約 374,384 件
https://w.atwiki.jp/twitterfatetrpg/pages/707.html
開催予定 第一次銀音聖杯戦争 終了 Profile.01「伝承書架アルメスタ」(仮) 企画中 トレーラー 「之より執り行うは神秘の儀、願いを求め魂を喰らう戦」 「――さあ、聖杯戦争を始めましょう」 2004年、冬木。 マキリ、アインツベルン、遠坂の主導により開催された5回目の"聖杯戦争"は、大聖杯の破壊により閉幕。 その10年後、魔術協会は大聖杯の解体を提案。 遠坂当主とロード・エルメロイⅡ世により執り行われた。 しかし、大聖杯解体に関与したとある魔術師により、聖杯戦争の儀式詳細の一部が外部へと拡散。 早々に手は打たれたが、儀式について細々と研究を続ける外部魔術師にとって、これは好機であった。 そして2024年。 その体系の限定的な模倣に成功したと語る魔術師の家系が、銀音(しろがね)市において聖杯戦争を執り行うことを宣言。 同地に集められた7人による、"聖杯"を巡る戦いが此処に幕を開けた――。 ハウスルール ルール記載サイトの『サーヴァント』に記述のあるクラスは使用可能。 参加者間でのクラス被りあり。 1つ以上の令呪、もしくは6以上の英雄点を使った【スキル】は禁止(クラススキルを除く)。 2つ以上の令呪、もしくは6以上の英雄点を使った【宝具】は禁止(令呪1つ+英雄点5点も不可)。 【宝具】を3つ以上持ったサーヴァントは禁止。 同様の効果のスキルを2つ以上持ったマスターは禁止。 その他、ルールに沿ったシートであれば基本的に許可。 また本世界線は、コミュニティで行われている各卓とは無関係の並行世界におけるものである。 そのため、この世界戦におけるセッションは「銀音聖杯戦争参加経験を持つキャラ」及び「新規作成、且つ別時空における聖杯戦争参加をしないキャラ」に限られる。 「別世界線との同一キャラ」などは可能だが、明確な時代背景・年代設定があるため注意されたし。 セッションログ 第一次 世界観 この世界線において、基幹となるおおよその設定は「Fate/stay night [Heaven's Feel]」の真エンディング(桜ルート)に準ずる。 大聖杯は機能を停止し、のちに時計塔の勢力により完全に解体された。 故に、通常の聖杯戦争どころか「小規模の亜種儀式」すら起こりえない世界となっている。 但し、公式での言及の通り、「聖杯戦争」と呼ばれるモノ自体は冬木のような形式をとらずとも開催可能。 (例として、聖杯と名の付くモノを争うオークションがそれに該当する) 認識として単に「英霊を使い魔とするサーヴァント・システムを有する聖杯戦争は実現が難しい」であり、行うにはそれこそ「第三魔法に近しい何か」が必要となる。 + 歴史 2004年の2月、日本の冬木市で5回目となる冬木聖杯戦争が行われた。 本来、マキリ、遠坂、アインツベルンの御三家により設置された大聖杯は起動に60年を要するが、前回から僅か10年という異例の期間で開催される。 この儀式は過去4回に比べマスターの平均年齢が最も若く、また過去最強のサーヴァント達が集うものであった。 詳細情報は伏せられているが、勝利者はセイバーとそのマスターであるとされ、結果として大聖杯は機能を破壊されている。 第五次冬木聖杯戦争による敗北により、アインツベルンが第三魔法の成就を諦めたため、機能を停止した聖杯は放置された。 ところが10年後の2014年、これを横取りしようとした者たちが冬木へ渡り、大聖杯の復活を画策していた魔術協会の勢力と衝突。 のちに冬木聖杯解体戦争と呼ばれる大騒動が起こる。 事態をいち早く察知した時計塔の現代魔術科学部長ロード・エルメロイⅡ世と、冬木の御三家である遠坂家当主遠坂凛が戦争に介入。 また聖堂教会からも代行者が派遣され、時計塔法政科も裁定者としてシャルル・ヴァロアを送り込むなど、事態はさらに拡大した。 最終的に大聖杯は完全に解体され、冬木の地における聖杯戦争の歴史はここに終結した。 2019年、冬木聖杯解体戦争の当事者を名乗る男が、ある文書を魔術師たちに公開する事件が起こる。 『大聖杯の設計図(ブループリント)』と呼ばれたそれは瞬く間に拡散され、極東の儀式を認知していた魔術師たちに衝撃を与えた。 幸いこの文書を解読できたものは居なかったものの、魔術協会は対応を迫られることとなる。 結果として協会はその男を捕縛し処罰、拡散された文書の9割を回収することに成功した。 しかし、男の証言から推測される残りの1割は未だ見つかっておらず、現在でも秘密裏に調査を続けている。 そして現在、2024年の秋に、再び魔術師社会を震撼させる事件が発生する。 数年前に別の事件で滅びたと目されていた家系・ソブレトが、『大聖杯の設計図』の解読及び大聖杯の模倣成功を大々的に告知。 同時に聖杯戦争の開催を宣言、自身を監督役とした儀式を、銀音市という街にて執り行う運びとなった。 この聖杯戦争の記録はソブレトにより魔術協会に提出された。 優勝者はランサーとそのマスターであり、冬木の聖杯戦争と異なる点として願いが正確に叶えられた事が挙げられるという。 魔術協会・聖堂教会の両組織は現状静観の構えを見せているが、今後の行動による情勢の変化予測は困難を極めるだろう。 人物 レーカ・ソブレト - Reka Soblat 【年齢】15歳 【性別】女性 【所属】未所属(ソブレト家現当主) 数年前に起こった「ソブレト襲撃」と呼ばれる事件の唯一の生き残りにして、現ソブレト家の若き当主。 拡散された『大聖杯の設計図』の解読者を自称し、日本の銀音市という街を舞台とした聖杯戦争の開催を宣言した。 そのため魔術協会から目を付けられているが、秘密裏に送り込まれた使者を難なく撃退している。 ロード・エルメロイⅡ世 - Lord El-Melloi Ⅱ 【年齢】49歳 【性別】男性 【所属】魔術協会(時計塔・現代魔術科) 時計塔におけるロードの一人。 本名ウェイバー・ベルベット。 魔術の腕はお世辞にも良いとは言えないものの、特筆すべきは教師としての辣腕。 「教えるもの」としての才能が時計塔内でも群を抜いており、彼の教え子はその全員が大成している。 冬木聖杯解体戦争において遠坂家当主と協力し、過去の経験や類稀なる知識を以て各勢力を抑止、結果的に大聖杯の解体を成し遂げた。 遠坂凛 - Rin Tosaka 【年齢】37歳 【性別】女性 【所属】魔術協会(遠坂家当主) 冬木聖杯戦争の御三家、遠坂家の当主。「宝石科の災厄」「赤い悪魔」など様々な異名を持つ魔術師。 第五次冬木聖杯戦争の生き残りであり、魔術師としては破格の才能を持つことから魔術師社会でもかなり名のある人物。 2021年に中東にて処刑された革命家「衛宮士郎」の師であるとされており、本人もこの件についていくらかのアクションを起こしていた。 希少なアベレージ・ワンを持つため封印指定候補であったが、ロード・エルメロイⅡ世の口添えによりそれを免れており、返礼として度々現代魔術科の教壇に立っている。 シャルル・ヴァロア - Charles Valois 【年齢】39歳 【性別】男性 【所属】魔術協会(法政科) 冬木聖杯解体戦争において法政科が送り込んだ裁定者。 同戦争における擬似的な調停役を任されていた。 「銀の天秤(ラ・バロンス)」と呼ばれていること以外は一切の詳細が不明、解体戦争当事者の中でも特に謎の多い人物として扱われている。 そのため「シャルル・ヴァロアという名すらも偽名ではないか?」と疑われている。 その他の設定 銀音市 しろがねし。 関東地方の中部に存在する、特に目立ったところのない街で、人口は約九万人程度。 名産品は野菜等を推しているが余り成果が芳しくなく、近年は区画整理事業による宅地化が進んでいる。 但し「居住区」としてはかなり良条件であり、生活に必要なものは街を出ずともたいてい手に入る。 最近は私鉄も敷設されたが、都内へ出ることも容易になったと住民からはおおむね好評。 市の中央部には神社があり、毎年夏に市を挙げた納涼祭が開催されている他、年始には市外からもそれなりの数の参拝客が訪れる。 魔術的観点からみた場合、この神社は霊地としてかなり優良。 そのため一世紀ほど前よりソブレト家が管理しており、聖杯戦争における小聖杯の降臨地としても選ばれた。 ソブレト家 ハンガリーを祖とし、王家の血筋を僅かながら引き継ぐ旧い魔術師の家系。 専門は結界魔術。 一部の分野で特許を取得しており、魔術協会の中にもソブレトが考案した結界魔術を使用する者がいる。 一世紀ほど前に日本に帰化し、細々と魔術の研究を進めてきたが、2年前に何者かの襲撃に逢う(ソブレト襲撃事件)。 一族は当主の娘であるレーカ・ソブレトを除きほぼ全滅しており、魔術師社会は「すでに滅亡した家系」として扱っている。 その上で、旧く歴史のある家でもあったためか、当時は傀儡としようと画策する幾つかの勢力が水面下での争いを行っていた。 しかし、生き残りであったレーカが突如としてその争いに終止符を打つ。 全ての勢力を駆逐した上、『大聖杯の設計図』解読による術式の模倣に成功したと大々的な告知を行った。 その目的、真相は不明。 魔術協会及び聖堂教会は現在のところ静観の構えだが、同家が実質的な火薬庫となっているのは言うまでもない。 『大聖杯の設計図』 ブループリント。 冬木聖杯解体戦争に携わったとある男が記し、巨大な売り文句と共に拡散させた文書。 絶対数が少ないため内容は僅かにしか知られておらず、解読者も現状判明している限りでは一人しか居ない。 冬木市の聖杯戦争における「大聖杯」の術式が記されていると一説には言われており、それが通称の由来となっている。 眉唾であるという者、第三魔法に至る手がかりであるという者、世界を変える代物であるという者など、情報の不足と錯綜が魔術師社会を惑わせた。 更に、著者である男は既に魔術協会に「処罰」されており、その真相を聞き出すことは出来ないという状況にある。 現存する9割以上を魔術協会が所有しているが、残る数部の行方は未だに知られていない。
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/632.html
-―-ミ / ヽ -――-ミ{ } / '" ̄ヽ `ヽ 人 . ' | ' } \¨´ -―ミ / /' ̄| {  ̄`ヽ . _/ / / /人 /``丶、 \ | { / ∨/\_ ´ _/ヽ \  ̄ ) `ヽ 人____, /{ { {/i 「{/} }  ̄}/ } / ){ , r 、∨'⌒ヽ _ノ ⌒ヽ/ /\ /⌒/ | i 八 { _ ノ ,. .. ___ /⌒/ \ / /\乂 / -=7 / . / _ <⌒ ⌒> _/⌒/ ' 7 /、 `¨´ _二/__/ i / / -=- ⌒> _ // .  ̄ ̄ ̄/⌒ < ̄ ̄ ̄ `ヽ | , , 二=- ` 、 〃 /|≧=======人 `¨¨´⌒ヽ \ | / /ニ=- 二=-\| /| | ∧ \ i \人 / / / ', //| | / . / )\ マ \ , , -=二/ / ∨/∧ \/ . /乂_,. -――-<//厶 ∨ . i i / / 7 / /| |///∧―-------―=三 \  ̄ V . | |二ニ=- / ,〈⌒' | |/////\――=ア'" `ヽ> _ 人 . \ ∠ ̄ ̄`ヽ , / ) V\___ > / Y ̄ ̄`¨¨¨¨´\ \ .. \ ̄ `ヽ 〉 . / / _/≧=------V , \__)ノ \ __)/  ̄ ̄i , /_ / / { / `<⌒ ―=| i / / 人 / ` <⌒ | | / `¨¨¨¨¨¨´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 名前:デデデ大王(デデデだいおう) 性別:男 原作:星のカービィ 一人称:オレさま/ワシ(アニメ) 二人称:名前呼び 口調:親分的/尊大/語尾に「ゾイ」(アニメ)等 AA:星のカービィ/デデデ大王.mlt プププランドのペンギンみたいな大王。 しかし嘴ではなく唇らしい。 一人称は「64」や小説版では「オレさま」になっている。 「初代星のカービィ」ではなんと大王にあるまじき住人の食糧を盗むいたずら行為を行っている。 だが大王を名乗るだけあって、一応ワドルディを始め部下は大勢おり、本人も実力者でもありシリーズ中メタナイトと並びカービィのライバルポジであるが、 メタナイトと同様に味方になることも多く、仲間想いなところも時折見せている。 有名な話では「夢の泉の物語」では真のラスボスの顕現を阻止するためにあえて汚れ役を行っており、プププランドの平和のために 尽力することもよくある。 このように先輩のクッパとは違う方向性が固まった。 またダークマターのような新たな敵の被害者や利用される立場になることも。 仮面をつけて強化ハンマーや斧を装備した状態の彼を『マスクドデデデ』とも呼ぶ。 【アニメ版】 [部分編集] , --- 、 / `ヽ、 / _,ゝ-_」 \ { ,. ' ´, -' ´ ` ー 、 '、 / / , - ´ヽ、 /` ー 、ヽ、 ソ / / / ̄ ヾー '/ ̄ヽ`ヽ、ヽ / / / / _ -ヽ /` ー 、 l ヽ} l / / ' , -´ ,.、 | l ,...、`ヽ、 ! _」ノ ,/ イ !l_) !| l_l;Ll l_ l | , - ´( / , - 、 l ヾシ'´ `ヽノ /⌒l / `T´ / _r_ ` `ー--' ´ `'´ r= l 、 / l ! `ヽヽ、__, , ク´ / ヽ { ヽ ヽ、 \ `ヽ、_ _ ' / , イ '、 /ヽ '、 `ヽ、 ヽ、_  ̄ ̄ _ -、l / / },_ / \ ', \ ヾ ` ー 、/ l l /゙', '、 ヽ.、 / . . . . ヽ、 ', ヽ ヽ ` ,' ! ', ';. . . .ヽ、 / . . . . . . . . . . .ヽ ', ヽ、`ヽ、__,ノ / ', ';. . . . . .\ / . . . . . . . . . . . . . . .' , ', ヽ、 / ', ';. . . . . . . .ヽ、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ', ',  ̄ ̄ ̄ ', ';.、 . . . . . . .ヽ アニメ版だと自ら独裁者を名乗り、語尾にゾイもしくはZOYを付ける等、ゲームと性格がかなり異なる。 基本的に部下のエスカルゴンを含める本編内の登場人物に迷惑を及ぼしている。 また「環境破壊は気持ちいいゾイ」等、迷ゼリフを多数残している。 作中の扱いからゲームに比べると人望もない。(*1) やる夫スレだとアニメ版の口調を参考にしているケースがいくつかある。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia MUGENWiki アニヲタWiki 通常/メディアミックス ニコ百 ピクペ ゲーム版/アニメ版 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 あなたはゾンビ世界で賞金稼ぎになるようです オリジナル 7days to Dieに参加したサバイバー 準 まとめ R-18 あんこ完結 フードの神様は戯れに聖杯戦争をしてみたいそうです Fateシリーズ 第5回目に登場するリバーサーのマスター。アニメ版が参戦 準 初登場回 まとめ R-18 あんこ オルステッドは騎士になりたいようです ダイの大冒険 ベンガーナ国王、口調はアニメ版寄り 脇 まとめ R-18G あんこ完結 白頭と灰かぶりの魔女 オリジナル ドリームキャッチャーの配下、クローバーのキング 脇 まとめ rssやる夫Wiki R-18 ジャギと幻の大地外伝 ガッツのワンダーランド ドラゴンクエストモンスターズテリーのワンダーランド タイジュ国の宿敵、マルタの国王 脇 まとめ 完結 ほのぼの崩壊世界。 オリジナル 国王 脇 まとめ rss 完結 やらない夫と導かれし仲間達 ドラゴンクエストIV バトランドの王役 脇 まとめ 完結 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/nijiseihaitaisen/pages/17.html
――月が/地球が、見ている。 Λ Λ Λ Side Earth ――月。 それは度々、神秘の象徴として扱われる。 月の満ち欠けは人間に度々影響を与え、満月は人を狂わせてきた。 魔術師にとっても、儀式などを行う日時を自分にとって調子にいい月齢に合わせるというのはよくある話だ。 ――太古から地球と共にあった月は同時に、地球をずっと見てきた監視装置でもある。 そのような言説は、長くから魔術師達の間では取り沙汰されていた。 ――ムーンセル・オートマトン。 月で発見された、太陽系最古の遺物。神の自動書記装置。七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)。 その情報改竄能力だけで現実世界の書き換えを可能にする観測機。 その起源は定かではない。 異星の文明による地球の記録装置であるという噂もあれば、神による聖遺物であるという説、あるいは並行世界から現出した、全ての並行世界の観測機であるという話。 噂には枚挙が暇無く、どの噂が真実なのか、――あるいは、どの噂も真実なのかは判然としない。 『あなた』がそのムーンセルに興味を持ったのは、ある噂からだった。 ――ムーンセルは周期的に地上の人間をその内に迎え入れ、『聖杯戦争』を行わせる。 聖杯戦争。『聖杯』を奪い合う、英雄達とそのマスターによる殺し合い。 ――その勝者は、万能の願望機である聖杯の使用権が与えられる。 ムーンセルが何故そのような催しを行うのかは、はっきりとしない。 その存在理由から考えれば幾らかの推測は立つが―― 推測はあくまで推測であり、確固とした結論としては程遠い。 ――さて。 『あなた』は聖杯戦争に挑もうとする者の一人だ。 その目的は聖杯を手に入れるためか、あるいはムーンセルの目的を知るためか、はたまたまったく別の理由か。 ともあれ、確固たる目的を持って月へと向かおうとしているか――あるいは、ただ単に『条件』を満たした故に巻き込まれただけかもしれない。 参加条件は二つ。 『月の石』。 これが聖杯戦争への片道切符であり、願いを手に入れるための半券。 そして――その裡に『願い』を抱いていること。 奇跡を欲するならば、汝―― Λ Λ Λ Side Moon ――そして、『あなた』は目を覚ます。 ムーンセルによって参加者を選別するための『予選』。 記憶を奪われた偽りの生活の中で、『あなた』はその才能か、若しくは願いか――或いはその両方かで、自らの記憶を取り戻して予選を突破した。 「――ようこそ」 「貴様が新たなマスターか」 取り戻したばかりの意識に、誰かの声が聞こえてくる。一人――いや、二人だろうか。 とてもよく似た声だから、一瞬同じ人物と錯覚したが――よくよく聴けば、声のトーンはかけ離れている。 霞む目を凝らして、前方へと目を向ければ―― 二人の英霊が、そこに立っていた。 右に立つのは白の姫騎士。 白い鎧姿に金髪のポニーテールの彼女は、ややもすれば目を奪われそうな美貌と、凛とした正統な英霊足る気配を同時に兼ね備えている。 左に構えるのは黒の暴君。 漆黒の鎧兜から垣間見える青白い顔は、隣に佇む白の姫騎士と同じ貌を讃えながら――その空気は、全ての生きるモノを凍えさせるような、圧迫感を放っていた。 どちらも、最高位のサーヴァント。 だが――『あなた』のサーヴァント、ではない。 「私は『管理者』の役目をムーンセルから任されたサーヴァント――“白”のルーラーです」 「同じく、“黒”のルーラーだ」 ルーラー。裁定者の英霊。 聖杯戦争を管理する審判者―― だが、それが二人存在するとはどういうことか。 「それについても、あなたに話しておくべきことがあります」 「率直に言おう。今回の聖杯戦争には異常事態が発生した」 ――異常事態。 おそらく、ルーラーが二人も存在する理由に起因するものだろうが―― 「月の聖杯――ムーンセルは地球、その事象の全てを監視し、記録しています」 「そう。全てを記録し、今回の聖杯戦争に当たってそれをムーンセル内部に再現した。 ――それがよくなかった。今回ムーンセルに記録されていた情報の中には、“地球の聖杯”が含まれていた」 地球の聖杯? と問いかけたあなたに、白のルーラーは話を続ける。 「冬木の聖杯戦争、その聖杯です――あなたが知っているかは知りませんが。 ムーンセルは記録してしまったそれを再現しようとしました。その結果――」 「ムーンセルに、“月の聖杯”と“地上の聖杯”が同時に存在する事態が発生した」 それだけなら単にお得、にも思えるが――ことはそう単純ではないようだ。 そもそもここはムーンセルのリソースを使って再現された空間。そこに冬木の聖杯が顕現したということは―― 「冬木の聖杯はムーンセルのリソースを大量に消費して、再現された冬木に居座っています。 ――いえ、そればかりか、月の聖杯の代わりに願望機として成り代わろうとしてさえしている」 「ゆえに月の聖杯は地上の聖杯を排除しようとし、地上の聖杯はそれを妨げようとした。 ――どちらも、サーヴァントを召喚してな。 この聖杯戦争は、月の聖杯と地上の聖杯の代理戦争だ」 ――なるほど、合点がいった。 ルーラーが二人存在している理由――それは月と地上の聖杯、それぞれがルーラーを呼び出した故か。 「その通りです。 ――誤解があってはいけないので先に説明しますが、私たちがどちらの陣営に肩入れするようなことはありません」 「我々の使命はあくまで聖杯戦争の管理だ。 ルール違反の処罰以外で、恣意的に戦争に干渉することはない」 “白”の陣営と、“黒”の陣営の聖杯大戦。 そこに管理役が積極的に干渉することはない、ということだろう。 「勝利した陣営には、通常通り聖杯の所有権が与えられる。 ――とはいえ、聖杯が一つしかないことは留意すべきだろうがな」 黒のルーラーは、そう『あなた』を挑発するように宣告する。 そう。聖杯は万能の願望機――どちらかの陣営が勝利したとして、その後それを争ってまた戦争が起きないとは限らない。 故に、敵陣営だけではなく、味方陣営も潜在的な敵となり得る。 それがこの聖杯大戦の本質か。 「個人的には、そのようなことはあって欲しくありませんが――」 白のルーラーは、そこで言葉を切った。 それ以上は自分の言うべきことではない、と理解しているからだろうか。 「貴方を歓迎します、新たなマスター。 ――この戦いで、あなたが答えを見つけられますよう」 代わりにそう言って。 ――白のルーラーは、黒のルーラーと共に身を翻し闇の中へと消えていった。 そして『あなた』は、その場に一人取り残された――いや。 もう一人。『あなた』の傍らに、立つ者の気配がする。 それは人類の枠を越えた存在。逸話に語られ、認められた者。 過去・現在・未来――あるいは平行世界においてムーンセルに記録された者。 ――サーヴァント。 これより『あなた』は、月と地球――その二つの陣営が争う聖杯大戦へと、足を踏み入れるのだ。 そう。 奇跡を欲するならば、汝。自らの力を以て、最強を証明せよ。
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/233.html
理想と現実! 悲劇の聖杯戦争!! ◆SpFFtiBeDg そこは武道の鍛錬を行う道場だった。 木製の床は電気の光で反射していて、まるで鏡のように煌めいている。しかし、道場にいる人の心までは輝かせなかった。 マスター・園田海未は胴着に着替えて弓道を行っている。ゆっくりと弦を引き、弓を放った。一直線に突き進んだそれは的の中央に当たる。続くように海来は弓を放ち、そして当てていく。 とても正確で、百発百中と呼ぶに相応しい。その実力の高さは、海来が長年に渡って修練を重ねてきたことが伺える。 誠司……それに、いおなやつむぎのように、彼女も一生懸命に頑張ってきていた。そんな海来の力になりたいと、愛乃めぐみ/キュアラブリーは思う。 「ふう……」 海未は一息つきながら、頭を軽く振る。 額から溢れる汗を拭いながら、彼女は振り向いてくる。 「凄いね、マスター!」 キュアラブリーは満面の笑みを浮かべながらマスターを褒め称える。 しかし、当の海未はしかめっ面を向けたままだ。 「ランサー」 「えっ、どうかした?」 「……この状況であなたはよくそんなに前向きでいられますね」 その口から飛び出したのは、辛辣な言葉だった。 「今は聖杯戦争の真っ最中……私もあなたも、いつ殺されたっておかしくありません。それなのに、どうしてあなたはそんなに笑っているのですか?」 「それは……」 「もしかして、私を喜ばせようって魂胆なんですか? 『こんな時だからこそ楽しもう』とか『いつだって希望を忘れちゃいけない』とか、そんなことを考えているのですか?」 キュアラブリーは言葉を失う。 海未の口から出てきたのは、どれもキュアラブリーが言おうとしていたことだからだ。否定など出来るわけがない。 違う理由を考えて誤魔化そうともしても、嘘が苦手なキュアラブリーには出来なかった。 「やっぱり……」 「えっと……どうしてわかったの?」 「あなたが単純だからです!」 「うっ……」 キッパリと言い放ったことで、ラブリーは固まってしまう。 そこから畳み掛けるように、海未の言葉は続いた。 「あなたはいいですよね。恵まれていて、何も失わないで、幸せな毎日を過ごしているのですから……ええ、確かに希望を持てれば楽しいでしょう。 でも、私はあなたじゃありません! あなたの希望を私に押し付けないでください! 私は……あなたじゃないのですから!」 「マスター……」 「それに、みんなを『幸せハピネス』にするだなんて言いましたよね! じゃあ、あのジョーカーやバーサーカーという危険な奴らも『幸せハピネス』にしてくれるのですか!? それができればあなたは確かに嬉しいでしょう! でも、巻き込まれる私はどうなるのですか!? もしも奴らが話の通じない連中だったら、私は殺されてしまうかもしれませんよ! そうなったら、あなたはどう責任を取ってくれるのですか!?」 海未の怒声は道場に響き渡る。 ジョーカーとバーサーカーという危険人物を倒せとの『通達』が来た。彼らのことはわからないけど、きっとブラックファングやサイアーク達のように凶悪な相手かもしれない。 海未の言うことは尤もだし、彼らが誰かを傷付けようとしているのなら戦わないといけない。だけど…… 「……マスターの言うとおりだよ。その人達が悪いことをしているのなら、あたしは戦う」 「ええ、それが正しいでしょうね」 「でも、もしも助けられるなら……助けたい。その人達も何か理由があるかもしれないし、それに自分だけが幸せになるなんて――」 「甘えたことを言わないでください!」 紡ごうとした言葉は、海未の口から出てきた叫びによって遮られてしまう。 彼女の瞳に込められているのは怒り。サイアークを操っていたつむぎから向けられた感情と全く同じだった。 『何もできないくせに、助けるなんて簡単に言わないで!』 そう言っていた彼女はとても悲しんでいて、泣いていた。つむぎの気持ちを理解しなかったせいで傷付けてしまった。 あの時と同じことを繰り返そうとしている。みんなを幸せにしたいのに、これでは逆だった。 重い事実が胸に突き刺さっていく中、唐突に海来の表情に込められた怒りが緩んでいく。そして、キュアラブリーから背を向けた。 「……私としたことが、熱くなりすぎました。申し訳ありません。少し、一人で精神統一をしてきます。ついてこないでください」 「えっ、でも……」 「一人にしてください!」 明確な拒絶の言葉と共に海未は去っていく。そのまま部屋の中から出ていく彼女を、キュアラブリーは追うことができなかった。 助けられるのなら助けたい。だけど、そのせいで誰かが傷付いてしまうかもしれない。そうなったら、どちらを選べばいいのか? みんなが幸せになるのは難しい。とっくにわかっていたはずなのに、今になってそれを実感することになってしまう。 海未のことは守りたい。だけど他のマスターやサーヴァントの人達だって犠牲にしたくない。 (ねえ、誠司……こんな時、誠司だったどうするの? 誠司なら、マスターのことを助けてあげられるのかな?) 不意に、彼女の脳裏に一人の少年の姿が浮かび上がる。 相楽誠司。生まれた時から隣にいる、めぐみにとって大切な少年。彼はいつだって誰かの為に頑張っていて、めぐみもまた彼に助けられた。 誠司だったらマスターの悩みを解決できるのか、誠司だったらこんな時でもマスターの支えになってくれるのか、誠司だったらどんな答えを見つけてくれるのか。 誠司に相談したいけど、彼はここにいない。当たり前のようにいてくれた彼がいない事実を突き付けられただけで、とても不安になってしまう。 今の彼女は伝説の戦士でも人助けが大好きな愛乃めぐみという少女でもない。ただ、自分の無力さを呪うしかできない一人の少女だった。 身体の弱かったお母さんを助けることで、誰かを救う嬉しさを知った。それから、誰かを助けたいと思った。それなのに誰も助けられないことが、とても苦しい。 海未を救う為にはどうすればいいのか……ただ、その答えだけでも知りたかった。 ◆ 心を落ち着かせる為に、園田海未は目を閉じながら黙想していた。しかし、胸のざわめきは収まらない。 聖杯戦争と言う異常な状況を前に、少しでも平静を保ちたいと思って弓道を行ったが……気休めにもならない。むしろ、余計に動揺を強めるだけだった。 平和だった頃の日常が胸の中に湧き上がってしまい、それに対する後ろめたさや苛立ちが湧き上がってしまう。あのランサーを見ていると、その気持ちが一層強まった。 後先考えないで突っ走る……その姿が高坂穂乃果と重なって見えてしまった。 (私だって、誰かを傷付けるなんてしたくありません……でも、世の中はそんなに甘くないのですよ!) 全ての人が幸せになる。それが実現できたらどれだけ嬉しいだろう。 だが、現実はそんな絵空事で成り立っていない。アイドル活動だって、メディアに大々的に取り上げられて脚光を浴びるグループがいる裏では、夢と理想が裏切られて涙を流すグループだっている。 華々しいように見える世界ですらそうなのだから、命を賭けた殺し合いでみんなが幸せになるなんて有り得ない。次の瞬間には、自分達だって殺されてもおかしくなかった。 そうなっては自分達の夢は叶えられない……それを知らないで理想論ばかり口にするランサーがあまりにも腹立たしい。 (……いけません、今は落ち着かないと。その為にここに来たのですから) 頭を振って、心の波を鎮めようとする。しかし、そうしようとすればするほど、思い出が湧き上がった。 穂乃果やことりの笑顔。μ’sのみんなと過ごした日々。大変だったけど楽しかったレッスン。挫折と成功。どれも大切だった。 それが失うかもしれないと考えただけでも怖くなる。だから逃げ出したいけど、そんなことはできなかった。 【千代田区・B-2/1日目 深夜】 【園田海未@ラブライブ!】 [状態]健康、道着に着替えている [令呪]残り三画 [装備]なし [道具]制服 [所持金]一般女子高校生のお小遣い程度 [思考・状況] 基本行動方針:????? 0:とにかく今は落ち着きたい。後のことはそれから考える。 【愛乃めぐみ/キュアラブリー(ランサー)@ハピネスチャージプリキュア!-人形の国のバレリーナ- 】 [状態]健康 [装備]プリチェンミラー、ラブプリブレス [道具]なし [所持金]一般女子中学生のお小遣い程度 [思考・状況] 基本行動方針:海未のことは守りたいし、誰のことも犠牲にしたくない。 0:……どうすればいいのかな。 BACK NEXT 004 王の試練 投下順 006 俺たちは闇から光を見ている 004 王の試練 時系列順 007 一人×2 BACK 登場キャラ NEXT 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命 園田海未&ランサー(キュアラブリー(愛乃めぐみ)) 017 僕らは■■のなかで
https://w.atwiki.jp/xj1ephkhetn7uaj/pages/80.html
御影市聖杯戦争 日帰り聖杯戦争
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/75.html
悪魔くん聖杯戦争(法) ◆lnFAzee5hE ◇ 我々は多くのことを知っているようで、案外無知なものである。 フィクションの中の産物とせせら笑ってきた魔術なんていうものは実在しているし、 世界でも有数の石油王であるサタン氏なんぞは、実のところは悪魔サタンの血を引く黒魔術の大家だったりもする。 そして、これも知らないことだろうが、 サタン氏の片腕としてニュースで紹介されたルイ・サイファー、彼なんぞは本物の悪魔だったりする。 そして、ルイ・サイファーが来日する目的がたった一人の少年に会うためだなんて、世界中の誰もが知らないことだろう。 ◇ ここは人跡まばらな奥軽井沢、それを更に奥へ奥へと進むと、言い知れぬ妖気を漂わせた山々がある。 そこは、まだ日本が邪馬台国と呼ばれていた頃、長い間魔法使いの大集団が悪魔を引っ張りだそうと色々研究したところであると伝えられている。 その中に一際高い小山があるが、それは山ではなく、古代のビルディングであり、長い年月の内に、こんな形になったのだ。 そこに、一人の来客が訪れようとしていた。 「おかしいなァ、だれか表の戸を叩く者がいるみたいだ!」 人も訪れないような山奥である、来客などあるような場所ではない。当然、インターホンなどはついていない。 そこに暮らす蛙男は訝しんだ、一体何者であろうか、と。 「だれだ!?」 「ルイ・サイファーという者だ」 「知らん!」 ルイ・サイファーという男が、かの有名なファウスト博士のように有名ならば、あるいは蛙男も聞く耳を持ったのだろう。 だが、ルイ・サイファーという名なぞ、古代からの魔術的知識に通じる蛙男ですら聞いたことはない。 あるいは、彼の主にとって福音をもたらす者であるかもしれないが、 窓から覗いてみれば、山奥であるというのに汚れ一つないスーツを着こなした男である。あまりにも、怪しすぎる。 「東方の神童に会いに来たのだが」 「ああ、悪魔くんのことですか」 悪魔くん――それこそ、彼が仕える主の名前である。 三歳にして父の心胆を寒からしめた恐るべき異形の頭脳の持ち主、今まで存在した天才の全てを否定しかねない恐るべき大天才、 十歳にもならぬ身でありながら、全人類が幸福に暮らすことの出来る千年王国の建国を目論む恐るべき少年――いや、人間より生まれながらまさしく悪魔なのである。 「あいにく東京に行っていないんです!」 「では、中に入れて待たせてくれないか」 返答は言葉ではなく、石によって行われた。 あからさまに怪しすぎる男である、蛙男はルイ・サイファーの頭上に石を投げて殺してしまった。 「痛いなあ」 「キャーッ!」 ところがどうだろう、頭を石で潰されたルイ・サイファー、平然とした顔で立っているではないか。 投げつけたはずの人の頭より大きい石は地面に転がっているし、ルイ・サイファーは血の一滴も流していない。 これには蛙男が悲鳴を上げるのも無理は無い。 「この世界の日本の作法に詳しいわけではないからね、今のは盛大な歓迎と解釈させてもらおう」 「ヌヌヌ……」 「それで、入れてくれる気は……無いのだね、それなら悪魔くんが帰ってくるまで、外で待たせてもらうが」 石を投げても死なぬ相手である、魔術師に違いない。 となると対抗できるのは、悪魔くんだけである。 今は紳士的に振舞っているが、もし目の前の男が牙を剥けば、 何の抵抗もできずに、ようやく手に入れた悪魔召喚の鍵、創造の書を奪われることになるやもしれない。 「では外で待っていてくれ」 「そうか、私は寒空の下冷たい岩に座って人を待つのが大好きなんだ」 「外で待っていてくれ」 「ちぇっ」 かくしてルイ・サイファーが待つことしばらく――ようやく、悪魔くんが戻ってきたのである。 ◇ 「君が悪魔くんだね、私はルイ・サイファー、ルイと呼んでくれたまえ」 「はぁ、で、何の用件かな」 「結論から言うと、私は悪魔だ。そして、是非……君の手伝いがしたいと思って馳せ参じたんだ」 悪魔くんという少年はいかにも平々凡々とした格好である、誰が彼を見て悪魔と呼ぶだろう、 だが、妖しくぎらついているその目を見るが良い、どうにも少年ならざる恐ろしさを感じるではないか。 その悪魔くん、千年王国の建国のためには悪魔の力が必要であると考え、幾度も悪魔召喚の儀式を行っているが、一度も成功してはいない。 全人類の中で最も優秀であろうその頭脳でさえも失敗する悪魔召喚の何たる恐ろしいことか。 だが、何十冊もの魔導書を積み上げ、幾度もの経験を重ねた末に、とうとう、悪魔召喚の鍵と成り得る創造の書を手に入れたのだ。 ならば、今直ぐに創造の書の古代文字を解読させ、その儀式を行いたい、 しかし、悪魔くんの知る中でそれを読むことのできる唯一の男、ヤモリビトは未だその行方を晦ましている。 ならば、文字通り悪魔の手も借りたくなるのも人情ではないだろうか、もちろんルイ・サイファーが本物の悪魔であるのならば、の話であるが。 「魔法陣は完璧です、呪文も完璧、それでも何か足りないものがあると?」 「だから、私が来たんだ……どうだね、別に魂や金を頂こうというわけではない、 私は石油王サタンと契約をしていてね……つまり、千年王国を作る手伝いをするように言われてきたんだ」 「ほう……」 悪魔は召喚者の尻の毛まで毟り取るほどに際限なく報酬を要求し、契約を曲解し、自分の利益しか考えない生物である、 しかし、いざ契約をしたとなれば契約者に逆らうことは出来ない。 つまり、油断さえしなければルイ・サイファーはこちらの手伝いをしてくれるのだろう。 もちろん、悪魔は心の隙に付け込み、隙が無ければ作り出す生物である、悪魔の前で油断しない人間などどれほどいるかはわからないが。 「なるほど、なるほど、君の言った通り、魔法陣は完璧だ」 悪魔くんが示した悪魔召喚用の魔法陣、なるほど、悪魔から見ても完璧なものである。 だが、足りぬものがある。そして、それこそがかのファウスト博士が知り、創造の書に記された秘密なのだ。 「君たちは魔法陣の周りに集まって、エロイムエッサイムを唱えるが良い……後は私でやっておこう」 エロイムエッサイムとは悪魔召喚のための呪文である。 魔法陣の周囲を回る際、1センチに一声ずつ、唱えなければならない。 「さぁ……!始めようじゃないか!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 それは人間界において信じられぬほどに、尋常ならざる光景である。 あどけない少年が、擬人化した蛙の様な男が、忌まわしき魔法陣を囲み、召喚の呪文を唱えているのである。 それも、先導するのは悪魔である――まるで中世サバトの光景ではないか! そして聞くが良い!ルイ・サイファーなる悪魔が唱える恐ろしき呪文を! 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には傲慢なる聖四文字の神。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 .みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」 「―――――Anfang」 「――――――告げる」 「――――告げる。 彼の身は月が下に、彼が命運は月の光に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」 「誓いを此処に。 彼は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 「我が名、明けの明星の名の下に! 彼の名、救世主の名の下に! 来たれ、紅き満月よ!」 おお!魔法陣の中心で蠢く大地を見たか! 湧き上がるものを見たか! それは月である!紅き満月である! 彼らが召喚したのは紅い満月――その事実を認識した瞬間、悪魔くんの姿が消えた。 ◇ 「サタン君、悪魔くんが目障りであるなら私が消してあげよう」 「佐藤君、私ならヤモリビトになろうとしている君を元の姿に戻してやれる」 「悪いようにはしない、私と契約するが良い」 ◇ 日本三大電機メーカーの一つ――太平洋電機、その社長室に悪魔くんはいた。 もちろん、悪魔くんのいた現実世界ではなく、再現された東京においての、である。 「――郎!一郎!聞いているのか!?」 「はいはい、聞いていますよ」 誰が想像するだろうか、太平洋電機社長の第一子その人こそ、松下一郎こと悪魔くんであると。 「東京第一小学校に入学して、平凡で善良で人畜無害な人間になれってんでしょ……困るなあ」 「お前の行いで困っているのはこっちの方なんだ……」 「まぁ、いいでしょう……こっちも東京にいなければなりませんからね」 「おぉ、そうか……良かった良かった、実はなお前の新しい家も決めてあるんだ、 とにかく善良でまともな人間になってほしいと思ってな……そう、一郎も知っているだろう……メシア教の教会にお前を預ける」 「メシア教……!」 「どうだ、いい考えだろう」 「ええ……とても、いい考えだと思います」 「とても……」 メシア教の教会に移った悪魔くんが司祭の目を盗んで行う儀式の正体は一体なんだというのだ! 悪魔召喚ではない――しかし、英霊の召喚でもないのだ! 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 「我が声に応え、目覚めよ!」 聖なる祭壇で眠る邪悪な龍の姿を見ることは――この教会内では悪魔くんと彼の英霊以外には叶わない。 悪魔くんは龍を目覚めさせようとしていた。 だが、悪魔くんの声にも応えず、未だ龍は眠りについている。 「起きないか」 「ええ、今のところは……」 悪魔くんの側に立つ聖職者然とした男、彼こそ悪魔くんが呼び寄せた英霊であり、クラスはライダーである。 では、眠る龍こそ、彼が乗りこなさんとする宝具なのであろうか、間違ってはいない。 だが、今はまだ龍は眠り続けている。 そう、目覚める時ではないのだ。 「僕達の千年王国のため」 「ええ、必ず聖杯を手にしましょう……ザイン」 千年王国も、龍も、そして彼の真の宝具たる方舟も―― 【クラス】 ライダー 【真名】 ザイン@真・女神転生Ⅱ 【パラメーター】 筋力E+ 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具EX 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 騎乗:EX あらゆる乗り物に対して一般人程度の適性のみ持ち合わせる、 その代わり、方舟に対して騎乗を可能とする。 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 【保有スキル】 心眼(真):C 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、 その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 神性:E 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。 【宝具】 『封印されし半身(セト)』 ランク:EX 種別:対神宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 未だ眠り続けているザインの半身たる龍。 セトが目覚め、ザインとの融合を果たした際、ザインは裁きの天使である真の姿を取り戻す。 その際、ザインのパラメーターは下記のものとなり、宝具『千年王国の方舟』が解禁される。 また保有スキルである神性がEXにまで上昇する。 筋力A++ 耐久A+ 敏捷C 魔力A+ 幸運C 宝具EX 『千年王国の方舟』 ランク:A++ 種別:対宙宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 ザインが真の姿を取り戻した際に使用可能となる宝具、選ばれし者を乗せた方舟。 本来ならば、宇宙の彼方まで飛んで行くことも可能であるが、 この世界は偽りであるため、再現を許す場所までしか飛ぶことは叶わない。 また、この宝具にザイン及び、そのマスターが乗り込んだ時、宝具『全てを裁く光(メギド・アーク)』が解禁される。 『全てを裁く光(メギド・アーク)』 ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 『千年王国の方舟』より発せられる強力なエネルギー光、再生のために行われる真の大破壊。 この宝具が発動した際、『千年王国の方舟』以外の全てが消滅する。 【weapon】 格闘術……最強のテンプルナイトとして、彼は非常に高水準の格闘術を収めている。 【人物背景】 全てを裁く者、あるいは彼もまたザ・ヒーローと呼べるのかもしれない。 【マスター】 松下一郎(悪魔くん)@悪魔くん千年王国 【マスターとしての願い】 千年王国の建国 【weapon】 なし 【能力・技能】 釈迦やキリスト以来の天才児であり、魔術に対して大いなる知識を持っている。 【人物背景】 小学二年生。大手電機メーカー「太平洋電気」の社長令息。大きな垂れ目、タマネギを思わせる髪型、突き出た額といった独特の容貌をしている。 「精神的異能児」と言われるほどの天才的頭脳を持つ少年で、貧富の格差もない平和な世界を創造しようとしている。 一般的な倫理の枠にとらわれず、目的のためなら手段を問わない面がある。あまりの頭の良さゆえにクラスメートから「悪魔くん」とあだ名されている。 この聖杯戦争に至る際、ルイ・サイファーの介入によりサタンと戦うことはなかった。 【方針】 なるべく早くザインを元の姿に戻したい -016 渋谷凛&ランサー 投下順 -014 峯岸一哉&ライダー -016 渋谷凛&ランサー 時系列順 -014 峯岸一哉&ライダー 登場キャラ NEXT 松下一郎(悪魔くん)&ライダー(ザイン) 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou/pages/100.html
ズッコケ二人組と一匹~聖杯戦争から脱出せよ~ 「なあライダー、こんなとこに何があるんだよ?」 「まあ慌てるでない、ついてくればわかる」 少年探偵・金田一一とそのサーヴァント・ライダー。 二人は自己紹介を済ませた後、最初に降り立った柳洞寺の境内を調べに………行くことはせず、山門の横の茂みの中を歩いていた。 運動が得意ではない金田一だが、その足取りは決して重くはない。 普段から旅行などで山道を歩く機会が多く、身体が慣れてしまっているからである。(もっとも、その旅先で毎度のように殺人事件に巻き込まれるのだが) 「ふむ、ここらでよかろう」 ある程度開けた場所に出たところで、ライダーは立ち止まった。 しかし、金田一から見て、何か特筆すべきものがあるようには見えない。 「ここったって……別に何もないぜ?」 「いやいや、何もない場所だから良いのだ。今からすることを考えればな」 そう言って、ライダーは懐から白い教鞭のようなものを取り出した。 先端に陰陽のマークのような球体が付いているのが印象的だった。 そして、ライダーは咳払いをしてから、真剣な表情で語り始めた。 「金田一、おぬしは知略を駆使して戦うタイプの人間だ。 しかし、それを生かすには適切な情報が必要不可欠。 故に、まずは知らねばならん。 おぬしが巻き込まれた、この聖杯戦争の知識をな」 「………ああ」 確かにライダーの言う通りだ。 殺し合いを止めようにも、そのために必要な情報を理解していなければ立ち行かない。 金田一もまた、気持ちを切り替えて真剣にライダーの説明を聞き始めた。 「まずは目を閉じて、意識を集中するのだ。 おぬしにとって最もイメージしやすい形でわしのサーヴァントとしてのステータスが見えてくるはずだ」 言われた通り、目を閉じると、ライダーの能力らしきものが浮かんできた。 【クラス】ライダー 【マスター】金田一一 【真名】太公望 【性別】男性 【身長・体重】不明 【属性】中立・善 【筋力】D 【耐久】D 【敏捷】C 【魔力】B+ 【幸運】A+ 【宝具】?? どうやらライダーは身体能力で少々劣るサーヴァントらしい。(その代わり魔力や幸運は優れているようだが) 「今は最低限の情報しか見えぬであろうが、いずれは全ての情報が開示されるはずだ。 それと、目視さえすれば他のサーヴァントの情報も分かるようになっておる。 常にチェックしておくのだぞ」 「ああ、わかった。ところで、宝具ってのがステータスに載ってたんだけど、宝具って何なんだ?」 素直に疑問を口にする。 名前の響きからして、重要そうな部分だとは思うのだが、ライダーのそれは今の金田一にはまだ読み取れなかった。 「うむ、宝具とは、サーヴァントにとってのシンボルであり、半身のようなものだ。 宝具の種類にも色々あるが、まあ今は必殺技のようなものだと思っておけば良い」 そして、ライダーは先ほどの教鞭のようなものをこれみよがしに掲げた。 「例えば、わしの宝具のうちのひとつがこの打神鞭だ。 これは、大気を自在に操る宝具だ、ほれ、このようにな」 「うわっ!?」 ライダーが打神鞭を振ると、金田一とライダーの間に猛烈な風が発生した。 それは金田一にも目視できるほど濃密な風のうねりであり、その勢いに思わず尻餅をついてしまった。 「す、凄いんだな、宝具って………」 「何を言っておるのだ、今のはわしにとってはほんのそよ風に過ぎん。 本気で撃てば、この山など軽く吹き飛ぶぞ」 しれっととんでもない事を口にするライダーに、金田一は頬が引き攣るのを止められなかった。 そんな彼を他所に、ライダーは手近かな地面に向かって打神鞭を振りかぶっていた。 その顔には邪悪な笑みが浮かんでいる。 嫌な予感しかしない。 その予感は果たして的中し、ライダーは打神鞭を振り下ろし、掘削機の要領で地面に穴を掘り始めた。 「わーっはっはっはっはっはっは!!」 「ちょ、ここって私有地じゃ……」 「はーっはっはっはっはっは!!」 「いや、だからやめ……」 「はーっはっはっはっはっはっは!!」 金田一の制止など気にも留めず、ライダーは不気味な高笑いを上げながら地面を掘り進めていく。 そして、数メートルほど掘り進めたところで、満足したのか手を止めた。 こんな穴を作ってどうするつもりなのか、金田一には見当もつかない。 「どうすんだよ、こんな事して。 寺の人に怒られるんじゃあ………」 「固いことを言うでない。 それより、ここからが本番だ。 この打神鞭に付いたスイッチを…ポチっとな」 そう言うや否や、打神鞭から旗のようなものが飛び出した。 「これぞわしの第2の宝具、杏黄旗だ!」 ライダーは非常に誇らしげだ。 旗が飛び出た時キコキコキコーンという謎の擬音が聞こえたような気がしたが、多分気のせいだろう。 ステータス欄が更新されたことから、残念なことにこれは本当に宝具らしい。 「な、何だその目は! これは戦略上とても重要な宝具なのだぞ!」 金田一の可哀想な人を見るような視線に耐えかねたのか、ライダーが声を張り上げた。 「いや、でもそれ………旗だろ?」 「ただの旗ではない!この布は魔力の受信機のようなものだ。 本来はこういう使い方をするものではないが、まあ聖杯戦争に合わせた仕様変更というやつだ。 この布を半分ほど破って……今掘った穴にポイっとな」 そう言って半分に破った杏黄旗の布を穴に投げ入れると、ライダーは何やら呪文のようなものを唱え始めた。 その顔は真剣そのものであり、決してただのお遊びではないことを伺わせる。 数十秒後、詠唱を終えたライダーは金田一の方に向き直った。 「実は、今わしらがいるこの円蔵山は、自然の魔力が集まる霊脈と呼ばれる場所なのだ。 わしの杏黄旗は、そういった土地に敷設することで、本体である打神鞭に魔力を供給する仕組みになっておる。 わざわざ獣道を通ってここに設置したのも、馬鹿正直に敷地の真ん中に埋めては戦闘の余波で破壊されてしまう可能性が高かったからだ」 「そうだったのか………。 でもこの穴、どうすんだ?そのままってわけにもいかないだろ?」 「うむ、それについてもわしにいい考えがある。 というわけで、カモーン!スープー!」 ライダーが天に向かって指をパチンと鳴らすと、煙とともに何かが現れた。 それは不思議な生き物だった。 ティーカップの皿のように大きくつぶらな瞳、ふわりとしたたてがみ、頭に生えた二本の角。 全体的に丸みを帯びたシルエットは、金田一に昔幼馴染と共に見たとあるアニメを想起させた。 「こやつがわしの霊獣にして相棒の四不象だ。 わしがライダーのクラスで現界している所以でもある」 「す、すっげえ……!」 金田一は目を輝かせながら四不象に見入っていた。 生前はその外見から侮られることが多かっただけに、四不象はとても誇らしげな表情、いわゆるドヤ顔状態になっていた。 「空飛ぶ白いカバだ!」 その場の空気が凍りついた。 普段なら四不象がカバ呼ばわりされてもニヤニヤしながら見守るだけのライダーも、金田一のあまりの悪気のなさに 流石に気まずくなり、フォローを入れようとする。 しかし、遅かった。金田一は四不象にアイルランドの光の御子が愛用する因果逆転の魔槍の如き威力の 言葉の暴力を(本人に全く悪気は無いが)次々に浴びせていく。 「うっわぁ~、本当にすげえ!ムー○ンみてえ! そういや美雪があれのぬいぐるみ持ってたよな~。 あ、お手」 「あ、いや、金田一。そやつは……」 四不象はすでに俯いてプルプルと震えているのだが、金田一は全く気がついていない。 そして…… 「ボ、ボクはカバじゃないっスーーーーーー!!!!」 「お手」の部分にキレたのか、ついに四不象が爆発した。 しかし、金田一の反応は非情なものだった。 「うわっ!?カバが喋った!?」 さらに(悪気は無いが)追い討ちをかける金田一。 よほど驚いたらしく、腰を抜かしている。 「だからカバじゃないっスよ!召喚直後にこの言葉責めはあんまりっスよ!」 「う、うむ。こやつは見た目はまあアレだがれっきとした霊獣なのだ。 というかおぬし、もう少しデリカシーというものを身に付けた方が良いぞ」 すかさずフォローを入れるライダー。 主人の援護に四不象もようやく怒りを鎮めた。 「ところで御主人、ボクを呼び出したってことは敵が現れたってことっスか!? ボクの活躍の場面っスか!?」 度重なるカバ呼ばわりがまだ尾を引いているのか、四不象は何とかして自分の勇姿を金田一に見せつけたいようである。 「うむ、おぬしはこれからわしらと一緒にこの穴を埋める作業をするのだ」 「了解(ラジャー)っス!金田一くん、ボクの勇姿を…………って、え? 御主人、今何て言ったっスか?」 「だから、わしらと一緒に穴を埋める手伝いをしろと言ったのだ」 四不象はショックで再び凍りついた。 召喚されてからいきなりのダブルパンチで、四不象のライフはもうゼロである。 「ボクの聖杯戦争の初仕事が後片付けっスか!? ひどいっスよ御主人!こんなの絶対おかしいっスよ!?」 「っていうかこれ、俺もやるのかよ!?」 「ええい、やかましい!ちょっと掘りすぎてしまって人手が足りんのだ! わしらは一心同体一連托生!さっさと片付けるぞ!」 とまあ、このように漫才を繰り広げながら杏黄旗敷設のために掘った穴を埋める作業に勤しむ二人と一匹であった。 「つ、疲れた………。 んでもって、何だよこの長い階段……」 「頑張るっスよ金田一くん。 でも、もうちょっと体力つけた方が良いっスよ」 二人と一匹で穴を埋めた(ただし、ライダーは寺の偵察と称して途中で抜けた)後、金田一と四不象は長い階段を通って柳洞寺の境内に入ろうとしていた。 元々体力のある方ではない金田一にとってはかなりの重労働だったらしく、その表情には疲労の色が濃い。 「とにかく、中に入って一休みするっスよ。 御主人も先に中にいるはずっスから」 「でも、良いのかな。 勝手に入ったら警察呼ばれるんじゃ…………ん?」 「?どうしたっスか?金田一くん」 警察という単語を口にした途端、金田一の表情が一変した。 それは、忘れていた重要な事を思い出した時のような表情だった。 「そうだよ!警察だよ!! 早く警察に通報すれば良かったんだ!! 悪い四不象、ちょっくら電話借りてくる!」 「えっ?ちょ、金田一くん、それは……」 言うが早いか、金田一は寺に向かって駆け出した。 そのスピードたるや、先ほどまでの疲労を全く感じさせないほどの速さだった。 「すいませーん!少し電話貸してくださーい!」 誰もいないのをいいことに、寺の母屋に駆け込んだ金田一は、電話を探して駆け回る。 「どうしたのだ金田一、そんなに慌てて。 電話がどうのと言っていたようだが……」 「あ、ライダー!ちょっと警察に電話してくる! あと、寺の人がいたら謝っといてくれ!」 廊下から姿を現したライダーを見つけるや、早口で用件を伝えてその場を立ち去ろうとする金田一。 そんな彼を、ライダーが腕を掴んで引き止めた。 「ちょっと待て金田一!警察に電話すると言っても……」 「何だよ!そりゃ普通の警官じゃサーヴァントには勝てないかもしれないけど、それでもこんな状況なんだ! 警察がいるといないとじゃ全然違うはずだ! 大丈夫だって!剣持のオッサンや明智さんなら聖杯戦争のことだって信じてくれる!」 「いや、そういう問題ではなく……」 「考えてみりゃおかしかったんだ!さっきの山だって人がいない獣道のわりに落ち葉がよけたような痕跡があった。 多分、ここはつい最近まで生活してた人たちを無理矢理立ち退かせて用意した会場なんだ! 普通なら考えられないけど、それこそサーヴァントみたいな力を使えば不可能じゃないのかもしれない。 つまり俺たちが今するべきことは、何とかして外に助けを求めることだったんだよ!」 早口で自らの推理を捲し立てる金田一に対して、徐々に脱力していくライダー。 そんなライダーを振り切り、金田一は電話を見つけ出し、警察に電話をかけた。 「あっ、もしもし警察ですか!?本庁の剣持警部か明智警視につないで下さい! 変な神父が殺し合いをしろって言ってるんですよ!」 なるべくサーヴァントのことは伏せて説明を試みる。 しかし……… 「ああ、聖杯戦争の事ですか? 申し訳ありませんが、当方では聖杯戦争に関する一切の質問・要望等を受け付けておりません。 聖杯戦争の知識をお求めでしたら、月海原学園図書室をご利用下さい」 「はい!?ちょ、ちょっとあんた、何でその事を……って、あっ、ちょっと!?」 不気味ほど事務的な対応を取られた末に一方的に切られてしまった。 間違い電話をかけてしまったのかとも思ったがそんなこともない。 もしや聖杯戦争の魔手は警察にまで及んでいるのだろうか? 「……いや、まだだ。警察が駄目なら他の人に頼めばいい! えーっと、いつきさんに佐木に針生さんに結城先生に黒沢オーナー、後は……心配かけちまうけど、美雪やお袋に玲香ちゃん、他には――――――」 思いつく限りの知り合いの名前を列挙し、電話をかけようとする。 そんな金田一の肩を、脱力しきった様子のライダーが叩く。 「……金田一、おぬしの言いたいことは分かった。 分かったから、ちょっとこっちに来てわしの話を聞いてくれ」 「?ああ、わかった」 妙に疲れた様子のライダーを不思議に思いながらも金田一はライダーの話を聞くことにした。 「はぁ!?ここがバーチャル空間だって!?」 「そうだ。ついでに言えば、そもそも地球ですらない。 月に存在する巨大な演算装置にして観測装置、ムーンセル・オートマトン。 その中に展開された電脳空間こそが、この聖杯戦争の会場の正体だ。 おぬしの言う妙な神父も、進行役として選出されたNPCであろう」 場所は変わって柳洞寺の本堂。 そこで金田一はライダーから今回の聖杯戦争の舞台、ムーンセルについての説明を受けていた。 ちなみに、いつの間に用意したのか、ライダーは本堂の中に自分のコーナーを作っており、さらに山のように茶菓子を置いていた。 ライダー曰く「このような大きな寺院にはそれ相応の人数の檀家がいるはず。となれば、そういった者たちをもてなすために、常に茶請けの類を母屋の台所に用意していると睨んでいた」との事。 閑話休題。 数多くの事件やトリックを解明し、今回に至ってはサーヴァントなどという超常現象に遭遇した金田一だが、流石に今、自らが五感で感じている現実をバーチャルなどと言われて素直に信じることはできなかった。 「………そんな話を信じろっていうのかよ。 大体、月にそんなすごいものがあるんだったら、ニュースになってないはずがないじゃないか。そんな話、聞いたこともないぜ?」 「それは、おぬしがムーンセルの存在しない平行世界から呼ばれたからであろう。 聖杯の力を“使えば”不可能なことでもあるまい。 というかおぬし、わしやスープーのことはあっさり信じたではないか」 「だってライダーも四不象も俺の目の前にいるじゃないか。 実際に目にしたことまで疑ってたらきりがないだろ。 少なくとも、ムーンセルだの並行世界だのよりはまだ信じられるよ」 金田一とて超常現象の類を一切合財否定するほど頑固でも狭量でもない。 聖杯戦争にしても、現実的な殺し合いや、今や日常茶飯事といっても過言ではないほどの頻度で遭遇する殺人事件に置き換えればどうにか理解できる事ではある。 しかし、ムーンセルや平行世界といった話は、金田一の想像力の範疇を大きく越えていた。 一言で言えば、話の規模が大きすぎてピンとこないのである。 「それに、その話を全部信じるにしたってまだおかしい事があるぜ。 そのムーンセルが観測装置だっていうのなら、どうして殺し合いをさせて願いを叶えるなんて話になるんだ? 最後まで生き残った者が願いを叶えられるっていうのも一体どんな基準で決めたんだよ?」 金田一の疑問に対し、ライダーはやや満足そうに頷きながら答えた。 「いい質問だ、金田一。 そもそもムーンセルとは、太古の昔から地球上のあらゆる記録を観測するために存在してきた。 過去にもムーンセルが記録活動の一環として人間を招き、殺し合わせた実例もあるが、並行世界の人間までもを呼び寄せて聖杯戦争を開いたという記録は無い。 少なくとも、聖杯からわしに与えられた知識にそのような記録が無いことは事実だ。 では、何故この聖杯戦争が起こったのか。 金田一よ、多くの事件を解決してきたおぬしならわかるのではないか?」 試すようなライダーの言動に、金田一は少々困惑しながらも思考を巡らせる。 ライダーは何故か“多くの事件を解決してきた”という部分を強調して言った。 だとすれば、自分が今まで関わった事件にヒントがあるという事だろうか? (でも、俺が関わった事件なんてそれこそ思い出してたらきりがないぐらい多いんだよな。 なら、少しでもこの聖杯戦争に近い性質を持った事件……。 そこに鍵があるのかもしれない) そう考えて思い出すのは、かつてバルト城で起こった、ミステリーナイトツアーという名目で行われた連続殺人事件。 やや乱暴な考え方だが、催し物を装って誰かを招き、人を殺し、自らは目立つ主催者の影に隠れるという点では聖杯戦争と共通していると言えなくもない。 そしてこの事件を聖杯戦争が起こった理由と関連付けて考えた時、金田一の脳裏に一つの仮説が浮かんだ。 「まさか……この聖杯戦争も、誰かが仕組んだものなのか?」 「うむ、少なくともわしはそう睨んでおる。 さっきも言ったが、ムーンセルは、この世界の地球上の記録を観測することしかせぬ。 並行世界の人間を観測するのは、その本義から外れたことだ」 「でも、最近になってそっちの方も記録するようになったって可能性もあるんじゃないか?」 「では聞くが金田一よ、並行世界というものは一体いくつあると思う? 例えば、もしおぬしが今の疑問を思いつかなかったら。 警察に電話することを思いつかなかったら。 もっと言えば、昨日の昼食の内容が変わっていたら。 そういった僅かな変化から生まれた分岐が、一つ一つの並行世界になると考えた場合でだ」 あまりに無茶なライダーの質問に、さしもの金田一も閉口する。 「そんなの、数え切れるわけないだろ。 むしろ、数えるだけ無駄じゃないか、そんなの」 抗議のつもりで言った言葉に、ライダーはむしろ我が意を得たりといった表情で答えた。 「その通り。数えるだけ無駄だ。 だからこそ意味が無いのだ。 如何にムーンセルが膨大な記憶容量を誇るといっても、それは単一の世界を基準とした場合だ。 無限の並行世界の地球の観測までしていては、すぐにオーバーロードを起こして自壊するのは自明の理。 つまり、ムーンセルの本来の目的から言えば、並行世界の扉を開き、人を招くこと自体が非合理的な無駄の極みなのだ」 「だから人間が仕組んだ、って事になるのか……。 ってちょっと待てよ、だとしたら、順序が逆になる……! ライダー、お前さっき聖杯の力を使えば並行世界の人間でも呼べる、みたいなこと言ったよな? だったら、願いを叶える人間を決めるために殺し合いをさせるんじゃなく、既に聖杯を手にして願いを叶えた人間が俺たちに殺し合いをさせてるってことになるんじゃないのか!?」 自ら思いついた仮説に青ざめる金田一。 もしこの考えが事実なら、自分たちが何をしても殺し合いを打破することなど不可能、という事になりかねない。 何しろ相手は既に聖杯を手に入れた人間だ。 少しでも殺し合いに反抗した者を消すなど造作もないだろう。 「いや、厳密には少し違うであろう。 本当に聖杯を掌握し、願いを叶えたのなら、わざわざ聖杯戦争を起こす理由が無い。 恐らくそやつは、聖杯にある程度干渉することはできても、完全に掌握し、目的を達成するには至っていないのであろう。 つまり、この聖杯戦争は目的達成のための手段として引き起こされた可能性が高い。 願いを叶えるという触れ込みや、バトルロイヤルという形式にしても参加者に疑問を抱かせないようにするための方策であろう。 この調子なら、他にも何か信憑性を高めるための布石を打っているやもしれぬな」 ライダーの返答に少しだけ安堵した。 考えてみれば、こうして自分たちが聖杯戦争の裏について議論することが出来ている時点でこの聖杯戦争の仕掛け人が完全な力を持っているわけではないことは明白だ。 そして、聖杯戦争を開催した理由についても、提示された勝利条件を考えればある程度の推測はできる。 「最後に残った一組みに願いを叶える権利が与えられる……って事は、殺し合いが完遂される事が目的の達成に必要な条件ってことになるよな」 口にするだけで苦い思いがこみ上げてくるが、考えることをやめるわけにはいかない。 金田一が持つ唯一の力が、この推理力なのだから。 「うむ、十中八九そう考えて間違いない。 となれば、わしらの取るべき方針は聖杯戦争の完遂を阻止することに絞られる。 しかし、これだけでは時間稼ぎにしかならぬ」 そこまで言うと、ライダーの表情が悪戯を思いついた子供のそれに変わった。(もっとも、ライダーの外見年齢は中学生ぐらいの子供といっても良いほど若いが) 「故に、わしらはどうにかしてこの会場、冬木市から脱出する必要がある。 そして、優勝以外の方法で聖杯に辿り着き、最終的には聖杯の近くにいるであろう黒幕をやっつけて、わしらで聖杯を独占するのだ。 殺し合いに乗ったマスターも、聖杯を他の参加者に握られては黙らざるを得まい」 あまりに突拍子の無いライダーの提案に、金田一は開いた口が塞がらない。 勿論それが出来ればベストなのだろうが、そう簡単に上手くいくとは思えない。 そんな金田一の表情を読み取ったのか、ライダーが微笑みながら説明を続ける。 「なーに、わしとて根拠も無く言っているわけではない。 如何に舞台がムーンセルといえども、この聖杯戦争自体は人間が考えたものだ。 まして並行世界の人間を招くという無茶までした以上、完璧ということはあるまい。 必ずどこかに隙があるはずだ」 殊更力強く話すライダーに、金田一もまた勇気づけられるのを感じた。 方針は固まった。ここからは行動すべき時だろう。 「よし!そうと決まれば街に出て情報収集だ! できたら他のマスターにも接触して―――」 「駄目」 「……は?」 唐突に冷や水を浴びせられた。 「わしらは当面、この柳洞寺に籠城する。 幸いここには食糧もあるからな」 「な、何でだよ!?もう準備は十分だろ!? こうしている間にも殺し合いが起こってるかもしれないのに……!」 「まあ理由はいくつかあるが、一つはおぬしの言う他のマスターについてだ。 この聖杯戦争に参加を決めた者の多くは魔術を始めとした何らかの超常的な力を有しておるだろう。 強い力を持ち、自ら望んで殺し合いに参加した者など、精々潰し合ってもらえば良い。 おぬしが気に病むことではない」 これまでとは打って変わったライダーの残酷な言動に、金田一は動揺を隠せなかった。 「でも、だからって死ねば良いなんてことにはならないだろ! それに、俺みたいに巻き込まれる形で参加させられた奴だっているかもしれない。 誰かが死ぬかもしれないって分かってて、見過ごすなんて出来ねえよ……!」 「金田一」 今までで一番真剣な表情と共に、ライダーが口を開いた。 「おぬしの気持ちは、わしもわかるつもりだ。 だが、今は耐えるのだ。 殺し合いを止めようにも、今のわしらが打てる手はあまりに少ない。 それに、今はここに立て篭る事こそが殺し合いを止めるために打てる最大の一手なのだ」 「……どういう事だよ?」 納得がいかないながらも、続きを促す。 「もう一つの問題は他のサーヴァント、とりわけキャスターだ。 魔術師のクラスに位置付けられておる彼のサーヴァントなら、スキルと魔力量次第でこの冬木市全体への魔術行使すら可能になるであろう。 そして、それに最も適した土地がこの柳洞寺なのだ。 つまり、ここを占拠される事は、魔術への抵抗力を持たぬおぬしや他の一般人のマスターにとっては死活問題になる。 それだけは避けねばならん」 ライダーの語る言葉に嘘は無いことは、その表情から伺い知ることができた。 恐らく、ライダーの言う通りにするのが現状ではベストなのだろう。 一瞬、令呪に訴えることも考えたが、それは徒にライダーとの関係に溝を作る結果にしかならないだろう。 また、本人はあまり自覚していないが、金田一自身、理詰めで物事を判断しやすい性格であることも彼をこの場に留まらせる一因になっていた。 しかし、同時に、諦めることを決してしないことも金田一の持ち味だった。 彼は、無言のままライダーの隣に座ると、茶菓子の包を手に取り、腕を組んで何やら考え事を始めた。 「…?どうした、金田一」 「考えるんだよ。 確かに今、俺はライダーの考えた作戦を上回るようなアイデアを示すことができない。 でも、それは今の話だ。 ライダー、俺は諦めないからな。 誰も死なせない、お前も認めるような方法を必ず考えてみせる」 そう言って、そっぽを向いて茶菓子(薄皮饅頭)を食べ始めた金田一の背中を、ライダーはどこか嬉しそうに見つめていた。 同時に、今後の展望についてもある程度の考えを巡らせていた。 ライダーとて、いつまでも柳洞寺に篭っているつもりはない。 彼は、生前と同じように、殺し合いを打破するための仲間を募るつもりだった。 (戦局が動くとすれば恐らく今から明朝までの間。 その間に戦闘で消耗したマスターとサーヴァントがこの地の霊脈を求めて来る可能性は高い。 そして、その時こそが交渉のチャンスだ) 消耗しているであろう相手と杏黄旗と霊脈によって魔力の充実したライダー。 そして、脱出の可能性と聖杯を山分けするという実利。 これらの条件をカードにして他のマスターと同盟を組み、ある程度数が揃ったら打って出る、というのが彼の戦略だった。 他のマスターが真っ先にこの柳洞寺に乗り込んで来る可能性もあるが、この序盤戦でそのような行動に出るのは十中八九キャスターのマスターだろうとライダーは考えていた。 その場合、戦いは避けられないだろうが、流石に陣地作成スキルの恩恵も受けていないキャスターに敗れるつもりはない。 Bランクの対魔力は伊達ではないのだ。 逆に、キャスターを仲間に加えることが出来れば心強いとも思う。 (殺し合いに乗っていない熟達の魔術師がマスターで、聖杯にかける願いの無いキャスターを従えている、そんな者たちと手を組めれば………はは、我ながらなんと無茶苦茶な) あまりに虫の良すぎる発想に、思わず苦笑する。 常識的に考えて、そんなマスターとサーヴァントの組み合わせが有り得るはずがない。 (まあ、それはともかく……何故ここにはNPCがいない? このような僻地にNPCを配置するリソースを割くことをムーンセルが無駄と捉えたか、あるいは霊脈としてのアドバンテージを得られるこの地に魔力炉になるNPCを配置することをある種の不公平と取ったか、あるいはその両方、か?) 例えば、もしも自分たちではなくキャスターが最初にこの地を抑え、更にNPCを魔力炉に利用したならば。 恐るべき早さで工房、あるいは神殿を形成し、序盤から圧倒的な優位に立っていただろう。 ここにNPCがいないことも、ある程度の公平性を期すための措置と考えれば納得できなくはない。 どこか釈然としない気持ちもあるが、いないものはいないのだ。 これに関しては、今は置いておいても構わないだろう。 それよりも、考えるべき問題が山積みなのが現状だ。 ちらりと、考え事をしている金田一の方を見やる。 正義感が強く、危ういところもあるが、サーヴァントとしてだけでなく、太公望という個人としてもこの少年を死なせたくはない。 一方で、金田一ならこの状況を打破する妙案を考えてくれるのではないか、という期待もある。 若き少年探偵の背中に、ライダーは微かな、しかし確かな希望を見出していた。 【柳洞寺・本堂/深夜】 【金田一一@金田一少年の事件簿】 [状態]:健康(残令呪使用回数:3) ※「怪奇サーカスの殺人」開始直前からの参戦です。 【ライダー(太公望)@藤崎竜版封神演義】 [状態]:健康・魔力充実 ※杏黄旗により、どこにいても円蔵山から魔力供給が受けられます。 ただし、短時間の内にあまりにも大量の魔力を吸い出した場合、霊脈に異常をきたす可能性があります。 ※裏に聖杯戦争を仕組んだ人間がいると考えていますが、その考察が的中しているとは限りません。 ※柳洞寺周辺にNPCはいません。 BACK NEXT 027 Cyclone 投下順 029 初期不良 027 Cyclone 時系列順 029 初期不良 BACK 登場キャラ NEXT 014 No.14 金田一一&ライダー 040 FINAL DEAD LANCER(前編)
https://w.atwiki.jp/zenmetsu/pages/16.html
【 種々のルール・必要事項纏め 】○サーヴァント強化ルール ○【魂のカケラ】の使用用途 ○令呪☆入手手段 ☆使い道 絶対のルール ○アリーナ☆アリーナの目的・基本処理 ☆敗北処理 ☆他マスターアリーナルール 【魂の改竄について】1、HP、MP強化 2、宝具選択 3、宝具強化 4、宝具解体 【 種々のルール・必要事項纏め 】 ○サーヴァント強化ルール 【魂のカケラ】……様々なことに使用出来る。 【装備宝具】……『魂のカケラ』を消費することで取得できる宝具。 【象徴宝具】……サーヴァントの象徴。やる夫の自鯖の宝具は【60億を呪い殺すもの】。 ○【魂のカケラ】の使用用途 1.ルーラに対し渡すことで、【他陣営の情報】や【戦闘中に使用可能なアイテム】を得る。 2.【魂の改竄】……別途下記に記述。 ○令呪 ☆入手手段 【他マスターから奪う】 【『魂のカケラ』と引き換え】 【アリーナで取得】 ☆使い道 【宝具の使用には令呪を必要とする】 【マスターの異能の使用にも令呪を必要とする】その他は原作に準拠するものとする。 絶対のルール 【サーヴァントが死亡した場合、マスターも死亡する】 【マスターが死亡した場合、サーヴァントが消滅する】 【どんな形であれ最後の勝者になれば、その条件は無効になる】 補足事項:【ルーラーがサーヴァントの維持をしているため、ルーラーを殺せば全てのサーヴァントが死ぬ】【サーヴァントのステータスはある程度読み取れるが、人間のステータスは読み取れない】 ○アリーナ アリーナには管理者が存在する。彼らは聖杯戦争が終われば願いを叶えてもらえる、という形で協力している(?) ☆アリーナの目的・基本処理 アリーナにおける目的は【一層ごとに存在するフロアボスを倒すこと】。 フロアボスを倒すことにより、【次の階層にいける】。【アリーナは1日1回】侵入できる。 アリーナ内ではHPMP完全な状態でスタートして退出したらアリーナ内のダメージは完全回復。他陣営も同じ。 アリーナ内には【雑魚モンスター】や【宝箱】が存在し、1D100のダイス判定によって処理する。 【フロアボスの遭遇判定も同じくとする】。 ☆敗北処理 戦闘に敗北(HPが0)した場合は、【管理者が保護して、HPを全快にして強制送還】。但しその代償として、潜入時に獲得した【魂のカケラ】の半分が没収される。コレは、【他のマスターにやられた場合であっても、アリーナ内である限り同様】とする。※この場合の【魂のカケラ】の没収量は下記の方に準ずる。同様というのはHPなどの処理についてである。 補足事項:br()アリーナを出ることは【戦闘中以外いつでもできる】。 ☆他マスターアリーナルール 【令呪一画を消費し、指定すれば他の陣営のアリーナに行ける】が、その場合即座にその陣営にその事が気づかれる。 他のマスターのアリーナ内で敗北した場合、所持している【魂のカケラ】の半分はその他のマスターに奪われる。 其の逆も然りで、侵入したマスターが他マスターを打ち倒した場合、所持している【魂のカケラ】の半分を奪うことが出来る。 【魂の改竄について】 1、HP、MP強化 【魂のカケラ】を最低10消費し、自身のサーヴァントのHP,MPの【どちらか】を強化する。 【魂のカケラ】を10消費する毎に、HPは20上昇、MPは10上昇する。 2、宝具選択 【魂のカケラ】を10消費し、自身の望む効果を持つ宝具の記憶を取り戻す。 この時点で呼び戻される宝具は最低限の機能しか有していない 3、宝具強化 【魂のカケラ】を任意の数消費し、取り戻した宝具を強化する。 宝具の所有する能力により、【魂のカケラ】の消費量は変化する。 ランクごとの消費量目安は以下の通り。 E→D:10 D→C:20 C→B:40 B→A:80 A→EX:160 4、宝具解体 取り戻した宝具を解体し、【魂のカケラ】に変換する。 変換効率は今まで使用した【魂のカケラ】の50%である。
https://w.atwiki.jp/xj1ephkhetn7uaj/pages/81.html
+【日帰り聖杯戦争「御影夢想」杯】 【日帰り聖杯戦争「御影夢想」杯】 クラス サーヴァント マスター プレイヤー 全ログ +【日帰り聖杯戦争「御影夢想」二杯目】 【日帰り聖杯戦争「御影夢想」二杯目】 クラス サーヴァント マスター プレイヤー 全ログ +【日帰り聖杯戦争「御影市・黒聖杯」】 【日帰り聖杯戦争「御影市・黒聖杯」】 クラス サーヴァント マスター プレイヤー 全ログ +【】 【】 クラス サーヴァント マスター プレイヤー 全ログ
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/2693.html
概要 概要(終末聖杯戦争) (コンセプト・特殊設定等) 本編 本編SS目次 実際の語り内容 設定 参加者名簿 主従候補一覧 主従候補一覧② 資料/他 地図(終末聖杯戦争) 死亡者リスト 殺害数ランキング SSタイトル元ネタ解説 用語集 絵置き場 鯖パラメータ・属性・スキル一覧