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交通事故の一方当事者が主張する各傷害を詐病と認定したうえで,当該当事者の診療をした医師についても,当該詐病につき診療の当初から共同不法行為者であるとして,損害保険会社からの損害賠償請求をほぼ全額認容した事例 主 文 1 第1事件原告・第2・第3事件被告Aの第1事件被告ら4名に対する,第1事件請求をいずれも棄却する。 2 第1事件原告・第2・第3事件被告A,第2・第3事件被告G及び第2・第3事件被告医療法人Fは,第2事件原告あい おい損害保険株式会社に対し,各自金1251万8167円及びこれに対する平成14年1月13日から支払済みまで年5 分の金員を支払え。 3(1) 第1事件原告・第2・第3事件被告A及び第2・第3事件被告Gは,第3事件エース損害保険株式会社に対し,各自金 1264万0144円及びこれに対する平成14年5月26日から支払済みまで年5分の金員を支払え。 (2) 第2・第3事件被告医療法人Fは,第3事件原告エース損害保険株式会社に対し,金711万2414円及びこれに対 する平成14年5月26日から支払済みまで年5分の金員を支払え。 (3) 第3事件原告エース損害保険株式会社の第2・第3事件被告医療法人Fに対するその余の第3事件請求を棄却する。 4 第1ないし第3の事件を通じて,第1事件原告・第2・第3事件被告A,第2・第3事件被告G及び同医療法人Fと第1事 件被告B,第1事件被告C,第1事件被告D,第1事件被告E,第2事件原告あいおい損害保険株式会社とのそれぞれの間に 生じた各訴訟費用は,同A,同被告G及び同医療法人Fの負担とし,第3事件原告エース損害保険株式会社と第1事件原告・ 第2・第3事件被告A,第2・第3事件被告Gとの間に生じた各訴訟費用は同A,同被告Gの負担とし,第3事件原告エース 損害保険株式会社と第2・第3事件被告医療法人Fとの間に生じた訴訟費用は,これを2分してその1を同医療法人Fの負担 とし,その余を同エース損害保険株式会社の負担とする 5 この判決の第2項及び第3項の(1),(2)は仮に執行することができる。 事実及び理由 第1 当事者等の略称等 1 第1事件原告・第2・第3事件被告Aについては,以下全事件を通じて「被告A」という。 2 第1事件被告B,第1事件被告C,第1事件被告D及び第1事件被告Eについては以下全事件を通じて,それぞれ「被告 B」,「被告C」,「被告D」,「被告E」という。 3 第2事件原告あいおい損害保険株式会社については,以下全事件を通じて「原告あいおい損保」という。 4 第2・第3事件被告医療法人F,第2・第3事件被告Gについては,以下全事件を通じて「被告医療法人F」,「被告G医 師」という。 5 第3事件原告エース損害保険株式会社については,以下全事件を通じて「原告エース損保」という。 6 原告あいおい損保及び原告エース損保を一緒に呼称するときは「原告損保会社ら」という。 7 別紙事故目録1ないし3記載の各交通事故については,以下全事件を通じて「第1事故」,「第2事故」,「第3事故」と 略称する。 第2 当事者の申立て 1 被告A (第1事件につき) (1) 被告D及び被告Eは,被告Aに対し,連帯して450万円及び内金400万円に対する平成6年7月1日から支払済み まで年5分の金員を支払え。 (2) 被告B及び被告Cは,被告Aに対し,連帯して350万円及び内金300万円に対する平成9年9月13日から支払済 みまで年5分の金員を支払え。 (3) 第1事件訴訟費用は被告D,被告E,被告B及び被告Cの負担とする。 (4) 仮執行宣言 (第2事件につき) (1) 原告あいおい損保の第2事件請求を棄却する。 (2) 第2事件訴訟費用は原告あいおい損保の負担とする。 (第3事件につき) (1) 原告エース損保の第3事件請求を棄却する (2) 第3事件訴訟費用は原告エース損保の負担とする 2 被告B及び被告C (第1事件につき) (1) 被告Aの第1事件請求をいずれも棄却する。 (2) 第1事件訴訟費用は被告Aの負担とする。 3 被告D及び被告E (第1事件につき) (1) 被告Aの第1事件請求をいずれも棄却する。 (2) 第1事件訴訟費用は被告Aの負担とする。 4 原告あいおい損保 (第2事件につき) (1) 主文第2項と同旨。 (2) 第2事件訴訟費用は被告A,被告G医師及び被告医療法人Fの負担とする。 (3) 仮執行宣言 5 原告エース損保 (第3事件につき) (1) 被告A,被告G医師及び被告医療法人Fは,原告エース損保に対し,連帯して各自金1264万0144円及びこれに 対する平成14年5月26日から支払済みまで年5分の金員を支払え。 (2) 第3事件訴訟費用は被告A,被告G医師及び被告医療法人Fの負担とする。 (3) 仮執行宣言 6 被告G医師及び被告医療法人F (第2事件について) 1 原告あいおい損保の第2事件請求をいずれも棄却する。 2 第2事件訴訟費用は原告あいおい損保の負担とする。 (第3事件について) 1 原告エース損保の第3事件請求をいずれも棄却する。 2 第3事件訴訟費用は原告エース損保の負担とする。 第3 事件の概要 第1事件は,被告Aにおいて,被告D及び被告Eに対しては第2事故による損害の賠償を,被告B及び被告Cに対しては第 3事故による損害の賠償を,それぞれ自動車損害賠償保障法3条,民法709条に基づいて請求するものであり,第2事件 は,原告あいおい損保において,被告A,被告G医師及び被告医療法人Fに対し,第3事故に関して自家用自動車総合保険に 基づいて支払った保険金相当額を,被告Aが同事故よる傷害及び後遺障害の程度,範囲等を偽った詐欺であるとして,被告G 医師らも故意ないしは過失によって虚偽の内容の診断結果を示したり,誤った診断書を作成する等して被告Aの行為に荷担し たとして,不法行為,共同不法行為,使用者責任等に基づく損害賠償として求めるものであり,第3事件も自家用自動車総合 保険の保険者である原告エース損保において,被告A,被告G医師及び被告医療法人Fに対し,第2事件と同様の理由によ り,第2事故において支払った保険金相当額他を損害賠償として求めるものである。 (当事者間に争いがない,ないしは,掲記の証拠により明らかな事実) 1(1) 被告A(昭和39年a月b日生)は,貨物自動車等の運転を職業とするものである。(弁論の全趣旨) (2) 埼玉県北葛飾郡c町に所在するH病院は,訴外医療法人Iが経営しているものである。(弁論の全趣旨) (3) 被告G医師は,H病院に平成6年7月以前から医師として勤務していたが,平成8年4月2日に被告医療法人Fの理事 長としてG整形外科病院を開設したため,同病院の経営すると共に医師として診療に当たっているものである。(丁7, 弁論の全趣旨) 2(1) 被告Aと訴外Jとの間において,平成5年9月25日,第1事故が発生し,被告Aは,同事故において負傷(以下「本 件第1傷害」という。)したとして,H病院に平成5年9月25日から同年12月26日までと平成6年2月28日から 同年3月2日まで,同年5月25日から同月27日まで入院(合計99日間)し,平成6年6月30日まで通院した(以 下「本件第1入通院」という。)。(甲9,同10,同20,同22,同41の1ないし6,乙1の2) (2) 本件第1傷害については,H病院の勤務医であった被告G医師は平成5年9月30日以降その主治医となって,次とお りの傷病名の診断をした。(甲10,同21,同41の1ないし6) ① 平成5年9月25日の初診時 外傷性頸椎椎症,頭部打撲,両上肢打撲,両上肢擦過傷 ② 平成6年5月25日入院時 頸椎捻挫,腰椎捻挫,外傷性腰椎椎間板ヘルニア (3)① 本件第1傷害は,平成6年6月30日に症状固定(以下「本件第1治癒」という。)したとして,また,被告Aに は,頸部及び上肢の疼痛,しびれ等の神経症状が後遺障害(以下「本件第1後遺障害」という。)として残存するとの 後遺障害診断がされた。(甲11,同23) ② その後,本件第1後遺障害については,後遺障害等級14級10号に該当すると自動車損害保険料率算定会(以下「自 算会」という。)によって認定された。(弁論の全趣旨) 3(1) 被告Aと被告Dとの間において,平成6年7月1日,第2事故が発生した。(甲12,同24,乙1の1) (2) 被告Aは,同事故において負傷(以下「本件第2傷害」という。)したとして,次のとおり入通院(以下「本件第2入 通院」という。)した。(甲13ないし16,同25,同26,同29,同30,同31,同42の1ないし5,丙2) ① H病院 平成6年7月4日から同年9月10日まで入院 平成7年6月7日から同月28日まで入院 平成7年9月19日から同年12月22日まで入院(合計186日間) 平成6年7月1日から平成8年3月30日まで通院(実通院343日間) ② G整形外科病院 平成8年4月2日から平成9年9月13日まで通院(実通院329日間) (3) 本件第2傷害については,H病院及びG整形外科病院においていずれも被告G医師によって,次とおりの傷病名の診断 がなされた(甲13,同15,同16,同25,同29ないし31,同42の1ないし5,丙2)。 ① 平成6年7月4日H病院における初診及び入院時 頸椎捻挫,腰椎捻挫,びらん性胃炎 ② 平成7年9月19日,H病院に2回目の入院時 外傷性腰椎椎間内関節症,外傷性頸椎症,左腕神経引抜損傷 外傷性肩関節周囲炎 ③ 平成8年4月2日 G整形外科病院へ転院時 外傷性頸椎症,外傷性両膝関節症,外傷性腰椎椎間関節内関節症 左腕神経引抜損傷,外傷性神経根性腰椎症 (4)① 原告エース損保は,被告D車の所有者で自賠法3条所定の運行供用者である被告Eとの間において,対人賠償保険金 を無制限とする自家用自動車総合保険(以下「本件エース損保保険」という。)を締結していた。(弁論の全趣旨) ② 原告エース損保は,同保険契約に基づいて第2事故に関して合計1264万0144円(内訳,治療費106万693 6円,通院費16万3020円,雑費17万0180円,装具その他9万2495円,仮払金265万円,休業損害8 49万7513円)を被告Aのために支払った。(乙2の1ないし28) 4(1) 被告Aと被告Cとの間において,平成9年9月13日,第3事故が発生した。(甲1,同2,同33,乙1の3) (2) 被告Aは,第3事故において負傷(以下「本件第3傷害」という。)したとして,平成9年9月13日から平成12年 2月27日までG整形外科病院に通院(実通院384日間)(以下「本件第3通院」という。)した。(甲3,同34) (3) 本件第3傷害については,被告G医師によって,次とおりの傷病名の診断がされた。(甲3,同4,同34,同35, 同47) ① 平成9年9月13日(初診時) 外傷性頸椎症 外傷性腰椎症 ② 平成11年3月2日(後遺障害診断書) 外傷性頸椎症,外傷性肩板損傷,外傷に伴う目眩,頭痛,左上肢振戦 左腕神経引抜損傷,外傷性神経根性腰椎症,外傷性両膝関節症, 外傷性腰椎椎間内関節症 (4)① 本件第3傷害については,平成11年2月27日に症状固定(以下「本件第3治癒」という。)したと診断され,ま た,被告G医師の平成11年3月2日付後遺障害診断書(以下「本件第3後遺障害診断書」という。)において,「精 神・神経の障害/他覚症状及び検査結果」欄に「歩行も介助具がなければ歩行困難の状態,上下肢筋力低下著明(特に 左大腿周囲の筋萎縮著明)」との後遺障害(以下「本件第3後遺障害」という。)の診断がされた。また,被告G医師 は,原告あいおい損保の訴訟代理人による弁護士法23条の2に基づく照会に対しても同様の回答をした。(甲4,同 34,同35,同38) ② しかし,自算会は,平成11年9月13日,被告Aの第3事故についての本件第3後遺障害診断書に基づく後遺障害認 定申請については,非該当とした。そこで,被告Aは,二度の異議申立て(以下「本件後遺障害異議申立」という。)を したが,平成12年7月5日までに棄却された。(甲5ないし7,同36,同37,乙3) (5)① 被告Bは,被告C車の自賠法3条所定の運行供用者である。同被告は,原告あいおい損保との間において,対人賠償 保険金を無制限とする自家用自動車総合保険(以下「本件あいおい損保保険」という。)を締結していた。(甲1,同1 9) ② 原告あいおい損保は,同保険契約に基づいて,第3事故に関して被告Aのために合計1183万6167円(内訳 治 療費426万6020円,交通費2万8820円,休業補償754万1327円)を支払った。また,後記の被告Aの行 動調査の費用として68万2000円(合計1251万8167円)を要した。(甲39の1ないし5,同40,同4 9) 第4 争点 (被告Aの主張) 1(1) 第1事故の態様は,被告Aが被告貨物車を運転して鷲宮高校方面から鷲宮駅方面に向かって信号機のない交差点を進行 したところ(なお,被告貨物車の進行道路は優先道路である。),J車が右側から一時停止標識があるのにそれを無視して 一時停止しないで交差点に進入したため,被告貨物車の右側運転席付近に衝突し,本件第1傷害を負ったものである。 (2) 被告Aは,平成9年6月19日,第1事故によって被った損害につき,訴外Jとの間で,賠償金を320万円とする訴 訟上の和解(丙1)をした。 2(1) 第2事故の態様は,被告D車がセンターラインを超えて進行してきたため,被告タンクローリーの右側面と被告D車の 右側面が接触したものである。 (2) 被告Aは,第2事故により次の合計1842万4095円の損害を被った。その既払金額を控除しても,その残存損害 額は450万円(ただし,内50万円は弁護士費用)を下回らない。 治療費 106万6936円 通院費 16万3020円 入院雑費 21万3200円 装具費その他 9万2495円 休業損害 1361万8444円 慰謝料 327万円 3(1) 第3事故の態様は,被告C車がガソリンスタンドから道路に出るに際して,その店員の一時停止の指示を無視して前方 及び左右の安全を確認せずに路上に勢い良く飛び出したため,被告A車の左側運転席付近に衝突し,被告A車はセンター ラインを超えて押し出されたものである。 (2) 被告Aは,第3事故によって,弁護士費用50万円の他次の合計1246万7660円並びにその他治療関係の損害を 被った。既に相当額の既払を受けているが,その既払金額を控除しても残存損害額は350万円(ただし,内50万円は 弁護士費用)を下回らない。 通院費 3万8250円 慰謝料 179万円 休業損害 1063万9410円 4 よって,被告Aは,自賠法3条ないし民法709条に基づいて,被告D及び被告Eに対しては,連帯して450万円及び内 金400万円に対する平成6年7月1日から支払済みまで民法所定年5分の遅延損害金の支払を,被告B及び被告Cに対して は,連帯して350万円及び内金300万円に対する平成9年9月13日から支払済みまで民法所定年5分の遅延損害金の支 払を求める。 5 第3事故は,第2事故による外傷性腰椎症,外傷性頸椎症などの治療中に発生したもので,その受けた傷害の部位及び態様 が殆ど同じものであるので,いずれの事故がどの程度の傷害の原因であるかの判別が付かなかったものである。 (原告損保会社ら) 1(1) 被告G医師の一連の診断及び病態評価には,医師に委ねられている診断・病態評価としての裁量の範囲を著しく逸脱し ている。その診療録(本件カルテ)の記載は,付された傷病名,施されたとする治療内容等につきその不自然な内容自体 から信用できない。被告Aに対する治療行為が真に本件カルテの記載どおりに行われたかについても疑問がある。 (2)① 一般に外傷に起因する傷害については,受傷直後に最大症状を発現し,時間の経過と共に治療の効果も相俟って,そ の症状は軽減していくものである。したがって,傷病名についても初診時の一定の傷病名が診断される。また,確定判 断等が必要である場合であっても,遅くとも受傷後1か月以内には,外傷に関する傷病名が診断確定されることが一般 的である。 ② しかし,本件第1ないし第3の各事故における被告G医師の傷病名は,時間の経過と共に著しく増加したばかりでな く,より重傷化しており,医学上極めて不自然である。 (3) 被告G医師作成の本件第1ないし第3の各傷害についてのカルテ(以下「本件カルテ」という。)から見ると,本件第 1ないし第3の各傷害に対する,被告G医師の治療行為の内容等は,不合理・不自然である。 ① 被告Aに対する治療は,その殆どが大量の神経ブロック注射を繰り返しただけである。そして,治療を継続したにも拘 わらず,快復に向かわずに逆に悪化の一途をたどって,かえって重篤な傷病名が増加している。すなわち,第2事故に関 連しては,平成6年7月から平成9年9月までの間にブロック及び腔内注射の施術は,本件カルテ上では合計900回に 及ぶものである。ただし,そのブロック注射の目的,その効果についての本件カルテへの記載はされていない。本件カル テ上,被告G医師は,効果の確認できない同注射を続け,その他の治療を試みようとはしなかった。 ② 神経ブロック注射は,その効果を確認しながら週1回程度施術して患者の様子を見るのが一般的な用法とされている。 それであるのに,被告G医師は,肩甲上神経ブロック,星状神経節ブロック及び硬膜外ブロックの各注射を,1か月間に 20ないし30回も施術を行ったことになっており,特に平成6年9月10日から平成7年9月19日までの約1年間 に,脊椎椎間節注射と各種ブロック注射(トリガーポイント注射の回数を含まない。)を合計400回以上もしたことに なっている。 頻繁な同一部位への注射は,いわゆる「注射たこ」の発生をさせるものであるが,被告Aにはそのような肉体的異変は ないとされていることからすると,真実,同ブロック注射が本件カルテの記載どおりに施術されたことにも疑問がある。 (4) 第2,第3の各事故における個々の診断自体にも次のような不合理・不自然な点がある。 ① 「左腕神経引抜損傷」との傷病名は,医学上存在しない。これを「左腕神経叢引抜損傷」と推測するとしても,「腕神 経叢」とは,第5頸髄神経から第1胸髄神経までの神経根が複雑に吻合,分岐を繰り返し形成している神経叢であって, 腕神経叢の損傷がある場合には,損傷された神経の以遠の支配筋は,初期にはその緊張度が低下して弾力性を欠いた柔ら かい状態となるが,経時的に萎縮し結合組織の増生とともに硬くなるので,筋萎縮は視診上も明らかである。そして,腕 神経叢引抜損傷とは,上記の神経根の一部若しくは全部が神経根レベルで引き抜かれて断裂が生じた状態の極めて重篤な 傷害である(強力な外力に発症するもので,受傷直後には上肢の麻痺が出現する。オートバイの衝突による転倒事故によ って発症することが知られている。)。 ② その重大な症状を呈する腕神経叢引抜損傷という傷病が,それまで左上肢の麻痺の症状も見られなかったのに,第2事 故から1年2か月以上経過して時点で突然出現したとしており,その医学的機序からして有り得ないものである。 なお,「左腕神経引抜損傷」が「左腕神経叢引抜損傷」と異なる「腕神経が伸展などにより軽微な損傷を受けたもの」 についての診断名であるとする被告G医師の後記主張は,神経根の断裂を表す「引抜損傷」との客観的表現からは理解し 得ない。 ③ また,「外傷性肩関節周囲炎」なる病名も,「肩関節周囲炎」とは,いわゆる五十肩を表すもので,外傷性であるはず がない。「外傷性両膝関節症」も「両膝関節症」自体が外傷を機序とするものではない。 なお,上記外傷性両膝関節症等のために被告Aが装着していたとされる装具は,関節症には適応がなく,却ってその装 着によって,筋萎縮や余計な疼痛や皮膚障害を生じさせるもので,症状の改善には役立たないものである。関節症のため の装具としては,「支柱付サポーターとか膝折れ防止継ぎ手付き」等が一般的である。 ④ 「外傷性腰椎椎間内関節症」とは,医学的に存在しない病名であって,腰椎内関節それ自体が存在しない。これは,被 告G医師が第2事故の初診時から1年2か月余を経た時点で,被告Aの再入院をさせるに当たってされた診断の病名であ る。被告Aには何ら新たな増悪要因がないのに,被告Aの主観的な腰部に関する愁訴を理由に,これを交通事故に起因す るものとして,わざと「外傷性」を課して医学上あり得ない傷病名の診断をしたものであると推測される。 「外傷性神経根性腰椎症」も医学上存在しない病名で,その内容は不明である。 2(1) 前記のとおり,被告Aには,本件第3後遺障害診断書において,本件第3治癒後に「歩行も介助具がなければ歩行困難 の状態である。上下肢筋力低下が著明(特に左大腿周囲の筋萎縮著明)である。」との本件第3後遺障害が存する旨の診 断が被告G医師によってされており,また本件カルテ上でも「歩行も装具などの介助具はなければ歩行不可」としている が,医学的には,歩行に介助具を要する状態であれば,筋力低下と共に廃用性の筋萎縮が生じ,下肢の周囲は健側よりも 患側が明らかに短縮し,時間の経過により骨萎縮も生じるのが通常であるが,被告Aにはその症状が認められない。 (2)① 被告Aには,本件第3後遺障害は全く存在しないことが,原告あいおい損保の調査によって判明している。すなわ ち,被告Aは,平成12年7月28日,車載トラックに軽自動車を載せたり,同トラックを運転した後,タイヤ止めの木 材を取り除いて,軽自動車をトラックから降ろすなどの激しい労働(以下「本件労働」という。)に従事していた。その 際,被告Aは,何らの障害もないように,下肢の動きの悪いはずの片方の足に全体重をかけたり,方向転換をするときも 患側下肢を踏ん張ったりしていた。さらに,車体の下に潜り込んで作業をした後,仰向けの姿勢から跳ぶように立ち上が ったりしていた。そして,杖なしで正常に日常的に独歩していたもので,健常者と全く変わらない動作と生活行動を行っ ていた(以下「本件Aの行動状況」という。)ことがビデオカメラで撮影されている。被告Aのその動作は,被告Aが主 張する後遺障害を有する者の行動ではないことは明らかである。 ② なお,被告Aは,平成10年8月7日と平成11年2月16日に行われた,原告あいおい損保の係員との面談の際に は,左足に装具を付けて現れて,その症状から就労は出来ないと報告していた。 そして,被告Aは,平成12年4月に自算会に対してした本件後遺障害異議申立においても,「(ア)筋力の低下から左 足の第3,4,5足趾が動かない,装具や手摺りがないと階段の昇降ができない,缶ジュースやペットボトルの蓋が開け られない,和式トイレが使えない,座っていられない,(イ)著しい知覚障害があるので,物を持っていて知らないうちに 落としたり細かい作業や細かい物を持つのが困難である,少しの段差で躓いてしまう,熱い冷たいが判らないので手を切 ってもわからなかった,(ウ)腰から足先までのしびれ痛みが強いので,椅子に座っていても立っていても,横になったり 足を投げ出しても,痛みが酷い。」等の障害が残存していると主張していた。また,被告Aは,平成9年12月には身障 者3級の認定を受け,さらにその後平成11年3月18日には,同2級(要介護,杖なしでは歩行できない状態の障害) の認定を受けているのであるが,本件Aの行動状況からすると,上記報告は勿論,本件後遺障害異議申立の事由,身障者 としての認定事由は,全て被告Aの虚偽の申告等に基づいてなされたものであることは明らかである。 (3) 被告G医師は,第3事故後の平成9年10月15日の原告あいおい損保の医療調査の際には,「第3事故により症状的 には第2事故の治療成果が80パーセントまで達せられていたのに,20パーセント増悪して60パーセントの状態に戻 ってしまった。」,「就労については2度目の受傷により,就労復帰が困難な状態になっており,見込みは立てられな い。」との説明・回答をしていた。 さらに,平成12年2月18日の弁護士照会に対しては,「階段の昇降時及び動作時,すべてにおいてコルセットがなけ れば不可能。未装着の場合移動不可能な状態である。筋力低下は歩行障害から歩行困難へ変わっている。常に腰から左足趾 のつま先までのしびれと痛みが酷く,椅子に腰掛けているときも足を投げ出して座っているときも,長時間立っているとき も歩行するときも発生して困難になる。生活環境を変えないと,普通の生活が送れない。」などと,本件後遺障害異議申立 時よりさらに症状が重篤であるような回答をしていた。しかしながら,その後,本件カルテ上何らの症状の改善の記録もな いのに,真実には本件労働を行う等,本件Aの活動状況を行える状態にあったものである。 3(1)① 第3事故における事故態様と双方の車輌の損傷状況は,被告A車左側面のドア部分がへこんだ小破(修理費10万6 575円)と,被告C車右バンパー軽微損傷(修理費2万円)と極めて軽微であった。したがって,被告Aが受けた衝撃 も軽微であったもので,本件第3傷害も殆ど通院を要しない程のものであった。仮に,同傷害の治療につき通院が必要で あったとしても,どんなに長くても1か月以内には完治する程度であったとしか推測できない。 ② しかしながら,被告G医師は,平成7年9月19日のH病院への第2回目の再入院時に前記のとおりの傷病名の追加診 断をし,さらに本件医療調査の際には,前記のとおり被告Aの就労は困難な状態にある等としていたものである。 (2)① 第2事故は,その事故態様と双方の車輌の損傷状況(被告タンクローリーは右ヘッドライトの一部とその周辺部が破 損程度であり,被告C車を運転していた被告Dは全く負傷していない。)は極めて軽微であった。しかも,被告タンクロ ーリーは,被告D車(普通乗用自動車)より大型で重量もある車輌で,その衝突も助手席側であることから,被告Aが受 けた衝撃も極めて軽微であった。 ② しかし,被告G医師は,被告Aの主観的症状の訴えのみから,第1事故と継続性のない「頸椎捻挫(いわゆる鞭打ち 症)」の症状があるとの診断をしたのであるが,第2事故の態様からすると鞭打ち症が起きる可能性は殆どなかった。ま た,第1事故の症状を悪化ないし増悪させるものではあり得ないものであった。また,第1事故に関する後遺障害認定調 査書においても,「腰部及び下肢の神経症状については,初診時の傷病名が外傷性頸椎症,頭部両上肢打撲,両上肢擦過 傷とその治療経過等からして,事故によるものとは捉え難い。」とされている。 ③ 第2事故は,第1事故の治療途中に生じたものである。被告Aは,本件カルテ上からは,第2事故当時,既に外傷性頸 椎症,腰部及び下肢の神経症状があったのに,新たに頸椎捻挫と腰椎捻挫が発症したこととされた。しかし,被告Aに対 して多数回に亘って行われたレントゲン検査によっても,被告Aには,その頸椎,腰椎,股関節,胸椎,膝関節等に何ら 異常は認められていない。 ④ 被告Aは,平成7年6月7日から同月28日までの間,第2事故後2度目の入院をし,左第4指神経癒着剥離手術を受 けたが,同手術が第2事故に起因するものであることは,本件カルテの記載上全くなく,その手術部位からすると,第2 事故との関連はない。 ⑤ 本件カルテ上,被告Aが第2事故において,特別な治療を要するような傷害を負ったことを推測するに足りる客観的他 覚的根拠に基づく所見は存在しない。被告G医師においては,単に被告Aの不定愁訴の申告のみから,上記重篤な傷病名 を付して濃厚な治療を長期間続けたものである。また,第2事故が第1事故の症状を増悪せしめるようなものでなかった ことは,前記のとおりである。このことは,被告Aが本件第2入院中に不在,外泊を繰り返していることからも明らかで ある。 (3) 第1事故による本件第1傷害は,打撲ないし擦過傷に過ぎないもので,筋肉,骨等には他覚所見は全くなかったこと は,レントゲン検査,MRI検査,CT検査等によって確認されていた。すなわち,平成5年10月15日のMRIの検 査による何ら異常がないことが確認されたころ,本件カルテには「週末外泊,よければ来週中に退院」との記載も見られ る。 したがって,被告Aについては入院の必要はなかったのに,被告G医師は,平成6年6月30日にようやく症状が固定 し,被告Aには本件第1後遺障害が存する旨の虚偽の内容の診断をしたものである。 被告Aには,第1事故においても,休業損害等の損害は発生する余地はなかった。仮に,被告Aに第1事故につき,入 院しての検査,治療が必要であったとしても,平成5年10月22日までには退院できたものである。 なお,平成6年6月30日の本件第1治癒の診断は,その後の治療の根拠を第2事故に絞るためのものであって,第2事 故発生後の便宜的措置に過ぎず,真実の診断結果ではない。すなわち,被告Aは,第2事故当時上記既往症があって,同事 故と相当因果関係にある新たな傷害及び既存の症状の増悪があったものではない。 4(1) 被告Aは,自己の症状について,虚偽の申告を自算会や原告損保会社らに故意に行い,また,被告G医師に自覚症状と して告げたものである。それに対して被告G医師は,被告Aの訴える同症状が虚偽のものであることを了知しながら,ない しは,虚偽であってもかまわないと認容して,又は,少なくとも医療従事者としての注意義務に著しく違反する過失によ り,診断の基礎となる臨床所見,検査所見が全く見られないにもかかわらず,被告Aの虚偽の訴えに沿う病態評価を行い, 虚偽の診断,又は,医学常識にない診断をし,その診断書を作成したものである。 (2) その結果,原告損保会社らは,虚偽の内容の診断書を前提に対応することを強いられ,前記のとおりその保険金の支払 を余儀なくされた。 5 以上によれば,被告Aは,第2,第3の各事故において殆ど受傷しなかったのに,本件第2,第3の各傷害を負ったとし て,自己の症状について故意の虚偽の申告をして長期間に亘って治療を受け,両原告損保会社から保険金を詐取した。また, 被告G医師においては,被告Aの詐病を漫然と受け入れて,医師として患者に対して医学的見地から相当かつ適切な診断, 病態評価・治療を施して,かつ,それを的確に記載した診断書等を作成する義務があるにもかかわらず,その義務に違反し て,故意(未必の故意を含む)に被告Aの詐病を奇貨として不必要な治療をし,又は,その必要限度を遙かに超える濃厚治療 をして,さらに被告Aが如何にも重篤な状態であるかのような傷病名と症状を付した診断書等を作成した。又は,被告Aの詐 病は,客観的所見が殆ど存しなかったのであるから,僅かな注意でそれに気付いたのに,それを漫然と見過ごすという重大な 過失により,前記のとおりの医学的に誤った一連の診断,病態評価,治療行為を繰り返し,かつ実体に反する診断書等を作成 したことにより,両原告損保会社にそれぞれ前記のとおりの保険金等の支払を余儀なくさせて各その支払相当額等の損害を与 えた。 被告Aの前記行為と被告G医師の行為は,原告損保会社らに対し,それぞれ全体として不法行為を構成すると共に同時に民 法719条所定の共同不法行為を構成する。また,被告G医師は,被告医療法人Fの代表者である理事であるので,被告G医 師が被告医療法人Fの業務として行った範囲で民法44条に基づく共同責任がある。 (被告G医師及び被告医療法人F) 1(1) 被告G医師は,平成6年7月4日,第1事故につき,被告Aから聴取した受傷の転機と,背部から腰部にかけての痛み という自訴から「頸椎捻挫」,「腰椎捻挫」との傷病名を付したが,第2事故後,被告Aに下肢の神経根症状が著明になっ てきたため,腰部から左下肢にかけての神経根症状という趣旨で,「外傷性腰椎椎間内関節症」との傷病名を付してより詳 しい診断名としたものである。「外傷性頸椎症」も頸椎捻挫の症状から付したもので,病名を追加したものではない。 (2) 本件第2傷害に対する傷病名も,「頸椎捻挫」,「腰椎捻挫」の被告Aの症状を適切に表現するために前記のとおり記 載したものにすぎず,また,本件第3傷害に対する傷病名も,「外傷性頸椎症」,「外傷性腰椎症」の被告Aの症状を適切 に表現するために,記載したのに過ぎず,いずれも傷病名を追加したのではない。 2(1) 「外傷性腰椎椎間内関節症」の傷病名について ① 腰痛症のうち原因的分類のできる腰痛を除いた原因不明のものを「腰椎症」と呼んでおり,それらの殆どは他覚所見が 乏しいもので,その原因としては,筋・筋膜性などの軟部組織に由来するもの,姿勢不良等による疲労性のもの,椎間関 節性の関節痛などが原因であるとされている。 ② 被告Aは,平成6年9月10日,H病院を退院後も,遷延する腰痛を訴えており,左下肢の知覚低下も訴えていたが, X線検査,MRI検査などでは明らかな異常はなく,腰痛の新たな増悪要因もなかったが,被告G医師は,その原因を外 傷による椎間関節の関節面の不適合によるものではないかと疑い,外傷による椎間関節に起因する症状という趣旨で,外 傷性腰椎椎間内関節症との病名を付した診断をしたものである。 (2) 「左腕神経引抜損傷」について 上記傷病名は,原告損保会社らが主張する「腕神経叢引抜損傷」とは異なる病態を意味するもので,被告G医師は,被告 Aに見られた左上肢の軽度の不全麻痺が,左腕を支配している神経のいずれかの部分に「腕神経叢引抜損傷」と同様の機序 で軽度な損傷を被っているのではないかと考えて用いたものである。従って,一般的な傷病名ではない。 3(1) 被告Aは,第1事故により受傷したとして,背部から腰部の痛みを訴えて外来治療のみでは痛みも強くつらいのでと入 院を希望していたものであり,軽微な交通事故でも外力を受けたときの状況や姿勢などから頸椎捻挫等の傷害を負うことも あることから,頸部捻挫,腰部捻挫の傷害を負ったと診断したものである。 なお,第1事故の本件第1傷害は,平成6年6月30日に治癒したのではなく,その日時は,被告Aに依頼されて便宜的 に記載したものである。 (2) 被告Aは,平成6年9月10日にH病院を退院した後においても,遷延する腰,肩,左下肢等に痛みを訴え,さらに, 左足の知覚低下を訴えていたものである。そこで,被告Aに対しては,外来での腰部硬膜外神経ブロック療法が行われてい たが,十分な効果が見られなかったことから,入院管理の下に行う必要のある持続硬膜外カテーテル挿入による持続注入法 による硬膜外ブロックを行うため,第2事故において再入院(平成7年9月19日から同年12月22日まで)措置を取っ た。 (3) 被告Aの第1ないし第3の各事故を通じての症状は,次のとおりである。 ① 平成6年9月から12月当時,3回の測定値によれば,健側の右手(45㎏,47㎏,52㎏,)に比べて左手(20 ㎏,15㎏,24㎏)の握力は低下しており,カミソリが旨く使えないと訴えていた。そして,平成6年9月ころから平 成7年5月ころまで左膝関節の痛みを訴えていた(それは,後記のとおり健側と患側の大腿周囲の差異があって,明らか に患側に筋萎縮が見られることからもその痛みの存在は明らかである。)。 ② 平成6年11月ころから平成7年4月ころには「左手知覚鈍麻」,「左手しびれ+」,「4指,撓骨側知覚↓↓,しび れ感」等と左腕の知覚神経・運動神経に由来すると見られる症状(知覚低下)があった。 ③ 第3事故の日である平成9年9月13日から,心因性とは見られない,「かなり振戦+」,「平行機能検査にてロンベ ルグ率の上昇,面積率の上昇」等があり,同年10月15日「知覚右上肢8/10,左上肢6/10,右下肢8/10, 左下肢4/10」という知覚低下(鈍麻)が認められた。 ④ 本件後遺障害診断の時点である平成11年6月12日ころは,上下肢の筋力は正常値の「5」から劣った「5マイナ ス」であった。 (4) 被告Aは,第2事故の時点では既に第1事故による頸椎及び腰椎の障害が残存しており,第3事故の時点では,第2事 故の症状が完全には回復していなかったため,そのような既往症がある部位に衝撃が加われれば,軽微な衝撃でも,健常者 には現れないような症状が出現することも十分あり得た。 被告Aの病態は,その臨床症状自体は,脊髄損傷的なものを窺 わせるものであったが,非典型的なものであったので,外傷性の疾患であることを前提に教科書的な正確な診断及び診断名 をつけることと,確実に治癒することができる治療法を見つけることが困難なものであった。 (5) そのため,被告G医師は,被告Aが訴える疼痛に対して,硬膜外ブロック,星状神経ブロック等の痛みを緩和する治療 を基本的に行ってきた。患者が痛みを訴えてくる以上,それに対する治療を行うのは医師として当然である。 被告G医師が被告Aに対して行った「ペインクリニック」とは,患者の疼痛を除去し,生活の質の維持・向上を図るもの (患者のQOLの改善を目的とする。)で,被告Aが多数回のブロック注射を受けざるを得なかったことは,被告Aが疼痛に 苦しんでいたことを端的に示すものである。 4(1) 被告Aは,本件第3治癒後も歩行のためには介助具が必要であった。本件後遺障害診断書中の「介助具がなければ歩行 困難」との記載は,「介助具をつければ困難でない」とするものである。 (2) 被告Aが膝関節症において使用した装具は,体格が大きいことと,若く活動的であることから通常用いられることが多 い支柱付きサポーター等では保持力が弱く,疼痛の軽減及び歩容の改善にいたらないため,それより高度な機能性装具を装 着させたものである。 (3) 被告G医師は,本件後遺障害診断書において,本件後遺障害の程度をことさら重篤に記載したことはないし,就労不能 であるなどと記載したこともない。 5(1) 被告Aは,損保会社の調査等(ビデオの撮影)がなされた平成12年7月28日当日,薬剤の局所注射,腰部硬膜外ブ ロック,点滴の治療を受けた日であったので,被告Aはその治療の効果から正常な歩行や動作が可能であった。 (2) 被告G医師は,原告損保会社らの医事調査の際には,「被告Aの第3事故における症状は,第2事故における症状と同 じであって,第2事故との関係があり,第3事故のみによって出現したものではないが,症状の線引きはできない。第3事 故により従前の症状が増悪したのではないか。」との趣旨の回答をしたもので,「被告Aが就労が不能である。」等とは言 っていない。むしろ,平成7年6月30日ころには原告損保会社らには「被告Aについては軽作業であれば問題ない。」と 言っていた。 6(1) 被告Aの診察に当たっては次のことが認められたのであるから,被告Aは詐病ではない。被告Aは,下記のとおり医学 的侵襲を伴う施術を受けており,また,詐病であればできるだけ忌避するはずの,被告G医師の多数回に亘る診察等を積極 的に受けているのであるから,これを詐病とすることは不自然である。 ① 被告Aの大腿周囲は,平成10年5月7日の計測によれば,右47センチメートル,左44.5センチメートルと著明 に左足が有意に細い状態の筋萎縮があった。 ② 被告Aには明らかな知覚鈍麻があった。すなわち,平成10年6月1日にはカッターナイフで左2指を切ったが判らな かったとして来院した。また,同年10月18日には,再度カッターナイフで切ったとする傷口(5㎝)の縫合(8ない し10針)を局所麻酔なしで行ったが,痛がらなかった。さらに硬膜外ブロックを皮膚表面の痛みがないと言うので麻酔 なしで行っていたが,痛がらなかった。また,平成12年7月17日に行われた鍼灸治療においても,熱風を「つぼ」に 充てた際,火傷しても気付かなかった。 ③ 被告Aに施術されていた腰部硬膜外ブロック療法には,重篤な合併症である全脊椎麻酔(ショック状態になる。)が生 じる虞があり,実際に被告Aは2度その合併症を引き起こし,生命の危機に直面したこともあったが,痛みが強くブロッ ク注射以外では疼痛をコントロールできないことから,硬膜外ブロックの治療を続けていた。しかも,被告Aは,同施術 において,その知覚鈍麻から通常針刺の際行われる局所麻酔を不要としていたものである。また,被告Aには,星状神経 ブロック注射の効果があったことを示す眼瞼下垂等の症状(Homer症候群)も見られた。 ④ 被告Aは,平成11年2月27日の本件第3治癒後は,治療費等に対する保険金給付を受けられなくなったが,自費 (健康保険を使用)で治療を続けている。 (2) 仮に,被告Aの自訴が真実は詐病であったとしても,被告G医師は,それに気付かず被告Aの訴えに対して,痛みを和 らげる治療を中心に診療に当たってきたもので,医師の診療として過失はない。 (3) 仮に,被告Aの自訴が詐病であって,かつ,被告G医師及び被告医療法人Fにつき損害賠償責任が認められるとして も,原告損保会社らは,いずれも保険事故の有無・程度並びに保険金支払に当たっての査定を専門にしている以上,医師の 診断内容に疑問があるのであれば,その調査を行うこと等は当然であるから,それを懈怠して漫然とその保険金の支払をし た原告損保会社らについては,被告G医師らの関係においては過失相殺がなされるべきである。 7 なお,被告G医師の診断に誤りがなかったことは,次のことからも明らかである。 (1) 訴外K病院の訴外L医師は,被告Aを,平成9年11月22日に初診し,平成11年2月26日,さらには平成13年 4月28日において,「外傷性神経根性腰椎症」,「外傷性頸髄症」と診断して,「確実に治癒することができる治療法も 見あたらない。」とし,そして,後遺障害については,「装具なしでは歩行不可」,「身障者2級に相当するかも?」との 診断をしている。 (2) また,被告Aが両原告損保会社の指示を受けて受診したM病院の診察(カルテ)では,「両上下肢とも筋力の低下,常 に震えがあり,歩行にびっこをひいている。足趾屈曲不能(左1,2趾,右3ないし5趾),巧緻運動障害や熱さ痛さがわ からない等の知覚低下・障害がある。」との神経損傷に起因する症状があったので,「頸髄損傷」との診断がなされてい る。 第5 当裁判所の判断 1 被告Aは,平成5年9月25日から平成9年9月13日の約4年間に第1ないし第3の各事故に遭い,本件第1ないし第3 の各傷害を受けたとして,平成5年9月25日から平成11年2月27日までの期間,H病院及びG整形外科病院に連続して 入通院したことは前記のとおりである。 そして,被告Aは,上記両病院での主治医であった被告G医師から,①本件第1傷害については,「外傷性頸椎症,頭部打 撲,両上肢打撲,両上肢擦過傷」,次いで「頸椎捻挫,腰椎捻挫,外傷性腰椎椎間板ヘルニア」の診断を受けて本件第1入通 院をし,平成6年6月30日に本件第1治癒したが,「頸部及び上肢の疼痛,しびれ等」の神経症状の本件第1後遺障害が残 存したとの診断を受けたこと,②本件第2傷害については,当初「頸椎捻挫,腰椎捻挫,びらん性胃炎」,次いで「外傷性腰 椎椎間内関節症,外傷性頸椎症,左腕神経引抜損傷,外傷性肩関節周囲炎」,さらにその後「外傷性頸椎症,外傷性両膝関節 症,外傷性腰椎椎間関節内関節症,左腕神経引抜損傷,外傷性神経根性腰椎症」の診断を受けて本件第2入通院をしたこと, ③本件第3傷害については,当初「外傷性頸椎症 外傷性腰椎症」,次いで「外傷性頸椎症,外傷性肩板損傷,外傷に伴う目 眩,頭痛,左上肢振戦,左腕神経引抜損傷,外傷性神経根性腰椎症,外傷性両膝関節症,外傷性腰椎椎間内関節症」の診断を 受けて本件第3入通院し,平成11年2月27日に本件第3治癒したが,「歩行も介助具がなければ歩行困難の状態,上下肢 筋力低下著明(特に左大腿周囲の筋萎縮著明)」との症状の本件第3後遺障害が残存したとの診断を受けたことは前記のとお りである。 2(1) そして,証拠(甲6,同37,同38,同49,丙7)及び弁論の全趣旨によれば,被告Aは,埼玉県知事から平成9 年12月には身障者3級の認定を受け,さらに平成11年3月18日には,同2級(要介護,杖なしでは歩行できない状 態)の認定を受けたこと,被告Aは,平成11年2月16日等に行われた原告あいおい損保の係員との面談の際には,左足 に装具を付けて現れ,その症状から就労は出来ないと報告したこと,また,被告Aは,平成12年4月にした自算会に対す る本件後遺障害異議申立においても,「筋力の低下から左足の第3,4,5足趾が動かない。装具や手摺りがないと階段の 昇降ができない。缶ジュースやペットボトルの蓋が開けられない。座っていられない。物を持っていて知らないうちに落と したり細かい作業や細かい物を持つのが困難である。」等の障害が残存して十分な動作が出来ない等と訴えていたこと,原 告あいおい損保らによって実施された医療調査にあっては,被告G医師から,「第3事故により症状的には第2事故の治療 成果が80パーセントまで達せられていたのに,20パーセント増悪して60パーセントの状態に戻ってしまった。」, 「就労については2度目の受傷により,就労復帰が困難な状態になっており,見込みは立てられない。」との説明・回答がさ れていたこと,さらに,原告あいおい損保によって平成12年2月18日ころされた被告G医師に対する弁護士照会におい ては,「被告Aの症状は,階段の昇降時及び動作時,すべてにおいてコルセットがなければ不可能。未装着の場合移動不可 能な状態である。筋力低下は歩行障害から歩行困難 へ変わっている。常に腰から左足趾のつま先までのしびれと痛みが酷い。生活環境を変えないと,普通の生活が送れな い。」等と診断されるとされていたことが認められる。 (2) ところが証拠(甲5ないし7,同18,同36,同37,同41の1ないし5,同42の1ないし5,同43の1ない し9,同45ないし47,同49,同50の1ないし5,乙3,同4の1,証人N,被告A本人)及び弁論の全趣旨によれ ば,自算会は,平成12年7月5日,被告Aの第3事故についての本件第3後遺障害診断書に基づく後遺障害認定申請につ いては,「外傷に伴う自覚症状の両上肢・下肢の知覚異常・疼痛・運動制限・筋力低下・持続的な頸部及び腰部痛,体幹に おいても知覚障害あり等の診断については,提出の医証・画像等の書証から,頸部のレントゲン画像では,頸椎には異常所 見は認められず,MRI画像上,脊髄等への圧迫所見も認められない。また,画像上,事故前から第3事故に至る経時的推 移に伴っての異常変化の所見も捉えられない。医証上の筋力,筋萎縮,反射軽度低下,知覚障害等の神経学的所見において も経時的な症状悪化を示す所見はない。」との医学的理由から非該当とされ,さらに二度の本件後遺障害異議申立もいずれ も棄却されたこと,被告G医師の被告Aの前記本件第1ないし第3の各傷害についての診断に際しては,被告Aには客観的 症状が殆ど認められなかったので,それを被告Aのほぼ自訴のみに依拠して独自の見解に基づく傷病名を診断として付した こと,また,専門医が現時点で検討しても,被告Aの自訴する症状に符合ないしそれを推測させるような客観的所見は,第 1ないし第3の各事故を通じて本件カルテ上一切発見できないこと,そして,被告Aは,平成12年7月28日,車輌運搬 用のトラックを単独で運転し,そのトラックに軽 自動車を運転して載せたり,同トラックを運転して目的地に赴いて,重量のあるタイヤ止めの木材を取り外したり,積載し ていた軽自動車をトラックから細い渡り板の上をバックで運転して降ろすなどの本件労働を円滑な動作で行ったこと,しか も,特にその際には,被告Aは,障害があるとされている患側の片方の足に全体重をかけたり,方向転換をするときも患側 下肢を踏ん張ったりする動作も見られたり,キャスターのついた板の上に仰向けに横たわった姿勢で自動車の車体の下に潜 り込んで作業をした後,その仰向けの姿勢から跳ぶように元気よく立ち上がったりする動作も見られたこと,そして,その ころ杖や介助具もなしで普通に歩行していたもので,健常者と全く変わらない生活をしていたことが認められる(なお,被 告Aの様子は,調査会社によってビデオに撮影されており,上記動作等を内容とする本件Aの行動状況は明らかであ る。)。 なお,被告G医師においては,「被告Aは,損害保険会社の調査において,ビデオの撮影がなされた平成12年7月28 日には,G整形外科病院において,薬剤の局所注射,腰部硬膜外ブロック,点滴の治療を受けたので,その治療の効果から ビデオで撮影されているような歩行や動作が可能であったものである。」等と主張し,被告G医師も同旨の供述をその本人 尋問においてしているが,その供述内容は医学上非合理の点が多いこと,また,上記ビデオから見られる被告Aの動作が極 めて機敏,かつ力強いもので到底,被告G医師の診断にあるような障害をもつ者(その痛みを麻酔注射等の痛み止めで防い でいる者)の動作とは見られないことからして,被告G医師の上記供述は全く措信できない。 (3) したがって,被告Aの少なくとも第2,第3事故における本件第2,第3の各傷害についての症状に関する被告G医師 に対する自訴,又は,自算会,身体障害者の認定を受ける等のための被告Aの上記症状についての申告内容は,全くの虚偽 であったもので,それらにおいて被告Aが主張している各傷害は,全くの詐病(以下「本件詐病」という。)であったと認 めるのが相当である。 そして,証拠(甲18,同41の1ないし6,同42の1ない
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平成17年5月10日宣告 平成14年(わ)第194号,第197号,第222号 殺人被告事件 判 決 被告人 甲 主 文 被告人は,本件各公訴事実について,いずれも無罪。 理 由 第1 公訴事実 本件各公訴事実は,以下のとおりである。 1 平成14年7月2日付け起訴状記載の公訴事実 被告人は,平成元年1月25日午後8時ころから午後9時ころまでの間に,佐賀県杵島郡北方町大字β地内の路上に停車中の軽四輪貨物自動車(佐賀40せ3735)内において,同乗中のX(当時37歳)に対し,殺意をもって,その頸部等を手で絞めるなどし,よって,そのころ,同所において,同女を窒息死させて殺害したものである。 2 平成14年7月7日付け起訴状記載の公訴事実 被告人は,昭和62年7月8日午後10時ころから午後11時ころまでの間に,佐賀県杵島郡北方町大字γ地内の路上に停車中の普通乗用自動車(佐賀56ひ5107)内において,同乗中のY(当時48歳)に対し,殺意をもって,その頸部を手で絞めるなどし,よって,そのころ,同所において,同女を窒息死させて殺害したものである。 3 平成14年7月30日付け起訴状記載の公訴事実 被告人は,昭和63年12月7日午後8時ころ,佐賀県杵島郡北方町大字β地内の路上に停車中の軽四輪貨物自動車(佐賀40せ3735)内において,同乗中のZ(当時50歳)に対し,殺意をもって,その頸部を手で絞めるなどし,よって,そのころ,同所において,同女を窒息死させて殺害したものである。 第2 当事者双方の主張及び本件の争点等 被告人は,上記の各公訴事実について,いずれも自らの関与を否認し,第1の1記載のXに係る事実については,当時,Xと交際していたものの,同記載の日時には知人と会うなどしており,Xとは会っていない旨述べ,第1の2記載のY及び第1の3記載のZとはいずれも面識がない旨述べ,弁護人も,いずれの公訴事実についても被告人は犯人ではなく無罪であると主張するほか,本件各公訴提起は公訴権を濫用したもので違法である旨も主張する。 これに対して,検察官は,被告人のアリバイ主張は虚偽であって,関係各証拠から認められる客観的事実により,被告人がX,Y及びZを殺害した犯人であると優に認定することができる旨主張する。 本件において,各犯行と被告人とを直接結びつける証拠としては,平成元年10月から同年11月にかけて被告人が別件の覚せい剤取締法違反事件に関し佐賀県大町警察署留置場に起訴後勾留されていた際に取調べを受けて作成された,Xらの殺害を認める旨の自白(上申書・供述調書)以外に証拠が存在しないところ,当裁判所は平成16年9月16日付け証拠決定において,上記上申書等を証拠として採用しない旨決定していることから,上記上申書等(平成元年当時の取調官らの当公判廷における供述中に現れた被告人の自白等も含む。)以外の関係各証拠及びそれから推認される間接事実を総合することによってXらの死亡が他者の殺害行為によるものであること(事件性)及び被告人がXらを殺害した犯人であること(犯人性)を認定できるか否かが問題となる。 なお,事実認定について検討する前に,その前提として弁護人の公訴権濫用の主張について考察する。 第3 公訴権濫用の主張について 1 弁護人の主張の要旨 本件の捜査は,ずさんで,鑑定にも誤りがあり,犯人検挙の焦りから被告人に対し自白獲得のための強引な取調べがなされ,被告人の犯人性を裏付ける証拠の収集に終始し,被告人の犯人性を疑わせる事情についてはこれを捨象するなど,公正さのみならず,適法性も欠くものであった。その後も,取調べに関する記録の改ざんやずさんな資料管理がなされ,捜査自体も長期間放置された後,格別の新証拠もなく,被告人の犯人性に重大な疑いがあったのに,時効成立阻止という警察の面子維持のために本件各公訴提起がなされたものであって,恣意的で不当な起訴遅延といわざるを得ない。 また,その後の検察官の訴訟遂行も,客観的な証拠と矛盾する主張を続け,Xの着衣に付着した精液のDNA型に関する鑑定書(甲436)といった被告人の防御にとって極めて重要な証拠を開示しないなど,全く公正さを欠き,公益の代表者のそれとはいえないものであった。 その不当な起訴遅延及び不公正な訴訟遂行によって,被告人には時間の経過による記憶の欠落や調査の困難性という重大な不利益が生じている。 したがって,本件各公訴提起は,公訴権の濫用に当たる。 2 当裁判所の判断 検察官の公訴提起が,公訴権の濫用として無効となるのは,公訴提起自体が職務犯罪を構成するような極限的な場合に限られると解されることからすると,本件捜査において,被告人の取調べに関し違法と評価せざるを得ない事情が認められるとともに,Xの膣内容物を拭き取ったガーゼ片が紛失するなど証拠資料の管理が甚だずさんであったといわざるを得ない事情も認められるが,そのような事情があるからといって,本件捜査全体が違法となるわけではなく,被告人の取調べ以外の捜査によって収集された証拠及びそれから推認される間接事実からも被告人の本件各殺人についての嫌疑がうかがわれるという事情にかんがみれば,本件各公訴提起が刑罰法規に触れるようなものであるとはいえない。 また,事件発生から起訴までに長い年月を要し,被告人が時間の経過による不利益を被っていることは,弁護人指摘のとおりであるが,捜査機関において,被告人側の防御権を不当に侵害する意図を持って捜査を遅延させていたとの事情はうかがえず,検察官においても,被告人がそのような不利益を被ることを殊更意図して公訴提起を不当に遅延させていたとは認められない。 さらに,公訴提起後の訴訟遂行の過程において,検察官が弁護人及び裁判所に対し当初提示していた証拠構造とは矛盾する客観的証拠の存在を認識しながら,この証拠を弁護人からの要求があるまで開示しなかった点は公正さに欠けるとの指摘についても,事後的な訴訟遂行の当否によって公訴提起がさかのぼって違法となることはないというべきである(なお,弁護人主張の上記鑑定書(甲436)は,平成14年7月15日付けの鑑定嘱託に基づいて,同年8月28日付けで作成されたものであり,本件各公訴提起時には存在しなかったと認められる。)。 よって,本件各公訴提起が検察官の公訴権を濫用してなされたものとは認められない。 第4 前提事実 関係各証拠によれば,本件の事件性・犯人性を考察する上で前提となる事実として,以下の事実が認められる。なお,地名に関しては,特に断りのない限り佐賀県内のものである。また,年の記載のない月日は,平成元年のそれを意味する。 1 X,Y及びZの失踪前後の状況 (1) X関係 ア Xの失踪当時の生活状況 X(昭和27年1月22日生)は,昭和53年9月にAと結婚して北方町大字βの通称α地区にあるAの実家で暮らしていたが,Aがくも膜下出血で倒れて以降,Aの家族との折り合いが悪くなったことから,昭和63年1月に長男Bを連れて同町大字γにある実家に戻り,両親(C,D)とともに生活していた。 当時,Xは,北方町内の紳士服縫製会社で工員として働いており,毎朝,軽四輪貨物自動車(赤色のダイハツミラ。佐賀40け2039。以下「X車両」という。)で出勤していた。帰宅は午後6時ころで,残業のときは午後7時過ぎであった。Xは,帰宅すると自ら又はDが準備した食事をとり,全員の食器を流し台に運んでから風呂に入り,その後で流し台の食器を洗っていた。 Xは,常日ごろ,財布,キャッシュカード,化粧品のほか,預金通帳や印鑑などの貴重品を自分のバッグなどに入れて持ち歩いていた。 イ Xの失踪以前の外出状況等 Xは,昭和63年12月ないし平成元年1月当時,午後7時ころから午後7時30分ころまでの間の食事中に電話を受け,「会う約束をしていた。」,「友達が近くまで来ているので,ちょっと行ってくる。」などと言って,食事,片づけ,風呂,洗い物をすませ,服を着替えてでかけることがあり,週の半分くらいは外出していた。Xが外出する際に,Bが起きていることもあったが,Bがついていくと言っても,「友達の所へ行くけん。もう遅かけん連れて行かれん。」などと言って連れて行かなかった。また,午後9時30分ころにBに添い寝して寝かせつけた後に外出することもあった。Xの外出時間は大体1時間くらいであった。 昭和64年1月1日午前中,Xは,北方町内の衣料品店において白色のカーディガン(以下「本件カーディガン」という。)を購入した。同日午後8時ころ,帰宅した際に,Xが電話を受けたが,この日は外出しなかった。翌2日午後8時ころ,男からXに電話があった。その男はXに「Aさんは元気ですか。Aさんと話ばしてみたいけど,あんまい分かいやらんけん何時か話ばしゆうかね。」と言っていた。Xはこの電話に出たときに「どちらさまですか。」と10回くらい言っていた。 1月19日ころの午後6時ころ,XはBを連れて佐賀市内の化粧品店に行ったが,その日は午後10時ころに食事をし,夜の12時を過ぎて帰宅した。1月23日の夜もXは外出した。 1月24日午後6時ころ,Xは帰宅後,Bからせがまれてお菓子を買いに行き,同日午後7時前に帰宅した。Xらが食事をしていると,テレビの「サザエさん」が終わるころ(午後7時30分ころ)に電話があって,Xが電話に出たが,小さな声でぼそぼそと話して電話を切った。その後,Xは,食事を終えて風呂に入り,パジャマに着替えて食器の後片づけをし,それから座敷で服を着替え,口紅や化粧をして,「友達ば送ってくっけんね。遅うなっけんね。」と言って,同日午後8時ころX車両に乗って外出した。 ウ Xの失踪当時の交際相手に関する供述状況 昭和64年1月2日から同月8日にかけて,Xの実妹Eが北方町大字γの実家に戻ってきた際,Xは,Eに対し交際相手ができたことを打ち明け,その交際相手の氏名については明かさなかったものの,年齢二十六,七歳の男性であるなどと話した。その後の同月3日から同月8日までの間の夜に,Xは電話を受けて外出したが,帰宅後,Eに対し,「近くの畳屋の前の路上で交際相手と会って話をしたが,交際相手は,大町町でなく,αに住んでいることが分かって驚いた。以前,大阪にいたと言っている。家族は,母親と妹がいて,父はいない。家業は農業であるが,近所の人に任せている。派手な飾りの付いた軽トラックに乗っている。中肉中背で余り背が高くなくラフな感じの洋服が好みである。玄関から入らないで2階に上がれる家に住んでいる。」などと話した。さらに,同月15日過ぎに,Eが電話でXと話をした際,Xは,「交際相手に,もう会わない方がいいのではないかと言ったところ,交際相手から崖のようなところに連れて行かれ,成人の日に起きた小城町での交通死亡事故を引き合いに出されて脅かされた。」などと話していた。 エ Xの失踪直前の状況 Xは,1月25日午前7時50分ころに出勤して同日午後6時55分に退社し,同日午後7時15分ころに帰宅した後,同日午後7時20分ころから着替えもせずにDが用意していたすき焼きを6畳居間で家族と一緒に食べた。同日午後7時25分ころに同居間の電話が鳴り,Xが受話器を取って応対した。電話の時間はおおよそ20秒くらいであったが,家族の者には相手の声は聞こえず,相手の名前も分からなかった。Xは,「今どけおっと。」,「はい」などと話していた。電話が終わった後,Xは食事をすませて全員の食器を流しに運んで片づけた。同日午後7時45分ころ,Xは,風呂にも入らず座敷で服をズボンからスカートに着替え,本件カーディガンを着て口紅や化粧をし,バッグを肩にかけて,「友達の車がパンクしたので,武雄の先の山内まで友達を送っていく。」旨家族に告げた。Bが自分もついて行くと言ったが,Xはこれを許さずにX車両に乗って外出した。その後,翌朝になってもXは帰宅しなかった。それまでにXが無断で外泊するようなことはなかった。失踪当時,Xが特に病気にかかっていたり,けがをしたりしていたということはなく,家出や自殺をするような事情もなかった。 オ X車両の目撃状況 1月25日午後8時前後ころ,Fは,武雄市朝日町大字甘久所在の武雄ボウリングセンター西側駐車場において,帰宅するために自己の自動車に乗って後退しようとしたところ,自車後方に北向きに止まっていた赤色のダイハツミラに衝突しそうになった。その際,同車のライトはついておらず,エンジンもかかっていなかった。 翌26日午前8時30分ころ,武雄ボーリングセンター支配人のGが,武雄ボーリングセンター西側駐車場の中央からやや北東よりの地点に赤色の軽自動車が北向きに駐車されているのを目撃している。 それぞれ目撃された車両の止まっていた地点は,いずれも1月27日にX車両が警察官によって発見された地点とほぼ同じであった。 (2) Y関係 ア Yの失踪当時の生活状況等 Y(昭和14年3月10日生)は,昭和62年7月当時,武雄市武雄町所在の自宅で夫(H)とともに生活していた。Yは,昭和55年ころから武雄市内の割烹料理店「魚善別館」で仲居として働いていた。毎朝,午前8時30分ころ家を出て,徒歩で「魚善別館」に行き,午後7時から午後9時ころまでには帰宅していた。Yは,「魚善別館」での仕事を終えた後で同市内のスナック「綾」を手伝うことがあった。 イ Yの失踪直前の状況等 昭和62年7月8日午前9時ころ,Hが起床したときには,既にYは「魚善別館」に出勤していた。その日は午後6時ころから午後8時ころまで宴会が入っていたことから,Yも仲居としてその宴会の仕事についていた。Yは,片づけ等の仕事が終わった後,午後9時過ぎに「魚善別館」を出て,同僚のIとともに「綾」に寄った。Yは,Iとともに「綾」を出た後,小料理屋「お俊」の前を通りかかった際に,「お俊」に寄っていかないかとIを誘ったが,同人が寄らないと答えたので,そうであれば自分も寄らないと言って「お俊」には寄らずに,同日午後9時35分ころ,「お俊」近くの歯科医院の前でIと別れた。Hが同日午後11時前に帰宅したときには,Yがまだ帰宅しておらず,翌9日午前零時を過ぎても同人が帰ってこなかったので,長女に電話をした。しかし,同人もYの行く先について心当たりがなかった。さらに,Yと同じく「魚善別館」で働いていたYの実姉やIにも電話をしたが,同人らも心当たりがなかった。また,長男にも電話をしたが,同人も心当たりがなかった。そこで,Hは,自宅から「魚善別館」までの経路を何回も回ってみたがYの姿はなかった。そのため,Hは警察にも届け出たが,それから平成元年1月27日に遺体で発見されるまでの間,Yの足取りはつかめなかった。 Yの失踪時の服装は,上が白とグレーの横じまのサマーセーター,下が白のスカート,ビニール製白色ヒール靴であった。また,Yは,青色革製の財布(手のひら大)を持っており,「魚善別館」の日当はその中に入れていた。同財布や化粧品は布製黒色手提げ(30センチメートル四方の大きさで,ビーズの装飾があり,口のところをひもで絞るもの)の中に入れていた。 失踪当時,Yが家出をするような理由は見当たらず,家庭や職場においてトラブルがあったとの事情もなかった。また,Yが当時重い病気にかかっていたとも認められない。 (3) Z関係 ア Zの失踪当時の生活状況等 Z(昭和13年3月28日生)は,昭和63年12月当時,北方町大字β所在の自宅において,夫(J),次女及び三女とともに生活していた。Jが簡易郵便局の局長を務めており,長女も同局で働いていたことから,長女の子供の面倒をZが見ていた。 イ Zの失踪直前の状況等 昭和63年12月7日午後7時10分ころ,次女が休憩のため仕事先から一時帰宅した際,Zは既に食事を終えて北方スポーツセンターで行われるミニバレーの練習に行く準備をしていた。同日午後7時20分ころ,Zは黄土色のセーターに横線模様が入ったカーディガン,紺色のジャンパーを着て,紺色のズボンをはいて,シューズを入れたバッグと会費1000円を持って徒歩でミニバレーの練習に出かけた。Zは常に眼鏡をかけており,この日も眼鏡をかけて出かけた。同日午後7時30分過ぎころ,北方町大字β所在の丸商ニット有限会社(以下「丸商ニット」という。)の前付近を自動車で走行していたKが,自転車から降りてハンドルを持った状態の女性とZが話しているのを目撃している。 同日午後10時50分ころ,次女が帰宅したときにZはまだ帰宅していなかった。その日はミニバレーの忘年会の話合いがあるということを聞いていたが,余りに帰りが遅かったことから,次女がミニバレーの関係者に電話したところ,Zが練習に来ていないことが分かった。その後,帰宅したJが事情を聞いて北方スポーツセンターまでの経路を捜したが,Zの姿は見当たらなかったため,警察に届け出た。翌8日,警察犬によってZの足取りを追ったが,自宅から歩いて5分くらいのところにある丸商ニットの先で足取りをたどれなくなった。その後,平成元年1月27日に遺体となって発見されるまでZの行方が分かるような情報は得られなかった。 失踪当時,Zの家族の中で問題はなく,借金や病気などといった家出をするような事情はなかった。また,Zが他人から恨まれるような事情も認められなかった。 2 X,Y及びZの死体等の発見状況等 (1) 死体発見の経緯 1月27日午後5時35分ころ,Lが夫であるMの運転する自動車に同乗して北方町大字β所在の雑木林付近を通りかかった際,道路わきに供花となる枝花を見つけたため,同所で下車してそれを採っていたところ,崖下に死体が遺棄されているのを発見し,そのことをMに伝え,同人が警察に通報したことから,X,Y及びZの3名の死体が発見された(以下,Xらの死体が発見された場所を「本件死体遺棄現場」という。)。 (2) 本件死体遺棄現場の状況 本件死体遺棄現場は,佐賀市から武雄市へ至る幹線道路である国道34号線から約2.2ないし2.3キロメートル北進した山中にある雑木林内で,町道α線沿いにある。同所は,緩やかに湾曲したカーブの南西側にある崖下の斜面で,α地区の集落の北側に位置する。平成元年当時,周辺に人家はなく,人や車の通行も閑散で,街灯も設置されていなかった。本件死体遺棄現場である雑木林内に通路はなく,雑木やかずら等が繁茂して昼間でも薄暗い状態であった。 (3) X,Y及びZの死体等の発見状況 Xの死体は,上記町道α線の路肩縁より約1.4メートル下った崖縁から更に約4.6メートル下の斜面上に,ほぼあお向けの状態で発見された。Zの死体は,同崖縁から約3.75メートル下の斜面上にうつ伏せに倒れた状態で発見された。Xの死体は,Zの死体の西側やや下方に位置しており,両者の各腹部間の距離は約1.3メートルであった。白骨化したYの骨や衣類等は,ZとXの死体の南東側の斜面上に散乱していた。鎖骨1個がZの死体の頭部の下から発見された。同現場にあったブラジャーには肋骨,胸骨,膝蓋骨がついていた。ストッキング片方の中にはYの左足の骨16個が入っていたが,大腿骨,腓骨,脛骨は入っていなかった。また,スカート内又はその下の土砂内から上腕骨,鎖骨,腰椎,胸椎,肋骨が見つかった。 Xらの死体の周囲は雑木林で,死体を引きずった跡など人が立ち入った形跡が認められないことから,Xらの死体は崖上の町道α線の路肩から遺棄されたものと考えられた。 本件死体遺棄現場の土砂内からYのサマーセーターが発見されたが,Yが失踪当日に所持していた黒色手提げ(帯,財布等が入っていたと思われる。)のほか,Yのパンティーやストッキングの片方も本件死体遺棄現場からは発見されなかった。 Zに関しては,本件死体遺棄現場に布製手提げバッグとその内容品(運動靴,靴下片方,輪ゴム,ピンク色手袋,黒地手袋)が遺留されていた。なお,Zのズボンの左ポケットには1000円が入っていたが,Zの眼鏡は本件死体遺棄現場では見つかっていない。 X及びZの各死体の衣類は,同人らが失踪時に着用していたものと同じものであると認められる。また,遺留されていた衣類等の中でサマーセーター,スカート,ビニール製白色ヒール靴,婦人用腕時計,指輪等については,Yの衣類等であると認められる。 3 Xの使用車両・所持品の発見状況等 (1) X車両 死体発見後の1月27日午後7時35分ころ,X車両が上記武雄ボーリングセンター西側駐車場のほぼ中央で,北向きに駐車されているのを警察官が発見した。同車の施錠は全てなされており,窓も全て閉まった状態で,車内は特に乱れていなかった。 同車の助手席フロントガラス内側に素足痕があり,同車両内で精液,尿,血痕付着についての予備検査を実施したが,いずれも陰性であった。 (2) メナードクレジットカード Nによって,1月26日午後零時ころ,北方町大字β所在の薬局東側角端付近路上においてX所有の日本メナード株式会社発行のメナードクレジットカードが拾得され,同日午後零時15分ころ,大町警察署β駐在所に届けられ,同日夕方,Cに返却された。翌27日,同カードはCから警察に任意提出され領置された。 (3) ショルダーバッグ Oが,1月26日午前8時ころ,北方町大字β所在のP方南方約110メートル先の町道牟田浦線上の西側有蓋側溝上に遺留されていたX所有のショルダーバッグを拾得し,上記Oの祖母であるQが上記β駐在所に連絡をした。翌27日午前9時ころ,上記β駐在所勤務のR巡査部長がQから同ショルダーバッグを拾得物として受け取った。その後,Rにおいて同ショルダーバッグやその内容物である現金2円,財布,健康保険証,車の鍵等の領置手続を行った。 (4) メモ帳等 2月5日午後4時10分ころ,北方町大字β所在のかみや旅館前の自動販売機横に設置された空き缶入れ(赤色ポリ容器)内の左奥から,SがX所有のメモ帳を発見し,次いで,幾つか空き缶を取り除いた後で同容器の真ん中あたりに玉屋おたのしみ会お買物票と同会会員証を発見した。同日午後4時25分ころ,Sから大町警察署勤務のT警部補がこれを領置した。 (5) 運転免許証 2月6日,機動隊によって北方町内の山林の検索が行われたが,同日午前10時7分ころ,北方町大字β所在の山林内において,機動隊員のUが運転免許証入れに入った状態のX名義の運転免許証を発見した。その場所は,町道から約6.9メートル離れた,町道の法面とその南方にある杉林との中間付近であった。その後,Tが運転免許証等の領置手続を行った。上記運転免許証入れには,上記運転免許証のほかに,千円札2枚,500円記念硬貨2枚,Xの源泉徴収票等が入っていた。 4 Xらの死体の司法解剖及び着衣等の鑑定の内容 平成元年1月28日及び翌29日,当時の佐賀医科大学法医学教室解剖室において,同大学法医学教室V教授(その後,同人は和歌山県立医科大学法医学教室へ異動しているが,以下,所属にかかわらず「V教授」と表記する。)により,X,Y及びZの各死体の司法解剖が実施された。また,当時の佐賀県警察本部刑事部鑑識課科学捜査研究室(後に同部科学捜査研究所に改組)等において,Xらの着衣等に関しても各種の鑑定が行われた。 なお,本件における各種鑑定(後述の第5の3(4)ないし(8)に記載した各鑑定も含む。)に関し,弁護人は,鑑定を行った技術吏員らが捜査機関から完全に独立して鑑定に当たっておらず,その内容も恣意的で不公正なものであると主張するとともに,鑑定を実施した技術吏員の能力の問題や鑑定嘱託書が複数存在するなど鑑定手続のずさんさ等を理由に,その適法性・正確性を弾劾する。しかしながら,関係各証拠からは,上記技術吏員らが捜査機関に偏した不公正な鑑定人であるとはいえず,恣意的な鑑定を行っていたとは認められない。また,弁護人指摘の諸点をもっても各鑑定の手続が違法であったと評価することはできない上,その鑑定手法も鑑定当時においてその科学性・信頼性が広く承認された一般的なものであったと認められることからすると,上記鑑定の内容には一定の信用性が認められるというべきである。 (1) X関係 ア 死体の司法解剖 V教授の行ったXの死体の司法解剖の内容は以下のとおりである。 Xの顔面には上口唇内側口腔粘膜に歯牙の形状が明瞭に印象され,鼻背部より右側顔面には小裂創を含む表皮剥脱が散在しており,これらは鼻口孔を強く圧迫することによって生じたものと思料される。カーディガンの正中よりやや左側上方に薄茶色のアイシャドーが付着していることから,被疑者がカーディガンをXの顔面まで持ち上げ,それで鼻口孔を閉鎖し,その時に被疑者の爪で小裂創及び表皮剥脱が生じたものと思料される。 頸部においては,右前頸部に着衣の織目が明瞭に印象され,右下顎角の下方で皮膚に印象された織目の上縁直上方に左右径2センチメートル,上下径1センチメートルの帯状淡赤色変色部があり,その変色部皮下軟組織内に2×1センチメートル大の出血があるが,織目印象部内景には出血は認められない。前頸正中上部内景には約2.8×1.3センチメートル大の僅微な皮下軟組織内出血があり,同出血は外表における織目印象部上縁の上方約2センチメートルのところに位置している。これらの頸部の所見は扼頸によって生じたとして矛盾がないものと思料される。織目紋様(X着用のトレーナーの襟に相当)について,そのような織目を持った襟で右前頸部を圧迫したことは事実であるが,絞頸時に被害者が動いたりしたために生ずる表皮剥脱や皮下出血はない。その紋様の直上方で右下顎角の下方の変色(皮下出血を伴うもの)があるが,その大きさが2×1センチメートルであり,絞頸時索溝の上縁部に生ずる皮下出血にしてはその幅が大き過ぎ,圧迫部位の長さに比し短いので,この紋様は絞頸のため生じたとは考え難く,扼頸により生じたものとするのが妥当であると思料される。したがって,皮膚の織目紋様は扼頸時と同時的に襟を圧迫することにより印象されたものとして矛盾はないものと思料される。織目が明瞭に印象されているにもかかわらず,同部に表皮剥脱・皮下出血が存在しないことは極めて特徴的である。 以上により,被害者の死因は,顔面うっ血,眼瞼結膜の溢血点等いわゆる急性窒息の所見の存在を考慮に入れ,鼻口孔閉塞兼扼頸に基づく窒息であり,他為によるものと思料される。 左下腿下部から足部にわたる範囲の損傷部の着衣には血液が付着しており,同部やその周辺には枯れた木の小枝が多く付着していることから,これらの損傷は発見現場に遺棄されたとき,その現場に存在する小枝等により生じたものと思料される(鑑定人は解剖後死体発見現場に出かけ観察した。)。また,これらの損傷は表皮剥脱部位から出血し得る時期,すなわち不可逆的死への過程中あるいは死後まもなく(数分以内)の時点で生じたものと思料され,そのような時期に遺棄されたものと思料される。その他の損傷は用器的特徴を具備しないが,窒息経過中に同人が暴れたり痙攣することにより何らかの鈍体での打撲擦過作用により生じたものと思料される。したがって,鼻口孔閉塞や扼頸を受けた場所は身体を少し動かすことによって何らかの物に身体が当たるようなところ,すなわち,かなり狭い場所と推測される。 同人の死から解剖着手時である平成元年1月28日午前零時までに経過した時間は,死体現象から約2日くらいと推測される。さらに,同人の胃内容の消化程度,腸内容の程度から食後約1時間以内に死亡したものと推定される。 薬物検査をしたところ,薬物は検出されなかった。 血中アルコール検査をしたところ,アルコールは検出されなかった。 同人の血液型は,「O-M型」に属する。 (なお,弁護人は,Xの死亡時期について,鑑定書には十二指腸内容物の欄に「黄褐色粥状少量」との記載があるところ,消化内容物が胃から十二指腸に移行し始めるのは食後1ないし2時間程度であることからすると,Xの死亡推定時間は夕食後1ないし2時間程度とも考えられる旨主張する。しかし,V教授は上記の事情を前提に十二指腸内容物が胃内容物と同じものであったとしてもその量が少量であったことから,食後約1時間以内に死亡したものと推定する旨の判断を行ったものであり,その判断が不自然・不合理とはいえない。また,弁護人は,V教授がXの殺害方法は「鼻口孔閉塞兼扼頸」であって,鼻口孔閉塞と扼頸の2つの行為を同時に行ったと考えられる旨証言しているが,鑑定書にはこの点に関して全く触れられておらず,V教授がいつの時点でどのような経緯から,加害者が鼻口孔閉塞と扼頸の2つの行為を同時並行的に行ったと判断したのか全く不明であり,その証言は信用できない旨主張する。しかし,V教授は,ほぼ同時的に行ったと思われる旨供述しているのであって,必ずしも2つの行為が同時に行われたと断定しているわけではなく,上記の「兼」の意味についても鼻口孔閉塞と扼頸のいずれが先であるか判断が付かないためにそのように表記した旨供述している。しかも,Xの死体や衣類からうかがわれる各所見からすれば,鼻口孔閉塞と扼頸のいずれについてもその存在を合理的に推認することができ,そのいずれもが窒息死という結果発生に寄与したことも合理的に推認することができるのであるから,殺害方法に関する上記の鑑定結果は合理的で十分信用に値するというべきである。) イ Xの着衣の付着物の鑑定 科学捜査研究室法医係によって,Xの着衣に関し,人血及び体液等の付着の有無及びその血液型についての鑑定が実施された。その鑑定の内容は以下のとおりである。 ①本件カーディガンにはヒト血痕及びヒト血痕とだ液の混合斑が付着し,血液型はO型と判定された。精液,尿の付着は認められない。 ②クリーム色スカートには血痕,尿,精液の付着は認められない。 ③白色トレーナーにはヒト血痕及びヒト血痕とだ液の混合斑が付着し,血液型はO型と判定された。精液,尿の付着は認められない。 ④長袖シャツには血痕,尿,精液の付着は認められない。 ⑤パンティーの前面のほぼ中央部から左右臀部相当部にかけて淡黄色の汚斑がみられ,人尿の付着が認められた。血液型はO型と判定された。SMテスト試薬を用いた酸性フォスファターゼ試験を行ったところ,陰部相当部のほぼ中央部が中程度の陽性反応を示し,その周辺部及び臀部相当部にいくに従って弱い陽性反応を示した。この陽性部の一部を切り取り,バェッキー染色後に顕微鏡で検査したところ,ヒト精子が検出されヒト精液の付着が認められた。精液付着部位はヒト精液と人尿との混合斑と判断され,その血液型はO型と判定された。精液の付着していない対照部位の血液型もO型と判定されたことから,精液付着部位のヒト精液の血液型はいずれもO型と判定された。 ⑥ガードルの陰部相当部位に淡黄褐色の汚斑が見られ,人尿の付着が認められた。血液型はO型と判定された。SMテスト試薬を用いた酸性フォスファターゼ試験を行ったところ陰部相当部のほぼ中央部に母指頭大,それよりやや後方に小指頭大(臀部寄り)のやや弱い陽性反応を示した。陽性部について一部を切り取り,バェッキー染色後,顕微鏡で検査すると精子が検出され,ヒト精液の付着が認められた。精液付着部位はヒト精液と人尿との混合斑と判断され,その血液型はO型と判定された。精液の付着していない対照部位の血液型もO型と判定されたことから,精液付着部位のヒト精液の血液型はいずれもO型と判定された。 ⑦パンティーストッキングには人尿の付着が認められた。血液型はO型と判定された。SMテスト試薬を用いた酸性フォスファターゼ試験を行ったところ弱い陽性反応を示した部位があり,その一部を切り取り沈降電気泳動法による検査を行ったところ,沈降線がすべてに認められ,ヒト精液の付着が認められた。精液付着部位はヒト精液と人尿との混合斑と判断された。血液型はすべてO型と判定された。赤褐色の血痕様付着物はいずれもヒト血痕で血液型はO型と判定された。 ⑧ブラジャーの表面及び裏面の任意の場所から,その一部を切り取り,ブルースターチ・アガロース平板法によるだ液定性試験を行ったところ,裏面に陽性反応を示した部位があり,その部位について残存澱粉検査,生成糖検査によるアミラーゼ試験を行うと,すべて陽性であったことから,ブラジャーにだ液が付着しているものと判断された。血液型について解離試験を行ったところ,1か所だけがA型と判定され,ほかは判定困難であった。だ液の付着していない対照部位に型活性は認められなかった。 血痕,尿,精液の予備検査はいずれも陰性で,これらの付着は認められなかった。 ⑨ヘアーバンドには血痕,尿,精液の付着は認められなかった。 ウ Xの死体の膣内を拭き取ったガーゼ片の鑑定 Xの死体の膣内を拭き取ったガーゼ片(入口)1片(資料1)とXの死体の膣内を拭き取ったガーゼ片(奥)1片(資料2)について,上記科学捜査研究室法医係により鑑定が行われた。その鑑定の内容は以下のとおりである。 SMテスト試薬を用いた精液の酵素反応である酸性フォスファターゼ試験を行ったところ,資料1に弱い陽性反応が,資料2にごく弱い陽性反応が認められた。その陽性反応部位について,バェッキー染色後,顕微鏡で検査したところ,資料1,2とも膣扁平上皮細胞を認め,資料1については精子の頭部をわずかに検出し,資料2については精子の頭部をごくわずかに検出した。次に,抗ヒト精漿抗体を用いて沈降電気泳動法により検査を行ったところ,そのSMテスト試薬陽性反応部位の資料1については明瞭な沈降線を,資料2については弱い沈降線を認め,資料1,2ともヒト精液の付着が認められた。以上のことから,資料1,2のSMテスト試薬陽性反応部位はヒト精液と膣液の混合斑と認められる。資料1,2のヒト精液と膣液の混合斑痕部について,それぞれ4箇所を任意に選び血液型検査を行ったところ,吸収試験,解離試験ともすべてO型と判定された。資料1,2の対照試験部位として付着物のない部位を選び,吸収試験,解離試験を行ったところ,型活性は認められなかった。また,フォスフォグルコムターゼ(PGM1)型の検査を行ったが,判定できなかった。なお,血痕検査を行ったところ,陰性であった。 エ Xの膣内及びパンティーに付着した精液の付着時期の鑑定 上記イ及びウの鑑定からXの着衣等に精液の付着が認められるところ,その付着時期について,V教授に鑑定嘱託がなされた。その鑑定の内容は以下のとおりである。 剖検時,Xの膀胱は空虚であり,Xのパンティー等に広範囲に尿斑が認められることから,Xは殺害時の死戦期に失禁したとしても矛盾はない。行方不明から発見までの間は時々雪が降り,寒い天候であり,解剖時にもパンティーの陰部相当部はまだ湿った状態であった。さらに,胃内容物の消化程度からXの死亡時期は食後1時間以内と推測され,解剖着手時である平成元年1月28日午前零時までに約2日経過していることになる。 仮に被害者が外出して死亡するまでの1時間足らずの間に性行為を行ったとすれば,精液が完全に乾燥しない時期に死戦期での失禁が起こったことになり,精液は尿斑が認められる範囲近くまで浸潤したと思料される。しかるに,SM試験陽性部は尿斑陽性部内に島嶼状に存在するにすぎないことから,Xのパンティー等に付着した精液は乾燥して硬くなり,失禁や降雪による湿りによっても浸潤し難い状態になっていたとして矛盾はない。すなわち,同精液はXが外出する際には既に付着していたものと思料され,外出から死亡までの1時間の間に性行為はなかったものと思料される。 Xの膣内容物の鑑定書(上記ウの甲62)及びXのパンティー等の鑑定書(上記イの甲60)の結果を検討するに,膣内容物のSM試験の呈色程度は膣入口では弱い陽性を,膣奥部ではごく弱い陽性を示すことは,X生存中24時間弱,精液が膣内に存在していた所見であり,死体膣内では2ないし3日で呈色は陰性化することからも,SM試験での陽性程度はX死亡の約24時間前に性行為を行ったことを示すものとして矛盾はない。上記の推定は,本件精液が約1日間生体膣内に,次いで2日間死体膣内に存在することにより,精子の検出が一部陰性化し,精子頭部のみがわずかに検出されたという膣内容物の顕微鏡による検査結果とも矛盾しないことなどから,Xの膣内,パンティー等に精液が付着した時期は,同人死亡の約1日前と推定される。 オ Xのパンティーに付着した精液のDNAに関する鑑定 平成14年7月15日,佐賀県警察本部長から科学警察研究所長あてに,Xのパンティーに付着した精液のDNA型と被告人のDNA型の異同識別に関して鑑定嘱託がなされた。同所警察庁技官Wらが鑑定した結果は以下のとおりである。 鑑定資料として,平成14年6月16日にXのパンティーから採取された布片(資料1),資料1の対照部位として同様に採取された布片(資料2),平成元年2月1日にXのパンティーから採取された布片(資料3,4),資料3,4の対照部位として同様に採取された布片(資料5),Xの血液(資料6)及び被告人の頭毛(資料7)について,外観検査,精液予備検査(酸性ホスファターゼ検査),細胞学的検査,血清学的検査,血液型検査,DNA型検査を行った結果,Xのパンティーから採取された布片(資料1)から精子のDNA型を検出し,その型が被告人の頭毛(資料7)のDNA型と一致した。 カ Xの乳頭部に付着しただ液及びXのブラジャーの付着物に関する鑑定 (ア) 上記イのとおり,Xのブラジャーには血液型A型のだ液の付着が認められた。また,司法解剖の際にXの乳頭部を拭き取ったガーゼ片の鑑定を科学捜査研究室において実施した。上記イ同様にブルースターチ・アガロース平板法によるだ液定性試験,その陽性部位について残存澱粉検査,生成糖検査によるアミラーゼ試験を行ったところ,同女の乳頭部にだ液の付着が認められ,解離試験によるとその血液型は被告人と同じA型であるとの結果になった。 (イ) 次いで,平成14年にXのブラジャー,Xの血液及び被告人の頭毛を鑑定資料として,Xのブラジャーの付着物について核DNA型の鑑定を科学捜査研究所において行ったが,十分な型判定ができず,被告人のそれとの異同識別はできなかった。 (ウ) そこで,同年,同様にXのブラジャー,Xの血液及び被告人の頭毛を鑑定資料として,ブラジャーの付着物のミトコンドリアDNAについて,当時の宮崎医科大学法医学教室のa助教授に鑑定嘱託がなされ,その結果,Xのブラジャーにはヒトに由来する何らかの細胞が付着していたことが認められ,Xと同じ型のミトコンドリアDNAとともに被告人と同じ型のミトコンドリアDNAが検出されたが,X及び被告人以外の人物のミトコンドリアDNAも検出された。 (2) Y関係 ア 死体の司法解剖 V教授の行ったYの死体の司法解剖の内容は以下のとおりである。 検査結果によれば,完全に白骨化しており,骨に損傷は全く認められなかった。性別は女性で,年齢は約50歳前後であり,死因,自他殺の別は不詳である。身長は145センチメートル前後と推測する。死後約1.5年と推測する。姦淫の有無は不詳であり,血液型は判定できなかった。薬物服用の有無も不詳である。アルコール含有の有無も不詳である。 イ 歯牙の鑑定 当時の佐賀医科大学口腔外科講師bが死体上下歯牙と歯科医院で保管されていたYのレントゲン写真とを対照したところ,死体の上下歯牙はYのものと一致した。 ウ サマーセーターの損傷の鑑定 本件死体遺棄現場において発見され,Yが失踪時に着用していたと認められるサマーセーターについて,平成14年に科学捜査研究所において鑑定を行ったところ,鋭利な幅のある刃物等による損傷は発見されなかった。 (3) Z関係 ア 死体の司法解剖 V教授の行ったZの死体の司法解剖の内容は以下のとおりである。 外表検査においては,全身腐敗高度で蛆虫が多数付着していた。 内景検査においては,内臓が蛆虫に蚕食されていた。 損傷検査においては,外表上に損傷は認められないが,内景においては頸部正中中央部,すなわち甲状軟骨上縁に相当する部位にほぼ母指頭面大の皮下筋肉内出血があり,その左やや上方約2センチメートルのところに小指頭面大の皮下出血がある。また,前頸中央下部,すなわち胸骨上縁の直下部にもほぼ二倍母指頭面大の皮下出血がある。前頸部深層においては,甲状軟骨の上甲状切痕部に小線状骨折があり,さらに,輪状軟骨は正中のわずか右方で完全に骨折し,骨折部には筋肉内出血が認められる。頸部内景にある損傷の性状,程度,配列(指頭面大の損傷が印象されていること)から,同人は手指により扼頸されたものと思料される。したがって,同人の死因は扼頸に基づく窒息であり,他為によるものと思料される。 同人の身体の腐敗変化は高度であり,気候,遺棄場所を考慮すると,同人の死から解剖着手時である平成元年1月28日午前4時までに経過した時間は約2か月くらいと推測される。 胃内容物がほとんど消化されていない状態であったことから,Zの死亡推定時間は食後1時間ないし2時間以内であったと思料される。 本件被解剖者の死後経過時間は約2か月くらいと推測され,精液の経時的検出限界を超えていることから精液検査は行っておらず,被害当時の姦淫の有無については不詳である。 また,剖検所見上,胃内容中には薬剤等は認められず,積極的に薬物服用を証明する所見は認められない。 前記のように,被解剖者の死後経過時間が長いため,採取する血液はなく,アルコール検査は行っていない。 血液型検査においては,毛髪,指爪を採取し,それらから解離試験によりO型と判定された。 被解剖者の年令は,頭骨の縫合程度,歯牙の咬耗度から約50歳前後と推測される。 5 本件当時の被告人の生活状況等 (1) 被告人の生活状況 ア 昭和62年7月当時の被告人の生活状況 被告人は,昭和59年7月20日に,窃盗,覚せい剤取締法違反(使用)の罪により,懲役1年6月・3年間執行猶予・付保護観察の有罪判決を受けた後,北方町大字βのα地区にある自宅に戻り,農業の手伝いをしていたが,同年12月ころから,c商店で働くようになった。c商店は,d生コン株式会社等の生コン会社に運転手を派遣しており,被告人も主にd生コンで運転手をしていた。被告人は,昭和62年10月に逮捕されるまでc商店で稼働していた。 上記のとおり,被告人は,昭和62年7月当時も,d生コンにおいて生コン車の運転手として稼働していたところ,被告人の稼働状況を記した輸送一覧表によれば,昭和62年7月に被告人が休んだのは,5日,12日,19日,26日の日曜日のほかに,3日,9日,16日,21日,28日,29日,30日であり,同月8日はd生コンに出勤している。 その当時,被告人は,d生コンの仕事仲間らと仕事帰りに飲みに行くことがあった。被告人がよく行っていたのは北方町の焼鳥屋「石松」であり,そのほかに「はまゆう」,「つゆ」,「ドリーム」,「桂」にも行っていた。また,c商店のcに連れられて「お俊」に行ったこともあった。 被告人は,昭和61年9月にeと婚姻し,被告人夫婦は,上記自宅において,母親f及び実妹gと生活するようになった。ところが,翌10月にeが死産し,それから徐々に夫婦仲が悪くなり,被告人の帰宅が遅いことや女性関係を理由に,被告人はeとけんかをするようになり,その際にeを何度かけったことがあった。また,eの勤務先の女性が自宅に来た際に肉体関係を持ったことがあり,そのことがeに分かって,けんかになったこともあった。 昭和62年5月ないし6月ころから,被告人は,自宅で飲酒したときなどに,知っている女性に誘い出しの電話をするようになった。 同年7月当時,被告人が外泊をしたり夜遅く帰ったりするので,fが女性との交際について被告人に注意をしたところ,被告人が家でも何でも燃やしてしまうというようなことを怒鳴ったことがあった。そのころ,被告人は,何でもないことにカッとなって,くそみそに暴言をはき,fの注意も聞かず,家の農業の手伝いも全くしないようになった。被告人がfを殴ったことはなかったが,物を投げつけたことはあった。また,覚せい剤を注射しているのではないかとfが尋ねたところ,被告人が口出しするなと怒ったことがあった。その上,被告人はeに給料を同年7月分から渡さず,反対にeから金をせびりとるようになり,eはその都度殴られたりするので,言われるたびに1万円くらいずつを被告人に渡していた。なお,eは,被告人から殴られたり,物を投げつけられたりされていた旨をfに話していた。 被告人は,昭和60年ころから覚せい剤の使用を再開させ,白石町や武雄市の暴力団から覚せい剤を購入しては北方町の山中に止めた車両内で使用していた。昭和62年の盆のころ,eが実家に帰ってしまったことにいらつき,被告人の覚せい剤の使用回数が増えた。 昭和62年10月,被告人は,覚せい剤使用の容疑で逮捕され,同年12月16日,覚せい剤取締法違反(使用)の罪により懲役1年2月の実刑判決を言い渡され,服役した。昭和63年3月に被告人はeと離婚した。 イ 昭和63年9月から平成元年10月までの被告人の生活状況 被告人は,昭和63年9月に上記刑を仮出獄後,αの上記自宅に戻り,再びc商店で稼働するようになり,運転手として砂等を運搬していた。被告人のc商店での給料は日給7000円で毎月5日に支給されていた。被告人は,昭和63年12月いっぱいはh商店に派遣され,平成元年1月からは,d生コンにおいてダンプで砂を運搬する仕事をしていた。c商店に出勤するときは午前7時すぎころに自宅を出ていた。仕事時間は,午前8時から午後5時までであったが,大体午後6時前にc商店に戻ってから帰宅していた。d生コンに行くようになってからは午前7時20分から午前7時30分ころには自宅を出ていた。帰りは午後6時ころで,遅いときは午後7時すぎころに帰ったこともあった。fが夕食を作っておくと,被告人は勝手に炊事場で食べたり,居間でテレビを見ながら食べたりしていた。 被告人は,c商店での稼働状況を運転日報(甲530)に記録していたが,それによると,被告人は,昭和63年12月7日もc商店に出勤し,同日午後5時過ぎには仕事を終えている。 被告人は,仕事帰りに酒屋等でワンカップの酒一,二本を買ってきたり,会社帰りに北方町の焼鳥屋「石松」に飲みに行くこともあった。また,パチンコをしに行くこともあった。被告人は電話をするときはほとんど2階の自分の部屋に電話機を持って行って使用していた。その当時,被告人は週に3度は外出していたが,外出先は家族に話さなかった。外出するときは,午後7時すぎくらいに出て午後10時か11時ころに帰宅していた。 被告人は,1月27日から連続して4日間大町警察署において佐賀県警察本部刑事部捜査第一課強行犯係長であったi警部補(以下「i取調官」という。)らから取り調べられたが,その間に自宅2階の被告人の部屋にfが来たことがあった。fが,被告人に対して1月25日のことを尋ねると,被告人は,自分は人を殺していない,友達のうちに行っていた旨答えた。fがその日に何をしていたのか尋ねても,被告人は答えなかったが,警察には話をしていると言った。fが,(殺人を)しているのなら一緒に死のうと言ったところ,被告人は,してもいないのに何で死ななければならないのかと答えた。被告人が使用していた車両と同様の飾りを付けた軽トラックが1月25日武雄ボーリングセンター駐車場に止まっていた旨の新聞報道があったことから,fが被告人にそのことをただすと,被告人は「おれは行っていない。」と答えた。 被告人は,4月17日ころまでc商店で稼働し,5月ころには自宅を出て福岡で生活するようになった。 平成元年10月,被告人は覚せい剤使用の罪で逮捕された。同年11月,fが佐賀少年刑務所に面会に行った際に,被告人は,fに対し,「1月25日の外出先は嬉野の友達のところだった。」と話した。 (2) 本件当時の被告人の女性関係 ア 乙との交際状況 被告人は,昭和62年5月ころ,d生コンの同僚らと,スナックドリームという店に初めて行ったとき,アルバイトをしていた乙と知り合い,それから1か月くらいたって交際するようになった。被告人は,仕事が終わった後に乙とドライブなどをし,ホテル等で肉体関係を持っていた。同年10月に被告人が覚せい剤で逮捕されて服役した後も交際を続け,被告人が昭和63年9月に仮出獄した後,再び頻繁に会うようになった。 平成元年(昭和64年)1月に被告人が乙と会ったのは,1日,8日,10日,15日,17日,21日,23日であり,21日と23日は,被告人が午後8時ころ乙の家に行き,午後10時ころまで同女の部屋で話をした。 1月24日,被告人は,乙と会わなかったが,その日の電話で,被告人が,乙の1月25日の都合を尋ねたところ,同女が会社の新年会があるなどと答えて,被告人とけんかになって電話を切るということがあった。 1月25日昼ころ,被告人は,乙に電話し,すぎやデパート近くのガソリンスタンドで乙と会って,午前中に接触事故を起こしたことを話した。同日午後10時ころ,乙は,被告人方に電話をかけて,被告人と1時間くらい話をした。 イ Xとの交際状況 被告人は,Xがα地区のA方で生活していたことから,Xの顔を知っていたが,顔を合わせれば会釈する程度であった。 被告人は,乙とは結婚を考えて交際していたが,他方で乙以外の女性と付き合って肉体関係を持ちたいと考え,昭和63年12月当時も乙以外の女性に電話をかけて誘ったりしていた。 被告人は,XがA方を出て実家に戻っていることを聞いていたことから,Xに電話をして誘い出し,肉体関係を持ちたいと考えた。そこで,被告人は,昭和63年12月上旬ころの午後8時すぎころ,Xに電話をかけたつもりで間違ってj方に電話をかけてしまったが,同人からX方の電話番号を教えてもらうことができた。早速,X方に電話をかけ,Xに出てくるように誘ったところ,Xがこれに応じて待ち合わせ場所まで出てきたので,以後被告人はXと交際するようになった。Xと会うときには,被告人がX方に電話をかけて,会う時間・場所を決めていた。XはX車両に乗って待ち合わせ場所までやってきて,被告人運転の車両に乗り換えてホテルに行っていた。 (3) 被告人の使用車両 被告人は,昭和59年9月ころ,白色の軽四輪貨物自動車(スバルサンバー。佐賀40せ3735。以下,「被告人車両」というが,関係者の供述中では「軽トラック」と表記されることもある。)を,北方農協から新車でローンを組んで購入した。また,被告人は,昭和60年9月ころに軽四輪乗用自動車(ダイハツミラ)の新車を購入した。さらに,被告人は,昭和62年4月ころ,上記ダイハツミラを下取りしてもらって,新たにグレーの普通乗用自動車(スターレット。佐賀56ひ5107)の中古車をk板金からローンを組んで購入したが,同年7月20日k板金に売却した。その後,被告人は,上記スターレットを売却した直後の同年7月下旬ころ,紺色の普通乗用自動車(マークⅡ)の中古車をk板金からローンを組んで買ったが,同年10月に被告人が覚せい剤使用の罪により逮捕されたので,同年11月か12月にfが上記マークⅡをk板金に処分した。 昭和62年6月ころ,被告人は,d生コンの同僚に福富町の鉄工所を紹介してもらい,そこで被告人車両の運転台の上部等に魚の鱗に似た紋様のステンレス製バイザー(以下「鱗ステンレス製バイザー」という。)を付けた。被告人は,通勤用にはほとんど被告人車両を使っていた。被告人車両には被告人のほか,f,g,e,乙も乗車したことがあった。また,被告人が服役中に,fがd生コンの運転手仲間や被告人の叔父に被告人車両を貸したことがあった。 平成元年2月ころ,d生コンの同僚が被告人車両の鱗ステンレス製バイザーを取り外した後,被告人は,同バイザーを友人に売却した。さらに,4月23日ころ,被告人は,株式会社l商会に被告人車両を売却したが,被告人車両は,4月26日に同社から警察に任意提出され,同日,領置された。 (4) 平成元年1月25日の被告人の行動状況 1月25日午前7時30分ころ,被告人は被告人車両を運転
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レイシスト / 野間易通 / 有田芳生 / 小田嶋隆 / 江川紹子 / 田中龍作 / 内田樹 / 福島瑞穂 / 佐藤圭 / 津田大介 / 池田香代子 / 中野晃一 / 入江亮 / 上野千鶴子 / 菅野完 / レイシストしばき隊〔言葉で検索〕 / 反日 / 【反安倍 闇のあざらし隊@MetalGodTokyo】 / はすみとしこ ● C.R.A.C.オフィシャルサイト ● C.R.A.C.@NoHateTV〔twitter〕 ● #レイシストしばき隊の検索結果 Twitter ● レイシストしばき隊を含むまとめ〔togetter〕 ● 対レイシスト行動集団〔Wikipedia〕 対レイシスト行動集団(たいレイシストこうどうしゅうだん、Counter-Racist Action Collective、略称C.R.A.C.(クラック)は、「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊)」を起源とする日本の市民活動団体。名前の由来は「レイシスト(差別主義者)」+「しばきたい」と「隊」からの造語であり、在日特権を許さない市民の会などの右派系市民団体を「レイシスト」と断じレイシストをしばく活動を「カウンター」と称して、在特会等への右派系団体に対するカウンター活動等を行っている、などと報道されている[3]。主宰者は野間易通。 ● しばき隊〔Bing検索〕 ■ 松本雅光の微罪逮捕事件 - 「公安監視対象団体」に認定されたしばき隊 「世に倦む日日(2020-01-11 23 30 )」より / 1月9日夜、しばき隊活動家の松本雅光が「車庫飛ばし」の容疑で警視庁公安部に逮捕され、TBSニュースで大きく報道されるという事件が起きた。車の車検更新時に虚偽の住所を届け出て違法に登録した罪で、これは、公安警察が極左団体を捜査摘発する際に使われる典型的な微罪逮捕の手法である。ネットの左翼しばき隊界隈に衝撃が走り、余韻は現在も続いている。誰もが無口になって静かだ。遂に、しばき隊が中核派や革マル派と同じ「公安監視対象団体」になった。今回の事件報道は公安によるその宣告に他ならない。しばき隊がこうした処置を受けたのは初めてのことで、また、マスコミ報道で「しばき隊」と団体名を明記されたのも初めてのことと記憶する。公安警察は「公共の安全と秩序」を使命とする国家権力機構で、辞書を引くと「国家の秩序維持と安全のために、反体制的運動や組織を取り締まる警察活動」と定義がある。 これまで、しばき隊の活動家やシンパの左翼は、しばき隊を反差別の正義の集団として自認し、社会的にも積極的に認められたリベラル派の運動体だと確信していた。朝日新聞や毎日新聞や神奈川新聞の論調は、実際にしばき隊をそのように位置づけ、健全で有益な社会運動として称賛的に紹介していた。今回の事件は、その様相を一変させるものであり、しばき隊に対する世間の評価と認識を一撃で転覆させるものである。意味と影響はきわめて大きい。TBSニュースのアクセスランキングでは、この記事が半日以上も1位を続けるという事態が生じ、事件に対する世間の関心の高さが示された。その後、マスコミでも追加報道はなく、ネットでも誰も問題を分析・解説する動きがないが、しばき隊運動(=「3.11以後の社会運動」)にとってきわめて大きな打撃であり、ターニングポイントとなる深刻な挫折であることは明らかだ。 (※mono....中ほど大幅に略、詳細はサイト記事で) / 覚えている者も多いと思うが、リベラルの権威の長谷部恭男は、憲法の表現の自由の立場から、ヘイトスピーチ法には反対意見を表明し、在特会を処罰して封殺するには既存の刑事法制の応用で十分可能だと論じていた。木村草太も同じ議論だった。そのヘイトスピーチ法の移植に最も熱心だったのが、法務省であり、日本政府官僚だったこと、あらためて強調するまでもない。米国化こそこの国の唯一の宗教である。日本のヘイトスピーチ法は、敢えて言えばTPPと同じであり、嘗ての大店法や金融ビッグバンと同じであり、また、ゴーンの司法制度批判と同じ類の、「日本社会の異質性と後進性」を粉砕するグローバルスタンダード化の選択だった。法務省こそがヘイトスピーチ法の定着を上から推進し、NHKでキャンペーンして教育し、概念を日本人に馴染ませ、服すべき新規範としてセメント化したのである。その結果、しばき隊が左翼の覇者となり、どのような暴力(誹謗中傷・嫌がらせ・リンチ吊し上げ)も許される特権集団となった。時代の「正義」のイデオロギーを独占した。この7年ほどの出来事である。 (※mono....中ほど略、詳細はサイト記事で) / 今後、誰がいつどのような容疑で摘発され検挙されてもおかしくない。ツイッターで自由奔放に、傍若無人に、気に食わない相手に暴言や侮辱や脅迫を吐き散らし、集団リンチや法律しばきで他者を排除していたしばき隊メンバーは、今後は公安にマークされたしばき隊活動家となる。 (※mono....中ほど略、詳細はサイト記事で) / しばき隊の異常な暴力に反対してきた立場から、今回の警視庁の決定を歓迎したい。今回の件を受けて、共産党が正気を取り戻し、しばき隊と絶縁する展開を望みたい。惜しむらくは、もっと早く、この地平と達成に持って行きたかった。 (※mono....以下略、詳細はサイト記事で) ■ しばき隊・闇のキャンディーズ事件!新潟日報社員による脅迫文まとめ 「俺たちの備忘録(2019.10.25)」より / 新潟日報上越支社の報道部長が、2015年11月に身バレするまでネット上で自分と異なる意見を持つ複数の相手を繰り返し誹謗・脅迫していた事件。 その文章があまりに下劣かつおぞましい事からネットで大きな話題になりました。 ただし全国放送のテレビや新聞での扱いは大きかったとは言えず、産経新聞以外ではその核心部分がほぼ報道されなかったので、ここで実際の発言や事件の要点などをまとめました。 (※mono....以下抜き貼り。詳細はサイト記事で) / 檀宿六(闇のキャンディーズ)という名前でツイッター上で他人への暴言や脅迫を繰り返していたのは、新潟日報社社員の坂本秀樹氏。事件発覚当時は勤続33年、50代の管理職。 新潟日報社は新潟市中央区の本社以外にも、西区の黒崎支社、長岡市の長岡支社、上越市の上越支社、そして東京都千代田区の東京支社、大阪市北区の大阪支社があり、坂本秀樹氏は上越支社の報道部長だった。 その記事を読めば分かるように新潟日報社は左派系のメディアです。 坂本秀樹氏は政治運動にものめり込んでおり、なんとあの「しばき隊」にも所属していました。 / 刺青の入った人物が多く、それを誇示することも多い。 デモを妨害するためなら暴力行為も辞さないことで名前を売った。 徹底して韓国・北朝鮮側に立ったその言動に、半島系の在日外国人集団だろうと当初から言われており、設立者の野間易通氏が2014年5月27日のツイートで「しばき隊のメンバーは全員がチョソン・インミングンの便衣兵です」と一見冗談めかした発言をした時も、深読みする人が多かった。 / 便宜上は2014年9月末に解散し、10月以降「C.R.A.C.」という新団体名を名乗っているが、中の人たちはほぼそのまま。 「しばき隊」の名があまりにも悪いイメージを持ち過ぎたが為の名前ロンダリングだと言われている。 / しばき隊など日本の(自称)リベラル界隈って、最近ではLGBTの人たちとも連携し「差別反対!」なんて声を上げているけど、その裏でダダ漏れしてる本音がこれ。 彼の発言を追っていて分かったけど、特に女性に対しての暴言が多くて酷い。 ちなみに、闇のキャンディーズこと坂本秀樹氏には大学生(2015年当時)の娘がいました。 娘もいる50代の男が、いったいどんな顔でこんな文を打ち込んでいたのかと思うと寒気がします。 / アメリカに隷属してる日本は原発をすべて破壊して滅んだ方が良い」 「子供にも未来なんか無いから滅ぼそう!」 この発言があったのは8月2日。 よりにもよって8月に「原発を破壊して日本を滅ぼそう」なんて日本人が言いますか? 日本には、日本語を話していても日本人じゃない人たちがいます。 この発言で俺は確信しました。あ、やっぱりあっちの人だなって。 日本を異様なまでに敵視する人たち。日本の原爆被害を嘲笑する人たち。 誰もが同じ人たちを思い浮かべるはず。 / 本人たちが「カウンター」と称するデモ隊への妨害行為に参加すると日当が出ることを坂本秀樹氏はハッキリと語ってます。 新潟から東京までのグリーン車の料金を調べてみると、片道およそ14,000円、往復で28,000円。 てことは少なくとも3万円ぐらいは出るのか、と思っていたらやはりそうでした。 / (※mono....なんとも酷い言葉(しばき隊側の…)が多いので、ほとんど割愛する。詳細はサイト記事で。) ■ 人はゴミにも宝石にもなる 「二階堂ドットコム( 2019/01/19 21 53)」より / しばき隊の元東大生で、活動家になってしまったひとだそうです。いまどきのサヨク転落人生かな。 ある意味時間と金と資源の無駄だよね。 (※mono....以下略) ーーーーー ◆ しばき隊手塚空氏、黒スプレーで謎の落書きを行い逮捕。反差別標榜活動家の哀れな末路 「1togetter(2019.1.19)」より / リンク Yahoo!ニュース 24 黒色スプレーで次々落書き、英語で「BUREAU」ナゼ?(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース 東京・港区で駐車場の壁など15か所に黒色のスプレーを使って次々に落書きをしたとみ - Yahoo!ニュース(TBS系(JNN)) (※mono....以下略) ■ 民進、共産、社民と関係の深いシバキ隊関係者を傷害で逮捕!左翼政党の暴力容認体質は危険! 「なでしこりん(2016.10.5)」より / 暴力関係者とつるむ福島、有田、小池は国会議員を辞めろ! 沖縄の基地妨害の裏にはやはり「チャイナマネー」が流れてる? ....なでしこりんです。おはようございます。昨日、在日の傭兵部隊「しばき隊」関係者の一人である「添田充啓(そえだあつひろ)(別称・高橋)」が逮捕されたそうです。添田って新大久保でのデモ当時は最初は日本側にいた人物なんですよ。 ....ところが、日本側にいた女性に愛を告白するも断られ、その腹いせに在日側に走ったんだとか。それが事実なら「中学生的恋愛観」を持った人なんでしょうね。在日側に寝返ったとたんに逮捕歴連発って!しかも今度は刑務所送りの可能性も!友人の選択、誤りましたね。「添田逮捕」にビビっている国会議員もいるんだとか。おそらくこの3人の議員さんたち、「添田なんて知りません」と平然んと答えそう。記事は産経新聞から。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) 【しばき隊悲報】しばき隊(現C.R.A.C)のリーダー野間易通さんのTwitterアカウントが凍結される ついでに彼のサブアカであるC.R.A.Cの公式Twitterも凍結される pic.twitter.com/13OA1Kqhr4 — 天道太子 (@horusan) 2016年6月6日 ■ ヘイト規制法に抵触?野間易通先生&C.R.A.C.アカウント ツイッター社より同時サスペンデッド処置 「Birth of Blues(2016.6.6)」より / ろくでなし子先生の予言的中! 【しばき隊】ろくでなし子「言論規制が今後強化されれば、国がよくないと恣意的に判断した行為はどんどん規制される方向になるのに、自分達は大丈夫と思い込んでる野間易通はマヌケ」 朝方、先生のTL拝見したところ、ろくでなし子さん含め複数人相手に罵詈雑言応酬でした。一度頭冷やした方がいいと思われるのですが、今更無理でしょうね。 規制が今後強化されれば取り締まる側(国)の恣意的な判断でなされるでしょう。他人へ「ゴミ」「バカ」など罵る行為はもちろん、国が良くないと判断した行為はどんどん規制される方向になるのに、自分達は大丈夫と思い込んでる方がマヌケでは。 https //t.co/pSfv9O2zHE — ろくでなし子一審一部無罪! (@6d745) 2016年6月6日 (※mono.--以下略) @nhk_news NHKが持ち上げていた団体で起きた朝鮮人による日本人リンチ事件も報道してください。 NHKとレイシストしばき隊はグルhttps //t.co/leBp3kJ5Vk しばき隊リンチ事件 被害者の顔のビフォーアフターhttps //t.co/m2dDfISec2 — 弁信 (@takiwasa) 2016年5月31日 ーーーーーーーー ■ しばき隊の暴力と狂気 - 独善と倨傲、権力欲と支配欲のカルト集団 「世に倦む日日(2016.5.31)」より / 被害者の衝撃の受傷写真が公開され、しばき隊をめぐるネット言論の空気は大きく変わった。写真は何よりの証拠であり、事件の真実を語る説得力となるものだ。福島瑞穂も見ただろうし、田中龍作も見ただろう。上野千鶴子は初めて見たのかもしれない。内田樹も見ただろう。佐藤圭とか津田大介とか池田香代子とか、しばき隊とべったり癒着しながら左翼リベラルの言論を仕切ってきた者たちも見ただろう。中野晃一も見ただろう。この、見るも無惨な人間の顔がしばき隊の暴力なのだ。人間の尊厳を貶めるしばき隊の暴力とは、この写真に撮されたものだ。普通の人間の顔をこのようにしたのは、しばき隊の政治暴力であり、しばき隊の憎悪と狂気の思想である。高島弁護士は、しばき隊はオウム真理教と同じカルトだと言った。私もその考え方に同感する。この受傷写真が公開されたとき、しばき隊の兵隊の入江亮が、「写真見ましたが、エル金さん、ようあそこまでで我慢しんしゃったですね。俺が同じ立場だったら、我慢出来ずに殺してますね」とツイートした。そのツイートに野間易通がからかいを入れて返している。これがしばき隊のコードとプロトコルなのだ。しばき隊という集団の狂気をよく示す場面である。 +続き 関西学院大学教授の金明秀が5月19日に発したところの、被害者Mを脅し上げたツイートも、しばき隊の独善的で暴力的な人格性をよくあらわしている。「おまえ、自分を守ってもらっているという自覚はあるのか?自分の彼女を守ってもらっているという自覚はあるのか?」。金明秀と野間易通のTwでの言動は非常に類似性があり、自分が絶対に正しいという態度を崩さず、常に相手に対して威圧的に振る舞い、自己が優越者として上に立つ関係性を恫喝によって押しつける。それを他に(子分と周囲に)認めさせようとする。しばき隊の幹部にとって、リンチに遭い、さらに二次被害を受けている被害者の苦痛など何も眼中になく、加害を平然と続けている自分が正しく、自己正当化の強弁を吐き散らす。誰も文句を言わなければそれでいいのだ。反省や後悔などどこにもない。被害者の写真を見た多くの者は目を背ける気分になったに違いないが、野間易通やしばき隊の幹部はそうではないのである。日常が歪んだ傲慢な気分の中にあり、暴力と嗜虐の空気を吸って生きていて、痛めつけられ、屈服させられ、泣き寝入りさせられている者たちの苦痛や屈辱を餌にして生きている残忍で冷酷な野獣だからだ。 辛淑玉は事件直後に書いた文書でこう書いている。「私の手元には被害者Mさんの写真と、そのときに録音されたテープがあります。(略)写真を見て、胸がはりさけそうでした。これはリンチです。まごうことなき犯罪です。酒を飲んだ流れで、深夜に彼を呼び出し、一時間もの間殴り続け、鼻を骨折させ、顔面を損傷し、血だらけになったMさんを放置したまま宴会を続けている。その音声は狂気のようでした」。現時点で録音証拠は未だ公開されていない。が、リンチの進行現場の録音を聞き、その感想を上げた者は辛淑玉を除いて2名いる。1名は高島弁護士であり、もう1名は医師のKangKimである。KangKimは、ネットに公開される前に写真を入手して、医師としての正確な診断と所見を上げた者だ。録音を聞いた後の二人のツイートを見ると、リンチの凄まじさは、この写真を見て感じ取るものよりさらに激しい感情を人に呼び起こすものであることが窺える。おそらく、どこかの時点で録音も公開されるだろう。真実がすべて明らかにされるべきだとKangKimは言っていて、私もその意見に同感する。写真公開によってネット世論の空気は一変したけれど、録音公開はさらに大きな衝撃を与えるものになるに違いない。 被害者の凄絶な写真が公開された後でも、しばき隊の最高幹部の一人である五野井郁夫は、このリンチ事件を「単なる個人間の民刑事事件」だと言い、ネットで情報提供が相次ぎ、関心が集中している事実について、「悪意の第三者が過去の恨みや嫉みからネット炎上させただけ」と言っている。「悪意の第三者」とは誰のことで、「過去の恨みや嫉み」とは何のことだろう。私も高島弁護士も、李信恵やLKやBには会ったこともないし会話を交わしたこともない。この五野井郁夫の根拠のない言いがかりこそ、まさに悪意による誹謗中傷そのものだ。そして、この事件を「単なる個人間の民刑事事件」と断定する姿勢こそ、無責任で悪質なデマゴギーそのものである。この刑事事件が単なる私人間の喧嘩騒動か、それとも特定の社会運動団体における内部リンチか、その答えは最終的に次の司法の場で決着するだろうが、さしあたって、こでは加害者側の弁護士が2015年1月19日に被害者側の弁護士に送付した文書の書面を確認してみよう。こう書いてある。「当職は、2014年12月16日夜から17日未明にかけ、大阪市北区曽根崎新地内飲食店ビルにおいて、□□氏に対して長時間にわたって罵倒や暴行を加え、その結果、 c0315619_16554581.jpg□□氏に対して、鼻骨骨折、顔面打撲、頭部打撲、両耳介打撲、右下眼瞼挫創、口腔挫創等加療約3週間以上に及ぶ重傷害を負わせた□□□より依頼を受け、被害弁償と慰謝、その方法と調整のために依頼を受けた弁護士です」。つまり、暴行は一方的なもので、この文書は被害者が加害者に対して責任をとるための連絡と打診であり、私人間の喧嘩などではない。しばき隊は、この間一貫してリンチの事実を否定し、リンチではなく喧嘩だと言い張ってきたが、おそらくその最後の論陣を張っているピエロが五野井郁夫だ。また、2015年1月27日の辛淑玉文書でも、録音を聞いた辛淑玉が明確に「これはリンチです」と断定している。五野井郁夫は録音は聞いてないだろう。録音も聞いていない五野井郁夫が、辛淑玉の判断を否定して、リンチではなく私人間の喧嘩だと言い切ることができる根拠はどこにあるのだろう。辛淑玉は「これはリンチです」と言っているが、それなら五野井郁夫は、辛淑玉もまた「過去の恨みや嫉みから」単なる喧嘩をリンチと言っている「悪意の第三者」にするのだろうか。根拠のないデマを吐き、しばき隊の悪事を無理やり擁護しているのは誰なのか。この1か月間、しばき隊はリンチの事実を否定し続けてきたが、そのたびに新しい証拠が飛び出し、しばき隊側の虚勢は崩されてきた。 1年半前の大阪でのリンチ事件は、しばき隊において決して偶然の出来事ではない。必然の産物だ。暴行に加わった李信恵とLKとB、そして残り2名の集団は、血だらけの状態の被害者を放置し、酒宴を続け、被害者を罵倒して店を去って行った。そういう非道なことができた。そういうことができて、卑劣に開き直って立ち回ることができるのがしばき隊という集団だ。どうしてそんなことができるのか、どういう精神構造だからそんな異常な行動ができるのかは、平素の野間易通のTwを見ればすぐに理解できるし、しばき隊がネット上で敵に対して行っている攻撃の手法を見れば一目瞭然だろう。オウム真理教と同じなのだ。覚えておられる方も中にはいるかもしれないが、2014年の2月25日に私は『左翼の政治暴力 - 内ゲバのときに平常者が凶悪な暴徒に変身する』という記事を書いた。今から振り返って、我ながら何かとても予言的な感じというか、そういう印象を強く覚える。これは都知事選の政治についての分析だった。都知事選は2014年の1月から2月の出来事で、この1年後、大阪で大変な事件が起こり、辛淑玉やコリアNGOセンターやら、関西しばき隊周辺の学者たちがバタバタ騒動することになる。左翼の政治暴力が復活したことを指摘した記事だった。そして、しばき隊論である。 まさか、大阪で本当に半殺しのリンチ事件が起きることになるとは知る由もなく。 ■ 千葉麗子氏が曝した反原発パヨクの正体と洗脳集会 シバキ隊が自ら本物の暴力団と朝鮮メディアに告る他 「はやぶさのブログ(2016.5.3)」より / 千葉麗子が体感した反原発集会の主催者の正体と洗脳手口 「じゃぱそく!(2016.4.26)」より 63 ジャンピングDDT(庭)@\(^o^)/ 2016/04/25(月) 23 54 36.81 ID JF7WKgAT0.net チバレイ爆弾凄いな。 パヨクが粉砕されとるw 74 カーフブランディング(愛知県)@\(^o^)/ 2016/04/26(火) 00 08 31.12 ID DTP27y7y0.net 右派にも反原発はいくらでもいるんだろうけど最前線で騒いでるのはこんな連中だからな・・・ ■ 身バレで会社をクビになる人が続出 「せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』(2015.12.22)」より / 長い文章ですが紹介します。読み応えがあります。 Twitterで人生終了? ”身元バレ”で会社をクビになる人が続出する背景 デイリーニュースオンライン 2015.12.21 16 00 http //dailynewsonline.jp/article/1060508/?page=1 (引用記事など中ほど大幅に略、詳細はブログ記事で) / しばき隊の全容が判明したことも、大きな成果でした。これもネットの力でしょう。下記はネットの匿名掲示板にあったものです。序列が正しいか、そうでないかは、私の知るところではありません。 ..................................................................................... 黒幕?:竹内ひろみ夫婦(71)(大阪外国語大学出身)元ユニチカ管理職、現生駒市議会議員。二人とも共産党員 | 最高幹部:№1 野間易通(49)(大阪外国語大学出身)元ミュージックマガジン副編集長。ミュージシャンに知人が多い 最高幹部:№2 竹内 真(42)(多摩美術大学・竹内夫妻長男)元バスキュール社デザイナー。パンクロック 最高幹部:№3 木下ちがや(akaこたつぬこ。一橋大学院博士課程中退)明治学院大学非常勤講師政治学→SEALDs奥田の大学 | 実行リーダー:石野雅之(55)(東京理科大学)大学生協連合会管理部システム課課長。ロックギタリスト 中堅幹部:久保田直己(57)(東京大学)元Fセキュア・マーケティング・マネージャー。ヘビメタマニア | 隊員:竹内徹志(35)(同志社大学・竹内夫妻次男)日本触媒総務部法務グループ。ミュージシャン 隊員:山本匠一郎(40)(早稲田大学)(設計事務所)経営。ハードコアパンク 隊員:伊藤和子(47?)(早稲田大学)弁護士(登録94)。#はすみリスト拡散。国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長 隊員:神原元(49)(早稲田大学)弁護士(登録00)。久保田直己の保護。初期からのしばき隊メンバー 隊員:添田充啓(42)(aka高橋直輝)男組組長。逮捕歴複数。 隊員:竹内美保(55)音楽ライター(ミュージック・マガジン他)竹内家との関係は不明 理論的指導者①:小熊英二(53)(名大-東大出身)慶応義塾大学教授・反原発運動家 理論的指導者②:中野晃一(45)(東大-オクスフォード-ブリンストン出身)上智大学教授政治学者・SEALDsデモを煽動 ................................................................................ 2ちゃんねるなどには、これらの人の全てではないが住んでいる場所なども書かれて出回っています。別にどこに住んでいようが我々には関係のない事です。 来年はどのような展開が待っているのか、実に楽しみです。実に多彩な顔触れです。もっとたくさんの隠れた人がいるのかも知れません。 (※mono.--以下略) しかし、私のツィートは基本的にネット上のニュースやブログなどをリンク付きで皆さんに紹介させていただいているスタイルなので、特定の個人情報を晒すなど覚えがない。Twitterから削除を指示されたツィートはこれである。 pic.twitter.com/EIZZvHgykh — perfumekawaee (@perfumekawaee) 2015, 11月 27 ■ 「ヘイト」の概念を混乱させ在日差別を助長するしばき隊の横暴と利敵 「世に倦む日日(2015.12.5)」より / 憲法学者の長谷部恭男は、「ヘイトスピーチ」の法規制に対して、憲法の表現の自由の立場から反対の意見を上げている。今年7月の朝日の対談記事にこうある。「表現の内容に基づく規制は、表向きは正当な理由、立法目的を掲げているものの、経験的に言って、政府の側に特定の党派や思想を抑圧しようとする不当な動機があって導入される蓋然性が高い。そうすると、思想や情報の流通がゆがめられ、思想の自由市場がうまく機能しなくなる。だから、表現の内容に基づく規制は、原則許さない、というのが憲法学のオーソドックスな考え方。ヘイトスピーチも表現活動であり、その規制は表現の内容に基づく規制ということになる。やはり、慎重の上にも慎重に、規制の必要性や合理性を考えねばならない」「ヘイトスピーチと言われるものがたとえば、特定の個人や団体に、人格権の侵害や業務妨害という形で、回復困難で重大な損害を与える場合、現行法でも、差し止めや損害賠償を請求することは十分可能。現に実例もある。日本の現行法はそうした害悪に柔軟に対処できる懐の深さを備えている」「ヘイトクライムとヘイトスピーチは区別すべきだと考える。ヘイトクライムを重く処罰することは憲法学から見ても、問題は少ない。ただ、そのことと、ヘイトスピーチについて、どのように対処すべきかは、別のことだと考える」。 「ヘイトスピーチ」の法規制を推進する側からすれば、この長谷部恭男の主張はきわめて保守的で、ある意味で反動的にすら映るのだろうが、現在の私の立場は長谷部恭男に近い。あくまで現時点ではという前提の上だが、長谷部恭男の議論に特に共感するのは、「ヘイトスピーチ」の法規制が政府権力によって行われた場合、特定の思想や党派を抑圧する不当な動機で導入される場合が多いという警戒の指摘である。一般論としてまさにそのとおりだろうし、言論・表現の自由を国家権力が制限しようとするときは、必ずそうした邪悪な政治目的が裏に介在している。大学の憲法学の講義でもそう習った。前々回、オーウェルの「1984年」の世界を見ながらしばき隊の問題を考察したが、ネット市民社会の中で、しばき隊は特別な警察権力を持っていて、彼らのイデオロギーとルールに違反する者を摘発し、集団の暴力で熾烈な制裁を加えている。その姿はまさに思想警察であり、彼らが、彼らの論敵を「ヘサヨ、ネトウヨ、レイシスト」と断罪し、思想犯罪者として処刑する。イスラム国と同じだ。集団リンチで罵倒と侮辱を浴びせ、デマを捲き散らし、個人情報を晒して嫌がらせし、神原元の「法律しばき」で脅迫し、二度と抵抗できないように痛めつけて屈服させるという刑を執行している。しばき隊によって、「ヘサヨ、ネトウヨ、レイシスト」と認定された者は、公共敵の烙印を押され、ネット社会で生きる権利を奪われる。 +続き 現実に、ネットの中で、しばき隊の暴力によって人権侵害が頻発していて、訴訟沙汰になっている事件も幾つもある。しばき隊の傍若無人と乱暴狼藉は、自由に政治を言論するネット市民にとって、もはや無視できない限界の段階に至っていると言っていい。問題は、そのとき、彼らが「ネトウヨ」だの「レイシスト」だのという定義を恣意的に決めていることで、定義の範囲を自在に拡大させていることである。それは、「レイシスト」認定だけでなく、「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の概念も同じだ。しばき隊にとって都合の悪い人間を「レイシスト」と認定し、しばき隊を批判する言論を「レイシズム」だと規定する。「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の概念が一般に十分に定着しておらず、一つの通念でそれらが人口に膾炙されるまでに至ってなく、多義的な用法が流通している現状で、それらの語を定義する権利をしばき隊が独占することは、彼らに支配の道具を与えることに等しい。規制法案(人種差別撤廃施策推進法案)はまだ民主党などが国会に提出したばかりで、自民と公明は反対であり、成立の見込みは立ってないのだが、しばき隊は、もうすでに法が制定されたかのような態度で、「ヘイト」や「ヘイトスピーチ」の語を振り回し、論敵攻撃の武器にして活用している。自分たちが規制法を推進してきた主力だから、解釈も運用も自分たちに権限があると言わんばかりに、無差別に「ヘイト」のレッテルを貼り、「レイシスト」に認定している。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で。魚拓) ■ 【しばき隊女性弁護士騒動】「日本女性レイプ無謬論」を展開する女性弁護士に李信恵先生リツイートで間接抗議「(上瀧浩子は)平和に倦んだ腐れ頭が産み出したクソみたいな代物」 「Birth of Blues(2015.12.4)」より / こちらの続き。 【女流しばき隊弁護士】「ネトウヨの子供に生きる価値はない!毒飲め早く死ね!は差別でない」「在日による日本女性レイプ願望発言は差別ではない」幼稚な非常識ツイートを一括非表示 政治思想がどうであれ、正気な人はこんな支離滅裂な発言しません。 菅直人と同じ臭いがします。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) 【新潟日報】 ■ しばき隊とは何か - 予備的考察としてのスターリンの人格形成 「世に倦む日日(2015.11.29)」より / 新潟日報記者の事件を、辺見庸はどう思って見ただろうか。同業の人間が起こした事件であり、関心を持たないはずがないと思われる。おそらく、内容を知って絶句したことだろうし、辺見庸が考えるファシズム論に新たな地平を拓く材料になったというか、確証となる一撃を与えたに違いない。事件を起こした坂本秀樹は地方紙の記者である。朝日や読売など大新聞の記者ほどには腐って崩れてないと想定されるところの、地方紙の記者であり、しかも政治的な立ち位置は辺見庸とほぼ同じ、反安倍の、すなわち左翼リベラルに属する一員だ。しかし、暴言のおぞまじさは2chに跋扈するネット右翼以上に狂暴かつ凶悪で、気が滅入るほどグロテスクで、病的な狂気と錯乱に満ちている。精神に異常を来しているとしか言いようがない。地方紙の報道部長の要職にあった左翼の新聞記者が、匿名Twで何年もこんなことを書いていたという事実を、辺見庸がどう論評するか興味深い。辺見庸にとって、衝撃というか憤激や落胆をそそるのは、この男の狂乱の罵倒ツイート群よりも、事件について何も真実を報道せず、本人の酔ったはずみでの不祥事に解消し、動機と背景を隠蔽しているマスコミの姿勢であり、事件について正しく調査検証して説明責任を果たすこともせず、当人を懲戒解雇の厳罰処分にもせず、記者は実名でTwするべきなどと話をスリカエてゴマカシている新潟日報だろう。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ※ 魚拓 ■ ろくでなし子が語るぱよちん一派からの誹謗中傷事件の真相 パヨクの主張がドンドン墓穴を掘っているw 「はやぶさのブログ(2015.11.30)」より / ぱよちん音頭に叩きのめされたしばき隊を徒然にかたるろくでなし子 ~ 自分のことを正しいと信じて疑わない~しばき隊一派から誹謗中傷を受けたろくでなし子が語る「ぱよちん騒動」 (※mono.--画像略) / 「新潟日報上越支社の坂本報道部長による高島章弁護士へのTwitterでの誹謗中傷事件について、ご意見をお願いします」 産経デジタル担当編集Kさんからこのような依頼を受けたのは、わたしも最近、しばき隊(通称レイシストをしばき隊)の一派の方々からTwitter上で誹謗中傷の集中攻撃を受けていたからだと思います。 「闇のキャンディーズ」という匿名で、新潟水俣病第3次訴訟の弁護団長を務める高島章弁護士を「はよ弁護士の仕事辞めろ」「うるせー、このハゲ!」などと罵っていた人が新潟日報の社員であり、しかも報道部長という管理職の方だったことに、わたしは少なからず衝撃を受けました。まだ入社したての若者ならともかく、それなりに年齢を重ね、部下を指導する立場でもある人が、まるで小学生のいじめのように大はしゃぎしていた……この国は本当に大丈夫なのかと、「ろくでなし子」と名乗るわたしでさえ、愕然としました。 この件について、既に報道されている坂本記者の弁によれば、「お酒を飲んでいたから」とのことでしたが、「匿名」という隠れ蓑に甘え、日頃のストレスを文句を言えそうな相手にひたすら撒き散らす行為に、報道人としての倫理観うんぬんよりも、大人としてどうなのかという疑念は尽きません。 実はこの事件から1週間ほど前のことですが、わたしも高島弁護士と同じような状況になりました。 (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ 身バレ相次ぐ「しばき隊」の断末魔(2) 「せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』(2015.11.18)」より / 「しばき隊」幹部、正体判明!過去の発言に「ヘイトスピーチ」との批判も 「C.R.A.C.(しばき隊)」の関係者が、はすみとしこ氏のイラストを称賛する人々の一覧を公開した。 これに端を発する騒動に関して、続報を配信する。 しばき隊の関係者たちの個人情報がネット上に拡散される中で、幹部であるという男性も同様の状況に追い込まれた。 男性は、しばき隊としての活動では、氏名や勤務先を伏せていた(そのため、本記事でも勤務先等については記さないこととする)。 しかし、ネット上に自身が掲載していた各種の情報を手がかりに、素性を特定された。 注目された事柄の一つは、身内に日本共産党の関係者がいるらしいということだ。 身内とされる市議会議員が、当該の男性について記していたと思われる記事が、議員のブログから見つかった。 東京でデザインの仕事をしている息子が、本人が主催するデモのプラカードを作成したのだという。ネット上の各所で話題になると、この記事は削除された。 http //tanteiwatch.com/wp-content/uploads/2015/11/0119.jpg 男性がしばき隊の活動で、有名ブランド等のTシャツのデザインを模倣したものを作成していたことも判明。 Twitterでは、それがパロディ作品であることも公言していた。一方、男性の職業はデザイナーであることが発覚した。 すると、デザイナーがこのような模造品を作ることはいかがなものかという異論が提起された。 http //tanteiwatch.com/wp-content/uploads/2015/11/0217.jpg 今夏に男性が、評論家の石平氏に対して「普通の日本人じゃない奴が何言ってんの?」とツイートしたことも物議を醸した。 石氏は、中国から日本に帰化した人物である。上述の発言は、しばき隊が日頃から非難の対象としている「ヘイトスピーチ」そのものではないかという意見が続出した。 http //tanteiwatch.com/wp-content/uploads/2015/11/0316.jpg (※mono.--以下略) ーーーーーーーーーー ■ 身バレ相次ぐ「しばき隊」の断末魔 「せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』(2015.11.16)」より / 会社を辞めて失業、中指立てや罵声のツケがやってきた。 この男については何度か書いているので、皆さんもご存知と思いますが、ネットでは「しばき隊」のボス的存在と言われています。 しかし、このイラストは本当に上手に書けています。この画家の書いたイラストにケチを付け、賛同した人達の個人情報をネット上で晒した為に、反撃をくらい身バレしてしまった。 身バレ・・・・身元、身分が明らかになってしまうという意味のスラング 。主にネット上のブログやSNSなど、本名を晒さないツールを使用しながらも書いてある 情報などから身元が特定されることに対して良く使われる。 これまで「ネトウヨ」などと散々保守系の普通の人達に対してネット上で攻撃してきた訳ですから、これは当然の報いが来たという事になります。 (※mono.--中略) / 次にこの男も身バレして会社を辞めることになった。「しばき隊」のbcxxx(竹内真)の母親は、日本共産党の生駒市議会議員・竹内ひろみだった。 母親が共産党で在日の社長の会社に勤めていたようだ。 この男も散々ツイッターなどで我々を口汚く罵っていたが、その当然の報いが今回の身バレとなった。 (※mono.--中略) / しばき隊がより共産党寄りを鮮明にすると、かつて共産党員で除名された有田芳生の立場は形無しですね。有田芳生の面目丸つぶれと言ったところでしょうか。日本共産党も一緒に行動してきた有田芳生にも同席願って聞いて見たら良いのにね。(笑) ◆ 【#ぱよぱよちーん 状態】『日本スマートフォンセキュリティ協会』の活動内容のページからしばき隊の久保田○○さんの名前が消える !!! 「保守速報(2015.11.4)」より / 1: ドラゴンスープレックス(岐阜県)@\(^o^)/:2015/11/04(水) 18 19 09.64 ID 5MfTHwEA0.net 【現在のサイト】 一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会 活動内容(以下抜粋) (ア)マーコムWG リーダー: 田上 利博(サイバートラスト株式会社) サブリーダー: 吉田 明子(デジタルアーツ株式会社) 目的: JSSECの各部会/WGからの情報をタイムリーに配信し情報の展開を通じてJSSECの活動を啓発していく。 https //www.jssec.org/activities ............................... 魚拓】 ウェブ魚拓 が https //www.jssec.org 443/activities 2015年11月4日 15 46の魚拓を表示しています。 一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会 活動内容(以下抜粋) (ア)マーコムWG リーダー: ○○○ ○○(□□□□□□株式会社) サブリーダー: 吉田 明子(デジタルアーツ株式会社) 目的: JSSECの各部会/WGからの情報をタイムリーに配信し情報の展開を通じてJSSECの活動を啓発していく。 http //megalodon.jp/2015-1104-1546-46/https //www.jssec.org 443/activities ■ しばき隊の大不祥事、マスゴミは報じるかな? 「パチンコ屋の倒産を応援するブログ(2015.11.4)」より (※mono.--前半記事は日中韓会談関連。略。) / さて、すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、 レイシストしばき隊のメンバーの一人が はすみとしこのイラストを持て囃しているという理由で 300名以上の住所、出身校、勤務先、個人名などの個人情報をネットに流出させました。 これに対してネットではこのしばき隊メンバーの特定を行い これをやったしばき隊の人物が F-Secureのマーケティングマネージャーの久保田直己であることを特定しました。 F-Secureと言えばセキュリティソフトベンダーとして有名で マイナンバー関連や防衛省関連でも仕事を請け負っている企業です。 そんな企業の人間が「政治的に気にくわないから」という理由で 大量に個人情報を流出させた事は致命的な問題です。 少なくともF-Secure社はこいつを即懲戒解雇した上で提訴すべきでしょう。 また、私達は久保田直己が二度とこの業界で働けないように 上方の拡散・周知を徹底すべきでしょう。 また個人情報を抜き取って別の方法で悪用する危険性が高いのですから。 (※mono.--中略) / 今回の事で久保田はF社をクビになるかもしれませんが、 それ以上にF社の受けるダメージは相当に深刻なものとなるでしょう。 F社はまとめてこのバカに賠償請求する必要があります。 「セキュリティ専門企業の部長が大量の個人情報を流出させた」 (しかも個人の政治的思想という理由で) 普通に報道で大騒ぎになっているべき案件です。 今までも逮捕者を出してきたチンピラ集団がしばき隊ですが、 「どういう理由で個人情報を流出させたか」 「犯人はどういう人物なのか」 「犯人が所属しているしばき隊とはいったいどういう集団なのか」 マスゴミがこういう当たりに触れないでどうやって報じるのか楽しみです。 マスゴミの報道姿勢の偏りぶりを示す好例として記録できると思っています。 【反安倍 闇のあざらし隊@MetalGodTokyo】 第三部 #ぱよぱよちーん ・Youtubeの画像から住所、電話番号が判明 ・更にハムのコールサインを特定 ・ハムのコールサインから無線局免許が判明 ・ストリートビューから無線のアンテナの規模が判明 もはやコンプライアンス違反を越えて工作員疑惑にまで発展してる… — 水魚 (@nemurujp) 2015, 11月 3 第二部 (1) #ぱよぱよちーん ・セキュリティ会社は防衛省、マイナンバーともかかわりのある会社と判明 ・また、FBのセキュリティもこの会社 ・FBで非公開にしている情報が拡散された情報の中にあったと拡散されたユーザーから連絡 — 水魚 (@nemurujp) 2015, 11月 3 ーーーーー 久保田直己の副垢 https //t.co/pQZJwgmNXG https //t.co/BmVynqBsdB マジだよ。本人がこの垢ではすみ画を拡散したと認めてるから。 — 灰猫 (@ashcat9999) 2015, 11月 3 ■ 【#ぱよぱよちーん 逃亡】しばき隊の久保田○○さん、ツイッターアカ削除するもTwitter検索サービスTOPSYから閲覧可 「保守速報(2015.11.3)」より / 308: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 19 51.90 ID 2M5xTkyJ.net いやー TOPSYで何度もアカウントサーチしてひっかけておいてよかったわー http //topsy.com/s?q=from%3AMetalGodTokyo window=a type=tweet sort=date 440: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 24 11.29 ID PpuRK19R.net 佐野どころの話じゃないだろこれ 308 482: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 25 27.64 ID M8YQdpfb.net 308 イイ仕事してますね、正に匠の技 718: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 33 39.74 ID S3EqOaSc.net 308 あーあー リア凸始まるなあ 346: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 20 59.44 ID I47GAG5A.net この先、セキュリティ関連会社の新人研修ではぱよぱよちーん事件として ずーっと語られていくのかな。 349: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 19 21 03.76 ID S1776hUs.net 情報をまとめて流出させて煽るような人間がセキュリティ担当ってギャグだね (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ーーーーー ◆ 【#ぱよぱよちーん】F-Secure日本法人社長「可及的速やかに調査の上、対処する」 「保守速報(2015.11.3)」より / 230: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 17 48 23.22 ID fSwxnpyt.net 弁信 @takiwasa F-Secure日本法人の社長様から以下の返信をいただきました。 「可及的速やかに調査の上、対処する」とのことです。 F-Secure日本法人の社長様から以下の返信をいただきました。「可及的速やかに調査の上、対処する」とのことです。 https //t.co/Znx05UEQFx #FSecure #久保田直己 #はすみリスト — 弁信 (@takiwasa) 2015, 11月 3 ぱよぱよおじさんたいへんなことになってきた!! (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ーーーーーー ◆ 【#ぱよぱよちーん】しばき隊の久保田○○さんが会社を使って個人情報特定「業務スキル、フル活用」→しばき隊「自宅に遊びに行っちゃおう、調子に乗ってんと〆んぞ」 「保守速報(2015.11.3)」より / 携帯からなら一発で特定。PCからProxyかましてても追い込みかけるよ。 セキュリティ業界の総力あげるからな。 携帯からなら一発で特定。PCからProxyかましてても追い込みかけるよ。セキュリティ業界の総力あげるからな。“ .@nonuclear563 @CHIBAREI_DURGA お前のガキは金曜18~20時、家に独りってことだなヒヒヒ ” — 反安倍 闇のあざらし隊 (@MetalGodTokyo) 2013, 7月 5 会社を使うって公言してるじゃん 323: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 15 00 54.65 ID KaprGWsj.net 256 あーこれは脅迫になるんじゃないか? 406: 丶`∀´ (´・ω・`)(`ハ´ )さん@\(^o^)/:2015/11/03(火) 15 04 40.22 ID jKfjchv1.net 323 これは、普通にF-securityに通報対象だね 業務外のしかも個人の脅迫目的に、会社のシステムを流用してる可能性が高い ーーーーーーーーーー ■ しばき隊の久保田直己さん(セキュリティ企業勤務)がネトウヨ個人情報を大量流出 「もっこすぬ~ん(2015.11.3)」より (※mono.--あちこち略) / 108 2015/11/03(火) 12 14 21.16 ID Ro3k8lZQ0.net Facebookとか自ら個人情報晒してるのに、 それをまとめたら個人情報流出とか 意味が理解できないんだが 116 2015/11/03(火) 12 18 07.52 ID n6CbVXgS0.net 個人情報保護法違反というより名誉毀損になるかの問題だな 115 2015/11/03(火) 12 17 36.89 ID SJDFIwB40.net セキュリティ企業がリスト作って情報公開とかありえない 140 2015/11/03(火) 12 24 45.05 ID 6sVznm2B0.net 個人情報保護法における個人情報の定義(消費者庁) Q2-9 新聞やインターネットなどで既に公表されている個人情報は、個人情報保護法で保護されるのですか。 A2-9 公知の情報であっても、その利用目的や他の個人情報との照合など取扱いの態様によっては個人の権利利益の侵害につながるおそれがあることから、 個人情報保護法では、既に公表されている情報も他の個人情報と区別せず、保護の対象としています。 はいアウトーwwww 155 2015/11/03(火) 12 28 12.36 ID GZLD3sfE0.net 140 講習で軽く教わっただけの俺でもこれは知ってた。 自分で収集してエクセルでまとめたら個人情報保護の対象になるんだってさ。 貰った名刺をエクセルでまとめて管理してたらそれも対象。 「お前が勝手に配った名刺だろうがwwwwwwwwwwっw」は通用しない。 / 399 2015/11/03(火) 13 46 56.99 ID dTvFifkJ0.net リスト化は公開されてるので問題ない、問題は特定個人をレイシストや差別主義者といって名誉毀損してること。リスト化された人たちは実名なので裁判起こされたら久保田は確実に負ける。 406 2015/11/03(火) 13 49 11.17 ID Vm3518kG0.net 399 公開されてる情報でも犯罪だろ 個人情報保護法違反 411 2015/11/03(火) 13 51 32.45 ID 2S8H6ghN0.net 399 その言い訳を会社が公式にできるならいいけどね まあ無理っしょ 法的にセーフでも会社的にアウトなのはある 423 2015/11/03(火) 13 54 30.42 ID 72tQpsfQ0.net 399 リスト化するのは確かに問題ないが、「第三者への提供」が個人情報保護法では完全にアウトだよ。 警察が動くよ。 今回の件はいろんなことがありすぎるわな。 ☆ 久保田直己〔Google検索〕 ☆ F SECURE Mail: japan@f-secure.co.jp ■ しばき隊が普通に下品 「あるウソつきのブログ(2014.11.14)」より / さっきのエントリの最後で紹介した、ジャパニズム20に掲載されている、富田安紀子著、日之丸街宣女子に出ていた、在特会のデモのカウンター、所謂しばき隊(在日韓国人とその賛同者達)の漫画について、8月末、有田芳生が文句を言っているのを発見した。厳選韓国情報さんより。 しばき隊メンバー「しばき隊を書いた漫画が下品すぎる」 http //gensen2ch.com/archives/12072664.html (※mono.--画像略) / …そうかなぁ。 なかなか完全に再現しきっていると思うよ? (※mono.--後略) 【反日】 ◆ 【速報】しばき隊、ついに【 米軍 】を敵に回したらしいぞ!!! 在日殲滅作戦のターゲットとしてロックオン!!! 「News U.S.(2014.10.19)」より / 340 :エージェント・774:2014/10/17(金) 17 04 19.77 ID PfLDvJa3.net 桜井が大物ぶってイチャモンつけまくっとるなw 仕事でもこういう大物ぶる雑魚が一番ウザイよなwww 342 :エージェント・774:2014/10/17(金) 17 37 40.70 ID W5mmDHBQ.net 340 諜報機関の人々に直接 文句言ったらいいよ もう君たちしばき隊関係者の敵は 在特会などの市民団体ではないよ 君たちの敵は日米の諜報機関 そして自衛隊と米軍 君たちが対日工作機関と関係がある以上 今までのように泳がしておかない 末端構成員だから 知らなかったでは済まさないと思う 君たちの違法行為は 全て露見することになる (※ 以下略、詳細はブログ記事で) ■ 小田嶋隆、町山智浩、田中龍作、良心的日本人が相次ぎ「しばき隊」より孤立~ネトウヨ化する緊迫の事態へ 「Birth of Blues(2014.10.2)」より / ヨシフとシネ姐さんで在特会系書籍の炎上マーケティング支援したり、その渾然一体感に眩暈がしそうな「レイシスト戦線」ですが、「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」プラカード犯探しはどうなったんですか? 池田ノビーが警鐘を鳴らしているよう、有田芳生シンパの似非同和屋による自作自演だったとしたら非常に残念です。 / (前略、詳細はブログ記事で) 207 デンジャラスバックドロップ(関西・東海)@\(^o^)/ 2014/10/02(木) 03 18 23.39 ID SDpoZkMWO.net 逮捕者が次々と出るしばき隊のシンパをやってる左翼知識人が正義ヅラしていられるのが異常だよな 208 フランケンシュタイナー(大阪府)@\(^o^)/ 2014/10/02(木) 03 19 55.31 ID 481zMFP80.net さすがにあの狂いっぷりについていけるのはヨシフぐらいかw 215 アイアンクロー(栃木県)@\(^o^)/ 2014/10/02(木) 04 10 19.26 ID bOUTdKPN0.net はっきり言うと一般的な生活を送ってる感覚からすればこいつらは基地外日本人と基地外韓国人の争いでしか無いから どっちの国のまともな人間から見ても自国の評価を落とすクズ 217 シャイニングウィザード(千葉県)@\(^o^)/ 2014/10/02(木) 04 41 58.23 ID IboGybUk0.net 215 むしろキチガイ在日同士の出来レースじゃね? 219 フランケンシュタイナー(大阪府)@\(^o^)/ 2014/10/02(木) 04 44 23.12 ID 481zMFP80.net 217 だよな 在特としばき隊の乳繰り合いって 街宣右翼の発展型と半グレチンピラブサヨのプロレスにしか見えんw ■ 団塊サヨクが若者を煽りすぎて制御不能・・・反政府「運動」が「暴動」に発展する危険 「韓流研究室(2014.7.16)」より / ★共産党幹部「「殺す」を持ち込んだら 運動ではなく暴動。 使っていけない言葉」⇒ しばき隊反発 http //aresoku.blog42.fc2.com/blog-entry-3707.html 日本共産党 県民運動委員長の伊藤岳氏のTwitterより ................................................................................................. ■伊藤岳 @gaku_ito 9 48 - 2014年7月14日 安倍政権打倒を掲げる運動の広がりに、 励まされる。同時に危惧することも、 一部にある。kill という言葉まで登場していること。 安倍総理がどんなに暴走し、憎くとも 「殺す」という言葉まで運動に持ち込んだら、 それはもはや「運動」ではなく「暴動」だと思う。 正しくないし、運動の枠を狭める。 https //twitter.com/gaku_ito/status/488485084840751104 (本人削除済み) ■伊藤岳 @gaku_ito 15 56 - 2014年7月14日 ご意見ありがとうございます。 私は、源がどうであれ、ふさわしくないと思っています。 "@dztp @gaku_ito あれはウディ・ガスリーという 伝説的な左派のフォークシンガーがギターに 手描きしていたメッセージをそのまま切り取った物です。 そして今日はウディ・ガスリーの誕生日。あんま https //twitter.com/gaku_ito/status/488577636302458880 ■yoko_dozer @yoko_counter · 7月14日 共産党がずっと待ってた 若い世代があらわれたのに、 自分がその表現を気に入らないから といって否定するんですか。@gaku_ito ■伊藤岳 @gaku_ito 1 15 - 2014年7月15日 @torusaho @yoko_counter 表現が好き嫌いじゃなく、 使ってはいけない言葉がある! ということです https //twitter.com/gaku_ito/status/488718343436636160 ↓ ■bulldozerxxx @bcxxx 16 09 - 2014年7月14日 我々の運動の根幹の否定ですね。 何よりウディ・ガスリーへの侮辱です。 反ファシスト運動に対する二重の侮辱ですよ。 絶対に理解しません。 RT @gaku_ito 日々の活動、お疲れ様です。 たいへん大事な運動ですから、 その運動を狭めないために、 意見を書きました。ご理解ください! https //twitter.com/bcxxx/status/488581021915295744 ■ATS x Fascimodozer @ATS_RNS 1 12 - 2014年7月15日 @gaku_ito あなたの立場での発言は、 共産党を代表してしまうでしょう?。 かなりのガッカリを呼び込んでしまいましたよ。 @TOKYO_DEMOCRACY https //twitter.com/ATS_RNS/status/488717720272134145 ■野間易通 @kdxn 9 43 - 2014年7月15日 みんな伊藤岳にめっちゃ怒ってるけど、 全国的に共産党議員の考え方なんて あれが標準的なものだろうから、 だましだましやっていくしかないよ。 東京の共産党が異常なんだよ(笑) https //twitter.com/kdxn/status/488846384041185280 ................................................................................................... 伊藤岳氏はこの後、「運動」の妨げになるからと 上記の発言を削除してしまいます。 https //twitter.com/gaku_ito/status/488978257719468032 きちんと、正論を言っているのに・・・ 大人が、 真剣に諌めなければならない事が有ると思います。 本人達が「正義」だと思い込んでいても 間違っている事に正々堂々と諌めなければ 日本赤軍の、あの暴挙が再び起きてしまいます・・・ 野間氏は、以前から注意されているのに 全く意に介さないのですから・・・ ★しばき隊・野間易通 「安倍を殺せ」発言を注意され逆ギレ 「小言は大人として恥ずかしい行為」 おやじ的ニュース速報2014/04/14 11 39 http //blogring.info/entry/20895542 (※ 以下略、詳細はブログ記事で) ■ レイシストしばき隊(有田隊)の目的 「日本の将来(2013.4.6)」より (※ 前略) / 彼ら左翼は奇麗事を並べているが、普段ツイッターでは日本や日本人を馬鹿にしたり、朝鮮人の敵である「自民党」の誹謗中傷を繰り返している連中である。 ここぞとばかり正義を気取ってはいるが、小田嶋隆氏の過去のツイートを見るといかに動画が上辺だけで奇麗事を言っているのかよくわかる。 彼らは動画で見え透いた嘘を言いながら心の中で舌を出して日本人を馬鹿にしているのだろう。 (※ 後略) ■ レイシストしばき隊の正体とは? 「被害者は日本です(2013.4.6)」より / 民主党政権が官邸パスを出していた人物が、 在日のしばき隊であることが判明。 しばき隊には前科持ちが多数在籍。 http //up3.viploader.net/news/src/vlnews067437.jpg 有田芳生議員が支持するレイシストしばき隊の正体は朝鮮人暴力団体「在日韓国青年同盟」 暴力で言論弾圧している朝鮮人の団体。 blanklink(http //asianews2ch.m.livedoor.biz/article/26125594 } .
https://w.atwiki.jp/matomemodijital/pages/32.html
【A 消化管】 アカラシア:Auerbach神経叢(筋層間神経叢)の 変性・消失、治療はCa拮抗薬が第一、 ニトログリセリンによるLES弛緩、バルーン 粘膜外筋層切開術(Heller法)+噴門形成術 5%に食道癌を合併 食道内圧測定:裂孔ヘルニア、逆食、強皮症 胃食道逆流症GERD:治療はPPI、消化管運動促進薬、 就寝時Fowler体位、禁煙、生活指導 逆流性食道炎:縦走潰瘍、Nissen法、Hill法 Nissen:胃吻門部を引き下げて胃底部で包み込む 食道癌:グリコーゲンが少ないために不染帯 直接浸潤先:下行大動脈、肺静脈、気管 再建臓器は胃が最多 表在癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない 粘膜層Mまでのものが早期癌 粘膜固有層LPM・周在性2/3までのが内視鏡 化学療法:5-FU+シスプラチン Boerhaave症候群:全層の裂創、下部食道左側に多い 特発性食道破裂→皮下気腫、 呼吸音・声音振盪減弱 ⇔Mallory-Weissは粘膜下層まで 食道静脈瘤:生検は禁忌、注意すべき合併症は 腎不全、肺水腫、DIC バソプレシン静注、 SBチューブ、硬化療法(EIS) EISは総ビ4以上で禁忌→静脈瘤血栓術EVLにする BRTO:バルーン下逆行性頚静脈的塞栓術 大腿静脈からカテーテルで出口部を塞栓 占拠部位(Ls,Lm,Li,Lg) s:上部食道、m:中部、i:下部に限局、g:胃静脈瘤 形態(F1~3) 1:直線・蛇行、2:連珠状、3:結節状、太い 色調(白、青)、発赤所見(RCサイン=ミミズ腫れ・血豆様・さくらんぼ様) 青>白で静脈瘤破裂しやすい →結紮術、内視鏡的硬化療法 胃静脈瘤:噴門近傍に多い、BRTOが第一 十二指腸憩室:下行脚内側に多い、Vaterの近傍 仮性、後天性 、胆管、膵管を圧迫 →Lemmel症候群(胆管炎、膵炎、黄疸) 良性疾患からの出血の治療: クリップ、エタノール、熱性凝固 ピロリ菌除去: PPI+ペニシリン系+マクロライド系 不成功例ではクラリスロ→メトロニダゾール AGML=急性胃粘膜病変、多発性浮腫、発赤、びらん 薬剤・ストレス等による血流障害が原因、 60%が薬剤性←NSAIDs、ステロイド、コルヒチン NSAIDsの潰瘍は前庭部に好発 ステロイドの潰瘍は症状が出にくい PPI、H2遮断薬で治療 腹痛発作時には抗コリン薬、鎮痛薬 出血例には内視鏡的止血 慢性胃炎:慢性炎症細胞(リンパ・形質)が浸潤 炎症で固有胃腺が委縮、自己免疫かピロリ菌が原因 GIST=胃粘膜下腫瘍、境界明瞭隆起、 無症状が多い bridging fold 、発育は緩徐、c-kit陽性 頭頂部の陥凹、delle→中心壊死の所見 切除不可能ならチロシンキナーゼ阻害薬 十二指腸潰瘍:空腹時・夜間の心窩部痛 血中ペプシノゲンⅠ値が 再発・難治性の指標、 胃底腺主細胞から分泌、Ⅰ/Ⅱ比の低下が 胃粘膜の委縮を反映→胃癌のスクリーニング 胃潰瘍:高位部は高齢者、低酸 ⇔若年者は幽門部 食直後の心窩部痛、後壁だと穿通しやすい NSAIDs:シクロオキシゲナーゼ阻害で プロスタグランディン合成を抑制 PG:粘液分泌↑、血流量↑、胃粘膜保護 印環細胞癌は粘膜切除の適応なし 粘膜切除:深達度M、病変が2cm以下、 潰瘍(-)、分化型、転移(-) 癌の内視鏡:境界が外側に凸、辺縁が不整、 底が透ける、出血、不均一な潰瘍面 早期胃癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない Ⅱc、Ⅱc混合型で約70% 固有筋層MPまで達しているものが進行胃癌 2型:限局性潰瘍形成型 ・3型:潰瘍浸潤型 3 2 4 1の頻度 ダグラス窩転移:Schnitzler転移=進行度Ⅳ ダンピング症候群:術後の摂食開始時、 空腸に高張な食物が急速に流入し一過性の高血圧 予防:低糖、高蛋白、高脂肪食、副交感遮断薬内服 早期:食後30分程度、蠕動亢進、循環血液量↓、 消化管ホルモン(セロトニン、ヒスタミン等)↑ 後期:インスリン過剰分泌による低血糖症状 食後2~3時間、 blind loop症候群:腸管内容物鬱滞で腸内細菌が 異常増殖、VitB12欠乏による巨赤芽球性貧血、 下痢、消化不良 葉酸欠乏は生じない 胃切除後症候群:残存幽門腺による、BillrothⅡ法に 多い、迷走神経切離、追加切除を行う 吻合部潰瘍:迷切が不十分で酸が多いと生じる BillrothⅡ法:残胃が小さい、十二指腸断端付近に 病変がある場合、Braun吻合で予防 筋性防御:腸管の炎症が臓側腹膜まで及ぶ、穿孔時 過敏性腸症候群:水様便、排便にて症状が軽快 α1-アンチトリプシン試験:蛋白吸収を調べる、 Crohnで異常 打ち抜き状潰瘍:単純性潰瘍、Behcet病 difficile:水溶性下痢+発熱、炎症部からの蛋白漏出 高齢者に多い、直腸・S状が主 糞便中に細菌毒素、黄白色の偽膜、バンコマイシン MRSA腸炎:緑色調水様便、上部腹部手術後に合併 コアグラーゼ(+):血液凝固作用、バンコ ナイアシン=ニコチン酸=VitB3不足によりペラグラ Meckel憩室:回盲弁から口側40~100cmの 回腸にある、胃粘膜の迷入 大腸憩室:出血、膿瘍、ほとんど仮性、 日本人は右側に多い、低残渣食が原因、 安静と抗菌薬投与、食物繊維を摂取 apple core sign:2型大腸癌の所見、出血、穿孔 腸閉塞を起こしやすい、CEA、CA19-9がマーカー 肛門癌:腹会陰式直腸切断術(Miles手術) +鼠径部リンパ節廓清 RS:高位前方(腹膜飜転部より口側で吻合) Ra:低位前方(肛門側) Rb:腹会陰式直腸切断術(Miles手術) カルチノイド:粘膜下、索状配列、ロゼット様 尿中5-HIAA:カルチノイド腫瘍が分泌、 kulchitsky細胞(神経内分泌細胞)由来 セロトニン代謝産物、腸管亢進による下痢、 喘鳴、皮膚紅潮発作、右心不全PS,TR カルチノイド症候群:蜂巣周囲は鍍銀染色陽性、 気管支にもできる、肝転移で代謝されずに全身へ セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン Grader症候群:FAP+骨・軟骨腫瘍、 長期経過で大腸癌 Cronkhite-Canada病:脱毛、爪萎縮、色素沈着、 味覚異常、大腸ポリポーシス 虚血性大腸炎:左側結腸、母指圧痕像、 末梢動脈 便秘・動脈硬化が誘因、絶食補液で治療 腸間膜閉塞症:太い動脈、緊急手術、予後不良 急性型:麻痺性イレウス症状、心疾患からの塞栓 慢性型:動脈硬化症、狭窄部に雑音 食後数十分で上腹部痛が出現 上腸間膜動脈症候群:十二指腸が動脈により圧迫、 やせ型の人に多い、ダイエット、長期臥床が誘因、 前屈・左側臥位で軽快 kerckring襞:小腸イレウスでのX線所見 絞扼性イレウス:急激な発症、嘔吐、Wahl徴候、 Blumberg徴候 腸閉塞→中心静脈栄養、イレウス管、抗生物質 単純性:間欠的腹痛⇔複雑性:持続的腹痛・嘔吐 Wahl徴候:絞扼性・S状軸捻転で、絞扼部が腫瘤 麻痺性イレウス→消化管運動促進薬で治療、 メトクロプラミド(プリンペラン) ネオスチグミン(抗ChE薬) S状結腸軸捻転症:coffee bean sign (拡張したS状結腸)、鳥のくちばし状の狭小化 外痔核:血栓形成による疼痛が主症状、出血は少ない 内痔核:排便時に脱肛・出血、(疼痛は弱い)、 3,7,11時方向に多い、脱出→痔核嵌頓 Milligan-Morgan法:上直腸動脈末梢枝の 結紮+痔核切除 、 鼠径ヘルニア:壮年以降の太った男性、 嵌頓は起こしにくい 下腹壁動静脈の内側に腫瘤が見られる 外鼠径ヘルニア:鼠径管を通って陰嚢へ脱出、大部分 立位・腹圧上昇で増大、乳児で嵌頓が多い、silk sign 治療:高位結紮(小児)⇔人工メッシュ(成人) 内鼠径ヘルニア:脆弱な腹壁を貫通して外鼠径輪から 腸管が脱出、稀な疾患、腸管は下腹壁動静脈の 内側を通ってくる、嵌頓は稀 大腿ヘルニア:経産婦に多い、嵌頓を起こしやすい 鼠径靭帯の下、大腿輪から脱出、動静脈の内側 閉鎖孔ヘルニア:稀、Howship-Romberg徴候 (胃腸症状+閉鎖神経圧迫症状) 高齢のやせ型女性、 Zollinger-Ellison症候群:高ガストリン血症、 再発性難治性消化管潰瘍+慢性水溶性下痢 Plummer-Vinson症候群:鉄欠乏貧血に舌炎、口角炎 嚥下障害合併、粘膜は上部消化管から下行性に障害 組織の鉄欠乏症状を反映している 低カリウムにより消化管運動低下 盲係蹄の細菌叢により胆汁酸塩の結合が解離 →脂肪の消化が阻害 しぶり腹(テネスムス):直腸癌、アメーバ赤痢、 偽膜性腸炎、直腸病変による Grey-Tuener徴候:膵炎で出血により左側腹部が着色 幼児の虫垂炎:急性腹症の半数以上、急速 嘔吐(初期)、脱水、発熱(初期にはない) 穿孔しやすい→汎発性腹膜炎→麻痺性イレウス colon cut-off sign:急性膵炎にて 横行結腸の攣縮による上行結腸の限局性ガス BT-PABA試験:膵外分泌機能検査、慢性膵炎に施行 Zenker憩室:下咽頭後壁(咽頭食道移行部) に圧出性仮性憩室、筋層を欠く 食道良性腫瘍の70~90%が平滑筋腫 迷走切断による胆嚢収縮低下と胆汁組成の変化 Menetrier病:巨大皺壁(脳回様の外観)+低酸症 +蛋白漏出(粘膜の異常による) 胃底腺の広範な過形成→粘液過剰分泌 高蛋白低脂肪食、血漿製剤、抗プラスミン薬 UC:全結腸型・慢性持続型・若年型で大腸癌リスク↑ 発熱、排便回数、血便で重症度判定 感染性大腸炎と症状が酷似、培養と内視鏡が大事 軽~中等症ではサラゾピリンが第一 潰瘍性大腸炎から原発性硬化性胆管炎を合併 腸結核:回盲部、瘢痕萎縮帯、輪状狭窄 肺病変の1%に続発、抗結核薬が無効なら切除 クリンダマイシンにより偽膜性腸炎 ←バンコで治療 Meckel憩室:腹痛(-)、血便、貧血、小児の出血性腸炎 癌によるイレウス:左側に多い →人工肛門を用いた二期的手術 Whipple病:小腸粘膜内Mφ浸潤によるリンパ路閉鎖 小腸の実効吸収面積低下→消化不良 Trepheryma Whippleiの慢性感染症、抗菌薬投与 セリアック病:免疫異常で絨毛委縮、白人女性に多い HLA-DQ2、DQ8が関与、無グルテン食で治療 Blumberg徴候=反跳圧痛、 Dukes分類:大腸癌の分類、早期は隆起型が多い 大腸癌に移行:Gardner症候群・家族性大腸 ポリポーシス(どちらも癌抑制のAPC遺伝子異常) 大腸腺腫 Peutz-Jeghers:食道を除く全消化管の過誤腫、 小腸に多い、色素沈着と腸管イレウス、腸重積 他部位の癌化率は高い 若年性ポリープ:幼児~学童期、血便、 自然脱落、癌化(-) 大腸腺腫:好発部位は直腸(50%)、S状(20%)、 大きいと癌化率高い、無茎性、無症状 肛門癌→鼠径リンパ節転移が多い 歯状線より肛門側では扁平上皮癌、痔瘻に合併 肛門部の持続的疼痛と出血 蛋白漏出:アミロイドーシス,肝硬変,血清Chol低下 機械的イレウス:腸雑音亢進 ⇔麻痺性・絞扼性では雑音消失 腸重積は小児で急速 見張りいぼ:6時方向、裂肛に伴う皮膚のたるみ 裂肛→口側にポリープ、肛門側に見張りいぼを形成 潰瘍・肥大乳頭・見張りいぼが3徴 新生児の横隔膜ヘルニアはほとんどがBochdalek孔 仮性憩室:Zenker、結腸憩室、十二指腸憩室 Griffith点:左上結腸、中・左結腸動脈の吻合部 下腸間膜動脈:下行とS状結腸 ガストリン分泌↑:胃内容物刺激、迷走神経胃枝 刺激、高Ca・アセチルコリン ガストリン分泌↓:VIP、セクレチン、胃酸 セクレチン:膵液・胆汁分泌促進、ガストリン抑制 消化管運動障害:糖尿病、低K血症 内視鏡時に抗コリンが禁忌:心疾患、緑内障 前立腺肥大→グルカゴンを使用する Trendelenburg \。ショック時に適応 Fowler:/゚肺水腫、逆食、開胸開腹後 食道ヘルニア 輸血液中のクエン酸によりCa低下 →グルコン酸Caを投与 出血量:体重×1/12× (Ht変化前ーHt変化後)/Ht変化前 モルヒネによって末梢血管拡張 抗菌薬大量投与により軟便・下痢→整腸剤 胃液嘔吐→HClを失い低クロール性アルカローシス ショック→副腎皮質ステロイド上昇→WBC上昇 腹膜炎による腸管麻痺で腸雑音低下 上部消化管出血:急性びらん性胃炎が最多、 血漿成分がアミノ酸として代謝されてBUN↑ 穿孔:十二指腸球部前壁に好発、必ず腹膜炎を併発 穿通:壁を穿破しても被覆されている状態 十二指腸潰瘍の疼痛が食後に改善 壁細胞から胃酸と内因子を分泌 胃切除後→鉄欠乏性貧血:~3年、 巨赤芽球性:3~10年 印環細胞癌は粘膜切除の適応なし スキルス(硬癌):印環細胞癌、4型が多い 12本の鉄火巻、 会長の誕生日は12月 Fe,Ca,Mg 胆汁酸,VitB12 胃全摘時の迷走切断により胆嚢収縮能低下 Hutchinson整復術:非癌性の腸重積の治療 大腿骨頭上縁=S3,4の高さ 合成ペニシリン薬経口投与で出血性腸炎 肛門陰窩からの感染で痔瘻形成 特発性細菌性腹膜炎SBP:肝硬変に伴う 腹水に感染を合併、医療操作が関与 ゼリー状腹水:腹膜偽粘膜種、 虫垂・子宮原発が多い、 ムチン性嚢胞腺腫は手術で除去 Treitz靭帯よりも口側の病変なら吐血 甲状腺低下→蠕動運動低下で便秘、 他もいろいろ低下 尿管結石:腰背部から外陰部に放散 左のMcBurney点から腹腔穿刺 Rivalta反応:胸腹水が滲出性か漏出性かを調べる Dance徴候:腸重積症で回盲部が空虚 Rosenstein徴候:虫垂炎で左側臥位にて McBurney点の圧痛が増強 Kehr徴候:脾破裂時に左肩の疼痛 (左横隔神経の刺激) Virchow転移:左鎖骨上部 Krukenberg腫瘍:胃癌の卵巣転移、両側性が多い 閉経後は少ない、印環を呈する 総肝動脈→胃十二指腸、固有肝 脾動脈→短胃、左胃大網、後膵 臍周囲痛:小腸からの放散 食道:内輪・外縦の2層 胃:外縦・中輪・内斜層の3層 幽門腺:G細胞→ガストリン、D細胞→ソマト 出血で循環動態に影響するのは1500mlから 緊急内視鏡の禁忌:出血性ショック、 意識障害時、穿孔が疑われるとき CEA:carcinoembryonic antigen 癌胎児性抗原 大腸癌、膵癌、UC、甲状腺髄様癌 【B 肝・胆・膵】 A型肝炎:東南アジア、飲料水、生ガキ 1~6月に集中、急性肝炎の40~50%、再発は稀 血清中IgM型HA抗体陽性、2~6週の潜伏期 チモール混濁試験TTTの上昇が特徴的 B型:急性の20~30%、慢性の20%、 2%が劇症化、ラミブジン、抗体出現はcesの順 急性期はs抗原e抗原c抗体が陽性 抗HBs人免疫グロブリン:受動免疫 ⇔HBワクチン:能動免疫、2つを併用する グロブリンの後にワクチン 針刺し:s原(-)s体(-)→48時間以内にHBIG s原(+)s体(-)→すでに感染 s原(-)s体(+)→感染の恐れがない 口で吸ったら駄目 C型:AST・ALTの上昇が多峰性の場合は ほとんど慢性化する、60~70%が慢性化 C型インターフェロン効果予測:HCV-RNA量、 遺伝子型(2a,2bに効く)、繊維化の進展度 1b型にはPeg-IFN+リバビリン併用が著効率高い A~C型肝炎を否定→E型、薬剤性を考える 劇症急性型:発症から10日以内に肝性脳症 亜急性:10日以降8週以内 E型:イノシシ、生後3カ月未満のブタから感染 慢性肝炎:AST ALT 劇症肝炎:肝萎縮、三相波、 生存率:急性型で50%、亜急性型で10% 肝性昏睡:早期から徐波化・平坦化、三相波 利尿薬による肝性昏睡の増悪 肝性脳症:NH3↑、メルカプタン↑、芳香族↑ ラクツロースにより腸管pH↓・下痢をおこすことで 腸内細菌の有害窒素化合物生成の阻止、 ネオ・カナマイシンにより 腸内細菌の繁殖阻止 Fisher比:分枝鎖/芳香族 低下 分枝鎖アミノ酸製剤Fisher液→脳内NH3代謝を促進 慢性肝炎:肝小葉辺縁の持続炎症→ALT↑ bridging necrosis(門脈域相互の連なり)があると 肝硬変へ進展しやすい、赤色紋理→肝炎の活動性 斑紋→再生した細胞集団 piecemeal necrosis=限界板の破壊、肝炎進展の指標 肝細胞障害型薬物性肝障害にグリチルリチン製剤投与 ⇔胆汁鬱帯型にはステロイド、ウルソ 脂肪肝ではAST ALT、過栄養でChE↑ アルコール性:WBC↑、IgA↑、pericellular fibrosis 肝細胞の風船様変形(balooning)Mallory body NASH:非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪肝の10% ICG:ビと結合、正常は10%以下、肝硬変は25%以上 ICGに反映:肝血流量、摂取能力、排泄能力 胆道系の指標:ALP、γーGTP 自己免疫性肝炎:抗核・抗平滑筋抗体 piecemeal necrosisが強い、ZTT上昇=IgGの増加 肝硬変→血小板低下:肝でのトロンボポエチン産生↓ +門脈圧亢進による脾機能亢進 Child-Pugh:脳症・腹水・血清ビ(2.0~3.0)・ Alb(2.8~3.5)・PT活性値(40~70) PBC:原発性胆汁性肝硬変、小葉間胆管が障害 黄疸に先行する掻痒感・黄色腫が初発症状 グリソン鞘の線維化、IgM高値、Sjogrenとの合併、 胆汁排泄障害からVitD↓で骨粗鬆症、高コレステ 小葉間胆管の減少、胆管上皮内へリンパ球浸潤 胆管上皮の重層化、胆管基底膜の破壊 →慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC)の所見 ウルソデスオキシコール酸により胆汁排泄促進 ステロイドは骨粗鬆症が増悪するので禁忌 PBCとAIHのmixed type:overlap syndrome 放置すると早期に肝硬変、肝不全 ステロイド薬が奏功する PSC:原発性硬化性胆管炎、20代と60代の二峰性、 成人男性、多発性UCにPSCが合併、胆管癌 肝内外の胆管が広範囲に線維性狭窄、対症療法 HCC:haloを有するモザイク状陰影、辺縁低エコー halo:黒色帯状の辺縁低エコー体 肝切除の適応:浅い、脈管侵襲(-)、腹水・黄疸(-) ICGが30%以下の単発例 ラジオ波焼灼RFA:小肝癌(3cm以下3個以内) 非代償性肝硬変でも可 TAE:多発の場合はまずこれ、T.bilは最大5以下まで 肝癌の腹腔内出血時にも適応となる 禁忌:高度黄疸、門脈本幹閉塞、出血傾向 転移性肝癌:低エコー部の中心に高エコー (bull s eye sign)、hypovascular 肝血管腫:静脈相後期まで造影剤が貯留、ほぼ均一 造影剤の貯留像(pooling)、cotton wool appearace 肝嚢胞:大部分が先天性で無症状、 嚢胞壁を切除して内容液を腹腔内へ導く 肝膿瘍:アメーバ性か化膿性(大腸菌) チョコレート色粘稠 / 腐敗臭を伴う黄色膿汁 弛張熱、右季肋部痛、肝腫大が3徴 CTで辺縁増強するmass 化膿性:単発~多発、内容物は黄色、 アメーバ性:経門脈感染、単発、吸引排膿 Kasabach-Merrit症候群:肝巨大血管腫+DIC 血管腫切除、低用量X線、ステロイド内服 ヘパリン・新鮮凍結血漿投与 特発性門亢症:肝外門脈系に閉塞なし、脾機能亢進 肝内門脈閉塞→WHVP閉塞肝静脈圧は正常 門脈域の線維性拡大、トランスアミナーゼは正常 肝静脈圧は肝硬変>特発性門亢症 先天性門脈閉塞症:肝前性、肝門部から肝内門脈叢が 海綿状血管腫様変化、肝自体はほとんど障害なし 肝外門脈閉塞:門脈本幹の途絶、 側副増生で海綿状変化(cavernous transformation) 下大静脈閉塞で両側下肢の浮腫+縦軸の腹壁静脈怒張 Budd-Chiari:肝静脈周囲の肝細胞壊死 東洋では肝部下大静脈の膜様物による閉塞が多い、 下肢うっ血による下腿潰瘍が出現 ジルベール:間接ビ上昇、それ以外は自他覚症状なし 肝の間ビ取り込み障害、グルクロン酸抱合障害 C-N:新生児期に発症、小胞体の抱合障害 静脈性胆道造影はT.bil3.0以上だと無効 急性胆嚢炎の90%以上に胆嚢結石を合併 手術不能時は経皮経肝胆嚢ドレナージPTGBD コレ結石:体内胆汁酸分泌↓、胆嚢濃縮能↓時に好発 割面は放射状、胆嚢内に多い⇔胆管内にビリ結石 ビ石:多発、音響陰影弱い、石灰を含むのが多い 肝内、胆管内、胆嚢壁内に多い 経口胆石溶解薬の適応:コレ石、Ca成分が少ない、 直径<15mm、胆嚢造影良好、症状が軽微 肝内結石:50%がビリルビンCa石 肝硬変、胃全摘後(迷走切断による)→ビ結石 胆嚢・胆管の収縮抑制目的で抗コリン 胆石非発作時に利胆薬、胆石溶解薬 Mercedes-Benz徴候:コレ胆石割面中心部の空洞 急性閉塞性化膿性胆管炎AOSC:Charcot(+) エンドトキシン含む胆汁が血管内に逆流 経皮経肝胆道ドレナージPTCDで減黄+抗生物質 胆嚢壁:粘膜筋板、粘膜下層を欠く、 Rokitansky-Asshoff洞:憩室状に嵌入 →胆嚢腺筋腫症で増生する 胆嚢腺筋腫症:胆嚢体部肥厚、上皮と筋層の過形成 コメット様エコー、胆石を合併 胆嚢ポリープ:1cmを超えると悪性が多い→摘出 胆嚢癌の40%に胆石を合併、コレ結石が多い マクロアミラーゼ血症:血清アミ↑、尿中は正常 自己免疫と関連 、アミラーゼがグロブリンと 結合して糸球体を通過できなくて血清値↑ 先天性胆道拡張→肝外胆管切除+胆道再建 長期にわたると癌化しやすい 胆管細胞癌:リンパ節転移しやすい、 腫瘍マーカーはCA19-9・CEA(+) 急性膵炎:アルコール性・胆石性・特発性 sentinel loop sign:腸管麻痺で左上腹部空腸ガス像 colon cut-off sign:麻痺で下行結腸にガスが無い CTでは膵腫大、内部不均一 多量の滲出液貯留では重症の可能性 急性膵炎で低下:C-TOP、Ca(遊離した脂肪と結合)、 コレステ、総蛋白、O2、血小板←絶食と除痛で治療 急性膵炎後のアミラーゼ↑遷延で仮性膵嚢胞を疑う 手術適応:膿瘍・大血腫・仮性嚢胞・慢性膵炎 胆道疾患の合併時、保存的治療で悪化時 小児の急性膵炎の原因:ムンプス、薬物、外傷 慢性膵炎:アルコール多飲によるのが68%、 特発性が21%、膿瘍・疼痛持続の場合は膵部分切除 膝胸位で疼痛が軽減、飲酒・脂肪摂取後に増悪 PFD試験=BT-PABA試験、キモトリプシン活性 腸管で吸収、肝で抱合、腎から排泄、慢性膵炎で↓ 主膵管数珠状拡張→慢性膵炎 膵島腫瘍はhypervascular 膵石:アル膵炎で高率に合併、炭酸石灰・リン酸石灰 膵石症で膵由来のHCO3が低下して十二指腸内pH↓ 膵頭部癌:腺管上皮由来の腺癌が多い、門脈合併切除 膵体部癌:CA19-9:70%、CEA:50%で陽性 膵体尾部癌の切除可能例は10% 側腹部:Grey-Turner⇔臍周囲:Cullen 膵癌:疼痛は背部に放散、前屈で軽減 体重減少が早期より急速かつ著しい Vater乳頭部癌:腫瘍の壊死脱落でビリルビン値変動 低緊張性十二指腸造影、黄疸で発症 Courvoisier徴候:悪性腫瘍の胆管閉塞による胆嚢腫大 →膵頭部癌、総胆管癌、乳頭部癌など Mirizzi徴候:胆嚢内結石の頚部嵌頓による炎症など、 後天性胆道閉塞により総胆管が狭窄 膵管拡張:膵癌、慢性膵炎、膵管内乳頭状粘液腫瘍 膵管内乳頭粘液性腫瘍IPMN:高齢男性、緩徐 主膵管型、分枝型、混合型の3種類 幽門輪温存膵十二指腸切除術・膵体尾部切除術など 漿液性嚢胞腫瘍:薄い被膜、小嚢胞(0.1~2.0cm) 粘液性:厚い嚢胞壁の単房性、 内部に隔壁様構造や嚢胞内嚢胞 膵仮性嚢胞:血清アミラーゼ高値を合併 自然消退を期待して6週間は経過観察、半数が消失 仮性膵嚢胞→内瘻造設術⇔真性では嚢胞摘出 セクレチン試験:膵液量、膵液中重炭酸塩濃度 現在は試薬が入手不能 急性膵炎:ACCR上昇 アミラーゼ(尿)×クレアチニン(血清)/ アミラーゼ(血清) アミラーゼ上昇が膵炎によるものか、 マクロアミラーゼ血症 によるものかの鑑別の指標 気管支と併走するのが動脈 心臓による圧迫で末梢の方で無気肺 奇形腫の脂肪は上皮成分から分泌 褐色:10%は副腎外に腫瘍 副腎で脂肪を含んだ腫瘤は良性 リンパ節短径1cm以上で腫脹を疑う 正常リンパ節内に脂肪像 右肝静脈で前/後区域 海綿状血管腫でもリング状濃染 RCC:血管に浸潤→腎静脈の塞栓 腎移植は左を使う←血管が長いため 腺癌で内部に脂肪を含んでCT上±0 ミュラー管嚢胞:前立腺正中背側 胆汁長期鬱滞で胆管増生 漏出性腹水:淡黄色透明 フェノバルビツールでT.bil低下 核小体でRNAを合成する アルブミンの半減期20日 アフラトキシン→肝細胞癌の原因 マルターゼは腸粘膜より分泌 膵島腫瘍ではインスリノーマが多い コレステは肝内でエステル化を受ける トマト食べ過ぎで赤色便⇔赤ワイン飲み過ぎで黒色便 AST:肝細胞、心筋、骨格筋に含まれる 骨性ALP↑:甲状腺亢進、副甲状腺亢進、骨転移 PT時間:24時間後には減少、急性肝障害重症度判定 イソニアジド・リファンピシンで肝障害 蛋白同化ホルモン・経口避妊薬で肝細胞腺腫 直ビ(親水性)は胆汁から血中に漏出して尿へ排泄 インスリノーマは良性が多い グリソン鞘:肝動脈、門脈、胆管、リンパ管 Pit細胞:類洞にありNK細胞としての機能を持つ Kupffer細胞:類洞内、組織在住マクロファージ 星細胞:伊東細胞、Disse腔にいる、VitAを貯蔵 Disse腔:類洞の内皮細胞と肝細胞の間の空間 ラ氏島:βが60%、αが15% 有機リンによりChE活性が阻害される 門脈域の障害:ALT上昇←慢性肝炎・肥満性脂肪肝 健常者ではAST ALT 慢性アルコール性障害で大腿骨頭壊死 減圧症でも二次性に大腿骨頭壊死 flying bat徴候:肝硬変で右葉の委縮所見 肝小葉は約100万個 胆汁を1日0.5~1.2L生産する 直ビは腸管内でウロビリノゲンに、酸化して ウロビリンになって便中へ 直ビの上昇で掻痒感が出現 肝障害をきたす寄生虫:日本住血吸虫、 肝吸虫、エキノコックス 【C 心・脈管系】 Ⅲ音:左側臥位(心尖部がより近づく)でよく聴取 拡張早期の血液の流入音、容量負荷、ベル型を使う Ⅳ音:拡張後期の心房収縮により心室壁の振動 圧負荷による心不全:左室:肺高血圧症、AS 右室:肺高血圧(COPD、肺線維)、PS 連続性雑音:動静脈系が直接交通 PDA、Val破裂、大動脈中隔欠損症 M弁雑音:左側臥位でよく聴取 A弁雑音:前傾坐位でよく聴取 心拍出量低下による失神発作:急性心筋梗塞後、 AS、TOF、HOCM、粘液腫、肺高血圧 Adam-Stokes発作:循環停止後3~10秒で生じる 収縮期のみ高い:動静脈シャント、hyperdnamic AR、PDA、甲状腺亢進、大動脈弾性低下 拡張期も上昇:腎不全による細胞外液量↑、 昇圧系ホルモン↑、交感神経の活性亢進 速脈:左室の一回拍出量の増大、AR、PDA、Val破裂 Kussmaul徴候:右室拡張障害による 吸気時に静脈潅流停滞のため頸静脈怒張が増強 心不全:Ⅰ音低下、Ⅲ音(+)、心筋緊張低下 胸水貯留は右>左、上肺野の血管陰影増強 ANP:心房性Na利尿ペプチド、血管拡張作用 急性心不全の第1選択薬 慢性心不全の治療:ACE、β-blocker、スピノロ 上に凸のST変化:strain pattern、圧負荷の所見 PR間隔:0.12~0.2、0.2以上が1度房室ブロック PQ間隔:正常0.12~0.20、短縮:WPW、LGL症候群 ←房室リエントリ性頻拍AVRT 延長:Ⅰ度AVブロック、ジギタリス使用 WPW:PQ間隔短縮、δ波、発作性上室性頻拍を合併 Wolff、Parkinson、White WPWの治療:ジソピラミド、プロカインアミド 心房不応期を延長、副伝導路を抑制して除細動 A型WPW:左房左室間での副伝導路、 V1で高いR波、上向き、右室肥大と鑑別 LGL症候群:James束=心房-His束間の副伝導路 QRS幅正常、Δ波(-) QRS間隔:0.06~0.10、~0.12は不完全脚ブロック 0.12以上では完全脚ブロック Q波:正常は深さ<1/4R、幅<0.04秒、 これ以上だと異常Q波←心筋梗塞等心筋壊死を反映 QT延長:心室頻拍・突然死の原因、β遮断が第一 原因:徐脈、遺伝、心筋虚血、抗不整脈薬 低K、Ca、Mg 心室筋再分極の異常 V1でQRS幅増加、V6のwideS波→右脚ブロック ⇔V5,6でwideQRS波、V1でQSなら左脚 EF:駆出率、一回拍出量を拡張終期容積で割り算 正常は60%以上、50%以下は心機能低下 心係数CI:体表面積1m2あたりの心拍出量 基準値は3.5±0.7/分/m2 Torsades de Pointes:多形性心室頻拍 頻拍発作のうち、QSRの振幅・軸が逐次変化し、 全体として紡錐形を形成したもの 心不全があればジゴキシンが第1、抗凝固療法 心房粗動AFL:鋸歯状波F波の出現、規則的 心房細動AF;f波はⅡ・V1で顕著 心拍数コントロール:Ca拮抗、β遮断、ジギタリス リズム:キニジン、ジソピラミドなどⅠa群 電気的除細動、アブレーション、抗凝固療法 発作性心房細動:全く不整 ⇔心房粗動では多少不整 心室頻拍の原因:徐脈性不整脈、低K、心筋障害、 QT延長、ジギタリスの投与 意識があればリドカイン静注、 意識なくショックなら直流通電 Brugada症候群:夜に特発性心室細動+右脚ブロック +V1,2のST上昇、植え込み型除細動器の適応 プロカインアミド:心房不応期を延長→除細動 リドカインは心室性不整脈に用いる Ca拮抗:ベラパミル、ジルチアゼム、房室伝導抑制 洞不全症候群SSS:高度の洞性徐脈、洞房ブロック 洞結節回復期が1.5秒以上に延長 アトロピンが第1、無効ならドパミン、アドレナ →さらに無効ならイソプロテレノール 血行動態が不安定な時は大体このやり方で治療 Wenckebach型2度:PQ間隔が延長して脱落 →経過観察でよい 1度:伝導時間の延長⇔2度:心室への興奮が時々脱落 完全房室ブロック→cannon tone ジゴキシン:腎代謝・速効⇔ジギトキシン:肝、遅効 ジギタリス中毒:徐脈化、O2消費↑、房室ブロック 心室性期外収縮(PVC)←リドカイン、 プロカインアミドで治療 ジギタリス禁忌:徐脈性不整脈、側副↑での心室頻拍 Valsalva手技:40mmHgの怒積を20~30秒継続 迷走の刺激が房室伝導を抑制→PSVTの病態を改善 効果がなければATP、Ca拮抗、β遮断 HOCMでは左心室内腔↓により雑音増強 ベラパミルで房室結節伝導抑制、ジギタリスも有効 Valsalva手技で右心系逆流性雑音は減弱 吸気時には増強(Rivero Carvallo徴候) 30秒以下の痛みは筋・骨格系か期外収縮によるもの 下壁の梗塞:Ⅱ,Ⅲ,aVFに冠性T波と異常Q波 異型狭心症のスパスムは右冠動脈に多い 安静時にST上昇を伴って出現する 不安定狭心症:無治療だと20~40%の頻度で 心筋梗塞へ移行、PTCA不成功ならバイパス術 LDH:12~24時間後に最高、8~14日で正常化 右冠動脈→下壁、前下行枝→前壁中隔、回旋→側壁 梗塞後2週間以内:不整脈、ポンプ失調、心破裂 それ以降:心室瘤、血栓形成 前壁梗塞から心不全となることが多い 右冠閉塞の下壁梗塞は、前壁梗塞よりも予後が良い 急性心筋梗塞にアドレナリンは禁忌 心筋梗塞の再還流:12時間以内 僧帽弁逸脱:収縮中期にクリック音→収縮後期雑音 大脈:AR、小脈:AS→遅脈 AS→大動脈圧低下→冠血流低下 無治療AS:2-3-5の法則、狭心症状・失神・心不全 大動脈弁口面積:正常3cm2、1.5以下で症状、 0.5以下で弁置換の適応 左室‐大動脈圧較差50mmHg以上で手術適応 AR:収縮期・拡張期の雑音 Austin Flint雑音:逆流と左房からの血流とで 心尖部ランブル、逆流による僧帽弁の動き阻害で 相対的MSの状態 爪床部の毛細管拍動(Quincke徴候) ARの拡張期灌水様雑音:座位前屈の深呼気で聴取 Hill徴候:ARで下肢>上肢が20mmHg以上 大動脈弁輪拡張症AAE:大動脈瘤+AR,→Bentall法 Bentall:大動脈基部置換術、AAE、ARに対して MarfanのAAE:嚢胞性中膜壊死による ⇔Buergerでは全層性血管炎 MS:心臓弁膜症の35%で最多、20~40代の女性 拡張期ランブル:左側臥位でよく聴取 左房拡大で血栓形成・心房細動、 opening snap:僧帽弁開放音→Ⅰ音亢進 重症例で肺高血圧(+)でPRになるとグラハム DDR:僧帽弁前尖拡張期弁後退速度、MSで低下 MRの所見:Ⅲ音亢進による奔馬調律、全収縮期雑音 左室容量負荷、拡張により広範囲での心尖拍動 非リウマチ性の検索断裂によるものが増加 TR:肺高血圧、右室拡大に伴う相対的なものが多い カルチノイド症候群から続発する弁異常 ASD:右房容量負荷による相対的TS、右軸偏位 30~40代以降に心不全症状、女性に多い Ⅱ音固定性分裂、不完全右脚ブロック、 中隔奇異性運動、7%以上の右房O2step up VSDI型:日本人に多い、大動脈弁下にできて 大動脈弁逸脱によるARを伴いやすい VSDでQp/Qs<1.4なら自然閉鎖or一生放置可能 大動脈縮窄:Tuenerによく合併 肋骨からの側副が出てrib notching Valsalva洞動脈瘤破裂:Ao→RVへのシャント 突然の胸痛、息苦しさ、動悸、連続性雑音 VSDを半数に合併 goose neck sign:ECDで左室流出路が細長い 先天性風疹により肺動脈狭窄 全肺静脈還流異常症TAPVR:肺静脈が右心房へ還流 ASDの合併がないと死ぬ、雪ダルマ TOF=主体は漏斗部狭窄=右室流出路狭窄 =肺動脈下狭窄、蹲踞により体血流抵抗を増大させ て右→左シャントを軽減させる Blalock-Taussig手術:TOF、肺動脈弁閉鎖に 対する姑息、術後に鎖骨下の離断による 内胸動脈の血流低下でrib notching 不整脈がみられる心奇形:修正大血管転位、 Ebstein、ASD Ebstein:中隔と後尖が下方にずれる 半数にASDを合併(TRによるRA圧上昇から) Rastelli:cTGAの根治術、人工血管使用 大動脈中隔欠損症:上行大動脈と肺動脈の交通 ←連続性雑音 Norwood手術:左心低形成の1期目、ASD形成術 Bland-White-Garland症候群:左冠動脈が 肺動脈から起始、重症心筋虚血からの 乳頭筋不全でMR、心不全、 IE:黄ブで急性、連鎖球菌・腸球菌は亜急性の経過 軽症弁膜症ほどジェット流が多く、IEになりやすい 抜歯、カテーテル操作後、産科・泌尿器科処置後 IEの眼所見:眼瞼結膜皮下出血、網膜出血、 Roth斑:眼底出血性梗塞、中央が白、周囲が赤 Osler結節:弁の疣贅がちぎれて末梢動脈を 感染性塞栓+免疫反応→指先の有痛性小結節 Janeway発疹:手掌・足底の無痛性小赤色斑 Libman-Sachs型心内膜炎:SLEでみられる心内膜の 小さい卵円形状の結節、症状は軽い、右心系の 弁尖やその周辺組織に多い 粘液腫:中隔卵円窩から発生、拡張早期にM弁に嵌頓 →体位変換で拡張期ランブル音、ほとんどが左房内 弁口持続閉塞で突然死の危険性、早期摘出、塞栓症 粘液腫がIL-6を産生して慢性炎症症状 病態がMSに類似するため肺高血圧症を呈する 急性心筋炎:感冒から、胸痛、心不全 急性心膜炎:先行感染+炎症所見、広範囲の誘導で 下に凸(上に凹)のST上昇、心嚢液貯留 深呼吸・臥位で胸痛、安静にする 心外膜炎:尿毒症、膠原病、急性心筋梗塞、癌転移 急性心筋梗塞が原因:Dressler症候群、2~6週後 心タンポ:右心不全(肝腫大)はあるが左心不全はなし 奇脈=Kussmaul脈:吸気時に10mmHg以上低下 特発性拡張型心筋症:心筋の錯綜配列、Mモードで 僧帽弁B-B ステップの出現(拡張末期の上昇) 肥大型心筋症:錯綜配列と線維化、サルコメア蛋白 の遺伝子異常、巨大陰性T波、期外収縮後に 増強する収縮期雑音←βブロッカー、Ca拮抗薬 ジギタリス、硝酸は左室流出路狭窄を強めるため× 肥大型心筋症:中隔肥大による流出障害 左房容量↑・心収縮力↓で雑音減弱、Ca拮抗薬、 βbloker 、下肢挙上、輸血 肥大型心筋症HOCMの収縮中期雑音が増強 →立位、息こらえ、利尿薬投与、左室容量減少時 硝酸薬、ジギタリスでは左室流出路狭窄が増強 dip and plateau:右心室拡張障害、 心膜ノック音:拡張早期の心室拡張不全による 右室圧上昇→高調な過剰心音、収縮性心膜炎 収縮性心膜炎:心膜炎の治癒過程で瘢痕化、石灰化 右心不全所見、近年は特発性やウイルス性が多い 大動脈瘤:5cm以上は手術適応 腹部大動脈瘤:全体の2/3、胸部より破裂の可能性大 急性大動脈解離:鎮痛剤+降圧剤(収縮期を100~120) B型でも破裂例、上下肢・臓器虚血があれば手術 StanfordB型:降圧療法でβ遮断を用いる Buerger病=閉塞性血栓性血管炎TAO、cork screw像 膝窩・前腕動脈以下の細血管に好発、先細り像 全層性、遊走性静脈炎を合併、二次性静脈瘤は 浮腫を伴う、薬物療法、交感神経切除術 閉塞性動脈硬化症ASO:上肢は稀、虫食い像 Fontane3度以上で外科手術、10cm未満はPTA Leriche症候群:腎動脈以下の慢性動脈閉塞、粥状 比較的若年者、ASOからの続発もありうる β遮断:重度のASOには禁忌、∵α作用での血管収縮 大動脈炎症候群=高安病:不定愁訴,上を向くとめまい 梅毒性大動脈炎:上行大動脈の基部に病変→AR 血行再建術後症候群MNMS:乳酸、ピルビン酸、K、 ミオグロビンなど、閉塞後24h以内なら血栓摘除術 深部静脈血栓症:7日以内なら血栓溶解剤投与 血栓溶解(ウロキナーゼ)、 抗凝固(ヘパリン、ワーファリン) 広範囲閉塞例:血栓摘除術 慢性期なら患肢挙上、弾性包帯 下肢静脈瘤:Trendelenburgテスト 表在静脈の閉塞 Perthesテスト:深部の閉塞 →患肢挙上で消えない リンパ浮腫:組織液が細胞間に貯留、疼痛(-)、象皮症 非陥凹性、色素沈着(-)、保存療法が基本、 無効なら顕微鏡下リンパ管臍静脈吻合術 悪性高血圧症:拡張期の著しい上昇、進行性臓器障害 腎小動脈のフィブリノイド壊死、増殖性動脈内膜炎 拡張期>130mmHg、強力な降圧、透析 原因:高レニン性、腎血管性高血圧、褐色細胞腫、 160/100mmHg以上で重症高血圧 二峰性脈:急激な血流が大動脈弁を通過、HOCM フロセミド:速効性利尿薬、肺うっ血の改善効果大 過換気で低CO2→冠攣縮:亜硝酸、Ca拮抗薬で治療 PCWP=平均左房圧=左室拡張期圧、12mmHg以内 22mmHgを超えると肺水腫が出現し始める 肺動脈圧:≦20mmHg、右房圧≦5mmHg CVP:5~10cmH2O、(4~8mmHg) レジチン試験:内分泌性高血圧で陽性 ジェット血流:AR、AS、MR、VSD、PDA ACE阻害・ARB:→心筋リモデリングを抑制、 慢性心不全に有効、妊婦・腎機能悪化例には禁忌 心膜液:15~30ml 巨大舌:先端巨大症、甲状腺低下、アミロイドーシス 閉塞性黄疸:ビ↑による伝導路障害で徐脈 肺動脈弁の方が大動脈弁よりも高さが高い・前方 僧帽弁:前外側と高内側 僧帽弁前尖から大動脈後壁へ線維性連続 左静脈角:左内頚と鎖骨下の合流点、胸管が還流する 大伏在→大腿へ⇔小伏在→膝窩へ 心筋でO2の10%を消費、安静時は5% 呼吸で変動する胸痛:心膜炎、胸膜炎 胃の伸展→迷走反射→冠血流低下 房室結節:心房中隔、右房側へ凸面、右冠から供給 肺活量:呼気予備量+吸気予備量+一回換気量 肺癌で血ガス正常でもばち指出現、関節症状 →Marrie-Bamberger症候群 サイアザイド長期投与で光線過敏性皮膚炎 サイアザイド、ループの投与で尿酸排泄低下 左脚前枝ブロック→左軸偏位⇔後枝で右軸偏位 循環抗凝固因子:IgG、→出血傾向 低O2の代償で多血症→血栓 奇異性塞栓による脳膿瘍 血管吻合:内膜同士⇔腸管では外膜同士を接合 マンシェットの幅が狭いと血圧は高めに出る 胸骨角外縁で第2肋骨を触知 Lutembacher症候群:MS+ASDの合併 褐色細胞腫による高血圧にはα・βブロッカーの併用 肺高血圧:平均が25mmHg以上 Rivero Carvallo徴候:吸気時に雑音↑、TR ACE阻害:腎性高血圧に使用、Cr3以上・高Kは禁忌 三尖弁閉鎖症の雑音最強点は胸骨下端 上大静脈症候群:肺癌によるものが最多、 奇静脈が側副となる、顔面・上肢の浮腫 ACE阻害薬:腎動脈狭窄があると糸球体濾過量低下 して腎機能悪化するためβ遮断・Ca拮抗を用いる 副作用で高K血症、空咳 【D 内分泌・代謝】 先端巨大症:手指末節骨カリフラワー様肥大変形、 種子骨の肥大、高P血症、L-dopaに無反応 TRH負荷後にGH値上昇 (奇異性上昇反応)、 ソマトスタチン誘導体、酢酸オクトレオチド、 ドパミン作動薬(ブロモクリプチン)で治療 外科的手術が第1、ガンマナイフ 腫瘍が大きい⇔Cushing病はmicroadenoma GH分泌不全性低身長:低身長患者の10%、第1子 重症例で乳児期に低血糖、1~2歳までは正常 ∵身長・体重の増加が甲状腺機能の影響 通常の尿浸透圧:300mOsm/L以上 抗精神病薬使用者に低Na血症 →緊張による水の多飲とADH分泌促進作用 →SIADH、 水制限+食塩(10~15g)経口摂取 心因性多飲症:ADH剤(デスモプレシン)は禁忌 中枢性尿崩症は急激に発症 治療にデスモプレシンDDAVP点鼻薬 腎性尿崩症:集合管と遠位尿細管のAVPに対する 反応性が低下、先天性のものは生後~15歳に発症 治療:サイアザイド系、インドメタシン 後天性のものは原因の除去・治療 AVP分泌不適切症候群SIADH:体内貯留液増加で 低Na血症、浮腫(-)、尿量の変化はなし、 尿>血漿浸透圧(低Naでも尿中Na排泄は持続) 水制限(500~1000ml)+高張食塩水+ループ利尿薬 SIADHの原因:肺小細胞癌、膵癌、髄膜炎、脳腫瘍、 COPD、結核、気管支喘息 薬剤性SIADH:AVP分泌促進・腎細管での増強作用 シスプラチン、ビンクリスチン、カルバマゼピン、 クロルプロパミド、ハロペリドール 悪性腫瘍患者に向精神薬投与で容易にSIADH Chiari-Frommel症候群:分娩後の視床下部 機能障害による高PRL血症、ドパミン作動薬で治療 Frohlich症候群:術後など視床下部器質性病変 による性腺機能低下+躯幹性肥満 Kallmann症候群:嗅覚脱失+低ゴナド性腺機能低下 LH-RHの欠損、低ゴナド性類宦官症ともいう Simmonds症候群:何らかの原因で下垂体前葉が 破壊されて下垂体機能低下⇔Sheehan 低下する順序:GH、FSH・LH→TSH→ACTH→PRL 無痛性甲状腺炎→βブロッカーで治療 橋本病:70~80%は甲状腺機能正常 Basedow病:収縮期高血圧(拡張期は低下)、心房細動 +飲酒・過食により四肢弛緩性麻痺、発作時は低K 中毒症時期は手術しない 無痛性甲状腺炎との鑑別のために破壊性による 123I摂取率を調べる、Basedowでは取り込み亢進 メチマゾール、βブロッカー 薬物治療中に無顆粒球症になったら他の治療 高齢者の心房細動には甲状腺機能をチェック Merseburg三徴:甲状腺腫、眼球突出、頻脈 甲状腺ホルモンが有効→橋本病、単純性甲状腺腫 内因性TSH分泌を抑制する目的で投与 甲状腺クリーゼ:急性増悪、手術・感染などが原因 抗甲状腺薬プロピルチオウラシル、無機ヨード Plummer病:結節性病変から自律性に分泌 シンチでhot nodule、摘出、PEIT、放射性ヨード 甲状腺機能低下→TRH↑に刺激され高PRL血症 骨格筋障害に伴うLDH↑、CK↑、 胆汁中へのコレ排泄が阻害されるため高Chol Lamberts徴候:甲状腺低下でのアキレス腱反射 の弛緩相の遅延 甲状腺機能を低下させる薬剤:リチウム、ステロイド、 アミオダロン(抗不整脈) →フィードバックによる下垂体前葉過形成 慢性甲状腺炎=橋本病、サイログロブリン投与 70~80%では甲状腺機能正常、びまん性腫大 無痛性甲状腺炎:橋本病の経過中に濾胞の崩壊で 一過性に甲状腺中毒、疼痛・発熱(-) 出産、ステロイド中断、IFN投与などが誘因となる 亜急性甲状腺炎:中年女性、夏季、ウイルス感染 →CRP軽度上昇、WBC正常、一過性の甲状腺亢進 圧痛部位は移動性、結節性で硬い 123I取り込み↓ ⇔ Basedowとの鑑別 ステロイド有効、数か月で自然軽快 乳頭癌:リンパ行性⇔濾胞:早期から血行性転移 分化癌=乳頭・濾胞、進行例で反回麻痺、扁平上皮癌 との共存あり、小児期の頚部放射線が誘因となる 被膜を持つことが多く手術適応がある 乳頭癌:シンチで欠損像、砂粒状石灰化、全体の85%、 若年~中年女性、核内封入体、再発時には再切除 濾胞癌:エコーで粗大型石灰沈着、肺・骨・肝に転移 カラードップラーによる内部血流で乳頭癌との鑑別 髄様癌:カルシトニン↑、間質にアミロイド沈着 カルシトニン:Ca・Pを下げる ⇔ VitDは上げる 未分化癌:50歳以上、炎症症状強い、急速に進行 甲状腺悪性リンパ腫:橋本病を基礎に高齢で発症、 急速な腫大→未分化癌との鑑別 放射線、化学療法にて70%は治癒 続発性副甲状腺亢進:基礎疾患によるCa低下が原因 慢性腎不全、VitD欠乏、Ca摂取不足など 血中Ca↓or→、P↑ 腫瘍産生性の体液性骨吸収因子により高Ca血症 副甲状腺亢進の骨病変:骨膜下吸収像、線維性骨炎 歯槽硬線の消失、punched out lesion 副甲状腺低下:PTHの分泌不全による作用不足、 特発性、自己免疫性、先天性、続発性 偽性副甲状腺低下:腎・骨のPTHレセプター異常 →Albright徴候:知能低下、低身長、肥満、短指症、 病型分類のためにElsworth-Howard試験 →腎尿細管のPTH負荷に対する反応性、尿中cAMP 偽性Ⅰ型:尿中cAMP不変 ⇔ Ⅱ型では上昇 Ⅰ型:多内分泌臓器に対する抵抗性 Ⅱ型:PTHの標的臓器のみの抵抗性 偽性偽性:Ca、Pは正常で、Albright骨異栄養症(+) 副甲状腺摘出術後:CaとVitD3を投与する 球:アルドステロン、束:コルチ、網:アンドロゲン Cushing症候群:伸展性皮膚線条+毛細血管拡張・ 血管壁脆弱性により皮膚が赤~赤紫色 スクリーニングでデキサメタゾン負荷、高値のまま DHEAS:ACTHの刺激で上昇、副腎アンドロゲン メトピロン:副腎皮質の11β-OH-lase阻害薬 Cushing病の検査、Addisonではコルチゾールが 下がりすぎるため禁忌 Addison:副腎皮質ホルモン低下により体重減少 両側副腎の慢性的病変、結核性は激減 ステロイドの精神症状:抑うつ、易刺激性、不眠 ステロイド下では副腎皮質・下垂体とも抑制状態 血清コレステロール上昇 Nelson症候群:副腎摘出後、数年後に下垂体に ACTH産生嫌色素性腺腫形成→色素沈着など 原発性アルドステロン症:腺腫によるのと過形成 立位負荷試験で本態性高血圧と鑑別、 低Kによるインスリン分泌↓、U波 K保持利尿薬スピノロラクトンで治療 続発性アルド:体液量減少でレニン系が刺激されて 基礎疾患の治療、抗アルドステロン薬 偽性アルド:甘草、グリチルリチン製剤、漢方薬 腎の11βヒドロキシステロイド脱水素酵素阻害で ミネラルコルチコイド受容体に結合するコルチゾー ルが増加→原発性アルドと同じ徴候 レニン・アルドの分泌↓、高血圧、代謝性アルカロ Bartter症候群:ヘンレ上行のCl再吸収異常、 K低下、レニン・アルドは上昇、血圧は正常 慢性にループ利尿薬を投与した状態 Bartterの治療にインドメタシン 偽性Bartter:拒食、慢性下痢、下剤・利尿薬乱用 による、低K、レニン↑など 急性副腎不全:嘔吐、発熱、低血圧 バニリルマンデル酸VMA:アドレナリン・ノルアドの 最終代謝産物 褐色細胞腫:高血圧、代謝亢進、高血糖、頭痛 発汗↑の5H、機能検査はクロニジン試験 大動脈造影は高血圧・ショックになるので禁忌 α受容体の亢進状態→先にα1遮断薬を使用 Sippleでは褐色細胞腫の摘出が先 多発内分泌腺腫症MEN Ⅰ型=Wermer症候群:PPP、下垂体線腫、 副甲状腺亢進、ガストリノーマ(ラ氏島腫瘍) ⅡA型=Sipple、PTA、副甲、髄様癌、褐色細胞腫 ⅡB型:NATO、多発性神経腫、褐色細胞腫、髄様癌 膵ラ氏島腫瘍の10%がMENⅠ型 膵ガストリノーマ:Zollinger-Ellison、膵内腫瘤 胃・十二に多発潰瘍、過酸による水溶性下痢 セクレチン負荷でガストリン値上昇 低Cl血症、再発に対して胃全摘 単純性肥満:尿中17-OHCS↑、 インスリン分泌反応↑、GH分泌反応↓ 血管作動性腸ポリペプチド:胃酸抑制、水溶性下痢 WDHA症候群:VIP産生腫瘍 水溶性下痢・低K・胃無酸症、手術で摘出 インスリノーマ:中枢神経症状が主、過食 グルカゴノーマ:高血糖、口内炎・舌炎、 壊死性遊走性紅斑が三徴、 真性性早熟:女児は特発性、男児は腫瘍が多い Whippleの三徴:低血糖発作、血糖値50mg/dl以下、 摂食で症状改善 糖尿病疑い例→経口ブドウ糖負荷試験 インスリン投与で低K←輸液にて補給する 尿蛋白1g/日以上の糖尿病は運動療法禁忌 腎症より網膜症の出現の方が早いことが多い α‐グルコシダーゼ阻害薬: 小腸での糖吸収を遅らせる SU薬、フェニルアラニン誘導体: 膵臓からのインスリン分泌を促進 チアゾリジン誘導体:インスリン抵抗性を改善 ビグアナイド薬:肝での糖新生を抑制 反応性低血糖症:甲状腺亢進や胃切除後、食後の 糖吸収亢進でインスリンが反応性に分泌され低血糖 糖尿病ケトアシDKA:電解質・脱水・血糖値の補正 アシドーシスによる胃腸障害(腹痛・悪心) 血糖の急降下により脳浮腫→頭部CTで検査 非ケトン性高浸透圧性昏睡:高度の脱水、血圧↓ 比較的軽度のⅡ型の高齢者、 乳糖不耐症:ラクターゼ活性↓により分解できない。 便が水様、酸性、発酵性→ラクターゼ製剤が有効 尿細管性アシドーシスでも再吸収抑制 家族性高コレ血症:Ⅱa型、腱黄色腫、常優の3徴 LDLレセプターの欠損、総コレ↑、TG正常 Ⅰ・Ⅴ型高脂血症で腹痛があれば膵炎を疑う Ⅱa、Ⅱb、Ⅳ型が多い、他は稀 Ⅰ・Ⅲ型は常劣、他は常優、Ⅲ型では手掌に黄色腫 アルコール摂取によりTGの増加が著明 ポルフィリン症の40%でLDL↑によるⅡa型合併 Gaucher病:家族性脾性貧血、肝・脾・骨髄・リンパ 全身網内系に糖脂質沈着、β-グルコシダーゼを補充 Niemann-Pick病:スフィンゴミエリナーゼ欠損、 B型は非神経型で骨髄移植により予後良好 Fabry病:伴劣、全身の脂質蓄積症、心・腎 真皮小血管拡張と角質過形成による皮疹 Tay-Sachs病:GM2ガングリオシド蓄積症、骨症状 特発性ヘモクロマ:腸管からのFe吸収が異常亢進 副作用で浮腫:アルドステロン様作用の薬剤 =ステロイド骨格→プロゲ、グリチルリチンなど 乳癌骨転移による高Ca血症 →QT間隔短縮 低MgによりPTH分泌障害 、尿細管障害で喪失 ドパミン:PRL,TSH,LH,FSHの分泌を抑制 体位で変化:レニン、カテコラミン、ADH PRL上昇:クロルプロマジン、レセルピン、 ハロぺリ、スルピリド Laurence-Moon-Biedl症候群:肥満、多指症、 網膜色素変性、知能低下、性器発育不全、常劣 Cushingで末梢好酸球・リンパ球が低下、低K 異所性ADH:肺小細胞癌、膵癌 多尿の原因:低K、高Ca、高血糖 レニン分泌↑:循環血漿量減少時、 交感神経興奮時 尿糖排泄域値:160~180mg/dl 食思不振→遊離脂肪酸↑ LDL:70~140、HDL:40~65、TG:50~150 急性間欠性ポルフィリン症:常優、光線療法(-) 末梢の脱髄、頻脈 海藻・野菜等のアルカリ性食品が尿酸の排泄を促進 痛風:関節の範囲を超える関節炎、慢性化で間接変性 痛風結節:尿酸Na含む肉芽腫、耳介、足、皮下、骨、 結石からの腎盂腎炎、慢性間質性腎炎 非発作時にコルヒチン⇔発作時にNSAIDs アロプリノールは産生過剰型、 プロベネシドは排泄低下型に用いる Fanconi症候群で尿酸再吸収が抑制→血清尿酸↓ 脱水の細胞外液補充は500ml/hが上限 全身性アミロイドーシス:MM、RA、慢性炎症性疾患 低Naなのに血漿浸透圧上昇:脂質異常症、高血糖、 尿毒症(高窒素血症) 高Caの症状:腸管運動抑制、胃潰瘍、高血圧、 QT短縮、うつ傾向、意識障害、筋痛、筋力低下 ADH阻害による多尿、悪心 治療:生食+フロセミド、ステロイド(骨吸収と 小腸からのCa吸収を抑制) pH上昇でイオン化Caが低下 Mg欠乏によるPTH分泌障害 高K血症をきたす:ACE阻害、ARB、βブロッカー 尿濃縮障害をきたす電解質異常:低K、高Ca 高P血症をきたす内分泌疾患:副甲状腺低下、 甲状腺亢進、先端巨大症(尿細管でのP 再吸収↑) 意識障害をきたす血液異常:高Ca、高or低Na、 サルコ肉芽腫→ACE・VitD分泌で高Ca血症 リチウム剤:高Na+多尿 AG上昇するアシドーシス:腎不全(硫酸・燐酸が蓄積) 糖尿病性、乳酸性(嫌気性代謝により陰イオン蓄積) メープル:側鎖アミノ酸代謝異常による乳酸性アシド 膵全摘後はHCO3低下でアシドーシス 閉経後骨粗鬆症:骨吸収が形成を上回る高回転型 骨粗鬆:PTH作用が相対的↑、Ca、P、ALPは正常 胸腰椎移行部の骨折 抗酸化作用:VitC、E 高カロリー輸液時にはVitB1を補給 VitB12:数年のストック、壁細胞由来の内因子と結合 脂溶性ビタミンはE以外には過剰症がある VitB1欠乏:高拍出性心不全、胸腹水、全身浮腫 ペラグラ:ナイアシン不足、皮膚炎、下痢、認知症 マラスムス:蛋白とカロリーの両方の不足、一歳以下 クワシオルコル:選択的蛋白質欠乏、一歳以後 GHによる臓器肥大作用 透析に続発して副甲状腺亢進 Liddle症候群:遠位尿細管のNaチャネル亢進 高血圧、Na↑、K↓、アルド低下 Gitelman症候群:高血圧(-)の低K・Na、尿中低Na 慢性にサイアザイドを投与した状態 Schmidt症候群:Addison+橋本病、糖尿病合併多い 急激なNa補正により橋中心髄鞘崩壊症(CPM) 低K:心・腎・筋に注意→不整脈、尿細管、脱力 インスリン分泌能:グルカゴン負荷試験 ガストリノーマ:腫瘍と並行して潰瘍も治療→PPI 低張性脱水では口渇なし 傍濾胞細胞からカルシトニン分泌、血中Ca↓作用 ニコチン酸:VLDLコレステの肝からの分泌を抑制 PAS陽性=グリコーゲンの存在 ブドウ糖がソマトスタチン分泌促進 ソマトスタチン:GH、TSHに対して抑制的 ドパミン:PRL、TSH、ゴナドに対して抑制的 立位で上昇:レニン、カテコラミン、ADH コルチゾール:骨髄からの多核白血球の放出促進 飢餓・ストレスで成長ホルモン↑ Alb4以下でCa値補正 測定値+(4-Alb) 甲状腺は単位体積当たりの血流が最多の臓器 慢性腎不全で低Caにより副甲状腺亢進 Cushing病のmicroadenoma:好塩基性が多い 脾静脈(膵の背側を走行)と上腸管膜静脈 (膵頭部が取り囲む)が合流して門脈 腹腔内は大体右に静脈、左に動脈 腸管ガス:閉塞域より末梢にガスはない 小腸3cm、大腸5cm、が上限、これ以上だと拡張 麻痺性イレウス:拡張(-)、全体的にガス Kerckring襞が目立つのが空腸 stucked coin appearance 激しい腸炎でも母指圧痕像 中毒性巨大結腸症:UC、Crohnから、平滑筋の障害、 結腸の拡張、便の停滞→感染やガス像 HCC:遅く濃染・早くwash out、被膜形成 細胞内液で最多の陰イオンはリン酸イオンHPO42- 急性膵炎:血清Caが7.5以下で重症化の指標 第3腰椎の側面X線が判定に良い 【E 腎・泌尿器疾患】 腎不全の鑑別:尿浸透圧、尿中Na、Cr濃度 まずは腎後性か否かの診断が重要 腎性:尿中Na↑(>40mEq/L)、 尿中Na排泄率FENa>1.0%、 BUN/Cr比:10~11が正常 尿素窒素がクレアチニンの15倍以上:脱水 異化亢進、蛋白の過剰制限、消化管出血 7以下:下痢・嘔吐で尿素喪失、低蛋白食、妊娠 腎不全:ループ利尿薬を用いる→GFRを低下させない 腎からのP排泄障害で高P血症、腎でのVitD活性化 障害による低Ca血症 、VitD低下による骨軟化症 →続発性副甲状腺機能亢進状態→腎性骨異栄養状態 腎性骨異栄養→頭蓋骨のsalt and pepper、 腰椎骨のrugger jersey:関節面骨陰影が増強 急性尿細管壊死:急性腎不全の原因で最多、 術後性・薬物性のものが多い、糸球体病変(-) 原因の除去で1~数週間で腎機能回復 慢性腎不全での食事:高エネルギー、 低蛋白(0.6~0.7g/kg/日)、減塩(7g/日以下) ACE・ARBによる腎機能悪化速度抑制効果 高度腎機能低下の高K血症時は使えない 尿毒症:Ccrが正常の10%以下で起きる 尿毒症により腎性網膜症、尿毒症性肺水腫など 手根管症候群:掌側1~3指と4指橈側の感覚障害 +母指球筋萎縮 AGN:先行感染後2週間で発症、3~10歳に多い 血尿・浮腫・高血圧が3主徴、 alternative pathwayによる補体活性化で C3・CH50↓、8週目には正常化 乏尿期:フロセミドで利尿降圧、食塩0g/日、蛋白制限、 IgA腎症:10~20代、東洋人に多い、腎症で最多 無症候性血尿、軽度の蛋白尿、補体価は正常 予後不良群:全体の5%、血圧>160、尿蛋白>2g/日、 血尿・IgAの量は無関係 メサにIgA沈着:IgA腎症、紫斑病性、ループス腎炎 急速進行性腎炎RPGN:ANCA関連型、免疫複合体型、 抗GBM陽性型、半数以上の糸球体に半月体形成、 半月体にフィブリン沈着、基底膜の肥厚、 潜血(+)、蛋白(+)、数週から数カ月で腎不全 小児ネフローゼの80%が微小変化群 膜性腎症:基底膜の上皮細胞側にIgG沈着(顆粒状) 悪性腫瘍、B肝、SLE、金製剤から続発 成人ネフローゼの30%、 高齢の膜性腎症:悪性腫瘍合併の可能性を考える 巣状糸球体硬化症FGS:IgM・C3の顆粒状の沈着 ヘロイン常習者、HIV、Alport症候群患者 ステロイド抵抗性、血尿・高血圧をきたしやすい 膜性増殖性MPGN:予後不良、ChE↑、コレステ↑ 基底膜肥厚(二重構造)とメサ増殖→蛋白・血尿 検尿での発見が多い、比較的若年者、 糖尿病性腎症:メサ領域の結節性病変、腎は腫大 Kimmelstiel-Wilson病変:基底膜肥厚部に IgGが線上に沈着、ステロイドは禁忌、 遠位型尿細管性アシドーシス:腎乳頭部に 点状の石灰化陰影→骨からのCa遊離 AG正常のアシドーシス、低K、Cl上昇 Alport症候群:Ⅳ型コラーゲンの形成異常、X優性 感音難聴・進行性腎炎、白内障 線維筋性異形成:若・中年女性、片側性、 蛇腹状狭窄、腎動脈の遠位2/3に生じる 多発性嚢胞腎:両側、正常腎組織を圧迫、 肝・膵・肺にも嚢胞形成、脳動脈瘤、弁膜症を合併 膀胱炎:頻尿・排尿痛・尿混濁が3主徴、発熱は無い レノグラム:左右腎の血流を推定、分腎機能検査 血管相・分泌相・排泄相、Tmax、T1/2、 ピークまでの時間と 半減までの時間を計測 潜血:ミオグロビン・ヘモグロビン尿で(+) VitC過剰で血尿があっても偽陰性 シスチン尿症:アミノ酸代謝異常によりアミノ酸尿 インジゴカルミン排泄試験:静注、筋注後に 膀胱鏡で尿管からの排泄を観察する、異所開口 血液透析:除水効率良、低分子除去能大、蛋白喪失小 腎乳頭壊死:糖尿病、腎盂腎炎、鎮痛薬で発症 間質性腎炎:尿細管とその間質の炎症 VitD3は近位尿細管でPTHの刺激を受け活性型へ 25(OH)→1.25(OH)2 アルカリ尿で尿蛋白偽陽性、低分子蛋白は偽陰性 Alport症候群:幼少期に無症候性血尿→蛋白尿 補体価低下:SLE、MPGN、AGN 膜性増殖性腎症→免疫複合体を形成 O-157感染後に溶血性尿毒症症候群 急性腎盂腎炎には水分摂取量を増やす Ca×P値は一定、透析でP貯留・低Ca 活性型VitD3低下で腸管のCa吸収低下 輸液量:不感蒸散+前日尿量 総コレステ正常値:120~220 IVP(静注)⇔DIP(点滴静注)こっちの方が鮮明 AG=Na-(Cl+HCO3)正常は12±2 腎血流量:心拍出量の20~25%、1100ml/分 Ⅰ日2500ml以上で多尿 尿濃縮能低下:高Ca、低K血症による 尿細管障害 腎濾過値測定:イヌリン、クレアチニン、チオ硫酸Na 鎮痛薬による慢性尿細管間質性腎炎 硝子円柱:糸球体~尿細管の障害 サイアザイド系:高尿酸、糖尿病には禁忌 下行脚:水再吸収、K分泌、 上行脚:Na・Cl再吸収 蠟状円柱:慢性腎不全で出現、予後不良 糸球体内部がglobal or segmental 低浸透圧、慢性腎不全で酸排泄↓で代謝アシ クリアランス=尿中濃度×尿量/血清中濃度 高P血症→VitD活性化障害 1/Crの直線が0.1になる頃が透析導入 透析導入期に不均衡症候群 透析液のAlが蓄積→脳症、骨症が出現 デスフェラール投与によりキレート Goodpasture:抗腎糸球体抗体が肺にも 尿蛋白:低分子→トランスフェリン、高分子→IgG ACE阻害・ARBでインスリン抵抗性を改善 βラクタム系・アミノ配糖体:腎障害をきたす テトラサイクリン系は肝障害 近位尿細管の障害:β2MG、NAGの排泄増加
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【A 消化管】 アカラシア:Auerbach神経叢(筋層間神経叢)の 変性・消失、治療はCa拮抗薬が第一、 ニトログリセリンによるLES弛緩、バルーン 粘膜外筋層切開術(Heller法)+噴門形成術 5%に食道癌を合併 食道内圧測定:裂孔ヘルニア、逆食、強皮症 胃食道逆流症GERD:治療はPPI、消化管運動促進薬、 就寝時Fowler体位、禁煙、生活指導 逆流性食道炎:縦走潰瘍、Nissen法、Hill法 食道癌:グリコーゲンが少ないために不染帯 直接浸潤先:下行大動脈、肺静脈、気管 再建臓器は胃が最多 表在癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない 粘膜層Mまでのものが早期癌 粘膜固有層LPM・周在性2/3までのが内視鏡 化学療法:5-FU+シスプラチン Boerhaave症候群:全層の裂創、下部食道左側に多い 特発性食道破裂→皮下気腫、 呼吸音・声音振盪減弱 ⇔Mallory-Weissは粘膜下層まで 食道静脈瘤:生検は禁忌、注意すべき合併症は 腎不全、肺水腫、DIC バソプレシン静注、 SBチューブ、硬化療法(EIS) EISは総ビ4以上で禁忌→静脈瘤血栓術EVLにする BRTO:バルーン下逆行性頚静脈的塞栓術 大腿静脈からカテーテルで出口部を塞栓 占拠部位(Ls,Lm,Li,Lg)、形態(F1~3) 色調(白、青)、発赤所見(RCサイン、 ミミズ腫れ、血豆さくらんぼ様) 青>白で静脈瘤破裂しやすい →結紮術、内視鏡的硬化療法 胃静脈瘤:噴門近傍に多い、BRTOが第一 十二指腸憩室:下行脚内側に多い、Vaterの近傍 仮性、後天性 、胆管、膵管を圧迫 →Lemmel症候群(胆管炎、膵炎、黄疸) 良性疾患からの出血の治療: クリップ、エタノール、熱性凝固 ピロリ菌除去: PPI+ペニシリン系+マクロライド系 不成功例ではクラリスロ→メトロニダゾール AGML=急性胃粘膜病変、多発性浮腫、発赤、びらん 薬剤・ストレス等による血流障害が原因、 60%が薬剤性→NSAIDs、ステロイド、コルヒチン NSAIDsの潰瘍は前庭部に好発 ステロイドの潰瘍は症状が出にくい PPI、H2遮断薬で治療 腹痛発作時には抗コリン、鎮痛薬 出血例には内視鏡的止血 慢性胃炎:慢性炎症細胞(リンパ・形質)が浸潤 炎症で固有胃腺が委縮、自己免疫かピロリ GIST=胃粘膜下腫瘍、境界明瞭隆起、 無症状が多い bridging fold 、発育は緩徐、c-kit陽性 頭頂部の陥凹、delle→中心壊死の所見 切除不可能ならチロシンキナーゼ阻害薬 十二指腸潰瘍:空腹時・夜間の心窩部痛 血中ペプシノゲンⅠ値が 再発・難治性の指標、 胃底腺主細胞から分泌、Ⅰ/Ⅱ比の低下が 胃粘膜の委縮を反映→胃癌のスクリーニング 胃潰瘍:高位部は高齢者、低酸 ⇔若年者は幽門部 食直後の心窩部痛、後壁だと穿通しやすい NSAIDs:シクロオキシゲナーゼ阻害で プロスタグランディン合成を抑制 PG:粘液分泌↑、血流量↑、胃粘膜保護 印環細胞癌は粘膜切除の適応なし 粘膜切除:深達度M、病変が2cm以下、 潰瘍(-)、分化型、転移(-) 癌の内視鏡:境界が外側に凸、辺縁が不整、 底が透ける、出血、不均一な潰瘍面 早期胃癌:粘膜下層SM、リンパ節転移は問わない Ⅱc、Ⅱc混合型で約70% 固有筋層MPまで達しているものが進行胃癌 2型:限局性潰瘍形成型 ・3型:潰瘍浸潤型 3 2 4 1の頻度 ダグラス窩転移:Schnitzler転移=進行度Ⅳ ダンピング症候群:術後の摂食開始時、 空腸に高張な食物が急速に流入し一過性の高血圧 予防:低糖、高蛋白、高脂肪食、副交感遮断薬内服 早期:食後30分程度、蠕動亢進、循環血液量↓、 消化管ホルモン(セロトニン、ヒスタミン等)↑ 後期:インスリン過剰分泌による低血糖症状 食後2~3時間、 blind loop症候群:腸管内容物鬱滞で腸内細菌が 異常増殖、VitB12欠乏による巨赤芽球性貧血、 下痢、消化不良 葉酸欠乏は生じない 胃切除後症候群:残存幽門腺による、BillrothⅡ法に 多い、迷走神経切離、追加切除を行う 吻合部潰瘍:迷切が不十分で酸が多いと生じる BillrothⅡ法:残胃が小さい、十二指腸断端付近に 病変がある場合、Braun吻合で予防 筋性防御:腸管の炎症が臓側腹膜まで及ぶ、穿孔時 過敏性腸症候群:水様便、排便にて症状が軽快 α1-アンチトリプシン試験:蛋白吸収を調べる、 Crohnで異常 打ち抜き状潰瘍:単純性潰瘍、Behcet病 difficile:水溶性下痢+発熱、炎症部からの蛋白漏出 高齢者に多い、直腸・S状が主 糞便中に細菌毒素、黄白色の偽膜、バンコマイシン MRSA腸炎:緑色調水様便、上部腹部手術後に合併 コアグラーゼ(+):血液凝固作用、バンコ ナイアシン=ニコチン酸=VitB3不足によりペラグラ Meckel憩室:回盲弁から口側40~100cmの 回腸にある、胃粘膜の迷入 大腸憩室:出血、膿瘍、ほとんど仮性、 日本人は右側に多い、低残渣食が原因、 安静と抗菌薬投与、食物繊維を摂取 apple core sign:2型大腸癌の所見、出血、穿孔 腸閉塞を起こしやすい、CEA、CA19-9がマーカー 肛門癌:腹会陰式直腸切断術(Miles手術) +鼠径部リンパ節廓清 RS:高位前方、Ra:低位前方、 Rb:腹会陰式直腸切断術(Miles手術) カルチノイド:粘膜下、索状配列、ロゼット様 尿中5-HIAA:カルチノイド腫瘍が分泌、 kulchitsky細胞(神経内分泌細胞)由来 セロトニン代謝産物、腸管亢進による下痢、 喘鳴、皮膚紅潮発作、右心不全PS,TR カルチノイド症候群:蜂巣周囲は鍍銀染色陽性、 気管支にもできる、肝転移で代謝されずに全身へ セロトニン、ヒスタミン、ブラジキニン Grader症候群:FAP+骨・軟骨腫瘍、 長期経過で大腸癌 Cronkhite-Canada病:脱毛、爪萎縮、色素沈着、 味覚異常、大腸ポリポーシス 虚血性大腸炎:左側結腸、母指圧痕像、 末梢動脈 便秘・動脈硬化が誘因、絶食補液で治療 腸間膜閉塞症:太い動脈、緊急手術、予後不良 急性型:麻痺性イレウス症状、心疾患からの塞栓 慢性型:動脈硬化症、狭窄部に雑音 食後数十分で上腹部痛 上腸間膜動脈症候群:十二指腸が動脈により圧迫、 やせ型の人に多い、ダイエット、長期臥床が誘因、 前屈・左側臥位で軽快 kerckring襞:小腸イレウスでのX線所見 絞扼性イレウス:急激な発症、嘔吐、Wahl徴候、 Blumberg徴候 腸閉塞→中心静脈栄養、イレウス管、抗生物質 単純性:間欠的腹痛⇔複雑性:持続的腹痛・嘔吐 Wahl徴候:絞扼性・S状軸捻転で、絞扼部が腫瘤 麻痺性イレウス→消化管運動促進薬で治療、 メトクロプラミド(プリンペラン) ネオスチグミン(抗ChE薬) S状結腸軸捻転症:coffee bean sign (拡張したS状結腸)、鳥のくちばし状の狭小化 外痔核:血栓形成による疼痛が主症状、出血は少ない 内痔核:排便時に脱肛・出血、(疼痛は弱い)、 3,7,11時方向に多い、脱出→痔核嵌頓 Milligan-Morgan法:上直腸動脈末梢枝の 結紮+痔核切除 、 鼠径ヘルニア:壮年以降の太った男性、 嵌頓は起こしにくい 下腹壁動静脈の内側に腫瘤が見られる 外鼠径ヘルニア:鼠径管を通って陰嚢へ脱出、大部分 立位・腹圧上昇で増大、乳児で嵌頓が多い silk sign、高位結紮(小児)⇔人工メッシュ(成人) 内鼠径ヘルニア:稀、脆弱な腹壁を貫通して外鼠径輪 下腹壁動静脈の内側を通ってくる、嵌頓は稀 大腿ヘルニア:経産婦に多い、嵌頓を起こしやすい 鼠径靭帯の下、大腿輪から脱出、動静脈の内側 閉鎖孔ヘルニア:稀、Howship-Romberg徴候 (胃腸症状+閉鎖神経圧迫症状) 高齢のやせ型女性、 Zollinger-Ellison症候群:高ガストリン血症、 再発性難治性消化管潰瘍+慢性水溶性下痢 Plummer-Vinson症候群:鉄欠乏+口内炎、嚥下困難 低カリウムにより消化管運動低下 盲係蹄の細菌叢により胆汁酸塩の結合が解離 →脂肪の消化が阻害 しぶり腹(テネスムス):直腸癌、アメーバ赤痢、 偽膜性腸炎、直腸病変による Grey-Tuener徴候:膵炎で出血により左側腹部が着色 幼児の虫垂炎:急性腹症の半数以上、急速、 穿孔しやすい colon cut-off sign:急性膵炎にて 横行結腸の攣縮による上行結腸の限局性ガス BT-PABA試験:膵外分泌機能検査、慢性膵炎に施行 Zenker憩室:下咽頭後壁(咽頭食道移行部) に圧出性仮性憩室、筋層を欠く 食道良性腫瘍の70~90%が平滑筋腫 迷走切断による胆嚢収縮低下と胆汁組成の変化 Menetrier病:巨大皺壁(脳回様の外観)+低酸症 +蛋白漏出(粘膜の異常による) 胃底腺の広範な過形成→粘液過剰分泌 高蛋白低脂肪食、血漿製剤、抗プラスミン薬 潰瘍性大腸炎から原発性硬化性胆管炎を合併 UC:全結腸型・慢性持続型・若年型で大腸癌リスク↑ 発熱、排便回数、血便で重症度判定 感染性大腸炎と症状が酷似、培養と内視鏡が大事 軽~中等症ではサラゾピリンが第一 腸結核:回盲部、瘢痕萎縮帯、輪状狭窄 肺病変の1%に続発、抗結核薬が無効なら切除 クリンダマイシンにより偽膜性腸炎 ←バンコで治療 Meckel憩室:腹痛(-)、血便、貧血、小児の出血性腸炎 癌によるイレウス:左側に多い →人工肛門を用いた二期的手術 Whipple病:小腸の実効吸収面積低下→消化不良 セリアック病:免疫異常で絨毛委縮、無グルテン食 Blumberg徴候=反跳圧痛、 Dukes分類:大腸癌の分類、早期は隆起型が多い 大腸癌に移行:Gardner症候群・家族性大腸 ポリポーシス(どちらも癌抑制のAPC遺伝子異常) 大腸腺腫 Peutz-Jeghers:食道を除く全消化管の過誤腫、 小腸に多い、色素沈着とイレウス、腸重積 他部位の癌化率は高い 若年性ポリープ:幼児~学童期、血便、 自然脱落、癌化(-) 大腸腺腫:直腸(50%)、S状(20%)、 大きいと癌化率高い、無茎性、無症状 肛門癌→鼠径リンパ節転移が多い、歯状線より下 蛋白漏出:アミロイドーシス,肝硬変,血清Chol低下 機械的イレウス:腸雑音亢進 ⇔麻痺性・絞扼性では雑音消失 腸重積は小児で急速 見張りいぼ:6時方向に多い、裂孔に伴う皮膚の たるみ、口側にポリープ、肛門側にいぼ 新生児の横隔膜ヘルニアはほとんどがBochdalek孔 仮性憩室:Zenker、結腸憩室、十二指腸憩室 Griffith点:左上結腸、中・左結腸動脈の吻合部 下腸間膜動脈:下行とS状結腸 ガストリン分泌↑:胃内容物刺激、迷走神経胃枝 刺激、高Ca・アセチルコリン ガストリン分泌↓:VIP、セクレチン、胃酸 セクレチン:膵液・胆汁分泌促進、ガストリン抑制 消化管運動障害:糖尿病、低K血症 内視鏡時に抗コリンが禁忌:心疾患、緑内障 前立腺肥大→グルカゴンを使用する Trendelenburg \。ショック時に適応 Fowler:/゚肺水腫、逆食、開胸開腹後 食道ヘルニア 輸血液中のクエン酸によりCa低下 →グルコン酸Caを投与 出血量:体重×1/12× (Ht変化前ーHt変化後)/Ht変化前 モルヒネによって末梢血管拡張 抗菌薬大量投与により軟便・下痢→整腸剤 胃液嘔吐→HClを失い低クロール性アルカローシス ショック→副腎皮質ステロイド上昇→WBC上昇 腹膜炎による腸管麻痺で腸雑音低下 上部消化管出血:急性びらん性胃炎が最多、 血漿成分がアミノ酸として代謝されてBUN↑ 穿孔:十二指腸球部前壁に好発、必ず腹膜炎を併発 穿通:壁を穿破しても被覆されている状態 十二指腸潰瘍の疼痛が食後に改善 壁細胞から胃酸と内因子を分泌 胃切除後→鉄欠乏性貧血:~3年、 巨赤芽球性:3~10年 印環細胞癌は粘膜切除の適応なし スキルス(硬癌):印環細胞癌、4型が多い 12本の鉄火巻、 会長の誕生日は12月 Fe,Ca,Mg 胆汁酸,VitB12 胃全摘時の迷走切断により胆嚢収縮能低下 Hutchinson整復術:非癌性の腸重積の治療 大腿骨頭上縁=S3,4の高さ 合成ペニシリン薬経口投与で出血性腸炎 肛門陰窩からの感染で痔瘻形成 特発性細菌性腹膜炎SBP:肝硬変に伴う 腹水に感染を合併、医療操作が関与 ゼリー状腹水:腹膜偽粘膜種、 虫垂・子宮原発が多い、 ムチン性嚢胞腺腫は手術で除去 Treitz靭帯よりも口側の病変なら吐血 甲状腺低下→蠕動運動低下で便秘、 他もいろいろ低下 尿管結石:腰背部から外陰部に放散 左のMcBurney点から腹腔穿刺 Rivalta反応:胸腹水が滲出性か漏出性かを調べる Dance徴候:腸重積症で回盲部が空虚 Rosenstein徴候:虫垂炎で左側臥位にて McBurney点の圧痛が増強 Kehr徴候:脾破裂時に左肩の疼痛 (左横隔神経の刺激) Virchow転移:左鎖骨上部 Krukenberg腫瘍:胃癌の卵巣転移、両側性が多い 閉経後は少ない、印環を呈する 総肝動脈→胃十二指腸、固有肝 脾動脈→短胃、左胃大網、後膵 臍周囲痛:小腸からの放散 食道:内輪・外縦の2層 胃:外縦・中輪・内斜層の3層 幽門腺:G細胞→ガストリン、D細胞→ソマト 出血で循環動態に影響するのは1500mlから 緊急内視鏡の禁忌:出血性ショック、 意識障害時、穿孔が疑われるとき CEA:carcinoembryonic antigen 癌胎児性抗原 大腸癌、膵癌、UC、甲状腺髄様癌 【B 肝・胆・膵】 A型肝炎:東南アジア、飲料水、急性肝炎の40~50% 血清中IgM型HA抗体陽性、2~6週の潜伏期 チモール混濁試験TTTの上昇が特徴的 A~C型肝炎を否定→E型、薬剤性を考える B型:急性の20~30%、慢性の20%、 2%が劇症化、ラミブジン、抗体出現はcesの順 急性期はs抗原e抗原c抗体が陽性 抗HBs人免疫グロブリン:受動免疫 ⇔HBワクチン:能動免疫、2つを併用する グロブリンの後にワクチン 針刺し:s原(-)s体(-)→48時間以内にHBIG s原(+)s体(-)→すでに感染 s原(-)s体(+)→感染の恐れがない 口で吸ったら駄目 C型:AST・ALTの上昇が多峰性の場合は ほとんど慢性化する、60~70%が慢性化 C型インターフェロン効果予測:HCV-RNA量、 遺伝子型(2a,2bに効く)、繊維化の進展度 1b型にはPeg-IFN+リバビリン併用が著効率高い 劇症急性型:発症から10日以内に肝性脳症 亜急性:10日以降8週以内 E型:イノシシ、生後3カ月未満のブタから感染 慢性肝炎:AST ALT 劇症肝炎:肝萎縮、三相波、 生存率:急性型で50%、亜急性型で10% 肝性昏睡:早期から徐波化・平坦化、三相波 利尿薬による肝性昏睡の増悪 肝性脳症:NH3↑、メルカプタン↑、芳香族↑ ラクツロースにより腸管pH↓・下痢をおこすことで 腸内細菌の有害窒素化合物生成の阻止、 ネオ・カナマイシンにより 腸内細菌の繁殖阻止 Fisher比:分枝鎖/芳香族 低下 分枝鎖アミノ酸製剤Fisher液→脳内NH3代謝を促進 慢性肝炎:肝小葉辺縁の持続炎症→ALT↑ bridging necrosis(門脈域相互の連なり)があると 肝硬変へ進展しやすい、赤色紋理→肝炎の活動性 斑紋→再生した細胞集団 piecemeal necrosis=限界板の破壊、肝炎進展の指標 肝細胞障害型薬物性肝障害にグリチルリチン製剤投与 ⇔胆汁鬱帯型にはステロイド、ウルソ 脂肪肝ではAST ALT、過栄養でChE↑ アルコール性:WBC↑、IgA↑、pericellular fibrosis 肝細胞の風船様変形(balooning)Mallory body NASH:非アルコール性脂肪性肝炎、脂肪肝の10% ICG:ビと結合、正常は10%以下、肝硬変は25%以上 ICGに反映:肝血流量、摂取能力、排泄能力 胆道系の指標:ALP、γーGTP 自己免疫性肝炎:抗核・抗平滑筋抗体 piecemeal necrosisが強い、ZTT上昇=IgGの増加 肝硬変→血小板低下:肝でのトロンボポエチン産生↓ +門脈圧亢進による脾機能亢進 PBC:原発性胆汁性肝硬変、小葉間胆管が障害 黄疸に先行する掻痒感・黄色腫が初発症状 グリソン鞘の線維化、IgM高値、Sjogrenとの合併、 胆汁排泄障害からVitD↓で骨粗鬆症、高コレステ 小葉間胆管の減少、胆管上皮内へリンパ球浸潤 胆管上皮の重層化、胆管基底膜の破壊 →慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC)の所見 ウルソデスオキシコール酸により胆汁排泄促進 ステロイドは骨粗鬆症が増悪するので禁忌 PSC:原発性硬化性胆管炎、20代と60代の二峰性、 成人男性、多発性UCにPSCが合併、胆管癌 肝内外の胆管が広範囲に線維性狭窄、対症療法 PBCとAIHのmixed type:早期に肝硬変、肝不全 HCC:haloを有するモザイク状陰影、辺縁低エコー halo:黒色帯状の辺縁低エコー体 肝切除の適応:浅い、脈管侵襲(-)、腹水・黄疸(-) ICGが30%以下の単発例 ラジオ波焼灼RFA:小肝癌(3cm以下3個以内) 非代償性肝硬変でも可 TAE:多発の場合はまずこれ、T.bilは最大5以下まで 肝癌の腹腔内出血時にも適応となる 禁忌:高度黄疸、門脈本幹閉塞、出血傾向 転移性肝癌:低エコー部の中心に高エコー (bull s eye sign)、hypovascular 肝血管腫:静脈相後期まで造影剤が貯留、ほぼ均一 造影剤の貯留像(pooling)、cotton wool appearace 肝嚢胞:大部分が先天性で無症状、 嚢胞壁を切除して内容液を腹腔内へ導く 肝膿瘍:アメーバ性か化膿性(大腸菌) チョコレート色粘稠 / 腐敗臭を伴う黄色膿汁 弛張熱、右季肋部痛、肝腫大が3徴 CTで辺縁増強するmass 化膿性:単発~多発、内容物は黄色、 アメーバ性:経門脈感染、単発、吸引排膿 Kasabach-Merrit症候群:肝巨大血管腫+DIC 血管腫切除、ヘパリン・新鮮凍結血漿投与 特発性門亢症:肝外門脈系に閉塞なし、脾機能亢進 肝内門脈閉塞→WHVP閉塞肝静脈圧は正常 門脈域の線維性拡大、トランスアミナーゼは正常 肝静脈圧は肝硬変>特発性門亢症 先天性門脈閉塞症:肝前性、肝門部から肝内門脈叢が 海綿状血管腫様変化、肝自体はほとんど障害なし 肝外門脈閉塞:門脈本幹の途絶、 側副増生で海綿状変化(cavernous transformation) 下大静脈閉塞で両側下肢の浮腫+縦軸の腹壁静脈怒張 Budd-Chiari:肝静脈周囲の肝細胞壊死 東洋では肝部下大静脈の膜様物による閉塞が多い、 下肢うっ血による下腿潰瘍 ジルベール:間接ビ上昇、 C-N:新生児期に発症、小胞体の抱合障害 静脈性胆道造影はT.bil3.0以上だと無効 急性胆嚢炎の90%以上に胆嚢結石を合併 手術不能時は経皮経肝胆嚢ドレナージPTGBD コレ結石:体内胆汁酸分泌↓、胆嚢濃縮能↓時に好発 割面は放射状、胆嚢内に多い⇔胆管内にビリ結石 ビ石:多発、音響陰影弱い、石灰を含むのが多い 肝内、胆管内、胆嚢壁内に多い 経口胆石溶解薬の適応:コレ石、Ca成分が少ない、 直径<15mm、胆嚢造影良好、症状が軽微 肝内結石:50%がビリルビンCa石 肝硬変、胃全摘後(迷走切断による)→ビ結石 胆嚢・胆管の収縮抑制目的で抗コリン 胆石非発作時に利胆薬、胆石溶解薬 Mercedes-Benz徴候:コレ胆石割面中心部の空洞 急性閉塞性化膿性胆管炎AOSC:Charcot(+) エンドトキシン含む胆汁が血管内に逆流 経皮経肝胆道ドレナージPTCDで減黄+抗生物質 胆嚢壁:粘膜筋板、粘膜下層を欠く、 Rokitansky-Asshoff洞:憩室状に嵌入 →胆嚢腺筋腫症で増生する 胆嚢腺筋腫症:胆嚢体部肥厚、上皮と筋層の過形成 コメット様エコー、胆石を合併 胆嚢ポリープ:1cmを超えると悪性が多い→摘出 胆嚢癌の40%に胆石を合併、コレ結石が多い マクロアミラーゼ血症:血清アミ↑、尿中は正常 自己免疫と関連 、アミラーゼがグロブリンと 結合して糸球体を通過できなくて血清値↑ 先天性胆道拡張→肝外胆管切除+胆道再建 長期にわたると癌化しやすい 胆管細胞癌:リンパ節転移しやすい、 腫瘍マーカーはCA19-9・CEA(+) 急性膵炎:アルコール性・胆石性・特発性 sentinel loop sign:腸管麻痺で左上腹部空腸ガス像 colon cut-off sign:麻痺で下行結腸にガスが無い 急性膵炎で低下:C-TOP、Ca(遊離した脂肪と結合)、 コレステ、総蛋白、O2、血小板←絶食と除痛で治療 急性膵炎後のアミラーゼ↑遷延で仮性膵嚢胞を疑う 急性膵炎手術適応:膿瘍・大血腫・仮性嚢胞・ 慢性膵炎、胆道疾患の合併時、保存的治療で悪化時 小児の急性膵炎:ムンプス、薬物、外傷 慢性膵炎:アルコール多飲によるのが68%、 特発性が21%、膿瘍・疼痛持続の場合は膵部分切除 膝胸位で疼痛が軽減、飲酒・脂肪摂取後に増悪 PFD試験=BT-PABA試験、キモトリプシン活性 腸管で吸収、肝で抱合、腎から排泄、慢性膵炎で↓ 仮性膵嚢胞→内瘻造設術⇔真性では嚢胞摘出 主膵管数珠状拡張→慢性膵炎 膵島腫瘍はhypervascular 膵石:アル膵炎で高率に合併、炭酸石灰・リン酸石灰 膵石症で膵由来のHCO3が低下して十二指腸内pH↓ 膵頭部癌:腺管上皮由来の腺癌が多い、門脈合併切除 膵体部癌:CA19-9:70%、CEA:50%で陽性 膵体尾部癌の切除可能例は10% 側腹部:Grey-Turner⇔臍周囲:Cullen 膵癌:疼痛は背部に放散、前屈で軽減 体重減少が早期より急速かつ著しい 膵管内乳頭粘液性腫瘍IPMN:高齢男性、緩徐 主膵管型、分枝型、混合型の3種類 幽門輪温存膵十二指腸切除術・膵体尾部切除術など 漿液性嚢胞腫瘍:薄い被膜、小嚢胞(0.1~2.0cm) 粘液性:厚い嚢胞壁の単房性、 内部に隔壁様構造や嚢胞内嚢胞 膵仮性嚢胞:血清アミラーゼ高値を合併 自然消退を期待して6週間は経過観察、半数が消失 Vater乳頭部癌:腫瘍の壊死脱落でビリルビン値変動 低緊張性十二指腸造影、黄疸で発症 Courvoisier徴候:悪性腫瘍の胆管閉塞による胆嚢腫大 →膵頭部癌、総胆管癌、乳頭部癌など Mirizzi徴候:胆嚢内結石の頚部嵌頓による炎症など、 後天性胆道閉塞により総胆管が狭窄 膵管拡張:膵癌、慢性膵炎、膵管内乳頭状粘液腫瘍 セクレチン試験:膵液量、膵液中重炭酸塩濃度 現在は試薬が入手不能 急性膵炎:ACCR上昇 アミラーゼ(尿)×クレアチニン(血清)/ アミラーゼ(血清) アミラーゼ上昇が膵炎なのかマクロアミラーゼ血症 なのかの鑑別の指標 気管支と併走するのが動脈 心臓による圧迫で末梢の方で無気肺 奇形腫の脂肪は上皮成分から分泌 褐色:10%は副腎外に腫瘍 副腎で脂肪を含んだ腫瘤は良性 リンパ節短径1cm以上で腫脹を疑う 正常リンパ節内に脂肪像 右肝静脈で前/後区域 海綿状血管腫でもリング状濃染 RCC:血管に浸潤→腎静脈の塞栓 腎移植は左を使う←血管が長いため 腺癌で内部に脂肪を含んでCT上±0 ミュラー管嚢胞:前立腺正中背側 結核:O2濃度の高い所に感染巣=上肺野 胆汁長期鬱滞で胆管増生 漏出性腹水:淡黄色透明 フェノバルビツールでT.bil低下 核小体でRNAを合成する アルブミンの半減期20日 アフラトキシン→肝細胞癌の原因 マルターゼは腸粘膜より分泌 膵島腫瘍ではインスリノーマが多い コレステは肝内でエステル化を受ける トマト食べ過ぎで赤色便⇔赤ワイン飲み過ぎで黒色便 AST:肝細胞、心筋、骨格筋に含まれる 骨性ALP↑:甲状腺亢進、副甲状腺亢進、骨転移 PT時間:24時間後には減少、急性肝障害重症度判定 イソニアジド・リファンピシンで肝障害 蛋白同化ホルモン・経口避妊薬で肝細胞腺腫 直ビ(親水性)は胆汁から血中に漏出して尿へ排泄 インスリノーマは良性が多い グリソン鞘:肝動脈、門脈、胆管、リンパ管 Pit細胞:類洞にありNK細胞としての機能を持つ Kupffer細胞:類洞内、組織在住マクロファージ 星細胞:伊東細胞、Disse腔にいる、VitAを貯蔵 Disse腔:類洞の内皮細胞と肝細胞の間の空間 ラ氏島:βが60%、αが15% 有機リンによりChE活性が阻害される 門脈域の障害:ALT上昇←慢性肝炎・肥満性脂肪肝 健常者ではAST ALT 慢性アルコール性障害で大腿骨頭壊死 減圧症でも二次性に大腿骨頭壊死 flying bat徴候:肝硬変で右葉の委縮所見 肝小葉は約100万個 胆汁を1日0.5~1.2L生産する 直ビは腸管内でウロビリノゲンに、酸化して ウロビリンになって便中へ 直ビの上昇で掻痒感が出現 脳症・腹水・血清ビ・Alb・PT活性値 肝障害をきたす寄生虫:日本住血吸虫、 肝吸虫、エキノコックス 【C 心・脈管系】 心拍出量低下による失神発作:急性心筋梗塞後、 AS、TOF、HOCM、粘液腫、肺高血圧 Adam-Stokes発作:循環停止後3~10秒で生じる 収縮期のみ高い:動静脈シャント、hyperdnamic AR、PDA、甲状腺亢進、大動脈弾性低下 拡張期も上昇:腎不全による細胞外液量↑、 昇圧系ホルモン↑、交感神経の活性亢進 速脈:左室の一回拍出量の増大、AR、PDA Ⅲ音:左側臥位(心尖部がより近づく)でよく聴取 拡張早期の血液の流入音、容量負荷、ベル型を使う Ⅳ音:拡張後期の心房収縮により心室壁の振動 圧負荷による心不全:左室:肺高血圧症、AS 右室:肺高血圧(COPD、肺線維)、PS 連続性雑音:動静脈系が直接交通 PDA、Val破裂、大動脈中隔欠損症 M弁雑音:左側臥位でよく聴取 A弁雑音:前傾坐位でよく聴取 PR間隔:0.12~0.2、0.2以上が1度房室ブロック 心室頻拍の原因:徐脈性不整脈、低K、心筋障害 QT延長、ジギタリスの投与 意識があればリドカイン静注、 意識なくショックなら直流通電 Kussmaul徴候:吸気時に静脈潅流停滞により 頸静脈怒張、右室拡張障害 心不全:Ⅰ音低下、Ⅲ音(+)、心筋緊張低下 胸水貯留は右>左、上肺野の血管陰影増強 ANP:心房性Na利尿ペプチド、血管拡張作用 急性心不全の第1選択薬 慢性心不全の治療:ACE、β-blocker、スピノロ 上に凸のST変化:strain pattern、圧負荷の所見 Ca拮抗:ベラパミル、ジルチアゼム、房室伝導抑制 QT延長:心室頻拍・突然死の原因、β遮断が第一 原因:徐脈、遺伝、心筋虚血、抗不整脈薬 低K、Ca、Mg 心室筋再分極の異常 PQ間隔:正常0.12~0.20、短縮:WPW、LGL症候群 ←房室リエントリ性頻拍AVRT 延長:Ⅰ度AVブロック、ジギタリス使用 LGL症候群:James束=心房-His束間の副伝導路 QRS幅正常、Δ波(-) QRS間隔:0.06~0.10、~0.12は不完全脚ブロック 0.12以上では完全脚ブロック Q波:正常は深さ<1/4R、幅<0.04秒、 これ以上だと異常Q波←心筋梗塞等心筋壊死を反映 V1でQRS幅増加、V6のwideS波→右脚ブロック ⇔V5,6でwideQRS波、V1でQSなら左脚 EF:駆出率、一回拍出量を拡張終期容積で割り算 正常は60%以上、50%以下は心機能低下 心係数CI:体表面積1m2あたりの心拍出量 基準値は3.5±0.7/分/m2 心房粗動AFL:鋸歯状波F波の出現、規則的 Torsades de Pointes:多形性心室頻拍 頻拍発作のうち、QSRの振幅・軸が逐次変化し、 全体として紡錐形を形成したもの 心不全があればジゴキシンが第1、抗凝固療法 発作性心房細動:全く不整 ⇔心房粗動では多少不整 心房細動AFの治療: 心拍数コントロール:Ca拮抗、β遮断、ジギタリス リズム:キニジン、ジソピラミド プロカインアミド:心房不応期を延長→除細動 リドカインは心室性不整脈に用いる Brugada症候群:夜に特発性心室細動+右脚ブロック +V1,2のST上昇、植え込み型除細動器の適応 洞不全症候群SSS:高度の洞性徐脈、洞房ブロック 洞結節回復期が1.5秒以上に延長 アトロピンが第1、無効ならドパミン、アドレナ →さらに無効ならイソプロテレノール 血行動態が不安定な時は大体このやり方で治療 Wenckebach型2度:PQ間隔が延長して脱落 →経過観察でよい 1度:伝導時間の延長⇔2度:心室への興奮が時々脱落 完全房室ブロック→cannon tone WPW:PQ間隔短縮、δ波、発作性上室性頻拍を合併 Wolff、Parkinson、White WPWの治療:ジソピラミド、プロカインアミド 心房不応期を延長、副伝導路を抑制して除細動 A型WPW:左房左室間での副伝導路、 V1で高いR波、上向き、右室肥大と鑑別 ジゴキシン:腎代謝・速効⇔ジギトキシン:肝、遅効 ジギタリス中毒:徐脈化、O2消費↑、房室ブロック 心室性期外収縮(PVC)←リドカイン、 プロカインアミドで治療 ジギタリス禁忌:徐脈性不整脈、側副↑での心室頻拍 Valsalva手技:40mmHgの怒積を20~30秒継続 迷走の刺激が房室伝導を抑制→PSVTの病態を改善 効果がなければATP、Ca拮抗、β遮断 HOCMでは左心室内腔↓により雑音増強 ベラパミルで房室結節伝導抑制、ジギタリスも有効 Valsalva手技で右心系逆流性雑音は減弱 吸気時には増強(Rivero Carvallo徴候) 家族性高コレ血症:アキレス腱黄色腫、皮膚黄色腫 260、LDL受容体活性低下 30秒以下の痛みは筋・骨格系か期外収縮によるもの 下壁の梗塞:Ⅱ,Ⅲ,aVFに冠性T波と異常Q波 異型狭心症のスパスムは右冠動脈に多い 安静時にST上昇を伴って出現する 不安定狭心症:無治療だと20~40%の頻度で 心筋梗塞へ移行PTCA不成功ならバイパス術 LDH:12~24時間後に最高、8~14日で正常化 右冠動脈→下壁、前下行枝→前壁中隔、回旋→側壁 梗塞後2週間以内:不整脈、ポンプ失調、心破裂 それ以降:心室瘤、血栓形成 前壁梗塞から心不全となることが多い 右冠閉塞の下壁梗塞は、前壁梗塞よりも予後が良い 急性心筋梗塞にアドレナリンは禁忌 心筋梗塞の再還流:12時間以内 僧帽弁逸脱:収縮中期にクリック音→収縮後期雑音 大脈:AR、小脈:AS→遅脈 AS→大動脈圧低下→冠血流低下 無治療AS:2-3-5の法則、狭心症状・失神・心不全 大動脈弁口面積:正常3cm2、1.5以下で症状、 0.5以下で弁置換の適応 左室‐大動脈圧較差50mmHg以上で手術適応 AR:収縮期・拡張期の雑音 Austin Flint雑音:逆流と左房からの血流とで 心尖部ランブル、逆流による僧帽弁の動き阻害で 相対的MSの状態 爪床部の毛細管拍動(Quincke徴候) ARの拡張期灌水様雑音:座位前屈の深呼気で聴取 Hill徴候:ARで下肢>上肢が20mmHg以上 大動脈弁輪拡張症AAE:大動脈瘤+AR,→Bentall法 Bentall:大動脈基部置換術、AAE、ARに対して MarfanのAAE:嚢胞性中膜壊死による ⇔Buergerでは全層性血管炎 MS:心臓弁膜症の35%で最多、20~40代の女性 拡張期ランブル:左側臥位でよく聴取 左房拡大で血栓形成・心房細動、 opening snap:僧帽弁開放音→Ⅰ音亢進 重症例で肺高血圧(+)でPRになるとグラハム DDR:僧帽弁前尖拡張期弁後退速度、MSで低下 MRの所見:Ⅲ音亢進による奔馬調律、全収縮期雑音 左室容量負荷、拡張により広範囲での心尖拍動 非リウマチ性の検索断裂によるものが増加 TR:肺高血圧、右室拡大に伴う相対的なものが多い カルチノイド症候群から続発するTR ASD:右房容量負荷による相対的TS、右軸偏位 30~40代以降に心不全症状、女性に多い Ⅱ音固定性分裂、不完全右脚ブロック、 7%以上の右房O2step up VSDI型:日本人に多い、大動脈弁下にできて ARを伴いやすい VSDでQp/Qs<1.4なら自然閉鎖or一生放置可能 大動脈縮窄:Tuenerによく合併 肋骨からの側副が出てrib notching Valsalva洞動脈瘤破裂:Ao→RVへのシャント 突然の胸痛、息苦しさ、動悸、連続性雑音 VSDを半数に合併 goose neck sign:ECDで左室流出路が細長い 先天性風疹により肺動脈狭窄 全肺静脈還流異常症TAPVR:肺静脈が右心房へ還流 ASDの合併がないと死ぬ、雪ダルマ TOF=主体は漏斗部狭窄=右室流出路狭窄 =肺動脈下狭窄、蹲踞により体血流抵抗を増大させ て右→左シャントを軽減させる Blalock-Taussig手術:TOF、肺動脈弁閉鎖に 対する姑息、術後に鎖骨下の離断による 内胸動脈の血流低下でrib notching 不整脈がみられる心奇形:修正大血管転位、 Ebstein、ASD(固定性分裂、中隔奇異性運動) Ebstein:中隔と後尖が下方にずれる、 半数にASDを合併 Rastelli:cTGAの根治術、人工血管使用 大動脈中隔欠損症:上行大動脈と肺動脈の交通 ←連続性雑音 Norwood手術:左心低形成の1期目、ASD形成術 Bland-White-Garland症候群:左冠動脈が 肺動脈から起始、重症心筋虚血からの 乳頭筋不全でMR、心不全、 IE:黄ブで急性、連鎖球菌・腸球菌は亜急性の経過 IEの眼所見:眼瞼結膜皮下出血、網膜出血、 Roth斑:眼底出血性梗塞、中央が白、周囲が赤 抜歯、カテーテル処置後 Osler結節:弁の疣贅がちぎれて末梢動脈を 感染性塞栓+免疫反応→指先の有痛性小結節 Janeway発疹:手掌・足底の無痛性小赤色斑 Libman-Sachs型心内膜炎:SLEでみられる心内膜の 小さい卵円形状の結節、M弁、A弁に形成される 粘液腫:拡張早期にM弁に嵌頓、中隔卵円窩から発生 →体位変換で拡張期ランブル音、9割が左房 弁口持続閉塞で突然死の危険性、早期摘出、塞栓症 粘液腫がIL-6を産生して慢性炎症症状 病態がMSに類似するため肺高血圧症 急性心筋炎:感冒から、胸痛、心不全 急性心膜炎:先行感染+炎症所見、広範囲の誘導で 下に凸(上に凹)のST上昇、心嚢液貯留 深呼吸・臥位で胸痛、安静にする 心外膜炎:尿毒症、膠原病、急性心筋梗塞、癌転移 急性心筋梗塞が原因:Dressler症候群、2~6週後 心タンポ:右心不全(肝腫大)はあるが左心不全はなし 奇脈=Kussmaul脈:吸気時に10mmHg以上低下 特発性拡張型心筋症:心筋の錯綜配列、Mモードで 僧帽弁B-B ステップの出現(拡張末期の上昇) 肥大型心筋症:錯綜配列と線維化、サルコメア蛋白 の遺伝子異常、巨大陰性T波、期外収縮後に 増強する収縮期雑音←βブロッカー、Ca拮抗薬 ジギタリス、硝酸は左室流出路狭窄を強めるため× 肥大型心筋症:中隔肥大による流出障害 左房容量↑・心収縮力↓で雑音減弱、Ca拮抗薬、 βbloker 、下肢挙上、輸血 肥大型心筋症HOCMの収縮中期雑音が増強 →立位、息こらえ、利尿薬投与、左室容量減少時 硝酸薬、ジギタリスでは左室流出路狭窄が増強 dip and plateau:右心室拡張障害、 心膜ノック音:拡張早期の心室拡張不全による 右室圧上昇→高調な過剰心音、収縮性心膜炎 収縮性心膜炎:心膜炎の治癒過程で瘢痕化、石灰化 右心不全所見、近年は特発性やウイルス性が多い 大動脈瘤:5cm以上は手術適応 腹部大動脈瘤:全体の2/3、胸部より破裂の可能性大 急性大動脈解離:鎮痛剤+降圧剤(収縮期を100~120) B型でも破裂例、上下肢・臓器虚血があれば手術 StanfordB型:降圧療法でβ遮断を用いる β遮断:重度のASOには禁忌、∵α作用での血管収縮 ASO:10cm未満ならPTA、50歳以上男性 Buerger病=閉塞性血栓性血管炎TAO、cork screw像 膝窩・前腕動脈以下の細血管に好発、先細り像 全層性、遊走性静脈炎を合併、二次性静脈瘤は 浮腫を伴う、薬物療法、交感神経切除術 閉塞性動脈硬化症ASO:上肢は稀、虫食い像 Leriche症候群:腎動脈以下の慢性動脈閉塞、粥状 比較的若年者、ASOからの続発もありうる 大動脈炎症候群=高安病:不定愁訴,上を向くとめまい 梅毒性大動脈炎:上行大動脈の基部に病変→AR 血行再建術後症候群MNMS:乳酸、ピルビン酸、K、 ミオグロビンなど、閉塞後24h以内なら血栓摘除術 深部静脈血栓症:7日以内なら血栓溶解剤投与 血栓溶解(ウロキナーゼ)、 抗凝固(ヘパリン、ワーファリン) 広範囲閉塞例:血栓摘除術 慢性期なら患肢挙上、弾性包帯 下肢静脈瘤:Trendelenburgテスト 表在静脈の閉塞 Perthesテスト:深部の閉塞 →患肢挙上で消えない リンパ浮腫:組織液が細胞間に貯留、疼痛(-)、象皮症 非陥凹性、色素沈着(-)、保存療法が基本、 無効なら顕微鏡下リンパ管臍静脈吻合術 悪性高血圧症:拡張期の著しい上昇、進行性臓器障害 腎小動脈のフィブリノイド壊死、増殖性動脈内膜炎 拡張期>130mmHg、強力な降圧、透析 原因:高レニン性、腎血管性高血圧、褐色細胞腫、 160/100mmHg以上で重症高血圧 収縮期だけ高い:動静脈シャント(AR,PDA) 心収縮↑:甲状腺亢進、貧血、AVシャント 二峰性脈:急激な血流が大動脈弁を通過、HOCM フロセミド:速効性利尿薬、肺うっ血の改善効果大 過換気で低CO2→冠攣縮:亜硝酸、Ca拮抗薬で治療 PCWP=平均左房圧=左室拡張期圧、12mmHg以内 22mmHgを超えると肺水腫が出現し始める 肺動脈圧:≦20mmHg、右房圧≦5mmHg CVP:5~10cmH2O、(4~8mmHg) レジチン試験:内分泌性高血圧で陽性 ジェット血流:AR、AS、MR、VSD、PDA ACE阻害・ARB:→心筋リモデリングを抑制、 慢性心不全に有効、妊婦・腎機能悪化例には禁忌 心膜液:15~30ml 巨大舌:先端巨大症、甲状腺低下、アミロイドーシス 閉塞性黄疸:ビ↑による伝導路障害で徐脈 肺動脈弁の方が大動脈弁よりも高さが高い・前方 僧帽弁:前外側と高内側 僧帽弁前尖から大動脈後壁へ線維性連続 左静脈角:左内頚と鎖骨下の合流点、胸管が還流する 大伏在→大腿へ⇔小伏在→膝窩へ 心筋でO2の10%を消費、安静時は5% 呼吸で変動する胸痛:心膜炎、胸膜炎 胃の伸展→迷走反射→冠血流低下 房室結節:心房中隔、右房側へ凸面、右冠から供給 肺活量:呼気予備量+吸気予備量+一回換気量 肺癌で血ガス正常でもばち指出現、関節症状 →Marrie-Bamberger症候群 サイアザイド長期投与で光線過敏性皮膚炎 サイアザイド、ループの投与で尿酸排泄低下 左脚前枝ブロック→左軸偏位⇔後枝で右軸偏位 循環抗凝固因子:IgG、→出血傾向 低O2の代償で多血症→血栓 奇異性塞栓による脳膿瘍 血管吻合:内膜同士⇔腸管では外膜同士を接合 マンシェットの幅が狭いと血圧は高めに出る 胸骨角外縁で第2肋骨を触知 Lutembacher症候群:MS+ASDの合併 褐色細胞腫による高血圧にはα・βブロッカーの併用 肺高血圧:平均が25mmHg以上 Rivero Carvallo徴候:吸気時に雑音↑、TR ACE阻害:腎性高血圧に使用、Cr3以上・高Kは禁忌 三尖弁閉鎖症の雑音最強点は胸骨下端 上大静脈症候群:肺癌によるものが最多、 奇静脈が側副となる、顔面・上肢の浮腫 ACE阻害薬:腎動脈狭窄があると糸球体濾過量低下 して腎機能悪化するためβ遮断・Ca拮抗を用いる 副作用で高K血症、空咳 【D 内分泌・代謝】 先端巨大症:手指末節骨カリフラワー様肥大変形、 種子骨の肥大、高P血症、L-dopaに無反応 TRH負荷後にGH値上昇 (奇異性上昇反応)、 ソマトスタチン、酢酸オクトレオチド、 ドパミン作動薬(ブロモクリプチン)で治療 外科的手術が第1、ガンマナイフ 腫瘍が大きい⇔Cushing病はmicroadenoma GH分泌不全性低身長:低身長患者の10%、第1子 重症例で乳児期に低血糖、1~2歳までは正常 ∵身長・体重の増加が甲状腺機能の影響 通常の尿浸透圧:300mOsm/L以上 抗精神病薬使用者に低Na血症 →緊張による水の多飲とADH分泌促進作用 →SIADH、 水制限+食塩(10~15g)経口摂取 心因性多飲症:ADH剤(デスモプレシン)は禁忌 中枢性尿崩症は急激に発症 腎性尿崩症の治療:サイアザイド系、インドメタシン SIADH:体内貯留液増加で低Na血症、浮腫(-) 尿量の変化はなし、尿>血漿浸透圧 水制限(500~1000ml)+高張食塩水+ループ利尿薬 SIADHの原因:肺癌、髄膜炎、脳腫瘍、COPD、結核 薬剤性SIADH:AVP分泌促進・腎細管での増強作用 シスプラチン、カルバマゼピン、 クロルプロパミド、ビンクリスチン 悪性腫瘍患者に向精神薬投与で容易にSIADH Chiari-Frommel症候群:分娩後の視床下部 機能障害による高PRL血症、ドパミン作動薬で治療 Frohlich症候群:術後など視床下部器質性病変 による性腺機能低下+躯幹性肥満 Kallmann症候群:嗅核脱失+低ゴナド性腺機能低下 LH-RHの欠損、低ゴナド性類宦官症ともいう Simmonds症候群:何らかの原因で下垂体前葉が 破壊されて下垂体機能低下⇔Sheehan 低下する順序:GH、FSH・LH→TSH→ACTH→PRL 無痛性甲状腺炎→βブロッカーで治療 橋本病:70~80%は甲状腺機能正常 Basedow病:高血圧、心房細動、+飲酒・過食により 四肢弛緩性麻痺、中毒症時期は手術しない 無痛性甲状腺炎との鑑別のために破壊性による 123I摂取率を調べる、/メチマゾール、βブロッカー Merseburg三徴:甲状腺腫、眼球突出、頻脈 甲状腺ホルモンが有効→橋本病、単純性甲状腺腫 内因性TSH分泌を抑制する目的 甲状腺クリーゼ:急性増悪、手術・感染などが原因 抗甲状腺薬プロピルチオウラシル、無機ヨード Plummer病:結節性病変から自律性に分泌 摘出、PEIT、放射性ヨード療法 甲状腺機能低下→TRH↑に刺激され高PRL血症 骨格筋障害に伴うLDH↑、CK↑、 胆汁中へのコレ排泄が阻害されるため高Chol Lamberts徴候:甲状腺低下でのアキレス腱反射 の弛緩相の遅延 甲状腺機能を低下させる薬剤:リチウム、ステロイド、 アミオダロン(抗不整脈) →フィードバックによる下垂体前葉過形成 甲状腺悪性リンパ腫:慢性甲状腺炎を基礎に 高齢で発症、急速な腫大→未分化癌との鑑別 放射線、化学療法にて70%は治癒 慢性甲状腺炎=橋本病、サイログロブリン投与 70~80%では甲状腺機能正常、びまん性腫大 無痛性甲状腺炎:橋本経過中に濾胞の崩壊で 一過性に甲状腺中毒、明らかな炎症(-) 亜急性甲状腺炎:夏季、ウイルス感染→CRP軽度上昇、 WBC正常、ステロイド有効、数か月で自然軽快 乳頭癌:リンパ行性⇔濾胞:早期から血行性転移 分化癌=乳頭・濾胞、進行例で反回麻痺、扁平上皮癌 との共存あり、小児期の頚部放射線が誘因となる 被膜を持つことが多く手術適応がある 未分化癌:50歳以上に多い、炎症症状、急速に進行 乳頭癌:シンチで欠損像、砂粒状石灰化、全体の85%、 若年~中年女性、核内封入体、再発時には再切除 髄様癌:カルシトニン↑、間質にアミロイド沈着 カルシトニン:Ca・Pを下げる⇔VitDは上げる 副甲状腺術後:CaとVitD3を投与する 続発性副甲状腺亢進:基礎疾患によるCa低下が原因 慢性腎不全、VitD欠乏、Ca摂取不足 腫瘍産生性の体液性骨吸収因子により高Ca血症 副甲状腺亢進の骨病変:骨膜下吸収像、線維性骨炎 歯槽硬線の消失、punched out lesion 副甲状腺低下:PTHの分泌不全による作用不足、 特発性、自己免疫性、先天性、続発性 偽性副甲状腺低下:腎・骨のPTHレセプター異常 →Albright徴候:知能低下、低身長、肥満、短指症、 病型分類のためにElsworth-Howard試験 →PTH負荷による腎尿細管の反応性、尿中cAMP 偽性Ⅰ型:尿中cAMP不変⇔Ⅱ型では上昇 Ⅰ型:多内分泌臓器に対する抵抗性 Ⅱ型:PTHの標的臓器のみの抵抗性 球:アルドステロン、束:コルチ、網:アンドロゲン Cushing症候群:伸展性皮膚線条+毛細血管拡張・ 血管壁脆弱性により皮膚が赤~赤紫色 スクリーニングでデキサメタゾン負荷、高値のまま DHEAS:ACTHの刺激で上昇、副腎アンドロゲン メトピロン:副腎皮質の11β-OH-lase阻害薬 Cushing病の検査、Addisonではコルチゾールが 下がりすぎるため禁忌 Addison:副腎皮質ホルモン低下により体重減少 両側副腎の慢性的病変、結核性は激減 ステロイドの精神症状:抑うつ、易刺激性、不眠 ステロイド下では副腎皮質・下垂体とも抑制状態 血清コレステロール上昇 Nelson症候群:副腎摘出後、数年後に下垂体に ACTH産生嫌色素性腺腫形成→色素沈着など 原発性アルドステロン症:腺腫によるのと過形成 立位負荷試験で本態性高血圧と鑑別、 低Kによるインスリン分泌↓、U波 K保持利尿薬スピノロラクトンで治療 続発性アルド:体液量減少でレニン系が刺激されて 基礎疾患の治療、抗アルドステロン薬 偽性アルド:甘草、グリチルリチン製剤、漢方薬 腎の11βヒドロキシステロイド脱水素酵素阻害で コルチゾールがミネラルコルチ受容体に結合 レニン・アルドの分泌↓、HCO3↑、Cl↓ Bartter症候群:ヘンレ上行のCl再吸収異常、 K低下、レニン・アルドは上昇、血圧は正常 慢性にループ利尿薬を投与した状態 Bartterの治療にインドメタシン 偽性Bartter:拒食、慢性下痢、下剤・利尿薬乱用 による、低K、レニン↑など 急性副腎不全:嘔吐、発熱、低血圧 バニリルマンデル酸VMA:アドレナリン・ノルアドの 最終代謝産物 褐色細胞腫:高血圧、代謝亢進、高血糖、頭痛 発汗↑の5H、機能検査はクロニジン試験 大動脈造影は高血圧・ショックになるので禁忌 α受容体の亢進状態→先にα1遮断薬を使用 Sippleでは褐色細胞腫の摘出が先 多発内分泌腺腫症MEN Ⅰ型=Wermer症候群:PPP、下垂体線腫、 副甲状腺亢進、ガストリノーマ(ラ氏島腫瘍) ⅡA型=Sipple、PTA、副甲、髄様癌、褐色細胞腫 ⅡB型:NATO、多発性神経腫、褐色細胞腫、髄様癌 膵ラ氏島腫瘍の10%がMENⅠ型 膵ガストリノーマ:Zollinger-Ellison、膵内腫瘤 胃・十二に多発潰瘍、過酸による水溶性下痢 セクレチン負荷でガストリン値上昇 低Cl血症、再発に対して胃全摘 単純性肥満:尿中17-OHCS↑、 インスリン分泌反応↑、GH分泌反応↓ 血管作動性腸ポリペプチド:胃酸抑制、水溶性下痢 WDHA症候群:VIP産生腫瘍 水溶性下痢・低K・胃無酸症、手術で摘出 インスリノーマ:中枢神経症状が主、過食 グルカゴノーマ:高血糖、口内炎・舌炎、 壊死性遊走性紅斑が三徴、 Klinefelter症候群:軽度知能障害、耐糖能異常、 胸腔内疾患 真性性早熟:女児は特発性、男児は腫瘍が多い Whippleの三徴:低血糖発作、血糖値50mg/dl以下、 摂食で症状改善 黒色表皮腫:Ⅱ型糖尿病のインスリン過剰状態で 糖尿病疑い例→経口ブドウ糖負荷試験 インスリン投与で低K←補給する 尿蛋白1g/日以上の糖尿病は運動療法禁忌 腎症より網膜症の出現の方が早いことが多い α‐グルコシダーゼ阻害薬: 小腸での糖吸収を遅らせる SU薬、フェニルアラニン誘導体: 膵臓からのインスリン分泌を促進 チアゾリジン誘導体:インスリン抵抗性を改善 ビグアナイド薬:肝での糖新生を抑制 反応性低血糖症:甲状腺亢進や胃切除後、食後の 糖吸収亢進でインスリンが反応性に分泌され低血糖 糖尿病ケトアシDKA:電解質・脱水・血糖値の補正 アシドーシスによる胃腸障害(腹痛・悪心) 血糖の急降下により脳浮腫→頭部CTで検査 非ケトン性高浸透圧性昏睡:高度の脱水、血圧↓ 比較的軽度のⅡ型の高齢者、 乳糖不耐症:ラクターゼ活性↓により分解できない。 便が水様、酸性、発酵性→ラクターゼ製剤が有効 尿細管性アシドーシスでも再吸収抑制 家族性高コレ血症:Ⅱa型、腱黄色腫、常優の3徴 LDLレセプターの欠損、総コレ↑、TG正常 Ⅰ・Ⅴ型高脂血症で腹痛があれば膵炎を疑う Ⅱa型:総コレ↑、TGは正常 Ⅱa、Ⅱb、Ⅳ型が多い、他は稀 Ⅰ・Ⅲ型は常劣、他は常優、Ⅲ型では手掌に黄色腫 アルコール摂取によりTGの増加が著明 ポルフィリン症の40%でLDL↑によるⅡa型合併 Gaucher病:家族性脾性貧血、肝・脾・骨髄・リンパ 全身網内系に糖脂質沈着、β-グルコシダーゼを補充 Niemann-Pick病:スフィンゴミエリナーゼ欠損、 B型は非神経型で骨髄移植により予後良好 Fabry病:伴劣、全身の脂質蓄積症、心・腎 真皮小血管拡張と角質過形成による皮疹 Tay-Sachs病:GM2ガングリオシド蓄積症、骨症状 特発性ヘモクロマ:腸管からのFe吸収が異常亢進 副作用で浮腫:インドメタシン、 アルドステロン様作用の薬剤=ステロイド骨格 →プロゲステロン、グリチルリチン 乳癌骨転移による高Ca血症 →QT間隔短縮 低MgによりPTH分泌障害 、尿細管障害で喪失 ドパミン:PRL,TSH,LH,FSHの分泌を抑制 体位で変化:レニン、カテコラミン、ADH PRL上昇:クロルプロマジン、レセルピン、 ハロぺリ、スルピリド Laurence-Moon-Biedl症候群:肥満、多指症、 網膜色素変性、知能低下、性器発育不全、常劣 Cushingで末梢好酸球・リンパ球が低下、低K グルカゴノーマ:高血糖、口内炎、舌炎 壊死性遊走性紅斑 異所性ADH:肺小細胞癌、膵癌 多尿の原因:低K、高Ca、高血糖 レニン分泌↑:循環血漿量減少時、 交感神経興奮時 治療で甲状腺ホルモン:橋本病、単純性甲状腺腫 尿糖排泄域値:160~180mg/dl 糖尿病ケトアシ:WBC↑、腹痛、脱水、血圧低下 食思不振→遊離脂肪酸↑ LDL:70~140、HDL:40~65、TG:50~150 急性間欠性ポルフィリン症:常優、光線療法(-) 末梢の脱髄、頻脈 海藻・野菜等のアルカリ性食品が尿酸の排泄を促進 痛風:関節の範囲を超える関節炎、慢性化で間接変性 痛風結節:尿酸Na含む肉芽腫、耳介、足、皮下、骨、 結石からの腎盂腎炎、慢性間質性腎炎 非発作時にコルヒチン⇔発作時にNSAIDs アロプリノールは産生過剰型、 プロベネシドは排泄低下型に用いる Fanconi症候群で尿酸再吸収が抑制→血清尿酸↓ 脱水の細胞外液補充は500ml/hが上限 全身性アミロイドーシス:MM、RA、慢性炎症性疾患 低Naなのに血漿浸透圧上昇:脂質異常症、高血糖、 尿毒症(高窒素血症) 高Caの症状:腸管運動抑制、胃潰瘍、高血圧、 QT短縮、うつ傾向、意識障害、筋痛、筋力低下 ADH阻害による多尿、悪心 治療:生食+フロセミド、ステロイド(骨吸収と 小腸からのCa吸収を抑制) pH上昇でイオン化Caが低下 Mg欠乏によるPTH分泌障害 高K血症をきたす:ACE阻害、ARB、βブロッカー 尿濃縮障害をきたす電解質異常:低K、高Ca 高P血症をきたす内分泌疾患:副甲状腺低下、 甲状腺亢進、先端巨大症(尿細管でのP 再吸収↑) 意識障害をきたす血液異常:高Ca、高or低Na、 サルコ肉芽腫→ACE・VitD分泌で高Ca血症 リチウム剤:高Na+多尿 AG上昇するアシドーシス:腎不全(硫酸・燐酸が蓄積) 糖尿病性、乳酸性(嫌気性代謝により陰イオン蓄積) メープル:側鎖アミノ酸代謝異常による乳酸性アシド 膵全摘後はHCO3低下でアシドーシス 閉経後骨粗鬆症:骨吸収が形成を上回る高回転型 骨粗鬆:PTH作用が相対的↑、Ca、P、ALPは正常 胸腰椎移行部の骨折 抗酸化作用:VitC、E 高カロリー輸液時にはVitB1を補給 VitB12:数年のストック、壁細胞由来の内因子と結合 脂溶性ビタミンはE以外には過剰症がある VitB1欠乏:高拍出性心不全、胸腹水、全身浮腫 ペラグラ:ナイアシン不足、皮膚炎、下痢、認知症 マラスムス:蛋白とカロリーの両方の不足、一歳以下 クワシオルコル:選択的蛋白質欠乏、一歳以後 GHによる臓器肥大作用 透析に続発して副甲状腺亢進 Liddle症候群:遠位尿細管のNaチャネル亢進 高血圧、Na↑、K↓、アルド低下 Gitelman症候群:高血圧(-)の低K・Na、尿中低Na 慢性にサイアザイドを投与した状態 Schmidt症候群:Addison+橋本病、糖尿病合併多い 急激なNa補正により橋中心髄鞘崩壊症(CPM) 低K:心・腎・筋に注意→不整脈、尿細管、脱力 インスリン分泌能:グルカゴン負荷試験 ガストリノーマ:腫瘍と並行して潰瘍も治療→PPI 低張性脱水では口渇なし 傍濾胞細胞からカルシトニン分泌、血中Ca↓作用 中枢性尿崩症治療にデスモプレシンDDAVP点鼻薬 ニコチン酸:VLDLコレステの肝からの分泌を抑制 PAS陽性=グリコーゲンの存在 ブドウ糖がソマトスタチン分泌促進 ソマトスタチン:GH、TSHに対して抑制的 ドパミン:PRL、TSH、ゴナドに対して抑制的 立位で上昇:レニン、カテコラミン、ADH コルチゾール:骨髄からの多核白血球の放出促進 飢餓・ストレスで成長ホルモン↑ Alb4以下でCa値補正 測定値+(4-Alb) 甲状腺は単位体積当たりの血流が最多の臓器 慢性腎不全で低Caにより副甲状腺亢進 Cushing病のmicroadenoma:好塩基性が多い 脾静脈(膵の背側を走行)と上腸管膜静脈 (膵頭部が取り囲む)が合流して門脈 腹腔内は大体右に静脈、左に動脈 腸管ガス:閉塞域より末梢にガスはない 小腸3cm、大腸5cm、が上限、これ以上だと拡張 麻痺性イレウス:拡張(-)、全体的にガス Kerckring襞が目立つのが空腸 stucked coin appearance 激しい腸炎でも母指圧痕像 中毒性巨大結腸症:UC、Crohnから、平滑筋の障害、 結腸の拡張、便の停滞→感染やガス像 HCC:遅く濃染・早くwash out、被膜形成 細胞内液で最多の陰イオンはリン酸イオンHPO42- 急性膵炎:血清Caが7.5以下で重症化の指標 第3腰椎の側面X線が判定に良い 【E 腎・泌尿器疾患】 腎不全の鑑別:尿浸透圧、尿中Na、Cr濃度 まずは腎後性か否かの診断が重要 腎性:尿中Na↑(>40mEq/L)、 尿中Na排泄率FENa>1.0%、 BUN/Cr比:10~11が正常 尿素窒素がクレアチニンの15倍以上:脱水 異化亢進、蛋白の過剰制限、消化管出血 7以下:下痢・嘔吐で尿素喪失、低蛋白食、妊娠 腎不全:ループ利尿薬を用いる→GFRを低下させない 腎からのP排泄障害で高P血症、腎でのVitD活性化 障害による低Ca血症 、VitD低下による骨軟化症 →続発性副甲状腺機能亢進状態→腎性骨異栄養状態 腎性骨異栄養→頭蓋骨のsalt and pepper、 腰椎骨のrugger jersey:関節面骨陰影が増強 急性尿細管壊死:急性腎不全の原因で最多、 術後性・薬物性のものが多い、糸球体病変(-) 原因の除去で1~数週間で腎機能回復 慢性腎不全での食事:高エネルギー、 低蛋白(0.6~0.7g/kg/日)、減塩(7g/日以下) ACE・ARBによる腎機能悪化速度抑制効果 高度腎機能低下の高K血症時は使えない 尿毒症:Ccrが正常の10%以下で起きる 尿毒症により腎性網膜症、尿毒症性肺水腫など 手根管症候群:掌側1~3指と4指橈側の感覚障害 +母指球筋萎縮 AGN:先行感染後2週間で発症、3~10歳に多い 血尿・浮腫・高血圧が3主徴、 alternative pathwayによる補体活性化で C3・CH50↓、8週目には正常化 乏尿期:フロセミドで利尿降圧、食塩0g/日、蛋白制限、 IgA腎症:10~20代、東洋人に多い、腎症で最多 無症候性血尿、軽度の蛋白尿、補体価は正常 予後不良群:全体の5%、血圧>160、尿蛋白>2g/日、 血尿・IgAの量は無関係 メサにIgA沈着:IgA腎症、紫斑病性、ループス腎炎 急速進行性腎炎RPGN:ANCA関連型、免疫複合体型、 抗GBM陽性型、半数以上の糸球体に半月体形成、 半月体にフィブリン沈着、基底膜の肥厚、 潜血(+)、蛋白(+)、数週から数カ月で腎不全 小児ネフローゼの80%が微小変化群 膜性腎症:基底膜の上皮細胞側にIgG沈着(顆粒状) 悪性腫瘍、B肝、SLE、金製剤から続発 成人ネフローゼの30%、 高齢の膜性腎症:悪性腫瘍合併の可能性を考える 巣状糸球体硬化症FGS:IgM・C3の顆粒状の沈着 ヘロイン常習者、HIV、Alport症候群患者 ステロイド抵抗性、血尿・高血圧をきたしやすい 膜性増殖性MPGN:予後不良、ChE↑、コレステ↑ 基底膜肥厚(二重構造)とメサ増殖→蛋白・血尿 検尿での発見が多い、比較的若年者、 糖尿病性腎症:メサ領域の結節性病変、腎は腫大 Kimmelstiel-Wilson病変:基底膜肥厚部に IgGが線上に沈着、ステロイドは禁忌、 遠位型尿細管性アシドーシス:腎乳頭部に 点状の石灰化陰影→骨からのCa遊離 AG正常のアシドーシス、低K、Cl上昇 Alport症候群:Ⅳ型コラーゲンの形成異常、X優性 感音難聴・進行性腎炎、白内障 線維筋性異形成:若・中年女性、片側性、 蛇腹状狭窄、腎動脈の遠位2/3に生じる 多発性嚢胞腎:両側、正常腎組織を圧迫、 肝・膵・肺にも嚢胞形成、脳動脈瘤、弁膜症を合併 膀胱炎:頻尿・排尿痛・尿混濁が3主徴、発熱は無い レノグラム:左右腎の血流を推定、分腎機能検査 血管相・分泌相・排泄相、Tmax、T1/2、 ピークまでの時間と 半減までの時間を計測 潜血:ミオグロビン・ヘモグロビン尿で(+) VitC過剰で血尿があっても偽陰性 シスチン尿症:アミノ酸代謝異常によりアミノ酸尿 インジゴカルミン排泄試験:静注、筋注後に 膀胱鏡で尿管からの排泄を観察する 血液透析:除水効率良、低分子除去能大、蛋白喪失小 ハンタ:腎症候性出血熱、 出血傾向+腎機能不全 腎乳頭壊死:糖尿病、腎盂腎炎、鎮痛薬で 間質性腎炎:尿細管とその間質の炎症 VitD3は近位尿細管でPTHの刺激を受け活性型へ 25(OH)→1.25(OH)2 アルカリ尿で尿蛋白偽陽性、低分子蛋白は偽陰性 Alport症候群:幼少期に無症候性血尿→蛋白尿 補体価低下:SLE、MPGN、AGN 膜性増殖性腎症→免疫複合体を形成 O-157感染後に溶血性尿毒症症候群 急性腎盂腎炎には水分摂取量を増やす Ca×P値は一定、透析でP貯留・低Ca 活性型VitD3低下で腸管のCa吸収低下 輸液量:不感蒸散+前日尿量 総コレステ正常値:120~220 IVP(静注)⇔DIP(点滴静注)こっちの方が鮮明 AG=Na-(Cl+HCO3)正常は12±2 腎血流量:心拍出量の20~25%、1100ml/分 Ⅰ日2500ml以上で多尿 尿濃縮能低下:高Ca、低K血症による 尿細管障害 腎濾過値測定:イヌリン、クレアチニン、チオ硫酸Na 鎮痛薬による慢性尿細管間質性腎炎 硝子円柱:糸球体~尿細管の障害 サイアザイド系:高尿酸、糖尿病には禁忌 下行脚:水再吸収、K分泌、 上行脚:Na・Cl再吸収 蠟状円柱:慢性腎不全で出現、予後不良 糸球体内部がglobal or segmental 低浸透圧、慢性腎不全で酸排泄↓で代謝アシ クリアランス=尿中濃度×尿量/血清中濃度 高P血症→VitD活性化障害 1/Crの直線が0.1になる頃が透析導入 透析導入期に不均衡症候群 透析液のAlが蓄積→脳症、骨症が出現 デスフェラール投与によりキレート Goodpasture:抗腎糸球体抗体が肺にも 尿蛋白:低分子→トランスフェリン、高分子→IgG ACE阻害・ARBでインスリン抵抗性を改善 βラクタム系・アミノ配糖体:腎障害をきたす テトラサイクリン系は肝障害 近位尿細管の障害:β2MG、NAGの排泄増加
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+ 目次 レイディエーション・ウォード ラグズ・トゥ・リッチーズ レイメント・オヴ・コマンド レイン・オヴ・アロー レイヴンズ・フライト リード・ウェザー レルム・リトゥリビューション リーパーズ・コーテリィ リブート リセンタリング・ドローン リコーポリアル・インカーネイション レッドキャップズ・タッチ リフレクシヴ・バリアー リリース・ザ・ハウンズ リマーカブル・レジャーデメイン レンド・ボディI レンド・ボディII レンド・ボディIII レンド・ボディIV リノベーション リプレネッシュ・キ リパグナント・テイスト リサイズ・アイテム レサウンディング・クラング リスペクトフル・クワイト レストフル・クローク リトリヴーティヴ・リパレーションズ リトリーブ・アイテム リーヴィル・エモーションズ リヴィル・ミラージュ リヴィーリング・ライト リビール・シークレッツ 3.5 Materialリーヴィル・トゥルー・シェイプ リベレーション リヴェナント・アーマー ライチャス・ブラッド ライチャス・カンデムネーション ライジング・ウォーター ライト・オヴ・ボディリー・ピュリティ ライト・オヴ・センタード・マインド ライバルズ・ウィールド リヴァーサイト ローミング・ピット ロック・ウィップ ロープ・トルネード ロティング・アライアンス ロヴァググズ・フューリー ラバースキン ルーン・オヴ・デュラビリティー ルーン・オヴ・ジャンディレイ ルーン・オヴ・ルイン ルーン・オヴ・ウォーディング ルーニック・オーヴァーロード レイディエーション・ウォード Radiation Ward/放射線からの守り 出典 Heroes of the Darklands 15ページ 系統 防御術; 呪文レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、クレリック2、ドルイド2、ハンター2、オラクル2、レンジャー1、シャーマン2、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 1時間/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 頑健・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) この呪文によって護られているクリーチャーは、放射線に基づく効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。加えて、護られているクリーチャーは放射能の領域に入ると、その領域を満たしている放射線レベル(低濃度、中濃度、高濃度、深刻)に気がつく。 ラグズ・トゥ・リッチーズ Rags to Riches/貧乏から金持ちに 出典 Arcane Anthology 21ページ 系統 変成術; レベル アルケミスト3、アーケイニスト3、バード3、クレリック4、インヴェスティゲーター3、ミーディアム、オカルティスト3、オラクル4、スカルド3、ソーサラー4、ウォープリースト4、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(銅貨に黄麻布を巻いたもの) 距離 接触 目標 5レベル毎に接触した武器、鎧、盾、道具、技能用具1つ 持続時間10分/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効(物体);呪文抵抗 不可 目標の物体は強化され、高品質アイテムとして機能する。高品質であることのボーナスに加え、この物体は他のボーナスを得る。 技能用具やその他装備は、術者レベル4毎に+1の洞察ボーナスを、これらを用いて行う技能判定に与える。既にこの技能用具によって与えられてるボーナスに加えて、このボーナスを加える。鎧や武器は、術者レベルに等しい一時ヒットポイントを得る。目標の物体が既に強化ボーナスがあるならば、このボーナスは1増加する。この呪文の目標に硬度があるならば、その硬度は5増加する。 レイメント・オヴ・コマンド Raiment of Command/指揮官の服装 出典 Rise of the Runelords Anniversary Edition 418ページ、Pathfinder #5 Sins of the Saviors 61ページ 系統 幻術(紋様); レベル アーケイニスト2、バード2、レッド・マンティス・アサシン2、スカルド2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 1時間/レベル セーヴィング・スロー 意志; 呪文抵抗 不可 術者は権威の幻想に包まれる。他の人は、術者が高官、宗教家、強力な戦士など、正当な権威のある人物であると認識する。この錯覚は、すべての〈交渉〉と〈威圧〉判定に+5のボーナスを与える。実際に会ったことのある特定の権威者に変装しようとした場合、その権威者になりすますことに関連する〈変装〉と〈はったり〉判定に+10のボーナスを得る。 加えて、他の人は術者に対して行動するのを不快に思う。【知力】が3以上のクリーチャーは、例えば、術者がはったりをかましているかを判断するための〈真意看破〉判定や、術者が忍び歩きのために〈隠密〉を使用したことに気がつくための〈知覚〉判定など術者に対して行うすべての対抗判定に-2のペナルティを受ける(これは術者がそこにいたかどうかを疑いたくないために、君に利益を与えてしまう結果となる)。 レイン・オヴ・アロー Rain of Arrows/矢の雨 出典 Ranged Tactics Toolbox 31ページ 系統 召喚術(招来); レベル アーケイニスト8、ソーサラー8、ウィザード8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(1GPの価値のある20本の矢が入った矢筒) 距離 遠距離(400フィート+40フィート/レベル) 範囲 半径15フィートの矢の雲 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 反応・半減; 呪文抵抗 不可 術者は指を指して、指定した範囲のクリーチャーや物体に降り注ぐ魔法の矢の雲を召喚する。目的の範囲への視線が必要である。矢は、対象のマスまたは好転を中心とする半径15フィートの各クリーチャーと物体に術者レベル毎に1d6ポイントのダメージを与える(最大20d6)。 物質構成要素として使用される矢がすべて同じ材料(でできている場合(冷たい鉄など)、この呪文によって作成される矢もその材料でできている。 レイヴンズ・フライト Raven's Flight/カラスの飛行 出典 Heroes of the Wild 31ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アーケイニスト2、バード3、ハンター2、インクィジター3、メイガス2、レンジャー2、シャーマン2、スカルド3、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1即行アクション 構成要素 音声 距離 自身 目標 自身 持続時間 1ラウンド この呪文を発動することができるのは、それが術者のターンで最初に行うアクションである場合のみである。影の羽の爆発で、次のターンの開始時まで、黒いカラスを連想させる超小型のぼやけた姿に変わる。良好の義同棲の50フィートの飛行移動速度を得、適切なサイズ修正を適用する(ただし能力値は変更しない)。次のターン開始時まで、5フィート・ステップ、移動、疾走、撤退アクションのみを行うことができる。術者がまだ空中にいる間に呪文が解除されると、飛行する力はゆっくりと消えていく;次のターンで60フィート下に浮き、残りの距離を落下する。 リード・ウェザー Read Weather/天気読み 出典 IInner Sea Gods 238ページ、Faiths of Balance 28ページ 系統 占術; 呪文レベル バード1、クレリック1、ハンター1、オラクル1、レンジャー1、シャーマン1、スカルド1、ウォープリースト1、ウィッチ1(ゴズレー) 発動時間 1分 構成要素 音声、動作、焦点(少なくとも25GPの価値のある印がついた棒または骨) 距離 自身 目標 自身 持続時間 瞬時 この呪文を使用すると、次の48時間の天気を予測し、嵐や竜巻を事前に警告できる。この予報は自然に発生する天気のみを明らかにし、天気を変える可能性のある魔法の出来事を考慮しない。 レルム・リトゥリビューション Realm Retribution/領域への懲罰 出典 Chronicle of Legends 14ページ 系統 召喚術(瞬間移動); 呪文レベル クレリック8、インクィジター6、オラクル8、ウォープリースト6 発動時間 1ラウンド 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効(本文参照);本文参照; 呪文抵抗 不可 目標によって行われたすべての攻撃は術者の属性に一致し、必要に応じて混沌、悪、善、秩序のいずれかとみなされる。属性に秩序にして善などの複数の属性要素が含まれている場合、目標の与える属性構成要素1つを選択する。目標がクリーチャーに対するクリティカル・ヒットを確定させるか、クリーチャーからダメージを受けると、そのクリーチャーは意志セーヴを試みなければならない。セーヴに失敗すると、クリーチャーはプレイン・シフト呪文として術者の属性に一致する外方次元界に送られ、呪文は終了する。ウォープリーストはこの呪文を準備、DCの決定などの目的で、この呪文を6レベル・クレリック呪文として扱う。 リーパーズ・コーテリィ Reaper's Coterie/死神の同胞 出典 Melee Tactics Toolbox 31ページ 系統 死霊術[悪]; レベル アンティパラディン2、ブラッドレイジャー2、クレリック3、インクィジター3、オラクル3、ウォープリースト3、ウィッチ3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 接触 効果 接触した武器 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 目標の武器は霊的なエネルギーの貯蔵庫になり、武器を用いて倒された各クリーチャーの本質の小さな断片を吸収することによってその破壊力を煽る。目標の武器を使用してクリーチャーを0ヒット・ポイント以下に減少させると、ダメージ・ロールに+1の不浄ボーナスを得る。このボーナスはその武器で0ヒット・ポイント以下に減少したクリーチャー毎に1ずつ増加し、最大ボーナスは術者レベルの半分に等しい。 リブート Reboot/再起動 出典 People of the Stars 29ページ 系統 変成術; レベル アーケイニスト5、クレリック5、オラクル5、ソーサラー5、サモナー4、アンチェインド・サモナー4、ウォープリースト5、ウィッチ5、ウィザード5 発動時間 1ラウンド 構成要素 音声、動作、焦点(目標の人造のHD毎に少なくとも25GPの価値のあるルビー) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 最大2HD/レベルの破壊された人造1体 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー なし; 呪文抵抗 不可 First Onesの高密度で情報豊富な機械語で囁くと、破壊された人造を短時間の間操作状態に戻し、1ヒット・ポイントへと回復させる。人造はメイク・ホウルのような呪文で更に回復することができるが、この呪文の持続時間が終了するか、ヒット・ポイントが0になるどちらか早い方で破損状態へと戻る。人造が起動している限り、人造はその能力を最大限発揮して命令に従い、使用者に代わって戦い、実行可能なタスクを行う。 術者レベルの2倍以上のヒット・ダイスを持つ人造はこの呪文の目標とならない。 リセンタリング・ドローン Recentering Drone/ドローンの中心転換 出典 Champions of Balance 27ページ 系統 防御術; 呪文レベル クレリック2、ドルイド2、ハンター2、オラクル2、ウォープリースト2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体/2レベル(お互い30フィートを超えて離れていてはならない) 持続時間 精神集中 セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 術者は心を落ち着かせる亜音速のドローンを放ち、目標が衰弱した状態に陥っているときに一時的に集中力を取り戻し、バランスを回復させることができる。目が眩んだ状態、疲労状態、怯え状態、不調状態の目標は、この呪文の持続時間の間それらの状態異常によるペナルティを無視する。以下の表に示すような状態異常を持つ目標は呪文の持続時間の間、関連する下位の状態を持つものとして扱われる。 状態 下位の状態 盲目状態 目が眩んだ状態 過労状態 疲労状態 恐れ状態 怯え状態 吐き気がする状態 不調状態 呪文の持続時間の終了時に、目標に影響を与える元の状態がまだ有効である場合、目標は再び適切なペナルティの対象となる。 リコーポリアル・インカーネイション Recorporeal Incarnation/憑依の罠 出典 Inner Sea Intrigue 61ページ、Pathfinder #16 Endless Night 10ページ 系統 死霊術; レベル アーケイニスト7、ソーサラー7、ウィッチ7、ウィザード7 発動時間 10分 構成要素 音声、動作、焦点具(少なくとも250GPの価値のある宝石) 距離 接触 目標 接触した同意する生きているクリーチャーと、1体の人型生物の死体 持続時間 1週間/レベル セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 リコーポリアル・インカーネイションは、目標の生きているクリーチャーの死体の肉体を効果的に置き換える。目標の死体は新鮮でなければならない――24時間以内に死亡するか、ジェントル・リポウズなどの効果で適切に保存されていなければならない。呪文を発動している間、術者は焦点具で生きている目標と接触したまま、死体とのコンタクトを維持しなければならない。呪文が発動すると、死体の肉体がリボンのようにほどけて、生きている目標を包み込むが、生きているクリーチャーは死体のサイズ段階から1段階以内のサイズでなければならない。呪文の効果下の間、焦点具は目標の生きているクリーチャーから30フィート以内に留まっていなければならない。 生きている目標は死体の外見とサイズを得、オルター・セルフで定義されたその能力と、死んでいる目標が生前持っていた完全耐性、武器への習熟、弱点、呪文抵抗を得る。生きている目標は、この呪文の目標となっている死体の人物になりすますための〈変装〉判定に+20の状況ボーナスを得る。死体への変装は術者の術者レベル判定に等しい週間または焦点具が生きている目標から30フィート以上離れるまで持続する。効果が終了すると、生きている目標は通常の姿に戻り、死体の肉が剥がれ落ちる。 リコーポリアル・インカーネイションの最大の強みは、変装であることを検知しにくいことである。ディテクト・マジックの対象となると、生きている目標は魔法のオーラを発しないが、焦点具となるアイテムは強い死霊術のオーラを放つ。死体の肉が魔法で覆われているため、True seeingは生きているクリーチャーの真の姿を明らかにしない。ディテクト・アンデッドや同様の効果は生きている目標がアンデッドであることを示すが、目標は真のアンデッドではなく、アンデッド・クリーチャーを目標とするその他の効果によって影響を受けない。リコーポリアル・インカーネイションは目標の属性を変装させることはできない。 呪文が発動している間に、生きている目標が死亡しても、呪文は継続する。目標に発動されたレイズ・デッドや同様の呪文は死体の肉体ではなく、その目標を復活させる。リコーポリアル・インカーネイションは目標の死体の肉体の大部分を破壊するため、ミラクル、リザレクション、トゥルー・リザレクション、またはウィッシュを除いて目標の死体を生き返らせることはできない。リコーポリアル・インカーネイションは17,500GP相当の物質構成要素で15レベル以上の術者によって発動されたパーマネンシイ呪文によって永続化できる。 レッドキャップズ・タッチ Redcap's Touch/レッドキャップの接触 出典 Heroes from the Fringe 18ページ 系統 変成術; 呪文レベル アンティパラディン4、アーケイニスト6、ブラッドレイジャー4、ドルイド6、ハンター4、レンジャー4、シャーマン6、ソーサラー6、ウィッチ6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(血1オンス) 距離 接触 目標 接触した非魔法の帽子 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効(無害、物体); 呪文抵抗 可(無害、物体) 物質構成要素として使用される血液を目標に注入し、悪意のある力を与える。 帽子を着用している限り(魔法のアイテムであるかのように着用者の頭部スロットを占有している)、着用者にダメージ・ロールに+2のボーナスを与え、生きているクリーチャーを殺害する打撃を与えるたびに1d4ヒット・ポイントを回復する。 リフレクシヴ・バリアー Reflexive Barrier/偏向障壁 出典 Psychic Anthology 10ページ 系統 力術[力場]; レベル メイガス3、サイキック3 発動時間 1割り込みアクション 構成要素 音声、動作 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 1ラウンド(本文参照) セーヴィング・スロー 不可(無害); 呪文抵抗 不可(無害) 瞬く間に、1体の目標を保護するために力場の偏向防壁を構築する。目標は術者レベルの半分に等しいACへの反発ボーナスを得る。このボーナスは、術者の次のターン開始時まで持続する。この呪文は攻撃に対するリアクションとして発動することができるが、攻撃の結果が明らかになる前に発動しなければならない。 リリース・ザ・ハウンズ Release the Hounds/猟犬の群れ放ち 出典 Magic Tactics Toolbox 10ページ 系統 召喚術(招来); レベル アーケイニスト5、バード5、ドルイド5、ハンター5、シャーマン5、スカルド5、ソーサラー5、サモナー5、アンチェインド・サモナー5、ウィッチ5、ウィザード 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(犬の牙の破片) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果 犬の1群れ 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) この呪文は、術者の命令に応えて、完璧に一斉高度をとる犬の群れを招来し、スウォームのように機能させる。群れの一般的なデータはウィンター・ウルフのものを使用するが、ブレス攻撃、(冷気)の副種別、[氷雪]の特殊攻撃を失い、(スウォーム)の副種別を得て3d6ポイントのダメージを与える群がり攻撃とわずらわすの特殊攻撃(DC17)を得る。群れがその群がり攻撃で敵にダメージを与える時、そのクリーチャーに対して足払いの特殊攻撃で足払いの戦技判定を即座に試みることができる。群れはダメージ減少やダメージに対する完全耐性を得ず、特定の数のクリーチャーを目標とする効果によって攻撃される可能性があるが、そのような攻撃は通常のダメージの4分の1のダメージを与え、ヒット・ポイント・ダメージは25%しか機能しない。 リマーカブル・レジャーデメイン Remarkable Legerdemain/注目すべき手先の早業 出典 Black Markets 31ページ 系統 変成術; レベル アーケイニスト2、バード2、スカルド2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) この呪文が発動している間、術者の身体と衣類は微妙に羽ばたき、ゆがみ、不思議な技能でアイテムを隠すことができる。物体を隠したり、消え去りさせるための〈手先の早業〉判定の目的で、片手で持つことができる物体を硬貨サイズの物体として扱う。ただし、一度に見えないようにすることができるのは、術者レベル毎に1つのアイテムのみである。この効果は物体の実際のサイズを変更しない。 レンド・ボディI Rend Body I/体裂きI 出典 Psychic Anthology 10ページ 系統 力術; レベル サイキック5 発動時間 1全ラウンド・アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・不完全(本文参照); 呪文抵抗 可 念力で目標のクリーチャーの体を裂き、手足から手足を引きちぎる。目標のクリーチャーは、術者レベル毎に1d6ポイントのダメージを受ける(最大10d6ポイントのダメージ)。この呪文が最大ヒット・ポイントの半分以上に等しいダメージを目標に与える場合、目標の手足の1本(ランダムに決定)が目標から無残にも忌避さ彼、クリーチャーからランダムな方向に15フィート離れて吹っ飛ぶ その後、目標は2術者レベル毎に1ポイントの出血ダメージを受ける。DC 15の〈治療〉判定に成功するか、ヒット・ポイントのダメージを回復する効果を適用することで出血を止めることができるが、ヒールや再生などの強力な回復効果によってのみ手足を回復できる。ダメージによって目標のヒット・ポイントが0未満に減少した場合、すべての手足がこの方法の影響を受ける。 識別可能な解剖学的構造や手足のないクリーチャーは、レンド・ボディの影響を受けない。 レンド・ボディII Rend Body II/体裂きII 出典 Psychic Anthology 10ページ 系統 力術; レベル サイキック6 発動時間 1全ラウンド・アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・不完全(本文参照); 呪文抵抗 可 この呪文はレンド・ボディIとして機能するが、目標は術者レベル毎に1d8ポイントのダメージを受ける(最大10d8)。この呪文は下方発動できる。 レンド・ボディIII Rend Body III/体裂きIII 出典 Psychic Anthology 10ページ 系統 力術; レベル サイキック7 発動時間 1全ラウンド・アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 この呪文はレンド・ボディIとして機能するが、目標は術者レベル毎に1d8ポイントのダメージを受け(最大15d8)、手足が体から引き裂かれると、出血ダメージが持続する限り、目標は不調状態となる。この呪文は下方発動できる。 レンド・ボディIV Rend Body IV/体裂きIV 出典 Psychic Anthology 10ページ 系統 力術; レベル サイキック8 発動時間 1全ラウンド・アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 これはレンド・ボディIIIとして機能するが、目標は術者レベル毎に1d8ポイントのダメージを受け(最大20d8)、与えられたダメージの量が最大ヒット・ポイントの4分の1を超えると、目標の手足の1つが引き裂かれる。この呪文は下方発動できる。 リノベーション Renovation/リノベーション 出典 Quests and Campaigns 29ページ 系統 変成術; 呪文レベル アーケイニスト4、バード5、レッド・マンティス・アサシン4、スカルド5、ソーサラー4、ウィザード4 発動時間 8時間 構成要素 音声、動作、物質(1,000GPの価値のある銀の粉末) 距離 接触 目標 空いている建物1つ 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 不可(物体;本文参照); 呪文抵抗 不可 この呪文を発動すると、休息期間の活動として建造した建物の部屋を恒久的に再配置およびサイズ変更する(Ultimate Campaign 84ページ参照)。各部屋が建設されたばかりで、最初から配置されているかのように、好きなように建物を再編成して再マッピングすることができる。部屋の作成にかかる費用を変更したり、部屋が提供する利益を変更したりするような変更を建物に加えることはできない。建物はまた、地区内の同じ一般的な位置に留まらせなければいけない。建物を完全に所有していない場合、呪文を発動する前に、建物の所有者全員が変更に同意する必要がある。それ以外の場合は、即座に失敗する。 リプレネッシュ・キ Replenish Ki/気補充 出典 Inner Sea Gods 238ページ、Pathfinder #53 Tide of Honor 73ページ 系統 召喚術(治癒); 呪文レベル クレリック4、オラクル4、ウォープリースト4(イローリ) 発動時間 1分 構成要素 音声、動作、信仰 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 術者は目標の超常的なエネルギーの内部の貯蔵量に宇宙を合わせ、気蓄積を補充する。自身が目標である場合、術者は2気ポイントを回復する。他のクリーチャーが目標である場合、1気ポイントを回復する。これにより、目標が気プールの最大値を超えることはできない。目標が気プールを持たない場合、この呪文は効果がない。 リパグナント・テイスト Repugnant Taste/嫌な味 出典 Monster Hunter's Handbook 30ページ 系統 変成術[毒]; 呪文レベル アルケミスト3、バード3、ドルイド4、ハンター3、インヴェスティゲーター3、メスメリスト3、レンジャー3、シャーマン4、スカルド3、ウィッチ4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(マスタードの種) 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 目標の生き物は、ほとんどのクリーチャーに嫌悪感を与える汚い液体を発汗し始める。 クリーチャーが影響を受けたクリーチャーに噛みつき攻撃または飲み込み能力でダメージを与える場合、そのクリーチャーは頑健セーヴィング・スローに成功するか、次のターンの終わりまで吐き気がする状態とならなければならない。クリーチャーがこの呪文によって吐き気がする状態となったあと、その後のこの呪文に対するセーヴィング・スローが失敗するたびに、次のターン終了時まで、そのクリーチャーは不調状態となる。 リサイズ・アイテム Resize Item/アイテムのサイズ変更 出典 Giant Hunter's Handbook 33ページ 系統 変成術; レベル アーケイニスト3、ソーサラー3、ウィザード3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(25GPの価値のある銀のノギス) 距離 接触 目標 最大25ポンド/レベルの重量の武器または鎧1つ 持続時間 24時間 セーヴィング・スロー 意志・無効(物体); 呪文抵抗 可(物体) 魔法の武器または鎧を、最大2段階、サイズ段階を変更する。サイズが変更された鎧にかかっている呪文が、鎧が着用されている間に終了した場合、鎧は無害に脱落する。呪文によってアイテムがアイテム自身を含む範囲に対して大きすぎるようになる場合、そのアイテムの拡大はその時点の直前で停止する。 リサイズ・アイテムは7,500GPのコストでパーマネンシイ呪文によって永続化でき、この場合影響を受ける物体は本当のサイズの2段階以内の特定の新しいサイズに設定される。 レサウンディング・クラング Resounding Clang/響き渡る騒音 出典 People of the River 27ページ 系統 変成術; レベル バード2、スカルド2 発動時間 1標準アクション 構成要素 動作、焦点(ベル、チャイム、ゴング、あるいはシンバル) 距離 30フィート 範囲 自身を中心とする半径30フィートの爆発 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 反応・無効; 呪文抵抗 可(物体) 金属製の物体を激しく振動させる、大きくて共鳴する騒音を作成する。金属製の武器を使用している影響を受けるクリーチャーは、攻撃ロールに-1のペナルティを受け、金属製の道具を使用しているクリーチャーは、関連する技能判定に-1のペナルティを受ける。金属鎧を着用しているクリーチャーは、鎧の鎧判定ペナルティを1ずつ増加する。これらのペナルティは、8術者レベルの時点と以降4術者レベル毎に1ずつ増加する(16レベルの時点で最大-4)。 呪文の影響を受けるには、アイテムは主に金属で構成されてなければならない。金属部品を含む非金属製の物体(アーマー・スパイクをつけたスタデッド・レザー・アーマーや、パデッド・アーマーなど)は影響を受けない。金属製のクリーチャーは、攻撃ロール、ダメージ・ロール、技能判定、反応セーヴに上記のペナルティを受ける。 リスペクトフル・クワイト Respectful Quiet/敬意を表する静寂 出典 Inner Sea Races 222ページ 系統 幻術(紋様); レベル バード3、クレリック5、インクィジター3、オラクル5、スカルド3、ウォープリースト5(Chelaxian) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 半径30フィートの爆発の範囲内の任意のクリーチャー 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 サイレンスに従って、全ての目標が沈黙する。サイレンスは各クリーチャー全体に影響を及ぼすが、それを超えることはない。ただしサイレンスは一方通行である――クリーチャーのマスの外側から発生する音は変わらず入ってくる。静かなクリーチャーは〈隠密〉判定に+10の状況ボーナスを得る。 レストフル・クローク Restful Cloak/休息用外套 出典 Adventurer's Armory 2 21ページ 系統 召喚術(治癒); 呪文レベル クレリック2、ドルイド2、ハンター2、オカルティスト2、オラクル2、パラディン2、レンジャー2、シャーマン2、ウォープリースト2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、焦点(クローク) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1時間/レベル 術者が着用しているクロークは、術者に隣接する平らな範囲にしっかりと張られ、4体の中型クリーチャーを保持するのに十分な大きさのキャンバス・テントに変わる(そのような範囲がない場合、この呪文は単に失敗する)。クリーチャーは他の休息の利益に加えて、テントで休む1時間毎に1ヒット・ポイントを回復する。加えて、テント内で1時間の間休息している疲労状態のクリーチャーは疲労状態を失うが、クリーチャーはレストフル・クロークの発動毎に1回しか疲労状態を回復することはできない。呪文の持続時間の終了時に、テントはクロークへと戻る。呪文の持続時間が終了する前にテントを移動した場合、呪文は即座に終了する。 リトリヴーティヴ・リパレーションズ Retributive Reparations/応報のための賠償 出典 Occult Origins 29ページ 系統 死霊術[呪い]; レベル アンティパラディン3、インクィジター3、オカルティスト3、スピリチュアリスト3、ウィッチ4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 物体1つ 持続時間 1日/レベルまたはチャージ消費、および永続的、本文参照 セーヴィング・スロー 意志・無効(物体)および意志・無効、本文参照; 呪文抵抗 可 クリーチャーが、術者が持っている、着用している、用いている間にこの呪文の目標となったアイテムを取ることに成功した場合、そのクリーチャーは意志セーヴを試みなければならない。 クリーチャーがセーヴィング・スローに失敗した場合、疲労状態となり、アイテムが術者の元へと戻っていない毎ラウンド、ターン終了時に新しいセーヴィング・スローを試みなければならない。2回目のセーヴィング・スローに失敗すると、目標は過労状態となる。呪いの犠牲者が物体を返すために積極的に働いている限り、過労状態は疲労状態へと減少する。疲労状態と過労状態は、通常その状態を取り除く効果によって取り除くことはできないが、疲労状態と過労状態に対する完全耐性は、通常通りこれらの状態から保護する。 この呪いは、リムーヴ・カースまたはアイテムを術者に返すことで終了することができる。この呪文は一度に1つのアイテムに対してのみ起動することができる。 リトリーブ・アイテム Retrieve Item/アイテム取得 出典 Classic Treasures Revisited 27ページ 系統 召喚術(招請); レベル アーケイニスト2、バード2、スカルド2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1全ラウンド 構成要素 音声、動作 距離 遠距離(400フィート+40フィート/レベル) 目標 重量が1ポンド以下で、最長寸法が6インチ以下の誰も所持していない物体 持続時間 チャージ消費まで永続的 セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 術者は近くの場所から自身の手に直接特定の生きていないアイテムを招請する。まず、アイテムを持ったまま、そのアイテムに呪文を発動する必要がある。その後、特別な言葉(呪文を発動したときに術者が設定した)を話し、指をパチンと鳴らすことでアイテムを招来することができる。アイテムは即座に術者の手に現れる。 アイテムが別のクリーチャーに所有されている場合、この呪文は失敗する。 リーヴィル・エモーションズ Reveal Emotions/感情可視化 出典 Heroes of the High Court 10ページ 系統 占術; レベル ミーディアム3、メスメリスト4、オカルティスト4、サイキック4、スピリチュアリスト4 発動時間 1分 構成要素 音声、動作 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 範囲 半径40フィートの拡散 持続時間 1時間/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 クリーチャーの感情のオーラ(Pathfinder RPG Occult Adventures 198ページ)を引き出す範囲を作成する。この範囲内のクリーチャーは、現在の全体の感情状態を表す色で絶えず輝き、範囲を離れた後も1d4ラウンドの間輝き続ける。この輝きは、クリーチャーを見ることができるすべてのクリーチャーにはっきりと見える。感情のないクリーチャーまたはこの呪文の影響を受けていないクリーチャーは、範囲内にいる間、鈍い紫色の色合いで輝く。 リヴィル・ミラージュ Reveal Mirage/蜃気楼の暴露 出典 Osirion, Legacy of the Pharaohs 46ページ 系統 占術; レベル アーケイニスト3、クレリック3、ドルイド2、ハンター1、オラクル3、レンジャー1、ソーサラー3、ウォープリースト3、ウィッチ3、ウィザード3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、焦点(小さいプリズム) 距離 自身 距離 自身 持続時間 1ラウンド 視線内の一点に焦点を合わせ、その地点の地形または地理的特徴が幻術であるかどうかを識別できる。この能力により術者はそれと作用したかのようにその距離から地形に影響を与える幻術(幻覚)効果を信じないように意志セーヴを試みることができる。この呪文はハリューサナトリ・テレインやミラージュ・アーケイナなどの呪文に影響を与えるだけでなく、自然に発生する蜃気楼を信じないこともできる。 リヴィーリング・ライト Revealing Light/姿現しの光 出典 Monster Hunter's Handbook 31ページ 系統 力術[光]; 呪文レベル アーケイニスト2、バード1、クレリック2、インクィジター2、ミーディアム1、オラクル2、サイキック2、スカルド1、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(鏡) 距離 接触 目標 接触した物体 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 接触した物体は、きらめく光を放ち(ライトとして)、影が半径20フィートで絶えず変わる。クリーチャーは範囲兄いる間、〈隠密〉判定への種族ボーナスを失い、視覚的な迷彩(偽装網UEや木の葉隠れのローグの技APGなど)によって与えられた〈隠密〉判定へのボーナスを抑制する。この予測不能な光のパターンは(紋様)の副系統を持つ呪文や効果にも干渉し、その範囲内全てのクリーチャーにそのような効果に対するセーヴに+2のボーナスを与える。 リビール・シークレッツ Reveal Secrets/秘密暴き 出典 Inner Sea Temples 63ページ 系統 心術(強制)[言語依存、精神作用]; レベル アーケイニスト1、バード1、インクィジター1、メスメリスト1、サイキック1、スカルド1、ソーサラー1、ウィッチ1、ウィザード1 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(アルコール飲料1滴) 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 1ラウンド セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 この呪文を発動するとき、術者は10ワード以下で説明できる特定のトピックについての秘密を持っているかどうかを目標に尋ねる。これは、人、場所、物(町の市長、旅行中の商人が身に着けている指輪、近くの川に架かる橋など)、または簡単に区別できる出来事(歴史的な戦いや最近多発する失踪など)に関係するものである。目標がトピックについての秘密を知っている場合(目標が一般的な知識ではないと信じている情報であり、通常は教えてくれない情報)、目標は秘密を知っていると述べる。目標は秘密について何も言及しておらず、秘密があると言ったことを覚えていない。目標がセーヴィング・スローに成功した場合、目標が秘密を知っていて、術者が尋ねたことを知っているかどうかを明らかにすることは強制されない。 3.5 Materialリーヴィル・トゥルー・シェイプ Reveal True Shape/真の姿の暴露 出典 Pathfinder #19 Howl of the Carrion King 75ページ 系統 占術; 呪文レベル アーケイニスト2、バード2、ドルイド2、ハンター2、オラクル2、スカルド2、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(50GPの価値のある珍しいハーブひとつまみ) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 目標の変身が物理的(ポリモーフなど)であるか幻術的(ディスガイズ・セルフなど)であるかに関わらず、魔法で変装したあるいは変身したクリーチャーの真の姿を明らかにする。この呪文はクリーチャーを真の姿へと強制するのではなく、クリーチャーの真の姿の完全な幻術を作り出し、偽装した姿を完全に隠して重ね、全ての観察者に真の姿を見えるようにする。呪文の持続時間の間、目標が姿を変えたり、幻術を使ったりしてその外見を偽装しても、観察者はその真の姿を視ることはできるが、呪文がなくなると、その間に目標が行った幻術や姿の変化は即座に効果を発揮する。この呪文は不可視状態のクリーチャーを明らかにしたり、ブラーやディスプレイスメントなどの効果を克服したり、一般的な変装を貫通したりしない。 リベレーション Revelation/啓示 出典 Seekers of Secrets 17ページ 系統 占術; レベル アーケイニスト3、バード2、クレリック3、オラクル3、スカルド3、ソーサラー3、ウォープリースト3、ウィザード3 発動時間 1ラウンド 構成要素 音声、動作 距離 自身 範囲 自身 持続時間 1ラウンド/レベル;本文参照 1つのパズル、装置、あるいはトラップの動作を簡単に理解し、問題となっている物体を無力化、操作、あるいは解決するための判定に術者レベルの等しい洞察ボーナスを得る(最大+10)。術者の洞察は言い表せないものである;自分の理解を他人に伝えることができない。GMの選択により、この呪文は代わりに手がかりや他の有用な情報を与えるかもしれない。この場合、術者は他の人に手がかりを伝え、呪文の持続時間が経過した後もそれについての知識を保持することができる。 リヴェナント・アーマー Revenant Armor/蘇る鎧 出典 Armor Master's Handbook 23ページ 系統 変成術; レベル アンティパラディン3、アーケイニスト4、クレリック4、メイガス4、ミーディアム4、オカルティスト4、オラクル4、パラディン3、シャーマン3、ソーサラー4、ウォープリースト4、ウィッチ3、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、焦点(鎧1着) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 鎧1着 持続時間 1日/レベルまたは1時間/レベル;本文参照 セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 この呪文は、着用者が気絶状態となったか殺された後にのみ実現化し、単一の目的を持った鎧を授ける。リヴェナント・アーマーによって守られた鎧の着用者が0ヒット・ポイントを下回るか、戦闘中に気絶状態となった(ただし麻痺状態であったり、保持されたりしない)とき、鎧は即座に中型のアニメイテッド・オブジェクトとして生き返る。この自律行動するお鎧は、依然として以前の着用車の気絶状態の(または死亡状態の)身体が含まれており、20フィートの移動速度で足を引きずりながら移動する。このアニメイテッド・オブジェクトには平均的なヒット・ポイントがあり、鎧が金属でできている場合は、金属製のアニメイテッド・オブジェクトの変則能力を持つ(加えて、Pathfinder RPG Bestiary 14ページに記載されているように金属の種類に基づいた追加の能力を)。自律行動すると、リヴェナント・アーマーは経ったままで、(伏せ状態の場合は立ち、その際に機会攻撃を誘発することはない)、鎧の着用者が無防備状態とみなされることを防ぐ。着用者の味方が鎧の範囲内にいる場合、技能判定が必要な場所に行くことを拒否するが、移動するように指示することはできる。組みつき状態またはその他の方法で拘束されている場合、術者レベルに等しい【筋力】値と1+術者レベル+鎧の【筋力】修正値に等しいCMDで開放されることを試みることができる。鎧の着用者が塵となったり、意識を取り戻したり、鎧から取り除かれたりすると、呪文は終了する。 ライチャス・ブラッド Righteous Blood/公正の血 出典 Demon Hunter's Handbook 27ページ 系統 防御術[善]; レベル インクィジター2、パラディン2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 接触 目標 善属性のクリーチャー1体 持続時間 10分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 目標となるクリーチャーの生来の善良性は、その体に聖なるエネルギーを吹き込む。このエネルギーは目標に直接力を与えることはないが、悪の具現化に害を及ぼすことができる。斬撃または刺突の近接武器で目標にダメージを与えるクリーチャーは、目標の聖なる血を吹き付けられる。攻撃者が悪の副種別を持つクリーチャーである場合、血が目標に命中するたびに神の力から1d6ポイントのダメージを受ける。目標が善の副種別を持つまたは善のオーラを与える能力を持つ場合(パラディンや、一部のクレリックなど)、その血は代わりに2d6ポイントのダメージを与える。悪の副種別を持たないクリーチャー、または間合い武器を使用しているクリーチャーはこのダメージを受けない。 ライチャス・カンデムネーション Righteous Condemnation/正義の非難 Legal only for aasimar PCs 出典 Plane-Hopper's Handbook 13ページ 系統 防御術[善、秩序]; レベル クレリック3、インクィジター3、オラクル3、パラディン2、ウォープリースト3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 自身 効果 自身 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 呪文で術者を目標とした混沌、中立あるいは悪属性のクリーチャーは、意志セーヴに成功するか、呪文の持続時間の間【知力】、【判断力】、【魅力】に基づく技能判定に-4のペナルティを受けなければならない。中立属性の要素のみを持つクリーチャーはこの呪文に対する意志セーヴに+4のボーナスを得る。属性要素のペナルティは累積する(したがって、混沌にして悪の術者は-8のペナルティを受ける)。 ライジング・ウォーター Rising Water/増水 出典 Elemental Master's Handbook 14ページ 系統 召喚術[水]; レベル アーケイニスト4、ブラッドレイジャー3、ドルイド4、ハンター3、メイガス4、オカルティスト4、サイキック4、レンジャー3、シャーマン4、ソーサラー4、サモナー4、アンチェインド・サモナー4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(スイレン) 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 範囲 円柱形(半径20フィート、高さ10フィート) 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 固い地面の領域または水の上に、穏やかな水の円柱を召喚する。水はすぐに形成されるが、空気だけを置き換えます;呪文が発動されたときにその範囲にあるものはすべて水没するが、物体やクリーチャーを押しのけることはない。その範囲に捕らえられた気絶状態の空気で呼吸のクリーチャーはすぐに溺れ始めるが、その他の空気で呼吸するクリーチャーは円柱形の中にいる間息を止めることができる。通常の移動速度で円柱形内を移動するには、DC 10の〈水泳〉判定の成功が必要である(そうでない場合、クリーチャーは4分の1の移動速度で移動する)。円柱形内全体を収容するのに十分なマスがない場所で召喚された場合、円柱形は可能な最大サイズに達する。呪文の持続時間の間、重力に逆らってその形状を保持し、どのようなクリーチャーも、通常の水のプールに出入りするのと同じくらい簡単に円柱形の側面に出入りすることができる。呪文の持続時間の終了時に水が消えるため、水中を泳いでいるクリーチャーは即座に地面に落ちる。 ライト・オヴ・ボディリー・ピュリティ Rite of Bodily Purity/身体の純度の儀式 出典 Divine Anthology 13ページ 系統 防御術[瞑想]; 呪文レベル クレリック1、ドルイド1、パラディン1、レンジャー1、シャーマン1、ウォープリースト1 発動時間 1時間 構成要素 音声、物質(100GP相当の鎮静効果のある香) 距離 自身 効果 自身 持続時間 24時間あるいはチャージ消費 術者は自身の身体の免疫システムにエネルギーを与え、毒素や病気に抵抗する能力を向上させる。病気、麻薬、毒に抵抗するためのセーヴィング・スローに+2の抵抗ボーナスを得る。加えて、呪文の持続時間の間、病気、麻薬、毒に抵抗するためのセーヴィング・スローに失敗したときに、そのセーヴィング・スローの再ロールするための割り込みアクションとして呪文の残りの持続時間を消費することができる。たとえそれがさらに悪い結果であったとしても、2回目の結果を採用しなければならない。呪文によって与えられた+2の抵抗ボーナスは再ロールに適用されるが、この再ロールを行った後呪文は終了する。 ライト・オヴ・センタード・マインド Rite of Centered Mind/中央の精神の儀式 出典 Divine Anthology 13ページ 系統 防御術[瞑想]; 呪文レベル アーケイニスト1、クレリック1、ドルイド1、シャーマン1、ウォープリースト1、ウィザード1 発動時間 1時間 構成要素 音声、物質(100GP相当の落ち着くお香) 距離 自身 目標 自身 持続時間 24時間あるいはチャージ消費 君は自分の考えに対する意識を高め、外部の影響にもっと簡単に抵抗できるようにする。[精神作用]効果に抵抗するためのセーヴィング・スローに+1の抵抗ボーナスを得る。効果が[感情]または[恐怖]効果である場合、この抵抗ボーナスは+2に増加する。加えて、呪文の持続時間の間、[精神作用]効果に抵抗するためのセーヴィング・スローに失敗したとき、そのセーヴィング・スローを再ロールするための割り込みアクションとして呪文の残りの持続時間を消費できる。たとえさらに悪い結果であったとしても、2番目の結果を採用しなければならない。呪文によって与えられた+2の抵抗ボーナスは再ロールに適用されるが、この再ロールを行った後呪文は終了する。 ライバルズ・ウィールド Rival's Weald/森林地帯敵 出典 Chronicle of Legends 14ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル ドルイド9、シャーマン9、ウィッチ9 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(硬化した樹液) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体/レベル、どの2体も30フィートを超えて離れていてはならない 持続時間 永続的 セーヴィング・スロー 頑健・無効、意志・不完全(本文参照); 呪文抵抗 可 この呪文は、目標が元の姿に似た生きた木に変わることを除いて、ツリー・シェイプとして目標を木に変える。目標が、たとえば、地面から離れている場合や水中など、この呪文によって作成された木にとって致命的な状況である場合、目標は眼瞼セーヴに+4のボーナスを得る。 呪文が成功した場合、目標は意志セーヴも試みなければならない。セーヴに失敗すると、クリーチャーは周囲で何が起こっているかを観察する能力を失い、その精神的能力は木の能力になり、いかなる種類の行動もとることができなくなる。セーヴィング・スローに成功した目標は、その周囲を観察できるが、スピーク・ウィズ・プランツ呪文の効果下にあったり他の木と会話をする以外の行動をとることはできない。1年間で目標の外見は一般的な木になり、元の姿にはならない。 目標がライバルズ・ウィールドの効果に抵抗するのに失敗したとき、目標に対する(ポリモーフ)効果は自動的に解呪され、ライバルズ・ウィールドの効果下である限り、他の(ポリモーフ)呪文や効果を使って新しい姿になることはできない。非実体、ガス状、植物クリーチャーはライバルズ・ウィールドに完全耐性を持つ。 リヴァーサイト Riversight/川視 出典 People of the River 27ページ 系統 占術(念視); レベル クレリック3、ドルイド2、ハンター2、インクィジター3、オラクル3、レンジャー2、ウォープリースト3、ウィッチ3 発動時間 1分 構成要素 音声、動作、焦点/信仰(滑らかな川原の石) 距離 本文参照 目標 非魔法のきれいな水の水路 効果 魔法的感知器官 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 接触した自然の水路で起きている出来事を見ることができる。川の上や川の中にあるものは、あたかもその場所にいるかのように見ることができ、川岸から15フィート以内で起こっていることは、水面から覗き込むかのように観察することができる。視点を川沿いの別の場所に移すことは標準アクションであるが、フリー・アクションとして沿って移動するものを追いかけることができる。 この呪文の範囲は、川の上流と下流のどちらを見ようとしているかによって影響を受ける――下流の場所を見ている場合は、術者レベル毎に2マイルの範囲であり、上流の場合は、術者レベル毎に1/2マイルの範囲である。この呪文で作成された魔法のセンサーは、術者の距離と川が許す限り、川に沿って移動することができる。ダムや貯水池のような障害物はセンサーを停止させ、海やその他の塩水域に流れ込む河口も同様である。 ローミング・ピット Roaming Pit/放浪穴 出典 Magic Tactics Toolbox 13ページ 系統 召喚術(創造); 呪文レベル アーケイニスト5、クレリック6、ドルイド6、ハンター6、オカルティスト6、サイキック6、ソーサラー5、サモナー5、アンチェインド・サモナー5、ウォープリースト6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(10GPの価値のあるダイアモンドの粉末) 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 効果 移動する10フィート×10フィート、深さ10フィート/2レベルの穴 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 反応・無効; 呪文抵抗 不可 この呪文は、落とし穴が移動できることを除いて、クリエイト・ピットAPGとして機能する。 移動アクションとして、落とし穴を最大20フィート移動するように指示できるが、その範囲を収容するのに十分な大きさの水平な麺に常にとどまっていなければならない。落とし穴の移動によって同じ水平面上のクリーチャーとマスを共有する場合、そのクリーチャーは反応セーヴィング・スローに成功するか、落とし穴に落ちなければならない。新しい目的地に到達したときに落とし穴に落ちないようにするクリーチャーは、最も近い安全なマスに移動する。落とし穴に落ちたクリーチャーは、落とし穴が移動すると一緒に移動する。 ロック・ウィップ Rock Whip/岩の鞭 出典 Heroes of the Darklands 9ページ 系統 召喚術(創造); レベル アーケイニスト2、クレリック2、ドルイド2、ハンター1、メイガス2、オラクル2、レンジャー1、シャーマン2、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 0フィート 効果 土または石のウィップ 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 崩れかけた水晶と土の15フィートの長さの鞭が術者の手のひらから現れる。この武器は1d8ポイントの殴打ダメージを与える非魔法の武器として扱われる。この武器は習熟しているかのようにウィップとして使用でき、武器落としや武器破壊の戦技の対象とならない。鞭は自然の未加工の石を楽々と通過するので、そのような源からの術者と目標との間の遮蔽を無視することができる。鎧と外皮は(通常のウィップとは異なり)、ロック・ウィップが与えるダメージには影響しないが、ウィップは地の副種別を持つ来訪者にダメージを与えない。 響き渡る力でロップ・ウィップ攻撃を行う;術者は基本攻撃ボーナスの代わりに術者レベルと、【筋力】修正値の代わりに主要呪文発動能力修正値を使用して(ソーサラーの場合は【魅力】、ウィザードは【知力】など)、ロック・ウィップで攻撃したクリーチャーに対して突き飛ばしの戦技をフリー・アクションで行うことができる。 ロープ・トルネード Rope Tornado/竜巻 出典 Wilderness Origins 27ページ 系統 力術[風]; レベル アーケイニスト4、ドルイド4、ハンター4、メイガス4、オカルティスト4、シャーマン4、ソーサラー4、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(紐) 距離 120フィート 範囲 120フィートの直線 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 反応・無効; 呪文抵抗 可 渦巻く竜巻が手のひらから急上昇し、突進して風のバランスを崩す。範囲内の地面にいるクリーチャーは伏せ状態となる。呪文の範囲内で飛行しているクリーチャーはDC 25のFly判定に成功するか、地面に急降下して適切なダメージを受けなければならない。サイズが超大型以上のクリーチャーは、反応セーヴに+2のボーナスを得るが、サイズが中型以下のクリーチャーは-2のペナルティを受ける。 加えて、この範囲は竜巻の強風にさらされ、すべての非魔法の炎を消し、雲を分散させ、設置されていない物体を散乱させる。 ロティング・アライアンス Rotting Alliance/腐敗した同盟 出典 Inner Sea Intrigue 61ページ 系統 死霊術[呪い、病気]; レベル クレリック8、ドルイド8、インクィジター6、オカルティスト6、オラクル8、ウィッチ8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 生きているクリーチャー1体/レベル、どの2体も60フィートを超えて離れていてはならない 持続時間 永続的 セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 術者は2体以上のクリーチャーがお互いいる間、病気になり衰弱するよう呪いをかける。頑健セーヴに失敗した各目標は、消耗する病気にかかる呪いを受ける。この病気には潜伏期間がなく、感染した者は直ちに2回目の頑健セーヴを試みなければならない。この2回目のセーヴィング・スローに失敗した目標は1d6ポイントの【耐久力】ダメージと1d6ポイントの【魅力】ダメージを受ける。その後毎日、過去24時間に他の目標から100フィート以内にいた各々目標は1d6ポイントの【耐久力】ダメージと1d6ポイントの【魅力】ダメージを受ける(具体的なダメージ量は毎日再ロールして決定する)。頑健セーヴに成功すると、その日限り、ダメージが無効化される。 目標が他の目標から100フィート以内にいる間、目標はこの病気によるダメージを(自然にまたは魔法によって)回復することはできない。他の目標から離れている間にそのようなダメージを回復した場合、目標は再開した日に再びダメージを受けるだろう。この病気は呪いであり、セーヴィング・スローを成功することによって治癒することはできない。呪文は、目標が少なくとも他の目標から100フィート以内にいるとき、リムーヴ・カースの発動に成功した後、リムーヴ・ディジーズの発動に成功した場合に1体の目標に対して終了することができる。呪いが1体の目標だけ残っている場合、自動的に終了する。 ロヴァググズ・フューリー Rovagug's Fury/ロヴァググの憤怒 出典 Inner Sea Gods 239ページ、Pathfinder #23 The Impossible Eye 66ページ、Gods and Magic 33ページ 系統 変成術; 呪文レベル アデプト2、アーケイニスト2、ブラッドレイジャー2、クレリック2、インクィジター2、オラクル2、レッド・マンティス・アサシン2、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィッチ2、ウィザード2(ロヴァググ) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 30フィート 範囲 円錐形の爆発 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 目標を足払いできる小さな地震を作り出す。1回の戦技判定を試み、範囲内の全てのクリーチャーのCMDに対する結果に適用する。術者のロールがクリーチャーのCMD以上であった場合、そのクリーチャーは伏せ状態となる。この足払いは機会攻撃を誘発しない(ただし呪文を発動するためのものは誘発する)。また判定に10以上の差で失敗しても伏せ状態とはならない。通常の足払いとは異なり、サイズに関係なく地面に触れているクリーチャーを足払いすることができる。《足払い強化》はこの呪文にまったく影響を与えない。地震は小さく地面に集中しているが、特に不安定な場所では、GMの裁量により呪文によってアイテムが倒れたり、石が壁や天井から揺れてくることがある。 ラバースキン Rubberskin/ゴムの肌 出典 Melee Tactics Toolbox 31ページ 系統 変成術; 呪文レベル アルケミスト4、アーケイニスト5、インヴェスティゲーター4、メイガス4、ソーサラー5、ウィッチ5、ウィザード5 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(一片のゴムまたはタール一滴) 距離 自身 目標 自身 持続時間 10分/レベル 皮膚の弾力性が増し、破砕するようなダメージを効率よく分散させる。呪文の持続時間中、術者が受けるすべての殴打と落下のダメージは非致傷ダメージに変換される。非致傷ダメージに完全耐性を持つ場合、この呪文は効果がない。 ルーン・オヴ・デュラビリティー Rune of Durability/耐久性のルーン 出典 Dwarves of Golarion 25ページ 系統 変成術; 呪文レベル アーケイニスト3、レッド・マンティス・アサシン3、ソーサラー3、ウィザード3 発動時間 1分 構成要素 音声、動作、物質(鉄製のファイリング) 距離 接触 目標 接触した武器 持続時間 永続的 セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 武器の表面に角のあるルーンを刻み、ヒット・ポイントを増加させる。このルーンを持っている武器は、実際よりも1サイズ段階が1段階大きいものであるかのように扱われ、ヒット・ポイントを2倍にする。この種別のルーンを複数個、武器に配置しても効果はない。 ルーン・オヴ・ジャンディレイ Rune of Jandelay/ジャンディレイのルーン 出典 Pathfinder #77 Herald of the Ivory Labyrinth 50ページ 系統 変成術; 呪文レベル アーケイニスト9、ソーサラー9、ウィッチ9、ウィザード9 発動時間 3ラウンド 構成要素 音声、動作、物質(合計5,000gp相当の冷たい鉄、ダイヤモンドの粉末、および粉砕したアダマンティン) 距離 0フィート;本文参照 範囲 ルーン1つ 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 下記参照; 呪文抵抗 不可 シンボル呪文を発動するのと同じように、術者は強力な力のルーンを表面に刻む。刻まれたとき、ルーン・オヴ・ジャンディレイは、巨大な象のクリーチャー――つまり伝説的なオリファント・オヴ・ジャンディレイ自体――の顔を連想させる姿として現れる。ルーンは作成時に直径5フィートであり、それを刻印する表面は耐えうる大きさでなければならない。 ルーン・オヴ・ジャンディレイは、大いなる彼方の原初の混沌に対抗する強力な結界である。主にメールシュトロームの力に対抗するためのものであるが、他の混沌とした外方次元界からの力に対しても同様に有用である。発動すると、ルーンは安定し、その中心にある半径120フィートの球体の範囲を強化する。アースクウェイク、トランスミュート・ロック・トゥ・マッド、ストーン・シェイプ、スパイク・ストーンズ、および地形や構造物に魔法のダメージを与えたり操作したりするその他の呪文効果は、ダメージを与えず、範囲内の何も変化させない。これらの構造物や範囲を特に目標としたダメージ呪文はダメージを与えないが、範囲に影響を与える呪文は通常通りその範囲内のクリーチャーにダメージを与えることができる。この範囲内では、強力な混沌の次元界の属性は、軽度属性に減少し、軽度の混沌の次元界の属性は完全に無効化される。 ルーン・オヴ・ジャンディレイの範囲内に(混沌)の副種別を持つクリーチャーは、その範囲内に留まっている限り、呪文に対してセーヴを行うか、2レベルノフのレベルを得なければならない。セーヴをして範囲を離れるクリーチャーは、範囲に再び入るときに再度セーヴをしなければならない。この負のレベルは、永続的に失われることはないが、レストレーションや類似の魔法で回復することはできない。 ルーン・オヴ・ルイン Rune of Ruin/破滅のルーン 出典 Arcane Anthology 22ページ 系統 変成術[呪い]; レベル アルケミスト4、アーケイニスト5、バード4、インクィジター4、インヴェスティゲーター4、スカルド4、ソーサラー5、ウィッチ5、ウィザード5 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(薄い紙に描かれた自画像) 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 物体1つ 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・無効(物体); 呪文抵抗 不可 魔法の服、鎧、武器などの魔法のアイテムを呪う。物体は通常のヒット・ポイントの4分の1に減少し、破損状態となり、損傷して摩耗しているように見える。ACに+2の反発ボーナスなどの数値のボーナスを与える場合、そのボーナスは、3術者レベル毎に1ずつ減少し、最小で+0になる。他の魔法の特性は、要求されたときに50%の確率で機能しないため、アイテムを使用するたび、セーヴの抵抗ボーナスまたは武器のフレイミングなどの特殊能力が失敗する可能性がある。 物体が知性を持つ魔法のアイテムである場合、その自我の値は品質が低下しても変化しない。武器は、持っている呪文や擬似呪文能力の使用に成功する可能性が50%しかなく、特別な目的(あるならば)を忘れる可能性が25%ある。知性を持つ武器がルーン・オヴ・ルインに対するセーヴィング・スローに失敗したとき、積極的にその使用者を支配している場合、使用者は制御を取り戻すために+4のボーナスを得てセーヴィング・スローを得る。ルーン・オヴ・ルインは魔法のアーティファクトには影響を与えない。 ルーン・オヴ・ウォーディング Rune of Warding/守りのルーン 出典 Dwarves of Golarion 25ページ 系統 防御術; 呪文レベル アーケイニスト3、ソーサラー3、ウィザード3 発動時間 1時間 構成要素 音声、動作、物質(200GPの価値のあるアダマンティン、ダイアモンドまたはミスラルの粉末) 距離 接触 目標 接触した玄関やポータル 持続時間 チャージ消費まで永続的(解除可) セーヴィング・スロー 反応・半減; 呪文抵抗 不可(物体)、可(本文参照) ドアの表面または玄関の境界の周りに一連のルーン文字を刻む。 それらは、グリフ・オヴ・ウォーディング(爆発の秘文)として機能するが、グリフ・オヴ・ウォーディングとは異なり、これらのルーンは常に見えている。ルーンは、どの呪文が打ち負かすことができるか、同じ範囲に複数のグリフを配置するなどの目的で、グリフ・オヴ・ウォーディングとみなされる。 ルーニック・オーヴァーロード Runic Overload/ルーンへの過負荷 出典 Giant Hunter's Handbook 26ページ 系統 力術[音波]; レベル アーケイニスト5、ブラッドレイジャー3、メイガス4、ソーサラー5、ウィッチ6、ウィザード5 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(石から彫られた小さなルーン) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体または物体1つ 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 本文参照 この呪文は魔法のルーンを爆発的にチャージする。ルーン・ジャイアントやルーンスカード・クリーチャー(Pathfinder Campaign Setting Lost Cities of Golarion 60ページ)など身体に魔法のルーンがついているクリーチャーに発動した場合、術者レベル毎に1d6ポイントの[音波]ダメージを与え(最大20d6)、目標を1ラウンドの間朦朧状態にする。この呪文がこの方法で発動されるとき、目標の呪文抵抗を克服しなければならない。意志セーヴに成功すると、ダメージは半減され、朦朧状態効果が無効化される。 この呪文は、アーケイン・マークやエクスプローシヴ・ルーンズなど、他の魔法のルーンにも発動することができる。この場合、結果として生じる爆発は、半径5フィート以内のすべてのクリーチャーに2術者レベル毎に1d8ポイントの[音波]ダメージを与える(最大10d8)。反応セーヴに成功した範囲内のクリーチャーは半減ダメージを受ける。この呪文はルーンを破壊しない。目標のルーンは引き続き正常通り機能する。書面やルーン・タトゥーなどの一般的なルーンはこの呪文の影響を受けない。
https://w.atwiki.jp/coolpa/pages/1726.html
http //pc12.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1244697920/ 1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 14 25 20 ID rYeDe/3X0 演奏してみたカテゴリーのおぐにゃさんについて語りましょう! おぐにゃ氏マイリスト http //www.nicovideo.jp/mylist/3560308 おぐにゃ☆ぶろぐ http //ameblo.jp/ogunyan/ 海闘使馬馬 http //kaitoushibaba.gob.jp/ 2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 14 32 44 ID v5FlhCXxO イネ関連で知ってる事早く話せよ 3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 14 46 52 ID sLwofge30 ダンマリしてんじゃねえぞハゲ 4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 14 50 16 ID p7yNai7O0 はげにゃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 14 59 33 ID rYeDe/3X0 ニコニコ動画「~してみた系」黒歴史まとめ http //www12.atwiki.jp/niconicoartistkuro 6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/11(木) 19 04 33 ID Mex5ONSk0 ぼくね おぐにゃ はげにゃ! 7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 04 11 01 ID KfhksqPw0 ファンの皆様および関係各位へお知らせとお詫び 過日の公式ホームページ開設後間もなく、メンバーである中村イネの王族BAND脱退 という運びになりました。 彼個人のブログ等での騒動で彼自身精神的に不安定な状態にあること、そして反省の 意味も踏まえ、我々としても王族BANDの活動を続けることは不可能と判断しました。 内容に関するご説明ですが、彼個人の恋愛関係における問題は当事者間の個人的な プライバシーに関わる事項であり、倫理的、法的にもこれを侵害することになりますので、 第三者である我々が発言、表明出来ない立場にあります。 喫煙問題に関しましては本人も認めており、監督する立場としての意識に欠けていた事を 反省し、この場をお借りしましてお詫びさせていただきます。 ホームページ上で使用していた画像についてですが、素材自体はフリー素材のため使用に 問題はありませんでしたが、加工してしまった事は完全にこちらの不手際でした。 制作者様には謝罪の文書を出させていただきました。 制作者様並びにご指摘してくださった皆様にご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 2009年6月12日 王族BANDメンバー、クラウド・クックー・ランド http //ouzoku.com/_news.html 8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13 37 10 ID YQYs+UBo0 おぐにゃの小学生の時に作成したHP http //www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/2595/ 9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13 45 59 ID YQYs+UBo0 ○乳酸菌さん ・ギター ・前略プロフ(http //pr.cgiboy.com/00204440) ・7月22日生まれ(http //www.vkdb.jp/wiki.cgi?page=%CD%AA%B5%AD(ex.%A5%DF%A5%E9%A5%EC%A5%BF)) ・AB型(http //www.vkdb.jp/wiki.cgi?page=%CD%AA%B5%AD(ex.%A5%DF%A5%E9%A5%EC%A5%BF)) ・出身地不明(http //www.vkdb.jp/wiki.cgi?page=%CD%AA%B5%AD(ex.%A5%DF%A5%E9%A5%EC%A5%BF)) ・jessica悠記(http //unkar.jp/read/pc11.2ch.net/streaming/1218302121 の 31) ・貢がれてた模様・・・?借り物かもしれん(http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/15900/1139991268/) ・ウンコーに出演依頼したがその後無視?(http //unkar.jp/read/pc11.2ch.net/streaming/1218302121 の 107) ・経歴 悠記を参照(http //www22.big.or.jp/~yunisan/vi/jessica.html) ・黒猫のイヴが好き(関係者の証言) 10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 13 54 51 ID 2KiQ17zj0 おぐにゃと乳酸菌はここでおk? 11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 01 08 ID H4N/Dh/60 乳酸菌さんのスレ 今はもう稼動していない http //unkar.jp/read/pc11.2ch.net/streaming/1218302121 12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 03 29 ID xLMYNTs90 yonjiもいれたげて 13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 05 50 ID fUdbs52e0 乳酸菌は過去のバンドやってた人とか そこらへんのファンから話きけばいくらでもでてきそうだな 梅と接点あったころまでそいつらが一緒にいたのかわからんけど 14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 08 26 ID xLMYNTs90 乳酸菌の方がまだとっかかりがある ただyonjiがなーニコ以外友達いないのか? 学校ってわれてるんだっけ? 15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 09 05 ID 2KiQ17zj0 8魚拓 http //s03.megalodon.jp/2009-0617-2121-38/www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/2595/ http //s04.megalodon.jp/2009-0618-1408-36/www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/2595/geobook.html 16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 10 09 ID PbtW05OW0 14 おぐにゃ yonjiはメーザー 17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 13 17 ID xLMYNTs90 16 馬以外は通ってるんだよね? バンド関係に当たったが、今のとこメーザーのつてがみつかりません 18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 14 56 ID H4N/Dh/60 13 ギャでピルクル知ってる人間はそう多くないと思う ピルクルのスレとかたぬきを読めば判る V時代の過去は掘れても、ニコのピルクルとしては難しいと思うよ それこそリア友とかじゃない限りは難しいと思う 19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 16 19 ID 2KiQ17zj0 おぐにゃ、イネ、よんじの中で本名割れしてないのはよんじ? 20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 16 48 ID YQYs+UBo0 19 おぐにゃも 21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 17 28 ID YQYs+UBo0 19 ごめん、本名割れてるのはと勘違いしたorz よんじは苗字は判ってる 22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 17 40 ID 2KiQ17zj0 20 小栗先輩、まではほぼ確…でいいのかな あと 8のHPが本名なら 23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 19 04 ID 2KiQ17zj0 じゃあ、例えばメーザー生なら苗字と容姿から探すこともできるんだな 写真は割れてたっけ?よんじと乳酸菌に疎いから色々聞いてごめん メーザーで科が割れてるのはイネのベース科だけだよね 24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 22 30 ID xLMYNTs90 ○yonji ・メーザー(1浪) ・誕生日:5月30日 ・20歳 ・血液型:A型 ・住所:東京都のとある住宅街のとある一軒家 よんじの苗字ぷりーず 25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 23 11 ID V2yc8xj4O また個人叩きか 本当に好きだね 26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 26 03 ID 2KiQ17zj0 さくさくNGIDにして情報見やすくしながらいこうぜ 27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 27 24 ID xLMYNTs90 乳首の時のID指定が残ってて、今見たらすごい長さです 28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 34 49 ID V6DtCqQL0 22 本名じゃないかな・・・読みはわからんがぐぐったら同じ生年月日の おぐって子とバンド組んでた子のブログがでてきた。 そこにも岳ってあったよ 29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 38 23 ID 2KiQ17zj0 28 魚拓とSSとアドレスよろ 30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 41 16 ID xLMYNTs90 >もう夏休み 2008年07月23日 15 33 >僕が大好きなあの板のありとあらゆるスレに夏厨が沸く季節となってまいりました・・・ハルヒスレとか危ないかなーと思ってましたが、意外と大丈夫だったり。なぜかToLoveるスレには結構出没してます。さて、古参アピールしてウザがられてきますか・・・ よんじwwwwwww 31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 49 44 ID V6DtCqQL0 29 あげた、初めてだったんでbmpであげてしまった。 ブログにまんま本名が載ってて、その人のバンドのHP見ると おぐって人の生年月日と血液型が符合する。 32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 50 33 ID V6DtCqQL0 ttp //ineume.oops.jp/yuda/src/up0029.bmp.html ttp //ineume.oops.jp/yuda/src/up0028.bmp.html ウラル載せてないし・・・確認よろ 33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 14 56 37 ID xLMYNTs90 小栗先輩系は残念ながら既出でござる 34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 01 57 ID V6DtCqQL0 33 そっか、ありがとう。じゃ名前は岳で続けて調べてみる 35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 02 27 ID 2KiQ17zj0 32 見れなかったわー 33 既出情報もまとめてここに貼ってゆきたい 36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 03 47 ID 2KiQ17zj0 32 クラウンで見れた 37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 04 15 ID jmpTZ65p0 32 これでうpしなおした? http //ineume.oops.jp/yuda/src/up0030.jpg http //ineume.oops.jp/yuda/src/up0031.jpg 38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 09 51 ID V6DtCqQL0 32です、ごめん既出とか知らないであげちゃったよ。 jpgで上げなおしたのも自分です。 もうちょっと役に立てるよう頑張る。 あと、バンドのHPの方にある個人のブログで、おぐにゃ?が堂々とプリクラ 載せてるんだが、名前にしてもだけどよく堂々と載せると思ったわ・・・ 39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 18 03 ID xLMYNTs90 35、 38 スマン(´・ω・`) 既出もがんがん貼って絞り込んでいきましょう 40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 15 47 55 ID xLMYNTs90 よんじ君2008年9月はマックでバイトしてたみたいです 41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 16 22 59 ID YQYs+UBo0 乳酸が本名じゃない場合にしても、「読み」は「ゆうき」の可能性が高いかなと思う。 42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 16 28 10 ID xLMYNTs90 よんじ >つーかyonjiはライブ映えするな。部活で結構やってたんだろうな。(おぐにゃ) →部活は音楽系? >一昨日yonjiがベース貸りにきた。よりによって雨がめちゃくちゃ降った時間にチャリで来やがって(ゴム) →ゴムの家に近そう 43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 05 17 ID V6DtCqQL0 おぐにゃ、実家は大槻氏で合ってるっぽい、電話はわかったんだが 住所104でききそびれたorx 44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 23 37 ID xLMYNTs90 大槻氏らじゃ 電話わかったのかよ、すげーー 馬が一番なかいいのおぐにゃかな? つ【ひらがな】 45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 26 36 ID V6DtCqQL0 44 ちなみにミタチじゃなかった。番号から調べるか、大槻氏で104したら 番号(聞けば住所もいけるかも)教えてくれる。 番号はさすがにスレストされるし晒せないよな・・・ あと、多分今は実家に帰ってない、と思う。 46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 33 23 ID xLMYNTs90 ミタチ? 104すごすぎるだろう 番号、vipにひらがな爆弾いくつか落ちてたけどやっぱだめか 実家に帰ってないのはもしかして… やつらと一緒にいるとかないかな あと、馬の学校がメーザーじゃない疑惑が今vipででてるよ 47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 36 13 ID V6DtCqQL0 44 連レスごめん、ひらがなの意味わかってなかった。以下から推測してくれ。 市外は「わな」が多い、あとレナの武器「○○」 次は「リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ」 自分が知ってる数少ないサッカー選手。今は調子どうなんだろ。 次は 神秘的な力の源とされる概念である。魔法や超能力といった尋常にならざる 特別な力の源とも言われている=「○○」 あとイネが梅にしたであろうこと?=「○○出し」 番号から住所とかわかるかな?そこにタケシさんがいるのは確か。非力でごめん。 48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 39 23 ID V6DtCqQL0 46 ミタチは、過去のログにモバゲーかなんかで、その住所で登録してるって 書かれてた気がする。でもミタチで***さん調べてくださいっていったら、 ミタチには無いけどって教えてくれた。 正しい住所は104で聞きそびれちゃったんだよ、ごめん 49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 40 14 ID xLMYNTs90 47 乙! 質問だがレナは星海? 50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 41 58 ID YQYs+UBo0 49 嘘だッッッッ じゃないの? 51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 42 18 ID V6DtCqQL0 49 ひぐらし詳しくなかったんで今ぐぐっちまったwww そっちじゃなさそう 52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 42 57 ID xLMYNTs90 特別な力の源とも言われている=あとイネが梅にしたであろうこと これ=にならなくないか? 特別な力の源とも言われているが下の方しか想像できないおれオワタ 53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 44 09 ID xLMYNTs90 まさかのひぐらしw そっちだと木こりさんな武装しかでてこないなあ 54 :47:2009/06/18(木) 17 47 10 ID V6DtCqQL0 52 ごめん、ぱっと言葉が思い浮かばなくて、○○をヤフーで検索したんだわ。 >特別な力の源とも言われている=あとイネが梅にしたであろうこと これはイコールで結ばないよ、最初が2文字、イネ~も2文字。 サッカーも2文字。市外のは一行に書いてるとおり。 55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 48 50 ID xLMYNTs90 54 ㌧クス クロスワードパズルみたいになってきたw 56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 17 51 54 ID xLMYNTs90 わな レナの武器「○○」 次は「リカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ」 自分が知ってる数少ないサッカー選手。今は調子どうなんだろ。 神秘的な力の源とされる概念である。魔法や超能力といった尋常にならざる 特別な力の源とも言われている=「○○」 あとイネが梅にしたであろうこと?=「○○出し」 世紀末リーダー 57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 18 13 52 ID xLMYNTs90 レナ多すぎて大変^p^ 脳に糖分あたえる為に飯逝ってくる 58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 07 47 ID YQYs+UBo0 神秘的な力の源とされる概念である。魔法や超能力といった尋常にならざる これは聖剣伝説に深く関係してそう 59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 11 50 ID YQYs+UBo0 サッカー選手は最近移籍したね。 60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 13 51 ID H4N/Dh/60 暗号過ぎて解読できませんw 61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 15 38 ID 2KiQ17zj0 何の話かさっぱりわからないが、 56の中身は全部わかる。 ただ、何を表すのかわからないのと、サッカーわかんないや。 62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 16 38 ID 2KiQ17zj0 あ、サッカーもわかった。 でも、何の話してるかわかんねーw 63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 22 08 ID YQYs+UBo0 本人じゃないけどw 62 携帯を良く見るんだ。 64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 22 42 ID 2KiQ17zj0 63 把握したw 65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 27 49 ID UraayA1w0 おー こ ごーごー れ しー あ にーに う なーごごーにー と ? 66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/18(木) 19 28 48 ID UraayA1w0 また下げ忘れた!!!! 67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 02 42 35 ID pHxuk4YU0 おぐにゃなめてんのか?はよはけや 68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 03 55 08 ID Dtwj4+ix0 飯くったあと爆睡してた おお、わかった奴ヒントくれ~ 69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 04 12 49 ID BadURJGP0 625 名前:名無しさん@ビンキー[sage] 投稿日:2009/06/19(金) 03 37 22 0 豚足 情報とn! 新情報まとめ ttp //web.archive.org/web/*/http //blog.livedoor.jp/yonji_lonely_lover/ 現在世田谷(ソースはアルナンライブのトーク) 本人blog記載のゼブラ自転車となのはな薬局は国道3号線沿い 東京G芸大学附属世田○中学校 名刺からケー番、フリーメアドばれ ttp //kita.kitaa.net/10/s/10mai207331.jpg(大学?) ttp //kita.kitaa.net/10/s/10mai207330.jpg こんなもんか 70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 04 33 17 ID pHxuk4YU0 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ このタイミングで謎の動画うp!? どうしようもないカスバンドがまたも登場!! http //www.nicovideo.jp/watch/sm7383886 赤い修正ざまあみろ!まるPの敵対意志存在! 冷パアの動画支援求む!!!!!!! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 05 02 54 ID Dtwj4+ix0 69 転載㌧! 周辺さぐる人が色んなスレみて回るの大変だろうから、周辺関係の情報みつけたら ここに転載しときます 915 Classical名無しさん [sage] Date 09/06/18 20 35 ID /AwrVqn2 Be 海バンドメンバー Gt:http //ameblo.jp/puyo-log/ Ba:http //profile.ameba.jp/bassist-makoto Key:http //profile.ameba.jp/p-a-s-t-a/ ここから海を洗いだせるかな? 72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 06 05 02 ID 49LTR/nj0 どうでもいいチラ裏 企業側はmori・まるが黒幕とすると 不倫側はタブが黒幕になるのかね 情報が店をスネークするしかないのなら やっぱ情報遮断=裏でクスリ説が怪しくなる けどタブをしってるユダの何人かはそれは無いと言う そこはユダだからリークしたくないのかもしれない でもIUDに関しては年長のタブかうんこの入れ知恵かもしれない また、梅が稲と関係を持ったのは性欲に対する欲求不満だろう もちろん稲の「若い・長身・バンドマン」というステータスも付属してだ 先生の漫画家としてのスケジュール、自宅が仕事部屋(であってるのかな) これらを踏まえると、先生には下種な話で悪いが夜の営みが少ないと梅は感じたのかもしれない 三十路まじかで体は性欲旺盛、関係者証言やskypログから下の話は好き そんな梅だから稲にホイホイ誘われて(ry そう考えると、やはり先生とは金目当ての結婚ということになる 連中からみれば貢ぐ女の範疇、「母親」になれなかった女のなんと虚しきことよ でもゆるさん 73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 06 19 19 ID Dtwj4+ix0 725 Classical名無しさん [sage] Date 09/06/19 01 19 ID 7DAFOoP6 Be ねとすたロケ地めぐりin御宿の人のためのマトメ 御宿がロケに使われたのは2008年版六月号 【ロケ地ポイント1】 放送開始から12:16ごろ 千葉県トンネル 道は左へゆるめのカーブ右側は海 そのまましばらく走る アングルは車載 【ロケ地ポイント2】 同じく12:21ごろ 千葉県御宿町(テロップ) 砂浜の海岸 アングルは左側が海 上下は上半分が空、億の岬が画面中心で全体の8割あたりまで。波打ち際が下半分の対角線 【ロケ地ポイント3】 同じく12:27ごろ どこかの建物入り口 白い横板を並べたような壁に茶井戸のドア。ノブは左側 アングル壁3.5:ドア6.5 位の比率 やや斜めに傾いてる映像 アニメのロケ地巡り用の資料とかつくったことないけどこれで大体アングルわかる? ま、映像もって行って撮影した方がきれいに取れると思うけど 74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 06 27 47 ID Dtwj4+ix0 866 Classical名無しさん [sage] Date 09/06/19 02 05 ID 7DAFOoP6 Be ロケ地めぐりオフの人用追加情報 ロケ地3の建物わかんなかったら 高めの位置に採光窓が横にずらっと並ぶ建築物 というヒントが。 さすがに私有地の仲間ではロケできないので 外見ロケの参考資料にね。 この採光窓が横に並んだ部屋 演奏室は相当でかいから外からの目印になると思う。 ※ロケ地めぐりは周辺住人の迷惑にならないように注意して行いましょう 75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 08 27 12 ID Dtwj4+ix0 やっと 56の謎かけが全部わかったぜ… なんて脳みそ死んでるんだ俺はorz 76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 13 36 ID yOjqqIC10 75 今更かよwwwwwww 77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 39 03 ID Dtwj4+ix0 76 昨日脳みそ死んでたらしい 寝て起きたら分かったよ 睡眠大事 78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 47 55 ID NhQlzXNw0 77 メシもな。脳みそ回らんせいで、sage忘れた俺がいうんだ間違いない。 79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 50 34 ID yOjqqIC10 正直、手詰まり 80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 53 38 ID Dtwj4+ix0 78 飯も食った 1ヵ月ぶりに米を。やっぱ米は力がでる 81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 10 58 12 ID Dtwj4+ix0 79 そんな時にはまとめてみよう ○豚汁 ・5月30日/20歳/A型 ・住所:現在世田谷(ソースはアルナンライブのトーク) 住宅街の1軒家 ・東京学芸大学附属世田○中学校→恐らく高校も持ち上がり→1浪→大学中退?→メーザー ・名刺からケー番、フリーメアドばれ ttp //kita.kitaa.net/10/s/10mai207331.jpg(大学?) ttp //kita.kitaa.net/10/s/10mai207330.jpg http //web.archive.org/web/*/http //blog.livedoor.jp/yonji_lonely_lover/ >本人blog記載のゼブラ自転車となのはな薬局は国道3号線沿い >2008年9月はマックでバイトしてたらしい >ゴム家へチャリで行ける距離 >某有名キャラクターグッズ企業に勤めている親が人事部課長からライセンス事業部課長に(ブログ2005年04月21日) >部活に三つも入りそうです。テニス、軽音、ジャズ研(2005年04月15日) >放送委員会の悪事がバレて人生初の反省文(2006年12月31日) >附高紅白(2006年12月24日) >F-River(高校時代のバンド) >蜜と組んでるバンドThoroughbred なのはな薬局世田谷店 東京都世田谷区世田谷1丁目15−12田草川ビル 82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 11 41 42 ID 3p69IUGd0 81の学校の画像?ってやつ、後ろの緑の看板の「WAS」って早稲田じゃねーの? と思って画像とかぐぐったりしてるんだけどよくわからねええええ。 早稲田言ったことある冷パアいねがー。 83 :82:2009/06/19(金) 11 45 00 ID 3p69IUGd0 自己解決。クラウンの方で早稲田って話が出てたね。文化祭の時なのか・・・。 84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 11 46 21 ID Dtwj4+ix0 82 今よそで聞いたら早稲田でFAみたい ただこれ学祭で行ってるだけらしい 豚児は一回大学在籍してその後メーザーでいいんだっけか? だれか教えて 85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 04 27 ID yOjqqIC10 大学は在籍してないはず。 ニコニコばっかやって受験全くせず→当然不合格→メーデー という流れじゃないかな。 親が厳しそうな雰囲気あるし、入学後1年もたたずにメーデーにいくことを認めるとか考えにくい。 86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 20 22 ID Dtwj4+ix0 ありがとう そうなるとブログで合格発表通知をのせてたのはメーデーのなのかな メーデーって入学難しいのだろうか 87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 21 27 ID yOjqqIC10 あ、嘘ついたかも、それとも同名? http //www.sundai.ac.jp/yobi/success_voice/htm/koku_etc.htm 88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 23 57 ID yOjqqIC10 一応魚拓 http //s01.megalodon.jp/2009-0619-1422-37/www.sundai.ac.jp/yobi/success_voice/htm/koku_etc.htm 89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 26 45 ID Dtwj4+ix0 ㌧ 八王子って世田谷にあるんだっけ? 90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 27 57 ID yOjqqIC10 地図に見てたら全然離れてた。 だから違うかもしれない。 でも、何かどこかで八王子って言葉も見たような・・・。 クラウンで聞いてみます。 91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 14 29 18 ID Dtwj4+ix0 了解です 92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 15 27 38 ID wFSnNXaL0 はげにゃ☆ 93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 15 54 17 ID Wc3xrSGZ0 87 これって国立大だよな? tonjiはmixiで私立専願って書いてたからこの人は同名の別人かもしれない。 記事改ざんの可能性もあるけど 前年も私立専願でセンター受けてないようだったからなぁ… 94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 16 28 29 ID Dtwj4+ix0 93 あ、そうか 確かにセンター受けないでいいんだぜ~って書いてたわ じゃ、やっぱり直でメーザーか 95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 17 01 31 ID Wc3xrSGZ0 メーザーかどうかの確定情報まだ出てこないけどね。 しかし専門学校志望を「私立専願」って言うとも思えないんだよなぁ 言うのかな?どうなんだろう 96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 17 17 40 ID Dtwj4+ix0 確かに 専学だとはいってたよね でもそうすると、大学辞めるのいくらなんでも早すぎな気もするんだ 97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 17 30 26 ID Wc3xrSGZ0 大学と専門両方合格してて、 大学蹴って専門行ったってことなら辻褄合うかもしれんけど それだと「専願」って言葉と矛盾するしな… そういえば専門ってかなり遅くまで募集掛けてなかったかな? もしそうなら、とりあえず大学合格はしたけど、 周囲に影響されて改めて専門の入試も受けたって可能性はあるかも。 そっちの線でちょっと調べてみるか 98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 17 45 03 ID 5jfKRV6w0 なんで禿げっていわれてんの? 因みに俺にとっての馬はおぐにゃでもイネでもないよ。 99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 18 18 55 ID Dtwj4+ix0 1浪してるから今年入学のはずなんだ そうすると6月の時点で大学入ったあとメーザーに行ったっていうのは ちょっと早すぎると思う 100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 18 40 00 ID Wc3xrSGZ0 99 大学通ってた情報は確定だっけ? とりあえずメーザーはかなりギリギリまで願書受け付けてるみたい http //www.mesar.co.jp/guidelines/quotaMH.html 101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 18 55 44 ID yOjqqIC10 旧ブログの合格通知の記事のコメントでこんなのが。 合格オメデトウございます! センターの日祈ってよかった\(●´∀`●)/ 友人宅で祈りましたw お疲れ様でした!! -------------------------------------------------------------------------------- 2009/02/14 20 03 | 薔薇綺晶 #- URL [ 編集 ] 4年ぶりに見たぜ合格通知! おめでとう!!! 理系しか知らないけど 大学って忙しいんで頑張ってください>< -------------------------------------------------------------------------------- 2009/02/14 22 31 | POKO #- URL [ 編集 ] 102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 19 14 27 ID Wc3xrSGZ0 こんなんなら見つけた。 自由ヶ丘産能短期大学とメーザーのダブルスクール制度 http //www.mesar.co.jp/guidelines/doubleschool.html 同じ合格通知の画像でも見つかればハッキリするんだろうけど 今んとこ大学問題はちょっと絞りづらいかも。 103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 19 29 06 ID Dtwj4+ix0 乙 101 もうすぐセンターだけど俺受けないw記述があったからそこはガチだよね 2/14には通知が来てるってとこで絞り込めない…よなー 102 メーザーが合格通知出してなければそれ以外になるよね 自分専門行ったけど合格通知なんかなかったよ 104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/19(金) 20 25 30 ID Wc3xrSGZ0 クラウンでtonjiの家特定きたかも? まぁここに居る人は見てると思うけど一応。 105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 00 49 57 ID BIJ+oFr50 ●●●掘り済み●●● <真のラスボス> ・梅=本名/年齢/出身地/同人時代のペーパー/現住所は区域ぐらい <ラスボス> ・馬=本名/年齢/誕生日/出身校/実家はあと一歩?/ 母親の名前・勤務先・知人が経営する喫茶店・親戚の美容室/現住所は区域ぐらい <裏ボス> ・○P=本名/身長/年齢/現住所部屋番まで割れ <中ボス> ・世紀末リーダー=本名/誕生日/実家の?な暗号/現住所は区域ぐらい ・豚児=本名/誕生日/年齢/血液型/中学以降の学歴/現住所は区域ぐらい ・海賊王=本名/誕生日/勤務先? ・事務員=分かってないのはあと正確な現住所くらい。それ以外アボン/札幌の親戚の店 ・乳酸菌=誕生日/血液型/ ●●●追記ヨロ●●● 106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01 11 26 ID BcLL5iXG0 はげにゃ! ←これここのスレの合言葉にしようぜ! う~~~~~ん、はげにゃ!! 107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 01 38 55 ID uMMJ3nIt0 はげにゃ!! 108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 03 57 23 ID KfkXDgRM0 可哀想だからやめる 109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 04 02 17 ID bYpK8/vwO 外堀を埋めるという意味では成功だな しかし改めて稲梅はクソだ 110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 08 39 58 ID ZRpKfjpRO イネ梅と周りの仲間がひどいわ。事務員しかり○Pしかり。 音楽系してみた動画はあまり見ないがいっそのこと浄化計れよ… 111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/20(土) 12 33 06 ID BIJ+oFr50 今日も元気にいきまっしょい ●●●掘り済み一覧●●● 《本丸》 梅 = 本名/年齢/出身地/同人時代のペーパー/現住所はマンソンまで? 《内堀》 馬 = 本名/年齢/誕生日/出身校/実家はあと一歩/母親の名前勤務先・知人の喫茶店・親戚の美容室/現住所はマンソンまで? 《二の丸》 ○P = 本名/身長/年齢/現住所確定 《中掘》 ・おぐにゃ = 本名/誕生日/出身地/出身高/現住所は都道府県レベル/実家?の暗号 ・豚児 = 本名/誕生日/年齢/血液型/中学以降の学歴/現住所は区域レベル ・海賊王(王族) = 本名/身長・体重/誕生日/専門卒/勤務先? ・G = 残りは正確な現住所。それ以外割れ/札幌に親戚の店/剛田雑貨店 ・乳酸菌 = 誕生日/血液型/ニコ前の経歴の一部 ・店長 = 本名/年齢/店/高級住宅街に自宅?/身串別垢 《三の丸》 neo/ティッシュ姫(王族)/インテル王子(王族) 《外堀》 三代ギター魂/使徒/闘魂/[TEST]/変態スネーク/ゴム/赤い流星 112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 07 23 02 ID KWtaDmoL0 左端の女誰? http //ineume.oops.jp/ineume/src/up0173.png 113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 07 51 19 ID VoqcI9yq0 おぐにゃ降臨中 41 : ◆vdSNPyFjoU :09/06/21 07 26 ID UnBCZLm6 テストです。 人が少ない時間帯を避けるために今夜とさせていただきましたが、 現在時間を取ることができますので、現状出ている質問に対して答えさせていただこうと思います。 トリップとIDは後ほどブログ記事に追記させていただきます。 よろしくお願いします。 漫画家のビッチ嫁がニコ厨と不倫→離婚 避難所37 http //sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1245512532/ 114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/21(日) 09 24 55 ID gh8iZal70 113 降臨してくれたのはいいが、あれじゃあブログでやっても同じだよな こそこそ逃げ続けるyonjiよりは全然ましだが 115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/22(月) 17 58 38 ID HEMAon2FO 114 口調は丁寧だが知らぬ存ぜぬループに虚偽まじりだからなあ。燃料になったからいいんじゃね? tonjiも含め学校がメザだってのはわかったし。 116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 12 12 44 ID 799wXWKI0 110 金の流れがはっきりしたら面白いんだけどなー 事務員とかいうのが主催してたイベントって全部「ニコニコ」の名前つけて一見公式イベントの印象があるけど、 これって、ひろゆきあたりの反応見ると、単なる個人主催だべ? 勝手に冠付けてること自体胡散臭いし、素人学園祭で、そこらの売れないプロより高いお布施騙し取って、 その金がどこいったとか、引退した韓国の大統領がフルボッコされるのと同じようになれば面白いのになあ 117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 16 07 59 ID kYWY95kU0 110 その二人が今ちょうどフルボッコ中だな 118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 19 14 38 ID TW3g2hWOO 事務員は囲む会と称して有料でリサイタル()とかしてるわけだよな。 そんなの仕事先が許すんだな、仕事先は零細企業じゃないのに。 119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 22 12 19 ID Opo4NpW9P (゚∀゚)o彡゜はげにゃん!はげにゃん! 120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 22 15 00 ID PILCeHjt0 (゚∀゚)o彡゜はげにゃん!はげにゃん! 121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 22 19 36 ID ohyNwnXH0 (゚∀゚)o彡゜ふさにゃん!ふさにゃん! 122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/24(水) 23 43 26 ID K5MYxdXPO フッサフサ! フッサフサ! 前頭葉がフッサフサ! ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ( ・x・) ・x・) ・x・) ・x・) 前頭葉が / \ \ \ \ フッサフサだよ! ((⊂ ) ノ\つノ\つノ\つノ\つ)) フッサフサ! (_⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ フッサフサだよどーしてくれんだ ヽ ヘ } ヘ } ヘ } ヘ } 冷パアちゃん! ε≡Ξ ノノ `Jノ `J ノ `J ノ `J 123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 00 22 07 ID zfeCVXPTP 優しく叩けば…望みはまだあるよね…? 124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 01 37 29 ID 6yLrBT1Q0 このスレをおぐにゃ信者が見てるか分からないが 野次馬への怒りはイネ梅にぶつけてくれ イネ梅の決着がつけば野次馬は興味失うから 125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 07 42 37 ID S/HufoDQO 修正さんは何スレか消費したのに、おぐにゃのスレはなぜ伸びない…。 おぐにゃはイネに連絡つくなら、真剣に説得して迷惑かけた人に謝りに行かせたらいいよ。 あと、もしイネと今後も仲間でいたいなら梅とは別れさせた方がいいんではないかと。 126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 14 37 38 ID PKY/gTGq0 123 頭髪のことなら、無理じゃね 127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/25(木) 15 25 43 ID h+5aobEO0 126 なんてことを言うんだ…!! 128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/27(土) 21 14 11 ID MDD7Dz22O 七夕にはおぐにゃに毛が生えるよう短冊に書くね☆ 129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/01(水) 07 16 52 ID BudJxmM40 で、結局おぐにゃはニコロック名古屋出るの? 行くわけじゃないし出ようが出まいがどっちでもいいんだけど。 130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 10 17 44 ID 2pFiJ6cm0 おぐにゃは柏倉隆史さんくらい叩けるようになったら応援してもいい 131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/05(日) 22 12 36 ID AruvujR9O おぐにゃは名古屋に参加しないっていったのに、出演する運びになった理由なり流れをブログとかで明らかにすべきだと思う 132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/09(木) 00 46 43 ID 4aqZCW7e0 【惨敗速報】中村イネ率いた王族バンドのメンバーがそ知らぬ顔でニコニコ生放送中 http //tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1247064558/ 133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 10 38 36 ID uudIAhHv0 はげはNRNまでダンマリを貫き通すつもりなんじゃ? 主催のオッサンに口止めされてるとかさ 134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 10 54 49 ID WhUcMCC0O 頭に関しては同情するが、出演辞退するとか引退するとかいったのに イベント参加するって嘘ついたってことだよね? 結局イネや梅と同じじゃん。叩かれても仕方ない 135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 17 13 42 ID 13ec2Ttx0 俺はおぐにゃを叩いてみたい☆ 136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/24(金) 19 36 14 ID 1zEyMLKeO あげ 137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/25(土) 01 14 18 ID NzYaz7dH0 東京高裁 平成2う1058 猥褻誘拐・略取、監禁、強姦、殺人等被告事件 記録に記載されている「被害者少女に対して少年らが加えた暴行内容」 ○ ◆陰毛を剃り、陰部にマッチの軸木を挿入して火をつける。 ○ ◆全裸にしてディスコの曲に合わせて踊らせたり、自慰行為を強要。 ○ ◆性器や肛門に鉄棒、瓶などを挿入。 ○ ◆殴打された顔面が腫れ上がり変形したのを見て「でけえ顔になった」と笑う。 ○ ◆度重なる暴行に耐えかねて、「もう殺して」などと哀願することもあった。 ○ ◆顔面に蝋を垂らして顔一面を蝋で覆いつくし、両眼瞼に火のついたままの短くなった蝋燭を立てる。 ○ ◆衰弱して自力で階下の便所へ行くこともできず飲料パックにした尿をストローで飲ませる。 ○ ◆顔面を回し蹴りし、倒れると無理やり引き起こして、更に蹴りつける。 ○ ◆鼻口部から出血し、崩れた火傷の傷から血膿が出、室内に飛び散るなど凄惨な状況となった。 ○ ◆素手では、血で手が汚れると考え、ビニール袋で拳を覆い、腹部、肩などを力まかせに数十回強打。 ○ ◆1.74kgのキックボクシング練習器で、ゴルフスイングの要領で太腿部等を力まかせに多数回殴打。 ←練習器の鉄製脚部 ○ ◆揮発性の油を太腿部等に注ぎ、ライターで火を点ける。 ○ ◆最初は手で火を消そうとするしぐさをしたものの、やがて、ほとんど反応を示すこともなくなり、ぐったりとして横臥したままになった。 ○ ◆死んだのでコンクリート詰めにして放置。 138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/03(月) 03 20 01 ID uqeHV/UO0 hage 139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/07(金) 22 28 10 ID sHiiTuLh0 さぁhageるよ 140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/07(金) 22 37 42 ID y/ViSqw20 フッサフサ! フッサフサ! 前頭葉がフッサフサ! ∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩ ( ・x・) ・x・) ・x・) ・x・) 前頭葉が / \ \ \ \ フッサフサだよ! ((⊂ ) ノ\つノ\つノ\つノ\つ)) フッサフサ! (_⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ フッサフサだよどーしてくれんだ ヽ ヘ } ヘ } ヘ } ヘ } 冷パアちゃん! ε≡Ξ ノノ `Jノ `J ノ `J ノ `J 141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/18(火) 05 52 41 ID jC7rzMYl0 あげにゃ 142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/23(日) 09 06 22 ID M+WmcxDV0 あげ 143 :自治スレにてLRおよび名無し名変更改正論議中:2009/09/01(火) 07 19 20 ID eXBQSRCpO おぐにゃさんスレ発見 おぐにゃさんかっこいいよね! 144 :自治スレにてLRおよび名無し名変更改正論議中:2009/09/05(土) 21 39 08 ID jdo9Xnwm0 はげ 145 :自治スレにてLRおよび名無し名変更改正論議中:2009/09/11(金) 23 21 29 ID YLwGy/Zr0 定期的にはげ 146 :自治スレにてLRおよび名無し名変更改正論議中:2009/09/12(土) 13 35 48 ID Ugu5L5UZ0 ピルクルさん(jessicaの悠記)の元ファンです。 ピルクルさんは有名なんですか? 147 :パーンってなりましてね、名前が:2009/09/22(火) 17 21 24 ID YXEYA61+0 はげ
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* 41頁。家畜は神じゃない かつて、ヒトにとっては遠い昔。 けれどヒトではない者からすればそう遠くない過去。 フォウルという神が召喚された。 ヒトは彼に願った。争いのない時代を。 フォウルはヒトのために力を尽くした。 だけど召喚が不完全な形で行われ。 半身を喪った彼は力を使い果たし眠りについた。 来るとき、半身の巡り合い完全な神となるために。 ヒトと交わした《盟約》を果たすために。 ……フォウルは気づいていた。 たとえ半身、僕と一つになり、 完全になっても。ヒトの願いを叶えることはできないと。 瓦礫が砕かれ紫の空から雨のように降り注ぐ。 粉塵が舞い上がるなか、視界がはっきりしない中で 僕はともに身を潜めた二人に顔を向けた。 建物と建物の間に隠れ、 支離滅裂なことを呟きながら 剣を振り回す少女から逃げた。 けれどこのまま逃げきるのは不可能だろう。 あの剣は周りの空間を斬る能力を持っている。 本来ならとっくに並び立つ建物群から 離れきっているはずなのに、 彼女はここからでも見えるほど近い。 腰にさげているグミ王の剣の柄頭に手をやる。 「これは、逃げられそうにありませんね」 埃を頭からかぶり、 眼鏡も煤まみれになっているザントさんが言う。 「……僕が行きます」 剣を鞘から抜いた僕は彼らに背を向けて、 突撃の機をうかがう。 「どうするの?」 背中にリザさんの声がかかった。 声の調子はこんなときでも冷静で抑揚のなく。 けれども、どこか暖かさがある不思議な声。 「彼女を止めます。話だけでもしたい」 「話を聞いてもらえるでしょうか」 ザントさんが難しい顔で言っているのがわかる。 ザントさんが言うように、話が通じないヒトはいる。 信じようとしても簡単に裏切ってしまうヒトもいる。 「だめよ」 僕が手にしている剣よりもずっと鮮やかに リザさんは斬り捨てた。僕の内に芽生えかけていた迷いを。 「あなたは殺してはいけないわ、リュウ」 「うん!」 元気よくそう答えると、 僕は建物の壁を駆け上がり屋根へ跳び上がった。 屋根から見下ろすと少女があらぬ方に剣を振り回していた。 「……これは」 少女の太刀筋を見て僕は確信した。 彼女は素人だ。なんらかの方法で初歩的な 立ち回りは身につけているようだけども。 僕は身を屈めて屋根の上を音もなく駆け、 ちょうど少女の後方の建物の屋根へと 飛び移り大きな音を立てた。 素早く振り返った少女は大きな動作で剣を振る。 彼女と僕の距離が急激に縮まり。 足元に硬い地面の感触を覚えた時には剣先が目の前にあった。 冷静に半歩下がって避け、試しに横へステップする。 それを目にした彼女は剣先を軽く揺らすと 僕と彼女の空間がまたも狭まる。 つまり、真正面から向きあうしかない。 「考えなおす気は?」 剣を構え、僕は改めて問う。 少女は答えない。 「どうして戦う?」 「……明日を失くすため」 不確かな口調でうわ言と区別がつかなかったが それはたしかに彼女の言葉だった。 「未来なんていらない」 次々と剣を振るってくるのを 上体を反らして避けると、僕は剣を鞘に収める。 少女は変わらず僕へ剣を向け。 鋭い踏み込みとともに僕の足元を切り払った。 跳んで避けると少女は返し刀で下から上へと斜めに斬り上げる。 僕は斬り裂こうと襲ってくる剣、 それを握り締めている手首を覆う袖に小さな火花を放つ。 不意を突かれた相手は大きくよろめき後退し、 剣先がぶれ、僕から離れた。 着地した僕は鞘に収めた剣を握り、 少女の懐に潜り込むと鞘の先で少女の腹部を打った。 手応えは確か。 これでこの子は意識を失うはず。 しかし、そうはならなかった。 周囲の空気がまた色を変える。 少女の纏っていた気配が大きく歪んでいく様を 僕の竜眼が捉えた。 「……わたしは、決めたのよ」 少女は弱々しく僕の剣を握る。 「あの子だけと、一生いるって」 そこには、決意が見えた。 秘められながらも強く強く、膨れ上がり。 滲み出す想いが見えた。 きっと、これは果たされると 決められたのだと僕は直感的に思った。 誰に果たされる? ――こんにちは、リュウ。 それは視界の端に立つ彼によって。 「メアリ」 溢れる思いを言葉に乗せて 少女は誰かの名前を呼んだ。 同時に―― 同時に。同時に。 少女の言葉に応じるように。 言葉は否定されることは決してない。 言葉は聞き届けられる必要があった。 視界の端の彼が決めてしまったから。 時間だ。時が。突然来てしまった。 僕にはそれはとめられなかった。 チク・タク。チク・タク。 耳元で時計の針、刻む音がする。 耳元で足音がすべてを巻き戻す。 チク・タク。 音は静かに告げる。 チク・タク。 足掻くのをやめろと嘲笑いながら。 そして、僕の前に轟うねる白く忌々しいものが現れる。 ――さあ、時間だよ。 僕の耳元で彼が囁やく。 ――断罪のときだ。 視界の端で嘲笑う。 ――断罪のとき。 そんなの、僕は認めない。 そんなの誰が決める。 僕はヒトの未来を諦めない。 水が―― 気配さえ感じさせずに。 音も、聞こえず。 少女の瞳から流れ落ちる涙に引き寄せられるように。 それは現れた。理を持つ、《うつろわざるもの》。 遅れて水音。水音。 無数に、無数に響き渡っていく。 水が溢れていく。 水が湧き上がる。 水が、街を嗤うように降りて―― 少女、名はシャーロット・ブロンテ。 僕の右瞳にある竜眼が教えた。 シャーロットの足元から立ち上がる どろりとした粘塊。水。涙の集まり。 それはふわりと浮かび上がって 白色の“輪” を作り。 ――さいしょは、白い輪っか(ハイロゥ)が見えた。 ただ、それだけが少女の頭の上に浮いていた。 溢れ出る水を集め、空中に。 ぽかりと浮かんだ白い輪。 そこからシャーロットに光が、差して。 「AAAA」 瞳から奔流する涙をシャーロットは流し。 眩いほどに白きもの。 眩いほどに昏きもの。 汝、理を埋め込んだ泣き女の導く顕現か。 降臨するもの。光臨するもの。 紫色とヒトを引き裂くもの。 ひどく眩く目に映るその色。 綺麗な想いをした純粋な白。 無垢な想いをした純粋な白。 白きもの。シャーロットの周囲を舞うものを思う。 それは純白な羽。そしてそれが舞い落ちる翼。 「天使……」 呆然と僕の口からそんな言葉が漏れる。 遥か昔、ヒトの信仰の対象になっていたという。 ときに、ヒトに神からの言葉を告げ。 ときに、神に代わり無慈悲に裁いた。 託宣、裁き、交流、祝福。 多くの関係をヒトと結んだもの。 そうと形容するに相応しいものが僕の前にいる。 そうとしか思えないのに胸を騒がせ、目を奪う。 白き天使。偉容なまでの翼を伴って。 輝く輪っかを頭に載せて。 「やめるんだ」 ひとりでに、僕の口が言葉を紡ぐ。 「なんで、そんなものを君は求めるんだ」 瞳を閉じてただ子供のように涙を流すシャーロット。 幾枚もの翼に包まれてお伽話に安らぐような光景なのに。 「君は、そんなに辛そうに泣いてるじゃないか」 僕は、右手を彼女に伸ばした。 彼女の頬へと。ただ無為に。 涙を拭うことができるなんて、欠片も思えないのに。 「わたしは受け入れたの」 彼女の頬へと指先が触れるまえに。 僕へと膨大な水をぶつけてくる。 粘りつく。縛り付ける。 奔流となった水は濁り、溶かす。 触れる物を残さず砕いていく。 殺す水音。殺す水滴。 僕は咄嗟に王の剣を盾にしたがたまらず 勢いに押し流され幾つもの民家を突き破りふっとぶ。 起き上がる僕の目に入ったのは リザさんとさっきまでいた石と同じ、 砕かれ、溶けて石へと同化した路地。 僕は理解した。 彼女の纏う天使の水は理から放たれ 全てを砕き、溶解し、同化する。 倒れたクローゼットに挟まっていた僕は 起き上がり、汚れを払う。 シャーロットの水の奔流が再び僕へと流れようとする。 僕は右手を伸ばす。 思い浮かべるのは水を打ち消す火。 四大の果て、そのひとつ。 ワイバーンの更に先、ジャブジブへ。 僕の右手から力の渦が噴き上がるイメージをする。 水流が僕の視界を埋め尽くす。 僕の体を砕き、溶かそうとする。 だが、それを紅く歪んだ僕の右手が切り裂いた。 水と火のぶつかり合いで僕のいた 家屋が吹き飛び産みだされた気流で 破片となり上空へと巻き上げられる。 背中からは赤黒の翼が生え、 瞳は赤に染まり竜眼が両方に顕現する。 粒子からの再構成で現れたのは竜人となった僕。 神の半身。天使にヒトは勝てないけれども、 今の僕ならば勝てる。 ふっと地面を蹴ると少し宙に浮かび 空気を蹴るとすべての景色が後ろに流れる。 僕は右手で掴みとろうとする。 紅く歪んだ爪が紫影を裂いて 彼女の頭に浮かんだ輪へと触れる。 爪先で触れる、指先で触れる。 掌中に収め、力のかぎり押し潰す。 体内から燃え上がる炎を右手に集中し、輪を破壊しようとする。 水には火。単純な話。 だからこそ、力に満ちている。 手応えを感じ、少女のか細い悲鳴が聞こえ始め。 僕は手を離し、少女の中に眠る理へと狙い定め。 「むだよ」 瞳を閉じた少女が弱々しく語りかける。 僕の耳へもそれは届いたけれどかまわない。 指先が彼女の胸元に触れるか触れないか。 そんなところでリザさんたちがいたところが 轟音と共に白く光った。 空気中を幾筋もの光が走り。 白く石化した街をガス灯よりもずっと明るく照らす。 「…………リザさん!」 僕は思わず彼女たちがいた方に目をやる。 そのとき、目の前の少女の周囲を突風が吹き荒び 僕の体を打ちつける。 空に危うく逃れた僕は、状況の把握に努める。 目の前で起こった少女の再度の豹変。 それは炎を呼び。水を呼び。土を呼び。 すべてを駆る権能を少女は…… いや、その身に埋め込まれた理は持っていた。 「今のわたしはそう……」 彼女は左手を掲げる。 それと同時に四大が渦巻き、唸りを上げる。 「……魔女だから」 開いた瞳を歓喜に歪め、 彼女の黄金瞳は涙を止めると世界に力を奮う。 僕ができたのはリザさんたちがいた方向へ見を投げ出し 体ごと盾になるだけ。万色の波が僕の意識を掻き乱す。 炎、風、水、圧、断、数々の理が混ざり合い、絡み合い。 僕の体を貪るように蹂躙していく。 紫色が溶けていき、住宅が次から次へと 空に吸い込まれるように昇っていく。 顔を上げた僕の瞳を受けて、醜悪な月が一層、笑みを深くした。 意識が途切れていたのはどれくらいか。 数秒、数分、数時間はないだろうけど。 気がついたときには僕は少しだけ違う場所で倒れていた。 石塊が灼かれ、吹かれ、砕かれた後の地面は コンクリートだった石を どうしようもなく不確かな粘液に変えていた。 「無事でしたかリュウくん」 倒れた僕はザントさんの声を聞くと 俯せから仰向けに変わり、無音となった街の空を見る。 「あの子は?」 「どこかへ行ったようです」 それに安堵して僕は体の力を拔いた。 あの子と今度会ったときにはどうするべきか。 カイザーでしかあの子を抑える方法はないのだけれど そうしたら彼女はきっと―― 「リザさんは?」 リザさんが何処にいるのか。 まだ瞼を動かせない僕にはわからない。 たしか、あの前にたしかに巨大なエネルギーが産まれたはず。 「ああ、気づかないんですね」 ザントさんの明るい声に僕は リザさんの無事を予想して安心した。 「あなたのすぐ側に倒れていますよ」 「…………え?」 理解、できなかった。 ザントさんの言葉の意図するものが。 体に重く沈殿した疲労は嘘みたいに晴れ。 開いた瞼の先で僕は漆黒に覆われていたのを知る。 覆われていたんじゃない。僕は、包まれていたんだ。 手を当てると僕はそこにリザさんを感じた。 「そんな……」 僕は助けられたんだ。 僕は守られたんだ。 力をぶつけられたその時に、 意識を失い無防備になった時に。 両腕で目を覆い、 僕は震える声でリザさんの名を呼び。 「……ごめんなさい」 ――そして懺悔した。 「では、次はあなたですね」 ザントさんの言葉を僕はもう、何の疑いもなく受け入れた。 彼がリザさんを傷つけた。バルハラーに似た電撃で。 リザさんの闇はまだいくらかの電気を帯びていた。 「どうして」 僕は震える声を懸命に堪える。 今のザントさんがどんな顔をしているのか見たくなかった。 泣いていない、後悔もしていない。 彼はリザさんを傷つけたことに 何の感情も持っていないのがわかってしまう。 「彼女の内にある緑の石(エメラルド・タブレット)の回収が 僕の任務でした。そしてあなたへの働きかけも」 「僕を殺すの?」 「いいえ」 腕をどかし、開いた目の先に映ったのは いつものように薄い笑みを貼りつけたザントさんの顔。 けれど、今の僕にはそれがとても汚く思えた。 「殺しはしません、生かしもしません。 あなたを捕らえます」 仕立ての良いスーツの皺を整えると 商談のようにザントさんは告げた。 「僕を捕らえてどうするの?」 「貴重なサンプルになるでしょう。 君ほどの高位の神は例を見ませんから」 「……そう」 僕が神だと知った上でザントは僕を捕らえようとする。 それを思うとおかしくなって口から笑みがこぼれた。 「世界はもうヒトのものなんだね」 「ええ」 「じゃあ、僕は世界から消えるよ」 「それはいけません」 ザントの表情が次第に変わっていく。 能面的な笑みが剥がれ落ち、 中から卑しい殺意が見え始める。 「はっきり言いましょう」 ザントはリザさんであるはずの。 さっきまで笑いあっていたはずの彼女を踏みつける。 月の灯りで彼の表情を 正確に読み取るのは不可能だけれど きっととてつもなく醜い貌なんだろう。 「人間は進化したんです。 神を搾取しようとするくらいにはね」 「さく、しゅ……?」 ザントが闇を蹴り飛ばし、 僕に近づくと意識を集中するのか額に皺をよせる。 僕の眼前で高純度のエネルギーが集まるのを感じた。 「貴方達は資源として利用させてもらいます」 皮肉に頬を歪め、僕は慣れない自嘲の笑みを浮かべる。 そうか、僕もリザさんもヒトは………… ――――生命とすら見ないのか。 傷だらけの体、指先ひとつ動かせず。 僕はザントの言葉を静かな心で聞いた。 力を振り絞れば彼の首を刎ねることはできたかもしれない。 かもしれないという可能性を具現するには 僕の心はすでに折れてしまっていた。 エネルギーが解放され、僕を襲ったとき。 今の無気力な僕は容赦なく討たれる。 しかし、収束から解放までのほんの刹那。 僕の視界に立ちふさがる薄赤色の影が見えた。 「そこまでにしておきたまえ」 薄赤色の髪と瞳の男は僕に手を翳し淡く輝く緑色の、 リリフによく似た力を使った。 僕の体が暖かな、そしてどこか懐かしい光に覆われるのがわかる。 「あなたは……」 「お前は……!?」 狼狽したザントが取り乱す。 僕には板に見える小さな機械を握り潰すのが見えた。 「死んだと連絡が!」 「ふむ、たしかに死んだよ。 正確な表現ではないがね」 僕から手を離した男は改めてザントと向き合う。 彼は紳士だと僕は直感的にわかった。 立ち居振る舞いからか、彼の姿からか、言葉遣いからかはわからないけれども。 「その手に握る緑の石を返したまえ。 それは我が愛のためにあるものだよ」 男の声が抗いがたい威圧感をもってザントへ要求する。 相手に有無を言わせず従わせるような 不思議な力を彼の声から感じとる。 「だ、黙れ!」 体中に走る震えを自覚していないのか引き攣った笑みを浮かべ 虚勢を張り、男の要求を撥ねのけた。 「ならばしかたがない」 男が口元を吊り上げ、微笑むのがここからでもわかる。 そして、そこに凄惨な鬼気をこめているのも。 「我が怒りをその身に受けるといい」 今、ようやく。 僕は彼の右腕から先が忽然と消失しているのに気づいた。 「お前は……何なんだ!?」 「きみも知っているんだろう? 《万能王》レオナルド・ダ・ヴィンチ」 男、レオナルドと名乗った 彼は一歩進むと恭しく一礼した。 「――己が天才であると知る天才さ」 42頁。首 あの時の僕は何を願っていただろうか。 病室のベッドの上で毎日を過ごし、 病巣でずたずたになった僕の体を玩具にした 医者たちへの失望と憎悪を胸にいだいて。 僕は来る日も来る日も 無機質な天井だけを見ているしかなかった。 そうだ、たしかあのときの僕はあれを願っていた。 おとぎ話と現実の境目なんて体中を管に繋がれた記憶しかない 僕には無縁だったから。願い、求めていた。 神には祈りを捧げつくした。 悪魔に魂を売る準備もある。 それでも駄目なら、そう。 魔女がいれば―――― 病室のドアが開いたのはその時だった、 現れたのは誰よりも美しい人。 僕に手を差し伸べてくれた人。 ――だから僕はあのお方の為なら何でもする。 駆逐はあっけないほどに簡単だった。 アムネロールの日常的過剰摂取により 背後に奇械を宿していた僕、ヴァレリオ・ザントには。 幾筋もの電撃を収束し、一本の槍へと変え。 悍ましき魔神と愚かな泣き女の戦いが 激しさを増していこうとするなか、 僕は前に立つ黒の女、リザの胸を貫いた。 およそ表情を浮かべることのない顔に どこか心配そうな色をたたえた リザは少しの抵抗の素振りを見せず。 胸を貫かれ、僕へと倒れかかってきた。 途方もない嫌悪感が僕の胸を蝕み、 すぐにでもこれを斬り裂きたい衝動に駆られながらも 胸に指を這わせ、穿たれた穴から僕は緑の石を取り出す。 僕に力なくもたれかかり、 振り返るリザは透徹した瞳で僕を見た。 僕の殺気を感知できなかったはずがない。 僕の攻撃に反応できなかったはずもない。 つまるところ、人間を攻撃する気などないということだ。 人間を無力と見くびり。 くだらない情で命を奪うことを躊躇い、結果死ぬ。 とんだお笑い種だ。その傲慢さこそ、 化物の証だとこいつらは気づかないのか。 僕が見ている前で熱を失い、形すら溶けるように 黒へと変わっていくリザ・フォース。 奴の瞳がほのかに揺れる。 奴の体がかすかに震える。 それが恐怖だと気づいたとき、 僕は愉悦の笑みを浮かべずにはいられなかった。 化物を殺すのも悪くない。 そして世界が万の色に染まった後、 僕はリュウを完膚なきまでに行動不能にしようと 度重なる投薬によって変異した脳に意識を集中した瞬間。 リュウの周囲、黒の闇へと溶けたリザを守るように 光の粒子が何処からか集まり、人の形へとなった。 現れた男は《万能王》レオナルド・ダ・ヴィンチ、 万能の中の万能であり、碩学のイコン。 イクスなどとは比べ物にならない頭脳を持った魔人だ。 動揺した僕が何を話したのかは覚えていない。 ウニヴェルサーレが放つ圧倒的鬼気に晒され 深海で巨大な生物と 生身で対峙しているかと錯覚すらしてしまう。 「……わかってください。 あなたが何だろうと僕は務めを果たします」 知らぬ間にずり落ちた眼鏡をかけなおし、 流れる冷や汗に濡れた衣服を不快に思い。 僕は辛うじて平静をとりもどした。 「緑の石を手に入れてどうするつもりだい?」 首をかしげ、口元は微笑みを模していても ただの言葉が暴風雨の威圧で僕の心を揺さぶる。 「あなたには関係のない事です」 「関係のないこと? 僕のリザを痛めつけておいても」 じりじりと強さを増していく 男の気配を必死に意識せず。 僕はここから離脱する道を考える。 「……我が社には テュールという社員が所属していました。 黄金瞳を顕現し、対《闇の種族》において 猛威を奮うと期待されていました」 口を動かしつつ、必死に頭を働かせることに 目の前の万能王はもちろん気づいているだろう。 だが僕に何も手出ししてこない。 舐められていることに屈辱感はあるが 今はそれを受け入れてやろう。 その余裕ぶった顔をこの手で打ち砕くことを心に誓う。 「ですがその彼も 《黒の獣》リロイ・シュヴァルツァーによって 呆気なく打ち倒された。 ならばそれ以上の純度の 黄金瞳の顕現を求めるのは自然でしょう」 「ふむ。つまりは闇の駆逐のためにというわけか」 「そうです」 「そこまでして何故、闇を憎む? 扱いきれない力を求めてまで」 「恐怖からですよ」 僕の話に興味を示したのか 万能王は問いかけをやめない。 興味を持っているのなら チャンスを作ることはできるはずだ。 一縷の希望に縋る行為だとしても 僕は諦めるわけにはいかない。 「リザさん、リュウくん、そして貴方。 みなさんはあまりにも人に近すぎる。 そして人からはあまりにかけ離れた力を持っている」 「私ももとは人間なのだがね」 呆れを滲ませ呟く万能王に僕は苦笑を返す。 「だとしても、人は耐えることができません。 身近な可能性に。蓋を開けることなく。 路地裏に迷い込むことなく。 寄り添う人が容易く 自分たちを破滅させることができるということに」 「故に人間は私達に牙を剥くと? 果たしてそれはどうだろうね」 「焦点を絞ればわかりあうことはできるでしょう。 貴方達は素晴らしい人格の持ち主だ。 そのことはわかっています」 そう、と付け加え。僕は切り札の一言を口にする。 同時に、僕は背後の蜘蛛を顕現する機会を窺う。 「――僕だけはね」 瞬間、《万能王》が目を細めたのを見逃さず。 僕は完全なかたちで奇械を顕現する。 ギチギチと不快な音とともにそれは現れた。 ――透き通る黒影―― ――鋼鉄の―― それは、僕の背後から姿を見せる。 球体型の胴から伸びる脚の数は6本から8本。 硬質の鉄の体がここには在った。 輝く8つの水晶体は眼ではない。 胴体中央に位置する閉ざされたものが眼だ。 紫影に浮かび上がる9つの光が辺りを照らす。 下腹部から伸びる綱のような“緒”が 僕と繋がっている。 これは《闇の種族》ではない。 人だ。人だけが持ちうる力だ。 人の無限の可能性の顕現であるからこその。 そして、これは贋作であるがゆえに 邪魔な意志すら持たない。 脚が僕の後ろから万能王とリュウへ伸び、蠢かせ。 口蓋部分を昆虫のように鳴らして。 リュートの音色にも似た鋼の軋みが周囲へ流れる。 あらゆる物質を受けない体。 あらゆる物質を破壊する力。 「《巨神》を取り上げられた貴方に これは防げないでしょう?」 これは挑発。 実際にあの異形に成り果てた 内面を持つ男を滅しきれるとは思わない。 ただ、隙をこじ開けるだけ。 リザを貫いたのと同じ雷を 僕は奇械を通して練りあげる。 雷の名は《忌まわしき暗き空》。 漆黒の雷は世界に溶け込み、 幾本の線がいつしか太い槍になる。 すべてを焼き尽くす、紫電の槍。 超高速を防ぐことはできても、 避けることはできないだろう。 眼で追いきれない速さを完全に予測するのは不可能。 避けられたとしても紫電の網が絡めとる。 ましてや、背後にリュウを庇う今ならば。 水晶体から煙のようにたゆたうそれは 刹那の速さで万能王へと突き進む。 だが、その行方を僕は確認することは不可能だった。 突如として上方から超質量の物体が降り注ぐのを ザハークが察知し、僕に教える。 危うく激突する前に 僕は雷鎚を急襲する一撃へと撃ち、難を逃れた。 「今のは……!?」 「数年前、発展への道をひたすらに歩んでいた 重機関都市ニューヨークで一人の若き碩学と歓談してね」 頭上へと左手を高々と掲げ。 淡々と告げる万能王。 奴の言葉に呼応するかのように 上空に暗雲が立ち込める。 馬鹿な。ここに空はないはず。 再び、空から視覚不可能な 速さと熱量で何かが降ってくる。 攻撃の正体を確かめるために 加減すべきなのだろうがそんなことは到底不可能。 余波だけで瓦礫が吹き飛び、 僕だけでなくザハークまで身動ぎする。 「彼は言っていたよ。 人があい争うことをやめないのなら」 落ちてくる。または打ち出される落下物を 雷鎚で蒸発させながら 僕は状況の把握に努める。 「最後に人が用いる攻撃手段は投石であると。 ならば、そう。 これもひとが辿り着く果てのかたちといえよう」 次々と落ちてくる超重量の物体を辛うじて 消し飛ばした僕にも徐々に上空を覆う雲の正体が掴め始めた。 それは、巨大な機械の集合体。 無造作に無規則に集まり、 細胞のように組み合わされたもの。 そこから零れ落ちた機械の欠片が 落下することで 速度と熱量を帯びて大地を抉っているのだ。 「……莫迦な」 予想を遥かに超える事態に僕は驚愕を隠しきれない。 これは、これはあまりに違いすぎる。 「急拵えの《巨神》の余り物で捏ね合わせたものだよ。 美しさも幾何学もない。 人の目に晒すのは些か気恥ずかしいが。 自戒の意味もこめて今はこれを使おう」 ザハークの眼を通して 巨大な機械雲の全容が僕の脳に流れ込んでくる。 一つ一つが精巧に造られ。 一欠片手にするだけでも一財産を作ることができるだろう。 そんなものが数百億にも群がり地平線の向こうまで覆っている。 「魔人……」 「その通りだよ。君も言っているとおり」 「前言撤回だ。 やはり、おまえを受け入れる者など誰もいない! こんな、こんなものを……!」 「そうかい? ……そうだろうね」 僕の言葉に万能王は目を伏せ。 そして宣告する。裁きの言葉を。 「――砕けよ、影」 万能王は左腕を振り下ろす。 それを合図に機械雲が吸い込まれるように 僕だけを狙って雪崩こんでくる。 雪崩、そうこれは雪崩だ。 構成体の一つ一つが幾何学的な形をし、 組み合わさることであらゆるものを壊す圧と化す。 ザハークではどうにもならない。 槍では波に勝てない。 押し潰されていく僕の脳裏をよぎったのは 敬愛して、思慕してやまない。 あの日、僕を空の下へ連れだしてくれたあの人の姿。 「待たせてしまったね」 怒涛の出来事が終わり。 残ったのはレオナルド・ダ・ヴィンチとリュウ、 そして―― 「遅いわ。もうすっかり待ちくたびれたもの」 漆黒の中、力を振り絞り 顔だけ浮かび上がらせたリザ。 「すまないね。白銀の意志を持った少年と ついつい話し込んでしまったらもうこんな時間だ。 だが喜んで欲しい、 とっておきの愛の言葉をきみのために持ってきたんだ」 「嘘ね」 「嘘ではないよ」 「嘘だわ。少し見ない間に最低に磨きがかかっていてよ。 詐欺師のレオ。最低のレオ」 「私が嘘を言ったことがあったかい? ……いや、あったかもしれないが」 「最低ね。やっぱり最低のレオじゃない」 「きみの愛は相変わらず刺激的で溺れてしまうよ」 参りきったように肩を竦め、首を振り。 レオはリザの頬へと手を触れる。 漆黒の海の上、孤島のようにある顔を愛おしげに撫でる。 「……恥ずかしいわね。こんな姿を貴方に見せるなんて」 「大丈夫だよ。私はきみの全てを愛する準備を欠かさない」 「嘘ね」 「本当だとも」 「そうかしら? ……そうかもしれないわね」 リザは優しく微笑むと、レオの唇に唇を合わせる。 レオは驚いたように目を見開いたがややあって 目を閉じ、彼女の唇の感触に集中する。 触れ合った時間はどれくらいか。 測ることに意味はないだろう。 「…………すまない」 「あら、しおらしい」 「僕は、きみを――――」 「知っているわ」 レオの言葉を静かに遮って リザはレオの唇から離れると 鼻と鼻が触れ合う近さで微笑んだ。 「疑ったことなんてないもの」 リザの言葉がレオの何処に届いたのか。 レオは彼からはめったに見られない感情のぶれを見せて。 瞳を伏せて、睫毛を震わせ。 か細くささやいた。 「ありがとう」 瞳から、一滴の涙を流して―― とんだ茶番だ。 僕は化物同士の醜悪な睦み合いを目の当たりにして 腹の底から哄笑した。 紫影の下、僕の声はどこまでも響き。 涙の残滓を残したままの レオは僕の声に気づき顔を上げた。 しかし、何も言うことなく。 レオは再びリザの方へと見る。 己が造ったにすぎない醜悪な崩れたショゴスを愛でる。 それが僕の勘にどうしようもなく障り。 僕は悪態をつこうと口を開き。 「笑うなよ」 底冷えするような冷たさと 灼熱の憎悪を底に持った声に遮られた。 声の主はリュウ。 忌まわしき魔神が温度の失せた瞳で僕を見下す。 ……首だけになったこの僕を。 「どうして。おまえたちは…… 人間はいつも、いつもっ――!」 激昂を抑えきれない リュウの様子に僕は言い知れぬ快感を覚える。 「それが人間だ。お前も人間を愛しているんだろう? お前も笑うがいい。 それとも、受け入れないか。 善意を信じても悪意は信じられないか」 僕を見下ろす劫火の炎が耐え切れなくなり 足を上げ、僕の頭を踏み潰そうとした。 「や」 足の裏が僕の視界いっぱいに広がったとき。 聴いた者に言い知れぬ苛立ちを覚えさせる声とともに 狐目の男が疾風とともに現れ、僕の頭部を抱え上げた。 「お前は、ユンナ!?」 「これはこれはお邪魔いたしましたね」 迷わず剣を拔いたリュウを意にも介さず ユンナは僕を連れてその場から離脱した。 悔しげに歯噛みして僕達を見上げるリュウに 達成感を抱き。満足感に包まれ。 僕はユンナに一応の礼を告げると ユンナは意外そうに眉を上げた。 「や、これはこれはご丁寧に。 ですが礼を言われるほどのことはしていませんよ」 謙虚に首を振るユンナの仕草に何処か違和感を持った 僕は何事かを尋ねようとし―― 「GRRRRRR」 虎の鳴き声がした。 おそらく、ありえないほどに巨大な虎の。 「貴方の背後の蜘蛛は貴重ですからね」 そう言うとユンナは僕を声がした方へと ボールを投げるように放り。 牙を尖らせた虎の気配が視界の外から近づき。 虎の顎が僕の見た最後の光景だった。 最後の光景、あのお方の姿を割りこませる時間すらそこにはなかった。 43頁。陽の下で這いよる混沌は 「これは銀の鍵がとるかたちの一つだ」 白のドラゴンが去ったあと、 気を失ったメアリを抱えてMたちは 別のホテルの一室に移動した。 「銀の鍵? 何だそれ」 「連なる時間軸の扉を開ける特性を持つものだ。 ランドルフ・カーターがおまえの右瞳を見たら羨むだろう」 変質し、溶かした銀を流し込んだようになったリロイの右瞳に 手を翳したMは解析結果を告げた。 先ほどまでMたちがいたホテルのスィートに比べたら 若干格が落ちる調度品ではあったが それでも常人に縁がないものだった。 「ふーん……これがあれば《ギヌン・ガープ》に行けるのか?」 「奴の居場所が特定できるのならな」 二人のやり取りを黙って聞いていたテーゼは テーブルに置いた紅茶に口をつけ、大きく息を吐いてから口を開いた。 「それが何なのかはわからないけど レディ・メーヴェに訊けば場所はわかるんじゃないか?」 「メーヴェ……おまえが言っていた吸血鬼か」 「こいつの恋人」 「リロイ!」 「冗談だって」 憮然としたテーゼを見て笑ったリロイは 足元でじゃれつく黒犬を撫でて。 砂糖を山のように入れたコーヒーを飲み干した。 吸血鬼、それは架空の存在だとMは記憶している。 かつてシャルノスを求めた ブラム・ストーカーの著作が有名だ。 身分の低い農民が墓場から這い出る 伝承を元にして産まれたと言われている。 ブラム・ストーカーの吸血鬼において最も特筆すべき点は 生きる屍に近かった吸血鬼に十字架と陽の光を厭う性質を付与することで 従来のそれとはかけ離れた貴族性を持たせたことにある。 灰色雲に覆われた世界の下ですら太陽を憎み、 人ではなくなった己の身を喜びながら 涙を捨てきれない己を嘆く優美なる男。 そんな吸血鬼に親しみを覚える人間は多い。 「……そういうこともあるだろう」 「何がだ?」 首を傾げたテーゼを無視して Mはベッドで眠るメアリに視線を投げる。 天蓋に覆われたベッドで眠るメアリに 室内灯の灯りは差さない。 白色竜皇の凶気に身を晒したことからくる 精神汚染の症状も見受けられない。 いつもより生気が薄い頬は身を休めていたら 常のように赤みを取り戻すだろう。 「心配だよな」 「奴がここに戻ってくることはないだろう。 俺達が負わせた傷は治癒するのに幾分手間がかかるはずだ」 「いや、そっちじゃなくてだな……まあ、いいか」 苦笑して顔を合わせたリロイとテーゼ。 二人の反応が理解出来ないMは 感情の窺い知れない瞳でじっと見つめたが ややあってメアリに視線を戻した。 「これからどうするつもりだシュヴァルツァー」 「おまえ達はここにいるんだろ? 俺は相棒を探す。相手してやらなきゃ後でうるさいからな」 「彼もそう思ってるだろうな」 肩を竦めたリロイに テーゼは笑みを含んだ声で茶々を入れた。 「じゃあな。世話になったよ」 「おい、突然すぎやしないか? メアリが目を覚ましてからでも」 「思い立ったが吉日って言うだろ」 呆れ返ったテーゼは口をぱくぱくし、 リロイを引き止める手段を探そうと考えを巡らせたが 諦めたのか首を振った。 「気をつけてな」 「おまえの剣は 《存在意志(ノルン)》に干渉できるんだったな」 「そうだったか?」 「おまえが忘れてどうするんだよリロイ……」 「わからなくても感覚でなんとかすればいいんだよ、ああいうのは」 「その剣と合流を果たした後はウニヴェルサーレに会え」 「どんな奴なんだ?」 「薄赤色の男だ。 《黒の王》の名前を出せば応対する」 立ち上がったリロイはMとテーゼに別れを告げ、 寝室のドアを開けようとしたが、思いとどまったのか動きを止め。 首だけをこちらに向け、Mと視線が交差した。 「その子は誰かが守るんじゃない。 おまえが守るんだ。いいな、絶対だぞ」 念を押すように力を込めて言い残すと 今度こそ部屋から出ていった。 「奴が気になるか」 仔犬はくぅん、と鳴き、 尻尾を伏せてリロイが去っていった扉を見ていた。 「これを奴に渡せ。 《拡大変容(パラディグム)》を果たし、 《黒き獣》になるのを防ぎたいのなら助けになる」 懐から漆黒の遮光眼鏡を取り出すと犬に銜えさせ 追い払うように手を振り仔犬を促した。 「銀の鍵を媒介にしても おまえの幻影(シャドウ)は維持できる。 奴に何を見出しているのかは知らないが 行くならさっさと行け」 「少し辛辣すぎやしないか?」 「なぜおまえも残っているテーゼ」 「ひょっとして今気づいたのか……?」 打ちひしがれ、項垂れるテーゼに 黒犬ダゴンが頭を擦り寄せ慰める仕草をする。 「お前達二人だけだと危ないだろう」 「貞操の話か? おまえは何を言っている」 「そうじゃない!!」 うんざりしたテーゼは天井を仰ぎ 自身に何かを言い聞かせたのか大きく頷くと席を立った。 「この子を途中まで送るついでに 少し汗と泥を落としてくる」 テーゼとダゴンも部屋を出ていき。 必要のない室内灯の灯りを消したMは メアリのベッドの隣の椅子に腰をかける。 部屋の外から微かに聞こえる足音は 徐々に遠ざかっていき。 やがて部屋には無音と光ない紫苑が訪れた。 動くものはなにもない。 空気すら停止したと錯覚するほどに。 耳を澄ませばメアリの寝息が耳に入っただろうが 部屋を満たす漆黒の気配の中であえてそれを行う者もいないだろう。 「……ん……ジェイムズ……?」 毛布がもぞもぞと動くと、 メアリが静かに目を開けた。 「もう少し休んでいろ」 額に伸ばされた手がメアリの言葉を遮り、 メアリの体温がMの常人より低い体温と溶けていく。 「つめたい……」 薄目を開けたメアリはMの大きな掌の感触に 安心し、覚醒しきっていない意識は再び眠りに落ちていく。 「怪我はないの……?」 「俺に怪我という概念はない」 「そう」 Mの言葉を聞き、メアリは嬉しそうに微笑んだ。 「……メアリ」 「あの白い人を見て。 セレナリアで知った太陽を思いだしたの」 呂律がまわらなくなっていく口を動かして、 子守唄のように小さな声でメアリは話す。 「あんなにもあつくてまぶしい白光の下にいて、 あんなにも真っ黒なあなたは平気なのかって 不安になったのを思いだして……」 メアリを細く歪めた瞳で見ていたMは 瞳が大きく揺らぎ、肌が総毛立つ感覚を覚え。 なにかを言おうと口を開き、 「…………………………………………………………………………………………………………………………………………」 何も言えない己に違和感を抱く。 「ぶじなのね……よかった……」 Mが何かを言う前に、 メアリはその意識に完全なる帳を下ろした。 彼女の寝顔を見つめていたのはどれくらいか。 ようやくMは手を離すと、何処から取り出した一冊の絵本を開き。 そこに書かれた文字を口ずさむ。 「美しいものを――」 吸血鬼と称されることもある串刺し公。 万の闘争の果てに来たるエルサレムを求めながら 死の絶望に耐え切れなかった男の物語を想起し。 刑場へと赴く彼と交わした問答と 最後に目に焼き付けた夜明けの光に目を細めた男の姿を思い出し。 Mはメアリとたしかにいた蒼天の都市に思いを馳せた。 彼から伸びる影がメアリの手に今にも触れそうな距離で逗まりながらも。 44頁。白剣の受難 走り続ける電車の中、 腰掛けた椅子越しに伝わる僅かな揺れを感じつつ。 私は頭を抱えたい思いでいっぱいだった。 何故、よりにもよって《闇の種族》、 それもかなり高位の存在の領域に落ちてきたのだ。 ここにいない山道に対しての恨み言は 身を呈して助けられた自覚があるから控えるが それでももう少し どうにかならなかったのかと思えてならない。 弱みを見せないように背筋を伸ばし 毅然とした態度を維持しながら私と傍らで 機関(エンジン)が切れたように停止している マスターを逃した山道を思い返す。 まず生きてはいないだろう。 あの少年の持つ力の異常性は宝玉に 意識がある状態の私でも恐怖を抱かせるほどだった。 アティを逃がそうとしたときの 山道の顔を脳裏に描くと 私の心の中に忸怩たる思いが 湧き上がるのを抑えることはできない。 《闇の種族》の死にここまで 感情を揺さぶられるようになるとは。 私もよくよく通常のラグナロクから かけ離れた精神構造になり始めているようだ。 妙にファンシーな内装の電車内。 誰がこれを飾りつけたのかは疑問だが 趣味は中々に良いといえるだろう。 所々年若い少女が好きそうな小物群が 目を楽しませるよう工夫を凝らし 天蓋ベッドの横に置かれてある。 なんとはなしに獅子のぬいぐるみを眺めていると ドアの向こうから少女の声が聴こえてきた。 落ちてきた時にちらりと、 無論紳士として首から下を見ることはなかったが 可愛らしい赤毛と緑髪、二人の少女が シャワーを浴び終わったのだろう。 少女達は普通の人間だったようだが 赫瞳の車掌は超上級《闇の種族》、 万全をもって交渉に臨むしかあるまい。 緊張に頬を引き締め、私はこの電車の主を待つ。 「ちょ、ちょっと待って。 ニーナに服を着せてからでもいいんじゃないの」 「リリィ、ニーナはもう服を着終えているよ」 「いや、もっとフリルの付いた かわいい服とかたくさんあるじゃない」 「あれは君にしか着ることはできないよ。 ニーナのために新しく 服を縫えというのなら後でそうしよう」 「くしゅん!」 「あ、だいじょうぶニーナ? 体のポカポカしたのが逃げていくと寒いよね」 「それは湯冷めと言うんだよ。 前に教えなかったかい? ニーナには毛布を持ってこよう」 赫瞳の男がドアを開け迷いのない足取りで ベッドへと歩くとそこにかけられた毛布を 「…………あまり急がなくていい」 私に声をかけられてようやく気づいたように 男は顔をこちらに向ける。 もっとも、向けたのは顔だけで瞳の方は 少女がいる方から一瞬たりともそれないが。 …………無礼という言葉が無いのかこいつには。 危うく声を荒げそうになるのを私は冷静なる自制心で鎮める。 私は感情のままに行動するリロイとは違うのだ。 瞳を閉じて深く息を吐き、瞼を開けた頃には すでに男は少女達の元へ戻っており。 そう時間も経たないうちに 赫瞳の男と二人の少女は戻ってきた。 「えっと……こんにちは、あたしリリィ。 リリィ・ザ・ストレンジャー。きみの名前は?」 私の前に置かれた大きめの椅子に座った少女、リリィは おずおずと自己紹介をしてきた。 会釈をした際に赤髪がふわりと揺れ 快活そうな瞳と相まって コケティッシュな魅力を感じさせる少女。 赫瞳の男とは違って好感の持てる少女だと思った。 その隣でリリィに追随するようにぎこちない動作で おじぎをした緑髪の少女、ニーナというらしい彼女も。 「自己紹介ありがとう。 私はラグナロク0109[エアスト・ノイン]だ。 突然の来訪すまない。怪我はなかったか?」 「怪我はないよ。僕が一分の漏れなく見た」 先程からリリィにじっと視線を注ぎ続けている男が口を挟んだ。 その言葉が意味することを感じ取り。 私はこの男がかなり危険な変質者であると認識を改め 変態とこの少女の関係を見極めることに決めた。 「え…………えあすと?」 「長いならラグと呼んでいい」 たどたどしくも私の製造番号を 発音しようとするリリィに 苦笑して訂正する。 ニーナと顔を見合わせて綺麗に発音ができたか 確認する様子は微笑ましいものがある。 ……後ろで仁王立ちする車掌がいなかったらの話だが。 「それで本題なのだが。 私の足元で眠りこけている鉄球の彼とその中で眠っている 女性が目を覚ますまでここに滞在してもかまわないだろうか」 「眠り……?」 大きく首を傾げてリリィはマスターへ視線をやる。 マスターが一応は生きているといえるだろう存在なのが 意外なのだろう。もっともそれは普段の私にも言えることなのだろうが。 好奇心を抑えきれなくなったのかニーナが立ち上がると マスターに近寄り指先でつんつんとつついた。 「いやん」 驚いて後ずさるニーナを他所に 目が覚めたマスターは照れるように両手を顔にあてた。 「おはようございます」 「おはようマスター。 アティはまだ眠っているのか?」 私の問いかけにマスターはふんふんと体を揺さぶった。 「まだ眠っているようですね」 「そうか」 「精神に負荷がかかりすぎたって ディースさんが言っていました。 うふふふふふふふふふふ」 「ふむ……」 「……笑うところ、間違えましたかね?」 「そうかもしれないな」 思案していた私はマスターに空返事しかできず。 「ベッドかソファを貸してはもらえないか?」 「ベッドはリリィとニーナが使うから ソファでいいのならあるよ」 リリィが口を開いたのに割り込むかたちで 変態が返答した。 リリィ口を尖らせ、むっとした顔で見上げるのを気にせず 変態は手際よくソファを簡易式ベッドに仕立てていく。 しかし、見たところここにはベッドが一つしかないようだが この男は睡眠をとらないつもりなのだろうか。 それともリリィと同じベッドに寝るのか。 ならばせめて私はしばらく部屋を外すべきか。 それとも少女を 合意的変態の魔の手から救い出すべきか。 大変に悩むところではある。 人道的見地からの行動方針検討ほどほどで切り上げ。 私はマスターのボディの上部にあたる蓋をぱかりと開ける。 背後からリリィの驚愕する声があがり マスターが謎の決めポーズをした。 漆黒の沼からアティを抱え上げ 今ではすっかりベッドになったソファに寝かせる。 「……ギー」 弱々しく誰かの名を呼ぶ声が 黒猫の口から吐息と共に漏れたが 私は努めて意識の外へ追いやった。 女性の寝言を聞くなど趣味のいいものではない。 興味津々に瞳を輝かせたニーナが勇敢にも マスターの体内へと 入っていき、内側から蓋を閉めた。 「今夜は……寝かさねえぜ……? あぁはん」 内側からニーナの楽しそうな音が聞こえ。 気障な言葉を吐きながら短い手足を組んで モデルのようなポーズをとっているマスターを無視し。 「さて、私はここにいても?」 赫瞳の男が感情の見えない硬い瞳で 私を何処か睨むような強さで初めて視線を寄越した。 「……言っておくがリリィの裸は見ていない。 安心していい。私は紳士だ」 「え!?」 「……僕は気にしていないよ」 言葉とは裏腹に変態の瞳が 私にもわかるくらいに柔らかくなる。 どうやら私に頑なまでに視線をよこさず リリィを見ていたのは乱入とは言え 彼女の入浴姿を見てしまったことにあったようだ。 私の勘というのも そう馬鹿にできるものではないらしい。 「そんなこと気にしていたの、A?」 「気にしていないよ」 「あ、ヤキモチっていうんだよねそういうの?」 「違うよ」 「そうだよ」 「違う」 キリのない問答の森に入りそうな二人を 少しわざとらしく咳払いし、引き止めた。 「落ち着いたようだし教えて欲しい。 君たちがここに来るまでに何があったんだい?」 「ああ、それはだな――」 「最近の色男は変人ばかりなのかいって ディースさんが言っています」 「僕は人ではないよマスター。 顔の造形の良さは認識しているけれど」 マスター、いやディースの茶々に 変態Aは事も無げに答えた。 ……自分を色男だとは呆れた奴だ。 私は髪の先を弄りながら鼻を鳴らした。 話が長くなる前にここで改めて自己紹介をしよう。 私はラグナロク。空気中の微粒子を集めて作り上げた 人型の立体映像。銀髪碧眼の美青年。 それが現時点での私だ。 45頁。星々の蝶が誰かの手に 「戦場で散っていったあいつらが俺に言ったんだ。 何故もっと戦えなかったのか。 もはや民のためではなく、 隣でともに生きる戦友こそが自分の全てであったのにと」 「それであなたは?」 「化け物どもを斬り倒してわかったのはただ一つさ。 俺は王じゃない。俺は軍人だ。 俺は……俺は銃後で安穏と生きる民ではなく、 ともに剣をもって戦ったあいつらにこそ生きて欲しかったんだ」 「…………」 「次に共に戦場に立つときは名誉なき異形殺しじゃなく、 名誉と称賛のある人殺しをさせてやると約束したんだ。 俺がその約束を忘れたらあいつらの魂は本当に消えてしまう。 だから桂月香…………。俺は君を愛せない」 「そう……」 「…………」 「それがどんな心で言ったことであっても。 私は貴方の言葉を信じきるわ。騙されるわ」 「どうして?」 「……愛しているからよ」 「それでも俺は君を……」 「愛するっていいことよ。 愛されるよりもほんの少しだけいいこと」 「…………赦してくれ」 文秀の言葉に、膝をきつく握りしめ、 毅然とした表情を保っていた彼女は俯き、震える声で言った。 「謝らないで。私をこれ以上惨めにしないで」 ―――――――。 西に向かってひたすらに歩き続けた。 阿志泰が障害となる建物、 地面の凹凸まで残らず消し飛ばしたことで 体に積もる疲労はほとんど無きに等しいもの。 紫色の空が地面を覆い、 夜闇ではない異物感を伴った 居心地の悪さを内包していた。 文秀が辿り着いたのは彼がやってきた方以外の すべての建物が崩れ去り、瓦礫が砂と化した街並み。 文秀が目にしたのは地面に突き刺さった一振りの大剣。 柄にはわずかだが血のような黒色がこびりつき、 刀身を見覚えのある山吹色の布が覆っていた。 先へと続く道はなく、あるのは来た道のみ。 文秀は無言でその大剣へと歩み寄ると 躊躇うことなく柄に触れた。 指先から伝わる感触。 視界に金色の蝶が舞ったのを見て 文秀は地面から剣を拔いた。 「なあ、こいつはどんな風に死んでいった?」 問いかける声は瓦礫に吸い込まれ、 崩れ積み重なった山々に反響する。 「戦い、死んだ。ヒトの意志などという愚かなものを守ろうとしてな」 その声はようやく変声期を過ぎたばかりというところか。 文秀の正面に位置する瓦礫の山の上、鉄柱が横たわり そこに腰掛けている金髪の少年がいた。 「そうか」 口元に微笑をたたえ、文秀は感慨深げに瞳を閉じる。 「悲しまないのか?」 「……よく戦った。俺に言えるのはそれだけだ」 不快に眉をひそめた少年、ボッシュは腰を上げ 腰に下げたレイピアを抜き放つと文秀を見下ろした。 「それだけか」 「ああ」 「なら――――死んでいいよ」 その声が聞こえたのは文秀の真上。 瞬間的な跳躍に回転を加え ボッシュは脳天へとレイピアを突き刺す。 だが突然の攻撃にも文秀は冷静に懐からショットガンを 取り出し、ボッシュへと撃つ。 散弾の面の攻撃がボッシュの顔面を蹂躙せんとするが 「銃は嫌いなんだよ」 空中で急激な方向転換をし、 ボッシュは文秀の側面に立つと 回転とともに横殴りに斬りこんできた。 咄嗟にハンドガンで受け止めた文秀だったが 斬撃にこめられた膂力は超常のもの。 文秀はたまらず遥か彼方へと吹き飛ばされ、 瓦礫の山に埋もれた。 「なあ、リュウっていう奴を見なかったか?」 気安さを感じさせる口調でボッシュは 文秀の埋まった瓦礫の上に立つ。 「あいつを殺さなくちゃいけないんだよ」 ボッシュは靴底に徐々に力を込め始めながらも語りかける。 軋んだ瓦礫が罅割れ、文秀にかかる重さが増していく。 「今の俺の瞳にはたしかに空が見えるんだ。 実際に見たことはないけれどもたぶんこれがそうなんだ」 耐えかねたコンクリートの塊が砕け、ボッシュの足が埋まる。 それでもボッシュは文秀を踏みつけるのをやめない。 「空はオレのものだ。それが流れだ。 アジーンに渡せるものか」 「そ、ら……?」 重みに息を喘がせつつ、 文秀は嘲るように必死に口を動かし足掻く。 「そんなことのために山道を殺したってのか?」 「そんなことじゃないよ。 これが俺の意思だ。全て私が赦す」 文秀は足掻く。骨の一本一本を砕かれ、 ガラス片が表皮を破り、体が血に濡れながらも。 「そうかい………… 目標のためなら人を殺すのも赦されると言いたいわけか」 「ああ」 「そいつは立派な考えだ。 騎士の時代ならひょっとしたら勲功を得られたかもな」 意外な言葉にボッシュは意表を突かれ、 瞳が揺らぎつつもさらにさらに力を込める。 「納得してくれて嬉しいよ。 それじゃあ……死んでくれるよな?」 「けどよ――――」 右手が瓦礫の中、突き進み。 いかなる障害があっても必死に、 指の何本かがあらぬ方へと曲がり、 剥がれた爪に釘が刺さろうとも。 「今の時代じゃそういう輩を勘違い野郎っていうんだぜ?」 そして、ついに文秀の右手は瓦礫の山から抜け出る。 握られるのは小さな牌、 三頭の馬が彫られた何の変哲もない古びた代物。 だが、そこに折れぬ意志があれば。 「さあ、征こうか」 その馬牌は戦友たちの魂を、呼び醒ます。 「暗行御師のおでましだ!」 文秀の言葉に呼応して。 馬牌を中心に空気が噴流し、捻れ。 舞いいずるは漆黒の頭巾をかぶり、 道化師の仮面をつけた者たち。 「……なんだよこれ?」 偉容な気配を感じ咄嗟に飛び退いたボッシュは 現れた道化師の一団に油断なく武器を構える。 「こいつらは《幽玄兵士(ファントムソルジャー)》。 人外を殺すことはできない代わりに 人間にだけは絶対に殺されんというスグレモノだ」 道化師の一人に瓦礫から引き上げられた 文秀は人心地がついたかのように煙草に火をつけた。 「つまり。お前はこいつらに為す術もなく 殺されるというわけさ」 皮肉に頬を歪め、紫影に煙を吐いた文秀は 手で合図すると幽玄兵士たちがボッシュを取り囲んだ。 数はおよそ千にも昇り、手に握るのは思い思いの武器。 しかし、ボッシュは山脈の偉容で並ぶ 幽玄兵士を一瞥し、鼻で嗤うのみ。 「人間……ね」 腕を交差し、少年は地中の底から反響するかと 錯覚するほどの低音で唸りを上げ、 今までとは比べ物にならない力を放出し纏う。 「オレは違う」 ボッシュの体が黒く覆われ、 血管のように蒼い線が体中を走る。 「オレは…………ヒトならざるものだ」 初めは、ただの突風。 コートの裾をはためかせ髪を凪ぐくらいの小さな兆し。 次の瞬間。産まれた風は嵐に変わり、竜巻に変わり、 舞い上がる黒の頭巾達が黄金の月明かりを吸い込みきれず鈍く光る。 「いいや、お前は勝てない」 背後から鱗を輝かせ、ボッシュの爪が首を切り飛ばした。 しかし文秀の首は空中で霧散し空気に溶けていった。 「俺には特異な才がある」 道化師に紛れるため、 空いた左手で瓦礫の中から引っ張りだして。 遮光カーテンで全身をくるんでいた 文秀は一番高い山に登っていた。 「悪知恵を働かせ暴虐に振る舞う人間をぶち殺し、 国を蹂躙する理性なき悪獣どもを屠り培った眼力がな」 「高所に逃げようと無駄だ。 空を諦めようと私はドラゴンであることに変わりはない」 文秀の言葉に耳を貸さず、ボッシュ……チェトレは 大地を蹴りあげ瓦礫の山を駆け上がる。 「俺は相手の本質を見ぬくことができる。 例えばそう……お前が気づいていないお前自身のこともな」 黒く巨大な布に包まれ 消え入りそうな声で喋るその姿。 疲労と負傷のせいか 腰を折り曲げていながらも老獪さを失わず。 さしずめ隠者というところか。 「お前は人間だ」 超光速で山を駆け上がるボッシュ。 足元から潜んでいた幽玄兵士が次々と襲いかかるが 朧の眼にも止まらないほどドラゴンは知覚の外で動く。 蹴り上げられたコンクリートの破片の数々、 蒸気機関に組み込まれた歯車の一部が進む道を アーチのように巻き上げられる。 意識にノイズが走ったようにボッシュの表情がぶれる。 「ちっ……すぐに死ね」 だがそれを跳ね除けてチェトレは文秀の胸元に左手を伸ばし。 黒衣を貫いたボッシュは勝利の確信に瞳を輝かせたが 「俺の勝ちだ化物」 胸に深々と突き刺さった大剣に体勢が狂い 左腕が空を切った。 「が、はぁっ…………」 本来ならば剣で胸を穿たれた程度の傷など ドラゴンの動きを止めることなどありえない。 だがその剣は山道が遺したもの。 刀身を覆う山吹色の外套が濃緑色に輝く。 「種明かしをするとな。 俺はお前が人間だろうと化物だろうとどうでもいいんだよ」 大剣を隠すためにかぶっていた外套を取ると 文秀は背を伸ばし、懐から拔いた銃を向ける。 「俺がわかったのはお前に意志があるということだ。 元暁と同じように場合によっては 人間と共存できたくらいにな」 両手に構えた二丁拳銃が《緑の石》の欠片を吐き出し、 雨のようにボッシュの体を打ちつけた。 「山道が遺した剣は星々の錬鉄。 俺たち混じり気のない人間なら針に刺されただけだが。 意志だけのお前には………………なあ、俺に聞かせてくれよ」 大量の銃弾を雨霰に撃ち続け、 文秀は酷薄な笑みを顔中に広げる。 それはまるで貪狼の笑みにも見えた。 「空の輝きは人の営みだ。 半端者よ。どれくらい痛いんだ?」 苦痛に顔を軋ませ。 ついには膝を屈したチェトレの手足から 波が引くように鱗が剥がれ落ちていく。 「私は…………ヒトに空を渡さん」 「ふーん」 「空は……俺のものだ」 「そうかい」 チェトレ、ボッシュの周囲を無数の黒い影が差しこむ。 「私の脳裏に思い描く空こそ……真の空であればいい!」 それはまさしく断末魔の叫びだったのだろう。 地底を崩すほどの咆哮を最後に、竜の気配は完全に消えた。 残ったのはあどけない顔立ちの少年だけ。 「……くそっ! くそぉ!!」 蹲り、拳を握りしめたボッシュは漆黒の道化師を率いる《伝説卿》を 刺すように睨みつけ、呪詛の言葉を吐き続けている。 「オレは……オレこそが……! どうしてお前、なんかに! リュウじゃないお前ごときに!」 「お前が何を言っているのかは最期までわからんが」 興味を示さず煙草の煙をくゆらせ、 文秀は静かに、無情に言い渡す。 「てめえのために人を殺そうとすれば罰せられる。 ガキでもわかることじゃねえか?」 「……黙れ! 黙れ! オレは、あいつとは違うんだ! オレが……オレは……空を……」 萎んでいく声の激しさとともに。 ボッシュの瞳の焦点がノイズのように乱れた。 「オレは……どうして空を……?」 自分を見失ったのか、壊れたかの如く自問を始めたボッシュ。 「お前は失敗した。それだけは事実だ」 だが少年の迷い、苦悩を断ち切るかの如く。 文秀は右手を挙げ、冷酷に宣告する。 「せめてもの情けだ《幽玄兵士》」 振り下ろした時には 「命乞いの言葉を引きだす暇なく殺せ」 少年を囲み、無言で見下ろしていた道化師たちが 一斉に重々しい武器を振り上げ、血飛沫のカーテンを降ろした。 「――リュウ」 耳元に届いた弱々しい声は何を意味していたか。 それを考える前に、文秀はついに糸が切れたように崩れ落ちた。 「危ねえ……俺、よく勝てたな」 ため息をついて文秀が山道の大剣に寄りかかる。 「仇はとってやったが…… それで喜ぶほどお前も俺に素直じゃなかったよな」 力を振り絞って苦笑を浮かべるも。 寄りかかった体がずるずると地に落ちていき、 ついには横たわった。 「相打ちかよ……決まんねえな」 俯せに倒れた視界に映るのは 戦いが過ぎ去ったあとの名残り、想いの傷跡のみ。 シニカルに折れた体中の骨と破れた内臓を自覚し、 痛みと疲労が文秀の意識を侵食していく。 視界の端で白の男が嘲笑を深くする。 「……これで俺もお終いってわけだ。 なあ、戦友と言う名の化石どもよ」 血に濡れた獲物を手にしている道化師たちに語りかけ。 文秀は己の運命を受けいれ、瞼を―― 「ここでいいんだよね俊作!?」 「ああ、間違いねえ。 俺の水虫が今の今までサンバを踊っていたぜ!」 「……そう」 「だから距離開けんなよリュウ! いいじゃん。俺と一緒に足の裏と睨めっこする毎日を過ごそうぜ」 「いや無理。本当に無理」 遠くから聞こえてくる会話に 殺した少年が救いを求め呟いた名が確かに聞こえ。 《幽玄兵士》の気配がすでに消え失せた今、 薄く目を開けた文秀の視界の端に見えたのは。 「ったく。そんなに頼りないか俺は」 ささやかに舞い踊る黄金の蝶。 46頁。山吹色の導き 草原が光に照らされ煌き、 風に吹かれて花びらと蜜の香りが舞い踊る。 春の訪れを感じさせる周囲を見渡して 丘にあるテーブルで紅茶を楽しむ文秀は口笛を吹いた。 「まったく……いいところだな」 独り言めいた呟きだったがそれに反応して微笑んだのは 対面に座るカチューシャをつけた青年。 「そう思えるのは貴方が満たされた 気持ちでいるからではないでしょうか?」 「言うじゃねえか夢龍。 獣医てのはカウンセラーもやんのか?」 皮肉を吐いた口を紅茶で湿らせ 文秀は首を傾げた。 「いやぁ……」 「お前以外にお迎えはいないのか? お前だけじゃむさっ苦しすぎる。華がほしいもんだぜ」 煙草を銜え先端を揺らし椅子にもたれかかると 不満に口を尖らせた。空には曇り空ひとつなく、 手を翳すと隣国の碩学が謳った真っ赤な血潮が透けて見えた。 「……春香のこと、ありがとうございました」 「礼を言われるようなことしたか? 戦場を連れまわして、殺しの加担させて。 最後は死んだ重機関都市でドラゴンに喰われてお陀仏だ。 お前は俺を殴る権利があると思うぜ」 「それでも春香は後悔していないようですから」 表情を引き締めて、頭を下げる夢龍の頭へ 文秀は鬱陶し気に見やった。 「ならとっととあいつのとこへ行ってやれよ。 こんな中年の相手してねえで」 「それなんですが……そのう。 どんな顔して会えばいいものかわからなくて」 恥じ入って頭を掻く青年に 中年は呆れ返って溜め息をつき、話題を探そうと腕を組み。 「ああ、そういやずっと訊きたかったんだけどよ」 「なんでしょう?」 「おまえ、あいつとヤッてたの?」 真剣な顔で問いかけられ 夢龍は言葉に詰まる。 そのままの状態で数分が過ぎ、 「……元々僕が不甲斐ないからこうなってしまったのに。 彼女は僕を恨んでいないのか、気になってしまうとどうにも」 「で、ヤッたの?」 「春香は美しく、それ以上に優しい人です。 少なくとも僕にとってはあれほどに愛しい人はいませんでした。 だからこそ、僕は彼女に憎まれるのがどうしても」 「だからさーヤッたのかヤッてなかったのか。 答えてくれてもいいだろう。頼むからよー」 「あ、貴方はそれしか頭にないんですか!?」 顔を真赤にして怒鳴った夢龍を目にして 腹を抱えて文秀は笑い転げた。 「……いいじゃねえか」 「え?」 「好きなんだろ? どうしようもないほど惚れちまってるんだろ? だったら一も二もなく尽くすこった。 それでも後悔するのが愛ってもんさ」 沈黙が支配する中、青空をそっと静かに暗闇が生まれ 紅茶に小さな水柱がぽちゃんと建った。 「さて、じゃあ出発するか。 案内してくれよ夢龍?」 「いいえ、貴方の行き先は違いますよ」 微笑み首を振った夢龍は次第に強くなる雨を仰ぎ。 「貴方の中の春香はまだ諦めていないようです。 だから、もう少しだけ連れて行ってあげてくださいね」 闇に染まっていく文秀の視界、 最後に映ったのは夢龍の背後から 彼へと駆け寄る山道の姿。 眼瞼を開けたらそこにはまたも青色があった。 「気がついた?」 と言ってもそれは年若い少年のものであったが。 「ここは?」 「貴方が倒れていた所から少し離れた場所にある民家だよ」 起き上がった文秀は 今いる場所を把握しようと辺りを見回した。 あるのはどこにでもあるような生活感、 それが過ぎ去ったことで残る匂い。 有り触れたものだ。無政府状態となった聚慎では。 横たわっていたベッドが軋み、 申し訳程度に払われていた埃が指先についた。 「まあ……現実はいつだってこんなもんだよな」 「え?」 怪訝な顔をした少年を無視して 文秀は身体を検分し顔をしかめた。 「銃はどうした?」 「没収しておいた、悪く思わないでくれよ」 声が聞こえたのは少年の後ろ、開け放たれたドアの前。 壁に寄りかかり腕組みをしている男は 油断なく文秀の一挙動を監視していた。 立ち居振る舞いから察するに彼も軍人だろう。 「あの、その……ごめん。 俊作の水虫が痒くなったから一応預かっておいたんだ」 「はあ?」 脈絡のない言葉に文秀は呆けた声を出し それを目にした少年は苦笑して男は憮然とした。 「それは後で説明するからさ。 とりあえずこれを渡しておくよ」 文秀の手に載せられたのは馬牌。 「凄く強力な魔法道具でびっくりしたよ。 けどオレが魔力充填しておいたからまた使えると思う」 「そりゃ助かった。礼を言う」 馬牌からたしかに伝わるエネルギーを感じ 文秀は長い間浮かべることのなかった 素直な笑みを浮かべ頭を下げた。 「オレはリュウ。よろしく」 「左文字俊作だ。俺は日本人だがあんたは?」 「文秀だが……日本といや隣の国じゃねえか。 あそこも悪獣が暴れて大変だって聞くぞ?」 「……いや、かなり前に大人しくなって 山に篭ったって聞くけどな」 「本当か? 琉球には何度か行ってるが……」 言葉を交わす文秀と俊作へ 興味深そうにリュウは耳を傾けている。 少し狭い部屋の中、ベッドに腰掛ける文秀と リュウの隣に持ってきた椅子に座る俊作。 「そういえば訊きたかったんだけどさ」 ふと思い出したようにリュウは会話に口を挟んだ。 「あなたの側にある大剣ってドラゴンと関係あるの?」 文秀はリュウの注視している方、左手を確認する。 そこにはなにもない。 はずだった。 けれど数回のまばたきの後に現れたそれは。 「…………いいや、これは」 山吹色の布にくるまれた天井に届かんばかりの大剣。 「俺のパートナーさ。 泣き虫の癖にどんなときも 俺の後ろをついて来やがってな」 まったく、と苦々しく零した文秀の口元が 堪えきれずに笑みを形作った。 「困ったもんだ。本当にな」 次のまばたきの後にはその剣は虚空へと消え、 蝶の鱗粉がその手に粉雪と降り積もった。 47頁。偽なる黄金と真成花 結社を統べる総帥。 彼を称する名はいくつもあり。 ミュンヒハウゼン以上の道化と囃したてられた カリオストロ・サンジェルマンですらそのひとつに過ぎない。 結社の幹部も総帥の意を完全に汲むことは不可能。 だがひとつ、誰にでも明らかなことは 彼はある《窮極》または《究極》を求めたこと。 それは神性であり、穢れなき無垢の中にあると 貌、サンジェルマン伯は提唱していたとされる。 だから《黄金》。全てに優れるものこそが至高に近いと。 総帥のみが用いることができる《回路》、 おとぎ話に近い《自然式》のさらに深奥、果てで紡いだもの。 造られたものは彼/彼女と同じくして少女の姿をしていたという。 造られた少女。 それは土人形か機関人間か。 近くもあるが遠くもない。 《少女》の似姿をしていた。 《黄金》があったか。 少女は《薔薇》を性としていた。 《窮極》に最も近い道のひとつに、 総帥カリオストロ・サンジェルマンこと アザトース・トート・ヘルメスは花を見たという。 ――あくまでおとぎ話。 フォークロアの域をでない。 思弁的神秘主義の 《黄金薔薇十字団》でも一笑に付すくらいの与太。 黒の沼が肌の上を蠢く。 一度体を粒子へと解したあとの構築でも 《黒の王》の捕食行為からは逃れきることはできなかった。 《白色竜皇》の皮膚を喰い破り、千切って、なお留まる。 そのぬばたまの闇は人の身であるのなら 気配を感じただけで恐慌に命の火が消えただろう。 ぎし、と階段がフォウルの重さに悲鳴をあげた。 フォウルがいるのはなんの変哲もない民家。 しかしベッドのある部屋には一歩も足を踏み出すことなく。 静かに扉を開け、未だそこで生きている想いの残滓に 背を向けると階段の一番下の段に腰掛け、身を休めていた。 上半身を紫色の空気に晒し。 風のない停滞に身を置く。 目を瞑り、深層へと意識を集中し、 召喚された時に得たヒトの肉ではなく。 太古、《奴》が「光あれ」の言葉とともに あらゆる幻想を追い払ったときにも そう在ったかたちなき力へ感覚を移す。 肌から仄かな燐光が発せられ、 怯えるように闇が徐々に領土を縮めていく。 その様を見てフォウルの口元に自虐の笑みが浮かんだ。 「なにが違うというのだろうな」 その呟きは虚空へと溶けていくばかり。 耳を傾けるのは背後にいるのであろう白の男のみ。 その時、大気の色が変わった。 風景が徐々に黒ずんでいき、 最も黒くなった箇所はついには白く落ちる。 あくまでもフォウルの感覚が伝える情報であり 風景(ソナーニル)に変化は全くない。 ごり、ごりと墨をするのに似た音が近づく。 集中をやめ、階段の手すりに置いた衣服を着るかどうか逡巡した。 だが空間跳躍に多くの力を使った以上、 ぎりぎりまで治療に専念することにした。 控えめなノックの音が玄関のドアを叩いた。 手のひらを控えめにこんこんこんと三度打っただけの。 荒廃しきった家だからか、 霧に包まれているのに乾ききった空気だからか。 その音はよく響いた。 返事をする前にドアがゆっくりと開く。 徐々に見えてくるノックの主の姿。 それは赫眼の女。 化粧のせいか年齢の判断は難しいが 恐らくはまだ少女と言ってもいい外見。 「ごきげん麗しう。尊き《神皇》」 玄関の外から恭しく一礼した彼女。 蒼黒の鎧に隠れる右腕は黒々と炭化し、 視覚が脂の焦げた匂いを伝える。 「その気配、《うつろわざるもの》に変質したか」 耳に触れるだけで気分に変調をきたすような声色、 軽やかな少女のものと 艶やかな女のものが幾層にも重なりあったもの。 「我が総帥の果てしない権能の恩恵ですわ」 「いくら変質しようと。 お前らヒトは神にはならない。 ヒトと神が相容れぬものであるのだから」 「神はひとりしかいない」 瞳が刃のように鋭くなり。 憎悪が沈む水の声が彼女の口から出た。 「ああ、お前たちはそうなのか。 既に見捨てられた身であるというのに。 いや、捨てられたからこそ剣を振るい続けることができるか。 憐れなことだ。救われぬ己を知って憎しみに堕ちたヒトよ」 「貴方に、理を献上すると、結社は決定しました」 「失せろ、ヒトよ。 今ならば見逃してやる」 掻き出される激情を堪えて少女/女、ヒルドは話を続ける。 「《黒の王》と《黒の獣》の爪痕に疲弊している身で 申し出を断るのは懸命な判断とは言えませんことよ?」 「ヒトなどに寄り添おうとするほどに変質した邪神だ。 肉体の檻に閉じ込められようと、 普遍たる私の敵になどなりえるはずもない」 「そう」 前髪をかきあげて、 両の瞳がはっきりと紫影の下に露になる。 ヒルドは一歩と敷居を越えて、中に入った。 「けれども――」 足を早めて、ヒルドはフォウルに近づく。 「私にすら反応できないのに」 そう言って、フォウルの顎を持ち上げると、 その唇に接吻する。 フォウルはかすかに不快に眉をひそめただけで。 相手に殺意がないと知ると意識の外に追いやる。 何度か啄むように唇を動かし、這わせると 舌を口の中に入れようとしてきたが、フォウルは無視する。 「ねえ、貴方でこの純潔を散らせば 神(彼に栄光あれ)はどう思うかしら」 唇を離し、唾液に濡れた唇を歪めて、 首筋にそう囁く。 「私の呪詛が神(貴方に永遠の命と正義を)をついに打ち砕くかしら」 ルーアンの魔女、 かつての《聖女(ラピュセル)》は両手をフォウルの首元にまわして、 彼女の顔に触れそうなほど近づく。 「私の罪、私の怒り、 神(ああ! 貴方に我が全ての愛を!)は不快に感じるかしら。 その瞳に怒りが燃え盛るかしら」 「無駄だ」 炭の右手と柔らかな左手。 体温をどちらも伝えない骸に等しい肌と 少女/女が内に訴える嘆きと叫びに。 フォウルの竜眼は痛切に波打つ。 「ここからでは何を行おうと《奴》の玉座には届かない。 諦めろ、人間。お前は永遠に視界の外のままだ」 フォウルの言葉に、まわされた両腕に力がこもり。 彼でなければ死亡するほどの膂力をもって唇に唇を押しつける。 誰かに見せつけるための激しさ。 観客のいない盆台で踊り続ける道化師にも似た無知。 「貴方が何をほざこうと! 私の心を疼かせはしない! 心の臓の鼓動が止まった私には。 総帥より賜りし唇の権能に動けない貴方の声は――!」 打ち捨てられた少女の激昂がフォウルを打ちつけ。 脳の中を強く揺さぶる。 胸元を蠱惑的に這い回る指が 荒波のように不快感をもよおさせる。 「やっぱりそうよ」 指がさらに下に移動する。 ヒルドの権能が黒に傷つけられた竜の能を封じ込め。 竜の無限に等しき広大な精神を小さき身へと抑える。 だから、いまのフォウルはかつてないほどにヒトに近い身となっていた。 「こうなってしまえば。 貴方もただの男なのね」 その声はフォウルが治めた世界でも芽生え始めた技術。 心に直接、働きかけ本来ありえない身体反応すら導き出す。 あの世界ではそれを、たしか、勇者とともにいた碩学の名をとって―― 「神(愛している)のように人を救った貴方が。 神(なのになぜ)のように人を見つめた竜が。 神(こたえない)とは隔絶した心を持つのね」 ほら、とヒルドは“それ”へと手を触れた。 触れて、壊れそうなほどに脆いものを握り締めた。 力のなきフォウルへ嘲笑の視線と濡れた瞳を向けて。 今にも、“それ”は壊れそうに。 ――チリン 悲鳴のように聞こえた。 そんなものは錯覚であり、 あくまでヒルドの手に覆われなかった箇所から 音が空気を伝って漏れただけ。 それだけのことに過ぎない。 はずなのに、フォウルはなぜか。 左手を伸ばして、 解かれた力をあるはずのない速度で一点へと集中し。 周囲の景色ごと白色に染め上げた。 右手に音を奏でたものを握ったまま。 「ようやく仕込んだ理が馴染んだのね」 朗らかに笑う声がどこからともなく聞こえた。 耳朶を打つそれはどこから来たのかわからない。 「また会いましょう。《白色竜皇》」 紫色が戻ったとき、 残ったのは廃墟として炎も残さずに消えた街並み。 そして、黄金の髪と瞳の変わり果てたフォウルの姿。 赤く燃える太陽は山の間に沈んでいく。 田んぼの畦道を一日の作業の終わった彼女とともに歩く。 とは言っても彼女のことを待っていたという理由とは。 手持ち無沙汰からその日中、 村を歩いていたところをつかまったから。 老人に借りた釣竿で彼が釣った魚を楽しそうに 見つめて彼女は色々と語りかける。 今日は何をしていたかとか。 今日はこんなことがあったとか。 他愛もない話をひとりで喋る。 彼の足音が止まったのを感じて 彼女も足を止めて、彼が見ていた方を見た。 そこにあったのは夕日に照らされて黄金色に輝く稲穂。 空のようにたゆたい、大海原のように波打つ。 彼にはそれが神獣の毛並みよりも美しく見えた。 ふと、手を握られた感触があって、 彼は彼女を見た。 彼女は彼を見上げて花のように微笑むと、 綺麗だねえと言って。 優しく穏やかに、暗くなるから歩きながら見ようと言った。 彼はいつものように何も言わずに。 その提案を受け入れて彼女に手を引かれるままに歩いた。 ゆっくり、ゆっくり。 悠久の眠りと絶え間無いヒトの刃と血と争いに、 いつしか忘れていたことを、どうしてかフォウルは思い出した。 ――ヒトの手が、暖かいのだということを。 けれど 喪われたら 何の意味もない チク・タク。チク・タク。 四 六
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+ 目次 フェイブル・タペストリー フェイス・オヴ・ザ・ディヴァウラー フェア・イズ・ファウル フェアネス フォールバック・ストラテジー フィルム・トゥ・フィルス フォールス・エイジ フォールス・アラバイ フォールス・フェイス ファミリア・フィグメント ファスティディアス フィアー・ザ・サン ファーメント フィーンディッシュ・ラス ファイナル・サクリファイス ファイアベリー ファイアー・スニーズ ファイアリー・ルーン ファインド・フォールト ファイアーズ・フレンド ファイアーウォーカーズ・メディテーション ファースト・ワールド・リヴィジョンズ フレイム・スティード フレイミング・オーラ フラッシュ・フラッド フラッシュ・フォワード フレッシュカードル 神話級フレッシュカードル フレッシュウォーピング・スウォーム(ドラウ) フリーティング・ディフレクト フリーティング・メモリー マス・フリーティング・メモリー 3.5 Materialフレッシュ・トゥ・ウーズ フリーティング・メモリー マス・フリーティング・メモリー フレクシル・カース フラリー・オヴ・スノウボールズ フールズ・ゴールド フールズ・テレポート フォース・アンカー フォースド・ミューテーション フォースフル・ストライク フォース・ソード フォアテル・フェイラー フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンI フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンII フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンIII フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンI フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンII フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンIII フォーチュンズ・パス フラクション・オヴ・ヒール・アンド・ハーム フリーダムズ・トースト フリー・スピリット フリー・スイム フリジット・ソウルズ霊障のデータ フロストハンマー フロスティ・オーラ フル・ポーチ ファンブルステップ フューネリアル・ウェポン ファンガル・ブリスターズ フューリアス・ファイアー・バラージ フェイブル・タペストリー Fable Tapestry/寓話のタペストリー 出典 Inner Sea Races 219ページ 系統 幻術(操影)[影]; レベル バード5、スカルド5(ヴァリシア人) 発動時間 1ラウンド 構成要素 音声、動作、焦点(術者のkapenia) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果 伝説のキャラクター1体/4術者レベル 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 意志・看破; 呪文抵抗 可 この呪文は、kapeniaの影と色を、ヴァリシアの民話の伝説的なキャラクターの形に織り込む。この呪文は、ここに記載されていることを除き、サモン・モンスターIを模倣するシャドウ・カンジュレーションとして機能する。この呪文を複数回発動したとしても、同時に招来できるのは、同じキャラクターのコピー1体だけである。シャドウ・クリーチャーは40%が実体があり、以下のリストのように描かれる。 キャラクター ソース ”華麗”アネルダ/Anelda the beautiful(自由契約の泥棒) NPC Codex 147ページ オールド・マザー・トード/Old Mother Toad(フェイ・ジャイアント・トード) Bestiary 3 116ページ ”語り部”ソンノラエSonnorae the storyteller(ペテン師) NPC Codex 29ページ ”生存者”ヴユシュバロ/Vyushbaro the savior(大酒飲みの戦闘士) NPC Codex 47ページ 冬の子/Winter’s Son(捕え難き小男) NPC Codex 65ページ ”奴隷”ビアデッド・デヴィル/Zykomso the slaver(bearded devil) Bestiary 73ページ フェイス・オヴ・ザ・ディヴァウラー Face of the Devourer/貪欲な顔 出典 Inner Sea Gods 233ページ、Pathfinder #23 The Impossible Eye 65ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アデプト1、アンティパラディン1、アーケイニスト1、ブラッドレイジャー1、クレリック1、ドルイド1、ハンター1、オラクル1、レッド・マンティス・アサシン1、ソーサラー1、ウォープリースト1、ウィザード1(ロヴァググ) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 目標の顔を恐ろしい姿に変える。例えば、歯の代わりに虫の足が付いた半分溶けた顔、目の代わりに滲み出るものがある穴、形の悪い口からぶら下がっている吸い付くような舌など。目標の顔の形を選択するのではなく、呪文を発動するたびに形が異なる。この変化は目標の感覚や呼吸能力を妨げることはないが、話すことを妨げる可能性はある。目標は〈威圧〉判定に+4の状況ボーナスを得る。 目標が通常噛みつき攻撃を持っていない場合、呪文の持続時間の間肉体攻撃として噛みつき攻撃を得る。この噛みつき攻撃は、目標が中型の場合、1d6ポイント、小型の場合1d4ポイント、大型の場合1d8ポイントのダメージを与える。目標はこの噛みつきを主要攻撃または二次的攻撃として使用できる。 フェア・イズ・ファウル Fair is Foul/きれいは汚い 出典 Blood of the Coven 21ページ 系統 変成術[呪い]; レベル アンティパラディン2、アーケイニスト4、クレリック3、オラクル3、シャーマン3、ソーサラー4、スピリチュアリスト3、ウォープリースト3、ウィッチ2、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(イモリの目) 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 永続的(解除可) セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 見栄えの悪いあるいは痛みを伴う突然変異で目標を呪う。目標は〔秘術的腫瘍〕の表(10ページ参照)からランダムに畸形を1つ得る。この呪文によって与えられた呪いは解呪することはできないが、ブレイク・エンチャントメント、リミテッド・ウィッシュ、ミラクル、リムーヴ・カース、ウィッシュ呪文で取り除くことができる。 フェアネス Fairness/公正 出典 Inner Sea Gods 233ページ、Faiths of Balance 28ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; 呪文レベル クレリック1、インクィジター2、オラクル1、パラディン2、ウォープリースト1(アーダバー) 発動時間 1ラウンド 構成要素 動作、音声、信仰 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 人型生物クリーチャー1体/レベル 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 この呪文の影響を受ける人型生物クリーチャーは、知る限り他のクリーチャーと公正に取引しなければならない。商品はサービスの公正価格(または推定の公正価格)を知っている場合、この呪文の影響下の間、一方の側に不当に利益をもたらす場合は取引に参加できず、そのような取引の発生を阻止し、他方を騙さないようにしなければならない。アーダバーの聖印が、この呪文の影響を受けた人の頭上に現れ、呪文の影響を受けた人と受けていない人を即座に明らかにする。 フォールバック・ストラテジー Fallback Strategy/縮退戦術 出典 Inner Sea Gods 233ページ、Gods and Magic 39ページ 系統 防御術; 呪文レベル クレリック1、インクィジター1、メイガス1、オラクル1、パラディン1、ウォープリースト1(トラグ) 発動時間 1標準アクション 構成要素 動作、音声、信仰 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベルあるいはチャージ消費;本文参照 この呪文が発動している間、ロールまたは判定の結果が判明する前に攻撃ロール、戦技判定、技能判定を再ロールすることができる。元のロールよりも悪い結果であっても、再ロールの結果を採用しなければならない。再ロールを使用すると呪文は終了する。同時に起動できるフォールバック・ストラテジーは1つだけである。 フィルム・トゥ・フィルス Film of Filth/膜を汚物に 出典 Pathfinder #74 Sword of Valor 74ページ 系統 変成術[毒]; レベル アーケイニスト4、クレリック4、ドルイド4、ハンター3、オラクル4、レンジャー3、レッド・マンティス・アサシン4、ソーサラー4、ウォープリースト4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 術者は目標の肉体に腐敗したスライムを染み出させ、この呪文の持続時間の間とその後1d4ラウンドの間不調状態にする(頑健・無効)。20フィート以内の全てのクリーチャーも不調状態となり(頑健・無効)、目標から20フィート以内にいる限りとその後1d4ラウンドの間不調状態のままになる。噛みつき攻撃で目標を攻撃するクリーチャーは追加のセーヴに成功するか、1d4ラウンドの間吐き気がする状態とならなければならない。毒に完全耐性を持つクリーチャーは影響を受けない。 フォールス・エイジ False Age/偽りの年齢 出典 Heroes from the Fringe 23ページ 系統 変成術; レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、バード2、インヴェスティゲーター2、サイキック2、スカルド2、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(少量のタルクの粉末) 距離 自身 目標 自身 持続時間 10分/レベル ハーフエルフは、身近な人とは異なる速度で歳をとることに慣れており、一時的に異なる年齢に見せることができる。自分の実年齢から1段階以内の年齢区分を、1段階以内で選択する。選択した年齢段階に合わせて、外見が変化する。選んだ年齢段階に応じて、能力値が増減する。 フォールス・アラバイ False Alibi/偽りの不在証明 出典 Inner Sea Gods 234ページ、Pathfinder #59 The Price of Infamy 75ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; レベル バード3、クレリック3、インクィジター3、オラクル3、スカルド3、ウォープリースト3(ノルゴーバー) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(100GP相当のエメラルドの粉末) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 生きているクリーチャー1体 持続時間 永続;本文参照 セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 この呪文は特定の方法でのみ目標の記憶を変更できることをのぞいて、モディファイ・メモリーと同様に機能する。決定したトリガー条件に応じて、目標の記憶の最後の5分が削除され、選択した記憶に置き換えられる(または記憶をなくす)。たとえばこれを暗殺者に発動し、彼が暗殺を完了したときにトリガーするように設定し、殺人の記憶を、彼が体を発見して殺人の凶器を手にした記憶に置き換えることができる。同じトリガーでも同じ目標にこの呪文を複数回発動することができ、異なる記憶に影響を与える。フォールス・アラバイの1回の発動は、指定された条件がトリガーされるまでクリーチャーにも影響する。条件がトリガーされ、目標の記憶が変更されると、犠牲者が同じトリガーをしているフォールス・アラバイの別の発動を受けない限り、その条件はこの呪文をトリガーしなくなる。 フォールス・フェイス False Face/偽りの顔 出典 Heroes of the High Court 25ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アルケミスト1、アーケイニスト1、バード1、インクィジター1、インヴェスティゲーター1、メスメリスト1、スカルド1、ソーサラー1、ウィッチ1、ウィザード1 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(折紙のマスク) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1時間/レベル セーヴィング・スロー 不可 ;呪文抵抗 不可 この呪文は術者の外見の詳細を変えて、術者がもはや自分自身として認識されないようにする。術者の新しい外見は、種族、民族性、性別の基準の範囲内である。術者は自身の外見の詳細を制御することはできない;しかしながら、フォールス・フェイスを発動することは、以前に使用した外見を選択できるため、特定のアンデンティティを維持できる。 ファミリア・フィグメント Familiar Figment/使い魔の虚像 出典 Animal Archive 24ページ 系統 幻術(虚像); レベル アーケイニスト2、レッド・マンティス・アサシン2、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 自身の使い魔 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 使い魔の幻術の複製を作成する。これは使い魔のマスを不規則に動き回り、実際のクリーチャーと見分けがつかないブラーの効果で使い魔の体を頻繁に移動する。使い魔に対する攻撃は50%の失敗確率がある。失敗した攻撃は、代わりにファミリア・フィグメントを目標とし、攻撃に応じてダメージを受けたかのように反応するが、ミラー・イメージとは異なり、攻撃を受けても破壊されない。この呪文は使い魔に視認困難を与えたり、攻撃ロールを必要としな呪文効果の目標となることを妨げたりしない。 加えて、即行アクションとして使い魔は術者の基本攻撃ボーナスと使い魔の【敏捷力】修正値を使用して、近接接触攻撃を試みることをファミリア・フィグメントに指示することができる。この攻撃が命中した場合、術者の使い魔(他のクリーチャーではない)はそのターンが終了するまでその目標を隣接しているものと扱う。 ファスティディアス Fastidiousness/潔癖 出典 Disciple's Doctrine 13ページ 系統 防御術; 呪文レベル アーケイニスト1、バード1、クレリック1、メスメリスト1、オカルティスト1、オラクル1、パラディン1、サイキック1、スカルド1、ソーサラー1、ウォープリースト1、ウィザード1 発動時間 1標準アクション 構成要素 動作、音声 距離 自身 目標 自身 持続時間 24時間 ファスティディアスで保護されている間、術者と術者の装備は清潔で乾燥したままとなる。埃や湿気は即座に落ちる。完全に汚れていても1分で元の状態の戻る。この呪文はほんとどの攻撃に対する保護は提供しないが、常に衛生状態を保つことで、吸入型または摂取型の病気に対する頑健セーヴに+2の状況ボーナスを与える。 Prophet of Kalistradeの上級クラスのメンバーは、占術や心術でないにもかかわらずこの呪文を発動することができる。 フィアー・ザ・サン Fear the Sun/太陽への恐怖 出典 Blood of Shadows 15ページ 系統 変成術; 呪文レベル アンティパラディン1、アーケイニスト2、ブラッドレイジャー1、クレリック2、ドルイド2、ハンター2、インクィジター2、オカルティスト2、オラクル2、サイキック2、シャーマン2、ソーサラー2、ウォープリースト2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(ドラウのまつげ) 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 最大クリーチャー1体/レベル、それらのクリーチャーのうちいずれも他のものから30フィート以内の距離に収まっていなければならない 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 セーヴィング・スローに失敗した各クリーチャーは、モンスターの共通ルールに従って、光による盲目化を得る。明るい光に曝されると、影響を受けたクリーチャーは1ラウンドの間盲目状態となり、連続するラウンドで目が眩んだ状態となる。明るい光の存在下でこの呪文を発動した場合、セーヴに失敗した目標は即座に盲目状態となり、最初のターン開始時から目が眩んだ状態となる。 ファーメント Ferment/発酵 出典 Inner Sea Temples 23ページ 系統 変成術; レベル アルケミスト1、アーケイニスト1、バード1、クレリック1、ドルイド1、ハンター1、インヴェスティゲーター1、オラクル1、スカルド1、ソーサラー1、ウォープリースト1、ウィッチ1、ウィザード1 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(エール、蜂蜜酒、ワイン一滴) 距離 接触 目標 接触した物体 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 眼瞼・無効(物体); 呪文抵抗 可(物体) この呪文は一時的に飲用液体(エリクサー、エキス、ポーション、毒を含む)に毒素を吹き込む。術者は魔法の液体と毒に影響を与えるために術者レベル判定に成功しなければならない(DC = 10+魔法の液体のアイテムのレベル、毒の場合DCは毒のセーヴDCに等しい);そうしなければ呪文は失敗する。術者が成功した場合、液体は術者が望むものに応じたフレーバーを帯びるが、飲用への効果は同じである。飲用の影響を受けた液体を吸収したものは呪文のセーヴDCで頑健セーヴィング・スローに成功するか、呪文の残りの持続時間の間攻撃ロール、セーヴ、能力値判定、技能判定に-2のペナルティを受けなければならない。加えて、この呪文の効果下にある魔法の液体または読を識別するための技能判定のDCは5増加する。 フィーンディッシュ・ラス Fiendish Wrath/魔物の憤怒 出典 Plane-Hopper's Handbook 13ページ 系統 心術(強制)[感情、精神作用]; 呪文レベル アルケミスト3、アーケイニスト4、バード3、ブラッドレイジャー3、インヴェスティゲーター3、メスメリスト3、サイキック4、スカルド3、ソーサラー4、サモナー3、アンチェインド・サモナー3、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 同意する生きているクリーチャー1体/3レベル、2つをとってもは30フィート以上離れていてはならない 持続時間 精神集中+1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 影響を受けた各クリーチャーは戦闘の狂乱へと飛び込む。目標は【筋力】と【耐久力】に+2の士気ボーナス、意志セーヴに+1の士気ボーナスを得る。影響を受けたクリーチャーはこの狂乱の間に2回の爪攻撃または2回の素手打撃で敵を攻撃した場合、そのクリーチャーはかきむしり能力を使用してその爪または素手打撃のダメージに【筋力】の1.5倍の追加ダメージを与えることができる。 ファイナル・サクリファイス Final Sacrifice/最後の犠牲 出典 Monster Summoner's Handbook 22ページ 系統 力術; 呪文レベル アンティパラディン3、アーケイニスト3、ブラッドレイジャー2、クレリック3、シャーマン3、ソーサラー3、サモナー2、ウォープリースト3、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 招来したクリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・無効、その後反応・半減(本文参照); 呪文抵抗 可 君は招来されたクリーチャーの召喚のエネルギーを破砕し、激しく爆発させる。目標が頑健セーヴに失敗した場合、即座に殺害され、目標から20フィート以内の全てのクリーチャーは目標を召喚した招来呪文の呪文レベル毎に1d4ポイントのダメージを受ける。 このダメージは、目標が[氷雪]または[水]の副種別を持っている場合は[氷雪]ダメージ、そうでない場合[火炎]ダメージである。この爆発を受けたクリーチャーはこの呪文のDCに対する反応セーヴに成功すると半減ダメージを受ける。ファイナル・サクリファイスはサモナーの幻獣を爆発させることができるが、呪文が幻獣自身のサモナーによって発動されていない限り、幻獣はその頑健セーヴに+4のボーナスを得る。この呪文が幻獣を目標としている場合、幻獣から20フィート以内にいるクリーチャーは1d4+幻獣を制御していたサモナーの術者レベルの半分に等しいダメージを受ける。 ファイアベリー Firebelly/火腹部 出典 Inner Sea Gods 234 ページ、Pathfinder #62 Curse of the Lady's Light 75ページ 系統 防御術; 呪文レベル アーケイニスト1、ブラッドレイジャー1、クレリック1、ドルイド1、ハンター1、インヴェスティゲーター1、オラクル1、パラディン1、ウォープリースト1(トラグ) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 自身 目標 術者 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 反応・半減、本文参照; 呪文抵抗 可 魔法の火が術者の腹部を温め、[火炎]に対する抵抗5を与え、腸を触ると暖かくする(しかし、術者や他のものを害するのに十分なものではない)。標準アクションとして、1d4ポイントの[火炎]ダメージを与える炎の15フィートの円錐形をブレス攻撃することができる(反応・半減。SRは適用される)。このブレス攻撃を使用すると、呪文の残りの持続時間を1分間減少させる。 ファイアー・スニーズ Fire Sneeze/炎のくしゃみ 出典 Goblins of Golarion 28ページ 系統 力術[風、火]; 呪文レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、ドルイド2、ハンター2、インヴェスティゲーター2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(油に浸した唐辛子) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1ラウンド+1ラウンド/2レベル セーヴィング・スロー 反応・半減; 呪文抵抗 可 この呪文は術者に炎のくしゃみをさせ、クリーチャーを燃え上がらせるだけでなく、仰向けにすることもできる。この呪文を発動すると、標準アクションとして各ラウンドくしゃみをしなければならない――この呪文が起動している限り、他の標準アクションを行うことも、全ラウンド・アクションを行うことも出来ない。くしゃみをするたび、長さ10フィートの円錐形の火と風の生成される。この円錐形内に巻き込まれた全てのクリーチャーは2d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける――反応セーヴに成功すると半減ダメージを受ける。反応セーヴに失敗したクリーチャーは即座にDC12の頑健セーヴを行うか、くしゃみによる風で伏せ状態とならなければならない。 ファイアリー・ルーン Fiery Runes/炎のルーン 出典 Melee Tactics Toolbox 30ページ 系統 力術[火]; 呪文レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、ブラッドレイジャー2、ドルイド2、ハンター2、インヴェスティゲーター2、メイガス2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触した近接武器 持続時間 1分/レベルまたはチャージ消費(本文参照) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可(本文参照) 術者は武器に魔法の炎のルーンを込める。武器の使用者が武器による近接攻撃二世呼応した場合、即行アクションとして目標に1d4+1ポイントの[火炎]ダメージを与えるためにルーンをチャージ消費することができる。このダメージはクリティカル・ヒットで倍化しない・目標が呪文抵抗をもつ場合、ルーンをチャージ消費したときにその呪文抵抗に対して術者レベル判定(1d20+術者レベル)でを試みる。ルーンが抵抗された場合呪文は解呪される;そうでない場合、ルーンは通常通りのダメージを与える。 3レベル以降2レベル毎に、ルーンは追加の1d4+1ポイントの[火炎]ダメージを与える(5レベルの時点で2d4+2、7レベルの時点で3d4+3など)。11レベルの時点で最大5d4+5ポイントのダメージとなる。 ファインド・フォールト Find Fault/欠陥探し 出典 Arcane Anthology 24ページ 系統 占術; レベル アーケイニスト3、バード3、ブラッドレイジャー3、インクィジター3、メイガス3、ミーディアム3、オラクル3、サイキック3、シャーマン3、スカルド3、ソーサラー3、ウィッチ3、ウィザード3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 20+術者レベルに等しい結果で適切な〈知識〉技能判定を行ったかのように目標の弱点の多く即座に知る。加えて、次のターン終了までに、クリーチャーに対する最初の近接攻撃または遠隔攻撃ロールは+5の洞察ボーナスを得る。クリーチャーがポリモーフ、変装、または幻術によって隠れており、それを真の姿だと気がついていない場合、この呪文は目標が貫通に失敗した呪文抵抗を持っているかのように失敗する(GMは呪文の失敗の本当の理由を術者に隠蔽するために、術者レベル判定を試みさせてもよい)。 ファイアーズ・フレンド Fire's Friend/炎の友達 出典 Inner Sea Races 220ページ 系統 力術[火炎]; 呪文レベル アルケミスト2、ブラッドレイジャー2、インヴェスティゲーター2、メイガス2(ゴブリン) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(任意のサイズの炎) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1ラウンド/レベル 術者は自身や持っている装備に害を及ぼさないが、他の黒ーチャーや物体にダメージを与える炎で身を包む。炎は松明のように光を放つ。間合いのない近接武器で術者を攻撃したり、術者に組みつき始めたクリーチャーは1d6ポイントの[火炎]ダメージを受け、反応セーヴに成功するか着火されなければならない。クリーチャーは呪文抵抗でダメージを無効化する(そして着火を避ける)ことができる。可燃性の物体やクリーチャーは同じマスで移動を終了すると、そのクリーチャーや物体は反応セーヴに成功しない限り着火しなければならない。 ファイアーウォーカーズ・メディテーション Firewalker's Meditation/炎歩きの瞑想 出典 Divine Anthology 12ページ 系統 防御術[瞑想]; レベル アーケイニスト4、クレリック4、ドルイド4、パラディン3、シャーマン4、ウォープリースト4、ウィザード4 発動時間 1時間 構成要素 音声、物質(400GPの価値のあるお香) 距離 自身 目標 自身 持続時間 24時間あるいはチャージ消費 術者は苦痛を遮断することに心を集中させ、術者の体が他の方法では耐えられないであろう罰に耐えることを可能にする。この呪文の効果下にある間、術者は苦痛を記録し続ける――この感覚がもたらす悪影響に苦しむことはない。例えば、眠っているときに火がついた場合、術者は火のダメージの一部(おそらく全て)がこの呪文によって無効化されたとしても、術者はまだ燃えている痛みから目覚めるだろう。 DR 5/魔法、[火炎]に対する抵抗10、[苦痛]効果に抵抗するためのセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。呪文が合計術者レベル毎に術者レベル毎に10ポイントのダメージを防ぐと(最大100ポイント)、チャージ消費される。呪文の持続時間の間のこの呪文によって与えられるダメージ減少またはエネルギー抵抗の対象となるダメージを受けるとき、DC 10/魔法、[火炎]に対する抵抗30、[苦痛]効果に完全耐性を持つように効果を増加させるために呪文の残りの持続時間を割り込みアクションとして、消費することができる。そうすると、この強化された効果は3ラウンドの間持続する。その後、呪文は終了する。 ファースト・ワールド・リヴィジョンズ First World Revisions/始まりの世界への改訂 出典 Blood of Shadows 11ページ 系統 変成術(ポリモーフ); 呪文レベル アルケミスト2、アンティパラディン3、アーケイニスト3、クレリック2、インヴェスティゲーター2、ミーディアム2、オラクル2、サイキック2、ソーサラー3、ウォープリースト2、ウィッチ2、ウィザード3(ワヤン) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 同意する接触したワヤン 持続時間 24時間(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) この呪文は上記と以下に詳述することを除いて、アンセストラル・レグレッションARGとして機能する。ワヤンは暗視の種族特徴を失いた、代わりに夜目の種族特徴を得る。ワヤンの属性と個性は、変換の影響を受けないが、呪文はアンディテクタブル・アラインメントとして属性を隠す。アンセストラル・レグレッションとは異なり、この呪文は目標にノームに見せるための変装判定に+20のボーナスを得る。ワヤンは自身をノームのようなものに見えるが、ノームとワヤンの違いは十分大きいため、目標を知っている他のワヤンがノームと間違えることはない。 フレイム・スティード Flame Steed/炎の乗馬 出典 Wilderness Origins 28ページ 系統 召喚術(創造); レベル ブラッドレイジャー3、クレリック4、ドルイド4、ハンター4、オラクル4、パラディン4、シャーマン4、ウォープリースト4、ウィッチ4 発動時間 10分 構成要素 音声、動作 距離 0フィート 効果 半ば実在する馬のようなクリーチャー1体 持続時間 1時間/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 不可、本文参照; 呪文抵抗 不可 術者は炎でできた大型の準現実的なクリーチャーを召喚する。下記を除いて、ファントム・スティードのように機能する。 フレイム・スティードは[火炎]に完全耐性を持ち、[強酸][氷雪]、[雷撃]に対する抵抗10を持つ。フレイム・スティードまたはその乗り手が攻撃された場合、フリー/アクションとして、術者のターンに15フィートの円錐形に煙と肺を自動的に吐き出す。円錐形の範囲内の者は頑健セーヴ(呪文DCに等しいDC)に成功するか、範囲から離れたあと1d6ラウンドの間怯え状態とならなければならない。この煙は、視認困難の目的でオブスキュアリング・ミストとして機能する。煙は1ラウンドの間持続する。 フレイミング・オーラ Flaming Aura/燃え盛るオーラ 出典 Pathfinder #91 Battle of Bloodmarch Hills 70ページ 系統 変成術[火]; レベル アーケイニスト4、ブラッドレイジャー4、クレリック4、メイガス4、オラクル4、シャーマン4、ソーサラー4、サモナー4、アンチェインド・サモナー4、ウォープリースト4、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(小さい木炭) 距離 自身 目標 自身(本文参照) 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 不可(無害、本文参照); 呪文抵抗 不可(無害、本文参照) この呪文は術者が自身に火を向けることを可能にする。[火]の副種別を持っていない場合、この呪文は術者[火]の副種別を付与する。既に[火]の副種別を持つ場合、代わりに炎を外側に向けて、自身を中心とする半径10フィートの火のオーラを放つ。オーラの範囲内に入るまたはターンを終了するクリーチャーは頑健セーヴに成功するか1d8ポイントの[火炎]ダメージを受けなければならない。 この呪文の複数回の発動は累積する。一度自分に発動して[火]の副種別を得、次にもう一度発動して炎のオーラを顕現することができる。 フラッシュ・フラッド Flash Flood/鉄砲水 出典 Wilderness Origins 27ページ 系統 召喚術(創造)[水]; レベル アーケイニスト6、ドルイド6、ハンター6、シャーマン6、ソーサラー6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(水で滑らかにした小石) 距離 60フィート 範囲 円錐形の爆発 持続時間 瞬時と1ラウンド/レベル;本文参照 セーヴィング・スロー 反応・不完全、本文参照; 呪文抵抗 不可 術者は、経路にいるすべてのクリーチャーを打ち砕き、目標の範囲を氾濫させたままにする動きの速い波を呼び起こす。範囲内の各クリーチャーは反応セーヴに成功するか、2術者レベルごとに1d6ポイントの殴打ダメージを受けなければならない(最大10d6)。波はまた、その効果の範囲内のあらゆるサイズのすべてのクリーチャーに対して突き飛ばしの戦技を試みる。1回の戦技判定を試み、その結果を範囲内の各クリーチャーに適用する。この突き飛ばしのCMBは術者レベルに【知力】、【判断力】、【魅力】のいずれか高いものを加えた値に等しい。この突き飛ばしの試みは、機会攻撃を誘発しない。 円錐形の覆われた範囲は、術者レベル毎に1ラウンドの間浸水したままである。陸上で発動する場合、その範囲を深い沼地として扱う。水辺に発動すると、影響を受ける範囲内の水位が5フィート増加する。 フラッシュ・フォワード Flash Forward/未来転位 出典 Magic Tactics Toolbox 5ページ 系統 召喚術(瞬間移動); 呪文レベル アルケミスト4、アンティパラディン4、アーケイニスト5、バード4、ブラッドレイジャー4、インクィジター4、インヴェスティゲーター4、メイガス4、ミーディアム4、オカルティスト4、パラディン4、サイキック5、スカルド4、ソーサラー5、ウィザード5 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰(クロックワークのちょっとした装備1つ) 距離 自身 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 不可(無害); 呪文抵抗 不可 術者は時間の法則を欺き、元の位置に戻る前に戦闘に入る。この呪文を発動するアクションの一部として、術者は敵に対して突撃攻撃を行う。この突撃攻撃は通常通り地形、障害物、機会攻撃、攻撃ロール、ダメージ・ロールを考慮する。突撃アクションの終了時に、フリー・アクションとして術者は即座に元いた場所に瞬間移動する。このアクション中に術者によって引き起こされた、または術者が受けたダメージや状態も現実のものであり、術者が元いた場所に戻ったときも残り続ける。 フレッシュカードル Fleshcurdle/肉の凝固 出典 Inner Sea Magic 55ページ 系統 変成術(ポリモーフ); 呪文レベル アーケイニスト2、レッド・マンティス・アサシン2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質 (漬けた肉の切れ端) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 生きているまたはアンデッド・クリーチャー1体 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 術者の目標のクリーチャーの肉を歪ませ、変色させ、奇形となり機能を損なわせる。この呪文を発動するとき、目標に与える3つの種類の効果のいずれか1つを選択しなければならない――「移動」、「攻撃」、「防御」 攻撃/Attacks:クリーチャーの肉体攻撃の1つは、攻撃とダメージ・ロールに対して-2のペナルティを受け、クリティカル・ヒットの可能域は20の出目に対してのみとなり、クリティカル・ヒットが確定したとき2倍のダメージのみを与える。 防御/Defense:クリーチャーの外皮ボーナスは-4減少する。最小の外皮ボーナスは+0である。 移動/Movement:クリーチャーの移動速度のうち1つ(術者が選択する)が半減する。 ほとんどのアンデッドはフレッシュカードルに対して感受性があるが、不定形のクリーチャーと肉体を持たないクリーチャー(エレメンタル、ウーズ、植物、ガス状、非実体、スケルトンなどのクリーチャー)は完全耐性を持つ。 神話級フレッシュカードル Fleshcurdle/肉の凝固 出典 Mythic Origins 12 ページ 元呪文 フレッシュカードル 術者は1つの効果の代わりに2つの効果を選択することも、1つの効果を強化することを選択することもできる。攻撃に対する効果を強化すると、クリーチャーの肉体攻撃全てが影響を受ける。防御に対する効果を強化すると、外皮ボーナスに対するフレッシュカードルの通常の効果に加えて、クリーチャーに対するクリティカル確定ロールに+4のボーナスを得る。移動の効果を強化すると、クリーチャーの移動速度はすべて半減する。 増強(第6階梯):目標が受けている効果を2つを強化済みで選択するために、神話パワーを2回分消費することができる。 フレッシュウォーピング・スウォーム(ドラウ) Fleshwarping Swarm(Drow)/フレッシュウォープ化の群れ 出典 Inner Sea Races 220ページ 系統 召喚術(召喚); レベル アーケイニスト3、ソーサラー3、サモナー3、ウィッチ3(ドラウ) 発動時間 1ラウンド 構成要素 音声、動作、物質/信仰(正方形の赤い布) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果 バッド、ラット、またはスパイダーのスウォーム1体 持続時間 精神集中+2ラウンドと1時間/レベル(本文参照) セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可 この呪文はサモン・スウォームとして機能するが、スウォームのわずらわすに対するセーヴィング・スローに失敗した生きているクリーチャーとアンデッド・クリーチャーは身体が変形しやすくなり、手足がねじれて痙攣していることに気がつく。そのようなクリーチャーは1時間/術者レベルの間、【敏捷力】と変成術呪文に対するセーヴィング・スローに-4のペナルティを受ける。 フリーティング・ディフレクト Fleeting Defect/つかの間の欠陥 出典 Black Markets 31ページ 系統 変成術; 呪文レベル アーケイニスト2、バード2、ブラッドレイジャー2、メイガス2、スカルド2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 破損状態でない固体の物体1つまたは人造1体 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効(無害、物体)本文参照; 呪文抵抗 不可 1つの物体に一時的に破損状態を得させる。目標はその組成に関係なく、術者レベル毎に最大10ポンドの重量の1つの固体の物体でなければならない。設置してある物体には頑健セーヴが許可される。この呪文が終了すると、物体は元の品質に戻る。この呪文の効果下にある間に破壊されたアイテムはこの呪文が終了しても破壊されたままである。 この呪文は自律行動させる力を妨害するために、1体の人造に発動することもできる。セーヴィング・スローに失敗した人造は、呪文の持続時間の間、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定、能力値判定に、-2の状況ペナルティを受ける。 フリーティング・メモリー Fleeting Memory/つかの間の記憶 出典 Black Markets 24ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; レベル アーケイニスト4、バード3、スカルド3、ソーサラー4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・不完全; 呪文抵抗 可 目標の記憶にギャップを作り、この呪文を発動した瞬間から完全に持続時間が終了する瞬間までに起こったことを目標が覚えないようにする。フリーティング・メモリーはその持続時間が終了するまで、目標の記憶を消去はしないため、目標は呪文の持続時間が終了するまで、前のラウンドのことを記憶できる。術者が解除するか解呪されたなどで、呪文が途中で終了した場合、呪文は目標の記憶に影響を与えることなく消える。 目標が呪文のセーヴに成功したか否かに関わらず、目標は術者が呪文を発動したことを忘れる。 マス・フリーティング・メモリー Fleeting Memory, Mass/集団つかの間の記憶 出典 Black Markets 25ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; レベル アーケイニスト8、バード6、スカルド6、ソーサラー8、ウィザード8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体/レベル、どの2体も30フィートを超えて離れていてはならない 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・不完全; 呪文抵抗 可 複数のクリーチャーに影響を及ぼすことを除き、フリーティング・メモリーとして機能する。 3.5 Materialフレッシュ・トゥ・ウーズ Flesh to Ooze/肉を粘体に 出典 Dungeon Denizens Revisited 19ページ 系統 変成術[ポリモーフ]; 呪文レベル アーケイニスト6、ソーサラー6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(100gpの価値のある錬金術試薬) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 1体のクリーチャーあるいは下記参照 持続時間 永続 セーヴィング・スロー 頑健・不可、意志部分的・下記参照; 呪文抵抗 不可 これは目標が粘体になることを除きベイルフル・ポリモーフと同様に機能する。3HD以下のクリーチャーはグレイ・ウーズに、4~9HDはゼラチナス・キューブ あるいはオーカー・ジェリーに、10HD以上はブラック・プディングになる。あるいはクリーチャーの代わりに、十分大量の不活性な肉を目標とするかもしれず、それは術者の選択した粘体になる(ストーン・トゥ・フレッシュ呪文を用いて作成されるように)。 目標の装備品はこの呪文で変化しないので、いかなるアイテムも粘体の身体の下あるいは範囲内に落ち、それはアイテムが破壊されることを意味するかもしれない。粘体に分裂の能力があるならば、分裂した粘体はクリーチャーの元のアイデンティティを保持し(クリーチャーの記憶あるいは元に戻す目的で)、その種別の通常の精神を持たない粘体となる。 フリーティング・メモリー Fleeting Memory/一時的記憶 出典 Black Markets 24ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; レベル アーケイニスト4、バード3、スカルド3、ソーサラー4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果 クリーチャー1体 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・部分的; 呪文抵抗 可 目標の記憶にギャップを作り、この呪文を発動した瞬間から持続時間が完全に終了するまでに起こった一掃しないため、目標は呪文の持続時間が終了するまで、前のラウンドを記憶していることはできる。術者が解除するか呪文が解呪されたなど、呪文が途中で終了した場合、目標の記憶に影響を与えることなく消える。 目標がセーヴに成功したか否かに関わらず、目標は術者が呪文を発動したことを忘れる。 マス・フリーティング・メモリー Fleeting Memory, Mass/集団一時的記憶 出典 Black Markets 24ページ 系統 心術(強制)[精神作用]; レベル アーケイニスト8、バード6、スカルド6、ソーサラー8、ウィザード8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 効果 クリーチャー1体/レベル、いずれも30フィート以上離れていてはならない 持続時間 1ラウンド/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・部分的; 呪文抵抗 可 この呪文は、複数のクリーチャーに影響を与えることを除きフリーティング・メモリーとして機能する。 フレクシル・カース Flexile Curse/捻じ曲げの呪い 出典 Magic Tactics Toolbox 21ページ 系統 変成術[呪い]; 呪文レベル アーケイニスト5、バード3、クレリック5、インクィジター3、オラクル5、サイキック5、ソーサラー5、ウォープリースト5、ウィッチ3、ウィザード5 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 永続的 セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 術者は鎧と盾(もしあれば)を劣化させる枯れたオーラで目標を呪う。これにより、目標が着用している鎧または盾の硬度、鎧ボーナス、および強化ボーナスが1減少する。目標が鎧または盾を着用している時間ごとに、硬度、鎧ボーナス、および強化ボーナスが追加で1減少する。鎧または盾の硬度が0になった場合、そのアイテムを着用しているときに呪いの目標が攻撃されると、20%の確率で破損状態となる。鎧または盾の魔法の強化ボーナスが0に減少した場合、鎧または盾が持っていた他の特殊能力は失われる。 目標が鎧または盾を取り除くと(破損状態であったり、すべての教科ボーナスがなくなった場合でも)、鎧または盾は2時間に1の割合で、その硬度、鎧ボーナス、および強化ボーナスを取り戻しす。この呪いによって破損した鎧または盾が全硬度を取り戻した場合破損状態ではなくなる。特殊能力を失った魔法の鎧または盾はその強化ボーナスが完全に回復したときに取り戻す。 訳注:鎧ボーナスとあるが、ACへの鎧または盾ボーナスのことと思われる(呪文リストの記述と異なっているため)。 フラリー・オヴ・スノウボールズ Flurry Of Snowballs/雪玉の突風 出典 Pathfinder #67 The Snows of Summer 72ページ、People of the North 26ページ 系統 力術[氷雪、水]; 呪文レベル アーケイニスト2、ドルイド2、ハンター2、メイガス2、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 30フィート 範囲 円錐形の爆発 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 反応・半減; 呪文抵抗 不可 術者は敵に向かって激しくぶつかる雪玉の突風を放つ。範囲内にいるすべてのクリーチャーは氷の球を浴びせつけられ、4d6ポイントの[氷雪]ダメージを受ける。 フールズ・ゴールド Fool's Gold(AA)/愚者の金貨 出典 Arcane Anthology 20ページ 系統 変成術; レベル アルケミスト1、アンティパラディン1、アーケイニスト2、バード1、インヴェスティゲーター1、メスメリスト1、オカルティスト2、サイキック1、シャーマン2、スカルド1、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、焦点(5GPの価値のある金塊) 距離 接触 目標 接触した金貨1枚/レベル 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効(物体、本文参照);呪文抵抗 可 術者はこの呪文を1枚以上の金貨に発動する。これにより、その金貨を持っている者は術者の魔法に対してより脆弱になる。これらの金貨を1枚以上所持しているクリーチャーは最初にそのクリーチャーが、術者が作成した呪文、擬似呪文能力、超常能力に対するセーヴィング・スローを試みるように強制されたとき、意志セーヴィング・スローを試みなければならない(これは呪文のセーヴDCである)。クリーチャーが失敗した場合、金貨を所持している限り、魔法の効果に対するすべてのセーヴィング・スローに-2のペナルティを受ける。さらに無害ではない持続時間を持つ術者の魔法の能力に対するセーヴィング・スローに失敗した場合、そのクリーチャーへの持続時間は2倍になる。 フールズ・テレポート Fool's Teleport/愚者の瞬間移動 出典 Occult Origins 13ページ 系統 幻術(幻覚); 呪文レベル アーケイニスト4、ソーサラー4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声 距離 自身と接触 効果 自身と接触した同意する他のクリーチャー 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 不可 この呪文は、インヴィジビリティとして術者を即座に見えなくするが、瞬間移動したかのように見える視覚的および聴覚的表示を作成する。3術者レベル毎に1体の追加の中型以下のクリーチャーまたはそれに相当するものに影響を与えることができる(大型クリーチャーは中型クリーチャー2体、超大型クリーチャーは中型クリーチャー4体と数える)。影響を受けるすべてのクリーチャーは互いにコンタクトしている必要があり、それらのクリーチャーの少なくとも1体が術者とコンタクトしている必要がある。 見ている者は〈呪文学〉判定に成功してこの呪文を識別した場合、幻術と相互作用しているかのように即座に意志セーヴィング・スローを試みることができる。意志セーヴに成功すると、観察者はフールズ・テレポートを正しく識別できる。失敗した場合、この呪文をディメンジョン・ドア、テレポートまたは類似の召喚術魔法と認識する。意志セーヴに成功しても不可視状態が無効化されることはない。 フォース・アンカー Force Anchor/力場の錨 出典 Undead Slayer's Handbook 26ページ 系統 召喚術(創造)[力場]; 呪文レベル アーケイニスト3、インクィジター2、メイガス2、ソーサラー3、サモナー2、アンチェインド・サモナー2、ウィザード3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(ねじれた爪) 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 効果 力場の錨1つ 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 遠隔接触攻撃が成功すると、即座に目標を串刺しにする純粋な力場の錨を召喚する。命中した場合、攻撃は2術者レベル毎に1d4ポイントの[力場]ダメージを与え(最大5d4)、錨は目標の胴体にしっかりと固定される。錨は重さを持たないが、その広いいかりつめは目標がクリーチャーのサイズより小さい空間を移動するのを防ぐ。また錨は、非実体の目標が固体の物体を移動するのを防ぐ。目標が別のクリーチャーによって占められているマスを移動するとき、そのマスの占有者が目標の味方であっても、移動を計算するためにそのマスは2マスとして数える。 フォースド・ミューテーション Forced Mutation/突然変異の強制 出典 People of the Wastes 29ページ 系統 変成術; レベル アーケイニスト3、クレリック3、インクィジター3、メイガス3、オカルティスト3、オラクル3、ソーサラー3、ウォープリースト3、ウィッチ3、ウィザード3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(放射性粘土の小片) 距離 接触 効果 接触した生きているクリーチャー 持続時間 1ラウンド/レベル セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可 目標のクリーチャーの体はねじれて歪んで、グロテスクな姿に形を変える。変形のために、クリーチャーは【耐久力】と【魅力】に-4のペナルティを受ける。クリーチャーはミュータントの後天性テンプレートのリストから以下の畸形の1つを得る(術者が選択する):盲目、聴覚喪失、脆い、砕けた心、足萎え、劣った能力(【筋力】、「敏捷力」、【知力】、【判断力】から術者が選択する)、痙攣、使えない腕。畸形はミュータントのテンプレートに記載しているすべての制限の対象となる(例えば、この呪文は基本移動速度が20フィートより遅いクリーチャーに足萎えの畸形を付与することはできない)。 フォースフル・ストライク Forceful Strike/力場の打撃 出典 Inner Sea Magic 55ページ 系統 力術[力場]; 呪文レベル クレリック4、インクィジター4、メイガス4、オラクル4、パラディン4、ウォープリースト4 発動時間 1即行アクション 構成要素 音声、動作 距離 接触または近接武器の間合い内 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・不完全; 呪文抵抗 可 近接武器、素手打撃、または肉体攻撃でクリーチャーを攻撃して、衝撃的な力場の爆発を解き放つためにこの呪文を発動する。打撃から通常の武器ダメージを与えますが、術者レベル毎に1d4ポイント(最大10d4)に等しい追加の[力場]ダメージも与える。打撃の力場は、目標を後方に押しやるのにも十分かもしれません。目標が押しやられているかを判断するために、術者レベルに等しいボーナス戦技判定を行い、攻撃されたクリーチャーに対する突き飛ばしの試みを解決する。このフリーの突き飛ばしの結果として術者が移動することはないが、目標のCMDを超えると、目標を突き飛ばすことができる。頑健セーヴに成功すると、[力場]ダメージが半減され、突き飛ばし効果は無効化される。 フォース・ソード Force Sword/力場の剣 出典 Arcane Anthology 8 ページ 系統 力術[力場]; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2、オカルティスト2、サイキック2、スピリチュアリスト2、ブラッドレイジャー2、メイガス2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 0フィート 効果 力場でできた剣状の武器1つ 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可 術者は純粋な力場でできた+1ロングソードを作り出す。これは他のロングソードのように、術者もしくは他のクリーチャーが装備することができる。8レベルの時点で、この剣は+2ロングソードとして機能する。13レベルの時点で、この剣は+3ロングソードとして機能する。力場の剣は物理的な攻撃によって攻撃されたり傷つけられることはないが、ディスペル・マジック、ディスインテグレイト、スフィアー・オヴ・アニヒレイション、ロッド・オヴ・キャンセレイションの効果は受ける。 術者がソードで攻撃するクリーチャーに呪文抵抗があるならば、最初にフォース・ソードで打つときに術者は術者レベル判定を試みなければならない(1d20+術者レベル)。判定に失敗すると、呪文は解呪される。成功すると、武器は呪文の持続時間のそのクリーチャーに通常の完全な影響を及ぼす。 フォアテル・フェイラー Foretell Failure/失敗の予言 出典 Arcane Anthology 24ページ 系統 占術; 呪文レベル アーケイニスト5、バード4、オカルティスト5、オラクル4、サイキック4、スカルド4、ソーサラー5、ウィッチ4、ウィザード5 発動時間 1即行アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 瞬時 この呪文は、技能判定、攻撃ロール、能力値判定など、d20ロールを必要とするアクションを行う前に発動する。アクションは、1ラウンドで完了できるものでなければならない。この呪文は、関係するd20ロールで10以上をロールした場合に、アクションが成功するかどうかを魔法で知らせる。そのような状況でアクションが成功する場合、アクションを行わなければならない。アクションが成功しない場合、別のアクションを行うことができる。 フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンI Form of the Alien Dragon I/異界のドラゴンの姿I 出典 Legacy of Dragons 29ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アルケミスト6、アーケイニスト6、メイガス6、サイキック7、ソーサラー6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 術者は中型のエソテリック・ドラゴンまたはアウター・ドラゴンとなる。サイキックは、エソテリック・ドラゴン(アストラル、ドリーム、ナイトメア、またはオカルト)の姿のみ選択できる。【筋力】に+4のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+2のサイズ・ボーナス、+4の外皮ボーナス、60フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの暗視、ブレス攻撃、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する抵抗を得る。また、1回の噛みつき攻撃(1d8)、2回の爪攻撃(1d6)、および2回の翼攻撃(1d4)を得る。ブレス攻撃と抵抗はドラゴンの種類によって異なる。ブレス攻撃はこの呪文を発動するごとに1回だけ使用できる。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、6d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。加えて、以下に示すように、一部のドラゴンは追加の能力を得る。 アストラル・ドラゴン:[力場]の30フィートの円錐形(ダメージダイスはd8の代わりにd4となる)、念術弾性(Pathfinder RPG Bestiary 5 297ページ)。 ドリーム・ドラゴン:[雷撃]の30フィートの円錐形、夢の要塞、夢視(Bestiary 5 90ページ)。 エーテリック・ドラゴン:[力場]の30フィートの円錐形(ダメージダイスはd8の代わりにd4となる)、ガシアス・フォーム(ラウンドの間移動アクション以外のアクションを行わない場合のみ、フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンの発動毎に1ラウンド/術者レベルの間のみ)。 ルナー・ドラゴン:[氷雪]の60フィートの直線、[氷雪]に対する抵抗20、穴掘り移動速度20フィート。 ナイトメア・ドラゴン:[強酸]の30フィートの円錐形、暗闇を見通す、[精神作用]効果に対するセーヴ+4。 オカルト・ドラゴン:[氷雪]または[火炎]の30フィートの円錐形、[悪]の呪文または効果に対するセーヴィング・スローに+4の抵抗ボーナス、ACへの外皮ボーナスを+6に増加。 ソーラー・ドラゴン:[火炎]の60フィートの直線、[火炎]に対する抵抗30、[氷雪]に対する脆弱性。 タイム・ドラゴン:[雷撃]の30フィートの円錐形、[氷雪]に対する抵抗20、イニシアチブ判定に+4のボーナス。 ヴォイド・ドラゴン:[氷雪]の30フィートの円錐形、[氷雪]に対する抵抗20、[感情]呪文と効果に対するセーヴに+4ボーナス。 ヴォーテックス・ドラゴン:[火炎]の30フィートの円錐形、[火炎]に対する抵抗30、[氷雪]に対する脆弱性。 フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンII Form of the Alien Dragon II/異界のドラゴンの姿II 出典 Legacy of Dragons 30ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アーケイニスト7、サイキック8、ソーサラー7、ウィザード7 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 この呪文は、大型のエソテリック・ドラゴンまたはアウター・ドラゴンとなる事ができるようになることを除いて、フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンIとして機能する。サイキックは、エソテリック・ドラゴン(アストラル、ドリーム、ナイトメア、またはオカルト)の姿のみ選択できる。術者は次の能力を得る:【筋力】に+6のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+4のサイズ・ボーナス、+6の外皮ボーナス、90フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの暗視、ブレス攻撃、ダメージ減少 5/魔法、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する抵抗。また、1回の噛みつき攻撃(2d6)、2回の爪攻撃(1d8)、1回の尾の打撃(1d8)、および2回の翼攻撃(1d6)を得る。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、8d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。直線のブレス攻撃は80フィートの直線に増加し、円錐形のブレス攻撃は40フィートの円錐形に増加する。 フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンIII Form of the Alien Dragon III/異界のドラゴンの姿III 出典 Legacy of Dragons 30ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アーケイニスト8、サイキック9、ソーサラー8、ウィザード8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 この呪文は、超大型のエソテリック・ドラゴンまたはアウター・ドラゴンとなる事ができるようになることを除いて、フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンIIとして機能する。サイキックは、エソテリック・ドラゴン(アストラル、ドリーム、ナイトメア、またはオカルト)の姿のみ選択できる。術者は次の能力を得る:【筋力】に+10のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+8のサイズ・ボーナス、+8の外皮ボーナス、120フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの非視覚的感知、120フィートの暗視、ブレス攻撃、ダメージ減少 5/魔法、畏怖すべき存在(DC = この呪文のDC)、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する完全耐性(フォーム・オヴ・ジ・エイリアン・ドラゴンIでの種別がいずれかのボーナスまたは抵抗を与える)。また、1回の噛みつき攻撃(2d8)、2回の爪攻撃(2d6)、2回の翼攻撃(1d8)、および1回の尾の打撃(2d6)を得る。ブレス攻撃は何回でも使用できるが、使用の合間に1d4ラウンド待たなければならない。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、12d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。直線のブレス攻撃は100フィートの直線に増加し、円錐形のブレス攻撃は50フィートの円錐形に増加する。 フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンI Form of the Exotic Dragon I/異国のドラゴンの姿I 出典 Legacy of Dragons 30ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アルケミスト6、アーケイニスト6、ドルイド7、インヴェスティゲーター6、ソーサラー6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 術者は中型のインペリアル・ドラゴンまたはプライマル・ドラゴンとなる。ドルイドは、プライマル・ドラゴン(ブライン、クラウド、クリスタル、マグマ、またはアンブラル)の姿のみ選択できる。【筋力】に+4のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+2のサイズ・ボーナス、+4の外皮ボーナス、60フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの暗視、ブレス攻撃、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する抵抗を得る。また、1回の噛みつき攻撃(1d8)、2回の爪攻撃(1d6)、および術者がインペリアル・ドラゴンの姿となる場合は1回の突き刺し攻撃(1d8)または術者がプライマル・ドラゴンの姿となる場合は2回の翼攻撃(1d4)を得る。ブレス攻撃、抵抗、その他の利益はドラゴンの種類によって異なる。ブレス攻撃はこの呪文を発動するごとに1回だけ使用できる。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、6d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。加えて、以下に示すように、一部のドラゴンは追加の能力を得る。 ブライン・ドラゴン:[強酸]の60フィートの直線、[強酸]に対する抵抗20、水泳移動速度60フィート クラウド・ドラゴン:[雷撃]の30フィートの円錐形、[雷撃]に対する抵抗20、水泳移動速度40フィート クリスタル・ドラゴン:[音波]の30フィートの円錐形(ダメージ・ダイスはd8の代わりにd6となる)、[音波]に対する抵抗20、穴掘り移動速度20フィート フォレスト・ドラゴン:刺突の30フィートの円錐形、穴掘り移動速度20フィート、登攀移動速度30フィート マグマ・ドラゴン:[火炎]の30フィートの円錐形、[火炎]に対する抵抗30、[氷雪]に対する脆弱性 シー・ドラゴン:[火炎]の30フィートの円錐形、[雷撃]に対する抵抗20、水泳移動速度40フィート スカイ・ドラゴン:[雷撃]の30フィートの円錐形、[雷撃]に対する抵抗20、飛行移動速度の機動性が標準に強化される。 ソヴリン・ドラゴン:[音波]の30フィートの円錐形(ダメージ・ダイスはd8の代わりにd6となる)、13+呪文レベルに等しい呪文抵抗 アンブラル・ドラゴン:負のエネルギーの30フィートの円錐形(ダメージ・ダイスはd8の代わりにd6となる;アンデッド・クリーチャーを治癒しない)。[氷雪]に対する抵抗20、[即死]効果に対するセーヴに+4 アンダーワールド・ドラゴン:[火炎]の30フィートの円錐形、[火炎]に対する抵抗20、[氷雪]に対する脆弱性、穴掘り移動速度20フィート フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンII Form of the Exotic Dragon II/異国のドラゴンの姿II 出典 Legacy of Dragons 31ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アーケイニスト7、ドルイド8、ソーサラー7、ウィザード7 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 この呪文は、大型のエソテリック・ドラゴンまたはアウター・ドラゴンとなる事ができるようになることを除いて、フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンIとして機能する。ドルイドは、プライマル・ドラゴン(ブライン、クラウド、クリスタル、マグマ、またはアンブラル)の姿のみ選択できる。術者は次の能力を得る:【筋力】に+6のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+4のサイズ・ボーナス、+6の外皮ボーナス、90フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの暗視、ブレス攻撃、ダメージ減少 5/魔法、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する抵抗またはその他のボーナス。また、1回の噛みつき攻撃(2d6)、2回の爪攻撃(1d8)、1回の尾の打撃(1d8)、および術者がインペリアル・ドラゴンの姿となる場合は1回の突き刺し攻撃(2d6)または術者がプライマル・ドラゴンの姿となる場合は2回の翼攻撃(1d6)を得る。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、8d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。直線のブレス攻撃は80フィートの直線に増加し、円錐形のブレス攻撃は40フィートの円錐形に増加する。 フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンIII Form of the Exotic Dragon II/異国のドラゴンの姿III 出典 Legacy of Dragons 31ページ 系統 変成術(ポリモーフ); レベル アーケイニスト8、ドルイド9、ソーサラー8、ウィザード8 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(想定するドラゴン種別の鱗) 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 本文参照; 呪文抵抗 不可 この呪文は、超大型のエソテリック・ドラゴンまたはアウター・ドラゴンとなる事ができるようになることを除いて、フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンIとして機能する。ドルイドは、プライマル・ドラゴン(ブライン、クラウド、クリスタル、マグマ、またはアンブラル)の姿のみ選択できる。術者は次の能力を得る:【筋力】に+10のサイズ・ボーナス、【耐久力】に+8のサイズ・ボーナス、+8の外皮ボーナス、120フィートの飛行移動速度(貧弱)、60フィートの非視覚的感知、120フィートの暗視、ブレス攻撃、ダメージ減少 5/魔法、畏怖すべき存在(DC = この呪文のDC)、1つのエネルギーまたは効果の形態に対する完全耐性(フォーム・オヴ・ジ・エキゾチック・ドラゴンIでの種別がいずれかのボーナスまたは抵抗を与える)。また、1回の噛みつき攻撃(2d8)、2回の爪攻撃(2d6)、1回の尾の打撃(2d6)を得る。および術者がインペリアル・ドラゴンの姿となる場合は1回の突き刺し攻撃(2d8)または術者がプライマル・ドラゴンの姿となる場合は2回の翼攻撃(1d8)を得る。ブレス攻撃は何回でも使用できるが、使用の合間に1d4ラウンド待たなければならない。すべてのブレス攻撃は、特に明記されていない限り、12d8ポイントのダメージを与え、反応セーヴで通常のダメージを半減する。直線のブレス攻撃は100フィートの直線に増加し、円錐形のブレス攻撃は50フィートの円錐形に増加する。 フォーチュンズ・パス Fortune's Path/幸運の道 出典 Disciple's Doctrine 10ページ 系統 占術; レベル アーケイニスト3、バード2、クレリック3、オラクル3、スカルド2、ソーサラー3、ウォープリースト3、ウィザード3 発動時間 10分 構成要素 音声、動作、物質(50GPの価値のあるお香)、焦点(少なくとも100GPの価値のある銀鏡) 距離 自身 目標 自身 持続時間 瞬時 近い将来の出来事を予測する。この呪文を発動した後、予告された出来事の光景が鏡に現れる。以下にあるようにd%をロールし術者レベルを加えて(最大+10)、この呪文が返答する結果を決定する。 d% 結果 1~15 鏡が濁っている。 具体的なことは何も予見していない。 16~35 76〜100の結果で説明されている大きな出来事と同様の大きな出来事を不正確に予測する。 36~50 知人との偶然の出会い、興味はあるが適用できない情報の発見、ちょっとした運が左右するゲームでの勝利など、コンテキストなしで次の週に発生する可能性のある小さな出来事を正確に予測する。 あるいは、子供の誕生や構造が不十分な建造物の崩壊など、発生する可能性が非常に高い出来事を予測する。 51~75 学術的、戦闘、家庭内、政治、専門的、ロマンティック、社会亭、旅行など幅広いカテゴリで、次の週に起こる一般的にポジティヴあるいはネガティブな出来事を正確に予測する。 予測の詳細は、過去1週間の行動が出来事にどのように影響したかを判断するのに十分なコンテキストを提供する必要しなければならない。 76~100 次の週に起こりそうな大きな出来事を正確に予測する。例えば、敵の待ち伏せ、求められている情報の発見、悪天候が原因で大幅な移動の遅れなどを予見できる(ただし、この呪文では出来事の正確な詳細はわからない)。GMの裁量により、その出来事の場所が描かれる場合もある。 フラクション・オヴ・ヒール・アンド・ハーム Fractions of Heal and Harm/治癒と致傷の分配 出典 Inner Sea Gods 234ページ、Pathfinder #41 The Thousand Fangs Below 73ページ 系統 変成術; 呪文レベル アーケイニスト3、バード3、ブラッドレイジャー3、クレリック3、オラクル3、レッド・マンティス・アサシン3、スカルド3、ソーサラー3、ウォープリースト3、ウィザード3(ネサス) 発動時間 1即行アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 瞬時 この呪文は、術者が発動した次の呪文の一部に魔法を導き、術者を治癒する術者が発動した次の3レベル以下の瞬時の範囲ダメージ呪文は75%しかダメージを与えないが、その呪文のダメージの残りの25%に等しいヒット・ポイントを術者に与える。例えば、この呪文を発動した後に通常40ヒット・ポイント・ダメージを与えるファイアーボールをつづける場合、ファイアーボールは代わりに30ヒット・ポイント・ダメージを与え、10ヒット・ポイントを回復する。この呪文の影響を受ける呪文は次のターン終了時までに発動されなければならない。この呪文はダメージを与えない呪文や3レベルよりも高い呪には影響しない。この治癒術者がキュアまたはインフリクト呪文の影響を受けたかのように扱い(術者を治癒する方で)、キュアまたはインフリクト呪文の呪文レベルに関連する効果の目的で、範囲に影響を与える呪文と同じ呪文レベルとして扱われる。 フリーダムズ・トースト Freedom's Toast/自由への乾杯 出典 Inner Sea Gods 234ページ 系統 召喚術(瞬間移動); レベル アーケイニスト4、バード5、クレリック5、インクィジター5、オラクル5、スカルド5、ソーサラー4、ウォープリースト5、ウィザード4(カイデン・カイリーエン) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(フラゴンに入った少量のエール) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 術者が細口酒びんを持ち上げて自由に乾杯すると、目標はその位置から15フィート以内の術者が選択した空間に移動するが、その空間は自分の視線の範囲内になければならない。発動時に目標が伏せ状態であった場合、目的地に到着した時点で目標が立っているようにすることができる。加えて、対象が非魔法のロープや手枷などの拘束具で縛られていた場合、それらの拘束具は目標とともに移動せず、目標はそれらの拘束具から事実上解放される。目標が魔法の拘束を受けている場合、その拘束の術者レベルに応じたDCの術者レベル判定に成功すれば(DC = 11 + 拘束している魔法のアイテムまたは呪文の術者レベル)、それらの拘束を無視して目標と共に移動させることができる。 フリー・スピリット Free Spirit/自由な精神 出典 Inner Sea Temples 23ページ 系統 防御術; レベル バード3、クレリック3、ドルイド3、ミーディアム3、オラクル3、シャーマン3、スカルド3、スピリチュアリスト3、ウォープリースト3、ウィッチ3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベル この呪文を使用すると、カイデン・カイリーエンの哲学の本質を伝えることができ、フリーダム・オヴ・ムーヴメントの利益が得られ、[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスが与えられる。呪文は術者を酔わせる。呪文の持続時間の間、術者は攻撃ロール、能力値判定、技能判定、精神集中判定に-2のペナルティを受ける。どういうわけか、これらのペナルティを取り除くあるいは回避すると、呪文の持続時間が終了する。 フリー・スイム Free Swim/自由な泳ぎ 出典 Aquatic Adventures 59ページ 系統 防御術; レベル アルケミスト3、バード3、クレリック3、ハンター3、インクィジター3、インヴェスティゲーター3、ミーディアム3、メスメリスト3、オカルティスト3、オラクル3、サイキック3、レンジャー3、スカルド3、スピリチュアリスト3、ウォープリースト3 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(目標に結び付けられている昆布の紐)、信仰 距離 接触 目標 接触したクリーチャー 持続時間 10分/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 可(無害) 目標はフリーダム・オヴ・ムーヴメントの効果下にあるかのように、水中戦闘に伴い通常のペナルティなく、通常通り水中を移動して攻撃することができる。ただし、組みつき、麻痺、目標は移動を妨げる魔法の効果(ソリッド・フォッグ、スロー、ウェブなど)に対する保護は得ない。 フリジット・ソウルズ Frigid Souls/凍てつく魂 出典 Haunted Heroes Handbook 27ページ 系統 死霊術(霊障)[感情、恐怖、精神作用]; レベル アーケイニスト4、クレリック4、ドルイド4、ハンター3、オラクル4、レンジャー3、シャーマン4、ソーサラー4、ウォープリースト4、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(血まみれのつらら) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 範囲 5フィート立方1つ/レベル 持続時間 1時間/レベル(解除可) セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可 術者は凍った環境に対するイリセン人の明白な恐怖と、残酷なヤドヴィガ大君主を、寒さに対する防御を枯渇させる霊障に利用する。影響を受けた範囲に入るクリーチャーは、意志セーヴに成功するか、[氷雪]ダメージや寒い気候に対する抵抗や保護を提供する防御術効果に対して11+術者レベルに等しい呪文抵抗を得なければならない。この呪文抵抗を自発的に下げることはできない。割り込みアクションとして30分ごとに1回、霊障は、クリーチャーが霊障が起動する前、または霊性によって課せられた呪文抵抗を迂回することに成功したとしても、影響を受けた範囲内のクリーチャーが[氷雪]に対してほ現在保護している起動している防御術効果に対して解呪判定を試みる(1d20+術者の術者レベル判定)。複数の保護を持つクリーチャーに対して、この解呪判定は最も高いレベルの防御術効果からはじめリストの下のレベルに向かって行う。霊障が解呪判定を試みるたび、そのラウンド中に呪文の霊障のような発現が発生する。 霊障のデータ 感知 〈知覚〉 DC25 (凍った手が触れたような痛烈な寒さを感じる) HP 2HP/レベル;発現条件 近接; 再発現 なし フロストハンマー Frosthammer/霜のハンマー 出典 Pathfinder #69 Maiden, Mother, Crone 66ページ 系統 力術[氷雪]; レベル アンティパラディン3、クレリック3、ハンター3、インクィジター3、オラクル3、レンジャー3、ウォープリースト3(コシチェイ) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー なし; 呪文抵抗 可 魔法で固まった氷のウォーハンマーを作成し、目標に向かって投げつける。目標を攻撃するには、遠隔接触攻撃に成功しなければならない。命中した場合、目標は2術者レベル毎に1d8ポイントのダメージを受ける(最大5d8)。このダメージは半分が殴打ダメージでもう半分が[氷雪]ダメージである。フロスト・ハンマーはダメージ減少を克服する目的で+1の強化ボーナスを持っているものとみなされる。目標がハンマーから殴打ダメージを受けた場合、基本攻撃ボーナスの代わりに術者レベルを使用し、【筋力】修正値の代わりに呪文修正能力値修正(クレリックの場合は【判断力】など)を用いることを除いて、その目標に対し足払いの戦技判定を試みることができる。 フロスティ・オーラ Frosty Aura/凍えるオーラ 出典 Pathfinder #91 Battle of Bloodmarch Hills 71ページ 系統 変成術[氷雪]; レベル アーケイニスト4、ブラッドレイジャー4、クレリック4、メイガス4、オラクル4、シャーマン4、ソーサラー4、サモナー4、アンチェインド・サモナー4、ウォープリースト4、ウィッチ4、ウィザード4 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質/信仰(氷河の氷から溶けた氷の塊または数滴の水) 距離 自身 目標 自身(本文参照) 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 不可(無害、本文参照); 呪文抵抗 不可(無害、本文参照) この呪文は術者が自身に冷気を向けることを可能にする。(冷気)の副種別を持っていない場合、この呪文は術者に(冷気)の副種別を付与する。既に(冷気)の副種別を持つ場合、代わりに霜を外側に向けて、自身を中心とする半径10フィートの氷雪のオーラを放つ。オーラの範囲内に入るまたはターンを終了するクリーチャーは頑健セーヴに成功するか1d8ポイントの[氷雪]ダメージを受けなければならない。 この呪文の複数回の発動は累積する。一度自分に発動して(冷気)の副種別を得、次にもう一度発動して氷雪のオーラを顕現することができる。 フル・ポーチ Full Pouch/完全なパウチ 出典 Arcane Anthology 20ページ 系統 変成術; 呪文レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、バード2、ドルイド2、ハンター2、インクィジター3、インヴェスティゲーター2、オカルティスト3、レンジャー3、スカルド2、ソーサラー2、ウィザード2 発動時間 1即行アクション 構成要素 動作、音声、物質(1gp相当の錬金術試薬またはハーブ) 距離 接触 目標 接触した物体1つ 持続時間 瞬時 セーヴィング・スロー 頑健・無効(物体); 呪文抵抗 不可 使用する消耗品の錬金術アイテムを抜くときにこの呪文を発動する。物体は錬金術アイテムでなければならないが、病気、毒、魔法のポーション、または別の種類の消耗品であってはならない。アイテムは2つのほぼ同一のコピーに分割され、新しく分離されたものが術者の手に渡る。新しいアイテムは、コピーされたアイテムの品質がわずかに低下することを除いて、すべての点で元のものとして機能する。新しい錬金術アイテムの影響に対するセーヴは、元のアイテムのセーヴDCまたはこの呪文のセーヴDCのいずれか高い方を使用する。 ファンブルステップ Fumblestep/しくじった足取り 出典 Blood of the Beast 27ページ 系統 召喚術; 呪文レベル アーケイニスト1、メスメリスト1、ソーサラー1、スピリチュアリスト1、ウィッチ1、ウィザード1(テング) 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(鋭い小石) 距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル) 目標 クリーチャー1体 持続時間 1分/レベルまたはチャージ消費(本文参照) セーヴィング・スロー 不可(無害); 呪文抵抗 可 ファンブルステップは目標を心との念術的なつながりを維持した滑らかなエクトプラズムで覆う。呪文の効果下である間、目標のクリーチャーは反応セーヴィング・スローと〈軽業〉判定に-1のペナルティを受ける。 目標が範囲内にいる間、呪文の持続時間中の任意の時点で、標準アクションとして呪文をチャージ消費し、エクトプラズムを念術的に引っ張って、基本攻撃ボーナスの代わりに術者レベル、【筋力】修正値の代わりに【知力】【判断力】【魅力】修正値のいずれか高い方を使用して足払いの戦技を行う。この足払いの試みは機会攻撃を誘発せず、特技や足払いの戦技の効果を変更するその他の手段の影響を受けることはない。 フューネリアル・ウェポン Funereal Weapon/埋葬用武器 出典 Inner Sea Temples 42ページ 系統 変成術; レベル クレリック1、インクィジター1、オカルティスト1、オラクル1、パラディン1、ウォープリースト1 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、信仰 距離 接触 目標 接触した武器、あるい50個の射出体(発動時に一緒になっていなければならない) 持続時間 1分/レベル セーヴィング・スロー 意志・無効(無害、物体); 呪文抵抗 可(無害、物体) 5フィート四方のぼんやりと照らすかすかな銀色の輝きを武器に吹き込む。影響を受けた武器はダメージ減少がDR /エピックでない限り、アンデッド・クリーチャーのダメージ減少を5ポイント無視し、アンデッド・クリーチャーの物理的防御を簡単に迂回する。例えば、この呪文の影響を受ける武器での攻撃は、ゾンビのDR 5/斬撃を完全に無視したり、リッチのダメージ減少を DR 10/殴打および魔法に減少させる。 素手打撃などの肉体武器にこの呪文を発動することはできない。フューネリアル・ウェポンはアンデッド・クリーチャーのみのDRに影響を及ぼす。 ファンガル・ブリスターズ Fungal Blisters/真菌の水疱 出典 Pathfinder #119 Prisoners of the Blight 70ページ 系統 変成術; レベル アルケミスト2、アーケイニスト2、ドルイド2、ハンター2、インヴェスティゲーター2、ソーサラー2、ウィッチ2、ウィザード2 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作 距離 自身 目標 自身 持続時間 1分/レベルまたはチャージ消費(本文参照) この呪文を発動すると、恐ろしい真菌が成長し、体中に芽生える。1d2+2術者レベル毎に1つの水疱を発達させる。1回の攻撃で殴打、刺突、斬撃ダメージから5ポイントを超えるダメージを受けるたび、この水疱の1つが破裂し、半径5フィートの爆発で有害な胞子の雲が放たれる。これらの胞子は、呼吸する必要がある雲の内部のすべてのクリーチャーの肺に入り、1d6+2術者レベル毎に1d6 1ポイントのダメージを与える(頑健・無効)。これは病気効果であり、術者と植物は胞子の影響を受けない。1回のラウンドで複数の水疱が破裂する可能性がある。ヒット・ポイントが0以下になると、残りのすべての水疱が破裂し、結果として生じる胞子の累積的ダメージを与える。 重装鎧を着用している間、この呪文を発動することはできない。呪文の持続時間の間に重装鎧を着用すると、残りのすべての水疱はヒット・ポイントが0以下に減少したかのように破裂する。 フューリアス・ファイアー・バラージ Furious Fire Barrage/怒り狂うな火の弾幕 出典 Agents of Evil 31ページ 系統 力術[火]; 呪文レベル アーケイニスト6、ブラッドレイジャー4、メイガス5、ソーサラー6、ウィザード6 発動時間 1標準アクション 構成要素 音声、動作、物質(グアノのボール2つ) 距離 自身 持続時間 1ラウンド/レベル;本文参照 セーヴィング・スロー 反応・半減; 呪文抵抗 可 この呪文を発動すると、術者は炎のボーナスを1つか2つ召喚し、それぞれが空いている手で休んでいる。この呪文を発動する一部として、または標準アクションとして、1つの炎のボールを最大300フィートに投擲することができ、半径10フィートの拡散の範囲内の全てのクリーチャーに術者レベル毎に1d6ポイントの[火炎]ダメージを与える(最大10d6)。 呪文の持続時間が継続する限り、全ラウンド・アクションとして、怒りを放出し、標準アクションとして投擲することができる新しい炎のボール1つを作成することができる。カーム・エモーションズ呪文の効果下にある間または怒りや憤慨を感じる事ができない場合、追加の炎のボールを作成することはできない。
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静脈圧 視診 ばち指 チアノーゼ 心エコー Asynergy 心筋梗塞部位のエコーによる推定 左室駆出率(EF Ejection Fraction) 圧較差 左室D-shape スワンガンツカテーテル(右心カテーテル) SPP(Skin Perfusion Pressure 皮膚灌流圧測定) 心電図 CVR-R レシプロカルチェンジ 持田製薬株式会社:心電図クイズ やさしい心電図の読み方 心電図検診判定マニュアル 臨床心臓電気生理検査に関するガイドライン 測定系 リズム 低電位か? 頻脈 or 徐脈 左房、右房拡大のチェック(電気軸など) 異常Q波 間隔 ST-T変化 回転のチェック 脚ブロックのチェック 電解質異常 冠動脈造影 X線読影(胸部X線) CT 心筋シンチ 治療 両心室ペーシング機能付埋込型除細動器 (CRTD) CRT:心臓再同期療法 ペースメーカー ペーシング 体外ペースメーカ 抗血小板薬・抗凝固薬 アスピリン:抗血小板薬 チエノピリジン系抗血小板薬(チクロピジン,クロピドグレル) ワルファリン:抗凝固薬 ヘパリン:抗凝固薬 FXa阻害薬 利尿薬 プロスタグランジン製剤(PGI2とその誘導体) エンドセリン受容体拮抗薬 PDE5阻害薬 抗不整脈薬 フォガティーカテーテル(動脈塞栓除去用) 循環器外科:用語集兼リンク集 A AAA Abdominal Aortic Aneurysm AAE annuloaortic ectasia Af Atrial Fibrillation:[疾患名](緊急な不整脈) AFL Atrial FLutter[疾患名] (緊急な不整脈) ALCAPA Abberant origin of Left Coronary Artery from Pulmonary Artery AORSCA(ARSCA) Abberant origin of Right SubClavian Artery abd Ao abdominal aorta AL anterior leaflet Asystole(超緊急な不整脈) ATA Anterior Tibial Artery AMI Acute Myocardial Infarction Ao Aorta Ao arch Aortic arch APC Atrial Premature Contraction(経過観察でよい不整脈) AR Aortic Regurgitation AV Aortic valve AVD Aortic Valve Diameter AscAo Ascending Aorta AVSD Atrioventricular septal defect :[疾患名] AVN atrioventricular node AS Aortic Stenosis ASD Atrial Septal Defect ASD Atrial Septal Defect ASD CS Type ASD Coronary Sinus Type ASD SV Type ASD Sinus Venosus Type AT Atrial Tachyarrhythmia APC-Fontan-AtrioPulmonary Connection Fontan AVB AtrioVentricular Block [疾患名](緊急な不整脈) B BAV Baloon Aortic Valvotomy(balloon aortic valvuloplasty) BAS Baloon Atrial Septostomy BDG Bidirectional Glenn BBDG Bilateral Bidirectional Glenn BVAD Bilateral Ventricular Assist Device BCP Blood Cardioplegia BCA BrachioCephalic Artery BTS Blalock-Taussig Shunt BWG Brand-White-Garland Syndrome C CABG Coronary artery bypass grafting CPB Cardio Pulmonary Bypass cPA Centrral Pulmonary Artery CP cardioplegia CoA Coarctation of Aorta CoPA Coarctation of Pulmonary Artery CVAC Commno AtrioVentriventricular Cannal CAVV Common Atrio-Ventricular Valve CFA Common Femoral Artery CILV(RV) Common Inlet Left Ventricle(Right Ventricle) CLBBB Complete Left Bundle Branch Block CRBBB Complete Right Bundle Branch Block ccTGA congenitally corrected transposition of great arteries cAS Critical Aortic Stenosis cPS critical pulmonary stenosis D DKS Dams-Kaye-Stansel DFA Deep Femoral Artery DesAo Descending Aorta dex dextrocardia DILV(RV) double inlet left ventricle(right ventricle) DORV double outlet right ventricle dTGA d-transposition of great arteries E Ebstein's anomaly EC-TCPC Extra Cardiac Total CavoPulmonary Connection ECC ExtraCorporeal Circuit ECMO ExtraCorporeal Membranous Oxigenation EIA External iliac artery EVAR endovascular aortic repair H HLHC Hypoplastic Left Heart Complex HLHS Hypoplastic Left Heart Syndrome I IA Iliac Artery IAA Interrupted Aortic Arch IABP Intra Aortic Balloon Pumping IAG-Fontan Intra Atrial rerouting Fontan IAR-FOntan Intra Atrial Graft Fontan ICD Implantable Cardioverter Defibrillator, Intra-Cardioverter Defibrillator IE Infective Endocarditis ILBBB Imcomplete Left Bundle Branch Block IRBBB Imcomplete Right Bundle Branch Block IVC Inferior Vena Cava innV innominate vein iAVSD intermediate AtrioVentricular Septal Defect IIA Internal Iliac Artery IMPELLA J JET Junctional Ectopic Tachycardia JR Junctional Rhythm L LT-Fontan Lateral Tunnel FOntan LAVV Left Atrio-Ventricular Valve LA Left Atrium LBBB Left Bundle Branch Block LCCA Left Common Carotid Artery LCA Left Coronary Artery Leriche症候群 Liso Left isomerism LIH Left Isomerism Heart LPS Left Pulmonary Stenosis LQTS long QT syndrome LSCA Left Subclavian Artery LV Left Ventricle LVAD Left Ventricular Assist Device LVEDP Left Ventricular End-Diastolic Pressure LVEDV Left Ventricular End-Diastolic Volume LVESV Left Ventricular End-Systolic Volume LVOTO Left Ventricular Outflow Tract Obstruction levo levocardia M meso Mesocardia MA Mitral Atresia MR Mitral Regurgitation MV Mitral Valve MVP Mitral Valve Prolapse MB Moderator Band MICS Minimally Invasive Cardiac Surgery P PAF Paroxysmal Atrial Fibrillation PAH PAPVC(PAPVR) Partial Anomarous Pulmonary Venous Connection(Return) pAVSD partial AtrioVentricular Septal Defect PDA patent Ductus Arteriosus PDV Patent Ductus Venosus PEA pulseless electrical activity(超緊急な不整脈) PFO Patent Foramen Ovale PCPS percutaneous cradiopulmonary support PS Pulmonary Stenosis PSVT Paroxysmal Supraventricular Tachycardia[疾患名](緊急な不整脈) PTA percutaneous Transluminal Angioplasty PTA Persistent Truncus Arteriosus PTAV percutaneous transluminal aortic valvotomy PTPV percutaneous transluminal pulmonary valvotomy pmVSD perimembranous type ventricular septal defect PPS peripheral pulmonary stenosis PLSVC persitent left superior vena cava PV pulmonary vein PVC Premature Ventricular Contraction PVE Prosthetic valve endocarditis popA popliteal artery PL posterior leaflet PTA posterior tibial artery PG pressure gradient PA pulmonary artery PAT pulmonary artery trunk PA/IVS pulmonary atresia with intact ventricular septum PA/VSD pulmonary atresia with ventricular septal defect PA/VSD/MAPCAs pulmonary atresia with ventricular septal defect/major aorto-pulmonary collateral arteries Rp pulmonary resistance PV pulmonary valve PVR pulmonary vascular resistance PVO pulmonary venous obstruction R RAA right aortic arch RIght arch RA right atrium RBBB right bundle branch block RCA Right Coronary Artery Riso right isomerism RIH right isomerism heart RPS right pulmonary stenosis RVAD right ventricular assist device RVOTO right ventricular outflow tract obstruction RAVV right atrio-ventricular valve S SL septal leaflet SSS sick sinus syndrome(緊急な不整脈) Sinus Bradycardia(経過観察で良い不整脈) Sinus Tachycardia(経過観察で良い不整脈) SV single ventricle SVPB Supraventricular Premature Beats SN sinus node SI Situs Inversus SS situs solitus SAS SubAortic Stenosis SFA Superficial Femoral Artery SVC Superior Vena Cava supraAS supra aortic Stenosis T TAVI Transcatheter Aortic Valve Implantation TEVAR thoracic endovascular aortic repair TWBCP terminal warm blood cardioplegia TOF tetralogy of Fallot TOF/PA tetralogy of Fallot/ pulmonary atresia TOF/PA/MAPCAs tetralogy of Fallot/pulmonary atresia /major aorto-pulmonary collateral arteries TCPS total cavolulmonary shunt TSM trabecula septomarginalis TA Tricuspid Atresia TV tricuspid valve TCRV(DCRV) two chambered right ventricle(double chambered right ventricle) U UF unbalanced atrioventricular septal defect UF uniforcalizetion UVH univentricular heart V VF ventricular fibrillation(超緊急不整脈) VPC ventricular premature contraction(経過観察で良い不整脈) VT ventricular tachycardia(超緊急不整脈) vPS valvular pulmonary stenosis VAD ventricular assist device VSD ventricular septal defect(心奇形:1位) 心臓・循環器疾患書籍 病気がみえる vol.2 循環器 第5版 極論で語る循環器内科 わかりやすい 循環器のトビラ わかりやすい J ロドニー レヴィック (著),岡田 隆夫 (監訳), 心臓・循環の生理学 ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理 第4版 心不全の部分は読んだ方がよいらしい 循環器病ロジカルテキスト 井上博,専門医のための循環器病学 専門的すぎる気がする 井上博,不整脈学 専門的すぎるけど面白い辞書的な本 むかしの頭で診ていませんか?循環器診療をスッキリまとめました...気になる 改版される? 心臓・循環の生理学 循環とは何か?虜になる循環の生理学 心筋細胞の電気生理学..持ってない 心電図書籍 佐野内科ハートクリニック https //heart-clinic.jp/心電図所見 3秒で心電図を読む本 読むべきポイントが書かれている 心電図ハンター胸痛/虚血編 感度特異度とかの視点は知らなかった 心電図ハンター失神・動悸/不整脈編 図解心電図テキスト 心電図の読み方パーフェクトマニュアル 専門的すぎる気がする 心電図・心エコーコンパクトナビ いろいろ書いてありちょうど良さそう レジデントのためのこれだけ心電図 優先順位が高い順で書かれている。 トーアエイヨー心電図 https //med.toaeiyo.co.jp/contents/ecg/ ECG Library https //litfl.com/ecg-library/ 心エコー:書籍 レジデントのための心エコー教室 他分野との関わり 精神疾患との関わり パニック症候群の患者にMVPが多い 低血圧にうつ病が多い depressの語源? WEB CIrculation https //www.ahajournals.org/journal/circ JAMA https //jamanetwork.com/journals/jama the journal of thoracic and cardiovascular surgery https //www.jtcvs.org annals of thoracic surgery https //www.annalsthoracicsurgery.org Journal of Vascular surgery https //www.jvascsurg.org 循環器用語ハンドブック https //med.toaeiyo.co.jp/contents/cardio-terms/anatomy-function/index.html ガイドライン 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf p35,利尿薬のエビデンスなし 慢性冠動脈疾患診断ガイドライン(2018年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2018_yamagishi_tamaki.pdf 成人先天性心疾患ガイドライン(2017 年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_ichida_h.pdf 先天性心疾患並びに小児期心疾患の診断検査と 薬物療法ガイドライン(2018 年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2018_Yasukochi.pdf 2020 年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/JCS2020_Ogino.pdf 小児循環ガイドライン https //jspccs.jp/publication/guideline/ 急性冠症候群ガイドライン https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2018_kimura.pdf 心電図判読へのステップアップ https //naraamt.or.jp/Academic/kensyuukai/2005/kirei/ecg04/ecg041.html AHAガイドライン https //www.acls.jp/doc/hghlghts_2020eccguidelines_japanese.pdf 解剖・生理学 Visuble Body 学習サイト https //www.visiblebody.com/ja/learn/circulatory アダラート、薬剤師向け情報 https //pharma-navi.bayer.jp/adalat/pharmacist/basic/01/t01 解剖学 心膜の構造 表から内部へ以下の通り 心膜 漿膜性心膜 臓側心膜 漿膜性心膜に包まれてるのが心膜腔で心嚢液がある 壁側心膜 線維性心膜 心筋 心内膜 心内腔 心臓:冠動脈分岐 【冠動脈のAHA分類】 右冠動脈(Right Coronary Artery RCA):#1-#4 #1:右冠動脈起始部から鋭縁部までを二等分した近位部、#1から洞結節枝(sinus node branch SN)、円錐枝(conus branch CB)が分岐する。 #2:右冠動脈起始部から鋭縁部までを二等分した遠位部、#2から右室枝(right ventricular branch RVB)、鋭縁部からは鋭角枝(acute marginal branch AM)が分岐する。 #3:右冠動脈鋭縁部から後下行枝(poster descending branch PD)まで #4:後下行枝(poster descending branch PD)、#4から#4AV:房室結節枝(atrioventricular node branch AVN)が分岐する。 左冠動脈(Left Coronary Artery LCA):#5-#15 #6:左主幹部から左前下行枝の第一中隔枝(first septal branch 1st SB)まで、#6から#9:第一対角枝(first diagonal branch D1)が分岐する。 #7:第一中隔枝から#10:第ニ対角枝(second diagonal branch D2)まで #8:第二対角枝から左前下行枝抹消まで #9:第一対角枝(first diagonal branch D1) #10:第ニ対角枝(second diagonal branch D2) 左回旋枝(Left Circumflex Coronary Artery LCX):#11-#15 #11:左主幹部から左回旋枝#12:鈍角枝(obtuse marginal branch OM)まで #12:鈍角枝(obtuse marginal branch OM) #13:後側壁枝(posterolateral branch PL)まで #14:後下降枝(posterior descending artery PD) https //xn--v6qx2jexjd1vw1f.com/cag/ AHA分類 狭窄度 ・0%:狭窄なし ・25%:25%以下の狭窄 ・50%:25%超から50%以下の狭窄 ・75%:50%超から75%以下の狭窄 ・90%:75%超から90%以下の狭窄 ・99%:90%超から99%以下の狭窄 ・100%:完全閉塞 と分類します。通常、75%以上の狭窄を有意狭窄と判定し、治療対象とします。 いろいろ 血管分岐名称 https //taisei-hosp.jp/wp-content/uploads/2019.7月発表.pdf 解剖 http //plaza.umin.ac.jp/~histsite/4circletxt.pdf アブレーション治療に必要な解剖学 http //www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse485.pdf 心臓のマクロ実習解剖 http //www.med.osaka-cu.ac.jp/organic/image/07.%20anatomy-sakabe.pdf 生理学 心静止液(心保護液) Del Nido Solution 心筋保護液“del Nido Chikamori Modification”の調製 https //www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/44/10/44_491/_pdf/-char/ja リドカイン+高Mg+低Ca液らしい 作用 陽性変力作用心臓の収縮能力を強くすること 陽性変時作用心拍数を高めること 陽性変伝作用(陽性変伝導)房室伝導を早くすること(房室伝導間遅延を短くする) 陰性変力作用心臓の収縮能力を弱くすること 陰性変時作用心拍数を低下させること 陰性変伝作用(陰性変伝導)房室伝導を遅くすること(房室伝導間遅延を長くする) 刺激伝導系 https //med.toaeiyo.co.jp/contents/cardio-terms/anatomy-function/1-7.html 洞房結節(SA-node、sinu-atrial node) 前結節間路中結節間路後結節間路 房室結節(田原結節、AV-node、atrio ventricular node) ヒス束 右脚 プルキンエ繊維 心室筋、乳頭筋 左脚 プルキンエ繊維 心室筋、乳頭筋 左脚前枝 Bachmann束 →左房 0 相 脱分極相 速い内向き Na+電流(INa) 速い内向き Na+電流(INa) (急速 Na+チャネル Open)細胞外から細胞内に L(Lasting、持続型)型Ca2+電流(ICa−L)が流れ、脱分極が起きる。 1 相 オーバーシュートからの戻り 一過性外向き電流(Ito) 一過性外向き電流(Ito)と呼ばれる外向き電流が一時的に流れ、部分的に再分極する。TO Transient Outward もしくはTemporary Outward、本によって何の略か違う。 2 相 プラトー相 緩徐内向きCa2+電流遅延整流性K+電流 L(Lasting、持続型)型Ca2+電流(ICa−L)が流れて、2 相を形成する。 遅延整流K+電流の早い成分(IKr)が流れ、それに続いて、遅延整流K+電流の遅い成分(IKs)が流れて、第 3 相に移行する。200msec~300msec 3 相 再分極相 Kr、IKs、内向き整流性K+電流 K1遅延整流K+電流(IK)には、早い(rapid)成分(IKr)と遅(slow)成分(IKs)の二種類がある。過分極誘発内向き電流(IfあるいはIh)が流れ、 そのあと T 型Ca2+電流(ICa−T)が流れて、ゆっくり脱分極し、L 型Ca2+電流(ICa−L)の閾値に達して、再び第 0 相に移行する。 4相 静止膜電位 I_K1、リーク電流 疾患 不整脈 JSLM(日本臨床検査医学会) https //www.jslm.org/books/guideline/12.pdf 心房細動 Atrial Fibrillation, January 28, 2021, N Engl J Med 2021; 384 353-361 https //www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMcp2023658 徐脈性心房細動 室結節が連絡することができず、結果的に心室の脈は遅くなってしまうことがあります。これが徐脈性心房細動で、心房細動に房室ブロックが合併した状態ともいえます。 https //osaka.hosp.go.jp/department/cvm/kakushikkan/fuseimyaku/ba/jomyaku/index.html 心不全 2021年 JCS/JHFS ガイドライン フォーカスアップデート版急性・慢性心不全診療 https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/JCS2021_Tsutsui.pdf 弁膜症 治療ガイドライン2020 https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf 先天性心疾患 成人先天性心疾患ガイドライン(2017 年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2017_ichida_h.pdf 先天性心疾患並びに小児期心疾患の診断検査と 薬物療法ガイドライン(2018 年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2018_Yasukochi.pdf 大動脈疾患 2020 年改訂版 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/07/JCS2020_Ogino.pdf 大動脈解離 心筋梗塞 ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版) https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2013_kimura_h.pdf 肺塞栓の診断スコア http //www.kameda.com/pr/pulmonary_medicine/modified_wells_criteria.html 検査 BNPとNT-PROBNPの違いについて HANPは心房で合成・分泌されるホルモンであり、透析患者の至適体重管理によく用いられます。 BNPは心室で合成・分泌され左室拡張末期圧を反映することから、心不全の診断補助として使用されています。 NT-proBNPは、前駆体ホルモンであるproBNPが分解されて生じるホルモンであり、1:1の割合でBNPと共に血中に放出され、BNPと同様に心不全で診断補助に使用されています。 BNPとNT-proBNPは共に心不全の診断などに使用され両者の有用性はほぼ同等との報告があります。 しかしながら、NT-proBNPは”血清”で検査が可能であり、また、採血後の検体の安定性に優れ、生化学検査と同一の採血管で依頼が可能などの運用面での有用性があります。 また、BNPと異なりNT-proBNPは代謝経路が腎臓のみであることから、糸球体濾過値の低下と共にBNP以上に上昇することから、心機能のみならず腎機能も併せて評価する心腎関連マーカーとして注目されております。 https //www.hkk.co.jp/cms/?p=805 https //www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/190863-1-01.pdf 目的Based検査 左房肥大 心電図 I,II誘導にて0.12sec以上(3mm以上)の幅広い二峰性P波 V1 誘導で、P波が幅、深さともに1mm以上の大きな下向きの揺れ 胸部X線 左第3弓の突出 二重陰影 左房拡大により、右第2弓の内側に左房辺縁が観察され二重の陰影に見える。 左室肥大 心電図 左室肥大による心筋量増加による左軸偏位 V5 or V6のR波の高さ+V1のS波の深さの和 =35mm V5 or V6のR波の高さ 26mm V5 or V6のT波のストレインパターン 胸部X線 左第4弓の突出 右房肥大 心電図 II,III,aVfで肺性P波:P =0.25mV=2.5mm V1誘導で右房性P波:P =0.25mV=2.5mm 胸部X線 右第2弓の突出 右室肥大 心電図 右室肥大による心筋量増加による右軸偏位 V1でのR/S比 1 V1,V2のT波のストレインパターン 胸部X線 右室拡大により左室が後上方に圧排され左第3弓の突出となることもある 問診 Fontane分類 I 冷感、しびれ II 間欠性跛行 III 安静時疼痛 VI 潰瘍や壊死 http //www.okayama-daiichi.jp/clinic/vascular_lab/aso/index.html 診察 脈拍測定 測定可能部位 顔 浅側頭動脈 耳介前部(こめかみ) 顔面動脈 下顎下縁、咬筋内側 総頚動脈 頸動脈三角 上肢 腋窩動脈 腋窩 上腕動脈 上腕内側部 橈骨動脈 橈骨手根屈筋腱の橈側 尺骨動脈 豆状骨の橈側近位部 下肢 大腿動脈 大腿三角 足背動脈 長母指伸筋腱と長指伸筋券の間 後脛骨動脈 内果の後下方約2cm 左右差、上下差のあるもの 大動脈縮窄症 上肢血圧 下肢血圧 高安動脈炎 上肢血圧の左右差、上肢血圧 下肢血圧 閉塞性動脈硬化症(ASO) 血圧の左右差 胸郭出口症候群 上肢血圧の左右差 安静時は50〜100回/分 頻脈(100回/分以上) 徐脈(50回/分以下) 発熱 脳圧亢進 薬剤(β刺激薬) 薬剤(β遮断薬、ジギタリス) 甲状腺機能亢進 甲状腺機能低下症 頻脈性不整脈 徐脈性不整脈 心不全 貧血 不整脈(心電図でみたほうがよいかも) 呼吸性不整脈 吸気時、脈が早くなる 期外収縮 脈が一つ抜けたように感じる 絶対性不整脈 リズムが不規則 心音聴診 ベル型 低周波を聴取するときに用いる。基本的にはすべての周波数成分を聴取することができる。 膜型 高周波成分が聞こえやすい。膜が低周波成分を減衰させる役割がある。 押さえつけると聞こえ方変わる I音 房室弁(僧帽弁と三尖弁)の音 II音 IIa 第2肋間胸骨右縁 IIp 第2肋間胸骨左縁 鑑別 亢進 IIa 高血圧、強度の動脈硬化 IIp 肺高血圧症、肺塞栓症、僧帽弁狭窄症、心房中隔欠損症(→肺血流増加) 減弱 IIa 低血圧、大動脈狭窄症 IIp 肺動脈弁狭窄症 II音の分裂 分裂 主な疾患 病態 生理的分裂 吸気時にIIp が遅れる 健常者 吸気時に胸腔内圧が減少し、静脈還流が上昇する。それにより、右室から肺動脈への血液が増加し、駆出時間延長し、肺動脈弁の閉鎖が遅れる。 固定性分裂 IIa,IIpの間隔が呼吸によらず一定 心房中隔欠損症 呼気・吸気時に右房と右室の血流量が変化しない 奇異性分裂 (IIpがIIaに先行する。吸気時より呼気時のほうが分裂がはっきりする) 大動脈弁狭窄症 左室から大動脈への駆出が妨げられる。それにより、左室の駆出時間延長により大動脈弁の閉鎖が遅れる。 左脚ブロック 刺激伝導系の左脚の伝導系が遅れ、左室の収縮が遅れ、それにより大動脈弁の閉鎖が遅れる。 病的分裂(IIa〜IIpの間隔が呼気・吸気ともに幅広く分裂する), IIaが早くなる場合 僧帽弁閉鎖不全症 左室から左房に血液が逆流し、左室収縮時間短縮し、大動脈弁の閉鎖が早くなる。 心室中隔欠損症 左室から右室に血液が逃げるため、左室収縮時間短縮し、大動脈弁の閉鎖が早くなる 病的分裂(IIa〜IIpの間隔が呼気・吸気ともに幅広く分裂する), IIpが遅くなる場合 肺動脈弁狭窄症 右室から肺動脈への駆出が妨げられるため、右室の駆出時間延長し、肺動脈弁の閉鎖が遅れる。 右脚ブロック 右室の収縮が遅れ、それにより肺動脈弁の閉鎖が遅れる 単一II音(分裂なし) III音 拡張早期に心房から心室へ流入した血流が心室壁で急に阻止されたときに生じる音 VI音 心房収縮により心室へ駆出された血流が心室壁で急激に阻止されたときに生じる低い音 心雑音部位 場所 雑音種類 鑑別 病態、特徴 2RSB 胸骨右縁第2肋間(大動脈弁領域) 収縮期雑音 AS 大動脈狭窄症 頚部へ放散する 2LSB 胸骨左縁第2肋間(肺動脈弁領域) 収縮期雑音 PS 肺動脈狭窄症 吸気時に増強する ASD 心房中隔欠損症 ASDによって二次的に生じる相対的なPSによる雑音 VSD 心室中隔欠損症 ECD 心内膜床欠損症 連続性雑音 PDA 動脈管開存症 3LSB 胸骨左縁第3肋間(Erbの領域) 収縮期雑音 VSD HOCM 拡張期雑音 AR 大動脈弁逆流症(大動脈弁閉鎖不全症) PR 肺動脈弁逆流症(肺動脈弁閉鎖不全症) 連続性雑音 Valsalva洞動脈瘤破裂 4LSB 胸骨左縁第4肋間(三尖弁領域) VSD TR 5LSB中線 心尖部 MS MR 大動脈弁領域とか... https //www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/old/old_article/n2000dir/n2392dir/n2392_11.htm ハートクリニック https //heart-clinic.jp/心音の聴診 聴診器をうまく使うコツ http //www.igaku.co.jp/pdf/resident0808-4.pdf 静脈圧 内頚静脈怒張 90度座位or立位で内頸静脈の拍動が見える=右房圧が10cmH20以上 外頚静脈怒張 視診 ばち指 低酸素血症でなると言われており原因不明 チアノーゼ 左→右シャントでなりやすい 心エコー エコーの読み方 https //www.jss.org/committee/standard/doc/standardization_junkanki.pdf Asynergy 心筋梗塞部位のエコーによる推定 http //www.jcc.gr.jp/journal/backnumber/bk_jcg/pdf/154-1.pdf 左室駆出率(EF Ejection Fraction) EF=100☓(LVEDV-LVESV)/LVEDV [%] LVEDV(Left Ventricular End-Diastolic Volume) 左室拡張終期容積 LVESV(Left Ventricular End-Systolic Volume) 左室収縮終期容積 圧較差 Bernoulliの簡易式により P(mmHg) = 4x(v(m/sec))^2 圧較差=4x最高速度^2 左室D-shape 右室の拡大と心室中隔の左室への偏位,圧排(左室D-shape) https //www.mochida.co.jp/dis/guidance/electrocardiogram/a97.html スワンガンツカテーテル(右心カテーテル) 大腿静脈、内頚静脈、尺側皮静脈よりスワンガンツカテーテルを挿入する。 測定できるもの 右房圧 右室圧 肺動脈圧 肺動脈楔入圧 酸素飽和度 心拍出量(熱希釈法) SPP(Skin Perfusion Pressure 皮膚灌流圧測定) ベッドに仰向けに寝ていただいて、血流を調べたい場所、主に足先にレーザーセンサと血圧計の帯(カフ)を巻きます。そのカフに空気を入れて膨らませ一旦血流を遮断してから徐々にカフから空気を抜いて血流が再び戻るポイント(皮膚灌流圧)を測定する検査です。皮膚レベルの微小循環の指標、つまり毛細血管に血流がどの程度あるかを調べる検査です。 血圧から血流を調べる検査で、任意の場所で測定でき、毛細血管を調べることができるという点がABIと異なります。動脈硬化が進行し末梢動脈疾患により安静時にも疼痛がある方、潰瘍・壊死がある方の有益な検査です。血管内狭窄および閉塞が原因の重症下肢虚血(CLI)の重症度評価、下肢カテーテル治療・バイパス術後の経過観察、難治性潰瘍の治療予測、四肢切断レベルの判定に用いられます。 http //www.kanazawa-heart.or.jp/disease/kensa_08.html 心電図 CVR-R 心電図波形の R 波の間隔を用いて、その変動係数(CV)を求め て評価することから、CVR-R https //www.kindainara.com/intro/pdf/kensatebiki15.pdf レシプロカルチェンジ 心筋梗塞急性期の心電図では,ST が上昇すると,その対側に位置する誘導では鏡面像として ST が低下する https //www.igaku.co.jp/pdf/1206_circulation-02.pdf http //www.npojca.jp/journal/image/200511075.pdf 持田製薬株式会社:心電図クイズ https //www.mochida.co.jp/dis/guidance/electrocardiogram/index.html やさしい心電図の読み方 https //med.toaeiyo.co.jp/contents/ecg/ecg.pdf 心電図検診判定マニュアル https //www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/d4bb55fcf01494e251d315b76738ab40.pdf 臨床心臓電気生理検査に関するガイドライン https //www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2011_ogawas_h.pdf 測定系 あえてV1〜V6を右心中心につけることがある。 四肢誘導 赤 右手 黄 左手 緑 左足 黒 右足(グラウンド) 標準四肢誘導 I 右手→左手 II 右手→左足 III 左手→左足 増幅単極四肢誘導 aVr 不関電極→右手 aVl 不関電極→左手 aVf 不関電極→左足 単極胸部誘導 V1 第4肋間胸骨右縁 赤 V2 第4肋間胸骨左縁 黄 V3 V2とV4を結ぶ線の中点 緑 V4 左鎖骨中線と第5肋間の交点 茶 V5 V4の高さの水平線と前腋窩線の交点 黒 V6 V4の高さの水平線と中腋窩線の交点 紫 誘導肢の取り違えの見分け方 左手と右手のつけ間違え ST上昇(虚血)などの情報を読取る V1,V2 心室中隔 前壁中隔(右室) 広汎前壁 V3,V4 前壁 前側壁 V5,V6 I aVL 側壁(左室) II,III aVF 下壁 リズム 洞調律 すべてのP波にQRS波がつづく すべてのQRS波にP波が先行する I,II,III誘導でP波が上向きである 低電位か? 低電位であれば、 心膜液貯留 胸水 肺気腫 気胸 浮腫 低電位の基準は、 I,II,IIIの標準視誘導全てで、QRS波形の合計の振幅が5mm以下 胸部誘導全てでQRS波形の振幅の合計が10mm以下 頻脈 or 徐脈 第2誘導でほとんどの不整脈をチェックできる 心拍数=300/太マス数 →正常では60〜100/分 鑑別 頻脈 頻脈性不整脈 心不全, 心筋炎 甲状腺機能亢進症 発熱、呼吸器疾患による低酸素血症 徐脈 スポーツ心 徐脈性不整脈 甲状腺機能低下症 脳圧亢進 Adamas-Stokes症候群 左房、右房拡大のチェック(電気軸など) 左房・右房拡大 II誘導 V1誘導 左房拡大 僧帽性P波(二峰性P波) Pの逆波が大きくなる 右房拡大 P波増高 心負荷の評価 右心負荷 左心負荷 電気軸 右軸偏位 左軸偏位 P波(心房) II誘導(0.25mV 2.5mmより大きい) 増高 二峰化 V1,aVf誘導 増高 一部が陰性化 (サインはの一周期みたい波形) R波 V1でR S V5, V6(側壁誘導)でR増高(26mm以上) 電気軸の簡易検査 I aVf 範囲 + + 正常範囲 + - 左軸偏位 左室肥大、左脚前枝ブロック、房室中隔欠損症/心内膜欠損症による刺激伝導系の位置異常 - + 右軸偏位 右室肥大、左脚後枝ブロック - - 不定軸(極度軸偏位) 異常Q波 貫壁性の心筋梗塞に特徴的である。 Q波の幅 =0.04sec(1mm) かつ Q波の深さ =R波の高さ✗1/4 原因疾患 陳旧性心筋梗塞 心筋炎 心筋症 心アミロイドーシス 注意事項 III,aVL, V1誘導で見られるQ波は必ずしも異常所見ではない。 間隔 P波(Primary wave) 心房の電気的興奮(脱分極)心房の興奮(脱分極)を表す部分。洞房結節で生じた興奮が右房⇒左房に広がるため、P波の前半部が右房、後半部が、左房の興奮を反映する。 0.1s以内(0.07~0.1s) 0.25mV以下 PQ間隔 0.12〜0.20秒 太枠1マス以下 QRS複合(QRS群) 心室の電気的興奮(脱分極) 0.1s以内(0.06~0.1s) 細枠3マス以下 1.0mV程度(0.6~1.6mV) QT時間 補正QT時間がQT/root(RR)が0.36〜0.44秒 近似的にはRR間隔の半分を超えていなければQT延長はない T波 心室の再分極 0.1~0.25s 0.5mV以下(0.2~0.5mV) PQ間隔(PR間隔) Q波がない場合は、PR間隔という。房室伝導遅延(房室間伝導時間)を示す。 房室間興奮伝導過程(洞房結節で掃除た興奮が、 心房⇒房室結節⇒ヒス束をへて心室に伝わるまでの過程) 0.12~0.2s J点 脱分極の中期心室虚血でも障害電流が流れない。障害電流⇒ST変化(上昇 下降) 波 定義 P波 心房の興奮時(脱分極)に生じる波形 QRS波 心室の興奮時(脱分極)に生じる波形 T波 心室の興奮(脱分極)からの回復時(再分極)に生じる波形 U波 回復時(再分極)の終了時に生じる PQ時間 房室伝導時間 QT時間 心室の収縮時間 ST-T変化 J pointは、SからT波の途中の直線から曲線に変わる部分である。 そのJ pointが基線上にあれば、ST-T変化なしと捉える。 ST上昇と対応するレシプロカルチェンジ(ミラーの関係)があれば、対応する場所の心筋虚血を疑う。 http //www.jrcla.or.jp/kensanohanashi/img/h31_01.pdfhttp //www.jrcla.or.jp/kensanohanashi/img/h31_01.pdf 回転のチェック 移行帯などの変化がスムーズか? 脚ブロックのチェック https //med.toaeiyo.co.jp/contents/ecg/pdf/ecg2-6.pdf 完全脚ブロック or 不完全脚ブロック 完全脚ブロック 不完全脚ブロック QRS幅 0.12sec以上 wide QRS 0.10〜0.12sec narrow QRS 電解質異常 高K血症(参考:検査値ドリル) Kの変化 5.5mmol/L 6.5mmol/L 7.0mmol/L 8.8mmol/L 10mmol/L 波形の特徴 テント状T波 QT間隔短縮 P波振幅低下 QRS幅延長 ST低下 P波平坦化 PQ間隔延長 QRS幅のさらなる延長 P波消失 QRS幅のさらなる延長と振幅低下 QRS幅のさらなる延長 正弦波状 高K血症(参考:Year Noteより) Kの変化 軽症(6.0〜7.0mEq/L) 中等症(7.0〜8.0mEq/L) 重症(8.0〜9.0mEq) 波形の特徴 テント状T波 P波消失 QRS延長 サインカーブ 低K血症 (参考:Year Noteより) Kの変化 中等症( =3.0mEq/L) 重症( =2.0mEq/L 波形の特徴 U波 T波の平坦化 ST低下 U波の著名化 T波の陰性化 冠動脈造影 X線読影(胸部X線) 通常、正面像(Anterior → Posterior) 第一斜位、第二斜位で撮影したりする 心陰影の輪郭 異常所見 左第1弓 大動脈弓 突出:大動脈瘤、大動脈解離で突出軽度突出 高齢者で動脈硬化がある場合 左第2弓 肺動脈 拡大:左→右シャントによる肺血流量増加、肺動脈弁狭窄や肺高血圧症で拡大する平坦化or消失:完全大血管転位症(III型)、Fallot四徴症などの肺血流量が低下する先天性心疾患では平坦化する 左第3弓 左心耳 通常はほとんど弓として認めない僧帽弁狭窄または閉鎖不全、心不全など、左房拡大をきたす病態で突出する。 左第4弓 左心室 挙上:心尖部は、大動脈弁狭窄症や肥大型心筋症による左室肥大で挙上する左下方偏位 大動脈弁閉鎖不全症や僧帽弁閉鎖不全症では左下方へ偏位する 右第1弓 上大静脈 右第2弓 右心房 右房拡大で突出右室拡大でも右房を右方向に偏位させ突出させる二重陰影 左房拡大があると、右第2弓の内側に左房辺縁が観察され二重の陰影にみえる 心拡大(CTR 心胸郭比) 心拡大の原因となる疾患 心不全、弁膜症、先天性心疾患、拡張型心筋症 東京医科歯科大学 研修医用 胸部 X 線読影の基礎 1 (系統的読影) https //www.tmd.ac.jp/gradh/bi/doc/cxp1.pdf 循環器画像技術研究会 http //citec.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=25698 CT http //www.osaka-amt.or.jp/wp-content/uploads/2016/10/CT画像の診方(胸部・心臓編).pdf 心筋シンチ http //www.rinshokaku.com/contents/pdf/sec2/3.pdf 治療 両心室ペーシング機能付埋込型除細動器 (CRTD) https //www.kchnet.or.jp/hdc/cardiovascular/disease/treat/ICD.html 2006年8月より本邦でも両者の機能を持ち併せた両心室ペーシング機能付埋込型除細動器 (CRTD)の使用が可能となりました。本体は、数センチ大で(重さ約75g)電池とマイクロコンピューターが搭載されたチタンでできています。それにつながるリード線が血管(静脈)を通って心臓内にその先端が置かれ、心臓が発する電気情報を絶え間なく本体に送り、致死的不整脈の発作が起きたときには、本体からの電気刺激を心臓内に伝え治療を行います。そして正常な拍動を取り戻させる働きをします。 CRT:心臓再同期療法 現在、薬の治療によって症状の改善しない重症心不全に対しては心臓移植といった治療手段もありますが、臓器提供者の慢性的な不足等により進んでいなのが現状です。 このような状況下で重症心不全症状を改善する治療として心臓再同期療法 (CRT=Cardiac Resynchronization Therapy) があります。この治療は、(右心房と)右心室に加え、全身に血液を送り出す左心室にも、ほぼ同時に電気刺激を与えて心臓の機能を高めることで、①心不全の予防や改善、②生命予後の改善、③生活の質(QOL)の改善を目的としており、7割くらいの方で心機能の改善がみられます。 ペースメーカー つけるときは、心膜をとじない例を見かけた ペーシング http //www.f.kpu-m.ac.jp/k/picu/circulation/d-1.html ペーシングの表現記号の組み合わせ ペーシング部位 センシング部位 センシング方式 A atrium V ventricle D double A atrium V ventricle D double O none I inhibited T triggered D double O none 体外ペースメーカ https //www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/381005/20900BZY00630000_A_09_05/ 抗血小板薬・抗凝固薬 アスピリン:抗血小板薬 チエノピリジン系抗血小板薬(チクロピジン,クロピドグレル) ワルファリン:抗凝固薬 ワルファリンはビタミン K エポキシド還元酵素を阻害することによって,活 性型である還元型ビタミン K の合成を抑制し,ビタミン K 依存性の凝固因子(II VII IX X)の合成を阻害する.図に示すように,それぞれの凝固因子は生体内 半減期が異なる ヘパリン:抗凝固薬 ヘパリンは分子量 5,000~20,000 のムコ多糖である.アンチトロンビンは Xa 因子,トロンビンを阻害し抗凝固活性を発揮する. https //www.jspc.gr.jp/Contents/public/pdf/shi-guide07_08.pdf FXa阻害薬 体内の血液が固まる作用の途中を阻害し、血栓の形成を抑え脳梗塞や心筋梗塞などを予防する薬 イグザレルト エリキュース リクシアナ https //medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/33/3339002F3022.html 利尿薬 利尿薬の使い方 Case1 うっ血性心不全の症例です。ニトログリセリンを使用して心収縮力改善を行い,フロセミドにより利尿を促し,さらに前負荷を軽減させる治療を行いました。結果的に酸素化を改善させた。 https //www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2011/PA02919_04 プロスタグランジン製剤(PGI2とその誘導体) エポプロステノール、ベラプロスト 末梢血管拡張薬として用いられる エンドセリン受容体拮抗薬 ボセンタン、アンブリセンタン ET(エンドセリン)は、生理活性ペプチドであり、血管内皮細胞で産生されるET-1は強力な血管収縮物質である。 エンドセリン受容体拮抗薬は、ET-1とその受容体の結合を阻害し、血管拡張に働く PDE5阻害薬 シルデナフィル、タダラフィル cGMPの分解酵素であるホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害し、cGMP濃度の上昇を介して血管拡張する。 肺動脈性肺高血圧症、勃起不全に用いられる。 抗不整脈薬 不整脈薬の作用機序 https //www.igaku.co.jp/pdf/1508_resident-02.pdf 2020 年改訂版不整脈薬物治療ガイドライン https //www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2020_Ono.pdf ヴォーン・ウィリアムズ分類 一般名 作用機序 主な適用 注意事項 I群(Na+チャネル遮断薬) Ia プロカインアミドジソピラミドキニジン 心筋の活動電位の立ち上がり(0相)を抑制し、興奮伝導速度を低下させる(中程度) APDを延長させる(K+チャネル遮断作用) 頻脈性不整脈(上室性、心室性) QT延長やTdPの発生QRS幅の拡大に注意必要 (シベンゾリン) (ピルメノール) 頻脈性不整脈(上室性、心室性)ピルメノールは心室性のみ Ib リドカインメキシレチン 立ち上がり(0相)の抑制(軽度) APDを短縮させる 頻脈性不整脈(心室性)アプリンジンは上室性にも有効 Ic プロパフェノンフレカイニドピルシカイニド 立ち上がり(0相)の抑制(高度) APDは変化なし 頻脈性不整脈 II群 プロプラノロール 交感神経のβ作用を抑制し、洞結節や房室結節を抑制 4相の傾きが低下 再分極の遅延→不応期の延長 頻脈性不整脈 III群 (K+チャネル遮断薬) ソタロールアミオダロンニフェカラント 再分極を遅延させAPDおよび不応期を延長(QT延長) 心室頻拍心室細動 VI群 (Ca拮抗薬) ペプリジルベラパミルジルチアゼム Ca2+流入によって脱分極する洞結節や房室結節を抑制 立ち上がり(0相)の抑制 再分極の遅延→不応期の延長 フォガティーカテーテル(動脈塞栓除去用) 治療デバイスとして用いられています。本製品は動脈内の塞栓除去用に設計され、柔らかい赤色血栓に対応します。 https //www.edwards.com/jp/professionals/products/embolectomy 循環器外科:用語集兼リンク集 http //www.j-circ.or.jp/yougoshu/searches/idx/L/page 4 A AAA Abdominal Aortic Aneurysm 腹部大動脈瘤 トリプルAと言われる AAE annuloaortic ectasia 大動脈弁輪拡張症 合併疾患 マルファン症候群 Ehlers-Danlos 症候群(EDS https //shimizuderm.com/textbook03/pdf/18-18.pdf Loeys-Dietz症候群 http //grj.umin.jp/grj/lds.htm https //jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201202215780781720 https //www.jhf.or.jp/check/term/word_t/aae/ Af Atrial Fibrillation:[疾患名](緊急な不整脈) 心房細動 概要 心房各部分の高頻度で無秩序な電気的興奮が原因である。 その電気的興奮により、P波が消失し、心房の興奮が心室へ不規則に伝導するため、心迫リズムが不整となる状態をいう。 高齢者、高血圧、弁膜症、心不全、虚血性心疾患などの心疾患や甲状腺機能亢進症などの基礎疾患がある患者に好発する。 左房内で血栓が生じやすく、心原性塞栓症の予防が重要である。 脳梗塞、上腸間動脈塞栓症 左房内(特に左心耳内)に血栓を生じやすく、それが流出して脳塞栓を合併することがある。 手術時に左心室をはさんで血流遮断することがある。 症状 動悸、脈拍不整 原因 心不全、術後、心膜炎、褐色細胞腫、心筋炎、甲状腺機能亢進症 心筋梗塞、くも膜下出血、心臓手術、脳梗塞、低酸素、高血圧症 肺血栓塞栓症、弁膜症、感染症、肥満 検査 心電図 RR間隔が不整、 QRS波は基本的に正常(narrow QRS)、 P波が見られない、 V1に基線の細かい動揺(心房細動波(f波))を認める。 治療法 塞栓症予防:抗凝固療法(ワルファリン、直接阻害型経口抗凝固薬(DOAC)) レート治療:β遮断薬、Ca拮抗薬(ベラパミル)、ジギタリス リズム治療 洞調律化:カルディオバージョン or Naチャネル遮断薬(Ia or Ic群)、Kチャネル遮断薬 再発予防:カテーテルアブレーションor Naチャネル遮断薬(Ia or Ic群)、Kチャネル遮断薬 カルディオバージョン 電気的除細動とカルディオバージョンはともに、除細動器を用いた電気ショック(カウンターショック)により直流電流を心臓に通電し、心臓全体を同時に脱分極させて,不整脈を洞調律に戻す治療である。 QRS波に同期せずに通電するものを電気的除細動といい、 R波を検知してQRS波に同期して通電するものをカルディオバージョンという 短形性VT、発作性上室頻拍(PSVT)、心房細動(AF)、心房粗動(AFL)に適用になる 第2〜3肋間(胸骨右縁)と第5肋間(左前腋窩線上)の間に電気ショックを加える。 カテーテルアブレーション 不整脈の起源部位やリエントリー回路中の異常伝導部位を高周波などのエネルギーによって焼灼する頻脈性不整脈の治療法である。 電気生理学的検査(EPS)で不整脈の発生機序を同定した後に施行する。 Maze手術 Mazeとは迷路を意味する。心房筋を一定の幅以下で切離し再縫合することで、AFの原因となる回路をすべて切断する手術。 肺静脈隔離も同時に行われる。弁置換術など他の心臓の手術を行う場合やカテーテルアブレーションの不成功例などで行われる。術後、左房収縮が不良になる欠点がありこの点を改良したものにRadial手術がある。 Radial手術 http //arrhythm.umin.jp/treatment/surgery/index.html 電気生理学的検査(EPS) 心カテーテル検査に一つであり、電極カテーテルを心臓内に挿入し、心臓内部の電気的活動を調べる検査である。 12誘導心電図と異なり、胎内から電気活動を調べることができるためより正確に病態を把握できる。 AFL Atrial FLutter[疾患名] (緊急な不整脈) 心房粗動 概要 心房粗動とは、電気的興奮が規則正しく心房内を旋回し、多くの場合、一定の頻度で心室に伝導する状態である、心房興奮は規則的であるために、心房細動とは異なりRR間隔が一定であることが多い。 症状 動悸、呼吸困難 検査 心電図 規則正しいRR間隔 狭い幅のQRD波 P波の代わりに規則正しい心房粗動波(ラージF波)を認める。 疫学 房室伝導比は、4 1や2 1が多い 治療法 血行動態が安定している場合 心拍数調節のために、β遮断薬、ジギタリス、Ca拮抗薬、 血行動態が不安定な場合 カルディオバージョン 根治療法 カテーテルアブレーション ALCAPA Abberant origin of Left Coronary Artery from Pulmonary Artery 左冠動脈肺動脈起始 別名:Bland-White-Garland syndrome 左冠動脈肺動脈起始症を認識するには? http //jpccs.jp/10.9794/jspccs.32.524/data/index.html AORSCA(ARSCA) Abberant origin of Right SubClavian Artery 右鎖骨下動脈起始異常 https //www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/41/8/41_938/_pdf abd Ao abdominal aorta 下行大動脈 The abdominal aorta is the largest artery in the abdominal cavity. As part of the aorta, it is a direct continuation of the descending aorta (of the thorax) https //en.wikipedia.org/wiki/Abdominal_aorta AL anterior leaflet 前尖 僧帽弁の前尖、後尖 https //www.mitralvalverepair.org/leaflets Asystole(超緊急な不整脈) 心静止 ATA Anterior Tibial Artery 前脛骨動脈 http //ksumsc.com/download_center/Archive/1st/437/2.Musculoskeletal%20Block/Teamwork/Anatomy/Lecture%2022_%20Vascular%20Anatomy%20of%20Lower%20limb.pdf AMI Acute Myocardial Infarction 急性心筋梗塞 合併症 機械的合併症 心破裂(左室自由壁破裂) 心室中隔穿孔 乳頭筋断裂 Ao Aorta 大動脈 Ao arch Aortic arch 大動脈弓 APC Atrial Premature Contraction(経過観察でよい不整脈) 心房期外収縮 上室期外収縮(SVPB SupraVentricular Premature Beats)と同義 概要 洞結節の興奮よりも早期に心房から興奮が出現するものである。心室期外収縮と並んで臨床上よく見られる不整脈で、加齢と共に頻度が増加する。 病態 正常であれば洞結節から命令がでるが、心房期外収縮はこの命令が出る前に心房や房室結節、ヒス束から早めに命令が出てしまう状態であり、正常な命令が一回休む。 検査 心電図 洞調律よりも早期にP波が出現し、そのP波が正常の形と異なる 治療 基本は無治療 自覚治療が強い場合は、β遮断薬やNaチャネル遮断薬を用いる AR Aortic Regurgitation 大動脈弁閉鎖不全症 症状 一回拍出量増加による、「動悸」 肺うっ血症状による、「呼吸困難」「息切れ」 大動脈拡張期圧低下による冠動脈への血流低下「狭心痛」 AV Aortic valve 大動脈弁 AVD Aortic Valve Diameter 大動脈弁径 AscAo Ascending Aorta 上行大動脈 AVSD Atrioventricular septal defect :[疾患名] 房室中隔欠損症(心内膜症欠損症) 概要 胎生期の心内膜床の形成不全から発生する疾患で、房室中隔部の欠損と同時に房室弁の形成異常を伴う「、 先天性心疾患の2〜3%を占め、21トリソミー(ダウン症)に伴ってみられることが多い。 不完全型(一次孔欠損):心房中隔下部の欠損と僧帽弁の裂隙(mitral cleft)を伴う 不完全型の多くが、心房中隔欠損症と同様の経過をとり、幼児期に期待的に手術する 完全型:心房中隔下部と心室中隔上部に欠損があり、僧帽弁と三尖弁が分離せず共通房室弁尖を有する 完全型では心室中隔欠損と同様に、乳児期から心不全を呈し、房室弁逆流を呈する場合は重篤で早期に手術が必要となる。 房室弁については、左側が僧帽弁形態でなく、左側房室弁、右側も三尖弁形態ではなく、右側房室弁と表現する。 検査 心エコー:四腔像で左側房室弁(僧帽弁)と右側房室弁(三尖弁)と高さが一致し、その頭側に一次欠損孔を認める。 ドップラー法により欠損孔に短絡血流を認める 心臓カテーテル検査:右心カテーテルを左房から左室へ容易に挿入できる。 右房でも酸素飽和度の上昇を認める 心血管造影 左室造形正面像では、狭小な左室流出路と左側房室弁の付着異常によるgoose neck signが特徴的 宮城こども病院 http //www.miyagi-children.or.jp/shinryo/07/06/ 国立循環器病センター http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/cardiovascular/tr07_ecd-avsd.html AVN atrioventricular node 房室結節(別名:田原結節) 心房中隔の右側で冠状静脈洞口の上方(コッホ三角)にある。40回/分の頻度で刺激を発生するが、リズムが洞調律よりも遅いため、通常は洞調律の中継点として働く 刺激伝導系:洞房結節(キース・フラック結節)→房室結節→ヒス束→右・左脚→プルキンエ繊維 AS Aortic Stenosis 大動脈弁狭窄症 症状 左心不全症候→息切れ 心筋虚血→狭心痛 心迫量低下→失神発作、めまい、遅脈、小脈、血圧低下 検査 聴診 駆出音、第2肋間胸骨右縁に頸部放散を伴う収縮期駆出製雑音 IIa音減弱とII音の奇異性分裂 心電図 左室肥大 確定検査 断層心エコーで、大動脈弁の開放制限、石灰化、肥厚 ドプラー心エコーで、大動脈弁口面積の減少 大動脈収縮期圧較差の増大 治療方法 年齢、全身状態、合併疾患、解剖学的形態により術式を決定する。 大動脈弁置換術(AVR)、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI) 疫学 無治療での平均予定は、狭心痛出現後は5年 失神発作出現後は3年 心不全症状出現後は、2年 死因の半数以上は、うっ血性心不全である ASD Atrial Septal Defect 心房中隔欠損症 概要 胎生期の心房中隔の発達障害により、先天的に心房中隔に欠損孔が存在し、欠損孔を通じて、左→右シャントを生じ、右房・右室への容量負荷をきたす。幼児期や学童期に発見されることが多く、30〜40代以降に心不全症状が出現する。近年、我が国でもカテーテル治療が開始された。 症状 1)小児期から心雑音をしてきされていたが、発育や身体機能に異常なく経過することが多い。 2)思春期〜中年期以降になって労作時呼吸困難、易披露性 検査 3)聴診 II音の固定性分裂、相対的PSにより、肺動脈弁領域の収縮期駆出性雑音を聴取する。 右房の容量負荷による相対的TSにより、胸骨左縁下方でのI音の亢進、三尖弁性拡張期雑音(ランブル)が聞こえる 4)心電図 右軸偏位、右室肥大、不完全右脚ブロック、心房細動(中年期以降)を認める 確定診断 カラードップラー心エコーにより、左房→右房シャントの確認 心カテーテル検査で、右房でのO2 step up(肺を経由したのが入るため、酸素濃度が7%以上増加)を確認する 治療 心室中隔欠損症の自然閉鎖はまれである 軽症では無治療に場合が多い(肺体血流費 1.5) 1)〜4)が揃っていれば、就学期前後、あるいは発見後可及的早期に、手術(欠損部の直接縫合 or パッチ閉鎖)またはカテーテル治療を行う。 治療の対象は、肺体血流比(1.5〜2.0)である。 もっとも多いのが、心房中隔の壁の真ん中である卵円孔の位置にあいているもの(二次孔欠損)ですが、他にも心室中隔に接するところに開いているもの(一次孔欠損)、上の方に開いている(静脈洞型)、心臓の静脈の壁にあいている(冠静脈洞型)があります。 心房中隔とは心臓の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)のうち、右心房と左心房の間を隔てる筋肉の壁のことです。心房中隔欠損は、この壁に欠損(あな)が開いている状態です。先天性心疾患(生まれつき心臓に何らかの異常を伴う)はだいたい100人に1人(1%)の割合で起こると言われています。心房中隔欠損(ASD)はその先天性心疾患の中の大体7%を占めています。左右の心房を隔てる壁にはだれでも胎児のときには血液の交通があります。赤ちゃんがおなかのなかにいるときは自分で息をする必要がなく、お母さんからへその緒を通して酸素をいっぱい含んだ血液が、心房中隔のあなを通って、赤ちゃん自身の肺を素通りして体に赤い血が流れるようになっているのです。胎児の時にだれもがもっていたこの穴は卵円孔と呼ばれ、通常は生まれて数時間後には自然に血液の交通がなくなり、ただのくぼみ(卵円窩)になってしまうのですが、心房中隔欠損の患者さんでは生まれたあともこの穴が穴として残っているのです。心房中隔欠損は卵円窩以外の場所に穴があいている場合もあり、場所によって4つに分類されています(図参照)。もっとも多いのが、心房中隔の壁の真ん中である卵円孔の位置にあいているもの(二次孔欠損)ですが、他にも心室中隔に接するところに開いているもの(一次孔欠損)、上の方に開いている(静脈洞型)、心臓の静脈の壁にあいている(冠静脈洞型)があります。穴のあいている場所や穴の大きさによって、病気の程度、症状出現の時期、治療の必要性・方法などが異なります。 血行動態(血液の流れ) 心臓は肺と全身に血液を送り出すポンプの働きをしています。肺には全身から帰ってきた静脈血(黒っぽい血液)が、右心房、右心室を経て肺動脈へ駆出されます。全身へは肺静脈から帰ってきた動脈血(赤い血)が、左心房、左心室を経て大動脈へ駆出されます。しかし肺と全身では血液の流れ安さ(血管抵抗)がことなり、両者を比べると肺の方がはるかに血液が流れやすい(血管抵抗が低い)のです。そのため血液を送り出すポンプの働きをしている右心室と左心室を比べると、右心室の方が楽をしているためつくりも華奢(きゃしゃ)にできています。ゴム風船にたとえるなら右心室は柔らかい風船で左心室はかたい風船です。すると左右の心房から左右の心室に血液が流れ込むときに、左右の心房の間に交通があると、血液はどうしても柔らかい方の風船である右心室に流れ込もうとします。そのため心房中隔のあなを通って左心房から右心房を経て右心室へ流れる血流が生じます(左→右短絡という)。 本来全身から帰ってきた黒い血だけが肺に流れるべきところを、左心房に肺から帰ってきた赤い血がもう一度肺に流れる余分な血液の流れが生じるのです。この状態でも左心室には全身には必要なだけの血液が流れこんでおり、右心房と右心室だけが通常の血液+余分な赤い血液を肺動脈に送り出す状態(高肺血流)になります。心臓が一回収縮する間に心臓が肺と全身に送り出す血液の量の比率(肺体血流量比という)は心臓の壁にあなが無い状態では1:1ですが、心房中隔欠損があると肺動脈によけいに血液が流れるために、これが2:1になったり3:1になったりするわけです。 これに対応するため心臓は右心房と右心室の部屋が大きくなり(心拡大)ます。心拡大が起きても心臓が収縮する力が衰えなければ症状は出ませんが、長期にわたって(2,30年の経過で)拡大が進むと、いわゆる風船のゴムがのびきった状態となり、ポンプの働きが不十分な状態(心不全)になるのです。もうひとつは心臓の壁の筋肉が引き延ばされると心臓の壁を通っている脈の信号伝達の異常を来し、脈の乱れ(不整脈)を生じます。また三尖弁といって右心房と右心室の間にある右心室の入り口の弁のつけねの部分(弁輪という)がゆるんで弁の合わさりが悪くなるため三尖弁逆流を来たしたり、拡大した右心室が左心室を押さえて左心室の入り口の弁である僧帽弁にも逆流を来すことがあります。こういった状態になると、動悸やめまい、ちょっとした運動で息切れしやすくなったり、足や体のむくみ、腸の壁のむくみから食欲低下、全身倦怠といった様々な症状を来たしてきます。 あともう一点注意すべき点は、肺に流れる血液が多い(高肺血流)状態だと、通常は大変低い肺動脈の血圧が上がり始め、そうすると肺動脈の壁が固く分厚くなっていきます。さらにそれが継続すると、肺動脈が肺のすみずみで細かく枝分かれしたところで肺動脈の血管が目詰まりし始めます。そうすると残りの開存している肺動脈への血流がますます増えるため、さらに目詰まりが進行していき肺動脈の血圧がどんどん高くなっていきます(肺高血圧症)。 こうなると本来きゃしゃなつくりの右心室に、血液の量の負担だけでなく血圧の負担がかかり、右心不全を来しやすい状態になります。またいったん目詰まりしてしまった肺動脈は心房中隔のあなをたとえ手術で閉じたとしても、再開通することは期待しにくく、こういった状態になる前にあなを閉じておかなければなりません。肺高血圧症が重症化すると、肺動脈の血圧が、全身の血圧と同等かそれ以上になることがあります。そうなると心房中隔のあなを通る血流が左→右ではなく右→左となり静脈血が全身に送り出されるチアノ-ゼと呼ばれる状態を来します。これをアイゼンメンジャー(Eisenmenger)症候群といって、こうなると心房中隔のあなを閉じると、かえって右心室の血液の逃げ場がなくなり、心臓に血液が流れなくなるのです。 治療 心不全症状が出現してきた場合には、利尿剤やジゴキシンといった内科的治療で心臓への負担を軽減します。また不整脈を合併する場合には不整脈をおさえる薬(抗不整脈薬)を用いたり、また血栓症を予防するため血液をさらさらにする薬(抗凝固療法)を用いたりします。また弁の逆流を来しているような場合には、感染性心内膜炎を引き起こす可能性があるので、歯の治療の際などには注意が必要です。 通常、肺体血流量比が1.5 1を超えるような交通孔が開いていると診断された場合には、心房中隔欠損閉鎖術(あなとじ)が必要です。閉鎖術には大きく二通り、カテーテルインターベンションといってふとももの付け根の太い血管から、折り畳みの傘のような装置を挿入して閉じる方法と、手術で直接あなを見て縫って閉じる方法とがあります。現在日本では、カテーテルインターベンションはまだ、装置の治験の認可待ちの状態です。カテーテルインターベンションでは、人工心肺といった装置も使わず、また傷も非常に小さくてすむのが大きな利点ですが、どのような心房中隔欠損にも使用が可能なわけではなく、小さめの穴で周りの壁がしっかりあって、静脈の開口や弁の開口と穴の位置とに距離があることが条件となります。手術治療は、全身麻酔下に、心臓を切って開いて、直接穴をみて、これにパッチといってあてものをするか、もしくは直接心臓の壁同士を縫って閉じてしまいます。あてものの素材にはゴアテックスといて人工繊維の布きれを用いたり、心膜といって心臓をおおっている袋の一部を切り取って用いたりします。また三尖弁逆流などの合併がある場合には、弁の修復術も併せて行います。また不整脈に対しても、不整脈手術といって、外科的な治療を併せ行うことが可能な場合もあります。心臓を切って開いているあいだ、心臓の拍動を止めなくてはならないため、人工心肺といって心臓と肺の代わりをしてくれる装置を用いて行います。 http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/cardiovascular/tr05_asd.html ASD Atrial Septal Defect 概要 胎生期の心房中隔の発達障害により、先天的に心房中隔に欠損孔が存在し、欠損孔を通じて、左→右シャントを生じ、左房・右房・右室への容量負荷をきたす。 ASD CS Type ASD Coronary Sinus Type 冠静脈洞型 心房中隔欠損症 ASD SV Type ASD Sinus Venosus Type 脈洞型 心房中隔欠損症 AT Atrial Tachyarrhythmia 心房頻拍 APC-Fontan-AtrioPulmonary Connection Fontan 上大静脈(上半身の血液がもどってくる静脈)、下大静脈(下半身の血液がもどってくる静脈)の両方を肺動脈をつなぐ手術 https //www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCULATIONAHA.106.676445 AVB AtrioVentricular Block [疾患名](緊急な不整脈) 房室ブロック 概要 心房から心室への興奮伝導が房室結節およびHis束で遅延、途絶するもので、1度、2度(Wenckenbach型、MobitzII型)、3度(完全房室ブロック)に分類できる。 MobitzII型房室ブロックと3度房室ブロック(完全房室ブロック)は徐脈や心停止による心拍出量低下から様々な症状を引き起こすため、ペースメーカの適応となる。 症状 失神発作、心不全がある 検査 聴診:心音のI音が数拍おきに大きく聴かれる←完全房室ブロックの特徴 心電図:P波とQRS波が独立してそれぞれ一定間隔で出現 治療(1度房室ブロック、Wenckenbach型II度房室ブロック) 無治療 or 経過観察 治療(MobitzII型房室ブロックと3度房室ブロック(完全房室ブロック)) 可逆性の原因がある場合:原因除去 可逆性の原因がない場合:恒久的ペースメーカ、つなぎとしてアトロピン(抗コリン薬)、イソプロテレノール(β刺激薬) [分類] 1度房室ブロック PQ間隔が正常(0.20sec以下)以上に延長したもので、QRS波は脱落しない Wenckenbach型II度房室ブロック PQ間隔が次第に伸びて、QRS波が脱落する。しかし長時間の心停止をきたすことはない。 Wenckenbach型II度房室ブロック PQ間隔は一定(徐々に延長することはない)で、P波のあとのQRS波が突然脱落する。 3度房室ブロック(完全房室ブロック) P波とQRS波は独立(QRSは補充調律) B BAV Baloon Aortic Valvotomy(balloon aortic valvuloplasty) 重症大動脈弁狭窄症に対する経皮的バルーン 大動脈弁形成術 (balloon aortic valvuloplasty ; BAV) Up to date https //www.uptodate.com/contents/percutaneous-balloon-aortic-valvotomy-for-native-aortic-stenosis-in-adults BAS Baloon Atrial Septostomy バルーンカテーテルによる心房中隔裂開術 https //www.aboutkidshealth.ca/article?contentid=1668 language=english BDG Bidirectional Glenn 両方向性グレン手術 上大静脈(上半身の血液がもどってくる静脈)と肺動脈をつなぐ手術 https //plaza.umin.ac.jp/~picunicu/picu/diagnosis/heart/operation/glenn BBDG Bilateral Bidirectional Glenn 両側両方方向性グレン https //plaza.umin.ac.jp/~picunicu/picu/diagnosis/heart/operation/glenn BVAD Bilateral Ventricular Assist Device 両心室補助人工心臓 http //www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_peration/1718.html BCP Blood Cardioplegia 血液心筋保護 BCA BrachioCephalic Artery 腕頭動脈 BTS Blalock-Taussig Shunt BTシャント術 鎖骨下動脈(全身にいく動脈)と肺動脈を吻合 「BTシャント」は肺血流が少ない疾患に対して、肺血流を増やす目的で行われます。 下図は、「肺動脈閉鎖・心室中隔欠損症」に対して行われた場合を示してありますが、他にもいろいろな疾患で行われることがあります。 全身にいく動脈(鎖骨下動脈など)にシャント(通常、ゴアテックスという素材で作った3-5mm程度の人工の管)を縫い、それを肺動脈につなげることで、肺動脈に流れる血液量を増やします。 https //www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/kikan-byotai/operation/bts.html http //jpccs.jp/10.9794/jspccs.32.154/data/index.html BWG Brand-White-Garland Syndrome ALCAPA Abberant origin of Left Coronary Artery from Pulmonary Artery C CABG Coronary artery bypass grafting 冠動脈バイパス術 冠動脈の狭窄や閉塞により引き起こされる狭心症や心筋梗塞に対して行われる手術です。当センターでは人工心肺装置を使用せずに心臓を動かしたままCABGを行う方法であるOff-pump CABG (OPCAB)を標準術式 http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvs/hcs/coronary.html CPB Cardio Pulmonary Bypass 人工心肺 cPA Centrral Pulmonary Artery 中心肺静脈 CP cardioplegia 心筋保護 CoA Coarctation of Aorta 大動脈縮窄症 概要 大動脈峡部 or 下行大動脈に局所的な狭窄をきたしたものをいう。大動脈峡部の狭窄は、他の先天性心疾患を合併する場合と合併症のない単純型にわかれる。下行大動脈の狭窄はまれである。 治療中又は次の①から⑨のいずれかが認められる場合 ①肺高血圧症(収縮期血圧40mmHg以上) ②肺動脈狭窄症(右室-肺動脈圧較差20mmHg以上) ③2度以上の房室弁逆流 ④2度以上の半月弁逆流 ⑤圧較差20mmHg以上の大動脈狭窄...(エコーによる計測から算出する。4*速度^2) ⑥心室性期外収縮、上室性頻拍、心室性頻拍、心房粗細動又は高度房室ブロック ⑦左室駆出率あるいは体心室駆出率0.6以下 ⑧心胸郭比 60%以上 ⑨圧較差20mmHg以上の大動脈再狭窄 診断の手引き https //www.shouman.jp/disease/instructions/04_56_070/ http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/cardiovascular/tr08_coa.html CoPA Coarctation of Pulmonary Artery 肺動脈縮窄症 CVAC Commno AtrioVentriventricular Cannal 房室中隔欠損症 こんな用語ある?? CAVV Common Atrio-Ventricular Valve 共通房室弁 CFA Common Femoral Artery 総大腿動脈 CILV(RV) Common Inlet Left Ventricle(Right Ventricle) 共通房室弁左室挿入 CLBBB Complete Left Bundle Branch Block 完全左脚ブロック CRBBB Complete Right Bundle Branch Block 完全右脚ブロック ccTGA congenitally corrected transposition of great arteries 修正大血管転位症 cAS Critical Aortic Stenosis cPS critical pulmonary stenosis D DKS Dams-Kaye-Stansel ダムスケースタンセル吻合 DFA Deep Femoral Artery 深大腿動脈 DesAo Descending Aorta 下行大動脈 dex dextrocardia 右胸心 DILV(RV) double inlet left ventricle(right ventricle) 両房室弁左室挿入 DORV double outlet right ventricle 両大血管右室起始症 病態 大動脈と肺動脈の両方の大血管がどちらも右室から起始する 必ず合併する心室中隔欠損(VSD)の部位と両大血管の位置関係により病型分類される 肺動脈狭窄の合併も多い 症状 チアノーゼの出現時期や程度、肺血流量は病型ごとに様々 心不全をきたすことが多く、体重増加不良、哺乳障害が見られる 治療 病型に応じた姑息手術および根治手術を行う。 両大血管右室起始 その解剖と診断 https //jspccs.jp/wp-content/uploads/j2402_093.pdf dTGA d-transposition of great arteries d型完全大血管転位症 E Ebstein s anomaly Ebstein病 概要 右室壁と三尖弁の形成異常により三尖弁閉鎖不全となり、三尖弁逆流から右心不全をきたす疾患である。重症で胎児死亡するものから、無症状のまま生涯を終えるものまで幅広い臨床像をもつ。 症状 チアノーゼもしくは心不全症状がある 検査 心不全症候があるため、聴診にて、全収縮期雑音、III音、VI音を聴取する。 心電図で、右房性P波、PQ延長、右脚ブロック、WPW症候群B型を認める 胸部X線で、右第2弓の突出を認め、肺血管陰影は正常〜減弱 確定診断 心エコーにて、三尖弁の右室側への偏位、三尖弁閉鎖不全による逆流を確認する。 著しい右房圧上昇例では、心房中隔欠損や卵円孔を介した右→左シャント血流が認められる。 治療 チアノーゼ、心不全徴候が軽度れあれば、経過観察 チアノーゼ高度(SpO2 =90)で心不全が強ければ、三尖弁形成術とASD閉鎖 新生児発症の重量例では、Starnes手術の後に、Fontan手術 WPW症候群を合併する場合は、カテーテルアブレーションを行う EC-TCPC Extra Cardiac Total CavoPulmonary Connection 心外導管型フォンタン https //www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/kikan-byotai/operation/fontan.html ECC ExtraCorporeal Circuit 体外循環 ECMO ExtraCorporeal Membranous Oxigenation 膜型人工肺 「人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療」をECMOと呼びます。人工呼吸器や昇圧薬など、通常の治療では救命困難な重症呼吸不全や循環不全のうち、可逆性の病態に適応されます。 ECMOは呼吸と循環に対する究極の対症療法であり、根治療法ではありません。通常の治療では直ちに絶命してしまう、または臓器が回復不能な傷害を残すような超重症呼吸・循環不全患者に対し、治癒・回復するまでの間、呼吸と循環の機能を代替する治療法です。 ECMOはextracorporeal membrane oxygenation「体外式膜型人工肺」という機器の略語ですが、欧米人にとってECMO(エクモ)は発音しやすく、広く使用されています https //fujita-accm.jp/outline/medical_guide/ecmo EIA External iliac artery 外腸骨動脈 EVAR endovascular aortic repair ステントグラフトは人工血管(グラフト)と金属製の骨組み(ステンレス、ナイチノール)で構成され、これを鼠径部の小さな切開創から血管内に留置するのがステントグラフト内挿術です。ステントグラフトを留置する部位(=動脈瘤が存在する部位)により、胸部であればTEVAR(thoracic endovascular aortic repair)、腹部であればEVAR(endovascular aortic repair)と呼ばれます。動脈瘤自体は体内に残りますが、ステントグラフトを留置することにより動脈瘤内への血液流入を防ぐことで動脈瘤に血圧がかからなくなるため動脈瘤の破裂を防ぐことができます。 https //hirobyo.jp/services/departments/outpatient/cardiovascular_surgery/2020/01/tevarevar.html H HLHC Hypoplastic Left Heart Complex 左心低形成複合 HLHS Hypoplastic Left Heart Syndrome 左心低形成症候群 左心低形成症候群は左心室と左心室から出ている上行大動脈が非常に小さい(低形成な)先天性心疾患です。左心室の入り口と出口をなす僧帽弁と大動脈弁も、狭いかあるいは完全に閉じています。通常、動脈管開存、大動脈縮窄も伴っていて、なんらかの治療無しには新生児期を生き延びられない重篤な疾患です。 背景:左心低形成症候群とは、左心室が小さく、左心室から出ている上行大動脈が細い先天性心疾患です。左心室の入り口の弁である僧帽弁は狭い(僧帽弁狭窄)か閉じて(僧帽弁閉鎖)おり、出口の弁である大動脈弁も狭い(大動脈弁狭窄)か閉じて(大動脈弁閉鎖)います。左心室の低形成の程度、大動脈弁、僧帽弁の状態に多少幅があるため、ひとまとめにして左心低形成症候群とよばれます。いずれの場合も動脈管開存症と大動脈縮窄症を伴っており、全身への血流は右心室が肺動脈に送り出す血液から枝分かれする動脈管を通じてまかなわれています。したがって動脈管開存が維持されなければ致命的となり、なんらかの治療なしには新生児期を乗り切ることができません。1979年にNorwood手術が開発されて以来、段階的な外科治療によりチアノ-ゼのない状態で発育発達が可能となる道が開かれました。一方、欧米では心移植の対象としている施設もあります。 症状、経過:全身への血流が動脈管を通じて肺動脈からまかなわれているため、動脈管が閉じ始める生後1、2日の間に急速に症状が出現します。すなわち低体温とくに手足が大変冷たい、脈が速い、脈が触れにくい、全身性チアノ-ゼ、肝臓が腫れている、などいわゆるショック状態を呈してきます。これらの症状は動脈管の開通が得られなければ回復せず致命的となります。動脈管開存が維持されれば、ショック状態は回避されますが、脈が速い、呼吸が速い、軽度のチアノ-ゼの状態は続きます。 血行動態(血液の流れ):左心低形成症候群では、心臓の主たるポンプの働きは右心室によってまかなわれています。肺から左心房に還った赤い血は心房中隔欠損を通して右心房に合流し、ここで体からの静脈血と混合し右心室→肺動脈へと送り出されます。肺動脈に送られた血液の一部は動脈管を通して全身に送られ、それ以外は肺に送られます。このとき肺と全身に送られる血液の配分は、どちらの方がより血液が流れやすいかという血管抵抗の比で決まります。肺に流れる血液量が増えるとチアノ-ゼは軽くなりますが、体の血圧が下がり、尿が出にくくなったり、脳や冠動脈に十分な血流がいかなくなったりします。また反対に肺に流れる血液量が減ると、チアノ-ゼが強くなり低酸素血症を来します。すなわち左心低形成症候群では肺と体の血流の微妙なバランスの上になりたっており、バランスがどちらに傾いても生命の維持が難しくなります。そのため患者は新生児集中治療室での注意深い管理が必要となります。 治療:まずプロスタグランディンの持続静注を行い動脈管からの血流を維持します。患者の状態によっては人工呼吸器の補助が必要です。体と肺の血流のバランスをとって管理しながら手術治療を計画します。術前に動脈管が閉じかってショックを来した患者では、腎不全、腸閉塞、敗血症、アシドーシス(体の血液が酸性に傾く)などを来しやすいため、必要により強心剤、利尿剤、抗生物質を使います。 手術はNorwood(ノルウッド)手術(第一期手術)を行います。右心室のからでている肺動脈幹から上行大動脈→大動脈弓→下行大動脈へと新しい大動脈の再建を行います。もともと肺動脈幹から出ていた左右の肺動脈は切り離します。肺への血流の確保は当センターでは右室-肺動脈間に人工血管の導管で作成する方法を行っています。Norwood手術後は6ヶ月前後にBidirectional Glenn(両方向性グレン)手術呼ばれる第二期手術をおこない、さらに2歳前後にFontan(フォンタン)手術(第三期手術)まで到達すれば、チアノ-ゼの無い状態でその後の成長・発育が望まれます。 http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/cardiovascular/tr12_hlhs.html I IA Iliac Artery 腸骨動脈 IAA Interrupted Aortic Arch 大動脈弓離断症 IABP Intra Aortic Balloon Pumping 大動脈内バルーンパンピング 胸部下行大動脈の位置にバルーン付きのカテーテルを挿入し、拡張期にはバルーン拡張、収縮期には収縮させる。それにより、拡張期のバルーン拡張時は体血流が停止するたに冠血流が増加する。一方、収縮期のバルーン収縮時は末梢血管抵抗が減少するために、血液が急速に流れる。 大動脈弁閉鎖不全症や大動脈解離、大動脈瘤のアル例では、病態を悪化させるため禁忌となる。 IAG-Fontan Intra Atrial rerouting Fontan 心房内グラフトフォンタン IAR-FOntan Intra Atrial Graft Fontan 心内トンネル型フォンタン ICD Implantable Cardioverter Defibrillator, Intra-Cardioverter Defibrillator 埋込型除細動器 適用 QT延長症候群- TdP Brugada症候群(ポックリ病)- VF 器質的疾患によるVF,VTを繰り返す人 IE Infective Endocarditis 感染性心内膜炎 概要 弁膜、心内膜、大血管内膜に、細菌、真菌、リケッチア、クラミジア、ウイルスなどの感染性微生物を含む疣腫を形成し、菌血症、心障害、血管塞栓などによる多彩な臨床症状を呈する全身性敗血症性疾患である。その多様な発症形式ゆえに他疾患との鑑別が難しい。 病態 病態の中心は、菌血症と弁膜の炎症性破壊による心機能不全、疣腫による塞栓症である。 基礎疾患 VSD, PDAなどの先天性心疾患やMR、AS,MVPなどの後天性弁膜症であり血流ジェットを生じる心疾患をベースとする。 感染のトリガー 歯科治療、カテーテル留置 感染症状 発熱、関節痛、筋肉痛 末梢血管塞栓症状 眼瞼結膜、頬部粘膜、四肢に点状出血、爪下線状出血、Oslet結節、Janeway発疹、Roth斑 爪下線状出血 Oslet結節 Janeway発疹 Roth斑 全身性塞栓症状 脾梗塞、腎梗塞、脳梗塞 弁破壊、逆流、腱索断裂の結果 うっ血性心不全 炎症反応 WBC、赤沈、CRP、ガンマグロブリン、フィブリノゲンの上昇 確定診断 血液培養で原因微生物の検出 心エコーで、弁周囲の疣腫、膿瘍、弁の新たな部分裂開の検出 治療 原因菌に応じた抗菌薬を経静脈投与 外科治療 うっ血性心不全 抵抗性感染 原因菌に対する抗菌薬投与を行っても、薬剤活性が弱く治療効果が現れにくい状態 感染性塞栓症リスクが高い場合 ILBBB Imcomplete Left Bundle Branch Block 不完全左脚ブロック IRBBB Imcomplete Right Bundle Branch Block 不完全右脚ブロック IVC Inferior Vena Cava 下大静脈 innV innominate vein 無名静脈 総肺静脈還流異常症に対する外科治療 http //www.shizuoka-pho.jp/kodomo/sp/department/cardiova/operation/tapvc/index.html iAVSD intermediate AtrioVentricular Septal Defect 中間型房室中隔欠損症 IIA Internal Iliac Artery 内腸骨動脈 IMPELLA 補助循環カテーテル http //www.seirei.or.jp/hamamatsu/guidance/highly-specialized/impella/ J JET Junctional Ectopic Tachycardia 希少疾患らしい https //square.umin.ac.jp/saspe/archive/46/46th_04.pdf https //en.wikipedia.org/wiki/Junctional_ectopic_tachycardia JR Junctional Rhythm 房室接合部調律 L LT-Fontan Lateral Tunnel FOntan ラテラルトンネル型フォンタン LAVV Left Atrio-Ventricular Valve 左側房室弁 LA Left Atrium 左房 LBBB Left Bundle Branch Block 左脚ブロック LCCA Left Common Carotid Artery 左総頚動脈 LCA Left Coronary Artery 左冠動脈 Leriche症候群 終末大動脈閉塞症のことである。 本疾患の動脈閉塞は腎動脈分岐部以下の腹部大動脈に始まり総腸骨動脈分岐部周辺にて終るが症例によっては外腸骨動脈ないし浅大腿動脈にまで及ぶ。 病因は血管炎、動脈硬化症、塞栓症、動脈内膜剥離、動脈瘤、血管外傷、腫瘤圧迫などである。 https //osaka.hosp.go.jp/seisaku/kakusyu/fukubu/index.html Liso Left isomerism 左側同相(多脾症) http //www.ncvc.go.jp/hospital/section/ppc/cardiovascular/tr15.html LIH Left Isomerism Heart 左側同相心 LPS Left Pulmonary Stenosis 左肺動脈狭窄 LQTS long QT syndrome QT延長症候群 概要 QT延長とは心筋活動電位の延長によりQT間隔が延長するもので、torsades de pointes(TdS)という特殊な多形性心室頻拍をきたすのが特徴的である。失神発作を繰り返し、突然死に至ることがある。 症状 失神発作を繰り返す 検査 非発作時の心電図で、QT延長(補正QT間隔(QT/sqrt(RR))が0.48secを超える=RR波の半分にT波が重なる) 治療 TdPを繰り返す場合は、硫酸マグネシウム静注が有効 先天性LQTSでは β遮断薬、徐脈が高度の場合は一時ペーシング β刺激薬は禁忌である 二次性LQTSでは 原因の除去が基本である 高度な徐脈があれば、一時的ペーシング、イソプロテレノール点滴静注 低K血症があれば、 K製剤 二次性LQTSの原因 薬剤性 抗不整脈薬(I群、III群など) 向精神薬(フェノチアジン系、ブチロフェノン系) 抗菌薬(エリスロマイシン) 高度な徐脈 完全房室ブロック 洞不全症候群 電解質異常 低K血症、 低Mg血症 低Ca血症 その他 心疾患 中枢神経疾患 代謝異常 LSCA Left Subclavian Artery 左鎖骨下動脈 LV Left Ventricle 左室 LVAD Left Ventricular Assist Device 左室補助人工心臓 耳介型などいろいろある リモート給電などいろいろ LVEDP Left Ventricular End-Diastolic Pressure 左室拡張期圧 LVEDV Left Ventricular End-Diastolic Volume 左室拡張期容積 LVESV Left Ventricular End-Systolic Volume 左室収縮期容積 LVOTO Left Ventricular Outflow Tract Obstruction 左室流出路狭窄 levo levocardia 左胸心 M meso Mesocardia 中心症 https //www.shouman.jp/disease/details/04_37_046/ 先天性修正大血管転位症 心の位置は,mesocardia ( 中心症) , dextrocardia ( 右心症) , levocardia ( 左心症) MA Mitral Atresia 僧帽弁閉鎖 MR Mitral Regurgitation 僧帽弁閉鎖不全症 概要 僧帽弁の閉鎖不全により、収縮期に左室から左房に向かって血液が逆流する状態で左室が容量負荷を受けるため心拡大をきたす。僧帽弁逸脱や虚血性心疾患を原因とするものが多い。 所見 左心不全症状が現れ、労作時呼吸困難、動悸、息切れ、易疲労感、発作性夜間呼吸困難、起座呼吸 起座呼吸:仰臥位になると呼吸困難を生じるため、坐位にて呼吸を行おうとすること。左心不全でみられる。仰臥位では、静脈還流量、肺血流量が増加し、肺うっ血が増大するために起こる。 触診で、心尖拍動 聴診で、I音減弱、III音、心尖部で全収縮期雑音 検査 心電図:左房負荷、左室高電位、心房細動 胸部X線 左3弓、左4弓の突出がみられる 治療 内科的治療 心不全に対する耐症的な薬物投与 AF合併例にはワルファリンを投与する 外科的治療 僧帽弁形成術(Mitral Valve Reconstruction, Mitral Valve Repair, Mitral Valvuloplasty)、僧帽弁置換術(MVR)を行う MV Mitral Valve 僧帽弁 MVP Mitral Valve Prolapse 病態生理 収縮期に僧帽弁(特に後尖 後尖は大きいから)の一部が左房内に逸脱(弁尖閉鎖位置の左房側への移動)することにより、前尖と後尖との接合が悪くなり、左室から左房へ血液が逆流する。 収縮期の途中で、M弁が左房に落ち込む 収縮期に雑音が増え、収縮中期逸脱のときは収縮後期雑音、全収縮期逸脱のときは、全収縮期雑音がみられる。 MB Moderator Band 調節帯 ペーシングに関する知識 https //square.umin.ac.jp/saspe/archive/34/34th_07.pdf MICS Minimally Invasive Cardiac Surgery 低侵襲心臓手術 https //www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/cvs/medical_agency/mics/mics_general.html P PAF Paroxysmal Atrial Fibrillation 発作性心房細動 PAH 肺動脈性肺高血圧症 左心系の圧上昇を伴わない肺高血圧症である。 突発性PAH(IPAH)と遺伝性PAH(HPAH)は、従来原発性肺高血圧と言われた。 治療方法 プロスタグランジン製剤(PGI2とその誘導体) エポプロステノール、ベラプロスト 末梢血管拡張薬として用いられる エンドセリン受容体拮抗薬 ボセンタン、アンブリセンタン ET(エンドセリン)は、生理活性ペプチドであり、血管内皮細胞で産生されるET-1は強力な血管収縮物質である。 エンドセリン受容体拮抗薬は、ET-1とその受容体の結合を阻害し、血管拡張に働く PDE5阻害薬 シルデナフィル、タダラフィル cGMPの分解酵素であるホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害し、cGMP濃度の上昇を介して血管拡張する。 肺動脈性肺高血圧症、勃起不全に用いられる。 PAPVC(PAPVR) Partial Anomarous Pulmonary Venous Connection(Return) 部分肺静脈還流異常症 pAVSD partial AtrioVentricular Septal Defect 部分型房室中隔欠損症 PDA patent Ductus Arteriosus 動脈管開存症 概要 胎生期に開存している動脈管は通常72時間(3日)以内に閉鎖して動脈管索となるが、そのまま残っているものが動脈管開存症である。常に左→右シャントであるため、大動脈圧は収縮期・拡張期ともに肺動脈圧よりも高い。 動脈管径の大きい場合は、肺血管抵抗の低下した乳児期早期に肺血流増加による左室容量負荷を生じ、左心不全症状を呈する。 低出生体重児では動脈管が閉鎖しないことがあり、インドメタシンなどの薬物治療による閉鎖ができない場合は早期手術となる。 2LSB(胸骨左縁第2肋間(肺動脈弁領域))の連続性雑音によって診断できる。 検査 心エコー:ドップラー法により動脈管での左右シャントを認める 心臓カテーテル検査:右心カテーテルでカテーテルが肺動脈から動脈管を抜けて、下行大動脈に挿入できる。肺動脈での酸素飽和度の上昇を認め、重症例では肺高血圧を呈する。 造影検査:動脈管から肺動脈が造影される。 手術適応 短絡量が少ない場合でも放置すると心内膜炎の罹患率が高いとされている(Ebidence不明)。 silent PDAは2mm以下の動脈管の一部は心雑音を聴取しない。 低出生体重児も含め乳児期に心不全を呈する場合は、早期手術の適応となる。無症状の場合は 就学前の3〜6歳で手術する。 高齢者の場合は、重篤な肺高血圧を呈しており、手術のリスクが高い 手術方式 左側方開胸により、動脈管を剥離して血管クリップで閉鎖もしくは結紮を行う。 動脈管の形態によっては、カテーテルによって動脈管を閉鎖する(閉塞栓やコイル)。 予後 予後は一般に良好 PDV Patent Ductus Venosus 静脈管開存症 https //jspccs.jp/wp-content/uploads/j1805_583.pdf PEA pulseless electrical activity(超緊急な不整脈) 無脈性電気活動 定義: 何かしらの波形が出ているが脈(頚動脈)を触れなかったらPEA ただし、心室細動、心室頻拍を除く PFO Patent Foramen Ovale 卵円孔開存 PCPS percutaneous cradiopulmonary support 経皮的心肺補助法 ECMOは導入目的や送血方法により大きく2つ(VA ECMOとVV ECMO)に分類されます。 循環器不全および循環不全を合併した呼吸不全や、救命処置にはVA ECMOが用いられます。日本ではPCPS(Percutaneous cardio pulmonary support 経皮的心肺補助)という用語がよく用いられ、PCPSはVA ECMOとほぼ同義です。静脈から脱血し、人工肺で酸素化した血液を遠心ポンプで動脈に送血するものがこれにあたります。一方、循環補助を必要としない重度呼吸不全にはVV ECMOが用いられます。静脈から脱血し、人工肺で酸素化した血液を静脈に返すものがこれにあたります https //www.med.tottori-u.ac.jp/regsurg/medical-content/advanced/mechanical-heart/ecmo.html PS Pulmonary Stenosis 肺動脈狭窄症 東大病院 https //plaza.umin.ac.jp/~picunicu/picu/diagnosis/heart/treatment/dummy-2 PSVT Paroxysmal Supraventricular Tachycardia[疾患名](緊急な不整脈) 発作性上室頻拍 概要 発作性上室頻拍は、房室結節や副伝導路などを介するリエントリーによる上室性の頻拍である。房室結節リエントリー頻拍と房室回帰頻拍の2つで約8割を占める。 症状 突然起こり、突然停止する動悸(頻拍感) 重症例ではめまいや意識消失 検査 心電図 規則正しいRR間隔 狭い幅のQRS波 治療方法 発作的に血行動態が安定している場合 迷走神経刺激法(Valsalva法) 効果がなければ、Ca拮抗薬、ATPを静注 発作時に血行動態が不安定な場合 カルディオバージョンや高頻度ペーシングを行う 根治術 カテーテルアブレーション PTA percutaneous Transluminal Angioplasty 経皮的血管形成術 PTA Persistent Truncus Arteriosus 総動脈幹遺残症 概要 総動脈幹は、体制初期に動脈幹中隔によって大動脈と肺動脈に分割されるが、この分割が行われず総動脈幹が心室中隔欠損に跨る形で左右両室の血流を受ける。 PTAV percutaneous transluminal aortic valvotomy 経皮的大動脈弁裂開術 PTPV percutaneous transluminal pulmonary valvotomy 経皮的肺動脈弁裂開術 pmVSD perimembranous type ventricular septal defect 膜様部型心室中隔欠損症 PPS peripheral pulmonary stenosis 末梢肺静脈狭窄 PLSVC persitent left superior vena cava 左肺静脈遺残 PV pulmonary vein 肺静脈 PVC Premature Ventricular Contraction 心室期外収縮 VPC(Ventricular Premature Contractionと同義) 概要 PVE Prosthetic valve endocarditis 人工弁感染性心内膜炎(Prosthetic valve endocarditis PVE) popA popliteal artery 膝窩動脈 PL posterior leaflet 後尖 PTA posterior tibial artery 後脛骨動脈 PG pressure gradient 圧格差 PA pulmonary artery 肺動脈 PAT pulmonary artery trunk 肺動脈幹 PA/IVS pulmonary atresia with intact ventricular septum 純型肺動脈閉鎖 PA/VSD pulmonary atresia with ventricular septal defect 肺動脈閉鎖を伴う心室中隔欠損症(極型ファロー四徴症) PA/VSD/MAPCAs pulmonary atresia with ventricular septal defect/major aorto-pulmonary collateral arteries 肺動脈閉鎖を伴う心室中隔欠損症、主要体肺側副血行 Rp pulmonary resistance 肺血管抵抗 PV pulmonary valve 肺動脈弁 PVR pulmonary vascular resistance 肺血管抵抗 PVO pulmonary venous obstruction 肺静脈狭窄 R RAA right aortic arch 右側大動脈弓 RIght arch 腕頭動脈が左から出ていること(通常はleft archで腕頭動脈は右からでる) RA right atrium 右房、右心房 下大静脈が流入しているところ RBBB right bundle branch block 右脚ブロック RCA Right Coronary Artery 右冠状動脈 Riso right isomerism 右側相同 RIH right isomerism heart 右側相同心 RPS right pulmonary stenosis 右肺動脈狭窄 RVAD right ventricular assist device 右室補助人工心臓 RVOTO right ventricular outflow tract obstruction 右室流出路狭窄 RAVV right atrio-ventricular valve 右側房室弁 S SL septal leaflet 中隔尖 SSS sick sinus syndrome(緊急な不整脈) 洞不全症候群 概要 洞結節あるいはその周囲の障害により、高度の洞徐脈、洞房ブロック、洞停止を生じ、徐脈に起因する脳虚血症状や心不全症状を呈する症候群をいう。 Rubenstein分類により、I度(洞徐脈)、II度(洞房ブロック、洞停止)、III度(徐脈頻脈症候群)分類できる。 症状 めまい、ふらつき、眼前暗黒感、失神、易疲労感、息切れ 検査 心電図で、洞徐脈(心拍数50/分以下)、洞停止(P波脱落)を認める 治療(症状なし) 経過観察 治療(症状あり) 原因ある場合は原因除去 可逆性の原因ない場合は、恒久的ペースメーカ ペースメーカのつなぎとして、アトロピン、イソプロテレノール Sinus Bradycardia(経過観察で良い不整脈) 洞性徐脈 概要 50回/分未満であるが、波形は正常 原因 スポーツ、サルコイドーシス、薬剤(β遮断薬、ジギタリス)、心筋梗塞、心筋症、炎症、リウマチ熱、感染症 心筋炎、甲状腺機能低下症、脳圧亢進、低体温、高K血症、低酸素血症、拒食症 Sinus Tachycardia(経過観察で良い不整脈) 洞性頻脈 頻脈ではあるが、波形に異常はないもの 原因 発熱, SpO2低下、COPD、心不全、脱水、出血、甲状腺機能亢進症 褐色細胞腫、不安、ショック、肺血栓塞栓症、心筋梗塞、疼痛、薬剤性 対応 病気ではないが原因を調べておく SV single ventricle 単心室 SVPB Supraventricular Premature Beats 上室期外収縮 心房期外収縮(APC Atrial Premature Contraction)と同義 SN sinus node 洞結節 SI Situs Inversus 内蔵逆位 SS situs solitus 内蔵正位 経胸壁心エコーでは,心耳形態評価による決定は困難です.流入する下大静脈の還流で右房を決定するのが最も簡単であり,正診断率は95%以上で臨床的には意義が高く有用です. 解剖学的右房が身体の右方にある(下大静脈が脊椎の右にある)とき,これを心房正位(situs solitus)と呼び,左側にあるとき,これを心房逆位(situs inversus)と呼びます. それ以外(右房の位置が決定できない時)は心房不定位(situs ambiguus)とします. https //www.jsum.or.jp/journals/27412 SAS SubAortic Stenosis 大動脈弁下狭窄 SFA Superficial Femoral Artery 浅大腿動脈 SVC Superior Vena Cava 上大静脈 supraAS supra aortic Stenosis 大動脈弁上狭窄 T TAVI Transcatheter Aortic Valve Implantation 経カテーテル大動脈弁留置術 重症大動脈弁狭窄症に対する手術療法は、これまでは外科的に開胸して、大動脈弁置換術を行っていました。近年、カテーテルを用いて人工弁を留置する手術方法が登場しました。これを、TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術:Transcatheter Aortic Valve Implantation)といいます。 https //www.med.nagasaki-u.ac.jp/junkanki/clinic/tavi.html TAVIは、重症以上の大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療で、2013年10月より公的医療保険で手術可能となりました。 開胸することなく、また心臓を止めることなく、太ももの付け根などの血管からカテーテル(細い管)を使って人工弁(生体弁)を患者さんの心臓まで運び、留置する手術です。傷口が小さく、人工心肺を使用しなくて済むことから、体への負担が少なく入院期間も短い1のが特長です。 アクセルルートは複数あり、動脈石灰化の状態をみて判断する。OKならTF-TAVI TF-TAVI TransFemoral TAVI 経大腿動脈アプローチ TA-TAVI TransApical TAVI 経心尖部アプローチ TAo-TAVI TransAortic TAVI 経大動脈アプローチ TSc-TAVI TransSubClavian TAVI 経鎖骨下動脈アプローチ https //tavi-web.com/about_tavi.html TEVAR thoracic endovascular aortic repair ステントグラフトは人工血管(グラフト)と金属製の骨組み(ステンレス、ナイチノール)で構成され、これを鼠径部の小さな切開創から血管内に留置するのがステントグラフト内挿術です。ステントグラフトを留置する部位(=動脈瘤が存在する部位)により、胸部であればTEVAR(thoracic endovascular aortic repair)、腹部であればEVAR(endovascular aortic repair)と呼ばれます。 TWBCP terminal warm blood cardioplegia 終末期加湿心筋保護 TOF tetralogy of Fallot ファロー四徴症 TOF/PA tetralogy of Fallot/ pulmonary atresia 四極ファロー四徴症 TOF/PA/MAPCAs tetralogy of Fallot/pulmonary atresia /major aorto-pulmonary collateral arteries PA/VSD/MAPCAと同じ TCPS total cavolulmonary shunt TSM trabecula septomarginalis 中隔縁柱 TA Tricuspid Atresia 三尖弁閉鎖不全症 https //www.nanbyou.or.jp/entry/4480 TV tricuspid valve 三尖弁 TCRV(DCRV) two chambered right ventricle(double chambered right ventricle) 右室2腔症 U UF unbalanced atrioventricular septal defect 不均衡型房室中隔欠損症 UF uniforcalizetion UVH univentricular heart V VF ventricular fibrillation(超緊急不整脈) 心室細動 概要 心室筋が全く無秩序に興奮し、心拍出量が0(心停止)になった状態。速やかに治療しなければ死にいたる 基礎疾患 STEMI, 心筋症、 Brugada症候群、QT延長症候群、低酸素血症、低体温 症状 Adams-Stokes症候群が起こり、めまいの直後に失神する。不整脈が原因で起こる失神で、脳虚血による一過性の意識消失である。 検査 心電図で、振幅も周波数も全く不規則な波が連続してみられる 治療 速やかに電気的除細動 除細動されない場合 CPRを開始しアドレナリン静注し、再度除細動 それでもだめなら、CPR,ニフェカラント、アミオダロン静注、再度除細動 それでもだめなら、CPR、β遮断薬、左星状神経節ブロック(日本では保険適用外) 再発性の場合、基礎疾患(QT延長など)に準じた治療を行う。 VPC ventricular premature contraction(経過観察で良い不整脈) 心室期外収縮 概要 予期される心室の興奮よりも早期に心室から異所性興奮が発生する状態をいう。心筋梗塞など基礎疾患を有する患者では、頻発する、連発するVPCは生命予後を悪化させる。 洞結節から命令が出るちょっと前に心室から命令が出てしまう状態 検査 心電図で、先行するP波を欠き、wide QRSを認める 治療 VT ventricular tachycardia(超緊急不整脈) 心室頻拍 概要 心室期外収縮(VPC)(先行するP波を欠き、wide QRSを認める)が連続して発生し、頻脈を呈するもの。VTは危険な不整脈であり、無脈性となったり、心室細動に移行する可能性がある。 症状 動悸、息切れ Adams-Stokes症候群が起こり、めまいの直後に失神する。不整脈が原因で起こる失神で、脳虚血による一過性の意識消失である。 検査 心電図で、幅広いQRS波が規則正しく連続して出現する。 治療 脈なしVT 脈ありVT 胸骨圧迫、除細動を行わず、呼吸していなければバッグバルブマスクを行う。 vPS valvular pulmonary stenosis 肺動脈弁狭窄 VAD ventricular assist device 補助人工心臓 VSD ventricular septal defect(心奇形:1位) 心室中隔欠損症 概要 先天性心奇形として最も頻度が高く、先天性疾患の20〜30%を占める。 本来は左→右シャントであるが、合併疾患や肺血管病変によっては右→左シャントが出現することもある。 膜性部中隔欠損が最も多いが、日本人は円錐部欠損(肺動脈弁下欠損)が欧米に比べて多い 検査所見 心エコー:左房、左室、肺動脈の拡大、ドップラー法により欠損孔に一致してモザイク状の左→右シャント血流を認める。 右心カテーテル検査:右室レベルでの酸素飽和度の上昇、右室、肺動脈圧の上昇、肺血管抵抗の上昇があると左→右シャントでなく右→左シャントが出現する。