約 374,340 件
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1093.html
30 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/10/19(金) 04 26 49 かつて階段であった吹き抜けを背に周囲を警戒する。 背後に僅かな熱を感じるが、呼吸には支障はなく、何より、背後からの奇襲の可能性が最も低いと思えたからだ。 仮に壁を背にしたところで、英霊の一撃の前では紙同然の脆さであり、それどころか魔術師の礼装も物によっては容易に貫通するだろう。 比して、背後が中空であるここならば、背後からの奇襲はルートが限定されるし、ヘタに動けばその時点で察知されて無防備な中空に身を曝すことになり、そのような手段に出るとは考えにくかった。 とはいえ、サーヴァントが相手ならば思いもよらぬ奇襲はあるだろう、しかしその場合はどうしようと同じ、逃げられる可能性は極端に低く、倒せる可能性は皆無に等しい。 そしてその場合にしても、吹き抜けに逃げるより生き残る可能性は皆無だろう。 故にこれがベストと判断し、それ以上この事について考えるのを止めた。 吹き抜けに背を向け、警戒を続けていると、どこからか声が聞こえてきた。 その声は一定のリズムを刻みながら近付いてくる。 「……歌?」 その歌には聞き覚えがあった。 歌い慣れているわけではない、だが幾度となく聞いた賛美歌……アメイジング・グレイスだ。 良く通る低いバスの歌声は、未だ外で鳴り響く砲音や銃声と共に朗々とビルの中を駆けめぐっていく。 その声は、いつぞや見た、それがオペラだったのか映画だったのか、はたまた本だったのか、もうタイトルすらも思い出せない作品の1シーンを思い起こさせる。 議事堂に赤軍の旗が揚がり、戦争が終わった日。 あるドイツ軍将校がかつての友に再開する。 彼はユダヤ人で、ゲシュタポに長期にわたり拷問されていた。 再開を喜び合うと共に、彼の窮状を知らず、助けられなかったことを詫びる将校と、それを許す友。 郊外からまだ続く砲撃音の中、崩壊したホールで、彼等はかつてのコンビを再結成する。 敗戦に打ち拉がれるドイツ国民が絶望に沈む中、ピアノとバイオリンがヴィヴァルディの春を奏でるのだ。 それは、絶望的なほどに暗いシーンが続く作品の中で、闇を抜ける曙光よりも明るく眩しく見えたのだ。 歌声は既に近くにある。 気配を隠そうとすらしていない、あまりに堂々たる者で、微かな気配さえ感じ取ろうとする自分が馬鹿らしく感じてしまうほどだった。 貴人故か、その歌声が素晴らしすぎたが故にか、その流儀に従った。 即ち、歌が終わるまで互いに何もしない。 一方は歌い、一方は聞き入った。 かくして歌は終わり、互いに会話を始めようと思っていた。 「さて、何を言うべきだろうか?」 低く通るバスは歌でなくとも耳に心地よい刺激を与えてくる。 「そうですわね、まずは『確認』ではないでしょうか?」 「そうか……では問おう、君はこの聖杯戦争の参加者、違うな、魔術師か?」 「双方に肯定ですわ、名乗りは上げませんけれど」 「なるほど、私は貴女を知らないが名家の者、それもなんらかの魔術に特化した者ならば当然の事だ」 「あら、なれば貴男は名乗っていただけるのかしら?」 余裕を漂わせるように笑いかける。 「そうだな……では名乗ろう、私はギュンター・ジヴァニッヒ」 「ジヴァニッヒ……?」 「知らなくとも無理はない、ただの富豪の家系だからな」 その言葉で記憶に僅かに見えた物があった。 ジヴァニッヒ、ドイツ南部に土着したプロイセン貴族の家系。 そして今は、南部有数の富豪の家系だ。 「ただの富豪ではないでしょう? その名を知っているならば」 「私も肯定しよう、数代前に次男がオカルトにのめり込んでね、かくして次男の家系は外道に堕ちた、と言うわけさ」 「外道に堕ちた、とはまた随分な言いぐさではなくて? 貴男の推察の通り、私は魔道の人間でしてよ?」 笑う。 「おや、そうだったか、忘れていたよ、フロイライン……」 互いに笑う。 笑いながら殺気が上がっていく。 「貴女の強さに敬意を払おう、忌まわしい外道の血を身に留めておけるその強さに」 「ならば貴男にも敬意を払いましょう、その外道の前に立ったその蛮勇に」 殺気が指向性を持たず、周囲に充満していく。 「プロイセン貴族の名誉に誓おう、貴女が一人である限り、一対一を守ろう」 「ならば私も我が誇り高き家名に誓いましょう、貴男が一人である限り、一対一を守ると」 「ならば良し、行くぞ!」 その言葉で堰を切ったように、充満した殺気が指向性を持って互いに向け放たれ、ギュンターがその第一歩を踏み出した。 突撃:呼吸を合わせ、こちらも前進する 迎撃:呼吸を止め、足を止めて迎撃する 回避:危機を感じ、真横に跳ぶ
https://w.atwiki.jp/haison0335/pages/127.html
サーヴァント&マスター一覧セイバー組 アーチャー組 ランサー組 ライダー組 バーサーカー組 アサシン組 キャスター組 サーヴァント&マスター一覧 セイバー組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:セイバー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】桃太郎 【レベル】: 20 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ ______ }\ ..‐ミメ、 . . . ∨ . . \ ,/ _彡' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ∨{_ _ア. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .‘, `7 . . . . . i{ | . | . ト、 . .ヽ. . . . . . . . .\ 厶イ ハ . .八{\{\{__\八 . } . . . . . .ヽ }八{-V‐ ´ ,ィ≠ミ、V . . . . ト、} \{ィ'f㍉ ヒこリ 》 }/. . . . .; /} ヒリ} `¨¨´ }/⌒V ヽ. ′ ノ 丿 、 ー─一 __/ \ /Ⅳ \ . | |`¨¨´ | | / 、__ _ . -‐ ' } / /ニニ==ー -=ニ/ /ニニニニニニニニ`ヽ /ニニニニニヽ -=ニニニニニニニニニニニi /ニニニニ/\ \ <ニ>'゙⌒\=ニニニニニニニニ|├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ 共に戦いし三匹のお供(犬、雉、猿) ランク:C 種別:対軍宝具 タイミング:通常 3騎の恋人たちによる波状攻撃┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 春ちゃん 【レベル】:10 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ _ // _\∨r‐┐ ̄ ̄`ヽ / ̄ ̄ ┌‐┘ └─┐  ̄\ r´ ̄ エニ ニエ _\ゝ. / / / └‐ァ _ ─┘ヽ. \\ / ( X⌒メ イ .━ ト、\‐+、 λ} } ! ヽ / } `Y | ━ |}ノ゙Yメ } (. ヽ ノ 乂人/ ̄ ̄ ´んミレ ヽ ) ノィ ヽ ソ__ヽ i イ }リソ / / ( _乂ゞ´ ̄ ` 弋zソ'┬ ノ乂 弋 `ー! r`⊂⊃ ⊂⊃∨ソ ∠{ ゝ..二)) ┌─┐ , イ } }メ ∠乂 以 >, 丶__ノ...< 以}  ̄`ー_x=┬ イ ヒ ┬=ヾ¨´ / |\\ } | ヽ / /` ‐ y\ / /| ∨ \ / / / / ̄〉、/ | ∨ \ {_ \ / } | l \ / \_ _/ | l \ / / / | { \├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●春眠暁を覚えず 種別:一般スキル タイミング:セットアップ 深い眠りに落とす春の妖気。絶対勝利する・・・かもしれない。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ アーチャー組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アーチャー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】アスカ・シン 【レベル】: 20 【アライメント】:秩序・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ /__/ /∠ /レl / \ /´ / Z./ イ/, l/l 、 、 \. / 'l/lヘl lヽl\ 、 l、 ヽ / \∧l ヽ\ N ヽ / イ ヽトl トl ヾ` /´ / l ∧ / / | l 、 l ∧. l / ∧ l、 /l ∧ トlヽ l; / 、 |. | /l | l=| l=V=l l V |_l-ヘ |l/| |v |. | / | トl代 |ワ{テl | v |彳^l |カア| | ヽl. |/ l l 、ゝl込l_| | V |_i込! /厂 l / |. ′ ' / ヘ. V l v | l′ / / |. / /ヽ ヘ V | | v| / / l ∧ | // | ィ -ヽ `| , `l /ィ /l/ `l. /´ | / | ∧ \ ー---一 ィ !、 ヽ Vl |/ W} ヽ、  ̄ / |l | ヽ l. ゙l ′ / 丶. . ´ ゝ、| ` _. ´  ̄ \, -――――一 ´ ` ー――── 、├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ リーフラッシャー ランク:C 種別:対軍宝具 タイミング:通常 変身・巨大化による戦闘形態┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 立華かなで 【レベル】:20 【アライメント】:中立・中庸┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ _ -=─、‐─- /フ⌒ `丶 /〈/ / \ / / / . / / | ヽ `ニ=ー / / 〃 / / .. / j . i ' ヽ i ii . i ―/-. / . ;ハ . | . ! ! i / / | i| . i |. /|. / ヽ / i. |. j i . | i| __.. - ‐一'"// . j i /^|i !斥卞ミ // /|⌒/ ; リ /'⌒  ̄ ̄ / . , {. (|i. i 代 .cソヾ ィ尓Y / / /゙|. // / . / ,′ ヽ| 八| " ,ヒ .ソイ // | ,' / __/ .. / / ハ V "厶イ⌒ ′. i {/. ;;___/ . / / / . / ∧ ', \ `’ ィ 八 〈__. |/ / / . / /\i | `ァ -<i i | \_/∧ /乂{ / .. / // . ∧ |. |`ー介トV._ ノノi | 〈└─´ 〉/. / ∨ .. / / / .. / ヘ | リ\{爪\ \八 {_____∧i. ' / ... / / ./ /.. イ⌒ V / 》《い ∨ `} ト、_ ∨ ∧├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●異能者 任意の相手と精神で接触することができる異能者。いわゆるテレパス。 戦闘に際しては、相手の嫌う幻影を送り込むことができる。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ランサー組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ランサー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】イワン 【レベル】: 10 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ __ __ >`´< < > -z- < , - = = = - 、 `ヽ 、 /ィ / ` .、 . ノ /ヽ /ヘ ヽ 丶 ∠ / { _|_ .l´ ̄ ̄`| r―テ /} | Ⅵ_トl 、__|从_/| /| ト{ ,ィ, .ル从ィ´ r ォ ゙ 二ニ-,!/Y/ AA3枚しかねー?! _.,ィ_∠_. ゝヘ ゝゞ' l | ,. ソ λ / ,へ<`丶 ゝ. 、 /`´ /ヽ , ´ヽ} \ ,..xィ lト. - イ、{/ \ '´ ̄ ∨///| > < !/ト、__ }/≧t }///,| /--ヘ. !//∧/≧xzァ、 |///}ト 、 _l,///ト、∧. ∧. |///∧//////Y |///|\ \レ'ヽ/,|. / ヘ }////,}//////,| {///|//\//l/∧ / .ヘ .//\<//////;;! }//丿///o//,}//∧/ ヘ/////////{////|_ {///////o//,リ//// .∨////////////7 |/////////////ヘ ィ/////////////∧├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ バカの悪運 ランク:C 種別:対界宝具 タイミング:通常 一切の嫌がらせを理解しないため、攻撃を無効化する。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: やんの香 【レベル】:10 【アライメント】:混沌・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ,. '";二ミ丶 // ヾ . '´,,,-───}/,,_ ,.-‐;~ ,,; \ / ;-~; ;-~ ; ; ヽ / // ,,-~ ; ヽ; ヽ / ;/ / / / / ヽ ヽ; ヽ / ;イ / / // /-i; /`i; ヽ; i. / /./ |; ;∠| ;∠_| ∠__| /__|i| |i | /'´ l | /'_l/ | /,_i/ |i; |; l. ! | /イ"う沁 レ'{う沁 ̄'li; i; | ! K 弋゙ノ 之.ノ |i; i; l\ リ ⊂ニ⊃ ̄ ,  ̄⊂ニ⊃ i; N. /; イ トミ、 〃 ,イ /ヽ! /' ヘ | {;へ _ ー'ー' , イ;イ レ′ \| | ,K≧ - ≦, 、l'´ | | / ヽ / 〉、│ |∧ヽ ∧ ∧ // ヽ| / ヽヽ / V ∨/ \ r-〈. ∨ /ヘ ∨ /´ ̄`ヽ ノ `ー---〈__/ i lヽ_〉 / ____ i / /⌒丶_______レ l |__〉./ _,.-'´ i〉'´ ヽ{ lー ヘ / 7〈/ ! i l ∨ l l. l l l l l l l l├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●備武夢想鏡返し 気を練り上げ、相手と同調することで攻撃を返す、備武流の奥義の一つ。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ライダー組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ライダー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】シンデレラ 【レベル】: 15 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ / /  ̄/(ヘ-/ )' ヽ/ ⌒ ヾi-, \ | / / 〆 '" ヾ)`ヽ ',. .i i ソ /i_/ ', rv. 丶 ヘ ヽ ',. ', | / / | |! ', / | ', ', ', | ヾ ヘ / / | /ヘ ', |! ',ヘ ', |. .〉 〈-‐=''" i / ヽ ', ト l i | i ヘ .|i' ./ | ', | ヾヘ|ヘ | ', |! | .| l / / | ト,リ ヾ|! ヘ リ| / | |. / | |__ 、 /ぅ=ミj/l | ,ハ. .ミ;; | |i | ̄`ヾ .んハ }}| / /| ヽ |ヘ | l. l 辷ソ ノ / / | ヾ| ヽ | トi| 、 , ソ}/ / | , -,- ,、 \ |' ` 〈) //ノ / _ノ /_ ,,--┤ヽ | ` ´ ./-┴=ニ⊇二..__ ./ . 人_ヽ‐ 丶. . イ_ _.. -―一'′ / .. ノ ', ,',\ >-<_ / ` . ′. / ヽ ヽ. \ .〈. ', .y } i ヽ _ | ', ', i .',.i | ', ゝ .i || | i ',i`‐- _,>‐' ', ヽi .|ト''ヽvヘrv-v| ', ', |i 7 | ', ', / / | ',├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ ビビデ・バビデ・ブー ランク:C 種別:対界宝具 タイミング:通常 様々な加護を与える┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 鹿目まどか 【レベル】:15 【アライメント】:混沌・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ /´} ´}} イ / '/ // ハ ィ〔 {i /{ / /ノ } / { 込ヽ -=ニ¨¨¨¨¨ミ 、 / 人 / -=ニ 八 / ヽ/ / ∨フ // / -=≦/ 〈 ハ、 { ′// / 、 ヽ \ニ=- _ -=ニニ=ミヽ , イ / { \ ト、 __彡く ´  ̄¨¨ミ 、\\/i| /{ rミ、{ ト、 ヽ ハ `ヽ 、\ / r 〔i i i i } ヽ '. `{ //! /V心、 { ィ≦、 } \ \} >‐ ¨´ -‐} 人 {′Ⅳ! ヽ{込ツンX } } ハ } > \ / ・ , -‐ i i ‐- 、 \ { 八 ' 幺イリノ ! }ヘ¬~く ト、} ‐-` .′ / i i i人/` く YV ト ヽ ` ー イ /∧ . リノ Vリ_ハ}ノ {・ `〔イ i /xくi i / i \ | } ー≧==彡幺イi i∧ . Υ '. } _j /У\ \' i i i i / ヽ _.ノ{ } 〔 j〕 Vハ i i i} . | } ′ ∨ハ / 人┐ ヽ、ヽ/ i i i/ヽ リ Y Vi} i リ } 人_ イ/. ∨}.イ / \ \ \ く i i/ ム辷辷ヽ 辷辷}/ノ ′ V {ヽ , =ミ 丶 ≧=zzzノ__,ノ イ¨¨¨ ヽ Y´ -‐┤ / / ,{ くX{i i i i i ヽ \┐//ー ´ } } }o}´ }i、/_. イ / \┐ \rji i i} У/イ } } } .} ノ} / i i イ. { / \ \ノ込z彡/ V ,}/ / / /´/ i i i i }ー 、, ニ=- . -‐ 、. ∨ \ くX ‐./ ∨ ん' ' ' /ヘ/_ i i/ / ニ=-/i i { i i i iヽ \ \┐__/ } ん' {o{ .′´-‐┰- ミY 厂/ i iゝイ\_ iノ¬、├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●魔法少女(物理)まどかタイタス 魔力で編み上げた鎧タイタスを身にまとい、全力でぶつかる┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ バーサーカー組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:バーサーカー┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】野獣 【レベル】: 20 【アライメント】:混沌・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ `ヽミ〈 | ∧,i || .|| l ,|l | l / l〈 l | ノノ r´"""二__ i、ミ∧ V i 〉|| .|| ,i ,' l | | l / / 〉/// ,,,;;,. ヽ ,,ニ三三 i、〈 .ヽヽ |l || || | l | / // ノ //'ノ,,,-;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ヽ,,ニ三 | L ヽ ーヾ |、 |, | | |' //ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, レ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ` l| i、;;;;;;;;;;;;; -‐ ,,、  ̄ ̄フ;;;; " `、;;;;;; ‐‐ ,,、-、ヽ 〉v ;;;;;;;;;;;ー-,,,,,,,゙",,,-―";; "" `i;;`ー- ゙"-y′l ゙",-‐",,゙;;; "" | ゙゙ ゙゙"""「 r′'"r´" l / 〈 | i ! / / ヽ / 、 """ ヽー-- r""ノノ / l、 r‐ !、 ′_ ノ" ノvノr"ヽr l ` ヽ "_ ゙゙ " _,,,;;;"^v `l _,レ l く,,,__,,,__,,, -―""´ |,,;;r‐|´ | _r´rl`l i l ヽ 、 、 ,!、 ,人!|" `i ,r"´ ! !l !! l ゙ー|ー- |ー‐|`"く ヽ| ! ノー""l i´ li l r !、 |' ′ ' ,ー‐"`´ ,, , / ヽ ー,,,___,,, -‐ "´ /7 | l i / r' ゙i 、 ' / ' / ,/ l ゙゙゙゙""""""´ / / // l / / / / l / / / ― l / / /"""゙゙├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ 野獣の咆哮 ランク:C 種別:対軍宝具 タイミング:通常 立ちふさがる全てをなぎ倒す。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 見学会めぐる 【レベル】:5 【アライメント】:秩序・中庸┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ | . l / . . . . / . . . . / / . . ヽ | . | / . . . ./l . . / / . / . . ',. /| . l . . . . ./´{ . . /`ヽ l . / . ', ,' い . . . / ', / | . / . ', | V{ . . / 丶 { | l /l . | . . {_∧ 〈 ‘, / ,≧ニ== 、`' ∨l /-| . | . . }ー=ヽ \ . { ´ ̄ ̄`ヽ\\ ‘ l /´ ‘ | . ! . ′ \_{ ヾ / / \ヽ | / ', . | . ;. . / ///」 \ ', /-- 、 ヽ/. / . /\ノ//l´| | ∠ニミメy_ /} . / . / ∨/ハ ', / }/ `ヾ{/ / / . / V/∧ヽ \ 〈 / / / //. / ∨/∧', 丶 ー=ニ= -‐ '´ V// 、 ー- /- 、 ∨///\ ` /'//∧ V/////\ _,. -‐=ニ´ /////∧ }//////}>r-=ニ´ ///////∧├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●異端審問書 長く異端審問に使用されてきたため、若干の霊力が宿る┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ アサシン組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アサシン┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】兆里ギャル夫 【レベル】: 10 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ ト VVVVVVV_ノ\ * ☆ \ \ ☆ * . ハ \ + ⌒≧ / /^^\〆 、 \ * + .* 彡 〆 \ \ ヽ ☆ 〃 ハ ⌒ ⌒ 、 l | + * . ル从§ (● ) (<)ヾ | * * 乂§ ⌒(__人__)⌒ 从イ ウィッシュ ☆ミ ☆ \ ∩ `ー´ / + これでも第1作主人公っすよ + / ⊂ \∩ィつ ヽ / ゝィ/ _ノ 丶 ( / / \ ) \ / \ / ー ´ ー ´├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ アサシンズの召喚 ランク:C 種別:対軍宝具 タイミング:通常 かつて共に聖杯戦争を戦った戦友の力を借りる┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 尾神桂 【レベル】:5 【アライメント】:混沌・中庸┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ __ ___ 、‐-ヽ ヽ/ /,、‐'' ニ=-. _.. -` `ヽ 7 ヾ` 7 N 1 ィ({从{)ルリ从{ノリヽリノ | __ ィ‐- ..._ `i! il´_.、r'´ 1 |F| i〒モo‐_テニモo‐テヲ | .|H |. ゝ ノ ゝ ノ. / ゞ|.| `i r _ ) | フ ハ. ', ='ニニ=ニヽ|l / ./ ヽ ',. `''ー-‐'´|| . フィ // ヽ ', ≡ | | ノ/ ./ ヽ ', , , , , ト、 | ---―'''i´ 〈. `――,1 ヽ― --- | |ヽ / | l├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●ブラフ ツキの流れを見る力と糞度胸┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ キャスター組 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:キャスター┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】カイザーマミ 【レベル】: 10 【アライメント】:中立・善┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~Z >r l | ,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/ ̄ ̄ ̄ヽ / __|i 〉 ,. / 、 `、 ム (( ,,./ / / / ヽ ヽ i / / r,| / イ // | l ト、| '´´゛//,L/| | | __,/_|-/ // , --、l_,|、 |ヽ| // | | | '´/ ヽ|/ / |/ヽ .ト、| /イ ,/l | l ./ ____-_| 二__/__ | / =、 ,/ヽ、 | / ヽヽ| i、|´ r'//} r'//} .| /,り,} ,へ | \ー、__l|_ 、ヽヽ,,ー‐' ,,,ー‐' | /, / ,.--// \ ヽ \_ ____;iヾ ,,,, i ,,,,, /イ--'_'´ / r、 `ヽ、 「::::::::ヽ、 , _, __r'´::∠ /---、 | `ー -`=-ヽ:::::::::iヾ 、 _ ` ̄ ,..イ´ /:::/::::\ ' ´ , \ ./:::\::::::/ヽヽ ` 二´ _.イ /`|:::/::::::::\ / } /::::::\:::/ \ , | //´,. / l::/:::::::\::\ __/_ /∧:::::::\_/ ,.. --'´,l_|_`< |/:::::: |\ヽ\|\ / / V ∨l ̄ ̄^:/ r'´ ,.イ/ l,|\ `ヽ、 | ̄ ̄ヽ ∨::ヽl | .} | { /:::`l:::/ ヽ-'/ /rrA ゛、 \ ,/ |:::/::::::::l / ヽ゛、 /::::::l / ./ ./ |.|.| | | ` |/:::::::::::l `゛ /:::::E/ ./ /,. |.|.| | | |∃:::::::::::| /::::::E( L, / r-- | | |∃:::::::::::|├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 フレーバー├───────────────────────────────────────┤ 【宝具】 ◇ 黒幕のカリスマ ランク:C 種別:対軍宝具 タイミング:通常 敵対者は勝手に自滅していく┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】: 神条紫杏 【レベル】:5 【アライメント】:混沌・中庸┣━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━┫ 【令呪】 □ □ □┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ , .ィ  ̄ ̄ ヽ ( \ _>─── ..、 \ ,. < >、 ヽ / \ ヽ / . / ハ ヽ__/ ./ ヽ / ヘ ' ヘ \_ / .∧ \ / | | | | / ヽ |、 > | | | { ..| . {´\ \l .>──--イ l ハ| \|\/ィニニ 二二ニニョ | | / /. | .| | Q| | リQl| |!= .| |ノ| /. | ヾン .ゞミ.ツノ .| | | /. |ヽ ノ| リ . レ ハ Yヽ ___ , <. ..| l ∨ ∧∨へ | ヘ | l ´ィ∨ヽ ` ヘ .リ | ヽ∧.∧/ | | | . Y /. ..| |├───────────────────────────────────────┤ 【スキル】 ●山の御使いの召喚 巨大な虫の姿をしたナニカを召喚する┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/578.html
669 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/12/15(金) 04 23 05 何かが切れ。 瞳に意志が宿る。 記憶から生まれる人の意志、それを思い知らせると。 A.C.S stand by その意志に呼応してレイジングハートが展開する。 「アクセルチャージャー起動!」 レイジングハートから瞬間突撃システム『Accelerate Charge System』、その六枚羽が展開される。 「ストライクフレーム!」 続いて半ば実体化したような魔力刃が展開する。 「エクセリオンバスター! ACS!」 薬莢が排出され、瞬間的に魔力がブーストされ。 「ドライブ!」 ブーストされた魔力を推進力に突撃した。 「来るか!」 展開されたままの影から弾幕が放たれる。 空へ向けて放たれる面による魔力の弾幕は空戦を終え帰投を始めた航空機からも、地上で戦う者達からも見えた。 回避しきれぬ弾幕がバリアジャケットに直撃し、爆発する。 「墜ちろおっ!」 「まだまだあっ!」 なのはの瞳にも、コスタスの瞳にも闘志の衰えはない。 右からの弾幕で右足が爆発する。 錐揉み回転を始めながらも突撃を止めない。 「まだ来るか!」 二人の間に影の壁が出現し、その壁からも弾幕が放たれる。 「そんな影……撃ち抜く!」 影は瞬時に貫通し、霧散する。 「くっ……おおおっ!」 握られたイデアシードから膨大な魔力が拳に集う。 「だったら、直接叩き付けてやらあっ!」 「それは……こっちも同じいっ!」 接触の瞬間。 コスタスの左腕から放たれる膨大な魔力がACSの羽の一つを吹き飛ばす。 「はあああっ!」 魔力を放った直後、無防備なコスタスの左腕にストライクフレームが突き刺さる。 「があっ!」 貫かれた激痛によってなお闘志は消えず、再度の魔力放出でなのはの軌道を逸らし、その代わりにコスタスは吹き飛ばされて地面に転がる。 空に向けて軌道を逸らされ、弾幕に晒される。 「くうっ……!」 背面に光弾を受け、バリアジャケットの一部が損壊する。 「まだ……終わってない!」 投げ出された軌道そのままに、頂点でスナップロールしながら宙返りし、弾幕を回避する。 「んなっ……ハートループだと!?」 地面に転がったまま、そんなことを口にした。 弾幕が数発命中するがなのはの勢いは止まらない。 それ故回避も、壁による防御も間に合わず、ストライクフレームがコスタスの身体に突き刺さる。 「捕まえたあっ!」 「こんのっ……!」 穴の開いた腕に再び魔力が集中する。 だがそれは数秒遅い。 「ブレイク……シュート!」 零距離で炸裂し、爆発と衝撃波が全方向に拡散した。 670 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/12/15(金) 04 23 50 ブレイクシュートが巻き起こした衝撃波がフェイト達を襲う。 「やるな、お前の仲間は」 巻き上げられた砂煙の中、悠然と言う。 「違います……なのはは私の、友達です」 フェイトも静かに応える。 「なのはか……お前は?」 「……フェイト、フェイト・テスタロッサ」 セイバーの口元に笑みが浮かぶ。 「そうか……とはいえな、なのはとやらはやり過ぎだ……奴に死なれると、俺の目的が果たせぬ」 「目的……なんなんです、貴方が聖杯に求める物は」 聖杯。 手に入れた者のあらゆる願いを叶えるという願望機。 この作戦で回収するべき聖遺物 ロスト・ロギア 彼女が知ることはそれだけ。 願いを叶えようという事柄は彼女の中にはない。 ……そう、叶えてはいけないのだと思う。 今生きているこの世界があるから。 叶えた先の世界がどんなに幸せでも、今この世界で彼女を知り、必要としてくれる人が居る以上、この世界を裏切ることは決してできない。 「……答えてやろう」 その理由は、気まぐれではなく、戦士と認めたからだ。 そう、例えどうなろうと、どれほど摩耗しようと、この男は戦士なのだ。 「俺の目的はな――消滅することだ」 「消滅――」 「そうだ、俺はかつて神に、世界に願った、全ての敵を倒すだけの力をな――そしてその代償に、妻子を奪われた」 それはどれほどの感情であったのだろう。 後悔し続けたその先にあって、逆に全ての感情が失せていた。 「俺はその罪の消失を願い、神の先駆となった、その先に消失があると信じてな……」 無表情のまま武器を手元へ戻す。 「だがその先にあったのは『罪を許された』という絶望だけだ! 死ぬことすら許されず!」 一瞬で距離が詰まる。 その速度は、高速戦闘を得意とするフェイトをして反応しきれぬ速度であった。 「戦いだけがあったんだよ!」 剣を振り下ろす。 遅れた反応だけ、バリアジャケットを超えて切り刻まれる。 「くっ……」 肩口から血が吹き出る。 「大丈夫……腕はまだついてる、内臓も無事」 切り裂かれたバリアジャケットを再展開して表面からの出血を止め、距離を取る。 「だからこそ残されたのは、完全消滅の機会だ! その為ならば、世界がどうなろうと知ったことか!」 そう言って取り出されたのは、首だ。 「首?」 反応できる物ではない。 一瞬の光で、フェイトが石化する。 「ゴルゴンの首 Gorgon Flash ……少しの間だ、石になっていろ」 動けないと気付いたのは、そう言われてからだ。 ――なのは! 動かぬ口で、親友の名を叫ぶ。 恫喝:「動くな」セイバーが動けぬフェイトの首元へ剣を突きつけた 目には目を:互いにとどめを刺さず、互いの動きを止めさせた 戻るべき場所へ:なのはとセイバーは、それぞれの親友と主の元へ瞬時に移動した
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/167.html
917 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/09/02(土) 04 34 29 駆け出す、何の意味もない、ただ己を危険に曝すだけの行為。 それでも、走りださずにはいられない。 家族を、友人を、仲間を救えずして、なにが桜の味方だ、正義の味方だ。 それは大前提。 その大前提のために、ただ駆け出す。 死にたくないと言う意志を叶えた聖杯。 そんな聖杯にただ願う。 大切な人を、人々を守る力を—— ——力を ——力を与えろ! 直後。 剣の壁がその場全ての存在、全ての動きを停止させた。 人もサーヴァントも、全てが動きを止める剣の壁。 そんな、剣壁が作る道を、赤い男が歩き出した。 夜闇を闊歩する赤。 ただ一人だけ異彩を放つ存在として。 急ぎもせず、赤い仮面の男がこちらへ歩いてきた。 「邪魔をするの?」 不機嫌そうに、イリヤが聞いた。 「邪魔、と言えばそうなるのだろうね、双方直ちに戦闘を停止して家に帰りたまえ、というのが私のマスターの命令なのでね」 腕を組んで言う。 その仕草は、かつて見た弓兵と同じように見えた。 「アー……チャー?」 凛が、ぽつりと呟いた。 「さて、どうするね?」 そんな言葉と共に、男の左右に剣が現れる。 それは、表情を見せぬ仮面に代わり、全てを殺し尽くすに十分すぎる量を持って、双方を睨み付けていた。 声に聞き覚えがあった。 「アンタは……」 仕草に見覚えがあった。 「アンタは……!」 態度に覚えがあった。 何しろ、自分の事なのだから—— 「良いわ、今日は見逃してあげる」 その言葉と共に、兵が消え、戦車が消え、空はただ闇だけが残った。 「でもね、次にあったら殺すわ、それは決めたから」 「ほう、あの名門から敵視して貰えるとは光栄だ、下賤の輩は無視すると思っていたがね?」 「っ……!」 刻印が光る。 「やめたまえ、君の役目は理解した」 己が召還主の肩を掴み、宥めると、ヒトラーが仮面の男に向けて言う。 「無用の摩擦を起こすのが君の主の命令か? だとすれば同志がどう言おうと受けて立つが」 虚空から、無数の銃口が赤い仮面に狙いをつける。 「なるほど……では君達はどうするね? こちらは闘う気はないようだが?」 振り返ると、無数の剣が士郎達を睨み付ける。 満身創痍のライダーが、体を引きずるように男と士郎達の間に体を割り込ませる。 「無茶をするな、君は……まだ消えたくはないだろう? ギリシアの女神よ」 気を抜いていたわけではなかった。 体こそ傷だらけであったが、残る力を全て振り絞るように、睨んでいたはずだった。 だが何故。 地面に倒れているのだろうか。 倒れた体に仮面の男が手を近づける。 「何をする気だ!」 「動くな……動けばお前の想像通りの結果になる」 男の手が光り、傷が塞がっていった。 「ふむ、これで良いだろう、闘う気がないのならばここから立ち去り傷の手当てをした方が良いだろうな」 そして男がもう一度振り向いた時、既に少女と独裁者は立ち去っていた。 それに倣い、ゆっくりと立ち去る赤い仮面。 「そうそう」 赤すらも闇に消える程の距離まで歩いたところで 「後ろの『欠けたる者』に感謝した上で大事に扱え、未熟者」 赤い仮面はそんな事を口にした。 言われて気付く。 A:衛宮士郎の背後に誰かが立っていた B:遠坂凛の背後に誰かが立っていた C:間桐桜の背後に誰かが立っていた D:ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトの背後に誰かが立っていた
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/364.html
174 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/23(月) 04 36 25 拳の激突。 大振りの右など当たる相手ではないが、その一撃で相手の動きを牽制、誘導する。 無論その一撃とて当たれば脳震盪は免れぬであろう剛の一撃だ。 二手先の右こそ本命、その為の次の左拳で後方の壁、更には木が立ち回避不能な位置へと追い込む。 だがその目論見は最初の大振りの段階で防がれる。 敢えて大振りの一撃に合わせて後方へ跳ぶ。 ならばそのまま続く連撃で詰めを掛けると追撃する。 だが、追撃の左拳は壁にめり込むに止まり、追撃対象は壁を蹴って庭の中程に退避した。 これで八度目。 既にバゼットの追撃は八度失敗している。 幾度となく追い詰めてはいるが未だ決定打を放つことは出来ていない。 彼の拳はボックスを作るでもなく、それどころかまともに構えることもなくゆるゆると流れるように動いている。 ――なるほど、これが東洋系武術 バゼットは思考する。 これまで見せられた動きは彼女の常識の外であった。 正面に立つ彼に『型』と言うような代物は存在しないように見える。 だがそれで居て鋭い。 彼女の拳は鈍器だが、彼の拳は刃物のようであった。 ――型を為す事を功と思っていたが……なるほど、これならば型は不要、いえ、むしろ足手まといなのかもしれない そう理解すると一定の距離を保ちゆっくりと歩き出す。 ――だがそれは言ってみれば無手勝流、防御に於いては脆いと判断できる 脚に予め刻んでおいた強化のルーンを発動させる。 最初の一歩で距離をゼロに持ち込む最速の踏み込み。 地面がめり込むほどの初速は対戦車兵器にも匹敵する威力を生み出す事を確信させる。 そのまま速度と体重を乗せた最速のストレートを放つ。 ――とった! 彼女が確信する最速の一撃。 「え?」 だが次の瞬間、彼女が宙を舞っていた。 拳を受け流して、その力を利用して投げ飛ばしたのだと気付いた瞬間に両手足を用いて着地する。 殆ど庭の端から端まで投げられたのだと理解できた。 「今のは危なかったですね」 笑顔を崩さぬまま距離を詰め、止まる。 その距離は先程よりも二歩遠い距離であった。 ――なるほど、これが剣無きセイバー……遠坂六道か 気付けば、バゼットの手の甲が浅くではあるが切れていた。 浅く流れた血を舐め取り、正体不明のサーヴァントを見る。 ――遠坂というのがあの遠坂凛に合わせた物だとしても、六道……りくどう……仏教徒 ブディスト か? じりじりと間合いを詰める。 いずれにせよ、彼女自身東洋の知識に詳しいわけではない以上、考えることを無駄だと悟る。 攻撃のタイミングを計る。 それを悟ったのか、セイバーも腰を落とす。 175 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/23(月) 04 39 38 「うわ……スゲ」 「うわあ」 蒔寺と三枝さんの二人は目を丸くしている。 そりゃそうだろう。 模擬とはいえサーヴァントと武闘派魔術師の勝負である。 並の喧嘩士ならば裸足で逃げ出すよこれは。 「――質問があるのだが良いだろうか?」 「なんだろう?」 大体想像はつくが。 「あの二人は武道の師範か何かか?」 「いや、そういうのじゃないと思う」 敢えて言うと……フリーターと医者? うわ、似合わねえ。 ふと縁側を見れば、先生とバゼットの模擬戦を見守っている面々が居た。 全員が二人の動向に目を見張っているのか誰も玄関の面々に気付かない。 「とりあえず荷物もあるし、玄関から上がろう……みんな縁側にいるようだからまとめて紹介するよ」 「そ、そうだね、お邪魔します……」 三枝さんがおそるおそる、しかし家主に続いて玄関へ向かう。 「桜、ただいま」 「あ、お帰りなさい、そろそろ昼食の時間ですけど……あ、こんにちは三枝先輩」 「こんにちは、間桐さん、お邪魔します」 「……色々あって昼食は四人分ほど追加、頼めるかな? 出来れば三人追加したと見せかけるような感じで」 こそこそと桜に耳打ちする。 足下にはイリヤがにへーと笑っていた。 桜の顔が驚きに彩られる。 「桜、出来るだけ自然にな」 「は、はい」 その驚きをどうにか打ち消す。 自分自身驚いているがどうして良いのか全く分からないので逆に自然体になっているようだった。 蒔寺は庭の様子が気になるのか買ってきた荷物を置いてすぐに縁側へ行ってしまったようだ。 「すまないな間桐さん、突然のことだがお邪魔する……少々衛宮の妹君のことが気になってな、待っているのも悪い、少し手伝おう」 「は、はい、ありがとうございます、そうですね、なにしろ大家族ですから……」 「大家族? イリヤスフィール嬢の他にも居るのかね?」 藤村教諭から衛宮士郎の事は幾度か聞いたことがあるが他の妹や弟の事は聞いたことがない、 学年や年齢が違えばそう言った事もあるのだろうかとも思ったが、複数人いるならば一度くらい聞いたことがあっても良さそうな物だ。 「そうですね、最近になった分かったことですし……それぞれ生活もありますから」 ふむ、腹違いの兄弟姉妹という奴だろうか。 最近になって分かったのならば無理もない。 事情を聞くほど野暮でもないし、その事実を受け入れるしか出来まい。 昼食の時間、各人の自己紹介を終え、私こと氷室鐘が最も興味を持ったのは 銀の少女:イリヤスフィールと名乗った少女のことだ 緑の少女:瞳と名乗った、同級生位の女性のことだ 魔法少女:なのはとフェイトと名乗った、明らかに国籍の違う少女二人のことだ 雪国の二人:ルヴィアと名乗る遠坂嬢の友人と、カールと名乗った、厳つい紳士の組み合わせのことだ フラガさん:バゼットと名乗る格闘家のことだ 超人紳士:六道と名乗る格闘家のことだ
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/674.html
339 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/09/30(土) 04 44 54 のっそりと起き上がる。 頭はぼんやりとして、未だ靄の中にある。 ただ太陽は高い事は分かった。 いくら休日とはいえ、これほど遅く起きるのは久しぶりだ。 縁側で一度大きく息を吸う。 そして。 「これ何事よ士郎ー!」 思い切り叫んだ。 それはまさに、バゼットが共闘への意志を口にしようとした瞬間だった。 「……そうでした、タイガのことを忘れていました、来る前は彼女に会うことが主目的だったというのに」 なんだか美食倶楽部の偉い人のような足音が聞こえる。 「この要塞を作ったのは誰だあっ!」 藤ねえが茶の間に現れた。 「私だ」 ジェネラルが普通に答えてしまった。 さすがに召還の際に与えられる知識の中に料理漫画の知識 ネタ は無いらしい。 ちなみにこの漫画は衛宮邸に5巻まで置いてある。 海原雄山が実にギラついていたからと藤ねえが置いていった物だ。 「増えてるー!」 そういえば、ジェネラルについては知る余地がないのだった。 ん? いや、待てよ、キャスターについては知っているのだろうか? 「んー? どうしたのこの騒ぎは……」 キャスターが台所から顔を出す、買い置きの野菜ジュースを手に持っていた。 「……もう一人居たー!」 結局、大騒ぎは昼まで続いた。 「ええっと、こちらは私の伯父で……」 「挨拶が遅れて申し訳ありません、ルヴィアゼリッタの伯父、カールと申します」 正座で挨拶する。 どうやら二人は伯父と姪という関係とするようだ。 気も合っているようだし、実に妥当な話と言える。 さて、こちらはなんと言っておけばいいのやら。 「あ、これはどうもご丁寧に、藤村大河です」 興奮が落ち着いてさえしまえば、藤ねえは紛れもなく教師なのだ。 「こちらにお邪魔したのは偶々姪がこちらにお邪魔していると知った物で……お礼のためにお邪魔させていただきました。 そして士郎君がこの辺りの観光ならばこの家に泊まってくれて構いませんと言うことでしたので、お言葉に甘えまして」 「なるほど、この辺りの観光地というと、柳洞寺などにはお行きに?」 「いえ、そちらはまだ、昨日までS市におりまして……」 「なるほどー」 話は弾んでいるようだ。 さて、この間に何とか誤魔化しうる答えを考え出さねば。 「なるほど、分かりました……」 深くお辞儀をし、士郎の方へ向き直った。 「さて、士郎ー? この女の子はなんなのか、教えて貰おうかしらー?」 なんだか凄く微笑みが邪悪だよ藤ねえ。 あと抱きつきながら聞かれても、ああ、ほら、キャスターが凄く困ってるよ。 えーっと、どう答えた物か。 こ、ここは一つ…… ロンドン・フレンズ:凛とルヴィアに協力を願って、「凛とルヴィアのロンドンでの友達だよ」 弓道部の青春:桜に口裏を合わせて貰おう「弓道部の遠征で桜と知り合った後輩の子で、昨日家にお招きしたんだよ」 世界中に撒かれた切嗣の種:ええぃ、すまぬじいさん「切嗣の娘だよ」 夜8時頃の感動路線:これしかない! 「生き別れの妹だよ」
https://w.atwiki.jp/matesaihai/pages/14.html
情報 正式名(図鑑等参照) 『終末を招く人生謳歌』禁術遊びのロイザ 出場杯 悪人杯 参加した戦い 第一次名都聖杯戦争 召喚したサーヴァント:ジャック・ロバーツ 特筆技能 黒魔術、死霊魔術、支配、魔眼(人工) 聖杯にかける願い 世界を面白き混沌に陥れたい 聖杯戦争に参加した経緯 面白そうだったから 召喚希望クラス 何が来ても楽しめるので、何でもいい サーヴァントの呼び方 基本クラス呼び。合図を交わすとき、相手を強く制するときなど状況によっては必要に応じて真名呼び 設定 面白いから、という理由で禁術(これはfateにおける概念とか関係ない、ただのキャラ設定の部分です!)に手を出した最悪魔術師 普通に無辜の死体とか操って遊ぶ、生きてる人間も操れるなら操る、世界がめちゃくちゃになればなるほど楽しそうに笑う 俺の中にいるこいつは、妙に綺麗な顔や身なりや仕草をしながら、これまた綺麗な笑顔で人の屍を踏み躙る最低人間です でも露骨な悪人面解釈も良いねと思います いい感じに倒された~い
https://w.atwiki.jp/matesaihai/pages/17.html
情報 正式名(図鑑等参照) 万物の代弁者 閣加 九鹿 出場杯 名トビンゴ杯 参加した戦い 第一次名都聖杯戦争 召喚したサーヴァント:オプシノア 特筆技能 統一言語(?)、礼装 マイク 聖杯にかける願い 自身の「統一言語」を完全なものにする 聖杯戦争に参加した経緯 元々魔術の世界に身を置いていたので存在は知っており、好奇心と願望を叶えるため というまぁ普通の理由 召喚希望クラス バーサーカー サーヴァントの呼び方 クラス名で呼びます 設定 神代に使われていた「統一言語」。彼はそれを再現できる・・・わけではない。 彼が扱うのは「統一言語によく似た何か」。それ故、彼が語り掛けても世界は振り向かない。 マイクという、声を拡張して声を聞いてもらいやすくし、注目を集めるアイテムを魔術礼装として用いることで彼はなんとか世界の注目を集める。後は自身が何とか世界を騙すことで、統一言語師の真似事をすることができている。 魔術礼装 マイク 本来の用途は統一言語擬きを世界に聞かせることにあるが、呪詛などの効果を増幅することもできる
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/2835.html
幻想郷で聖杯戦争が行われるようです 動画リンク コメント 幻想郷で聖杯戦争が行われるようです 1725人目の幻想入り 作者 ワイリ ひとこと 主人公 その他 1290 “魔術師殺し”が幻想入りに関連 動画リンク mylist/25773747 新作 一話 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1725.html
430 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2008/12/01(月) 01 57 27 気付いたとき、彼は見知らぬ場所にいた。 地面以外、周囲には何もない空間だ。 そこには太陽も、星もない。 ただただ空間が広がっていた。 不思議と戸惑いはない。 否、そのような感情は消し去っていた。 ただ一つ存在する己に視線を移す。 そこにあったのは、力に満ちた己だった。 理想の己がそこにあることを、ただただ理解し、そこに歓喜が生まれた。 故に、目の前に立つ存在にも、臆することはなかった。 「ヘンデルの『メサイア』……良い趣味を持っていたようですわね」 そう言い、ディスクケースの背を見ながらバッグの中から白いディスクケースを取り出す。 『そういえばこの部屋にはオーディオ器具の類が……』 そんなことを考えた時、小気味の良い『ポン』という音が同時に響いた。 音はバッグの中からしたもので、ディスクケースを抜いたことによって生じたスペースから数十の物体が発射された音だった。 咄嗟にその物体のうち一つを注視する。 大型のカプセル剤のようなそれは、射出の衝撃でケース部分が分解し、中身が部屋中に撒き散らされようとしている。 ケース部分に記された文字で彼女が理解できたのは僅かに4文字。 『Cs』という文字と、そして『55』という数字。 それが何を意味しているのか、それが何をもたらすのか彼女は知っていた。 膝立ちのまま、優雅さも何もかも忘れて真後ろに跳ぶ。 直後に後方への加速がかかる。 思考に依らず、殆ど本能的に。 ジェネラルがルヴィアの襟首を掴み、真後ろへ跳んだのだ。 ジェネラルはルヴィアを掴んだまま体当たりで壁を破壊し、さらにその先の手摺りさえ破壊してマンションから脱出する。 直後に爆発音が響き、部屋の中の一切合切が破壊された。 跳躍から地上への着地までは僅かに数秒でしかない。 後方への加速で首が絞まり、意識を半ば失っているルヴィアであったが、それでも残った意識をかき集めて僅かな念話を発した。 その内容は『下 危険』、そして『上から 回避』という断片的な代物でしかなく、直後にルヴィアはその意識を手放している。 それでも、ジェネラルはその言葉が何を意味するかを推測し、危機を回避するべく着地点へ集中砲火を浴びせる。 庭木や庭園の草木が粉砕されて吹き飛び、クレーターを作り出す。 土煙が立ちこめるクレーターの中心点に着地し、襟首から手を離し、同時に胴体を抱きかかえて敷地の外へ再度跳躍する。 その直後、即席のクレーターに水が降り注いだ。 ルヴィアが意識を取り戻し、次いで激しく咳き込み、そこからまともに会話が出来るようになるまでには数分かかった。 「……助かりましたわ」 叱責されるものと思っていたが、最初にルヴィアから出たのは感謝の言葉だった。 「いや、感謝されるようなことでは、それよりも、大丈夫かね?」 緊急事態であったとはいえ、襟首を掴んでの脱出は首吊りと同レベルの衝撃を頸椎に与えたはずだ。 「この位ならば……アレの直撃を受けるより遙かに良いですもの」 「……なるほど、それほどの事か」 一瞬で首が絞まれば先ほどのように意識を失うことはほぼ確実であるし、場合によっては頸椎の骨折さえありえたことだ。 先ほどの容器から射出され、爆発したのは原子番号55、セシウムである。 容器内では希ガスと共に保管され、安定していたが、空中に放り出されれば直後から酸化を開始し、流れ出していた水に触れ強烈に反応する。 単純な爆発も驚異であったが、その後に撒き散らされる水溶液、水酸化セシウムもまた危険であった。 皮膚に触れれば薬傷を受け細胞組織は破壊される。 眼球に入れば同様に損傷、場合によっては失明もあるという。 その他様々な危険を人体に巻き起こすそれを、彼女は偶然知っていた。 錬金術の講義、それに絡む科学の自主学習にて、現物を用いた実験を行ったためだ。 「爆発で逃走方向を限定した上で、更にその先にトラップか……さしずめ食人植物と言ったところか?」 クレーターと化した地面に残骸として残る植物片に視線を向ける。 触手や、葉の表面に残る粘毛は、スケールさえ除けば食虫植物のそれと変わらないように見える。 「ええ、そのようですわね」 自ら言うように魔術に関して素人である彼への説明は省略されたが、その植物を用いて空間調整も行われていたようだ。 周辺空間へと魔力を流し、意図的にマナの低気圧帯とでも言うような空間を作成し、そこに落下した存在の魔力を周囲に流す、 つまりオドを奪う仕組みが作成されていたようだ。 これは魔術師にとって驚異ではあるが、低気圧帯の原因となっている植物や地面をまとめて吹き飛ばしてしまえば気圧は一定に戻る脆い代物だったようだ。 「あのような代物を仕掛けてあると言うことは、これ以上の仕掛けは無いと言うことかな?」 「……簡易な物とはいえ、工房そのものをトラップとするような戦術を何度も使えるとは思えませんわ」 最低限相打ちを狙った代物でしかないと言うのが彼女の判断だった。 「だとすれば、この地点での勝利はほぼ確定……だがそうなると情報を得るという二次目的は果たせそうもないな」 他の拠点の情報はなく、唯一知る拠点は先ほど吹き飛んだ。 「いいえ、まだ分かりませんわ」 「ほう? その小型レコード……いや、音楽ディスクがかね?」 彼の生きた時代に存在しない代物だが、ある程度理解できていた。 「ええ、私も落胆しましたが、どうやらこれはデータディスクのようですわ」 彼女はそう言って僅かに微笑んで見せて、次の瞬間もう一度咳き込んだ。 午前2時13分:ドミトリ・カラマーゾフから見た戦い 午前2時16分:衛宮士郎を狙う存在 午前2時18分:遠坂凛の見た物 投票結果 午前2時13分:2 午前2時16分:2 午前2時18分:5 連載時コメント +... 432 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/01(月) 03 32 41 午前2時18分:遠坂凛の見た物 433 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/01(月) 05 08 47 午前2時13分:ドミトリ・カラマーゾフから見た戦い 434 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/01(月) 14 47 50 午前2時16分:衛宮士郎を狙う存在 435 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/01(月) 18 49 41 午前2時16分:衛宮士郎を狙う存在 436 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/01(月) 22 49 05 午前2時18分:遠坂凛の見た物 438 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 20 32 32 午前2時18分:遠坂凛の見た物 イ.銀の少女、十年前の事例と今回の違い、扉は開かない。 439 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 20 32 57 午前2時13分:ドミトリ・カラマーゾフから見た戦い 441 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/02(火) 22 09 53 午前2時18分:遠坂凛の見た物 ロ.この世の全ての悪、地脈の歪みと亀裂、最悪の結末。 446 :僕はね、名無しさんなんだ:2008/12/03(水) 05 27 07 午前2時18分:遠坂凛の見た物 隣町での聖杯戦争 第247話 隣町での聖杯戦争