約 374,372 件
https://w.atwiki.jp/irosumanoss2/pages/85.html
「お前のそれもカラカ=ゾーイ!?」 人物 星のカービィシリーズに登場するキャラクター。 声優は緒方賢一(アニメ版。英語版はテッド・ルイス)、桜井政博(星のカービィ64、スマブラX)、熊崎信也(星のカービィ ウルトラスーパーデラックス、星のカービィWii、星のカービィ トリプルデラックス) 主な概要 呆れかえるほど平和な国「プププランド」を統治する大王。ゲーム・アニメ共にカービィのライバルとして立ち回り、いざとなれば木槌のようなハンマーを片手に戦う。2頭身のペンギンのような容姿で、黄色いたらこ唇が一際目立つ。赤いガウンと赤い帽子、黄色い手袋、腹巻きらしきものを着用している。 アニメ版での概要 自ら独裁者を名乗るプププランドの自称1万7052代目(ただしプププランドは元々キャピイ族の土地である上歴史的に有り得ない数字のため、本人が誇張しているだけの可能性が高い)の大王。ドクター・エスカルゴン、ワドルディ、ワドルドゥ、メタナイト卿、フームとブンの父であるパーム大臣などを部下に持ち、こき使っている。自身の悪だくみを邪魔するフーム、魔獣を倒すカービィ達とは作中において何度も対立している。 容姿からして明らかに大人だが、幼い頃のトラウマ(原因は不明)により精神発達が幼児段階で止まり(アニメ第83話においてヤブイとゲストキャラ・チップの会話で判明)、非常に自分勝手で乱暴な性格。カッとなるとすぐに「極刑ZOY」と激昂する。頭も悪く、レストランカワサキのメニューといった簡単なものなら読めるが、小説のような字の圧倒的に多い本は全く読む事ができない。 語尾に「ゾイ(空イロや一部ではZOYと表記することもある)」とつける。 一人称は「おれさま」である事が多いが、『夢の泉』の説明書やアニメでは「ワシ」一部の漫画では「わがはい」など例外もある。 星のデデデ~エスカルゴン(陛下と閣下の旅)においてのデデデ大王 ひょんなことからエスカルゴンとともに領地拡大のたびに出ることになる 基本的に性格は原作通りだがやたらと良くわからないネタを疲労することもある 旅をするうちにやがて自分の出生の秘密を知ることとなる SSにおいてのデデデ大王 シーズン2から登場。 ひょんなことからバートたちについていくことに。 当時205系から肉壁とかいろいろ扱いが悪かった。 その後は普通のファイターとなっている 武器 武器は木槌のようなハンマーを使う。 他にもニューデデデハンマー(マスクドデデデに扮した時に使用)とかも持っている。 補足 「ワガママだけど実はいいヤツ」という設定が一般である(ただしたまに迷惑なことをすることもあるが) 「VS.デデデ」というデデデ固有の戦闘BGMがある 借金がやたら多い(多いときには117京411兆2464億1370万8686デデンという額までに達してしまっていた) 現在の所は準皆勤賞のキャラクターで、シリーズにおいて一切登場しなかった作品は『鏡の大迷宮』の一作のみだけであり、それ以外では脇役であっても必ず登場している。 技 技は主にスマブラ系が多い すいこみ 通常必殺ワザ。カービィの「すいこみ」とは違って能力をコピーすることはできず、相手を星型弾にして吐き出す。 ワドルディ投げ どこからかワドルディ(ワドルドゥやゴルドーの場合もある)を投げつける 投げられるワドルディからしてみればたまったもんではない スーパーデデデジャンプ 上必殺ワザ。原作でも使用している大ジャンプからの急降下プレスする技 復帰に使用するという使い方もある。 ジェットハンマー 下必殺ワザ。ハンマーヘッドのジェットエンジンを展開しエネルギーをチャージ、ジェットの加速を加えた強烈な一撃を放つ技。 SS内ではよく使用している技である ワドルディ軍団 最後の切りふだ。口笛を合図に、子分であるワドルディ、ワドルドゥ、ゴルドーを大勢呼び寄せる。 関連 カービィ ドクター・エスカルゴン 205系
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/406.html
聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 ――――神が世界を五分前に創造された可能性を、誰も否定することは出来ない。 俺ロワ・トキワ荘にて2014年12月16日、 ◆devil5UFgA氏によって開始された亜種聖杯戦争企画。 第二次二次キャラ聖杯戦争の発足後に増えた二次キャラ聖杯戦争の非公式続編企画の一つで、ルールの多くは二次二次に影響を受けている。 参加者はマスターとサーヴァントの二人一組で行動し、人数は21組42名。 舞台はムーンセル・オートマトンと東京聖杯に再現された山手線区画内の東京であり、これまでのパロロワや聖杯戦争の中では珍しく、実在の地名が多数登場する。 参加方法は、「『月のない空間に紅い満月』を観測していること」とされており、参加者の多くは元の世界で都市伝説的にその紅い満月の噂を聞いているという設定になっている。 参加者の選出は150騎近くの公募から◆devil5UFgA氏が21騎を選出するという形で行われた(第二次二次キャラ聖杯戦争に次ぐ作品数である)。 公募時点では、かなりのマイナー作品や、古典名作漫画・アニメ・映画、パロロワ・聖杯戦争企画に全くといっていいほど参戦希望が見られなかった作品も多数投下され、一か月以上の公募期間は多いに盛り上がった。 落選作品した候補作だけであと5回は聖杯戦争が出来るのではないかと思えるほどである。 実際に決められた名簿は以下の通り。 「聖杯戦争(Fate/stay nightシリーズ)」の原型となるTYPE-MOONの作品は少なく、アトラスのゲーム作品が多数参加する名簿となった。また、「ラブライブ!」、「アイドルマスター シンデレラガールズ」、「実在性ミリオンアーサー(UTSUWA)」のようにアイドル作品も散見され、既存の聖杯戦争企画に比べると巻き込まれ型の一般人や、聖杯戦争と無関係の参加者が多い。 「マーズ」、「バビル2世」、「悪魔くん復活 千年王国」といった昭和の漫画作品も見られるが、公募時点での150騎の作品の中には更に多くの古典名作が含まれている。 また参戦作の内容や企画主の◆devil5UFgA氏の作風及び手腕もあってオカルト的な薀蓄や民俗学伝奇的要素も事細かに描写されている。 一風変わった雰囲気や、ともすれば月姫や空の境界といった別方面での型月らしさを楽しめる企画である。 コンペ期間は~2015/1/25(日) 24 00 2015/01/27に◆devil5UFgA氏によって全参加者の発表とオープニングが投下され、2015/01/28に予約が解禁された。 参加者 No. マスター サーヴァント 名前 出展作 クラス 真名 出展作 No.01 高坂穂乃果 ラブライブ! セイバー アマテラス 大神 No.02 鹿狩雅孝(神狩屋) 断章のグリム セイバー カーズ ジョジョの奇妙な冒険 No.03 南ことり ラブライブ! アーチャー ヴィンセント・ヴァレンタイン FINAL FANTASY Ⅶ No.04 カイン(直哉) 女神異聞録デビルサバイバー 魔人アーチャー 織田信長 Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 No.05 羽藤桂 アカイイト アーチャー 白露型駆逐艦四番艦『夕立』 艦隊これくしょん No.06 園田海未 ラブライブ! ランサー キュアラブリー(愛乃めぐみ) ハピネスチャージプリキュア!-人形の国のバレリーナ- No.07 衛宮切嗣 Fate/zero ランサー 獣の槍 うしおととら No.08 渋谷凛 アイドルマスターシンデレラガールズ ランサー アドルフ・ヒトラー ペルソナ2罪 No.09 松下一郎(悪魔くん) 悪魔くん千年王国 ライダー ザイン 真・女神転生Ⅱ No.10 峯岸一哉 女神異聞録デビルサバイバー ライダー バビル2世 バビル2世 No.11 島村卯月 アイドルマスターシンデレラガールズ ライダー マーズ マーズ No.12 宇佐見蓮子 東方project(秘封倶楽部) ライダー 伝説のモグラ乗り パワプロクンポケット10装甲車バトルディッガー編 No.13 マエリベリー・ハーン 東方project(秘封倶楽部) ライダー 十四代目葛葉ライドウ 葛葉ライドウシリーズ No.14 槙島聖護 PSYCHO-PASS キャスター フェイト・アーウェルンクス 魔法先生ネギま! No.15 ふうまの御館 対魔忍アサギ 決戦アリーナ キャスター 加藤保憲 帝都物語 No.16 七原秋也 バトル・ロワイアル(原作小説版) キャスター 操真晴人 仮面ライダーウィザード No.17 狡噛慎也 PSYCHO-PASS アサシン 焔 閃乱カグラ SHINOVI VERSUS-少女達の証明- No.18 谷川柚子(ユズ) 女神異聞録デビルサバイバー &デビルサバイバー オーバークロック アサシン 復讐ノ牙・明智光秀 戦国コレクション No.19 ジョーカー ダークナイト バーサーカー ギーグ MOTHER No.20 桐山和雄 バトルロワイアル(漫画) ザ・ヒーロー ザ・ヒーロー 真・女神転生Ⅰ No.21 リエンス王 実在性ミリオンアーサー ダッジャール カオスヒーロー 真・女神転生Ⅰ No.22 ロウ・ヒーロー 真・女神転生Ⅰ エンジェル 無道刹那 天使禁猟区 No. 裁定者 クラス 真名 出展作 Other ルーラー シビュラシステム PSYCHO-PASS 外部リンク 支援サイト 聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 スレッド 聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 第二幕
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/337.html
東京上空では無数のヘリコプターが飛び交い、テレビ局の他にも警察のヘリも混じっていた。 現場は騒然としている。 怪物が暴走した周辺は既に崩落状態。ポカンと巨大な穴が大きく開かれている。 混乱した人々が、落ち着きを取り戻した頃。 避難所でテレビの映像を頼りに、人々は状況把握に勤しんでいた。 このような状況下でもアナウンサーは実況を続ける。 『現在、生中継でお送りしております。先ほど入った情報によりますと――― 警察及び消防、自衛隊が現場に急行しております。生存者の救出。目撃されたテロリストの確保を行うとの事です。 怪物は――未だ、姿を確認できておりません。繰り返します。現在……』 ワラワラと集る虫と同じ行為をする人間を睨むナイブズ。 この現場が撮影されている事も把握できた。迂闊に神隠しの少女をカメラに移せば、それは大規模な被害が発生することだろう。 ナイブズの知った事じゃない。 アイリスには厄介だった。 あやめと同行すれば周囲の目も気にせず、どうにか出来たものを…… あの人間たちは危険を顧みず。真実を追求しようとする姿勢を持つ。 人間の尊い意思か。科学者のような他愛ない好奇心か。その感情は紙一重だ。 返答次第では、ナイブズも連中を殺してしまっても良いような気さえ抱いていた。 神隠しの少女・あやめが憂鬱な趣きで「あの」と呟く。 ナイブズが先に答えた。 「お前はここに居ろ」 「どう……するつもりなんですか………?」 知れた事を。説明する必要すらない。 ナイブズは不安の表情を隠しきれぬ少女は放置し、あの巨大陥没の場所へ向かおうとする。 既に『天使』の力を前面にさせた状態で。 最低でも、厄介なアベル・爬虫類を討伐していた明たちサーヴァントがあそこに居る。 爬虫類の生存は定かではない。 しかし、ナイブズにとっては然したる障害じゃない。 全てを葬り去るだけなのだから―― ナイブズの行為は非常に効率的だった。 『天使』には使用が制限をかけられてしまう恐るべき能力。優秀だが燃費も悪く、無暗に連発する代物じゃない。 複数のサーヴァントを一気に処分出来る恵まれたチャンスが今だ。 聖杯戦争で、ナイブズの策を否定する者は居ないだろう。 だが、それ以外は? そんな事でアベルたちを葬り去って……彼らのマスター達や、アベル達、そして……『東京』に居る人々。 彼らは、そんな結末を望んでいるのだろうか? 「何の真似だ」 ナイブズを制止した存在に、あやめもハッと後ずさりをする。 フードの被った人喰いの梟。 彼が悠々と現れたのは怪物の姿形が無い。謂わば、生存確認が曖昧な状況下だからであろう。 指を咥えたまま、滝澤はどこか慰めを求めた瞳でナイブズを睨む。 「おめぇこそ何してんだ」 「まだ、あの怪物は倒し切れていない。邪魔をするな」 『直感』を頼りにナイブズが発言している訳ではなく、これこそ口先の出まかせだった。 実際のところは分からない。 最低でも、アベルたちサーヴァントは生存している事だろう。 あるいは討伐に成功していれば、先導アイチから念話がある筈。 そう考えれば憎悪に取りつかれた怪物は、地下で暴走を続けているに違いない。 危機感を抱くべき状況下に対し、滝澤は皮肉を込めた静かな笑みで答えた。 「それ、本当か?」 どうやら本気で信用していないらしい。 成程。殺戮の天使は酷く納得せざる負えなかった。 ナイブズも、視線であやめを追いやれば、彼女も慌てて彼らから離れようと小走りで駆けていく。 しかし、どうしてか。 理由を考えたが、人喰いの癖をしておきながら―――ナイブズは鼻先で笑う。 「今更、そんな事をして何の意味がある? お前のやった事は俺以外の人間ですら知れているぞ。 俺を妨害したことで借りを作ったとしても、最早誰もお前を信用しないだろう」 「…………」 「まさか――『アベル』を庇うつもりで居るのか」 「…………」 「奴が望んでいるとは――到底思えないがな」 何のつもりで? 散々人間を喰らい尽くした、それこそ人類種の天敵たる恐ろしい存在に恐怖を覚えない者はおるまい。 受け入れる訳がない。そんなことがありえる筈ない。 血眼になって集団でくびり殺しに来る。実際に、無力な名もなき人間たちがそうした。 急いで逃げて、ほとぼりが冷めて寄り添う事すら叶わない。 喰種も、屍鬼も、そうだった。 今でも変わらない。 きっと誰も感謝しないし。アベルも滝澤の行動に関心すら抱かないだろう。 『正義の味方』である事も叶えられない。 誰を助けても、何の意味すらない。 こんな事をしたって聖杯戦争じゃ、まるで愚行だ。 英雄に成れなかった。 もう『喰種捜査官』じゃない。 自分はこうなりたかったんじゃない。 だけど、けれども―――………… 「俺は―――お前をぶっ殺しに来んだよ!!!」 今は自由になったんだ。好きなように『生きさせて』くれよ。 「なら、ここで『死ね』」 出鱈目な突進を仕掛ける滝澤に、ナイブズは無情な『天使』の刃を十分に振るった。 滝澤の勢いはまるで止まらない。 彼には『赫子』による弾丸が生え出ており、前触れもなくナイブズに襲いかかる。 傷が浅いか? 肉体全てを切り落とす威力で放ったつもりで、結果違いの光景にナイブズは眉を潜めていた。 『天使』の能力で刃のように変化した翼で弾丸を防ぐ。 切り落とした腕が、糸状の何かで繋ぎとめられており、徐々に再生されているのが理解出来る。 元より攻撃を受けるつもりの特攻をしている。 滝澤がナイブズの猛攻に痛み知らずで駆け抜ける矢先。 彼の背後から翼じみた猟奇的な『羽赫』が出現したのに、それを切り落とそうとナイブズは刃を振るったが。 的中しない。 『羽赫』が貫いたのは滝澤自身の肉体だったからだ。 ナイブズも「攻撃が来る」と理解しながらも、それが我が身を犠牲にした一撃である判断を 即座に下せるか、否か。 直撃はしていない。だが、ナイブズも攻撃を受けていた。 『天使』の能力で肉体が貫通していないだけで、確かな手傷を負ってしまう。 馬鹿げている! 冷や汗を流すナイブズは、ただただ滝澤の愚行に憤りを覚えるばかり。 「こんぐらいで、痛がってるんじゃねぇええぇ!!」 刃の形状が自然と、かつて『あの弟』との戦いで露わにした銃口へと変化した。 切り刻んでも、どうしようもない。 だから撃ち尽くすまでだ! ナイブズは己自身に言い聞かせるかのように、ただの人喰いに産み出した銃弾の嵐を浴びせた。 怪物と英霊たちによる仕業ではない。 全く異なる死闘は、静寂の訪れた戦場では自棄に響き渡ってしまった。 今度は何事か。 また新しい怪物が出現し、東京を破壊しようと反則的な攻撃が開始されたのだろうか? しかし、全く異なる風景が広がっている。 怪物の存在が夢のようになった戦場の上空にいた人間たちは、次なる死闘を目撃する。 謎の『天使』と、東京を恐怖のどん底へと陥れた『化物』。 圧倒的な威力と壮大な死闘に、すぐ誰もが注目するのは当然のこと。 避難所や携帯端末、被害の及んでいない人々はテレビでそれを目にして…… 最初は訳が分からなかった。理解が追いつかない。 一つ明白なのが、双方が戦い合っている事実。 どういう理由でこんな戦いが始まっているかなんて、誰も知らない。 どこかで誰かが言う。 「何なんだ……これCGか?」 「あれってテロリストよね……? ほら、ニュースで報道されてた…………」 「戦ってんの誰だよ!」 「しらねーよ! 俺に聞くなって!!」 どこかで誰かがネット上に書き込む。 『このままテロリスト殺してくれねーかな。それやったらマジ正義のヒーロー』 『天使だから味方だよ(偏見)』 『警察も自衛隊もまじ使えねーwww このままアベルの奴もぶっ殺してくれ天使様』 『結局、あのクソトカゲどうなったの?』 まるで大きな洪水だ。 ナイブズは自身の能力を人間は恐れるだろうと称して来たが、人喰いを殺してくれと人間たちから望まれているとは知らない。 滝澤も自分のやっている行為に意味はないし、さっさと逃げてしまって。ナイブズがアベル達を殺し、聖杯に一歩前進すればいい。 人々は、二人の思惑なんて知らない。 好き勝手に殺せだの、死ねだの。考えもせず発言をする。 「……だから…………俺が、やるしかねぇだろ………」 正直、滝澤の魔力は限界だ。 全力での戦闘を続けてしまえば、それだけで彼自身が消えてしまいそうだった。 分かってる。 そんなの分かっている。 「でも――俺しかアベルくん、庇えねぇだろ……!」 誰も助けねぇよ。俺達なんて死んだ方が世の中の為じゃねえか。 そんなん、どんなお人よしが助けてくれるんだよ。 今も。誰も俺を助けてくれない。あぁ、所詮こんなもんだ。俺のやってきた事、俺の存在、俺の人生、他人の為になってない。 マジでゴミクズ。 「俺が……俺にしか………俺がやらなきゃ、誰が―――」 人類を信じるとか信じないとか、そういう問題じゃない。 誰か殺さなきゃいけて行けないし――殺さないと気が済まない。 人間の社会では生きられない。 でも、それを切り離す事すら叶わない。 人類を滅ぼすなんて大それた事をしても、自身には支障がありもしないナイブズの方が 喰種や屍鬼に比べて有意義に感じられてしまうほどに。 同じ穴の狢で生きてろって訳だよ。 そっちが幸せなのは当然じゃねえの。そっちで生きて何が悪いんだ。 俺は――俺は、それで…… 『天使』の刃は広範囲に拡大し、滝澤ごと周囲を一蹴させてしまう。 まるでかき消されたかのような破壊力だが、人間の誰もがその力の恐ろしさよりも。 東京を恐怖へ落としこんだテロリストの敗北を望んでいた。 刻まれても立ち上がるしかない。 倒れ込んだ滝澤が我に帰れば、右足が見事なまでに切断されて満足に立てない状態だった。 絶叫する。 痛みではなく、絶望的な咆哮。 「ああああああああああああああああ!!!」 戻れ、戻れよ! なんでこんな時に限って、何も、早く戻れって、早くしてくれ―― 死に絶える寸前の獣のように喚く人喰い。 傍らで、ナイブズは黒髪化の進行を建物のガラスに映る自分自身で理解する。 この程度の相手に、無駄な時間と労力を割いてしまったと舌打った。 一向に回復しない滝澤に、ナイブズは冷静に告げる。 「馬鹿な奴だ。哀れにも思わない。余計な手出しをしたせいで己の破滅を招くとは、まるで理解出来ない―――」 「だったら―――さっきからゴチャゴチャ指摘するんじゃねえええええッ!」 ピキリ。 と、僅かな苛立ちがナイブズの中で生じた。 もう死にかかった魚のような、惨めな末路を下った化物などわざわざ手にかけて死なせる方が無駄に感じられる。 だからこそ。この状態で最大の『天使』を放出すれば滝澤ごと全てを無へ返せるに違いない。 (セイバー!) しかし、彼のマスター・アイリスがそれを制する念話をしたのである。 流石のナイブズも苛立ちを隠しきれない。 乱雑な口調で返事をしてしまった。 『邪魔をするな! 多少の危機はお前がどうにかしろ!!』 (そうじゃないの! 私は平気。…………でも、一度戻ってきて) 『ならば、止めを刺し終えてからだ』 (いいから戻ってきて!) 『お前は――聖杯が欲しいと願ったのは嘘か!』 (嘘じゃないわ! お願いだから、今すぐ戻ってきて欲しいの!! セイバー……!) アイリスは、己のサーヴァントが繰り広げた壮絶な死闘を避難先の建物に置かれてあるテレビで目撃していた。 彼女の魔力が危うい訳ではない。いくら浪費が激しいセイバーの魔力消費でも、まだ余力はある。 だけど………ナイブズの主張通りで、このまま滝澤を殺せばいいのに。 避難所にいる人々が映像を目にしながら。 滝澤の死を望む声や不自然にもナイブズを応援する声など聞いて、彼女は嫌悪感を抱いてしまった。 アイリスは結局のところ。表面上でしか聖杯戦争を把握していなかったのだろう。 こうして、世間一般人の声や世界観に溶け込んでみれば。 自分のやっている事は、何だったのだろうと感じてしまう。 聖杯戦争とは無縁の人間たちが口にする戯言だ。知らぬふりすればいいものを、他人事とは思えない。 なんだか止めて欲しかった。 本当に、自分のやっていることが正しいのか分からない。 聖杯を手にする為に、人喰いのサーヴァントは倒さなければならないのだ。 けど、彼はどうしてナイブズと戦っているのだろう? ナイブズがあのままアベルたちを葬り去れば、彼も聖杯に近付けると言うのに――…… 考えれば考えるほど、アイリスは訳が分からなかった。 どうして人々は恐ろしい態度でテロリストに悪意を吐きだせるのか? まるで――かつてボーイフレンドの死に関与していると犯行を疑われた自分に向けられた、世間の他愛ない態度だ。 熱狂的な大洪水の中。 誰かが望んだ。誰かが願った。 「………どう、してェ……」 ナイブズも滝澤の弱々しい驚愕に反応するのに遅れた。 遅れてしまったというよりも。ナイブズは、単純に反応出来なかったのだろう。 彼は慢心をしていなかった訳じゃないが、きっと『ありえない』と判断を疎かにした結果。 そして、不幸か幸運か。なけなしの『気配遮断』が生きたのである。 ナイブズが振り返った瞬間に、馬鹿げた殺人鬼――アイザック・フォスターが鎌を振り降ろしたのだ。 何とか刃でソレを防いだナイブズであるが、憤りを抱かざる負えなかった。 訳が分からない。 こんな――排水溝の底に溜まっているゴミような、英霊に成れた人間の分際で。 ナイブズの背後を取った? 一瞬の隙があったせいで!? 大体、散々人間を食い散らかした化物をどうして庇うのだ! あまりの事にナイブズは自然と叫ぶ。 「な………ん、なんだ! お前はあああああああああッ!!!」 苛立ったザックも叫んだ。 「テメェの方こそ、何なんだよおおおおおおおおおおお!!!」 互いが互いに共感できないまま、ナイブズが無情に『天使』の刃で切り刻もうと構えるが。 殺人鬼は、そんなものどうでもいい風に、鎌をガリガリとナイブズに押し込み続けた。 「アベルも、そこの人喰いも! 俺が殺すんだよ!! ここでくたばりやがれ! この―――」 空気を切り裂く乾いた音が鳴り響く。 あっ、と滝澤が終わりを覚えると同時に、ザックの肉体が切り刻まれた。 血しぶきが尋常ではないほど舞い上がった。滝澤でも肢体を切断される威力だ。 そんな攻撃を全身に浴びたザックは――― 「クソ野郎がああああああああああああ!!!!!」 鎌をナイブズの肩に押し込めば、漸く異なる血が東京の大地に零れ落ちた。 普通だったらとっくに死んでる。 自分じゃなければ間違いなく死んでたとザックですら分かるものだが、人間であるザックが耐えきった事がまず可笑しい。 そんなものは知らない。 ナイブズが、どんな存在かも知らない馬鹿が。 一々細かい問題をあれこれ気にする方が、本当にどうかしている。 激情に満ち溢れたナイブズが、咄嗟にザックを蹴飛ばした程度で呆気なく吹き飛んだ。 忌々しく傷が生じた部分も、大したものじゃない。 だが、これ以上の屈辱はないだろう。 一瞬にして満身創痍となって、死にかかっている人間は、誰にも匹敵しうる大英霊ではないのだ。 滝澤のような『ただの化物』らしく。 所謂『ただの殺人鬼』だ。 折角、助かった滝澤ですらこのような発言をしてしまう。 「留守番もできねぇのか……! クソサーヴァント!!」 「……やった、事。ねぇっつっただろうが…………やった事ねぇのは、やらねぇ主義なんだよ……!」 屍が強引に立ちあがろうとするのに、滝澤も訳が分からなかった。 それはナイブズも同じだった。 どうして、こんなものに手間を取らせられるのだと。黒髪化を意識して威力を弱めてしまったか、ナイブズは記憶にない。 当然だ。目の前で死にかかっているのは、正真正銘ただの人間なのだから。 「人間風情が……!」 「……あ?」 ナイブズの悪態に、ザックは少々驚いてしまう。 「実力の差を理解出来ないのか! 俺とお前ではスケールの差が違い過ぎる。新手の馬鹿か……!」 「…………はは」 何故か笑ってしまう。 どうして、このサーヴァントはいとも簡単にザックを『人間』なんて呼べるのだろうか? と。 ザックは人間相手に『化物』呼ばわりされ続けた『人間』なのだ。 初対面の相手に『人間』と称される方が斬新で、ザックからすれば気持ちが悪い。 皮肉を込めてザックは返事をする。 「おーそうだよ。俺は馬鹿で、アベルとは違ってマトモな成人男性だぜ。 でも、テメェの言ってる意味がわかんねーよ。一般男性殺せねぇ時点で大した奴じゃねえんだろ? なぁ、オイ」 「………………………!!」 こんなものは虚勢だ。 普通だったら。 だが、奴は『本気』で言っている。 故に理解ができない。真祖の馬鹿とは危機感すら皆無なのかと、英霊になってから知らされるとは…… ナイブズは、呆気なく殺人鬼に対して『天使』の能力を差し向けようとする。 決して全力を発揮せずとも、死んでしまいそうな人間には十分過ぎるものだろう。 (セイバー!) アイリスの念話が再度響き渡った瞬間。 大地が大きく揺さぶられる。 その場にいた全員が目撃したものとは異常過ぎる『化物』だった。 ◆ 『セラス! しっかりしろ!!』 あれからどうなった? 巨大丸太を影で掴み取っていた女吸血鬼は、自身の中にある人間の魂の声によって覚醒したのである。 彼女――セラスが起き上がれば、例の巨大丸太は縦方向に真っ二つとなって壁にもたれ掛かけられていた。 ………壁? 周囲を見回せば、自分以外にも丸太を取り出した張本人である明や、破壊を徹底的に率先したアクア。 彼らと協力していた曲識の倒れた姿が確認できる。 もしかせずとも、彼らは満身創痍だ。 魔力も限界で――セラスは『単独行動』のお陰もあって満足に動けるだけだ。 何より、ここは一体? 『建物の中』……!? まるでそこは研究施設である。 彼らのいる空間の天井。確信的な物体が浮遊していた。下方が破壊された状態の球体。 正しくは透明な球体に包まれている模型のような――しかし、あの形。あれこそが 「『東京』……!?」 自分たちはあそこに居たというのか! 驚きを隠せないセラスの隣に、彼の殺戮者が平然と佇んでいる。 あまりの静けさで、セラスはギョッとするほど体を硬直させてしまった。 しかし、刺青男――アベルの視界にセラス達は存在しない。彼らの居る空間と接している通路の先を見据えていた。 通路には破壊された痕跡がある。 まるで巨大な何かが強引に通り抜けたかのような…… アベルがズガズガと先行するのに、慌ててセラスが続いて向かう。 漆黒に見える通路の奥底へ溶けて消える二人を見届けていた明。 彼はハァハァと荒い呼吸をしつつ義手に仕込んだ刃を取り出す。 「ヤベェ……まだ終わっていないのか!」 けれども―――どうやって戦えと? 明は、再度マスターのカラ松に令呪を要求するべきか、判断に苦しむ。 今後を考えれば、令呪の消費は一つに抑えておきたい。そうは言って居られない場合が、今だと? 明の悩みは、曲識と同じだった。 令呪も尽きたアクアは、最早成す術がない。 『キャンディはもう無いの? 甘くて美味しいキャンディ………』 「!?」 幼い少女の声が聞こえた。アクアはそれが幻聴じゃないかと錯覚していた。 きっと、自分の妹――アロアの…… バッグには、アメ玉一個すらない。万策の尽きた状態。 曲識が握りしめていたマラカスを動作で鳴らせば、ジャラジャラと耳触りな雑音に聞こえる。 明は、冷静に状況を見定めた。まずは曲識に対して問う。 「どうだ、アサシン。まだ動けるか?」 「一応は……そちらの少女はアメが無ければ攻撃すら難しいだろう」 アクアは情けない様子で、頷く。彼女自身それが屈辱以外の何でもない。 沈黙を守るアクアは、ふとポケットを探ればカサリ、とアメ玉が一つだけ触れた。 あれ。いつの間に入れていたのだろう? ひょっとしたら、アロアが……そんな訳ないけど。 一方の曲識は、一息ついてから話を続けた。 「僕としては成す術がない。サポートに徹底した方が向いているんだ。精神操作も、怪物には通用しないからな」 「実際、やってみたのか?」 「どさくさに紛れてだが」 念のために、一度はやっておいて当然か。 危機的な状況で詮索する暇もない明は、抱え持ち出来るサイズの丸太を改めて出現させた。 無論。一人で立ち向かうのは無謀過ぎる。アベルとセラス、彼らと共闘することで打倒が可能か怪しいレベルだろう。 明は告げた。 「とにかく……俺は向こうに行く。最悪令呪をもう一画消費する事になっても……あの怪物だけは倒す」 「分かった。僕は……少しマスターと相談をしてもいいだろうか? お前と同じく、令呪の事も考えなければ……なるべく早めに追いつくよう努力しよう」 「あァ。分かった」 二人が会話を終えれば、明の方がアベルたちに続いて怪物のいる舞台へと向かった。 アクアは、僅かに残った魔力をしっかりポケットのアメ玉に込める。 正真正銘。嘘偽りなしの最後の一撃……これで何が…… 「そこの少女……クラスはアーチャーか?」 曲識が生真面目にボケる隣で、アクアがやれやれといった様子で返事をした。 「ランサーだ。悪いね………お前の言う通り、アメがなくちゃ……宝具も打てないよ」 「僕も、あの怪物に有効な術がないんだ。お互い様で悪くない。しかし、何もしない……のは流石に『悪い』だろう。 少し話をしようじゃないか、ランサー……例えば、僕たちの居るここだ」 「ここ?」 「普通に考えれば……ここは主催者、先導アイチたち リンクジョーカー と称される者たちの基地だ。 どうやら、研究施設に見えなくないが………彼らは聖杯戦争を運営する傍ら、何をしていたのだろう」 指摘されれば、アクアも曲識同様疑問を抱く。 しかし、彼女は疲労や緊迫した空気のせいも相まって思考回路が働かない。 曲識は淡々と続けた。 「先導アイチが『解析』など少々耳につく単語を口にしていた。それはサーヴァントの解析ではないかと思う。 国家とも自称していた辺り、サーヴァントのコピーを兵力として利用する……そんな使い方だろうか。 想像しただけで脅威的に感じられる。しかし、妙だとは思わないか。ランサー」 「………何が」 アクアも、行動先が見当もつかない為、仕方なしに曲識の話を聞いている。 「そのような事をしなくとも『聖杯』を使えば済む話なのだ。例えば――国家の繁栄を願う、という具合に」 「…………………」 「なら、主催者の目的は『聖杯』を横取りする算段。……それが本来の目的ではないか」 「あたしは……難しい事を考えるのは苦手でね」 曲識の話も一理あるとは言え、正直アクアは主催者たちが横取りしようが聖杯を我が物に出来れば良いと考えていた。 リンクジョーカー が良からぬ方針を持つ悪の組織であったとすれば。 尚更、強引に聖杯を奪取してしまえば問題ない。そんな力技の思考を持つアクア。 曲識は、険しい表情のアクアに対し言う。 「気を楽にするべきだぞ、ランサー。あの大トカゲは任せてしまうのが面目ないが、恐らくアベル達が倒してしまえる筈だ」 「……どういう理由で、其処まで自信があるんだい」 「いや。全くない。確証も何一つない。この場合はそうする他ないんじゃないか? 先導アイチ達も同じ考えだ。 あれを倒せるサーヴァントは、もうここに残ったアベル達だけだ。僕たち以外にトカゲの討伐に現れなかったのが答えだろう」 「!」 つまり……生き残ったサーヴァントも、アクアを含めた彼らだけ? いや、そんな馬鹿な。 アベルと同行していただろうサーヴァントは? アクアに話しかけた姿なきアサシンは? 仲間割れで死んでしまった、のかもしれない。アクアの知らない所で殺されたのかもしれない。 もし、そうだったら……アクアは思う。 ここにいるサーヴァントを倒すだけで……きっと……… アメ玉を一つ、取り出そうとしたアクア。 だが 「何をしようとする、ランサー。『動くな』」 「っ!?」 床にアメ玉が転がり落ちてしまう。人形のようにアクアは身動き一つ叶わない。 これが、曲識の宝具による仕業だと大分遅れて彼女が理解した。 曲識は冷淡な雰囲気で、アメ玉を拾い上げてから呟く。 「全て『戯言』だ」 「…………!」 「どういう理由であれ―――僕は最初からお前を殺すつもりだった。お前は僕に殺される条件を満たしていたからな。 ここらで殺しておかなければ、僕はマスターの方を殺してしまいそうだ。 流石に、うっかり自害するような行為は、かっこ悪いにもほどがあるだろう?」 究極の菜食主義者である殺人鬼。 ある意味では、アクアのような少女の英霊を殺せる事こそ貴重なのだ。 むしろ、少女が英霊になれる可能性すら僅かな希望であるのに、それを二人も殺せるならば零崎曲識は幸運であろう。 夢のような瞬間。 アメ玉が爆発したのだった。 「………ぐっ!」 爆発の威力に影響されないアクアは、曲識の支配下から逃れ、必死なって真っ二つになった巨大丸太に接近する。 木目が裂け、鋭利になった部位を無理矢理剥すのは少女に困難だが。 アクアは英霊としての筋力のお陰か、何とか出来た。 一方、無残にも直接爆発を受けた曲識は、転倒したまま状況の把握が追いつかない。 何故、アメが爆発したのか! 曲識はアクアの宝具あるいは魔法を、アメ玉に直接魔力を込めて爆発させるもの。そう認識していた。 しかし、魔法『スパイシードロップ』には微妙ながら様々な応用が存在する。 アメ玉を『時限爆弾式』に変化させる……そういう使い方があった。 「この……クソ変態野郎! お前は………最悪のサーヴァントだ!!」 意味不明な殺意を以てして最初からアクアが殺害対象だった、なんて。 馬鹿馬鹿しい動機には、アクアじゃなくとも憤慨するに違いない。 魔法使いじゃなく、英霊としてでもなく。殺意を胸に、アクアは杭のように鋭利と化した丸太の断片を曲識に振り降ろした。 「お前が地獄に堕ちな」 嗚呼、確かにその通りだとも。 「僕もそのつもりだ」 次に願いが叶ったならば。殺人鬼は笑ってそう答えた。 【アサシン(零崎曲識)@人間シリーズ 死亡】 『何故、人は愛と性欲を切り離せないのだろうね?』 「―――え?」 消滅した曲識の傍らでアクアが頭上へ視線を逸らした。 透明な球体に包まれている『東京』。アベル達の攻撃によって生み出された下方に破損した部分は、そのままだ。 アクアは、どういう訳か。姿なき宵闇のサーヴァントの声をハッキリと聞こえる。 ヒソヒソと球体から声が犇めいている。 誰かが居る。よりかは、何かが居る。 ガシッと巨大な手のような器官が二つほど球体の裂け目を拡張させるように、掴みかかれば単眼の異形がヌッと顔を覗かせたのであった。 「―――………え……………?」 ずるずると這い出てきたソレは奇怪な触手を生やしており、口のような器官からは「イヒヒ」「おはよ~」「オイ」など まるで人間のような言葉を発し続けている。あの大トカゲと同じ怪獣に匹敵する存在。 それが――― 「ランサァーーーーーーーーーーーー!」 動物の鳴き声にしか聞こえない咆哮を発する、それが! アクアは絶望的に体を震わせながら、いつの間にか走り出していた。 「ま、さか……う……うわ、ああ、ああぁぁああぁぁぁあぁぁぁ!!!」 「逃げるな、オラァッ!!」 『マスター』だと!? ◇ 『東京』は酷く静まり返っていた。 崩落に巻き込まれなかったカインは、覚醒を遂げて起き上がる。 「アベル………っ………!」 肉体がまだ痛む。流石は『不死身の爬虫類』の一撃だ。肉体としては貧弱なカインには十分過ぎるほどの威力。 それを奴に跳ね返したとしても、この程度の激痛を日常の如く味わう怪物には無駄だ。 アベルはどうなった? 周辺には誰も居ない。 カインのマスター・安藤の読み通り、巨大な穴が陥没した先は闇が広がっている。 ふと、奥底から「しゃわしゃわ」と誰かが喋るような声が聞こえた。 カインが覗きこもうとした矢先。 彼方から「おーい!」とロボットのアーチャー・ひろしの声が響き渡る。 我に返ってカインが注目すれば、ひろしは全ての騒動を巻き起こした張本人、ライダーの幼女を抱えてこちらに現れた。 ロボットだが、どこか疲れた様子でひろしが言う。 「あのトカゲは!? 倒したのか!」 「いえ……恐らく完全に破壊は出来ていないでしょう。SCP-05………いえ、ここではライダーでよろしいですか」 丁寧にカインが話しかける相手。幼女は、涙目ながら拗ねた様子だった。 容姿はボロボロで、これも『不死身の爬虫類』の暴走に巻き込まれた結果だろうと分かる。 やれやれと言う様子のひろしが、代わりに答えた。 「俺も説得してるんだけどよ……どういう訳か、あの怪物を消してくれなくてな」 「……ライダー。SCP-682を召喚し続ける理由はなんですか?」 「…………」 カインの質問にも返事をしない幼女。 これでは結局分からず終い。最悪、彼女を殺さなければならない結末に至るだろう。 だが……まだ上空にはヘリコプターが飛び交っている。 陥没した穴じゃない。向こうから聞こえる戦闘音につられて、意識はカインたちの方には向けられていないようだ。 今しかない。殺すならば……だが……… カインもひろしも、そのような考えは一切なかった。 「ライダー……きっとあなたはSCP-682……彼と遊びたかったのでしょう。ですが、彼はそれを望んでいなかったのです。 少なくとも……この瞬間。彼はそういう気分ではなかった。だからこのような結果になってしまった」 幼女は酷く愚図っている。 多分、彼女は誰もが遊んでくれて、誰もが遊びたがっている。幼いながら、そう考えていた。 聖杯戦争も、戦士たちの遊びと称すれば、可愛げを感じさせるが。 実際はそうじゃない。 「ライダー。一度、彼の現界を中止して下さい。少しだけ時間を置いて……ほとぼりが冷めてから、彼を召喚するのです」 嫌々な態度で首を横に振る幼女。 苛立ちを見せず、機械的な声色だからカインが冷静に思えるが。 実際は、地下に居るアベル達の安否に焦りを覚えていた。 「先導アイチの通達を聞きましたか? ……先導アイチは私達にSCP-682の討伐を命じました。 彼から令呪によって縛られた私達は、それを行わなければならなりません。 ………ライダー、あなたはSCP-682を傷つけたくはない筈。それは我々も同じです」 幼女は顔を上げる。 カインの声色に感情は無いが、表情は確かなものだった。 「SCP-682の現界を一度中止すれば、その必要はなくなります。 先導アイチも討伐令を取り下げるかもしれません。ライダー……改めて、お願いします」 ひろしも、明るく振舞って言う。 「そうだな! 今度、おじさんをあのトカゲに乗せてくれよ、ライダー! あいつ、すげぇ足速いし、楽しいだろうなぁ」 涙を拭った幼女は頷く。 彼女から僅かな魔力を感じた瞬間―――幼女から光の粒子が発生する。 即ち、これはサーヴァントの消滅を意味する。彼女のマスターは見つからなかったのではなく、死んでいた。 恐らく『不死身の爬虫類』に捕食されたのだろうとカインは思う。 唐突な消滅に呆然とするひろしとカインに、幼女は静かに手を振って別れを告げたのだった。 【ライダー(SCP-053)@SCP Foundation 消滅】 ■ 入り組んだ迷路のような道筋の先――― アベルとセラスが到着した空間に、やはり『不死身の爬虫類』が存在している。 だが、怪物は既に何者かと戦闘を繰り広げていたのだ。 特徴的な赤いオーラの帯びた黒輪を身に宿した、機械的かつ無機質な兵士たち。 人型もおれば、怪物に匹敵する大きさの獣や竜らしき存在が、咆哮を上げて攻撃を繰り出していた。 それが先導アイチの説明にもあった『リンクジョーカー』の軍の一部であるとは、セラス達はまだ理解していない。 彼らは普通のファンタジーの一部ではない。 得意な能力を駆使する強力な兵士だろうが、英霊の召喚物である怪物相手は容易く葬り去られてしまう。 薙ぎ払われる未知の兵士たちは、怪物が無残に踏み潰す。 竜と力比べする怪物。奴の進行方向には、ある物体が存在する。 『聖杯』 如何にもな器の形を模したソレが、台座の上で浮遊している 奴は………これを捕食しようとしている!? 当然だ。 聖杯とは膨大な魔力の塊。アレを喰ってしまえば、怪物がいよいよ止まらなくなる。 何としても阻止しなくては………! おどおどしくセラスが声を発する。 「あ…………アベ………」 アベルは、まだ。 セラスたちと比較して魔力が残っている。怪物と死闘の一つや二つ繰り広げれる。 が……果たしてアベルがその要求に頷くだろうか? だけど、不気味なほどアベルは冷静だった。 否。 彼はこんな状況にも関わらず、微動だにしない。 竜を捕食し終えた爬虫類がグルリと振り返って唸り声を上げる。それどころか人間の言葉で 「アベル……また貴様か。それでまた『狗』にされ、命じられた訳か」 「…………!」 怪物が喋った点にセラスは驚愕していたが、違う。他にもある。 アベルは――無関心な声色で答えた。 「違う」 あまりに高揚感に欠けたそれに、セラスはいよいよ確信した。 アベルはかつて彼女が仕えた『不死王』と何か通じていたが……そうではなかった。 先ほどまでの、セラスを細切れにしようと猛威を振るったアベルは退屈に満ち溢れている。 退屈に厭いてしまった死に底ない…… 今のアベルは、退屈の――その水平線に一筋の光を得た。あの『不死王』そのものだった。 「―――動くな」 セラスが自分に対して言われたのだと理解した時。 遠くから絶叫と共に、ここへ至っていない丸太を抱えた明の叫び声が、聞こえてくる。 「そっちに『化物』が向かってくるぞッ!!!」 明は、冷静を失いパニック状態となって逃げ惑うアクアを確保した。 それから、猛スピードで這うように移動する『化物』と対峙するべく丸太をかまえる。 幾らなんでも『不死身の爬虫類』を相手で消耗した明なのだ。無傷の化物相手は難しい。 しかし『化物』は明とアクアを素通り。 生物的なうめき声を上げながら、アベルたちの居る空間へ飛び込む。 『不死身の爬虫類』も単眼の化物に威嚇するが、どういう訳か急激に勢いが衰えた。 それは幼女が『不死身の爬虫類』の現界を中断した為。 単眼の化物は、猛威を振るっていた爬虫類を叩きつけるように抑え込みながら、ギョロリと睨む。 「ア―――――ベぇえぇぇぇぇぇぇル~~~~~くぅん!」 触手らしき部位に生えてる口が「おぉい」「一旦殺そうぞ」と喋る。 『不死身の爬虫類』は、幼女の消滅と同時で世界から消滅を果たしていく一方。 セラスは言葉を失う。 ――これはサーヴァントじゃない……召喚物ですらない! だったら……マスター以外の何者でもないのだが、それを理解しろというのが無理であろう。 逆に、これがサーヴァントじゃない方こそ訳が分からない。 唯一。 アベルは、その巨体の化物に乗る宵闇色の青年と視線を交わしていた。 冷静に宵闇色の青年・メルヒェンが念話で静かに教えた。 『彼は気付いているようだね』 (ほんと? アベルくん、こわ~~~~~) そもそもの話。彼らはわざわざ派手な登場をした理由は―――『聖杯』にある。 聖杯で願いを叶えよう何て目的は皆無の主従だ。 実物の聖杯。現物の確認。 無論、彼女――高槻泉は『聖杯』がここにあると確証を得ていた訳じゃない。 しかし、彼女もまた安藤と同じく『東京』の舞台構造そのものに興味を得ていたのだ。 『……そういう訳か』 メルヒェンは『聖杯』を眼にした事で、一つの真実に到達している。 だが、同時にそれはかなり――いいや尤も『最悪なシナリオ』が想像できてしまう。 ケタケタと笑う化物(高槻泉)が、突如として出現した黒輪に注目した。 そこから姿を露わにした少年・先導アイチ。 天井を這い上がる様に移動する化物を虚ろな瞳で睨むアイチ。 「『おともだちぃ』―――大切におしなよ、アベルくん――金庫にも保管しておけ」 ドタドタ移動する化物に、明とアクアがすれ違う。 あの方向は『東京』が包まれている球体のある―――それより、明が注目したのは無論、アベル達ではなく『聖杯』。 願望機に相応しい魔力を感じさせるソレに、アクアも顔を上げたが。 先導アイチが、どこか厳しい口調で制止したのだ。 「全員。動かないで下さい」 「………!」 しばらく間が開けば、聖杯が先導アイチと同じような黒輪に包まれて消失してしまう。 実際のところ。同じ手段で空間移動させられている。 解釈としては、そうなる。 先導アイチが冷淡に口を開いた。 「皆様。今回の討伐クエスト達成、おめでとうございます。我々としても感謝の意を表明します」 セラスが困惑気味ながら尋ねる。 「……先導アイチ。あの…………これは一体?」 散々言葉を迷った末の質問であったが、少年は冷静に答えた。 「あの器こそ――ご想像の通り『聖杯』です。申し訳ございません。 念には念を。『聖杯』の検査をする為、ここに配置したものです。こちらの不手際で聖杯を奪取されかねませんでした」 「……いえ。そうではなく」 ここは一体? 主催者は『何』をしようとしているのか? そういった質問がセラスの望みだったのだが――先導アイチは更なる言葉を告げた。 「今回の緊急討伐に貢献して下さった皆様方のみ、我々からの報酬がございます」 「――――それは『聖杯』です」 □ 次から次へと祭り騒ぎのような『東京』では、上空撮影を続ける人々が更なる混乱に包まれた。 地中から『化物』が出現した。 大地より突き破って這い上がるソレは、アベル達が陥没させた穴の裂け目を拡大させるかのように、わざとらしく破壊を招く。 おぞましい、創作映画でしかありえないような異形の化物は。 先ほどの爬虫類よりかは、小さく感じられるが、巨悪性において右に出る者が存在しないほどである。 「こ、今度はなんだぁ!?」 ひろしが腰を抜かしそうな驚きを前面にする横で、カインはひろしに声をかけた。 「一旦……離れましょう」 「お……おう! そうだな。でもよ、あそこにいるアベル達は? どうなるんだ??」 「それは……先導アイチが何か手を打つかもしれません」 地下の先に存在する場所。 リンクジョーカー 及び先導アイチが存在するならば、尚更。 きっと、大丈夫。あの最悪な『爬虫類』は消滅したのだ。アベルは――生きている。 カインが己に言い聞かせつつ、ひろしと共に謎の化物から距離を取った。 俄かに信じられないが―――あれは、サーヴァントじゃあない…… (セイバー!? 離れて!) 一方。 化物がドタドタと地中から這い上がった先に居たナイブズ。 念話で呼びかけるアイリスは無視をしようとするが――確かに、これが『マスター』の能力なのは異常極まりない。 ぐぱぁと口を開いたソレから不気味な言葉の羅列が聞こえる。 最早、人間なのか怪しい。 恐らくヒトとは異なる存在で、ナイブズのようにヒトの形をしているだけなのか。 あるいは……… ナイブズが答えを見つける前に上空で、世紀の対決を撮影し続けていた人間たちに化物の攻撃が襲う。 鞭のように振りかざした化物の触手がヘリコプターに激突。爆発音が連鎖する。 マスコミであろうが、警察であろうとも化物はまるで関係がなかった。 マスターならば、残りの魔力でナイブズは戦えるだろう。 しかし――― 問題は『神隠しの少女』。 アイリスが指摘するように警察などが確実に集結をしており、ここからあやめを担いで移動するには……… 嫌々仕方ない様子で、ナイブズが距離を取る。 まだ周辺にいる少女を探し出さなくては……… ナイブズの事情を知らぬ滝澤が、ありったけの余力で化物を睨む。 「こ………のぉ………エトかぁっ………!」 ぐぱぁと生々しく開かれた化物の口から包帯を纏った女が覗かせた。 「むはは。滝澤くぅん、キミ喰らいたがり過ぎでしょ。カネキくんでも少しはよけますよ。ホントにサーヴァント?」 何とか足を回復し終えた滝澤が、どうにか立ち上がる。 それを嘲笑するかの如く『東京』においては『高槻泉』の名で通っている人喰いは 異色の手でゴミを持ち上げた。 ゴミみたいだが、それでも英霊だとは俄かに信じがたい。 滝澤が我に帰る一方、ケラケラと高槻は悪魔のようにゴミのような英霊を眺める。 「何コレ? 干物? あはははははは」 「…………! 返せッ!!」 「いや、君のものでもないだろ」 巨体には相応しくない俊敏な動きで駆けだした滝澤をあしらう高槻。 登場の遅刻に対しての弁解無しに、警察や救急隊などがサイレンを鳴らしながら、これ見よがしに存在を露わにする。 それらを把握した高槻は、自身と共に瀕死状態の英霊も化物の口内へと引っ込んで行く。 意味する事は分かる。 だけど、滝澤の体が全て追いつかない。 魔力もそうだが、何か、決定的に欠けたままの状態だった。 「オ、イィ!! 待て………待てよ!」 化物特有の不気味な声色で笑い声だけが、反響している。 滝澤は、訳が分からなかった。 どうして、こんなにも必死で頑張ったはずなのに。あのセイバーを妨害できたはずなのに。 助けなんか来ないと思ったのに。 助けるなんて、ありえないと……… 「ふざ、けんなッ……! どうして、どう、ど……うして……!!」 分からない。 自分が優れていると自慢したかった。セイバーの指摘通り、大した英霊じゃないくせに。本当に嘘じゃない。 でも、結局。 最終的には―――どうしてザックに助けられているのかが滝澤には分からなかった。 分かりたくも無かった。 皮肉にも、怪物の存在が消え去った事を良い気に、堂々と姿を露わにした警察一同は 猛スピードで駆けていく化物には到底叶わないと完全無視を決め込み、まだ対処が可能だと判断した滝澤に銃口を向けた。 清々しい愚行に、滝澤も苛立ちを隠せない。 かつて、似たような立場に属していた滝澤は自身の過去ですら忌々しく思い始めていた。 「邪魔するんじゃねえええええええええええええ!」 ○ 車で移動をしていた安藤、カラ松、飛鳥の三人だったが、全員が異様なほどに疲労を感じていた。 無論。カラ松が運転を続けて、どうにか葛飾区から離れていたが。 彼らはサーヴァント達の戦闘で魔力を消費してしまったのだ。 あまりのことに、カラ松は一旦運転中止をする。 このまま明が魔力を消費する戦闘を行えば、いよいよ危ない気がしたからだ。 「へ……ヘイ、二人とも。調子はどうだ?」 どうにか気使おうとするカラ松。 飛鳥は立ちくらみに近い感覚を覚えつつ、何とか頷いた。 しかし、安藤は胸を抑え込んだまま。わざとらしくない、ただならぬ咳き込みをする。 カラ松と飛鳥の心配など知らぬ安藤は、二人に尋ねた。 「ふ……二人のサーヴァントは………!? 今、どうなって……」 明らか様に顔色の悪い少年相手に押されながらカラ松は答える。 「いや………俺のアサシンからは、まだ念話がないぜ。戦ってる最中かもな、それより……その」 「でも……! 生きてはいる………だったら、俺は、知りたいんだ。あの地下について、そこに、何がっ……」 腹話術は使っていないのに――安藤は激しくなる胸の痛みを必死に堪えた。 カラ松と飛鳥が声をかけても、彼に届いては居ない。魔力消費のせいか? いや、きっと『腹話術』の使いすぎなんだ。安藤は、どこか本能的に理解している。 カラ松は、安藤に心配する一方で。何か持病で安藤が死なれては、一体どうすればいいんだ。と不安をかき立てられていた。 「こ、こういう時は病院に……だ、大丈夫なのか!? 畜生……お、俺だって、体がこんなんじゃなきゃ――」 飛鳥も途方に暮れていた。 しかし、彼女はカラ松以上の不安を感じている。 明はともかく――曲識から念話がないのは、一体どういうことなのか。彼の身に何か……? 死んだ。なんて考えたくは無い。想像もしたくはないが、最悪の事態を想定する必要はある。 脱出する方法。 元の世界に戻る方法。 飛鳥も、どことなく安藤の考えを理解していた。 彼が地下に対して興味を示しているのは、彼自身の目的がそこにあったからこそ。 最初から地下を把握する為だけに、飛鳥たちへ作戦を持ちかけた。彼はそれを探している……? だけど……安藤はカインのマスターだ。 彼を庇えば、それこそアベルから恨みを買われて、約束を破る意味と化す。 「いや…………大丈夫さ」 飛鳥は自分自身に言い聞かせるように呟く。 アベルは、きっと自らの手で安藤を殺しに向かってくるのだ。 それまでなら………飛鳥は車から降りて周囲を見回す。警察でも救急隊員でも、一般人でも構わない。 飛鳥がカラ松に言う。 「誰か助けを探してくる。だから、なるべくここに居て欲しい」 「危険だぞ!? カラ松ガール!」 「でも、運転出来る状態じゃないんだろう?」 「うっ……そ、そうだが、しかし―――」 まさか年の差が大分離れた少女が頼りとは、実に情けない話だが。 クズなカラ松は、飛鳥がこれを期に逃げ出すんじゃないかと半ば疑ってしまう。 このような危機的な状況では仕方ないだろうが、飛鳥は真剣に話す。 「ボクを信じてくれるかい」 「……わ、わかった」 やっぱり頼れない痛々しい男には変わりなかった。 【四日目/午前/足立区】 【安藤(兄)@魔王 JUVENILE REMIX】 [状態]気絶、魔力消費(大)、精神疲労(中)、腹話術の副作用(中) [令呪]残り2画 [装備]私服 [道具]携帯電話 [所持金]高校生としては普通+潤也から貰った一万円(貯金の方は別としてあるかもしれない) [思考・状況] 基本行動方針:バーサーカー(アベル)と対決する。聖杯戦争を阻止する? 1:地下についての情報が欲しいが…… [備考] 原作第三巻、犬養と邂逅した後からの参戦。 役割は「不動高校二年生」です。 潤也がマスターであると勘付きましたが、ライダーのマスターであるとは確証しておりません。 今朝のニュースで新宿区の事件とフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子の存在を把握しました。 またフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子が『人ではない』と考察しています。 フードを被ったのサーヴァント(オウル)が喰種であり『隻眼』という特殊な存在だと把握しました。 神原駿河と包帯男(アイザック)、金髪の少女(メアリー)の存在を把握しました。 バーサーカー(アベル)のマスターであるルーシーと今剣の存在を把握しました。 『財団』について概ね把握しました。 アイリスと同盟を組みました。 セイバー(ナイブズ)のステータスを把握しました。 バーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しているかは不明です。 『腹話術』を過剰に使用した為、副作用が始まりました。 精神干渉遮断の能力を持つサーヴァントにも『腹話術』は発揮しますが、その際、過剰に能力を使用する事になります。 【二宮飛鳥@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]精神的疲労(大)、魔力消費(大)、肉体的疲労(中) [令呪]残り2画 [装備]私服 [道具]携帯電話 [所持金]十四歳の少女のポケットマネーとして常識範囲内の金額 (サンダルを購入した分、減っている) [思考・状況] 基本行動方針:生きて帰りたい。そして、聖杯戦争を伝える。 0:アサシン……… 1:移動する為に助けを探す。 [備考] アサシンが自分の殺人においてルールを課してることは知っていますが、それの内容までは知りません。 葛飾区にある不動中学校に通っています。 『東京』ではアイドルをやっておりません。 神隠しの物語に感染していません。 NPC『一ノ瀬志希』の存在、及び彼女が今後所属する学校を知りました。 松野カラ松&アサシンと同盟を結びました。 板橋区で発生した火災及びバーサーカー(アベル)に関する情報を入手しました。 【松野カラ松@おそ松さん】 [状態]魔力消費(大)、精神疲労(中) [令呪]残り2画 [装備]警察が容易してくれた簡易的な服 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:元の世界に戻る。 1:安全な場所に移動する。 2:偽物とはいえ『東京』に居る兄弟たちと合流したい。 3:マスターのトド松については…… [備考] 聖杯戦争の事を正確に把握しています。 バーサーカー(アベル)の存在を確認していますが、絶対に関わりたくないと思っています。 神隠しの物語に感染していません。 デカパン博士から『カラ松 A GO GO !』と共に外に走って行った姿を目撃されています。 Twitterで裸姿が晒されています。 二宮飛鳥&アサシンと同盟を結びました。 二宮飛鳥の連絡先を把握しました。 自宅はアヴェンジャーによる火災で全焼したと思われます。 おそ松一行がカラ松と容姿が似ている為、葛飾区にて誤認確保されました。 飛鳥からの伝言とトド松がマスターであることを把握しました。 アサシン(宮本明)のコートなど所持品は警察に押収されました。 ● 一人の少年が、高校生ほどの少女を担いで移動をし続けていた。 場所は江東区のある一角。 仕方なく少女を地面に寝転がせてから、少年は草影に置かれていた短刀を発見する。 それこそ、少年――今剣の本体。 懐に短刀を忍ばせてから今剣は再び少女・神原駿河を担ぐ。 体格差のある駿河を担ぐのは、今剣が付喪神であったとしても苦労のかかる話だった。猫の手も借りたい。 「坊主。大丈夫か?」 まだ江東区では逃げ切れなかった人間が多数存在していたらしく、通りかかった男性が心配そうに声をかけた。 親切心があってだろうか。 だけど、頼れるはずの人間は、誰も彼もが敵に感じられてしまった今剣。 聖杯戦争とは無関係な人々には当然の行為が、敵意や悪意に思える。 人間不信よりかは、聖杯戦争の関係者以外には決して頼らないと今剣は心に決めた。 きっと――ルーシーも、駿河も、助けられるのは自分しかいない。 駿河に至っては、アベルの影響もあって犯罪者扱いなのだ。 今剣は、返事もせずに全力疾走を始める。 唖然とする大人たちを尻目に、今剣は一刻も早くここから抜け出して、人目のつかない場所を血眼で捜索する事を決心したのだった。 【四日目/午前/江東区】 【今剣@刀剣乱舞】 [状態]精神疲労(中)、肉体ダメージ(小) 、肉体疲労(大) 、駿河を背負っている、NPCへの不信 [令呪]残り3画 [装備] [道具]短刀「今剣」 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:元の世界に戻る。 0:人目のつかない場所を目指す。 1:ルーシーと共に脱出する。 2:カイン…… 3:なるべく人は殺したくないが、聖杯戦争の関係者以外は信用しない。 [備考] 役割は「孤児院の子供」でした。行方不明となった為、警察に捜索届けが出されています。 ルーシーがバーサーカー(アベル)のマスターであると把握しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 信長たちと情報を共有しましたが『神隠し』については把握しておりません。 アサシン(カイン)のステータスと真名を把握しました。 アーチャー(セラス)のステータスを把握しました。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 【神原駿河@化物語】 [状態]気絶、魔力消費(小)、肉体的疲労(中)、吸血による貧血(中)、沙子による暗示 [令呪]残り3画 [装備]私服 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:生きて元の世界に帰らなくては。 0:沙子の安全を第一に考える。 1:警察に聖杯戦争への介入をしないよう説得を続けてみる。 2:安藤先輩を助けたい、だけど…… [備考] 参戦時期は怪異に苦しむ戦場ヶ原ひたぎの助けになろうとした矢先。 聖杯戦争について令呪と『聖杯』の存在については把握しておりません。 役割は「不動高校一年生」です。 アヴェンジャー(マダラ)の発言により安藤兄弟がマスターであると把握しております。 『レイニーデビル』が効果を発揮するかは、現時点では不明です。 NPCに関して異常な一面を認知しました。 バーサーカー(オウル)のステータスと沙子の主従を把握しました。 アサシン(アイザック)のステータスとメアリーの主従を把握しました。 バーサーカー(アベル)のステータスと真名を把握しました。 安藤(兄)のサーヴァントが『カイン』ではないかと推測しております。 葛飾区にいた主従(カラ松たちと飛鳥たち)の特徴を把握しました。 沙子の暗示により沙子の手助けを優先させます。 このまま吸血行為を受け続けると死に至ります。死後どうなるかは不明です。 SNSでバーサーカー(アベル)の共犯者として情報が拡散されております。住所など個人情報もある程度流出しています。 警察にはアベル達以外の情報を教えないつもりです。 ◎ 『東京』の地下にてサーヴァント達は驚愕せざる負えない。 「聖杯……!?」 先導アイチが報酬として挙げた『聖杯』。つまり、聖杯戦争の勝者が獲得できる『聖杯』をここで入手できる……!? 呆然とするサーヴァント達に対し、アイチは虚ろな瞳で話を続ける。 「正しくは――我々がライダーの宝具討伐に貢献したと判断した方々のみ。 聖杯戦争で勝ち残った場合、さらに『聖杯』を一つ追加する。という事です」 詳しい説明など、どうでも良くは無かった。 それを聞けば『更なる混乱』と『謎』がより一層深まったのである。 優勝時。通常一つ貰える筈の聖杯が……二つ! 夢の願望機が二つ貰える!? 喉が出るほど欲しい産物を、この世に一つとしかないと思われていた……それが、二つあるとは一体!? 何より、それを所持している先導アイチの所属する リンクジョーカー とは何なのだ! しかし、独り。 アベルだけは冷酷な雰囲気のまま、先導アイチを睨んでいる。 彼の令呪によってカインの殺害を妨害された為、不愉快な上。彼は聖杯なんてどうでもいい。 普通の人間ならば気落とされる相手に、虚ろなアイチは不気味な様子で問う。 「何か」 「………向こうに戻って良いか」 !? 流石の明も「正気じゃねェ!」と叫んでしまった。 ここまで胡散臭い、どう視点を変えようが怪しい目論みを抱えているであろう主催者を、完全に無視を決め込む方がどうかしている。 否。 アベルは狂戦士(バーサーカー)だから仕方が無いのだろうか。 「うわぁ」とドン引きしているセラスは、何となく――嗚呼、本当にどうでもいいんだろうな。この人――とアベルの心情を察した。 代わりに、気力を取り戻したアクアが邪険に尋ねる。 「馬鹿は放っておけ、おっさん! それより――やい、先導アイチ! どういう事なんだい!!」 「………どう、とは」 「この施設とか。どーして聖杯が二つもあるかとかだよ!! 答える義務くらいあるんじゃないか!」 明も頷いた。 「あァ……できれば説明して欲しいが…………」 「申し訳ございませんが、お答えする事はできません。しかし、この場にいるサーヴァントの皆さま方…… 全員には聖杯を『二つ』獲得する権利がございます。それだけは事実であるとお伝えいたします」 「………………」 多分、どんなに脅したって先導アイチは口を割る事はないのだろう。 セラスは思う。 故に案外アベルの言う通りなのかもしれない。セラスは恐る恐る喋り出す。 「あの……皆さん、戻りましょう。ここに居ても……意味はないと思います。気持ちは分かりますが」 誰もが沈黙するのは、実際にアイチ達の裏が不明確なまま。 無駄に逆らえば令呪で操作されかねないし、聖杯を得る事が出来ない。 マスター達もどうなるか不安も僅かに込み上げる。 アイチは相変わらず冷静に話を続けた。 「後ほど行われる通達でもお伝えしますが……御覧の通り、地下の崩落が起きた地域周辺の崩落が誘発されております。 そこで……聖杯戦争開始から五日目。即ち、今夜零時に周辺地域――『東京23区』を切り離します」 「え……!?」 驚きの声を上げるセラスに対し、アイチは落ち着いていた。 「我々としても、あそこまで大規模な戦闘は想定外でした。舞台の耐久性に問題があったのはこちらの不備です。 その為、皆さま方のマスターを移動させる猶予期間として、我々主催者から今夜零時まで休戦命令を行います。 仮に戦闘が行われた場合。戦闘をしかけた者に対しペナルティを設けます」 ある意味。 聖杯戦争の運営としては無難愚か大分甘い対応にも感じさせられる。 しかし、23区を全て切り離し、残りの『東京』を拠点として聖杯戦争を実行する。 色々と問題が多すぎるような気がする。 明はそれを指摘した。 「待ってくれ。ならマスターの立場はどうなる? 家もそうだ。そこがなくなっちまうのは、駄目じゃないのか」 「それは継続されます」 「……なんだって?」 「我々はマスターの皆さまに支援は施しません。サーヴァントの皆さま方の力を以てすれば、物資の調達は簡単でしょう……」 「ちょ、ちょっと待って下さい。じゃあ、その……物を盗んで食料を調達しろと言ってるような………」 おどおどしいセラスや憤りを抱く明を涼しい顔で横眼にやるアイチ。 「別に犯罪行為であっても、あの『東京』では意味はありませんし……生贄程度、皆さま方に支障はない筈です」 「はぁ!? 冗談じゃないよ! あたしに盗みをやれって訳かい!!」 「改めて説明させていただきますと。社会的混乱の要因として、23区は災害地域として立ち入りが禁止されている そのようなカバーシナリオの元、世界設定を定めさせ、23区内に居る生贄を消去します」 「!!」 「しかし……発生した出来事。ライダーの宝具による災害やその他、マスターの方やサーヴァントの皆さま方が起こした事件は 継続して世間に公表され続けます。マスターの方の住居が23区内ある場合、そこが現住所です。ご了承ください」 言葉を失くすサーヴァントたちの傍ら。 アベルは、心底無関心な様子でアイチを眺めてから、無言で踵を返す。 もう必要のある情報はないのだと、彼は理解してしまったのだろう。 何故ならアベルには関係ない。 聖杯が幾つあろうが、主催者たちが何を目論んでいようが。 約束を果たせれば――それで構わない。 ★ 「ハァ………ハァ………」 ルーシーは、ランドセルランドで体を震わせ続けていた。 人々による騒音と怪物とサーヴァントが発しているであろう戦闘音。上空に鳴り響くヘリコプター。 爆発や、それからサイレン音。 助けが来た……? 不安を抱え込んだまま、ルーシーは信じ続ける。 先導アイチからの令呪によってザックは立ち去ってしまったものの、他のサーヴァントも収集されている。 だから、大丈夫。 少なくともサーヴァントに襲われる心配は……無い。 「……ルーシー?」 解錠された門から侵入してきたであろう少女・メアリーが、疲労感漂う姿でルーシーの前に現れた。 年下の少女が、どうにか頼りに見えてしまうルーシーは、恐らく聖杯戦争という状況下で 何ら願いを持たない。しかし、冷静なメアリーが今剣と同じように心強かった。 安堵したルーシーは、本来荷物用で使用されるランドセルランドの台車に、沙子の入ったバッグを乗せていた。 「メアリー……大丈夫?」 「怪我とかはしてない………」 合流出来たが、これからどうすればいいのか。 いや……ここはメアリーを休ませるべきでは? あの怪獣は倒せたのか……把握できない。 ルーシーは深呼吸をして落ち着く。 体がフラついているのは精神的な問題と、魔力消費によるせいだと信じたい。 無理矢理にでも体を動かそうとするルーシーに、念話が聞こえた。 『話を聞け』 「……!」 思わず周囲を見回してしまうが、誰も居ない。 だけど、それがアベルの声だと理解してルーシーは再度体を震わせてしまう。 唐突に動きを止めたルーシーに困惑するメアリーを傍らに、アベルの言葉が続けられる。 『一度しか言わない。何度も私に説明させる暇を与えるな。そして反論もするな』 「え……あ………」 令呪でも使えと脅されたら。 不安が渦巻くルーシー。アベルの言葉は非常に淡々として、まるで説明書を読みあげているかのようだった。 『まず移動しろ。どこでも構わないが、23区の外だ。 アイザックのマスターとタキザワのマスターから離れるな。お前がどうにかしろ。 私はお前の所には戻らない。アイザックも、タキザワもそこへは戻らない』 「ま、待って! タキザワってあのフードの……」 恐らくフードのバーサーカーの真名、なのだろうが……… 其れきりアベルからの念話から途絶えてしまった。 アベルが戻って来ない……のは正直安心するものの、ザックとフードのバーサーカーが戻って来ないのは何故? 事情はどうあれ。ルーシーはメアリーを目にして、説明をどうしたらいいか迷う。 ザックが戻らない、と教えれば彼女は不安を覚えてしまうに違いない。 「メアリー……ここから移動しなければならないの。もう少し、頑張って」 「うん」 ランドセルランドから脱出した二人の少女。 ルーシーは思い出す。 『23区』……東京都から逃げ出そうとした際、少しばかりルーシーも調べていた。 そこから外とは八王子方面。徒歩で移動するにしても少女二人には、あまりにも無謀。そして交通機関がまともに機能していない。 不思議と遠ざかるサイレン音。 警察に頼るのは? だけど……信長を脳裏に浮かべれば、止めた方が良いとルーシーは判断する。 『――狂戦士のマスター。そっちではないよ』 「!?」 ルーシーが俊敏に反応するが、誰の姿もない。まさかサーヴァント!? どうやらメアリーも声は聞こえているようだ。 ドッと冷や汗を流すルーシーに対し、宵闇から響く青年の声は話を続ける。 『大丈夫。君たちの事情は十分承知している。僕の指示通りに向かって欲しい。 アベルたちが時間を稼いでいるんだ……君たちを逃がす時間を。他の主従に狙われないよう、僕が誘導する』 「なんですって……?」 アベルが時間を? こっちには戻って来れない……そういう意味? けれども、ルーシーは不安でしかない。例え事実であったとしても、謎の声を信用する理由にはならない。 「あなたは……誰? あたし達の敵ではない証拠が欲しい……じゃないと従えない」 『この場で君たちに攻撃しなかった……というのは、どうかな』 「………」 『君たちを殺しただけで、大きく聖杯に前進出来るだろう。僕がそれをしないのは、僕のマスターが聖杯に関心がないからさ』 「……本当に、そう――なのね?」 遠くから鳴り響くサイレンを耳にしたルーシーは、決心するのだった。 ☆ どうしよう……なんて説明すれば………絶対嫌われるだろ、こんなん。 滝澤は人肉をやけ食いしていた。 美味しさや有難味を一切感じないで、ただただ貪っている餓えた獣。 立ち向かってくる人間たちは本当に餌でしかなかった。魔力を回復させる為だけの。 食い散らかしても蛆虫のように湧きあがる人間を、幾ら襲っても構わないが、前進はしないままだ。 滝澤自身、憂鬱な気分で――食欲が失うほどの気分で向かう。 叱られると分かってながら、それでも家に帰る子供と同じだ。 滝澤が辿り着いた場所は、例の怪獣が落下した穴。 東京の大都会の中心にソレはあるのだ。 現実では想像つかない異常な光景。 絵柄だけでこの世の終わりを連想させる情景に、全ての人々は言葉を失うだろう。 自分が暴走しているせいで、また警察などがこちらへ来ると分かっている。 しかし、高槻泉――『エト』を見失ってしまった。魔力はどうにか、傷は完全とは言えない。 何より自分が情けない。 結局……何も出来ていない。 蹲っている滝澤の所へ足音が聞こえる。 「……………アベルくん」 言わずもがな、彼に会う為にここへ来たのだ。覚悟を決めても、いざとなれば言葉が詰まる。 「あ、」 「アイザックは」 いつになく恐ろしくアベルを感じてしまう。 声を震わせながら、滝澤は首を横に振った。 「お……俺のせいじゃない」 「……………」 「だ、だって。ザックくん、何も出来ねぇのに! アベルくんを殺せる訳ねぇよ、あのクソザコ!! 馬鹿な真似したら、し……死ぬに決まってるだろ! 馬鹿だぜ、あの子!! ほんっとバカ――――」 蹴られた。 滝澤の感覚だけ理解する。 間違いなくアベルも苛立っている。次は殴られる。 でも、滝澤は思う。あれは自分のせいじゃない。あれこそザックが勝手にやったことで、自分は関係ないのだと。 アベルの鋭い眼光を目の当たりにすれば、情緒な言い訳など許されないと怯えた。 「ごめんごめん、アベルくんごめん殴らないでごめんなさい痛いのほんとうはいやだ。お、俺も、俺だって、俺、」 「もういい」 「え、エトの奴。俺がぶっ殺してやる。ザックくんも取り戻すから、だから、俺を……」 見捨てないで――見ていて欲しい……お願い。 「………」 アベル以外にも嫌々地下から帰還を果たしたセラスたちが居た。 状況が飲み込めないのだが、明がある事に気づく。 鳴り響くサイレン、走り駆け巡る車の騒音。警察がこちらに来る……!? 第一、あれほどの騒動やテロリストとして報道されているアベルや滝澤までこの場にいるのだ。 仕方なく明が一番に切り出す。 「全員、霊体化をしろ。このままじゃ俺達まで面倒事に巻き込まれるぞ」 やれやれといった態度でアクアが答えた。 「……言われなくても。あたしはマスターのところに戻るけど、おっさん達は?」 「俺もそうする。……お前はどうだ? アーチャー」 「えっ。あぁ……具体的にはまだ。一先ず、霊体化はしますが……マスターに地下での一件を報告をしなきゃいけませんし」 「分かった。なら一旦別れよう」 明の意味深な発言。 恐らく、彼も主催者の動向で思う部分があるに違いない。 慌ただしい状況下では話も進まないだろう。アベルと滝澤以外のサーヴァントは霊体化を遂げて、存在を消す。 装備音や敵意を持った人間たちの気配が迫って来る。 アベルは退屈そうな態度で、全てを察していた。彼は、蹲っている滝澤に素っ気ない――いつもの調子で話す。 「君も来い」 「…………は?」 思わず滝澤が間抜けな様子で顔を見上げれば、ジリジリと銃口構える警察隊の姿が無数に存在している。 彼らによってアベルと滝澤は包囲された状態だ。 サーヴァントである彼らからすれば、銃弾も武装も無意味な鉄くずに等しい。 一掃するのも容易だろう。 主催者たちですらゴミのように扱う彼らを相手に、アベルは常時出現可能のブレードを地面に放り捨てた。 それから両腕を上げる。 警察隊も意味が分からず呆然としていた。 即ち、それは投降を意味するからだ。滝澤も理解に苦しむ。 「マジで意味わかんねぇよ! お前!!」 「アイザックを連れ去った奴が君の知り合いだったら尚更。 ……アイザックは満足に動けない訳だろう。ならば、彼を令呪で呼びだしても意味はない。マスターが狙われる」 「!! ……………」 「見当は――ついている。奴は恐らく、君や私に交渉を持ちかける算段でアイザックを連れ去った。 だったら私は逃げも隠れもせず、こうすればいい。奴も真正面から干渉する他ない」 「…………」 「時間を稼げ、タキザワ。マスターを逃せ」 つまり――自らが囮になる。 ザックを令呪で呼びよせても、それは逆にアベル達のマスターへの危険が及ぶだけ。 沙子も、ルーシーとメアリーでどうにか守り抜かなければならない。 警察などに確保されれば、それだけで居場所を探られてしまう。 彼女たちはニュースなどでマスターなのは判明しているのだからこそ、尚更。 滝澤は周囲で放心する人間を、気だるい様子で見回した。 ◆ 東京都北区。 随分と遠い昔のように感じてしまうが、板橋区内で発生した火災。 そこで使用されている避難所に、怪物から逃れた人々は集っている。 安全――とは言い難いが、既に怪物は消滅し、少なくとも東京都全てが滅亡する状況ではなくなった。 だが。 自棄にわざとらしい溜息を一人のマスター・織田信長がしている。 「はぁ~~~~~~~~~~~ワケわからん。もー俺、見て見ぬフリしたい位なんだけど、駄目?」 『同盟組むとか言ってましたよね』 「言ってないよー覚えが無いにゃー」 アベルの思考が読みとれない信長が、諦め気味の態度で情報を整理していた。 大分、錯綜しているものの。 テロリスト……アベルと滝澤が警察によって拘束されたのは事実のようだ。サーヴァントが簡単に降伏などありえないし。 アベルが警察にやすやすと捕まっている光景など、SCP財団が見ればミーム汚染が発生していると疑っても可笑しくない。 目的があるのは明白だった。 「しゃーない……アーチャー。お前はアベルに貼りついてろ」 『えと……マスターは?』 「無暗に動けば目立つしな。しばらくはここで待機する。令呪は温存しておいたんだ。いつでもお前を呼び出せる」 『分かりました』 やれやれと信長は、改めてセラスから報告された地下について考察し始めた。 離れた位置で他のマスターが存在するとは知らずに…… 同じ現場にいたマスター……ホット・パンツが、アクアからの念話を聞いている。 聖杯を二つ獲得できるという話。地下で起きた出来事。 全て把握してから、彼女は思わず信長と似たような溜息を漏らす。 「一つ、残念な知らせを聞いたな。ある意味『良い知らせ』でもあるが……」 『聖杯のことかい?』 ホット・パンツは間を置いて頷く。 「……聖杯は『聖遺物』ではない可能性だ。私の身を清めるものじゃあない」 貴重な、それこそ奇跡の産物が二つも存在する時点で、最早奇跡でも何でもない。 聖杯の名を騙った、異なる異物でしかない。 決して断言は出来ないが、ホット・パンツはそれを考慮する。 「しかし、お前は必要だ。ランサー」 『二つも要らないけどね……それに…………』 アクア自身、一連の体験をしてから先導アイチを疑わしく感じている。 恐らく、アクア以外のサーヴァントも同じに違いない。 聖杯が欲しくない訳がない。だけど……彼らの企みがキナ臭く感じると黙っていられなかった。 躊躇する気力を胸に、アクアは伝える。 『まずは、近くに居る主従と接触してみればいいよ』 「いるのか」 『あぁ。大分、魔力があるから目立っているね。あそこにいるカメラ持ってる金髪の奴さ』 ホット・パンツが、アクアの情報を頼りに注目したのは一人の少女。 今の時代には似合わない年代物のポラロイドカメラを抱え込む――アイリス=トンプソン。 彼女は、ホット・パンツ達に目をつけられているとは知らず。 アベルに関する噂を耳にして、更なる混乱に陥っていた。 (アベルが警察に……?) 信じがたい話だが、どうやら本当の事らしく。 警察や自衛隊も警戒態勢で確保したアベルと人喰い(滝澤)を連行しているせいで、現場が騒然とさせられているとか…… 人々の様々な声が聞こえる。 「マジで捕まったの? 絶対嘘だって!」 「散々暴れ回ってあっさりしすぎじゃね。まだ仲間とか居るだろ?」 「あーあ、何か馬鹿みてぇー」 お祭り騒ぎさせた主犯者の投げ出した結末に、人々はどこか退屈を感じさせていた。 まるで冷水を浴びせられたように熱気は冷めていく。 現実を目にすれば、火災に怪獣騒動、おびただしい惨劇……まるで震災のような被害に疲れを覚える。 狂気じみた世界観から一変。 日常を取り戻す一歩を踏み出せたように感じさせられた。 そんな光景を目にしたアイリスの隣で、一人の男性が焦りを全身で表しつつ、携帯電話で何度も誰かにかけていた。 現在、電話回線は混雑しているだろうに。彼も理解を承知で繰り返しているのだろう。 「あ~……大丈夫かなぁ~~……高槻先生、忘れ物したってホントに危機感ないんだから………」 「塩野さん」 男性に声をかけた僧侶が居た。 塩野といった男性は「これは室井先生!」と我に返って、挨拶を交わしている。 アイリスが少々気になって二人の会話を耳にした。 「ご無事で何よりです! あぁ……でも、今日やる予定の対談どころじゃなくなっちゃいましたね……」 「ええ。……塩野さん、一つだけ。高槻先生にお伝えして欲しい事があるんです」 「あ、はい。なんでしょう」 「……私は、対談で『隻眼の王』についてお尋ねしたいと思っていました。 正確には――高槻先生にとっての『隻眼の王』とは何だったのかを」 『隻眼の王』。その正体………? でも確か。アイリスは思う。 彼女も少し目にした。桐敷沙子が読んでいた『黒山羊の卵』の作者の最新作『王のビレイグ』……そこに登場する存在。 それ以上も以下でもないはず……故に、アベルの残したメッセージをアイリスは理解できずにいた。 室井と呼ばれた僧侶が、話を続ける。 「私は『王のビレイグ』を読み終えた時。思いました……『隻眼の王』に現れて欲しいと」 「はぁ。室井先生はダークヒーローと言いますか、ああいった主人公が好みなんですか」 「あの時も思いました。先ほど――避難所のテレビで流れていたテロリストの戦闘で」 「え?」 「…………そして――『隻眼の王』が現れました」 アイリスは、何かを察した。 塩野は困惑気味に「ええと?」と眉を潜めつつ、記憶を辿る。 「もしかして、邪魔してきた包帯男の事ですか? なんかよく分かりませんけど、すぐコテンパンにやられちゃってましたよね?」 「勝ち負けに……意味はない。彼の登場でどうなったのかが問題です」 あの瞬間。映像を目撃した人々は、熱気が冷めた。 賛否の声を上げる暇も与えられずに、現場は有耶無耶になって、ヘリコプターからの生中継は強制終了されたのである。 色々、あーだこうだ文句を述べ終えてから、興味は瞬く間に失った。 「私は確信しました。『隻眼の王』とは理想そのものなのだと」 「理想………ですか」 「誰もしもが夢抱く理想の人物が『隻眼の王』。……私以外の誰か願っていたかもしれません。 例えば……あの人喰いと噂される彼。本当は誰かに助けて欲しかった……彼にとっての『隻眼の王』に。 塩野さん。この答え合わせをして貰いたいのです。高槻先生の対談は叶わなくとも―――」 『隻眼の王』は存在する。誰かの腹の中に必ず潜んでいる。誰にも、平等に そうして、新たな舞台の幕が上がった。 【四日目/午前/北区 避難所】 【織田信長@ドリフターズ】 [状態]魔力消費(大) [令呪]残り3画 [装備] [道具]資料、購入した銃火器 [所持金]議員の給料。結構ある。 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を頂くつもりだが……? 1:情報を整理し、他の主従を警戒したい。 2:訳分からんがアベルの動向に警戒。 [備考] 役割は「国会議員」です。 パソコンスキルを身につけました。しかし、複雑な操作(ハッキング等)は出来ません。 通達を把握しております。また、聖杯戦争の主催者の行動に不信感を抱いております。 ミスターフラッグから、東京でここ二、三日の内に起きている不審死、ガス爆発、 不動高校、神隠し、失踪事件の分布、確認されているサーヴァントなどの写真を得ました。 神隠しの物語に感染しました。 江東区の博物館にあるバーサーカー(アベル)の宝具を捕捉しました。 江東区の博物館の館長を脅迫もとい交渉した結果、博物館の警備の強化などの権限を得ました。 正午から夕方過ぎ頃までの情報を『ミスターフラッグ』から入手しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(アベル)、バーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 『カイン』が『東京』に召喚されている事を知りました。 【ホット・パンツ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]魔力消費(大)、肉体損傷(中) [令呪]残り1画 [装備] [道具]『クリーム・スターター』 、アメ 、携帯電話 [所持金]それなりにある [思考・状況] 基本行動方針:聖杯については…… 1:同盟可能な相手を探す。 [備考] 役割は「教会のシスター」です。 通達を把握しました。また通達者の先導アイチは先導エミが探す人物ではないかと推測しております。 フードの男(オウル)と桐敷沙子の主従を把握しました。 高槻泉をマスターと判断しました。 アサシン(アヴェンジャー/メルヒェン)の存在を把握しました。 聖杯が聖遺物ではない可能性を抱きました。 【ランサー(アクア)@マテリアル・パズル】 [状態]魔力消費(大) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を獲りたいが…… 1:地下で見たものは…… [備考] 幼い少女は妹を連想させる為、戦うのに多少抵抗を覚えてしまうかもしれません。 高槻泉をマスターと判断しました。 アサシン(アヴェンジャー/メルヒェン)の存在を把握しました。 【アイリス=トンプソン@SCP-Foundation】 [状態]魔力消費(大)、複雑な心境、神隠しの物語に感染 [令呪]残り2画 [装備]SCP105-B [道具]携帯電話 [所持金]そこそこ余裕がある [思考、状況] 基本行動方針 聖杯を獲る。 0:『隻眼の王』…… 1:状況が落ち着くまで大人しくする。 2:ナイブズと話し合いたいが…… 3:神隠しの少女(あやめ)を匿える場所を探す。 [備考] ロールは不動高校一年に留学してきた学生です。 あやめを視認すると同時に神隠しのカウントダウンが始まります。 →神隠しの少女(あやめ)がマスターではないかと推測しております。 また現実世界で神隠しの少女(あやめ)を視認する事が危険だと推測しています。 聖杯戦争について歪曲された情報しか持っていません。 →改めて聖杯戦争の知識を得ました。しかし、セイバー(ナイブズ)に追求するつもりはありません。 安藤潤也と神原駿河の住所・電話番号を入手しました。 新宿区の事件とフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子の存在を把握しました。 また、桐敷沙子が『人ではない』と確信しております。 板橋区でアベルが出現した噂を知りました。 アサシン(カイン)のステータスを把握しました。 アサシン(カイン)の目的を理解しました。 安藤家を撮影した写真を通して、バーサーカー(アベル)のステータスを把握しました。 安藤(兄)と同盟を組みました。 SCP-076-1が江東区の博物館の設置されている事と、その情報を入手しました。 【四日目/午前/移動中】 【セイバー(ミリオンズ・ナイブズ)@TRIGUN MAXIMUM】 [状態]魔力消費(中)、肉体ダメージ(中)、黒髪化進行、神隠しの物語に感染 [装備] [道具]アダムの免許証 [所持金] [思考・状況] 基本行動方針 人類を見極める。 1:あの人間(アイザック)は何なんだ…… 2:アイリスに苛立ち。 [備考] アーチャー(ひろし)のマスターについての情報を得ました。 アーチャー(与一)のマスターは健在であると把握しておりますが、深追いする予定はありません。 アーチャー(与一)での戦闘でビルの一部を破壊しました。事件として取り扱われているかもしれません。 バーサーカー(アベル)の宝具について把握しました。 SCP-076-1が江東区の博物館の設置されている事と、その情報を入手しました。 逸話の経緯もあり、アサシン(カイン)をあまり信用していません。 安藤(兄)と同盟を組みました。 【あやめ@Missing-神隠しの物語-】 [状態]健康、サーヴァント消失 [令呪]残り1画 [装備]神隠し [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争が恐ろしい。 1:どこかに身を潜めておきたい。誰も巻き込みたくない。 [備考] 聖杯戦争についておぼろげにしか把握していません。 SNSで画像がばら撒かれています。そこから物語に感染する人が出るかもしれません。 カラ松とアサシン(明)の主従を把握しました。 役割は『東京で噂される都市伝説』です。 セイバー(ナイブズ)とライダー(幼女)のステータスを把握しました。 飛鳥とアサシン(曲識)の主従を把握しました。 バーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 バーサーカー(アベル)のステータスを把握しました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 【四日目/午前/移動中】 【バーサーカー(アベル)@SCP Foundation】 [状態]魔力消費(大) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:アイザックとの約束を果たす。 1:アサシン(カイン)を始末する。 2:『エト』の動向を探る。 [備考] アサシン(カイン)の存在を感じ取っておりますが、正確な位置までは把握できません。 NPCに関して異常な一面を認知しましたが、本人は関心がありません。 アイリスがマスターであることを把握しました。 あやめの存在を『直感』で感じ取っています。 地下空間で見たものには、まるで関心がありません。 現在、警察に連行されています。 【バーサーカー(オウル)@東京喰種 re】 [状態]魔力消費(中/捕食による魔力回復含め)、肉体ダメージ(大/再生中) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:全部殺して、自分が一番だと証明する。 1:エトの野郎、ぶっ殺してやる。 2:ザックくん……どうして…… [備考] 沙子の屍鬼としての特性は理解しており、彼女の身はある程度考慮しております。 NPCに関して異常な一面を認知しましたが、本人は関心がありません。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 現在、警察に連行されています。 【アーチャー(セラス・ヴィクトリア)@HELLSING】 [状態]霊体化、魔力消費(大)、肉体ダメージ(中) [装備]日差し避けのレインコート [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:マスター(信長)に従う。セクハラは勘弁して欲しいケド。 1:アベルの動向を探る。 2:地下空間で見たものについては…… [備考] 刺青のバーサーカー(アベル)を危険視していますが、かつてのマスターと酷似していると理解しております。 神隠しの物語に感染しました。 江東区の博物館にあるバーサーカー(アベル)の宝具を捕捉しました。 正午から夕方過ぎ頃までの情報を『ミスターフラッグ』から入手しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 『カイン』が『東京』に召喚されている事を知りました。 【四日目/午前/移動中】 【アサシン(宮本明)@彼岸島】 [状態]魔力消費(大)、肉体ダメージ(大) [装備]無銘の刀 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を獲る? 1:マスターとの合流。 2:神隠しの少女をどうするべきか…… [備考] バーサーカー(アベル)の存在は把握、危険視しております。 神隠しの物語に感染しました。 コートをマスター(松野カラ松)に貸しました。 神隠しの少女(あやめ)が攻撃的ではないと判断しております。 松野家がアヴェンジャーによる火災で全焼した把握しました。 曲識は化物(高槻)によって倒されたと判断しています。 【アサシン(カイン)@SCP Foundation】 [状態]魔力消費(大) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:バーサーカー(アベル)に謝罪をする。 0:マスターと合流する。 1:自分は聖杯を手にする資格はない、マスター(安藤)の意思を尊重する。 [備考] 今朝のニュースで新宿区の事件とフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子の存在を把握しました。 またフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子が『人ではない』と考察しています。 警視庁にて、現時点までの事件の情報を把握しました。 江東区の博物館にある『SCP-076-1』を確認しました。 ルーシーがアベルのマスターだと把握しました。また今剣がマスターである事も把握しております。 アイリスがマスターとして東京にいる事を把握しました。 アイリスと同盟を組みました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しているかは不明です。 【アーチャー(ロボひろし)@クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん】 [状態]魔力消費(中)、マスター消失、令呪【見つけ次第、ルーシー・スティールを殺害しろ】 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針 聖杯でアダムを願いを叶える 1:アダム…… 2:ルーシーを家族のところに帰してやりたいが…… 3:バーサーカー(アベル)やセイバー(ナイブズ)に聖杯は渡さない。 4:サーヴァントを失ったマスターの捜索。 [備考] ダメージは燃料補給した後。魔力で回復できます。 SCP-076-1についての知識を得ました。 ルーシーがバーサーカー(アベル)のマスターであると把握しました。またルーシーの携帯電話番号を知りました。 財団について最低限ですが知識を得ました。 ◇ 『東京』の片隅………交通渋滞は緩和されつつあった。 ここは、まだ怪物の被害が皆無であった為、警察がようやく誘導を開始したことで順調な流れが産まれる。 必死になってルーシーは困惑する。 警察の目を掻い潜ってきたが、限界なのでは? すると、例の青年の声がルーシー達に話しかけた。 『誰かに乗せて貰った方が良い』 「駄目よ。メアリーのこと……すぐにバレてしまうわ」 『安心するんだ、狂戦士のマスター。人の記憶とは信用に足らないものさ』 「…………」 周囲を見回してからルーシーは、ノロノロと走る車の群れの中でタクシーを発見する。 お金がないのだが……こういう事態でも仕方ないと受け入れてくれるのだろうか? 躊躇するルーシーに、声が答えてくれる。 『僕のマスターのところへ向かえばいい。僕が場所を教えよう』 「………ありがとう」 今剣の時と同じ言い訳をしようか悩んだルーシーだが。 金を払うので乗せて欲しいと言えば、タクシーの運転手は何ら違和感なく受け入れてくれる。 きっと、ルーシーとメアリーを姉妹と勘違いしている事だろう。 運転手はメアリーには反応がない。 散々報道されているのに? ルーシーの想い違いだ。全ての人間がメアリーを把握しているとは限らない。 満足に映像を視聴できないタクシー運転手なら当然。 警察も、誘導に必死で車内を確認する余裕はないようだ。 「ザック……大丈夫かな」 ふと、メアリーが漏らした言葉にルーシーは「大丈夫よ」と反射的に答える。 ラジオでは驚愕のニュースが流れ続けていた。 テロリスト『アベル』と称される人物の逮捕。 共犯者のフードの男……恐らく『タキザワ』も同じく、現行犯逮捕されたという。 謎の声の話は、本当だった………だからルーシーも僅かに緊張が解ける。 『随分と無茶な要望をされたものさ』 (何、それでもちゃんと見つけられたじゃないか。 アベルくんが警察に捕まるのは、恐れ入ったがね。アレじゃあ動く様子はないよ) 呑気に念話を交わす高槻と宵闇色の青年・メルヒェン。 高槻が吹っ掛けた要望とは――アベル達のマスターの捜索というものだった。 幸運であったのはメアリーが一人単独でランドセルランドへ向かった為。 魔力の強い彼女だけ、ポツンとがらんどうな都市を走るのは非常に目立ったのだ。 どうしても、彼女たちを押さえておきたかったし、最悪他の主従に最も狙われる存在である。 聖杯が『英霊の魂』で構成する産物だと知れば尚更。 現段階において、他の主従を倒す訳にはいかない。そして見失う訳にもいかない。 マスターさえ抑えれば令呪で呼び寄せるのも可能だろう。だが……ルーシーはあれほどの殺戮を行うアベルを令呪で制御しない。 令呪をしないのか……あるいは。 まだ直接話さない以上、高槻が容易に断定する事はしなかった。 何の被害も及んでいない杉並区の自宅マンションに戻っている高槻は、床に転がったボロ雑巾じみた英霊を眺める。 英霊とは、どんな者であれ高貴な部分が一つや二つ、あってしかるべきなのに。 ただの殺人鬼には、何一つない。 酷く惨めで惨たらしい有様だったが、それでもなお生きているのが唯一の特権……かもしれない。 聖杯が欲しいとか、主催者の目論みは知った事ない。 問題は――……………… 絶望的な現実を突き付けられた参加者たちが、どうするかだ。 【四日目/午前/移動中(杉並区方面)】 【ルーシー・スティール@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]魔力消費(大)、精神疲労(中)、肉体疲労(大) [令呪]残り2画 [装備]沙子の入ったバッグ [道具]バーサーカー(アベル)についての報告書と添付資料 [所持金]少し頼りないくらい [思考・状況] 基本行動方針:生きてスティーブンと再会する。 0:謎の声のマスターと会う。 1:脱出する方法を探す。 2:令呪はむやみに使わない、いざという時まで取っておく。 3:カイン…… [備考] 役割は「東京観光をしに来た外国人」です。 聖杯戦争を把握しました。通達については知りません。 バーサーカー(アベル)に関する情報、またそれらに関連するSCP(アイリス、カイン、SCP-682)の 情報をある程度、入手しました。『財団』がどういう組織かも把握しております。 アーチャー(ひろし)のステータスは把握しておりません。 アダムが財団職員であり、聖杯の収容を目的としていると判断しております。 最悪、自分たちが財団によって処理されると思いこんでいます。 今剣がマスターである事、アーチャー(与一)のステータスを把握しました。 信長には聖杯を手にする為、方針を変えたように宣言しましたが、本人はそのつもりはありません。 →やはり、信長の方針について行けず。脱出手段を探す方針を本格的に試みます。 信長たちと情報を共有しましたが『神隠し』については把握しておりません。 アサシン(カイン)のステータスと真名を把握しました。 アーチャー(セラス)のステータスを把握しました。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 【メアリー@ib】 [状態]魔力消費(中)、肉体的疲労(大)、目が死んでる [令呪]残り3画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:死にたい? 殺されたい? 1:わたしが死んで、ザックが死ぬのは間違ってる。だったら……? 2:今は死なないように頑張る。 [備考] 役割は不明です。 参戦時期はエンディング『ある絵画の末路』後です。 バーサーカー(オウル)とバーサーカー(アベル)のステータスは把握しております。 SNSでバーサーカー(アベル)の人質として情報が拡散されております。 信長とアーチャー(セラス)の主従を確認しました。 アサシン(明)のステータスを把握しました。 【桐敷沙子@屍鬼(藤崎竜版)】 [状態]睡眠、魔力消費(大)、バッグの中 [令呪]残り3画 [装備] [道具]拳銃、『王のビレイグ』、拳銃の弾(幾つか)、携帯電話 [所持金]神原駿河の自宅にあった全額 [思考・状況] 基本行動方針:生きたい。聖杯が欲しい。 1:ルーシーを守る。 2:カインとアベルの行く末を見守る。 3:元居る場所に帰れるか、少々不安。 [備考] 参戦時期は原作開始前、村に向かう直前。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(アベル)のステータスは把握しております。 役割は「入院生活を送る身寄りの無い子供」でした。現在はバーサーカー(アベル)らの人質として報道されています。 バーサーカー(アベル)の真名を把握しました。 屍鬼としての特性で日中は強制的な睡眠に襲われますが、強い外的要因があれば目覚めるかもしれません。 信長とアーチャー(セラス)の主従を確認しました。 【アヴェンジャー(メルヒェン・フォン・フリートホーフ)@Sound Horizon】 [状態]魔力消費(小)、実体化(スキルによる視認不可) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:『復讐』に手を貸す。 1:ルーシーたちを誘導する。 2:マスターの『復讐』を成し遂げたい。 [備考] ホット・パンツのサーヴァント(アクア)の『衝動』を感知しています。 三日目夕方までに死亡したマスター及びサーヴァントの魂と接触しました。また彼らから他の主従に関する情報を入手しています。 マスター(高槻)に強い『衝動』があるのを感知しています。 彼の宝具によって聖杯に致命的な問題が発生しております。 ランサー(アクア)の能力を把握しました。 『聖杯』の原理を理解しました。 【四日目/午前/杉並区 マンション】 【高槻泉@東京喰種 re】 [状態]肉体的疲労(小) [令呪]残り2画 [装備] [道具]携帯電話 [所持金]小説家としての給料 [思考・状況] 基本行動方針:??? 1:聖杯の詳細を理解したから……? [備考] 参戦時期は[削除済み]。 現在『東京』で発生している事件については大方、把握しております。 三日目夕方までに死亡したマスター及びサーヴァントの魂と接触しました。また彼らから他の主従に関する情報を入手しています。 ホット・パンツがマスターであると把握しました。 二宮飛鳥が行う生放送を把握しました。 『聖杯』の原理を理解しました。 【アサシン(アイザック・フォスター)@殺戮の天使】 [状態]睡眠もとい気絶、魔力消費(中)、肉体ダメージ(大) [装備]鎌 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:全員殺す。 1:一番にアベルを殺す。 2:神原駿河に対しては―― 3:メアリーとレイは同じか……? 4:あいつ(ナイブズ)の方こそ何なんだよ [備考] バーサーカー(アベル)の真名を把握しました。 駿河がアヴェンジャー(マダラ)のマスターであるのを把握しました。 アサシン(カイン)の能力の一部を把握しました。 バーサーカー(アベル)が何らかの手段で蘇ると把握しました。 SNSでバーサーカー(アベル)の共犯者として情報が拡散されております。 沙子を変わった少女として認識しております。 時系列順 Back 踊る聖杯戦争~不死身の爬虫類を打倒せよ!~ Next 定時通達 投下順 Back 踊る聖杯戦争~不死身の爬虫類を打倒せよ!~ Next 定時通達 ←Back Character name Next→ 041 踊る聖杯戦争~不死身の爬虫類を打倒せよ!~ アイリス=トンプソン 046 誰が為の世界 セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) ホット・パンツ ランサー(アクア) 今剣 044 長い長い夢の中の宴 アーチャー(ロボひろし) 045 衝動 織田信長 046 誰が為の世界 アーチャー(セラス・ヴィクトリア) ライダー(SCP-053) 死亡 あやめ 046 誰が為の世界 安藤 045 衝動 アサシン(カイン) 松野カラ松 アサシン(宮本明) 二宮飛鳥 アサシン(零崎曲識) 死亡 メアリー 043 神がおわしめすならば、私には必ずや天罰が下るでしょう アサシン(アイザック・フォスター) ルーシー・スティール バーサーカー(アベル) 044 長い長い夢の中の宴 桐敷沙子 043 神がおわしめすならば、私には必ずや天罰が下るでしょう バーサーカー(滝澤政道) 044 長い長い夢の中の宴 神原駿河 高槻泉 043 神がおわしめすならば、私には必ずや天罰が下るでしょう アヴェンジャー(メルヒェン・フォン・フリートホーフ) 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ 先導アイチ 042 定時通達
https://w.atwiki.jp/ssb_shulk/pages/77.html
515 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 00 40 59 ID nMAu.xR6 フォックスは疾か突っ込んできたところに空Nあわせるくらいしかできないな シュルク、対デデデきつすぎないか? 3連続でデデデと当ったけどシュルクだと1戦も勝てなかった 516 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 00 47 38 ID oZ4dUgao DDDはかなりきついよ JNAのおかげでうにテニスにはめっぽう強いけど懐が深い 地上では横Aかいくぐるのがつらくて GC投げ範囲が脅威 空中だと早出ししないとあの太ましさで発生フレーム割と速いからぶったたかれる 517 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 00 58 01 ID nMAu.xR6 やっぱデデデきついか 攻めるにも引き横Aだったり、ガーキャン投げだったり 守るとゴルドーと一緒に突っ込んできてかなりきつかったな デデデだと何するのがいいんだろ 518 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 12 56 ID hYmAqEUQ 執拗に崖外からゴルドー投げを徹底してくるDDD居たけど、多分無理ゲー ステージによっては2度目の崖捕まりに合わせて空後の崖メテオで60-70%くらいでバースト狙えるけど、直角崖ステージだとまず倒しきれないし、崖で少し攻撃食らうだけこっちの%関係なく復帰出来なくなるから相当キツイ 相手せず5分待ってサドンデスに持ち込めってのはまぁ…うん 普通に戦っても不利なのにこんなことされちゃあ… 519 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 17 11 ID VMiPsX0U 図体デカイから空後積極的に振ってるな 520 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 18 46 ID Cr8jQ98c 517 疾、翔でめくって崩し ゴルドーは近づけたらビジョンすると美味い 518 空Nでゴルドーテニスして、2回目の崖つかまりに合わせて横スマ撃てばええやん 521 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 35 09 ID hYmAqEUQ 520 ゴルドー出すと同時に崖下に潜られるから返しても無意味だし、崖近くにいると崖の下から空上空前を食らう 横スマ当たる位置で待機してると上まで来てゴルドー出してから捕まるからまず無理 基本定位置が崖ちょっと下で空前空上連打してるのよ 近づくにはジャンプ終わり待って崖に捕まる瞬間か、ジャンプで通り越すかどっちかだけど、タイミング逃すと即崖離しから空中攻撃貰うからそれもキツイ 522 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 45 55 ID qpUOaK6o リスク高いけどエアスラですくい上げるってのは? 523 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 01 55 47 ID hYmAqEUQ 522 崖戦に持ち込んでこっちが下の位置になるとDDDは上に行ってエアスラに合わせて空下か、少し離れてゴルドー落としてくるんだよね エアスラ当てれたことも結構あったけど、それ以上に相手に空下の位置調整される前に即復帰してたから有効かはなんとも言えない感じだったかな 524 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 02 02 47 ID nMAu.xR6 めくりかー やっぱめくる時って反転空Nのほうがいいんかね? 525 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 02 35 00 ID 28njFxbE ゴルドーが癖になってるデデデは翔でゴルドーが当たらない高度から急襲出来るのでカモ バーストについては体感としては復帰時に崖のかなり下の方で何回か同じ高度で空中Jしてから上Bのデデデが多いので相手の空中Jに合わせて空下メテオか回避読みの空後崖メテオかな 529 :774%まで耐えました:2014/12/12(金) 04 29 00 ID jin/wbuo DDDは50%くらい溜めてビジョンで撃墜ばっかしてるわ。DDDの横スマとかは美味しすぎる。あとはぷよぷよ浮く奴多いから滑り上スマとか?WiiUだとバーストライン狭いから少し楽になった。 110 :774%まで耐えました:2014/12/21(日) 17 57 53 ID YvT.oBD. 崖上がりジャンプして空後狙ってくるデデデには撃空上オススメ。 698 :774%まで耐えました:2015/01/06(火) 11 30 59 ID 8.9RzexU デデデの横強をちょうどハンマーあたりで全段ガードして何も考えずに横スマ打ったら普通に当たったんだけどこれはなんでじゃろ 横スマの発生が意外に速いんかな?ジャスガできてたとか? 700 :774%まで耐えました:2015/01/06(火) 12 11 46 ID q6CNENsw 698 何度か試してみたけど、5ヒット目をガードしてすぐに解除して横スマ上シフトで確反っぽいかな 703 :774%まで耐えました:2015/01/06(火) 12 24 23 ID 8.9RzexU 700 やっぱ確反っぽいよね? 横スマのリーチのおかげかなーこれは 43 :774%まで耐えました:2014/12/20(土) 02 57 59 ID j2HbP8.E デデデのゴルドーに弱おしっぱって有効かな 近距離だと相打ちになりやすいのと撃じゃ返せないのが気になるけど 44 :774%まで耐えました:2014/12/20(土) 03 37 29 ID 1RrD4Nps 返せる時と喰らう時があるから俺はおとなしく他技で返してる 50 :774%まで耐えました:2014/12/20(土) 13 08 54 ID Pr/Spvhw 43 DDDのうにには基本引き空Nが安定する。 近距離でも相手がうに出す時なら空Nでつっこんだら空Nとうに両方あたっておいしい 横強の後隙のフレームがわかれば確実なんだけど、手動で試した限りできそう 30 :774%まで耐えました:2015/02/11(水) 23 55 26 ID FzI/P3wk 高%デデデ相手に翔上投げ空上の件だけどフレンドに協力してもらってやったら普通に回避された ただまあ即回避以外だと当たるっぽいから有利な読み合いにはなるのかな…?やっぱコンボカウンターはアテにならないわ 若干ラグかったからWiiU持ってる人がいたら一応ちゃんと調べ直して欲しいです 206 :774%まで耐えました:2015/04/26(日) 15 13 12 ID Otgk6pK6 デデデに翔上投げ空上当てやすくていいわこれ っていうかダッシュモンキャン掴みって妙に滑るな 弱おしっぱVS飛び道具(ほぼ消せる>割と消せる>そこそこ消せる>たまに消せる>稀に消せる>無理) ○デデデ:横B…ほぼ返せる、がたまに自分もくらう
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3299.html
反省を生かして、打ち切らないようにがんばりたいです!! 2011 12月28日 ッつ事でカオスだけど、完結しました。 近々、名簿とOPを投下するのでそちらもよろしくお願いします 本編 聖杯戦争っぽいオリロワ本編SS目次 聖杯戦争っぽいオリロワ登場人物一覧 聖杯戦争っぽいオリロワ年表 聖杯戦争っぽいオリロワルール・用語など
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/10775.html
FS/S34-094 カード名:聖杯戦争の監督役 綺礼 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:7000 ソウル: 1 特徴:《武器》?・《神父》? あれは自らを得るにふさわしい持ち主を選ぶ レアリティ:C illust.
https://w.atwiki.jp/smashbrawlminus/pages/48.html
キャラクター紹介長所 短所 特殊技能 基本戦術 技解説弱攻撃 強攻撃 スマッシュ攻撃 空中攻撃 ダッシュ攻撃 必殺技 掴み 最後の切り札 コンボ プレイ動画 テクニック・小技 コメント デデデ キャラクター紹介 手下の強化で相当な段幕キャラクターとなっている。手下だけに殺されることもしばしばあるほどに。 一見鈍足キャラクターにも見えるが機動力が大幅に上がる技が有り、不意打ち技が多彩なのでうっかりしてると持ってかれる。 そのくせパワーが強く本来の高い投げ技性能も残したままであるので、なかなか撃墜されづらいキャラクターとなっている。 手下を使い、派手にはっちゃけて相手を楽しく撃墜しよう! 長所 リーチが長い ワドルディが超性能 復帰力が高い 重量があり撃墜されづらい 判定が強い 火力が高い 短所 体が大きく攻撃を喰らいやすい 隙がある技が多め 基本的な機動力は乏しい 特殊技能 基本戦術 技解説 『』内にコマンド、[]内にダメージ計算、発生Fは今の所不明。 スマブラXと大きな変化があれば、それも記載する。 弱攻撃 ふり抜き『弱1』[%]→ふり上げ『弱2』[%]→ 回転ハンマーヘッド 『弱2』[%] 三段目まで出して壁にするのも良し、二段目で止めて横強やつかみに繋げるのも良しな技 強攻撃 のび~るハンマー 『横A』[%] 当てると相手を引き寄せる技になった。次の攻撃を繋げやすい。リーチがあり発生もそこそこ早いが後隙もある ふみ台頭突き 『上A』[%] 低%時にはお手玉に、高%時にはフィニッシュに使えるので、いつでもねらえる優秀な技と言えるだろう。上方部にいる敵に使おう ねそべりキック 『下A』[%] 相手を遠ざけるときに便利。地上からの復帰阻止などに使いやすい。 スマッシュ攻撃 メガトンハンマー『横S』[%] 言わずと知れた高火力技。広範囲で地面の敵を転ばせる効果も付加されたのでそっちを狙うのも面白い。 手下を全部浮かせるときにも使える。浮いた手下にも攻撃判定がある。 なぎ払いハンマー 『上S』[%] 動作が全体的に速くなった。前上後の順番ですべてに攻撃判定が出るので当てやすい。周りの敵をなぎ倒すときに。 ぶんまわしハンマー 『下S』[%] 何故か前方にすごく滑るようになった。とても当てやすく、どちらかというと奇襲向け。 とにかく優秀なスマッシュなのでブンブン振っていくといいかも 空中攻撃 たいこばら 『空NA』[%] 二段ヒット攻撃。体を拡げて攻撃する。二段目の方がダメージが大きい かち上げ 『空前A』[%] 後隙が短くなった。発生も少し早くなった。 上手く相手を運んでバーストしよう。リーチが広いので空中で使われると脅威 後方キック 『空後A』[%] 火力がやや高く発生も早い上、癖が無く使いやすい。 相手と一定の距離を置き着地寸前に発動して後隙をなくせば、相手は反撃できないだろう 上かき回し 『空上A』[%] リーチが長く連続ヒット技なので当てやすい。追撃用の技。ただふっとばしはあまり期待できない 下かき回し 『空下A』[%] ジャンプ直後に繰り出すと滞空する。最後まで上手く当てれば次の技に繋げられる。 空上と同じく連続ヒットで威力もあるので多用しやすい ダッシュ攻撃 ずっこけ 『DA』[%] 発動後すぐに当てると通常ヒット。相手は強く横に飛ぶ。少し遅めに当てると相手は埋まる。移動距離が長く不意打ちにはもってこいな技 必殺技 すいこみ『NB』[%] 風にもダメージが付いている。以前よりも吸い込み力が強化されている。NBを食らってガードした時は思いっきり外側にずらしましょう ワドルディ投げ 『横B』[%] 投げ方が上横下強と上横下スマの6段階となっている。ワドルディがかなり強化されたので主力技となる。ワドルディが強すぎてデデデよりこっちのが強敵。沢山出しておくことに損はないが、チーム戦の時は味方も巻き込むので気をつけよう。最大で4匹まで出せるようになった。ワドルディは飛び道具判定なのでフランクリンなどで無効化することが出来ます スーパーデデデジャンプ 『上B』[%] スーパー復帰阻止されやすい技。高いジャンプで高い復帰力を誇る。 攻撃判定は落ちてくるときにある。途中でしりもち落下にもできるので上手く使おう ジェットハンマー 『下B』[%] 溜めているときは通常時よりも機動力がある。ステステ感覚でダッシュするとスピードが跳ね上がる。奇襲に便利かも知れない 掴み つかみ 『つかみボタン』 つかみは地上戦の要。リーチも長い割に後隙は少ない。 つかみヘッドバット 『掴み中に掴みボタン』[%] 連射が効くようになっている。 ゴルフスイング『前投げ』[%] 反転ゴルフスイング 『後投げ』[%] レシーブ 『上投げ』[%] 相手を真上に投げる。相手が低%時には各空中攻撃で追撃が可能 ヒッププレス 『下投げ』[%] 投げ連が出来なくなった。ふっ飛ばし力が一定なのでここから横強か、下スマを狙っていきましょう 最後の切り札 最後の切り札は通常のXのものと変わらないので割愛。 コンボ プレイ動画 テクニック・小技 コメント 弱A押しっぱなし中にBで横強につながるっぽい?です -- 名無しさん (2013-01-10 14 03 14) 横Bを投げまくっていたらフリーズ。 トレーニングモードで、敵はヨッシー。ワドルドゥ2体とワドルディがいる状態で ワドルディをだしたらこうなった。 ステージは終点。 デデデ以外の手下3体とヨッシーがダメージを受けてる状態でした。 原因はわかりませんが書き込める限りの現状をまとめました。 -- 名無しさん (2013-09-04 11 30 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ssb4/pages/94.html
空中ジャンプ カベジャンプ カベ張り付き しゃがみ歩き ワイヤー復帰 5回 不可能 不可能 不可能 不可能 技の割り当てはあくまで予想です。 最後の切り札 デデバースト 吸い込みでファイターを引き寄せたあとハンマーで連続攻撃。 通常必殺ワザ すいこみ 今まで通り。 上必殺ワザ スーパーデデデジャンプ 今まで通り。 横必殺ワザ ゴルドー投げ 前作と違いゴルドーしか出現しなくなった。 下必殺ワザ ジェットハンマー 今まで通り。 弱攻撃 弱攻撃 不明 強攻撃 横強攻撃 不明 上強攻撃 不明 下強攻撃 不明 ダッシュ攻撃 ダッシュ攻撃 不明 空中攻撃 通常空中攻撃 今まで通り。 前空中攻撃 不明 後空中攻撃 不明 上空中攻撃 不明 下空中攻撃 不明 スマッシュ攻撃 横スマッシュ メガトンハンマー 今まで通り。 上スマッシュ 不明 下スマッシュ 不明 つかみ つかみ 不明 つかみ攻撃 不明 前投げ 不明 後ろ投げ 不明 上投げ 不明 下投げ 不明 起き上がり 起き上がり攻撃 不明 演出 登場の方法(画面内登場) 不明 アピール 上アピール 不明 横アピール 今まで通り。表情が更にワルくなった。 下アピール 今まで通り。
https://w.atwiki.jp/raruhu/pages/21.html
デデデ「よく来たな!ここはワシの城だぞい ここではワシがよーいしたゲームで遊んでもらうぞい ではさっそく下の入場から入ってるゾイ」 入場 デデデ「ここからでるかぞい?」 はい いいえ
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/1568.html
泥濘の日常は燃え尽きた あらゆる生命による生存競争 運命の車輪は回る 最も弱き者よ、剣を鍛えよ。 その命が育んだ、己の価値を示すために。 ???「やぁ、お待たせしたね。」 ???「ようこそ、聖杯戦争へ。」 ここは大きな館の中、中世ヨーロッパの建築物を思わせるそれなりの大きさの館である。 その大広間には、14人の参加者と一人の男が巨大なテーブルを囲んでいる。 ???「君たちは128人の候補者の中から選ばれた存在。聖杯をめぐるこの戦いに相応しい戦士たちだ。」 一人の男は軽く笑む、テキストのように語りかけるその声に人間としての優しさや残虐性は宿っていない。 白衣をはためかし、14人を見渡す。 レインド「・・・。」 アオ「・・・。」 ピカ中「む・・・。」 イナ「・・・・。(イライラ)」 慰月「・・・・。(ほげー♨)」 赤城「ふぅむ・・・。」 シルバー「・・・。(腹減ったな)」 キルビス「(聖杯・・・。)」 ジャック「・・・・・・・。」 嫉妬の刹蛇「・・・・。(パルパル)」 メイプル「ふぁあ・・・・。」 光姫「・・・。」 GOAT「・・・。」 レイハイト「・・・・・・。(気味悪いなこのおっさん)」 14人は沈黙を保つ。 ???「自己紹介をしておこう、私はトワイス・I・ピースマン。この聖杯戦争の主催者であり、この館の支配人だ。」 トワイスと名乗る男はさらに言葉を繋ぐ。 トワイス「聖杯・・・いかなる願いも叶える万能の願望機。君達が聖杯に何を願っているか、何故欲しているか。そんなことは私は微塵の興味もない。」 トワイス「中には・・・別に聖杯なんて別に欲しくない、なんて人もいるだろうからね。」 トワイス「それでもかまわない。確かなことは、君達は君たちなりの目的があってここにいる。ということだ。」 レインド「おい、おっさん。」 一人の男が初めて声を発する。彼はレインド。かつてカオス界を救った英雄の一人である。 レインド「どうでもいいけどよぉ、さっさとはじめようぜ?時間の無駄だ。」 ダルそうにレインドは首をコキリコキリとならす。レインドだけではない。他の参加者も開幕を待ちわびている。 トワイス「・・・話が早いな。だが、こちらにも相応の準備がある。それに、今日を含めた2日間は、猶予期間(モラトリアム)だ。まずは施設見学、および食事会だよ。」 全員が椅子に座ったままズッコケる。これから殺し合うというのに何を言っているんだこの男は。 トワイス「気に入ってくれたようだね。これだけは伝えておこうか、今回の聖杯戦争はただの殺し合いじゃない。それ相応のルールを設けてある。ルールについては、開幕前に話すとしよう」 そうしてこの館の見学が始まった。全員がトワイスに引率されて、館の廊下を歩く。まるで、社会見学の列の様である。 トワイス「ここが参加者用の部屋だ。一人一室、部屋はみな同じ構造になっている。家具の位置も同じだ。独り言は小さい方がいいよ?天井の左隅に通気口があるだろう?他の部屋とも連動しているからね。あまり大きな声でしゃべるのはよろしくない。」 トワイス「これが部屋のカギだ、もう全員に渡しておくとしよう。君は201号室に・・君は206号室だよ」 ジャック「・・・・・・・・・。」 一人一人にカギを渡していく。 そして更に歩く。 トワイス「ここは中庭、何もないけどね。タバコを吸いたいのならここで吸ってほしい。館内はすべて禁煙だ。」 一通り回ると、先ほどのテーブルの上には人数分の食事が置かれている。 アオ「すごい・・・こん豪勢な・・・」 ジャック「ごちそう・・・。」 イナ「お・・・・おぉ・・・。」 慰月「っしゃぁああああああああああああああああ!!!!飯ぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 メイプル「(うるさいですね・・・。)(汗)」 トワイス「食事をとった後は自由行動としている。ただし、争いや殺しは厳禁だよ?」 トワイス「他者との交流を深めるのも良し。好きに過ごしてほしい。明日朝8:30にはここに集まる様に。では、諸君。明日また会おう」 トワイスは大広間から出ていき、その館の図書館に入る。彼はそこを寝床代わりに使う。 そこで彼はいつもの夢を見る。 戦いと血で汚れた大地と空に一人立つ夢を・・・。 終わり。