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○お読みいただく前に この話の主な登場人物は京介とあやせです 桐乃は留学中という設定です(原作の4巻あたりでしょうか) 原作をほとんど読んだことがないため、キャラの設定が多少不安定かもしれません 外からチュンチュンと小鳥の声が聴こえる朝方、俺はまだ夢の中にいた。 昨晩は留学中の桐乃から送られてきたメールを返信するために、何時間もPCとにらめっこをしていた。 ―――というのも、メールの内容が…… 「外国じゃ何で『星くずういっちメルル』が全然知られていない訳!?」 と、かなり端折ったが、要するにこんな感じのものが長々と綴られたものだったからだ。そっち系のことには疎い俺に一体どんなリアクションを求めてるんだよ……つうか、こういう話題は俺じゃなくて黒猫とか沙織にしろよ……。 中間テストや期末テストよりも遥かに難しい問いを妹から突きつけられ、頭を悩ませているうちに明け方になってしまった。これがもし毎日続いたらあっという間にノイローゼになる自信がある。 「兄さん、朝ですよ、起きてください……」 そんな桐乃からのレクイエムとは正反対に、とても優しい声がどこからか聴こえてくる。 「うっ、うーん……」 でも、今はどうかそっとしておいてください、と思いながら俺は寝返りをうった。 「もう、困りましたね」 ギシッという音が聴こえたかと思うと、背にしていたベッドの端が少し沈んだ。次第に意識がはっきりとしてきて、誰かがいることに気づいたのと同時に、ふわりと甘い香りとともに耳に吐息がかかった。 「遅刻しちゃいますよ、兄さん……」 「んっ……あれっ……あや……せ?」 「はぁ、やっと起きましたね」 振り向くと妹の親友である“新垣あやせ”が目の前にいた。 ―――と、あやせは軽くため息をついて俺と目を合わせたかと思うと、お互いの顔が思ったよりも近くにあることに驚いたのか、俺を勢いよく突き飛ばした。 「きゃあ!」 俺はその勢いでベッドの上でひっくり返り、そのまま壁に激突した。うぅ、いてぇ……別の意味でまた眠りに落ちそうだったぞ……。妹には睡眠を削られ、妹の親友には手荒に起こされ、俺ってなんて可哀相な奴なんだろう……。 「おっ、起きたならさっさと支度してください!」 語気を強めてそう言うと、俺から背を向けて焦った様子で部屋を出て行くあやせ。 もちろん支度はするけど、ひっくり返ったこの体を起こしてくれ……おーい……。 家を出てると、いつものように学校へ向かう。と言っても、隣にはあやせもいて、俺と同じ通学路を並んで歩いていた。いまだにこの感じがくすぐったいというか、なんというか、この先もずっと慣れる気がしない。 いつもなら通学路の途中で麻奈実と待ち合わせをして学校へ向かうのだが、そこまではあやせと俺は同じ通学路のため、一緒に登校することになったのだ。もちろんこれは俺の意思ではない。 「今日もいい天気ですね。でも12月に入ってからすっかり寒くなりましたね」 「そっ、そうだな」 いつもならこんな可愛い女の子(しかもモデルをやっているという程の!)と一緒に通学することなんてこれまでに無かったからなんだか気分が良い……あっ、でも女の子だったら麻奈実がいるな。いや、麻奈実のことだって可愛いと思ってるぞ!別に好きとかそういうのじゃないけど。そういう意味では、あやせだって同じだ。 「どうかしたんですか?」 「いっ、いや、なんでもない!なんでもない!」 「……??」 「……はぁ」 ―――白い息を吐きながら、俺は一週間前のことを思い返した。 先週も昨日と同じように桐乃からのメールの返事に頭を抱えていると、机の上で携帯が鳴った。見るとあやせからのメールだった。 『突然ですが、明日から桐乃の代わりにお兄さんの妹になりますから、よろしくお願いします』 突然のこと過ぎて、携帯を手にしたまま数分近くトリップしてたけど、冷静になって考えると、きっと桐乃の差しがねに違いないと思った。 あやせから訳を聞くと、どうやら桐乃から『きっと俺が寂しがってるだろうから面倒を見てやってほしい』といった主旨のメールが来たので、親友の頼みならと渋々ながら引き受けたということが分かった。 「別に妹が1人だろうが2人になろうが構わないけど、あいつと一緒に登校したことなんてねーぞ、俺……」 「えっ、なにか言いましたか、兄さん?」 「あっ、あぁ、なんでもねー」 「そうですか?」 「あぁ……」 この“兄さん”という呼ばれ方もこそばゆいようななんとも言えない感じがして嬉しいような照れるようなそんな気分になる。桐乃からは“あんた”とかしか呼ばれてないからな。実の兄に向って“あんた”とは、よく出来た妹だ、まったく。 こんな具合にこれといった会話もなく、寒空の下をとぼとぼ歩いていると、右手に何か温かいものが触れたのを感じた。 「いっ!?」 見るとあやせが俺の右手をそっと握っていた。俺は驚いて素っ頓狂な声をあげてしまった。 「ほんとは…ほんとは死ぬほど嫌ですけど、今は一応、わたしはお兄さんの妹ですから……」 あやせは俺と目を合わせずに、顔を高潮させながら小声で言った。 あやせが俺と桐乃は仲が良いと思っていることは分かってたけど、これじゃあ確実に兄妹の一線を越えてるだろ……! 「普段は“もっとすごいこと”をしてるのは分かってますけど……これが限界ですからね!」 涙目で睨みつけるように俺を見るあやせ。そんなに嫌なら無理するなよ……というか、“もっとすごいこと”ってなんだよ!お前の中で俺達兄妹はどれだけ変態扱いされてるんだよ!本当に思い込みの激しい奴だな。 ―――でも、まぁ女の子から手を握られたんだから、こっちも握ってやらないとダメだよな。 きゅっ。 「ちょっ、ちょっと!何するんですか!」 バッシーン! あやせは急に俺の手を振りほどいたかと思うと、その手で思い切り平手打ちを喰らった。 「いっ、いってえぇぇぇ……!」 「お兄さんから手を握っていいなんて一言も言ってないじゃないですか!警察に突き出しますよ!」 あやせの顔はさらに高潮していた。 「えっ、だって手握ってきたから……」 じんじんする頬に手を当てながら涙目になる俺。いや、正確にはちょっと泣いてるかもしれない……。 「うるさい、変態!わたしに近づくな!」 理不尽な言葉を浴びせると、あやせは走り去って行った。 そういえば、前にも叩かれたことあったよな、あいつに……。 「なんか、いろいろと間違ってないか、これって……」 「お帰りなさい、兄さん」 「あのー、なんで俺の部屋にいるのかな……?」 学校から戻ってくると、部屋の真ん中であやせが正座をして俺を待ちかまえていた。 「今朝のこと、謝ろうと思って……」 「別にいいけどさ……それより、さすがの妹でも自分の部屋でならともかく、兄貴の部屋で帰りを待つなんてことはしないんじゃないか、普通」 「えっ……そっ、そうなんですか?」 これだからお嬢様ってやつは変なところで常識に欠けてたりするから分からないものだ。 「とっ、とにかく、今朝は1人で勝手に先に行っちゃってすいませんでした!」 ……おいおい、そっちの方かよ。今思い出してもじんじんしてきそうな俺の頬を引っ叩いたことに対する謝罪じゃないのかよ…ここまでズレてるとは……。 「あっ、あと、兄さんがちゃんと勉強してるのか見なくちゃいけないと思ってきたんです」 もう少しで期末テストが始まる頃だった。進学校の生徒らしく人並みに勉強しているつもりなんだが、なんで中学生にまで心配されなきゃならないんだ? 「あのなぁ、もしかするとおかしな趣味に耽ってばかりいると思ってるかもしれないが、こう見えて勉強はそれなりやってるぞ。そういうお前こそどうなんだ、仕事が大変で勉強が片手間になってたりするんじゃないのか?」 「そんなことは……なくはないんですけど、でっ、でも……」 「なんだよ、やっぱりその通りなんだな。ほら、テキスト出してみろよ」 俺は押入れに片してあった折り畳み式のテーブルを出した。 「だっ、大丈夫ですよ……」 「遠慮するなって。あぁ、そういえば桐乃も心配してたぞ、あやせが私のせいで仕事がもっと忙しくなったんじゃないかって」 「でも……そんな、悪いです」 「悪くなんてねーって。それに、今は¨俺の妹”っていうことになってんだろ、一応」 「あっ……うぅ……」 観念したのか、しぶしぶながら鞄からテキストを何冊か取り出し、テーブルへと積んだ。 「うん、解き方は分かったみたいだな。あとはこの公式を応用した問題をひたすら練習するだけだから」 「はい」 あやせは元々賢いこともあり、要点を捉えるとすぐさま解き方を覚えていった。 「ちょっと休憩するか?」 勉強を始めてから一時間くらい経っていた。 「いえ、大丈夫です」 まぁ、こいつならあとは任せておいても大丈夫だろう。 「そうか、じゃあ、一通り解けたら起こしてくれ、っしょっと」 「えっ、ちょっ、ちょっと…なにしてるんですか?まさか寝る気ですか!?」 「言っただろ、桐乃のお陰寝不足なんだって。じゃあ、あとは頑張ってくれ……。」 そう、我慢してたが、実は死ぬほど眠いんだ、だから今はそっとしておいてくれ……そして、今朝みたく出来れば乱暴じゃなく起こしてくれ……。 かちゃん ペンがテーブルの上に落ちる音がした。 「―――やっぱり“お兄さん”は嘘つきなんですね……」 「……えっ??」 「だって言ったじゃないですか、わたしを妹にするって」 「えっ、妹……として扱ってるつもりだけど……」 いや、それ以上の扱いをしているぞ、実際のところ。だって、桐乃からは勉強を教えたことなんて一度もなければ、教えを乞われたことすらない。何しろこの実の兄のことを下僕か愚民 くらいにしか見てないからな……。 「違います!」 「何が違うんだよ?」 「……………………」 あれ、何かすごい落ち込んでるように見えるんだけど、気のせいか? 「何か気に障ることしたなら謝るから言ってみてくれよ」 ベッドから半身を起こし、あやせの方に向き直る。 「どうせわたしなんか“偽物”でしかないと思ってるんだ」 あれ、窓の外はまだ明るいのに、すごい暗いオーラが見えるのは気のせいですか、2人目の妹様よ。 あやせはすっと立ち上がると、俺に向かって飛びかかってきた。 「どうせわたしは桐乃の代わりにはなれないんだ!」 馬乗り状態になったあやせに肩を掴まれ、ベッドへ押し倒される俺。あやせを見ると今にも人を殺めそうな目つきで俺を凝視している。やっぱり、おかしなスイッチ入っちゃってるよ……。 「そっ、そんなことねーよ。ちゃんとお前のこと妹として見てるって、たぶん……」 「それはウソ……ウソウソウソウソウソ……ウソ吐かないでよ……。だってよそよそしいじゃない?……私を放って寝ようとしたでしょ?寝ようとしたよね?……なんでわたしにウソ吐くの?」 ……なんか前にも同じようなことがあったような……デジャビューってやつか?いや、でもこの恐ろしい感じ、確かに現実での記憶として覚えてるぞ……。 「このままだと、わたし、桐乃との約束を破ることになっちゃう……」 あやせに肩をつかまれると、肩がみしみしと音をたてた。いってぇぇぇ!こいつ、見かけによらず滅茶苦茶力あるんだけど、俺、本当に殺されるんじゃないか……? 「……よくわかんねーけど、ひょっとして構ってほしいのか?」 「…………………っ!」 「お前、一人っ子だし、誰かに構ってもらえるのがすごい嬉しかったんじゃないのか、実は?」 「……そんなこと!」 図星か。なんだ、そんなことか。しかし、こんな可愛いとこもあるんだな、こいつ。 「わかった、じゃあさ、お前の望む兄貴らしい奴になるようにするからさ、お前もしてほしいこととかあるならちゃんと言ってくれよ」 「……分かりました……目をつぶってください」 「えっ?こっ、こうか……?」 ちょっと待て、何をするつもりなんだ。まさかこのまま首に手をかけて絞め殺す気じゃ……。 「……兄さん……」 あやせの声が聞こえたかと思うと、甘い香りが段々と近くなっていく。俺の耳にあやせの長い髪が落ちてきてそっと触れた。 これは、まさか……ちょっと、待て!お前が俺達の兄妹愛がすごいって思ってるのは分かったが、それは誤解だ!あぁ、もうすぐ傍まであやせが来てる……こっ、心の準備が……! ―――ガチャ 「帰ったわよ………!?」 「きっ、桐乃………!?」 ドアが開いたかと思うと、留学中のはずである桐乃が立ち尽くしていた。 「中に誰かいると思ったら、あんた………」 わなわなと震える桐乃。まさか、ここから“姉妹喧嘩”が始まってしまうのか……? 「……私の親友を無理やり“襲わせる”なんてどういうつもりよ!」 えぇーっ!なぜそうなる!?どう見たって俺の方が襲われてるだろ!“襲わせる”ってかなり無理やりな解釈じゃないか、それ!? 「桐乃ぉ………」 涙を流しながら桐野の言葉に同調するかのように泣き声をあげるあやせ。……あぁ、これは仕組まれた罠だったんだな、きっと。 ―――結局、あやせとは“兄妹の一線”を越えることなく、このあと、俺は桐乃からの一方的な暴力によって制裁されたのだった。 「もう、妹はこりごりだ……。」 感想フォームへ
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童夢 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (main.jpg) 店名 稚内温泉 童夢(どーむ) 住所 北海道稚内市富士見4-1487 電話番号 0162-28-1160 営業時間 10 00-22 00 定休日 毎月第1月曜(Webを参照) 駐車場 有 泉質 ナトリウム-強塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ高張性温泉) Webページ http //www.w-shinko.co.jp/domu/ 料金 対象 値段 一般高校生以上 600 小・中学生 300 乳幼児(0歳から6歳未満) 無料 高齢者・障害者(市民) 100 高齢者・障害者(市民以外) 440 LINK 稚内市 稚内温泉童夢 最北俺的日記 稚内温泉童夢(ドーム)
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290468634/315-330 ポツポツと、五月雨が額に当たる。道端の散った桜の花が濡れて非道く鬱陶しい斑をアスファルトに描いている。 大学に進学し、(家から通えないこともないのだが)親に勧められて一人暮らしを始めた。 講義が終わり、俺は夕暮れの道をスーパーで食材を買ってを歩いている。 自炊ぐらいはやってみようと道具を揃え、ネットでレシピを読んだりしてみたが、一向に腕前は上昇しない。 それには多少、訳もあった。 築五年の1DKのアパートのオートロックを開ける。 俺は別にもっと古くても構いやしなかったんだが、親父達の進めでちょっと駅から遠いが新しいアパートに住んでる。 流石に長男だから大事にされてんのかね? 親父はともかく、お袋にはなんか邪険に扱われていた気がしてたから、ちょっと感激しちまったぜ。 階段を上がり、新しい鍵をドアに差し込む。 ……すでに鍵が開いていた。 俺は天を仰ぎ、心臓を落ち着かせてからドアノブを握った。 雨は俺が家に着いた途端、止んでいたようだ。 「お兄さん、お帰りなさい」 鍵、昨日変えたんだけどなぁ…… エプロンを付けたあやせが俺を出迎えた。 テーブルを見ると、すでにあやせの手料理が並んであった。 ああ、また食材無駄になっちまったな…… 俺は冷蔵庫の中に買ってきた野菜やら何やらを詰め込みながら、鍵の事を聞こうかどうか悩んでいた。 ……よそう。もう三回目だし。 鍵をいくら変えても、あやせはいつの間にか合鍵を作って俺の部屋に居るのだ。 というか、「また鍵を変えましたね?」と俺に説教してくるのだ。 「お兄さん、ちょっとお話があります」 ほらな。 あやせはエプロンを畳むと、床に座る。目で俺も座るように指示してきた。 俺は部屋に入ると、あやせに従い、俺は彼女の前に正座する。目を逸らすとあやせが怒るので、ジッと見つめる。 これが凄く居たたまれない。俺に後ろめたい事なんて何一つないんだが…… 「お兄さん、この電話番号は誰ですか?」 床をあやせが差し出したメモが滑る。 ……分からん。電話番号なんて携帯に登録できるせいで、覚えようとは思わないしな。 もしかして知り合いの電話番号なのかも知れないが、だとしても数字だけ出されても分からないだろう。 当の携帯電話は、今日はウッカリ家に置き忘れていた。 そして俺の携帯をあやせが持っているということは、俺にかかってきた電話か。 あやせが俺の携帯を弄ると、電話番号の登録名を声にする。 「ああ、そりゃバイト先の先輩の電話だよ」 「……お兄さん、私、お兄さんのアルバイトに女の人がいるなんて聞いてません」 「えっと……なんの用だったんだ? あやせが代わりに出てくれたんだろ?」 我ながら下手くそな話題の逸らし方だ。 しかしこのパターンは何を答えても怒るパターンだ。 なんで、話題を逸らしてみた。あやせはそんな俺に乗っかってくれたようだ。 「話なんかしてません。女の声って分かったらスグ切りましたから。 お兄さんに色目を使ってくる牝豚の声なんて、耳が腐ります」 予想の斜め上だったよ! ちくしょう! その人、ただ俺にバイトの連絡したかっただけだと思うよ!? そもそもその人、彼氏いるし。っていうか牝豚って、オイ。 「彼氏がいるから何だっていうんですか? お兄さん、妹に手を出すこと上等な自分を棚に上げて その人は彼氏がいるから浮気はしないって言うんですか? どうなんてすか!?」 「す、すみませんでした……」 あっはっははははーー謝っとけ、謝っとけ、ハハハー 「それに、今日は随分と帰るのが遅かったですね。ご飯が冷めてしまいましたよ」 「飯なら先に食べてても……」 「ご飯は一緒に食べるものでしょう! それに遅かった理由をまだ聞いてません!」 「いや、ほら、スーパーに寄ってたからだな、うん」 「今日の講義は午前中までですよね? お昼から今までずっとお買い物していたんですか?」 「いや…ホラ…俺にも友達付き合いってものがあってだね…… って、ナニコレ? 奥さんに頭上がらないサラリーマンのセリフ!?」 「なっ…!? お、お、お、奥さん……っ!」 くそぅ……情け無い、情けなすぎるぜ、俺。 相手は3つも下の高校生だぜ? 正論はどう考えてもコッチにあるんだぜ? 誰がどうみても俺が情け無いと思うだろ? けどなぁ、俺の立場になって考えてみてもくれよ。相手はあやせなんだ。 例えるなら、白面の者に獣の槍無しで挑むような、そういう恐怖感を俺は味わっているわけよ? 「お役目様もいってたじゃん! みんな仲良うせんとあかんよって!!」 「いきなりなんですか、お兄さん!」 「心の叫びだぁぁぁぁぁ!!」 「……ま、まあ、私も言い過ぎました。お兄さんにもお兄さんのお付き合いがあるのは分かりました」 な…んだと……!? あやせが簡単に俺を許した!? しかも何故か機嫌がいい!! というか、なんか「暑いですね」とか言いながら胸元を広げている!! さらに正座を崩した足から、スカートの中身がさっきからチラチラと……ッ こ、これは罠だ……ああっ! しかし餌は美味しそうだっ!! いやいやいや! そんな横島、いや邪な事を考えちゃ不味いだろ! 相手は高校生で、妹の親友だぞ? し、しかし、そんなうら若い美少女が一人暮らしの男性の部屋に来るってのは問題があるんじゃないだろうか。 あやせのヤツ、こんなに警戒心が皆無じゃ悪い男に引っ掛かってしまうぞ。 そうだ、ここは俺が悪役になって「男はみんな狼なのよ」と、アヤセSOSして貰うのが一番なんじゃないだろうか。 そう、それが人生の先輩の責任というものではないか!! つー訳でだ、俺はあやせの胸を揉む!! みんな、通報しないでくれよな! 俺は痴漢じゃない。よしんば痴漢だとしても、痴漢という名の教育者だ。 よし……俺はゆっくりとあやせに気づかれないように距離を詰める。 蝶のように舞い、蜂のように乳を揉み、ゴキブリのように逃げる…… 「これが、シャイニングフィンガーというものかぁぁぁぁ!!!」 むにっ 揉んだ。 ついに俺は揉んでしまった。 く……なんだよ、この揉みごたえっ! 俺の手にすっぽり収まって吸い付くような…… こ、これは、やめられない! とまらない!! 某スナック菓子のような魔力! 駄目だ、静まれ俺の右手! 今すぐ逃げるんだ! 疾風のように! 逃げなきゃ、あやせに地の果てまで流されて俺、さすらい涙も涸れる! ブルーゲイル! 動いてよ! 動いてよ、俺の足!! 今、動かなきゃ、今、逃げなきゃ、 俺、埋められちゃうんだ。もうそんなのヤなんだよ。だから、動いてよ!! 「お、お兄さん……」 「ひぃっ…ご、ゴメンなさいっ!!」 俺は思わず頭を庇う。頭だ、取り敢えず頭が無事なら何とかなる。 ――匣の中には平凡な男がぴったり入ってゐた やめて! 不吉なナレーションしないで!! だいたいその本、充分兇器になる厚さだからね!? あやせは瞳から光を失うこともなく、頬を染めて俺を伏し目がちにのぞいている。 え? 何コレ? どういうこと? お、落ち着け、落ち着くんだ高坂京介。お前は高坂家の跡取りだろう。 そう、戦国は武田信玄を支えた名将・高坂弾正の子孫……な訳ないけどね!! むしろそうだとしても全力で否定するけどね! 主に瀬菜が理由で! 「知ってますか~武田信玄は高坂弾正とムフフな関係で、恋文まで残ってるんですよぉ~ ぐへへ……そういえば先輩の名字も高坂ですよねぇ……ふへっ…… 先輩の友達に武田って名字の人いませんか? いえ、友達じゃなくて先輩か先生かなぁ……」 なーんて言われた日にゃね! もう田村さん家の子になろうかと思ったぜ! OK、一人ツッコミで大分落ち着いたぜ。 くそっ…ツッコミをすると落ち着くような体質になっちまった。とんだパブロフの犬だぜ。 「あの…ね、あやせさん。これはだね、決してやましい気持ちがあるわけじゃなくて……」 「そう、ですよね……」 「ああ、わかってくれたか! そうなんだ、俺は真剣にお前の事を……」 ガチャ ……懐かしくも思い出したくない鉄の感触が、俺の手首を包んだ。 「あのー…すみません、俺にはこれが手錠に見えるんですが」 「もちろん手錠ですよ?」 「ですよねー」 え? なに、連行されんの、俺。 俺達分かり合ったんじゃねーの? もうED流れてもいいところじゃね? I love you♪ I trust you♪ 光でも闇でも~♪って流れてCパートでいいじゃん。 むしろCパートしか出番なかったよ、ミスターブシドーって何なのさ。、 このまま塀の中だっていうのか俺の人生! そんな馬鹿な! 俺が何したっていうんだ! ちょっとセクハラしただけじゃねぇか! ちょっと乳揉んだだけじゃねぇか! おかしいぜ! それで屏の中っておかしいって! だって俺なんかよりヘイさんの方が散々女コマしてたじゃん! ゴスロリの幼女に、ロリババアに、女子中学生に、ロシア産の幼女に、実の妹までさ! とんだ契約者だよ! 「あとでちゃんと指輪下さいね」 「はい?」 「とりあえず、ここに判子を捺してください」 と、頬を朱にしたあやせが広げたのは 「婚姻届じゃねーか!!?」 「何をおどろいているんですか、お兄さん」 「普通、女子高生が欄全部埋めてあとは判子押すだけの婚姻届だしたら驚くっての! つーか、なんでお前が俺の判子持ってんの!?」 「ドイツ語の辞典ケースの裏にいかがわしいDVDと一緒に置いてありました」 「それ 隠してあった って言うんだよ!?」 「駄目ですよお兄さん、お兄さんが大学で専攻している外国語はフランス語じゃないですか。 ドイツ語の辞典があったら不自然です。あと、DVDは全部叩き割っておきましたから」 柔らかい石を隠したくなるような素敵な笑顔で、俺の心の友の死亡を告げるあやせ。 俺が本当に挫けそうな時、 本当にあきらめてしまいそうな時、 いつも最後の元気を与えてくれた……俺を立ち上がらせてくれた…… 最高のオカズ……心の友よ!! 君達に出会えて……良かった! 「そんな……泣くほど嬉しいんですね?」 イヤイヤと頬に手を当てて顔を振るあやせ(マジ大魔王) ……知ってるか? 大魔王からは逃げられない。 けどな、俺だってワケの分からないまま、あやせと結婚しちまうわけにはいかねーよ。 あやせは時々行動がすっ飛んでるからな。 よくよくも考えずにこういうことやっちまってる可能性は多いにある。 俺の人生はともかく、こいつの人生まで駄目にするわけにゃいかねぇだろ? 「あやせ、流石に冗談がすぎた。悪かった、謝る」 「え……冗…談…?」 「ああ、冗談だ」 「嘘……ですよね?」 「ウソじゃねぇ。胸を揉んだのは悪かった。好きなだけ殴ってくれ。 けどな、親友の兄貴だからって、一人の男の家にホイホイ上がるのは良くないと思うぜ? お前は可愛いんだから、今日みたいな冗談じゃ済まない事にだってなりかね……」 「嘘……」 「あやせ?」 「嘘ですね? 嘘でしょ! 嘘ですよね!!」 こ、こぇえぇぇぇぇえぇぇーーーーーーー!!! ひ、久々にあやせさんブチ切れてますよ!? しかも俺にとって不味いのは、キレた原因がさっぱり分かんないことだ。 前は桐乃のオタク趣味の件についてだが、今回は……俺が胸触ったから? いや、でもそれじゃ「嘘」の意味が通じないしな…… 「あ、あやせ……?」 手錠を伝って、俺の手の甲に水滴が落ちた。 それがあやせの涙だと、俺は理解するのに暫く時間がかかってしまった。 そう、あやせは……泣いていた。 「あやせ……」 「近寄らないで、変態っ!」 涙を拭おうとして近づいた俺を、あやせは拒絶した。 俺の手を払ったあやせは、勢いを殺せずにテーブルによろめいた。 いつの間にかあやせが買い入れていた夫婦茶碗が床に転がった。 「近寄らないで、変態」か…… 前に言われた時よりきっついなぁ…… それだけ、俺とあやせの間には積み重ねてきた時間があるってことなんだけどよ。 「あやせ、確かに俺は変態だわ。お前がこうして毎日監視にくるのも仕方ねぇかもな。 しかも変態の上に馬鹿みたいでよ、お前がどうして怒ったのかサッパリ分からねーんだ。 笑ってくれても、怒ってくれても、構わねぇよ。 けど……泣かれるのは嫌なんだよ。それが俺のせいってのはわかってる。 だからよ、俺がお前の涙を止めることもできるよな? その方法、教えてくれねぇかな」 もう、夕日が沈みそうだ。 モロボシ・ダンとメトロン星人の如く、真っ赤に染まった部屋で座り続ける俺達。 だが、会話はなく、時計の針の音だけが存在を主張していた。 「……本気、ですか?」 「本気だよ」 「……お兄さんはいつも冗談ばかりじゃないですか。私に本気だったこと、あります?」 「お前に対するセクハラは本気だったぜ!」 「死んでください」 だよねー。 ようやく口を開いてくれたあやせに、これはないだろ、俺。 「いや、さ……桐乃の事でお前に相談受けたときは本気だったし、真剣だった」 「桐乃の為じゃないですか」 「いや、それは……」 確かに桐乃の為でもあるが、あやせに頼まれたからって部分もウソじゃない。 しかし、あやせに頼まれたから桐乃を助けたんだ、とまで言ってしまえばウソだろう。 「私、モデル辞めたんですよ。知ってました?」 「え? マジでか? 通りで最近雑誌で見ないと……」 「雑誌はチェックしてたんですね……桐乃のおまけかも知れませんけど」 「お前なぁ……なんだってそんな卑屈に……」 本人の前じゃ言えないが、俺はラブリーマイエンジェルコレクションを作ってるぐらい、 あやせ目当てで女モノのファッション雑誌買ってたんだぜ? 心の友とは別の場所に隠していたお陰で、どうやら見つかってないみたいだけどな。 「私、桐乃には勝てないから……」 「何言ってんだ、確かに桐乃は外面はいいが中身はアレだぞ? ワガママで、エラソーで、重度のオタクで……」 「桐乃の事を悪く言わないでください!!」 「は、はい!」 もうワケがわかんねー。 リアルは糞ゲーだって、こういうことか?! けど、リアルはフラグが不透明&回収できないだけで、キャラが悪いわけでは…… 「桐乃は努力家なんです」 「そりゃ……よく知ってる」 「自分を磨いてきたんです。お兄さんの為に!」 「へぇ、そうだったのか……って、オイ! アイツが俺の為に? ハハ……あやせ、それだけは無い。アイツの兄として断言できるぜ」 「……私がお兄さんに教えるのは卑怯だから、きっと桐乃に嫌われちゃう」 「おーい、あやせさん?」 「桐乃は、ずっとお兄さんの自慢の妹でいたくて、それで勉強も、陸上も、モデル活動も、頑張ってきたんです! お兄さんが桐乃のお兄さんだから何ですか! 私は桐乃の親友ですよ! わかります!!」 力説するあやせ。 とりあえず、ここはそういう前提で話を聞いてみるか。 「だから桐乃は高校でも、中学の時以上に頑張っています。 もうずっと、桐乃はそうやって頑張ってきたんです。そうやってキラキラ輝いている桐乃になったんです。 同じ事をしても、私は追いつけない。 だって桐乃は十年以上もお兄さんと一緒にいて、お兄さんの前で頑張り続けていたんです」 そうだな、桐乃はどこへ出したって恥ずかしくねぇ、俺の自慢の妹だよ。 ただ、一つだけあやせの言葉に間違いがあるとすれば、俺はアイツの努力をつい最近まで気づいてなかったってことだ。 きっと、高校時代、アイツの人生相談やらお願いやらに付き合っていたのは 俺がアイツの兄貴だから――認めたくねーけど、俺がしょうもないシスコンだからってだけじゃなくて アイツの努力に気づいてやれなかった、アイツの兄貴でいてやれなかった分の穴埋めもあったんだろうぜ。 「桐乃だって、本当は毎日でもお兄さんの所に来たい筈なんです! でも、そうすると陸上や、モデルの仕事と両立できなくなるから……我慢しているんです」 「そうなのかねぇ……まあ、月に2、3回は遊びにくるけどよ。 いつも通り、俺を散々振り回してくれるぜ? アイツは」 「たった2、3回ですよ!?」 いや、多くね? 一週間で日曜日は4、5回しかないんですよ? 土曜日は、俺も大学あるしさ。 しかし、桐乃の話があやせの行動とどう結びつくのやら…… 「あ、もしかして……お前、桐乃の代わりに俺ん所に来てくれてんのか?」 「そんな訳ないじゃないですか!!」 ……怒られました。 いや、すっごく頑張ったんだよ、俺。 普段使わない部分の脳ミソまで使って考えたんだよ。 けど、あれかい、しょせんロースペックってことか? 探偵役には到底及ばないピエロ役かい。 ああいいぜ、どうせ俺は常識人だ。探偵なんてのは奇人変人ばっかだからな。俺は御手洗君より石岡君でありたいよ。 「なに拗ねているんですか……拗ねたいのはこっちです」 「ああ、わりぃ。んじゃ、お前が俺ん家にくるのは、やっぱ俺を更正させる為?」 「それもありますけど……」 「あるのかよ……」 「……私は、桐乃みたいに周りにお兄さんの妹として……ううん、彼女として認めてもらおうって考えるんじゃなくて」 ちょっと待て、今妙な発言がなかったか? という俺の表情を無視して、あやせは言葉を続ける。 「お兄さんに認めてもらおうって、そう思ったから……モデルも辞めて、お兄さんの側にいようと。 私は、私は、お兄さんにさえ認めて貰えれば、他に何もいらない!……それじゃあ、駄目ですか?」 「駄目とかじゃなくて……」 「桐乃みたいに、他人に自慢できる女の子がいいのなら、私頑張ります! 桐乃には勝てないかも知れないけど……」 「だ、だからそうじゃなくて! ……なんで俺なんだよ。別に俺なんかに認められなくたってさ、お前は……」 グッと、腹に重みを感じる。 あやせが俺に飛び込んできたからだ。 両手を手錠に塞がれて、俺はそのまま押し倒されそうになったが、なんとか堪えてみせた。 「……まだ、わからないんですか?」 あやせの黒い髪がフワリと広がり、柔らかな匂いが鼻を擽った。 匂いにボーッとしていると、あやせが俺の顔を覗き込んでいた。 だらしない顔を見られたかも知れない。 「私を泣きやませる方法、教えて欲しいんでしたよね?」 「あ、ああ……」 「教えてあげます。でも、 出来ない なんて言わないで下さい」 「お、おう。誓うぜ、絶対やり遂げる。お前の為だもんな。 ……もちろん、こいつは俺の本気の発言だぜ?」 カッコつけてウインクまでした俺を、あやせは笑った。 なんかもう泣きやんでないか?とも思ったが、それを言うのはヤボってもんだろう。 それに、俺にそんな気持ちが無かったとしても、あやせが俺の発言を軽薄だと受け取って、傷ついていたんなら その分、埋め合わせをしてやらなきゃな。 「キスしてください」 なんだ、そんなことか。 つまりアレだ、あやせは俺にキスして欲しくて拗ねていたんだな。 やっぱあやせは可愛いなぁ、天使だなぁ 「……キスだとぉぉ!?!」 いや、この叫びは決して俺があやせとキスしたくないっていう叫びじゃないよ? むしろ出来るならしてみたいもんだね。だって俺、男の子だもん。 けどよ、まあこういう事いうのは古いとか言われるのは覚悟の上で言うぜ? そういうのって、やっぱ好きな奴同士でしなきゃ駄目だろ。 俺はあやせならいつでもウェルカム!だけどよ、あやせは違うだろ。 あやせのこれまでの行動を思い返してみろよ。 ・俺ん家に上がり込んで、飯作ってる ・俺と一緒に飯を食えないと怒る ・俺が女の人と喋ると怒る ・俺のエロDVDを叩き割る ・俺がおっぱいを揉んだら顔を赤らめる ・俺から指輪が欲しいと言う ・俺の為にモデルを辞めた ……あ、あれ? 「な、なあ、あやせ……もしかしてお前って、俺の事……好き?」 「……今更そんなこと確認しないでください」 なぁ知ってるか? 外国人に「前向きに検討します」っていうと商談が成立したと思われるんだぜ。 イエス・ノー、はっきり言わなきゃ伝わらない事だって結構あるんだ。 けどまぁ、俺はあやせの答えを自分の解釈で受けとめちまうけどな。 もし間違っていたら……ま、釜ゆでなり車裂きなり好きな刑にしやがれってんだ。 「ん……」 俺はあやせの白桃のような唇に、自分の唇を重ねた。 「んっ……」 「大丈夫か、あやせ?」 「平気…です……」 シーツに純血が滲んだ。 もうこれだけで理解して貰えるだろうと思うが、今俺はあやせと……まあ、しているわけだ。 告白してキスして、その日にHってどうよ?と確かに思うぜ? しかも生だ。コンドームとか、本来の目的よりサバイバルで水確保するのに使う機会の方が 先になるんじゃねーかとか、哀しいことを思ってた俺が、常備している筈もない。 正直、あやせの親父さんやお袋さんには申し訳ない気持ちで一杯だ。 「痛いときはちゃんと痛いって言え。俺はラノベ主人公並に鈍感野郎だからな」 「ラノ…なんですか、それ?」 「なんでもねぇ。兎に角よ、もう馬鹿みたいなスレ違いは沢山だからな」 「嘘じゃありません。痛いですけど……平気です、お兄さんのくれた痛みなら」 くそっ…可愛いこといいやがる!! 俺は思わずあやせにキスの雨を降らせた。 これが俺達の出した結論だ。 もう互いに我慢しきれなかった、それだけのことで他人を説得させられる材料なんて何一つ持ってない。 けどしゃーねぇだろ。自分でもビックリしてるぜ。堅実と普通、そして平穏が俺の人生目標だってのによ。 つーか、あやせがOKだしてくるとは思わなかった。婚前交渉無し!って考えてそうなタイプだったのに。 あやせは、「桐乃にお兄さんを奪われたくないから」とかいう理由も述べていたが。 信じられん。あの桐乃が? 仮に桐乃が俺を求めて来たとして、俺が重度のシスコンだとして、 それでも妹に手を出すほど鬼畜じゃねーだろ、俺は。 ……今、その妹の親友を組み敷いている俺が言って説得力ないですかね? 「……お兄さん、他の女の人のコト、考えてましたね?」 「女っていや、女か?」 「桐乃ですか? ……私、独占欲強いですから」 そりゃ、言われなくてもわかる……と言いかけた時、あやせは俺の首に吸い付いた。 正しくはキスをしたんだが、吸い付いたっていうほうが正鵠を射ている。ぶっちゃけちょっと痛い。 「お兄さんが私の恋人っていう印、つけちゃいました」 「……それってアレか? キスマーク?」 鏡が無いので分からないが、あやせが口付けした部分を撫でてみる。 手錠は(当たり前だが)既にない。俺は自分の意志であやせを組み敷いている。 首筋に残ったあやせの唾液が、肌を滑った。 「キスの形には上手くなりませんでしたけど……何回もやっていけば上手くなりますよね?」 「……これから夏なんだけどな」 「お兄さんは私の恋人になったんですから、沢山私と一緒にいなきゃ駄目なんです」 「わーったよ、なるべくあやせとの時間を優先させる。 けどよ、お前も俺の為に無理しなくていいからな? モデルだって続けたいなら辞めることはねえ」 「なら私を安心させてください。お兄さんが私以外見られなくなってるって、信じさせてください」 俺の首に腕を回したあやせが、俺の唇を奪う。 負けじと俺はあやせの口の中に舌を伸ばした。 しっとりと熱を帯びたあやせの口内で、海を泳ぐエイのように舌を這わせていく。 柔らかい頬の内側、プリプリとした歯茎、綺麗に揃った歯、そして俺を求めて絡み合う舌。 俺だってコイツの身体中、俺のもんだって印つけてやる。 「んっ…ふぅ……はぁ…はぁ……」 「あやせ、動くぜ?」 「ふぇ? ……んんっ!?」 あやせと繋がっているマイリヴァイアサンを揺すり動かす。 ゆっくりと、探るように、あやせが傷つかないように。 それでも眉を顰めたあやせに、俺は慌てて大丈夫か?と訊ねた。 コクコクとあやせは首を立てに動かす。それが小動物を思わせて、思わず抱きしめてしまった。マジ天使。 そうやって俺がキスしたり、抱きしめたりする度に、俺のカリバーンをあやせが締め付ける。 こうしてあやせと繋がってると、本当に本気であやせが俺の事好きなんだって、信じられる。 俺もお前にマジなんだって、コイツに伝わってるだろうか。 「お兄さん……?」 「お、おう……」 「凄く……変態な顔しています」 「マジで!? だ、だってしょうがないじゃん! あやせと俺がラブラブで合体でぐちゅぐちゅなんだぜ!!」 「なっ…が、合体って……」 「もー俺、あやせのことチュッチュペロペロしちゃうもんねーーー」 「あんっ……お、お兄さん……んっ、ふっ……やぁ……」 あやせの中へ、俺を刻んでいく。 ゴム鞠のように頑なだった、その場所は段々と俺を許し受け入れているようだ。 しかし、あやせの綺麗に整った眉は、ベットが軋みを上げる度に八の字を描いている。 「ん…くはぁ……お兄さん?」 腰の動きを止めた俺に、あやせが怪訝な顔を向けた。 「無理すんなって、痛いんだろ?」 あやせの長い緑髪をあやすように撫でると、ススとそのまま耳まで梳いた。 普段はこの髪に隠れている耳の裏を、中指の腹でそっと撫でると あやせはくすぐったそうに身体をよじった。 そうやって、少しでも痛みが紛れてくれればいい、そう思っていたのだが あやせは困ったような顔で俺を見返してくる。 「あの……これから私が言うことを聞いても、お兄さんは軽蔑したりしませんよね?」 どこかで聞いたような台詞だと、口を綻ばせるとあやせが俺の腕を抓った。 なんだって、俺が桐乃の事を考えたことがバレたんだ? 女ってのはみんなこうなのか? 比較する奴がいないからどうしようもないが。 「俺はスケベ野郎の変態だぜ? そんな俺に勿体ないぐらいの彼女をどうしたら軽蔑できるってんだよ」 「そうですね、お兄さんは変態シスコンスケベ野郎でした」 「……ホントにそのまま言われると傷つくんですけど。っていうか、罵倒が増えてね?!」 よっぽど情け無い顔をしてたのか、あやせは俺を見て吹き出していた。 それから暫く、シーツを何度か握ったり離したりしていると、意を決して、その可憐な唇を開いた。 「あの……ですね、最初は痛かったです」 「痛かったって……? あ、ああ! そ、そりゃ痛くて当たり前だ。初めてなんだろ!?」 「は、初めてに決まってるじゃないですか! 私がお兄さん以外で処女を捨てるとでも思っていたんですか!!」 反論してから、顔を赤くするあやせ(←かわいい) 「痛かったです。痛かったですよ。お兄さんはどうして私にこんな痛い思いをさせるんだろうって もういっそお兄さんを○してやろうかって思ったぐらいでしたし」 「マジで!?」 「……で、でも嬉しかったのも本当です。嬉しかったから我慢できたんだし…… そ、それでお兄さんは私を気遣って、優しくしてくれて、ゆっくり、ゆっくり、その……してくれてますけど……」 「ああ……でも、まだ痛いんだな?」 「ち、違うんです。もう痛みは随分引いて…… それで……それでですね、その……き、気持ちいいんです……」 「へ……?」 「お兄さんが動くと、身体の奥がキュンとして、ゾクゾクしてきて…… 私、初めてなのに……こ、こんなに感じてちゃって…… ふ、ふしだらな子だと思われたくなくて、そ、それで……」 「我慢していたって事か?」 コクンとあやせが頷く。 シャア専用通り越してジョニー・ライデン専用ぐらい真っ赤になってる。 真っ赤になったあやせも可愛い。(正し、真っ黒になったあやせは、俺が真っ青になるぐらい怖い) しかしまぁ、俺もとんだ杞憂をしていたもんだ。 初めてで気持ちいいって……まあ痛いよりは全然いいだろうさ。 俺にテクなんてあるわけもないし、単純にあやせが悦びやすい体質なのか、あるいは…… 「きっと俺達の身体の相性がいいんだろ」 「あ、相性ですか?」 「ああ。だからあやせが恥ずかしがる必要はない」 真偽の程はわからないが、この答えで充分だ。 だって他の野郎にあやせが抱かれるなんて、想像するのも嫌だしな! 「じゃあ……お兄さんも気持ちいいですか?」 「おう、バリバリ気持ちいいぞ! もう暴発しそうだけど、それじゃ情け無いから我慢してる」 「も、もう! そういうこと爽やかに言わないでください! ……そ、それと、我慢しなくていいですから。私、お兄さんの事、受けとめますから。何回でも……」 わ!? ば、馬鹿! んな今日一番のとっておきの顔するんじゃねぇ!! 喜びと、恥じらいと、充実感と、無防備さが絶妙なバランスで混じったその顔は 俺を暴発させるに充分だった。 いっとくけど、暴発したのはアレだよ? 自制心だよ? 俺のポセイドンじゃないよ? 「あやせ! あやせ! あやせ! あやせ! あやせ!!」 「お、お兄さん!? あんっ…! あっ…あっ……ふぁあんっ…ぃやぁっ…はあぁぁっ…… そこぉ…擦っちゃぁ…にゃぁ……だめぇっ…ふえぇ…へ、変になっちゃうっ……私ぃ……」 「大丈夫だ、俺もとっくに変になってる!」 「そんにゃのっ……はぁあんっ……わた…んぁっ…私っ……こんなっ…ぁあっ……えっ…エッチ…… んっ……ひっ…あんっ…ぁっ…あっ…ぁあっ……おに…ぁぃ…お兄さんっ……にゅぅ……ひゃっ…」 俺は俺自身の猛りをあやせの身体に打ち込み続ける。 肉と肉がぶつかり合う回数が増えるたび、シーツがグショグショに汚れていった。 あやせの身体は、雑誌のグラビアよりもずっと豊かで、嫋やかに見えた。 それが生のあやせって事なのかも知れないし、高校生になってあやせも身体が女に近づいていったって事なのかも知れない。 恐らくは前者だ!と思いたい俺がいる。生のあやせは俺だけが知っているんだっていう、くだらない独占欲なんだろうな。 「はぁっ…あっ…んんっ……んあん……みゅ……お兄しゃんっ……お兄しゃぁぁ……んんっ!!」 真珠のようなあやせの白い肌に、顔を密着させる。 脈動するあやせの肢体を感じながら、鼻から息を大きく吸い込むと、脳を蕩かす甘い匂いがした。 あやせの身体に浮かんだ珠のような汗を潰しながら、顔を滑らせていく。 鎖骨に、横乳に、脇腹に……絹のような肌触りと、マシュマロのような柔らかさを、俺は顔全体で堪能した。 「やぁっ…吸っちゃ……ひっ…ふぁぁ……お兄しゃんが、しゅってるるぅ……ひゃっぁ…… しゅけべぇ…ぁっ…変ちゃぃぃ……はあぁひっ……お腹ぁっ……ちゅっちゅっしにゃいでぇぇ……」 「わかった、お腹じゃなけりゃいいんだな」 「ひゃふううぅんっ!? じゃめぇ……はんっ…おっぱいっ……もっとダメぇぇ……ああんっ…あっ… …あぁっ…じゅぷじゅぷって…はぁっ…んっ…ちきゅびぃっ……お兄しゃん…っあぇっ……ふひっ…」 「ああ、あやせの乳首、凄くコリコリしているぞ。こんなに尖って……じゅるっ……イヤらしく興奮してやがる。 俺に吸って欲しいってお願いしてやがるぜ。なぁ、そうなんだろ、あやせ?」 「はひっ…違う、違うのぉ……そんにゃ…はぁっ…そんな……はしたにゃい事ぉぉ……お願いして…んかぁ… ないのぉ……ない…ぁ…ないぃぃ……私ぃ……はぁぁっ……お兄しゃんがぁ……ひゃうっ…摘まないでぇぇぇ」 「あやせの…ちゅっ…ちゅっ…おっぱい美味しいぜ……じゅっ…じゅるるるっ…ずっとずっと俺がしゃぶり続けてやる」 「…あふっ…しゅ、しゅってもぉ……おっぱいでにゃいぃ……ぁひんっ……お兄しゃんの子供にあげりゅぅぅ… おっぱいぃ…おっぱいぃぃ……ふぁあっ…そ、そんにゃことしたらぁ……はんっ…にゃくなちゃぅ……ぇあんっ…」 「ぷっ…出ないのか無くなるのか…ぐぽっ……どっちなんだよ……じゅぱっ…じゅぱっ……」 ここまでの経過を見ると俺がSっ気発動してあやせを責め立てているように見えるかも知れない。 だが、俺だってイッパイイッパイなんだぜ。吸ってんのはオッパイだけどな。 ……いや、ホントに余裕ねーんだって。 だってよ、俺があやせを悦ばせる度に、あやせの膣がきゅうきゅう万力のように俺の肉棒を締め付けてきやがるんだ。 いや、きゅうきゅうだけならいいぜ。でも同時にドクドク吸い上げようとしやがるんだ。 オクラホマ大学の研究室だって、こんな吸引力のある竜巻は観測したことはねーんじゃねぇのってぐらいさ。 そんなわけで肉体的にはスゲー辛い。 じゃあ精神的には? もっと辛いんだ。あやせが可愛すぎてな。 快楽に身を任せていいんだ、っていっても、潔癖性のあやせはそう簡単には素直になれない。 っていっても、感じやすいあやせはもうトロトロなのが一発でわかる。呂律も回ってねえしな。 それでも一生懸命否定して、そのくせ俺を抱きしめる手はいっそう力が籠もってやがる。 なに、このミカエル!? こんなに愛おしくて、こんなに繊細で、こんなに健気な生き物が地上に存在していいの!?ってレベルだ。 「ほら、あやせ……あーん?」 「…あっ…あっ……ふぁ? ……へほっ……にゃ……あーん? くちゅ……じゅぽっ…ほへぇ……お兄しゃん……くちゅっ……唾液……」 「今度はあやせの番だぞ?」 一方的に、あやせの口にめがけて唾液を垂らした俺は、 今度はあやせの唾液を飲もうと、形の良い唇に吸着する。 「じゅる…じゅるっ…ぬぽっ……んぐちゅっ……じゅるるるるるるるっ……」 酸欠寸前まで俺達は口を交え、お互いの体液を混ぜあった。 あやせの目は焦点が合わないまま、俺を見ている。 頬は力なく、しかし幸福を示すように弛んでいた。 「えへへ……おにいしゃん……んぁっ…きもちいいでしゅかぁ……はぁんっ…… 私とぉ…はぁん……えっちしちぇ……んぁぁっ……きもちいぃ? ……ひひゅぅ……」 「ああ、最高だ。あやせとのセックス最高だ!」 「はぁっ……私もぉ……ぁあんっ…しゃいこぅ……んぁぇ……せっくしゅ…ぁっ…きもちいぃ…… おにい……はぁんっ…あぁっ…ぁっ…おにいしゃんとの……ぁん…せっくすいぃ……んっ!!」 まさか真面目なあやせから「セックスが気持ちいい」なんて聞けるとはな。 いや、「俺とのセックスが気持ちいい」だよな。あやせはそうちゃんと伝えてきたんだ。 ああもう、俺って世界一幸せもんだろ! これ以上の幸せがあったら教えてみろよ!! なぁっ! 「あやせとのキスは最高だ。あやせの唾は甘ったるくてクラクラするし、あやせの舌は熱っぽくて病みつきだ。 それにあやせの整った顔が、かわいいほっぺも、瑞々しい唇も、水晶みたいに透き通った瞳も、 スッと伸びた眉も、流れるような艶やかな髪も、すぐ近くにあって、俺は心臓がドキドキしまくってる」 「はぁぁあんっ……うれしいぃ…あっんっ…うれしいでしゅぅ……おにいしゃんにぃ……んぁっ… ほめりゃれたぁぁ……ぁあんっ……かりゃだはぁ……身体は…ふぁ、どうでしゅか? …ぁんっ… 元専じょくモデりゅのぉ……身体ぁぁ……はひぃ…ぁっ…ぁっ…今はおにいしゃん…せんようっ!」 「最高に決まってんだろ! この細っこいうなじも、汗が溜まった鎖骨も、俺に絡みつく指も 俺の手にぴったり吸い付いて離れない、しっとり弾むおっぱいも、その先端のビンビンに勃起した桃色の乳首も 抱きしめたら折れちまうんじゃないかって思うような腰も、俺に突かれる度に揺れるお腹も ぷりぷりした小尻も、程よく肉がついた太股も、俺よか長いんじゃね?って思うぐらいの足も きゅっと締まったくるぶしも、喘ぐ度にピクピク丸まる足の指も、全部、全部最高だぜ!! そんで、これ全部俺のもんだ! 誰にも渡さねぇ、俺だけのもんだ!!」 「そうでしゅぅ…あんっ…あんっ……そうでしゅよぉぉ……はぁひっん……私はぁ……んっ…はぁっ… 全部ぅ……ぁっ…っん……じぇんぶぅ……おにいしゃんの……っぁあ……ものでしゅぅぅうう……ぁあっ」 「ああ…勿論、マン○コも最高だぜ。このギュウギュウ俺を締め付けてくるお前のマ○ンコ、最高だ。 お前の女子高生マン○コ、俺専用だからな。この美少女マ○ンコ、俺だけが使うんだ。俺専用の穴だ。 俺が欲しいときに、あやせマ○ンコ広げてチン○ポブッ刺してやる。お前が泣いて喜ぶまでブッ刺してやるからな! お前も欲しいだろ? 俺のチ○ンポ欲しいだろ? 好きなだけブッ刺してやるからな。 俺のチン○ポ中毒にさせてやるからな! 覚悟しろよ? 俺はお前の事大好きだから、覚悟しろよな!!」 「はぃい…っぁあっ……しましゅぅ……おにいしゃんのものぉぉ……わたしゅぃ…っふぁ…… 私にょぉ…ぁっ…女子高生マン○コォ……おにいしゃん専用っ……お兄さんのチン○ポ専用にゃのぉ…っ しぇん用の牝穴ぁぁ……っ……チン○ポ欲しゅぃ……おにいしゃんのぉ……くだしゃあいぃぃ…… だいしゅきぃ……っへぅん…大好きにゃ…おにいしゃん……お兄さん中毒ぅぅん……はぁあぇっ……」 エロゲのやり過ぎみたいな鬼畜セリフまで出てきやがったが、もう俺ダメかもしらんね。 自分でも自分がわけわからんことになっちまってら。 分かってるのは、俺があやせ大好きで、あやせ俺のもので、あやせ幸せってことだ。 そんなん、部屋に響くあやせの嬌声と、恍惚とした表情で十二分に分かるってもんだけどよ。 「あっ…あっ…っんぁ…ふっ……っなぃ……あんっ…はぁっ…はっ…はっ……」 「あやせっ…あやせっ…あやせっ!!」 あやせも俺に合わせて腰を振り、貪欲に快楽を求め、昂ぶりを高めていく。 悩ましげに響くあやせの佳音が、ベットに広がり揺れる長い髪が、陶器のようなきめ細やかな肌から匂い立つ香りが 一つ一つ俺の理性を剥がしていく。それはきっとあやせも同じなんだろう。 「くりゅぅ……なにかくりゅぅぅ……お兄しゃぁん……あちゅいのがぁぁ……はぁぁんっ……」 そうやって、隠すもんが何にもなくなると、俺がどんだけあやせのこと好きかって、それだけが残ってさ けど、あやせに虜にされた頭は上手く回らなくて、もっとあやせに伝えたいことがあるんだけど 言葉はみつかんねぇし、俺の相棒も限界だしよ、最後の1ページ、どうすりゃいいんだ? 笑顔でもみせるか? それで伝わるか? へっ……別に今全部伝えなくたって、これから時間は一杯あるんだからよ。 でも、それでも、この瞬間、精一杯あやせと繋がっていたい、愛し合いたいって思うのは、間違いじゃないよな。 「あやせ、好きだぜ! 愛してる!!」 「お兄さんっ…んあぁっ…お兄さんっ……好き…ぃ……っぁんっ…いくぅ……あっ…… ああっぁ゛あ゛ぁああっぁ゛ああ゛ぁっっぁぁぁ--------------!!!」 あやせが一際大きな嬌声を上げ、身体を震わせると 彼女の膣壁が大きなうねりを巻き起こして、俺から性を吸い尽くそうとした。 それにあがらう事などできる訳もなく、ゾワゾワっと、どっかの序章で終わった特撮ヒーローの如く 脊髄が引っこ抜かれるような、全身から魂が抜け出るような感覚と共に 俺はあやせの子宮目がけて性を吐き出した。 「ん……ふぅ…はぁ…くふ……っん……はぁ……」 余韻に浸っているあやせは、悩ましげにおとがいを奮わせて息を吐いている。 そんな俺の恋人を、俺はそっと抱き寄せた。 ……なんて余裕があるように振る舞っているが、心の中で俺は親父(の形をした俺の良心)に百回は殴られていた。 人様の娘さんを傷物にしただけじゃなく、中出しまでしちまったよ!っていうことな。 いや、傷物って言い方は、俺を選んでくれたあやせに悪いし 中出しの方は……最後の辺り、あやせの足がガッシリ俺の腰を掴んでいたような記憶がある訳だが…… 「ん……お兄さん……」 あやせが俺の身体に寄り添ってくる。 俺の悩みは、あやせの重さでアッサリと霧散していった。 ったく、俺の天使様ときたら…… なるようにしかならないかもな。俺はこの天使様を離すつもりはねぇし、天使様を泣かすつもりもない。 それだけ忘れないで持っていれば、いいんじゃないかってさ。 ぐううぅぅ…… そういや飯食ってなかったな…… ふと、胸にくすぐったさを覚えて顔を下ろすと、あやせが顔を埋めて笑いを堪えていた。 「……そんなに笑わなくてもいいだろ」 「そうですね……くすくす。ご飯、食べますか?」 頷くと、あやせは起きあがってベットから出ようとするが…… 「きゃっ……」 「おっと、危ねぇ」 「はう……何か、まだお兄さんのが刺さっているみたいです……」 上手く歩けないと言うあやせをベットに休ませて、俺は飯の準備をする。 夫婦茶碗を(ちゃんと洗って)置き直し、みそ汁はコンロにかけ 手作りのハンバーグはレンジでチンして暖める。 テーブルにあやせの手料理を並べていると、 これを作った本人はシーツにくるまったまま、器用に滑り落ちて床に座った。 普段のあやせが見せない、ものぐさな動きに笑いながらも シーツから覗く、未だ情交の残り香を残してほんのり赤みを帯びた足から目が離せない。 「……エッチ。やっぱりお兄さんは更正不可能の変態です」 「俺が視姦するのはあやせだけだぜ?」 「し、視姦っ……お、おぞましいこと言わないでください!」 「あーわかった、わかった、謝るからハシャぐな。みそ汁零れたら火傷するぞ」 「誰がはしゃいでいるんですか! もう……」 頬を膨らますあやせは、本当に愛くるしい。 以前と似たような会話、でもその言葉の中には別のものが流れている。 いや、本当はずっと前から言葉の中にはそいつが隠れていたんだろうぜ。 それがようやく、俺は見つけることができて、あやせは隠す必要がなくなった、そういう事だな。 ただまあ、こうやって互いに初めての情事の後に向かい合って食事となると なんか目を合わせづらくなって、むず痒い気持ちになるのは、しょうがないと言えばしょうがないよな。 「……お兄さん、お風呂入りたいです」 食事を終えて、照れくさいながらもまったりと時間を過ごした後、 あやせがそんなことを言い出した。 まあ、いつまでもシーツにくるまってる訳にもいかないし 俺の精液がついたまま服を着るのもイヤだろう。 「ん……じゃあお湯を落としておくか」 「そうじゃなくて……お風呂に入れてください」 「誰を?」 「私を、です」 「誰が?」 「お兄さんが」 「なんで?」 「だって……立てません。お兄さんのせいで……」 本当に立てないのかも知れないが、七割方、俺に甘えているんだろう。 そういうあやせを見るのは新鮮で、なんだか嬉しくもあった。 人の面倒を見るのが嬉しいってのは、根っからの兄貴体質なのかも知れない。 まあ、こうやってこれからどんどん新しいあやせを知っていくのかもな……なんて あやせを抱っこしてお風呂に向かいながら思った。 その後、健全な男子である俺がお風呂であやせの身体を見て興奮しない訳がなく さっそくお風呂場で、恥ずかしながら俺のミノタウロスを手コキするという 新しいあやせの姿を知ってしまうことになったのだが。 「お兄さんはケダモノです」 「はい、すみません……」 長い入浴時間を終えて、再びあやせを抱っこして部屋に戻る。 あやせは自分用のシャンプーやらなんやらを揃える必要がある、みたいなことを呟いていた。 そういや風呂場にはなかったな、あやせ用の生活用品。 「シーツも洗わなきゃな……」 「ダメです。これはお兄さんと初めての記念に私が保管しておきます」 ……ちょっと怖いです、あやせさん。 「いいですか、お兄さん? 私はお兄さんのせいで歩けません」 「はいはい。次は何をすればいいんだ?」 「むー…何ですか、それは。まるで私がお兄さんの弱みを握って、ワガママ言っているみたいじゃないですか! 私はただ、今日はお兄さんの家に泊まりますって言おうとしただけですよ?」 「いいのか? 門限あるんだろ」 「……お父さんとお母さん、説得してくれますか?」 「する」 即答するとあやせは目を大きく見開いて…… 「な、泣くことはないだろ……」 「だって、お兄さんが私との交際を真剣に考えてくれているんだって、わかって……」 「遊びでお前を抱いたりしねぇよ」 「そんなことしたらブチ○します」 「物騒だな、おい! ……ほら、携帯貸してくれ。親父さん説得してみるから」 確かあやせの親父さんは代議士だったか? 俺の親父と同じぐらいに威圧感もあるんだろうし、さらに弁も立つんだろうな…… つーかそれ以前に娘をかっさらっていく男には誰だって敵対心剥き出しだろうよ。 俺と親父、揃って桐乃が彼氏(偽)連れてきた時にアレだったからな。 まさか今度は俺が御鏡の立場になるとはなぁ…… 「お兄さん? やっぱり私がお父さんに……」 「それ以上言うな。俺を情け無い男にするんじゃねぇっての」 「そうですよね……次は桐乃にも報告しないといけないし……」 あー……なるほど、それを聞いたらあやせの親父さんが中ボスに思えてきたぞ。 状況はちっとも良くなってないけどね!! 「ふぅ……なあ、あやせ」 「なんですk……んっ?!」 俺はあやせにキスをする。キスといってもディープな方じゃないぞ? これは、まあファンタジックに言えばおまじないみたいなもんだ。 「お前がしてくれることは、これで充分だよ」 あやせが頬を染めながら、はにかむのを見届けると 俺は携帯電話の通話ボタンを押した。 おしまい
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稚内森林公園キャンプ場 わっかないしんりんこうえんキャンプじょう 北海道稚内市の市街地近くの稚内森林公園内にあるキャンプ場。 丘の上にあり、稚内が一望できる。 所在地 北海道稚内市 料金 無料 地図 より大きな地図で 北海道 を表示 2001年8月16日、17日、18日、19日 稚内の市街地からすぐ近くだが、丘の上にあり、かなり登る。 キャンプ場は、稚内公園のわきを抜けて、墓地を越えた奥にある。夜登ると暗くてこわい。見晴らしがいいので夜景はきれいだった。 3泊したが、何回も登ったり下ったり、大変だった。 お風呂は市街地の梅の湯と、野寒布岬の方にある稚内温泉童夢に行った。 買出しは市街地のスーパーで。 新しい靴のかかとをキツネに食いちぎられたし、朝ご飯のスパゲティーを持ってかれた。昔熊がでたこともあるらしい。食べ物などの管理に注意。 関連項目 2001年8月17日 2001年8月18日 2001年8月19日 2001年夏合宿 2001年夏合宿プレ この項目のタグ 2001年 2001年8月 2001年8月16日 2001年8月17日 2001年8月18日 2001年8月19日 キャンプ場 北海道 夜景 宿泊地 展望 稚内市 タグ「稚内市」がついた項目 梅の湯 / 国道40号 / 国道232号 / 宗谷岬 / 野寒布岬 / 氷雪の門 / 北海道道254号 / 稚内温泉童夢 / 稚内森林公園キャンプ場 タグ「キャンプ場」がついた項目 青木湖キャンプ場 / 我孫子市ふれあいキャンプ場 / あゆっこ村 / 内浦山県民の森 / 大多喜県民の森キャンプ場 / 奥養老バンガロー村 / 小田原市いこいの森キャンプ場 / 男山レクリエーションセンターキャンプ場 / 開田高原キャンプ場 / 笠森キャンプ場 / 桂沢国設野営場 / 蕪島キャンプ場 / 上川ファミリーオートキャンプ村 / 上島キャンプ場 / 烏川オートキャンプ場 / 雁の里ふれあいの森キャンプ場 / 川井キャンプ場 / 閑乗寺公園キャンプ場 / 木曽駒高原キャンプ場 / 金鶏山麓キャンプ場 / 巾着田 / 五箇山青少年旅行村 / 国設ぬかびらキャンプ場 / 御前山青少年旅行村 / 境港公共マリーナキャンプ場 / 坂田ヶ池総合公園 / 桜ヶ丘森林公園オートキャンプ場 / 桜島キャンプ場 / サンコーハルナパーク / しべつ海の公園 / 四万十ひろばキャンプ場 / シラルトロ湖キャンプ場 / 知床国立公園羅臼温泉野営場 / しれとこ自然村 / 酸ヶ湯キャンプ場 / 須ノ川公園 / 清和県民の森 / 大房岬キャンプ場 / たけくらべ広場キャンプ場 / 田代スポーツ公園 / 橘ふれあい公園 / 西蔵王公園キャンプ場 / ネイチャーランドオム / 根浜海岸キャンプ場 / 野島公園キャンプ場 / 野尻湖高原キャンプ場 / 羽黒山キャンプ場 / 八幡平オートキャンプパークアスピア / 花はなの里キャンプ場 / 馬主来湖畔キャンプ場 / 氷川キャンプ場 / 美幌みどりの村 / 平瀬温泉キャンプ場 / 美女高原キャンプ場 / 普代浜園地キャンプ場 / 富津公園キャンプ場 / ふるさとの森森林公園キャンプ場 / 宝慶寺いこいの森キャンプ場 / 星と森のロマントピアそうま / 望洋台キャンプ場 / 牧キャンプ場 / 迷ヶ平キャンプ場 / みさき台公園キャンプ場 / 三島キャンプ場 / 道の駅かつら / 緑ヶ丘森林公園林間キャンプ場 / 南の池公園キャンプ場 / 妙琴公園キャンプ場 / 無印良品カンパーニャ嬬恋キャンプ場 / 六ッ矢崎オートキャンプ場 / 茂岩山自然公園キャンプ場 / モヤヒルズ / 呼人浦キャンプ場 / ライダーハウスクリオネ / 龍泉洞青少年旅行村キャンプ場 / レイクサイドパークのとろ / ワイルドキッズ岬オートキャンプ場 / 輪島市営袖ヶ浜キャンプ場 / 和知野二瀬キャンプ場 / 稚内森林公園キャンプ場 / 匠の里キャンプ場 / 藍住町グリーンスポーツ施設緑の広場 / 長南町営キャンプ場 / 風の村オートキャンプ場
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「ただいまー!」 「よう、おかえり」 「今日はギルド会議だって聞いて早めに戻ってきたけど、まだ大助は来てない?」 「来てないっつーか、ゲーム作るのに忙しいから行けないとか言ってたぞ」 「ふーん、じゃあ2人でやるの?」 「正直やりたか無いけど一応やっとくか」 「私はいいけど、ネタはあるの?」 「今回もこうなんじゃないかと思って用意してきた」 「苦労してるねえ」 「いつか一人でやるんじゃないかと思えるよな」 「そうなったら書く方が困るからそれは無いと思うよ」 「…リズムもたまにわからないこと言い出すよな」 「それで今日はどんなネタ?」 「後で大助にも聞かせるつもりだがやっぱりここは”新人”の獲得をと思っている」 「獲得ってまた大げさな」 「ここまで4人でやってきたが」 「4人でやってたことの方が少ないよね」 「もう一人居た方がにぎやかになるはずだ」 「あれだよね、もう少人数でやってるのが疲れたんでしょ」 「ぶっちゃけそう、まだ6回目だぞ?連続2回も2人でやってるってのはおかしい気がしてな」 「でもそんな簡単に言って、アテはあるの?」 「あるにはある、が大助と向こうが納得するかどうか」 「ちなみにその人のジョブは?」 「キャラクター的にも新しい方がいいと思ってメイジを探してきた、エレメンタルマスターをやっている」 「新しいけど、メイジなんだ…」 「ああ、でもこのメイジ以外候補がいなくてな」 「簡単に言うと、俺達は大助のプレイキャラだから大助の苦手なメイジをここに出すのは難しいんだ」 「だから最初不安がある感じだったんだね」 「しかも、大助のチームのスシボンバーの方でもアラドをやる人が少ないから後衛は厳しい」 「じゃあ駄目じゃないの、それって」 「駄菓子菓子」 「ですしおすし?」 「日本語でおk、だがしかしそのメイジには面白い特徴がある」 「へえ、大助が気に入りそうな感じ?」 「聞いて驚け、なんとそのメイジはアバターを未装着でプレイするという縛りプレイをしているらしい」 「それはちょっと・・・」 「何、駄目か?我ながらいい所をついてきたと思ったんだが」 「クローンアバターがあるならともかく、アバ無しは普通に無理だよ」 「やっぱり…だめか」 「キャラクターとしてはいいかもしれないけど、それはゲームの方に影響が出るから…」 「そうだよなあ、メイジは駄目かあ」 「まあまあ、これからも新ジョブは増えるから気長に待とうよ」 「シーフか、早く新しい仲間が来て欲しいな」 「いつまでもこのメンバーじゃ飽きられちゃうからね」 「誰にだ?」 「さあ?誰だろう」 「…まあいいか、しかし今回の話、落ちが無いな」 「いつも通りぐでって終わりです、またねー」 「気晴らしにハーメルンでも行くかあ」 「しゅっぱーつ」
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【登録タグ 曖昧さ回避】 曖昧さ回避のためのページ 田中Bの曲月がない街/田中B Guianoの曲月がない街/Guiano 曖昧さ回避について 曖昧さ回避は、同名のページが複数存在してしまう場合にのみ行います。同名のページは同時に存在できないため、当該名は「曖昧さ回避」という入口にして個々のページはページ名を少し変えて両立させることになります。 【既存のページ】は「ページ名の変更」で移動してください。曖昧さ回避を【既存のページ】に上書きするのはやめてください。「〇〇」という曲のページを「〇〇/作り手」等に移動する場合にコピペはしないでください。 曖昧さ回避作成時は「曖昧さ回避の追加の仕方」を参照してください。 曖昧さ回避依頼はこちら→修正依頼/曖昧さ回避追加依頼
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1316537661/266-269 「あんっ、あっ……んんっ…」 桐乃は満員電車の中、痴漢されていた。おっぱいを揉みしだかれ、あそこを弄られ、喘ぎを堪えるのに必死だ。 だがどことなく喜びの響きが感じられる。気のせいではないだろう。こうして痴漢されるのは初めてではなく何回も経験があった。それも同じ車両、同じ時間帯だ。 桐乃は時間帯をずらしたり、別の車両にかえたりしないのはこの行為に性的な興奮を感じているからだ。 先日はついに挿入まで果たした。今だ顔も知らぬ男性に処女を捧げたのだ。 「はぁはぁ…」 今日も電車の中で絶頂を迎えた。 顔も知らぬ男性が遠ざかる気配が感じられ、桐乃も隣の車両に移動する。しばらくすると目的のホームに到着した。 車両を降りると 「あ、お父さん。」 必ず二つ隣の車両に彼女の父親、大介がいる。 桐乃は声をかけ一緒に帰宅する。帰宅する道すがらいつも桐乃は思うのだ。 もしも、父が同じ車両にいて、自分たちの行為を目撃されたら、と。 警察官である父ならば間違いなく、未だに顔も知らない処女を捧げた男を逮捕するだろう。 いや、その場で殴り倒すにちがいない。 だが、娘がその男との行為を楽しんでいたと知ったらどうなるのだろう? そう考えるだけで背筋がゾクゾクと冷たくなり、えも言われぬ背徳感に震えるのだった。 大介も同じことを思っていた。 公僕の身にありながら、そして年頃の娘を持つ父でありながら、娘がいる電車の中で娘と同じ年頃の少女に猥褻な行為を行うとは。 顔はまだ知らないが後ろ姿は自分の娘にそっくりだ。 娘のいる車両とは違うため娘ではないが、もしうっかり娘がいつもと違う車両に、それもいつも自分が痴漢行為を行う車両にいた場合はとんでもないことになる。 ああ、しかし、あの娘は完全に痴漢行為を悦んでいるな。はじめは抵抗するそぶりがあったが今では従順だ。 なんせ大介のペニスを後ろ手にズボンの股間から出させ、自らの生殖器に入れるようになったのだからな。 しかも、桐乃と制服が同じところを見ると中学生でありながら生粋の痴女だ。 もしかしたら桐乃の知り合いかもしれないな。 桐乃はティーン向けの読者モデルをしており、若い娘は好きなモデルと同じ恰好をしたがるという。 つまり、この痴女中学生は桐乃のファンということになり、桐乃よりも学年は下ということになるかもしれない。 中学生1年生であるかもしれない。 たった数ヶ月前はランドセルを背負っていた?おいおい。しっかりしろよ、大介。そんなことあるか。 だがないとも限らないな。 大介は前を歩く愛娘を眺めなながら思った。 お互い全裸になっておもいっきりラブホのベッドの上で抱き合えたらどんなに素晴らしいことだろう。 生で挿入して、全力で腰をふり、唇を貪り、舌を絡めながらあらん限りの淫猥な言葉攻めを行う。 ムクムクと股間が膨らむのを感じる。娘が振り向いたら完全にアウトだ。 そう考えるだけで背筋がゾクゾクと冷たくなり、えも言われぬ背徳感に震えるのだった。 そして、翌日、桐乃は見知らぬ男と顔を合わせた。 そして、大介も見知らぬ少女と顔を合わせた。 そして、桐乃と大介は物凄く気まずい関係となった。 もとから年頃の桐乃は父親と親しい間柄ではないがまさか父相手にいかがわしいことをしていたことを知られてしまい、合わす顔がなかった。 大介も実の娘にレイプまがいのことを何回も行った事実に愕然とし、うちひしがれた。 だが、翌週の休日には高坂家でとある光景が目撃されている。 高坂家の長男とその母親が出かけたあと、いつもは開けてあるはずのカーテンが長女とその父親によってことごとく閉じられ、 しばらくすると両親の寝室にぼんやりとした明かりが燈され、やがて消え、真昼間だというのに浴室の明かりがつき、その磨りガラスごしに二つの人影が確認されたという。 そして、外出していた高坂家の母親と息子は自分達の住む街から何駅か遠くにあるホテル街で目撃されたが特に深く考える必要はない。 そして、数ヶ月後。 未成年の女の子たちと引率役と思われる中年男性がレンタルしたコテージを利用するのをアルバイトの山橋虎之助は目撃した。 名簿を確認すると詳しい内訳は女子高校生四名と女子中学生三名に小学生一名に中年男性一名だ。この男性は女子中学生の一人の父親だという。しかも警察官だ。 最近、中学生教師3人が引率役として女子中学生10人と泊まりがけのバーベキューを行い、その席で酎ハイを回しのみさせたという事件が発生している。 なんでもその中学は共学であるにもかかわらず、教師たちは男子を誘わず、しかも学校側に報告せずにこのイベントを行ったという。 完全に乱交している。山橋はそう確信していた。 少女7人を引率する警察官の男性も少女たちだけで泊まるのは危険があると判断し、監督役として参加しているのだという。 山橋は少しでも不埒な考えが脳裏に過ぎったことを恥じた。 「あ、カバンのチャックが開いてますよ」 山橋が指摘すると男性は慌てた様子でチャックを閉めた。一瞬、バイブっぽいものが見えた気がしたがきっと気のせいだろう。 山橋が雑務をこなしているととてもいい匂いがしてきた。バーベキューだ。 あの女の子たちの一団が野外での食事をにぎやかに楽しんでいる。 すると黒髪の女の子の一人が引率の男性の口元にソースがついていると指摘し、なんとペロリと舐めたではないか。 きっとその女の子はその男性の娘に違いない。なんとも仲のいい父娘だ。 山橋は、貸し風呂からあの一団が出てきたのを目撃した。ここには男女別にちゃんとした大浴場はあるが家族で利用出来るように貸し風呂がいくつかあった。 彼女たちが利用していたその貸し風呂はとても広く、透明度も高い湯だ。また露天風呂でもあり、大浴場とは違った風情を楽しめる。 それに他の客もいないため、気兼ねなく浸かれることも大きな魅力だ。 風呂上がりの女の子たちを見ていると最後にあの男性が出てきたのには驚いた。 湯はクリアーでタオルを浸けるのを禁止した貼紙もしている。 つまり、その忠告に彼等が従っていたのならその男性は自分の娘はともかくとして、その友達のまだ未成年の未成熟な裸体を眺めたことになる。 そして、彼女らは中年の異性の一物をまじまじと見たことになる。 ここに来て山橋はとある疑念に駆られた。 そして、山橋は今日の仕事が終わったあとに自分の下宿先には戻らずにあの一団のコテージにそっと近づき、壁に耳を当てた。 すると ヴィィィィィィィンと振動と「あっ、あっ、あっ、あっ…んんっ…」という喘ぎ声が伝わってきた。 他には、パチンパチンと鞭のようなもので叩く音と男性の下の名前を呼び捨てにしてご褒美という名目で舐めさせるやりとりが聞こえた。 さらに「うふふ、この○○○はだれのでしょう?あてて見てくださいね」というあの女子小学生の声がする。 「お父さんの●●●さいっこぉぉぉぉ!!うはぁぁぁぁ!」 「あたしの親友に中だしするのならあたしに存分に出しなさい」 「もしも~し、ねぇ、きょうちゃん、今、あたし何してると思う?」 「うへぇ、マジやべぇ、完全に中にでてるよぉ、責任とってもらうかんな」 「あら、もういっちゃうの?あたしより先にいくなんて嘆かわしいわ」 「あはは、相変わらずのマグロっぷりですな。…きゃあっ、そこはわたくし弱いんですのっ」 「うへへへ、中年男性の太い●●●~これがアナルに入ってるわぁ~」 山橋は確信した。 中学教師3人は絶対に乱交したのだと。
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156 名前: NPCさん 2005/07/25(月) 00 10 36 ID ??? 学生サークルの話 サークルで夏にちょいとでかけて旅先でゲーム三昧する予定なのだが 集金日にAが青い顔してやってきた 金が足りず、足りないぶんをパチンコで増やそうとしてすってしまったらしい(パチははじめていったらしい) 普段から飲みには不参加、毎日バイト三昧でめったに遊べないような奴。急にバイトがはいってキャンぺーンを欠席する感じ 服はユニクロ、ルルブもかわないような感じで、まじめに金がないっぽい 今回、彼のルルブ(OBのお下がり)を担保に金を貸してことなきをえたが、この先、どうすればいいのか 一歩対応を間違えると俺らもこまったちゃんだしなぁ あと、たまにプレイ中に居眠りをしたり(すぐ目覚める) サークルで飯食ってると青い顔して何杯も飯を食い続けたりする(腹痛いといいながら) しばらくサークル離れて養生するよう忠告すべきなのだろうか… スレ77
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257382677/660-668 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第010回 「うぐっ……ひっぐ……ふぐっ……ひぐっ……ぐすっ……」 射精の後、桐乃は本腰を入れて泣き始めた。未だ陰茎を挿入している俺を押し遣ろうとはしないものの、顔を両手で覆い、涙を止める気配がない。俺としても多少は気まずいが、エロゲやその後の行動から桐乃が俺を慕っていることは間違いない。ここは今後の為にも優しく宥めて完全に堕としておいた方がいいだろう。 「悪かったな。でもな、俺はお前のことが好きだから我慢できなかったんだ」 諭すようにそう言ってやると、桐乃はゆっくりと覆っていた手を下げ、涙を流しながら俺を見つめてきた。真意を探るかのように少しだけ目を細めている。 「……あたしのことが、好き?」 「ああ、好きだぞ」 「……ほんとに?」 「本当だ。だからもう泣くな」 顔を近づけて目尻の涙を舌で舐め取ってやると、桐乃は徐々に泣くのを止め、少しずつ顔に笑みを浮かべ始めた。もう一声というところか。 「好きだからこそ途中で止められなかったんだ。けど、お前にしてみれば、好きでもない俺とこんなことになって、辛くて嫌だったよな。本当にごめんな」 俺の言葉に桐乃は一瞬呆けた表情を浮かべ、次いで恥ずかしそうに微笑みながら首を小さく横に振った。 「あ、あたしも、兄貴のコトね、好き……」 躊躇いがちにそう言うと、顔を上げて目を閉じ、唇を差し出してきた。キスして欲しいということだろう。これで和姦も成立したことだし、止めを刺しておくべきか。俺は桐乃の頬に手を添えて短いキスをし、もう一度言ってやった。 「大好きだぞ、桐乃」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第011回 「どうだ? まだ痛いか?」 「んくっ……何とか……ああっ……大丈夫そう……んあっ……もう平気かも……」 桐乃はそう言って笑って見せた。現在は二回戦目。桐乃はベッドの上で胡坐をかいた俺に正面から抱っこされている。嫌がる素振りは全くない。座位の状態で秘所を貫かれ、時に顔を歪めながらも、全てを俺に任せたままだ。まだ絶頂を得るほどの快感はないらしいが、現在この家に住んでいるのは二人きり。この先いくらでも十四歳の未成熟な身体に快楽を叩き込む時間はある。 「でもな、痛い時はちゃんと言えよ?」 「はんあっ……ありがと……でも平気……んふあっ……速くしてもいいよ……くふあっ……」 俺の背を抱きながら桐乃はそう言うが、まだ辛そうだ。俺は乳房をそっと撫で上げながら、半勃起した乳首を親指の腹で擽ってやった。少しでも快感を与え、肉悦に目覚めさせてやりたい。 「ふうあっ……やだっ……んはあっ……くすぐったいよ……はうあっ……ダメっ……」 うっとりと目を細めて首と肩を竦ませる桐乃を見ながら、俺は少しずつ腰の動きを速めていった。段々と尖っていく乳首の様子、甘ったるい桐乃の体臭、切なそうな喘ぎ声、後ろに回している手の中の尻たぶの滑らかな感触。一つ一つを確認する度に陰茎が昂ぶっていく。 「桐乃、少しぐらいは気持ちいいか? もしそうならちゃんと言ってくれ」 「あっああっ……うん……ふうんあっ……ちょっとは……はうんあっ……気持ちいい……」 「もっと気持ちよさに集中して。どこが気持ちいいのかもちゃんと言ってくれ。こことかどうだ?」 乳房を弄んでいた手を秘所へと移し、俺は陰核を指先で軽く擦ってやった。途端に桐乃は俺の身体にしがみ付き、小さく腰をくねらせ始めた。 「ふううあっ……そこヤダぁ……んくふあっ……ダメぇ……はんああっ……そこダメぇ……」 どうやらいきなり大当たりを引いたようだ。一度放った精液とは別に、膣内が濡れてきているのが判る。陰核に当てた指の動きを加速させながら、俺は桐乃に問いかけた。 「ダメなんて言わないで、気持ちよかったらそう言ってくれ。クリトリスがいいんだろ? そう言ってくれ。クリトリスが気持ちいいって」 「はうああっ……ヤダ言えないぃ……あんんあっ……そんな言葉ぁ……」 「ちゃんと言ってくれ。大好きな桐乃の声で聞きてえんだ」 大好き、という言葉に力を込めて言ってやると、桐乃は身悶えしながら虚ろな目になり、やがて指示に従った。 「あくうああっ……ク、クリトぉ……んくふうあっ……クリトリスがぁ……ふくうふあっ……クリトリスが気持ちいいっ……あくふうああっ……クリトリスが気持ちいいっ……」 犯されながら淫語を口にする妹を前に、俺の一物は限界寸前だ。そろそろ二回目の放出といこう。この様子なら桐乃を高みに導くこともできそうだ。 「桐乃、そろそろ出すからな。お前もイく時はちゃんとオマンコイくって言うんだぞ?」 「ひううああっ……嫌あっ……あうふああっ……そんな言葉ヤダあっ……」 俺は桐乃にキスをしてやってから、その耳元で甘く囁いた。 「ちゃんと言ってくれ、桐乃。大好きだから」 言い終わると同時に膣内に再度精液を吐き出し、桐乃の陰核を強めに擦ってやる。 「ひあくうはあっ……熱いぃ……んくひうああっ……オっ、オマ、オマンコイくうううう!」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第012回 桐乃の処女を奪った翌日と翌々日、俺は学校を休み、桐乃も休ませた。理由は桐乃の調教をする為だ。まずはキスと愛撫と性交だけを延々と続け、性感を開発してやらねばならない。桐乃の部屋で、俺の部屋で、リビングで、風呂で、家の中の様々な場所で桐乃の膣に中出しの心地よさを教え込み、同時に淫語も覚えさせることができれば、試験勉強なんかどうでもいい。 「おら、ちゃんと言えよ。何をされてどこが気持ちいいのか、言ってみろ」 「んはうあぁ……兄貴のぉ……あひゃあぁ……オチンポぉ……ひうふあぁ……入れられてぇ……ふうんあぁ……あたしのオマンコがぁ……はうんふあっ……気持ちいいのぉ……」 俺の部屋のベッドの上、四つん這いになって後ろから犯されながら、桐乃は俺の指示に素直に従って淫語を口にしている。生意気な妹と言っても相手はたかが十四歳の少女。性交も淫語も一旦受け入れてしまえば後はどうにでもなる。重要なのは俺との性行為を愛情の証と勘違いさせ続けてやることだ。処女を奪ってから既に四十八時間が経過し、桐乃は膣に通算二十一回の精液を浴び、自身もその回数以上の絶頂を迎えている。当初は無理矢理に使い過ぎた膣を痛がり、恥じらいの表情を浮かべていたが、現在では快楽に溺れて顔も身体も弛緩し切ったままだ。もはや俺専用の淫具と言っていい。 「そろそろ出すぞ、どこに欲しい?」 「あひゃうはぁ……オマンコぉ……んくひいあぁ……オマンコの奥ぅ……ふはうああぁ……熱いの好きぃ……ひんふわあぁ……大好きぃ……くひうおあぁ……あたしもイきそうぅ……」 「じゃあ、一緒にイけよ、ほら」 「んくはへああっ……熱いぃ……ひゃうふへぁ……染みてくるぅ……あくひゃあっ……熱くてイくぅ……ふあくふあっ……イ、イくっ、オマンコイくふううううっ!」 自ら尻を上下に振り上げて射精中の一物を根元まで咥え込み、桐乃は全身を小刻みに震わせた。背を逸らせたまま差し出した尻を気持ちよさそうにビクビクと揺らし、余韻を満喫しているようだ。やがて上半身をベッドへ倒れ込ませ、幸せそうに深く息を吐いたのを見届けると、俺は一物を引き抜いて桐乃の目の前へ差し出した。そろそろ次の段階へ進んでもいいだろう。 「ほら、桐乃。綺麗にしてくれ」 粘液に塗れた陰茎を見て桐乃は目を丸くしながらも、すぐに半身を起こしてティッシュの箱へと手を伸ばした。 「違うだろ? お前が口で綺麗にすんだよ」 「あ、あたしが? く、口で?」 「チンポに付いてんの、半分はお前のマンコ汁だろうが。責任とって綺麗に舐め上げろ」 桐乃は嫌々をするように首を振りながら後退った。開いた足の間から、精液を垂れ流している淫裂が丸見えだ。 「……む、無理、できない」 まあ、当然だろう。陰茎は根元まで精液と愛液で汚れており、この状態で初の奉仕が出来る訳がない。しかし最初のハードルが高ければ高いほど、後々面倒な手間が必要なくなる。俺としても譲る気はない。 「そうか、悪かった。もういい」 気落ちした振りをして寂しそうに言い、ベッドに腰掛け俯いて溜息を吐いてみる。案の定、桐乃は俺の背後に少しずつ近づき、躊躇いがちに言葉をかけてきた。 「そ、そんなに、その、して欲しい、の?」 「もういい、悪かった」 突き放すように淡々と言ってやると、しなければ捨てられるとでも思ったのだろう、桐乃は背後から俺に抱きつき、受諾の言葉を口にした。 「す、するから。お口でちゃんと綺麗にするから」 その口調にはまだ迷いがある。そうすることが必要なのではなく、自らそうしたいのだという気にさせなければ、俺の薄ら寒い演技に意味はない。 「お前は嫌なんだろう? 無理するなよ。もういいんだ」 背後の気配を確かめると、桐乃は俺の言葉を否定するように首を振っているようだ。畳み掛けるように俺はもう一度言ってやる。 「お前が嫌ならいいんだ」 「い、嫌じゃない。あたしがしたいの。あたしが綺麗にしたいの」 俺を抱きしめる手に力を込め、誓うように桐乃は言った。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第013回 授業終了を告げる鐘が鳴り、教室がざわめき始めると、俺は着席したまま伸びをして凝り固まった筋を解した。桐乃と身体の関係を持ってから三日目、本日は登校している。桐乃の調教が順調に進んでいるということもあるが、流石に試験期間初日から休むわけにもいかない。 「きょうちゃん、なんだかだるそうだね。お疲れ気味かな?」 不意に、眼鏡をかけた幼馴染が近付いて俺の席のすぐ前に立った。声をかけてきたのは田村麻奈実。腐れ縁の地味な眼鏡っ娘だ。外見的にはそこそこ可愛い顔つきなのだが、如何せん地味で垢抜けない。残念ながら眼鏡を外したら超美人ということもない。部活動には所属しておらず、趣味は料理と縫い物。人当たりがよく友達は多いが、放課後に遊ぶような親しい友達は特にいない。普通、平凡、という称号がよく似合う、桐乃の対極に存在するような女だ。だが学業成績は割合に良く、時には家庭教師の真似事などをしてもらっていたりする。 「……まあ、色々とあってな」 疲れの原因は桐乃との性行為だが、話す訳にもいかず、適当に言葉を濁しておく。 「ところで試験勉強は進んでる? なんだったら一緒に勉強しよっか?」 俺の顔を覗き込みながら麻奈実が言った。優しく包み込むような眼差しだ。麻奈実には未だ一切手を出してはいないが、そろそろ幼馴染の味を楽しむのもいいかもしれない。以前から俺に従順なだけに、強く押せばどうにかなるだろう。今日はモデルの仕事が入っていて帰りは少し遅くなる、と桐乃から聞いていたこともある。 「……そうだな、頼む」 「ん、判った。じゃあ、わたしの家でやる? 新味の最中もあるんだ」 麻奈実の家は和菓子屋を営んでいるので、行けば菓子を喰わせてくれる。和菓子は特に好きではないが、正直、こいつん家の菓子ばかりは悪くない。とは言え、これから喰うつもりなのは菓子じゃない。麻奈実の家には家族がいて不都合だ。 「いや、俺が金を出すから、レンタルルームでも借りてやろうぜ。二人っきりで」 そう言うと、麻奈実は俺の思惑も知らずに嬉しそうに微笑んだ。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第014回 「ここ判んね。麻奈実、ちょっと見てくれ」 「んー? あぁ、ここはねー、この数式を、こういうふうに応用するの」 自宅の近所に新しく出来たレンタルルームの中、俺はソファーベッドに腰掛け、左隣に座った麻奈実に勉強を見てもらっている。部屋の設備はソファーベッドの他、教科書などを広げているテーブルとテレビ、ドアの向こうにはシャワールームもある。百六十分三五〇〇円という料金が安いのか高いのかよくは判らないが、その気になればラブホテル代わりとして充分に使える作りだ。 「ちゃんと聞いてる? こういう勉強は、毎日ちゃんと続けないと意味ないんだからね?」 ノートの上に愛用のシャープペンを走らせながら、麻奈実は少しだけ頬を膨らませた。制服の上から薄手の袖なしセーターを着ている為に、ニット地の盛り上がりで大凡の胸の大きさが把握できる。衣類の分を差し引いて八十五前後と言ったところだろう。桐乃よりは大きいが、実際にそうなのか確認でもしてみるか。 「なあ、麻奈実?」 「なに?」 「俺たち、もう十七歳だよな?」 「うん。えへへ、ずっと一緒だね」 「お前を犯してもいいか?」 「え、ええっ?」 麻奈実は目を丸くして、手にしていたシャープペンをテーブルの上に落とした。 「お前のマンコに俺のチンポを突っ込んでいいかって聞いてんだよ」 「ば、ばかっ、きょうちゃんのバカっ」 俺は顔を真っ赤に染めて離れようとする麻奈実を抱き寄せ、服の上から胸を揉んでサイズを確かめた。確かに桐乃より揉み応えがある。訂正、八十四か。 「わっ、わっ……」 自分のされていることが理解できないのか、麻奈実は目と口を大きく開け、俺にされるがままだ。さて、説得といくか。 「なあ、お前は俺とこの先も一緒にいたくねえのか?」 「でっ、ででっ、でもっ……」 狼狽えながらも麻奈実は俺の行為を拒まずにいる。決して嫌なのではなく、恥ずかしいだけだろう。付き合いが長い分、その心理状態は手に取るように判る。二人でいる時の視線や態度から、麻奈実が俺に対して幼馴染以上の感情を抱いているのは確実だ。とすれば桐乃同様、段階を踏めば堕とすのは容易い。 「相手がお前だから、お前のことが好きだからしたいんだ。なあ、いいよな?」 誠実振った口調でそう言ってやると、僅かに身を竦ませた後、麻奈実はぎこちなく頷いた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第015回 俺を受け入れることを了承したものの、こんな場所では嫌だと麻奈実は言い出した。聞いてみると、もっと雰囲気のある場所なら例えラブホテルでもいいとのことで、要はムードのある場所での初体験を望んでいるらしい。気持ちは判らなくもないが、胸を揉み始めた時点から俺の陰茎は着々と準備を進めており、かと言って今からラブホテルに行くのも面倒だ。 「じゃあ、セックス以外のことなら、ここでもいいよな?」 「そ、それ以外って、な、なに?」 戸惑う麻奈実を前に、俺は手早く服を脱いで全裸になり、自らの勃起した陰茎を見せ付けるようにして扱き始めた。 「きょ、きょきょ、きょうちゃん?」 麻奈実は慌てて視線を逸らし、制服のスカートを握り締めた。 「何やってんだ、お前も早く脱げ。お前の身体に精液ぶっかけて、臭い付けすんだから」 「に、臭いって、そんな……」 「いいから早くしろ。ここで突っ込まれたいか? 俺は別にどっちでもいいんだぞ?」 「う、うう~、きょうちゃんのいじわる……」 文句を言いながらも麻奈実は制服を脱ぎ始めた。セーター、靴下、制服の上着、スカートと脱いでいき、真っ白なブラとピンクのショーツ姿になったところで、許しを請うように俺を見つめてきた。 「……こ、これじゃダメ?」 「当たり前だ。全部脱いで見せるんだよ。早くしねえと無理矢理マンコに入れちまうぞ?」 俺がそう言うと、麻奈実は全身を薄らと赤くしながら脱衣を再開した。ブラを取ってショーツに手をかけ、何度か首を振った後に思い切りよく下ろして足を抜き取っていく。裸になって一旦は腕で要所を隠したものの、やがて諦めたように溜息を吐くと、俺の前で直立不動となって全てを見せてきた。 「こ、これで、いいんだよね?」 麻奈実の言葉を受けて、俺は自慰をしながら観賞を始めた。それなりに豊かな乳房は碗型でふっくらと丸く、少しだけ桃色を帯びた乳首は勃起し始めているようだ。尻は大きいものの垂れ下がることなく張りを保ち、生え揃った陰毛は細く僅かに縮れ、室内灯の光を受けて淫靡な艶を放っている。 「ソファに座って足を開け。早くしろ」 拒否しても無駄だと思ったのだろう。麻奈実はソファに座るときつく目を閉じて顔を背け、俺の指示通り足を開いて淫裂を曝け出した。透明な液が微かに陰唇を濡らしている。俺は堪らなくなり、そこに亀頭を擦り付けた。 「ちょっ、きょうちゃん、やだっ、しないってっ」 「入れねえから、このままじっとしてろ。もう出そうなんだからよ」 先走り汁を秘裂に塗り付けながら膣口の位置を確かめ、そこに亀頭を固定する。 「出すぞ、麻奈実。処女膜にかけてやるからな」 「やだっ! 赤ちゃんができちゃうよっ!」 慌てて逃げようとする麻奈実を押さえつけようとしている内に、腰に力が入ってしまい、思い掛けず陰茎が膣内へと一気に入り込んだ。 「ひぎいいいっ! やだあっ! 痛いよおっ! ウソっ! 痛いっ! やだあああああっ!」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第016回 そんなつもりはなかったにせよ、挿入した途端に俺は膣内に射精をしてしまい、それから麻奈実は虚ろな目をして喋らなくなった。よほどショックを受けたのだろう、呼びかけても返事どころか全く反応がない。一物を引き抜いて股間を拭いてやっている時でさえ、俺の方を見ようともせず、視線はどこか彼方を見つめたままだった。血と精液を拭ってから立たせてシャワーを浴びせ、服を着せてやっても様子は変わらず、完全に抜け殻となっていた。 俺は受付に行ってレンタル時間の延長をし、部屋に戻ってから改めて麻奈実に呼びかけた。数十分間、延々と名前を呼び続けていると、ほんの少しだけ瞳に光が戻り、麻奈実は無表情のまま俺を見つめてきた。 「……きょう、ちゃん?」 俺の名前を呟きはしたものの、相変わらず表情からは何の意思も感じられない。 「悪かった、麻奈実。そんなつもりじゃなかったんだ」 「……」 「本当に悪かった。ここで入れたりする気はなかったんだ」 「……もういい」 「よくねえよ、本当に悪かった。許してくれなんて言えねえけど、出来ることなら何でもするから。だから、しっかりしてくれ」 今回ばかりは演技とはいかず、俺は心底焦っていた。そんな俺と自分の服装とを麻奈実は呆けた顔で何度か見比べると、やがて薄っすらと笑みを浮かべた。正直、俺は麻奈実が狂ったのかと思った。それほど力なく悲壮な微笑だった。 「……しちゃったね」 「麻奈実?」 「……きょうちゃんとしちゃった」 「おい?」 麻奈実は変わらずに気の抜けた顔で薄く笑っていた。少しずつ正気に戻ってはいるようだったが、その様子は明らかにおかしく、俺は医者に連れて行こうと思い立った。まずはソファから立たせようと腕を伸ばしたしたところで、突然、麻奈実は俺にしがみ付き、肩を震わせながら泣き始めた。 「ひぐっ……きょうちゃん……ううぁ……きょうちゃん……うわあああああああああん!」
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257382677/844-849 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第044回 昼過ぎまで眠り、目覚めた時には隣に桐乃の姿がなかった。関係を持って以来、就寝時は俺の自室か桐乃の部屋で一緒に寝ているのだが、どうも出かけたらしい。このまま週末最後の惰眠を貪るのも悪くはないが、腹も減っている。俺は桐乃のベッドから抜け出し、何か適当な食事でも取ることにした。 階段を下りてリビングに入り、部屋の電気を点ける。と、灯りが完全に点いた瞬間、俺は飛び跳ねそうになった。何故なら目の前のソファに全身黒尽くめの女が悠然と腰掛けていたからだ。まるで玉座に坐す女王のように、透徹した氷の眼差しで俺を見据えている。よく見ると、桐乃のオタク仲間の黒猫だった。 「ふ、よくぞここまでたどり着いたものね。褒めてあげるわ」 悪の親玉のような笑みを浮かべて、仰々しく黒猫が言った。以前に家に来た時に判ったのだが、これが平素の口調らしい。遊びに来たのだろうが、リビングに桐乃の姿はなく、事前に何も聞かされてはいない。 「何やってんだ、お前?」 「別に、何も」 「桐乃はどした?」 「……出かけたわ」 「お前を置いてか?」 俺の問い掛けに、黒猫はふいっとそっぽを向いてしまった。何を考えているのか全く判らないが、好みの美少女だけあってそんな姿も可愛い。だが、まだ押し倒す訳にはいかない。仮にこの場で強引に犯しても、週末は今日で終わりだ。加奈子のように調教するには時間が足りない。 「沙織は? 桐乃と一緒に出かけたのか?」 「最初から来ていないわ」 「何でだ?」 「急用で欠席だそうよ」 「じゃあ、今日はお前と桐乃だけか?」 「……そう」 聞けば、本当は三人でアニメ鑑賞会を行う予定だったらしい。テーブルの上に置かれたDVDケースやジュースの入ったグラス、締め切ったカーテンなどから察するに、桐乃と二人でアニメを見ていたのだろうが、黒猫は不機嫌ながらも寂しそうに見える。桐乃と黒猫は嗜好性が異なる筈だが、一緒にアニメを見ていたとなると……。 「また桐乃と喧嘩したのか?」 「……ふん、分かっているじゃない。そういうことよ」 つまり、黒猫がアニメ鑑賞会の為に遊びに来たものの、喧嘩になって怒った桐乃は出かけてしまった。残された黒猫はリビングで黄昏ていた、と。本来なら沙織が調停役となるのだろうが、不在では仕方がない。しかし、桐乃の性格を考えると黒猫を放置したままで置くとは思えない。自分からは謝らないにしても、冷静になれば帰ってくる筈だ。 「桐乃なら、すぐに戻ってくると思うけどな。仲直りできそうか?」 「あの超低脳なお子様の出方次第ね」 実の兄に向かって言う台詞じゃないが、まあ、いいか。加奈子のオヤジ言葉よりは耳に優しい。 「そう言うなって。何だったら、俺と一緒にアニメ見て待ってるか?」 「変な気を使わないで頂戴。同情は御免だわ」 何様のつもりかしらないが、そんな物言いの黒猫も悪くはない。いずれは足コキとか覚えさせよう。 「別に嫌ならいいけどよ。桐乃が帰るまでこの部屋にいるつもりか? 俺の部屋のパソコンでネットとかやって待ってるか?」 その俺の言葉に、黒猫はニヤリと口元を歪めて笑った。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第045回 「この裸の子は小学生でしょう? 異常ね、変態だわ」 黒猫の辛辣な口様に頭を掻きながら、俺は自らの失態を少しだけ悔やんでいた。ネットでもやらせておけばいいかと思っていた俺の目論見は見事に外され、黒猫はパソコンデスクの前に座ってから僅か数分で階層の奥底へと隠しておいた秘蔵のフォルダを見つけ出し、順に閲覧を始めたのだ。パソコンには詳しいようで、止めさせようとすると「OSを起動できなくさせてもいいのよ? BIOSの設定を変える方がいいかしら?」とか言ってくる。BIOSの設定ぐらいならどうということもないが、OSのシステムフォルダとかを削除されたら確かに面倒だ。 「こっちは何かしら? これは、……呆れたわ、この子の無修正画像ばかり集めたのね?」 だが、ヌード画像などを見ても恥じ入る様子がないということは、その分ガードが弱いのかも知れず、それならば好都合だ。オタク少女である黒猫の性知識がどの程度のものかは知らないが、殊更過激なものを見せ、性行為に対する興味を深めてやるのも面白い。 「……ちょっとトイレに行って、リビングの片付けもしてくる。けど、俺がいないからって、外付けハードディスクの中とか覗くなよ?」 俺の言葉に黒猫は薄く微笑むと、マイコンピュータのアイコンを開いて接続ドライブを確認し始めた。これなら絶対に見るだろう。 「聞いてんのか? 絶対に見るなよ?」 「……判ったわ」 自室を出てトイレに行って小便を済ませると、俺はリビングのテーブル上の諸々を片付け、ソファに座って時間を潰してから部屋に戻ることにした。本当に見られて困るものは、ケーブルを外してクローゼットの奥に隠してある別の外付けハードディスクの中だ。現在接続中の方には、近い内に桐乃に見せてやろうと思って用意しておいた無修正のSM調教動画と緊縛画像しか入れていない。一見して拒絶する可能性もあるが、これまでの言動から察するに、恐らく黒猫には加虐性がある。流石に食い入るように見ることはないと思うが、何らかの興味を示しはする筈だ。 時計を見ると部屋を出てから数十分が経過していた。そろそろいいだろう。俺が部屋に戻った時に黒猫がどんな顔をするのか楽しみだ。 ゆっくりとリビングを出て階段を上り、ドアをノックしてから間髪入れずに部屋の中へ入ると、黒猫は慌てた様子でマウスを操作しているところだった。 「見てねえだろうな?」 「み、見ているわけないじゃないの」 黒猫は俯きながらそう言ってきたが、頬が赤く、手を小刻みに震えさせている。見たことは間違いない。それなりの衝撃を与えることにも成功したようだ。こんなに初心な素振りをしているということは、まだ処女で何の経験もないのかもしれない。 「それならいいんだけどよ」 「や、約束したもの。み、見てないわ」 拗ねた口調で繰り返す黒猫の身体つきを眺めながら、俺は目の前の少女を堕とす為の案を練り始めた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第046回 「ほ、ほんとにこんなとこでするの?」 「早く下着脱いでケツ捲くれ」 「う、うん」 麻奈実はスカートの中に両手を入れて白いショーツを下げると、尻を俺に差し出し、スカートを捲って陰部と尻穴を曝け出した。俺は自分の制服のズボンとパンツを下げると、陰茎を麻奈実の膣へと根元まで一気に挿入してやった。 「はふくんああっ、そんないきなり奥までぇ、んくふぁ、ちょっと痛いよぉ」 現在は三時限目だが、俺と麻奈実のクラスは自習時間だ。来年取り壊すという学校の旧校舎には俺たち以外には全く人影がなく、多少の声を上げても気付かれる心配はない。元は一年生の教室だったというその場所で、麻奈実は立ったまま黒板に手を突いて俺の一物を体内に取り込み、僅かに背を反らしている。 「痛かったら、さっさと濡らせ。こっちだって引きつって痛えだろうが。早く腰振れ」 俺はそう言って麻奈実の尻に平手を喰らわせた。桐乃より大きな尻に俺の手形が赤く残る。 「んくふあっ、う、うん、ふうああっ、ちょっ、ちょっと待ってて」 麻奈実は揺ら揺らと腰を動かし始め、少しずつ愛液を分泌し始めた。とは言え、まだ少し痛むのか、いつもより動きがぎこちない。俺はもう一度尻を打った。一昨日の桐乃との行為で、今ではスパンキングに面白味を感じている。 「痛くてもちゃんと振れ。今度からは始める前に自分で弄って濡らしとけよ?」 「んくひいっ、わ、判ったよぉ、はんふあっ、どうぉ? うくはあっ、気持ちいいかなぁ?」 確かに動きは少し良くなったが膣内の滑りが足りない。俺は面倒臭くなり、麻奈実の腰を片手で抱えて自分も動くことにした。今では麻奈実の膣内の弱いところは判りきっている。ついでに陰核も指で擦り上げてやると、やっと膣内が平素並みに濡れてきた 「まったくお前は世話が焼けるよな、判ってんのか、おらっ」 「あくふあっ……ごっ、ごめんなさいっ……ふくああっ……もっと頑張るからっ……はうんあっ……きょうちゃんそこダメっ……うはんあっ……オマンコダメになっちゃううっ……」 「何がダメになっちゃうだ、どうせ乳首も勃起させてんだろうが。ちゃんと言ってみろ」 言いながら、俺の動きに合わせて揺らしてくる麻奈実の尻を、何度も何度も叩いてやる。 「んひいいっ……してるしてるよおっ……うくひあっ……勃起してるのおっ……くはひあっ……わたしの乳首ぃ……あんくあっ……下着の中で勃起してるよおっ……」 嬲られながら全身をくねらせて喘ぐ麻奈実の様子を見ると、被虐的な資質は桐乃よりありそうだ。こいつは特にマゾ奴隷として育てて行くことにしよう。加虐的な資質のある加奈子に調教させてもいいし、麻奈実を嫌悪している桐乃に任せても面白そうだ。 「尻も叩かれて気持ちいいんだろ? 何されて、どうなってんのか、ちゃんと言ってみろ」 「かはああっ……きょうちゃんに勃起オチンポ入れられてえっ……んくはあっ……乳首勃起させてるのおっ……はふうあっ……お尻も叩かれて気持ちいいのおっ……あくひいっ……オマンコ濡れて溶けそうなのおおっ……んくひあっ……ダメもうオマンコきちゃうよおおっ……」 「まだイくな、我慢しろ」 そう言いながらも我慢できないように俺は腰の動きを速め、ついでに麻奈実の尻穴に強引に親指を突っ込んでやった。 「んくひいいっ……それ痛いよおおっ……はぎひいいっ……お尻は嫌だよおおっ……」 「口答えしてんじゃねえ。捨てるぞ?」 「はくひうあっ……嫌嫌嫌ああっ……かふくはあっ……我慢するから捨てないでえっ……ふくはひあっ……お尻も我慢するからあっ……くふはうあっ……何でもするからあっ……」 「なら、ケツ穴弄られながらイってみろ。このままザーメンくれてやる、ほらよっ」 そう言って俺は親指の腹で腸壁を擦りながら、麻奈実の膣内へと精液をぶち撒けた。 「あくひうああっ……お尻痛いのに気持ちいいっ……んくあはあっ……オマンコ熱くて染みて気持ちいいよおおっ……んくひっ、き、きちゃううっ、凄いのきちゃうううっ、んかあはっ、くっ……あひっ……オっ、オオっ、オマンコイくイく、イくううううううっ!」 何度も腰を跳ね上げた後、麻奈実は黒板に力なく凭れ掛かり、俺が射精を終えて陰茎と親指とを引き抜くと、膣から精液を垂れ流しながらズルズルと床へと崩れ落ちていった。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第047回 その日の放課後、俺は近所の書店へと向かった。毎月購入している雑誌の発売日だったからだ。目当ての本を手に他のコーナーを巡っていると、見覚えのある顔と出会った。 「瀬菜ちゃん?」 「ひえええっ、あっ、こ、高坂先輩?」 別に俺は瀬菜の中学校出身ではないのだが、赤城の家で話した時にも先輩と呼ばれている。瀬菜なりの目上の人間に対する敬称なのだろう。急に声を掛けられて驚いたのか、瀬菜は跳び上がって数歩後退った。 「あ、悪ぃ。驚かすつもりはなかったんだけど」 「えっ? えっ? えっ? ななな、なにしてるんですかっ、こんなところでっ?」 瀬菜は青い顔をして更に後ろに下がって行く。見ると、後ろ手に雑誌を隠しているようだ。それまで立っていた場所に並べられた本を見て、俺は漸く以前の瀬菜の豹変振りに納得がいった。そこにあったのはBL系の雑誌だったからだ。 「そっか、瀬菜ちゃん、腐女子だったんだな」 そう言った途端、瀬菜は眉間に皺を寄せながら近付いて俺の手首を握ると、書店の隅へと引き立てていった。壁際に俺を押し付け、詰め寄るように身体を密着させてくる。 「……こんな場所で腐女子とか言わないでくださいよ」 口調は怒っているが、小声で言ってくるところを見ると、自分の嗜好を恥じているらしい。セーラー服越しに大きな乳房が俺に当たってことにも気付いていないようだ。 「家に行った時、どうも様子がおかしいと思ったんだよ。瀬菜ちゃん、赤城と俺とで妄想してたんだな?」 「ぎゃーッ、忘れてくださいッ!」 俺の制服の襟首を捻り上げ、瀬菜は必死な顔で迫ってきた。強く押し付けられた乳房の感触から推察するに、九十前後はありそうだ。恐らくは沙織よりでかい。巨乳腐女子中学生か、面白い。脳の病気でないのなら、容姿はまあまあ好みでもある。それなりの対処をしてやろう。 「このことを知ってんのは誰? 赤城は知ってんだろ?」 「……兄だけです」 俺の首元から手を離し、恥じ入るように瀬菜は俯いた。知っているのが赤城だけなら好都合だ。あいつなら仮に殴り合いになっても勝てる。 「安心しろよ。誰にも言わねえよ」 「えっ? 黙ってて貰えるんですか?」 「当たり前だろ。けど、隠すことはねえと思うぞ? 趣味なんて人それぞれなんだし」 「それはそうですけど、でも……」 「自分で絵とか描いたりすんのか? 漫画か? それとも小説とか?」 「……下手なんですけど、全部やってます」 顔を上げ、照れたように笑いながら瀬菜が言った。気後れした様子がなくなっている。 「やっぱアニメとか題材にすんのか?」 「好きなのはゲームのキャラで、その、サムライとか斧戦士とか」 「へぇ。その場合だと、斧戦士が攻めか」 「ななっ、なに言ってんですかッ! 判ってないっ、先輩っ、全然判ってないですッ!」 唐突に瀬菜は激昂し、凄まじい形相で俺を睨み付けてきた。身体を震わせながら腰まで強く押し付けてくる。俺の半勃起状態の陰茎が下腹部に当たっているのだが、気にもしていないようだ。 「サムライが攻めに決まってるじゃないですかっ。病弱そうなサムライが、強靭な肉体の斧戦士を犯すのが当たり前ですっ。刀の柄をお尻に入れて焦らして、その上で絡むんですよっ。そんな超萌えシチュが判んないなんて、先輩おかしいですっ、異常ですッ!」 異常はお前だよ、という言葉を呑み込んで、俺は何度も頷いてみせた。 「死霊術師も絡んできて、同時に口も塞ぐんですよっ。斧戦士のお尻に『肉便器』って落書きしたり、あ、その前に鎖に繋いでおきましょう。それから、えっと……」 「判ったから、こんなとこで大声出すのは止めようぜ。で、もし暇だったら場所変えて、俺に色々と説明してくんねえかな? ちゃんと話を聞くから」 誠実振った口調で俺がそう言うと、瀬菜は笑顔で頷いた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第048回 「なんかご機嫌だね、いいことでもあったの?」 その日の夕食時、一緒のテーブルに着いていた桐乃が問い掛けてきた。 「お前と飯、喰ってるからな」 取り敢えずはそう言っておく。まあ、本音でもあるのだが、瀬菜のことを話す訳にはいかない。いずれは一緒に楽しむつもりだが、現時点ではまだ早い。 書店を出てレンタルルームに行き、三時間近く話を聞いてやると、瀬菜は携帯電話の番号を教えてくれた。俺が望むならカップリングやその他のレクチャーをいつでもしてくれるとのことだ。その手の話題を話せる相手が実兄しかおらず、色々と溜め込んでいたらしい。これで瀬菜攻略の糸口は掴めた。後はこの状態からどうやって堕とすかだが……。 「――聞いてんの? ねえっ?」 我に返ると桐乃がテーブルの向かいから身を乗り出し、俺に問い掛けてきていた。慌てて手のひらで押し止める仕草をし、俺は桐乃に問い返した。 「悪い、聞いてなかった。何だ?」 桐乃は自分の椅子に座り直すと、不貞腐れた態度で口を開いた。 「あのクソ猫が前に作った同人誌の話よ。まったく、あんな変な文章書いちゃって。秘密にしてるあたしのブログの方がマシだっつーの」 クソ猫とは黒猫のことだろうと察しはついたが、あいつは同人誌も作ってたのか。いや、それよりも、秘密のブログ? 初耳だぞ? 「お前のブログって何だ?」 俺が尋ねると、桐乃は大きく目と口とを開いた。恐らくは、しまった、とでも思っているのだろう。 「え、えっと、な、なんでもない」 両手を振り続けながらそう言ってきたが、誤魔化すような笑みを浮かべているところを見ると、何か隠しているようだ。 「もう一度聞くぞ? お前のブログって何だ?」 強い口調で問うと、桐乃は手をそのままに深く項垂れた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第049回 「おいこら、桐乃」 「な、なにかな?」 「お前のブログのこれ、『妹空』とかいうこれは何だ?」 俺は自室のパソコンの前でモニター画面を指差しながら、床に正座して俯いている桐乃に問い掛けた。件の秘密のブログ自体は以前からやっていたようだが、最近始めたらしい『妹空』というコンテンツには、破瓜の時点からの俺との性行為が赤裸々に記されている。言わばセックス日記だ。例えば『兄貴ったらオチンポ勃起させてるくせに、クリトリスうんと舐めてくれて、あたしのことばっか気持ちよくしてくれんの。でもオチンポに触ってあげたら、可愛い声出して寝そべったあたしの身体に乗っかってきて、オマンコの中に三回も出されちゃった。幸せでどうにかなっちゃいそう』と、一見、駄文散文の類に見えるものの、その日の大凡の体位や回数が書いてある。流石に俺や桐乃の名前や加奈子の調教の件などは記されていないが、ブログの管理人の名前は『理乃』とあり、放置しておくには危険過ぎる。と言うか、十四歳の小娘が淫語使って日記書いてんじゃねえ。 「えっとね、その、小説?」 「何で黙ってた?」 「……だって、怒られるかと思って」 「このブログをお前がやってるって知ってるのは誰だ?」 「……誰にも秘密にしてある。クソ猫たちにも内緒」 俺は少しばかり安堵の溜息を吐いた。それならまだ対処の方法はある。仮に周囲の人間が見ても、内容と管理人の名前だけで俺と桐乃の関係を疑うことはないとは思うが、先々どうなるかは判らない。ここは矢張り削除だろう。 「パスワードは?」 「えっ? ど、どうすんの?」 「このコンテンツだけでも削除する」 「それはダメっ!」 桐乃は立ち上がって俺の背中に抱きついてきた。身体を使って懐柔する気かと思ったが、そのまま黙って手を離すと、再び床に正座して両手を着き、俺に向かって頭を下げた。桐乃の土下座なんて見るのは初めてのことだ。正直に言って俺は狼狽えた。 「……それだけは許して、お願いだから」 「……そこまでするほどのことか?」 「だって、兄貴との思い出だよ? ずっとこんな関係になりたくって、やっとなれたから、その思い出を残しておきたいから書いたんだよ? あたしにしてくれたこと思い出して書いた、何より大事な記録なんだから。だから絶対に削除は嫌っ」 言ってから桐乃はゆっくりと身体を起こし、真剣な眼差しで俺をじっと見つめてきた。どうにか説得してパスワードを聞き出し、削除すること可能だろうが、桐乃の気持ちも判らなくはない。となれば条件を付け、定期的に俺がブログを監視するしかないだろう。その気になれば削除はいつでも出来る。 「個人名やその他の特定されるようなことは絶対に書かないって約束できるか? プロフィールなんかも詳細をこれから確認して、場合によっては手直しして貰うぞ?」 「それなら削除しなくてもいいの? ほんとに?」 「ああ。但し、定期的に確認して、約束が守れてなければ削除する。いいな?」 「うんっ!」 桐乃は再度立ち上がって俺に抱き付き、今度は嬉しそうに頬を摺り寄せてきた。