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SMP/W60-062 カード名:“残された時間”蒼 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:6000 ソウル:1 特徴:《サマポケ》・《双子》 【永】他のあなたの《サマポケ》のキャラすべてに、パワーを+500。 【自】CXコンボ[①]あなたのクライマックス置場に「長い夢の終わり」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは他の自分の《双子》のキャラを1枚選び、スタンドする。 【起】集中[① このカードをレストする]あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の控え室のキャラを1枚まで選び、手札に戻す。 ……それにしても、寝っぱなしって 体が動かなくなっちゃうのね レアリティ:U Summer Pockets収録 ・対応クライマックス カード名 トリガー 長い夢の終わり 1・待
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武将名 きれい 紀霊 袁術配下の武将。重さ50斤の三尖刀の使い手。袁術討伐に出撃してきた劉備軍と戦い、関羽と一騎討ちをして引き分けた。だが袁紹の元に落ち延びる袁術を護衛していたときに、劉備の奇襲を受け、張飛に馬から叩き落とされて斬り殺された。 「我が名は紀霊!一騎討ちを所望いたす!」 コスト 1.5 兵種 騎兵 能力 武力6 知力4 特技 募兵 計略 多勢の攻め 武力が上がる。その効果は戦場にいる味方部隊の数が多いほど大きい。 必要士気4 戦器 武具 三尖刀 最大兵力UP Illustration 広瀬総士 計略 約7C 戦場に自分一人だと+3 二人だと+4 三人だと+5 といったように、戦場に味方が多いほど武力が上がる 最高は武力+9の武力15である。 復活:殿、行けますぞ 攻城:守りが薄い、今が好機だ 攻城:突き破るのだ 一騎:いざ勝負/刀の錆にしてくれる 撃破:敵にならぬわッ! 撤退:き、貴様らごときにぃ 計略:なし 伏兵:なし 勝利:ひざまずけ、弱兵どもが -
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神に愛された男(後編)◆WXWUmT8KJE カラッと降り注ぐ陽光の胡散臭さに赤木は思わず目を細める。 ここは偽者の空間。ゆえに、目に映るものはすべて信じられない。 流れる砂漠の砂も、身体を吹きぬける風も、天空から降り注ぐ太陽の光も、すべて偽者。 にもかかわらず、悠々と赤木は歩く。生まれついての自信、不安など捨て去ったかのように。 やがて、視界に黄金の怪人JUDOが入る。 「ここがキサマらが目指す、我が牢獄だ」 「クク……なるほど。ここに閉じ込められている……というわけか」 「うむ。せいぜい、我が抜け出れるのは、その首輪サイズくらいだ」 「……俺たちをずっと見ていた、というわけか。 まあ、あの時は盗聴器から気づいて、何らかのアクションが来ると思っていたがな」 赤木の言葉に、大首領は人間で言えば、『呆れる』という行為をとる。 赤木の行動は余りにも分の悪い賭けである。主催陣を挑発するような物言い、下手をすれば先ほど首輪が遠隔操作されたように、命を失いかねない。 ただ、大首領と話をする。そのためだけの行動としては、普通はありえない。 「ほう……お前は、死ぬかもしれないという恐怖はないのか?」 「……ありはするさ。5%くらいはな。だが……それもよりも恐れるものがあるッ!」 大首領は不思議そうな視線を向ける。まるで、ペットが急に体調が悪くなったのを気にする飼い主のような姿だったが。 「俺が俺らしく死ねないことだ……」 「死を望む人間か。珍しい……いや、違うな。いたな、死を厭わない、裏切り者たちが」 大首領が何かを思い出すように天を睨みつけている。 赤木には関係ない。誰と重ねられようとも、自分は自分だ。 仮面ライダーと呼ばれた男たちの話に、赤木は一切興味を示さなかった。 「JUDO……一つ賭けをしないか?」 「賭けだと?」 赤木がデイバックから取り出したのは、お椀とサイコロ。 どちらも学校から調達したものだ。 「半丁賭博という賭け事がある。二つのサイコロをこいつの中で転がし、下に降ろす。 二つのサイコロの目を足した数が……丁(偶数目)か半(奇数目)か」 「それくらい我が力で臨む結果を出せる」 「いいや……あんたは出来てもやらない。 分かっているはずだ……これは久しぶりの……勝敗の分からない勝負のチャンスだと……」 赤木はさらに大首領に近寄る。 鷲巣の時に感じた共感を、鷲巣以上に大首領へと赤木はぶつけた。まるで、恋焦がれていたように。 「JUDO。俺は賭けよう……この半丁賭博に……俺の命を……!!」 「ほう……」 「こいつを俺が振り、降ろした時の目……JUDO、お前が勝てば俺は自らの手で首を切ろう……。 お前に俺が勝ったら……そうだな。勝ったとき、一つ軽い願い事をかなえてもらおう……」 どうだ、とJUDOに赤木は声をかけて、サイコロを弄ぶ。 大首領は呆れたような視線を赤木へと向けた。ため息まで吐いている。 「余りにも、キサマが死ぬ確率が大きいぞ。我はその目を操作するなど、造作もない。 たとえしない、と我が約束をしたとしても、それを破ってお前を殺すかもしれないが?」 「それなら、俺はそこまでの男だったと言うことさ……」 常人では考えられないほどの狂気の行動。 赤木はこの殺し合いを潰すことに全力を賭ける、といった証明である。 もともとこの殺し合いを潰す確率など、無に近い。この機会、大首領との接触は殺し合いを潰す確率を上げるために必須。 命ごとき賭けなければ、おおいな利益は得られない。 とはいえ、大首領との接触事態、幸運中の幸運、奇跡に近い。 首輪まで外れた。いつ赤木の運が尽き、無残に死ぬか。 生か死か、その狭間にいることを自覚しながら、赤木はなお笑う。 そこが、自分の居場所だと言わんばかりに。 大首領は数秒赤木を見つめていたが、やがて返事をする。 「いいだろう。その戯れ付き合ってやる」 「感謝する……」 大首領が約束を守る保証などない。そのなかで、赤木はお椀に二つのサイコロを放り投げ、地面に振り下ろした。 膝をついたままの姿勢で、視線を大首領へと向ける。 無機質な、それでいて圧倒的な威圧感を持つ大首領を前に、赤木は口を開いた。 「半か…………丁か…………」 □ 窓から覗く空の闇が晴れていき、紫色へと変化していくなか、赤木は悠々とタバコをふかしていた。 外から聞こえる雨の音が心地よい。 久々のニコチンの味を感じながら、静かに煙を吐いた。 見る人間が見れば、神に対して不遜だと罵ったのだろう。 赤木は北にある神社の、ご神体が祭られる社で堂々とタバコをふかしていたのだから。 最も祭られているのは、この殺し合いの参加者にとって馴染み深いもの。 誰もが目撃したもの。 強化外骨格、大首領の魂を宿す存在。 赤木は勝負に勝った。戦利品を手に強化外骨格に背を向ける。 台座に機械に組み込まれた核鉄を――赤木は知らないが、核鉄を組み込んだ機械をRS装置という――を尻目に。 みたところ、厳重に固定されて、生半可な行為では外れないようになっている。爆弾も見え隠れするが、赤木は興味はない。 扉に手を当て、赤木は一旦後ろを振り向いた。 「……JUDOだな。機会があれば……また会おう」 初めて会えた同類よ、赤木は内心でそう言い残し、扉を開ける。 その先には―― 【D-1 神社・強化外骨格が祭られている社 二日目 早朝】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、眠気、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、 ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス (残り9本)、マイルドセブンワン二箱 [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、 水のルビー@ゼロの使い魔、工具一式、医療具一式 沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ) [思考・状況] 基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先 1:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 2:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する 3:強敵を打ち破る策を考えておく 4:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※マーティン・ジグマール、葉隠覚悟と情報交換しました。 またエレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。 ※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。 ※参加者をここに集めた方法は、スタンド・核鉄・人形のいずれかが関係していると思っています。 ※参加者の中に、主催者の天敵がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も考慮しています) そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要なにあると認識しました。 ※主催者のアジトは200メートル以内にあると考察しています ※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています ※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています ※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。 ※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。 ※ナギ、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。 ※こなたのこれまでの経緯を、かなり詳しく聞きだしました。こなたに大きなツキがあると見ていますが、それでも彼女は死にました ※『Dr.伊藤』の正体は主催側の人間だろうと推測しています。 『Dr伊藤』とのチャットによりわかった事 1:首輪は霊的に守護されている 2:首輪の霊的守護さえ外せれば、後は鋭い金属を継ぎ目に押し込む程度で爆発無しに外せる 3:既にその霊的守護を外した者が居る。そいつが首輪を外したかは不明だが、おそらく外してはいない 4:監視カメラは存在せず。首輪についた盗聴器のみでこちらを監視。その監視体制も万全ではない 5:敵には判断能力と機転に乏しい戦闘員が多い 6:地図外に城? がある 7:城には雷雲を突破しなければならず、そのためには時速600キロ以上の速度が必要 ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 【その他共通事項】 ※社には強化外骨格が祭られており、RS装置に核鉄『バスターバロン』が組み込まれています。 また、固定がされており、RS装置が外れると、核鉄も一緒に爆破するようになっています。 □ 降り注ぐ日差しの中、大首領は地面に置かれたお椀とサイコロを見つめる。 賭けは赤木の勝ち。 サイコロの目は六ゾロの丁。大首領は半を選択した。 赤木との約束を守って、自らの能力を使わなかったわけではない。むしろ、使ったのだ。 赤木を生かすために。 やがて、大首領の右前方に、亡霊のように同じ姿の黄金の怪人が現れた。 名を、ツクヨミ。 大首領をこの時の牢獄に閉じ込め、今また裏切り者であるZXを支援する邪魔者である。 「何か言いたげだな?」 「……なぜあの男を生かした? よりにもよって、お前が……」 大首領は無言で歩き、サイコロを手に取る。 肩の震えが大きくなり、やがては天を仰いで笑い出した。 「ツクヨミ……我は奴の望みが気になり、答えを待った……」 ―― キサマの勝ちだ。願いを言ってみよ。そうだな、死者を蘇らせてもいいぞ? ―― そうだな。……タバコをくれ。 ―― なに? 「ククク! ツクヨミ、我は虫けらなど、どうでも良い」 実際そのはずだった。 大首領は、己の肉体になる人間などに興味はない。 ただこの牢獄から脱出さえ出来ればいい、それでよかった。 そのために、ZXを開発させた。 そのために、強化外骨格に目をつけた。 平行世界への干渉する能力を得たのは偶然だ。 そこで目に付けた強化外骨格の技術は、己が肉体を得るのに相応しい技術。 強化外骨格に必須な英霊を集める手段に、このプログラムを選択したのはただの気まぐれ。強化外骨格の完成までの余興。 BADANは、ガモンあたりは優勝者を、最も優れた能力者を自分の肉体にしようと画策している。 それとは反対に、大首領は人間など、虫けら(ワーム)など歯牙にもかけたことはない。 最強の生物範馬勇次郎も、零式防衛術継承者葉隠覚悟も、吸血鬼アーカードも、北斗神拳伝承者二人も、興味を示さない。 強化外骨格は完成間近。あと必要なのは、数人の魂と大首領が強化外骨格に乗り移るためのエネルギー。 エネルギーの確保自体もまた、容易であった。RS装置――エネルギー物質変換装置――は火薬もプルトニウムも必要としない。 核爆発を引き起こせるほどのエネルギーを生み出せる悪魔の機構。 核鉄「バスターバロン」の質量をすべてエネルギーに変換させ、牢獄と強化外骨格へのゲートを開く。 とはいえ、それは完全でない。バスターバロンとの相性もあり、牢獄に作れるほころびは魂が通る程度だ。 キングダークも失ったゆえ、核鉄「バスターバロン」を使うしか道はないが。 すべて上手くいくほど、甘くはなかった。ゆえに強化外骨格に頼らざるを得ない。 そして装着者。 大首領は装着者など、誰でもよかった。 今も、装着者など誰でもいいと思っている。ただし…… 「アカギ、名を覚えたぞ。キサマが我に「酔い」を与える日を楽しみにしておこう。 今のままでは味わう気にもならん。我を同類というのなら、我をそこへと引きずり込め。もしくは、再びここへ来い」 大首領は、初めて人間に期待をする。 彼はもともと、亜空間に幽閉されていることも相まって、命の尽きる恐怖など味わったことがない。 ショッカーが仮面ライダー1号2号に追い詰められても、V3が心臓に拳を食らわせても、他のライダーたちにいくつも組織を潰されても、彼自身は死を感じなかった。 赤木に言われるまで気づかなかったが、自分は参加したいのだろうと思った。 度し難い退屈。終わりのない生。 ゆえに、大首領は思う。 「クク……一刻も早く、我に肉体を与えよ。あのアカギと、我は再会したいのでな……」 その命令は、やがてBADANを震え上がらせ、動揺させる。 大首領、かつては人に神とあがめられ、BADANには神とされる存在。 彼は、赤木しげるを愛した。 【空間の牢獄 二日目 早朝】 【大首領JUDO@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本:空間の牢獄を脱出する。 1:赤木との再会。 2:肉体を得る。そして、赤木のいう「酔い」を味わう。 ※大首領はあくまで、「肉体を得る」ことを優先しています。 ※強弱は拘っていません。また、バトルロワイヤル開催の理由は、ただの戯れ。 前編 231 悪鬼 投下順 233 決戦 231 悪鬼 時系列順 233 決戦 219 求めはしない 救いはしない 未来(あす)に望むものは―― 赤木シゲル 235 束の間の休息 219 求めはしない 救いはしない 未来(あす)に望むものは―― パピヨン 234 STILL LOVE HER ~失われた未来~ 228 進化 川田章吾 234 STILL LOVE HER ~失われた未来~
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幽閉された帝王達 備考 ここでは主に各属性の帝王を倒し心を集めます。 全帝王がそれなりに嫌らしいので注意しましょう。 属性鎧が無いと耐えられないMVPもいるので用意しておいて損は無いです 沸き時間について 普通に120分沸き 用意しておくと良いだろうと思われる装備 マルドゥーク挿し防具 c挿し鎧:火・風・念・$orアンフロ・毒鎧or$ 属性肩:火・風・イミュン・ワンダは必須あるのと無いのとでは全然違います後はご自由に 武器:人中型特化でOK 盾:人盾(タラorジェノバ) 無帝ジェド - 協力の心 おそらくもっとも狩りやすい帝王です。 装備はゴスワンダ装備するだけで持ち替えは不必要 使用スキルはHF・スタン攻撃・SB おそらくスタンしてもさほどは痛くないので大丈夫でしょう プリがいるならSWですべての攻撃防げます 爆裂はFree上昇 ↑ATK上昇も使ってきます。DEFが低いと15kぐらい喰らうので注意 こうなってしまうとスナでもマミ装備じゃないと攻撃があたりません スナ・雷鳥以外はDEX装備でマミ装備でもミスが出そうです Hit220でもMiss確認 後はゴリ押しでいけます 毒帝ロウ - 和合の心 他の帝王と違いHPが半分しかありません。 こちらもゴスワンダでたいてい防げますがBDをもらうとかなり減ります $or毒鎧・ワンダでなみなみに軽減でき、BDも食らわなくなるなるのでそれもいいかも知れません 他は相手が高ASPD+QMがあるので色々と面倒です。 それ以外にパッとするスキルも無いです 金ゴキを着けているとQM無効化出来るのでやりやすいでしょう。 聖帝アノン - 調和の心 GX・闇未GX以外は気にすることも無いです そのGXも斜めに立てば当たらないので無に毛が生えた程度な感じです こちらはGX警戒して聖鎧を装備しておくのでもOKです 主にLA・DA・GX・HLしか使ってきません 不死帝アルダ - 前進の心 高ATKとSBを食らえばゴス鎧以外は耐えれません その肝心のゴス鎧も不死付与で意味なくなります。 唯一の救いとしては近距離攻撃しかしてこない+不死なのでMEプリ一人で行けます 必須事項としてはSWからはみ出ると即死します 阿修羅・ADSソロの人は何度も死に戻りするかと・・・ 他は特に脅威でもありませn。戦闘終了後にリログしないと不死のままなのでヒール・補助できません ちなみにこいつのみ悪魔盾で軽減できます 人盾は無意味なので注意しましょう 闇帝ノーヴァル - 信頼の心 ATKが多少高いかもしれません。が、ゴス鎧乙です LoVやBdsをしてきますがLoV自体さほど痛くないので大丈夫です。Bdsもゴス鎧乙です 残影をして自分と重なるのがウザイだけです 爆裂後(ATK上昇)は通常攻撃がゴス鎧でも一気に痛くなるので、SWがあれば便利 風帝アスカ - 結束の心 高ASPDで威力もなみなみで通常攻撃を防ぐのにゴスにしたい所ですが LoV・JT・風DSのが脅威かも知れないので風鎧・イミュンにしたほうがいいかもしれません 遠距離攻撃に対してはニュマもしてくるのでADSと狩する場合SWをアスカの下にも敷いてニュマをはれないようにしましょう LDもかけてくるのでマルドゥーク挿しもあると便利です 盾破壊されると風DSが脅威なのでコート無いと死に戻りの確率が一気に上がります 炎帝ソル - 団結の心 ATKは帝王の中でも真ん中位ですがAR・2HQなどASPDを上げる自己補助が特に多いです。 更にMSやHFを繁茂に使用してくるのでスタンするとSWが切れたときにゴス鎧なら火メマ、火鎧なら通常攻撃で死ぬと思います MS以外は全て通常攻撃ですのでプリ・WIZがSWする場合はMSの範囲は絶対に入らないように。 冷帝アイン - 突撃の心 高ASPDですが攻撃力はとてつもなく低いです。 ただし、SGの凍結効果に加えLBも使用してくるので魔法防御が50以下なら素直にアンフロ・$にしたほうがいいでしょう 途中集中力向上・コンセなどでさらにASPDが上がります。こうなるとATKが低くても単発800近くもらうので気をつけてください 主な私用スキル:SG・CB・LB・盾破壊・集中力向上・コンセ 土帝アロ - 守護の心 高ASPDと高ATKの帝王の中でもATKは不死に匹敵するほど高いATKだと思います。 鎧での軽減が微妙すぎる為ゴス鎧でも構いませんが土ピアスが驚異的な破壊力です。SW無いなら諦めて死んで下さい^^ 爆裂(ATK)後はパラでも2、3発耐えれるかどうかのラインの威力になってきます ただし遠距離攻撃は一切してこないのでSWがあればただの雑魚になります 土帝自身SWをするので阿修羅と狩る場合は土帝の下にもSWを敷いておきましょう 念帝イデ - 協同の心 念故に阿修羅・ADSの強力な二つが使用できません。 接近するとデスを使用してくるのでなるべく遠距離職で挑みましょう 基本はIWなどでハメルのが一番楽だと思われます ペアで行くなら最速順は WIS・教授>WIZ・弓≧WIZ・鳥辺りが手っ取り早いでしょう。 無詠唱セットがあればWIZ・教授>WIZ鳥>WIZ・弓になると思われます 教授といく場合最も手っ取り早い方法はMbr+デリュジ+WBが最速です。 WBの単発がSGクラスでデリュ連発していればSGより断然短いWBを連射できるので最速です 弓といく場合はIWで接近できなくしてボコりましょう 鳥と行く場合はブラギの上で高速SS連打です WIZなんてできるか!って人へお勧め職 LK:属性両手剣+2HQ+バサクでASPD196を狙い、S≧D Aにして何度も死に戻りで狩りましょう WS:ミョルがあるならCT連打しまくり AX:毒瓶飲んで高いASPDでクリor黒蛇でがんばってください。属性付与も忘れずにね。 その他:愛と勇気でがんばれ
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(うつぶせているジャンゴ) ??? 「・・・ ジャンゴ・・・ ジャンゴ!! 死ぬんじゃない! 目を覚ますんだ、 太陽少年ジャンゴ!!」 (声に気がつき起き上がるジャンゴ 目の前には???が居る) ??? 「気がついたか、ジャンゴ? ふう・・・ 今回ばかりはヴァンパイアの血に助けられたようだな こんなことになろうとは・・・」 (立ち上がるジャンゴ 沈黙の吹出しが出る) ??? 「なにっ、覚えていない? 軽い記憶喪失のようだな・・・ だがまさか・・・ 共に闇の一族(イモータル)と戦ってきた、わたしのことまでわすれてはいないだろうな? わたしは太陽の使者、おてんこだ とにかく・・・ まずはこの地下牢獄から脱出するんだ」 おてんこさま 「いいか、ジャンゴ 画面左上のLIFE(ライフゲージ)は、おまえの生命力をあらわす 敵からの攻撃などによりダメージを受ければライフは減少し、 ライフがゼロになればゲームオーバーだ LIFEの下にあるENE(エナジーゲージ)は、おまえの精神力をあらわす おまえの武器、太陽銃(ガン・デル・ソル)は魔法機械・・・ エナジーなくしては使えない どこかでエナジーを回復しなければ・・・ 行くぞ、 太陽少年ジャンゴ!! 太陽と共にあらんことを!」 (階段を上ろうとするジャンゴを静止するおてんこさま) おてんこさま 「ジャンゴ、右を見てみろ あそこに見えるのは宝箱じゃないか? 何かアイテムが入っているかもしれん。調べてみてはどうだ? 近づいてAボタンを押せば宝箱を開けることができるぞ」 (部屋の隅の宝箱を開けるジャンゴに) おてんこさま 「アイテムを手に入れたようだな それは太陽樹の周りでのみ育つという太陽の果実、 その中でも特にエナジーが豊富な太陽の実だ 太陽の実を使ってエナジーを回復すれば、 太陽銃(ガン・デル・ソル)を使うことができる アイテムを使うには、STARTボタンでメニュー画面を開き、 L・Rボタンでアイテムメニューを選択して、[つかう]を実行すればいい」 (階段を上がったジャンゴに) おてんこさま 「待て、ジャンゴ!!」 おてんこさま 「あれを見てみろ あれは闇の一族(イモータル)の下僕たる、アンデッド(死者)タイプのモンスター、 グールだ 多くの敵モンスターは視覚と聴覚を持つ 正面から近づけば、当然発見され攻撃を受けることになるが、 背後からであれば、そのまま戦わずにやりすごすことも、 先制攻撃をしかけることも可能だ 背後からの攻撃は、 敵モンスターにより多くのダメージをあたえることができるぞ 今おまえが装備している太陽銃(ガン・デル・ソル)は Bボタンを押すと銃をかまえ、はなすと太陽ショットを放つ まずはあのグールに、背後攻撃を試してみてはどうだ?」 (天窓のある広い部屋についたジャンゴに) おてんこさま 「ジャンゴ、 天窓があるぞ! 太陽少年であるおまえのエナジーは、太陽の光を浴びてさえいれば自然に回復する 画面の下中央にあるSUN(太陽ゲージ)は、 太陽センサーがキャッチした、太陽の光の強さをあらわしている 太陽ゲージの値が高ければ、その分エナジーの回復も早いぞ さらにAボタンを押して太陽チャージを行えば、急速な回復も可能だ だが、太陽の光のとどかない屋内エリアではそうはいかない いくら太陽ゲージの値が高くても、エナジーが回復することはない そこで役に立つのが天窓だ 天窓の光の下であれば、 屋外エリアと同様にエナジーを回復することができるぞ (太陽ゲージが1以上) まだまだ先は長い。 今のうちにしっかり回復しておけよ?」 (太陽ゲージが0) もっとも太陽ゲージがゼロでは天窓の光すらあらわれないか・・・」 (部屋の壁にあるヒントパネルを見付けて) おてんこさま 「これはヒントパネルだな ヒントパネルは、先人がのこした冒険者への道しるべだ 冒険に必要な基本的な知識や 困難を乗りこえるためのヒントを教えてくれる パネルに近づいてAボタンを押せば、読むことができるぞ」 (天窓のある広い部屋のヒントパネルに残されたメッセージ) [見回し] Rボタンを押しながら+ボタンを動かせば、自分の周りを見回すことができる 冒険者たる者、 新しいエリアではまず、周囲の状況を確認せよ (移動ブロックのある部屋のヒントパネル) [移動ブロック] 木箱などの移動ブロックは、 ブロックに向かって+ボタンを押し続けることで、移動させることができる 冒険者たる者、道は自らの手で切り開け (移動ブロックのある部屋にて) おてんこさま 「ふむ・・・ 通路というには細すぎるが、壁にはりついて移動すれば問題なかろう 壁に向かって+ボタンを押しっぱなしにすれば壁にはりつくことができる そのまま矢印の方向に+ボタンを動かせば、はりつき移動が可能だ わすれずにマスターしておけよジャンゴ?」 (スパイダーの居る部屋にて) おてんこさま 「スパイダーか・・・ ビースト(動物)タイプのモンスター、スパイダーは、 クモの巣をしかけ、相手をつかまえようとする クモの巣など、敵モンスターやその罠につかまってしまったときは、 +ボタンをすばやく動かして、ただちに脱出するんだ クモの巣は通常、目に見えないが、 太陽ショットを放てば、照らし出すことができるぞ」 (スパイダーの居る部屋を宝箱を開けずに抜けようとするジャンゴに) おてんこさま 「ジャンゴ、 何かを見のがしていないか? 先を急ぐばかりでは、これからの冒険を乗り切ることはできないぞ?」 (スパイダーの居る部屋の緑の宝箱を開けたジャンゴに) おてんこさま 「太陽銃(ガン・デル・ソル)パーツを手に入れたようだな それは太陽銃(ガン・デル・ソル)フレーム、ウィザードだ 太陽銃(ガン・デル・ソル)はフレームをつけかえることで、 攻撃方法を切りかえることができる フレームの装備は、メニュー画面の太陽銃(ガン・デル・ソル)メニューで行うんだ 一度に8つまで装備できるぞ 装備したフレームは、 SELECTボタンを押しながらRボタンを押して行うクイックチェンジによって、 自由に持ちかえることができる フレームごとの特徴をよく理解して、 効果的に使い分けることが重要だ」 (広い部屋を抜けようとするジャンゴに) おてんこさま 「ところでジャンゴ・・・ 冒険の記録、セーブはしているか? セーブは、メニュー画面のセーブメニューで行うことができる 冒険にアクシデントはつき物だ いざというときのためにも、セーブはおこたるなよ?」 (トラップクリアでレベルアップしたジャンゴに) おてんこさま 「レベルアップしたようだな、ジャンゴ 敵モンスターをたおすことによって得られる経験値が、 一定の値をこえるとレベルをアップすることができる レベルアップ時に得られるステータスポイントをわりふれば、 おまえの能力を強化することができるぞ 強化できる能力はLIFE(ライフゲージ)の最大値に影響する[カラダ] ENE(エナジーゲージ)の最大値に影響する[ココロ]、 攻撃力に影響する[チカラ]、以上の3つだ ポイントのわりふりは、メニュー画面のステータスメニューで行ってくれ レベルアップしても、ポイントをわりふらなければ能力は強化されない わすれずにポイントのわりふりを行っておくんだ」 (トラップ部屋を抜けたジャンゴの背後から、突然モンスターが襲い掛かる) (太陽の実を(持っている場合)盗まれ、吹き飛ばされるジャンゴ) (おてんこさまと共にモンスターの去った方向を眺め沈黙の吹き出しを出す二人) (お互いに向き合って) (太陽の実を持っていた場合) おてんこさま 「おまえともあろう者がアイテムをぬすまれるとは・・・ まだ本調子ではないようだな? まあ、すぎてしまったことは仕方がない 明日もまた日は昇る! 気を取り直して行こう、 ジャンゴ!!」 (太陽の実を持っていなかった場合) おてんこさま 「何だったんだ、今のは?」 (地図を手に入れたジャンゴに) おてんこさま 「地図を手に入れたようだな ダンジョンのマップは、メニュー画面のマップメニューで確認することができる マップを見るためには、そのダンジョンの地図が必要だ ダンジョンによっては、地図が1枚とはかぎらないから注意してくれ」 (十字の部屋のヒントパネル) [方角] 冒険者たる者、道にまようことなかれ 画面右上は北、右下は東、 左下は南、左上は西と知れ (十字の部屋の東側にて) おてんこさま 「これは重量スイッチだな 上におもりとなるモノを乗せれば、起動するはずだが・・・」 (剣を手に入れたジャンゴに) おてんこさま 「ソードタイプの武器を手に入れたようだな ソードは太陽銃(ガン・デル・ソル)とちがい、エナジーがなくても使うことができる 太陽ショットのように、遠くの敵を攻撃することはできないが、 移動ブロック、木箱を破壊することが可能だ 中には、さらに特殊な効果を持ったソードもあるらしい ソードには、メニュー画面のソードメニューで装備した上で、 SELECTボタンを押しながらRボタンを押して行うクイックチェンジによって、 持ちかえることができる Bボタンを押すとソードをかまえ、はなすと攻撃をくり出すぞ 太陽銃(ガン・デル・ソル)とソード・・・ それぞれの特徴をよく理解して、 効果的に使い分けるんだ」 (剣を手に入れずに移動ブロックのある部屋に行ったジャンゴに) おてんこさま 「ぬぅ・・・ この木箱を何とかしなければ、先には進めそうもないな・・・ 太陽銃(ガン・デル・ソル)では木箱を破壊することはできない ジャンゴ、何か別の武器をさがすんだ」 (移動ブロックのある部屋のヒントパネル) [太陽タケノコと精霊虫] ダンジョン内で武器を使うと、 地面から水晶のようなモノが生えてくることがある それは大地にたくわえられたエネルギーのかたまり、太陽タケノコだ 太陽タケノコには3種類の精霊虫がひそんでいる ふれた者のエナジーを回復させる太陽虫、 ライフを回復させる月光虫、 そしてエナジーをうばう暗黒虫だ 太陽虫、月光虫は太陽チャージでよびよせることもできるが、 暗黒虫は自ら近づいてきてエナジーをうばおうとする 冒険者たる者、つねに警戒をおこたるな (スイッチに近づいたジャンゴに 鉄格子に関するコメントとどちらか一方のみ聞ける) おてんこさま 「レバースイッチか・・・ これは何か仕掛けを動かすためのものだ レバースイッチを入れるには、レバーを攻撃すればいい どうする、ジャンゴ?」 (鉄格子に近づいたジャンゴに スイッチに関するコメントとどちらか一方のみ聞ける) おてんこさま 「鉄格子か・・・ どこかに、この鉄格子を開けるためのスイッチがあるはずだ ジャンゴ、スイッチをさがすんだ!」 (天窓とグールのいる広い部屋にて) おてんこさま 「天窓、 そしてグールか・・・ いいか、ジャンゴ アンデッド(死者)タイプのモンスターは太陽の光を苦手とする 天窓の光の中にさそい出せば、 攻撃することなく、ダメージをあたえることができるぞ 聴覚を持つ敵モンスターをさそい出すには、 壁たたきが有効だ 壁にはりついた状態でAボタンを押せば、 壁をたたいて物音を立て敵モンスターをさそい出すことができる (太陽ゲージが1以上) 重要なテクニックだ。 今のうちにしっかりマスターしておいてくれ」 (太陽ゲージが0) 太陽ゲージがゼロでは、天窓を利用することはできないが・・・ 重要なテクニックだ。 今のうちにしっかりマスターしておいてくれ」 (クロロホルルンの居る部屋にて) おてんこさま 「この気配は・・・ あれは暗黒物質(ダークマター)によって形作られた闇の精霊、 ファントム(幻影)タイプのモンスター、クロロホルルンだ 冒険者が近づくと、取りついてライフをうばおうとする 万が一取りつかれてしまったら+ボタンをすばやく動かして、ただちにふりほどくんだ ホルルンは闇の精霊なだけあって、太陽の光を苦手とする グール同様、天窓の光でダメージをあたえることもできるぞ」 (太陽スタンドと太陽ダケがある部屋にて) おてんこさま 「これは・・・ 太陽スタンドに太陽ダケか この太陽スタンドは・・・ 太陽センサーがキャッチした太陽の光を、 エナジーとして自動的にためておいてくれる魔法機械だ そのスタンドの前でAボタンを押しっぱなしにすれば、 エナジーをチャージすることができる 夜間でもチャージすることができるから、昼間の内にエナジーを集めておくといい そしてこの太陽ダケは・・・ 成長し、地上に飛び出した太陽タケノコだ 攻撃を加えることで中にいる月光虫をよび出すことができる いくら攻撃を加えても、こわれることはないから安心してくれ しかし気になるのは、この闇の気配だ 闇の一族(イモータル)ほどではないが・・・ 油断は禁物だぞ、ジャンゴ!!」 おてんこさま 「これは・・・闇の封印か? ジャンゴをほうむり、さらに封印までほどこすとは これがあいつの本心だとは思えんが・・・ くそっ、このままでは永遠にこの地下牢獄からぬけだせない!! 何か方法はないのか!?」 ??? 「うわああああああっ!!」 青ポンチョの少年 「いってぇーっ!! クソッ、ケツが2つにわれちまうぜっ!!」 青ポンチョの少年 「まったく・・・ 時間転移(タイムワープ)だかタイムストリップだか知らねーが パンの耳ちょろまかしたぐらいでこんな目に会うなんて、割に合わねーぜ」 青ポンチョの少年 「まさかホントに・・・ 世紀末世界とやらに来ちまったのか? それじゃあ、この世界のどこかに伝説の戦士が・・・」 青ポンチョの少年 「まさかな・・・ あんなのはただのおとぎ話さ たとえいたとしても、どうせ死んじまうんだ だったらさがすだけムダさ まったく、伝説の戦士の子孫だなんて・・・ ぬすみの言いわけにしちゃあ、話がデカすぎたぜ それにしても・・・ ハラへったなぁ」 青ポンチョの少年 「・・・太陽少年ジャンゴ、 ここに眠る」 青ポンチョの少年 「ヤバッ!!」 青ポンチョの少年 「待てよ・・・太陽少年?」 青ポンチョの少年 (日中) 「あれは・・・太陽? 本物の太陽なのか!?」 (夜間) 「あれは・・・月? 本物の月なのか!?」 青ポンチョの少年 (日中) 「それじゃあやっぱり・・・ この世界はまだ闇の一族(イモータル)に支配されていないのか? どうやら・・・ 食い物にこまることだけはなさそうだな!!」 (夜間) 「それじゃあやっぱり・・・ この世界はまだ、闇に支配されてはいないのか? どうやら・・・ 食い物にこまることだけはなさそうだな!!」 青ポンチョの少年 「ま、悪気はなかったんだ 化けて出るんじゃあねーぞ、 太陽少年! じゃあな!!」 おてんこさま 「闇の封印が弱まった? いったいどうして・・・ いや、そんなことは後回しだ 今なら封印をやぶれるかもしれん。 撃つんだ!!」 おてんこさま 「よしっ!! これで地上に出られるぞ!」 おてんこさま 「やれやれ、 助かったか・・・」 おてんこさま 「いい顔になったな、 ジャンゴ!」 ジャンゴ 「おてんこさまもね!」 おてんこさま 「ふふっ それにしても、やつはなぜこんなことを・・・」 おてんこさま 「思い出したようだな、 ジャンゴ・・・」 ??? 「さすがはわれらが主サバタさま・・・」 ??? 「大いなる災厄 ・・・ 破壊の獣、 ヴァナルガンド その力を受けつぐ者、暗黒少年・・・」 ??? 「ヴァナルガンドはまもなく解放される 血と大地によって月がそまる時破壊の獣はとき放たれる」 ??? 「太陽の季節は終わりを告げ、暗黒の時代がおとずれる」 サバタ 「さらばだ・・・ 太陽少年ジャンゴ もはやわれわれのジャマをするものはない 世界は・・・終わる」 おてんこさま 「サバタ、 どうしてなんだ・・・? 闇の女王(クイーン)に暗黒少年として育てられたとはいえ、 おまえもまたジャンゴと同じ太陽と月の血を受けつぐ者 血を分けた弟をたおし、封印までをもほどこすとは・・・ その身に宿る暗黒物質(ダークマター)の命ずるままに、世界をほろぼそうというのか? だが・・・ あのサバタがふたたび闇の一族(イモータル)に加わるとは考えられん この裏にはきっと何かある・・・」 ??? 「クックックッ・・・ やはり生きていたか、 ジャンゴ!!」 おてんこさま 「おまえは伯爵!? またしても復活を果たしたのか!?」 伯爵 「相変わらずのようだな。 太陽の使者、おてんこよ わすれたわけではあるまい? わたしはヴァンパイア・ロード何度でもよみがえる そして破壊の獣、ヴァナルガンドの復活もまた近い 急いだ方が良いのではないか?」 おてんこさま 「何が言いたい? 言われるまでもなく、おまえたち闇の一族(イモータル)の思い通りにさせるつもりはない!」 伯爵 「クックックッ・・・ ならば教えてやろう ヴァナルガンドの復活を止める、ただ一つの方法を」 おてんこさま 「なにっ!?」 伯爵 「世界の崩壊を止める、ただ1つの方法 それは暗黒少年サバタ・・・ ヴァナルガンドの後継者であるあの男をたおすことだ」 おてんこさま 「バカなっ!? あのサバタが・・・ ヴァナルガンドの後継者だと!?」 伯爵 「どうする、太陽少年? たおせるのか、実の兄を? クッカッカッカッカッ!! その覚悟があるのなら・・・ われらイモータル四人衆を追って来い! 東の地で待っているぞ、 太陽少年ジャンゴ!!」 おてんこさま 「イモータル四人衆・・・ ヴァナルガンドの復活がやつらの目的だとすれば サバタはやつらにあやつられているのか? それとも・・・」 おてんこさま 「ジャンゴ・・・ 真実がどうであれ、いずれはその決着をつけるときが来る そのときまでに、おまえは自らの心を決めておかなければならない おまえのその心が、われわれの運命を決することになるだろう だがたとえどんな結末が待っていようとも・・・ わたしはいつまでも、おまえと共にある ・・・とにかく今は伯爵を追うしかない 行こう、ジャンゴ!! 明日もまた日は昇る!」 by kame S目次 ←Sプロローグ S死灰の街→■ Sダンジョン外
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ウルべ・カースナイト(うるべかーすないと) 概要 クレストリア 咎我人の罪歌に登場したキャラクター。 + 目次 クレストリア 咎我人の罪歌 ネタ クレストリア 咎我人の罪歌 性別:男性 11話が初登場。ミダスメグール宰相。イージスとレベッカの熱烈ぶりを見て不快そうに右頬を指でかきむしっていた。右頬を前髪で隠して自然に見せているが、26話での形相を見る限り顔の右半分に傷を負っていたようである(痣か火傷か皮膚病かは不明)。22話などでは前髪で隠せていない右頬の痣がはっきりと見えている場面がある。17話で彼がレベッカを殺害し、その罪をイージスに擦り付ける役どころとなっている。 + ネタバレ 25話にて父がミダスメグールの前騎士団長だということが明らかになり、息子のウルベへの期待も大きかったが自分には才能がなかったと語る。そこにイージスが騎士団長の地位を奪ったため、ずっとイージスを破滅させられる機会を待っていたと逆恨みであったことを認めた。イージスの罪の刻印から突如現れた執行者に襲われ執行者と同化。ゲーム版のソニアのように部分的に吸収されて合体しているのではなく、一度執行者に吸い込まれて本来ならば消滅するはずのところをなぜか歪に融合しており、執行者の姿をしているにもかかわらず黒い手足があるという不気味な形相となっている。自我は残っておりウルべ本人は「咎我人を憎む私の声に呼応し執行者が力を与えてくれたのだ」と語っている。27話にてブラッドシンを入手したイージスの槍さばきによって術で出した氷塊を砕かれ、更に両手を切断されて、最後は渾身のすり抜けざまの一突きで敗北し消滅。イージスとは力量が違い過ぎることは以前からわかっていたようで、騎士団の訓練の際に自分は剣で木の葉を斬ることができなかったが、イージスは難なく槍で葉を四散させているのを見た時から既に届かないと絶望に突き落とされていたとの事。 ネタ カースナイトは「呪いの騎士」、「呪われた騎士」という意味。25話の自白と26、27話の顛末を見ると納得がいく。
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扉は閉ざされたまま 石持 浅海 NON NOVEL 昨年のこのミスを始めいろんな所で絶賛されているので購入。 ハサミ男のような『犯人の視点で物語が描かれる』いわゆる"倒叙もの"と呼ばれるジャンルの作品。 初めてこの人の本を読んだけれど、なんだろうこの登場人物の会話の不自然さは。 登場人物は皆、大学からの親友同士という設定なのにやたらめったら説明文くさい会話の応酬が少し辟易。 設定と構成は確かに面白い。 「密室の中にいる人に何かあったのだと思われるが、扉を開ける事も窓を開ける事も外から人を呼ぶ事も躊躇われる状況」とはかなり特殊なルールを作ったなぁ。 主人公(犯人)がこの状況を有効に使い、回りを誘導していく様も見事。 そして倒叙もののお約束である、探偵役との応酬と"ミス"がまた上手い。 同じ倒叙ものと言っても、ハサミ男とは完全に対極。 読み物ではなく、これはミステリであるために有る程度ミステリを読み慣れた人じゃないとつらいかも。 宙ぶらりんである以上、行動できない。 ただ難を言えば、動機に全然共感が沸かないんだよなぁコレが。 いやそんな事が動機になる事が無いとは言えないんだけれど・・・。 主人公が聖人君子だからって、あんな動機で親友を殺しちゃうのかね。
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第10回国勢調査 倒されたランキングの 1 Shinryu 61,130 アビセア-天象の鎖 HNM 2 Sand Sweeper 42,605 アビセア-アルテパ ●雑魚ドール 3 Azdaja 32,504 アビセア-グロウベルグ HNM(エンピ) 4 Turul 31,399 アビセア-コンシュタット HNM★アンフィプテレ 5 Tunga 29,570 アビセア-アットワ NM★イツパパ下位 6 Murrain Chigoe 23,847 アビセア-アットワ ●雑魚チゴー 7 Orthrus 22,210 アビセア-アルテパ HNM(エンピ) 8 Iratham 21,983 アビセア-タロンギ カトゥラエ 9 Dragua 20,816 アビセア-アルテパ HNM(エンピ) 10 Apademak 20,535 アビセア-ウルガラン HNM(エンピ) 11 Briareus 19,570 アビセア-ラテーヌ HNM(メインクエ/エンピ) 12 Glavoid 19,331 アビセア-タロンギ HNM(メインクエ/エンピ) 13 Bukhis 18,983 アビセア-ブンカール HNM(エンピ) 14 Morbid Molasses 18,246 ウォークオブエコーズ(第2) クロット亜種 15 Rani 17,428 アビセア-アルテパ カトゥラエ 16 Isgebind 17,134 アビセア-ウルガラン HNM(エンピ) 17 Omodaka Armor 16,839 練武祭 18 Ironclad Triturator 16,767 アビセア-ウルガラン NM★オメガ下位 19 Bennu 16,082 アビセア-アルテパ HNM(メインクエ/エンピ) 20 Assailer Chariot 15,451 アビセア-グロウベルグ NM★Raja下位 21 Amphitrite 15,427 アビセア-グロウベルグ HNM(メインクエ/エンピ) 22 Alfard 15,011 アビセア-グロウベルグ HNM(エンピ) 23 Sippoy 14,996 アビセア-ブンカール カトゥラエ 24 Indrik 14,521 アビセア-ウルガラン HNM★白イクシオン 25 Ulhuadshi 14,178 アビセア-アットワ HNM(エンピ) 26 Teugghia 14,048 アビセア-グロウベルグ NM★白妖精 27 Gamayun 13,856 アビセア-グロウベルグ 変色VNM 28 Sobek 13,638 アビセア-ミザレオ HNM(エンピ) 29 Bluffalo 13,637 アビセア-ウルガラン ●雑魚バッファロー 30 Raja 13,527 アビセア-グロウベルグ カトゥラエ 31 Hrosshvalur 13,455 アビセア-ブンカール NM★セドナ下位 32 Slough Bats 13,428 アビセア-ブンカール ●雑魚コウモリ 33 Quasimodo 12,704 アビセア-ブンカール NM★ブッキス下位 34 Chlevnik 12,638 獣神印章99BF『戦慄の角』 35 Spectator 12,331 アビセア-ウルガラン ●雑魚スフィアロイド 36 Rock Grinder 11,991 アビセア-ラテーヌ ●雑魚ミミズ 37 Sallow Seymour 11,910 ヴォイドウォッチ(バスStep1) ミミズ 38 Carabosse 11,588 アビセア-ラテーヌ HNM(エンピ) 39 Itzpapalotl 11,354 アビセア-アットワ HNM(メインクエ/エンピ) 40 Grenade Syrup 10,904 ウォークオブエコーズ(第2) ●雑魚クロット 41 Resheph 10,848 アビセア-ウルガラン HNM(メインクエ/エンピ) 42 Deelgeed 10,452 アビセア-グロウベルグ NM★アジュダヤ下位 43 Hedjedjet 10,058 アビセア-アルテパ HNM 44 Ansherekh 9,773 アビセア-アルテパ NM★オルトロス下位の下位 45 Myrmeleontide 9,456 ウォークオブエコーズ(第3) アントリオン 46 Ironclad Smiter 9,409 アビセア-アルテパ NM★Rani下位 47 Peapuk 9,174 アビセア-ブンカール ●雑魚プーク 48 Crapaudy 8,972 アビセア-ラテーヌ ●雑魚トード 49 Empousa 8,948 アビセア-ウルガラン 50 Lord Varney 8,872 バス方面 変色VNM 51 Caldera Crab 8,825 ウォークオブエコーズ(第1) ポータークラブ 52 Emperador de Altepa 8,722 アビセア-アルテパ 53 Megamaw Mikey 8,534 アビセア-ラテーヌ 54 Sedna 8,349 アビセア-ブンカール HNM(メインクエ/エンピ) 55 Fuath 8,292 アビセア-グロウベルグ HNM 56 Amun 8,274 アビセア-アットワ NM★ウルハドシ下位 57 Pantokrator 8,216 アビセア-ウルガラン オメガ 58 Yaanei 8,114 アビセア-アットワ カトゥラエ 59 Cuijatender 7,898 アビセア-アルテパ 60 Warbler 7,816 アビセア-アットワ 61 Kindred Ninja 7,768 デュナミスザルカ、タブナジア 忍者 62 Surveyor 7,604 アビセア-アルテパ ●雑魚スフィアロイド 63 Fleshflayer Killakriq 7,539 アビセア-グロウベルグ 64 Ironclad Executioner 7,397 アビセア-ブンカール 65 Fear Dearg 7,361 アビセア-アルテパ ●雑魚マンドラゴラ 66 Pallid Percy 7,279 アビセア-アットワ NM★ウルハドシ下位 67 Myriadeyes 7,227 アビセア-アットワ ●雑魚ヘクトアイズ 68 Squib 7,212 アビセア-ミザレオ ●雑魚トード 69 Goblin Smithy 6,764 70 Vanguard s Avatar 6,697 デュナミスの召喚獣 71 Saltopus 6,593 ウォークオブエコーズ(第5) ●雑魚アヤッタラ 72 Sisyphus 6,581 アビセア-ウルガラン NM★アペデマク下位 73 Brulo 6,580 アビセア-アルテパ 有色VNM 74 Teekesselchen 6,518 アビセア-グロウベルグ NM★Raja下位の下位 75 Ephemeral Murex 6,511 アビセア死闘エリア 76 Vanguard Eye 6,473 デュナミスのアーリマン 77 Dvalinn 6,424 アビセア-ブンカール NM★ドゥリン下位 78 Awahondo 6,422 アビセア-ウルガラン NM★レシェフ下位 79 Tefenet 6,369 アビセア-タロンギ NM★グラヴォの下位クァール 80 Shoggoth 6,357 バス方面 変色VNM 81 Xibalba 6,328 アビセア-グロウベルグ NM★真価 82 Glen Crab 6,279 アビセア-グロウベルグ ●雑魚クラブ 83 Clammy Imp 6,179 アビセア-ブンカール ●雑魚インプ 84 Kindred Ranger 6,091 デュナミス 狩人 85 Minhocao 5,923 アビセア-タロンギ NM★グラヴォ下位 86 Adze 5,862 アビセア-タロンギ NM★グラヴォ下位 87 Blood Bat 5,809 アビセア-タロンギ NM★クロリス下位 88 Dhorme Khimaira 5,707 アビセア-ウルガラン NM★アペデマク下位 89 River Murex 5,692 アビセア-ブンカール ●雑魚ミュレクス 90 Heqet 5,679 アビセア-ミザレオ NM★キレイン下位 91 Grandgousier 5,635 アビセア-ラテーヌ NM★ブリアレオス下位 92 Bloodeye Vileberry 5,596 アビセア-コンシュタット HNM 93 Ningishzida 5,594 アビセア-グロウベルグ NM★アルファルド下位 94 Vanguard Military 5,588 デュナミス モンク 95 Land Worm 5,540 ●雑魚ミミズ 96 Helter-skelter 5,531 アビセア-ブンカール ●雑魚ジン 97 Natrix 5,410 ウォークオブエコーズ(第5) ハイドラ 98 Devegetator 5,374 アビセア-ブンカール ●雑魚クロウラー 99 Hannequet 5,345 アビセア-アットワ ●雑魚マンドラゴラ 100 Jyeshtha 5,334 ウィン方面 変色VNM
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のこされたもの(相棒) ◆WwHdPG9VGI 立ち寄った民家のソファーに横たわりながら次元は天井を睨んでいた。 (クーガーって奴の名前が呼ばれて、シグナムとかいうルパンを殺した女の名前が呼ばれてねえってことは、っと……) 改めて自己問答する必要もない。その女が勝ち残ったということだ。 聞いた話では、クーガーという男は相当の手練らしい。 あの化け物染みた力を持つ劉鳳ですら、クーガーという男には一目置いているように感じられた。 そんな男ですら、敗れた。 (ルパンが殺られたのも無理はねえ……。か?) ちっと次元は心の中で舌打ちした。 長年の相棒がくだらない相手に殺られたのではないと知って、どこか安堵している自分に気づいたからである。 共闘した人間達の仲間が倒されたことを知って喜ぶとは何事か。 (すまねえ……。嬢ちゃん) 心配そうに顔をしかめ、クーガーがいるであろう方角を見つめていた碧色の髪の少女に ――確か魅音とかいった――次元は心の中で詫びを入れた。 (しかしまあ、そこまでの奴となると、気を入れてかからねえと返り討ちにされかねえな) ミイラ取りがミイラになっては笑い話にもならない。 (頼むぜ、相棒) .454カスールカスタムオート。 とんでもないじゃじゃ馬であるが、人外を相手にするには丁度いい。 ぽんとシャツの上から銃を叩き、次元は隣の『相棒』に視線を移した 「どうした? 相棒」 返事はなかった。 放送の中で高町なのは、八神太一の名が呼ばれて以来、ぶりぶりざえもんは明らかに元気がない。 知り合って間もないがそのくらいは分かる。 「……カズマやヤマトにあわせる顔がない」 しばらくたってから、出会った頃の威勢のよさが嘘のような声音で、ぶりぶりざえもんが言った。 なのはを見つけられなかったこと、そして大切な仲間であるヤマトの友達を『おたすけ』できなかったことは、 ぶりぶりざえもんにとって大きなショックだったようだ。 (こりゃ結構重症だな……) 大きくため息をつき、少し考えた後、 「あのよ、人を『おたすけする』ってのはそんなに簡単なことか?」 蒼星石、前原圭一、竜宮レナ、ソロモンの顔が次元の脳裏に浮かぶ。 圭一とレナの戦いを、ソロモンの馬鹿な真似を、止めたかった。 だが。 4人とも死んだ。 沈黙したままのぶりぶりざえもんに向かって次元は続けた。 「人間ってのはしょうもねえ生き物でな。大体の奴は、てめえ1人のことで精一杯だ。 人の世話なんぞ焼いてる暇はねえ。そういうもんだ」 「だが、わたしは――」 「だからよ」 俯いたまま力なく言い返そうとするぶりぶりざえもんの言葉を、低い声で次元は遮った。 「人を助けるなんてのは、普通の人間じゃ無理だ……。普通の人間には、な」 次元の言葉に、ぶりぶりざえもんは何かを考えるかのように腕組みをした。 ややあって、俯き加減だったその顔が傲然と引き上げられた。 ぶりぶりざえもんの瞳がどこか不敵なものを宿しているように見えたのは、次元の気のせいだろうか? 「次元よ。おまえの言うことにも一理あるかもしれん。だが、わたしにはあてはまらないな」 「ほう? 何でだ?」 ニヒルな笑みを口の端に上らせ、次元は問い返す。 するとぶりぶりざえもんは、 「わたしが、救いの『ヒーロー』だからだ。 ヒーローにできないことはない! なぜならば、ヒーローにできないことはないからだ!」 胸を張って言い放った。 数瞬の間があって、くっと次元の口から笑い声が漏れた。 「なるほど。そりゃ道理だな」 肩を震わせながら、それでもどこか嬉しげに次元は言った。 「うむ! ところで、これからどうするのだ? 次元」 「もうちょい休んだら、劉鳳がクーガーって男と別れた場所に行ってみるさ。どうせもう、目と鼻の先だしな」 急ぐ必要はなくなったが、行ってみても損はないだろう。 劉鳳とクーガーという男が別れた時間を考えると、シグナムという女はとうに移動しているだろうが、 ひょっとすれば何か手がかりが残されているかもしれない。 もっとも、そんな物を残すようなヌケサクにルパンがやられるハズもないから、望みは薄いだろうが……。 (つまんねぇことを考えちまった詫びだ。あの嬢ちゃんに、形見の一つでも、持って帰ってやっかな) ■ F-7エリアの民家の薄暗い台所にゲインはいた。 何をしているのかといえば、休息と栄養補給である。 悠長なことを、と言う事無かれ。 腹が減っては戦が出来ない、これはまごうことなき真実なのである。 それに、目覚めて以来ずっと走りどおしだったため、疲れがピークに達している。 休息は必要だった。 「ゲイナーの奴、ちゃんと食ってるかな?」 フライパンの中の肉と野菜に塩コショウを振りかけでの粘り強さもかなりのものだ。 (オーバーマンがなければ何にもできない、って奴ではないよな) しかし決して、荒事に長けているわけではない。 にもかかわらず、これだけの人間が死んでいる中で生き残っていることを考えるに、 (誰か頼りになる人間と行動を共にしている可能性が高い) そしてそれは『のはらしんのすけ』にも言えることだ。 いくらあの美しく気高かった『のはらみさえ』の子息であろうと、5歳児が生き延びるには、ここの状況は過酷過ぎる。 単独か複数かは分からないが、とにかく力のある何者かに保護されているのだろう。 だが彼らの行方はようとして知れなかった。 (まあ、それについては俺の責任でもあるんだが) キャスカに殺されかけて一日中眠っていたせいで、光、みさえ、セラス以外の人間には―― 光の名を思い浮かべた瞬間、ゲインの眉間に皺が寄った。 (すまん、ひかる。命を救われたというのに、君には何も返すことはできなかったな) 友達思いの輝くような笑顔を持った勇敢な少女だった。 後5年もすれば、口説き甲斐のある素晴らしい女性になっただろうに。 ひかるが話していた彼女の友、ほうおうじふう、を保護することもできない。 彼女の命もまた、既に失われてしまったからだ。 (君達の無念は俺が背負う。背負っていって君達の分も必ず、あの外道に鉛弾を叩きこんでやる。 どうか安らかに眠ってくれ) しばらくして、ゲインは火を止めると、フライパンの中の食材を一気に掻き込んだ。 (体の中に血が足りん……。毛長象の肉が欲しい所だな。 美味な上に栄養満天でお得だゾウ……。なんてな) それでもほぼ一日ぶりの食事はつかれきった体に活力を与えてくれた。 空になったフライパンを流しに放り込み、ゲインは地図を広げた。 残る亜空間破壊装置の場所は3箇所。 (今の所、俺の行動はバレちゃいない) それは自分が今生きていることと、禁止エリアの場所が証明している。 しかし、自分がこれから亜空間破壊装置を破壊し続けていけば、露見する可能性が高い。 この空間は多くの手段で監視されているし、亜空間破壊装置のある場所から次々と送信が途絶えていけば不審に思うだろう。 しかも、特定の人物がその場所を訪れた後に必ず、となれば怪しさ爆発だ。 今は『参加者がたまたま亜空間破壊装置を壊した』、という事例が二つもあったから見過ごされていると考えた方がいい。 (最悪なのは、俺が頭を吹き飛ばされ、その上俺の書いたメモが誰にも発見されないことだ) 自分の死体を見つけた人間が見落とすことがないように、トイレの中でメモをもう1セットつくり、 ゲインの服にも忍ばせ、地図にも赤丸をつけ詳細を書いてある。 とはいえ、ゲインの死体がある場所を禁止エリアにすることもギガゾンビには可能だ。 (というか、誰だってそうする。俺だってギガゾンビの立場だったらそうする) いきなり禁止エリアが追加されれば不自然に思う人間もいるだろうが、「殺し合いのペースが落ちた」とでも何とでも放送すればいい。 疑う人間は更に減る。 それに、だ。 亜空間破壊装置の正体と所在を突き止めたときには考え付かなかったが、 (もし仮に全ての亜空間破壊装置を破壊したとしても、それに気づいたギガゾンビが全員の首輪を爆破する可能性がある。 古今東西、犯罪者が恐れるものの一つは官憲への通報だからな。 助けが来るのが先か、ギガゾンビが首輪を爆破するのが先かだが、そんなベットの高い賭けはあんまりやりたくないもんだ) 自分の命より高い掛け金などありはしない。無論、他にどうにもならなくなれば話は別だが……。 「やはり、仲間が必要だな……」 薄暗い天井を仰いだ後、ゲインは立ち上がった。 今持っている知識の拡散を手伝ってくれる仲間、首輪を外せる仲間、亜空間破壊装置を壊して回ってくれる仲間……。 だが、接触する人間が善人とは限らない。 猛烈なジレンマをゲインは感じた。 優勝狙いの参加者に殺されてしまえば、全てはご破算。 そんなミスは許されない。 自分の命はもう、自分の物だけではない。 ひかるに、そしてみさえに救われたこの命、むざむざ散らせるわけにはいかない。 そしてもう一つ。 ――あなたはそれをやってくれるんでしょう? 死に行くのはらみさえが残した言葉がゲインの頭に響いた。 (当然だ) 請負人の誇りにかけて、エクソダスへの道を必ず開いてみせる。 のはらみさえの依頼を完遂してみせる。 一人でも成し遂げてみせるという覚悟はある。 それでも……。 (ゲイナー。本当にお前、どこで何やってるんだ?) ゲインはここにはいない相棒に向かってそう語りかけた。 ■ 「――遅いではないか」 小用をすませて戸口から現れた次元に、ぶりぶりざえもんが怒ったように言った。 「すまんすまん」 「まったく。出発してすぐにトイレとは何事だ! 出る前にしてこないからそうなるのだ! 大体、男なら黙って立ちションだろう!」 「生憎と俺は紳士なんでな。そんなはしたない真似はおできになりません、と」 もっとも、理由はそれだけではなかったが、いちいち説明するのも面倒くさい。 ふと、次元はぶりぶりざえもんの尻のポケットに目を止めた。 ぶりぶりざえもんの尻からは相変わらず翠色の光がこぼれている。 「一体全体、お前さんの尻のそれは、なんなんだ?」 どうにも気になる。 「だから、これはもうわたしのものだと――」 言いかけてぶりぶりざえもんは足を止め、しばらく腕を組んで考える仕草をした後、 「特別に見せてやる。お前はわたしの相棒だからな」 「そりゃどうも……」 次元は軽く肩をすくめた。 ぶりぶりざえもんがポケットに手をいれ、翠色の光輪を幾重にもまとった宝石をつかみ出した。 次元の目が細められた。 ディパックの中から赤い光輪をまとった宝石を取り出し、ぶりぶりざえもんの物と見比べてみる。 やはり両者は非常に良く似ていた。 「おまえさん……。それをホテルのどこで見つけたって?」 「翠星石という人形の首輪の近くに落ちていたのだ……。次元こそ、どこで見つけたのだ?」 驚いたように次元の宝石を見ながら、ぶりぶりざえもんが尋ね返してくる。 「……蒼星石って人形の残骸の近くさ」 偶然にしては出来すぎている。 (こりゃ巡り合わせってやつかねえ?) チラリと横目でぶりぶりざえもんを見ると、自分の宝石を大事そうに抱えていた。 大きく嘆息をもらし、次元は赤い宝石をぶりぶりざえもんに差し出した。 「なあ、相棒。一つ条件を守ってくれるんなら、こいつをお前さんにやってもいい」 ぶりぶりざえもんは驚いたように、目をしばたたかせた。 「後で返せって言っても返さんぞ?」 「言わねえよ」 「そ、そうか……。で、その約束とはなんなのだ?」 「大したこっちゃねえさ」 帽子に手をやりながら次元は言った。 「その二つをずっと一緒にしといてやってくれ。片方だけを誰かにやっちまったりとか、そういうのは無しだ」 「……そんなことでいいのか?」 次元が頷くと、ぶりぶりざえもんはヒヅメを伸ばして赤い宝石を受け取り、嬉しそうに二つともポケットにしまいこんだ。 「わけを聞いてもかまわんか?」 「……俺の会った蒼星石って人形は、翠星石って人形に会いたがっててな。 だから、その……なんだ。その持ち物同士だけでも、一緒にいさせてやりたくて、な」 意味の無い行為だと思いもするが、それでもそうしてやりたいと、思う。 (俺もついにヤキがまわったかねぇ……) 自分はいつからこんなにセンチになったのかと、次元は自嘲気味に笑う。 「その蒼星石という人形は、翠星石という人形の相棒だったのか?」 「ん? ああ、そうだったかな」 確か姉妹と言っていたような気もしたが、これ以上突っ込まれるのも面倒だと思い、次元はそう返事をした。 「うむ! 次元、お前は正しいことをしたぞ。相棒ってのはいつも一緒にいるもんだ」 うんうんと頷くぶりぶりざえもんに、 「……いつも一緒にいたら、飽きちまうんじゃねぇのか?」 なんとなく背中がむずがゆい気がして、韜晦するように次元は言った。 「何を言うか。お前だって、ルパンとかいう男と長いこと一緒だったのだろう?」 「まあ……。そりゃ否定しねえがな」 言わなければ良かった、と次元はため息をついた。 まあ、目的地へ行く理由が理由であるから、話さなければならなかったのだが。 「そう言えば詳しく聞いてなかったが……。そのルパンという奴はどんなやつだったのだ?」 「そうだな……」 ぶりぶりざえもんの問いかけに、次元は首を捻った。 「スケベでがめつい上に、やたらと人に厄介な仕事を押し付けやがる奴だったよ」 実際、厄介という言葉で片付けたくないほどの厄介ごとがルパンと一緒にいると降りかかってきた。 「う~む……」 次元の答えにぶりぶりざえもんは唸り声を上げた。 「そんなやつと、どうして一緒にいたのだ?」 「そりゃよ……」 まいったな、というように次元は帽子に手をあてた。 「暇つぶしには事欠かなかったから……。かもなぁ」 「……よくわからん」 「そうかい」 次元は苦笑を浮かべた。 「だが、一つ分かった」 「……何が分かったって?」 「おまえとルパンは友達だったのだな。わたしとヤマトのような」 思わず次元は立ち止まり、ぶりぶりざえもんの顔を直視する。 次元の視線とぶりぶりざえもんの真っ直ぐな視線が交錯した。 「おともだち……ね」 肩をすくめ、次元は帽子を深く被り直した。 (まいったね、こりゃ……。おともだち、ときたもんだ) 茶化すような言葉を胸の中で呟きながらも、次元は歩を進める。 どうにもこの二足歩行する豚といると調子が狂う。 だが、不思議と悪い気分はしなかった。 むしろ―― (やれやれ。いい年こいてよ……) もう一度苦笑をもらすと、次元は口を開いた。 「もう少しだぜ、相棒」 その声を不二子や五ェ門が聞いたなら、100回に1回はこういったかもしれない。 まさかその豚にルパンが変装しているのではなかろうな、と。 ■ (来ないか……) 未だ立ち尽くしたままのストレイト・クーガーの死体を見下ろしながらシグナムは呟きをもらした。 クラールヴィントにも反応は無い。 窓から離れ、シグナムは壁にもたれかかった。 ひょっとしたら、あの場から去った、金髪の女、眼鏡の少女、クーガーが背負っていた少女、 彼らのうちの誰かが死体を埋葬しようとやってくるかもしれない。 その際に劉鳳が一緒ならば手出しはしない。劉鳳がいないのならば、不意打ちで片をつける。 そう方針を立てて戻ってきたのだが―― (徒労に終わるかもしれんな) それならそれでいい、とシグナムは思う。殺せる相手を殺せる時に殺せばいい、焦る必要はない。 来ないなら回復に専念するまでのこと。 (それにしても、なのはが死ぬとはな……) 先ほどの放送を思い出しながら、シグナムは思わずにいられなかった。 ――『あの』、高町なのはが、と。 とはいっても、実の所それほど驚いているわけでもなかった。 なのはには弱点がある。『不殺』の強固な信念がそれだ。 そこを突かれて負けたのだろう、とシグナムは推測していた。 (このゲームは、多くを望んで勝ち残れるほど甘くはない) 騎士の名だの、誇りだの、仲間だの、信念だの、情だの、そんなものを持ち続けながら勝ち残れるほど甘くはない。 それを自分は、あの最速だった男と戦って悟ることが出来た。 自問自答を繰り返し、誓いを建て直し、ヴィータの形見を捨て、それでも捨てきれていなかったものを捨てることが出来た。 (礼を言うぞ、ストレイト・クーガー。お前のおかげで私は全てを捨てることができた) シグナムの願うものは、求めるものは唯一つ。 八神はやての復活のみ。 鋼鉄の意志をその瞳に宿したまま、シグナムは獲物を待ちつづける。 どれくらいたったろうか? クラールヴィントに反応があった。 (生命反応が二つ……。それに……。これは!?) 参加者の命の他に、思わぬ副産物も手に入るかもしれない。 シグナムは立ち上がり、急ぎ足で階下へと向かった。 ■ 突然次元が足を止めた。 どうした、と尋ねようとして、ぶりぶりざえもんは慌てて次元の後ろに避難する。 彼ら二人の行く手に、人の形をしたものがある。 (妙だな……) 次元の瞳に困惑の色彩が浮かび上がった。 よくよく見れば、その人影は背中を向けている。そしてまったく動かない。 意を決して次元は間合いを詰め始めるが、その人影はまったく反応しない。 (さては!?) 頭に閃くものがあり、次元は足早に近づき、自分の予想通りであると知って、 多分に驚きの成分を含有した息と共に、言葉を吐き出した。 「……立ち往生、とはな」 月明かりの中で、立ったまま事切れている男の髪は緋色。 聞かされたストレイト・クーガーの特徴と合致している。 「おたすけできなくて、残念だ」 ようやく近づいてきたぶりぶりざえもんが、クーガーを見上げながら言った。 その手がクーガーの体をあちこち触っているのは、まあご愛嬌といった所か。 「仕方ねえさ。死人を助けることはできねえ、それこそ閻魔さまでもなけりゃあな。 死人に生者がしてやれることといったら……」 落ちていたサングラスをディパックにしまい、よっこらせと次元はクーガーの体を抱え上げた。 「墓を作ってやることぐらいだ」 次元の言葉に、こくりとぶりぶりざえもんは頷いた。 穴を掘る道具がないため、時間はかかったがなんとか埋葬が終わった。 「何をするつもりだ? 次元」 近くに落ちていた木を盛り土に突き刺し、ディパックからコンバットナイフを取り出した次元を見て、 ぶりぶりざえもんは怪訝そうに眉を潜めた。 「ん? 俺が生まれたとこじゃ、こうやって墓標に名前を刻んでやるのさ。ストレイトクーガーここに眠る、ってな」 そう言って、次元は木をナイフで削り始めた。 ■ (反応は、あれか……) シグナムは、二足歩行する豚のズボンからこぼれている翠と赤色の光を凝視した。 (アーティファクトや昼間に見つけた赤いハートのペンダントと似たような反応だ。 しかもこの反応の強さ……。かなりの魔力を秘めていると見ていいだろう。しかも二つ) 望外の結果だ。 傷を完全に癒すため、まだ見ぬ高町なのはを倒したほどの相手と戦うため、是が非でも手に入れておきたい。 しかも、相手は一人。 二足歩行する豚は、何処からどうみても隙だらけだ。論外と言っていい。 (落ち着け……) もう一人の男の方は、纏っている空気からして、決して侮っていい相手ではない。 隙をうかがうシグナムの視線の先で、男と豚が墓堀りを始める。 どうやら、二人は自分が隠れているとは少しも思っていないようだ。 当然だ。犯行現場に残る殺害犯はいない。 ――普通ならば。 (その心理を逆手に取る) 気配を完全に絶ち、シグナムは男との間合いを詰めていく。 昼間のメイドの例もある。 慎重に細心の中の細心を払って殺気を消し、気配を消してシグナムは近づいていく。 魔力を込めた弓ならば既に届く間合い。しかし、シグナムは更に間合いを詰めていく。 考えてみれば、自分は相手が人間であれば常に矢を標的の手足に向けてはなっていた気がする。 ――物陰から射殺する。それは騎士のすることではない どこかでそう思っていたのか。 ――何と甘い。 シグナムは心の中で嘲笑を浮かべる。 (甘い……。砂糖菓子より甘い) クーガーの言うとおりだ。 自分には速さが足りなかった。余計な物を抱えたまま走ろうとして速度を落とした。 常に最速で結果を求めねばならなかったにもかかわらず。 それ故、取り返しのつかない物を失った……。 銃を構える。弓では、引き絞る際に弦の音が聞こえてしまう。 隙を窺う。男の決定的な隙を。 狩人の目で男を見つめるシグナムの視線の先で、男が背を向け、ナイフで木を削りだした。 ナイフがきらり、きらりと輝く。 シグナムは集中力を一気に高めた。刹那が永遠に引き伸ばされる。 殺気を極限まで消し、照準。 ――殺った 指に力を込めようとした瞬間、シグナムは氷の冷徹さで確信した。 「うぐぁっ!?」 轟いた銃声が、シグナムの確信を打ち砕いた。 左腕からつんざくような痛みと出血。 あらぬ方向を向いたシグナムの銃から弾丸が今頃飛び出し、発射音を響かせた。 痛みと混乱がシグナムの思考を揺るがす。 驚愕を込めて見つめた先には、右手に銃を構えた男と慌ててその場から離れていく豚の姿。 豚のことは意識から一時削除し、シグナムは男に意識を集中させた。 驚くべきことに、男の顔は削っていた木の方を向いたままであった。 シグナムに顔を向けぬまま、男が声を放つ。 「なるほど……。不意打ちがお前さんの、得意技ってわけだ」 おどけたような口調の中には、抑えきれぬというような深い殺意の片鱗があった。 「貴様……」 ようやく向きなおった男にシグナムが憎悪の視線を叩きつけた。 男は自分の接近に気づき、その上でわざと後ろを向いてみせたのだろう。 そこまではいい。 (だが、どうやって?) こちらの考えを読み取ったのか、男はニヤリと笑うと左手を開いて見せた。 男の掌の中にはナイフと共に手鏡があった。その二つが同時にきらりと光を放つ。 「こういうのはどっちかっつーと、俺の相棒が使うような手なんだが……。 やってみるもんだな。待たせるなと文句を言われた甲斐があったってもんだ」 シグナムは無言で剣を引き抜いた。 主の心を映し、剣が紅蓮をまとい、シグナムの殺気と剣気が暴風となって男を襲う。 だが、男は飄然とその全てを受け流し、笑みを浮かべ続ける。 「なるほどそういうカラクリか……。どうりで妙な傷だと思ったぜ」 男の呟きが風にのってシグナムの耳に届いた。 どこか確認するような男の声音に小さな疑問を抱きつつも、シグナムは思考する。 (あの銃、信じがたい威力だ。ヘタに食らえば騎士甲冑の上からでも致命傷になりかねない) 加えて先ほど見せた神速の早撃ち。 飛び道具の勝負では、まったく勝機がないだろう。 (ならば斬り倒して進むだけのこと!) 上段に振り被り、シグナムは烈火の眼光を男に向かって叩きつける。 男の目は、シルククハットに隠れて見えない。 (視線を隠すか) やりづらい、とシグナムは心の中で舌打ちする。 しばし、二人の間に見えない糸が張り詰めた。 (血が止まらん……) 体内の魔力を使用したクラールヴィントによる処置程度ではふさがらなかったようだ。 長引けば不利。 ――少し遠いが。 「はあぁ!!」 地面に叩きつけられたシグナムの剣先から衝撃波が走り、男に向かって殺到していく。 シュテルングウィンデを目くらましに、一気に間合いを詰めんとシグナムは脚に力を込めた。 次の瞬間、爆発的な推進力を得たシグナムの体が弾けるようにして前方に加速。 シグナムの体が一本の矢となって巻き上げられた土煙から飛び出した瞬間、 轟音。 「がっ!!」 右脚の大腿部に衝撃と激痛が走った。 シグナムの体は強制停止に追い込まれ、行き場を失った運動エネルギーと相まって、シグナムの体がゆれる。 怖気がシグナムの全身を駆けた。 無傷の左足で地を蹴り、横っ飛び。シグナムの体が地面と衝突。 痛みに顔をしかめつつ素早く身を起こしたシグナムの視線の先、男がちっと舌打ちをする。 (後一瞬遅れたら、撃たれていたな……) 冷たい汗が背筋を流れるのをシグナムは感じた。 (遠い……。恐ろしく遠い) 男との距離が遥か彼方に感じられる。 ここにおいて、シグナムは己の判断が誤りであったことを悟る。 この拳銃使いは強い。今の武装では、勝てるかどうか分からない。 喉から手が出るほど欲しい魔力の塊を2つも前にして、無意識の内に、相手を弱いと思い込みたい心理が働いていたか。 (1発でいい、カートリッジさえあれば!) だが無い物はない。 それどころか、右脚の治療のためにまたも体内の魔力を消費してしまった。 無論完治するはずもなく、痛みもそのままであるし血も完全には止まらない。 焦燥を募らせながら、シグナムは奥歯を噛んだ。 ■ (あぶねえ、あぶねえ) 爆煙の流れの変化を読み取っておおよそを見極め、体が現れた瞬間に弾丸を叩きこむ。 言葉で言うのは楽だが、実行するのはすさまじく難易度が高い。 成功するには成功したが、女のあのスピード……。一瞬遅かったらと思うと寒気がする。 (ったく、じゃじゃ馬が……) チラリと次元は、手元の銃に目を落とした。 反動がありすぎて、どうしても一発目と二発目の間に間隔ができてしまう。 お陰で二発目を発射する前に、敵に逃げられてしまった。 だが、首尾よく脚を奪うことができた。これで、あの女は逃げることができない。 (ルパン……。今、仇を取ってやるぜ) 心の中でルパンに語りかけながら、次元は氷点下の殺意を女に向けた。 「その勝負、しばし待て!!」 凛としたぶりぶりざえもんの声に、次元は思わずそちらに視線を送ってしまう。 ハッとなり、慌てて女の方に神経を戻すが、どうやらそれは女も同じだったらしい。 ――何だってんだ? 困惑する次元を他所に、ぶりぶりざえもんの声が高らかに響いた。 「女、お前に聞きたいことがある!」 返答は無かった。 かまわずぶりぶりざえもんは言葉を続ける。 「女、お前は勝ち残って何をしたいのだ? 世界征服か?」 またも沈黙が満ちたが、ぶりぶりざえもんの視線に根負けしたようで、女は一つため息をつき、口を開いた。 「……世界などいらん。私が欲しいものは一つだ。それ以外は何も求めない」 淡々とした声音で女が言う。ぶりぶりざえもんが大きく頷いた。 「そうか! ならば話は早い! 女、いますぐこんなことはやめるのだ! そして、わたしと共にみんなをおたすけしよう!」 「……おたすけ?」 「そうだ、おたすけだ。人をおたすけするものは、また人におたすけされる。 お前が誰かをおたすけすれば、きっとその誰かがお前を、おたすけしてくれる。 一人では無理なことでも、誰かの力を借りればできる。そういうもんだ!」 女の口から嘆息が漏れた。 「――無理だ。私の望みは誰にもかなえることはできん。できるとしたら、それこそ悪魔ぐらいだろう。 しかも最高に悪趣味の、な」 「やってみなければ分からんではないか!」 「分かっているのだ……。これ以上ないほどな」 次元の眉間に皺が寄った。 (殺し合いやってる相手の事情なんぞ聞くもんじゃねえなぁ) この女の望むものとやらの見当がついてしまった。 だから、この女が絶対に止まらないであろうことも分かってしまう。 次元は拳銃を握り直し、女の瞬き一つも見逃すまいと女に神経を集中させた。 次元の視界の中で、女とぶりぶりざえもんの会話は続く。 「私もお前に聞きたいことがある」 「何だ?」 「何故お前は、おたすけとやらをしようとする? この殺し合いのゲームの中で」 女の質問に、ぶりぶりざえもんが大きく胸を張った。 「わたしが、救いのヒーローぶりぶりざえもんだからだ!!」 流石にこの答えは予想していなかったのだろう。 きょとん、としたように女は目を見開いた後、小さく微笑んだ。 おりよく吹いた風が女の桃色の髪をなで上げ、秀麗な鼻先と顔立ちを月光の下にさらけ出す。 月の女神ですらたじろぐのではないかというその美しさに、次元ですら一瞬心を奪われた。 「救いのヒーローか……。なるほどな」 花のような笑みを浮かべたまま女が言う。 「そうだ! しかも今は貧血大サービスで助け賃は無料だ!」 女はしばらく考えるそぶりを見せ、 「――なら、1つ頼みをきいて欲しい」 「うむ。言ってみろ」 ――ん? 次元の目が細められた。 「死んでくれ」 女の手から缶のようなものが滑り落ち、閃光が辺りを埋め尽くした。 時系列順で読む Back 岡島緑郎の詰合 Next のこされたもの(狂戦士) 投下順で読む Back 共有 Next のこされたもの(狂戦士) 237 「エクソダス、しようぜ!」(後編) ゲイン・ビジョウ 244 のこされたもの(狂戦士) 229 Take a good speed. シグナム 244 のこされたもの(狂戦士) 235 孤城の主(後編) 次元大介 244 のこされたもの(狂戦士) 235 孤城の主(後編) ぶりぶりざえもん 244 のこされたもの(狂戦士)
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491 名前:490 mailto sage [2009/05/16(土) 20 10 44 ID bedKYxGl] その女は、毎日のようにやって来た。 美しいと言える姿をしているが、常にどこかしら怪我を負っていた。 それでも、毎日。毎日。 ここにやってきては、私に勝負しろと迫った。 契約書の束「友人帳」。 そこには多くの妖達の名がある。 中にはそこそこ名のある妖の名もあり、この女の強さを伺わせた。 ******************** 晩秋の寒い日だった。 「ねえ」 ほら、また来た。 こちらの返事は分かっているだろうに。 いつもいつも言っているではないか。 断る、と。 そう思いつつも視線だけを女に向ける。 その姿を見て、僅かに驚いた。 今日は晴れている。 なのに。 彼女は。 濡れていた。 ――たった今、水浴びをしてきたように。 『何があった?』 「ああ、これ?川に突き落とされたのよ」 『また人間にか』 「ええ。私は気味悪いんですって」 この寒い日に、川に突き落とすだと? 同じ姿をした人間を。 よく見ると、擦り傷だらけだった。 川に落ちた時についたものか。 白い華奢な足に血を滲ませている様は、あまりに痛々しかった。 492 名前:490 mailto sage [2009/05/16(土) 20 15 45 ID bedKYxGl] 『なんて奴らだ…いっそ』 「食べちゃ駄目よ、人を」 言葉を遮って、彼女が言った。 屈託のない笑顔で。 「…あなた、暖かそうね」 私の傍らに、彼女が座り込む。 一瞬、煩わしくはあったが、そのままにしておいた。 そっと、彼女が私に触れた。 「ふふ…暖かい」 頭を庇いでもしたのか、その手にも傷があった。 人の血の匂いにひかれたのだ。 その手の甲を私が舐めたのは。 だが彼女は言った。 「優しいのね」 即座に返した。 『人の血が旨いだけだ』 何を勘違いするのだ、この女は。 この私を優しいなどと。 傷だらけの左足の血も舐めとった。 肌の滑らかさを、舌先に感じた。 『他に傷はないのか』 服を着ている以上、出血しているところはおそらくもうない。 それぐらい分かっていたが、何故か訊いてしまった。 「大丈夫よ」 また笑う。よく笑う女だ。 そして笑顔のまま。 「ほら、ね」 思わず目を瞠った。 ばさ、と濡れた布の落ちる音。 靴と靴下はそのままだったが、白い裸身を晒したレイコがそこにいた。 他に言葉の浮かばぬ程、美しいと思った。 すらりとした肢体。 緩やかな曲線を描く胸の先端は、桃色に色づいて。 493 名前:490 mailto sage [2009/05/16(土) 20 18 30 ID bedKYxGl] 服を着ている時と同じ笑顔。 しかしそんな感想は口にすることなどない。 『つまらん』 ようやくそれだけを言って、膝の内側から首まで、舌先で触れた。 心持ちゆっくりと。 膝。 内股。 脚のつけ根。 下腹。 臍。 胸。 肩。 首。 数回繰り返す。 慣れぬ感覚に目を細め、眉根を寄せ。 頬が若干上気して。 その有様を見るのが不思議に愉快で。 いつもとどこか違う声で、彼女は言った。 「私を食べないの?」 舐めるのを止め、私は言った。 『喰うなとお前が言ったのだろうが』 そう言ってそっぽを向いた私に、彼女が近づいた。 いつもの笑顔だった。 私の顔を撫で、言う。 「またね」 返事に困って、目を閉じた。 そのまま眠った振りをする。 湿った服を着込んで、一歩踏み出して。 目を閉じたままの私に、彼女は再度言った。 「またね」 薄く目を開けると、立ち去っていくレイコの後ろ姿があった。 それが、私の見た彼女の最後の姿だった。 494 名前:490 mailto sage [2009/05/16(土) 20 23 42 ID bedKYxGl] ******************** 時は流れ、儚い命はいつの間にか消え。 それでも。 時折あの笑顔を。 生意気な瞳を。 華奢な肢体を。 艶めいた表情を。 触れた肌の温かさを。 傍らの少年を眺めながら思い出す。 懐かしい日々。 彼女の死を知った時、密かに悔やんだ。 あの時喰っておけば良かった、と。 どうせ失われるのなら。 しかし今、ふと思う。 ここにいる少年は。 彼女が残した数少ない形見なのだと。 彼女は失われ、彼女の血は残る。 ああ。 これで良かったのだ。 「先生」 少年が呼ぶ。 塔子さんの作ったプリンにスプーンを刺しながら。 『おのれ、人が物思いに耽ってる隙に!寄越せ!』 彼も人。 その命は短い。 それでも少しの間は。 こんな日々が続く。 悪くないさ。 ********************fin 495 名前:名無しさん@ピンキー mailto sage [2009/05/16(土) 20 28 04 ID bedKYxGl] お目汚しでした。 長さバラバラですが、携帯からなのでお許しください。