約 1,561,050 件
https://w.atwiki.jp/thrones/pages/16.html
パタン。 重い音がして、資料のファイルが閉じられる。 膨大な資料整理を初めて5日。 (やはり、これ以上は出てきそうにない…か) 大きく溜息をつくと、眼を閉じて腕を組み、しばらくの間身じろぎもしないで思案にふけっていた。 (さて、どうしたものか) これだけの資料がありながら、役に立ちそうなものはほとんどない。 あれだけの規模がある機関となれば、何かしらで情報が漏洩するものだ。 だが、そういったものは一切ない。よほど徹底されているのか、もしくは―… 今のままではどう足掻いても、闇の部分は出てこないだろう。 それでも― 諦める事はしたくない。 自分の奥深くに在る信じられるもの…が、警笛をならす。 『アソコハ、ナニカアル』と。 このまま…うやむやになってしまえば、きっと取り返しのつかない事になる! この手のカンは外した事がない。カイには自信があった。 それでも―依然として進まない現状にいら立ちだけが募っていく― ふと、視線を上げた先にある時計が眼に入った。 (もう…こんな時間か) カイはおもむろに立ち上がると部屋を後にした。 ホールの階段を下り、正門に出る。 「カイ様、どちらへ?」 ふいに呼び止められ振り返ると、そこにはベルナルドが立っていた。 「少し出てきます。すぐ戻りますが…後はお願いします」 「かしこまりました。あまり思いつめない方がよろしいかと」 「分かっています」 「お気を付けて」 うやうやしく頭を垂れて礼をする。 「ありがとう」 ふわりと微笑んで頷くとカイは街へと歩き始めた。 大通りを少し入った裏通り、警察機構の建物からそう遠くないところにある空間。 それはまるでそこだけゆっくりと時間が流れているように、賑やかな街並、うるさい雑踏等と無縁の存在だった。 街路樹が風に揺れ、きつくなりはじめた日射しを柔らげている。 その中をカイはゆっくりと歩いていた。 あれだけ苛立っていた自分がウソのように冷静さを取り戻す。 カイはこの場所が好きだった。 しばらく風景を楽しみながら心地よい風の中を歩く。 すっかり落ち着きを取り戻し、そろそろ戻ろうかと踵を返した時、辺りの静寂をかき消すように呼出し音が鳴った。 「おくつろぎのところ申し訳ございません」 「いえ…それより何事ですか?」 「至急お戻り下さい。詳しい事はこちらでお話いたします。」 「分かりました」 通信を切ると通りを疾走する。上から羽織ったケープが、風を孕んで大きくはためいた。 遠出をしていたわけではなかった事もあり、あっという間に正門まで辿り着いた。 そのまま一息で駆け上がり自室に駆け込む。 「お早いお帰りで。もう少しかかると思っておりましたが。」 「すぐ近くにいましたから。それより何ですか?」 上がった息を整えながら話の続きを促す。 「メイスより通信がございました。こちらも気になっているようでしたのでお知らせをと思いまして。」 「そうですか」 何かあったのだろうか?カイの表情が険しくなる。 「それで…何かあったのですか?」 「それなんですが…」 ベルナルドが一旦言葉を切る。 カイは真剣な眼差しで見つめ返した。 「何も変わったところはないそうです。」 そう言って、ベルナルドが意地悪く笑った。 してやったりといった感じだ。 「何も?」 ここまで走らされた事に、いささか不機嫌になり言葉を返す。 「はい。それらしき街も存在しているようです。こちらは取り越し苦労だったようですな」 「それならそれで構いません。取り越し苦労で済むのであれば、それにこしたことはありませんよ」 ホッと息をつく。そう、何もないにこした事はない。 「一応2~3日、街の様子を調査してから帰ってくるようです。」 「分かりました。そちらはお任せします。」 「かしこまりました」 ベルナルドは一礼すると、ドアのノブに手をかけ部屋を出ていきかけて、ふと思い出したようにその手を止めた。 「そうそう、よい葉が手に入りましたので後でお持ちしましょう。一息つかれてはいかがですか?」 「それは…楽しみですね」 思わず顔が綻ぶ。 美味しい紅茶で一息つけそうだと、笑顔で後ろ姿を見送った。 とりあえず『噂話』の真相は確認された。 まだ1つ難題が残っているが、今日のところはこれで良しとしよう。 椅子に身体を預け、ただぼんやりとまどろむ。 そういえばここ数日、慌ただしく日々が過ぎてこんなにゆっくりしたのは、一体いつ以来だっただろうか。 コンコン。 扉がノックされる音。 「失礼します」 続いていい香りとともにベルナルドが入ってきた。 「お待たせしてしまいましたか」 テーブルにカップを置きながら人の悪い笑みを浮かべている。 「いえ…」 カイはベルナルドの笑みを含みのある微笑みで返した。 温められたティーカップに黄金色の紅茶が注がれる。 「どうぞ」 「ありがとう、いただきます」 香りを楽しみ一口含む。 口の中に新茶の良い味と香りがいっぱいに広がった。 ささやかな幸せを噛み締める瞬間である。 「いかがですか?」 「ええ。とても美味しいです。ダージリンのファーストフラッシュといったところでしょうか」 「よくお分かりで。さすがですな」 「そうですか?」 感心するベルナルドに微笑むとカイは窓の外、どこまでも澄み渡る青空を見上げた。 こんな穏やかな時間が、いつまでも続けばいいと思いながら。 NEXT 戻る
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/780.html
銀髪の少女、リーゼンゲシュレヒト・シュヴァルツが携帯でを操作し文字を打ち込み、こちらにディスプレイを向けてくる。 『学校の中に戻れ、早くしろ。グズグズしてるとこの男を殺すぞ』 その赤い真紅の瞳は殺気に満ちており、オレが従わなければ確実に実行するだろうということは容易に想像できた。 「どうした安田ー?なんか忘れ物でもしたのか?」 松尾がただ突っ立ってるオレを不思議に思い問い掛けてくる。一瞬気が動転しそうになるが、どうにか心を落ち着かせる。 「悪い、松尾。オレ携帯教室に置いてきたみたいだわ。ちょっと取りに行ってくるから先に帰っててくれ」 「そんくらい待ってるぜ?」 「どうせ今日は遊ばないでそのまま直帰なんだ。待つ意味はあんまないさ」 「……そか。んじゃまた明日な」 そう言って松尾は一人自転車を走らせ学校を後にした。残されたのは、シュヴァルツとオレの二人。 「私が"セカイの意志"ってのは、言わなくてもわかるわよね?そして貴女を私たちがどうするかも、わかるわよね……?」 「悪いけど、オレもそう簡単には消されたくないんだな」 オレはそう言った瞬間に体を反転させ校舎の中に走り込む。元々オレは運動神経はそこまでいい方ではないので、逃げ込んだときには額に汗が浮かんでいた。 「ちくしょう、運勢不足だな……」 「こんくらいで疲れてんの?男だってーのにひ弱な奴」 真後ろから声がしたと思った瞬間、オレの体は2mほど吹き飛ばされていた。 それが回し蹴りによる攻撃だったということに気付けたのは、右足を降ろしている姿が見えたのと、自分の腹部を襲う激しい激痛からだった。 「っげほっ……くぅ……」 なんとか吐き気をこらえて立ち上がる。視線は下を向かない。目の前のシュヴァルツだけを見据える。 「ほら、大人しく投降しなさいって。別にこっちは揺籃さえ消せればいいんだから、事情知ってるアンタを殺そうとなんてしないよ?」 「オレが生きてたって、揺籃が消されちゃ意味が無いっ!」 体を捻らせ再びで走り出し、近くの階段を全力で登っていく。今のオレには、逃げることしか出来ないのだから。 シュタムファータァがこっちに来てくれるまでの時間をかせぐ。それが今のオレに唯一出来ることだと思う。アイツなら今のオレの状態に気付いてくれるはずだ。 「まったく、本気で逃げられるとか思ってんの!?」 後ろから声が近付いてくる。だが、後ろを見ている余裕もない。4階まで上った所で廊下に逃げ込む。 「くっそー……遊んでやがんな……」 その気になればいつでもオレを捕まえられるはずだ。走る速度が段違いなのは先ほどで証明されているのだから。 オレはある教室の中に入り、掃除用ロッカーから長箒を取り出し、両手で持ち槍のように構える。 そしてあまり時を置かずにシュヴァルツが教室の扉を開き、現れる。オレを見て特に動揺する素振りも見せず、ただ呆れたように溜め息を一つ吐いた。 「アンタさぁ……私に対してそんなチンケな箒で勝てると思ってんの? というか、女の子に武器構えて恥ずかしくないの?」 「勝てるなんて思ってないし、恥ずかしくなんかねぇよ。生きるためなら何だってするだけだ」 「だーかーらーさ、アンタの命は助けてあげるって言ってるじゃん!」 「揺籃が、そこに住んでる奴等がいなくなるってのは……死ぬことと同じだっ!」 シュヴァルツが苛立ったかのように近くにあった机を蹴飛ばす。轟音と共に他の机をなぎ倒しながら吹き飛んでいく机。 「……もういいよ。わかった。ここで死んで」 目にも止まらぬ速度でオレに近づき、そのまま首を捕まれて地面に叩き付けられる。 「がっ……! ぐっ……っ……!」 シュヴァルツに馬乗りにされているため身動きも取れず、そのまま凄まじい力でオレの首が締め上げられていく。両手で必死に抵抗するも、力を緩めさせることすら出来なかった。 「そのまま死ね」 万力のようにオレの首が締まっていく。呼吸ができないため、段々と目の前の景色が暗くなっていき、力がなくなっていく。 「(やっべ……息、マジで、出来ねぇ……ッ!)」 シュヴァルツの眼はこちらの命を命と思ってない、まるで虫が息絶えていくのを見るような冷えた眼をしていた。 「……ッ……ァ、ハッ……」 体の感覚が薄れていき、もはや腕を掴んで抵抗する力もなくなった。体を浮遊感が支配していく。 ……ただ、一つ。薄れゆく意識の中で、一つ疑問に思った。 どうして、こんな少女が、こんな冷たい眼をできるんだろうか? 「がっ!」 突如、少女の短い悲鳴と、鈍い音と共に体と首にかかる重圧がなくなった。 何かが地面を転がってゆくよう音がし、やがて何かにぶつかったような衝撃音が聞こえた。 「ッがはっ、ゴホッゴホッ!っ、ハーッ、ハーッ」 脳や体が呼吸を求める。視界はまだぼやけたままだし、満足に体を動かすことも、立つこともできないが呼吸は可能になった。 そして、オレの耳に聞きなれた声が聞こえてきた。 もう10年以上の付き合いになる、オレが知るなかで一番身近で、頼れる兄貴分のような友人……。 「お嬢さん、俊明を好きなあまり押し倒してしまう気持ちはわからんでもないが……いささか、首を絞めるってのはやり過ぎなんじゃないかな?」 「ッ……認識疎外が、効いてない……!?」 「近頃ヤンデレが流行っているのは知っているが、あれは二次元だから良いのであってだな。実際にそれを行動に起こすと常識と法律という壁に」 「い……、伊崎……?」 酸素が脳に段々と行き渡っていき、視界が見えるようになるとそこには、制服姿の顔の整った少年が優雅に立っていた。 長めの濃い蒼色の髪に、鋭くも凛々しい瞳。 伊崎孝一。オレたちの幼馴染にして、千春の夫であり、学校内で完璧超人と謳われる人間だった。 「伊崎、どうして……ここに……いんだよ……」 「おお俊明。いや、なに。生徒会室の鍵を閉め、帰宅しようと思ったところ凄まじい轟音がたからな。誰かが残って喧嘩しているのではないかと様子を見に来たわけだ」 そうだ。認識疎外はあくまで視線を逸らすだけ。音を隠すことはできない。机をふっ飛ばせば、そりゃ誰だって気になるほどの轟音が発せられるだろう。 「すまなかったな愛の行為を邪魔してしまって。ヤンデレプレイをするのは構わないが、学校内でやるというのはよくないと思うのだが」 「バカ……、オレが、そんなヤツに見えるか……?」 「冗談だ、見えない。だから助けたに決まってるだろう?」 こちらにどこか格好つけたように笑う伊崎。普通の人間がやったらドン引きするレベルだが、こいつがやると様になって仕方がない。 「あー、なんだってのよ……あんた。認識疎外効かないし、いきなり人のこと思いっきり蹴っ飛ばしてくれちゃってさぁ……」 「おっと失礼。オレは伊崎孝一。この学校の生徒会の一員であり、今は修学旅行の準備委員もやっている男だ。妻は」 「そんなこと、聞いてないっ!」 シュヴァルツが堪忍袋の緒が切れたように大声を上げる。事実非常に怒っているような表情を浮かべている。 「なにか怒らせるようなこと言ったのかな。……まぁいい。どうする俊明、この女の子?」 「……できたら、捕えてくれ……」 「任せろ」 伊崎が胸のネクタイの紐を緩め、シュヴァルツをしっかりと見据える。 「バカじゃないの? ヒト風情が私を捕える? 何言ってんのっ!?」 シュヴァルツが身を屈め、凄まじい速度で伊崎に突身する。その突身の勢いのまま伊崎の腹部目掛けて拳が迫る。 「残念ながらお嬢さん。そのセリフは死亡フラグだ」 伊崎はそれを身を横にして回避し、シュヴァルツの小さな背中に肘打ちを叩きこむ。 「ぐぁっ!……こんのぉっ!」 すぐさま受け身をとったシュヴァルツが、伊崎に足払いをかける。だが、それも軽く跳躍することで避けられてしまう。 「ふむ。足が細い分避けやすかったが、スピードは大人のそれを越えているな」 「調子に乗ってんじゃないわよッ!」 相手を小馬鹿にしたような笑いを上げた伊崎の胸部にシュヴァルツの拳が叩き込まれ、骨が軋むような鈍い音がする。 「まだまだだっての!」 そのまま片方の手で服を掴み引き寄せ、力を込めた渾身の蹴りが伊崎に直撃し、伊崎の体はそのまま向い側の壁に激突した。 「伊崎ッ!」 「ふんっ、調子に乗ってふざけた真似するから」 「いやいや、まったくその通りだ」 むくりと伊崎の体が起き上がり、手で尻と腹の汚れをはたいてわざと余裕を見せるような行為をする。 「正直気絶するかと思うくらいの威力だったな。明らかに少女の力を越えているよ」 「なら、また叩き込んであげるっ!」 「オレは好きな女の子の前で以外はMにならない主義なんでね、遠慮しておこう」 互いに一歩も引くことのない、互角の戦い。少女と少年という現実離れしたその光景は、ここまで踏み込んだオレから見ても異質な光景であった。 「(伊崎がここまで強かったなんて、初めて知った)」 運動神経抜群なのは知っていたが、先ほどからの動きはそれだけじゃ説明がつかない。"明らかに戦い慣れしすぎている"。 「くっ、何なのよもうっ!」 「大人しく捕まってくれれば危害は加えないさ」 互いに技術も速度も互角。だが、互角であるが故に勝負を分けたのは体格による"リーチの差"だった。 伊崎も攻撃をくらってないわけじゃない。むしろ何発もくらっている。だが、それでも余裕の表情を崩そうとはしなかった。 そして、ついに伊崎がシュヴァルツの右腕を捕らえ地面に引き倒す。関節を決め、身動きが取れないように。 「離しなさいよっ!」 「こらこら、落ち着け落ち着け。それで俊明、なんとか取り押さえたが……どうするんだ?」 「すまん、ちょっとそのままでいてくれ」 伊崎がシュヴァルツを抑えてる間にポケットから携帯を取り出し、シュタムファータァに電話をかける。 「……、……出ないな」 もしかしたら……いや、そうか。冷静になってみればすぐ思い立ったことだ。 オレがシュヴァルツを初めて見たとき、こいつらは二人で行動していた。そして今いるのはこいつ一人で、シュタムファータァに電話が繋がらない。 つまり、シュタムファータァもオレと同じように襲撃されている……という可能性が一番高いだろう。 「なぁシュヴァルツ、お前……二人組で行動してたよな? 片割れはどうした」 「ふん……教えるわけないじゃない」 ふてくされたような顔でそう答えるシュヴァルツ。まぁ簡単には言わないと思ったが。 「お前……この状況、わかってんのか?」 「俊明、完全に悪者の台詞だな」 「……殴り倒した伊崎に言われたくねぇよ。いや、感謝はしてるけどさ」 正直伊崎がこんな強いのも驚いたが、いくらオレを殺そうとした相手とはいえ、こんな少女を躊躇なく殴れる伊崎に少しだけ驚いていた。 昔から、普段はキザなとこもあるが、場を盛り上げたり笑わせたりしてる印象しかなかった。十年以上の付き合いだがこんな一面もあったのは初めて知った。 「(まぁ、そのおかげでオレは命が助かったわけだけどな)」 「ふふ、安田俊明、前を見て見なさい」 シュヴァルツが突如そう言うと、窓から差していた夕日が何かに遮られた。 シュタムファータァの白銀とはまた違う、雪のような純白の装甲。そして耳のように展開する二本のアンテナ。間違いなくリーゼンゲシュレヒトだった。 「……俊明、なんだ、こいつは?」 『クロを離してください、安田俊明。さもなければ撃ち殺します』 窓越しにこちらに向けられる銃口。対リーゼンゲシュレヒト戦を想定されているだろうその大きさの銃口は、撃たれたら跡形も残らないだろうことは容易に想像が出来た。 「……シュタムファータァはどうした」 こいつがここにいるってことはつまり、シュタムファータァは……。 頭の中に嫌な想像が浮かぶが、脳内からその光景を振り払い目の前の奴の返答を待つ。 『シュタムファータァは、ここに』 奴のもう片方の手の平を見せると、そこには頭から血を流し意識を失っているシュタムファータァの姿があった。 「お前……何をした」 『セカイの量を調節して気絶する程度の威力の弾丸を当てただけですが。頭の血はその衝撃で壁に激突した際のものですが』 淡々と言ってのける目の前の奴に対し、思わず声を荒げそうになるが必死に抑える。 「そこのリーゼンゲシュレヒト。撃てるななら撃ってみるといい」 突如伊崎がそう言ったかと思うと、シュヴァルツの腕を決めたまま強引に立たせ、盾にするかのように前に出す。 『クロ……!』 「交換だ。シュタムファータァとこの少女の、な。そしてお前らはこの場を引くこと。その条件が飲めないのならばこのままこの少女の首をへし折ってやる」 伊崎が驚くほど冷たい声で言う。オレは先ほどまでの怒りの感情などすべて吹き飛び、今はただ困惑だけだった。 『…… 最低ですね』 「生きるためなら。オレが死んだら悲しむ人がいるのなら。大切な奴を一人にしないためなら……オレはなんでもする。躊躇などしない」 その伊崎の言葉はオレが言った「生きるためならなんでもする」より遙かに現実味が込められていた。 それはきっと、覚悟の違い。オレより伊崎の方が……それを徹底することの出来る強い心があるからだろう。 『わかりました、その条件を飲みましょう。ベランダに出てきて下さい』 「賢明な判断で助かる。……俊明、絶対にオレより前に出るなよ」 「……わかった」 伊崎がシュヴァルツを盾にしながらベランダに出る。オレも言われた通り伊崎の一歩後ろから同じくベランダに出る。 『ではまずシュタムファータァをお返ししましょう』 「いや、待って欲しい」 突如伊崎が言った言葉に対してシュヴァルツとオレは思わず伊崎を見てしまう。いきなりなんだというのだろうか。 「ここでオレが交換しても君に対抗する手段がない以上、約束を反故にされたらオレたちには逃げる術がない。だからまず、彼女の目を覚ましてからにしてくれないかな」 たしかに、伊崎の言う通りだ。いくら交換した後引いてくれるという約束を交わしたとてあくまで口約束に過ぎない。 いざ返してもらった瞬間にこちらに銃口でも向けられたら、人間であるオレたちに勝ち目はないのは明白だった。 『……わかりました。今、彼女を起こしましょう』 目の前のリーゼンゲシュレヒトの手の平が一瞬発光したかと思うと、今までぐったりと倒れていたシュタムファータァが、ゆっくりと動き出す。 「シュタムファータァッ!」 思わず呼び掛ける。気絶してるだけとは言われていても、実際に動いている彼女を見るまでは安心出来なかった。 「痛っ……、ここは……? って、ヤスっちさん!無事ですか!?」 シュタムファータァが飛び起き、腕を伝ってベランダの柵に飛び乗り、器用にこちらに飛び降りてくる。 「ああ、大丈夫だ。伊崎が、助けてくれたからな」 「伊崎さん……?」 シュタムファータァが伊崎の方を見ると、伊崎はもう既にシュヴァルツを解放して、彼女は目の前のリーゼンゲシュレヒトの手の上にいた。 そしてこちらを振り返り、シュタムファータァに向けて微笑みかける。 「やぁ、シュタムファータァさんだっけかな? 千春の病室で会って以来だな。お久し振り」 「え、ええ……。お久し振りです…………ッ!『現界せよ我が体、罪深き始祖!シュタムファータァッ!』」 シュタムファータァがいきなり表情を変えたかと思うと、素晴らしい早口で詠唱し、目の前に白銀の巨人が出現する。 そして……シュタムファータァの目の前には。先ほどの純白のリーゼンゲシュレヒトの隣りにもう一機。 外見上は純白のリーゼと同じだが、機体色が全く違う。雪のような白に対して、こちらはまるで黒曜石のように光沢を放つ美しい漆黒の装甲に包まれている。 『さて、さっきはよくもやってくれたわねヒト風情が。リーゼンゲシュレヒトってのがなんなのか、教えてやるわよ』 『これで2対1です。降服してください、罪深き始祖』 2機のリーゼンゲシュレヒトの手に握られるは機体と同スケールのハンドガンが2挺ずつ。対するこちらは白銀の刀が二本だけ。 尚且つ、今のシュタムファータァにはオレたちという人質までいるのだ。オレはシュタムファータァに搭乗するという手があるが、果たして二人の人間が乗ることは可能なのだろうか。 『こんな街中でっ……! しかも学校、まだ教職員たちが残っているのですよ!? それでも貴方たちは"セカイの意志"なんですかっ!』 『どうせ消える街なんです。存在がバレたとして大した問題はありません』 『そうよそうよ、シロの言う通りだわ』 シュタムファータァの必死の叫びも、当然の如く、彼女らに届くことはない。 『つまり貴方たちは……任務のためなら、どんなことをしても構わないと、言うんですか……』 『当然です。それが私たちの仕事。リーゼンゲシュレヒトの存在意義なのですから』 『世の中そんな簡単に上手くできてないのよ、罪深き始祖ちゃんっ』 『そうですか、なら私もどんなことでもすることにします』 シュタムファータァの言葉に違和感を感じたのは、おそらく今この場にいるのはオレだけだろう。 あのときのイェーガーと初めて戦ったときと同じ。本気で、シュタムファータァがキレた声色だ……! そして、シュタムファータァのその言葉が放たれると同時に、その白銀の巨人は手に持った二本の刀を2機目掛けて突き入れていた。 『くっ! 不意打ちなんてっ……!』 『卑怯な真似してくれるわねっ!』 だが二人も馬鹿正直に食らってくれるわけがない。肩部の装甲を何枚か持って行ったが、横に回避され直撃は免れた。 『先手必勝です。それに……2対1で戦ってる貴女たち相手に、卑怯だなんて言われたくありませんっ!』 狭い学校の校庭というのが災いした。いくら校庭と言えど、数メートルの巨人が暴れるには非常に狭すぎるステージ。ましてや3機の機体が存在する中でだ。 そしてさらに運が悪かったのは、"シュタムファータァの武器が長物"という点と、"最初から刀の間合いに入ってしまっていた"という2つの点だった。 この条件ならば、適当に刀を振られるだけでも回避は困難だ。ましてやシュタムファータァは二刀流なのだから。 『くっ、くそっ、なんでよっ! 私たち二人が揃ってるって言うのにっ!』 『貴方たちが二人で挑むというのならば、私は二本で挑みますッ!』 拳銃を撃つ間を与えず襲いかかるシュタムファータァの斬撃。間違いない。この2機、イェーガーより接近戦の腕前は下だ。 おそらく、コンビネーションを主体とた戦いに優れているのだろうが、不意打ちに始まり、止まない斬撃の雨が来られてはコンビネーションのしようがない。 この2機もよく回避しているが、着々と装甲に傷は増えていく一方だ。それに対して、シュタムファータァは今まで1つも直撃を受けていない。 そして何よりも、シュタムファータァは校舎を傷つけないように、それに後者を守る戦い方をしていた。 『絶対に、校舎やヤスっちさんたちには撃たせませんっ!』 『っ……! 非常に遺憾ですが、引きますよ、クロ』 『なんでよシロっ! こんな雑魚、すぐにっ……!』 ここにいる誰しもがシュヴァルツの発言が意地による虚勢だと言うことがわかっていた。おそらく、それは自分自身も。 『フィールドが悪すぎます。こんな場所で喧嘩を売った私たちの失策です。このままでは負けるのは目に見えていますから』 『逃がすものかッ!』 シュタムファータァの鋭い斬撃がシロと呼ばれたリーゼンゲシュレヒトを襲うが、2挺の拳銃の背で受け止められる。 『クロ……!』 『ああーもう! わかったわよっ! シュタムファータァッ!覚えておきなさい!』 そのまま拳銃の背で刀を押し返し、一瞬シュタムファータァの姿勢が崩れたかと思うと、2機のリーゼンゲシュレヒトの姿は消えていた。 そして校庭の塀を飛び越える二人の銀髪の少女の姿が見えたが、すぐさま消え去ってしまい、いくらシュタムファータァの大きさでも追うのは困難だった。 『っ……、はぁ、はぁっ……』 シュタムファータァが人の姿に戻り、校庭の真ん中に降り立つ。オレと伊崎も荷物を担ぐと、急いでシュタムファータァの元に向かう。 「シュタムファータァっ!』 「ヤスっちさん……ごめんなさい、アイツら、取り逃しちゃいました」 シュタムファータァが申し訳なさそうな表情を浮かべてそう言う。額の傷もあるというのに、なんて言葉を吐くんだろうかこいつは。 「そんなの、気にするな。イェーガーの時に比べたら初戦でオレが重傷負ってないだけで儲けモンだ」 そう言ってシュタムファータァの頭に手を当てる。普段のオレらしからぬ行動だとはわかっているが、ここまで頑張ってくれた相手に対して、何も労えないわけがなかった。 「重傷なんて負わないでください。今はハーゼだっていないんですから。それよりも……ヤスっちさん」 「ああ、わかってる」 シュタムファータァに言われ、さっきから一言もしゃべっていない伊崎と正面から向き合う。 「なんだ俊明? オレのことは気にせず会話をしてて構わないんだぞ?」 「伊崎、助けてもらっておいてこんなこと言うのは嫌なんだけどさ。お前、なんでリーゼンゲシュレヒトのこと知ってるんだ。病院でお前には話さなかったはずだ」 「そうだったけか?」 「はぐらかさないでくれよ伊崎。 オレは他でもないお前に怒りたくない」 幼馴染だからこそ気になるし、心配だし、聞いておきたいし、茶化してほしくなんかない。それは伊崎もわかってくれてるだろうと思う。 「わかった。なら真面目に、単刀直入に言おう。病院でお前たちの話を盗み聞きしていた。それだけの話さ」 「……っ……ああ、わかった。お前がそういうなら、それでいい」 伊崎の言葉が嘘なのはわかった。これでも長い付き合いだ。どことなく嘘を吐いているか否かはわかってしまう。 それに頭の良い伊崎のことだ。そんな伊崎が話す気がないのなら、これ以上聞いたってこれ以外の答えは返ってこないだろう。 「俊明、オレは千尋や俊明。そして、千春を守るための最善の行動しかしない。それは信じて欲しい」 「わかってるよ。それまで嘘だったら、オレは人間不信に陥ってる」 「ああ、ありがとう俊明。……さて、オレはそろそろ帰るとするよ。もう結構な時間になってしまったからな」 伊崎の言葉に釣られ、思わず空を見上げる。もう空は夕暮れから夜になろうとしていた。 「今日は助かった。ありがとう、伊崎」 「気にするな。さっきの言葉通り、オレはお前を守っただけだよ」 そうして伊崎がオレの横を通り過ぎる時、伊崎はオレの耳元で言葉を囁いて言った。 「よかったんですか? ヤスっちさん」 シュタムファータァの心配もわかる。元々リーゼンゲシュレヒトを知っていたと思われる人間をここで返していいのか、というのだろう。 「大丈夫だ。アイツがなんで知ってるのかはわからないけど、アイツが"セカイの意志"のスパイとか、オレたちの敵なんてことはまずねぇよ」 「わかりました。ヤスっちさんが、そう言うならそうなんでしょう。私はそこまであの人のことを知りませんから」 「ああ、安心しろ。……さて、とりあえずオレたちも帰ろうぜシュタムファータァ。お前の傷も手当てしなくちゃいけないだろ」 いくら普通より生命力が高いだのなんだの言っても、傷は傷だし、一応こいつも女の子だ。手当てしないと色々とマズいだろう。 「ヤ、ヤスっちさんが手当てしてくれるだなんて……、今日はこれから雪でも降るんでしょうか」 「あのな、オレってどんだけお前の中で冷たいヤツ扱いされてるんだ」 そんな日常会話を続けながら、オレはシュタムファータァと一緒に帰路を歩く。 だが、会話をしながらオレは、最後に伊崎が言った言葉が頭からずっと離れることはなかった。 「……俊明、シュタムファータァを使って揺籃を守るのは一向に構わん。だけどな、"リーゼンゲシュレヒト"そのものに深く関わるのは止めろ」 それはどういう意味なのか。単純に非日常に関わりすぎると、日常に戻れなくなるぞ、という警告の意味だったのか。 今のオレには、その言葉の真の意味を理解することはできなかった。
https://w.atwiki.jp/pokeyakata/pages/98.html
キャラ名・白銀(ハクギン) 種族・グレイシア 性別…雌 年齢…16 体長…小 体重…軽 備考欄… エッチの知識はほとほと(汗) 一人称が「妾」な変わっている雌。
https://w.atwiki.jp/thrones/pages/17.html
今からちょうど10時間程前、メイスは森の中を歩いていた。 (本当にこんなところに街があるのか?) 行けども行けども木々が生い茂り、この先に到底街があるとは思えなかった。 (担がれたかな…) と、思う。大体この手の話は、人から人に語り継がれていく内に、背びれや尾ひれがついて大きくなるものだ。 ここまで来て引き返す訳にも行かず、ただひたすら歩く。 それでもいい加減、メイスも不安になってきた。 やはり引き返そうか―そう思いはじめた時、目の前が急に開けた。 かなり大きな街だ。古めかしい街並が続いている。 街角は活気に溢れ、にぎわいを見せている。 メイスはただ、呆然と立ち尽くした。タイムスリップしたのではないかと錯覚する。 それでも、その街は別段変わったところはなく、古き良き時代の街並といった感じだった。 メイスはふぅと大きく息を吐いた。 とりあえずムダ足にならずに済んだと、胸をなで下ろす。 「さて」 メイスは通りを歩き始めた。街の様子を逐一観察しながら歩いていく― 中央に大きな公園があり、その公園から放射状に通りが延びている。 各通りを網の目のような細い通路が結んでいて、見た目以上に複雑だった。 太陽が真上から傾きはじめ、お腹が抗議を始めて、メイスは小さなカフェの椅子に腰を落ち着けた。 少し遅くなった昼食を取り終え、食後のコーヒーを啜りながら、この後どうするかを思案する。 この街についての情報が欲しい。 情報を収集するには酒場が1番だ。しかし、いかんせん時間が早い。 酒場が開くまでまだまだ時間があった。 それまでの間、もう少し街の中を探索しようと席を立った。 やがて日も落ち、辺りが夕闇に包まれる頃、メイスは路地裏の酒場に入った。 中はすでに多くの人で賑わっていた。カウンターに席を取りマスターに話し掛ける。 「旅の途中で立ち寄ったんだが、いいところだね。」 「そうでしょう?何もないところですがね」 「いや、そんな事はないよ」 マスターは嬉しそうに微笑んだ。酒をコトリとメイスの前に出す。 「おごりです。どうぞ」 「ありがとう。キレイな色だ」 「でしょう?ここのオリジナルです。『黄昏れ』と言うんですよ」 「このカクテルにぴったりの名前だね」 「ありがとうございます」 メイスはグラスに口を付けた。咽を潤し、再びマスターに声をかける。 「実は今日、着いたばかりで良く知らないんだ。よかったら色々聞きたいんだけど」 「いいですよ。あまり面白い話はありませんが…」 そう前置きをして、マスターは話しはじめた。 マスターの話に適当に合図知を打ちながら、必要なものだけを選り分けていく。 あまりこれといった話題は出てこなかった。どこにでもある話ばかりだ。 「とまぁ、大体こんなところですかね?」 「ありがとう、面白かったよ。」 これ以上は何も無さそうだと判断して、メイスは酒場を出た。 近くにあったホテルに宿を取る。部屋に入り、一息ついた。 「そろそろ時間だな」 ひとりボソリとつぶやいて、メイスは報告の為本部への通信回線を開いた。 「メイスです。噂話について調査報告いたします」 「了解しました」 街の存在、場所、別段変わったところがない等を手短に告げて通信を終了させる。 その後メイスは疲れていた事もあり、心地よい眠りに誘われて意識を手放した。 漆黒の闇の中、あちこちで金色にギラつく光が浮かび上がり、獣の荒い息遣いが街の中に充満する。 狂喜に満ちた殺戮の舞台が整った― 何ごともなく1日が過ぎ、カイは倒れるように眠りについた。 静けさだけが辺りを支配し、規則正しい呼吸だけが聞こえている― 闇の中、何の前触れもなく静寂はやぶられた。 着信を知らせる鈴の音が、辺りに反射して鳴り響く。 カイは飛び起き、メダルを探った。こんな時間に一体何が起きたのか? 頭の奥深くでチリっと鈍い痛みが走る。嫌な予感がする― 「どうしたのですか?」 向こう側に問いかける。返事を待つのももどかしい。 「よかった。通じましたな」 「用件を言って下さい。何があったのですか?」 気持ちが焦っているせいか、言葉に力がこもる。こんな時間の通信に良い事があるはずもない。 「メイスの消息が途絶えました。」 「何…ですって?」 「後、わずかではありましたが一瞬ギアの反応も確認されました。もっとも、誤作動の可能性もないとは言えませんが。」 「分かりました。すぐそちらに向かいます!」 通信を切り、カイは慌ただしく家を出た。 ものの数分のタイムラグに苛立ちながら、警察機構までの道程を一気に駆け抜ける。 ようやく辿り着いた正門は、時間の事もあり堅く閉ざされていた。 カイは地を蹴って跳躍した。しなやかな身体が宙を舞い、重厚な門をヒラリと飛び越える。 正面ホールから二階に駆け上がり自室に飛び込む。 中ではベルナルドがカイを待っていた。 「お待たせしました。簡潔にお願いします。」 ベルナルドがこくりと頷く。 「メイスの反応が途絶えました。場所はちょうどこの辺りになります。」 ベルナルドは広げられた地図を指した。 カイも、上がった息を整えながら地図を覗き込む。 「ギアの反応が確認されたのもここです」 カイの表情が険しくなる。 ベルナルドは一旦言葉を切り、カイの指示を待つ。 「飛空挺を準備して下さい。私が行きます!」 カイからの返答は早かった。 「急いで下さい」 「かしこまりました」 一礼をすると、ベルナルドの姿は扉の向こうに消えた。 (最初から私が行けばよかった!状況から見てメイスがギアに襲われたのは間違いない。 それにしても― 問題は今、活動しているギアが存在していると言う事か…司令塔であるジャスティスを失い、ギアはそのほとんどが活動を停止しているはずなのに一体?―…) 準備が整うまでの間、カイは答えのない問いを繰り返していた。 コンコン。 扉をノックした音に我に帰る。 再び扉が開きベルナルドが姿を見せた。 「お待たせしました。」 カイは頷くと、足早に飛空挺に乗り込んだ。 NEXT 戻る
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/4232.html
タグ 2007年 SkyFish 作品名し 白銀のソレイユ -Successor of Wyrd- ≪運命の後継者≫ 通常版 曲名 歌手名 作詞 作曲 ジャンル カラオケ OP Asgardh -アスガルド- 片霧烈火 Manyo marie おっとり
https://w.atwiki.jp/pumasneakers/pages/73.html
Puma/プーマ Drift Cat ドリフト キャットII スニーカー レディース 人気 白銀ピンク Puma/プーマ Drift CatII スニーカー レディース 人気 白銀ピンク 【ブランド】プーマ ドリフト キャット 【状 態】:新品未使用 【付属品】:保存用袋*発送用箱 【カラー】:図色 サンプル画像ですので参考程度にお考え下さい。 ※採寸は多少の誤差が生じることがあります。 メーカーによりサイズの規格が異なるため、実寸を参考にされることをお勧めいたします。 ※画像はご覧になるモニター・パソコン等により、実物とは色が若干異なる場合がございます。 商品番号 PM000099 販売価格 8714.50 メール注文方法: 商品名称、商品番号、購入数量、お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス などを明記の上 sales@pumashopjapan.com へ送信してください。
https://w.atwiki.jp/ff11_sam/pages/11.html
侍とは 凄まじい切れ味を誇る武器『刀』に魂を投影し、己が信じる道を極めんとする、東方の武術を身につけた戦士。 (公式HPより転載) 侍の立ち回り アタッカーです。 TPが他のジョブより溜まりやすいといった特徴を持ちます。 そのため、他のジョブの方と協力し連携をすることが求められることが多いです。 しかし、最近のプレイ環境ではWS即撃ちが主流となりつつあります。 臨機応変にやっていきましょう。 おすすめサポートジョブ 戦士 シーフ 忍者
https://w.atwiki.jp/viprenraku/pages/552.html
;ドラマを見てるめーこ 芽衣子 「世の中には偽物が多すぎる 耐えきれなくて手放すのは愛じゃない 終わらないのが愛、変わらないのが愛 思い出にできないのが愛… 100万回恋しても、決してたどり着けない…」 芽衣子 「たとえ仮に相手が死んでしまったとしても 心に永遠に焼きついて離れず もう誰とも恋をしようと思わない その回路が消滅するような、そんな唯一のものが…愛」 芽衣子 「愛とは恋のように思い出にはできず 失えば誰かを好きになる回路すら奪われるもので 瞬間にして永遠で、疑わず、諦めず そして喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、救われるもの」 芽衣子 「恋する人と出会い長い時間をかけて魂が寄り添うこと、それが愛 誰もが手に入れられるものじゃない まして生まれながら持ってるものなんかじゃない」 芽衣子 「ふふ……なるほど、これが愛か、だとすれば私の思いは愛へ昇格したわけなのだな」 真緒 「岸岡ーいる?」 芽衣子 「ふふふ、真実の愛、ここにあり」 真緒 「おい、岸岡?」 芽衣子 「はっ!? 真緒様いつのまに!?」 真緒 「いや、今さっきだけど」 芽衣子 「気配すら感じられませんでした、さすがは真緒様です」 真緒 「それはいいんだけど、何ぶつぶつ言ってたんだ?」 芽衣子 「真緒様、私はついに手に入れたようです」 真緒 「何を?」 芽衣子 「誰もが手にしたいと願いながら、手に入れられぬ形のないモノです」 真緒 「形のない? なんだそれ」 芽衣子 「真緒様には見えませんか、私から発せられるそれが」 真緒 (な、なんだなんだ、新しいアレだな) 芽衣子 「真緒様?」 真緒 「い、いや、何も見えないけど?」 芽衣子 「……そんなはずはありません」 真緒 「そう言われてもなぁ」 芽衣子 「とすると、真緒様はまだ一つ前の段階なのかもしれません。 私が昇華させますゆえ、質問にお答えください」 真緒 「はぁ」 芽衣子 「真緒様、もし私が土に還ったとしたら、どうします?」 真緒 「土にって……縁起でもない事を。そんなの考えたくもないな」 芽衣子 「嬉しいお言葉ですが、もしと仮定してお答え下さい」 真緒 「もしでも考えたくないよ」 芽衣子 「真緒様、例え話ですゆえどうか」 真緒 「……ん、そうだな、もし岸岡がそういう事になったら」 芽衣子 「………」 真緒 「凄く悲しいし、いっぱい泣くだろうな」 芽衣子 「はい、もし逆ならばおそらく私もです」 真緒 「でも、どうして急にそんな事聞くんだ」 芽衣子 「問題はその後です、真緒様は私の代わりとなる新たな部下を作りますか?」 真緒 「……部下ねぇ、まぁ作らないというかなんというか」 芽衣子 「ふふ、やはりそうですよね。そんな回路すら奪われる唯一のモノ、それが──ふふ、ふふふふ」 真緒 (だ、大丈夫か……) 真緒 「お、おい岸岡? 熱でもあるのか? いつもよりちょっと」 芽衣子 「ふふふ、真実の……ふふふ」 真緒 (こ、怖い……逃げよう) 真緒 「じゃ、じゃあ岸岡、ぼくは行くから」 芽衣子 「真緒様、どこへ行かれるのかは存じませんが、例え遠く離れていても 私の魂は常に真緒様と寄り添っております」 真緒 「あ、ああ……」 芽衣子 「目を閉じればそこに芽衣子が、芽衣子がいると思います。 私もまた目を閉じればいつでも真緒様に……」 真緒 「じゃ、じゃあね!」 ;食堂へ逃げ込む 奏 「あれ、センセじゃん」 寮長 「どうしました先生?」 和 「なんだ、血相変えて」 真緒 「岸岡が、岸岡が壊れたかもしれん……」 和 「なんだい今頃」 奏 「いつも壊れてるじゃん」 寮長 「お、お二人とも」 真緒 「いつもとは違うんだ、なんかこう思いつめたような、そんな感じでさ」 寮長 「熱でもあるんでしょうか」 真緒 「いや、たぶんそうじゃない、あれは」 芽衣子 「真緒様、ここにおられたのですか」 真緒 「き、岸岡」 奏 「いつもと同じじゃん」 和 「だな」 芽衣子 「なんの話だ?」 寮長 「い、いえ、なんでもないんですよ。ねぇ先生?」 真緒 「あ、ああ、暑いなーって話してただけさ」 芽衣子 「………」 寮長 「今日も暑いですよね岸岡さん?」 真緒 「そう、そうだよなぁ岸岡?」 芽衣子 「……なにやら怪しい気がしますが」 真緒 「ギクッ」 芽衣子 「しかし真緒様、先ほども申しましたが私は手に入れたのです」 寮長 「手に入れた?」 芽衣子 「ああ、手に入れたのだ寮長。ゆえに、私は真緒様を信じる──いや、 疑う事すらしない。なぜならそれが真実の……ふふ、ふふふふ」 真緒 「………」 寮長 「岸岡、さん?」 奏 「たしかに変だし」 和 「だな」 芽衣子 「私を変だと?」 奏 「うん」 芽衣子 「……たしかにそう見えるかもしれん。だがそれは一方で、仕方のない事であり、 北上さんたちを可愛そうだとも思ってしまう」 奏 「どゆこと」 和 「意味が分からんぜ。なんでオレたちが可愛そうなんだい」 芽衣子 「誰しもが手に入れらぬモノではない、ゆえに手にした二人に嫉妬してしまう。そういう事だ」 奏 「意味わかんないし」 和 「分かりやすく言ってくれたまえよ」 芽衣子 「仕方あるまい、理解できるとは思えんが教えよう。 いや、教えずともここにいれば嫌でも目にすることになるがな、ふふ」 真緒 「……岸岡、どうしたんだ」 寮長 「ほんと変ですね」 芽衣子 「それは、瞬間にして永遠で 疑わず、諦めず、そして喜び、怒り、哀しみ、楽しみ、救われるもの 二人の魂が長い時間をかけて寄り添うことだ」 芽衣子 「私は、私はそれを手にいれたようだ。 わずかこの年でだ、信じられるか? いや、信じられないだろう。 私自身も震えているのだ、もちろん喜びでだがな、ふふふふ」 奏 「め、めーこ……」 和 「ど、どうしちまったんだい」 寮長 「先生、これはいったい」 真緒 「ぼ、ぼくにも分からない」 芽衣子 「さぁ真緒様、行きましょう。 この果てしなき物語の彼方に……」 真緒 (ど、どうする? 病院か?) ※中二病全開で書いてみようと試みるも失敗 ※いまいち突き抜けられないのが駄目すなぁ…。
https://w.atwiki.jp/hakugin_ts/pages/48.html
ギルドに関するQ&Aです。 この項目にない質問は、お気軽に白銀メンバーまでお願いいたします。 Q. サブキャラでの加入はできますか? A. 可能です。レベルに関しても制限は設けていません。 Q. イン率が低いのですが加入できますか? A. 週何日以上といったノルマは設けていません。 メンバーへの連絡無しで、6ヶ月間インされない場合は残念ですが脱退となります。 イン率低下が予想される場合は、事前に一声頂ければ結構です。 Q. 主な活動時間は何時ごろですか? A. 21時~23時くらいが多いです。特に定期集会などはありません。 Q. ドリームアイランド以外での参加はできませんか? A. 基本的にメンバーがログインするサーバーはドリームアイランドです。 他アイランドでのインも問題ありませんが、メンバーは少ないです。 Q. ギルドバトルや対人はしますか? A. Pvに関しては特に制限を設けておりません。 Gvは、キャンペーンなどを除き企画しておりません。 申し訳ありませんが、他ギルド様での参加をお願いいたします。 Q. ギルドでの狩りやパーティプレイは行いますか? A. レベルのバラつきもあるため、基本的に自由行動が中心です。 Q. クエスト支援などは行ってもらえますか? A. 行っていません。自分のクエストは、自分で行うようにしてください。 「お手伝いギルド」をお探しでしたら、他ギルド様をお勧めいたします。 Q. ギルドはどんな雰囲気ですか? A. 社会人が多めで、ゆったりとした感じです。 親しき仲にも礼儀あり、の精神でお願いします。 1ヶ月の仮加入期間を設けていますので、まずはお気軽に体験してください。 Q. ギルドを退会したいのですが・・・。 A. マスターor副マスター宛に、退会の旨をお話してください。 次回加入に支障が無い、強制追放処理にて対応させていただきます。 極力、連絡無しでの退会は避けていただきますようお願いいたします。
https://w.atwiki.jp/cfonline/pages/551.html
【名前】上泉秀胤(かみいずみ ひでたね)/ジンライオー 【年齢】16歳 【性別】男 【外見】黒い髪&瞳、富嶽人だが和服よりは洋風の服装を好む 【変身後】銀と赤の装甲を纏ったサイボーグ風のヒーロー。赤いマントを羽織り、両手に白銀と漆黒の剣を携える ■基本データ 【コロナ】 執行者 【ミーム】 グレズ(マシンライフ) 【消費経験点】0 ■能力値/耐久力 【能力値】肉体:10 技術:12 魔術:4 社会:6 根源:1 【戦元値】白兵:6 射撃:11 回避:4 心魂:9 行動:9 【戦修値】白兵:14 射撃:11 回避:4 心魂:9 行動:9 【HP/LP(元値/修正値)】 HP=22/72 LP=6/6 ■宿命/特徴/闘争/邂逅 宿命:造られし者 特徴:人工生命 効果:1セッション1回、ダイス1つを6にする 闘争:日常 邂逅:“青色のサムライ”今川義元 ■初期パス 【因縁】“青色のサムライ”今川義元からの共感 ■準備された装備(ダメージ/射程/備考) ○右手:プラズマウィップ 【肉】11/至近/【白】+2。ウィップ相当品 ○胴部:トランスギア 【技】60(110)+2D6/至近/《適格者》専用。防具としても扱う。白兵攻撃のダメージに常時+差分値。《ウェポンマウント》不可 ○乗り物:サポートヴィークル ―/なし/[登場判定]+2。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[2D6] トランスギア常備化時、常備化P:0で入手可能 ■コロナ特技 【CF104/自/オ/フ1】◆大いなる力 宣:判定直後。[フレア]だけ、対象の判定の[達成値]を減少 【CF104/自/マ/10H】◆魂魄破壊 ダメージを与えた場合、ターン終了まで対象が受けるダメージが〈根〉になる 【CF105/自/オ/フ1】◇アレーティア 〔Sin1〕タイミング:常時以外の特技系プロミネンスを1個打ち消す ■ミーム特技 【LP134/自/常/なし】◆機械中枢 HP+[LV×20]。「右手」「左手」「乗り物」を装備不能。 【LP134/自/常/なし】◆フォーム:武器形態 常備化した武器ひとつのダメージ基準と属性を【技】、ダメージ+【技】、「右手」「左手」「乗り物」を装備可能 【LP141/自/セ/10】レックレスブースト 【技】+10。【HP】は変化しない 【LP137/自/オ/2H】適格者 [変身]武器を準備して行う[白攻][射攻]の[達成値]+【肉】。[マイナー]直前に宣言、[メインプロセス]のみ有効 【LP135/白/メ/10】アクセルブレイク [移動][白攻]を同時に行い、ダメージに+【肉】×2。[飛行状態]扱い。トランスギア装備時専用。 【LP136/自/マ/2H】高速戦闘 [白攻][射攻]の対象を[範囲]に変更する ■装備 [LP186]トランスギア(部:胴/射:至/HP +30) 【肉】×4+2D6。《適格者》専用。防具としても扱う。白兵攻撃のダメージに常時+差分値。《ウェポンマウント》不可 [LP187]サポートヴィークル(部:乗/射:な/HP +-) [登場判定]+2。[移動][離脱]を行ったターンのダメージ+[2D6] トランスギア常備化時、常備化P:0で入手可能 [CF147]ウィップ(部:片/射:シ/HP +0) 【肉】+1d6。【白】+3 [LP198]みんなで撮った写真 〔Sin1〕フレアを1枚獲得する。1つまで所持可能 ■属性防御 肉体:× 技術:× 魔術:× 社会:× ■戦術、設定、メモなど リオフレードに通う富嶽出身の少年。 つい先日まではカオスフレアですら無く、ごく普通の学園生活を謳歌していた。 剣聖と名高い上泉信綱の長男だがまったく武術の才能が無かった為、数年前に富嶽からの第一期生としてリオフレード学院に入学させられる。 これは織田家への人質の意味もあったが、本人は今の環境に満足しており実際親子の仲も良好。 リオフレードに来てからはオリジンやネフィリムの文化にすっかり順応し、服装や態度からも彼が富嶽人、それも名家の出身だと気付く者は少ない。 毎日を学友達と気楽に過ごし、特に何かに没頭する事も無く先日高等部に進学をはたして、万年帰宅部としてダラダラとした気楽な日々を謳歌中。 成績はまあ並、運動はあまり得意で無く特技と言えるようなものも無い、はっきり言って凡人。 剣術どころか喧嘩もからっきしで、小さい頃から幼馴染の従姉妹の少女に一度も勝てたことがなかったり。 好戦的な性格ではないが、お人よしな性格が災いしてか、なし崩し的に騒動に巻き込まれる事が多いのがある意味特徴と言えば特徴。 だが、そんな彼にも唯一人と違う所があった。 彼はトランスギアと同調できる特殊フレアを持つ《適格者》だったのである。 仲間達や幼馴染の少女との交流の中でその迷いを乗り越え、一人の戦士として成長を遂げる。 【コード】人格:男性型 外観:中心にエメラルドの宝玉がはめられたメカニカルなベルト 一万年以上前から、パントクラトールから世界を守る為タッド君と共に歴代の魔砲少女に仕え続けたアンチグレズ=ギアの一体。 本来はベルト状の本体とそれが操る機械義体による構成だが、数千年前のタッド君が呪いで今の姿にされた時の戦いで義体を破壊され封印されていた。 先日パント・クラトールが滅びたことで封印が解け、偶然それを手に入れたヒデタネを適格者に選んだ。 生真面目な性格で実直、タッド君を友と呼び真夜を今代の主と仰ぎ「姫」と呼ぶ。 【ジンライオー】 ヒデタネがトランスギアの力で変身した姿。 通常の装着型トランスギアと異なり、適格者の身体自体を金属生命体に変換し融合する事で一般型トランスギアより遥かに強靭な耐久性と反応速度を得る。 更にAIからの補助プログラムにより素人でも達人並みの戦闘技能を発揮できる。 フレアを電撃に変換しての攻撃を得意とし、その応用で電磁力を応用した超加速によるキック等で戦う。 ●戦術 セットアップで《レックレスブースト》、マイナー前《適格者》、マイナー《高速戦闘》でメジャーで《アクセルブレイク》 移動しつつ範囲に〈技術〉140+4d6+差分値