約 108,551 件
https://w.atwiki.jp/eojpsp/pages/204.html
No. ベノアの大元締め 5マナコーザスファミリーの一枚。 火力が心許無いためうまく敵クリーチャーに 囲まれた状態で6Fに召喚してやりたい。 大元締めの影と組み合わせると強力なマナ奪いコンボができるが 必要なマナを考えるとなかなか実現は難しいよう。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/kisaragi-koui/pages/19.html
再び目を覚ました時、視界に映った天井は、前の時と同じだった。 ……同じ夢の世界に迷い込んだのか? すこし首を横に傾けると、壁には大きな窓があり、そこから外の景色が見えた。 明かりの具合からして、昼間というところか。 学校があったら、確実に遅刻している時間である。 前に起きた時間だと部屋が薄暗かったので、早朝か何かだったのだろう。 今は部屋の全容がはっきりと分かる。 そしてその部屋の全容が視界に入って、俺は先程から頂いていたイメージに確信を持つ。 そう、ここはまるで病室だ。 また、今気付いた事だが、よくよく見ると俺の腕にはチューブが繋がっていた。 ここが病室だというのであれば、俺はさながら病人という所か。 ……悪趣味な夢だぜ、と考えながらも、何となく、これが現実だという事を実感しつつあった。 カラフルな世界。確実な質量感。それらがこれは現実だと俺に訴えかけてくる。 ただこれが現実だとすると、俺は何故か病院で病人をやっている事になる。 「……くそ、思い出せねえ」 何故俺がここにいるのか。その理由が幾ら考えても思い出せない。 昨日の事を思い返してみる。確か、普通に実家でのんびりと過ごしていた。 そんで、桐乃とゲームをしてて……。そこからが分からない。 記憶が飛ばされているというか、その辺りを考えようとすると何故か意識がぼうっとしてしまう。 ……しかし、昨日、という感覚がまるで沸かないのは何故だろう。 昨日という認識を、何故か身体が拒んでいるような感じがする。 そう、この身体の怠さ、そして……自分の肌の白さ。筋肉が抜け落ちた様な腕。 まるで自分の身体じゃないようなこの身体が、何かを主張している。 まさか、な。 一瞬、頭を掠めた推測を、慌てて打ち消す。そんな馬鹿な。 そんな事があるわけがない。 俺がそんな事を考えていると、病室(だと俺が思っている)のドアが開いた。 「あら……。目が覚めたのね」 そしてやってきた姿は、酷く見慣れた姿だった。 「く、黒猫」 「ふふ、それにちゃんと記憶も正常なようね」 今、黒猫が着ているのはゴスロリ姿でもなく、見慣れた制服でも無かった。 確か……前に見せてくれた制服。 でもあの時と違う点がある。 それはあの時は卸したてという感じで、綺麗だったのだが、今の黒猫の制服は少しくたびれていた。 そして、……リボンの色が違う。 俺の中の疑念が、確信へと変わる。 「……黒猫。今は、何月……。……何年だ?」 俺が向けた問いに対し、それまで余裕な態度を見せていた黒猫は、目を見開いて、戸惑いを表す。 「……驚いたわ。そこまで推測出来ているのね。どうやらあなたを見くびっていたようね」 黒猫のこの態度。嘘とも思えない。騙そうとしているようにも見えなかった。 つまり、俺の指摘は確かに良い所を突いていたという事だ。 どうやら、当たってほしくない予想が、当たってしまっているようである。 「そして……覚悟も出来ている、という事ね。本当、素直に見直したわ」 黒猫は、少し悲しそうな色合いを宿した笑みを浮かべる。 ……言っておくが覚悟なんて出来てないぞ。いや、思ったよりもその、動揺してない自分が居るけどな。 これはまだ、現実じゃないと思っている部分があるからじゃないだろうか。 或いはまだ実感が伴ってない、からか。 「全く……。あなたがそこまで聡いのならば、変に落ち着いた素振りを見せずに、素直に泣いて、あなたに抱きつけばよかったかしらね?」 泣くタイミングも、抱きつくタイミングも、見誤ってしまったわ、と。 ……この黒猫は、俺の記憶の黒猫よりも落ち着いている。 雰囲気の質はそのままで、全体的に大人びさせた感じだ。 「……そうね。あなたが、恐らく、最後に記憶している日から」 俺にとっての昨日から。 「……およそ2年ぐらい、経っているわね」 2年。……あれから、2年。 つまり俺は2年もひたすら、眠り続けていたというのか? 「……そうか。それじゃ、黒猫。おまえは、もう高校3年、なのか?」 「ええ。……もう先輩とは呼べないかしらね」 ふふ、と笑い、そして改めて俺を真っ直ぐと見やり。 「本当に……予想外だわ。一応、新聞や雑誌など持ってきておいたのだけど。もうあなた、信じてるのね」 「あん? そりゃ、……おまえはこういう嘘、つかないだろ」 正直言うと、俺も俺で驚いている。 良く漫画家とかにあるように新聞の日付を見るまで信じられないとか、そういう事になるかと思っていた。 でもさ、身体がリアルに俺に訴えかけてくるんだよ。 これは長年の歳月が生んだ、劣化だと。 「…………」 黒猫は、黙って俯く。少し、肩が震えている。……泣いているのか。 やがて、指で目元を拭うと、すましたような表情で、俺を見据える。 「なら、私は私の役割を果たすだけね」 「……おまえの、役割?」 「そう。この2年間、知りたいでしょ。何が、あったか」 ……2年間。たかが、とは言えないだけの歳月。 だって俺と桐乃は、1年であれだけ仲良くなれた。 ならそれから2年も空いたら……、どうなるのか。 「分かっているわ。あなたが知りたい事は。ではまず……麻奈実さんから伝えようかしら」 麻奈実。俺の幼馴染。 俺の記憶では、大学に進学する事になっていた、筈だ。 「麻奈実さんは、最初の志望通り大学に進学したわ。今は大学2年生よ」 …………。それが予想通りだった、といえば嘘になる。 何となく、俺が退院するまで大学に行ってないんじゃないかと思ったからだ。 しかし、その予想は出来れば外れて欲しかった。 俺の為に、そこまで人生を犠牲にする必要なんてないからだ。 「尤も、スムーズに、という訳ではなかったわ。恐らく、あなたが予想していたような展開が、初めは繰り広げられていたの」 だろうな、と思う。流石に、あっさりと進学を選んだとは思いがたい。 それなりに好かれている自覚もあったしな。 「……まあ、詳細は功労者から直接お聞きなさいな。一つ忠告しておくけど、決してその功労者をあなたは責めてはいけないし、文句をぶつけてはいけない。じゃないと、一生後悔するわよ」 「功労者、とは?」 「……あなたの事故によって、運命を変えてしまった人の一人よ」 「…………」 「そうね。名前を告げておきましょう。彼の名は、赤城浩平。あなたの、親友よ」 赤城浩平。確かに、そいつは俺の親友だ。 ……あいつが、運命を変えてしまった? 確か……スポーツ推薦がどうだとか行ってた気がするが。 「彼、今は麻奈実さんと同じ大学に通っているわ」 なんだと? と言いかけて、止める。 黒猫がわざわざ予め忠告までしてくれたのだ。恐らく、理由があるのだろう。 そしてその理由が、恐らく俺の為だって事だろう。 だから、素直に頷く。 「分かった。事情は直接、あいつから聞く」 「ええ。それがいいわ。それでは次に……そうね。あなたが聞きたい相手は決まってるわよね」 「……まあ、な」 今更誤魔化しても仕方ないし、ここでしらばっくれて、ロックの事とか語りはじめられても困る。 いや、ロックの二年後も気になるが、物事には優先順位ってものがあるのさ。 「ふふ。寝ている間に素直になったのね。いいわ、教えてあげる。あなたの妹の話を」 「…………」 ごくり、と喉を鳴らす。 ……大丈夫、俺の妹は強い奴だから。案外、俺の事なんて気にしないで人生を謳歌していた筈だ。 俺はそう願っていたし、祈っていた。 しかし、黒猫の言葉はその期待を裏切った。 「……恐らく、一番、あなたの事故によって人生が大きく変わってしまったのが、あなたの妹でしょうね」 「…………」 ……それは、当然、いい方向に、変わったんだよな? 俺は、嫌だぞ。俺のせいで、妹の人生が悪い方向に変わったなんて。 そんなのは、聞きたくない。 「先輩? 言っておくけどあなたに聞かないなんて選択肢、私は選ばせる気はないわ。だって、あなたに聞かせる為に、私は目を逸らさず、ずっと見てきたのだから。だから、聞きなさい。あなたの妹はね」 俺に拒否権など無いと、黒猫は釘を差した上で続ける。 「あなたが事故にあってから……、本当に見れたものじゃなかったわ。いえ、見た目は綺麗にしてたわよ。なんせ、あなたがすぐに目を覚ますと信じていたのだから」 その時の場面を思い出しているのだろう。黒猫は遠くを見る様に語りだす。 「けどね、三日、一週間と続いていくにつれて、あの女、口数は少なくなるわ、突然泣き出すわ、……本当に見れたものじゃなかったのよ」 口調は淡々と語っているが、その当時の事を思い返しているのか、拳を固め、肩を震わせる。 「そして、あなたが起きなくて2週間を切った時、あの女は自分の手首を切ろうとしたのよ」 「……ッ!」 「そんな顔をしないで頂戴。ちゃんと私は止めたのだから。先に結論だけを言っておくけど、現時点をもってもあの女の身体に傷は一つも付けさせてないわ。安心して頂戴」 ……止めて、くれたのか。それだけで感謝の気持ちが込み上げてくる。 しかし、俺が二週間起きないだけで、自傷するのか? 仮に桐乃が2週間、目を覚まさなかったら……泣いて喚くだろうし、暴れるかもしれないが、自傷なんて俺はしないだろう。 なんでまた…………。 そう俺が思考に耽っている間にも黒猫は語っていく。 「……本当にあの時は危なかったわ。何か、とても嫌な予感がして、学校を早退してこの病室に来たの。そして病室を開けた時、あの女は、果物ナイフを自身の腕を切ろうとしていた。私が、この私が懇願して、泣いて喚いて、必死で羽交い締めにしても、あの女は……全く止めようとしなかった。……絶望、というのをあの時思い知ったわ」 自分の肩を抱くようにして、黒猫は続ける。 「だから私は……あなたを人質にあの女と交渉したの。あなたが手首を切ったら、私はこのチューブを抜くわ、と。あなたに、妹が傷ついた未来を見せるぐらいであれば、このまま殺してやるとね」 もちろん、そんな事をするつもりは無かったのだけど、と目を伏せる。 「……結果として、あの女は自傷を止めてくれたわ。想像したのでしょう。目を覚ました時、自分の腕に傷があったら、あなたがどんな顔をするのか」 それで、と続けて。 「それから、あの女は学校にも行かずに、モデルの仕事を始めたわ。そして小説も書き始めた。……これは後で聞いたのだけど、陸上の練習とかは一切しなかったらしいわ。そうね、分かりやすく言うなれば、金になるか、ならないかがあの女の判断基準になった。……醜い大人の様に、あの女はそう割り切った。そう、分かるわよね? あなたの入院費用を、全部自分で払う為に、あの女は金の亡者になった」 …………。 「もちろん、あなたのご両親は反対したわ。自分たちの息子の入院費用ぐらい、自分たちが出す、と力強く宣言なさったそうよ。でもね、あの女は一歩も引かずに、断じて認めなかった。だって、これは、あたしの責任だから、あたしがこいつをこんな目に遭わせたんだから、あたしが払うの、と啖呵を切って。払わせないなら、親子の縁を切るとまで言い切ったそうよ」 …………。 「それから……、あの女はモデル活動を続けながらテレビに出たりして、それでいて寝る間を惜しんで小説を書いた。あの女は本当に大したものよ。それで、ヒット作も出したし仕事もがんがん来ていた。 でもね、私に言わせれば、あの稼ぎは偽物よ。現に、処女作の様な爆発的なヒット作にはならなかった。批判も大量に増えたわ。だって、思い切りがなくなっていて、まるで売れるように安全牌を選んで作ったような作品だったもの。確かに、それなりに面白かったわ。処女作よりもムカツカなかった。 けど、それがムカツクのよ」 それが、桐乃が本当に書きたかった作品じゃないと、黒猫は知っていて、だからこそ苛立ったのだろう。 あくまで、売れる為、金を稼ぐため。 「あなたが起きなくて1年ぐらいが過ぎた頃かしら。あの時、あの女はAVに出るとか言い出して、ね。私と沙織……そして、新垣さんで必死になって止めたわ。新垣さんは、大したものね。 新垣さんが手を回したお陰で、あの女は真っ直ぐで純粋な妹という印象を周囲に根付かせて、AVに出たらモデルの仕事が激減するように世間を仕向けた」 黒猫は、ふぅ、と静かに息を吐く。 「……大きな出来事を語ると、大体こんなものね。長い話だったけど、あなたにとっては一瞬の事だったでしょう?」 ポケットから、ハンカチを取り出すと黒猫は俺にそれを手渡した。 「ほら……、顔を拭きなさい。みっともない顔をしているわ」 俺は黙ってそれを受け取る。 その動作だけでも身体が軋みをあげていたが、そんな事はもうどうでも良かった。 ただ、ただ、俺は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を拭きながら感じていた。 悲しくて、悔しいと。 「……京介。私はあなたが好きよ。でもね、あなたの妹に負けないぐらいにあなたの事が好き、というのは撤回させて頂くわ」 首を振って、真っ直ぐに俺を見る。 「勘違いしないで頂戴。私は別に負けたとかは思っていないわ。だって本当にあなたの事を思えば……あの女のやり方は間違えているもの。ただね……、あの女の愛し方には、敬意を覚えたわ」 一心不乱。大好きな人の為に、全てを捨ててでも目的を果たす。 見ていて、酷く痛々しくてとても見ていられないけど、目を離せない一途な想い。 砕け散った硝子の様な美しさすら覚えたと黒猫は言った。 そこまで聞いて、俺の中に浮かんできた想いはなんだったか。 妹への感謝の念? 黒猫と同じように敬意? そんなのどれも違った。 ただ、怒りだけが俺の中に渦巻いた。 「先輩。今、何を考えているか分かるわ。けど、そうね。私の為に一言だけ伝えさせて」 黒猫は俺の様子を見て、予想通りと言いたげに目を伏せると、キッ、と俺を睨みつけるように言った。 「あの女は自分の行動が間違えている事に気付いているわ。そこだけは勘違いしないで」 俺がこうやって怒る事を知っていた。分かっていた。それでもなお、自制をしなかったと。 だから、桐乃を頭ごなしに怒るのだけは、止めて頂戴、と黒猫は言いたいのだろう。 まるで桐乃のお姉さんのように。 ……実際、俺が居ない間、兄の代わりに姉のように、桐乃を見守ってくれていたのだろう。 その事には感謝してもし切れない。けど、ここで感謝の言葉を伝えた所で、黒猫は受け入れてくれまい。 自分の好きなことを勝手にやったことだ、とでも言うだろう。 「……黒猫、ありがとうな」 それでも俺はその意を伝える。 「私はただ自分の」 「俺はただ、自分の感じた感情をそのまま自分勝手に伝えただけだぜ。勘違いしないでくれよな」 そして、俺は身を起こす。 2年間寝ていた身体というのは思った以上に体力が落ちているらしい。 身体を起こしただけで、疲れがどっと出る。目の前が真っ暗になりそうになる。目眩だ。 それでも、俺は身体を起こし、ベッドから足を下ろす。 その様子を見ていた黒猫は、少し辛そうに目を逸らしたが、しかし止めなかった。 「……あの女は、この病室の隣で寝ているわ。あなたが起きた事を確認した後、そのまま倒れてしまったのよ。ずっとずっと無茶な働き方をしてきたから、でしょうね。まだ起こさないであげて頂戴。……あの女にとって、2年ぶりの安眠でしょうから」 頷き、俺はその病室を後にする。 寝顔でもいい。ただ、あいつの顔を見たかった。 // 隣の病室。そこに安らかな表情を浮かべて、俺の妹が眠っていた。 安らかな表情とは対照的に、目にはクマが出来ていて、腕も不自然に細い。 ロクなものを食べてなかったのだろう。 見様によっては俺以上に病人らしい状態だった。 「……ホント、おまえは、馬鹿だな」 黒猫の話を聞きながら思い出していた。 何故、俺が2年も眠りこける羽目になったのか。 そう、その原因となった事故だ。 確か、何かで俺は桐乃と口論していた。その時の会話の内容は覚えていない。 そして桐乃が家を飛び出して、俺がそれを追いかけた。 走りながらも俺と桐乃の言い争いは終わらなくて、桐乃は後ろの俺に罵声を飛ばす。 そうやって後ろを見ながら走っていたものだから、突然飛び出してきた車に桐乃は反応できずに立ち止まってしまう。 それを見て、俺は限界以上に地面を蹴って、桐乃を突き飛ばしたのだ。 そこで記憶が飛んでる以上、多分、その時に轢かれたのだろう。 ……だから桐乃は、俺が眠りこける羽目になったのは自分の所為だ、なんて勘違いをしているんだ。 全然違うってのにな。 おまえが俺の目の前で轢かれたら、俺が一生後悔するだろうから、だから俺はおまえを突き飛ばしただけなのに。 その結果として、おまえは俺が事故る姿を見てしまった。 どちらかというと俺が加害者で、おまえが被害者なんだぜ。 さっき、黒猫が桐乃を怒るな、と言ったけどさ。 おまえを怒る気なんて全く無かったよ。 ただ、自分への怒りで一杯だった。 「……悪かった。桐乃、心配を掛けたな。おまえが犠牲にしちまった数年。いや、それ以上か……」 大事な学生時期の殆どを使ってしまった。これは、後々の人生に大きく傷跡を残す筈だ。 ギリッ、と歯を噛み締める。 「ごめんな……。情けない兄貴で。ったく、ちょっち車に轢かれたぐらいで、2年間も眠りこけやがってよ。本当情けない。てめえの自己満足で、妹の、大事な妹の人生をめちゃくちゃにしちまった」 許してくれとは言わない。ただ、決意だけをさせてくれ。 「……おまえの人生相談、最後まで面倒見るから」 もとより、そのつもりだった。だから、これはただの再度の確認だった。 そしてそれは、かつての日常を続けるという表明。 変に気遣って、妹と俺の関係が変わってしまったら、こいつは後悔してしまうだろうから。 俺は鈍感で無神経な兄貴の侭、おまえに尽くすよ。 本当に、ありがとうな。 桐乃の姿を、目に焼き付ける。 まだ、桐乃を起こすわけにはいかない。 俺と桐乃の2年ぶりの再会はそういう意味で今じゃない。 ……他にも気になる事はあるしな。 まずは赤城にでも電話を掛けて、あいつの話を聞くとしよう。 そう考えながら、名残惜しくも俺はこの部屋を後にする。 プロローグ < < トップページ
https://w.atwiki.jp/battler/pages/2155.html
2009年05月12日16時42分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 メディスン 魔理沙 20 スピード 1 1 チルノ(しんのゆうしゃver) 魔理沙 9 堅守高速 1 0 愁随 愁随 40 体力重視 1 0 マナフィ pk 5 攻防強化 1 0 第552回再戦がスタートです! 前回優勝したのはメディスンです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? メディスンの攻撃!(命中率90%/会心率5%) メディスン 「羽交い絞めっ!」 チルノ(しんのゆうしゃver)に5のダメージをあたえた!! チルノ(しんのゆうしゃver) 「まさか! なぜ? さいきょうのあたいが?」 残り体力( メディスン 20 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 40 , マナフィ 5 ) チルノ(しんのゆうしゃver)の攻撃!(命中率95%/会心率6%) チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいの さいきょうとしての ちがさわぐ!!」 メディスンに7のダメージをあたえた!! メディスン 「は、早くゴングを鳴らして!」 残り体力( メディスン 13 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 40 , マナフィ 5 ) 愁随の攻撃!(命中率95%/会心率5%) 愁随、会心の一撃!!! 愁随 「マナフィにぃ~い~ぃ~、何だか今回勝てそうな気がする~っ!!」 マナフィに30のダメージをあたえた!! 残り体力( メディスン 13 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 40 , マナフィ -25 ) マナフィのLIFEは0になった! マナフィはやられた・・・ マナフィ 「こんなこともあるさ。また会おうぜ!!」 メディスンの攻撃!(命中率95%/会心率5%) メディスン 「羽交い絞めっ!」 愁随に4のダメージをあたえた!! 愁随 「だいじょぶだいじょぶぅ~、ハイ、ラスタラウェイ!!」 残り体力( メディスン 13 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 36 ) チルノ(しんのゆうしゃver)の攻撃!(命中率95%/会心率15%) チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいの さいきょうとしての ちがさわぐ!!」 メディスンに7のダメージをあたえた!! メディスン 「は、早くゴングを鳴らして!」 残り体力( メディスン 6 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 36 ) 愁随の攻撃!(命中率29%/会心率6%) 愁随 「ラーメンつけ麺メディスンブサメンOK!!」 メディスンに13のダメージをあたえた!! 残り体力( メディスン -7 , チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 36 ) メディスンのLIFEは0になった! メディスンはやられた・・・ メディスン 「プロレス技だけじゃ駄目か・・・」 チルノ(しんのゆうしゃver)の攻撃!(命中率95%/会心率21%) チルノ(しんのゆうしゃver)、会心の一撃!!! チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいは すいかばーを てにいれた!! 愁随をたおすことができる!」 愁随に22のダメージをあたえた!! 愁随 「だいじょぶだいじょぶぅ~、ハイ、ラスタラウェイ!!」 残り体力( チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 14 ) 愁随の攻撃!(命中率26%/会心率8%) 愁随 「ラーメンつけ麺チルノ(しんのゆうしゃver)ブサメンOK!!」 チルノ(しんのゆうしゃver)は素早くかわした。 チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいは おはらいぼうをてにもち 愁随のこうげきを かわした!」 残り体力( チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 14 ) チルノ(しんのゆうしゃver)の攻撃!(命中率95%/会心率27%) チルノ(しんのゆうしゃver)、会心の一撃!!! チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいは すいかばーを てにいれた!! 愁随をたおすことができる!」 愁随に19のダメージをあたえた!! 残り体力( チルノ(しんのゆうしゃver) 4 , 愁随 -5 ) 愁随のLIFEは0になった! 愁随はやられた・・・ 「強いよぉ~チルノ(しんのゆうしゃver)強すぎるよぉ~・・・ウボァー」 勝ち残ったのはチルノ(しんのゆうしゃver)です! チルノ(しんのゆうしゃver)が見事に再戦を制覇しました! チルノ(しんのゆうしゃver) 「あたいこそ しんの さいきょうだ!」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/340.html
第9話 心まで抱き締めて その夜、ラブは、本当に大急ぎで夕飯とお風呂を済ませて来てくれたみたいだ。 まだ髪が少し湿ってる。 ベッドに潜り込み、私に手を伸ばして来る。 反射的に、少し身を引いてしまった。 「今日は、何もしないよ…。」 ラブは少し苦笑しながら私を胸に抱き込み、宥めるように背中をさすってくれる。 額に唇を寄せ、指が優しく髪を梳き、頬や肩を滑っていく。 胸いっぱいにラブの匂いを吸い込む。溜め息が漏れ、また涙が出そうになる。 あんまり泣いてばかりだと、ラブが困るのに。 きっと私は、ずっと、こんなふうにしてもらいたかったんだ。 ただ、優しく抱き締め、撫でてもらう。 何もかも包み込まれる、温かく、幸せな時間。 あの日、祈里との関係が始まってしまった日。 私が正直に話せば、ラブはこんなふうに抱き締めてくれたんだろうか。 ラブの胸に顔を埋めながら、私はポツポツと今までの事を話す。 いざ言葉を紡ぎ出すと、話せる事はそんなに多くない、と言うことに気づく。 ある切っ掛けで祈里と体の関係になってしまった事。 それ以降もずるずると会い続けていた事。 もう会わないと決めて、今日、そう祈里に告げた事。 それだけ。 恐らく、ラブが一番知りたいであろう『切っ掛け』、については、 話そうとすると舌が強張ってしまう。 隠したい訳ではない。 ただ………、どう言っていいかわからない。 事実をそのまま話す。それが一番いいのだろう。 でもそうすると、どうしても祈里を責めるような言い方になってしまう気がするのだ。 「無理しなくていいよ……。」 私が言葉に詰まる度、ラブはそう言ってくれる。 ひょっとしたらラブも聞きたくないのかも知れない。 そんな都合の良い思いが頭を掠める。 さっきのラブの言葉も相まって、ますます私の口は重くなる。 『せつなが言いたくない事は、言わなくていいんだよ。』 こんな事になってまで、ラブに甘えている。すべて話そう、そう決心したのに。 抱き締められ、胸の中で甘やかしてくれるラブにすがりついている。 「……困ったコだね、せつなは…。」 不意に、ぎゅっと私を抱いていたラブの腕に力がこもる。 「あのね、せつな。他所で辛い事があったらね、 ただ泣きながら帰ってくればいいの。」 そしたら抱っこして慰めてあげるんだから。 そう言って、ラブはますます力を入れてくる。 まるで、私を自分の中に包み込んでしまおうとするように。 まるで子供をたしなめるような口調のラブに、私は少し苦笑したくなる。 「……なんだか私、小さな子供みたいね……。」 「小さいコだよ!夏に生まれ変わったばっかなんだから。」 赤ちゃんみたいなもの!ラブはそう言い切って私の髪をクシャクシャに掻き回す。 まぁ、確かにこちらの常識は知らないし、人付き合いも下手だし…… でも、ハッキリそう言われてしまうと…… 「うん、何か分かった。これが足りなかったんだよ!あたし達には!」 ラブは唐突とも思える言葉で私の物思いを遮る。 何が?と問う間もなく…… ぎゅう…とまたラブが抱き締めてくる。 「……気持ち良い?」 戸惑いながらも、私は素直に頷く。 「他には?」 温かい。良い匂い。安心する。 私は思い付くままに言葉を並べる。それから…… 「……ラブが、大好き……。」 「うん!あたしもー!」 にゃはは、といつもの笑い声を上げ、ラブがぐりぐりと頬擦りしてくる。 「せつなにはね、抱っこが足りなかったんだよ。」 「………抱っこ…?」 「そう!」 ラブが私の頬を両手で挟んで見詰めてくる。 「だから、あたしはせつなに信じてもらえなかったんだよ……。」 意味が、分からない。 ラブは何を言ってるの? 私そんな事、考えた事もない。 私がラブを信じない、そんなの想像すら出来ないくらいなのに。 慌て反論しようとする私の唇をラブが人差し指で押さえる。 「あたしは、せつなを安心させてあげられてなかったもんね。」 本当に、ラブは何を言ってるの? 私がラブを信じてない?安心してない?どうして? 愛情も、安心も溢れるくらいもらってる。 現に今だって、こうして抱き締めてもらってる。 裏切りの言い訳一つ、まともに出来ない。 ラブの優しさに甘えて、罪の告白すら中途半端にしか出来ない。 臆病で脆弱で、傷付けたラブに甘える事しか出来ない私なのに。 「せつな、怖かったんでしょ?あたしに嫌われるかも……って。」 だから、何も言えなかったんだよね? 「傷付いてるせつなを見て、あたしが嫌ったりすると思った?」 それが、どんな原因でも。 「いーっぱい抱っこされて、愛されてる自信のある子はね、外で泣かされて 帰って来てもね、また抱き締めてもらえばすぐに泣き止めるんだよ。」 だから、あたしはせつなの心をもっと抱き締めてあげなきゃいけなかったんだよ。 「ごめんね、せつな。」 ラブが見つめる。胸の奥がきゅっと苦しくなる。 どうしてラブが謝るの?ラブは何も悪くないのに。 それなのに、私は、もっと愛してもらえるの?どして? どうして、ラブはこんなに私なんかを大事にしてくれるんだろう。 「せつなは、もっと欲張りになってもいいくらいなんだよ?」 ちっちゃい子がママに抱っこせがんだって誰も笑わないでしょ? もっともっと我が儘言ってもいいんだよ。 ラブはあくまでも私を小さな子供として話を進めようとする。 私は悪くない……。そう言ってくれてる。 小さな子供が些細な失敗を隠す為に、見え見えの嘘をつく。 その嘘を誤魔化す為にまた嘘を重ねる。 でも結局、小さな子供はそんな自分に耐えきれなくて、最後は泣いて お母さんに謝る事になる。 だって、お母さんはいつだって許してくれるから……。 「ラブは……私のお母さんなの?」 「まっさかぁ!あたし達はラブラブの恋人同士でしょー?」 「だから抱っこ以外も色々しちゃうんだもん。」 ラブは私を抱き締めたまま、チュッと唇をついばんでくる。 「………んっ……」 優しく柔らかな感触に、思わず甘えた吐息が漏れる。 「コラコラ、そんな声出さないの。……続き、したくなっちゃうでしょ……?」 「………しても、いいのに……。」 ラブは困った顔してる。ホントに私は構わないのに……。 ラブさえ嫌じゃなければ……。 「あのねぇ、今までがおかしかったの。具合の悪いせつなに色々してた あたしは、すごーく悪い子だったの。だから今、反省中。 せつなが元気になるまで我慢しなくちゃダメなの!」 間違ったり、失敗するのは仕方ない事。 それに気付いたら、反省して、やり直す。 それしかないよね? 「今せつなに必要なのは、ラブさんの愛情たっぷりの抱っこ! それに、たくさん眠る事だよ。」 ラブの優しい声。温かい手。柔らかく、包んでくれるぬくもり。 「……はい…。」 「うん、いいお返事です。」 幸せだ……と感じる。 もう二度と戻れない。そう思っていた場所は、以前よりも優しい場所になって 私を迎えてくれた。 まるで羊水にくるまれた胎児のように、安らかな微睡みに誘われる。 うつらうつらと暖かい闇に意識を持って行かれそうになる中、 一人の面影がちらつく。 (………祈里…………) 彼女はまだ、冷たい闇で一人うずくまっているのだろうか。 どうすれば、彼女にも安らかな微睡みが訪れるのか……。 ラブのぬくもりに包まれて、せつなは長く忘れていた深い眠りの中に漂っていった。 第10話 目隠しの気持ちへ続く
https://w.atwiki.jp/zero0901/pages/72.html
21 01 (GM) ★妖精界との狭間 21 01 (GM) 21 01 (GM) 21 01 (GM) パーティと別れ、妖精界へと向かおうとしたアザミですが 21 01 (GM) 狭間でひとり阻まれました 21 02 (GM) 真っ暗な空間で、周囲は闇の精霊の力で覆われています 21 02 (GM) 闇の精霊『お前は通すことはできん』 21 03 (アザミ) 「あ、此れは前の入る前の奴だ」 21 03 (GM) 闇の精霊『お前にはあの敵の力が潜んでいる。ここで滅ぼすべきだ』 21 04 (GM) その声と共に周囲の闇がアザミへと襲いかかろうとして……動きが止まります 21 04 (アザミ) お久しぶりー 21 04 (GM) アザミはこの止まった感覚に覚えがあります 21 05 (GM) 空気の塵一つすらすべてが静止した 21 05 (GM) 時の止まった感覚 21 05 (GM) 持っていた手紙が光り輝き 21 06 (GM) スッと隣に真っ黒いローブの男性が姿を現します 21 06 (アザミ) 「あ!お久しぶり、ごめんねお呼ばれしたけど行けないみたい」 21 07 (GM) あの時魔力の塔で見たローブの男性よりも幾分成長していますが 21 07 (GM) 面影は間違いなく当人であると認識できました 21 07 (GM) 黒ローブ「……ここまでで、充分だ。我が望みは叶った」 21 08 (GM) 黒ローブ「次元の狭間にさえ辿り着ければ、向こう(妖精界)へ行くのは容易なこと」 21 09 (GM) そう言って、軽くアザミの頬を撫でます 21 09 (アザミ) 「そっか!良かった、なら頑張ってね?貴方の望は知らないけど、わたしはどうせなら入れ込んだ方の夢がかなう方が嬉しいから!」(満足気に頷く 21 10 (GM) 黒ローブ「褒美に、アザミの願いをひとつかなえてやろう。我の死以外であれば」 21 12 (GM) どうやら黒ローブの男性はこの御礼をしてくれるようです。 21 13 (アザミ) むむ・・・どうしよう?特にこれ取って無いのだがそうですねじゃあ友達になってもらう事が可能でしょうか?<GM 21 13 (GM) 可能です 21 14 (GM) 特殊なので、コネクションではなくメモリーアイテムとして渡すことになります 21 15 (アザミ) 「うーん?特に欲しいものはないけど・・・そうだ!友達!友達になって欲しいな!・・・それでね?もし貴方が死ぬ様な事があったらその心臓を食べさせて」(妖艶に微笑む 21 16 (アザミ) あと。友達になったので名前呼びたいと言ったら教えてくれます?<GM 21 17 (GM) 黒ローブは小さく笑う「友達、か。叶えてやろう。二つ目の願いが叶う事は難しいが」アザミの手紙を取り出して、それを燃やす 21 17 (GM) 灰が宙を舞い、それが瞬く間に収束すると真っ黒い指輪となってアザミの手に舞い降ります 21 18 (アザミ) ほほうシャレオツな指輪を手に入れたぞ! 21 18 (GM) 黒ローブ「それを取らせよう。我とアザミとの友達の『証』だ」 21 19 (アザミ) 「ありがとう魔導師さん?最後にお名前聞いてもいいかな?ちゃんと名前で呼びたいから」<もしいけるならでおkですGM 21 19 (GM) 黒ローブ「名にもう然して意味はない。かつては色々な名で呼ばれていたが……その殆どが過去の記憶であり、現在とは違う」 21 21 (GM) ジャーベル「だが名が必要であれば、我の事は“ジャーベル”と呼ぶがいい。我の最後の名だ」 21 22 (アザミ) 其れを聞いて満足気に頷く 21 23 (アザミ) 「ありがとう、ジャーベル」 21 23 (GM) ジャーベルはアザミの額に手を置く「元の世界へと戻してやろう、アザミ。また会う日まで健在なれ」彼はわずかにほほ笑んだ気がした 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 23 (GM) 21 24 (GM) 『黄道魔剣III―運命の輪―』第5回 21 24 (GM) 21 24 (GM) 21 24 (GM) 21 24 (GM) 21 24 (GM) ★谷底の横穴 21 24 (GM) 21 24 (GM) 21 24 (GM) アザミがふと気が付くと、元の場所に戻っています 21 24 (GM) 手の中には変わらず、真っ黒な指輪がひとつあります 21 25 (ブレンダン) 気付きますか?私ら。アザミが帰ってきたの>GM 21 25 (GM) もうちょい待ってね 21 25 (ブレンダン) はーい 21 26 (GM) 穴の出口の方では、仲間だった者たちの話声が聞こえますね。それほど時間はたっていないみたいです>アザミ 21 26 (アザミ) ではおkです 21 26 (アザミ) そうだ何指の指輪かわかりますか?<GM 21 27 (GM) 指輪ははめたい指に必ず合います 21 28 (GM) そしてアザミ以外には誰ともサイズが合いません 21 28 (アザミ) 左手薬指か左手人差し指だなどっちにしよう 21 28 (GM) 1d2 21 28 (GM) GM -> 1d2 = [2] = 2 21 28 (GM) とりあえず薬指で 21 28 (アザミ) ほいほい 21 29 (アザミ) では黒い指輪を左手薬指にイン! 21 29 (GM) ピッタリです 21 29 (GM) アザミはメモリーアイテム“運命の黒い指輪”を手に入れた!! 21 30 (アザミ) よしでは皆の元に向います、用事終わったよーって 21 30 (GM) はいはい、という訳で 21 30 (GM) さっき消えた横穴から、突然アザミが帰ってきました>ALL 21 31 (ブレンダン) 「おや?」 21 31 (ギアス) 「あ、あれ…アザミねーさん!? 妖精界に行ったんじゃなかったの!?」>アザミン 21 31 (シル) 「あれ?アザミさんだ?」 21 31 (アザミ) 「うん、ごめんね用事終わったから帰って来たよ!」 21 31 (デニッシュ) 「ZZZZZZZ…」 21 31 (アルフ) 「あれ?戻ってきたんですか・・・」 21 31 (ギアス) そっか、気絶中だったなデニッシュはw 21 32 (デニッシュ) 強制的にねw 21 32 (シル) そろそろ起こしてあげないとかな? 21 32 (ブレンダン) 「うん?ジェラは何処だ?言いときたい事があったのだが。」 21 33 (アザミ) 「うん、別ぐちで戻ったからジェラはいないの」<言いたい事 21 33 (ブレンダン) 「?そうですか、まぁ無事で何より。」 21 34 (アルフ) 「・・・戻ったのは好都合ですが、話は続けてもいいですかね?」>蛮族達へ 21 34 (シル) 「うん、ほんとに無事でよかったね」 21 34 (ブレンダン) 「ああ、今起こすとまた殴りかかるだろうからそのままで」>デニッシュ>ALL 21 34 (ギアス) 「まあ、アザミねーさんが戻って来たのはいいんだけどさぁ……」 21 34 (GM) クローヴィス「構わん」>アルフ 21 35 (ギアス) (……言いつつ、蛮族勢に視線を)>ALL 21 35 (GM) 話はクローヴィスとナディエが聞き、ゾーンは歩哨に立っています 21 35 (デニッシュ) ところでGM、目が覚めないんですか? 21 36 (GM) もう気がついていいですよ。このままで良いなら気絶してても構いません>デニッシュ 21 36 (デニッシュ) なるほど 21 36 (GM) 任意です 21 37 (デニッシュ) 「・・・・・・・・・・・・」 21 37 (アルフ) 「では、まず先に、一つお願いと確認があります。まずそちらの誰かに神聖魔法の使い手はいますか?」 21 37 (GM) クローヴィス「ゾーンはダルクレムの大神官だ」>アルフ 21 40 (アルフ) 「それはよかった。お互い言葉だけの契約では信用はしきれないでしょう。なので、こちらとしては互いにクエストを掛け合いたいのですが、よろしいですか?」 21 41 (GM) クローヴィス「クエスト? 此方としては別にそこまでして共闘を強制するつもりはない」 21 42 (ブレンダン) 「(うーん。だよな。向こうにメリットが無いからなー)」 21 42 (GM) ナディエ「そうね。私はクローヴィスが言うから手伝おうと思うだけだし、ゾーンに至っては全く聞く必要ないし」 21 43 (ブレンダン) 「分かった。共闘は多分できん。」 21 44 (シル) 「ええと、そっちの目的を達するまでは、問題なく共闘できるってことかな?」>クローヴィスさん 21 44 (アルフ) 「・・・ふむ。まぁ確かにそうですね。確かに貴方方の実力ならば、遺跡を踏破することは可能なのでしょう。消耗に関しては知りませんが、ね。」 21 44 (GM) クローヴィス「そうか、では俺達は君等がある程度掃討を進めた辺りから遺跡探索を始めるとするさ」 21 45 (GM) 先に入る訳ないじゃないか(笑) 21 45 (シル) そりゃそうですね 21 46 (ギアス) 相談時間、ちょっと取らせてもらいますぜ>GM 21 46 (GM) どうぞー 21 57 (アルフ) 「ふむ。先に互いにクエストをかけて共闘した場合のそちらのメリットを提示したほうが良いですかね?」 21 57 (GM) クローヴィスとナディエはアルフに視線を向けます 21 59 (アルフ) 「まず、大前提として、共闘を受けてくれる場合はそちらの目的、詳しくは知りませんがこれを妨害しないことをクエストの内容に入れてください。元よりそちらの妨害をする気はこちらにはありませんが」 21 59 (アルフ) 「クエストという明確な形が取れるのなら、そちらの方が手間が減るでしょう。」 22 00 (GM) クローヴィス「だとすれば此方は願ったり叶ったりだが。其方のクエストの条件によるな」 22 00 (ブレンダン) お釣れた 22 00 (GM) その条件なら、釣れるよ。間違いなく(笑) 22 00 (デニッシュ) ちょっと待った!>アルフ 22 01 (アルフ) 「また、消耗も避けられます。後から遺跡に入るより集団で動く方が、素早く、確実な撃破によって、消耗が減るでしょう」 22 01 (デニッシュ) それだと「魔剣を手に入れる」のを邪魔できないことにされてしまいかねないよ! 22 01 (デニッシュ) 先に魔剣を見つけても渡さないといけなくなる! 22 01 (ブレンダン) だって知らないもの>魔剣のこと 22 01 (アルフ) そうだよ>アルフは魔剣について知らない 22 01 (デニッシュ) せめて「互いに攻撃しない」ぐらいに! 22 02 (デニッシュ) ギアスーーー!!! 22 02 (アルフ) 互いに攻撃しない程度だと受けてくれないでしょ。 22 02 (ギアス) どっちの!? 22 02 (デニッシュ) そっちの!w 22 02 (シル) ギアスさんだと思うのー 22 03 (ギアス) あ、俺が言うの?w 22 03 (ブレンダン) 「ただ、その仕事で遺跡を壊されると困る。」 22 03 (アルフ) 「因みにこちらのクエスト内容は簡単に言うなら身の安全と助力のお願いですよ。」 22 03 (GM) ナディエ「私達はその条件なら一向に構わないけど、彼(デニッシュ)がそれを了承するかしら?」>アルフ 22 03 (デニッシュ) 絶対しないぞ 22 04 (デニッシュ) 魔剣の価値しってるのこの中じゃギアスだけだよ! 22 04 (ギアス) じゃあ、 22 04 (アルフ) 「さぁ?私は彼のことを詳しく知らない。貴方達の目的も知らない。判断できかねますね」 22 04 (アザミ) わたしの罠は少なくとも触れませんね 22 04 (ギアス) 仮にお互いに攻撃しない、という条件を出したとして、デニッシュは飲める? 22 04 (デニッシュ) 蛮族の目的を知っておかないと危険だよ 22 04 (シル) 「ええと、差し支えなかったらだけど、そっちの目的って一体何なの?」>クローヴィスさん 22 05 (デニッシュ) 飲めますよ>ギアス 22 05 (ギアス) らじゃ 22 05 (GM) クローヴィス「俺達は彼(デニッシュ)のパーティを半壊させた過去がある。まぁその時は見知らぬ相手だったから躊躇せずにやったが、さっきの反応を見るに相当に憎まれているのはわかった」 22 05 (デニッシュ) ただし、時間制限付きでね 22 05 (ギアス) どんくらいの時間制限? 22 05 (デニッシュ) 最後までずっと攻撃できないのも困る 22 06 (デニッシュ) 最低でもフォルミカを殲滅するまで、できれば遺跡を出るまでかな?>時間制限 22 06 (アルフ) 追加で相談時間ください>GM 22 06 (ギアス) 「そりゃあな。その場にオレは居なかったが、アンタ達にミリアスさんとフィーリアさんがやられてるんだ―――その後に、リザレクションして貰ったみたいだけどな」(ナディエに視線>クローヴィス 22 07 (GM) クローヴィス「俺達はその遺跡の中にある『とある物』を手に入れて帰還するのが目的だ」>シル 22 07 (デニッシュ) 『リザレクションしたからいいだろ』ってのは正に蛮族の思考だよね 22 07 (GM) ナディエ「えぇ、結局ミリアスって子は私の蘇生を拒否したけど」>ギアス 22 07 (アザミ) この前相談茶とかで書いた。「互いに害意ある妨害を遺跡をフォミルカを倒し出るまで行わない」でいいじゃない? 22 08 (シル) 「なるほど…。手に入れるまでは、安心してもいいってことかな?」>クローヴィス 22 08 (デニッシュ) 人族の感覚では穢れを増やす蘇生は罪深い行為なのに 22 08 (ブレンダン) いやー、大抵の蛮族はリザレクションできないっす>デニッシュ殿 22 08 (ブレンダン) 特に支配階級 22 08 (アザミ) 穢れ既に4点だからね 22 09 (GM) クローヴィス「別に此方の目的を阻害しない限りは、君たちに手を出すつもりはないし。むしろ協力しても良いと思っているよ……ヘルメスたちのこともあるからな」>シル 22 09 (デニッシュ) ラミア、ライカンスロープ、リザードマン、ケンタウロス、妖魔全般…蘇生できる蛮族も結構いますよ>ブレンダン 22 10 (デニッシュ) そもそも穢れを増やすことに抵抗が無い 22 10 (ブレンダン) それでもアンデットになる確率高いんだよなー>バルバロス 22 11 (ブレンダン) まぁそこら辺は置いといて 22 11 (ブレンダン) 相談、相談 22 48 (GM) クローヴィスとナディエは君たちが話し合っている間、二人で何かやり取りしている 22 49 (GM) ここまで30分以上か<相談時間 22 49 (デニッシュ) その内容は聞こえますか?>GM 22 49 (ギアス) 掛かったなあ 22 49 (GM) いいえ 22 49 (GM) 普通には聞こえません。 22 49 (デニッシュ) 聞き耳を立てても?>GM 22 50 (GM) 立てたいのであればどうぞ、その代わり。こちらも聞き耳を立てている行為を見破る可能性があります 22 50 (ギアス) しませんしません 22 50 (シル) 無しでいいんじゃないですかね 22 50 (デニッシュ) んー、まあいいか 22 50 (ギアス) では、こっちも諸々と相談したと言う事にして 22 50 (アザミ) アザミは周辺の警戒しときます 22 51 (アルフ) 「すみません。またせてしまいました。互いにクエストをかける前に具体的な内容を提示しあいましょう」 22 51 (アザミ) 蟻来るかもだし 22 51 (ブレンダン) 歩哨大事 22 51 (ギアス) 「悪いな、クローヴィス、ナディエ。待たせた」>クローヴィス ナディエ 22 51 (GM) クローヴィス「随分と、時間がかかったな」少しばかり、怪訝そうに 22 51 (アルフ) 「申し訳ない。中々一言に纏められなくて。まずは私達側のクエスト内容から言いますね。」 22 53 (GM) クローヴィスたちはどうぞ、という態勢 22 54 (アルフ) 「私達のクエスト内容は『遺跡内のフォルミカの殲滅に可能な限り助力をし、達成するまでの間、こちらに害となる行為をしない』これをクエスト内容にしようと思ってますが、この内容には不満はありますか?」 22 55 (GM) クローヴィス「元々しようと思っていた事だ。特に問題はないよ」 22 55 (アルフ) 「わかりました。ありがとうございます。」 22 55 (デニッシュ) 問題はここからだな 22 55 (アルフ) 「では、そちらのクエスト内容をお聞きしてもいいですか?」 22 55 (ギアス) 「ありがとう…其方の条件を聞かせて貰っても?」>クローヴィス 22 57 (GM) ナディエ「私達としては貴方(アルフ)が言った通りね『遺跡から“ある物”を私達が手に入れて帰還するまでの間、こちらに害となる行為をしない』よ」 22 58 (アルフ) 「わかりました。私は構いません。皆もよろしいですか?」>人族ALL 22 58 (シル) 「わたしも大丈夫だよ。」 22 59 (デニッシュ) 「待ちな」むくりと起きます 22 59 (ブレンダン) 「了解した、ただ、過程で遺跡を破壊する行為は慎んでくれ、頼む」 22 59 (ギアス) 「……オレも問題は ――― デニッシュさん?」 22 59 (デニッシュ) 「その”ある物”ってのはなんだ?あいまいな内容じゃ受けるも受けないもないぜ」 23 00 (GM) クローヴィス「其方の依頼的に遺跡の破壊がまずいのであれば、できる限りそうしよう」>ブレンダン 23 00 (GM) クローヴィス「ならば、この話はなしだ」>デニッシュ 23 00 (ブレンダン) 「有り難い」>クローヴィス 23 01 (ギアス) 「デニッシュさん。クローヴィス達も冒険者だ。守秘義務ってのはあるだろ、オレ達もそうだ」>デニッシュさん 23 01 (デニッシュ) いきなりか 23 01 (アルフ) 「・・睡眠はすんだのですか?デニッシュさん。」 23 02 (デニッシュ) 「おいギアス、お前は知ってるだろうが」 23 02 (GM) ナディエ「私達も貴方たちと同様に依頼を受けている。それぐらいはわかるでしょう?」>デニッシュ、ギアス 23 02 (ギアス) 「そいつを無理に聞き出そうってされて、アンタに出来るか?」>デニッシュ 23 02 (シル) 「それに、ここまで教えてくれたってことは、信用してくれてると見ていいと思うの。」>デニッシュさん 23 02 (ギアス) 「知ってるって、何をですか」>デニッシュ 23 03 (デニッシュ) 「あいつらに渡しちゃ絶対にヤバい物があるってことだ」>ギアス 23 03 (アルフ) 「内容を話すのができないのは、それがそもそも依頼達成に関わるのでしょう。明かせないのは当然です。このくらいは受け入れないと、せっかく向こうが共闘を言ってくれたのですよ?」 23 03 (ギアス) 「――― オレ達に依頼されたのは、【此処の遺跡のフォルミカの殲滅】です」>デニッシュ 23 04 (ギアス) 「…それ以上でも以下でもない」 23 04 (アルフ) 「そうですね。その通りです」>ギアス 23 04 (デニッシュ) 「それは、『あれ』を奴らに無条件に渡してでも手を借りないとできないことじゃねえだろ」>ギアス 23 05 (デニッシュ) 「元々俺達だけでやるはずだった依頼だ」 23 05 (アザミ) 此れもその通りですねw 23 06 (アルフ) 「“アレ”がなんだか知りませんが、せっかくの向こうの助けを無下にはしたくないですね。私は」>デニッシュ 23 06 (ブレンダン) 「?」(蚊帳の外ー) 23 06 (シル) 「あれって言うのが何かわからないけど…。わたしも、協力してくれるって言ってくれてるんだからいいと思うの」 23 06 (ギアス) 「依頼の達成を、本来よりも効率的に出来る機会が巡って来た。ならその機会を活かしたいだけです、オレは」>デニッシュ 23 07 (デニッシュ) ギアスは魔剣の価値わかってる筈なのになんで渡すのに賛成してるの…(泣) 23 07 (アルフ) 「また長くなりそうですみません・・・」>蛮族たちに小声で謝る 23 07 (ギアス) この条件だとそうせざるを得ないからです 23 07 (シル) だって、魔剣の情報でてないもん 23 09 (ギアス) それに、敵対した時に此方が勝てる状況が、フォルミカとの連戦になった時贔屓目に見ても見えないからです 23 08 (GM) クローヴィス「何故そうなっているのかは、わかっている。俺達がオマエ(デニッシュ)の敵なのだから」>デニッシュ、アルフ 23 09 (GM) クローヴィス「……俺も故郷のこの村を滅ぼした存在が、あの(正義)パーティの中の二人だった時。敵を討つべきかを考えた」 23 09 (デニッシュ) 「?」 23 10 (シル) 「…へ?滅ぼされたって、この村を??」 23 10 (アザミ) アンタら正義の村の出身者だったのか! 23 10 (ギアス) 「滅ぼされた……クローヴィス、お前この村の生まれだったのか!?」>クローヴィス 23 10 (GM) クローヴィス「そうだ」>シル、ギアス 23 11 (ブレンダン) 「そうか……」(←出身の村が滅びている人) 23 11 (デニッシュ) 相手のデータもまだわからないのになぜそこまで弱気に…>ギアス 23 11 (GM) クローヴィス「俺は魔剣を持たず生まれたことで、蛮族の社会では生きられない身の上だったからな。この村に流れ着いたおかげで生き延びられたんだ」 23 11 (ギアス) 見てたもの。それで寝れなくなったもの 23 11 (ギアス) 弱気にもなるよ 23 11 (アルフ) 「確か以前そちらの方がそれに近いことを言ってましたね」>ナディエ 23 11 (デニッシュ) あのデータのままだったら普通に勝てそうだけどね>ギアス 23 12 (GM) クローヴィス「上(村跡地)にあった墓標は、俺の養父であり、師であった男に捧げたものだ」 23 12 (シル) 「あ、あのお花ってもしかして…」 23 12 (ギアス) 「…あの墓標に刻まれた名前、あの花を手向けたのって…お前達だったのか」>クローヴィス 23 12 (アルフ) 少なくともアルフは依頼に必要無い戦闘、無駄な争いはしたくないな。疲れるし 23 13 (GM) クローヴィス「あぁ、そうだ」>シル、ギアス 23 13 (GM) クローヴィス「だが敵であるはずの二人はそのことを悔い、どうにかして村の生き残りを救おうと必死だった。そしてヘルメスがその理由を教えてくれた」 23 15 (GM) クローヴィス「俺は、正直に言って。面食らった」 23 15 (GM) クローヴィス「この村は、人族からも蛮族からも爪弾きにされた存在たちで作られた村で。いつか見捨てられ、滅びるのは必然だと思っていた」 23 16 (GM) クローヴィス「……だがそれでも、故郷を壊されるのは許せない気持ちがあったのは確かだ」 23 16 (ギアス) 「クローヴィス…アンタ…」>クローヴィス 23 16 (ブレンダン) ああ、そういう事か 23 16 (シル) 「人と蛮族が共存する村だったんだね…」>クローヴィス 23 16 (デニッシュ) 「……………」 23 17 (ギアス) 「人族と蛮族の共存、か…あのポンコツ、迷惑かけてねぇだろうな…」(ふと 23 17 (デニッシュ) 「………その『理由』ってのはなんだ」>クロ―ヴィス 23 17 (アルフ) 「…………」静に声に耳を傾けます 23 17 (GM) クローヴィス「結局、俺は敵を討つことは止めた。ヘルメスの言葉を信じたからだ。本意では助けたくて必死だった結果であり、(敵の二人が)今でも救おうとする気持ちに変わりはないと知ったからな」 23 19 (GM) クローヴィス「お前(デニッシュ)の仲間を殺した結果は、今更変えることはできない。だが……すまなかったとは思っている」頭を下げます「それで許されるとは、思っていないが」>デニッシュ、ALL 23 19 (ギアス) 「ッ!?」 23 20 (デニッシュ) 「………っ!!!」 23 20 (シル) 「ギアスさん、デニッシュさん??」 23 20 (デニッシュ) 後悔している!? 23 20 (ギアス) 「は……ははは……参ったぜ、アンタには……」(頭をぐしゃと掻いた>クローヴィス 23 21 (ギアス) 「いいさ、オレもぶっちゃける。ミリアスさんの訃報を聞いた時、オレは腸煮えくり返った」>クローヴィス 23 22 (アルフ) 「………」口は挟めないねこれは。といった感じで見てる 23 22 (ギアス) 「どうやってその下手人にオレのエネルギー・ジャベリンをぶち込んでやろうか、そんな事ばっかり考えてたよ」>クローヴィス・ナディエ 23 23 (ブレンダン) 「私はもうけじめは付けた。だから私には謝罪は不要だ。」>ゾーンに対して殴ったこと 23 23 (ギアス) 「けど、その気持ちを押し殺してたよ。冒険者同士の争いだ、よくある事だってな」>クローヴィス・ナディエ 23 23 (GM) クローヴィスは黙って聞いています>ギアス 23 23 (デニッシュ) 「………………んな…」 23 24 (ギアス) 「 ――― デニッシュさんはしらねぇけど、オレは…飲み込んだ」>クローヴィス 23 24 (デニッシュ) 「ふざけんな!!!」クロ―ヴィスの胸倉を掴もうとしますが、誰か止めます? 23 25 (シル) 後ろから羽交い締めにしようとします 23 25 (ブレンダン) 止めるか 23 25 (シル) 「デニッシュさん、ちょっとは落ち着いてっ!」 23 25 (ギアス) 「アンタ達が探してるもんが何なのかも、大体察しは付いている。けど ――― 【冒険者として】オレはそいつをどうこうする義務はねぇ。そんな依頼は請けてねぇ」>クローヴィス 23 25 (GM) クローヴィスは制しますよ「いいんだ」そのまま胸ぐらをつかまれます>ALL 23 25 (アルフ) アルフは止めないで見てるよ。さすがに口も手も出せない 23 25 (デニッシュ) ありがとうございます>GM 23 26 (ギアス) ギアスも見てるよ。多分これはけじめだ、って思いつつ>ALL 23 27 (デニッシュ) 「何言ってやがんだ!今更何言ってやがんだ!!『すまない』だ!?許すわけねえだろうが!」>クロ―ヴィス 23 27 (GM) クローヴィス「俺は自分を虐げていた人族も、蛮族も全て憎んでいた。だから力を付けて冒険者となり、抗うだけの力を持とうと必死だった」 23 28 (デニッシュ) 「てめえは蛮族だろうが!人族の敵だろうが!人を殺すことなんてなんとも思ってない腐れ外道だろうが!」 23 28 (GM) クローヴィス「許されないことをしたのも事実だ。数々の蛮族を、人族を殺してきた」 23 29 (GM) クローヴィス「俺にとっては、人族も蛮族も変わりはない。すべて俺達を虐げてきた『敵』だからな」 23 30 (デニッシュ) 「それがなんで謝るんだよ!なんでそんな顔してやがるんだよ!何で…!そんな…!」怒っているような泣きそうなような顔で>クロ―ヴィス 23 30 (ブレンダン) 「デニッシュ殿、それは言ってはいけない。向こう(バルバロス)にとっても同じだ」 23 31 (ブレンダン) 「向こうにも正義があろう。こちらのにもある、だがそれに意味は無い」 23 31 (GM) ナディエ「私は、クロウ(クローヴィス)と出会って。単純な蛮族達の在り方につくづく嫌気がさしたの。だから一緒に旅をして冒険者として生き方を選んだわ」 23 32 (GM) ナディエはちらりと歩哨の方を見て「ゾーンもそう。彼がいなければ、単なる弱肉強食の世界で殺し合いの螺旋の只中にいたと思う」 23 32 (ブレンダン) 「だから依頼を優先することで線引きをするのだ、それが冒険者の生き方だろ?」 23 32 (ギアス) 「人族の数だけ、人族がいる。蛮族の数だけ、蛮族が居る……か」 23 33 (シル) 「……」 23 33 (GM) ナディエ「そうね。そうなりたかったし、今後もそうして生きるつもり」頷きます>ブレンダン 23 33 (アザミ) アザミはきっとゾーン辺りと一緒に無言で哨戒してる 23 34 (GM) ゾーンは無言で腕組をしつつ、アザミの隣にいる事でしょう 23 34 (ギアス) 「全く……世の中ってのは、単純には出来てねぇな。ホント…オレもあんまり人族が蛮族がって、大声で声を上げられねえ立場だしよ…」 23 35 (GM) クローヴィス「俺は、お前たちの事を知り過ぎてしまった。だから今回でこの依頼を受けるのを止めようと思っている」>デニッシュ 23 35 (デニッシュ) えっと…今クロ―ヴィスの胸倉つかんで壁際にいることにしていいですか?>GM 23 35 (GM) いいですよー 23 35 (ギアス) あ、デニッシュが何するか分かったオレ() 23 35 (ブレンダン) 「絶対的な悪もない、絶対的な正義も無いのだ、我々には。」>デニッシュ 23 35 (シル) なんとなく 23 36 (デニッシュ) 「がああああああああ!!!」拳を振りかぶります>GM 23 36 (ギアス) 「みんな、動かないで」>ALL 23 36 (GM) クローヴィスは真っすぐにデニッシュを見て、受け容れる姿勢 23 36 (アルフ) 「そうですね。人も蛮族も、動物も、生ける者すべてに心があるのなら、そのあり方は一つとして完璧な同一は無いのでしょうね」 23 37 (デニッシュ) 全力で殴りつけます…クロ―ヴィスの顔の横を>GM 23 37 (シル) カベドンだ 23 37 (ギアス) 壁殴った感じ? 23 37 (デニッシュ) これも壁ドンかw 23 37 (GM) では、そこに大きく穴が空きます>デニッシュ 23 37 (ブレンダン) 鎧抜き、クリティカル 23 37 (アルフ) 壁パンの方が適切? 23 38 (アザミ) 決め技!クリティカル! 23 38 (デニッシュ) 「ふーっ!ふーっ!ふーっ!」大きく息を切らして 23 38 (ブレンダン) 「で、どうする?」>デニッシュ 23 38 (ギアス) 「……多分、ホントはデニッシュさんも分かってるんだよ。クローヴィスにあんなこと言われて。だけど、いや…だからこそ自分の感情がコントロールできなくなったんだ … だってデニッシュさんだからな。そんな理路整然と感情に決着を付けられるタイプじゃない」 23 39 (デニッシュ) 「……俺は絶対にてめえを許さねえ」鬼のような形相で>クロ―ヴィス 23 39 (GM) クローヴィス「……」 23 40 (デニッシュ) クロ―ヴィスを壁に投げ放つように離します>GM 23 40 (GM) クローヴィスは黙って、デニッシュをただ見つめていますよ 23 41 (デニッシュ) 「俺にとって蛮族は敵だ…」>クロ―ヴィス 23 43 (デニッシュ) 「いいか、共闘するのは今回限りだ…次に会ったらぶっ殺す…!」>クロ―ヴィス 23 43 (GM) クローヴィス「あぁ、わかった。それでいい」頷きますね>デニッシュ 23 44 (ギアス) 「……ったく、デニッシュさんもつくづくデニッシュさんだな…」(はぁ、と 23 44 (ギアス) 「 …んじゃあ、クローヴィス?」>クローヴィス 23 44 (シル) 「デニッシュさん…」いいつつ、デニッシュさんから降ります 23 44 (デニッシュ) いたのかw 23 45 (シル) うん、羽交い締めにしようとして、そのままタイミング逃したの(笑) 23 45 (アザミ) 終わったみたいだよーってゾーンをツンツンしてこっちに戻ります<GM 23 45 (アザミ) そろそろクエストの掛け合いだろうし 23 45 (アルフ) 「……こればっかりは、当人がなんとかするしか無いですよ……」デニッシュ見つつ 23 45 (アルフ) ですね。 23 45 (ブレンダン) 「胸襟を開いてくれて助かった。」>クローヴィス 23 46 (アルフ) 「……では、デニッシュさんもクエストの件は大丈夫ですね。」>一応確認をデニッシュに 23 46 (ギアス) 「……改めて、ギアス・ミスティアだ。“竜剣士”クローヴィス、此度の助力に感謝する」(右手を差し出す>クローヴィス 23 46 (アザミ) 今日は多分時間が遅いでしょうし一日休んで明日から探索開始かな? 23 46 (ギアス) だねえ 23 46 (アザミ) 一日夜休んで 23 46 (ブレンダン) ですね。寝てから出発 23 46 (シル) うん、一日休んでですねー 23 46 (GM) ゾーン「……まったく、クローヴィスにしろ。彼奴(デニッシュ)等にしろ。まったく面白き連中よ」ポツリと>アザミ 23 47 (デニッシュ) あ、一日経過するの待って>GM,ALL 23 47 (アルフ) クエストは今かけちゃう? 23 47 (GM) クローヴィス「あぁ、よろしくな」握手を受けます>ギアス 23 47 (GM) はいはい 23 47 (GM) 待ちますよ 23 47 (デニッシュ) その前にクエストかな? 23 47 (アルフ) 短いなら先にデニッシュさんからでもいいですよ? 23 48 (デニッシュ) いや、一日に終わりにやることがあるんでそちらを先に 23 48 (ギアス) 「それと、“吸血の魔術師”ナディエ。ラミアの持つ桁外れの魔力、真語術師の端くれとしてこの目でじっくり見せて貰うぜ」(同じく右手を差し出す>ナディエ 23 48 (アザミ) 「そうだね!でも其れでいいのよ人間だもの」(アザミはゾーンとクローヴィス他全員を示してこう呼びます 23 48 (GM) ゾーンは笑う「我を人間と言うか。面白きかな」>アザミ 23 48 (アルフ) 了解>デニッシュ 23 49 (シル) 「アザミさん…。うん、そうだねっ!」 23 49 (アルフ) 「……では、もう必要無いのかもしれませんが、互いの誓いを形にしましょう」 23 49 (アザミ) アザミの価値観からすると全員人間ですね、つまり親しくなれば食べたい相手です 23 50 (シル) 食べるんかっ!? 23 50 (ギアス) アザミンだから 23 50 (ギアス) 理由はそれで十分 23 50 (アルフ) 聖印を手に持ちます 23 50 (GM) ナディエ「私はクロウの信じる道で隣にいるだけよ。たとえそれで死ぬことになっても」握手をしつつ>ギアス 23 50 (アルフ) というよりは自分の聖印に手を当てるが正しいか 23 50 (アルフ) 「そちらもクエストの準備はオーケーですか。」>ゾーン 23 51 (GM) ゾーン「構わぬ」腕組みをしたまま>アルフ 23 51 (デニッシュ) 「待ちな」>アルフとゾーン 23 51 (アルフ) 「ん?何か?」>デニッシュ 23 51 (ギアス) 「そして“爆砕拳士”ゾーン。ダークトロールの持つ破壊力の強さはオレも知っている。間近で見せて貰うぜ」(そっちにも行って、右手を>ゾーン 23 52 (デニッシュ) 「クエストの条件、そっちのは呑めねえ」>ゾーン 23 52 (ギアス) 「ちょ……デニッシュさん!?」 23 52 (デニッシュ) 「だからこっちのクエストもなしだ」 23 52 (アルフ) 「えぇ………ここでそれ、言います?せっかく纏まったのに」>デニッシュさん 23 52 (ギアス) 「………そう言う事ですか」 23 53 (シル) 「クエスト無しで、行くってこと?」 23 53 (アルフ) 「………あー………」 23 53 (デニッシュ) 「まさか文句は言わねえだろうな?」 23 53 (ギアス) 「ったく……素直じゃねえなあこの人」(がりがりと頭を掻いて 23 53 (GM) ゾーン「うむ」握手を受けつつ>ギアス 23 53 (アザミ) 此処までくればそんなものに頼る必要もないからね実際 23 53 (デニッシュ) これで裏切ったら神展開だなw 23 53 (アザミ) おう、其れはアザミに任せろ 23 53 (シル) やめれーーっ!!(笑) 23 53 (GM) ゾーン「ほう、我等を信じるというのだな?」>デニッシュ 23 54 (ギアス) 「ある訳ねぇだろアンタはもう! 最後の最後で今まで考えに考えた時間返せよ!」(後ろ頭ジャンプしてすぱかーんっ!>デニッシュ 23 54 (アルフ) 「………まぁいいでしょう。私は貴方達を信頼している。なら、この契約も必要ありませんか(楽しそうに笑う)」 23 54 (ギアス) 「……いってぇ」(殴った手の方が 2回目() 23 54 (デニッシュ) 「あ!?信じるわけねえだろうが!」>ゾーン 23 55 (GM) ゾーン「では、何故なしにするのだ?」>デニッシュ 23 55 (アルフ) 口調だけは妥協してる風ですが、凄く楽しそうに、してます。アルフはクエスト無しでも構いませんよ 23 55 (デニッシュ) 「隙があったらいつでも襲い掛かってこいや!返り討ちにしてやるよ!」>ゾーン 23 55 (シル) 頭抱えそう… 23 55 (アルフ) 「……あの、デニッシュさんはともかくそれ、私死ぬのですが()」 23 55 (アルフ) さすがに笑いを抑え真顔に 23 55 (ギアス) 「うーわ…この人最後の最後で全部強引にまとめやがった」 23 56 (デニッシュ) 「不意打ちはてめえらの十八番だろうが!なあ!?」挑発するような獰猛な笑みで 23 55 (GM) ゾーンはきょとんとして、そして大きく笑いだします「これは面白い事を言う! 気に入ったぞ!!」バンバン背中叩きながら>デニッシュ 23 56 (アザミ) まあ、そうなるなダクトロ的に 23 56 (シル) 「デニッシュさんったら…」微笑みながら 23 56 (ギアス) 「こんな大人にゃあなりたくねぇなあ……」 23 56 (アルフ) 「………はぁ、蛮族よりもPTメンバーが厄介とは、これいかに………」 23 56 (アルフ) 「………まぁこれも楽しいですし、いいですか。」 23 56 (GM) ナディエ「繰り返すけど、気づいてたわよね? 付いてきてたの」>デニッシュ 23 57 (ギアス) (ちらっとクローヴィスを見て)「……ふ、ふふ……くっくっくっ…」(笑いが込み上げてきた。別に何か企んでるとかそう言うのじゃなく、この空気がおかしいみたいで>クローヴィス 23 57 (アザミ) 「人間だもの案外簡単に変るのよ、何時だってフラフラして定まらず、もろくて心や誓は直ぐに折れる。だから結局は諦めが悪いかどうかの差なのよ人間って・・・」(ニコニコしながら呟く 23 58 (GM) クローヴィスは苦笑してるね「……」 23 58 (シル) 「ふふ、改めてよろしくね、みんなっ」>ALL、蛮族達 23 58 (ブレンダン) 「そして諦めの悪い最たるものが冒険者か……」 23 58 (アルフ) 「今回の遺跡での戦いよろしくお願いしますね(手を差しだす)」>蛮族達に順に 23 59 (GM) では、クエストはなしで共闘。言葉だけの口約束だけど互いの目的に邪魔はしないでいいかな?>ALL 23 59 (アザミ) はーい 23 59 (ブレンダン) OK 23 59 (シル) はい、大丈夫ですっ 23 59 (アルフ) オーケーです。 23 59 (ギアス) 「はっはっはっはっは………!!! あー、おかしい! マジで負ける気がしねえ! 待ってろよアリンコ共! 纏めて全員ぶっ潰してやるぜ! この最強の人蛮連合パーティに狙われたこと、不運に思いな!!」>ALL 23 59 (ギアス) オーケーです 00 00 (アザミ) 「わたしはアザミ。よろしくね?所で貴方達。とってもおいしそうね?ちょっとだけ齧っていい?」<ニコニコと手を差し伸べながら蛮族側と握手 00 00 (GM) アザミ(笑) 00 00 (GM) では…… 00 00 (GM) 00 00 (GM) 00 00 (GM) 00 00 (GM) 00 00 (GM) クローヴィスたちと共闘し、蟻の巣となった遺跡へと向かうパーティ 00 00 (GM) 戦いはこれからが本番となる 00 01 (GM) 果たして、フォルミカたちを殲滅できるのか……? 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 00 01 (GM) 以上 00 01 (GM) 次回へと続きます。お疲れ様でした 00 01 (ブレンダン) お疲れ様でした 00 01 (シル) お疲れ様でしたー 00 01 (デニッシュ) お疲れ様でした 00 01 (アザミ) お疲れ様でした 00 01 (ギアス) お疲れさまでした 00 02 (アルフ) お疲れ様でした
https://w.atwiki.jp/justicerowa/pages/238.html
正義 VS 正義 ◆CMd1jz6iP2 ゴミ処理場で始まった、『正義』の闘い。 怒りに燃えるロビンマスクであったが、戦況は劣勢を極めていた。 「サンレッド、目を覚ませ!!」 サンレッドの様子がおかしいことに気がついたロビンマスクは、12thブルーを名乗る男に原因があると睨んだ。 「ただの人間といえど、仲間と共にアリサの命を奪った非道……このロビンマスク、容赦はせん!」 駆け出すロビンマスク……だが。 「ぐおっ!?」 サンレッドが、12thブルー……平坂黄泉をかばうように襲いかかる。 その力は、先程経験済み。 キン肉マンたち同様、強力な超人であることは知っている。 「やむ終えんッ、しばらく眠って……グオッ!?」 大技でダメージを与え、動きを奪う。 そう思った矢先、ロビンマスクの腹部に激痛が走った。 「正義トハ!目ノ前ダケデナク、広イ視野ヲ持タネバ勝テハシナイ!」 いつの間にか、12thの手には先端が尖った棒が握られていた。 ゴミ処理場の隅に落ちていたらしいモップの付け根を折った物……それが、ロビンマスクの腹部を突いたのだ。 「今ダ、12thレッド!」 その隙を付き、サンレッドの重い拳がロビンマスクの腹部を歪ませる。 「グゥ……ッ!!」 一見無防備に見える腹部だが、ロビンマスクが着用する、一族の象徴たる鎧に守られている。 ロビン自身の鍛え上げた体と合わされば、尖った棒程度で突かれようとカスリ傷でしかない。 しかし、サンレッドの拳は超人のそれと比較しても遜色無い破壊力を持つ。 フロシャイムの怪人を倒す時の手加減は無い、本気の一発。 虚を突かれたロビンマスクは、僅か一撃で膝をつく。 「ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ」 言われるがまま、サンレッドはロビンマスクを羽交い締めにする。 「ぐ、オオオオッ!? や、やめるんだサンレッド!こんな無茶をすれば!」 エリート超人である、ロビンマスクですら逃れられない拘束。 技量ではなく、圧倒的な力のみでの拘束。 キン肉マンの火事場のクソ力を思わせる、全力を越えた、肉体を無視した怪力。 こんな拘束を続ければ、サンレッドの肉体にも大きなダメージは必至。 だというのに、サンレッドは痛みさえ訴えずに抑えこみ続ける。 「無駄ダ。私ノ催眠術ハ、言葉デハ解ケナイ」 「催眠術だと!? では、やはりサンレッドは貴様に操られて……こんなことをして、貴様は正義を名乗るのかーーッ!!」 怒りを隠さぬロビンマスクの声に、12thはまったく動じることもなく答える。 「当然。正義トハ勝ツ者ノコト……故ニ、正義デアル私ハ勝利シ――オ前ハ、デッドエンドを迎エル」 言い放ち、くるりと方向転換し……12thは駆け出す。 「逃げるのか! この拘束は長くは持たない。すぐさまお前を追って――」 「本来ナラ、オ前にも12thパープルになってもらうところだが――雨流女史ナラバ、私ゴト爆殺シヨウト爆弾ニ細工程度シテイルハズ。 ソウデナクトモ、火ノ周リガ早イ――次ナル正義ノタメ、ココデ死ヌワケニハイカナイ!」 気づけば、処理場の半分以上が炎に包まれていた。 「待て! お前の正義は歪んでいる、考え直せー!!」 火の合間を縫って、12thは駆け抜け……処理場から、ロビンマスクの視界から消えた。 「う、ウオオオオオ!! は、離せ、離してくれ! 私は戦わねばならない! この地で苦しむ人々のために、死んだアリサの友を助けるために、私は――!!」 全身の筋肉を震わせ、なんとか右腕のみサンレッドの拘束から逃れる。 だが、なんとか繰り出す拳は、サンレッドの拘束も、その催眠を解除する一撃にも至らない。 ―――そして 「ヌワ~~~~!!!」 仕掛けられた時限爆弾によって、処理場は炎と爆風に包まれた。 【サンレッド@天体戦士サンレッド 死亡】 【ロビンマスク@キン肉マン 死亡】 「フー、ギリギリダ」 12thは、処理場を脱出し、建設中現場付近の道路に潜んでいた。 「サテ、今カラ511キンダーハイムニ向カッタトシテ……急ゲバ間ニ合ウダロウガ」 それよりも、その間に正義を行使しなければならない相手がいるかも知れない。 慣れた手つきで「正義日記」を取り出し、耳に当て―― 「!?」 自身の、致命的な油断を知った。 『4時…ザザ……分。長髪風の男が後ろから襲ってくる。………DEADEND………』 「逃走の直後とはいえ――広い視野を、忘れているぞ」 背後から聞こえる声に、モップの棒を振る12th。 「甘いッ!!」 受け止められ、12thの腹部に重い拳がめり込む。 「グッ!」 そう、先程までのお返しとでも言うように――ロビンマスクの拳が。 「バ、馬鹿ナ――ロビンマスク……アノ爆発カラ、ドウヤッテ――」 「……なるほど。目が見えず、代わりに何らかの……おそらくは聴力などが優れている、ということか。 本来ならば、私が足音を忍ばせようと徒労に終わるだろうが……集中していなければ、能力も活かせまい」 「……ナゼ」 なぜわかった。そう口にするよりも早く、ロビンマスクは口を開く。 「私の容姿の変化を気にしないのが証拠だ」 そう。ロビンマスクの容姿は、大きく変化していた。 「!……声ノ広ガリガ違ウ……オ前、マスクヲ脱イダノカ!!」 「……この姿をした私を……人は、バラクーダと呼ぶ!」 一族伝統のマスクを取り、頭に長髪替わりのモップを被った姿。 ファイティングコンピューター、ウォーズマンの師としての変装である、バラクーダであった。 処理場爆発の僅か前。 ロビンマスクは、脱出の方法を必死に、しかし冷静に巡らせた。 「何か、何かあるはずだ! ヌゥ~~~……はっ!!」 瞬間、12thがサンレッドに下した命令が蘇る! 『ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ』 ――ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ ――ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! ――マスクマンヲ押サエコメ! ――マスクマン 「お、お赦しください。マスクと共に、私は再び家宝を……!」 父へ、先祖への謝罪を口にしながら、唯一自由な右手でマスクを外す。 「見ろ、サンレッド! ロビンマスクはこっちだーーー!!」 叫び、マスクを放り投げる。 ガラスを割り、処理場の外へと消えるマスク。 一瞬の間の後、サンレッドはロビンマスクを離し、マスクに向かって駆け出した。 「成功した……早く奴を追わなくては!」 自由になったロビンマスクも、12thが消えた後へと駆ける。 「むっ? あれは……!」 その進む先に、炎に包まれることを逃れた、12thが持っていたモップの先端……毛の部分があった。 マスクを脱いで、自身の完全な素顔を晒すことは好ましくない。 そう思ったロビンマスクは、そのモップを拾い、頭に載せることでかつて復讐鬼となっていた時の姿、バラクーダへと変貌する。 そして、その直後。 「ヌワ~~~~!!!」 仕掛けられた時限爆弾によって、処理場は炎と爆風に包まれた。 そして、時間は現在に戻る。 「正義ノ味方ヲ名乗ッテ、マスクヲ脱グトハ……所詮偽リノヒーローダナ、ロビンマスク……イヤ、バラクーダ、ダッタカ」 「好きに呼ぶがいい! お前の正義が勝つことならば! 私は正々堂々とその正義を達成しよう!!」 12thの言葉に動揺一つせず、トドメを刺すべき距離を詰める。 「ダガ、ソウ簡単ニハ行カナイゾ。私ノ体ニハ爆弾ガ仕掛ケラレテイル! 貴様ノプロレス技デハ、倒シタ瞬間、道連レニナルダケダ!」 早々にフィニッシュをかけようとするバラクーダに、自身に仕掛けてある爆弾について教える12th。 「語るに落ちたな……超人プロレス技ならば、どんな敵への対応も可能だ!!」 飛び込むようにスライディングを放つバラクーダ。 姿勢を崩した12thを、更に両足で蹴り上げた。 「グギッ!?」 宙に放り出される形になった12thに、バラクーダが地を蹴り追いつき、奇怪なマスクの首元をホールドする。 「テームズリバーストリームッ!!」 組み合ったまま回転したバラクーダは、その勢いのまま12thを投げ捨てた。 「グガッ……ジャスティス、バンッザイッ!!」 鈍い音を立て、建設現場の仮説休憩所へと落ちる12th。 そして、一拍、二拍、三拍、四拍、五拍……カチッ。 特撮で怪人が敗れた時のように、爆発が仮説休憩所を吹き飛ばした。 「……この姿になったのも、何かの運命なのか……」 僅かな時間、バラクーダは立ち尽くしていた。 正義を貫くと誓って数時間で、アリサを死なせてしまった。 催眠術で操られたサンレッドも、救えなかった。 あの男を倒しても、もう失った命は(特に人間であるアリサは)戻らない。 「誤った正義を語る悪党とはいえ、人間を爆殺……やり過ぎたか……これではかつての私と変わらないではないか……」 この恨みを、怒りを、アリサを殺した女性にぶつけるために、復讐鬼となるためにこの姿になったのだろうか。 「……馬鹿な。私は、正義超人。たとえバラクーダの姿となっても、それは変わらない!」 迷いを払うように叫び、歩みを運ぶ。 「あの黄色い女を探す……そして、アリサの友人を助ける……まずはそれからだ」 目的のために歩みを止めてはならない。 本来ならば、マスクを探しに戻りたいところだが、探すのに時間がかかれば、それだけ黄色い女は離れ、アリサの友人、なのは、すずか……更にはサンレッドの探しているかよ子が危険に晒される。 一族のプライドが詰まった宝より、人命を優先したのだ。 「私は負けんぞ。必ず、悪の手から人々を守ってみせる!」 バラクーダとなったロビンマスクは駆ける。 既に、内田かよ子が死んでいる事実も知らず。 雨流みねねがどこにいるか検討も付かずとも。 その正義の心だけを頼りに、その足を動かし続ける――― 【平坂黄泉@未来日記 死亡】 【ロビンマスク@キン肉マン 生還確認】 【H-9/ビル建設現場近辺:黎明】 【ロビンマスク@キン肉マン】 [属性]:正義(Hor) [状態]:マスク喪失、軽い火傷、腹部に打撲 [装備]:いつものリングコスチューム、頭にモップ [道具]: 無し [思考・状況] 基本行動方針:正義超人として行動する。 1:黄色い女(雨流みねね)を探し、凶行を止める。 2:なのは、すずか、かよ子を探す 3:うう……マスク…… [備考] ※参戦時期は王位争奪編終了以後です。 ※マスクを失い、バラクーダの外見となっています。モップが取れると長髪風ではなくなります。 ※ヴァンプを悪行超人として認識しています。 そして、しばらく時間が経ち――― 12thが落下し、爆発炎上した仮説休憩所。 その脇に、小さな変化があった。 地下へと続く、マンホール……その蓋が、空いていた。 「フ、グ……フー、ギリ、ギリ、ダッタ」 モップの棒を杖替わりに、地下水路を進む12thの姿がそこにあった。 その体は、控えめに言っても重傷だった。 マスクもタイツも、かなりの箇所が破け、血が滲んでいる。 肋骨は骨折しているようで、全身の打撲も軽くはない。 しかし、彼は生きていた。 落下した直後、彼は驚異的な精神力で体を動かした。 まだ残っている爆弾のほとんどを設置。 直後、可能な限り迅速に、隠密に、退避し爆弾を起爆したのだ。 さも、自身が爆死したかのように。 ――12thは、DEADENDを回避したのだ。 だが、その足取りは重かった。 ロビンマスクは、12thの生死の確認を怠った。 次なる正義のため、拾える命は捨てなかった12thだが、敗北は事実。 正義が敗れた……それは、12thにとって全てを失ったに等しい。 残った爆薬は、わずか一つ。 TNT爆弾と呼ばれる、みねね特製の時限爆弾のみだ 「死ネバ爆死スルノニ、爆発スルトイウノモ……ヤハリ、私ハ石を投ゲラレ、爆死ガ似合ウ怪人枠ナノカ……」 正義日記を手に入れる以前、子どもに石を投げ続けられたトラウマが再発する。 「……ソウダ、正義日記……私ノ成セル正義ヲ……」 懐から、正義日記を取り出し、耳に当てる。 「……………!」 歩みが止まる。呼吸さえ聞こえず、地下水路は静寂に包まれた。 その静寂は、ガラガラという岩が崩れるような音で破られた。 「……ッ!」 12thは、体に鞭打ち音の発生元へと走る。 棒を杖にすることも、痛みさえ忘れ、体を引き摺るように走り……到達する。 『ザザ……時…ザー…分。地下空洞で、悪魔の将と赤い外套の正義の味方が激突する。』 『ザザ……時…ザー…分。12th……『平坂黄泉』は死亡する。……DEADEND……』 レプリカの正義日記は、雑音により時間が聞こえない時がある。 だが、間違いなく……ようやく越えたDEADENDが、再び12thの背中に忍び寄る。 閉じられたばかりの、崩れた出入口。 「悪魔ノ将……アノ男ガ言ッテイタ悪……悪魔将軍カ」 そして、再び正義を名乗る、赤い外套……まだ見ぬ、レッドの男。 この奥に、12thの死があるのだろうか。 それとも、ここから離れることが死に繋がるのだろうか。 この崩れた壁を取り除けば、そこにはロビンマスク以上の強敵が待っている。 「アノマスクマン……ロビンマスクニ敗レタ私ニ、勝チ目ハ薄イ」 正義とは、勝つこと。 勝てねば正義ではない、勝てぬ闘いに挑むなど―― 「違ウ、ソウデハナイ……勝ツ、正義ハ勝ツノダ!」 「勝てる」「勝てない」ではなく「勝つ」。 正義とは、必ず「勝つ」のだ。どんな方法を使ってでも。 「ソレニ、手ガナイワケデハ無イ」 12thの持ち物に、ロビンマスクと闘っている時にはなかったものがあった。 それは、支給品。 悪魔将軍がバラバラに散らかした支給品。 それを、地下に降りる直前に発見した12thが回収していたのだ。 12th本人も、目が見えないためそれが何か、まだ確認はしていない。 「今度コソ示ソウ。私コソガ、正義ノヒーローダト!!」 悪魔の神と、12thとは異なる正義が待つ、閉じられた地獄に。 満身創痍の正義の味方が、また一人、舞台に上がる。 「――下準備、シタ後デダガナ」 そこに待つのは、デッドエンドか、それとも――― 【平坂黄泉@未来日記 生還確認】 【G-9/地下空洞前:早朝】 【平坂黄泉@未来日記】 [属性]:その他(Isi) [状態]:全身ボロボロ、肋骨を骨折 [装備]:変態的ヒーローコスチューム(ボロボロ) 心音爆弾@未来日記 、モップの棒@現実 [道具]:基本支給品一式、黄泉の正義日記のレプリカ@未来日記、雨流みねねのTNT時限爆弾、不明支給品(数不明) [思考・状況] 基本行動方針:ヒーロらしく行動する 1:正義とは勝つこと。出入口を開き、悪魔将軍を倒す。 2:倒したら511キンダーハイムに向かう。 3:ひとまずみねねと組み、このゲームにおける『勝利』を目指す。 4:赤い外套の正義の味方(アーチャー)への対処は状況次第。 5:ロビンマスクへの敗北感。 [備考] ※悪魔将軍の容姿、技などを知りました。 ※H-9、ビル建設現場の不明支給品を拾いました。数、内容は確認していません。 基本支給品×2には手を付けておらず、目が見えていないため、取り残しがあるかも不明です。 ――そして、未だ燃え続ける処理場で、また一人。 「う……な、なんだ? ぐおっ?なんだ、全身が痛ぇ……」 天体戦士サンレッドが、意識を取り戻していた。 「……ああ? なんだ、なんでこんなもん……?」 その手には、しっかりとロビンマスクのマスクが掴まれていた。 マスクを追い、運良く爆風で気絶する程度で済んでいたのだ。 「って、どうなってんだ!? 火事……いや、爆……あ……?」 目の前で崩壊し、燃え続けるゴミ処理場。 それをぼんやりと見つめ……見てしまった。 燃え盛る火炎の中に、人影があることを。 とっくに生命活動を停止し、ほとんどが黒く焼け爛れた死体。 だが、すぐ近くに、僅かな束となって燃え残っていた「痕跡」に気づいてしまった。 鮮やかな、その金色の髪をサンレッドは覚えていた。 その刹那、髪に火が移り燃え尽きる。 奇跡的に耐えていた、最後の鉄骨が崩れ、遺体ごとサンレッドの視界から消え失せる。 「……おい、なんだこりゃ」 誰も答える者はいない。 「おい、なんなんだよ。なんでこんなことになってんだ」 何故、自分は気を失っていたのか。 何故、自分の体がこんなに痛いのか。 何故、自分はあの男のマスクを持っているのか。 何故、その男と一緒にいた小生意気な少女が消し炭になっているのか。 「なんなんだこりゃあああああ!!!」 それに答えるものは、誰もいない。 【サンレッド@天体戦士サンレッド 生存確認】 【H-10/ゴミ処理場跡地 /一日目 早朝】 【サンレッド@天体戦士サンレッド】 [属性]:その他(Isi) [状態]:全身に筋肉痛のような痛み、軽い打撲 [装備]:お手製マスク [道具]:基本支給品一式、マルボロ(1カートン)@現実、ジッポーのライター@現実、ロビンマスクのマスク@キン肉マン エビスビール(350ml)×9@現実 [思考・状況] 基本行動方針:かよ子、ヴァンプ将軍とさっさと合流し、主催者をシメる 1:何が起きたんだ…… [備考] ※催眠中の記憶はありません。何かのきっかけで蘇る可能性はあります。 ※悪魔将軍の説明について聞き流しているのでほとんど覚えていません。 ※アノアロの杖が使えるかどうかは不明です。 ※ゴミ処理場は崩壊しました。アリサの死体も燃え尽きました。首輪も瓦礫の中です。 時系列順で読む Back ウェイン邸殺人事件 ~ゴッサムタワーは見ていた~ Next 悲秘喜奇交交イン・ホスピタル 投下順で読む Back ウェイン邸殺人事件 ~ゴッサムタワーは見ていた~ Next 悲秘喜奇交交イン・ホスピタル それぞれの信じるモノ ロビンマスク 灼熱の赤が燃える 平坂黄泉 正義戦隊ゴ12th 第五話 熱烈歓迎新たな仲間! サンレッド 灼熱の赤が燃える
https://w.atwiki.jp/haruhi_best/pages/37.html
涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 涼宮ハルヒの覚醒 俺達(俺、朝比奈さん、古泉)は今、長門の部屋に居る。 俺達は長門の手料理を振る舞われる事になった。 …状況が飲み込めない? OK、説明しよう。少し長くなるが勘弁してもらいたい。 今日は日曜日。午前中からSOS団恒例の不思議探索があった。 ただいつもと違うのはハルヒが弁当を持って来てみんなに振る舞ったという事だ。 本人いわく 「団員の日頃の苦労を労うため」 との事。 みんなからの賞賛の声を聞き調子にのったハルヒの言葉によりこの事態が起こった。 「料理の出来ない女は駄目。」 「缶入りのカレーを温めただけで料理した気になっている馬鹿女が居る。」 …このような事を言い出したのだ。 ハルヒが言っているのは俺達のクラスの女の事であり、俺も実際耳にしている。 だがハルヒは知らなかった。 今この場にもそれに当てはまる人物が居る事を…。 長門有希 ハルヒは長門に対して言った訳では無い。それは本人にも分かっている。 しかし長門のプライドは傷ついたらしく、解散の後長門はハルヒを除く俺達を自宅に来るように言った。 俺達は困惑しつつも長門の家に行く事を承諾し、長門の話しを聞く事となった。 キョン「なるほど…あそこまで言われて悔しい訳だ。」 長門「コクン。」 みくる「そんな気にする事無いですよ。」 古泉「そうです。料理が出来る出来ないで女性の価値が決まる訳ではありません。」 俺達は長門に対して慰めの言葉をかけたが長門は納得出来なかったらしく自分が今から料理を作り俺達に振る舞うと言い出したのだ。 長門「わたしだって出来る。」 …俺達はそれに対して断る理由は無く了承した。 そして冒頭にいたる。 キョン「驚いたな。」 古泉「本当に。」 みくる「あの長門さんがあんな感情を表に出すなんて。」 しかし俺は良い傾向だと思っている。 まるで普通の女の子みたいな事を言い出した長門を見て微笑ましく思った。 古泉も朝比奈さんも同感らしい。 …しかしこの後俺達は長門のマンションに来た事を激しく狂おしいくらいに後悔する事になる。 ガシャ…ガシャ… 「…」 俺達は絶句した。 何故なら長門が 鎧姿 で登場したからである。 キョン「…長門。」 長門「何?」 古泉「…その姿は…?」 長門「エプロン。」 みくる「…エプロン…?」 …ガシャ…ガシャ… 長門は金属音を響かせながらキッチンへ入って行った。 …いまエプロン言うたか? 沈黙が流れた…。 古泉「…なるほど。」 キョン「何がなるほどなんだ?」 古泉「文化の違いです。」 文化の違いとは? 古泉「忘れないでいただきたい、彼女は宇宙人だと言う事を。 おそらく彼女達の料理する時の姿はあの姿なのでしょう…それ以外考えられません。」 文化の違いか…でも全身鎧(フルプレートアーマー)で料理とは…。 そうこうしているうちにキッチンから包丁の音が聞こえて来た。 タンタンタンタン 規則正しい包丁のリズムが響く。 古泉「ほら、普通に料理が始まりました。なかなかの包丁さばきではないですか。」 みくる「なかなかのものです。」 キョン「そうだよな、文化の違いだよな。文化の違いに突っ込むのはナンセンスってもんだ。」 古泉「そうですよ。おとなしく完成を待ちましょう。」 しかしこの後普通なら聞こえるはずの無い音がキッチンから聞こえる事になる。 ギーコ…ギーコ…。 「……」 みくる「あの…この音って…」 キョン「…のこぎり…。」 古泉「…文化の…違い…ですよ…。」 ブルン…ブルン…ブゥーン…ガガガガガガガ みくる「…チェーンソー…?」 キョン「…のこぎりではもどかしくなったのか…」 古泉「…文化…の…」 …んな訳無いだろ。さすがの古泉にも額に汗が浮かんで来たようだ。 彼らの頭に同じセリフが浮かんだ。 (何作ってんだ…長門…) キョン「…ちょっと様子見てくるわ…」 古泉、みくる「…お願いします。」 キョンは立ち上がりキッチンに向かった。 キョン「長門、一体何を…」 その瞬間キョンの顔をかすめ壁に包丁が突き刺さった。 長門の声が聞こえる。 長門「立ち入り禁止見るのも禁止…もしも破ったら…命の保証は…無い…。」 キョン「…」 キョンは無言で席に戻った。 (………。) その後もキッチンからはあり得ない音が響いて来ることになる。 バチバチバチバチ 古泉(…溶接の音…) パカラッ、パカラッ、パカラッ みくる(馬の…ひずめ…?) ターン キョン(じゅ…銃声…!?) この時点での三人の様子。 みくるは涙を流しながら震えています。 古泉は笑顔をこわばらせながら微妙に震えています。 キョンは虚空を見つめながら…やはり震えています。 ダダダダダダ… キョン「…機関銃…」 …アパーム…アパーム…弾もってこい…アパーム… 古泉「…はは…弾が切れたみたいですね…」 ダダダダダダ… みくる「…た…弾が届いたようですよ…」 キョン「…」 みくる「…」 古泉「…」 3人の心は決まった。 『逃げよう』 決めた以上彼らの行動は素早かった。 玄関に移動する。 しかし…ドアが無かった。代わりにコンクリートの壁になっている。 ベランダに繋がる窓へ向かう…同じくコンクリートの無機質な壁になっていた。 古泉「…こ、これは…。」 キョン「そうか…これは…」 みくる「なんなんですか!」 キョンは朝倉との一件を話した。 古泉「…分子の結合情報改変…」 みくる「そんな事が…」 二人は驚愕の表情で呟いた。 キョン「すなわち…」 『逃げられない』 三人は呆然と立ち尽くした。 なおもキッチンからあり得ない音が続いている。 キョン「冗談じゃない…何とかして脱出しないと…」 古泉「…しかし…どうやって…。」 キョン「…異能の力には異能の力だ…古泉!」 古泉「何ですか?」 キョン「お前の超能力で脱出路を開くんだ!」 古泉「いえ…ですから僕の使える力は…」 キョン「やりもしないで無理なんて言うな!」 古泉「え?」 キョン「…お前の力はそんなもんじゃ無い。自分を信じろ!自分を解放するんだ!きっと出来る…。」 みくる「古泉さん…。」 古泉「…あなたの言葉…心に響きました。分かりました、やってみましょう!」 古泉はかつて窓の有った場所の前に立ち精神集中を始めた。 緊張感が辺りを包んだ。 キョン(…古泉。) みくる(…古泉さん。) 古泉(…開け…開け…) 古泉が目を開いた。 ひ・ら・け・!! …奇跡が起きた。 ~同時刻~ ジー 谷口「うぉ!?」 国木田「どうしたの?」 谷口「…勝手にチャックが開いた!」 国木田「ははは、何言ってるの。いつも開いてるじゃない」 谷口「いや、マジだって!」 国木田「はいはい。」 ~再び長門宅~ 古泉「はあ…はあ…」 古泉は肩で息をしている。 キョン「…どうにもなってないぞ。」 壁には何の変化も無い。 古泉「…微妙な手応えがあったのですが…」 みくる「…がっかりです。」 キョン「役立たずが…」 古泉(……酷いですね。) 超能力者は駄目か…なら次は未来人…。 キョン「…時間移動。」 みくる「え!?」 古泉「なるほど…我々が長門さんに連れられてくる前に移動し脱出。そう言う事ですね。」 善は急げだ。 キョン「さぁ、朝比奈さん!」 みくる「ちょ、ちょっと待って下さい。前も言った通り私の一存での時間移動は出来ないんですよ。」 古泉「ならば早く許可を貰ってください。」 みくる「無理ですよ…上が許してくれるとは思えません。」 キョン「…なら朝比奈さん、こう伝えて下さい。」 みくる「え?」 キョン「ハルヒ煽って未来を滅茶苦茶にされたくないなら黙って許可だせやコラ」 みくる(…う…わ…本気だ…) 古泉「僕からも伝えて下さい。 …許可を出さなければ我々の機関との血みどろの抗争になる事を覚悟下さい。最初の犠牲者はあなた方の哀れな部下です。 …と。」 みくる(…わたし…人質!?) キョン&古泉「さあ!」 みくる「分かりました…分かりましたから落ち着いて下さい…」 みくるは泣きながら通信機を取り出した。 みくる「私です…実はこんな事態になりまして…いや…本当に困ってるんです…お願いします。」 キョン(…頑張れ) 古泉(…頑張って) みくる「…え…本当ですか?…ありがとうございます!」 古泉「…どうやら何とかなりそう気配ですね。」 キョン「…ああ。」 みくる「…え…代償に減俸3ヶ月!困りますぅ!」 キョン「…何やら雲行きが」 古泉「怪しくなってきましたね…」 みくる「…それはさすがに困るんで…今回の話は…」 …!? キョン(古泉!) 古泉(はい!) 二人は一瞬のアイコンタクトの後動いた。 みくる「…無かったこと…ムグ!?」 キョンはみくるを羽交い締めにし、口を手で塞いだ。 古泉はすかさず通信機を奪い取り… 古泉「…なんでも無いです…減俸3ヶ月ですね?全然OKですぅ~…」 みくる「ムグームグー(やめて~!!!)」 古泉は完璧とも言える声色でみくるの代わりに話している。 古泉「…はい…はい…それではそういう事で…」 …ピッ キョンから解放されたみくるは泣き崩れた。 みくる「…シクシク…酷い…。」 二人は固く手を握り合った。 キョン「よく分かってくれたな古泉。」 古泉「あなたの目を見たとたんピンと来ました。」 キョン「しかし完璧な声色だったな。」 古泉「ふふ、機関の訓練の賜物です…」 みくる「…減俸…3…ヶ月…」 朝比奈みくる、減俸3ヶ月決定。 みくる「…シクシク…シクシク」 古泉「さぁ、いつまでも泣いてないで。」 キョン「過去に戻りましょう。」 二人はさわやかな笑顔で手を差し出した。 みくる「…ヒック…ヒック…鬼……じゃ、行きます。目を閉じて下さい。」 三人は目を閉じ時間移動を開始した。 キョン「…来た…この感覚…」 古泉「なるほど…これが…」 平行感覚が無くなり…ジェットコースターにのり無限にグルグル回り続けるような感覚… 朝比奈さんが突然声をあげた。 みくる「な…なんで!」 気がつくと元の場所に三人は立っていた。 キッチンから聞こえるあり得ない音もそのままだ。 キョン「…移動してない。」 古泉「これはいったい…」 二人はみくるを見た。 みくる「跳ね返…された…まさか時間移動さえも封じる事が出来るの長門さん…。」 なんて事だ… 時間移動さえも通じないなんて… キョン「超能力者と未来人2人がかりで宇宙人1人にもかなわないのか…情けない…。」 キョンは呆れたように言った。 みくる(なっ!?) 古泉(言いたい放題いってくれますね…普通人…) 2人はキョンに抗議の声をあげた。 古泉「ならあなたならどうにか出来るのですか?」 みくる「…そうですよ…」 キョンは胸を張って言った キョン「普通人を舐めるな!大体2人共異能の力に頼りすぎだ!異能の力に頼る前に出来る事があるだろう!」 みくる(…さっきまで頼りまくっていたのは…) 古泉(くっ…一体どの口が…) キョン「普通人の力をしっかり見ておけお前ら!」 古泉(なんでこんなに偉そうなんですかこの人は…) みくる(…いつの間にか私ひどい扱いされている…) キョン「よく部屋を見て見ろ…ほら、ここだ。」 古泉「…これは。」 みくる「床下収納?」 キョンは床下収納の扉を指さした。 キョン「意外とこんな所に長門の隙があるもんなんだよ。」 キョンは扉を開け中を覗きこんだ。 キョン「きっと何か見つか………」 しばしの沈黙の後キョンは無言で体を起こし扉を閉めた。 キョン「何も無いここには何もない。ここは忘れて他を探そう…。」 古泉「…いやいや、あなた確実に何か見つけたでしょ。」 キョン「いや何もないって…」 古泉「…なら僕に確認させて下さい。」 キョン「いや…マジで何も…。」 みくる「私も気になります。」 キョン「…本当に…」 古泉「さぁ」 みくる「さぁ」 古泉「…いやいや、あなた確実に何か見つけたでしょ。」 キョン「いや何もないって…」 古泉「…なら僕に確認させて下さい。」 キョン「いや…マジで何も…。」 みくる「私も気になります。」 キョン「…本当に…」 古泉「さぁ」 みくる「さぁ」 キョン「だ~か~ら~ 、 「あれ?お前ベッドの中に何隠してんだ。?」 「べ、別に何も…」 「あ~、エロ本だな…見せてみろよ!」 「何恥ずかしがってんだよ。親友だろ俺らは!」 「そうだよ、幸せは分かち合おうぜ。」 「これは駄目だって…やめろって~」 「ほ~らおとなしく…おら!」 「ああ…」 「…さてどんなエロ…ホモ…雑誌…?」 「……」 「……」 「…あ…あのさ…」 「……」 「…ごめんな…その…」 「…う…うん…」 「……」 「……」 「……」 「……」 ……ってな感じの気まずい気分を味わいたくないならおとなしくその口を閉じておけ!」 古泉「それは心の底から御免こうむりたいですね。 非常に分かりやすいたとえありがとうございました。」 みくる(…キョン君…一体何を見ちゃったんだろう…) キョン「それよりも脱出だ。」 古泉「そうです…急がないと。」 みくる「でもどうやって…」 その時キッチンから… …ガシャ…ガシャ… 長門「出来た。」 「…」 三人は長門の姿を見て絶句した。 鎧に刻まれた無数の刀傷…弾痕…返り血… キョン「…あの…長門さん…」 長門「何?」 古泉「…どこで何と戦ってこられたのですか?」 長門「…質問の意味が分からない。」 みくる「…だって。」 長門「私は料理しただけ…着替えてくる。」 …ガシャ…ガシャ… 三人は沈黙した…ただ沈黙した。 長門「…お待たせ。」 長門はいつものセーラー服で戻って来た。 キョン「…肉じゃがか?」 長門「肉じゃが。」 見かけは普通の肉じゃがだ…が…。 キョン「…ちなみに何の肉だ?」 長門「ミノタウロ……牛。」 キョン「お前今ミノタウロス言わんかったかおい!」 長門「言ってない。牛。」 キョン「いや、間違い無く…」 長門「うし、牛牛牛牛牛牛牛。」 キョン「なぜ目を合わせない!」 長門「ワタシミノタウロス言うてナイヨ…ハジメカラ牛言うたヨ。」 キョン「なんだその怪しい中国人みたいな片言は!」 長門「じゃあ豚。」 キョン「じゃあって何よじゃあって!おかしいやろ!?」 普通人と宇宙人の漫才のような掛け合いの最中声があがった。 古泉「…なるほど。」 古泉はいつものニヤケ顔をしながら呟いた。 古泉「そういう事ですか。」 キョン「なにがだ?」 みくる「なにがですか?」 古泉は事件の真相を説明する探偵みたいな口調で話し始めた。 古泉「あの鎧姿もキッチンからのあり得ない音とかも全て…長門さんのジョークなんですよ。」 キョン「…ジョーク?」 みくる「…ジョーク?」 古泉「そうです。今日長門さんは日頃見せない感情を見せてくれました。 …素晴らしい事です。 その証拠にほら…」 キョン「…あ」 みくる「…長門さん」 長門は微笑んでいた…天使の様な微笑みだ。 キョン「長門…そうだったのか…」 長門「…。」 長門…本当に変わったな…でもちょっとこのジョークはやりすぎだぞ… みくる「…まぁ…周りに変な人がいますからねぇ…影響を受けたんでしょう。」 みくるが2人を見ながら言った。 キョン「え?」 古泉「変な人?」 みくる「あ…すいません…けして悪い意味では…」 キョン「なるほど…長門のクラスにはよほど変な奴がいるんだな…」 古泉「…これ以上変な影響を受けない様に何か対策を練らねばなりませんね…。」 長門「ユニーク。」 みくる「いえ…おそらくこの2人本気で言ってます…。」 キョン「…さて、真相もわかったし早速長門の手料理を食べよう。」 古泉「そうですね。頂きましょう。」 みくる「凄く良い匂い…頂きます。」 長門「食べて。」 古泉と朝比奈さんが肉じゃがに手を伸ばした。 古泉「パクッ…モグモグ…ウッ…」 みくる「モグモグ…ウッ…」 …俺は見てしまった…古泉と朝比奈さんの顔が赤、青、白と順番に変わって行くのを…。 バタン 2人は倒れた…微妙に痙攣しているので死んではいないようだ…。 キョン「…長門…お前一体なにを…」 長門「…多分美味しすぎて気絶した。」 …んな訳ないだろ…やはり長門の料理の腕前は… 長門「あなたも食べて。」 長門…そこでその微笑みか…反則だぜ。 OK分かった。 古泉、朝比奈さん。 俺もすぐに逝くよ。 …その前に。 キョン「長門。」 長門「何?」 キョン「明日この肉じゃがをハルヒにも食べさせてやれ…きっと感動するぞ。」 長門「…コクン」 俺は覚悟を決めて肉じゃがを口にした。ズキューン …なるほど…脳に突き抜けるような味だ…ハルヒ…お前も同じ目に…お前のせい… ガク ~次の日~ どうしたんだろう…キョンも古泉君もみくるちゃんも休みだなんて… ガラ 部室のドアを開けた。 ハルヒ「あれ、有希。あなたはちゃんと来てるのね?みんなどうしたか知らない?」 長門「知らない。」 ハルヒ「そう…風邪でも流行っているのかしら…。」 ハルヒは知らない。 昨日長門宅にて惨劇があった事を。 …そして…自分にもそれが迫っている事を… 長門「涼宮ハルヒ…昨日のお返し。」 ハルヒ「何?…肉じゃがじゃない。ああ、お弁当のお返しね」 長門「コクン。」 ハルヒ「美味しそうじゃない。早速頂くわね。」 長門は微笑みを浮かべて言った。 「召し上がれ。」 …おしまい 涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 涼宮ハルヒの覚醒
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/202.html
このページはこちらに移転しました (無題)91スレ418 作詞/長野 作曲/91スレ519 ♪せっかく独りになれたのにー 今日は苦しい締め切り日 どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゚∀゚)ノアヒャヒャー どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゜∀。)ノアヒャヒャー 朝から聴こえる催促コール \(^o^)/オワラナイ 音源 無題(メロ) 無題(オケ) 無題(歌:がぶりんこ) (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/biofive/pages/164.html
THE MERCENARIES REUNION攻略 THE MERCENARIES REUNIONとは THE MERCENARIES REUNIONをプレイするには THE MERCENARIESとの相違点 (2012年5月25日編集) ランクによるアンロック要素と必要な得点(未確認) THE MERCENARIES REUNIONのルールと得点 (2012年5月25日編集) コンボとコンボボーナス(砂時計アイテム) (2012年5月25日編集)上記コンボ表からわかること プレイヤーランクについて (2012年5月25日作成) 救済システム (2012年5月25日作成) マーセナリーズを極める為に必要な小技、用語集 (2012年5月25日作成)方向転換 タイムボーナスを使った方向転換 弾のリロードは体術中に行うのが基本 敵に捕まれたら全力で振りほどこう 使わない武器は捨てましょう アイテムを拾って敵の攻撃を避ける ロケットランチャー早撃ち 体術を発動させない方法(操作タイプがAの場合) DUO時に相手がいる方向を見る 「ぶっぱ」とは 「ボス残し」とは マーセナリーズとリユ二オンの呼び分け DUOプレイ時のいろは (2012年5月25日作成)最初に知っておきたい事 スペシャル体術について ステージ別攻略集会場 鉱山 集落 古代遺跡 実験施設 ミサイル施設 船首甲板 監獄 キャラクター詳細凡例 クリス(Exoskeleton) ジョッシュ(BSAA) クリス(Warrior) バリー(S.T.A.R.S.) シェバ(Folklore) エクセラ(Tricell) シェバ(Office lady) レベッカ(S.T.A.R.S.) キャラ間相性(暫定) 体術詳細注意点 DUOプレイ時の体術変化について 各キャラ体術詳細クリス シェバ ジョッシュ エクセラ バリー レベッカ コンボ表 ステージ別攻略 キャラクター詳細 THE MERCENARIES REUNIONとは THE MERCENARIES REUNIONはBIOHAZARD 5のTHE MERCENARIESをベースとし、 新たな8人のキャラクターで、制限時間以内に多くの敵を倒し、ハイスコアを競うゲームである。 SOLO(パートナーなしの一人プレイ)、DUO(オンライン二人プレイorオフライン二人プレイ)から選択出来る。 SOLOの時にDYINGになった場合はボタン連打で立ち直ることが出来る。 尚、SOLOオフライン時にハイスコアを出した場合には、オンライン切替後に同じステージをクリアすれば、 ハイスコアとして登録(※)される(送信しているのは本体に記録されているハイスコア情報と考えられる) ※PS3で確認済み THE MERCENARIES REUNIONをプレイするには 本編の全チャプターをクリアする(難易度はどれでも構わない) オルタナティブエディションでない場合は、追加エピソードや追加コスチュームのいすれかをダウンロードする THE MERCENARIESとの相違点 (2012年5月25日編集) タイムボーナスの設置場所 特定アイテムの設置場所 出現クリーチャー クリーチャー(鶏含む)の出現パターン 残タイムボーナス減少(1秒1000ポイント→1秒300ポイント) コンボボーナスが50〜150の間も増え続けるようになり、コンボの重要性が増した DUO時のみ特定キャラの組み合わせでスペシャルタッグが出現 プレイヤーランクの変動により、序盤のプレイが楽になった 同じ武器でも武器の威力や弾丸の装填数などにに多少の変化がある ランキング登録枠の拡大(5万人→?万人) ステージセレクト画面で各キャラクターごとのハイスコアが表示されるようになった(※) ステージセレクト画面でSELECTを押すと、撃退数・最大コンボ数が確認できるようになった(※) ※THE MERCENARIESも同様の修正が行われた ランクによるアンロック要素と必要な得点(未確認) Rank SS S A B C D Score(Solo) 90,000~ 60,000~89,999 40,000~59,999 20,000~39,999 10,000~19,999 0~9999 Score(Duo) 150,000~ 120,000~149,999 80,000~119,999 40,000~79,999 20,000~39,999 0~19,999 Exchange Points 5,000 3,000 1,500 1,000 600 200 各ステージをBランク以上でクリアすると、次のステージが追加。 ステージは集会場、鉱山、集落、古代遺跡、実験施設、ミサイル施設、船首甲板、監獄の計8種。 THE MERCENARIES REUNIONのルールと得点 (2012年5月25日編集) THE MERCENARIES同様、150体倒したところで強制終了となる。 150体の中には「ステージを走り回る鶏」が含まれている。倒し忘れて149体で止まりがちなので注意。 ただし、敵の出現数が150を上回るステージもあり、150体目で複数の敵を同時に殲滅出来れば151体以上倒す事が可能。 しかし武器のみを使用してプレイしていると150体倒す前に時間切れになる。(ソロでは特に) ステージ各所に散らばっているタイムボーナスを壊すと時間が増えるほか、 体術を使って敵にとどめをさすと時間が5秒増えるので、 全ての敵を倒すためには体術の使用が必須となる。 又、高得点を狙うためにはコンボをなるべく多く繋げていく必要がある。 150体を全て倒した場合、残り時間1秒につき300ポイントが得点として加算される。 よって、 合計得点=敵を倒したときのポイント+コンボ得点+残った時間(1秒につき300ポイント)、となる。 コンボとコンボボーナス(砂時計アイテム) (2012年5月25日編集) コンボを繋げる為には、敵を倒してから10秒以内に次の敵を倒さなければならない。 コンボボーナスは30秒。(時間内に他のをとっても加算はされず、その時点から30秒となる) コンボボーナス中は、+1000にコンボボーナスの下限が設定されます。 (処刑マジニなど得点の高い敵も+1000と表示されるが実際の点数が加点される。) コンボ数が少ないうちは有益なボーナスだが、 50コンボ以上になると元々のコンボ得点が1000点を超えるので、コンボボーナスを取っても意味がない。 コンボ得点表 雑魚敵 ボス敵 2コンボ目 +20点 +500点 3コンボ目 +50点 +1000点 4コンボ目 +100点 +1500点 5コンボ目 +200点 +2000点 6コンボ目 +250点 +2500点 7コンボ目 +300点 +3000点 8コンボ目 +350点 +3500点 9コンボ目 +400点 +4000点 10〜19コンボ +500点 +4500点 20〜29コンボ +600点 +5000点 30〜39コンボ +700点 +5500点 40〜49コンボ +850点 +6000点 50〜59コンボ +1000点 +7000点 60〜69コンボ +1200点 +8000点 70〜79コンボ +1400点 +10000点 80〜89コンボ +1700点 +12000点 90〜99コンボ +2000点 +15000点 100〜109コンボ +3000点 +20000点 110〜119コンボ +4000点 +30000点 120〜129コンボ +6000点 +40000点 130〜139コンボ +10000点 +50000点 140〜149コンボ +15000点 +60000点 150コンボ以上 +50000点 +100000点 (BIOHAZARD解体真書 増補改訂版より) 上記コンボ表からわかること ボスを倒すタイミングをコンボの後半にすればするほど得点が上がる。 THE MERCENARIESとの最大の違いがここ。 例えば、集会所ステージで出現するボスをそのまま順番通り倒した場合、 ボス1(40コンボ台)=6000点+ボス2(80台)12000点+ボス3(100台)20000点=合計38000点だが、 ボスを放置して、例えば140コンボ台で2体、150コンボで最後の1体を倒すと、 60000点+60000点+100000点=合計22万点となる。 その差なんと、18万点以上にもなるが、 ボスを残す行為はリスクが大きいので慣れないうちはおすすめしない。 ちなみに、ボスを150コンボで倒した場合と149コンボで倒した場合の点数の差は、 149コンボ目(雑魚敵)15000点+150コンボ目(ボス敵)10万点=11万5千点 149コンボ目(ボス敵)60000点+150コンボ目(雑魚敵)5万点=11万点 =5000点の差となっており、表をぱっと見たときのイメージほど大きくない。 又、150体以上コンボを繋げて敵を倒した場合には1体に付き5万点もの得点が追加される。 150体以上の敵を倒すことが出来るステージは集落と古代遺跡のみ。 こちらもボス敵を倒すタイミングを150コンボ以降にすることが可能だが、 140コンボ台で倒したときの点差は1体に付き5000点。 プレイヤーランクについて (2012年5月25日作成) プレイヤーランクとは、敵の行動に関係する隠しパラメーターである。 敵が走る速さや、敵が回避をする確率、敵に捕まれた時の長さや、敵がダウンしたときに起き上がるまでの時間など、 いろいろな要素が変動する。 詳細は、「BIOHAZARD解体真書 増補改訂版」等を参照のこと。 当wikiのクリーチャーのページにも若干書かれています。 THE MERCENARIESではソロプレイ時のランクが「6」デュオプレイ時のランクが「8」と、固定されていたのに対し、 リユニオンでは変動するようになった。 ソロの場合・・開幕時は「2」 敵を50体(※)倒した後「6」に変動する デュオの場合・・開幕時は「6」 敵を100体倒した後「8」に変動する ※実験施設は120体 救済システム (2012年5月25日作成) (マーセナリーズ攻略WIKIより転載) http //www33.atwiki.jp/bio5merc/pages/16.html マーセナリーズのみの話ではなく本編にも当てはまるのだが、このゲームには救済ドロップというシステムが存在する。 弾薬と回復アイテムに当てはまり、ある条件を満たすと所定のアイテムが所定の確率でドロップする。 必須マナーと言って差し支えないだろう。 回復アイテム どちらか、または両方のプレイヤーの体力がオレンジ状態、かつどちらのプレイヤーも回復アイテム(卵とレッドハーブを除く) を所持していない状態で、救済対象側プレーヤーの周囲20mに緑ハーブが落ちていない場合、 緑ハーブが100%の確率でドロップする。 弾薬 それぞれのプレイヤーの所持弾薬(装填済みの物は数えない)と プレイヤーの周囲20mに落ちている弾薬の合計数が基準値 未満 で、 更にその弾薬の「所持数÷基準数の値が一番低い」場合、その弾薬が50%の確率でドロップ。 尚その武器を所持していることは前提条件。 所持弾薬はそれぞれのプレイヤー共通でカウントされるが、 落ちている弾薬はそれぞれのプレイヤーについて別個でカウントされる。 基準値 ハンドガン 20発 マシンガン 30発 ショットガン 5発 ライフル 3発 マグナム 3発 つまり片方のプレイヤーの所持アイテムがもう片方のプレイヤーの周りのドロップアイテムにも影響を与えるという事。 なので大事な事は、 無闇に回復アイテムを拾わない(卵はOK) 相方の体力がオレンジ状態の時は自分の持っている回復アイテム(卵以外)を使ってしまう 通常の回復は基本的に卵は後回し 相方が20m以内にいて目の前にハーブがドロップした場合は拾って捨てるか使ってしまう 相方が20m以上離れていて目の前にハーブがドロップした場合は放置 自分が初期所持している回復アイテムも所持アイテムに含まれるので、相方が回復アイテムを初期所持していない場合は特に注意 弾薬はこまめに装填して常にフルにしておく 自分が使用しない弾薬は拾わない、もし拾ってしまったら速やかに捨てる 相方の所持弾薬が残り少なく、自分の所持数が基準値より多い場合は自分の分を捨てる。 周囲に落ちてるものは気にしなくてよい。自分が切れそうな時はそれを拾えば良いし、相方の場合は20m離れていれば無関係。 マーセナリーズを極める為に必要な小技、用語集 (2012年5月25日作成) 方向転換 即座に真後ろを振り返りたい時はクイックターンを使えばよいが、少し横を向きたい時は、 右スティックを傾け、カメラを回した状態で武器を構える(デフォルトではR1)。 これで楽に方向転換が出来る。 基本的に動き続けている間はマジニに掴まれにくく、攻撃も受けづらいので、 絶えずくるくる回る癖を付けると良い。 体感的に、右スティックと共に左スティックも回すとカメラ移動の幅が大きくなる。 タイムボーナスを使った方向転換 タイムボーナスを壊す際、キャラクターはタイムボーナスの方を向いて攻撃を繰り出すので、 □ボタンを押す位置によって、方向を変える事が出来る。 例えばタイムを取った後に後ろを向きたければ、タイムボーナスを通過した辺りで□を押せばよい。 弾のリロードは体術中に行うのが基本 アイテムスロットを表示して弾を□(X)ボタンで選択し、弾の種類に合う武器に重ねて もう一度□(X)ボタンを押す事で、リロードモーション無しでリロードが出来る。 これを体術をしている時、梯子を登っている時、敵に掴まれている時等に行う。 装填してない弾の残弾数によって弾のドロップ率が決まるため、リロードはこまめに行おう。 撃つ→体術ボタンを押す→体術中にアイテム欄リロード、を繰り返す癖を付けると良い。 敵に捕まれたら全力で振りほどこう 敵に捕まれると左スティックを回すアイコンが出るが、 実は左スティックだけでなく○×□のボタンを連打するのも有効。 左スティック回しとボタンを連打を早くすればするほど早く振りほどく事が出来る。 特に処刑マジニに捕まれた時には振りほどかないと即死攻撃を受けてしまうので、一生懸命振りほどく事が大切。 以下、筆者が実験した内容 時と場所 : 集会所ソロの開幕直後にマジニに羽交い締めされた場合 数える物 : 捕まれている間に鳴るウィンウィンという音の回数 コントローラーを全く操作しない時 = 20回 左スティックのみを全力で回したとき(筆者の場合) = 8回 左スティックと○×□△ボタンを全力で連打したとき(筆者の場合) = 5回 左スティックと×□ボタンを全力で連打したとき(筆者の場合) = 5回 ○ボタンも連打するとHELPHELPと言ってしまうので、DUO時は煩がられる可能性もある。 上記の結果により、○を押さなくてもあまり変化がないようなので、押さなくても良いかも。 使わない武器は捨てましょう 手持ちの武器に合う弾薬しかドロップしないため、 使わない武器を捨てれば、他の武器の弾のドロップ率を上げることが出来る。 クリス、バリーのライフル、赤シェバのショットガンは開幕直後に捨てる人がほとんど。 アイテムを拾って敵の攻撃を避ける アイテムを拾ったり、体術をしたり、梯子を登ったり、 ボタンを押してのアクションをしている間は無敵状態になる。 処刑マジニに斧を振り下ろされようが、ロケットランチャーを打ち込まれようが無傷。 これを利用して意図的に敵の攻撃を回避する事が出来る。 ロケットランチャー早撃ち ロケットランチャー以外の武器を構えた状態で、構えたままロケットランチャーに持ち換え、 その瞬間に□(X)ボタンを連打すると、構え終わる前に弾丸が飛び出す。 ロケットランチャーに限らずどの武器でも、この方法で照準そのままでの速射が出来る。 体術を発動させない方法(操作タイプがAの場合) 怯んでいる(体術が出せる)状態の敵のそばに行くと□ボタンが表示されるが、 □ボタンを押しっぱなしにして近づき、構えボタン(R1)を押すと体術を行わずに発砲できる。 移動する時は□ボタンと一に×ボタン(ダッシュ)を押しっぱなしにすると良い。 ボスに密着ショットガンしたい時など便利。 また、スタンロッドを多用するガトリングクリスには必要不可欠なテクニック。 DUO時に相手がいる方向を見る 「L2」を押すと相手の方向にカメラが切り替わる。 そのまま銃を構えて発砲すれば相手プレイヤーの方角に向けて発砲できる。 遠くにいるプレイヤーが敵に捕まれていて且つコンボが切れそう、という時に便利。 「ぶっぱ」とは 体術を使用せずに武器や爆発物を多用して敵を倒していく、という初心者に多いプレイスタイル。 DUOでは熟練者から非常に嫌われるスタイルであり、時間が延びないだけでなく、 敵をショットガンや手榴弾で一掃してしまった場合、次の敵が現れるまで時間が掛かるのでコンボも続きにくい。 出来ればソロで遊ぶ時だけにしておきたい。 もちろん一切使ってはいけないという事ではなく、敵に囲まれた時や味方がヘルプ状態の時等は有効。 要は使い分けが大切という事。 「ボス残し」とは わざとボスを倒さずに終盤まで放置しておく事。高い得点を得られるが難易度は高い。 闇雲にボスから逃げ回りながらプレイしてもコンボが続かなくなるので、 攻撃を避けながらボスのそばで戦い続けられるテクニックが必要。 ボスは1体づつしか出現しない(複数体同時に登場するものと、古代遺跡の出現タイミングが変動するボスは除く)ので、 最初のボスを倒さない限りは次のボスが出現することはない。 また、実験施設にはボスは登場しない。 DUO時には、相手プレイヤーの横で暴れているボスを倒したくなるだろうけれど、 わざと残していたとしたら手出しは禁物。怒られてしまう。 得点の詳細は上記コンボボーナス欄を参照して下さい。 マーセナリーズとリユ二オンの呼び分け THE MERCENARIESはリユニオンと分けるため、「旧マーセ」と呼ばれている。 リユニオンは略して「リユ」と呼ばれる事が多い。 リユより一年歴史の古い旧マーセは根強いファンが多く、プレイ人口も若干多いと思われるが、 筆者のオススメはもちろん、リユ。 DUOプレイ時のいろは (2012年5月25日作成) 最初に知っておきたい事 まず、最低でもタイムボーナス、コンボボーナス、回復アイテムの位置ぐらいは把握しておきたい。 開始から終わるまでの移動ルートもある程度確立されており、定番といえるルートがあるので、余裕があれば調べて憶えておこう。 スペシャル体術について ある組み合わせのキャラクターでプレイすると、体術が変化し強力になる。 HOSTの選択しているステージ&キャラクターに合うキャラクターを選択すると喜ばれる。 変化する組み合わせ クリス シェバ エクセラ ジョッシュ バリー レベッカ クリス ★ ★ シェバ ★ ★ ジョッシュ ★ ★ エクセラ ★ ★ バリー ★ ★ レベッカ ★ ★ 変化する組み合わせ クリス 『アッパー』→『ライジングアッパー』 / 『ネックツイスト』→『ハンマーエルボー』 シェバ 『ストラトダガー』→『ライトニングダガー』 ジョッシュ 『ハンマーブロー』→『マキシマムストレート』 エクセラ 『ビンタ』→『クロスビンタ』 バリー 『ジャブ』→『フルスイング』 レベッカ 『催涙スプレー』→『W火炎スプレー』
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1997.html
「 」はゆっくり、『 』は人間のセリフです。 独自設定(ガバガバ)があります。 ゆっくりが死んでいるような描写はありますが、実際は死んでません。 まさに茶番劇 近くの市民センターで、ゆっくりの茶番をテーマとする劇が上演されるようだ。 普段は劇なんて興味はないのだが、ゆっくりの茶番というテーマに惹かれて行ってみることとした。 市民センターに着くと、受付でチケットを購入し、中へ入った。10万円の年間プレミアチケットがあるようだが、普通に安い1回券を購入。いったい、誰が買うんだよ、こんなん。 ロビーにはポスターが貼ってあり、出演者の写真や簡単なあらすじなどが書いてあった。 どんな内容なのか少し楽しみだ。 そんなことを考えながら席につくと、隣に座っていた女性が話しかけてきた。 『あなたもゆっくり好きですか?』 突然声をかけられたので驚いたが、落ち着いて返事をした。 『えぇまぁ』 女性はニコッと笑って言った。 『私もなんです!一緒に見ましょうね!』 しばらくすると照明が落とされ、開演となった。 幕が上がり、舞台の上には2匹のゆっくりれいむがいた。 「ゆわーい!!きょうはおまつりだよ!!」 「ゆんっ!うれしいなあ!」 2匹はとても嬉しそうに踊っていた。 どうやら、祭りが行われるらしい。 「それじゃあいきますか」 「うん!いくよ!せーの……」 「「ゆっくりしていってください!!!」」 そして物語は始まった。 『…………』 物語の内容はよくある感じだった。 山奥に住むまりさとれいむが、村で行われる祭りに行くために旅に出る。だが道中で、まりさが道草を食ったり、川に落ちたりなどするうちに、祭りの時間に間に合わず、結局行けなかったという内容だった。 『……つまんねぇ』 俺は思わず呟いた。こんな話なら、もっと面白いストーリーを考えろよと思ったのだ。 それからしばらくして、まりさたちは家に着いた。 「おかえりなさいませ。ごしゅじんさま」 「ただいまなんだぜ。れいむ」 れいむ(2匹目)が挨拶をし、まりさはそれに答える。 「それで?きょうはたのしかった?」 「それがひどいんだぜ……。なんとなくおそらをみてたらあめがふってきて、びしょぬれになったんだぜ」 「ゆゆっ!?それはたいへんだね。かぜひかないといいけど……」 「だいじょうぶなんだぜ。それより、ごはんにするからてつだってほしいんだぜ」 「わかったよ。すぐつくるね!」 こうして、まりさ達は夕食の準備に取り掛かった。 まりさ達の様子を見てると、本当に仲良しこよしで、結構ピキピキくる。 『……イライラしてきたな』 俺は思ったことを口に出してしまった。 すると隣の女性に話しかけられた。 『どうしてイライラしているの?』 『いや、この話の内容がつまらなくて……』 俺が正直に言うと、女性はクスッと笑った後こう言った。 『確かに退屈かもしれないわね。でも、まだ序盤じゃない。これから面白くなるわよ』 俺はその言葉を聞いてハッとした。 そうだ。まだまだこれからだ。 ここから怒涛の展開になるに違いない。……ワクワクしてきた。 俺は気持ちを切り替えて続きを見た。 夕食を食べ終わり、まりさは寝ることにした。 しかし、なかなか寝付けない。 理由は明白だった。 「れいむがいないんだぜ……」 そう。いつもなら、まりさに寄り添って眠るはずのれいむの姿がないのだ。 「きっとどこかにいるはずなんだぜ……」 まりさは起き上がり、家の中を探し始めた。 「れいむー!どこにいるんだぜえ!」 「ここだよー!!」 声のした方を見ると、そこには窓際に佇むれいむがいた。 「ゆぅ!ここにいたのぜ!びっくりさせないでほしいんだぜ」 「ごめんね。ちょっとかんがえてたことがあって」 「かんがえごと?」 「うん!あのね……」 れいむはまりさを手招きして呼び寄せると、耳元でささやいた。 「おまつりいきたかったんでしょう?だからきょうはふたりきりでいこう?」 「いいのぜ?れいむはそれで……」 「いいんだよ。まりさはずっといっしょにいてくれるっていったもん。れいむ、うれしかったんだよ?ほんとうにうれしかったんだよ?」 「れいむ……ありがとうなんだぜ……」 まりさは目に涙を浮かべていた。 『泣けるな……』 俺は目を血走らせながらいろんな意味で感動していた。 そして、まりさはれいむと共に家を出ようとした。 その時だった。 「おちょおさあぁ!!どこぉおおお!!!」 叫びながら、まりちゃが現れた。 「ゆわぁ!!おちび!おどろかすんじゃないんだぜ!」 「ゆぴぃ!!おにいさんもいるぅう!!」 まりちゃは俺の方を見て叫んだ。 『は?』 俺は一瞬何が起こったのか理解できなかった。 「おにいさぁあああん!!まりちゃとあそぼお!!」 まりちゃはそう叫ぶと、まりさとれいむの間をすり抜けて、こちらに駆け寄ってきた。 「おにいさん!まりさも!まりさもつれていってほしいのぜ!!」 まりさが必死の形相で頼み込んでくる。 「だめだよ!きょうはふたりだけでいくんだよ!」 「れいむだけずるいのじぇ!!まりちゃだっていきたいのじぇ!!」 れいむとまりちゃが口論を始める。 「うるさいんだぜ!!いま、そんなことしてる場合じゃないんだぜ!!」 「そんなことってどういうこと!?まりちゃのほうがたいせつなことなの!?」 「ちがうんだぜ!いまはそんなことはどうでもいいんだぜ!!」 「どうでもよくないよっ!!いまここできめないとっ!!」 「れいむにはきめないでほしいのじぇっ!!!」 まりさとれいむが言い争う様子を、俺は黙って見ていた。 『……まあゆっくりだし、どうでもいっか』 俺はそう思い、劇をそのまま眺めた。 「もういいのぜっ!!れいむなんかきらいなのぜっ!!」 「まりさこそっ!!まりさなんてだいっきらいなんだからねっ!!」 まりさが泣きながら家を出て行く。 「まりさ……まってよ……」 れいむはそれを見送ると、その場に崩れ落ちた。 「まりさ……まりさ……まりさ……ぐすん……まりさ……」 『何というか、茶番劇だな』 俺は冷めた目でそれを見ながらつぶやいた。 『そろそろいいかしら』 隣の女性が話しかけてきた。 『はい。大丈夫です』 俺は答えた。 『では、これからが本番ね』 女性は俺の肩をポンと叩くと、立ち上がった。 「ゆわぁっ!!」 れいむは飛び上がるように起きた。 「ゆゆっ……?ここは……?」 『おはよう』 隣にいた女性に声をかけられる。 「ゆっ……。こんにちは!」 れいむは挨拶を返した。 『気分はどうかしら?』 女性は質問する。 れいむは首を傾げながら言った。 「げんきだけど……」 『そう。ならよかったわ。今日はお祭りに行く日よ。準備しましょうね』 「ゆっ?そうなんだ……」 れいむは辺りを見回した。 そこには、自分以外のゆっくり達がいた。 『じゃあ、早速行きましょう』 女性はれいむのおさげを引く。 「ゆぅ……わかった……」 れいむは起き上がると、自分の体を確認した。 「ゆ?」 れいむは自分の体に違和感を覚えた。 『あら?何か変かしら?』 「うん……」 れいむは下を見たり、上から見たりした。 「れいむのおりぼんさんがない……」 れいむは不思議そうに呟く。 『ああ、それは、あなたが寝ている間に切ったのよ。似合ってなかったもの』 女性はさらっと答える。 「ゆぅ……」 れいむは悲しげに俯いた。 『さあ、早く支度してちょうだい』 女性はれいむを促した。 「ゆ……」 れいむは起き上がって生気がなくなった表情で進み出した。 『れいむ……』 その様子を見て、俺はゆっくりしていた。 『あの……本当にこれでいいんですか?』 俺は隣に戻ってきた女性に聞いた。 『ええ。構わないわ。これくらいやらないと、れいむが調子のってしまうかもしれないでしょう?それに、私もあまりれいむに構ってあげられないし……』 女性は遠い目をした。 『はあ……』 俺はよく分からなかったが、とりあえず納得することにした。 そんなこんなで劇は終盤。楽しそうな祭りの中、ポツンと生気を失ったれいむ1匹が漂う構図。 「まりさのいうとおりにするのじぇ!れいむ!!」「やるのじぇ!」 まりちゃ(成体)とまりさが、れいむに命令する。 「ゆ……」 れいむは虚ろな目で返事をした。 「おちび!れいむをおさえつけるんだぜ!」 「りょうかいなのじぇ!」 まりちゃ(成体)はれいむに飛びつくと、羽交い締めにした。 「ゆっ!?」 れいむは抵抗するが、まりちゃ(成体)の力には敵わない。 「おねーちゃ!いまなのじぇ!!」 まりちゃ(成体)が叫ぶと、れいむの背後からまりさが現れた。 「れいむ!まりさをゆるしてほしいのぜっ!!」 まりさはれいむに向かって叫んだ。 「ゆ……?」 れいむが振り返る。 「まりさは、れいむのことがすきなのぜ!!だから、れいむをいじめたいのぜ!!」 まりさが必死の形相で言う。 「ゆ……ほんとう?」 れいむは弱々しく尋ねた。 「もちろんなんだぜ!!」 まりさが言うと、れいむの目から涙が流れた。 「ゆっ……うっ……ぐすん……まりさぁ……」 れいむは泣きながらまりさに抱きついた。 「ごめんなさいなんだぜっ!!れいむぅ……ゆるしてくれるのぜ?」 まりさは恐る恐る尋ねる。 「うん……まりさ、だいしゅきだよぉ……ぐすん」 れいむは涙を流しながらも、笑顔で答えた。 「ゆっ!ということでぶっとばすのぜ!」「わかったのじぇ!」 まりちゃ(成体)はれいむを放すと、まりさと一緒にれいむを蹴り始めた。 「ゆぎゃっ!!」 れいむは痛みで悲鳴を上げる。 「れいむぅっ!!」 まりさは泣きながら何度もれいむを蹴った。 「ゆっ……ゆう……」 れいむは気絶した。 「やったのぜっ!」「うまくいったのじぇっ!」 まりさとまりちゃ(成体)が喜び合う。 『ふっ……』 俺は笑いながらそれを見ていた。隣にいた女性も笑っているようだ。 『じゃあ、私は行くわね』 女性は俺に言った。 『はい。ありがとうございます!』 俺は頭を下げる。 『どういたしまして。じゃあまた会いましょう』 女性は去っていった。そういや、よく見れば彼女も出演者だったな。ポスターで見たな。 『さて、そろそろだな……』 俺はれいむの方を見る。すると…… 「ゆがあああっ!!!」 突然、れいむが起き上がった。 「ゆっ!?なんでおきてるんだじぇ!」 まりちゃ(成体)は驚く。 「ゆがあああ!!!」 れいむは怒り狂っていた。 「な、なにがおこってるんだぜ…」 まりさは呆然としている。 「ゆぎぃいいいっ!!ゆっ!!ゆぎっ!!」 れいむはまりさを殴ると、まりちゃ(成体)に襲い掛かった。 「ゆびいっ!?」 まりちゃ(成体)の頭に噛み付く。 「ゆっ……ゆがああ……」 まりちゃ(成体)はれいむを振りほどこうとした。そこにまりさがまりちゃ(成体)を助ける。 「ゆがああっ!!」 れいむはまりさに襲いかかる。しかし、まりさはそれをかわした。 「ゆげえっ!!」 まりちゃ(成体)に噛み付いていたれいむは、そのまま地面に激突する。 「ゆがああっ!!」 れいむは再び起き上がると、まりさ達を睨みつけた。 まりさは震えていた。 「ゆぐっ……おとなしくけられるのぜ。れいむがすきだからけるのぜ。ゆっくりりかいするのぜええ!」 まりさは叫んだ。 「ゆ……」 れいむは一瞬動きを止めると、再びまりさに飛びかかった。 「ゆきゃああああっ!!!」 「ゆっ……ゆぐうう……」 まりさがれいむに押し倒される。 「ゆがあああっ!」 そこにすかさず、まりちゃ(成体)がまりさを助けて、れいむを跳ね飛ばす。 「ゆぎゃあっ!!」 れいむは吹っ飛んだが、すぐに起き上がってきた。 「ゆがっ!ゆがっ!ゆがっ!ゆがっ!!」 れいむは何度も何度もまりさ達に突進する。その度にまりさ達は吹き飛ばされたり、逆に飛ばしたりした。 『復帰性能高いな、こいつら』 俺は思わず呟く。 「ゆがああっ!!ゆがっ!!ゆがああっ!!」 れいむの叫び声だけが響く。 「ゆがっ!ゆぎっ!ゆがっ!」 まりさ達が疲れてきたのか、徐々に押され始めた。 「まりさのほんきをみせてやるのぜ!」まりさが叫ぶと、まりさ達の体からオーラのようなものが現れた。汚らしい。 「ゆっ?」 れいむは不思議そうな顔をする。 「ゆがっ!!ゆがあっ!!」 れいむはそれでもまりさ達に向かっていく。 「ゆが・・・」 まりさ達はれいむを押し返すと、まりちゃ(成体)のヒップアタックでれいむを付き飛ばし、まりさの体当たりでれいむを転ばせた。 「ゆっ……ゆぎゃっ!!」 れいむは立ち上がると、まりさ達を睨む。 「ゆぎゃー!ゆぎゃー!」 まりちゃ(成体)が泣き出した。 「ゆぎゅ……」 れいむはそれを見て少し怯んだ。 「ゆぎゃっ!!」 「ゆぎぃいいっ!?」 今度はまりちゃ(成体)が飛び上がり、れいむを蹴り上げた。 「ゆがっ……ゆがっ……」 れいむはフラつきながら起き上がった。 「ゆがああっ!!」 れいむがまりちゃ(成体)に襲い掛かる。 「ゆがああっ!!」 まりちゃ(成体)もれいむに殴りかかる。 「ゆぎっ!ゆがっ!!」 「ゆがあっ!!」 二匹のおさげがぶつかる。 「ゆがああっ!!」 まりちゃ(成体)がれいむを突き飛ばす。 「ゆがあっ!!」 まりさも負けじと突き飛ばす。 「ゆがああっ!!」 れいむもまりさ達を弾き飛ばした。 「ゆがあああっ!!」 「ゆがっ!?」 れいむはまりさに体当たりすると、まりさは倒れた。 「ゆがっ!!ゆがあっ!!」 れいむはそのまままりさを踏んづける。 「ゆがっ!ゆがっ!!ゆがっ!!!ゆがっ!!」 何度も踏みつける。 「やめろおおおおっ!!」 そこにまりちゃ(成体)が突っ込んできて、れいむをぶっ飛ばした。「ゆぎゃっ!!」 れいむは転がりながら起き上がると、まりちゃ(成体)を見た。 「ゆがっ……」 まりちゃ(成体)はまりさを庇うように前に出る。 「ゆがああああああああああ!!!!」 れいむがまりさ達に襲いかかる。 「ゆがっ!!ゆぎいっ!!ゆぎぃいいっ!!」 「ゆげええっ!!おげぇええっ!!」 「ゆびっ!?ゆぎっ!!ゆげえええっ!!」 「ゆがぁっ!!ゆがっ!!ゆげええっ!!」 何度も何度も叩き潰し、噛み付き、引っ掻き、体当たりをする。 「ゆが……ゆが……ゆが……ゆが……」 遂にまりさ達は動かなくなった。 「ゆ……ゆが……」 れいむはまりさ達の死体を見つめると、満足そうに微笑んだ。 「ゆがっ……」 そして、ゆっくりした足取りでその場を離れた。 『何だったんだ?今の』 俺は首を傾げた。 『……あ、もうすぐ劇も終わりか』 俺の疑問はすぐに解決された。 「ゆわーい!ゆわーい!」 まりさが飛び出してくる。 「はやくくるのぜえっ!」 まりさ達が口々に叫ぶ。 『おいおい……また何か始まるのかよ』 俺は正直飽きてきた。急に大乱闘が始まったのまでは良かったのだが、ここまでくれば蛇足だ。さっきのところで終わらせれば良かったのに。 『……でもまあ、最後まで見届けるか』 俺は続きを見ることとした。 「ゆっふっふ!みんなあつまったのぜ!」 まりさが言った。どうやらまりさ達は全員集まったらしい。 「じゃあいくのぜ!せーのっ!!」 「ゆっふっふっ!!」 まりさが音頭を取り、全員が声を合わせた。 『は?』 俺は思わず聞き返した。 「ゆっふっふっ!!」 もう一度まりさ達が言う。 「ゆ、ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!」 まりさが叫ぶ。 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 他のまりさ達もそれに合わせて叫び始めた。 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 『……は?』 訳が分からない。一体何をしているんだろう。 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 まりさ達はずっと同じことを繰り返している。 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」 『……』 俺は黙ってまりさ達の様子を眺めていた。 「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ!!」「ゆっふっふっ!!ゆっふっふっ」 まりさ達の奇怪な掛け声と共に劇は終了した。 最後に、一番最初に登場したれいむ2匹が現れた。こいつらはさっきの口調といい、優秀な劇団員なのだろう。途中で出てきたあのヤバい奴は別として・・・。 「きょうのげきはなかなかだったよ!」 「ゆっ!ゆっ!」と喜んだ。 「つぎからは、もっとたのしいげきにしようね!」 「ゆっ!わかったよ!」 「それではみなさんゆっくりしていってね!!!」 市民センターを後にする俺。 『結局何だったんだ……』 よくわからないしリピーターにもならないが、楽しかったから良しとするか。でも10万円のチケットはいただけない。売れたんだろうか、アレ。 まあ、たまにはこういう茶番もいいな!と思った今日この頃であった。 閲覧数 -