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私、comはこうしているよ?なことをつぶやいてます。 正しいかはわからないウチ用語とか社内用語とか社内常識非常識とか。 色々突っ込みたくなったらどうぞ。 私だけ?記事 Falseはフォルス parseはパース
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/718.html
「またこんなに買って。お金大丈夫なのか?」 テーブルの上に置かれたお菓子をつまみながら、漫画を読んでいるこなたに話しかけた。 すっかり見慣れたこなたの部屋。そして色んな意味で使い慣れたベッドの上に放置された、漫画やゲームの山。 よくもこんなにたくさん買えるものだ。買い物依存症の気があるんじゃないかと、時々心配になる。 「うん、平気だよ。カードもあるし」 さらっと恐ろしいことを言うな、あんたは。 「おいおい。あんたいつか破産するわよ」 「いやいや。これでもちゃんと考えて買ってるのだよ」 今回はバイト代が上がったからついつい、とはずんだ声で言うこなたは上機嫌だ。 「そういや、ずいぶん長いわよね。もう一年以上? 正直すぐに辞めると思ってたけど」 正確に言えば、『すぐに辞めてほしかった』の間違いなのだが、言うつもりはない。カッコ悪いし。 「む、失礼な。まあ私も、ここまで続くとは思ってなかったけどさ。予想外に楽しいからね」 「ふーん」 「ただで色んなコスプレできるし、店長もよくしてくれるんだよ。バイト仲間もいい子ばかりだし」 「そうなんだ」 我ながら気のない返事だと思う。それも仕方がない、私の機嫌はどんどん下降中なのだから。 こなたが私の知らない世界で生き生きとしているのが寂しい、というのもある。 でも、テンションがエレベーターのように落ちている一番の原因は、こなたのバイト代が上がったという事実だ。 給料が上がるのは勤め期間が長いという理由もあるだろうが、たぶんそれだけじゃなくて。 「やっぱ貧乳はステータスだよね! 需要が高いとやりがいあるもん」 そう、それだけこなた目当てで来る客が多いということだ。成熟しているどころか小学生そのものな外見なのに。 日本のオタクはどうしてこうロリコン率が高いのだろうか。 ……その未成熟な体に欲情している私が言えた義理でもないけれど。そこらへんは棚上げしておくとして。 非常に面白くない。そんな苦々しい気持ちがうっかり表情にも出てしまったのか、 「ねえ、かがみん。もしかしてやきもち妬いてる?」 漫画を床に置いて私に近づきながら、先程よりも嬉々とした声で訊いてきやがった。この小悪魔め。 ああそうですよ妬いてますとも。恋人が不特定多数の男に愛想振りまいて平気でいられるわけがないでしょ。 えらく人気者らしいし、そのおかげでこの前のクリスマスもろくに二人で過ごせなかったし。 だけど『私一人だけ抜けられなくてさ。ごめんね……』ってしおらしく謝られたら、折れるしかないじゃない。 しかも迎えに行けば、パトリシアさんや長門っぽい店員とやけに仲良くしてるわ。 『コナタのサンタ服ベリーキュートでしタ!』といらない報告されるわ。 ベリーキュート? そんなの当然でしょ。こなたに似合わないで誰に似合うっていうのよ。 ああでもその姿を大勢の男どもに見られたのよねちくしょう。 つーか、何であなたたちがそんなに誇らしげなのかと。サンタ服を見れなかった私への自慢か? 自慢なのか? 大体CDジャケットの時といい顔近すぎだ、あの欧米人。こなたに抱きつくな。頬にキスするな。 こなたももっと抵抗しなさいっての。私が襲ったらしぶとく暴れるくせに。 思い出したら余計に腹が立ってきた。後半から八つ当たり気味の思考が混じっていなくもないが。 いっそずっと溜めてきたものを吐き出してやろうかと思ったが、 それと同時にこなたに酷いこともしてしまいそうなのでやめておく。 それに、今嫉妬心を認めるのはとても癪にさわった。どうして私ばかりがこんなにやきもきさせられなきゃいけないのだ。 少しはこなたも、つれなくされて焦るといい。 「やきもちって、何に?」 自分でも驚くくらい平静な声で返答できた。嘘は苦手だと思っていたが、そうでもないかもしれない。 こなたとしては、渋々認めるか、妬いているのが丸分かりの否定が返ってきてほしかったのだろう。 一瞬だけがっかりとした表情を浮かべたのを、私は見逃さなかった。 「またまたー、とぼけちゃって。私がお客さんにモテるの、面白くないんでしょ?」 どうしても私に『妬いた』と言わせたいらしい。普段なら腹が立つニマニマ笑いが、こなたの必死さの現われに見えた。 その反応に少しだけ溜飲が下がる。私だけが夢中じゃないんだと。だけど、もうちょっと意地悪してやることにした。 いつもやきもちを妬かせられる仕返しだ。 「ああ、そりゃ少しはね。でもそれが仕事なんだし。いちいち妬いてたら身が持たないわよ」 今の私は詐欺師になれると思う。 「嘘だっ! 絶対さっき妬いてたよっ」 「もうちょっと古いぞ、それ。で、その根拠は?」 「だって、私がバイトの話してるとき、おざなりな返事だったし、眉間にしわ寄ってたし」 しつこく食い下がっているが、こなたの口調にだんだん自信がなくなってきたのが分かった。猫口になる余裕もないらしい。 あともう一息といったところか。 「あー、ごめん。ちょっと考え事してたのよ」 「考え事?」 「あんたのバイトに向ける持続性と熱意を、どうやったら勉強の方にも向けてくれるのかって」 にやりと笑って止めの一言を放ってやると、こなたは完全に沈黙した。 憎たらしい子悪魔からすっかりしょげた小動物になっている。心なしか萎れたアホ毛がかわいらしい。 私はすっかり機嫌が直っていた。こなたが私の言動に一喜一憂してくれるのが、嬉しくてしょうがない。 「そもそもやきもち妬く必要なんかないでしょ」 その言葉に、こなたの大きな瞳が潤みだす。 もうだめだ。頬がゆるむのを抑えきれない。 「だって」 手を握って、形の良い頭を撫でながらキスをした。やわらかい。髪も手も。そして唇も。 こなたの顔が見る見るうちに赤くなった。普段は眠たそうな目が見開かれて、花緑青の瞳がきらきらと輝いている。 「こなたがこんなふうになるのは、私にだけだから」 「あ……」 キスしただけでこなたがこんなに恥らうなんて、誰も知らないのだろう。私以外は。 どれだけ他人に愛想を振りまこうが、他の子と仲良くしようが、こなたの恋人は私なのだから。 『やきもちを妬く必要はない』と理性では分かっているのだ。先程こなたに言ったように。 だけど私のこなたへの感情は貪欲で、薄っぺらな自制心なんかすぐに呑み込まれてしまう。 それでも、嫉妬を顕にしてこなたにぶつけないあたり上出来だと思いたい。 「それとも……他の人にされても、こんなに赤くなるの?」 こうやって意地悪するぐらいなら、許容範囲だろうし。 「まさかっ」 心外だと言いたげに即答された。その後すぐに俯いてしまったけれど。長い髪から覗く耳も赤い。 抱きしめると、私の背中に手を回してくれた。それだけでも理性が切れそうだったのに、小さな声で「それに」と呟いて。 「かがみとしか、したくないもん」 堪らず羞恥に染まった耳を軽く噛んでやると、こなたは私しか知らない甘い声で鳴いた。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-10 13 30 31) 自分も嫉妬気味 -- かがみんラブ (2012-09-23 17 50 28) あーなんか… もうダメだ -- 名無しさん (2010-09-05 21 02 12) やべぇ、このこなた無茶苦茶可愛いいww -- 名無し (2010-05-09 08 42 57) 今なら萌え死ねる -- 名無しさん (2010-05-07 21 26 53) 最後のこなたの一言にやられた…← -- 名無しさん (2010-03-31 13 40 05) なんでしおらしい、もしくはか弱い感じのこなたは可愛いんだろうかw だからかがこな大好きなんだよww -- 名無しさん (2008-08-08 17 43 52) ↓無垢な名前じゃないw -- 名無しさん (2008-08-04 23 57 44) いいですね〜。こういうの好きですよ -- 無垢無垢 (2008-08-04 07 56 34)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/816.html
お姉ちゃんとこなちゃんが付き合っている、らしい それを聞いた時から、私の中に何か黒い炎みたいなものが現れ始めた そしてそれが大きく燃え上がれば燃え上がるほど、激しい怒りが湧いてくる そういうときはたいていお姉ちゃんとこなちゃんが一緒にいるときだった どうやら私はこなちゃんがお姉ちゃんと一緒にいることが許せないみたい しばらくしてわかった この黒い炎は「憎悪」だ こなちゃんとお姉ちゃんが一緒にいるだけで、憎悪がわいてくる こなちゃんがお姉ちゃんを奪っていったことに対する、憎悪が こなちゃんより私のほうがお姉ちゃんと長い間一緒にいるのに こなちゃんより私のほうがお姉ちゃんの事をいっぱい知ってるのに こなちゃんより私のほうがお姉ちゃんの事を長く想ってるのに こなちゃんより私のほうが…………… なんでこなちゃんが?私よりお姉ちゃんのことを全然知らないこなちゃんが? なんで私より先に「私の」お姉ちゃんを横取りしてるの? こなちゃんのくせに こなちゃんのくせに!!! コナチャンノクセニ!!!!!! 許さない 絶対に許さない 「私の」お姉ちゃんを横取りしやがって 今までは友達と思ってきたけれど、もうあんな奴友達なんかじゃない あいつは敵だ 私の最大の障害 一刻でも早く、一分でも一秒でも早くこの世から排除しないと、私がおかしくなりそう 目の前からいなくなってくれないかな? 蒸発してくれないかな? 死んでくれないかな? そうだ いま思いついた なんでこんな簡単なことを思いつかなかったんだろう こなちゃんを殺せばいいんだ こんな簡単な答えを見つけ出すのに、なんでこんなに時間がかかったんだろう こなちゃんが死ねば、すべて解決する そうなればお姉ちゃんは私だけのもの お姉ちゃんはだれにも渡さない 私がこなちゃんを殺った直後の数日は悲しむかもしれないけど、私がそばにいて励ましてあげる そうして少しでも早くあんな奴のことを忘れさせてあげる お姉ちゃん、頭いいから気付くよね? こなちゃんなんかより私のほうが何倍もお姉ちゃんの事を好きだっていうこと 決まりだ すべて決まった 後は実行に移すだけだ 私はこなちゃんにメールを送る <<今からこなちゃんの家に行ってもいい?>> <<いいけど?こんな夜に何の用だい?しかもいきなり>> <<なんでもない。気にしなくていいからそこで待ってて>> これでこなちゃんの命日が今日に決まった 出かける前に台所に忍び込んで出刃包丁を手に取る これでこなちゃんを嬲り殺してやる まずは叫び声を上げられないように、気道を切り裂く そして逃げられないようにあの鬱陶しいほど長い髪で両腕を縛る そしてあとはじっくりじわじわと全身を切り刻んでいく あははは、考えるだけでも楽しくなっちゃう 待っててねこなちゃん、今すぐ行くから そして最大限の苦痛と恐怖を与えてあげる お姉ちゃんを奪われた私の憎しみ、たっぷりと教えてあげる アハハハハハハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ オネエチャンハワタシノモノ ワタシダケノモノ ワタシカラウバオウトスルヤツハ、ワタシガヒトリノコラズコロシテアゲル 続・私だけのお姉ちゃん(4-320氏) コメントフォーム 名前 コメント これはいいヤンデレつかさ -- 名無しさん (2008-09-08 19 50 29)
https://w.atwiki.jp/chaos-blade/pages/961.html
私だけの朱美様 賀茂静流 朱美様、あんなに立派な姿になられて!悲しみで胸が張り裂けそうです ひまり 相変わらず歪んでおるのう……いい加減、当主の再出発を祝ってやってはどうじゃ? 賀茂静流 それはもう両手で抱えきれない程の祝福を差し上げておりますよ、表面上は、ですが (プレイヤー) 静流さんって、朱美さんが失敗する様を眺めては喜ぶ変わった趣味をお持ちでしたっけ 賀茂静流 ええ、あのちんまい朱美様が懸命に振舞い、そしてドジを踏む瞬間こそが私の喜びでした 賀茂静流 積みあげた努力らしき物が無残にも崩れ去った時の表情……思い出しただけで胸が高鳴ります 賀茂静流 はう…… (プレイヤー) へ、変態だ、これもまた新たな形の変態だ ひまり しかし、その辺の気持ちはもう既に整理がついたのでは無かったか? 賀茂静流 そのつもりでしたが、簡単には割りきれませんね……朱美様の失敗が恋しいです 賀茂静流 もしも、音や風景を記録出来る式があれば……いえ、もしかすると!ああっ! 賀茂静流 私、急用を思い出しまして、これにて失礼いたします (プレイヤー) 行っちゃいましたね、ひまり様 ひまり 陰陽道の才に関しては申し分無い奴なんじゃがな…… 次へ 一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/186.html
雛苺 私の可愛い妹 雛苺 私の忠実な下撲 雛苺 雛苺 私の可愛い雛苺 「真紅う…」 「うふふ、くすぐったいの?」 「へ、平気なのよ…」 「無理はしないで、嘘はつかなくていいのだわ」 「あ…真紅…気持ちいいの……」 「そうよ、それでいいのだわ…私の可愛い雛苺……」 白い首筋に唇を落として 不安そうに宙をかく右手は私の左手で包んであげる 余った左手は苦しそうにシーツを握り締めるから 私も余った右手で貴女を楽しませてあげるわ 「ひっ…」 「雛苺…力を抜いて頂戴」 「あ…ふっ…ふう…」 「そうよ、いつも通りでいいのよ」 「真紅…」 私の指だけを受け入れる狭い蓄 私だけ 私だけが許された場所 「あ、あう!」 弱い所は全て解っているわ 私だけの雛苺だもの 「し、しんくぅ!あ、あ…気持ちいい!気持ちいいの!は、真紅!」 「雛苺…」 「あ、ああああ―――!!!」 私だけの 「ねぇ…真紅まだ起きないの?」 「チビ苺がいなくなってから…ずっと…」 「………でも…幸せそうな顔だね…」 私だけの 雛苺 END
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/38464.html
【検索用 わたしたけをみてて 登録タグ 2017年 VOCALOID syudou つそら わ 初音ミク 曲 曲わ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:syudou 作曲:syudou 編曲:syudou イラスト・動画:つそら 唄:初音ミク 曲紹介 自分だけを見ていて欲しい人の曲です。 曲名:『私だけを見てて』(わたしだけをみてて) 歌詞 (piaproより転載) アナタはいつもいつもいつも たぶらかし上手だから困るの その上アタシもいつもいつも 懲りずに騙されちゃってさ お似合いのようねようねようね 繰り返しきっといつまでもこうだ それならばどうかどうかどうか 全てを差し出して欲しいのさ どうにかしてしまいそうなの 分かるでしょ アナタはアタシだけを見てて アタシだけを見てて どうしてそんなに素敵な人 アタシだけを見てて アタシだけを見てて 分かって欲しいだけなのさ アタシだけを見てて アタシだけを見てて どうしてこんなに綺麗な顔 アタシだけを見てて アタシだけを見てて 分かって欲しいだけなのさ 分かって欲しいだけさ アナタはずっとずっとずっと 昔からずっといつまでも一緒 明日もまたきっときっときっと ワガママばっか言うのでしょう どうしていつだってそうなの 困るでしょ アナタはアタシ以外捨てて アタシ以外捨てて 余計に迷ってしまわぬように アタシ以外捨てて アタシ以外捨てて とても簡単な事なのさ アタシ以外捨てて アタシ以外捨てて 余計な迷いを断ち切るため アタシ以外捨てて アタシ以外捨てて とても簡単な事なのさ どうにかしちゃえばいいでしょ 今すぐに アナタはアタシだけを見てて アタシだけを見てて どうしてそんなに素敵な人 アタシだけを見てて アタシだけを見てて 分かって欲しいだけなのさ アタシだけを見てて アタシだけを見てて どうしてこんなに綺麗な顔 アタシだけを見てて アタシだけを見てて 分かって欲しいだけなのさ 分かって欲しいだけさ コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/mh_rifujin/pages/636.html
Q: 370 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2008/01/27(日) 18 34 34 ID tNsLBYy7 私だけ地雷と呼ばれるのが理不尽です A: 371 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2008/01/27(日) 18 41 46 ID nE1Ioj/X 大丈夫です。世の中全て地雷みたいなものですから。 地雷
https://w.atwiki.jp/kitsch/pages/62.html
君の手紙 何度も読んだよ 君の愛が 僕には必要 君無しの人生は 耐えられない 息子の教育 君に任せる 他の希望も 全て通そう 君が望むものは 君のものだ 感情を抑えるのが 皇帝の義務だ だが君を失うくらいなら 信念も破ろう お言葉嬉しく伺いました 陛下と共に 歩んでまいります ただ 私の人生は 私のもの お前に命許したために 生きる意味を 見つけてしまった 私が命ゆだねる それは おまえしか見えない 私だけに 愛してる 私に -
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/298.html
吐き出す息が既に真っ白に染まり、本格的に冬の到来を告げようとしていた。 道の両側に植えられた木々は既にその葉を散らし、この時期独特の雰囲気を演出している。 そんな殺風景にも見える並木道を、私とこなたは二人並んで歩いていた。 繋がれた手から感じるこなたの体温はとても暖かく、風の冷たさを忘れさせてくれる程のものだった。 「かがみはさー…」 「んー?」 こなたが急に足を止め、興味深々といった顔でこちらを見上げてくる。相変わらず手は繋いだままで。 私は話の続きを聞くために同じく足を止め、こなたの視線を正面から受け止める。 「サンタの存在信じる?」「へ!?さ、サンタ?」 突拍子の無い質問に、思わず声が上擦ってしまう。 こなたはそんな私の反応に少しニヤニヤしながら言葉を続ける。 「うん、サンタクロースだよ。トナカイに乗ってやってくるやつ」 「それは分かってるけど…サンタって、あんた一体何歳なんだ?」 小学生ならまだしも、もう高校生だ。しかも卒業間近の。 「…永遠の小学生?なんてね~」 マジで小学生気分か! 思わず口走ってしまいそうだったけど、どうにか心の中で叫ぶだけで済んだ。 私は落ち着き、会話を軽く流す。 「はいはい。…ったく、どう考えてもサンタ云々を語る歳じゃないでしょ?」 私だって最初から信じてなかったワケじゃないし、色々と期待していた時もあった。けど、それはもう遠い昔の話。だからこんな話、全く真剣に聞く気はなかった。 「いいじゃーん。だって何でも欲しい物くれるんだよ?白髭ヨボヨボのじいさんが1年で1番頑張る日なんだよー?」 「敬っている割りにその言いようはなんだ、サンタに謝れ」 「えー」 こなたはおねだりを聞いてもらえなかった子供のみたく、残念そうに口を尖らせていた。 私はそれに返すことはなく再び歩き出そうとした。 繋いだ手をゆっくりと離し、二、三歩進んではみる。 …だけどここで放っておけないのが私なわけで。すぐに振り返り、再びこなたの顔を見る。 「…あんたが欲しい物なんて、どうせ限定物のグッズか何かでしょ?それなら貰わなくても自分でゲット出来るじゃない」 「な、なぬ!?かがみんは私がサンタにそんなことを頼むと思ってたのか」 「そりゃあね」 そんな私の返答を聞いたこなたは腕組みをしながら少し不服そうに『むぅ~』と唸り声を上げている。 「何か不満でも?」 「…いや、まぁ確かに…」「何が?」 「去年までならそうだったかもしれないねってこと。」 「?」 こなたは腕を組んだまま、少し意味深な顔で空を見上げた。 ふと気が付く。この子がこういう表情をする時は、大体真面目なことを考えている時が多い。 どうして今、こんな表情になったのかは分からないけど、私はようやくこの話に何か重要な意味があるんだと感じ、こなたの話を真面目に聞こうと思った。 「今年はね…もっと違うモノが欲しくなったんだよ」「ふーん、あんたがオタクを捨ててまで欲しい物とは…」 表向きにはいつもの調子で返す。が、内心はどんな話なのかと緊張していた。 当のこなた相変わらず表情を崩さない。 「当たり前だよ。私はそれ以外に何もいらないんだもん」 「あんたにそこまで言わせる一品か。…それって何なのよ?」 「ふ…」 「な、何だよ!」 「むふふ、教えて欲しい?」 こなたの顔が一転する。それはこの子特有の線のような目と猫口によるもので、ニヤニヤという擬音がとても似合いそうな表情だった。な、なんでここでその表情なのか…。なんだか調子が狂ってくる。 「そ、そりゃあ一応…」 「私について色々知りたがるかがみ萌えー」 「ば、馬鹿言ってんじゃないわよ!あんたが話したそうだから仕方なくっ…」 「もう、相変わらずツンデレだなぁ」 「うるさーい!」 こなたに良いように遊ばれて、顔を真っ赤にしてしまう。おまけにあたふたしっぱなし。こうなってしまってはもうこなたのペース。こなたはそんな私のスキをついて、真正面から抱き着いてきた。 「ちょ!こなっ…」 「教えてあげる…」 「え?」 「私の、欲しいもの」 私の胸辺りに顔を埋めながら、こなたは話す。 こなたの吐く息がなんとなく自分の素肌まで伝わっている気がして、身体全体が熱くなった。 このままキスでもしたい勢いだったけど、こなたがまだ話している途中だったので必死で我慢する。 「私が欲しいもの。それは…」 「…それは?」 「心も、身体も…」 「え?」 「かがみの………全てが欲しい」 「…っ!?」 …あまりの驚きと恥ずかしさで心臓が止まるかと思った。 でもそれ以上に嬉しくて…きっと私の顔は季節に合わない、紅葉のような赤になっているんだろう。そんな嬉しいことを、躊躇いなく言ってくれるこの子がとても愛おしくて…力強く抱きしめた。 「やっぱダメかなぁ?」 「…ば、馬鹿ね」 「?」 「ダメなワケ、ないじゃない…」 そう言った途端、こなたは埋めていた顔を上げた。その表情はとても幸せそうだった。その顔を見て、私まで幸せな気分になってしまう。 「…でも、サンタさんも用意するのが大変そうだね。こんなプレゼントだと」 「あんたねぇ…」 「あ!それじゃあさ…」 「んー、何よ?」 こなたは再び猫口になりながら人差し指ピンと立てている。漫画でいう、何か閃いた時のポーズ。 「…かがみが私のサンタになればいいんだ!」 「はい?」 「でさ………私が欲しいもの、全部くれる?」 「………」 「…かがみ?」 「ふふ…。全く、しょうがない奴ね…あんたは」 やっぱりこの子には敵わない。きっとこなたのお願いなら、私は何でも聞くんだろう。 私の言葉を聞いたこなたは今日1番の笑顔を見せた。そして更に強く私に抱き着いてきた。 「ふふふ、優しいかがみだーいすき!」 「こっ、こなた!?力入れすぎだって…」 「…このまま押し倒していい?」 「や、やめろー!」 ―――。 そういえば、こなたに一つ言いそびれたことがある。空気に流されてしまい、てっきり忘れていたけど…。大事なことだ。必ず…クリスマスに伝えよう…。 ―私はもう全部、こなたにあげてるんだよ? って… fin. コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-27 01 25 13) ニヤニヤが止まりませんな( ̄▽ ̄) -- 名無しさん (2010-08-27 14 33 12) 甘いなぁぁぁ。 -- 白夜 (2009-10-20 23 29 21) いいね、、、、 -- 名無しさん (2008-08-27 00 01 32)
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元スレURL 花陽「私だけのアイドル」 概要 リーダーとして穂乃果に憧れ惹かれていく花陽 タグ ^小泉花陽 ^高坂穂乃果 ^ほのぱな 名前 コメント