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☆ ☆ ☆ 目を覚ましたらそこは――――裁判場だった。 ☆ ☆ ☆ 「起きろーーーーーーーーー!!」 ボク、こと苗木誠はオーソドックスに自己紹介をする暇さえなかった。 突然大きな声に刺激されて飛び上がるかと思えるぐらいに飛び起きた。 ていうか誰だろう。こんな大きな声で目を覚ましてくれるのは。ありがたいんだけど、声が大きすぎるかな。 十神クンと霧切さん、まああっちでなければ腐川さんも違うと思う。 仮にそんな光景があったらちょっと風邪かどうか心配しちゃうかな……。 じゃあ葉隠クンか? いや、彼は人を起こすぐらいなら自分が二度寝をするって性格の人だ。 恐らく違うだろう。 じゃあ、朝日奈さん? まあこんな起こし方をするとなれば彼女が一番役にはまっている。 けれどそうだとしても、やっぱりおかしい。 彼女の声はこんなに線の太いものではない。もっと、なんていえばよくわかんないんだけど女性的な声だった。 こんなだみ声にも似た声じゃない。ていうかそれはここにいるボクを含め六人共通して言えることだ。 ……。 …………。 ………………ん? 「……あ……れ…………?」 ここは……どこだ。 未だぼんやりとする思考回路の中、ボクは眠気さでおぼろげにしか開かない視界を前に疑問を抱く。 しかしそれでもボクは目をこすりながら、身体を起こす。 「……………?」 あれ。 昨日までいた建物と違う。 腕を天井に伸ばしながら、ボクはやはりぼんやりと考える。 「ふわぁ……」 欠伸を一つ零す。 だけどそんな声の漏れは辺りには響かない。 ……そういえばさっきからなにやら騒々しいな。 そんな事を考える中。 ボクの意識もだんだんと現実に近づいてきた。 最後に、ボクは仕上げとして自分の両頬を両手で叩く。 やっとのこいさで意識を少しは取り戻したボクの前に広がっていたのは、あり得ない光景だった。 いや、正確に言っちゃえば、あり得てはいけない光景だったんだ。 「うぷぷぷぷ。それじゃあ、執り行いますよ。オマエラの死の始業式をッ!」 一瞬の静けさ。 だみ声と共に訪れた、不快な静寂。 居心地が、物凄く悪い。 同時に。 ボクの意識は途轍もない速さで覚醒をした。 視界も、しっかりと現実を映し、目の前の光景を理解しようとした。 目の前にいたのは。 少し高めの位置に設置された、無駄に装飾の施された趣味の悪い椅子に座っていたのは。 確かに見覚えのある、あれだった。 左半分は優しそうな白。右半分は紅く禍々しき形をした目を有する黒。 この二つ……まあ正確に言っちゃえば三色のクマをモチーフにしたのだろうってことがなんとなく伝わるその塊。 絶望の象徴。 ――――――モノクマが、確かにそこにいた。 「えーと。今からオマエラには、とある島に生活をしてもらいます」 それは、声を続ける。 しかしざわつきは収まらない。 まあ、ほんの少し前まではボクもそちら側にいたことを考えると、なんだか虚しくなってきた。 「静粛に、静粛に。言っとくけどね。ボクの権限一つでオマエラの命の一つ程度、どうだってできるんだよ」 先ほどまでの口調と比べ、明らかに圧力の乗せられた声で、そんな物騒なことをコイツは言う。 そう、ボクも残念この上ないんだけどそれが正しく執行されることを知っている。 ルール外でのコイツへの反逆は、イコールして「死」だってことを。 そんなコイツへの声に気負けして、若干の声をヒソヒソとした内緒話を残して、辺りは静かになった。 「えー。ではでは」 と、口調を一転して。 状況に似つかわしくない明るい声で司会進行を執っていた。 「まあ、もう予想がついている人もいるでしょうが、今回行うのもまた同じなのです!」 …………。 「人が人を殺す。ただそれだけだよ。ま、オマエラ全員が分かるように言っちゃえばコロシアイってことだねッ!」 …………。 「ふう、ボクって優しいなあ。みんなのこと愛しているんだなぁ。けどいいのいいの。 ボクはみんなのことを思って言いなおしただけだから。感謝なんてしなくてもいいのよ」 ……。 忌々しげな宣言だった。 明らかにこれは、絶望の『弾丸』。 ボクを含め、大多数の心を打ち抜いたんだと思う。 ただ、呆然と、一瞬の空白の間が空く。 「別に殺し方は問わないよ。コロシアイをしちゃってくださいな! 『人を殺す』ただそれだけの簡単なルールだよッ! うぷぷぷ。最悪の原因で、最高の結果が出ることを導けるように努力してくださいね」 …………。 喉が、渇く。 言葉すら、まともに発せなかった。 言弾すら、まともに用いれなかった。 ……こんなのって。 「あー、そうそう。今回オマエラに与える動機は、なんと『島からの脱出権と、ほぼなんでも叶えてくれる願い事』クマー!」 語尾はともかく置いといて。どこぞの青い狸モドキの機械みたいな事を言う。 なんでも叶えてくれる願い事って……。そんなのあり得ないよ……。 けれど。 それでも。 コイツなら……。そう思える事実があるのもまた確かなんだ。 こうやって動いている以上。 きっと裏で操っているんじゃないかと思うアイツが生きている以上……ッ。 「さてさて、詳細ルールに関してはまあ後で見ちゃってよね! それじゃあ――――」 とコイツは言って、立ち上がる。 そして状況を飲みこめずにいる大多数の人間を理解の範疇の枠外へ放りだして。 一人、いや一匹、いや一体がここに宣言――――。 「絶望の果てにいってらっしゃ」 「ちょっとまちなよ」 ――――できなかった。 とある声に遮られ。ボクを含め、注目に晒される。 この声もこの姿もまた。ボクは知っている。 一人の少女が立ち上がった。 金髪の髪を揺らし、黒を基調とした最近のいわゆる“ギャル”のような服に改造された制服に身を包んだ彼女。 彼女は歩きだす。 あの塊の元へ。 一見すれば、正義の人かの様な行動だ。実際理由がなんとなく推測できるボクでさえ、客観的にみると感心できる行動。 けれど。ダメだ。 頭が追いつかない。 理解がゲシュタルト崩壊してる。 なんなんだよ……。 何で彼女が……?! 「キャー、ボクへの攻撃は違反だよ~ッ!」 「うるさいわね、とっととアンタを潰せばこのわけわかんないことも終わるんでしょ?」 デジャヴ。 これをデジャヴといわず何て言うんだろう。 彼女は、アイツを足で押し倒し、腹のあたりを踏むようにして罵詈雑言の雨を降らす。 するとアイツはさも当然と言わんばかりに、告げる。 「むむ、強情だね。……いいよ、ちょうどいいや、じゃあキミにはみんなへの見せしめとなってもらおうかッ! ルールを犯すとどうなるか、ってさ」 そして、彼女。 ――――――江ノ島盾子に擬態した戦刃むくろは、裁判場から処刑場へと、連行されていった。 この間に、情けないことこの上ないが、ボクは全く動けなかった。 そして、また始まるんだ。 自然と受け入れて、そして。――――――そして。 ☆ ☆ ☆ イクサバさんがミセシメにきまりました。 おしおきをかいしします。 『サバイバルキット』 彼女は戦場にいた。 理解に苦しむ光景が目の前にはある。 何故、妹に裏切られてこうされているのだろう、と。 『おしおき』が用意されているということは、事前からこうなることを予測していた。 いや予定していたのだ。 どうして。 そんな疑惑と猜疑と不安と絶望が、胸の中で、頭の中で、渦巻いて消えない。 体中を巡りに巡って、こびりついて、離れなくて。 その中で、どこかから流れ弾が飛んでくる。 なにせここは戦場だ。流れ弾の一つ飛んできたところで不思議ではない。 戦刃むくろは条件反射にも似た対応で、銃弾を華麗に避ける。 ふと発砲元を見ると、そこには元、というのが正しいのか、彼女は分からないが、クラスメイトの一人、舞園さやかを象った人形であった。 しかしあんまり似ていない。まあどちらかというとモノクマの失敗したコスプレという印象しか受けれない。 余裕綽々な彼女にはそんな事を思う暇さえあった。次の瞬間には、また一発。桑田怜恩を象る人形から。しかしこれでもまだ余裕だ。 今度は大和田紋土、不二咲千尋から同時に発砲される二発の銃弾。またも難なく避ける。 今度はセレスティア・ルーデンベルク、山田一二三、石丸清多夏から発砲される。その次は、大神さくら。しかしこれらを以てしても避けるのは造作もない。 欠伸さえ出る。 それほどまでに“超高校級の軍人”こと戦刃むくろの実力は群を抜いているのだ。 かつて出てきた戦場で受けた目立った傷は、一つもない。その記録を見るだけでも、凄さというのは見なくとも理解できる。 見ると今度は大所帯だ。 霧切響子、十神白夜、腐川冬子、葉隠安比呂、朝日奈葵、そして苗木誠をモチーフにするモノクマどもが各々一丁の拳銃を手にして、 もちろん遠慮もなく弾を打つ。言葉の弾ではなく、実弾。当たれば痛いどころでは済まされない。 しかしこれも、余裕とまでも行かないが、避け切った。 同時に彼女は辺りを見渡すと、円卓上にこれらの人形は立っていたようだ。 まるでこれから何かを話し合うかのように。まるでその中心に立つ戦刃むくろを責め立てるかのように。 されど戦刃むくろは意にかえさない。 先ほど銃弾を避けた時、幾つか他の人形に被弾こそしていたが大した被害は受けていないな、と冷静に分析を始めていた。 同時に、未来のことを考えながら。 この『おしおき』では戦刃むくろ、つまりは自分を殺すには至れない。自信を以てそう結論付けた。 故に、これを逃れたら早く溺愛する妹へ叱責を考える。まああの子の場合はロクに聞きそうにないな、と思い描き、思わず笑みが零れる。 そこまで考えて、想いを改める。――――現実は甘くはない。 今度は、これまでの人形全てから、その銃弾は発砲されたのだ。 普通の人間、たとえば苗木誠であれば「避ける」という選択肢すら与えられずにハチの巣にされて逝ってしまうだろう。 彼女は違った。 避け切った。上に飛び。蝶が舞うかのようにふわりと。 ほぼ全て、彼女の胸の高さに標準を合わせてあったそれは、彼女が飛んだ下を通り、そして各々が対面するモノクマから発射された弾に被弾していた。 その光景を見て、彼女は三日月型の笑みを見せる。さながら“超高校級のギャル”かのように。 ただ、甘かった。 おしおきが『希望』で終わるはずがなかった。 片足から、彼女は着地をする。それまでは順調に事は運んだ。 そしてもう片方、右足を降ろした時に、異変は起こる。 バンッ。 幼稚であり、単純な音がした。 同時に、恐ろしくおぞましい音がした。火薬のにおいが充満する。血液のにおいが、漂い始める。 恐る恐る下を見ると、右足が、半分ほど消失していた。 察する。地雷だった。戦場には、地雷の一つぐらい置かれているだろう。 ただ戦刃むくろの知識からして地雷が埋められていたはずならもっと早くから爆発していたはず。 だが結果的に今をもって爆発した。 理由は簡単だった。彼女たちがいたのは、“超高校級”の集まりだったのだ。こういった代物を作るのぐらい、造作もない。 たとえば任意で爆発する設置型の爆弾であるとか、地雷型の時限爆弾とか、単純に爆弾の真上を踏めば爆発するようになっている地雷であるとか。 一瞬の間にも戦刃むくろの頭の中には数種の可能性が見出せる。それぐらいに、考えるには容易い可能性であったのだ。 油断と言えば油断である。 客観的に見たら、滑稽以外なにものでもない。 彼女の希望の色は、急速に褪せていく。 光から闇へ。――――叩き落とされる。 次の瞬間。 幾多の銃声が、轟いた。 無論片足で、対応できるはずもなく、全弾丸が彼女の体を貫いた。 そのまま、血を垂らしながら右へ倒れる。 意識が遠のいていく。 視界が閉ざされてゆく。 希望から絶望へと叩き落とされた中。 彼女は想う。 姉を犠牲にした妹のことを。 そのまま、恐悦の笑みを浮かべたままの彼女の生命は幕を閉じた。 ☆ ☆ ☆ 「ふぅ~。やっぱ仕事をするときもちがいいよねッ!」 コイツ、モノクマは開口一番にそう言った。 「いいのいいの。ちゃんと規律すらも守れない邪魔モンはボクが排除してあげたからね。安心していいよ」 お腹に手をやってのほほんと、軽い口調で言うモノクマ。 何を言ってんだろう。 ボクの理解を既に余裕で通り越していた。 「さて、違反者にはこれからもバシバシ、おしおきをしたいと思ってますんでね。 注意してくださいね。こんなことでオマエラも死にたくはないでしょ~?」 既に口を開ける者はいない。 ボクでさえも、いやボクだからかもしれないけれど閉口するほか。絶句するしかできなかった。 「さ~て。では気を取り直して」 けれど。 ボクは言ってやる。 声を大にして言ってやる。 「じゃ、いってらっしゃ~い」 希望は絶望なんかに屈しない! お前ら絶望なんかに負けたりしないッ! 希望は、なくならないんだッッ!! そんなボクの意気込みとは裏腹に、視界がねじ曲がる。 さながらボクが初めて希望ヶ峰学園に訪れた時のように。 そして始まる。新しい生活が。新しい絶望が。 悪趣味な遊戯は、今ここに幕を開けた―――! 【戦刃むくろ@ダンガンロンパ-希望の学園と絶望の高校生- 死亡】 【布教ロワイアル:開幕】 【主催:モノクマ@ダンガンロンパ-希望の学園と絶望の高校生-(? ? ?@? ? ?)】 START 時系列順 ハイテンションシンドローム START 投下順 ハイテンションシンドローム START 苗木誠 [[]] START 戦刃むくろ GAMEOVER START モノクマ [[]]
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「霧切、悪いが明日までにこのデータをまとめておいてくれ」 「A地区の被害状況について、本部に送る報告書の作成を頼む」 「救援物資の輸送が必要な地域の割り出しをお願いできるかしら、霧切さん」 上司からの頼み。否、命令。 立て続けに仕事を上乗せされ、内心頭を抱えるも――承諾以外の返事はあり得ない。 能力を買ってくれているのはありがたいけれど、それとこれとは話が別だ。 それでもデスク上のパソコンと向き合い、黙々と作業を消化していく事一体何時間経ったろうか。 日が傾いてくると徐々に人の数はまばらになった。私の仕事はまだ終わらない。 目の奥が疼痛を訴えてくるのを誤魔化すように、眉間の皺を指でぐりぐりと押さえる。 (……あっちは進展があったのかしら) 軽く伸びをして小休止。凝り固まった身体を解しながら同じく第14支部に勤めている元級友達を思う。 働く場所は同じでも、担当する仕事が毎回同じとは限らない。 大変なのは何も塔和シティーだけではないのだ。 未来機関がいくら大きな組織といえども、世界中を巻き込んだ事件の鎮圧は並大抵のことではない。 (要救助民の人達も……みんな無事だといいのだけど) 自分の担当ではない為に詳しい内容は聞いていないが、どうも実働班として現地に入った十神君が人質になってしまったらしい。 そのため未来機関はなかなか干渉出来ず手を拱いている、とか。 更に何故か腐川さんまでそっちにいたり、葉隠君が行方不明になっていたり(こちらは割とどうでもいいが)。 そんなこんなで塔和シティー絡みで大分人員を割かれている分、残りの仕事はこちらに回ってくる。 コロシアイ生活の生き残りである仲間たちは皆、自分同様に忙しい筈だ。弱音を吐いている場合ではない。 ……ないのだけど。 「……はぁ」 忙殺されそうな日々が続いて――しばらく『彼』に会っていない。 絶望を打ち倒した希望の象徴として、生き残りの中でも特に多忙を極める彼。 心配というのもあるけれど、何より自分が寂しいのだ。 (苗木君……) 随分とまあ女々しくなったものだと若干の呆れを覚えつつも、会えないものは仕方無いとすっぱり諦めるあたりは自分らしいとも思う。 閉じていた目を開けて仕事を再開する。帰るのは真夜中になるかもしれない、と覚悟を決めながら。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ふわり、ふわり。 心地良い空間の中で、次第に意識が浮上してくるのを感じる。ほとんど無意識に現状を把握しようと脳が働き出すのは探偵の性故か。 小さく聞こえるのは自分の息。ややくぐもっているのは腕に突っ伏しているからで――要するに、私は寝ているのだろう。 既に自分以外の人間がいなくなった中で、今日中にやると決めたところまで仕事を終わらせたのは覚えている。それで気が抜けたのだろうか。 大して長くは寝ていないと思うけど、もう少し休もうか、さっさと起きて帰ろうか。 (……?) そこまで考えて、ふと違和感を覚える。 何かが頭を撫でている。正確には、誰かの手が。 まるで母親が赤子を慈しむように、ひたすら優しく、柔らかく。 その温かさに誘われるように、薄らと目を開いた。 「……あ、起こしちゃった?」 定まった焦点が捉えたのは、さっきまで会いたいと希っていた彼の姿。 くたびれた様な顔をしているが、表情はいつも以上に穏やかで、相変わらず私の頭を撫で続けている。 「……苗木君?」 「うん」 未だ頭がぼんやりしているが、どうやら夢という訳ではないらしい。しかし、それなら何故ここに彼がいるのだろうか。 どうして、と呟きながらゆっくり身体を起こすと、撫でるのをやめた苗木君がじっと私を見ながら口を開いた。 「誕生日おめでとう、霧切さん」 言われた言葉が一瞬理解できなかった。慌てて壁際に吊るされたカレンダーに目をやると、今日の日付は10月6日。私がこの世に、生を受けた日。 日付どころか今が10月であることさえ把握してなかった。やっぱり忘れてたんだね、と苗木君は困ったように笑っている。 本人すら忘れていて、周りだってきっと誰も覚えていない誕生日を――彼は、覚えていてくれたのか。 「……それを言うために、わざわざ来たの?」 「プレゼントは用意できなかったからさ……どうしても、直接会って言いたかったんだ」 本当にごめんねと、そんな風に言われると却って罪悪感を覚える。こんな世界情勢では、贈り物なんて用意できなくて当然なのに。 それでも申し訳なさそうにしている彼に、ある提案を思いついた。 「ねえ、それなら……プレゼント代わりに、少し充電させて貰ってもいいかしら」 「充電?」 首を傾げる苗木君に向かって私は徐に手を伸ばし――思いっきり、抱き締めた。 久々に感じる、少し高めの体温と彼の匂い。それらに至極安心し、思わず長い息を吐く。 面白い様に身体を硬直させる彼に、口元が自然と綻んでしまう。 「ええと……じゅ、充電って、これ?」 「そう、心身両用の充電器……これでまた頑張れるわ」 「……こんなので、プレゼントになるの?」 「もちろん。十分よ……ありがとう」 目を閉じて堪能していると、背中に腕の温かみを感じた。ぎゅっと引き寄せられて、ますます身体が密着する。 耳のすぐ近くで安堵の溜息が聞こえた。軽く頬ずりしてくるのがくすぐったい。 「あー……これは確かに充電になるかも」 「ふふ……甘えん坊ね、苗木君」 「霧切さんが先にやったんじゃないか……」 そう言われても、体温が心地良くて離れる気にならない。彼に頭を撫でられて、童心に返ってしまったのかもしれない。 お返しと言わんばかりに彼の頭を撫でてみた。手袋越しに髪の毛の感触が伝わってくる。 労いと感謝を込めて撫で続けていると、次第に力を抜いて寄りかかる様に体重を預けてきた。――彼も、相当疲れているのだろう。 「……みんな、大事な仲間だけど」 吐息混じりの声で、苗木君がぽつりと呟く。 「やっぱり……霧切さんの側が、一番安心する」 言葉一つが追加のプレゼントになってしまいそうだ。こういうのを殺し文句と言うのだろうか。 そうして私は、来年の彼の誕生日には何をあげようかと気の早いことを考えながら、忙しない一日の終わりを過ごしたのだった。
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この身は我が組織のために ◆KaixaRMBIU □ 「ほう……短時間でよくも準備が整ったものだ」 「プログラムの終了と聞き、速やかに準備を済ませた。後は大首領を降臨させるのみ!」 指示を飛ばす四郎の元に、暗闇が靴音を響かせながら近寄ってきた。 四郎は首輪をはめているとはいえ、暗闇の下につくことを嫌い、大首領の特別な計らいで幹部待遇をもらっている。 本来、この位置は大首領の親衛隊のジェネラルシャドウがつくはずだったのだが、暗闇の破れた組織への侮蔑のために再生怪人の隊長程度の地位にされたのだ。 もっとも、四郎はその事実に対して興味を持っていない。 あくまでも目的は神国再建。鬼畜米英の排除である。 凄を元に、高性能で生産性に優れた強化外骨格、及び戦術鬼の開発も進んでいる。 バダンの軍事力と技術力を幾分か提供してくれることも、確約済みだ。 それに、霞を超える凄の誕生を見届け、世界を牛耳る覇王の姿には確かに興味があった。 JUDOはまさに神に相応しい力の持ち主である。そういった存在に治められる世界とは、さぞかし居心地がいいのだろう。 優良人種しか生き残らず、劣等人種や非国民はたちまち排除される。 頂点に立つ神は老いず、死なず、負けず。 四郎の顔が悪意に歪む。己を悪と自覚しない、もっとも唾棄すべき悪鬼の顔。 暗闇とならぶ四郎の悪意は留まるところを知らなかった。 暗闇は目の前の情景を、待ち望んでいた。 前の最終決戦では、大首領は降臨したもの、十人ライダーのライダーシンドロームと命によって封印されたのだ。 今度はそんな間違いは犯さない。仮面ライダーもZX一人。 サザンクロス内部に乗り込み、なにやら騒がしいがそれも時間の問題だ。 たかが人間、この暗闇の子らに勝てる道理がない。 独歩の身体を得て、大首領を迎える準備は整える。 暗闇はニタァ……と笑い、吉報を待った。 (そういえば、伊藤博士はどこにいる?) ZXたちが乗り込んで以来、姿が見なくなっている。とはいえ、彼の出番はまだ遠い。 彼が必要となるときに呼び出し、最終段階へと入ればいい。独歩の身体もまだなのだから。 暗闇は用意された、専用のソファに身体を深々と沈め、血のように赤いワインを口元に運ぶ。 大首領が頂点に立つ世界で、NO.2の座を約束された男・ガモン。 もうすぐ、待ち望んだ世界をこの手に収めることができる。いや、大首領の力が増した以上、平行世界すらも。 ダモンに裏切られ、失った命を大首領が拾ってくれた。 暗闇の命は大首領復活のためにある。己が安寧の支配者となるためにある。 大首領を通し、愚かな人間どもを蹂躙する。 それこそが、暗闇の求めるもの。 「ガモン様、準備が整いました」 「うむ。このまま待機だ。後は……優勝者の身体のみ」 蹂躙されるサザンクロスを尻目に、暗闇は悠然と告げる。 以前のように、サザンクロスのダメージが自分に伝わることはない。 新たな身体を得たときに、ある程度切り離せるようにしたのだ。 前回、十人ライダーが乗り込んだとき、要塞のダメージが暗闇にダイレクトに伝わって大首領を守りに向かうのに間に合わなかった時の教訓である。 ゆえに、暗闇が死んでも要塞サザンクロスはある程度維持できる。 ゆったりとしている暗闇の前に、何か黒いものが横切る。 何か、と暗闇が思ったそれは、ひらひらと舞い降りてきた。 黒い蝶。 暗闇がそう認識した時、黒死蝶が爆ぜた。 もくもくと煙が広がる玉座にて、三影は内心大首領に玉座を汚すことに謝罪をする。 黒いライダースーツに身を包み、悠然と歩む体躯。 黒い髪をリーゼントにまとめ、サングラスを光に反射させる虎となる男。 タイガーロイドこと三影英介が復活を果たしたと共に神が降臨する間を歩いた。 「兄貴……」 「もういいぞ。戻っていろ。後は……俺がやる」 口に咥えていた煙草を噛み千切り、牙を覗かせる。獣の如く獰猛な表情で、混乱している広間を行く。 途中、白衣を着た人間がすがり付いてきた。 「た……たすけ……」 研究員が、幽霊を見るような眼差しを三影に送った。 そうだろう。三影はプログラム参加者となり、死亡した。 十人ライダーとの最終決戦で出撃した三影のほうは、とっくの昔に機能停止を確認している。 「み、三影えいす……ッ!」 三影は腕を振るい、その頭を吹き飛ばした。煙がはれた先には、驚愕の表情のままの暗闇がいる。 煤で汚れた姿を認め、三影が暗闇と対峙した。 「キサマ……! いつの間に蘇った?」 「お前が汚したバダンを、理想どおりの力に満ちたバダンに戻すため、死んでいられなかっただけだ」 「なに……!?」 「キサマは俺を恐れていた。自分の地位を脅かす、この俺の存在に。俗物が……! その弱い思考が、バダンの理想を汚す……!」 「吼ざくな。一度敗れた身で、この暗闇に勝てる気とは、失笑。ゆけ、怪人どもよ!」 暗闇の合図と共にジシャクゲンを始めとした、怪人が襲い掛かってきた。 三影は鼻を鳴らし、秀に振り向かず告げる。 「秀、いいかげん例の部屋に戻れ。俺がすべての片をつける」 「い、いやだ! 俺はもう二度と、兄貴から離れねえ!!」 震えながらも言葉を紡ぐ秀に、三影はそうか、と呟いた。 「お前を守って戦う余裕はないぞ」 「俺を甘く見るなよ、兄貴。とっくに死ぬ覚悟はできている!」 「そうか……」 三影はざっ、と両腕を交差させた。身体から白い粒子が舞い昇る。 足元に軽快な音を立てて、サングラスが落ちた。右目はロックオンの赤外線照射装置となっている。 そう、その姿は最初期のタイガーロイドではない。 白い霧が晴れ、タイガーロイドはその霧に染め上げられたような白い毛皮を見せた。 三影の潔癖さを示すようなその姿、白い虎。 バダンの力を象徴したような虎が、いま目覚めた。 「くっ……爆発とはっ!?」 四郎は強化外骨格が無傷であることを確認して、ホッとする。 覚悟たちが突入してきたということだろうか。それにしても早すぎる。 バダンの怪人たち、特に暗闇の子らの戦闘力は異常だ。そう容易く突破されることはないはずだ。 つまり、考えられるのは…… 「そこっ!」 四郎は軍刀を一閃させた。機材が刻み込まれた中、飛び退いた人影が姿を見せる。 その男は知っている。プログラム参加者にして、サザンクロスに一番に乗り込んだ不適な男。 名前は確か、 「蝶野攻爵……」 「その名で呼ぶな。いまの俺はカイザー・パピヨン♪ もっと敬意をこめて」 チッチッチ、と指を左右に振り、おどけた様子でパピヨンが挑発する。 四郎は不快な表情のまま、超鋼のカバンを取り出した。 「瞬着!」 カバンが開き、外部装甲が四郎の身体にまとわりつく。 黒光りの強化外骨格『霆』の妖気があふれ出て、パピヨンに迫るが微動だにしない。 ―― 軍鬼剛臨 「不敬!」 「知るか……」 桜花の構えを取って、パピヨンと対峙する。 しょせんは害虫。強化外骨格を持って迎撃するため、四郎が笑った。 目の前に強化外骨格に包まれた男が現れ、パピヨンは明らかに不機嫌になる。 葉隠覚悟と同じく、強化外骨格に身を包む男。 偽善者とは違う。まさしく反吐が出る悪の瞳だ。 どこか、Dr.バタフライ を髣髴させるような瞳に、苛立つが表には出さない。 あくまでも帝王は不敵に。その鉄則を守り、ふんぞり返る。 「キサマも技術職のようだな。どうだ? このカイザー・パピヨンの下につくのなら、命だけは助けてやってもいいぞ?」 「ほざけ。若造が! 濃硫酸!!」 強化外骨格の指先から液体が噴出し、パピヨンは跳んで避ける。 おそらく、敵はヘルメットの下で笑ってるだろう。なぜなら、 「後ろの奴との連携をするなら、もっと下準備をしっかりするんだな」 「なにっ!」 パピヨンは後ろから襲ってくるコマンドロイドを、振り向きもせずニアデスハピネスで粉砕する。 ニヤァ……と笑ってパピヨンは仁王立ちをした。 一瞬だけ、三影がいる方向に視線を向けて、四郎に対峙しなおす。 (せいぜい強化外骨格とやらを手に入れていろ。お前の結果次第によっては、俺が有効活用してやる) パピヨンの狙いは、あくまでも実験だ。 部下になるのがベストな結果なのだが、三影を物にするには時間が足りない。 今回得た再生技術は大きい。三影を回収し、その精神の忠誠を自分に向けるようにすればいい。 それは死体でもいいはずだ。だからこそ、『バダンに忠誠を誓う三影』を実験台として、強化外骨格が使えるものかどうか試す。 結果がどうであれ、暗闇らの望みどおりの結果を与える気はない。 状況が悪くなれば、秀のヘルメスドライブを利用して逃げればいいのだ。 うまくいけば、自分を強化できて、三影という強力な部下を得る。 一石二鳥の状況をうまく利用する。 (もう……俺は迷いはしない。俺を否定したもの全てを、業火によって焼き払ってやる。 俺が手に入らなかったものを、この手で掴んでやる! キサマらに何一つやりはしない……。 すべて俺のものだ! 俺の……支配すべきものだ!!) 黒い感情が大きな蛇となって、パピヨンの胸をのたうつ。 黒い塊は、パピヨンを帝王へと押し上げていった。 【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】 【パピヨン@武装錬金】 [状態]:疲労(小)、ドブ川の濁ったような瞳、帝王への決意、首輪解除済み。 [装備]:ライドル@仮面ライダーSPIRITS、マイクロウージー(9ミリパラベラム弾32/32)、予備マガジン2、 アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙 サンライトハート(核鉄状態 首輪巻かれている)@武装錬金 ニアデスハピネス・アナザータイプ=核鉄(激戦)@武装錬金(ニアデスハピネスとしては消耗中)、 ヘルダイバー@仮面ライダーSPIRITS、ライダーマンのヘルメット@仮面ライダーSPIRITS ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾1発、劣化ウラン弾、残弾0発)@HELLSING、 [道具]:支給品一式、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン 地下鉄管理センターの位置がわかる地図、地下鉄システム仕様書 ルイズの杖、参加者顔写真 詳細プロフィール付き名簿、首輪探知機@BATTLE ROYALE、 首輪(鳴海)、解除済みの首輪の残骸×2(赤木、川田)、ツールセット、不明支給品1(未確認) アレクサンドリア・パワードのクローン失敗体(人間数人分) [思考・状況] 基本:BADANを打倒し自らの部下を揃え、蝶華麗なる帝王・カイザーパピヨンとして世界に君臨する。 1:強化外骨格『凄』を自分が使えるかどうか、三影を使って実験する。 2:三影を回収後、洗脳する。 3:BADANを打倒し技術を奪う。 4:ジュクの秀、アレキサンドリア、(回収に成功すれば)タイガーロイド、を帝王の配下に加える。 5:赤木、プッチ、大首領に自分を舐めたことを後悔させる。 6:戦況が悪くなれば、秀とヘルメスドライブを利用して逃げる。 [備考] ※猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険、「目に入ったものを全力で破壊する」命令のDISCは、 パピヨンが逃げる際の囮として置き去りにされ、暗闇大使の手で破壊されました。 【葉隠四郎@覚悟のススメ】 [状態]:健康 [装備]:強化外骨格『霆』 [道具]:不明 [思考・状況] 基本:『凄』完成、大首領の復活の暁に、自分の世界で神国建国を行う 1:大首領の指示に従う。 2:邪魔者を排除する。 3:覚悟の実力を見定める。 【備考】 ※首輪はついていますが能力制限装置はなく、起爆装置のみです。 ※血涙島で覚悟と散を待っている時に集められました。 □ サイダンプがトラックの如く轟音を上げて突進してきた。白いタイガーロイドは片手で体当たりを受け止める。 轟音と衝撃により部屋が揺れるが、タイガーロイドは無傷であった。 だが、サイダンプごと白い糸に絡まれて、身体が縛り上げられる。上空を見ると、スパイダーババンが剣を向けていた。 サイダンプの拳が脇腹に届く前に、 「ふん」 拳ごと頭を砕く。だが、それは囮なのだろう。 スパイダーババンが迷わず剣を振るいながら落ちてくる。スーパー1でも破れなかった糸だ。 容易く破れるものではない。いや、容易く破れるものではなかった。 糸を突き破って、スパイダーババンの首が掴まれる。腕からは銃器が生えて、頭を狙っていた。 「この程度の糸で、俺を縛れると思うな……」 吐き出される銃弾にスパイダーババンの頭が踊る。頭部を失った怪人を捨てて、タイガーロイドはしゃがみこむ。 ガメレオジンの、カメレオンの舌を模した鞭が通り過ぎた。 続いて、獣人吸血コウモリの牙がタイガーロイドの肩に食い込んだ。 「兄貴っ!」 コンバットロイドのスーツを着ながら、銃で敵を牽制する秀が心配そうに声をかけてくる。 その瞬間、 「ガァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」 虎が吼えた。 タイガーロイドの爪が吸血コウモリを三枚におろし、風となってカメレオジンと距離を詰めた。 苦し紛れにカメレオジンが腕を振り下ろすが、タイガーロイドの牙で噛み落とす。 手の平からメキメキと音を軋ませて、生まれた砲台を顔に押し付ける。 火を吐いた手の平の砲が、カメレオジンの顔を吹き飛ばした。 続けて、身体より四つの機銃が生まれてジシャクゲンを撃った。 銃弾が磁力によって空中に留まり、届かない。しかし、タイガーロイドの猛進は止まらない。 後ろに回ったタイガーロイドは反応の遅いジシャクゲンを蹴り砕く。 「ギィッ!」 その瞬間、どこに隠れていたのかコマンドロイドの大群が四方八方から襲い掛かってきた。 罠だ。秀がそう告げる前に、タイガーロイドの口角が上がる。ニヤリ、と。 全身より、レーザー砲の銃口が迫り上がったタイガーロイドは光の線を全身から発した。 光の放流が神の間を照らす。 全てを焼き尽くすレーザーがほとばしって、莫大な熱をこもらせた。 後に生き残っているのは、タイガーロイドと秀、そして暗闇だった。 「ぐぅ……」 「すげえ……兄貴、秒殺だ……」 秀と暗闇の声を無視して、一歩タイガーロイドは進んだ。 目的は一つ。大首領の復活。そのために身体を捧げる。そして、理想のバダンの復活。 「覚悟はいいな。暗闇」 「図に乗るな。三影英介」 バキッ、と教鞭を折り、額に血管を浮かばせて暗闇は怒りを示す。 すべてはうまくいっていたのだ。『暗闇の望む』バダンの復興への道筋が。 なのに、ここにきて邪魔が入る。パピヨンを放置していたのは失敗だった。 まさか、三影英介を復活させるとは。 そこまで考えて、おかしいことに気づく。三影英介を、パピヨンが突入して復活させるには時間が短すぎる。 そして、秀だ。彼の顔を覚えていたわけじゃないが、コンバットロイドの強化スーツを纏うのは一人しかいない。 彼はアレキサンドリアの雑用として貸していたはずだが、ここにいるとなるということは…… (我らバダンを裏切ったというわけか!?) と、なると話は早い。対主催者に有利な情報を流していたのは、彼女たちなる。 パピヨンを潰し、タイガーロイドを潰し、アレキサンドリアを粛清すればすべては終わる。 大首領の復活の準備を整え、ZXたちを殺す。 復活の前にZXたちを全員始末するのもいい。 「調子に乗っているのは、どいつだ? 暗闇!」 「ほほう……?」 タイガーロイドが一瞬にして距離を縮めた。だが、暗闇の想定内。 繰り出される拳を、暗闇は躱す。 「ぐほっ!」 「鈍いな……暗闇」 いや、躱したはずだった。タイガーロイドの拳は暗闇にのめりこんでいる。 そのまま弾丸の如くの拳が次々と暗闇の身体へとつるべ打ちされる。 「グルォォォォォォォォォ!!」 虎の咆哮が煩わしい。そう考える暗闇の頬に、タイガーロイドの右足がのめりこんで、地面をリバウンドした。 「グフッ……」 虎の攻撃は止まらない。 頭を踏みつけようとしたタイガーロイドの足を転がって避けて、電撃鞭を走らせる。 その一撃はただ空を切った。あっさりと、タイガーロイドに回りこまれて、速さは最終決戦時と遜色ないことを知る。 咆哮。 暗闇の鳩尾に拳が突き刺さった。壁にたたきつけられ、息がつまる。 だが、いつまでもそのままではいられない。念力がタイガーロイドに向かって放たれる。 その念力は、台座を運んだ機材を押しつぶした。タイガーロイドはすでに逃げている。 予想通り。 次の攻撃に暗闇は備えるが、タイガーロイドは遠巻きにこちらを見るだけだ。 暗闇が疑問を浮かべると、タイガーロイドは静かに告げる。 「脆弱だな。その程度で、バダンの頂点に立つつもりだったのか?」 「クックックック……三影……お前はやはり我が手で殺さねばならぬようだな」 「とっとと姿を現せ。キサマの本来の姿……サザンクロスをな!」 暗闇がゆったりとタイガーロイドと向き合い、邪悪な笑みを浮かべる。 「後悔するがいい……」 妖気が神の座に広まった。 粒子が暗闇の身体から舞い上がり、その姿を変えていく。 ボコボコと、顔と胴体がドリアンのように殻を量産していく。 四肢は普段の暗闇と変わらず、鞭を地面に叩きつけた。 「三影……お前も終わりだ」 「終わるのはキサマだ。暗闇」 サザンクロスの殻から、小型ミサイルがタイガーロイドに迫る。 機銃によって落とされたミサイルを見届けながら、迫りくる拳を腕を交差して受け止めた。 「ククク……キサマに、神を……バダンを渡さん!」 「そのキサマの脆弱さ……噛み砕く」 虎が吼えて、暗闇の電磁鞭が閃く。 互いに、己の理想とするバダンを持って一歩も引かなかった。 【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】 【暗闇大使@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]疲労(小)、全身に打撲。サザンクロスへと変身中 [装備]エニグマのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]不明 [思考・状況] 基本:大首領の命令のままに。 1:『優勝者』愚地独歩の肉体を確保し(できれば生きて、しかし死体でも可)、早急に大首領を降ろす 2:三影とパピヨンをまとめて殺す。 3:他の首輪解除済みの反逆者も、発見しだい殺させる [備考] ※首輪をつけてます。 ※ガモン大佐がつけている首輪には、エネルギー抑制装置、盗聴器、GPSが付けられていません。 ※起爆装置は点けられていませんが、付いてはいます。スタンドDISCが使えます。 ※プッチに大して少し不信感を抱いていたが、現在はある程度信用しています。 ※赤木しげるは、大首領により殺害されたと思い込んでいます。 【三影英介@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:健康。タイガーロイドへと変身中。変身が解けると戦えない。 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況]: 基本:大首領を復活させる。己の身体を捧げる。 1:暗闇大使を殺す。 2:ZXと決着を着けたいが、大首領復活が優先。 3:パピヨンの邪魔はしない。 [備考]: 未調整のため、一度しか変身できません。 変身後、再度再生カプセルに入れるまで長時間放置すると、完全に死亡します。 □ 「す、すげえ……兄貴」 怪人たちを秒殺したのも凄いが、変身を終えたサザンクロスにタイガーロイドは一歩も引かず渡り合っている。 ごくり、とつばを飲んで、その戦いを瞬きもせず見届けた。 そこで、秀は一つの事実に気づく。 (暗闇の野郎……首輪がついている?) サザンクロスの首には、三影を、パピヨンを、ZXたちを縛り続けた首輪が黒く光っていた。 そういえば、何らかのスタンドを使うために暗闇が首輪をしていたと聞く。 秀の腕輪のように、完全に安全な道具にするのはなく、首輪のままで。 爆薬はどうなっているのだろうか、ふと疑問に思う。 (チャンスかも知れねえ……) 身体が震える。さっきから怖くてしょうがない。 だが、ここで男を見せねば、自分は三影についていく資格はない。 銃を構えて、秀は進む。狙いは……あの首輪だ。 【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】 【ジュクの秀(小島秀紀)@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:疲労(大)。Dr.アレクと三影への信頼。パピヨンへの恐れと信頼。 [装備]:コンバットロイドの強化服、アンダーグラウンド・サーチライト(展開中)@武装錬金、 闘争心誤読装置・試作型(腕輪型)、コンバットロイド用銃。 ルリヲヘッド(アレクサンドリアのコントロール下で発現中)@武装錬金 [道具]:核鉄(ヘルメスドライブ)@武装錬金、 [思考・状況] 基本:三影の理想とするBADANつくり。 1:暗闇の首輪を撃つ。 2:三影のサポート。 3:三影を見殺しにしないなら、その後もパピヨンに従って動く。 【マップ外/『アンダーグラウンド・サーチライト』内 二日目/午後】 【アレキサンドリア・パワード@武装錬金】 [状態]:健康。寿命が近い?(正確な残り時間は不明) [装備]:(ルリヲヘッド@武装錬金)、大量の脳の培養槽 [道具]:研究施設(核鉄関連の設備、再生怪人関連の設備) [思考・状況] 基本:寿命が来る前に、娘の所に戻って最期の遺言を伝える。そのためにBADANに反逆する。 1:当面はパピヨンに従い協力する。 (前編) 252 人の瞳が背中についていない理由は 投下順 254 真・仮面ライダー ~決着~ 252 人の瞳が背中についていない理由は 時系列順 254 真・仮面ライダー ~決着~ 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) パピヨン 258 拳 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) 三影英介 258 拳 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) ジュクの秀(小島秀紀) 258 拳 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) アレキサンドリア・パワード 258 拳 251 AFTER_THE_PERIOD(前編) 暗闇大使 258 拳 249 あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を 葉隠四郎 258 拳 249 あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を 大首領 258 拳
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【名前】 緋勇龍麻 【出典】 東京魔人學園剣風帖 【性別】 男 【年齢】 18歳(高校三年生) 【名ゼリフ】 「誰も信じていない分際で、愛だの勇気だのと軽々しく口にするなッ!」 「白野……きっと約束は果たすから。だから、安心して見ていてくれ」 【人物】 陽の黄龍の器の宿星を持つ本編主人公。古武術の達人であり気を自在に操る。 ゲームには有りがちな喋らない系主人公なのだが、立ち絵や選択肢などもないため詳細な人物像はプレイヤーの認識に委ねられる。 とはいえ個性的どころの話じゃない20人以上の変人共を率いたり、女キャラはおろか男や人外にまでフラグを立てるなど相当の人たらしであることが伺える。 ちなみに格闘歴は原作最終戦の時点でも一年足らず。才能豊かってレベルではない。 【本ロワの動向】 原作終了後からの参戦。 詳細な人物像のわからない彼であるが、本ロワでは人当たりのいい好青年として描かれている。 ロワ開始直後に葛葉キョウジ(主人公)と遭遇。互いに敵意がないことを確認すると当座のコンビを結成する。 しかし直後にTV版アーカードとご対面。戦力的には十分拮抗可能な相手ではあったが、何故か妙な悪寒が止まらずキョウジと共に戦線を離脱。 なお、この際「アニメなんてなかった!」「実写化なんてなかった!」といった支援レスが大量に投下され、その後も皐月駆や藤井蓮といったキャラがTVアーカードと会う度に似たようなレスが付くこととなる。 その後二人は逃走先で小早川秀秋、フェア、百鬼空亡の三人に遭遇。 空亡「チューなるか? 汝チューなりや?」 キョウジ(主人公)「……黄龍、なのか?」 龍麻(どうしてこうなった) なんか変なことになっている空亡(黄龍)の姿に二人して呆然となるも、浄化されたとはいえ本来は陽の存在であるはずの空亡に未だ陰が混ざっている現状は非常に危険であると判断。自分が陽の黄龍の器であることを利用して空亡の陽の部分を全て自分の中へ受け入れることを選択する。 その結果、穢れや負の思念である陰の部分と空亡を完全に分化させることに成功。陽の部分は龍麻の中に吸収されることとなる。 こうして空亡は力を削がれ陰のみに純化されるも、穢れの塊で理性の存在しない空亡を放っておけるわけがなく。キョウジと別れを告げた龍麻はフェアたち一行についていくことを決めるのだった。 三人に同行してからしばし、一行は白野・アマ公ペアと遭遇する。サーヴァントを欲していた白野と空亡の鎮守方法を探していた両者の利害は一致し、空亡は白野との間にサーヴァント契約を結ぶことになる。 しかし今度は白野の側が魔力不足で倒れかける事態となり、彼らだけに空亡を押し付けることはできないとして龍麻はフェアたちと別れ白野たちのグループに合流することに。空亡組結成の瞬間である。 その後は会場にあった霊地で白野の魔力回復に努め、空亡の鎮守に時間を費やすことが決定する。アマテラスが情報収集に一時離脱する中、龍麻は白野の護衛のために霊地に残ることになる。 当初はフェア・秀秋が放送で呼ばれたり、白野の宿敵であるキアラの存在もあってか焦燥の気配が濃かったが、アマ公と空亡の触れ合いやキアラが放送で呼ばれたことが重なり次第に柔らかな雰囲気となっていく。 白野が魔力回復に努めていたこの空白期間において龍麻は白野と交友関係を築き、互いの世界や己の素性を話し合うまでの仲となる。 空亡「チューなるか?チューなるか?」キャッキャッ 龍麻「あんまはしゃがないで……あぁちょ、勝手に物拾ってこない!危険物かもしれないんだから。人を見かけたら走っていかない!マーダーかもしれないんだから」 白野「」←魔力供給で倒れかけ しかしロワも終盤に差し掛かり、本ロワでも屈指のチートマーダーである赤屍が龍麻たちを襲撃してくることで状況が一変。 四人がかりでも赤屍一人に防戦一方となり、このままではジリ貧という状況で白野が空亡の狂化スキルを使用。その甲斐あってか赤屍を退けることができたが、今度は空亡が本格的に暴走を開始してしまう。 因縁のある赤屍の姿を追ってきたシュガハ組と共に連戦となるも暴れ狂う空亡に一切の攻撃は通じず、先の赤屍戦以上に苦戦する事態に陥ってしまう。 結局この戦いは葉隠散の乱入による戦線の維持、及びアマテラスとエセルドレーダの手により空亡が沈静化することで終わりを告げるが、自分たちに代わって時間稼ぎをしてくれた散はこの戦いで命を落としてしまう。 なお、ここに至ってようやく空亡は完全に無害化し、空亡組の当初の目的はようやく達成されたこととなる。 その後しばしの時を経てロワは完全にその機能を停止し、戦いの場は主催陣へと移る。 様々な勢力・戦力がひしめく中、龍麻はシュガハ組のキタローや他七人の仲間と共に甘粕正彦を相手取ることになる。 甘粕戦において龍麻はその技能を活かして前衛を担当。高いレベルの戟法を操る甘粕と互角に殴りあい、ツァーリ・ボンバを奥義である秘拳・黄龍で打ち砕くなどして活躍。 他の仲間たちの尽力もあって遂には甘粕打倒に成功、同時に他の主催者も諸々の理由で打ち倒されるか撤退し、対主催の勝利が決定される。 しかし仲間だった白野と空亡は常闇ノ皇戦で死亡、キタローもエデンバイタルの扉の封印となってしまう。 何も失わずに生き残るなど甘い話は存在しない。死んでいった仲間への追悼の思いを抱きながら、龍麻は元の世界へと帰還するのだった。 エピローグにおいて、彼は己の内に宿った陽の空亡の力を借りつつ、陰の空亡が死亡したことによる龍脈の枯渇を解決するために世界中を奔走していることが判明した。 これは魔人世界のみならずロワに参加したほぼ全ての世界で発生している問題であり、アマテラスらと連携して事に当たるという旨が語られている。 なお、個別エピローグのほかにFate/EXTRAのムーンセルに「気の力を操る徒手空拳の達人」が乱入するというSSが投下されている。 SS内では明言されていないが、「ロワで得た友人が最期に月の聖杯戦争を阻止したいと言っていた」とその人物が語っていることから、この人物が誰であるかは容易に推測できるだろう。
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幽閉サテライト/ 幽闭星光 活動時期 2010/08~ 活動ジャンル 東方Project(、オリジナル、VOCALOID) 活動形態 音楽同人サークル 2024/03 新メンバー・sroaによる色は匂へど散りぬるを 1人全演奏 2024/03最新作「唯我独尊の果て」PV 主に東方アレンジで活動している、"音楽をがんばっている"音楽同人サークル。和+トランス系統の曲が多いが、様々アレンジャーがいるためマルチに手掛けている。Iceonが編曲するJ-POP系は人気の高い曲が多い。 東方の同人誌即売会でスタッフ経験があり、同人活動経験もある嵯峨飛鳥が「もっと楽しむ」ことを目的に、自分でサークル活動するのが近道ということで設立している。 なお、東方アレンジ曲の第1作目はU.N.オーエンは彼女なのか?を原曲とする「孤独月」。極力同じ原曲を使うのを避けているためか、原曲が同一で異なったアレンジ曲は他のサークルに比べると少ない方。 失恋をテーマとした歌詞が多いのが特徴。 同人サークル「 満福神社 」の手がける東方を基にした同人アニメーション「幻想万華鏡」への楽曲提供も行っているため、このサークルとの関係が深い。アニメとの相乗効果もあってか、ボーカル系統のサークルでは一躍名が知れることに。この同人アニメの人気もあってか、同人サークルのファンとして未成年層(10代)がかなり多いことが伺える。 ライブ活動にも精力的で、海外でのライブ経験も。 2010年代のイベントでは、多くの東方関連サークルがゲストとして出演するライブである「幽閉樂祭」や「森羅万象の宴」などの主催を務めているため、トップを走りながらも多くのサークルを牽引するリーダー的存在であった。2014/08からは幽閉樂祭から誕生した東方音楽フェスこと「 東方樂祭 」の主催。 【メンバー的な変遷】 2014年の終わりには幽閉のメンバーが天宮みや、如月鈴、柚木梨沙の3名のボーカルによる「少女フラクタル」という派生サークルを立ち上げている。詳細は該当ページを参照。 2015年以降、Iceon以外のメンバーによるアレンジ曲の比率が上がっており、新たな模索と追及が行われている模様。同年の10/21にアニメ主題歌「とあるいつもを」のCD発売でメジャーデビューを果たす。この曲の作詞作曲はかませ虎、ボーカル senya。 2016年までsenya一辺倒でのボーカルだったが、04/02で頒布の東方名華祭の新譜から新ボーカルとして兎明が登場。加えて柚木梨沙ことYuzurisaが1年限定で2018/09末のライブから加わった。2019年秋からYuzurisaに変わる形で、Marciaが新ボーカルで加わった。 2020年からはMarcia・兎明中心のボーカルへと移行し、senyaが病の治療に専念するために活動を控え気味にすることに。2021年にかませ虎が引退となり、2022/10/23に前日のライブで表明したsenyaが卒業となり、サークル設立から続いていたsenyaがボーカルだった時代に幕を閉じることとなった。 2023/12に兎明が卒業し、さらに「伝統ともいえる音楽を継承」するという嵯峨代表の方針もあってか、その方針に対立した(もしくはいざこざを起こした?)Marcia他何名かの離脱が発生。→https //twitter.com/Yuuka_st/status/1749942940334764193 br()一時期ボーカル不在という危機を迎えたが、2024/03に新メンバーのボーカル・sroaを迎えた東方アレンジ曲の発表で、ひとまず危機は脱したというべきだろう。 【2017情報】 「チルノのパーフェクトさんすう教室」が2017年で9周年を迎えるためか、その⑨周年バージョンに参加するグループの1つとして参加。http //maru9.jp/ 東京都渋谷区「shibuya duo MUSIC EXCHANGE」にて、2017/10/01に3年ぶりのソロライブ「君だけのセカイで咲く華」の開催を発表。 メンバー ※このサークルの中でサウンドクリエイターで構成されるグループが別レーベルの幽閉カタルシスとなる。 嵯峨 飛鳥【幽閉サテライト 代表】 are Autobahn でいだらぼっち HiZuMi2014/12より「かませ虎物語」として小説をWeb掲載。→http //ncode.syosetu.com/n8984ck/ 犬神 Iceon2015年にこのサークル活動と平行して、自身のサークル「Frost Fragment」を設立。このサークルは同年の秋季例大祭から初参加。2023年末にサークルの副代表へと昇進した。詳細はIceonを参照。 かませ虎主に作詞で関わっていたが、2021年に引退を表明していたが、2024/03に手掛けられた「唯我独尊の果て」で久々のサークルの楽曲に関わった。 sroa(スロア)2024年春にさっそうと現れた女性ボーカル。上記の動画のように演奏もできるようで、今後の幽閉サテライトの後継ポジションとして期待される。 元メンバー Yuzurisa2018/09末のライブから加わった。元・少女フラクタルの柚木梨沙。 senyaMayumi Morinaga?の幻想郷での名義。2022年に病の治療に専念していたのもあってか、同年10/23を持ってsenyaとしての活動を終了。 兎明(とあ)2017/03からこのサークルに加わったボーカル。2023/12/16までを持ってサークルからの卒業を表明。 Marcia(マーシャ) / 一咲美葵(いちさきみき)2019/09にこのサークルのsenyaの後継的ポジションのメンバーとして加わる。一咲美葵という名前で「玲瓏のHydrangea」のロックバンドのボーカルでもある。しかし、2023年末の幽閉の方針への対立からか、同じバンドメンバーのikuo・魔王・キャッツと共に2024/01末にこのサークルを離れた。 ikuo「玲瓏のHydrangea」の一員。ギター演奏で関わっていた。 魔王「玲瓏のHydrangea」の一員。 キャッツ「玲瓏のHydrangea」の一員。ベース演奏で関わっていた。 PV 色は匂へど散りぬるを(左 オリジナル版 / 右 Marcia版) 月に叢雲華に風 / 華鳥風月 泡沫、哀のまほろば / 幻想症候群(シンドローム); 代表作 オリジナル「大地に咲く旋律」他 曲名 タイアップ作品ほか 登場年 さぁ、こごう。 「関西サイクルスポーツセンター」CFソング 2013 トリカゴノ鳳凰 beatmaniaIIDX20 tricoroL.E.D. Vs 幽閉サテライト名義 2012 大地に咲く旋律 2012 とあるいつもを ※2015/10放送開始アニメ「小森さんは断れない」OP 2015 解けない雪 「瞳に隠された想ヒ」収録曲 2015 夏季異変 「造花であろうとした者」収録曲 2016 初めましてを繋いで ~博麗神社~ 「森羅万象に触れて」収録曲 2016 悲しみ集め ※チュウニズム収録曲 2017 ボクの色になる 「零れずの願いゴト」収録曲※ボーカル 兎明 2017 東方Projectアレンジ 曲名 原曲 登場年 初出収録CD 孤独月 U.N.オーエンは彼女なのか? 2010 色は匂へど散りぬるを 零れ桜 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life 2010 感情ケミストリー 小悪魔りんご Bad Apple!! 2010 小悪魔りんご 無邪気さへの上書き おてんば恋娘 2010 小悪魔りんご Opposite World※幻想万華鏡 春雪異変の章 ED 亡き王女の為のセプテット 2010 小悪魔りんご レプリカの恋 千年幻想郷 ~ History of the Moon 2011 レプリカの恋 手のひらピアニッシモ 恋色マスタースパーク 2011 手のひらピアニッシモ 嘘つきフォルテッシモ 幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble 2011 手のひらピアニッシモ ミゼラブルの雫 少女綺想曲 ~ Dream Battle 2011 ミゼラブルの雫 名残鳥 運命のダークサイド 2011 シンデレラアバター カフカなる群青へ 有頂天変 ~ Wonderful Heaven 2012 カフカなる群青へ Ref-Rain 神さびた古戦場 ~ Suwa Foughten Field 2012 華鳥風月 華鳥風月※幻想万華鏡 花の異変の章 OP、元BeatStream収録曲 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years 2012 華鳥風月 千華繚乱 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess 2012 千華繚乱 ありがとう 神々が恋した幻想郷 2012 東方歴絵巻 濡れた髪に触れられた時 万年置き傘にご注意を 2012 濡れた髪に触れられた時 アイリミテッド フォールオブフォール ~ 秋めく滝 2012 濡れた髪に触れられた時 万華鏡 ブクレシュティの人形師 2013 C85 会場購入特典CD ヒトリシズカ※幻想万華鏡 紅霧異変の章 前編ED、バンダイナムコ「シンクロニカ」収録曲 妖魔夜行 2013 アノ華咲クヤ 三千世界 少女が見た日本の原風景 2013 三千世界 束縛アネモネーション 遠野幻想物語 2013 束縛アネモネーション 漸う夢の如く アルティメットトゥルース 2013 夜桜に君を隠して※幻想万華鏡 紅霧異変の章 中編ED ルーネイトエルフ 2013 夜桜に君を隠して エゴに飲まれながら ツェペシュの幼き末裔 2014 領域ZERO「魔幻空宴歌」最果てのコトバ 感染経路 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon 2014 残響は鳴り止まず※幻想万華鏡 紅霧異変の章 後編ED 上海紅茶館 ~ Chinese Tea 2014 残響は鳴り止まず アマノジャック※グルーヴコースター4 収録曲 永遠の三日天下 2014 残響は鳴り止まず 炸裂アイロニー ネクロファンタジア 2014 炸裂アイロニー ことばにしちゃダメなこと 信仰は儚き人間の為に 2014 想いが歴史に変わる時 プレインエイジア 2014 想いが歴史に変わる時 マウストゥーマウス※グルーヴコースター収録曲 小さな小さな賢将 2014 想いが歴史に変わる時 コノ葉隠レ※幻想万華鏡 花の異変の章 ED 風神少女(花映塚版) 2015 コノ葉隠レ 魂の語りに導かれて※幻想万華鏡 花の異変の章 ED2 彼岸帰航 ~ Riverside View 2015 魂の語りに導かれて 仮想の君の都 天空の花の都 2015 魂の語りに導かれて 絶縁体 東方妖怪小町 2015 東方Project公式マガジン「東方外來韋編」壱 付属CD収録曲 MERMAiD 秘境のマーメイド 2015 (メロンブックス特典) 可能性の化身※幻想万華鏡 巨大妖怪伝説の章 ED ぼくらの非想天則 2016 善悪の頂にある真実 造花であろうとした者 二色蓮花蝶 ~ Ancients 2016 造花であろうとした者 小さな針のような 輝く針の小人族 ~ Little Princess 2016 造花であろうとした者 弱虫ヴァンパイア U.N.オーエンは彼女なのか?(蓬莱人形版) 2016 スッポン放送「東方鼈曲集~First collection~」バンブラP書き下ろしアレンジ 鼓動、零れぬ酒※グルーヴコースター収録曲 華のさかづき大江山 2016 タイトー「東方参面録」※グルーヴコースター書き下ろし 魔法が生まれた日 ラクトガール ~ 少女密室 2016 魔法が生まれた日 森羅万象に触れて 亡き王女の為のセプテットフラワリングナイト少女秘封倶楽部 2016 森羅万象に触れて 夢想ノ華 夢消失 ~ Lost Dream 2016 無謀さえ美しく、華さえ灰になる ハルトマンの妖怪少女亡失のエモーション 2017 無謀さえ美しく、華さえ灰になる 瞬間エヴァーラスティング ヒロシゲ36号 ~ Neo Super-Express少女秘封倶楽部童祭 ~ Innocent Treasures 2017 瞬間エヴァーラスティング 綴れぬ森の少女 不思議の国のアリスメイガスナイト 2017 綴れぬ森の少女 零れずの願いゴト 砕月 2017 零れずの願いゴト 玉響咲いた背後の永久 ネクロファンタジア夜が降りてくる ~ Evening Star憑坐は夢と現の間に ~Necro-Fantasia 2018 玉響咲いた背後の永久 senya以外のボーカル 曲名 原曲 登場年 ボーカル 初出収録CD 私という好奇心 黒い海に紅く ~ Legendary Fish有頂天変 ~ Wonderful Heaven 2016 天宮みや柚木梨沙(少女フラクタル) (二次創作アクションゲーム「永遠消失の幻想郷」主題歌) ふたり、桜の下 月の妖鳥、化猫の幻 2017 兎明 その神のジレンマに 躊躇いのユリカゴ 千年幻想郷 ~ History of the Moon 2017 兎明 瞬間エヴァーラスティング 緋色 亡き王女の為のセプテット 2017 兎明 瞬間エヴァーラスティング 想像でしかない時代の形 大見神話伝 2017 兎明 零れずの願いゴト Signal 大神神話伝 2018 兎明 玉響咲いた背後の永久 明鏡止水 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life 2018 Yuzurisa 明鏡止水 幻想症候群 紅楼 ~ Eastern Dream...U.N.オーエンは彼女なのか? 2022 Marcia 幻想症候群※スマートフォンゲーム「東方ダンマクカグラ」収録曲 唯我独尊の果て 今宵は飄逸なエゴイスト(Live ver) ~ Egoistic Flowers. 2024 sroa インストBGM 曲名 原曲 登場年 初出収録CD Night Queen 千年幻想郷 ~ History of the Moon 2019 ※スマートフォンゲーム「東方キャノンボール」使用BGM アルバム「色は匂へど散りぬるを」、「カフカなる群青へ」、「東方歴絵巻」、「千華繚乱」、「幻想万華鏡サウンドトラック」他 映像作品「幻想万華鏡」シリーズ(※劇中音楽にIceonが関わっている)、幽閉樂祭 楽曲 アレンジ参加曲 MUSIC BPM LEVEL CHAIN NOV ADV EXH INF NOV ADV EXH INF 月に叢雲華に風 160 05 09 13 14 0732 0975 1192 1745 色は匂へど散りぬるを 138 02 08 12 - 0491 0805 1080 - 泡沫、哀のまほろば 155 02 08 13 - 0335 0751 1108 - アノ華咲クヤ※ 204 03 11 13 - 0412 0930 1260 - 夕立、君と隠れ処 150 02 09 12 - 0547 0855 1229 - 最果てのコトバ 155 02 08 12 - 0673 0959 1397 - 君色サブリミナル(Arranged Iceon) 150 03 09 13 - 0419 0588 1237 - 取り残された美術(Arranged HiZuMi) 160 02 07 13 - 0262 0517 0976 - 善悪の頂にある真実 - - 胸の中で誰かが - - ※岸田教団&THE明星ロケッツとの合同曲 リンク HP http //www.yuuhei-satellite.jp/ http //yuuhei-katharsis.com/ (幽閉カタルシス) X(ゆうか@幽閉サテライト&幽閉カタルシス) http //twitter.com/Yuuka_st ニコニコミュニティ http //com.nicovideo.jp/community/co1488238 公式YouTube Channel 東方樂祭 http //www.yuuhei-satellite.jp/live/toho/
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【神野亜零】 【作品名】制覇するフィロソフィア 【ジャンル】ライトノベル 【共通設定】 世界設定:事物への理解がそのものへ影響する。詳しくは次の項を参照。 一般的な影響の具体例をいくつか挙げる。 ・一喝されて気圧されたため、肉体も数メートル吹き飛ばされた。 ・行動と思考がずれているため、刃物で切ろうとしても刃が二重にぶれて対象をすり抜けた。 ・道徳という一つの型を目指すべし、と示されたため、肉体が一つの型に固定された(動けなくなった)。 哲(フィロソフィア):この世界に住む人間が拠り所とする各人固有の根本原理。 器量であれ暴虐であれ情愛であれ、全ては各々の哲から生じ、哲が動けば物質も動く。 一般的な言葉で考え方、理解などの事を指す。 各人のそれを磨き、一つの哲学へ高めたものを己の武器とする。 「理解の差」は「考え方の違い」とは異なり、単純に理解の未熟さに拠るものである。 相手に言葉を投げかけるモノの場合、相手がその言葉の意味を認識できない場合効かない。 例えば、心身喪失状態や動物、機械など。人間的な思考をしない不思議生物にも通用しないだろう。 相手の哲の矛盾点や問題点を挙げ、自分に通用しないことを論破すれば無効化できる。 哲の深さは ただの人<作中の常人(哲学の勉強をしている)<哲学を武器にできはじめる<主人公たち<格上 であり、他作品キャラクターは描写がない限り「ただの人」」~「作中の常人」程度と考える。 倫理教師など専門家は「哲学を武器にできはじめる」程度とする。 「主人公たち」は「道徳とは何か」を専門用語を交えつつ即座に論説できる程度。 認識切断:哲から生じる「認識」「時間」への理解の差で相手を圧倒し、行動不能にする。 それらへの理解に差があるか、哲自体の深さに差があるとき、勝っている側が戦意を高めると自動で発動。 「認識」への理解の劣っている側は知覚を用いて事物を認識することができなくなり、身体も動かせなくなる。 「時間」への理解も劣っている場合は時間の感覚も奪われるので、気が付くと時間が経過していたということになる。 効果時間は実力差に拠り、作中では数瞬から数時間まで持続した。 見ているだけのギャラリーにも起きたので、戦意を高めた人を知覚しようとするだけで自動で発動する。 発動した後、発動者が被験者から離れても戦意を消しても効果時間分持続する。 発動者が相手を知覚している必要は無い。モニター越しに発動した描写なし。 大和女子:乳房だの性器だのといった無駄な飾りを排し、哲一つに特化した身体を持つ生き物。 Y染色体の磨耗により有性生殖ができなくなった後、クローン技術を用いて生まれた新人類。 生殖用の臓器を持たず、代わりに頑強な肉体を持っている他は普通女性と大差無し。 【名前】神野亜零 【属性】大和女子、帝塾元四房生 【大きさ】175センチほど 【攻撃力】日本刀を所持している、腕前は達人並、特殊能力参照 【防御力】達人並 【素早さ】移動速度は達人並、反応速度は特殊能力参照 【特殊能力】哲「虚無」:「光は光以外であることを放棄しているから速い」という哲。 無駄な感情などを捨て、虚無に近付くことで速度を光速に近づける。 攻撃速度、反応速度が亜光速となる。威力や射程は変わらない。移動に使用した描写なし。 また、威圧などの感情・精神への影響を受けにくい。 認識切断:「主人公たち」と同レベル。 「主人公たち」は「作中の常人」相手に、効果時間中に5mほど離れた相手の 同程度離れた背後に回る程度の時間持続し、 その切断を相手の攻撃ごとに任意で連続発動し回避し続けることが可能。 【長所】亜光速、認識切断 【短所】攻撃力と防御力、機械とかに弱すぎ、考察がめんどくさい 【戦法】認識切断しまくって延々呆然とさせ続ける 理解の差を叩き付けられない対象には刀で攻撃。 【ガイドライン】 ◆認識切断 ①人間、亜人間な人外(吸血鬼や脳が生身のサイボーグ、幽霊など)、人間と同じ思考形態を持つ人外 → 効く ②時間とは何かを理解している連中 → 思考発動能力およびまばたき、発声などは可能、移動などは不可能 ③モニター越し、視覚を持たない連中 → 効かない ◆以上を踏まえた勝敗判定 認識の理解差で圧倒することで認識切断しまくって延々呆然とさせ続ける→勝ち ○ 相手がこっちを認識しないで攻撃してくる→ 負け× 10スレ目 453 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/06/21(土) 17 14 12 神野亜零 ○>ルージュ>マリコ>ゲネス首領>ワールダーク>ギュスターヴ:認識切断しまくって勝ち ×>アスカヤヨイ>ばいきんまん=うちはイタチ:こっちより速いので連続での認識切断の間に割り込まれて負け でかい奴や怪獣系には効かないだろうからここが限度かな。 =うちはイタチ>神野亜零>ルージュ>マリコ 454 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/06/21(土) 17 19 21 ワールダークは機械 456 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/06/21(土) 17 28 02 454 おっと見落としてた。カニメカだったな。 ×>ワールダーク:ミサイルとかで負け ○>ルージュ>マリコ>ゲネス首領>ギュスターヴ>バージル>シガル ○>霞王>プッチ神父=ディアボロ=セッコ>葉隠散>トト・ザ・ブラック:連続認識切断勝ち 9スレ目 277 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/02/20(水) 23 24 09 神野亜零って考察待ちなだけじゃないの? 修正するだけの理由があるとは思えない 278 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2008/02/21(木) 02 22 22 確かに。効果範囲は「戦意を高めた人を知覚しようとするだけで自動で発動する。」ってあるしな。 とりあえず思考形態がちゃんとありそうな奴らの上なのは確かだから、やっぱ超光速直下かな 2スレ目 544 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/08/08(水) 09 23 51 神野は超光速の壁の直下かな。 それより遅い奴は認識切断で行動不能だし。
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前ページ次ページLibrary/社会 自己実現って何か。 1 自分の好きな事をする。 2 さらに、それだけで、十分に、生きていける。 3 さらに、その生き方が、他人によって評価される。 だと思う。そのためのヒントになるのではないかという本をまとめてみた。 +α:個人的な考えを整理した思考実験を追加 思考実験(個人的なまとめ) 自己実現の結果 成功の実体 成功と数値化された幸福原理 行動と数学 有名な生き方本 スティーブン・R・コヴィー ... 7つの習慣 ナポレオン・ヒル ... 思考は現実化する ナポレオン・ヒル,"成功哲学" エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン,"エッセンシャル思考" アドラー心理学 岸見 一郎,古賀 史健,"嫌われる勇気" 岸見 一郎,古賀 史健,"幸せになる勇気" 小倉 広,"アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉" S. スマイルズ 竹内 均訳, "自助論" ... この中で、最もおすすめする本 吉田松蔭 超訳:吉田松陰 ペンジャミン・フランクリン 若き商人への手紙 人生を幸せへと導く13の習慣 世界古典文庫1 マッキンゼー関係 伊賀泰代, "採用規準" その他 Seth Godin, "「型を破る人」の時代" 「新しい働き方」ができる人の時代 超訳 吉田松陰 覚悟の磨き方 ルー・タイス,"アフォメーション" 村上 龍, "自由とは選び取る事" 町田 宗鳳,"異端力-規格外の人物が時代を切り開く-" 井上裕之,"「学び」を「お金」に変える技術" "スタンフォードの自分を変える教室" 外山 滋比古, "ライフワークの思想" マーク・マチニック, ``後悔しない生き方" Funatani Shuji ,"変われる人", -8000人のキーパーソンと会食してわかったこと- 中野 明 ,"悩める人の戦略的人生論" 新妻, "迷いが消える決断思考 ――最強意思決定ツール「ビジュアル・フューチャー」" 和田 秀樹 "10年後も食える人 1年後すら食えない人" 竹内 健,"10年後、生き残る理系の条件" ワン ピース関係 ワン・ピースの言葉 ルフィの仲間力 スラムダンク関係 スラムダンク論語 スラムダンク武士道 スラムダンク葉隠 スラムダンク孫子 思考実験(個人的なまとめ) 自己実現の結果 自己実現とは、もう少し簡単に整理すると、本音の具体化と実世界との調和の同時実現だと思う。 本音の具体化とは、その本音が、誰にとっても納得のいくもので評価するに値する。 本音で生きることができるということは、自分と世界との間の究極の最適化が行われた状態だと思う。つまり、自己実現の究極の姿は、自分の願望によって、最終的には自分と世界がWIN-WINの関係となる。 成功の実体 さらに考えを進めていき、成功とは何かについて考える。成功とはうまくいったことと考えて良い。成功には個人的な成功、社会的成功の大きく2種類があると思う。個人的成功は、自己評価に基づく元で、何かやってうまくいったというもの。社会的成功とは、自己の実現の世界の利益が一致するときおいて、成立するのでは?と思う。逆に、失敗とは、その失敗が、世界の利益に一致する時もあるしそうでない場合も考えられる。成功・失敗は、相対的・主観的なもので、客観的なものではない、あるひとにとっては些細なことも、第三者からみたら成功に見えるかもしれない。ただの現象としてとらえると考えることもできる。隣の花は赤い、隣の芝生は青いで比喩されるように相対的なものであると思う。ただの現象として、理解するのならば、その現象は、実世界と平衡して成り立っていると考えられる(個人の客観的成果が成功した⇆ある現象が、収束した⇆実世界の利害関係と調和が取れた)。個人的な自己評価だけでなく、他者の利益と調和が取れてこそ、社会的成功と考えるのが自然である。 成功と数値化された幸福原理 人間は、選択し続けられる贅沢な生き物。選択の結果に対して、個人毎に成功・失敗を定義している。Aさんにとっての失敗は、Bさんにとっての成功なのかもしれない。そのような連鎖で世界は成り立っているのであるが、数値化された幸福原理(最大多数の最大幸福原理)に照らし合わせれば、少数の人を不幸にしたとしても大多数の幸福に繋がる行いであれば、世界の利益と一致すると考えてよいのでは?そういう考えを、真の成功についての考察と合わせて考えると、真の成功とは、自己の実現の世界の利益が一致する(多数の人間が幸福になる時)ときおいて、成立する。 成功とは、少数の人間を不幸にしたよりも多くの人間を幸福にする行いが基本なのかもしれない。そうでないと世界との平衡が取れない。 人事部の採用活動においても、採用した結果によって、多くの人間が、幸福になる結果が期待できる人材を見抜くことによって行われなくてならない。例えば、理想的な採用とは、3000人中10人採用した結果、社会全体にとって幸福になるように選抜されなくてはならない。残りの2990人は、その理想的なふるいからはずれたに過ぎない(現実には、理想的なふるい・採用規準は存在しない。)採用担当の人間の主観によって行われるのがほとんどの場合である。 行動と数学 さまざまなふるいによって、世界の平衡状態は保たれていると考えてよい。確率的な現象、生物的な現象(ロトカ=ヴォルテラの方程式的な)に近いものを感じる。社会モデルは、生物的な繁殖モデルと近いのでは?栄枯盛衰をヴォルテラ方程式の解が示している?ゲーム理論的に生き方を考えても面白いかもしれない。 有名な生き方本 仕事術的な本を調査した結果、「7つの習慣」「思考は現実化する」の著作を高確率で参照している。 つまり、それだけ影響を与えた本ということ。 スティーブン・R・コヴィー ... 7つの習慣 たぶん、これを読めば、自分の置かれている位置づけとかが、客観的にわかると思う。 ナポレオン・ヒル ... 思考は現実化する これを読むようになったきっかけは、ちょうど同じ時期に、2人の知人からの勧めがあったから 何らかの意味があると考え、購入に至る。 自己分析にも使えるかと思う。就職を備えた学生がぜひ読むべき。 ナポレオン・ヒル,"成功哲学" "思考は、現実化する"に並ぶもう一つの本のようだ。 エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン,"エッセンシャル思考" 無駄を削ぎ落とし、本質的なことに心血そそごうぜってこと。 アドラー心理学 岸見 一郎,古賀 史健,"嫌われる勇気" 対話式のアドラー入門。幸せとは何かを教えてくれる。 岸見 一郎,古賀 史健,"幸せになる勇気" 「嫌われる勇気」の続編 小倉 広,"アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉" 何となく気づいていた人を見る目を文書化したような内容。 S. スマイルズ 竹内 均訳, "自助論" ... この中で、最もおすすめする本 メッセージは、非常にシンプルで、「天は自ら助くる者を助く」。 このための事例などを熱く語っている。原著は、1858年、でいまから150年以上前の本だ。 明治4年に、西国立志編と題して翻訳出版され、100万部ほどのベストセラーとなった本。 吉田松蔭 超訳:吉田松陰 これ読むまで、いまいち吉田松陰がどういう人かわからんかった。結構アグレッシブな人で、これ読むと感化されると思います。 ペンジャミン・フランクリン 若き商人への手紙 内容はとてもシンプル 人生を幸せへと導く13の習慣 同じく、内容はとてもシンプルで受け入れやすいと思う。 世界古典文庫1 マッキンゼー関係 マッキンゼーネタ流行っているのか。 伊賀泰代, "採用規準" リーダーシップとは?を考えさせる本だと思う。今の日本に足りていないものを指摘するメッセージが込められている。企業の留学制度の裏側(企業側の意図)とか、企業の体質というかそういうものが、個人的には参考になった。 著者のページ...さまざまなキャリアを積んだ人のインタビューが書かれている。 http //igayasuyo.com/ フルブライト奨学金, http //www.fulbright.jp/grant/index.html その他 Seth Godin, "「型を破る人」の時代" 元Yahoo副社長Sethの書いた本である。時折挿入される「イカロス」の話が面白い。父親はイカロスに、高く飛んではならないと同時に、あまり低く飛んで海に近づいてはいけないという話。現代では、高く飛んでは行けないという話だけが、誇張されているらしい。 「新しい働き方」ができる人の時代 新しい働き手の条件 ・目立った存在になる ・利他心を持つ ・創造的になる ・判断した事に責任を持つ ・人やアイデアを結びつける 超訳 吉田松陰 覚悟の磨き方 清廉(自分を失わない力)と強調(相手に会わせる力)、そのバランスをどうするかを決める一つの参考となるとおもう。 ルー・タイス,"アフォメーション" これは、よむべき。 村上 龍, "自由とは選び取る事" "人生で最も怖いのは、失敗でなく後悔"。それ以外の内容は、あまり響かなかったな。 町田 宗鳳,"異端力-規格外の人物が時代を切り開く-" 本に書いてあることとはややはずれるが、本音=潜在意識、建前=周囲に合わせた意識で、潜在意識を表面化させた人ほど、異端として扱われる。本音と建前のバランスが崩れた(本音>建前)の人間が、異端らしい。本音とは、真実、世界の真の要求に直結していると感じている。つまり、世界をよりよい方向へ導くのは、異端だということ。原発を批判した京大学者と原発を推進した東大学者の関係など、サブだった考えが主流になる時代の流れなどが書かれている。なるほどと感じる面も多いのではないだろうか。本音をかなり表面化できる人間は、かなり自分に自信があり、その本音を理論的に、合理的に説明できる程のバックグラウンドをもっている。ある意味、異端とは、時代を進んだ合理的な考えの持ち主ではと感じた。著者の人生も面白く、家出して、お寺の坊さん、中卒で、ハーバード大学進学、博士号取得、現在広島大学教授という稀な経歴と肩書き。 井上裕之,"「学び」を「お金」に変える技術" 自己啓発の紹介という感じ。自分の歯科医としての経験を交えてうまくまとまっていて良いと思う。 マーフィの本とかそんなに読んだことなかったが、気になり始めた。マーフィ読んでない社長さんの会社はつぶれたとか、読むしかないな! その他参考になったもの。 TOPPOINT http //www.toppoint.jp/ "スタンフォードの自分を変える教室" 意思力の消耗特性と意思の感染は興味深い。 意思力が消耗の分配を考慮し、意思のコントロールを避けること。 外山 滋比古, "ライフワークの思想" 生き方というか、価値観のお話の気がする。 マーク・マチニック, ``後悔しない生き方" 読んでて、当たり前だなと思った。 けどこういうことって忘れかかるものだよねと思う。 Funatani Shuji ,"変われる人", -8000人のキーパーソンと会食してわかったこと- 中野 明 ,"悩める人の戦略的人生論" 経営理論から人生論を説明するというアプローチ。経営と人生の類似点に着目していて面白い。 新妻, "迷いが消える決断思考 ――最強意思決定ツール「ビジュアル・フューチャー」" 内容はとてもシンプル。目的と目標を明確に分け、ちゃんと整理して突き進むこと。そうすれば、ぶれない(=時間、お金のロス)が少なくなれる。とても当たり前だけど、実際に生きている人は、見えなくなっているひとが多い。そんな内容。 和田 秀樹 "10年後も食える人 1年後すら食えない人" この手の本は、多い。しかし、具体的な著者の経験が多く書かれているあるため、そこが参考になるのではと思う。 竹内 健,"10年後、生き残る理系の条件" 著者略歴として、現在、大学の工学系の研究者で、東芝時代は、フラッシュメモリの研究をしていた。 会社から、MBA取得のためハーバード大学に留学もある。研究分野だけでなく、交渉や組織のマネジメント能力を組み合わせて、東芝時代の実績を作ったらしい。 海外の経営者は、技術と経営の両方に通じた人が多くて、日本は、特定の技術分野だけとか文系出身というケースが多く、それが日本の経営の弱みとう意見である。 海外では、特に、MBA取得や大学院進学は、人生のリセット・経歴ロンダリング機能として、働き、リーマンショック後は、リストラされた金融機関の人が、結構留学していたらしい。 そのとき、否定的で、海外で、MBAをとる合理的な理由が、考えつかなかったけど、起業したり、会社の経営やマネジメント寄りの仕事をするのであれば、技術者としてブランクがあってもそういう道もありなんじゃないかなぁと思いましたね。 ワン ピース関係 ワン・ピースの言葉 ペンジャミンの書籍と絡めて解説しているのが面白い。 ルフィの仲間力 大学の先生が、研究対象として書いたんかな。人物相関図とかよく作ったよなとか思った。 スラムダンク関係 スラムダンク論語 ちょっと強引なこじつけだなってとこもあるけどなかなか面白い。 スラムダンク武士道 スラムダンク葉隠 スラムダンク孫子
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五章 戦略装備枠:4 13・17枚重ねまで使用可能 五章1話 出雲到着 2話 出雲システム 3話 国外の愚術 4話 荒事 5話 おまたせ 6話 きちゃった 7話 出雲の姿、今昔 8話 大模擬戦 9話 女の生き方 10話 母 11話 どうせ皆老いる 12話 老害かくあるべし! 13話 俺は悪くねー! 14話 永遠の国松 15話 江戸への頼りなき翼 16話 強制的癒し 17話 少女の霊 18話 葬式の意味 19話 空からの急襲 20話 出雲の意思 21話 出雲総連総連長 22話 逃縛戦 23話 離陸 24話 大空中戦 25話 落下傘 26話 落ちた狙撃手 27話 是、空也 1話 出雲到着 形式:会話 2話 出雲システム 形式:試合 基本値:370 最良行動:体力を70以上残してクリア 対戦相手:片山御古都 流季:静静 固有技:反射障壁・改 戦略:なし 3話 国外の愚術 形式:会話 4話 荒事 形式:乱戦 基本値:550 最良行動:二分以内にクリア 目標: 特定箇所に到達 四人ほどやったれ 特攻で追いかけろ! やはり四人ほど 思考停止特攻 陣形攻撃:一斉、投石 操作交代:遊侠勝機 5話 おまたせ 形式:試合 基本値:370 最良行動:固有技を10回当てる 対戦相手:真・国松 流季:静動 固有技:なし 戦略:なし 6話 きちゃった 形式:勝負 基本値:650 最良行動:特攻返しに勝利する 対戦相手:真・国松 流季:静動 固有技:大前進、螺旋剣、大前進三羽烏 戦略:耐久、再起、凶殺、逃縛、余力 獲得戦略:求道 7話 出雲の姿、今昔 形式:会話 8話 大模擬戦 形式:乱戦 基本値:550 最良行動:三分以内にクリア 目標: 特定箇所に到達 四人倒せ! 特攻で脱出 敵を追い詰めろ! 特攻で逃げろ! 食い止めろ! 陣形攻撃:連携、一斉、爆撃、弓撃 共闘:遊侠勝機 対戦相手:藤堂小金 流季:動動 固有技:かまいたち、双剣乱動、追い風 戦略:なし 対戦相手:片山御古都 流季:静静 固有技:反射障壁・改、爆輪、ファダラボッチズ 戦略:なし 操作交代:遊侠勝機 9話 女の生き方 形式:試合 基本値:380 最良行動:特攻を使わずクリア 対戦相手:浅井月野 流季:動動 固有技:なし 戦略:なし 10話 母 形式:勝負 基本値:700 最良行動:固有技をくらわないでクリア 対戦相手:浅井月野 流季:動動 固有技:鞭拳、連軌脚、発勁掌 戦略:怒り、耐久、散発、瞬春、初攻、初防 獲得戦略:凶殺 11話 どうせ皆老いる 形式:試合 基本値:380 最良行動:境地からの攻撃を当てる 対戦相手:金竜 流季:静動 固有技:なし 戦略:なし 12話 老害かくあるべし! 形式:勝負 基本値:700 最良行動:体力を70以上残してクリア 対戦相手:金竜 流季:静動 固有技:土竜召、岩盤の心得、岩盤の心得・返し 戦略:開眼、耐久、窮地、余力、暴乱、健康 獲得戦略:怒髪 13話 俺は悪くねー! 形式:試合 基本値:380 最良行動:二分以内にクリア 対戦相手:松本様々 流季:静動 固有技:なし 戦略:なし 14話 永遠の国松 形式:勝負 基本値:700 最良行動:特攻を使わずクリア 対戦相手:松本様々 流季:静動 固有技:真空刃、熊爪両斬、おめめがみかん 戦略:威嚇、耐久、葉隠、凌駕、初攻 獲得戦略:真道 15話 江戸への頼りなき翼 形式:会話 16話 強制的癒し 形式:勝負 基本値:1000 最良行動:特攻を使わずクリア 対戦相手:試金石ver4 流季:静静 固有技:異常抜刀・柄 戦略:耐久、效範、隙無、凶殺、瞬光、逡巡 獲得戦略:甲弾 負けても話が進行する 努力のみ獲得 17話 少女の霊 形式:試合 基本値:400 最良行動:固有技を10回当てる 対戦相手:黒瀬雪緒 流季:動静 固有技:なし 戦略:なし 18話 葬式の意味 形式:勝負 基本値:720 最良行動:固有技をくらわないでクリア 対戦相手:黒瀬雪緒 流季:動静 固有技:黒瀬流・光蝶、黒瀬流・ぶらり揚羽、黒瀬流・躯縛り 戦略:凶殺、凶圧、耐久、累乗、瞬光、定足 獲得戦略:立羽 19話 空からの急襲 形式:会話 20話 出雲の意思 形式:乱戦 基本値:550 最良行動:三分以内にクリア 目標: 五人倒せ! 特攻で現状脱出 五人ほど相手しろ そしてまた五人ほど 仕上げに特攻 特攻で逃げろ! 陣形攻撃:投石、爆撃、弓撃、一斉 共闘:遊侠勝機 操作交代:遊侠勝機 21話 出雲総連総連長 形式:勝負 基本値:800 最良行動:特攻を使わずクリア 対戦相手:片山御古都 流季:静静 固有技:反射障壁・改、爆輪、ファダラボッチズ 戦略:威嚇、耐久、逃縛、瞬春、針穴、命中、歩法 獲得戦略:効範 22話 逃縛戦 形式:乱戦 基本値:550 最良行動:三分以内にクリア 目標: 特定箇所に到達 特攻で蹴散らせ! 特攻で追え! とどめをさせ! 陣形攻撃:一斉、連携、爆撃 対戦相手:片山御古都 流季:静静 固有技:反射障壁・改、爆輪、ファダラボッチズ 戦略:なし 突破後、戦乱状態 23話 離陸 形式:会話 24話 大空中戦 形式:乱戦 基本値:650 最良行動:三分以内にクリア 目標: 特定箇所に到達 四人ぶっ倒せ! 特攻を放て! 四人倒せ! 特攻で蹴散らせ! 陣形攻撃:一斉、風計、狙撃 共闘:遊侠勝機 操作交代:遊侠勝機 25話 落下傘 形式:乱戦 基本値:700 最良行動:固有技をくらわないでクリア 目標: 特定箇所に到達 三人倒せ! 特攻で突っ切れ! 時間をかけて逃げろ! 陣形攻撃:一斉、狙撃 操作:雲霧恵瑠 対戦相手:経獄 流季:動静 固有技:誘導射撃、全方位射撃、威嚇射撃 戦略:なし 26話 落ちた狙撃手 形式:勝負 基本値:800 最良行動:特攻を使わずクリア 対戦相手:経獄 流季:動静 固有技:誘導射撃、全方位射撃、威嚇射撃 戦略:耐久、效範、凶発、余力 獲得戦略:天体 突破後、戦乱状態解除 過去戦不可 27話 是、空也 形式:勝負 基本値:1000 最良行動:固有技を10回当てる 対戦相手:是空 流季:真季 固有技:是無・無拍即身、鋼体術、糸 戦略:威嚇、効攻、凶殺、立羽、瞬光、初攻 獲得戦略:捨心 敵の体力無限 特殊戦闘、時間経過でクリア
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「苗木君、ちょっとよろしいですか?」 食堂で夕食を終えたボクにセレスさんがそっと近づき、話しかけてきた。 「何か用?セレスさん」 「大切なお話がありますの。…ここでは他の方の耳がありますので別の場所に移動しましょうか」 彼女は有無を言わさぬ調子で歩き出した。ボクは慌てて後を追う。 食堂を出たボクたちは大浴場の脱衣所にやってきた。夕食時ということもあり、周囲に人気は無い。 …この場所に、ボクは嫌な予感がした。 おもむろにセレスさんが身を乗り出して、あの射るような視線を投げかけてくる。 「さあ、苗木君。正直に言いなさい。あなた…覗きましたわね?」 嫌な予感は的中した。 数時間前…セレスさんをはじめ、女子たちがモノクマの目を誤魔化すために大浴場に入った。 ボクは欲望…好奇心…様々な感情を抑えきれず…“男のロマン”に従って、葉隠クンたちと一緒に浴室を覗いたのだった。 しかし、それがセレスさんに気づかれていた…。 「の…覗いたって、な、何を」 背中に冷や汗が流れるのを感じながら、ボクは震える声で言った。 当然、セレスさんは追及の手を緩めてはくれない。 「この期に及んで白を切るおつもりですか?わたくしの目は誤魔化せませんわよ」 うう…セレスさんの視線が痛い…。 彼女は腕を組み、口をつぐんでボクの答えを待っている。あまりにも重い沈黙のあと、ボクは覚悟を決めた。 「ご、ごめん…!ボクは…お風呂を…覗き…ました…」 「初めから正直に言えばいいものを…。残念ですわ、あなたはもっと紳士な方だと思っていましたのに」 セレスさんがため息をつく。ボクには返す言葉もなく、うなだれることしか出来なかった。 「それで、どこまで見ましたの?」 「えっ?」 思わぬセレスさんの言葉に、ボクは顔を上げて聞き返していた。 彼女はボクから視線をそらし、少しうつむいている。 「だから、どこまで見たのかと聞いているのです」 その声は、先程までとは打って変わって弱々しい。 セレスさんだって女の子なんだから、男に裸を見られて平気なわけがないよな…。 ボクは辛そうな彼女の姿を直視することができず、再び頭を垂れた。 そして記憶を辿りながら、湯煙に覆われた視界の中にうっすらと見たものを正直に答える。 「えっと…(大神さんの)無駄な肉のついてない背中…(朝日奈さんの)横から見た胸…」 「まあ…」 呆れたようなセレスさんの声が聞こえる。下を向いたまま、額を流れる汗をぬぐってボクは続けた。 「それに…(霧切さんの)形のいいお尻…(腐川さんの)すらりとした脚…」 ボクはさらに思い出す。 それから、セレスさんの…セレスさんの色っぽい……えーっと……色っぽい………? …そういえば、ボクがお風呂を覗いた時、セレスさんは湯船に浸かっていた。 ボクが見たのは、せいぜいお湯から出ていた華奢な肩ぐらいだ。 「…そうだ、色が白くて…綺麗な肩を」 お風呂の中でのセレスさんについては、こう言う他なかった。 ボクは告白を終えたが、セレスさんは何も答えない。 沈黙に耐え切れなくなり、ボクは恐る恐る顔を上げてセレスさんの方を見た。 彼女の瞳には、涙の粒が光っていた。 「…全く。普段からそんないやらしい目でわたくしを見ていたのですか。 男性は皆けだものだとよく聞きますが、あなただけは違うものと信じていましたのに…。 どうしましょう。わたくし、もうお嫁に行けませんわ…」 セレスさんはそう言うと、制服のポケットからレースのついた黒いハンカチを取り出して目尻を拭った。 ああ…泣かせてしまった…。 ボクはひどい罪悪感に襲われた。 「そ、それは…いや…ごめん…」 普段から…そこだけは否定したかったけど、この状況でそんな事が言えるわけがない。 許して貰えるかは別として、とにかく謝らなくては…。 ボクが謝罪の言葉を探して頭脳をフル回転させていると、ふいにセレスさんが場違いな声をあげた。 「…でも、そう褒められると悪い気はしませんわね」 いつの間にか、セレスさんは普段通りの微笑を浮かべた表情に戻っている。 あ、あれ…?さっきまで泣いてたのに…? あまりに急激すぎる変化に、ボクは目の前で何が起こったのか理解できない。 そんなボクに構うことなく、彼女は言った。 「いいでしょう。他の方々には、あなたがわたくしの裸を覗き見たこと…黙っておいて差し上げます。 あなたが自制心を失うほどに、わたくしが魅力的なのは仕方のないことですものね」 いや、セレスさんの裸は見てないんだけど…。 喉から出そうになった言葉を、ボクは飲み込んだ。 何が何だかわからないけど、ここでセレスさんに逆らうのは得策じゃない。そう直感がボクに告げる。 しかし、彼女が続けて言った言葉は、ボクの想像を遥かに超えるものだった。 「…ですが、あなたには責任を取って頂きますわ。これまで以上にわたくしを敬い、力の限り尽くしなさい。 そうすれば、いずれはランクが上がり、わたくしの伴侶となる資格を得ることが出来るかもしれません」 は…?はんりょ…?伴侶って何だ…??肩しか見てないのに?? 「ちょ、ちょっと待ってよ、セレスさん!ボクは…」 ボクは思わず大声を出していたが、セレスさんは片手を上げてそれを制する。 「何か文句がありますの?わたくしをお嫁に行けなくなるような目に遭わせておいて? 一人前の男性なら、相応の責任を果たすのが筋というものでしょう」 かつてない程、きっぱりとした口調だった。 何も言えなくなったボクに、彼女は容赦なく追い討ちをかける。 「よろしいですか?」 「………うう…」 ボクは言葉にならないうめき声を出すことしかできずにいた。 「 よ ろ し い で す わ ね ? 」 セレスさんの鋭い視線がボクの胸を貫く。 ボクは観念した。 「……はい」 もう彼女には頭が上がりそうにない…。 * * その後…セレスの部屋。 部屋の主は、一人微笑み、呟いた。 「うふふ…。一時はどうなることかと思いましたが、上手くいきましたわ。これで苗木君はわたくしのもの…」 ポケットから取り出したその手には、黒いハンカチと目薬が握られていた。
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裂く、吐く、暴れる。 理性の欠片すらも感じられないほどに、巨竜は一人の男に向けて怒り狂う。 両の爪は男の杖に止められ、木々をも燃やす炎は男の呪文に止められ、剥き出しの牙と大振りの尾は当たることはない。 だが、男とて余裕でそれをいなしているわけではない。 攻撃に続く攻撃の猛攻を、ギリギリのラインで避けているだけだ。 大きな隙が生まれる、たった一瞬を心待ちにするために。 ゲマは彼女を"殺してはいけない"。 生け捕りにし、リュカへ見せ付ける必要があるから。 リュカを超えなければ二度目の生など、何の意味もないのだから。 「ほいっ!」 わずかな隙を突き、ゲマがドラゴンの杖を巨竜へと突き出して行く。 洗練された一撃は、確実に巨竜の喉を捕らえる、が。 「ぐっ……!」 巨竜は、そんなことでは怯まない。 お構い無しに鋭い爪をゲマへと振りかざして行く。 身体を捻ることで辛うじて回避には成功するものの、脇腹に深々と突き刺さった爪がゲマの体液を溢れ出させて行く。 「く、ふふ、そうですか、リュカ! やはり貴方は素晴らしい!!」 だが、ゲマも退く事は無い。 その顔に笑みすらをも浮かべながら、右手を巨竜へと翳して行く。 ぼうっ、と軽い音を立てながら、巨大な火球が巨竜の顔を包む。 魔術師の本懐、練り上げられた魔力が巨竜を焦がして行く。 痛みを押しながら、その隙にゲマは大きく飛び退いていく。 「どうやら、生半可な手段では退いてくれないようですね」 やはり付け焼刃では対抗するのは難しいか。 自分の中で洗練されきった型が出来たところで、今までの"戦闘経験"を埋める事は出来ない。 最も、こんな年端も行かない少女がそんな戦闘経験を持っていることすらおかしいのだが。 脳裏に描かれる、彼らの凄惨な日々を思い浮かべ、ゲマは笑う。 届かない、届かないのだ。 付け焼刃を増やそうが、どれだけ魔術を洗練しようが。 復讐のという凶刃には、勝つことなど出来ない。 だから。 「ならば私も、同じ土俵に立つとしましょう!」 無理やりにでも、同じ場所へと移る。 リュカの持っていたこの杖の力を使い、自分の身も異形へと変化させていく。 異形になることを問うている場合ではない。 躊躇いや戸惑いを見せれば、また自分はこの少女に敗北する。 リュカを超えるためには、何もかもを置き去りにし、捨て去らなければいけない。 いや、捨て去ると言うのは違うか。 リュカを超える、そのために必要なものを集め、いらないものを投げる。 それだけの、こと。 そして、巨竜の前にもう一匹の巨竜が現れた。 互いに吐き出す炎が森を包み、取っ組み合うように爪は互いの身体を傷つけて行く。 なりふりなど、かまっているわけがない。 爪が肉を咲き、炎が肉を焦がし、目は相手だけを見据えて。 異常と正常という概念では語れない戦いを、繰り広げて行く。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 戦いであり、戦いと形容するには相応しくないそれが、続いて行く。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 裂く、焼く、殴る、潰す、吼える。 何時までも、いつまでも、続きそうだったそれは。 肉が潰れる音で、終わりを告げた。 そこに居たのは二匹の巨竜だった。 大地を焼き、互いを裂き、空気を振るわせる。 二匹の竜が、戦い合っていた。 男は、悩まなかった。 ちくりと首筋に何かが走った瞬間、自分の身体の痛みすらをも忘れて飛びかかっていた。 「……死者の名を読み上げる」 どこからともなく声が聞こえるが、聞こえない。 「――オザワ」 そんな事はどうでも良い。 「――アリシア」 そんな名前はどうでも良い。 「――記憶喪失の赤髪の男」 どうでもいい事ばかりが響いている。 「――ミカエル」 だから、聞こえない。 「――アスラ王」 軋む身体に鞭を打ち、竜へと飛びかかって行く。 「――ガルシア」 丸太のような太い腕が、魔神を冠する金槌を振るって行く。 「――恵魅」 風に煽られる木々のように、竜の身体がしなる。 「――モズグス」 勢いを殺さず、そのまま金槌を振るう。 「――血髑郎」 ぐしゃりと潰れていく、竜たちの身体。 「――ワイアルド」 轟く絶叫すらも、男の耳には入らない。 「――葉隠覚悟」 ただ、金槌を振るうだけ、振るうだけ。 「――キャス――――」 その一言を聞いた後の事は、覚えていない。 もはや、言葉を発する気力すら無い。 もはや、考える余地など残されているわけもない。 もはや、状況を判断することなどできるわけもない。 死者? 禁止エリア? 何も男には届いていない。 届いたところで、それは無意味だからだ。 放送が途切れると同時に振り下ろした一撃の後、それぞれの持っていた荷物を物色する。 手ごろなサイズのマスク、グローブ、ブーツだけを身につけ、杖は一瞥だけして。 肉塊には興味すら持たずに男は北へと歩き出して行った。 死体が、一人の少女と一人の男に変わっていたことなど、気にすることも無く。 【ソラ@ドラゴンクエストV 天空の花嫁 死亡】 【ゲマ@ドラゴンクエストV 天空の花嫁 死亡】 ※放送中に死亡したため、放送では呼ばれませんでした。 【F-7/東側海岸/1日目/朝(ほぼ放送直後)】 【ガッツ@ベルセルク】 【状態】 気になるか? 気にしていられると言うのか? 【装備】 魔神の金槌@DQ5 漆黒の鎧@真・女神転生Ⅰ、ホークマスク@メタルマックス2:リローデッド タイガーグローブ@メタルマックス2:リローデッド、ホッパーブーツ@メタルマックス2:リローデッド 【道具】 基本支給品×2、回復カプセル(残り2個)@メタルマックス2:リローデッド、不明支給品0~2(武装の類ではない?) 【思考】 基本 復讐 1 北 【備考】 ※放送など、聞いているわけがない 055:第一放送 投下順 057:汝は人間なりや? 055:第一放送 時系列順 057:汝は人間なりや? 040:夜明けの海岸 ガッツ 060 壊せば、いいんだろ? 037:Dragon Hello ゲマ GAME OVER 037:Dragon Hello ソラ GAME OVER