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2020年 10月29日 20 16 他次元の境界 MI4989 本家SNSのAFEコミュからお話を繋ぎたいときに使って、どうぞ 本家SNSのAFEコミュのログ https //w.atwiki.jp/afe01/pages/74.html ルール: ・まだ無いよ 2020年 11月04日 16 35 1 MI4989 サンダーランド飛行艇「――ところで、大抵の国は発展すると良い事と悪い事がある」 ドミニク「取引における商品の選択肢が広がり、より大きな取引が出来るようになる事が良いのは解る。では、悪い事とはなんだ」 サンダーランド飛行艇「環境の変化に適応できなくなった動物が移動するように、上手くやれなくなった者たちがその発展した国から出てくる事だ」 ドミニク「それは良い事であると同時に悪いニュースだな」 ~οAFE0-οC21F間を跨いでるっぽい未調査宙域にある銀河系内恒星系近郊宙域、 いつもの船上市場周辺宙域~ この宇宙で何があろうと彼らはいつものように自分達の戦いを繰り広げている。 どんなに広くとも自然天体での薬草栽培に拘る二つの麻薬カルテルは同じ惑星を得ようと戦力を送り続け、貪欲に富を増やそうと躍起になるトガリミミ族やササミミ族といったρ次元群における“一般人類種”の企業家達は星を砕いたり市場を荒らして古の兵器達に叩き潰され、動くモノ全てが憎くて創造主さえも滅ぼしたベレロフォンはあらゆる星々と宇宙構造物に絶滅戦争を振り撒き、劣化バリスタン達とノラ兵器群は特に意味もなく暴力を振り撒く。 その戦いの決着が着くことは無い。魔境ことρ次元群の連中はその強さと生きようと思えば無限に生きられる故に戦いの決着がつく事は稀だ。 時間というかつては最も強大だった枷が無い故に彼らはρ次元群での戦いと同じように無限に、永遠に戦い続ける。 そんな戦線を支える補給線として機能する一つであるのがこの市場船団というか船上市場だった。 中核となる商人は開く度に換わるものの基本的な文化は継承されていき、そのときの主催している商人と護衛に着く海軍系古の兵器群によって取り扱える商品や利用できる商人も開く度に変化している。 発言力の強さが古の兵器以外か古の兵器側なのかという大雑把な括りでも大分変って来る。 古の兵器の発言力が強大な場合は商品と商人の品質が一定に保たれて信用の無い商人が店を出せなくなるが戦略資源の入手ができなくなる。 それ以外の人種に属する商人側の発言力が強大な場合は戦略資源の入手が可能になるものの、主催している商人の人種と文化に強い影響が出て来る傾向がある。 そんな中で初めてササミミ族の商人が主催する事となった。 関わりがあって力を付けて行く様子を近くで見ていた日系古の兵器と英系古の兵器、そしてマトカ系水棲ベレロフォン達にとってはようやくだったが、他のいろいろな人類種に属する商人達を驚かした。 何故ならササミミ族というと詐欺と恫喝が多くてまともな商取引はまず成立しないことで有名だったのでだいたい問題起こして警察的な古の兵器達に退場させられていたし、何よりもトガリミミ系の中では最も狂った頭をしているという印象が強く、もしトガリミミ系の中からこの市場を主催する運びになったとしてもトガリミミ圏では最も力が強いオオトガリミミ族か若干ながら西洋系海洋国家の文化に似てる所があるトガリミミ族であると予想されていたからだ。 まだまだ影響力はそのササミミ族の後ろ盾になっている古の兵器達の意向が強いものの、市場は問題なく開かれた。 ただし、そのササミミ族はササミミ族の中ではかなり異質な文化圏である。他のササミミ族と一緒なのは身体の損壊に対する抵抗感の無さだけだ。 殆どのササミミ族にとっては今まで警察的な古の兵器がやって来たその法執行を差別として糾弾するようなことをやって来ていたが、古の兵器達も商人達も「一応」は同じササミミ族が主催することを認めたことにより同じネタを使えなくなってしまった事を意味していた。 商人たちにとっては「明確な基準を持ってして排除できる権利みたいなの」が出来たのである意味で歓迎されたが、多くのササミミ族にとっては外貨獲得手段喪失に近いものだった。 その市場に3隻の中型商船がやってきた。 哨戒機型水棲シュヴェシィナ「はいはーい、停船してくださいねー。……渡航目的を答えてね。購買だけ、それとも販売もする?」 その進行方向に立塞がる様に水棲シュヴェシィナが飛んで来てブリッジ越しに渡航目的を訊ねる。彼女の目にはブリッジの窓からササミミ族の顔が見えた。 「奴隷と麻薬の販売をしに来た」 哨戒機型水棲シュヴェシィナ「では“パスポート”を預からせて下さい」 彼女はいつもならやる契約書のサインを後回しにしていきなりパスポートの提示を要求する。そのときに動揺したそいつの様子を彼女はにやりと見つめながらブリッジに近寄ってきた。その時に歩兵型シュヴェシィナ達を呼んで来て3隻の中型商船それぞれへ入らせる。 哨戒機型水棲シュヴェシィナ「ササミミ族の商取引が認められている出身国は一つしかありませんよ」 ブリッジに入って来た2機の歩兵型シュヴェシィナはササミミに“パスポート”とされる木簡を渡させて確認作業を行う。 歩兵型シュヴェシィナ「……発行都市の都市名が旧名称、発行IDが不正、偽造パスポートです」 哨戒機型水棲シュヴェシィナ「全船員を無力化及び拘束せよ」 眼の色を変えた歩兵型シュヴェシィナはまずササミミ族の商人を殴り倒して背骨を粉砕して拘束し、船員達に武装解除を命じる。 追加の戦力として格闘戦装備のロイドやヒュムも送り込まれていく。 商船の一隻から脱出艇が飛び出したのを見た哨戒機型水棲シュヴェシィナはそれを捕捉、腰に下げていたシュヴェシィナ用航空機銃化したブレダ SAFAT 12.7mm機関銃を握って10発撃ち込んで脱出艇の推進器を破壊、続けざまに脱出艇の進路上へ飛んで行ってインパクトボムS(ブラストランナー用の衝撃手榴弾)をその先に投げ込んでで起爆させてこちらへ戻していく。 哨戒機型水棲シュヴェシィナ「ピレーテの真似事は嫌いなんだけど、こういうお決まりなんです」 たまたま近くまで来ていた商船のブリッジの窓からまた別の商人や船員達が狼狽えるのを見た哨戒機型水棲シュヴェシィナはそこに向かって無線を飛ばして何をやったのかを言った……。 2020年 12月05日 15 09 2 MI4989 ~οAFE0、γ364、常夜の横浜湾岸~ 古の兵器もノラ兵器群もその姿は知識の中から引っ張り出してきたものだと言う。そのため、性能はともかく見た目はどこか古めかしい兵器である事が多いと言われている。 それは劣化バリスタン達も同じで彼女らは思い思いに知っている兵器や武器を自身の工業力を基に作り上げていく。 新しくこの宙域に入って来て一つの地域を占有した「彼女」もまた同じだった。 天体に降り立った「彼女」もノラ兵器群や劣化バリスタンと同じように自身が溜め込んで来た知識を基礎にあらゆる兵器と武器を作り上げていく。 自動工場を作り、銃を作り、エンジンを作り、造船所も作って行く。 元々居た世界にあった万物に似せた兵器や武器を作って行く「彼女」はただただ楽しむ為だけにそれを作り上げて行く。 その様子は身体を作る材料の一つとして使われた女の死体が生きていた時と同様だったし、「彼女」自身もその死体の名を名乗っている。 「彼女」は辻斬りと乱射が趣味だった女の名である「アゼローダ」を名乗っている。 今日のアゼローダは近くに居る劣化バリスタンとお遊びで地上戦を繰り広げていた。 ルールはただの旗取りのようなもの。 お互いの初動は同じだ。 まずは補給路を確保する為に拠点設営と防空戦力配備を進めて行く。 ちょうど良い地形に土建重機と自走対空砲や自走対空ミサイル発射機が駆け込んでいくと次には工兵型ロボットが塹壕線を構築していく。 身体能力として工業力が使える者同士なので無限にリソースが増え続ける事を良い事に塹壕線を伸ばしまくり、ついにはトーチカや対戦車塹壕の構築もしていく。 簡易的な歩兵級ロボット工場なんかも作って行く。 そしていよいよ砲兵戦力が展開し始める、その時にアゼローダは大量の自爆ドローンを簡易巡航ミサイル代わりに展開し始めた。 アゼローダが得意としている戦法だ。 いつもの相手ならばあっという間に対処能力が飽和して早期に防空網を喪失させることが出来る――のだが、相手は劣化バリスタンだ。 大量に居る遊撃兵的に動いている歩兵型ロボット達が対空射撃を始めて自爆ドローンを掃除していく。 アゼローダは自走迫撃砲と自走榴弾砲に精密射撃を命じ、対空射撃している歩兵型ロボットを始末させようと動かした。 その時に劣化バリスタン側から6t級豆戦車2輌とType1級騎兵型ロボット30体が突入し、アゼローダが構築させた塹壕線を突破されてしまう。よりにもよって対戦車火力の供給が間に合ってなかった場所だ。 アゼローダは今この瞬間に動ける対戦車火力持ちの機動戦力が自分以外に居ないのを見ると50mm対空ハンドキャノンをこさえてから戦術輸送機を呼び寄せてそれに掴まり、その場所へ飛んで行った……というよりは戦術輸送機に投げて貰った。 アゼローダは降下しながら50mm対空ハンドキャノンを構えて豆戦車に照準をあわせ、着発信管モードの榴散弾を撃ちこんでいく。 その時に後続部隊も見えた――歩兵型ロボットを乗せた車両が雪崩れ込んでいる。腕に付けていた7.65mm機関銃で制圧射撃を行いつつ、味方の歩兵戦力を配置に着かせて騎兵戦力を迎撃させる。 豆戦車は1輌を擱座させて進撃を止めさせたがそれでも豆戦車に載っている28mm機関砲と7.62mm機関銃がしつこく、攻撃の機会が作れない。 対戦車攻撃機に対戦車ミサイルを撃ちこむように命じ、アゼローダは地面を掘り返して制圧射撃を避け、残土を加工して有線接続されたカメラアイを作って50mm対空ハンドキャノンにそれを付けると穴から砲だけ出して豆戦車を狙撃し始める。 今まで劣化バリスタンを相手に戦って安定して勝てたことが無いアゼローダにとってはどことなく辛い思いをし、どことなくスリルのある戦いにも感じていた。 2021年 01月24日 22 19 3 レヴィドラン ~ワープホール ヴォイドディメンション深層~ 赤色の稲妻が走るワープホール内部を突き進む3隻の戦艦、ヴォイドディメンション深部は正に時空の嵐、本来ならば迷宮のような場所を進むのだが、嫉妬のアークから貰ったワープドライブコードのお陰か一直線のルートを構築しているため、難なく航路は安定していた。 ~プトレマイオスⅢ ブリッジ~ プトレマイオスⅢ艦内では、いつでも出撃できるよう全員が出撃体制を整える中姉ドランも、IMSエクストリームガンダムの状態を確認しながら、航路及び敵影が無いかG.T.Dとアイアンフォスルと連絡を取り合いながら状況の確認を行っていた。 姉ドラン「各艦状況報告をお願い」 アタンス『こちらG.T.Dこっちは特に敵影は見えないぜ、戦艦にも異常は見えない』 アイエフ『こちらアイアンフォスルこっちも問題なしね、敵影も見えずクリアよ』 姉ドラン「了解、こっちも現状敵影は確認してないわ。妹、各機関の不備は?」 妹ドラン「特に異常なし、大型GNドライヴも安定してるよ」 姉ドラン『おーけー、各自警戒を緩めず周辺の索敵怠らず進むわよ。僅かでも違和感が有れば即座に通信を』 アタンス&アイエフ『『おう!(はい!』』 姉ドラン「――――ふぅ…」 通信を終え一息つく姉ドランだが、いつ敵の奇襲があるのか分からない現状では油断は一切許されない、ほんの僅かのリラックスをして再び集中しようとした時、ふと右頬にほんのり暖かい感覚を感じ確認するとリナーシタが食料の入ったバックを背負いそこから取り出したであろう紙パックに包まれたメンチカツサンドを持っていた。 リナーシタ「お疲れ様です姉ドランさん、はいこれペコリーヌさんと料理担当者達が艦内の食堂で作ったメンチカツサンドです。気を張るにしても体力は余裕持たせてくださいね」 姉ドラン「ありがとね、あむっ…んっぐ…所で貴方は元々天使軍の所属だったのでしょ?大丈夫なの、貴方の機体(ライアスル)もお願いを聞いて積んだけど…」 リナーシタ「はい、正直な所独断での行動ですから、この戦いも無傷は無理だと確信しちゃってるので、軍は引退待った無し、だと思ってます。勿論、最悪の場合も、です」 姉ドラン「―――覚悟は既にできてるって訳ね。けど同じ傭兵として言わせてもらうけど貴方中々しぶとく生き延びそうな雰囲気してるわよ」 図星だったのか、リナーシタは苦笑いしつつも、ブリッジから出ようとしてある事を思い出したのか、戻ってきた。 リナーシタ「そう言えば、大きな声で言えないんですけちょっと気になってたんですよ(小声」 姉ドラン「はぁ…何よ?(小声」 リナーシタ「レヴィドランさんと彼女さん達ってどr-――」 レヴィアーナ「アタシのライバルが何よ?」 リナーシタ「うっひゃう!?」 小声で姉ドランの耳元で小声でちょっと聞きにくそうな事を聞こうとした瞬間、レヴィドラン関係には地獄耳と言わんばかりに反応しいつの間にか近づいていた。嫉妬のアークとしてレヴィドランに関する情報は絶対に聞き逃さない徹底ぶりである。 リナーシタ「あー、えっと―…その、レヴィドランさん助けた瞬間彼女さん達ど、どうするのかなーって…」 レヴィアーナ「んなの考えなくても私なら余裕で予想出来るってのったく…」 リナーシタ「そ、そっかー!確かに今までの記録から見てそうでしたね!そ、それでは失礼しますー!」 レヴィアーナ「ふん、まぁいいわそういう事にしとく…」 姉ドランo0何処かごまかした感あるけど…ま、またレヴィを助けてからでも遅くはない、かありがと、お陰でちょっと気持ちが軽くなったわ 本当は何を聞こうとしたのか気になりはしたものの、余裕は少しできたのは事実であるため、心の中で感謝をしていると管理者のいる領域までかなり近づいたのか赤い時空の嵐の先に光が見えた。それを確認し、即座に通信を繋ぎつつ艦内放送の準備も進める。 姉ドラン「二人とも聞こえる、もうすぐ管理者のいる領域に突入するわよ秒読みに移行、各艦館内放送で出撃準備を整えるよう伝えて」 リナーシタo0もうすぐか、よし私も気合を、いれ――― 偶然姉ドランの声が聞こえたのか振り返った時であった。視界に映る時空の嵐の先にある光を見たとたんまるで心臓を鷲掴みにされたかのような胸騒ぎを感じ取った。それはリナーシタだけではなかったのか、レヴィアーナも何かを感じ取ったのか明らかに動揺している表情を浮かべた後慌てて通信に割り込んだ。 レヴィアーナ「3人とも!今すぐ艦の速度を落として!」 アイエフ『流石に無理よ、急ブレーキを掛けようにも反動が―――』 アタンス『艦の速度を?って言ってももうそこまで落とす余裕は―――』 姉ドラン「速度をって、ワープアウト時はある程度速度落とすには時間が―――」 リナーシタo0-――やばい…!この感じ、間に合わない! 戦場を生き延びた直感がフルに働き、リナーシタは艦内放送で急ぎ全員に声を荒げつつも伝える。 リナーシタ「全員衝撃に備えて!!!何でもいいから掴まれ!!!」 その数秒後、3隻に同時に水面に激突するような衝撃に襲われた。 ~????領域 ???~ ヴォイドディメンション深層を抜けた先にあるとある領域、そこに赤い稲妻と共に大きなワープゲートが開き海中に激突するような音と水飛沫と共に3隻の戦艦プトレマイオスⅢ・G.T.D・アイアンフォスルが入ってきたが、余程の衝撃だったのか姿勢を崩してはいたが、直ぐに態勢を整えた。 ~プトレマイオスⅢ~ 海面に激突したかのような衝撃に襲われ、何人か操作席から落ちたが負傷者は特に見られず姉ドランは何とか堪えたが、体の負担はあったのか少し痛みがあったものの、堪えつつ状況報告をするため通信を繋げた。 姉ドラン「ッー…!状況報告!」 アタンス『アタタ…こっちは全員無事だ。ただ何人かすっころんでるけど、怪我人はいない!』 アイエフ『こっちも全員無事です!』 姉ドラン「よし…周辺の状況は―――」 視界に映る光景は正に神秘的と断言していいほどの美しさを秘めていた。青く海のような色の宙域、輝く満点の星屑群、遥か太古にあったと思われる遺跡、太陽に似た輝くを放つ緑色の恒星そして――― レヴィアーナ「あの惑星に、ハーレムドラン、アタシのライバルがそんでもって管理者がいる…!」 レヴィアーナが睨む視線の先に張るのは緑と広大な大地そして海が見える管理者がいるとは思えない美しく神秘的な惑星であった。 レヴィアーナo0けど妙ね、アークに対しての力の抑制とか警戒してたのにそんな感覚がない、いや無いとは言い切れないこのもどかしさ、まるでここは、この宙域は――― リナーシタ「まるで、海の深海って感覚がしますよこの領域」 レヴィアーナo0あ、先言われた。ま、いいけど「確かにそう見えるけど罠が無いってのもね…」 妹ドラン「―――念のため不備がないか調べてみる。罠でなくても何かしらやってても可笑しくない」 深海のような場所にいる感覚を感じる一同、そんな中妹ドランはプトレマイオスⅢに先ほどの衝撃で不備がないか確認を行い始めた。 姉ドラン「現在の状況どう思う?」 アタンス『そうだな、何もしない筈がねぇ絶対何処かに罠を敷いていても可笑しくない筈だ。』 アイエフ『アタンスと同意見よ、侵入者が来てるって言うのにトラップが作動していないし、敵が何かしら行動を起こしてないのは妙よ』 レヴィアーナ「―――はぁ…だったらアタシが宙域に出て確かめるわ」 姉ドラン「…お願い現状全てが不明な時点で直接確認するしかないわ」 レヴィアーナ「はいはいっと…さてといつも通りにゲートを―――」 たしかに可笑し状況でった罠や敵影がここに来るまでの道中を含めて、それら全てが一つも見えなかったからだ。ふとそこでレヴィアーナが確認すると言ってワープゲートを開こうと――― レヴィアーナ「アヅッ!?」 ブリッジにいる一同「ッ!?」 する瞬間バチンッと弾かれるような音が聞こえ全員が振り返ると、片手を抑え、何か痛みに耐えるレヴィアーナの姿があった。全員が見てる中レヴィアーナはそれを気にすることなく思考を巡らせる。 レヴィアーナo0今のは一体何?ワープゲートを開こうとしたら電流に似た痛みと同時に強引に潰された。単にこの宙域のエネルギーの影響…?いや違うだったら突入する時点で弾かれる。―――ッ!「…はっ…!たっく、そういう訳ね、アークも想定の内とはね…念入りに対策しすぎだっての…!」 姉ドラン「対策?それ一体どういう――」 妹ドラン「―――!姉さん大変!レーダーの探知範囲が半分機能していない!それにワープ機能が完全に逝ってる!」 姉ドラン「意味なの、って何ですって!?」 アタンス『二代目の姐さん緊急事態だ!コンパからの報告でレーダー機能の探知範囲が半分息をしてねぇ!!ワープ機能もだ!』 アイエフ『こっちもよ!同じよ!まるで完全に逃がさないような…!』 嫉妬のアークがある確信を突き、蒼き者達が以上に気付いた時-――― ■WRANING■ ■A HUGE BATTLE SHIP■ ■G.T.B EX+■ ■ALL LARGE ENEMYS■ ■IS APPROACHING FAST■ リナーシタ「―――ッ?アレは、一体…?」 巨大なる鋼の黒鯨と星を覆う膨大な鋼の魚影群は姿を現す。 【INFO】8000万の大規模艦隊及び会敵からの交戦、劣勢かの友軍超介入からの超無双祭は翌日以降!ゴロゴロしながらゆっくり待て!(バァン! 2021年 01月30日 22 38 4 エアロ 【INFO】蒼の傭兵団が先に突入したので、各艦隊の状況だよん ~ワープホール ヴォイドディメンション深層~ ワープドライブコードを入力した各艦隊はワープに入り、ワープホールを抜けている。 普通ならばハイパースペースは青い渦を巻くか、 虹色の渦の中を進んでいくものだが、 ヴォイドディメンションはそれこそ嵐、それも龍の巣のような雷鳴が鳴り響き、 真っ赤に染まった渦の中を抜けている。 そしてそこかしこに歪みの渦が口を開け、哀れな船を捉えて時空の彼方へと弾き飛ばす。 アエルダリことトガリミミはこの渦をスイスイと駆け抜け、 方舟や仄暗き都コモラフへといたるが、AFEoの次元はまだそのレベルではなく、 レヴィアーナからのワープドライブコードが頼りなのだ。 ~FPSF旗艦ヨトゥンヘイム艦橋~ FPSFは全戦闘艦艇20万隻を持って出撃。 即時展開出来るように準備を整え、ワープホールへと入った。 旗艦ヨトゥンヘイムの艦橋で、総司令提督レオニダスは一人考える。 レオニダスo0(果たして全て連れて来てよかったのか…? もし我々が全滅してしまえば、誰がブレイゾンを守る…? …いや、よそう。今は宇宙の危機だ…レヴィ隊長を救わねば 若者一人救えずして、何がFPSFだ、何が防衛艦隊だ。 助けを求めるものを見捨てるなど、民主主義の軍隊が出来るわけがない! 我々は救国軍事会議とは違う…!) アエリアo0(提督、思い悩んでおられるようですね…) 答えなど無い。 人、組織、神々…皆それぞれの答えと手段を持っている だからこそ、それぞれの手段で表現し、訴えるのだ… レオニダスはモヤモヤした考えを振り払い、指示を下す。 レオニダス「総員傾注!まもなくワープホールを抜け管理者の惑星に至るはずだ! 苛烈な抵抗が予想される、苦しい作戦となるだろう… 各員装備の確認を怠らぬように!最善をつくすのだ!」 艦橋総員『了解!』 エピメテウス<了解です、提督。主攻撃艦隊準備万端> マウリア<はやくクソッタレな奴らにミサイルをぶちかましてやりたいぜ!> アガートラム<空戦隊準備万端、いつでも出撃できますぞ> ヤナーチェク<果たして管理者に我々の戦術がどこまで通じるか… 不安は尽きませんが、進むしかありません> カロザース<潜宙艦隊、攻撃準備完了> ホイットマン<後方支援艦隊、補給・修理の準備は万端ですぞ> 各司令官が応答し、FPSF艦隊はワープアウトに備える。 ~揚陸艦イストリア 降下待機デッキ~ 一方こちらは陸戦隊を載せた強襲揚陸艦イストリア(同盟軍揚陸艦)。 ヤン艦隊の陸戦の達人、ワルター・フォン・シェーンコップの愛用艦として知られた船だ。 艦首のヒートシリンダーで敵艦に強制接舷出来るのは知られているが、 FPSFの改良で惑星突入機能も追加された。 陸戦隊の人員や車両、補給物資も搭載し、惑星への突入が可能になっている。 着陸待機デッキで陸戦隊は装備の確認を行い、突入に備えている。 ルブラン「おまえら、装備は充分にチェックしろ! いざって時に弾薬が湿気ってたり、ジャムったりしたら洒落になんねぇからな!」 隊員「了解であります!」 「弾丸の雨を降らせましょう!」 「偵察なら任せて下さい!」 「準備万端!」 「はよう出陣しとうございます!」 陸戦隊の士気は抜群、早く出撃したがっているようだ… ~ADF艦隊~ マクレガー司令が搭乗するADF旗艦・ゼネラル・レビル級バーミンガム。 機動兵器の運用能力と艦隊戦の両方をこなせる艦だ。 苦しい中からADFは500万隻を抽出し、戦闘艦隊を編成した。 左翼は冷静なモートン提督、右翼には速効型のヤコブセン提督を配し、 迎撃の体制を整えてワープアウトに備える。 さらに、対アーク部隊母艦アドミラル・フラルダリアも旗艦護衛艦として加わった。 マクレガー司令の希望である。 モーラ「リナーシタ少尉…危惧したとおりになってしまいましたか…」 ヘルマン「司令、我々も出来ることをするまでです…」 アスト「…あのじゃじゃ馬…絶対に連れ戻すからな…」 ~混沌艦隊旗艦インティミデイター 艦橋~ 混沌軍は総勢1000万隻の大艦隊に加え、5兆のデルシイナ・ベレロフォン群体、 生産補給設備も兼ね備えたバトルステーション・デスギガスターを連れている。 対抗戦力としては最大級の規模だ。 地上部隊はキスリル率いる殺戮の少女団とデルゴノフ率いるデルゴン軍団が担当。 さらにアーク達も手勢を引き連れて合流することになっている。 クロウ「まもなくワープアウトか?」 デルビン「はい提督、もうそろそろかと思われます」 これまでその圧倒的な物量と質で敵を押しつぶしてきた混沌軍。 ヴォイドディメンションに向かう艦隊では最も数が多いのだ。 更にワープによる神出鬼没さこそが強みだ。 やがて、各艦隊それぞれがワープアウトの時を迎えるが…? アエリア「!?提督!前方に巨大な反応が!」 レオニダス「馬鹿な!?ブラックホールは避けられるはずだぞ!?」 観測員「これは…水面!?」 レオニダス「総員、対ショック体制!衝撃に備えろ!」 マクレガー「何だこの反応は?!」 通信員「各艦、対ショック体制!」 クロウ「馬鹿な!?水面だと!」 デルビン「アカン!各艦対ショック体制を取るんや!」 刹那、各艦隊を衝撃が襲う。 幸い、全ての艦隊が対ショック体制を取っていたため混乱はなかった… だがそれもすぐに破られる… アエリア「提督、管理者の惑星を確認。ですが…」 レオニダス「…見えている、アエリア大尉。 …これはマズイ…総員、戦闘準備!」 クロウ「各艦損傷はないな、揚陸準備!」 デルビン「アイアイサー、潜宙艦、次元潜航用意!」 しかし、違和感はそれだけではなかった。 艦長デルゴン「あれれ?おかしなぁ?次元潜航装置が動かへん? 故障でもしたんかいな?」 次元潜航装置が動かないとの報告が各艦隊から上がり始める。 カロザース「提督、潜宙艦隊、次元潜航ができません…」 ヤナーチェク「馬鹿な、揚陸艦隊の次元潜航及び、 位相空間潜航装置も作動しません! さらにレーダーの探査範囲も半減しています! 管理者の搦手とはこういうことだったのか…!」 レオニダス「…搦手に加え、これか…よろしい、本懐である!」 モニターには…無数の赤い点。 管理者の恐ろしい仕込みがついにその姿を表し、 邪悪な微笑みを投げかけるかのように艦隊に向け前進を開始したのだ…! 【INFO】会敵じゃ! 2021年 01月31日 18 48 5 レヴィドラン 不意に何かに気付いたリナーシタはそう呟いていた。けど周りは目の前の状況下で気付ていない可能性があった。当然ながら迷うことなく全員に伝える。 リナーシタ「ねぇ、アレ何か見えるよ!さっきまで居なかった!」 視界に入った僅かな違和感を伝える為、その場にいる全員に聞こえる様に大きな声で伝えながらそこに指を指す。そしてリナーシタの狙い通り全員が指さす方角を確認する。 妹ドラン「確かに…何か見える、今ズームした映像を―――」 レヴィアーナ「拡大する暇ないわよ多分、前方 一つだけじゃない 」 妹ドラン「―――えっ?どういう…ッ!!!!」 そこで異変に気付いたのか、妹ドランの顔が深刻な程に険しくなる。姉ドランは妹ドランの表情を変化を見逃さず、状況を聞こうとする前に妹ドランはズームした映像を映した。 姉ドラン「なっぁ…!?」 姉ドラン、否プトレマイオスⅢにあるモニターに映し出されたのは、【絶 対 的 な 絶 望 だ っ た】 その形状はアタンス達が乗るG.T.Dと同じだが色は黒く、何より3倍近くある圧倒的巨体であった。それだけならまだ妹ドランの表情は深刻になるほど険しくならない、なら何がそこに至らしめたのか 理由は実に単純であった。巨大な黒鯨の出現が始まりだったのか次々と様々な魚型の大型戦艦が出現した。否どちらかと言えば既に居て光学迷彩を解き始めたのが正しいだろう、現に出現する際に僅かに歪んでいる部分が見えるからだ。 その規模は衰える事を知らず3分も満たない内に見えていたはずの美しい惑星は敵艦の機影で覆い隠されるまでに爆発的にその数が増えたからであった。 アタンス『二代目の姐さん!姐さん‼‼‼』 姉ドラン「――――ッ!ふぅー…ふぅー…状況は、正直最悪よ。レーダーの範囲外に目を背けたいと思ってしまう程の規模…それに魚型、先代アイツらは―――」 アタンス『言い切らなくてもいい、アレはベルサー軍の戦艦だ。それも最新世代から一番古い世代まで全部、だな。…良いニュースと悪いニュースどっちから聞く二代目の姐さん』 姉ドラン「…どっちもよ」 アタンス『おーけー、まずレーダーの探知範囲の減少を何とか解決するためにG.T.Dに搭載されてたソナーでダメ元で使ってみたが、この宙域が海っぽいお陰かソナーは有効だったのか、ある程度は反射した音を頼りにおおよその数と位置は捉えられた。…悪いニュースは、捉えられた数だけでも総数…【500万】は超えてる。でも正直これは全部じゃないな』 姉ドラン「―――と、いう事はつまり…」 アタンス『ああ、お察しの通り捉えた部分だけでも氷山の一角の可能性が高いな。移動してることも考えると差し詰め先行隊、だな』 アイエフ『追加で報告よ、見えた敵艦に該当したデータがあって全部旧式型、だけど予測に過ぎないけど中身の同じとは、限らないよ』 アタンスとアイエフの報告を聞き、姉ドランが頭に過ったのは【絶望】だった。しかし既に後戻りする理由も躊躇う理由も最早一切在らず、ならば後は例え業火に包まれ死ぬとしても前に、ただひたすらに前に突き進むまでだ。 姉ドランは数回、深呼吸をして、覚悟を決め艦内放送を起動させる。 姉ドランo0こっちの戦力は3隻の戦艦と、IMS無人機含めて10万、UNACも10万、そして専用機が数機…正直言って戦力差は十万対一…いやそれ以上かもね。だからといって躊躇う事は、無い…! 「全員に連絡、これより私達は戦闘態勢に入る。全員、出撃準備完了次第即座に出撃、相手は500万を超える敵艦隊氷山の一角のね…それでも一隻でも多く叩き落して道を作る。もう、後戻りする理由は私達には存在しない、前へ更に前へ突き進むわよ‼‼‼」 指示を出したあと、自身の待機状態のIMSを見る姉ドラン、恐らく指示を出している自分も出撃するのも時間の問題だろう。これ程までの物量の差を覆るのは不可能だと断言できる規模だ。しかし既に躊躇うことも恐れることも無いそう――― 姉ドランo0今の私達に出来る事はただ一つ、抗い続けるだけよ…! 既に、この場所(管理者の領域)にいる時点で定まっていた事であったからだ。 ~プトレマイオスⅢ ハンガー~ 姉ドランの出撃要請を受け、ハンガーで待機していた全員が敵の大規模な艦隊でそれが氷山の一角という事に驚愕したが、不思議と全員躊躇う気持ちや、恐れる気持ちも沸いて来なかった。否、既にここに来た時点で既に覚悟は決まっているのだ。 そして秋山(何気に妹ドラン居ない時のボス代理)の指示の元次々とパイロットはIMSに搭乗し、整備員達はUNACや無人型IMSの不備が無いか確認し、専用のカタパルトに接続作業をしていく 秋山「無人IMSは可変機体を優先的に回して!物量差は圧倒的過ぎるけど、機動力と体格差でならこっちが有利!パイロットの皆は無理せず深追い厳禁、補給するタイミングも間違えないでね!」 整備員達「はい!」 IMSパイロット達「了解!」 ノワール「IMS装着完了…よし、私はいつでも出撃できるわ!」 秋山「おっけい!準備出来次第カタパルト接続ね!基本的に射出タイミングはパイロットに常時譲渡してるからドンドン行ってね!…必ず帰りましょう、リーダー(レヴィ)を連れて皆で必ず…!」 ノワール「―――ええ、絶対に帰るわよ、彼を取り戻すって約束したもの」 全員が動く中最初に準備が整ったのはIMSストライクノワール・バスターを纏ったノワールであった。バスターパッケージはストライクフリーダムの武装を基礎とした最終決戦仕様である。性能、機動力共にストライクノワールの性能を底上げしている。 カタパルトへの接続を確認したノワールは深呼吸をする。これが最終決戦の始まりである以上少なからず緊張はしているのだ。 ノワール「スゥー…ハァー…よし、黒の女神ノワール、ストライクノワール・バスター行くわよ!」 直後カタパルトが起動し、一気に宙域に向けて飛翔する。 全ては愛する人を救う為に、そんな後ろ姿を見ていたレヴィアーナは軽くため息をつく、嫉妬のアークとしては正直爆発させたい気持ちは無いとは言い切れないが現状は管理者の破壊と現状の突破を最優先するため、カタパルトから一気に駆け出す。 レヴィアーナ「嗚呼、私復活した当時と比べてホント、変わった、なぁ!」 独り言を言いつつ神気を開放しながら跳躍し戦場に飛び出すのであった。 ~????領域 ???~ 出撃したノワールの周辺には既に無人IMSのリゼルやジルダに加えIMSパイロットが搭乗しているユーゴーも複数視界に入る。既に編制が整いつつある無人IMSリゼルの大部隊や、蒼色に統一された動きの良い無人ブレイヴ小隊も見えた。ブレイヴは妹ドランが遠隔脳波操作で動かしているからだ。流石に10万の無人IMSを制御するには脳の負担が高くなるため、精鋭機体に集中し、他は通常遠隔操作している。両手だけでは案の定不足するので追加の操作用の専用サブアーム4つも加え的確な指示を飛ばし、フォーメーションの指示さえも難なく飛ばしている。 そしてノワールは視界を前方に戻すと、無尽蔵と言わんばかりに巨大な敵影が迫っているのを捉える。敵の先行部隊で500万いると考えると恐ろしい数だ。しかし――― ノワール「すごい数…けど、この程度”あの時”レヴィを奪われた絶望に比べれば、全然マシよ!」 既に躊躇う事は無く、さらに加速しようとスラスターの出力を上げようとした瞬間、真横を何かが通り過ぎた。紫色の光の帯からしてレヴィアーナである事は即座に分かった。それを目撃したノワールは、彼女も形は違えど同じ目的なのだと改めて理解させられる。 ユニ「うっわ…すごい勢い、あの人レヴィさんにご執念なだけあるの、かな?」 ノワール「ええ、彼女レヴィのライバルだって言ってたもの」 そこにIMSガンダムサバーニャを纏ったユニが合流してきた。周辺には既に出撃している皆が陣形を整え終え、後は接敵するまで突き進むだけであった。前方には惑星が見えないほどの物量に、ユニは思わず息をのむ。 ユニ「―――ッ…お姉ちゃん、私達勝てるの、かな?」 ノワール「分からないわ、でもレヴィならきっとこう言うかも、『それでも、可能性を信じて抗うよ』って」 ユニ「…うん、レヴィさんならきっとそう言いそうだよ」 ノワール「ええ、そうね…きっとそう言うわね。ッ!ユニ、来るわよ!」 ユニ「ッ…!うん!」 二人は武装のセーフティを解除し、いつでも交戦可能な状態にする。それを境に全員が一気に臨戦態勢に入った。3隻の戦艦も艦隊戦の準備が整ったのか砲門が全て展開されていた。そして――― WRANING A HUGE BATTLE SHIP ■KING FOSSIL(ダライアス初代)■ ■GOLDEN OGRE(ダライアス外伝)■ ■KILLER HIGIA(ダライアスツイン)■ IS APPROACHING FAST 先行部隊と思われる。旧式のKING FOSSILを筆頭に、GOLDEN OGREとKILLER HIGIAの混成中規模艦隊が迫ってくる。その数およそ50万、全ての敵艦が旧式とはいえ、強敵である事には間違いなく、最前線にいるKING FOSSIL(ダライアス初代)の口部分が動いたと思えばそこには主砲である砲台が現れ扇状のビーム弾を発射、一隻だけなら脅威とはいう事は無いだろうが圧倒的物量で襲い掛かってくれば話は別、角度を変えて絶妙に誤射しない角度で一斉射撃をしてきた。さらに、そこにGOLDEN OGREの口部分にある主砲のレーザーや、鱗型の弾幕やKILLER HIGIAの扇状の榴弾とその弾幕は凄まじく、無人IMSリゼルが数機被弾、そこから爆散してしまった。 ノワールo0一撃…!?いえ違う、見た感じあの弾幕に当たってあの感じ、それでも一撃一撃の威力は脅威、けど懐に潜り込めさえすれば…! 圧倒的弾幕の中、ノワールはその隙間を抜け、ビームショーティを構え目前に見えている。KING FOSSILに集中砲火する。そのビームの連射はシールドに阻まれるものの、少し打ち続けると罅割れ、一気に砕け散りそのまま命中し、暫く当て続けると装甲の一部が爆散するのが確認できた、この事から恐らく連射する武装には即座に弱いと判断した。現に、レヴィアーナがシールドに強力な打撃を与えた際、難なく防ぎその後連打をして数秒後シールドが砕け散ったのを目撃しているのも決定打の一つであった。 ノワール「各自に連絡!敵にはシールドがあるけど連続的な攻撃には弱いと判断!けど必ずしも敵艦の全てがそうとは限らないから警戒を緩めないで!」 IMSパイロット達『了解!』 ノワールは目前に居る敵艦達にある情報を伝え、即座に目前の敵艦への攻撃を再開する。 接敵したお陰かKING FOSSIL(ダライアス初代)の主砲範囲外という事もあり優勢にいたてると思った束の間、KILLER HIGIA(ダライアスツイン)が口部による直接攻撃を仕掛けようと急接近してきたため、回避し距離を取りつつシールドにアグニを放つがシールドに防がれ砕ける様子もなかった。 蒼の傭兵団のパイロット達も連携を取りながら次々と敵艦を落としていくものの、少なからず被弾し損傷していった。無人IMSでさえ、一度の一斉射撃で数十機落とされる程であるため、有人機でも気を僅かでも気を抜いた瞬間――― IMSパイロット(女性)『しまっ―――』 IMSパイロット(男性)『よ、よけられ、がああああああ!?』 被弾からの連鎖で一気に集中砲火を喰らってしまい、爆散し命を散らしていくパイロットも少ながらずいた。その際爆風が消える僅か10秒間の間に何か白い球のような物体が漂っていたが10秒過ぎた途端水圧に潰されたかのように消滅した。 ノワールo0やっぱりこの宙域は何か違う、一筋縄ではいかないわね…!けど私達はそれくらいでは…! 何とか態勢を整えたノワールは2隻の敵艦を処理した後、一息つくことなく味方と連携を取りつつ次の敵艦を迎撃するため接近するのであった。決して絶望することな最期まで抗い続ける決意を抱きながら… ~~~~~~~~ 一方レヴィアーナは10万を超えるKING FOSSILとGOLDEN OGREの敵艦群を一人次々と一隻、一隻確実に潰し、時に纏めて潰していた。 レヴィアーナ「伊達にベルサー軍の艦隊を利用しているだけあるわね!けど!」 目前に居るKILLER HIGIA(ダライアスツイン)の牙を掴み、そのまま他の敵艦に投げつけシールドに干渉している間に連打でシールドを破り、そのまま片手に展開したパイルバンカーで、確実に仕留め即座に次の敵艦を潰すため弾幕を張ってシールドを砕いていく レヴィアーナ「物量だけで神様潰せると思ったら大間違いよ!アタシは嫉妬のアーク!そうそう簡単にくたばると思ったら、大間違い、だって…のぉ!!!」 大型のミサイルポッドを大量に展開し一斉掃射をして視界に見える3万の敵艦を撃破し、そのまままだ発射していないミサイルポッドで残りの7万の敵艦のシールドを破壊する。 レヴィアーナ「こんな所で止まれないのよ!私は!だから―――」 WRANING A HUGE BATTLE SHIP ■DOUBLE CLAW(ダライアスバースト)■ IS APPROAHING FAST レヴィアーナ「―――邪魔する、なぁ!?ちぃ…!」 しかしそんな抵抗を許さないかのように二つの赤いレーザーが見え全力で回避した後そのレーザーが放たれた場所を確認すると、そこにはバースト機関を搭載する最新世代のカニ型の敵艦DOUBLE CLAW(ダライアスバースト)が、胴体部分の砲台で泡型のエネルギー弾を発射しつつ更にけん制で爪部分に搭載されている砲台からエネルギー弾を放ちながらレヴィアーナに急速接近していた。 さらに地上を歩くかのように宙域を歩行で接近していたのだ。恐らく反重力装置が搭載されているのだろうか、難なく高速で移動していた。さらに反応速度から見て旧式同様強化がされている可能性が考えられていた。 レヴィアーナ「旧式に混じって、最新世代型とか、隊長機かって…のぉ!」 拡散するエネルギー弾で一気にシールドを破ろうとするが、嘲笑うかのように泡型のエネルギー弾がある程度防ぎ、さらにDOUBLE CLAW(ダライアスバースト)のシールドは容易に耐え抜いたのだ。 レヴィアーナ「ちぃっ!連射のある武装が通じないのもいるとはね…!でも逆に言えば高威力なら…!」 拡散、連射がダメなら一点、或は高威力の攻撃をするためパイルバンカーを展開し、一気にバースト機関を持つ接敵するレヴィアーナであった。 ~~~~~~~~ 一方ベールも連携を取りつつ、旧式のベルサー軍の先行部隊を撃破していたが、レヴィアーナ同様ある最新世代の敵艦に苦戦を強いられていた。 WRANING A HUGE BATTLE SHIP ■PHANTOM CASTLE(ダライアスバースト)■ IS APPROAHING FAST ベール「くっ!何て苛烈な砲撃…!」 重圧な武装装甲を装備しているハリセンボン型の敵艦PHANTOM CASTLE(ダライアスバースト)は各砲台にあるエネルギー弾や誘導レーザー、破壊しても別の弾が射出される特殊弾に加え、錨型の誘導ミサイルや強力なレーザー砲台が搭載されていた。 さらにシールドも旧式の敵艦と異なるのか、連射制のある武装で攻撃しても一向に砕ける様子はなかった。それこそ逆に言えば高火力の武装でシールドを砕けばいい話ではあるが― ベール「ビームガトリングがダメならビームマグナムで―――くぅっ…!狙おうにも隙がありませんわ…!」 武装装甲を纏う本体からは針状の部分から発射される複数種の誘導レーザーにより動き続けなければならない状況になっていた。現に最新世代型の出現を境に撃墜するIMSやUNACが増え始めていた。それに加え、旧式の敵艦からの砲撃もあるためPHANTOM CASTLE(ダライアスバースト)のみに集中攻撃することが出来ない状況下になってしまっていた。 何とか状況を打開しようとするベールにGOLDEN OGRE(ダライアス外伝)の尻尾によるチェーンによって繋がれた斬撃や装甲が開いた部分から発射されるエネルギーが迫ってくる。 ベール「ッ!このっ…!」 それを紙一重で回避したベールはビームジャベリンでチェーンを切り裂きビーム弾を頭部のバルカンで撃ち落とした後、頭部に突き刺し確実に仕留める。一息つく暇も無く即座に動く、直後撃破したGOLDEN OGRE(ダライアス外伝)ごと飛来した誘導レーザーが貫き今度は少しとどまった後直角に曲がって迫ってきた。 ベールo0破壊された味方は躊躇うことなく壊しながらこちらを狙う辺り厄介ですわね…! 再度曲がって迫ってくるレーザーを避けつつ、何とか撃破しようとビームマグナムでシールドを破るために何とか接近を試みようとしていた。 ~プトレマイオスⅢ~ その頃姉ドラン達はハンガーでは損傷したIMS、UNACの修理、パイロットの治療などこちらも険しい戦いになっていた。 姉ドラン「随時状況報告!」 妹ドラン「ハンガーはIMSの修理数増加傾向!…未帰還のIMSとパイロット及び、無人IMSもすくなからず…ッ、増えて、います。パイロットの疲労も…かなり、大きくなっています。同時に、敵艦の撃破総数現状約5万、レヴィアーナは10万を超えています。けど…この調子だと…!」 姉ドラン「言わなくても分かるっての、被害も徐々に拡大している上、多少の敵敵艦の破壊は出来ているけど、この物量…」 ソナーを活かしたレーダーで随時更新しているため、目に見えて分かるように赤い点が増えていく一方であった。恐らく500万は既に超えているだろう。戦う前から恐らく勝ち目はなかったのは目に見えてハッキリしていた。 姉ドラン「―――だとしても、前に進み続けるのよ。」 妹ドラン「…うん、進もう、トランザムシステム起動準備も出来ているよ」 姉ドラン「ええ、いざという時は頼むわよ」 だが諦めるという、選択は選ぶ事無く前に、前に進み続ける。最後の最期の時になるまで必死に足掻き続ける。どれ程絶望的だとしても――― 姉ドラン「諦めない、諦めるはずが無い…!例えこの手足が無くなろうと前に―――!」 希望を捨てず、諦める事無く必死に抗うように前に進み続けようとするその刹那、その意思に応えたかのように状況が螺旋のように変化する。 妹ドラン「―――!お姉ちゃん、後方からワープアウトの兆候反応確認!すごい数だよ!」 姉ドラン「後方から!?数は!」 妹ドラン「すごい数、この周辺だけじゃない!さっき通信で交戦ポイントにいる部隊からも他のポイントに同様のワープアウトの兆候を発見したって報告がある!―――!ワープアウト反応来るよ!」 何かが凄まじい規模でワープアウトしてくる姉ドランは急ぎモニターで後方を確認したその瞬間と同じタイミングで砲弾やレーザー、ミサイル群が一斉に前方に見える敵艦隊に向けて発射され、シールドと敵艦そのものを次々と破壊していく恐らく先ほどの一斉射撃で200万前後は破壊されたと思われる。 姉ドラン「挟撃を覚悟したと思ったはずなのに、これは、まさか…!」 ある確信が出る前に通信が開かれそこに映ったのは――― Kドラン『姉マスター、遅れてすみませんこれより援護に入ります!』 姉ドラン「Kドラン!っと事は、今の砲撃はアークスの!」 Kドラン『はい!少し準備が掛かりましたが、間に合ってよかったです!』 姉ドラン「いいや、絶好のタイミングよ!」 Kドランと700万の強襲艦のアークスの大船団であった。 当然ながらレヴィアーナの呼びかけに応じた勢力は、アークスだけではなかった。 混沌・FPSF・ADFと次々と勢力がこの領域に、ワープアウトしてきたのだ。 姉ドランo0いける、私達の状況下なら厳しかったけど他の勢力がいる今なら…!「総員に連絡!援軍が来たわ、もっとも勢力が目的は違う可能性はあるけど敵の敵は味方って話よ、反撃に入るわよ!」 『『『了解!(おう!(ええ!』』』 劣勢と思われた状況に現れた様々な勢力、思惑は其々違えど最終的な目的は皆同じ、終末(修正)に抗う者達は今ここに集った。 【INFO】無双祭はっじまるよー!諸君、派手に行こう 2021年 01月31日 20 07 6 忘却の亡霊 ソルブレイズ「……」 惑星ダスドから転移して来たソルブレイズは一度入れば逃げられない海のようなエリアの前に居た 恐らくここを通ればもう戻れないだろう、ならば進むだけだ ソルブレイズ「……行くか」 そう言ってソルブレイズは海の中に入り、ゼロシフトで瞬間移動を繰り返して戦場へと進んでいった…… 2021年 02月05日 23 43 7 レヴィドラン ~????宙域 ???~ 予めレヴィアーナが呼びかけを行っていた勢力が来ること自体は想定出来ていたがこれ程までに来るのは流石にちょっと驚いているようだったが、形勢が変わった事は事実であった。 レヴィアーナ「これだけの規模、中々如何して優勢って言いたいのにようやく五分五分って感じねー…」 後方に出現した勢力は次々と出撃し、至るとこで戦闘が勃発しているのを捉えつつ、レヴィアーナも前方の敵を見る。 WRANING A HUGE BATTLE SHIP ■VIOLENT RULER(ダライアスバースト)■ IS APPROAHING FAST 高速で接近してくるダイオウグソクムシ型の戦艦VIOLENT RULER(ダライアスバースト)は複数見えており、恐らく目前にいるのだけで1万は優に超えているだろう。しかし――― レヴィアーナ「最新型で突貫ねぇ、けど周辺が敵だらけで味方も少なかった時と違って今は!」 其れに対応するかのように大量のダインスレイヴを展開する。50万を超える杭を発射するその高火力尚且つ、分厚い重装甲も貫く貫通力を持つ兵器ならば最新世代型の敵艦のシールドも難なく破れると判断した上で自身のエネルギーで生成した最高質の性能に高めたのだ。故に! レヴィアーナ「世界の終末(修正)に抗う連中がこんなにいる前で苦戦してられるっての、大盤振る舞いで行くわよ!!!」 この場に呼びかけた者としてこれ以上の苦戦を強いられる事は無い!一斉に放たれた杭はシールドに接触するもその凄まじい物理威力と火力が加わりシールドに亀裂が入り瞬く間に砕け散る。そして直後1万を超えるVIOLENT RULERに次々と命中、防御力と攻撃力を誇る最新世代型の戦艦に50万を超えた杭が次々と突き刺さり一気に爆散する。さらに命中しなかった杭は後方にいる敵艦群に次々と命中しシールドを砕くか或はそのまま敵艦の破壊に至るまでと、後方に見える爆発からかなりの数を巻き込めたとレヴィアーナは確信を得る程だった。 レヴィアーナ「目前に居た敵艦1万、後方のは、ざっと、んー…70万、いや100万は削ったかしら…ん?」 ふと視線の隅で赤い光が見え同時に感じた神気からソルブレイズが来た事が理解できた。 レヴィアーナo0そういえば、ここの場所まだ仮名だけど決めてなかったわね…ま、原点管理領域セラフ、って言った所かしら「―――まだ戦いは始まったばかり、どんどん削り落としてやるわよ!」 杭を打ち終えたダインスレイヴの銃身をエネルギーに戻し身体に戻して再度今度は大量のミサイルポッド、ガトリング、そしてダインスレイヴを展開し再度攻撃を行い始めた。 その攻撃はまさしく、彼女の意地と今出せる力の全てを表しているようであった。 【INFO】自身の手持ちを順々に無双書いてゆくZO、皆も思い思いに無双を書いてしまえー!(ピロロロ 2021年 02月07日 00 47 8 忘却の亡霊 ソルブレイズ「……!」 両手にそれぞれ数kmはあるイデオンソードを展開し、すれ違いざまに戦艦を切り捨てる 1人で突撃したソルブレイズを戦艦が囲むが問題ない、ソルブレイズが光ったその瞬間…… ソルブレイズ「ソル、ブラスト」 ソルブレイズの周囲3kmが爆発に呑まれ、時空が歪む程の出力で焼き尽くした ……何故3kmなのかは味方を巻き込まないような配慮である 一応敵味方の区別はついているようだ ただ今ので下手にソルブレイズに近付くとかえって危ないと気付いた戦艦達が離れていく それを逃すソルブレイズでは無かった ソルブレイズ「ヴァルソダース!」 ソルブレイズを恒星が包み込み、そのまま猛スピードで突撃、戦艦のシールドを無理矢理ブチ破り戦艦を次々破壊していった…… 2021年 02月08日 00 10 9 エアロ 蒼の傭兵団が会敵するのと同時に、各勢力の艦隊も戦闘態勢に移行する! レーダー範囲が半減しているため、各勢力は亜空間ソナーなどを用いて状況の把握に努める。 展開しているのは超巨大鯨型戦艦・グレートシングブラック(GTB)。 そしてその周りを様々な魚型戦艦が固める。 ~FPSF編~ FPSFは蒼の傭兵団の隣に展開、アークス部隊と共に戦線を構築する。 レオニダス「敵はどうやらベルサー軍の戦艦を用いて防衛線を張っている おそらく先ほど画面に写ったグレートシングが総旗艦だと思われる! 各員、全力をもって旗艦を落とす!ベルサー艦は旗艦を失えば機能停止するはずだ!」 レオニダスの指示の下、各艦隊は行動を開始する。 一方ヤナーチェクは探索できる範囲での分析を開始した。 この深海のような宙域には何かのカラクリがあるはずだ… ヤナーチェク<おそらくこの艦達はベルサー軍のオリジナルではありません… これほどまでの艦隊、シーマの群れであれば統合制御体であるジ・エンブリオンの制御下にあるはずです つまりこの艦隊は管理者が創りだしたコピーに相違ありません! 更にこの宙域…深海のような構造をしています。 そしてこの宙域では…ああ、なんてことだ… ・位相次元潜航 ・短距離ワープ ・意識転送 ・空間跳躍 つまり、我々の搦手がほぼ通用しないのです! 正面より攻勢を仕掛け突破する意外、手はありません…!> 正面突破と聞いて俄然盛り上がるのはマウリアだ。 配下の打撃巡航艦隊を率い、突撃を敢行しようとするが… マウリア<細けぇ理屈はいらねぇ!要は敵をぶっ飛ばして道を開けばいいんだろ! ミサイル艦、弾薬装填!撃ちまく…(PIPIPI!)…あんだよエピメテウス!> エピメテウス<またそうやって貴様は突撃一本槍で行こうとする! ビッテンフェルト提督やグエンバンヒュー提督でもあるまいに! 闇雲に突撃すると、攻勢限界点を敵のど真ん中で迎えるぞ! ホーランド提督のように無様に死にたくはあるまい!> マウリア<チッ、わかったよ…数が多すぎるからな> エピメテウスの説得で一旦突撃を保留、向かってくる敵艦の迎撃を行う。 空戦隊も全機出撃、空母機動艦隊総数2万5千隻から出撃したVF、VA、VBは総数25万機。 可変戦闘機の機動力を活かして次々と敵戦闘機群やリバースディレクションなどの中型戦艦を撃破していく。 メンフィス「ウィスキー、ウォッカ、ラム、アップルジャック、シェリー、コニャック、タケツル、ラオチュウ! 全員聞こえてるな?正直厳しい戦いだ、だが俺達には幸運の悪魔がついてる! 生きて帰って、星間飛行聞こうぜ!」 エモティ<えー、隊長そこはワルキューレの曲でしょー> ジェイソン<俺フレイアで> スプーン<マキナさんは譲らん!> ホンチョ<貴公ら、レイナさんのスレンダーさを理解できんと見えるな> アントワーヌ<まったくもう…> 推しで問答しつつも空戦隊は統率の取れた動きを見せる。 一方、敵も動きを見せる。 WARNING! A HUGE BATTLESHIP ■PRICKLY ANGLER■ ■TITANIC LANCE■ ■FATTY GLUTTON■ IS APPROACHING FAST.! 【INFO】FPSFにはダライアス外伝から3種じゃ! 3種類の敵艦が前に出てきた。 アンコウ型戦艦・プリックリィアングラーは最初から成体で出現、10万を超える大群体を成す。 ベレムナイト型戦艦・タイタニックランスはFPSFが嘗て戦った相手だが、 今回はその時の大きさに加え千を超える大群で登場。艦載機を展開し襲い来る。 そして小型ながら炸裂弾の爆発力を持ったピラニア型戦艦・ファッティグラトン。 こちらは30万を超える大群をなして襲いかかる! レオニダス「まずは小手調べというわけか…各艦! バーストシールド展開、縦深陣を敷いて敵の構成にあわせよ! 無理に追いすがっては攻撃のスキを与える!」 エピメテウス<シールドの切れ目を狙え!主砲斉射3連!ファイアー!> マウリア<どんどん撃てー!出し惜しみすんなー!> FPSFは膨大な数の敵を大河を受け止める防波堤のようにいなし、耐え忍ぶ… 一方別の宙域からは紫とオレンジ色の炎が上がる… レオニダス「あれは…嫉妬のアークと太陽のアークか…」 アエリア「はい、提督。彼らだけでかなり撃破しています。 さすがはアークというべきか…しかしそれでも敵の攻勢はやみません! 一体どれほどの数がいると言うんだ…!」 レオニダス「ヤナーチェク、亜空間ソナーで敵艦隊総数の把握を行え!急ぐのだ!」 ヤナーチェク<やっております!しかし範囲があまりにも広く、時間がかかります!> 倒しても倒しても襲い来る魚型戦艦の群れ。 FPSFは耐えつつ突入の機会を待つ。 ~FPSF揚陸艦~ 一方陸戦隊が乗る揚陸艦隊も敵の攻撃をいなしつつ、上陸の機会を伺う。 本来なら、惑星突入のタイミングまで、位相次元に潜って攻撃を回避する手はずだったのだ。 しかし、位相次元潜航も使えないことが判明し、揚陸艦隊6千隻は空戦隊の一部に護衛してもらいつつ敵の攻撃を凌ぐ。 ルブラン「宙域戦闘では俺達の出る幕はねぇ… みんな、銃座について援護くらいはしておけ!」 隊員<了解であります> 陸戦隊は当然ながら宙域戦闘では出番無しなので機銃座について敵機を撃墜している。 ~混沌軍~ 混沌軍はその圧倒的数を頼みに突撃を行おうとしたが… クロウ「…デルシイナが戻れない…?」 デルビン「さいです、提督。 デスギガスターや母艦でスペアボディはいくらでも用意できるんですが… どうも魂の移動すらできへんくなっとるみたいです…」 撃破時の映像を見ると… 本来デルシイナは撃墜されると母艦などにストックしてある体に意識を転送し、 即座に反復出撃が行えるはずだ。 γ364等の超時空領域でも阻害などされないはずだった。 しかし、この深海のような宙域には魂の移動すら制限され、 撃破から数十秒以内に意識を物理的に移さないと、魂そのものが消滅してしまうようになっているようだ。 これは大きなハンデである。 いかに5兆の数がいるとはいえ、魂そのものが消滅してしまっては復活しての反復出撃の前提が崩れる。 クロウ「…デルシイナ達にいつものような捨て身の攻撃は控えるよう通達せよ。 反復出撃ができないなら、記憶をラーニングして予備の体も出撃できるように待機させるのだ!」 デルダー「アイアイサー、工廠に通知しときます~」 混沌艦隊はまず砲艦であるジストン級スター・デストロイヤーを前に立て、 スーパーレーザーで敵陣地をなぎ払いにかかる。 通常の敵勢力ならば、この掃射で3割は減らせるはずだった。 だが… ジェイラー「…提督、ジストン級艦隊より連絡… スーパーレーザー砲撃、敵損害なしと報告が上がりましたボーン…」 その報告はすなわち、敵艦に艦載型スーパーレーザーが防がれたことを意味する。 WARNING! A HUGE BATTLESHIP ■ABSOLUTE DEFENDER■ ■QUEEN FOSSIL■ ■FIRE FOSSIL■ IS APPROACHING FAST.! 【INFO】混沌軍にはGダラから デルビン「…!スーパーレーザーを防いだ艦が判明、マツカサウオ型戦艦・アブソリュートディフェンダーです! さらに奥からは巨大シーラカンス型戦艦・クイーンフォスル及びファイアフォスル接近!」 クロウ「シールドには運動ミサイルを使うのだ!デルシイナ隊及び空戦カオスロイド部隊、接近を許すな!」 マツカサウオ型戦艦アブソリュート・ディフェンダーはその強固なシールドで知られる。 レーザーでは防がれると判断したクロウは実弾攻撃に切り替えるよう指示を出す。 一方シーラカンス型戦艦クイーンフォスル及びファイアフォスルは艦載機を吐き出し、 強力なレーザー、ミサイル、火炎砲で攻撃してくる。 大きさもスター・デストロイヤーを遥かにしのぎ、さらに千隻単位で出てくるのだ… 混沌軍も自分たちの力を遥かに上回る暴力に対し、防戦に回る。 苦しい戦いは、未だ始まったばかりだ… 2021年 02月08日 21 32 10 骸真 『ファーーーーッハッハハッァ!!!!ついぞ来たれり戦の時が!!!!さぁさぁ!鐘を鳴らせ!!!戦の鐘をッ!!!』 空間を轟かせる振動と共に軍服の人型が顕現れ―現れ―響く雷鳴と共に敵を包囲せんとする数の艦隊が出現する。 デルビン「提督!我が艦隊前方にワーザウィル様率いるアーク艦隊出現しましたで!!!」 クロウ「来たか!!我々も続くぞ!!全艦両舷全速!!アーク艦隊に続け!!!」 ワーザウィル「全艦隊我が意の統制の元に砲を預けよ!!殲滅してくれる!!!我が闘争―ワー・ザ・ウィル―!!!!全艦隊統制砲撃開始!!!」 ワーザウィルの能力で全艦隊の砲撃が統制され凄まじい“統率”のとれた攻撃が開始された。 1つのバリアで防ぐ合間にその弱点を付く形で別の砲撃が。 回避しようものなら死角から別の砲撃が。 先んじて攻撃しようものなら、その妨害をするように砲撃が成され、回避する艦隊はまるで1つの生き物の様に効率的な回避を行う。 ひとえに、ワーザウィルという1つの個体に統率された故の戦略だ。 まるで予め決められていたチェスの試合の様に効率的敵艦隊が駆逐されていく。 ワーザウィル「フワァーハッハッハッ!!!こんなものか管理者よ?!こんなものではあるまいかかってまいれ!!!ファーーーーッハッハハッァッ!!!」 コーン「よし!敵の艦隊の戦列が崩れた!ワーザウィル!突撃させい!!!!」 敵の戦列が崩れた宙域にワーザウィルの戦艦に仁王立ちしたコーンが艦隊と共に突撃し、敵艦のどてっぱらに斧を突き刺して引き裂いて爆散させる。 バフォグリーズ「フン!!絶望せよ!!!!いけ!!我が眷属達よ!!!」 バフォグリーズがレーザーを照射しながら無数の眷属を放ち、艦隊と共に突撃させる。 ワーザウィル「フハハハハ!なかなかいい調子ではないか!!戦はやはり滾るな!!ム!あれはソルブレイズか!!なかなか奮戦しているようだな!!!」 ワーザウィル「おう!ソルブレイズ援護してやろう!!!乗れい!!」 ソルブレイズ「!・・・ワーザウィルか!」 敵艦に突っ込んでいくソルブレイズの両脇に大型の戦艦が配置され、砲撃で雑魚を殲滅していく。 ソルブレイズ「ありがたく使わせて貰おう…オオオオオッ!!!」 何を思ったか、ワーザウィルの戦艦の一つをつかんだソルブレイズが戦艦を燃え上がらせ、巨大な熱剣と化して敵を両断し始めた。 ワーザウィル「な!!?馬鹿者!!誰が武器にしろといった!!!この脳筋が!!!!」 ソルブレイズ「小手先の器用な戦いは出来ないもんでね。文句は受け付けないぞ」 ワーザウィル「ええい!まぁよい。全艦隊統制再成!!ソルブレイズらを含めたアークの援護に回れ!!混沌艦隊は我に続けい!!!!」 敵を殲滅しているワーザウィルとバフォグリーズの後ろ姿を見ながらソルブレイズは思った。 ソルブレイズ(そういや…こいつらいつの間に女になったんだ…)*画像参照 2021年 02月12日 23 21 11 エアロ ~混沌軍~ ワーザウィルとアーク達の攻勢に合わせ、 混沌軍も全面攻勢を開始した! 数の不利があるならば押して押して押しまくるのみである! クロウ「各艦、全面攻勢を開始せよ!敵艦を誘い込み袋叩きにするのだ! 撃って撃って撃ちまくれ!」 デルビン「各艦弾薬装填気にすんな!撃ちまくるんや!」 ワーザウィルの統率で全艦の砲撃がシールドを削るように攻撃し、 やがて敵艦のシールドが「割れる」。 ノワールやレヴィアーナがやっていることを、「艦隊単位で」やっているのだ! さすがは戦のアークというべきか… さらに… ティエンディー「ふぅむ、この空間はワープを阻害するのですか…では直接攻撃と参りましょう… 詠唱、召喚、異能の力よ集え!スマイト!」 ワープなどが使えないなら直接力をぶつけるのみと、ティエンディーはその異能の力を全開。 猛烈な炎、電撃、猛烈な渦が艦隊を襲う。 変化の力は宇宙空間だろうと関係なく作用する。 たちまち敵艦隊は咆哮を見失い、大混乱の中次々と撃破されていく。 【INFO】魔法にサイキックはワープ系ダメでも、「直接」攻撃作用するなら、いいよね? アルケア「ゴホホホホ…腐敗の力は金属すら関係ないわい… 腐り朽ち果てさせてくれる」 アルケアの腐敗のオーラはたちまち敵機を錆させる。 金属を侵す鉄腐れ病だ。 錆まみれになった敵機はアルケアの制御下となり、デスガード兵団の腐敗艦隊とともに敵艦隊に腐敗ガスをばらまく。 キャナディ「我々も前進するぞ!シージュキャノン用意!」 デルダマイラ「アイアイサー!」 地上部隊支援艦であるマンデーター級ドレッドノートと 全幅60kmもあるギガ級ドレッドノート<スプレマシー>は敵艦隊に穴をうがつべく前進。 周りの艦も合わせ、ワーザウィルの統率に合わせた猛烈な砲撃を開始する。 火力の滝を形成しているのだ! ~デスギガスター~ ケイオーガ「グハハハハ、愉快、痛快! もっと余を楽しませるのだ皆の者!」 ケイオーガは玉座に座し、宇宙で繰り広げられる大戦闘をご満悦で眺めている。 横ではメルクーリオがお菓子を食べつつこの空間の解析を行い、 レムスは赤の槍騎士、黒の竜騎士と共に立つ。 この戦いの行く末すらも、黒の聖杯は見通しているというのだろうか… 彼は只考える。師である聖騎士レオンのことを… 2021年 02月12日 23 55 12 レヴィドラン ~原点管理者領域 セラフ(リナーシタ視点)~ 戦況が巡るましく変化する中、私はアークスや蒼の傭兵団の仲間と共に迫ってくる敵艦を必死に撃破していた。おまけに、アークが続々と参戦しあちこちで爆発が連発的になり続けている。多分毎分100万か150万は優に超える。一斉攻撃をすれば300万~400万も削っている予測はできていた。 リナーシタ「流石、太陽に戦、絶望に怒りと、データ以上の戦闘力、っと!次は!」 ノッブ「直上じゃ!ウネウネ動いた紫の敵艦群じゃ!れーだーじゃと1000は超えとるぞ!」 リナーシタ「紫のウネウネ、って事は…!」 WRANING A HUGE BATTLE SHIP ■DARK HELIOS(ダライアスバースト)■ IS APPROAHING FAST ノッブが目視で迫ってくる敵艦群を急いで確認すると、リュウグウノツカイ型のDRAK HELIOSが1000前後迫ってきている。でも厄介なのは恐らくあの敵艦群に黄金龍サイバリオンが紛れている可能性があると踏まえると…! リナーシタ「周辺の友軍に通達!あの敵艦群の中にサイバリオンっていう敵艦が紛れている可能性がある!撃破しても気を抜かず最大限の警戒を、ッ‼」 そこで、私は気付いた、気付いてしまった。迫ってくるDRAK HELIOSの中に一隻だけその巨体を揺らしまるで余分な物を外そうといや違う、アレはパージして…! 煙を上げて、DRAK HELIOSだった装甲を散らしながら姿を現したのは間違いない、黄金の龍サイバリオン…!やっぱり紛れていた…! しかも一気に加速してくる…! リナーシタ「回避‼‼‼」 咄嗟にそう叫んで回避を促す、全員が回避行動を取るけど、逃げ遅れたAISや、IMS、味方艦が巻き込まれ爆散した…!予想より早い…! おまけに直上からはDRAK HELIOSの敵艦群が一斉にエネルギー弾の雨やミサイルを一斉に放ってきてる…!何より―――! リナーシタ「こっの…!サイバリオン、しっつこい…!」 ノッブ「マスターが指示出してると判断してるとしか言いようがないくらいのしつこさじゃの…!」 どういう訳か比較的私を狙っている傾向があった!まぁ周辺の友軍に指示を出していたから隊長機って判断する可能性もあるのは否めなかった。現に私のライアルスもバックパックに装備している妹ドランちゃんと整備員達の皆が作ってくれた専用のツインバスターキャノンは連射、高威力とどちらにも対応できる優れものとはいえ、サイバリオンの、動きがはや、い! リナーシタ「本物の、龍かって…のぉ!」 ノッブ「いかん!マスター回避を――」 リナーシタ「ッ‼」 ノッブが回避を促す前に気付く、目視で確認すると数隻のDRAK HELIOSヒレ部分がこちらを向いていた緑色に光っている。前方にいるサイバリオンも確認すると口を開き、バースト砲を放とうとしていた。明らかにこれは避けれないと、理解した。だから少しでも被弾範囲を減らそうと無理を承知で機体をねじらせる様に動かそうとしたその刹那だった。別方向からの砲撃やビームがDRAK HELIOSのバリアを砕き、見覚えのある機体が急速接近し槍状の武装で突き刺したり、サーベルで切り裂いた後即座に離脱しヒット&アウェイで着実に撃破していた。そして前方にいたサイバリオンのシールドも砲撃で砕かれ、その僅かな穴を通って二機が、二機のRSが頭部に槍状の武装を突き刺し追加でサーベルを突き刺す。そのままサイバリオンは機能を停止し、RS2機が即座に離脱した直後爆散した。あの素早い連撃、そして連携、間違いないあの2機は…! アスト『随分と無茶をしているようですねリナーシタ少尉!』 フラクト『戦場の観察眼でもこの数は厳しいってか!ハハハ!』 リナーシタ「アスト少尉、そりゃあの数で大きさですよ!流石に無茶する動きじゃないと無理ですよ!フラクト准尉!私は人ですよ!?腕は確かですけど限度だってありますから!」 やっぱりアスト少尉とフラクトさんでした!お二人が来ているという事は――― キリエ『まったく、何も言わずに独断でこのような行動、この戦いが終わったら分かっていますねリナーシタ少尉?』 リナーシタ「キリエ中佐、勿論覚悟の上での行動です。逃げも隠れも良い訳もしませんよ」 ああ、やっぱり二人がいるならキリエ中佐もいるんだって直ぐに確信出来ていた。気が緩みそうになるけど敵艦はそんなの一切読まない、しかし対アーク部隊も負けてはいない リナーシタ「皆さん色々積もる話はありますが、今は目前の敵を叩きますよ!あ、でも油断は禁物ですよ敵ウジャウジャいるので」 アスト『―――そういう所相変わらず少尉らしいです、いくぞフラクト!』 フラクト『おうよ!』 そこからは3人で連携してバリアを破壊そのまま、DRAK HELIOSの攻撃ユニットを破壊しつつ、装甲の隙間を攻撃してお互いに迫るミサイルは撃ち落としフォローし合う、伊達にアークの聖遺痕相手にしているんだから慢心、はしないものの確実に敵艦を撃破できるチームワークが出来ているのは私でもハッキリと理解できる! リナーシタo0こんな所で私は終わりませんよ!世界の終末(修正)を止めて、彼の暴走もかならず止めます…! リナーシタは揺ぎ無い覚悟を抱き信じあう仲間に背を預けながら目前の敵艦を破壊してゆく、全てはまだ見ぬ未来の為に… 2021年 02月13日 20 13 13 忘却の亡霊 ソルブレイズ(女になるのが流行ってるのか……?) そんな事を思いながら燃え尽きたワーザウィルの戦艦を投げ捨て、再びイデオンソードで雑魚をまとめて薙ぎ払う そしてトリプルサテライトキャノンで戦艦を撃ち抜き、胸部のソルブラスターで蒸発させた どうやらソルブレイズの火力は時空を歪ませる程強いようだ…… 2021年 02月28日 22 34 14 レヴィドラン ~原点管理者領域 セラフ(クリスカ視点)~ 至るとこで爆発音が聞こえる中、私は彩峰、伊隅、冥夜、霞、天龍と共に接近してくる敵艦を確実に、撃破し続けていた。 イーニャ「クリスカ、次8時の方向から来る!」 クリスカ「戦艦のタイプは!」 イーニャ「エイさん、たくさんくる!」 WRANIG A HUGE BATTLE SHIP ■BIG RAJARNN(ダライアス)■ ■LIGHTNING FLAMBERGE(ダライアスバースト)■ ■DEAHT WING(Gダライアス)■ IS APPROAHING FAST 8時の方向から迫ってきたのはBIG RAJARNN、LIGHTNING FLAMBERGE、DEAHT WINGの3種のエイ型の戦艦が凡そ、3000…かなり多いが、BETAと戦っていた頃を思い返すと少ない、何より周辺には友軍や味方艦がいる、と言いたいが… クリスカ「数は兎も角相手は戦艦、大きさを考えれば要塞級いやそれ以上、か」 冥夜『ああ、何より旧式と混じっている当たり上手く分担して撃破しなければ厄介だ』 霞『私の狙撃ライフルである程度シールドを破壊できますが、キリがありません…!』 霞が言っているように、キリがない。現状アーク達もこの戦場に赴いているから何とか押されるという事は無いが、逆に言えば押し返すにも包囲されてしまうリスクが大きすぎる。 まぁもっとも、アークが単独で敵艦群の中心で暴れているが、あれは…ああ、うん、例外だな 天龍『キリが無いとは言え、最初に見た時と比べればかなり減ってはいると思うぜ』 彩峰『確かに、出撃時と比べるとそれなりに減ってはいるけど、まだ惑星が見えない』 伊隅『それほどまでに圧倒的物量差がある。油断すれば最悪一撃で―――、散開!』 伊隅の咄嗟に指示に即座に反応しその場から移動した直後私達が場所に直上から無数のビームやミサイルが通り過ぎた。すぐさま弾道先を確認するとそこには、10近くのDEAHT WINGが見え、即座にリニアガトリングで照準を合わせトリガーを引く、シールドは先ほどのアークによる攻撃である程度は破壊できているのかそのまま弾丸は全て防がれる事無く、装甲にダメージを負わせるが、流石に戦艦な事もある。中々くたばらないか…! クリスカ「天龍!」 天龍『おう!』 しかしそれは想定済み、私が声を掛けた意味を理解しているのか即座にトランザムを行い、ライザーソードで纏めて10隻のDEAHT WINGを両断する。流石だ、あの程度を容易に――― イーニャ「クリスカ、前!」 クリスカ「―――!」 イーニャが敵艦に気付いたと同時に接近警報がなり即座に確認する。目前にいたのはLIGHTNING FLAMBERGEか!よく見れば下部のブレードが電気を纏って…!よけ切れるか…!? 必死に私は回避行動を取ろうとする寸前LIGHTNING FLAMBERGEの真上から照射ビームが貫き爆散する。あの粒子、アークスいやアレは! Kドラン『ご無事ですか!』 クリスカ「ああ、お陰で助かった」 KドランがAIS改でのAISブラスターの一撃で撃破してくれたお陰で危機を回避できたが、それが無かったと思うと…ぞっとするな… しかし周辺を確認すれば霞達と友軍がうまく連携し、次々と敵艦を着実に一隻一隻撃破しているのが視界に入る。いや、それは他の戦場も同じだろう。…だが、何だ、この違和感は? クリスカ「…イーニャ何か変とは思わないか?」 イーニャ「へん?」 クリスカ「ああ、何故こうも優勢とは言えずとも不利になることなく対等に戦えている?」 イーニャ「んー、分からない…でも何でへんって思ったの?」 クリスカ「あの物量だ、その気になれば一気に押しつぶせても可笑しくない…なのに何故艦隊戦に持ち込んでいられるのかと、違和感を感じた、としか言えない」 考えてみれば今の状況が可笑しかった、管理者がその気ならば一息に私達は全員死んでいる可能性だって十分ありえたのだ。だが現に、こうして奮闘し何とか突破しようとしている。敵艦を捌くことに必死で考える暇が無かったが、翌々考えてみれば最初に接敵した時に私達が勘づく前に――― イーニャ「―――ッ?クリスカ、攻撃が止まった!」 クリスカ「何だと!?」 ある事に確信づく前にイーニャからの報告に咄嗟に戦場を確認すると、先ほどまであった敵艦からの砲撃の光やミサイルの影が一切見えなかった。小型搭載機でさえ、敵艦群の所に戻って行く、当然ここだけでなくこの戦場全域であった。突然の行動に私は一瞬操縦桿を握る手の力が僅かに弱まった。 クリスカ「何故、急に…」 イーニャ「ク、クリスカ、怖い色感じる…!」 クリスカ「こ、怖い色?」 イーニャ「う、うん、赤くて眩しい光…!たくさんの人が消えちゃう光…!」 その時何故かイーニャの手元が震え不安げな表情を浮かべ、怖い色、赤くて眩しい光と言った。…この胸騒ぎといい、嫌な予感がする…! 【INFO】宴は終わり、絶望が始まる。 2021年 03月07日 06 29 15 エアロ 戦況は一進一退、各陣営ともに魚型戦艦を撃破しているが… 敵は圧倒的な数なのに小出しに戦力を出してきているのだ。 所詮AI制御…と侮る彼らではない。 なにか仕掛けてくる前兆ではないのか? 状況分析、戦場での勘、経験則が語るのだ… ~FPSF~ ヤナーチェクの分析により、敵艦総数は5千万隻前後と算出された。 しかし百戦錬磨のFPSFの攻勢により、敵艦の包囲網の穴は少しずつ広がりつつあった。 もう少し攻勢を強めれば、揚陸艦隊を一斉に突撃させることが出来るのだ… しかし、偵察艦からの報告を受け取ったヤナーチェクは至急レオニダスへと通信をつなぐ。 ヤナーチェク<提督!敵艦隊に異常光源スペクトルを確認! バーストビームの前兆かと思われます、それも全ての敵艦から!> レオニダス「いかん!バーストビームは単体でも危険だが、一斉に放たれるとなると… 甚大な被害が予想される!各艦に通達!宇宙母艦及び揚陸艦を内側に集めよ! 大型艦を外側に配し、紡錘陣形をとってバーストシールド全開!空戦隊は至急母艦にもどれ! 迅速に配置するのだ!猶予はないぞ!」 各艦はレオニダスの指示に従い、迅速に陣形を配置する。 先端をすぼめることで被弾面積を最小限に抑えるのだ。 更に前面にシールドシップを配置、防御態勢を整える。 ~ADF艦隊~ ADFもダインスレイヴや反応弾攻撃で敵艦隊を削り、穴をうがつべく攻勢を強めていた。 しかし、FPSF偵察艦からの報告により、敵艦隊に動きがあることを知り、 陣形の再編をとった。こちらも突入戦力として海兵隊を抱えている。 直ちに機動兵器を呼び戻し、防御陣形への再編を行った。 対アーク部隊も異変を感じ取り、母艦アドミラル・フラルダリアへと戻る。 ~混沌軍~ 戦のアークの統御によって攻勢を強めていた混沌軍。 しかし、変化のアークは変化の予兆を感じ取っていた。 ティエンディー「…なるほど、そういうことですか…」 アルケア「どうかなされたか、ティエンディー?」 ティエンディー「管理者が仕掛けるようですな。敵艦がエネルギーを溜めている… なにか強大な攻撃を行う予兆でしょう…」 ティエンディーの予見は直ちに全艦隊に通達される。 混沌軍は地上部隊搭載艦を後方に回す。 クロウ「敵艦隊に攻撃の予兆ありとの報告がなされた 出撃機は全機母艦に帰投、各艦は防御態勢を取れ!」 デルビン「各艦、バーストシールド用意や!」 各艦隊はそれぞれ防御態勢を整えたのだった。 バフォ「絶望?それこそ我の好物よ!いつでも参れ!」 【INFO】いいよ!来いよ!シールドにかけて!シールドに! 2021年 03月12日 17 46 16 忘却の亡霊 ソルブレイズ「一斉射撃が来るか……」 一人突出しているソルブレイズは敵艦をイデオンソードでバリアごと叩き割り、着実につぶしていく 特に戦艦を狙っている敵艦を優先的に狙って沈めていく 混沌軍を狙っている敵艦はスルーしている辺りやっぱり混沌は嫌いらしい 刺し違えてくれれば楽なんだがなとヴェルグは敵艦を斬り捨てた…… 2021年 03月22日 22 42 17 レヴィドラン ~原点管理者領域 セラフ~ 各勢力が勘づく少し前… 大規模な交戦が至る所で続き少なからず犠牲者が出る中、突如として模倣ベルサー軍の攻撃が一斉に止まったのだ。突然の事態に交戦していた全部隊が困惑或は、勝利したのか、又は何かを仕掛ける前兆なのか警戒する等、勢力によって様々であった。 そんな中リナーシタは敵軍の突然の行動に、思考を巡らせていた。 リナーシタo0何故管理者の敵艦群は急に攻撃を止めたの?敵旗艦の撃沈?いえ、そんな簡単に行くはずが無いわ。ならエネルギー切れ、それこそ論外あれだけ撃ち続けているのに動きが鈍る傾向は一切見えなかった。なら…「―――あっ…」 その時リナーシタは不意に思い出した嘗て、とあるミッションであるアークの攻撃で眠った際に見たあの夢を思い出した。交戦する友軍艦隊である、蒼の傭兵団、ADF、アークス、FPSF、混沌、そしてアーク、対して敵軍艦隊群はベルサー軍だ。しかしある攻撃はここまで一切していなかった。その攻撃こそが次の夢の光景に映る前に見た【全てを覆い尽くす赤い光】だった。 リナーシタ「―――ッ!」 ノッブ「うぉぉおおいマスター!今までに無いほどに冷や汗出とるぞ!?」 フラクト『リナーシタ少尉機体が小刻みに震えているぞ、どうかしたのか?』 アスト『リナーシタ少尉…?』 相棒であるノッブや仲間であるアストとフラクトが心配する中、リナーシタは今までの人生で生きてきた中で嘗てない程の胸騒ぎを感じていた。否、それだけではないまるで自分の心臓、命その物が掴まれたかのような悪寒も感じていたのだ。 これ程までに無いほどの胸騒ぎと悪寒からリナーシタはある結論に至る。 震える手を抑えながら通信を繋ぎある事実を告げる。 リナーシタ「―――皆落ち着いて、聞いて、本気でヤバく、嫌な予感がする。命の危機と断言する程の悪寒がする程に…!」 アスト『―――えっ?』 その直後であった、現状確認出来る敵艦【全て】から高エネルギ―反応が探知される。その値は留まること知らず更に大きく増加傾向のままだ。それを見たリナーシタは確信し、咄嗟に届く範囲にオープン回線を繋げる。恐らく他の勢力も敵の異変に感づいているだろうがそれでも念を押しての判断であった。 リナーシタ「この場にいる全員に伝える!敵艦群が全て一斉に強力な一撃を撃とうとしてる!阻止は間に合わない!回避か、防御に専念して!」 急ぎそう伝えるリナーシタ、だがこれで耐えきれるのか、回避しきれるかは彼女自身でもまったくもって未知数であった。 リナーシタ「アスト少尉!貴方も一度撤退を!あの攻撃が一斉に来たらRSでも耐えきれない!」 アスト『ま、待ってくれリナーシタ少尉はどうするのですか!』 リナーシタ「私も急ぎ退避するよ、プトレマイオスⅢに…何故って思うかもしれないけどあの人達が心配なの、何より嫌な予感が一際強くてね…」 アスト『ッ…!生きて帰ってきたら説教は覚悟してください…!』 リナーシタ「―――勿論私も早々簡単にくたばらないよ」 そう告げ、急ぎ蒼の傭兵団の所に向かう、少しでも未だ残る胸騒ぎを解消するために… ~原点管理者領域 セラフ 別戦闘区域~ 一方その頃アタンス達が乗るG.T.Dでも敵艦群の高エネルギー反応、つまりバースト機関の出力が上がっているのに気付いた。 アタンス「まさか、一斉射撃のバースト砲かよ…!」 イストワール「アタンスさん!恐らく暫くもしない内に一斉砲撃が来ます!」 アタンス「ああ、分かってらぁ、コンパ敵艦群のバースト砲の射程範囲…って言わなくても理解させられるか…!」 コンパ「はい、です…恐らくですが友軍のいる場所全域、ですぅ…」 アタンス「―――ネプテューヌオープン回線でここにいる全員にこの事を伝えなえねぇとヤバい最悪全滅ってのは避けたい、無論被害も出来る限り、な!」 ネプテューヌ(大人)「うん、分かった!」 ネプテューヌ(大人)がオープン回線を繋げようとしている僅かな間アタンスは思考を高速回転させ必死に考えていた。 アタンスo0あの規模のベルサー軍の艦隊のバースト砲の一斉砲撃は測りしれない、仮に俺たちの乗るG.T.Dとアイエフ達が乗っているアイアンフォスルのバースト砲で直撃を防げたとしても被弾は避けられない、シールドは展開できるが、耐えきれる保証があるとは限らねぇ…!何よりバースト機関を持ってない旧式ですら擬似バースト砲を撃とうとしてる…やれるのか…!? ネプテューヌ(大人)「アタンス!いつでも行けるよ!」 オープン回線の準備が整ったのか、アタンスは即座に通信のスイッチを叩きながら起動させ、焦ることなく、かつ冷静にこの領域にいる全ての勢力に危険をしらせる。 アタンス「今この領域にいる全ての勢力聞こえるか!遅かれ早かれ気付いている連中もいるかもしれないが敢えて伝える!ベルサー軍はバースト砲を一斉砲撃でこっちを一掃するつもりだ!防御と回避を優先しろ!繰り返す!防御と回避を優先しろ!攻撃して一隻落としても焼け石に水だからな!」 出来る限り危険であることを伝えたアタンスは、即座に敵艦群のバースト砲を凌ぐため、行動を起こす。ここでやられる道理など一切ない、だからこそ混乱する事なく対応できている。 アタンス「ケーシャ、アーマーシールドをいつでも稼働できるようにしとけ!」 ケーシャ「はいっ!」 アタンス「イストワール、バースト砲の出力を上げておけ!万が一に備えていつでも撃てるようにしておくぞ!」 イストワール「分かりました、直ちに出力を上げます!」 アタンス「コンパ!敵の状況随時報告、いつ撃ってくるか分からない、確認怠るなよ!」 コンパ「はいです!敵さんの雰囲気をよく観察するです!」 アタンス「ネプテューヌ、アイエフ達にもこの事伝えろ!俺は二代目の姉さん達の所に伝える!」 ネプテューヌ(大人)「おっけー!急いで伝えるよ!」 アタンスo0出来る限りの防御の準備は順調だが、間に合うか…! 胸の奥底にある不安を払いながら、アタンスは蒼の傭兵団に通信を繋げるのであった。 ~プトレマイオスⅢ ブリッジ~ その頃姉ドラン達が乗るプトレマイオスⅢにもアタンスから来た通信に少なからず驚愕していた。 姉ドラン「敵艦群が一斉にバースト砲を…!?」 アタンス『ああ、正直攻撃して攻撃に孔をあけるのは不可能に近い…いや、どちらかと言えば時間が足りなさすぎるって所か、一部のアークでも流石に厳しいだろうな』 姉ドラン「アークでも流石に、か…妹!」 妹ドラン「もうやってる!皆との距離は既に把握しているよ!でも…でも…!ギリギリプトレマイオスⅢのGNフィールドの内部に間に合うかギリギリ分からない距離…!わ、私皆に通信でつ、伝えるから!」 姉ドラン「ちぃ…!妹落ち着いて、冷静に、よ」 妹ドラン「う、うん分かってる…!」 妹ドランの情報を聞き、即座にレーダーを確認するとやはり報告通り各機との距離の関係上ギリギリ間に合うか否かの距離になっていた。思わず舌打ちをする姉ドラン、もしもの事態を想像してしまったのか妹ドランの目元には涙腺が溜まりつつあるのを見て、今の状況がどれだけ危機的状況なのか即座に理解できた。できれば全員生き延びてほしい…そんな淡い願いを抱きながら… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 一方その頃敵軍群がバースト砲による一斉砲撃をする情報は即座に戦域にいるIMSパイロット全員に通信にて通達が行われていた。当然その知らせはノワール達にも届いた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ユニ「敵艦が一斉砲撃!?お、お姉ちゃん!」 ノワール「分かっているわ!急いで戻るわよ!」 ユニ「け、けど、もし―――」 ノワール「そういう想定は後!動きが鈍るわよ!」 ユニ「う、うん!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ベール「敵艦の一斉砲撃ときましたか…!」 うずめ「飛距離的に…くそっ!ギリギリだ!」 くろめ「この距離を、か…いけるか?」 ベール「ギリギリ…ですわね、間に合えばいいのですが!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ロム「お、お姉ちゃん…」 ブラン「大丈夫だ、慌てず冷静に、急ぐぞ」 ラム「で、でも間に合うの…?」 ブラン「間に合うの、じゃない絶対に間に合わせるぞ…!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ネプギア「お姉ちゃん今プトレマイオスⅢから通信が!」 ネプテューヌ「私も聞いたわ、距離は、少しあるけど間に合う筈よ」 ネプギア「…他の皆も、間に合うのかな」 ネプテューヌ「ええ、きっと間に合うわ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 其々が、交戦区域から一斉にプトレマイオスⅢに急ぎ戻って行く、あの一斉砲撃から逃れるために、しかし無慈悲なる赤い光が放たれる時間は刻一刻と迫っていた。 一方、クリスカ達にも同様の通信が流れていた。各々が動揺する中クリスカはイーニャが言っていた事がどういうことか改めて理解させられていた。 クリスカ『やはりあの胸騒ぎ、そしてイーニャが言っていた赤い光は、こういう事だったのか…!』 イーニャ『ク、クリスカどうしようこ、このままじゃ皆…!』 クリスカ『焦るな、まだ間に合う可能性はある…が、猶予がどこまであるかは分からない…Kドラン!』 Kドラン『言われずともシャオさんが分析を終えています、時間が惜しい!各機友軍に送信します!』 クリスカ『頼む!』 Kドランは既にシャオに連絡し敵艦群のバースト砲の一斉砲撃までの猶予がいつまでなのか分析し、その結果を即座に出す。 しかしそれはあまりにも絶望的な事実であった。 クリスカ『発射まで…30秒を切っているだと!?くっ…!』 Kドラン『気持ちは分かりますがこちらも回避行動と、防御態勢を急ピッチで整えています!プトレマイオスⅢとの距離的に流石に厳しいです、こちらへ退避を!』 クリスカ『―――止む負えないか…!各機Kドランに続くぞ!時間が無い!』 『『『りょ、了解!』』』 それでも決して冷静さを失うことなく咄嗟に指示を出し、急ぎKドランの後を急ぎ追う、僅かでも凌ぎきる事に可能性を掛けて… ~~~~~~~~~~~~~~~~~ そして未だに敵艦を墜とし続けていたレヴィアーナもバースト砲による一斉砲撃の兆候を感じ取り焦っていた。 レヴィアーナ「ちぃっ!無駄に数が多いっ!射線の穴を開けようにも絶妙に動いて埋めるとか厄介極まりないわよ!」 一隻一隻確実に潰す中、遠くにいるソルブレイズを確認する。未だに突撃をしつつ着実に数を減らしてはいるものの、この物量では流石に穴を開けるには少しばかり時間がいる様子であった。それを見てレヴィアーナは思わず舌打ちをする。これだけ潰し続けても被害を抑え込むには時間が余りにも足りないからであった。 レヴィアーナo0ダメね、もう間に合わない、防ぐことは出来るかもしれないけど、アタシの直感が叫んでる。”防ぎきれない、最悪の事態に至る”って…!「―――ああ、もぅ!ホントいつアタシは世話焼きになったんだってのぉ!」 叫びながら、ワーザウィルが寄越した大型戦艦の先端に立ち、強引に進路を蒼の傭兵団の所に向かわせる。最悪の事態を出来る限り軽減するために、そして―――― ~蒼の傭兵団~ アタンス『二代目の姐さん!敵艦群のバースト機関の数値が臨界値に近い、来るぞ!』 姉ドラン「ええ、GNフィールド最大出力!オーバーヒート寸前まで引き上げて!ここで耐えなきゃ最悪全滅よ!妹、周辺の味方機の状況は!」 妹ドラン「帰還してる機体が少ない、未帰還多数…!お願い、間に合って…!」 姉ドランo0チッ…!やっぱり戻っている数が少ないか!予想される敵艦群のバースト砲の砲撃、GNフィールドで耐えきれるの…?いいや耐えきらなきゃ全員お陀仏なのよ!弱気になるな私…!「艦内の全員に通達、対ショック態勢をとりなさい!恐らく数秒後衝撃が来る!防ぎきれる保証はない!」 GNフィールドの出力を臨界寸前まで上げ、何とか防御を高めつつ妹ドランから帰還しているIMS、UNACの帰還数を聞き芳しくない報告に内心舌打ちをしつつ弱気になりそうな自分に喝を入れながら対ショックをするよう艦内に呼びかけていた。 ~ADF艦隊~ 通信員「敵艦群エネルギー臨界点、砲撃、来ます!」 マクレガー「シールド艦、出力を上げ耐えろ!対ビーム攪乱膜もありったけ撃て!ここを乗り越えれば反撃の隙が出来るはずだ!」 敵艦群のエネルギー値が臨界に達し、バースト砲を耐える為、前方に展開しているシールド艦に指示を出し同時にバースト砲の威力を軽減するために、ビーム攪乱膜を内蔵したミサイルを一斉に発射しダメージを軽減して被害数を抑えようとしていた。 マクレガーo0出来る限りの手は打った、後はどれだけ被害を抑えられるかどうか…! ~アークス艦隊~ シエラ『各アークスに通達!敵艦群からの超高エネルギー反応更に増大、発射寸前と予測されます。防御が回避を最優先してください!』 Kドランo0一斉砲撃が来ますか…!何とか凌げればいいのですが…! アークス艦隊は前方に最大出力のフォトンシールドを展開し、更にAIS各機もカウンターシールドを展開、同時に各スラスター出力を上げる。万が一貫通した際の流れ弾を防ぎそれでも耐えきれない場合は急加速で回避する。そのような対策を講じていた。 Kドランとクリスカ達はある一隻の強襲艦の近くにて防御態勢を整えていた。 Kドラン『皆さん、恐らく直ぐに敵砲撃が来ます、防ぎきれるとは限りません即座の回避を常に意識してください!』 クリスカ達『『『『了解…!!』』』』 天龍「…なぁ、Kドラン防ぎきれないって事は―――」 Kドラン『はい、貴方の予想道理、の可能性もあります。それより今は回避が出来るように―――』 その時Kドランは気付いた。もう放たれたも可笑しくないタイミングだった。しかし僅かにズレが生じていたのだ。その僅かなズレの間に敵艦群の一部に穴が開いていた、それも一か所ではなく目視で確認した所、3か所ある事が分かった。そしてよく見える穴から――― Kドランo0あれは、他の敵艦とは比べ物にならない巨影、まさか…‼‼‼ 周辺にいるであろう鯨型敵艦の3倍の大きさを誇る黒い鯨型敵艦否強化型旗艦G.T.Bの3砲のバースト砲がそれぞれ穴に向けて発射しようとオレンジ色のシールドが徐々に解かれていき… 【暴力的とも断言していい赤い光の大群と、理不尽とも言える巨大な赤い光が―――】 姉ドラン「なぁっ!?」 妹ドラン「ッ!?!?」 アタンス『嘘だろ!?想定よりも規模が―――』 ノワール「ッ―――!!!!ユニぃぃいいいい!!!!!」 ユニ「あっ―――」 ネプテューヌ「ネプギア手を―――」 ネプギア「お姉ちゃ―――」 ブラン「ッ!!ラム、ロムぅ!!!」 ラム「お、おねえ―――」 ロム「こ、こわ―――」 くろめ「!!!うずめぇ!ベールゥ!!」 ベール「なっくろ―――」 うずめ「まっ――――」 Kドラン『せめて彼女達を―――』 イーニャ『に、にげ―――』 クリスカ『よけきれ―――』 彩峰『こんなき――――』 伊隅『ッ!!!』 冥夜『しのぎきれ―――』 天龍「GNフィー―――」 リナーシタ「これは、さすがに―――」 ノッブ「ノジャアアアア!?」 モーラ「こ、これでは―――」 アスト「皆何とかかい―――」 マクレガー「なん―――」 レオニダス「各艦対ショ―――」 ケイオーガ「何―――」 クロウ「これほどの――――」 ワーザウィル「フハハハ!!!よもやここまでの―――」 ラスティ「ちょっこの威力―――」 コーン「この程度―――」 バフォグリーズ「ぬぉああああ!?」 アルケア「これは流石に腐敗しきれ―――」 ティエンディー「ぬぅ…!!!」 ソルブレイズ「うぉおおおお!!!!」 レヴィアーナ「届けぇぇえええええええええええええええええええ!!!!!!」 【 ス ベ テ ヲ ノ ミ コ ン ダ 】 【INFO】各勢力の大惨事(戦力減少割合は各勢力異なる)とイチかバチかの決死の特攻込み書き故、次も長文、のんびり待ってネ! 2021年 04月11日 00 32 18 レヴィドラン ありとあらゆる勢力を巨大な赤い光が飲み込み、数秒か、或は数分経ち、ようやく赤い光が収まり、その光景を映し出す… ~プトレマイオスⅢ ブリッジ~ 余程の衝撃だったのか、全員が座席から投げ出され、彼方此方で火花が何度か出ている惨状だった。そんな中妹ドランは痛む頭を押さえながら目を覚ます。 妹ドラン「ッ…ぁ…どう…なったの…?」 当たり所が悪かったのか僅かに血が垂れつつも、何とか曖昧な意識をハッキリさせ状況を確認するため、周辺の状況を見ようと宙域の光景を見て――― 妹ドラン「――――え?」 その、光景を見て、妹ドランの思考は完全に、停止した。 そこには戦艦だった物と思われる残骸が至る所にあったが、大半はバースト砲の熱量で大半が溶け跡形も無く消えていた。寧ろ真面な残骸が少ない状況であった。 まずADF艦隊はあの砲撃で5割250万の戦艦が消滅、運よく攻撃を免れた戦艦も彼方此方が被弾、否溶けた痕跡が見えた。本来ならば大破した戦艦でも生き残っている人がいる可能性もあるため、救助するのが普通である。しかしあの威力で完全に熔解している。バースト砲の一斉砲撃による規模と巨大バースト砲の範囲で避ける暇も無く一瞬にして攻撃範囲内に居た搭乗員は恐らく蒸発しただろう…だが、防御シールドを張りかなりの武装が熔解してしまったものの、生存している戦艦もいた。 次にFPSFは防御陣形をしていたお陰か4割8万の戦艦が消滅、それでも防御陣形の内側にいた宇宙母艦と、揚陸艦は装甲と一部武装が熔解したものの、深刻といえる程の損傷はなかった。それは恐らく幸運にもあの巨大バースト砲が掠るか掠らないかの位置とういう事が要因の一つだろう。それでも大量のバースト砲による大きな痛手を貰った事に関しては変わりなかった。 アークス艦隊は7割、490万の艦隊が消滅、AISは小型な事やカウンターシールドで防ぎきった機体もいたがそれでも6割近くが撃破され、僅かに残った四肢の何処かの部分が宇宙を漂っていた。中にはAISが爆散する前に脱出したものの、バースト砲の凄まじい熱量に溶けてしまったアークスだった物のヒトガタも少なくなかった。フォトンシールドを前方に張っていたにも関わらず、これ程までの戦力が減った要因はあの巨大バースト砲の直撃だった。圧倒的大規模のバースト砲の一斉砲撃は何とか耐えていたものの、それを砕くかのように巨大バースト砲の砲撃が直撃、その結果何とか防いでいたフォトンシールドの発生機器がオーバーヒート、その結果フォトンシールドの強度が減り、拮抗が一気に崩壊し致命傷ともいえる痛手を負った。 混沌軍に関しては5割、500万にも及ぶ艦隊が撃破されていたが、これはワーザウィルの統率によるアーク艦隊による一斉砲撃でバースト砲を相殺していた。これは無論アーク艦隊だったからこそ相殺できたものの、それでも大規模なバースト砲の一斉砲撃を全て止められる訳ではない、特に巨大バースト砲は流石に相殺しきれず、混沌軍のバーストシールドに直撃、暫くは耐えていただろうが、通常のG.T.Bの3倍の大きさに加えあらゆる強化が施されている事もあったため、想定を超えた過負荷にバーストシールドがオーバーヒートを起こした結果、一部のバーストシールドが破壊され、5割近くにも及ぶ損害を出す結果となった。 それだけならデスギガスターにある生産補給設備による補給で補えるだろう。だが巨大バースト砲がデスギガスターのバーストシールドに直撃、ギリギリ防ぎ切ったが過負荷の影響で一部設備がハングアップ、生産補給設備の一部もハングアップしてしまった。急ぎ復旧作業が行われているが、恐らく時間は掛かるだろう。 妹ドラン「こ、こんな…こと、こんな事って…ッ!そ、そう、だ…み、皆のじょ、状況を確認し、しないと…‼」 理解するのにどれ程の時間が掛かるか分からない惨劇に思考が真面に動かない中、何とか思考を巡らせ手が震えないよう耐えながらも、IMSパイロット達の安否と無人IMSとUNACの被害規模を確認する為迅速にシステムの復旧を始める。無人IMSとUNACは少なからず損害は出る可能性は大と理解してるのでどれだけ規模が大きかったとしても、動揺する事は無いだろう。だからこそIMSパイロット達、共に日々を過ごしてきた家族と同じとも言える大切な仲間は出来れば無事でいてほしいとただただ、願う。…だが――― 妹ドラン「よし、復旧出来た、みん、な…は…みん…み…――――」 【無 慈 悲 に も 絶 望 的 な 事 実 を 叩 き つ け て き た】 ~原点管理者領域 セラフ~ あのバースト砲一斉砲撃から時間がたって間もない頃、奇跡的に生きていたノワールはユニを抱きしめた状態で気を失っていた。ユニも同様に気を失っておりそれだけあのバースト砲の威力が驚異的という事を示していた。 ノワール「っ…ぁ…し、凌げた…の、かしら…ユ、ニは…よか、ったIMSの損傷は大きいけど無事ね、私も…だけどね…状況は…」 辛うじて目を覚ましたノワールは覚束ない意識の中、ユニの無事な事を安心しつつ、周辺の状況を確認するため、辺りを見渡す。曖昧だった意識も回復する中ふと聞きなれた声が聞こえた。 レヴィアーナ「目、覚めたみたいね黒の女神」 ノワール「ッ!レヴィアーナ…どうして…」 レヴィアーナ「そりゃアンタ達はアタシのライバル、管理者何かに取られてたまるかっての…まぁ流石にあの攻撃はアタシも肝が冷えたわよ。…いッ…!…はぁ、流石にアタシでもアレ(一斉バースト砲)の手痛いダメージはある、か…いや無い方が可笑しいわね…」 ノワール「貴方でさえそれ程のダメージを…待って今私達って…ッ!」 その時ノワールは彼女と同様IMSの損傷が大きいものの、無事だったネプテューヌ達だった。だが、見た、見えてしまった。同じ仲間である蒼の傭兵団のIMSパイロットだったモノを、辛うじて息はあるが下半身は無くいつ息絶えても可笑しくなかった。機体も酷く大破し、破損したユーゴの頭部の隙間から見える瞳は虚ろだった。 ノワール「な…ぁ…」 IMSパイロット(女性)「…き…が…つ…い…」 ノワール「…ッ!…む、無理に喋らないで!い、今応急て、手当を―――」 IMSパイロット(女性)「わ…た、し…より…くろ、め…さん…を…」 弱弱しく僅かな力を振り絞り、指を指す先にはうずめが声を掛けつつ必死にくろめの応急処置をしていた。近くにはベールもいるが気を失っていた。だがそれよりも目を引いたのはくろめの怪我であった。IMSガンダムハルートⅡの損傷が酷く体も彼方此方火傷が酷く、片目の周りも酷いやけどを負い頭部には若干の出血が見えていた。 ノワール「ッ…でも貴方は―――」 IMSパイロット(女性)「覚、悟…は…出来、てま…す…だ、から…お…願、い…」 ―彼を、私達に道を示してくれたレヴィドラン(彼)を助けて― ノワール「…元よりそのつもりよ、任せなさい」 IMSパイロット(女性)「……ぁ…り……が…と……ぅ…――――」 仲間からの願いに必ず応えると言ったノワールに安らかな表情で瞳を閉じ微笑みながらその命の灯は途絶え、その胸から魂がゆっくり出てくる。それをノワールは両手で掬う、何処か暖かさを感じる。しかし数十秒後には消滅する事に変わりはなかった。 そのまま静かに消える魂、この特殊な宙域では避けられない事実にノワールの握る手の力が無意識の内に強くなっていた。だが嘆かない、皆覚悟の上で来ているのだ。ノワールは即座にくろめの応急処置に向かう、レヴィアーナはその様子を見つつ現状の把握しようと周辺状況を確認していた。 レヴィアーナo0……とはいえ酷い有様ね、混沌の連中半分消し飛んでるし、デスギガスターは耐えたけど何か煙出てるし、ADFは6割近く跡形も無く溶けてるし、アークスに至っては7割だし…FPSFは、マジで、アレ凌いでるのね、半分消滅してるし無事な艦隊もちょっとダメージ受けてる、か…」 ノワール「ッ…レヴィアーナ、つまり今の砲撃で…」 レヴィアーナ「流石にちょっと聞こえちゃったか、正直な話この領域に来た勢力全体で見れば超がつく程の大損害いや全滅どころか壊滅状態ね、撤退で来ていたら即時撤退確定、対策を施して再突入って言いたいけどここに入った時点で後戻りはできない、それに跡形も無く消し飛んでるから、救助する事自体不可能ね、ただまぁ…アタシ含めてアークは無事、とはいかないわね。アレの砲撃でアタシでもダメージを負っているから厄介な事極まりないわね。 それに、他のアークの連中はっと…ワーザウィルは、あー…元気そうね、アイツ…ワーザウィルが出したアーク艦隊の全体の、2割くらい減ってるからかなりの損害なのに寧ろやる気爆上がりって流石戦争好きこれくらいじゃ動揺する事はないか…地味にここにまで高笑い聞こえるし…元気あり過ぎでしょ… コーンもコーンで、闘志とか殺意とか怒りとか溢れ出てるわねー…そりゃあんなの(バースト砲一斉砲撃)かまされたらそうなるか… バフォは、この絶望が溢れてる現状ダメージがあっても直ぐに回復するわね。でも無駄に真っ黒けね…頭もギャグ補正御用達のアフロになってるし…まぁカツラのように取れるわねアレ… アルケアは、腐敗でコントロール奪った敵艦全部盾にしたみたいね、まぁ何ヵ所か焦げてるから完全には流石に厳しかった訳か…いや腐敗させた敵艦を盾にしてあれだけ耐えてあの程度で済む方がマシって考えもあるかもね、アイツの場合だと… ティエンディーは…うっわ、かなり手痛いダメージくらってるわね、お得意の変化で直撃する軌道そらしてもあの有様か…まぁ変化する状況になれば回復しそうだけど… ラスティは…よかった無事、ではないか流石にダメージを負ってるか…でも、ラスティアタシのライバル達(クリスカ達&Kドラン)を助けた辺り…アタシの事考慮してるのかしら…まったく意外と世話焼きね… ソルブレイズは、太陽級のエネルギー展開して防いだ、けど流石にあの大きさ混沌は兎も角他の勢力を守ろうとしたのね、そう考えるとエネルギーの消費量もそれなりに多そうね…まぁ直ぐ回復しそうだけど…」 ノワール「―――ねぇ、他の皆は私達の仲間は、無事、なの?」 レヴィアーナ「―――…そりゃ、聞くか…いや聞かない筈が無いわねアンタ達(蒼の傭兵団)だったら」 何となく、何となく思った疑問に、独り言になりながらも現状を確認していたレヴィアーナは、何とも言えない表情を浮かべ小さく呟きつつも、ノワールの方に顔を向けず、事実を話す事にした。 レヴィアーナ「…落ち着て聞いてちょうだい、多分無理かもしれないけど、無事だったのは―――」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 妹ドラン「せ、戦艦損傷大…搭載武装破損…む…無人機、ロスト数…90…%?生…存、パイ…ロッ…ト…10%…?」 レヴィアーナ「アンタ達(ノワール達)とラスティが助けた彼女達(クリスカ達)だけよ…他の連中は、皆あの砲撃で殆ど戦死…ね」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ノワール「私、達…だけ…?」 レヴィアーナ「…ええ、アンタ達だけよ」 ノワール「――――」 その事に思わず呆然となった。あの光で戦域に出ていた仲間は殆ど戦死し、生き残っていたのはノワール達だけという残酷な現実であった。 レヴィアーナ「けど、アンタ達が生き残れたのはアタシが咄嗟にワーザウィルが寄越した戦艦2隻を盾にしただけじゃ足りなかったのよ、ソルブレイズが咄嗟にエネルギーを放出して防いでいたでしょ?…直撃コースだったのよ、あのでっかいバースト砲のね」 ノワール「―――ま、まっても、もし防御が間に合ってなかったら…」 レヴィアーナ「―――全滅、してたわねいくら警戒を高めて被害を抑えるために防御を硬くしても、あのデカブツ(強化型G.T.B)の主砲の直撃を喰らってたら確実に、ね。アタシでも防ぎきれず、今以上のダメージを負う可能性だってあった。余程他の連中よりイレギュラーって判断してるみたいね…チッ厄介極まりないわよホントに…」 その事実を聞き、ノワールは後ろを振り向く、其処には彼方此方から黒煙を吹かすプトレマイオスⅢとG.T.Dとアイアンフォスルの姿があった。 ~プトレマイオスⅢ ブリッジ~ その頃気を失っていた姉ドランも目を覚まし、素早く起きて周辺を見渡す。 体中が痛むが、堪えつつ少しでも現状の把握をしようとする。他にも気を失っていた人が目を覚ましていくのを確認する中、妹ドランが他の皆より先に目が覚めていたのか、端末を見ていた。恐らく味方の状況を確認している筈なのだが、明らかに様子が可笑しかった。 姉ドラン「妹、味方の―――…ッ!」 妹ドラン「ほ、殆ど…しん…でも…おち、つか…なきゃ…おちつ…か…!」 端末に映し出されている9割近くが赤くなった表記、モニターに映されている表記はIMSパイロットと無人IMS、UNACの状態を意味している。それはつまり――― 姉ドランo0あの砲撃で9割近くの被害が…いえ、切り替えるのよ私、今どうするか分かっている筈よ「妹、生存者の場所は!」 妹ドラン「はぁ…はぁ…おち、おちつく、おち、おちつ…!はぁ、はぁはぁ、ハァハァ…‼‼‼」 姉ドランo0くっ…!分かっては居たけど、妹も覚悟していたのは理解している。けどこれ程の被害と戦死者数は流石に響くか…!皆は覚悟の上でこの領域に来ているそれでも妹は仲間を家族を他の誰よりも大切に想う…現に何とか受け入れようとしてるけど目の焦点が徐々に乱れてる…それを考えると最悪の場合また気絶する可能性だって十分あり得る…落ち着かせる方法があるとするなら――― 徐々に呼吸が真面にできなくなっていく妹ドラン、手の震えは止まることなく、視界が一気に不安定になりかけた時、急に誰かに肩を掴まれ強引にモニターから視界を外され、直後目が覚めたのが誰か確認する暇も無く頬に叩かれる痛みを感じた。 突然の事に思考が真っ白になる。そしてそこで漸く肩を掴んだのが姉ドランである事に気付いた。 妹ドラン「―――」 姉ドラン「…妹、まずは深呼吸をして慌てずゆっくりと深呼吸しなさい」 そこから一気に攻めるように言うのではなく落ち着かせ、冷静さを取り戻させるよう優しくいう姉ドラン、そのお陰か妹ドランは、ゆっくりと深呼吸を始めると不安定だった目の焦点は少しづつ安定してくる。 妹ドラン「――――スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…スゥ…ふぅ…お姉ちゃん…」 姉ドラン「分かってる、そのまま、ゆっくりと呼吸を繰り返しながら聞きなさい、皆死ぬ事は覚悟の上でここに来ていた。それは理解してるわね?」 妹ドラン「スゥ…ハァ…う、うん分かっていた。理解、出来て、いたけど…」 姉ドラン「だからって自分自身を責めるのはダメよ、それこそ覚悟を抱いて戦場に出た仲間に、家族に対して失礼極まりない事よ、だから…逝ってしまった戦友の分を抱いて抗うのよ」 妹ドラン「皆の…分を抱いて抗う…」 姉ドラン「ええ、自分の責任とか、自分の判断でとかそういうのじゃない、皆の判断でここに来た。妹、皆の分も抗うわよ最後の、最期までね」 妹ドラン「―――うん」 妹ドランの目からは涙はまだ流れているものの、その瞳に映る光は、逝ってしまった仲間たちの分も抗うと決意を抱いた輝きを灯していた。 何とか立て直した妹ドランを見て姉ドランは一安心し、周辺を改めて見渡すと目を覚ました仲間も先ほどの言葉を聞いていたのか、まだ諦める様子は無く最後まで足掻こうと各システムの回復に全力を注いでいた。その時、通信が鳴り即座に、ブリッジの席に座り即座に通信を繋げるが敵艦群のバースト砲の被弾の影響かノイズが酷いが即座に修復を行いつつノイズの影響が無くなる状態にまで通信チャンネルを上手く調節しつつ通信を開いた アタンス『ザザーーさん!二代ザザ…の姐さん!無事か!返事してくれ!』 姉ドラン「こっちは無事…って言いたいけど戦域に出撃していた人は9割が戦死、プトレマイオスⅢの損傷も酷いわ」 アタンス『―――!!…そうか、こっちもGTDの損傷が酷い、装甲も一部破損してる上に搭載している武装の大半も破壊されちまった、生きてるのはバースト機関とバースト砲…だけだ。アイエフ達が乗っているアイアンフォスルはバースト砲と口部の主砲以外ダメになっているって報告もあった。…二代目の姐さん、俺たちの3隻、応急処置しないと支障が戦闘中に絶対に出る。それにあれだけの大規模なバースト砲の一斉砲撃だ。流石に短時間での再発射は厳しい筈…その間に立て直すぞ!』 アイエフ『ええ、アタンスの言う通りまだ終わった訳ではないわよ』 姉ドラン「…そうね、まだ終わった訳じゃない蜘蛛の糸のような希望でも抗って掴もうじゃないの」 アタンスの言う通りプトレマイオスⅢの武装の大半は先ほどのバースト砲の一斉砲撃で破損し、装甲にも大きな損傷がある事は事実だった。それを踏まえると最低限応急処置をしなければ戦闘継続は致命的とも言える支障が出る可能性が非常に高い状況だった。だがアタンスは敵艦群のバースト砲の威力から見て再発射には時間が掛かると言っていた。その点から少なからず猶予はある筈だ。 姉ドランo0…今は戦闘中でのリスクを出来る限り抑えて、少しでも安定させて態勢を整えないと…!「妹!作業用IMS乗りこなせる整備班に―――」 咄嗟に妹ドランに整備班で作業用IMSを乗りこなせる人に修復を頼むよう言う前に、再度高エネルギー反応が探知された。思わずブリッジにいる全員が外を見る、見て、しまった。 宙域に見え始める無数の、赤い点が次々と再び灯を、絶望を輝かせる 姉ドラン「嘘、でしょ…?せ、先代!」 アタンス『俺でも分からねぇ!あんなの想定外だ!高出力での連続の砲撃はバースト機関がオーバーロードして制御しきれ…待て、まさか…!』 姉ドラン「何!?何か分かったの!?」 アタンス『…これはあくまで推測に過ぎないが、この空間に突入する時に水面に激突するような衝撃があったよな?』 姉ドラン「何で今その話を!けど確かにそれはあったけ、ど…待ってまさか―――」 アタンス『…ああ、恐らくこの海中のような宙域で何らかの手で緊急冷却をした可能性がデカい、或は他の武装へのエネルギー供給を遮断してバースト砲のみに集中した。前者は今一この宙域の特性が把握できない以上推測に過ぎないが後者はうまい事調節できればできなくもない…正直言って今の俺たちの状況じゃ詰みだ』 アイエフ『そんな!どうにか出来ないのアタンス!』 アタンス『出来てたらとっくにやってるに決まってるだろ!!!だけど【時間が全く足りないんだよ】!…ちく、しょうっ…!こんちくしょうがぁぁぁ…!!!』 姉ドラン「…詰み、か…」 妹ドラン「お姉、ちゃん…」 通信を聞いて僅かに残っていた希望すら数分以内には焼き尽くされる。他勢力の一部も姉ドラン達と同様時間が足りなさ過ぎたのだ。だが残っている一部の勢力は其れでも諦めないと少しでも落とそうと抗っていた。…しかし時間の問題という点は変わりないだろう仮に防ぎきれたとしても更なる甚大な被害を被る事は避けられなかった。 姉ドランo0アイツだったらレヴィなら、…こんな状況でも諦めず危険性がどれだけ高くてもこの状況を切り抜けるために何て言うだろう… これ以上抗ってももう、無理だと、ダメなのかと姉ドランが蒼の傭兵団の皆が諦めかけた、その時だった。 ―まだです!まだ、終わってない‼終わりじゃない‼‼‼― 姉ドラン「ッ!今のはオープン回線、妹誰のか分かる!?」 妹ドラン「今、確認してる…!Kドランからのだよ!」 姉ドラン「けど何でオープン回線なのよ、蒼の傭兵団の回線はある筈なのに!」 妹ドラン「予測だけどあのバースト砲で破損した可能性があるそう考えると―――」 その時だった。外の光景に見えた蒼い光、咄嗟にズームし確認すると蒼色カラーの改良型AISを捉えた。右足部と左腕が破損しており、よく見れば右腕にはAISブラスターが装着されていた。何より肩にある2匹の龍が銃を持ったエンブレム、つまり蒼の傭兵団である事を意味していた。咄嗟に妹ドランは素早くオープン回線で悲鳴にも近い声で呼びかける。 妹ドラン「Kドラン待って!無茶だよ、危険すぎる!」 Kドラン『承知の上です!それに、これを逃したらそれこそ勝ち目がありません!』 妹ドラン「ど、どういう事…?」 Kドラン『あの敵艦群の最深部に一隻だけ、一隻だけ他の敵艦群と違って主砲のチャージが少し遅かったのです!』 妹ドラン「―――!もしかして、それが…!」 Kドラン『指揮官機の可能性があります!それさえ何とか撃破できれば指揮系統が大きく乱れる筈です!』 Kドランが断言する内容に蒼の傭兵団の全員が目を大きく開く、仮にKドランが目撃した敵艦が指揮官機、旗艦であるとするならばそれを墜とさば多大な影響が出る。そんな小さくも淡い希望、否――― アタンス『いや乱れる所の話じゃないぞメカ二代目!もしソイツが旗艦なら心臓部と同じだ!旗艦さえ撃破できれば敵艦群も連動して止まる!纏めていけるぞ!分が悪すぎる賭けだが、まだ負けた訳じゃないぞ!』 アイエフ『けど、やっぱりオープン回線でしか伝えられなかった状況だと流石に勘付くみたいね…目視で大規模のいえ全敵小型戦闘機群一斉に来るわ!』 ベルサー軍の特性を理解しているアタンスが断言した事で淡い希望は、極めて細くあるが確かな希望へと変わった。だが相手も決してそれ許す訳がなかった。小型の敵戦闘機が全て一斉に敵艦群から前に出て殺到し物量で押し止めるつもりなのだろう。しかし――― 妹ドラン「―――お姉ちゃん、私出撃する。この僅かな希望絶対に手放さない」 姉ドラン「ええ、行きなさい、空いた席は私が代理でやっておくわ」 妹ドラン「んっ…!」 その程度で怯む事は無く、僅かな希望をつかみ取るために抗う覚悟は既にできていた。 妹ドランはハンガーに急ぎ駆け出す姉ドランは見送りつつ、生存している全パイロットとプトレマイオスⅢの艦内放送、及びGTDとアイアンフォスルに通信を繋げた。 姉ドラン「――――艦内及び各艦に通達、これより我々は敵艦に向けて突貫を行う、目標は敵旗艦よ。満身創痍よ、最悪、全滅しても可笑しくない。それでも私達には最期まで抗う覚悟がある!それで十分!総員、突貫!Kドランを援護するわよ!」 生きるか、死ぬか、僅か数分の最期になるかもしれない攻勢に蒼の傭兵団は、途轍もなく、途方も無く大きな賭けに打って出た。小さく、だが確かな希望を信じて…! 【INFO】被害総数はこれでもかなり緩和している(蒼の傭兵団以外)。この困難超えられるなら超えてみせろ(後モエツキタ… 2021年 04月13日 23 23 19 エアロ バースト砲の一斉砲撃により、各艦隊は甚大な被害を受けた。 無限とも思える数分、いや数秒…光の嵐が晴れるとそこには絶望的な光景が広がっていた。 損傷を受けない艦はなく、丸ごと消滅した艦すらあった。 攻撃頻度が鈍ることは避けられず、 更に敵は間髪おかず第二波を放とうとしている… 各艦隊は無茶と理解しつつも攻勢を開始する! ~FPSF~ FPSF旗艦ヨトゥンヘイムは健在だった… しかしシールドはダウン、熱でひしゃげた箇所も見られる。 FPSFは全体で見れば被害は少数だが、 それでも4割に当たる8万隻の艦を消失した。 特に陣形の外側に配置した戦艦、巡航艦の喪失が著しく、 砲撃能力の大幅な低下が懸念される。 衝撃から立ち直ったレオニダスは各艦隊司令官を呼び出し状況を尋ねる。 レオニダス「っ・・・各艦、状況を報告せよ!」 <戦艦ルイトポルド、反応消失!> <宇宙母艦トリッテンハイム、応答なし!> <揚陸艦、宇宙母艦に被害ほぼなし、陸戦隊と空戦隊は健在です!> エピメテウス<陣形外側の艦が被害甚大です…これは痛手だ…> マウリア<ミサイル艦もかなり被害が大きい、だがここで諦めていられっかよ!> カロザース<潜宙艦隊、最後の1隻まで戦いますぞ!> 状況報告のさなか、オープンチャンネルで通信が聞こえてきた。 Kドランが話しているようだ… ―まだです!まだ、終わってない‼終わりじゃない‼‼‼― 敵艦群の最深部に一隻だけ、一隻だけ他の敵艦群と違って主砲のチャージが少し遅かった艦がいる。 それが最初に映った黒いGT…GTBだということを理解するのに時間はかからなかった。 旗艦を落とせばベルサー艦は連動して爆発、或いは機能停止するはずである! ヤナーチェク<最高に部の悪い賭けですが…乗らない手はありません! ベルサー軍の戦艦は旗艦を落とせば機能低下或いは停止します! 提督、このチャンスに賭けてみるべきです!> マウリア<そうだ兄貴!少しだが絶好のチャンスだぜ! 9回裏ツーアウトからの逆転満塁サヨナラホームランだ! ミサイル艦隊、ありったけの弾用意しろ!全弾ぶちかましてやる!> マウリアの号令でミサイル艦隊は再編成、凸形陣の先頭に立ち、 火力の滝を形成するため突撃の体制を取る。 メンフィス<空戦隊全機、レヴィの部隊を守れ!敵旗艦に殴り込みかけてやる!> 空戦隊は全中隊出撃、レヴィの彼女達を載せるため、 ランカのノーズアートが施されたケーニッヒ・モンスターを先頭に一斉に敵戦闘機部隊に対して突撃を敢行する。 メンフィス<レヴィの彼女さん達、聞こえてっか!? 俺達がどでかい黒鯨までエスコートするぜ! アシがないってんなら、ランカのノーズアートが書かれたケーニッヒ・モンスターに掴まれ!> 各部隊の覚悟を聞き、レオニダスも心を決めた。 レオニダス「諸君、すまない・・・だが覚悟は受け取った! 全艦を凸形陣に再編、敵旗艦GTBを落とす! 空戦隊、全機出撃!蒼の傭兵団を護衛せよ!」 一同『了解!』 陣形を再編成したFPSFは空戦隊を出撃させた後、 一斉に敵艦隊に向け突撃し砲撃を行う。 全滅の可能性もあるが、ここは流れに乗るしか無い! 未来をつかむために!可能性を守るために! ~混沌軍~ 混沌軍も大混乱の最中にある。 圧倒的なバースト砲の攻撃は予想以上だった。 ワーザウィルの統率により一斉砲撃を行ってある程度は相殺したが、 それでも半数の500万隻を喪失した。 デスギガスターもシールドを喪失、被弾負荷によって生産設備が一時停止してしまった。 回復には時間がかかるだろう… 旗艦インティミデイターはシールドを喪失したものの、 エグゼクター級のため外殻が多少損傷した程度で済んだ。 クロウはブリッジから艦隊を見渡しながら報告を受ける。 クロウ「ヌゥッ…被害状況を報告せよ」 デルビン「はっ、被害総数500万、半数がやられてます… 旗艦もラヴェイジャー、オーターク、デスポット、ヘラシアークが轟沈… ただキスリルはんのナイトハンマー、デルゴノフ兄貴のスプレマシー、 フルミナトリクス、ソヴェリンが健在です デルシイナ郡も現在総数2兆…アカンわこれ…」 デルビンÇ「ううぅ、目がやられてもうた…」フラフラ デルダーB「オイルが止まんねぇ!あかーん!」 トーチャードリゴン「おかーん、おかーん!いてぇよぉ~…」 ブリッジ要員もあまりの光の反射をまともに見てしまったため、 カメラアイが焼け付いたり、熱でケーブルが破損して、 オイル漏れを起こすなど深刻な状況だった。 クロウ「負傷者にはすぐに救護班をよこせ! デスギガスター、状況は!」 デスギガスターの管理官であるデルダマイラが応答するが、 声色は弱く、いつものような雰囲気ではない。 デスギガスターも相当の損傷を負っているだろう… デルダマイラ<状況は悪いです、提督 直撃こそ避けましたが、シールドに掠った影響で生産設備がダウンしました さらに主砲制御装置も一部損傷、大至急復旧を急がせとりますが、 すぐの発射は無理です…今撃ったらそれこそ爆発してしまいますがな…> クロウ「詳細は了解した。 復旧を急ぎ、完了次第主砲をフルチャージ発射準備! 管理者の惑星を吹き飛ばす以外に打開策はない!」 デルダマイラ<了解しました!作業を急がせますぅ!>ブツッ 一方、艦の隣の空間では、一人の女が高笑いしている… 服装を見れば自ずと明らかだ。戦のアーク、ワーザウィル。 予想以上の管理者の攻撃にテンションが下がるどころか、むしろ高笑いしているのだ! ワーザウィル「クククク…クッハハハハハハハハ! そうだ、そうこなくてはならん!圧倒的な勝ち戦も面白いが、 絶望的な状況まで追いつめられてからの、大逆転勝利こそが、戦いの醍醐味! やるではないか、管理者!我の全力を持って、貴様の艦隊を叩き潰してくれようぞ!」 【INFO】ワーザウィルってモデルはターニャ・デグチャレフ(@幼女戦記)だよね? 高笑いはターニャのイメージで書いてるゾ 直ちにワーザウィルは艦を錬成し、損傷したものも再錬成して作り直し、 統制砲撃の準備を整える。 戦いそのものの化身だけに、負け戦の状況すら楽しんでいるようだ… クロウ「…さすがワーザウィル様と言うべきか…」 デルビン「戦の化身とは言え、頭おかしなるで…」 他のアークというと… バフォグリーズは頭爆発状態で伸びていたがすぐに気を取り直し、 アーク体の分体を形成、眷属を召喚して突撃の体制を取る。 バフォ「我をここまで追い詰めようとはな!だが我は絶望の化身! さらなる絶望で飲み込んでくれようぞ!管理者!」 ティエンディーは直撃を喰らい、ローブが焼け焦げたがなんとか無事だった。 自分の負傷という事象すら「変化」させてなかったコトにしてしまった。 そしてサイキックで回復に努める。 コーネは更に怒り狂い、ワールドイーター兵団の艦の舳先に立って突撃していった。 コーネ「あんな砲で消し去ろうなど、下劣の極み! 我が断罪してくれる!兵団、突撃!」 混沌軍と負のアーク達は即座に体制を整え、攻撃に入る。 攻撃こそが最大の防御、今撃たなければやられるだけなのだから。 ~アークス~ アークスも損害著しく、無力感が漂うが、Kドランの突撃はアークス達の目を覚まさせるには充分だった。 マトイ「ドランが!あれじゃ死ににいくようなものだよ!私が止める!」 シャオ「マトイさん!各アークス、Kドランさんを援護して下さい!」 ジャヌス「…あのカッコつけの馬鹿野郎が…!俺も行くぞ!」 レギアス「全アークス、Kドランに続くのだ!」 Kドランに続くように、損傷を免れたAISが全機出撃し、Kドランに続く。 【INFO】Kドラン特攻したらマトイが深遠なる闇になっちゃうからね、援護入れるよ 【仮面】「…仕込みが必要だな…時間がないが…」 ダークファルス【仮面】はひとりごちる。 【INFO】オォン!書ききれない!分割する! 2021年 04月23日 19 06 20 忘却の亡霊 ソルブレイズ「……」 周囲を見て、惨状を見て黙り込むソルブレイズ 圧縮断層バリアで出来る限り守ろうとしたがいかに無制限のエネルギーを持つソルブレイズをしても守りきれなかったようだ 当たり前の事だがソルブレイズ自身は無傷である バリアを周囲に展開してソルブレイズ自身は砲撃を吸収し光を放って尻尾から炎を噴き上げ、放出している そして余剰エネルギーで小さい太陽を作り、それをエネルギーとして放出する ソルブレイズ「……プロミネンスレイド」 放出されたプロミネンスは敵艦に殺到していった…… 2021年 05月30日 23 04 21 レヴィドラン ~プトレマイオスⅢ ハンガー~ 各勢力が決死の突撃を行おうとする頃、妹ドランは予め服の下にIMSパイロットスーツ(専用型)を着込んでいるため、その場で服を脱ぎ棄てながらカタパルトにまで足を進めつつ状況の確認を行い始めた。 妹ドラン「状況どうなっているの!」 秋山「あっ、ボス…出撃した皆さんはノワールさん達を除いて…皆、戦死です…残っている戦力は補給途中だった無人型IMSとUNAC合わせて1万ちょっと…」 妹ドラン「―――ブッリジでも私も確認していた」 秋山「ボス、その大丈夫、ですか?」 恐る恐る心配そうに聞く秋山、彼女自身妹ドランが蒼の傭兵団の皆を誰よりも一番想う人だ。それ故にこれ程までの戦死者数は精神面で大きく応えるのではないかと不安になっていたのだ。そんな秋山に妹ドランはちょっと苦笑いを浮かべつつ応えた 妹ドラン「んー…最初は何とか立て直そうとしてちょっとダメになりかけたけどお姉ちゃんに喝入れられたから、うん何とか大丈夫…それと館内放送は聞いていると思うけど敵旗艦に突撃するから、補給が終わり次第残っている残存戦力全部出して、私も出る…!」 残存している戦力を出すよう指示を出しつつ、自身も出撃すると言い切る。その瞳に映る煌めきを見て、秋山は妹ドランが揺るがない決意を抱いていると確信する。今の彼女(妹ドラン)は絶対折れないと! 秋山「分かりました!皆残存している機体の補給と出撃準備急いで!ボスも出撃するよ!」 整備班『了解ッ!』 秋山「ボス、…整備長、ご武運を」 妹ドラン「んっ!」 秋山の声に応えるように自身の愛機、IMSEX-Sガンダムを展開、強化型ビームスマートガンを展開して、そのままカタパルトに接続する。 ハッチが開いた直後、太陽が如き火球が敵戦闘機群に突っ込み、大きな穴を開ける光景が見えた。その光景を見て、一瞬目を開く程驚いたが直ぐにそれが太陽のアークによるものであり味方となれば最も頼もしい存在と確信を持てた。 妹ドラン『すぅー…はぁー…』 深呼吸をして気持ちを整える、元々決意を抱いていたが不思議と澄んだように落ち着いていた。それはきっと、負けない諦めたくないという蒼の傭兵団皆の意志でもあると何となく感じていた。そして――― 妹ドラン『妹ドラン!EX-Sガンダム、行く!』 小さな希望を掴み取るために絶望的だが、不屈の意志を感じる戦域へ飛翔した。 ~原点管理者領域 セラフ~ 出撃した妹ドランは即座に変形ライド型で一気に加速する。周辺を確認すると、別方向では凄まじい爆発音の連鎖と共に爆炎に紛れて怒りのアークコーネは手に持った特大の大斧で切り刻みながらワールドイーター兵団と共に敵旗艦に猛進していた。 さらにワーザウィル率いるアーク艦隊も敵戦闘機群を薙ぎ払ないながら混沌軍と共に進軍をしていた。 アークス達も、Kドランの決死の特攻に諦めない意思を滾らせ、Kドランに続いていく彼一人に無茶は決してさせない、Kドランの乗る改良型AISに迫る敵戦闘機群を迎撃しつつ前へ着実に進んでいた。 妹ドランo0皆形は違うけど、同じ敵を討つ為に動いている。何が狙いで何のために此処に居るのか、きっとその答えは其々異なるの、かな…けど、この距離間に合うのかな…いや違う、それでも、私は、私達は!』 メンフィス〈そこに居るのはレヴィの妹さんか!アシでお困りなら左方向から近づいてくるランカのノーズアートが書かれているケーニッヒ・モンスターに掴まってくれ!〉 FPSFから突然入った通信に反射反応で左側を見ると、そこには通信で聞こえていた通りランカのノーズアートが書かれているケーニッヒ・モンスターがこちらに寄って来た。その上にノワール達とクリスカ達も居がクリスカ達はIMSサイズの戦術機を纏っている当たり恐らく改良型戦術機は限界だった可能性があったのではないかと妹ドランは考えつつケーニッヒ・モンスターの上に変形しつつ着地した。その直後イーニャが一番に抱き着いてきた。考えずとも妹ドランが無事なのか心配していたのだ。 イーニャ「ドラン、無事だった…!よかったぁ…」 妹ドラン『とはいっても船(プトレマイオスⅢ)はボロボロ、だけどね…皆状況はさっきの通信で入っているかな』 天龍「おう、無茶な上に無謀すぎるけどな。…だけどここを乗り越えれば道は確実に切り開ける筈だな」 クリスカ「ああ、確実に、開けるだろう…もっとも目前に迫る敵群を捌き続けないといけないようだな!前方及び2時方向敵戦闘機群来るぞ!」 弾かれるように一斉に前方と二時方向を確認すると、無尽蔵とも言える戦闘機群が迫ってきていた。全員が一斉に構え、射程圏内に入った直後―――― 妹ドラン『一斉掃射!敵戦闘機群は実質壁と同じ、敵旗艦まで掘り進むよ!!!』 『『『了解ッ!』』』 乱れ放たれるは、ビームと実弾の嵐だった。敵戦闘機自体は単体ではそこまで強度はないのか命中すると同時に爆散するものの、即座に次の敵戦闘機が迫ってくる。しかも圧倒的物量であった。少しでも撃ち漏らしが生じればそこから被弾率が爆増する可能性があった。だが彼女(妹ドラン)達は怖気づく事無く攻撃を継続していた。 更には、FPSFの空戦隊が追撃と言わんばかりにミサイルや銃弾による弾幕で敵戦闘機群の壁の広さを拡大していく、それだけに収まらず後方からG.T.Dのバースト顎下部にあるバースト砲とプトレマイオスⅢの主砲が発射されより大きく確実に穴を広げた。そこに妹ドラン達が捕まっているケーニッヒ・モンスターが突入し、続くように残りのFPSF空戦隊、そこに少し遅れてプトレマイオスⅢとG.T.D、アイアンフォスルも突入した。 ベール「突入には成功できましたけど、この数、少し、でも攻撃の手が緩めると…!」 彩峰「文字通り物量で潰される…けどBETAに比べれば恐れる程じゃない」 冥夜「ああ、あの絶望を生き延びてきた我々だ、この程度の絶望的状況あの時に比べれば容易い!」 くろめ「確かに、恐れる程じゃないね…ッ、ただダメージがまだ残っている以上無理するにも限度を考えないと体が持たないな…!」 妹ドラン『補給は、正直厳しい…真っ直ぐ一直線に―――』 前方を確認した時迫ってくる敵戦闘機群に紛れて砲台型の戦闘機が数機飛び出し砲門が既にこちらに向けられている状態で赤い灯が見え、妹ドランは真っ先に理解した。 妹ドランo0まさか、アレはバースト砲!?規模は小さいけど、直撃したら流石に…!間に合って…! 発射される前に素早く狙い撃とうとしたその刹那、青い光の筋が横切ったと同時に鉄の塊で叩きつける音が聞こえ、その正体が何なのか急ぎ確認しようとするが青い光の正体がそのまま両手に持つ巨大な物理型の武装で別のバースト砲台型の戦闘機に衝突させ、残りの敵機に関しては背部から出たブレードらしき物が射出、否ワイヤーに繋がれたブレードが意思を持つかのように数機を突き刺し更に腕部から弾丸を撃ち出し残った一機を破壊し、そのままケーニッヒ・モンスターの直ぐ傍まで移動してきたその正体は――― アタンス『ふぅ、間に合ったか?』 妹ドラン『先代…!道理であの機動力でいとも簡単に…!』 ネプテューヌ「アタンスさん!」 MASガンダムバルバトスルプスレクスを纏ったレヴィアタンスであった。彼は、決死の覚悟で先陣を進む彼女達を見て居ても立っても居られず、カタパルトは破損していたため、ハッチを手動で開きそのまま最前線まで急加速で合流してきたようだ。 アタンス『敵の数は多すぎるとはいえ迫って来る奴だけに集中しとけよ、一々迎撃しまくっていると持たねぇぞ』 くろめ「そうしたいのは山々だが…ッ、キリがない…!」 アタンス『確かにそうかもしれないが、残弾も考えねぇと―――』 少しでも消耗率を減らそうと迫って来る敵機を撃破しつつ、突き進んでいると後方から紫の光の奔流が目前の敵戦闘機群の壁を瞬く間に飲み込む。 しかもかなり側面に近かったのか余波で少しバランスが崩れたが、FPSFはそこから即座に態勢を直ぐに戻していた。特にケーニッヒ・モンスターは即座に対応していたようだ。尚――― アタンス『ヘブッシッ!?』 一名ギリ整え切れずケーニッヒ・モンスターの背に顔面着地をした模様、こんな時にギャグ補正働いちゃダメよー アタンス『ッブッハァ!るせぇ!俺だって好き込んでやってねーっての!』 妹ドラン『先代、それは置いておこうよ(アタンス『まぁそうなんだけど!』)さっきの、多分レヴィアーナ…あれ程の威力もしかしたら…!』 後方を確認する事無く、前方を即座に確認する。視界の先にはハッキリと穴が見え、その出口には黒い巨影が、G.T.Bがハッキリと見えていた。それを見て即座に妹ドランは理解した、【アレが旗艦に間違いない】と…!そのまま迷うことなく膝をつき片手をケーニッヒ・モンスターの背に手を当て通信を繋げる。 妹ドラン『聞こえるケーニッヒ・モンスターのパイロットさん!見えてると思うけど、あの黒い巨大な影は敵旗艦だよ!穴が塞がれる前に一気に加速して!』 そう伝えた後即座に立ち上がり、防がれないよう出口周辺の敵戦闘機群に向け狙撃で撃破をしていき塞がれないよう妨害を行い始めた。小さくも確かな希望は視界に入っているのだ。 ~~~~~~~~~~~~ 一方敵戦闘機群に大きな穴を開けたレヴィアーナの手に持っているのは紫色のビームマグナムだった。しかし余程の高出力だったのか、融解するように粒子となって消えた。 レヴィアーナo0派手に撃ったとはいえ、一応突入している連中には当たらないように弾道は弄りながら変えたから巻き込まれは居ないっと…「―――さってと…ちょっとエネルギー消費が多かった攻撃とはいえ、アイツら(ネプテューヌ達)はFPSFとアークス達と共に私が開けた穴を全速力で移動中、ソルブレイズも派手に突っ込んで敵艦巻き込みつつ、敵の旗艦までの距離は縮まりつつあるし、混沌の連中も面制圧で確実に進んでいるわね…じゃあアタシは…!」 各勢力の状況を把握しつつ、レヴィアーナは自身にエネルギーを貯め込み、クラウチングスタートのように身構え――― レヴィアーナ「アタシはアタシのやり方で行きましょうかねっ!!!見てなさい管理者!これがAFEに生きる者達の底力をねっ!!!」 爆発的な加速力で一気に敵旗艦まで一直線に突貫してゆく、これ程までに絶望的な状況を覆し、管理者に一泡吹かせる為に…! 【INFO】後1~3スレで艦隊戦〆 2021年 06月19日 20 54 22 エアロ 【INFO】艦隊戦の現在の状況はこのエクセゴル決戦と想定してます 旗艦にボーディングは…むりかなぁ? ※なお加筆修正版です ~ADF艦隊~ ADFは防御陣形を取り、ビーム撹乱膜、シールドシップも展開していたが、 半数の250万隻を失う甚大な被害を受けた。 艦艇総数の50%を失う、すなわち作戦遂行が不可能になるレベルまで戦力が低下することを意味する。 ADF艦隊は昔日の勢いを失い、残渣しか残らない状況となっていた… マクレガー「くっ…被害状況は…」 通信士「…半数が壊滅、損害を受けない艦はありません…」 モートン<我が艦隊も被害多数、その上ヤコブセン艦隊は半数が消滅…> イヌヅカ<提督、総司令官!我が艦隊は健在ですぞ!ヤコブセン提督の仇をとらねばなりません! 敵の隊列が乱れた今が勝機!突撃しますぞ!> まともな艦は旗艦護衛艦隊くらいにしか残っていないという、 アムリッツァ星域会戦での同盟軍第12艦隊の如き惨状だった。 しかし、ここで諦める訳にはいかない。 マクレガー司令官は残存部隊により艦隊の再編を試み、 モートン艦隊とヤコブセン艦隊の副司令官であるイヌヅカ艦隊が陣形を立て直し、突撃を敢行する。 一方、シュトルラック率いる小部隊は数十隻単位で固まりプトレマイオスⅢの側につく。 シュトルラック「俺らは諦めねぇぞ!マスターを絶対に助けるんだ! 動ける連中は俺たちについて来い!」 マスターたるレヴィを助ける、その一心で。 その動きに海兵隊も同調する。 上陸兵力だった彼らは後方に置かれていたおかげで損害軽微ですんだ。 蒼の傭兵団に付いて行けば惑星上陸も狙えるはずだ。 クォンタル「海兵隊前進!何としても敵惑星への突入を狙う!」 カーシング「了解です、司令官。揚陸艦隊、前進!」 揚陸さえしてしまえば地上への突撃戦は海兵隊の十八番だ。 少ないとはいえ航空兵力も多少はある。 海兵隊は敵戦闘機を撃破しつつ前進する。 ~FPSF~ 後方からの激しい紫の閃光が輝くと敵戦闘機部隊はほとんど消し飛び、 敵艦隊には大きな穴が開いていた…その先に見える巨体はまさしく敵旗艦G.T.B! それを見て即座に妹ドランは理解した、【アレが旗艦に間違いない】と…! そのまま迷うことなく膝をつき片手をケーニッヒ・モンスターの背に手を当て通信を繋げる。 妹ドラン『聞こえるケーニッヒ・モンスターのパイロットさん! 見えてると思うけど、あの黒い巨大な影は敵旗艦だよ!穴が塞がれる前に一気に加速して!』 ランカ号のパイロットも即座に応答を返す。 パイロット1<見えてるぜレヴィの妹さんよぉ!あれに一直線に向かえばいいんだな!> 妹ドラン『ん、そう!私たちは戦闘機を落とす!加速して!』 パイロット1<おっしゃあ、ランカ号の底力見せてやるぜ! おい、プラズマブースターフル点火!> パイロット2<合点承知の助!お嬢ちゃん達、しっかり掴まってなよ! とんでもねぇGがかかっからな!(ガチャッ> パイロット1<総隊長、我々はこれより敵旗艦にお嬢さん達を送迎いたします! 片道切符上等!援護お願いします!> メンフィス<お前ら聞いたか!スピードの出る奴はついてこい! ランカ号を援護する!> 各パイロット<了解!> 副操縦士がレバーを下げるとケーニッヒ・モンスター・ランカ号はプラズマブースターをフル点火! ケーニッヒ・モンスターの巨体がみるみるうちに加速していく。 その加速度は既に第3宇宙速度に達し、鰯宇宙速度に届く勢いだ!(多次元から魔境式加速表現 空戦隊もジークフリート、カイロス、ルシファー、 メサイア、ナイトメアプラス、ブレイザーバルキリー、ドラケン3など精鋭機体が揃い、加速についていく。 しかし穴を開けられた敵艦隊もさるもの、次々と戦闘機が殺到し飽和状態にしてくる。 精鋭の空戦隊と言えど、対処しきれなくなってくる… <やられた、うわぁあ!>ブツッザザー <ケツにつかれた!誰か援護…グワーッ!>ザザーッ <アップルジャック、シェリー両中隊編成維持不能!> <コニャック、ラオチュウも機数減少、維持できるかどうか!> メンフィス<クソッタレ…数が多すぎる…ダメなのか…> アントンワーヌ<しっかりしなさいメンフィス!アンタが折れてどうするの!> エモティ<アップルジャック、踏ん張りどころだ!ナイトメアプラスの底力見せてみろ!> スプーン<ルシファーの機動性を舐めんじゃねぇ!> ジェイソン<カイロスだってやりゃできるんだ!コニャック、踏ん張れよ!> 次々と落ちていく中隊。 各中隊長が気を吐くが、メンフィスにも諦めの影が忍び寄る… FPSF本隊も戦線を維持するので手一杯であり、状況は不利になるばかりだ。 そして敵艦隊のバースト射撃チャージも止まらない… 各司令官にも諦めの影が忍び寄る… アガートラム「…我々の出来ることは無いのか…」 エピメテウス「こんな状況でどのような戦術を描けと…!」ガンッ マウリア「…ちくしょう、ここまでなのか…!」 ヤナーチェク「我々に敗北はないと…そう信じていたのに…」 カロザース「提督、もはやこれまで…」 旗艦の艦橋でレオニダスは絶望感に支配されていた。 勝算はあったはずだ、だが現実はどうだ? 膨大な数、撃っても撃っても止まらない敵機。 バースト射撃のチャージも止まらない。 そこから導き出されるのは最悪の結末。 旗艦撃沈による全艦隊指揮機能喪失による全滅敗北。 そして宇宙の破滅… レオニダス「認めたくはないが、これは詰みの状況なのか… チェックメイトなのか…!」 絶望感が艦隊を支配しようとした… その時である! ヒ ー ロ ー は 遅 れ て や っ て く る っ て な ! な ら 、 も っ と 多 く 連 れ て く る っ て だ け だ な 。 突如流れる通信。 艦隊の後方より、光の輪が一斉に現れ始め… アエリア「!!!!提督、後方からワープ反応… …なんだこれは、数えきれません!一体どれほどの数がワープしてきたと言うんだ!」 レオニダス「コズミックアークからの援軍!間に合ったのか…!」 そこに現れたのは… Sホークをはじめとするヒーローコマンドーたちの艦隊 Sホーク「レオニダス提督、おまたせ!遅れちまってすまねぇ! これから攻撃を開始するぜ!ヒーローのみんな! 俺達の底力みせてやろうぜ!」 ホーク達の戦艦ドミニオンを中心に、ヒーローや傭兵達を載せた戦艦郡が次々にワープアウト。 一斉に攻撃を開始し、敵艦隊は突然現れた敵に混乱をきたす。 ボンバノーリ率いるロシア空挺軍艦隊 ノーリ「ハラショー!ロシア空挺軍参上仕る! お茶の時間まで終わらせるぞ!」 ロシア空挺軍艦隊はクレイオン級の砲撃で中小の戦艦郡を切り崩し、前線を上げる。 勇気のアークとライオス率いるBRD部隊! ライオス「勇気の力はすべてを貫く!みんな!僕と一緒に突撃だ!」 ペロ「はいっ、ライオス様!」 ボーツァン「BRDのヒーロー達よ!アーク様の加護の力もある! 存分に敵を倒すぞ!」 剛力のアークとドラッケン率いるDOS部隊! ドラッケン「待 た せ た な ヒーロー達よ、剛力の力、見せつけてやるがいい!」 シャダウ「おうボス、今回は手加減いらねぇな、暴れさせてもらうぜ」 ゴーサ「俺もだ、みんな続け!」 英知のアークとアイシー率いるWIZ部隊! アイシー「英知の力を魅せつける時よ! 戦略と作戦だけじゃない、時には無茶も必要よ!」 ツダ「あら、姫にしては珍しいですね…」 ユニオンのヒーロー達は日頃の対抗意識もどこへやら、 それぞれの特性を活かし各所で魚型戦艦を撃破し数を減らす。 一騎当千のコズミックヒーローの実力がいかんなく発揮されているのだ! 封印のアーク率いる封印機関部隊! スティグマ「待たせたなソルブレイズ。 援護したるでぇ、封印機関総員、ここが正念場や!」 ジゼル「はい、全てはアーク様の意のままに」 セリュー「もふもふパワーでレヴィ隊長を助けるよ~!」 オデット「これほどの大会戦、私でも経験ないけど、ま、仕事だからね~」 フィーユ「管理者…どれほどの存在でしょうか…」 封印機関の面々も各々の戦闘機を駆り、敵戦闘機を次々と撃破して道を開いていく。 支配のアーク率いる近衛兵団! ドミナ「近衛兵団!全機あの魚達を落とすのじゃ!」 統制官「仰せのままに、アーク様」 聖法院側では数少ない参戦となる支配のアーク。 世の平穏を願う彼女としては、自分以外に秩序を支配する存在など到底認められるものではない。 金色の鎧に身を包む近衛兵団の兵力は次々と攻撃を行い敵艦隊を撃破していく。 ラプター率いる空戦ロイド部隊! ラプター「あー、空戦ロイド全員連れてくんの疲れたぜ~ お前ら、気合入れて行くぞ!」 ALEクリムNΦ「ウン、らぷたークン!」セラフィムバスター構え 茶セラフΣ「ゆくぞ!」セラフィムランス構え ヴォルフライエ「ウィングラス航空部隊長として負けられん! 空戦ロイド全機続け!」 エアレイダー「まったく、貴様に協力するなど癪にさわるが、この際致し方あるまい アヘッド、部隊統率は頼むぞ」ギューン アヘッド「了解です、隊長!ブラキウス隊、全機攻撃開始!」 ブラキウス隊<了解、攻撃開始!> Jファルコン「ミサイル爆撃行くぞオラァ!」バシュシュー マンテスTry「ECMは任せよ。ワシは退かぬぞ」 バルテ「バルテオン部隊、バリア展開!艦隊を守るぞ!<了解!>」 ラプターはコズミックアークから空戦ロイド達を全員?くらい連れて来たのだ! さらにIPPと革命軍のツテを使ってアングルボダ級やマーナガルム級も援護に駆けつけている。 クリムローゼと仲間たち! クリム(FCセラフ)「みんな!行くよ!レヴィ君を助けないと!」 アイヴィスNx「クリムのじゃまをする奴は私が刈り取ってあげる!」 エクスラズ「ゆくぞロスブラオ!クリムの道を開ける!」 ALEリリ「イヴさん、力を貸してください!イヴバスター!」 レジナベルBu「そうらっ、茨で縛ってあ~らよっと!」ブゥーン! ソアラ「御免遊ばせ~」ビシューンドドドドカーン! フィオナ「天使の力、ここで使う時。リリさん、ともに行きます」ビシューン! ルナスタシア「月の民の剣をもって、レヴィ隊長を助ける!」 マシュリー「ジャアスティイイイス!ブレェイドォオオオ!」ブォン! マルグレーテ「我道を開けよ!雑兵!かかってまいれ!」ドドドドドッ! ロレッタ「援護は任せて下さい!」 アクイ子「いくわよぉ!」 マイ子「突撃だ!」 トイ子「ミサイルいっぱい出すね~」ボシュー! スク子「あぁら、美味しそうな魚ちゃん達がいっぱいね、みんな縛ってあげるわ…」ジュルリ クリムローゼとコズミックヒュム達は一丸となって突撃し、妹ドラン達の道を開く。 王宮の地下に眠っていたラグナメイルを持ち出してきたエリザ達プリッツア勢 エリザ「初代女王が乗ったコイツで援護するわよ!」ヴィルキス騎乗 シルビア「プリッツア騎士団、前進!」 ウィンダミア王国と同様、ドラケン3を主力とするブリスガンド艦隊 エレオノール「私も征くぞ!全機、私に続け!」ドラケン3専用機搭乗 管理者にでかい顔させまいと笹塚から出てきた シ エ ス シエス(マジカル装備)「GMコマンドー!アークの加護の力を最大化して、 敵のチャージを妨害するの~!残った艦隊のシールドも超強化するの~!」ブンブン サイバーソニックoO(まぁ、このくらいは良しとしようか…) シエスのGMコマンドーでヒーロー達や艦隊へバフ効果が付与され、 バーストシールドも更に強化された!ゲームマスターだしこれくらいやらないとね? オズマ<おうメンフィス、今日もくたばり損ないか?運の良いやつだ> アラド<今日はつけを払ってもらうぜ?> イケメンボイスと共に現れたのは… マクロスフロンティアと共にヴァジュラを退けたSMSスカル小隊 ウィンダミア王国と戦いを繰り広げたケイオスデルタ小隊 そして宇宙の歌姫たちもライブを開始する! メンフィス<オズマ!アラド!お前らも来てくれたか!> エモティ<うっひょう!SMSスカル小隊とケイオスデルタ小隊のお出ましですか!> ホンチョ<…おお…見えるか諸君!レイナさんが踊っていらっしゃる!> 最高の援軍をえて、FPSF空戦隊も勇躍、敵戦闘機の優勢はみるみるうちに崩れ去った。 勢いって、大事だよね(何の話だ <鼻の下伸ばしてると、承知しないよ!>ギューン! スプーン<あの紫色の機体!ランデブーを待ち焦がれない日はなかったぜ、ミラージュさん!> ミラージュ<ふん、相変わらず飽きないなスプーン。 まぁいい、お前のルシファーも随分鋭いターンじゃないか。 ついてこれるかな?> そう、マックスとミリアの孫にしてデルタ小隊副隊長、 ミラージュ・ファリーナ・ジーナスも愛機ジークフリートを煌めかせる。 スプーン率いるコニャック隊もその後に続いて飛ぶ。 その鋭い起動は敵戦闘機群を翻弄し、次々と撃破していく。 ランカ号は空戦隊のみならず、スカル小隊とデルタ小隊の護衛も受け、 一直線に敵旗艦GTBへと突撃していくのだった… 突入してきた戦艦群の中に、 姿まで偽装した戦艦群(躯ニキのエルジュラ姉さん率いる艦隊)がいることなど、誰も知る由もない。 【INFO】おまたせ!ぬわぁああああん疲れたなぁもぉおおおおん! 一 心 不 乱 の 大 援 軍 やってみたよ! 2021年 06月20日 02 38 23 忘却の亡霊 ソルブレイズ「……ミアリーが言ってた大規模作戦ってやはりこっちだったか……」 そう呟いてソルブレイズはヴァルゾダースを発動し、敵艦のコアを次々とぶち抜き沈めていく すると見覚えのあるソードビットの150ガーベラストレートクラスの大きさの物が敵艦のコアを次々ぶち抜いて沈めていく 来たかと思いながらソルブレイズが振り向くと…… オディウム「クククク……いいぞ、争え、憎め!その憎しみが我が糧となる!」 ソルブレイズ「管理者側には憎悪は無いがな」 オディウム「なんだつまらん……まぁいい、ヒーロー達の憎しみでも食ってるか……」 ソルブレイズ「お前は本当にそれしか無いんだな……」 戦いがヒートアップしたところでオディウムもやって来た オディウムが憎しみをヒートアップさせて、その憎しみを食う。まさに満漢全席 そんなオディウムを意に介さず、ソルブレイズは敵艦を殴り壊し、オディウムもソードビットで敵艦をぶち抜いていく 案外、いいコンビになりつつある2柱であった…… 2021年 07月13日 23 26 24 レヴィドラン 絶望とも思われた状況下、しかしここにきて遂にレヴィアーナの呼びかけがより強く響いたのである!ヒーローは遅れてやってくると言わんばかりに凄まじき数のヒーローコマンドー達の艦隊が、多元宇宙全域から勇士達が、伝説の小隊達が、今!ここに!集う! 形勢も徐々に優勢になり始めていたが――― レヴィアーナo0うっわ、マジで?いやマジか夢じゃないわこれ現実ね、現実だわこれ、正直最初に来た勢力だけでも十分助かったのにここにきて王道のヒーローは遅れてやってくるパターンとか、何か、予想以上に増えたわこれ…! 以外にも内心想定より遅れてきた援軍がめっちゃ多い事に動揺を隠せてないレヴィアーナはさて置き、妹ドラン達とFPSF空戦隊は、スカル小隊とデルタ小隊の護衛を受けつつ、更に各戦域にて奮起するヒーローコマンドー達の助力も加わり敵旗艦までの道が確実になった事を妹ドランは、否蒼の傭兵団の全員が確信した! 妹ドラン『いける…!これなら、今の私達、ううん、平和を望んでここに来てくれた皆の力を合わせればいける…!!』 少し余力が出てきたお陰で、通信をする余裕が生まれ、即座に再びランカ号の背に手を当て通信を繋げる。これ程までの鰯宇宙速度に届く程の加速ともなればそう時間も掛からないだろうが念の為である。 妹ドラン『ねぇ!敵旗艦までの接敵時間は!』 パイロット1<あと30秒もしない内に接敵するぞ!備えなお嬢ちゃん達!> 即座にパイロットから応答があり、30秒満たずの内に接敵、一瞬呼吸を整え、ネプテューヌ達に即座に伝える。 妹ドラン『皆!あと30秒経過しない内に敵旗艦に接敵するよ!』 アタンス『いよいよ本命の特大黒鯨とご対面ってか!』 ネプテューヌ「一瞬だけだったけど敵旗艦の主砲のチャージ、鈍っているのを確認できたわ!」 ブラン「って事は僅かに猶予が伸びたって訳だな!」 妹ドラン『そうなるよ!でも時間が無い事には―――』 パイロット1<接敵するぞ!> 妹ドラン達『!!!』 時間が無い事には変わりがない、とう言い切る前にケーニッヒ・モンスターのパイロットから接敵の知らせが届き、全員が一斉に正面を確認する。 小型戦闘機群の猛攻を超えた先に見えた光景は、恐らく450万以上いるであろう初期世代から最新世代のGTの大群であった。その全てがシエスによる妨害で若干のチャージが遅れているが、徐々に、バースト砲のチャージが完了しつつあるGTタイプが増え始めていた。 しかし、しかしだ。これらの状況を駆けつけた援軍があっても細くも確実に現状を覆すと同時にこちらが全滅してしまうリスクを背負う存在を遂に捕捉できた。 周辺に展開しているGTの3倍の巨体、黒い巨影は、まさに圧倒的絶望を作り上げた旗艦強化型G.T.Bである!さらにそのG.T.Bを覆うようにオレンジ色のシールドが展開されていた。 妹ドラン『大きい…!お姉ちゃん、聞こえる!』 姉ドラン『ええ、ちょっと遅れたとはいえ目視で確認できているわ、コイツが…!』 アタンス『ああ!アレがこの超大艦隊の旗艦だ!コイツさえ墜とせれば!アイエフ!…アイエフ?オイ、アイエフ?』 コンパ『どうかしたのです?』 姉ドラン『何か異常があったの?』 アタンス『いや、通信が今一繋がらない、原因は…恐らくバースト砲による損傷の影響と考えた方がいいな。それに今は目の前の旗艦を何とかして撃破するのが先だぜ!』 姉ドラン『それもそうね、各機…Kドラン!?』 目前に見える旗艦GTBを撃破するため、指示を出そうとして気付く、Kドランの乗る改良型AISがAISブラスター改の出力を上げつつ狙いを定めるように構え、さらに加速をしていたのだ。アタンスはその行動が何なのか察し止めようと動こうとした時Kドランに続くように、アイエフ達が乗っているであろうアイアンフォスルも急加速を始めたのだ。それに加え鱗型装甲の一部が動いたかと思えば、何と嘗て追加で搭載していた脱出ポッドがアタンスの方に目掛けて全部で4つ射出されたのだ。 アタンス『どわっ!?っと!のっ…!っと…!』 咄嗟の事だったが、4つの脱出ポッドを回収しつつ後方から来た敵小型機をテイルブレードで撃破しつつ、窓部分を確認するとかなり焦っているアイエフ達の姿が確認できただ事ではないと即座に理解し接触通信を行う。 アタンス『おい、一体何があった!』 アイエフ『攻撃態勢を取ろうとしたら急に彼方此方からコードが出てきたのよ!』 アタンス『コ、コードが彼方此方から!?』 エスーシャ『愛する夫よ、理解しにくいだろうが、事実だ出来たコードが私達を纏めて脱出ポッドに詰めたと思えば直後に射出されていた。…いや脱出する寸前に私達のMASに送信されたメッセージを見れば納得するか、今から送る』 脱出ポッドに入るまでにあった出来事に思わず混乱するアタンスだったが、エスーシャとアイエフのMASに送られたメッセージがあり、その内容と受け取り即座に表示する。 その内容は――― SAYONARA ATANSU であった。それはアタンスに伝えようとしたメッセージそこからアタンスはアイアンフォスルに本来ならば起動が不可能な状態のはずのAIが今この時になって再起動してアイエフ達を脱出させたのだ。それはKドランの決死の加速と似ていたのだ。 アタンス『――――まさか!』 もう一度アイアンフォスルを確認すると尾の部分のバースト砲が展開され既にチャージを始めていた。そこから導かれる答えを、その行動の意味を理解するのに時間は掛からなかった。それは姉ドランも同様であった。 姉ドラン&アタンス『まっ…―――!』 反射的に二人は手を伸ばし止めようと声を出そうとしたが、それよりも先に強化型GTBのシールドが解除されていくのと同時にその3つのバースト砲の顎下がKドランの乗る改良型AISヴェガに向けられ、上部の二つのバースト砲は突貫してくるアイアンフォスルに向けられた。そして他のGT群は旗艦である強化型GTBの近くにいる妹ドラン達とFPSF空戦隊にバースト砲を向けるが――― Kドラン『ああああぁぁぁぁぁぁあああああああっっ!!!!』 アイアンフォスル(蒼の旅団仕様)『――――!!!!』 ほんの僅かに、放つための一手が遅かった。 ~原点管理者領域 セラフ Kドラン視点~ 目前に見える巨大な砲門と赤い光、回避行動を取ればきっと、回避はできる。ですが、私は躊躇わず敵旗艦の主砲内部に突入した。 その際の衝撃で脱出機能が完全に損壊、同時に上部にも強い衝撃音が聞こえました。でも、それを気にする時間はない、今あるのは――― Kドラン『AISブラスター改、臨界出力!!!ト、リ、ガァァアアアアアアアアア―――!!』 自身の命を持ってしてこの絶望的状況を打破する事のみ!!!! 躊躇うことなく、トリガーを引くと同時に赤い光に抗うように凄まじい発射音と同時に蒼い光がモニターに映る、同時に改良型AISヴェガからレッドアラートの数が一気に増えた。 Kドラン『うぉぉおおおおおおおおおおお!!!!』 トリガーを決して引く事無く出力を高め続ける。同時に私の乗る改良型AISヴェガから爆発音が聞こえ始め、スラスターの一部が吹き飛び、AISブラスター改を持っている腕部以外は完全に破損、或はフレームが剥き出しの状態がモニターにて報告されていくそれでも構わない、この巨大な黒鯨が完全に砕けるまで…! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 僅かに時を戻し、Kドランが決死の攻撃を行う中、アイアンフォスルは自身の尾で強化型GTBのバースト砲の一つを押し戻すように叩き込みそのままもう一つのバースト砲の内部にそのバースト砲の尾を突っ込み、自機が爆散する程の出力で発射した。 同時に蒼と紅の輝きが宙域を照らす、その輝きは戦場にいる全員がハッキリと捉えられるほどに輝いていた。それは世界の終末(修正)に抗う光にも見えた。 アイアンフォスル『――――』 ふと、今まで永く、共に自身を様々な旅路に導いてくれた。マスター(アタンス)をズームして、その瞳(カメラアイ)に焼き付ける。手を伸ばし何か言っているようだが、全出力をバースト砲に回しているため、探知(聞きこうと)する事は敵わないだろう。だからこそマスターの仲間達を脱出させる際にメッセージを送った。それで伝えるべき事は届くだろう。 ―…本来、戦闘にのみ特化されたAIがこのような行動を起こすなど、不具合どころか不良品だ。でも、私(自機)を使い色々な場所へ導いてくれた貴方(アタンス)に感謝を、ありがとう。そしてさようなら……違う、これは違う、きっともし、もし今伝えるべきなのは……ご武運をそして…― ―貴方達(蒼の旅団)のこれから旅路に幸運を、私(アイアンフォスル)と同じ同志(GTD)よ、後を、託します― 伝わるかは分からない、その思いに確かに応えるかのようにGTDのカメラアイが光っていた。それを見て、アイアンフォスルが最期に感じた感覚はきっと安堵…だろう… 逆流する膨大なエネルギー量に、バースト砲を発射して押し返そうとする強化型GTBだが、僅かヒトコンマの差で、発射するタイミングが遅れていたのが致命傷に至る要因となった。逆流した膨大過ぎるエネルギーの塊は、遂にバースト機関に到達し、主砲にエネルギーを集中するために他の武装へのエネルギーを遮断してしまった事も重なり完全に行き場を失ったエネルギーは暴走を起こし一気に臨界を超えた。 ネプテューヌ「敵旗艦が光っているわ!?もしかしてどう考えても、爆発!?」 アタンス『間違えねぇ!ベルサー軍の敵艦特有の爆発の兆候だ!』 妹ドランo0…Kドラン助けたい、でもそれだと巻き込まれちゃう、それに突入する前にこちらを見ていた…きっと、私達に…ッ…!『―――ッ…ッ…!皆下がって!敵旗艦が爆発するよ!』 姉ドランo0…妹…Kドランを助けるために待ったを掛けようとしたでもあの子は…いえ、きっと彼(Kドラン)の意志を察した、のかもね…『各機爆発範囲から後退!敵旗艦が墜ちるぞ!!!』 ベール「アタンスさん貴方も!」 アタンス『――(さよなら…アイアンフォスル…!(小声)おう!でも、脱出ポッドを運ぶの手伝ってくれ!俺一人だと流石に機動力の確保ができない!』 ブラン「分かった!」 ユニ「私も手伝う!シールドビット展開これで一気に…!お姉ちゃん!」 ノワール「ええ、急ぐわよ!」 爆発が起こり始めた敵旗艦強化型GTBの爆発範囲から逃れるべく、接敵した味方部隊と蒼の傭兵団は一斉に後退を始めた。…そして――― Kドランo0…ああ、もう逃げる余力も、ありま、せんね… 敵旗艦の確実な撃破の確信と自身の最期を確信したKドランは静かにパイロットシートに背を預け、不意に通信が来ている事に気付き繋げようとしてみるが、やはり先ほどの攻撃に全エネルギーを注いだ結果か、ノイズしか鳴らなかった。だが誰が繋げてきたのか見てみるとマトイなのだと直ぐに判明した。 Kドランo0そう、ですよね、あの子ならマトイちゃんなら、きっと私に何度も退避して…か或は私の名を何度も叫んでいるのでしょう…ごめんね、マトイちゃん…でも最期まで手を伸ばしてくれたその思い、絶対に忘れないよ… モニター自体もノイズが発生する中、遂に爆発の臨界を迎えるのか光が一際強く輝いたと同時に爆発音が何度も響き始める。不思議とそれがゆっくりに感じ、脳内(メモリー)に過る様々な記憶(記録)、それを感じ静かに瞳を閉じた。 Kドランo0皆さん、後はお願いします…どうか、どうかマスターを、頼みます……あぁ…すみませんマスター、どうやら私は共に歩むことが出来ずここで果てる、よう、です――― 光に包まれる中、ふと幻か、或はカメラアイに今までのダメージが響いた影響か、何処かで何度も遭遇し対峙した仮面が見えたのを最後にKドランの意識は――― ~原点管理者領域 セラフ 宙域全域~ 各勢力が、突貫した蒼の傭兵団と護衛に付いたFPSF空戦隊とスカル小隊とデルタ小隊が敵旗艦を撃破すると信じて奮起しているさ中、ふと敵艦群の奥で一際強い光が見えたと同時にベルサー軍の戦艦特有の大規模な爆発が起こった。その爆発と連動するかのように、周辺にて攻撃を継続していた敵艦群及び小型戦闘機群が次々と機能停止或は敵艦のエネルギー残量次第で爆散する敵艦群が其々連鎖的に発生し続けていた。 その光景にレヴィアーナはそれが敵旗艦である強化型GTBの撃破に成功したのだと理解する。構えを解きその場に漂う、無理もない恐らく今この宙域にいるアークの中で一番エネルギーの消費が大きいからだ。 レヴィアーナ「何とか、状況をひっくり返せたのね…はぁー…きっつ…」 静かにただ一人呟くレヴィアーナだが、決して気は抜かない直ぐに構え直せるように周辺の警戒をしていた。しかしやはり敵旗艦の撃破が影響か明らかなまでに動きが鈍り機能停止、爆散の繰り返しであった。この宙域に出現した全ての敵艦群が停止するのもそこまで時間は掛からないと判断したのか、軽く息を吹く、それは恐らく歓喜ではなく、安堵だろう。 レヴィアーナo0本当ならここで大喜びが普通、けどただ防衛部隊を撃破して今から敵本陣に突入するっと考えるとアタシの想定外の援軍が来たとのを考えても取り戻せる確率は…30%…低いわね…「さってと…!」 ある程度休憩したレヴィアーナは惑星に一番近い蒼の傭兵団の所へ向かう、その際他の勢力のいる場所通り抜けた際に共通して感じた絶望的状況を凌いだ安堵の感覚と残存戦力の再編成を行い始める光景を横目に見ながら、速度を上げるのであった。 【INFO】艦隊戦編エピローグを書いた後地下施設編執筆予定、意外とシンプル、かも? 2021年 07月28日 23 12 25 レヴィドラン 爆散した敵旗艦のGTB、それに連動して周辺のGTは完全に沈黙、一部は爆散をしていた。 その光景を見ていた妹ドラン達だが、素直に安堵するといった様子ではなかった。 妹ドラン『Kドラン…ッ…』 誰よりも早く突貫し、強化型GTBに致命傷を与え、爆発に巻き込まれたKドランの行動力に援護する暇すらなかった。しかし無理もなかっただろう、そうでもしなければ全滅する危険性の可能性は十分あったのだ。ふと前方に改良型AISヴェガの装甲の破片と思われる物体が漂っているのが見え少し進み、強化型ビームスマートガンを粒子収納し、装甲片を手に取る。蒼い装甲、半分ほど見える龍のエンブレム恐らくは… 妹ドラン『――――…すぅー…はぁー…今は、泣いている暇は無い…暇は…な、い…!』 イーニャ「ドラン…だい、じょぶ?」 妹ドラン『…機体のエネルギー消耗が大きいけど、機体自体は何とか…でも…』 静かに手に持っている装甲片を見る。やはり苦しくも打開できたが、それ以上に大切な家族を失ってしまったダメージが深刻だった。そんな妹ドランから感じる色を感じ取ったのか、静かに両手を握った。 イーニャ「ドラン、とても辛い色を感じる。だけど、あのロボットさん(Kドラン)の想い無駄にしちゃだめ」 妹ドラン『想い…何かを感じ取ったの?』 イーニャ「ううん、でもおっきい黒いクジラ(強化型GTB)が爆発する時何か託そうとした感覚がしたから」 妹ドラン『何かを、託す…』 きっとそれは、マスターであるレヴィを救ってほしい、そんな感覚がしたのか装甲片を粒子収納する。彼の想いを無駄にする訳にはいかない、だからこそ収納したのかもしれない…瞳を閉じ決意を固めて、姉ドランに通信を繋げた。 妹ドラン『―――…お姉ちゃん、終わったよ』 姉ドラン『ええ、こっちでも見てたわ…これから他の皆に一度プトレマイオスⅢに帰還するよう通信を繋げる所だから、近くに味方がいたら直接伝えて』 妹ドラン『分かった…、イーニャ一旦プトレマイオスⅢに戻るよ。補給とかして敵の本拠地に乗り込む準備するよ』 イーニャ「うん、ねぇドラン…私たちレヴィドランさんを取り戻せるの、かな…」 妹ドラン『―――分からない、ただでさえ戦力は突入時と比べて9割減っている…それでも、最後の最期まで足掻き続ければきっと…きっと可能性は見える、はずだよ…!』 イーニャ「ドラン…」 残存戦力が絶望的だとしても、諦めなければ救い出せる可能性は僅かでもあると、妹ドランの背中から不屈の決意の色を感じ取ったイーニャは、気を引き締めなおしその後を着いていくようにプトレマイオスⅢに向かうのであった。 ~プトレマイオスⅢ ハンガー~ 戦闘が終了して少数分だけ時間が経った頃、着艦したネプテューヌ達はハンガーで各々一休みする中、一足先に着艦していたノワールは愛機の修復作業を既に行っている最中だった。IMSパイロットスーツの上半身を脱いでスポーツブラのまま周りの視線を気にすることなくであった。しかし整備班達は特に気にすることなく帰還してきたIMSと無人IMSの応急処置をしていた。 それもそのはず整備長である妹ドランもIMSパイロットスーツの上を脱ぎスポーツブラの状態であるからだ。無論指示を時折飛ばしていた。 さらには食料を持ってきてパイロットや整備員達に渡していく料理班も忙しそうに動き休む暇が無い状態であった。その中でペコリーヌは他の誰よりも素早く動きサポートをしていた。 妹ドラン「そっちのIMSの破損部位は予備のと切り替えて!損傷が低い機体は修復して補給!そこの部品はそこの場所に!エネルギータンクの装備も急いで!惑星への突入まで多分時間はないから手早く済ませるよ!専用機の修復も念入りに!」 整備員達『はい!!』 秋山「整備長!残存している機体は専用機IMSと無人IMS…のみです恐らくUNACは恐らく…あの特攻時に…」 妹ドラン「…これで残存戦力は私達の専用機と、無人IMSのみになっちゃった、か…例の汎用型IMSは?」 秋山「例のブラスト・ランナー(ボダブレ)の機体をベースとした汎用型IMSですね…重装型(ヘヴィガードG型)と通常型(クーガーNX)の2種の塗料自体は出来ていませんが、正常に稼働できます。いざという時の覚悟はできています」 秋山の言ういざという時の覚悟を聞き一瞬手が止まる妹ドランだが、直ぐに作業を再開する。皆が既に覚悟を決めているのに今更躊躇う事は有り得ない話だ。だがそれでも思った言葉が口に出てしまう 妹ドラン「…うん、それでも生きて帰ろう、レヴィを…兄を取り戻して、必ず、ね」 秋山「はい!…所でスポーツブラ一枚ですけど恥ずかしくないのですかボス?」 妹ドラン「いつものハンガーでも暑すぎる時は整備班の大半上着脱いでシャツ一枚かスポーツブラだった時もあったよ?整備機器の熱量とか損傷の低いIMSの出す排熱とか予備パーツに接続する際とか装甲の修理・・・は流石に上着着ないと火傷待ったなしだからスルーするとして整備中は絶対暑いよ?それに秋山もスポーツブラだし、案外何時もの光景だと思うよ?…ありがと秋山ちょっと落ち着いたよ」 秋山「それほどでも、ですよ」 妹ドラン「ふふっ…でも、それはそれとして、汎用型IMSの不具合無いかB班とチェック急いで!」 秋山「―――はいっ!」 ちょっとした気の抜けたギャグちっくな空気、少しではあったが気の張りが和らいだのは確かな事には間違いない。気持ちを整えながら作業を再開しようとした時、艦内放送を聞こえた。 ―全員聞こえるかしら、戦艦の応急処置が完了次第、管理者のいる惑星に突入するわ― どうやら姉ドランからの通達で、いよいよ管理者のいる…レヴィドランが囚われている惑星へ突入するようだった。 ノワール「―――…いよいよ、なのね」 それを聞いたノワールは静かに呼吸を整える、必ず救うと約束した彼女にはもはや躊躇いは無く命が続く限り進み続けるだろう。 ―応急処置は5分もしない内に完了する予定よ、今のうちに出来る限り体を休めておきなさい― 天龍「―――ここからが本番、だな」 クリスカ「ああ、いよいよだ…私達で、何としても取り戻すぞ」 天龍「おう、水平線の先に待ってるレヴィを絶対助けようぜ」 天龍とクリスカの二人も遂に惑星突入の連絡を聞き、気が引き締まる。恐れはあらず、最期の時まで足掻き続け愛する人を救うその時まで… ―…戦力は9割近くまで減っている。作戦は後半に差し掛かるけど、確率は極めて低い…だけど、拠点でも言っていたけど私達はちっぽけな存在じゃない、朽ち果てるその時まで足掻き続ける大きな存在よ― リナーシタo0ライアルスはあの戦闘で既に限界だった、でも妹ドランさんが渡してきたこの汎用型IMS重装型、それにノッブもいる。仮に、アークの暴走が最終段階の阻止が出来なかったら、多分想像を超える苦戦は確実でも、最悪の想定になったとしても暴走を止める可能性は0%じゃない、だから―――「絶対にレヴィドランさんの暴走を止めて見せる…!」 ノッブo0マスター今まで以上に気合が入っとるの、わしもその意気に応えんといかんではないか 暴走の最終段階、仮に阻止が出来なくともほんの僅かな希望を信じて必ずレヴィの暴走を止め、救い出すと決意を固めるリナーシタに、ノッブの纏う雰囲気も本腰に変わっていく… ―惑星突入後は、管理者のいる施設の入り口を探す。その後は、私でも分からない、でも最後の最期まで抗って抗い続けて、私達の蒼星(レヴィドラン)を必ず!救い出すわよ!― レヴィアーナo0最後の最期まで抗い続ける…か、それでこそ私のライバルの仲間達ね。アイツは、ハーレムドランの暴走は、絶対に止める。そんでもって管理者を絶対に破壊してやるわ。覚悟しなさい管理者…アタシとアタシのライバルの仲間達の底力、無礼(なめ)るなよ…! 静かに燃え滾る嫉妬のオーラを放ちながらモニター越しに映されている美しき惑星を鋭い眼差しで見るレヴィアーナ、かのライバルであるレヴィドランの暴走を止め、確実に管理者を破壊する。それは嫉妬のアークとしてのレヴィアーナではなく一人の女性として、ライバルトしてなのだろう… ~原点管理者領域 セラフ~ 敵旗艦の沈黙によって安堵した各勢力ではあったが、管理者を破壊した訳ではなくこれからが本番である事に変わりはないのだ。そのため各勢力は管理者がいる美しき惑星への突入するため、残存戦力による再編成を行っている中、プトレマイオスⅢとGTDは応急処置が完了したのか、静かに惑星への大気圏突入を決行していた。 終末(修正)への時間は刻一刻と進んでいる。故に、蒼の傭兵団は決して止まる事無く進み続ける。戦力がボロボロになろうとも例え、途中で朽ち果てようとも、蒼星を、レヴィドランを救うその時まで、前に進み続けるのであった。 ―巨影なる黒鯨は沈黙し、蒼星への血路は開かれた― ―蒼星を愛する者達は傷つきながらも足は決して止まらない― ―例えそれが命の灯が朽ち果てる最期の時だとしても― ―蒼星をその手で掴み、救い上げるその時まで…― ―Fate/BlazBlue 人類の極地― 【原点管理宙域 セラフ】 極絶の黒鯨の章【了】 ―黒 鯨 完 全 沈 黙― 【INFO】艦隊戦終わりぃ!閉店!(バァン! 地下施設編前編の流れは後程気長に待つべし 2021年 08月15日 23 31 26 エアロ 削除 返信する 敵旗艦G.T.Bの撃破により、敵魚型戦艦群は機能停止、 或いはバーストエネルギーの逆流により爆発四散した。 各勢力は達成感よりも安堵感を感じていた… だが、作戦の進捗としては 「敵の防衛線を突破し、本拠地までの道を開けた」だけなのだ。 各部隊は気を引き締め、一人の蒼き若者と宇宙を救う段取りを始める… 既にカウントダウンの数字は5時間を切り、一分一秒が惜しい状況だ。 ~FPSF~ 旗艦ヨトゥンヘイムには司令官が集まり、 艦隊戦での被害状況の把握と陸戦隊の突入準備が進められる。 FPSF艦隊の被害総数は8万隻。 ほぼバースト砲一斉砲撃の消失艦のみであり、 FPSFがその練度の高さを見せつけた形だ。 【INFO】作 戦 会 議 の タ ー ン だ BGM:ACE COMBAT 7 SKYs Unknown DLC LRSSG BRIEFING 2 レオニダス「諸君!各員の奮起により、敵旗艦G.T.Bを見事撃破し、 敵艦隊は完全に停止した!この機を逃す手はない! 敵惑星に突入し、レヴィ隊長を助けるための突破口を開く!」 エピメテウス「既に陸戦隊は準備万端、突撃の号令を待つのみです」 マウリア「敵のメインは地下施設だ、流石に軌道爆撃は効果が薄い 陸戦隊にすべてを託すしかねぇようだ…」 ヤナーチェク「管理者は元を質せば超巨大量子コンピュータ、 機能停止プログラムを入力すれば完全に機能停止するはずです さらにプロセッサそのものを物理的に破壊してしまえば、 二度と再起動はできません… 問題は撃ちこむ場所、即ち破壊すべき要所が、 中枢のプロセッサ制御装置だということ… つまり中枢に到達しなければなりません。 おそらく地下施設の大きさから考えて中枢区画は地下30km以上、 惑星核近くの区画だと思われます」カタカタカタ 旗艦撃破による敵艦隊沈黙の後、偵察艦部隊により得た情報を元に、 ヤナーチェクは管理者の惑星の大まかな図面を作成した。 惑星地殻の10km下にはマントルや水、 ガス対流層ではなく人工区画が広がっていたのだ。 その広さは惑星地下全体に広がり、 ラクーンシティのハイヴ地下研究所を髣髴とさせる。 管理者本体であるプロセッサ制御装置は地下深く、 地表から約30kmの地点にあると予測された。 そこから高密度の熱量反応が計測されたからだ。 マウリア「問題は、そこに至るまでにどれだけの敵が出てくるかだ… 陸戦隊4個師団だけ、それも歩兵部隊だけで間に合うのか?」 ヤナーチェク「マウリア中将、その点は考慮してあります。 スペクトル走査スキャンにより、 地下施設はそれほどの広さはありません。 つまり車両部隊は投入できないということです。 その条件は敵も同じ…施設内なので、 D-C-001-Gやファンタズマなどの巨大兵器は動きが取れません ですが管理者はあらゆる可能性を予測する… これらの巨大兵器を投入してこないわけがない…」カタカタカタ ヤナーチェクが示した惑星図では北半球側に広大な森が広がる大陸が、 一方南半球側には大陸全体が完走した山岳地帯と塩の平原に覆われていた。 ヤナーチェク「おそらく混沌軍は自らの大兵力を持って管理者を制圧しにかかるはず… つまり北半球側ではなく、南半球側への揚陸を行うだろうと予測しております 現に偵察部隊からの報告では、 混沌軍のドレッドノート<フルミナトリクス><スプレマシー><ナイトハンマー>が、 そして随伴の揚陸艦隊が南半球上空に集結しているのが確認されました 混沌兵団も次々とドロップポッドを投下しています 混沌軍は南半球側から揚陸すると見て間違いはないでしょう」 エピメテウス「油断はできません、彼らにはデスギガスターがある 主砲をフルチャージ発射して、惑星そのものを吹き飛ばす可能性は否定できませんぞ」 ヤナーチェク「もちろんです。混沌軍の動向は逐一監視を怠らないようにしましょう」 レオニダス「よろしい。揚陸艦隊各艦、陣形を整え惑星大気圏に突入! 成層圏に突入後、先行部隊が降下艇並びにドロップポッドで降下、 橋頭堡を築き敵基地内に突入する! 蒼の傭兵団は既に先行している! 彼らは傷つき弱っている、我々が余計な敵を蹴散らし、道を拓くのだ!」 揚陸艦隊<了解!艦隊降下開始!> 作戦会議が終わり、FPSF陸戦隊を載せた揚陸艦隊に惑星上陸の号令がくだされる! 惑星突入の時間だ! イストリア級を中心とした揚陸艦隊は次々と惑星に降下、 ラミネートシールドで摩擦熱を防御し、次々と惑星大気圏に到達する。 メンフィス<中隊各機、母艦部隊、警戒は怠るな! 何が奇襲を仕掛けてくるかわからねぇぞ!> 先の艦隊戦での疲労も癒えぬまま、最小限の休息を済ませた空戦隊も護衛につく。 何が出てくるかわからないため、警戒飛行を行う。 今のところ敵の機影等は見えない。 おそらく管理者は上空の防衛をベルサー艦に任せきりにしていて、 防空体制などは整えていなかったものと思われる。 当然だ、5千万隻の戦艦群など、誰が突破できると考えるだろう。 だがAFEすべての勢力の協力により、突破出来たのだ。 絶望的と思われた状況は、少しずつ変わっている… だが、カウントダウンは進んでいる、終末への時は確実に進んでいるのだ… ~原点管理宙域 セラフ 惑星上空~ FPSFに続くように、ADF海兵隊の揚陸艦(形はKillzoneのISA巡洋揚陸艦)もその縦長の船体を垂直に立たせながら降下している。 大気圏を突破し、揚陸艦隊はラミネートシールドを解除して飛行の体制に移る。 先頭を進む強襲揚陸艦イストリアの底部ハッチが開き、ペリカン降下艇が大気圏内降下の体制を整える。 ~ペリカン降下艇<エコー550>機内~ コールサインエコーファイブ・フィフィティ。 これまで数々の戦場で陸戦隊隊長にして第1中隊長・ルブラン大尉の小隊を運んできたペリカン降下艇だ。 個性豊かな小隊メンバーと共にルブランも降下の体制を整える。 ドロップの瞬間には操縦席後方の航宙士席に座るのが慣例だ(HALO3のジョンソン軍曹みたいに) またこの小隊には、ブレイゾン鎮守府より、第6駆逐隊も加勢している。 レオニダス<陸戦隊各員へ、君たち以外に惑星降下戦力はない。 素早く、確実に目標を遂行することが肝要だ。 レヴィ隊長を救出し、管理者の機能を停止せよ!健闘を祈る!> ルブラン「了解提督!さぁて、地獄の一丁目へ一直線だ お前ら、準備はいいか!」 小隊員\了解!/\了解!/ 「準備万端にございます!」 「カービン銃隊、装填完了にござる! 銃の準備は万全にて、後は撃つご指示ばかりなり!」 「さぁいぐっぺぇ!」 「お国の為~!」 響「第6駆逐隊、戦闘準備よし。大尉、降下した後は直接戦闘に入るよ」(AKS-74U装備 雷「救助が必要なら、私に言ってね!」(ステアーTMP装備 電「レヴィ隊長を助けるのです!電の底力を見せてやるのです!」(89式小銃装備 暁「レディなら、銃の、扱いくらい、問題無いわよ!」(MP7装備 操縦士「降下開始5秒前、4,3,2,1! 降下!」ガション! ルブラン「イィイヤッフィー!」 カウントゼロとともにロックが解除され、ペリカン降下艇は惑星上空へと降下していく。 各揚陸艦から次々と降下艇が切り離され、ヴァルチャーガンシップが脇を固める。 さらに機動歩兵やODSTを載せたドロップポッドが次々と投下される。 施設入り口がわからないため、大陸各所に投下されているのだ。 エコー550が先頭を飛んでいると、プトレマイオスⅢとG.T.Dが見える。 先の艦隊戦で損傷しているが応急修理を行い惑星降下しているのだ… ルブラン「無茶しやがるぜ…俺達が精一杯フォローしてやんねぇとな… おいスパンクマイヤー(副操縦士)、俺そっち(キャビン)に移る。 ナビ席代われ」ガタッ 副操縦士「了解です」 そう言うとルブランは航宙士席から後部に移り、降下の準備に入る。 【INFO】FPSF降下編区切り!次は混沌軍じゃ!
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「人間と妖怪の境界」/A Border Between the Humans and the Oriental Demons 「人間と妖怪の境界」/A Border Between the Humans and the Oriental Demons(G)(U) エンチャント 「人間と妖怪の境界」を生け贄に捧げる:以下の2つから1つを選ぶ。「クリーチャー1体を対象とし、このターンそれが与えるすべての戦闘ダメージと、それに与えられるすべての戦闘ダメージを0に軽減する。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともに被覆を得る。」 参考 妖々夢-コモン
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概要 各境界線世界を移動する能力を持つ者達(主にプレイヤー)の総称。 他にも来訪者、移動者、など様々な呼び名が確認されている。 世界移動能力=境界線世界を任意に移動できるという意味ではなく、 元の世界に戻る事を目的とする越境者も数多く存在する。 また、魔術やテクノロジーなどである程度の世界移動制御が試みられているが、 こちらも様々な制限もあって、完全な制御とは言い難いのが実情である。 世界修正力 越境者は世界移動時に世界からの修正力の影響を受けており、 その恩恵によって、どうにか移動先のコミュニティとの接触を可能としている。 世界言語翻訳能力(異質すぎるのは無理らしい) 最低限の耐性の獲得(核放射線に侵された世界など) その一方で世界移動時に移動先の世界に対し、 極めて重篤な影響を与えかねない能力、テクノロジーなどは 世界修正力によって影響を受ける傾向にある。 出身世界で強大な力を行使できた.異能力・魔力に対する一部制限(強大に過ぎない限りは問題ない模様) 世界そのものに多大な影響を及ぼしかねないテクノロジーへの制限(個人携行品は比較的緩い模様) また、越境者同士は引かれ合う性質があるためか、 別の世界で見知った越境者と再会するという事象が頻繁に起こりえる。 コンセプト・運用について キャラクター達の世界移動能力とその恩恵・制限についてまとめました。
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再びあらすじ まりさの意識が戻った。相変わらず頭と腕と今度は胃が痛い。 台所に戻った男は、久しぶりの本格的な料理という作業を楽しんでいた。 買い物に出られなかったために、ここ数日は保存の利く代物を食うばかりだったので、まるで腕を振るう機会が無かったからである。 昼にもその機会は有ったのだが、町での疲れや暑さ、れいむへの折檻などで、そこまでの体力が残らなかったのである。 今、手元には買ってきたばかりの新鮮な肉と野菜。 物が完成に近づいていくという工程は、建物でなくとも楽しいものだ。 「おいお前ら、飯が出来たぞ」 両手に持った皿の上には肉と野菜の炒め物に、ただ千切っただけの新鮮な野菜。 どちらも久しぶりの代物だ。 両手がふさがっているために、足で襖を開ける行儀の悪さは見逃すべきか。 「よがっだよ、まりさぁ…………ゆ、おじさんごはん? ゆっくり食べさせてね!」 まだくっついたままだった2匹が、そろってこちらに振り返る。 やはりこの生き物、食べ物には敏感な様である。 どれだけ感動の涙を流したのかは判らないが、飯を作っている間だけで畳に大きなしみが出来ている。 まりさの顔面が比較的傷ついて無くて良かった。 喜びの涙で傷口が開いてここで大量失餡子死なんてのはとにかく笑えないだろう。 「判った判った、食わせてやるから少し待ってろ」 この物言いも、別に今くらいは構わないと思う。 命が助かったという事実は、やはり人の心に優しさやら余裕を与えるものだ。 まりさもまだあまり動けないようだが、念のために手を出すなと言い含めて残りの飯と味噌汁を取りに戻る。 ああ、やはり夕食と言う奴はこうでないと、と男は思う。 机に並んだ飯、味噌汁、おかず。 こうで無いとどうにも落ち着かないのだ。 無論、ゆっくりたちにとってはこんな食事をするのは初めてだろう。 男にしても、ゆっくりと食卓を共にする事になろうとは夢にも思わなかったが、意識が戻った祝いとばかりに予定より量を増やしてある。 まりさがかなり机側に動いていた事も、2匹のよだれで畳が汚れている事も笑って見逃してやろうという気になる。 ゆっくりのすぐ横に自分の座布団を用意して着席。 「いただきます」 合掌し、早速白米と野菜炒めを口に掻きこむ。 美味い。 声には出さないし、出す必要も無いが、美味い。 自分の腕が決して良い訳ではないが、それでも調理された食材の「食事」というものの味。 米も、昨日と何も変わらないものであるというのにまるで違うもののように感じられる。 米と肉を良く咀嚼し、飲み下すと次はレタスを摘む。 しゃり、と乾いた小気味良い音を立てながらも、口の中に溢れる水分。 塩も何も掛けぬため、食材本来の味だけが広がっていく。 さらに何枚かを味わい、味噌汁の器に手をかける。 やはり、良い。 この熱さ。 味噌と葱と豆腐だけだが、それだけのシンプルさが逆に調和を壊す事無く上手く互いの味を主張している。 それが目の前に山盛りだ。 後どれだけこの味わいを楽しめるというのか。 「おじさん! おじさんひとりでたべてないでれいむたちにもはやくたべさせてね!!」 「まりさいままでなにもたべてなかったからおなかすいたよ! けちなことしないでさっさとちょうだいね!!」 いかん、一人で楽しみすぎたか。 そもそもこの中にはゆっくりたちの分も含まれている。 久方ぶりのマトモな食事のあまりの美味さにその事を半ば忘れていた。 2匹を定位置の座布団の上に戻してやり、口に放り込みやすいよう野菜炒めを皿ごと目の前に持っていく。 はて。 そこで男はふと思った。 昨日までの食事は煎餅やらお菓子の類だったが、今日は肉も野菜もふんだんに使ってある。 油などは、ゆっくりなどとは一生縁が無いはずのものだろう。 何か食べると危ない食材とかは無いだろうか。 身近なものでも危険なものは幾らでもある。 葱など入っているが、ネコのようにえらい事になったりしないだろうか。 不安に駆られ、男は一応聞いてみる。 「おいお前ら、何か食えない物とか、食っちゃまずいような食材とかはあるのか?」 「だいじょうぶだよおじさん! れいむたちなんでもたべられるからどんどんたべさせてね!! たくさんたべるよ!!!」 相変わらず遠慮が無いと言うか、一言多いと言おうか。 しかし、こいつらの自己申告はまったく当てにならないと思っている。 基本的に身の程知らずで自分の限界がまるで判っていない様な節が会話だけからでも見受けられる。 毒入りの餌だろうがなんだろうが、食べ物と見るや即座に喰らいつくくらい注意力やらなんやらが無い生き物と聞く。 外見さえごまかして餌だといえば、火薬だろうが生ゴミだろうが気づかずに食ってしまいそうな気がする。 本当に大丈夫なんだろうか。 ……自己責任。 自分で大丈夫だといったのだから、今は都合の良い言葉に甘えるとしよう。 しかし最悪の事態を想定して、念には念を入れることにする。 「ほれ、まりさ。ここで飯食うのは初めてだし、今まで飯食ってなかったんだからな。まずはお前からだ」 病み上がり?にいきなり油満点の食事を与える自分もどうかと思うが、こっちなら万が一何かがあってもその、まぁ、なんだ、子供は大丈夫だしな、うん。 自分に適当な言い訳をしつつも、まりさの口へ肉と野菜を運んでやる。 「むーしゃむーしゃ……」 「おじさんまりさだけずるいよ! れいむも、れいむにもはやくちょうだいね! ゆっくりしてないではやくしてよね!!」 「まぁ待て。お前らの口に合うかどうか判らんからな。ダメなら他のものにしなきゃならんだろ」 我ながら酷い事を言った気もするが、適当に流して様子を見る。 それにしても、れいむだけなのかと思っていたが、まりさもいちいちむしゃむしゃ声に出しながら食うようだ。 もしかするとゆっくり全部がこうなのだろうか。 そうだとすると、意外とうっとうしいかも知れない。 静か過ぎる食事は嫌なものだが、常に声が聞こえているというのもそれはそれで落ち着かないものだ。 「うめ、これめっちゃうめ!」 ……なんというか、まりさの方は品がねぇな。 ゆっくり、では無くがつがつと咀嚼する様子を観察する。 夫だからこれでいいのか? いや、そもそもそれ以前にこいつらに性別はあるのか? 止めよう、今は食事の時間だ。 飯が不味くなりそうな事を考える自分に制止をかける。 ……これなら多分、大丈夫、だろう。 よくよく考えれば、そこら辺の草花や野菜・虫やらを適当に食っているのだからそんなに心配する事も無かったか。 肉……はどうだろうか。 鳥もネズミもよっぽどのアホな奴でないと捕まらんような気もするが。 案外山の奴なら毒草でも平気で食ってるかも知れんしな。 とはいえ案外平気で食った後やっぱり死んでるかも知れん。 男の中でのゆっくりの評価はこの程度である。 しかし、今の一件で最低限の安全は確保できたと見ていいだろう。 同じ様にして、れいむにも食わせてやる。 「むーしゃむーしゃ……おいしー♪」 この台詞は与える物を米にしても変わらなかった。 豆腐ですらもむしゃむしゃ言いながら良く咀嚼していた。 良く噛むあたり躾が良いなぁと言いたいが、食いながら喋るあたりで大減点、この様子だと恐らく心太やゼリーでもむしゃむしゃ言うだろうからバカも合わせてマイナス点だ。 しかしきたねぇなぁ。 なんで口の中に入れてやってるのにカスが飛び散るんだよ。 喋ってるからだよな、うん。 個人的要望によりかなりこってりとした味付けにしたのでそこが少し気になったが、こいつらはとにかく何でもいいらしく恐ろしい勢いで平らげていく。 2匹合わせると、自分のペースよりも早いかもしれない。 これはまずいと、男も一気に箸を動かし始めた。 自分だって、腕の怪我は早い所治ってほしいのである。 「……ご馳走様でした」 始まりと同じ様に、合掌の音が響く。 結局、予定していた割り振りよりも大分ゆっくりに分けてやって、今日の食事は終わりを迎えた。 流石に最初から全部自分で食おうと思っていたわけではない。 しかし、どことなく物足りないのも事実であった。 酒のつまみと一緒に軽い物でも作ってみるか。 そんな事をぼんやりと考えながら、食器を重ね持って立ち上がる。 「おじさんありがとうね! きょうのごはんはいちばんおいしかったよ!」 満足で頬をつやつやと、単なる油で口の周りをぎとぎとと光らせながら、れいむが足元で叫んだ。 珍しい事もあるものだ、と男は思った。 「れいむ」 手に持った食器を再び机に戻し、男は目線を合わせるように膝を着く。 「こういう時はごちそうさま、だ」 「ごちそうさま? なにそれおじさん?」 ん、そうか。 そういう概念は無いのか、ゆっくりには。 元を正せば料理を作ってくれた相手に対する感謝の意だが、調理という概念はまずゆっくりには無いだろう。 別に渡してもらっても「ご馳走様」でいいのだろうが、語彙の少なそうなゆっくりの事だ、「ありがとう」になってもおかしくないか。 とすると、だ。 理解してもらうにはどう言やいいか…… いや、こいつら相手ならまったくそのまま単純にしてやればいいのか。 「そうだな、お前らも家族とかに食べ物を持ってきてもらったりしたら嬉しいだろう? そういう食事のお礼の気持ちを、人間はごちそうさま、って言うんだよ」 いただきますも言ってなかったな、そう言えば。 哲学的・宗教的な概念はまるで無いという事で良いのだろう。 あったらあったで困りそうな気もするが。 「まぁ構わんさ、別に。無理やり人間に合わせる必要もねぇ。褒めてくれてありがとうよ」 こちらも返礼のつもりで頭を軽くなでてやる。 「ゆー♪」と目を細めている所だけ見ていればそこそこ可愛いんだがなぁ。 今のところ、一々躾けようなんて気はさらさら無い。 感謝の言葉が出てきただけでもマシなのだろうからな。 と、そこでまりさもこちらをじっと見ていることに気づく。 「どうした? まだ足りないとか言うんじゃねぇだろうな?」 「くちのまわりがべたべたするよ! きもちわるいからおじさんはやくふいてね!!」 予想より酷かった! ……ええい、このバカは!! 食器を台所へ持っていき、代わりに布巾を引っつかんでくる。 「よぉし、今拭いてやるからな。動かずにじっとしてろよ?」 「まっててあげたんだからはやくふい、むぐ、いだい、おじさんやめんぐぐぐぐぐ!!!」 言葉どおり早く速くごしごし拭いてやる。 これくらいなら許される範囲だろ、なぁ? それから少し経ち、男の家の裏手側。 食後のどこかゆっくりとした空気がある。 縁側に男が腰を下ろし、その隣に座布団に鎮座したゆっくりが2匹佇む。 れいむの方はあいかわらずの何を考えているか判らない笑みを浮かべてどこかを見ている。 自分で舐めたり、まりさに舐めてもらったりしてたようだが、まだどこか脂ぎった感じだ。 まりさは先程の仕打ちが気に入らなかったのか、赤くなった口周りを膨らませて不満を表していた。 そこにあるのはそんなどこか奇妙でまったりとした風景だ。 しかし、1人と2匹の間に会話は無い。 男は手持ち無沙汰にタバコの煙を燻らせていた。 さて、どうしたもんか。 頭にあるのは己に対する問いかけだ。 追い出すのか、追い出さないのか。 置いてやるとは言ったが、あれは床下の事とまりさが居なくなった時の話で、今とは状況が違う。 だが、子供は未だにそこに居る。 追い出さないとしたら、いつまで。 答えてくれる者は、自分以外誰もいない。 このままでは埒が明かないな、と男は動く事を選ぶ。 「なぁ、お前ら。一つ聞いてみたい事があるんだが構わないか」 追い出すのは簡単だ。 しかし、その前に問うてみても良いだろう。 「ゆー……おじさんなんだかけむたいよ! あかちゃんにわるいからさっさとれいむからはなれてよね!」 「げほっ、すっごくめにしみるよ!? はやくどこかにいってね!」 吐き出された煙に2匹が咽た。 「あ、ああ、そりゃ悪かった。済まん、すぐに消す」 あっさりと出鼻をくじかれた。 よくよく考えれば自分より小さい生き物、しかも子持ちだ。 自分の方が非常識だと言われればそんな気もしないでもない。 男はまっとうな判断を下すと、縁の下にタバコを落とし踏みにじって消火する。 「……で、だ。まりさ、お前なんであんな酷い事になってたんだよ?」 結局、切り出す時機を逸した後に出てきたのはそんなしょうもない問いかけだ。 「そうだよ、まりさ! どうしてすぐにかえってこなかったの!? れいむずっとしんぱいしてたんだからね……」 あの時期の事を思い出したのか、俯き気味で声は細い。 それは普通最初に聞いておかないか、という疑問はあえて飲み込む。 「ゆー……まりさだってはやくかえってきたかったよ! でもね、でもね……」 それから、まりさはゆっくりとあの出来事の顛末を語り始めた。 「ゆっゆっゆ~♪」 その日のまりさは普段とは違い、山へと向かっていた。 最近は暑かった事もあってれいむが少し疲れ気味だった。 そのため、常ならば草原で花や虫を捕まえていた所を、少しでも美味しくて栄養がありそうなものを探して、山の方へと餌を探しに行くことにしたのだ。 生まれた頃は山で暮らしていたため、少しくらいなら勝手もわかる。 「れいむ、おいしいものたくさんもってかえるからまっててね!」 常とは違う環境だが、生来の楽天的かつ能天気な餡子脳は警戒心をさほど持つ事も無く、都合のいい結果だけを追い求める。 昔に両親が食べさせてくれた様々な食べ物。 柔らかくて、でもとても身の詰まった虫の幼虫。 色とりどりの山葡萄や蛇イチゴ。 自分もあんな美味しいご飯をれいむに食べさせてあげるんだ! 親がそれらをどうやって見つけたのか、そんな知識もなければ技能も無い。 必死で探せば必ず見つかるはずだ、両親が出来たのだ、自分だってきっとなんとかなるよ! 根拠も何も無い、そんな程度の考えで世の中うまくいく訳も無いが、そんな事は餡子脳には判らない。 「ゆゆ、あったよ! やっぱりまりさはやればできるね!!」 たまに毒見と言い訳しながらむーしゃむーしゃと自分の分をつまみ食いしつつ、餌を探して闇雲に山の中に分け入って行く。 だがそれではあまりに効率が悪い。 山々への知識も無く、虫や木の実の生息場所や時期も良く知らない。 たくさんあるはずの美味しいご飯はなかなか見つからず、焦りと疲労だけがどんどんたまっていく。 こちら側の山は人もあまり立ち寄らず、木々は伸び放題で麓近くでも最初から日の光が指さぬ場所が広がっていた。 そして、れいむのために何としてもたくさんご飯を持って帰ろう。 それらの条件が重なり、まりさに早く帰るという事を忘れさせていた。 「ゆー……つかれたよ……ごめんね、れいむ……」 疲労がかなり溜まり、これ以上の探索は無理だ。 散々山々を駆け回った挙句の疲労と失望の極地、そこでようやくまりさは事態に気がついた。 「ゆゆ? まっくらだよ? ……ここ、どこ?」 初めてこの辺りに来た時、重なり合った木々の葉で最初からかなり暗かった。 その直前までは普通に明るかったし、所々は光がさしている場所もあった。 そのため、まりさはここはそういう場所だと理解した。 だから、暗いのは当たり前。 そう思っていた。 だが、今ここにあるのは昼間の影ではなく夜が作り出す闇だ。 まりさは今までの自分の行動を振り返る。 しかし、貧弱な餡子脳が思い出すのは自分がご飯を求めてさまよっていた事だけで、道のりなど当然のように覚えていなかった。 どうしよう、と今更ながらに事の重大さに気がつく。 まずはれいむの事。 次に初めての子供たちの事。 そして、あの人間の事だ。 人間にしては珍しく、自分達を見てもいきなり殺しにかかったりしなかった。 脅しをかけられはしたが、約束通りしばらく大人しくしていると、その後は何かちょっかいをかけるでもなくそのまま放って置いていた。 だが、自分が居なくなったらどうするか。 まりさは今までの経験から、心の底からは人間を信用していなかった。 事実はさておき、あくまでゆっくりのレベルではあるが、自分があの人間かられいむを守っていた、という自負がまりさにはあった。 自分が居なくなったら。 帰らねば。 そうと決まれば単純な餡子脳の事、行動に移るのは速い。 「ゆっくりいそいでかえるよ! まっててね、れいむ!!」 とりあえずは下だ。 山とは登るもので、自分は下から上がってきたのだから、下っていけば少なくとも麓には着くだろう。 開けた場所に出ればとりあえずは何とかなるはずだ。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ!!!」 それだけを信じて、まりさは転げ落ちるような勢いで山を下っていく。 時折落ちた枝や木に当たったりして痛みが走るが、気にする事無く山を下る。 「いそいでかえるよー! ゆっぐりまっででねーー!!」 時折上げる声は自分を鼓舞する物。 だが、警戒もせずに上げるその声が自分を窮地に追い込んでいる事にまりさは気づかなかった。 「うー♪」 頭上から響いた声に、まりさは跳ねる事を止めて思わず硬直してしまった。 この声は。 大丈夫だ、きっと自分は見つかってない。 たまたま近くを通りがかっただけのはずだ。 どう考えてもそれはありえないだろうが、ゆっくりの餡子脳は都合のいい事ばかりを弾き出すものなのだ。 大丈夫という心の声に従い、恐る恐る振り返るまりさ。 だが、その目に映ったのは一直線にこちらに向かってくるゆっくりれみりゃの姿。 「たーべちゃーうぞーーーー♪」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!!」 理性よりも早く、餡子に刻まれた本能が体を動かした。 それまで以上の勢いで山道を転げ落ちる。 「こっちにこないでね! まりさはたべてもおいしくないからさっさとあっちいってね!!」 「うー♪ うーーー♪♪」 必死で嘆願しつつ逃げるが、その声が自分の位置を知らせているなど露ほども思わない。 もっとも、れみりゃの能力であれば、声など一々無くとも転がる饅頭を捕獲するのは容易いことだ。 徐々に2匹の距離が詰まっていく。 そして、大きな木の根に躓いてまりさの体が大きく宙に舞った。 勢いのままに回転する視界の中、れみりゃが口を開けて近づいてくるのが嫌でも見えた。 「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! だずげでね゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」 そしてれみりゃが回る視界から消えた後、背中に強烈な痛みが走り、同時に顔面から地面に叩きつけられた。 「いだい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!」 背中を齧られた、と認識する間も無く痛みに絶叫しつつさらに転がっていく。 少しでも距離をとらなければ。 そしてれいむが待っている家に帰るのだ。 だが、れみりゃは離れる事無くしっかりと付いて来る。 いつの間にかまりさは気がついた。 こいつは自分が転がっている時には追いかけてくるだけで、自分が何かの拍子で跳ねるとその時に齧りに来ると。 遊ばれている。 どうして。 自分はれいむの、家族のためにご飯を探しに来ていただけなのに、何故こんな風に遊ばれて殺されなければならないのか。 そうは思っても、自分とれみりゃとの力の差は絶大だ。 ましてや疲れ果て傷ついた体では、どう足掻いても敵いそうに無い。 「いやだ!! ゆっぐりじだい! ゆっぐりさせで!! れいむとずっとゆっぐりじでだいよ!!!」 確実に麓に近づいてはいる。 しかし、それと同じくして死にも近づいている。 だが、ここで幸運がまりさに味方した。 「うー♪ ……うーー??」 れみりゃがはっと頭上を仰ぐ。 雨だ。 逃げに逃げて、木々の密度の薄い麓へとかなり近づいていたのだ。 夏の雨は僅かな間で一気に勢いを増し、たちどころに滝のような雨へと変わる。 遊びすぎた、とれみりゃは足りない頭なりに自分の失敗を悟った。 仕留める寸前まで来た獲物を取るか、自分の身を取るか。 「うー……うーーーーーー!!!!」 迷った末に、れみりゃは自分の身を取る事にしたらしく、一目散に山の山頂側へと去っていった。 「ゆ……ゆっくり、できるの?」 振り向きはしなかったものの、遠ざかっていく声にまりさはれみりゃが去っていった事を知る。 れみりゃが特別雨を嫌うことに感謝だ。 だが、自分もうかうかしてはいられない。 れみりゃよりはマシだが、自分にとっても雨は危険な物であることに変わりは無い。 ましてや今の自分は表皮に傷を負い、中の餡子が直接晒されている状態だ。 皮がふやける前に、餡子が染み出して死んでしまいかねない。 叩きつける雨が山肌に小さな流れを作る中を、まりさは必死で這いずり回って身を隠せる場所を探した。 餡子とともに流れ出ていく命と意識を必死で繋ぎとめる。 そして、運良く見つけた木の洞にようやくの事で身を隠した。 「ごめんね、れいむ……ごめんね……」 口の中に僅かに残った木の実を、涙を流しながら食べる。 れいむのために探してきた物なのに。 それを自分が食べてしまう事。 その自分は、こんな所で足止めをされている事。 そして、もしかしたらこのまま帰れないかもしれない事。 様々な思いが餡子脳裏によぎる。 帰りたいよ。早く雨止んでね。 口の中の感触をせめてとばかりにゆっくり味わいながら、まりさにできる事は、ひたすら雨が止むのを祈る事と、命が途切れてしまわぬように必死で耐えることだけだった。 などという事をゆっくりの餡子脳が細かく説明できるはずも無く。 「うんとね、れいむのためにおいしいごはんをとってきてあげようとおもってやまのほうにいったけどまよっちゃったの。 そしたらよるになってて、れみりゃがきていっぱいかじられたんだけど、あめがふってきてれみりゃにげてったから、 それでまりさもあめがやむまでずっとかくれてたんだよ! しっかりがんばったんだからね!!!」 「短いわ!! あと何で最後は自慢げにふんぞり返ってるんだ!!!」 いや、今のは餡子脳ではかなり頑張った長文じゃないかという気はする。 だがそれとこれとはまったく別問題だ。 どう聞いてもあれだけハードな事になる状況の説明じゃない。 というか、今の話どっかで聞いた気がするぞ。 ……あれだ、れいむが心配してた事そのままじゃねぇかよ。 ゆっくりの餡子脳で思いあたるくらいありきたりな事だったらちゃんと気をつけろよお前……一応家族の大黒柱なんだろうがよ。 もう何度目か判らない餡子脳の緩さにため息まで尽きてしまいそうだ。 いや正直、怒るを通り越して呆れてきた。 「お前、怪我が治っても山は入るの禁止な」 まりさにはっきり言い渡す。 もういい、聞く気も失せちまった。 恐らく若い、のもあるだろうが、もう少し色々な事を教えておかないと、放り出した次の日に死んでました、なんてのが冗談じゃなくなりかねん。 「とりあえずお前ら。怪我が治って、子供がちゃんと生まれるまでは、ここに居ていい」 これは妥協、だろうか。 それとも情に絆されちまったか。 どっちでもいいか。 「約束は、覚えているか?」 「ちゃんとおぼえてるよ! ばかにしないでね!!」 本当だろうか。 激しく不安が募る。 と言うか、不安しかない。 「ま、ダメだったら菓子にでもするか」 「ゆっ!? おじさんやめてね、れいむをたべないでね!?」 「まりさはたべてもおいしくないぜ!?」 「ははは、ダメだったら、って言っただろ? ……ダメだったら、な?」 俺が甘いもの、特に饅頭や大福の類が苦手だなんて教えてやるつもりは無いがな。 ああ、そうだ。 残しておいた饅頭あったな。 飯の準備中につまみ食いしなかった事に免じて食わせてやるか。 「ほら、動くなよ。部屋に戻ったら饅頭食わせてやるからな」 「おまんじゅう!? わかったよ、うごかないからはやくたべさせてね!!」 はいはい、ひとつしか残ってないから半分ずつだけどな。 そういやこいつら、なんで饅頭なんて単語は知ってるんだろうな?? 続く またまた中書き オッスオッスオッス! よう、俺だよ俺。 今日は作者代理って事で頼むわ。 あん? 俺が誰だかわからないって? ああ、作中じゃ「俺」か「男」としか表記されて無いからな。 作品中で名前が出ていないのにここで名乗る訳にもいかんし。 とりあえずはゆっくりアニキとでも呼んでくれ。 アニキと言ってもパンツレスリングとかはしないぜ? とりあえず話が大分長くなってきたな。 出産編までとか言いながら食事と終盤の描写をノリノリでやったもんだからあっさり容量オーバーで次に持ち越し。 これでまた1編伸びる計算だな! まぁ描写の事もペースが遅い事もバカな子ほど可愛いと思って見逃してやってくれよ! ゆっくりした結果がこれだよ!! ゆっくりゆっくり -- 名無しさん (2010-11-28 02 25 13) 名前 コメント
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【参加者】 【非リレー書き手】9/9 ○◆6LQfwU/9.M/○◆VxAx.uhVsM/○◆ymCx/l3enu/ ○◆YR7i2glCpA/○◆xzYb/YHTdl/○◆8nn53GQqty/ ○◆sWPde7Q8zk/○◆WYGpiuknm2/○◆meUMrrZs9o 【Fate/Zero】8/8 ○衛宮切嗣/○ウェイバー・ベルベット/○イスカンダル/○ディルムッド・オディナ/○サー・ランスロット/ ○久宇舞弥/○言峰綺礼/○雨生龍之介 【リトルバスターズ!】8/8 ○直枝理樹/○棗鈴/○井ノ原真人/○三枝葉留佳/○二木佳奈多/○朱鷺戸沙耶/○神北小毬/○来ヶ谷唯湖 【Fate/stay night】8/8 ○衛宮士郎/○遠坂凛/○間桐慎二/○セイバー/○アーチャー/○ランサー/○バーサーカー/○アサシン 【とある魔術の禁書目録】11/11 ○上条当麻/○ステイル=マグヌス/○土御門元春/○ヴェント/○フィアンマ/○一方通行/○麦野沈利/○黒夜海鳥/○垣根帝督/○絹旗最愛/○心理定規 【ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】5/5 ○苗木誠/○霧切響子/○十神白夜/○大神さくら/○不二咲千尋 【戯言シリーズ】8/8 ○いーちゃん/○玖渚友/○哀川潤/○零崎人識/○匂宮出夢/○紫木一姫/○西条玉藻/○闇口崩子 【オリキャラ】4/4 ○狩崎教示/○阿見子弘之/○天王寺深雪/○クレリエル 【STEINS;GATE】6/6 ○岡部倫太郎/○牧瀬紅莉栖/○橋田至/○阿万音鈴羽/○桐生萌郁/○天王寺裕吾 【非リレー型バトルロワイアル・リピーター】7/7 ○相川友/○青木百合/○新藤真紀/○小神さくら/○矢部翼/○紆余曲折/○勇気凛々 【未来日記】5/5 ○天野雪輝/○我妻由乃/○雨流みねね/○戦場マルコ/○美神愛 【ドラえもん】2/2 ○ドラえもん/○野比のび太 【銀魂】4/4 ○坂田銀時/○志村新八/○土方十四郎/○沖田総吾 【バトル・ロワイアル】4/4 ○七原秋也/○川田章吾/○桐山和雄/○滝口優一郎 【DEATH NOTE】4/4 ○夜神月/○弥海沙/○L/○松田桃太 【魔法少女まどか☆マギカ】4/4 ○鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/○巴マミ 【めだかボックス】4/4 ○黒神めだか/○球磨川禊/○人吉善吉/○日之影空洞 【おおかみかくし】3/3 ○九澄博士/○摘花五十鈴/○櫛名田眠 【ロウきゅーぶ!】3/3 ○湊智花/○三沢真帆/○長谷川昴 【CLANNAD】4/4 ○岡崎朋也/○藤林杏/○伊吹風子/○春原陽平 【ひぐらしのなく頃に】3/3 ○前原圭一/○園崎詩音/○古手梨花 【AIR】3/3 ○国崎往人/○神尾観鈴/○神尾晴子 【Rozen Maiden】2/2 ○水銀燈/○翠星石 【屍鬼】2/2 ○尾崎敏夫/○室野静信 【これはゾンビですか?】3/3 ○相川歩/○セラフィム/○京子 【BLOODY MONDAY】3/3 ○高木藤丸/○神崎潤/○折原マヤ 【探偵オペラ ミルキィホームズ】2/2 ○シャーロック・シェリンフォード/○明智小衣 【空の境界】2/2 ○両儀式/○黒桐幹也 【金色のガッシュ!】2/2 ○ガッシュ・ベル/○高嶺清麿 【デュラララ!!】2/2 ○平和島静雄/○セルティ・ストゥルルソン 【夏めろ】2/2 ○高村橘花/○深町つぐみ 【化物語】2/2 ○阿良々木暦/○戦場ヶ原ひたぎ 【Angel Beats!】3/3 ○仲村ゆり/○立華奏/○音無結弦 【戦国BASARA】2/2 ○伊達政宗/○織田信長 【学校であった怖い話】1/1 ○日野貞夫 【緋弾のアリア】1/1 ○ヒルダ 【カイジシリーズ】1/1 ○伊藤カイジ 148/148 【主催者】 ○ベルンカステル@うみねこのなく頃に ○古戸ヱリカ@うみねこのなく頃に ○リューク@DEATH NOTE ○棗恭介@リトルバスターズ! ○???@??? ○???@??? 現在時点の名簿ですが、まだ微調整をするかもしれません
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【配役】第25回マイルチャンピオンシップ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ∧_∧ 11/23 京都11R 芝・右外 1600m (ジャパン・オータムインターナショナル) ┃第25回マイルチャンピオンシップ(GI) .┃(´∀` )<3歳以上(国際)(指定)オープン 定量 発走15:40 ┣━┯━┯━━━━━━━━━━━━┻○━○━━━┯━━━━━┯━━━━━┓ ┃1 │1 │ローレルゲレイロ [牡4]│57│四 位│野川 .さくら│三木眞一郎┃ ┃1 │2 │ファイングレイン [牡5]│57│ 幸 │後藤 邑子│羽多野 渉┃ ┃2 │3 │スズカフェニックス [牡6]│57│武 豊│三橋加奈子│中村 大亮┃ ┃2 │4 │マイネルレーニア .[牡4]│57│佐藤哲│松来 未祐│鈴村 健一┃ ┃3 │5 │Bジョリーダンス [牝7]│55│秋 山│門脇 舞衣│菅沼 久義┃ ┃3 │6 │ショウナンアルバ [牡3]│56│蛯 名│伊藤 靜│千葉 進歩┃ ┃4 │7 │ブルーメンブラット [牝5]│55│吉田豊│新谷 良子│陶山 章央┃ ┃4 │8 │アドマイヤスバル [牡5]│57│川 田│斎藤 千和│大川 透┃ ┃5 │9 │マルカシェンク .[牡5]│57│福 永│夏樹 リオ│松風 雅也┃ ┃5 │10│B[外]ラーイズアトーニー . [せ4]│57..|s・キャラハン|..遠藤 綾|置鮎龍太朗┃ ┃6 │11│リザーブカード .[牡5]│57│柴 山│茅原 実里│宮野 真守┃ ┃6 │12│キストゥヘヴン .[牝5]│55│藤 田│小清水亜美│福山 潤┃ ┃7 │13│サイレントプライド .[牡5]│57│後 藤│山口 眞弓│柴田 秀勝┃ ┃7 │14│B(外)コンゴウリキシオー [牡6]│57│cルメール│中川亜紀子..|岸尾だいすけ┃ ┃7 │15│スマイルジャック [牡3]│56│岩 田│飯塚 雅弓..|うえだゆうじ┃ ┃8 │16│カンパニー [牡7]│57│横山典│堀江 由衣│西村 知道┃ ┃8 │17│スーパーホーネット .[牡5]│57│藤岡佑│広橋 涼│緑川 光┃ ┃8 │18│(外)エイシンドーバー .[牡6]│57│内田博│進藤 尚美│森田 成一┃ ┗━┷━┷━━━━━━━━━━━━━┷━┷━━━┷━━━━━┷━━━━━┛ ショウナンアルバとコンゴウリキシオーで男性配役がかぶったのでアルバは乗り代わり。 アドマイヤスバル……スバル→なのはStS スバル役ちわ/ゲンヤ役大川氏 サイレントプライド……鋼の錬金術師 プライド役柴田氏/エンヴィー役山口さん リザーブカード……リザーブ→予約→現在アニメイトで特典付きの予約を受け付けている作品から 茅原実里(アルバム「Parade」)/宮野真守(シングル「……君へ」) ラーイズアトーニー……ラーイズ→ライズ→マテリアライズは舞-乙HiMEの変身の時の決め台詞 →舞-乙HiME 0~S.ifr~よりレナ・セイヤーズ役遠藤さん/ヴィンドブルームⅡ世役置鮎さん ショウナンアルバ……元配役夜明け前より瑠璃色なより朝霧達哉役千葉さん ブルーメンブラット……舞-乙HiMEよりサコミズ役陶山さん マイネルレーニア……ラジオ(有)チェリーベルよりスズケン} コスモプラチナ:プラチナ→まーやさんのシングルのタイトル、共演作品から「空の境界 the Garden of sinners」で共演している鈴村健一さん ビエンナーレ:意味がイタリア語で「美術展」→「ひだまりスケッチ」ゆの役あすみん、校長役チョーさん アスクデピュティ:母マルカコマチ→「だぁ!だぁ!だぁ!」花小町クリスティーヌ役バルナー様 共演作品から「キミキス pure rouge」相原一輝役水島大宙さん トレラピッド:ラピッド→「rapid train」(快速列車)→ゲーム「鉄道むすめDS」栗橋みなみ役あーや(東武鉄道は「快速」がある為) 共演作品から「あかね色に染まる坂」長瀬準一訳羽多野渉さん フェアブリーズ:ドイツ生まれ→ドイツ出身の柿原徹也さん、共演作品から「鉄のラインバレル」城崎絵美役まみまみ トウカイルナは3年ぶりの登場(その時は石毛佐和さん)ですが、使いたいネタがあったので配役変更。 トウカイルナ:ルナ→江戸前留奈(瀬戸の花嫁)→さくにゃん、ルナパパ役玄田哲章さん
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地獄 馬鹿者ども、うんぴを叩くものではないぞ。 わからないか。うんぴは小市民的コテといっても、三戦に生きているんだぞ。 死んだコテの行く末は悲惨だった。 追い詰められて新党から離反し、インフェルノに送られた俺は見てきた。 まるで漏斗のような大穴が下へ下へと続いていた。 地上から地球の中心に向かっているようだった。 空には黒紫の雲がうねっていたし、目の前の空気もよどんでいたから、 地上と空の境界線はわからなかった。 穴の中は上から順番に幾つかの区画に分けられていた。 裁判官がいて、それぞれ生前の罪に応じて送られる場所が選り分けられていた。 俺は途上で、娼婦に堕ちた張春華が悲鳴を上げて暴風から身を守ってるのを見たし、 もっと深い所で、金が煮えたぎる瀝青に漬けられて、 肉が爛れた悪魔に鎌で少しずつ肌を傷つけられていたのも見た。 俺が送られたのは、最も重い罪である裏切りを犯した者が送られる最下層だった。 最下層も四つの区画に分けられていて、 それぞれ肉親、祖国、隣人、主人を裏切った者が分別されていた。 俺は四つの区画すべてに行かなければならなかった。 父学徒出陣、祖板三戦板、隣人クマッタ、主人やはり学徒出陣を裏切ったから。 首まで氷漬けにされて、震えながら気絶することも許されない。 一日ごとに氷から引き上げられて区画をたらい回しにされた。 どこもあまり変わらなかったな。 朝か夜かは分からなかったが、10日目に氷から引き上げられた時に、 悪魔の姫君が俺のことを見物しに来た。 病的に白い肌をしていて、目と唇は薔薇のように赤かった。 「ごきげんよう、居心地はいかがかしら?」 この第一声は今でも頭に染み付いて離れない。 ふん、俺は答えてやった。「貴女にお目にかかることができたのですから、 全く悪いことばかりとはいえません」。 気まぐれだろうが、姫は口元に微笑を浮かべて、 貴方と踊ってあげてもいいのだけど…と切り出した。 この地獄のどこかに、兄チェーザレが植えた聨娟の薔薇が咲いているから、 それを探して取ってきて頂戴…… 途方も無い要求だったが、束の間でも氷の外へ出たかったから、 その申し出に飛びついた。 許可証のようなものだと歪な形の黒い人形を渡されて、行動の自由を保障された。 起点が最下層だったのは却って楽だったかもしれない。 上へ上へと進めばいいんだからな。 口で言うほど楽じゃなかったが。五日間の探索で、やはり色んな奴を見たぞ。 w名無しが棘をあしらった鎖で繋がれてギリギリと締められていたりな。 聨娟の薔薇が咲いていたのは、第六圏の異端者の地獄だった。 炎が噴出す湖の対岸に、艶やかな光を帯びて薔薇が咲いていた。 飛び込んだら焼け死ぬのではないかと怖かったが、 もう地獄にいるのだからと自棄になって飛び込んだ。 ここからが大変だった。炎がまるで煮え湯のように噴出していて、 手を伸ばしても熱で頭が真っ白になってな。 対岸にたどり着いたのは、後から計算すると飛び込んでから17日後のことだった。 薔薇を手にした途端に、体の傷は癒えて活力が戻ってきた。 帰り道は楽だったかもしれない。 それほど熱さも感じなかったのは、薔薇の力かもしれない。 姫の喜びようは印象的だった。 白い頬にぱあっと赤みが差して、俺は艶かしいキッスを受けた。 地獄でルクレツィアと踊った男が何人いるのかわからないが、 そんなことはどうでもいい。 ひとしきりの宴の後に、どこからかイタリア語が聞こえてきた。 「オバマ氏は恰好よく日焼けをしている」。それに対する失笑、野次…… その声に注意を傾けているうちに、俺の体は突然浮いて、 漏斗状の穴はみるみる眼下のものになっていった。 気づいたら、ロコ家スレの前に立っていたんだ。 薔薇の紋章の刻まれた鎧を纏い、薔薇を象った装飾が施された柄の剣を佩いて。
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登録日:2012/02/17 Fri 02 48 15 更新日:2021/01/25 Mon 16 52 54 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ALL AROUND TYPE-MOON Bすけ EXTRA Fate MELTY_BLOOD TYPE-MOON Zero アーネンエルベ クロスオーバー 喫茶店 夢の共演 月姫 漫画 空の境界 TYPE-MOONのクロスオーバー作品『ALL AROUND TYPE-MOON アーネンエルベの一日』を題材にした漫画で、TYPE-MOONエースにて連載中の作品。作者はBすけ。 第一話こそドラマCDを基にしているが二話以降は完全オリジナルで話が進んでいる。 大元の作品は別に項目があるのでそちらを参照されたし。 喫茶店 アーネンエルベで日々起こるドタバタを描く。型月キャラ大集合のファン向けの作品。 刊行不定期のTYPE-MOONエースでの連載なので話数はまだ少ない。単行本現2巻。 まほうつかいの箱でも『おーるあらうんどたいぷむーんもばいる(AATMM)』題で4コマ漫画が連載されており、こちらでは型月キャラが運動会したり修学旅行に行ったりとアーネンエルベを飛び出てはっちゃけてる。 【キャラクター】 セイバー(Fate) 最多出演。若干影が薄い。 アルクェイド・ブリュンスタッド 相変わらずのあーぱーだが、今作では若干被害者サイド 両儀式 壺のガスを吸い込んで馬鹿笑いした挙句、本編以上にぶち切れた。 ジョージ店長 変わった物好きのアーネンエルベ店長。スタンド? 知らん。 遠坂凛 相変わらずの機械音痴。だがそのお陰で素晴らしいことが起きる。 アーチャー(Fate) 赤い執事。あかいあくまのお目付け役。 ランサー(Fate) 今作唯一の良心。一度、カレンから逃げるためにセイバーにバイトを押し付けた。 ギルガメッシュ ランサーのバイト先に遊びに来た。アーチャーとは思えないほどニブく、そして変態。 だが、乳の大きさになど拘らない漢。 流石俺等の英雄王。 「さあ飛び込んでー」 カレン・オルテンシア 英雄王さんの回収に来たはいてない人。 「いい加減にしなさい 変態」 マジカルアンバー 「恐ろしく暇を潰せるけど割と取り返しの付かない事になる」品物をもってちょっとそこから現れた。 「「双子?」」 シオン・エルトナム・アトラシア 行き倒れのネコアルクを保護し連れてきた。以後ちょくちょく登場。 「そしてよからぬ事を企んでます」 日比乃ひびき 代行者達が絶賛するほどの料理を作るが、相手が悪かった。 「みしゅらんー?」 セイバーオルタ ひびきの料理をバッサリと切り捨てる。 衛宮士郎 セイバーを迎えに来た。因みに初登場。 氷室鐘 セイバーと士郎の様子を見て、なんとなく察した模様。 間桐慎二 「ワカメ」のおかげで下克上のチャンスが訪れる。 後は…まぁ…察して。 赤セイバー コピーしたファイルをドラッグするという事が出来ず逆切れした凛がキーボードを叩いたら、出てきた。 「余のファンか?」 主人公(Fate/EXTRA)(女性) ラニ=Ⅷ ムーンセルでセイバーを待っていた。 ちなみに掲載されたVOL.7で岸波白野がアバター改竄されて女性にされる話が掲載されていた。まさかねぇ。 プリズマイリヤ&ミユ 兄への誕生日プレゼントを買うためにバイトするも、平行世界のそっくりさんに四苦八苦するハメに。 愛と正義の魔法淑女カレイドエーデルワイス バカとバカが合わさった結果誕生した奇跡の存在。 因みに死の線はハート型。 追記・修正及び型月への愛の注入お願いします 衛宮切嗣 ある人物と擦れ違う。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] フェイトの漫画とか見てて思うのは原作者がアンソロ作家達と仲が良いってことだ。 -- 名無し (2013-09-24 02 56 06) タイガーころしあむに至ってはアルクェイドがファンタズムーン(アンソロ出身)名義で出演するくらいだからなあ… -- 名無しさん (2013-09-24 06 43 38) 体入れ替わり回はセイバーがテンション高めで可愛い -- 名無しさん (2014-03-28 18 23 02) 名前 コメント
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【作品名】空の境界 【ジャンル】小説 【名前】荒耶宗蓮 【属性】二百年を生きた魔術師 【大きさ】成人男性並(少々長身か)+直径4mの結界 【攻撃力】腕の一振りで人体を粉々にできる腕力。拳の威力はコンクリートをも砕く。 「粛」:拳を握る動きに連動して、任意の空間を握り潰す。この間のタイムラグはない。左右どちらでも放てる。 最大範囲は普通の十階建てより高いマンションを丸ごと収められるくらい。射程は同上のマンションの敷地相応。 内壁の一部を巻き込んで圧縮したこともあるので、一度に効果範囲に収められなくても削っていけるはず。 エーテル体(詳細不明)で出来た影の魔物すらも、一瞬で押し潰されて見えなくなり、消失した。実体らしい実体がなくても有効。 【防御力】肉体の強度自体は極限まで鍛え抜いた達人並み。 しかし「静止」という起源に縛られているため、極めて死ににくい。 直死の魔眼をフル稼働させても、死の線がごく僅かしか見えなかった。 右腕を切り落とされ、死の線を断たれ、頚動脈にナイフを根元まで刺されてもしばらく戦闘続行できる。 これだけの損壊を負って一度死亡しても、ゆっくりと蘇生する。掛かる時間は数分~十数分程度か。厳密な時間は不明。 ナイフで胸を刺された程度では意に介さない。 胴体の一部ごと腕を切り落とされても普通に戦闘可能。切断された腕も任意で動かせる。 上記のように腕を切断され、更に死の線を断たれた上で体が縦に両断されかけるほどの傷を負っても、 火を付けて放置された煙草が燃え尽きるくらいの間、生存。両腕を失ったので圧縮はできなかったようだが会話は出来る。 即死攻撃を受けても即死はしないと思われる(いずれ致死はするはず) 体に魔力を流しているため、間接的な魔力の働きは弾いて無効化できる。 要するに離れた場所から対象の肉体を炎上させるといった類の魔術は効かない。 例えば魔術で発生させた炎を直接ぶつけたり、接触して効果を叩き込むタイプなら通用するようだ。 作中では、人体を丸ごと燃焼させられる魔術が通用しないと言われた。 【素早さ】最低でも音速対応の相手が反応できない速度で数メートル移動した。 マンションの敷地相応の結界内部であれば瞬間移動できる。詳細な速度は不明。 反応速度: 1.5000m/sの斬撃に対応して呪文らしきものを唱えられる。秒数にすると0.0001秒程。 拳を握る速度は、このときの呪文とは別のものだが、より短い詠唱とほぼ同時。 2.二、三度同じ攻撃を見た上ではあるが、最低でも秒速40000m、計算によっては秒速80000mに達する大将の斬撃を左手で受け止めた。 ただし回避は出来ず、それ以前の斬撃は認識すらできなかった。最大値を取るならこちらか。 腕を斬られてから後ろに飛び退いた距離での反応なので、大体2mほど。 【特殊能力】 結界:周囲に纏っている三重の結界。それぞれ効果は変わらない。 円形の境界を越えた生物から動力を奪い、その場に停止させる。無理に動くこともできなくはないが、脚が千切れる。 落下してきた人間すら空中に静止させられ、生物だけでなく大気の流動まで停止させていた。 ぎりぎり反応できる速さの投げナイフは貫通していたが、2つの結界で水面を跳ねる小石のように弾かれて、軌道が変わったように描写されていた。 結界の効果の一端か、目で見ているのに間近にいると思えないほど気配が無い。 長きに渡ってただ一つの目的を求め続けた結果、思考の方向性が変わらなくなった。そういう視点で見れば、既に人間ではなく概念らしい。 対常人レベルの精神操作では通用しないか? 【長所】空間攻撃。メンバーの中では抜きん出てタフ。 【短所】結界が万能じゃない。 【備考】マンションの敷地を覆う結界(テンプレの結界とは別物)の内側にいるときのスペックで参戦。 構造体としてのマンションの設備などが必要と思われる能力は外している。 仏舎利のご加護もいまいちテンプレにしにくいので考慮外 【両儀式の速度計算】 前提として、身体能力は式(日本刀所持)>>式(ナイフ所持)とする。 ナイフを所持した状態で常人が「気がつくより千倍迅い」速度で、差し出された腕を斬りつけている。 調べた範囲では、人間の視覚の応答速度は10ミリ秒以下らしいので、このときの間合いを0.5mとすると 0.5÷0.1×1000=5000(m/s) 荒耶宗蓮は、式にナイフで腕を攻撃されたのに対応して呪文(?)を詠唱している。 よって荒耶の反応速度と詠唱速度は至近距離からの秒速5000m対応。秒数にすると0.0001秒程。 刀所持の両儀式は荒耶の詠唱に対応しているので、両儀式の反応も同等かそれ以上。 この状態の式は荒耶が認識不可能な速度で4メートルを詰めている。 アラヤの思考速度は不明なので、少々遅い結果が出る反応速度を採用して、 4÷0.0001=40000(m/s) 常人の反応速度が0.5秒~0.2秒で、認識速度は0.1秒程度であることを参考にすると、 荒耶の認識速度は0.0001秒の0.5倍から0.2倍と推測できる。 速度の近似値は比較的遅くなる方の80000m/sほどか。こちらも40000m/sと併記しておく。 vol/72
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