約 1,020,784 件
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/31.html
第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/226.html
翌日の早朝のこと。 まだ、誰も起きていない頃に孝治はスーツェーモンに呼び出された。 「こんな朝早くから何のようだよ…」 孝治はご機嫌斜めだった。 「すまないな。御前たちには新しい力が必要になってくると思ってな…」 「新しい力?」 「先日のカオスグリムモンのことだ」 「カオス…グリムモン…」 「例のカオスプログラムは本当は私が持っていた」 「え?」 「しかし、そろそろかと思い、始まりの森の何処かに隠した。そこで、私からのクエストだ。カオスプログラムを昼までに探し出すのだ」 「………」 「良いな?」 「わかった…」 そして、孝治は始まりの森に向かった。 Evolve16『探せ! カオスプログラム』 始まりの森に到着すると、すぐに捜索を開始した。 「当てはあるのか?」 グリムモンが聞いた。 「無い」 きっぱり言われた。 こうもきっぱり言われると、流石のグリムモンも凄く困る。 暫くの間、二人の間に沈黙が流れる。 そして、孝治が口を開いた。 「なぁグリムモン…。優しさって…持っちゃいけないのかな…?」 孝治のいきなりの発言にグリムモンは驚くも何も「?」しかつかなかった。 「昨日のスーツェーモンの話を覚えてるか?」 「あ、あぁ…」 「そのことでずっと悩んでいたんだ…。優しさは持っちゃいけないのかって…。グリムモンはどう思う?」 「どうって…俺は言いと思うがな…。時には非情さだって必要だと思う。けど、半分以上は優しさで埋まっていた方がいいと思う…」 「フッ…」 孝治は少し笑みを浮かべた。 「な、何だよ。何か変なこと言ったか?」 「いや、御前の名前の由来は恐怖って意味から来てるから、そんな奴が言うなんてね…」 「恐…怖…」 グリムモンの頭の中で記憶に無い記憶が過った。 「ん?」 孝治はグリムモンの様子に反応した。 「どうした?」 「え?」 「いつもの御前なら『何だとぉ!?』とか力強く言い返してくるからな…」 「あ、あぁ…」 そしてまた、沈黙が流れた。 暫く歩いていると、洞窟を見つけた。 「洞窟?」 「…なんか出来すぎてるな…」 出来すぎの奇妙な洞窟の中に、孝治は入っていった。 そして、少し進むと、青と赤のプログラムらしきものが湖の上を浮いていた。 「あれが…本当のカオスプログラムか…?」 「そうみたいだ…俺のデジコアが反応している…」 グリムモンのデジコアと、カオスプログラムがどうやら反応しているらしい。 「よし」 孝治はその湖の中に少しずつ入っていった。 カオスプログラムを掴もうとしたそのとき。 『ギャァァァァァァァァッ!!』 蛇のような長い胴体を持つデジモン湖の底から現れたのだ。 ~データ解析~ メガシードラモン 世代:完全体 種族:水棲型 属性:データ種 詳細:蛇のように長い胴体を持つデジモン。頭部の甲殻が硬化し、防御力にも多少優れている。イナズマ型のブレードから電撃を放って敵を攻撃する。 必殺技:サンダージャベリン、メイルシュトローム、アイスリフレクト、ドラモンアタック、サンダーブレード 「メガシードラモン…『グリムモン!リアライズ!』」 『コールヤンマ!!』 グリムモンは、リアライズされると、すぐに電撃を放った。 「水は電気をよく通すからな!!」 「いや、そうでもないぞ…」 グリムモンの台詞に孝治が否定した。 そして、孝治の否定したとおりだった。 水に浸かっているメガシードラモンに電撃が直撃した。 しかし、全てメガシードラモンの頭部のイナズマブレードに吸収されている。 「何!?」 「メガシードラモンは雷を頭部に充電することができるデジモン。水に浸かってるといっても、全部逆に充電される…。奴に対して電撃攻撃は、充電期間を短くすることになる」 「じゃあどうやって…」 「普通に攻撃して気をそっちに向けさせておけ。その間に俺がカオスプログラムを掴み取り、発動させる」 「わかった!『コールバット!!』」 グリムモンはメガシードラモンにコウモリの群れを放って、気を逸らした。 そして、その間にカオスプログラムを手に入れようとした。 しかし…。 『リトルブリザード!!』 『ネコスラッシャー!!』 猛吹雪と斬撃の衝撃波が孝治の行く手を阻んだ。 「な、なんだ!?」 そして、白いトカゲと三毛猫の姿をした2体のデジモンが孝治の行く手を阻んだのだ。 「僕の名はアグモン…」 「私はテイルモン…」 『我等はカオスプログラムを頂くべく、ここに来た』 「アグモン…テイルモン…御前たちがか…!?」 「カオスプログラムは渡さない。『リトルブリザード!!』」 孝治はギリギリで避けた。 「テイルモン、今のうちに…」 「分かったわ。おに…アグモン…」 ミケモンはカオスプログラムの場所へ向かった。 しかし…。 『コールバット!!』 コウモリの群れがミケモンを襲った。 「キャァァァッ!!」 「ミ…テイルモン!!」 「なんか遅いと思ったら…孝治!こいつらは俺が相手をするからカオスプログラムを!」 「分かった!」 孝治は急いだ。 「渡さない!『リトルブリザード!!』」 しかし、後ろから襲い掛かる猛吹雪など気にせず、孝治は走り続ける。 『ネコクロー!!』 ミケモンも真横から爪を出して攻撃してくるが、軽々と避けられる。 そして、孝治はカオスプログラムを掴んだ。 「行くぞ!プログラムセット!『カオスプログラム発動!!』」 そして、グリムモンはカオスグリムモンになった。 『クロノ・ディストラクション!!』 カオスグリムモンは波動を放った。 メガシードラモンは大人しくなって深い眠りについたが、辛うじて避けた彼等は効果はそこまでではなかった。 しかし、クロノ・ディストラクションの効果は絶大で彼等も眠りかけている。 「クッ!…退いた方が良いね…」 「う、うん…」 彼等は引いていった。 そして、カオスプログラムを手に入れた孝治も帰っていった。 「そうか、カオスプログラムを手に入れたか…。それは、私からのプレゼントだ」 「あぁ…それは有難く思うんだが…」 「ん?どうした?」 「アグモンとテイルモンが現れた」 「何!?」 スーツェーモンもやはりびっくりした。 「メガシードラモンとかいうデジモンも洗脳からは解除したが…」 「い、いや…それは…」 スーツェーモンがメガシードラモンという言葉を聴いて焦った。 「メガシードラモンは私が自ら配置したデジモンであって…」 「え?」 「ま、まぁ…とりあえず、今日はもう休みなさい。本当は今日が試験日だったのだが、私が免除するように頼んでおいた。だから、明日はシルバーテイマーの試験だ」 「でも、何でいきなり…?」 「言っていなかったか…。緊急クエストをクリアすると無条件で次のランクの試験を受けることが出来る。頑張るんだぞ」 そうして、孝治は帰って休眠を取った。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/196.html
朱雀の魂のカードの効果を乗り切り、ついに勝利を収めた翔太 次こそ、やっと木村友樹に会えるかもしれない! しかし、バトルを見ていた謎の男の正体とは・・・・・・ The 24th 「 ダブルバトル!?進化チップJ発動! 」 「ごめん!ごめん!ちょっと手間取っちゃった!」 翔太と恵が大と少助のところに走って来た 「なんかね、木村友樹はこの町にいるんだけど、もうちょっとで戻ってくるんだって!」 「そうなんだ、じゃあ別に急ぐ必要なかったね!」 とそのとき、翔太達の前に一台の真っ黒なリムジンが止まった 「うわ~!長いリムジンだね、20mはあるんじゃないかな?」 そこへ、まずリムジンからボディーガードのような人が降りてきて、もう1人の人に降りていいといった 「う~ん!よっこいしょ!ずっと車に乗ってたら疲れるね~!」 「あ!あれは!」 恵が車から降りてきたイケメンを指差して叫んだ 「あの人が「木村友樹」よ!」 「あっ!君は・・・・・」 すると木村友樹は恵の方に向かって歩き出した 「(えっ!?うそ私が可愛いから・・・・早く来て~!!)」 恵からピンク色のもやもやが出ている しかし、そんな恵の心もむなしく、木村友樹は恵をスルーして行った 「(ええ~!?)」 そして木村友樹は、恵の後ろにいる翔太に声をかけた 「やあ!君、さっき南君と戦ってた人だよね?」 「そうですけど・・・・?」 「実は僕あのバトルずっと見てたんだ!そこで、君のバトルにとっても興味を抱いたんだ!」 「それはどうも・・・」 「そ・こ・で・ね!僕も君とバトルしたくなったんだ!」 「ええ~!?本当ですか!?」 「だめなら諦めるけど・・・?」 「ダメなわけ無いじゃないですか!もちろんバトルさせてください!」 「しかし、翔太!木村友樹はプロだぞ!お前に勝てる確率なんて・・・・」 大が口をはさんだ 「大丈夫!負けても、友樹さんとバトルするだけでも良いんだから!」 「(あいつも相当DCBの世界にのめりこんでるな・・・・)」 「それじゃ!バトルだ!でも普通のバトルじゃおもしろくないから、ダブルバトルでもしようよ!」 「ダブルバトル?」 翔太が疑問そうに言った 「そうだよ!デジモンのカードを2枚出して、それで戦うんだ!」 「あんまりルールが分からないんですけど・・・・?」 「はいは~い!それじゃ私が翔太君とペアを組むわ!」 恵が立候補した 「彼女はダブルバトルのルールを分かってるようだね!よし、翔太君は彼女とペアを組んだらいい!」 「えっ?でも友樹さんは誰とペアを組むんですか?」 「大丈夫!僕は1人でデジモンのカードを2枚出してやるから!」 「(さすがプロ・・・・1人で二役するとは・・・)」 「それじゃあ!始めよう!!」 そしてプロのカードバトラー木村友樹とのダブルバトルが始まるのであった!」 「―BATTLE START―」 「いい、翔太くん!ダブルバトルでは2人合わせて、手札を10枚用意するの!」 「そして、その手札10枚は2人で共有するの!つまり作戦とかは2人で考えていいってわけ!」 「うん!」 「そして、ダブルバトルでのポイント清算は、2人のモンスターの合計のATとDTで清算するの!」 「そしてラウンドは決闘バトルと同じで、1つだけ、これで大体わかったわよね?」 「うん!」 『決闘ラウンド』 「じゃあ、僕はホークモンで行くよ!」 「この前のような不覚はせんぞ!」 ホークモン 成長期 AT6 DT7 「それじゃ、行くわよ!プロットモン!」 「頑張るわよ!恵!」 プロットモン 成長期 AT5 DT5 「それじゃ、僕はこの2体で行くよ!」 「カモン!アグモン!ガブモン!」 「ダブルバトルか~!頑張るぞ!」 アグモン 成長期 AT7 DT7 「俺たちの連携を見せてやろうぜ!」 ガブモン 成長期 AT7 DT7 「向こうはアグモンと、ガブモンか~!でも負けないぞ!」 「それじゃ、僕のターンから行くよ!!」 「行くぞ!友樹!」 「進化だ友樹!」 「ああ!」 『進化プログラムカード「進化チップA」』 『進化プログラムカード「進化チップB」』 『進化プログラムカード「ダブル進化」』 「ダブル進化の効果は、ダブルバトルにおいて片方のデジモンが進化したとき、もう一方のデジモンも合わせて進化できるカードだ!」 「(さすがプロ・・・・カードの使い方に無駄が無い・・・・!!)」 「アグモン進化!!」 「ガブモン進化!!」 するとアグモンとガブモンの体が光りながら大きくなっていき 茶色い頭にオレンジのボディの、牙をむき出した荒々しい恐竜と 青白く輝く体毛を持った素早い狼が姿をあらわした 「グレイモン進化!!」 「ガルルモン進化!!」 こんどは、グレイモンの体がだんだん機械化されていき、 オレンジの体に青い羽、そして鋼鉄の左腕を持ったグレイモンが現れ! ガルルモンは、二足歩行になり青いズボンをはいてワイルドになった そして、腕に茶色い革ベルトをはめて、拳に力をこめた後1回転して現れた! 『メタルグレイモン!!』 『ワーガルルモン!!』 メタルグレイモン 完全体 AT46 DT48 ワーガルルモン 完全体 AT45 DT46 「グアアァァ!!!」 「アウォォォォン!!!」 進化と同時に2体の完全体が吠えて、大地をふるわした 「なんて、迫力なの・・・・!?」 「すごい・・・・!?」 「あはは、かっこいいでしょ?」 友樹が軽く言った 「焦ったらダメよ翔太君!!」 「大丈夫だって!」 「(翔太君!最初はこのカードで行ってみましょ!)」 「(分かったよ!)」 恵と翔太が相談している 『進化プログラムカード「進化チップA」』 『進化プログラムカード「進化チップA」』 「ホークモン進化!!」 「プロットモン進化!!」 するとホークモンの腕や脚がだんだん大きくなっていく そして、赤い大きな翼を持った大きな鷲が舞い降りた! 「アクィラモン!!」 そしてプロットモンの方も、体が真っ白になっていき手には鋭い爪が装備された、 最後に長い尻尾にホーリーリングをつけて、かわいい子猫が現れた! 「テイルモン!!」 「よし!2人とも進化したね!そのままこれだ!!」 『進化プログラムカード「進化チップJ」』 「進化チップJ・・・・それはデジモン2体をジョグレス進化させるカード!」 「アクィラモン!!」 「テイルモン!!」 『ジョグレス進化!!』 すると、アクィラモンが赤い光、テイルモンがピンクの光になり空に上っていく そして2つの光が回転しながら合わさり・・・・・・ 白い腕に羽をつけて、赤い鳥の下半身を持った鳥人が現われた!! 『シルフィーモン!!』 シルフィーモン 完全体 AT34 DT44 「私に任せなさい!」 「さらに、進化チップJでジョグレス進化したデジモンはATとDTが倍になるのよ!!」 すると、シルフィーモンから赤いオーラが湧き出てくる! 「ハアアァァァ!!!」 シルフィーモン AT34×2=68 DT44×2=88 始まって早々、ジョグレス進化によりシルフィーモンに進化させた翔太と恵 だが、相手はプロのカードバトラー・・・・・ 彼がどんなバトルをするのか翔太達には想像もつかないのであった・・・・ 次回 「 華麗なる連携 」
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5872.html
デジモンストーリー サイバースルゥース 【でじもんすとーりー さいばーするぅーす】 ジャンル 育成RPG 対応機種 プレイステーション・ヴィータ 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 メディア・ビジョン 発売日 2015年3月12日 定価 6,640円(税別) 廉価版 Welcome Price!!2016年12月1日/2,800円(税別) 判定 良作 ポイント 3Dモデルで蘇るデジモンストーリー大人になったデジモンファンへの最新作ストーリーの完成度、育成の自由度が極めて高い良くも悪くも個性的すぎるキャラクター デジタルモンスターシリーズリンク 概要 キャラクター 特徴 海外版・アップデートについて 評価点 賛否両論点 問題点 総評 電脳 (デジタル)と 現実 (リアル)が交わる時 ぼくらの 物語 (ストーリー)が進化する 近未来の日本。 インターネットに視覚的かつ感覚的にアクセスすることの出来る技術によって、「電脳空間EDEN」が人々のあいだで、もう一つの日常世界となっていた。 セキュリティによって守られていた電脳空間。しかし人々の生活に密着するにつれ、そこで起こる犯罪も多くなってきていた。 特殊なウィルスプログラムを利用し電脳世界に甚大な被害をもたらすハッカーたち。 そのウィルスプログラムはAIをもち、あらゆる情報を吸収、環境に応じて多種多様に進化を遂げる能力をもっていた。 人々は、その特殊なウィルスプログラムを「デジタルモンスター」と呼んだ… (公式サイトより抜粋) 概要 『デジモンストーリー』シリーズ5作目にして、前作『超クロスウォーズ』以来4年ぶりの新作。また、ニンテンドーDSで展開されていたシリーズ初のPSプラットフォーム作品(*1)。 デジモンゲームの発売順では、2013年の3DSソフト『デジモンワールド リ デジタイズ デコード』以来2年ぶり。(2012年のPSPソフト『リ デジタイズ』の完全版。以下『リデジ』)同作と本作では世界観の一部が重なっており、一部キャラクターが続投している。また、キャラクターデザインは本作でも引き続きヤスダスズヒトが担当する。 デジモンゲームの中でも、特に『デジモンストーリー』シリーズは伝統的に対象年齢が低めだったが、本作では対象年齢がグッと引き上げられている。 2013年には『デジモンワールド』のリブート作である『リデジ』の他、PSPソフト『デジモンアドベンチャー』も発売されていた上に、本作が発売された2015年はアニメ『デジモンアドベンチャー』放送15周年にあたる。 こういった流れを汲んで、本作では「大人になったデジモンファンへ」というコンセプトのもと、アニメファン向けの登場デジモンの選出やグラフィックデザインなどを行うと共に、冒頭のキャッチコピーにもあるSF要素の強い世界観でストーリーが展開されている。 こうして、発売から瞬く間に歴代デジモンゲームの中でも極めて高い評価を得ることとなり、現在ではベスト版・完全版・移植版と様々な展開が行われている。 初回封入特典として、アグモン(黒)、ガブモン(黒)、オリジナルカスタムテーマ2種、サウンドトラックなどが入手できるプロダクトコードが同封されていた。 シナリオ・育成デジモンが追加された完全版『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』がPS4/PSVita/Switchマルチで発売されており、現在では(特殊な事情を除いて)本作の購入は推奨されていない。 キャラクター 相羽タクミ・相羽アミ(男CV 松岡禎丞/女CV 大久保瑠美) このゲームの主人公。男女の選択制で、男性の場合はゴーグル型、女性の場合は髪留め型のデジヴァイスを装着している。 戦闘中の掛け声などを除きゲーム中ではボイス無し。会話デモ中も、テキストでの台詞も含め一言も言葉を発しない。この辺りは『リデジ』の踏襲と言える。 主人公はこの世界に暮らす普通の学生であったが、ある日EDEN内でイレギュラーな攻撃を受けてデジタルとリアルが入り混じった「半電脳」存在となってしまい、「電脳探偵(サイバースルゥース)」として活動し始めることとなる。 この辺りの経緯は、「世界観」の「イーター」についてを参照。 初期パートナーはテリアモン、パルモン、ハグルモンの三種から選択する。 白峰ノキア(CV 潘めぐみ) 主人公のチャット友達。「なるようになる」がモットーのポジティブな少女。 本作は、彼女がネットで噂の「デジモン」に興味を抱いたことから始まる。 いわゆる「ウザ可愛い」系キャラであり、ハイテンションで周囲を振り回しがち。しかし良くも悪くもブレない彼女の純粋な思いは、次第に周囲を動かしていくこととなる。 偶然出会ったアグモン・ガブモンと心を通わせ、後にパートナーとなる。 アグモン ガブモン(CV 坂本千夏/山口眞弓) お馴染み、デジモンの顔役。本作ではノキアのパートナーとなる。 CVは『デジモンアドベンチャー』と同じキャスト。個体としては別存在ながら、その再現度は必聴。 両者とも人間世界に来たショックで記憶を一部失っており、その真相は大事件の謎を解く手がかりとなっていく。 真田アラタ(CV 岸尾だいすけ) ノキア同様、主人公とはチャット友達。一見飄々としているが、実は面倒見が良い兄貴分。そして漫画マニア。 非日常的な出来事に惹かれ、主人公と共に電脳空間を巡る事件に迫っていく。元凄腕のハッカーのようだが、過去については多くを語らない。 良くも悪くも格好つけであり、責任や思いを一人で背負ってしまいがち。 パートナーはケラモン。ストーリーの進行度に応じて進化していく。 暮海杏子(CV 坂本真綾) 行く当てのなかった主人公を拾った縁で、そのまま主人公を雇うことになる「暮海探偵事務所」の所長。 電脳関係の事件を専門とする腕利きの探偵で、警察にもパイプを持つ。 本作の女性キャラの中でも際だって露出度の高い格好をしているが(*2)、それとは裏腹に性格は知的でクール。本人曰く「乙女心はどこかに置いてきた」。 様々な分野の教養を持っているようで、彼女の会話には柳田國男からハインライン(*3)まで、多様な知識が登場する。 神代悠子(CV 伊藤かな恵) 暮海探偵事務所にとある依頼を頼んでくる依頼者。 彼女の素性は軽微なネタバレに当たるので明記出来ないが、様々な事情により主人公たちに協力することとなる。 線が細く儚い雰囲気の美少女という外見に見合わず、かなりの食いしん坊。 御神楽ミレイ(CV 沢城みゆき) デジモンの育成に欠かせない施設「デジラボ」を管理している女性。 とある事故により肉体を失っており、電脳空間にのみ意識体として登場する。その為少女の姿をしているが、年齢は不詳。 『リデジ』から引き続き登場。本作ではメインストーリーで時折協力をしてくれるが、基本的にはあくまでデジモンの育成管理役。オーキド博士のポジション。 四ノ宮リナ(CV 戸松遥) ミレイから旧知の間柄として紹介された「並行世界」の少女。 かつてのデジタルワールドの冒険者として協力してくれる…が、残念ながらノキア同様の「ウザカワ系」でウザさ倍増。 ただしリナは公式HPでも「ウザ可愛い」ことをアピールされているが、どちらかというと「おバカ 元気」なキャラ。 『リデジ デコード』の追加キャラクターで、彼女も引き続き登場。 パートナーも『デコード』と同じ「ブイブイ」ことブイモンだが、本作では究極体の力を奪われており、これを取り戻すことがストーリーの重要ポイントに。 特徴 システム 本作は最大8体のデジモンを連れ歩き、その中から3体を選んでバトルに挑む、というオーソドックスな『ポケモン』『ドラクエモンスターズ』系のRPGである。 コマンド式・アクティブターンバトル制を採用しており、「素早さ」の値を始めとするバトル中の様々な要素により行動順が決定される。素早さに差があれば、一体のデジモンが連続で行動することもある。 デジモンはHP、SP、攻撃力、防御力、知力、素早さ、種族・属性、サポートスキル(SS)を持つ。 SP/スキルポイントは、コストとして支払うことで、通常攻撃とは異なる「スキル」の発動、高威力の攻撃や特殊効果の付与を行う。 「知力」は、スキルで発動する「回復」の効果量、「魔法攻撃」のダメージに影響する。高いほど自分の魔法の威力が高くなり、相手から受ける魔法の威力が下がる(*4)。 種族と属性の相性によって、ダメージの増減が発生する。 種族は「ワクチン」「ウィルス」「データ」の三すくみと、それに含まれない「フリー」の4種類。有利には2倍、不利には0.5倍となる。 属性は「水⇒火⇒草(⇒水…)」、「土⇒電気⇒風(⇒土…)」で三すくみになる二組と、互いが弱点になる「光⇔闇」、それらに含まれない「無」の9種類。有利には1.5倍で、不利でも減算はされない。 種族と属性は重ねがけされる。例えば「ワクチン種・水属性」が攻撃した場合、「ウィルス種(2倍)・火属性(1.5倍)」には3倍、「データ種(0.5倍)・火属性(1.5倍)」なら0.75倍となる。 スキルで攻撃する場合は、スキルの属性で判定を行う。上記の「ワクチン種・水属性」が「風属性スキル」で攻撃した場合、「ウィルス種・土属性」の組み合わせが3倍になる。 デジモンが場に出ている限り、SSによる特殊効果が常時適用される(*5)。 ターン終了時に自動回復する、攻撃力など特定のステータスを上昇させる、特定の属性のダメージを増加させる、特定の状態異常を無効化するなど。 場に出ている3体全てのものが適用・重ねがけが可能なため、バランス良く構築しても、特化して構築しても面白い。 ただし、これは後述する「バランス崩壊」の原因でもある。 「進化」と「退化」 デジモンの世代設定は「幼年期1」「幼年期2」「成長期」「成熟期」「完全体」「究極体」の6段階と、「超究極体」「アーマー体」がごく少数存在する。基本的には携帯ゲーム機やアニメなどでおなじみの設定。 デジモンはそれぞれ、種別(●●モン)ごとの基礎ステータス(*6)と「必殺技」「サポートスキル」、レベルアップで獲得する「スキル(継承技)」が決まっている。 進化のためにはバトルおよびファーム(育て屋)によるレベルアップが必要だが、更に「才能」を主とした制限が課せられている。 例えば成長期「アグモン」は通常レベル上限15に対して、成熟期「グレイモン」の進化には上限突破のレベル16以上を要求されており、進化できない。 レベル16未満でも、別の成熟期「スカモン」「ティラノモン」「メラモン」「ジオグレイモン」への進化、または幼年期2「コロモン」への退化が可能。 ではアグモンをティラノモンに進化させると、今後はレベル上限25、進化先の完全体は「レベル26:マメモン」「レベル28:メガドラモン、メタルティラノモン」……と、進化だけではすぐに行き詰まってしまう。 レベル上限は「才能」ステータスに比例して上がっていく。 進化時も一応伸びるが、退化時の方が高く伸びる。完全体に進化できなかったティラノモンでも、アグモンに退化した時にはレベル上限が16以上に上がっている。 「素早さのステータスが所定の値を超える」などの進化条件もあるが、ほとんどの場合、才能によるレベル上限突破が前提となる。 更にこの先の究極体は、例外なく高レベル・高ステータスが進化条件であり、事前情報無しの初見ではまず不可能。 上位種ほど、基本的には高い基礎ステータス・強力な必殺技および継承技の系統を持つ傾向にある。 ところが、必殺技や覚える継承技が補助技であったり、また時には種族・属性も大きく変化してしまい、バトル編成の再構築が必要となる状況も考えられる。 ただし、継承技は進化・退化を問わず引き継げるので、才能稼ぎも含め、進化が完全な無駄になってしまうことは無い。 このような事情を総合して、本作では進化⇔退化の繰り返しが基本となる。 通常進化に加え、更に厳しい条件を満たすことで2体のデジモンを使用した「ジョグレス進化」も可能に。 一部デジモンではストーリーの一定以上の進行、アイテムの入手を追加条件に求められることがある。 3体のデジモンのみ「モードチェンジ」ができる。 インペリアルドラモン ドラゴンモード⇔ファイターモード ベルフェモン スリープモード⇔レイジモード ドゥフトモン ノーマルモード⇔レオパルドモード 3体とも育成難易度の高い究極体デジモンだが、モードチェンジ自体は普通の進化・退化と同じくデジラボで自由に切り替え可能。概ね魔法寄り⇔物理寄りでパラメータが変化する。 「モードチェンジ」という名称ではあるものの、アニメのように戦闘中に行うことはできない。 また「モード」であっても、世代設定が異なる「インペリアルドラモン パラディンモード」(本作では超究極体)、「ルーチェモン系」(成長期⇔完全体⇔究極体)はこれに該当しない。 ちなみに、ベルフェモンRMとルーチェモンSMは本来究極体だが、ゲーム上では超究極体扱いである。 デジコンバート ある敵デジモンと一定回数エンカウントすると、その敵デジモンの解析が進み、そのデータを「デジコンバート」で実体化させることで仲間にすることが出来る。 『ポケモン』等と異なり、アイテムや特定の行動を介さず、ただエンカウントを重ねるだけで自動的に可能になるのが特徴。 成長したデジモンほどコンバートに必要なエンカウント数も多く(成長段階によって一律)、安直なバランスブレイカーにはなっていない。 デジファーム パーティに連れ歩かない、待機中のデジモン達を使って様々なことが行える機能。 「特訓」して待機中のデジモンに経験値を与えたり、「開発」でデジモンにアイテムを生成して貰ったりといったことが可能。 デジファームの利用には現実における時間がかかり、かかる時間が長い程にメリットが大きくなる。 例えば「特訓」の場合、30分、1時間、1時間半のコースのうち一つを選択することになるが、30分の場合短時間で大量の経験値を得られるものの「友情度」が大きく下がってしまう。1時間半のコースならば友情度減少はなし。 この時間はゲームをプレイしている間に限り進む。よって長時間のコースを選択して、ゲームの電源を切るといったことは出来ない。ちなみに、Vitaは長くても30分無操作だと自動でスリープになる。 デジライン 主人公のデジヴァイスには時折「デジライン」を通じて着信がある。 着信の内容や相手は様々。現実世界の友人、親といった通常の連絡から、デジモンからの雑談や質問といったものまで多岐に渡る。 デジファームの状態なども逐一デジラインで連絡して貰えるので、非常に便利。 ちなみにこれを通じてデジモンがクイズを出してくることがあるのだが、その難易度がかなり高い。 出題は「魚へんに春と書いて何と読む?」といった常識クイズ的なものから、「○○(マイナーデジモン)の種族は?」というデジモンマニア向けのものまで様々。 世界観 本作はSFテイストに溢れた近未来を舞台としている。 日本では「EDEN」と呼ばれるネットワークサービスが発達し、買い物、公共事業、コミュニケーションといった、人間が生きる上で必要不可欠なことの大部分をEDEN内でまかなうことが出来るようになっている。いわゆるVR、メタバースの完成形。 デジモン作品の中では類を見ない発展ぶりであり、むしろ『ロックマン エグゼ』やアニメ映画『サマーウォーズ』の世界観が近い。 特に『サマーウォーズ』とは、白を基調とするネット空間の共通する描写、デジモンシリーズとの関係性(*7)から、逆オマージュとも思えるほど。 こうした世界観と、元よりデジタルから生まれた存在であるデジモンとの親和性は非常に高い。 上記のストーリー解説では、まるでデジモンが悪のウィルスプログラムであるかのように解説されているが、実際はデジタルワールドから現実の電脳空間に迷い込んだデジモン達がハッカーに捕えられ悪さをしている、といった内容。 このため、作中でデジモンを扱う人間は大半がハッカーと呼ばれる。テイマーと呼ばれるのは道具のように扱うことを否とする、ノキアの率いるチーム「リベリオンズ」くらいである。 本作オリジナルの敵キャラクターとして、「イーター」なる種族が登場する。 電脳空間に生まれた、デジモンですらない正体不明の存在であり、データを「捕食」する性質を持つ。 数年前からEDEN内で人間が襲撃される事例が発生しており、生き残った主人公はまだ運が良い方で、現実世界で意識不明に陥った被害は「EDEN症候群」として真実を隠蔽されている。 その性質上、デジタルワールドには現実世界以上に甚大な被害を与えており、イグドラシルおよびロイヤルナイツが動くこととなる。 イーターのデザイン担当は漫画家・大暮維人氏(*8)。その恐怖の存在が、醜美の入り混じった独特のデザインで表現される。 追加シナリオ 無料DLC(*9)として、サブストーリーが展開される追加シナリオも用意されている。 DSソフト・シリーズ第2作『デジモンストーリー サンバースト ムーンライト』の女主人公・サヨ(CV 前田愛)がゲスト出演(*10)。同作でパートナーのディアナモンと共に「七大魔王デジモン」を倒した後、別世界=本作におけるデジタルワールドから現れた七大魔王に敗れてしまい、ミレイを通じて七大魔王の討伐と捕らわれたディアナモンの救出を依頼してくる…というもの。 七大魔王には専用ルーチン 能力が設定されており、非常に多彩。適当なものではなく、意味を持たせたものであるため当然強敵である。 例えば、複数の世代を持つルーチェモンやベルフェモンは、撃破するごとに特性をほとんど変化させて形態変化させて襲ってくる。ルーチェモンSMに至っては、プレイヤーの攻撃は全て無効という凶悪仕様(*11)。 プレイヤーのディアナモン進化ルート開放や、後述する「デジモンメダル」収集にも関わっており、実質的な裏ボスの立ち位置になっている。 海外版・アップデートについて 海外版は2016年2月2日にPS4/PSVitaマルチタイトルで発売。 「強くてはじめから」「ハードモード」が追加されており、日本国内外とのオンライン対戦も可能。また、日本版にも2月5日からアップデートが実施され、同等の機能を実装した。 更に3月10日、全世界同時配信のデジモン追加アップデートを実施。『セイバーズ』の「バーストモード」4体を含む7体が追加されている。 評価点 フル3Dで描かれる240体以上のデジモン 本作の売りは何と言ってもここだろう。幼年期から究極体に至るまでの240体以上のデジモンがフル3Dで描かれており、そのほとんどが固有のモーションを持っている(*12)(*13)。 デジモン達の必殺技、勝利時モーションも迫力満点に描かれる。特にアニメで活躍したデジモンは当時の演出を意識しており、被っている毛皮が本体と独立して動くガブモン、身体を縮めた反動で一気に「チクチクバンバン」を放つトゲモン、正面に手を突き出して「ナイトレイド」を放つヴァンデモン、「コキュートスブレス」で閉じた口元から青い光が溢れるメタルガルルモン、初登場シーンを再現した動きのオメガモンなどが特徴的。 パーティに設定した3体のデジモンは、電脳空間に限り、主人公の後ろを走って付いてきてくれる。この走るモーションも素晴らしく、「デジモンと一緒に冒険している」という臨場感を作ることに一役買っている。 「240体」という数字は『リデジ』で登場したデジモン総数を上回っており、あちらに登場したデジモンはほぼ全て引き継ぎつつ追加している。 前回不参戦が嘆かれた「ユキダルモン」等の他、携帯機の成熟期では唯一アニメ未登場という境遇にある「サイクロモン」(*14)、マイナーな携帯機『ペンデュラムX』初出の「タイガーヴェスパモン」「ガイオウモン」、『デコード』で初登場したばかりの「タイタモン」「ラストティラノモン」など。 「ロイヤルナイツ」が初の全員集合を果たしたというのも評価点だろう。 2001年のアニメ『デジモンテイマーズ』で初登場した「デュークモン」の背景設定である「ネットワークを守護する13体の聖騎士型デジモン」として存在が示唆され、度々アニメ・ゲームに登場していたが、10年以上を経てようやく全員集合の機会が訪れた(*15)。 ロイヤルナイツの存在はストーリーにもかなり深く関わってくる。彼らとのイベントを経ないと進化が解禁されないのが難点だが、全員育成可能。 ライバルともいえる七大魔王は、逆にほぼ関与しない。ただし、こちらも全員育成でき、要求ステータス自体は高いがアンロック条件はない。 無限大の育成プラン 「進化」と「退化」は一方通行ではなく、育成条件を満たしていれば自由に行き来が可能。 たとえば究極体「ウォーグレイモン」の場合、完全体「メタルグレイモン、マメモン」の二体のどちらかを「進化」させる必要がある。 そして「メタルグレイモンから進化したウォーグレイモン」でも、他のデジモンがマメモンに進化したことがある場合、「退化」は二体のどちらでも選べる。 これによって、全く違う系統のデジモンへ進化をやり直したり、継承技を延々と引き継ぐことが可能。 前者の例なら、「ウォーグレイモン→マメモン→ティラノモン退化」と一気に遡った後、「ティラノモン→メタルティラノモン→ラストティラノモン進化」のようになる。 後者の例なら、「プリンスマメモンで回復技を覚えてからマメモンに退化」→「マメモンを進化させた回復技持ちのウォーグレイモン」のようになる。 レベル上げの手間さえ惜しまなければ、育成プランは無限大に膨れ上がる。 完成度の高いシナリオ サイバーな世界観にデジモンを上手く絡めており、デジモン世代以外の人でも十分楽しめる。 主人公は半電脳体として、電脳空間に「直接」ダイブする特殊能力・コネクトジャンプを使えるようになり、これを使って事件を解決していく。「エラーを起こした機械にダイブして、内部で原因になっているデジモンを説得する」「端末間のネットワークを泳ぐように移動して、施錠された扉の内側に侵入する」という風に、まさに「電脳探偵」として独特の活躍を見せる。 異世界デジタルワールドの冒険よりも、現実世界から電脳世界の事件を調査して解決するという「現実世界からのアプローチ」に重きを置いており、デジモンシリーズはむしろ初見の方が違和感なく楽しめるかもしれない。 濃厚な人間ドラマにデジモン達の思惑が重なり、二転三転していくシナリオは必見。特にロイヤルナイツが登場する中盤以降の怒涛の展開は凄まじい。 『リデジ』から続投するキャラクターも「デジタルワールドを通じて来た並行世界の住人」として軽く触れられる程度で、予備知識は不要。本作でも違和感無く活躍している。 マップもデジモン同様緻密にモデリングされており、東京都内各所で起こる事件は現実との一体感も高い。 拠点となる探偵事務所が入居する「中野ブロードウェイ」は、4階まであるのにエスカレーターが3階までしかない、エレベーターが入り口(中野駅方面)から見て奥にあるなど、妙に不便なところも含めて再現。また、『アーケード版北斗の拳』の大会動画等でおなじみ「中野TRF」も登場。 「新宿」は「ダンジョン」と揶揄される駅地下構内の複雑な構造をそれっぽく再現している上、野良デジモンとエンカウントする正真正銘の「ダンジョン」となっている。ありがた迷惑である。 「渋谷」は「スクランブル交差点」から地続きの「タワーレコード渋谷店」の特徴的な看板が再現されて入店も可能、その他「秋葉原」「浅草」など数々の有名スポットが登場。 状態異常「液晶化」 状態異常の一つ「液晶化」は、デジモンのスキル使用、クロスヒット等を封じるものである。 「液晶化」したデジモンは玩具版「デジタルモンスター」を意識したドット絵の姿(*16)になってしまう。デジモンワールドシリーズではお馴染みの状態異常だがストーリーシリーズでは初である。 電子玩具を持っていたリアルタイム世代は、この姿に特別な感慨が湧くのではないだろうか。 「アタック」コマンドでは特有の電子音と共にポーズを取ったり、「眠り」の状態異常を重ねがけすると更に眠りドット絵に書き換わったり芸が細かい。 デジモンメダル 本編のストーリーには関わらないが、本作には全500種類の「デジモンメダル」をコレクションするという楽しみがある。 本作に登場しない様々なデジモンが網羅されている他、「アグモン博士」などのマニアックなデジモンまでメダルになっている。 レアリティに応じてメダルが色分けされている、レアメダルはホログラムシールのようなエフェクトが追加されてカメラを回すと模様がキラキラと変化しながら輝くなど、いかにもありそうな感じのデザイン。 音楽 BGM作曲担当は高田雅史氏。『シルバー事件シリーズ』『地球防衛軍シリーズ』『ダンガンロンパシリーズ』『スマブラシリーズ(X以降)』等々、ゲーム業界の古今を問わず高い評判を受け続けている作曲家である。 本作特有のサイバー感を強調したテクノ・パンク調、探偵モノらしいミステリアス・ホラー調、ノキアや野良デジモンの騒動に巻き込まれたときのポップ調など、幅広いジャンルで緩急を付けており、本作の楽曲も評価は高い。 ラスボス戦は「あるクラシックの名曲」をイントロに据えた、メインテーマ「THE CYBER SLEUTH」のアレンジ・マッシュアップ。ストーリー展開にも沿った選曲だが、クラシックの引用は『デジモンアドベンチャー』にも通ずるものを感じさせる。 ただし「特選サウンドトラック」ということでラスボス戦も含めて半数以上が未収録(*17)であり、プレイヤーからは惜しまれていた。 高い反響を受けてゲーム発売から2ヶ月後、完全版サントラCDが発売された。デジモンゲームとしてはPSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』以来15年ぶりとなる快挙。 かなり早い段階のプロモーションで作曲者を公表し、先述の通り初回封入のダウンロード特典にサントラも含まれており、メーカーとしてもアピールポイントだったことが窺える。 ファミ通のインタビュー記事によると、プロデューサーの羽生和正氏が企画のスタート段階から直々にオファーしていたという。 賛否両論点 友情度 パーティの3体に入れたデジモンは次第に主人公との「友情度」という値が上昇していく。 「友情度」が上昇することで他のデジモンの攻撃を支援したりといった、様々な恩恵が受けられる。 問題なのは、友情度が進化に関係するということ。特にアニメで主要な働きをしたパートナーデジモン達は、友情度をかなり上昇させないと進化できない。 友情度は店売りのアイテムを与えることで上げることも可能なのだが、本作は基本的に金欠気味でやりくりしていく必要があり、アイテムの値段も相まってアイテムで強引に友情度を上げるのはかなり厳しい。よって友情度はパーティに入れて上げるのが正攻法と言える。 結果として、進化に友情度必須のデジモンばかりがパーティに入ることになってしまい、パーティの固定化に繋がっている。 進化条件 上記したように、本作の育成の基本は進化と退化の繰り返しにより「才能」を上昇させていくことにある。アイテムでも上げられるが、とてもレアなので非常手段にしか使えない。 しかし、このシステムは育成の幅を広げている反面、例えばやっとの思いで完全体に進化したにもかかわらず、次の進化条件には「才能」が足りておらず、泣く泣く退化させて育て直し…といった事態もよくある。 特に「一度も退化を経験していないデジモン」は、才能値の計算式の都合上、絶対に究極体に進化できない。一体だけ要求する才能値が低い究極体もいるが、このデジモンは後述の「プラチナヌメモン」。自分のデジモンが初めて究極体に進化した!と感動するか悩ましいデジモンである。 酷いのはジョグレス進化体を退化させなければならない場合。この場合、ジョグレスさせたうちの一体しか戻ってこず、もう一体は用意し直す必要がある(*18)。主にパイルドラモン→インペリアルドラモンの進化でこの悲劇が起こる場合が多い。 「七大魔王」のようにレベルが99近くないと満たせないくらい、異常なまでの高ステータスが進化条件のデジモンがいる。 こういったレベリングの手間を大幅に下げる手段として、経験値上昇の能力を持つ「プラチナスカモン」等のデジモンが存在する。ただし、今度はこれらのデジモンがレベリング用に強力過ぎてパーティが半固定化されるという問題も発生する。しかも、経験値上昇効果を持つデジモンは揃いも揃って「汚物系デジモン(スカモン系・ヌメモン系)」ばかりであり、彼らを延々連れ歩きたいというプレイヤーは稀だろう。 「ロイヤルナイツ」所属デジモンは、進化条件にストーリー最終章開始と同時解禁のサブクエストのクリアが指定されている。 あまりにも遅すぎる上に、そのサブクエスト自体も下記の「問題点」にある高難易度という仕打ち。 ただでさえ才能による進化と退化の繰り返しが必要な上に、ジョグレス、高ステータス、シナリオロック……様々な方面で進化条件の厳しいデジモンが十数体いる。 一見して分からないが作業量、レベリングの手間がとてもかかる。これを単純に面倒と感じるか楽しめるかは人と場合による、といったところ。 育成難易度の高い究極体が進化先にあるデジモンは、育成手段を確立できるまで進化先を減らされているも同然であり、ハズレ扱いもやむを得ない。 初期デジモン 先述の通り、初期パートナーデジモンはテリアモン、パルモン、ハグルモンの三種から選ぶ。「友情度」の概念も相まって、この初期デジモンとはかなり長い付き合いになるのだが…。 パルモン、テリアモンはアニメでメインキャラクターとして活躍したことがあるが、ハグルモンの選出は決め手に欠ける感がある。 かといって、ウィルス種でアニメのメインキャラクターを務めたデジモンということでギルモンにすると、究極体は十中八九デュークモンとなり、作中に登場するロイヤルナイツの彼と被ってしまう。ギルモンは選出できなかったと考えるのが妥当だろう。 強いて言えば、それぞれワクチン種・動物、データ種・植物、ウイルス種・機械であり、育成ルートがほとんど被らない、選ぶ楽しみはある。 また、初期デジモンをメディアミックスの人気デジモンで固めることを良しとしない人からは、ハグルモンの選出は高評価である。主人公を一人のキャラとして考えた場合、他と被らないパートナーを持つことはステータスにもなり得る。 シナリオの難解さ・不可解な点 本作のメインターゲット・プレイヤー層を考えると仕方ない面はあるが、シナリオはやや大人向け・難解な展開が多い。 その難解さもストーリー的な深さ・複雑さよりも、単純にセリフ回しに難がある。いずれの登場人物も、普通に話せば簡潔に説明できるような事柄でもあえて回りくどく、また分かりづらい単語を並べているだけ、というのが特徴的である。 シナリオ全体が中二病的であり、大人向けというにはやや痛々しく寒々しい、良くも悪くもクサいシナリオになっている。かと言って子ども向けとしては、内容的にも羅列される単語量的にも分かりやすいとは言えない。 ストーリー全体の流れは王道的で面白いだけに、なぜわざわざ分かりづらくしているのか、セリフ回し等々シンプルにするだけでもストーリーの面白さがより良く伝わるはずなので非常にもったいない。 「電脳と現実が交差する」というキャッチコピー通り、本作のシナリオは主に「電脳空間」内で起こる事件を追う中で、電脳と現実が交錯してくる内容となっている。 さながらSF小説のような内容であり、ネットに関する様々な専門知識は勿論、脳科学や神学、哲学に至るまで多岐にわたる知識がちりばめられている。 この為シナリオの完成度は高いのだが、ある程度教養のあるプレイヤーでないと展開に付いていけない。10代はおろか、下手をすると20代以上のプレイヤーすらも振るい落とされてしまいそうな程である。 初代デジモン世代が現在20代前後であることを考えると、ターゲット世代相応の完成度を高く評価する意見がある一方、デジモンらしい「良い意味での子供らしさ」が薄れてしまったとする意見もある。 最後のイベントで黒幕が語る「とある理論」は、ほぼ自分で納得して呟いているだけなのでプレイヤーへの詳細な説明がない。Wikipediaに一応の解釈は載っている。 黒幕の最後の行動はこの理論に関連することなので、分からないといまいち釈然としなくなる可能性もある。 DLC・七大魔王についても、これまでの立ち位置に疑問を抱く、デジモンシリーズ全体を巻き込みかねない設定が追加されている。 簡潔に言うと、全ての平行世界の七大魔王は本来の力を等分された状態。過去のゲームなどで散々キャラを苦しめた魔王たちは、全力の1割にも満たないというのである。 そして、一つの世界から全ての七大魔王を倒して等分の状態を乱すと神(*19)の怒りを買う。「神に保護された悪の魔王」というわけの分からない状態。光あるところに闇あり、バランスが崩れてしまう故の必要悪ということなのだろうか。 一応、この設定は七大魔王が完全抹殺されずに封印されたりしかされてないことへの説明にはなっている。 難解さを抜きにしてもハードなシナリオ 主人公が電脳探偵である関係上、本作は主にネットに関する事件を解決していく内容となっている。 事件内容の多彩さには目を見張るものがある。「デジモンという存在」を上手く現実世界の問題に繋げている。 + 本作で起きる事件の例。軽度のネタバレ注意。 急にアクセス数が増加したサイトの謎を調べたところ、デジモンの間で話題になっていた。 引きこもりの少年が内緒で誰かと通話をしており、心配だという家族からの調査の依頼。その正体は、人間と仲良くなりたいデジモンだった。 ある男性から「携帯電話に撮った覚えのない写真が保存されている」という依頼を受けると、中には女性型デジモンが住み着いており、デジモンが携帯の持ち主へのアピールとして自撮りしまくっていた。 デジモンを説得して帰らせた後、そのことを依頼主に伝えるとゲイなので興味がなかったという衝撃のカミングアウト。 昔行方不明になった飼い猫の気配を感じてブロードウェイに現れた老人。その猫は実はある事情で行方不明となり、デジモンと同化してつい最近まで眠りについていた。 無事再会できた二人は共に暮らすと告げ、どこへともなく去っていく。老人の正体さえよもやと思われるが、主人公達は彼らの言葉を尊重しその素性を調べる事はしなかった。 本作にはこうした、デジモンを通じて我々の社会が抱える様々な問題を見ていく事件や、我々の生活に電子機器が密着しているからこそ起きた事件が多数登場する。 問題は、一部とてもブラックな結末を迎える事件があること。耐性の無い人には辛いものがあるだろう。 + 以下その内容説明、重度のネタバレ注意。プレイ予定のある方、心の弱い方は見ないことを推奨します。 「生き人形、死に人間」という事件では、「超スーパーリアルドール」なるフィギュアの謎に迫っていくことになるのだが…。 実はこの事件、デジモンと人間の共謀。全身プリント可能なプリント機に潜んだデジモンが現実の女性からデータを取って作っている為、リアルなのは当然。 問題はここから。フィギュアはエサであり、そのリアルさに嵌まってしまった人は「パーフェクトガールプロジェクト」なるプロジェクトに勧誘される。これは生きて動き、身の回りの世話を全てしてくれる理想の美少女フィギュアを派遣して貰えるが、その代わり派遣して貰った部屋から一生出てはならないというもの。 しかし実際は、このプロジェクトに加入すると知らぬ間に意識をネットに取り込まれてしまい、美少女との生活は全てネット上の幻。ネット上で覚めない夢を見ている間に、現実世界の肉体はこっそり持ち去られて悲惨な末路に…というのが計画の全貌。杏子も「電脳世界への身投げ」と評している。 事件は主人公がデジモンを排除したことで一応解決されるが、黒幕には逃げられている。そして、デジモンがアドレスデータを落としたことでいよいよ締めに突入する。 アドレスの場所に飛んでみると、そこには美少女に囲まれている被害者が。固く現実だと信じているため、一切聞く耳を持たず説得を断念する。最後の賭けとしてログアウトを促すメールを送ったことで、ようやく若干不安になった被害者はログアウトを試みる。 しかし、そこに表示されたのは「ログアウト先がありません」…。被害者の背面だけが映されており、どんな顔をしているのかも分からないままブラックアウトして終了する。 この事件に限ってはデジモンが起こしたものではなく、人間がデジモンを利用して起こした犯罪ということも中々ブラックである。 共犯者のインフェルモン(*20)は、カタカタとした動きに片言なセリフ、と非常に不気味。その生命らしさを感じない様子はクエストの内容とマッチしすぎていて、ことさら悪質である。 本作最大のトラウマとしてプレイヤーの間で語り草になり、現在ではGoogle検索で「ログアウトさ」まで入力すると「ログアウト先がありません」が検索候補に出てくるほどの知名度を誇る。 人を選ぶキャラクター 本作のキャラクターは良く言えば個性的なのだが、悪く言えばアクが強く、プレイヤー間では賛否両論がある。 賛否両論の筆頭は白峰ノキア。常にハイテンションで自信過剰、人を振り回すくせに言葉足らず、しかも肝心な所ではヘタレ気味。 実力に不釣り合いな虚勢と見栄を張っているような状態であり、しかもシナリオ中盤である理由から本当に強大な力を手にしてしまう…という、人によってはかなり嫌なタイプだろう。 勿論ノキアはこうした性格だからこそ、混沌とした世界の中でも自分の芯をブレさせずに突っ走れたのであり、本作に欠かせない魅力を持った人物であることに疑いはない。ただ、好きになれるかは人によって差があるということである。 そんなところが良くも悪くも人間臭いノキアとは似て非なる、単なるアホの子のリナ。 怖いもの知らずの逞しさに磨きがかかり、敵デジモンに跳び蹴りを浴びせ、パートナーの必殺技に混じって「オイスターVソース!」(*21)などと恥ずかしげも無く叫ぶ。 しかも被害者は、よりによって七大魔王・バルバモンである。ただし、こちらもこちらで「配下になるなら世界の四分の一を――」という有名なパロディを口走るなど、ギャグっぽい敵キャラにされている。 もう一人の友人キャラクター、真田アラタも「面倒見が良い兄貴分。元凄腕のハッカー」という設定のはずが、本編中では概ねトラブルメーカーであり協調性にも難があるくせにリーダーシップを取りたがる、これも人によって好みの分かれるタイプ。 また、登場人物の多くは主人公が持つ能力をあてにして、利用しようとしているような節が強い。実際には「頼りにしている」ということなのかもしれないが、セリフ回しや見せ方のせいで「上手く使われている」ように見える。実際、知らないうちに囮役をさせられていたりなど、友人同士の関係性とは思えないような損な役回りが多い。 悪役の一人・ジミィKEN(ジミケン)は悪魔系バンド風のメイクと滅茶苦茶に高いテンションで「wwwww」などとネット用語を連発する、なかなかに癖の強い人物。 また、キーパーソン「岸部リエ」の人物造形も賛否両論。要するに「エロい悪の女幹部」キャラであるが、シリアスな会話の中にもやけに色っぽい喋り方や台詞回しを含ませているため、そうした要素が嫌いな人にはつらいものがあるだろう。若干危うい言い回しも一度だがしている。 ちなみに岸部は公式HPで「物腰は柔らかく、おおらかで、どんな人の意見も取り入れるといったような懐の深さを見せる」と紹介されているが、実はそんな場面はゲーム中一度もない(*22)。その理由は、プレイをすれば察することができる。 + リエについて補足・ストーリー中盤のネタバレ注意 実はリエには「とある計画を企む人物」が取り憑いており、その「正体」は中盤で明らかになる。 なのだが……それまでの台詞回しは全てが演技というわけではなく、また取り憑かれて性格が悪化したわけでもない。せいぜい「正体」と同じナルシズムが加わった程度。 むしろリエの強烈なエゴの方が「正体」の性格と、本来意図されていた計画へ悪影響を与えている。 その正体と計画については本編を見てもらうとして、もうエロい目で見れないし二周目以降は笑ってしまうという感想は珍しくもない。 問題点 未登場デジモンについて 本作には240体以上のデジモンが3Dモデリングで登場しており、スタッフが凄まじい苦労をしたであろうことは想像に難くないのだが、やはり「あのデジモンが登場しない」という登場枠への不満はある。 1000体を越える全てのデジモンを登場させるというのは勿論無理難題ではあるが、それにしてもやや格差を感じる点はある。 有名どころとして、「デュークモン クリムゾンモード」の未登場が挙げられる。 後に『セイバーズ』の「バーストモード」がアップデートで追加、同時期出身の「ベルゼブモン ブラストモード」も海外版限定ながら登場しており、アニメ主役格では彼のみ冷遇気味である。 考慮できる点として、ロイヤルナイツとしても登場する彼との混同を避ける、プレイヤーキャラとしての起用率を下げる意図は考えられる。 ドルモン/アルファモン系列のデジモンの未登場も挙げられる。「ドルモン→ドルガモン→ドルグレモン→アルファモン」でアニメ『ゼヴォリューション』の進化ルートは整っているのだが…… ドルモン系列が初めて登場した携帯ゲーム『ペンデュラムX』では「ドルグレモン→ドルゴラモン」で別の究極体に進化し、こちらのドルゴラモンは未登場。 また、同じくペンデュラムXでは「ドルモン→ラプタードラモン→グレイドモン→アルファモン」の進化ルートが設定されているが、こちらもラプター・グレイドの2体が未登場。 元々、ゲームに対してアニメの進化がイレギュラーであり、アニメ再現としては間違っていないものの、せめてドルゴラモンが登場していれば…と惜しまれるところ。 ジョグレス進化体は、オメガモンとオメガモンズワルト(黒)、『02』パートナーの3体(パイルドラモン、シルフィーモン、シャッコウモン)、本作オリジナル・初登場のマスティモン、アップデートで追加されたカオスモンで全7体。 「ジョグレス(合体進化)」という設定がデザインとして認知できるのは実際この程度(*23)なので、これは仕方ない(*24)。 ここまでは「基本は抑えている」という見方なら減点するほどではないのだが、問題はアーマー体。 フレイドラモン、マグナモン、ラピッドモン(アーマー体)の3体のみ。ロイヤルナイツのマグナモンは外せないのでついでに出した、とでも言わんばかりで、一握りというにも少ないほど。 せめてフレイドラモンと対の「ライドラモン」程度は出せなかったのだろうか。デジメンタルで多彩に進化するホークモン・アルマジモンが通常進化しか出来ないのも残念。 アニメ作品の『フロンティア』『クロスウォーズ』にのみ登場したデジモン、アルファモンの同期であり『リデジ』にも登場した「●●X抗体」も皆無(*25)。 これらのデジモンは一般的なデジモンの世代設定に対して難しい立ち位置にあるが、放送順で見た場合『セイバーズ』に先を越されている『フロンティア』という状況は嬉しくないだろう。 カメラワークが固定 ほぼ遮蔽物の無い電脳空間では気にならないが、現実世界、特に頻繁に行き来する「中野ブロードウェイ」ではカメラワークが固定されていることへの不便さが目立つ。 カメラが壁に遮られて全く見えない位置に、重要なアイテムやイベントが存在することもままある。それを逆手に取ったNPCのセリフもあるので、意図的なものと思われる。 雑な難易度調整・崩壊した戦闘バランス 経験値は多めに入る上に、進化・退化は制約はあるものの大部分は自由に行える為、序盤は味方が過度に強くなりがち。 例えば、敵が成長期のデジモンに対して、こちらは既に全員成熟期、といったことも普通に起こる。 しかし、後半に入る程加速度的に敵が強くなり、レベル上げの時間が長大化してくる。 これにはバトルの理不尽な仕様も関係している。例えば本作のAIはあまり頭が良くない為、NPCデジモンは基本的に燃費を気にせず強力なスキルをバンバン使う。この為だろうが、NPCデジモンはSPが無限に設定されている。しかしこの影響でHP全回復スキル「ファイナルオーラ」なども敵は連打してくるので、特に後半になり敵のスキルが強力になるほど理不尽な敗北が多くなりストレスが溜まる。 加えて、本来は消費量が多めに設定されている全体強化・弱化スキルも多用してくる。本作ではこの手の効果は重複するため、速度強化を多用されると袋叩きにされかねない。 バステ成功率が基本的に100%なのも問題。NPC相手では狙って使わないので少々うざい程度だが、オンライン対戦だと速度極振り&バステスキル特化によるリンチのような戦法を使うプレイヤーが出てきている(*26)。 必殺技の格差、「貫通技」の存在 一般的なデジモンの必殺技は、いかにも強そうな演出とは裏腹に、火力はスキルよりちょっと強いくらい。コストも通常スキルと比べてほぼ大差ない為ガンガン打てるが、通常攻撃張りの頻度で何回も放てるためありがたみが存在しない。 しかし、技の能力で「貫通」を持つ場合は別。相手の防御力を無視して、自分の攻撃力だけで算出したダメージを与えるというもので、基本的に難易度が防御力の高さのみで調整されているこのゲームでは、極めて有用。なお「知力貫通」も存在する。 次ターンのダメージを2倍にするスキル「アクセルブースト」をはじめとするバフと併用すれば、中盤のボス程度なら一撃必殺が射程圏内となるほど。 豆鉄砲にしかならない非貫通技での攻略は苦行同然であり、貫通技を前提とした難易度だったのではないかと、思わず疑ってしまうだろう。 設定上は敵味方問わずいくら強いデジモンでも、必殺技の性能次第では格下扱いである。映画を中心に非常に高い人気を誇る上、ストーリーや設定でも最高クラスの強さを誇る「オメガモン」だが、貫通技を持っている合体前の「ウォーグレイモン」の方が強い。 貫通技持ちデジモンの種族・属性は、相性を一切考慮されておらず、究極体では「ワクチン種1体」「データ種1体」「ウィルス種7体」という有様。 貫通ほどではないが、「割合固定」の必殺技も強力とされる。雑魚戦ではとどめを刺せないので地味だが、本作ではこの技がラスボスにも効いてしまう。 速度の影響 今作の戦闘は先述の通り「アクティブターンバトル」で、順番かつ均等に全てのデジモンに行動順が回ってくる訳ではない。素早さに差があれば連続行動することもあるが。今作では連続行動に制限が存在しない。 バフ・デバフは時間制限で消えるものの、確定で発動・重ねがけ出来るため、こちらもバフ・デバフで対抗しなければ四回、五回の連続行動程度の痛い目に遭うことは珍しくない。 地味な通常スキル 上記の通り必殺技が戦闘に置いて大事なのは理解してもらえただろうが、しかし通常スキルも勿論忘れてはならない。回復技の効果は非常に大きいし、バフデバフ技は戦闘に大きく影響する。そして状態異常技もほぼ確定するし、それを回復・防御するためのスキルの重要性も高い。 しかし肝心の攻撃スキルが地味、一応属性や相性を突く事でそれなりにダメージは与えられるのだが、上記の説明の通り何十回も通常スキル撃つより貫通必殺技を使う方がよっぽど有効、そうで無くても自前の必殺技で事足る事も多い。 それでも雑魚戦は温存の為にも役立つが、しかしボス戦ともなると非常に硬いので(以下略 また攻撃技そのものにも性能の差がほぼコンパチなのも難点、属性以外の差だと物理と魔法、単体と全体、後はスキルのレベルしか差異が無く演出以外ほぼ同じである。 「強デジモン」の存在 以上の様々な事情を鑑みて、ゲームバランスを破壊するほどに強力、存在自体が設計ミスやバグのようなレベルのデジモンが存在する。「SSが3体全て適用される」という影響力が特に大きい。 アルフォースブイドラモン(ワクチン種・風属性) 完全体のエアロブイドラモンと共通で持つSS「神速」で、スタメンに入っていると自分含む3体全てが先制を取る(*27)。ゲームバランスというかアクティブターンバトルという 概念そのもの を破壊している。 神速抜きでも素早さが高い上に、必殺技「シャイニングVフォース」の「敵全体に必中攻撃+自分の素早さアップ」を重ねれば、自力で連続行動の準備が整ってしまう。 メタルガルルモン(データ種・水属性) ガルルモン系の共通SS「野生の鼓動」で、自分が場に出ているとき全員が素早さ15%アップ。 アルフォースブイドラモンと違って必殺技に特筆すべき点はないが、こちらは最大3体の重ねがけで45%アップの永続効果という点が凶悪。 データ種のためウィルス種が弱点だが、ワクチン種のアルフォースブイドラモンと組めば、敵のウィルス種を先制攻撃したり、メタルガルルモンの交代ができる。また逆に、先制を取った後で次のターンを待っている敵のアルフォースブイドラモンに有利な攻撃を放てる。そのためアルフォースブイドラモン+メタルガルルモン2体のスタメンが本作における最適解の一つとされる。 ベルフェモンSM(スリープモード)(ウィルス種・闇属性) SS「怠惰」で、自分が場に出ているとき全員が眠り無効+全員が攻撃時に30%の確率で眠り付与。 必殺技「エターナルナイトメア」で、敵全体に知力貫通攻撃+50%の確率で眠り付与。 RM(レイジモード)とモードチェンジが可能で、世界観の設定ではあちらが上位種だが、本作では敵の行動を制限するこちらの方が圧倒的に強い。 メタルガルルモンには強く、アルフォースブイドラモンには弱いという立ち位置だが、ターンさえ回ってくれば+相手が状態異常対策をしていなければ、逆にハメ殺し返しも難しくない。 この他、高威力貫通攻撃持ちのリリスモンやブラックウォーグレイモン、ベルフェモンSMに次ぐ眠り付与性能を持つプレシオモンなども強力。 とはいえ、ロイヤルナイツ・七大魔王といった設定上の強デジモン、本作では進化条件をクリア後までアンロックできないことにほぼ等しいデジモンも含まれる。 種族・属性による相性も影響するため「一強」を一概には決めがたく、オンライン対戦では複雑な戦術・対策も練られており、一応は「世紀末的な壊れたバランス上で成り立っている」と言える。 そのほか不親切な点 Chapter5以降、「ビクトリー・ウチダ」(*28)という人物が登場する期間限定イベントが存在する。 ウチダを見つけて話しかけるとアイテムを入手できる。しかしウチダの出現タイミングがかなり限定的な上に、出現場所は完全にノーヒント。ほとんど現実世界にいるのがせめてもの救い。 あってもなくても良いものならまだ我慢もできようが、育成を便利に進めるアイテム、「七大魔王」デジモンメダルなど軒並み貴重品ばかりであり、とてもつらい。 前者はやり方さえ分かれば「デジファーム」で大量生産できるが、後者を取り逃すと追加シナリオの七大魔王を直接討伐しなければメダルコンプリート不可となってしまい、難易度が一気に跳ね上がる。ルーチェモンシリーズ3枚のメダルをもらえる最終章のイベントに限り、クリア後でも入手可能なのが不幸中の幸い。 アップデートで「強くてはじめから」が追加されており、アイテムの引継ぎもできるため、出現タイミングを把握していれば一応フォロー可能。 ミニマップには目的地のイベントマーカーなどは設置されておらず、ダンジョンでは迷子になりやすい。 困難な条件のトロフィー ゲーム本編とは関係の無い要素で、クリアできないほどでもないのだが、「デジモンメダルのコンプリート」と「オンライン対戦で一定以上勝利」が非常に困難。 デジモンメダルはガチャ・フィールド上に落ちている・ドロップ・クエストの報酬・ウチダ発見で手に入るのだが、入手方法が限られたものがいくつかある。 ガチャとクエストはドロップでも賄えるが、敵として出ないものはガチャ・クエストでしか入手できない。クエストはそのメダルをくれるクエストが出るかがランダムで、ガチャは総数300枚と単純に手間がかかる。 フィールド入手は本当にそれでしか入手できないため、見落とすとかなり面倒なのだがアイテムボックスからの入手でなく地面に光っているのでうっかりすると見落としてしまう。 ガチャはお金を消費してひたすら回すということしか出来ないために完全に作業になる。 オンライン対戦は、完全なるガチ勢が結構いるのでトロフィー目的の人には敷居が高い。 なので、過疎対策で設定されているCPUが狙い目となる。無論、チャットなどで会話してわざと負けてもらう方が早いのだが。 CPUのチームは番号+大文字のアルファベットという特徴的な名前になっており、分かりやすい。 数も3体だけと比較的勝ちやすいのだが、それでも完全体・究極体を放り込んでいる上にパラメータに補正が入っているので気楽に勝つのは無理。そして、相変わらずSPは無限。 ただし、CPUは同一チームは複数のプレイヤーと対戦できないらしく、プレイヤーが多い時間帯だと捕まらないのが難点。 容赦ないガチ勢以外にも、通信不良も厄介な敵。途中で通信が途切れると未セーブの勝ちが無駄に終わるので、こまめにセーブすること。 このような仕様のせいか、2014年度末に出たこのゲームのプラチナトロフィーの獲得率が丸一年経っても1%未満。良くも悪くも、正にやりこみ要素である。 というかメダルフルコンプもオンライン対戦も1%程度と、下手なゲームのプラチナトロフィーよりもよほど低い割合となっている。にもかかわらず、ゴールドどころかシルバートロフィー。 ちなみに、メダルのトロフィーは収集段階に応じて6つあるが、4段階目(300枚収集)の時点で3%未満。3段階目(200枚収集)でも10%未満なので、プレイヤーたちがどれだけ苦労もしくは挫折しているかが窺える。 「海外版限定キャラクター」の存在 海外版は2016年2月2日にPS4/PSVitaマルチタイトルで発売。(2015~2016年当時の)日本の市場を考慮してPS4版を発売しない、というだけならまだ分かる話だが、海外版の初回特典DLCには「ベルゼブモン ブラストモード」「ケルビモン(悪・黒)」など、日本版からいくつかのコンテンツ(*29)が追加されている(海外版PV)。 後のアップデートは全世界同時に配信されたが、この2体だけは日本版では解禁されなかった。 デジモンシリーズは海外でも人気があり、販売促進のため初回特典を追加しようという思惑があったと思われるが、そのためにアニメ出身の人気デジモンを海外版限定とする判断には首を傾げる。 オンラインで対戦することもでき、日本版にもデータ上は存在しているが、この2体が入るであろう図鑑No241 242は欠番(*30)になっており、存在を隠蔽するという斜め下の対応。 続編『ハッカーズメモリー』発売決定に際し、比較として本作の収録デジモン数が公表されているが、「欧米版初回特典2体は含まない」として、日本版では登場しないことが決定的になってしまった。 続編の制作自体は喜ばしいことだが、それはそれとして、本作にもDLC販売でも対応が欲しかったところ。 特典を入手できなかったプレイヤーへの救済策がない(改善済み) 初回特典には「黒いアグモンとガブモン」が入手出来るプロダクトコードが付属しているのだが、この二体及び進化系は通常版ではどう足掻いても入手不可能。 問題なのはこれら黒いアグモンとガブモン及びその進化体が、しっかりと図鑑にナンバリングされており、進化ツリーにも表示されるということ。 幸いデジモン図鑑は完成させる必要はなく、トロフィーも問題なく取得可能。とは言え図鑑に埋められない穴があるというのは、そういったコレクター要素を気にするプレイヤーにとってはかなりの欠点ではある。 本作は評判が広がり人気ソフトとなった為、初回限定版は売り切れが続出。再生産やDLC販売といった救済を求める声が度々上がった。 後に廉価版発売と共に無料DLC配信が実施され、誰でも入手可能になった。 総評 「大人になったデジモンファンへ」というコンセプト通り、随所に古参デジモンファンへの愛が溢れている良作。 特にシナリオ面での評価が高く、デジモン好きでなくとも是非プレイしてもらいたい。 「デジモンストーリーの最新作」として、十二分に期待に応えた古参デジモンファンに向けたファンサービスであると同時に、 デジモンを知らないプレイヤーも本作をきっかけにデジモンファンにする魅力を持っている作品だと言えるだろう。 難易度調整が雑、育成に面倒な要素ありと、システム面にはやや細かい難点が多い。 ただし、長く遊べるだけに細かい粗が目立っており、全体的には良い出来と捉えられている。 本作から2年半を経て、本作の続編・外伝『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』がPS4/PSVitaマルチ(のちにSwitchにも移植)で発売。 廉価版は3000円ほどで購入できるとはいえ、続編には本作もカップリング収録されている。今から始めるならあちらの方が得だろう。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/190.html
孝治はテイマーユニオンに戻ると、スーツェーモンに報告した。 「ご苦労だ。では、御前には正式なユニオンのテイマーとなるためにブロンズテイマー試験を受けてもらう」 「これからか?」 「あぁそうだ。ここから、ポータルの場所に向かい、道が二つに分かれてあっただろう?その右の方へ進むのだ。そこに、デジアリーナというところがある。では、健闘を祈る」 「わかった」 「あぁ…それから…」 孝治がその場から去ろうとしたとき、スーツェーモンが止めた。 「無暗にデジモンをデリートするな」 「…わかった」 孝治はそう言ってその場を去った。 Evolve5『昇格せよ! ブロンズテイマー試験』 孝治はデジアリーナの受付に着いた。 「ここがデジアリーナか…」 中がとても広いので唖然としていた。 「おい、孝治!早く終わらせようぜ!その試験って奴を!」 「そうだな…」 そして、受付に話をつけてその試験会場へと続くポータルへ向かった。 試験会場はさっきの受付よりもとても広かった。 それよりも、地面が土ということにびっくりした。 「うひょ~!広いなぁ!!」 グリムモンは少しテンションが上がった。 「はしゃぐな!心を落ち着かせておけ!」 孝治がグリムモンに言った。 そして、相手が登場してきた。 相手は、金髪で白人の少年だった。 「やぁ。君が孝治君かい?」 「あ、あぁ…」 「僕の名前はマイケルっていうんだ。よろしくね」 とても爽やかな笑顔で挨拶してきた。 クールな孝治にとってはどう返せばいいか分からなかった。 「じゃ、はじめようか。『リアライズ!スコピオモン!』」 マイケルは白い蠍のようなデジモンを出した。 ~データ解析~ スコピオモン 世代:完全体 種族:昆虫型 属性:データ種 詳細:『砂漠の暗殺者』の異名を持つデジモン。もっている毒は相手の精神をも破壊する。 必殺技:ポイズンピアス、ブラックアウト 「蠍…似てるな…『グリムモン!リアライズ!』」 グリムモンがリアライズされた。 「似てるって俺とアイツがか?」 「体系的に…な」 孝治がグリムモンを納得させるように言った。 「ふ~ん…そうかぁ…」 納得した。 孝治は予想通りだったので驚かなかったらしい。 「じゃあ、こっちから攻撃させてもらうよ。スコピオモン!GO!!」 スコピオモンが勢いでグリムモンに接近してきた。 『ポイズンピアス!!』 胴体が蛇のようになってるグリムモンはそれを軽々避けた。 『コールバード!!』 グリムモンは左手の碇に炎を纏わせ、それを飛ばした。 「避けろ!!」 スコピオモンは地面に潜ってそれを避けた。 「何!?」 「気をつけろ!グリムモン!奴の異名は砂漠の暗殺者。何処から来るか分からないぞ!」 「そういう時は…『コールバット!!』」 右手の大砲のようなところからコウモリの群れを放った。 コウモリの群れは地面を低空飛行し、スコピオモンの場所を見つけた。 「そこか!!『コールバード!!』」 左手の碇がその地面に向かって放たれた。 それは、見事にスコピオモンに命中した。 スコピオモンが地面から出てきたのだ。 「やるねぇ。コウモリの超音波を使って、地面の中のスコピオモンの場所を特定し、貫通攻撃の高い攻撃で攻撃するなんて…」 「それだけじゃない…」 孝治が更に付け足した。 そう…さっきのコウモリの群れはスコピオモンが出てきたときの攻撃手段でもあったのだった。 コウモリたちはどんどんスコピオモンの体力を吸い取っている。 「さぁて、じゃあ攻撃しようか…本格的に…。スコピオモン!目を潰すんだ!」 『ブラックアウト!!』 スコピオモンは紫色の霧を放った。 コウモリたちは一瞬で落ちて消えた。 そして、グリムモンも…。 「な、何だ…目が…視界がぼやけて…」 「これは…毒の霧!?グリムモン!それ以上吸うな!!」 「もう遅いよ。スコピオモンの毒は他のとは違って強力なんだ。スコピオモン!狩の時間だ!!」 『ポイズンピアス!!』 スコピオモンの尻尾の針がグリムモンに迫る。 「クッ!…俺の視界も…グリムモン!正面だ!」 グリムモンはギリギリで避けた。 「フッ…甘いネ」 スコピオモンは攻撃が避けられると、すぐに地面に潜った。 「何!?」 「ケッ!同じことをすれば…」 『ポイズンピアス!!』 グリムモンがコールバットを放とうとしたとき、ポイズンピアスがグリムモンを襲った。 「グゥッ!!」 尻尾の先端の針がグリムモンの胸に突き刺さった。 その尻尾は再び地面に戻っていった。 果たして、この強敵を相手にどう戦うのか…。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/204.html
スーツェーモンに頼まれたクエストを即刻終わらせて帰ろうとして、歩いていた孝治。 そのとき、突然笛を吹く音がしたのだ。 「何だ?この音…」 気になった孝治は帰るよりも先に、その笛の音がするほうへ向かった。 Evolve11『自由のテイマー 力比べの戦い』 そして、そこには旅人的な格好をしている自分とほぼ同い年の人間が小さなピンク色の妖精と共にその場にいた。 周りには子どもたちとそのパートナーのデジモンたちが集まって「笛を吹いて」と言ってる。 「お兄ちゃん凄い!何でも吹けるんだね!」 「ハハハハ、いやぁ…それほどまでじゃないよ」 子どもたちもデジモンたちもその少年も楽しそう。 孝治はその姿を見て、過去の自分を思い出した。 幼稚園の頃、友達と鬼ごっこをして遊んでいる自分を…。 ~鬼さんこっちだ!~ 「クッ!…違う!俺は…」 孝治は頭を押さえて自分に言い聞かせた。 ~俺はもう本当の笑顔を捨てたんだ~ 「お兄ちゃん!じゃあこれ吹いて?」 一人の子どもがリコーダーを渡した。 「これかぁ…僕苦手なんだよなぁ…」 そう言いつつ、少年はリコーダーを吹いた。 それは、とても上手いものだった。 「凄い!お兄ちゃん!!」 「いやぁ…ハハハハハ」 子どもたちも少年も本当に楽しそう。 孝治はその場から去ろうとした。 そのときだった。 「君のデジモンは…なんて言うの?」 「え?」 少年が孝治だけに聞こえるように言った。 「ごめん。僕、もう行かなきゃ」 『えぇ~!?』 子どもたちもデジモンたちも息を揃えていった。 「僕はこの人と話がしたいんだ」 子どもたちとそのパートナーのデジモンたちはしょんぼりした顔でその場から去った。 「…話って何だ?俺と御前は初対面の筈だろ?」 孝治は少年に言った。 「自己紹介がまだだったね。僕の名は木戸歩って言うんだ。そして…」 ピンク色の小さな妖精が歩という少年の肩に止まった。 「コイツはパートナーのピッコロモン。僕たちはバイフーモンっていう西方を守護しているデジモンのユニオンテイマーなんだ」 「俺は瑞樹孝治。スーツェーモンのユニオンテイマーだ」 「スーツェーモンか…結構性格厳しいって聞いたけど、どうなの?」 「俺は別にそこまでじゃないと思うが?」 「君がスーツェーモンと性格が似てるからかい?」 「どうだろうか…」 「ま、僕たちは旅を楽しんで、この世界の知識を得て、クエストが来たらすぐに行けるようにしてるだけなんだ。別にキングテイマーなんてどうだっていい」 孝治は雰囲気からして思ったが、吐く台詞も他の者とは全く違うと思った。 「今まで出会ってきた奴とは…違うな」 「え?」 「今まで出会ってきた奴は皆キングテイマーになろうと必死で頑張っていた。必死になりすぎて消えた奴もいた。けど、御前はのんびりとしていればそれだけでいいと言った。雰囲気も他の奴とは違ってた…」 「僕も、君ほどクールな人はあったこと無いよ」 歩は笑いながら孝治に言った。 「そんなにクールな理由は何かあるんだろう?」 「特に無いが…?」 「そう…さっき僕や子どもたちが楽しそうにしているとき、君は何かを思い出して、表情が引きつった。何か過去に辛いことがあったんじゃないのかい?」 「クッ!!」 「ま、そんなことはどうだっていいけど。…僕は君の実力が見てみたい」 「ッ!?」 孝治は驚いた。 競い合いを好まず、のんびりとしていることだけを好む者からそんな言葉が出ることに…。 「安心して、今じゃないから。30分後にこのエリアの崖で待ってるよ」 歩はその一言だけ言って、その場を去った。 「どうするんだ?孝治…」 「…とにかく、スーツェーモンに報告しに行こう。クエストが終わったことを…」 孝治はポータルへ急いだ。 そして、スーツェーモンに報告し終わると、すぐにテイマーホームへと帰った。 グリムモンはいつもとは違う孝治を心配していた。 「…本当は戦いたくないんだろ?あの歩って奴と…」 「………」 孝治は黙っている。 黙ってD-サポートを弄っている。 30分後…。 歩とピッコロモンは待っていた。 「ぴ~!!」 「え?遅いって?いや、彼等は絶対に来るさ」 そして、孝治とグリムモンが到着した。 「ほらね?」 「歩!御託なしで来い!」 「分かってるよ…。こちらから先制を取らせてもらう『プログラム発動!―サウザウンドスピア!』」 ピッコロモンが空に槍を投げた。 すると、それが無数になって振ってきた。 『プログラム発動!―レザーウィング!』 グリムモンは翼を羽ばたいて、黒い嵐を呼び起こした。 「クッ!ピッコロモン!」 ピッコロモンはしっかりと歩にしがみついた。 無数の槍は黒い嵐により吹き飛ばされた。 「なるほど…やるね…『プログラム発動!―グランドスピア!』」 ピッコロモンが地面に槍を突き刺すと、今度は岩の飛礫が無数に飛んできた。 「クッ!」 「孝治!この程度の攻撃ならプログラムを発動させるまでも無い!『コールヤンマ!!』」 グリムモンが電撃を放った。 その電撃は一番手前の飛礫に直撃し、他の飛礫と連鎖して砕けた。 更に電撃はピッコロモンと歩に迫ってきた。 『ビットボム!!』 ピッコロモンは爆弾を飛ばして、コールヤンマを消した。 しかし、孝治とグリムモンの姿が無い。 「何!?」 「ウォォオオオオオオ!!」 孝治が後ろから現れたのだ。 「いつの間に…!?ピッコロモン!こっちだ!」 「ぴ~!!」 ピッコロモンは空かさず歩に飛びついた。 「そこだぁ!!『プログラム発動!―鬼人拳!』」 『覇王拳!!』 グリムモンの右手から覇王拳が放たれた。 『プログラム発動!―サウザンドスピア!』 歩はギリギリでプログラムを発動させた。 しかし…。 「グアァッ!!」 歩はその後すぐにピッコロモンを抱えて庇ったため、覇王拳は歩に直撃した。 「何!?」 そして、天から降り注ぐ槍も孝治の体を掠った。 「ウアァァァァァッ!!」 「孝治!!」 お互いに素早く距離をとった。 「ハァ…ハァ…ピッコロモン…あの技を使おう…これで全てを終わらす」 「ピ~!!」 ピッコロモンも覚悟を決めて彼等の方を向いた。 「孝治…奴等…なんか大技使ってきそうな雰囲気だぞ。どうする?」 「一つだけ…対抗手段がある」 「何!?」 そして、孝治とグリムモンも覚悟を決めた。 「行くよピッコロモン!『プログラム発動!―スターライトエクスプロージョン!』」 『ピクトトリック!!』 ピッコロモンは槍を振り回して、星を何個も出現させた。 ピッコロモンが槍を止めると、星がその一点に集中して集合した。 そして、巨大な星が現れた。 「こ、孝治!!どうするんだ!?」 「分かってる!『プログラム発動!―ギガンティックドリル!』」 巨大なドリルがグリムモンの両手から出現した。 「ピ~!!」 ピッコロモンは槍から巨大な星を放った。 そして、二つの技がぶつかった。 「ウォォオオオオオオオオオオ!!」 「ピィィイイイイイイイイイィィィィ!!!」 そして、二つの攻撃は凄い爆発を起こして消えた。 そして、暫くの間、沈黙が続いた。 「孝治君!君の実力、分かったよ…」 「俺も、御前の力を理解した。ここまでやられたのは始めてた」 「フフフ…ハハハハハハハ!」 「…フフ…」 孝治も笑みをこぼした。 グリムモンは孝治の本当の笑顔を見たのでびっくりした。 暫く、彼等は自分の今までのことを語り合った。 そして、もうそんな時間もすぐに過ぎてしまった。 「もうこんな時間か…。行かなきゃ」 「そうか…」 孝治は歩のアドレスを貰った。 そうして、孝治と歩は別れた。
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/58.html
カオス「なるほどね・・・要は、俺はお前が護るべく存在かどうか確かめに来たワケ。・・・延長戦といこうか!」 第14話 レーザーバーモン「・・・カオス・・・だったか?・・・お前は、俺の目的が解ったのに何故戦おうとする?」 カオス「俺はやられたらやり返すタイプだからな・・・それか、闘争本能・・・かな?」 レーザーバーモン(闘争本能・・・!?・・・まさか、な・・・) カオス「言いたいコトはそれだけか?」 レーザーバーモン「お、おう。充分だ。延長戦、張り切っていくゼェ!」 カオス「俺は急ぐからな!早めに終わらすぜ!フレイム×フリーザー!」 レーザーバーモン「焦点は合わせたゼェ・・・レーザーフォーカス!」 フレイム×フリーザーは、レーザーの焦点の位置で相殺された。 だが、二つの技が消える少し前からカオスは動き出していた。相殺された次の瞬間、カオスはレーザーバーモンの背後に忍び寄る。 レーザーバーモン「チッ・・・どうやら、お前は後ろを取るのが好きらしいな・・・」 カオス「失礼だな・・・これが俺の技の効果だ・・・」 その時。時空間の0と1の部分が、WARNING!!の文字に変わった。何かが起こるコトは間違いない様だ。 カオス「警告!?」 レーザーバーモン「奴等の部下か・・・?」 WARNING!!WARNING!! やがて、内容が表示される。 警告します!時空間が閉ざされています!速やかに現実世界、デジタルワールドのどちらかに避難して下さい!警告します! レーザーバーモン「時空間が・・・閉ざされているだと!?」 カオス「くそっ・・・マズイ雰囲気だな・・・一時休戦だ!デジタルワールドに避難するぞ!」 カウント!60 00!59 00! レーザーバーモン「タイマーまで・・・あと58秒・・・俺に乗れ!デジタルワールドまで案内してやる。急ぐぜ!」 カオス「そうしてくれ!ここで死ぬわけにはいかないからな・・・」 53 00!52 00! レーザーバーモン「くそっ・・・」 49 00!48 00! カオス「あとどの位だ?」 45 00!44 00! レーザーバーモン「・・・俺を信じろ。だがこのスピードだと・・・少なくともあと50秒は欲しいところだな・・・」 41 00!40 00! カオス「・・・・・・全速力を出してくれ・・・!」 38 00!37 00! レーザーバーモン「下手したらお前、契れるぞ!?俺はお前を護るためにいるんだ・・・殺すわけにはいかないからな・・・」 35 00!34 00! カオス「さっき、分身の俺を迷わず殺しただろう!いらん感情は捨てろ!」 31 00!30 00! レーザーバーモン「死ぬ覚悟はできてんだろうな?」 27 00!26 00! カオス「覚悟くらい・・・とうの昔にできてるね!じゃねぇと隠密起動なんて入れるわけねぇだろ・・・!」 23 00!22 00! レーザーバーモン「へっ・・・!なら・・・いくぜっ!マッハグライドッッッッッ!」 20 00!19 00! レーザーバーモンは、時空間を超スピードで駆け抜ける。 カオス「くっ・・・耐えきれるか・・・!?」 カオスが後ろを向くと、なんと、今までいた場所が物凄い速さで消えて行くのだ。 レーザーバーモン「前だけ見てろ!」 10 00!09 00! カオス「くそっ・・・右腕が契れちまいそうだ・・・」 07 00!06 00! レーザーバーモン「死ぬかもな・・・あと5秒・・・うおぉぉぉぉぉっっっっっっっっっ!!!」 カオス「くっ・・・」 03 00!02 00! あと、1秒。その時、カオス達の目の前は真っ白になった。 ???「来たか・・・我が身体よ・・・!」 ???「・・・・・・」 ???「・・・・・・」 ???「待ちわびたぞ、この時を!デジモン達は・・・最後のディナーでも味わっているがいい・・・今日から・・・私がこのデジタルワールドを統べる王となる!来たれ我が身体よ!今こそ封印を解き放たん!」 ???「我は翼となり・・・」 ???「我は矢となる・・・」 ???「ハッハッハッハ!強大な力が我が身に!フフフフフフ・・・ハハハハハハァ!」 ???/???「・・・我が名は・・・」 ???「●●●●●●●●●●●●・・・なっ!?何事だ・・・!?身体が・・・」 ???/???「別れて行く・・・」 ???「・・・!?この姿は・・・!?私の・・・2体に戻ってしまう・・・何故だ!?何故ここまできて・・・」 ???「・・・混沌の力は無事に封印し終えた・・・その二人も、な・・・」 ???「達也・・・?達也なの・・・?」 ???「・・・?」 ???「俺は・・・人一人も救えない・・・こんなにも無力なのか・・・」 ???「カオス!起きろ!」 誰かが必死に呼びかける。 カオス「・・・うぅっ・・・」 ???「カオスゥゥゥッッッッ!」 カオス「うぉぁぁぁぁぁぁっっっっ!」 過去の夢を見ていた・・・人は、死ぬ前に過去を思い出すと言うが・・・ レーザーバーモン「気がついたか・・・戦う準備はいいか!?」 カオス「・・・お前と?」 レーザーバーモン「違う!周りを見ろ!」 そこには、表情を隠す鋼の仮面と、少し黒ずんだ白い翼、十字架が身体に幾つもはめ込まれた・・・恐らく、デジモンと思われる者がいた。そして、地面には、スカルサタモンと思われるデジモンの死体が転がっていた。 ネオガーゴモン「やはり来たか・・・いや、来て貰わねば困るのだがな・・・我らの主『デミカオスモン』の分身、カオスよ・・・!我が名はネオガーゴモン!我が主を『アルティメットカオスモン』へと導く者なり・・・」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/13212.html
登録日:2011/05/25 Wed 07 33 19 更新日:2024/07/19 Fri 15 04 25 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 お供にアウルモンはいかが? ウィルス種 オリンポス十二神 デジタルモンスター デジモン デジモンクロスウォーズ ミネルヴァモン メルヴァモン 合法ロリ 神人型 究極体 蛇 大剣(オリンピア)片手に先陣を斬る、男勝りの蛇姫! 『ミネルヴァモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。 ●目次 【基本データ】 【概要】 【派生種】ミネルヴァモン(X抗体) メルヴァモン 【ミネルヴァモンと投票】 【余談】 【基本データ】 世代 究極体 タイプ 神人型 属性 ウィルス種 所属 オリンポス十二神族 必殺技 ・ストライクロール大剣「オリンピア」から繰り出される前転斬り。大地をも割るという。 ・マッドネスメリーゴーランド目にも留まらぬ横回転斬り。大竜巻を巻き起こすほどの威力。 【概要】 良く言えば天真爛漫、悪くいえばわがままな子供っぽい性格のデジモン。 感情の起伏が激しく、機嫌が悪くなるとわがまま放題な行動(問題)を引き起こし、誰も手が付けられなくなってしまう。 非常に小柄な体格ではあるが、身の丈ほどの大剣「オリンピア」を自由自在に振り回す怪力の持ち主。 初出はデジモンが氷河期に突入する前に発売された旧デジカの最終弾『デジタライズブースターパック2』。 この弾はペンデュラムXの後継機であるアクセルにて初登場したデジモン達中心に収録されているのだが、その中でポツンと佇んでいるのが彼女である。 マルスモン以来、思い出したかのようにアクセルにて追加されたメルクリモンやネプトゥーンモンと違い、本当に唐突に収録されたのである。 同じように収録されたロイヤルナイツのクレニアムモン、まるで総決算だと言わんばかりに過去の主役級が勢ぞろいした事と併せファン達の胸中に「本格的な終了」という不安が到来したものである。 事実、これを最後にデジモンの公式なアナウンスは途絶えた。 まぁ、しばらくしてセイバーズやデジカα、データカードダスのターミナルやらなにやら動き出すが… と、いったようにミネルヴァモンはデジモンの一つの区切りを飾った華であり、その事から衰退期も衰退期に登場したにもかかわらず、ヘソ出しスパッツの健康的な服装や身の丈ほどの大剣を振り回すという姿からコアなファンが結構付いていたりする。別にロリコンだからではない。 そして時は流れアニメ『デジモンセイバーズ』放送。 メルクリモンがアニメに登場するのに合わせ、同時展開していたデジカαに収録されるのと同じくミネルヴァモンも新規絵で収録された。同僚(?)のネプトゥーンモンを差し置いてである。あれ、マルスモン君いたの? これで収録が増えてファン歓喜!……と、思ってたらそんなことなかった。 また、セイバーズのキャラゲー、アナザーミッションにも隠しボスとしてひっそり登場。ついでにメルクリモン(アニメとは別個体)とネプトゥーンモンも一緒に。マルスモンェ…… ポリゴンモデルでグリグリ動くゆかな声(※しゃべりません)のミネルヴァモンが見れるのはこのゲームだけ! そう、このゲームだけなのだ。 ゲーム中に登場するデジモンは同時期に稼働していたバトルターミナルの流用モデルなのだが、なんとミネルヴァモンはデータカードダス化されてない。ターミナル内でも進化方法が皆無。なにこれイジメ? 頑張って作ったんだから流用してもいいのよ? ちなみにモデルの動きは待機中にリズムをとりつつ舌をちょろりと出したり(蛇だけに)比較的可愛くできているだけに非常に残念。 その後DSのデジゲーに出演するものの、特にイベントは無い。新たな12神のアポロモンとディアナモンがカードに追加されたが、やっぱり収録はない。 なぜだか、微妙に不遇な扱いを受けるミネルヴァモンなのであった。 そんな幸の薄いミネルヴァモンだったが、デジモンクロスウォーズ7人のデスジェネラル編にてまさかの登場 ただし名前がメルヴァモンに変わり、ロリの欠片もない日曜朝6時半にはきわどいナイスバディのお姉さん姿に。 (公式設定ではメルヴァモンはミネルヴァモンが成長した姿とされている) ロリでは無いがこれはこれで…と意外に好評だったりする。 ※ただしベルゼブモンとデキています。 …とクロスウォーズ本編ではこのような重要な役所で登場する一方、 アニメ本編とはパラレルのNDSソフト『デジモンストーリー超クロスウォーズ』ではZDミレニアモン率いる『ROUGE』のメンバーとしてタイキ達と敵対。 一昔前のJKのような口調で話し、悪人でありながらも自分を慕ってきたチビックモンを殺さないなど完全な悪人とは言い切れない描写もある。 タイキ達と敗北して残ったデータはバルバモンにアルマモン復活の贄として利用された。 公式から特定の進化ルートを与えられていないデジモンで、進化前は確認できるだけで ワーガルルモンB(ロストエボリューション/リンクスなど) レディーデビモン/ライラモン(カードゲームα) ジャガモン/ヤタガラモン/アンティラモン(カードゲーム) もんざえモン/デジタマモン(リンクス) と結構バラツキがある。 女性型であるレディーデビモンやライラモンはともかく、他のメンツがかなりカオスである。 【派生種】 ミネルヴァモン(X抗体) 世代 究極体 タイプ 神人型 属性 ウィルス種 必殺技 ・ホーンテッドピルス髪の毛を自在に伸ばし「ウルラ」と「セルペンス」をけしかける技。 ・クレイジーゴーラウンド強烈な横回転斬りから青い炎の大竜巻を生み出す。 ・サンクタス・トルメンタム盾のクリスタルから放つエネルギー砲。巨大戦艦の主砲並の威力を誇り、山一つを容易に吹き飛ばすという。 ミネルヴァモンがX抗体を獲得した姿。 2019年発売の『デジタルモンスターX』で登場し、2022年4月現在でも、オリンポス十二神族で唯一のX抗体持ち。 髪の毛の一部が肥大化し、意思を持つようになった上、自ら“賢者”と名乗るようになった。 ミネルヴァモンからは「ウルラ」「セルペンス」という名前を付けられ、戦闘時にはその英知でミネルヴァモンをサポートする。 ただ、髪に養分を取られた影響か、ただでさえ幼かった体躯が更にロリ化…というか縮んだ。 大剣「オリンピア」のサイズが変わっていないとするならば、1/2~1/3程度になった計算であろうか。 ただ、当人はそのことをあまり気にしておらず、髪の毛が遊び相手になってくれると無邪気に喜んでいる。 また、小さくなりながらも怪力は全く衰えず、それどころか身の丈以上のオリンピアを振り回しながら俊敏に駆け回るようになり、ますます手が付けられなくなった。 メルヴァモン 前述したように、ミネルヴァモンが成長した姿。 詳しくは該当項目にて。 【ミネルヴァモンと投票】 上述したようにこのデジモン、ロリコンどもコアなファンから結構な人気を集めている。(一説には海外ニキからの人気が高いとか) その事実を裏付けるように2019年の『デジタルモンスターX』発売前に行われた 「デジモンX抗体 超投票」 では 「X-進化した姿を見たいデジモン」に投票し、1位、2位のデジモンがX-進化する、というイベントが行われた。 その結果がこちら 第1位 ロードナイトモン 第2位 ミネルヴァモン 第3位 インペリアルドラモン:ファイターモード 第4位 スサノオモン 第5位 リリスモン 1位こそロードナイトモンに取られたものの、見事2位への入賞を果たし、『デジタルモンスターX』で登場を成し遂げた。 更に、その後の 「第20回 デジ民投票 ~あなたが推す「究極体」デジモンは?~」(投票期間:2020年1月7日~1月21日) では… 第1位 ミネルヴァモン(X抗体) 第2位 ウォーグレイモン 第3位 ミネルヴァモン 第4位 オメガモン 第5位 デュークモン 第6位 ベルゼブモン 第7位 アルフォースブイドラモン 第8位 アルファモン 第9位 メルヴァモン 第10位 ムゲンドラモン 第10位 セラフィモン(*1) と、1位を獲得しただけでなく、主人公クラスがうごめくトップ10に実質ミネルヴァモンが 3体 入賞するという異常事態快挙を成し遂げた。 X抗体の方が上位のあたりに業の深さを感じなくもない。ペドニキいい加減にしろよ… これには公式サイトも『何がそこまで引き付けるのか‥‥?』と困惑を隠し切れない様子であった・・・。 【余談】 元ネタはそのまんまローマ神話のミネルヴァだろうが、モチーフがミネルヴァの聖鳥であるフクロウではなく蛇なのか疑問に感じるファンは多いと思う。 誰だってそー思う、俺だってそー思う。 これは『ミネルヴァ=ギリシャ神話のアテナである』という実際にある説が原因と思われる。 アテナは意外と蛇に纏わる逸話があり(*2)、また、戦の神という側面を考えればこの造形もなるほど納得がいくのではないだろうか。 (メルヴァモンの「メ」はメドゥーサの「メ」…なのか?) 詳しくはウィキペディア先生に訪ねるかググる事。 追記、修正は旧デジカ版のミネルヴァモンをスリーブinの上にローダーしてから行ってください。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] へそが×になってるのは(公式にも)忘れられがち -- 名無しさん (2014-05-03 14 58 32) サイバースルゥースでサブイベントで登場。優しい子でした -- 名無しさん (2015-03-19 06 57 26) サイスルのサブイベにはこの子しかりリリモン然り、人間に好意を持って接してくれる女型デジモンが結構出てくる。まあリリモンの場合はアレだけど…… -- 名無しさん (2015-03-31 12 27 16) なんかまとまりのない記事だな -- 名無しさん (2016-04-14 22 19 29) 何気にCVは悠木碧さんになりそう。 -- 名無しさん (2021-12-03 19 08 34) X抗体周りの追記行いました。あと、投票関係も・・・ -- 名無しさん (2022-04-12 17 21 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/129.html
第四章第11話「力」 ついにカオスオメガモン、カオススサノオモンを倒した太一&アグモンと拓也。しかし、啓人とギルモン、大輔とブイモン、コータとドルモン(もちろん、全員まだデジモン状態です。)の戦いはまだ続いていた。 お互いの刃に囲まれたデュークモンとカオスデュークモン。 だがその膠着状態に、終わりが訪れた。 二体が同時に動いた。 デュークモン「クリムゾンシールド!」 デュークモンは全身から光を放って敵の刃を防いだ。 それと同時にカオスデュークモンはすべての刃を戻し、デュークモンの刃をすべて相殺した。 その時、凄まじい衝撃が同時に二度、起きた。 カオスデュークモンは呻いた。「負けたか・・・」 どうやら、五人のうち二人が自分の影を倒したらしい。 だが、今はそんなことは関係なかった。今は、自分たちが生きるか死ぬかの戦いをしているのだ。だが、ひとつ、分かっていることがあった。 ―絶対に負けられない。 その思いが、デュークモンに力を与えた。 デュークモン「いくぞ!カオスデュークモン!」 カオスデュークモン「よかろう!」 そして二人は同時に叫んだ。 デューク&カオスデューク「この一撃にすべてをかける!」 デュークモン「クロニクルセイバーーー!!!」 カオスデュークモン「ダークネスカオスセイバーーー!!」 すべてをかけた、己の影との最終決戦が始まった。 そして、別の場所で― インペリアルドラモン「ギガデス!」 カオスインペリアルドラモン「ギガデス!!」 技が相殺する。 インペリアルドラモン「オメガブレーード!!」 カオスインペリアルドラモン「カオスブレード!」 インペリアルドラモンの剣とカオスインペリアルドラモンの剣が交錯した。 インペリアルドラモン「ポジトロンレーザー!」 カオスインペリアルドラモン「ポジトロンレーザー!」 お互いのレーザーが直撃した。 インペリアルドラモン「ぐうっ!」 カオスインペリアルドラモン「ゴフッ!」 インペリアルドラモン「カオスインペリアルドラモン!覚悟しろ!インペリアルクロニクル!」 インペリアルドラモンはすべての力を解放し、剣を掲げて突っ込んだ。 カオスインペリアルドラモン「そうは行くか!ダークネスカオスバースト!」 そして、アルファモンも戦いが終息へと近づいていた。 アルファモン「王龍槍!王龍剣!ジョグレス!神竜刃!」 カオスアルファモン「混沌龍王剣!」 アルファモン「神龍時空斬!」 カオスアルファモン「終焉龍王斬!」 時を同じくして、 (デュークモンの話に戻ります。) デュークモン「いっけーーー!」 カオスデュークモン「死ねえええええ!!!」 そして、二人はすれ違った。 そして、空中で静止する。 まず、デュークモンの剣「クロス・デュランダル」が折れ飛び、地面に刃が突き立った。 だがカオスデュークモンは愕然とした表情になった後、 地面に落ちていった。 カオスデュークモン「負け・・・たのか・・・これが、お前の力か・・・」 デュークモン「そう、これが僕たちの力だ。仲間がいるから、僕は君に勝てた。」 カオスデュークモン「そうか・・・仲間、か・・・だが、まだ終焉ではないぞ・・・」 デュークモン「どういう意味だ?」 だが、カオスデュークモンはもう、微動だにしなかった。そのままクリスタルに戻り、空に消えた・・・ アルファモンの戦いにも決着がついた。 アルファモン「君を、絶対に倒す!」 カオスアルファモン「それは私の台詞だ!」 二つの光がぶつかった。 アルファモンは肩に刃が食い込んでいた。 アルファモン「ぐっ!」 だが、アルファモンの剣はカオスアルファモンの胴体に深々と突き立っていた。 カオスアルファモン「お前の、勝ちだ、アルファモン。だが、まだ終わりではない。油断、するな・・・」 アルファモンは地面に倒れた。カオスアルファモンは消滅し、クリスタルとなって消えた。 アルファモンはつぶやく、「最後の言葉は、一体どういうことなんだ?」 インペリアルドラモンの戦いも終わりが来た。 カオスインペリアルドラモンは巨大な光の玉を飛ばしながら、剣を持って突っ込んできた。 だがインペリアルドラモンはそれを斬り飛ばし、 更に突っ込む。 そして互いの刃の切っ先が衝突した。 カオスインペリアルドラモン「ウオオオオオオオ!!!」 インペリアルドラモン「負けてたまるかーーー!!!」 インペリアルドラモンの刃はカオスインペリアルドラモンの刃を消滅させた。 カオスインペリアルドラモン「っ!」光に、飲み込まれた。 カオスインペリアルドラモンは地面に倒れ、消滅した。 しかし、最後のつぶやきはきこえなかった。 「だが、貴様は負ける・・・」 ×××カオスロード××× カオスロード「全員斃れたか・・・だけど、僕は負けない」 そして、子供たちはデジモンの姿のまま、一同に会し、カオスロードの元へと急いだ。 普通なら限界を超えてもう姿の維持すらできないはずだった。だが、子供とそのパートナーの思いが突き動かしていた。「未来を守る」 そしてカオスロードの間へとついた。 デュークモン「カオスロード!」 だが、そこにあるものを見て、子供たちは衝撃を受けた。 それは、倒したはずの混沌の騎士だったクリスタルが5つ、カオスロードの周りを回っていた。 スサノオモン「そんな、馬鹿な・・・」 カオスロードは微笑を浮かべ、言った。 カオスロード「さあ、最後の戦いと行こうじゃないか・・・」 続く
https://w.atwiki.jp/ekkusuz/pages/198.html
遼のパートナー、デビモンをデリートし、無事事件を解決した孝治。 ついでに朱美の心も開き、アドレスも教えてもらった。 あの後、遼はどうやら人間界に帰された上にこの世界での記憶を一切消されてしまった。 孝治はあの後、テイマーホームに帰ってすぐに寝た。 その翌日の早朝。 孝治がぐっすりと寝ていると、オブサーバーから連絡が来た。 『新たなクエストを与える。オブサーバー室へ来るのだ』 孝治はそれを聞いて、グリムモンをディアライズし、すぐにオブサーバー室へ向かった。 Evolve9『沼地のキング? トノサマゲコモン』 「来たか。よほど疲れていたらしいな。クエストと聞いてすぐに飛んでくる御前が、1時間時刻とはな…」 「昨日は久々に体力を使ったからな…。あそこまで動いたのは久々だ。というより初めてだな…」 孝治が欠伸をしながら言った。 「さて、本題に移ろうか?」 スーツェーモンがそういうと、孝治の目は寝ぼけた顔からいつものしっかりとした顔になった。 「今回は足取りの沼のトノサマゲコモンを退治してくれ。奴は縄張りに侵入したデジモンを片っ端から除去している大罪者だ」 「分かった」 「それから…もう一人連れて行ってくれ」 「もう一人?」 「入って良いぞ」 すると、大きな体格をした、明らかに少し年上の男が入ってきた。 「彼は炭谷宗太。今日は彼も暇なんだ。一緒にクエストをクリアしてきてくれ」 「分かった」 「よろしくな!」 宗太は愛想良く孝治に挨拶してきた。 「あ、あぁ…」 やはり、孝治はこういうときどう対応していいか分からないようだ。 そして、孝治は宗太と共にポータルに乗り、足取りの沼へ向かった。 そして、到着した。 「ふぅ…ここが足取りの沼か…」 「もしかして…来たこと無いのか?」 孝治が聞いた。 「あぁ!無い!」 「(きっぱり言われた)」 こんなにきっぱり言われると、言いたいことも言えなくなる。 「さぁて!進むぞ!」 宗太が一歩進んだ。 すると、足が地面に取られた。 「ッ!?」 宗太はすぐに足を引いた。 「なるほど…。コイツは厄介だな…」 「足取りの沼か…名前の通りだな…」 孝治が言った。 「なぁに!大した事は無い!『ケルベロモン!リアライズ!』」 3つの首を持つデジモンが宗太のD-サポートから現れた。 ~データ解析~ ケルベロモン 世代:完全体 種族:魔獣型 属性:ワクチン種 詳細:3つの首を持つ地獄の門を守護する番犬。吐き出す炎は全てを溶かす。あらゆる場所からの攻撃を察知することが出来る。 必殺技:ヘルファイアー、インフェルノゲート、スティクス・キラー 「さぁ!乗れ!」 宗太はケルベロモンの背中に乗り、孝治に手をさし伸ばした。 「え?」 「良いから乗れ!」 宗太は孝治の手を引いて、ケルベロモンの背中に乗せると、ケルベロモンはすぐに走り出した。 そして、足をとられること無く、すぐにトノサマゲコモンのところへ到着した。 「な、何だ!?」 ~データ解析~ トノサマゲコモン 世代:完全体 種族:両生類型 属性:ウィルス種 詳細:お殿様のような触角を持つデジモン。低い音程で攻撃することを得意とする。殿様だからなのか縄張り意識が強い。 必殺技:コブシトーン、ホーンハウリング 流石のトノサマゲコモンもいきなり現れてびっくりしているようだ。 「どちらにせよ、オラの縄張りに入ったからには容赦しないぃ!『コブシトーン!!』」 トノサマゲコモンはとても重く低い声を上げた。 「ウワァッ!酷い声だ…」 「クッ!…『グリムモン!リアライズ!』」 グリムモンにはあまり効いてないらしい。 「酷い声だなぁ…『コールバット!!』」 グリムモンはコウモリの群れを放った。 そのコウモリの群れはトノサマゲコモンの歌を超音波で邪魔した。 「うわぁぁぁぁ!!五月蝿い!!『コブシトーン音量Max!!』」 コブシトーンの攻撃の重さは増した。 流石のグリムモンもこれは効いているようだ。 「グッ!!…なんて歌だ!」 「孝治!耳栓プログラムかなんかはないのか!?」 「そんなもんあったら最初から使ってる!!」 「あ、そういえば…」 宗太は何かを思ったらしく、ケルベロモンのプログラムをD-サポートから選んだ。 『プログラム発動!―イヤーブロッカー!』 ケルベロモンはコブシトーンを受けなくなった。 「何ぃ!?」 思わず孝治は叫んでしまった。 「いっけぇ!!ケルベロモン!!」 パートナーはやはり効いている…。 『ヘルファイアー!!』 ケルベロモンは地獄の炎を口から放った。 「うわぁぁぁぁっ!!」 「よし!今だ!グリムモン!」 「大罪に於けるデジモンよ…。報いを受けよ!『コールバード!!』」 グリムモンの左手の碇が鳥のような姿となり放たれた。 そして、コールバードはトノサマゲコモンの太った腹と出臍を貫いた。 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」 そして、トノサマゲコモンはデータの粒子となってきた。 『データスキャニング!!』 孝治はそのデータをスキャンした。 「スキャン完了。…グリムモン…あの台詞なんだ?」 「一晩掛けて考えた台詞だ!どうだ?結構イケてただろ?」 「さぁ…ちょっと調子狂う…」 孝治は思わず苦笑いして宗太と顔を見合わせた。 「え!?駄目か!?」 「じゃ、じゃあ帰るか」 宗太はこれ以上余計なことにならないように話を逸らした。 「おい!どうなんだよ!問題あったのかよ!!」 そして、彼等は同じ方法でポータルのところまで戻っていった。 そして、それを影から見るものがいた。 「…グリムモン…強敵になりそうね…」 「…様、トノサマゲコモンが除去されました。引き続き、奴等の追跡を実行します…」 果たして、彼等は一体何なのだろうか…?