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[7] Interval extra01―越川さんと置いてけぼりツインテール 高いビルに囲まれたコンクリートの森を一つの影が飛ぶ。 否―、飛ぶではなく跳ぶ。 [空間移動](テレポート)でビルからビルへと跳躍し一気に距離を稼ぐ。 左耳に装着されたヘッドホンマイクから初春飾利の声が聞こえた。 『白井さん、そろそろ――』 「問題ないですわ、もう見えてますの。 あと数回で到着ですわ」 言い切ってもう一度[空間移動]し80メートル程先にあるビルへと移動する。 「通報時間から約5分、私以外では間に合いませんもの」 文字通り空間を移動しながら呟いた。 ヘッドホンマイクの向こうから聞こえる初春飾利の声は[空間移動]の影響で途切れ途切れ聞こえる。 『本来なら非番なのに申し訳ありません、假名垣さんに連絡が取れれば問題なかったんですが』 假名垣皐月(かなづきさつき)、白井は直接会ったことは無いが白井と同じく[風紀委員]だ。 常盤台中学と並んで名門と誉れ高い五本指と称される学園、長点上機学園に在学する高校生。 彼女は昨日から連絡が取れないらしい。 そんなわけで非番だった白井へと白羽の矢が立ったのだ。 射手の思惑が多分に混じってる気がしなくも無いが。 「大方風邪か何かでしょう、この埋め合わせは後程キチンとしてもらいますので、黒蜜堂のデザートフェアとか」 ヘッドホンマイクの向こうでなんだか花瓶が「黒蜜堂は高いんですけどッ!」と喚いてたが 「到着しましたわ」 そう言い放ちオフィスビルの屋上の縁に足をかけた。 眼下には白井の目的地が見下ろせた。 ビルとビルに挟まれた通路に数名の男女の姿が豆粒ほどの大きさで見れる。 常盤台中学の茶色い冬服の上着に取り付けられた緑の腕章と茶色いツインテールが風に揺れた。 大きく深呼吸して目標へと最後の[空間移動](テレポート)を開始する直前ヘッドホンマイクから甘ったるい声が流れた。 『了解です、それでは頑張ってくださいねー』 (事前の連絡では路地裏に連れ込まれた女性が3人、あと連れ込んだ不良達が10人程度でしたわね) 余裕だ、と思った。 白井黒子は大能力者(レベル4)という結構な力の持ち主だ、脆弱な能力しか持たない不良など物の数では無い。 聳え立つオフィスビルの屋上からツインテールの少女の姿が虚空へと消えた。 一瞬の浮遊感の後にビルに囲まれた通報現場へと[空間移動]を完了させ白井黒子は叫んだ。 「[風紀委員](ジャッジメント) です!大人しく――」 しかし彼女はその叫びを完了させることは出来なかった。 狭苦しい路地裏の空間を茶色いポニーテールが舞う。 ひらり、ひらりと。 もしくはのらり、くらりと。 「て、てめぇえ!よくも!」 いかにも雑魚です、といわんばかりの不良が越川へと飛び掛るが、 「それ死亡フラグっしょ」 彼女は右手を自分の顎に当てて疑うような視線を向けひらりと回避。 サッと突き出された細い脚に躓いて雑魚Aがコンクリートの壁にキスをする。 「ふぉ~らね、エィ、エィ、エィ――」 雑魚Aの後頭部をガシっとわしづかみにして無造作に壁へと叩きつけるポニテ娘。 「ぐぁ……」 悲鳴を上げる雑魚A、彼は5回ぐらい鈍い音がした後に倒れた。 少し離れた場所で吹寄制理と姫神秋沙が二人揃ってその事態を見守っていた。 「彼女。助けなくていいの?」 「越川さんだから大丈夫よ、どっちかっていうと助けるなら相手の方ね」 「どういう意味だか。わからない」 「見てればわかるわよ、姫神さん」 姫神は見てれば判ると言われて騒ぎへと視線を戻す。 最初は10人居た連中も既に4人しか居ない。 いや、居るけど倒れてる。 雑魚Aと同じように頭部に打撃を受けて昏倒してるのだ。 一様に壁に持たれかかる屍っぽいものが6個。 いや一応6人、若しくは6名。 本当に容赦無い。 再びコンクリートに堅いものを叩きつけるような鈍い音が響いた。 「でっどりーどらいぶ!」 「はべら……」 また一人脱落。 この騒動の切欠は確かに些細なことだった。 ちょっと特殊ではあるのだけれど。 姫神秋沙は事の顛末を思い出してみた。 事の始まりは少し時間を遡ったゲームセンター。 月詠小萌のHRの後、上条当麻を捕獲し損ねた越川嬢は「憂さ晴らししかないっしょッ」とか言って姫神と吹寄を伴って 駅前のゲームセンターまで行ったのだ。 そこまではまだ良かった、動機がちょっと強引だがありえない事ではない。 ただいくつかの偶然が重なった。 ある少年的に言えば不幸にも。 たまたまゲームセンターでは格闘ゲームに勤しむ不良達がたむろしてたのも偶然なのだろう。 たまたま格闘ゲームを楽しむ彼らがそれなりに腕の立つゲーマーだったのも偶然だろう。 そしてたまたま50連勝直前で挑戦者が居なくなってた対戦台にこの茶髪ポニーテールが座っちゃったのも偶然だろう。 更に言えばコテンパンに負けた彼らが腹いせにリアルファイトと洒落込んできたのもきっと偶然なのだろう。 でも姫神秋沙は思った、偶然もコレだけ重なれば必然だと……。 「ゴフッ……あべし」 「お前はもう死んでいる……なんちゃって」 ゴスン、と鈍い音が路地裏に響いてまたズルズルと倒れこむ雑魚C。 不良残り二名。 でもなんだか変な方向に進んじゃってるこの事態。 「あ、あにきぃぃぃ!!」 「兄者ぁぁぁ!!」 腰に手を当てて不適に佇む越川を指差して叫ぶ残りの不良達。 「ちぃぃ! コイツなんだかやべぇよ、異様に反応がはええ」 「落ち着け、なんかの能力者だ」 ちっとも落ち着いて無い。 「ククク、この越川ちゃんを敵に回した事を地獄の底で後悔するといいっしょやッ」 ……。 「どっちが悪役だかわからないわね」 「彼女は。もしかして北海道出身?」 「どうして?」 「語尾。違う?」 「確か実家は京都の和菓子屋のはずだけど」 「そう。それは残念」 暢気な会話が展開され、心底残念な顔を向け事態を見守ることにする姫神と吹寄。 ぱきぃぃぃん 「おっ?」 路地裏にひんやりとした冷気が立ち込める。 不良でも能力が発現してる奴も居るみたいでたまにこういうのも居る。 「へへへ、俺だって冷却能力者[フリーズユーザー]だ、そのまま氷漬けにしてやるよ」 「ちなみに俺は[肉体強化][ブーストアップ]、へぶぁ」 「能書き長いっしょッ! ちゃっちゃと退場しなさい。 アライグマの様に。 ページ無いんだから!」 ひどく理不尽な理由で折角の能力を発揮することもなく張り倒された雑魚D。 川を挟んで追いすがるアライグマを冷たく突き放す様に脱落。 残り1名。 「さぁて、アンタで最後っしょ! 折角だから越川ちゃんの秘密兵器で」 秘密兵器、その響きにラストの不良の顔付きが真剣になる。 やがて緊張に慣れてないのかやけくそ気味に冷気を放つ右手を越川へと向け突撃するラストの不良。 「越川さん。何する気なの?」 「見てれば判るわよ……」 「はぁぁぁぁ……必殺――」 ゆらり、陽炎のように揺らめいて彼女が制服の背中から取り出したのは一本の棒。 30センチくらいの黒っぽい円筒。 警棒に見えなくも無い。 刀身部分に付いた電飾が無ければ。 「あれって……。工事現場の誘導灯」 「越川さん、それで殴りかかったら電球割れるって絶対!」 工事現場で交通誘導をするオジサンがよく持ってる光る棒。 越川がグリップの底にあるスイッチを押し込むと刀身部分の電飾が光りだした。 ぴこぴこと点滅する紅い光が越川の腕の動きに沿って空間に紅い軌跡を描く。 「この!舐めやがって!!」 馬鹿にされたとでも思ったのか最後の不良は越川へと突撃した。 直後、彼は錐揉み回転をしながら宙を舞い、三回転して地面へとダイブすることになる。 なんで過去形かといえば 「越川ぶれーッど!!」 良く通る少女の高い声と共に放たれた紅い軌跡によって彼の意識は飛んでいたからだ。 そしてそのまま動かなくなる。 「ええええええ!?!?、なんで割れないんですのー!!」 その一部始終を見て思わず突っ込みを入れるツインテールの[風紀委員]約一名。 あんまり妙な空気が立ち込めていたので固まっていたのだがやっと出番が回ってきた。 学園都市製の特殊樹脂で形成されているとはいえ、所詮はプラスチックだ。 それに刀身部分は電飾、当然そんなもので殴ればたちまち割れるに決まってる。 だが余韻に浸る茶髪のポニーテール娘が握るその棒には一切の傷など無い。 白井じゃ無くても突っ込みぐらい入れたくなるのも仕方ない。 その答えは本人とは別のところから来た。 「拳で殴ってる。それだけ」 「それって素手で殴ってるのと一緒じゃないですの……意味無いですわよ、それ」 「かっこいいから良し!!」 そう言って問題の彼女は「ぽい」と誘導灯を投げ捨てる。 どうやらもう要らないらしい。 「[風紀委員]の目の前でポイ捨てしないで欲しいですの……」 ヘッドホンマイクからは「白井さん? どうしたんですか!」と切羽詰まった声が漏れていた。 「とりあえず任務完了ですわ……。 あんまり一般人が暴れないで下さいですの……出番無くなるから」 力なく呟くツインテール中学生はなんだかしょんぼりしつつ「わたくしの出番……」とか言いながら 事後処理を開始するのだった。 [12月23日―AM11 20]
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後日談、というか今回のオチ、というかあの事件からのあたしの周りについて話したいと思う。 あまり表立ってこういった説明をしたことがないので、上手く伝えることができるかは少し疑問ではあるが、 やっぱりあの事件に関わった以上、それによってなにやらヘンテコな能力を持つことができた以上、あたしは話さなければならないのだろう。 あの事件、と称してなかなか首謀者であるあの人の名前を出せないのはなぜだろうか? そんなことを初春に話してみたところ「ひょっとして恋ですか?」と頭に咲く花から漂う香りよりも甘く、その飴玉を転がしたような声よりも甘い発言をしたので、とりあえずスカートを捲っておいた。 苺柄だった。 違うよ、と言ってしまえばそれで終わったのだろうが、言えなかったあたり決して初春の言うことに間違いはないかもしれないが、 あの人に持つ感情は恋ではなく、それに近い別の何かだと思う。 感謝の気持ちともまた違うこの感情は、いかんせん語彙が乏しいあたしでは表しきれないのだ。 あたしの気持ちを察してくれたあの人。 あたしに能力を与えてくれたあの人。 あたしをどん底まで落としてくれたあの人。 三人。 これはあたしが能力の試運転のために傷つけた人の数。 殺してはいないし、別段何か障害が残ったわけでもないが、それでもあたしがあたしの理由で傷つけたのだから謝罪をしなければならい。 でも、いまだにあたしはそれを行動に移せないでいる。 それについては白井さんに相談をしてみたら 「今にでも行ったほうがいいですけど、もう少し気持ちの整理をしたほうが相手にも上手く伝わると思いますわ」 そう言って笑ってくれた。その笑顔はあたしを助けに来てくれたときと同じで、とても優しいものだった。 その言葉に勇気付けられたあたしは、その日の内にご丁寧にメモ帳に謝罪文をビッシリと記入して、入院している彼等をたずね謝罪した。 きっと怒られるだろうとふんでいたあたしを待ち受けていたのは、なぜか彼らからの謝罪だった。 無能力者を馬鹿にしていて申し訳ない。それが三人が三人ともあたしに言った言葉。 混乱しているあたしは三時間かけて書いた謝罪文の一行目にあった「ごめんなさい」という言葉しか言うことができず病室を後にした。 どうやらあたしに怪我をさせられて何か思うところがあったようだが、残念ながらあたしは読心能力など持っていないので知るよしもない。 「人間は他人を理解できない、らしいわよ」 これを言ったのは御坂さんだった。 ただ御坂さんも自分で辿り着いた意見ではなく、あの時、あの場所で、あたしが気絶をしている間にあの人が上条さんに言った言葉らしい。 それを聞いてあたしは少し噴き出した。いかにもあの人らしい意見だな、と思った。 だけどあたしは他人を理解しようと決めた。少なくとも大事な親友たちの気持ちぐらいは。 さて、前置きが長くなってしまった気がするけど、ようやくあの事件におけるあたしのエピローグを語りたいと思う。 あたし、佐天涙子の最初で最後の一人舞台。不慣れな点もあるかもしれないがどうかそれは見逃してほしい。 だって、これはあたしが初めて主人公として語る後日談なのだから、それくらいは欲張ってもいいでしょう? 後日談・佐天涙子の場合 「ん……」 どこか倦怠感を身に覚えながらもゆっくりと瞼を開ける。 そこでまず視界へ飛び込んできたのは記憶が途切れた研究所の天井でも、空でもなく、大きな花の群れだった。 あぁここはきっと天国なのだろうか、だからお花畑が見えるのか、 でもあたしはきっと地獄行きの筈だからきっとこれは三途の川原なのか、と一人で思いふけっていると、 突然、その花がゆらゆらと蠢き出し一瞬で視界から消える。変わりに目に映ったのは親友の初春飾利の涙でクシャクシャになった顔だった。 「うぅ……佐天ざん……よがっだぁよぅ」 その顔を見てここが現実なのだと理解し、 さらに言えば初春の顔面の後ろにかすかに見える天井の模様は風紀委員第一七七支部の詰め所のものだと把握する。 気を失った自分をここまで運んでくれたであろう初春にとっては感動の再開なのだろうが、 今にも垂れ落ちそうな鼻から伸びる液体に標準を合わせられているあたしはそれどころではない。 「……おっけー初春。とりあえず顔を洗おうか」 きっと予想以上にハキハキと喋ったあたしに驚いたのだろう初春は、ピクッと体を揺らし、 そして自分がどんな顔をしているのかを把握して慌てて洗面所へと駆けていった。 鼻水という魔の手から開放されたあたしはとりあえず自分の状態を把握する。 研究所内で何か背中に刺され、そのまま気を失った。そのまま初春につれられこの支部まで来たのだろう。 今、あたしは応接用のソファーの上で仰向けになって寝ている。 背中には、もう痛みがない。つまりあの人の能力でなかったことにされたのか。 「佐天さん」 そこまで考えを巡らした所であたしを呼ぶ声が聞こえる。 「せっかくの再開ですのでもう少し気を掛けてやってもよかったでしょうに」 あたしはソファーから飛び起きて、声のした方角を見つめる。 そこには苦笑いを浮かべている白井さんと、壁にもたれかかったまま何か考えている御坂さんの姿。 「だって、もう少しで鼻水があたしの顔にクリーンヒットするところだったんですよー」 「それだけ軽い口がきけるのなら、別段問題は無いようですわね」 「えぇ……おかげ様で」 そんな会話を白井さんと交わすも、御坂さんの反応は無い。あたしは相変わらず同じ体勢を取り続けている御坂さんを見つめる。 あたしの視線に気がついたのは御坂さんではなく白井さんで、自身の後ろに立つ御坂さんに小声で「お姉様」と呟いた。 そこでようやく御坂さんは伏目を止めあたしへ目を向ける。 「あ、ゴメンね。ちょっと考え事を」 取り繕うようにワタワタと慌てながら答える御坂さんにあたしは一つ質問を投げかける。 「どうなりました?」 それは少しずるい質問だった。 この室内に漂う雰囲気を考えれば全てが全てハッピーエンドで終わったわけでは無いだろうし、 御坂さんがあんな顔をしている原因と分かっていての質問だから。 あたしの問いに御坂さんは「あー」とか「えー」とか呻くばかりで一向に説明が始まる様子が無い。 それに見かねて助け舟ねを渡すように口を開いたのはやはり白井さんだった。 風紀委員として立ち回っているので、こういった状況説明が得意なのだろう。 それがどんな伝え辛いことでも。 白井さんは淡々と説明してくれた。 あの時、あの人があたしと白井さんと妹さんに螺子を突き立てたこと。 その後、学園都市の第一位の能力者が現れ御坂さんと共にあの人と戦うも負けてしまったこと。 窮地を救ったのが上条さんだということ。 突然現れた第二位と第四位のこと。 研究所が崩壊したこと。 そして、あの人が死んだということ。 「まぁ、わたくしも気を失っていたので半分以上はお姉様方から聞いた話ですが……」 「その、確かにあの人は死んだんですか?」 「えぇっと……」 問いただしたら、急にしどろもどろになってしまう白井さんは助けを求めるように御坂さんを見つめる。 あたしの言葉にだから話したくなかったんだ、という様な表情を浮かべるのは御坂さんだった。 そして白井さんの言葉を引き継いだのも御坂さん。 「実際に死体を見たわけじゃないけどね。あの時麦野……第四位が言うには事実らしいわ。それにあの崩壊した研究所内に居たのよ。きっと助からないと思う」 「そう、ですか……」 分かりやすく声のトーンが落ちたあたしのせいで、重かった部屋の空気がさらに重くなってしまう。 結局その沈黙を破ったのは、ようやく洗面所から戻ってきた初春だった。 「これで大丈夫です!」 フンス、と主張するには物足りない胸を張りながら自信満々にそう言った初春に、あたしを含め三人が声を出して笑った。 「どど、どうしたんですかぁ!?まだ何か顔についてますか?」 切実に言う初春にあたし達は何も答えず、ただただ笑い続けた。初春はいきなり笑われたことに混乱している。 オロオロと現状を理解できずに慌てる初春には悪いがしばらくこうやって笑わさせてもらおう。 せっかく帰ってきたあたしの居場所だ。今日は疲れて寝てしまうまで笑っていよう。 落ち込むのも、現実を受け入れるのも取り合えず明日へ持ち越しだ。 そして、つられて笑い出した初春も含め、あたし達仲良し四人組みは結局この支部の中で夜を明かすことになり、 翌日出勤してきた固法先輩に叩き起こされるまで泥のように眠っていた。
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N64/VC ○0枚 電源投入から最後のスターを取るまで ウサギバグ可 BLJ可 SideBLJ可 DDDSkip可 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 Funila sm17013592 7 33"30 2012年02月19日 しずく sm11103912 7 38" 2010年06月18日 エミュレータ使用 もっこり sm16367795 7 40" 2011年12月07日 Funila sm16156054 7 41"66 2011年11月13日 Funila sm16049331 8 11"12 2011年11月01日 ryou_MKGBA sm16048604 8 25" 2011年11月01日 Funila sm15458716 8 30"70 2011年08月30日 ビニール袋に絡まれたロリ声原始人 sm16685695 8 31" 2012年01月13日 ゼオクン 1329317864 8 46" 2012年02月15日 taka12352 sm12887548 9 11" 2010年11月29日 みゅう sm16524757 9 17" 2011年12月25日 もっこり sm13005054 9 17" 2010年12月12日 エミュレータ使用 わらび餅ランド 1329009512 9 28"70 2012年02月12日 みゅう sm16524938 10 18" 2011年12月25日 ぺけ sm16152797 10 35" 2011年11月12日 ねくすと sm16148008 12 47" 2011年11月12日 白井 sm17501280 12 58" 2012年04月09日 なまえがない sm9282173 13 36" 2010年01月03日 エミュレータ使用 ○1枚 電源投入から最後のスターを取るまで ウサギバグ可 BLJ可 SideBLJ可 DDDSkip不可 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 しずく sm11352718 7 43" 2010年07月11日 エミュレータ使用 アキラ sm17244201 7 48" 2012年03月14日 もっこり sm17238002 7 50" 2012年03月13日 ZEOKU sm15124261 7 52" 2011年07月26日 もっこり 1330770245 7 55" 2012年03月03日 れいる sm22075290 7 55"20 2013年10月19日 エアリア一味 白井 sm16981242 7 56" 2012年02月15日 もっこり sm16557666 7 57" 2011年12月29日 はちみつ youtube 7 58" 2011年11月26日 暇リオ youtube 8 04" 2011年12月21日 わらびん 1328650414 8 10"06 2012年02月08日 こあじ sm16930525 8 15" 2012年02月10日 きよ. sm14121363 8 31" 2011年04月10日 ぺけ sm15788078 8 39" 2011年10月04日 みゅう sm14940590 8 54" 2011年07月06日 白井 sm16348185 8 56" 2011年12月05日 冷凍庫の氷=食べ物 sm11726538 9 44" 2010年08月12日 なまえがない sm7953501 9 59" 2009年08月16日 akat0ra88 youtube 10 30" 2011年04月21日 Asran sm10900554 10 35" 2010年05月30日 エミュレータ使用 ○16枚 電源投入から最後のスターを取るまで OP含む プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 しろ〃ありす。 sm16346210 15 51" 2011年12月04日 あきら sm15279781 15 54" 2011年08月11日 れいる sm23914951 15 59"62 2014年07月03日 れいる sm21365195 16 00"79 2013年07月16日 だるめしあん sm23766808 16 17" 2014年06月13日 ぐとあ sm21102859 16 19" 2013年06月13日 白井 sm19945245 16 27" 2013年01月29日 れいる sm19089529 16 27"22 2012年10月10日 白井 sm19139933 16 28" 2012年10月17日 ぐとあ sm21090762 16 29" 2013年06月11日 白井 sm18745915 16 30" 2012年08月29日 白井 sm17052120 16 33" 2012年02月23日 ぐとあ sm16831436 16 42" 2012年01月30日 だるめしあん sm23676671 16 49" 2014年05月31日 だるめしあん sm23059693 16 52"43 2014年03月10日 Melty sm23291713 16 53" 2014年04月09日 zalgo sm15098916 16"54 2011年07月23日 れいる sm19069869 , sm19070408 16 55" 2012年10月08日 白井 sm19165445 16 57" 2012年10月20日 白井 sm16857364 16 58" 2012年02月02日 だるめしあん sm21629630 17 05" 2013年08月19日 ぐとあ sm16816974 17 06" 2012年01月29日 だるめしあん sm21293517 17 10" 2013年07月07日 だるめしあん sm23674449 17 13"44 2014年05月31日 とくてぃ sm24419815 17 21" 2014年09月07日 KAS sm13258530 17 29" 2011年01月09日 青2位と sm17726970 17 29" 2012年05月04日 とくてぃ sm23751457 17 33" 2014年06月10日 ことんび sm16846058 17 33"07 2012年02月01日 だるめしあん sm18301418 17 37" 2012年07月08日 ことんび sm15764760 17 40"24 2011年10月01日 とくてぃ sm19216845 17 43" 2012年10月27日 青2位と sm17052710 17 44" 2012年02月23日 だるめしあん sm20030523 17 44"46 2013年02月08日 NNN だるめしあん sm18847790 17 46" 2012年09月10日 NNN 青2位と sm16926288 17 52" 2012年02月10日 だるめしあん sm17582296 18 05" 2012年04月18日 ことんび sm15706433 18 07"79 2011年09月25日 青2位と sm16689381 18 09" 2012年01月14日 だるめしあん sm23000071 18 10"96 2014年03月02日 ことんび sm15609102 18 19"17 2011年09月15日 とくてぃ sm17307310 18 28" 2012年03月20日 Myles Bukrim sm3929259 18 30"30 2008年07月11日 だるめしあん sm17272763 18 31" 2012年03月17日 ことんび sm15511221 18 32"17 2011年09月04日 だるめしあん sm17074535 18 46" 2012年02月25日 シマシマ sm17134419 18 54" 2012年03月03日 だるめしあん sm22997175 19 15"11 2014年03月01日 yuuki/tokumei sm6884417 19 23" 2009年04月28日 とくてぃ sm16899091 19 26" 2012年02月06日 Marius Moriz Mollenhauer sm2973974 19 58" 2008年04月12日 だるめしあん sm17230768 19 41" 2012年03月12日 だるめしあん sm16895105 19 44"638 2012年02月06日 とくてぃ sm16627386 19 55" 2012年01月07日 いも sm17146390 19 59" 2012年03月04日 だるめしあん sm16858424 20 12" 2012年02月02日 だるめしあん sm16830867 20 33" 2012年01月30日 りぃす sm21625301 20 10"51 2013年08月18日 Siglemic youtube , sm23287893 20 14" 2013年03月23日 だるめしあん sm17621056 21 20" 2012年04月22日 だるめしあん sm16333265 21 45"15 2011年12月03日 愛恋(えれん) sm23242810 22 11" 2014年04月03日 解説動画 ファントム sm17232739 24 20"37 2012年03月12日 kapi sm17232739 26 26" 2012年03月12日 わたあめ sm17230768 不明 2012年03月12日 TAS sm13163886 13 59" 2010年12月29日 ○45枚 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 でさんと sm18801965 39 25" 2012年09月05日 凡助キュル sm13934249 41 12" 2011年03月23日 ○70枚 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 Siglemic youtube 0 49 09" 2012年11月20日 はちみつ sm17131374 0 49 42" 2012年03月02日 ぐとあ sm21165232 0 50 40" 2013年06月21日 zaglo sm15474790 0 51 24" 2011年08月31日 れいる sm21892403 0 51 24" 2013年09月23日 ぐとあ sm18382006 0 51 42" 2012年07月18日 バトラ sm13828757 0 51 53" 2011年03月10日 タピオカ sm13451321 0 52 06" 2011年01月30日 ぐとあ sm17944953 0 52 27" 2012年05月28日 バトラ sm13012944 0 52 30" 2010年12月13日 でさんと sm18887913 0 52 58" 2012年09月15日 もすら sm18090976 0 53 04" 2012年06月14日 タピオカ sm12318948 0 53 09" 2010年10月04日 れいる sm21647402 0 53 09" 2013年08月21日 ぐとぁ sm17024809 0 53 11" 2012年02月20日 ryou_MKGBA sm17041292 0 53 13" 2012年02月22日 白井 sm16803782 0 53 26" 2012年01月27日 だるめしあん sm23518026 0 53 36" 2014年05月10日 ゴミクズカイツリーwhy sm14763336 0 53 27" 2011年06月17日 ハコ sm19052587 0 53 42" 2012年10月06日 だるめしあん sm20292262 55 37" 2013年03月10日 ryou_MKGBA sm15715401 0 54 38" 2011年09月26日 純-zumi- sm17908957 0 55 54"40 2012年05月24日 teguru sm19221956 0 56 59" 2012年10月28日 だるめしあん sm19438374 0 58 25" 2012年11月25日 メーヴェ sm14976981 0 58 40" 2011年07月10日 Funila sm13640840 0 58 58"60 2011年02月19日 かにみそ sm19233734 0 59 41" 2012年10月29日 メーヴェ sm13720567 0 59 43" 2011年02月27日 三玲_憐 sm13284309 1 03 32" 2011年01月12日 月島 真理亜 sm13512415 1 20 53" 2011年02月06日 わんこ▼・ω・) sm7866666 2 09 52" 2009年08月07日 ○コイン、帽子、大砲禁止縛りで70枚 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 平ボム sm24536691 0 55 42" 2014年09月23日 Funila sm11971633 1 18 14" 2010年09月02日 ○120枚 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 Siglemic youtube 1 44 01" 2013年01月30日 Siglemic youtube 1 44 52" 2012年09月02日 Siglemic youtube 1 47 10" 2011年12月28日 Siglemic youtube , sm23287893 1 47 48" 2013年03月23日 ぐとあ sm20940629 1 48 09" 2013年05月24日 ぐとあ sm20823130 1 49 07" 2013年05月10日 teguru sm24396922 1 49 10" 2014年09月05日 でさんと sm18901690 1 49 22" 2012年09月17日 teguru sm22647221 1 49 23" 2014年01月11日 Melty sm23909345 1 49 34" 2014年07月02日 平ボム sm18663613 1 49 41" 2012年08月20日 teguru sm22211311 1 49 41" 2013年11月08日 れいる sm23532504 1 49 42" 2014年05月11日 にとうしんえるものかわいいほう sm14497054 1 49 49" 2011年05月19日 ぐとあ sm20192129 1 49 54" 2013年02月26日 ぐとあ sm19896476 1 51 16" 2013年01月23日 ryou_MKGBA sm17459351 1 51 21" 2012年04月04日 teguru sm21757497 1 51 53" 2013年09月05日 でさんと sm17606651 1 51 58" 2012年04月21日 バトラ sm13128879 1 52 02 2010年12月25日 れいる sm22953076 1 52 12" 2014年02月23日 teguru sm21317615 1 52 34" 2013年07月09日 でさんと sm16973125 1 53 30" 2012年02月14日 ryou_MKGBA sm15833585 1 53 37" 2011年10月09日 ぐとあ sm17960252 1 54 17" 2012年05月30日 れいる sm22795879 1 54 29" 2014年02月02日 白井 sm19532071 1 54 46" 2012年12月08日 ぐとあ sm17695859 1 55 18" 2012年05月01日 白井 sm19025882 1 55 55" 2012年10月02日 teguru sm20052762 1 56 16" 2013年02月10日 白井 sm17958619 1 57 25" 2012年05月30日 ひす sm13094733 1 59 00" 2010年12月22日 ぐとぁ sm17012842 1 59 12" 2012年02月19日 はちみつ sm9698134 1 59 19" 2010年02月13日 zalgo sm15229475 1 59 38" 2011年08月06日 TAKEN sm19719338 1 59 47" 2012年12月31日 Melty sm19497107 1 59 58" 2012年12月03日 ロロット sm11396965 2 03 30" 2010年07月15日 owatax sm9291220 2 04 53" 2010年01月04日 はちみつ sm9221396 2 05 08" 2009年12月28日 ショウ sm12531134 2 09 27" 2010年10月24日 Peter dragorn Branam-Lafkove sm486317 2 09 40" 2007年06月20日 yuuki/tokumei sm843861 2 44 56" 2007年08月15日 yuuki sm12531134 2 53 24" 2010年10月24日 sm10179365 不明 2010年03月27日 sm17529339 , sm17555391 不明 2012年04月12日 TAKEN sm22802406 15 27" 2014年02月02日 第1区 ○ボムへいのせんじょう プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm22469968 6 43"46 2013年12月17日 白井 sm18714815 7 03" 2012年08月26日 ○バッタンキングのとりで プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 zalgo sm16899473 3 40"62 2012年02月07日 れいる sm21247289 3 43 89" 2013年07月01日 ぐとあ sm16819681 3 50" 2012年01月29日 白井 sm17635269 3 52" 2012年04月24日 zalgo sm16560892 3 58"53 2011年12月30日 ○さむいさむいマウンテン プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm23208507 4 51"82 2014年03月30日 白井 sm16874786 4 58" 2012年02月04日 白井 sm16836184 5 00" 2012年01月31日 ○ファイアバブルランド プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm22658813 4 05"61 2014年01月13日 ぐとあ sm16820162 4 13" 2012年01月29日 ○あっちっちさばく プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm22654080 6 00"59 2014年01月12日 ○みずびたシティー プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm21356961 5 12 47" 2013年07月15日 ぐとあ sm19069187 5 17" 2012年10月08日 zalgo sm14215239 5 22" 2011年04月20日 ぐとあ sm16821649 5 25" 2012年01月29日 ○スノーマンズランド プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 ぐとあ sm20754156 4 15" 2013年05月02日 ○たかいたかいマウンテン プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 れいる sm22701671 4 56"22" 2014年01月19日 ○チックタックロック プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 ぐとあ sm18695977 3 55" 2012年08月23日 れいる sm19815458 3 56" 2013年01月13日 白井 sm20270817 3 59" 2013年03月07日 teguru sm19130492 4 13" 2012年10月16日 ○レインボークルーズ プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 ぐとあ sm20183799 6 09" 2013年02月25日 ぐとあ sm18670493 6 16" 2012年08月20日 ○17枚 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 白井 sm17176912 16 48" 2012年03月07日 ○中腹空島10枚RTA プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 zalgo sm15633768 6 40" 2011年09月17日 zalgo sm15281183 10 14"84 2011年08月11日 ○1UP プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 ことんび sm16764490 1 05"84 2012年01月22日 とくてぃ sm16758558 1 09" 2012年01月22日 とくてぃ sm16758430 1 16" 2012年01月22日 ○ダメージを食らう プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 Altair sm16780392 59"70 2012年01月24日 zalgo sm16744152 59"79 2012年01月20日 ○子ペンギン暗殺 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 緑人 sm19727385 7"47 2013年01月01日 緑人 sm14502504 7"86 2011年05月20日 ○ムササビマリオ プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 zalgo sm14505361 33"17 2011年05月20日 あきかん sm21918003 32"09 2013年09月27日 緑人 sm14502504 37"23 2011年05月20日 ○スノースライダー逆走 プレイヤー 動画 タイム 投稿日 備考 しょげるこ sm14994146 3 33" 2011年07月12日 サラミ sm16191506 4 53" 2011年11月17日 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【検索用 はくちゅうむのいけ 登録タグ 2008年 VOCALOID なんかP は 曲 曲は 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:白井黒 作曲:白井黒 編曲:白井黒 唄:鏡音レン 曲紹介 曲名:『白昼夢の池』(はくちゅうむのいけ) 動画は、「ニ・マレ」との二本立て。 歌詞 (PIAPROより転載) 断末魔の掠れ。夢喰い共の悪夢。煌く鮮血に、皆、喉の渇きを覚えた。 御伽話の、間に。間に。 生温い風が、耳を翳め。 足元を流れる川のせせらきは、紅を交えて。 ときに、体震わせる悦びは牙を立て、闇を生む。 麗しきかな。麗しきかな。 白鷺の背が染まる頃、淡色をまとった光が暗がりに溶ける。 足元を流れる川のせせらきが、紅を揺らして。 藍を生み出した。 殊に、眠る前の白い夢は花を咲かす無目籠。 ときに、体震わせる悦びは牙を立て、闇を生む。 麗しきかな。麗しきかな。 白鷺の背が染まる頃、淡色をまとった光が暗がりに溶ける。 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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【第九演奏会:白井市市制10年記念、白井市音楽協会25周年記念】 1.日程 10月3日(日曜日) ・・ 白井市文化会館大ホール 2.管弦楽担当 千葉ニュータウン・フィルハーモニー・オーケストラ 代表 佐藤 巌 3.参加合唱団 「M.I.N」「おたまじゃくし」「おやじってブラボー合唱団」「コーラス響」「ハミングウェーブ」 「コーラスむつみ会」「コーラルリーフ」「コール・ありの実」「千葉ニュータウン混声合唱団」 4.プログラム ベートーベン : 「レオノーレ」序曲第3番 Op.72 ベートーベン : 交響曲第9番「合唱付き」 Op.125 第一楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ウン・ポーコ・マエストーソ ニ短調 第二楽章 モルト・ビバーチェ ニ短調 第三楽章 アダージョ・モルト・エ・カンタビーレ 変ロ長調 第四楽章 プレスト アレグロ・アッサイ ニ短調 5.出演 指揮 : 高橋 俊之 独唱 : 新保 真理子(ソプラノ) 谷地畝 昌子 (アルト) 横山 和彦 (テノール) 小畠 博照 (バリトン) 6.コメント 皆さん、ご存知ベートーベンの「第九」です。 私達も一度は歌いたかった曲目ですが、3月の練習初めから20回の練習が必要です。 ドイツ語、暗譜、20回の練習、開催日10月3日の予定等の障壁を乗り越えたメンバーが 当団からも参加致しました。 合唱指揮の田村(玄)先生の的確で、かつウィットに富んだご指導を頂きながら練習を重ね、 オーケストラとの合同練習(3回しかありませんでした)を経て当日の演奏会に望みました。 反響板を配した舞台に、久し振りの大合唱団(約80名)が3段のお立ち台に乗り、その前に 4名のソリスト、約60名のオーケストラの皆さんが構え、かなり怪しいドイツ語を、思いっ きり唄わせて頂きました。 専門的には解説できませんが、軽やかの調子、重厚な調子など、色んなリズムを組み込んだ 合唱でした。オーケストラとの架け合いもあり、最後はオーケストラと、合唱団の各パートと 一緒に最高潮を迎え、とても気持ち良く歌い切ったコンサートとなりました。 流石、ベートーベン先生。良~い構成だ! 地域新聞「ほおじろ」に練習風景が掲載されました。 地域新聞「ほおじろ」に開催報告も掲載されました。 *
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関宿 関宿 醤油野田 野田野田 流山柏柏我孫子 佐原佐原 流山レイソル沼南印西栄成田下総神崎佐原小見川東庄 松戸松戸白井印西本埜成田大栄栗源山田干潟海上海上 市川鎌ヶ谷白井印旛成田空港多古栗源山田干潟旭銚子醤油銚子 市川船橋八千代印旛酒々井富里多古八日市場旭旭飯岡銚子 市川競馬八千代千葉マラソン佐倉富里芝山八日市場旭旭 市川船橋習志野千葉四街道八街山武芝山光野栄 ネズミ ロッテ千葉千葉ピーナッツ山武横芝光 千葉千葉八街松尾松尾横芝 千葉千葉東金成東蓮沼 千葉千葉東金東金成東 千葉千葉東金九十九里 ジェフ千葉千葉大網白里 市原市原市原茂原白子 市原市原市原長柄長生 袖ヶ浦長南陸沢陸沢一宮 アクアライン 袖ヶ浦市原大多喜夷隅岬岬 ====木更津市原ワタナベ夷隅大原大原 君津君津木更津大多喜勝浦御宿 富津浜幸君津君津大多喜勝浦 鋸南鋸南君津天津小湊勝浦 富山富山鴨川シーワールド 富浦三芳丸山和田 館山三芳丸山 エックス千倉 白浜
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第二章 それは偶然か必然か ~ 十二月一日「あー。今日も疲れた疲れたぜ疲れましたよ三段活用? 上条さんはもう心身ともにへとへとです。インデックスは小萌先生のとこで焼肉パーティーらしいし、今日のところは久しぶりにファミレスで優雅に晩飯でも食いますか」 放課後、上条は上機嫌で雑踏の中を歩いていた。いや、実際には上機嫌などではなく、ここ数日の不幸続きで逆にハイになっているといったところか。 彼の不幸?は今日も例外ではなく、六限目が体育だったのだが、諸事情により授業に遅刻した上条は罰として校庭を約四キロ分ぐるぐると走らされ、帰り際に小萌先生から『上条ちゃんはバカなので課題をプレゼントです。期限は明日までに必ずですよー』と例の如く大量の宿題を渡され、学校の正門前では車に轢かれそうになり、さらには美琴とデートの約束をしていたのだがドタキャンされてしまった。 ちなみにデートのドタキャンは、カエル顔の医者と御坂妹から呼び出しを喰らったとのことで、心配になった上条は俺も一緒に付いて行くと言ったのだが、『私と妹の問題だからアンタがいちゃダメなのよ』とのことで断られてしまった。ただ、十九時に病院へ来るようにとのご命令は下りている。 という訳で、それまで何もすることがない上条は、久しぶりにちゃんとしたご飯でも食べようかななどと考えた結果、ファミレスでも寄って腹ごしらえと時間潰しでもしようということに決めたのであるが……。「んー? あの変なツインテールは白井か?」 前方にふらふらと歩く見知った少女の存在を認めた。「なにやってんだあいつ。ぼーっとしてるっぽいけど」 *(はぁ…。一体どうしてしまったというのでしょう。訳が解りませんの……) 白井黒子は、自身の胸中を支配しつつある莫大な感情に戸惑いを隠せずにいた。 白井は今、学生で多くあふれる放課後の第七学区を一人で歩いている。ただ、他の多くの学生たちとは違い、彼女はここで遊んでいる訳ではない。風紀委員として巡回しているのだ。白井は人一倍の正義感と、決して悪を許さないという強く堅い意思を持つ人間である。だからこそ、彼女は『風紀委員』であるし、どんなに危険で大きな悪に対しても、その幼さの残る小さな体で立ち向かう。そんな揺るぎない強く堅い意思は、彼女にとって憧れの存在となるお姉様――白井のルームメイトであり、学園都市の頂点・超能力者(レベル5)の第三位である『超電磁砲(レールガン)』御坂美琴を想い慕う気持ちも変わらない……はずであった。 白井は今、学生で多くあふれる放課後の第七学区を一人で歩いている。風紀委員として巡回しているのだ。しかし、彼女は周囲の光景をはっきりと認識していない。なぜなら、白井は今かつてないほどの莫大な“何か”という感情に戸惑い、悩んでいるからだ。最近見た映画やドラマなど、いろいろな事を考えても、目を凝らして周囲を見回してみても、気付いた時にはその“何か”について考え悩んでしまっているのである。(それもこれもすべてあの殿方のせいですの。ええ、絶対そうですの) 白井が今、ぐるぐると同じ思考を繰り返しているのには大きな訳がある。彼女が想い慕うお姉様、つまり御坂美琴に、上条当麻という彼氏(こいびと)ができてしまったからだ。そして、その事実を知ったとき、自分の胸の奥底から“何か”という感情が溢れ出したからだ。 美琴と上条が付き合っていることを本人たちは公表していない。黒子は先の事情により知ってしまっているが、それ以外に“事実”を知るものはいない。しかし、常盤台中学の校内では既に様々な噂が飛び交っていて、美琴を祝福する者や妬む者も存在する。今の白井が“どちらの立場なのか”と問われれば、間違いなく祝福する者ではないと断言できる。嫉妬しているのだ。しかし、その嫉妬とは一体“何に対して嫉妬”なのだろうか。 なぜ自分がそんなくだらないことを繰り返し考えているのかは解らない。しかし、頭の中では美琴と上条のことばかり考えてしまう。本当に、そんなことばかり考えて歩いていた。周囲の喧騒など耳に入らない。周囲の風景など目に入らない。だからだろう、目の前に地下街の入口があることにも気づかず、白井はそのまま足を踏み出してしまった。「ッ――!」 一瞬の出来事だった。足元にあるべき地面が“突然無くなった”。 いや、違う。白井は地下街の入口で階段を踏み外したのだ。 地下街というものは意外と深いもので、万が一転倒してしまった場合、ビル二階分もの階段を一気に転げ落ちるような場所だって存在するのだ。下手をすれば骨折どころでは済まない。人間とはとても弱い生き物である。打ち所が悪ければ、たった1メートルの高さから落下しただけでも簡単に命を失うのだ。 白井の能力は大能力者(レベル4)の『空間移動(テレポート)』である。空間移動では、三次元上、つまり普段我々が認識している“この空間”に存在するものを、そのまま目的の場所へ投げるように飛ばすのではなく、座標を一一次元上の埋論値に置き換えて空間を再把握・計算し、物体が今現在ある座標から指定した座標へ“転送する”のである。三次元上からは一旦“消滅”させ、移動先の空間を押しのけて“出現”するような格好になるのだ。 例えば鋼鉄の棒をまっすぐ立て、そこへ薄い紙切れを転送したとする。その棒のうち紙を転送された場所は、転送したもの・されたものの強度に関係なく、その転送した紙の分だけ上下左右に押しのけられてしまう。もし棒の平面積より紙の平面積が広ければ、柱は完全に分割・切断されてしまうだろう。壁や土の中に物体を転送して、埋め込んでしまうことだって可能だ。白井が被疑者確保や護身用として良く使う『金属の矢』もこれの応用なのである。 しかし、一見攻撃性が高くまた移動便利に見える白井の能力だが、ご存知の通り重大な欠点が、大きく言って二つある。 一つとして、自らの体表面に触れているか、着衣やアクセサリーなどの体表面から極めて近い距離、つまり能力の有効範囲内にあるもの以外は移動できないのだ。その為、遠くにあるものを移動させる――例えば飲み物や雑誌などを、置いてある場所から自らの手元に転送させる、といった便利な使い方は残念ながら出来ない。 そしてもう一つの欠点が、非常に複雑な一一次元上の埋論値に置き換えなければ空間把握・座標計算を行えないため、正確な移動や転送のためには高い集中力と極めて高度な演算能力が求められる。能力を発動する際に突然の衝撃などにより集中力が途切れてしまうと、正確な座標計算が出来なくなり、能力が無効化(キャンセル)されたり転送を失敗してしまう。 つまり、現在の状況下では、白井は自身の能力を使用して安全な場所へ自身を転送することも、衝撃緩和のためにクッションとなりうる物体を下に準備することもできない。自身の能力など、何の役にも立たないのだ。重力に逆らうことも、危険を回避することもできない。 そして――――「…ぇ?」 白井は、階段を転げ落ちることはなかった。 能力が使えたのではない。誰かが白井の右腕を掴んだのだ。「おい、大丈夫か!? お前何やってんだよ、危うく大ケガするところだったぞ」「……か、上条さん。すみませんの、少し考え事をしていたもので。おかげで助かりましたわ」「ったく、気をつけろよな。まぁ、ケガしなくて何よりだ。お前いつも一人で突っ走ってそうだし、これ以上ケガされちゃ困るしな。つーか考え事? 悩みでもあるなら、この上条さんが何でもお聞き致しますよ」 上条はそう言うが、白井の悩み事の原因がまさか自分と美琴にあるなんて思っていないだろう。実際、上条は「風紀委員での仕事が大変なんだろうな」程度にしか考えていない。確かに白井以外の人間からしたら、そちらのほうが重要なのだろうし。「ご心配いただいて光栄ですわ。ただ、せっかくですが考え事のほうは大丈夫ですの。風紀委員の支部でもうすぐ大掃除があるのですが、片付けなければならない書類が多いもので、今から頭が痛くなっていただけですから」 白井は上条の胸元にぶら下がる、どこかで見たようなオープンハートのネックレスに気付いた。彼女の心の中の“何か”傷む。それが“何なのか”、そして何故痛むのかはわからない。「あら? 随分と可愛らしいネックレスされてますのね」「あ、ああ。……男がピンクのハートってやっぱ変か?」「別に、趣味は人それぞれですわよ。あと、せっかく助けて頂いたのに申し訳ないですが、今わたくしとても忙しいもので……。お礼は後日必ず致しますの」 忙しいなんていうのは嘘だ。白井は今暇であり、だからこそ支部に詰めずに巡回をしているのだ。ではなぜ忙しいなんて言ったか? それは、なぜか上条の前から早く立ち去りたくなったのだ。しかし、それがなぜかはわからない。「お礼? 別にいらねーよ。お礼してもらうために助けた訳じゃねえしさ。お前がケガしないで済んだんだから、それだけで十分」「あなた、本当に無条件で人を助けるんですのね……。ですが、お礼はわたくしが勝手にさせて頂きますの。……それでは」「ああ、気をつけろよ」 歩き始めた白井は、「あ、それと……」と何かを思い出したように立ち止まると、上条の方へと振り返り、「わたくしのお姉様にちょっかい出されましたら、例え命の恩人であろうと決して許しませんので、そのつもりで」 にこやかな笑顔で上条にそう告げ、再び歩き出した。 その笑顔は、皮肉や当てつけではなく、“彼女なりの強がり”であった。 * 上条はかかりつけと言っても差し支えないほどまでに来なれた病院の前にいた。といっても彼の体に異常はないし、入院患者の見舞いに来た訳ではない。そもそも時間は既に十九時であって、本来ならば部外者は出入りできない時間だ。ではなぜここにいるかというと、この病院に入院して(住んで)いるとある少女に会いに来るようにと、美琴から呼ばれていたからだ。 妹達(シスターズ)――御坂美琴の軍用量産型体細胞クローンのうち、上条から御坂妹と呼ばれている検体番号(シリアルナンバー)一〇〇三二号を含む数名の“ミサカ”は、かつての絶対能力進化(レベル6シフト)計画の中止後にこの病院へ保護された。ここで彼女たちはそれぞれが“ひとりの人間として”、制限があるとはいえ普通に(と言えるかは別だが)生活できるようになったのだ。「どっから入りゃいいんだ? つーかこんな時間に一体何なんだ??」 上条は病院の前で立ち尽くしていた。正面玄関はすでに閉まっていて、どこから入ればいいのかわからない。まさか救急入口から入る訳にはいかんだろう。美琴にメールしてみようかと思ったが、院内では携帯の電源を切っているだろうから意味ないだろうと判断した結果、こうして途方に暮れてしまっている。 恐らく帰宅するところであろう職員が、上条を怪訝な表情で見ている。はっきり言って、こんな時間にこんな場所をうろつく男は不審者以外の何者でもない。そして、その職員と思わしき男性が上条に近づく。「あの、どうなさいました? 何かご用でしょうか。面会時間は十七時までですが」「い、いや、別にあやしい者では」 その返答はおもいっきり不審さをアピールするようなものである。どう返答すればよいかわからなかった上条はついうろたえ、職員が彼を不審者として通報しようとする。そこに、突然第三者からの声がかかった。「どうしたんだい?」「せ、先生! この少年がうろついていたもので」「ああ。いいんだよ? 彼は僕の知り合いだからね?」 カエルのような顔をした医者が誤解を解く。「はー助かった……。先生、ありがとうございます。いや、一体どこから入ればいいのかと……」「ああ、それはすまないことをしたね? 彼女、入り方を君に伝えていなかったんだね?」 カエル顔の医者はそう言うと、上条を職員通用口へと案内した。そして、白衣の胸ポケットからIDカードを取り出すと、「君のIDは登録してあるからね? これ、上条クンのIDカードだ。いつでも好きな時に入っていいよ?」「……、はい??」 カエル顔は、さも当然とでも言うように、「君はとても重要な関係者だよ? 自由に出入りできるのは当たり前の事じゃないかい?」「……あの、先生。なぜこのわたくし上条当麻がとても重要な関係者なんでせう?」「とても重要な関係者だからに決まっているからだね?」 それは答えになってない、という言葉は飲み込んでおくとして、なぜか上条は自分の行く先が不安でたまらないのであった。 結局、カエル顔の先生(美琴曰くリアルゲコ太)に案内されるがまま病院内へと足を踏み入れた上条だったが、先生は医局へ戻るとのことで、一人で御坂妹の“部屋”へと向かうことになった。 臨床研究エリア――この病院にはそう呼ばれる区画がある。位置的に関係者以外が訪れることはないと言ってもいいほど静まったエリアで、その一部では同じ身体の少女たちが一〇人ほど生活しており、事実上そこは少女たちのための場所になっている。 その臨床研究エリアへと入ってすぐ、上条の目になにやら奇妙な光景が飛び込んできた。そこには色違いのパステルカラーで無地の、ブラウスタイプのパジャマを着た四人の少女と、常盤台中学の冬服を着た一人の少女が、“姉妹ゲンカをしていた”。「またコソコソと汚い真似をしていたのですね! とミサカ一〇〇三二号はコイツを非難します!」 サックスのパジャマを着た、少年から唯一“御坂妹”と呼ばれる少女がそう声を張り上げると、「ちょっとあんた! なんで私より“大きいのよ”!」 ベージュのブレザーを着た、彼女たちのお姉様である御坂美琴が怒り、「み、ミサカは自らに迫る危機を――――ッ!」 ピンクのパジャマを着た、いま四人から取り囲まれている一九〇九〇号は、「逃がしません! とミサカ一三五七七号は実力行使します」 オレンジのパジャマを着た少女に“上半身を脱がされ”、「やはり明らかに大きいです、とミサカ一〇〇三九号は報告します!」 パープルのパジャマを着た少女に“胸を後ろから揉むように鷲掴みにされた”。 そして、上条にとって不幸なことに、「い、いや、見ないで下さい、とミサカは……」 人一倍恥ずかしがりな一九〇九〇号が、上条を見つけてしまった。 * ここで状況を説明しておこう。 上条当麻と呼ばれるツンツン頭の高校生はいま、一九〇九〇号を除く四人の少女からフルボッコにされ、床にへたり込んでいる。 一般的に、女性はパジャマの下にはブラジャーをつけない。これは寝る時に圧迫感があったり、ワイヤー入りのブラの場合これが刺さったりして痛いからだ。だからこそ、パジャマ姿の彼女たちはいまブラをつけていないし、もしそのブラウスタイプのパジャマの前ボタンを全部開放させたらどうなるかはわかるであろう。 つまり上条当麻は、いま顔を赤く染め涙目で自分の身体をぎゅっと抱きしめるようにしている一九〇九〇号の胸をばっちりと見てしまったのだ。一応上条を擁護すると、胸の大きさについて揉めた少女たちが実力行使した際、偶然上条が来てしまい見えてしまった、ということで、決して上条がケダモノになった訳ではない。 しかし、見てしまったという事実は変らないため、美琴と三人の妹達から鉄拳制裁を喰らった訳で、上条によると「ふ、不幸、だ……」とのことである。 妹達――それは“造られた心”を持った“造られた実験動物”であった。しかし、とある事件でのとある少年の行動や言動がきっかけとなって、“自らの心”を持った“一人の少女”へと少しずつ変っていった。 あれから三ヶ月以上が経ち、彼女たちはかなりの個性が出始めている。彼女たちが着ているパジャマの色もその表れだ。性格・趣味・趣向など、それぞれがそれぞれの“人間”へと成長を遂げている。多くの妹達は感情や表情が多彩になり、自然な笑顔も見せるようになった。一九〇九〇号の恥ずかしがり屋という“個性”、御坂妹の表情が相変わらず乏しめという“個性”。それらは決して造られたものではない、彼女たちの自然なものなのだ。 閑話休題。 上条はいま四人の同じ顔をした少女から睨まれている。理由は先の通りだ。「あんた! ナニ人の許可もなく勝手に妹の胸見てんのよ!」「いくらミサカがコイツの愛玩奴隷だからといって、これは許せません。とミサカはこの浮気男を睨みつけます」「今の一〇〇三二号の奴隷宣言は聞き逃せません! と、ミサカは初めて会う当麻様に心奪われそうになるのを我慢しながら二人を交互に睨みつけます」「また一九〇九〇号は抜け駆けしようとしてますね? とミサカ一〇〇三九号は――」「だから不可抗力だあああ!」 矢継ぎ早に飛び交う同じ顔の少女たちの言葉。 そして弁明する上条。 どういうわけか美琴と妹達は口調のみならず声色まで違うので、一人だけ別の声の美琴は聞き分けがつくし、首にかかるネックレスでも見分けはつく。また、御坂妹は他の妹達より表情が乏しめ(穏やかとも言う)であり、これまた首にかかるネックレスで見分けがつく。しかし、小っこいのを除いた他の妹達に会うのは今回が初めてであり、恥ずかしがり屋で口調がごにょごにょした一九〇九〇号はすぐに掴めたが、後の二人はまったく見分けがつかない。 とりあえず今回はパジャマの色(一人は制服だが)で見分けることにした上条は、自らに怒りをぶつける“妹達に”、こう声をかけてしまった。「そ、そうだ、お前ら、そのパジャマ似合ってるじゃねえか」 少女たちの怒りの声が止んだ。(お姉様を除く) そして、唯一隅で黙って顔を赤くしていた一九〇九〇号が、「あ、あの、可愛い……、ですか? と、ミサカは不安になりつつ聞いてみます」 と上条に問いかけ、「え? ああ、可愛いと思うぞ」 と上条が上条らしからぬ答えを返したことにより、「か、可愛いと言ってもらえました、とミサカの胸は幸せでいっぱいになってしまいます」 と彼女は喜んでいたが、「「「「……。」」」」 無言の怒りのような重圧が、ひしひしと上条に伝わってくる。「あんたは……、」「は、はい?」「そんなに恥らう妹が好きかこのシスコンがぁぁぁあ!」「ち、違う! そういう訳じゃねえええ!」「では、姉妹セットでご購入ということですね? とミサカはこの粗大ゴミを見下ろしながら問います」「粗大ゴミはこんな所に放置せず病院裏の集積所へ捨てるべきです。とミサカは一三五七七号はすぐに実行しようと考えつつ提案します」「粗大ゴミは勿体無いのでリサイクルすべきではないでしょうか。と、一〇〇三九号は独占を狙いつつ――」「ちょっとアンタたち、私の彼氏を粗大ゴミ扱いしてんじゃないわよ!」「粗大ゴミは粗大ゴミです。とミサカは空気の読めないお姉様の発言に苛立ちを――」 * 結局、再び?燃え上がった姉妹ゲンカに巻き込まれ、何の為に病院へ行ったんだかまったくわからないうちに、お怒りモードの美琴に連れられ外へ出た。なぜ怒っているのか問いかけたところ、「アンタがあの子たちにまで手を出すからでしょうがどバカ!」と怒鳴られた。どうやらさらに怒らせてしまったらしい。 仕方がないので少し恥ずかしいが抱きしめてキスしてやったら、途端に猫モードにシフトチェンジしたらしくおとなしくなった。最近ようやく美琴の扱い方がわかってきたかもしれない。「アンタね、ちょっとは人の気持ち考えなさいよ」「だから悪かったって。ほら、ヤシの実サイダーおごってやるからさ」「い、いらないわよそんなもの。モノで釣れると思ったら大間違いなんだから。だいたい、私は飲み物より、あ、アンタが……」 美琴は顔を赤く染めながら上条の顔を見上げていた。「俺が、どうしたのか?」「……ッ! このバカ!」 これは可愛すぎる訳で……。 しかし、ぎゅっと抱きしめたくなる衝動はぐっとこらえ、気になっていたことを聞いてみた。「そういえばさ、結局何だったんだ? お前はなんだかずっと姉妹ゲンカしてたし、なんか知らねえけど勝手に俺のIDカード作られてて関係者扱いされたし」「え? あ、あー……、それね。私はあの子達に呼ばれたから行ったのよ。話しがあるからってね」「話?」「そう。なんかアンタと手つないで歩いてるところ見られちゃったらしくてねー。問い詰められただけよ」「何だそんなことか……。てっきりあいつらに何かあったんかと心配してたんだぜ」「……、あったと言えばあったわね、一人。胸とかお腹とか腕とか」「は、はい?」 恥ずかしがり屋さんのスタイルの件を引きずっているらしい。 ちなみに抜け駆けの常習犯さんは、引き締まったウエストだけでなくバストも大きくなっている。美琴や妹達の中で最もスタイルが良いらしいが上条はそれを知る由もない。「なんでもないわよ! こっちの話」「あのー、すげえ気になるんですが」「気にすんなバカ」「バカで悪かったですよー。じゃなくて、じゃあ関係者ってのは何なんだ? 勝手に俺の写真がIDカードに転写されてるんだが」 重要なのはそこである。上条の個人情報・写真などをもとにIDカードが作られていて、さらに指紋なども登録されていた。本人の知らないうちに、だ。「あー、それねー。私のIDカード作るって言うから、あんたのもついでに作ってもらったのよ」「テメェかッ! 何勝手に作らせんだよ!!」「いいじゃない。アンタはあの子達のお兄ちゃんなんだからね」「お、お兄ちゃん?」「私はあの子達の姉なのよ? その姉の彼氏は兄みたいなもんじゃない。だいたい、アンタがあの子達を助けてくれたんだし、懐かれてるんだから立派な関係者よ」「あのなぁ、それは否定しないけどな、一言くらい何かあってもというか本人の許可くらい取るだろふつう」「ゴチャゴチャうるさいわね。せっかく夜に星空の下を二人で歩いてるんだから、手つなぐとかもっとそういう雰囲気作りなさいよ」 そう言って、美琴は上条の右手を握った。が、「ダメ。今は強引なお嬢様にお説教タイムです。とにかく、何で俺のID作らせたんだ? ついでじゃなくてなんか理由あるんだろ? 正直に言いなさい」「ないわよ」 さらり、即答である。そして美琴は続ける。「あったほうが無いより便利じゃない。それに、これからはアンタが関係者として病院へ行くことも増えるんだから」「何で増えんだよ」「私としては悔しいけど……、アンタも知ってる通り、あの子達はアンタの存在を必要としてるのよ? だからたまにでいいからアンタも“あの子達の家”に遊びに行ってあげること。おっけー?」「遊びにって何だ? 何しろって?」「雑談したりするだけでいいのよ。あの子達は“上条当麻という異性がいるから個性が出る”の。悔しいけどね。あ、許可なく浮気したらダメよ? 音速十倍以上で一〇センチくらいの鉄球を超電磁砲でプレゼント」 さらっととんでもないことを言う。しかし怒らせたら本当にされそうで恐いのだが。「じゅ、十倍!? 三倍じゃねえのかよ?」「三倍は公称値よ。コインを五十メートルプールの水に向かって限界まで手加減して音速の三倍毎分八連発、それ以上だと測れないどころかプールが消滅するし。やったことないけど、巨大な金属の塊でも本気でぶっ放したら、衝撃波で学園都市どころか都心まで吹っ飛ぶんじゃない?」「いや、あの、やったことあったらもう俺どころか東京都民ほとんど死んでますから」「大丈夫よ。もしそうなってもアンタだったら私を止めてくれるでしょ? 当麻には負けないけどこの右手には勝てないわよ」 そう言って、美琴は自分の左手を握り締める上条の右手を引き上げた。幻想殺し(イマジンブレイカー)――それは美琴にとっては敵であり必須でもある大切な彼の手。以前ほど漏電することはなくなったとはいえ、やはり不意打ちされたり妙に意識してしまうと漏電してしまうので、そんな時は右手で止めてもらわなくてはならない。「っていうか話はぐらかしすぎだろお前!」「いいじゃない!」 美琴はクスリと笑い、「私のため妹のため。裏も表も無いんだから、アンタはそう考えてればいいのよー」「あ、おい待てコラ!」 上条の手を離し、タッ、と走り出す美琴。 そして美琴を上条が追う。 いつもとは逆の追いかけっこが、星空の下で始まった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12月1日  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 今日、街で考え事をしながら歩いていて つい周りが見えなくなってしまいましたの。 気付いた時には階段を転落しそうになり、 能力も使えず大怪我を覚悟したところ、 あの腐れ類人猿がまたしても わたくしを助けてくださいましたの。 そんなことで高感度をあげて、お姉様を 奪おうなんて百年早いですわ。 ケッケッケ。 でも、本当に助かりましたの。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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EP01~30 EP31 EP32 EP33 EP34 EP35 EP36 EP37 EP38 EP39 EP40 EP41 EP42 EP43 EP44 EP45 EP46 EP47 EP48 EP49 EP50 EP51 EP52 EP53 EP54 EP55 EP56 EP57 EP58 EP59 EP60 EP61~ エピソード 鈴蘭天地県南 武装EMOD銭屋 鳳仙黒焚 共通キーマンカード エピソードクリア EP31 暗躍する蠍 -11 EP31-1 内通者 浦野(N) 野間 大悟(N) 広田 聡(N) EP31-2 四つ巴 深町 慶太(N) 広田 聡(N) 浦野(N) EP31-3 蠍のしっぽを追え!! 田原 智仁(N) 鎌田 久志(N) 田原 智仁(N) EP31-4 情報を聞き出せ! 室田 賢三(N+) 浦野(N) 伴 和之(N) EP31-5 ブッチャーの制裁 原田 十希夫(N+) 鈴川 信之介(N) 三浦 悟(N+) EP31-6 花達と合流 堂本(N) 伴 和之(N) 室田 賢三(N+) EP31-7 怒りの鉄拳 甲斐 泰典(N) 浦野(N) 野間 大悟(N) EP31-8 開戦 伴 和之(N) 村川 勝弘(N) 真島 一也(N+) 村川 勝弘(N) EP31-9 圧倒的!! 広田 聡(N) 浦野(N) 小林 政成(N+) EP32 暗躍する蠍 -12 EP32-1 もう1つの開戦 亜久津 金次(N+) 川地 幸吉(N+) 浦野(N) EP32-2 着メロを聞く時 真島 一也(N+) 深町 慶太(N) 広田 聡(N) EP32-3 原田十希夫の実力 室田 賢三(N+) 真島 一也(N+) 鎌田 久志(N) EP32-4 漆黒の蠍との決着 伴 和之(N) 広田 聡(N) 真島 一也(N+) EP32-5 黒澤からの連絡 川地 幸吉(N+) 浦野(N) 深町 慶太(N) EP32-6 九里虎参上! 鎌田 久志(N) 田原 智仁(N) 田原 智仁(N) EP32-7 苛立つ九里虎 広田 聡(N) 三浦 悟(N+) 野間 大悟(N) EP32-8 月光兄弟との密会 野間 大悟(N) 甲斐 泰典(N) 三浦 悟(N+) EP32-9 もうひとつの決着 浦野(N) 伴 和之(N) 広田 聡(N) 月本 光義(N) 黒澤 和光(N+) EP33 血に飢えた野獣たち -11 EP33-1 傷心の蓮次 野間 大悟(N) 広田 聡(N) 氏家 純(N+) EP33-2 アニキの行方 玄場 寿(N+) 浦野(N) 野間 大悟(N) EP33-3 拓海と… 氏家 純(N+) 前園 悟(N+) 黒岩 和志(N+) 藤代 拓海(N) (梅星) EP33-4 元五代目副頭柳臣次 深町 慶太(N) 玄場 寿(N+) 浦野(N) EP33-5 次のステージへ 黒岩 和志(N+) 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) EP33-6 ライダースジャケット 広田 聡(N) 氏家 純(N+) 村川 勝弘(N+) EP33-7 最強のチーム 村岡 悟(N+) 戸川 将太(N+) 氏家 純(N+) EP33-8 ゆれる思い 浦野(N) 黒岩 和志(N) 鈴川 信之介(N+) EP34 血に飢えた野獣たち -12 EP34-1 竜胆高校 前園 悟(N+) 三浦 悟(N+) 村川 勝弘(N+) EP34-2 叫び声が!! 伴 和之(N) 玄場 寿(N+) 三浦 悟(N+) EP34-3 竜胆高校黒岩和志 氏家 純(N+) 村川 勝弘(N+) 堂本(N) EP34-4 竜胆高校前園悟 室田 賢三(N+) 黒岩 和志(N+) 深町 慶太(N) EP34-5 天地登場!! 村川 勝弘(N+) 鈴川 信之介(N+) 氏家 純(N+) EP34-6 竜胆高校天地寿 三浦 悟(N+) 深町 慶太(N) 室田 賢三(N+) 天地 寿(N) EP34-7 天地軍団の胎動 鎌田 久志(N) 浦野(N+) 前園 悟(N+) EP35 血に飢えた野獣たち -12 EP35-1 駅での出会い 深町 慶太(N) 玄場 寿(N+) 浦野(N) EP35-2 天地軍団!! 田原 智仁(N) 前園 悟(N+) 村岡 悟(N+) EP35-3 一触即発!! 玄場 寿(N+) 三浦 悟(N+) 玄場 寿(N+) EP35-4 迫田の挑発!! 野間 大悟(N) 広田 聡(N) 氏家 純(N+) EP35-5 天地の余裕 前園 悟(N+) 伴 和之(N) 鎌田 久志(N) EP35-6 天地軍団去る 氏家 純(N+) 氏家 純(N+) 野間 大悟(N) EP35-7 天地の眼 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) 浦野(N) EP35-8 ガガ 堂本(N) 前園 悟(N+) 広田 聡(N) 八板 郁美(N) EP35-9 室戸"放火"兄弟 戸川 将太(N+) 深町 慶太(N) 前園 悟(N+) EP36 血に飢えた野獣たち -13 EP36-1 天地を追え 村川 勝弘(N+) 川地 幸吉(N+) 三浦 悟(N+) EP36-2 橋下の河原にて 黒岩 和志(N+) 氏家 純(N+) 黒岩 和志(N+) EP36-3 室戸善明 浦野(N) 堂本(N) 戸川 将太(N+) EP36-4 恫喝する善明 野間 大悟(N) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) 室戸 善明(N) EP36-5 怯まぬ天地 玄場 寿(N+) 村岡 悟(N+) 村川 勝弘(N+) EP36-6 雇われ兵と雇い主 氏家 純(N+) 三浦 悟(N+) 玄場 寿(N+) EP36-7 契約成立 村岡 悟(N+) 室田 賢三(N+) 浦野(N) EP36-8 不穏な空気 三浦 悟(N+) 黒岩 和志(N+) 堂本(N) 室戸 康明(N+) EP37 傷だらけの船出 -11 EP37-1 ラーメン屋に向かえ 玄場 寿(N+) 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) EP37-2 花と寅 村川 勝弘(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) EP37-3 大食い番長 氏家 純(N+) 堂本(N) 田原 智仁(N) 月島 花(N) EP37-4 叫ぶ寅 前園 悟(N+) 村川 勝弘(N+) 村岡 悟(N+) EP37-5 光政と大谷 野間 大悟(N) 川地 幸吉(N+) 三浦 悟(N+) EP37-6 思わぬ会食 玄場 寿(N+) 浦野(N) 玄場 寿(N+) EP37-7 恐るべし胃袋 黒岩 和志(N+) 田原 智仁(N) 前園 悟(N+) EP37-8 気づく大谷 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) EP38 傷だらけの船出 -12 EP38-1 鳳仙番長への道 鎌田 久志(N) 前園 悟(N+) 深町 慶太(N) EP38-2 光政についていけ 三浦 悟(N+) 村川 勝弘(N+) 田原 智仁(N) EP38-3 小野輝騎という男 村川 勝弘(N+) 戸川 将太(N+) 三浦 悟(N+) EP38-4 上に立つ価値 黒岩 和志(N+) 氏家 純(N+) 甲斐 泰典(N+) EP38-5 冨永寅之助 鈴川 信之介(N+) 鎌田 久志(N) 堂本(N) EP38-6 票集め 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) 冨永 寅之助(N) EP38-7 向かうべきところ 田原 智仁(N) 伴 和之(N) 伴 和之(N) EP39 傷だらけの船出 -12 EP39-1 光政の様子を聞け 氏家 純(N+) 黒岩 和志(N+) 黒岩 和志(N+) EP39-2 いざ鳳仙学園へ 深町 慶太(N) 甲斐 泰典(N+) 浦野(N) EP39-3 校内の様子を探れ 玄場 寿(N+) 深町 慶太(N) 野間 大悟(N) EP39-4 裏口から校舎内に潜入 村川 勝弘(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) EP39-5 氏家の怒りを収めろ! 氏家 純(N+) 三浦 悟(N+) 鎌田 久志(N) EP39-6 光信登場 前園 悟(N+) 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) EP39-7 中に入る許可を得よ 野間 大悟(N) 広田 聡(N) 浦野(N) 月本 光信(N) EP40 傷だらけの船出 -13 EP40-1 柔道場にて 黒岩 和志(N+) 浦野(N) 川地 幸吉(N+) EP40-2 鳳仙番長のバトン 甲斐 泰典(N+) 村川 勝弘(N+) 村岡 悟(N+) 月本 光政(N) EP40-3 キングジョーの余裕 村川 勝弘(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) EP40-4 月光帝国 浦野(N) 鎌田 久志(N) 玄場 寿(N+) EP40-5 両雄激突! 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) 伴 和之(N) EP40-6 決着! 伴 和之(N) 室田 賢三(N+) 三浦 悟(N+) EP40-7 激闘の果てに 氏家 純(N+) 伴 和之(N) 前園 悟(N+) EP40-8 残された味方 玄場 寿(N+) 黒岩 和志(N+) 広田 聡(N) EP40-9 新たな出発 村岡 悟(N+) 玄場 寿(N+) 氏家 純(N+) 小野 輝騎(N+) EP41 こういう世界で… -11 EP41-1 呼び止めたのは… 神戸 好克(N) 奈良 明(N) 月本 光義(N) EP41-2 久々の出会い 和田 正義(N) 神戸 好克(N) 岩城 軍司(N) EP41-3 昔馴染み 冨永 寅之助(N) 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) EP41-4 将五と優太朗1 岩城 軍司(N) 稲田 源次(N) 江花 勝利(N+) EP41-5 将五と優太郎2 本間 義勝(N) 月本 光義(N) 和田 正義(N) EP41-6 悲痛な叫び 藤 昌平(N) 藤 昌平(N) 柳 臣次(N+) EP41-7 突然の来訪者 中野 善正(N+) 柳 臣次(N+) 月本 光義(N) EP41-8 手掛かり 奈良 明(N) 和田 正義(N) 本間 義勝(N) EP41-9 将五の決意 和田 正義(N) 岩城 軍司(N) 中野 義正(N+) 村田 将五(N) EP42 こういう世界で… -12 EP42-1 情報通 岩城 軍司(N) 奈良 明(N) 月本 光信(N) EP42-2 寅とデニロー 稲田 源次(N) 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) EP42-3 寅から情報を聞き出せ 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) 稲田 源次 EP42-4 武装と狂屋 神戸 好克(N) 玄場 寿(N+) 月本 光義(N) 冨永 寅之助(N) EP42-5 犬の名前は? 月本 光義(N) 江花 勝利(N+) 和田 正義(N) EP42-6 チンピラ達の会話1 藤 昌平(N) 和田 正義(N) 岩城 軍司(N) EP42-7 チンピラ達の会話2 和田 正義(N) 本間 義勝(N) 本間 義勝(N) EP43 こういう世界で… -12 EP43-1 チンピラを探せ1 武藤 蓮次(N+) 奈良 明(N) 冨永 寅之助(N) EP43-2 チンピラを探せ2 柳 臣次(N+) 中野 善正(N+) 藤 昌平(N) EP43-3 優太郎を追え1 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) 奈良 明(N) EP43-4 優太郎を追え2 江花 勝利(N+) 月本 光義(N) 和田 正義(N) EP43-5 チンピラの正体 岩城 軍司(N) 奈良 明(N) 月本 光義(N) EP43-6 優太郎を助けろ 月本 光信(N) 和田 正義(N) 神戸 好克(N) EP43-7 先制攻撃 藤 昌平(N) 神戸 好克(N) 本間 義勝(N) 奈良 明(N) EP44 こういう世界で… -13 EP44-1 将五の想い1 神戸 好克(N) 玄場 寿(N+) 月本 光信(N) EP44-2 将五の想い2 和田 正義(N) 本間 義勝(N) 稲田 源次(N) EP44-3 将五の想い3 奈良 明(N) 月本 光信(N) 藤 昌平(N) EP44-4 将五の想い4 岩城 軍司(N) 稲田 源次(N) 月本 光義(N) EP44-5 将五の想い5 月本 光義(N) 岩城 軍司(N) 和田 正義(N) EP44-6 タフな男 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) 本間 義勝(N) 金 享寛(N) EP44-7 豪快な男 中野 善正(N+) 奈良 明(N) 江花 勝利(N+) EP44-8 怒りの男 稲田 源次(N) 冨永 寅之助(N) 武藤 蓮次(N+) 寺門(N+) EP45 嵐の戦国時代へ -11 EP45-1 寺門半殺しの報 神戸 好克(N) 柳 臣次(N+) 月本 光信(N) EP45-2 スクラップ置き場に向かえ! 藤 昌平(N) 和田 正義(N) 藤 昌平(N) EP45-3 スクラップ置き場に忍び込め! 和田 正義(N) 武藤 蓮次(N+) 和田 正義(N) EP45-4 狂屋の報復 武藤 蓮次(N+) 稲田 源次(N) 月本 光義(N) EP45-5 清広の怒声 玄場 寿(N+) 本間 義勝(N) 本間 義勝(N) EP45-6 手打ちの方法 本間 義勝(N) 月本 光義(N) 奈良 明(N) 清広 義巳(N) EP45-7 将五と鉄生はどこへ… 岩城 軍司(N) 奈良 明(N) 冨永 寅之助(N) EP45-8 二人を追え! 月本 光信(N) 藤 昌平(N) 藤 昌平(N) EP45-9 百鬼の男 藤 昌平(N) 神戸 好克(N) 岩城 軍司(N) EP46 嵐の戦国時代へ -12 EP46-1 将五の杞憂1 中野 善正(N+) 玄場 寿(N+) 月本 光信(N) EP46-2 将五の杞憂2 和田 正義(N) 和田 正義(N) 稲田 源次(N) EP46-3 いざ中へ 本間 義勝(N) 月本 光信(N) 和田 正義(N) EP46-4 鉄生の迫力 岩城 軍司(N) 柳 臣次(N+) 月本 光義(N) 河内 鉄生(N) EP46-5 信頼できる頭 奈良 明(N) 本間 義勝(N) 中野 善正(N+) EP46-6 扉 藤 昌平(N) 藤 昌平(N) 本間 義勝(N) EP46-7 部屋にいた面子 神戸 好克(N) 奈良 明(N) 江花 勝利(N+) EP46-8 向けられた視線 月本 光義(N) 岩城 軍司(N) 藤 昌平(N) EP46-9 この場にいる理由 和田 正義(N) 和田 正義(N) 柳 臣次(N+) EP47 嵐の戦国時代へ -12 EP47-1 鉄生の土産 武藤 蓮次(N+) 稲田 源次(N) 月本 光信(N) EP47-2 怒る石河 本間 義勝(N) 本間 義勝(N) 神戸 好克(N) EP47-3 武装の鉄生と虎のハル 冨永 寅之助(N) 月本 光義(N) 和田 正義(N) EP47-4 本題1 岩城 軍司(N) 奈良 明(N) 月本 光義(N) 山内 太一郎(N) EP47-5 本題2 藤 昌平(N) 藤 昌平(N) 奈良 明(N) EP47-6 本題3 奈良 明(N) 和田 正義(N) 本間 義勝(N) EP47-7 鉄生の宣言 神戸 好克(N) 稲田 源次(N) 冨永 寅之助(N) EP47-8 不穏な動き… 月本 光義(N) 中野 善正(N+) 岩城 軍司(N) EP47-9 協定解除!! 和田 正義(N) 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) EP48 嵐の戦国時代へ -13 EP48-1 戦国時代の到来 岩城 軍司(N) 柳 臣次(N+) 月本 光信(N) EP48-2 将五の一言 柳 臣次(N+) 藤 昌平(N) 和田 正義(N) EP48-3 将五を追え! 本間 義勝(N) 月本 光信(N) 玄場 寿(N+) EP48-4 将五と藤1 中野 善正(N+) 稲田 源次(N) 月本 光義(N) EP48-5 将五と藤2 藤 昌平(N) 岩城 軍司(N) 神戸 好克(N) EP48-6 将五と藤3 和田 正義(N) 和田 正義(N) 本間 義勝(N) 村田 将五(N) EP48-7 将五と藤4 月本 光信(N) 本間 義勝(N) 藤 昌平(N) EP48-8 誰の声だ!? 岩城 軍司(N) 奈良 明(N) 富永 寅之助(N) EP48-9 頭と副ヘッド 稲田 源次(N) 冨永 寅之助(N) 奈良 明(N) 清広 義巳(N+) EP49 それぞれの冬 -11 EP49-1 鈴蘭を目指せ! 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP49-2 鈴蘭校内 桜井 肇(N) 尾崎 健市(N) 尾崎 健市(N) EP49-3 花の居場所を聞け! 真島 一也(N) 桜井 肇(N) 桜井 肇(N) 米崎 隆幸(N) EP49-4 ゼットンの決意 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP49-5 皆の進む道 室田 賢三(N) 真島 一也(N) 八板 郁美(N) EP49-6 ゼットンの進路 村川 勝弘(N+) 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) EP49-7 ゼットンの夢 江花 勝利(N) 白井(N) 白井(N) EP49-8 教師への道 白井(N) 八板 郁美(N) 室田 賢三(N) EP49-9 大学への進学 亜久津 金次(N) 杉浦 歩巳(N) 杉浦 歩巳(N) EP50 それぞれの冬 -12 EP50-1 体育館を目指せ! 川地 幸吉(N) 桜井 肇(N) 亜久津 金次(N) EP50-2 体育館 杉浦 歩巳(N) 亜久津 金次(N) 桜井 肇(N) EP50-3 迫田の昔馴染み 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP50-4 迫田の傷1 氏家 純(N+) 江花 勝利(N) 川地 幸吉(N) EP50-5 迫田の傷2 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP50-6 迫田の傷3 桜井 肇(N) 村川 勝弘(N+) 村川 勝弘(N+) EP50-7 迫田の傷4 真島 一也(N) 白井(N) 白井(N) 迫田 武文(N) EP50-8 歩巳に会いに行こう 冨永 寅之助(N+) 広田 聡(N+) 月本 光信(N+) EP50-9 黒咲工業を目指せ! 亜久津 金次(N) 杉浦 歩巳(N) 杉浦 歩巳(N) EP51 それぞれの冬 -12 EP51-1 杉浦歩巳 白井(N) 桜井 肇(N) 甲斐 泰典(N+) 月島 花(N) EP51-2 歩巳と接触しろ! 杉浦 歩巳(N) 白井(N) 桜井 肇(N) EP51-3 迫田と歩巳1 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP51-4 迫田と歩巳2 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) 白井(N) EP51-5 歩巳の現状 桜井 肇(N) 尾崎 健市(N) 尾崎 健市(N) EP51-6 大事なのは今 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP51-7 歩巳の勇気 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP51-8 チンピラを追え! 白井(N) 杉浦 歩巳(N) 亜久津 金次(N) EP51-9 何者だ!? 亜久津 金次(N) 真島 一也(N) 杉浦 歩巳(N) EP52 それぞれの冬 -13 EP52-1 歩巳のその後1 杉浦 歩巳(N) 亜久津 金次(N) 室田 賢三(N) EP52-2 歩巳のその後2 村川 勝弘(N+) 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) EP52-3 歩巳のその後3 室田 賢三(N) 桜井 肇(N) 桜井 肇(N) 藤代 拓海(N) (梅星) EP52-4 歩巳のその後4 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP52-5 呼び出された蓮次 桜井 肇(N) 白井(N) 八板 郁美(N) EP52-6 蓮次と政やん 川地 幸吉(N) 八板 郁美(N) 白井(N) EP52-7 現れたのは… 江花 勝利(N) 江花 勝利(N) 冨永 寅之助(N+) EP52-8 蓮次の怒り1 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP52-9 蓮次の怒り2 月本 光信(N+) 杉浦 歩巳(N) 杉浦 歩巳(N) 武藤 蓮次(N+) EP53 みんな幸せでありますように -11 EP53-1 謎多き人「政やん」 白井(N) 冨永 寅之助(N+) 川地 幸吉(N) EP53-2 蓮次の謝罪 杉浦 歩巳(N) 月本 光信(N+) 桜井 肇(N) EP53-3 3年を探せ! 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) 武藤 蓮次(N) EP53-4 聞こえてきたのは… 桜井 肇(N) 亜久津 金次(N) 亜久津 金次(N) EP53-5 ゼットンの襲撃の情報1 冨永 寅之助(N+) 広田 聡(N+) 月本 光信(N+) EP53-6 ゼットンの襲撃の情報2 白井(N) 桜井 肇(N) 広田 聡(N+) EP53-7 ゼットンの襲撃の情報3 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP53-8 花と遭遇 広田 聡(N+) 白井(N) 尾崎 健市(N) EP53-9 視線の先に… 杉浦 歩巳(N) 尾崎 健市(N) 白井(N) EP54 みんな幸せでありますように -12 EP54-1 声をかけたのは!? 真島 一也(N) 杉浦 歩巳(N) 室田 賢三(N) EP54-2 軍司の念押し 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP54-3 九里虎の行方 桜井 肇(N) 真島 一也(N) 杉浦 歩巳(N) 岩城 軍司(N) EP54-4 九里虎を探せ! 亜久津 金次(N) 八板 郁美(N) 桜井 肇(N) EP54-5 伝言 室田 賢三(N) 桜井 肇(N) 八板 郁美(N) EP54-6 現れたのは… 村川 勝弘(N+) 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) EP54-7 初の遭遇 白井(N) 江花 勝利(N) 川地 幸吉(N) EP54-8 最速の拳 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) EP54-9 善明の怒り 江花 勝利(N) 白井(N) 白井(N) EP55 みんな幸せでありますように -12 EP55-1 鈴蘭へ向かえ! 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP55-2 3年を探せ! 氏家 純(N+) 亜久津 金次(N) 甲斐 泰典(N+) EP55-3 集合場所 杉浦 歩巳(N) 杉浦 歩巳(N) 亜久津 金次(N) EP55-4 白井の居場所 冨永 寅之助(N+) 広田 聡(N+) 月本 光信(N+) EP55-5 卒業式の余興 川地 幸吉(N) 氏家 純(N+) 杉浦 歩巳(N) EP55-6 白井という男1 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP55-7 白井という男2 桜井 肇(N) 桜井 肇(N) 桜井 肇(N) EP55-8 白井という男3 真島 一也(N) 村川 勝弘(N+) 村川 勝弘(N+) EP55-9 白井という男4 八板 郁美(N) 川地 幸吉(N) 江花 勝利(N) 小林 政成(N) EP56 みんな幸せでありますように -13 EP56-1 ゼットンと合流 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 真島 一也(N) EP56-2 式の後 甲斐 泰典(N+) 白井(N) 尾崎 健市(N) EP56-3 ゼットンの想い 村川 勝弘(N+) 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) EP56-4 秀吉の想い1 白井(N) 真島 一也(N) 亜久津 金次(N) EP56-5 秀吉の想い2 亜久津 金次(N) 尾崎 健市(N) 室田 賢三(N) 加東 秀吉(N) EP56-6 皆への感謝 冨永 寅之助(N+) 広田 聡(N+) 月本 光信(N+) EP56-7 食べに行くのは? 室田 賢三(N) 杉浦 歩巳(N) 白井(N) EP56-8 賭けるモノ 杉浦 歩巳(N) 亜久津 金次(N) 杉浦 歩巳(N) EP56-9 鈴蘭流 村川 勝弘(N+) 甲斐 泰典(N+) 氏家 純(N+) 花澤 三郎(N+) EP57 髑髏を背負いし者たち -11 EP57-1 街を散策しろ! 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) EP57-2 更に散策しろ! 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 野間 大悟(N) EP57-3 将五と拓海 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) EP57-4 優太郎の一件 三浦 悟(N+) 中野 善正(N+) 金 享寛(N+) EP57-5 拓海への質問1 村岡 悟(N+) 奈良 明(N+) 月本 光義(N+) EP57-6 拓海への質問2 鈴川 信之介(N) 浦野(N) 深町 慶太(N) EP57-7 過去の遭遇1 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 村田 将五(N) EP57-8 過去の遭遇2 大谷 健(N) 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) EP58 髑髏を背負いし者たち -12 EP58-1 あの日の出来事 中野 善正(N+) 金 享寛(N+) 三浦 悟(N+) EP58-2 初夏の回想-キングジョーと光政 浦野(N) 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) EP58-3 初夏の回想-再会 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) EP58-4 初夏の回想-集いし男達 奈良 明(N+) 月本 光義(N+) 村岡 悟(N+) EP58-5 初夏の回想-幹部達の会話1 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) EP58-6 初夏の回想-幹部達の会話2 月本 光義(N+) 村岡 悟(N+) 奈良 明(N+) EP58-7 初夏の回想-幹部達の会話3 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) 甲斐 泰典(N) EP58-8 初夏の回想-幹部達の会話4 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 野間 大悟(N) EP58-9 初夏の回想-驚愕 中野 善正(N+) 金 享寛(N+) 三浦 悟(N+) EP59 髑髏を背負いし者たち -12 EP59-1 初夏の回想-会話の相手は? 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) EP59-2 初夏の回想-柳を殴った男 金 享寛(N+) 三浦 悟(N+) 中野 善正(N+) EP59-3 初夏の回想-頭と副頭 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) EP59-4 初夏の回想-武装戦線 大谷 健(N) 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) EP59-5 初夏の回想-副頭の決断 村岡 悟(N+) 奈良 明(N+) 月本 光義(N+) EP59-6 初夏の回想-好誠の不安 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 野間 大悟(N) EP59-7 初夏の回想-六代目への想い 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 柳 臣次(N) EP59-8 初夏の回想-柳の想い 三浦 悟(N+) 中野 善正(N+) 金 享寛(N+) EP59-9 初夏の回想-贈り物 鈴川 信之介(N) 浦野(N) 深町 慶太(N) EP60 髑髏を背負いし者たち -13 EP60-1 話を終えて… 中野 善正(N+) 金 享寛(N+) 三浦 悟(N+) EP60-2 柳に会いに行け! 浦野(N) 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 藤代 拓海(N) (梅星) EP60-3 柳との再会 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) EP60-4 五代目解散への軌跡1 戸川 将太(N) 大谷 健(N) 野間 大悟(N) EP60-5 五代目解散への軌跡2 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) 大谷 健(N) EP60-6 五代目解散への軌跡3 大谷 健(N) 野間 大悟(N) 戸川 将太(N) EP60-7 五代目解散への軌跡4 深町 慶太(N) 鈴川 信之介(N) 浦野(N) EP60-8 五代目解散への軌跡5 奈良 明(N+) 月本 光義(N+) 村岡 悟(N+) EP60-9 五代目解散への軌跡6 月本 光義(N+) 村岡 悟(N+) 奈良 明(N+) 柳 臣次(N+) 編集がわからない方は下記コメントでお願いします 名前 コメント
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸な都市伝説 1日目 「新しい都市伝説ですよ!」 その日は珍しく風紀委員の仕事もなく、4人は久しぶりに遊ぶこととなった。 例のファミレスに入り、「とりあえずビール」的な感覚でドリンクバーを注文した矢先に、佐天が話をふってきた。 「佐天さん…貴方まだそんなものにお熱でしたの?」 「フッフッフ…今回のネタは信憑性高いんですよ!うちの学校でも実体験した人結構いるんですから!」 若干あきれる白井に対して佐天は興奮気味に答えた。 「それで?どんな噂なの?」 基本的に好奇心の高い御坂はこういった話はわりと嫌いではない。 だがこのわずか数十分後、「あのとき、くいつかないで別の話題をふっとけば良かった」と彼女は後悔することになる。 「おっさすが御坂さん!ノリがいいですねー!実はこの辺りの女の子が次々に 助けられる っていう事件が増えてるんですよ!」 「?? 襲われるんじゃなくて?」 学園都市の治安はお世辞にもあまり良いとはいえない。 スキルアウトの能力者狩りや強盗。置き去り。違法な人体実験などの噂も絶えない。 (もっともそういったものから一般市民を守るために風紀委員や警備員がいるのだが、風紀委員第177支部は今日お休みである。) 当然「襲われる」事件はよく耳にするが、「助けられる」事件?というのは聞いたことがない。 「そのことについては私から説明します。」 初春は持参した小型のノートパソコンを立ち上げながら話しだした。 ちなみにその前にはいつの間にか注文していつの間にか空になったジャンボパフェの容器【なきがら】が置いてあるが、もはや誰もツッコもうとはしない。 「白井さんは知ってると思いますがここ最近、第7学区の犯罪数が減少してきてますよね。」 「まぁ…おかげ様でこのようにお暇をもらっている訳ですし…」 「でも実際には犯罪数そのものはあまり変化はしていないんです。ただ何者かが風紀委員に連絡を入れる前に事件を解決しているらしいんですよ…っとこれですね。」 初春はノートパソコンをみんなに見えるように向けた。 画面は幻想御手事件のときに見た都市伝説に関するホームページ。そこには 『 不 幸 な 王 子 様 』 というふざけた幻想のようなタイトルとその内容が書かれていた。 「お…王子様…ですの?子供っぽいというか…メルヘンチックというか…正直首筋が痒くなってきそうなタイトルですの…」 「まあまあ、それには理由があるんですよ!ココです!」 佐天は画面上にある内容の部分を指でさしながら得意げに話しだした。 この子はいつでもテンションが高いなぁ。 「その人はどこからともなく現れて、困っている女の子を助けちゃう。ていうのはさっき言いましたよね。 で、王子様の由来なんですけど、助けられた女の子は高い確率でその人のこと好きになっちゃいらしいんです。 ほら、ちっちゃいころってピンチのときに王子様が助けてくれてそのまま恋に堕ちる…な~んて憧れたじゃないですか。 そのシチュエーションと重なって、そう呼ばれ始めたみたいですよ? …まぁ今時王子様ってどうよ。って思わなくもないですけどね。」 佐天の最後の言葉に「好きなタイプは白馬に乗った王子様」を地で行く、頭の上も中身もお花畑な初春は軽くショックを受けた。 「悪いことではありませんが、初春が言うには本来風紀委員が出動するような危険な現場にも首を突っ込んでいるのですわよね。 怪我をする前に、そのお方には厳重注意しなければなりませんと。」 「ね、ねぇ佐天さん?その『王子様』の部分はわかったんだけど…その、ふ、『不幸な』ってどうゆう意味なの…?」 御坂はものすごく嫌な予感がしていた。 都市伝説の内容にハンパないデジャブを感じるし、「不幸」という単語にも聞き覚えがありすぎる。 「あぁ、別にそこはたいした理由じゃないんですよ。ただその人口癖でよく 『不幸だぁー!』って叫ぶらしいのでそこからついたみたいです。」 99%の予感は100%の確信へと変わった。 世界広しといえどそんな口癖を言うやつは『アイツ』しかいない。他にいてたまるか。 (あ・の・バカ!なに噂になってるのよ! どんだけフラグ建てれば気がすむのよ! そんなに女にモテたいわけ!? だったら何であたしのことはいつもスルーすんだゴルァー!!) と、頭に浮かんだ『アイツ』に向かって理不尽な怒りを撒き散らす御坂。 本人に代わってあえて言ってあげよう。不幸であると。 ちなみに彼の名誉のために言っておくが、彼はモテたくて女性を助けている訳じゃない。 単純に男女関係なく(といってもなぜか圧倒的に女性が多いが)困っている人を助けているだけなのだ。 さらに不幸を呼び寄せる彼の体質によって、他人の不幸に巻き込まれることも度々ある。 つまり 不幸発動→巻き込まれる→誰かが困っている→助ける という連鎖を何度も繰り返すうちに 『不幸の王子様』という恥ずかしい称号を承っちまったのである。 仕方ないさ、十何連鎖もすればおじゃまぷよだって王冠ぷよに進化する。 まぁ彼はまだこのことを知らないのだが… 「…ぇ様。聞いていますの?お姉様。」 「ぅえ!?…な、なに!?」 白井に話しかけられているのに気づき、御坂はあわてて返事をする。 「どうかなさいましたの?ご気分が優れないようでしたら黒子が人間ベットとなって …ハァハァ…お姉様を抱擁しつつアビャビャビャビャ!!!!ウボァー!!」 みことの10まんボルト こうかはばつぐんだ! ……おや!? くろこのようすが…… おめでとう! くろこは まっくろこに しんかした! 「あの…本当に大丈夫なんですか…?」 「平気よ初春さん。これくらいいつも慣れてるから。」 「いえ白井さんではなくてですね…(いや白井さんも十分心配なんですけど)」 「そうですよ!なんか変でしたよ?御坂さん。ぶつぶつ言ってると思ったら急に顔が赤くなったり。」 「え、エェーー!?さ、佐て天さんまでへんなこといわないデヨー! 別に?あたし?さっきまでと?かわんないし? …いやーそれにしても今日はいい天気ねぇ…」 ひょっとして今のは誤魔化したつもりなのだろうか。 佐天と初春は(絶対)(何かある)とアイコンタクトして、「「ナンダーナニモナインデスカー。ヨカッタヨカッタ。」」と あえてゆさぶりをかけず、とりあえず誤魔化されてみた。ちなみに今日は曇っている。 御坂としても言える訳がない。 頭に浮かんだ『アイツ』に向かって怒りを撒き散らした後、 ひともんちゃくあって仲直りし、 すったもんだあって付き合うようになり、 なんやかんやあって結婚することとなり、 あれがなにして子供に恵まれるところまで妄想していたなどと、言える訳がない。 余談だが御坂曰く、3人目の子供が生まれるときに、白井の「…ぇ様。」が聞こえてきたらしい。 しらんがな。 そんな御坂の様子を、復活した白井はちらりと横目で見て、色々と察したらしく、 「あぁ…例の王子様とやらはあの類人猿ですの… と、ぼそりとつぶやき …………………………チッ!!!」 と、盛大に舌打ちした。 「ぇえ!?白井さん王子様の知り合いなんですか!?」 「えぇまぁ…非っっっ情に不本意ながら知り合いと呼べなくもなくもなくもないですわ。」 「…てことは…」 「御坂さんも…」 「「ですか!?」」 ここぞとばかりに、佐天と初春はふたり同時にゆさぶりをかけた。質問攻め【じんもん】開始。 余談だが御坂曰く、このときのふたりは青くトガった弁護士に見えたらしい。 しらんがな。 御坂は明後日の方角を見ながらわざとらしく鼻歌を歌っている。 LEVEL5は頭がいいはずなので、これは御坂の心理戦略か、もしくは超天然なのだろう。 しかし知り合いの話をするのにここまで拒むだろうか。 ひょっとして何か弱みでも握られてるんじゃないだろうかと初春は心配になってくる。 御坂本人としては『アイツ』の話をして、先ほどの未来予想図【もうそう】をポロっと喋るのを懼れているだけなのだが… 初春とは対照的に佐天はイライラしていた。 「あーもー白井さん!その王子様ってどんな人なんですか!?」 シビレを切らした佐天は御坂をあきらめ白井に話をふった。 計画通り!!……なのだろうか。 「どんな…と言われましても髪型以外はパッとしませんわねぇ…それに王子と言うより類人猿ですの。」 「る、るいじん…?さっきも言ってましたけど何なんですかそれ。 王子で猿で髪型に特徴って…きたねぇ花火を打ち上げる人ですか?」 「いいえ、戦闘力はせいぜい4か5程度…ヤムチャ位しか倒せませんの。 そうですわね、口で説明するより…初春、ちょっとカミジョーさんという方を調べてくださいな。」 「はぁ…カミジョーs あ、でました。」 「早っ!…ってこのひとLEVEL0ですよ!?」 ノートパソコンのディスプレイにはとある高校の生徒情報が写し出されていた。 (本来、一般生徒にはアクセスできないはすなのだが、初春にとってはググる程度の作業と大差ないようだ。) そこには 上条当麻 LEVEL0 と書かれていた。 「う~ん意外ですね。都市伝説になるくらいですからてっきりLEVEL7はあるかと思ってました。」 「それでは『脱ぎ女』の木山先生もLEVEL7ですわね。あと13上がれば賢者に転職できますわ。 …どうしましたの初春。なにやら難しい顔して。」 「…この人どこかで…あ!思い出しました!連続虚空爆破事件のときセブンスミストにいた人です!」 「えー初春も知ってるの?あたしだけかー会ったことないの。」 「…アレ?…あたし会ったことあるって言ったっ…け…?」 誰だってわかります(わ)よ 3人は心の中で同じタイミング、同じ言葉でツッコんだ。 「じゃあ今度は御坂さんから聞きましょうか。」 「そうだね。この上条…え~と当麻さんてどんな人なんですか? もう誤魔化せませんからね。さっき、会ったことあるって認めたんですから!」 「ど…どんな…別に…ふ…普通よ…」 御坂の歯切れの悪い答えに、このふたりが納得するはずもなかった。 だって普通の訳ないもの。 顔真っ赤だもの。 なんかもじもじしてるもの。 まさかの大当たり。ふたりは内心ニヤリとした。 女子中学生にとって友人の恋愛話ほど面白いものはない。 この後御坂は、下校時間になるまで二度目の質問攻め【じんもん】されることとなる。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸な都市伝説
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第七学区の学生向けの飲食店が立ち並ぶ大通り。 今日は天気も良好である。時刻は正午を回ったところであり、昼食を取る大勢の客で賑わっていた。休日なので多くの学生は私服で出歩いている。その大通りの真ん中を学生服で上条当麻はトボトボと歩いていた。休日というのに補習を受け、近くで昼食を済ませようと思いきや、寮に財布を置き忘れてしまった。寝坊をして朝食もまともに取っておらず、上条は腹ペコだった。周囲の飲食店からはいい匂いが漂っていて、余計に食欲を刺激する。 「ああー、ふこ…」 ズドオオン! 快晴の青空から10億ボルトの雷が落ちた。 周囲から悲鳴や絶叫が聞こえた。反射的に右手をかざした上条当麻は、雷を防げたものの腰を抜かしてその場にへたりこんでいた。 粉塵が舞う中、突然周囲の人ごみがザザーッ!と二つに割れた。その先には二人の少女の人影があった。 こんなことをするのは一人しかいない。 学園都市の第三位、『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴である。 常盤台中学の制服を着ている彼女は頭上をバチバチさせながら、上条の10メートル先に立っていた。隣には両手に大きな手提げ袋を携えて、顔を蒼白にしたツインテールの少女がいる。 「ちょ、お、おま、御坂!イキナリ何すんだコラー!」 「お、お、お姉さま…いつもこのような事をあの殿方に?」 「……アンタってやつは」 「…あのー、ミサカさん?ナンデソンナ二オ怒リニ…」 「アンタってやつはァァァああああああああああああああああッ!!」 「えええ!?なんでそんなにキレてんのー!?」 御坂美琴は恋心を自覚した。 そんな彼女にとって、思いもよらぬ強敵(ライバル)が登場したのだ。 自分とは馬の合わない相手。 絶対に敵に回したくない相手。 よりにもよって、御坂と同列の常盤台中学の『超能力者(レベル5)』、至宝院 久蘭。 常盤台中学を支配するクイーン。 そんな彼女のフクザツな乙女心を、人一倍鈍感な上条が理解できるはずも無く、 再び、上条当麻の頭上に雷が落とされた。 その直後、セキュリティーシステムに攻撃性電磁波を感知され、一騒ぎになったのは言うまでも無い。 「…というワケなのよ。分かった?」 「で、何が、というワケなんだ?」 所変わって、とある学生寮の一室。 現在は上条当麻の家に二人の常盤台中学の女子生徒が上がりこんでいた。 テーブルを挟んで、三人とも座り込んでいる。 上条作の粗茶が並べられていた。評価は「まあまあ」の事。 常盤台中学生二人と一般の高校生一人。男子にとっては最上級のステキイベントだが、相手が美琴となると、上条にとってそんな気は微塵も起きなかった。 出会った瞬間に、何の前触れも無く電撃を喰らい、「話があるから」と超不機嫌モードの美琴さんと白井黒子に何故か家まで押し掛けられて、終いには「常磐大中学の寮に来い」とのこと。 「なぜわたくしめが常盤台中学の女子寮に行かねばならんのでしょうか?」 「…頼まれたからよ」 「…つまりあれか?気が済むまで雷撃をかましたいのかお前は」 (ブチッ) 「わかったわかった行きますからビリビリはやめてぇえええええええ!!」 「うわっ、ちょ、お姉様!?沸点低すぎですわよー!?」 御坂が周囲を帯電させたせいで、隣に座っている白井の髪の毛が逆立っている。真剣にビビっている様子だった。 「……だから、ついてきなさい」 「今日じゃないと、ダメか?」 「何よ。アンタ予定あんの?」 「…いや、特に無いんだけど、さ」 「じゃあ、別にいいじゃない。…ってアンタ、何で冷や汗かいてんの?」 「男子寮に女の子がいる時点ですでにヤバいんだよ!こんなことがクラスメイトに知られたら何言われるか分かったもんじゃねーからな」 なっ、と言いながら今さら状況を再認識する御坂美琴。みるみる顔が紅潮していく。 そんな美琴の姿を見て、白井黒子はため息をついた。 「まあ、確かに今のシチュエーションは、発情期の殿方には刺激が強すぎますわね」 「誰が発情期だ。誰が」 上条は彼女たちにウンザリ気味につっこんだ。 だが、上条当麻が冷や汗を流している理由はもう一つあった。 インデックスがもうじき帰ってくる。 もしも、インデックスと同居していることがバレでもしたら、何を言われるか分かったものでは無い。相手が相手である。魔術の存在を知らない彼女らにとって、インデックスの事情は話しにくいのだ。魔術側との抗争に関わったことのある御坂ですら、その存在を感知していない。だから上条は一刻も早く、この二人を追い出したかった。やたらと突っかかってくる美琴は特に危険だ。 上条は立ち上がると、 「行くなら今から行こうぜ。門限過ぎたら意味ないだろ?」 「……そうね」 そう言って御坂美琴は鞄を持って立ち上がった。白井もそれに続く。 「…御坂。お前何でそんなに不機嫌なんだよ。悪いものでも食ったか?」 「…別に、アンタには関係ないじゃない」 「心配しちゃ悪いのかよ?」 その言葉に、御坂は胸に迫るものを感じた。 唐突に『シスターズ』の時の事が思い出された。 電撃を浴びながらも、私と戦わないという自分の意思を貫き通した少年。 ボロボロになりながらも、絶対絶命の窮地から救い出してくれた少年。 全てを知りながらも、私を心配し、助けにきてくれた少年。 「あ…」 「ん?どうした」 怪訝な顔を作る上条。熱でもあるのかコイツ?と上条は美琴の顔を覗き込んだ。 一瞬上の空だった御坂美琴はふっと我に返った。 意中の相手の顔が急接近する。カァー、茹でタコのように顔を赤くする御坂美琴。 「なっ、何でもないわよ!」 慌てて顔を逸らす彼女を見て、「変なヤツ」と上条は思った。 その時、チッ、と軽い舌打ちが聞こえた。 「白井も、どうかしたのか?」 その一部始終を見ていた白井黒子は苦いものを噛み潰したような渋い顔を作っていた。 「…何でも、ありませんわ」 白井黒子は認めたくなかったのだ。冗談ではすまされない、お姉様の反応から分かるこの事実を。 ある意味、御坂美琴と同じくらい、複雑な心境に陥っていた。 「じゃあ、先に出てくれ。コップ洗って、少し部屋の片づけして行くからさ」 「…殿方、私たちの使ったコップを、舐めまわしたりはしませんわよね?」 「するかボケ!」 上条は即座に突っ込んだ。 コップを台所に持っていき、他の食器も洗いはじめる。 「へぇ、慣れてるのね」 「何覗き込んでんだよ」 「男の一人暮らしって、足場も無いくらい散らかってるイメージがあったからさ。アンタ、性格に似合わず、部屋はキレイにしてるのね」 「一言余計なんだよ。お前は」 「それとさ。干してある洗濯物も入れといたら?何なら私が入れてこようか?洗濯かごはベランダに置きっぱなしみたいだし」 「嫁かお前は」 「よっ、嫁!?」 「いいよ。そんなことしてくれなくても。お前たちは客なんだから、大人しく外に出て…」 ベランダを見て、上条当麻は凍り付いた。 男物のTシャツに紛れて、一枚、女物を下着が干されてあった。 言うまでも無く、インデックスのものだ。 その上、洗濯かごにはインデックスの下着がまだ何着か残っていて干し忘れていた。 少年は愕然とする。 いきなり押し黙った上条を見て、御坂美琴は首をかしげた。 「?どうしたの?急に黙り込んで」 「い、いやっ、なんーでも無いんだ。と、とにかく、外に出てくれ!白井、お前、『空間移動(テレポート)』出来るんだろ!?」 「…はぁ、ですが建物の構造を十分に把握していないので、不用意に跳ぶと危ないのですけど」 「ちょっと?何でそんなに慌ててんのよ」 不審に思う女子中学生二人。 ズバビュン!!と目にも止まらぬ速さでベランダに行き、洗濯かごに洗濯物を入れる上条。 「なっはっはっー。そうだなそうですね洗濯物は入れとかないといけないよなー」 挙動不審すぎる上条の行動。 二人の少女は顔を見合わせた。不審感が増した視線が少年に突き刺さる。 冷や汗をかきつつも、何とか隠すことができたと内心ホッとする上条。ただし、もう一度確認しておこう。 上条当麻は不幸な人間である。 その時、勢いよくドアが開かれた。 三人の視線が玄関へと集中する。 そこにいたのは、瞳を輝かせた銀髪碧眼シスター。 「ただいまー、とうま!ねえ聞いて聞いて!私福引で1000グラムの黒豚の豚肉を当てたんだよー!今日の夕食は盛大に…」 四人は固まった。 ドサリ、と上条の手から洗濯カゴが落ちる。 その中から零れ落ちるのは数着の少女の下着。 御坂と白井はスローモーションで上条を見て、落ちた下着に目を向け、インデックスの方に目をやる。そして再び上条を見た。 三つの視線から刺される上条。全身から、止めど無くダラダラと冷や汗が流れてきた。 最悪だ。 重い沈黙から数秒後、最初に口を開いたのは御坂美琴だった。 「…これはどうゆう事か、説明してくれる?」 ニッコリと笑顔で、眉間に青筋を数本浮かばせながら、バチバチと体中から帯電していた。 「あ、あはははは」 乾いた声で笑うしかない俺。 「…コレハデスネ?それは山よりも谷よりもとてもとても深ーい事「ウチに何の用かな?短髪」」 「ってコラァ!!インデックス!?」 上条は一瞬の内にインデックスの口を塞ぐ。 (んー!んー!何するのかな!?とうま!) じたばたするインデックスを抑える上条の頭は、すでに真っ白だった。 たまたまウチに遊びにきたインデックスと偶然居合わせたイベント!で誤魔化す目論見は早くも崩れ去る。 言い訳はできない。女物の下着、当然のように家に上がりこんでくるインデックス。証拠は十分すぎるほど揃っていた。 その上、インデックスの背中に回り込んで口を塞ぐ様子も、周りから見れば抱きついているようにも見えるワケで。 目の前に呆然と立ち尽くしている御坂美琴は、下着を見て、こちらを見て、白井と見合わせ、そしてプルプルと指を震わせながら上条を指差した。 「…ま、まさかアンタたち、い、一緒に住んでるの?」 上条当麻の全身から力が抜けた。 上条から解放された銀髪碧眼シスターは強気で御坂を睨む。 「そうだよ!勝手に上がりこんでほしくないかも!」 (お、終わってしまいましたかー…) ガクリ、と崩れ落ちる上条。周囲からバチバチと、何かを取り出す音が聞こえた。 少年が恐る恐る顔を上げると、 不気味な笑顔を浮かべつつ、何やら両手に物騒な金属矢を握る白井黒子がいた。 「あらやだ殿方ったら。ここはその幼女との愛の巣だったのですね。でもわたくしは『風紀委員(ジャッジメント)』。未成年の不純異性交遊は見逃せませんの♪」 ブチッと、何かが切れる音がした。 その音の先には、周囲をバチバチと帯電させた常盤台中学のエース様。 ペースメーカーを使っている老人が見れば、ショック死しそうなくらい怖い形相をしていた。 「……こ、ここここの、ロリペドがああああッ!!少女監禁趣味はお前だったのかこのボンクラあああ!!」 「んなああああああっ!?それ違っ!?ていうかこの近距離でそれはぎゃあああああああ!!」 とある学生寮の一室で、一人の少年の絶叫が木霊した。