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梓「んちゅ、ぴちゅ……唯、お姉様ぁ……キスマークを付ける場所、どこでしたっけ?」 唯「はぁっ、はーっ、はぁ……ソコ、イイよぉ、あずにゃぁんっ」 梓「ここでいいんですか? ちゅむ、んむ、はぷちゅ」 唯「ん……キスは、そこじゃなくって、あっ、あああ、ソコ、イイんだってばぁ!」 首筋を舐められているせいか、アソコをいじられているせいか、唯先輩の返答は要領を得ない。 ……うん。どうせ全く同じ位置に付けるなんて出来ないんだし、私が好きな場所に作る『しるし』の方が、きっと喜んでもらえるだろうし。 唯「んゃあああぁんっ! あんっ、あぅっ、ソコ、ソコぉ、駄目だよぉ! そんな風にされた、ら、私っ……すぐっ……あ、ああっ」 梓「すぐ……イきそう、です? それじゃ、急がないとですね」 私が唇を滑らせたのは、とっても目立つところ。 絆創膏で隠しても、不自然すぎて、わかる人ならニヤニヤしちゃうような。 梓「ちゅ……ちゅぅ、ちゅっ……ちゅううううっ、んむっ、くちゅ……ちゅぱ。あむっ、はぷぷ……ちゅうううううううううううっ」 唯「ひゃあ!? あぅぅ、あずにゃ、んっ、そこ違う、よぉ……ああ、あんっ、ふぁ、あ、あっあ、もぉ、駄目っ……!」 唯「イくっ、あっ、イくよぉ、あずにゃんっ! イくの、イっちゃうのっ……あっ、ああっ! ふにゃあああああああんっ!」 唯先輩が痙攣しながら大きく背すじをわななかせる。 勢いが強くて、一緒に倒れ込みそうになったけど、今の表情だってしっかり自分の目で確かめてもらわないと。 私は腕を伸ばし、半分以上くもってしまった鏡を――唯先輩の中に入っていた指が当たらないように注意しながら、手の甲で拭う。 唯「ふわぁ……あっ、はぅっ! んっ、んく……あ、ず、にゃんっ……き、気持ちいすぎて、ごめんっ……も、漏らしちゃった……よ」 梓「……はい?」 そんなまた、恐ろしく昂ぶった興奮にトドメを刺すような真似をしますか。 ……と思いかけて、今の唯先輩が言う『お漏らし』は、本当の意味での『お漏らし』ではないことに気付く。 ちぇー、って、何故に少し残念なのかな、私。 梓「ああ……はいはい。ほんとに仕方のない人ですねぇ、唯お姉様は」 透明で刺激臭もない液体が、唯先輩のアソコから確かに噴き出していた。 ぷしゅ、ぴしゅっと、私が覗き込んだ時にはもう終わりかけだったけど。 潮吹きだと教えあげたのに、もう忘れちゃったのかな。 梓「おしっこは、さっきトイレで済ませたばかりじゃないですか。なのに、お風呂場でお漏らしするなんて……」 唯「ふぅ、っく、ぐす……だ、だってぇ、あずにゃんの指も、ちゅうも、すっごく気持ちよくって……するつもりじゃなかったのに、勝手に、出ちゃったんだよぉ」 イったばかりのエッチぃ顔付きで、涙目になって必死で弁明されても、逆にいぢめたくなるというものです。 でも、まぁ、そろそろ本当のことを教えて、安心した顔になって欲しくもあります。 梓「そうですか。だったら、今のはおしっこじゃなくて、潮吹きです。お漏らしじゃありませんから、泣く必要も謝る必要もありませんよ?」 唯「ふぇ……? えっ? あ、あれ? そおいえば、私、昨日も……しっ、潮吹き……」 梓「やっと思い出したみたいですね、唯お姉様。お漏らしだと思って半泣きになってる顔、とっても可愛かったですよ?」 興奮冷めやらぬ唯先輩の首に軽くキスしてから、ぴっとり頬同士をくっつけて、鏡越しに見つめ合う。 酷く恥ずかしそうなのは、昨夜の情事を思い出したせいだろうか、それとも、お漏らしと潮吹きをまた勘違いしてしまったからだろうか。 ……私にからかわれて、淫らな感覚を吐露してしまったことに気付いたせい、だろうか。 唯「んう……あ、あずにゃんはやっぱし意地悪だよぉ、いけずの大売り出しだよっ」 梓「うふふ。唯お姉様、まだ気持ちよさそうですね……ちっちゃく震えて、私までイった気分になっちゃいます」 唯「は……ぅ、あぅあぅっ……ん、くぅ……だ、だって……本当に、気持ち、よかったんだもん……」 梓「キスマーク付けたら、唯お姉様が、もっともっといやらしく見えるようになりましたよ。ほら、ここです」 唯「あっ、あぅ、あずにゃんのより、目立つ……けど、嬉しい……な!?」 唯先輩の喉をくすぐる私の指先の違和感、ぬるぬるのエッチなおつゆが誰のモノか、考えるまでもない。 急に慌てて、手をばたつかせて、しどろもどろ。 唯「あ、あずにゃん、もっぺん身体洗おうよ? 昨日みたく、あずにゃんは私が洗ってあげるからっ」 梓「はい。その前に……ちゅく、んむっ。ふむんむ、れるっ……んく」 唯「あぁ……あああ、その指っ、舐めちゃ、駄目だよ……洗ってからじゃないと……」 梓「んちゅ、るりゅ、くぷ……ん。ふふっ、ご馳走様でした。唯お姉様♪」 唯「はうぅぅ……お、お粗末様……ぐすん」 やらしいけど可愛いその仕草に、私は思わず唯先輩をぎゅう、と抱き締め直してしまった。 びばのんの! かっぽーん。 とりあえずシャワーで汗を流すだけにして、湯船に浸かる。 気に入ってくれたのか、唯先輩は今夜も私を後ろから抱っこして、気の抜けた声。 唯「ふあー。すっごく気持ちよかったにゃー、あずにゃーん。首筋にしるし付けてもらえたし~」 梓「喜んでもらえたなら、何よりです」 私自身も、この格好は思ってた以上に収まりがいいような感じがする、とか何とか。 ぽーっとしてたら、ふと昼間のことを思い出した。 梓「唯先輩。さっきの……お昼の話、って何だったんです?」 唯「あー、あれはね、別に、もういいかな……なんて……えへへ」 梓「気になるじゃないですか。ハナチどうこうってことは、唯先輩が鼻の下を伸ばすような内容なんでしょうけど」 唯「う……うん」 といっても、私には『唯お姉様』と呼ぶことくらいしか心当たりがないですが。 唯「……あずにゃんが、『先輩』って呼ぶの止める、って……『お姉様』でもないって言ってたけど」 梓「あ……はい。その話ですか」 詳細を思い出して、恥ずかしくなって、口を湯船に沈める。 ぶぷくぷく、ぶくぶくぶく。 唯「結局どう呼んでくれるのか、わからないままなんだもん。気になってしょうがないんだよ~」 お風呂の中だし、教えてあげても平気かな? 唯先輩がのぼせて倒れちゃったら困るけど、いや、きっと本気で倒れるくらいに反応しちゃうだろうけど、そうなったらその時で。 梓「覚悟はいいですか」 唯「うん、ばっち来いだよ、あずにゃん! 『お姉様』程度の敵なら、もう平気だよ!」 元々は唯先輩への罰ゲームみたいなノリだったのに、改まってみると、とっても恥ずかしい。 唯先輩は瞳を爛々と輝かせて、サンタさんからプレゼントをもらう子供みたいにわくわくしてて、立場が逆じゃないですか。 ほんとにもう、全く。 言ってしまわないと、お互いに引っ込みが付かない雰囲気だし。 梓「じゃあ……ん、こほん」 私は、どきどきしながら唯先輩の顔を見上げて、ぽそっと呟いた。 梓「……ま、まいだーりん、ゆい」 唯「…………」 梓「あ、あれ?」 私の想像に反して唯先輩は身じろぎひとつしない、瞬きさえもしない。 期待させるだけさせといて、思いきり外しちゃった……かな? 唯「…………」 ぷぱぁ。 梓「きゃああああ!? 唯先輩! 唯先輩ぃぃぃ!?」 唯「だ、だいじょぶ……意識は、あるよ……あずにゃん……」 梓「すみませんすみません! もう二度と言いませんから、早くハナチ止めてくださいっ!」 唯「わ、私の、あずにゃんへの熱い想いは、誰にも止められないよ……」 だらだら、だらり。 マジでヤバそうですよ、唯先輩? 正気が吹き飛んで妙なこと口走ってるの、わかってますか? 梓「うわああああん! まさかこんな大惨事になるなんて! 唯先輩、しっかりしてください、こっち側に戻ってきてえぇぇ!」 唯「あ、あずにゃん、私はもう駄目だよ、だから遺言を聞いて……?」 梓「遺言とか言わないでください、縁起でもない……です、から?」 ……あれ? もしかして、大量ハナチ中なのに結構余裕ありません? 唯「最後の思ひ出に……『マイスゥィートハニー唯』と……呼んでおくれでないかい……」 梓「絶対に呼びません!」 唯「あう」 ツッコミ代わりに唯先輩の後ろ頭を軽く叩いて下向かせ、ぎゅむっと鼻をつまみながら止血点を押さえる。 もう、唯先輩ってば……こんな悪い意味でどきどきする状況なのに、おふざけがすぎます。 唯「あうにゃんのけひー」 梓「軽い冗談のノリだったのに、唯先輩が過剰反応するからいけないんです」 唯「らって、あうにゃんがはうかひがるとこ、可愛くって、こおふんひひゃっへ……ね? わかるれひょ?」 だらだらぽたり、たらぽたり。 そういうハナチが出そうな気分はわからないでもないですが、今はわかりたくないです。 とりあえず唯先輩が落ち着いてくれないと、ハナチが垂れる度に私の寿命も縮まっちゃいそう。 梓「ハナチ止めてから喋ってください」 唯「まいらーりん、あうにゃん。まいふぃーとはにー、あうにゃん」 梓「何喋ってるかわからないですよ」 唯「うぅん、あうにゃんのひへふー」 本当は、何となくわかるけど、思ってたより嬉し恥ずかしなんですけど。 ハナチまみれじゃ雰囲気もへったくれもないですよ、唯先輩。 ゆあがり! 唯「あずにゃーん、あいす~」 梓「はいはい、今日買ってきたやつですね」 一本だけアイスを取り出して、冷凍庫を閉める。 小首を傾げる唯先輩に渡し、踵を返す。 唯「あれ? あずにゃんは食べないの? ……あ、もしかして、一緒に食べたいのかな~?」 梓「いえ。ちょっと、おトイレ行ってきますので」 唯「なぁんだ、ちょっと残念」 ちょっとどころか、本気で残念そうにむくれないでくださいよ。 唯先輩と同じアイスを一緒にゆっくり味わう為に、ちゃんと長居せず戻ってきますから。 といれ! 梓「…………」 ドアは、ちゃんと鍵も閉めた。 まさかとは思うけど、気配も窺ってみる。 うん……足音なし。 梓「…………」 水も流して……っと。 梓「……ふぅ」 唯先輩が『さっきのお返しだよー!』とか言いながら、覗きにきたり、聞き耳を立てたりしないとも限らない。 ……どうして自分ちのトイレでこんなに緊張しなきゃいけないんだろ。 ほんの少しだけ、茶目っ気というか、悪戯っ気みたいなのを出しただけだったのにな。 あいす! 戻ってくると、唯先輩には怪しげな素振り、一切なし……つまり、全て私の疑心暗鬼だった。 梓「…………」 唯「お帰り~、あずにゃん」 梓「……唯先輩。性根の曲がりきった私なんかに、そんな眩しい笑顔を向けないで……」 唯「いきなりどったの? めひょうのポーズだったっけ、それ?」 唯先輩はテレビを見ながら、美味しそうにアイスを頬張っていた。 急いで戻ったつもりだったのに、あとひと口ふた口で食べ終わっちゃうくらいに、無心で。 梓「いえ……唯先輩、貴女はいつまでもそのままでいてください……ぐすん」 唯「うん? よくわかんないけど、わかった」 汚れてる。私の心はものすごく汚れちゃってます。 少しでいいから、立ち直る時間が欲しいです……。 びふぉあざべっど! 唯「何だか頭がくらくらするよぉ~」 梓「大事を取って、今日は早めに寝ましょう」 残念ですけど、無理して貧血にでもなったら元も子もないですもんね。 ええと、確か……ごそごそごそ、と。あとお水を……。 梓「はい、唯先輩。鉄分サプリ飲んでおいてください。気休めですが」 唯「おおう、せんきゅー。さすが、気が利くねえ」 梓「私はお風呂を掃除してきます。先に寝てていいですよ」 唯「う、うん……ごめんよ、あずにゃん……」 肩を落として布団に入る唯先輩に、微笑みながら頷いてみせてから、お風呂場へ向かう。 お湯はさっき抜いておいたし、普通に洗うだけでいいかな。 梓「ん、しょ……っと」 まあ、元々綺麗にしてあるし、べっとり血のりがこびり付いたわけでもないし。 掃除って言っても、洗剤とスポンジで軽くなでる程度。 梓「はぁ」 思わず小さな溜め息が漏れた。 ううん、掃除が面倒なんじゃない。 ――不完全燃焼。 そういう表現が、今の私の状態にはぴったりだった。 梓「んっ……や、やだ……」 知らないうちに、両膝をこすり合わせてしまっていた。 これまでこんな風になったことなかったのに……きっと、唯先輩のせい。 でも、唯先輩を責めるのは筋違いだとわかってる。 それに、今夜はゆっくり休んで欲しいから、おねだりなんてしたくても出来ないよ。 梓「はあ……」 深呼吸のように息を吸い込んで、大きな大きな溜め息をつく。 それは段々と小さくなって、やがて洗剤を流すシャワーの音に紛れて消えた。 梓「……しっかりしなきゃ、ね」 鏡にもシャワーをかけて水滴を拭き取ると、何て物欲しそうな顔をしてるんだろ、私ってば。 今夜さえしのげばいい。 今夜だけ我慢して、唯先輩が元気になったら、その時は思いきりおねだりしたらいいじゃない。 だから、ね? 梓「うん……大丈夫、大丈夫」 ぺち、と頬を叩いて気分を入れ替える。 今日はもう寝るんです。速やかに清らかに、ちょっとだけ唯先輩に甘えさせてもらって。 梓「……うん。私は大丈夫、です」 鏡の向こうの私は、いつもの表情に戻っていた。 眉を寄せたり、にこっと笑ってみたり、唇を尖らせ……ようとしたけど、それは何となく止めた。 多分、自然な顔で振る舞えると思う。 ……さぁ。いつまでも独り芝居をしてないで、早く唯先輩の傍へ行こう。 いんざべっど! 唯「お帰り~。お疲れ様、あーずにゃん」 布団の中でごろごろ転がっていた唯先輩は、私が戻ってきたのに気付くと、にぱっと嬉しそうに微笑んで迎えてくれた。 梓「ただいまです。ささ、早く寝て明日に備えましょう」 唯「えぇ~? 夜はまだまだこれからだよぉ?」 梓「夜更かしは美容と健康の大敵ですから」 部屋の明かりを消して、私もベッドに……いや、こういう時こそ来客用の布団を使うべきじゃないかな? 一緒のベッドに入ったら、唯先輩にだきだきなでなでふにふにされるのは明白。 決心を崩さない為にも、自制心を保つ為にも、唯先輩の為にも、今夜は別々に寝るべきなのです。 ……と決意していたら、唯先輩が布団を半分持ち上げて、どこか色っぽい雰囲気で私を誘う。 唯「あずにゃ~ん、ほらほら、あずにゃんの場所あっためといたよ! 早く来て来て入って!」 梓「は、はいですっ」 ……あう。 思わず返事をしてしまって、もう断れなくって、唯先輩が湯冷めしちゃいけないと思って、誘われるまま布団に潜り込んだ。 ……ええ。どうせ私の決意なんて、日本海の荒波が打ち寄せる岩の上に作った、脆い砂のお城に過ぎなかったんですよ。 唯「あずにゃ~ん♪ えいっ、あったか攻撃ぃ」 梓「……はぁ。確かにあったかいですね」 唯「ぷー。そういう反応、ちょっと寂しいよー」 梓「じゃあ、ちょっとだけ甘えさせてもらいます。そのまま寝ますから、悪戯しないでくださいね」 唯「んっふっふ-、もそっと近う寄れ近う寄れ。苦しゅうないよ~」 髪はベッドの横へ落として、唯先輩の腕を枕にする。 ボディソープの香りに、鼻の奥をくすぐられる。 も、もうちょっと……だけ、寄っても……いいよね? 梓「ふ……ん、くんくん……くん……」 唯「わ、わわっ、ほんとに大人しく甘えてきてる感じ!? これはちょお幸せな予感!?」 梓「ちょっとだけ、甘えるだけ、ですから……んう、んん~……唯先輩の身体、ふにふにしてて、いい香りがして……素敵、ですね」 唯「うっ、うん!? あずにゃんも素敵だよ!? ……って、あれ~? あずにゃん?」 梓「……すぅ……ふにゅ……」 かなり気疲れしちゃったせいだろうか、目蓋が酷く重くて、唯先輩の声もどこか遠く聞こえる。 本当に眠くなってきた。 ……うん。好都合だから、このまま……眠ろ……。 15
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うしみつどき! 唯「あずにゃん、起きてようあずにゃん」 梓「んむ……ぅあ……?」 肩を揺さぶられて、深い眠りから目が覚めた。 無意識に時計を探すと、時刻は……午前、二時? ああ、丁度、丑三つ時……。 唯「おはようだよ、あずにゃん! 新しい朝がきたよ! 希望の朝が!」 梓「んにゅむ~……ふああああぁ。どうしたんですか、唯先輩? こんな時間に……」 唯「はい! 私もあずにゃんが寝た後にすぐ眠ったけど、今さっき目が覚めてしまいました!」 梓「……そうですか。では、おやすみなさい」 唯「早寝早起きっていうよ、あずにゃん!」 梓「早すぎます」 唯先輩、布団を引ん剥いたかと思うと、ベッドの上で私の身体をごろごろと転がし始める。 ……この分だと、起きたのはもっと前で、しばらく私の寝顔を見たり突っついたりして遊んでたけど、独りで起きてるのが寂しくなったに違いない。 本当に子供みたいな人、と思わず笑ってしまう。 唯「今夜は寝かさないよ~!」 梓「はいはい。でも、ちょっと……うがいしてきます」 唯「あ、私も私も~」 私もすっかり目が冴えてしまった感じで、すぐには寝付けそうになかったから。 唯先輩の子守り……じゃなくて、お相手をすることにした。 みっどないと! 唯「すっきりしたね」 梓「どぞ、カルピスです」 唯「わぁい♪ ぶどー味!」 梓「……ほんとは、太っちゃうからあんまり夜に飲食したくないんですけど」 ごはんがおかずであるように、カルピスはおやつ。これは世界の法則であり宇宙の基本です。 ああ、カロリーの心配をせず水のようにごくごく飲みたい、飲みたいのに……! 唯「んぐ、んくっ……ぷはー! お代わり! 今度はもちょっと濃いめでお願い!」 梓「そうですよね、唯先輩には、太るとかそんな話は無縁ですもんね」 せめて肩身だけでも細く見えるようにしながら、唯先輩の目の前のカップにペットボトルの中身を注ぐ。 梓「どうぞ、全く同じ濃さのカルピスです」 唯「……濃いめが無理なら、多めに飲んでもいい……かな?」 梓「ボトルごと、残り全部あげちゃいます」 唯「おお……おおぅ……太っ腹だね、あずにゃん!」 梓「……ふ……太く……ない……ですよ……」 一杯だけしか飲まないんだもん! 私の分は一杯だけ、それで我慢するんだもん! もうラッパ飲みでも何でもしてくださいよ、あっち向いてますから早く! 唯「ん、んく、んんっ、んん……んふー」 梓「……こくん。うぅ、夜中のおやつって、無性に美味しいですね……」 唯「あうなん、あうなん」 梓「え?」 壁に額をこつんとぶつけながら、小さなマグカップでちびりちびり飲んでいたら、変な声で呼ばれる。 またろくでもないこと考えたのかなぁ、なんて思いつつ横目で見る、と。 唯「ん。んん、あうなんっ♪」 梓「はわっ!?」 唯先輩は、お祈りするみたいに、胸の前で手を組み合わせて。 目を閉じて、そして、そして……口一杯に、何かを頬張ってた。 何をしたいのか、私に何をさせたいのか、理解した瞬間に胸が高鳴る。 唯「あうなーん、んー♪」 梓「え……あ……う……」 私が飲むのは、このマグカップに注いだ分だけって決めた。 けど。 ひと口くらい、大丈夫、だよね……? 梓「んっ……ちゅ、ちゅう……」 唯「んふ。んむ、んうう……くぷ、んあぁ……」 梓「んぐっ、ん、くちゅ……ふうう、んふ……んぐ、んくっ、んっ」 唯先輩の唇から、甘くてフルーティな液体をすする。 段々と身体から力が抜けてきてへたり込むと、そうしたら唯先輩が私の喉元を押さえて、上から残りを注ぎ込んできた。 飲まなきゃ。口の中にあるの……唯先輩の涎が混じったカルピス、早く飲まないと零れちゃう。 唯「んぁ、あぁ……んっ、ちゅぴ……えへへ。ちょっと、零れちゃったね」 梓「んく、んっ、んくぅ……はぁ……そぉ、ですね……」 何とか飲み干したけど、触れ合った唇の隙間から、少しだけ垂れてしまった。 ……ああ。勿体ない。 唯先輩が折角飲ませてくれたのに、ひと雫でも垂らしちゃうなんて。 唯「ちゅっ、ちゅうっ、れる……ちゅ、ちゅぅ……あずにゃんの涎、ほんとに甘ぁいね?」 梓「ゆ、唯先輩のも……涎、とっても甘くって、腰が、抜けそぉです……」 唯「じゃあ、もうひと口……飲む?」 梓「んくっ」 飲みたい、です。 まだ口の中が甘ったるくて、味がしなくなるまでゆっくり堪能していたいけど。 でも。 梓「……の、飲みます……飲ませてください、唯せんぱぁい……」 唯「うんっ♪」 私がどきどきしながら見つめる前で、ペットボトルから直接、また目一杯にカルピスでほっぺを膨らませる唯先輩。 最初にひと口だけ、多分、素で飲み込んでましたが。 唯「んん……ん。んー」 梓「ん、んー……ちゅ、んう、んぐ……」 唯「ちゅぷ、んむ……んぁあ……んむ、ちゅぷ、ちゅっ」 梓「んっ、んっ、んん……んく、ん♪」 唯「はむ、れるっ、ぴちゅ……腰、抜けた?」 はい。 今ので完全にスイッチ入っちゃって、なのに思うように動けなくって、もどかしいくらいです。 梓「ゆ、唯、せんぱぃ……駄目ですよ、お風呂であんなになったんですから、休まないと……倒れでもされたら困りますっ」 唯「その前に私があずにゃんを押し倒すよ」 それはむしろ望むところなんですが、明らかに血が足りない状態じゃないですか、唯先輩は。 水分を摂れば数時間で量は元に戻るって聞きますけど、カルピスみたいに濃さまで調節出来るわけじゃないんですよ? 唯「さっき、あずにゃんが起きるちょっと前なんだけど」 梓「ん……」 唯「太ももで私の脚を挟んで、もじもじしてた。切ない顔してたから、起こすの可哀想かなって思ったんだけど、何もしない方が可哀想だと思ったの」 梓「わ、私、そんなことっ……し、して、ましたか……」 唯「うん。早く寝ようって言うから、そういう気分と違うのかなって……でも、あずにゃんもイきたかったんだよね。私よりエッチなんだもんね」 梓「あ、ぅ……」 すぐに否定出来なかった。イコール、認めたも同然。 そんな私を見た唯先輩は、両脇から腕を差し入れて、ぎゅっと抱き締めてくれた。 唯「そうやって我慢するより、素直におねだりしてくれるあずにゃんの方が、とぉっても可愛いよ?」 梓「んっ……は、はい……私、エッチぃから……イかせてもらえなくて、欲求不満、でした…… 唯「うん。朝まで寝かせたげないからね」 梓「あ……あっ、ああ……は。はひ……」 唯先輩に抱かれながら、何だか間の抜けた、けれどやらしい声で答える。 そしたら、腕の力をもっと強めて、身体を密着させてきた。 唯「ふたりで一緒に、たーくさん気持ちよくなろうね、あずにゃん♪」 ヤバいですよ。 おねままで湿らせちゃってるですよ、今この時点でさえ。 なのに、更にそんな風に艶っぽく耳元で言われたら……早くいじって欲しくて、いやらしくおねだりしちゃう、かも、です……。 いんざべっどあげん! 唯「んふふ……ベッド、着いたよ?」 梓「あっ……あ、あぅ、あぁ……ぅんっ……」 わかってます。私ってば重たいのに、頑張って運んでくれましたから。 ぽすん、と優しく寝かせてくれて、少しも怖がらせないように、気遣ってくれてましたから。 唯「そんなに震えながら一生懸命しがみ着かなくても、私が愛しいあずにゃんを落とすハズないじゃん、もぉ~」 梓「ぁ……はふ……ふぁ、あ、あっ……」 そうじゃないんです。 揺さ振られて、変なとこがこすれて、私……そんな中途半端な刺激でイきたくなかったから、なんです。 唯「それとも……エッチしたくてしたくて堪らなくて、おねだりアピールしてたのかにゃ~?」 梓「は、い……ゆ、唯、おねぇさまぁ……早く……私、もう、我慢、限界ですぅ……」 唯「ぅ……くはっ、はぁ、はぅ、不意打ちぃ……危ないとこだったよ、今の」 もっとおねだりするんだ。 先に何かを言われる前に、私からおねだりしなきゃ。 そうしないと、私が一番して欲しいことをわかってるのに、唯先輩は他の気持ちいいことで思いっきり焦らすに決まってる。 それでもいいんだけど、今は一刻も早くイかせて欲しいのに。 唯「でも……うん、うんっ。そっかぁ、我慢出来ないのかぁ……えへへ、何でだろね、私がちょっとぞくぞくしちゃったよぉ」 唯先輩の指が、私のズボンにかかった。 緊張した手付きで布地が引っ張られる刺激に、つい声を上げてしまう。 梓「ゃぅんっ!」 唯「んっ……あずにゃん? 爪とか、引っかけっちゃった?」 梓「ち、がい、ます……だいじょぶですから、続けて、ください……」 唯「うん、遠慮なく……する、よぉ?」 ……私の股間がすっかり熱く濡れてしまっていることに気付かれた。 その途端、唯先輩が、双瞳を期待と興奮でとろとろに潤ませる。 私のいやらしい姿を見て嬉しがっているような、私をいじめたがっているような――いじめて欲しくなるような瞳から、目が離せない。 唯「んふふぅ……あーずにゃん? ココ、すっごく湿ってるみたいだけど……これじゃ、パンツはもっと大変なことになってそうだね」 梓「ゆ、唯お姉様ぁ……恥ずかしいです、から……じろじろ、見ないでください……」 唯「それは、『嫌よ嫌よも好きのうち』……ってやつ、かな?」 抱っこで運んでもらってる時、おねま越しに肌がすれるだけでも気持ちよかったから。 今夜はどんないじめ方をされるんだろう、こうやっていじめて欲しいな、なんて思ってたら、本気で我慢出来なくなったから。 だから、こんなに濡れちゃったんですよ。いちいち確認しないでいいですから、早く脱がせて……して、欲しいんです。 唯「でも、見なきゃ脱がせてあげられないもんね。仕方のないことだよ、うん」 じっくりと観察する気満々の唯先輩は、私の股間の間近に陣取って、わざとらしく時間をかけてズボンを脱がし終えた。 早くって、我慢出来ないって、ちゃんとおねだりしたのに……意地悪が過ぎます。 唯「今日もかーわいいパンツだね。私の為に選んでくれたの?」 梓「はい……っく、ふっぅ、ふうぅ……あの、は、早くぅ、続きぃ……」 唯「すぐ脱がせちゃうの、勿体ないけど……今度また、ゆっくりたっぷり見せてね」 こくんと頷いたら、唯先輩、パンツはすんなり脱がせてくれた。 けれど、恥ずかしい染みがよく見えるよう両手の指先に引っかけたかと思うと、広げて裏も表も楽しそうに眺め始めた。 梓「やっ、やあん、広げないで……そんなに、汚れちゃったパンツなんかぁ……」 唯「えへへー。お返し、しなきゃね」 そう言いながら、外見上は優しく微笑んでくれて、ほっと安心する寸前に、唯先輩は。 私の愛液がぐっしょり染みた、脱がせ立てのパンツを口元に運び――唇の隙間から、ちろりと舌先を覗かせた。 梓「はゎ……ま……ま、さ、か」 唯「くんくん……すうぅぅ……はあぁ、すぅ……」 私に見せ付けるように、ことさらゆっくりと、匂いを嗅ぐ仕草。 勿論、今の唯先輩がそれだけで済ませてくれるハズがない。 愛液の染みたクロッチに舌を伸ばし、軽く味見して、そして……信じられないことに、唇の狭間に押し込み、食んだ。 唯「ちゅ……はむ、ちゅじゅぅぅ~……んぐっ、んむ、じゅるっ、んちゅ……ぷはぁ」 梓「ああぁ……いやぁ、やぁん、唯お姉様ぁ、駄目ですよぉ、やめ、やめてぇっ」 唯「あれれ、ごめんね? あずにゃんのパンツ、私の涎で……ちゅっ、ちゅうううっ、くぷ……こんなに、べとべとになっちゃった」 梓「うっ、あぅぅぅ……いっ、いじ、わる、しないで……お願い、します……早く、イき、たいのにぃ……」 唯「それはわかってるけど……私、あずにゃんをてきとーなやっつけ仕事なんかでイかせてあげたくないよ」 パンツに染み込んだ愛液を見せ付けながら舐めすすって、私に恥ずかしい思いをさせたかっただけのくせに、唯先輩はズルいです。 でも。 きっと、本心から出た言葉だろうから……嬉しい、です。 梓「んっく……ふぅ、ぅふぅっ……も、もぉいじめないで、くださっ……早くっ、唯、おねえさまぁ、私、早くイきたいんですぅ」 唯「うん……私もそろそろ、あずにゃんがや~らしくあえいでるとこ、見たくなってきちゃったしね」 唯先輩は、口元に手を動かして、中指を伸ばす。 その指先に、如何にも注目しろと言わんばかりに、キス。 唯「ちゅ……ねぇあずにゃん。この指、今からどうすると思う?」 梓「……っわ、私の、アソコに……い、入れて……や、やぁらしく、あえがせて、くれる……でっ、ですよねっ?」 唯「うふふふ……正解だよ。そおゆう、私をどきどきさせるおねだりをしちゃうあずにゃんには、とびっきりエッチなご褒美をあげるね?」 梓「はぅ……っく、んぅ……は、はい……なら、私も、とびっきり、やぁらしく、あえぐです……」 唯先輩のとびっきり、ってどんなのかな。 私、ちゃんと唯先輩が満足してくれるくらい、やらしくなれるかな。 この、身体の芯が熱くて熱くて堪らない欲求不満が消えるまで、イかせてもらえるのかな。 唯「あずにゃんがまた気を失っちゃうまで続けるからね……ん、ちゅ、ぴちゅる……ん、くむっ」 そのままでいいから早く入れて欲しいのに、唯先輩は伸ばした指先を舐めて、垂れるくらいに涎でぬめらせる。 梓「ん……あぁ……ゆ、い、おねぇさまぁ……♪」 ――ああ。 唯先輩が私をここまで焦らしに焦らしたのは、単にいじめたかったから、じゃ、ないんだ。 充分に気持ちを昂ぶらせて、普段とは比較にならないくらい私を思いっきり可愛がりたくなってから、感じさせてくれようとしてたんだ。 うん。そうだよね、おねだりされたからって適当にやっつけでいじられて気持ちよくなっても、こんなに嬉しい気分にはなれないもんね。 唯「入れるよ。入れちゃうよ、あずにゃん……えい」 梓「ぅんっ……ふああああんっ! あっ、ああああ!?」 唯先輩の指が深く入ってくるにつれて、身体中が、ぞくぞくと跳ね回る。 唾液と私の愛液が混ざって、滑りがとってもよくって、叫びたい衝動を抑えようとしても抑えきれない。 ……ううん。抑えたく、ない。 梓「ひゃあ……! あぁ、ふあぁ……! んんっ、んぁ……あ、あー……」 唯「あずにゃんの中、ぎゅうううってキツくなったよ……もしかして、今のでイっちゃった?」 梓「あっ、ああぅ……イき、ましたっ……けど、まだ、足りないです……」 唯「そおだよね。まだ、指入れただけだもんね……えへへ」 ぬちゅり、と根元まで指の残りを押し込まれる。 多分、関節ひとつ、ほんの数センチなのに。 じゅくじゅくに濡れた粘膜をこすられる快感に耐えきれず、私はまた盛大に手足の先まで震わせてしまった。 梓「んふううううっ! んんんっ、あ、ああああんっ! ああっ、あぅ、あふ、ふあ……あっ! あんっ!」 唯「ほら、クリちゃん一緒にいじってあげる……あずにゃんは、いつも中とココいじりながらイくんだよね?」 梓「んあ……あ、ふ……ふゃ、やぁっ、あぅぅぅっ……んんあっ、んふあああっ、ああっ!」 唯先輩の指の刺激を求めて、アソコの内側が疼いちゃってる。 ずくん、ずくんって、しびれたみたいに手足が痙攣を繰り返す。 私が唯先輩に指を入れただけで気持ちよくって、動かすのさえ躊躇した時……唯先輩もこんな風に感じて、幸せな心地になってくれてたのかな……? 唯「んんんっ……あ、あはぁ、あずにゃん、またイったみたいだね? 私の指、きゅんきゅん締め付けてきてるし」 梓「は、い、アソコ、きゅうんって、すっごく気持ち-、です……もっと、して、欲しいです、お姉様ぁ……」 唯「うんっ、一杯しちゃう。あずにゃんに、『唯お姉様』って言う余裕がなくなるまで、休ませてあげないかんね!」 ぎゅ、と親指でクリトリスを押し潰され……るかと思えば、愛液のぬるぬるで上下左右に転がされる。 堪らなく気持ちよくって、でもみっともなく暴れたくはなくって、必死にシーツを掴む。 梓「んぁーっ、はぁーぁ、ふぁぁ……♪ んにゃふ、ふぅぅ、んっく……はう、ああぁ、あっ、ふあ……!」 唯「何回もイっちゃってたねぇ、あずにゃん。気持ちいかった? びくんびくん跳ねちゃって、ちょっと驚いたよ」 梓「はっ……はぁい、すっごく、感じちゃいましたぁ……んんぅ、んく……唯お姉様に、してもらうの、素敵ですぅ」 唯「……最初は四十って言ってくれたけど、今はいくつ?」 梓「ん、はぅぁ……ろくじゅ……わっ、私、自分じゃ、絶対、こんなにっ……っはぅ、気持ちいく、なれませんよぉ……」 唯「そっか……でも、よゆーしゃくしゃくみたいだね?」 それは、唯先輩に可愛がってもらう味を知ってしまったからですよ。 知らなければ、昨日は八とか、今日は五だとか、ちんまい私の胸みたいな範囲で満足してたんです。 なのに、もぉ、唯先輩にしてもらわないと、満足出来なくなっちゃいました。 唯「あずにゃんの中ぁ……キツくって、指、痛くなりそう……けど、ぬるぬるで気持ちいいから、ずうっといじっていたいなあ……」 梓「ずっと、いじってくださぁい……あぅ、もっと、気持ちよくして、唯お姉様っ……も、すぐ、またイきそぉ、ですけど、もっと……もっと、続けて欲しいですっ」 唯「うん♪ あずにゃんが私の顔を見ただけで怖がって逃げちゃうくらい、一杯いーっぱいイかせてあげるよ♪」 ……それは、ちょっと、怖いです。 でも、本当にそこまでされたとしても、私は唯先輩から逃げたりしませんよ? もう覚えちゃったから。唯先輩でないと、唯先輩だからこそ、私をこんなに気持ちよくしてくれるんだって。 16
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おんざべっど! 梓「ん……ふぅ……?」 目を開けると……手足が動かない。いや、正確に言うと動かせない。 何だか柔らかぷにぷにした感触で拘束されていて……。 唯「あ、あずにゃん。起きた?」 梓「はう!? ゆ、唯先輩っ、どうしてこんな顔近いんで……いえ、裸っ!?」 唯「あれれ。冷たいなー、あずにゃん。ほんの五分前のことも忘れちゃったの?」 ……あ、そっか。 私、唯先輩とエッチして、簡単にイかされちゃって……失神した、のかな。 梓「んしょ……っとわぁ!?」 とりあえず、身体を起こそうとした、のに。 何コレ。唯先輩、五分って言ったけど……全身がぴりぴり気持ちよくて、まだ力が入らない。 唯「あん、危ないよあずにゃんっ」 梓「ど、どうもです」 また、唯先輩が私を裸同士のままで抱き締める。 丁度おっぱいのところに私の顔がきて、ううん、別に嫌とかそういうわけじゃないんだけど、思わず悪戯したくなってくるというか。 梓「…………」 膨らみに、顔を埋めてみる。ふにふにのぽゆんぽゆんだ。 ほの紅く染まった肌はまだ汗ばんでいて、私が触れると唯先輩がピクンと身を震わせた。 唯「あは。甘えんぼさんだねぇ、あずにゃん♪」 梓「やーらかいですね、唯先輩のおっぱい」 唯「ふふふ。あずにゃんへの愛がたっぷり詰まっているのさー」 梓「……私もこのくらいあったら、自信満々でそういうこと言えたんですけど」 唯「大丈夫だよ。あずにゃんのおっぱいだって、きっとすぐに大きくなるよ」 根拠のない励ましだけど、嬉しい。成長期の真っ最中なんだし、ね。 私も唯先輩の背中に腕を回して、もぎゅもぎゅと顔を押し付けた。 柔らかくて、あったかくて、心臓の鼓動も伝わってくる。 ……私と同じくらい、どきどきしてる。 梓「それでも、やっぱり羨ましいものは羨ましいです」 唯「う、ぅんっ、あずにゃん……何か、ちょっと、エッチぃ動き方だね……」 梓「はい。イった余韻もあって、特にエッチな気分ですから……はぷ」 何となく口を開けて、滑らかな肌に歯を立てないようにかぶりつく。 汗と涎が混じってぬるぬるぬめって、いやらしい音が鳴る。 唯「ふぅぅっ!?」 梓「あむあむ……んちゅ、ぺろっ……はぷっ、かぷはむまむ」 唯「くふんっ、んんっ! んぁっ、あ、は、あずにゃんっ……おっぱい食べちゃやだよぉ」 梓「くちゅっ、れるっ、ちゅううううっ……いいなあ、おっぱい……はむはむむ」 唯「んっ、あ、あっ、あんっ! ふ、ふぅ……け、結構、気持ちいいかも……」 私を抱いていた腕の力が段々と緩み、行く当てをなくして結局シーツの上に落ちた。 唯先輩は私がおっぱいを甘く食む度に肩を震わせて、続けて欲しいとねだっているかのよう。 梓「ん……ちゅ、ちゅっ、ちゅちゅ……ちゅうぅ……んちゅぅ、ちゅむ、ちゅ」 唯「ふぅっ……ん、んぁ、駄目、そんなに沢山キスしないでぇ、あ、ああんっ!」 可愛い。唯先輩は、同じ女の子で後輩の私から見ても、とっても可愛らしい。 ついばむようにキスを繰り返しながら、おっぱいの下から鎖骨、喉元へと少しずつ私の跡を残してゆく。 この小さな赤い斑点は、月曜までに消えるだろうか。 ……ううん。消えなくてもいい。むしろ、消えたら新しいキスマークを付けてあげたい。 唯「んぁ、あ、あずにゃぁん……はぅ、んっ、ん……あ、あっ……何だか、ぞくぞくしてきちゃうよっ」 梓「はい……ぴったりくっついてますから、唯先輩がぴくぴく感じてるの、伝わってきてるです」 喉元から、おとがいに。そして――小刻みに熱い吐息を漏らす唇を、奪う。 唯「ふむっ!? ん、んーんっ、んぁ……あ、あー……れ?」 でも、すぐに顔を離しちゃう。 深くとろけるようなキスをしたいのは山々だけど、それじゃあまた、唯先輩のペースだ。 そうなったら、私だけイっちゃって、唯先輩を気持ちよくしてあげられないから。 梓「……どうしたんですか、唯先輩? 舌出しちゃって……もしかして、べろちゅーしたかったんですか?」 唯「あっ、あうぅ……あずにゃんの意地悪ぅ……だって、だって、今の流れだと絶対べろちゅーだなって思ったんだもん!」 梓「ふふっ……唯先輩ってば、本当にエッチですね」 唯「ううぅ……」 膝をすり寄せるように閉じながら、唯先輩は恥じらって身を縮こまらせた。 ……本当に可愛い仕草。 梓「嘘ですよ。唯先輩が困って恥ずかしがるところを見たかっただけです」 絶頂の余韻はいくらか薄れてきているけれど、興奮は更に募るばかり。 唯先輩を抱き締めていた腕を放し、のしかかるような体勢になる――私が唯先輩をイかせてあげる番だから。 唯「あ、あずにゃん……お願いだから、意地悪しないで……私、あずにゃんに嫌われたかと思ったよ……」 梓「すみません。嫌いになんかなっていませんから、だから……泣かないでください、ねっ?」 ちょっと……いや、かなりやりすぎたみたい。 両の瞳を涙で潤ませて、今にも泣き出してしまいそう。 お詫びの気持ちも込めて、今度こそディープキスをしますよ、と唯先輩の唇をちろちろと舐める。 唯「んくっ、ぐすっ……は、はう……あずにゃぁん……」 梓「アレです。小学生が、好きな相手を照れ隠しに思わずいじめてしまう、あんな感じですよ」 梓「でも……唯先輩を泣かせちゃうとは思いませんでした。もう絶対にしません」 唯「う、うん、絶対だよ? 今の、すっごく悲しかったし……」 両手で唯先輩の柔らかほっぺを挟み込んで、狙いを定める。 梓「……ちゅ、ちゅっ……んるっ、れるぅ……あむっ」 軽くニ・三回唇を触れ合わせた後、舌先をすぼめて唯先輩の口の中へ。 本当に泣き出してしまう前に、ちゃんと私の気持ちを伝えないといけない気がしたから。 唯「ふあ、あむぅ……むちゅ、ちゅうっ、れるりゅ、ちゅく、くちゅちゅ……んぐ、んっ……んぁ……」 梓「ちゅる、じゅるぅ……んっ、んく、ん……はぷ」 梓「ど、どうです、唯先輩? 嫌いな相手に、こんなこと出来ると思いますか?」 唯「う、ううん。ありがと、あずにゃん。とっても安心した」 梓「……それだけ、ですか?」 唯「え?」 唇から垂れそうな、ふたり分が混じり合った唾液をぺろっと舐め取る。 その舌で、唯先輩の唇の周りの涎も綺麗に吸ってあげる。 梓「ちゅっ、ちゅ、ちゅちゅ……んちゅ、ちゅる……ん、ふ……安心しただけ、なんですか?」 唯「ふぁ……あ、え、えっとね、その……あずにゃんのキス……気持ち、いいよ……」 梓「……よかったです。そうやって言葉にしてもらえると、続けても大丈夫なんだって、私も安心出来ます」 これは、私のわがまま。 何もかもが独りよがりで、肝心の唯先輩が全然よくなかったら、って思うと不安になっちゃう私の勝手なお願い。 なのに唯先輩は、恍惚としながら微笑んで、優しく私の頬をさすってくれた。 唯「私、ちゃんと言うよ? 気持ちよくなかったら、こーしてとか、あーしてとか、一杯注文付けちゃう」 梓「あ……ゆ、唯せんぱぁい……」 唯「だから、あずにゃん。心配しないでいいよ? 遠慮もしないでいいんだよ?」 唯先輩は、ズルい。 卑怯です。反則です。チートです。 私の不安をわかっていて、それでいて、されるがままで。 私の意地悪で泣きそうになってたのに、逆に私を慰めてくれたりして。 本当に、唯先輩は……卑怯なまでに優しい。 梓「あ、あのっ……私、唯先輩みたいに上手に出来ないかもですけど、が、頑張ります……」 唯「うんっ。期待してるよ~、あずにゃんっ♪」 ぎゅう、と抱き締められて、頭ごと身体を密着させられてしまう。 もう少し唯先輩のおっぱいを堪能したかったのに……でも、うん。まだ始まったばかりだと思えば、後の楽しみに取っておける。 梓「……そういえば唯先輩、本当に太ってませんね」 唯「ん、くふっ……あん、あずにゃん、くすぐったぁい」 唯先輩の片脚を、私の両脚で挟んですりすりとこすり合わせながら、おへその周りをなで回してみる。 やわやわぷよぷよ、だけどお肉が余ってるわけじゃない。 おっぱいも膨らんでるし、お尻も生唾を飲み込むような形だし……何て羨ましい。 唯「は、ぅんっ、んぁ……あ、あっ、はふ……くす、ぐった、いよぉ……」 梓「っふ、ふう、ふぁぅ、んんん……唯先輩、本気でズルいです……あんなにお菓子ばっかり食べてて、運動もろくにしてなさそうなのに……」 唯「あっ、あずにゃん?」 私のお腹の余分なお肉が胸に行ったらどんなに嬉しいことか。 ダイエットしてお腹を細くしたら、胸までちょこっとだけど薄くなっちゃうのに。 梓「いいなあ、いいなあ……はぷっ、あむむ。はぷちゅ、ちゅぷ……んちゅっ、ちゅ、ちゅちゅ」 痩せても減らない、このおっぱいが羨ましいです。 ふにふにで、ぽゆんぽゆんで、私と違ってしっかりとした揉み応えがありそうな大きさ。 唯先輩にも、こんな風に私の身体で楽しんで欲しいんです。 唯「あっ、あふん、あず、あずにゃんっ! ちょっ、脚っ、汗と、エッチなおつゆで、ぬるぬるぅ……んふううっ!」 梓「唯せんぱぁい……んちゅ、ちゅ、ちゅく……ち、乳首、すっごく固くなってるです……ちゅうううっ、ちゅく、ちゅぱっ」 唯「ふあああああっ!? や、やんっ、あ、あっ、やあんっ! あずにゃん、私まだおっぱい出ないよぉっ!」 梓「出なくても美味しいですよ、唯先輩のおっぱい……んちゅく、ちゅうっ、ちゅる、ちゅちゅっ、ちゅぷ……んむっ、あむ」 尖った乳首を唇に含んで、甘噛みする。 唯先輩は胸を突き出すように仰け反りながら、ぷるぷると小さく手足を痙攣させ、気持ちいいと私に訴えてくる。 唯「んくっ、んんっ……あぅ、あ、あず、にゃんっ……おっぱいイイよぉ、きっ、気持ちいっ……ふああああああんっ!」 梓「はぷ……んちゅう、ちゅく、ちゅうぅ、ちゅむ……私なんかに吸われて感じちゃうなんて、唯先輩は敏感なんですね」 唯「はぅ、は、はあぅ……た、多分、違うよ……あずにゃんだから、こんなに、気持ちいーんだと思う……よ?」 今は私が攻め役のハズなのに、きゅうんと胸の奥……と、下腹部の奥が切なくなってくる。 唯先輩ってば、ズルい。ズルい、ズルい。 可愛くって、気持ちよくなってるくせに、言葉だけで私を感じさせるなんて本当にズルい。 梓「そっ、それはどうもです……んくっ、ん……ええとですね、そろそろ……私も、唯先輩の……あ、あ、アソコ……を……ですね」 唯「ふぁ……うん、いいよ。来て、あずにゃん」 はやる気持ちを堪えて、唯先輩の了解を得る。 あ……私の指、唯先輩より太かったりしないかな? 弦ダコが痛かったりしないかな? 唯「…………」 梓「…………」 梓「あっ、あの! い、痛かったらすぐ止めますから、すぐ教えてくださいね!?」 唯「う、うんっ」 うん、そう、ギターを弾いているのは唯先輩も同じ。 その指が気持ちよかったんだから、きっと、私の指でも唯先輩は気持ちよくなってくれる……といいな。 梓「じゃ、じゃあ、お邪魔します……」 割れ目にそっと触れて、汗よりも涎に似た、でも涎よりねっとりした愛液を念入りに指先に塗り込める。 しっかりとぬるぬるコーティングして、そして、唯先輩の入り口を探……り、当てた。 余っている手は、あんまり上手に触れないような気がして……自分の股間に添える。 唯「んきゅっ」 梓「『んきゅ』って、先輩……」 唯「ご、ごめん……」 梓「いえ、すっごく可愛くって、きゅんとしました」 唯先輩、痛がるかな? それとも、ちょっとでもいいから、感じてくれるかな? 入れる指……私が自分でするのと同じ、中指で大丈夫かな? 唯「んっ……く、ふぅぅ……!」 梓「んくっ、は、はぅ……唯先輩……入れますよ……?」 手首に軽く力を込めると、ぬちっ、と卑猥な音が聞こえて、次の瞬間には中指全体が熱く濡れた粘膜に包まれていた。 唯「はうぅんっ! ふあああ、あ、ああああああっ!」 梓「……あ、ゆ、唯先輩の中っ……すごぉい……」 今わかった。 唯先輩がこうしていた時、私に意地悪して、指を全部差し入れたわけじゃない。 そして、この感触を自分のアソコと比べたくなった気持ちも、よく理解出来た。 利き手じゃない方でいじるのは初めてだけど、私と唯先輩の中……かなり、違う。 唯「ん、ふっ……ふぅぅぅっ……! んく、あ、あずにゃぁん、あぅ、あぁぅ……指ぃ、ずんって、奥まで入れたら、びっくりするよぉっ!」 梓「す、すみません……唯先輩の中、とろとろに濡れてて、滑りがよすぎて入っちゃいました……」 ぬるぬるしてるのは、愛液のぬめり。 でも。ひくひくって、私の指を締め付けてきているのは、唯先輩の……膣の、ひだの凹凸。 とっても細かくって、だけど柔らかくって、それなのに絡まってきて。 どうしよう。唯先輩に気持ちよくなってもらう為に入れたハズの指先が逆に気持ちよくされちゃって、このままずっと、唯先輩を感じていたい。 梓「んぅ……はぁ、はぁっ……ゆ、唯先輩っ……ど、どおして、中っ、こんなに気持ちいいんですかぁ……?」 唯「ぅんっ? わ、私の中って、あずにゃんが? 気持ちいーの?」 梓「はっ、はい、すっごく……指動かしたいんですけど、締め付けが強くって、のるのる~って感じで……やだ私、まさか指が性感帯……?」 指とか。いくら唯先輩のことが好きだからって、指はないよ指は。 と思っていたら、私の唇に、唯先輩の――つい先程まで私のアソコに入っていた指が、そっと添えられた。 4
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梓「ま、まだ始めたばかりですっ……だ、だから、比べるのは早すぎますっ」 唯「あ……そうだね。あずにゃんの中、イった時みたいに、ひくひくって動いて気持ちよさそうだったから、つい……」 梓「……はい。唯先輩の指がこすれて、かなり気持ちいいです」 唯「そっかぁ。それはよかったよー」 梓「でも……誰がイった時と比べてるんですか?」 唯「え?」 まるで、誰かをイかせた経験があるみたいじゃないですか。 初めてだって、さっき、私に教えてくれたじゃないですか。 なのに、どうして比較対象がいるんですか? 梓「まさか、私以外の人と……」 唯「ち、違うよ! ほんとに初めて! 比べたのは……じっ、自分のアソコだよ……」 梓「……え?」 唯「私! あずにゃんのこと考えながらエッチして、指入れて、イった時っ……指が痛いくらいに、ぎゅううううううってなるの!」 ……ああ。唯先輩も、私と同じなんだ。 言葉を選んで、相手に勘違いさせないように気を付けて。 それでも間違っちゃったから、一生懸命に誤解をとこうとするんですね。 お互いに、相手のことが大好きだから。 梓「唯先輩」 唯「な、何?」 梓「え、えとですね、とりあえず十段階で」 唯「……うん」 梓「自分でしてて、その、相当盛り上がってきて……イっ、イった時を10とすると……今は、8くらい、です……」 梓「指を入れただけでそうなんですよ? だ、だから、唯先輩にイかされたら、12とか、20とかになりそうで……怖い、くらいで」 唯「あ……そ、そうなんだぁ……えへへ、嬉しいなっ」 リップサービスじゃない。自分じゃなく、唯先輩の指が入っているという事実だけで、興奮が普段の三倍増。 唯先輩に早く指を動かしてもらって、私の感じる場所を教えてあげて、思いきりイかせてもらいたいから。 唯「じゃ、じゃあ、いつも私がしてる通りに……してみる、ね?」 梓「は……はいっ」 唯先輩の指先が、愛液で濡れた私のアソコの中を探るように動き始める。 優しく、とっても優しく。きっと、間違っても私に『痛い』なんて言わせないように。 梓「んぁ、ぁ、はぅんっ……ふぅぅっ、ふぁ、あっ、あぅんっ! んっ、んんっ!」 唯「痛かったら、すぐ言ってね? 自分以外のアソコをいじったことないから、あずにゃんのやり方と違ったら痛くしちゃうかもしれないし」 そう言いつつも、唯先輩の指は巧みに私の濡れた粘膜をこすり、押し込み、なでる。 グチャグチャと卑猥に鳴っているのは、私の愛液の音だ。 梓「あはぅ、ああ、は、唯、先輩っ……イイです、気持ちいいですぅ……んんく、きゅふんっ」 唯「うん。あずにゃんの中、ぎゅぎゅって私の指を締め付けて、とっても気持ちよさそうにしてるよ」 私があられもなく声を上げるのを楽しむように、唯先輩が相貌を崩す。 そして、だらしなく半開きになったままの私の唇に、舌を伸ばして触れる。 唯「れるっ、んっ、くぷ……んむむっ、ちゅうっ……」 梓「っは、はぅ……んんっ……ちゅっ、りゅる、れるるっ」 口の中は舌で、アソコは指先で同時にかき回されて、意識をどっちに集中すればいいのかわからない。 こんなの、独りでしてたら絶対に味わえない。何て背徳ちっくな官能の刺激なんだろう。 梓「んちゅ、んむ、ぷぁ……ぁは、唯せんぱ、い、今の、とっても感じちゃいました……」 唯「ん~? あずにゃんは、ちゅっちゅされながらアソコいじられるのがイイの~?」 梓「……は、はい……だか、だから、もっと、キスしてくださいっ……んむっ」 唯「ちゅ、ちゅくくっ、んちゅっ、ぴちゅ……ふむぅ、ん、んりゅりゅっ、れれるろっ」 梓「んふーっ!? んっ、んあむ、くちゅちゅ、んぐっ、く、んくっ……じゅるっ、れるりれるっ」 アソコの奥、まだ私が教えてないのに、すっごく感じる場所を念入りに責めてくる唯先輩。 お尻とか、背すじとか、ぶるぶる震わせちゃってたから、すぐにバレても当然……かな。 それに、キスが気持ちよくって……舌同士を絡め合わせて、お互いの唾液をすすって飲み込んで。 私の頭はとろけきっていて、舌を吸うので一杯一杯なのに、同じ刺激を味わっているハズなのに、まだ私を愛撫し続けていられる唯先輩って、やっぱりすごい。 唯「んちゅ、はぷ……あぁ、あずにゃん、あずにゃん。キスに応えてくれて、とっても嬉しいよお」 梓「は、はひ……もお、イきそおで、全身ぞくぞくしちゃってますけどっ……!」 唯「あ……そお? じゃあ、私の〆の仕方でイかせ……られるかな?」 私の敏感な場所の中で、唯先輩の指が、くんっ、くくんっと小刻みに揺れる。 ついでに親指も動かして、私が一番感じる部分をくにくにと押し潰すように刺激してきた。 梓「んひんっ!? ひゃぁ、あっ、唯、せんぱ、そこっ、そこしなくても、イくっ、イきますからっ!」 唯「ん。でも、折角だし、もっともっと気持ちよくなって欲しいから……ね?」 『ね?』じゃないですよ、もう。 唯「んちゅ、ちゅ、ぴちゅる……れれるっ、んむっ、ちゅ、ちゅうううっ、ちゅぷ」 梓「きゃ……あ、あああああ、ふあっ! や、駄目だめ、またおっぱい吸うなんて、やですぅっ!」 唯「大丈夫、ちゃんと両方平等に吸ってあげるから。ほら……あむ、はむむ、ちゅるれるっ」 梓「んひぃんっ!? ひゃあ、あああああっ、あっ、あう、んっ……っはう、んくっ、あぅっ、あん、あああんっ!」 赤ちゃんみたいに……ううん、赤ちゃんは乳首をいやらしく舐めない。 唯先輩は、宣言通りに左右のおっぱいを交互に舐めたり吸ったり、私のあえぎ声を聞きながら楽しんでいるみたい。 そして―――クリトリス。丁寧に包皮を剥かれて、愛液のぬめりを利用して、てろてろとさすられると、もう耐えられない。 梓「い、や、そこ、駄目ぇ……唯せんぱ、そこ、止め、ほんとにっ……っひうううんっ! あ、駄目だめ、もぉイきそぉですっ!」 いきなり責められても、腰砕けになるわけじゃないけれども。 こんなに性感が昂ぶって、興奮して、頭もアソコもとろとろの状態だと、本当の弱点になっちゃう。 唯「そっかぁ、あずにゃんはクリ責めが特に弱いんだねえ?」 梓「ひっ、あひ、ああっ、ああああああ! んあああっ、あっ、唯せんぱっい、せんぱぁいっ!」 私はもっと可愛がってもらいたくて、だから、イくのはもっと先がよかったのに、唯先輩は早く私をイかせたいみたい。 多分、そうだからこそ、またキスで私をめろめろにしようと思ったんだろう。 唯「あーずにゃん。うふ……ちゅっ、ちゅちゅっ、ぴちゅっ……んむ、れりゅっ、くぷ……くちゅれろっ」 梓「はぷ、ん、ちゅ、ちゅく、れりりゅっ、んぬむっ、あむ……ちゅううっ、んくっ、んぐ、んっ……」 媚薬というものが存在するのなら、唯先輩の唾液こそがそれに違いない。 口腔も舌も甘ったるい感触になって、溜まった唾液を嚥下すれば興奮が増すし、何より―――。 唯「ちゅるっ……んくっ。あずにゃんの涎、とろっとろで美味しいねぇ♪」 梓「あ、あああっ……そんな、恥ずかしいっ……」 唇から垂れる唾液を舐めたかと思うと、何の躊躇もなく飲み込んでしまう。 心底嬉しそうに、美味しそうに。 ―――唯先輩の、こういうところが、私を昂ぶらせているんだと思う。 唯「こうして、くにくに~ってね。中も外も一緒にすると、気持ちいいよね」 梓「ふぁ……は、はひ……気持ち、い、れふ……んっ、んふぅ……んぁっ、あああっ、あんっ!」 ろれつが回ってない自覚はある、けど、神経がまともに働いてくれていない。 それを指で感じ取ったのか、唯先輩は私のアソコをいじる動きを強め、速め、一気に私を追い込もうとしてきた。 唯「イっちゃう? イきそう? ねえ、あずにゃん?」 梓「は、い、イくぅ、も、イきましゅ、しぇんぱ……は、ああっ、イきます、ああ、イくっ、イくうううううっ!」 高く高く積み重ねたブロックが、一瞬で崩れてゆくような感じ。 身体が、手足どころか指先まで、何度も何度も痙攣を続けて収まらない。 自分でした時より、何倍も、何十倍も、気持ちイイ。 だって、こんな、頭の中も何もかもが、真っ白になってくことなんて、今までなかったし……。 唯「あ……あれ? あずにゃん? あずにゃーん?」 梓「……よ……よんじゅう……?」 今、自分が何を口走ったのかわからない。 けれど、薄れていく視界の中で、唯先輩がとびっきりの笑顔を見せてくれた。 なら、きっと私は、全てじゃなくても、伝えたいことを伝えられた、ん、だろう。 梓「ふぁ……あ、ああぁ……」 唯「あずにゃん、だーい好きだよっ!」 優しく、だけどしっかりと抱き締められる。 唯先輩の甘ったるい声と、とってもいい香り。 汗ばんだ肌同士がくっついて、こすれて、イったばかりの私には刺激が強すぎて。 意識が、飛んでしまった。 ~唯ターンエンド~ 3
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いんざべっど! 梓「ちゅうっ、ちゅるるっっ、れるりゅ、ちゅぷぅ……んぐっ、んっ、くぅ……は、はあ、あふ……♪」 唯「あっ、あずにゃん……涎、いーっぱい垂らしたのに、零さないで飲んでくれてるね……」 梓「はふ、あ、はひ、キス、もっとしたいれふ……唯先輩の舌、ねろねろって、気持ちいいからぁ……」 唯「んふ。あずにゃんの舌も、やーらかくって、熱くって、涎だってとっても美味しいよ♪」 頭がぼうっとしてる。 考えられない。 何を考えればいいのかもわからない。 ねっとりと絡み付く舌同士、まるでそこが性感帯になったみたいに、背すじがぞくぞく震えて堪らない。 梓「ふぅっ、んぷ……ちゅく、ちゅっ、ちゅぷ……んむっ、んっ、んくっ、ん……あ、あはぁ、はぁ、やだ、キスがこんなに気持ちいいなんてぇっ」 やだ、やらしい声。 唯先輩が、目をきらきらさせて喜んでる。 唯「あっ……あーずにゃーん! いいよ、今のあえぎ声、すっごく色っぽい! こーふんしちゃう!」 梓「はうぅ、あっ、あむっ……んちゅ、くちゅっ……んぐ、んくっ……はぁぷ、あっ、あ、や、唯せんぱ、やめぇ……!」 唯「ちゅるるっ、りゅちゅるっ、ちゅちゅっ……んぁむ、んむむ、あむあむ……はむん」 酷い。止めてってお願いしてるのわかってるくせに、全然止めてくれない。 それどころか、舌を甘噛みしてきて、その痕を優しく舌先で舐めてきて、少しも休む暇を与えてもらえないし。 梓「ちょ、い、息っ……待ってくらはい、息、しないとっ……はぁ、はぁ……キス、気持ちいいれすけど、苦しい……」 唯「ん~? じゃあ、あずにゃんが落ち着いちゃう前に、次のステップに進んじゃおうかなっ」 ちゅるり、と唇の端に垂れた涎を舐め取りながら、唯先輩が微笑む。 ああ。 その半分くらいは、きっと私の涎なのに……そんなに美味しそうに飲み込まないでください。 梓「はー……はぁっ、はぁ……あふぅ……」 唯「どーこーにーしーよーおーかーなっ、と」 唯先輩の指先が、どこを悪戯しようかと私の身体の上を泳ぐ。 次は耳? 脚? それとも……。 唯「おっぱいにしよう! あーずにゃんのおっぱい♪ あーずにゃんのおっぱい♪」 梓「んやっ、やぁん、唯先輩っ……優しく、さすられたら、くすぐったいですっ……」 平べったい私の胸を、ゆっくり丁寧になで回す唯先輩。 すみません、揉めるだけ膨らんでなくて。せめて唯先輩と同じくらいあればよかったんですけど。 唯「じゃあ、さするだけじゃなくて、こんなこともしてあげるね? はむっ」 梓「ひんっ!?」 唇……だ。 すっかり固くなった乳首を柔らかく挟み込まれると、思わず背すじをビクンと仰け反らせてしまった。 梓「あぁっ、あんっ、先輩ぃっ! 駄目、おっぱい吸っちゃ駄目ええっ!」 唯「んちゅっ、ちゅうちゅう……れろれるっ、あむむ、ちゅぷ……えへへ、反対側もしてあげなきゃ」 梓「はうぅ……や、止めてください、唯先輩っ……私、背すじがぞくぞくって、今まで感じたことないくらい気持ちよくってぇ……ひゃあう!」 唯「はむはむ……んるっ、ちゅぷっ、ちゅくくぅ……んぁむ、れるっ、れるるるっ」 梓「や、っは、ああああっ!? あっ、ああっ、せんぱ、せんぱぁいっ!」 止めてって頼んだのに、また。 唯先輩は、今まで吸っていた乳首を指の間に挟みながら、反対側を舐め始めた。 唯「んふ、乳首がぬるぬるのニチャニチャで、やーらしいねえ? あずにゃん」 梓「ふぁあぁ、あっ、ああぅんっ、はうんっ! や、ちょ、ほんとに、駄目ぇ……ああああっ!」 唯先輩は恥ずかしいことを言いつつ、両方の乳首をいじめてくる。 唾液でぬめる指先でくにくにとつまんだり、舌で転がすように舐め回してきたり。 こんな刺激、今まで味わったことがない。 梓「ああっ、やぁ、あぅっ、ぅんっ! んんっ! っは、はっ、はあっ……あ、あんっ!」 唯「あむあむ……あずにゃんって、すっごく敏感だね? やらしく悶えてくれるし、もう私、興奮しすぎて堪んないっ!」 梓「ふわ……あの、先輩っ……今度は私が、唯先輩のおっぱいを……」 唯「いーよいーよ、あずにゃん。私は後で……何だかノってきたし、もっとあずにゃんの可愛いあえぎ声も聞きたいしっ!」 唯先輩は感極まったような表情を浮かべながら、私の両脚の間に潜り込んでしまった。 ……次はどこを責められるのか、考えるまでもない。 梓「ちょ!? や、やですよ、こんな格好っ!?」 唯「そのうち慣れるよ、きっと!」 梓「どういう意味ですかっ! こ、こんな、恥ずかしいの、慣れるハズありませんよ!」 脚をばたつかせてみるけど、何だか、全然力が入らない。 唯先輩は、そんな私の内ももにうっとりと頬をすりつけて、潤んだ瞳で見上げてくる。 唯「慣れるくらい、あずにゃんと沢山エッチしたい……っていう意味だよ」 梓「うく……」 この人は卑怯者だ。 だって、今、そういう目で見つめられたら、私は何を言われても断る自信がない。 唯「……ね。いいでしょ、あずにゃぁん?」 唯先輩の熱い吐息が、火照って感じやすくなっている股間に吹きかけられる。 梓「んふぁ!?」 唯「あずにゃんの……ココ。早くして欲しがってるみたい……だね」 梓「あ、あぅ……ぁぅ……」 ソコだけは、どう足掻いても嘘をつけない。 息がかかるくらい近くで、唇の挾間からちろりと舌を覗かせて、唯先輩が急かす。 唯「していいって、言って? そしたら私、エッチなおつゆが垂れてヒクヒクしてるあずにゃんのココ、一生懸命気持ちよくしてあげるから」 問答無用で口を付けられると思っていたのに、本当にズルいんだ、唯先輩ってば。 私に……おねだり、させるなんて。 梓「あ……あの……き……」 唯「き?」 梓「きっ、綺麗に洗ってきましたからっ……し、して、ください……」 唯「えへへー。それじゃ……ちゅるっ、ちゅるるっ……んむっ、はぷ、くぷっ……んりゅっ、れるりゅ」 梓「んひいいいいっ!?」 割れ目を優しくなぞる舌の感触に、腰が勢いよく跳ね上がった。 でも、唯先輩はしっかりと私の脚を抱えていて、想像以上に強い快感から逃げさせてくれない。 梓「んあっ、あああ!? やっ、ちょ、せんぱ、ああ、やあんっ!?」 唯「んちゅるっ、りゅ、ちゅく、ぴちゅ……ちゅう、じゅるっ」 唯先輩にアソコを舐められてる、吸われてる……飲み込まれてる。 考えただけで頭の中が真っ白になりそうなのに、ほんの少し舌先を動かされる度に、甘い刺激で意識を引き戻される。 梓「ひ、あ、ああっ、あうぅぅっ! んっ、あっ、あんっ! ふあああああんっ!」 唯「んぬぷ、ちゅく、ちゅううっ……ちゅく、ぴちゅちゅ、んく……れるっ、んむ」 梓「や、やああああんっ! せんぱ、先輩ぃっ! 唯先輩っ! ちょっ、ま、待って、あ、あふっ!」 舌が私のアソコに入り込んできてる。 動物が水を飲む時みたいに、私のエッチなおつゆをたっぷり絡めて戻って、美味しそうに喉を鳴らす。 行為そのものも、私の股から大きく響く水音も、死んじゃいそうなくらい恥ずかしくて……同じくらいに、気持ちいい。 唯「ちゅるっ、んっ……はあ、はあっ……あずにゃん。もっと奥の方も、舐めるよ?」 梓「あふ……や、あっ、あの、唯先輩っ、ちょっと休ませて……んきゃぁ!?」 ちろちろと、入り口の周りを刺激される。 そして、中に侵入されてしまう……私の女の子の中心に。敏感すぎる粘膜の只中へ。 お互い体温はほとんど変わらないハズなのに、とても熱い。 とろける。 下半身から脳髄まで走る熱刺激に、身体中がとろけちゃう。 梓「んは、ぁ……うぁ、あっ……! や、やぁぁ、ゆぃせん、っぱっ……ひいいいいんっ!?」 のるんっ、て、私のオンナノコの部分の中まで、熱を帯びた舌が入り込んできた。 その瞬間、快感のあまり全身が思いきり跳ねちゃって、唯先輩のお口が離れてしまう。 唯「ちゅくる……んふ。あずにゃんのアソコの中、思わず舌入れちゃった……嫌だった?」 梓「い……い、いえ……嫌なんて、そんな……」 舐められたところが、じくじくと疼いてる。もっと唯先輩に責めて欲しいって、とろりといやらしい汁を溢れさせてる。 ごくり、と喉が鳴る。 唯先輩も、私の緊張が伝わったのか、同じように唾を飲み込んだ。 私が今から言う答えひとつで、今夜の行く末が決まる。 ……返答はもう決まっているけれど、使う言葉は慎重に選ばないと。 梓「ふぁ……ゆ、唯先輩」 唯「うん? なぁに、あずにゃん」 梓「わ、私のこと、本当に好きになってくれたんですかっ」 はぁ、はぁ、と自分の息が荒いことはわかっている。 でも、でも、これだけは絶対に聞いて確かめておかなきゃいけないんだ。 唯「……とっても好き。冗談抜きで、本気で好きだよ」 梓「んくっ……」 真っ直ぐな想い、真剣な声。 興奮に上ずってはいるけれど、こんなに真面目な唯先輩は今まで見たことがない、かも。 唯「ものすっごく恥ずかしくて、やらしくて、興奮して……好きな人に、好きだって直接伝えられるから、エッチも大好きだけどね」 梓「も、もし……もし、ですよ? 私が今、『エッチは禁止です』って言ったら。唯先輩、どうしますか?」 男の人は、エッチした直後に興味が薄れるって聞いたことがある。、 或いは、エッチにしか興味がない、とも。 唯先輩は、どっちなんだろう? 唯「……あずにゃんが嫌だってゆーんなら、止める、かな」 梓「ふぇ……?」 唯「好きな人が嫌がることはしたくないよー? あ、でも、抱き着くのだけは許してね?」 梓「…………」 今の言葉が真実か確かめるには、止めてもらう必要がある。 だけど。私は、愛撫を中途半端に止めて欲しくなかった。 それに。唯先輩が無理矢理するつもりじゃないんだって、言葉だけでも安心することが出来た。 梓「唯先輩」 唯「うん?」 梓「今度こそ、正真正銘、覚悟決めました。私のこの身体、全部を唯先輩にお預けしますです」 唯「んっ……じゃ、じゃあ、一旦お預かりするね」 唯「でも、勿論……私があずにゃんに身を任せるターンもあるんだから、私に何をするか考えて、悶々しててね!」 梓「そうする余裕があったら、考えておきます」 私に出来ることといえば、唯先輩にされる行為を出来る限り覚えておいて、それを真似て、可能な限り似たような気持ちよさを味わってもらうだけ。 唯先輩は……そんな劣化コピーでも、喜んでくれるのかな……。 唯「あずにゃん。私、あずにゃんが気持ちよくなってくれるように、精一杯頑張るね」 梓「は、はい、期待……してます……」 既に期待以上の展開ですけど。 これ以上気持ちよくされちゃうなんて、私にはもうどんな状況だか想像も出来ない。 唯「責任重大だなあ……でも、あずにゃんが感じてる可愛い顔も見たいし……」 唯先輩は、涎と私の愛液とでべとべとになった口元を手首で拭う。 そしてやらしく微笑みながら、私の頭を抱えるように腕を回し、もう片方を――指先を伸ばし、今まで舐めていた私のアソコに差し入れてきた。 梓「んっ……ふぅ、ふぁ……」 唯「指、入れても大丈夫かな?」 梓「は、はい……一本くらいなら、自分で入れたことありますから……」 唯「へーぇ? あずにゃんは、指で独りエッチしちゃういやらしい子なんだぁ?」 つぷっ、と唯先輩の指が私の胎内に入り込む。 ゆっくりと優しく、私の反応を伺いながら、中の感触を確かめながら、根元まで押し込まれる。 梓「んううううっ! んっ、あ、あああっ! やぁ、そんな、いきなり全部っ!?」 もうちょっと遅く、少しずつ、味わうように入れて欲しかった。 けれど……そんなことされたら、指がこすれる感触を余計に意識して、もっと変な声を出していたかもしれない。 唯「あずにゃんのアソコ、奥までぬるぬるだよぉ? 全然力入れてないのに、ぬるって入っちゃった」 からかうような口調に、上気した肌が更に熱く火照る。 私が恥ずかしさと、挿入された指の感覚で身体を硬直させていると、唯先輩がうっとりとした表情で唇を近づけてきた。 唯「自分でするのと、私がするの……どっちがイイ?」 梓「そっ、そんな、ことっ……ん、んぁ……」 唯先輩の吐息が、唇にかかる。 私と同じかそれ以上に荒くて、こんな貧相な私の身体でも興奮してくれているんだ、とちょっと……ううん、とても嬉しい。 2
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一旦口を離して、反対側のおっぱいの頂点に、口中にたっぷり溜まった涎を垂らす。 次の一手、っていうやつ。 梓「んぁ……あ……はあ、ねぇ、唯お姉様? どこでも、喜んでいじってあげますよ?」 唯「なっ、何か、こあいよ、あずにゃぁん……気持ちいいんだけど、だけど、いつものあずにゃんじゃないみたい……」 梓「唯お姉様が、私の変なスイッチを入れちゃったからです。お風呂の時までは、私も自制出来てたんですけど……もう、無理です」 私の唾液にまみれた方のおっぱいに、指を伸ばす。 てろてろぬちゃぬちゃ、そんな感触なのにやっぱり乳首だけはきゅんと固くて、唯先輩も可愛らしくあえぐ。 唯「ひゃぅぅんっ! んぁ、あっ、あぅぅんっ!」 梓「唯、お姉様ぁ……とっても、可愛いですよ……?」 唯先輩の両脚の間に、膝を割り込ませる。 そうしながら耳元を舐め上げ、私もされたように、すぼめた舌先を耳孔へ差し入れてゆく。 唯「んひいい!? ひゃ、あ、あああああああ!? や、あっ、ちょ、あずにゃ……んああああ!」 梓「ちゅうっ、ちゅ、れる、ちゅぷ……ちゅく、ちゅる、んふ……♪ ぐちゅっ、ちゅぐ、ちゅちゅ」 唯「ひゃら、や、あっ……やら、やらああああ、耳ぃ、あ、あずにゃぁん! 待って、あ、あっ、ふゃぁぁぁんっ!」 びくん、びくびくって唯先輩が全身を痙攣させたけど、構わず耳の奥を舐め続ける。 唯先輩の反応が可愛すぎて、なるほど責めたくなるわけだ、なんて納得しちゃったから。 梓「ちゅう、ちゅくく、んるっ……ちゅる、ぬぷ、ん、くぷ……れるるっ」 唯「ひゃあ、あっ、あ……! あずにゃ……! おね、がい、待ってよ、お願いだからあ!」 梓「んちゅ……そんなに感じて、耳は嫌でしたか? 唯お姉様」 唯「い、や、じゃない、けどぉ……か、感じすぎて、軽くイっちゃったのに……あずにゃん、止めてくれなくって……ちょっと、怖かったよ……」 梓「あ……」 口を離すと、唯先輩は快感に震えつつも、泣きそうな表情になっていた。 唯「んく……あ、あずにゃん。部室で同じことしたけど、仕返しにしては意地悪すぎるよぉ……」 梓「あっ、あの、仕返しとか、そういうつもりじゃなくって……唯先輩が、気持ちよさそうだったから……あ」 唯先輩、って言っちゃった。唯お姉様じゃなくって、唯先輩って。 唯「ん……いつものあずにゃんに戻った、かな?」 梓「あの、唯せん……お姉様……」 唯「あずにゃん。あのね、私、『唯お姉様』って呼ばれるのが嬉しいわけじゃないんだよ?」 唯「あずにゃんが、恥ずかしさを我慢して呼んでくれる姿っていうか、声色っていうか、そういうのが嬉しいの」 梓「……結構なご趣味ですね、唯お姉様」 唯「うん、今のは嬉しいけど嬉しくない」 とか言う割に、息を荒くして、頬も真っ赤に染めてる。 まあ、嬉しいには違いないんだろうけど、やっぱり状況が大事ってことかな? 梓「……唯、お、お姉様っ」 唯「な、なぁに?」 恥ずかしがって呼ぶと嬉しいんだって意識すると、余計に恥ずかしい。 でも。 梓「その……えと……私、こうしたいんですっ」 唯先輩の片脚を抱き寄せて、アソコ同士を触れ合わせる。 敏感な粘膜同士の接触、愛液で濡れに濡れてぬめって、腰の奥から力が抜けちゃう。 梓「あっ、あ、ああ、ふああああ!」 唯「んあ、あずにゃっ……にゃああああああんっ!」 脚の付け根。オンナノコ同士をこすり合わせた途端に、私の身体が快感にしびれる。 唯先輩もぴく、ぴくくんっと痙攣して、きっと、私と同じ。 唯「ふああぁ……あ、あずにゃん、い、今の、すっごく気持ちいかった……」 梓「わ、私もですっ……んっ、んぅ……でも、もう一回だけ、お願いします……ん、んふっ」 とろとろに濡れてぬめる割れ目同士を、ヌチャヌチャとこすり合わせる。 唯先輩も、私と同じくらいに濡れてる。エッチしたくて、興奮して、準備をしてたんだ。 唯「んぁ、あぅ、ああ、何これ、あっ、すごっ……あふ、あ、あずにゃん、怖い、こんなの私知らないよぉっ」 梓「だ、大丈夫です、私も、するの、初めてですけどぉ……んっ、あ、あは……一緒に、唯先輩と一緒にイきますからっ」 熱を帯びた粘膜が愛液に濡れ、こすれる度にいやらしい音を立てる。 熱く粘って、吸い付き合って、気持ちよくって……今まで、心底とか本当とか言ったけど、本当の本当に、堪らなく気持ちよすぎる。 唯「あぅんっ、あ、あずにゃ、んんっ! やら、あうんっ、あ、あああ! やらしっ……ふあ! あっ、あああん!」 梓「も、もう少し、で、イきます、私っ……はう、あ、はうん……唯先輩も、き、気持ちよく、なって、くれてますかっ」 唯「うんっ、気持ち、いっ、けど……ふあ! あ、ああっ! やら、あ、先に、イきそっ……あ、んあああああっ!」 そんなの、嫌です。絶対に許せません。 イきそうなら、私も……こんな、唯先輩と一緒に登り詰めようとしているんですから、一緒にイきます! 梓「んっ、んんっ……ちょ、ちょっとだけ、我慢してくださ、ぃ、唯先輩っ……私も、イく、もぉ、ちょっとで……イきます、からっ」 両腕で抱いた唯先輩の脚が、びくびくっと快感に震える。 駄目。そんなの駄目、一緒にイきたい、唯先輩と一緒に……! 唯「あ、あ、イくよ、イっちゃうよぉ! もぉ、あ、我慢、出来なっ……い、よ、ふあ……ふああああああんっ!」 梓「私もっ……イきます、イくっ、あ、イきます、唯先輩、一緒にイきますぅぅぅっ!」 思いきり、多分あんまり力は入らなかっただろうけど、唯先輩の脚を抱き締める。 ごめんなさい、ぺったんこな胸で。ごめんなさい、初めてだから上手に出来なくて。 唯「ふあぁ……! あ、あ、あずにゃ、んっ……んあ、にゃ、ふにゃぁぁ……」 梓「んっ、あ、んくっ……んんっ! んんん! んぁ、あ、あふっ……あ……あぅ……ん……」 ひくひくと震えて、唯先輩のアソコが痙攣して教えてくれる。 イったよ、って。あずにゃんと一緒にイったよ、って。 でも、私は小心者だから、嘘でも言葉にしてもらわないと、安心出来ない。 梓「ふぁ……あっ、あ、あああ……唯せんぱ、い……い、今、一緒に、イき、ました、か……?」 唯「うんっ、ん、あぅ……イった、よ……? すっごく、よかった……あずにゃんのアソコ、癖になりそおなくらい、気持ちいー……」 梓「や、やだ、何を言ってるんですかっ」 唯「ん……あ、ふああ……ほ、ほんとだよ? エッチぃくこすられて、とっても気持ちよくなって、イっちゃったんだもん」 梓「そう言うんなら、唯先輩のアソコだって……グチャグチャに濡れてて、こすってて気持ちよくって……思わずイっちゃいましたぁ」 唯「やぁん。そういう告白は恥ずかしいよ、あずにゃん」 梓「……そっ、それはこっちのセリフですっ」 でも、よかった。 唯先輩も、私と一緒にイってくれたんだ。 約束……したわけじゃないけど、ちゃんと、一緒に。 梓「……唯先輩」 脚を離して、倒れ込むように唯先輩に抱き着く。 いつもとは逆。 唯「ふぁ……あ、あずにゃん?」 梓「私、唯先輩と一緒にイけて……唯先輩がイってくれて、ものすごく嬉しいです」 唯「う、うん……気持ちよかったね、あずにゃん……」 きゅう、と抱き締め返される。 嬉しい。 抱き締められるのもそうだけど、唯先輩と一緒に気持ちよくなれたことが、何よりも嬉しい。 梓「んぅ……唯せんぱぁい……おっぱい少しでいいから分けてくださいよぉ……」 唯「ごめん、無理だよ」 梓「んにゅむ~……んむっ、はむはむ……わかってますけど、それでも……んむむ……ちゅぷっ」 唯「も、も、あずにゃんってば、しょうがないなあ……眠たくなるまでだよ?」 イったばかりで敏感になっているハズなのに、私がおっぱいを吸っても怒らない唯先輩。 それどころか、そっと布団をかけて、私の肩を抱いてくれて。 梓「ちゅ……ん……唯先輩……だいしゅき……」 唯「私も大好きだよ、あずにゃん」 梓「…………」 あったかくて、とっても気持ちいい。 疲れちゃったのか、段々眠くなってくる。 梓「……大好きです、唯お姉様」 唯先輩には聞こえないように、そう小さく呟いて目を閉じる。 大好きな人の体温を感じながら眠るって、何て幸せな心地なんだろう。 ……おやすみなさい。 唯「ふふ……うん。おやすみね、あずにゃん。大好きだよ」 ~一日目終了!~ ふつかめのあさ! 梓「お出かけしましょう、唯先輩!」 唯「……はく?」 朝食に作ったハムエッグトーストを頬張りながら、唯先輩が小首を傾げる。 唯「もくもく……ん、お出かけするの? 普段着しか持ってきてないけど、オサレなあずにゃんと並ぶと、あずにゃんが恥ずかしい気がするけど」 あ……そっか、唯先輩には何も言ってなかったんだっけ。 お出かけするのは無理か……はぁ。恥ずかしいとか思わないけど、唯先輩に気を遣わせるわけには……。 唯「あ、でも、折角だし新しい服買おうかな……あずにゃん、選んでくれる?」 いえ、それは勿論オールオッケー、無条件で大丈夫です。 梓「はい、喜んで」 唯「んじゃ、今日はお出かけしよー!」 梓「はいです♪」 お砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを運んで、一緒にトーストを食べる。 何だか、どきどきわくわく。 いつもは大抵ウィンドウショッピングなのに、お出かけがこんなに楽しみだなんて、初めてかも。 しょうてんがい! 梓「あの……服を買うんですよね……?」 唯「うん、あそこの洋品店のおばちゃん、割引してくれるからお得なんだよ~」 って、思いっきり地元じゃないですか。 もっとこう、街に出てはっちゃける感じで期待してたんですが。 唯「あ! 可愛いの飾ってあるよ、あずにゃん!」 梓「はっ、はい」 急に走り出した唯先輩を追って、件のお店に入る。、 如何にも昔から営業してますよーていう、暗めの蛍光灯がちょっと不安。 歩道に出てるリングハンガーの服とか、もう頼まれても着たくない古臭いデザインだし。 唯「ほら、あずにゃん。これとか可愛い」 あれ? 梓「あ、ほんとに可愛い」 唯「こっちも」 あれれ? え? もしかしてここ、不思議時空です? 地元の洋品店って地味な服しかないイメージがあったけど、ここに限っては認識を改める必要がありそう。 だって、唯先輩が着たらとっても可愛いだろうし、或いは格好いいだろうし、きっと幼く見えてきゅんとしちゃうような服も置いてあるし。 梓「唯先輩、どれにするんですか?」 梓「へ? あずにゃんが選んでくれるんでしょ?」 ああ、そうでしたっけ、約束しましたっけ。 梓「……じゃあ、あれ……あのワンピースなんて無難だし、どうですか?」 唯「あ、あれも可愛い。いいね、さすがあずにゃん! さっそく試着してくるよ!」 唯先輩はお店の奥に声をかけて、試着室に入る。 待つこと数分。 唯「じゃーん!」 梓「…………」 唯「あう? に、似合わなかった、かなぁ?」 梓「いっ、いえ、すっごく可愛いです! 一瞬、天使が舞い降りたかと思って言葉を失ってました!」 唯「やだなぁ、あずにゃん。天使はあずにゃんの方だよ~」 唯先輩はけたけた笑いながら、お店の奥に歩いてく。 話通り、綺麗な人が出てきて、タグをハサミで切ってもらって、お会計をして。 着替えた服を袋に入れた唯先輩が戻ってくる。 唯「じゃーん!」 梓「あの、それさっきやりましたから」 唯「じゃーん!」 梓「……すっごく可愛いです、唯先輩」 唯「えっへん!」 ふんす、って得意気に。 私が繰り返しネタだと気付かなかったら、きっといつまでも続いてたんだろうなあ……。 唯「さ、んじゃ次はどこに行こっか?」 梓「え?」 唯「今日はあずにゃんとデートなんだよね」 梓「えっ?」 唯「私はあずにゃんとデート中」 梓「……え? え?」 唯「だから、私はあずにゃんとデートちう。だよね?」 デートって、いえ、少しは考えてましたけど、はっきり言われるとその、何ていうか。 は、恥ずかしい……。 梓「お出かけとは言いました、けど……デートとまでは……」 唯「でも、つまるところデートなんだよね?」 梓「はい……」 唯「やっぱりデートだよ-」 はい。 いくら言い換えても、やってることは同じ。 好きな人とお出かけ、これ即ちデート、なのです。 梓「んと……映画とか、どうです?」 唯「カラオケ……」 梓「どこ行っても放課後ティータイムの歌は絶対に入ってませんよ」 唯「うぅ……わかってるよ、言ってみただけだよ……」 梓「……ラブホテル」 唯「……ねぇ、あずにゃん? まだ午前中だよ? さっき朝ご飯食べたばっかりだよ?」 梓「言ってみただけです、そんな気の毒そうな目で見ないでください」 勿論、期待は込めていましたけど。 それはそれとして、一旦戻って唯先輩の着替えを置いて、身軽になって出直した方がいいかな? 梓「唯先輩、私のうちに荷物置きに帰りませんか? 手ぶらで歩いた方が楽ですし」 唯「あ、うん、そーだねー」 うし。 これで唯先輩の手が空く、さり気なく手を繋げる。 唯先輩って普段はぽやぽやしてるから、ちゃんと手を繋いでいないと安心出来ないんだよね。 ……というのはお察しの通り、建前なのです。 9
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おふろ! かっぽーん。 唯「…………」 梓「…………」 唯「え、えーと……あんなことしたのに、改めてお風呂だと思うと緊張するね、あはー」 梓「私まで恥ずかしくなるし、身体が冷えちゃうから入りましょうよ」 唯「うん……」 ベッドからここまで、手を握ったまま。 お互いの汗を感じながら、エッチの余韻で気持ちよくてふらついて、支え合いながら。 ……交互に入った方がよかったかもしれないけど、もう、戻れなさそう。 唯先輩は私の手を放してくれないだろうし、私も、放したくない。 唯「ねえ、あずにゃん……どうする?」 梓「はい?」 唯「どっちが先に身体洗う?」 梓「…………」 『洗いっこ』って言ったハズ。 なのに、どっちが先かって……唯先輩、私をエッチく洗って、骨抜きにする気満々じゃないですか。 梓「とっ、とりあえず、シャワーで軽く汗を流しましょう」 唯「うん」 唯先輩が動こうとしないので、私が先にお風呂椅子に座る。 ちょっと、お尻がちべたい。 唯「あずにゃんの髪、洗ってあげたい……」 梓「はい? 長いから、結構面倒ですよ? シャンプーも一回分じゃ足りないですし」 唯「ううん。大丈夫だから」 さっきも洗ったし、汗とか……その、何だ、汁類を洗い流すだけで済ませるつもりだったんだけど。 唯先輩はそんな私には構わず、シャワーで髪を満遍なく濡らした後、シャンプーをちゅー、ちゅ~。 冷たいけれど、火照りが静まる程じゃない。 唯「そんじゃ洗うよ~」 梓「はい、お願いします」 少し待っていると、頭皮に唯先輩の指が触れる。 わしゃわしゃわしゃと、ちょっと雑な気もするけど、痛い程じゃない。 唯「ふふ~ん♪」 梓「…………」 何だか、ちょっと、いい感じ。いい雰囲気で、いい気分。 美容室みたいな丁寧さはないけど、優しく私の髪を洗ってくれようとする気持ちが伝わってくる。 唯「お客様ぁ? かゆいところはございませんか?」 唯先輩がふざけて予想通りの声をかけてきた。 梓「唯先輩のつむじの3センチ右がかゆいです」 唯「ええ!? さ、3センチ……右、こっち……」 唯先輩は真に受けたのか、自分の頭頂部に手を伸ばそうとした。 でもすぐに腕を戻して、可愛らしく頬を膨らませながら、またわしゃっと洗髪を再開してくれた。 梓「ふふっ」 唯「んもー、あずにゃん。私のかゆいところじゃなくて、あずにゃんのかゆいところを聞いたのに」 梓「そうだったんですか。じゃあ、特にないです」 唯「ぶー」 梓「それに、さっき入った時にちゃんと洗いましたから、もう流しちゃっていいですよ」 唯「え? 髪の先まで洗っちゃ駄目なの?」 梓「駄目ってことはないですけど……うう、わ、わかりました。続きをお願いします」 そんな叱られた子供のような目で見つめないでください。 そうでなくたって、私が唯先輩のお願いを断れるわけがないのに。 唯「わーい♪」 唯「あずにゃんの髪、あずにゃんのかーみ♪ なぁがくぅてさーらさらっ、あずにゃんのかーみは綺麗だよっ♪」 梓「壊滅的な即興曲ですね」 唯「ううっ……ベッドではあんなに燃え上がったのに、あずにゃん何だか冷たい……」 梓「アレはアレ、今は今です」 唯「あずにゃんがこんなに育っちゃうなんて……どこで間違えたんだろうねぇ、おいおいおい」 唯先輩に育てられた覚えはないですけど、影響を与えたのは確実に唯先輩ですよね。 梓「あ、そろそろ流してコンディショナーお願いします」 唯「うん……もこもこ泡で、あずにゃんがソウルフルな感じで面白いけど……流すよ……」 梓「どうして残念そうなんですか、マイソウルシスター」 唯「あ! それいいね! ソウルシスター! 私とあずにゃんはソウルシスターズだよ!」 唯先輩は今の何が気に入ったのか、機嫌よさそうに鼻歌を鼻ずさみながら、シャンプーを洗い流す。 コンディショナーは泡が立たないせいか、おふざけもなく黙々と髪の先まで馴染ませてくれた。 梓「髪の先もOKですか? 唯先輩」 唯「うん! 丹精込めて頑張ったよ~」 梓「どうもです。それじゃ、すぐ洗い流してください」 唯「え? もうコンディショナー流しちゃうの?」 梓「え?」 唯「コンディショナーって、しばらく浸透させなくていいの?」 梓「……私の記憶が確かなら、髪の表面をコーティングするのが目的なので、すぐに洗い流すのが正しい使い方だったかと」 唯「そっかー」 梓「もしかして、使ったことないんですか」 唯「あるけど。二回もシャンプーと同じ手間かけるの面倒だし、滅多に使わないよー」 梓「それなのにこの髪質……こ、今度からはなるべく使うように心がけてくださいっ」 唯「えぇ~?」 梓「そ、その方が、唯先輩の髪……触ったり、顔埋めてもふもふしたりする時……感触も香りもよくなるハズなのでっ」 唯「はっ!? あずにゃんと私の髪って触り心地が違うと思ってたら……そうか! そういうことだったんだ!?」 梓「はい。ではでは、次は私が唯先輩の髪を洗ってあげるです」 唯「う、うん……今までの自分を否定されたような気分だけどね……」 位置を入れ替えて、今度は唯先輩の頭をシャワーで濡らす。 シャンプー、シャンプーっと……。 梓「……んくっ」 唯「あずにゃーん? どおしたの?」 梓「い、今すぐ洗いますから! 何でもありませんっ」 ほこほこの湯気に見え隠れする、唯先輩のうなじ……舐めたい触りたいしゃぶりたい……。 ううん、そんなことは後でも出来る。今日はもう遅いし、早めに上がって寝ないと、ね。 シャンプーちゅちゅちゅ、ちゅーっと。 そんでもって、わしゃわしゃ……結構気を遣うなあ、コレ。 でも、私に比べて短い分、断然洗いやすくて楽かもしれない。 梓「お客様のかゆいところは……確か、つむじの3センチ右でしたよね」 唯「そこは最初っからかゆくないよ、あずにゃん!?」 梓「わかってますよ、ふふふっ」 なぁんて言いながら、泡をわざと顔の方に垂らしたり、首筋近くの生え際を無駄に執拗にこすり洗ったりする。 唯「あうーん。あずにゃん、洗うの下手っぴだよ~」 梓「あ、すみません。わざとやってましたが気付かれましたか」 泡が目に入ったらしくて、手でこするわけにもいかず右往左往する唯先輩。 調子に乗りすぎた、と反省しつつ、慌ててシャワーで泡を流してゆく。 唯「ふぃ~……あずにゃん、洗面器にお湯頂戴」 梓「はい、どうぞ」 唯「ん、ん……ふう。あずにゃんの悪戯のせいで失明の危機だったよ」 梓「失明には至らなかったと思いますけど……すみませんでした。今度はシャンプーハットを用意しておきます」 唯「いいよいいよ、大事にいたらなかったんだし……さ、次はいよいよ身体の洗いっこだね!」 梓「その前にコンディショナーです」 唯「はうう、めんどっちぃよぉ~」 私が普段使う量の半分以下で、唯先輩の髪をしっとりコンディショニング中。 こうしてみると、私ってかなり贅沢なお風呂環境だなぁ……かといって量は減らせないし、髪も切りたくないし、うぅんアンヴィヴァレンツ。 唯「はぁー。コレやってると、後で髪がさらさらふわってなりそうな気分だよ」 梓「なりますよ。唯先輩は私より髪質よさそうですし、主にシャンプーだけだったのに、信じられないくらい髪の状態もよかったですし」 何だか悔しくて、唐突にシャワーをかけてしまう。 唯「はぷぁ!? ちょっ、あずにゃん、さっきから意地悪だよっ、どおしたのっ!?」 梓「あ、いえ、特に意味はないんですけど……唯先輩が困っているのを見ると、ちょっと、胸がどきどきして……」 唯「も、もぉ止めて、わかったよ、あずにゃんの気持ちはわかったからっ」 梓「とても伝えきった気がしません」 唯「ほっ、ほんとに、止めてくれないとっ……め、愛でてあげないよっ!?」 梓「め……?」 『愛でてあげない』って、それは私の望むところではないんだけど、え? このタイミングで言うってことは、何か別の意味があるの? それとも言葉通りで、抱き着かれたりキスされたり……してもらえなくなっちゃうのかな。 梓「……止めるので愛でてください」 シャワーの勢いを弱め、唯先輩の髪をすくうように手に取って、コンディショナーを洗い流してゆく。 あっちも、こっちも、ちゃんと目に入らないように気を付けながら。 唯「んふー……最初から今みたくしてくれてたら、目が痛くなったりしなかったのになあ」 梓「何分、私以外の人を洗うのは初めてなので……あと、ちょっと調子に乗ってました」 唯「うん、いいよいいよ。途中はどうあれ、さっぱりしたから……で、ね」 梓「んくっ……は、はい……洗いっこ、ですよね……」 期待を込めて言う唯先輩。 わかってます。けど、何をされるかわからなくて、不安で、先延ばしにしていたんです。 唯「髪みたいに普通に済ませようか? それとも、それ、とも……」 梓「唯先輩?」 唯「おっ、おねいさんが~、こ、こっ、子猫ちゃんを、身体の隅々まで綺麗にしてあげるわよ?」 梓「うわぁ……全力でお断りします」 唯「冗談だよぅ~、せめて身体中をボディソープまみれにして、あずにゃんとぬるぬるネチョネチョな感じで洗い合いたいんだよぅ」 ちょっと想像してみる。 ぬるぬるで、ネチョネチョ……あ、あんまり長く堪能しなければ、大丈夫かな? 梓「さっ、先に言っておきますよ、唯先輩。洗いっこの間、エッチなことは禁止です」 唯「う、うん、滑って転んだら危ないしね!」 その割に、今し方早速滑ってましたけどね。 梓「変な気持ちになっても我慢してください。私も我慢するのでお互い様です」 唯「うう……努力してみるよ……」 梓「で、ですね……洗い終わったら、一緒に、その……一緒に、湯船に、浸かりたいなあ……とか」 唯「…………」 あ。 これは身体を洗い終わってから言った方がよかったかもしれないです。 唯「あーずにゃーん! 喜んで入るよ、むしろあずにゃんが嫌がっても無理矢理一緒に入るからねっ!」 梓「だっ、だから、身体を洗い終わってからですっ! 落ち着いてくださいっ」 って言っても、私だって行為を想像すると、今更ながら興奮して堪らなくなってきた。 ええと、ボディソープ。普通の石けん。迷うことなくボディソープを手にする。 梓「えい」 びゅっ、びゅ、びゅーっ。 唯「ひゃぁ、冷たいよぉ~」 梓「……なっ、何だかエッチぃですね、コレ……」 実物を見たことはないけど、耳年増だから知識としては知っている。 たまたま色も似てるし、ボディソープがとろりと唯先輩のおっぱいやお腹を伝って垂れて、まるで……その、アレ……みたいで。 唯「うん? どうしてエッチぃのかな?」 梓「んっ、そ、それは……ですね……」 唯先輩はまるでわかっていない様子で、胸元を伝う濁液を指ですくい取ってみせる。 ああもう、実は知っててやってませんか、唯先輩? 唯「ねぇあずにゃん、もっと一杯かけてよぉ」 梓「ぶふっ!?」 唯「もっともっと出して、沢山かけてぇ~! そのどろどろを全身にぶっかけて、私をあずにゃんまみれにしてっ!」 梓「……私がエッチぃって言った理由、思いっきりわかってるじゃないですかっ!」 えい、えいえいえい、えいっ。 ポンプを激しく上下させて、たっぷりと唯先輩に白濁液を浴びせてやる。 唯「やあんっ、あずにゃんが白いのを一杯出してるぅ~♪」 梓「そっ、そういう言い方止めてくださいっ」 量はもう充分。これ以上唯先輩にからかわれないうちに、身体を洗ってあげてしまおう。 ええと……唯先輩はタオル派? スポンジ派? どれ使おうかな? 梓「あの、唯せんぱ」 唯「あ~ずにゃんっ!」 梓「いひゃぁぁ!?」 背中に突然、あったかくて、ぬるんぬるんしてて、それでいて柔らかい感触が押し当てられた。 考えなくてもわかる。 唯先輩がたっぷりのボディソープを塗り広げて、棚の方を向いている私に抱き着いてきたんだ。 唯「んふう……やだ、これとっても気持ちいいよぉ……」 梓「んくっ、んんっ……はう、ゆ、唯せんぱぁい……は、なれて、ちゃんと洗ってあげますからぁ」 唯「ううん、私があずにゃんを洗ってあげるよ。ほら、こうやって……んぁ、え、えへぇ……気持ち、いい?」 ぬるりゅん、ぬちゅのるんっ。 唯先輩のふたつの幸せスポンジが、私の背中を優しく圧迫しながらこすれ合ってる。 ボディソープがネチャネチャといやらしい音を立てて、かと思えば唯先輩の泡まみれの手が私の胸やお腹にも伸びてきて、ヤバい。 梓「んっ、ふううっ……ゆ、唯、せんぱいっ……エッチなこと、禁止って言ったハズですっ」 唯「私は、あずにゃんの身体を……ふぁ、あん……洗ってる、だけ、だよ?」 お湯に濡れたほっぺをぴっとりくっつけてきて、上ずった声でそんなことを言う。 コレのどこがエッチじゃないんですか、唯先輩。 唯「んふふ~♪ あずにゃんのおっぱい、すべすべ~♪ お腹もぷにぷに~♪ あったかくって、ちっちゃくって、かーわいい♪」 梓「お、おっぱいすべすべで、お腹ぷにぷにだと、私まるで残念体型じゃないですかぁ」 唯「ちっとも残念なんかじゃないよぉ? んちゅ、ちゅっ、ちゅちゅ」 梓「やん、んふ、あ、あっ……んんっ……んぁぅ、はぅ、あぅぁぅ……」 まだ石鹸のぬめりのない首筋、顎、頬。 私がベッドでやったように、軽くだけど何度も何度もキスされる。 唯先輩と触れている部分が全部あったかぬるぬるで、意識がぼうっとしてきてる。 何だか、このまま唯先輩にお任せしちゃってもいいかな……なんて、思っちゃう。 唯「ふちゅ、ちゅっ、ちゅむ、ちゅ……あずにゃん、大好きだよぅ……ちゅっ、ちゅちゅっ、ちゅぅ」 梓「は、はぁい……私も、唯先輩、大好きですよ……んっ、あ、はぅんっ、んんっ」 唯「おや。やけに大人しくなりましたな、あずにゃん殿」 梓「……も、もお、唯先輩に、されるがままっていうのも、いいかと思いまして……」 唯「ありゃ? もっと抵抗すると思ってたのに……ま、っか」 唯先輩の指先が、私のささやかな胸の上で存在主張している乳首を、引っかくように動く。 もう片方の手は、お腹から脇腹に滑って、腕へと移動してくる。 梓「んふっ、ふあ……! あっ、あああ、だ、め、唯先輩、乳首っ……ふぅぅぅぅんっ!」 唯「えへへ……どおして駄目なのか、教えてくれたら止めたげるよ?」 梓「……や、止めて欲しいなんて、言って、ません、よ……気持ちいい、です、し……」 唯「うわ。あずにゃんってば本当にエッチだね、唯お姉様は嬉しくてハナチが出そうだよ」 梓「い、いいから、続けてください、唯……お、お姉様」 唯「っ……は、あ、あふ……あずにゃんっ!」 ぎゅううううう、っと思いきり抱き締められた。 けど、ボディソープのせいで、唯先輩と肌同士がぬるぬるとこすれて滑って気持ちよくて、ぞくっと身震いしてしまう。 唯「はぅ、はぁ、うっ……ご、ごめん、あずにゃん。ちょっと、あ……ご、ごべんっ」 梓「はい?」 ぼたり。 太ももに何かが落ちた感触。目をやると……赤い、雫。 梓「…………」 6
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しょくじ! 唯「ここはどこ……」 梓「とりあえず私も知らない初めての駅で降りてみました」 唯「迷子になったらどうするの!? あずにゃん可愛いから、怖い人に連れていかれちゃうよっ!?」 梓「……はぷ」 鼻の辺りが熱い、気がする。 慌てて鼻の下を指で押さえる。 唯「……あずにゃん?」 梓「ちょ、ちょっと……いえ、かなり唯先輩が可愛くて……私はともかく、唯先輩は自分自身を心配しないといけないと思うです」 唯「え~? 私はあずにゃんの方が心配だよっ」 ……よかった、ハナチは出てないみたい。 唯先輩のことだ、新しい洋服を買ったばかりなのに、ハナチなんて構わず私を抱き締めちゃうに違いない。 そんな事態だけは絶対に避けたいです。 梓「お、お昼……そろそろお腹空きませんか?」 唯「うん? そうだね、お昼食べよっか」 梓「知らない街なので知らないお店しかありませんが!」 唯「え? ヤックドでよくない?」 梓「少しは冒険してみましょうよ! フランチャイズのチェーン店なんてがっかりですよ!」 唯「うーん、じゃあ……あのお店。オムライスやってます、って書いてあるよ」 ……『元祖』とか自分でノボリに肩書き作っちゃって、怪しいったらありゃしない。 なのに、唯先輩は常連みたいに、あっさりとのれんをくぐる。 梓「そんなにオム好きなんですか」 唯「うん」 梓「知ってるお店なんですか?」 唯「ううん、初めて」 え……。 しょくご! 梓「存外に美味しかったですね、オムライス。さすがはプロです」 唯「うん! まんぷくまんぷく♪」 梓「昨日の夕食とオム繋がりでしたね」 唯「あずにゃんの愛のこもった、ハートマーク付きオムの方が私は美味しいと思ったけどね」 梓「……あ、あれは、手が狂っただけなんですってば」 思い出すと、かあっと顔が赤く熱くなる。 そんな私を、唯先輩は楽しそうに見つめてる。 意地悪。唯先輩、本当に意地悪です。 唯「あずにゃん! ゲーセンいこ、ゲーセン!」 梓「はい? 藪から棒に何を?」 唯「プリクラだよ! お付き合い記念のプリクラ!」 梓「携帯のカメラでいいじゃないですか」 唯「……プリクラ……可愛くデコるの……」 梓「携帯で写した方が……」 唯「プリクラがいい……お揃いでバッテリーの蓋の裏に貼るの……」 あ、う。 そんな、泣きそうな目で見上げないでください。 わかっててやってるんじゃないですか、それ。 唯「プリクラ……」 梓「わっ、わかりました! だから、そんなキスして慰めたくなるような可愛らしい顔で涙ぐまないでください!」 唯「でもキスはしてくれるよね?」 梓「えっ、あ、その、えと……」 唯「人目が気になるなら、プリクラのとこまで我慢するけど」 梓「じゃ、じゃあ、我慢してください。唯先輩には悪いんですけど、まだ私、女の子同士で往来でキス出来るまで吹っ切れてませんからっ」 ああ。 唯先輩が好きって告白してくれたのに、人目を気にするなんてまだまだだなぁ、私。 唯「……ゲーセン、ないね」 梓「ないですね」 唯「仕方ないね、プリクラは諦めるよ。他のとこ行こ、あずにゃん」 梓「え?」 キスは? しないんですか? してくれないんですか? 唯「残念だけど、キスはあずにゃんのおうちにかえってから一杯しようね!」 梓「は……い……」 嬉しい、忘れてなくて嬉しいですけど、往来で大声で宣言しないでください、唯先輩……。 唯「あずにゃん、手」 梓「はい?」 唯「手、出してよ」 梓「はい……」 ぎゅ、って。握られた。私の手を、唯先輩が握ってくれた。 唯「えへへ~」 梓「あの……」 唯「私達、もう恋人同士なんだから、手を握って歩きたいなぁって」 梓「……は、恥ずかしいですけど、嬉しい……です」 唯「うん♪」 私も、そっと握り返す。 無邪気に笑う唯先輩は、私と違って顔を赤くするわけでもなかったけど。 本当に。心の底から、嬉しそうに微笑んでいた。 唯「あずにゃん。DVD借りてみよっか?」 梓「あ……それなら、うちの近くにレンタル店がありますから」 唯「そっ、そっか。こんな遠くまで返しにくるの面倒だしね」 見たいタイトルでもあったのか、唯先輩がしゅんとわかりやすくうなだれる。 私の胸の奥も、きゅうんと締め付けられて痛くなる。 梓「と、とりあえず入ってみましょう? うちの近くの店で、同じの借りればいいだけですし」 唯「うわ、あずにゃんが妙に優しい」 梓「何なんですかその言い草」 繋いでいた手を、ぺいっと振って引き離す。 唯「ああん、冗談だよ、言ってみただけだよぉ~」 すがってくるけど、何かもうやだ。 今の瞬間、私が感じた悲しさなんて、唯先輩には想像も出来ないんだ。 唯「うう、あずにゃーん」 梓「今、すごく悲しかったです」 唯「てへっ、ごめんね☆」 梓「可愛く言っても騙されません」 唯「じゃあ、エッチく言ったら許してくれる?」 梓「それは私のうちでお願いします。この場でそんな真似したら置いて帰りますよ」 唯「ううっ……じゃ、じゃあ、どうしたら許してくれるの?」 ……あれ? これってもしかして、ものすごいチャンス? それなら……。 梓「私、たった今から『唯先輩』って呼ぶの止めます。帰るまでハナチ出なかったら許してあげるですよ」 唯「……ぷふぅ」 梓「あああぁ!? 買ったばかりの服っ、ああ! まだ大丈夫ですから、ちょ、ちょっとだけ耐えてください!」 慌ててハンカチで唯先輩の鼻を押さえて、零れそうなハナチをティッシュで吸い取って。 やっぱり『唯お姉様』って呼ぶのは、お風呂場だけにしといた方がいいみたい。 かえりみち! 唯「ふあ……まさか往来で、あずにゃんの大胆発言でハナチ噴かされるなんてねぇ」 梓「それは私が愚痴りたい話ですよ……」 唯「あずにゃんが変なこと言うからー」 梓「言ってません」 唯「え~? だって、あずにゃん。私を『唯お姉様』って呼ぶって……」 梓「よく思い出してください。『唯先輩』って呼ぶのを止める、って言っただけです」 唯「……あれ? そういえば、確かに」 梓「言ってませんよね?」 唯「……もしかして、『めすぶた唯』とか言うつもりだった?」 梓「んっ……そ、そんなの、考えたこともないですよっ」 私が。大好きな唯先輩を。 よりにもよって、そんな家畜みたいに乏しめるなんて。 …………。 唯「あれ? どうしてがっくり膝ついてるの、あずにゃん?」 梓「いえ……昨夜のお風呂の時の、唯先輩の無駄肉のなさを思い出しちゃって……」 唯先輩、ズルい。 贅肉がほとんどないとか、自分の手で確かめたけど、本当にないなんてズルすぎです。 どうして見た目は超スレンダーな私の方が無力感に打ちひしがれなきゃいけないんですか。 唯「よ、よくわかんないけど、今夜のご飯は何かな?」 梓「あぁ、それはスーパーに行って一緒に決めようかと」 唯「じゃあ、まだ決まってないんだ?」 梓「はい」 唯先輩、何で嬉しそうに笑ってるんだろう? 唯「あずにゃん、私、おでん食べたいよ」 梓「おでん……ですか? 季節外れですけど」 唯「駄目?」 梓「駄目じゃ、ない、です」 言われてみると、不思議と無性に食べたくなってくる。 鍋物だし、私独りだったらコンビニで済ませるだろうし、作ることなんてないし、ね。 梓「店売りのおでんだしを使いますけど、それでもいいです?」 唯「うん、あずにゃんと同じ鍋を突っつきたいからー」 梓「っ……」 ど、どうして。どうして私、またハナチ出そうになってるんだろ。 何でもない話なのに、夕食の献立を相談してただけなのに。 唯「あずにゃん?」 梓「は、はー、はあ……そ、その前に、映画でも借りに行きましょうか。怖~いの」 唯「ひっ……わ、私、おまんじゅうと幽霊が怖いよ!?」 梓「はい、今ので大体ジャンルを絞り込みました」 唯「うう……お、お願いだから、幽霊だけは許して? おトイレ行けなくなっちゃうよお」 梓「大丈夫です。私も苦手ですから……アクションものなら平気ですか?」 唯「うんっ! ドンパチやってどかーんどかーんのカーチェイスがいいな、私!」 梓「わかりました」 以前に見た映画とか、続きを見たいのとか、いくつかタイトルが浮かぶ。 でも。 きっと、唯先輩と一緒に選んだ方が楽しいだろうし、見てて面白いんだろうな。 まあ、映画はともかくとして。 美味しいおでん鍋を作って、唯先輩がほんわか幸せそうに食べてくれる顔を見たいな、うん。 おゆうはん! 梓「とゆうわけで、おでんが出来ましたです」 唯「わーい、待ってましたー!」 梓「好きなタネを食べてくださいね」 唯「うん! いっただっきまーす!」 牛すじ、牛すじ、牛すじ。 卵、ちくわ、牛すじ。 梓「…………」 やっと、大根。もち巾着、そして大根、大根。 ものすごく存在感ありありなはんぺんには、さっぱり手を付けようとしない。 まぁ、いいんですけど。 梓「唯先輩、はんぺんは早いうちが食べ頃……」 唯「んふむふむぐ?」 梓「い、いえ、いいです……」 私は気にせずはんぺんに箸を伸ばす。 もくもくもく……うん、やっぱり美味しいです。 次は大根にしようかな。 梓「…………」 え? ない? まさかもうなくなった? 梓「唯先輩、大根……多分それが最後……」 こんなことなら、もっと大きい鍋に作ればよかった。 唯「あ、あずにゃんも食べたかった? ごめん、半分しか残ってないよ!」 梓「そ、そのまま食べていいですよ」 唯「それは出来ないよ。食べかけだけど……はい、あーん」 梓「あ、あーん」 んぐもぐもぐ。 唯「美味しい?」 梓「はひ。んぐむぐ……やっぱりおでんといえば大根ですから」 唯「ごめんね、美味しいから一杯食べちゃった」 唯「お詫びに、とっておきの餅巾着あげる。はい、あーん」 梓「あー……んむっ」 むぐむぐもぐ……うん、美味しい。 梓「中のお餅、大好きなんですよ」 唯「美味しいよね~、考えた人は天才だよ」 ゆ、唯先輩って、結構食べるペース早いなあ。 作り甲斐があっていいんだけど。 梓「この後、うどんかご飯で〆ますけど、唯先輩はどっちがいいですか?」 唯「う、うどん……ご飯で雑炊……ううーん」 い、今のうちに私も食べておかないと、お腹が空いて困っちゃうよ。 って、目ぼしいタネはほとんど食べ尽くされてる……! あ、でも、各種一個か二個は残しておいてくれてる。 そういえば、唯先輩は卵が好物って言ってたっけ……3個あるから、1個は食べてもいいよね。 後は地味な昆布とか……あ、牛すじ。食べちゃお。 梓「もぐもぐもぐ……唯先輩、早く決めないと、中野家ルールでうどん入れちゃいますよ?」 唯「ま、待って! 雑炊も捨てがたいし、あ、卵がいい色……はむ、むぐんぐんぐ……うどんもいいよねえ」 梓「…………」 いい感じにだしの染みたはんぺん、食ーべっよっと。 あむ……ん、美味し……んむはむはむ……。 唯「う、うどん! あずにゃん、うどんを投入してはくれまいか!?」 梓「はい、うどんですね……とお!」 しょくご! 梓「…………」 唯「ごくり……」 ぎゅう。 唯「ひゃあ! やっぱり出た!」 梓「あの……いちいち驚く度に私をぎゅってするの、止めてください」 唯「えぇ~? だって、あずにゃんの抱き心地がよくて安心するんだもん」 梓「……まあ、別に、いいですけど」 私は唯先輩に背中からもたれかかって、頭が丁度ふよふよクッションの位置に。 柔らかさを堪能してると、時々、今みたいに突然強く抱き締められる。 折角借りてきた映画の内容が、お陰で全然入ってこないですよ。 唯「……ごく」 梓「…………」 唯「ま、また出たよ! こいつさっき列車から落ちて死んだよね!?」 梓「どっかに掴まってたんじゃないですかね」 唯「ううっ……格闘アクションって書いてあるから、怖くないと思って借りたのに……」 梓「唯先輩の怖いレベルって、どんだけなんですか……」 ぽふぽふ、と頭を左右に揺らしておっぱい枕の柔らかさを楽しんでみる。 唯先輩は映画に夢中で、割と強めにしても文句とか言わない。 梓「…………」 私も、唯先輩にしてあげたいなあ、おっぱい枕。 まだしばらくの間は無理だけど、きっと喜んでくれると思うから。 10
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おふろのまえのおつとめ! 唯「あずにゃん、起きてよあずにゃん。風邪引いちゃうよ?」 梓「ふぇ……? あ、唯先輩……私、いつの間にか寝ちゃって……」 唯「映画面白かったよ! もっかい見る?」 梓「いえ、何か横からツッコミとかネタバレとかされそうなので遠慮しておきます」 そっか、唯先輩の腕の中があったかくて気持ちよくて、そのまま眠っちゃったのか。 丁寧に毛布までかけてくれて……普段はぽややんとしてるのに、こんな細かい心遣いがやっぱり優しいなあ、と思う。 唯「ちなみに、あずにゃんが寝てる間に、お風呂洗ってお湯も張っておいたよ!」 梓「おお~。すごいです、唯先輩がしっかり者に見えてきたです」 唯「えっへん!」 唯先輩が胸を張ると、ぷるるんって揺れる。 ……羨ましいったらありゃしないです、もう。 唯「ねぇねぇ、あずにゃん」 梓「はい?」 唯「……今日も、お風呂の前にエッチしよっか?」 梓「あぅ……」 唯「ふふ……お風呂にする? お風呂でする? 今すぐする?」 私の視線がどこに向いてるか、気付かれた。 唯先輩は、おっぱいをわざとらしく寄せて上げて、ぽゆんぽゆんと揺らしてみせる。 唯「あずにゃんに触って欲しくて、身体がうずうずしてるんだよぉ~」 梓「んく……し、しましょうか。エッチ」 昨夜の感触を思い出す。 やわっこくて、あったかくて、どきどき興奮する膨らみ……また、好きなだけ揉みしだかせてくれるんですね。 唯「今日もいい声で鳴いておくれよ、子猫ちゃん」 梓「む、むしろ唯先輩を鳴かせてあげるですっ」 唯「あん、あずにゃんってば大胆なんだから、もぉ~♪」 肩と腰に手を回し、ダンスを踊るようにくるくるりと振り回される。 数回転したかと思うと、そのままベッドに押し倒された。 ちょっと、これはないかも、と思った。 梓「……あ、あの……もっと雰囲気を大事にしながら押し倒して欲しかったな、と……」 唯「あり……あ、あずにゃん?」 梓「お姫様抱っことまでは言いませんが、もうちょっと優しく……」 唯「ううっ……ごめんね。気がはやっちゃって、つい」 涙目で指をくわえて、叱られた子供みたいに俯く唯先輩。 ああもう、あんまり可愛らしくて文句言う気が失せちゃったじゃないですか。 梓「つっ、次から何とかしてくれればいいです。その……雰囲気なら、また盛り上げてくれれば大丈夫ですからっ」 唯「あ……うんっ! 私頑張るよ、ちょお頑張るよ! がっついて、あずにゃんに嫌われたら立ち直れそうにないもん!」 いえ、まぁ、そうそう唯先輩を嫌いになったりしないと思いますけどね、私は。 唯「んと……じゃ、じゃあ、私のお膝の上においで? あずにゃん」 梓「はい」 お腹を抱かれるように引っ張られ、ちょこんと唯先輩の膝に座る。 お互いの興奮で真っ赤に染まった顔が、とても近い。 唯「ん~♪ あずにゃん、ちっこくて可愛い~♪」 唯先輩は、私の結わえた髪を手にすくい、マフラーのように首に巻いて遊ぶ。 唯「あずにゃん、だいじょぶ? 痛くない?」 梓「はい……大丈夫、です……」 唯先輩の首元。服と髪の隙間から覗ける鎖骨の辺りに、私が付けたキスマークがあった。 裸になったら、もっと沢山付いてるんだろうな……。 唯「あずにゃんの髪、いい香り……ふんふん、髪だけじゃなくって、お肌も……あずにゃんの香りがするね」 梓「やん、あ、くすぐったいです……ん、も、もぉ……」 私も真似をして、唯先輩の髪に鼻先を埋めてみる。 くんくん、くん。 唯「あずにゃんと同じ香りでしょ」 梓「はい、でも、えっと……唯先輩の香りも、します……」 一緒にお風呂に入ったんだから、髪から同じ香りがするのは当たり前。 でも、私の脳髄を甘くとろけさせるような、心拍数が段々と早まってくるような、素敵な香り。 梓「ん……ちゅ……ちゅっ、ちゅぅ」 唯「ひゃあ!? あっ、あずにゃ……んんんんっ! いきなし耳は、はっ……反則だよぉっ」 梓「唯せんぱ、い……ちゅく、んぅ、ふむ……ぴちゅる、れろれるっ」 唯「ふあっ、あ、ああっ……あず、にゃ……耳ぃ、グチャグチャって、やらしい音、すごく大きく聞こえてるよぉっ!」 刺激を堪えるように、唯先輩が私の身体を思いきり抱き締める。 それとも、もっと続けて欲しくて、私が離れないようにと捕まえたのだろうか。 唯「んぅ……あずにゃぁん、あぅぅ、はぁ、はうぅ」 梓「うふ。耳が気持ちよくてエッチな場所だって教えてくれたの、唯先輩なのに」 唯「ふぅぅんっ、ふぁ、ふあ……う、うん。こんなに、感じるなんて、思ってなかったけど……んんっ、きゅふっ」 梓「涎でとろとろに濡らして、こうして……ふううううううっ」 唯「ひゃああああああああんっ!?」 ぞくぞくぞくっと、唯先輩が激しく身悶えする。 どれだけ感じているのか、強く抱かれている私にも伝わってくる程だ。 唯「は、はぅぅ……あず、にゃぁん……今の、熱い息、すっごく気持ちよかった……こ、こんなの、私、教えてないよお」 梓「沢山舐めてもらいましたから、何となくこうすればいいかも、って。想像以上の反応でしたが」 唯「あ、あはっ、今度は私があずにゃんに教わる番だねっ」 梓「そんな、私だって知識が豊富なわけじゃありませんよ」 唾液が乾き始めると、お世辞にも気持ちいいとは言えない感じになる。 だから、少し残念そうにしてる唯先輩の耳をティッシュで綺麗に拭いてあげてから、首筋へ何度も念入りに口付ける。 梓「ちゅっ、ちゅちゅ、ちゅぅっ……ん、んむ、ちゅううっ」 唯「ふあぁ、ああ……それも、キスも、結構イイよぉ……んんっ、あん」 梓「キスマーク付けてるんです。唯先輩が浮気しないように……私の恋人だっていう、しるしです」 唯「……えへへ。恋人のしるし、かぁ……あんまり目立つとこは困るんだけど、でも、そういうことなら、いっか」 梓「……嘘ですよ。誰かに見付けられて、唯先輩が説明に困るようなことはしません」 その代わり、見えないところには沢山付けちゃいます。 胸にも。お腹にも。脚にも。 もし勢いで変なとこに付けちゃったら、絆創膏で誤魔化してもらおう。 唯「ねえ、あずにゃん。私もあずにゃんに、恋人のしるしを付けたいよ」 梓「んむ、ちゅ……はい。じゃぁ、一緒にキスマークの付けっこしましょうか」 キスのしすぎで酸欠気味なのかな。 立ち上がった私は、熱に浮かされたように服を脱ぎながら、ふらりとベッドに倒れ込む。 唯先輩も、頬を酷く紅潮させて、今日買ったばかりのワンピースを慌てた様子で脱ぎ捨てた。 梓「ふふ……ちゃんとたたまないと、しわくちゃになっちゃいますよ?」 唯「いい。どうせ手がもつれて、上手くたためそうにないもん」 あ……唯先輩のパンツ、じわっと湿ってる。 それに、私も……きっと、同じくらい濡れちゃってるハズ。 唯「えへへ~……あずにゃん。お口にキスしてもいい?」 梓「はい」 ぎ、とマットレスを沈ませて、唯先輩が私の上に覆い被さってくる。 今度は興醒めするようなことは言わない。もう言えない。 だから、ただ目をつむって、ついっと唇を上向ける。 梓「ん……」 唯「……ちゅ」 唯先輩の熱い唇が私に触れる。 私の髪をすいて、頭の後ろの方へ持ってってくれてるのは、多分エッチの最中に引っ張って私を痛がらせないように、だろうな。 そういう心遣いも、嬉しい。思う存分気持ちしてもらえる。気持ちよくしてあげられる。 梓「ちゅっ、ちゅく……ふぅ、んんっ……唯、せんぱぁい……あむ、ちゅ、ちゅく」 唯「んむ、ちゅるる、はぷ……んふ、あーずにゃん♪ ちゅちゅ、ちゅう、るちゅっ」 甘えるような、鼓膜にねとつくように響く甘ったるい声で呼んで、呼ばれて。 早く素肌同士で触れたいから、邪魔なブラを脱がせ合って。 パンツ……も、お互いのクロッチを軽く触って、どっちもやらしい期待で待ちきれないことを確かめる。 唯「ちゅう、んく、ちゅるりゅ、んぷ……あずにゃん、私の耳をぺろぺろしてただけなのに、濡らしてる」 梓「唯先輩こそっ……ふぁ、あむっ、んるるっ、あむむ、はむ、ちゅぷ……耳だけで、こんなに濡れちゃってるじゃないですかぁ……ん、くぷっ」 下着を脱いで、脱がされて。 邪魔なモノはもうないから、唯先輩の背中に腕を回して、ぎゅっと抱き締めた。 ……ふよんふよんのおっぱいが、私の平べったい胸に当たって柔らかく押し潰れる。 梓「唯先輩のおっぱい、やーらかくって気持ちいい……けど、乳首立ってますね……ちゅ、ちゅっ」 唯「あずにゃんだって、ちっちゃな乳首ツンツンにして、私のおっぱい突っついてるよ……ふふ。くすぐったい、かも」 梓「……こおふん、してますから……んっ、んく、くぷちゅ……んむっ、んるれるっ」 唯「ちゅちゅ、んちゅ、あむむ……エッチぃんだぁ、あずにゃん。そういうことゆうと、私も、もっと興奮してきちゃう」 梓「ん、ふ……あ……」 不意に、唯先輩の唇が離れてく。 やだ、そんな、もっともっとキスしていたいです。 だから……放しません。 梓「ちゅう、んちゅ……やあ、唯先輩、まだ離れちゃ嫌ですぅ……んく、んん……ちゅく、あむ」 唯「りゅるちゅっ、くぷ、んう……はぷ、んあ……だいじょぶだよ、あずにゃん。私だって離れたくないもん」 ちゅ、と零れた唾液を優しく吸ってくれる。 私もお返しに、舌を突き出すようにして唯先輩の口元の唾液を舐め取る。 唯「ちゅる、ちゅう、んふ……」 梓「んっ、ぴちゅ、んっ、んくぅ……唯せんぱぁい……」 思わず腕が緩むくらいに唯先輩がいやらしく微笑み、いつしか汗ばんでいた肌を滑らせながら、私の胸元へ顔を動かしてゆく。 そして。私の両手首を掴んで、組み敷くようにシーツへ押し付ける。 唯「ん~……ちゅ、ちゅうぅ……んちゅ、ちゅちゅ……ちゅうううぅ……」 梓「ふぁ、あっ……ん……わ、私のおっぱいなんか吸っても、全然楽しくないんじゃ……」 唯「んう? ちまうよ、きふまーくらよ……んちゅうっ、ちゅぷ……このくらいかな?」 ちゅっ、と最後に軽くキスして、唯先輩が私の胸元から顔を上げた。 そこには、ほんのり紅くてちっちゃな……恋人の、しるし。 梓「あ……ぅ……」 唯「それに、楽しくないなんてこと、ないよ? すっごい楽しいし、どきどきしてるもん」 梓「そ、そぉ、ですね……どきどき、します……」 何だか急に恥ずかしくなってきた。 『恋人のしるし』って自分で言ったんだけど、いざ唯先輩に付けられると、妙に意識しちゃって恥ずかしい。 それに、この格好。脇の下も、お腹も、腰も……小さなおっぱいも、全部見られてる。 昨夜、隅々まで全部見せたハズなのに、恥ずかしすぎる、のに。 そんな私を見下ろしてる唯先輩の表情は、やっぱりやらしくて、かなり、興奮する。 梓「んく……」 唯「見えないとこ、見えないとこ……例えば、こんなとこ?」 梓「ふあっ、あ、あああ」 腕の付け根、脇の下。唯先輩の唇が触れた。 くすぐったいのと、あったかくて気持ちいい感覚が同時に襲ってくる。 唯「ちゅっ、ちゅう、んちゅううう~っ♪ ちゅ、んふ……あずにゃん、くすぐったいの?」 梓「はっ、はい……でも、もっと、してください……」 期待で声が震えてるのが、自分でもわかる。 キスの音は派手だったけど、まだ跡が残るくらい強くは吸われてないから。 唯「我慢して、ぷるぷる震えて、かぁわいい♪ んちゅ、ちゅううううううっ」 梓「んあっ、あぅ、や、そこ、唯先輩ぃ!」 唯先輩にキスマークを付けられてる。 お口でも、おっぱいでも、アソコでもないのに敏感に感じちゃって、お腹の奥がぎゅうってなる。 唯「ちゅうっ、ちゅちゅ、ちゅむ……んむ、んんちゅ、ちゅう」 梓「や、唯せ、んぱぃ……ふぁぅ、あっ、あんまし、強く吸ったら、紫色になっちゃいますっ」 唯「んちゅ? んぷ、ふう……そっか、加減が難しいね」 唯「ところであずにゃん。どうやって……こんな風に、上手にキスマーク付けられるようになったの?」 唯先輩は、自分の肌を――昨夜、私が一杯作ったキスマークをちらりと見やる。 嫉妬してる、っぽい。 梓「うぅっ……ひ、秘密ですっ」 言えない。 自分の二の腕の内側でこっそり練習したからです……なんて、あまりにも情けなくて言えない。 けど。 唯「あずにゃん、もしかして……誰か、他の人にキスマーク付けたことあるの……?」 唯先輩の寂しそうな顔を見る方が、よっぽどつらいです。 梓「れ、練習、したんです……自分の腕でっ……唯先輩の身体中、私のキスマークだらけにしたかったからなんですっ」 唯「ふぇ……わ、私?」 梓「ぅくっ……そうです、唯先輩とエッチするの想像して、独りでアソコいじりながら腕でキスマークの練習してたんです!」 梓「う、ううう、ぐす……こんな、恥ずかしい、こと……言う、なんて……」 唯「……ご、ごめんね。あずにゃんが泣いちゃうくらい恥ずかしい思いさせるつもりじゃなかったんだよ」 梓「ん、あ、あむ……ちゅる、ちゅぷ……ふぅ、ううぅ、くすん……」 唯先輩が口付けをしてくれた。とろんってなって、一瞬思考が止まる。 私、何やってるんだろ。 いちいち勝手に泣いて、慰めてもらって。 こんなんじゃ、今はよくても、すぐに唯先輩に嫌われちゃうよ。 梓「すみ、ません……泣く、つもり、じゃ……」 唯「ううん、ごめん。あずにゃんも、こういうことは初めてだって、ちゃんと教えてくれたのに……ちょっと考えたら、自主練だってわかったのにね」 梓「……自主練とか言わないでください。余計に恥ずかしいです」 唯「じゃあ、私も恥ずかしくなる」 梓「う……はい?」 唯「あのね。わ、私も……ね? 何回も、ずっと、いつも……こうやってあずにゃんとエッチすること考えながら、一生懸命に自主練してたんだよ?」 かあっと、より熱く紅く頬を染めながら、唯先輩が俯く。 きっと、本当だ。 そして……でっかい恥ずかしがってる顔、ですよね。 唯「うわぁ……確かに、すっごく恥ずかしい……ね」 梓「私が泣きたくなる気持ち、わかってもらえましたか」 唯「うん。相手があずにゃんじゃなかったら、私も泣いちゃってたと思うよ……でも、あずにゃんだから泣かない」 唯「私まで泣いちゃったら、あずにゃんを慰める人がいなくなるもんね」 今は、私の目に溜まった涙を拭っても吸い取ってもくれない。 その代わりに、脇腹やおへその周りを強く吸い立てて、いくつも『恋人のしるし』を作ってくれる。 唯「ちゅ、んちゅ……ちゅうううう、んふ……んむ、ちゅっ、れるっ、んむ、ちゅぅぅぅっ」 梓「ふぁぁ、あぅ、あ、唯先輩ぃ、あん、あ、くすぐった……ぃ、あぁぅ、はぅぅっ、あ、ああんっ!」 私の身体は悲しいくらいに正直だ。 大好きな唯先輩の前で。ううん、だからこそかもしれない。 押さえ付けられてるのに、やらしい声で叫んで、ねだるようにあえいで、きっと私……すごくエッチな表情してると思う。 そういう顔を、唯先輩に見て欲しいから。それで興奮して、もっと可愛がって欲しいから。 唯「んっふっふ-、あずにゃん。昨夜、私にいくつキスマーク付けたか覚えてる?」 梓「い、いえ、覚えてません……数えてもいませんでしたっ」 もしかして。 同じ数だけ、こんなに気持ちいい口付けで、恋人のしるしを残されちゃうのかな。 唯「うん、私もわかんない! だから、とりあえず気が済むまでちゅっちゅするよ、あずにゃん!」 梓「えええ!?」 それは、きっと、ヤバいです。 唯先輩、きっと、自制が利かないです。 でも……だ、だから、期待もしちゃうんです。 梓「……お風呂の時に数えっこしますよ? 唯先輩の方が多かったら、増やします。私のが多かったら、それはそれで増やしてもらいますけど」 唯「ええ? それじゃ、私はどっちもお得だよ!? いいの!?」 梓「……いえ、やっぱりお風呂では控えましょうか。まだ唯先輩のハナチ、慣れませんし……」 唯「ハナチに慣れたら、あずにゃんにキスマーク付けまくってもいいんだね!?」 梓「い、今すぐにでもハナチ出そうですね……」 唯「そりゃそうだよ。だってあずにゃん、私がキスする度に感じて悶えて、可愛すぎるんだもん!」 うく。 そんな、エッチぃけど真顔で。 私のこと、真っ直ぐに、見つめられちゃったら。 梓「とっ、とりあえず、その……今は、いつつ、くらいで……キスマーク……」 唯「うんっ!」 何て嬉しそうなんだろう、唯先輩。 いつつって、私の付けた跡に比べたら、圧倒的に少ないのに。 ……ううん。少ないから、なのかな? 唯「んじゃ、こっちのおっぱいにも! んっ、ちゅ、ちゅうううっ、ちゅっ、んむっ……ふ、んちゅ」 梓「ふゃんっ! あっ、あふ……い、いきなりぃ、ん、あん、唯先輩ぃっ!」 唯「んむむ、あむ……あずにゃん、自分のおっぱい、小さいって言ってるけど……私、あずにゃんのおっぱい好きだよ?」 梓「あ、んっ、んぁ……?」 唯「私だって、急におっきくなったわけじゃないし……これからは、私が成長を見守ってあげるからねっ!」 梓「あぅぁ、そ、それ、どおゆう……んんっ! んく、は、ふぁ……」 唯「ちゅむ、んぅぅぅぅ、ちゅう、ちゅく……はむはむ、あむぅ……そおゆうこと、だよ……んちゅ、ちゅ……ん♪」 キスの吸う力が強い、けど、強すぎるわけじゃない。 さすが唯先輩、ほんの数回でコツを掴んじゃったのかな。 それとも、私みたいに……消えたら、また付けてあげようとか思ってるのかな。 気持ちいいから、むしろそっちの方が望ましいんだけども。 唯「ちゅく……あふ、はい、ひとつめだよ、あずにゃん」 梓「は、いっ……ん……つ、次は、どこですか……?」 指を一本、折り曲げる。 あとよっつ。 次はどこに、どんな風にキスされちゃうんだろう。 11
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梓「……唯先輩。脚、開いてもらえますか」 唯「あ、脚っ? いやいやいや、私の脚なんてつまらないよ! あずにゃんをがっかりさせたくないよ!」 びくうっ、と全身を硬直させて、何てわかりやすい反応をしてくれるんだろう。 昨夜はちゃんと見せてくれたのに、今夜は見せたくないなんて、見られたくない状態になっているからとしか思えない。 だからこそ、余計に見たくなってきちゃう。 梓「わ、わた、私も……ほら、太ももの、こことか、キスマーク。唯先輩もお揃いにしないとっ」 今の私、ちょっとズルかった。 膝を突いて、少しお尻を後ろに引いて、唯先輩からキスマークしか見えないようにしてた。 でも。 唯「うっ、うん……そおだね、あずにゃんと、お揃いに……なりたい、よ」 梓「なら、脚……」 どきどきが止まらない。 私だけ一歩的かもしれないけど、すっごくエッチな気分になって盛り上がってる。 今なら、この気分なら自然に言えそうだし、唯先輩も堪えてくれそうな感じ。 梓「脚を、開いてください……ゆっ、唯、おっ……おねぇ、さま」 唯「ふぷっ!? っは、はー、はあ……あ、あずにゃん?」 ……かろうじて、踏み止まってくれたみたい。 唯先輩の精神力かな、それとも……ううん、どっちでもいい。 そう呼べることが嬉しい、から。 梓「……唯お姉様の、私以外の誰かに見られたら恥ずかしい場所に、恋人のしるしを付けさせてください」 唯「う、ん……付けて。あずにゃんにしか見せないとこに、恋人の、しるし……付けて欲しいよ」 両膝に軽く手を乗せると、私は少しも力を入れていないのに、ハの字になっていた唯先輩の脚が開いてく。 思わず視線が動く。 唯先輩は、とっても恥ずかしそうな表情。 両手でバスタブの縁に掴まりながら、でも、私のお願いを聞いて、ゆっくりとだけど。 梓「んくっ……と、とろとろ、ですね」 唯「うん……そうだよ。あずにゃんのキスが上手なせいで、私……とろとろに、なっちゃってるぅ……」 触れなくてもわかるくらい、お湯とは違う液体が、唯先輩のアソコから垂れていた。 ごくり、と大きく喉を鳴らすと、唯先輩がちょっとだけ脚を緊張させたのが膝から伝わってくる。 唯「わっ、私が特別にエッチなんじゃないと思うよ? きっと、誰でも、あずにゃんにこんなにキスされたら、こうなっちゃうんだよぉ……」 梓「……いえ。唯お姉様は、特別です」 唯「ふあ……!?」 羞恥に羞恥を重ねて、深い紅色に染まった頬。 それを隠そうとして、でもバランスを取れなくなって、だけど私に続きをして欲しいらしくて、やっぱりバスタブに掴まり直す、震える手指。 私の想いを言葉にすると、唯先輩はもっともっと恥ずかしがってしまうだろう。 けれども、その様子を見たいから、声にせずにはいられない。 梓「唯お姉様は、私の特別な人なんですよ? だから、エッチなことをしたくなるし……出来ちゃうんです」 唯「あ、う、あぅぁぅぅ……あずにゃん、そんなことゆうの……意地悪だよぉ……」 梓「特別な人にしか言わないんですから、特別な時くらい、特別に聞いてください」 唯先輩が恥じらいを誤魔化す為に使った、『特別』という言葉をしつこく利用する私は、ズルいかもしれません。 でも、昨夜は私だって唯先輩が相手だから、特別に覚悟を決めたんです。 今も特別だと認めてくれたんだし、特別にエッチなことをして、特別にいやらしい声を聞かせてもらってもいい……ですよね? 唯「何か、今のあずにゃん、ちょっと……ううん、すっごくやらしい感じだね」 梓「どうとでもお好きにどうぞ。唯お姉様に比べたら、私なんて、エッチのエの字も知らない小物ですから」 本来は透き通るように真っ白な内ももが、すっかり汗ばんで火照ってる。 こういう肌に頬ずりするのも、気持ちいい。 しゅりゅしゅりゅと、少しずつ脚の付け根へ顔を滑らせていくと、唯先輩が悲鳴に似た声で叫んだ。 唯「やああああああん! やだ、あずにゃん、もぉやだ、駄目っ、駄目だよお!」 それが唯先輩の本心じゃないのは、バレバレです。 梓「……だったら、脚、閉じればいいじゃないですか」 唯「うっ……あぅ、そ、んな……あっ、あずにゃぁん……」 見上げると、恥ずかしさを耐えながらも、『何か』を期待してる唯先輩の顔。 薄く開いた唇からは、今にも涎が垂れてきそう。 今度は私が膝立ちになって、伸びをして、その涎を吸い取る。 唯「あむ……ん、ちゅぅ……んんっ、は、は、んあ……」 梓「んっ、ちゅ……ちゅう、じゅる、んむ……ちゃんとしてあげますから、心配しないでください、唯お姉様」 唯「う、ん……」 何をどうするのか、そこまでは言わない。 私みたいに、イけないまま終わるのかな……なんて、やきもきして欲しいから。 梓「……まっちろくて、綺麗ですね」 唯「あっ、あずにゃんの脚も、綺麗だったよぉ?」 梓「それはそれは、どうもです」 唯先輩の、ほんのり紅くなってる内もも。 汗かお湯か、水っぽいぬめりがあるけども、頬を滑らせるとすべすべで心地いい。 唯「ぅんっ、あ、あぁ、ふぁ……」 思わず唇を付ける。 本当に私なんかがキスマークを作っていいのかな、って思うくらいに綺麗だけど、わざと音を立てて吸っちゃう。 梓「ちゅ……ちゅぷ、ちゅうううううっ、ちゅ、んむっ、ちゅっ、ちゅうっ……ちゅるっ、ちゅくく……」 唯「んきゅうううう! んあっ、あああ、あっ、んゃあああああんっ!」 梓「ちゅっ、ちゅ、くぷ……そういえば、片脚にふたつずつ、でしたよね?」 唯「ふ、ふぁあ……あと、みっつもするの……?」 梓「いえ。まだ付けてないですから、よっつです」 唯「……嘘だね。今の感じは、しっかりあずにゃんの唇の跡が付いた感じだよ」 梓「じゃあ、これとこれ。どっちが昨日のか、わかりますか?」 たった今作ったばかりの、ふたつの真新しい鬱血痕を順番に触って、唯先輩の目線を引く。 もしも間違えたりしたら、昨日の分と合わせて、倍のキスマークを付けるつもり。 唯「えへ……意地悪あずにゃん。昨日のは、ここと、ここ、ここに、ここで、あとここも……」 唯先輩は片手を挙げて、消えずに残っている胸元のしるしを、正確に指し示した。 残念ながら、完全正解。 『脚にはキスされてないよ』って言うだけでよかったのに……全部、覚えてくれてたんだ……。 梓「はい。正解のご褒美です……ちゅぅ、ちゅうううっ、んちゅ……ふぅ、ん、はふ……ちゅちゅっ、ちゅうっ、ちゅぷ」 唯「ひゃああああああぁんっ!? あ、当たったのに、ご褒美がキスなんて聞いてないよぉ!?」 梓「ちゅう、くちゅ、んっ、んく……あれ、別のご褒美が欲しかったんですか? なら、そう言ってくれればよかったのに」 唯「いっ……いじめられてる! 私、あずにゃんにいじめられてるんだねっ!?」 いじめるというか、何というか。 どっちに転んでも似たようなものでしたけど。どうしてほっこりした顔なんですか、唯先輩。 唯「ま、まだ正解じゃないよ! 最後のが残ってるもんね! ほらここ……首の! これが!」 梓「……さすがにそこを忘れられたら、ご褒美じゃなくて、お仕置きな気分になってたかもしれないです」 自信たっぷりに、首筋の一番濃ゆいキスマークを示す唯先輩へ、新しいご褒美です。 ご褒美のみっつめに続いて、ご褒美のご褒美な、よっつめのしるし。 唯「んぅっ、あっ、ああっ! ふ、ふうっ、ぁぅ、ぁあ……はぅんっ」 梓「あぁ……こっち側にも、ふたつ付けないといけなかったんですよね?」 ぴくっ、ぴくんと足先から肩まで震わせている唯先輩に、わざとらしく言った。 私と同じだ。 私はお預けされちゃったけど、唯先輩も、もうすぐイきそうな感じになってるのかもしれない。 唯「……あずにゃん、すっごい意地悪そうな顔してる……」 梓「意地悪って言われると、余計に意地悪したくなりますね」 ちゅ、と反対の脚に唇を付ける。 こっち側も綺麗なのは勿論、お湯や汗に濡れていて、頬ずりをすると滑らかで心地よくて、堪らない。 唯「んっ、きゅ……あずにゃんっ、するなら、早くして頂戴よぉ!」 梓「……しようかな、しないかな、どうしようかな? 唯お姉様は、どうして欲しいんです?」 唯「ううっ……は、早く、ちゅーってして、キスマーク付けて欲しい……よ」 多分それ、半分未満すら正直に言ってないですね。 似たような思いをさせられたから、ちゃーんとわかってるんですよ? だから、私は引き伸ばしたりしないで、すぐにしてあげちゃいます。 梓「ん……ちゅう、ちゅ……んふ、んっ、ちゅむ……ちゅっ、ちゅううううっ」 唯「あっ、ああああっ! んぁ、あぁっ、あず、にゃぁん……♪」 梓「こっちの脚には、もうひとつ……ううん、ふたつ付けないとですね……ちゅぅ。ちゅっ、ちゅちゅ、んちゅう……ん、ちゅ」 脚の付け根のギリギリ、唯先輩のアソコに頬が触れないように狙って口付けた。 触れてもらえないからこそ感じちゃう、ということをわかってもらうのです。 唯「ひゃ、あぅ、あうぅぅ……んんっ! んく、はぅ、あ、ああ……」 梓「ん~……ちゅ。はい、お終いです。これで、両脚のキスマークの数、同じになりましたよ?」 私より一個ずつ多い両脚の紅い斑点、恋人のしるし。 こんなモノの数で『好き』の大きさが決まるとは思ってないけど、喜んでもらえるなら、いくらでも付けてあげたい。 唯「ま、まだ、最後の、してもらってないよぉ……?」 梓「むっつ、付けましたよ。私の時は、いつつでしたから……今度は、唯お姉様にしてもらわないと不公平です」 唯「わっ、私も、むっつ、付けた……」 梓「ちゃんと数えてました。唯お姉様はいつつ、私はむっつ」 いつから数えて、いくつまでキスマークを付けるのか。 そういう約束はしていない、数には下限も上限もないから、私の気の向くままに出来る。 けれど、ベッドの上でエッチした時の、私との記憶が強いみたいで、唯先輩は無意識に『いつつ』にこだわってる。 唯「そ、それじゃあ、あずにゃんと同じとこっ……私の首筋には……恋人のしるし、付けてくれないの……?」 梓「え? 付けますけど? それははっきり約束しましたから……鏡の前で、恥ずかしがってるとこを見ながら、って」 唯「ん、んく……」 唯先輩の腰――お尻に近い方、を抱き寄せると、危うくバスタブから滑り落ちそうになった。 危ういところで抱き留めて、肩口から首筋に舌を這わせながら、もっぺん座ってもらえるようにお願いする。 唯「あっ、あずにゃぁん……何か、あずにゃんがしてくれること全部、いちいち気持ちよくって、変になりそぉだよっ」 梓「私は唯お姉様を変にしたくて、変になったお姉様を見たくて、こんなエッチぃことしてるんですよ?」 お湯。ほんの少ししょっからい汗。お湯で薄まってほとんど味のしない汗、無味のお湯……もしかしたら、私の唾液。 美味しい、と思うのは、唯先輩よりも先に、もう私がとうに変になっているから、なのかも。 梓「はい。どうぞ、唯お姉様。約束通り、首筋にキスしますから……ここに座ってください」 唯「うっ、うん……」 そっと送り出すようにお風呂の椅子に座らせてあげたら、意外と大人しく、ちょこんとしてる。 ……してるっていうか、されるのを待ってるんだ。 私が『唯お姉様』って呼ぶ度、鏡越しに眉尻が下がってるのが見える。 梓「唯お姉様」 唯「うん」 ほら。 唯先輩の背中に、薄い胸を当てて抱き締めたら、にへー、と唇をだらしなく緩ませちゃったりして、んもう。 梓「ん……ちゅ、ぴちゅっ」 唯「ふぁ……んん、あずにゃん、あったかい」 そこは嘘でも『柔らかい』とか言って欲しかったですけど、自分でわかってますからいいんですよ、ええ。 梓「……唯お姉様。ほら、鏡、見てください。教えてくれないと、きちんと出来ません」 くもったガラスにお湯をかけて、視界を確保。 すると、唯先輩がまた、やーらしく、にへっと微笑んだ。 唯「……上目遣いのあずにゃんも、エッチくて、すっごくかぁわいーねっ」 梓「うく……じっ、自分を見つめ直してくださいっ!」 唯先輩の肩に、軽く噛みつく。 うん、顔を隠す為の照れ隠し。 梓「はぷ、ちゅうう……うううっ……そんなことばっかり言ってたら、いつまでもキスマーク付けてあげられませんよ?」 唯「……んじゃ、ちょ、ちょこっと……上、かも」 梓「あむ。んちゅ、ちゅ……んぁ、はぅ、れろっ……こ、ここです?」 全然違う場所を指定されたけど、吸ってあげる。 首筋には違いないんだけど、鏡に映った私のキスマークとは、上下も左右も合わない。 唯「そっ、もっとそっち、あずにゃん……きっと、そこ」 梓「んむ、ちゅっ、ちゅぅ……ここ……ですか?」 唯「っあ、やっぱし、ちょっとズレてるかもぉ……も少し、右かな?」 梓「んちゅ、ちゅる、はむ……ここで、いいです?」 唯「あ、う、違う……左側、だったよ……えへへ、鏡写しだから難しいねぇ」 わかってるくせに。 ベッドで私がわざと数え損ねたのを知ってて、同じことしてるんですよね。 終わりたくないから。 気持ちよくて、もっと続けて欲しくて。 梓「んるっ……ちゅぷ、んふぅ……正直に言わないと、大体の見当で合わせちゃいますよ?」 唯先輩のお腹に回していた腕を、上と下に動かしていく。 上は、勿論おっぱい。 下は……勿論、アソコ。 唯「ふきゅ、ん、あっ……あぅ、あぅぅぅぅ……そんな、あずにゃぁん……」 梓「あむっ、はぷぷ……ん……かぷ」 唯「そっ、そこより、ふた口分、上で……ふあ! あんっ、やあ、ああっ……てっ、手前には……ちょっと、わかんない」 梓「そおですか。わからないなら、少しずつ確かめるしかないですねぇ」 私達の目の前には鏡があるのに、白々しい。 唯先輩のおっぱいと股間に、それぞれ私の手が伸びてるのに……ほぉんと、白々しいったら。 梓「……唯お姉様のおっぱい、もっとキスマーク付ければよかったですかね」 唯「ううん。ひとつひとつ、あずにゃんの気持ちがこもってて、やたらめったら付けられるより嬉しいよ~」 梓「脚、も……折角だから、ハートの形になるように、やり直してもいいですか?」 唯「っ……そ、それは魅力的なお誘いだけどね、うんとね、えっと……次……今のが消えちゃったら、思いっきり……して欲しい、な」 唯「ハート、嫌いでしたっけ?」 梓「違うよ。あずにゃんが、初めて付けてくれた『しるし』だから、だから……大切にしたいんだよ」 梓「唯、お姉様ぁ……」 ほんの数日で消えちゃう『しるし』。 なのに唯先輩は、うっとりとした表情で、脚の付け根の鬱血をさする。 その仕草が嬉しい……から、じわじわと。 唯先輩の特に感じやすい範囲に、唯先輩の指先を避けて、触れた。 唯「きゅふんっ!」 私の指が、粘つく音を立てる。 正確には、唯先輩のアソコに触れて、愛液がにちゃりと鳴った。 唯「ひゃら、んゃっ、やーね、もお……い、いきなり触っちゃ、やーだよぉ、あずにゃんっ」 梓「触るとこ、鏡でしっかり見てるたくせにぃ」 割れ目をなぞると、指を伝って掌に垂れてくるくらいに、濡れてた。 刺激に上ずった声で誤魔化そうとするけど、唯先輩、全然誤魔化せてないです。 唯「んんっ……あ、あずにゃんは、やぁらしくて、意地悪だよね、ほんと……」 梓「唯お姉様の方が、もっと意地悪じゃないですか。さっき、私をイかせてくれませんでしたし」 やらしいというのは、否定しないし、出来ない。 だって私、今すぐに唯先輩の中へ指を入れて、はしたくあえいでみせて欲しいと思ってるから。 梓「ほら。唯お姉様のエッチなおつゆ、内側から、とろって零れてますよ……また、簡単に奥まで入っちゃいそうですね?」 唯「んあああああっ!? あっ、あ、あぅ、指っ……あずにゃん、まだ指駄目ぇ、はぅっ、ん、ぅうんっ!」 指先が膣内に入り込んだ途端に、舌で舐められるような、それでいてきゅうっと強く締め付けられるような気持ちよさに包まれた。 どうしよう、私が指を挿入した側なのに、指だけでこんなに気持ちよくなっちゃうなんて。 唯「ふああああぁ、あぅ、やぅ、奥ぅっ、入ってきちゃうっ!あずにゃんの指がぬぷぷって入ってきてるよぉっ!」 梓「ん……もっと、奥に入れます……んんっ……ふぅ、ふ……」 頭まで振って身悶えする唯先輩をしっかりと抱き締めながら、更に深く指を差し入れる。 ねっとりと絡み付くような細かい凹凸の抵抗感はあるけど、たっぷりのぬめりのお陰でスムーズに入ってく。 唯「あああぁ、あっ……ああ……んっ、ふぁあっ、はぅんっ! んんんっ! ひゃう、ひゃぁぁぁ……!」 ぞくぞくっと快感に震える首筋へ、唇を付ける。 何かで気を紛らわせないと、指に夢中になって、約束を守れなくなりそうだったから。 14