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出典辞典 不思議の国のアリス 鏡の国のアリス ナルニア国物語 ゲド戦記 指輪物語 ピーターパン キャッツ ピーターラビット ウォーターシップダウンのうさぎたち 宝島 床下のこびとたち 蝿の王 ガリヴァー旅行記 くまのプーさん 不思議の国のアリス [概要] キャロル・ルイスことチャールズ・ラトウィッジ・ドジスン作。1865年出版……と、ずらずらと説明する必要が無いほど超有名。 もとはといえば、テムズ川のボート下りの途中、すなわちかの名高き「黄金の午後」にドジスン先生がリドル家の3人姉妹にせがまれ即興で作り上げたお話。姉妹はこの話をお気に召し、ドジスン先生は「地下の国のアリス」を書き上げ、クリスマスプレゼントにした(なんとドジスン先生自筆の挿絵付き!)。そののち、友人のジョージマクドナルドのすすめで「不思議の国のアリス」をテニエルの挿絵とともに出版。初版2000部を回収させるなどゴタゴタはあったが、新版はその年の内に刷られ、ベストセラーとなるに至る。 Forestとの関わりは、それほど論じる必要もないだろう。黒のアリスを含めて、この作品が元ネタとなっている小道具は山ほど登場するし、アケルが雨森や伽子を相手に物語を作り上げていく様はドジスン先生とリドル家の少女たちを彷彿とさせる。違いと言えば、ドジスン先生はロリコンではないが、アケルはそうでない、というぐらいだろう。 [構成] ウサギの穴へ落っこちて “Down the Rabbit-Hole” 涙のプール “The Pool of Tears” コーカス・レースと長いお話 “A Caucus-Race and a Long Tale” 白ウサギ、小さなビルを送り込む “The Rabbit Sends in a Little Bill” 芋虫からのアドバイス “Advice from a Caterpillar” 仔ブタと胡椒 “Pig and Pepper” マッドティーパーティー “A Mad Tea-Party” 女王様のクロケー場 “The Queen's Croquet-Ground” 代用海ガメの話 “The Mock Turtle's story” ロブスターのカドリール “The Lobster-Quadrille” 誰がタルトを盗んだのか? “Who Stole the Tarts?” アリスの証拠 “Alice's Evidence” 関連:Ⅰ プロローグ、アリス 参考:プロジェクト杉田玄白「不思議の国のアリス」 鏡の国のアリス [概要] 「不思議の国のアリス」の続編。1871年出版。 ポーンのアリスがクイーンにプロモートするまでを描いた作品。構成もチェスのルールに(忠実にではないが)基づいている。 知られているようで意外と知られてない作品で、映画やアニメのせいで大抵のひとが不思議の国とごったまぜにしている。例えば、女王様と言っても、こっちにでてくるのはチェスの女王様だし、ハンプティダンプティはこっち。まがいウミガメはあっち。ジャバウォックはこっち。 …とまあ、一回読み直して見る方が早いかも。その時には「かつらをかぶったすずめばち」も忘れずに。 [構成] 鏡の家 "Looking-Glass house " 生きた花のお庭 "The Garden of Live Flowers " 鏡の国の昆虫 "Looking-Glass Insects " トゥィードルダムとトゥィードルディー "TWEEDLEDUM AND TWEEDLEDEE" ウールと水 " Wool and Water " ハンプティ・ダンプティ " Humpty Dumpty " ライオンとユニコーン "The Lion and the Unicorn" 「ぼくならではの発明」 "`It's my own Invention'" アリス女王 "Queen Alice" ゆさぶる "Shaking" 目をさます " Waking " どっちが夢を見ていたのか? "Which Dreamed it?" 関連:Ⅴ ザ・ゲーム 参考:プロジェクト杉田玄白「鏡の国のアリス」 ナルニア国物語 [概要] C・S・ルイス作。並行世界のナルニア国を舞台としてイギリスの少年少女が冒険する物語。 C・S・ルイスが敬虔なキリスト教徒だけあって、ベースはキリスト教。アスランはそのままキリストで、石包丁はロンギヌスの槍、といったように、話の流れも聖書に沿っている。そのせいで少し宗教臭いのがたまにきずだが、それを補って余りある魔力がこの物語には満ちている。リーピチープ好きなら読んで損はない。 [既刊リスト] 「ライオンと魔女」 The Lion, the Witch and the Wardrobe 「カスピアン王子のつのぶえ」 Prince Caspian 「朝びらき丸 東の海へ」 The Voyage of the Dawn Treader 「銀のいす」 The Silver Chair 「馬と少年」 The Horse and His Boy 「魔術師のおい」 The Magician's Nephew 「さいごの戦い」 The Last Battle j 関連 Ⅰ プロローグ、Ⅴ ザ・ゲーム ゲド戦記 [概要] アーシュラ・K・ル=グウィン作。アースシーを舞台とした魔法使いゲドの物語。 「ナルニア」のような子供向けの明るい童話というよりは、どちらかといえば暗い物語で、話の重心は外世界の輝かしさではなく、それぞれのキャラクターの内世界に潜む暗闇に置かれている。ゲド戦記が単なる「童話」に終わらず、ファンタジーとして人々の心に訴えかける魅力を持っているのは、この視点の深さのせいだろう。 この作品に通底する「内心の問題は自分で内的に解決するしかない」という精神はForestに通じるものがあり、この作品がForestに世界観の面で大きな影響を与えている理由もうなずける。特に、はじまりの物語の真の名前のくだりは灰流がそのまま借用したものだろう。 ちなみに、ゲド戦記の訳者は清水眞砂子さんで、この人は随筆家としても有名。ゲド戦記の訳者にふさわしく、孤独であることの意味や、人間社会に対する冷めたものの見かたを滑らかな筆致で描く人なので、ゲド戦記が好きな人にはおすすめ。 [既刊リスト] 「影との戦い」A Wizard of Earthsea(1968年) 「こわれた腕環」The Tombs of Atuan(1971年) 「さいはての島へ」The Farthest Shore(1972年) 「帰還 -ゲド戦記最後の書-」Tehanu, The Last Book of Earthsea(1990年) 「アースシーの風」The Other Wind(2001年) 「ゲド戦記外伝」Tales from Earthsea(2001年) 関連:はじまりの物語・Ⅰ 指輪物語 [概要] J・R・R・トールキン作。1954年から1955年に三巻で出版。舞台となるのは人間やホビット、エルフ、ドワーフ、トロル、オークなどが住む中つ国(Middle-earth)。ファンタジーという分野の中で、原点と呼べるのがこの本だ。ファンタジー好きだと公言してる奴で、まだこれを読んでいないと言うのならばモグリだと判断しても構わない。 もう50年も昔の本だが、あと50年,60年経とうと、必ず読まれていると断言できる数少ない本の一つである。 [既刊リスト] 「影の帰還」 The Return of the Shadow 「指輪の仲間」 The Fellowship of the Ring 「アイゼンガルドの反逆」 The Treason of Isengard 「モルドールへの旅」 The Journey to Mordor 「指輪戦争」 The War of the Ring 「王の帰還」 The Return of the King 関連:Ⅱ 風に乗ってきた招き、Ⅴ ザ・ゲーム ピーターパン [概要] ジェームス・マシュー・バリー作。 ピーターパンの初登場は、ジェームズ・マシュー・バリの「小さな白い鳥」という小説。そこから戯曲「ピーターパン」と、小説「ケンジントン公園のピーターパン」が生まれる。後に、長編として、「ピーターパンとウェンディ」が書かれる(今日、普通に「ピーターパン」と言われるものはコレ)。 世間ではディズニー版のピーターパンの方が有名か。ただし良くも悪くも原作とは別物。あの独特の毒が抜かれてしまっている。(雨森は「改悪」と言うだろう) [補足] 新潮文庫の「ピーター・パン」が、「ケンジントン公園のピーターパン」。岩波少年文庫の「ピーター・パン」は、「ピーターパンとウェンディ」なので、混乱無きよう。 [既刊リスト] 「小さな白い鳥」(1902年) 「ピーター・パン 大人になりたがらない少年」(1904年) 「ケンジントン公園のピーター・パン」(1906年) 「ピーター・パンとウェンディ」(1911年) 関連:Ⅲ 新宿漂流 参考:katokt訳 ケンジントン公園のピーターパン katokt訳 ピーターパンとウェンディ キャッツ [概要] 原作である詩はT・S・エリオット作。1939年出版。のちにミュージカル化され、1981年に初公演。詩集は15篇から成り、ほぼ一匹一篇のペースでそれぞれの猫達の生き様を詠みあげている。ミュージカルはそれにストーリーとキャラを追加・変更し、音楽をつけたもの。 Forestはミュージカルの方を元ネタとしているので、ミュージカル版のストーリーを踏まえていたり、グリザベラというミュージカルオリジナルのキャラが登場してたりする。 というか、リドルの元ネタが雨森の本棚なら、なぜ出典がミュージカルの方なのだろうか? [補足] 日本におけるミュージカル『キャッツ』は、西新宿の仮設劇場にて初演されたという縁がある。新宿での公演は1983~84年と86~87年。年代的に雨森は難しそうだが、灰流であれば、真っ黒な布地にふたつの猫の瞳が輝くキャッツテントでの観劇の機会があってもおかしくはない。 [ネコ一覧] ガンビーキャットおばさん(The Old Gambie Cat) グロウルタイガー(Growl tiger) ラムタムタガー(Rum Tum Tugger) マンゴジェリー(Mungojerrie) ランペルティーザー(Rumpelteazer) デュートロノミー爺さん(Old Deuteronomy) ランパスキャット(Rumpuscat) ミスターミストフェリーズ(Mr.Mistoffelees) マキャヴィティ(Macavity) ガス(Gus) バストファー・ジョーンズ(Bustopher Jones) スキンブルシャンクス(Skimbleshanks) 関連:中央公園 Ⅴ ザ・ゲーム ピーターラビット [概要] ビアトリクス・ポター作・絵。1901年私家版、1902年ウォーン社版刊。 野ウサギの子供「ピーターラビット」を中心とした動物達の、イギリス湖水地方が舞台の絵本シリーズ。青色のコートを着ているウサギの絵は一度は見たことがあろう。一度も見たことがないという人は最寄りの本屋の童話コーナーか、三菱UFJ信託銀行の支店に行けばよい。 [既刊リスト] 「ピーターラビットのおはなし」 The Tale of Peter Rabbit (1902年) 「ベンジャミンバニーのおはなし 」 The Tale of Benjamin Bunny (1904年) 「ティギーおばさんのおはなし 」 The Tale of Mrs. Tiggy-Winkle (1905年) 「『ジンジャーとピクルズや』のおはなし」 The Tale of Ginger and Pickles (1909年) 「フロプシーのこどもたち」 The Tale of the Flopsy Bunnies (1909年) 「キツネどんのおはなし」 The Tale of Mr. Tod (1912年) 関連:Ⅴ ザ・ゲーム ウォーターシップダウンのうさぎたち [概要] リチャード・アダムス著。1972年出版。 ヘイズル率いるウサギ達が故郷のサンドルフォードを離れ、ウォーターシップダウンにたどり着くまでの冒険話。 ピーターラビットとはまた異なる種の物語で、ガスで仲間が虐殺されたり、別の群の策謀で仲間が死にかけたりと、良く言えばリアルで、悪く言えば少しえげつない。しかしそれもまた魅力のひとつで、マイナーだがコアな人気を持つ物語である。 関連:Ⅴ ザ・ゲーム 参考:Wikipedia、NHK「ウォーターシップダウンのうさぎたち」 宝島 [概要] ロバート・ルイス・スティーブンソン著。1883年出版。 ベンボー亭に泊まっていた海賊の元に元仲間が来襲。ベンボー亭を切盛りしていたジム・ホーキンズはたまたま海賊の地図を手に入れ、医者のリヴジー先生と地主のトリローニ、そして片足のバーベキューやスモレット船長などの船員とともに宝探しに出かける。というお話。 この作品の魅力は、細々と解説するよりも、『宝島』の前文を引用しておいたほうがよいだろう。 読もうかどうか迷っている人へ もし船乗りが歌うように語れば 嵐に冒険、暑さに寒さ 帆船、島々、孤島への置き去り人 そして海賊、埋蔵金 全ての古いロマンスが 昔そのままに再び語られれば、 昔の私をかくも喜ばせたように 今の若者たちだって喜ぶだろう。 まあいい、とにかく飛びつけ! とはいえ、 もし教養ある若者が歴史を知りたい気持ちを失って、 もうキングストンやバレンタインの勇者、 森と湖のクーパーを望まないなら、 まあそれもいいだろう! それなら私や私の海賊たちは、 あの作者や登場人物が眠る 墓場を分かち合うこととしよう。 kakoto訳『宝島』前文より 関連:Ⅶ たからもの 参考:プロジェクト杉田玄白「宝島」 床下のこびとたち [概要] メアリノートン作。1952年に出版されたのをはじめとして、全部で6作が発表されている。 話はアリエッティ・ホミリー・ポッドの一家を中心に展開され、一作目では三人のソフィーおばさんの家での生活の様子とそこから離れることになった顛末が描かれる。二作目ではその家を出て野に入った一家の冒険がかかれ、三作目では三人が新たな生活の地を求めて再び冒険に乗り出す様子がかかれる。楽しいお話ながらも、人間に対する苦い視点が全体を貫いていて、なお読まれていく価値のある作品であろう。 なお、最近、どこぞの映画会社がこの作品を映画化したのを機に、大幅に増刷されたもよう。 関連:回想・Ⅳ ガーデン、Ⅴ ザ・ゲーム 蝿の王 [概要] ウィリアム・ゴールディング作。1954年出版、つまり、かの漂流物時代からおよそ100年後の作品。 未来の世界大戦に疎開途中の子供をのせたイギリスの飛行機が無人島に墜落して、生き残った子供達だけで脱出を模索するという冒険小説。 とまあ、いわゆる漂流記物の話の筋だけはなぞってるが、内容はまったく逆。他の子供を拷問するのは当り前。果ては仲間をリンチして殺したりするなど、徹底してブラックで、所々やりすぎてて逆に笑いを誘うほど(特にラストはひどい)。実にゴールディングっぽい作品といえる。 ちなみに蝿の王とは悪魔ベルゼブルのこと。 関連:Ⅲ 新宿漂流 ガリヴァー旅行記 [概要] ジョナサン・スウィフト作。1726年初版出版。1735年完全版出版。 何の間違いか、子供向けのお話としても人気があった作品で、ディズニーも映画化している。(もちろんディズニーテイストで) 本編は批判・風刺・皮肉、そして壮大な内輪ネタの嵐。巨大ネズミや不死人からはては交霊術まで出てきて、もはやなんでもあり状態。しかも何の暗喩かは知らないが、トイレ関係の話が何度も何度も出てくる。 この作品の政治性が同時代の人にはウケたらしいが、現代人にはあまり通じないと思われる。子供のころ絵本で親しんだ人は軽いカルチャーショックを受けるかもしれない。 [構成] はしがき リリッパット国 プロブディンナグ国 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリップ、日本 フウイヌム国 ガリヴァー船長より従兄シンプソンへ宛てた手紙 出版社より読者へ 関連:Ⅵ 傘びらき丸航海記 参考:青空文庫『ガリバー旅行記』 くまのプーさん [概要] A・A・ミルン作。E・H・シェパード画。1926年1作目出版。日本語版の訳者は石井桃子さん。 あらすじ、というか個々のお話は知られてる通り。対照的にそのラストはあまり知られていないが、実に深く、感動的。このラストのためだけにでも読む価値は十分にあろう。有名な話だが、各々のキャラクターは基本的にモデルがあり、ロビン君はミルンの息子のクリストファー・ロビン、各々のキャラクターはそのぬいぐるみがモデルである。例外はオウルとラビットで、彼らにはぬいぐるみがない。ラビット(とカンガとルー)は森には出てこないようだ。 この項目ではディズニー関係には立ち入らないことにする。雨森の言うとおりアレは別物だし、それにまつわるゴダゴダはそれだけで一冊の本が書けてしまう。 [既刊リスト] 「クマのプーさん」Winnie-the-Pooh (1926年) 「プー横丁に立った家」 The House at Pooh Corner (1928年) 関連:Ⅴ ザ・ゲーム、Ⅵ 傘びらき丸航海記 1 ロリーナ・シャーロット・リデル(Lorina Charlotte Liddell,13才)、アリス・プレザンス・リデル(Alice Pleasance Liddell(en),10才)、イーディス・メアリ・リデル(Edith Mary Liddell - 8歳)の三人のこと
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(太字は予言(らしきもの)、赤字は珍しい当たり、青字は言いっぱなし、または見逃しのハズレです) 日 当落 予知 いいわけ&後出しw 31 (日) - なし なし 30 (土) ハ ズ レ カラスの反応や耳鳴りなど宏観現象が激化している M7.7の後続が五回くらい起きると予告したが、早くも続きそうだ posted at 14 10 04 8分の1月齢には特別の意味がある それは大陽・月・地球の重力リズムが月齢によって定まり、地球が収縮を繰り返す、いわば呼吸するタイミングである 3.6日ごとに地球のリズムが成立していると考えるのである 前兆が出て結果が出るタイミングも、このスパンの影響を受ける posted at 10 18 29 前兆タイムラグ法則は、私が20年前から指摘しているもので 大きな前兆が出て4日後に地震が発生するというもの 厳密には8分の1月齢×N つまり一月齢29日を8で割ると3.6日 このN倍後、4日後か7日後あたりで地震が発生すると経験則から割り出した posted at 10 14 08 7月26日に麒麟研究所に出た大きなデータ 行徳でも同じように7月26日に突出データが現れた 前兆タイムラグ4日後の法則にも合致 これが今朝のマリアナM7.7(URL略) posted at 10 10 55 行徳香取データ 7月26日のピークが今朝の北マリアナM7.7と考える これから5つくらい同規模で連続すると予想 posted at 09 25 21 マリアナ諸島はグアム島の北、小笠原に近い マリアナ海溝は日本海溝や南海トラフの活動と密接な関係がある 本日、M7後半の地震が起きることは宏観情報関係者で昨夜電話連絡していた これは南海トラフ巨大地震の前兆である マリアナ地震は同規模で数回続くと予想している やがて震源が北上 posted at 09 12 52 30日06時20分頃地震がありました。 震源地はマリアナ諸島(北緯19.2度、東経145.2度)で、 震源の深さは約260km、地震の規模(マグニチュード)は7.6 一晩中、家がミシミシ言ってた ラップ現象 行徳データでは、5つくらい連続する前兆になっている posted at 09 09 12 M7.7 - 31km SSW of Agrihan, Northern Mariana Islands 2016-07-29 21 18 25 UTC 18.515°N 145.529°E 212.4 km depth 今朝6時すぎのM7.7 posted at 09 07 59 29 (金) - 行徳断絶 (URL略) 麒麟研究所の2011年秋から始まったアウターライズM9前兆が5年ぶりに収束した今、本当に怖い posted at 12 04 12 なし 28 (木) ハ ズ レ 午前中から猛烈な耳鳴りになっている まだ深刻な地震は起きていないようだが 警戒が必要なレベル posted at 16 52 19 現在、茨城県で続いているM5級地震の震源地は、フォッサマグナと中央構造線の合流点ともいえます フォッサマグナは西の糸魚川富士川構造線と東の利根川信濃川構造線に囲まれた地域で、利根川に近い場所で大きな地震が頻発している状態 この位置に中央構造線が伸びているといわれます posted at 09 32 32 昨夜の地震 27日23時47分頃茨城県北部M5.3震度5弱 27日20時35分頃山梨県東部・富士五湖M2.5 あとは神奈川県西部で発振すれば、関東大震災の前駆地震と断定できます posted at 09 29 14 関東大震災とは ①神奈川県西部 ②東京湾北部 ③山梨県東部 の三つの地域で崩壊が連動します この三つの震源が頻繁に連動して規模を拡大させてゆくので前駆的地震も同じように三つの地域で頻発します (URL略) 70年周期なのに、すでに98年起きてない posted at 09 24 03 たネット伝送遅延が発生 昨日もひどかったが、警戒心が薄れて書き込むのを忘れていた メール不受信が続けば大きな強い地震になる posted at 05 33 09 行徳データの突出は、経験則からインドネシア方面のM7近い前兆の疑い それも一つや二つではない (URL略) posted at 05 01 47 関東巨大地震と山梨東部はリンクしている 27日20時35分頃山梨県東部・富士五湖M2.5 この規模がM6を超えたなら関東大震災がやってくる posted at 05 00 21 27日23時47分頃 震源地は茨城県北部 震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は5.3 後出しで申し訳ないが、昨日は終日メール不受信遅延が続き、ネット伝送も重くなっていた 夕方には池田市の宮崎さんが「凄い前兆」と電話がきていた 最近あまりに多いので慣れて警戒マヒ posted at 04 59 03 27 (水) - 行徳の突出ピーク二つは、経験則からインドネシア方面のM6超地震前兆 (URL略) posted at 05 08 06 準備中 26 (火) - もっとも恐ろしいのが伊豆沖の群発地震 (URL略) これは房総沖巨大地震の前兆と捉えるべきだろう posted at 05 07 56 麟研究所の2011年秋から続いてきた東北アウターライズ震源が、とうとう収束したようだ 再びM9地震が起きる可能性が非常に強い (URL略) posted at 04 59 51 26日00時12分頃沖縄本島近海M5.3震度2 未明から、もの凄い耳鳴りが続いた 沖縄M5.3にパプアM6.5 パプアはバヌアツとほぼ同じ意味で日本に関係している posted at 05 06 24 パプアM6.5 M6.5 2016-07-25 19 38 47 UTC 2.900°S148.200°E 10.0 km depth 日本時間だと、今朝5時前 先ほどだ posted at 05 03 46 25 (月) - 今朝は電磁波クリア現象 パソコンのデータ伝送が異常に早い スコンスコンと動く 非常に大きな地震の直前にクリア現象が起きる posted at 05 21 01 北海道東方 活性化! 03時04分頃千島列島M5.2 未明から寝付けなかった posted at 05 16 29 24 (日) ハ ズ レ 伊豆大島近海の群発地震 (URL略) 一気に相模湾沖~房総沖の超大型に進むかも posted at 14 17 17 (註 11 51頃の十勝地方中部M4.6最大震度4は予知なし ) 伊豆諸島に不穏な動き (URL略) posted at 05 06 00 なし 23 (土) - 行徳香取 1200レベル天井貼り付きが三日ほど続いて断絶収束すれば、その後に巨大地震が起きる可能性があります (URL略) posted at 07 59 00 昨夜は10時頃パソコンブラックアウト切断 今朝は緊迫した耳鳴り 行徳は超大型前兆 posted at 05 14 54 だんだんやばくなる北海道東方 23日10時01分頃オホーツク海南部M5.5震度2 (URL略) posted at 15 29 32 22 (金) - 2011年秋頃から出現していた東北アウターライズM9地震前兆が四年越しで続き、とうとう7月後半に収束を迎えた可能性が強い 青森東方沖や房総沖などにM8を大きく超える巨大地震の発生が臨界に達した 行徳データも同じ傾向 (URL略) posted at 06 59 34 昨日夕方出ていた非常に目の細かい漣状鱗状雲 強い地震前兆 海洋震源? posted at 06 45 49 なし 21 (木) - 6時16分 パソコンフリーズ暴走 posted at 06 19 15 昨夜は関東全域で「潮の臭い」の報告多数 関東沖に大きな震源浮上の可能性 一日に3回、パソコンブラックアウト切断フリーズした posted at 05 07 28 なし 20 (水) ハ ズ レ 帰宅途中の道中で道行く人たちが「海の匂いがする」と言っている 海からは随分離れているんだけど ←やばいぞ! なぜか震源地は気圧が上がる つまり海から陸に向かって風が吹く M6以上の地震の起きる前は、海風が吹きやすい! posted at 21 13 53 17時50分 本日三度目のパソコンブラックアウト切断 posted at 18 02 05 (註 07 25頃の茨城県南部M5.0最大震度4は予知なし) 5時50分に続き6時14分にもパソコンフリーズ posted at 06 18 00 5時50分パソコンブラックアウト切断 posted at 05 55 21 なお半月も変異点であるため地震トリガーになると言われています posted at 09 33 06 満月トリガー 20日08時50分頃岩手県沖M4.7 20日07時25分頃茨城県南部M5.0 20日03時06分頃駿河湾M4.1 19日16時28分頃茨城県沖M4.1 19日13時11分頃青森県東方沖M4.4 19日12時57分頃千葉県東方沖M5.2 posted at 08 58 22 ヤバい! 20日03時06分頃駿河湾M4.1震度2 posted at 05 14 02 19 (火) ハ ズ レ (註 12 57頃の千葉県東方沖M5.2最大震度4、 13 11頃の青森県東方沖M4.4最大震度3は予知なし) 満月トリガーピーク (URL略) posted at 04 56 47 なし 18 (月) - 7時16分 パソコンブラックアウト 凄いのが起きそうな予感 posted at 07 21 40 明日が満月トリガー (URL略) 大物黒点群が完全に地球向き (URL略) posted at 05 09 50 なし 17 (日) ハ ズ レ ひえー! むちゃくちゃヤバイ 17日18時44分頃遠州灘M4.8 posted at 19 16 00 出渋ってるが、時間の問題で巨大地震 (URL略) 予測震源地は関東沖か北海道東方 posted at 15 35 36 パソコンが突然フリーズ 6時5分 posted at 06 07 12 5時40分 猛烈な「突き刺す耳鳴り」 非常に強い地震前兆 posted at 05 41 40 行徳は、ずっと大震災前兆 (URL略) posted at 05 14 28 17日13時24分頃 震源地は茨城県南部 震度4 震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は5.0 朝6時前の私のツイート (URL略) posted at 15 33 01 16 (土) - なし なし 15 (金) - 5時34分 長い圧力耳鳴り posted at 05 36 31 行徳香取データは、完全に熊本地震の規模を超えた前兆になっている (URL略) なかなか発生に至らないのは、規模が桁違いに大きいためだろう posted at 18 48 06 14 (木) - 大物黒点2565号が、あと二日ほどで地球軌道直撃位置に来ます これがXフレアを出す可能性が大きく、地殻変動のトリガーとなる (URL略) posted at 18 54 28 関東大震災は前駆的に、伊豆諸島M7とともに山梨東部(河口湖周辺)などでM6級が起きるともいわれている もし河口湖が動き始めたら東京の人たちは理由をつけて疎開した方がよいかも 震源地は神奈川県沖~東京湾 M8なら20mの津波 posted at 13 28 44 北海道東方で巨大地震が起きるかも知れない (URL略) posted at 13 09 02 本日月齢9 (URL略) 19日頃、満月トリガー posted at 05 17 03 行徳香取、断絶収束復活せず! (URL略) このままでゆけば、16日頃、巨大地震発生の疑い posted at 05 15 07 14日11時17分頃八丈島近海M5.2 14日11時07分頃八丈島近海M4.6 12日07時34分頃八丈島近海M4.6 12日06時56分頃八丈島近海M4.4 12日05時54分頃八丈島近海M4.6 11日15時22分頃八丈島近海M5.2 伊豆諸島M7は関東大震災前兆の可能性あり posted at 13 26 47 まずい! 昨夜、ニュージーでM6.3 M6.3 - 201km NE of Raoul Island, New Zealand 28.033°S 176.386°W depth=12.4 km (7.7 mi) 2016-07-13 21 11 13 (UTC+09 00) posted at 05 13 01 13 (水) - さきほど関東地方の数名と携帯電話の通話をしたが、千葉とは突然断絶し、台東区とは、つながったもののノイズだらけの通話だった 普段は、もちろんクリアに通話可能 こんなことは滅多にない これは行徳データを断絶させた大きな震源(伊豆?)による電磁波ブロッキングだろう 非常に危険な前兆だ posted at 19 46 46 準備中 12 (火) - なし なし 11 (月) - 久々に黒点大陽風活動が活性化しているので、大きな地震が起きやすくなっている (URL略) posted at 16 37 35 M6.3 - 32km NW of Rosa Zarate, Ecuador 0.554°N 79.663°W depth=19.2 km (11.9 mi) 2016-07-11 11 11 04 (UTC+09 00) 本日11時過ぎにエクアドルM6.3 posted at 16 38 53 大変ヤバイ地震! 11日15時22分頃八丈島近海M5.2 (URL略) 伊豆諸島でM7が起きれば、それを起点として房総沖巨大地震につながる可能性があると指摘されてきた posted at 16 36 30 10 (日) - なし なし 09 (土) - なし なし 08 (金) - 10時20分現在 突き刺す耳鳴り 強い地震の前兆 大陽黒点が久しぶりに登場しました 黒点が出れば地震が浮上している地域にトリガー効果をもたらし発生を誘発します (URL略) posted at 10 22 22 久しぶりに黒点フレアの活動が始まった この半月ほど、ほとんど出ていなくて地震活動が抑制されていたと思う (URL略) posted at 07 19 38 07 (木) - 非常に強いネット伝送遅延が起きている 刻一刻と巨大地震が近づいてくる 焦点は黒点活動だろう posted at 06 05 09 なし 06 (水) - 千葉県東方沖地震の規模がM6を超えるようだと、房総沖=相模湾沖に巨大地震が発生すると考えるべきと思う (URL略) posted at 08 55 24 行徳は久々に収束傾向 何もない普通の状態に大きな地震が起きる (URL略) posted at 04 54 34 非常に珍しい韓国東岸のM4.9 知る限る記憶にない 何か特別な事情がありそうだ (URL略) posted at 04 52 25 05 (火) - 6時現在、猛烈な耳鳴り パソコンの伝送障害 重い、襲い 危険な電磁波ブロッキングが起きている posted at 06 03 26 なし 04 (月) - 8時現在、猛烈な突き刺す耳鳴り 非常に強い地震前兆 posted at 08 04 44 今夜、月齢29 新月トリガーとなります (URL略) 超大型地震が起きやすい posted at 05 02 12 昨日の非常体感、ひょっとすると御嶽山のマグマ活動かもしれない (URL略) もう少し様子を見ないと分からないが、なんらかのスロースリップ地震が起きた疑いがある posted at 05 01 21 03 (日) - 繰り返しお知らせします 本日、震災警報級の前兆体感です 私の報告を妄想と嘲笑している方は、ぜひブロックを それ以外の皆様は、震災に警戒を 今のところ、数百キロ圏内ではなさそう 行徳データは、熊本地震の前兆を超えているように思えます posted at 06 53 46 行徳高校データは、今朝も東日本震災や熊本震災なみの恐ろしいデータを示しています (URL略) posted at 04 49 38 本日、月齢28 明日が新月トリガーピークになる (URL略) 大陽月地球が一直線にならぶことにより引力整列が起きて、地球が30センチも撓むため、これが地震トリガーとなる posted at 04 48 45 4時40分現在、震災級地震の非常体感前兆です! 前駆微震動を確認できていないので、震源は北海道か南西諸島など遠方だろう 行徳の一連のデータから、ほぼ熊本地震に匹敵する疑いがあるが、熊本なら前駆微震が感じられるはず posted at 04 46 33 なし 02 (土) - 6時10分 突き刺さる耳鳴り 非常に強い地震の前兆 posted at 06 16 17 行徳データは今朝ももの凄い (URL略) 昨日起きた伊予灘M4.3と関係あるかも 中央構造線の活動が再開? 再稼働する伊方原発を直撃 posted at 05 01 15 これも危ない地震 2日10時48分頃北海道東方沖M4.9 北海道東方には、とんでもない異常現象(隆起など)が頻発 巨大地震を疑われている posted at 13 13 02 01 (金) ハ ズ レ (註 08 04頃の長野県北部M4.4最大震度3, 14 40頃の伊予灘M4.3最大震度3は予知なし) 行徳香取は連日ヤバイぞ (URL略) posted at 05 02 11 なし
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翌朝、ルイズは部屋のベッドの中で目を覚ました。 ちゃんと眠れなかったのか頭が痛くて、視点が定まらない。 そして昨日の宴の事を思い出して憂鬱な気持ちになった。 今日、この城から死ぬ人達が出るのだ。 何故彼らは戦に出るのか、何故自ら死んでいくのか、そんな事を夜中ずっと考えて自分に問うが当然答えは出なかった。 コンコン、とノックの音が聞こえる。 ルイズがふやけた声で入室を許可するとワルドが入ってきた。 「おはよう、ルイズ」 旅を始めてから聞くようになった爽やかな声でワルドは言った。 ルイズも小さな声で返す。 「おはよう・・・・、ワルド」 ワルドがルイズに近づいて行く。 「元気が無いね、大丈夫かい?」 「大丈夫よ。昨日からの疲れがまだ抜けてないみたいだから。それに、昨日は色々考えながら寝たから」 ワルドはにこりと笑い、ルイズの両肩を叩いた。 「ちょうどいい。朗報があるんだ」 「朗報?なによそれ」 「僕と君は今日、ここで結婚式をするんだ」 ワルドの言葉を聞いて、ルイズの頭の中は驚きを越えて真っ白になった。 第11話 ガンダールヴ・炎 キュルケ、タバサ、ギーシュを乗せた風流はアルビオン大陸の真下を飛行していた。 「やれやれ、アルビオンに着いたのはいいけど、目的地がわからないようじゃね」 キュルケが呆れたように言うと、後ろにいるギーシュを横目で見た。 「うう・・・・・、しょうがないじゃないか。ニューカッスルがある場所なんてわからないし・・・・・」 ギーシュがツンツンと人差し指同士をつつきながら女々しい声で呟いた。 「で、でも僕は姫様のご期待に答えたいんだ!その気持ちさえあれば・・・・」 続くと思われたギーシュの言葉が止まった。 「ねえ、ギーシュどうしたの?」 キュルケが怪訝そうな顔のギーシュに尋ねる。 「今銀色のトンガリが見えたような・・・・・・」 「何を言っているのよアンタ。ねえタバサ、あなた今何か見えた?」 タバサがポツリと呟いた。 「前方注意」 えっ、とキュルケとギーシュが声を出すと、突然上方の大陸から大きな土の塊が落ちてきた。 「うわあああああああ!」 ギーシュが前に手を掲げながら悲鳴をあげるが、風竜はなめらかに旋回することによって難なく回避した。 「・・・・ああ、驚いた。何でいきなりあんなのが」 ギーシュが胸をほっと撫で下ろしながら雲の中へ落ちていく塊を見下ろした。 「ねえ、タバサ。またあんなのが落ちてきたらたまらないわ。どこか避難しましょ」 キュルケの提案にタバサがコクりと頷く。 「では、ここは僕の出番だね」 胸をはってギーシュは一晩中ずっと抱きついていた茶色い物体にぽんぽんと優しく。 「ああ、僕の可愛いヴェルダンデ!僕達の為に避難用の穴を掘ってくれ!」 巨大モグラはモグモグモグと鳴き声をあげた。 何故このギーシュの使い魔、巨大モグラのヴェルダンデが風竜の上に。 実はこのモグラ、宝石が大好きな故に、水のルビーを追い掛けてトリステイン学院から遠く離れたラ・ロシェールまで来ていたのであった。 感動したギーシュは、このまま同行させようと提案して半ば強制的にここまで連れてきたのであった。 「言っただろ?モグラにも役に立つ所があるって!」 「はいはい、じゃあモグラさん、宜しくね」 風竜が上昇して大陸の真下に近づくと、モグラはキュルケとギーシュは支えられながら、穴を掘り始めた。 モグラが穴を掘り始めてすこし時間が経つ。 そろそろ頃合いかとキュルケとギーシュは穴に入っていった。 タバサも「ここで待ってて」と風竜に耳打ちしてから穴に入っていった。 残されたのは、一匹の風竜。 風竜はつまらなさそうに 「あ~あ、お姉さま達、シルフィ残してどっか行っちゃった!お喋り出来ないのってストレスが凄く溜まるのね!きゅいきゅい!」 何も脈絡も無く人語を発した。 「待っている間は暇なのね!暫くどうしようかしら、そうだわ!歌を唄おうのね! る~るる~」 風竜はと気分上々に歌い始めると、ぐるぐると穴の回りを気持ち良く飛んでいた。 「ろんりぃうぇ~いな~のね~、ん、何あれ?・・・・ん~銀色のトンガリ?あ!ひっこんじゃった!」 太陽が天に昇ってしばらく経つというのに城の地下室は夜の様に薄暗い。 そこで誰にも気付かれること無く、両手両手を朽ちる事無き鎖で縛られたロムだけが居た。 壁に張り付けられたその姿は、死刑執行を待つ囚人のそれと似ていた。 そして、今、重い瞼を開いた。 (なんだ・・・・これは、・・・・ぬう!!) 電撃を直に受けた背中は黒く焦げていた。 激痛が全身を走り、声を荒げたが、不思議な事に悲鳴は響く事は無かった。 (何故、音が聞こえない・・・・・・。ひょっとして魔法か?それにしても、何故俺は縛り付けられている!?) 力を振り絞り鎖を思いっきり引きちぎろうとするが『固定化』がかかった鎖では無駄な行為であった。 手が使えなければ剣狼を使う事も出来ない、デルフリンガーは目の前で生き物の様に震えていた。 ロムは焦りを感じていた。 (あの男の狙いはルイズだ・・・。ルイズが危ない・・・・!なのに俺は・・・・俺は・・・・!) 使い魔でありながら主のピンチに駆けつける事ができない。 そんな自分に怒りを覚え、ギリギリと歯軋りする。 ただ、ただ、焦りが増すばかりであった。 始祖ブリミルの像の置かれた礼拝堂で、ウェールズ皇太子は新郎と新婦の登場を待っていた。 周りに他の人間は居ない。皆、戦争の準備で忙しいのだ。ウェールズもすぐに式を終わらせ戦の準備に駆けつけるつもりであった。 ウェールズは皇太子の礼装に身を包んでいた。 明るい紫のマントは王族の象徴、かぶった帽子にはアルビオン王家の象徴である七色の羽がついている。 扉が開き、ルイズとワルドが現れた。ルイズは呆然と立っていたがワルドに促され、ウェールズの前に歩み寄った。 ルイズは戸惑っていたが、自暴自棄の気持ちが心を支配していたので深く考えず、ここまで来た。 ロムは参加しないのか聞いたが、水入らずで結婚して欲しいとの事で、疎開する人々と共にイーグル号に乗り込んだと、ワルドは答えた。 正直、ショックだった。信じられなかった。 あの、やたらと世話好きな使い魔が帰ってしまった? 自分を守ると宣言した使い魔が自分を置いて帰ってしまった? どこからともなくやって来る切ない気持ちが支配する。 同時にそれは激しくルイズを落ち込ませていた。 ワルドはアルビオン王家から借り受けた新婦の冠をルイズの頭に乗せる。そしてルイズの黒いマントを外し、アルビオン王家から借り受けた純白のマントをまとわせた。 着飾ってもルイズの無反応。ワルドは肯定の意思表示と受け取った。 始祖ブリミルの像の前に立ったウェールズの前でワルドはルイズと並び、一礼した。 「では、式を始める」 ルイズの耳に届く。心もとない、虚無感しか起こらない響きであった。 ロムはまとわりついた鎖を解き放とうと、力一杯鎖を引っ張ったが効果は表れなかった。 はぁはぁと息切れを起こし、激痛と共に合わさることで疲れが溜まるばかりであった。 だが、一刻も早く、主のいる場へ向かわなければいけない。主を守るために、戦わなければいけない。 響かない叫びが部屋を震わせる、ような気がした。 ・・・・確かに震えた感じがし。 ・・・・・・・・壁が震えている? ・・・・・・・・・・・・この部屋は・・・・・・・・本当に震えている! 体が揺れ、壁や床とぶつかり合って振動を感じる。本当にこの部屋は震えている! 外で攻撃が始まった?違う、外からではない。これは下から震えている。・・・・・・・・下から何か来るのか? 震えは更に強くなり、振動が体の芯を震わせる。 一体が起こっているのか? そして砂ぼこりをあげて、突然床が崩れ始めた。何かが突然床の下から飛び出してきた。 砂ぼこりが収まると、そこには白銀の、螺旋状の、突起物がそこにあった。 「・・・・今、少し震えたな」 「震えましたな」 新郎の詔を読み上げたウェールズと誓いを立てたワルドは顔を見合わせてた。 「嫌な予感がしますな。早く結婚式を済ませましょう」 「う、うむ。では新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・・・・・・・・」 ウェールズが詔を読み上げている。 ルイズは結婚式の中でずっと考えていた。キリキリと痛む小さな胸を押さえて。 ワルドの事は嫌いじゃない、おそらく、好いてもいるのだろう。 でも、どうしてこんなにも切なくなるのだろう。思い出すと、これは初めてじゃない、前にも確かにあった。 確か・・・・、そう、『桟橋』の時、ロムを待っていた時だ。 あの時あんな気持ちになったのはただロムが心配だったからだとおもっていたからだ。でもなんで今になってまた、こんな気持ちになったのだろう。ロムに・・・・、そばにいて欲しかったから? そんな事を考えたらルイズは顔を赤らめた。悲しみに耐えきれず、昨晩彼の胸に飛び込んだ理由に気が付いたからだ。 「新婦?」 ウェールズに声をかけられルイズは慌てて顔を上げた。式は自分の知らない内に続いていたのだ。 「緊張しているのかい?仕方がない。初めてのときは、ことがなんであれ、緊張するものだからね」 ウェールズはにっこり笑って式を続けた。 「では繰り返そう。汝らは始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして夫と・・・・・・」 ルイズは気付いた。これは確かめる価値はあるはずだ。そう心に刻み、深呼吸して顔を振った。 「新婦?」 「ルイズ?」 二人が怪訝な顔でルイズの顔を覗く。 ルイズは哀しげな表情を浮かべて、言った。 「どうしたね、ルイズ。気分でも悪いのかい?」 「ごめんなさい、ワルド、私、あなたとは結婚できない」 その場の空気が固まる。ウェールズは、少し考えて首を傾げた。 「新婦は、この結婚を望まぬのか?」 「そのとおりでございます。お二人方には大変失礼を致しますが、わたくしはこの結婚を望みません」 ワルドの顔に赤みがさし、ウェールズは困ったようにまた首を傾げた。 「子爵、誠にお気の毒だが、花嫁が望まぬ式を続けるわけにはいかぬ」 「・・・・緊張しているんだ。そうだろルイズ。僕との結婚を・・・・」 ワルドの声は震えていた。そしてルイズの肩を掴みつり上がった目で怒鳴った。 「世界だルイズ!世界を手に入れるには君が必要なんだ!」 豹変したワルドにルイズは怯えながら首を振った。 「・・・・私、世界なんて要らないもの」 「ルイズ!君には『力』がある!世界を手に入れる『鍵』を持っている!!君には能力が眠ってあるんだ!いや、既に目覚めかけている!!!」 ルイズに対するワルドの剣幕を見かねたウェールズが、間に入ってとりなおそうとした。 「子爵、君はフラれたのだ、いさぎよく・・・・」 「黙っていろ!」 ワルドが強くルイズの手を握る。ルイズは苦痛に顔を歪めながらも言った。 「そんな結婚、死んでもいやよ。あなた、さっきから私をちっとも愛していないじゃない。あなたが愛しているのは『力』だの『鍵』だの在りもしない魔法の才能じゃない。 酷いわ。そんな理由で結婚するだなんて!こんな侮辱はないわ!」 ルイズが暴れると、ウェールズは二人の間に手を伸ばし、引き離そうとする。しかし今度はワルドに突き飛ばされた。ウェールズが怒りの表情を浮かべる。 「うぬ、なんたる無礼!子爵、今すぐラ・ヴァリエール嬢から手を離したまえ!さもなくば、我が魔法の刃が君を切り裂くぞ!」 ワルドはそこでやっとルイズから手を離した。 そして、笑いながら後ろに下がると、天を仰いだ。 「・・・・やれやれ、こうなってはしかたない。目的の一つは諦めよう」 「目的?」 ルイズが首を傾げると、ワルドは不気味に微笑んだ。 「この旅における目的は四つあった。その三つを達成できただけでも、よしとしなければ」 「達成?三つ?どういうこと?」 ルイズは不安をおののきながら尋ねた。目の前のワルドは右手を掲げて人差し指を立ててみせた。 「まずは君だルイズ。君を手に入れることだ。しかし、もうできないようだ」 「当たり前じゃないの!」 次に中指を立てた。 「二つ目は、ルイズ、君が持っているアンリエッタの手紙だ」 ルイズははっとした。嫌な予感が膨れ上がっていく。 「ワルド、あなた・・・・」 「そして三つ目」 『アンリエッタの手紙』で全てを察したウェールズが、杖を構えて呪文を唱えた。 しかし、ワルドが閃光の様に杖を抜くと、身を翻し、ウェールズの胸を青白く光るその杖で貫いた。 「き、貴様・・・・。『レコン・キスタ』・・・・・・・・」 ウェールズの口からどっと鮮血が溢れる。ルイズは悲鳴をあげた。ワルドはウェールズの胸を光る杖で抉りながら呟いた。 「三つ目、貴様の命だウェールズ」 ウェールズが大きな音を立てて崩れ落ちた。 「貴族派!ワルドあなた!アルビオンの貴族派だったのね!」 ルイズは震えながら怒鳴った。そう、ワルドはアルビオンの貴族派組織『レコン・キスタ』の一員だったのだ。 「トリステインの貴族であるあなたがどうして!?」 「『レコン・キスタ』はハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がった貴族の連盟さ。ハルケギニアは我々の手で一つになり、『聖地』を取り戻すのだ。」 「だからって!なんで沢山の人を巻き込むような事をしたの!」 「革命に犠牲は付き物だ」 「昔のあなたはそんな風じゃなかったわ!何があなたを変えたの!」 ワルドは冷たい笑みを浮かべ答えた。 「月日と奇妙なめぐりあわせだ。それが君の知る僕を変えたのだろう」 ルイズは杖を取りだし握ると、ワルド目掛けて振ろうとした。 しかしワルドに難なく弾き飛ばされ、床に転がる。 「言うことを聞かぬ小鳥は、首を捻るしか無いだろう。なぁ、ルイズ」 ルイズは蒼白な顔になって後じ去った。 「助けて・・・・・・・」 立って逃げようと思っても腰が抜けて立てなかった。 「だから共に世界を手に入れようと言ったのだ!そうすればこうして苦しむ必要も無かっただろうに!」 ワルドが叫ぶと風の魔法が飛ぶ。ルイズは紙切れの様に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。 「僕のルイズ。こう呼ぶのもこれで最後だ。あの世に行く前に教えてあげるよ」 床に転がりうめきをあげるルイズ、しかしワルドは続けて言った。 「四つ目の目的、それは君の使い魔。いや、正確に言うと彼の持つ『鍵』だ」 「・・・・鍵?・・・・ろむ?ろむ・・・・・・・・助けて・・・・・・・・」 呪文の様にルイズは使い魔の名前を繰り返した。 「さあ、お喋りはこれで最後だよ。さようなら」 楽しそうにワルドは呪文を唱えた。 「待てぃ!!!」 「!、何!?」 ワルドは突然響き渡った声に驚く。ルイズは涙で濡れた顔ををあげ、当たりをキョロキョロと見回した。 「・・・・・・・・・・・・ロム?」 「なんだと!?奴は確かに・・・・・・・・」 礼拝堂の壁が轟音と共に崩れさり、銀色に輝く突起物がルイズとワルドの間に飛び出してきた。 動力音はグオングオンと礼拝堂に鳴り響き、崩れた壁の向こう側から人影が見えてきた。 「神を信じて生きている人々を欺き、真実を虚偽に塗り替える悪魔よ! たとえ神が現れずとも、いつか必ず心ある者が、神に代わって悪を裁く・・・・! 人、それを『天誅』という!」 「く・・・・、何者だ!」 ワルドは人影向けてライトニング・クラウドを放った。 人影は鳥の様に飛び上がると、ルイズの前に立ち声高く答えた・・・・。 「貴様に名乗る名前は無い!」
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安里喜順氏の証言 安里喜順渡嘉敷村巡査(当時)の証言としては、もっと早い時期のものとして、星雅彦氏に語ったもの(「集団自決を追って」1971『潮』11月号)や、週刊朝日中西記者に語ったものなどがある。 沖縄県警察史 平成5年3月28日 (1993.3.28)発行 第2巻第3章 警察職員の沖縄戦体験記より抜粋 P768 比嘉 喜順(旧姓・安里、当時 那覇署渡嘉敷駐在所) 昭和63年(1988年)2月8日採話 安里喜順氏の証言當間駐在所 渡嘉敷駐在所 御真影奉還 鈴木部隊 赤松部隊 塩屋警察署へ赴任できず 赤松隊長に面会 住民の避難誘導の相談 渡嘉敷島の玉砕 避難生活 當間駐在所 昭和16年4月に沖縄県巡査を拝命して、第77期生として巡査教習所に入った。同期生には豊崎孟善、田場進、上地永好、現県会議員の砂川武雄等がおり、昭和16年8月30日に卒業して那覇署に配置になった。 那覇署で最初に勤務したのが東町交番であった。次は今のバスターミナルの近くにあった旭町交番、そして昭和17年に小禄村の當間巡査駐在所に配置になった。當間巡査駐在所には昭和20年1月15日まで勤務した。 昭和19年の10・10空襲のときは當間巡査駐在所勤務で、その日の朝は本署に出勤していた。その時、「飛行機の練習にしてはどうも変だな」と思っていたら、やはり空襲だったので、自転車で急いで駐在所に戻った。 10・10空襲で那覇は全部焼かれた。駐在所の近くには飛行場があって空襲されることは間違いないと思ったので家内と子供たちは中城に疎開させていた。 那覇飛行場を建設するため山根部隊や建設隊などが来ていたが、私が駐在所に赴任した頃には飛行場建設は終わり防空壕堀などをしていた。 その頃の駐在所勤務は戸口調査とか本署からの下命事項の調査報告や思想調査、警防団の訓練、そして定期招集で本署へ行くこと等であった。10・10空襲があってからは、一般住民の方達が夜警に出ていた。 渡嘉敷駐在所 昭和20年1月15日付けで渡嘉敷巡査駐在所へ配置換えの辞令が出た。 その時配置換えの辞令を受け取ったか、それとも電話で命令を受けたのかよく覚えていない。 慶良間列島には、座間味村と渡嘉敷村があり、私が赴任した所は渡嘉敷村の字渡嘉敷であった。渡嘉敷には阿波連、それから前島の小さい離島もあり国民学校もあった。渡嘉敷村には駐在所は一カ所だけであった。 15日に配置換えの命令を受けたが、渡嘉敷に赴任したのは21日頃であった。その頃は戦闘状態であり、それに渡嘉敷島は秘密地帯になっており、歩兵部隊か、特攻部隊が駐屯しており渡嘉敷島に行くことはできるが島からは簡単に出られない状況であった。島へはポンポン船で行くが、これも毎日は出ない。それに準備等もあったので、赴任するまで少し時間がかかった。 駐在所は警察の建物ではなくて民家を借りていたので、単身赴任した。 その頃は本島間の電話は架設されてないので、本島と渡嘉敷島の間を往来していたポンポン船で、書類を送ったり本署からの書類を受け取ったりしていた。戦争状態になってからはポンポン船も運行できなくなったので、本署との通信連絡はほとんど途絶えた。その後は自分一人で色々考えて判断して、警察業務を遂行した。 渡嘉敷島は小さい離島なので、戦争になったらまず心配されるのは食料であった。そこで食糧増産をすることになり、私も田植えの手伝いをした。 御真影奉還 渡嘉敷島に赴任して間もない2月頃と思うが、国民学校の御真影を本島に奉還して行ったことがあった。 これは県庁から命令が出たと思うが、「御真影を本島の一カ所に奉還しなさい」と言う事があったので、渡嘉敷国民学校の校長と、高等科の先生2人と私の4人で御真影をお守りしてポンポン船で本島に渡った。 本島ではこの頃はバスなどは運行していなかったので、歩いたり拾い車をしたりして国頭の羽地村源河にあった国民学校にお届けした。 帰りに中城に立ち寄って、家族にあった。その時次男坊が私にまとわり付いて「一緒に付いて行く」と言って泣いていたが、戦争が終わって帰ってみると、その子だけが戦争で亡くなっていた。今考えると何かこの世の別れを知っていたのかと思ったりする。その後、那覇署で任務終了したことを上司に報告した。 渡嘉敷島へ渡るため那覇港からポンポン船に乗って出航したところを、米軍の飛行機の爆撃を受けた。これで一巻の終わりかと思ったが、爆撃をかわし、渡嘉敷港に無事たどり着くことができた。 鈴木部隊 渡嘉敷島に赴任したとき島には、鈴木部隊と言って歩兵の戦闘部隊が配置されていた。その頃はいろいろ軍を相手にしなければならない仕事も多かった。 私は、前任地の當間駐在で飛行場の兵隊とはよく会っていたので、赴任してすぐ鈴木少佐のところに赴任あいさつに行った。 鈴木少佐は私の前任地のこともすでに知っておられて、物資の少ない時であったが魚の缶詰などを出して歓迎してくれた。鈴木部隊の隊長は民家を借り、兵隊は国民学校にいた。陣地などは良く分からなかったが、歩哨に立つ所があったぐらいのもので、大砲などは持っていなかったと思う。 鈴木部隊とはよくお付き合いしていたが、本島の兵力が足りないとのことで、鈴木部隊は二月頃、本島へ転進していった。島尻あたりの警備に就いたと思う。 赤松部隊 渡嘉敷島には鈴木部隊の外に、赤松大尉の部隊が配置されていた。その部隊は秘密部隊と言う事であったので、赴任した当初は赤松大尉には会っていない。 私が赴任した時には、鈴木隊長の部隊と赤松隊長の部隊の2つの部隊があった。鈴木部隊が転進してからは赤松部隊だけになった。 赤松部隊は水上突撃隊で、人力で押し出すことができる小型船に爆弾を積んで、敵艦に体当たりする秘密部隊であったので陣地などは見ていないが、海岸の岸壁を掘ってそこに舟を隠していたようだ。 同部隊には、首里出身の知念少尉がおられた。私と一緒に下宿していた宇久先生も首里出身で知念少尉とは知り合いであったので、知念少尉は時々下宿に訪ねてきていた。米軍が渡嘉敷島に上陸してからは、私は赤松部隊とは頻繁に行き来していたが、それ以前は赤松隊長との面識はなかった。 塩屋警察署へ赴任できず 昭和20年、大宜味村に塩屋警察署が新しくできて、私はそこに転勤することになっていたが、とうとう赴任することができなかった。 2月12日の日付で辞令は出ていたが、私が渡嘉敷島で受け取ったのは40日も経過した3月22日であった。 空襲などいろいろな事情があって相当期間が過ぎてから私に届いた。それを受け取って初めて自分が転勤になっていたことを知った。 辞令を受け取ったので翌日にでも本島に渡ろうと思っていたが、その翌日の23日から渡嘉敷島は艦砲と空襲が激しくなり、沖縄本島に渡ることができず、そのまま渡嘉敷島にのこり戦争に巻き込まれ、島と運命を共にした。 艦砲が始まったので私は、島の高い所に登って島尻の方を見た。渡嘉敷島はそれまで相当な被害にあっていたが、いくらアメリカと連合軍に物量があると言ってもただ言葉だけの天文学的数字を言っているものとばかり思っていた。ポンポン艦砲弾が撃ち込まれる中を自分は警察官だから隠れるわけにはいかないので身を伏せながら方々の状況を見てびっくりした。 沖縄本島は島尻から北谷あたりまで見渡す限り敵艦船が取り囲んでいたので、これはちょっとやそっとの物量ではないと思った。 赤松隊長に面会 艦砲が激しくなって渡嘉敷の山は焼けてシイジャー(しいの木)だけが残っていた。 阿嘉島にも水上特攻隊が駐屯していた。 その頃渡嘉敷島には招集された防衛隊員がいたが、小さい島なので招集されても家族のことが心配になり、自宅に帰って家族の面倒を見ながらやっていた。 防衛隊員は軍と一緒に仕事していたので情報はよく知っていた。その防衛隊員の人たちが敵は阿波連に上陸して次は渡嘉敷島に上陸して来ると言うので、私は慌ててしまった。 赴任してまだ間がなく現地の情勢も良く分からない頃だったので、米軍が上陸して来たら自分一人で村民をどのようにしてどこに避難誘導をしようかと考えたが、一人ではどうする事もできないので軍と相談しようと思い赤松隊長に会いに行った。 赤松部隊の隊長は民家を借りていたが、昼は海岸の方に行っていた。その海岸は秘密地帯になっていたらしく、私は行ったことはなかった。 赤松部隊は特攻を出す準備をしていたが艦砲が激しくなって出せなくなり、船を壊して山に登ったと言うことであったので、私は赤松隊長に会って相談しようと思いその部隊を探すため初めて山に登った。 その時は大雨でしかも道も分からず一晩中かかってやっと赤松隊に着いた。その時、赤松部隊は銃剣で土を掘ったりして陣地を作っていた。私はそこで初めて赤松隊長に会った。 住民の避難誘導の相談 このような状況の中で私は赤松隊長に会った。 「これから戦争が始まるが、私達にとっては初めてのことである。それで部落の住民はどうしたら良いかと右往左往している。このままでは捕虜になってしまうので、どうしたらいいのか」と相談した。すると赤松隊長は、「私達も今から陣地構築を始めるところだから、住民はできるだけ部隊の邪魔にならないように、どこか靜かで安全な場所に避難し、しばらく情勢を見ていてはどうか」と助言してくれた。私はそれだけの相談ができたので、すぐ部落に引き返した。 赤松部隊から帰って村長や村の主だった人たちを集めて相談し、「なるべく今晩中に安全な場所を探してそこに避難しよう」と言った。その頃までは友軍の方が強いと思っていたので、心理的にいつも友軍の近くが良いと思っていた。全員が軍の側がいいと言うことに決まり避難する事になった。部落から避難して行くときは大雨であった。 私が本島にいた時もそうであったが、その頃は艦砲や空襲に備えてそれぞれ防空壕や避難小屋を作っていた。私が渡嘉敷に赴任する前から渡嘉敷島の人たちは、恩納河原に立派な避難小屋を作ってあった。 私は恩納河原にこんな立派な避難小屋があることを知らなかった。避難して行ったところは恩納河原の避難小屋の所ではなく、そこよりはずっと上の方で、赤松部隊の陣地の東側であった。部落を出発したのは夜で、しかも大雨であった。真っ暗闇の中を歩いてそこに着いたときには夜が明けていた。その時部落の人たちのほとんどが着いて来ていたと思う。避難して来た人たちの中には防衛隊員も一緒にいた。 渡嘉敷島の玉砕 私は住民の命を守るために赤松大尉とも相談して、住民を避難誘導させたが、住民は平常心を失っていた。 空襲や艦砲が激しくなってから避難しているので、部落を出発する時からもう平常心ではない。 集まった防衛隊員達が、「もうこの戦争はだめだから、このまま敵の手にかかって死ぬより潔よく自分達の手で家族一緒に死んだ方がいい」と言い出して、村の主だった人たちが集まって玉砕を決行しようという事になった。 私は住民を玉砕させる為にそこまで連れて来たのではないし、戦争は今始まったばかりだから玉砕することを当局としては認めるわけにはいかないと言った。しかし、当時の教育は、「生きて虜囚の辱めを受けず」だったので、言っても聞かなかった。 そこで「じゃあそれを決行するのはまだ早いから、一応部隊長の所に連絡をとってからその返事を待って、それからでも遅くないのではないか」と言って部隊長の所へ伝令を出した。 だがその伝令が帰って来ないうちに住民が避難している近くに迫撃砲か何かが落ちて、急に撃ち合いが激しくなった。 そしたら住民は友軍の総攻撃が始まったものと勘違いして、方々で「天皇陛下万歳、天皇陛下万歳」と始まった。その時、防衛隊員は全員が敵に遭遇した時の武器として、手榴弾を持っていたと思う。 その手榴弾を使って玉砕したが、幸か不幸かこの手榴弾は不発が多く玉砕する事ができない人たちがいた。 玉砕できなかった人たちが集まって、友軍の陣地に行って機関銃を借りて自決しようと言うことになって、自分たちで歩けるものは一緒に友軍の陣地に行ったが、友軍はそれを貸すはずがない。そこでガヤガヤしているうちにまた迫撃砲か何かが撃ち込まれ、多くの人たちがやられた。 その時友軍に、「危険だから向こうに行け」と言われて、元の場所に帰ってきた。 その頃は全員の頭がボーとして何も考える事ができず、死のうが生きようがどうでもいいと言う気持ちで近くの広場で寝ていた。 その時自決するチャンスを失ってしまってそのままになった住民も多かった。 避難生活 あの広場で玉砕してから2、3日は飲まず食わずでいたと思う。それから段々と集まってきた場所が、あの避難小屋を作ってあった恩納河原であった。 それからは避難小屋での生活が始まった。山の畑を耕したり、芋を作ったり、ソテツで澱粉を作ったりして食いつないでいたが、小さい離島なので、持っていた食料も底を尽き、山のソテツも取り尽くしてしまい、食料を探すのに必死だった。その頃船が沈められて、海岸にはよくメリケン粉や缶詰などが流れ着いていたので、それを拾って食べたこともあった。 渡嘉敷港の近くに友軍の食糧を積んであったので、私が赤松隊長に相談して防衛隊員などから力のある人を集め、その食糧を取ってきて友軍と民間で分けたこともあった。 赤松隊長は、「私たちは兵隊で戦って死ねばいいが、皆さんは生きられるだけ生きて下さい」と言って、自分たちの味噌や米を住民に分けてあげたりしていたこともあった。 米軍が上陸してからは、本島との連絡は全くできないので、私は赤松隊に行って情報を取りそれを住民に伝えていた。 七、八月頃になったら米軍からビラがばら撒かれた。それには「もう戦争は終わったから山から降りてきなさい」と書いてあった。 渡嘉敷島の住民の中にも、伊江島の住民の捕虜から情報を聞いて早く投降した人たちもいた。 そのとき私も軍と一緒に投降した。 (昭和63年2月8日採話)
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スペード川柳コンクール 2007年8月25日 川柳発祥250年 FFか~ リードしてたのに マイナス40( _ )FFで 負けても二点で 優勝だ(^-^)v -- サチホ(地区別対抗) (2006-10-23 02 10 58) マジごめん FF押したの 私です;;-- なまさや (2006-10-23 22 37 39) ラウンジで 叫んで見ても 無意味です-- アメジ (2006-10-25 05 36 58) ・P切れ落ち ロボ入れられる ロボ消えて・こんにちは 無視無視かめよ 返事しな-- My Friend (2006-10-25 13 12 59) 8打って まだDしないよ うちのP-- スペフッコウ (2006-10-26 18 20 23) 勝てるかな 負けて悔しい ゲーム脳-- ワカナ (2006-10-26 18 20 37) おやすむと 宣言してから 7ゲーム「クリミス」の 9割近くは マジミスですあったまきたっ! ブラインドタッチ 倍速に「鬼ビッド これでもくらえっ」 セットされるスペードに 熱中しすぎて ダイエットいい男… テレビに見とれ P激怒 -- キスクイン (2006-10-28 21 34 51) すばらしい キスちゃの川柳 冴えまくる-- サチホ (2006-10-28 23 11 25) 負けてもね 実はいいのだ 組むだけで♡-- にゃはは (2006-10-22 03 53 59) ばかをして トマトのPから 怒られる-- ソコジ (2006-10-22 08 01 11) のんだくれ 嫁に逃げられ Pも逃げた-- マクラレン (2006-10-22 08 02 25) ふぁー様や 今日も大好き 仮レート-- チェジウ (2006-10-22 08 04 04) 久々に 早朝スペで ふぁー発見-- ナチュラル (2006-10-22 08 13 02) 休日の 朝の一歩は スペードでロボットと 判りあえる日 いつ来るの?-- ピピ (2006-10-22 14 54 25) バッグより 体に悪い Pのグチつまらない 叫ぶあんたが つまらないやせてやる!! コレ食べてから ダイエット!!連れ込むな! わたしは急に 止まれないいいバッグ 10個溜まったら おーパンクまだにてる 終わってみれば もうにてるPの口 マナーモードに 切り替えたい「行ってもいい?」 聞くとき既に 押してある-- スペンサー (2006-10-21 06 18 34) スペ川は 世相と本音の 早見表健診日 前夜だけでも 休ゲー日ただいまに 昔笑顔で 今ロボット座ろうと ロボをどかすと Pおこる見切りつけ 捨てたPが 成長し鬼Pも 居るだけいいよと 励まされ-- スペンサー (2006-10-21 06 30 53) にれないの かといってもね 1ないの-- なまさや (2006-10-21 17 45 11) 愛の人 えろさを競う 山の人山の人 だささを競う 愛の人-- なまさや (2006-10-21 19 46 16) 静けさや 3でトリック Pのニル-- すずめ (2006-10-21 22 37 15) 命まで かけたゲームが これかいな-- スペンサー (2006-10-21 05 28 11) 命まで かけたゲームを もうしない-- スペンサー (2006-10-21 05 29 31) 憎めない スペラウンジが 憎らしい-- スペンサー (2006-10-21 05 34 31) なんでなの 赤なる前と 違ってるデザートのようにバッグと仲が良い元気出る すぺ川柳が 作れない-- スペンサー (2006-10-21 05 43 35) 命まで かけた初心者が 二度と来ず-- スペンサー (2006-10-21 05 47 26) 脱力系 一句作って さあまーず-- スペンサー (2006-10-21 05 55 52) 川柳を 真似して作った とりあえず-- スペンサー (2006-10-21 06 00 47) ロボちゃんに 迷ってるかのごとく 間がある-- モモカ (2006-10-20 15 05 24) 川柳に はまって頭が 五七五-- モモカ (2006-10-20 15 21 29) パートナーの 罵声を浴びながら 今日も修行-- ミスターブービー (2006-10-20 19 57 48) 無理ニルで 混戦模様 この試合いいセンス してますよね ファは言う天才は 何をやっても 天才だ-- ヤマリン (2006-10-20 19 59 54) ふぁーさんよ なんでそんなに ナイスなの?いいセンス ふぁには負けるよ ないすだもん-- カナリア (2006-10-20 20 01 20) レートなし ラブラブテーブル 羨ましそんなにね 照れなくたって いいじゃないばんばんは ばんばばばんと いっとけやえりかって さわじりえりか? 誰の子やロボットと 間違えファも 追い出すぞロボットと 間違えたふりして 追い出すぞ無理ニルを するけどする人 いやなのよニルなのに 1から出すのね かっこいい-- ミチユカ (2006-10-17 23 06 30) 三枚だけど 無理ニルだから 死んだよね-- ユジン (2006-10-17 23 06 46) レートなし 気がつかなくて 座ったの違うって 誤解はちゃんと 解かないと-- ヴァンヴァン (2006-10-17 23 10 07) 秋桜 秋もコスモス モスバーガー-- ナウシカ (2006-10-18 17 47 38) ふぁちゃん 結構あれね 老けてるねどうしたの いつもの腕が 出ていないふぁちゃん 結構あんた 褒め上手ふぁちゃん ゴルフも結構 褒め上手?-- アサガオ (2006-10-18 17 47 51) ロボットを 相手にDで 負けちゃったSなくて どうして6が うてるのよ-- ミチユカ (2006-10-18 17 48 06) DNで 開けたらどっこい ヤツがいた-- ダブル (2006-10-18 17 48 17) 間違えた Pの分忘れ すいません-- キョユー (2006-10-18 17 48 28) スペードは 4人いないと 無理なのねさあ赤だ あっという間に 格下げだ五連敗 自然に優しい 緑色さあやるぞ 意気込みだけは 立派なのロボットよ 何でそんなに せられるの?-- ウンチク (2006-10-18 17 52 16) バッグ戦 Pに無理やり にらさせる-- ウンチク (2006-10-18 17 53 54) 落っこちた なぜか知らんが 落っこちたいい扇子 私は団扇 扇子ないエッセーは 書けない書けない 扇子ない奇跡だわ カバーできたわ 奇跡だわ同点よ バッグ二つ 負けてるわ-- ユメミル (2006-10-16 20 26 47) あらららら 私の川柳 載っている-- 吟遊詩人 (2006-10-16 20 42 03) バック好き ヘアスタイルも スペードも-- 18斤モザ (2006-10-16 22 22 14) 履歴書に スペの戦歴 書いてみた-- プー太郎 (2006-10-16 22 55 30) スペードは このもどかしさ 始まらぬ寝たいけど 寝るには寝れず スペをする今日も出た 不吉なカード 吉を呼ぶ一日の 終わりのスペが 始まりに-- マリポン (2006-10-17 22 37 25) 最終の 三番ビッド どうしよう底辺を 広げたいのに 落ちる仮スペよりも 就職しなよ とりあえずおじいちゃん またいなくなった あの世かな-- ハーニーブラッキー (2006-10-17 22 44 25) 遊ぶなら 楽しく遊ぼ スペードで勝てるかな 最後のビッド 期待する勝てるかな 最後のビッド 怖いかな-- カエル (2006-10-17 22 44 46) 仕事疲れ ひと時のスペで 倍になる-- キスクイン (2006-10-17 22 45 00) 相棒と 喧嘩したら 勝てないよ-- ウフォ (2006-10-17 22 45 23) 3枚で Aあったら 無理ですね-- アリョ (2006-10-16 19 55 34) いきなりの 12ビッドは デンジャラス怖いのよ OPの6 私ニルグレートよ 私のPは 素敵だわすっきりと バッグバースト 清々しい-- ユメミル (2006-10-16 19 55 56) 6うって ニルなら死ぬね ほととぎす-- ミチユカ (2006-10-16 20 24 05) 指折って 1人微笑む ファの顔-- アド (2006-10-16 20 25 39) 相方の 際どいプレイ もう一度-- ブービー (2006-10-16 20 25 52) スペードは 面白いかな スペードは-- ザコ (2006-10-15 22 50 24) 牛君は 鼻ピアスして お洒落だねダブルニル ボタン押すのに あせたらり赤ばっか 何かちょっと 気が引けるダブルニル 押したはいいが 届かない-- ウンチク (2006-10-15 22 50 50) ダブルニル 欲張りすぎて 馬鹿を見る-- ブービー (2006-10-15 22 51 09) ダブルニル 意味も分からず 押して見た-- ソコジ (2006-10-15 22 51 31) BRB ほんとはタバコ 買いに行く-- フードー (2006-10-15 22 52 25) 満員で 入れないのは 悲しけりラウンジで 話すだけでも お客さんスペードや あぁスペードや スペードやちゅうぼうは すけるちきめて むしにけりカトゥーンのメンバー脱退 どうでもいい5ビッドに つられてニルして 大もうけ おいニルで カバーまかされ あせたらりやめられない ああやめられない やめられないあご壊し ライブキャンセル なにやった?あややより 今はスペードに お熱かなハンドルを 名刺に刷り込み オフ会へ気がつけば今日はイェロタンがいない!ウエブカムを つけたは良いが 写すものなしスペードは トリックとって なんぼかなぐつぐつと 煮ても焼いても 食えない手札-- トロリ (2006-10-14 08 06 49) これやこの あれもあれれで セットされる-- フードーウィンク (2006-10-14 23 52 35) スペードの 楽しみ方は いっぱいだね-- ジャグラー (2006-10-14 23 52 56) ローレート 誰も相手に してくれずハイレート レートご飯 買えませんなぜラフル 文句言うなら 他でやれ戦歴0 なかなか仲間に 入れないナイスホロ 貴方はとっても 上手のねめめめのめ SAやとこ 出て来たよあらららら やっちまったよ ごめんなさいあるだすよ 天気予報は アメダスよ究極の 選択だったわ せられか バック良いセンス? 私が持ってる 団扇だわナイスホロ 私のカード 知ってるの?あらいやだ 見ないで エッチスケベだわどうしましょ 何を出したら 分からない行ってきます Pにおんぶの 私だわビット立て ラストは取っても むずいのよ-- 遊吟詩人 (2006-10-14 23 53 29) 偽仮です ほんとは真っ赤な 僕ちゃんです-- ヘタクネン (2006-10-14 23 53 49) 久々に ふぁー21あ 参上なり-- ナチュラル (2006-10-14 23 54 09) 疎開から 帰って見れば 焼け野原パートナー 信頼してます 勝ちたいね-- ハニーブラッキー (2006-10-14 23 54 26) バッグ増え セットされる リードミスバッグ増え セットされる 泣きっ面ダブルニル 最後のハンドで 勝ち拾う-- カエル (2006-10-14 23 54 45) ふぁーさまの ラウンジ言葉 飽きだお-- エンドレス (2006-10-14 23 55 05) めぃめぃと いつも言いながら 食べてしまう-- コカゲ (2006-10-14 23 55 22) コメントに 「あっそ」で流す ふぁが嫌い-- ナナナナ (2006-10-14 23 55 36) スペードで 一番可愛い crちゃん-- エスプレッソ (2006-10-14 23 55 51) 偽善者は 協会作って 味方集め-- カイチョウ (2006-10-14 23 56 06) 初心者に とっても厳しい 常連さん-- ソコジ (2006-10-14 23 56 20) 切るも捨てるもあなたの心しだい-- コカゲ (2006-10-14 23 56 38) またあした 約束してから はや10日-- モモカ (2006-10-15 00 06 47) 行ってきます 出かけるとき 鍵かけて無理ニルは 賭けて見ました ごめんなさいそしそしと あげてみました ビットだけS切れて 言われてなくも 言われた気六か七 迷ったけど まあいっか足して3 取ってもいいけど 敵次第もしかして セットなのかも 取って見たごめんなさい いつもいつもの すいません取りすぎた だけどナイスな パートナーニル後で ビッド上げても 二つまで行ってきます 言って見たものの やばいかなありがとう さすがふぁーさま 天才だ-- ハニーブラッキー (2006-10-15 00 09 46) バッグ重く今日もダイエット-- ブービ (2006-10-15 00 10 36) いいセンス 何でもかんでも いいセンス-- エスプレッソ (2006-10-15 00 13 49) 教祖様 今はどこぞで 何してる松坂も 渡米してから ただの人?-- トロリ (2006-10-15 00 14 29) 1ビッド 多く打てれば 勝ちなのに1ビッド またかと言われても しょうがない1ビッド これさえなければ にれるのに1ビッド 次は鬼手を 祈ります1ビッド いやになったら プラス1ニルカバー 上手な人は かっこいいニルカバー そのスートは ダメなのよS5枚 ニルいくロボは さすがです -- モモカ (2006-10-11 12 17 55) 算数が できれば勝てた はずなのに… トイレ行く Pに必ず 「んこ?」と聞く 悪いのは わたしじゃないの やふーなのごめんねを 何回言えば うまくなる?-- キスクイン (2006-10-11 03 48 42) ふぁーさまと 相思相愛 チャジウ姫 -- チェジウ (2006-10-11 05 30 41) 空腹で ついついバッグを 食いすぎる -- キスクイン (2006-10-10 00 41 06) 楽しみは スペの住人と 結婚の夢スペ内で 取った取られた あらいやだ-- エヌシックス (2006-10-10 00 55 06) ふぁーさま いるところに ちぇじうあり-- チェジウ (2006-10-10 00 28 38) 下手すぎる 自分のぶすいに 恐ろしい-- ニュースティー (2006-10-10 00 30 11) むきになり Pのハイまで 食い尽くすめんどくせえ 黒っぽいやつ 出しとこう-- キスクイン (2006-10-10 00 32 33) Pのせい グッとこらえて 「こちらこそ」勝ってても 6なら行くよ ダブルニルセット狙い 失敗したら バッグでかい-- エスプレッソ (2006-10-10 00 34 19) 楽しみは ゆっくり過ごす ゲームかな嘘仮と 知らず対戦 大差負け-- ミヤ (2006-10-10 00 40 38) 空腹で ついついバッグを 食いすぎる -- キスクイン (2006-10-10 00 41 06) 楽しみは スペの住人と 結婚の夢スペ内で 取った取られた あらいやだ-- エヌシックス (2006-10-10 00 55 06) 算数が できれば勝てた はずなのに… トイレ行く Pに必ず 「んこ?」と聞く 悪いのは わたしじゃないの やふーなのごめんねを 何回言えば うまくなる?-- キスクイン (2006-10-11 03 48 42) 儚さや 勝てると思い ダブルニル-- カンシン (2006-07-15 07 00 00) 満員で どこも入れん 夢の夢-- スペンサー (2006-05-25 07 47 59) あせっちゃう 相手のダブル 俺も行く-- スペンサー (2006-10-08 07 48 32) なんとなく 4かなと思い 6を打つ ちゃぼっちゅいの 髪型のせいで 勝てないの いやんばか SAじゃなくて CAじゃん! 大接戦 ポテチのせいで 手がすべる -- キスクイン (2006-10-08 11 43 30) 想像を 超える技術で P泣かす アリ地獄 kissのレートを 信じるな kiss参上 むなしくひびく 火曜朝 -- キスクイン (2006-10-08 11 49 40) ファーさん 敵だったら負け 味方でも...-- アド (2006-10-08 15 36 16) スペードが 9枚あった ダブルニル-- キスクイン (2006-10-08 15 37 26) スペードで ノーマル苦手 ださいカニ-- カニのファン (2006-10-08 16 28 29) DNを いきなり押して P切れる-- カニのファン (2006-10-08 16 30 28) パートナー 暴言吐いて 逃げらりた席埋まる 強い人来て 汗をかくスペやって 電話はよ切って 振られたり完敗で 客来ると言って 席を立ち自惚れる スペでは意外と 結果出るエスエーが いるのにニルで 怒鳴られた-- マクラレン (2006-10-08 17 20 17) お客さん 誘ってみんなで スペードを-- エスプレッソ (2006-10-08 17 20 36) Sが切れ ラフられラフられ セットされる上手すぎる 自分の才能 恐ろしいクリックミス エスエーあるのに ニルたった--アリョ (2006-10-08 17 21 01) 熱戦の 水差す相手は 彼女なり--オコリンボウ (2006-10-08 17 21 20) 次へ 目次へ ホームへ
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1931年の満州事変から日中戦争を経て1945年のポツダム宣言受諾による無条件降伏に至るまでの約15年間にわたる戦争を、総称して十五年戦争と呼ぶ。鶴見俊輔が1956年にこの言葉を使用したのが最初とされ、1960年代後半から一般にもこの言葉が浸透していった。この呼称は、満州事変以後繰り返された日中衝突及び太平洋戦争までの戦争は連続した日本による侵略戦争であるという見方に基づいているとして、侵略性を主張することに反発ないし消極的な人々からは否定的に受け取められることもある。 また、イデオロギー上の論争とは別に、満州事変(1931年 - )は塘沽協定(1933年)で一応、停戦が成立しており、盧溝橋事件を発端とする日中戦争(1937年 - )との連続性を認めるのは、非合理的とする意見もある。 略年表 日本の大陸介入 1925年(大正14)1月 蒋介石の広東政府、北伐を開始 1927年(昭和2) 5月 北伐が山東省の日本利権に迫り、日本軍第一次山東出兵 10月 毛沢東、江西省に革命根拠地樹立 1928年(昭和3) 4月 蒋介石の北伐再開、日本軍反発し第二次山東出兵 5月 済南事件 6月 北伐完了 6月4日 張作霖爆殺事件 7月 アメリカ合衆国政府、蒋介石の国民政府を承認。 10月 蒋介石、国民政府主席に就任 1929年4月 世界恐慌起こる 1930年 日本、金輸出解禁により金流出、輸出不振。 1931年 9月18日 - 満州事変勃発 12月 - 日本金輸出再禁止 1932年 1月28日 第一次上海事変 2月 - 9月 リットン調査団、柳条湖事件を調査 3月1日 満州国建国宣言 5月15日 五・一五事件発生 イギリスがブロック経済を形成する 9月15日 日満議定書調印 10月 リットン調査団、国際連盟に報告 1933年 1月~3月 日本軍、熱河に侵入。 2月21日 - 国際連盟総会でリットン報告を採択(反対票は日本のみ)、日本に対し満州からの撤退が勧告される。日本は不服として連盟脱退を表明。 3月4日 - フランクリン・D・ルーズベルトがアメリカ大統領に就任、ニューディール政策を実施(~1936年)。 3月24日 - ドイツ、「全権委任法」を制定、アドルフ・ヒトラーが総統に就任。 3月27日 - 日本、国際連盟から正式に脱退する。 日本、中華民国と塘沽協定を結ぶ。 1934年 10月 毛沢東の長征はじまる(36年10月まで)。 1935年 天皇機関説問題。美濃部達吉の著書発禁、貴族院議員辞職を強いられる。 8月1日 - 中国共産党、八・一宣言(抗日救国宣言)で、国共合作をよびかける。 11月 冀東防共自治政府成立 1936年 1月 日本、ロンドン軍縮会議を脱退。 二・二六事件 日独防共協定、締結される。 12月 西安事件(張学良、蒋介石を拉致監禁) 1937年 7月7日 - 盧溝橋事件(蘆溝橋事件)。これより中華民国との日中戦争(日華事変、日支事変)勃発。 7月 - 日本軍、北京・天津地域を占領。通州事件発生。 8月13日 - 第二次上海事変 9月 - 第二次国共合作 12月13日 - 日本軍、国民政府の首都南京を占領。「南京大虐殺」(または「南京事件」)発生(規模、事件の性格をめぐっては諸説あり)。 国民政府、重慶に首都移転。 1938年 1月 - 日本、「爾後国民政府を対手とせず」のいわゆる近衛声明発表。国民政府との和平交渉を打ち切った。 4月1日 - 日本、国家総動員法公布。 5月5日 - 国家総動員法、施行。 12月 - 汪兆銘、重慶を脱出。 1939年 5月 - ノモンハン事件 9月 - 第二次世界大戦勃発。ドイツ軍がポーランド侵攻開始、これに対して英仏が宣戦。 1940年 汪兆銘、南京国民政府樹立。 6月14日 - ドイツ軍、パリに入城。 6月 - フランスのヴィシー政権がドイツに降伏。自由フランス政府は抵抗を続行。 9月 - 日本、北部仏印に進駐。 9月 - 日独伊三国軍事同盟締結。 10月 - 大政翼賛会、結成。 11月 - 大日本産業報国会、結成 1941年 3月1日 - ドイツ軍、ブルガリアに進駐。 4月13日 - 日ソ中立条約調印。 6月22日 - ドイツ軍、ソ連に侵攻開始(バルバロッサ作戦)。独ソ戦始まる。 7月2日 - 対ソ戦準備・南部仏印進駐を御前会議で決定。 7月 - 日本、南部仏印に進駐。 10月2日 - ドイツ軍、モスクワ攻略作戦(タイフーン作戦)開始。30日に中断、翌月19日に再開。 11月 - アメリカ、日本に、ハル・ノートを提案。 12月8日 - 真珠湾攻撃以降太平洋戦争(大東亜戦争)。 12月11日 - ドイツとイタリア、アメリカに宣戦布告。 12月16日 - 戦艦大和、竣工。 1942年 1月2日 - マニラ (フィリピン進攻作戦) 1月 - 日本軍、マニラ占領。 2月15日 - シンガポール (マレー進攻作戦) 3月8日 - ラングーン占領。 3月9日 - ジャワ島のオランダ軍を降伏させる。 5月7~8日 - 珊瑚海海戦 5月 - 日本軍、フィリピンのコレヒドール島占領。 6月5~7日 - ミッドウェー海戦 8月 - ガダルカナル島の戦い始まる。 1943年 2月1~7日 - 日本軍ガダルカナル島から撤退。 2月 - ソ連軍がスターリングラードでドイツ第6軍を降伏させる。 (スターリングラード攻防戦) ドイツ東部戦線、第三次ハリコフ攻防戦。 4月18日 - 山本五十六連合艦隊司令長官、ブーゲンビル島上空にて戦死。(「海軍甲事件」) 7月4日 - ドイツ東部戦線、クルスクの戦い。(~8月27日) 7月10日 - 連合軍、シチリア島に上陸。(ハスキー作戦) 9月3日 - 連合軍がイタリア半島に上陸。(イタリアの戦い) 9月8日 - イタリア王国、連合国に降伏。 9月23日 - ドイツに救出されたムッソリーニがイタリア社会共和国を建国。日本は承認。イタリアは内戦状態に。 1944年 日本学童疎開始まる。 一号作戦(大陸打通作戦)始まる。 10月 - レイテ沖海戦 12月 - ドイツ軍、アルデンヌ攻勢。 1945年 2月18日 - 硫黄島の戦い始まる。 3月10日 - 東京大空襲 3月22日 - 硫黄島が陥落。 3月26日 - 米軍、沖縄上陸。 4月6日 - 天一号作戦(菊水作戦)開始。 4月7日 - 戦艦大和、沈没。 4月12日 - アメリカ、ルーズベルト大統領、死去。 4月28日 - ムッソリーニがパルチザンに処刑される。イタリア社会共和国は崩壊。 5月2日 - ベルリンが陥落。 5月8日 - ドイツ無条件降伏。 7月26日 ポツダム宣言。 8月6日 - 広島市へアメリカが原子爆弾を使用。 8月8日 - ソ連、ヤルタ協定に基づき日ソ中立条約を破棄し、日本に宣戦布告、日本保護領満州国、樺太南部、朝鮮半島、千島列島に侵攻。 8月9日 - 長崎市へアメリカが原子爆弾を使用。 9月2日 - 日本、降伏文書に調印、太平洋戦争終結。 9月下旬 - 中国大陸の日本軍全面降伏、日中戦争終結。 1937年から1945年までは日中戦争も参照 1941年から1945年までは太平洋戦争の年表も参照 日中摩擦 日中戦争(支那事変、日華事変)が起こるまでに、日中摩擦が起こっている。 第一次世界大戦後、日本は『21か条の要求』を中国につきつけ、侵略の意図をあらわにした。それに対し中国人は反発し五四運動、前後して日貨排斥運動が起こった。1928年、日本は北伐から山東省権益を守るべく山東出兵を行い、済南事件で日中双方は衝突する。 背景 関東大震災、金融恐慌、世界恐慌、その後のブロック経済化の流れ等で負った深刻な経済的ダメージを、 日本は満州進出、後には南方進出(大東亜共栄圏)で取り戻そうとした。 しかし、軍部の政治的な発言力が強まり、「満州は日本の生命線」として、また、 朝鮮に代わる「本土防衛」のための緩衝地帯として、満州進出を進める日本は、 満州国を承認しない列強との対立が深刻化し、遂には全面戦争にいたる。 経過 1931年満州事変の当初、日本政府の方針は「事局不拡大」だったが、関東軍は無視して事変の拡大を進め、満州国の建国を後押しし、日本政府は結局、満州事変を事後追認した。 1933年日本は満州国を承認しない他の国際連盟加盟国と対立、満州国を否認する決議が採択されると、抗議として国際連盟を脱退した。 1937年、盧溝橋事件勃発。日本は1931年の満州事変によって満州国という緩衝国家を得たが、それが同国を日本によって作られた傀儡政権とみなす国際連盟各国、特に民族主義を刺激された中国の国民政府との関係を悪化させていた。 この年7月に勃発した盧溝橋事件以後、両国の険悪の度合いは増し、 8月の第二次上海事変を期に泥沼の日中戦争に引きずり込まれていく。 12月、日本軍は国民政府の首都南京を落としたが、国民政府は、最初漢口に、漢口陥落後は重慶に遷都し交戦を継続した。 1938年1月、近衛文麿首相は「国民政府を対手とせず」の声明を発表。日本は蒋介石の重慶政権を否定した。同年、国家総動員法が成立し、日本は日中戦争に全力を投入、国力を磨り潰して行く。 1939年ノモンハン事件勃発、日本はソ連の脅威と陸軍装備の劣勢を認識するも、事実を隠匿したために、結局日本軍の得た教訓は、「対戦車攻撃には火炎瓶が有効」といった程度だった。(初期型の戦車以外には、火炎瓶は有効とは言えない) 1940年には、 日本は汪兆銘の南京政府を中国における正当な政権として承認。 同年9月、日本は、英米がナチス・ドイツの傀儡政権と認識するヴィシーフランスとの合意に基づき、北部仏印に進駐した。同時期、日本は、日独伊三国軍事同盟を締結した。 ドイツと同盟し、軍事力を背景にアジア諸国に対する勢力拡大を図る日本に、警戒心を刺激されたイギリスやオランダ、アメリカなどの周辺諸国は、石油や鉄クズなどの日本への輸出を制限し(ABCD包囲網)、日本に経済的圧力をあたえた。 その後も近衛文麿首相などによって戦争回避のための日米交渉が継続されたが、1941年、日本の南部仏印の占拠を機に日米関係は絶望的に悪化、ABCD包囲網が完成し、石油や鉄クズの日本への輸出が完全に停止した。こうした状況が続き、次第に日本の世論は「対米開戦やむなし」に傾いていく。 11月、中国および仏領インドシナからの全面撤退や日独伊三国軍事同盟の即刻破棄などを要求したアメリカの「ハル・ノート」に対して反発した日本は、モスクワに迫るドイツ軍の成功を見て、同年12月8日、英米蘭と開戦、英米蘭の太平洋や東南アジアにある領土を攻撃し、 太平洋戦争が勃発した。条約上の義務はなかったが、同盟国のドイツとイタリアも、アメリカに宣戦布告した。 日本軍首脳部は、膨大な国力差のあるアメリカとの戦争を、真珠湾攻撃などの緒戦で戦果を挙げた時、もしくは同盟国ドイツが欧州で勝利した時に、スイスやバチカン等の中立国を通じて講和する、という(甘い)見通しで始めた。 しかし、緒戦こそ善戦したものの、戦争が長引くにつれ、経済力と技術力に勝る米国に押し返され、 1945年5月、頼みの綱のドイツは降伏し、同年8月8日、ソ連が対日参戦、「ソ連を通じての講和」の構想も不可能になり、ほぼ同時に広島と長崎への原爆投下もあり、最終的に同年9月2日、日本も降伏文書に調印した。 結果・犠牲 十五年戦争では、日本において軍、民間人あわせて三百万人の犠牲者(死者)が出た。アメリカにおいては、太平洋戦争期、主に軍人に9万人の戦死者を出している。 中国側の犠牲者数については諸説あるが、1951年9月6日の沈釣儒報告「戦犯の検挙と懲罰について」の中で、「中国軍民の蒙った生命の損失は一千万人以上である」との言及が見られ、しばらくはこの数字がしばしば引用されていた。 その後『中国新民主主義革命時期通史』に「確かな統計によっただけでも、人民の死傷者は1,800万人に達し(軍隊の死傷者数は含めず)」との記述が見られ、負傷者も含めた死傷者数ではあるが、これが、「統計」をもとに算出した、と主張する最初の数字である(当文献の初版は1961年だが、現在知られているものは1979年の第三版)。 軍人の死傷者については1985年8月11日付「人民日報」宋時輪論文にて「380万人余」との数字が提出された。これ以降、中国軍民の死傷者2,168万5千人」という数字が「中国人民革命軍事博物館」に展示されるようになる。 さらに1987年には、劉大年・中国社会科学院名誉所長により、「現存する戦争当時の戸籍簿をすべて洗い直」すなどの作業の結果、従来「ほとんど計上されていなかった」一般民衆の餓死者や病死者を含めて、「死者だけで2000万人以上」とする推計が発表された。 (以上、石井明氏論文『日中戦争における中国の人的・物的損失について』による) その後1995年には、「死傷者3500万人以上」という数字が提出されたが、この数字の根拠は不明。以上、死者数及び死傷者数については詳細な調査は不可能であり、中国側の提出する数字の信頼性も不明である。ただし、日中戦争によって中国の軍人及び一般民衆に多大な被害が生じたことは疑い得ない。 総括 明治から昭和にかけて日本は飛躍的な発展を遂げたが、富の再分配が適切に行われなかったので社会階層が固定化され貧富差が拡大した。また、急激に増加した人口を国内だけで養うことが困難になり、海外移民等を積極的に進めるが、黄禍論の台頭により厳しい状況におかれた。このような社会背景のもと立て続けに起きた金融恐慌と昭和恐慌は、社会不安を増大し閉塞感を蔓延させた。無力で失策を続ける政府に多くの国民は失望し、逆に軍部への期待が高まった(徴兵制のため軍部では下層階級の意見が通りやすかった)。ここに至って、もはや国内的な努力のみでは問題を解決できない状況となり、国外に活路を求める以外に無いという考えが台頭してくる。軍部は国民的支持を背景に自らが得意とする力による解決方法を探り、イギリスなどのブロック経済を模して、他地域への進出によって恐慌を乗り切ろうとした。これが十五年戦争の始まりと考えられる。 日本は満州事変によって満州という新たな殖民国家を得たが、それは中国の民族主義を刺激し日中関係の悪化を招いた。険悪の度合いは増し、盧溝橋事件を期に泥沼の日中戦争に引きずり込まれていく。日本の拡大主義はイギリスやオランダなどの周辺諸国、特にアメリカの警戒心を刺激し、石油や鉄クズなどの禁輸(ABCD包囲網の発動)という日本にとって極めて厳しい経済制裁を加えられる。その後も近衛文麿などによって戦争回避のための日米交渉が継続されたが、1941年、中国大陸からの全面撤退や日独伊三国軍事同盟の即刻破棄などを要求したアメリカの最後通牒(ハル・ノート)に反発した日本は、逆に欧米の太平洋や東南アジアにある領土を攻撃し、太平洋戦争が勃発した。 日本軍首脳部は、アメリカとの膨大な国力差を真珠湾攻撃による緒戦の勝利と精神主義による早期講和で乗り切ろうとする。しかし、緒戦こそ善戦したものの戦争が長引くにつれ、経済力と技術力に勝る米国に押し返され、1945年8月15日、敗戦を迎える。 この戦争は、 社会不安→軍部台頭→膨張政策→諸国との摩擦→破滅的戦争→軍部崩壊→民主化 という発展途上国の近代化・民主化の典型的なパターンに沿っているものとも言える。 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年8月18日 (月) 07 53。
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『平成18年度検定決定高等学校日本史教科書の訂正申請に関する意見に係る調査審議について(報告)』 平成19年12月25日 教科用図書検定調査審議会第2部会日本史小委員会 http //www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/08011106/001.pdf http //www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1018.html 資料1 専門家からの意見聴取結果・・・資料(1)大城将保沖縄県史編集委員1.はじめに 2.沖縄戦の特徴としての「集団自決」 3.座間味島の「集団自決」に関する歪曲と矛盾 4.「集団自決」の調査・研究の足跡 5.「集団自決」の全体像を 我部政男山梨学院大学教授 高良倉吉琉球大学教授 秦郁彦現代史家 林博史関東学院大学教授 原剛防衛研究所戦史部客員研究員 外間守善沖縄学研究所所長 山室建德帝京大学講師 資料1 専門家からの意見聴取結果・・・資料(1) 大城将保沖縄県史編集委員 「沖縄戦における『集団自決』」についての意見書 2007.11.22 大城将保(沖縄県史編集委員) 1.はじめに 私は沖縄県立沖縄史料編集所の専門員(のち主任専門員)として『沖縄県史・沖縄戦記録2』(1974)の編集を担当し、かつ同書「慶良間諸島・座間味村」の部の解説を執筆し、さらに『沖縄史料編集所紀要・第11号』(1986)に掲載された「梅澤裕手記・座間味島集団自決事件に関する隊長手記」の解題を執筆した者として、目下問題になっている平成18年度教科書検定において5社7冊の高等学校日本史教科書の「集団自決」をめぐる記述にたいして修正を求める検定意見が出されたことにたいして、私見を述べたいと思います。 なお、この問題にたいする私の見解は近著『沖縄戦の真実と歪曲』(高文研・07年10月)に詳述してありますので、以下においては概要を述べるに止めたいと思います。 2.沖縄戦の特徴としての「集団自決」 太平洋戦争の末期(45年3月~)に南西諸島で戦われた沖縄戦は一般に「日米最後の決戦」と称されているが、内実は、日米両軍の地上戦闘というのみならず、〝鉄の暴風〟と形容される激しい砲爆撃にさらされた戦場に、軍民一体化された数十万人(40~50万人)の沖縄県民が沖縄守備軍(第32軍)の要請によって戦場に動員され、友軍(日本軍)・敵軍(米軍)・沖縄住民の集団が三ツ巴になって逃げ場のない孤島の戦場で数ヶ月間もせめぎあった戦闘であった。 沖縄戦は「総動員体制の極限」といわれる。米軍の反攻で絶対国防圏の防備が崩壊寸前となった1944年(昭和19年)夏、日本軍は、それまで軍事的には空白地帯だった南西諸島を不沈空母として利用すべく第32軍を新設・配備して、航空基地の建設を開始、米軍上陸の直前まで老幼婦女子までも根こそぎ動員して飛行場建設や陣地構築作業に従事させた。 しかし、献身的に軍に協力した一般住民は自ずと部隊の内情を見聞することになり、彼らが敵の手に落ちれば軍の機密が敵側に漏洩することになるというジレンマを軍はかかえることになった。これを防止するために、慶良間諸島や伊江島、津堅島、読谷村などの重要な秘密基地や要塞地帯では住民の疎開を禁止して島内に閉じこめ、防諜対策を強化して移民帰りや反軍反官的な言動を行う者はスパイ容疑者として衆人環視のもとで銃剣や軍刀で見せしめに処刑(虐殺)をするという事件も各地で起こった。(前掲書一覧表参照) いよいよ米軍上陸必至の戦況になると、防衛隊、学徒隊、青年義勇隊、女子挺身隊、従軍看護隊などに編成されて部隊の指揮下にはいって実戦に参加したり、弾薬運搬や野戦病院勤務などの後方活動の任務を与えられて「軍民一体化の戦闘」に参加することになった。これら非正規の戦闘要員に対しても『戦陣訓』に示された防諜対策(住民に対するスパイ取り締まり)と「生きて虜囚の辱めを受けず」の軍律に基づいて、「敵の捕虜になると女は強姦され、男は股裂きにされる」という宣伝が徹底されて、「捕虜になる前に潔く玉砕(自決)せよ」と訓示された。同様の宣伝と訓示は戦闘部隊が配置されたどの地域でも行われた形跡がみられ、牛島軍司令官の着任時の「訓示」の第十条に明記された「防諜に厳に注意すべし」の具体化であることは明らかである。「戦闘能力のある者は戦闘に参加し、戦闘能力のないものは捕虜になる前に自決(玉砕)せよ」という方針は全軍的な作戦方針に基づくものであって、特定の部隊長がその場になって命令したか否かの次元の問題ではないのである。 「集団自決」に関する命令系統は、一般的には駐屯部隊と村役場や防衛隊、警防団、義勇隊などを通じて事前に協議なり指示なりがなされていて、住民には兵隊や防衛隊員から繰り返し「訓示」が徹底されており、決行のタイミングは軍から支給された手榴弾や爆雷や毒薬などが配付され、口頭で命令が伝達されるのが一般的だった。その役目は村役場職員や防衛隊、警防団などが担当する手はずになっていた。 敵を眼前にして逃げ場のない避難民は、手榴弾や爆薬が支給された時点で「軍の自決命令」と受け止めるように心の準備がなされていた。孤島の場合であれば、その島の最高責任者である部隊長(慶良間の場合は戦隊長)が命令したものと受け止めるのが自然であった。 「敵の捕虜になるまえに潔く自決せよ」という軍の命令は沖縄全域、戦闘部隊の駐屯する島ではいたるところに徹底されていた。軍命に従わずに、「アメリカ軍は民間人には乱暴はしない」などと口にしようものならたちまちスパイ容疑者として衆人環視のもとで見せしめに処刑された。 米軍上陸後は、やむなく敵に捕まって避難民収容所に保護された老幼婦女子までねらわれた。大宜味村渡野喜屋事件の場合は、収容所に保護された避難民約80人を日本兵がスパイ容疑で手榴弾で虐殺したという事例もあった。 したがって、米軍と日本軍の谷間に追い込まれた一般住民は、敵の捕虜になってスパイの汚名をきせられて友軍に殺されるよりはと、恐怖のどん底で集団自決に追い込まれるのが一般的だった。「集団自決」と「住民虐殺」はコインの両面のように表裏一体の関係をなしていた。 3.座間味島の「集団自決」に関する歪曲と矛盾 ここで、慶良間諸島のなかの座間味島の「集団自決」問題にふれておく。 海上特攻艇基地であった座間味島の梅澤元戦隊長が座間味島の百数十名の「集団自決」について「自分は命令してない」と主張するのは無意味である。戦隊長みずからその時その場で自決命令など出す必要はないし、また、「自決はするな」といえる立場でもない。 梅澤氏は、私たちが編集・発行した『沖縄史料編集所紀要』に掲載した「隊長手記」のなかで、米軍上陸の前夜、自決用の弾薬をもらいにきた村役場職員や団体役員5名に向かって、「1.決して自決するでない。(中略)壕や勝手知った山林で生きのびて下さい。共にがんばりましょう。2.弾薬は渡せない」と答えたと自ら書いている。これを「大江健三郎氏、岩波書店『集団自決』訴訟」の証拠資料として裁判に提出してある。ところが、原告側がもう一つの証拠として提出してある宮城晴美著『母が遺したもの』の記述とこの隊長手記とはあきらかな矛盾がある。『母が遺したもの』で当時女子青年団長であった著者の母親初枝さんの遺稿では、「隊長は沈痛な面持ちで『今晩は一応お帰りください。お帰りください』と私たちの申し出を断ったのです。私たちもしかたなくそこを引き上げてきました」とある。「私たちの申し出」というのは自決用の弾薬をくれ、ということである。弾薬をくれなかった点は両者は一致している。しかし、もっとも肝心な「決して自決するでない」という隊長の決定的な言葉はどこにも見あたらない。もし、敵上陸直前のその場で島の最高責任者である戦隊長から村役場助役はじめ村の代表者たちが「自決をするでない」との明言を聞いていたとしたら、その夜の悲劇は起こらずに済んだはずである。また、私たちが聞き取り調査をした村民の誰ひとりとして梅澤隊長から「自決をするでない」というキーワードが発せられたという証言をしたものはいない。 結論として、『紀要』の梅澤氏の手記は、自己弁護のために後からこの一条をつけ加えたとしか考えられず、手記全体の信憑性をいちじるしく損なうものとなっている。 従って、私はいま現在、私がかつて、『沖縄県史・沖縄戦記録2』の「解説」のなかで、座間味島の集団自決について、「午後十時ごろ、梅澤隊長から軍命がもたらされた。『住民は男女を問わず軍の戦闘に協力し老人子供は村の忠魂碑前に集合すべし』というものだった」という記述を訂正する必要はないと考えている。右の文章は座間味村の公的文書から引用した部分であるが、村当局も現時点で訂正する必要はないとの態度である。 原告(梅澤氏)や原告側弁護団や支援団体は、梅澤氏の一方的な主張を利用して、「沖縄県史は隊長命令説を訂正した」とか、「大城主任専門員は『現在宮城初枝氏は真相は梅澤氏の手記の通りである』と言明している」といった文章が一部の雑誌や新聞などで書き立てているが、まったく事実に反することである。『沖縄県史⑩』はその後復刻版が出ているが、私が執筆した箇所で訂正されたところは一行一句もないし、また「現在宮城初枝氏は…」云々の文章は私にはまったく身に覚えのない記事であって、事実無根のデマ宣伝としか言いようがない。私が近著のタイトルにあえて「歪曲」という言葉を使ったのは、それ以外に表現のしようがないからである。 4.「集団自決」の調査・研究の足跡 沖縄戦は、従来の日米両軍の作戦中心に記述された米軍公刊戦史(『沖縄・最後の戦闘』・1947)や日本軍戦史(防衛庁編『沖縄方面陸軍作戦』・1968)ではとらえきれてないもう一つの戦史、〝県民戦史〝とでもいうべき歴史記述がなくてはその全体像とその教訓を客観的にとらえることはできない。ところが、地上戦闘が行われた沖縄本島と周辺小離島で3人に一人という肉親・同胞を失った人々の心の傷はふかく、ながらく戦場体験の実相を語ったり記録に残すことは出来なかった。わずかに沖縄タイムスの記者たちがまとめた『鉄の暴風』(1950年・沖縄タイムス社)が軍民混在の戦場の様相の一端を伝えただけで、沖縄県民の立場から書かれた本格的な沖縄戦記録というものはなかなか現れず、日本復帰のころまでながく沈黙の時代が続いた。 その間に、防衛庁戦史室から『沖縄方面陸軍作戦』(1968年)が刊行されるが、軍隊史観に立った同書では、慶良間諸島の集団自決について、「小学生、婦女子までも戦闘に協力し、軍と一体となって父祖の地を守ろうとし、戦闘に寄与できない者は小離島のため避難する場所もなく、戦闘員の煩累を絶つため崇高な犠牲的精神により自ら命を絶つ者も生じた」と記述されているだけで、軍の関与についても責任の所在についても、そして「集団自決」の犠牲の実態についてもまったく眼中になく、むしろ「犠牲的精神」を賛美し顕彰せんばかりの筆致である。 しかし、このような軍隊の視点からとらえた「集団自決」の実相は、復帰後、主人公である沖縄県民が重たい口をひらいて語り出したことによって大幅に修正されていった。日本復帰の前後から動き出した沖縄県史や市町村史の戦場体験記録事業によって、県民主体の沖縄戦記録が続々と現れるようになり、多様で広範囲な証言記録の集積によって防衛庁戦史のような美化された「集団自決」のとらえかたは過去のものとなっていった。 沖縄県史が開拓した沖縄戦記録の事業は、30余年たった現在でも、市町村史や字誌などにひきつがれて、体験者の胸の底に封印された戦場の記憶が徐々に発掘・記録されつつある。全県53市町村のうち、独立巻として証言記録集にまとめられたのが16市町村、目下調査・編集中のところが9市町村ある。このほか沖縄戦に関する戦史・戦記類は私が知るかぎりでも700冊にのぼっており、決して調査・研究が進んでないというわけではない。ただ、唯一の地上戦闘という特異の性格から本土の人々にはなかなか食いつきにくいところがあってまだまだ全国的な共通認識には至らない面がある。それだけに、沖縄戦の住民犠牲について国民的共有認識にまで普及させるうえで教科書の役割は大きいといえる。 戦場体験の発掘作業からしだいに浮かび上がってきた沖縄戦の特徴は、「戦場では軍人よりも一般住民の犠牲がはるかに大きい」という事実である。この傾向は、国家総力戦といわれる近現代の戦争の典型的な特徴でもある。太平洋戦争でも、日本は原爆や空襲で多くの民間人が犠牲になった。しかし、上空からの攻撃を受けただけでは、「戦争とは人間が人間でなくなる状態だった」という極限状況までは見えてこない。 国内で唯一住民をまきこんでの地上戦となった沖縄戦の悲劇をもっとも鮮明に象徴するものは「集団自決」と「住民虐殺」である。歴史教科書にこの二つの史実が記述されるようになったのは、1980年以降、体験者が心の底に封印してあった〝地獄の戦場〟の記憶をつらい気持ちをこらえて県史や市町村史に語り出した成果がようやく教科書にも反映され、多少なりとも国民的な共通認識として認められてきた矢先に、事実誤認と歪曲に基づいた一方的な主張の影響をうけて教科書から抹殺するような検定のあり方は沖縄県民の心情としてとうてい許し難い暴挙というしかない。検定意見の「撤回」と記述の「回復」こそが県民の総意であり、私の意見の結論でもある。 5.「集団自決」の全体像を 昨今の「集団自決」をめぐる一部の主張をみていると、「木を見て森を見ず」の見本のような気がしてならない。一部の人々が仕掛けた「梅澤戦隊長と赤松戦隊長の名誉回復」のための民事訴訟が、なぜ「沖縄戦における集団自決」問題全般の判断材料とされるのか、実に疑問である。 いうまでもなく、沖縄戦における集団自決は座間味島や渡嘉敷島だけで起こったことではない。同じ慶良間諸島の中でも、隣り合った慶留間島では野田戦隊長みずからが事前に島民の前で「敵上陸のさいは全員集団自決を決行するように」という主旨の訓示を行った事実は広く知られている話である。なぜ、このような明白な事実を無視するのか。 かりに、慶良間諸島の集団自決については大阪地裁で係争中であるから、これを判断材料から除外するとしても、「集団自決」と「住民虐殺」は伊江島から摩文仁にいたるまで、地上戦闘のあったすべての地域で多発しているのである。私自身が確認しただけでも、沖縄戦における集団自決の事例は33件約1,100人にのぼっている(前掲書一覧表参照)。私が判断するかぎり、そのほとんどは軍が関与しているし、直接命令を下した指揮官名まで判明している事例も少なくない。ただし、以上の数字といえども、まだ氷山の一角でしかないだろう。集団自決は一家全滅に至る場合が多く、死者はもはや証言をすることもできないからである。 最後に申し上げておきたいことがある。現在、沖縄戦をまともに調査・研究している研究者やジャーナリストで、「沖縄戦における集団自決に関して、命令・強制・誘導等の軍の関与はなかった」と断言できる者は私の知るかぎり一人もいない、という事実である。 我部政男山梨学院大学教授 高良倉吉琉球大学教授 秦郁彦現代史家 林博史関東学院大学教授 原剛防衛研究所戦史部客員研究員 外間守善沖縄学研究所所長 山室建德帝京大学講師 戻る
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宮城事件(きゅうじょうじけん)とは、1945年(昭和20年)8月14日の深夜から15日(日本時間)にかけて、一部の陸軍省幕僚と近衛師団参謀が中心となって起こしたクーデター未遂事件である。 日本の降伏時期を遷延しようと企図した将校達は近衛第一師団長森赳中将を殺害、師団長命令を偽造し近衛歩兵第二連隊を用いて宮城を「占拠」した。しかし陸軍首脳部及び東部軍管区の説得に失敗した彼らは自決し、日本の降伏表明は当初の予定通り行われた。 背景 ポツダム宣言の受諾決定 太平洋戦争(大東亜戦争)に於いて日本の敗戦が既に決定的となっていた1945年8月上旬、6日の広島への原爆投下、9日未明のソ連対日参戦、同日の長崎への原爆投下を受けて、政府内部ではポツダム宣言の受諾による降伏を支持する意見が強まっていた。 9日に宮中において開かれた最高戦争指導会議において、鈴木貫太郎首相はじめ米内光政海軍大臣及び東郷茂徳外務大臣が天皇の地位保証(国体護持)を条件として、阿南惟幾陸軍大臣及び梅津美治郎参謀総長はそれに加え幾つかの条件を付けた上での降伏に賛成した。 午前10時から断続的に開催された会議が終了した後、鈴木首相は天皇臨席の御前会議として再度最高指導者会議を招集した。10日午前0時から宮城内御文庫1945年5月25日の空襲によって宮殿が焼失した後に、天皇の住居は鉄筋コンクリート製の御文庫に移された。この付近の地下には地下壕も構築されており、終戦時の最高戦争指導会議および御前会議などはここで開催されている。地下の防空壕において開かれたこの御前会議の席上で、首相からの「聖断」要請を受けた昭和天皇は外務大臣の意見に賛成し、これによりポツダム宣言の受諾が決定された。連合軍への受諾決定通知は、午前7時から当時軽井沢に疎開していた中立国であるスイスの公使によってアメリカ・中国へ、スウェーデンの公使によってイギリス・ソ連へ打電されたこのことから、軽井沢駐在の外国人や一部の日本人には、8月10日の時点で日本の敗戦が知れ渡っていた。。 陸軍内の動揺 御前会議での決定を知らされた陸軍省では、徹底抗戦を主張していた多数の将校から激しい反発が巻き起こった。午前9時に陸軍省で開かれた会議において、終戦阻止のために阿南陸相が辞任して内閣が総辞職すべきだとを匂わせた幕僚に対し、陸相は「不服な者は、まずこの阿南を斬れ」と陳べて沈静化を求めたが、将校の一部は依然納得していない様子であった阿南自身は、連合国側へポツダム宣言の受諾が決定した8月11日の時点でも、陸相としてラジオ放送を通じて、国民に一億総玉砕を呼びかける演説を行っている。これは抗戦を主張する幕僚達を宥めるための意味合いも込めていたといわれる。。 8月12日午前0時過ぎ、サンフランシスコ放送は連合国の回答を放送した。この中では日本政府による国体護持の要請に対して、「天皇および日本政府の国家統治の権限は連合国最高司令官に従うもの (subject to) とする」と回答されていた。外務省はこの文章を「制限の下に置かれる」と訳し、あくまで終戦を進めようとしたのに対して、陸軍では天皇の地位が保証されていないとして戦争続行を唱える声が多半を占めた(これは陸軍では (subject to) を「隷属するものとす」と訳したからである)。そうした不満を持つ将校達の指導者格であり、阿南陸相の義弟でもあった竹下正彦中佐は、阿南に終戦阻止を求め、さらにそれが無理であれば切腹せよと迫っている。 午後3時から開催された皇族会議の出席者たちは概ね降伏に賛成したが、同時刻の閣議閣議において最後までポツダム宣言に反対していたのは、阿南と松阪広政司法大臣・安倍源基内務大臣の3名であったとされている。および翌13日午前9時からの最高戦争指導会議では議論が紛糾した。しかし、午後3時の閣議においてついに回答受諾が決定された。陸相官邸に戻った阿南陸相は6名の将校(軍事課長荒尾興功大佐、同課員稲葉正夫中佐、同課員井田正孝中佐、軍務課員竹下正彦中佐、同課員椎崎二郎中佐、同課員畑中健二少佐)に面会を求められ、クーデター計画への賛同を迫られた。「兵力使用計画」と題されたこの案では、東部軍及び近衛第一師団を用いて宮城を隔離、鈴木首相・木戸幸一内大臣・東郷外相・米内海相らの政府要人を捕らえて戒厳令を発布し、国体護持を連合国側が承認するまで戦争を継続すると記されていた。阿南陸相は「梅津参謀総長と会った上で決心を伝える」と返答し、一同を解散させた。 8月14日 left|thumb|250px|近衛師団司令部 br / 現在の建物は元の位置から移動され[[東京国立近代美術館工芸館として利用されている。]] 午前7時に陸軍省で阿南陸相と梅津参謀総長の会談が行われた。この席で梅津はクーデター計画に反対し、阿南もこれに賛同した。一方で鈴木首相は陸軍の妨害を排するため、天皇出席の上での御前会議開催を思い付き、全閣僚および軍民の要人数名を加えた会議を招集した。会議において鈴木首相から再度聖断の要請を受けた昭和天皇は、連合国の回答受諾を是認し、必要であれば自身が国民へ語りかけると述べて会議は散会された。同じ頃竹下中佐及び畑中少佐は、陸相及び参謀総長に否定されたクーデター計画案に替わる代案「兵力使用第二案」を練っていた。 閣議が始まった午後1時頃、社団法人日本放送協会会長大橋八郎は内閣情報局に呼び出され、「終戦詔書が天皇陛下の直接放送となる可能性があるので至急準備を整えるように」と指示を受けている。 午後3時過ぎ、畑中少佐は東部軍管区司令部の田中静壱大将に面会を求めた。彼は東部軍のクーデター参加を求める予定であったが、入室した途端に田中大将に一喝され、萎縮して一言も喋らぬまま帰途についている。昭和天皇による玉音放送の録音は午後11時30分から宮内省政務室において行われ、録音盤(玉音盤)は徳川義寛侍従に渡されて皇后宮職事務室内の軽金庫に保管された。 8月15日 right|thumb|250px|玉音盤 br / [[NHK放送博物館で保存されている。]] 午前0時過ぎ、玉音放送の録音を終了して宮城を退出しようとしていた下村宏情報局総裁及び放送協会職員など数名が、坂下門付近において近衛歩兵第二連隊第三大隊長佐藤好弘大尉により拘束された。彼らは兵士に銃を突き付けられ、付近の守衛室に監禁された。 井田中佐と椎崎中佐は、近衛第一師団司令部において義弟である第二総軍参謀白石通教中佐と会談中であった森師団長に面会を強要し、クーデターへの参加を求めた。井田の記録によると、森師団長は否定的な態度を堅持していたが、「明治神宮を参拝した上で再度決断する」と約束したとされる。井田中佐はこの言葉を聞き一時部屋を退出したと述べている。 入れ替わりに師団長室に入った畑中少佐、そして偶然司令部を訪れていた航空士官学校の上原重太郎大尉及び陸軍通信学校の窪田兼三少佐は、さらに強い口調でクーデター参加を要求したと推測される。森師団長がこれを拒否すると畑中少佐は森師団長に発砲し、さらに上原大尉が軍刀を抜き放つと斬殺した。同席していた白石中佐も上原大尉と窪田少佐によって斬殺されたらしい(唯一の生存者である窪田が生前詳細を語らなかったので明確なことは不明)。 この殺害後、師団参謀の古賀少佐は畑中少佐が起案したと考えられる近作命甲第五八四号を各隷下部隊に口頭下達、近歩二に展開を命じた。ただし古賀少佐は畑中少佐に賛成していたわけではなく、ここで畑中少佐に反対したら自分も師団長同様に殺され、師団の統制が取れなくなってしまうことを危惧しての対応だったとも推測される。また、玉音放送の実行を防ぐ為に日比谷の放送会館へも近衛歩兵第一連隊第一中隊が派遣された。宮内省では電話線が切断され、皇宮警察の護衛官たちは武装解除された。玉音盤が宮内省内部に存在することを知った古賀少佐は第二大隊長北村信一大尉や佐藤好弘大尉らに捜索を命じている。なお、宮内省内にいた石渡荘太郎宮相および木戸内大臣は金庫室などに隠れて難を逃れた。 井田中佐は水谷参謀長に随行して東部軍管区司令部へと赴き、東部軍管区(第十二方面軍)の決起参加を求めたが、田中軍司令官及び高嶋参謀長は既に鎮圧を決定していた。高嶋参謀長は午前4時過ぎに芳賀豊次郎近衛第二連隊長との電話連絡に成功、森師団長の殺害を知り、畑中少佐らの言動に疑問を感じていた連隊長に対し、師団命令が偽造であることを伝えた。芳賀連隊長はその場にいた椎崎・畑中・古賀らに対し即刻宮城から退去するように命じた。宮内省内では御文庫へ反乱発生を伝えた後に帰還していた徳川侍従が兵士と口論になり、第一大隊の若林彦一郎軍曹に殴打されている。宮城を離れた畑中少佐は第一中隊の占領する放送会館へと向かい、決起の声明の放送を要求したが、職員の機転によってこれは防がれた。 日が昇ってすぐの午前5時頃、東部軍の田中軍司令官が自ら近衛第一師団司令部へと向かった。偽造命令に従い部隊を展開させようとしていた近衛歩兵第一連隊の渡辺多粮連隊長を止め、連隊長のそばに居た石原参謀は東部憲兵隊により身柄を保護された(逮捕されたのではなく、石原は当日夕方には師団司令部に復帰している)。 午前6時過ぎにクーデターの発生を伝えられた昭和天皇は、「自らが兵の前に出向いて諭そう」と述べている。その頃、陸相官邸では阿南陸相が自刃した。竹下中佐は陸相印を用いて大臣命令を偽造しようと井田中佐に示唆したが、井田は既にクーデターの失敗を悟っていた。 田中軍司令官は乾門付近で芳賀連隊長に出会い、兵士の撤収を命じるとそのまま御文庫、さらに宮内省へ向かい反乱の鎮圧を伝えた。これを境にクーデターは急速に沈静化へと向かったが、実際はその前に畑中少佐らは断念しており、田中大将が鎮圧したという俗説は誤りである。放送会館では東部軍からの電話連絡を受けた畑中少佐が放送を断念し、守衛隊司令部では拘束されていた下村情報院総裁らが解放された。午前8時前には近歩二の兵士が宮城から整然と撤収し、宮内省内の地下室で息を潜めていた石渡宮相や木戸内大臣も隠れ場から出て御文庫へと向かった。 二枚の録音盤は皇后宮職事務室から運び出され、無事放送会館及び第一生命会館に設けられていた予備スタジオへと運搬された。運搬に際しても、いかにも正式な勅使らしい偽物を仕立てつつ、本物は粗末な袋に入れて木炭自動車で運搬するという念の入れようであった。最後まで抗戦を諦めきれなかった椎崎中佐と畑中少佐は宮城周辺でビラを巻き決起を呼び掛けた(佐藤大尉と藤原憲兵大尉が撒布したとの証言もある)が、午前11時過ぎに二重橋と坂下門の間の芝生上で自決した。また、玉音放送の途中で、古賀参謀が近衛第一師団司令部二階の貴賓室に安置された森師団長の骨箱の前で拳銃と軍刀で自決した。 午前11時30分過ぎ、放送会館のスタジオ前で突如1人の憲兵将校が軍刀を抜き、放送阻止のためにスタジオに乱入しようとしたが、すぐに取り押さえられ憲兵に連行された。そして正午過ぎ、ラジオから下村総裁による予告と君が代が流れた後に玉音放送が行われ、戦争は終結した。 他にも、「皇軍の辞書に降伏の二字なし」として徹底抗戦を唱え、佐々木武雄陸軍大尉をリーダーとして勤労動員中の横浜高等工業学校の生徒達によって編成された「国民神風隊」が、同日の午前4時30分に首相官邸を襲撃したのを皮切りに、鈴木首相や平沼騏一郎元首相、木戸幸一内大臣、東久邇宮稔彦王らの私邸にも火を放った。 ※上記、戦後生存者(井田・稲葉等)の証言により再構成された当時の様子は、自分達より階級の低い畑中少佐が森師団長殺害以降のクーデターを主導したと暗に主張している。畑中少佐は自決しているので彼の証言は無い。 戦後 事件鎮圧の功労者である田中東部軍管区司令官は、8月24日の夜に拳銃で心臓を打ち抜き自決した。田中司令官は戦時中に宮中への空襲を許したことなどに責任を感じており、24日に発生した陸軍通信学校教官窪田兼三少佐や予科士官学校生徒による「川口放送所占拠事件」の解決を機に、この行動をとった。 近衛第一師団参謀の石原貞吉少佐は、8月15日に発生した「水戸教導航空通信師団事件」の一部である上野公園占拠事件に際し、第十二方面軍参謀神野敏夫中佐からこれの説得役を依頼された。これは、水戸から上京した部隊の指揮官岡島哲少佐が、石原少佐の陸軍士官学校本科教練班長時代の教え子だった縁による。8月19日、東京美術学校に赴いた石原少佐は、説得に納得しない林慶紀少尉によって拳銃で射殺された。石原少佐の遺体は、同夜近衛第一師団司令部配属憲兵の境芳郎憲兵曹長により収容された。戦後、石原少佐は勲四等に叙せられ、靖国神社にも合祀されている。 一方、森師団長殺害のキーパーソンであり、また兵力使用計画に関与した井田中佐は、15日に陸軍省で自決する決心をしていたが、これを予期した見張りの将校に止められ断念した。戦後は電通に入社し、総務部長及び関連会社電通映画社の常務を勤めた。戦後の31年になり、離婚して姓を岩田に復姓している。同じく兵力使用計画に関与した稲葉正夫は防衛庁戦史編纂官を経て防衛研究所で研究員を勤めた。 事件に関係した将校たちは明らかに当時の軍法及び刑法に違反する行為を行なったにもかかわらず、敗戦時の混乱によってその罪は法廷で問われることがなかった。 脚注 関連文献・作品 当事者による記録 西内雅、岩田正孝(井田正孝) 『雄誥 大東亜戦争の精神と宮城事件』 日本工業新聞社、1982年、ISBN 4819105183。 北畠暢男 『終戦秘話 ある近衛大隊長の手記』 真生印刷、1982年。 評論など 防衛庁防衛研究所戦史室 『戦史叢書 大本営陸軍部 <10> 昭和二十年八月まで』 朝雲新聞社、1995年。 半藤一利 『決定版 日本のいちばん長い日』 文藝春秋、1995年、ISBN 4167483157。 森下智 『近衛師団参謀終戦秘史』 2006年-2008年(第一版-第五版) 森下智 『川口放送所占拠事件秘史』 2008年 鬼塚英昭 『日本のいちばん醜い日 8・15宮城事件は偽装クーデターだった』 成甲書房、2007年、ISBN 978-4-88086-216-3。 映画 『八月十五日の動乱』(1962年8月22日、小林恒夫監督、東映) 『日本のいちばん長い日』(1967年8月3日、岡本喜八監督、東宝) 小説 加賀乙彦 『帰らざる夏』 講談社〈講談社現代文庫〉、ISBN 4061962353。 後半のストーリーはこの事件をモチーフとしている。 関連項目 玉音放送 終戦の日 鈴木貫太郎内閣 松江騒擾事件 外部リンク 宮城事件研究室 稲葉正夫によるクーデター計画 サイト第一次世界大戦内 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月4日 (火) 13 56。
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BF団 The Big Fire organization BF団 The Big Fire organization スーパーアイドル ボス 策士 十傑集 団員 【組織の概要・沿革】 【議長スレの歴史】 【組織の拠点、戦力】 【キャラについての考察】【代表考察:諸葛孔明 ―丞相―】 【キャラ考察:混世魔王・樊瑞 ―仙術咆哮す漢―】 【キャラ考察:衝撃のアルベルト ―最強のダークヒーロー―】 【キャラ考察:白昼の残月 ―水銀党筆頭―】 【キャラ考察:マスク・ザ・レッド ―赤影―】 【キャラ考察:幻惑のセルバンテス ―天下の石油王―】 【キャラ考察:素晴らしきヒィッツカラルド ―素晴らしい人―】 【キャラ考察:その他十傑集 ―我らの、ビックファイアのために!―】 【キャラ考察:ドクターウェスト ―世紀の正規の盛期のSEIKIの大 天 才!!!―】 【キャラ考察:エルザ ―無敵のロボ娘―】 スーパーアイドル 水銀燈 ボス ビック・ファイア 策士 諸葛孔明 十傑集 混世魔王・樊瑞 衝撃のアルベルト 白昼の残月 マスク・ザ・レッド 幻惑のセルバンテス 激動たるカワラザキ 暮れなずむ幽鬼 命の鐘の十常寺 素晴らしきヒィッツカラルド 直系の怒鬼 団員 ドクターウェスト(博士格なので十傑集と立場は同等) エルザ 血風連 呼炎灼[コ・エンシャク] 関羽 豪鬼 【組織の概要・沿革】 BF団の組織の始まりはもちろん『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』からである。 1992年から1998年まで、実に6年に渡り全7話が公開された。 Episode.1「黒いアタッシュケース」 (1992.7.23) Episode.2「バシュタールの惨劇」 (1993.2.21) Episode.3「発令! 電磁ネットワイヤー作戦 上海に墜つ…」 (1993.8.21) Episode.4「豪傑たちの黄昏~勝利の鐘、未だ響かず」 (1994.1.21) Episode.5「真実のバシュタール 過ぎ去りし、少年のあの日々」 (1994.10.22) Episode.6「罪と罰~全てはビッグ・ファイアのために」 (1995.6.25) Last Episode.「大団円~散りゆくは美しき幻の夜」 (1998.1.25) 横山光輝の漫画『ジャイアントロボ』をベースに、横山氏の作品に登場した様々なキャラクターが超人レベルになって登場するぶっとんだ作品である。 20世紀で一番金がかかってるんじゃないかってくらいのアニメ作品で、CG一切なしの迫力のアニメーションは必見。 また、音楽はポーランド国立ワルシャワ・フィルハーモニック・オーケストラを起用し壮大な音楽を作り上げる。 監督・脚本は「機動武闘伝Gガンダム」でおなじみ、熱血展開なら任せとけ!の今川泰宏監督である。 三国志、水滸伝を由来とするキャラクターが多く、またBF団の首領ビッグ・ファイアは全裸様バビル2世がモデルである。 2007年に何か重大発表があるらしい。(公式サイトより) BF団自体は同作品中で暗躍する秘密結社であり、ビック・ファイアを首領とし世界征服を企む組織である。 原作では国際警察機構との壮絶な死闘が行われている。 議長スレにおいては、ラクシズやオーブに協力する横でパプテマス・シロッコやグランショッカーとの繋がりを持ち、騎士団とは和戦合い重なる関係にあるものの、基本的に十傑集がバラバラに動きながら自由に戦う放任主義全開の組織。 同組織内でガチで戦うなど日常茶飯事である(原作だとご法度)。 悪役上等、ダークヒーローが集まる誠に漢らしい組織である。 【議長スレの歴史】 元々テロリストAA(現ラクシズ)の支援組織であったものの独立、独自の道を歩むようになる。 が、基本的に個人単位で動くことが主体の組織のために組織として目立ったケースは少ない。 むしろ個人が輝いているので組織はその器を入れるための枠といったところである。 とはいえ、第一次オーブ侵攻戦~成都包囲網に見られるように、十傑集らメンバーは個々で行動しながら組織との連携を図っている。 (第一次オーブ侵攻戦当時、策士諸葛亮孔明はオーブ軍軍師を務め、オーブ政府・軍疎開先の成都はBF団本拠地であった。また、オーブ政府・軍を成都から本土に帰還させたのは衝撃のアルベルトの機転である) 騎士団(無常時代)とは四国争奪戦において十傑集全軍出撃の総力戦を繰り広げ、制圧。「四国水銀燈帝国」を建国した。 (ちなみに、第1次日本戦争後日本政府の支配を離れた国土は、動物帝国領となった北海道とこの四国である) しかし騎士団のトップがレーダー王に替わってからは、第2次ガンエデン計画などで協力的な姿勢を見せている(裏で操っているとも言う)。 その他、白昼の残月が最後の大隊を一人で壊滅寸前まで追い詰めたり、ヒィッツカラルドがデビルガンダムを真っ二つにしたりと結構好き放題やっている。 他の団員は現在はドクターウェストなどが所属している。大量のドリルロボが成都に配備されているのはそのせいである。 今後の行動は暗黒のヴェールに包まれている。 【組織の拠点、戦力】 組織の拠点は中国・成都にある。その他地球や宇宙にいろいろと基地があるようである。 中国においては成都から長江を下って常陽付近まで、北は漢中より北、モンゴルとの国境線くらいまでの支配地があるようだ。 また、木星帝国と並ぶBANDAIグループ(裏設定置き場倉庫 其の二?の「軍産複合体」の項参照)の大株主であるなど、経済的に地球圏に根を張っている。 戦力としては基本的に十傑集が個人的に動いている。 しかし彼らは生身でも宇宙空間楽勝だったりするので単体で木星帝国に喧嘩売ったり生身でMS倒したりと容赦ない。 それゆえか、孔明自身が十傑集に指示することはほとんどない。 【キャラについての考察】 【代表考察:諸葛孔明 ―丞相―】 原作はもちろん三国志(というか実在の人物)。中国後漢末期から三国時代の蜀の政治家・軍略家。名は亮。字は孔明(こうめい)。 司隷校尉諸葛豊の子孫。泰山郡丞諸葛珪の子。諡は忠武侯(ちゅうぶこう)。 蜀の建国者である劉備の創業を助け、その子の劉禅を丞相としてよく補佐した。伏竜、臥竜とも呼ばれる。 三国志演義では劉備の三顧の礼によって劉備軍の軍師となり「天下三分の計」を説いた。 また、呉の孫権に対して曹操の軍団と戦うよう交渉、その後益州を取得し天下三分を切り開いた。 しかし劉備死後、幾度となく魏に対して北伐を繰り返すが第五次北伐の五丈原の陣中で病死。 蜀軍が引き上げた後の陣地跡を見た司馬懿は陣地の素晴らしさを見て、「天下奇才也」(天下の奇才なり)と驚嘆した。 と、ここまで史実および三国志の内容。 議長スレにおいては、BF団の頭脳と言える人物。一応、ビック・ファイアが首領であるものの、事実上指揮をしているのは諸葛亮である。 十傑集の上に立つ立場だが、彼らでさえその真意を掴みかねる言動が多い。 が、基本的に十傑集以下BF団を信頼しているようで何かうるさく言うことはしないようである。 BF団における活躍は主に交渉ごとが多い。第一次オーブ侵攻戦中の木帝総帥パプテマス・シロッコとのギリギリの交渉は今でも語り草である(孔明・シロッコ会談議事録、第43話「エクスカイザー暁に散る」参照)。 現在は第一線より引き気味で、裏方であるラジオや本の製作、イラストや文章製作を担当しているとか。 とはいえ、呼べば出てくるのがBF団。最近は第2次ガンエデン計画で暗躍し、騎士団を裏で操ってたとも言われる。 「ははは…全て私の思うが侭…」 【キャラ考察:混世魔王・樊瑞 ―仙術咆哮す漢―】 十傑集の現在のリーダーを務める男。がしかし議長スレにおいてはほとんど出てこない。 たまに残月のフォローで出てくることもあるが、基本は傍観のようだ。しかし能力は十傑集。強力な『仙力』の使い手である。 銅銭で剣を作ったり、ビック・ファイアの僕アキレスの牢にも普通に耐えられる。 唯一の手傷は国際警察機構の中条からの攻撃のみという人。また、上半身を微動だにさせず高速移動する妙な走り方が出来る。 「何の利がある?BF団に、いや我らのビックファイアにだ」 【キャラ考察:衝撃のアルベルト ―最強のダークヒーロー―】 十傑集という集団を一言で表すならばこの人である。議長スレ最高のダークヒーローと言えるべき人間。年齢は38歳。 己の信念と力を信頼し、多くの敵勢に対してたった一人で立ち向かう様はまさに武人。 その名の通り強力な衝撃波の使い手。衝撃波は連射、大砲等様々な撃ち方があり、用いようによっては空も飛べる。 衝撃波以外にエネルギーフィールドを吸い取る力も持ち合わせているが、これは彼の命と引き換えの諸刃の剣とも言える最後の切り札であった テレパシー能力も持っているらしく、娘であるサニーとは絶縁しているもののテレパシーでつながっている。 右目はレーダー状の義眼となっているが、これは国際警察機構の神行太保・戴宗に潰されたため。 議長スレにおいてもダークヒーローっぷりはとどまることを知らず、数々の戦いでその実力を発揮、鬼神の如き力を見せた。 オーブを成都から本土へ帰還させる作戦においては敢えて汚名を被ると決意し、真っ向連邦とオーブ軍相手に渡り合った。 さらに地球静止作戦でも阻止を企てる地上軍を食い止める作戦を一人で受け持ち衛宮士郎を撃破した。 出身地のよしみか、なにくれとコスモスの面倒を見ているようで、最後の大隊の大尉に彼女の暴走を止めるように要請した。 「十傑集を…なぁめるなァァァァァァァァァァ!!」 【キャラ考察:白昼の残月 ―水銀党筆頭―】 十傑集の中でも最年少の19歳。その冠と覆面をかぶった風貌は改めてみると奇妙なことこのうえない。 能力はあらゆるものを針に変えて攻撃するというシロモノだが、本編でも議長スレでもその力を使ったことはない。 議長スレでは彼を一言で言えば水銀党。銀ちゃんが大好きな青年で、その好意の寄せ方は半端ではない。 はじめのうちはファンのようになっていたが徐々に男気を見せ始め、フロートテンプルでの戦いではまさに一人の戦士であった。 現在でもその言動は厳しいものであるが、その裏には隠された優しさがあるのだろう。水銀燈を思う様は見ていてある意味ほほえましい。 十傑集の中では一番料理がうまいようである。 また、彼はSEED持ちだと言われている。覚醒するとすさまじい力を発揮するのはお約束。 その証左に最後の大隊にたった一人で挑み種割れ。数も計れぬ大軍を一人で吹き飛ばし少佐まで後一歩まで迫った。 現在は水銀燈の心配をするお付のようになっているとか。 量産型薔薇乙女や対薔薇乙女決戦兵器KOS-MOSを作ったのは彼である。 「我ら十傑集が集まれば、敵勢の一つや二つ!!」 【キャラ考察:マスク・ザ・レッド ―赤影―】 一般的に赤影と呼ばれている十傑集の一人。 忍術を得意とし、数々の敵を翻弄する。原作ではビックゴールドなる石巨人を操りジャイアントロボを圧倒した。 議長スレにおいては「微妙な数字」の代名詞で、ある意味十傑集の中で一番有名。 「見よ!この俺の画像下二桁ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」のセリフはあまりにも有名。 しかしながら戦闘力は優秀で第二次オーブ侵攻時には連邦軍に加担。オーブ軍を追い詰める。 さらに成都に攻め入る敵を倒す時には実力を発揮。侵入者を撃退した。 また、人の悩みの本質を突くのが得意らしく数々のお悩み相談を撃破。彼に教えられた人間も数多くいる。 ともあれ器用なエンターテイナーであることは間違いない。英雄王とも仲がいいらしく、お酒を一緒に飲んでいたりする。 あと、十傑集で忍者なのに目立ちまくるとはこれ如何に。 「見よ!この俺の画像下二桁ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 【キャラ考察:幻惑のセルバンテス ―天下の石油王―】 巧みな話術と強烈なカリスマによっていつの間にか相手を取り込んでしまう、精神に直接作用する心理攻撃“眩惑”の能力を得意とする十傑集の一人。 巨大ロボットの操作も可能であるようで、ジャイアントロボの兄弟機に当たる海戦用GR『GR-2』を駆る。 ただし彼がその専属操縦者であった、というわけではないらしい。 原作では衝撃のアルベルトの盟友でありドミノ作戦において死亡。 現在でこそ議長スレではレアキャラだが、スレ創世記にはよく出ていた。恐らく諸葛亮が本格的に出てくる前あたりである。 ひょっこりと現れては意味深なセリフをいい、敵を駆逐する。最近では勇者新党と木星帝国との外交問題や、セイラン派の陰謀などに揺れるオーブに「オイルダラー」と名乗って現れ、カガリ・ユラ・アスハに決断を促している。 第2次ガンエデン計画ではGR2でちとせを地獄送りにし、「真なるガンエデン」を発見するなど相変わらず格好良いおじさまぶりを披露した。 「聞き分けの無い子は…嫌いだなっ!!」 【キャラ考察:素晴らしきヒィッツカラルド ―素晴らしい人―】 十傑集の中でも異色を誇っているのが彼。指パッチンで衝撃波を繰り出しなんでも真っ二つにする能力を持つ。 原作の登場シーンでは当時すさまじい反響を呼んだ。 ちなみに指パッチンで真っ二つというネタは監督である今川泰宏氏の秘蔵のネタだったらしい。 原作では銀鈴のワープによって体の大半が岩に埋もれてしまい、最後はレッドに殺された。 議長スレにおいても指パッチンの威力は炸裂し、当時猛威を振るっていたデビルガンダムを真っ二つにした。 オーブ帰還作戦においてもその威力はとどまるところを知らず、何気に十傑集の中ではかなり強い部類である。 「手伝ってやろうか?ただし…真っ二つだぞ?」 【キャラ考察:その他十傑集 ―我らの、ビックファイアのために!―】 そのほか十傑集は議長スレにおいてはあまり出てこない。 ほとんど出てきたのは四国争奪戦や大昔の翠星石強奪戦くらいである。 激動たるカワラザキは主に通信役としてスレに登場するほか、怒鬼や幽鬼はセリフもほとんどないため(怒鬼は原作でも一言もしゃべっていない)出てこないのだろう。しかしながらいつもどこかの世界の裏側で暗躍している。 「我らの、ビックファイアのために!」 【キャラ考察:ドクターウェスト ―世紀の正規の盛期のSEIKIの大 天 才!!!―】 原作は「鬼神咆哮デモンベイン」。大十字九郎の前に立ちはだかりドリルロボで圧倒したマッドサイエンティスト。 開発がしやすそうなのを理由にBF団に入団。以降はロボを開発しまくりながら九郎をからかい尽くした。 また、自分が開発したエルザという「娘」がおり、彼女はかなり高い自律神経を持つ。 当のエルザは九郎に好意を寄せていたようでイリヤに対して幾度となく勝負を仕掛けていた。 現在は巨大ロボ製作を一手に引き受けて忙しいらしい。 そしてかっこよく帰ってきました。 「ドクタァァァァ!ウェスト!!どうだ恐れ入ったか!これが我輩の本当の実力であーーーーーーるっ!!」 【キャラ考察:エルザ ―無敵のロボ娘―】 ドクターウェストが生み出した少女で、大十字九郎に好意を寄せるロボ少女。 「~~ロボ?」という語尾がなんともかわいらしい子であるが、戦闘力は半端なく強い。 同じく九郎に好意を寄せるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンに対して容赦ない攻撃を加えた。 現在はドクターウェストを手伝う傍ら、時折り九郎が属するシンゆかの助っ人として参戦する。 「で、次はどうするロボ?」
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中心部を縦横に走る運河が美しく「北のヴェネチア」とも呼ばれる都市、それがオラーシャの大都市ペテルブルクだ。 現在かなり人類が優勢とはいえ、ネウロイとの戦線が比較的近いため、それなりの人が疎開しているはずなのだが、それでもまだたくさんの人がいる。 夕方に差し掛かろうかという時間帯でもあり、かなりの人通りだ。 ネウロイなんてなんのその、とばかりに生きる人々は力強い。 そして人が多いということはまた、色々と遊ぶような場所も多いということである。 俺「いやぁこりゃ、広いなぁ」 クルピンスキー「ふふっ、迷わないようにね?」 俺「へいへい。しっかりついてくよ」 哨戒任務などもロッテが基本単位で行われるため、同時に休暇となった二人は、俺のリクエストでオラーシャの酒場へ酒飲みに出かけていた。 外出許可を出すときに、ロスマンはちょっぴり苦笑い、ラルは大笑いだった。 クルピンスキー「でも君も面白いよね」 俺「なにがだ?」 クルピンスキー「だってさぁ、お酒飲みに行こうって言うのに刀を持っていくんだから」 確かに、俺の腰には雷切が差してある。 扶桑でも帯刀は殆ど見られないというのに、ここはオラーシャである。突然現れたフソーサムライは人目を集める。 しかも、見た目だけはどう見ても欧州系の美女であるクルピンスキーと並んで歩いているのだから、余計に目立っていた。 クルピンスキー「『一緒に写真撮ってくれませんか?』とか言われるの期待してるの? あ、なるほどそれで女の子を釣るのかぁ、よく考えてるね!」 ぽんと手をうって、納得とばかりに顔を輝かせる彼女に対し、やれやれと俺は肩を竦めて見せた。 俺「なに言ってんだよ、伯爵じゃあるまいし。刀は武士の魂だから、ってだけだ」 堂々と、人目を集めていることを全く気にしていない。 俺「それにまぁ、護身用になるんだぜ?」 クルピンスキー「それだったら拳銃でもいいと思うけど?」 俺「遠距離で狙撃された時は人間どうしようもない。だけどな、近距離だったら居合のほうが拳銃使うより圧倒的に速いんだ」 クルピンスキー「へぇ、そういうものなのかい?」 俺「そういうもんだ。ま、武士道を常に忘れないようにって意味もあるけどな」 クルピンスキー「そのわりには結構ちゃらんぽらんじゃない?」 俺「おっと、いつもかちかちなのが武士道じゃないぜ?」 ちょっと視線を逸らしながら、言う俺に、クルピンスキーはつい笑みを零した。 さらにしばらくのんびりと歩くと、クルピンスキーが足を止めた。 クルピンスキー「よし、到着だよ」 俺「ここか?」 大きすぎず小さすぎず、一見したところではいたって普通な酒場のようである。 クルピンスキー「この酒場はね『スターリン』って名前なんだよ」 俺「スターリン?」 クルピンスキー「なんでも『鋼鉄の人』って意味があるらしいんだ」 俺「おいおい物々しいな」 クルピンスキー「でも、名前通り凄くてね。かれこれ開店以来一日も店を開けなかった日はないんだってさ。だから私たちもお世話になったお店なんだよ」 俺「なんだそりゃ……」 呆れた表情を見せる俺。 だがそれももっともで、ペテルブルクはかなりの期間ネウロイに包囲され、陥落は時間の問題という状況に追い詰められていたのだ。そんな状況でも店を開くというのは、狂気の沙汰と言われてもおかしくない。 クルピンスキー「酒場の人たちも面白い人たちでね、まあ実際に見てもらってほうが早いかな」 言うや否やさっさと、扉を開けてクルピンスキーは酒場の中へ入っていく。 筆髭男「いらっしゃい」 クルピンスキー「や、また来ちゃったよ」 筆髭男「おおっ! 同志クルピンスキーではないか、久しいな!」 クルピンスキー「ヨシフさんも元気そうでよかったよ。髭の艶も相変わらずだ」 軽く手を挙げてあいさつをすると、大仰に手を広げてヨシフと呼ばれた男がよってきた。 と、そこで俺の存在に気付く。 ヨシフ「むっ、これはなんと! 同志クルピンスキーが男連れとは!!」 眼鏡男「なんですと!? いや、それはつまりロスマン嬢を自分が貰ってもいいということですかな!」 なんだかいちいち仕草が大げさなヨシフが驚きおののくと、眼鏡をかけた男がちょっとばかり嬉しそうに走ってきた。 クルピンスキー「彼は戦友だけど、恋人ってわけじゃないよ? あとベリヤ、エディータに手を出したら殺すからね?」 ヨシフ「同志ベリヤ! 仕事に戻りたまえ!!」 ベリヤ「おっと失礼いたしました」 一息つくと、ヨシフは俺に向き直り手を差し出した。 ヨシフ「初めまして、私がここスターリンの主、ヨシフ・ヴィッサリオノヴィチ・ジュガシヴィリだ。気軽にファーストネームで呼んでくれ」 俺「ああ、よろしく。俺の名前は俺だ」 にっと笑みを浮かべると、ヨシフと手を握った。 ヨシフ「そうか、同志俺か。いやいや、まさかオラーシャでフソーサムライを見れるとは思わなんだ」 俺「お得だろ?」 ヨシフ「それもそうだな。だが、それにしても……」 立派な髭を指先でいじりながら、しみじみといった様子でヨシフは尋ねる。 ヨシフ「女好きで有名な同志クルピンスキーをどう攻略したのかね?」 俺「別に何もしてない。ただ酒飲みに来ただけだ。それに、伯爵の女好きは全く治ってねぇからなぁ」 ヨシフ「はっはっは、それもそうだ! 同志の女好きは筋金入りだからな!」 クルピンスキー「二人とも、そういうのは本人の目の前で言うものじゃないと思うんだけど?」 大笑いしている男二人の横で、クルピンスキーはやれやれと首を振っていた。 ヨシフ「っと、いつまでも客を立たせておくわけにはいかぬな。今日もカウンター席いいのか?」 クルピンスキー「うん、そうするよ」 ヨシフ「そうか、ならいつものとこが空いているぞ」 くいっとヨシフが指差した先には、店の一番奥のカウンター席があった。 クルピンスキーは、慣れた足取りでそこへ向かう。 途中、振り向き俺に声をかける。 クルピンスキー「ほら、さっさと席につこうよ」 俺「へいへい」 ヨシフ「ゆっくりしていきな」 二人が席に着くと、カウンターの向かいに、一人の男がやってきた。こちらも中々に立派な髭を持っている。 男「久しぶりだな伯爵」 バーテンダーの正装に身を包んだ男が、にこりと紳士的な笑みを浮かべた。 クルピンスキー「モロトフさんも変わらないね」 モロトフ「変わる要素がないな。ネウロイの奴らも最近は空からパンを配りに来なくなったし、毎日が平和さ」 クルピンスキー「あははっ、相変わらずこの店はなにがあってもいつも通りだね。……っとそうだ」 口元に手を当てて、くすくすと笑って、思い出したとばかりに俺をモロトフに紹介する。 クルピンスキー「こっちは、俺。私の今の僚機だよ」 俺「紹介に預かった、俺中尉だ。よろしく」 モロトフ「ああ、よろしく俺くん。モロトフだ」 手を差し出すと、モロトフは握り返してくれた。 モロトフ「ところで、君は伯爵のボーイフレンドなのかね?」 俺「ははっ、ヨシフのおっさんにも聞かれたが違うぜ。さっき伯爵が言っていたように僚機の戦友なだけさ」 モロトフ「そうか、残念だ。伯爵がまっとうな道に戻ったのかと思ったんだがなぁ」 クルピンスキー「こらこら」 指先でこんこんとカウンターを叩く。 俺とモロトフの視線が自分に向かったのを確認すると、大きくため息をついた。 クルピンスキー「私を変な女みたいに見てるようだけど、かわいい女の子を愛でたいと思うのがそんなに変なことなのかい?」 モロトフ「だ、そうだが?」 俺「愛で方が問題なんじゃないすかね?」 モロトフ「だ、そうだが?」 今度はそのままクルピンスキーに振る。 クルピンスキー「ひどいなぁ、私は愛のおのむくままやってるだけなのに」 俺「それが問題になってるんじゃないのか?」 クルピンスキー「ふっ、凡人には理解できないんだよ。困っちゃうね」 髪をかきあげながら、言ってのけるクルピンスキー。 俺とモロトフは顔を見合わせると、思いっきり笑った。 笑いが収まると、モロトフは注文を聞く前に一つ質問をする。 モロトフ「一つ聞くが、俺くんは酒には強いのか?」 俺「酒の強さにゃ自信あるぜ? 誰にも負けないくらいのが、な」 モロトフ「おやおや、オラーシャに来てまでそう言うとは、期待していいのかい?」 クルピンスキー「彼のお酒の強さは私も保証するよ」 モロトフ「ほぅ……それはそれは」 ぎらり、とモロトフの目が光った。 モロトフ「俺くん、オラーシャで酒飲むのは初めてかい?」 俺「ああ、こうやって酒場に来るのは初めてだ」 モロトフ「そうか……なら、最初のはこれで決まりだな!」 背後の棚から瓶を一本取り出すと、カウンターにどんと置く。 モロトフ「洗礼がわりのスミノフウォッカだ。ストレートで一発頼むぜ?」 俺「ストレートで?」 モロトフ「他ではやってるみたいだが、ウォッカに混ぜ物するなんてのはオラーシャじゃ邪道中の邪道なんだ! 普通のカクテルも欲しけりゃ俺が作ってやるから、とりあえずこれでいけ」 言いながら、既にグラス二つにウォッカを注いでしまう。 クルピンスキー「あれ? これって私も?」 モロトフ「そりゃそうだ。二人で来たんだろうに揃って飲まないでどうする」 クルピンスキー「こりゃやられたね」 額に手を当ててみせるクルピンスキーだが、表情は笑っている。 俺とクルピンスキー、お互いにグラスを持つと、向かい合う。 俺「さて、どうしようか?」 クルピンスキー「こういう時の音頭は男がとるものじゃなかったっけ?」 俺「あー、それじゃあ、そうだな」 少し恥ずかしそうに後頭部をかく。 俺「今日という休暇を無事迎えられたことに」 俺&クルピンスキー「乾杯」 それから二人は大量に酒を飲んだ。 ウォッカだけでも瓶数本を空にしたし、モロトフにどんどんカクテルも注文した。 その種類は膨大で、スコーピオン、オールド・ファッションド、スコッチ・キルト、ジン・トニック、エクソシスト、マティーニと続き、さらには、モロトフの自作カクテルである、モロトフ・カクテルまでを飲み干した。 とにかく酒に継ぐ酒であった。 俺「これが扶桑刀の力だぁ! 居合!!」 酔っぱらいA「さすがはフソーサムライ! Хорошо(ハラショー)!」 酔っぱらいB「Хорошо!!」 途中では、瓶を三本ならべて、その口を居合できれいさっぱり斬るという荒業を見せて、酒場の客をわかせたりもした。 酔っぱらいA「おい、フソーサムライ、中々いい飲みっぷりじゃねえか! どうだ、ワシと飲み比べしねぇか?」 俺「いいぜ! 扶桑男児の意地を見せてやる!」 酔っぱらいB「おいA! オラーシャの誇りに泥を塗るなよ!」 酔っぱらいA「わかってらぁ!」 ハイペースで酒を流し込む俺を見て、オラーシャの男に飲み比べを申し込まれ、珍しい扶桑人だからというだけでなく、その日の酒場の中心になっていた。 固有魔法を駆使して適度な酔い状態を維持している俺はいつまでたっても元気で、オラーシャの自称酒豪たちを何人も酒の海に沈める暴れっぷりで、スターリンやモロトフも舌を巻いた。 だが、彼と共にいるクルピンスキーはあくまでかなり酒に強い女性であり、かなりのペース飲み続ければ当然ながら限界に近づいてしまう。 クルピンスキー「あー、私としたことがちょっと飲み過ぎたかなぁ?」 俺「おいおい、どこがちょっとだよ……」 クルピンスキー「おっと、すまないね」 そろそろ明日もあるし帰ろうか……となったのだが、足元が酒にやられたのかクルピンスキーはふらついてしまい、俺がとっさに支える。 酔っ払いども「ヒューヒュー!」 とたんに店内の酔っ払い集団から冷やかしの声が飛ぶ。 俺はちょっぴり恥ずかしく思うのだが、 クルピンスキー「うーん、久々にこれはダメかなぁ?」 気にすることなくクルピンスキーは体重を預けて、肩に寄りかかってきた。 女性特有の体の柔らかさに、ちょっぴりどきっとする。 俺「お、おい!」 モロトフ「いいじゃぁあねぇか。どうせ帰る場所は一緒なんだ、美人さんを連れてってやれよ」 スターリン「そうだぞ同志! 男の役得ってやつだろう」 にやにやと笑う髭の男二人。 相変わらず冷やかしの声を上げ続ける酔っ払い。 クルピンスキー「ふふっ……よろしく、ね?」 俺「ったく、しゃあねえな」 ごまかすように頭をかき、しっかりとクルピンスキーの体を支える。 俺「それじゃ、ヨシフのおっさんも、モロトフのおっさんも、今日はありがとな」 モロトフ「なぁに、俺も今日は楽しい思いをさせてもらったよ」 ヨシフ「またいつでも飲みに来たまえ。私の店は、雪が降ろうがネウロイが来ようが年中無休であるからな!」 俺「ああ、できるだけ近いうちに来るとするよ」 クルピンスキー「またね」 軽く手を挙げて、二人はスターリンを後にする。 酔っ払いα「今度は俺が飲み勝つからな!」 酔っ払いβ「伯爵とあんなにくっついてうらやま……けしからん!」 酔っ払いγ「ネウロイの相手は大変だろうけど、頼むぜ?」 背中に様々な言葉を聞きながら、振り返ることもなく外へ出る。 乾いた音をして扉が閉まった。 春が近づいてきているとはいえ、まだ冬。夜のオラーシャは冷え込みが厳しい。 そしてだからこそ、触れ合うお互いの暖かさが余計に感じられる気がした。 俺(なに、考えてるんだか) ふっと吐いた息が真っ白に浮かび上がった。 クルピンスキー「ほら、見てごらん」 俺「ん? ……おお」 ゆっくりと、雪に足をとられないように歩いていたら、クルピンスキーの指がすっと空へ伸びる。 ふと見上げれば、濃紺のキャンパスに白や青、赤の無数の点がばらまかれていた。 満点の星空である。 俺「星って、こんなに多かったんだな……」 きれいだ、とかすごい、といった言葉の前に、まずそこに感動した。 クルピンスキー「ふふっ、でしょう? いつもね、夜の帰り道はこんな星空を見て歩くのが私は好きなんだ」 俺「結構、ロマンチストなのか伯爵?」 クルピンスキー「さあ? どうだろうね。だけど――」 星空だけしか映っていなかった視界に、すっと腕が一本伸びてきた。クルピンスキーの腕だ。 クルピンスキー「こんなに圧倒的な空を――」 天に向かって開かれた手が、なにかを包み込むようにぎゅっと閉じられた。 クルピンスキー「私たちは飛んで、守ってる」 ふと、顔を横に向けると、こちらを見ていたクルピンスキーと目が合う。 お互いの鼻がぶつかりそうな距離で、薄い茶の瞳が悪戯に俺を見ていた。 クルピンスキー「そう思うと……なんだか、よくないかい?」 俺「確かに……悪くない」 クルピンスキー「ふふっ、君はもっと正直になってもいいと思うけどな」 小さく笑ったクルピンスキーの吐息が俺の鼻腔をくすぐる。 もっと酒臭いのかと思っていたのだが、それ以上に甘かった。 俺「扶桑男児は必要ないことはなるたけ喋らないんだよ」 クルピンスキー「あはっ、そういうことにしておいてあげるよ」 逃げるように空へ視線を逃す俺を見て、クルピンスキーは本当に愉快そうに笑う。 静かに、二人分の雪を踏みしめる音だけが響く。 だけど、クルピンスキーは頭を俺の肩に預けていた。 彼女の癖のある毛が、俺の頬をさわりと撫でる。 中々先ほどの甘い匂いが消えなくて、もしかしたらそれはクルピンスキーの香りだったのかもしれない、とバカなことも俺は考えた。 店を出た直後とはくらべものにならないくらい二人はより添っていた。 帰り道に全然寒いとは思わなかったな、と俺が気付いたのは、クルピンスキーを部屋まで送った後、自分の部屋に戻った時だった。 ページ先頭へ