約 147,389 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6207.html
特別編、 1原点回帰 細かい設定、状況等は気にしないでください 某所、和室 京太郎「...zzz」横になって熟睡中 ガチャ 和「なんですかね、このメンバーでここに集合って」 霞「そうね。何か共通点でもあったかしら」 姫子「胸……は違うとして、インハイ出場者とかじゃなかと?」 玄「なんとすばらな組み合わせ……まぁ細かいことはいいですのだ」 怜「せやなー。ウチははよ帰りたいんやけど……ん?京太郎?」 和「須賀くん?……寝てますね」 霞「こんなところで寝て……京太郎くんも呼ばれたのかしら」 玄「ですね。京太郎くん、早く起きるのです。夢のような光景が広がっていますよ」 和「玄さん?流石に怒りますよ?」 姫子「よー寝とるし、起こさん方がよかとやなか?」 怜「…………」 玄「しかし京太郎くんなら今の光景を……園城寺さん?」 姫子「なんか考え込んで、どがんしたと?」 怜「いや……これ、チャンスやないん?」 和霞姫子玄「!?」 怜「今、京太郎無防備に寝とるやん?何しても、ばれないんやないんかな、思ってな?」ニヤリ 和「いやいやいや、そんな、寝てる人に」 玄「さ、さすがに駄目なんじゃないのかな、って思いますよ?」 霞「……なるほど」 姫子「……確かに、チャンスかもしれん」 和「2人とも!?」 霞「いやねぇ、そんな悪戯しようとか考えてる訳じゃないわよ?」 姫子「そうそう、そんな寝てる人にそがんこつはねぇ」 玄「ほっ」 霞「添い寝かしら」 姫子「こう、起きた時に何か一言とか」 和「何する気ですか!?」 怜「ほほー、ええなー」 姫子「こう、ゆうべはおたのしみでしたね、的な?」 霞「あ、じゃあ少し服も乱した方が……」シュル 姫子「起きてから2回戦、実際は1回戦やけど……よかね」ジュルッ 玄「そ、そそそそんなことさせません!!」 和「玄さん……」 霞「ちょっと揉んでいいから見逃してくれない?」タユン 玄「はいよろこんで!!」 和「期待した私がバカでした!!」 怜「せやったら、こう、京太郎を中心に脱ぎ散らかされた服と、みんなが裸で寝とくとか……」 霞「ハーレムねー……アリね」 姫子「それもよかね……こう、所有物って感じがまた……」 玄「霞さんのおもちが揉めて京太郎くんにまで……あわわわわ……」 和「そ、そんなことさせません!」 怜「ほほぅ」 和「そんな……は、ハーレムなんて……ダメです!!」 怜「……なぁ、ひとつ提案なんやけど?」 和「な、なんですか」 怜「ウチはな、あんたが正妻でええと思うとる」 和「え、えぇ!?せ、せせ正妻って……」 怜「元々の付き合いも一番長いし?同い年やん?ウチはまぁ2,3番目くらいでええから、な?」 和「そ、そんなこと……」 霞「そうね……私も1番目とかじゃなくていいわ」 姫子「私は……むしろ4、5番目とかの方がなんか興奮できるし……」 玄「わ、私も……その、京太郎くんが一緒なら……」 怜「みんな異論ないみたいやし、どや?後はあんたが決めるだけやで?」 和「……私は……」 京太郎「……ん、ふぁ~……よく、寝……た?」 和「……あ、おはようございます」やや乱れた服 京太郎「……の、和!?なんで隣に!?」 和「もう、忘れちゃったんですか?」 京太郎「わ、忘れた?俺が、何を?」 和「……あんなに激しく、みんなと……」 京太郎「え?」 霞「うふふ、おはよう」着崩れた服 怜「寝坊やなぁ」乱れた服 玄「そ、その……不束者ですが……というか……」慌てて直したような服 姫子「おはようございます……ご、ご主人様」半脱ぎの服&首輪 京太郎「…………はい?」 この後、5人同時に責任を求められたり、とあるまな板姉妹が乱入してきたりと、状況は更なる悪化の一途を辿った 京太郎「俺が一体何をしたっていうんだ!?」 しかし彼は、一切何もしていない 強いて言えば、ただ熟睡していただけである カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1852.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362666103/ 新人戦当日。 私は暗い顔で清澄高校の控室にいた。 女子日程は無事に終わり、これから男子日程が始まる。 私は睡眠不足と昨日の「あれ」からか体調は最悪だった。 そして須賀君の出番が近づくにつれて私の心の動揺は強くなっていった。 「久、顔色が悪いぞ。大丈夫か?」 こうやってまこに心配されるぐらい、私の体調の悪さは傍目に見てもよくわかるらしい。 「大丈夫、ちょっと寝不足なだけ。昨日眠れなくてね……」 「なんじゃ、緊張でもししたんか?」 「そうみたい……。まぁ、教え子の晴れ舞台だからね」 嘘はついていない。 彼が新人戦でどの程度やれるのかというのは非常に心配していることだ。 だが、それ以上に私が落ち着かないのは昨日の一件からだ。 ちらりと須賀君に目をやる。 「きょ、京太郎。あー腹とか減ってないか? ほら、タコスとかどうだじぇ?」 「ゆーき、落ち着きましょう。まずは落ち着いて落ち着けば落ち着けるはずです」 「いや、お前らが落ち着けよ」 優希と和はひどく落ち着かない様子で須賀君に話しかけている。 肝心の須賀君はそんな二人を呆れながら見ていた。 「あーここまで来たらなるようにしかならん。とにかくおとなしくしとれ」 まこにそう窘められ和と優希は渋々といった感じに椅子に座った。 まぁ、気持ちはわかる。 やるべきことはやった。教えるべきことはすべて教えた。 後は、全て須賀君次第だ。 聞きたいことは、ある。それでも今は須賀君の勝利を祈ろう。 「あれ? 咲ちゃんは?」 「そういえば、先ほどトイレに行ったきり帰ってきませんね」 優希と和がきょろきょろと辺りを見回すが咲の姿が見当たらない。 「まさか……」 まこが呻くような声を出す。 控え室に妙な空気が流れた。 「いや……まさか、この会場が初めてってわけでもないですし」 和がフォローを入れるが声に力が全くなかった。 「咲ちゃん、携帯置いてっちゃってるじぇ……」 そんな優希の言葉が引き金だった。 須賀君が立ち上がる。 「俺、ちょっと咲を探してきます。多分また迷子に……」 「待って」 私は、反射的に声を上げた。 殆ど無意識に。 「須賀君はすぐに試合なんだから、ここでおとなしくしていなさい。私が行くわ」 もっともらしい理由だったけど、それ以上に須賀君の口から咲という言葉を聞きたくなかった。 「そうですよ須賀君。じゃあ、私と優希と染谷先輩で探しに行きますか」 「仕方ない咲ちゃんだじぇー」 「むぅ、すまんが頼んだぞ。何かあったら連絡するけぇ」 他の3人が私の言葉を支援してくれる。 須賀君は渋々といった感じで座ってお願いします、と言って頭を下げた。 やはり、私は悪運が強い。 こういう時ばかり、どんなに低い確率でもその結果を掴み取る。 「た、竹井せんぱいー。よかったー」 私と優希と和でそれぞれ別のところを探しているというのに、私が一番に見つけてしまった。 咲が、私のところに近寄ってくる。 「お、おトイレ見つけたのはいいんですけど、帰り道が分からなくなっちゃって。け、携帯も置いていっちゃって」 咲は涙目になりながらも私に合流できたことに安堵しているようだ。 私はそんな咲を見ながら、私の心に芽生える嫉妬心を抑えることに必死だった。 なんで なんで、こんな子に 麻雀意外にろくに取り柄がないような、こんな子に 私の方が 私の方がずっと…… そんなことを考えてはいけないと必死に抑え込む。 一緒に歩んできた仲間。 大切な仲間なのだ。 こんなこと、考えてはいけないのだ。 「……竹井先輩?」 返事を返さない私に不思議がったのか、咲が再び声をかけてくる。 私は思考を切り替え、無理矢理笑った。 「咲の方向音痴も筋金入りね。戻る前に皆に連絡するからちょっと待ってね」 私はメンバーにメールを送りながら咲をちらりと見る。 いつものように、気が抜けるような柔らかな顔をしている。 思わず、心の中で舌打ちをした。 「さて、行きましょうか?」 メールを送り終り、控え室に向けて歩き出す。 咲も返事をして私の横に並んだ。 横に並んで歩く咲を見る。 こうなって初めて分かった。 私にも女としてのプライドがあるようだ。 私と比べると大分背が小さい。 顔つきもまだまだ子供っぽい。 体型だって中学生、下手すれば小学生でも通じるかもしれない。 そんな子に、須賀君が……。 そう考えるだけで言いようのない感情が爆発しそうになる。 「ねぇ……」 そんな精神状態だからだろうか。 思わず、私は咲に問いかけた。 「須賀君と付き合ってるの?」 「えぇ!?」 突然の話に咲は素っ頓狂な声を上げて驚いた。 「この前、休みの日に2人で寄り添って歩いているのを見ちゃってね。ずいぶん仲よさそうだったわよ」 そういうと咲は心当たりがあるのか顔を赤くした。 そして、何かを考え込んでいるのか、迷っているのか、落ち着かない態度を取っている。 「えっと」 ――否定しろ 「その」 ――違うと言え 「……」 ――違うと、言ってほしい 「はい……」 「ふぅん、いつから?」 意外と冷静にその言葉を発することができた。 叫びさなかったこと、泣き出さなかったことに驚いた。 いや、違う。 その咲の嬉しそうに、恥ずかしそうにする肯定する姿を見て私の心は凍りついたのだ。 「えっと、あの、長野予選の後ぐらいから。京ちゃんちょっと落ち込んでる時期があって」 咲は何かを懐かしむように、目を細めた。 「それで、一緒に居て励ましてるうちに……その、京ちゃんのこと、すごくすごく大切に思えて」 咲は頬をますます染める。 自分で言ってることが相当恥かしいようだ。 「その、それで、私が京ちゃんに好きって言って……それから」 あぁ、なるほど。 須賀君が負けたあの時から。 つまり私はそもそも出る幕がなかったということか。 余りにも、滑稽すぎる。 「ご、ごめんなさい黙っていて! その、新人戦が終わって落ち着いてから言おうって京ちゃんと……」 「別に怒ってないわよ」 笑って言った。 笑った、つもりだった。 ちゃんと笑えているかはわからなかった。 「仲良くやっているみたいね。それで、どこまで行ってるのかしら?」 私は心の中の嵐を抑えながら、いつもの人をからかう時の表情を顔に浮かべた。 咲はそれを聞いて慌て始める。 「ど、どこまでってっ!?」 「そりゃあ、ねぇ。年頃の男と女じゃない? そういったことも……」 「してません!」 咲が私の言葉を慌てて遮る。 「きょ、京ちゃん優しいから、べ、別に焦らなくていいって」 「あら? そこまで聞いてないわよ?」 くすり、と笑ってみせる。 内心、咲に対する嘲りの感情もあったが。 咲は恥ずかしさが限界まで来たのか顔を伏せた。 私は、それを聞いて芽生えた感情に無理矢理蓋をして控え室までの道を急いだ。 その後、控え室に戻って須賀君の新人戦を見守った。 メンバー的にはとくに有名選手がそろっているわけではないので、須賀君にも勝ち目がないわけではなかった。 だが、この日彼は運に恵まれなかった。 とにかく手が入らない。 仕掛けを入れるのも難しかったり、そもそも他家の手が早く太刀打ちができないなど、悲惨な状況だ。 『ツモ。1,000-2,000』 そして今、南3局。須賀君の最後の親が流された。 モニタを見つめる全員の瞳は暗かった。 「厳しいのぅ。この親で何とかアガりたかったが」 まこが苦しげに呻く。 私は和が描いているメモを横から覗き込んだ。 『オーラス開始時点』 上田 18,200 松本 34,300 京太郎 17,400 須坂 30,100(親) 「満ガンツモでは届かないというのが厳しいですね……直撃なら満ガンでもいいんですが」 「でも2着でいいこの個人戦、オーラスどこまで前に出てきてくれるかわからないじぇ」 「……何とか、逆転の手が入ってくれることを祈りましょう」 私はそう言って手を組みあわせた。 そう、いろいろ悩みはある。でも今は彼に、彼に勝利を。 控え室の全員がモニタを見つめた。 そして、配牌が配られた。 『京太郎配牌』 1125699m3s28p西西白 ドラ7s 「混一色……か」 その配牌を見てまこがポツリと呟いた。 「やむなし、ですね。この手で跳満を作るにはそれぐらいしか見えません」 「苦しい形だけど……頑張って、京ちゃん」 だが、これまでの不幸の反動を受けるように須賀君の手は目覚ましい伸びを見せていった。 【1順目】 1125699m3s28p西西白 ツモ3m 打3s 【3順目】 11235699m28p西西白 ツモ西 打2p 【6順目】 11235699m8p西西西白 ツモ7m 打8p 【7順目】 112356799m西西西白 ツモ8m 打白 そして、9順目。 そのツモを見た控室は歓声に包まれた。 【9順目】 1123567899m西西西 ツモ9m 「引きおった! よく引いたぞ京太郎!」 望外の聴牌。ここまで順調に引けるとは予想外だった。 だが、優希が嬉しさ半分といった表情で告げた。 「でも、4萬がすべて切れてちゃったじぇ。跳満の種が……」 「いえ、この引きならまだ未来があります」 和が断言する。思わず、そちらに視線が集まる。 「須賀君が九萬を暗刻にしてくれたので符が高くなりました。黙聴で構えて、1-4萬か5-8萬で直撃が取れれば……」 「あっ、逆転! 混一色のみだけど、6,400点直撃なら100点差で逆転できるよ!」 メモを見ながら咲が嬉しそうな声を上げていた。 「えぇ、とは言え簡単に取れるものでもありませんから……リーチをかけてツモ裏狙いで跳満を狙うというのも選択肢の一つです」 モニタの中の須賀君は必死に何かを考えているようだった。 場況を必死に見て考え、決断を下そうとしている。 そして、ゆっくりと1萬を切り出した。 4578萬待ち。 だが、4萬はさっき優希が言ったように枯れているし、5-8萬でなければ符が足りないため実質そこだけの待ちだ。 直撃狙い。 須賀君はそれを選択したようだ。 「8萬切りで1-4萬受けなら、2萬3萬を引いてきた時にリーチしてツモればぴったり跳満! ってできそうだじぇ?」 「悪くないとは思うんですが、1萬が1枚場に切られてて4萬は全枯れ。 2萬も2枚場に切られてますからちょっと厳しいって判断したんでしょうね」 「京太郎……こういう微妙な計算もできるようになったんじゃな」 まだ勝負が終わったわけではないが、まこは嬉しそうにそういった。 なぜか、自分か褒められた気がして私も嬉しかった。 場は進む。 次巡は何も起こらず、2着目も当たり牌を切らずに終わった。 そして、その次の順目だった。 【11順目】 1235678999m西西西 ツモ東 ドラ7s 場に1枚切れの東。 私だったら思わずそれでリーチを打ってしまいそうなツモだった。 まぁ、さすがにツモ切るだろう。 控え室にいる人間は全員そう思っていただろう。 だが、須賀君は長考に入った。 「手を変える気ですか? まぁ、確かに6,400点確定でまだ直撃がとりやすいかもしれませんが……」 「だが、残り2枚。少し、苦しいじゃろうな」 いつかのインターハイでの出来事が思い出される。 あの時の彼は私の真似をして悪い待ちを選び、それで敗北した。 どこか似た状況に私の心は高鳴った。 小さな期待があった。 散々そんなことはしてはいけないといったけれども。 なぜかどこか私はそれに期待をしていた。 あんなことがあったからだろうか、私はそんなことを想っていた。 そして、長い長考の後、須賀君はついに決断した。 「リーチっ!」 1235678999m西西西 ツモ東 打8m ドラ7s ――あぁ 私は、その打牌を見た瞬間に言いようのない幸福感に包まれていた。 それとは対照的にそれを見た和はいつかのように叫び声をあげた。 「な、何でリーチを!? 直撃狙いなのに何故!?」 「て、点数が足りてないからリーチしなくちゃとか思ったのか?」 「いや、そうじゃったら聴牌の時点でリーチを打っとるじゃろう」 優希もまこも慌てている。 直撃狙いなのに、わざわざ聴牌を告げるリーチ宣言。 わざわざ自分で悪い方へ打っている。 だが、それが私。 私の打ち方なのだ。 彼の心の中に、まだ私があるのだ。 この数か月彼と接し続けて、彼の中に私が残したものが、残っているのだ。 まだ、私に憧れてくれているのだ。 私があれほどやめろ言ったのに、それでも捨てきれずにこうして打ってくれたのだ。 そして、咲に対する優越感があった。 須賀君はあなたじゃない、私を選んだ。 貴方の大好きな須賀君に、貴方の大好きな麻雀の中では、貴方はないのだ。 麻雀という人生の中に占めるにはほんの少しの部分かもしれないけど。 咲じゃない、私があるのだ。 ざまぁみろと、言ってやりたかった。 「須賀君、あれほどしないと言ったのに……。なぜわざわざ悪い待ちを」 和が何か呻いているが、耳に入らない。 ――本当に、いい子。 ――私の大切な子。 ――大好きよ。須賀君 ――私の…… 「違うよ」 はっきりとした咲の声が、控室に響いた。 慌てていた3人も、幸福の中に落ちていた私もその声に反射的に顔を向ける。 私は何か水が差されたかのように不機嫌を隠せずに咲を見た。 「咲さん。違う、とは?」 和が訪ねる。 そうだ、何が違うというのだ。 あれは、私の麻雀。 私が残し、彼が選んでくれたもの。 それの、何が違うというのだ。 そんな私の思考を断ち切るように、咲は微笑み、愛しげにモニタを見て呟いた。 「悪い待ちなんかじゃないよ」 咲はすっと、軽くモニタを撫でた。 その言い方が、ひどく腹が立った。 私の残したものなのだ。 咲にそのように言われる筋合いは…… 「悪い待ちじゃなくて……」 「カンできる待ちを、選んだんだよ」 それは、いつか私が言った言葉。 冷や水をかけられたように私の心が冷たくなっていく。 違う。 そんなはずが、ない。 彼は私の打ち方を、私を選んでくれたのだ。 そこに、咲の姿があるわけがない。 あっては、いけない。 そんなことが、あるはずがない。 歯がガチガチと鳴る。 動揺が隠せない。 それに対して咲は落ち着き払って、慈愛に満ちた目でモニタを見つめていた。 倒れこみそうになりながらも、私もモニタを見つめた。 1発目は空振りで、今からその次の牌をツモるところだった。 酷く、悪い予感があった。 私の足元から全て崩れていくような。 全て終わってしまうような。 そんな予感があった。 モニタの中の須賀君が、ツモを手に取る。 ――やめて。 ――引かないで。 ――そんな、そんなこと、あるわけがない。 ――だから、引かないで。 「カンっ!」 123567999m東西西西 ツモ9m ドラ7s 「嘘……」 和が口をぽかんと開けていた。 優希もまこも呆然としていた。 咲は、それを当たり前かのように微笑みながら見守っていた。 須賀君は震えながらも新ドラをめくった。乗っていない。 そして、須賀君は嶺上牌に手を伸ばしていく。 頭がまた痛くなってくる。 体が震える。 思わず吐きそうになる。 逃げ出したくなる。 ――ありえない。 ――なぜ、なぜ? ――私を選んでくれたんじゃ、ない、の? ――お願い ――私が残したもの、私が残そうとしたもの ――そこまで、そこまでは咲に渡したくない ――そこだけは、私のものなの ――だから、お願い ――お願いだから ――引かないで、須賀君! その時、私は確かに須賀君の『敗北』を願った。 「ツモ。立直、ツモ、混一色。……それと、嶺上開花で3,000-6,000!」 123567m東西西西 カン9999 ツモ東 『終局』 上田 15,200 松本 31,300 京太郎 29,400 須坂 24,100 控え室が歓声に包まれる。 咲が涙を流しながら飛び跳ねている。 優希が近くにいたまこに飛びついて喜んでいる。 まこがそれを受け止めて同じように喜んでいる。 和が何か言いたげだけどそれでも、嬉しそうに笑っている。 そんな4人を私は遠い世界のものを見るように眺めていた。 須賀君は、咲を選んだ。 咲は、私が残そうとしたそれまで奪い去っていった。 不条理な理屈だとは思う。 自分でも混乱していると、どこか冷静な自分もいた。 それでも、その感情は止められなかった。 「嫉妬」という、暗い感情を。 許せない 全て、咲に持ってかれてしまう そんなのは嫌だ あんな、あんな子に あんな子にすべて持って行かれてしまうなんて そんなのは絶対に嫌だ ――してません! ――きょ、京ちゃん優しいから、べ、別に焦らなくていいって ふと、先ほどの咲の言葉を思い出した。 あぁ、まだ まだ、間に合うかもしれない 私の欲しいもの まだ手に入るかもしれない そう、あの子はもともと もともと私の「おもちゃ」だったのだ 咲のじゃない 私のだ 私のものなのだ だから 「渡さない」 ぼそりと言った、私の呟きは控室の喧騒にかき消され、誰の耳にも入ることはなかった。 須賀京太郎は、対局室から全力で控室に戻る道を走っていった。 皆に今すぐにでも伝えたかった。 特に、受験や進路のことで多忙を極めるのに自分のために時間を使い丁寧に指導してくれた久に、一番に報告したかった。 貴方の弟子は何とか勝てたと報告したかった。 「はぁ、はぁ……」 息が切れるが、それすらも幸せだった。 控え室前にたどり着き、扉を勢いよく開けた。 「勝ちました! やりました!」 そう勢いよく叫ぶ。 そんな彼を麻雀部のメンバーが取り囲んだ。 「京ちゃん! すごいよ!」 「やってくれたじぇ京太郎!」 「まったく、また非効率なことを……。まぁ、裏ドラは乗ってなかったですし、あのアガリじゃなければ跳満は届かなかったですし、その、えっと」 「全く、和は素直じゃないのう」 和やかな空間。 喜びを分かち合えることに京太郎はさらなる幸福感を味わっていた。 そして、視界の端に久の姿を捉えた。 「竹井先輩! 勝ちました!」 その声を聴いて、うつむいていた久はゆっくりと顔を上げた。 無表情だった。 その姿に京太郎はどきりとする。 だが、そんな京太郎を気にせず、久は口を開いた。 「おめでとう、須賀君」 にぃ、と今まで見たことのないような笑みを見て、京太郎は何か、ぞくりとする何かを感じた。 だが、その笑みも気が付けばいつもの悪戯を思いついた子供の笑みに変わっており、再度確かめることはできなかった。 「あーあ、残念だったじぇー」 新人戦を終え私たち清澄高校麻雀部一同は帰途についていた。 歩きながら、全国進出を決めたはずの優希がそんな声を漏らす。 「あぁ。ほんの1枚ツモがずれてたら俺が700-1,300アガって逆転だったんだけど」 あの後、須賀君は2回戦に進出し、そこではそこそこ手に恵まれ、危なげなく3回戦に駒を進めた。 3回戦では軽い手をアガった後に1人が飛んである種棚ボタな2着通過。 だが、次の4回戦ではオーラスで2着まで2,000点差状況まで漕ぎ着けたのだが、2着目とのめくり合いに競り負け、そこで敗退が決まった。 「もうちょっとで決勝卓だったのにね。そうすれば京ちゃんも全国にいけたかもしれないのに……」 咲は須賀君以上に残念そうな顔をしている。 それを見た須賀君は苦笑しながら咲の頭を軽くぽん、と叩いた。 「もちろん全国には行きたかったけどな。でも、やれるだけのことはやった。悔いはないさ」 「えぇ。高校で初めて麻雀を覚えてここまで勝ちあがれたんです。立派だと思います」 「総合18位かー。確かに中々のもんだじぇ。あの人数の中ではかなり上のほうだし」 普段厳しい和やよくからかってくる優希の言葉に須賀君は照れたようにそっぽを向いた。 そして何かをごまかすように少し言葉に詰まりながら喋りだす。 「ま、まぁ、せっかくだったら、11位ぐらいにはなりたかったな」 「なんでだじぇ?」 「ほら、今日11月11日だろ? 11位だったらなんか得した感じじゃん?」 「なにそれ」 少し暗い顔をしていた咲だったが、須賀君の言葉にようやく笑みを見せた。 それを見て何かを安心したかのように須賀君は笑った後、ふと真剣な顔を見せた。 「まぁ、皆に比べれば吹けば飛ぶような実績だけどさ。それでも勝てたことが、結構嬉しいんだ」 「うむ。この調子でこれからもっと力をつけていけば、もっといい成績を残せるじゃろう。全国だって、見えてくるかも知れん」 「全国……」 須賀君は何か酷く尊いものを見たかのような口振りでそう呟いた。 「頑張ってね、須賀君」 私はそんな姿の須賀君を見ていたら気がついたら口を開いていた。 「来年になれば、男子部員だって増えてくるかもしれない。そしたら、男子も団体戦に出られるわ」 「そうなると京太郎は男子団体戦の大将じゃな」 私の発言にまこがニヤニヤと笑いながら続いた。 「ちょ、やめてくださいよ」 「何を照れておるんじゃ。男子ではおんしが最上級生になるんじゃぞ? あながちありえない話でもあるまい」 「そうよ、須賀君。それに」 その光景を想像すると、私の心は高鳴った。 「私も見てみたいわ。須賀君が男子を率いて団体戦に挑むところ」 そうなったら応援に行くわよ、と付け足すと須賀君は何か真剣な表情をして、ポツリと呟いた。 「……団体戦かぁ」 須賀君がどこか遠い目をしている。 その気持ちは私にも痛いほど分かった。 私だってずっと同じ思いだったからだ。 「大将じゃなくてもいいから、出てみたいですね」 「そうだね。来年は、男子も女子も一緒に団体戦、出たいね」 そう話しながら、当たり前のように須賀君の隣を歩く咲に軽く苛立つ。 まぁ、今はいい。 今は。 だがその場所を私のものにしてみせる。 そんなことを考えていると秋の冷たい風が強く吹いた。 優希が体をすくませながらコートのポケットに手を入れた。 「うー、寒いじぇ……」 「もう11月ですからね。最近朝も寒くて寒くて」 「あー、わかるわかる。布団から出るの辛いよな」 「京ちゃんのそれはいつもことでしょ」 楽しそうに話している1年生を見ていたまこが何かを思いついたように口を開いた。 「そうじゃな。暖まりがてら、茶でも飲んでいくか?」 まこが指差す先には喫茶店があった。 時間的にはまだ夕方だし、お茶を飲む時間ぐらいはあるだろう。 1年生全員は乗り気なようでまこの言葉に賛成していた。 「ごめんなさい、私はちょっと先に帰らなくちゃいけないから。皆で行ってきて」 だが、私はその誘いを断った。 いろいろ考えたいことも多いし、早く一人になりたかった。 「む、そうか。残念じゃな」 「えぇ。それじゃあ、私は先に失礼するわね」 そう言って一同に手を振る。 それぞれ残念そうに私を見送ってくれる。 そして私は去り際に須賀君のほうをチラリと見た。 須賀君も何か言いたげに名残惜しそうに私を見ている。 本当に、かわいい子だ。 「それじゃあ、また、ね」 私はそう言ってその場を立ち去った。 心の暗い感情を、押し隠したまま。 私はその日の夜、私はベットに横になっていた。 そして、これからどうするかと言うことに思考を巡らせる。 須賀君を、咲から引き離す。 そうするにはどうすればいいか? 話を聞く限り、いわゆる「そういうこと」はまだしていないらしい。 ちょっと意外。 あのエッチな須賀君が手を出していないとは。 確かに咲は奥手だろうが男の子と言うのは「そういうこと」をしたいものではないのか? 私とてそこまで色恋沙汰の経験があるわけではないが、そう言ったものだと聞く。 咲に対して見栄を張っているのか、はたまた男の意地と言うやつなのか。 ともかく2人はまだいわゆる「清いお付き合い」と言う奴なのだろう。 2人の間に決定的な何かは、きっとまだ無い筈だ。 その上で考えられる手段。 「やれる、かしらね。私に」 その手段を考えたとき、思わず口に出た。 ふらりと立ち上がり、クローゼットの扉を開いた。 扉の内側には大きめの鏡が付いており、私の体を映していた。 鏡の中の自分と目が会う。 疲れきった顔だった。 ふと、咲の朗らかな笑顔が思い出された。 それと同時に黒い感情が、私の心を支配していく。 無意識に、私は着ていたシャツのボタンに手をかけた。 「負けて」 呟きながらボタンをはずし、シャツを脱いだ。 それと同じように、履いていたスカートにも手をかける。 「負けてない」 ぱさりと音を立てて床にスカートが落ちた。 鏡に下着姿の自分が映された。 その姿をじっと見つめる。 こうやって自分の姿を見つめ続けた経験など殆どなかった。 ましてや下着姿だ。 どこか、滑稽な感じもした。 それでも、私はその姿を見て、自分に暗示をかけるかのように呟いた。 「私は、負けてない」 和と比べてしまうと霞むだろうけど、胸はそこそこに膨らんでいる。 腰だってくびれている。 お尻もまぁ、いい形をしていると思う。 そんなことを考えて若干優越感を抱いた。 そしてすぐに、自分の惨めさに涙が出そうだった。 でも、仕方ないのだ。 咲になくて、私にあるものはもう、これしかない。 その現実に心が痛くなる。 この数ヶ月、私が彼に残したと思っていたものは、結局咲には勝てなった。 須賀君は、あの状況で咲を選んだ。 そして勝った。 私の打ち方をしたときは勝てなかったのに。 その現実が、咲と私の差を見せ付けられているようで。 私の滑稽さを、惨めさを突きつけられているようで。 それらが 「咲には、渡さない」 私に暗い決意をさせた。 ―――――――――――――――――――― それと同じころ、須賀京太郎は自室で牌譜を眺めていた。 「本当に引けたんだな、俺」 その牌譜は新人戦1回戦の牌譜だった。 和の綺麗な字で書かれたそれは京太郎がオーラスで跳満をツモり逆転2位になったことを表していた。 「……俺、勝てたんだ」 大会が終わって時間が経った今でも、京太郎は喜びに包まれていた。 この数ヶ月ひたすら麻雀に打ち込み、ひたすらに努力を重ねてきた。 無論、あの新人戦に参加した殆どの人間が京太郎と同じように努力してきただろう。 京太郎より長く麻雀に打ち込んできた人間もいただろう。 そんな中でも、京太郎は小さいとは言え勝利を掴むことができた。 京太郎にはコンプレックスがあった。 自分のやっていることなど無駄なのではないか? 自分は皆と同じように勝つことが出来る人間なのだろうか? いつか、麻雀部の皆から弱さを指差され、嘲笑われてしまうのではないか? そんな不安を抱えていた。 でも、勝つことは出来た。 本当に小さいものではあったが、勝つことが出来た。 その事実が嬉しくてたまらなかった。 そして、心の中で決意を固めた。 (うっし、また来週から頑張るか) (大会後だから来週の練習日少なめだけど、自主練だ自主練) (んで、これからも必死に練習して、来年のインターハイは全国を目指して……) そこまで考えたとき、ふと蘇った言葉があった。 ――それでも申し訳ないと思うんだったら、新人戦で勝ってちょうだい―― ――そうすれば、私も報われるわ―― 「そっか、竹井先輩……」 京太郎はインターハイ後、新人戦までの教育は久が受け持つとまこから言われていた。 事実、夏からこの新人戦までマンツーマンといっていいほど、ひたすらに指導を受けてきた。 だが、それは新人戦が終わった今、もう終わりと言うことを理解した。 「馬鹿。これから忙しくなるんだから、無茶言うな」 久は将来に向けて大事な時期でありこれ以上時間を割かせるわけにはいかない。 そう考え心によぎった気持ちを振り払い、頭を振った。 (でも……ちゃんとお礼ぐらいは、言いたいなぁ) 京太郎は大会後、ドタバタしており、久とあまり話ができていなかった。 帰り道でも久は先に帰ってしまい話すチャンスがなかった。 「どうすっかなぁ」 そう、呟いたときだった。 机に置かれた京太郎の携帯が震え始め、ガタガタと音を立てた。 京太郎は携帯を手に取り、液晶画面に目にやった。 「竹井先輩?」 そこには『部長』と表示されていた。 毎回毎回直そうと思うのだが忘れてしまうその登録名を見て首を傾げつつ、電話を取った。 『須賀君? 遅くにごめんなさいね』 「いえ、大丈夫っすよ。まだ起きてますし」 『ありがとう。とりあえず、今日はお疲れ様』 「いえ、こちらこそ応援に来てくれてありがとうございます」 『いいのよ、後輩の晴れ舞台なんだからね』 そこで久は電話の向こうで一呼吸を置き、言った 『本当に、よく頑張ったわね。立派だったわ』 「……あ、ありがとうございます」 久のその言葉、電話越しでも伝わってくるその優しさに満ちた言葉に京太郎は心を弾ませた。 これまでの礼を言うつもりだったのだが、それ以上言葉が出なかった。 『で、私は残念ながら受験に集中しなくちゃいけないから、これからはあまり部に顔を出せなくなるわ』 「はい……」 京太郎自身わかっていたことだが、本人の口からそう言われるとやはり心に来るものがあった。 『あら? 寂しい?』 からかうような口振り。 京太郎は電話の向こうで久がいつもの笑みを浮かべているのを思い浮かべた。 いつものように、軽く返そうとした。 だが、それができなかった。 これまでのことが蘇り、思わずポツリと本音が出た。 「……寂しいです」 『えっ?』 「竹井先輩にはいろいろ教えてもらいました。練習は厳しかったですけど、それでも」 京太郎はこの数か月のことを思い出していた。 毎日毎日麻雀ばかりやっていてろくに遊んでいなかった。 久に振り回されることもしょっちゅうだった。 からかわれることもしょっちゅうだった。 それでも、とても充実した数か月だった。 尊敬する先輩の元、日ごとに自分が強くなるのを感じられるのが楽しかった。 久にたまに褒められるのが嬉しかった。 これほど幸せな時間というものは、そうそうあるものではなかった。 だから、京太郎は素直にこう思った。 「この数ヶ月すごく楽しかったです。だから、それがなくなっちゃうのは、やっぱり寂しいです」 ―――――――――――――――――――― 『先輩?』 電話の向こうで返事を返さない私を心配した須賀君が声をかけてくる。 でも、私は言葉が出なかった。 どうして、どうしてこの子はこうなのだ。 そんなことを言われると期待をしてしまう。 本当は私のことが好きなのではないかと期待をしてしまう。 そこにあるのは私に対する敬意だけだというのに、なぜそんなに夢を見させようとするのだろう。 諦められない。 この子を諦められない。 須賀君は酷い子だ。 でも、そんな子だから私は好きになったのだろう。 だから、渡したくない。 咲には渡したくない。 「なんでもないわ。ちょっとびっくりしちゃっただけ。須賀君がそんな可愛いことを言うなんて」 軽く、笑ってみせる。 電話の向こうで照れているのかちょっとうめき声が聞こえてきた。 「それでなんだけど、最後にひとつだけお願いがあるの」 『お願い、ですか?』 心臓が高鳴り始める。もう引き返せない。 だが、それでも、進むしかない。 自分が欲しいものを手に入れるために。 「えぇ、大したことじゃないんだけどね。須賀君の教育のために私、本やら牌譜やらいろいろ持ち込んだでしょ?」 『あぁ、はい。そうですね』 「それで、部室に置きっぱなしになっている私物を後片付けも兼ねて回収しに行こうと思って。悪いんだけど、手伝ってくれない?」 嘘はついて居ないが、これは当然彼を呼び出す口実だ。 なるべく不自然でないものを考えた。 『いいですよ、それぐらいでしたら。手伝わせてください。』 乗ってきた。 彼の性格上、断られることはまずないだろうと踏んでいたが、安心した。 「ありがとう。早速なんだけど明日、月曜日って大丈夫? 来週は活動日って水曜日だけらしいし、そこを避けて行きたいのよ」 『月曜日ですか? はい、だいじょ……』 そこまで言って須賀君の言葉が止まった。 その時まるで悪戯が見つかりかけている子供のように、心臓が跳ねるのを感じた。 『……あー』 なにやら間抜けな声が聞こえる。 何を悩んでいるのだろう? 『すみません、月曜日には用事がありました。火曜日じゃ駄目ですか?』 ほっと胸をなでおろす。 それと同時に小さな疑念が沸いた。 「月曜日はバイト?」 『いや、その、ちょっと家の用事で早く帰らなくちゃいけなくて』 言葉を濁したその言い方。明らかに何かを隠している。 咲とデートだろうか? 思わず拳を握った。本当のことを問い詰めたくなる。 落ち着け。仮にデートだとしてもあの2人だ。 昨日の今日でどうこうなるものじゃない。 だから、落ち着こう。 「わかったわ。じゃあ、火曜日の放課後に」 『はい。その日は皆用事で居ないはずなんで丁度いいですね。全部済ませちゃいましょう』 「そう、ね」 確かに、丁度いい。 この後まこに電話してその日は他のメンバーを部室に近寄らせないように頼むつもりだったのだ。 大方まこには私の気持ちなんて悟られている。 彼と2人で話がしたいと頼めばきっと協力してくれただろう。 まぁ、ここまでのことを考えているとは想像してないだろうけど。 だが、その必要はなくなった。 本当に、丁度いい。 『うぃっす。じゃあ、火曜日に』 「えぇ、よろしくね。ちゃんと手伝ってくれたご褒美あげるから」 『マジですか!? なんだろ、楽しみだー』 口元に笑みが浮かぶ。 そう、私も楽しみだ。 「ふふ、それじゃあ、おやすみなさい」 『はい、おやすみなさい』 電話を切り、大きく息を吐いた。 もう賽は投げられた。 後は私は私の全てを使ってでも、彼を振り向かせて見せる。 不安はある。 拒絶されないか。 軽蔑されないか。 体に触れられることに対する僅かな怯えもある。 惨めさもある。 だが、不思議な胸の高鳴りもあった。 私が彼の体に触れること。 彼が私の体に触れること。 そのことを想像すると、大きく心臓が鼓動する。 その感情が、心地よかった。 あぁ、やっぱりそうなんだ。 醜い嫉妬もある。 酷く歪んでいるかもしれない。 あまりにも愚かかもしれない。 それでも、彼のことを想うと胸が高鳴って、とても幸せなのだ。 だから、間違いなく―― 私は彼に恋をしているんだ。 それから火曜日までの時間は熱に浮かされたようだった。 学校にも行っているし、議会室にも顔を出したはずなのだが、ほとんど記憶がない。 副会長から何か心配された気もするが、おぼろげだ。 気が付けば、火曜日になっていた。。 帰りのSHRの時間になると、こんな日に限ってダラダラと話す担任を酷くじれったく感じた。 ようやく話が終わり、挨拶が済んで放課後となった。 やってきたのだ。彼との時間が。 胸が高鳴る。 まるで初めてのデートに行く気分だった。 これから私がしようとしていることはそんな綺麗な物ではないのだけれど。 それでも、この胸の高鳴りは本物だ。 あぁ、楽しみだ。 まずは何を話そう。 まずは何をしてみよう。 須賀君の喜ぶことなら何でもしてあげよう。 須賀君の望むことなら何でもしてあげよう。 きっと、そうすれば……。 「ふふっ」 思わず笑みが漏れた。 カバンを片手に立ち上がり旧校舎に向けて歩き出す。 思わずスキップの1つでもしたくなる気分だった。 軽い足取りのまま、歩みを進めた。 385 : ◆CwzTH05pAY [saga]:2013/03/24(日) 04 16 33.55 ID AOdJqAWXo 旧校舎に近づくと、見知った姿があった。 「あっ……」 旧校舎前に須賀君がいた。 携帯を触りながら入り口前に立っている。 私はわずかな緊張感を胸に軽く息を吸った」 「須賀くーん」 手を振ってみる。 その声に気づいた須賀君は顔を上げながらわずかに携帯を操作した後にこちらに手を振り返してくる。 それを見て慌てて駆け寄った。 「どうしたの? 先に行ってればよかったじゃない?」 「いや、先輩もうすぐ来るかなぁ、って思って待ってたんですよ。一緒に行こうと思って」 可愛い子だ。 まこも言っていたように本当に犬みたい。 「ふふ、ありがとう。じゃあ、行きましょっか?」 「はい」 あまり人気のない旧校舎の中を2人並んで歩く。 たったそれだけなのに胸の中が温かくなってくる。 恋とは偉大だ。 その熱に浮かされたまま須賀君に声ををかけてみる。 「手伝ってもらっちゃってごめんね? 部室に元々あったものとごちゃごちゃになってるから整理が大変そうでね」 「あー、なるほど。確かにそれは仕訳がめんどくさそうですね」 そういうと須賀君は何か楽しそうににっこりと笑った。 「でも手伝うぐらいは全然かまいませんよ。それに、ご褒美も貰えるみたいですし」 「あら? しっかり覚えているのね?」 「もちろん! で、なんですかご褒美って?」 「ふふ、いいものよ。楽しみにしてて」 私はそう言って笑った。 そう、私にあげられる最後のものだ。 だから、愛してほしい。 「部長?」 須賀君に声をかけられて我に返る。 気が付けばもう部室の前まで歩いていたようだ。 須賀君が部室の扉を半分開けた状態できょとんとしていた。 「あ、大丈夫よ。行きましょ」 「はい」 そう言って須賀君は先に部室に入った。 まずは、後ろ手に鍵を閉めないとね。 熱に浮かされたような頭のまま、私はそう考えながら須賀君に続いた。 「先輩、お誕生日おめでとうございます!」 部室に入った途端そんな声が聞こえた。 それと同時にパン、と何かがはじけるような音が聞こえる。 そこには須賀君だけじゃない。 まこも、咲も、優希も、和も。麻雀部の全員がいた。 須賀君を除いた全員、手にはクラッカーを持っている。 「……えっ?」 状況が、理解できない。 何が、起こっているんだろう? 何故みんないるのだろう? なに? なんなの? 「どうした久、驚きすぎて言葉もでんか?」 まこが笑いながら話しかけてくる。 思わずきょとんとした顔を向けてしまった。 私の顔を見たまこはどこか訝しげな顔をした。 「……まさかとは思うが、自分の誕生日忘れとったんか?」 「あっ……」 11月13日。 確かに私の誕生日だ。 この数日あまりにもいろいろ考えていたせいだろうか? なぜかその意識がすっぽりと抜けていた。 「えっ? 竹井先輩気づいてなかったんですか? 絶対バレてると思ったんだけどなぁ」 須賀君がちょっと驚いた顔をしている。 つまり、あの時1日引き伸ばしたのは……。 「後から聞いてあきれたじぇ。そんな露骨に自分の誕生日に会う日を合わせればバレるのが当たり前だじぇ」 「い、いや、俺だって電話中にギリギリで思い出して咄嗟だったんだからしょうがないだろ」 「てっきり気づいて乗ってくれてるものだと思ったじょ。意外意外」 優希が須賀君のことをからかいながらつついている。 和がくすくすと笑いながら私に近づいてきた。 「須賀君の企画なんですよ。で、月曜日にみんなで集まっていろいろ考えて」 「この部室も今日の朝早くにみんなで集まってやりました!」 和と咲の言葉に周りを見回すと部室がまるでパーティ会場のように折り紙やらビニール紐やらで飾りつけされている。 ホワイトボードには「お誕生日おめでとうございます」と大きく書かれており、その周りにはいろいろイラストが描かれている。 いつもの麻雀卓は脇によけられており、代わりにテーブルが置かれている。 そしてそのテーブルにはケーキとお菓子が並んでいた。 「さっ、先輩座って座って!」 咲がいまだに混乱している私の手を引いた。 そしてテーブルに備え付けられた椅子に座らされる。 私はそれにされるがままだった。 頭が混乱している。 この状況は一体なんだろう? 何故、こういう状況になっているのだろう。 部室に入る前までの高揚感がどこかに行ってしまった。 その分、抜け殻のようになった私の心はいまだに現状が正しく理解できないでいる。 「ふーむ、こりゃ驚きすぎてネジが飛んでおるな」 まこが私の顔をまじまじと見てから須賀君に向き直った。 「京太郎。いっちょ目の覚めるような挨拶をしたれ」 「えぇ、いきなりですか!?」 「何を言う。もともとおんしが久に礼を言いたいと言い出して始めた会じゃろう。ほれ、さっさと言わんかい」 「マジっすか……」 そういいながら須賀君は私の座る椅子の対面に立った。 そしてポケットから何やら紙を広げた。 私はどうしていいかわからず、それを呆然と見つめていた。 「……あー、なんか改めていうのも恥ずかしいんですけど」 須賀君がそんなことを言うと1年生3人娘からからかいの声やら応援の声が飛ぶ。 須賀君は、大きく息を吸い込んでから、口を開いた。 「竹井先輩。お誕生日おめでとうございます」 「その、誕生日のあいさつとはあまり関係ないかもしれないんですけど、この場を借りてお礼を言わせてください」 「竹井先輩、本当に、今までありがとうございました」 須賀君はそこまで言って頭を下げた。 そして再び顔を起こして、言葉を続けた。 「最初は初心者の男一人で正直不安でした。やってけるかって」 「けど、先輩は皆との練習の合間を縫って、ネト麻しながらいろいろ教えてくれました」 「俺、それがすごくうれしかったです。先輩に見捨てられてないんだって。ちゃんと、見てもらえるんだって」 その言葉に心がずきりと痛んだ。 違う。 本当は、本当はあなたを利用しようとしていただけ。 辞められると困るから適当に折を見て声をかけていただけ。 貴方にうまくなってほしいとかはその時は考えてなかった。 「だから、練習でも雑用でも、頑張れました」 「先輩が勝ってくれるなら、って思えば辛くなかったです」 やめて。 私はその気持ちを利用することしか考えていなかった。 その気持ちに報いるとか、そんなことその時は全然考えていなかった。 「本当にそれが嬉しくて……。だから、夏の大会の時、俺がポカしたとき見捨てられるんじゃないかって、不安でした」 「先輩に呆れられて、見込みがないとか思われたらどうしようかと思うと、不安でした」 私はその時ようやく自分の愚かさに気づいたころだった。 貴方がそんな不安を抱えていた何で思いもしなかった。 「でも……」 「でも、先輩は俺みたいなやつのためにいろいろ考えていてくれました」 違う。 それも、違う。 福路さんに言われてようやくたどり着いたこと。 きっと彼女に言われなきゃ有耶無耶にしてあなたのことを忘れようとしていた。 「練習プランとか、バイトとか、テストとか、本当に」 須賀君の眼が、潤んでいる。 心がざわざわと騒ぎ出した。 「本当にいろいろ考えててくれて、受験とかいろいろあるのに、俺の、俺のため、ために」 ぐすっと鼻をすする音が須賀君から聞こえる。 心が痛い。 酷く痛い。 「俺のためにたくさんたくさん時間割いてくれて。申し訳ないって思ったんですけど、それ以上に嬉しくて」 「それに、先輩、俺が勝ってくれればそれが嬉しいって、言ってくれて」 違う。 それは須賀君が私に言ってくれたこと。 私はそれを、そのまま返しただけ。 それに、私は、私はあなたが負けることを、祈って……。 「だから、一生懸命、頑張りました。全国には行けなかったけど……」 「勝てました。先輩の、おかげです。先輩の指導を無駄にせずに済みました」 「俺が、ここまでやってこれたのは先輩のおかげです」 ふと須賀君を見ると、ぽろりと涙が一筋零れていた。 胸が締め付けられる。 何かが、私の心を蝕んでいくのを感じていた。 私は、今日この日彼に何をしてでも奪い取る気でいた。 その決意を固めてきたはずだった。 だが、その決意に何かがジワリとしみこんでくるのを感じた。 須賀君は目元の涙を拭っている。 後ろでほかのメンバーと並んで聞いている咲が小さく頑張って、と声をかけている。 優希もそれに乗って小さくしっかりしろ、と言っている。 須賀君はそれを受けて大きく息を吸った。 「先輩は、酷い人です」 その言葉に心臓が激しく跳ねた。 「悪戯好きで」 「人のことをからかうし」 「悪巧みばっかりするし」 「突拍子もないこと言って人を驚かせるし」 須賀君はそこで、涙を拭うのを諦めたようだ。 ぽろぽろと、次から次へと零れ落ちている。 「でも」 鼻を大きくすすって、須賀君は必死に言葉を紡いでいく 「それ以上に部のために一生懸命だし」 違う。私の目的のためだ。 「皆のためにも一生懸命だし」 違う。それも結局は私の目的のためなのだ。 「何だかんだでフォローも忘れないし」 違う。ただ、部の空気を壊さないように取り繕っていただけだ。 「俺みたいなやつの面倒を見てくれる後輩思いだし」 違う、違うの。 だかから、それは……。 「だから、だから、俺……俺……」 聞きたくない。 それ以上、聞きたくない。 お願い、言わないで。 「俺、先輩の後輩でよかった」 「先輩の下で麻雀がやれて、本当に楽しかったです」 「先輩の後輩でいれて本当に、よかったです」 「尊敬する人に教えてもらって、幸せでした」 「特にこの数か月、つきっきりでいろいろ教えてもらって」 「本当に、本当に嬉しかったです」 須賀君の顔はひどいことになっている。 涙で目が真っ赤だ。 鼻水だって垂れている。 それでも、その顔から目を逸らせない。 「これからも、頑張ります」 「もっともっと頑張って、来年は全国を目指します」 「先輩みたいにかっこいい打ち方はできないかもしれないですけど」 「先輩みたいに強く打てるかどうかはわからないけど」 「先輩が俺に残してくれたことを忘れずに、闘っていきます」 「だから、先輩も頑張ってください」 「先輩のファン第1号として、応援してます」 「本当に、その、本当に……」 須賀君は手に持っていた紙をおろし、直立不動の体制を取った。 そして倒れてしまうんじゃないか、って思う勢いで頭を下げて、叫んだ。 「今までありがとうございました!」 咲たちが拍手をしている。 他のメンバーももらい泣きをしているようだ。 「なかなかいい挨拶じゃったぞ、京太郎」 涙を拭うためにはずしていた眼鏡をかけながらまだ頭を下げている須賀君の背中を軽く叩いた。 「誕生日のあいさつかと言われるとちと微妙じゃが。久、どうじゃ……?」 まこの言葉がしりすぼみになっていく。 私の顔を見て驚いているようだ。 そっと、自分の頬に指を当ててみる。 濡れていた。 まぁ、当り前だろう。 私の眼からも涙が零れていた。 本当に、愚かな子だ。 私の本質を何もわかってない。 私の性質なんて何も理解してない。 自分が利用されていたなんて欠片も思っていない。 あの子の中では私はとてつもなくいい先輩なのだろう。 見る目がない、本当に見る目がない。 馬鹿だ。 本当に、馬鹿な子だ。 あぁ、でもやっぱり、違う。 結局、私のような女に引っかからなかったのだ。 やっぱり見る目があるのか。 ほら、咲も貰い泣きが過ぎて顔が酷いことになってる。 お似合いだ。 人のために泣けるこ同志、お似合いじゃないか。 でも、奪い取ってやろうと思ったのに。 その場所を奪い取ってやろうと思ったのに。 でも でも、それは 須賀君にとって大切な「尊敬する先輩である竹井久」を壊してしまう。 そうなったら須賀君はどうなるだろう。 私の好きだった須賀君で居てくれるだろうか。 考えるまでもない。 そんなわけが、ない。 そんなことがあるわけがないのだ。 私が好きだった須賀君は 単純で エッチで 子供っぽいけど それでもひたむきで まっすぐで 努力家で 人のために力を尽くせる 本当に、いい子。 私が咲から奪い取ったところできっと須賀君はそのことで苦しむことになる。 きっと笑うこともできなくなってしまう。 苦しんで苦しんで、きっと彼は笑えなくなってしまう。 何もかも嫌になってしまうかもしれない。 そんな子なのだ。 ちょっと考えればわかることだった。 でも、ここ数日の私はそんな単純なことを考えられなかった。 ただひたすら、自分のことしか考えていなかった。 自分が隣に立つことしか考えていなくて、そのことで彼がどうなるのか、考えていなかった。 「あぁ……」 最初から、出る幕などなかったのだ。 全てが遅かったのだ。 何もかも遅かったのだ。 ――部長、俺、頑張ります コンビニでああ言ってくれた時、何故こう言ってくれたのかをもう少し考えればよかった。 もしかして、須賀君って私のことが好きなの? などとおめでたい想像でもしておけばよかった。 よくある少女漫画の主人公のように胸をときめかせていればよかった。 そうすれば、彼のことをもっと早く見ることができた。 ――部長、勝ってくださいね インターハイ前の部室でそう言ってくれた時も、もう少し考えればよかった。 彼がどれほど尽くしてくれ、どれほど私のことを想っているのかを理解しようとすればよかった。 そうすれば彼を「おもちゃ」などと思わず、一人の人間として向き合えたのかもしれない。 彼が負けた後、もう少し落ち着いて言葉がかけられたかもしれない。 あれが、最後のチャンスだったんだ。 でも、私はそのチャンスをすべて捨ててしまった。 全て、自分の意志で。 そこまで考えて、私は顔に手を当てた。 涙が止めどもなく溢れ出てくる。 「あぁ、あああああああああ」 私は、声を上げて泣いた。 手の隙間から涙が零れ落ちるほどに。 私の背中を誰かが撫でてくる。 恐らくまこだろうが、それでも私の涙は止まらなかった。 失ってしまった。 欲しかったものがどうしても手に入らないことに気づいてしまった。 でも、それはすべて自分の蒔いた種だった。 誰のせいでもない。 手に入れようと思えば、手に入れられたかもしれない。 もっと違う未来があったのかもしれない。 だけど、私は失ってしまった。 欲しいものは目の前にあるのに、手に入れられないと理解してしまった。 心の中のぐちゃぐちゃな感情に任せて、私は泣いた。 後悔だろうか。 やるせなさだろうか。 失恋の痛みだろうか。 それらすべてだろうか? 私の涙はしばらく止まらなかった。 悪女を気取って、人を手玉に取る策士を気取って、気付けば全てを棒に振っていた。 だけど、すでに人のものになった彼を奪い取ることも、もうできなかった。 彼の信頼を壊すこと。 彼の笑顔を壊すこと。 彼を『彼』としているそれを壊すこと。 そんなことは出来なかった。 そう、私は悪女でも何でもない。 全部失った後で気づき、無いものねだりをしようとしても、彼を傷つけることを恐れてできない。 ただ中途半端な、ひたすらに愚かな女だった。 ―――――――――――――――――――― ―――――――――― ――――― 今でも鮮明に思い出せる、彼の心に焼きついたものがあった。 『手牌』 3334m345678s345p ドラ3m タンピンドラ3。高目なら三色のオマケつきだった。 まだ役もおぼつかない当時の彼でもかなりの大物手であることは理解できた。 だが同時に、何故立直をしないんだろう、と首をかしげていた。 そして数巡ダマで回してからだった。 『手牌』 3334m345678s345p ドラ3m ツモ東 場に1枚切れの東。 彼から見れば即ツモ切りのどうとでもないものだった。 だが、彼女は迷いない手つきで牌を抜き、場に打ち出して宣言した。 ――リーチ 『手牌』 3334m345678s345p ドラ3m ツモ東 打4m ようやく基本的な打ち筋というものを理解し始めていた彼にとってそれは衝撃の一打だった。 役も、待ちも、点数もすべて台無しにする1打。 意図が読めなかった。 跳満をツモればトップ逆転の状況で、その条件を満たした手を捨てる。 彼は呆然とその手を見つめていたが、変化はすぐに訪れた。 彼女のツモがふわりと宙を舞い、パシリと卓に叩きつけられた。 ――ツモッ! 『手牌』 333m345678s345p東 ドラ3m ツモ東 ――立直一発ツモドラ3。裏ドラは見ずとも逆転ね。 そう言って彼女は後ろを振り返った。 そして、手を眺めていた彼に向けて悪戯っぽい笑みを浮かべてVサインをした。 ありえない一打だった。 たまたまだと切り捨てることもできた。 それでも彼はそれに心惹かれ、それは心に深く刻み込まれた。 恐らく、一生忘れることはないだろう。 これは、彼の麻雀の原点。 その記憶だった。 ―――――――――――――――――――― ―――――――――― ――――― 「先輩、探しましたよ……」 京太郎は息を切らせながら部室に駆け込んだ。 そして部室の窓からボーっと外を眺めている久に声をかける。 「あら? 須賀君、どうしたの?」 「どうしたの、じゃないですよ。卒業式後は校門のところで待ち合わせって言ったじゃないですか」 「ごめんね。最後にちょっとここに寄り道したかったから」 卒業式後、麻雀部一同で集まって写真を撮ることになっていた。 だが、久がなかなか現れず、電話にも出なかったため京太郎がこうやって走り回る羽目となった。 文句の1つも言おうと思っていた京太郎だが、それを聞いて何も言えなくなり、体を休めるため無言で椅子に座った。 それを見て久も京太郎の対面に座った。 「……そういえば先輩、一人暮らし始めるんでしたっけ?」 「えぇ。やっぱり通うのに3時間近くかかっちゃうのは少し大変だからね」 「そっかぁ。ここから結構遠いんですよね……」 「何言ってるの。遠いとは言っても同じ長野県内じゃない。落ち着いたらみんなで遊びに来てね」 「うっす」 とは言え、以前のようには会えなくなる。 麻雀を教えてもらうことができなくなる。 からかわれたりすることもなくなってしまう。 そう考えると京太郎の酷く寂しい気持ちに包まれた。 当たり前だったものがなくなるというのがこれ程の悲しいことだとは想像をしてなかった。 「また遊びに来るから。ちゃんとインターハイも応援に行くわ。だから、頑張ってね」 「はい……」 まるで聞き分けのない子供を諭すように久は京太郎の頭を撫でた。 それを受けてようやく京太郎は久に笑みを見せた。 「よろしい。全く、手のかかる教え子ね」 「うっ、すみません」 くすくすと笑う久にばつの悪そうな顔をする京太郎。 すると、久は何かを思い立ったかのように、口を開いた。 「須賀君、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」 「何ですか?」 京太郎は軽く返事を返すが、久は酷く緊張した様子で口を開いた。 「新人戦1回戦のこと、覚えてる?」 「えっ? それはもちろん」 突然の問いに面食らいつつもはっきりと頷く京太郎。 初勝利の牌譜はもう何度も眺めた。 苦しいときも、その牌譜を見て自分の支えとして頑張った。 忘れるはずがなかった。 「そう、だったらあのオーラスで……何故東単騎でリーチしたのかしら? 直撃狙いだったわよね?」 「はい。2着目から何としても打ち取るって考えてました」 「じゃあ、何故東単騎のリーチだったのかしら? 東単騎待ちはまだわかるけど、リーチの必要はないわよね」 「あぁ、それは……」 京太郎は眼を閉じてあの時のことを思い出した。 苦しい状況だった。 ツモでは裏期待になってしまう状況。 不安だったため直撃狙いとしたが、打ち取れる自信はあまりなかった。 だが、次巡で東を引いてきたとき、そう、電流が走った。 「以前、県予選で咲が多面張を捨てて単騎待ちに受けたことがありましたよね?」 「えぇ……」 何処か久は寂しそうな顔をしたが、それに気づかず京太郎は続けた。 「東単騎はカン出来る待ちだった。なんて言うかそれをあの時に思い出したんです」 「やっぱり、そうだったのね」 久は苦笑を浮かべて、椅子にもたれかかった。 何かひどく疲れたかのように。 だが、京太郎は首を振った。 「でも、それだけじゃないんです」 「えっ?」 思いもがけない京太郎の言葉に久の口から驚きの声が漏れた。 「先輩。先輩だったらあの状況だったらどうしてました?」 「えっ? わ、私だったらやっぱり東単騎でリーチを打つかしら」 「やっぱり、そうですよね。だから……」 突然の問いかけに戸惑いながらもそう答えると京太郎は嬉しそうに、満足そうに笑った。 「咲と先輩。2人それぞれ目指しているものは別かもしれないですけど」 「ただ……その、俺の好きな人と憧れている人が選ぶであろう牌が……」 「選ぶその牌が同じだろうって、気づいたんです」 「セオリーとか、そういうものを無視した一打っていうのはわかっていたんです」 「インターハイで先輩に怒られたことを忘れたわけじゃないんです」 「だけど、その……」 「それに気づいちゃって、どうしても東単騎に受けてみたくなったんです」 「咲のように嶺上から必要牌を持ってくることはできないですし、部長のように悪待ちを引けるわけでもないですけど」 「俺の好きな人と、憧れている人が選ぶ待ち。それがその」 「すごい最強の待ちに見えて。この待ちだったら、勝てそうな気がしたんです」 「2人の力があれば、勝てそうな気がして、東単騎を選んだんです」 「結果論かもしれませんけど、引くことができて勝つことができました」 「俺、本当に嬉しかったんです。勝つことができたこともそうですけど……」 「その、えっと、あー……俺にとって大切な、大切なモノの待ちでアガることができて、それがすごく嬉しかったんです」 「お、俺何言ってるんすかね。あーはずかしい……」 目の前で須賀君が照れながら笑っている。 だけど私は笑うことができず、涙をこらえることに必死だった。 ずっと聞きたかったことだった。 本当に彼の中にもう私はないのか。 咲の言うとおり、彼はあの時咲を選んだのか。 本当に、そう考えて東単騎のリーチを選んだのか。 未練がましいかもしれなかったけど、聞きたかった。 でも、聞くのが怖くて怖くて卒業式までもつれ込んでしまったけど。 でも、聞けて良かった。 残っていた。 彼の中に、私がやっぱり残っていたのだ。 咲だけじゃなくて、私がある。 残せていたんだ。 奪われてなんていなかった。 須賀君はそれを大切にしていてくれた。 その言葉が聞けたことが、本当にうれしかった。 残念だったわね、咲。 やられっぱなしには、ならなかったみたい。 「そ……う……」 目頭が熱くなる中、須賀君に必死に返事をする。 駄目だ。 泣いては駄目だ。 泣いて縋り付いたところで、私の欲しいものは手に入らないのだ。 もう、全て遅かったのだ。 だからせめて、最後まで彼の大切な「竹井久」を守ろう。 さぁ、須賀君をからかってやろう。 慌てる彼を見て笑ってやろう。 ふてぶてしく笑おう。 「ずいぶんクサいわね、須賀君」 「勘弁してください。今すごく逃げ出したい気分です」 「ふふ、冗談よ。まぁ、でも、嬉しかったわ。だから」 私はポケットに手を入れた。 何時も入れているアレがあるはず。 「ご褒美、あげる」 「えっ?」 「ドタバタで部室の片付けのご褒美もあげてなかったしね。頑張った須賀君に先輩からのご褒美です。ほら、手を出して」 「はっ、はい」 私の声に咄嗟に須賀君は手を出した。 本当に犬みたいだ。 可笑しさに笑いつつも、私は彼の手にそれを置いた。 「……ヘアゴム?」 「そう。私が中学から高校までで大事な試合の時に使ってたやつよ」 「えっ!?」 「願掛けってほどでもないけどそれで髪を結っていた試合はいつもいい成績を残せたわ。きっとご利益あるわよ」 「受け取れませんよ、そんな大切なもの!」 須賀君は慌てて私に手を差し出し突き返そうとした。 だけど私はその手を優しく握り、押し返した。 「いいの。ほら、もうひとつあるし」 私はポケットからもうひとつのヘアゴムを取り出して笑った。 それでも須賀君は納得がいかなそうだった。 私は佇まいを直して、須賀君に向き直った。 「ねぇ、須賀君。須賀君はこれから厳しい戦いが待ってると思う。でも、私はもう今までのように須賀君に何かを教えるのは難しいわ」 特に異質な能力があるわけでもない須賀君はこれから苦しむことになるかもしれない。 その差に絶望してしまうかもしれない。 でも、私はもう今までのように力になることはできない。 私はもう別の道を歩き始めなければならない。 「もう私にはほんの小さなゲン担ぎぐらいしかできないけど……須賀君の力にならせて。お願い」 そう、せめて彼の愛する先輩として、須賀君の力になりたい。 私の最後の願いだった。 「……わかりました。ありがとうございます」 須賀君は私の言葉にようやく納得してくれたようだ。 顔を伏せて押し殺したように返事をする。 私は受け取ってくれたことにほっと胸をなでおろした。 「ふふ、ほら。折角だから着けてあげる」 私は須賀君の手からヘアゴムを取り髪に手を伸ばした。 さらりとした感触に少し胸が高鳴る。 須賀君は驚きの表情を見せながらもされるがままだった。 「俺、そこまで髪長くないですけど」 「大丈夫大丈夫。前髪をちょんまげにするぐらいだったら……ほらできた」 前髪を上げた形でちょんと結えられた須賀君は何やらかわいらしかった。 須賀君が首を振ると結えられた髪が小さく揺れて思わず笑みがこぼれる。 「な、なんか変な感じっすね」 「似合ってる似合ってる。可愛いわよ」 「可愛いって褒められてもまったく嬉しくないですね……」 ふと、彼との距離が近くなっていることに気が付いた。 当然だ。髪を結うには近づかなければならない。 彼の顔が、近い。 心臓が高鳴った。 ――もう手に払いらないものなのに。 ――あぁ、でも ――本当に ――本当にこれが ――これが、最後だから ――許して、ほしい 頭の中が真っ白になっていく。 何も、何も考えられない。 だから、その行動はほとんど無意識だった。 「あと、これはおまけ」 私はそう言って少し背伸びをして 「せんぱ……い?」 彼の頬に、軽くキスをした。 心臓が破裂してしまうのではないかと思うぐらい鼓動していた。 顔が赤くなっていないかどうか不安だった。 あぁ、ほら、彼も呆然としている。 いけないいけない。 思わず、あんなことをしてしまった。 ほら、いつも通りに。 最後まで、いつも通りに。 まずは笑おう。 「ふふふ、びっくりした?」 「えっ、あっ、うっ?」 須賀君がうろたえている。 あぁ、本当にいい表情をする。 須賀君をからかうのは、これがあるから楽しいのだ。 「咲とケンカしたときは遊びにいらっしゃい。ちゃーんと慰めてあげるわよ」 にやりと笑って私は踵を返す。 部室の扉を開けて廊下に一歩足を運ぶ。 そして駆け出す直前に私は振り返った。 相変わらず、須賀君は呆然としている。 「何だったら須賀君の大好きなエッチなことでも、ね」 「えっ、え?」 「ほら、先に行ってるわよ」 そう言って私は駆け出した。 廊下を走る。 ただ、走る。 少しすると慌てて追いかけてきたのか後ろからも走る音が聞こえた。 「ちょ、先輩待って」 「いやーよ、今捕まったら須賀君酷いことされちゃうわ」 そう、追いつかれるわけにはいかない。 なぜか零れてしまった涙が見られてしまう。 それだけは、駄目なのだ。 私は走りを緩めることもなく旧校舎の廊下を走り続けた。 すると私を追いかける須賀君は私の言葉に焦れたように叫んだ。 「あーもう! この悪女!」 須賀君の口から洩れたその言葉に思わず心の中で苦笑した。 私は悪女でも何でもない。 ただの愚かな女だ。 ギリギリで踏みとどまれたけど、須賀君の大切なものを壊そうとした愚かな女だ。 なのに須賀君からそう言われることが何かおかしかった。 走りながら、涙を拭う。 早く笑わなければいけない。 もう、この感情は終わりにしなければならない。 私の恋は実らなかった。 全て遅かったのだ。 全て終わったことなのだ。 だから、泣くのも終わりにしなければならない。 私は新しい道を歩まなくてはいけないのだ。 だから…… ――さようなら、須賀君 ――本当に大好きだった 私は旧校舎を出て、ほころび始めた桜の木の下で、自分の恋に別れを告げた。 完!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6405.html
【7月第3週 地区予選2日目】 京太郎「いよいよ来たぜ!男子個人戦!」 京太郎「ちゃちゃっと終わらせてやるぜ!」 京太郎「なんで男子は女子と違うところなんだよ……」 【side-憩-】 憩「昨日は消化不良やったから、頑張ります!」 開局 親 モブ1 25000 南 憩 25000 西 モブ2 25000 北 モブ3 25000 憩「よろしくお願いしますーぅ」 モブ1(なんで去年の2位と当たっちゃうかなー) モブ2(ああ、やばい、うん、やばい) モブ3(ど、どうしよう……)ワナワナ モブ1(2位だろうが関係ない!) モブ1(和了れば無問題だ!) モブ3(こ、こんな人に勝てるわけないよぉ)トン モブ1「ロン!混一色!」 モブ2「いや、それ……」 憩「緑一色……」 終局 1位 モブ1 73000 2位 憩 25000 3位 モブ2 25000 4位 モブ3 -23000 憩「東1局で終わりなんて……」 開局 親 モブ6 25000 南 モブ4 25000 西 憩 25000 北 モブ5 25000 憩(今度こそ和了るでー!) モブ4(気分上々!調子も上々!攻めてくよー!) モブ5(ああ、神よ、私に力を!) モブ6(容赦は、しない) 憩「ツモ!1600・3200!」 憩(この調子で行くでー!) モブ6(ぐぬ) 東2局 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 同コンマのため、流局 東2局1本場 モブ6 21800 親 モブ4 23400 憩 31400 モブ5 23400 憩「ツモ!4100・8100」 憩(このまんま、飛ばす!) モブ4(気分絶賛下降中……) 東3局 モブ6 17700 モブ4 15300 親 憩 47400 モブ5 19300 モブ6(前に、進まなくては!)トン モブ5「ああ、神よ、感謝いたします」 モブ5「ロン、タンヤオのみです」 オーラス モブ6 16700 モブ4 15300 憩 47400 親 モブ5 20300 憩(これは…使わんでええか) 憩(よし) 憩「ツモ!1600・3200!」 終局 憩 53800 モブ5 17100 モブ6 15000 モブ4 13700 【各校の地区予選】 【白糸台】 「試合終了ー!!」 「これでインターハイ西東京代表は3年連続」 「白糸台高校!!」 「先鋒の小走選手と次峰の弘世選手、中堅の渋谷選手が作ったリードを副将亦野選手がチャラにし、ラスに転落したものの」 「大将の大星選手が他校を圧倒し、逆転優勝となりました!」 誠子「すみませんでしたっ!」 淡「ほんとですよー『決勝は副将戦で終わらせるから大星の出番は無い』とか言ってたくせにー」 誠子「うっ」グサッ 尭深「……」ズズッ 尭深(10万点失点って……ぷぷっ) 尭深(とか言ってみたい、でもキャラを優先しよう) 菫「お前、そろそろその癖直せよ」 菫「もう少し場を見てだな――――」 やえ「ま、何にせよ勝ったんだから結果オーライだ、そう落ち込むな」 誠子「はい……」 【阿知賀】 実況「奈良地区予選団体戦終了!!」 実況「奈良の王者、晩成高校は先鋒岡橋初瀬が飛び、初戦敗退」 実況「そして今年、インターハイへ駒を進めたのは!」 実況「阿知賀女子学院だ!!」 憧「初瀬、大丈夫かな……」 玄「慰めるのはこの私におまかせあれ!」 憧「いや、玄は初瀬のこと知らないでしょ」 玄「あ、そうなのでしたっ!」 【新道寺】 哩「ツモ、8000オール!」 哩「あっ」ビビクン 哩「ロン!12300!」 哩「ひぐっ」ビビクン 煌「部長は相変わらず強いですねぇ」 美子「ねぇ、姫子ちゃん、さっきから何ばしよっと?」 姫子「ぶちょーにバイブば仕掛けとるんです」 美子「バイブ?」 姫子「点ば取れば取るほど激しくしとるんです」 哩「ツモ!16400オール!」 煌「おや、飛びましたね」 姫子「じゃ、こればサービスです」 姫子「超激強」ポチッ 哩「あっ、うっ……~~~!」ビビクンビビクンビビクン 【姫松】 実況「南大阪の団体戦決勝を制したのは、名門姫松!」 実況「去年の春に倒れた善野監督が戻って再始動した姫松女子は、先鋒上重と中堅愛宕洋榎が作ったリードを次峰真瀬と副将愛宕絹恵が守りました」 実況「大将末原の大量失点には肝を冷やしましたがなんとか勝ち抜けとなりました!」 恭子「監督、すみませんでした」 善野「ええよ、気にせんといてや」 善野「失敗は成功の元や、これからもメゲずに頑張ろな」 恭子「はいっ!」 漫「監督と末原先輩……いい雰囲気やな」 由子「恭子が気になるのよー?」 漫「そ、そんなことあるわけないじゃないですか、やだなーもー真瀬先輩ったらー」 由子「うーん……それなら別にいいのよー」 由子「でも、困ったことがあったら相談するのよー」 洋榎「なんや?漫の相談か?」 洋榎「由子にもするならウチにも相談してくれや!」 漫「いや、主将に相談はありえないですわ」 洋榎「何やて!?」 【永水】 初美「戻りましたよー」 巴「おつかれハッちゃん」 ??「よく頑張ったな、誉めてつかわすぞ」 初美「上から目線は少し腹が立つのですよー」 春「みんな上から」ポリポリ 初美「ちっちゃくって悪かったですねっ!」 巴「今年は統廃合とかで学校が減って早く終わっちゃったね」 ??「おかげでわらわの出番が無かったからのう」 初美「まあまあ、早く終わるのはいいことてはないですかー」 初美「この調子でらっくらく~に全国優勝してしまいましょう!」 【宮守】 豊音「ただいまー」 胡桃「お帰り、トヨネ」 塞「おつかれ」 シロ「おつかれ……」 ??「お疲れ様でした」 トシ「え?豊音戻って来たん?うわーお疲れー」 豊音「熊倉先生……」 prrr トシ「あ、ちょっとタンマ」 トシ「んー、もしもしアッシだけどー……えー何それチョベリバー」 塞「……どうしてああなっちゃったんだろうね」 シロ「さあ……」 豊音「そうだ!約束覚えてる?」 ??「優勝したらサイン、でしたよね」 豊音「うん!」 ??「もう貰って来てありますよ、はい」 豊音「わぁ、ありがとー!」 ??「あと友人の大沼プロのサインも貰いましたよ」 豊音「うわ、ほんとだー!ちょーうれしいよー!一生の宝物にするよ!」 ??「喜んでもらえてよかったです」 胡桃「――が入ってくれて良かったよ!」 胡桃「そうじゃなきゃインターハイには行けなかったからね!」 豊音「まさかあのプロにお孫さんがいたなんてねー」 塞「トシ先生のツテが役に立ったね」 シロ「ま、当の本人はあんな感じだけど」 トシ「えっ、それマジ~?ギャハハハ」 一同「うん……」 【鹿老渡】 いちご「おつかれ」 ??「おお、部長か」 いちご「まさか次峰戦で飛ぶなんて考慮しとらんかったけど」 いちご「またインターハイに行けて嬉しいけぇ!」 ??「そうじゃな」 ??「今年こそ勝つんじゃ!」 いちご「うん!頑張ろな!」 いちご「ワカメちゃん!」 ??「……その呼び方はやめてくれんか?」 憩「おつかれさまでしたー!」 モブ5「お疲れ様でした」 モブ4「おつかれ~って、勝てるわけないやん!」 モブ6「前、進めませんでした……」 憩「これで予選通過や!」 憩「京太郎くんの調子はどうやろなー」 京太郎「よっし!初戦から飛ばしていくぜ!」 男1(あ、アイツが我が天使咏ちゃんと同じ高校の男子部員か……) 男2(あんな野郎が俺の女神憩ちゃんと同じ高校の男子部員だとぉ?) 男3(彼が私の大天使エイスリンちゃんと同じ高校の男子部員ですか……) 123(裏山氏ね) 京太郎「」ゾクッ 京太郎(なんだろう、殺気を感じる……) 開局 親 男1 25000 南 男3 25000 西 男2 25000 北 京太郎 25000 京太郎(まずは流れをつかむ!) 京太郎(安くても、早く!) 京太郎「ツモ!タンヤオのみ、300・500」 男2「ちっちぇな」 男1「チッ」 東2局 男1 24500 親 男3 24700 男2 24700 京太郎 26100 男1(国士テンパイ!) 男1(あのリア充に天誅を!) 男1「ロン!32000!」 男2「えっ」 男1「えっ」 終局 男1 56500 京太郎 26100 男3 24700 男2 -7300 予選第2戦 京太郎「あの後なんとか巻き返したぞ!」 京太郎「ってかいきなり国士って……」 京太郎「次はこの卓か」 京太郎「この試合で2位以上で本選出場確定」 京太郎「本選は女子と同じ会場、プロの解説も来るらしいから頑張ろう!」 開局 親 京太郎 25000 南 男5 25000 西 男4 25000 北 男6 25000 京太郎(さっきは調子付けに安い和了をしてただけでおわっちゃったからな) 京太郎(今回は高く!) 京太郎「ツモ!8000オール!」 京太郎(ガンガン行こうぜ!) 男5「ツモ――その言葉を聞いた瞬間、僕の体に電流が走った―――」 男4「いっきなり親倍かー辛いなぁー」 東1局1本場 親 京太郎 49000 男5 17000 男4 17000 男6 17000 男4(三箇牧……女子団体は面白かった) 男4(こっちは、どうやろな) 男4「ロン!12300!」 男4(見極めさせてもらうで!) 東2局 京太郎 49000 親 男5 17000 男4 29300 男6 4700 同コンマのため、流局 男5「ノーテン」 男4「テンパイ」 男6「ノーテン」 京太郎「ノーテン」 東3局 京太郎 48000 男5 16000 親 男4 32300 男6 3700 男6(見る限り周りは格上、点棒も少ない) 男6(でも、取られた分は倍返し) 男6(そう、教わったんや!) 男4(……ここは隣を飛ばして逃げるか、だとすれば、跳満) 男4(三箇牧はもう放っておいても大丈夫やろ)トン 男6「それ、ロン!」 男6「四暗刻で32000!」 男4「な、スッタンやと!?」 オーラス 京太郎 48000 男5 16000 男4 300 親 男6 35700 京太郎(今日2回目の役満、羨ましいな) 京太郎(でも) 京太郎(ラストスパート、このまま逃げ切る!) 男4(まだ、あきらめるわけにはいかんのや) 男4(出来るだけ稼いで、次につなげる!) 男4「ツモ!1600・3200!」 終局 京太郎 46400 男6 32500 男5 14400 男4 6700 【予選を通過しました】 京太郎「ここが本選会場かぁ」 京太郎「あれ、もう女子の本選始まってるのか」 京太郎「みんなの予選の結果は……」 総合 1位 宮永照 2位 荒川憩 3位 清水谷竜華 4位 エイスリン・ウィッシュアート 5位 江口セーラ 平均打点 1位 三尋木咏 2位 赤阪郁乃 3位 江口セーラ 和了率 1位 エイスリン・ウィッシュアート 2位 宮永照 3位 荒川憩 京太郎「エイスリンさんが和了率1位か、凄いな」 京太郎「咏は打点1位、総合では照と憩さんがワンツー」 京太郎「俺は男子3位か、目指すぜ1位!」 【side-憩-】 憩「やっぱり宮永さんには負けるかー」 憩「でも、頑張るでー!」 開局 親 モブ1 25000 セーラ 25000 憩 25000 竜華 25000 憩「最初はこの部屋やな」 ギギィ 憩「あ」 モブ1「い」 セーラ「う」 竜華「え?」 モブ1(千里山の三年生コンビ、それにまた荒川さんまで……なんでまた) モブ1(こんなところまで来ちゃってよかったのかなー)カタカタ 憩「安心して、2人であの怖い怖い先輩たち倒そな」トン モブ1「わ、私のことか?」 憩「うん、頑張ろな」 モブ1「お、おう!」 セーラ「怖いってなんや怖いって!ツモ、1300・2600」 東2局 モブ1 22400 親 セーラ 30200 憩 23700 竜華 23700 同コンマのため、流局 竜華「んー流局かー」 セーラ「このまま1位行ったるわ!」 憩(いきなりこの2人はやっぱりきついなぁ) 東2局1本場 モブ1 19400 親 セーラ 31200 憩 24700 竜華 24700 憩(早速使ってくでー!)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 竜華(相変わらずようわからん感覚やな……) 憩「ツモ、400・600」 東3局 モブ1 19000 セーラ 30600 親 憩 26100 竜華 24300 憩(親だし、稼いでくで!) 憩「ロン、1500や!」 セーラ「はっ、ええわ」 【大望背負いし大砲】発動! 【ヒーリングスペース】により、憩の聴牌・和了判定-5 東3局1本場 モブ1 19000 セーラ 29100 親 憩 27600 竜華 24300 セーラ(憩に和了られるといっつも調子悪くなるなぁ) セーラ(安いのは嫌やけど、しゃあなしや) セーラ「ロン!6700!」 東4局 モブ1 12300 セーラ 35800 憩 27600 親 竜華 24300 憩(全員黙らせてみたけど) 憩(まだまだ、やな) 憩「ツモ、4000・8000!」 憩「これで一旦逆転や!」 南1局 親 モブ1 8300 セーラ 31800 憩 43600 竜華 16300 憩(よし……ツモ) 憩(これだとなんか1ちゃん騙しちゃったみたいやな) 憩(これも勝負……なんや) 憩「ごめんな、ツモ、6000・12000」 憩「トビ終了や」 終局 憩 67600 セーラ 25800 竜華 10300 モブ1 -3700 【憩がインターハイに進出しました】 京太郎「結局インターハイ出場は照、憩さん、清水谷さん、船久保さんか」 京太郎「エイスリンさんは地区予選和了率が全国1位になったし、凄いな」 京太郎「郁乃さんが負けるのはもっと意外だったな」 京太郎「次は俺の番か、緊張してきたな!」 京太郎「一旦休憩室で寝るか」 ガララ 怜「すぅ……すぅ……」 京太郎「怜さんか、確か清水谷さんは取材受けてたな」 京太郎「時間までここにいるか……」ナデナデ 怜「ん……」パチッ 怜「京…くんか」 京太郎「あ、起こしちゃいましたか?」 怜「いや…休めたから、大丈夫や」 怜「京くんはもう試合なんか?」 京太郎「はい」 怜「緊張、しとるんか?」 京太郎「情けないですけどね」 怜「そっか……」ニギッ 怜「頑張ってな」ニコッ 京太郎「はい!」 京太郎「1戦目、ここで勢いをつける!」 本選第1戦 京太郎(この部屋か……) 京太郎(どんな人たちがいるんだろう) ギギィ 開局 親 男7 25000 京太郎 25000 男9 25000 男8 25000 京太郎「ロン、1000」 男8「ぐぬぬ」 男7(須賀京太郎、情報通りだとすれば、その打ち筋は宮永照と同じ) 男7(お手並み拝見) 東2局 男7 25000 親 京太郎 26000 男9 25000 男8 24000 京太郎(親番なのに聴牌できねー、どうしよ) 男8(1000か、安すぎるな) 男8「ロン!6400!」 男8(親は流させてもらおう) 東3局 男7 25000 京太郎 26000 親 男9 18600 男8 30400 男7(須賀京太郎は左程脅威ではなかったか) 男7(つまらん) 男7「ロン、5200」 東3局 男7 30200 京太郎 26000 男9 18600 親 男8 25200 京太郎(やっとテンパイできた……) 京太郎(と思ってる間にまた) 京太郎「ツモ、500・1000」 南1局 親 男7 29700 京太郎 28000 男9 18100 男8 24200 京太郎(よし、あともうちょい) 男7(こんなやつにアイツは負けたのか) 男7「ロン、7700」 南1局1本場 親 男7 37400 京太郎 28000 男9 18100 男8 16500 男7(連荘、だが配牌が悪いな……) 京太郎「ツモ!1700・3300!」 京太郎(一応逆転だな) 南2局 男7 34100 親 京太郎 34700 男9 16400 男8 14800 京太郎(いい調子だ) 京太郎「ツモ、6000オール!」 京太郎(逃げ切ってやる) 南2局1本場 男7 28100 親 京太郎 52700 男9 10400 男8 8800 男8(8800はあかんなぁ) 男8「ロン、8300」 男9「うげっ、マジですか」 南3局 男7 28100 京太郎 52700 親 男9 2100 男8 17100 京太郎(憩さん、あなたの力) 京太郎(いま、使います) 京太郎「リーチ!」ピキーン 男7「」ゾクッ 男8(今、背筋が一瞬……)トン 京太郎「ロン、リーチ一発裏3、8000です」 男8「は……!?」 男9「こんなん役無同然やないか」 オーラス 男7 28100 京太郎 60700 男9 2100 親 男8 9100 全員ノーテン流局 終局 京太郎 60700 男7 28100 男8 9100 男9 2100 男7(本来役無の和了、ただの偶然による和了) 男7(こんな和了をするのは……いや、気のせいだろう) 男7(こんな和了なんていくらでもあるしな) 男8(ムダヅモばっかじゃねえか、クソッ) 男8(なんか、運が無くなったみたいや)トン 男9「流局、やな」 男8「ノーテン」 男7「ノーテンや」 京太郎「ノーテン」 男9「ノーテン」 ―――――――――― 京太郎「あの後本選ではトップになり続けて……」 京太郎「県1位になったぞ!」キャッホー 京太郎「みんなと待ち合わせしてる場所に行くか」 京太郎「この辺だったかな」 照「こっち」 京太郎「お、これはこれはチャンピオン様じゃありませんか」 照「そんな呼び方しないで」ムスッ 照「それに京だって北大阪のチャンピオン」 京太郎「あ、そういえばそうだったな」 照「何言ってるの」 京太郎「それで、みんなは?」 照「もう帰った」 京太郎「えっ」 照「県予選1位同士仲良く帰ってきなさい、って霞が」 京太郎「照が迷子になったらどうする気なんだよ……」 照「でさ、京、私、1位になったでしょ?」 京太郎「ああ、なったな」 照「だからさ、その……」チラッチラッ 京太郎「なんだ?ご褒美が欲しいのか?」 照「う、うん……///」 京太郎「それならそうと言えばいいのに」 京太郎「でもご褒美か、何をしよう」 京太郎「じゃあ二人で甘いものを食べに行こうか」 照「……ん」 京太郎「というわけで会場近くの喫茶店に来てみたぞ」 カランコロン 店員「いらっしゃいませー」 店員「お、あなた方ひょっとしてひょっとするとカップルですか?」 京太郎「いや、ちが「じゃあじゃあ!」」 店員「こちらのカップルパフェをどうぞ!」 京太郎「だから俺た……」 ギュッ 照「……」ギュッ 京太郎「照……」 照「いいから、別に」 店員「じゃあごゆっくりー」 京太郎「良かったのか?」 照「うん」 照「このパフェおいしそうだし」 京太郎「カップルに間違われて」 照「えっ」 京太郎「えっ」 照「……///」 夜 京太郎「もうすぐ夏休みだ」 京太郎「今のうちに出されてる課題を片付けよう」 京太郎「この英語の課題難しいな……」 京太郎「エイスリンさんとやろうか……いや、自分の分は自分でやろう」 京太郎の学力が上がった! 60→61 【7月第3週 休日】終 【第2章】終 【第3章 全国】 【7月第4週 平日】 京太郎「今日から夏休みだ!」 京太郎「毎日が休日だ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「インハイは東京、東京観光に備えて金を貯めよう!」 おっさま「今日も元気やなー」 由子「元気なことはいいことなのよー」 由子「須賀くーん、こっちに麦茶よろしくなのよー」 京太郎「はい、ただいまってうわっ!」ドンガラガッシャーン 京太郎「やばい、コップを割ってしまった……」カタカタ おっさま「あちゃーやってしもたかー」 京太郎「あ、店長!これは、そのですね!」 おっさま「給料から引いとくなー」 京太郎「そ、そんな……」 カランコロン 由子「いらっしゃいませ、なのよー」 桃子「こんにちはーっす」 京太郎「いらっしゃいま……ってモモ!?」 桃子「あれ、どうして京太郎がここにいるっすか?」 京太郎「いまバイト中なんだよ」 桃子「へぇ、とうとう京太郎も働くような人になったっすか」ウンウン 由子「二人は知り合いなのよー?」 桃子「はい、幼馴染っす!」 由子「私は真瀬由子なのよー」 桃子「京太郎がいつもお世話になってるっす」フカブカ 京太郎「で、何するんだ?」 桃子「もちろん打つっすよ!」 由子「じゃあこちらの卓へどうぞ、なのよー」 桃子「京太郎も一緒に打つっす!」 京太郎「わかったよ、真瀬さんもどうですか?」 由子「わかったのよー」 おっさま「じゃあワイも入れてもらおかー、ってアンタ清澄の東横ちゃんやないか」 桃子「私のこと、知ってるっすか?」 おっさま「長野代表清澄高校の次鋒、通称『黒の天使』」 おっさま「それに去年の全中3位、知らないわけないやろ」 由子「長野代表ってことは、私と打てないのよー」 京太郎「えっ、そうなんですか?」 おっさま「大会規定で団体戦の代表同士は打てないんや」 京太郎「じゃあ、あと1人はどうするんですか?」 おっさま「今日はあいつがおるから大丈夫や」 おっさま「いま呼んでくるわ」 開局 おっさん「よぉ、須賀んとこの、調子はどうや?」 京太郎「上々ですね……」トン おっさん「がっはっは、そうかそうか」トン 桃子「なんで店長がここにいるっすか」トン おっさま「昔からの知り合いなんや」トン 京太郎(テンパイできねー)トン おっさん「ツモ、300・500や」 おっさん「頑張れよ、北の1位」 東2局 京太郎 24500 親 おっさん 26100 桃子 24700 おっさま 24700 桃子(なんかさっきから高い手が作れないっすね……) 桃子(でも、京太郎には負けられないっす!) 桃子「ロン!3900っす!」 東3局 京太郎 24500 おっさん 26100 親 桃子 28600 おっさま 20800 京太郎(和了れないのはやだなぁ……) 京太郎(憩さんの力はなんか使っちゃいけない気がするし) 京太郎「あ、ロン、1000です」 桃子(地味な対局っすねー) 桃子(消えにくいっすよ、まったく) 東4局 京太郎 25500 おっさん 25100 桃子 28600 親 おっさま 20800 おっさん「そういえば、須賀は男子個人戦1位やったらしいな」 京太郎「凄いでしょう」フフン おっさま「そういえば、今年から個人戦の出場枠が4人になったんやな」 京太郎「今年からだったんですか?」 おっさま「意図はようわからんけどな、東横ちゃんも真瀬ちゃんも個人戦出場者やで」 京太郎「へー、あ、ツモです、3000・6000」 おっさま「しれっと和了るんやなぁ」 南1局 親 京太郎 37500 おっさん 22100 桃子 25600 ※[ステルスモード]に移行しました おっさま 14800 京太郎(本当に安い手しか作れないな……一回使ってみるか) 京太郎(これで、テンパイだ)ピキーン 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎(全てを照らすような、闇を明かすような) 京太郎(そんな光を、イメージする!) 京太郎「カン!」タン 京太郎「来た!嶺上ツモ、面前のドラ3で4000オールです!」 南1局1本場 親 京太郎 49500 おっさん 18100 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(今、何が起こったっすか?) 桃子(背筋がゾクッってなって、そしたら京太郎が和了ってて……) 京太郎「ロン、1500の1本場は1800」 桃子(わけがわからないっす……) 南1局2本場 親 京太郎 51300 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎「ノーテンです」 おっさん「ワシもノーテンや」 桃子「ノーテンっす」 おっさん「ノーテンや」 南2局2本場 京太郎 51300 親 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 桃子(さっき京太郎が和了ってからツモが悪くなってるっす) 桃子(まーた流局っすか) 南3局2本場 京太郎 51300 おっさん 16300 親 桃子 21600 ※[ステルスモード] おっさま 10800 京太郎(やっぱりあれ使うと運が悪くなるな……) 京太郎(使いすぎは禁物、だな) 京太郎「ロン、1000の2本場は1600です」 オーラス 京太郎 52900 おっさん 16300 桃子 21600 ※[ステルスモード] 親 おっさま 9200 京太郎(オーラス……もういっちょ!) 京太郎「リーチ!」ピキーン 桃子(いまさらリーチっすか……) 京太郎(運を、集める) 京太郎(よし、来た!) 京太郎「ツモ!リーチ一発、1600・3200!」 終局 京太郎 59300 桃子 20000 おっさん 14700 おっさま 6000 桃子「いやぁ、楽しかったっす!」 京太郎「そうか、なら良かった」 桃子「それじゃあそろそろ帰るっす」 京太郎「おう、咲たちによろしくな」 桃子「次は3週間後、インターハイっすね!」 京太郎「そうだな、三箇牧は強いから覚悟しとけよー」 桃子「楽しみにしておくっすよ」 桃子「それじゃ」 バタム 由子「影の薄い子だったのよー」 京太郎「あれ、そういえば真瀬さんはモモを見えたんですか?」 由子「なんとなく見えたのよー」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいま……」 姫子「部長、こっち来るとですよ」 哩「姫子、ちょんっ、っと待って」ヴィーン 哩「ここば、どこ?」メカクシ 姫子「雀荘です」メカクシハズシー 京太郎(なんだあの2人) 由子「いらっしゃいませなのよー、あ、白水さんなのよー」 哩「おお、真瀬やなか」 由子「お久しぶりなのよー」 京太郎「真瀬さん、お知り合いなんですか?」 由子「この2人は新道寺女子の子たちなのよー、その小さい子が鶴田さん、赤い顔をしてる方が白水さんなのよー」 京太郎「新道寺って花田さんのいるところですか?」 哩「花田のことば知っとると?」 京太郎「はい、一度ここに来ましたね」 姫子「そういえば、花田ん奴ば雀荘ば行って楽しかった言うとりました」 哩「ふむ、花田と打ったのは君か?」 京太郎「はい、たしかに楽しかったですね」 哩「じゃあ、私たちと打たんか?」 京太郎「まあ、いいですけど」 開局 京太郎(新道寺女子、福岡だったけな) 京太郎(……ま、いいや) 京太郎(誰が相手でも、勝つ) 京太郎(楽しむ) 京太郎「ロン、2000です」 東2局 おっさま 23000 親 哩 25000 京太郎 27000 姫子 25000 哩(リザベーション失敗、か) 哩(すまんな、姫子) 京太郎「ロン、5200!」 哩(ツモじゃなきゃ気持ちよくなか) 東3局 おっさま 17800 哩 25000 親 京太郎 32200 姫子 25000 哩(直撃ば受けたい……) おっさま「お、リーチや」 哩(直撃、直撃…)トン おっさま「それや、ロン24000」 哩「あ、ああっ!」ビクンビクン 哩(直撃、気持ちよかぁ……) 姫子「ぶ、ぶちょー…」 京太郎(なんだこいつら) オーラス おっさま 41800 哩 1000 京太郎 32200 親 姫子 25000 哩(東風にしたのは間違いだった) 姫子(全然和了れんとです……) 京太郎「ロン、5200です」 終局 京太郎 37400 おっさま 36600 姫子 25000 哩 1000 京太郎「お疲れ様でした!」 姫子「おつかれです」 哩「おつかれ」 哩「須賀云うたか、これば私の連絡先ばい」 姫子「ぶちょー、よかとですか?」 哩「よかよか、ほれ、姫子も」 姫子「はい……っと」 哩「次に打つときは負けなかよ」 京太郎「ええ、こっちこそ」 姫子「じゃ、行きましょう」カチッ ブイーン 哩「んっ!」 哩「ひ、姫子、いきなりばやめっ」 カランコロン 京太郎「何だったんでしょうね、あの2人は」 由子「私にもよくわからないのよー」 京太郎「今日のバイト代少なかったな」 京太郎「まあモモに会えたからいっか」 京太郎「夕方だけど、何しよ」 夕 京太郎「久しぶりに買い物に行くか」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「コンビニに来てみたぞ」 京太郎「お、ガ○ガ○くん梨味、もう売ってたのか」 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「ハーゲンダ○ツ確保っと」 京太郎「お、これ花火セットか」 京太郎「そういえば今週末に祭があったっけ」 京太郎「みんな、千里山の人たちも誘って一緒に行こうかな」 京太郎「その後に清々荘の近くでやるか」 京太郎「よし、買った!」 京太郎「そういえば照とみんなで海に行く約束もしてた気がするな」 京太郎「少し散歩するか」 京太郎「今日も楽しい1日だったな」 京太郎「バイトから帰った後は誰にも会わなかったけど」 京太郎「それも俺らしさの1つだよな、うん」 京太郎「うっし、インターハイまで頑張るぞ!」 【7月第4週 平日】終 【7月第4週 休日】 京太郎「暑い……」 京太郎「もう来週の日曜には東京にいるのか」 京太郎「東京は涼しいのかな……」 京太郎「夏祭りに誰かを誘おう」 京太郎「誰を誘おうかな」 京太郎「咏と憩さんを誘ってみるか」 ――――――――― 京太郎「二人共話に乗ってくれたぞ」 京太郎「でも憩さん、なんか顔赤くて息荒かったけど大丈夫かな」 京太郎「夏風邪とかじゃなけりゃいいんだけど」 ――――――――――― 憩「京太郎くんと…祭り……あっ」クチュ… 京太郎「誰かの部屋に遊びに行くか」 京太郎「誰の部屋に行こう」 京太郎「照の部屋にでも行こうかな」 京太郎「照、いるかー」コンコン シーン 京太郎「……」 京太郎「別のことをしよう」 京太郎「散歩だ、散歩に行こう!」 京太郎「というわけで公園まで来た……お、あれは照じゃないか」 京太郎「少し驚かしてみるか……」グチャ 京太郎「ん?」 犬の糞「うーっす」 京太郎「ん?」 靴「私、汚れちゃいました」 京太郎「……えぇぇ」 ビチャ 鳥の糞「ちはーっす」 京太郎「」 京太郎「犬の糞踏んで、鳥の糞当たって」 京太郎「照もどっか行っちゃうし」 京太郎「なんか、もうメゲるわ……」 夕 京太郎「祭りに行くぞ!」 咏「おー!」 憩「いぇいー!」 京太郎「憩さんも浴衣なんですね」 憩「どや?似合うやろ?」フリフリ 京太郎「はい、可愛いですよ」 憩「か、かわっ?」 咏「なんだよ、私にはなんも無しかよ、ま、知らんけど」ツーン 京太郎「だって咏いっつも和服だし可愛いじゃん」 京太郎「だからあえて言うことはないかなーって」 咏「な、なんでそんなこと言えるんだよ、わ、わっかんねーな」カァァ 憩「可愛い、ウチが、可愛い……えへ///」 京太郎「さ、さっさと行きますよ」 ワイワイガヤガヤ 憩「賑やかやなー」 京太郎「はぐれないように気をつけないとですね」 咏「んで、まずはどこに行くよ?」 憩「最初はやっぱり金魚すくいとかでええんやない?」 京太郎「そうですね、じゃあ探しましょうか」 セーラ「金魚がすくえるでー!金魚やでー!」 憩「あ、江口さんや」 セーラ「なんや荒川に三尋木と須賀やないか、ここで何しとんねん」 咏「何するも何も遊びに来てるだけだぜぃ」 憩「そっちは何してはるんですか?」 セーラ「ちょっと知り合いのおっさんの店番やってんねん」 セーラ「須賀、やってけや」 京太郎「何円ですか?」 セーラ「1回10000円や」 京太郎「高すぎでしょそれ!2桁くらい間違ってますよ絶対!」 セーラ「冗談や冗談、1回50円や」 京太郎「たった50円でいいんですか?俺全部取っちゃいますよ?」 セーラ「ほぉ、言うやないか、ならやってみぃ」 京太郎「じゃあ遠慮なく……」 京太郎「はぁぁぁぁ……」 男「な、なんだアイツ!屋台の前で精神統一を始めやがったァッ!」 女「み、見てあれを!あの人から流れるあのオーラを!」 京太郎(今こそ、今こそ俺が長年培ってきたあの技を見せるときッ!いや、魅せるときッ!) 京太郎(モモも咲も照も旅行に行ったりして、一緒に祭りに行くことができなかった俺が) 京太郎(家でカピバラと秘密の特訓をして得た力ッ!) 京太郎(これぞ須賀式―――――) ―――――金魚すくい―――――! 京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉぉお!」 男「何だあの動きは!見えねェ!目で追い切れねェ!」 女「か、彼の器には金魚が着実に入っているわ!」 男「クッ、俺たちはどうやら本物の怪物を見てしまったようだなッ!」 京太郎「手が痛い……」 憩「金魚全部取ったりするからやで」 咏「あの後セーラが怒られてるように見えたけど、よかったんかねぃ」 京太郎「……あ、くじ屋だ」 憩「話題の転換早すぎやない?」 京太郎「隣にも何件かあるけど、どれにしよう」 京太郎「この店でいいか」 店員「いらっしゃい、何回引いてくんや?」 京太郎「2回くらいで」 店員「へいへい、こちらにどうぞ」 京太郎「2回とも外れか……」 京太郎「あれ、咏がいないぞ」 憩「咏ちゃん、綿あめ買いに行ったっきり帰ってこないんや」 憩「どうする?」 京太郎「心配なので2手にわかれて捜しましょう」 京太郎「見つけたら連絡してまたここに集まりましょう」 憩「うん、わかった」 京太郎「じゃあ俺はこっち捜してきます」 憩「また後でー」 京太郎「見つかりましたか?」ハァハァ 憩「綿あめ屋行ってみたけど、見当たらんかった」ゼェゼェ 京太郎「じゃあどこにいるんだよ……」 咏「遅れちゃってごめんねぃ~」 京太郎「咏!」 憩「それに照ちゃんも」 照「……」モフモフ 京太郎「で、何があったんだ?」 咏「それがかくかくしかじかでねぃ」 京太郎「ふんふむなるほど」 京太郎「照も一緒に来るか?」 照「うん」 京太郎「じゃ、行くか」 セーラ「ちょいと待てや」 京太郎「あれ、江口さんじゃないですか」 セーラ「江口さんじゃないですか、やないわ!須賀のせいで怒られて店番代も無くなったやんか!」 セーラ「どうしてくれんねん!」 憩「まあまあ落ち着いて」 咏「そんなに不満なら京太郎に何かしてもらえばいいんじゃね、知らんけど」 セーラ「あ、せやな。じゃあオレも行くわ」 京太郎「急に2人も増えちゃったよ」 京太郎「次、どこに行きますか?」 照「お腹すいた」グゥ 京太郎「さっきまで林檎あめ食べてたろ」 咏「でもたしかに減ったねぃ」 セーラ「じゃあ「たこ焼き!」」 憩「たこ焼き食べよ!」 ――――――――――― 京太郎「5個入り1パック買ったらもう1パックサービスしてもらったぞ」 憩「んー!やっぱりここのたこ焼きはおいしいなぁ」 セーラ「いやいや、あそこの方が「照、おいしいか?」」 照「うん」モグモグ 咏「どんまい」 セーラ「オレなんて竜華も怜もいなかったらただの男っぽい女なんや」グスッ 京太郎「さて、この後はどうするかな」 京太郎「皆さん!花火をしましょう!」 憩「花火?」 京太郎「実は今日のために買っておいたんですよ花火セット!」 セーラ「お、ええやん」 京太郎「どうです?やりますか?」 照「いいんじゃないかな」 咏「迫り来る怒涛の花火の時間だねぃ」 京太郎「バケツよし!チャッカマンよし!蝋燭よし!」 京太郎「花火パーティーの始まりだ!」 セーラ「火が出るでー!」ファイアー 咏「回れ回れー!」ファイアー 憩「あー綺麗やなー」 京太郎「まずは穴の線香花火を」ガサガサ 京太郎「ん?」 照「ん」 京太郎「照も線香花火か?」 照「うん」 ボッ 京太郎「照は1人で来たのか?」 照「うん」 京太郎「でもどうして」 照「京が憩たちと出ていくのが見えたから気になってね」 照「途中から見失って困ってた」 京太郎「行きたいなら行きたいって言ってくれれば良かったのに」 照「言いにくいのは、京もわかるでしょ?」 京太郎「…まあな」 照「……」 照「実は、京に言いたいことが」ポトッ 京太郎「落ちちゃったな、で、どうした?」 照「…ううん、なんでもない」 京太郎「一体なんだったんだ?」 憩「くらえー!」ファイアー 京太郎「あつっ!足に向けないでくださいよ!」 憩「いやーごめんごめん」 京太郎「郁乃さん並みに誠意を感じられない謝罪ですね」 憩「京太郎くんもどうや?」つ花火 京太郎「じゃあ火くださいよ」 憩「うん、ちょっと待ってな……あ、消えてしもた」 京太郎「そういえば」ファイアー 憩「なんや?」ファイアー 京太郎「憩さんっていつも部屋で何して過ごしてるんですか?」 憩「うーん……」 憩(ナニして過ごしてるんですか?ってこればれてるんじゃ……) 憩(早く話題換えんと……) 憩「そ、そういう京太郎くんは何しとるん?」 京太郎「俺はネト麻とか勉強とかですね、それで憩さんは?」 憩(ここは一旦落ち着こ、うん) 憩「そういえば、京太郎くん憶えとる?」 京太郎「何をですか?」 憩「ウチと京太郎くんが初めて会って、京太郎くんが入部してくれた日のことや」 憩「もう4か月くらい前のことやったね」 憩「ウチのこと慰めてくれて、麻雀部に入ってくれて、一緒に掃除して」 憩「ぱ、ぱんつ見られたこともあったけど、その後は一緒に帰って、雀荘行って」 憩「そのときにたこ焼き食べたやろ?」 京太郎「ああ、2人で食べましたね」 憩「あのたこ焼きなんやけど」 京太郎「さっき食べたたこ焼き、でしょう?」 京太郎「忘れませんよ、あの店の人の顔特徴的ですし」 京太郎「憩さんと初めて会った日のことなんて忘れるわけないじゃないですか」 憩「ふふっ、ありがとな」 憩「京太郎くんがみんなを集めてくれて、そんでここまで来れた」 憩「感謝してるで、京太郎くん」 京太郎「憩さん……」 京太郎「結局、部屋で何してるんですか?」 憩「」 【7月第4週 休日】終
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/794.html
15 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 41 48 ID fbT6YdZt0 新規勇者志願の方はスペックのご記入をお願い致します。 まず名前欄に[名前#任意の文字列]、メール欄に[sage]を入れて下さい。 名前・メール欄のご記入が終わりましたら 『自分の特徴』 性別:[♂ ] 年齢:[20 ] 顔の特徴:[99の矢部と小泉こうたろうをたして2で割った感じ ]←どんなだ 性交渉経験:[そこそこ ] 相手との関係:[中学のときのクラスメート ] 相手に送るメールの方向性など:[犯罪じゃなきゃ・・・ ] 『相手の特徴』 ニックネーム:[花子 ] 性別:[♀ ] 年齢:[20 ] 顔の特徴:[そこそこ ] 性交渉経験:[あると思う ] 『その他』 長文OKか:[NG ](携帯のみの環境の場合はNG) 写メネタOKか:[NG ](携帯が対応していない・写メしたくないという場合はNG) 以上をご記入ください。もちろん無記入でも構いません。ですが詳しい方がネタは書きやすいです。 勇者にはなりたいがターゲットに出来る異性のお友達がいないという方は同性のお友達でもよろしいと思いますよ。 琴氏の被爆しそうでガンガリマフ。お手柔らかにヨロ とりあえず 20で 20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 42 49 ID YwfE/erE0 お前といると耐えられない 27 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 43 57 ID fbT6YdZt0 20 送った 40 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 46 27 ID fbT6YdZt0 20返信 は?今日も酔ってる? 今日も・・・orz 55 55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 50 14 ID YwfE/erE0 なんかお前らしくないな。お前といると耐えられないって言ってるだろ。 俺はお前が好きだったけど、お前は俺のことなんか見てなかったじゃないか。 62 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 51 34 ID fbT6YdZt0 55 送った 85 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 56 01 ID fbT6YdZt0 55送信 完璧酔ってるでしょ? 酔っ払いとしか認識されて無い 85 93 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 57 18 ID fbT6YdZt0 85 自爆。 じゃあ 115 101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 18 58 32 ID bQQrQDcJ0 85 よく酔っ払ってるのか? 104 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 18 59 15 ID fbT6YdZt0 101 昨日、酔ってメールした。 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 00 25 ID NCuzJ7Tk0 来たるべきオッパイ期の予感。 1万人の白いオッパイに包まれて愛しき貴方と朝を迎えることが出来るなら… 私のオッパイ期はどれだけ素晴らしいものになるのか… オッパイよ!我に写メを! 127 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 01 46 ID fbT6YdZt0 115送信 145 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 04 54 ID fbT6YdZt0 115返信 は?完璧酔っ払いじゃん。 そんなに見たいの? 見せないけど。 残念。 155 155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 06 49 ID GU8Gv/L80 この痛みをどうすりゃいいの 誰がマラをしゃぶってくれるの 僕が淋病 君は梅毒 こいつはまさに大迷惑 膿みをこの手で絞り出したいの 膿みの完治を見つめてたいの マラの先っぽ膿んで痛む 涙涙の物語 163 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 07 36 ID fbT6YdZt0 155 送信 テラコワス 178 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 10 45 ID fbT6YdZt0 155 馬鹿? 冷めてる・・・・ 190 190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 14 05 ID mHMz/KAA0 ごめん、お前の気が引きたくて、つい変なメールばかり送っちゃった 本当に、ごめんね、ごめんね とりあえず怒ってるみたいなんで、これだけは言わせてくれ お前のこと、好きだ 世界中の誰よりも愛してる ホント、変なメールばかりでごめんね 182 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 12 49 ID fbT6YdZt0 ごめん。飯の時間だ 返信はちょっと待て 222 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 24 00 ID fbT6YdZt0 190 え?え? ごめん、ちょっと待って考えさせて とりあえず、怒ってはいないからさ 旗上? 260 236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 26 36 ID Xz0aYXic0 222 普通にフラれて終わりとかはヤメテー 245 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 28 12 ID fbT6YdZt0 236 振られるのは嫌だが。 それもVIPPERにかかっているるるる 260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 31 21 ID re0YVGew0 嘘だぴょーん 264 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 32 20 ID fbT6YdZt0 260 送信 てか、まずいってコレ。 271 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 35 51 ID fbT6YdZt0 260 またそうやっておちょくるの? またってどう思われてんだ俺・・・・・・orz 280 280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 19 38 00 ID rqO7mGN+0 本日はJR西日本をご利用いただき誠にありがとうございます。 新快速列車の網干行きです。 287 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 38 39 ID fbT6YdZt0 280送信 そして、酔っ払い確定 302 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 43 09 ID fbT6YdZt0 280 どこさ? 返信がくるだけマシか? 315 315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 19 44 20 ID m2hduOUZ0 下半身が熱くなりすぎてもうダメだ お前にこの熱を吸い取ってもらいたい 321 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 45 24 ID fbT6YdZt0 315送信 大丈夫かなぁ?これ 326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 46 44 ID C4cHkT9B0 321 おまいは今酔っ払っているんだ 347 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 50 58 ID fbT6YdZt0 315 はいはい、そのうちね。 流されました。 355 355 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 19 52 18 ID Xz0aYXic0 男の子に恥かかせる気? 361 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 53 32 ID fbT6YdZt0 355 送信。 363 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 54 29 ID fbT6YdZt0 360 もう、どっちでもいいっすよ 368 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 19 58 18 ID fbT6YdZt0 355 恥ずかしいのはこっちだよ。 太郎は酔っ払いなんだし どうコメントしていいものか 375 375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 00 12 ID rqO7mGN+0 ぬるぽいんとえくせぷしょん 381 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 01 08 ID fbT6YdZt0 375 送信 415 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 09 13 ID fbT6YdZt0 375 何語? それよりもさ、土曜日か日曜日暇? 旗立?しかも2通きた。 420 420 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 09 56 ID lRMZDFYq0 その日彼女とデートの約束がある 426 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 11 21 ID Xz0aYXic0 420 ちょwwwwwwおまっwww 旗即折りwwwwwwwwwwwwww 427 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 11 23 ID fbT6YdZt0 420 送信 450 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 15 31 ID fbT6YdZt0 420 そっか。 この前好きな人いないって言ってなかったっけ? まぁ、太郎はもてるしね 俺は決してもてませんよ? 460 460 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 16 43 ID mHMz/KAA0 いや、彼女ってお前のことだよ? 今度の土日でデートしてくれるんじゃないの? 471 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 18 13 ID fbT6YdZt0 460 うは。 送信。 502 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 22 19 ID fbT6YdZt0 460 まだ酔ってるの? どうせまた冗談なんでしょ? 疑われました。 509 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 23 22 ID fbT6YdZt0 502 アンカー付け忘れた 515で 515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 23 43 ID mHMz/KAA0 今日はしらふだよ なんなら、今から確認しにくる? で、さっきの土日って何の話? 実は、かなりドキドキしながら、返事まってるんだけど 519 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 24 44 ID YXGElePa0 515 おまえ苺の最終兵器か? 521 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 25 03 ID fbT6YdZt0 515 送信 548 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 32 07 ID fbT6YdZt0 515 確認には行かないけど 本当に私でいいの? 前に太郎が野球好きだって言ってたから 日曜日に一緒に野球見に行こうかなって思ってたんだけど なんだか旗どころじゃないぞ? 555 555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 33 31 ID YwfE/erE0 好きだよ。お前と一緒にいると安心するしお前以外を好きにはなれない。 でも駄目。俺はお前と一緒にいたいと思うよ。いつでも今でも思ってる。 でもやっぱり駄目なんだよ。 562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 34 16 ID 6hL3d1nK0 555 もやしワロタ 563 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 34 35 ID fbT6YdZt0 555 送信。 なんか微妙な文だな 606 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 40 56 ID fbT6YdZt0 555 つまり、どっち? 期待した私が馬鹿だったの? うわぁ返信次第で 615 615 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 42 20 ID 9M8tMTK80 当然 おまえカバだろ? 622 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 42 55 ID fbT6YdZt0 615 うは。 俺カナシス でも送信 633 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 46 26 ID fbT6YdZt0 615 即返信 ふーん ふふふふふ テラオソロシス 助けて 640 640 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 20 47 53 ID YXGElePa0 ぶふふふふ 652 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 48 46 ID fbT6YdZt0 640 ・・・・ソウシン 675 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 54 01 ID fbT6YdZt0 640 ふふふふふふふふふふふふ なんだ?このノリ 685 685 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 20 54 41 ID mHMz/KAA0 お前勘違いしてるだろ 前にお前、俺と結婚したくないって言ってただろ 俺は、もう好きなだけじゃダメなんだ お前と一生一緒にいたいくらい好きってこと 692 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 20 56 00 ID fbT6YdZt0 685 送信 732 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 01 41 ID fbT6YdZt0 685 私をからかうのがそんなに楽しい? 結婚したくないなんていってないし 誤爆覚悟で 740 740 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 03 21 ID mHMz/KAA0 絶対言った!!! 俺すごい傷ついたんだから って、俺と結婚はいやじゃない? まだ、脈あるかな? 750 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 04 14 ID fbT6YdZt0 740 送信 808 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 14 42 ID fbT6YdZt0 740 結婚はともかく 中学卒業後に○○(すんでるところ)から居なくなったのは太郎じゃん それ聞いた時ホントに悲しかったんだからね わかってるの? あれ? 820 820 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 16 28 ID mHMz/KAA0 ごめん 俺にも色々あったんだ でも、今でも、お前のこと忘れられなくて・・・ 結婚とか考えられないっていうなら、まず恋人からでもいい お前のことが好きだ 俺と付き合ってくれないか 833 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 17 48 ID fbT6YdZt0 820 送信 苺軍の団結すごいな 882 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 25 48 ID fbT6YdZt0 820 今度こそ、信じるよ。 信じるからね。 ほんと、俺馬鹿だったわ 895 895 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 29 07 ID 9M8tMTK80 さっきから何勘違いしてんの? 色気づいてんじゃネーヨ ブスが 俺彼女いないけどおまえのことなんとも思ってないから もう2度とめーるとかしてくんじゃねーぞ じゃあな! …もし本気で付き合いたいなら おっぱいとマンコの写メ今すぐ送って来い 以上 923 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 31 47 ID fbT6YdZt0 895 うはー 送信するの? しました。 もうだめだ。俺 一遍芯で来る 927 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 33 19 ID fbT6YdZt0 895 電話キター 937 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 35 10 ID fbT6YdZt0 アンカー 945 939 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 35 38 ID aqiI8H+x0 アンカー てゆうか淡々と送ってるけど太郎はこの子どうしたいんだろ? 945 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 21 36 25 ID HsApRvEO0 本当に好きです 946 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 36 45 ID fbT6YdZt0 939 送らなきゃ胎児されるものかと。 951 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 37 52 ID mHMz/KAA0 946 いや、お前は、最後の 895送らなくて降りても、あんま責められなかったと思うぞ 954 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 38 54 ID fbT6YdZt0 951 マジデスカ? orz 957 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 39 31 ID mHMz/KAA0 954 とりあえず、お前さんは、電話に集中すればいいんじゃね? 960 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 40 07 ID aqiI8H+x0 太郎もメールで上げたり下げたりしてるうちにけっこうマジになってきたとか 37 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 52 53 ID fbT6YdZt0 えと、泣きながらですね 「今度会ったら殴ってやるから」 とか 「裏切り者」 とか 言われました。 んで、鬼畜野郎にはなりたくないんで 家行って直接弁解する事になりました。 夜遅いから明日。 とは言えないし。言うつもりも無いが ここでアンカーだせば真の勇者になれるかな? 50 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 53 51 ID mHMz/KAA0 37 それ行動アンカー? 50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 54 13 ID YwfE/erE0 誠意を見せる あとちんこも見せる 53 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 54 18 ID fbT6YdZt0 45 そう 67 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 56 24 ID fbT6YdZt0 50 ごめ、後半が流石にそれは・・・ 70 70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 56 57 ID PnkobVuP0 ジョジョ全巻買ってくれよ 80 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 57 57 ID fbT6YdZt0 70 ショボーン。 もう時間無いんで行って撲殺されて来ます。 85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 29 ID mHMz/KAA0 80 お前は、最後の最後でクオリティが(ry 86 15時間実況代理 sage 2005/08/10(水) 21 58 35 ID C4cHkT9B0 ( ⌒ ) ポッポー l | / ⊂(#・∀・) があああああああああああああああああああ / ノ∪ し―-J |l| | 人ペシッ!! (_) )(__)(_ ⌒) (⌒ ⌒Y⌒ 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 40 ID PnkobVuP0 80 ちゃんとジョジョ全巻買って「これ、プレゼントな」って言ってくれなw 88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 40 ID 3zr36ZCU0 太郎 や っ て く れ た な 89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 21 58 48 ID NxaevMTm0 80 自分の力でどうにかしろ。 あと、指定アンカー踏んだぞw 92 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 21 59 26 ID fbT6YdZt0 85の挑発にのって 100 実行します。 何でも気やガレー 111 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 00 57 ID fbT6YdZt0 115 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 01 28 ID O2sPljLE0 行かない 123 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 01 48 ID fbT6YdZt0 115 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 27 ID O2sPljLE0 初スナイプ・・・ 今は反省している・・・ 129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2005/08/10(水) 22 02 36 ID HsApRvEO0 123 行ってこいwwww 130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 42 ID 3zr36ZCU0 あ、受験生4人か お ま え ら 勉 強 は ど う し た 結婚してくれ 131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 43 ID dI2q4k130 123 もういいからさっさと行って来い。 132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 02 51 ID mHMz/KAA0 太郎様へ もう気にせず、がんばって自力でなんとかした方がいいんじゃないでしょうか せっかくビンビンに立ったフラグが、消えますよ 136 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 03 20 ID fbT6YdZt0 129 131 そうします。 368 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 55 11 ID fbT6YdZt0 忘れられた頃に ただいも 381 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 22 56 57 ID HsApRvEO0 368 早かったな 早漏? 384 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 22 57 36 ID fbT6YdZt0 381 瀬クロスはしてないよ? 405 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 01 37 ID fbT6YdZt0 俺は帰ってこなくても良かったようですか? 407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 02 09 ID mHMz/KAA0 405 少なくとも、報告はしとこうよ、と言いたい 462 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 15 45 ID fbT6YdZt0 アンカー踏みは見逃してな 行く途中で、タゲの家の近くの公園で発見 ↓ 泣いてた ↓ 声かける ↓ 泣きながらいきなりパンチ。グーで ↓ もてあそんでなにが楽しいの?って怒鳴りつけられる ↓ 連続殴打 ↓ 俺「もてあそんだ訳じゃない」 ↓ タゲ「じゃあ、なにさ。どうせ今も馬鹿にしてるんでしょ」 ↓ 俺「違う」 ↓ タゲ「いいよ、もう帰る。もう絶交だから」 ↓ 500 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 23 07 ID fbT6YdZt0 ↓ 俺腕つかむ。タゲ暴れる ↓ ここで俺逆ギレ「馬鹿言ってんじゃねぇ」 ↓ 互いに会話と動き止まる。 ↓ どちらからともなくキスした。 ↓ 公園のベンチで会話無しでずーっと座ってた ↓ タゲ「帰るね」 ↓ 俺「うん」 ↓ 再キス ↓ タゲ「ありがと」 ↓ 帰宅 505 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 31 ID 29neejBn0 500 送 っ て 良 い の か な ? 506 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 37 ID mHMz/KAA0 500 えーと 509 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 23 47 ID aqiI8H+x0 462 以上? 511 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 24 25 ID O/OyAnZ60 太郎、アンタ狙いすぎ だがそれがいい! 513 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 24 38 ID fbT6YdZt0 うは 踏んだ 521 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 25 47 ID HsApRvEO0 500 これなんてエ(ry 522 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 25 59 ID fbT6YdZt0 509 以上だよ? 511 俺も書いてて思った。 524 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 26 48 ID HsApRvEO0 522 で、フラグは立ったのか? 526 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 28 17 ID DDk+OS0B0 太郎よ、今のおまいなら許される! 心からオメデトウ? 下手にVIPイタメスレに留まらずに、がんばってヽ(´∀`)ノ 528 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 28 51 ID fbT6YdZt0 524 とりあえずいまは普通にメールしてる アンカー出さない。もう懲りた 533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 29 01 ID YwfE/erE0 下手にVIPイタメスレに留まらずに 鴨の悪口はやめろwwwwwwwwww 538 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 31 31 ID DDk+OS0B0 533 ちょwwww、鴨だけは別格wwwwww 彼、また勇者してくれないかn・・・うわなにをするやめr 540 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 31 56 ID fbT6YdZt0 付けたすと 泣いてたのは本当だけど 怒ってたのは嘘だそうです 女の子って強いね 543 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 44 ID mHMz/KAA0 540 ちょwwwwおまwwwwwww え? 544 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 45 ID 37EQEZV7O 浪人・・・あいつ生きてるかなあ 545 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 32 57 ID 29neejBn0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 540 名前: 太郎←鴨 ◆FzAyW.Rdbg Mail: sage 投稿日: 05/08/10(水) 23 31 56 ID: fbT6YdZt0 太郎←鴨 太郎←鴨 太郎←鴨 太郎←鴨 ・・・どゆこと? 549 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 33 12 ID fbT6YdZt0 538 過去に鴨って人がいたの? 激しく勘違い 555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 10 ID DDk+OS0B0 ttp //wiki.livedoor.jp/itamail/d/%B3%FB%B5%D2 鴨の真相。超大作 556 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 24 ID O/OyAnZ60 別名でやっといて鴨さん最後にカミングアウトかと思ったよ(汗) 557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 34 53 ID C4cHkT9B0 549 ちょwwwwwwwwwびっくりさせんなwwwwwwwwww 558 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 35 16 ID Cc3rsmCc0 549 釣られたよorz 559 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 35 23 ID mJHkrr1x0 鴨客はもうやらないんだろ。 そのうち働けない身体にされそうだ品。 561 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 35 57 ID fbT6YdZt0 本と御免 勘違い 勘違い 勘違い 一遍芯できま 587 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 43 21 ID fbT6YdZt0 えーっと 土日に温泉に行く事になりました。 二人で あんなメール受け取っておきながら・・・ 本当に女の子って強い 590 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/08/10(水) 23 44 35 ID mJHkrr1x0 587 !!!!!!!!!!1 592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 45 30 ID +knvtqIB0 587 真夏に温泉wwwwっうぇwww 593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 45 33 ID AyWrwG4d0 587 よかったな太郎。おめでとう。 で、アンカーは? 603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 46 40 ID lRMZDFYq0 587 37でアンカー出せば真の勇者になれるかなっていってるよな アンカー 617 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 50 02 ID fbT6YdZt0 37 528 603 懲りたんじゃ 無かったのか 俺よ 635 618 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 50 41 ID YwI9gEw00 617 うはwwwwやめとけよ 635 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 51 59 ID V2MfdeDu0 やっぱ温泉キャンセル 636 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 52 22 ID mJHkrr1x0 635 うっはーwwwww 644 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 53 04 ID fbT6YdZt0 635 温泉時の行動アンカーのつもりだったんだが・・・ 再び鬼畜になれと? 647 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 11 ID YwI9gEw00 644 おまいギャンブル向かんなwwwwwww もう送らず寝ろ 648 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 23 ID HsApRvEO0 644 悪いことはいわん 降りろ! 649 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 54 28 ID V2MfdeDu0 644 当日ドタキャンでいいよ 652 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 55 13 ID fbT6YdZt0 635 送信 ごめんなさい・・・・orz 653 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 20 ID mJHkrr1x0 644 ま、ここで降りるがいいよ。 ここで本当の勇者だといわれても何かが残るわけじゃない。 654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 30 ID O/OyAnZ60 644 温泉キャンセルしといて、違うとこ連れていって楽しませてやれw 655 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 42 ID AyWrwG4d0 644 降りてお前が叩かれれば、彼女は泣かなくて済むぞ。 お 前 の ク ヲ リ テ ィ が そ れ を 許 せ ば な 656 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 55 50 ID Zb5myyxu0 vipper は意外といい人が多い。(けれど鬼畜・魔王スナイパ) 657 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 56 06 ID 5nY/8im30 太郎・・おまえ・・w 658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2005/08/10(水) 23 56 32 ID HsApRvEO0 652 ちょwwwwwwおまwwwwwwww まあ海に変更とかってフォローできるしな 659 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 57 25 ID V2MfdeDu0 魔王軍の俺は全力で妨害 660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 57 27 ID 37EQEZV7O 644 いいこと教えてやる。 二人で泊まってやることは一つ。 うpだ。 オナニー合戦頑張れ。 662 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 57 49 ID fbT6YdZt0 635 返信早 ダメです行きますよ もう騙されません。 良い意味で信じてくれませんでした。 664 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 58 21 ID mJHkrr1x0 662 女は強いなw 665 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 58 54 ID YwI9gEw00 662 彼女のクオリティに感謝しつつ次の指定w 670 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/10(水) 23 59 30 ID fbT6YdZt0 665 じゃあ 680で 672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/10(水) 23 59 54 ID YwI9gEw00 670 魔に受けるな~ 680 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 01 48 ID XqOe9pFs0 温泉でさー個室あるのしってる? 個室温泉 誰にも見られないから・・・ふふふ 693 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 02 44 ID BwbgpsDF0 670 クオリティテラタカスwwwwwwww な お ば か さ ん 694 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 03 01 ID oh9TPrUG0 太郎はもう温泉での行動アンカーでいいんじゃ? 695 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 03 24 ID /pMsLRO80 680 送信 クオリティ高い返信を 俺も期待 701 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 04 50 ID IrsNPZlO0 太郎には重大な任務があるだろうが 温泉でハメ撮り 帰ってきたらうpね 739 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 10 08 ID /pMsLRO80 680 それ、本性? 温泉はまだだよ? もう眠いから寝るね テラツヨス。 ホントにさっき泣いてた人間か? タゲが寝るんで終わりっす 742 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 10 50 ID 3qvnQkZG0 739 おつー 最後に温泉行動アンカー 748 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 11 36 ID AR+ImA4L0 739 乙π お休み前のラブラブ挨拶しとけよ 750 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 11 50 ID TjmEw1QQ0 739 乙 温泉行動アンカー3つくらい指定して 754 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 12 55 ID /pMsLRO80 742 750 温泉行動アンカー 770 775 780 770 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 13 ID pL/m/T8i0 混浴入って風呂でセックス 775 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 33 ID ibhQJ7Ay0 他に何が書いてあろうとセックスはなし 780 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 15 59 ID Ew416PAo0 脱衣所から服を盗んで困らす 787 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 18 18 ID 9obEZ3+v0 770,775,780 混浴入ってもセックスは無しで脱衣所から服を盗んで困らす 普通だな 788 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 18 31 ID /pMsLRO80 770 775 780 まとめると 混浴でセックスをせずにセックスして脱衣所から服盗む 難しいなオイ 817 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 25 00 ID /pMsLRO80 俺、基地外化 行動アンカー 835-845 835 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 01 ID 9obEZ3+v0 水しか飲まない 836 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 02 ID ibhQJ7Ay0 このレスがある場合、他のレスは完全に無効となり、太郎はタゲに尽くす 尚、さらにアンカーを書く場合は鴨よりもひどい目にあう 837 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 02 ID TjmEw1QQ0 固めのウンコをきばって出すとき、そのまま素直に出せばいいのに 途中で止めて、タゲをトイレに呼び 「アナルセックスってこんなカンジなのかな・・・」 などと尋ね、頬を赤らめ、はにかむ。 838 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 03 ID HmzPuBES0 まず、会った時に 空襲警報やーと叫びながら、スカートをめくって中に入る そして、此処が朕の玉座かと一言 ズボンの場合は 着床着床といいながら あいての股間に頭を擦り付ける 839 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 04 ID IrsNPZlO0 木につかまって 「みーんみんみんみんじーーーーーー」 って叫ぶ その後木から離れつつ放尿して 「俺のいのちってあと一週間しかない・・・」 ってのたまう 840 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 05 ID sT8escwm0 実況をねぎらう 841 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 06 ID 3qvnQkZG0 セミ捕まえにいってくる 842 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 07 ID EysjkNK/0 少年チャンピオンでオナニーしてるのを半笑いで見せる 843 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 09 ID TzoQreTh0 前付き合ってたセミとに間に子供がいるんだけど っていう 844 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 14 ID vJBd//cz0 とりあえず 上半身裸で温泉行く 845 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 28 15 ID 0u60sSgh0 相手を失神させるまでセクロス 852 15時間実況代理 sage New! 2005/08/11(木) 00 31 08 ID sT8escwm0 836 840もだめですか? 853 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 31 20 ID /pMsLRO80 835-845 つまりは 836ひとつだな おk 任せろ 絶対に幸せにしてやるからな 待ってろ 866 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 32 53 ID ibhQJ7Ay0 852 だめですねきっと(・∀・) 867 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 33 41 ID vHxLLQ5S0 836 こういうのあるとツマラナス... 868 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 33 54 ID YF3mZ+OZ0 852 太郎とタゲの幸せのために諦めてくださいw 869 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/11(木) 00 34 02 ID 9obEZ3+v0 836は太郎の男気を無駄にした 870 太郎 ◆FzAyW.Rdbg sage New! 2005/08/11(木) 00 34 29 ID /pMsLRO80 852 840がなくても 感謝してます。 自分で何番を指定したか忘れたことあるし
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/16.html
. 照「ふっふっふ」カタタタッ ターン! 照「かんぺき!」ドヤッ 照「あ、押し間違えてた」アセアセ 京太郎「クッキー焼けたぞー」 照「なぬっ」 京太郎「照はコーヒー?紅茶?」 照「……コーヒー、ブラックで」 京太郎「大丈夫なのか?ほい」 照「今日こそは……」ズズッ 照「にがい……」 京太郎「砂糖とミルクな、ったく砂糖5個入れなきゃ飲めねえってのに無理すんなよ」 照「ブラックってかっこいい」 照「それに京はブラック飲めてる、私にもできなきゃおかしい」 京太郎「どっから出てきたそんな法則」 照「クッキーちょうだい」 京太郎「今日はストロベリーソース付きだぞ」 照「うん、おいひい」ハムハム 京太郎「いいことだ」 照「……で、今日の相談」 照「この場面」 京太郎「えーっと……主人公とヒロインが愛を語り合うシーンか」 照「京は、どんな掛け合いが好き?」 京太郎「俺か、照の方はどうなんだ?」 照「私は……」 主人公「愛してる」 ヒロイン「私も」 二人は幸せなキスをしてベッドへ…… 照「……みたいな」ドヤッ 京太郎「なんでそんな内容でドヤ顔できんの!?」 照「えっ、どこかダメだった?」 京太郎「やり取り淡白すぎるだろ」 京太郎「それにすぐ『ベッドへ……』って前もそうだったけどベッド好きすぎるだろ」 照「京との夜が忘れられなくて」 京太郎「お、おう」テレテレ 照「うん」テレテレ 京太郎「じゃなくて!このまんまワンパターン化させてると読者に飽きられるし、『この京宮須照って作者……淫乱』みたいに言われるぞ」 照「淫乱……嫌だ」 照「でもワンパターンじゃない、京はいろんな方法で攻めてくる」 京太郎「うーんこの小説の中の話なんだよなー」 京太郎「そうだな、こう名言的なものを入れてみるとか?」 照「…………」 主人公『知ってるか?IはHの後に来るんだぜ』 ヒロイン『私も』 肌を触れ合わせ、お互いを抱き寄せ、二人は…… 照「これに決定」 京太郎「なんでよりによってそれを選んだかな?」 京太郎「ヒロインの台詞も変わってないし」 照「……じゃあ」 主人公『キッチンとかけまして、俺たちの関係とときます』 ヒロイン2『そのこころは!』 主人公『どちらもIの後にHが来ます』 ヒロイン3『うまい!』 ヒロイン『私も』 そして四人は…… 京太郎「なに唐突に謎かけ始めてんの!?ヒロイン2と3どっから出てきたの!?絶対この後謎かけ続いてるよね!?『そして四人は謎かけ大会を夜通ししました』ってなるよね!?」 照「この前の菫と淡と一緒にシたときを思い出したから」 京太郎「俺あのとき謎かけした覚えなかったよ!」 照「脳内補正」 京太郎「いらない補正だな!」 照「はぁ……」 主人公『愛してるの言葉じゃ』 『足りないくらいにぃー!』 主人公『君が好き!』 ヒロイン『私も』 そして三人は…… 照「人数減らした」ムフー 京太郎「合いの手誰!三人って合いの手の人も巻き込んでるよね!」 照「……誰だろう」 京太郎「考えてなかったのかよ……」 照「というか、そこまで言うなら京はどうなの」 京太郎「俺か……そうだな」 主人公『愛してる』 ヒロイン『私も』 主人公『でも、言葉は使うたびに価値が落ちていく、だから俺はもう愛してるを使わないことにするぜっ!』 ヒロイン『大丈夫、私たちの愛はそんな言葉じゃ足りないくらいだもの』 主人公『そうか、つまり言い続ければ「愛してる」で足りるような愛になるのか』 ヒロイン『そうよ』 主人公『愛してる』 ヒロイン『私も』 京太郎「これぞ芸術」 照「なにを言ってるのかわからない」 照「まだ私の方がマシ」 京太郎「そうか?いいと思ったんだけどなー」 照「あ、そろそろお迎えの時間」 京太郎「あーもうそんな時間か、んじゃ行ってくるわ」 照「うん、行ってらっしゃい」 京太郎「……えーっと」 京太郎「愛してる」 照「私も」 照「そして二人は……」 京太郎「それはもういいから」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6430.html
【冬休み五日目】(合宿三日目) 京太郎(はうっ……!) 京太郎(体が重い……!けれど俺の眼は開いている!) 京太郎(これが世に聞く金縛りと言うやつなのか……!) 京太郎(……でも本当に重いな、何なんだろ) 京太郎(何だこの柔らかい感触)プニプニ 京太郎(弾力があって、スベスベで……)プニプニ 京太郎(こんな抱き枕あったっけ?)プニプニ 京太郎「……」バサッ 穏乃「…………ん~」ギュゥ 京太郎「なんだ高鴨か……」プニプニ 京太郎「……高鴨!?」 京太郎(何これなんだよこれ!なんで俺裸なの?ってかなんで高鴨まで裸なの!?) 穏乃「京太郎……寒い……」ギュゥ 京太郎「ちょっ、そんな寄せられるとまずっ―――!」 穏乃「んっ…………」モゾモゾ 京太郎(こっ、これは世に聞く素股……!?) 京太郎(回復技「あさのひざし」で覚醒したマイサンが高鴨の太ももに包み込まれているだとォ!) 京太郎(まずい、この状況は非常にまずい!) 京太郎(第一この状況を咲に見られでもしたらまず冥土直行便!) 京太郎(高鴨を起こせば事情は聞ける、だがこの快感は得られなくなってしまう……!) 京太郎(どうする!どうする俺!) 京太郎(昨日何があったかは知らないが……) 京太郎(こんなところにいられるか!俺は布団に戻る!) 京太郎(さーて寝巻寝巻ー) 京太郎「なんで高鴨の布団にあるんだよ……へくしょん!」 京太郎「さむっ、早く着替えないと」 京太郎(高鴨が俺の布団で寝てるから、俺は高鴨の布団で寝ないとか) 京太郎(夜話してたとき、あいつずっと枕抱きしめてたよな……) 京太郎「」クンクン 京太郎(何これ、高鴨みたいなのでもこんな匂いするのか) 京太郎(すげえ、クセになりそう) 京太郎(つーか、そもそもなんであいつが俺の布団にいたんだ?) 京太郎(……まあ、起きた後で聞けばいいか……) 京太郎(…………) 京太郎(なんとか起床時間前に起きて高鴨を移動させておいた……) 京太郎(なんでああなったんだ……?) 朝 京太郎「はい、それでは練習を始めまーす」 咲「いつもより元気なくない?大丈夫?」 京太郎「ああ、大丈夫、無問題だ」 京太郎(昨日は何があったんだ……気になってしょうがないぞ) 咲「?」 穏乃「京太郎、おはよっ!」 京太郎「よっす」 穏乃「なんか元気無いね、どうしたの?」 京太郎「ん……なんでもない」 穏乃「そっかー」 京太郎(高鴨のせいだなんて言えないよな、俺の夢だったという可能性も否めないわけだし) 京太郎(って、今俺高鴨と二人っきりじゃん、話聞けるじゃん) 京太郎(どうしよ、聞いてみようかな……) 京太郎「高鴨、ちょっと聞いてもいいか?」 穏乃「え?なになに?」 京太郎「今日夢見た?」 穏乃「へ?」 京太郎「いやー、今朝俺と高鴨が裸で抱き合ってる夢見てさ」 京太郎「やっぱりそんなんありえないよなー」 穏乃「…………」 京太郎(静かになった?考えてるのか?) 穏乃「う、うん!そうだよ、私と京太郎がそんなことするなんて、そんなの絶対おかしいよ」アセアセ 京太郎「……お前って俺のこと京太郎って呼んでたっけ?」 穏乃「えっ、ほ、ほら、大星さんとか三尋木さんとか京太郎って呼んでたから私も呼ぼーって」 京太郎「そうなのか?」 穏乃「そ、そーだよ!あ!あっちの対局終わったみたいだから私行ってくるね!」 京太郎「高鴨?」 ―――時をさかのぼること、深夜 穏乃「ん……」モゾモゾ 穏乃(ダメだ、目が覚めて寝れないや) 穏乃(どうやったら寝れるかな……) 京太郎「ん~……」Zzz 穏乃(須賀……かぁ) 穏乃(男の子の身体ってどんなんなんだろ) モゾモゾ 穏乃(浴衣だから脱がしやすいなぁ)モゾモゾ 穏乃(うわ、これが男の子の身体か)サワサワ 穏乃(これ全部筋肉なのかな、あ、乳首とかもあるんだ) 穏乃(……なんか暑くなってきたな……)モゾモゾ 穏乃(誰も見てないし、脱いじゃえ!) 京太郎「んぅ……」ギュゥ 穏乃「へっ!?」 穏乃(私、抱きしめられてる?) ギュゥゥゥ 穏乃(少し苦しいけど……でも、安心する……) 穏乃(私も……)ギュゥ 穏乃(ちょっと息荒くなってきた……なんでだろ) 穏乃(眠くなってきたし……このまま……)ギュゥ 穏乃(京太郎…………京太郎、かぁ……) 穏乃(そんなことがあったなんて言えない!絶対に!)ブンブン 京太郎(結局あれは夢だったのか、一夜の過ちとかじゃなくてよかった、うん) 淡「きょうたろー、何の話してたのー?」 京太郎「ん?高鴨とか?」 淡「なーんか変な話をしてた気がするんだよねー」 京太郎「いやまさか、高鴨はそういうのに縁なんて無い方だろ」 淡「んー、だよねー」 京太郎「それで、次はお前が抜けてきたのか」 淡「そーそー、でもさ、練習ばっかだと疲れるから喋って時間つぶさない?」 京太郎「まあいいけど」 淡「じゃあ何話そっかー?」 京太郎「俺としてちょっと気になることがあんだけどさ」 淡「何?」 京太郎「なんで男女が同じ部屋に寝てるのにエロエロなイベントがほとんどないんだろうな」 淡「えっ、いくらきょうたろーでもそれは引くよ?」 京太郎「お前相手だったらこっちから願い下げだよ」 淡「いくらきょうたろーでもそれは怒るよ?」 京太郎「いやだってお前……」チラッ 淡「?」ペターン 京太郎「ふっ」 淡「鼻で笑った!今鼻で笑ったよね!」 京太郎「高鴨みたいな太もものエロさもなく、滝見さんほどの胸もない淡……ふっ」 淡「可愛いじゃん!私、可愛い!ほらほら!」 京太郎「はいはい可愛い可愛い」 淡「ばーかーにするなー!」ポイッポイッ 京太郎「痛っ!痛い!牌投げるなって!痛っ!」 昼 京太郎「午後は自由時間にするから、どっか遊びに行っていいぞー」 穏乃「やった!ラーメン!ラーメン!」 淡「サキサキー、どこ行こっかー」 咲「私は……行きたいところとかはあんまりないかな、咏ちゃんは?」 咏「んー私もよくわかんねーし、大星に任せるよ」 淡「任されたよ!じゃあれっつらごー!」 ワイワイガヤガヤ 春「…………」ポリポリ 京太郎「…………」 春「…………」ポリポリ 京太郎「滝見さんはどこか行ったりしないのか?」 春「」コクッ 京太郎「そっか、外寒いもんなー」 春「……そっちは?」 京太郎「あいつらの輪に入るのはなんか悪い気がしてな、邪魔しちゃいそうだし」 春「…………」ポリポリ ゴソゴソ 京太郎「何してるんだ?」 春「笑う犬」 京太郎「DVDなんてあるのか、知らなかった」 春「」コクッ 京太郎(……暇だ) 京太郎(部屋の中には俺と滝見さんだけ) 京太郎(何かすること……)チラッ 春「……」ポリポリ ポヨン 京太郎(胸……おっぱい……乳……おもち……) 京太郎(滝見さんの豊かな胸を観察し、研究する……天才なのか俺は!) 京太郎(……だが、どういう場面を研究すればいいんだ?) 京太郎(ここは滝見さんに揉ませてもらって、実際の揉み心地を研究しよう!) 京太郎(頼み込むなら土下座というのが古からの習わし!) 京太郎(本当にすまないという気持ちで……胸がいっぱいなら………!どこであれ土下座ができる……!たとえそれが……) 京太郎(肉焦がし……骨焼く……鉄板の上でもっ……!) 京太郎「滝見さん!」 春「……何」 ブス… ∫ ;′ ∫ ,;′ ブス…',. -――-゙、 ;' ジジジ… ; / へ ` 、'; ∫ 京太郎「俺に!胸を揉ませてください!」 _;'___{. , -/、/=;´イヽ;'_ /三三j='rー、\_ 、)_℡, ;;〉三'`、ジジ… /三三└'゙ー ;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、 囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮 囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮 ◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎ 春「…………」 春「…………」ポリポリ ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ! 春「……ふふっ」ポリポリ 京太郎「見なかったことにしないで!せめて反応して!寂しいから!」 春「…………許可すると思う?」 京太郎「いいえ全く」 京太郎「だが!しかし!それでも!ここで退くわけにはいかないんだ!男として!健全な青少年として!」 春「……無駄な情熱」 京太郎(本当に揉みたいという気持ちで……胸がいっぱいなら………!どこであれ土下座ができる……!たとえそれが……) 京太郎「頼む!この通りだ!」 春「……どうして?」 京太郎「俺はただ、滝見さんの胸が揉みたい!触りたい!あわよくばしゃぶりつきたい!だって欲求不満だから!」 京太郎「滝見さんなら、俺の願望を満たしてくれると思ってる!俺は滝見さん(の胸)が大好きなんだ!」 京太郎「一目見たときから思ってた!頼む!俺に揉ませてくれ!」 春「…………」 春「……病院に行くべき」ジトッ 春「頭の」 京太郎「冷たい!視線も言葉も冷たい!だが、俺は――――ッ!」 春「…………」ジトッ 京太郎「…………」 京太郎「ごめんなさいでした……」 春「…………」ポリポリ 京太郎(……俺は、何をしていたんだろう) 春「…………」ポリポリ 京太郎『俺は滝見さん(の胸)が大好きなんだ!』 春「…………」ポリ... 夜 京太郎「練習再開だ、準備しろー」 淡「えー!今晩も休ませてよ!」 京太郎「終わったら散々くつろいでるだろうが」 淡「むぅ……」 京太郎「結局お前が来るのか……」 淡「だって遊びたいんだもん!」 京太郎「お前なぁ……」 淡「ほらほら、ちゃっちゃとやっちゃお?」 京太郎「……はぁ」 淡「ねーねーきょうたろー」 京太郎「何だよ」 淡「私のこと好きー?」 京太郎「はぁ!?何言ってんだよ」 淡「どーなの?」ズイッ 京太郎「……まあ、好きか嫌いで言えば……嫌いではないけど」 淡「じゃあ好きなんだ!」 京太郎「そういうわけでもないんだが……それが何だよ」 淡「じゃあさ!じゃあさ!」 淡「私が頑張ったらさ、いっぱい甘えていい?」 京太郎「甘える?」 淡「撫でてもらったり、お菓子食べさせてもらったり?」 京太郎「ん……いいぞ、それでお前が頑張れるなら」 淡「よしっ!たくさん頑張っちゃうよ!……っとその前に」ポスン 京太郎「おい」 淡「これ知ってる?充電っていうんだよ?」 京太郎「いや知らないけど」 淡「こうすると淡ちゃんパワーがどんどん溜まっていくんだ!こう、ドバァーっと!」 京太郎「さいですか」 淡「よーし、頑張ろー!」 咏「よっす」 京太郎「よっ」 咏「あんさぁ、京太郎ってもうオーダーとか決めた?」 京太郎「いや、まだ全然だけど、そろそろ決めた方がいいか?」 咏「そうなんじゃね」 京太郎「一つ大会のことで気になってたんだけどさ、一戦目と二戦目でオーダー変更とかできんの?」 咏「ああ、できるはずだったと思うぜぃ、知らんけど」 京太郎「そっか……ちゃんと考えなきゃな」 京太郎「ほい、それロン」 咏「うげっ、また和了られた……」 京太郎「もうちょい守備堅くした方がいいぞ、大きいの和了る前に和了られてたら意味ないしな」 咏「それもそうなんだけど……京太郎が強いんだよ」 京太郎「やるからには本気でやらないとダメだろ」 咏「確かにそうなんだけどさ……」 京太郎「ま、こっからも一緒に頑張っていこうぜ」 咏「……おう」 咏(……ってか、京太郎なら多分……) 咏(……違う、今はそんなこと考えてる時間じゃねえ) 【風呂】 カポーン 京太郎「ふぅ~」 京太郎「明日で合宿最後か、今まで誰かが入ってきて落ち着けなかったけど」 京太郎「今日だけでもゆっくり休めてよかった……」 ザバッ 京太郎「うっし、明日も頑張ろう!」 京太郎(臨海の監督さんたちもここに泊まってるんだよな……) 京太郎(まだ、俺がこいつらを引っ張れてるのか不安だし、行ってみよう) 淡「ねえーきょうたろー聞いてる?」 京太郎「ん、おお聞いてる聞いてる」 淡「ホントにー?」 京太郎「ホントホント」 淡「んーとね、それで――――」 ―――一時間後 京太郎「」キョロキョロ 京太郎「作戦、開始だ」 コンコン 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「監督さんの部屋がここだって聞いて来たんですけど……」 霞「あら、京太郎くんじゃない」 晴絵「おっす、須賀くん」 善野「何しに来たん?」 京太郎「皆さん同じ部屋で寝てるんですか……?」 トシ「そういう仕様らしいから仕方ないんだよ」 臨海「キョウタロウ?」 霞「それで、何の用なの?」 京太郎「はい、実は――――」 雅枝「なるほどな、つまりはアドバイスが欲しい、いうことやな」 晴絵「シズとかは直線的で扱いやすいと思うけどなぁ」 京太郎「あいつ以外が問題なんですよね」 臨海「それなら、私たちでレッスンしてあげるのがよいでしょうか」 霞「そうですね、少し夜が遅いですけど」 善野「須賀くん、時間大丈夫?」 京太郎「はい!頑張ります!」 トシ「それじゃあ始めようかね」 臨海「―――――と、ざっとこんなものかな」 晴絵「どうだ?勉強になった?」 京太郎「なるほど、ばっちりです!」 トシ「彼女たちと同い年の須賀くんなら、親身にもなってあげられるし、発破だってかけやすいはずさね」 雅枝「あのチームをまとめるのに適してるっちゅうわけやな」 京太郎「そうだったんですか?」 善野「せやから、須賀くんも自信持って頑張ってな」 霞「敵同士だけど、頑張ってね」 京太郎「はい!本当にありがとうございました!」 臨海「ここまでで、いいかな」 京太郎「同じホテルなのにわざわざ見送りなんていいですよ」 臨海「これでも私たちは教育者だからな、心配なものは心配なんだ」 京太郎「そうっすか、ありがとうございます」 臨海「いや、礼なんていらないよ」 京太郎「でもこんな時間に俺の相談に乗ってくれて申し訳ないというか」 臨海「……そういえば、君はどうして私を訪ねてきたんだ?石戸先生の方が相談もしやすかっただろうに」 京太郎「んー……監督さんが頼りになりそうだったから、ですかね」 京太郎「霞さんたちが頼りないってわけじゃないんですけど、一昨日とか俺のこと看ていてくれたじゃないですか」 京太郎「だから監督さんのところに行こうとしたんだと思います」 臨海「……そう、か……そう言われて悪い気はしないな」 京太郎「というわけで、ありがとうございました」 臨海「うん、頑張ってくれ」 京太郎「へへっ、負けませんからね」 臨海「こちらもそう老いぼれちゃあいないよ、じゃあな」スタスタ 京太郎「おやすみなさーい」 【冬休み5日目】(合宿三日目)終 【冬休み6日目】(合宿四日目) 京太郎(清々しい朝!冬の日差しにその寒さ!) 京太郎(けどさぁ……) 京太郎「…………」サワッ 咲「んっ」ビクッ 京太郎(なんで咲の胸を触ってるんだ俺……)サワサワサワサワ 京太郎(ってかなんでこんな後ろから抱き着いてるような体勢になってんだよ……)サワサワサワサワ 京太郎(今までないものだと思ってたけど、服越しでも案外あるもんなんだな)サワサワサワサワ 京太郎(そもそも昨日何があったんだ?)サワッ 咲「あっ、んっ……」ビクビクッ 京太郎(急に震えだしたけど、寒いのか?) 京太郎(布団もっとかけてやらないと……) バサッ スタスタ... 咲(なんか変な感じがしたから起きちゃったけど)モジモジ 咲(何なんだろうこの感じ……体がすごく熱くて……) 咲(ちょっと気持ちいい、かも……) 咲(京ちゃん、私の胸が好きなのかな) 咲(……触ってくれたってことはそういうことだよね) 咲(なんだか、嬉しいな) 朝 京太郎(……はっ!) 京太郎(朝、か?) 京太郎(でもなんか暑いような……) 咏「ぅ…………」モゾモゾ 京太郎(なんでまた俺の布団で寝てるんだよ……) 京太郎(小さいからはみ出なくっていいけどさ) 京太郎「えいえい」ツンツン 咏「にゅ……ぅ……」プニプニ 京太郎(一昨日は滝見さん、昨日は高鴨、そんで今日は咏か) 京太郎(何なの俺、何か憑いてるんじゃねえの?) 咏「んぅ…………きょぅたろぉ……」 咏「……すきぃ…………」 京太郎「!」ビクッ 京太郎(びびったぁ……寝言か、そりゃそうだよな) 京太郎(第一好かれるようなことあんました覚えないし、うん) 京太郎(けど、もし俺が咏と付き合ったら……) 京太郎(…………) 京太郎(通報されるな) 淡「今日はみんなで人生ゲームをしよー!」 京太郎「……はぁ」 咲「いいの?京ちゃん」 京太郎「ときには息抜きも必要だろうからな」 淡「私黄色使うねー!」 春「……青」 穏乃「じゃあ私は赤!」 咏「んーと……じゃあ私は緑にするかねぃ」 淡「あ、そーだ!一番金持ちの人は誰かに命令できるってことにしよ!ってかそうするから!」 京太郎(うわぁ、めんどくせぇ……) 淡「今めんどくせえって思ったでしょ!」 京太郎「なっ、どうしてそのことが!」 淡「私ときょうたろーは以心伝心だからね!愛し合ってるっていうのー?」 咲「」ムッ 咏「」ムッ 淡「んー、私が勝ったら何しよっかなー」 春「勝たないから心配しないでいい」ポリポリ 淡「へータキミン言うねー」 京太郎「とっとと始めるぞー」 一位 京太郎 二位 春 三位 穏乃 四位 淡 五位 咲 六位 咏 淡「うわ、びみょー」 咲「また家が燃えちゃったよぉ……」 咏「竜巻で飛ばされるよりまだマシだろ……」 穏乃「やった!ブラックバス釣れた!」 京太郎「何とか一位だったけど、滝見さんすげーな」 春「……ギャンブルは得意」ポリポリ 京太郎「俺が一位だから何か命令していいんだよな?」 淡「……チッ」 京太郎「あくどい顔で舌打ちするなよ!なんか恐いから!」 京太郎「じゃあ咏が俺にマッサージ、咲は滝見さんにマッサージな」 咲「え?」 咏「ふぇ?」 穏乃「そんなのでいいの?」 京太郎「ああ、気持ちよけりゃいいだけだから」 淡「なにそれつまんないー!」 春「……なんで私まで」 京太郎「細かいことは言わずに、な?」 春「…………」ポリポリ 咏「でもよぉ、マッサージってどうすりゃいいん?」 京太郎「肩揉んだりでいいぜ、そこまで本格的にやる必要はないからな」 咏「へいへい、んじゃ始めるよ」 咏「京太郎って結構肩凝ってるのな」 京太郎「んーまあな」 咏「ん……しょ」 京太郎「こういうのもいいな、なんかリラックスできるわ」 咏「それは私の腕がいいからなんじゃねーの?知らんけど」 京太郎「そうかもな、毎日やってもらいたいくらいだぜ」 咏「ま、毎日って……」 京太郎「ん?どうした?」 咏「どうもしてねえよ!」グキッ 京太郎「痛っ!?」 咲「滝見さんのうなじ、綺麗だね」 春「…………」コクッ 咲(滝見さんの胸大きいな……) 咲(私も黒糖食べれば大きくなるのかな) 咲(もし大きくなったら京ちゃんも……ってなんで京ちゃんのこと考えてるの!) 咲(京ちゃん大きいの好きだもんね……羨ましいなぁ) 咲(って、あーもう!) 春「?」 淡「つまんなかったからもう一回!」 京太郎「せめて種目変えようぜ……」 一位 京太郎 二位 穏乃 三位 淡 四位 咏 五位 咲 六位 春 京太郎「また俺の勝ちだな!」 淡「つまんないつまんないつまんないー!」 穏乃「うーん、いい線行ってたと思ったんだけどなぁ……」 咏「まあ、いっか」 咲「順位下がっちゃったよぉ……」 春「……命令は?」ポリポリ 京太郎「お、そうだったな、んじゃ、命令は――――」 京太郎「全国で充電ってのが流行ってるらしい」 咲「充電?」 京太郎「一人がもう一人の膝の上に乗ってエネルギーを蓄えるとかなんとか」 穏乃「へー、今度憧にやってもらおうかな!」 京太郎「つーわけで、俺が滝見さんに充電をする」 咏「は?」 淡「え?」 春「…………」ポリポリ 京太郎「ほら、俺今二連勝だから最下位の滝見さんに運気を注入するっていうか」 咲「それって滝見さんが京ちゃんの上に座るってことだよね?」 京太郎「ん、それがどうかしたか?」 咲「どうかしたか、って……」 京太郎「よし、んじゃ滝見さん乗ってくれ」 春「…………」ポスン 淡「……それだけ?」 京太郎「これだけ」 淡「なにそれ!またつまんないよ!」 春「……黒糖食べさせて」 京太郎「おう、いいぞ」ヒョイ 春「…………」ポリポリ 咏「なんでこんなん見てないといけないんだよ……」 穏乃「滝見さん、充電されてる感じとかするの?」 淡「まっさかーそんなことあるわけ……」 春「……須賀くんが伝わってくる」 淡「何その効果!?」 淡「もう一回!もう一回!」 咲「もう昼だからそろそろやめない?」 淡「諦めちゃだめだよサキサキ!」 咲「諦めるも何もないと思うけど……どうする?京ちゃん」 京太郎「俺も黒糖食べていいか?」 春「……食べさせてあげる」 咲(なんで向かい合ってるの!?) 京太郎「じゃあ俺も」 春「…………」ポリポリ 京太郎「…………」ポリポリ 咲(なんだか兄妹みたいで微笑ましい光景だけど、どうしよう咏ちゃん!)チラッ 京太郎「服に黒糖こぼれてるぞ」ヒョイ パクッ 春「あ……」 咏「」イラッ 咲(こっち見てないや……こうなったら高鴨さん)チラッ 穏乃「滝見さん私も黒糖食べたい!」 春「……どうぞ」 穏乃「ありがと!」ボリボリ 咲(あ、これダメなパターンだ) 咲(でも私がしっかり聞かないと!) 咲「京ちゃん、お昼ご飯食べに行く?」 京太郎「……」ナデナデ 春「…………」ポリポリ 京太郎「滝見さんの髪、綺麗だな」 春「……春でいい」 春「…………」 春「……なんでもない」 京太郎「春の髪、綺麗だな」 春「…………」カァァ 咲「」イラッ 昼 京太郎「今日の午後は自由時間だぞー」 淡「よーやくきょうたろーもわかってきたみたいだね」ウンウン 穏乃「三尋木さん!ラーメン食べに行かない?」 咏「おーいいぜぃ、どっちが食べられるか勝負な」 穏乃「よしっ!燃えてきたぞぉぉぉぉおおおお!」 淡「じゃあタキミン遊びに行こー!昨日行けなかったからね!」 春「……」コクッ 京太郎「……んじゃ、俺たちも遊びに行くか」 咲「えっ、私と?」 京太郎「咲以外に誰がいるんだよ、ほら行くぞ」 咲「あっ、ちょっと待ってよ京ちゃん!」 咲「わぁ、本がいっぱいだよ、京ちゃん!」ピョンピョン 京太郎「確かに大きいけど、はしゃぎすぎだろ」 咲「長野じゃこんなに大きいところあんまり無かったもん!ああ……いいなぁお姉ちゃん」 京太郎「咲、ホントに本のこと好きなの……」 ポツーン 京太郎「……な」 京太郎「あんにゃろうどこ行きやがった……」 京太郎(目を離したらいつもこうだ、まあ本屋なら大体……) 咲「京ちゃんどこぉ……」 咲(お手洗いにも行きたいのにぃ……) 京太郎「ったく、何やってんだよ」ギュッ 咲「ぁ……」 京太郎「トイレに行きたかったら俺に言え、連れて行ってやるから」 咲「そんなこと、言えるわけないじゃん……」 京太郎「お前がいなくなったら困るんだよ、だから、さ」 京太郎「俺がいるときは、俺に頼れ」ニコッ 咲「…………あぅ」カァァ 京太郎「スッキリしたか?」 咲「お、女の子に何言ってるの!京ちゃんのバカ!」ポカポカ 京太郎「相変わらず咲はちんまいなー」 咲「もー!」 咲「…………」ジーッ 京太郎(こうして咲と本屋に来たわけだけど……) 咲「…………」ペラッ 京太郎(……なんかつまんねえ) 京太郎(何かいたずらしてやるか) 京太郎(にしても何読んでんだ?)チラッ 咲(京ちゃんの顔が……うぅ)カァァ 京太郎(恋愛小説か?咲もそういうの読むんだな)チラッ 咲「///」ポシュー 京太郎(咲の耳……か) 京太郎(……よし) 咲(京ちゃんの顔が近いから集中できないよぉ……)カァァ 咲(でも京ちゃんに怪しく思われちゃうからちゃんと読まないと……)ジーッ 京太郎「ふーっ」 咲「ひゃぁっ!」ビクッ 京太郎「あっはっは!なんつー声出してんだよ」 咲「も、もうっ!京ちゃんのバカ!」 咲「あっち行っててよ!」 京太郎「はいはい、十分経ったらまたここに来るから絶対に動くなよ」 咲「言われなくてもわかってるもん!べーっ!」 京太郎(―――とは言われたけど、時間が来るまで何しよ) お品書き 1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 4.戒能良子のものまね王! 5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円 6.女性を落とす40の方法…1000円 7.ライトノベル…600円 8.小説…600円 9.恋愛小説…600円 10.野依理沙の感情コントロール法…1000円 11.一日を活用する本…1500円 12.咲が読んでたのと同じ恋愛小説…700円 京太郎(咲も読んでたし、俺も似たようなの読んでみるか) 京太郎(……思春期の恋愛模様を描いた作品、か面白そうだ) 京太郎(咲の読んでたやつはどんな話だったんだろ) 京太郎(まあいいや、買いに行こ) 「ありゃぁたっしたー」 京太郎(後は咲を探しに行くだけだな) 京太郎(この辺のコーナーだったよな……あ、いた) 咲(京ちゃんまだかな……)モジモジ 京太郎(何だあいつ?足踏みしたり脚寄せ合ったり……) 咲(なんでまたお手洗いに行きたくなっちゃうんだろう……)モジモジ 京太郎(?) 京太郎(こっちに気づいてないのか?じゃあ……) 京太郎「おい、咲」 咲「へっ……あ、京ちゃん」 京太郎「早く行くぞ」グイッ 咲「えっ、なに、どこ行くの?」 京太郎「トイレ、行きたくなったんだろ」 咲「どうしてわかったの?」 京太郎「お前のことだからな、ほら着いたぞ」 咲「あ、ありがと……」モジモジ 咲(どうして京ちゃん、私がお手洗いに行きたいってわかったんだろ) 咲(なんで私を引っ張って行ってくれるんだろ) 咲(…………) 咲(帰るときは、私から京ちゃんの手繋ごうかな) 咲(手をつないで買い物に行くって、デートみたいだよね) 咲(……こんな風に、また遊びに行けたらいいな) 咲「お待たせ、京ちゃん」 京太郎「ん、そんなに待ってねえよ」 咲「えへへ、それじゃあ帰ろっか」ギュッ 京太郎「あ……ああ、そうだな」 咲(恋人繋ぎって、ちょっと大胆だったかな) 京太郎「って咲、本買わなくていいのか?」 咲「あっ、忘れてた!ちょっと待ってて!」トテトテ 京太郎「だから走るなっての!」 夜 京太郎「いよいよこの合宿も終わりっつーわけで、練習するぞー!」 穏乃「おー!」 淡「元気150%の淡ちゃんなら負けないよ!」 咲「私も負けないもん!」 春「…………」ポリポリ 咏「うぅ……胃もたれきつぃ……」 淡「そい!リーチ!」 咲「じゃあ私も、リーチ」 咏「そんじゃ、リーチ」 穏乃「リーチ!」 「「「「……」」」」 京太郎「何やってんだあいつら……」 春「……きょうたろう、始めて」 京太郎「ん……ああ」 京太郎(春が集中できるからって充電しながらやってるけど……) 春「…………」ウツラウツラ 京太郎(人の膝の上で寝るなよなー) 春「ん……」モゾモゾ 京太郎(やばっ、動かれると流石にまずいっ) 京太郎(これは起こすしかない……よな) 京太郎「おーい、春ー」 春「…………」 京太郎「後ろからじゃ起きてんのかどうかわかんねえよ……」 京太郎「…………」 春「…………」 京太郎「……俺も寝るか」 京太郎「最後の相手は高鴨か」 穏乃「んそっ、よろしくね!」 京太郎「おう、頑張るぞ!」 穏乃「うぉぉぉぉおおおお頑張るぞぉおぉおおお!」 京太郎(なんだろう、このやり取り終わらない気がするぞ?) 穏乃「いやぁー、今日で合宿も終わりなんだねー」 京太郎「手、動かせよ」 穏乃「須賀は楽しかった?私は楽しかったよ」 京太郎「いや、だからさ」 穏乃「東京のラーメンおいしかったし、麻雀も楽しかったし!」 京太郎「集中しようぜ、集中」 穏乃「大星さんや宮永さんともまた打てたから良かった!」 穏乃「須賀はどう思う?」 京太郎「麻雀しようぜ」 穏乃「うん、やっぱり楽しかったよね!」 京太郎「どこをどう捉えればそうなる!?」 京太郎「これで合宿は終わりだ!」 京太郎「そしてぇえぇえええええーーーー!」 淡「打っち上っげだーーーー!」ドンドンパフパフ 咲「わ、わー!」 咏「いえーい!」 穏乃「ラーメン!ラーメン!」 春「…………」ポリポリ 淡「でもどこに行くのー?」 京太郎「う……んー、どうしよ」 京太郎「じゃあカラオケでいっか」 咲「えぇ……私歌とか上手くないよ?」 京太郎「楽しけりゃいいんだよ、みんなもいいだろ?」 穏乃「憧によく連れていかれたからね、オッケーだよ!」 淡「私もいいよ!」 咏「ま、いんじゃね」 春「…………」ポリポリ 京太郎「誰から歌うんだ?」 淡「その前にルール決めようよ!」 咏「ルール?」 淡「六人の内負けた人が言うこと聞くとか!」 咲「わざわざそんなことしないでもいいんじゃ……」 淡「じゃあ一番の人がきょうたろーに充電してもらうとかは?」 咲「」ピクッ 咏「」ピクッ 京太郎「おい待てそのルール、俺が一位じゃ意味ないじゃねえか」 淡「え~、どうせきょうたろーは勝てないよー」 京太郎「何だと?」 穏乃「まーまー二人とも落ち着いて」 淡「タキミンはどう思う?」 春「……いいと思う」 京太郎「くっ……」 淡「嫌だったら代替案を提案してねー」 京太郎「折衷案ってことで俺が一位になったら他の人に命令」 京太郎「他の人が一位になったら俺が充電、でどうだ?」 咲「どうだ、っていうか……」 咏「京太郎が得しすぎだろ……」 淡「うん、それでいいや!」 穏乃「じゃあ一番は私行くよ!」 春「…………」ポリポリ 穏乃「青空が眩しいー、君がいる風景はー」←16点 淡「重さじゃー測れない、こんな想いー」←52点 咲「こわいもののない世界ならー」←58点 淡「何なのこの機械!おっかしいんじゃないの!」 淡「私が52点なんてあり得ないでしょ!」 京太郎「ふっ」 淡「鼻で笑うな!」 春「雲の形、突き抜けるー」←96点 咏「毎日ナニがあって、頭抱えてもー」←92点 京太郎「たましいゴーンと、チャイムを打たれたならー、打たれちゃったら!」←61点 淡「なんできょうたろーの歌より私の方が下なの……」ガックシ 咲「それは同感かも……」ガックシ 穏乃「うん……」ガックシ 京太郎「なぜそこまで落ち込む!?」 春「きょうたろう、充電」 京太郎「お、おお、いいぞ」 春「」ポスン 春「……頭撫でて」 京太郎「ああ、よしよし」ナデナデ 淡「ちょっ、そんなオプション――――!」 淡(待てよ、ここで頭なでなでを禁止したら私が勝ってもあまり得はない!) 淡(それにこう考えている間にもタキミンのきょうたろーポイントがどんどんたまっていく!) 淡(まさかこれが――――) 春「……ふっ」 淡(先手必勝のジャスティス!勝てば魏呉蜀!) 咲(勝てば官軍だと思うけど……) 淡(ここは黙るしかない!) 京太郎「淡、どうかしたか?」 淡「ううん、なんでもないよー」 淡(タキミン……恐ろしい子……!) 春「……きょうたろう」 京太郎「どうした?」 春「何かして」 京太郎「何か、って何だよ」 春「……抱きしめたり、とか」 京太郎「なら今頭撫でてるじゃん」 春「そうじゃなく……」 京太郎「んー……じゃあ……」 京太郎(咲とかがいるからあんまり大胆なことはできないとして……) 京太郎(そうだ!) 京太郎「……春」ボソッ 春「」ビクッ 京太郎「どきどきしてるんだ、俺の胸……春を充電したい、十年も、二十年も」ボソボソ 京太郎「っ……お前のそばに居続けたい」ボソボソ 京太郎「きっと、お前のことが好きなんだ……いや、春が好きだ、断言できる」ボソッ 京太郎「りゆうはわからない、色々ありすぎて、お前の好きなところが多すぎて」ボソボソ 京太郎「……なあ、春」 春「……///」カァァァァァ 京太郎「好きだぞ」ボソッ 春「///」ボシュー 咲「あの二人何してるのかな?」 淡「さあー?じゃあ次の曲入れちゃおー!」 穏乃「信じる、それだけで越えられないものーはない」←97点 淡「ほどかれてくの、どこまでもー」←70点 咲「がんばっちゃったがんばった我々東南西北わーいわーい!」←83点 淡「だからなんで私がこうなんのよ!」 穏乃「点数上がったんだからいいじゃん」 淡「アンタが一番おかしいでしょ!」 春「君の知らない、私だけの秘密」 京太郎「春は歌上手いなー」 春「……」カァァ←31点 咏「冒険でっしょ、でっしょ!」←76点 京太郎「ハートのエッジに挑もう、思うたけ見つめてー」←92点 穏乃「今度は私だよ!」 京太郎「ぐぬぬ、あとちょっとだったのに……」 穏乃「ねぇー私にも何かしてー」 京太郎「だから何かって言われてもな……」 京太郎「んじゃ、遠慮なく」サワッ 穏乃「ふぇっ」 京太郎「高鴨の太ももって結構筋肉ついてんだな」サワサワ 穏乃「ちょっ、何触ってんのさ!」 京太郎「こんな恰好で寒くないのか?」サワサワ 穏乃「はしってるから……大丈夫、だけど……」 京太郎「でも、ちゃんと肌スベスベしてるし、女の子って感じするぜ」サワサワ 穏乃「それ、褒めてくれてるのかわかんないんだけど」 穏乃(さっきから何かが当たってる気がするし……須賀に触られてると……何だろう) 穏乃(ちょっと変な……)モゾモゾ 春「…………」ボリ!ボリ!ボリ! 咲「京ちゃん何やってんだろ……」 咏「あいつ……」 淡「タキミンまであらぶってる……」 淡「次は絶対に勝ってやるんだから!」 穏乃「私はもういいや……」 咲「私も頑張る」グッ 春「…………」ポリポリ 咏「今度こそ勝つぜぃ~」 穏乃「みみーもとで囁き呼ぶ声に振り向けば、気づかぬうち開かれていたトビラー」←66点 淡「ガッティーノ、ガッティーナ、私だけの傍にいてねー」←15点 咲「わーたっしーとしようよ、ココロが晴天ドキツモ昇天」←75点 淡「」チーン 京太郎「ぶははははは!どんだけ機械に嫌われてんだよ!」 咲「京ちゃん、淡ちゃん可哀想だよ」 京太郎「でもよぉ、あっはははは!」 淡「うっさいうっさいうっさーい!どうせきょうたろーだってこんな点になるもん!」 京太郎「ならねーよ、ま、見てればわかるけどな」フフン 春「アザレアを咲かせて、暖かい庭までー」←5点 咏「おおきな夢、夢、スキでしょ?」←83点 京太郎「本気の恋ー、それは突然花が咲くー」←90点 淡「みんなしてずっこいずっこい!」 京太郎「結局実力ってことだな」 淡「むぅ……」 咏「んで、命令何すんの?」 京太郎「おっ、そういえばそうだったな」 咲「エッチな命令とかは……ダメだよ?」ニコッ 京太郎「わ、わかってらぁ、そんぐらい」アセアセ 春「…………」ポリポリ 京太郎「んー、と、じゃあ……淡?」 淡「なによぉ……」グスッ 京太郎「いや、負けたからって泣くなよ」 淡「だって、きょうたろー程度に負けるとかありえないし……」グスッ 京太郎「ナチュラルに失礼だな、おい」 春「……命令」ポリポリ 京太郎「ああ、ちょっと考え中な」 京太郎(全員に猫のごとく甘えてもらう、とか言おうと思ってたけど俺もそこまで空気が読めない男じゃあない) 京太郎(淡が泣いたままだと嫌な気がするし……淡の脇をくすぐって励ますとかいいんじゃないか?) 京太郎(あわよくば淡の胸に触れる、って違うわ!どんだけ変態なんだ俺!) 京太郎(それにあんな胸触ったってなぁ……)ハァ 京太郎「淡」 淡「なに?」 京太郎「ほい」ガシッ ヒョイッ 淡「はぁっ!?」 咲咏穏「ええっ!!」 春「…………」ポリポリ 淡「なっ、何してんの!」 京太郎「ほーれ高い高ーい」 淡「子どもじゃないんだから降ろしてよー!」ジタバタ 京太郎「はっはっは、じたばたはHPが少なくないと威力弱いんだぜー」 淡「っていうかスカート見えるから!」ゲシッ 京太郎「ぐへぁっ」グラッ 咲「あっ!」 咏「京太郎のバランスが!」 穏乃「大星さん危ない!」 淡「きゃぁっ!」 京太郎「淡っ!」 京太郎(これだと淡が頭から落ちる、最悪病院行きだ!) 京太郎(それだけはさせない!) ドッシーン! 咲「きょ、京ちゃん!」 京太郎「いつつ……腰打ったっぽい」 咏「ったく、気ぃ付けろよなー」 京太郎「わりぃわりぃ」 淡「もー!きょうたろーのせいで危なかったじゃん!」 京太郎「人が身を挺して守ったっつうのに一言目がそれかよ……」 淡「ぁ……それはありがとう、だけど……」モジモジ 淡「って!そもそもきょうたろーが高い高いなんてしなきゃよかったんじゃん!」ウガー 京太郎(一瞬でもしおらしくてかわいいと思った俺がバカだった) 淡「こうなったらやり返してやる!えいっ」ガシッ 京太郎「うおっ!」 淡「んぐぐ……」 淡「持ち上がれぇ……!」 京太郎「淡、あんまり無理しない方がいいんじゃないか?」 淡「うっさい!やり返すったらやり返すんだから!」 ――十分後 淡「なんで持ち上がんないのさー!」 京太郎「体格差があるからしゃあないだろ」 淡「きょうたろーの筋肉硬かったし、抱きしめてるみたいで気持ち良かったよー!」 京太郎「なんでこの状況で褒められてんだろ俺」 京太郎「次で最後にするか」 咲「そうだね、もう結構遅いし」 咏「じゃさ、じゃさ、最後は全員で同じ歌歌ってその得点を競うってのはどうなん?」 淡「あ、いいねーそれ!」 穏乃「じゃあ何歌うの?」 春「……だんご三兄弟」 咲「中々古いね!?」 京太郎「そりゃみんな知ってるだろうけどさ……」 淡「じゃあセーラームーンとかは?」 咏「そっちのがおぼろげなんだよねぃ……」 穏乃「タ○リ倶楽部のオープニングは?」 京太郎「あれカラオケに入ってんのか?つーかどんなチョイスだよ」 淡「タ○リ……なにそれ?」 咲「私も土曜日は夜遅くまで本読んでるから知らないな」 京太郎「それ、見てるって言ってるようなもんだぞ」 咲「空耳しか見てないもん!」 淡「だから何それ?」 京太郎「結局、おいでよ亀有を歌うことになったぞ!」 咲「どうしてこうなっちゃうの……」 穏乃:96点 春:90点 淡:66点 咲:27点 京太郎:21点 咏:1点 咏「1点……1点……」チーン 淡「また勝てなかった……」ガクッ 咲「私だって4位だったんだから、元気出そ!」 春「…………黒糖、いる?」ポリポリ 淡「いるいるっ!ちょーだい!」 咲「ゲンキンだなぁ……」 穏乃「また私が一番かぁ……よっ!」ポスッ 京太郎「俺の膝に慣れるの早くね」 穏乃「まあ、嫌いじゃないからねー」 京太郎「新子だったら「こんなこと死んでもやらないわよっ!」とか言いそうだよな」 穏乃「あはは……有り得るね」 京太郎「今回も何かするか?」 穏乃「うんっ、おまかせで!」 京太郎「んじゃ、まずは」サラッ 穏乃「ん……」 京太郎「高鴨の髪の毛さらっさらだな」ススッ 穏乃「えーそうかな?」 京太郎「綺麗だし、いい匂いもするぞ」ソソッ 穏乃「なんかむずむずする……」 京太郎「やっぱり女の子の髪って気持ちいいな」 咲「……やっぱり?」ゴッ 京太郎「ヒッ」 咲「京ちゃん、他の女の子の髪触ったことあるの?私にはないのに?」 京太郎「そ、それは言葉の綾というやつで、触ったっつうか撫でたときとか……ほら!小さいときにお前のことも撫でてたろ!」 咲「……そういうことならいっか」 咲「ほら、続けなよ」 京太郎「は、はい……」 京太郎(なんか重い雰囲気になってんですけど!?) 京太郎(やべーよ殺されるよ、何だよあの殺気、このまま抱きしめようかと思ったけど絶対無理だよ) 穏乃「もう終わり?」 京太郎「う……ああ……うー……」 京太郎(けどまだこうしていたい自分もいるわけで……) 京太郎「いや、まだだ!」ギュッ 穏乃「わっ!」 京太郎(あっれー?どうして俺は高鴨を抱きしめてんの?おっかしいなー) 淡「髪いじって抱きしめるって……」 咏「あんさぁ、京太郎?流石に限度ってものがあると思うぜぃ」 京太郎「ちっ違うわ!これは俺が無意識下に行った行動であって俺自身の行動じゃないんだ!」 京太郎「そうっ!いわばそれは反射!思考とは真逆!目の前いる高鴨を抱きしめるのは俺の性なんだ!」 淡「なお悪いわっ!」ゲシッ 京太郎「脛はやめろって痛いから……」 京太郎(なおさら酷い雰囲気になった気がする……) 咲「」ニコニコ 淡「」ジトッ 咏「」ジーッ 穏乃「~♪」 春「」ポリポリ 京太郎「なあ、高鴨?」 穏乃「穏乃でいいよ、私も京太郎って呼ぶから!」 京太郎(この状況で何言いだしちゃってんのお前!?) 京太郎「何言っちゃってんの、おい」 穏乃「今さ、京太郎に抱きしめられてるとなんか安心するんだ」 穏乃「ウチ女子高だから、久しぶりに男子と話したのに楽しくて」 穏乃「だから京太郎とはもっといい友だちになりたいな、って」 京太郎「今言うことなのかよ……」 京太郎(しかもこの惨状で) 穏乃「なんか言うタイミング逃しちゃいそうだったからね」 京太郎「そ、そうか」 京太郎(何これ、何が言いたいのこいつ) 京太郎(言われて滅茶苦茶嬉しいけど……) 咲「ジュゴゴゴ」ニコニコ 淡「ジュゴゴゴ」ジトーッ 咏「ジュゴゴゴ」ジーッ 春「……」ポリポリ 京太郎(ストロー悲鳴あげてるから!こっち向かないで怖いから!) 穏乃「京太郎ー」 京太郎「なっ、なんでございますでしょうか」 穏乃「呼んでみただけだよ、えへへ」 京太郎(そういうことされると……もう……)カプッ 穏乃「ひゃぁっ?」 京太郎「んっ……」ハムハム 穏乃「京太郎ぉ、くすぐったいよぉ」 京太郎「ははほはっへはいへぇ」 穏乃「耳元で喋らないでよ、ふふっ」 京太郎(なんで俺、穏乃の耳咬んでんだろ……) 京太郎(あとは耳に息を吹いて終わらせよう) 咲淡咏「」ゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎(あいつらに殺される気しかしない!) 京太郎「……ん」 京太郎(俺の唾液ですごくエロく見える……) 京太郎「ふーっ」 穏乃「んんっ!」ビクッ 京太郎「こ、これで終わりだ!」 京太郎(何やってんだろ俺……) 京太郎「かーっ!歌った歌ったー!」 淡「きょうたろーの変態」 京太郎「まだ言うか」 咲「8時くらいだけど、新幹線間に合うかな?」 咏「大丈夫なんじゃね、知らんけど」 穏乃「んー、でも確かに危ないかもね」 京太郎「じゃあここで解散っつうことでいいか?」 淡「うん!」 穏乃「だねー」 京太郎「そっか、じゃあ行くぞ」 咲「ま、待ってよ京ちゃん」 春「……お疲れ」 穏乃「またね」 淡「また来週だよー!」 咏「じゃあなー」フリフリ 京太郎「おう!頑張ろうなー!」 咲「そっか、私以外みんな博多行きなんだ」 京太郎「春は今から帰って家に着くのか?」 春「ホテルは取ってある」 穏乃「どうせだし京太郎の部屋に泊まればいいんじゃないかな」 春「……いいの?」 京太郎「いやダメだろ、年頃の男女が同じ部屋で寝泊まりなんて」 咲「つい昨日までやってたんだけどね……」 咲「あ、私こっちだから」 京太郎「そっち東北新幹線だぞ」 咲「えっ!?わわっ、危なかったよ!」 京太郎「お前、よく東京まで来れたな」 咲「バ、バカにしないでよ!」 京太郎「はいはい、バカにしませんよー」 咲「バカにする気満々でしょ!」 京太郎「長野新幹線あっちだぞー」 咲「わ、わかってたから!わかってたからね!」 京太郎「はいはい、じゃあな」ナデナデ 咲「だからバカにしないでよ!」 穏乃「京太郎って宮永さんと仲良いんだねー」 京太郎「ま、幼馴染だからな」 穏乃「いつごろから知り合ったの?」 京太郎「咲とは小学生くらいかな、なんでだ?」 穏乃「んー、ちょっと気になったから?」 春「……二人とも、はい」 京太郎「黒糖一袋!いいのか?」 穏乃「うおっ!おおおっ!」 春「お疲れ様のプレゼント」 京太郎「そっか、あんがとな」 穏乃「んー!おいしー!」ボリボリ 春「……」ニコッ 【冬休み6日目】終
https://w.atwiki.jp/ankabisyojo/pages/46.html
缶 太郎 名前 缶 太郎(かん たろう) 年齢 21 身長 174cm 体重 42kg スリーサイズ B 92 W 63 H 89 性格 おちゃめ 髪型 肩で切りそろえた短髪。頭のてっぺんで短く結っている。 髪色 うすいピンク 目の形 少し垂れ目 目の色 白目が無い黒 服装上 炎を纏ってる 服装下 水を纏ってる 肌の色 紫 口調 語尾に「ござる」 靴 一本歯下駄 口癖 狂気の匂いがするでござる……! 趣味 辻斬り 特技 踵落としで岩を割れる 握力 右 2t 左 2.01t 性感帯 指 尊敬する人物 カラス天狗 アクセ1 東京タワー アクセ2 スカイツリー アクセ3 レインボーブリッジ 職業 高校教師 将来の夢 内閣総理大臣 缶 太郎 イラスト一覧 缶 太郎@天ぷらの人 缶 太郎@スレ有志
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6205.html
特別編 清澄高校麻雀部の人々 いつもと大分違った特別編です 1週目とも2週目ともまた別の世界で、とあるゲームのパロです 京太郎は清澄の麻雀部にいます。時期は年末くらいです ※キャラ崩壊などアリ、そういうのがNGな人は数レスほどスルーでお願いします バサッ 京太郎「ん?なんだこれ?」 年末の、大掃除前 みんなより先に来て早めに掃除をしていたら、それを見つけた 棚の牌譜やノートの整理中、端っこの方に隠すように置かれたいたそれは、他の物を動かした拍子に倒れていた 表紙は見えなかったが、ページが開いた状態で出てきたそれは大学ノートのようで、何か書かれていた ○月○日 久 最近須賀くんに雑用を任せっぱなしになってる 今度なにか奢ってあげよう ○月○日 まこ 京太郎がうちの店の手伝いまでしてくれた 給料多めにするよう言うとこう 京太郎「……先輩たち、いや、女の子の日記か日誌か?」 それは竹井先輩、染谷先輩、和、優希、咲の5人みんなで書き込む日記のようなもので、主に俺のことが書いてあった ○月○日 優希 京太郎がタコスを作ってくれたじぇ! 最近また美味くなってる!! ○月○日 和 ☆ 須賀くんがまた私の胸を見ていました 夏服になってから、以前より視線を感じます ちょっと控えてほしいです ○月○日 咲 ☆ 京ちゃんに迷子から見つけてもらった 嬉しかったけど、帰り道に私がいると教えてもらったという女の人にお礼に行っていた 迷子になったのは私のせいだけど、女の人の胸を見て鼻の下を伸ばさないでほしい 京太郎「……こんなこともあったなー」 女の子の日記を読むことに多少いけないとは思うが、書いている内容にその時のことを思い出し、懐かしく思う なんでこういう風に書いているのかは分からないが、あの時ありがたかった、嬉しかった、と書かれているのは悪い気はしない 京太郎「さて、こっそり書いてる物っぽいけど、あんまり見てると悪いし……アレ?」 無言でページをめくる ノートには、まだ続きがあったようだ ○月○日 久 ☆☆ 最近須賀くんに他校の知り合いが増えたみたいだ 美穂子やゆみからもよく話を聞く いつの間に連絡先を交換したのかしら ○月○日 まこ ☆☆ ここ数日京太郎が店の手伝いをしてる時、高校生の客が多い気がする 今日なんて鶴賀の妹尾や風越の吉留、龍門渕の沢村まで来ていた 執事服にしたせいか? ○月○日 優希 ☆ クラスの人から京太郎のことを聞かれた いっそウチの部のマネージャーに欲しいとか言われたけど、渡す気はないじぇ ○月○日 和 ☆☆☆ 玄さんから須賀くんのことを聞かれました 玄さんと胸の話をしていたらしいです そんなに胸がいいんですか ○月○日 咲 ☆☆☆ 東京で京ちゃんと出かけようとすると、用事があると言われて断られた 和ちゃん達と出かけると、他校の女の人達と仲良さそうな京ちゃんを見つけた 他校の人と仲良くなるの早くないかな? ○月○日 久 ☆☆☆ 東京に来てから須賀くんを訪ねる他校の女の子が多い 東京でナンパでもしたのかと思ったが、女の子達の様子からして違うらしい 何をやっているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆ 京太郎に冗談半分で執事服を渡したら、見事に着こなしおった そのせいか、何人もの女子が来た 写真まで取って、有料にすりゃ良かったか ○月○日 優希 ☆☆ 京太郎のタコスを花田先輩に渡したら、かなり評判が良かったみたいだじぇ ただ、わざわざ新道寺の人、それ以外の学校の人もレシピを京太郎に聞きに来た 京太郎はわざわざ全員に振る舞っていた。おかげで私の分が無くなった くうくうおなかがなった ○月○日 和 ☆☆☆☆ 須賀くんが他校の胸が大きい女の子たちといました 視線は明らかに胸にいっていた。なのに女の子たちは気にしていない様子でした 宿舎の戻ってきても、私の胸を見ていまいした なんともいえない気持ちになりました ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆ 京ちゃんがお姉ちゃんと、お姉ちゃんの学校の人達と仲良さそうにしていた お姉ちゃんと、お姉ちゃんのとこの大将の人は京ちゃんの腕にわざとらしく抱き着いていた 許せない 何かに急かされるようにページをめくる 危険だ この先は見てはいけない 今すぐノートをしまって、何も見なかったことにしないといけないと俺の本能が言っている でも、ページをめくる手が止まらない ○月○日 久 ☆☆☆☆ 須賀くんは他校の3年生と盛り上がっていた わざとらしくうちに転校しないか?なんて言われてて悩んでいる様子だった 冗談なのに、何を言っているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆☆ 次鋒戦で当たった奴らと飯を食っていた 似顔絵か何か書いてもらってデレデレしよって 胸とかわしと差無いじゃろ ○月○日 優希 ☆☆☆ 他校のちっこいのと京太郎が話していた いきなり抱き着かれて、慌てて赤くなりながら振り払っていた 私の時はそんな素振り見せなかったくせに…… ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆ 今日の須賀くん 2人でテレビの試合を見ながら真面目な話をしているのに胸を見てきます やんわりと注意をすると、テレビで試合に出ている胸の大きい選手を見ていました 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん わざわざお姉ちゃんとそのチームメイトにお菓子を作っていた 私には試作品というをくれた でも許せない ○月○日 久 ☆☆☆☆☆ わざとらしく体を寄せてくるプロ相手にもデレデレしていた 許せない ○月○日 まこ ☆☆☆☆☆ 他校の眼鏡を掛けた巨乳の娘と眼鏡を外すかどうかの話 許せない ○月○日 優希 ☆☆☆☆ ちっこい奴らに囲まれていた なんで私だけ扱いが適当なんだ 許せない ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ また胸を見てきます 胸の大きい娘の試合ばかり見ています 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん 迷子になっていたお姉ちゃんを見つけて手をつなぐ 転びそうになったお姉ちゃんを抱き留める 絶対に許さない 須賀くん(許せない) 京太郎(許せない) 京太郎(許せない) 須賀くん(許せません) 京ちゃん(絶対に許さない) 許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない ノートを閉じる その表紙を、俺は今、やっと見た りゅうもんふちグループ発行、よいこのめっさつしりーず、ジャ●ニカ暗殺帳「ふくしゅう」 そして、やっと気付く 背中に感じる、5人の気配を…… なんてこった 俺に伝統の不条理デッドエンドが用意されていたなんて――― 「須賀くん?」「京太郎?」「京太郎?」「須賀くん?」「京ちゃん?」 カンッ!! 京太郎「……はっ!?」 不意に飛び起きる どうやら俺は麻雀部のベッドで寝てしまっていたらしい 時間は、まだみんなの来る前だ 早めに来て、掃除を先に始めようと思ってはいたが 京太郎「……うわ、なんだこのすごい汗」 全身に冷や汗をかいている 変な夢でも見たか? 京太郎「……やめとこ、ロクな夢じゃない気がするし。顔洗って、掃除でもやっとくか」 俺は起き上り、顔を洗うために部室の外に出る まだみんなは来ていない 早いとこ、済ませてこよう 「ふふっ」「ははっ」「あはっ」「くすっ」「ふふふっ……ねぇ、京ちゃん?あんまり、悪いことしちゃ、駄目だよ?」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6054.html
京太郎「好きです!俺と付き合ってください!!」 理沙「……!?」カァァ 京太郎(ど、どうだ?)チラ ドクン ドクン 理沙「……っ」 理沙「……「ありがとうございました。足元気をつけてお降りくださいませ」 京太郎「oh……」 理沙「お、降りよ」アセアセ 京太郎「…………」 理沙「…………」 京太郎(タイミング悪すぎだろ……降りる直前でもいいから不具合で止まってくれたら良かったのに……) 京太郎(ていうか告白やっぱ早かったかなー……でもずるずる先延ばしにしたらいつ出来るかわかんねーし) 京太郎(雰囲気に流された感じはあるけど間違ってなかったはず!) 京太郎「理沙さn「京太郎」……はい」 理沙「……」ジー 京太郎「」ドキ 理沙「き、京太郎のこと…………好き」 京太郎「!」パァァァァ 理沙「でも付き合えない」 京太郎「な……なんでですか?」 理沙「…………」 京太郎「教えてください!」 理沙「……高校生だから」 京太郎(つまり……大人だったらいいのか?どういうこと?) 京太郎(んー……好きってのは男としてだよな?そうじゃないと理沙さんは好きとは言わない……と思う) 京太郎(俺が大人じゃないと駄目なのか?……そうだ!)ピコン 京太郎「……わかりました」 理沙「」コクリ 理沙「それじゃ」ダッ 京太郎「ちょ、待ってください!」ガシ 理沙「離して!」 京太郎「まだ言いたいことがあるんですって!」 理沙「終わった!京太郎のことフった!」 理沙「もう……終わった……」ポロポロ 京太郎「……終わってないですよ。だから最後まで聞いてください。ね?」フキフキ 理沙「……」 理沙「……わかった」 京太郎「えっと……理沙さんは俺のこと、す、すす、好きなんですよね?お、男として」 理沙「…………」コクリ 京太郎「でも高校生だから付き合えない。つまり大人だったら付き合えるんですよね?」 理沙「……」コクリ 京太郎「俺は馬鹿だから理由なんてわかんないですけど、ようは恋人関係が駄目なだけですよね?」 理沙「」コクリ 京太郎「じゃあ付き合うこと前提で友達付き合いしましょう。結婚前提のお付き合い……みたいな?」 理沙「…………」 京太郎「駄目……ですか?」 理沙「……ばか」 理沙「ばかっ」ギュウウ 京太郎「……ばかですみません」ギュ 京太郎「……帰りましょうか」 理沙「」コクリ 理沙「……」ギュ 京太郎(……デートの時も繋いでたし。恋人じゃなくても繋ぐし。俺がドキドキする以外問題無いし)ドキドキ 理沙「……楽しかった」 理沙「ありがと」 京太郎「……俺も楽しかったです」 京太郎「理沙さんといるからいつも以上に」 理沙「……っ」ギュ 京太郎(照れてる。可愛いなぁ) 京太郎(にしても……なんかめっちゃ周りから見られてる……なんでだろ?) 京太郎「もう暗いですね」 理沙「八時!」 京太郎(もう八時だったのか。正直お腹減ったかわかんねー。食い始めたら食べられるだろうが) 京太郎(それより……) 理沙「どこか……」ケンサクチュウ 京太郎(バスってこんなに体触れちゃうんだな。俺の図体がでかいからかわからんけど肩とかあたってるし……) 京太郎(恋人……になる予定なんだよな……ヤバイ興奮してきた!) ツンツン 京太郎「おわっ!?なんですかホッペなんかつついて!」 理沙「……なんとなく?」 京太郎「むむむ、おりゃ」ツンツン 理沙「むぐ、お返し!」ツンツンツン 京太郎「なんのー!」ツンツンツン 京太郎「…………あー……その、あれですね。うん」(冷静になって恥ずかしくなった) 理沙「…………」(京太郎が可愛くて、やめられなくて恥ずかしくなった) 京太郎「ほ、ほら、もう着きますよ」アセアセ 理沙「」コクリ 京太郎「……なんかこのバス降りなかったらずっとこの時間が続くんじゃないか……なんて」 京太郎「……」 理沙「……」 理沙「これから」 京太郎「?」 理沙「……もっと楽しい……から」ニコ 京太郎「……ええ、そうですね。ほんとそうですよね!」ニコッ 理沙「ひとまずご飯!」 京太郎「はい!」 京太郎「……へへへ」 京太郎「理沙さんと恋人みたいな状態なのかぁ……」 京太郎「やべぇ、おちつかねぇ」 京太郎「こんな気持ちで学校行っても勉強に身入らねぇよ」 ピンポーン 京太郎「ん?誰だろ?」 ガチャ 理沙「……」 京太郎「り、理沙さん!?」 京太郎「どうしたんですか?こんな早くに」 理沙「……っ!」 理沙「」バッ! 京太郎「これは……!?もしかしてお弁当ですか!!」 理沙「……作り過ぎた」ボソ 京太郎(これはいつも作ってるお弁当を俺の為にも拵えてくれたてことでいいんだよな!いいんだよな!!) 理沙「……それじゃ!」プンスコ タッタッタッ 京太郎「あ、行っちゃった……」 京太郎「……すげーやる気出てきた」 ───────── ────── ─── 京太郎「ありがとうございましたー!」 マスター「何か良い事でもありましたか?」 京太郎「ええ!それじゃテーブル片付けてきます!」 タッ マスター「……良い笑顔です」 カランカラン 京太郎「いらっしゃいませー」 咏「やっ」 京太郎「三尋木プロ!お久しぶりです!」 京太郎「好きな席へどうぞ」 京太郎「何にしましょうか?」 咏「そうだねぃ……オススメのコーヒーとあんたの小話で」 京太郎「へ?俺の?」 咏「そうそう。例えば……ノヨリさんとの関係とか」 京太郎「ふぁ!?」 咏「いやぁ、なんか今日ノヨリさんの調子も機嫌も良かったから少年と何かあったと思ったんだけどねぃ……当たり、だろ?」 京太郎「えーっと……まぁ、、、」ゴニョゴニョ 咏「あっはっはっ!可愛いもんだ」ケラケラ 京太郎「むぅ……」 咏「で?何があったんだい?」 京太郎「興味津々ですね」 咏「そりゃぁ私だって乙女だからねぃ。そーいう話は大好物さ」 京太郎「どっちかって言うと井戸端会議のおばさんみたいな聞き方ですけどね」 咏「少年からみりゃ私なんかはおばさんだろうさ」 京太郎「そんな年齢離れてます?」カシゲ 咏「まぁ十近く違うとねぃ」 京太郎「え、まじですか?」 咏「まじまじ」 京太郎「そうなんだ……20ぐらいだと思ってました」 咏「嬉しいのやら悲しいのやら」ヤレヤレ 京太郎「それで……まぁなんといいますか……」 咏「話しづらい?」 京太郎「少し」 咏「……付き合い始めたか」 京太郎「……」 咏「当たりみたいだねぃ。でもそれのどこが言い辛いのさ」 京太郎「まぁ付き合い始めたっていうのは少し間違いと言いますか」 咏「ほぅ」 京太郎「えっとですね……―――――」 京太郎「ということなんです」 咏「あー……」 京太郎「理沙さんが高校生と付き合えないって言った理由を自分なりに考えたんですけど、理沙さんが有名だからなのかなって思って」 咏「わっかんねー。わっかんねーけど間違ってないと思うけどねぃ」 咏「多分仲の良い人らはからかいながらも祝福してくれるだろうさ」 咏「けど世間の目は違う。プロ雀士が子供に手を出した、そう言う。二人が合意の上だろうがね」 咏「……時々中学生や高校生に手をだして捕まってるやつがいるだろ。なんでだと思う?」 京太郎「わかんないです」 咏「周りがリークするからさ。例え二人が合意だったとしても周りが認めなかったらそれは犯罪なんだよ。まぁ中学生以下は普通に犯罪だけど」 咏「で、ならどうすればいいのか?ラブホテルに入ったりとか付き合ってるよーとか言いふらさなきゃいいのさ」 咏「仲良いだけだから問題無いってね」ケラケラ 京太郎「」カァァ 咏「だから今の関係でいいんじゃね?知らんけど」 咏「さて、そろそろ帰ろうかねぃ。ノヨリさんが来る前に」 京太郎「え?なんで来るってわかるんですか?」 咏「少年とノヨリさんの様子を見てたら誰でもわかるんじゃね?知らんけど」 京太郎「……三尋木プロ、ありがとうございました」 咏「私は冷やかしに来ただけさ。そこに合いの手を打っただけ」 咏「そうそう、私のことは名前で呼びな。三尋木プロなんて呼び方はそんなに仲良くないやつらでお腹いっぱいだ」 京太郎「……わかりました。じゃあ咏さんって呼びます。俺のことも下の名前でよんでください。少年は流石にむず痒いです」 咏「わかった。それじゃねぃ、京太郎」 カランカラン 京太郎「……良い人だ」 カランカラン 理沙「……来た」 京太郎「いらっしゃいませ理沙さん!とりあえず座ってください!」 京太郎「何か飲みますか?オススメはですね、この「京太郎君」 ? なんですか?」 マスター「今日はもう上がっていいですよ」 京太郎「まだ片付け終わってませんけど……」 マスター「帰っていいという状況で女性が待っている。なら行動すべきは一つだと思いますが?」 京太郎「……ありがとうございます!理沙さん、ちょっと待っててください!」 ダッ マスター「……彼はこれから如何様にもなる素晴らしい才能の持ち主だ」 理沙「?」 マスター「でも、きっと京太郎君はあなたに影響されるでしょう。それが幸せなのか否か」 理沙「……」 京太郎「ふぃぃ、バイト終わりって一息つきたくなるんですよね。そんなに疲れてないんですけどね」 理沙「そういうもの」 京太郎「そんなもんですかー。麻雀の時もそうですか?」 理沙「」フルフル 理沙「いつも足りない」 京太郎(好きなんだなぁ……俺はそこまで麻雀に打ち込んでいるだろうか?) 京太郎(きっとまだ遊び感覚だろうな) 理沙「京太郎」 京太郎「なんですか?」 理沙「寄っていって」 京太郎「わかりました」 理沙「座って」 京太郎「はい」ストン 理沙「…………」 京太郎「?」 ストン 京太郎(!? 何故に理沙さんは俺の脚の間にすっぽりと収まっているのでしょうか!?) 京太郎「り、理沙さん」 理沙「京太郎」クル 京太郎「な、なんでしょうか」ドキドキ 理沙「……っ!」 理沙「私、は……好きなことする」 理沙「京太郎も」 京太郎(今……てわけじゃなさそうだ。真剣な顔してる……) 京太郎(好きなようにやれって?どういうことだろう?) 京太郎(まぁいいか。後で考えよう。今は理沙さんの温もり感じてたい) 京太郎「抱きしめていいですか?」 理沙「……ぃぃ」ボソ 京太郎「……」ギュ 京太郎「もう大分暖かくなってきましたけど夜は寒くなることも多いですね」 京太郎「こうやってると、すごく温かいです」 理沙「……心地良い」 京太郎「これからどうなるんでしょうね」 理沙「……」 京太郎「ずっとこうしていられたら、きっと幸せですね」 理沙「……そうする」 理沙「だから側にいて」ギュ 京太郎「……もちろんです」 理沙「…………」 京太郎「…………」 チュ 京太郎「そろそろご飯作りますか?」 理沙「」コクリ 京太郎「そういえばお弁当すっごく美味しかったです。やっぱ料理上手ですね」ニコ 理沙「そ、そんなことない」カァァ 理沙「……また作る!」プンスコ 京太郎「大変じゃないですか?」 理沙「大丈夫!」 京太郎「それじゃあお願いしちゃってもいいですか?」 理沙「お願いされた!」 京太郎「でもそれだと俺が受け取ってばかりですね」 京太郎「何か出来ることありませんか?」 理沙「いらない!」 京太郎「で、でも……」 理沙「……」 スリスリ 京太郎「あの、理沙さん?」 理沙「これで十分」 理沙「あったかい」 京太郎「……~~~」ポリポリ ―――次の日――― 京太郎「よし、完璧。そろそろ学校行きますか」 ピンポーン 京太郎「はいはーい」 ガチャ 理沙「……お弁当」スッ 京太郎「え?でも昨日も……」 理沙「作った!」 京太郎「……わかりました。いただきます。でもちょっと……えっと、少しだけ中に入ってもらえますか?」 理沙「わかった」 バタン 京太郎「えっと……」ギュ 理沙「!?」 京太郎「抱きしめられるの好きだったみたいなので、その、お弁当のお礼にですね」 京太郎「すみません、こんなもので」 理沙「……ありがとう」ギュ 京太郎「……理沙さんはもう仕事ですか?」 理沙「もうちょっと後」 京太郎(そっか、まだなのに俺の学校に行く時間を見計らって来てくれたんだな) 京太郎「それじゃ、行ってきます」 理沙「……いってら」チュ 京太郎「明日バイト休みかぁ」 京太郎(そういえば理沙さんも予定無いって言ってたっけ?) 京太郎(デート……デートに行きてぇなぁ……) 京太郎(でもやっぱ駄目なんだろうか、デート) 京太郎(咏さんの話からすると周りに見つかったら駄目なんだもんな) 京太郎(でもこないだ遊園地デートしたし。あん時は付き合ってなかったけどさ) 京太郎(いや、今も付き合ってるわけじゃないけど、意識しちまうよなぁ。正直建前だし) 京太郎(それに知らない人が見たらどう思うかって言ったら、付き合ってるんじゃないの?ってなるだろうし) 京太郎(そう話題になった時点でアウトだろ。もどかしい……) 京太郎(あぁ、理沙さんとどっか行きてぇな……) 京太郎(あれ?思えば理沙さんと同じ時間を過ごせればいいのにどっかに行きたいってほうが表に出てきてんな) 京太郎(理沙さんと過ごせるなら部屋でもいいわけだし) 京太郎(でも、理沙さんはどっか行きたいかもしんないし……) 京太郎(そもそも理沙さんは俺に休日の時間を使ってくれるのか?) 京太郎(もしかしたら一人で過ごしたいって思ってるかも) 京太郎(うわー、どうなんだろ?誰も彼もが休みは好きな人とずっと一緒にいたいって思ってるわけじゃないしな……) 京太郎(……聞いてみるか) 京太郎 >明日って 京太郎(ちょっと待て。こんな風に聞いたら理沙さんは優しいからOKって言うし一緒にいたいって言うに決まってるじゃないか) 京太郎(駄目だ。その優しさに甘えてつけこむようじゃ) 理沙 >明日 部屋に来て 理沙 >京太郎と過ごしたい 京太郎(……明日って書いてしまったから気を遣わせたのかな?) 京太郎(でも折角会いたいって言ってくれてるんだ。……俺も会いたいし) 京太郎 >はい、行きます! 京太郎(俺ってずるいのかな……) ―――次の日――― ピンポーン ガチャ 京太郎「おまたせしました。着替えてきたから少し遅くなっちゃいました」ハハハ 理沙「大丈夫」 理沙「あがって」 京太郎「はい、お邪魔します」 京太郎「あ、これ返しておきます。今日もお弁当美味しかったです」ニコ 理沙「ん」テレッ 理沙「なにそれ?」 京太郎「ん?このかばんの中身ですか?」 理沙「」コクコク 京太郎「実は最近コーヒーの淹れ方を教えてもらいまして……」ゴソゴソ 京太郎「それの為のポットと挽いてある豆です」バーン 京太郎「ドリッパーはありましたよね?」 理沙「ある」 京太郎「んじゃ借りますね」 京太郎「よし、お湯も沸いたしこっちに入れて……っと」 京太郎「んじゃ注いでいきますよー。まずは真ん中に……」トポトポ 理沙「ん、いい香り」 京太郎「クリスタルマウンテンっていう銘柄らしいです。煎り方の違うものを色々試したそうで、その余りをもらったんですよ」ノノジ… 京太郎「いやーラッキーですよね」 理沙「役得!」 京太郎「ですです」 京太郎「さて……いい感じかな?」 理沙「?」 京太郎「全体的にお湯が行き渡ってたらいいみたいです」 京太郎「偏ってたりしたら、お湯が足りてない部分の旨味が出きってない分味が落ちるそうです」 理沙「詳しい!」 京太郎「受け売りですけど」 京太郎「よしOKかな」 理沙「少ない!」 京太郎「あぁ、これでいいんですよ。こうやって……」 トポトポ 京太郎「後から入れるんです」 理沙「なんで?」 京太郎「さっき入れた分でコーヒーの旨味成分っていうのは出きっているそうです」 京太郎「さらに注いでしまったら、出るのは苦味や渋味みたいですね」 京太郎「なのでこうして後からお湯だけ入れるんです」 京太郎「ふわぁ……」 理沙「寝不足?」 京太郎「ちょっと遅くまで遊びすぎたみたいです」ハハハ… 京太郎(ほんとは色々考えてたせいだけど……言えるわけない) 理沙「……っ!」 理沙「きょ、京太郎!」 京太郎「なんですか?」 理沙「」ポンポン 京太郎(ふとももを叩いてる……?……もしかして膝枕か!?)ゴクリ 理沙「早く!」プンスコ 京太郎「は、はい」 京太郎「し、失礼しまーす……」ポフ 京太郎(こ、これが膝枕なのか。思った以上に気持ちいい……) 理沙「……」ナデナデ 京太郎(理沙さんに撫でられるの心地いい……ハマりそうだ……) 理沙「」ペタペタ 京太郎「ちょ、くすぐったいですって、あははははっ、首は駄目ですって」 理沙「かわいい」クス 京太郎「もう、何するんd、むぐっ」 理沙「――――ぷはぁ。キスも……気持ちいい?」 京太郎「……ふぁい。気持ちよかったです」 理沙「よかった」ナデナデ 京太郎(弄ばれてんなー……悪くないけど) 京太郎「……理沙さん」 理沙「?」 京太郎「俺ってかなり子供なんです。理沙さんとこんな関係になって余計に自覚しました」 京太郎「弱い、弱い自分がここにいるんです」 京太郎「外でデートしたいです。でもそれは難しいですよね。俺達が意識してしまってるから」 理沙「……」 京太郎「理沙さんと少しでも長く一緒にいたいです。でも理沙さんも一人の時間欲しいですよね」 京太郎「でも自分は我がままですから。昨日もLINEに『明日』まで書いて止めました。そんなん気になるって話です」 京太郎「ずるくて、そんな自分が……ヒック……嫌で……」 京太郎「……すみません、今日はもうk、いたっ」 理沙「……」 京太郎「あの、そんなとこ抑えられたら起き上がれないんですけど……」 理沙「……京太郎は子供」 京太郎「……知ってます」 理沙「甘えるのは当然」 理沙「受け止める」 京太郎「でも……あいたっ!おでこ叩かないでください!」 理沙「そのうち返してもらう」 理沙「ずっと一緒」 京太郎「…………」ギュ 理沙「…………京太郎」ギュ ――――――好き 京太郎「……突然泣いてすみませんでした」 理沙「かわいかった」 京太郎「ええ!?可愛いってなんですか!」 理沙「……小動物?」 京太郎「そんな小さくないですよ!」 理沙「……!ゴールデンレトリバー!」 京太郎「犬ですか!!」 理沙「おいで」チョイチョイ 京太郎「行きませんよ!」 京太郎「……」チラ 理沙「」オイデオイデ 京太郎「…………ちょっとだけなら」 理沙「……気持ちいい?」ナデナデ 京太郎「……はい」 理沙「かわいい」 京太郎「はっ!?」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6413.html
第四章【国麻】・【離散】開始 ベンチに座って本を読んでいた 父さんと妹は遊びに、母さんは仕事で出かけていた 今は一人 一人で本を読む……大人っぽい! 子どもながらにそんなことを考えていた やっぱり、少し寂しい 一緒に遊びに行く友だちなんていないから 静かにページをめくる、髪が風でなびく そろそろ帰ろうかな、と思っていたとき 「お、俺と遊ぼうぜ!」 私の目の前に、彼が現れた 「あ、いや……遊んでください」 不思議な子だな それが第一印象だった 【8月第4週 平日】 京太郎「…………」 京太郎「どうしてまた、あいつは」 京太郎「引っ越しは今週末だそうだ」 京太郎「……何しよ」 朝 京太郎「こんなときは麻雀だよな」 京太郎「気を取り直そう」 京太郎「お邪魔しまーす」 郁乃「いらっしゃ~い」 照「あ、京だ」トテトテ 京太郎「照、来てたのか」 照「うん」 郁乃「もう打ち始めてるで~」 京太郎(ちょっと心配してたけど) 京太郎(なんだかいつも通りみたいだな) 照「京、一緒に打とう」 京太郎「おう、いいぞ」 京太郎「決勝のとき、さ」 照「……なに?」パリパリ 京太郎「懐かしい感じがしたんだよな、なんつーか」 京太郎「照たちと昔打ってたときみたいな?」 京太郎「そんな感じがした」 照「…………」ポリポリ 照「そう」ゴックン 照「懐かしい、か」 京太郎「うん、あとパソコンの前でお菓子食べるのやめような」 照「無理な相談」モグモグ 京太郎「もうすぐ昼か、何しよう」 昼 京太郎「久しぶりにバイトでもするか」 京太郎「でもこの時間からあそこに行ってもあんまり働けないからな……」 京太郎「もう一つ新しいのを探してみよう」 京太郎「探偵……か」 京太郎「面白そうだな、行ってみるか!」 平次「お前さんが須賀京太郎やな」 京太郎「はい!今日はよろしくお願いします!」 平次「オレは服部平次言うんや、西の名探偵とはオレのことやで!」 京太郎「それで、今日の仕事は?」 平次「迷い猫探しや」 京太郎「猫?」 平次「せや」 京太郎「……」 平次「今つまらん思うたやろ」 京太郎「正直に言うと、はい」 平次「そうポンポン殺人事件が起こってたまるかいな」 平次「ほな行くで」 京太郎「オスの三毛猫とかどんだけレアなんだよ」 京太郎「どっかにいねえかな」 京太郎「あ」 猫「ニャッ」ナニッ 京太郎「待てごらあああ!」 猫「ニャアアアアアア」ドタタタタ 怜「今日の健診も大丈夫やったな」 猫「ウニャアアアア」ドタタタタ 怜「ね、猫?トリプルや!」キィィィン! 怜(直進して事故と見せかけて私を襲うんか……そうはさせへん!) 怜「うにゃっ!今や!」 猫「ニャッ!?」 怜「はい、捕まえた」 猫「ウニャッ!」ジタバタ 京太郎「あ、怜さん」 怜「ああ、京くん、この猫京くんのやったんか?」 京太郎「いえ、依頼されてまして」 怜「ふ~ん、ま、ええわ、はい」 京太郎「ありがとうございます」 怜「せや、今度どこか遊び行かへん?」 京太郎「遊び、ってか急ですね」 怜「思い立ったが吉日や」 京太郎「そうですね、日が空いたら連絡しますよ」 怜「待っとるで」 京太郎「はい、それではまた」 平次「もう捕まえたんか」 京太郎「ぜぇー、はい、はぁー、まあ」 平次「お手柄やったな、バイト代は振り込んどくで」 キャアアア ヒ、ヒトガ! 平次「なんやと!?」 京太郎「何かあったんでしょうか?」 平次「須賀はもう帰っとれ!こっからは危ないんや!」 京太郎「は……はぁ」 イマイクデ! ク、クルナ!クルンジャナイ! ダマットレドアホ! クルナァァァァ! ドヒュウン 京太郎「今銃声がしたような……まあいっか」 京太郎「帰ろう」 京太郎「服部さん、なんか禍々しいものを感じた」 京太郎「死の危険、的な」 夕 京太郎「特訓しよう」 京太郎「今は誰がいるかなー」 郁乃「照ちゃんとエイちゃんはもう帰ったで~」 郁乃「今は憩ちゃんと咏ちゃん、私と霞ちゃんだけやで」 京太郎「そうですか……どうしよ」 咏「お、京太郎じゃん」 京太郎「よっ」 咏「どうしたんだい?」 京太郎「いや、少し気が向いたからな」 京太郎「俺と打たないか?」 咏「お、いいねぃ、んじゃ行こっか」 咏「やっぱり、前よりもずっと上手くなってんね」 京太郎「そうか?」 咏「そーそー」 京太郎「……そうか、上手くなれてるのか」グッ 咏「んで、今は何考えてんだ?」 京太郎「えっ?」 咏「何か悩んでることでもあんだろ?顔に書いてあるぜ」 京太郎「あー…………」 京太郎「決勝のときにさ」 咏「つまりあの変な感覚を取り戻したいって?」 京太郎「そういうこと……なのか?」 咏「んまあ、そういうことなら実際に打ってみるのが一番なんじゃねえの?知らんけど」 京太郎「実戦か」 咏「私はこうして二人でやってる方が好きなんだけどねぃ」 京太郎「秋は夜長、夜更かしの季節だな」 夜1 京太郎「せっかく木刀買ってきたんだし、素振りでもするか」 京太郎「えいっ!えいっ!」ブンブン 京太郎「これ、結構くるな」 京太郎「まだまだ!」 京太郎「えいっ!」 京太郎「えいっ!」ブン ガシャッ 京太郎「あ、そうだ室内だったな」 京太郎「外でやらないと……」 京太郎「さすがに夜になると寒いよな」 京太郎「あっためるためにあと1000回!」 京太郎「これを一か月続けたら筋肉モリモリになれるのかな!」 京太郎「今日は疲れたからもう終わりだけど」 夜2 京太郎「散歩に行ってくるか」 京太郎「照のことも考えないとな」 京太郎「いってきまーす」 照(ポッキーなう)ポリポリ 京太郎「うまいか?」 照「京……うん」 照「どうしてこんな……」 京太郎「こんな時間にってか?」 照「うん」コクッ 京太郎「ちょっと考え事をな」 照「……それって……いや、なんでもない」 京太郎「照のことだよ」 照「えっ」 京太郎「どうしてお前は出ていくのかなって」 京太郎「また、俺の前からいなくなるのかなって」 照「…………」 照「京は気にしなくていい」 照「私が決めたことだから」 照「大丈夫だから」 照「また会えるんだろうし、国麻、楽しみにしてるから」 照「それじゃあ、ね」 京太郎「……照」 京太郎(このままでいいのか?) 京太郎(このまま、また照がいなくなっても) 京太郎(ようやく俺のそばに戻ってきてくれたんだ) 京太郎(……最近悩んでばっかだな) 京太郎「照!」 照「まだ、何か?」 京太郎「俺のそばから離れないでくれ」 照「……え?」 京太郎「照がいなくなって三年、でも今年、四月に久しぶりに照と会えたときすごく嬉しかった」 京太郎「この半年照と一緒にいてすごく楽しかった」 京太郎「まあ実際は五か月くらいだけど、さ」 京太郎「一緒に学校行ったり、運動会で頑張ったり、祭りに行ったり」 照「…………っ」 京太郎「この前みたいに海に行ったりしてすっごく楽しかった」 京太郎「でもよ、それなのに、理由もわからずにまた離ればなれになるなんて嫌だ」 照「理由……」 京太郎「理由だけでも教えてくれないか?」 京太郎「俺が悪かったんなら謝る、だから教えてくれよ」 照「……京には言えない」 照「私には、言えない」 京太郎「またそうしていなくなるのかよ」 照「違う!」 京太郎「違わないだろ、前も照は俺たちの前からいなくなった」 京太郎「俺は照と一緒の方が楽しい、だから離れないでくれ」 照「楽しい……か」 照「それは、違うんじゃないかな」 京太郎「なに……?」 照「京にはもう憩が、エイスリンが、咏も霞も郁乃さんもいる」 照「京は、ただそばに誰かがいてほしかっただけじゃないの?」 照「私なんていらないんでしょ、咲やモモ達といたときみたいに」 照「見送りなんてしなくていいから」 照「霞たちにもそう言っておいた」 照「今度会うのは国麻のとき」 照「じゃあね」 照「短い間だったけど、ありがとう」 【8月第4週 平日】終 【8月第4週 休日】 京太郎「照は今日にはもういなくなっちゃうのか」 京太郎「俺にとっての照って何だったんだ?」 京太郎「楽しいって思ってたのは俺だけだったのかな……」 京太郎「どんな言葉を使えば、照に届くんだろう」 朝 「今日は楽しかったぜ!ありがとな!」 「こちらこそ」 「モモがいないからひまだーっておもってたんだけどお前がいてくれてよかったぜ!」 「……照」 「宮永照だから、照って言って」 「テル、か俺は京太郎だ!」 「……長いから京でいいかな」 「おう、大かんげーだ!」 「ただいま」 「おかえり」 「咲は?」 「モモちゃんや京太郎くんたちと遊びに行くってさ」 「……そう、母さんは?」 「今日も帰ってこないってさ、咲に任せっぱなしってのはダメだから今日は出前だぞ」 「それで、どの店に頼む?」 「どこでもいい」 「そっか、わかった」 「私、上に行ってるから」 「ああ」 照母「照、起きなさい」 照「ん……母さん、来てたんだ」 照母「また遅くまで起きてたのね、もう行くわよ」 照「わかった」 照母「それで、荷物は?」 照「……忘れてた」 照母「もう、ちゃんとしなさいよ」 照「うん」 ガチャ バタム 照母「さーてと、ぱぱっと帰るわよ」 照母「大家のおばさんにもあいさつしてきたし」 照「あの人まだ成人してないよ」 照母「まーたまたー……マジ?」 照「うん」 照母「あちゃー……って、ねえ照、あの子って確か」 照「……京太郎」 京太郎「照」 照「今度は何?」 京太郎「ありがとう」 京太郎「また遊んでくれるか?」 照「うん、これ私のねとま?のハンドルネーム」 京太郎「『ワムゥ』?」 照「今度はそこで打とう」 照「待っ照」 京太郎「……それ、ダジャレか?」 照「うん、じゃあね」 京太郎「おう」 京太郎「毎時間メール送るから」 照「それは迷惑」 京太郎「じゃあ毎日?」 照「それもちょっと」 京太郎「じゃあ毎月」 照「間隔空きすぎ」 京太郎「じゃあ気が向いたらでいいな」 照「……わかった」 毎週平日の夜にメールを送れるようになりました 照母「照、アンタ挨拶してなかったんでしょ」 照「京にはした」 照母「まあ、ここに帰ってきたくなったらいいなさいよ」 照「……なんで?」 照母「照のしたいようにさせてあげる、ただそれだけよ」 照「……そう」 照母「それに、あの……京太郎くん?のこと放っておけないんでしょ?」 照「ちっ、違う!」 照母「咲やモモには負けないようにしなさいよ」 照「だから違う、って」 京太郎「行っちゃったか」 京太郎「まだ、チャンスはあるはずだ」 昼 京太郎「久々に実家に帰るか」 【実家】 京太郎「ただいまー」 京父「よっ、京太郎」 京太郎「と、父さん帰ってきてたのか」 京父「暑かったぞーインドはー」 京太郎「エジプトに行った時も同じようなこと言ってなかったか?」 京父「今度はニュージーランドに行ってくるんだ、羨ましいだろー」 京太郎「へいへい、そうですね」 京父「なんだ、我が子は連れないなー」 京父「さすがはタラシチャンピオンといったところか」 京太郎「ちょっと待て今何て言った」 京父「読んだぞ新聞!男子個人戦チャンピオン須賀京太郎、夜のチャンピオン?だってよ!」 京父「将来が楽しみだ!」 京太郎「マジかよ……」 京太郎「じゃあ散歩してくるな」 京父「そうやって女の子を引っかけてくるのか……ふむ」 京太郎「だから違うっての!」 ピンポーン 桃子「京太郎ー遊ぼーっす!」 京太郎「なんで俺が来てるってことわかってるの!」 京父「俺が連絡しておいた」ドヤァ 京父「ほれほれ、女の子を待たせるなんて罪なことするなよ」 京太郎「ドヤ顔するな!わーったよ、行ってくる」 京父「避妊はしっかりなー」 京太郎「余計なお世話だ!」 桃子「おじさんと何話してたんっすか?」 京太郎「なんでもないよ」 桃子「そうっすか、じゃあ今日も私とどっか行くっす!」 京太郎「拒否権は……ないんだろうな」 桃子「モチのロンっす!」 桃子「到着ーっす」 桃子「覚えてるっすか?この公園!」 京太郎「ああ、よく遊びに来たな」 京太郎(照と出会ったのも、ここだったんだよな) 京太郎(たしか、あのベンチに……) 桃子「今日はここで遊ぶっすよ!……ん?どうかしたっすか?」 京太郎「いや、あそこにあったベンチなんだけど」 桃子「あれなら新しい遊具を置くからって廃棄されたっすよ、それがどうかしたっすか?」 京太郎「……そうだったのか」 咲「京ちゃん?やっぱり京ちゃんだ!」 京太郎「久しぶりだな」 咲「うん!」 桃子「私が呼んでおいたっす!」フフン 京太郎(相変わらず大きい……前より大きくなってないか?) 咲「京ちゃん……」ジトッ 京太郎「な、なんだー咲ー?」アセアセ 咲「知らない!」プイッ 京太郎「さ、咲さん?おーい」 桃子「それじゃ、何するっすか?」 京太郎「キャッチボールでもするか」 桃子「それじゃあボールとグローブ持ってくるっす!」 咲「行ってらっしゃい」 桃子「行ってくるっすー」 京太郎「モモは元気だな」 咲「京ちゃんが帰ってきたからじゃないの?」 京太郎「じゃあいつも通りの咲は俺に帰ってきてほしくなかった、と」 咲「違うよ、これでも嬉しいんだよ、でもえっちなのはダメだよ」 京太郎「俺はせんべいよりもおもち派だからな」 咲「……何言ってるの?」 京太郎「要するに、大きいは正義!」 咲「京ちゃんの場合は正の字が違うと思う」 桃子「持ってきたっすよー」 京太郎「モモー投げるぞー」ビュン 桃子「ばっちこーいっす!」バシッ 桃子「咲ー行くっすよー」ビュン ポヨン 京太郎「おお……」 咲「むむっ!」ビュン 京太郎「がはっ!ちょっ、咲!みぞおち!」 咲「あははーごっめーん、手が滑っちゃったー」 桃子「思いっきり棒読みっすね」 京太郎「堪能堪能、満足満足」 咲「京ちゃん、五体不満足って言葉、知ってる?」 京太郎「ひぃっ」 桃子「さーてと、次はどこに行くっすか?」 京太郎「roof-top?」 咲「麻雀喫茶だよ」 京太郎「麻雀喫茶?」 桃子「麻雀ができる喫茶店っす」 京太郎「あーなるほど」 咲「染谷さん、まだいるよね?」 桃子「来週までいるらしいっすよ」 京太郎「誰だ、それ?」 桃子「広島に住んでる娘さんっす、今は友達のちゃちゃのんさんとこっちに遊びに来てるっす」 京太郎「へー」 咲「あ、着いたよ」 マホ「いらっしゃいませー」 いちご「いらっしゃいませー」 京太郎「メイド!?」 咲「あれ、マホちゃん?」 桃子「どうしてここで働いてるっすか?」 マホ「社会勉強です!」ムフー まこ「夏休みの宿題なんじゃと」 咲「どうも、こんにちは」 桃子「またきたっすよ」 まこ「はい、いらっしゃい、そこの男子は……誰じゃ?」 咲「京ちゃん、私たちの幼馴染です」 いちご「ほぉ?どこかで見たような……?」 マホ「マホ知ってます!この人男の子のチャンピオンさんです!」 いちご「あぁ~なるほどー」 京太郎「俺の知名度ってこの程度だったのか……」 まこ「君が須賀京太郎くんじゃったか……打ってくか?」 京太郎「うむ……どうしましょう?」 京太郎「いや、やめておきます」 いちご「なーんじゃ、つまらんのう」 咲「じゃあ私が打ちましょうか?」 いちご「そ、それは遠慮しとく……」 まこ「んで、注文は?」 マホ「まはまほから揚げがオススメですよ!マホが食べさせてあげます!」 京太郎「それはなんつーか、背徳的すぎるな」 メニュー 1.まはまほから揚げ 2.ちゃちゃのんショートケーキ 3.まこのワカメスープ 4.カツ丼 5.タコス 6.お好み焼き 7.桃パフェ 京太郎「皆さんのオススメは?」 いちご「ショートケーキならちゃちゃのんが食べさせるけぇ、選んどき!」 まこ「ワカメスープもオススメじゃよ」 桃子「私は桃パフェっすね」 咲「私はお好み焼きだよ」 京太郎「んーじゃあ……」 京太郎「から揚げで」 咲「えっ」 まこ「えっ」 桃子「京太郎……」 いちご「ロリコンじゃったなんて、そんなん考慮しとらんよ……」 京太郎「いや、でも」 マホ「やたっ!マホのから揚げが頼まれましたよ!」 京太郎「あんなに喜んでるんですし」 咲「苦しい言い訳だね」ジトッ マホ「須賀先輩、あーん」 京太郎「あーん」 マホ「おいしいですか?」 京太郎「うん、とっても」ニコッ 「「「「うわぁ……」」」」 京太郎「次はどこ行くんだ?」 桃子「近寄るなっす!」 咲「そうだよ変態!」 久「やっほーって、優希だけ?」 優希「のどちゃんは今日も来ないって言ってたじぇ」 久「あらそう……じゃあ咲とモモが来たら起こしてー」 優希「はーい」 咲「遅くなりましたー」 久「ん……はーい」 桃子「優希、寝ちゃってるっすね」 優希「タコス、タコスが……ぐぅ」 京太郎「えい、えい」プニップニッ 優希「今度はタコさんだじぇ……」 久「須賀君も来てたの?」 京太郎「はい、お邪魔します」 久「そんなに固くならなくていいわよ」 咲「私お茶入れてきますね」 桃子「さて、何するっすか?」 京太郎「俺が4人の邪魔するのもあれなんで、パソコン貸してもらえますか?」 久「いいわよ、あとネト麻するならその横の機械も使ってみて」 京太郎「何ですか、このヘッドギア」 久「ナーブギアとか言うらしいわ、リアリティを追求するために開発されたんですって」 京太郎「へー」 京:すっげーリアルだな、なんだここ 京:えーっと、ここの掲示板で対局申込みをすればいいのか……じゃあまずは東南で しばらくお待ちください 京:よし、いよいよ楽しみだな びっぐすたー:よろしくー のどっち:よろしくお願いします NoName:どうしてのどっちさんがここに! 京:よろしくおねがいします 東1局 親 NoName 25000 びっぐすたー 25000 のどっち 25000 京 25000 京:ロン! 京:リーチ、赤1! びっぐすたー:なんだ、その程度かぁ 京:裏3 びっぐすたー:え…… 東2局 NoName 25000 親 びっぐすたー 17000 のどっち 25000 京 33000 京:ロン 京:混一色、役牌白、役牌中、小三元、チャンタ、混老頭、対々和 京:24000 びっぐすたー:もーなんなのさっきからー! びっぐすたー:いいもん!こっからが本気! のどっち:本気も何もないと思いますが…… 【圏外射撃】発動! 東3局 NoName 1000 びっぐすたー 17000 親 のどっち 25000 京 57000 びっぐすたー:いっちゃえ! びっぐすたー:リーチ! 京:ダブリー…… NoName:こ、こんなの、どうすれば…… びっぐすたー:ロン!ダブリー一発赤2ドラ2! びっぐすたー:裏3! 終局 NoName -15000 びっぐすたー 33000 のどっち 25000 京 57000 びっぐすたー:うむむ、とどかなかったかー 京:はっはっは、勝負ならいつでも受けて立つぞ のどっち:……ありがとうございました NoName:のどっちさん、どんまいです びっぐすたー:ネット最強ののどっちを倒したんだから、真のネット最強はこのびっぐすたーってことだね! 京:いやいや、それなら俺だろ びっぐすたー:あんたのは偶然、私のは必然だもん! 京:……なんだそりゃ 久「あら、終わったの?」 京太郎「はい、飛ばしましたよ!」 咲「すごいね、私なんてまだパソコンあんまり使えないし……」 京太郎「そういえば、ネット最強っていうのどっちって人と打ちましたよ」 優希「のどちゃん……!」 桃子「和がどうかしたっすか?」 久「和、今日も来れないんだってさ」 咲「転校、本当にしちゃうのかな」 京太郎「転校?」 久「ああ、こっちの話だから気にしないでいいわよ」 京太郎「そうですか……」 桃子「ああっと!もうこんな時間ですし、そろそろ帰らないとっすね!」 久「うん、そうね、今日はこれで解散よ!」 桃子「さて、次はどこに行くっすか?」 京太郎「逆に、モモと咲は何がしたいんだ?」 桃子「私はみんなで遊びに行きたいっすね」 咲「うーん、私は……」 咲「みんなでウチくる!?」 京太郎「は?」 桃子「ひ?」 久「ふ?」 優希「じょ?」 咲「え、えーっとぉ、せっかく京ちゃんも帰ってきたんだし、みんなでウチで遊びたいなあ、って」 桃子「ははぁーん、そうやって京太郎をなんやかんやして泊まらせて襲うつもりっすねー」 咲「ち、違うよ!」 京太郎「咲さえよければ俺はいつでも」 咲「ほんとっ?」 京太郎「んなわけあるかい」ペシッ 咲「あうっ、純粋な乙女心をもてあそぶなんてひどいよ京ちゃん……」 優希「それで、どうするんだじぇ?」 京太郎「うーん、そうだな」 京太郎「じゃあモモの意見をくみ取って外食に行こう、みんなで!」 京太郎「……って、どうですかね?」 久「私はいいわよ」 優希「タコス!タコス!」 桃子「私も大丈夫っすよ」 咲「別にいいけどさ……」プクー 京太郎「また今度な」ナデナデ 咲「撫でればすむと思ってるでしょ?」 京太郎「……違ったか?」 咲「ううん、正解だよっ」 京太郎「そうかそうか、んで、どこ行きます?」 京太郎「まあ大勢で来るならファミレスでしょう」 優希「うがー!タコスが無いんだじぇ!」 優希「須賀!いや京太郎!いや犬!いや……バカ犬!」 京太郎「どんだけ落ちてんの俺!」 優希「いいからタコスを買ってくるんだじぇ!」ゲシッ 京太郎「蹴られた!?俺の身分どんだけ低いの!」 咲「私はえびフライ定食にしようかな」 桃子「私はハンバーグセットっすね」 久「じゃあ私はカルボナーラにでもしようかしら」 衣「咲!咲じゃないか!」 透華「衣、何をしてるんですの?ってあなた方は……」 久「あら、奇遇ね」 智紀「清澄」 桃子「お久しぶりっすね、眼鏡おっぱいさん」 京太郎「えーっと、あなたがたは?」 透華「よくぞ聞いてくれましたわ!私たちは!」 純「龍門渕高校麻雀部だ。……確かお前、インターハイに出てたよな?」 京太郎「ええ、まあ」 透華「ムキー!話を邪魔しないでくださいまし!」 一「ホントだ、この人1位だよ個人戦の」 衣「強いのか!」 智紀「通称”炎の須賀”、高火力が特徴」 京太郎「あれ、昼とは違って俺有名?」 優希「ただの偶然だじぇ」 メニュー 山菜丼 秋の果実盛り合わせ タコゆでパスタ パンダ定食 えびフライ定食 サルミアッキ定食 川魚定食 冷やしうどん あなたの心に手錠をかけるよ!定食 久「あら、可愛いもの食べてるのね」 京太郎「パンダ定食ですか?」 久「そうよ、小っちゃいハンバーグが目、ライスが顔かしら?」 咲「京ちゃんは女の子ものが好きですからね」 優希「ハンバーグと白飯って男っぽいほうな気がするけど……」ウーン 咲「街のレディースランチを食べまわるのにつき合わされてたんですよ」 京太郎「おいしいものはしょうがない」 桃子「京太郎……咲とそんなことしてたっすか」ジトッ 京太郎「モモは誘ってもやれラーメン屋行きたいだのやれお好み焼きを食べに行くだの言ってたからなー」 久「須賀くんも隅に置けないわね~」ヒョイパクッ 京太郎「あ!せっかくとっておいたハンバーグが!」 久「……うん、おいしいわね!」グッ 京太郎「グッ!じゃないですよ!返してくださいよ!」 久「流石に人前はちょっと……ね?」 京太郎「返してとは言いましたけど戻してとは言ってませんから!」 一「うわっ、ご飯中にそんなこと言うのやめてよ」 智紀「不潔」 京太郎「言ったのは竹井さんですよ!」 久「あら、私は何も言ってないけど?ねえ?」 純「あー、確かにそうだったな」 京太郎「ぐぬぬ」 京太郎「ふー食った食った」 咲「京ちゃん、オヤジくさいよ」 桃子「で、次はどこに行くっすか?」 衣「衣も一緒に遊ぶぞ!」 久「いいの?」 透華「今は暇ですから大丈夫ですわ」 桃子「ゲーセンに来たっすよ」 衣「咲!これはどうやって遊ぶんだ?」ワクワク 咲「えーっと、これはね…………」 咲「…………」ムムッ 衣「咲?」 咲「わからないや、あはは」 純「やっぱり強いなッ!」ガシュンガシュッ 智紀「そっちこそ」ピコピコ 智紀「えいっ」 純「ぬおっ!」 透華「むきーっ!何なんですの!全く取れませんわ!」 一「と、透華……そんな無理しなくていいから」 透華「いえ!このままじゃ気がすみませんわ!」 桃子「本当にいいんすね?あそこのメロンパンは高いんすよ?」 優希「タコスのためとあらば手加減はしないじぇ」 久「どっからでもかかってきなさい!」 桃子「エアホッケースタートっす!」 京太郎「さて、どこに行こうかな」 透華「どうしてカードが使えないんですの!」 透華「かくなるうえは…………!」 一「透華、もういいから、ね?」 京太郎「お二人とも何をしてるんですか?」 一「えっと、これなんだけど」 一「ボクが欲しいって言ったら透華が張り切っちゃって」 透華「絶対に取ってさしあげますわ!」 一「ほらね?」 京太郎「なるほど……」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「あのー、龍門渕さん?」 透華「何ですの?」キッ 京太郎「い、いや、アドバイスでもしましょうか?」 一「それいいね、透華はどう?」 透華「結構ですわ!もう一回!」 ウィーン 透華「そこですわ!」 キュッ 京太郎「あ、持ち上がった」 ポトッ 透華「むきーっ!もう!何なんですの!」ガタッガタッ 一「透華、揺らしちゃだめだよ」 透華「もう一回!もう一回ですの!」ポチッ 透華「この辺り……」 京太郎「いや、もう少し先に行っちゃいましょう」テヲノセル 透華「な、何をしてますの!後ろに行きすぎですわ!」 京太郎「大丈夫ですよ、見ていてください」 一(うわぁ、須賀君大胆だなぁ、距離近いよ) 一(二人とも集中してるから気づいてないみたいだけど) ウィーンウィーン ポロッ ガコン! 透華「お、落ちましたわ!」 一「それにしても、取れなかったのにどうして?」 京太郎「結構穴の近くにあったので押してみようかなー、と」 京太郎「おめでとうございます、龍門渕さん」 透華「ええ、そうで、す、わ……ね…………」ガバッ 一(あ、気づいた) 透華「なっ、何をしてるんですの!?」 京太郎「えっ、何って……あ」 透華「は、破廉恥ですわ!不潔ですわ!」ゲシッゲシッ 京太郎「ちょっ、脛はやめてくださいよ」 透華「うるさいですわ!」 京太郎「いたた、国広さんが宥めてくれたからいいけど……」 京太郎「さて、次はどうしようかな」 京太郎「せっかくみんなと遊んでるんだから写真とか撮りたいよな」 京太郎「プリクラに誘ってみよう」 久「プリクラ?いいんじゃない?」 優希「特別に許可してやろう、ふっふっふ」 桃子「もちろん私が京太郎の隣っすからね!」 衣「咲、プリクラ、とはなんだ?」 咲「えっ、う、うーん……」 咲「プリン食べられて暗くなっちゃった?」 京太郎「どういう状況だよ」 智紀「別に構わない」ピコピコ 純「うおっ!ちょっと待て!ぬわっ!」 「YOU LOSE」 純「くそぉ……」 智紀「これで十連勝」フフン 一「プリクラ?わかった、透華に話しておくね」 透華「がるるるるー!」 京太郎「モモと天江さんが隣か」 透華「ち、近寄らないでくださいまし!」 京太郎「すみません……」 衣「とーかときょうたろーは仲が悪いのか?」 透華「そ、そんなことありませんわ!ごらんなさい」ギュッ 京太郎「後ろからっ!?」 京太郎(でも、無いんだよなぁ……) 衣「そうか!なら衣も!」ギュッ 桃子「わ、私も!っす!」ギュッ 京太郎(ああ……右腕の感触がぁ……) 咲「京ちゃん…………」 優希「ニヤケすぎだじぇ」 衣「きょうたろーは衣とプリクラとやらを撮って楽しかったのだな!」 透華「……破廉恥ですわ」ジトッ 京太郎「そろそろ帰らなきゃだけど、もうちょい遊んで行こう」 京太郎「咲は何やってるんだ?」 咲「えーっと、これ、なんだけど」 京太郎「太鼓○達人か」 衣「どうやって遊べばよいのだ?」 京太郎「実際にやってみた方が速いから……」 京太郎「じゃあ俺が天江さんに教えるから咲は見ててくれ」 咲「うん、わかったよ」 衣「よろしく頼む!」 京太郎「まずは200円を投入します」 衣「うむ!」 京太郎「次に、ここのバチを取ります」 衣「おお、これはこの遊戯のために拵えられたのか!」 京太郎「しっかり握っててくださいね」 衣「きょうたろーの手は温かいなー」 京太郎「そんでもって、曲を選んで演奏開始です」 衣「楽しかったぞ!」 京太郎「それはよかったです」 京太郎「咲もわかったか?」 咲「…………ふんっ」プイッ 京太郎「咲?どうしたんだ?」 咲「べっつにー」 咲「京ちゃんはえっちだな、って」 京太郎「いやいやいや、何もやってないだろ」 咲「十分えっちだよ!衣ちゃんの手握って、抱き着いてるみたいだったよ」 京太郎「いや、だからと言ってなぁ」 咲「ふんっ」 京太郎「じゃあ俺もう帰りますね」 久「また来なさいね、今度こそ打ちましょう」 優希「次に会ったときが年貢の納め時だじぇ!」 桃子「また遊びに行くっす!」 咲「ふんっ、だ」 京太郎「いい加減機嫌直してくれよ……」 純「じゃあな、いつか打とうぜ」 智紀「……いつか打とうぜ」 純「俺の真似するんじゃねえよ、ちゃんと言え」 智紀「……じゃあな」 純「また俺の真似じゃねえか!」 衣「きょうたろー、今日は楽しかったぞ!」 衣「満月の夜に会うのを待っているぞ!」 京太郎「ええ、また会いましょう」 衣「うむ!」 京太郎「そろそろ帰るか」 一「あっ、須賀君、ちょっといいかな?」 京太郎「はい、何でしょうか」 一「ほら透華、渡しなよ」 透華「わ、わかってますわ!」 一「ほーらーはーやーく」 透華「これは……感謝の印として受け取ってくださいまし」 京太郎「このぬいぐるみ、さっきのやつですよね?」 一「あの後、透華が頑張って取ってさ、須賀君にお礼しようとしてたんだよ」 透華「はっ一!」 京太郎「そうだったんですか」 透華「違いますわ!」 一「もう、素直になりなよ」 透華「嫌ですわ!こんな破廉恥な殿方に何を!」 透華「…………ありがとうございました」ボソッ 一「気変わり速っ」 京太郎「いえ、こちらこそ、素敵なものをありがとうございました」 一「うん、じゃあね」 京太郎「はい」 京太郎「さて、と帰ってきたぞ」 京太郎「何をするかな……っと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「ん、何だ?」 一『国広です、ボクたちの連絡先送っておくね』 一『衣とかにメールとかしてあげてね』 龍門渕五人の連絡先を手に入れた! 夜2 京太郎「照にメールするか、約束もしたしな」 京太郎「何て送ろう」 京太郎「雀士なら打って語ろう!」 京太郎『打たないか?』 京太郎「送信っと」 京太郎「照なら応えてくれるだろう」 京太郎「なんで帰ったのかも気になるしな」 照「…………」 照「打たないか、か」 照「私じゃなくても憩たちと打てるのに」 照「なんで、だろう」 照「…………わからない」 京太郎「返信来ないなー」 京太郎「寝てるんだろう、うん」 京太郎「次は誰とメールしようかな」 京太郎「辻垣内さんに送ってみるか」 京太郎「近寄りがたい雰囲気だけど、大丈夫だよな」 京太郎『麻雀打ちませんか?』 京太郎「大丈夫……だよな」 京太郎「そういえば辻垣内さんって目つき怖かったよな……」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「!」ビクッ 京太郎「ささささ流石にだだだ大丈夫だろう」 智葉『了解した、ルームナンバーは3398だ』 京太郎「よかったぁ……『ドタマぶち抜くぞ』とか言われなくてよかったぁ」 【MAOの世界へようこそ】 京:相変わらずリアルだな 京:鳥のさえずりまで聞こえてくるし、対局も牌の感触とかリアルだし 京:何よりもリアルの雰囲気がある 京:おっと、ここか player3108:来たか 京:辻垣内さんですか? player3108:ああ、今夜はよろしく、楽しみだ 束縛希望:縛られたか デビル人:同じく 東一局 親 デビル人 25000 リザベーション2翻 束縛希望 25000 player3108 25000 京 25000 智葉(須賀、高火力と速攻) 智葉(清澄の先鋒と似ているが) 智葉(こちらの方が楽そうだ) 【抉る眼光】発動! player3108:カン 京太郎(うっわ、片方潰されちゃった) 京太郎(でも、まだまだだ!) 京:ロン 京:24000 智葉(……ふむ) 東二局 デビル人 25000 親 束縛希望 25000 リザベーション3翻 player3108 1000 京 49000 智葉(どうやら見くびっていたようだ) 智葉(さて、と) 智葉(借りは返してもらうぞ) 智葉(張りつつ、やつを止める!) 【抉る眼光】発動! 智葉(安い……) 智葉(しかしまた須賀が危険だからな) 智葉(わずかでも取り返す) player3108:ロン player3108:1300 東三局 デビル人 25000 リザベーション3翻 束縛希望 25000 親 player3108 2300 京 47700 智葉(そろそろ疲れてきた……) 智葉(だが、まだいける) 智葉(私だって今年は準決で宮永といい試合をした) 智葉(だから、負けない) 【抉る眼光】発動! player3108:カン player3108:カン 京太郎(二萬も五萬も暗槓!?) 京太郎(三色が封じられた……か) 京太郎(捨てた方がいいよな) player3108:カン 京:なっ! player3108:嶺上ツモ、責任払いで18000 player3108:連荘 東三局一本場 デビル人 25000 束縛希望 25000 リザベーション3翻 親 player3108 20300 京 29700 智葉(そろそろ疲れてきた……) 智葉(須賀の一人聴牌) 智葉(ここは……オリておくか) 智葉(オーラスでまくる、ただそれだけだ) 京太郎(うむむ……辻垣内さん強いな) 京太郎(もういっちょ) 京:ロン 京:12300 オーラス デビル人 12700 束縛希望 25000 player3108 20300 親 京 42000 京:ツモ 京:12000オール デビル人 700 束縛希望 13000 player3108 8300 京 78000 智葉(一方的、流石は男子チャンピオンと言ったところか) player3108:おつかれ、先に失礼する 束縛希望:あっ、ああああっ! デビル人:部長、いい顔ですっ 京:何だったんだあの二人は 京:俺ももう寝るか 【8月第4週 休日】終