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咲夜6 6スレ目 121-124 121 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/12(日) 02 16 31 [ 3xLW6UFg ] あーあ、抱いてもいいのよとか誘惑してきたさくよさんをただぎゅっと抱き締めて ちょっとだけ困惑されつつもそっと抱き締め返されてそのままほんわかのんびりしたひと時を過ごしてーなぁー 122 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/12(日) 11 56 56 [ KTEsP7Cg ] 121 さくよさんと申したか 123 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/12(日) 15 17 41 [ 7/c0..Vw ] 121 さくよさん? 咲夜さんじゃないの? ところで、スレちがいで申し訳ないが。 貴方に合うSSを探すスレで紹介している以外に、オリキャラ(ドーリム)小説がのったサイト誰かしらない? 124 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/12(日) 15 25 26 [ N6O1WR7U ] 121を見て本の精を思い出した。 で、 121の内容で本の精を書いてみる。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 「〇〇、私を抱いてもいいのよ」 咲夜(さきよ)がいきなりそんな事を言って来た。 次の瞬間、俺と咲夜は自分の部屋に移動していた。 ―― 恐らく時を止めたのだろう 俺は無言で咲夜に近づく。 「(……所詮は元人間か)」 咲夜は何かを呟いた。 その目に映っているモノ、それは失望。 俺はそれに気付かずに咲夜を抱きしめた。 ―― 数十秒経過 「…〇〇 ?」 咲夜は抱きしめられたまま困惑したような声で俺の名前を呼ぶ。 「んー?」 俺は咲夜の温もりを感じながら、生返事を返した。 ……やばい。なんか、眠たくなって来た。 「どうして ?」 何が【どうして】なのかよく解らない。半分寝ている頭をフル回転させて考える が、全く解らない。 「俺は咲夜が抱いていいって、言ったから抱きしめたなんだけど……」 咲夜はキョトンとした後、笑いを堪えるように肩を震わせる。 その瞳から失望の影は消え、あるのは【呆れ】と少しの【喜び】だった。 そして、現在の情況に今気がついた様に赤くなり、おずおずと俺の身体を抱き返 した。 残り頁数 ――????頁 6スレ目 223-230 223 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 05 25 50 [ ZUVDTdVQ ] 「咲夜さん!! 俺、貴女の事が――ってか既にいないし! 消えたし!」 224 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 05 45 38 [ aB4sagP. ] 斬新な振られ方だw 225 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 06 41 19 [ JhUuo/D2 ] そこは恥ずかしがって逃げたに90crn 226 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 14 03 24 [ x3eeEr8E ] いやいや、幻想郷を出る日がかならずくるから故意に避けてるんだよ。 227 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 14 07 04 [ NwuH/ogg ] 良い方に解釈すれば廊下の影あたりで真っ赤っか……かな。 228 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 15 02 19 [ pYWeKQjI ] そして、廊下の影から○○を見つめるようになる……かな。 229 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 21 38 16 [ QlRGW/MI ] 更に後ろの影からお嬢様が恨めしそうに見つめるように……かな。 230 名前:名前が無い程度の能力 投稿日: 2006/11/21(火) 21 45 10 [ jtJDY/4g ] で、その事をお嬢様に見られてさらに赤面……かな。 6スレ目 570 歪んだ世界の中を歩いていく。数歩先に見えるのは鬼火。それ以外は出鱈目としか言いようのない空間。 鬼火は道標、この空間で迷わないためのもの。これが無ければ自分自身も出鱈目の一部になってしまう。 どれぐらい進んだだろうか。鬼火の火が広がり、空間の一部が穴になった。 ――その先に見えるのは最近になってありつけた就職先。 穴をくぐり、地面に足を乗せ……られなかった。 「だぁっ!?」 急に足場が無くなり、思わず声を上げる。そのまま回転し、地面に一点倒立。 ……要は着地に失敗して頭からまっ逆さまに落ちた。 「ぷっ、ぷくくく……」 「……っ、くくっ……」 周囲から笑いが漏れる。……よりによって門の近くで降ろしやがって。 「……警備のメイドさん達?頼むから根っこになった俺の頭を地面から抜いてやってほしいんだけれど」 俺の台詞を聞いた瞬間、門の向こうにいたメイド達が爆笑し…… 突然、頭で立った。 この言い方は正確じゃない。詳しく説明すると『爆笑していたメイド達が次の瞬間杭のように逆さまになって地面に突き立ってた』、ということだ。 しかしスカートは裾を紐で縛ってあって捲れていない。……くそう。こういう場合はおふぁんつも丸見えだろうが。 「お帰りなさい、__。荷物はちゃんと紫に頼んだかしら」 そして背後に気配。……どうやったのか考えたくは無いがこの惨状(男的な意味で)の犯人であり、俺の上司でもある人。 「ええ、食料品は食堂の保管庫、消耗品は備品倉庫の方に頼みました。……というか抜いて下さい。これじゃあ生殺しですよ咲夜さん」 スカートの中身を見られたくないからという意外に乙女ッチーな理由で俺の後ろに立った咲夜さんが、思いっきり俺の頭を蹴り飛ばした。 「あだぁっ!」 首の骨に負担がかかり、ちょっと嫌な音が鳴った。 「ふざけていないで納品数のチェックをしなさい。特に食料品は見直しをちゃんとお願いね。場合によってはいろいろしなくちゃいけないから」 何をですか!?そう聞けないのがつらい。 「……わかりました」 痛む首を押さえ立ち上がる。しかし誰もいない。 「相変わらず多忙な人だな……」 ふと地面を見るとメッセージが。 『ポケット』 すぐに今着ている服のポケットを探す。すると紙片が出てきた。 そこに書かれていたメッセージを見て苦笑する。 「……まったく」 そして、地面のメッセージを靴で消して、自分の勤務に戻るために目の前の館……紅魔館へと走った。 *** *** 少し前まではただのイチャスレ閲覧者だった自分が、まさか本当にこちら側へ来れるとは。 幻想郷に着いたとき、最初に思ったのがこの一言だった。 着いた当初はとりあえず村に住まわせてもらい、畑を耕したりしていたが、『ちょっと待て』と心の中で突っ込みを入れられた。 『畑仕事してないで少しは東方キャラと仲良くなろうぜ』 その一言から俺は鍬を放り投げ、受難の日々を送った。 語れば長い話を一気に省略し、現在は紅魔館の使用人として過ごしている。 というわけで、今俺はある部屋の前に立っている。服装は最初に着ていたよそ行きの服と違い、使用人としての制服を身に付けていた。 「メイド長、納品数の点検が終了いたしました」 公私で呼び方を変える性格なので、仕事中は名前ではなく役職で呼ぶ。 「そう、入って」 「失礼します」 中に入ると、咲夜さんが簡素な執務机に乗った書類に目を通していた。 「口頭で報告を頼める?」 「あ、はい。こちらに搬入された物資は搬入前から搬入後のマイナスはありませんでした。ただ……」 咲夜さんに言われ、点検の結果を報告する。 「ただ?」 「何者かがリストに書き込みを加えたようで、必要とは言えない代物まで購入させられましたが」 「……たとえば?」 声が低くなる。 「主に従業員の私物ですね。ゲーム、コミック……中には『おねがいレ○リア』というのもありました」 あえて伏字にしたのはうちの主の尊厳に関わるから、と言っておこう。 「まったく、困ったものね……」 さすがにあきれが行動に出たのか動いていた手が止まり、はあ、とため息をつく。 「いくら__が外の世界を行き来できるからって、呆れたものだわ」 ここで必要なものにはどうしても幻想郷には無い物資も存在する。だけに外の世界を知っている人間が必要だった。 最初のうちは咲夜さんが行っていたらしいのだが、メイド長としての事務もあるために時間が限られてしまう。 そういうわけで俺が来るまでの間はメイド達が交代で物資調達をしていたらしい。 しかし、たまに向こうの人間をいろいろな意味で食べてしまう不遜な者もいたらしく、博麗の巫女も正直頭を抱えていたようだ。 そこでつい最近まで外にいた俺が登場。身の安全と衣食住を保障され、めでたく買い出し要員としての地位を手に入れた。 「正直困りますよ。いつぞやなんて『セー○ームーン』全巻買って来いなんて指示もありましたし」 「馬鹿正直に買うあなたもあなただけれど、ね」 「まあ、セ○ムンについてはフランドール様の希望ですから」 メイドならともかく上司(?)、しかも能力が『すべてを破壊する程度』の妹様に逆らおうものなら残機がいくつあっても足りない。 むしろコンティニューすら出来ない。 「後はこれとか……ですね。メイド長、もとい咲夜さん」 俺が取り出したのは白い袋。 「何で名前で呼んだのかしら……って」 仕事中だというのにプライベートの呼び方を使った俺が気になり、こちらを向いた咲夜さん。 袋の中には一枚のチケットとそのおまけ。 「大丈夫です、他のメイドにも、ましてや紫さんにも気づかれてませんよ。……命がかかってますし」 実は買い出しに出る前に咲夜さんに一枚の紙と言伝を預かっていた。 『これの交換をお願いね』、と。 紙……引換票に書いてあった店名を見たら昔バイトしていたところだったり、咲夜さんってこういうのが好きなんだ、とか思ったり。 そんな感じで買い出し中に交換、彼女の即席スペル『ベクター○ラップ』で封印していた。 そして、冒頭に出てきた紙片にはこう書かれていた。『報告時にブツを持って来い』と。 「恥ずかしかったんですからね。ちょうど付き合いの長かった店長にレジやってもらって、その間ずっとからかわれっぱなしで……」 咲夜さんにブツ……劇場版プリキュア&デジモンのチケット+プリキュアポーチを渡した。 「それは悪かったわ。でも私自身が行こうにも時間も無いし、あなたに頼むしかなかったのよ」 「……役に立てて嬉しいです」 おそらくお嬢様と行くつもりなのだろう。咲夜さんの顔が微笑んでいた。 「報告の続きですが、先ほど言ったとおり余計な買い物をしたせいで少々金銭面でのマイナスがあります。 赤字というほどではありませんが、それなりの節制は必要かと」 館の維持費やメイド達の食費、その他諸々。それをすべてやりくりしているのは咲夜さんだ。 「そう……今月も厳しそうね……」 「まあ、彼女らにもその辺は覚悟をさせておきましょう。以上で報告は終わりです」 そう言って部屋を出ようとした時。 「待ちなさい」 咲夜さんの声が俺に放たれた。 「何でしょうか、メイド長」 「あなたに頼みたい事があるの」 *** *** 「…………言いだしっぺが遅いのもなんだかな……」 現在俺がいるのは幻想郷の外。横○駅地下のトイレの前にいる。 紫さんが無駄に気を利かせてスキマをこのトイレに繋げたのだ。 で。俺が待っている人はもちろん咲夜さんだ。頼みたい事……『一緒に映画を見に行きましょう』という言葉に同意し、こうして外の世界に来た。 咲夜さんはなぜか張り切って二日分の仕事をこなし、後はメイドさん達でも出来る仕事だけを残していた。 しかし、遅い。時間を守らないなんて珍しい事だ。……大方紫さんが軽くからかってるんだろう。 「お待たせ」 「遅いですよ咲……っ」 後ろを向いた瞬間さまざまな感情が俺の中にわきあがった。 ……主に大きかったのが『驚愕』、そして『笑い』。 何しろ、小さいのだ。咲夜さんが。全体的に。 大体で小学校高学年、大きく見積もっても中学生くらいにしか見えない外見。 普段の咲夜さんからは考えられないほどの可愛らしい子供服。 そして……肩に下げられてる特典のプリキュアポーチ。 思わず床に突っ伏していた。バンバン叩きながら笑っていた。 「ちょwwwwwww咲夜さんwwwwwwww」 無論直後にナイフを突きつけられたわけだが。 「今の状態だったらあなたを殺しても少しの罰で済むわよね?」 「ごめんなさい」 ナイフを収め、チケットを取り出した。 「仕方ないでしょ?このチケット親子ペアなんだから」 見てみれば、確かに『大人1名様と小人(3歳~中学生)の1名様』と書いてある。 「でも律儀にポーチを持って歩くだなんて……」 「いいじゃないの別に。子供の姿に戻ったんだからそれぐらい許してよ」 「まあ、ギャップがおかしすぎていいんですけど……って、『戻った』?」 咲夜さんの言葉に疑問を感じた。何故『なった』じゃなくて『戻った』なんだ? 「この姿が私の本当の姿。あっちでは他の連中に見下されない為と作業がこなせるだけの体が必要だったから大人の姿になっていたの」 「……なるほど」 確かにこの姿じゃあ、実力を抜きにしても少し前の俺みたく爆笑してしまいそうだ。……主にギャップで。 「それにね」 咲夜さんが続ける。 「いつも甘えられてばっかりだったから、たまには甘えたいな……とか思ったりしたわけで」 顔がほんのりと赤くなる。 ……あれ?今すごく可愛くなってませんか咲夜さん? 「驚いたかしら?私、中身はまだ子供だから……甘えたい時だって、あるのよ」 あー、うん。これなんて最終兵器侍女長?体格差でどうしてもなってしまう上目遣いとかその指先を弄るしぐさとか…… 「……驚きましたよ。ええ、真面目な咲夜さんにこんなにも可愛い一面があるなんて思いもしませんでした」 「かっ……」 おお、真っ赤になった。お約束すぎますよ咲夜さん。 「……こんな俺でよかったら、思う存分甘えてください。というか俺にだけ甘えてください」 微笑みながら咲夜さんへ言葉を渡す。 「本当に、いいの?」 「ええ」 顔を上げ、年齢相応の笑みを浮かべる。 「ありがとう、__」 思わず頭を撫でようとする手を理性で止め、俺も笑顔で返した。 「それだったら、私の呼び方を変えてほしいな」 「呼び方、ですか?」 「ええ。今の姿でだけ、咲夜、って呼んでほしいの。あと敬語も抜きにして」 一応は年上なんだし、と思っていたが、本人がいいのであれば。 「わ、わかったよ。咲夜……」 つい出そうになる『さん』をこらえていると咲夜さんが吹き出す。 「それでいいの」 笑いながら俺の手を引く。 「ほら!早く行きましょう!」 「あ、ああ」 傍から見れば兄の手を妹が引っ張っているように見えるだろう。 それでも俺は幸せだった。……ようやく見つけることが出来たから。 *** *** 「ずいぶん幸せそうじゃない」 「あ、顔に出ていましたか?」 「ええ。まったく、私は熱いのが苦手なのよ」 「すみません。すぐに室温を……」 「そっちじゃないわ」 「……はい?」 「あなたよあ・な・た。まったく、その立場だからこそ平然としていられるようなものだけど他のメイド達はもう怒り心頭よ」 「はあ……」 「で、彼に返事は?」 「……すいません、仰る意味がよくわからないのですが」 「……呆れた。仕事ばかりに集中するからそうなるのよ」 「すいません」 「話すと彼がかわいそうだけど、あなたのような鈍な者には言わなきゃわからないみたいだから教えてあげる。 前にあなたが彼をキネマに誘った時の『俺にだけ甘えてください』っていう言葉、覚えてるかしら?」 「み、見ていたんですか!?」 「その辺の言及は後にして。アレ、彼からあなたへの告白よ。『君の素顔を俺だけに見せてくれ』……って所かしらね」 「え?」 「ああもうまったくダメだわこの大馬鹿者!しかもその後に『呼び捨てにしてほしいの』だなんて気があるみたいな言い方しちゃって!」 「…………」 「極めつけはその後もたまに仕事を先に終わらせて休んでは外の世界に行ってるそうじゃないの? これで今更『あなたの気持ちに気づいていませんでした』とか言うつもり!?」 「…………」 「……咲夜?って気絶してるし。あーもうこの超絶鈍感娘!……__!__はどこにいるの!?この馬鹿ひっぱたいて起こしてやりなさい!」 *** *** さーくやおねえさまぁぁぁぁ(ナイフ 失礼しました。 現在(2006/12)公開中の映画「ふたりはプリキュアS☆S チクタク危機一髪」は時がテーマらしいので「咲夜さんに見せたいな」とか思ってたらこんな事に。 誰かふたりはアリマリB☆S歌ってくれる勇者はいないのか? 6スレ目 579 今日は、クリスマス・イブ。 そして、幻想郷の住人が紅魔館に集まっている。 外界ではクリスマスを恋人と過ごしているが幻想郷には男が殆ど居ない。 だから、恋愛沙汰は(女同士でない限り)あるはずが無い。 だから、イブは皆が広い紅魔館の大広間に集まって宴会をするのだ。 「お~い、○○も飲もうよ。ノリ悪いな~」 と、萃香が背中から覆いかぶさってきた。 てか、酒ぐらいってレベルじゃねぇぞ! 一体、どれだけ飲んだ!? しかし、周りを見ると確かに他の連中はかなりの量を飲んでいる。 スキマ妖怪と亡霊の姫様は文字通り浴びるほど酒を飲みながら料理を食べている。 ……まぁ、あの人達は別格だから気にしないでおこう。 そもそも、俺はこの幻想郷に来て数ヶ月しか居ない。 ある日、イキナリこの幻想郷に迷い込み途方にくれていた。 そこを、紅魔館の美鈴さんが助けてくれ色々あって今は、この紅魔館で執事をしている。 執事と言っても紅魔館のレミリアお嬢様のお世話では無く、その他、雑用が殆どだが…… その時、この紅魔館のメイドである十六夜 咲夜さんにもお世話になった。 力のチの字にも満たない俺に体術やナイフの投げ方を教わった。 時には、紅魔館のパチュリー様にも頼み込んで魔法を教わらしてくれたこともあった。 本人曰く、 「弱い人間は紅魔館には要らない。だから、強くなってくれないと困る」 だそうだが、俺はそんな一生懸命に教えてくれた咲夜さんに、いつしか淡い恋心が芽生えていた。 「てか、俺は執事だから酔えるほど飲めないんだよ。仕事もあるし」 と、俺は後ろに抱きついている萃香に言った。 萃香は目を丸くしていたが我に返って言った。 「エー、○○ってまだ仕事あるの? ……まぁ良いや。飲めー!!」 「だから、飲まないって言ってるだろうが、この酒乱!」 と、俺は萃香に綺麗な背負い投げを決めた後、大広間から出て行った。 頭が少し、クラクラする。 どうも、酒の匂いに酔ったみたいだからテラスに移動することにした。 俺がテラスに行くと、其処には咲夜さんが一人で空を見ていた。 そういえば、大広間には居なかったな。 こんな所に居たのかと思い、俺は咲夜さんに声を掛けた。 「咲夜さん。なんでここに? 大広間には行かなくてもいいんですか?」 「あぁ、○○。どうも酔いすぎたみたいだからここで休憩してるの」 「咲夜さんもですか。まぁ、俺は酒の匂いで酔ったみたいですけどね」 と、軽く会話を交わしながら俺は咲夜さんの隣に並んで空を見た。 冬の空は視界が澄んでいて星が良く見える。 「匂いで酔うなんて、○○ってそんなにお酒苦手だったの?」 「いえ、アルコールには強いと思うんですけど、どうもあそこの空気は苦手だった見たいで」 「まぁ、あれだけ酒気と妖気に包まれてたら並の人間はそうなるわね」 と、咲夜さんと俺は笑いながら話している。 「そうだ。さっき大広間から出て来るときに持ってきたんだけど○○も一緒に飲む?」 と、咲夜さんが俺にワインを見せてきた。 「頂きます」 「そう。ハイ、グラス。注いであげるわよ」 と、咲夜さんが俺にグラスを渡してそれにワインを入れてくる。 真っ赤な色のワインだ。この紅魔館に良く似合う。 咲夜さんも自分のグラスにワインを注いでいる。 「乾杯」 「乾杯」 と、俺と咲夜さんは二人だけの乾杯をし、ワインを飲んだ。 ワインの味はとても口当たりの良い素晴らしいものだ。 素人の俺が分かる位なのだからさぞかし高い物なんだろう。 そして、飲みながら話すこと数十分。ワインも空になっていた。 しかし、一本のワインを二人で飲んだのに全然、酔いはしなかった。 「さて、じゃあそろそろ戻ろうかしら」 「そうですね。……あぁ、そうだ。咲夜さんに渡したいものがあったんだ」 「私に?」 俺は自分の服の内ポケットから小さな箱を取り出した。 俺に色々なことを教えてくれた咲夜さんにささやかなプレゼントだ。 そして、俺は咲夜さんにプレゼントを渡した。 咲夜さんが箱を開ける。中には懐中時計が入ってあった。 俺が咲夜さんに気に入ってもらおうと香霖堂の店主に頼み込んで貰った物だ。 「気に入ってもらえるといいんですが……」 「……ありがとう、○○。じゃあ、私からもプレゼントよ」 と、イキナリ俺と咲夜さんの周りがテラスでなく紅魔館の屋上になっていた。 これが、咲夜さんの時間を操る程度の能力なのだろう。 紅魔館の屋上は明かりも無く星や月が先ほどよりも明るく見える。 「私からのクリスマスプレゼントよ。気に入ってもらえた?」 「凄い。幻想郷の景色とはこれほど素晴しいものだったんですね。とても気に入りましたよ」 「良かった。じゃあ、もう一つ言いたいことがあるの」 「なんですか?」 俺が聞くと咲夜さんは顔を少し朱に染めていった。 「私は貴方のことが好きになったみたい。良かったら付き合ってもらえるかしら」 今度は、俺の頭の中の時間が止まった。咲夜さんが俺の事が好き? それって、俺も咲夜さんが好きだから両思いって事ですか。 咲夜さんは俺の方を見ている。 だから、俺もその期待に応える。 「俺も……俺も、咲夜さんのことが大好きですよ、喜んでお付き合いさせてください」 そして、咲夜さんに近づき口付けをする。 これほど、このまま一生、時が止まればいいと思った事は後にも先にも無いだろう。 「今よ! そのまま押し倒して!」 「何やってるの○○! もっと咲夜さんを抱きしめて!」 「咲夜さん……お幸せに」 「咲夜、○○。私の了承も無しに恋人とは……まぁ、いいだろう。今日は特別ね」 と、スキマ妖怪のスキマ実況で下の大広間にいる人達全員がこの二人を見ていたのは別の問題。 ――――後書き―――― 皆さん、メリークリスマス・イブ。 今回は、クリスマス・イブということで長編にしてみました。 まだ、至らない点もあると思いますがこれからも頑張って生きたいと思います。 では、最後までご覧くださって有難うございます。 皆様も残り数日を健康にお過ごしてください。 メリークリスマス。 7スレ目 668 ―――メイドの仕事、一人じゃ大変でしょう? 俺でよければ、お手伝いさせてくれないかな? うpろだ267 事の起こりは数日前……夜雀が俺の家に来てから 『きっといいコンサートになるから来てね!! あ、あと、あなたの恋人も絶対連れてくること! 絶対よ!!』 と、何故かニヤニヤしながら言ったことからだった。 ・ ・ ・ 「ふぅん……いい音色ね、騒霊と夜雀もやるじゃない」 「ふふ、喜んでもらえて何より」 そして今、俺は恋人の咲夜と一緒に夜雀&騒霊のコンサートに来ていた。 咲夜が褒めるだけあり、彼女たちの奏でる音色は素晴らしいものだった。 俺たち以外の全観客が惚れ惚れとして聴き入っているのがその証拠だ。 曲のジャンルがロック、ポップ、クラシックだの バラバラなのも彼女達らしいといえば彼女達らしい。 そして、やけにハプニングが多いのも幻想郷ならではだろうか? 例えば……確か3曲目「魔理沙はとんでもないものを盗んでいきました」を歌っている最中 妙な服を着た謎の5人組が「すぐに呼びましょ陰陽師! Let s GO!」と歌いながら乱入。 さらに、なぜか永遠亭の面々が乱入して「えーマジ初月? キモーイ」だの 「患部で止まってすぐ溶けて高熱などの症状を緩和します」だの歌っており 某混沌教授以上にカオスだったのは忘れられない。 ああ、乱入といえば数曲前 スウェディッシュポップというおしゃれでポップな曲を演奏していたときに 突如として悪魔のような3人組が 「SATSUGAIせよ! SATSUGAIせよ!」 と乱入してきたのはビックリした。 その3人のうち、一番危なそうな奴が 「バイオリン、トランペット、キーボードなど、まとめてレ○プしてくれるわー!!」 と叫んだとたん、キレた騒霊三姉妹の「大霊車 コンチェルト・グロッソ」が発動。 ただ、そいつはマトリックスのような動きで全弾回避してしまった。 スゲェ…… 彼らは、一体何者だったのだろうか? 噂によると、隙間がどこからか呼び寄せたらしいが 定かではない。 なお、咲夜は「SATSUGAIせよ!」の歌に ウットリしてたような気がしたが、気のせいと言うことにしておこう。 と言うか、気のせいであってほしい。 「SATSUGAIせよ……ふふふ」 マジ気のせいであってほしい。 ……そんなこんなでコンサートももう終盤。 俺と咲夜は寄り添うようにして心地よい音色と歌声に耳を傾ける。 そして、演奏されていた曲が終わり―――― 「みんな、今日はありがとう! 本当に……本当に名残惜しいけれど、次の曲が最後になるわ!!」 観客の間に「えーー」という落胆の声が広がる。 もっと、聴いていたかったのだろう。 「残念だな……あと一曲か」 「そうね、私ももっと聴いていたかったわ」 かくいう俺も……そして、咲夜もやはり名残惜しかった。 「これから歌う最後の曲は、このコンサートに来てくれている、あるカップルに捧げます……ふふふ」 へー、カップルかぁ……誰だろうな。 上白沢先生とその彼氏かな? それとも、ドールマスターアリスと●●のコンビか? こないだ、決闘したとか聞いたが……●●が勝って、うまく結ばれあったんだっけか。 あの二人は曲のネタになりそうだしなーーーあっはっはw 「幻想郷初公開! 曲名は――――――――――よ!!」 「「――――は?」」 曲名を聞いた瞬間、俺と咲夜は同時に間の抜けた声を上げた。 そして、俺の頭の中で全てが繋がる。 なぜ、ミスティアは俺をコンサートに誘う時、あんなにニヤニヤしていたのか。 なぜ、ミスティアは必ず咲夜も連れてくるように言っていたのか。 「なお、スペシャルサンクスは文々。新聞記者の射命丸 文さん!! 彼女の情報をもとに、この歌を作ったわ!!」 あいつは―――― ミスティアと騒霊達は―――― 「紅魔館のメイド長 十六夜咲夜 と 異邦人 ○○の愛の軌跡……たっぷり聴いていきなさい!」 俺たちのことを歌にしやがった!! 「ラストナンバー……『十六夜咲夜が倒せない』!!」 うpろだ269 『十六夜咲夜が倒せない』 ―――――― 気がついたら いつもレミリアを狙い そしていつも同じ場所で負けて ―――――― ○○「今日もまた、立ちふさがるか……俺の愛の前に」 咲夜「今日もまた、立ち向かうのね……弱いくせに」 ○○「やかましい! 今日こそ、お前を倒してレミリア様に俺の想いを聞いてもらうんだ!!」 咲夜「懲りないわね…時間も押してるし、30秒で始末してあげる」 ―――――― あきらめずに 殺人ドールに 挑戦するけど すぐに 地に倒れるよ ―――――― ○○「ぐぅっ……あ、諦めて……たまる…か!!」 咲夜「なかなか頑張るわね……なら、もう一発喰らいなさい。幻符「殺人ドール」!!」 ○○「ぎにゃああああああああ!!」 ―――――― 弾幕スペカがあれば ラクに レミリアの部屋に 着くのに ―――――― ○○「ち…くしょ……弾幕やスペルカードさえ…あれば……」 咲夜「まだ喋る元気があるの? なら、もう一発」 ○○「え? いや ちょっと……もういっぱいいっぱいなんですけどってNOOOOOOO!!」 ―――――― 何回やっても 何回やっても 十六夜 咲夜がたおせないよ あのナイフは何回やっても よけれない ―――――― ○○「い、痛い 痛い! ってか、マジ刺さってるんですけど!!」 咲夜「刺してるのよ……そろそろ、終わりにするわ――――」 ―――――― 必死にかわして 逃げ回っても いずれは時間止められる ―――――― ○○「て、てめえ また時間止めるつもりか!? 卑怯ナリよ その能力!! 」 咲夜「黙りなさい侵入者! 幻世『ザ・ワールド』!!」 ○○「……(青年硬直中)」 咲夜「時は止まる……はい、ジャスト30秒でチェックメイトね」 ……… …… … ―――――― 裏口侵入 試してみたけど 完璧メイドにゃ 通じない! ―――――― ○○「くくく……前は失敗したが、ここから侵入すればあの殺人メイドに見つからずに―――――」 咲夜「―――― ネズミが一匹」 ○○「!!??」 咲夜「こんなところで何をしてるのかしら?」 ―――――― だけど 次は 絶対会うために 僕は あいつに勝って 最後に笑ってやる ―――――― (少女(が)ネズミ駆除中) ○○「おーーーぼえーーーーてろーーーーー!!」 咲夜「まったく……しつこいんだから」 (それにしても、あそこまで、強く想い…想われるって……どんなものなのかしら…?) ・ ・ ・ ―――――― 気がついたら ライフもう 少ししかない そしていつも そこでリポDつかう ―――――― ○○「くそ……あの中華門番、てこずらせやがって……ファイト 一発! 諦めてたまるかよ!!」 ―――――― あきらめずに 咲夜さんまで たどり着くけれど すぐに少女処刑中 ―――――― 咲夜「最近、レミリア様を狙う あなたを見てると不愉快になってくるわ……」 (私、最近おかしい……この男を見ていると…胸がもやもやして…落ち着かない。) ○○「え? ひょっとして今日機嫌悪いのかってミギャアアアアアアアアアア!!」 ―――――― 紅色マジック あれば ラクに 咲夜さんは たおせるけど ―――――― ○○「くそぅ……マジ許さん この殺人メイドめ……だが! 今日の文々。新聞の記事から得た情報によると――――」 『紅色マジック : レミリアを倒せば入手できる。咲夜の弱点武器。』 (5面記事『ティウンティウンな同人ゲーム『メガマリ』最強攻略』より抜粋) ○○「――――つまり、レミリアを倒せば おまえは楽に倒せるってことだったんだよ!!」 咲夜「……大馬鹿ね」 ○○「グスン……」 (『な、なんだってー!!』って返してほしかったのに……) ―――――― 何回やっても 何回やっても レミリアまで 辿り着けないよ デフレワールド 何回やってもよけれない ―――――― ○○「いてて……あーーーもーーーー! レミリアから武器ゲットする以前に 辿り着けねぇよ!!」 咲夜「お嬢様には近寄らせないって言ったでしょう? だいたい……レミリア様を倒すって、本末転倒じゃないの?」 (信じられない……私の最高のスペカ『デフレーションワールド』を無傷とはいえないまでも死なずに切りぬけるなんて……) ○○「いーんだよ! まずはお前を倒せればそれでいい!! ギャフンと言わせてやる!!」 咲夜「………」 ―――――― デレかけている お茶目なメイドが 素直になれずに SATUGAI ―――――― 咲夜「ぎ…ぎゃふん……(////⊿//)」 ○○「……」 咲夜「……」 ○○「……そ、それはひょっとしてギャグで――――」 咲夜「――――ッ! 『デフレーションワールド』!!」 (な……何、言ってるのよ私ーーーー!!) ○○「どうみても、実はお茶目な性格です!! 本当にありがとうござい ひでぶッ!!」 ―――――― 風呂から侵入 試してみたけど あいつが入ってちゃ 意味がない! ―――――― ○○「げ……」 咲夜「あ…あなた……なんで、お風呂場に……」 ○○「い…いや、ここから侵入してレミリアを倒しに行こうと…」 咲夜「~~~~~~~ッ!!」 (少女滅殺中) 咲夜「こ、今度やったら 殺人ドール100連発よ!!」 (み、見られちゃった……この人に…私の裸……) ○○「は…はひ……」 (こ、こいつの身体……すごくキレイだったな……) ―――――― だけど 次は絶対勝つために 僕の 変わる想いに 白黒つけてやる ―――――― ○○「……レミリア一筋だったはずなのに……なんで俺は――――」 咲夜「……あの男は、ただの侵入者のはずなのに……どうして私は――――」 「「―――― 気がついたら、あの女(男)のことばかり考えてるんだろう?」」 ・ ・ ・ ―――――― 弾幕スペカがあれば ラクに 貴方の元まで つくけど ―――――― ○○「ハー…ハー……くそ、弾幕やスペルカードさえあれば、あいつのところまで楽に行けるんだがな……」 咲夜「き、今日も来たのね……いいかげん諦めたらいいのに」 ○○「ハハ……諦めの悪いのが俺の持ち味なんでね……」 ―――――― 何回やっても 何回やっても 愛しい咲夜がたおせないよ あのナイフは 何回やっても よけれない ―――――― ○○「……く…そぅ……」 (ここに来るまでの体力の消耗がマジで痛い……かわしきれねぇ……) 咲夜「あ、あんまり無理しないほうがいいわよ……あなた、普通の人間なんだから」 (どうして、ここまでやるの……? ただ、私に勝つためだけのために、どうしてここまで?) ○○「うるさい……普通の人間だからって無礼るな!!」 (咲夜に勝って……彼女に俺の想いを聞いてもらうんだ!!) ―――――― 必死にかわして 逃げ回っても いずれは時間止められる ―――――― 咲夜「幻世『ザ・ワールド』!! 時は止まる」 ○○「………(青年硬直中?)」 (あれ? 時間止まってるのになんで見えてるんだ?) 咲夜「……(///σ//)ちゅっ………」 (……じ、時間が止まってるから…大丈夫よね…) ○○「!!!???」 (な……なにイイィィィ!!) 咲夜「と、時は動き出す……」 ○○「お、おま……今、キス……」 咲夜「!!?? な…なんで、時は止まっていたはずなのに……」 ―――――― 時を止めてのキス見えたけれど 『忘れなさい』とか ありえない!! ―――――― ○○「い、いや……時間止まってたけど見えていたぞ。動けなかったし。」 咲夜「……ッ! ま、まさか……」 (少女照れ隠し(もとい殺人)中) ○○「ちょ! タイム! タイム! タイム! それ以上は死ぬって!!」 咲夜「同じタイプの能力を持っていたなんて……さ、さっき私がしたこと、今すぐ忘れなさい!!」 ○○「そ、そんな御無体な!!」 咲夜「いいえ! 忘れさせてあげるわ!!」 ―――――― だから 次は絶対勝つために 僕の この愛だけは 最後まで取っておく ―――――― ○○「や、やだ! 好きな人にキスされたこと、絶対忘れたくない!!」 咲夜「え?」 ○○「あ……」 (……言っちまったよ、俺……) 咲夜「……嘘?」 (え? え? ……○○も……好き……?) ○○「うっ、嘘なんて言うか! ……ほ、本当だよ(ボソッ)」 「「………」」 咲夜「……~~~~~~~!!!」 (ああ……ど、どうしよう……!) ○○「ど、どうした?」 咲夜「げ、幻世『ザ・ワールド』!!」 (と、とにかくいったん距離を置かなきゃ! ドキドキが止まらなくて、考えがまとまらない!!) ―――――― 倒せないよ……(いないから)―――――― ○○「……逃げられた…… えーと…不戦勝? … …… ……… 納得できるかこんな『勝ち方』! ってか 逃がすかぁーーーー!! むぁーーーーてぇええええええい!! さぁーーくぅーーーやぁーーーーーー!!」 咲夜(ッ!? お願いだから、追って来ないで! こんな真っ赤な顔してる私、見られたくないから――――!!) ・ ・ ・ 「なお、二人はこの後、紅魔館の中を12時間ほど鬼ごっこした揚句、ようやくくっつきましたとさ……ひゅーひゅー!!」 「「(////⊿//)」」 ひゅーひゅー!! 「あはは! 二人とも、これからも仲良くね――――!!」 ……こうして、大喝采のうちに夜雀と騒霊のコンサートは幕を閉じた。 余談だが、数日後……咲夜さんは時間を止めて 「――――何回やっても 何回やっても 愛しい咲夜がたおせないよ」 と頬を染めながら歌っていた。 そして、それを偶然見てしまった俺は またもや照れ隠しがわりにSATSUGAIされてしまった。 The End 曲の元ネタ『ttp //www.youtube.com/watch?v=KLbFctG3tw0』 うpろだ341 「咲夜」 「何ですか○○さん」 「いや・・・君は今夜も綺麗だな、と思ってさ」 ぼっ、と音がしたかのように真っ赤になった 相変わらず彼女は可愛い 「なななななにをおっしゃてるんですか!?」 「はっはっは、赤くなっても可愛いな君は、家のメイドにならないか?」 「○○、吸血鬼は独占欲が強くてよ?」 おおっと、レミリア嬢から目をつけられてはこまったこまった 「おいおいレミリア嬢、そんなに睨むな、か弱い私はにらまれただけで震えあがってしまうよ」 わざとらしく恐がって見せる 「・・・」 やはり怒らせてしまう訳だが 「紫との交渉を任せたい」 「私が交渉役!?冗談じゃ無い!あんな化物となぜ俺が対峙せねばならんのだ」 「・・・其処を何とか頼みたいのよ、お願い」 「・・・代償は高いぜ?俺の命がかかってるからなぁ」 この馬鹿なお嬢様が何かやらかしたらしく、面と向かって対峙する訳にも行かないので俺というクッションが必要ならしい 結局断れないんだけどねぇ・・・ 用件は聞いたので席を立つ 「食事は?」 「結構、用件も聞いたし帰らせてもらうよ」 「そう・・・咲夜、玄関まで送りなさい」 「はい」 席を立ち、玄関へ歩き出す その後を彼女がついててきている 玄関まであと少しだ 「あの・・・今回のお仕事は大丈夫なんでしょうか?」 「安心しなさい、私が責任を持って遂行しよう」 「いえ、その・・・○○さんが・・・」 ああそうか、心配してくれているのか なんといじらしい、乙女だ 「ありがとう咲夜、心配は無用だ・・・逃げ足だけは一級品だからね」 視界から消えてみせる 脚にだけは自信がある、人間の視界から姿を消す事は容易だ 突然の出来事に驚いている咲夜を― 壁に押し付けるように、両腕を拘束する 「きゃっ!?な、なにを」 「君の肌は実に美しい、その細い首筋、ぞっとするほど、だ」 そう、まるで磔のイエスのような 「一人の男としても、人狼という種としても、君が欲しくなってしまうよ」 細い首筋に、ざらついた舌を蛞蝓のように這わせる 「あっ、ん、ふ、ぁあっ」 「このまま、薔薇のような、珠のような、血を」 「はぁっ・・・○○さん?」 「ふふ、安心しなさい、そんなことをしたらレミリア嬢に殺されてしまうよ」 ぱっと、身を離す、何事もなかったつもりで 彼女は乱れた服を調え、私を見る 「なぁ咲夜、俺の事は・・・好きか?」 「あ・・・は、はい!」 「そうかそうか、じゃあレミリア嬢に伝えておいてくれ、今回の貸しは十六夜咲夜を貰う、とな」 「はい!そう伝えておきます」 「それじゃあ、御休み、咲夜」 「おやすみなさい○○さん」 大掛かりな門が閉じる、彼女との小さな小さな壁 さて、死なない程度にがんばってこようかな、彼女の、いや俺のために
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加入条件 解説 能力スキル ステータス コメント 加入条件 紅魔館で咲夜を倒す 解説 種族:戦士 完全で瀟洒なメイドさん。咲夜使用中に限り、勝利すると「瀟洒に勝利した」にメッセージが変わる。 戦士だけに物理攻撃が多い。バランスの良い技の構成で撃ち漏らした時にはファルコンスラッシュ、高い攻撃力で攻撃したいときは ドラゴンファングストライク、とりあえず全体にダメージを与えておきたいときは五月雨斬りと使い分ける事が出来る。 回復系の類は無いので完全に物理アタッカーである。中盤までのボス相手ならマスターに攻撃が届きにくいのでモンスターに混ざって 咲夜も攻撃に参加可能。そのまま押しきってしまおう。 能力 スキル 名称 系統 消費MP 範囲 属性 説明 習得条件 通常攻撃 物理 0 単体 斬 - ファルコンスラッシュ 物理 4 単体 斬 詠唱が早く、命中の高い攻撃 Lv6で習得済 ポイズンバイト 物理 6 単体 斬 ダメージと共に毒を与える ソニックブレード 物理 8 単体 斬 威力と命中が高めの遠距離攻撃 Lv10 二段斬り 物理 8 単体 斬 攻撃回数 2 五月雨斬り 物理 8 単体 斬 攻撃回数 2~4 ドラゴンファングストライク 物理 14 単体 斬 強打 ドラゴン威力と命中が高い攻撃 ドレインソード 物理 6 単体 斬 HPを吸収する Lv43 木っ端微塵切り 物理 10 単体 斬 攻撃回数 1~6 アルティメットデビジョン 物理 20 一列 斬 フルムーンリベンジ 物理 16 単体 斬 攻撃回数 3 ステータス Lv HP MP 攻撃 防御 魔法攻撃 魔法防御 速度 回避 1 5 10 107 36 47 5 37 25 53 0 15 20 30 250 67 111 5 91 25 53 0 40 336 82 141 5 116 25 53 0 50 429 96 171 5 141 25 53 0 60 527 110 199 5 165 25 53 0 70 630 124 226 5 188 25 53 0 80 738 136 252 5 209 25 53 0 90 99 970 156 295 5 245 25 53 0 コメント Lv99 HP970 MP156 攻撃295 魔攻245 速度53 防御5 魔防25 回避0 -- 名無しさん (2013-01-04 22 39 28) 名前 コメント
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咲夜 あだ名:さっきゅん 加入場所:Stage67 基本ステータス:HP110、RP110 打撃 蹴り。殴属性。 ほぼアリスと同性能。下に強いので閉じた扉に飛び込みながら入れる。 射撃 通常射撃はナイフを縦に5本並べて発射。 無属性、敵・壁は貫通しない。 連射力はそれほどでもないが、まとめて投げるので一発のダメージが大きく、 また縦に広いぶん当てやすい。 敵の攻撃をよけながら着実にダメージを取れるといえる。 たまに5本にプラスしてもう1本ナイフが飛ぶ。こちらは敵を貫通、壁や画面端に当たると反射する。 詳しくは能力の項で。 上射撃は通常射撃を斜め上、下射撃は通常射撃を斜め下。 たまに反射ナイフが混じるのも同じ。 チャージアタック 斜め前方にナイフを大量にばらまく。敵を貫通し、いくつかは壁や画面端で反射。 ボス戦で適当に撃っても当たってくれる便利技。 出来るなら近づいて出始めをまとめて当てると高ダメージ。 能力 バウンスバウンスバウンス 射撃時に反射ナイフが出る確率UP 初期状態では14%の確率で発動。 能力強化毎に12%ずつ上乗せされ3段階強化で50%発動するように。 射撃の項で触れた、たまに出てくる追加ナイフがこれ。 最大5回反射する。 ボス戦で発動すれば、勝手にダメージを与えてくれる。 でもそれほど威力が高いわけではないので頼りっきりだと辛い。 画面端(切り替えポイント)で反射するが、画面上や下では反射せず飛んでいってしまう。 総評 当てやすい射撃を軸にしたオーソドックスなキャラ。 特徴は射撃とチャージの反射ナイフで、ボス戦で攻撃のチャンスがつかめない時でもとりあえず撃てばダメージを期待できる。 しかしパターンを覚えてボスの隙が判れば、他のキャラでラッシュをかけたほうが早くて楽。 ボスが上空に居るとき咲夜でチャージと射撃を撒きながら回避、 降りてくる所で他キャラと交代、みたいな使い方が理想か。 正直な所どうにもスタンダード過ぎるので、溢れるほどの個性派揃いな他の紅魔館の面々に比べて 咲夜ならではというウリに乏しくいかんせん影が薄くなりがち。 愛があるなら能力玉と霊力玉を限界まで割り振ってナイフの鬼にしてみるとそれなりに目立てる。 実用性はともかく。
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鳳 咲夜(おおとり さくや) 鳳 咲夜 キャラクターカード 属性:武 使用代償:[白白白] MHP:600 [武]:300 [敏]:300 [知]:300 [器]:300 [穏]:300 作品名:Rewrite 特殊能力1:執事 使用代償:[白] このキャラの参加しているバトル中に使用する。 あなたの手札を1枚破棄する。破棄したカードのカード名が「鳳ちはや」の場合、バトル終了時までこのキャラの好きな能力値2つに+300する。(1ターンに1回まで宣言可能) 特殊能力2:贖罪 使用代償:誘発 自ターン終了時、味方「鳳ちはや」が登場していない場合、このキャラを持ち主の手札に入れる。 「ま、別にあなたのことは嫌いなんですが」 Version/カード番号 Ver.2.0/0156 レアリティ R コメント エースにする時は
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以下テンプレ タイム(プレイヤー名):コメント:画像(サムネ別画面表示) 画像のコピペ用: blankimg(ここに上げた画像のURLを入れる,width=102,height=76ハンカクカッコトジ (よく分からない人は挑戦ルールを読みましょう) 【対CPU Spoiler無】 対霊夢 ☆7 14(したらば常連):2R目の記録です。初期ランクは1R目と同じだから大して変わらないはず vpatch使用 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。リプレイ ◇ 5 19(py):4分以上は嘘避け発動しまくらないと話にならない感じ。2R目以降は僕的には普通のタイムです。 リプレイ △ 対魔理沙 ☆ 6 29(みくり屋):2R目。魔理沙相手に練習しまくっていた頃のような気がする。 リプレイ ◇ 5 10(py):対霊夢よりきつかった。本格的に開花したらそこから1分もたない。 リプレイ △ 対妖夢 ☆ 8 45(みくり屋):2R目。 リプレイ ◇ △ 対咲夜 ☆ 10 24(py):ラウンド終了時に時計見て目を疑いましたw リプレイ ◇ △ 対優曇華 ☆ 5 44(py):僕は開花耐久出来ないので嘘避け込みでもこの辺が限界っぽい blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。リプレイ ◇ △ 対チルノ ☆ 10 34(py):多分上級者はチルチル並に安定出来るんじゃないかなあ blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。リプレイ ◇ △ 対リリカ ☆6 02(したらば常連):2R目の記録。2R目から本気だす。CPUが vpatch使用 リプレイ ◇ △ 対メルラン ☆ ◇ △ 対ルナサ ☆ 6 29(py):珍しく2R目。白弾とか幽霊とかさばききれない。対うどんげよりはちょっと楽かも リプレイ ◇ △ 対ミスティア ☆ 12 23(みくり屋):集中力が切れてきたところでCPUが落ちてくれた。 リプレイ ◇ 9 04(py):対チルノよりはきついけどこれも安定する人いそう リプレイ △ 対てゐ ☆ 6 37(py):意外ときつかった。一応まだ伸びる余地は有りそう リプレイ ◇ △ 対射命丸 ☆ ◇ △ 対メディスン ☆ ◇ △ 対幽香 ☆ ◇ △ 対小町 ☆ 4 16(py):対霊夢・魔理沙と同程度にはやりこみましたがこんなもんです。いろいろと精度が足りない リプレイ ◇ △ 対映姫 ☆4 02(したらば常連):咲夜で映姫むつかしいです^q^ vpatch使用 リプレイ ◇ △ 【対CPU Spoiler有】 対霊夢 ☆ ◇ △ 対魔理沙 ☆ ◇ △ 対妖夢 ☆ ◇ △ 対咲夜 ☆ ◇ △ 対優曇華 ☆ ◇ △ 対チルノ ☆ ◇ △ 対リリカ ☆ ◇ △ 対メルラン ☆ ◇ △ 対ルナサ ☆ ◇ △ 対ミスティア ☆ ◇ △ 対てゐ ☆ ◇ △ 対射命丸 ☆ ◇ △ 対メディスン ☆ ◇ △ 対幽香 ☆ ◇ △ 対小町 ☆ ◇ △ 対映姫 ☆ ◇ △ 【対人】 対咲夜 ☆ 7 33(OZ vs みか) ステカム花映塚大会より 投稿者≠プレイヤー リプレイ ◇ △ 対優曇華 ☆ ◇ △ 対チルノ ☆ ◇ △ 対リリカ ☆ ◇ △ 対メルラン ☆ 4 25(みくり屋):2P側。中キャラ戦とは一体 リプレイ ◇ △ 対ルナサ ☆ 8 59(みくり屋):綺麗な立ち回りとは一体 リプレイ ◇ △ 対ミスティア ☆ ◇ △ 対てゐ ☆ ◇ △ 対射命丸 ☆ ◇ △ 対メディスン ☆ ◇ △ 対幽香 ☆ ◇ △ 対小町 ☆ ◇ △ 対映姫 ☆ ◇ △
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制作者 ギース氏 最新版 10/08/22 概要 改変元はGATT氏の咲夜。 一時期トップクラスの殺傷力だったことで有名なキャラ。 犬咲夜に変身したりオズワルドやDIOといったキャラの技を使用したりとネタが豊富。 また、R.S.Pに勝つと特殊演出が発生する。 性能解説 1~6Pカラー playerヘルパーがAI殺しだが普通に倒せる。 AIが無かったり若干不具合があったりするので 動画等で使用する際は神咲夜の弱体化的なキャラのイフ咲夜を使った方がいいと思われる。 7~10、12Pカラー 混線、オロチキラー等を使用している。専用対策が豊富。 3ラウンド目以降は体力が減らなくなる。 11Pカラー イントロが犬咲夜。常時混線。体力も減りづらい。 (以上readmeより) n
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咲夜 肩書き 種族 閃き コマンダー行動 陣形 得意術 盗み適性 メイド長 人間・人間 小剣 物理 ホーリーウォール 玄武 4 LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 16 22 26 14 11 17 20 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 地術LV 天術LV 増幅LV 140+ 3+ 0 5+ 0 1 玄武0+ 0 0 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 - - - 投てきナイフ シルティーク - - - 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 スペルカード アクセルスナイパー - - - - - - - ブラディーマリー(バニシングエブリシング)(ファイアクラッカー) HP成長 SP成長 WP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 2 3 2 1 1 3 1 2 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 増幅成長 消費軽減 0 0 0 2 0 1 0 -(小剣) 胸を触った妖精曰く、本作では入っていない。 リブロフのPUBにおり、カタリナと違って誰でも仲間にできる。 メイドは素早さが命と言わんばかりに、全キャラ中2位の素早さを誇る。また、咲夜さんだけの特性でクイックタイムの消費が36になる。 投げナイフを持つと小剣技の消費SPが1減る。瀟洒ゆえにがめつさは4と低い。 マフラー装備で妖々夢のグラフィックになる。
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その9 これからのこと 咲夜さんCGI活動停止から1ヶ月半、皆様いかがお過ごしでしょうか。 だいたい4年間毎日見てきたところが無くなって生きていけるんかいと思ったけど割かしなんとかなりますね!(なってるよね?) 私が咲夜さんCGIを始めたのは、元々自分が趣味で製作していたプロキシ式似非デュエルモンスターズの世界をネット上で再現できそうだからというシンプルな理由に過ぎませんでした。 いつ、気まぐれで更新しなくなってうp主失踪シリーズになるかも分からない程度の覚悟で始まったものですが 気がつけば人が増え、仲間が増え、自分にとって創作の場であると同時に大切な交流の場にもなっていきました。 今更ながらこの場を借りて、いつも自分の創作に笑って付き合ってくれる皆様に感謝申し上げます。 遊んでくれるからという意味ではなく、人間として。 徒に何かをヘイトする事なく、楽しもう、楽しませようという精神性でもって意見を発信してくれる皆を見ているだけでいつも笑顔になれます。 何かへの悪口ばかりの人が苦手な自分にとって、そんな素晴らしい方達が咲夜に集まってくれた良縁には感謝するばかりです。 しかしながらそんな素晴らしい仲間といられるがために、無理をしすぎたのではないかというのが今になっての感想です。 咲夜さんCGIはゲームとしては既に進化の袋小路に嵌っていてどうにもならない、という話は幾度かしたのでご存知の方も多いと思います。 遊びに来る面子も使われるカードも全体の環境も同じ。そりゃあいつかは飽きる。それは仕方ない。 そのマンネリを緩和するための細工が特殊部屋や咲夜制限などであったわけですが… 代表的なのがチョコシステムですね。デュエルに向かうモチベーションを高めるためのこのシステムだったわけですが、 やはり製作者自身が100%の愛情と理解を注げない(元ネタを知らない)カードを作ってしまう事には、反省点も感じます。 (原作ゲームやらないでサントラだけ聴いたり実況動画見たりとかできない人) 自分の創作意欲を発散できて、さらにそれで遊んでくれる人がいれば御の字。 最初はそれで良かったはずなのに、この場所にいる事が楽しすぎて、ここにいてくれる皆を繋ぎ止めるために、 いつしか自分が創作したいから、ではなく利用者に喜んでもらうには何をすればいいか?を考えるようになってしまっていた面があります。 咲夜が思い入れのある大切な場所すぎて、この場所を護ろうとするあまり、この場所に呪縛されてしまっていたんですね。 「自分が楽しいから」よりも、「咲夜のために!」という意識が強くなりすぎてしまった。 同じような感じ方をしていた人もきっと中にはいると思います。 でも自分の根っこは、矮小ながらクリエイター気質なので、他の人のために動くのだけが目的ではテンションは上がりきらない。 自分がやりたいからではなく他人に喜んでもらうのが第一の作業って結局長続きしないもの、らしいです。 そういう想いが積み重なって、ようやく決断できたのが10月末の活動停止という事になります。 ここからが本題。 ただ、ここまでの場を作った者の責任として、デュエルの場くらいは開放しておくべきではないのか?というお叱りの声もごもっともだと思います。 それは、そうだと思うのですが、そのためにもう少し時間を下さい。 というのは。 咲夜という場がなくなって、でもここで得た絆まで失われる事はなくって… twitterやらskypeやらオフ会やらいろんな形で毎日のようにコミュニケーションを取れている今の現実を見た時、 「ちょっとスカイプでカードゲームしようぜ!」って言うのと「ちょっと咲夜でデュエルしようぜ!」って言うのと、何が違う?って考えますよね。 咲夜が活動停止しても、そこには元気に別のツールで遊ぶ仲間達の姿が! みんなで他の遊びは何でもしてるのに、咲夜デュエルだけは私がやらないって決めたからもうやらない。それって勝手すぎるし、理に適ってない。 とどのつまり、咲夜もまたツールでいいかなと思うわけです。 ここに集まるのが目的じゃなくて、誰かがふとデュエルしたくなった時に他の人に声かけしてちょっと遊ぶためのツール。 目的から手段に変われればいいなと思います。 実装の無い事を申し訳なく思ったり、デュエル場に誰もいないのを嘆いたり、そういうのなし。 二年前の一般公開終了の時には勇気が無くて結局達せなかった境地。 そのうちまたデュエル場は開放すると思いますが、その時にはどうか皆もそんな軽い気持ちで遊びに来てくれれば嬉しいです。 実装とかはないです。毎日覗いても別に人はいないです。 遊びたい時は募集でもすればいい。 咲夜が大切な場所だから集まるんじゃなくって、皆といることが大切なの。どこだっていいんですよ。 ここはもう目的じゃなくて手段。 今進めている新しい開発も、そんな感じです。 この仲間内で遊ぶためのツールが一個増えるだけで、そこを盛り上げたりだとかする必要は全然ないのです。色んなところで、繋がっていれば。
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咲夜9 11スレ目 189 「咲夜さーん!俺とつがいになって!!」 「こ、断らせてもらいますっ!」 ここは幻想郷、幻想になったモノが集まったりひっちゃかめっちゃかな場所・・・ 「咲夜さん!俺の愛の歌を聴いてくれっ!!」 どれだけ走っても追いかけてくる男、名前は○○というらしい 「十六夜咲夜さん!俺の名前は○○と言います!結婚を前提に御憑き愛シテクダサイ!!」 「え、ええと・・・その・・・ごめんなさい」 うん、確かそんな出会いだった ○○は里に行くたび、正確に言えば私を発見するたびに、追いかけてくる ナイフを投げようが、時を止めようが、お構い無しに きっと亡霊か何かなんだ、だから物理攻撃は効かないんだ・・・あれを人間とは認めたくない 「嗚呼チクショウ、今日も逃げられた・・・咲夜さーん!まったねー」 彼なりの精一杯の譲歩なのか、紅魔館には入ってこない、買い物中も追いかけてこない 私は買い物をした帰り道に紅魔館まで逃げ切れれば勝ちなのだ、生存的な意味で 「・・・はぁ、疲れるなぁ」 「どうぞ」 「あら、ありがと・・・」 差し出された水は良く冷えていておいしかった・・・あれ? 「うわ、びっくりした、気配を消して背後に立たないでくれる?」 背後には銀のトレイを持ったメイドが・・・でも彼女は救護担当では? 「あらあら、メイド長が息を切らしてご帰還なされたのでせめて冷たいお水を、と思った私のおせっかいでしたね・・・およよよよ」 「も、もう人をおちょくるのもいい加減に」 「およよよよ」 今どきおよよよよなんて泣く人はいない、絶対にいない 「・・・水美味しかったわよ、ありがとう・・・これでいい」 「はい、それでいいんですよメイド長」 部下におちょくられるなんて・・・私もまだまだ 「あ、そうだ救ちゃん」 「はい、何でしょう咲夜さん?」 「じつはかくかくしかじかで」 「しつこくつきまとう男を撃沈し滅するにはどうしたら良いかですって?」 「い、いや、そこまでは・・・」 「あ、咲夜さーん、こんにちは!お買い物ですか?」 「・・・」 「元気ないですか?ど、何処か体が悪いとか」 「・・・い、いい加減にしてくれない?私も暇じゃ無いのよね」 「咲夜・・・さん?」 メイドに教わったとおりに、憶えた言葉をつむいでいく 「いい加減ウンザリなのよ、毎回毎回しつこく付き纏ってきて、私の身にもなってくれないかしら?」 「・・・そうですよね、俺みたいなキモ男の愚図の無職野郎に付き纏われて、そりゃ気持ち悪いし煩わしいですよね」 「え、いや・・・そこまでは」 「すいません、迷惑だとは思ってましたが・・・いけませんね、自分のノリを他人に押し付けて・・・ははは、やっぱり俺は生まれてこの方・・・」 ふらふらと、背を向けて歩き出した、そのとき私は始めて彼の背中を見た 彼は最後に今までご迷惑おかけしました、申し訳ない そう言ってとぼとぼとリストラされた50代後半のサラリーマンのように、歩いていった 「あ・・・ま、待ちなさいよ!」 「・・・え?」 思わず呼び止めた、しかし言うべき言葉は何も考えていない、これはしまった 「え、ええと・・・そ、その程度なの!?私に拒絶されたぐらいで消える愛だったの!?私が拒もうがなに言おうが付き纏って、頑張りなさいよ!」 「さ、咲夜さん??」 自分でもなに言ってるかわからない、さっきとは真」逆のことを言っている、これではまさにあべこべ蛙だ 「私が諦めるぐらいまでがんばりなさいよ!むしろ私を惚れさせてみなさいよ!!どうなの!?」 「・・・」 ○○完全に沈黙 そりゃそうだ、自分でもなに言ってるか解らないのだから、どっちをどう受け取ればいいか混乱もするだろう 付き纏うなといったり、付き纏えといったり 「咲夜さん・・・」 もしかして怒らせてしまったのかもしれない、嫌われたかもしれない、それは少し、寂しい気がした 「え、えっとね○○、何が言いたいかというとね」 「咲夜ぁぁぁぁぁ!!好きだぁぁぁあああああ!!!愛してる!俺と夫婦に!仲睦まじい夫婦になってくれっ!!」 条件反射で私は走り出した、紅魔館に向けて 「待て、俺の話を聞いてくれ!!まず俺が君の何処に惚れたかをだな」 「いい!聞きたくない!」 「まず几帳面な所だ!しかし里に降りてきて雑貨屋などで可愛らしいアクセサリーを見つけたりすると周りを確認してちょっと着けてみたりなんかして」 「や、やめて!というかなんでそんなことまで!!?」 「俺はその雑貨屋の息子だぁぁ!!」 紅魔館はもうすぐだ、門の内に入ってしまえば、美鈴に撃退してもらうなり、なんなりとできる 「おお!?」 「はぁ、はぁ、はぁっ・・・今日も逃げ切ったわよ」 「ぐ・・・残念無念・・・また明日」 とびきりの笑顔で、彼は笑った、そして大きく手を振って帰っていった 「・・・嵐というより竜巻のような、男ね・・・」 「咲夜さん・・・アレはいったいなんなんですか?」 呆気にとられて動けないでいた美鈴が、やっと話せた一言は、当然の疑問だった 「それで、結局元に戻ったというより、余計にパワーアップさせちゃったわけですか」 「わ、笑うなら笑いなさい、私だって莫迦な事をしたと思ってるわ」 莫迦な事をした、そういう割には、いい顔をしていらっしゃる 私を惚れさせてみろ、か・・・なんだ、とっくに・・・ 「・・・咲夜さん、きっと毎日楽しいですよ、今までどおり、これからも」 「救、ちゃん?」 「人生は短いんですから、全力疾走で楽しみましょう」 「太く短く生きろって奴?」 一度きりの人生、彼のように色恋に生きるもよし、私のように人をおちょくるもよし、咲夜さんのようにいっぱいいっぱいでも、それでもよし 「それじゃあ救ちゃん・・・いろいろありがとね、仕事に戻るわ」 ほかの子にはナイショよ、そう言ってメイド長は救護室から出て行かれました 私としてはもう少しドタバタしたほうが面白いと思うのですが、残念な事にあっさりとカップル成立のようです、正確に言えばまだ成立はしてませんが 「あー・・・個人的には傍観が一番楽しいと思うのですがねぇ」 いつも見てばかりですが見られる側をした事が無いのでなんとも言えません でもメイド長を見ていれば、恋とか愛とかも、悪くないのかもしれません 「咲夜さーん!大好きですッ!」 「私もよッ!!」 「・・・・ええっ!!?ちょ、おま」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 271 「……何だ、これ?」 紅魔館の周りを散歩していた所、小さくて円柱状のビンが落ちていた。 いや、落ちていた、というよりは置かれていた、という表現の方が正しいだろうか。 中には液体が入っていた。誰が置いていったのだろうか。 もしかしたら、危ない物とか? どちらにしろ、この怪しい物を放っておく訳にはいかない。 こういうのに詳しそうなのは……パチュリーさんかな。 「……ごめんなさい。これは私には分からないわ」 図書館へと伸びている廊下を歩いているとき、咲夜さんを見つけたのでこのビンについて聞いた所、残念な回答と共にビンが返ってくる。 「そうですか……」 「パチュリー様なら知ってるかもしれないわ」 そう言いながら、咲夜さんは図書館があるであろう方へと目を向ける。 もちろん、俺の目的地は最初からそこだった。そもそもパチュリーさんに聞く予定だったのだから。 「じゃあ、パチュリーさんに聞いてみます。呼び止めてすいませんでした」 咲夜さんの脇をすり抜けて、本来の目的地へと向かう。 「――ちょっと、待っていなさい」 咲夜さんのいた場所から声が聞こえた。 しかし、その声を聞いている間に咲夜さんはいつの間にか俺の目の前にいる。 その手に、ビンを持ちながら。 おかしな話である。 咲夜さんが目の前にいるのに、別の場所から声が聞こえるのだから。 しかも、手に持っていたビンはいつの間にか目の前の人に渡っている。 でも、それはこの人だから出来る。 「……時間弄ったんですか」 自分でも分かるほどに呆れていた。 そんな簡単に時間弄っていいのだろうか。 「えぇ、ここからは少し遠いから……それよりもこのビンの事、パチュリー様から聞いてきたわ」 咲夜さんはそっぽを向きながら話す。 その頬が、少し紅く染まっている気がするのは、気のせいだろうか 「聞いてきてくれたんですか? 何て言ってました?」 俺が聞くと、咲夜さんはその頬の熱を感染拡大させたのか、顔中を紅くした。 何か面白い事でも聞けたのだろうか。そうでも無ければ、いつも冷静に仕事をしている咲夜さんがこんな顔をするはずがない。 しかし、その回答は予想に反した。 「その……パチュリー様にも分からなかったみたい」 ……そうですか。 「でも、毒は無いから、飲んで確かめてみるのが早いと」 ……そうなんですか。 「だから、あなた飲みなさい」 なるほど、俺が飲んで確か――え? 今、なんと仰いましたか。 「ほら、早く飲みなさい」 相変わらず、そっぽを向いたまま、ビンを俺に突き出してくる咲夜さん。 いや、その。 「の、飲めと言われましても」 「だ、大丈夫よ、害は無いんだから、死ぬことは無いわよ」 俺だって疑う人間ですから。 毒は無いけど、何の効果か分からない液体。 そんな物。 「の、飲めるわけじゃないですか! そんなの飲んで変なことになったらどうするんですか!?」 こんなのを疑いも無く飲むなんて、人間としてどうかしてる。 いや、存在するものとして、かな? 「……飲まなかったら一週間不眠不休で働かせるわよ」 「なっ……!?」 どこまで飲ませたいんだ、この人。 メイド長の指導の下で、不眠不休の仕事。 少しでも休もうものなら、問答無用で殺人ドール。 生きていられる訳が無い。 だったら、毒は無くても飲んだほうがいい、の、か? 「わ、分かりましたよ……飲めばいいんですよね?」 「えぇ、よく分かってるじゃない」 瞬間、満面の笑み。顔は相変わらず真っ赤だけど。 ビンを受け取り蓋を開ける。 えぇい、何だ。この間、誰のかも分からない血を原液で飲まされたばかりじゃないか。 そんなのに比べれば、これくらい! ――ゴクッ。 味はしなかった。ただ、少しヌメリとした感触がある。味はしないはずなのに、喉に少し残る感じがある。 あまり、良い気分はしない。一口で飲みきれる量だったのが、せめてもの救いだ。 効果は、その後すぐに現れた。 急激な目眩。立っていられなくなってその場に倒れた。 咲夜さんが顔色を変えて寄ってきた。 飲ませたのは貴女でしょうに。 咲夜さんが呟くように言った。よく聞こえなかったけど、確かに聞こえたのは"言ってなかった"。 くそぅ、やっぱり答え聞いてきたな!? どんな答えかは知らないけど、ここまで苦しむとは思ってなかったのだろうか。 全く、人を何だと思っているんだ。 負の思考全開で苦しみ抜いて、やがて引いてくる目眩。落ち着いた頃には、廊下の天井をボーっと眺めていた。 「う……あ……」 喉が痺れているようで、しっかりと声を出せない。 身体を起こそうとしても、気だるくて起きられない。 どう考えたって、毒入りだった。騙されてしまった訳だ。 横を見ると、咲夜さんがこちらを見ていた。 皮肉気味に笑みを作る。が、上手くいかない。 笑えてはいるんだけど、その大事な「皮肉」部分を表現できていない気がする。 やがて、咲夜さんは呟いた。 「……可愛い」 は? 一人の男に向かって"可愛い"ですと? いつでもどこでもかっこよさを求めている男に向かって"可愛い"は男としてのプライドをひどく傷つけることになる。 もちろん、俺もしっかりとした男ですから、凄く凹む訳でして。 凹んでいると、抱きしめられていた。 全身をしっかりと腕の中で包み込まれて、咲夜さんの中にいる状態。 凄く良い匂いがする。忙しくても、その辺は気を使っているんだなぁ。 相変わらず、すっぽりと包み込まれてしまっている。 ……あれ? 俺そこまで小さかったっけ? しばらくそうしていて、喉の痺れと、全身の気だるさが取れてきた。 「あ、あの……咲夜さん?」 咲夜さんの中から何とか抜け出し、声を出す。その声は、いつもの俺の声ではない。 確かに俺の声に似てはいる。けど、声は高くて、まるで声変わりの前のようで―― 「……うわ!」 自分の身体を見回して状況把握。 ――身体が、巻き戻ってる。 つまり、子供になってしまった。 「ちょ、咲夜さん……この状況、説明してもら……」 目の前の人を見る。 その人の目に、いつもの完全で瀟洒な従者の目は無かった。 これは、ヤバい。この人からは逃げたほうがいい。 本能から警鐘が鳴っている。 「し、失礼しました!」 それに従い、咲夜さんとは逆方向に駆け出してこの場から逃げる。 いつもよりも、地面が近い。 走る足が、いつもより遅い。 巻き戻ることによって、こんなにも不便になるとは。 自分の部屋はどこだったか。ここの突き当たりを右に曲がって最初の扉……! 突き当たりの廊下を曲がったところで、何かにぶつかった。 予期しない衝撃に速度を殺せず、その大きな反動に尻餅をついてしまった。 「ごめんなさ――」 「どうしたの? そんなに慌てて」 「…………」 目の前にいたのは、我らのメイド長、咲夜さま。 また、時間を止めたんですね。 俺が苦笑を浮かべると、 その人は満面の笑みを浮かべながら俺を抱き上げた。 気付けば、メイド服姿で咲夜さんの部屋にいた。 言われて気付いたけど、俺は身体が小さくなっている訳だから服とかぶかぶかな訳で。 「それはそれで凄く萌――いえ、何でもないわ。とりあえず、新しい服を用意してあげるわね」 そんな風に言いくるめられ、まずは咲夜さんの部屋へ。 そして出てきたメイド服に批判したところ、人様には言えないような事をされ、みっちりと身体に仕込まれた。何が、とは言わない。 メイド服は着せられ、一人称を"僕"に改められた。しかし、地まではさすがに調教できないだろう。俺は"俺"である。 更に、咲夜さんの事は名前の後に「おねーさん」を付ける事に。 短時間でここまで仕込まれた。もう俺の心身の八割は咲夜さんに染められている。 「いよいよ最後の仕上げね!」 そう言う膝立ち状態の咲夜さんの表情は今までに見ないくらい、楽しそうだった。 もう逆らえない身体となってしまっている俺は、これで最後、と言う事に対する安堵と、この最後に何をさせるのか、という恐怖感で一杯だった。 ちなみに、咲夜さんの膝立ち状態と俺の立っている背は全く同じである。 「○○、次の言葉を言いなさい。いいわね?」 「いいわね……?」 いや、待て。そこは復唱する所じゃないだろ。しかも首を傾げるオプション付き。 自分でも突っ込んでしまうほど、色々とみっちり仕込まれてしまったらしい。 これは呆れられたか、お叱りかな、と思っていたのだが。 「あぁ、もう可愛い!」 銀髪の弾丸が飛んできた。瞬く間に腕の中へ。 「もう大目に見ちゃう! おねーさん大目に見ちゃう!!」 「…………」 この溺愛ぶり。何と返せばいいのか、分からない。 何というか、新鮮だった。 あの完全で瀟洒だった咲夜さんが、こんな風に変わるなんて。 そんな咲夜さんの違った一面が見れて、何となく嬉しい気持ちになっていたのかもしれない。 気付いたら、俺は既に戻れない状況に立たされている事に気付かないまま。 とりあえず、この状況から一刻も早く抜け出したい。 「あの、咲夜おねーさん。さっきの続きを――」 俺が言うと、咲夜さんはハッと我に返り、俺から離れると膝立ちの状態で言った。 そして、少し焦れ気味に先ほどの続きを始めた。 「『僕のお嫁さんになって下さい』。はい、復唱」 「え、えぇ!?」 何を言わせますか、このメイド長。 とても楽しそうな顔で。 とても期待に満ちた眼で。 その顔が、今はとても怖い。 「はい、復唱」 もう一度、促す。 既に調教し尽くされているこの身体はいとも簡単に言うことを聞いてしまう。 「さ、咲夜おねーさん、僕のお嫁さんになって下さい」 だから、変なオプションを付けるな、と。 変な所でツボ突いちゃダメだろ。 知らない自分が、更に上を目指している。 「あぁ、もう可愛すぎる! しかも名指しなんて!」 そして二発目に打たれた銀髪の弾丸。狙いはもちろん、俺。 今度は頬ずりされながら腕の中へ。 「もうお嫁になっちゃう! おねーさん何度でもお嫁になっちゃう!!」 何度でもお嫁って、結婚して離婚して結婚して離婚してを繰り返すつもりですか。 それはそれで疲れる話だ。 「さぁ、もう一度言うのよ!」 「咲夜おねーさん、僕のお嫁さんになって下さい」 「もっとよ!」 「咲夜おねーさん――」 何度もせがむので、その度に同じことを言ってあげた。 最後の方はほとんど機械的になってしまったが、鼻血を噴いていたので、きっと問題は無いだろう。 で、大変な事になったのはその後で。 咲夜さんは止まらない鼻血を手で押さえながら、興奮冷めやらぬ様子で俺に言い放ったのだ。 「あなたはこの部屋から出ることを一切禁じます。安心しなさい、食事は用意してあげるから」 食事とそういう事が問題なんじゃない。この部屋から出られない事が問題なんだ。 しかし、既に調教完了されている俺にそんな事を言えるはずも無く。 「分かりました。咲夜おねーさん」 と笑顔で答えるしかなかった。 咲夜さんは美人だし面倒見も良いからこれでも良いかな、なんて少しでも思ってしまった自分がいた。 で、これは一体いつになったら戻るんだ? ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 481 「・・・ぐっすり寝てるじゃ無いか」 ここは紅魔館、明日は(日付が変わったので正確には今日)クリスマス! 俺は愛しのメイド長にプレゼントを渡すためこうやって侵入しているのだ!! 「靴下は・・・無いなぁ、下げとけっての」 とりあえず枕元はなんなんで横のテーブルの上にマフラーやらなんやら詰まった袋を置いといた 「さて、もうちょっと寝顔を見てたいけど・・・退散しますか」 「んっ・・・え?・・・し、侵入者!!」 寝間着のはずなのにどこからか取り出したナイフをこちらに投擲する、何とか避けたものの頬を掠っていった 次々に投げられる銀のナイフ、雪に喩えるには鋭すぎるそれを何とか避ける 部屋から出てもまだ追ってくる、いっそ窓を突き破って逃げようか、でも空飛ぶそりも天かけるトナカイもいないのだ ぐっすりと寝ていたら物音がした 部屋を見渡したら真っ赤な服で髭もじゃの男が部屋を物色していた 「なっ!」 返り血で真っ赤に染まった服、長い髭と狂気を孕んだ眼 一瞬で解った、不法侵入者だと ベットの下に隠し置いてあるナイフを取り、投げた しかし男はそれを難なくかわすと脱兎の如く部屋を飛び出していった 「逃がすか!」 私は寝間着のままナイフのホルダーを持って男を追った サンタ服は凄く動きにくい、ブーツは愛用のものをはいてきたのだが・・・ ヒュッ 風を切る音と同時にナイフが飛んできた、角で引き離したと思ったんだがもう追いつかれたらしい 「ヘイ嬢ちゃん!この格好見てわかんないか!?俺はサンタだ!サンタクロースだ!アンダスタン?」 「ああなんだ、それは失礼しました・・・なんて言う訳ないでしょ!!」 「うをっ!?おま、死んだらどーする!!?」 相手をするより逃げた方が得策、そう思って背を向けて走り出した 「え?」 前方後方いや、輪のようにナイフが俺を囲んで― 「殺人ドール・・・殺った」 赤い服はズタズタに切り裂かれ、体に無数のナイフが 「・・・び、びっくりした」 「!!?ふ、不死身!?あれ・・・そういえばこの声・・・あれ???」 「ちゃーんす!!」 窓の外に木を見つけた、これを逃す手は無い 「さよならお嬢さん、良い子はゆっくりおやすみ」 ぱりーん・・・がさがさどすん 「・・・○○・・・よね、あの声」 あんな変な格好をしてたし、髭で顔がよく見えなかったけど・・・全然気付かなかった 「・・・・・・サンタのつもりだったのかしら」 随分赤黒い服だったし、ブーツは軍人みたいだったし、挙動不審でにやにやしてたし 「・・・もしかして・・・プレゼントとか・・・期待してもいいのかしら」 ○○が私の部屋にあの格好で侵入するなんて ①いやらしい目だったから、夜這いかしら ②サンタの格好してたし、プレゼントしかないでしょ 莫迦な考えをしながら部屋に戻った、投げたナイフを回収して 「・・・②か」 テーブルの上にはラッピングされた袋が置いてある、幸運にも傷一つ無い がさがさ、ごそごそ マフラー、たんぜん・・・ぬくいなぁ、丁度欲しかったのよー マフラーを巻いてみようと広げた時、床に何かが落ちた 音からして何か重いもの、金属か石? 「あ・・・」 拾い上げたのはお月様のペンダント ガラスか水晶かダイヤか、違いは解らないし、そんな事はどうでもいい ドッグタグみたいな飾りの裏に「Merry Christmas!」とだけ書いてあった 「・・・初めて、クリスマスプレゼント・・・」 寝ないといけない時間だけど、嬉しくて目が覚めた それに、こんなに涙が溢れているのに眠るのはむずかしい この気持ちをもう少し噛み締めていたと言う思いもあったから 「あー・・・寒い、咲夜に殺されるところだったぜ、やっぱり紅魔館へいく時はチェーンメイルが欠かせないな」 ずたずたに切り裂かれたコートを羽織って、ゆっくりと歩いていく 外じゃ「ホワイトクリスマス」何て盛り上がるんだけど・・・黒幕頑張りすぎ 「はぁ・・・喜んでくれるといいんだけど・・・ねぇ」 ぼすぼすと音を立てて雪道を踏みしめ、えっちらおっちらと家に帰るのだった メイド曰く メイド長がメイド服の上からたんぜん羽織ってマフラーしてた、何か凄く不自然だった 門番曰く 凄く暖かそうなのでちょっと貸して欲しいといったら殺されかけた、よほど大切なものなのか 匿名曰く 以前より怒らなくなった、柔らかくなった?と言う印象を受けるようになった 匿名希望 怖くないメイド長というプレゼントをありがとうサンタさん! ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 503 今日は12月25日。所謂クリスマス。 もっとも、ここ紅魔館においては関係のない話だけれど。 数年前までは物珍しさからか毎年パーティが行われていたのだが、やはり吸血鬼がクリスマスを祝うのは おかしいと思ったのか、そもそもクリスマスというイベント自体に飽きたのかは定かではないけれど近年は特に何事もなく過ごされている。 まあ、その方が私も楽ができるので特に問題はない。 「○○、そこの掃除が終わったら休憩に入っていていいわよ。」 年末に向けて大掃除に励む○○に一声かけておく。彼のことだから、きっとそれなりの時間働き詰めだろう。 全く、某門番も彼の十分の一でいいから真面目だと嬉しいのに……。 「いえ、今日は少し用事があるのでなるべく早く片付けてしまいたいのですが……。」 「それなら別に良いけど。あまり根を詰め過ぎないようにね。」 「はい、有難う御座います。」 そう言って廊下の奥へ消えていく彼を見送る。 そういえば今日がクリスマスということは、彼がここに来てからもう一年が経つのか。 確か、初めて会ったのも今日のような重苦しい曇り空の下だった。 里へ買い物に行った帰り妖怪に襲われている彼を見つけ、気まぐれに助けたのが全ての始まり。 外の人間だと聞いて、お嬢様への手土産にでもしようと思い連れて行ったのだが、館の人妖に妙に気に入られてしまい執事という形で雇う事になった。 本人曰く、一流のホテルで働いていた、というだけあって立ち振る舞いは洗練されているし、非常に役立ってくれている。 実際彼が来てから随分と仕事が楽になったと思う……そのせいで余計に妖精メイド達が働かなくなった気もするけれど。 一年前にはこの館に存在さえしていなかったというのに、今では彼のいない紅魔館なんて考えられないような気さえするのだから本当に不思議なものだと思う。 「クリスマス、か。」 自然と溜息が漏れる。パチュリー様によるとクリスマスというのは恋人と二人きりで過ごすものなのだとか。 彼と二人で過ごせたら……なんて、全くもって似合わない。 結局彼に惹かれ始めたのはいつだったのだろう。今年の春ここに残る事を選んでくれたときか、それとももっと前から……。 「あら、咲夜が溜息なんて珍しいわね。」 「お、お嬢様?!申し訳ありません少し考え事を……。」 聞きなれた声に思考に沈みかけていた意識が急速に引き上げられる。 見苦しいところを見せてしまった。お嬢様に声をかけられるまで気付けないとは、そうとう重症かもしれない。 「○○の事で頭が一杯なのはわかるけれど、もう少し周りに気を配ったほうが良いんじゃないかしら。」 「なッ、何を仰るんですか?!私は別に……。」 ニヤニヤと、それこそ悪魔のような笑みで問いかけてくるお嬢様。最近はこの話でからかわれっぱなしだ。 そして毎回無駄だとわかってはいるが必死の抵抗を試み、余計に楽しませるはめになるというパターンを繰り返している。 いい加減飽きてほしいのだけれど、この分だと当分はこのままかもしれない……本当に溜息が出る。 「それはともかく、私は●●のところに行ってくるから。今日はもう自由にしていていいわ。」 「畏まりました。行ってらっしゃいませ。」 クリスマスは恋人と、か……お嬢様が少し羨ましい。 「あ、そうそう。咲夜もこの機会に○○に告白の一つでもしてみたらどうかしら。」 「え……?」 「やっぱり想いは伝えないと、でしょう?」 「え、え?」 「せっかくこんな良いイベントがあるのだから、有効利用しないと駄目よ。」 「あ、あの、お嬢様?」 「それじゃ、頑張りなさいよ。」 言いたい事だけ言って、さっさと飛んでいってしまう。無責任すぎる、と言っても結局無駄なんだろう。 正直いきなり告白なんて言われても、どうすればいいか……でも、お嬢様の言う事も正しいだけに無視は出来ない。 クリスマスも残りはあと数時間になってしまっている。 彼と二人きりで、彼の作ったディナーを食べる。それ自体は別に珍しい事ではない。 お嬢様や美鈴と一緒に夕食をとることはないし、妹様やパチュリー様にいたってはそもそも自分の領域から出てくる事が稀だ。 だから彼と二人での夕食という事自体には慣れている、慣れてはいるのだけれど……お嬢様のせいで妙に意識してしまう。 「メイド長、どうかされましたか?」 「え、いや、何でもないわ。大丈夫。」 「それなら良いのですが……。」 声をかけられただけなのに、心臓が飛び出るかと思った。きっと美味しいだろう夕食の味もほとんどわからない。 私は彼のことが好きだ、それははっきりと自覚している。でも、こんな状態では告白はおろかまともに会話すら出来ない。 これで『完全で瀟洒な従者』とは自分で自分が情けなくなる。目の前ではすでに食べ終わった彼が片付けを始めたところだった。 全く、こちらの気も知らないで、というのは少し自分勝手過ぎるか。 「メイド長……少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか。」 「何、かしら。」 食事が終わり、紅茶を飲んでくつろいでいると唐突に彼から声をかけられた。 少し珍しい真剣そのものの彼の表情に一気に心拍数が上がる。もしかしたら、なんて思うのは自惚れ過ぎか。 「これを。」 彼の言葉とともに差し出される綺麗に飾られた小さな箱。 「開けてもいいかしら?」 「ええ、もちろん。」 期待と不安で心が破裂しそうになるのを抑え、丁寧に包装をはがしていく。 「ネックレス……?」 「今日はクリスマスでしょう?いつもお世話になっているお礼です。」 「ありがとう、大切にするわ。」 私の答えに満足したように微笑む、彼。 『いつもお世話になっているお礼』か、あまりに都合の良い期待をしていた自分が情けない。 それでも、少なくともある程度良い感情を持たれているのはわかった。それだけでも充分嬉しい。あとは少し勇気を振り絞るだけ……。 行くしかない、と決意を固めた瞬間彼がポケットから再び小箱を取り出す。 「……」 「あの、○○……?」 『開けて』と視線で促され、先程と同じように包装をはがしていく。 中身を見る。あまりにも有り得ない出来事に頬をつねりたい衝動に駆られるが、彼の前なので我慢する。 しかし、これは……つまりそういう意味だと受け取ってもいいのだろうか。いや、やっぱり有り得ない、そんな訳はない。でも、もしかしたら……。 「指輪……気に入ってもらえましたか?」 「え、ええ……これも『いつものお礼』……というわけではない…わよね?」 「これは……私の気持ちです。」 箱の中に入っていたのは、ダイヤのあしらわれたシンプルな指輪。 デザインこそシンプルだが、非常に精巧に出来ている。幻想郷でこれだけのものを買うとなればそれなりに高額になるだろう。 ここまでくれば流石に疑いようもない。 「咲夜さん、私はあなたのことを愛しています。」 指輪と同じようにシンプルなプロポーズ、それでも私の涙腺を決壊させるには充分な威力だった。 「……私も……あなたの事が…好き。」 半分鼻声になりながらそれだけ言うのが精一杯で、そのまま彼に優しく抱きしめられる。 「……良かった。」 心底ホッとしたような彼の声にさっきまで悩んでいた自分が馬鹿らしく思える。こんな事ならさっさと告白でも何でもしてしまえば良かったのに、と。 まあ、そんな事が出来れば苦労はしていないし、彼からのプロポーズの言葉が聞けたので良しとしよう。 しばらくして落ち着くと、私は彼へ何も贈るものを準備していない事に気付く。 こんなことならクリスマスプレゼントの一つでも用意しておけばよかった、と今更ながらに後悔するがどうにもならない。 彼はそんな事は気にしないのだろうけれど、これでは私の気がすまない。 「○○、ごめんなさい。私は何も準備していなくて……。」 「別にいいですよ、見返りが欲しかった訳じゃないですから。」 「でも……。」 彼は少し考えるような素振りを見せ、何か思いついたようで再びこちらに向き直る。 「それじゃあ、今日の残り数時間、ずっと傍にいて下さい。」 「そんな事で良いの?」 「ええ。クリスマスは恋人と二人きりで、なんて素敵じゃないですか。」 少し恥ずかしそうに笑う彼。その意見には賛成だけれど、結局私からは何もあげられていない。 だから、せめて。 これからもずっと。 命尽きるまであなたを愛すると誓おう。 聖なる夜に誓いの口付けを。 「あなたが望むなら……今宵私の時間はあなたのもの。」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 10スレ目 478 ――俺は、最高の幸せの瞬間にいる 〇〇の時間は、私だけのもの 〇〇の存在する空間も、私だけのもの 〇〇は、私のことだけを考えたまま、凍り付いた時と空間で存在し続ける 最高の方法だ。 片時も離れることがなく、片時も心が通じ合った瞬間が終わらない ついでに、人間として老い、醜くなる私の姿を〇〇に見られることもない。 ――俺は、最高の幸せの瞬間にいる 「ねぇ、咲夜。最近〇〇を見ないけど、人里に帰したの?」 「里にはいないと聞いてますわ。元々外の住民ですから、里心でもついてそちらに帰られたのでしょう」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 10スレ目 530 この時間帯なら咲夜さんも空いているだろうか…。 ちょっと会ってこようかな・・・・・。 あ!さ、咲夜さん・・・!えぇっと、その・・・・。 ず、ずっと前から好きでした!ぼ、僕と付き合ってください!! ───────────────────────────────────────────────────────────
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【名前】葉々崎葉々/【超絶美剣士《Perfect/Sword/Master》 【性別】♂ 【年齢】14歳 【学年】中学二年生 【所属】無所属//剣士 【容姿】 《トゥルーフォーム》 黒髪をポニーテールに括った色白な男。 中肉中背だが少女めいた顔立ちをしている。自身の容姿に自信あり。 《アバターフォーム》 濡れ羽色の髪を総髪に纏めた本人。 黒地に地獄のような烈火を描いた着物を着用している。 全身から溢れだす炎のようなエフェクがトが掛けられている。美しい。 【ステータス】 ロケットランチャー ロケットランチャー ロケットランチャー 爆破付与 脚力強化(剣士) 【ユニークスキル】 《発破の極意》 自身を対象に爆破系の武器、スキルのダメージを軽減する永続パフ。 発現時は揺らめく炎のようなエフェクトが全身を覆う。 【備考】 剣士(ロケラン)を地でいく奇人。 ロケットランチャー×脚力強化×爆破付与を利用した近距離戦が彼の十八番。 代表技は接地面を爆破し加速する《爆縮地》 キャラかきなおしましたみてくださいぅ