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「お二人とも、沙都子ちゃんの容態は安定しました。もう大丈夫ですよ・・・ 沙都子の治療を終えた入江が心配そうに治療を待っていた悟史と梨花に報告する。 「本当ですか?監督。・・・はぁ・・・良かった・・・」 肩の荷が下り安心したかのように悟史は体を脱力させた。 土曜日、学校が昼で終わったその日の帰りに沙都子が急に発症した。 その場にいた悟史と梨花は大急ぎで診療所に運んだのだった。 「しかしながら、また悪化する可能性も否めません。ですので、この週末は沙都子ちゃんの 経過を計るために入院が必要です。」 「入江・・・そんなに沙都子は悪いのですか?」 心配そうに入江を見返す。 入江はちらりと悟史を一瞥した。 「・・・・・・いえ、もしもということがありますから。大丈夫です。特に何もなければ、来週の始めには退院できますよ。」 しばしの沈黙の後、入江は答えた。 「・・・わかりました監督。沙都子をお願いします。・・・じゃあ梨花ちゃん行こうか。」 「・・・はいなのです・・・」 梨花は少しの疑念を感じていた。いつもの悟史なら診療時間ギリギリまで残って 沙都子に付き添うはずなのに・・・今日はしなかった。 「二人とも、帰り道には気をつけて・・・」 背中に入江の見送りを受けながら、二人は診療所を後にした。 診療所からの帰り道、悟史は静かに口を開いた。 「ねえ、梨花ちゃん・・・」 「みぃー、何ですか悟史。」 沙都子の容態について聞いてくるのだろうと、梨花は考えていた。 しかし悟史の口から紡ぎだされた言葉はその考えとはまったく違うものだった。 「今から、梨花ちゃんの家に寄っていいかな・・・少し相談に乗ってほしいんだ・・・」 「みぃー・・・別にいいですけど・・・」 最近、悟史には生気がない。普段は物静かで落ち着いている雰囲気を持つ温和な少年だ。 しかし今の悟史にはその雰囲気が無く、終始うつむき加減で日々を過ごしている事を梨花は気づいていた。 その少し病んでいる悟史が自分一人に一体、何の相談をするのだろう。考えを張り巡らせる梨花。 悟史を見ると、やはりややうつむいて暗い表情をしている。悟史も何かを考えているようだった。 おそらく沙都子のことなのだろう。 それぞれの思いを馳せながら二人は梨花の家に向かって行った。 「それで、何のお話なのですか?」 梨花の運んできた二つのオレンジジュースが置かれたテーブルを挟んで二人は向かい合う。 「うん・・・」 しばしのためらいの後、悟史は口を開いた。 「・・・あ・・・足音が聞こえるんだよ。」 「え・・・?」 一瞬悟史が何を言っているのか、理解できなかった様子の梨花。 それを察して悟史は再び話を始める。 「僕が帰り道や学校の中を歩いていると聞こえてくるんだ・・・僕の足音の紛れて、ひたひた、 ぺたぺたって・・・そして、僕が足を止めるとその音が止むんだ。そして、また歩き出すと再び聞こえてくる・・・」 悟史の告白に梨花は少なからず驚く。悟史の聞こえる足音というのは恐らく雛見沢症候群によるものだ。 病状が進行すると、幻聴や幻覚の類が聞こえてくる。症候群の知識については少なからず梨花は持っている。 悟史の病状に関しては梨花も知っていたが、まさかここまで進行していたとは・・・ 「それで、レナから聞いたんだ、レナも足音が聞こえていた頃があったって。・・・それでレナはこう言ったんだ。」 うつむきかげんの悟史は、オレンジジュースのコップに映った自分を見つめながら言った。 「・・・オヤシロ様の崇りだって・・・悪いことをした雛見沢の人間の後ろにぴったりついて来て ・・・そして、崇りを起こすんだって・・・」 「そんな・・・」 梨花はショック受けた。オヤシロ様は雛見沢村民を縛り付けるために畏怖と尊厳を持たされ奉られている存在だ。 本来はそのような神ではない。しかし、畏怖の念を与えているとはいえまさか崇り神の域まで達していたとは。 「悟史、オヤシロ様はそんなことする神様ではないのです。それに悟史は何も悪い事をしていませんです。 もし崇りがあるとしても、悟史に降りかかるようなことは無いのですよ・・・」 崇りを否定し諭すように話す梨花。しかし悟史は、梨花の目を見ようとはしない。 そして声をガクカクと震わせながら自分の思いを吐露する。 「・・・あるんだよ、梨花ちゃん。僕には罪が・・・沙都子への。」 「沙都子に・・・?」 「僕は・・・自分で言うのもなんだけど、沙都子を守ってきたつもりだ・・・叔母からの小言にさらされていたり、村の人から 邪険な目で見られていたらすぐに庇ってあげた・・・沙都子は心も体も弱いし僕の妹だから・・・でも」 悟史の瞳が暗さを増した。 「・・・僕は、沙都子の事を・・・し・・・次第に・・・」 息を呑む梨花。 「疎ましく感じ始めたんだ・・・沙都子が泣くたびに僕の心に・・・ひびが入っていくんだ・・・あいつがいなかったら こんなに追い詰められる事も無いって・・・沙都子のことを・・・はぁ・・・はあ、沙都子のことを何度も邪な目で見てきた。」 頭を抱えて震えながら悟史は続けた。 「・・・・今日、さ・・・沙都子を置いて行ってしまった。診療所に。さっき監督が入院が必要だって言ってただろう? ・・・あれ僕が無理やり監督に入院させてもらうように頼んだんだ。・・・僕は沙都子を置いて行ってこの週末あいつがいない間 体を休めようと思ってたんだ。・・・・・・沙都子が一人で泣いているのかも知れないのに・・・」 悟史の目が大きく見開く。 「にーにーって沙都子は一人で泣いているのに・・・誰も助けちゃくれない・・・僕たち北条家は除け者にされてるから・・・ それなのに・・・う・・・ぁあ・・・ぼ、僕は、沙都子を見捨てて・・・」 悟史の真っ青になった唇から紡ぎ出される。 「悟史・・・!」 梨花が身を乗り出す。 「あなたはその身で沙都子を守ってきました・・・自分の身を削ってきながら。何時いかなる時も、沙都子のために戦ってきた のをボクは知っています。だからあなたが思っているそれは、決して罪なんかでは無いのですよ・・・!」 必死に説得する梨花。しかし悟史は耳を傾けずに言葉を続ける。 「だから、崇りが下ったんだ・・・どうして・・・僕らが何をしたって言うんだよ・・・!沙都子が何を・・・!」 カタカタと震えながら凝り固まったどす黒い自分の感情を吐き出していく。 「悟史・・・だから、崇りなんか存在しな・・・・・・っ!」 「・・・嘘だ・・・」 悟史が初めて梨花と視線を合わせた。 漆黒で冷徹な氷点下の眼差し。 梨花は突き刺さる鋭利な目つきに戦慄を覚える。 「さ、とし?・・・」 「僕ら北条家は、あのダム建設に賛成したから除け者にされた・・・それを村人たちに扇動したのが雛見沢の御三家だ。 あいつらが僕や沙都子を・・・」 悟史は梨花から目を離さず言葉を紡ぎだす。 御三家という言葉にぴくりと耳を動かす梨花。 「梨花ちゃん・・・君もあの御三家の一員だろう・・・僕らを村八分にするのを決めたあの・・・!」 キッと梨花を睨みつける悟史。 「それ・・・は・・・」 言葉が出てこない梨花。 「それに・・・梨花ちゃん、君はオヤシロ様の生まれ変わりなんだろう・・・?村を捨てたり、裏切ったりした人間に ・・・崇りを下す事だって難しくないはずだ・・・!」 「悟史・・・!ボクは悟史や沙都子を除け者したいなんて思いもしないし、崇りなんか起こせるはずも無いのです! 落ち着いてください!悟史・・・!」 必死に悟史を落ち着かせようとする梨花。その重いとは裏腹に悟史は続ける。 「じゃあどうしてあいつらに加担した!!その思いがあればあの時、僕らを救ってくれたはずだ・・・ なのにどうしてっ・・・!」 怒りに震える悟史を前に言葉を返せない梨花。 「・・・はあ、はあ・・・もう・・・許してくれ・・・あ・・・く・・・ごめんなさい・・はあ、はぁ・・ごめんなさいごめんなさい・・・・・・」 再び頭を抱えて、謝罪の言葉を連呼する悟史。 「悟史!落ち着いてくださいなのです!・・・悟史・・・!」 尋常ではない様子を見て悟史に駆け寄る梨花。悟史の腕を取り落ち着かせようとする。 「・・・っ!!うるさい!!」 腕に触られたのを不快に感じとったのかとっさに梨花の手を振り払う。 「きゃっ!!」 体躯の小さな梨花は腕ではなく体ごと吹き飛ばされる。 テーブルにぶつかる梨花。その衝撃でテーブル上のオレンジジュースが床にこぼれる。 悟史の振った腕が梨花の制服のブラウスに引っかかったためであろうか、梨花のブラウスのボタンが 飛び、梨花は肩口から胸に掛けてその柔肌をさらしていた。 こぼれたオレンジジュースがさらに梨花の肌蹴たブラウスの袖を染める。 「・・・・・・っ!」 悟史は目を見開き息を呑む。 目の前にはまるで生まれたばかり仔馬のように弱々しく倒れている少女。 肌蹴たブラウスからのぞく柔らかな肌。 乱れた短めのスカートから見える純白のパンティと肌色の形のいい太もも。 自分を見つめている少し怯えを含む潤んだ瞳。 こぼれたオレンジジュースのにおい。 悟史の中で何かがはじけた。 雛見沢症候群が悟史にそうさせたのか、自分に眠る性への欲求がそうさせたのか知る術は無い。 「・・・!?悟史・・・?・・・えっ!!いやっ・・・!」 肘を突いて仰向けになっている梨花に覆いかぶさるように悟史がのしかかってきたのだ。 「・・・・梨花ちゃんがいけないんだ・・・梨花ちゃんが・・・!」 「さ、悟史・・・何を・・・?!・・・はぁぁぁん!!」 悟史は肌蹴た梨花の胸に顔をうずめ、いきなり未発達の小さな萌芽に吸い付いたのだ。 突然の悟史の行為に羞恥と徐々に湧き出してくる快感に梨花は困惑した。 「い・・・や・・・悟史・・んくぅ・・・!は、離して・・・」 「・・・ふぅ・・・ふぅ・・・っ!!」 悟史は梨花の嘆願を無視し夢中で隆起し始めた乳首を吸い続ける。 ちゅうう、ちゅぷちゅぷ・・・ちゅくううう・・・・ 卑猥な音と快感が梨花の全身を襲う。 「・・・はぁん・・・悟史・・・うぅうん・・・!どうし・・て・・・んんっ!!」 梨花は自分の両手を悟史の胸に押し付けて、悟史の体を遠ざけようとする。 「はあ・・・はあ・・・はあ・・・っ!」 愛撫を止め血走った目で、梨花を一瞥する悟史。 悟史は梨花の乱れた髪の毛が張り付くその首筋に視線を合わせた。 カプリとその白い首筋を梨花の髪の毛ごとむしゃぶりつく。 「んんんん!!さ・・としぃ・・・駄目ぇぇ・・・あん!」 悟史の愛撫を受けている側とは逆のほうに顔を背け必死に耐えようとする梨花。 悟史は梨花の首筋に流れる熱い血の鼓動をその舌越しに感じていた。 梨花の血の温かさをまるで吸い取ろうとしているかの如き愛撫であった。 悟史の愛撫によって白い梨花の首筋に張り付いた髪の毛がぬらぬらと艶めかしい黒色の光を放っている。 「・・・あぅぅ・・・!はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ん!」 必死に己の体から湧き上がる快感を押さえつけようとする梨花。 しかし、少しづつこみ上げる快感は梨花の下半身に向かっていく。 それ察したのかどうかは分からないが悟史は梨花の首筋を攻め続けながら、彼女の下半身に手を伸ばしていった。 「きゃうぅん?!・・・い、いやぁ・・・さ、悟史・・・そこは・・・んくううううん!そこはだめぇぇぇぇえぇぇ!!」 悟史はゆっくり梨花の柔らかい膨らみをパンティー越しに蹂躙する。首への愛撫をとどめることなく。 梨花は自分を犯している悟史の腕を必死に両の手を使って払い除けようとする。 しかし所詮は小さな少女。欲望を貪る悟史の腕を退けることには敵わない。 同時に梨花は足を動かして、悟史から逃れようと試みるが、梨花の股の間にどっしりと悟史の右足が降ろされており くねくねと体を動かすことしか出来なかった。 「・・・はあ・・・はあ・・・り、かちゃん・・・!」 自分の下で甘美な声を上げながら必死に艶めかしく蠢いている少女を見て悟史の思いはさらに加速する。 「んんーー!・・・そんなに!・・・動かしちゃ・・・んくぅぅぅん・・・!!」 梨花の膨らみからわずかに勃起している部分を中心に、悟史は指を擦り付けるように愛撫する。 激しい愛撫から生まれる激しい快感が梨花を濡らす。 梨花の白いパンティに少しずつ染みが出来ていく。 梨花の流した愛液の感触に気づいた悟史はさらに快楽を与えようと、自分の愛撫を加速させる。 「んっんっ・・・!はぁ・・・はあ・・・!んくうううううぅ!」 これ以上、感じるわけにはいかない。そう感じた梨花は眉間にしわを寄せ、八の字に眉尻を下げて 目をつむる。さらに、自分の指を口にくわえて自ら漏れていく嬌声を押さえつけようとする。 「・・・ん・・・んむ・・・!んんっ・・・・はあん・・・!」 快楽を与え続ける悟史と快楽を耐える梨花。 そんなふしだらな対立がしばし続いた後、悟史の愛撫が止まった。 顔を上げ梨花を見下ろす悟史。荒い息遣いをしながら潤んだ涙目携ていた梨花。 「はあ、はあ、はあ、はあ、・・・・・・・・!」 悟史は意を決したように、自分のベルトを緩めていった。 「・・・・さ、とし。それは・・・だめ・・・」 ガチャガチャという金属音で察したのだろう。梨花は静かに悟史をなだめる。 「・・・ごめんよ・・・梨花ちゃん・・・」 悟史は大きく染みのできた梨花のパンティを横にずらすと、自分のものを梨花の秘所にあてがう。 「・・・ん・・・!んん・・・」 「はあ、はあ、はあはあ!」 梨花はこれから自分を襲うであろう破瓜の痛みに身を小さくする。 「・・・・・・っ」 しばしの沈黙の後悟史は腰を突き出した。 「!?んん!あん・・・!んくうううううう!」 梨花は困惑した。自分を今襲っているのは、痛みではなくさらに強大になった快感だったからだ。 悟史は梨花を貫いてはいなかった。梨花の秘所に自分の物を擦り付けていたからである。 悟史は挿入ではなく素股を選んだのである。 梨花の秘所は十分に濡れていて、無理やり挿入することも悟史には可能だったはずだ。 それを選ばなかった悟史。梨花の貞淑を守ろうと感じたのか、人を傷付けたくないという優しさが そうさせたのか、答えはいずこにあるのだろう。 「はあ、はあ、ふう・・・くっ!!」 悟史は梨花のクリトリス目掛けて自分のものを打ちつける。 「んん、くぅん・・・!!んんんん!!」 悟史から与えられる直接的な快感に指をくわえて耐える梨花。 梨花のぬるりとした愛液が悟史のものを包み込んでいく。 同時に梨花のパンティの感触が悟史を襲う。 梨花のぬらりとした秘所と純白のパンティに挟み込まれるような形となった悟史のものに 徐々に射精感がこみ上げていく。 「はあ、はあ・・・う・・・く・・・どうして・・・どうしてなんだよ・・・り、かちゃん。」 悟史が愛撫を弱めながら、つぶやくように梨花に言い放った。 「・・・ん、ん・・・さ、とし・・?・・・んくぅ・・・」 「どうして、はあ・・・はあ・・・僕らを、はあ・・・救ってくれなかったん・・・だ・・・」 愛撫は続けられているが、それが弱まったことにより梨花に少しの余裕が出来た。 「・・・はぁん・・・ん・・悟史・・・あなたは・・・」 悟史の目は先ほどまでとは打って変わって角の取れた静かな悲しみをたたえていた。 「・・・君は僕らの、はあ・・・はあ、沙都子を救ってくれると思っていた、村の大人からその矛先をやわらげて・・・ はぁ・・はあっ・・・くれるんじゃないかって、君にはその力があったから・・・!」 ああ、悟史は私の罪に気が付いていたんだな・・・私は悟史や沙都子を事前に救うことが出来たはずだ。 それが出来なくても、頭首の力を用いて彼らへの風当たりを妨げることも出来たのに・・・ それをしなかった。ただ傍観して眺めていただけ・・・ 悟史によって与えられ続けている快感に耐えながら梨花は言葉を紡ぎ出す。 「はぁ・・・はぁ、悟史・・・ごめんなさい・・・私もそれを・・・わかっていたわ・・・ん・・・んん・・・・ 自分はあなたたちを救える立場にいたのに」 悟史が梨花の瞳をじっと見返す。 決意したかのように強い口調で言葉を続ける。 「・・・はあ・・・はぁん・・・でも、私は自分の罪を・・・背負っていくつもりよ・・・そして・・・これからあなたたちを・・・全力で守る・・・」 梨花は悟史を真っ直ぐに見つめる。 「・・・あなたは沙都子に・・・はあ・・・ん・・・罪を犯したって・・・言ったわね。・・・・あなたが罪だと思うなら・・・ 私はあなたの罪の全てを・・・はあ、はぁ・・・否定することは出来ない・・・でもね・・・悟史・・・!」 悟史の瞳から涙がこぼれる。 「あなたの罪を私も背負うから・・・!あなた一人に背負わせなんか・・・しないから・・・ だから・・・!・・・・・・悲観なんかしないで・・・」 悟史は静かに再び涙を落とす・・・悟史の静かに心が洗われていく。 そこにあったのは、魂の救済。 「悟史・・・来て・・・」 梨花は両手でやさしく悟史の頬の涙をぬぐう。 悟史の目が普段のその優しさの色を取り戻していく。 「・・・うっ・・・くッ・・・梨花ちゃん・・・ありがとう・・・」 悟史は再び腰を動かす。これまでになく強く大きく。 「!・・・んんん!!んくうううぅぅん・・・!!」 「はあ、はあっはあ!梨花ちゃん、もう僕・・・!!」 こみ上げてくる快感に促され悟史の腰がより一層速さを増す。 「ん、ん、あんん!!はぁっ、・・・いいのよ・・・はあっ!・・・悟史・・・んくぅぅっ・・・!」 梨花が自分の小さな手を悟史の手に絡ませる。 「・・・はぁ、はぁっ!!うくぅぅううううっ!!」 大量の精が梨花の太ももに向かって吐き出されていく。 「はぁ・・・はあ・・・はあっはあ・・・・」 肩で息をする二人・・・窓の外はもうオレンジ色の黄昏が雛見沢を染め上げていた。 玄関口に立つ悟史と見送ろうとする梨花。 「梨花ちゃん・・・今日はいろいろとありがとう・・・あとその・・・何か・・・ごめんね・・・」 頬を染めうつむきながら悟史は言った。 「・・・そうなのです。ボクはもうすぐで処女を奪われそうになったのですよ・・・」 いたづらっぽく微笑む梨花。 「むぅ・・・本当にごめんよ・・・その・・・えーと・・・」 うまく言葉を返せない悟史。 「ふふ、いいのですよ悟史・・・」 にんまり笑って見せる梨花。それにつられて微笑みを見せる悟史。 「ふふふ、ありがとう。これから、僕は沙都子を迎えにいこうと思う。沙都子きっと一人で 寂しがってるだろうからね・・・」 「そうしてあげてくださいなのです。きっと沙都子も諸手をあげて喜びますです。」 「うん、そうするよ。・・・梨花ちゃん・・・」 悟史が梨花に近づく。 「何なのですか悟史・・・・・・みぃ!?」 梨花が困惑する。悟史は梨花の頭を優しく撫でていたからだ。 温かい。心の中から優しく撫でられる感覚を静かに梨花は感じ取っていた・・・ 自分の鼓動が早まっていく。 「じゃあね、梨花ちゃん・・・また・・・」 悟史が背中を向け黄昏とともに去っていく。 自分の中で燻り続ける何かを感じながら梨花はぼんやりとその背中を見つめていた。 「はぁあぁあん!!んくうううん・・・!悟史・・・さと、し・・・ぃ・・・!」 一人になった梨花から聞こえる耽美なあえぎ声。 悟史が帰った後、梨花は一人でその身を慰めていた。響き渡る卑猥な水音。 じゅぶり、じゅぶじゅぶ・・・ 「はぁ・・・はぁ・・・悟史が・・・やっと立ち直ったのに、んっ!んんんっ!・・・私・・・ こんなこと・・・・してちゃ・・・駄目なのに・・・」 思いとは裏腹に梨花の自慰は止まらない。 「だ・・・め・・こんなこと・・・でも・・・指が止まらな・・・はぁあん!」 先ほど悟史から受けた愛撫の余韻が梨花の体の中にまだ宿っていたのだ。 さらに頭を撫でてもらったあの温かさと感触がそれに拍車をかけていた。 悟史が精を放出した自分の太もものその部分を自分の手で撫で回す。 少しでも悟史のにおいを染み付けようと、太ももをこねくり回す。そして自分の鼻腔にその手を持って行く。 悟史の青いにおいがした。 「んくうぅぅん!!悟史の・・悟史のにおいがいっぱいしてる!!・・・はぁはぁはあ・・・」 においを鼻腔に焼き付けた後、その手を今度はずぶ濡れになった自分の膣口に持って行く。 ・・・・ちゅく 「・・・んっ!ん!・・・はああ・・・!悟史のがいっぱい・・・いっぱい入ってくる・・・」 快楽を悟史とともに貪り続ける梨花。電撃のような快感が梨花の下半身を襲う。 梨花の指が一層速度を増した。 「ふぁあ!!もう駄目・・・悟史!さとし・・・ぃ・・・イくぅ・・・!!イっちゃううううう!!!」 一気に梨花は真っ白な絶頂へと達していった。 自分の腕を顔の下においてうつ伏せに横になる梨花。 自慰をした後の特有の気だるさが梨花の体に残っていた。 「悟史・・・あなたは強い人ね・・・あんなににも心も体も追い込まれていたのに、立ち上がって 自分の罪を刻んでそして、沙都子を迎えに行ったのだから・・・私なんかよりずっと・・・」 悟史の強さをまざまざと見せられた梨花。 帰りがけに見た悟史の微笑を思い出す。 しかしその強さも近い未来に打ち砕かれるのを梨花は知っていた。何千回と転生して来た梨花はその回数だけ 悟史の顛末を見てきた。結果は無論変わることはなかった。 「あんなに強い意思の悟史が運命を乗り越えることは一度もなかった・・・だから私のこの・・・悟史への想いも 届くことなんて・・・」 自分のちっぽけな想いなど届くはずはない。運命は既に決められたもの。そう悲観する梨花。 ふいに誰かに声が聞こえたような気がした。 ある言葉が鮮やかに去来する。 「・・・ふふ・・・そうね・・・そうだったわね・・・運命なんて薄い紙みたいなもので簡単に打ち破れるんだった・・・わね・・・」 梨花が前の世界で大切な仲間の一人から教えられた言葉であった。 梨花の袖からオレンジジュースの香りがほのかに立つ。 「・・・悟史の馬鹿・・・・染みになっちゃったら・・・どうしてくれるのよ・・・」 静かに微笑む梨花。横たわる梨花に心地よい眠気が彼女を襲う。 「・・・・・・ずっと・・・運命になんて負けないぐらい・・・しっかり心を強く持って・・・ずっと悟史を想い続けていれば・・・ きっと・・・・・・きっと・・・・・・・・・・・・・届くよ・・・ね・・・」 悟史が梨花の頭を撫でる。 柔らかな感触と悟史のぬくもりが梨花を温めていく。 優しいまどろみが彼女の意識を奪っていく。 「・・・・・・悟史・・・・・・・・・・・・・・・・・・さ・・とし・・・ぃ・・・」 梨花の瞳から一筋のしずくがこぼれていく。 雛見沢をオレンジ色に照らす太陽が梨花の体をゆっくりと包み込んでいった。 fin
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登録日:2016/08/16 Tue 17 46 53 更新日:2024/02/25 Sun 15 35 41NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 (子供と猫以外)非道な観客 Vジャンプ きれいなケビン ゆでたまご オール超人大進撃 キン肉マン キン肉マンⅡ世 ザ・ドゥームマン スピンオフ 卑劣な悪行超人 少年漫画 新世代組割と優遇 本編以上にだらしない万太郎 漫画 男女混合 集英社 『キン肉マンⅡ世~オール超人大進撃~』とは、『キン肉マンⅡ世』のスピンオフ作品である。 作者は本家と同じくゆでたまご。2001年から2007年にかけてVジャンプで連載された。 単行本は全4巻。今から店(古本屋、漫画喫茶を含む)で探すとなると骨が折れるが、電子書籍で読める。 『キン肉マンⅡ世』(以下PB(プレイボーイ)版)は青年誌であるプレイボーイに掲載されており、エログロなどバイオレンスな展開が多かった。 しかし、こちらは子ども向けということでそういった要素は控えめ。無いとは言ってない。 正義か悪かを問うようなシーンも少なく、単純明快な少年漫画の趣が強い。そのせいか悪行超人が人間を巻き込むなど非道・卑劣な面が強い。 セイウチンやガゼルマンなどの原作の脇役超人が活躍していたり、フィオナやOKANといった女性超人が試合をしている(ゆで曰く「試験的に女性超人やその試合描写をやってみた」「結構好評だったし、手ごたえもあったと思う」とのこと)のも見どころ。 一方子ども向け=初代を知らない世代向けのせいかスグル以外の伝説超人の出番は少ない。 あと一部のキャラは台詞のフォントが独特。 ストーリー d.M.p(デーモンプラント)編(*1) キン肉万太郎、テリー・ザ・キッド、セイウチン、ガゼルマンらが悪行超人を退治していく。 PB版ではあっさり爆散したアジト「ダンジョン・ハンド」に潜入するストーリーや、 ヘラクレス・ファクトリーの生徒が悪行超人に拉致されたうえに洗脳され、おでん巨塔(タワー)で決戦したりも。 超人一等祭編 いわゆる超人オリンピック編。 正義超人と悪行超人の垣根もなく、純粋に強さを競う大会。 万太郎とケビン以外のおなじみの超人は予選で脱落。8人での決勝トーナメントが繰り広げられる。 PB版とは違う意味で観客が巻き込まれている。 主要登場超人 新世代正義超人軍 ◆キン肉万太郎 ご存知キン肉マンⅡ世。 PB版と比べると戦いから逃避するようなシーンは(尺の都合もあってか)やや少なく、割と少年漫画の主人公らしい存在になっている。エロはないが、汚い系の描写はVジャンで許される範囲であれば普通にやる。 読者が少年のためか、人気投票では2位を獲得できた(本人は納得していないが)。 超人一等祭ではOKAN、天タコルズ、ドゥームマンを倒して優勝する。 ◆アレキサンドリア・ミート おなじみのセコンド兼お世話係。 ダンジョン・ハンドに潜入したりするが、活躍は控えめ。 色んなコスプレでツッコミを入れることが多い。 ◆テリー・ザ・キッド ご存知テリーマンⅡ世。 潔癖症という一面が強くなっている。キン肉ハウスを訪れた時の件とかは万太郎に問題があったような気もするが。 原作に輪をかけて出番が少ないが、PB版では実現しなかった万太郎とのタッグやツープラトンを見ることができる。 ◆セイウチン やはり出番が少ない。 バス・ザ・シャワーと戦った際にはカプサイシン風呂に入って虚脱状態になるも、薬草の湯で元気になって逆転勝利する。 おでんは大根派。 ◆ガゼルマン PB版ではただのやられ役だったが、本作では最序盤はやっぱりやられ役だったが詳細な人物描写がされている。 7年前、タンザニアの超人小学校の訓練で親友だったザ・ファックスに裏切られたために、 仲間を信用しておらず、自分の力だけで地球を守ろうとしており合同練習にも参加しない。キン肉ハウスのガゼル版みたいな家で暮らし、丸太を地面に突き刺してロープを張った簡易リングで一人で鍛練するストイックな一匹狼。ガゼルなのに 悪行超人堕ちしたザ・ファックスとの戦いでは、ペーパーミイラの召喚によって苦戦するが、 万太郎が手を差し伸べたのを受け入れたことでタッグマッチに持ち込んで勝利。 仲間のほうも見ずに去っていくが、その表情はどこか穏やかだった。 この一戦があったことからd・M・pのアジト潜入にも協力的に参加、夜叉夢を瞬殺する活躍を見せた。 つまりどう考えてもこっちのガゼルマンの方が明らかに強い。 そのお陰か3巻末には特集企画が組まれた。 ◆ケビンマスク 悪行超人から足を洗い、留置所で更生プログラムを受けていた。 電車では立ち派。 セリフのフォントがやけに細く、か細い印象がある。 超人一等祭ではフィオナのことを貶したナンキーマンを破る。 ドゥームマン戦ではトランポリンデスマッチルールになっているために「ロビン・スペシャル」や「ビッグベン・エッジ」が通じずに苦戦。 大渦(メイルストローム)パワーで鉄柱を融かし、リングを塗装することで互角の戦いに持ち込んでいくも、 ドゥームマンの攻撃で欠けてしまった山手線の線路を修復するために、鎧を脱いではめこんだことで出血多量になって敗北。 ◆チェック・メイト 痛みを感じず、感情表現も乏しいといった面は少ない。 d・M・p寝ずの番最後の一人として万太郎と対戦。城・王様・馬形態(グランドスラム)で追い詰めるが、ルークを将棋の駒に変えられたために全身が木になってしまい敗北。 そのあと友情パワーに惹かれ正義超人に転身。洗脳されたキャプテン・マッコウを倒すも自身の体力の限界により引き分け。 結果、あらゆる媒体で、経過の描かれた試合で勝利したことがないという悲惨な境遇に陥っている。(*2) ゆで玉子の白身と皮を剥いだ鶏肉ばかり食べさせられていたせいか、万太郎のおでんの玉子論に興味を持つ一面も。 ◆ジェイド ヘラクレス・ファクトリー2期生としてバス・ザ・シャワー、キャプテン・マッコウとともに訓練していたところを拉致から洗脳され、おでん巨塔で新世代超人とぶつかる。 だが完全には悪に染まりきれておらず、それに気付いたあとは 新人の自分が高い勝率を誇るエリートの万太郎と正々堂々とした勝負で戦うことを決意。 PB版では使わなかったヘルメット技などを使うが、新技のマッスル・ミレニアムで敗北。 本作ではブロッケンJr.の出番がほぼないため弟子設定は裏設定レベルに留まっている。 悪行超人軍d・M・p(デーモンプラント) ◆プリプリマン 原作では幻の超人だったけど、今作ではキッド・セイウチン・ガゼルマンを無傷で破る悪行超人に。よかったね! 口もとい肛門からガスを噴き出す「ガス・エクスプロージョン」と、相手の足をケツで挟む「オケツ・ドライバー」が得意技。 万太郎のキン肉バスターで倒されるが、ぶっちゃけコイツにキン肉バスターかけるのはリスクが大きすぎる。 ◆ザ・犀暴愚(サイボーグ) 劇場版第一作に登場していた悪行超人。笑い声は「ゴモモモモ」 角の上で相手を高速回転させたあと、両腕を固定して後方に投げつける「犀(サイ)クロン・バックブリーカー」が得意技。 ピエロに化け、ミートに招待券をあげて正義超人たちを東京タワーにおびき寄せたあと、正体を表す。 ガゼルマンを圧倒したあと、人間の少女・リナを人質に東京タワーの特設リングで万太郎と戦う。 がむしゃらに攻撃する万太郎を物ともせずに徹底的に叩きのめし、万太郎に悪行超人軍入りするよう持ちかけるが、リナの激励を受け、火事場のクソ力を発揮した万太郎に払い除けられる。 犀クロン・バックブリーカーでとどめを刺そうとするが、勢いを逆に利用されて脱出され、「マンタロー・ネックチャンスリー・ドロップ」を喰らって角をへし折られ、敗北。 ◆ザ・ファックス タンザニア出身。草原が似合わないFAX超人。 少年期はガゼルマンの親友の正義超人だったが、ある時自分を庇って崖から落ちそうになった彼を見捨てて逃げことで決裂。現在のガゼルマンの性格を作るきっかけとなった。 悪行超人に転身後は試合前に奇襲、人間の少年たちを人質にとる、試合中に同胞を召還して2対1に持ち込むなど卑怯な手段をとる。 必殺技は鋭い切れ味の紙を飛ばす「ペーパー・シューター」。 もしかしたらあの日の出来事が「他人と助けあうより他人を利用する方がいい」という悪行の萌芽を芽生えさせてしまったのかもしれない。 ◆サンシャイン d・M・pの幹部。 フィスト・アローから愛弟子のチェック・メイトをかばい、自分が信じる道を行くようにとうながし、ダンジョン・ハンドと運命をともにする。 ……かと思いきや、一命をとりとめたらしく胸を金属板で補強された姿で超人一等祭の悪行超人関係者として登場。正義超人関係者のラーメンマンと小競り合いを始める、(主犯はイケメン・マッスルとはいえ)万太郎の敗退を画策するなど、ワルを全うするのは相変わらずだった…反面、ザ・ドゥームマンの悪行三昧にはっきりと引く一幕も。 ◆屍魔王 ◆麒麟男 d・M・pの総統と副官。PB版と同じくらい小物。 最後は超人刑務所にぶちこまれた。 超人一等祭・決勝トーナメント出場者 ◆トック 韓国代表の餅超人。 初登場から数ページの間に激太りした。 穏やかな性格をしており、万太郎となにかと気があった様子。 しかし、そういうキャラのお約束で怒ると大変怖く、「トッポキプレス」や「トッポキコイル」を相手を覆い潰す非情な戦いをする。 裂傷を湯気で治すなどの餅らしい性質も持つが、ジャイアントスイングをされると乾いて動けなくなってしまう弱点もある。 熱湯昆布出汁デスマッチでは天タコルズにそれを突かれ体内に潜り込まれてしまい、 内部から腹・太もも・胸・眼球を貫かれるという、少年漫画とは思えないほどのシリーズ屈指のグロテスクな死亡シーンを見せた。子ども向けじゃなかったんですか? その後、飛び散った亡骸は昆布出汁で煮えてお雑煮となって観客に食べられたり、ドゥームマンのパフォーマンスに使われるなど報われなかった。 ◆フィオナ ルーマニア代表。“地獄の妖精(ディーバ)”の異名を持つ女超人でキモオタ観客(とキン肉親子)から絶大な人気を誇る。 かなり勝ち気な性格で、ドゥームマンのことを気にいらないからと積極的に交戦していく。 身の軽さを活かした軽快な戦いと三つ編みを自在に操る技能で戦うが、ドゥームマンを上回れずに敗北。 かわいいと言えばかわいいのだが、ゆでの絵柄なのでいまいちかわいくない。 凛子の出番は少なく、ジャクリーンは登場しないので、ある意味でヒロインとは言えるのだが。 ◆ザ・ドゥームマン ZAN(ザン)国代表(*3)の悪行超人。本作のラスボス。 非情な性格をしているが、なにかとコミカルな描写が多い。口癖は「ザオザオザオ」。 自分の体を鉄球にする「ドゥームボール」や、肩の手裏剣のような刃で敵を引き裂く「メテオスライサー」などの技を持つ。 本来は純粋な性格をしたいじめられっこだったが、強さを求めるために、非情に徹することでパワーアップする「地獄のアーマー」を着用して今の性格に。 それを得るために愛猫のミィーを犠牲にした過去があり、そのためか控え室で出会った野良ネコのことを気にかけていた。 フィオナを圧倒し、残虐殺法と卑劣な作戦でケビンマスクをも破る。 万太郎戦ではクリスタルすり鉢リングでの戦いで優位に立つも、野良ネコのことで心が揺らぎだし、地獄のアーマーのほとんどを砕いて正々堂々戦おうとする。 万太郎との戦いで眠っていた実力が開花し、ほとんど生身の状態でマッスル・ミレニアムやキン肉バスターも破っていくが、マッスル・Gは破れなかった。 最後は頭を覆うアーマーを脱ぎ、贖罪の意味で万太郎のツームストン・ドライバーを受けて清々しく敗北。 エピローグでは悪行超人から足を洗い、正義超人軍に参加した。 ◆OKAN(オカン) ロシア代表。筋骨隆々な体に裸エプロンをまとった現役主婦の正義超人。 サザエさんみたいなヘアスタイルをしている。口癖は「ムンタ」。 正統派のレスリングで万太郎をギブアップ寸前まで苦しめるが、10時に洗濯物を干す、2時に昼寝する……など、主婦は時間にコントロールされている弱点に気づかれて敗北。 その後はドゥームマン戦に怯える万太郎を叱咤激励した。ザ☆農村マン的ポジションである。 本作の女性キャラではいちごパンツ、乳揉み、横乳などお色気要員でもあるため一番活躍が多いためある意味ヒロインかもしれない。 4巻末にはインタビュー企画が組まれ、人間性の高さを見せている。 ◆ナンキーマン スリランカ代表のカレー悪行超人。カレクックの強化版。 “灼熱のカレー大使”の異名を持つ。口癖は「カレカレカレ~」。 スプーンで殴ったり、カレーの具材を投げ飛ばしたり、顔のナンで拘束したりと奇怪な戦法をとる。大根は持ち込み禁止なのに巨大スプーンはいいのだろうか? 負け犬を嫌う性格をしているが、それがケビンマスクの逆鱗に触れたことで敗北。 ◆天タコルズ イタリア代表。タコ壺をかぶったタコの残虐超人。口癖は「~タコ」。 タコ壺に身を隠したり、擬態をしたりなどのタコの性質を生かした戦法を持つ。 「蛸の五体巡り」で相手の口から体内に侵入し、触手で内側から貫いたあと、一気に足を開き木っ端微塵にするグロ技「超人破壊弾(ポンパ・アタッコ)」が得意技。 「熱湯昆布出汁デスマッチ」ではタコの柔らか煮にされそうになるも、子供を庇ったトックのスキを突き、超人破壊弾でとどめを刺し、勝利。 「タコ焼きデスマッチ」で万太郎と戦い、超人破壊弾でとどめを刺そうとするも、まともに体を洗っていなかったため、垢 目やにまみれになっている万太郎には通用せず、逆にキン肉ドライバーで水溶き小麦粉に叩き込まれ、敗北。 タコ焼きにされ、観客に食べられそうになるが、万太郎に庇われ改心。 万太郎と友情を築き、ケビンマスクvsザ・ドゥームマン戦では解説役を務めた。 タコの超人は好評だったのか、後に究極の超人タッグ編にジ・オクトパスというタコ超人が登場した。 その他 ◆キン肉マン/キン肉スグル 初代キン肉マンにして本作主人公の父。 序盤は万太郎の回想シーンで超人の心構えを息子に語る威厳のある父親だった。 超人一等祭では(本作しか知らない読者に説明もなく)例の痩せこけた姿となり、アホでスケベでドジで食い意地のはったオッサンに。挙げ句の果てには息子のニク焼きを食べようとする暴挙に出る。恐らくは万太郎が天タコルズにやったのと同じやり方で助けようとしていた…と思いたい。 終盤、万太郎に優しく語りかけるシーンはシリーズ屈指の名場面。 ◆イケメン・マッスル 超人一等祭の主催を務める宇宙超人委員会委員長。 本作しか知(ry万太郎を目の敵にしており(*4)、サンシャインと共に万太郎の敗退を画策している。 ほか、負けた超人が観客に食べられるデスマッチを企画したり、恐らくは準決勝の決戦場抽選会がヤラセだったり、 悪行超人も参加する大会で観客に意図的に危害を与える行為の禁止や罰則を設けて無かったり(実際、2名の正義超人が観客を庇ったために敗退している)など不備な描写が目立つ。 本作の彼は悪行超人と言われても不思議ではない。 ◆ネコちゃん ザ・ドゥームマンの控室に迷い込み、ミルクを与えられただけの野良ネコ。 その後はドゥームマンを慕い、野良ネコの身で愛知まで赴き、たった一匹で彼を応援する。 性別は不明だが紛れもなくドゥームマンサイドのヒロイン。 余談 さりげなく、凍りついたマンモスマンの先祖が「愛知世界びっくり博覧会」(元ネタは愛・地球博)に登場している。究極タッグ編の設定を考えると怖い話である。 「愛知世界びっくり博覧会」に一コマのみ『スクラップ三太夫』の主人公・三太夫が登場している。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 俺たちの戦いはこれからだエンドだったけど、未完の原典よりは良い終わらせ方だった。 -- 名無しさん (2016-08-16 19 04 09) トックは本当気の毒だったな。観客の子供を庇う為に技を解いた結果惨殺されて死体は観客に食われてとかやるせない。 -- 名無しさん (2016-08-16 20 44 56) お、俺の知ってるガゼルマンじゃない・・・!? -- 名無しさん (2016-08-16 21 15 28) たしかZZのキャラ出てなかったっけ? -- 名無しさん (2016-08-16 23 01 10) こいつにプレボ版の尺と攻防の細かさを逆輸入すればⅡ世はもっとマシな作品になっていた。いろいろ惜しい。 -- 名無しさん (2016-08-16 23 10 34) シュモクーンだっけか家に待ち伏せたけどひどい目にあったやつ -- 名無しさん (2016-08-17 09 00 15) まがりなりにも獰猛な動物モチーフでヘナチョコマスクと同じ彩る超人 -- 名無しさん (2016-08-17 13 25 54) なんだかんだでこっちの万太郎の方が好きだった -- 名無しさん (2016-08-17 14 01 38) サンシャインは傷をふさいでいて、「当たり前のように」でもない。悪魔超人たり続けようとしてチェックを理解する漢っぷりはよかった。 -- 名無しさん (2016-08-18 13 49 56) 「座れよ」「いや俺は立ち派だ」「そうか」 -- 名無しさん (2016-08-26 11 59 34) 天タコルズの試合の観客が負けた超人を食う気満々で観戦してるのひどいと思った -- 名無しさん (2016-09-15 21 06 50) ヒカルドはこっちの大会で参加してた方がよかったのかもな -- 名無しさん (2017-01-29 10 46 13) ドゥームマンの攻撃で欠けてしまった山手線の線路を修復するために、鎧を脱いではめこんだことで出血多量になって敗北。 シリアスなシーンだし書いた人も大真面目なのにギャグになってるの笑う -- 名無しさん (2017-01-29 11 49 48) 超人を食う気満々の客といいあっちとは違う意味で狂気まみれの世界観だよなこれ -- 名無しさん (2017-08-10 04 22 59) これの編集者が後の『始祖編』以降ガッチリとトリオを組んでる編集者さんなんだね。Ⅱ世の反省を活かして、作者自ら異動が可能と聞いて、お願いして付いてもらったとか。 -- 名無しさん (2018-01-01 19 38 33) 1話で逃げ出そうとするもプリプリマンの非道を見て奮起する万太郎の「前言撤回、ぼくやっぱりあなたと戦う」のシーンはガチでかっこいい -- 名無しさん (2018-07-19 05 34 34) たしか機動戦士ガンダムZZのキャラがいたのは覚えている -- 名無しさん (2018-09-02 20 56 43) 今のシリーズの続きは2世本編よりこっちの方がいいと思う。トックについては核は辛うじて生き残ってそこからゴワゴワ再生したとかそんな感じで再起の機会を… -- 名無しさん (2019-11-02 11 20 43) 子供向けを意識していたからか、食べ物が主題になった試合が多い。しかしおでんや鍋の上でプロレスというのもあまり食欲が湧かないが… -- 名無しさん (2020-02-22 07 17 10) ↑連載当時ならともかく実際の年代(2014~15年)でやったらSNSで炎上しそう、リアルでも肉世界でも -- 名無しさん (2020-08-02 12 32 22) フィオナはアプリのマッスルショットのイラストだと可愛かったな -- 名無しさん (2020-12-19 20 13 06) 子供向けを意識したうえでトックの最期、超人を食おうとする主婦観客、両腕をもがれる敵、裸エプロンの人妻…「子供向け」とは何かを考えさせられるな -- 名無しさん (2022-05-16 17 18 59) まぁキン肉マンは元々「アメリカ編受けなかったからちゃんと子供にも受けるような作品作らないとな…」ってなった後にアンパンマンに出てきそうなティーパックマンみたいな超人お出ししてウォーズマンに首をはねさせたりするような漫画なのである意味原点回帰ともいえる -- 名無しさん (2022-05-16 18 56 47) よく考えたら原作では真っ二つ→アニメではラーメンにされて食われるということもあったし作者のなかでは超人が料理されて食われる=子供向け化のイメージがあるのかもしれん。 -- 名無しさん (2022-05-19 20 40 57) ZAN国ってどこだろ -- 名無しさん (2022-07-09 20 23 55) ↑もとはイラクだった。途中から差し替え入ったがコミックスでも2巻まではイラク表記だった -- 名無しさん (2022-07-09 22 07 31) ↑ご教示ありがとうございます。全然聞いたことない国なのでこの人の出身惑星の国かと思ってました。 -- 名無しさん (2022-07-10 11 35 08) ちなみにフィオナは「究極の超人タッグ編」の25巻にさりげなく登場している。『マンターロ!』コールのコマあたり -- 名無しさん (2022-10-25 21 05 21) II世のアニメ変更点多かったので、こっちアニメ化した方が良かったんじゃ無いかと当時思ったりもした。 -- 名無しさん (2022-11-01 19 48 04) フィオナの試合を見て、キン肉マンに「戦う女性超人」は必要ないと思った。っていうか男性が女性のプロレスの相手をするのは絵的にマズい。投げ技や関節技がやりにくいし、だからといって拳でボコるわけにもいかんし。相手を務めた男性キャラは勝っても負けても不利益しかない。ぶっちゃけフィオナの試合は面白くなかった。 -- 名無しさん (2023-06-04 03 31 22) 名前 コメント
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アクスレイ 【あくすれい】 ジャンル 縦/横混合型シューティング 高解像度で見る裏を見る 対応機種 スーパーファミコン メディア 8MbitROMカートリッジ 発売元 コナミ 発売日 1992年9月11日 定価 8,800円(税別) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2008年5月7日/800Wiiポイント(*1)【WiiU】2015年2月25日/823円(税8%込) 書換 ニンテンドウパワー1997年12月1日/1,000円/F×2・B×0 判定 良作 概要 ストーリー 特徴・システム ステージ 武器 評価点 問題点 総評 余談 概要 コナミから発売されたオリジナルのシューティングゲーム。 『グラディウスIII』に続く同社スーパーファミコンシューティング第二弾である。 スーパーファミコンの描画機能を最大限に活かした演出により視覚効果が大幅にパワーアップした。 SFC版『グラディウスIII』で問題だった処理落ちは大幅に改善され、死亡時に演出程度にスローになる程度となり、ゲームへ支障のあるレベルではほとんど見られなくなった。 ステージ構成は縦スクロール(擬似3D)と横スクロールが交互に現れ、同社シューティング『沙羅曼蛇』の影響を強く感じさせるが、それ以外のシステム、およびゲームの雰囲気はまったく異なるものになっており、実験的とも言える要素が数多く含まれている。 ストーリー イーリス恒星系が闇の帝国を名乗る謎の敵との交戦状態に突入して5年の時がすぎていた……。過去3度の大規模な基地奪還作戦も失敗に終わり、闇の帝国の圧倒的な戦力の前にイーリス防衛軍は壊滅的被害を受けた。 唯一の残された希望は、AXELAYの計画のみであった。 ■AXELAY計画■ 闇の帝国の侵攻に対すべくスタートした計画である。小型戦闘機に巨大戦艦級の武装を搭載。機動力と攻撃力の双方を備え持つという思想のもとに開発された。 秘密保持のため機体はイーリス本星にて制作、搭載する特殊武装は各惑星の秘密基地で開発が進められた。 しかし各惑星はすでに帝国の手に落ち、通信は途絶えたままである。「敵を殲滅し特殊武装を奪還せよ……」 そして今、最終調整を終えたAXELAYに燃料注入が始まった……。 (説明書2ページより引用) 特徴・システム ステージ開始時にフロント、サイド、リアの三系統の武器を選択し、プレイ中にLRボタンで自由に切り替える事が出来る。 フロントは扱い易い前方へのショット武器、サイドは広範囲をカバーできるサブウェポン、リアはミサイル・ボム等の高火力兵器と、それぞれ性能に特徴がある。 リア装備の一部には縦ステージと横ステージで性質が変化するものもある。 各武器にはAIRとGROUNDの二つの属性があり、AIRには小さな弾のサブショット、GROUNDには小型ミサイルが搭載されている。武器が破壊されるとこの弾しか撃てなくなる。いずれも申し訳程度の威力。 被弾するとその時装備していた武器が失われ、丸腰で被弾すると1ミスとなる。 つまり、危険を感じた時即座に装備変更ボタンを押す事で重要武器を守る事も可能。 敵機の体当たりを受けると即死となるので注意が必要。ミサイルなどの「壊せる敵弾」の類も体当たり扱いなので要注意。このため、破壊可能な敵弾の脅威が他ゲーに比べて重大。 ミス時に飛び散る自機の破片にも攻撃判定がある。 周りの敵が減った状態で復活できる他、いざとなれば捨て身の攻撃手段にもなる。 ステージ中には一切パワーアップアイテムが登場しないのが特徴。逆に言えば死んでもパワーダウンしないという事である。それどころか失った武装が復活するため、あまりにも酷い武装状態になったらわざと死ぬという選択肢すらありえる。 敵に占領されたエリアを解放していく筋書きで、ステージクリア毎に選択できる武器が増える。 難易度EASYをクリアすると次周は難易度NORMALに、難易度NORMALをクリアすると次周は難易度HARDに、そして難易度HARDをクリアすると次周は最高難易度(便宜上、VERY HARDとする)となり、VERY HARDをクリアするとゲーム終了となる。つまり、EASYから始めた場合はゲームを4周、NORMALから始めた場合は3周、HARDから始めた場合は2周、ゲームをクリアする事となる。 ステージ + 各ステージ内容 雲海ステージ 地表が確認できないほどの雲に覆われたステージ。しかし雲の上には砲台を備えた岩盤が浮遊しており、銀河鉄道に見られたような二重構造惑星なのかもしれない。 これらは破壊すると瓦礫となって自機に突撃してくるトリッキーな仕掛けになっており、高難度モードではいきなり死ねるポイントでもある。 岩盤間に巣を構える蜘蛛状の敵など一面から独創的なデザインの敵が登場。 後半ではスクロールスピードが上がり、岩盤で仕切られた通路を高速で駆け抜けるスリリングな展開の後、巨大蜘蛛型のボス「モイ」が登場。 初ボスに相応しい迫力のあるデザインであるが、雲と蜘蛛をかけているのだろうか、という疑問が浮かばないでもない。 コロニーステージ 武器選択を終えるといきなり警告音を思わせる不気味な重低音からBGMがスタート。敵部隊に侵略されたと思わしきコロニーへ突入していく。 背景には生活感を残す閑静な住宅街が二重スクロールで流れ、はっきりとはしないが気圧調整弁と思われるシェルターが一部破壊されている事から、かなり悲壮な舞台背景である事が窺える。 ステージ後半では展望窓から青く輝く惑星イーリス(主人公の故郷)が現れると同時にBGMは最高潮へ達し、本作でも屈指のドラマ性を有するステージとして評価が高い。 ボスは本作を象徴する巨大二足歩行マシーン「ゴルスカスダウパー」。回転機能を組み合わせて表現されたトリッキーかつ迫力のあるモーション、回転しながら画面を縦断する極太レーザーなど、本作ではいささか大味な調整ではあるものの、後のトレジャー作品に見られるような空間を有効活用した戦術の萌芽が既に見られる。 極太レーザーはこのボス最大の攻撃といった趣のものだが、発動前の予兆が長く、バレバレなのでまず当たらない上、上手く避ければ攻撃のチャンスになったり、挙げ句の果てには当たったところで即死ではなく武装が一つ破壊されるくらいだったりする。 格闘ゲーム風に説明するとしたら魅せ技といったところだろうか。 月面都市ステージ クレーターだらけの月面からスタートするが、暫く進むと人工的な都市の夜景が展開され、文明の根付いた星である事が窺える。 上空には護衛を備えたパイプラインが張り巡らされ、地上からも援護射撃が加わる立体的な戦闘が行われる。 ボス「ラムズ」は登場時においては数台の護衛を従えただけの小さな球体だが、武装を破壊されるごとに奇怪なデザインの外殻を空間転送で装着していき、最終的には大戦艦クラスの重武装となる。 洞窟ステージ 奇怪な生命体や胞子が数多く繁殖している幻想的な洞窟。早い話がナ○シカの腐海がモチーフと思われる。 ステージの半分が水没しており、半透明機能による水のくすんだ色合いが美しい。 本ステージでは機械系の敵は一切登場せず、すべて本ステージのためにデザインされた多彩なクリーチャーで構成されているため、ROM容量内で本ステージの占める割合は大きいのではないかと推察される。 ボスは多数の目を備えた巨大甲殻類「ミフォンコウ」。どこかで見たような気がするのは気のせいである。 溶岩ステージ 地表を溶岩に覆われた原初的な惑星のステージ。人工的な足場や設備らしき物も存在し、何かしらの資源採掘が行われていると思われる。 機械系の敵に加えて土着生物と思われるドラゴンなども登場。撃破すると「グラディウス」や「沙羅曼蛇」に登場するドラゴン系の敵の様に身体がバラバラに弾け飛ぶ。弾け飛んだ身体には攻撃判定がないのが救い。 びっくりさせないで頂きたい。 ボスは溶岩を引き裂いて現れる炎の巨人「ボビーウェイラー」。上半身しか登場しないがかなりデカくて邪魔。胸の部分を撃つと皮膚が溶解し弱点の心臓が露出する。 巨大艦隊/要塞ステージ 二部構成になっておりBGMも途中で切り変わる。 艦隊パートは自由スクロールになっており、何台もの巨大戦艦と遭遇する。 艦橋を破壊する事で全機能が停止するが、うっかりすると複数台の戦艦から同時攻撃を受けて死ねる。 艦隊を突破すると敵本拠地へ突入するが、機械と生命体を融合したような有機的デザインはグラディウスシリーズの要塞ステージとは大幅に赴きが異なる。 中ボス「ディレイス」は基地外殻を一部破壊する事により、気圧差で自機を外壁へ吸い出す攻撃を行う。また中ボスが登場すると同時にメロディーが一巡し曲のブリッジ部分が現れるなど音楽とステージのシンクロが図られており、後の『ダライアス外伝』ほど重要なシーンではないものの同様の演出手法が取られており、また無音時間による調整ではなくきっちり尺を合わせている点ではより手の込んだ処理であるとも言える。 ボスは基地と一体化した不定形の生命体で、闇の帝国のトップ「デスウィン」。強烈な弾幕を放つほか、自機アクスレイをコピーするなど変わった攻撃も行う。 コピーアクスレイは自機の操作に同期した行動を取るため、考え無しに撃つと絶対にかわせないような弾幕が飛んでくる。逆に、こちらが空中or地上or発砲無しと行動を限定すればコピーも同様の事しかしてこない。性質を理解すれば回避や反撃の目も出てくる。 最終局面、撃破したと思ったら最終ボスのコアが半透明の亡霊のような状態に移行して逃げ出し、基地が崩壊していく中、高速スクロールでの追撃戦となる。ステージクリアBGMからシームレスにつながる決着シーンは圧巻。 武器 + 各武器 初期装備 ストレートレーザー【フロント/AIR】 名前に反して単発の火炎弾といったグラフィック。 連射性に優れ特に癖もなく、前方への火力は悪くないが、多方向へ応戦する必要のある本作では、単体での活躍の機会は少ない。 名前の通り自機前方に真っ直ぐな攻撃範囲を持つ武装であり、後述の「ラウンドバルカン」とは正反対の攻撃範囲を持っている武器といえる。 ラウンドバルカン【サイド/AIR】 両サイドに角度変更可能な機銃を装備する、全編通して使える万能武器。 ボタンを押し続けると後方⇒側面⇒前方へ、ボタンを離すと逆向きに発射角度が変わっていき、全方向をカバーすることができる。ただし自機の真っ直ぐ前方には攻撃出来ず、前述の「ストレートレーザー」と真逆の攻撃範囲を持った武器といえる。武装の少ないステージ1、2はこの2つの武装の攻撃範囲をうまく活かしていくことも重要(もっとも本作においては敵の真っ直ぐ正面は攻撃が飛んで来る可能性も高いので、威力は低くなるもののラウンドバルカンを使っていった方が安全な場合も多いのだが)。 適度に連打することで特定の角度への集中攻撃も可能。 危険ではあるが張り付き連射で火力も賄える。 マクロミサイル【リア/GROUND】 前方へ直進するミサイル。威力が高く爆風に貫通力があるので固定物や特殊な装甲の敵に有効。 縦ステージでも横ステージでも同じ性能。 連射はあまり効かず、攻撃方向もストレートレーザーとやや被っているため(ただしミサイルの発射場所はややランダムなところがあり、ストレートレーザーほど真っ直ぐな軌道の武装とはいえないところがある)、爆風の特性を活かせる場面での起用になる。 所謂初期装備ではあるが前方に飛ぶという性質上、ラストステージにおいては後に手に入るリアの武装より有用な場面も多い武装だったりする(特にラスボス戦)。 ステージクリアで手に入る武器(入手順) エクスプローションボム【リア/GROUND】(ステージ2より使用可能) 横ステージでは斜め下に撃つミサイル。単純に攻撃方向が増える分マクロミサイルより有利な事が多い。 縦ステージでは前方にばら撒くグレネードといったところ。マクロミサイルとの大きな違いとしては、やや広がって弾が飛ぶといったところがある。弾速はやや遅めだが、火力と爆風の範囲で優れる。 ニードルクラッカー【フロント/AIR】(ステージ3より使用可能) 5方向へ短針状のレーザーを放った後、敵を追尾する。 威力は低いが連射力、攻撃範囲に優れる主要武器の一つ。 実質的に全方向攻撃だがフロントに装備できるのが大きな利点。 後述の「モーニングスター」と同時に使用しやすいというのも大きなポイントといえる。 クラスターボム【リア/GROUND】(ステージ4より使用可能) 横ステージでは真下に向かってばら撒かれる小型ボム。扱いが難しい分、威力が非常に高く、上手く扱えばステージ4のボスを数十秒で撃破できるほど。 縦ステージでは自機の後方に向かって投下するという、さらに扱いの難しい武器に変化する。 モーニングスター【サイド/AIR】(ステージ5より使用可能) ボタンを押しっぱなしにすると自機の周囲を旋回し、放すと拡散するショット。溜めずに撃つことで瞬時に全方向を攻撃することもできるが、連射性能に難がある。 攻撃の軌道にクセが強く(特に押しっぱなしで撃つ場合)、敵に当てるにはややコツが必要で連射も効かないが、弾の見た目に反して単発火力は高く、多方向へ同時に火力を発揮できる点でラウンドバルカンやニードルクラッカーと特性が異なる。 他に大きな特徴として、攻撃が発動した後に攻撃ボタンを押したまま武装を切り替えると、 切り替え後の武装と同時に使用出来る という強みもある。(ただし、画面上に自機の弾が多く残っていると変更後の武装が発射されない様であり、後述のワインドレーザーとだけは同時に使用出来ない様子。) ワインドレーザー【フロント/GROUND】(ステージ6のみ使用可能) 機体後方から発射され湾曲して前方へ向かう4本のレーザーを放つ。レーザーは敵や障害物を貫通するほか、前進しながら撃つと上下に向かって拡散、後退しながら撃つと画面中央に向かって交差するように曲がる特徴を持つ。 攻撃範囲が広く単発威力にも優れるが連射は効かない。自機を囲うように発射されるためある程度の防衛力はあるが、連射の効かなさが穴になる。貫通性能を上手く使えばそれなりに安全な運用も可能。 拡散させて撃つ利点があまり無く、かつ交差する特定レンジで敵を捉える必要があるため、自機の移動にも制限がかかりやすい局地戦装備である。6面中ボスやラスボスで有効。 最後のステージ6でしか使えない仕様上、縦スクロールステージでは使用できない。 フロントの武装であるが、GROUND(所謂ミサイル)に分類されているのが大きな特徴でもある。(このことを上手く理解出来ていないとラスボス戦で痛い目を見る可能性がある。) 評価点 ゲーム性 被弾すると即ミスとはならず、装備している武器が失われるシステム。このおかげで、他のシューティングゲームに比べ、幾分か自機の耐久力が高く、打たれ強い仕様となっている。 ラウンドバルカンとニードルクラッカーの同時装備など武装を失う事を見越して保険をかけておいたり、逆に3種全てで役割分担させるなど、戦略性とリプレイ性の高い装備選択システム。 使いやすい武装で固めるのも手だが、使ってみるとどの武装にも光る点があり死に武装は殆どない。 微妙ポジションになりがちなストレートレーザーもクラスターボムを使う場合は選択肢に入ってくるなど。 主力武器が失われても、他の武器で四苦八苦しながらも立ち回る事も可能。また、全ての武器が剥がれ、貧弱なショットと小型ミサイルのみとなっても、一応、自機は生き残る事ができる。つまり、他のシューティングゲームと比較して、必死にさえなれば、かなりしぶとく生き続ける事が可能である。気合と根性で自分のミスをリカバリーし、自機の生存期間を延ばす事ができる、ひいてはそのままステージをクリアする事だってできる。 無論、前述したように、自機の状態が余りに酷く、敵をさばき切れない、次に控えている難所を無事に突破できそうにない、敵を撃ち漏らしてスコアが落ちるという状況になったら、わざとミスをして状態を立て直すというのも十分選択肢に入る。 先に述べたように、危険を感じたら武器変更ボタンを押す事で重要武器を守る事も可能で、他に危険な個所ではあえてサブの武器で進むという選択肢も入る。局面において武装を変える事で、より戦略的にゲームを楽しむ事が可能。 サウンド 後にラブデリック、バンプールを率いることになる工藤太郎が作曲を担当。 コナミの従来作品同様、ノリがよく爽快感のあるサウンドだが、ステージに合わせたドラマチックな展開が多く与えられた事により、個性やスケールの点で一段と抜きんでたクオリティに仕上がっている。 「ステージ」の項目で述べた通り、コロニーステージでBGMが最高潮に達する場面で惑星イーリスが背景に映る場面、ラスボス戦でステージクリアBGMからシームレスに最終決戦に移行する場面などは、特に印象的。 ボス曲も個別に用意されており、それぞれのステージ曲の変奏になっている。 ゲーム開始前に簡単な音声が用意されている。 効果音の一部に『魂斗羅スピリッツ』で使用されたものを流用している。 演出 オープニングから迫力のある演出がプレーヤーを引き込んでくれる。 縦スクロールでは特殊なスクロールで立体感が出ている。 ステージ中の演出もよく、中ボス戦やステージ後半で画面が高速でスクロールし、スリリングな展開を見せてくれるステージ1、前述したようにステージとBGMの演出が見事にマッチしているステージ2、巨大なワームが飛び出してくるステージ5、オープニングで出てきた戦艦群との戦闘を演じるステージ6前半、機械と有機物が融合したような不気味な中枢へと突入する場面をおどろおどろしいBGMと共に描いてるステージ6後半などが挙げられる。 各ボスの個性や特徴も濃い。子機をまき散らし蜘蛛の巣状の攻撃で自機の動きを制限してくるステージ1ボス、足の関節や動きがとてもスムーズに動くステージ2ボス、最初は小さな存在だが、形態を変化させると共にどんどんと重武装していき外見を様変わりさせるステージ3ボス、虫のような子機を次々と生み出し、自機の動きを制限すると同時に武器を強制的に変更させるビームを放つステージ4ボス、機械と生物が融合したような溶岩の巨人のステージ5ボス、強烈な弾幕や自機アクスレイのコピーを大量に放ってくる攻撃が特徴的なステージ6ボスなど、どれも個性的かつ印象的。 敵機の種類が豊富で、1つのステージの敵キャラクターが他のステージに使い回させる事がほとんどない。多彩な敵キャラクターとその攻撃が、プレイヤーを楽しませ、苦しめてくれる。 問題点 難易度の高さ EASYでもかなりの高難度、特に最終ステージは長い上に殺しに来ているので挫折したプレーヤーも多かった。 擬似3D表現により当たり判定が分かりづらい点もよく批判対象となる。またハード2周目(最終周・VERY HARD相当)最終ステージでは物理的にかわせるかどうか疑問の残る敵配置も一部見られる。マクロミサイル発射後のランダム軌道に祈るしかない場合も…。 最高難易度(VERY HARD相当)が存在するが、通常時には選択出来ず周回を重ねる事で到達出来る。家庭用だから最初から全部遊ばせろ、という意見を真っ向から却下していると言えるだろう。この点でもアーケードSTGに近い面を残している。ちなみに、この難易度をクリアすると周回プレイ終了、完結となり製作者からのメッセージが表示される。 コンティニュー画面では惑星イーリスが戦火に包まれており、クレジット(有限)を全て使い切ってゲームオーバーになると死の星と化してしまう。精神的にもプレイヤーの心をへし折ってくる(力の入った演出とも取れるが)。 後半の武器ほど活躍の場が限られる点 ステージクリアで入手出来る武器が決定される性質上、仕方ない所ではある。どのステージにどの武器を持ち込んでも、さほど無双状態にはならないと推察出来るだけに残念な問題点である。 全面クリアすると獲得武装がリセットされてしまうので、せめて周回プレイでは全武器を自由に選ばせて欲しかったところだが、本作はそもそも前回のプレイ結果を引き継ぐ概念の存在しない時代のSTGである。 武装自体の扱い易さにかなり差があり、難度の高さも加わって扱い易く汎用性の高い武装で固めておこう…となってしまいがち。 総評 同時期に発売されたビッグタイトルに埋もれてしまったものの、そのまま埋もれて忘れ去られるにはもったいない名作。戦略性の高くしぶとく生き残り続けられるゲーム性、ドラマチックな演出、名曲揃いのBGMなど、どれをとってもシューティングメーカーとしてのコナミの実力が遺憾なく発揮された一作であると言えるだろう。 余談 楽曲の人気の高さによりサントラに異常なプレミアが付く事態となった。 オリジナルサウンドは2011年に発売されたCD「KONAMI SHOOTING COLLECTION」にも収録されたが、こちらもかなりのプレミアが付いており、両者とも入手困難。 SFC版『極上パロディウス』での追加キャラ「ドラキュラくん」の装備は本作に準拠。 マクロミサイル(ミサイル)、ラウンドバルカン(ダブル)、ニードルクラッカー(レーザー)と、本作の各系統から1つずつ持ってきている。 メガドライブの魂斗羅シリーズの一作である「魂斗羅 ザ・ハードコア」においても、唯一の女性キャラであるシーナ・エトランゼの武器の一つに本作のニードルクラッカーによく似た性質の武器、その名も「アクスレーザー (Axe Laser)」が登場している。 コナミの3DフライトSTG『エアフォースデルタ ブルーウイングナイツ』(PS2)に本作の自機「アクスレイ」がゲスト機体として参戦している。尚、こちらはミサイルとレーザー以外の兵装は装備していないが加速性能が高く、3回までの耐被弾性能を持つオプションパーツ「リアクティブアーマー」が装備された特別仕様。
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「おはよう、せつな」 目を覚ました彼女を迎えたのは、隣で同じように横になっていたラブの笑顔だった。 ギュッ、と手に力を込めて、彼女はせつなとの絆を確かめる。それに応えるように、せつなは指を絡めて。 そして、微笑んで。 「おはよう、ラブ」 彼女は、そう、言ったのだった。 届け この声 ――――lullaby for you―――― 「行こう、せつな」 自室で急いで着替えてきたラブが、部屋に駆け込んでくる。それに、せつなも大きく頷いた。すでに彼女も着替えは 済んで、準備は出来ている。 目覚めてすぐの歓喜は、すでに消え去っている。彼女達が今、思うのは、親友の二人のことだけ。今頃、戦っている のだろう。美希と祈里は、ラビリンスと。 「プリプー」 声をかけてきたシフォンに、せつなは微笑んで見せる。 「大丈夫よ。美希とブッキーは、ちゃんと助けてくるから」 「キュアー……」 そういうことじゃない、と言いたげに首を横に振って、シフォンは浮かび上がる。そして、せつなの目の前まで来て、 「セツナ。モウ、ヘイキ?」 片言のしゃべりで、眉を寄せながらそう言った。 その台詞に、一瞬、驚いてから、 「ありがとう、シフォン」 せつなはギュッと彼女を抱きしめる。フワフワで、抱き心地のいいその体に目を細めつつ、 「心配してくれてるのね。でも、もう平気よ」 ありがとう。さらにもう一度、彼女は同じ言葉を重ねる。何度言っても、心から湧き出る想いだからこそ、その価値は 下がらない。 やっぱり、大事だとせつなは思う。 ラブや、お父さん、お母さんと同じぐらいに、シフォンのことも大事だ、と。 それは、彼女がインフィニティだから、ではない。 大切な――――そして、愛を注いだ存在だから。 「ラブ、ありがとう」 「え?」 「シフォンを、ノーザに渡さないでいてくれて」 もし、彼女がせつなを案じて、シフォンを渡していたら――――考えかけて、止める。彼女はそんなことは決してし ないと、知っていたから。 「たくさん、言いたいことがあるけれど――――それは、戦いが終わってからにするわ」 「うん。そうだね、せつな――――あ、でも、一つだけ今、言わせて?」 怪訝そうな目をするせつなの手を、ラブは掴む。 「あの時、アタシをかばってくれて、ありがとう――――けど、すっごく怖かったんだからね?」 彼女が言っているのは、ソレワターセの攻撃から、ラブを守ろうと飛び出した時のことだろう。 けれど、怖いというのは、それだけではないことも、せつなにはわかる。 自分が一人で、飛び出してしまったことも含めてのことなのだ。 「もう止めて――――アタシ、せつながいなくなるなんて……」 「ラブ」 悲しみの言葉を紡ぐ彼女の唇を、せつなは自分の人差指でそっと、抑える。 「わかってるわ。ラブがいなくなった夢を見て、私も、残された人の気持ち、わかったから」 言って、彼女は微笑む。 夢の中の世界では、ラブが犠牲になり、せつなが助かった。 現実には、その逆だった。 けれど、どちらであっても、悲しい想いをした人がいる。 悪夢を越えてきた今だからこそ、わかる。 自分が、誰かのことを想っているつもりで、結局は自分のことしか考えていなかったことを。 気付けて、良かった。せつなは思う。 取り返しのつかないことになる前に、気付けて良かった、と。 「お母さんだって、心配してたんだよ?」 うん、と頷きながら眦の涙を拭ったラブの言葉に、せつなは少し驚いてから、嬉しそうに目を細める。 「そう。お母さんが――――」 「キュア、キュアー」 「わいらかて、めっちゃ心配したんやからな」 「わしもおるで」 シフォン、タルト、長老までも、次々に言ってくる。 本当に、本当に心配してくれていたのだろう。気持ちが、伝わってくる。 皆の優しさに、私は守られたんだ。 だから、またせつなは言った。 「ありがとう、皆」 「それじゃ、行ってくるわ」 「美希タンとブッキーと、すぐに戻るから」 言い残して、アカルンの光に包まれる二人。 シフォンに、最後に一度、軽く微笑んで、せつなはラブと共に消えた。 「はぁぁぁ。ホンマ、疲れたわ」 「お疲れさんでしたなぁ、長老」 「まぁな。けど良かったわい。ちゃんと二人とも戻ってこれて」 タルトと長老が出て行って、誰もいなくなった部屋に、無機質な声が響く。 「ワガナハ インフィニティ ムゲンノ メモリーナリ」 「一体、何が起こってるんだ?」 ノーザを飲み込んだ後、沈黙し、動かなくなったソレワターセを見て、ウエスターがそう呟く。サウラーも、怪訝そうに 眉を顰めながら同じように見つめていて。 その隙を、美希は見逃さなかった。 工場の中を駆け抜け、服が汚れることも厭わずに地面に飛び込む。 「な!? しまった!!」 思わずサウラーが痛恨の呻きを口にした時にはもう、美希はその手の中に二つのリンクルンを持っていて。 「ブッキー!!」 その一つを、彼女は放り投げる。完璧な軌道を描き、胸に飛び込んできたそれを、彼女はしっかりと受け止めた。 「ありがと、美希ちゃん!!」 「どういたしまして」 ニッコリ、と一瞬だけ笑って見せて、美希はリンクルンを構えてウエスター、サウラーと向き直る。 「まだ戦うつもりかい? 彼女が言ってただろう。イースはもう、戻らない」 「やられ足りないというなら、いくらでも相手をしてやるけどな」 ポキポキ、と拳を鳴らすウエスターに、美希は唇を噛む。 確かに、作戦が見破られた以上、このままここで戦う意味はない。ここは一旦、退いて、ラブとせつなを待つ方がい い。いや、ノーザが夢の世界に行ってしまったのであれば、自分達も追いかけなければいけないんじゃないか。 けれど―――― チラリ、と彼女は二人の背後のソレワターセを見つめる。 もしもここで、ソレワターセを倒すことが出来たなら。もしかしたらそれで、せつなを助けることが出来るかもしれない。 状況は、圧倒的に不利だ。ウエスターとサウラーの強さは、先ほど拳を交えて、いやというほど知った。それに、今は 沈黙しているとはいえ、ソレワターセが動き出しでもしたら、数でも負けてしまう。さらにここにノーザが帰ってきたら―――― 「わたし、信じない!!」 逡巡する美希の耳に飛び込んできたのは、祈里の声だった。あの小さな体のどこに、そんな力があるのだろう。そう 思ってしまう程、揺ぎ無い強さに満ち溢れていて。 「せつなちゃんは、絶対に帰ってくるって、わたし、信じてる!! だから、戻らないなんて、信じない!!」 「信じ……? ええい、信じてるのか信じてないのか、どっちなんだ!?」 「信じないことが信じることだと言ってるんだよ」 混乱したウエスターの叫びに、サウラーは冷静に突っ込みを入れる。 クス。 そんな場合ではないと判っていたが、美希は思わず小さく笑ってしまう。 男二人の会話に、ではない。 祈里の言葉に、改めて思い出したからだ。 「そうね。そうだった――――あたし達は、ラブとせつなを信じてる。だから、あたし達が出来ることを、ここで精いっぱ い、頑張るわ」 「うん!! そしたらきっと、幸せ、ゲットだもんね」 二人は、顔を見合わせて、笑い合って、頷く。 ここにいない彼女達の口癖を言ってみたら、なんだか少し、距離が縮んだ気がした。 強くなれた気がした。 「信じることが信じ――――? ええい、どうでもいい!!」 理解することを諦めたのか、ウエスターが祈里に跳びかかってくる。その蹴りをアワアワと手を振りながらも、彼女 はなんとかかわす。 「ブッキー!!」 「君の相手は僕だ」 声と共に振るわれた拳を、美希は間一髪で避けて。 「女の子に手をあげるなんて、最低じゃない?」 「君達に敬意を表しているのさ。プリキュアに変身をしなくても、君達は十分に強いだろう?」 そんなことないんだけどな。思いながらも、口には出さない。なんとか隙を見つけて、変身しなければ―――― 緊迫した空気。ジリジリと近付いてくるサウラーに、美希はゆっくりと後ずさりながら距離を取る。と、背中にトンと何 かがぶつかって。 フワ、と宙に漂ったフローラルな香りでわかる。 「ブッキー?」 「美希ちゃん」 同じように、ウエスターから逃げ惑っていた祈里と、背中を合わせる。 「変身もさせてくれないなんて、卑怯よね」 小声で囁いた美希の言葉に、彼女は苦笑を返すばかり。その視線は、美希からは見えないが、きっとウエスターの 一挙手一投足を窺っているのだろう。自分が今、サウラーに向けているように。 ジリジリと近付いてくる、ウエスターとサウラー。そして、彼らが襲いかかってこようとした瞬間。 「――――!!」 工場の中に、赤い光が灯った。球体のそれは、一瞬、強く輝いてすぐに消える。その後に現れたのは、 「ラブ!!」 「せつなちゃん!!」 アカルンで移動してきた、二人の少女だった。 「な!? バカな!!」 「戻ってきただって!?」 呆気に取られるウエスターとサウラー、その隙に、美希と祈里は彼女達の元に駆け寄る。 「美希タン!! ブッキー!! ただいま!!」 「ただいま、二人とも」 「もう、ただいまじゃないわよ!! 心配させて!!」 怒ってるんだからね。そう言いながら、美希は必死に涙をこらえていた。良かった。本当に良かった、と。 祈里は涙目になりながら、せつなの手を取って、ギュっと両手で包み込む。 「お帰りなさい、せつなちゃん」 「うん、ありがとう、ブッキー。美希も、心配してくれて、ありがとう」 「べ、別に、心配なんてしてないわ――――信じてたもの」 「美希タンったら、あんなこと言ってるけど、せつなが起きなくてすっごく慌ててたんだよ」 「そ、それはラブの方でしょ!?」 「おまえらぁっ!!」 和気藹藹とした雰囲気を漂わせる少女達に、たまらず叫ぶウエスター。 だが、一斉に睨まれて、思わずたじろいでしまう。 「ぜ、全員、揃ったって、怖くなんてないんだからなっ!!」 「ウエスター……」 やれやれ、と言いたげに首を振ってから、サウラーは眼光鋭く少女達に飛びかかる。プリキュアに変身する前に倒 す――――その姿を見て、慌ててウエスターも続く。 だが。 「はぁっ!!」 「なにっ!?」 祈里に向けられたサウラーの拳は、屈んでかわされてしまう。伸びきったその腕をラブが掴み、気合いの声と共に 一本背負いの要領で投げ飛ばして。 「やっ!!」 「ぬぉぉっ!?」 ウエスターの蹴りを、せつなが後ろに跳び退り、勢いを殺しながら受け止める。そして、無防備になった足を、美希が 思い切り払って。 ドン。ドン。 地面に倒れ込んだ彼らは、自分達に起きたことが信じられないと言ったような表情を見せる。油断しているつもりは なかったが、変身前の彼女達に、これほどまでに鮮やかにしてやられるとは思ってもいなかったのだ。 『やったぁっ!!』 四人で声をそろえて、ハイタッチを決める少女達。 「やっぱりあたしたち、完璧!!」 「皆で力を合わせれば出来るって、わたし信じてた!!」 美希と祈里が、嬉しそうに言う。今のコンビネーションは、打ち合わせをしていたものでなければ、練習をしていた わけでもなかった。 何もなくても、互いを理解し合っているからこそ、咄嗟に体が動いたのだ。 「ええいっ、今のは無しだ、無し!!」 腕の反動を使って起き上がったウエスター。だが少女達はすでに、それぞれのリンクルンを構えていて。 「美希タン、ブッキー、せつな!! 行くよ!!」 『ええ!!』 『チェンジ、プリキュアッ!! ビート・アーップ!!』 「ピンクのハートは愛あるしるし!! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!!」 「ブルーのハートは希望のしるし!! つみたてフレッシュ、キュアベリー!!」 「イエローハートは祈りのしるし!! とれたてフレッシュ、キュアパイン!!」 「真っ赤なハートは幸せのあかし!! うれたてフレッシュ、キュアパッション!!」 『レッツ!! プリキュア!!』 舞い降りた少女達。その瞳には、強い光が輝いていて。 「くっ……おのれプリキュアっ!!」 「ここで、決着を!!」 だっ、と駆け寄ってくる二人から、プリキュア達は大きく飛び退る。そして、着地と同時に、 「はぁっ!!」 ピーチがカウンター気味に、ウエスターの鳩尾への肘打ちを狙う。それを右の二の腕でブロックした彼だったが、足 が止まってしまった。そこを狙ったベリーが、ピーチを飛び越えてのキックをしかけてくる。 「なんとっ!?」 「おのれっ!!」 すんでのところでキックをかわしたウエスター。着地するベリーに、サウラーの拳が飛ぶが、 「させないっ!!」 立ちふさがったパッションがそれを受け止め、弾く。そこに出来た隙に、横合いからパインが駆け寄りざまのパンチ を叩きこみ、彼を吹き飛ばす。 「くっ!!」 空中で態勢を立て直し、なんとか着地するサウラーだったが、 『ダブル・プリキュア・キーック!!』 飛び上がったピーチとパッションが、声を揃えて彼にキックを見舞う。必死に腕を交差させ防御するサウラーだった が、 「う、っく!!」 勢いを殺しきれず、ズザザザザ、と足が地面を滑って。 「サウラー!!」 駆け寄ろうとするウエスターの前に回り込んできたのは、ベリーとパイン。勢い良く拳を引いて、 『ダブル・プリキュア・パーンチ!!』 放たれた二人のパンチは、全く同時に彼へと叩きこまれる。慌てて両腕でガードをするが、その力に彼の体は浮き 上がり、飛ばされた。 「くっ」 膝をつく二人に対し、ヒラリと空中で一回転し、ベリーとパインのすぐ側に華麗に着地するピーチとパッション。彼女 達の表情には、自信が満ち溢れている。 まるで一つの生き物のように、有機的に、流動的に動きながら攻撃をしかけてくる少女達。数で負けているというこ とを差し引いても、驚く程に圧倒されてしまっている。ベリーとパインも、二人の時とは全くの別人のように強く感じられた。 四人揃ったことで、彼女達が真の力を発揮しているのだろう。変身前の生身の姿でも、戦える程に。 「これが……プリキュアの力というわけか」 顔をしかめるサウラー。ウエスターも歯ぎしりをしながら、立ち上がる。 「だが我々も――――負けるわけにはいかない」 再び駆ける、サウラーとウエスター。迎え撃つ、プリキュア。 パンチとキックの応酬が続き、一瞬の油断も許されない戦いが繰り広げられる。 そして、最後に押し切ったのは、 『プリキュア・クアドラプル・キーック!!』 飛び上がった四人の一斉攻撃が、ガードの上からウエスターを跳ね飛ばす。たまらず転がる彼を尻目に、四人は まるで舞うかのように体勢を変え、サウラーに向き直る。 『プリキュア・クラドラプル・パーンチッ!!』 ダン、と踏み込む足音さえ揃う少女達の拳を捌ききれず、彼は吹き飛ばされた。 ダメージに立ち上がれない彼らをよそに、四人の視線は、ソレワターセへと向けられた。 彼女達の戦いのさなかも、それは沈黙したままだった。そのことが少し不気味でもあったが、四人揃ったことの高揚 感が上回って。 「いくよ、皆!!」 ピーチの声に合わせて、全員がリンクルンに触れる。そして、 「届け!! 愛のメロディ!! キュアスティック・ピーチロッド!!」 「響け!! 希望のリズム!! キュアスティック・ベリーソード!!」 「癒せ!! 祈里のハーモニー!! キュアスティック・パインフルート!!」 「歌え!! 幸せのラプソディ!! パッションハープ!!」 それぞれが奏でる音色が、辺りを満たして。 「吹き荒れよ!! 幸せの嵐!!」 『悪いの、悪いの、飛んで行け!!』 「プリキュア!! ラブサンシャイーン――――」 「プリキュア!! エスポワールシャワー――――」 「プリキュア!! ヒーリングプレアー――――」 ハートが、スペードが、ダイヤが。 少女達のスティックで描かれ、光を放つ。そして、 『フレーッシュ!!』 声と共に、打ち出される。その後を追うように、パッションがハープを構え、 「プリキュア!! ハピネス・ハリケーン!!」 ソレワターセを直撃する、四つの力。 『はぁぁぁぁぁっ!!』 包み込むハートの色が、桃色に、赤色に、黄色に、赤色にと変わる。 真っ直ぐに向けた腕に、力を込める少女達。ソレワターセが、浄化されようとした、まさにその瞬間。 「図に乗るな、小娘がっ!!」 轟く、女の声。 それと同時にソレワターセから溢れた触手が、光のハートを内側から突き破る。 「ええっ!?」 咄嗟のことに反応できない四人の体に、容赦なく叩きつけられる触手。弾き飛ばされ、壁にぶつかる彼女達に追い 打ちをかけるように、しなる鞭のような打撃が加えられる。 一瞬。 ほんの一瞬の、ことだった。 つい先ほどまで、ウエスター、サウラーを相手にし、互角以上の戦いを繰り広げ、負ける気がしないとすら思ってい た彼女達。 だが今は、地面に倒れ伏し、起き上がることすら出来ない。 「よくも――――」 そんな少女達の前に、ソレワターセの中からノーザが現れる。そして、起き上がれない彼女達を見下すように睥睨 して。 「ノ、ノーザ……」 「よくも私に、恥をかかせてくれたわね――――イース!!」 睨むように見上げるパッションだったが、ノーザの服の裾から飛び出した木の根に捉えられ、思い切り壁に向かっ て投げ付けられる。 「ぐっ!!」 叩きつけられた後、地面に落ちるパッション。痛みに息をすることが出来ず、体を震わせることしか出来なくて。 『パッション!!』 「おまえ達もだ、プリキュア!!」 呼び掛けるピーチ達の体を、ソレワターセの触手が打ち据える。何度も、何度も。 その度に上がる少女の苦痛の悲鳴、だがそれを聞いてもノーザの表情は変わらない。 激怒に顔を見にくく歪ませた、彼女の表情は。 「いいようにやってくれたわね、あなたたち――――」 その声は、眺めていたウエスター、サウラーの背筋すら凍らせる程、冷たく。 「お返しは――――たっぷりと、してあげるわ!!」 ヒステリックな叫び声と共に、さらに苛烈さを増す攻撃。ソレワターセの触手と、ノーザの操る木の根が、プリキュア 達をいたぶる。成す術もなく翻弄される彼女達は、悲鳴を上げることしか許されなくて。 「――――はぁ、はぁ、はぁ」 どれだけの時間、そうしていただろう。 痛みに体を震わせるプリキュア達を見下しながら、ノーザは肩で息をつく。 「最初から――――こうしておけば良かったわね」 蹂躙と呼ぶにふさわしい、強力な力。 倒れ伏す、プリキュア。彼女達がいなければ、インフィニティを手に入れることなど、たやすいこと。 「所詮はこの程度の力しか――――」 「く――――」 言いかけたノーザは、しかし、信じられないものを目の当たりにする。 それは――――立ち上がろうとする、四人の姿。 「お前達!!」 「シフォンは、渡さない」 そう言ったのは、キュアピーチ。傷だらけになりながらも、その目はまだ、諦めてなどいなかった。 あの、悪夢の世界の中で見せたように、決して。 彼女の言葉に呼応するかのように、残りの三人が立ち上がる。そして、彼女達の瞳の中にも、同じ光があった。 キュアピーチと同じ、決して諦めない、絶望などしないという、強い意志の光が。 「ええい、うるさいっ!!」 苛立ちのままに、ノーザはソレワターセに命じ、プリキュアを攻撃させる。立ち上がることで精一杯の彼女達は、何も 出来ずに吹き飛ばされて、地面に転がる。 それでも。 「う、く……」 立ち上がろうと、する。支え合いながら、互いに手を貸しながら。 立とうとする。 「くっ――――」 まただ。ノーザは思う。 また、気圧されてしまっている。自分が。ラビリンス最高幹部である、このノーザが。 ただの小娘に。 「このっ!!」 もう一度、攻撃を加える彼女。だがそれでもまだ、少女達は立ち上がろうとして。 ギリッ。歯ぎしりをする、ノーザ。一体、どうすれば諦めると言うのか。 絶望に身をゆだねるというのか。 心を折れる気が、まるでしなかった。パッションですら、昨日、戦った時に感じられたような脆さが無くなっていて。 逡巡する、ノーザ。 だが、その彼女の前に、突然、光が表れた。 否。正確には。 光に包まれた、シフォンの姿が。 「なに!?」 「シフォン!?」 驚くノーザ、そして少女達。 ピーチの呼び掛けに、しかし彼女はこう答える。 「ワガナハ インフィニティ ムゲンノ メモリーナリ」 「ク、クククク――――」 ノーザは、笑う。 愉快でたまらない、と言ったように。 「フフフフフ、アハハハハハハハハ」 大声で、笑い続ける。そして、インフィニティと化したシフォンを見据え、 「まさか自分から現れてくれるとはね。手間が省けたわ」 「シフォン!!」 「うるさい!!」 叫ぶピーチを弾き飛ばす、ソレワターセの触手。 「なんで、シフォンちゃんが――――!!」 「タルト達、何やってるのよ!!」 口々に叫ぶ、パインとベリー。その声に、絶望の萌芽を感じ取り、ノーザは笑みを深くする。 そして、確かに彼女達は、絶望しかけていた。 ここには、クローバーボックスが無い。シフォンを元に戻すことも出来ない。そして、ノーザの強さは―――― 「まだよ!!」 声と共に立ち上がったパッションが、一気に距離を詰める。 シフォンに触れさえすれば、アカルンで飛ばすことが―――― 「そうはさせない」 だが彼女の手は、シフォンに届かなかった。立ちふさがったのは、ノーザ。彼女の操る木の根が、パッションの体を 吹き飛ばして。 「ここまできたのに、残念だったわね、プリキュア」 ようやく、余裕を取り戻したのだろう。嫣然とした表情と声で、残酷にノーザはプリキュア達を見下す。冷たく。 「シフォン!!」 動け、動け。何とか立ち上がろうとするピーチ、ベリー、パイン。 だが、受けたダメージは激しく。脚が、震えて。 「ようやくこれで、インフィニティは私のもの」 言いながら、ノーザがシフォンに手を伸ばした瞬間。 その声は、響いた。 「ランラン ランラン ラララララン ランランランラン ラララララン」 振り返る、ノーザ。ピーチ達も、声の主へと顔を向ける。 そこには。 壁にもたれかかるようにして立ちながら、 「ランラン ランラン ラララララン ランランランラン ラララララン」 子守唄を歌う、キュアパッションの姿があった。 彼女は願う。 届け、この声。 この想い。 8-505物語は最終章へ
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目次 1.瞑想とは、外(そと)なる目を閉じて、内(うち)なる目を開(あ)けることである 2.反省的瞑想――誤てるところを取り除きながら、実相の世界へ参入する 3.幸せの瞑想――人間がより良く、より幸せに発展する方法を内なる目で見る 4.幸せを感じ取る能力が増大すればするほど、人間は、光そのものに近づける 5.地獄で幸せを感じ取ることのできる霊は、ひとりもいない 6.どのような人生観の色調で、自分が人生を流れて来たのかを考えなさい 7.人生を川にたとえるならば、幸せの瞬間は、湧(わ)き水のごときものである 8.人間は誕生においては、美しく、純粋無垢(むく)で、穢(けが)れのない魂である 9.幸せの方法――自らの人生のなかで、幸せな瞬間を発見する 10.不幸だと思う人は、自分の人生の幸せな瞬間をもう一度探してみなさい 11.あなたの人生途上にあった、いろいろな感激の瞬間を思い出しなさい 12.感激の瞬間と瞬間とをつなぎ合わせて、幸せの空間を広げていきなさい 13.神の子として目指す方向は、幸せは大きく、不幸は小さく見ていくこと 14.人間の永遠の発展は、「我は幸福のみを見つめる」という姿勢のなかにある 15.高級霊界へ行くほど幸福感覚は強く、地獄の奥ほど不幸感覚が強くなる 1.瞑想とは、外(そと)なる目を閉じて、内(うち)なる目を開(あ)けることである 天之御中主(あめのみなかぬし)です。本日は、幸福瞑想法のなかの一章として、私の「幸せの瞑想」というのが取り入れられることとなったがために、こうしてまた、通常の霊言とは別に、私自身の考えというものを瞑想という形を通して、世の人びとにお教えせんとするものであります。 瞑想ということに関しては、すでにさまざまな方が、話をしてこられたでありましょうが、何のために瞑想があるのかということを、まず第一に、明らかにしておきたいと思います。瞑想とは、「目を瞑(つぶ)って思う」と書きます。なぜ目を瞑るのか、ここが出発点です。瞑っておる目というのは、いわゆる肉眼であり、この地上世界を見んとする目であります。この地上世界を見んとする目を閉じたときに、人間はまた、この地上世界以外の世界を見ることができるのです。 外なる目を閉じて、内なる目を開けよ。これが瞑想であります。外なる目が開いておっては、なかなか内なる目は開かんのです。外なる目を閉じて、内なる目を開けということです。したがって、瞑想なるものを、単に目を閉じて思えというのは間違っておるのです。外なる目を閉じて、内なる目を開きなさい。内なる目を開いて、心のなかの世界を見なさい。これが、瞑想ということです。 瞑想は、単に目を瞑るということではない。それを間違えてはならぬ。第三の目を開くということです。この目を開かずして、ほんとうの意味で見ることも、思うこともできはしないのです。 2.反省的瞑想――誤てるところを取り除きながら、実相の世界へ参入する さて、そうした内なる目を開いて、世界を見んとする瞑想にも、さまざまなるやり方があります。 そのなかのひとつは、反省的な瞑想のやり方でありましょう。代表的なものです。ひとつひとつ反省の形をとりながら、自分の誤てるところを取り除いていくという、そうした導入段階を経て、実相の世界へ参入するという反省的瞑想というのがありましょう。あるいはこれは、天台智覬(てんだいちぎ)などが言っておる「止観(しかん)瞑想」ということであるかもしれません。 3.幸せの瞑想――人間がより良く、より幸せに発展する方法を内なる目で見る さてしかし、私はここで、話の立脚点を変えておきたいと思うのです。少なくとも瞑想というものは、この世的なるものから、あの世的なるものへと考え方を切り換えることであり、想念の転換をすることであろうと思います。 そうであるならば、単にこの世のことのみを考えることが、瞑想ではあるまい。この世のことを手掛かりとして、あの世の心の段階の諸階梯(しょかいてい)を駆け登っていく、そういう瞑想もあろうと思う。それについて、今日は話をしていきたいと思うのであります。 この「幸せの瞑想」とは、別名「発展の瞑想」でもあるのです。どうしたら、人間がより素晴らしくなっていくか、より良くなっていくか、より幸せになっていくかということは、結局のところ、発展の瞑想であるということです。すなわち、瞑想という形をとって、自らの内なる目でもって、自分自身を見つめるときに、そのなかにおいて、さらに向上していくための萌芽(ほうが)としての自分自身をとらえるということです。 4.幸せを感じ取る能力が増大すればするほど、人間は、光そのものに近づける 人間の人生というものを振り返って見たときに、そこにはさまざまな感激というものがあったはずです。人びとは、ある人びととの出会い、ある事件との出会い、ある風景との出会い、ある環境との出会い、そうしたものを通して、感激というものを感じ取ったことがあるはずです。 あるいは、ささやかな話をしていくならば、同じ家庭のなかにいても、ほんとうに自分の兄弟の素晴らしさを知った瞬間、あるいは、ほんとうに父というもの、自分の父親というものを感じ取った瞬間、ほんとうに母親というもの、母というものの大切さを感じ取った瞬間、人間は幸せを感じていくのです。 こういうふうに、幸せを感じ取る能力というのは、やはりこれも、大切な能力であり、五官を越えた六官以降の世界の感覚であるわけです。そして、この幸せを感じ取る能力が、増大してゆけばゆくほど、その人間というのは、光そのものに近づいてゆくのです。 5.地獄で幸せを感じ取ることのできる霊は、ひとりもいない 地獄の世界にいる霊のなかで、幸せを感じ取ることのできる霊などはひとりもおらんのです。嘘だと思うのなら、地獄へ行って、そこで、直接聞いてみるがいい。「あなたは幸せか」と聞いて、「幸せだ」と言う人はいない。仮に言ったとしても、それは自分自身をごまかしている幸せだろうと思う。腕力を奮(ふる)えるとか、人を自分の思うままにやっつけられるとか、ということに幸せを感じておるのかもしれないが、そうしたことが、いつまでも続く心のなかの幸せでないことは、だれが見ても明白であろうと思う。 ほんとうの幸せというものは、感激というものを通さずしては、わからんものです。地獄に感激があるかどうかです。地獄の釜のなかでゆでられて、感激などないのです。地獄で刀で八つ裂きにされて、感激などないのです。地獄の穴倉のなかで、はい回っておっても、感激などないのです。血の池地獄はいかに深くとも、そんなところにいたからといって、感激を得るわけではないのであります。 6.どのような人生観の色調で、自分が人生を流れて来たのかを考えなさい そうしたふうに、幸せというものを、安っぽく定義することは可能だけれども、安っぽくなく、ほんとうの意味での幸せというものを考えていくとき、一番大切なものは、何かに感激したことがあるか、胸が高なったことがあるかということだと思う。そうした瞬間を、幸せの瞬間と言います。 この方法でもって、人間は、自分の人生というものをもう一回振り返って見る必要があるわけです。そして、どういうふうな人生観の色調でもって、自分が人生を流れて来たのかどうかを見ることです。人生の色調のなかで、暗褐色のような色が流れておらんかどうか、灰色のような色が流れておらんかどうか、緑色のような色が流れておらんかどうか、どす黒い墨のような色が流れておらんかどうか、澄み切った人生として流れておるかどうか。そうしたことを確かめねばならんと思う。 7.人生を川にたとえるならば、幸せの瞬間は、湧(わ)き水のごときものである 人生というものを一本の川にたとえるならば、この幸せの瞬間、感激との出会いの瞬間というものは、川のなかに出てくる湧き水のごときものである。 川というものは、水源地、すなわち、山の奥において、小さな泉にはじまる。小さな泉から湧き出す水というものは、非常に清冽(せいれつ)な滾々(こんこん)と湧き出す水であり、何の穢(けが)れもない。それは、実に幸せそのものの泉である。 その小さな泉が、やがて谷をつくって流れていく。そのなかで、木の葉が交(まじ)ったり、土砂が交ったりしていく。やがて、小さな小川となっていく。そして、木の下をくぐり、草の間をくぐり、だんだんに平地へと出ていくのであり、そうしたなかで、川というものは、雨が降る雨期の時期には、土砂降りのなかで、にごってもみる。旱(ひでり)のときは、砂地をはいつくようにして、流れておる。あるいは、現代では、工場の廃水(はいすい)であるとか、さまざまなもので汚染されたりしている。こうして、河口までたどりつくまでの間に、いろんな形で変貌(へんぼう)をとげるのが川であろうと思う。 ところが、その川のいたる地点において、やはり浪々と湧き出る清水というものが、その川底から出てきておるのです。川がどんなににごろうとも、汚れようとも、滾々と湧き出る泉というものは、必ずあるのです。そうした水が湧いているところが、川のなかには、必ずあるのです。 自分の水が下流に行くに従って、やがて汚染され、汚れてきて、にごってきたとしても、もとなる泉の清らかさ、新鮮さ、透明さ、こうしたものを忘れてはならんのです。そのためには、下ってくる途中途中にある小さな泉というものを、しかと目を向けて見てゆかねばならんのです。この比喩の意味がわかるでしょうか。 8.人間は誕生においては、美しく、純粋無垢(むく)で、穢(けが)れのない魂である 人間もまた、この一本の川なんです。その誕生においては、湧き出(い)ずる泉のごとく美く、純粋無垢で、穢れのない魂なのです。すべての人が、悟った存在として、母の母胎に宿っておるのです。それが、肉体というものを持つことによって、さまざまな汚れ、さまざまな穢れというものをまといつけていくのです。こうしたときに、この汚れや穢れを取っていくものは何かというと、本来、人間の出発点にあった、その清冽(せいれつ)な水、滾々と湧き出(い)ずる泉の水なんです。 こうした泉というのが、川の途中途中で、必ず用意されておるのです。その上を流れてゆきながら、そこに水が湧いておったことを忘れるようであっては、人間というのは、真の喜びを得ることはできんのです。 9.幸せの方法――自らの人生のなかで、幸せな瞬間を発見する 自らの、その湧き出でている泉というものを発見してゆきなさい。これが、幸せの方法なのです。どんな人間にも、幸せな瞬間というのは必ずあったのです。あったけれども、それを忘れておる。忘れておるだけなのです。 天上界にあって、今度、人間として地上に生まれて来るというときには、あの世の世界においては、友人たち、あるいは、昔の恩師とか、かつての両親とか、そういういろんな方がたが皆んな、送りに来ておるのです。そして、皆んなで手を振って、頑張って行って来いと、送り出されとるんです。そのときには、新たな、新鮮な経験、それを前に、胸を踊らせるような、運動会に行く前の子供のような、そうしたワクワクした気持ちでもって、人間というものは生まれて来るのです。 10.不幸だと思う人は、自分の人生の幸せな瞬間をもう一度探してみなさい にもかかわらず、いったん生まれた以後、その新鮮な考えを、感動というものを忘れて、愚痴り、妬(ねた)み、謗(そし)り、怒り、足ることを知らぬ欲望のままに流されていくのが人間なのです。そして、運命を怨(うら)みます。 自分がこんなに不幸なのは、両親が貧乏であるからだとか、両親が不健康だったから自分も体の具合が悪いのだとか、あるいは、家が狭いがために、自分は幸せでなかったとか。あるいはまた、兄弟の数が多すぎたために貧しかったとか。兄弟がいなかったために、ひとりっ子となって、おかしくなったとか。あるいは、自分の希望したとおりの学校へ行けなかったから、自分は、不幸になったとか。自分の好きだった人と結婚できなかったから、不幸になったとか。 このように、環境のせいばかりにしておるのです。本来の清らかな決意というものをいつのまにか忘れ去って、そういう自分自身の害、意欲心のもとに、間違った人生を歩んでおるのです。 ですから、そのなかで、やはり本来の自分を取り戻すための努力というのが必要です。その努力というのが、川のなかに湧いておる泉の発見です。自分の人生を不幸だとして決めつけるのは簡単ですが、そのなかにおいて、滾々(こんこん)と湧き出でる泉のごとき瞬間がほんとうになかったかどうか。そうした感激の瞬間がなかったかどうか。幸せを感じる瞬間がなかったかどうか。絶対にないわけはないのであります。もしないと言い切る人は、その泉の上を通り過ぎておりながら、水が湧いておることを見逃しておるのです。これを振り返って、もう一度考えてごらんなさい。 11.あなたの人生途上にあった、いろいろな感激の瞬間を思い出しなさい 自分の幼少時に、ほんとうに楽しかったことはなかったか。母がランドセルを買ってくれたときのあの感激を憶(おぼ)えておるか。小学校一年に上がるときの、ランドセルを前にして、明日から学校へ上がるというときの喜びを憶えておるか。あのランドセルの皮の匂いを憶えておるか。 あるいは、はじめての運動会に出る前の日のあの興奮を憶えておるか。運動会のときに、両親とお弁当を一緒に食べたときのあの美味(おい)しさを憶えておるか。父と一緒に川に魚を釣りに行って、大きな鯉を釣ったときのあの感激を憶えておるか。あるいは、はじめて自転車を買ってもらって、補助輪をつけなくとも、自分で自転車に乗れるようになったときのあの感激を憶えておるか。あるいは、女性であるならば、はじめて異性から手紙をもらったときのあの胸のときめきを憶えておるか。 夜遅くまで、電気スタンドをつけて一生懸命受験勉強をしていたときに、父や母が夜食を運んでくれたときのあの感激を憶えておるか。雪のしんしんと降る夜に、その雪を見つめながら、古今東西の偉人たちの文章に接していたときのあの感激を憶えておるか。 青春期の不安のまっただなかにおいて、ひとつの小説を読み、文学書を読んで感激した思い出を憶えておるか。あるいは、地方から上京して来て、そうして、はじめて新たな世界でもって、自分ひとりで一軒の家、または、一間のアパートを借りて生活をはしめたときの感じがわかるか。あるいは、社会に出て、はじめて給料をもらったときのあの感激をまだ憶えておるか。自分がはじめて働いて得たお金でもって、ネクタイの一本を買ったあのときの嬉しさがわかるか。はじめてのボーナスでもって、両親に万年筆なり、ハンドバッグなりを買ってあげたときのあの感激をあなたは思い出せるか。 あるいは、父や母が、あなた方が困ったときに励ましてくれた言葉のひとつひとつを憶えておるであろうか。あなたのことを悪く言った人も、数多くいたかもしれないけれども、そのときどきにあなたを庇(かば)ってくれた人がいたということを憶えておるだろうか。 全世界人類が敵だと言うような人はいないはずです。どんな人であっても、その人に味方し、その人の人格を信頼し、その人を良き人だと思ってくれた人がいるはずです。そうした人との出会いというものを、もう一度考えてみようではないか。 あるいは、「いい人ね」と言われたときの嬉しさを憶えておるか。はじめて映画を見て、海外の素晴らしい風景を見て、感動したことを憶えておるか。 あるいは、お金を貯めて、はじめて車を買ったときの感激を憶えておるか。はじめて新婚旅行へ行ったときのことを憶えておるか。はじめて子供が生まれたときのことを憶えておるか。その子の将来について、夫婦で語り合ったことの感激を憶えておるか。 また、自分が老(お)いていったときに、子供たちが独立していくのを見て、自分の父母が、自分のことを、かつてどれだけ愛してくれたかということを感じ取る感激というものを思い出すことができるだろうか。 12.感激の瞬間と瞬間とをつなぎ合わせて、幸せの空間を広げていきなさい 人生のいたるところに感激の瞬間があるのです。人生という大河のいたるところに滾々(こんこん)と湧き出でて止まない清冽(せいれつ)な清水があったのです。泉があったのです。ただ、その泉の存在を人間は忘れ去っておるのです。泉の存在を忘れ去って、水を汚しているものばかりに、目を奪われておるのです。 その感激の瞬間、瞬間というのをつなぎ合わせていきなさい。点と点を結んでいきなさい。そうすれば、線ができます。線と線を結んでいきなさい。やがて面ができます。そうして、自分の幸せの空間というものを広げてゆきなさい。 このように、人間は、環境によって、幸、不幸が決まってしまうものではないのです。そのなかにおいて、何をどう感じ取っていくかという、その能力によって、幸、不幸が別れてゆくのです。不幸感覚の強い人間というのは、どうしても不幸になってゆくのです。不幸なことは大きく、幸せなことは小さく感じる人間というものは、自然に不幸な人生になります。しかし、不幸なことは小さく、幸せなことは大きく感じる人間というものは、自然に明るい方面へと向いていかざるをえんのです。 13.神の子として目指す方向は、幸せは大きく、不幸は小さく見ていくこと このように、人生というものの組み立てを、幸せなものは大きく、不幸なものは小さく見ていこうという方向なのです。素晴らしい方向なのです。 人生のなかで、自分の父や母が亡くなることがあるでしょう。しかし、父が亡くなったことを何十年も悔やんだところで、それは何にもなりません。ひとりの人が亡くなった後には、ひとりの赤ん坊が生まれているかもしれない。その赤ん坊が生まれた喜びをわずか一日しか考えず、人が死んだことの悲しみを一年間も悲しんでおったなら、その人は、どうしても幸福にはなっていくことができないのです。 このように、幸福というのは、それを感じとる感覚を磨いていくことによって、ほんとうに得ることができるのであるならば、なぜその感覚を磨いていこうとはせぬかです。 天上界の高級霊たちは皆、素晴らしい幸福感覚というものを持っております。下へ行くほど、不幸感覚が強くなってゆきます。地獄へ行けば、不幸感覚の持ち主ばかりです。被害妄想の人たちばかりです。この地上においても、自分を不幸だと思っている人たちは、決して幸福の世界には来れないのです。 14.人間の永遠の発展は、「我は幸福のみを見つめる」という姿勢のなかにある 地上の皆さんも、努力をして、不幸な自分ではなくて、幸福な自分をつかみ出していく、幸福な瞬間を見つめていく、どうかそういう努力をしていただきたい。かつて自分が歩んで来た人生のなかで、幸福な自分というものを見出してきたならば、これから毎日の人生においても、おそらく幸福を見出していくことができるはずです。 どんなことのなかにも、幸福を見出していける力こそ、あなたの人生における最大の武器であり、最大の力なのです。どんな場面においても、「我は笑顔を忘れす、我は幸福のみを見つめる」、これがほんとうの姿勢なのです。そして、このなかにこそ、人間は、永遠の発展という、本来の課題というものをまっとうしていけるのです。幸福を見出していく能力のない人間にとって、発展はないということです。幸福を見出していける能力のある人間であるからこそ、石段を一段一段と積んでいけるのです。それを、不幸ばかり発見する能力があれば、石段の向こうが、いつ崖(がけ)になるかがわからんのです。 15.高級霊界へ行くほど幸福感覚は強く、地獄の奥ほど不幸感覚が強くなる 今日は、これだけでも知っておいてほしい。つまり、天上界では、上へ上がれば上がるほど、幸福の感覚を持つ人が多くなる。下へ下がれば下がるほど、地獄の奥へ行けば奥へ行くほど、不幸感覚が強くなるということです。それが、人間の心の作用であるならば、それを鍛えていくこと、それこそが、魂の最大の修行ではないでしょうか。 どうか皆さん、外なる目を閉(と)じ、内(うち)なる目を開(あ)けて、内なる目でもって、自分というものをもう一度見つめ直していただきたいのです。そして、そのなかで、ほんとうに幸せだった自分というものを、ひとつひとつ探し出して、心のなかのアルバムにスナップ写真として並べてゆきなさい。そこにあなたの感動の歴史があるはずです。そして、そのスナップ写真こそ、あなたがあの世へと持って還れる唯一の貴重品であり、唯一の財産なのです。どうかそのことを忘れないでいただきたい。以上が、私の今日の話です。
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貪吃鬼的餐具系 回到最上面 中華菜刀(單手劍) └貪吃鬼的餐具 [攻 210] └天堂餐具 [攻 238 暴 15%] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 貪吃鬼的餐具 39,250z2 210 ------- -- ----- - 0% --- ------- -- ---------. - 生產 肉球之印x6 轟龍牙x4 星鐵x7 靈鶴石x4 HR51 強化 肉球之印x3 轟龍牙x1 靈鶴石x4 天堂餐具 62,500z3 238 ------------. -. ------- ----- - 15% O-- ------------. -. ------- ----- --. - - 強化 肉球印章×5 貓毛的紅珠×1 霸龍的上鱗×3 HR71 生命女神雙刀系 回到最上面 生命女神雙刀 [攻 224 麻 20 ] └生命女神之首 [攻 238 雷 120 麻 20 ] └雷雙 [攻 322 雷 220 麻 20 暴 -10% ] └轟雷雙 [攻 322 雷 310 麻 20 暴 -30% ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 生命女神雙刀 62,500z2 224 麻 20 -----. -. ------ - - 0% --- -----. -. ------ -----. - 生產 轟龍尖爪×2 雷光蟲×25 白鳩石×8 桃毛獸的尖爪×3 HR71 生命女神之首 105,000z3 238 雷 120 麻 20 ----. -. ----- ----. - 0% --- ----. -. ----- --------. - 強化 霸龍剛爪×2 電擊袋×10 電龍霜降肉×4 HR71 雷雙 221,000z6 322 雷 220 麻 20 ----. -. ----- ----. - -10% --- ----. -. ----- --------. - 強化 祖龍角×2 金獅子的尖角×2 神龍苔×1 HR91 轟雷雙 326,000z7 322 雷 310 麻 20 -. -----. ------------ -----. -. - -30% --- -. -----. ------------ -----. ---. -- - 強化 飛龍種的真肝x5 甲蟲種的銳針x12 發電袋x6 HR100 十字鎬【命】系 回到最上面 十字鎬【命】 [攻 252 暴 -30%}] └十字鎬【炎魂】 [攻 336 火 220 暴 -30% ] └崩碎十字鎬 [攻 350 火 280 暴 -10% ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 十字鎬【命】 37,500z2 252 ------- -- ----- - -30% --- ------- -- ---------. - 生產 十字鎬‧大x1 霸龍剛爪x1 鐮蟹尖爪x1 眠鳥的上蒼毛x1 HR71 十字鎬【炎魂】 176,000z6 336 火 220 ----- -- ------ ----- - -30% --- ----- -- ------ ---------. - 強化 黑龍魔眼x2 靈鶴石x17 神龍苔x1 HR81 崩碎十字鎬 450,000z7 350 火 280 ----- -- ------ ----- - -10% --- ----- -- ------ ---------. - 強化 黑星鐵x6 鸚鵡螺礦石x6 緋夕石x4 HR100 折斷的柴刀系 回到最上面 奇面族毒手斧(單手劍) └折斷的手斧 [攻 210 毒 300 暴 -20% ] └折斷的兇斧 [攻 252 毒 360 暴 -20% ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 折斷的手斧 32,500z3 210 毒 300 ----- ---. ---. ------ - -20% OOO ----- ---. ---. ----------. - 強化 奇面族王的遺產×2 奇面族的寶物×7 霸龍尾巴×3 HR71 折斷的兇斧 290,000z5 252 毒 360 -----. ---. ---. ----------. - -20% OOO -----. ---. ---. ------------- - - 生產 獸人的秘寶x4 獸人的上紅玉x2 飛龍種的上棘x2 HR100 薔薇之牙系 回到最上面 薔薇之牙 [攻 238 毒 100 暴 5%] ├薔薇之爪 [攻 266 毒 190 暴 10%] │└薔薇野心雙劍 [攻 308 毒 260 暴 20%] └棘刺之牙 [攻 252 火 140 毒 80 暴 20%] │└棘刺之爪 [攻 280 火 210 毒 120 暴 30%] │ └棘刺野心雙劍 [攻 308 火 250 毒 120 暴 35%] └珍珠之牙 [攻 266 火 180 毒 30 ] └珍珠之爪 [攻 294 火 270 毒 60 ] └珍珠野心雙劍 [攻 322 火 340 毒 80 ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 薔薇之牙 →薔薇之爪→棘刺之牙→珍珠之牙 40,000z3 238 毒 100 -----. ---. ---. ------ - 5% O-- -----. ---. ---. ----------. - 生產 棘龍堅殻x5 棘龍的上棘x5 棘龍的尖角x2 棘龍的上鱗x5 HR31 薔薇之爪 112,000z5 266 毒 190 -- ----- ------------. ----- -- - 15% O-- -- ----- ------------. ----- ---. -. - 強化 棘龍尾x2 棘龍的上棘x4 釹元素筆記x1 HR61 薔薇野心雙劍 222,500z8 308 毒 260 ---------. ---. ---. -------- -- - 20% OO- ---------. ---. ---. -------- ------ - 強化 飛龍種的上棘x10 飛龍種的堅殻x4 棘龍的紅玉x1 HR100 棘刺之牙 薔薇之牙← 100,000z5 252 火 140 毒 80 ------------ -. ------- -----. - 20% --- ------------ -. ------- -----. --. - - 強化 棘茶龍尾x2 棘茶龍的上棘x2 棘茶龍的上鱗x6 HR51 棘刺之爪 200,000z7 280 火 210 毒 120 -----. ---. ---. ------------- - - 30% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 鳥龍種的重骨x4 魚龍種的重牙x4 棘茶龍的紅玉x3 HR100 棘刺野心雙劍 600,000z9 308 火 250 毒 120 -----. ---. ---. ------------- - - 35% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 飛龍種的剛角x5 古龍種的堅殻x9 古龍種的角x4 HR100 珍珠之牙 薔薇之牙← 110,000z5 266 火 180 毒 30 ------- -- -------------- - 0% --- ------- -- -------------- ---. - 強化 棘白龍的上鱗x4 棘白龍尖角x2 棘白龍的尾巴x2 HR61 珍珠之爪 210,000z6 294 火 270 毒 60 ------- -- -------------- ---. - 0% O-- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 飛龍種的特上皮x2 牙獸種的毛皮x7 棘白龍火石x2 HR100 珍珠野心雙劍 640,000z8 322 火 340 毒 80 ------- -- -------------- ---. - 0% O-- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 古龍種的剛爪x2 古龍種的皮x9 魚龍種的血x14 HR100 鳥龍雙劍系 回到最上面 鳥龍雙劍 [攻 266] └鳥龍雙劍【疾風】 [攻 308 暴 10%] └鳥龍雙劍【烈風】 [攻 322 暴 20%] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 鳥龍雙劍 122,500z4 266 ------------ -. ------- -----. - 0% OO- ------------ -. ------- -----. --. - - 生產 迅猛龍的尖爪x30 痺猛龍王的尾巴x6 鳥龍種的尖爪x4 鳥龍種的特上毛x2 HR100 鳥龍雙劍【疾風】 212,500z6 308 -----. ---. ---. ------------- - - 10% OOO -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 公會硬幣x2 飛龍種的棘x8 鳥龍種的銳嘴x3 HR100 鳥龍雙劍【烈風】 316,000z7 322 -----. ---. ---. ------------- - - 20% OOO -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 鳥龍種的凶嘴x5 軟毛草x2 鐨元素筆記x5 HR100 尾晶蠍雙爪系 回到最上面 尾晶蠍雙爪 [攻 252] └尾晶蠍雙切 [攻 280 麻 10 ] └尾晶蠍軍刀 [攻 294 麻 30 ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 尾晶蠍雙爪 50,000z3 252 ---------. ---. ---. ------ - 0% --- ---------. ---. ---. -------- -- - 生產 尾晶蠍的尖爪x5 尾晶蠍的大顎x1 尾晶蠍體液x4 虹色礦石x2 HR51 尾晶蠍雙切 117,500z5 280 麻 10 ---------. ---. ---. -------- -- - 0% O-- ---------. ---. ---. -------- ------ - 強化 尾晶蠍靭尾x3 尾晶蠍的尖爪x2 轟龍尖爪x4 HR71 尾晶蠍軍刀 240,000z5 294 麻 30 ---------. ---. ---. -------- -- - 0% O-- ---------. ---. ---. -------- ------ - 強化 甲殼種的秘晶石x5 鳥龍種的特上皮x5 甲蟲種的銳針x7 HR100 灰晶蠍雙爪系 回到最上面 灰晶蠍雙爪 [攻 280] └灰晶蠍雙切 [攻 322] └灰晶蠍軍刀 [攻 350 暴 -10%] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 灰晶蠍雙爪 75,000z4 280 -----. ---. ---. ----------. - 0% --- -----. ---. ---. ------------- - - 生產 灰晶蠍的尖爪x4 灰晶蠍的大顎x2 氨基石x2 虹色礦石x2 HR71 灰晶蠍雙切 212,500z6 322 -----. ---. ---. ------------- - - 0% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 灰晶蠍靭尾x3 飛龍種的重牙x3 萬能礦石x32 HR100 灰晶蠍軍刀 725,000z7 350 -----. ---. ---. ------------- - - -10% O-- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 古龍種的重殻x2 灰晶蠍血晶石x2 牙獸種的重牙x3 HR100 舞雷雙【鴛鴦】系 回到最上面 舞雷雙【鴛鴦】 [攻 266 雷 130 防+9] ├舞雷雙【朱鷺】 [攻 308 雷 290 防+18] └冥雷雙【鴛鴦】 [攻 266 龍 140 ] └冥雷雙【朱鷺】 [攻 308 龍 250 防+5] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 舞雷雙【鴛鴦】 →舞雷雙【朱鷺】→冥雷雙【鴛鴦】 75,000z4 266 雷 130 防+9 ---------. ---. ---. ------ - 5% O-- ---------. ---. ---. -------- -- - 生產 舞雷龍的紫玉x2 舞雷龍堅殼x5 舞雷龍尖鉤爪x2 綠柱石x5 HR81 舞雷雙【朱鷺】 260,000z7 308 雷 290 防+18 ---------. ---. ---. -------- -- - 15% OO- ---------. ---. ---. -------- ------ - 強化 飛龍種的真髓x6 舞雷龍靭尾x3 風紋石x3 HR100 冥雷雙【鴛鴦】 舞雷雙【鴛鴦】← 80,000z5 266 龍 140 -----. ---. ---. ----------. - 10% --- -----. ---. ---. ------------- - - 強化 冥雷龍的上鱗x8 冥雷龍的上翼x1 冥雷龍的韌尾x3 HR91 冥雷雙【朱鷺】 275,000z7 308 龍 250 防+5 -----. ---. ---. ------------- - - 25% O-- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 飛龍種的重殼x6 飛龍種的韌尾x7 冥雷龍的鬃毛x4 HR100 吞‧雙刀系 回到最上面 吞‧雙刀 [攻 252 水 190 防+21] └吞‧雙劍 [攻 308 水 220 防+42] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 吞‧雙刀 87,500z4 252 水 190 防+21 -----. ---. ---. ----------. - 0% --- -----. ---. ---. ------------- - - 生產 呑龍牙x7 呑龍的酸液x5 呑龍血x4 狙擊魚x6 HR31 吞‧雙劍 210,000z6 308 水 220 防+42 -----. ---. ---. ------------- - - 0% O-- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 呑龍軟骨x3 舞雷龍尖鉤爪x4 綠柱石x6 HR81 怒髮雙系 回到最上面 怒髮雙 [攻 238 水 180 暴 5%] └怒髮雙【戀歌】 [攻 266 水 240 暴 10%] └怒髮雙【哀歌】 [攻 308 水 320 暴 15%] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 怒髮雙 22,500z3 238 水 180 ---------. ---. ---. -- - 5% --- ---------. ---. ---. ------ - 生產 蠻龍鱗x8 蠻龍爪x4 蠻龍棘x3 盾蟹小殼x12 HR22 怒髮雙【戀歌】 115,000z5 266 水 240 ---------. ---. ---. ------ - 10% --- ---------. ---. ---. -------- -- - 強化 蠻龍的尖角x1 蠻龍的腹皮x10 山水晶x2 HR71 怒髮雙【哀歌】 220,000z7 308 水 320 ---------. ---. ---. -------- -- - 15% --- ---------. ---. ---. -------- ------ - 強化 灰晶蠍的大顎x2 蠻龍的尖爪x1 蠻龍尾x4 HR71 大氣之翼系 回到最上面 大氣之翼 [攻 238 龍 140 麻 10 ] └高地之翼 [攻 280 龍 240 麻 20 ] └嵐之翼 [攻 308 龍 280 麻 20 ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 大氣之翼 22,500z3 238 龍 140 麻 10 ---------. ---. ---. -- - 0% --- ---------. ---. ---. ------ - 生產 極龍鱗x8 極龍爪x10 極龍翼x4 麻痺袋x8 HR22 高地之翼 200,000z5 282 龍 240 麻 20 ------- -- -------------- - 0% --- ------- -- -------------- ---. - 強化 極龍的銳爪x8 極龍的雷膜x2 極龍尾x6 HR71 嵐之翼 275,000z7 308 龍 280 麻 20 -----. ---. ---. ------------- - - 0% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 極龍的韌尾x4 極龍的耀角x4 極龍的黑石x2 HR71 多殼雙系 回到最上面 多殼雙 [攻 224 雷 320 ] └多殼雙【梔子】 [攻 252 雷 360 暴 5%] └多殼雙【芙蓉】 [攻 280 雷 420 暴 5%] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 多殼雙 60,000z3 224 雷 320 ------- ------ ------ ---. - 0% --- ------- ------ ------ ----- -- - 生產 多殼蟹的薄爪x4 多殼蟹的朱殼x6 多殼蟹的岩殼x10 電擊袋x4 HR31 多殼雙【梔子】 120,000z5 252 雷 360 ------- ------ ------ ----- -- - 5% --- ------- ------ ------ ----- --. --. - 強化 多殼蟹的朱爪x8 多殼蟹的的尖爪x8 尾晶蠍的韌尾x2 HR51 多殼雙【芙蓉】 200,000z6 280 雷 420 ------- ------ ------ ----- -- - 5% --- ------- ------ ------ ----- --. --. - 強化 多殼蟹的銳槍x2 多殼蟹的薄殼x5 冰狐龍的上鱗x8 HR51 晶雙劍系 回到最上面 晶雙劍 [攻 224 雷 380 ] └晶雙劍太陽 [攻 238 雷 420 ] └晶雙劍烈陽 [攻 252 雷 500 ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 晶雙劍 60,000z4 224 雷 380 -- ----- ------------. ---. - 0% --- -- ----- ------------. ----- -- - 生產 晶龍的爪x8 晶龍的礦鱗x2 燕雀石x15 闇鋼鐵x3 HR71 晶雙劍太陽 120,000z4 238 雷 420 -- ----- ------------. ---. - 0% O-- -- ----- ------------. ----- -- - 強化 晶龍的堅皮x4 霸龍剛爪x4 輝龍石x8 HR81 晶雙劍烈陽 220,000z5 252 雷 500 -- ----- ------------. ----- -- - 0% OO- -- ----- ------------. ----- ---. -. - 強化 晶龍的魅玻璃x1 舞雷龍的絕緣脂x1 雷管石x1 HR81 初始雙斧系 回到最上面 初始雙斧 [攻 182] └元祖雙斧 [攻 252] └暗幕雙斧SPI [攻 294] └暗幕雙斧SPIV [攻 315] └暗幕雙斧SPVII [攻 350] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 初始雙斧 1,000z1 182 -----. ---. ---. ------ - 0% --- -----. ---. ---. ----------. - 生產 萌芽礦石x1 HR3 元祖雙斧 10,000z3 252 -----. ---. ---. ----------. - 0% --- -----. ---. ---. ------------- - - 強化 鐵礦石x6 白鳩石x3 靈鶴石x3 HR31 暗幕雙斧SPI 40,000z5 294 -----. ---. ---. ------------- - - 0% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 染色草‧虹x2 染色草‧赤x2 染色草‧白x2 HR100 暗幕雙斧SPIV 70,000z6 315 -----. ---. ---. ------------- - - 0% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 鳥龍種的殼x3 鳥龍種的堅殼x1 HR100 暗幕雙斧SPVII 100,000z7 350 -----. ---. ---. ------------- - - 0% --- -----. ---. ---. ------------- ---. - - 強化 牙獸種的毛皮x3 牙獸種的上毛皮x1 HR100 商隊雙劍系 回到最上面 商隊雙劍I [攻 224] └商隊雙劍II [攻 252] └商隊雙劍III [攻 280] └商隊雙劍IV [攻 294 麻 10 ] └商隊雙劍V [攻 322 麻 20 ] └商隊雙劍VI [攻 350 麻 30 ] └商隊雙劍VII [攻 350 麻 30 ] 名稱 費用稀有度 攻擊 效果 鋒利度鋒利度+1 暴擊 洞數 商隊雙劍I 10,000z2 224 ------- -- ---------. - 0% --- ------- -- -------------- - 生產 商隊銅鋼石x10 粗編繩x25 角龍堅甲x8 HR31 商隊雙劍II 50,000z3 252 ------- -- -------------- - 0% --- ------- -- -------------- ---. - 強化 商隊銅鋼石x20 鬼仙人掌的花x25 黃金之毛x4 HR31 商隊雙劍III 100,000z5 280 ------- -- -------------- ---. - 0% --- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 髒污碎布x20 商隊銀鋼石x20 異國寶石x15 HR51 商隊雙劍IV 250,000z5 294 麻 10 ------- -- -------------- ---. - 0% --- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 蓄光蟲x15 商隊金鋼石x10 異國寶石x30 HR71 商隊雙劍V 500,000z6 322 麻 20 ------- -- -------------- ---. - 0% --- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 商隊金鋼石x20 代用草x10 異國寶石x40 HR71 商隊雙劍VI 1,000,000z7 350 麻 30 ------- -- -------------- ---. - 0% O-- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 商隊輝石x20 木天蓼的首飾x5 古龍種的剛翼x5 HR100 商隊雙劍VII 2,000,000z7 350 麻 30 ------- -- -------------- ---. - 0% OO- ------- -- -------------- ---. ---. - 強化 商隊輝石x20 古龍種的顎x2 古龍種的重殼x4 HR100
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スザンナの消失【投稿日 2007/04/07】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 また実在の団体、人物をモデルにした架空の設定がありますが、これも政治的思想的 個人的価値観とは一切関係ない物語の上だけのものです。 科学的表現もありますが完璧なる似非科学です。 □舞台設定 げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定 旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 げんしけんSSスレまとめサイト 「その他」カテゴリー収録 ①「ぬぬ子の秘密」 主人公 服部双子(ぬぬ子) A.C.2026年 ②「斑目晴信の憂鬱」 主人公 斑目晴信 A.C 2026年 ③「アンの青春」 主人公 アンジェラ・バートン A.C 2010年 ④「千佳子の覚醒」主人公 田中千佳子 A.C.2026年 ⑤「春奈の蒼穹」 主人公 高坂春奈 A.C.2026年 ⑥「スザンナの消失」 主人公 スザンナ・ホプキンス A.C.2027年4月前後 □登場人物(○旧世代 ◎新世代 ☆オリジナル △シリーズ登場人物) ○斑目晴信 新世代たちの中学校に用務員として赴任。過去にアンジェラと短期間交際し ており、認知していない息子が一人いる。最近、その存在を知った。 ○アンジェラ・バートン (アン、アンジェラ) 米国にて社会心理学研究をしている。斑目との間に一子あり。 ○スザンナ・ホプキンス (スージー、スー) 新世代の中学校に英語教師として赴任。容姿は昔と変わらない。 ◎千里(ちさ) 十四歳以下同 笹荻の娘。妹の万理と二卵性双生児。性格は積極的で物事に頓着しない。 漫画、アニメ好き。 美少女愛好趣味もある。どちらかというと消費系オタ。叔母や親友の春奈と ファッションやゲームの話題で気が合う。 オンラインゲーム「GX-ガノタックス」ハンドル名「サウザンド」搭乗機「ブラック・ラグーン」 ◎万理(まり) 前作でうっかり万里の変換せずにいましたので他の方々の 設定との区別の為に万理で通します。 同じく笹荻の娘。性格は消極的で思慮深い。納得のいかない細事に拘る面も ある。腐女子趣味で創作もする。漫画、アニメ好き。創作系オタ。親友の 千佳子と気が合う。 オンラインゲーム「GX-ガノタックス」ハンドル名「ミリオン」搭乗機「スノーホワイト」 ◎千佳子 田大の娘。温厚で大人しい性格。父親に似て凝り性で几帳面な面も。漫画、 アニメ好き。消費系オタ。腐女子趣味。コスプレは嫌い。 思春期の難しい年頃で母親のコスプレ趣味には嫌悪感。その後何かの きっかけで目覚める可能性あり。 ◎春奈 高咲の娘。ボクササイズをしている。オタク趣味は無いが、父親の影響で オンラインゲームの格闘ゲームが好き。 ファッションにも興味があり、アバターの服などのデザインを趣味にして いる。 父親の天才性?は引き継いでいないが、母親のリーダーシップの素質の萌芽 がありそう。 オンラインゲーム「GX-ガノタックス」ハンドル名「アップルシード」搭乗機「キングクリムゾン」 ◎服部双子(ぬぬ子) 突然、転校してきた厚底メガネのおさげの少女。メガネを取ると絶世の 美少女という古典的設定。その他にも秘密が多そう。 ☆アレクサンダー・バートン(アレック) 十五歳 このパラレル設定での完全なオリキャラ。斑目とアンジェラの息子。 無責任な父親を拒否。 その反動でオタク趣味も寄せ付けない。しかし思いっきり素養がある。 母親似のスポーツマンで格闘技を習得。 オンライン格闘ゲームには興味がある。 オンラインゲーム「GX-ガノタックス」ハンドル名「ホワイトスネイク」搭乗機「ブルーディスティニー」 △ミハイル・ゴットルフ 十四歳 「春奈の蒼穹」登場 日本の大阪出身の母親と某国人とのハーフ 双子の妹がいる。 ガノタ オンラインゲーム「GX-ガノタックス」ハンドル名「大佐」搭乗機「レッドフォックス」 「スザンナの消失」ゲスト出演 和名は別。 △アナスタシア(アニー)・ゴットルフ 十四歳 「春奈の蒼穹」登場 日本の大阪出身の母親と某国人とのハーフ 双子の兄がいる。 あやしい大阪弁を話す。「GX-ガノタックス」ハンドル名「中尉」搭乗機「グリーンラクーン」 「スザンナの消失」ゲスト出演 和名は別。 △《藍玉》 「スザンナの消失」登場 スザンナの敵役 少しお馬鹿。 ライカンスコープ(獣人)族 △《瑪瑙》 「スザンナの消失」登場 《藍玉》の配下 顔を覆う長髪の女性 マーメイド系 参謀役。 △《翡翠》 「スザンナの消失」登場 《藍玉》の配下 犬か猫かよくわからない 人狼?猫? 諜報役。 △《琥珀》 「スザンナの消失」登場 《藍玉》の配下 新入りで一番若い 茶髪のギャル系 ネコミミ娘。 第一幕 逢瀬 斑目とアンジェラ どこともいえぬ一室で男女が睦みあっている。二人は年頃の男の子の親ではあったが、一見すればそれを感じさせない若々しい外貌をしている。 その男・・・斑目晴信は照れくさそうにじっと天井を眺めながら、そのトレードマークとも言うべき丸メガネをかけ直しながら言った。 「もう・・・いいだろう?」 「いいえ、駄目よ。久しぶりに会ったんですもの。もうしばらく・・・こうさせて・・・。」 そう言いながら、その女・・・アンジェラ・バートンは斑目の首筋に顔をうずめて、目を瞑りながらスンスンと首筋の匂いを嗅いでいる。 斑目は椅子に座りながらじっとしているが、段々気持ちが落ち着かなくなっている。 一方でアンジェラは穏やかな表情で斑目に寄りかかっている。 「落ち着くわ・・・。あなたとこうしていると・・・。」 そう言いながらアンジェラは目を瞑りながら首筋から耳たぶの方へ顔をすり寄せながら、やはり匂いを嗅いでいる。 斑目はその微妙に肌の触れ合う感触にビクビクとしてのぼせ上がったように顔が赤らむ。 「君・・・やっぱり変だよ・・・人が見たら・・・」 「あら? 変? 誰も見てないしいいじゃない。それとも変なのは私の方かしら?」 アンジェラははにかみながら照れくさげに顔を離して斑目の方を見た。 「いや・・・まあ・・・あんまりしないかな・・・こうして匂いを嗅ぐのって・・・、ハハッ。」 「不快?」 アンジェラに不安な表情で聞かれて斑目は慌てて打ち消した。 「いやいや!! とんでもない!! ただ・・・」 不快であろうはずがなかった。アンジェラの上気してほんのりと紅色に染まった白い肌からは控えめな香気がたち、斑目を幻惑させた。香水の類はつけていないのに欧米人特有の強い体臭はアンジェラからは感じられなかった。 瑞々しく潤んだ肌の感触が斑目の肌にまとわり付くように吸い付くと気狂いさえしそうになる。 アンジェラの柔和な丸みを帯びた顔のくりっとした澄んだ碧眼が不思議そうに斑目を見つめる。その瞳に見つめられて斑目は目をそらしながら言った。 「気恥ずかしくてしょうがない。君は初めて会った頃とさっぱり変わってない。大げさだと言うのなら二十代後半にしか見えないよ。」 アンジェラは微笑んだ。 「あら? それは嬉しい事言ってくれるのね。でもあなただってやっぱり若々しいと思うけど。」 それは斑目もよく人には言われる。一人で好き勝手に趣味に生きていると所帯持ちよりは若々しくなれるものらしい。だがアンジェラの若々しさはスージーの尋常じゃないソレは例外としてまた別格と思われた。 「まあ・・・私はガーディアンだったし・・・。スージーのおかげね。」とアンジェラはつぶやく。 「ガーデン?」と斑目は聞き間違いをするが、アンジェラはそれには答えず微笑んで言った。 「アジア系の人たちは体臭が控えめだと言うけど、あなたのそれはさらに控えめで落ち着くわ。」 「最近はそれでも日本人男性も体臭を気にしているよ。」 「でも私にはあなたのそれが一番落ち着くの」 「うーん、でもやっぱり君は少し変かもね。」 「あらひどい。」 二人は笑いあった。 体を寄せ合いながら久しぶりに再会した二人は最近あった出来事をとりとめとなく話し合った。 斑目は自分の身に起きた・・・正確には自分の身の回りの人間に起こった不思議な出来事をアンジェラに話して聞かせた。 「色々たいへんだったのね。」 「イエイエ、それほどでもアリマセンヨ。」 斑目は頭を掻きながら答えた。 「でも・・・少なくともチカコの例を除けば大体は現実の範囲の現象とも言えるけど・・・。チカコの事例は明らかに「物理的法則」を超えた現象だったし・・・。」 「イヤイヤ、俺にはどれも現実のものとは思えないよ。」そう言って斑目は首を振った。 「そうでもないでしょ?。双子の感応能力もヌヌコの浄化能力も本来人が持っているコミュニケーション能力や共感能力の延長ですから。特にヌヌコの力はゲシュタルト心理学で説明できます。」 「ゲス・・・何だって?」 「ゲシュタルト心理学。あなただって言ってたそうじゃない!! 聞いてるのよ、XとYの記号で・・・。」 「あっあれはオタクサークルの活動目的を適当に誤魔化した説だって!!」 斑目は慌てて手と首を振って昔の若気の至りのような説を得意げに吹聴していた過去を思い出して冷や汗を流した。 (よくもまああんなの得意げに『彼女』に言って聞かせていたよな・・・。今の俺にはできん・・・。) アンジェラは斑目が昔の事を思い出したついでに「誰」の事を思い出していたかを察してプクーと頬を膨らませてむくれてみせた。 「あら?誰の事を考えていたんでしょうね~」 アンジェラは意地悪げな口調で言う。 「いや、その、あの・・・。」 アンジェラは斑目の動揺した姿にプッと吹きだした。 「まあ、いいわ。とにかく『1+1=2+α』なの。「『全体の総和は部分の合計よりも大きい』の。古い心理学説の見直しとしてこの心理学は発展したの。」 「んー、それがヌヌ子ちゃんとどう関係あるのかさっぱりワカランデスヨ。」 「具体的に言えば記号の集合は単体の記号の意味を超えたものになるというのかな。実際、漁業民族は体に目の模様を刺青して目の大きい動物に擬態して鮫に襲われないようにしたり、紋章には魔よけの意味が持たれていたり・・・。」 「えと・・・つまり?」 「つまり人類には『集合的記憶』によって共通認識する・・・もうよしましょう。要するに今回私はヌヌコに会って色々研究したくて来日したわけ。」 学者を職業とするアンジェラは日本に研究目的で来日していた。もちろんアレックも連れて・・・。 「アレック君は元気そうでなによりだよ。この前、GXなんたらとかいう国際ゲームではみんなも世話になったし・・・。」 斑目は何気にアレックの話題に触れた。GX・ガノタックスという国際オンラインゲームで春奈たちはアレックと一緒になったのだった。 「あら? あなたまだそんな他人行儀な・・・。」 「いや・・・だって・・・ねえ・・・。」斑目はバツの悪い顔をして言う。 「まあ、いいんですけど。」とアンジェラは困った人たちねという表情で微笑んだ 「とっところでGX・ガノタックスってずいぶん大掛かりなゲームだよねえ。春奈ちゃんの父・・・『彼』が企画したゲームだなんて知らなかった。けっこう軍事転用とかスケールのある話でついていけなかったよ。」 斑目は間の悪さにゲームの話に話題を変えた。 「そんな大げさでも無いけど・・・あのゲームはそういう軍事的な技術も重要視されているけど、民間医療の義手や『義体』の開発にも貢献しているの。」 「まるで『鋼殻防衛隊』だね。不思議な出来事ばかりでアニメの世界に迷い込んだかと思ったよ。」 「元々『鋼殻防衛隊』自体がサイバーパンク小説の祖とも言えるウィルヘルム・ギブスン、彼の著作『ヒューロマンサー』の影響を受けた日本の漫画家の原作を基にしているし・・・。」 「うん・・・。」斑目は頷いた。 「そしてそのアニメの影響を受けて映画の『サイバトリクス』がアニメや漫画の表現手法を映画に取り入れた・・・文化の混交や混血こそが無限に変化する世界の真実だわ・・・。」 ウンウンと頷きながら斑目はアンジェラの「語り」の熱の入り方に少し戸惑った。こういう話に興奮してくると段々積極的になってくるアンジェラの性癖をよく知っていたからだ。 「アン・・・あのね・・・。」 過熱するアンを抑制しようと斑目は話しかけた。 「・・・私とあなたの間にアレックがいるように・・・。」 意図せずアレックの話題に戻った。 「そっそうだね。アレックも混血だね。少し意味は違うけど。」 「私はユダヤ系との混血だし・・・。」 「あ!! そうだったの? そういうのとかって無頓着で・・・。」 斑目は思った。よくよく考えてみれば自分はアンジェラの事を何も知らない。その事が急に恥ずかしくなった。そういう事に再会してからも関心さえ抱いてなかった事にも・・・。 「じゃあ、詳しくないけど色々しきたりとか厳しいんじゃ・・・」と斑目は聞く。 「まあ、昔と違ってニューエイジですから厳しくないわ。でもアレックの場合には頭の固い一族の長老たちの手前『割礼』の儀式だけは受けさせたけど。」 「ごめん、そういう儀式って分からないからノーコメント。」 「私も説明するの面倒だからパス。」とアンジェラは無邪気に笑った。 そんな無邪気さが斑目を今でも苛む。本来であれば普通に一緒になっていれば二人で・・・いや三人で乗り越えてきた事柄の一つであったに違いなかったのだ。 「そうそうアレックが子供の頃に『割礼』の事を友達にからかわれたとか言って泣いたりした事もあった。それからケョロロショーグンのアップリケを恥ずかしいから嫌だって・・・。男の子って難しいわあ。」 アンジェラは二人の失われた時間を埋めるかのようにアレックの子供の頃の話を滔々と続けた。 「スミマセン。」 「え?」 「本当にスミマセン。」 斑目は心からアンジェラに詫びた。そして椅子の上でがっくりとうなだれた。アンジェラはやはりそばに寄り添って言った。 「何で謝るの? 『責任』とかそういう事は言わないで。必要ならそうしてただけ。必要じゃなかったから何も求めなかっただけ。」 「ならどうして君は今俺とこうしているんだい? 俺は別に必要じゃないんだろう?」 斑目は泣きそうな顔でアンジェラを見つめる。 「あなたは私にとって必要。今も必要。でもあの時私があなたに何かを望んだとしてもそれが善い結果にたどり着いたかどうかは分からない。今も『彼女』の事が忘れられないの?」 「まさか!! もう何年たつと思うんだい!! でも分からない・・・俺にはどうにも分からなくなった・・・。」 斑目は丸メガネの下に手を滑らせ、目を覆って下を向いた。 アンジェラはそんな斑目を椅子から押し倒した。そして驚く斑目の耳元に顔を寄せて囁いた。 「あなたは私の直感であり閃き。あなたをおいて他にそんな人はいません。私の中の何がそうさせるのでしょう? あなたの中の何が私からあなたを奪ったのでしょう?」 「分からない・・・分からない・・・。」 そう呟きながらも斑目はこんな時でも自分の中の『男』がそそり立つのに気付いて、ため息をつきながら天井を仰いだ。 「そう・・・誰にも分からない。でも今はただ自分を自分足らしめる『ゴースト』の囁きに従いましょう・・・。」 アンジェラは斑目を愛しむように抱きしめた。 第二幕 学校生活 アレックと春奈たち アレックは思った。 母と『斑目氏』が会っている事は薄々気付いていた。その事に対して自分が特に思う事は無い。『あの人』は法的にも父では無い。そして心情的にもだ。 『無理も無いとは皆さんも思いませんか? 生まれて一度も会った事の無い人を父などと!!』 アレックはカメラ目線でそう言った。 『あの人』はただ単に母の『男』。自分にとっての関係はそれでしかない。問題は自分がその事にふてくされるほど子供では無く、また割り切れるほどの大人でも無いという事。 しかも母の来日に随行して編入された学校が『男』の職場であるという事。 そうした事実が生々しく自分にまとわりつき、その原因と毎日のように気まずく顔を合わせている事に忍従しなければならないという事が問題なのだと。 でも『あの人』との関係を知る者はこの学校には少ない。ヌヌコはかつて『事件』で一緒に行動した都合上知っている。チカコは母が彼女の母親と親友という関係上薄々気付いていると思われるが、二人の口からその関係が語られる事は無いと思っている。 『だから成り行きとはいえ日本在住の間、彼ら日本のクラスメートとの交友を素直に楽しめばいいと思っています。』 「カメラ目線で誰に向かって話しているんだい? アレック?」 アレックはその声の方を振り向いた。彼は自分と同様短期留学で編入された少年だった。同じハーフという親近感から親しくなった友人であった。 「いや、誰でもないよ、イエモン君。」 アレックがそう答えると、彼、伊衛門はフーと深く息を吐いて首を振って大げさなゼスチャーをして言った。 「何度言えばいいんだ? 僕はイエモンじゃなく、ツ・バ・サだと言ってるじゃないか!!」 アレックは不思議そうに「あれ? でも貰ったクラス名簿には・・・サキ・・・上の字難しくて読めないや・・・イエモンって・・・。」と質問した。 「苗字が読めなくて今時珍しい名前の方が読めるというのも君の日本語の知識も偏ってるな!! それは間・違・い!」 伊衛門はムスッとした表情で言い返した。そして話題を変えて教室の角に固まっている女子グループの方をこっそりと指差して言った。 「それより・・・角の女子グループ・・・こっち見てるけど何を話していると思う?」 アレックもこっそりと教室の角に視線を向けると確かに春奈たち女子グループがこちらを見てコソコソと内緒話をしている。 「総受け」 「総受けやな」 「総受けですね~」 「総受け・・・かなあ・・・」 「総受けね」 「ええ!! 何で? 何で? ヤオイに興味無いちさまでどうして? アレックは見ての通りスポーツマンじゃん? どういう基準かさっぱり分からない?!」 春奈は友人たちの批評が意外で驚いていた。 「いや、何でって言われてもね~。」と頭を掻いて千里が答える。 少し離れたところでは別の腐女子グループがアレックたちの方を見てクスクス内緒話をしていた。 「アレック君ってさー。70年代とかさー、80年代 のアニメのヒーローっぽくない?」 「あはは、言えてるー。じゃあツバサ(伊衛門)君は今風の新世紀系よね~。古いけどコードリアスとかさ。」 「あの二人仲良くてヤバイよね~ アレック×ツバサで何か出来ちゃうよね~」 彼女たちの会話は春奈たちにも聞こえていた。実際、二人の容貌は的を得ていた。アレックは精悍な古典的ヒーローっぽかったし、伊衛門は長身で痩せてて女性っぽい顔立ちで当世風と言えた。 「だろ? だろ? フツー そうなんじゃないの?」と春奈はみんなに食い下がった。 それに対して千佳子は「まだまだですね、彼女たちの見る目も」と言って首を振った。 みんなはその意見にウンウン頷いている。 「じゃ、じゃあ伊衛門君は?」と春奈がむきになって聞くと皆は答えた。 「鬼畜攻め」 「にいちゃんの事言うのもなんやから強気攻めくらいにしたろ。」 「怒涛の攻め寄りのリバ可」 「魔王攻めです~」 「サド攻め」 「さっさっぱり分からない!!」と春奈が言うと「春奈ちゃん、意外と人を見る目ないな~。にいちゃんは見た目と腹の底違うで。」と伊衛門の妹の米子はケタケタ笑いながら言った。 少し遠く離れたところでアレックと伊衛門の二人は春奈たちのグループを遠巻きに見ていた。 「ホント、何を話しているんだろうね。」とアレックが言うと、彼女たちの視線の意味に気付いた伊衛門は舌打ちして言った。 「チッ、あの腐れアマども腐った目で俺たちを見ているな。」 「クサレアマドモ? ごめん、スラングかローカルの言葉かい? 早口でよく分からなかったよ、イエモン君。」 「ああ? ツ・バ・サだと何回言えば分かるんや!! でかい図体して頭の中はカラッポかい!! ド低脳ガーーッ ケツから手え突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろか!!」 伊衛門の言葉を聞き取れなかったアレックに対して伊衛門はやはり早口でまくし立てた。 「ごめん、それも聞き取れなかった。漫画・・・じゃなく日本語のテキストには載ってないね。その言葉。」 主に母親の買う一般的な日本語の漫画を(こっそりと)読んで日本語を習得したアレックには伊衛門の言葉は理解出来なかった。 きょとんとするアレックにハッと我に返った伊衛門はにっこりと天使の笑顔で答えて言った。 「ごめんよ~、『クサレアマ』というのはね、『尊敬できる女性』という意味なんだよ。」と伊衛門はアレックに教えてやった。 「なっなるほど、メモメモ。」 アレックはさっそく覚えたての日本語を春奈に使った。 「春奈! 君もやはり『クサレアマ』だよね。」と。 パシッ 顔を真っ赤にして激怒した春奈はアレックの頬をひっぱたいてツカツカと教室から出ていった。 「?ナンデ?どうして?」 アレックは頬を手で押さえて呆然と立ちすくんでいた。 ちょうど斑目が廊下を歩いて、春奈たちの教室の入り口に差し掛かった時に、教室を勢いよく飛び出す春奈とすれ違いにぶつかりそうになったが、春奈は斑目に目もくれずプリプリ怒りながら廊下を早足で歩いていく。 驚いた斑目は教室を覗きながら「どうしたんだい~」とのん気そうに声をかける。 そんな様子を女子たちはウンウン頷きながら見て言った。 「総受け」 「総受けやな」 「総受けです~」 「総受け・・・だねえ・・・」 「総受けね」 そんな事もあったりもしたがアレックの日常は、むしろ母国にいた時よりも充実なものと言えた。アレックはそんなに日常に安らぎさえ感じるようになっていた。 スージーが行方不明になるまでは・・・。 スザンナの消失その2に続く
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・魔法:偽身・やらない夫 渇望:かつての日常への回帰願望 効果:対超常現象特殊ゴーレム作成 そげぶフィスト搭載 +... 元の世界の親友、日常の象徴であるやらない夫を模したゴーレム。 愛のために切り捨てた過去であるため、ゴーレムは風化しかけており脆い。 それ自体が通常法則(元の世界の常識的法則)を補強する魔法であり、「JKM」「そげぶフィスト」を保有する。 動力源はプロテイン。 JKM(常識的に考える筋肉)・・・特殊効果のない武器による物理攻撃(常識的攻撃)以外の干渉無効 そげぶフィスト・・・JKMの攻撃スキル版、威力1。「非常識」破壊 複数能力の項目に引っかかるのでこちらに変更。 ・魔法:誓いの言葉 渇望:師匠への愛 効果:対戦相手との一部ステータス共有(師匠限定) 師匠が死ねばやる夫も死ぬ 逆もまた然り +... その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、 これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。 師匠が見せた初めての魔法、冥約の魔法化、婚約。18歳以上かつ相手の同意が必要。 HP、状態異常、財産(装備の特殊効果)の共有化。 ・魔法:トランザム 渇望:やる夫の全てで師匠と戦う 効果:スキル・魔導による自己強化を同時多重使用 +... 保有する自分への補助魔導、補助スキルの多重一斉発動。 また、特殊な装備品があれば量子化も可能。 ・魔法:生き足掻く権利 渇望:生き足掻く力 効果:切り払いの性能強化 魔法すら切り払う +... 魔導・魔法・貫通属性・必殺属性など従来不可能な対象を 切り払うことが可能になる魔法 どんな攻撃が相手でも、どんな魔法が相手でも、まだやる夫は生きている。 だから、諦めるのは早過ぎる。 ・魔法:同甘共苦の師弟(ビタースイートフールズ) 渇望:師匠と分かり合いたい 効果:魔法の共有・相互理解(師匠限定) +... 師匠ルサルカの魔法を取得。その根幹たる渇望を理解する。 弟子アンナにやる夫の魔法を与える。その根幹たる渇望を刻み込む。 師匠の悲哀を知り、やる夫の想いを伝え、悲しい魔法を使わなくていいようにするだけの魔法 絶望に染まった翼が、再び共に羽ばたけますように。 ・魔法:萌芽・青薔薇 渇望:変えられない運命への憎悪、反骨心 効果:可能性の創出 不可能ではなくなる +... 無から可能性を創造し、実現する可能性が全くない不可能事であろうとも、実現可能とする。 ただしあくまでも可能性が生じるだけであり、“太陽を西から昇らせる”、“月を墜とす”等といった 実現させたくても干渉しようがない事物の場合、基本的にまず実現することはない。 戦闘時の具体的効果としては回避不可能な攻撃を避けられる、耐えられない筈の攻撃に耐えられる等。 変えられない運命への憎悪を苗床に、決して在り得ぬはずの種子を芽吹かせる。 ・魔法:開花・青薔薇 渇望:師匠を幸せにする未来を手に入れたい 効果:他の可能性を消滅させ、消去法により未来を確定させる +... 望まぬ未来へと至る運命を悉く刈り取り、望む未来を唯一絶対とする魔法。 可能性が0%でさえなければ、他の可能性を0%にすることでどんなことでも絶対に成功・実現させる。 運命を否定する剪定の刃。咲き誇るのは己が求める至上の未来だけでいい。 ・魔法:機械仕掛けの神『メタ・ナイト』 渇望:物語をハッピーエンドへ 効果:次のループ又は並行世界の自分を成功させる為の布石 +... 舞台外からの一手。混乱した状況に解決を下して物語を収束させる装置。 作成時のやる夫と同じ性能を持つ自動人形を過去へと送る魔法。 また効果は重複し、あらゆるバッドエンドへ至った未来のやる夫の性能を併せ持つ。 しかし、時間的矛盾を内包するため自ら物語に参入することは出来ない。 メタナイトとの修行は特にやる夫との親和性が高いため、非常に効率的。 あるいは、ルサルカの魔法:鏡仕掛けの神とやる夫の魔法:二重しおりの合成魔法 ・魔法:繋がる心 渇望:遠く離れていても思いを伝えたい 効果:干渉不可の高性能通信魔法 心を繋げる +... お互いに離ればなれになろうとも心は常に繋がっている。 効果:お互いの同意の上で専用の通信ラインで精神を繋ぎ、会話をすることが出来るようになる。 好感度が高ければ、よく聞こえるようになる。 この魔法は第三者からの盗聴や妨害を受けることはない ・魔法:真なる絆 渇望:その絆を失いたくない 効果:PT内にいない味方からの援護攻撃 +... 積み重ねてきた絆は、如何なる事にも断ち切られることはない。 この魔法を発動するには、行動を指定する際、援護してもらう味方の名前を記述しなければならない。 この魔法で発動した援護攻撃は、いかなる技能をもってしても防がれることはない。 49スレ目より抽出 ・魔法:砕けぬ魂 渇望:不明(師匠を残して死ぬわけにはいかない?) 効果:任意でリレイズをかける 食いしばりとは異なり、切れたらかけなおし可 +... 自分のHPが0になった時に一度だけ完全回復して復活する。 この効果はHPが0になる以外で消えない。心が折れない限り何時でも何度でも使用可能。要するにリレイズ ・魔法:時の砂の魔法 渇望:不明(師匠を残して死ぬわけにはいかない?) 効果:死亡時にその日の朝への時間移動 一日一回のみ +... 死亡時に自動的に発動 その日の朝に戻る 習得した経験値・スキル・アイテムはそのまま手に入っている 一度発動するとその日は使えない *渇望との兼ね合いで勝手に任意発動削りました ・魔法:師弟万歳 渇望:不明(師弟関係への思い入れの強さから生まれた魔法?) 効果:同一戦場の弟子のスキルレベル分自分のスキルレベル上昇 *師匠はやる夫の弟子 +... 効果 己の育てた弟子の能力を己の技能地にプラス 例 やる夫剣10 柊剣8 =剣レベル18 補正は適当に 使用条件 同一戦場に師弟が存在しないといけない ・魔法:ザ・ゾンビ 渇望:不明(師匠を残して死ぬわけにはいかない?) 効果:蘇生くらわない限り不死身 モノホンのゾンビじゃないから浄化無視 任意発動 +... 蘇生くらわない限り不死身 *任意発動にしとかないと昇華術式で瞬殺される等極端に相性の悪い相手がいるので改変しました 53スレ目より抽出 ・魔法:阻まれぬ光 渇望:師匠に追いつくための疾さ 効果:魔法による割り込み攻撃 敵の全アクションに反応 +... 相手の全ての行動に割り込みをかけ先制攻撃を放つ魔法。一回のアクションごとに一回発動する。 威力3000 必中。貫通攻撃。相手を100%の確率で行動不能にする。対必殺。魔法属性 対必殺…必殺属性攻撃に対して発動した際威力+5000、即死付与、耐性貫通。 魔法属性…相手の持つ魔導系防御技能及び魔導効果完全無効。また、相手が魔導を放とうとしていた場合発動不可。 目指すものは遥か彼方、追いつき抱くには遠すぎる。 ならば。少しでも早く、何よりも疾くなろう ・魔法:歪まぬ歩み 渇望:不明(夢の実現?) 効果:歪みを拒絶する事で魔法の影響をレジスト 世界およびこの魔法の対象者を歪めないタイプの魔法は対象外 +... 何があろうとも、歪まずただ真っ直ぐに夢に突き進む決意。 夢の実現の為に必要とあらば最愛の人でさえ裏切れる程の覚悟をもってただ前へ 止まれず、止まらない、もはや止まる事は許されない。 どのような災悪が身に降りかかろうともただ愚直に突き進む、 それが夢への最短の距離だと信じ切って。 身に降りかかる全ての歪みを駆逐する。魔法拒絶の魔法。 ・魔法:壊れた幻想、かつての限界、昇華する力。 渇望:約束を果たす為の力 効果:技能の威力にやる夫のLvと能力値に応じてプラス補正をかける スキルによる能力補正値にも補正がかかる +... 効果:技、魔法、魔導の威力をやる夫のLv×能力値(技なら筋力、魔法と魔導なら魔力)分、上昇する。 また、スキルによる能力の補正値を補正値×スキルLvに上昇する。 子供は無垢故に何にでもなれると信じてる、そして現実を知り己の限界を決めてしまう…それが幻想だとも知らずに。 己の幻想を壊し、かつての限界を越え、力を昇華する、何よりも大事な人との約束を果たすために…。 ・魔法:理を外れし揺るがぬ想念 渇望:アンナの魔女ルサルカからの解放 効果:魔女の固有技能や魔法をレジスト 倒した魔女の魔女としての概念を完全消滅 +... 渇望:『魔女ルサルカ』から『アンナ』を解き放ちたいという揺るがぬ想い ある『魔女』を己が愛した嘗ての姿に戻すという『理から外れた想念』を貫く為に得た、魔女の魔女たる所以を『理の外』から打ち砕く為の力。 効果:自身に対する魔女の固有技能や魔法に拠る外部からの効果を完全に封殺するパッシブ魔法。 また、付随効果として、魔女を倒すか屈服させるかした場合、対象の魔女の『魔女としての概念(※魔女スキルや魔女としての思考・行動理論等)』を完全消滅させる事が出来る。 尚、この付随効果は永続する為、やる夫に倒されたり屈服させられた魔女は未来永劫魔女に戻る事が出来なくなる。 56スレ目より抽出 ・魔法:空を飛ぶ夢 渇望:不明(必要な時、必要な場所に間違いなく駆けつけたい?) 効果:瞬間移動・必中・緊急回避(MP消費) 対象の傍らに量子的テレポ +... 思った瞬間に望んだ場所に存在しているという、真の意味での瞬間移動の魔法。 望みさえすれば、どんな場所であろうと時空を越えて望む場所へたどり着く。 空間に作用して移動する空間転移と違い、時空間を「飛ぶ」ことを可能とする魔法。 やる夫自身が時空を越えて飛ぶため、空間(世界)に干渉するより負担が軽く、 副産物として時空を越えた先の場所を知覚する事も出来る。 ただし、飛ぶことができるのはやる夫とやる夫が触れているものだけ。 ttp //yy702.60.kg/test/read.cgi/yaruo2nd/1319454879/501-600 変えられない過去での別離の思いから生まれた、 「たどり着くべき場所へ至る」ことと「至るための速さ」の魔法。 どんなに数字が大きくなってもそこには限りがある。完全なるものは限界をもたない。 完全なるスピードとは、それはすなわち、即そこに在るということ。 置いて行かれることを恐れるルサルカにとっては有る意味最悪の魔法だが、 いついかなる時でも彼女を迎えに行くことのできる魔法であり、 どんな場所からでも彼女を連れ出すことができる魔法である。 「望む者を呼ぶ召喚魔法」の対になる「望む場所へ行く魔法」でもある。 名前の元ネタはカール・ポパーの『空を飛ぶことを可能にしたのは、空を飛ぶ夢である』から。 戦闘時効果(候補)…… ・攻撃が必ず「相手に届く」(回避・みがわり等を無視。障壁などはそのまま) ・必中攻撃を回避可能になる。 ・致命傷を受ける場合、100%転移回避する。(Mp消費は100~200ぐらい) ・逃走時に逃走先を指定でき、必ず相手より先に行動し、100%逃走に成功する。 ・魔法:生命の咆哮 渇望:諦めず足掻き続ける 効果:最大HPを超えるダメージを受けた時に食いしばり、即座にエクストラターン発生、割り込み行動 攻撃以外も選択可 +... やる夫の受けるダメージが、やる夫の最大Hpを超える場合、 そのダメージを食いしばり、即座にエクストラターンを発生させる 相手の攻撃回数が残っていた場合、その攻撃はエクストラターン終了後に再開する 人間に許された最大の権利、それは生きるために足掻くことだ 死ねと言われて死ねるほど、生命と言うものは軽くない 成さねばならぬことがあるならなおさら 60スレ目より抽出 ・魔法:その足は自ら歩むために 渇望:不明(対等な関係を好む価値観による?) 効果:リンクの切断 依存束縛関係といった関係性を切る +... 依存、束縛関係をばっさり切り落とす魔法 67スレ目より抽出 ・魔法:縁の紡ぎ手 渇望:不明(師匠を孤独から解放したい?) 効果:敵味方問わずリンクした全キャラの能力を平均化 数は力だ +... 人に限らず全てのものはただ一個で存在するのではなく、様々なものとの縁によってそこに在る。 やる夫が師匠に出逢えたのも、やる夫がここまで強くなれたのも他人がいたからで、 だからこそ、師匠や友人と自分をつなぐ縁は大切にしたいという渇望から生まれた魔法。 術印を打ち込みラインをつないで力を循環させ、結んだ者同士の力を平均化する魔法。この平均化は術者の任意で発動。 この魔法は対抗策がない限りそこらに住むただの町人Aと魔王・魔女等の超越存在を平均化する事で弱体化が可能であり、 また逆に力が劣るものを強化出来る ウロボロスケーキから思いついた弱体・強化を一緒にこなす平均化魔法 縁を絶つ様な魔法がないと対抗できない。 師匠はやる夫を求めるという渇望だし、自分と他人の縁を裂く魔法は無いんじゃないかなーきっと ・魔法:英雄幻想 渇望:ただ一人の為だけの英雄 効果:豪運限界突破 失敗する度豪運レベル上昇 戦闘・イベント終了毎にリセット +... 人の殻をやぶりただ一人の為の英雄とならんとする心が生んだ魔法 運を引き寄せ失敗をより大きな成功の糧とする ただのトカゲが竜になるには、当人の努力は大前提として他力即ち運もまた必要である 失敗する度に豪運のレベルが限界を超えて上昇する 上昇した分は戦闘・イベント終了後に取り消される 失敗:選択した行動が本人の意思によらず取り消される・不発する、無効化・反射・吸収される、 必中のはずの攻撃が特殊能力などで回避される、賭けに負ける選択肢を選ぶ、など 問題点:現在の所、豪運に戦闘中役立つ効果がない 運のステータスアップ効果すらない 賭けごとに関する選択肢の場合に勝つ選択肢がわかるだけ 同じレベル以上の豪運を持つ相手には勝つ選択肢が解る能力は無効=豪運レベル10でも相手が豪運レベル10なら無効化される なのでこの魔法で豪運レベル11になれば無効化されなくなる 豪運レベル10にしても役に立つ効果がでなかったら豪運を別のスキルに差し替えて何か考える *成長禁止ルールに抵触するので、豪運レベルはイベントや戦闘終了時に元に戻るように改変しました ・魔法:八面六臂 渇望:今度は愛する人を万に一つも取り零したくない 効果:魔法による機械鎧作成 詠唱系スキル八つ同時発動 六つの腕での戦闘 千手パンチ? +... 文字通り八面六臂のちょっとキモい機械鎧を召喚・装着 *八面六臂:もとは仏像などで八つの顔と六本の腕をもっていること 三省堂提供「新明解四字熟語辞典」より 八つの顔(やる夫本体の顔含む)から詠唱系スキルを最大八つ同時発動、六つの腕(やる夫本体の腕含む)を用いて常人には不可能な攻撃と防御を行う 全ての顔・腕に全く別個の動きをさせる事が可能 ・魔法:運命を断ち斬る剣(アトロポス) 渇望:人間としての夫婦生活 効果:魔女に属する現象などを切断 任意発動 倒した魔女の魔女としての概念を完全消滅 +... 魔女の固有技能や魔法に拠る効果等の「魔女としての概念」を、「断ち斬る」事で完全に封殺する能力を付与する任意発動型パッシブ魔法。 また、魔女を倒すか屈服させる(≒心を倒す)かした場合、 対象本来の能力と「魔女としての概念を断ち斬られたまま斃れた現実」との矛盾に拠り「世界に拠る修正」が発生する事で、 対象の「魔女としての概念(※魔女スキルや魔女としての思考・行動理論等)」を完全に消滅させるという付随効果が発生する。 尚、この付随効果は「世界に拠る修正」に拠って齎される効果である為、 世界に拠る修正を覆せるだけの事象干渉力を持つ魔法に拠る効果を除き、如何なる手段を用いても解除する事は不可能である。 「魔女」と言う名の魔なる痛みに染まり堕ちたる「法」に到りしアンナを心の底から救いたい、そしてその「痛み」の連鎖を断ち斬ってやりたいという、悲哀から産み出された悲しき魔法。 心砕かれし運命故に絶望で地に堕ちたる翼を「運命」と言う名の痛みから解き放ち、真なる意味で比翼連理の理に共に収まる事が出来る事を願って…。 渇望は師匠を魔女から解き放って元の夫婦生活に戻りたいって感じで ・魔法:水の楽園 渇望:不明(白浜夫妻も守れない無力な自分のままでいたくない?) 効果:心を通わせ認めた相手にリンクを繋ぎ、死や不利な効果を打ち消す 虫のしらせ効果もあり +... 大切なヒト達を傷つけない祝福 やる夫が心を通わせ認めたヒトはやる夫の世界に組み込まれ守護を受ける 同位階の魔法によらない死亡・状態異常・あらゆる不利な効果を打ち消し、魔法によるものでも効果を半減する また互いに異常を感じ取り互いの元にはせる事も可能 エデンの守護者、魔術においては水を象徴する大天使の如くあらゆる災厄を退ける魔法 例えそれが定められし死別であっても覆る、楽園に悲しみは要ら無いのだから ・魔法:タンマ 渇望:不明(ゆとりある心。無駄を嫌う魔女との対比?) 効果:相手の行動を無かったことにする やる夫の残り食いしばり回数減少等もなかったことに +... 相手のターンに起こした行動を無かったことにする 68スレ目より抽出 ・魔法:夢への加速 渇望:夢への飛翔の強化、足を引くルサルカとの対比 効果:直接ダメージ以外のマイナス効果の反転 メダパニ食らって賢者状態に +... やる夫が夢へと向かうことを妨げる全てを、加速する力へと変転させる。 身を蝕む毒は傷を癒し、眠りへの誘いは覚醒を促す。 忘却させる力は記憶を活性化させ、 力を衰えさせる呪詛はより力を高める祝福へと変わる。 足を引くならば、それすらも夢へと向かう力へと変えてしまおう。 縛り付けようとする力が強ければ強いほど、より強く。 戦闘時効果としては、デバフやバッドステータス等の直接ダメージ以外のマイナス効果の反転。 デバフ効果は数値はそのままマイナスがプラスに変更される。 状態異常は効果がプラスに働くよう変更される。 ・魔法:すべての道は 渇望:不明(夢への到達?) 効果:妨害無効化 行動スキップとかされなくなる +... やる夫の夢へ至る道は幾千のルートがあるが、最後には一つの場所へと繋がる。 故にどのような妨害を受けようとも、やる夫の行動は夢への場所へ近づく事であり その妨害は無力化される。 70スレ目より抽出 ・魔法:縛鎖を断つもの 渇望:定められた限界の破壊 効果:能力・行動の制限・妨害系に類する全てを破砕 スキルレベル10のスキルに限り10+魔法レベルに 10+αレベルでチャーハン作るよ! +... 「いうなれば、ただ運命通りと言うだけですわ」 「悪いお。ここで、お別れだお。まさしくもって運命どおりって奴だお」 「お前は、損じるなよ。運命は存外反則だぞ。やる夫は失敗した。つまりはそう言う事だ。」 やる夫の望みを妨げるもの。それは運命という常人には断ち切る事のできない鎖である。 その鎖を、破壊する。 この魔法習得の前提条件 夢への飛翔習得 同じく行動制限系への抵抗の魔法である夢への飛翔をこの魔法内に組み込む事で、魔法の強度を上昇させている これにより、運命の破壊を可能とするだけの力を得る 能力・行動の制限・妨害系に類する全てを破砕する。技やスキルに限らず、世界の意思や修正力といったものにまで働く。 世界そのものへの干渉ではなく、人物や任意のものへの世界からの干渉を限定的に停止させる魔法である。 "この人物はこうである" "この入力に対しては必ずこの出力が返る" "ルートがどうあれ結果は一つに収束する" そういった決まり事を破壊できる。 スキルレベルの上限は10であると世界法則によって定められているが、この魔法はその制限を破壊する。 具体的にはレベル10に達したスキルのレベルを、以後10+魔法レベルであるものとして扱う。 これによって、スキルレベルの高さによって成功判定が為されるタイプのスキルが影響を受ける。 例としては、魔導障壁、拡散術、気配遮断、豪運、誘う踊り、気配探知、等に有効。 新規の技や効果の習得に関しては1さんに一任するが、それらはなくても構わない。 スキルレベル限界突破の前例として柊蓮司の女難レベル15があげられる *あちこちに手を入れ、名称も変更 ・魔法:救い上げる腕 渇望:愛する者を救いたい 効果:魔女化解除 存在や事象の格や属性を操作する魔法 魔導を魔法化 敵+効果打消し、自己-効果打消し +... 渇望 愛する者を救いたい願望 この腕、ただ愛する者を救う為に、その障害を払う為に 魔に堕ちていようとも、全ては愛する者を救う為に 効果 腕のイメージを操り、対象、事象の存在を変化させる。 何らかの原因で変わった存在を戻す場合は永続的だが、存在の維持、引き上げ、引き下げは一時的である それがどの様な存在でも、願った存在に引き戻す。 一時的であればその存在をより高位の存在に引き上げる事も可能だが、消耗は激しくなる。 戦闘中効果:敵+効果打消し、自己-効果打消し、魔導を魔法として使用(消費MPup)等 ・魔法:風に乗りて歩むもの(イサカ) 渇望:師匠に会いたい、追いつきたい 効果:完全回避能力、絶対先制、技の必中 +... より速く師匠に会いたい、より疾く追いつきたいというその思いは場所を超え空間を超える 術者を「ありとあらゆる場所に存在し、存在しない」状態へと変える魔法。求め人がいる場所がどこであろうとやる夫の意志で空間を跳び、辿り着くことが可能となる。 その身は風よりも捉えがたく、雷よりも迅い 効果 今までに行ったことがない場所であろうと転移出来る 戦闘時効果 相手の攻撃、能力に対する完全回避能力、絶対先制、技の必中(かばう、完全回避能力等の影響を受けない) 75スレ目より抽出 ・魔法:概念斬撃 渇望:望まぬ運命を斬り開く 効果:万物に物理攻撃可能化 +... 魔導、魔法、結界、状態異常、装備などへの物理攻撃を可能にする。 遠距離攻撃魔導への斬り払い、場にかかった特殊効果、供依存提携体のリンクライン、 自分に掛けられた弱体化、敵の「物理無効」そのものの破壊、装備自体の破壊等。 1の設定した対象HPを超えなければ破壊できない。 川の流れの一部を切断する事で水流の空白地帯を作り出し、モーゼごっこをしたりもできる 飽くまで概念的に切断された状態に移行するだけであって変質ではなく、切断されている状態を修復するすべを持っていれば修復は可能 具体的にはやる夫の過去と未来の二重しおりであれば修復できる *製作者に許可が貰えたので「また、効果が再発生し続けるタイプのものには余り意味がない。」の記述を削除、空行以下を追加、という内容の改変を行いました
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/662.html
2015年総評案4 大賞 戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~ 102 :総評案4 ◆6Hudehhe3c:2016/02/17(水) 22 17 54 HOST FLH1Aat057.ehm.mesh.ad.jp 2014年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、暗黒面に堕ちた者共の武闘会となった。 泥沼の激闘に終止符を打ったのは、どんな対象にも最大限に威力を発揮するメギドの火矢。 『チーズ』こと『新世黙示録 ―Death March―』がすべての敵と一部のスレ住人を屠り去り、血塗られた勝利を手にしたのである。 破壊に続くのは創造か、それともさらなる破壊か。 未だ暗雲立ち込める死の大地を踏みしめ、探求の旅は続いてゆく。 ハルマゲドンの後に残った焼け野原で新たな芽吹きが始まったのは、早春のことである。 一番乗りを果たした『エロ本を捨ててから兄の様子がおかしい』は、妹陵辱ゲーというコンセプトからの脱線が問題視された。 特に妹の友人ルートでは顕著であり、人間関係のコペルニクス的転回が連発される。 まず友人が主人公による妹の盗撮を暴こうとするも、盗撮される興奮に目覚めた妹が自らそれを阻止。 性格が豹変した妹から逆に脅迫される友人を主人公が守る純愛路線に移行したかと思えば、今度は妹と友人が百合関係になり、最終的には妹が主人公と友人を結びつけてハッピー(?)エンドとなる。 人体の骨格とパースが狂っているグラフィックも併せれば、様子がおかしいのが兄だけではないことは明白であった。 同時期には、 心理戦ゲーム「人狼」をモチーフにしていながら、敵側が勝利よりも性欲を優先するため主人公側のワンサイドゲームとなる『影狼 -kageroh-』や、 陳腐なバカ抜きゲーとして「滑り倒すボボボーボ・ボーボボ」扱いされるも、肉汁したたるショコラケーキの画像でなんとかオチが付いた『毎日がハーレムすぎて王子は姫を決められないっ!』などが相次いで萌芽した。 こうしていくつかの選評とともに迎えた桜の季節に、ようやく温まってきた空気を凍りつかせる事件が起きる。 『戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~』による突然の侵攻が始まったのである。 戦極姫シリーズは1作目がKOTYe2008で次点入りし、翌年には修羅の国からの黒船として据置と携帯の両部門を制覇したが、その後は徐々に針路を変更。 陽の当たる場所へと旅立っていったはずだった。 しかし、ある男の手によって舵は切り返され、暗黒大陸へと舞い戻ってしまう。 そう、本作最大の問題点は、W主人公の片割れとして新登場した「榊 月冴(さかき つかさ)」の存在そのものなのである。 基本スペックは非常に高く、猛将を圧倒する武力と軍師並の知力を誇り、料理の腕も超一流で文化人としての教養まで兼ね備えたチート野郎。 しまいには空を飛んで敵の大軍団をかわし、もうひとりの主人公との直接対決に完勝する。 その際の迷言「だが俺の身体は空を飛んでそのまま織田家の本陣へと向かう。」は一部で大流行し、様々な状況からそのまま織田家の本陣へと向かう者が続出した。 飛翔はともかく完璧超人設定自体はありふれており、それだけで非難するには当たらない。 しかし人間性があまりに酷く、元レイプ常習犯というだけあってまさしく下衆の極み。 最初からいかにやり捨てるかを考えており、時には騙してでも処女を奪って悪びれない。 その調子でまんまと9割以上のヒロインを食い散らかし、責任も取らずに去っていくのである。 そしてヒロイン達は皆、そんな男に餌付けされてあっさり尻尾を振るようになる。 前作までは身持ちが固かったとヒロインとて例外ではない。 「不思議な魅力」があるという理由で、やり逃げされても怒るどころか雁首揃えて崇拝するようになる始末。 下衆いチャラ男と頭の緩いビッチは購買層が拒否反応を示す性格の典型であり、それらをメインに置いた時点で失敗は約束されていたといえよう。 さらなる問題は、キャラクターを引き継ぐシリーズものでそれをやってしまったことである。 いわば最低系オリ主の公式化であり、シリーズのファンであればあるほど反動によって精神的ダメージは増していく。 なにせ公式シナリオで、愛着のある旧来の主人公は噛ませ犬にされ、思い入れのあるヒロインはやり捨てられて喜ぶ白痴と化してしまうのである。 シリーズ自体を蹂躙するかのような所業には、当然のように非難が集中。 その結果、追加ディスクの告知には月冴追放が明示され、公式によって事実上の黒歴史に認定される事態となった。 また、SLGパートは仕様変更によりバランスが崩壊。 野戦において隊長武将の能力が極端に重視されるようになり、1人で無双して数十倍の兵力差を覆すというセンゴク違いになり果てた。 かくして、旧知の仲でも油断すれば寝首をかかれる戦国の理にスレは震撼するのであった。 帰還を果たしたレジェンドに対抗すべく、5月に入ると元王者達が相次いで立ち上がった。 まずは、系列ブランドが『部室』で名を馳せて以来の常連となったpotageからの刺客、『超・秘湯めぐり』が参戦。 相も変わらぬ抜群の「負安定感」を見せつけた。 それもそのはず、本作はシナリオ・エロ・UI・BGMのすべてが淡々と手抜きされている。 『部室』で化石呼ばわりされたUIは未だに現役であり、5曲ほどしか無いBGMはすべてフリー素材。 ストーリーは薄いを通り越して無いに等しく、何の前触れもなく盛り始めるか、突然ヤ○ザが乗り込んできて犯されるかしてそのまま終了する。 そのエロシーンもワンパターンかつ極薄で1回30クリック前後。 こうした文章量不足を過剰なパロネタだけで補おうとしているものの、単発ネタを思い付いた順に片っ端から入れているだけであり寒々しい。 そんな悪あがきもむなしく、最終的なボリュームはコンプまで約2時間とコンパクトに収まった。 これで価格は安定のフルプライス。 全体が低品質でまとまっており、タイトルに反して一切の温もりを感じさせない仕上がりであった。 負けじと3年半の沈黙を破ったのは、2009年の初参戦以降に発売した作品のエントリー率100%を誇る愛されブランド、本家アーベルソフトウェアであった。 『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』が着弾し、王座奪還の狼煙が上がったのである。 本作を端的に表現するならば、「稚拙」という言葉がふさわしい。 作品を構成する主要な要素、推理・バトル・エロのことごとくに技巧が欠けているのである。 探偵ものとしては、手がかりを集めて推理するという基本からして相当怪しい。 手がかり集めは、女性を快楽で堕として口を割らせる力技に頼りきり。 しかも得られるのがどうでもいい情報ばかりとあっては、エロをねじ込むための手段にしかなっていない。 そして情報も物証も足りないまま、やっつけ消去法で言いがかり同然に犯人を導き出そうとするのだが、披露する前に毎回犯人が自滅してくれるため問題にはならずに済む。 無論、それが探偵ものとして問題なのは言うまでもないが。 グラフィックも心もとない。 台詞の横に表示される顔グラには差分がなく、主人公は常に覇気のない無表情。 格闘シーンの一枚絵には躍動感の欠片もなく、「無気力キック」などと揶揄された。 毒沼色のレモネード程度はもはやご愛嬌であろう。 絵だけでなく文章による表現力や音による演出力も不足している。 よって、それらを組み合わせて様々な場面を作ろうとしても、せいぜい脱力系ギャグにしかならないのである。 しかし言い換えれば、至る所にネタが潜んでいるということである わずか5時間で打ち切りとなる短さでありながら、「今の俺なら、手負いの女なんて瞬殺ですよ」などの迷言や面白画像が少しずつ発掘されていき、長らくスレ住人達のティータイムのお供を務め上げることになった。 このどさくさに紛れて『繋がらない携帯電話 -ただいま他の男とめちゃめちゃセックス中-』が間隙を突く。 寝取られをテーマにしながら妄想か睡姦オンリーで寝取られ感が無く、間男筆頭候補が実は主人公狙いのゲイという誰得変化球を投げつけたのである。 その直後、3強対決の余波が次なる事件の呼び水となった。 それこそが、5月29日に発売された作品群による集団決起。 レジェンド達の競演によってスレに渦巻いた戦雲が、観測史上最大級の大嵐を呼び寄せたのである。 初めに、発売日当日のエントリーで『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』が先駆けた。 その早さの理由は、極端なボリューム不足である。 フルコンプまではオートで約1時間。 ボイスを飛ばせばその半分にも満たない時間で読み終わる。 CG数はまさかの5枚で、その大半が公式サイトで確認可能。 挙句、エロはまさかの本番無し。 もはや薄い本より薄く、選評者をして「回想機能は無いが回想する必要も無いので問題無い」と言わしめた。 また、本作はクラウドファンディングで資金を調達して発売に至ったという経緯がある。 結果を見る限り、修羅の国との取り合わせはやはり「混ぜるな危険」であったといえよう。 これではサポーター達も報われまい。 彼らの名前が流れるスタッフロールはさながら墓碑であり、銘の一部に誤植があるという事実が、最後まで誠実という言葉の意味を問いかける。 カス同然の現象に価値をこさえる試みは、文字通りデッドエンドとなってしまった。 次いで、深夜のテンションで暴走しながら『裏技スペクトラム』が登場。 満載された安直なパロディや使い古されたネタが原因で、大規模なスリップ事故を引き起こす。 Hシーンまでもが巻き込まれ、漫才セクロスの様相を呈する惨事となった。 「君よ、活目せよ――これがエロゲーの極北だ!!!」との公式キャッチコピーは、こうした寒さを的確に表現しているといえよう。 シナリオの路面凍結に比べれば、赤い色をした「黒いメイド服」という矛盾などは瑣末な問題である。 最終的に本作は、「このテンションと内容に君はついて来れるか!?」の煽り文句を残して孤独に走り去っていった。 さらに、タイトルとキャラデザに某アニメへのオマージュが満ち満ちている『中二病な彼女の恋愛方程式(ラブイクエイション)』も降臨。 シナリオやグラフィックは概ね及第点に届いており、唯一にして最大の欠点はバグである。 細かいものだと、一部の設定変更の未反映、既読やCG解放のフラグ管理ミス、文章と音声の齟齬などが挙げられるが、これらは前座にすぎない。 致命的なのは頻発するエラー落ちと、それに連鎖して時折発生するセーブデータの消失である。 その威力は凄まじく、最後に正常終了した後に保存したデータはすべて消滅するため、こまめなセーブだけでは対策にならない。 セーブするごとに、いったん終了させるかデータをバックアップしなければ安心できないのである。 後日ギガパッチによる修正が可能となるも、例によってセーブデータに互換性は無し。 こうしてセーブデータが闇の炎に抱かれて消える様子は、思い出すだけでも身震いするような惨劇であった。 続いて『恋魂』が外法を用いて乱入した。 独自の厨二風用語がてんこ盛りの設定には妙な力がこもっているが、それを活かせていないどころか把握しきれていない。 おまけに主人公は、アウトローぶる俺カッケーと思い込んでいるDQNそのもの。 結果、ストーリーは矛盾を散りばめたオラオラ進行となり、力尽きたように打ち切り気味のラストを迎える。 しかも個別ルートのうち2つは、初期状態だと入ることすらできない。 これはバグではなく、もはや恒例となりつつある意図的な未完成ルート隠しであった。 パッチを当ててコンプした後、初期状態に戻してからCGモードに入れば確認できる。 相当数のCGが選んでも表示されず、未収録のSD画像を選ぶと表示されるのはダミー。 さらに、未収録CGを含むHシーンを回想しようとすれば、「黒背景に文字だけのHシーン」という始祖の伝説が今に蘇る。 つまり、初期状態ではデータが入っていない事実が浮き彫りになるのである。 主人公だけでなく、納期を守る手法までアウトローという憎らしい演出であった。 未完成品販売と聞いて呼ばれた気がしたのか、尻を叩かれながら『妄想コンプリート!』がここで到着する。 あの『雛遺書』を生んだEX-ITの流れをくむ新ブランドの処女作であり、発売前から『毛根』の略称を与えられ注目を集めていた。 そして、何かが起こりそうな予感は誰も予想できない形で現実となる。 一向に進まない制作状況に業を煮やした流通に介入され、進捗状況を定期的に晒されてしまったのである。 こうして発売前にもかかわらず盛大に話題をさらった後、当初の予定から半年遅れで発売。 大方の予想通り完成度は低く、明らかに時間切れで無理矢理区切りをつけたハリボテであった。 プレイ時間は共通ルートが約2時間で個別は実質1時間ずつという短さ。 ストーリー展開は疾走感に溢れており、立ち上げた部活動は数日以内にスピード解散。 ほかにも使い切れない設定や伏線を次々とパージしつつ、ストーリー開始から1週間で一気にエロまで駆け抜ける。 これによりヒロインの過半数が極度のチョロイン化。 残る妹と幼なじみには、それぞれ長年の想いが成就するも「実は主人公の精神は別人に変わってました」と後に明かされる罠が用意されており、全ヒロインに対して隙がない。 シナリオ以外も、文章と音声の不整合や一択肢を筆頭に突貫工事の残滓が至る所に残っていたり、縮尺がおかしくヒロインがフィギュアサイズにしか見えない一枚絵があったりと全体的に杜撰である。 欠落部分を妄想で補ってコンプリートすることも難しい完成度であった。 このほかにミドルプライス以下の3作品も続々と集結。 最後に、頭と口が悪いM女達をヒロインに据えてタイトル詐欺となった『女の子はドSな変態でできている』が加わったところで、ようやく嵐は収束した。 同日発売作品の最多エントリー数は、昨年記録した6本を大きく上回る9本を記録したのであった。 こうして怒涛の勢いを見せた上半期が終了。 過去最速のペースで押し寄せてくる選評にスレ住人達は脅威を感じていたが、ここで潮目が変わった。 寄せた波は引いてゆき、新たな挑戦者が現れなくなったのである。 それから2ヶ月。 閉塞感を打開すべく、ついに降臨したメシアこそが『淫らな魔法使いと救性主』であった。 本作は、調教SLGと銘打たれながら、調教ものの要点をまるで押さえていない。 導入からして例外ではなく、ヒロインは失った魔力を取り戻したいがため、その唯一の手段である調教を渋々ながらも受け入れる。 しかし、そもそも調教とは対象が自分に従うように躾けることであり、最初から従っていては調教らしさなど生じようもない。 終盤の調教シーンだけはかろうじて体裁を保っているものの、日常シーンにダークやシリアスな雰囲気は皆無。 ついにはイチャラブを経て逆に主人公が絞られるまでに至り、調教ものとしては破綻してしまう。 また、調教の道具や資金を集めるためのクエストと称し、同じ内容のテキストを繰り返しスキップするだけの余計な要素も搭載。 極めつけは、そのクエストを回想モードに登録しておいて調教シーンは登録しないという暴挙である。 調教したいと望むプレイヤーに対しておあずけ系お仕置きとは、あまりに高度すぎるプレイであった。 さらに時は流れて秋口、スレにひと粒の実りがもたらされた。 CGが醸し出す違和感が目を引く『人妻公然恥辱電車 ~携帯一つでお触り即ハメし放題他人の妻を粘着種付け寝取り』である。 とりわけ目立つのは、帯がまるでのし紙のような浴衣姿。 さらに、とあるHシーンの背景は平面的すぎて「絵画」と呼ばれたが、それもそのはず、通常の背景CGの一部を拡大して流用しているのである。 その背景CGも「食品売り場」で検索すれば最上段に表示される画像のトレスという二段構え。 あまりの惨状を見かねた有志が手を加えると違和感は見事に消え、元絵の拙さがより明確になってしまうのであった。 こうしてわずかな恵みで糊口を凌ぐスレ住人達であったが、冬を前にして選評は完全に途絶えてしまう。 しかし厳しい寒さの中でも発掘・解体作業は続いており、それは年明けにようやく実を結んだ。 1月上旬には、1+1が1前後しかならない狂ったバランスの合体システムが物議を醸したSRPG『剣聖機アルファライド』がエントリー。 そして締め切り間際。 まずは、デスゲームものとは名ばかりで毎回ゲームマスターの温情に救われる『Closed GAME』が滑り込みを果たす。 それに続いて、ふたつの影が満を持してその姿を現した。 理解するのが困難なため遅い参戦になったのが、『ANOTHER POSSIBILITY』である。 本作はバカ抜きゲーと思われるが、推測の域を出ない。 あまりにもおバカな話が頭の悪い文章で綴られており、狙って作られたのか、それとも結果としてバカゲーに見えるだけなのかが判然としないのである。 全編を通してほとんど会話のみで進行し、わずかな地の文は日本語として間違いだらけ。 仰々しい形容や比喩の乱用がわかりにくさに拍車をかけ、正しく理解するには読解力を越えて解読力を要求される。 ただし名文に見えなくもない箇所もあり、「心の底から積乱雲級の親近感が込み上げて、気持ちを真夏の清涼感に満ち溢れた青空に変える」や「あまりの運命的な嬉しさに、僕の腰も踊り狂ってしまう。」といった表現は一部スレ住人の心を掴んだ。 また、話の流れは突拍子もなく、初対面のヒロインが授業中の教室でオ○ニーを見せつけ始めたり、主人公は何の葛藤もなくノリノリで近親ヒロイン達に手を出す。 できればバカ抜きゲーにはよくある展開として水に流したいが、肝心のエロがまともではないためそれも難しい。 そのHシーンでも、やはり文章の質が問題となる。 とりわけ存在感を示すのが「う゛ッ!」という台詞。 発射の合図として使われるだけでは済まず、1行で4回も5回も連呼したりヒロインに伝染したりと非常にしつこく、クスリでもやっているのかと疑うほどトんでいく。 それでいて、末尾の変更や別の台詞への混入などの絶妙なアレンジがプレイヤーに慣れを許さず、エロへの集中を著しく妨げるのである。 低質な文章でも、とことん突き詰めれば別の可能性が開けることを示した怪作であった。 選評受付最終日にようやくその全貌が明らかになったのは、老舗からの刺客『Love and Peace』であった。 メインとなるRPG風パートは、戦術性の無さとバランスの悪さに大ボリュームが掛け合わされた苦行そのもの。 まず、戦闘システムがあまりにもシンプルすぎる。 キャラクターの数は多いが、取る行動は敵味方全員がバカの一つ覚え。 例えるなら、「たたかう」だけを繰り返す戦士と「ホ○ミ」を延々と唱え続ける僧侶しかいない。 根幹がここまで単純だと、属性相性や距離といった要素を加えたところで焼け石に水である。 戦闘中はフルオートで、戦闘に関してプレイヤーにできることは、事前のメンバー編成と優先攻撃対象の指定のみ。 しかし、キャラクターの性能差が激しく敵も強いため選り好みする余裕はなく、厄介な回復役を真っ先に狙う以外の選択肢もない。 状況に応じて最善手を模索する要素が徹底排除され、もはや火力と耐久力の単純比較でしかなくなっている。 よって、すべての戦闘は少しでも戦力の高い側が必ず勝つ出来レース。 相手によっては、最初の数ターンで勝敗が見ているのに消化試合がだらだら続き、回復偏重の敵を削りきれず引き分けになることも多い。 最悪の場合は攻撃と回復がループして戦闘が終わらなくなり、ゲーム自体を強制終了させてやり直すしかなくなってしまう。 しかし、クリアするにはこの戦闘をひたすら繰り返す以外に道はない。 フロアマップにびっしりと敷き詰められたマスの大部分が戦闘マス。 目的地が不明瞭な上にマップ同士の繋がりもわかりにくく、一歩一歩戦闘をこなしながら右往左往する羽目になる。 しかも、Hシーンはこのパートでひとつずつ集めなければならない。 ヒロインの大半は敵として登場し、シーンを回収するには、倒し、捕獲し、育て、進化させるという手順を踏む必要がある。 ポ○モン図鑑を埋める作業に近いが、捕獲成功率は低く、ゲームとしての面白みが一切無い本作では果てなき苦行でしかない。 ただしグラフィックは充実しており、CG数は差分抜きで実に271枚、シーン数は94を誇る。質も問題なく、最大の長所といえよう。 しかし回収に多大な労力を要することはマイナスであり、余計な苦労を強いられる分だけ価値を減じてしまっていることも否めない。 最後にストーリーであるが、「ヒロイン達を暴走させていた悪い気を吸収しすぎた主人公が、ラスボスと化して始末される」という後味の悪い結末しかない。 総じて、なぜ「Love and Peace」というタイトルが与えられたのか理解に苦しむ内容であった。 以上をもって2015年の主要なエントリー作品の紹介を終了し、大賞及び次点の発表に移る。 次点は、 『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』 『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』 『ANOTHER POSSIBILITY』 『Love and Peace』 そして栄えある大賞は、 『戦極姫6 ~天下覚醒、新月の煌き~』 とする。 2015年の大賞争いは、隙の無い絶対強者が現れず混戦模様となった。 テンプレクソゲーが溢れかえる中、独自の個性で矮小な枠から飛び出した精鋭達がしのぎを削ったのである。 クソゲーとしての方向性がそれぞれ異なる有力候補に優劣をつけるには、「エロゲーマーの普遍的な需要に対してどう応えたか」という根源的な基準を用いるのが適切であろう。 次点に選出された作品は、いずれ劣らぬ負の特徴を備えていた。 掲げたコンセプトが成立しないほど拙い技巧。 エロゲ未満に陥る寸前まで切り詰めたボリューム。 とことんまでクオリティの低い文章。 無駄に長い上に単純かつ理不尽なゲーム性。 いずれも需要を満たすには程遠い。 比べて『戦極姫6』は、エロゲーマーの最も嫌うタイプの下衆男が主人公として作品の大部分を支配することで、普遍的な需要のほぼ対極に位置する凶器と化した。 エロゲーマーが最も嫌がる要素を大黒柱に据えたエロゲー。 その在り方は、需要に応えるという観念からは最も遠い。 「クソエロゲーとは?」という永遠の命題に対し、現時点で出せる答えのひとつを体現し得たといえるであろう。 よって、大賞の授与をもってその功績に報いるものとする。 2015年は、近年の勢いにやや陰りが見えた年となった。 エロゲー市場の規模が年々減少を続けていることも一因であろう。 クソゲーが減るのは喜ばしいとはいえど、市場ごとの衰退は望むところではない。 ゆえに我々は生まれてしまったクソゲーの存在を受け入れ、その闇の中に差す光を求める。 それも叶わぬ闇の権化が現れれば体を張って対峙し、自らが幽かな光であろうとする。 しかし言うまでもなく、歴戦のスレ住人達とて無敵ではない。 地雷に吹き飛ばされながら衝撃レポートをまとめる猛者もいるが、心折れて消え去っていった者も多い。 独力ではどうにもできない怒りや哀しみをもたらすクソゲーも存在する。 しかし、それすらも同志とならば楽しみと喜びへと昇華できると信じ、我々は今日も修羅道を歩み続けるのである。 最後に、戦極姫シリーズの主題歌を借用してスレ住人一同の願いを伝え、KOTYe2015の結びとする。 「ただ爆破され散るのなら いつかきっとスレに選評を届けて そのクソゲーをどこまででも伝えるように 生命の音を鳴らし続けて」
https://w.atwiki.jp/peaceonpeace/pages/519.html
副島隆彦です。 急いで、前原誠司(まえはらせいじ) の 外相辞任の ことを書いておきます。 昨日は、小室直樹先生の 「実質、お葬式」のシンポジウム が、東工大であって、午後の部から私も登壇しました。 以下の ↓ の 清野(せいの)君の 貼り付け投稿文 にあります、神保哲生(じんぼてつお)氏がやっている ビデオ・ニューズ 社の 「ダダ漏れ」ユーストリウムのネット放送を見てください。 渡部恒三(わたなべこうぞう)”黄門さま”議員も、ご一緒で、私の言いたいことを言わせていただきました。 前原誠司を 切り捨てたのは、 アメリカである。それも ヒラリー 本人だろう。これに、バイデン副大統領が、合意した。 それは、今年の 1月4、5日あたりに、前原を 「すぐ飛んで来い」と、ワシントンDCに呼びつけて、「次はお前(が日本の首相だ)」と、奥さん同伴( すなわち、度物の番(つが)い)の顔見世興行のつもりだった。 ところが、前原が、あまりにも英語が下手で、何を言っているのか、ヒラリーはまったく理解できなかった。 バイデン( CFR=米外交評議会= の 勢力の代表)も、「こいつでは、日本はまとまらないだろう」と 意見したようだ。 それで、ヒラリーが、「分かったわ。この男では、駄目ね」と、前原を お払い箱にした。 焦(あせ)ったのは、ご養育係の マイケル・グリーンである。彼のコメントが、日経新聞等に、載っている。 グリーンは、自分が、非公然の(しかし、正式の 対日本謀略の部隊の責任者) 日本管理責任者としての 仕事を 上司たち(ヒラリーが、・・・国務副長官。鳩山由紀夫を会談で、切り捨てた男) が、否定したことになる。 リチャード・アーミテージは、「オレは知らない」と、責任逃れをして逃げただろう。 ジェラルド・カーティス は、菅直人の後見人だから、まだ、菅を支えるつもりだ。ジョゼフ・ナイも呆然としているだろう。 なぜなら、この 政治家追い落としの、手口を使ったのは、アメリカのCIAの 手口そのものであるから、自分たちが管理している 対日本CIA とは、別の 部隊が動いて、実行した「前原追い落とし」だからである。 「在日朝鮮人の飲食店から、5万円で、合計 25万円の 献金を受け取っていた(それを、政治資金規正法での 個人献金 に 記載しなかった)」という 違法行為 で、政治家を、失脚させる、という手口は、日本人の感覚からは出てこない。政治家たちは、日常的に、支援者たちから、30万円、50万円の小口のお金をもらって、受け取って、政治家(国会議員)をやってきた。 それは、「欧米基準から遅れた国」 日本、だからでなく、どこの国でも、今もやっていることだ。こんなことを、きたない違法行為であるなどと、言う方が、日本人の感覚からしておかしい。 だが、日本人も、 「接待費への全額課税(接待費を、飲み食い代を経費と認めない)」の法律を、アメリカのユダヤ人どもに、法律改正させられて以来 (約20年前) 、 「清潔な、無菌状態の”除菌”国民」 にされつつある。 たしか、アメリカでは、公職にある者は、50ドル(4千円)以上の「外国人からの政治献金」は、違法である。 おみやげや、飲食費の支払いも疑われる。日本人の感覚からすると、違和感があるが、それは、アメリカは 世界帝国(覇権国)だから、外国勢力に、どうしても 篭絡(ろうらく)される 公務員が出てくるから、という切実な 歴史的な背景がある。 この規定と考え方を、そのまま、日本国に持ち込んで、 CIAどもが、「日常的によごれている日本人の政治家たちを 教育する」 という 理屈で襲い掛かった。 だから、自分たちへの、忠実なる、アメリカの犬(いぬ)である、前原を失脚させたのは、CIAである。 それと、中国が、アメリカと 高官レベルで折衝して、ヒラリーも交えて、「日本の首相を前原にするわけには、ゆかない」と 抗議し、合意したので、それで、前原は、潰されたのだ。 すでに、米と中で、日本の運命は、決められるのである。 分かっている人は、分かっている。 このことを、隠さずに、自民党支持の連中も、大声で、言わなければ駄目だ。 アメリカとしては、「急いで、日本の衆議院を解散、総選挙をして、小沢一郎たちを落として、はやく、石破茂(いしばしげる)の自民党と 公明党の 政権にすべきだ」 と、判断したのだろう。しかし、もう、間に合わない。 小沢一郎の 戦略勝ちである。 小沢たちを、潰(つぶ)す気なら、昨年の11月に、総選挙をやって、小沢派の若い政治家たちを 半減させておくべきだったのだ。 それと、統一教会(分裂している)とか、京都の 恐ろしい”地底(じぞこ)”の勢力 とかの内部抗争が、前原と 野中広務 の地元にあるようである。このことは書かない。 ジョゼフ・ナイ と マイケル・グリーン が、日本を甘く見たのだ。 日本国民の団結で、 今から、 アメリカの勢力を、国外に、追い落としてみせる。 それが、私たち 日本人の戦いだ。 私は、急いで、地方に行かなくてはならないので、これ以上は、書けません。 以下は、新聞記事です。 副島隆彦拝 (転載貼り付け始め) ● 「 外相辞任、日米修復に影響…「2プラス2」微妙 」 読売新聞 2011年 3月7日(月) 0時25分 前原外相の辞任は、主要8か国(G8)外相会議や日中韓外相会談など当面の外交日程だけでなく、再建途上の日本外交の行方にも影響を及ぼしそうだ。 「私の目指した経済外交や日米同盟の深化は道半ばで、慚愧(ざんき)に堪えない」 辞任を表明した6日夜の記者会見。前原氏は自らの政治資金問題で就任からわずか半年足らずで交代を余儀なくされたことへの反省を口にした。 日米同盟を巡る考え方や取り組みで、前原氏は民主党にあって、米側から厚い信頼を受ける数少ない1人だ。就任後ただちに、鳩山政権で不安定化した日米関係の改善に乗り出し、年明け早々に訪米、クリントン国務長官と4回目の日米外相会談で、新しい日米共通戦略目標の策定と、外務、防衛担当閣僚による日米安保協議委員会(2プラス2)開催で合意した。 前原氏は「米軍の普天間飛行場移設問題が中心的な課題になっていた状況を改め、同盟深化の議論に入る」(外務省幹部)路線に修正した。米側も「日米関係立て直しのキーマン」として重視していただけに、前原氏の辞任は、日米関係修復の行方にも影を落としそうだ。5月の連休中で最終調整している2プラス2開催も微妙になってきたとの見方が出ている。 ● 「前原外相辞任 在日外国人献金問題で引責 窮地の菅政権に痛撃 」 産経新聞 2011年 3月7日(月) 午前 7時 前原誠司外相(48)は6日夜、外務省で記者会見し、政治資金規正法が禁じる外国人からの政治献金を受けていた問題の責任をとって辞任を表明した。これに先立ち、前原氏は首相公邸で菅直人首相に辞意を伝達。菅首相は慰留したが、最終的には辞任を了承。後任は首相か閣僚による一時的な兼務が検討されている。看板閣僚の辞任によって、野党から解散・総選挙を求める声に加え、与党内からも首相の任命責任を問う声が強まるのは確実。菅政権は崩壊前夜を予感させる重大な局面を迎えた。 前原氏は記者会見で「外相の職にある政治家が外国人から献金を受けていたという事実は重く受け止めなければならない。日本の外交の信頼性を揺るがすことになれば、私の本意ではない」と辞任理由を述べた。 菅政権の閣僚辞任は、亀井静香金融・郵政改革担当相、柳田稔法相(いずれも当時)に続いて3人目。前原氏は昨年9月の党代表選で菅首相を支持し、外相に起用された。代表選で首相と対立した小沢一郎元代表に対しては、以前から批判的な言動を続けており、今回の前原氏の辞任で党内の小沢系議員が勢いづく可能性もある。 一方、前原氏は各種の世論調査で「次の首相候補」の最有力候補に挙げられていた。今回の前原氏のつまずきは、退陣論もささやかれる菅首相の後継レースにも大きな影響を与えそうだ。 前原氏は4日の参院予算委で、京都市で焼き肉店を営む在日外国人の女性から献金を受けていたことを認めた。6日の記者会見では、献金額が平成17~20、22年の5年間で計25万円だったことを明らかにした。菅首相と岡田克也幹事長は6日深夜、首相公邸で会談し、前原氏の後任人事について意見交換した。後任には、松本剛明外務副大臣の昇格や岡田氏の再登板が取りざたされている。 ● 「 前原外相辞任会見「国益を損ねることを自らしてしまった」 」 産経新聞 2011年 3月7日(月) 拡大写真 記者会見で辞意を表明する、前原誠司外相=6日午後、東京・霞が関の外務省(松本健吾撮影)(写真:産経新聞) 【前原辞任会見詳報】(3) --前原大臣は、かねがね日本外交というのは総理、外相があまりにも早く代わりすぎるということについて非常に懐疑的な姿勢だったが、そのかねあいはどう判断されたのか。また、昨日、北九州市で記者会見をした際、このような在日外国人の献金というものは非常に判断しづらいものがあると。また、ネット献金などが行われた場合にはそれをどう判断すべきか議論が必要だといっていた。こうしたことについて、今後どうあるべきだと思うか 「外交はですね、やはり継続性というのが大事ですし、また、リーダーである、日本でいうと総理そして外相が各国首脳、あるいは外相レベルと人間関係をつくって、その中でやはり日本の国益を追求し、他国とのウインウインの関係をつくっていくということが極めて大事だと思います。そういう意味では自分自身のミスでですね、このようなことにいたったのは誠に残念でありますし、これはある意味で国益を損ねることを自らしてしまったという風に思っています」 「いずれにいたしましても、総理や外相というのはある程度長くやらないといけません。私も去年の9月に国連総会に行ったときに、せっかくミスター岡田と知り合いになったと思っていたらまた代わったのかと言われました。そして、他の外相から自分が外相になってからあなたは6人目の外相だと、日本の。ということも言われました。そういう意味では政治の安定というものをしっかりとつくって、総理や外相がころころ代わらないような、そういう政治の安定というのはつくっていかないといけないという思いはまったく変わっていません」 「あとの質問ですが、あまりそれでミスをした人間が生意気をいうべきではないと思っていますが、ただ、それぞれ調べられたらそういった献金があったということもあるかもしれません。そういう意味では、今後、全体でそういった議論が進んでいくことが望ましいと考えています」 ■今後は与党の一員として沖縄問題サポート --沖縄の基地問題、普天間の問題について、従来は日米合意を沖縄に引き続き理解をと言ってきたが、この間その理解がなかなか進んでいない現状をどう思っているか。今後、どのように取り組むべきか。辞任がどのように影響を与えるか 「私は一昨年の政権交代以来、沖縄担当大臣をさせて頂き、また今度は外相を務めさせてもらいましたわけですが、今回の辞任というものが大きな影響が出ないことを望んでおりますし、また、後任の方、あるいは防衛大臣、官房長官、当然総理を含めて、しっかりと今までの方針通りやって頂けるのではないかと思います。私は大事なことはですね、辞める人間が生意気な言い方をするかもしれませんが、やはり繰り返し申し上げますが、おわびと感謝の気持ち、それを言葉だけではなくて施策に表していくことが大事だと思います」 「その意味では今年は極めて重要な年だと思います。ポスト沖縄振興特別措置法、県米軍用地返還特別措置法に代わるものをつくらないといけないということでありますし、やはり引き続き現政権が沖縄の皆さん、特に仲井真弘多知事をはじめ主要な方々との連携をしっかりとりながら、われわれはやはり基地の問題とリンクさせずに沖縄の振興、自立的な経済発展というものを本気で考えるべきだと思っていますし、今度は与党の一員としてしっかりとサポートをさせていただきたいと考えています」 ■米国と完全に信頼関係は再確立できた --大臣就任以来、日本外交にとって難しい局面が続いた。外交上の成果と今後の課題は 「成果というものがあるのかないのかも含めて、去りゆく人間が話をするべきではないと思います。ただ、さまざまな問題が起きた半年でありました。特に尖閣の問題とか、そして北方領土の問題もそうでありますけども、私は1つ、この仕事をやらせていただいていて、これは日米関係も同じなんですが、政権交代における、つまりは中国政府も米国政府もロシア政府も今までは自民党政権と基本的にはお付き合いしていたわけですね。それが民主党政権というのはどういう外交をやるのか、安全保障政策をやるのか、あるいは人間関係も含めてですね、そこがまだ手探りな状況があったのではないかと思っていますし、尖閣の問題にいたしましても、そういった面がなきにしもあらずかなという思いは持っていますし、また、普天間の問題もそういった面がなきにしもあらずではないかと思っています」 「幸い、この中国、米国とは政権交代が起きて、また尖閣の問題や普天間の問題でぎくしゃくした時期がありましたけども、私は米国とは完全に信頼関係は再確立できたと思っていますし、中国側もやはり戦略的互恵関係という大局にたって2国間関係を進めていこうという雰囲気が完全に醸成されていると思っています。あとはそれをどう具体的な形に表していくのかということだと思います」 「ロシアもまあ領土問題ではかなり強硬ではありましたけども、日露関係というものは極めて重要なものなんだという認識は持っていると思います。つまりは日本の技術力、あるいは近代化に対する支援、国際場裡における協力、こういったものはやはりロシア側も必要だと考えておりますので、そういう意味では領土問題での原則は変えない、しかし他の問題での協力関係をしっかりと強めながら領土問題を解決できるタイミングをしっかり待つということをやっていければ、私は日露関係も自然に発展していけると思っています」 「政権交代でお互いが手探りな状況からそういった信頼関係の萌芽(ほうが)、あるいは日米関係は完全に民主党政権でも大丈夫だという雰囲気になったと思います。そういう意味では外交・安全保障というものは基本的に政権交代が起きようが起きまいが、日本の国益ということを考えればそれほど大きな違いはないんだということを民主党政権で実績を残していくことが大事なことなんではないかと思っています。ありがとうございました」 ● 「前原外相辞任 政権運営、視界ゼロ 野党は解散へ攻勢 」 毎日新聞 2011年3月6日(日)21時43分 拡大写真 無言で首相公邸を出る前原誠司外相=2011年3月6日午後8時15分、三浦博之撮影 前原誠司外相の辞任により、仙谷由人前官房長官に続き、菅直人首相を支えてきた主要閣僚が閣外に去ることになった。両氏が所属する前原グループの「菅離れ」が起き、政権基盤の弱体化が進むのは確実なことに加え、ポスト菅の筆頭だった前原氏の目がなくなったことで、民主党政権の今後の戦略も描けない混とん状態に陥った。自民党など野党は勢いづき、国民年金第3号被保険者の切り替え漏れ問題で細川律夫厚生労働相にも辞任を迫る構えだ。「ドミノ辞任」の可能性も否定できず、衆院解散・総選挙か内閣総辞職に追い込まれる「3月危機」が一段と現実味を増してきた。 【ところで前原氏の党内での立場は?】民主党の党内人脈図で見る 「ポスト菅の一番手がいなくなるのは大きい。前原氏以外の首相の下で解散しても支持率は上がらないだろう」。自民党幹部は6日夜、前原氏辞任の報を聞いてほくそ笑んだ。自民党は支持率が低迷する菅首相のまま衆院解散・総選挙に追い込む戦略を描いており、後継首相の有力候補だった前原氏を不祥事で脱落させることに成功した。 実際、政府・民主党内では、首相のクビと引き換えに11年度予算関連法案審議で野党の協力を取り付ける「話し合い退陣」論が取りざたされてきた。野党の協力が得られなければ、新しい首相で衆院解散に打って出るシナリオだが、その有力候補の芽を摘まれた格好だ。 有力閣僚の野田佳彦財務相や蓮舫行政刷新担当相も、脱税事件の関連企業による献金やパーティー券購入が発覚。岡田克也幹事長も小沢一郎元代表の処分を巡る混乱で中間派を含む党内の反発を買い、首相支持派の勢いは失速気味だ。 小沢グループは首相を総辞職に追い込んで政権内の主導権を奪い返そうと「菅降ろし」の動きを強める。ただ、民主党政権全体が窮地に陥れば首相が衆院解散に踏み切る可能性もあり、そうなれば、選挙基盤の弱い若手が多い小沢グループには大きな打撃。首相は解散をちらつかせながら党内の退陣論を抑えてきたが、前原グループが菅降ろしに同調する状況になれば、政権運営はいよいよ「八方ふさがりの四面楚歌(そか)」に追い込まれる。 勢いづく自民党の谷垣禎一総裁は6日夜、「重要閣僚が辞める事態は深刻な問題だ。菅政権の政権担当能力、統治能力の欠如が改めて露呈した以上、一刻も早く解散・総選挙を行い、責任ある体制を再構築すべきだ」とコメント。石破茂政調会長は「首相の任命責任は残る」と語った。 自民党は「菅首相のまま解散になれば政権交代が近づく」(幹部)と勢いづき、「次は参院で細川氏の問責決議案を可決して混乱させ、破れかぶれ解散に追い込むのがベスト」との強硬論も出始めている。 菅政権が11年度予算関連法案への協力に望みをかけていた公明党の山口那津男代表は6日夜、党本部で記者団に「辞任はやむを得ない。内閣は求心力を失っており、総辞職か解散をせざるを得なくなっている」と指摘。社民党の福島瑞穂党首も「首相のガバナンスが問われる」と批判した。 みんなの党の渡辺喜美代表は毎日新聞の取材に「辞任は当然だ。菅内閣のドミノ崩壊が始まるだろう」と述べ、菅政権は早晩行き詰まるとの見通しを示した。共産党の市田忠義書記局長は「前原氏の外相辞任で済むことではなく、国会で引き続き真相を究明する必要がある」とコメントした。【野原大輔、野口武則】 ◇日米外交に痛手 普天間閣僚会合控え 主要8カ国(G8)外相会議をはじめ外交日程が立て込む中、前原誠司氏の外相辞任は日本外交にマイナス影響を及ぼしそうだ。日米同盟深化や米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の節目となる日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)も控え、米国との関係が良好な前原氏の辞任は日米関係での痛手となる。 就任からわずか半年。前原氏は5日、神戸で開かれた対話集会で、力を入れる「経済外交」の新方針として、高い医療技術などを「ジャパン・ブランド」と位置づける政策を発表したばかりだった。 日本外交は、対米・対中・対露関係の改善に向け、次の一手を打ち出す段階に入っていた。首相や外相が頻繁に交代する現状は、各国には政治情勢の不安定に映る。前原氏も6日の記者会見で、「政治の安定をつくらなければならない」と訴えた。 前原氏は鳩山前政権で揺らいだ日米関係立て直しのキーマンだった。菅直人首相は今年前半の訪米時に同盟深化協議の成果として日米安保共同宣言の発表を予定。前原氏は、日米の共通戦略目標を2プラス2で策定する方向で調整を続けてきた。首相訪米日程も固まらない中でのキーマン交代は関係改善の停滞につながる可能性がある。 前原氏は会見で「米国とは信頼関係は再確立でき、中国側も2国間関係を進めようという雰囲気が完全に醸成されている」と強調した。日中間では尖閣諸島沖の漁船衝突事件でこじれた関係を改善しようと、4月に外相就任後初めての訪中を調整していたが、こうしたシナリオも修正を余儀なくされている。【犬飼直幸、西田進一郎】 ● 有田芳生(ありたよしふ) の 『酔醒漫録(すいせいまんろく) 』 ジャーナリストの視点で挑む日本の根本的転換。その眼から見た日々の雑感を綴ります。「酔醒」は中国の「梁書」にある「酒を飲むこと能はざるも、賓客交遊を好む。終日獻酬して、其の酔醒を同にす」から取りました。 「 前原誠司外相に狙いを定める勢力がいる 」 2011/03/06 「前原外相辞任」の報に接して 3月6日(日)前原誠司外相が辞任する意志を固め、総理官邸に入ったと情報が入った。いま辞任情報が入った。新聞各社からコメントを求められたので、要旨次のように語った。外国人から献金をもらうのは政治資金規正法で禁止されているから問題である。 しかし在日韓国人が通名(日本名)で献金したならば、それを確認することなど容易ではない。いちいち相手に「日本人ですか」などと確認することなどできないからだ。ましてやインターネットをふくめた個人献金を主流にしようという時代にあって、特定政治家を陰謀的におとしめるための行為さえ可能になってくる。だから違法献金がわかった時点で相手に返却し、政治資金収支報告書を訂正すればいい。 福田元首相が朝鮮総連系から献金されていたのは官房長官時代だった。前原外相が在日韓国人の「おばちゃん」を知っていることと、献金したことを知っていたかは、いまのところ不明だ (読売新聞が報じるとおり「献金者が外国人であることを認識していたことを自ら認めた」 なら大臣どころか議員辞職を求められても仕方ない。しかし前原外相は「献金をいただいているということについては認識していなかった」 と会見では語っている)。 ( 匿名の投稿文 ) 投稿 2011/03/07 01 41 (副島隆彦注記。 京都では、) 前原 vs 谷垣(野中ヒロム) の利権の構図がささやかれていますね。 また、その裏側に存在していることが、資金源 が 目減りしてきている 「組」 関連の闘いなのだとの噂も有りますから・・・。ヤマケン組 と コウドウ会の今後の動きに目を向けてみれば・・と書かれているブログを読んで、私は、けっこう納得しちゃいましたよ。 宗教を絡ませた党には、誰も何も言わない???? 投稿 てんてん | 2011/03/07 01 22 前原さんの問題の京都の焼肉屋のおばちゃんは4日金曜日のTBSニュース23のインタビュー映像で「韓国や、在日や言うてるやん」前原と30年以上の付き合いといい、ポスターを貼りにいったり「前原頼むで 頼むで」と言うだけや「前原のナンバーワンの営業マン」と言っている、「それだけや、うちは何も頼むことはないしな」と言っているが、これは献金だけではなく選挙違反を認めているので、前原さんは完全に議員辞職しなければいけない事になる。 (転載貼り付け終わり) 副島隆彦拝