約 29,006 件
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2733.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (総評.bmp) ソフトバンクの今期の総評です。選手のシーズン最終成績も載せています。 ◎第202回 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 2 140 81 57 2 6 .586 .253 2.62 3.7 114 143 15 一時の崩壊時期を脱し、Aクラスの常連となったソフトバンク。 今期は一般的に優勝ラインといわれる80勝を突破するも、日本ハムの驚異的強さに屈指2位に。 野手陣は年々得点率が増加しており、さらなる向上を期待したい。 投手陣は全体的に安定した成績を残した。 何期も足踏みが続き、もはやジンクスと化した「CS突破」今期こそは突破したい。 ☆今期のパ・リーグを振り返る 優勝は、日本ハム。驚異的強さで首位。 二位は、ソフトバンク。CS突破に燃える。 三位は、楽天。遂に低迷期脱出か。台風の目。 四位は、ロッテ。野手陣がやや頼りない成績。 五位は、オリックス。チーム打率が伸びずに5位。これを改善しない限り上位浮上は厳しいだろう。 最下位は、西武。次期黄金期へ向けいまは育成の時。 ☆プレーオフ展望 2位に入り、初戦は台風の目、楽天と当たる。 ☆今期のオールスター 選手名 出場回数 成績 ヘンダーソン 初 .400(0本2点) 海野民子 5回目 .222(1本4点) 多村仁 4回目 .333(1本2点) 赤坂V弐 初 .272(0本1点) 堂谷 4回目 .15.00(0セ5奪) ドリーム7 初 0.00(0セ3奪) ☆野手陣総括 202期最終成績 順 ポジ 名前 打率 安打 本塁 打点 三振 犠打 盗塁 失策 1 中 エッジ .261 160 7 33 90 0 36 0 2 左 ヘンダーソン .328 190 4 39 91 0 44 5 3 遊 後藤光尊 .287 156 24 81 63 3 15 0 4 右 多村仁 .296 155 32 111 76 4 14 0 5 二 海野民子 .239 121 24 83 97 4 7 1 6 三 赤坂V弐 .237 124 3 53 79 4 10 2 7 DH 中田義正 .188 100 12 49 119 0 3 0 8 一 おおぴら .214 107 8 37 85 2 2 5 9 捕 イチロー .213 109 0 13 91 0 12 0 【寸評】 繋ぎの野球が中心のため、得点力、長打力不足は否めない。またチーム打率については、パリーグの投手レベルが高いため.253しか残していないが悲観する事はないだろう。 今期も失策数15と守備に関しては安定しているようだ。 ★各選手能力はこちらです。 ☆投手陣総括 202期最終成績 順 ポジ 名前 防率 勝ち 負け セーブ 奪三 四死 被本 10 先 杉内2 2.07 15 10 0 171 91 12 11 先 大隣憲司 3.69 11 12 0 149 105 12 12 先 アーリー君 3.44 10 11 0 135 104 24 13 先 だれさき 1.78 17 6 0 168 98 11 14 先 我末 2.75 13 8 0 140 78 13 15 継 ドリーム7 1.94 5 4 4 50 39 2 16 継 中継ぎ投手 3.00 5 1 4 40 34 8 17 継 島唄*島花 2.60 4 5 3 56 43 5 18 抑 堂谷 0.31 1 0 26 26 6 1 【寸評】 チーム防御率2.62と先発・中継ぎ陣共に申し分ない成績を残した。 先発陣は全員2桁勝利あげるも、勝ち越しが1人だった。 中継ぎ陣についても、防御率は安定しているが負け数が多いのが気になる。 ★各選手能力はこちらです。 ☆チームWiki wiki更新者の方いつもお疲れ様です。 編集人数は他チームと遜色ない人数と思われますが、まったくやる気がない人にいてもらう意味はありません。 やり方がわからないなら見て学ぶべし。最初は誰だって出来ません。わかる限りの事は教えるので。 そろそろwiki非協力者は切っていくので覚悟しておいてくださいね。 最終編集者 MLB 編集内容 投打成績更新 更新日時:2008年09月28日23時04分37秒: 通算: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/1667.html
野手・投手総評&来シーズンの展望ver中日 {野手・投手の総評&来シーズンへ向けての展望です。 {野手能力評価 パワー ミート 走 力 肩 力 守備力 特殊能力 160回 B B D D D 1個 (マイナス特殊能力は-1個として計算) 投手能力平均 制球力 体 力 速 球 総変化 特殊能力 158回 B C 149km 8 0.4個 (マイナス特殊能力は-1個として計算) ★第168回総評★ ★野手総評★ 久しぶりに中日選手がMVPに選ばれなかった。 しかしまだ鄭先豐3、髙﨑將はパワーがSになった。小久保 など楽しみな打者がたくさんいる。 やはり打撃はリーグ1といってもいいほどほとんど文句なし。>?? 守備は大体はよし。。 今期あたりが勝負だ ★投手総評★ 先発陣は,ニックマンが事情により引退。穴を埋める選手は、 河童選手新規入団の選手だが、大事な制球が足りない。 そのうちでエース武田燕、ジン、団子などががんばっていきたい。 ★全体総評★ 打撃はもうセ,パトップクラス。だったのは4期も前のことになってしまった 投手陣も安定してきて最近は投手王国でもあるも前のことだ。ここからは 6年連続のリーグ一にも輝いた。 いつもながらのリーグ一位 ★来シーズンの展望★ 現在はAクラスだが優勝は難しくない。しかし選手の年齢が 少し高くなってきている野が問題だ。 しかしヤクルトが最近ウィキの結果が良くなってきた。これ からはヤクルトの時代か? 過去総評 160~170期
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/109.html
クソゲー四天王とも囁かれた数々の問題作が乱立するも、壮絶な相打ちの末、大賞無しという異例の結果に 終わった2013年から一転、2014年は静かに始まった。 発売前から期待された地雷は期待されたほどの進化を遂げず、いずれも選評がくるほどのクソゲーとは ならなかった。 このまま選評すらない穏やかな1年になるのかと思われた矢先、秋も深まった11月に今年最初の選評が 投下された。 『クローバー図書館の住人たち』 主人公は図書館の住み込み管理人であり、相手は昼は本、夜は人間になる図書館の不思議な住人達という 所謂擬人化作品である。 冒頭の一部住人の認識を正すかの如く、本作ではシナリオ面で様々な問題提起がされている。 ボイス有りで3時間かからずフルコンプリート可能。 それを可能にしたのは、作品全体の8割を共有ルートが占める大胆なシナリオ配分だ。 共有ルートは『図書館の資金難解決のため埋蔵金を掘ろう!」が最大の山場という盛り上がらない展開が 延々と続き、個別ルートは恋愛に至る過程を極力排除。 随所に張られた伏線も放置することでスピーディな展開を実現している。 こうしたアプローチをシステム面で補強することも怠りはせず、選択肢は多い割にパラメーターを確認 できない、1分程度で終わるシナリオの間に頻発するマップ移動と、不親切かつ煩わしいシステムと なっている。 さらに本作は、擬人化作品というジャンルそのものにも果敢に挑戦した。 擬人化作品には人間と人間でない者の恋の葛藤がつきものであり、人間でない者が最終的には完全な 人間になることで問題を解決させるのが定番だ。 だが『クローバー』にはそんな女々しさやご都合主義は存在しない。 本はあくまで本、人間などになりはしない。 それでも主人公は本達との恋愛や将来に関して一切不安を漏らさず、本達も人間でないからと身を引く 素振りを見せることはない。 心の強い登場人物達と思うかも知れないが、本作において最も心が強いのは本作の販売元である。 発売から1ヶ月後プレイヤーに突如もたらされた情報・・・それは、 「クローバー図書館は2部作」 ここまで薄っぺらく伏線はすべて丸投げした作品発売後に2部作でしたと言ってのける勇気は 賞賛されるべきものなのだ。 久々の選評、愛すべきクソゲーの発見に住人達は盛り上がった。 そして『クローバー』に触発されたように新たな選評がスレに到着した。 『Double Score~Marguerite×Tulip~』 年上男性との歳の差恋愛を楽しもうという『Double Score』シリーズの3作目だ。 1年5ヶ月及ぶ発売延期の間、不穏な情報が流れていた本作は、いざ発売されてみると見事悪い期待に 応えてくれた。 本作のお相手は学校の教師(35)と超絶人気アイドル(29) アイドルは眼鏡をかけただけで高校侵入、そのまま一緒に高校生活を満喫。 大勢のファンが詰めかけた遊園地コンサート前にリハーサルもせず主人公にデートのお誘い。 アイドルとしてもアラサーとしても自覚を欠いていると言わざるを得ない。 教師の場合も事前に発売された「付き合い始めた後の設定CD」では学校で働く姿が描かれていたにも 関わらず、本作ではどのルートでも教師を辞めてしまう。 教師の責任取ろうとする姿勢は評価したいが、それならば設定の整合性にも責任をもってもらいたい ものである。 登場人物の職業意識は気になるのだが、それにも増して気になるのは開発者の職業意識だ。 シナリオはボリューム半減、主人公はプロ級レベルの早着替えでスチルは安定しない。 音声/あり(主人公以外フルボイス)という製品情報の記載も悲しく一部ボイスなし。 そのボイスは再生エラーが発生し、BGMの音量が突然変わる。 発売延期を繰り返した間一体何をしていたのだろうか。 とりあえず3巻までは出しておけ、出した後のことは知らん!と言わんばかりのこの惨状。 販売されるまで開発内部に何があったのか、楽しく想像することが本作の正しい遊び方かも知れない。 これで『クローバー』『ダブスコ』の二作品を紹介した。 両作が本年度の大賞候補であるのだが、大賞発表の前にもう1作、別の作品を紹介したい。 それは『うた☆プリアイランド』 『うたの☆プリンスさまっ♪』を原作としたスマートフォン向けゲームアプリ』だ。 本作は長らく鎖国政策、つまり新規プレイヤーへの配信を長期間停止していた。 6月末に配信を開始したもののエラー多発で4日後に配信中止。 課金アイテムの返金対応にもたつき、半年後の大晦日になってようやく配信再開するも不具合が発生。 ポテンシャルは大きいのだが、本作は原作ファン向けのミニゲームとしての性格が強く、現状では 恋愛要素が存在しない。 つまり乙女ゲーではなく、乙女的クソゲーオブザイヤー扱うべき作品ではない。 恋愛要素と思われるものが実装予定であり、アプリ再配信の大幅な遅れを理由に特例として恋愛要素実装を 発売と見做すべき、という意見が現在出されている。 実際どうなるかはまだわからないが、今後も『うたプリアイランド』からは目を離さない方がいいのは 確かだろう。 では、2014年の大賞の発表をしよう。 女性向け恋愛ゲームが誕生してから20周年。 乙女ゲー業界の節目である記念すべき年に栄冠を勝ち取ったのは・・・ 『クローバー図書館の住人たち』 ・・・である。 本作が大賞に選ばれた理由、それは乙女ゲーである故にクソゲーになったからだ。 もし本作が擬人化された本達との恋愛ではなく交流を描こうとしていたのなら問題は大きくならなかった。 共有ルートの長さ、盛り上がりのなさは、図書館内の何気ない日常の雰囲気を描く要素として捉えることも 出来た。 個別ルートは終盤イベントの1つに過ぎず、無理に恋愛関係まで発展させなくともお互いを意識させる 程度で済んだ。 相手が人間でないことに深く悩む必要はなく、物語は終わっても主人公達の日常が続くことを想像させる からと、伏線が放置されることを擁護することが出来たかも知れない。 だが『クローバー』は乙女ゲーとして販売された。 恋愛部分が駆け足に過ぎるのは、女性向け恋愛ゲームとしてはやはり不足している部分があまりにも 大きい。 物足りなさを抱えつつも雰囲気を楽しんでいたプレーヤー達に送るダメ押しである後出し2部作宣言等の メーカーへの失望感も重なり、今年度の受賞は「クローバー図書館」で揺るがないものとなった。 昨年度の反省に始まり、乙女ゲーム的クソゲーとは何か、というテーマを何度も議論された1年間だった。 それはすなわち、荒れるソフトの少ない、平和な1年だったと言えよう。 クソゲーなどない方が幸せなのだ。 全てのソフトが乙女ゲーマーの満足度を満たせば、乙女版クソゲーオブザイヤーは静かに役目を終えるだろう。 それまでは、その手元にあるクソゲーを嘆きつつ、突っ込み、笑いへと昇華させて、クソゲーを愛し クソゲーの魔力に取り憑かれた住民たちでともに愛でることで、供養しようではないか。 ────さあ、あなたもクソゲーの魅力、体験してみませんか?
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/9851.html
総評/テラフォーマーズ t -- (名無しさん) 2014-11-26 12 26 32 ゴキブリソウル2オールビート強い -- (名無しさん) 2015-01-02 03 33 48 じょうじ -- (名無しさん) 2015-02-12 17 28 15 なんだかブースターに収録されるRRがどれもおかしいくらい強い事しか書いてない気が… -- (名無しさん) 2015-02-14 22 59 46 デッキとして纏めるのが大変そう……構築力が如実に出るタイトルかも。 -- (名無しさん) 2015-02-16 21 12 26 はや、もう公開されてるよ -- (名無しさん) 2015-02-26 12 31 57
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2745.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (総評.bmp) ソフトバンクの今期の総評です。選手のシーズン最終成績も載せています。 ◎第203回 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 203 2 140 85 54 1 12 .611 .253 2.43 3.6 107 127 17 一時の崩壊時期を脱し、Aクラスの常連となったソフトバンク。 今期は、12連勝をして前半は調子がよかったが後半は日本ハムの驚異的強さに屈指2位に。 野手陣は年々得点率が増加しており、さらなる向上を期待したい。 投手陣は全体的に2割という安定した成績を残した。 何期も足踏みが続き、もはやジンクスと化した「CS突破」今期こそは突破したい。 cs突破は、できなかったけどリーグ戦では2位通過といい成績を残せた 今度こそ突破を期待したい ☆今期のパ・リーグを振り返る 優勝は、日本ハム。驚異的強さで首位。 二位は、ソフトバンク。CS突破に燃える。 三位は、オリックス。投打のバランスが取れている。 四位は、楽天。遂に低迷期脱出かと思いきやまたBクラスへ。 五位は、ロッテ。若手が育たず苦戦。 最下位は、西武。チーム崩壊。 ☆プレーオフ展望 ソフトバンクの2位が確定する。初戦オリックスか楽天のどちらかと試合を行うことになるがエース杉内2・大隣憲司の2本柱で連勝して第2ステージに進みたい。そしてレギュラーシーズン1位を奪われた日本ハムに全員野球で挑みたいところだ。 ☆今期のオールスター 選手名 出場回数 成績 多村仁 2年連続5回目 .153(1本5点) 後藤光尊 2回目 .100(1本1点) だれさき 初出場 1.80(0セ4奪) ドリーム7 2年連続2回目 17.18(0セ1奪) 堂谷 2年連続5回目 9.00(0セ2奪) アーリー君 初出場 6.00(0セ3奪) ☆野手陣総括 203期最終成績 順 ポジ 名前 打率 安打 本塁 打点 三振 犠打 盗塁 失策 1 左 ヘンダーソン .312 184 5 46 90 3 32 1 2 捕 イチロー .252 142 7 39 115 1 24 1 3 遊 後藤光尊 .295 158 24 79 52 2 16 0 4 中 多村仁 .313 162 26 82 78 2 23 1 5 二 海野民子 .237 121 24 84 108 1 7 0 6 三 赤坂V弐 .248 135 3 59 84 2 10 1 7 DH 中田義正 .163 83 7 33 120 1 2 0 8 一 おおぴら .191 95 11 45 102 2 3 12 9 右 星空散歩Ⅲ .256 126 0 22 102 59 10 0 【寸評】 繋ぎの野球が中心のため、得点力、長打力不足は否めない。またチーム打率については、パリーグの投手レベルが高いため.253しか残していないが悲観する事はないだろう。 今期も失策数17と守備に関しては安定しているようだ。 ★各選手能力はこちらです。 ☆投手陣総括 203期最終成績 順 ポジ 名前 防率 勝ち 負け セーブ 奪三 四死 被本 10 先 杉内2 2.65 16 10 0 158 97 13 11 先 大隣憲司 2.46 16 8 0 161 98 13 12 先 島唄*島花 2.87 11 12 0 112 102 19 13 先 だれさき 1.76 17 8 0 188 86 10 14 先 我末 2.64 16 12 0 140 78 10 15 継 ドリーム7 0.64 4 1 4 27 15 1 16 継 中継ぎ投手 3.55 2 1 1 26 37 7 17 継 アーリー君 2.83 3 2 3 44 30 3 18 抑 堂谷 1.08 0 0 25 19 14 1 【寸評】 チーム防御率2.43と昨季を上回り、先発・中継ぎ陣共に申し分ない成績を残した。 先発陣は全員2桁勝利あげ、4人勝ち越した。 中継ぎ陣は先発が充実しているため登板機会があまりなく目立たないが、防御率は素晴らしく非常に安定している。 ★各選手能力はこちらです。 ☆チームWiki wiki更新者の方いつもお疲れ様です。 編集人数は他チームと遜色ない人数と思われますが、まったくやる気がない人にいてもらう意味はありません。 やり方がわからないなら見て学ぶべし。最初は誰だって出来ません。わかる限りの事は教えるので。 そろそろwiki非協力者は切っていくので覚悟しておいてくださいね。 最終編集者 (臨時)MARU 編集内容 203回未更新箇所すべて 更新日時:2008年10月08日22時14分59秒: 通算: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/498.html
2014年総評案4 大賞 新世黙示録 ―Death March― カスタムメイドオンライン 131 :総評案4 ◆e117Y.a2a2:2015/02/11(水) 05 13 07 HOST i114-187-38-51.s42.a016.ap.plala.or.jp 『明日もこの部室で会いましょう』の戴冠…2013年のKOTYeは衝撃と共に幕を下ろした。 絶対的門番による一党独裁時代…それに対抗すべく立ち上がった年末の魔物…年明け後に発生した前代未聞の最終戦争…『部室』の発掘とともに発生したパンデミック… そして最終的には、開幕から終始他者を寄せ付けず最底辺を独走していた前年王者が、勝利を目前にしながらぽっと出の名も無き修羅にまくられる… そんな誰もが予想し得なかった結末にスレは驚きに包まれた。 それ以外の作品を見渡してみても、鉄板だったはずのシリーズ作品や、良作を輩出してきた大手メーカーが大型爆弾を排出したり、 かといって無名のメーカーの作品が大量破壊兵器を有しているなど、クソゲー界のパワーバランスが完全に崩壊した一年でもあった。 最早我々プレイヤーは何を信じていいのかわからない…安牌などどこにもなく、どこに核地雷が埋まっているかわからない混沌… アーベル、softhouse-seal、スワンアイといったかつての王達の支配構造が崩れた後に幕を開けたのは、大手も無名も各々が我こそが王たらんと立ち上がり、血で血を洗う群雄割拠の戦乱の時代だったのだ。 2014年もきっと荒れる一年になる…そんな覚悟を胸に、スレ住民達は新たな戦場へと足を踏み出したのであった。 そんな中、我こそが一番槍だと高らかに名乗りを上げた騎士は、『きみと僕との騎士の日々 -楽園のシュバリエ』(きみ騎士)であった。 本作はCG、BGM、ボイスなどは高品質であるにもかかわらず、その全てをぶち壊しにしているのが『設定』の存在である。 本作の登場人物は『騎士』であり、それぞれ幼馴染や双子の姉、母などを救うために『決闘』に参加しており、その過程で主人公と結ばれていくというのがストーリーの基本骨格である。 ところがトゥルールートに入ると、『そもそも、幼馴染じゃなかった』『そもそも、双子の姉なんていなかった』『そもそも、母(ry』と、各キャラの根幹の設定が全て偽りのものであることが明らかになるのである。 本作の主人公は『相手に幻影を見せる』という能力の持ち主なのだが、どうやらこの能力はプレイヤーに対して常時発動されていたようだ。 このまさかのパジャマさんなオールフィクション展開と、イチャラブを謳いながらヒロインによってはトゥルールートでどうやっても救われないなどといった唐突な鬱展開も加わり、本作はめでたく一番手として認められるに至ったのであった。 なお、本作と時期を同じくして、騎士ものが次々と転び続けているという報告もあり、その中のとある発言が大変興味深い。 曰く、「騎士ものは地雷。神様ゲーも微妙」と。 スレに大規模なフラグがセットされたことを、その当時の住人達はまだ知らない。 その他、1,2月の作品としては、厨二病を窮めた主人公がニ○生主であるヒロイン達を『じゃんけんで勝ったからレイプ』などと適当な理由で蹂躙していく投げやりなシナリオと、 「じゅぶっ、ニチニチニチニチーー!」「ドクーーーーーン!! 大量の精液が散っていく」など個性的すぎる表現でAAまで産み出した『巨乳JK生主生ハメ生中出し』、 ヒロインをレイプした際に中に出すと社長にチクられ左遷されてBADENDだが、外に出すと感謝されてデレるという両極端すぎる謎二択な展開と、 『全自動腰振りマシーン』が『グチョップ、パコップ』とピストンし『ウドピュ~ウドピュ~』と射精する印象的なテキストで笑いを誘った『艶乳 ~ツリ目で淫らでヤバい秘書~』などがあった。 だが、これらのエントリーを経てもなお、スレには低調な空気が漂っていた。 それは絶対的存在感をもった『門番』の不在が原因である。 前年、前々年とスレに君臨した絶対的門番と比べれば上記の作品達ははるかに小粒であり、来たるべき怪物に備えて身構えていたスレ住民は安堵と共に拍子抜けすることとなった。 もしかしたら今年は平和に暮らせるかも…そんな淡い期待すら抱きつつ穏やかな春に想いを馳せる住民達であったが…もちろんこの修羅の国はそんなに甘くはなかった。 住民達はまだ気づいていなかった。増税と年度末という二つの蝕が重なる逢魔が時に合わせるが如く、二体の魔将軍を擁したKOTYe史上最大規模の軍勢が、今まさに侵攻を開始せんと怪気炎を上げていることに。 そして時は3月28日、ついに戦端は開かれた。 平和ボケし、油断しきっていたスレ住人を突如襲撃したのは、今までこのスレに存在していなかった形態の冥土服をまとった未知なる存在だった。 その名は『カスタムメイドオンライン』(カスオ)、スレの歴史を塗り替えるべく未来からやってきた恐るべきターミネーターである。 本作品は容姿や性格を好きなようにカスタムしたメイドさんとHなことをするという、非常に息の長いシリーズの最新作であるのだが、その最大の特徴はKOTYe史上初の基本プレイ料金無料+課金制のオンラインゲームであるということである。 エロを取り入れたソーシャルゲームというのはこの作品以前にもDMMなどで存在していたが、カスオがそれらのゲームと異なる点は、 『カスタムメイドオンライン ブルジョアパック 9800円』『カスタムメイドオンライン スターターパック 2980円』というパッケージソフトとしても販売されたという点である。 そもそもここに至る以前のクローズドβテストの時点からしてトラブル続きであり、まともにサービス開始できるのかという不安の中、パッケージソフトの販売に合わせてめでたくサービス開始へとこぎつけたわけだが… いざ蓋を開けてみれば、その実態はそもそもログインすらできないという商品として成立していないナニカであった。 開始してまもなくサーバーがダウン、その後もプレイはおろかログインすらできない状況が続き、挙句の果てには「ログインできた人はどうやったらできたかサポートに連絡してほしい」と公式が言い出す体たらくである。 この前代未聞の事態にスレは沸騰、今までの休眠状態から一気に活動期へと転換することになったが、そもそもプレイ自体が出来ないので検証も出来ず、 その実態の全てがシュレーディンガーという本作の前にはいかに歴戦のスレ住人をもってしても打つ手がなく、続いて襲い掛かった騎士の巻き起こす旋風に紛れるように姿を消すこととなった。 この後、5月の再検証を経て、最終的そのブラックボックスの全てが解明されるまでには永い永い時間を要することになる。 未知なる脅威の出現からわずか数時間後、困惑する住民達のど真ん中で次なる騎士の放った恐るべき魔弾が炸裂した。 「はなげかーにばる」という異国の言語による挨拶の声と共にスレを爆撃したその狙撃手の名は、エフォルダムソフトが送り出した『銃騎士 Cutie☆Bullet』(銃騎士,JKS35)である。 本作は中世っぽい世界にテクノロジーは現代相当かそれ以上、物語の舞台は学園で登場キャラは騎士というぶれっぶれの設定を携えた『騎士+学園モノ』であり、 同メーカーの『恋騎士 Purely☆Kiss』のシリーズ続編にあたる(話に直接の繋がりはない)。 しかし、前作が絵が良いと言われる以外は壊滅的な評価だったことや、体験版の時点でシナリオが絶望的なクオリティだったこともあり、丸出しの地雷として当初から警戒されていた。 こうした経緯から、プレイヤー達は『絵だけはいいんだし画集だと思えばいい』などと極めて低い期待値を抱いて突撃していったのであるが… まさかこの『騎士』が、跳び箱1段すら飛び越せないような虚弱体質だとはさすがに予想もしていなかった。 まず本作のシナリオについてだが、端から期待されていなかったとはいえ予想通りの悲惨な出来であった。 ストーリーの骨子は、ブルボン王国の銃士隊『白薔薇学園』に所属する主人公とヒロイン達が、黒幕の陰謀により銃器密造の嫌疑をかけられて解散の危機に追い込まれ、 世間を騒がす怪事件に立ち向かっていくというよく言えば王道な展開なのだが、ほぼ全ての事件で黒幕がライバル部隊『赤薔薇学園』の隊長であるなど、見え見えすぎる展開は王道を通り越して陳腐に成り下がっている。 まあこれだけならただの駄シナリオですんだのだろうが、本作はそれに加えてギャグとシリアスの高次元な完全融合を達成することで新たな境地に達することに成功した。 まず主人公達が立ち向かうべき怪事件の内容からして、『女性の乳頭が黒く塗りつぶされる事件』『ハンバーガーに毒物が混入され食べるとホモになって社会が混乱』などといった意味不明さであり、 これらの事件の裏で糸を引く黒幕の動機が、『仕事をサボってジムに行こうとしたのを主人公の父親に止められて恨んでいたから』というどうしようもなさである。 さらに『白薔薇学園』の元隊長である主人公の父親が病に倒れ、妻と息子に学園を託すという本来感動的な場面であっても、その死因が『本当は病気は治っていたがピーナッツクリームのサンドイッチを食べてアナフィラキシーショックを起こした』 であるなど、本来シリアスであるべき場面にすらあらゆる局面で滑ったギャグがもれなくセットになっているのである。 そしてこの新技法の極致ともいうべき存在が、作中のヒロインの一人サラの話す、『キサルビナ語』である。 このヒロインは異国キサルビナからの留学生であり、作中の舞台ブルボン王国の公用語に堪能ではないため、端々で『キサルビナ語』が出てしまうという設定がある。 ところがこのキサルビナ語では、日本語で「こんにちは」の意味を示す単語が「はなげかーにばる」、「あなたを愛しています」が「はらましてあげる」などわけの分からない発音となっており、これが随所に登場してはプレイヤーを混乱させる。 もちろんこれもシリアスな場面にもしっかり登場し、サラシナリオの一番の見せ場である『過去に誤射で傷つけてしまった女性との和解シーン』においても、 「もってけどろぼー(触ってもいいですか?)」「このつめのあか、せんじてのむわ(いいですよ)」「どんなあじ(痛くない?)」「にがい(平気ですよ)」という頭の痛くなる会話が繰り広げられる。 その他滑っているのはギャグだけに止まらず、作中の短距離走の選手が『ウサイン・ナット』、頭突きをする際の掛け声が「ジダン!」であるなど寒いパロディも随所に散りばめられ、プレイヤーにシリアスな失笑をもたらすことに成功している。 だが多くのプレイヤーにとって上記の惨状は織り込み済みであり、画集を買ったと半ば悟りを開くことで惨劇を乗り越えた彼らを次に待ち受けていたのは、 『立ち絵が基本2種、CGが差分とSDを除いて35枚しかない』というセカンドインパクトであった。 そしてその先に広がっていたのは、立ち絵は全く変わらずイベントCGもロクになく、クソシナリオだけは無駄にフルプライス相当の罰ゲーム紙芝居と、 エンディングすら白/黒一色の背景をスタッフロールが流れるだけという焦土の荒野であった。 さらに検証によりゲーム内のCGを抽出した結果、本来連番になっているはずのCGナンバーが1の次が12に飛ぶなど、大幅に歯抜けになっていることが判明する。 つまり本来この作品には70枚以上のCGが用意されるはずだったのが、35枚という半分にも満たない完成度で販売が強行されたであろうことが明らかになったのだ。 さすがにこの裏切りには画集目的だったプレイヤー達も大激怒し、新たなマスコットキャラ三銃士が産まれるなどスレは一気に炎上、エフォルダムソフトは『絵フォルダ無』と呼ばれるようになった。 このアナフィラキシーならぬ銃キシーショックの前に、メーカーもあわてて追加パッチなどを発表するも時すでに遅く、そのやっつけ感の漂う中途半端なクオリティや親会社社長のニコ生での発言もあいまって、火に油を注ぐだけに終わった。 結局この騒動の責任を取る形でエフォルダムソフトは解散、その後は対応を親会社のあかべぇそふとが引継ぎ、2015年初旬に『新作騎士もの(仮)』を購入者に配布するということでようやく騒動は一時鎮静化した。 しかしこの作品の話題でスレを5つ以上も消費するなどこの作品がスレに与えた衝撃は大きく、騎士の王の真の実力をまざまざと魅せ付けた本作はようやく現れた今年の門番としてスレに君臨することになったのだった。 こうしてスレには新たな統治者が誕生したが、魔軍の怒涛の進撃はまだ止まらない。 この二体の魔将軍によって完全に破壊された防衛線の間隙を縫って、個性ある異形の魔物達がスレに侵入を果たしていたのだ。 前年準優勝のスワンアイが送り込んだ『私たち・花のオシオキ部! ~やられたらヤり返す…エロ返しだ!』は、「倍返し…?いや、三倍返しだ!!…やっぱり半返しくらいで…」と相変わらず世間の流行を浅ましくなぞるも、 そこそこ力の入ったOPが終わった時点でライターが飽きたのかその後は急降下一直線と結局いつものスワンアイに落ち着き、メーカースレ住人にすらお粗末と斬って捨てられた。 『くのいちが如く -脱がせ!爆乳ニンジャーズ!-』は、閃○カ○ラをパクったかのような3Dアクションであるが、パクリ元のようなゲーム性は一切なく、マイ○ラで作られたかの如くチープな舞台に操作性は最悪で、 少ないバリエーションの雑魚を延々狩り続けてHシーンを購入するための金稼ぎを強いられるどこぞの潮干狩りを髣髴とさせる作業ゲーであった。 本来忍者とは創作物によくあるような華々しい仕事ではなく、目立たない地道な作業の繰り返しであるというリアリティを追及した結果なのだろうか? こういった魔物たちの中でもとりわけ個性的な漆黒の輝きを放っていたのが、黒鳥が解き放った『心壊少女 僕は彼女が ××× されるのを目撃した』である。 本作は前年にスレ住人を恐怖に叩き落とした『雨音スイッチ』を放った黒鳥による新作であり、本作の方向性もそれと同じ、狂気に満ちたニッチゲーである。 よって本作にはデレはなく徹頭徹尾病みオンリーでハッピーエンドなどといった甘えの象徴は存在せず、コンクリ片を顔面に打ち付けるという極めてニッチなアニメーションを搭載している。 しかしこの作品はそもそも万人向けではなく限られたニッチ層をターゲットにしているので、上記の点自体はマイナス要素ではない。 ではなにが問題なのか? それはニッチ物として考えてもフルプライスに釣り合わないほどクオリティが低い、という点であった。 グラフィックを見ると胴体がなかったり顔面が崩壊したりと一目瞭然な低画質なCGが並んでいる。 シナリオも全編ダイジェスト気味であり、キャラクターが刃物を手に主人公をまさに追い詰めた次の瞬間、『彼女は窓から落ちて死んだ』と何の脈絡もなく突然死する謎展開はプレイヤーの脳天にコンクリ片を叩きつけ、 本作を代表するネタとして親しまれた。 ゲーム全体のボリュームもフルプライスに釣り合うものではなく、ニッチ層にとっても不満の残る残念な結果になってしまったが、一方でシナリオは描写不足だけどそれ自体がつまらないわけではない、といった評価する声もあった。 黒鳥には次こそは是非、ニッチ層から大歓迎されるようなクオリティの作品を開発して頂きたいと願うばかりである。 こうして、3月はカスオから銃騎士への最凶コンボに始まり、最終的にはかつての"五惨家"を超えるKOTYe史上初の6作品がエントリーを果たし、 それまで半ば眠っていたスレを強引にたたき起こす灼熱の春一番が吹き荒れることになったのだった。 そして、時は流れて初夏。 激動の3月とは対照的に4月の作品に取り立ててインパクトがなかったころから、住民達は未だに3月作品を反芻しつつつかの間の平和を楽しんでいた。 『恥辱の女騎士「オークの出来そこないである貴様なんかに、この私が……!!」』に登場する「ヒアヒウアする」「メテォオ~!」などの妙に印象的な誤字が一時スレの流行語になったのもこの時期である。 このヒアヒウアは様々な派生AAを産み、繰り返しネタにされスレは大いに盛り上がっていたが、そんな平和な時間も永くは続かなかった。 三月帝国の一国独裁を許すまじと、5月生まれの3人の勇敢なレジスタンスたちが今まさに立ち上がらんとしていたのだ。 まず先陣を切ったのは、未だに銃騎士の呪縛に囚われた住人たちを再教育すべく、天空よりマッハ20でメテォオ~してきた一人(?)の教師であった。 5月作品の選評一番手として現れたそのタコの名は、古豪softhouse-sealの産み出した完璧生物『繁殖きょうしつ女子校ハーレムなら何をヤっても許される!? 』。 本作は最低限のシナリオに価格以上の良質なクオリティの原画を合わせた低価格抜きゲーであり、かつてsofthouse-sealが一定の評価を得ていた得意分野のはずであった。 しかし本作の問題点は、公式HPを開いた時点で明白である。 主人公がマッハ20でお手入れするタコで教師…完璧生物を作ろうとして失敗…あだ名がヤラせんせー…そう、何から何まで『暗○教室』である。 これを始めとした世間で流行っているものを見境なくパクり続けるという最底辺に相応しい物乞い精神は全編に渡って発揮され、寒いパロディやネットスラングが梅雨の長雨のごとく降り注ぐ。 選評者によれば15分間で10以上のパロネタが飛び出し、最後までそのペースは落ちなかったとのことで、このロープライスなら何をヤッても許されるという開き直りはスレに冷笑をもって迎えられることとなった。 さらに困ったことに、このパロディはエロシーンにすら侵食し、「あば、あばばばば……ッ!」と喘ぐヒロインや、「そ、そこに痺れる憧れるぅ!」と叫びつつズキュウウウウウウンの効果音付きで射精するなど、 脱ぎゲーの命である実用性すら阻害している有様である。 sealは余計な芸無性を加えず低価格抜きゲーだけ作っていればいいと言われる中、まさかの安牌であるはずのADVにおいてもその価値を自ら投げ捨て更なる下を目指す飽くなき挑戦精神には、流石はかつての王だと感嘆せざるを得ない。 触手狂師が粘液でスリップして教室から去っていった2週間後、またしても騎士が誘拐された姫を救うべくスレに殴り込みをかけてきた。 彼女の名は『Knight&Princess』、『ゲームブック風ADV』という極めてレアなジャンルに『2人主人公視点』、また基本的にヒロインは快楽堕ちせず「ちくしょう」と叫んであくまで抵抗するという特徴的なウリを持つことで、 小粒ながら一定のファンを獲得しているシリーズの新作である。 しかし本作はまず特定環境では起動すらできないという先制パンチでプレイヤーを間引き、その関門を潜り抜けても自慢の剣はボロボロに錆びていた。 『2人主人公視点』を謳いながらその配分は極端であり、姫編は実質的にプロローグでしかなく、最短の選択肢を選べば2分で終了、全ての選択肢を網羅しても25分しかないという貧相さである。 『ゲームブック風ADV』として見ても、ステータス+ダイスで成功判定を行うシステムなのはいいが、そのステータスが変動することはなく、そもそも成功=進む、失敗=死亡という安直さではただのプレイ阻害でしかない。 プレイヤーも気づかないうちにいつのまにか入手している『判定に必ず成功&失敗』というアイテムの存在もあって、本作のゲームブックとしてのゲーム性は皆無といっても良い。 フラグ管理も破綻しており、とあるキャラを見捨ててそのキャラの失踪フラグが立ったと明記されるにもかかわらず、後のイベントでは普通にそのキャラに助けを求めることが出来るという有様である。 だが何よりこの作品の名声を確かなものにしたのは、『ピアスバグ』の存在である。 このゲームではピアスや陰毛のON/OFFをフラグで管理しているのだが、どういうわけかピアスフラグがONになると、『該当のCGでピアスしか表示されなくなる』のである。 この真っ白のなかにピアスだけが浮かんでいるCGのインパクトは抜群で、スレを笑いに包むと同時にプレイヤーの「ちっくしょおおおおお」の号泣が響き渡ったのであった。 レジスタンス三人衆の最後の一人は、少々遅れてやってきた。 『はるかかなた』は、処女作『AQUA』でシリアスなSFラブコメとして高評価を博したSORAHANEの三作目であり、前作のシナリオが酷評されたこともあって名誉挽回なるかと期待されていた。 しかし前作までのウリだった自社製エンジンを脱ぎ捨て、外注のエンジンに換装したことで重篤な問題が発生、バグまみれで内容以前にまともにプレイできないという想定外の方向へロケットスタートを切ることになってしまった。 初期状態では音声ズレやフリーズ、強制終了が頻発、細かくセーブして進めようとしても特定状況でセーブができないという嫌がらせが追い討ちし、 「修正されるまでプレイは控えたほうが良い」とまで言われる始末だ。 その後4度のパッチを経て発売後2ヵ月後にしてようやく何とかプレイできるようになったものの、スキップ時の未読判定機能が削除され、それでもフリーズは完全にはなくならないという体たらくであった。 またパッチごとに以前のバージョンのセーブデータが使用不可になり、前述の細かくセーブして苦痛に耐えながら何とか読み進めようとしたプレイヤーがそのたびに振り出しに戻されることになったことも追記せねばなるまい。 こうして販売と同時に遥か彼方へとコースアウトしていった本作であるが、やっと明らかになったその内容もリアリティを遥か彼方へすっ飛ばした全編ご都合主義スイーツ()シナリオであった。 義妹ルートでは主人公を庇って路面電車に轢かれ血まみれで斃れたはずの義妹が、その直後のEDでは何事もなかったように五体満足でピンピンしているという特売の奇跡でプレイヤーを困惑させ、 メインヒロインである実妹ルートでは唐突に妹の余命が1年という設定が飛び出し、過剰にヒューマニズムを強調したうんざりするシナリオが続いたと思ったら、 最後は主人公が腎移植をして時間を稼ぎ、二人の子供の臍帯血を使って治療をするという常人のヒューマニズムを遥か彼方へ消し飛ばすトンデモ結末でスレの度肝を抜いた。 まさに人の生死をお手軽な感動ジェネレーターとして扱い、半端な医学知識を便利設定として安易に解決させようとするとこうなるというのの典型例であり、"加○+ヨ○ガノ○ラ+恋○"などと揶揄されることになってしまった。 その他、年末に2作品がエントリーするなど5月作品も最終的に6作品がエントリー、3月帝国による独裁体制は崩れ、再び戦乱の時代が幕を開けることとなったが、この混乱に乗じて更なる第三勢力が姿を現した。 時は7月、前作のタコ教師がイマイチムーブメントを起こせなかったことに危機感を抱いたsofthouse-sealが、ならば今度は色仕掛けで洗脳だとばかり『ビッチ生徒会長のいけないお仕事(パッケージ版)』(ビッチ)を派遣してきた。 本作は、エロゲ脳の外国の姫様がエロゲと同じようなことをしてみたいと思い立ち、日本に留学して男子生徒を食い荒らすという学校をなんだと思っているんだというストーリーであり、極めて珍しい女性視点のビッチものである。 しかしインストーラーに環境依存のバグがあるのか、特定環境ではゲームを開始して2行目で「音声が見つかりません」と出て強制終了するなど、校門で締め出され中に入れてもらえない。 本来ならこの時点ですでに商品失格だが、歴戦の生徒たちはこの程度のことでは動揺することはなく、いつものsealでさらっと流して校内へと忍び込んでいったのだが、 そんな彼らを待っていたのはあしゅら男爵のごときツギハギシナリオであった。 シナリオは最序盤こそ期待通りのビッチシナリオだが、3つ目のHシーンが終わったあたりから話の前後や舞台が繋がらない全編キングクリムゾンモードへと移行し、プレイヤーの思考を置き去りにする。 一例をあげれば、体育館で乱交を済ませた姫が自室に戻って「人のいないところで着替えよう」とつぶやき、何故か「体育館なら人がいないだろう」と体育館へ向かい、全裸になってそこにいる生徒と乱交を始めるというものである。 選評者をして「バグでシーンがループしたのかと思った」と言わしめるこの意味不明展開にプレイヤーが混乱することは必至だが、さらに追い討ちをかけるように 『実は姫とメイドは少子化の未来を救うため現代にエッチをしにやってきたアンドロイドだったんだよ!』という設定が唐突に追加されプレイヤーをポルナレフへと変貌させる。 挙句の果てには姫とメイドが互いのボディを交換するという史上初の人格交換Hイベントが唐突に発生し、その直後日常シーンの真っ最中に突然画面が暗転したかと思えばエンディングもなくタイトル画面に戻るのである。 この超展開からの全てが置き去りな打ち切りエンド、さらにフルコンプ(?)しても回想が13/20しか埋まらないという事実にプレイヤは完全に取り残され、呆然と立ち尽くすしかなかった。 この衝撃の情報にスレは当初混乱したが、やがて検証が進むにつれて驚愕の事実が明らかになった。 前述のこの作品のタイトルにわざわざ(パッケージ版)と書いてあるのには理由があり、実はこのゲームは信じがたいことにパッケージ版とDL版ではゲーム内容が全く異なるのである。 DL版では前述のような時系列の崩壊や場面の混乱などはなく、『未来から来たロボット』云々といった唐突な設定も存在せず、シーン回想もしっかり20枠埋まるというまともな抜きゲーとなっているというのだ。 そしてパッケージ版から未使用CGが発見され、さらにこの『世界を救うため未来から来たロボット』という設定が自社の別ゲーの丸パクりであるということが判明したとき、ようやく住人達は事この次第に至ったカラクリに気づいたのだった。 つまりこういうことである。 元々この作品は未来云々とは関係ない学園抜きゲーとして開発されていたが、納期までに完成はおろか形にすることすらできなかった。 そのため、急遽過去作の設定とテキストを丸パクりしてツギハギにし路線変更を図ったが、結局取り繕うこともできずに打ち切りENDにした。 一方DL版はパッケージ版よりも納期が遅かったため、ちゃんと完成しまともな内容になった、ということなのだった。 この未完成品を何一つ恥じることなく堂々と売り出し、なおかつ修正パッチの修正項目を『フリーズ』とのみ記すなど、相も変わらずロープライスなら何をヤッてもな厚顔無恥っぷりには住人達もただただ呆れ返るよりほかなく、 バグで強制終了するのも未完成を隠してパッチまでの時間を稼ぐために意図的に混入したのではという疑惑が飛び交うなど、選評当初は笑っていた住人達が次第に真顔に戻っていくほどであった。 最終的にパッチでDL版とシステムが統一されてバグは解決しHシーンも同等になったものの、シナリオはさらに意味不明になるなど、 進化したのか退化したのかわからない威容を見せつけ、改めてsealの底(辺)力を思い知らされることとなったのであった。 プレイヤーに対する背信はその後も続く。 『ギャングスタ・アルカディア ~ヒッパルコスの天使~』(ギャルカディア)は独特な世界観や哲学的なシナリオ、綺麗なグラフィックでファンを獲得した『ギャングスタ・リパブリカ』のファンディスクである。 本作はライターの『書きたいところは力が入っているが、そうじゃないところは適当』という傾向が強く、日常イベントなどが数クリックで終了したり、 総プレイ時間が6時間というフルプライスとしては薄すぎるといった問題はあったものの、シナリオ自体のクオリティは決して悪くはなく、前作のファンにとっては十分満足できるものであった。 しかし本作はCGに重大な問題を抱えており、その罪業によって理想郷より追放されることになってしまった。 具体的にはエロ増量を謳いながら前作より数が減少、CGも前作の使いまわしや背景や立ち絵を加工したもので大幅水増しをしており、純粋な新規CGではかの銃騎士をも下回るという不名誉な記録を更新した。 さらに何より問題だったのが、原画:ミヤスリサを標榜しながら、本人以外によるCGが混入されていることであり、ミヤス絵を期待して購入した絵買いファンを激怒させた事である。 これについて後に公式が原画家名を無断使用したことを認めて謝罪したものの、実質的な補償や修正などは一切行わないことも同時に宣言しており、謝罪文へのリンクが更新履歴の中にこっそり紛れていることも不誠実さを際立たせた。 こうして度重なる悪逆によってスレに負の瘴気が満ち満ちたところで、それに誘われるように深い霧の中から無数のゾンビの集団が現れ、住民を見境なく襲い始めた。 堕ちた大司教に率いられたこの恐るべき冥府の軍勢の名は、Xuse【本醸造】が満を持して送り出した『新世黙示録 ―Death March―』(チーズ)である。 シナリオにメガテンシリーズで名声を得た鈴木一也氏を迎え、久々の本醸造名義で発表という往年のファンの高い期待値をもって迎えられた本作であったが、その一方で氏の最近の言動に対する評判や、 公式HPの作品タイトルが『新世黙示録 ―Deatch March―』と盛大に誤字をかましている、体験版の出来が絶望的だったという報告などもあって、スレでは早い段階から厳重に監視されていた。 しかし散々注目されており売り上げ自体も悪くなかったにもかかわらず、いざ発売されてみても、ヤバい、苦痛だ、チーズといった断片的な情報は漏れ聞こえてくるものの、肝心の選評は待てど暮らせど一向に届かなかった。 それもそのはず、本作は某批評サイトでギブアップ率が脅威の48%に達しており、住民達の中にも敵の正体を突き止めるべく冥府の霧のなかに突撃しそのまま帰らぬ人となった者が数知れず。 こうして本作は"選評を書くための仕事と割り切らなければ耐えられないゲー務"などと、どこぞの嵐のごとく住人達から恐れられ、ついぞ一人の勇者がその深奥から生還するまでには発売後1ヶ月以上を要した。 では、その衝撃の内容を紹介しよう。 まずはRPGとして。 本作は一言で言えば『強い剣を持ってスキップで殴ればよい』である。 武器と防具を兼ねる剣は100種類以上と十分に数があるが、そのうち9割は能力が高いか低いかの違いしかない攻撃剣であり、回復、支援用の剣は僅かしかなく、そもそも自動回復によって回復自体がほぼ必要ない。 属性による3すくみもあるが、火力が高ければ不利属性でもごり押し可という脳筋仕様のため戦略性は存在しない。 戦闘のUIも非常に煩雑で、攻撃するには一回一回ドラッグする必要がある上、この判定が何故か妙に厳しく不発が頻発するという嫌がらせ仕様である。 こうした戦略性もなくテンポも悪い戦闘はただの苦行でしかなく、中盤で戦闘を自動スキップする機能を手に入れるとそれ以後は(ボスを含め)手動で戦闘をすることは一切なくなるだろう。 またこの苦行に追い討ちをかけるのが、異常に高いエンカウント率である。 数歩ごとにエンカウントが発生し、戦闘はスキップしても5秒程度かかるため、5秒走って5秒休憩、と新世界の牛歩戦術をマスターしている。 3Dマップが見づらく頻繁に迷子になることも相まって、ダンジョン探索自体が耐えがたき苦痛になってしまっている。 ウリであったはずの剣の強化・合成システムも完全に形骸化している。 ほぼ全ての剣が単純に能力値の違いでしかない上に話が進めばどんどん強い剣がドロップし続けるため、より強い剣を敵から奪って持ち替えるだけのバーサーカー思考で事足り、剣を強化する必要は全くない。 剣の合成も基本的に必要ないが、合刃事故を起こすと最序盤から最強クラスの剣を作ることも可能という極端さで、ただでさえ少ないゲーム性を完全に崩壊させている。 極めつけがラスボス戦で、なんと直前に手に入るイベント専用剣以外の攻撃は一切通じない。 この例え愛着を持って剣を育ててきたとしても最後の最後で全てが無意味であることを知るという、本作の最大のウリであるシステムを自らちゃぶ台返しする豪気さには驚嘆せざるを得ない。 以上のようにRPGとして楽しめる部分は一切ない苦行であることが明らかとなったが、ADVとしての要素も火に油を注ぐ…どころか、ニトログリセリンを投げ込むがごとき酷さであった。 本作のキャラクターは主人公・鳥海知空(とりみ ちから)を始めとした登場人物ほぼ全員の脳がクリームチーズと入れ替わっており、『登場人物が全員ミ○トさんなア○リーム製クソゲー』などと評されるほどである。 特に主人公の言動が見るに耐えず、その時々に自分の気分で動いていては誰一人救えはしないといいつつも毎回その場の感情に任せて行動して失敗し、反省して次からは絶対護ると決意した端から同じ失敗を繰り返すの無限ループである。 行動原理も非常に不愉快で、常に自分は正しいというスタンスで他者を見下し、何か問題が起きれば自分を正当化して他人を非難、さらにその非難がブーメランとなって自分に突き刺さるという不快の三段論法だ。 選評者をして「この先10年はこれを超える主人公は現れない」と評された知力が空なルーピーっぷりは作中の登場人物にすら"知能指数の不自由"と馬鹿にされ、Int=0という不名誉なあだ名で嘲笑されることとなった。 その他のキャラクターも、自転車の二人乗りを咎められるとDQN丸出しで逆切れする妹、妹が過呼吸を起こすと即座に喘息の薬をぶち込む幼馴染、 突如変貌し妹を刺し殺し、主人公を親友と思ったことはないと言い放つ"親友"に、お前と付き合ってたのは優越感を味わえるからと言い返して首を絞める主人公…と誰一人萌えることも感情移入もできないというラインナップだ。 シナリオのクオリティも惨憺たるもので、基本的に行き当たりばったりでその場の都合の合わせて行動するため随所で破綻しており、 冒頭の『街がバイオハザード状態の中、警官の制止を振り切って夕食のチーズを買いに行く』という意味不明イベントにはプレイヤーの眼がテンになり、本作を代表するエピソードとして定着した。 また本シナリオの骨子は主人公たちが破滅的結末を迎えるたびに時間が過去に巻き戻り、再びやり直すといういわゆるループものにあたるのだが、これも首を傾げざるを得ないものとなっている。 というのも、本来ループものの醍醐味は以前の失敗した経験を活かすことで破滅を乗り越える、というところにあるはずなのだが、本作では巻き戻った世界ではその時点で破滅に至る原因がすでに解決されてしまっているのだ。 そして主人公だけが都合よく前の世界の記憶を引き継ぎ、前の世界の黒幕(新しい世界では無関係)を私怨で襲撃するというトンデモ行為に及ぶというのもプレイヤーの頭に疑問符を突き立てる。 ギャグとシリアスが合刃事故を起こしているのも問題で、その際たるものが合刃担当の自称ドワーフなネコ型ロボット、アンドヴァリである。 序盤には主人公がゾンビに追い詰められた窮地に突然ギャグ調全開で登場してプレイヤーを唖然とさせ、 最終盤の『ラスボスの攻撃で瀕死を負いながらも最後の力で最強剣を合成して主人公に託して息絶える』という本来感動的なイベントでも、 その直後に内臓が飛び出した程度では死にませんと即座にギャグ調で復活し、それまでの展開を全て茶番へと変える。 システムもシナリオもダメでもせめてグラフィックくらいは…と最後に残されたかすかな希望に縋ろうとしても、それすら無慈悲に捻りつぶされる。 CGは構図のおかしい低品質なものが並び、降って湧いた真ヒロイン、アマテラスと日輪の力を借りたアマテラセックスを繰り広げるシーンが笑いを誘った程度で、到底満足できるクオリティではない。 こうした全方面に渡って苦痛と意味不明さを振りまく本作にスレは戦慄、苦痛の霧はその後もスレに永く滞留し、上半期とは一転して下半期の話題を独占することとなったが、 選評期間終了間近にして、ついぞ一人の賢者がこの正体を解き明かした。 本作のキャラの酷い言動や、シナリオの流れが意味不明なのも、それ自体に意味はなく、ただその場その場で都合のいいように動かされ、しゃべらされているから。 ループの設定が本来の用途から外れ、伏線が回収されない矛盾の温床となっているのも、そもそも伏線を回収する気は始めからなく、その全てをなかった事にして一からシナリオをやり直す(製作者にとって)便利機能だから。 ラスボスを始めとした、ウリであるはずの剣を成長させるシステムが無意味なのも、シナリオの都合上そうする必要があったから。 つまり本作にはキャラクターの一貫した行動原理や、一本筋の通ったシナリオなどというのは始めからなく、作中のあらゆる要素は大司教がその場その場でやりたいことをやるための駒であり、そこに意味などなかったのだ。 この結論にたどり着いたとき、スレを覆っていた深い霧がスッと晴れていき、住民達はようやく販売後半年間に渡って続いた呪いから開放されることとなったのだった。 このチーズの参戦により、それまで銃騎士が牽引していた戦況は一気に混沌、7月作品も最終的に5作品がエントリーするなど、3月、5月、7月の三陣営が激突する三国時代となった。 しかしその一方で、あまりにも激しすぎる騒乱にスレには疲弊した空気が漂っていた。 もう、これ以上のクソゲーが現れることはあり得ない…。燃え尽き症候群に陥ったスレのテンションと比例するが如く、この後は今までの勢いが嘘のように静かな年末へと向かっていくことになる。 9月には今度こそ芸無性で勝負だとばかりにsealが『セックス あ~ん♪ パンツァー』で地上部隊を投入してきたが、 攻略法が『とにかくオ○ニーする』という点こそ笑えたものの、所詮は苦ノ一の三番煎じであり、いまさら大して話題にもならなかった。 11月にはブラックジャックと大貧民のルールを混同した主人公による学園経営物語、『Bunny Paradise ばにぱら ~恋人全員バニー化計画~』が不思議の国の穴からひょっこり顔を出したが、 その実力は"小粒で可愛らしくウサギのクソのようなゲーム"であり、パワーインフレを起こした今年の最前線には到底ついていけるレベルではなかった。 そんな中で唯一気を吐いたのが、毎度お騒がせオーバーフローの放つ『ストリップバトルデイズ』である。 本作はもともと過去作『SHINY DAYS』のおまけミニゲームにキャラを追加し、単体販売したという野球拳ゲーなのだが、グーを出し続けるだけで勝てると、そもそもじゃんけん自体が成立していなかった。 ウリであったはずのキャラ追加も、追加キャラはまさかのボイスなしと、相も変わらず客をなめ切ったブレない姿勢は流石というほかはない。 そもそもこのゲームのHシーンは自慢のアニメーションではなくCG1枚絵のみなので、要はおまけゲー無+新キャラのCG2枚=2500円というお値打ち価格であり、考え方によっては銃騎士よりも割高といえるだろう。 だがこの程度の駄ゲーで満足することなく、かならず一捻りを加えてくるのが天下のオーバーフローである。 本作はアンインストール時に一つ上の階層のフォルダの中身もまとめて一捻りにしてしまうのである。 この過去の某名作を彷彿とさせるような重大なバグは修正アンインストーラーが公開されても結局直らないまま放置され、"ゲー謀"と呼ばれてスレ住民を嘆息させた。 そして迎えた年末、上記のような小粒なクソゲーがいくつか名乗りをあげたものの、毎年恒例の年末の魔物が現れる気配は一切なく、スレの話題は相変わらずチーズが牽引していた。 刻一刻と3月帝国の戦況が不利へと傾いていく中、ついにブラックボックスを解析し、決戦兵器の再起動を成功させた一人の技術者がいた。 その決戦兵器は『カスタムメイドオンライン』、3月に衝撃的な登場をしながらその正体は謎に包まれ、その後5月に再検証が行われたものの、結局商品として未完成ということがわかったのみであった。 その後は度々スレで名前が出るも、『クソすぎて誰もプレイしないので内容が分からない』などという話が出てくるばかりで、肝心の中身に関する検証は一向に進まないままであった。 だが年末に再検証が行われた結果、その戦闘力は我々の想像を遥かに超えるものであることが明らかになったのだ。 ではその驚異的スペックを紹介しよう。 まず本作をプレイするには当然の如くインストールする必要があるが、ここに第一の関門があり、ゲームのクライアントがまず7Gb、さらにアップデートが10Gbと、ゲームを始めるだけで6時間待たされる。 そして長時間待たされようやくプレイを終えたプレイヤーを次に待ち受けるのは、未実装の雨嵐である。 メインメニューに並んでいるステータスやコマンドの大半が未実装か事実上無意味、夜伽プレイ時のスキルや性具なども未実装、果てはバックログの音声再生ボタンすら未実装とは誰が予想しただろうか。 果ては公開後9ヶ月以上を経てなお、前述のフルプライスパッケージに付属のチケットすら未実装というあたり、本作の罪深さがうかがい知れよう。 ではゲーム内容はどうか? 本作の内容はタイトルにあるとおり、『自分好みにカスタムしたメイドさんと』『イチャついたりHなことをする』『オンラインゲーム』である。 しかしその実態は、この三要素全てが総崩れともいえる内容になっている。 まず先に言っておくと、本作のカスタム機能に関してはとても優れており、2Dと3Dをうまく融合させたアニメ調の3Dモデルの出来は大変秀逸である。 では何が問題なのかというと、せっかくのカスタム機能をその他のゲームシステムが台無しにしているということにある。 本作ではゲーム内通貨を稼ぐためにメイドに仕事をさせる必要があるが、メイドの服装ごとに設定されている衣装値がこの成功率に影響するため、事実上好みの衣装を着させることができない。 さらにこの衣装値は同じ服装でいると時間経過と共に低下していくため、同じ衣装で固定することもできないという面倒さである。 水増しされたガチャによる衣装獲得も非常に面倒で、本作はせっかくの優れたカスタム機能を搭載しておきながら、ゲームシステムの都合により実際は思うようにカスタムできないというもどかしい仕様となっている。 このゲームのメインであるはずのメイドとの交流や夜伽プレイにおいても、何故かゲームシステムが足を引っ張っている。 まずメイドといちゃつくことが出来る『サロンでの交流』だが、会話パターンが両手の指で収まる程度しかなく1時間もやれば完全網羅、ととてもオンラインゲーとは思えない貧弱なボリュームに止まっている。 また前述の通りゲーム内通貨を稼ぐためにはメイドに仕事をさせる必要があるが、これをするためには何故かゲーム内で高額の酒を購入する必要があり、これを怠るとメイドがストレスで倒れて愛情値が下がる。 つまり『金を稼ぐために金を使って酒を買わねばならない』という矛盾があるわけだが、これを解決するにはどうすればいいのか? その答えは二つ、『課金してメイドを複数用意し、本命以外を奴隷のように働かせてその金で本命のメイドに貢ぐ』or『愛情値は事実上未実装なので、メイドが倒れようが無視して働かせる』であり、本作のコンセプトを真っ向から否定している。 でも夜伽プレイさえ良ければ…そう思うプレイヤーも多いだろうが、ここにもしっかり芸無性の侵食を許している。 本作の夜伽では、精神値と興奮値という二つのパラメーターがあり、愛撫やピストンといった一つ一つの動作ごとに興奮値が増加し、精神値は減少していく。 興奮が70を超えると射精や絶頂が可能となり、逆に精神が0になるとメイドが気絶してその時点でプレイは即座に終了となる。 つまりは精神が尽きる前にいかに興奮を上げて射精するまで持って行くか、というゲームなわけだが、このシステムのせいでプレイヤーは自分のやりたいようにプレイすることができない。 さらにどのプレイをするとどれだけ興奮が増え、精神が減るかという数値はゲーム内では一切確認できないため、事前情報なしでプレイすれば確実にメイドが気絶することになる。 このため夜伽をするためには攻略サイトと計算機が必須で、一回一回の動作ごとに興奮と精神の値を計算しながら慎重にやる必要があり、発電とマウスと計算機を順番に行き来するという珍奇なプレイスタイルを要求される。 これではとても夜伽に集中することなどできるはずもなく、しかしそれでも射精直前で『精神値が1足りない』といった状況が発生し、メイドを気絶させるかこのまま終了するかという残酷な二択を迫られることとなる。 さらに新しいプレイを習得するためのシステムも非常に煩わしいものとなっている。 初期状態で習得しているプレイが非常に少なく、1カテゴリーを除いて愛撫は出来ても本番ができないといった貧弱な状態となっている。 新しいプレイを習得するには夜伽をすることで手に入る紳士ptと調教ptを溜める必要があるが、普通にプレイすれば一つ習得するだけで最低でも1週間から最大1ヶ月近くも同じプレイをひたすら繰り返し続ける必要がある。 また乱交カテゴリーだけが何故か効率がいいなど、獲得できるポイントもプレイごとにかなりの偏りがあり、効率を重視するなら『挿入して即放尿』×3回1セット×1日5回と言った身も蓋もないプレイを強制される。 オンゲの都合上1日にできる夜伽の回数が制限されていることもなおさら効率重視のプレイを強いられる原因であり、自分のやりたいように夜伽ができないことに拍車をかけている。 オンゲとして見ても、見るべき点はない。 オンゲの最大の魅力はアップデートによる進化と、他プレイヤーとの交流にあるはずだが、サービス開始後9ヶ月を経ても当初からの問題点や未実装は一切改善されず、むしろバグを増やして進化どころか退化している。 衣装や期間限定お仕事など表面的な要素は追加されているものの、それだけならDLCやアペンドディスクなどで事足りる話であり、この点においてオンゲの特徴を活かしているとは到底言えない。 またゲーム内で他プレイヤーとリアルタイムで交流する機能も一切なく、交流は時代遅れの公式掲示板のみ、ウリにしていたはずの他プレイヤーとのメイドの品評会や貸し借り、乱交プレイなども全て未実装のまま、と オンゲならではの楽しみというのは一切ないといって過言ではない。 しかしその一方で、仕事や夜伽などにリアル時間の制限がかかるシステムや、廃課金仕様など、オンゲならではのデメリットだけは完全網羅している。 つまりこのゲームは、オンゲである必要性が一切なく、むしろオンライン要素は害でしかないのである。 でも今までの話は無課金だからであって、課金すればちゃんと楽しめるんでしょ? そう思う人もいるだろうが、そこにも救いはない。 このゲームで課金することで有利になる点は、課金衣装と課金プレイが購入できる、ほぼそれだけである。 しかし衣装を購入しても好きに着させることができず、新しいプレイを習得しても夜伽に集中はできない…と、プレイヤーの楽しみには何重にも枷がかけられており、 そもそも上記の問題はゲームデザイン自体が歪んでいることに端を発しているため、課金したからといってそれが改善されることはないのだ。 さらにこの課金制度についての問題点も述べなくてはなるまい。 本作の課金に使用する公式のプリペイドカードがあるのだが、このカードは1500円の価格に対してチャージされるptは税分さっ引いた1429ptという前代未聞の仕様になっている。 それどころかこのカードは4月以降増税に伴い、同じカードでも1389ptになると明記されている(注:販売は3/28日)という信じがたいケチくささである。 しかもアイテムの価格は100pt単位であるため端数は全く無駄になるというふざけた仕様の前には、課金しようという気がみるみるうちに失われていくことだろう。 以上のように本作はそもそも未実装で製品として成立しておらず、ウリの要素は自ら芸無性で潰し、課金を始めとした運営の態度は最悪で、それでも課金しても何も救われない… と、あらゆる面において楽しめる点をチリ一つ残さない、正真正銘のターミネーターであったのだった。 こうしてカスオによる大規模な反転攻勢によって幕を閉じた2014年だったが、それでも住民達はまだ満足していなかった。 年末の魔物の不在…そして前年度の恐怖の記憶…そんな懲りない住人達は、まだきっと何かあるはずだと、不発弾を発掘してはハンマーで叩いて遊んでいた。 そんな中年明け早々発掘された第一の不発弾は、前年度大賞『部室』のライターによる『ヤリ友ペット欲情生活』である。 本作のジャンルは『手近な女の子を全員喰いモノにするADV』であるはずが、その内容は大半が和姦からのハッピーエンドという純然たるジャンル詐欺であった。 テキストも全編に渡ってイカれたテンションと寒いパロディ、ネットスラングに満ちた粗製乱造品であったが、その中に「前後ォ前後ぉぉ」という明らかに当スレを意識したネタが仕込まれていることは看過できない。 これは前作の部室がそれまで全く無名だったのが、大賞に輝いたことで逆に注目されたということに味をしめた一種の炎上商法ではと疑われ、"人為的クソゲー"と呼ばれ唾棄された。 その後も捜索は続いたが、1月13日、海底遺跡を探索していた潜水艇のソナーが「♪カチッカチッチャラララン」という奇怪な反響音を捉えた。 海底よりサルベージされたその不発弾の名は『俺がヤマタノオロチなら』(オロチ)。6月に発売される前後、奇天烈なタイトルとあらすじで一瞬話題になったものの、すぐにチーズの洪水に押し流され海底にて半年間眠っていた代物である。 しかし某批評サイトで驚異的な低得点を叩き出していたことや、奇しくも前年の部室と同日のエントリーであったことなどから、これこそが部室の真の生まれ変わりなのではとスレ住民が身構える中、 緊急出動した対策班によって解明されたその実態は、生物兵器を内包した大量破壊兵器…ではなく、どこか懐かしいエロゲ少年時代のガラクタの詰まったタイムカプセルであった。 まず本作のジャンルは『俺がヤマタノオロチになっちゃったら困っちゃうラブラブADV』であるが、このタイトルとジャンル名から想像されるようなギャグゲーやバカゲーでは全くなく、 主人公の周りで発生する怪異や、神代の時代からの因縁を持ったキャラ達によって主人公の正体が少しずつ明かされていくというサスペンス伝記物である。 しかしそもそもタイトルとジャンルの時点で物語上最も重要な謎であるはずの主人公の正体が真っ先にネタバレされており、 "犯人と手口が表紙に書かれた推理小説""名作『痕』のタイトルを『俺が鬼なら』にし、ジャンル名を『俺が鬼になっちゃったら(ry』と改変するようなもの"と評されるほどのミスマッチっぷりである。 この時点でシナリオの面白さの9割以上が損なわれているが、残り1割のクオリティも極めて低い。 共通ルートは主人公の正体が分かっているのにひたすら思わせぶりな発言が続くうんざりした展開に加え、80年代レベルのお色気イベントなど、呆れるほどセンスの古臭い日常描写が続く。 かといって個別ルートに入れば、今までと打って変わって裏設定が矢継ぎ早に公開され、問題は全てスサノオが解決してくれるため主人公とヒロインの見せ場はなく、カップ麺を作るより短い最終決戦と、見所はどこにもない。 またとあるヒロインルートでは、全てが終わった後に唐突にアマテラスがヒロインの体を乗っ取って乱入し、それまでの展開をコケにした挙句主人公を誘惑してアマテラセックスにもつれ込むという誰得超展開であり、 アマテラスが極めて不快な人物になっていることも相まってプレイヤーを愕然とさせた。 グラフィックも作画、塗りともに同人レベルで、立ち絵をそのまま挿入して差分にするという驚愕のイベントCGがあるなど、極めて低品質である。 背景グラフィックも実写のトレースであり、看板が実在する店舗そのままであるのはまだともかく、作中の『須賀駅』に思いっきり『鎌倉駅』と書いてあるという事実はスレを笑いの渦に包んだ。 クソゲーは音はいい、という法則があるが、クソゲーという概念が誕生する前に産まれた本作はそのような常識には囚われない。 BGMのクオリティ自体は悪くはないが数が少なく、メインヒロインの最大の見せ場をOPテーマが塗りつぶしたり、HシーンのBGMが悪役のテーマにしか聞こえないなど、その使い方が明らかにおかしい。 SEもファミコンの時代に巻き戻ったかと思わせるほどチープだが、何よりも話題となったのはシステムサウンドが何故か人の声であるということだろう。 ボタンにカーソルを合わせると「♪カチッ」、決定すると「♪チャララン」、右クリックすると「♪ピコッ」と鳴るボイスパーカッション仕様は住人一同の腹筋を崩壊させることに成功した。 以上のように本作はあらゆる要素がとても現代の作品と思えないほど低品質かつ古臭く、公式の要求スペックが『PentiumⅢ500Mhz相当』という骨董品レベルになっていることもあって、 "十年以上前に開発されたゲームがそのまま封印され現代になってから発売された"とまで評された。 しかしその一方で、本作からは近年多発しているような、明らかに手を抜いて作った結果産まれた粗製乱造クソゲーというマイナスイメージはあまり受けず、 逆にかつての今から見れば低品質なゲームでも一つ一つに感動することが出来ていたときの熱い気持ちや、エロゲーがこの20年間でこんなに進歩したという感慨を与えてくれる存在であり、 ノスタルジーを感じさせる味わい深いクソゲーとして古参ゲーマー達をしみじみと和ませてくれたのだった。 以上、主要なエントリー作品を全て紹介し終えたところで、結果発表に移る。 2014年のKOTYeの次点は、 『銃騎士 Cutie☆Bullet』『ビッチ生徒会長のいけないお仕事(パッケージ版)』『俺がヤマタノオロチなら』 大賞は、 『新世黙示録 ―Death March―』『カスタムメイドオンライン』 のダブル受賞とする。 2014年は異例ずくめの一年であり、年始の門番、年末の魔物が不在な一方、3,5,7月に主要作品が集中するという前例のない構図となった。 今までのように分かりやすいクソ要素を抱えた作品だけでなく、検証や考察に膨大な時間と労力を要する大作が現れた、選評者泣かせの年であったことも今年度の特徴である。 その一方で、前年度に危惧されていた業界の地盤沈下はより顕著となり、超えてはならないデッドラインをスキップで飛び越えるような負のクソゲーが跳梁跋扈したことも忘れてはならない。 そんな中で、『ビッチ』は、パッケージ版とDL版で内容が異なるという前代未聞の珍事をやらかし、さらにその原因が未完成を隠すために過去作品をそのまま流用するというあり得ない禁じ手の結果産まれたものであり、 まさに企業のモラルハザードの極地である『負のクソゲー』の象徴として選出した。 一方の『オロチ』は、絶対的に低品質にもかかわらず何故かあまりマイナスイメージがなく、むしろノスタルジーさえ感じさせるという今年度の中でも稀有な笑えるクソゲーであり、『正のクソゲー』の象徴として選出した。 そして残るは3つ、『銃騎士』『チーズ』『カスオ』の3作品だが、これらはクソ度、苦痛度、話題性において他の作品を圧倒し終始スレの話題を席巻した実力者達であり、その序列付けには非常に難航した。 しかしその中で『銃騎士』のクソさを構成する要素に着目したとき、例えばCGの枚数が少なくプレイヤーの期待を裏切ったという点においては『ギャルカディア』に及ばず、 滑ったシナリオの苦痛度においては『チーズ』に及ばず、製品として未完成という点においては『カスオ』や『ビッチ』に及ばないのではないかという結論に達した。 つまり『銃騎士』は、様々な面においてSランクの能力をバランスよく兼ね備えているオールラウンダーではあるものの、他者を圧倒するオンリーワンさに欠けていたことから、他二つには僅かに一歩及ばず、次点とした。 そして最後は『チーズ』と『カスオ』の頂上決戦となったわけだが、この2作品の間に差を見出すことは非常に困難だった。 まず『カスオ』が基本無料のオンゲーであることをどう評価するかだが、本作品はオンゲーではあるものの、有料パッケージを流通を通して販売していることからエントリーの資格は満たしているということでスレでは決着。 次に基本無料については、本作品のクソさはゲームデザインの歪みに起因するもので、無料でプレイするのですら苦痛であり、さらに課金したからといってそれが一切改善されないということから、 基本無料であることは免罪符にならず、減点対象には当たらないと判断した。 では作品としての完成度に着目すると、『カスオ』は未実装だらけの製品未満な状態でサービス開始した上、オンゲというアップデートのしやすい環境にもかかわらず開始後9ヶ月経ってなお改善されるどころか悪化している有様であり、 内容がどれほどクソとはいえ、大きなバグもなく、製品として一応完成をみている『チーズ』と比較すると悪質度が高く、この点においては『カスオ』に分があると言えるだろう。 しかしその一方で、僅かでもほめるべき部分があるかという点に着目すれば、全ての要素が不快と苦痛で、ほめるべき点が何一つ見出せない『チーズ』と比較すると、 たとえゲームシステムによって潰されて結果的に楽しめないとはいえ、カスタム要素の出来だけは秀逸だった『カスオ』のほうがマシとも言え、この点においては『チーズ』に分があると言えるだろう。 このように様々な側面から検討してみたものの、結果的にこの2作品の間の明確な差を導き出せる合理的な論理を構築することが出来ず、途方に暮れていた。 そんな中、原点に返って双方のクソゲーとして最もクソな要因は何かという点をを改めて検討していた時、ふとあることに気づいた。 『チーズ』はキャラ、シナリオ、グラフィック、システムとありとあらゆるクソさが複雑に絡み合った、いわば『クソの総合的な重量』が苦痛の中心である、『重いクソゲー』であった。 一方の『カスオ』は、当初から未実装の嵐で落胆させ、エロですら長時間同じ作業を強いられる苦行と化し、アップデートで改善されると期待しては裏切られるという『クソの時間的継続性』が苦痛の中心である、『長いクソゲー』であった。 つまりこの2作品は始めからクソの向いているベクトルが全く異なっており、同じ土俵の上で戦っていなかったのだ。 『重さ』と『長さ』を比較することはできない。 従って、本年は異例のことながら、2011年以来である『チーズ』と『カスオ』のダブル受賞とすることを決定した。 KOTYeが始まってから今年ではや7年目、スレも次スレでとうとう100の大台に達するところまで歩んで来た。 思い起こせばこのスレが出来て以来、数多くの個性的なクソゲーたちが流星の如く現れ、あるものは怒りと哀しみを振りまき、あるものは笑いの輝きを放ちながら燃え尽きていった。 しかし近年、エロゲ業界を取り巻く環境は厳しさを増すばかり…2014年も粗製乱造品や負のクソゲーが量産され、当スレの理念である「クソゲーを掴んだ哀しみをエンターテインメントへと昇華し笑い飛ばす」を貫くことも難しくなりつつある。 この収束しつつある未来に対し我々はどう向き合っていけばいいのか、そんなことを考えずにはいられない一年間でもあった。 そんな中、20年前と変わらぬ姿をした1つのクソゲーが、我々に思い出させてくれた。 かつてエロゲーにはOPムービーはおろかOPテーマソングすらなく、グラフィックは稚拙で音楽は電子音丸出し、システムも洗練されずバックログすら存在しない時代さえあった。 しかしそういった稚拙な時代であっても、我々は萌えの魂をもって補完し、精一杯楽しんでいた。 その後エロゲーの進化と共に、エロゲには歌がつき、ボイスがつき、ムービーがつき、その度に我々は感動し、興奮することができていた。 そして現代、エロゲーの進化する余地が少なくなって感動することが減り、業界の先細りがささやかれてなお、我々は毎月諭吉を握り締めてゲームショップへと向かう。 何故か? そういった全ての時代に共通する精神、それは「エロゲーが好きだ」「エロゲーを精一杯楽しみたい」ではなかったか? そして当スレの理念も、そこに端を発しているのではなかったか? 良ゲーとクソゲーは表裏一体、良ゲーが産まれる一方で、残念ながら一定のクソゲーが産まれることも避けられない。 ではそういったクソゲーは無価値なのだろうか? 否、そうではないと思う。 かつてとある騎士は言った。 「"犠牲"を支払わない限り、人は前へ進まない。歴史を作ることはできない」と。 そう、クソゲーもエロゲー界を構成する大切な要因であり、エロゲーの歴史の一部なのだ。 そうであれば、我々の使命とは、不幸にして産まれてしまったクソゲーをエンターテインメントへと昇華し、未来の良ゲーの礎として宙へと還すことではないか? この先どれほど厳しい未来が待ち受けていようとも、我々がエロゲーを愛する心を、エロゲーを楽しまんとする精神を忘れない限り、エロゲーがなくなることはあり得ない。 そして、たとえどんな敵が現れようとも、エロゲーがなくならない限り、クソゲーと向きあい続けるこのスレが終わることも決してないのだ。 その決意を新たにし、エロゲーを愛する全てのプレイヤーと、エロゲーを産み出し続ける全てのメーカーへ、未来からやって来た僕達の永遠のともだちの言葉を借りて激励を送り、2014年のKOTYeを結ぼうと思う。 「未来は、これからかえることができるんだ。あんなにならないようにがんばれ!」
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/5186.html
タイトル基本データ 作品番号 NJ エクスパンション セット名 セット番号 エキスパンション形式 セット枚数 備考 日常 WE11 EB 36 特徴 あらゐけいいち原作、京都アニメーション製作のギャグアニメがヴァイスシュヴァルツにエクストラ参戦。 黄色が時定高校、青が東雲研究所という配分になっている。 狭いカードプールの中で原作の二面性やキャラの繋がりを再現しているため、ネオスタン/単色構築向けのタイトル。 時定高校側の強みは、主役三人娘によるレベル1でのパワーライン。レベル2には+1000の汎用応援もあり、対応CXがバウンストリガーを持ち、かつシナジー能力で早出し殺しor後列狩りの2択が取れるみおなど、黄色らしくパワーに傾倒したカードが揃っている。 東雲研究所側と違い早出しはできないものの、“ふっかつのじゅもん”麻衣の集中や“単純な馬鹿”ゆっこによってデッキのキーカードにアクセスでき、CXシナジーに依存もしていないためうまく扱えばかなりの爆発力を誇る辺りはさすが黄色といったところ。 対して東雲研究所側は、相手ターン限定とはいえレベル0でパワー5000になれる寝起きのはかせ+学校デビュー なののシナジーや、レベル1・2ではCXシナジーで5500アンコールor10000クロック1点回収を舞台に直接出せるキャラ、相手ターン限定ながらデメリットなしで7500まで伸びる夏祭り なのも内包しており、時定高校側と比べて全体的にスキがない。ストックを消費するが、なのに後列狩り効果を付与できるはかせもレベル0・1帯に強力な応援を持つ上位タイトル相手に有効である。 が、時定高校側に比べると全体的にパワーラインが低く、パンプに関してもネーム指定パンプの阪本さんしかいないため早出しのメリットが薄い。また、キーカードにアクセスする手段に乏しく、そこを集中で補うとCXシナジーの成功率を下げてしまうためかみ合わない。おまけに回復の条件が見た目以上に厳しいのも苦しいか。 全体的な弱点としてはエクストラタイトルゆえのカードプールの少なさ+特殊トリガーの少なさがあげられる。 それでもカードスペックの面では2011年発売タイトルとほぼ同格のものを持ち合わせているので、エクストラタイトルだからといって油断しないこと。 主なデッキタイプ コメント欄 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/728.html
2017年最終総評案1 大賞 ママとの甘い性活Ⅱ 78: 総評1 ◆ghsNzIGrWM :2018/05/09(水) 21 56 55 HOST KD111110088150.ppp-bb.dion.ne.jp 2016年のKOTYeは、2年振りにクソの両雄が殴り合う構図となった。 常連の一角、げーせん18がKOTYe連覇を狙うべく送り込んだ決戦兵器「戦御村正」と、 新星しろいぱんつが放った奇作「グリモ☆ラヴ」による頂上決戦。 雌雄を決したのは、「クソゲーに向き合い語る」というKOTYeの根本的趣旨。 バグに頼らずゲームの全てを曝け出し、根底からのクソさを見せつけていくグリモの潔さが、勝利をもぎ取ったのであった 毎度の如く問われる「クソゲーとは何か?」の問いに対する考察をまた一つ深めながら、 スレ住人は10年目を迎えるKOTYeを前に心身共に引き締め直すのであった。 1月、スレを賑わせたのは、げーせん18が汚名返上するべく送り出した「戦御村正DX」や、 古豪アーベルソフトウェアの逸品「アッパレーション ~最期の初恋はバッドエンド~」といった錚々たる面子。 強豪来襲の予感に迎撃準備をとるスレ住人だったが、開戦の火蓋が切られると予想外の展開が待っていた。 村正DXは起動時のエラー、システム不具合、別作品のセーブ流用で回想全開放といった多彩なバグを披露するものの、 無印から様々な要素を削られ無味乾燥となった挙句ゲーム自体はパッチを当てればクリア可能となったため、 クソゲーとして小粒になってしまった感が否めない。 また、アッパレーションも触れた感覚はいつものアーベルだろうという扱いであり、 1月の注目株はいずれも選評不着という拍子抜けの結末に終わってしまったのだ。 2月から4月にかけても何作か話題に上がったものの、 選評を書くに値しないと思われたのか、いずれも選評は無し。 1年のうちの1/3が過ぎてなお選評が来ないという異常事態を前に、 スレ住人は前年の次点「なないろクリップ」の進展を玩具に暇を持て余すこととなった。 そんな中、ひとりのある発言が盛大なフラグだとは、当時誰も気づいていなかった…… 673: 名無しさん :2017/03/12(日) 21 56 17 ID fOo2ivhk もしパッと見で分かるくらい絵がクソだったら商売する気あるのかって話だからな よくよく見るとなんか酷いってのはしょっちゅうだけどね… 停滞していた状相が動いたのはGW明け、弛緩したスレに初の選評が投下され、 永き仮初の平穏に終止符が打たれることとなった。 4月末にhibiki worksから発売された「新妻LOVELY×CATION」である。 ヒロインから名前を呼んでもらえるシステムと、恋人になる前後に焦点を絞ったシナリオで堅実な展開をしてきたCATIONシリーズ。 今作は原画に本シリーズ初期作を担当した唯々月たすく氏を再び迎え、 シリーズ最終作を有終の美で飾るはずだったのだが、一つの過ちが本作を台無しにしてしまった。 その過ちとは、「発売直前でのエンジン変更」。 体験版で動作確認をし、万全の態勢で臨んだ購入者は、 「インストールして起動する」という当たり前の動作が不具合により出来ない現実に直面する。 何とか自力で認証不具合を抜け出しても、激重な動作、画質劣化、強制終了といった新たな敵と戦わなくてはならない。 これらは全て先のエンジン変更のせいであり、その理由も、 「割れ対策の為体験版からエンジンを変更した」というものだから購入者からしたら堪ったものではない。 「体験版詐欺」という言葉はエロゲー界ではよく聞くが、 流石に動作確認にすらならない体験版が来ようとは思っていなかっただろう。 この低品質な出来に対し、発売日当日に修正パッチと高画質立ち絵パッチの2種類が公開されたものの、 修正パッチの方は根本的な問題であるプログラムの動作について何一つ改善せず、 高画質パッチも展開すると4GBに膨れ上がるという地味な嫌がらせが仕込まれている。 その後、5月2日に再度修正パッチが公開されるが、これが所謂「バグ追加パッチ」であり火に油を注ぐ顛末となった。 動作改善は相変わらずされないにも関わらず、それまで抱えていたBGV周りが動作しないバグが悪化し新たなバグが爆誕。 これはBGVの読み込みが失敗し、BGVの断片が延々再生されるというもので、 例えばタイトル画面でこのバグが発生すると、 「新妻ラブリケッ 新妻ラブリケッ 新妻ラブリケッ(略)」と壊れたレコードの如くタイトルが流れ続ける。 ヒロインとの情事の際にも発生し、読み込み失敗したBGVの断片が寝室に木霊する様は怒りを通り越して哀愁を誘う。 更に、バグが発生した本作を強制終了すると、時折セーブデータが破損するという超特大のオマケ付き。 この有様にも関わらず、パッチ配布以降はGWによるサポート中断期間となってしまったため、 GWの間恋人といちゃこらできない購入者から絶え間ない怨嗟の声が上がることとなった。 結局、これら不具合のうち致命的なものはGW明けのパッチで概ね修正された。 だが、バグ以外の問題点として、複数ライター間の管理統率が出来ていないために、 ヒロインごとの扱いに差が生じているという問題も見過ごせない。 その結果、純愛主軸のキャラゲーにも関わらず特定のヒロインがシナリオ・回想面で不遇な扱いを受け、 一部の暴徒化したプレイヤーにより担当した外部ライターにまで炎上が及ぶ始末であった。 選評という恵みの雨により、スレはにわかに活気づく。 この流れに続けとばかりに、5月末にeufonieより発売された「はにデビ~Honey Devil」の選評が到来。 淫魔に取り憑かれ発情した女の子を性交渉で鎮めよう!というあらすじの通り、エロ重視が期待していた本作だが、 パンツをおろしてプレイするプレイヤーの前に立ちはだかるのは、悟りを開いた僧の如き主人公であった。 発情を抑える手段や淫魔の封印方法として主人公との性交渉や類似手段が有効と判明するものの、 「好きな者同士でやることだから出来ない」「行為の後に傷つくのは女性だ」と主人公は頑なに拒否。 あろうことか個別ルートに入りヒロインと恋人同士になった後でさえ、 「がっついていると思われたくない」と行為を拒絶する有様であり、 草食系を通り越して不能か超越者のどちらかとしか思えない。 エロゲーの主人公としては完全に失格であり、購入者からしたら裏切られた以外の何物でもないだろう。 エロ全開を匂わせる謳い文句ながらエロCG率6割という内容も合わさり、 全体的に何がしたかったのかわからない印象が付き纏う一本となってしまった。 クソゲーの攻勢はまだまだ終わらない。 6月末にDigitalCuteより発売された「タンテイセブン」は、近年俄かに作数が増えつつある推理モノであり、 公式が「濃密なストーリー」と謳うこともあって注目されていた。 しかし、いざ発売されると、パッチを当てないと「体験版」と表示される上に、 特定ミッションから先に進めないというまさかのサプライズ。 この心臓を鷲掴みにされるかのような上々な掴みにスレは熱狂、 程なくしてその全容が明らかになるのであった。 まず推理モノの命であるシナリオだが、これがクソの山と化している 本作のシナリオは、公式が謳うミッションシステムというものに沿って展開され、 メイン・サブそれぞれいくつか用意されたシナリオを一つずつ読み進めることで個々のシナリオが連動し、 メインシナリオの展開に影響が及ぶというものである。 どのサブシナリオがメインに影響するのか推理が出来ればまだ救いがあったかもしれない。 しかし、実際のところはシナリオ自体が時系列バラバラで整合性も取れておらず、 そこに至る過程自体省略されているような有様であり、推理の前提にすら立てやしない。 特定のシナリオに限っては関連する話が丸々抜けているのではというばかりのスカスカ具合。 おまけに、途中で出てくる選択肢もノーヒントで正解を選ぶ必要があり、 プレイヤーは正解を引くまでサブシナリオと選択肢の抽選作業を続ける必要がある。 公式が「濃密」と豪語するシナリオの質の面も、推理に必要な探索の描写は皆無に等しく、 プレイヤーが気になる点は悉くスルー。 一方、クソゲーのお約束である食レポにはやたら注力している他、 一部の登場人物が事あるごとにズレた発言をしては他者に突っ込まれるという茶番が繰り広げられ、 まともに読むことさえ苦痛が伴う。 加えて、時と場所を弁えずテキスト上にハートマークが乱舞し、 例えHシーンだろうとお構いなしにアイキャッチが割り込むため、 上記抽選仕様や数々の脱線と合わせテンポの悪さは折り紙付きである。 次にシステム面。 既出のミッションシステムは既出の通りシナリオを読む上での害悪にしかなっておらず、 それに付帯する秘密文書は全てクリアして尚揃うことは無い。 主人公の異能の一つであるシナスタジアビジョンは、探索中に怪しい箇所が目立ち、 より詳細に調べられるようになるという探偵垂涎のチート能力だが、 チュートリアルで登場して以降は一切出番なし。 同じくシナスタジアバトルについても相手の矛盾や弱点を突き論破する形式となっているが、 失敗すればバッドエンドという本来の仕様はどこ吹く風、 例え間違えても直前に戻ってやり直すだけで何事もなく進むため、只の作業となっている。 本質的な部分以外でも、CuteMotion2の不具合により立ち絵の首から上だけが浮遊し、 また特定の選択肢を選ぶと強制終了するなど、バグ方面も強力だ。 以上のように、推理モノの命であるシナリオが低質であり、 そもそもシナリオを読むにも単調な作業を繰り返さなければならないという苦痛を伴う仕様の前に、 多くの者が斃れることとなった。 後々の度重なるパッチで不具合の修正やシナリオ補完などが行われ、 歯抜けで時系列が滅茶苦茶なシナリオも幾分読めるようになったが、 本来購入者が求めたものからの乖離という意味では最後まで解決はされず、 久々の新作を焦がしたDigitalCuteの行く末を好事家が見守るのであった。 少しの間をおいて8月にやってきたのは、まさかの「アッパレーション~最期の初恋はバッドエンド~」。 一度は見過ごされたアーベルの新作であったが、選評空白期に再度見直してみると矢張りクソということで、あえなく御用となった。 アーベルといえば毎度チープなシナリオが目に付くが、御多分に漏れず今作も褒められた出来ではない。 フルプライスながらプレイ時間は4時間、ヒロイン5人でこの文章量という時点でまともな内容は望むべくもない。 また、本作には「死神見習いの能力を使ったセックスによって命を分け与えてヒロインの危機を救う」”命数授与システム” 「運命の分岐点を作り出す」”運命流図システム”等の仰々しい要素が盛り込まれている。 だが、前者は単にHシーン導入の演出、 後者は”強制バッドエンド→バッドエンド回避用の選択肢追加”の流れをそれっぽく演出しているだけのもので、 実際はアーベルお得意の「バッドエンド強制フルコンプ」に基づく一本道展開である。 ルート間による設定の矛盾も日常茶飯事であり、病弱幼馴染のルートでは死による別離は抗えぬ運命としておきながら、 別の後輩ルートではさっぱり設定を忘れ、風前の灯火であった後輩に生命を分け与えながら宿敵を倒して一件落着という顛末である。 実質的な大団円エンドであるメインヒロインのルートでは、先程死亡した幼馴染が死神として蘇生するが、 ここでも「死神に生まれ変わった際は前世の記憶を失う」という設定は完全無視。 そのまま最終決戦までご都合主義で突き進むため、他ルートの記憶などという感慨は木端微塵である。 シナリオ以外に目を向けても問題だらけだ。 過去作よりも文章量が減ったはずなのに誤植は増加し、シリアスシーンを度々白けさせてくれる。 エロゲーの肝ともいえるHシーンは実質34回とアーベルにしては破格の多さだが、 その多くが前作の「不条理世界の探偵令嬢」からの使いまわしであることが発覚。 加えて本作新規と思われるテキストすら本作内で使いまわされる有様である。 グラフィック面も抜かりはない。 CGの作画が崩れる程度は朝飯前で、ピンク色のバニラアイスや左右の瞳が同色のオッドアイヒロイン等々探すまでもなく粗が見つかる。 システムも、6年前の当時でさえ時代遅れだった2011年大賞「ゾンビの同級生はプリンセス」からろくに進歩していない。 手堅く低クオリティに纏め上げられた本作のクソゲーぶりは、クソゲーマイスターであるアーベルならではといったところであり、 この点に関しては天晴れの評価を付けて良いのかもしれない。 この流れに乗るように、8月発売の新作も立て続けにスレに攻勢をかける。 先陣を切ったのはソフトハウスキャラの「領地貴族」。 領地の発展と経営に主軸を置いた、キャラお得意のADV+SLG形式のゲームスタイルである。 だが、SLGの部分が、元々当たり外れの大きいブランドであることを差し引いても看過できない出来であった。 ゲームシステムは至って単純で、ターン制を採用したSLG。 ターン毎に行動力を消費し、領地に建物を建設したり、人を雇ったり、イベントを発生させたりというオーソドックスな形式である。 本来であれば限られたターン内で行動力を如何に上手く配分し、 領地経営とイベント消化を両立していくかが問われるスタイルのゲームであるが、 本作においては行動力の仕様が全てのバランスをぶち壊しているため、その心配は不要である。 初期状態では1ターンにつき1行動力、つまり1回しかコマンド実行が出来ないのだが、 雇用の際に騎士を採用すると騎士1人につきターン内の行動力上限が1増加する。 加えて、騎士の雇用による行動力増加に何の制約も無いため、 騎士の頭数を揃えるだけで1ターンのうちにやりたい放題になってしまう。 行動力消費によって各種資源が山のように手に入る上、 人材雇用に対するペナルティもないため、領地経営の問題も騎士さえいればオールOK。 おまけに雇用した人材を2週目にも引継げるため、2週目以降は序盤からゴリ押し可能という親切設計だ。 「行動力を上げて物量で経営すればいい」という、本家の某反逆者を思わせる薄味な1本と言えよう。 続いて「恋愛教室」もエントリーを果たす。 新ブランドUnN/Aから発売された本作は、事前投票で16人のヒロインのなかから投票によって攻略対象が選ばれるという画期的なもの。 だが、その中身は詐欺にも等しい何かであった。 第一にフルプライスながら容量は2GBを割り込み、インストーラーすらまともに起動しない。 ようやくインストールして起動すれば、あまりにも質素なメニュー画面がお出迎えしてくれるが、 残念ながら中身の方はメニュー画面が可愛く見える程にボロボロである。 まず投票によって攻略対象が決められたシナリオは、残念ながらティッシュペーパーよりペラペラの薄さと言わざるを得ない。 タイトルにある「恋愛教室」についても、共通ルートで1回やった後は一切出番なしである。 特に個別ルートでは、パッケージヒロインの2人をして、 ルート①:お見合いの話が来ました→俺が話をしに行く!→エンディング ルート②:この学校が共学になるの嫌!→俺の両親に頼んでみる!→エンディング という薄さであり、問題の解決についても数クリック触れられる程度である。 投票で選ばれたヒロイン2人の個別ルートに至っては問題すら発生せず、ただ体を重ねるだけ。 公式サイトにあった「厳選されたヒロインとだけ愛を育み、体を重ね合い、 作品の中でしっかりとした恋愛劇を描きます」の一文と実際の落差が涙を誘う。 ちなみに、その体を重ね合うHシーンについても、このゲームには回想モードが実装されていないため、 回想したいシーンには事前にセーブを設けてそこからロードするという前世紀的な対応が求められる。 また、あまりの薄さのせいで霞みがちだが、人の道に悖る言動を取る主人公や、投げっぱなしの伏線など、 量だけでなく質の面もお粗末極まりない。 本作はバグも強力であり、特定シーンに進行不可能バグが仕込まれている。 また、このバグを修正するパッチについても、メーカー自ら宣言した公開期限を踏み倒しており、 新ブランドにあるまじき豪胆なサポート体制だ。 パッチ適用後も、テキストと全く関係ないボイスが流れるバグ、 会話中の人物の背後に無関係の人物が次々登場しては何も言わずに消えていくバグ、 同じ内容の放課後が2日間繰り返し訪れるバグ、エンディング画面が黒一色でBGMだけ流れるバグ等、 細かなバグは残ったままである点も見逃せない。 なお、発売元のブランドUnN/Aは新ブランドを謳っていながら、 その実態は過去にマスターアップ後の延期やパッチ公開遅延、 更には新ブランド設立後の延期連発 発売後の売り逃げなどやりたい放題やってきたEx-iTの残党であることが判明。 そして、本作は発売後暫くして公式サイトもアクセスできなくなり、 またしてもクソゲーの売り逃げであったことが明らかになったのであった。 さて、少々時を前後して、前述のタンテイセブンと同時期に大いに注目された一本があった。 コンプリーツの「ママとの甘い性活Ⅱ」(通称:ママⅡ)。 エロゲーに於いては息の長いジャンルである母親モノであり、 需要がはっきりしていることから大きく外すことは滅多に無いジャンルだ。 では、本作の何が問題かというと、「グラフィック」。 それも、過去に類を見ない低質さである。 トップページに鎮座するヒロインの絵は、その辺の素人を連れてきたのかという酷さの原画に、同じく素人同然の塗り。 サンプルを眺めても同様のロークオリティの絵が並ぶだけで救いは無い。 それどころか、主人公に至ってはやたら茶色い胴体から四肢が木の枝の如く生えるという人外の様相を呈し、 公式の文章から23歳以上であることが確定しているにも関わらず小学生同然の幼稚な面構えという異様な有様である。 この「作画崩壊」という言葉すら生温い出来に加え、ミドルプライスという強気な価格設定を前に、 7月末の発売日を迎えてもスレ住人も購入を躊躇。 決死の覚悟で購入した者が選評を書き上げたのは、秋色深まる9月末になっていた。 それでは、選評によって明らかになった真の実力を見ていこう。 まず本作はミドルプライスのエロゲーであるが、実容量にして僅か260MB。 義母ルートが4つ、サブヒロインのルートが1つとルート分岐は豊富だが、総プレイ時間は僅か1時間。 元々「見えている地雷」であったが、ボリューム面でも文句のない地雷である。 そして、肝心のグラフィックは、想像を絶する魔界であった。 何と、これまでサンプルで公開されていたCGは、「まだマシ」なレベルだったのである。 禁断の扉を開けてみれば、瞳孔は見開き、視線は定まらず、手は歪み、関節があらぬ方向に捻じ曲がった義母の上に、 枝付きの歪な丸太とでも言うべき主人公が冷凍マグロのようなカチコチの姿勢で載せられ、 くんずほぐれつしているCGが次々に出土。 ものによってはバラバラ死体かと思うような出来のものまで混じっており、 これらの惨状の前には義母の胸が可変サイズであることや、主人公の腕が伸縮することなど取るに足らない内容だ。 この古代文明の壁画ですら裸足で逃げ出すような酷さの前に、最早抜くどころの騒ぎではない。 むしろ「抜けるものなら抜いてみろ」とでも言わんばかりの地獄絵図である。 20年前のエロゲーと比べても本作の絵の低質ぶりは群を抜いており、 絵がダメなエロゲーとして金字塔を打ち立てた「わくわく惑星プリンセス」をもってしても、 スレ住人に「ママⅡとわくプリならわくプリの方がマシ」と言わしめるほど。 選評者が残した「褒める所はこれやったら他のエロゲがすっごい傑作に感じられる位だ」という言葉が、 ママⅡの恐ろしさを端的に表している。 ママⅡの凄絶なグラフィックを前に、スレは一気にヒートアップ。 グラフィックの一点だけで圧倒するママⅡの姿勢に前年大賞のグリモと同様の称賛を送る者や、 買う前からクソと分かりきっている以上買った後に文句を言うべきでないと擁護する者など様々が入り乱れ、 今年一番と言える盛り上がりを見せる。 そして、その盛り上がりの最中に、更に選評が舞い込んできたのだった。 9月末にハイクオソフトから発売された「面影レイルバック」である。 延期に定評のあるブランドであり、本作についても案の定延期を重ねた末の発売となったが、 その中身は長い延期期間のうちに朽ち果てていた。 本作の問題は、とにかく「話の中身が無い」一点に尽きる。 話のボリュームからして、共通ルートが3時間弱。 しかもそのうちの殆どが山も谷もない日常生活の話題である。 ほぼ唯一の山場ともいえるのは、主人公とヒロインが進行中の事業を会社の重役に妨害されるくらいだが、 それとて早々に解決し、盛り上がる要素はゼロ。 個別ルートもルート次第では30分もあれば終わるスカスカ具合であり、 フルプライス作なのに付き合った後の描写もろくに無い。 行方不明な主人公の父親の件や、主人公の養子先でもある会社内の人間関係などといった伏線も、 回収する素振りすら見せず一切ぶん投げている。 設定自体は魅力的なものがあるが、このボリュームの無さでは活かせるはずもなく ブランド10周年記念作として集めた期待を裏切る結果となってしまった。 さて、ママⅡの来襲以降大いに沸いたスレであったが、面影レイルバック選評後暫くは選評不着が長く続くことになる。 ママⅡの只者ではないオーラの前に、暗黙の了解が広がりつつあったのだ。 二度目の選評不作が打開されたのは、2017年も末、大晦日の12月31日。 同日発売の「文芸彼女と僕二人だけの愛の巣だった部室にヤリチンが入部してきた!」が、 その日のうちに滑り込みという前代未聞の離れ業を成し遂げたのであった。 では、税込み756円というKOTYe史上最安値の本作は如何程か見てみよう。 本作はタイトルからわかる通り、「寝取られ(NTR)」作品である。 このジャンルではヒロインが寝取られるHシーンの質が重要であることは勿論であるが、 寝取られる前の日常や恋愛描写も重要となる。 この両者が揃って初めて、「寝取られる」という事実がより際立つのである。 ところが、本作に於ける寝取られ前の日常描写は刺身のツマはおろか添えられた食用菊ほどの価値もない。 主人公とヒロインは恋人関係にも関わらずデート等の浮付いた話は一切なく、 あるのは「目玉焼きにきな粉と黒蜜が合う」といった下らない雑談ばかり。 数刻のうちに間男が現れるため、日常場面は一瞬にして終了する。 そして、本命の寝取られシーンも御座なりな作りである。 「寝取られ」を謳う以上、主人公はヒロインに対して恋慕の情を抱いていなければならないのだが、 主人公の心理描写が希薄この上ないため、本当に好いているのか正直疑わしい。 主人公とヒロインとの恋愛の様子や主人公の心情がまるで把握できないせいで、 主人公を自己の分身と見ることやヒロインへの思い入れを深めるといったことが出来ず、 このため主人公に自分を重ねてヒロインを寝取られた喪失感を味わうということが難しいという 寝取られ作品として致命的な問題が生じている。 ヒロインはヒロインで早々に間男の肉奴隷と化し、積極的に奉仕を行うようになるため、 堕ちていく変化を楽しむことも許されない。 ロープライスという点を鑑みても、ジャンルに沿った需要を満たすことが出来ないようでは、 クソゲーの烙印を押されるのも已む無しであろう。 以上が2017年内に選評が投稿されたクソゲー達になる。 だが、昨今のKOTYeでは恒例になりつつあるが、年が明けてから「申し開き」をする者が今年も現れた。 年明け早々に申し開きを始めたのは、「真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王」。 10年の歴史を持つ恋姫シリーズの最新作にあたるが、萌将伝以来久々のエントリーとなった。 まず、公式が「真・恋姫†無双のリメイクではない」と宣う本作であるが、残念ながらこれは嘘である。 というのも、過去作の「真・恋姫†無双」から魏ルートのみ抜き出し、 グラフィックの刷新やBGM追加、新キャラ・新エピソード追加を行ったに過ぎないものだからだ。 本編のテキストも過去作からのコピペが中心であり、「真・恋姫†無双の1/3リメイク」と言われても仕方がない。 元々のテキストが良く、また、追加されたエピソードについても内容は面白いのが救いではあるが、 同時に元のテキストと追加エピソードの内容が全く噛み合わないという問題点を抱えており、 折角の良テキストが台無しである。 過去作より続く戦争パートについても、今回新たに「熟練度」という成長システムが採用されたが、 熟練度による恩恵は微々たるものであり、おまけに周回時に引き継げないとあっては、 自ら旨味を殺しているとしか言えない。 1/3リメイクという点に目を瞑れば魅力的な要素が多かっただけに、 それすら潰していく本作にシリーズファンは只嗚咽を漏らすだけであった。 続いての遅刻組は、Galetteより発売の「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」(通称:おに禁2)。 2014年に萌えゲーアワード金賞を受賞した過去作「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!」に、新たにヒロイン2人を加えての続編である。 だが、無印の製作スタッフが1人も残っていないことから警戒信号も同時に点灯しており、 ひと皮捲れば案の定惨憺たる出来であることが発覚したのだった。 まず、イラストについては、無印ヒロインは立ち絵と一部CGはそのまま過去作から流用されているが、 別原画によるそれ以外の新規CGではヒロインの面影は一切残っておらず、 無印プレイ済には只の思い出ブレイカーでしかない。 追加2キャラ分については立ち絵・CG共に一から描いていることもあり、無印組と比べると違和感は少ないが、 それでも質は平均以下であり、作品通しての絵のクオリティはお察しである。 おまけにCG差分も少なく、差分不足のため主人公のナニが下着を貫通してヒロインと結合していることもある。 シナリオについては、文章量自体はそれなりにあるが、質自体はこれも残念レベルである。 第一に、誤字脱字は向こうから勝手に飛び込んでくるくらいの頻度で出現し、 主人公名の取り違えもクソゲーの嗜みとばかりに標準装備。 CGとテキストの状況乖離も日常茶飯事であり、テキスト自体も「7人用のバスを11家族で貸し切り」と 一目でおかしいとわかるものが多数転がっている。 加えて、「主人公が右手を怪我して使えないために、妹たちが右手の代わりにいろいろお世話する」というのがゲームの趣旨にも関わらず、 主人公は平然と右手を風呂に浸し、砂浜で砂遊びに興じ、果ては妹と駅弁スタイルで行為に及ぶ有様であり、コンセプトからして破綻している。 本作では過去作から声優も全て入れ替わっているが、これも盛大なクソである。 シリーズ中に声優入れ替えの時点でクソ扱いされても仕方ないのだが、 此度の声優は殆どが素人演技である点がクソさに拍車をかける。 また、声優演技以外にも本作は音声周りに不具合を多々抱えている。 NGボイスはそこかしこに混入しており、声優の咳払いや言い直し、台本捲り等のノイズが複数入っている他、 酷いものでは20分近くに亘って収録現場の音声が録音されたものがそのままゲームに入っている。 他にも本来分けるべき台詞が繋がった状態で収録され、 Hシーン中に本来再生されるべき台詞から全て1つずつずれて再生される等、 エロゲーより声優収録現場を知る資料としての価値の方が高いのではと思われる程。 ゲーム側もこの質の低さに匙を投げたのか、200余りの箇所でボイス再生をサボる始末である。 それ以外にも、CGが表示されるべき場所で表示されずに真っ暗であったり、真っ黒背景に立ち絵だけが表示されたりと、バグもより取り見取り。 一応修正パッチが公開されており、「setup.exeをインストールフォルダのsetup.exeに上書きして下さい」と書かれているのだが、 インストールフォルダにsetup.exe自体が存在しない以上、ゲーム内容の改善はされるわけもない。 元々ブランド前作の出来が散々であったことから内情が危惧されていたGaletteであったが、 人気作品の名を借りて尚、商品未満のものしか作れなかったという事実に、 昨今の制作事情の厳しさが改めて浮き彫りになった1作であった。 さて、エントリー作品を紹介し終えたところで、本年の大賞と次点の発表に移りたいと思う。 まず次点は、 「恋愛教室」 「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」 そして大賞は、 「ママとの甘い性活Ⅱ」 とする。 本年はKOTYe10年目となり、創設された当初とはエロゲー事情も大きく変化している。 当然、今年エントリーしたクソゲー達にも、近年のエロゲー事情が多分に反映されている。 そのなかでも、クソゲーとして高い「質の低さ」を有するのは勿論のこと、 質の低さと現代のエロゲー事情の相関が色濃く表れている2作について、次点とした。 「恋愛教室」は業界内で繰り返される「ブランドロンダリング」の悪しき見本として、 「おに禁2」は原作スタッフ不在のまま商品未満のものを発売せざるを得ないという「人材不足・資金不足」の好例として、 それぞれ現代のエロゲー制作事情の厳しさと、それにより商品未満のものが生まれているという業界の負の面が鮮明に現れていると言えよう。 そして、その究極の例が大賞「ママとの甘い性活Ⅱ」だ。 最低限の体裁だけ作って流通に乗せなければいけないという「大人の事情」が無ければ、 これほどまでの負の逸材が日の目を見ることは恐らくなかったはずである。 人によってはこう思うだろう、「ママⅡは買う前からクソと分かり切っている、クソゲーとして扱うのはおかしい」と。 だが、KOTYeは「その年に発売されたエロゲーから一番のクソゲーを決める」ものである以上、 そのクソゲーが持つ全ての要素を勘案し、総合的な負のポテンシャルで評価すべきものである。 例え見た目からしてクソと明白であろうとも、それがエロゲーとしてこの世に生を受けたからには、 KOTYeも最後までそのクソゲーが持つ要素を余すことなく語り、評価しなければならない。 さて、ゲームの構成要素を語る際、グラフィックというものはエロゲーに於いて非常に重要である。 それは、人が得る情報のうち8割は視覚に頼っていること、ゲームである以上プレイヤーは常に画面と相対し続けること、 例え他の要素が壊滅的な出来栄えでもグラフィックさえ良ければ「画集」として擁護の声が上がることからも想像がつくだろう。 逆に、グラフィックが低質であるゲームは、その他の要素でグラフィックの低評価を挽回できるクオリティを確保しなければ、 真っ当な評価はまず得られない。 では、ママⅡはどうだろうか。 グラフィックの酷さについては既出の通り前代未聞と言ってよく、一度目にしたら当面は脳の片隅に居座り続けるインパクトを誇り、 到底本来の用途に使えないどころか、下手に抜こうと試みようものなら一生もののトラウマさえ負いかねない程である。 この一点のみで他の有象無象を蹴散らすだけの負のポテンシャルを秘めていることは疑う余地も無い。 KOTYe10年目にして、我々は「立ち絵もCGも揃っているのに、出来が酷すぎて使えない」という新たな極地に辿り着いたのだ。 また、ゲームを構成するその他の要素に救いを求めても、残念ながら褒めるべき点は見当たらない。 むしろ、ミドルプライスとしては犯罪級なシナリオの短さによって、 1時間という短いプレイ時間の中で立て続けに約30枚も狂ったCGを見させられる狂気仕様が生まれている点も、 看過することのできない立派なクソ要素である。 エロゲーとしてのメイン要素に前例なき超特大のクソを抱え、他での擁護も不可能な以上、大賞の冠を戴かせる他ない。 故に、2017年KOTYeの大賞は「ママとの甘い性活Ⅱ」とする。 今年は例年と比べエントリー数が伸び悩み、10年目としては少々寂しい結果となった。 これらの要因としては、前年のグリモ・村正、それ以前の戦極姫6、そしてチーズと、近年のクソゲーが大型化していた点が挙げられよう。 特にチーズに関しては3年前のゲームにも関わらず、 全方位に隙のないクソの御大として未だ多くの民に畏怖の念を植え付け続け、クソの新基準として君臨しつつある。 そのため、「並のクソゲーではこの先生きのこれない」という概念がスレに暗雲のように立ち込め、 普通に見ればクソかもしれないゲームでも選評が届かないという異常事態が発生。 結果、本来はプレイした人がクソと感じれば選評を投稿するエントリー制を採るKOTYeにも関わらず、 4ヶ月間選評なしという状況になったのだ。 だが、人の価値観が千差万別であるように、クソゲーという評価も人によって変わるもの。 エントリー制という形式であるKOTYeだからこそ、クソゲーと感じたら選評を書いてほしい。 貴方の選評を読み、貴方と共にスレでクソゲーを楽しみ抜き、 貴方が感じた哀しみ・怒りを笑い流すことを我々は待っているのだから。 人は問う、何故そこまでしてクソゲーを求めるのか。 それは我々に備わる本能ともいえるものである。 本能が故にクソゲーを求め、余すところなく味わい、共感し、笑いあうのである。 本能が故に、クソゲーが世からなくなるその日まで、クソゲーを求めてしまうのである。 その真理を示す語として、ある僧の格言を拝借し、本年の結びとしたい。 「ココロというものは、穏やかなシアワセという良作よりも、 劇薬のような刺激が一気に得られるクソゲーという餌を、好んでしまうものである」
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/12535.html
総評/おそ松さん t -- (名無しさん) 2016-04-04 17 26 40
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2853.html
#ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ソフトバンクの今期の総評です。選手のシーズン最終成績も載せています。 ◎第210回 ☆今期のチーム最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 210 5 140 59 76 5 7 .437 .244 3.22 2.7 90 103 35 今期もスタートダッシュに失敗し前半戦を5位で折り返す。 後半戦に入っても投手、野手共、本来の力を発揮出来ず順位変わらず5位で終了する。。 ヘンダーソン選手が楽天に移籍で大きな戦力ダウンとなる。 しかし星空散歩Ⅲ選手がシーズン最多安打を記録し、ベテランの海野民子選手が4年連続打点王を獲得する。 若手のニョロモ選手も成長の兆しが見え始め、来期は大きな戦力となるであろう。 投手陣では18年目のベテラン大隣憲司投手が115勝(防御率1.72)と好成績を残している。 ☆今期のパ・リーグを振り返る(第210回) 優勝は、日本ハム。圧倒的な成績で3連覇を達成。 二位は、オリックス。ベテラン天災地変の活躍もありAクラス入り。 三位は、楽天。FA選手獲得で選手に厚みが増した。CS進出を果たす。 四位は、ロッテ。暗黒期から脱出の兆しが見え始める。 五位は、ソフトバンク。11年ぶりにBクラスへ転落。 最下位は、西武。移籍者続出で暗黒期の予兆が・・・ ☆プレーオフ展望(第210回) ソフトバンクは5位でレギュラーシーズンが終了する。CS進出ならず。 ☆今期のオールスター(第210回) 選手名 出場回数 成績 海野民子 3年連続11回目 .416(1本4点) 大隣憲司 5年ぶり2回目 0.00(0セ4奪) 今期はソフトバンクから野手1人・投手1人がオールスターに出場した。 3年連続11回目の出場、オールスターの常連となる海野民子選手が4番レフトで出場した。 オールスターではあまり良い成績を残したことが無かったが今期は大活躍をする。 そして5年ぶり2回目となるソフトバンクのエース 大隣憲司投手。 5イニングを無失点、4奪三振と好投し、初のオールスターMVP投手を獲得する。 試合の結果は3戦2勝1敗でパ・リーグが勝利する。 ☆野手陣総括 210期最終成績 順 ポジ 名前 打率 安打 本塁 打点 三振 犠打 盗塁 失策 1 遊 星空散歩Ⅲ .339 211 3 39 73 1 42 0 2 左 ニョロモ .265 146 9 44 46 0 2 3 3 捕 hyuchi3 .295 169 9 45 11 5 21 0 4 中 海野民子 .251 125 39 95 105 1 5 4 5 右 大引啓次 .173 98 1 30 63 3 5 2 6 DH ペイリン .221 117 7 33 75 0 1 0 7 二 メガパワー .225 119 19 48 85 0 8 9 8 三 タロウ .194 101 3 24 78 0 5 7 9 一 とし .219 114 2 20 49 0 14 7 【寸評】 得点率が2点台まで落ち込んでしまった。 そんな中星空散歩Ⅲ選手が3割超え、リーグ年間最多安打、盗塁リーグ2位を獲得。 チームの4番・海野民子選手はホームランリーグ2位、打点王獲得とこの2人が大活躍。 しかし5番〜9番はまだ2割前半くらい。来期の活躍を願いたい。 ★各選手能力はこちらです。 ☆投手陣総括 210期最終成績 順 ポジ 名前 防率 勝ち 負け セーブ 奪三 四死 被本 10 先 だれさき 3.20 12 13 0 133 112 10 11 先 大隣憲司 1.72 15 9 0 123 71 13 12 先 ドリーム7 2.64 9 13 0 103 81 8 13 先 おィ!!其処の君 5.07 6 16 0 54 101 14 14 先 憲6 2.60 7 14 0 112 90 8 15 継 杉内3 4.28 5 4 2 37 34 9 16 継 ジョン 3.22 3 1 3 23 41 6 17 継 あいすだ 5.87 2 4 3 7 47 10 18 抑 川洲 3.86 0 2 19 4 8 4 【寸評】 今期のソフトバンクはチーム防御率3点台と2点台まで落とせなかった。 そんな中、だれさき投手や大隣憲司投手が2ケタ勝利と投手陣を引っ張った。 その他の先発陣の奮起にも来期は期待したい。 中継ぎ陣、抑えも前期の成績より下回った。 しかしまだまだ中継ぎ陣、抑えは若い年齢なのでこれからの成長に期待したい。 ★各選手能力はこちらです。 ☆チームWiki wiki更新者の方いつもお疲れ様です。 編集人数は他チームと遜色ない人数と思われますが、まったくやる気がない人にいてもらう意味はありません。 やり方がわからないなら見て学ぶべし。最初は誰だって出来ません。わかる限りの事は教えるので。 そろそろwiki非協力者は切っていくので覚悟しておいてくださいね。 最終編集者 MARU 更新箇所 総評保存 更新日時:2008年11月21日19時26分20秒 通算: - 今日: - 昨日: -