと言う事で、残りのメンバー(唯はソファーで熟睡)で探索する事に。 一階には中央の団欒室、そこから大浴場、調理場、客間、そして楽器が置いてある娯楽室の五部屋がある。 金田一「……と、一応色々探してみたものの」 佐木「見当たりませんね」ジー 金田一「ん~、隠れてそうな場所も探したし、後はやっぱり二階に……」 佐木「……あれ、先輩。ちょっと」 金田一「ん、どうした佐木」 佐木「……この階段の下に扉があるんですけど」 金田一「お、本当だ」 佐木「物置部屋かなんかですかね?」 金田一「スペース的にはそうかもな。お~し」 ガチャッ。 金田一「!」 佐木「階段……ですね。地下に続いてるみたいだ」ジー 金田一「ううっ、さぶっ。なんだ、この冷たい空気……」 佐木「きっと地下だからですよ。ここに……いるんですかね?」 金田一「わからん。とにかく、探すしかない」 佐木「……」ジー 金田一「さびぃ~!」 佐木「冷たいというより、冷気ですね。なんだろう、冷蔵庫でも入ってるんですかね」 金田一「うう……こんな所に隠れる訳はないよな……」 佐木「あ、もう階段も終わるみたいですよ」 金田一「……空間が開けた。ここは一体」 佐木「先輩、早く進んでくださいよ~」 金田一「ま、待て佐木。こう暗くちゃ足場が……って、押すなバカ!」 ガッ。 金田一「と、と……わっ!」 佐木「先輩?! 大丈夫ですか?」ジー 金田一「い、いてて……何かにつまづいた……」 佐木「……あ、電気のスイッチありましたよ。ほら」ジー カチッ。 純「」 佐木「う……」ジー 金田一「う、うわぁああああ!」 佐木「こ、これは」ジー 金田一「……」 冷気の中で、寝巻きと、タオルを体に巻いて横たわる彼女は……本当に眠っているかのようにそこにいた。 寒さに震える事もなく、ただ静かに目を閉じていた。 3
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二階・金田一の部屋 午後13時 金田一「……結局、二日目はみんな早めに寝ちまってアリバイ無し」 金田一「一日目だって、それぞれが部屋に戻って寝ていたからアリバイ無し。せめて死亡推定時刻がはっきり出ればな……」 金田一「アリバイから攻めるのはダメ、と……」 金田一「……」 コンコン。 美雪「はじめちゃん、いる?」 金田一「お~、美雪。なんか用か~」 美雪「どう、推理。進んでる?」 金田一「……」 金田一「犯人の目処は、なんとなく付いたよ」 美雪「えっ、本当に?」 金田一「ああ」 美雪「じゃあ、あとは証拠とかを見つけて……事件解決じゃない」 金田一「ところがドッコイ、引っ掛かってる部分が多すぎるんだな、これが」 美雪「そ、そうなの?」 金田一「それに……」 美雪「それに?」 金田一「……俺にはまだ信じられないんだ。あんなに仲の良さそうだったメンバーが、こんな事になってるなんて」 美雪「はじめちゃん……」 金田一「まあ、みすみす犯人を逃すつもりはねーけどな!」 金田一「さ~て、そうと決まったら調査調査! では、いってまいりま~す」 ガチャッ。 美雪「……強がっちゃって」 美雪「相変わらず、素直じゃないんだから」 美雪「でも、犯人の目処って……誰なんだろう」 美雪「それに、いつもの口癖も言わないし」 美雪「……はじめちゃん、大丈夫かな」 コンコン。 金田一「失礼しま~す、と」 ……ガチャッ。 律「な、なんか用か?」 金田一「ちょっと、話をしたいんだけどさ」 律「……澪もいるけど、いい?」 金田一「もちろん。色々聞きたいからさ」 律「入れよ」 金田一「お邪魔しま~す」 澪「……」 金田一「早速で悪いけど、いくつか話を聞きたい」 律「私たちに答えられる事なら……何でも」 澪「この合宿場を選んだ理由?」 律「ん~、前も聞いたとおり、ここはムギの別荘だからムギの紹介なんだ」 澪「まあ、別荘によっては予約が入っていて空いてなかったりとかもあるみたいだけど……」 金田一「今回のここは?」 律「山がいい、って話から始まって。ムギがいくつか候補を出してくれたんだったかな」 澪「決まったのは多数決で、ムギが勝手に選んだわけじゃないから……」 金田一「んん~、そうか。来る時はいつもこのメンバーで?」 澪「……亡くなった鈴木さんと、唯の妹の憂ちゃんは部員じゃないから普段は来ないよ」 金田一「え!?」 金田一「じゃあ今回の理由は?」 律「大勢のが楽しいからって、私が決めたった!」 澪「……ま、まあ。三年生の合宿だから、ちょっとぐらいの無理はいいかなって感じで」 金田一「……」 律「そそ。断られたら、それもそれ。軽い気持ちで誘ったんだよん」 金田一「そして、この人数での合宿になった、と」 律「そう言うことっ」 金田一(……つまり、鈴木さんはこの合宿に『参加しない可能性』もあったと言う事か) 金田一「じゃあ最後に……鈴木さんや梓ちゃんが誰かに恨まれていたとかは?」 律「ああ~、多分無いかな。あっても所詮女子高生の戯言……」 澪「でもわからないだろ。最近はキレる若者が多いって言うし、もしかしたら心に悩みを抱えてるパターンも……」 律「それがあっても、私たちにはわかんねーって。だから、私はこう言うしかないんだよ」 律「梓ちゃんも鈴木さんも、とても元気で良い子達でした……ってさ」 澪「律……」 律「……ははっ。やっぱりまだ実感沸かねーや。梓がいなくなったなんてさ」 澪「そんな事言ったら、私だって……ううっ」 律「泣くなよ~。泣いたらまたあずにゃん悲しむだろ~」 澪「だ、だけどさ……ぐすっ」 二階・廊下 金田一(彼女たちから聞ける話は、こんなもんか) 金田一(合宿場はともかくとして……問題は) 金田一(殺された鈴木さんが、部活のメンバーではないと言う事) 金田一(あの発言の様子だと……特に何か考えがあって、鈴木さんや憂ちゃんを呼んだわけではないみたいだ) 金田一(それとも、殺害するつもりで今回の合宿に呼んだのか) 金田一(……考えてみれば、被害者は二人とも同じ学年か。しかし部活も違い、共通点は年齢くらいか) 金田一「……ああ~、泥沼」 金田一「考えれば考える程わっかんね~よ……。まあ、いい。次いこ次」 二階・憂の部屋 コンコン。 金田一「すいませ~ん。ちょっとお話を……」 ガチャッ。 唯「はい?」 金田一「ああ、唯ちゃんか。実はちょっと事件の事で話が……」 憂「どうしたの、お姉ちゃん」 唯「あ、はじめちゃんがね~。お話したいって」 金田一「うっす」 憂「そういう事なら……どうぞ」 唯「私はいない方がいいのかな?」 金田一「いやいや、軽い聞き込みみたいなもんだから」 唯「えへへ~、じゃあ一緒にいます~」 憂「それで、何を聞きたいんですか?」 金田一「純ちゃんと梓ちゃんに……最近何か変わった事は無かったかな?」 憂「変わった事、ですか?」 金田一「その、学校で何か事件があったとか。部活内でトラブルがあったとか」 唯「ん~、あずにゃんとはいつも仲良しだったよ」 憂「純ちゃんも別に、何かあったわけじゃ……あ。でも純ちゃん、最初はこの合宿に来るの乗り気じゃなかった、かも」 唯「あれ、そうなの?」 憂「うん。お誘いは受けても、部外者の自分が混ざるのは、って……」 金田一「それでも結局は付いてきたわけだ?」 憂「ええ。こっちに来ても最初は気後れしてたみたい……」 唯「憂はよく見てるね~」 憂「友達の事なんだもん、当たり前だよ。純ちゃんに関してはそれくらいかな」 金田一「……」 唯「ねえねえ、もしかして私たちが犯人候補っ?」 金田一「へ……」 憂「もう、お姉ちゃん。あまり変な事言わないの」 唯「だって状況が状況なんだよ~。無用な心配はお互いかけたくないじゃん~」 憂「それは、そうかもしれないけど……」 金田一「ああ、いや。本当に話を聞いてるだけだよ。他の人の所だって行ったしさ」 憂「あれ、私たちが最後ですか?」 金田一「あとは紬ちゃんだけかな。まあ、そんなに深い考えがあるわけじゃ……」 唯「……」 唯「ね、はじめちゃん」 金田一「ん?」 唯「あずにゃんを殺した犯人……絶対つかまえてね」 金田一「あ、ああ……」 唯「約束だよ?」 憂「お姉ちゃん……」 金田一「……」 二階・廊下 移動中 金田一「……ふぅ」 律「お」 澪「あ」 金田一「ん、お~お二人さん」 律「ういっすはじめちゃん」 金田一「今からどこか行くのか?」 澪「夕飯前に、お風呂すませちゃおうと思って。大浴場に」 律「覗いたら美雪ちゃんに言うかんな~、は・じ・め・ちゃん」 金田一「へいへい、そんな事しませんて」 澪「……っひ!」 律「……じゃあその、後ろでカメラ構えてる優秀なアシスタントは何なんだよ」 金田一「へ?」 佐木「♪」ジー 金田一「お、おわぁ!」 律「そんな相方連れて女子高生を録画だなんて……や~らしいわ~」 金田一「知るか! 佐木、お前もいきなり背後に立つのはやめてくれ!」 佐木「いやあ、廊下で皆さんの姿が見えたものでつい」 澪「……律、行こう」 律「そうだな。こんな調子で色んなとこ覗かれたら、たまんないもんな!」 金田一「お、おい! ちょっと!」 律「あんまり美雪ちゃん泣かせんなよ~」タタタッ 澪「……」スタタタッ 金田一「……ったく」 佐木「いやあ、やっぱり若い子は可愛らしいですね」 金田一「……お前だって十分若いだろうに」 佐木「なんていうか、元気がありますよね」 金田一「みんな、辛くても我慢してるんだろうな……いつまでも泣いていられない、って。強い人たちだよ」 佐木「先輩……」 金田一「それはそうと……佐木」 金田一「そのビデオテープ、複製できたら俺にもちょうだいね」 佐木「あ、もちろんいいですよ。先輩も好きですね~」 金田一「えっへっへっ」 佐木「……あ、でもテープよりも先に。後ろの方を何とかしないと命が危ないですよ」 金田一「……へ」 美雪「は・じ・めちゃん」 金田一「お、お、お……ち、ちがっ、これは……」 美雪「うるさいっ! バカっ!」 ……。 ……。 「ね、さっきの」 「ん……」 「やっぱり疑われてる?」 「多分大丈夫だとは思うけど……」 「でも……」 「心配?」 「ちょっとだけ」 「……」 「あ、連絡してあげないと」 「ん?」 「ほら、今から探偵さんが行くよ、って」 「……平気じゃない?」 「心配なんだよ、一応ね」 「……」 「ね」 「ん?」 「一個だけ、お願い聞いてくれるかな?」 「お願い?」 「そう。あのね、今夜……」 「……え?」 「ね、お願い」 「……わかった。理由は聞かない」 「……ありがとう」 「でも大丈夫? 危なくない?」 「……大丈夫、私だって頑張れる」 「だから、心配しないで」 ……。 7
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【書きかけ】吉田一郎「国マニア」(2005) 国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! (ちくま文庫) 評価 ひとこと 分類 地理 文庫 目次 小さくても立派にやってる極小国家ベストテンバチカン市国 潜在的“国民”は一〇億人以上!?世界最小の大国家 モナコ公国 殿様商売と思いきや、意外に時代をつかんだ商売上手 ナウル共和国 国がまるごと音信不通になった、とんでもない島 ツバル 映画ではない、現実に起こりつつある「国家沈没」 サンマリノ共和国 イタリア統一のため、統一されなかった世界最古の共和国 リヒテンシュタイン公国 「一国一城の主」の夢をかなえた、ちょっとわがままな公爵 マーシャル諸島共和国 伝統的な階級社会のはずなのに、日系大統領が誕生 セントクリストファー・ネーヴィス 「植民地の方が良い」と島が一つ逃げ出した国 モルディブ共和国 リゾートアイランドの知られざる厳しい現実 マルタ共和国 島全体に深く戦いの歴史が刻まれた、遺跡の国 【コラム】小さな国は切手で儲ける! 国の中で独立するもうひとつの国アトス山(聖山修道院自治州) 東ローマ帝国の勅令が生きる女人禁制の山 コソボ共和国 民族の聖地への、強すぎる思いが生んだテロの応酬 アラブ首長国連邦 石油の力で王様たちを従える、世襲制の大統領 ザンジバル アフリカ大陸統一の先陣を切った百日国家 グリーンランド 本当のアメリカ大陸発見者はバイキング プエルトリコ 独立をアメリカに掠め取られた地域の現状 バミューダ諸島 世界第二位のお金持ち地域のはずなのに…… クック諸島 ニウエ ハローキティ金貨が通用するオチャメな島々 ブーゲンビル自治州 鉱毒問題に端を発した、独立保留中の島 トゥバ共和国 なぜか台湾が領有権を主張するシベリアの小国 クリミア自治共和国 旧ソ連の民族と政治問題の縮図となった黒海の半島 ユダヤ自治州 極東に作られた、もうひとつのユダヤ人の祖国 香港特別行政区 日本も見習うべきところの多い中国の「一国二制度」 チベット自治区 輪廻転生するゆえに、自治権確保が死後の安定の鍵 【コラム】保護国・自治領・海外領土・植民地の違い ワケあって勝手に独立宣言をした国々沿ドニエストル共和国 レーニンの銅像がそびえる、今も「ソ連」な国 アブハジア共和国 南オセチア共和国 ソ連の亡霊に悩まされるカフカスの小国 ナゴルノ・カラバフ共和国 大国の思惑に翻弄されるキリスト教徒の「孤島」 北キプロス・トルコ共和国 ビザンティン帝国復活の夢が生んだ島国の悲劇 サハラ・アラブ民主共和国 自然に生きる人々が食いものにされた、砂漠の亡命政府 ソマリランド共和国 五日間の独立を取り戻そうとする騒乱の中の安定国家 【コラム】私的超ミニ独立国家の作り方―シーランド公国 常識だけでは判断できない珍妙な国・地域ピトケアン島 絶海の落人島は書類一つに五三〇〇km スバールバル諸島 日本人でも自由に暮らせる不思議な外国 クチビハール 飛び地の飛び地の飛び地、小さな世界で生きる人がいる ジブラルタル 植民地の支配権をめぐる、どっちもどっちの争い アンドラ公国 二人の元首と中世を背負う、ピレネー山脈の小国 ブガンダ王国 元ボクシングヘビー級王者にノックアウトされた王国 マルタ騎士団 今もいきる十字軍の騎士たちの領土なき国家 【コラム】敵国内にある軍事領土―グアンタナモ基地 かつてはあったこんな奇妙な国・地域ビアフラ共和国 大国のエゴが生んだ二〇〇万人の犠牲者 東パキスタン 宗教だけで作られた、世界最遠飛び地国家の破綻 ローデシア あったのに、なかったことにされてしまった国 シッキム王国 ネパール人に乗っ取られたヒマラヤのチベット仏教王国 サラワク王国 現実に存在していた『冒険ダン吉』の世界 北ボルネオ会社領 国家ぐるみで行なった、民営化という名の搾取 大東諸島 アホウドリの絶滅危機が生んだ日本の会社統治領 ニューヘブリデス諸島 人を食う島民に手を焼いた英仏が、共同統治した島々 中立地帯 日本が思わぬとばっちりを受けた不毛の地 ダンチヒ自由市 たった一つの港湾都市が現代ヨーロッパ史の鍵 パナマ運河地帯 超大国と戦い続けた運河国家の一〇〇年 満鉄付属地 「テツ」は国家なりを地でいった満鉄の大陸支配 ホームランド ここまでやるか、をやってしまった人種差別国家 気になる表現 メモ 参考文献
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不動高校 金田一一らが通う高校。 よく一らの日常風景の舞台となる他、事件のメイン現場として殺人現場とも化す驚異の高校である。 「金田一少年といえば不動高校」と言われるほどの代名詞的スポットであり、序盤から数々の事件を巻き起こす。 原作では最初の事件舞台がこの高校の演劇部合宿であり、アニメ初回では何と高校自体がいきなり殺人事件現場となった。 その実生徒のみならず教師まで多数殺人事件関係者となっており、20周年を目前にした頃になると学内で車が爆発して生徒が焼死しても、駆けつけた生徒は驚く顔一つ見せないという耐性っぷりである。 校長はPTA会長のオバサンと不倫している上、生徒と教師の交際も何度も発覚している。 不動高校絡みで何か起きる度に今後の学校運営が主に読者に不安視されている。 作中で不定期に「学園祭」「創立祭」なるイベントが繰り返し何度も新たに行われている。 その度に何らかの事件が起きているのは言うまでもない。 不動高校関係者 生徒 青山ちひろ(作中時間既に故人) 赤穂晴俊 有森裕二(殺人犯&飛び降り自殺) 伊志田純(盗撮犯&死亡) 和泉さくら(殺人犯&自殺) 江藤大樹 岡崎浩史郎 岡持武則 尾ノ上貴裕(死亡) 海峰学(殺人犯) 神津さやか 神矢修一郎(アニメ版では殺人犯&飛び降り自殺) 京谷雅彦 桐生春美(死亡) 金田一一(殺人現場に多数遭遇) 小角由香里 佐木竜太(原作では死亡) 陣馬剛史 早乙女涼子 桜木るい子(死亡) 汐見初音(殺人未遂) 芝里丈治 渋沢圭介(事故で植物状態→回復) 白峰辰貴(殺されかける) 鈴森笑美(殺人未遂) 瀬名光一 千家貴司(殺人犯) 仙道豊 鷹島友代(ドラマ版では殺人犯) 鷹杉なぎさ 多間木匠(転校間もなく死亡&過去の暴行事件の主犯) 月島冬子(作中時間既に故人) 遠野英治(殺人犯) 時田若葉(死亡) 轟美和子 七瀬美雪 春田優子 日高織絵(死亡) 平嶋千絵 布施光彦 真壁誠 祭沢舞香(盗撮被害者) 美浦エミリ 宗像さつき 村上草太 森下麗美(殺人犯) 八尾徹平 山吹薫子 雪岡草平 六野冬花(作中時間既に死亡) 教師 緒方夏代(原作・死亡) 大塚 小田切進(生徒と交際&殺人犯&死亡、本物も殺害され白骨化) 尾根静香 津雲成人(殺人犯&生徒と交際) 中津川賢人(殺されかける&生徒と婚約) 的場勇一郎(殺人犯&死亡) 用務員 立花良造(殺人犯) また、姉妹校と思われる学校に不動芸術高校、不動小学校が存在。 両者共にどうなったのかはお察しの通りではあるが、さすがに小学校で殺人犯はマズいと判断されたのかアニメでは変更されている。
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ピリリリリ。 ピリリリリ。 佐木「携帯?」 金田一「お、俺か。剣持のおっさん……」 ピッ。 金田一『もしも~し』 剣持『よう金田一。頼まれたもん、調べといたぞ』 金田一『お、悪いなおっさん』 金田一『……それで、何かわかったかい?』 剣持『まず、被害者からだ。鈴木純……父母共に、いたって普通の家庭だな。近年で何かトラブルがあった様子も無い』 金田一『……』 剣持『次行くぞ。中野梓、親は音楽家……ミュージシャンとも言うのかな。そう言った意味では、ちょっと珍しい家庭かもしれん』 剣持『近々ミュージックツアーがあるとかで、忙しそうな様子だったよ』 剣持『……でだ、数年前にそのミュージシャンの所属事務所が脱税をしていた事がわかったんだ』 金田一『脱税?』 剣持『ああ、そこの事務所な社長なんだがな……まあ、こういう言い方もアレだが、よくある事件だからな』 剣持『そこの社長が手を出した株が暴落したらしくてな……よっぽど金に困っていたらしい』 金田一『……他には?』 剣持『中野梓に関してはそれだけだ』 剣持『……そうだ、株と言えばな。面白い事がわかったぞ』 剣持『そこにいる、琴吹紬って……あの有名なコトブキコーポレーションのお嬢さんじゃないか』 金田一『おっさんでも知ってるくらいなら……そんなに有名なのか』 剣持『おいおい、大人をバカにするもんじゃない。最近よく経済ニュースでやっていただろうが。高校生のお前には、あまり興味が無いだろうがな』 金田一『……はぁ、おっさんもちゃんと勉強してんのね。ま、株で大損してもっと貧乏にならないようにね』 剣持『俺は株なんぞやっとらん! ……株で繋がっているのは、そこにいる平沢姉妹の方だ』 金田一『なんだって……?』 剣持『正確には、平沢家の両親だな』 剣持『調べてみると随分株で儲けているみたいでな。海外への旅行機会も多い』 剣持『それでいて……しっかり貯金もしているみたいでな。遊ぶ金に困らず、未来も不安が無いってやつだ』 金田一『……でもよ~、いくら株のプロでも大失敗する事だってあんだろ? いくら不安が無いったって……』 剣持『そこだ。この平沢家にはな……家族全員に多額の生命保険がかかっていたんだ』 金田一『生命保険だって?』 剣持『高額保険をスタートしたのが、ちょうど二年前。まずは両親からだ』 剣持『そして、一年前には姉妹二人にも多額の生命保険がかけられている。調べてみてわかった事だ』 金田一『……』 剣持『まあ、保険がかけられているから何だとは思わんがな。高校生がそれを理解しているとも思わないし……』 金田一『その事なんだがな、おっさん』 剣持『ん……』 剣持『な、なにぃ? 妹の平沢憂が今日殺されただとぉ?』 金田一『ああ、包丁で身体中を滅多刺し。ひでえもんさ』 剣持『ま、待て待て。という事は、犯人は……保険金が入って得をする人物!』 金田一『……』 剣持『そうなんだな、金田一?』 金田一『……いや』 金田一『確かに保険金の話を聞いた時、一番にそれを考えたよ』 金田一『それに、俺は一度彼女……平沢唯に自首を促した事もあった』 剣持『なら、犯人は決まりじゃないか! きっと第三の殺人も、彼女がやったに違いない。保険金の話で決まりだ』 金田一『……』 金田一(なんなんだ、この違和感は) 金田一(剣持のおっさんの言う通り、つじつまは合っていると思う) 金田一(何より俺は、平沢唯が第一の事件の犯人だと思い……そこから推理を進めていた) 金田一(そして、憂殺しに保険金……) 金田一(つじつまは合うが、第二の事件。中野梓殺しについては何一つわかっていないんだ) 金田一『……』 剣持『と、こんな所だな。俺が調べた内容は。どうだ、役にたったか?』 金田一『ん……あ、ああ。ありがとな。やっぱおっさんは頼りになるよ』 剣持『ははっ、お礼なら、帰ってからハンバーガーの一つでもご馳走してくれよ』 金田一『ああ、無事帰れたらな~。雨は止んだけど、相変わらず救助の連絡は来ねーし……はぁ。いつになったら帰れるやらで……』 剣持『……ん、何言っとるんだお前は。あの崖崩れの報告は冗談だったんだろう?』 金田一『はぁ? んなわけねーだろ。こちとら豪雨の中を必死で歩いてだな……』 剣持『……確かに、お前が出掛けた日の夕方から雨は降っていたがな。だがどこの場所でも崖崩れが起きた報告は無かったぞ?』 金田一『なんだって……』 剣持『調べるついでにな。作業が終わっていたら迎えを出そうと思ったんだが……そんな事実はないって怒られちまったよ』 金田一(つまり、という事は……) 剣持『まあ、崖崩れなんてちょっと調べたらわかる事だしな。てっきりお前の冗談だと……』 金田一『……』 金田一『そうか、そういう事か……』 剣持『ど、どうした金田一。大丈夫か?』 金田一『……おっさん、悪いんだけどさ。今から迎えに来てもらえないかな』 剣持『そりゃあ構わんが、いいのか?』 金田一『ああ。頼んだよ』 ……プツッ。 美雪「はじめちゃん、電話終わったの?」 金田一「……佐木二階のみんなを集めて来てくれないか」 佐木「どうしたんです、いきなり?」 金田一「いいから、早く」 佐木「は、はい……わかりましたよ」タタタッ 金田一「……」 美雪「はじめ……ちゃん?」 金田一「……なあ美雪」 金田一「こいつは俺の考えていた以上に……悲しい事件なのかもしれない」 金田一「それでも俺は……犯人を」 金田一「犯人を暴くしか、ないんだ……」 美雪「はじめちゃん……」 13
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佐木「先輩、テープ持ってきましたよ!」 金田一「お~、ご苦労さん」 佐木「どれから見ます? 三日分、全部揃ってますよ」 金田一「……一日目から、頼むよ」 ガシャッ。 唯「あ、おかえりムギちゃ……って、うわあ団体さんだ~」 律「おっ、なんだか一気に賑やかになったな~」 紬「細かい話は後よ。今はお客様にタオルを貸してあげないと……」 憂「はい、タオルですよ」 紬「あ、ありがとう~憂ちゃん。さあ、どうぞ」 ……。 佐木「これは本当に最初ですね」 佐木「……当たり前ですけど、まだみんな生きてるんですよね」 金田一「……」 律『ようし、みんな移動だ移動~!』タタタッ 佐木「娯楽室に移動するところですね」 唯『頑張るぞ~』テクテク 梓『唯先輩、一番最初トチらないで下さいよ!』グイッ 唯『大丈夫だよ~。あずにゃ~ん』 憂『ふふっ、頑張ってねお姉ちゃん』スタスタ 純『……』トボトボ 金田一「……」 唯『き~みがい~ないと~♪』 佐木「移動の後、演奏会のスタートですね」 唯『な~にもできな~』 サッ。 憂『……』ジー 金田一「お、おい佐木。なんでいきなり憂ちゃんにカメラを向けてるんだよ」 佐木「いやあ、新しいカメラに目移りしちゃって。あ、でも大丈夫ですよ。彼女中心に撮ってたのはこの演奏の時だけですから」 金田一「ったく~、頼むぜ名カメラマン」 佐木「はいはい」 唯『想いよ~と~どけ~』 憂『……』ジー 佐木『先輩?! 大丈夫ですか?』ジー 金田一『い、いてて……何かにつまづいた……』 佐木「地下で鈴木さんを見つけた時……ですね」 佐木『……あ、電気のスイッチありましたよ。ほら』ジー カチッ。 純「」 金田一「……」 佐木「何度見ても、慣れませんね。あの寒さ、今でも身震いしますよ」 純「」 佐木「あんな格好で、可哀想に……」 金田一「……」 この後、二日目の午後のテープを見てから……。 佐木「じゃあ、三日目ですね」 金田一「中野梓が殺害されて……みんなに話を聞くところか」 憂『はい、これがそのメールです』 金田一『……この、最後のメール。22時30分の後は?』 憂『えっと、私着替えてから地下に向かったんですよ。で、ちょっと準備に手間取っちゃって……15分くらいかな』 金田一『準備を終えて地下室に向かったら……』 憂『はい。梓ちゃんが倒れていて……私、みんなを呼びにいって……ううっ……』 金田一『他に、何か変わった事は?』 憂『そんな余裕なかったですよ……』 金田一『例えば、奥に誰かの雰囲気を感じたとか、純ちゃんの様子が変わっていたりとか……』 憂『……奥まで行く勇気は無かったですけど気配とかは感じなかったと思います』 憂『純ちゃんは……毛布がかかっていたくらいです。それ以外は何も……ううっ』 佐木「……憂ちゃんも、可哀想ですよね。友達が死んでいるところを見ちゃうなんて」 金田一「……」 佐木「えっと、さっきのビデオが日付が変わってすぐの三日目」 佐木「これが三日目の昼になります」 紬『えっと、朝から移動して……この別荘についたのはお昼、13時くらいだったと思うわ』 佐木「アリバイ等を聞いている時ですね」 金田一『問題は……夜だ』 澪『た、確か初日は……0時近くまで騒いでたかな』 律『騒ぎ疲れて、部屋にもどったらすぐ寝ちゃったけどな~』 金田一『そこに鈴木さんは?』 唯『集まったのは、私と澪ちゃんとりっちゃんの三人だよ。みんな誘ったけど……寝ちゃう人が殆どだったから』 律『まあ、初日だったしな~。四泊五日もあるんだから、体力温存てカンジ?』 金田一「つまり、3人は0時過ぎまで一緒にいた?」 澪『大体、そんな感じかな。少なくとも1時にはもう寝ていたよ』 紬『でも、どうして冷蔵室に……』 憂『探検じゃないかな。純ちゃんて元気な子……だったから』ジー 唯『ええ~。でもあんな格好で冷蔵庫開けたくないよ~……』 律『でも、あの地下室にめちゃくちゃ美味いアイスが保管されてたら、どうする?』 唯『あ! 行きたい行きたい!』 紬『でも、地下の冷蔵庫内には冷凍されたお肉とかしか……お菓子類は何もないはずよ~』 唯『……がっくし』 金田一「……」 金田一『……じゃあ、二日目だ。主に夜……最後に梓ちゃんを見た時間は? 誰か覚えていないか?』 澪『私は、就寝前……午後21時くらいかな』 律『私も』 紬『それくらいかしらね』 唯『私もだよ~』 憂『……直接梓ちゃんを見たのは、私も同じくらいです』 佐木『となると……』ジー 金田一『犯行時間は、夜の21時以降の可能性か』 佐木「……と、これが三日目ですね。ここから金田一先輩と別れて、後は夕飯辺りの記録が……」 金田一「いや、もういいよ。サンキュ~な佐木」 佐木「えっ。まだテープはあるんですよ?」 金田一「いいんだよ。さっきまでので十分さ」 佐木「そ、それじゃあ先輩……もしかして犯人が!」 金田一「……目処だけは、な。それに、気になっていた事の確認も出来たしな」 佐木「せ、先輩それじゃあ……」 金田一「……」 9
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ゆうちょ銀行本店ファミリーマート千代田一番町店内出張所【廃止】 局所コード 01723 所在地 東京都千代田区一番町4-22 外観 店舗名表記 営業時間表記 なし 機番 設置店舗外観
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二階・紬の部屋 三日目、午後16時過ぎ 紬「……」 『探偵さんが、行くよ』 紬(短いメール) 紬(それは私を疑っているからなのか) 紬(……それとも) コンコン。 金田一「失礼しま~す」 紬「!」 紬(とにかく……普通に受け答えするしかないわよね。何もやましい事は無いんですもの) 紬(きっと……大丈夫よね) 紬「は~い、今開けます」 紬「今、お茶を用意するわね」 金田一「すんませ~ん」 紬「……それで、何か私にお話?」 金田一「ああ、実はちょっと色々聞きたくて。聞かせてもらえないかな?」 紬「ええ、私にわかる事だったら何でも話すわよ~」 金田一「よかった。じゃあまず……」 紬「……うん。他にも別荘はいくつかあったけど、多数決でここに決まったの」 紬「憂ちゃんたちも一緒にって……誰が言い出したかな。忘れちゃったけど、誰か特定の人がそれを推していた訳じゃなかったと思うわ~」 金田一「ふ~む(聞いた話そのまま、か)」 金田一「……にしても、別荘をいくつか持ってるなんて。すごい豪勢な話じゃない」 紬「私のお金じゃないもの。親が……親の会社がそういうのって言う、だけ」 金田一「そう言えば、佐木がカメラがどうとか言ってたけど……あれは?」 紬「企業の新製品が、一通り家に送られてくるの。ふふっ、でも今回のカメラは憂ちゃんが気に入ったみたいで……ね」 金田一(ああ、確かに。佐木も憂ちゃん……いや、カメラを見る目付きが尋常じゃなかったしな) 金田一「い、いやあ。それにしてもうらやましい。俺がそんなお金持ってたら、絶対遊ぶお金に消えてますよ」 紬「……」 紬「それくらいの方が、いいのかもしれないわね」 金田一「……え」 紬「ふふっ、前に一度ね。唯ちゃんにそういうお話をしたの」 紬「部室にみんなでいる時、お金の話になって……」 紬「私、あまり家の事はお話したくなかったんだけど。やっぱりみんな言ってくるのよね」 律『お金持ちってうらやましいな~』 澪『……やめろよ、律』 梓『でも、無いよりはあった方がいいに決まってます』 憂『あ、私もそれは思うな~。何があるかわからないから、あるに越した事は……』 律『あ、やっぱ? うんうん、さすが憂ちゃんしっかりもんだね~』 憂『そ、そんな事……えへへっ』 梓『もう、こんな先輩に捕まったからってかまう事ないよ。早く帰ろうよ、憂』 律『こんなとはなんだぁ~! 私は部長だぞ~!』 澪『まあまあ……』 紬(……) 紬「正直、居辛かったわ」 紬「でもね……唯ちゃんだけは違ったの」 唯『ん~。難しい事はよくわかんないけど~』モグモグ 唯『ムギちゃんちに、そんなにお金がたくさんあるんだったら』 唯『そのお金全部でケーキ買って、ムギちゃんと半分こしたいなあ~』 全員『…………』 唯『あ、やっぱダメダメ。お茶を買うお金と、ご飯を買うお金も残しておかないと。ケーキばっかじゃ栄養かたよっちゃ……』 律『……ぷ』 澪『ふ、ふふっ……』 梓『ゆ、唯先輩……くくっ』 唯『え~?』 紬「……もう、みんな大笑いで」 紬「全部ケーキのお金にする、なんて唯ちゃんらしいわよね」 紬「でも私は、その一言に救われた気がしたの」 紬「ああ、私はお金よりも素敵なモノを持ってるんだ、って」 金田一「……」 二階・金田一の部屋 三日目、午後18時 金田一「……」 ガチャッ。 美雪「はじめちゃん、夕食よ」 金田一「……」 美雪「はじめちゃん?」 佐木「先輩?」ジー 金田一「ん、あ、ああ」 美雪「もう、大丈夫?」 金田一「……」 佐木「食事すれば、ちょっとは元気になりますよ」ジー 美雪「さ、行きましょう」 二階・廊下。 唯「あ」 美雪「あら、みんな」 紬「ふふっ」 唯「じゃあみんなで行こう行こう~」 憂「……あれ? 澪先輩と律先輩は?」 金田一「ああ、あの二人は大浴場に行くって言ってたから……多分もう下にいるんじゃないかな」 美雪「……」ジロッ 金田一「……とと。早くご飯ご飯~と」ダダダッ 美雪「こら、待ちなさ~い!」ダダダッ 紬「あらあら、私も~」タタタッ 唯「えへへ~、ご飯~」スタスタ 憂「もう。お姉ちゃんたら」テクテク 佐木「……」ジー 一階・団欒室 三日目、午後19時過ぎ。 金田一「……」カチャカチャ 美雪「もう、どうしたのよはじめちゃん。さっきから黙っちゃって」 金田一「ん~」モグモグ 美雪「ほら、こぼしてるわよ」 佐木「……」ジー 律「食べる時くらい、カメラ止めろっての」 唯「美味しい~」モグモグ 憂「あ、お姉ちゃん。こぼしてるよ~」 唯「ん~」 律「ほら~カメラ係の憂ちゃんだってご飯の時はお姉ちゃん係になるんだぞ~」 澪「……なんだよ、お姉ちゃん係って」 紬「ふふっ」 美雪「……何だかんだで、みんな少し元気になったみたいね。はじめちゃん?」 金田一「そう……だな」 佐木「……にしても、雨ずっと降りっぱなしですね」 美雪「初日に比べれば随分穏やかにもなったけど……」 澪「この様子だと、まだ救助は来ないかな……」 紬「連絡も無いし……そうみたいね」 律「もうしばらく足止め、か」 金田一「……」 紬「あ……ね。よかったら、この後みんなで一緒にお風呂入らない?」 金田一「な、な、な、なんですと!」ガタッ 律「バカっ! 男は無しに決まってるだろ!」 金田一「ちぇ~。つまんね~の」 佐木「……」ジー 美雪「カメラを後ろに、喋らないの」ビシッ 金田一「いててっ……」 紬「たまには一緒に、ね?」 澪「あ、でも私と律はさっきお風呂すませてたから」 律「いいじゃんか~。もう一度みんなであったまろうぜ?」 澪「……律がそういうなら」 紬「唯ちゃんたちもどうかしら?」 唯「うん、行く~」 憂「はい、じゃあ私も」 紬「もちろん、美雪さんもね」 美雪「わ、私もいいの?」 律「人数は多い方が楽しいって~」 美雪「じ、じゃあ私も……ご一緒しようかな」 唯「やった~」 紬「ふふっ」 金田一「じゃあ俺も……ご一緒しちゃおうかな」ヌギッ 美雪「……」ギロッ 金田一「冗談、冗談ですよ……もう」 佐木「……」ジー 二階・金田一の部屋 20時過ぎ 金田一「……ったく、冗談が通じねえんだから。せっかく俺が雰囲気を和ませてやろうと……」 佐木「まあ、落ち込むよりはいいと思いますけどね」ジー 金田一「佐木よ、二人きりでビデオ撮るのは止めてくれないか?」 佐木「そういうわけにも、行きませんよ」ジー 金田一「ったく……」 佐木「にしても先輩。今回は僕の出番は無しですかね?」 金田一「ん? ああ……」 佐木「見落としてる事、あるんじゃないですかね?」 金田一「そう……だな」 佐木「じゃあ、今からテープ持ってきますよ! 待っていて下さいね」ダダダッ ガチャッ。 ピリリリリ ピリリリリ 金田一「ん? 電話……おっさんから?」 金田一『はい、金田い……』 剣持『金田一ぃ! 無事かぁ!』キーン 金田一『……っ!!』 剣持『良かった繋がった。大丈夫か金田一!』 金田一『ま、待て待ておっさん。いきなりなんだよ!』 剣持『あ、ああ……すまんな、つい』 剣持『お前のお母さんから連絡があってな。沢登りに出掛けたまま帰って来ない、と……今しがた連絡があったんだ』 金田一『……あ、しまった。連絡入れるの、忘れてた。すまねえなおっさん』 剣持『全く、お前と言うやつは』 金田一『……と、それどころじゃないんだ。こっちは大変な事が起こってるんだよ!』 剣持『……ん?』 剣持『ふ~む、そんな事が……。閉じ込められて、殺人にが起こって……か』 金田一『ああ、検死のできる人間もいないから、苦労しているよ』 剣持『ふ~む… 金田一『……そうだおっさん! 一つ頼まれてくれないかな?』 剣持『ん?』 金田一『ちょっと……調べ物を、な?』 剣持『ま、待て待て。もしかしてさっき言った……女子高生の事を調べろって言うのか?』 金田一『そのとーり』 剣持『金田一、いくら警察でも一高校生の事なんて調べられるわけ……』 金田一『何でもいいから、調べて欲しいんだ。それこそ……学生の事だけじゃない。何か彼女たちの周りで事件が起こったかどうか……』 剣持『……わかったよ、お前がそう言うなら何かアテがあるんだろ? 調べてやるよ』 金田一『すまねえなおっさん。でもな……今回は正直アテがあるわけじゃないんだ』 剣持『……な、なにぃ?』 金田一『さっきも事件の概要は話したけど……正直言って殺す理由が見つかっていないんだ』 剣持『ふむ……動機、か』 金田一『おまけに、何も証拠も見つかっていない』 剣持『おいおい、そいつはちょっとヤバいんじゃないのか?』 金田一『だからこそ、おっさんに頼みたいんだ。何でもいい、彼女たちの事を調べて欲しいんだ』 剣持『……はぁ。また残業時間だけが増えるのか』 金田一『おっさん……!』 剣持『わかったよ。調べ終わったらお前に言う。大変だと思うが、頑張れよ』 金田一『……ああ、ありがとうおっさん』 プツッ。 金田一「……」 金田一「動機、か」 8
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唯「~♪」カチャカチャ 金田一「……っと、唯ちゃん、か」 唯「あっ。どうしたの~?」 金田一「ああ。ちょっと、水が飲みたくて」 唯「そっか~」 金田一「……ん、紬ちゃんは?」 唯「まだ厨房に残ってるよ。私、みんなのところに行ってるからねっ」スタスタ 金田一「……」 紬「……覚えてなくて、当然よね」 紬「私にとってはすごく感じた事でも、唯ちゃんにとっては……ある意味当たり前で、日常的な事だったんだもんね」 紬「……」 紬(それでも、友達だから……) 金田一「……ムギちゃん?」 紬「きやっ! き、金田一さん?」 金田一「驚かせちゃったかな、ごめん」 紬「う、ううん。大丈夫、大丈夫……」 金田一「……」 紬「……」 金田一「あのさ……その」 紬「はい?」 金田一「りっちゃんが、元気を出してってさ。心配していたよ」 紬「りっちゃんが……?」 金田一「ああ。澪ちゃんもさ、君の事を心配していたよ。ムギちゃんとは、ずっと友達なんだって」 紬「……うん」 金田一「……それで、唯ちゃんの事なんだけどさ」 紬「さっきまではここにいたけど……」 金田一「そこの廊下で会ったよ。お菓子を持って、みんなのところに向かっていたよ」 紬「そう……」 紬「さっき、唯ちゃんにね」 金田一「?」 紬「あの時……昔部室であった出来事の話をしてもらおうと思ったの」 金田一「……ああ、あのお金の問題の時の」 紬「うん。みんなと離れる前にもう一回だけ……親友の言葉を聞いて元気になりたかった」 紬「殺人犯が、甘えちゃうのも変な話だと思うけど」 紬「私は、唯ちゃんに……もう一回だけ。私を受け入れて欲しかったな……」 紬「……ぐすっ」 金田一「ムギちゃん……」 金田一「唯ちゃんは、その話を覚えていなかった?」 紬「……」 紬「何て事ない普通の会話ですもの、覚えて無いで当たり前」 紬「私にとっては特別でも、彼女にとっては……忘れちゃうくらいの、何でもない会話」 金田一「……」 紬「彼女が私の考えている事がわからなくても、私は……満足だから」 金田一(覚えていない。覚えて……) 金田一(なんだ……また違和感が。どうしてこんなに、胸がざわつくんだ……) 紬「……いけない。すっかり長くなっちゃった。お茶を運ばないと」 紬「金田一さんも一緒に飲むかしら~?」 金田一「……」 金田一(待てよ。もしも……もしもだ) 金田一(俺の考えが正しいとしたら……) 紬「金田一、さん?」 二階・金田一の部屋 四日目、午後17時40分 金田一「佐木っ!」 佐木「うわっ、ど、どうしたんですかいきなり?」 金田一「頼みがあるんだ、もう一度ビデオテープを貸してくれ」 佐木「テープ……ですか?」 金田一「ああ、おっさんが来るまで時間が無い。急いでくれ」 美雪「ど、どうしたのよはじめちゃん……急に」 佐木「わ、わかりましたよ。とにかくテープを持ってきますから」 金田一「あ、それと佐木。もう一つ……頼まれ欲しい事があるんだ」 佐木「えっ、なんです? それは」 金田一「それは……」 紬「えっ? 私のカメラの分のテープ?」 佐木「ええ、出来れば録画した分を全部……」 紬「えっと……カメラは憂ちゃんに渡したままだから。きっと憂ちゃんの部屋にあると思う、けど」 唯「私が寝ている部屋だね、確かにカメラもテープもあったよ~」 佐木「……じゃあ唯さん。テープの方をお願いできますかね?」 唯「うん、いいよ~。部屋まで行くから、ついてきて」スタスタ 二階・金田一の部屋 金田一「……」 佐木「先輩っ。お待たせしました!」 美雪「あ、佐木君」 佐木「言われた通り、借りてきましたよ。憂ちゃんが記録していたテープを全部」 美雪「憂ちゃんの? ああ、そう言えば……佐木君に負けず、よくカメラをまわしていたみたいだけど……」 金田一「時間が無い。早速用意してくれ」 佐木「はいっ」 美雪「はじめちゃん……一体どういうつもりなの?」 一階・団欒室 律「一体どういうつもりなんだろうな。はじめちゃんは」 紬「今さらビデオテープだなんて……」 澪「もう……事件は終わったじゃないか」 唯「きっと何か考えがあるんだよ~。あ、このお菓子おいしい」モグモグ 律「……唯は、いつでも平和だな」 澪「本当、よく落ち着いてられる。まあその方が……ムギにとってもいいんだろうけど、な」 紬「……ええ」 紬(唯ちゃんが美味しそうにお菓子を食べてくれるだけで……) 唯「……うん、美味し」 ……。 (もう一度ビデオを見たところで、何になるんだろう) (犯人はわかっていて、犯行の様子だってある程度は推理された通りだった) (まったく、面倒な探偵だったよ) (でも、この空間もあと一時間程で終わるんだ) (これだけの事件の後だ。帰ってからは何かと大変だとは思うけれど……) (今は、のんびりとお茶を飲んで警察の到着を待っていればいい) (それで全ては終わるのだから) 金田一「……」 唯『き~みが~いな~いと~』 美雪「……ねえ、はじめちゃん。どうしてテープのチェックを? しかも紬ちゃんのカメラの方まで……」 金田一「犯人の、手がかりを探してるのさ」 美雪「え、でも犯人は紬ちゃんで……共犯者は憂ちゃんて、さっきの推理で……」 金田一「確かに、それで全ての犯行は説明できる。おそらくムギちゃんは嘘はついてないだろう」 金田一「……でも、何かが変なんだ。あの供述の仕方じゃあ、まるで犯人にして欲しい、だ……」 金田一「そして、嘘の電話をして逃げようとしたにも関わらず……一番殺人の要素が強かった第三の事件の犯行をあっさり認めた事」 金田一「……疑問をあげりゃあキリが無いぜ」 金田一「この事件には、まだ何かがある気がする……それを今から探すんだ」 美雪「はじめちゃん……」 唯『おも~いよ~と~どけ~』 憂『……』ジーッ 美雪「……って、なんで演奏してる唯ちゃんじゃなくて撮影をしてる憂ちゃんを撮ってるのよ!?」 金田一「……カメラに見とれてたんだとさ」 佐木「いやあ、おかげでいい絵がとれましたよ~」 金田一「……佐木、お前もなんか気付いたら頼むぞ。事件に関係ありそうなっ! 内容でな」 佐木「いやだなあ、わかってますよ金田一先輩」 金田一「ふぅ……じゃあ、次のテープを頼む」 唯『わ~い、久しぶりだな~ムギちゃんのお茶』 律『……昼時に飲んだばっかだろ~』 澪『でも、ムギが出すお茶は本当に美味しいからな』 金田一『……へえ。お嬢様かと思ったらそんな事まで』 佐木『先輩も何度か飲んでるじゃありませんか。何をいまさら』ジー 金田一『いやあ、あんまそういうのは気にしない質で……』 美雪『……もう、はじめちゃんたら』 憂『くすっ』ジー 美雪「……そっか。二人で同じ場所を撮ってるんだから、どちらかのカメラマンがテープに映るのよね」 佐木「撮ってる人間を撮るのは、家族で慣れてますからね!」 金田一「……」 金田一「……」 佐木「はい、あと少しですね。これは……三日目のテープになります」 唯『あ』 美雪『あら、みんな』 紬『ふふっ』 唯『じゃあみんなで行こう行こう~』 憂『……あれ? 澪先輩と律先輩は?』 金田一『ああ、あの二人は大浴場に行くって言ってたから……多分もう下にいるんじゃないかな』 美雪『……』ジロッ 金田一「……ああ、美雪に睨まれておっかけられた時のか」 金田一『……とと。早くご飯ご飯~と』ダダダッ 美雪『こら、待ちなさ~い!』ダダダッ 紬『あらあら、私も~』タタタッ 唯『えへへ~、ご飯~』スタスタ~ 憂『もう。お姉ちゃんたら』テクテク~ 金田一「……」 美雪「あれ?」 金田一「ん、どうかしたか?」 美雪「……ううん。なんか、変な感覚が。気のせいかしら?」 佐木「ふふっ、僕は気付きましたよ」 金田一「! 本当か、佐木!?」 佐木「ええ……七瀬先輩が気付いた変な感覚。それは……」 佐木「珍しく憂ちゃんがビデオカメラを構えていない、という事です!」 美雪「……」 金田一「佐木……お前なっ!」 17