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魔剣士 黒鬼反魂篇 羽柴秀吉に仕える名うての甲賀忍者。千本の使い手であり、また、他人を糸で自在に操る傀儡の術を使う。秀吉の命で、朱物と戦う奥月桔梗のサポートにあたった。
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(1810~1850)江戸後期の侠客。十九歳で博徒となり、大前田英五郎?の弟分となる。その後上野赤城山を中心に勢力を広げ、日光の円蔵ら多くの子分を従えたが、賭博・殺傷・関所破りなどの罪で捕らえられ、磔刑に処された。 忍者からす 15歳の時に赤城山麓の熊野社で願掛けをした際に出会った神鴉・晃円坊(日光の円蔵)に魅入られ、以来操られて無法の限りを尽くす。後に妄想に憑かれた晃円坊の指示により赤城山に立て籠もり代官所を襲うが、江戸神鴉に毒を盛られ、半身不随になったところを捕らわれて処刑された。
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風水や陰陽道において“土”を象徴し、四神の中心に顕現するとされる存在。森羅万象を神格化したものとも。 月華の剣士シリーズ 地獄門を常世側から封じる存在。代々の四神のうち青龍が死して後、これに変わるという。幕末の時点では慨世がこれに当たっていたが、常世の想念に狂わされて最強の「常世の使者」と化し、現世の剣士たちの前に立ちふさがった。
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虚無戦史MIROKU 六獣衆の一人。自分の肉体を水と化して移動・攻撃する忍法「幻水時雨」、降る雨と一体化して空中を泳ぎながら無数の針を降らす「幻針時雨」を使う。半蔵屋敷で夢幻美勒らと対決、追いつめられて逃れようとするも、自雷矢の羅王雷に捕らわれて倒された。
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「異形純情浪漫譚 ハイカラみっくす!」 人と魔≒棒と傘 「やめるっつーなら、今のうちなんだが」 青年はそう言うと面倒そうに一度頭を掻き、棒を構えて見せた。 まぐれとはいえ、エリカ様を一撃で叩き伏せたところを見るにただの棒ではないようだが、 それは「邪の目」とて同じこと。いかに優秀な武器を有していても、所詮使い手が人間で あってはたかが知れている。 もちろんそんな威嚇に屈するはずも無く、露をたたえた芝生の上を静かに一歩、また一歩 と踏み寄るエリカ様。互いの間合いに入るか入らないかのところで一度足を止め、ぽつり と何か一言交わす。それをきっかけにいよいよ戦いが始まるのかと思いきや、エリカ様は 突然踵を返し、私の元へと戻ってらした。 「ふ、服着てくれって!」 言いながらそそくさと着物を抱え、慌てて袖を通し始めるエリカ様。どうやら先程の一撃 で自分が裸であることを忘れていたらしい。 私はそれと分かるように微妙な表情を作って、裸では戦えないのかと詰問してみたのだが 「むりむり」の一点張りで一向に譲る気配がない。 まあどちらにせよ青年を倒せるなら良しと着替えを手伝うも、どうも身体が強ばっている せいで上手くいかない。結局ところどころ裾をはみ出したまま一応それらしく形を成すと、 エリカ様はようやく邪の目を構え、ふたたび青年の方へと戻って行かれた。 その乱れた着こなしと私の切った髪の毛は妙に似合っているように思える。 「――お待たせしましたっ」 紅潮したエリカ様が間合いを踏み抜く。それと同時に青年が棒を抜いた。 ぶん、と風を切る音。高い金属音と白い火花が闇に散る。 打ち合された武器と武器。拮抗する力の軋みを境に、二人の顔が近寄った。 「速いわね、言うだけあるじゃない」 「そっちこそ、やっぱそのへんの奴らとは訳がちげえ……なっ!」 言葉と同時に蹴りを返す青年。しかしエリカ様もそれを見越していたのか、後ろへと跳ね 退く。武器を握り直し、構える二人。 単純な腕力だけならば恐らくは青年の方が上であろう。妖魔といえどエリカ様は馬鹿力を 有するような、そういった類の妖魔ではない。 それでも今一度の打合にて互角なところを見ると、武器においてはやはりこちらが有利か。 雨を凌ぐが如く「力を散らす」邪の目、単純な打撃だけならほぼ全てを無効にできるはず。 青年もそれに気づいてか、怪訝な視線を邪の目に向けた。 「おかしいな、本気で打ったが手応えがねえ」 「この傘は女の子用にできてるのよ」 言いながら笑顔で邪の目の先を軽く振る。と、青年はその動作を見逃さず膠着を破った。 人とは思えぬ速度で距離を詰め、気付いたときには二度目の火花が散る。 続けざま、雄叫びと共に雨のような攻撃を加えてくる青年とは対象的に、華麗にそれらを いなすエリカ様。 こと世事に疎いとはいえ、戦いに関しての身のこなしはさすが蛇の目家当主というところ。 暗いシノダ森を明滅させながら何度も何度も金属音を響かせ、やがて幾十度目にして一際 強い火花が青年の顔を照らした。 攻防の合間をぬって打ち入れていた裂傷により滲む血と汗。しかし未だ不敵な笑みは消え ていない。そのような猪まがいの攻撃を続けていて本気で勝てると思っているのだろうか。 「大分お疲れのようだけど、そろそろ諦めて私を抱いたら?」 青年は応えず唾を吐き、ただ大きく肩を上下させていたが、不意に動きを止めると覚悟を 決めたのか武器を上段に構えた。エリカ様はそれを見てから私に視線をよこし「言っても 聞かないみたい」と言いたげに肩をすくめる。 黙ってエリカ様を抱きさえすれば良いものを、なまじ力があるものだから抵抗するとは 愚か、いや哀れとしか言い様がない。 さすればその死後にでも、エリカ様の身体の中で快楽とともに果てるが良い―― 「でやああああ!」 猛々しい叫びとともに繰り出される渾身のひと振り。当然エリカ様は合わせるように邪の 目を斜めに構え、受ける。 ――と、聞きなれた金属音の中に信じられない音を拾った。 びきん、という鈍い軋み。その音が何なのか私が答えを出すよりも早く、エリカ様本人が 気づいたのだろう、攻撃を受けきらずにそのまま横へと流し、焦燥した顔を上げる。 「そんな……邪の目にヒビを入れるなんて」 「生憎こっちの武器は男の子用なんでね」 青年がにやと口元を曲げる。構え直されたその棒は不思議な青白い光を帯びていた。 こっからが本番だぜ――青年の言葉通り、再び始まった戦いは見た目先ほどと同じような ものではあるのだが、明らかにエリカ様が押されている。 嵐のような猛攻を受け、しかし受けきれずに下がる。守り一辺倒で攻撃を入れる隙もない のか、時折散る火花の中に浮かぶエリカ様の表情からも、既に余裕は消え失せていた。 「どうした、色ボケ姉ちゃん」 迫合の中、余裕を見せ始めた青年が足払いを放つ。 ほんの小技ではあったが、力で押されていたためかエリカ様は見事にそれ受けて転倒して しまった。間をおかず突き下ろされる棒をなんとか避けるも、青白い光がエリカ様の腰を 僅かに掠め、地面を穿つ。 これはどうしたことなのか、青年の持つ棒が光を帯びてから全く形勢は逆転している。 かつて幾匹もの妖魔が人の理を超えた武器によって討たれた例は少なくないが、私の豊富 な学識の中にもあのような棒の資料はなく、ただ目の前で繰り広げられる信じがたい戦局 に胸の鼓動だけが早まっていく。 接近戦は不利。エリカ様も思い至ったのだろうか、黒い翼を広げて上空へと飛び立った。 「あっ!」 しかし、地面ごと貫かれていた袴が下に残ってしまったことはエリカ様にとって予想外で あったらしく、白い足を月光にさらしながら前裾を抑えている。 なんとも情けない主の姿に溜息混じりの苦笑いを作ると、ここで初めて青年と目が合った。 そんな彼もまた同じように苦笑いを浮かべていた。 今この場では敵とはいえ、同じ感情を共有してしまうと中々憎めないものである。 「お前、あいつの使い魔だろ? こりゃあどうしたらいいんだ」 その問いかけに対し、言葉を話すことの出来ない私はなんとか身振り手振りで「そのへん に放っておいてください」といったことを伝えると、青年も頷きながら意図を汲みとって くれたらしく、汚いものでもつまむようにして袴を棒から外し、ぽいと投げ捨てた。 「ちょっと、投げることないじゃない!」 程なくして降りてきたエリカ様に対し、青年は棒を下段に構えると、そのまま地面へ突き 刺す。 「あんたじゃ俺には勝てねえ。悪いがおとなしく去ってくれ」 「あら、まだ分から――」 続きを言いかけたところで、一陣の強い風がエリカ様の衣を吹き上げる。 ひらひらと逃げようとする着物を必死に抑えながらも、淡い桃色の下着だけはエリカ様を 守る唯一の味方であるように見えた。 私と青年は再び顔を見合わせ、苦笑いを通り越した和み笑いをたたえあうより他はない。 「手加減はするが、殺しちまったらすまん」 振り返りざま、青年の口元がそう動いたように見えた。 上へ
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ダークイレギュラーズ - デーモン グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 10000 / シールド ‐ / クリティカル 1 永【V】:相手のヴァンガードの【LB】が有効なら、あなたの《ダークイレギュラーズ》が効果のコストで支払うCB-1。(1以下にはならない) 自【V】:あなたのメインフェイズ開始時、SC1し、1枚引き、あなたの手札から1枚選び、山札の下に置く。 起【V/R】:[CB5,SB8]あなたのソウルの《ダークイレギュラーズ》1枚につき、1枚引く。 フレーバー:この世に現出したその瞬間、終焉は始まり、世界は終わりを告げる。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「異形純情浪漫譚 ハイカラみっくす!」 従者とはかくあるべし 恋に堕ちる、という言葉は重複した使われ方である。 なぜなら恋とは堕落そのものだからだ。 いつもの癖で少々早くに目が覚めた私は、そんな一節(何で読んだかは忘れたが)を思い 出しながら、未だベッドで幸せそうに眠るエリカ様をぼんやりと見ていた。 シーツを顔に擦りながらよだれを垂らし、ずり落ちかけたパジャマから覗いた白い臀部を 無造作にかきむしる。少々鼻を詰まらせているのだろうか、ぷすーという寝息とも鼾とも つかない音に、窓際にとまっているカラスも怯えているようだ。 こうしてみるとエリカ様のだらしなさもなかなか、これが格式高き蛇の目家当主なのかと 思うと、そのあまりの落差に失笑さえ禁じ得ない。 ともかくエリカ様が恋に堕ちたのは明瞭かつ確実なのであるからして、せっかく早く目が 覚めたのならその恋が成就するよう、ここは従者として一手先を抑えておくべきだろう。 すでに高く昇っていた太陽がこぼす柔らかな光を、レースのカーテンが揺らす。 エリカ様も私も太陽光に弱い種ではないが、月の力を借りないと翼が萎えてしまって空を 飛ぶことができない。加えてエリカ様は通常の動作が非常に緩慢であるので、私ひとりで 行動した方が都合がよいこともある。 私はまだ昨晩出会った青年の香りを記憶していた。あの薄い酸味を帯びた汗の香りは、私 にすらも「男性」を意識させるほど刺激的なものだったからだ。 この香りを忘れぬうちに青年を探し出しておけば、夜にはまたあの情熱的な性行為を見る ことができる。 そう考えたとたん、私の胸が大きく跳ねた。 続けざま昨晩の光景が白昼夢のように蘇る。あの雄々しく猛々しく、青く煌めく男根。 私はもっとあれを見たいと、もう一度間近で見たいと、そう思っていたのだ。 エリカ様の望んだこととはいえ、高なる胸の鼓動の奥深く、僅かに残る根拠のない罪悪感 が身体を火照らせる。想像するだけで高揚してしまうのは好奇心が故か、それとも単に雌 としての本能なのか、今の私には正しい答えを出す自信がない。 不安にも似た高ぶりを落ち着かせるために何度か深呼吸をして、私はエリカ様が目覚めた ときに心配なさらぬよう、自慢の達筆でメモを残した。 《あのせいねんをさがてきます、しんぱいないでください たばさより》 どうしよう、もしかすると私はいやらしい子なのかもしれない。 † † † 所々に残る戦の跡を見ながら、シノダ森を2時間ほどかけて歩いて抜けると、丁度小高い 丘から見下ろすように「イズミ」と呼ばれる人間たちの生活区が広がっている。 私はそこで一度腰をおろし、おやつに持ってきたビスケット(茶箪笥にあったものだ)を ポシェットから取り出して、ひと欠片だけ頬張った。 古文書に残る大震災の後、イズミは町の規模が小さいこともあって、それほど大きな被害 はなかったと聞く。もちろんそれでも決して豊かというわけではないのだが、餓死者まで 出ている大都市と比べれば、かなり恵まれた方ではないだろうか。 青年の香りがそちらに伸びていることは幸いである。蛇の目邸からほとんど外に出ること のない私だが、以前エリカ様の替えパジャマを購入するためにイズミだけは訪れたことが あるのだ。 蛇の目邸の書庫に残る「従者指南書」には「人間ヨリノ買物心得」なる項があり、それに よると例えば人間から物品を購入する際には、これこれこういったものが欲しいと書いた メモと幾らかの小銭を入れた蟇口を首から下げておれば、人は快く品を与えてくれるとの ことであった。 当時の私は半信半疑ながらも「うすももぱじゃま」と書いたメモと、金千円を下げて寝具 屋へ行ってみたのだが、そこの店主がまた人の良いもので、二百円ほど足りなかったのに 「べんきょう」ということで千円に負けてくれたのだ。 私は他の妖魔が愚痴にこぼすほど人間が嫌いではない。 それは住み心地の良いシノダ森と、穏やかなイズミの民のおかげではないかと、今は思う。 目を閉じ、鼻をつんと上げ、さらさらと流れる風に心を委ねる。 花の香り、土の香り、石の香り、人の香り。混ざり合ってもなお風情を持った、春の香り。 そんな中、私はあの青年の匂いを嗅ぎつけた。 再び見下ろすイズミの町の中、木塀に囲まれた広い庭を備える民家が目に止まる。 ――あそこだ。 私はもうひと欠片ビスケットを喰わえ、丘を走り降りた。 † † † 「ナントカ流 カントカ道場」 辿り着いた門先には、そのように書かれた看板が立てられていた。 そも漢字の苦手な私であり、一体何をしている道場なのかは分かる由もないのだが、とも かく青年の香りはここが元に他ならない。 木塀の中からは大勢の勇ましい(といっても幼げな)掛け声が響いており、それに合わせ 地面もどん、どんと揺れている様子である。 取り急ぎ青年の存在だけは確認しておかねばと、ぴょんと塀へと飛び上がり、さて青年は どこかと見回してみると、果たして私はそこに広がる光景に思わず息を呑んだ。 年端もいかぬたくさんの少年どもが息を合わせ、えいやと力強い掛け声と共に、あの男根 (青年のものほど立派ではないが)を振るっているのだ。 一振りひと振り恍惚の表情を浮かべては、ほとばしる汗をきらきらと輝かせ、中には果て てしまったのか、男根を放り出して大の字に寝そべる者までいる始末。 ――ここはまさか、性行為の道場であったか! それを理解すると同時に、私はまるで金縛りのように身体が動かなくなってしまった。 全身を電流が駆け巡るような衝撃、それは確実に感じた「恐怖」だった。 このような道場があるとはなんと恐ろしい、我々妖魔を対象にその性的欲求を満たそうと いうのか。いや、そのように落ち着いて分析している場合ではない。私のように可憐な雌 妖魔がいると知れれば、彼らがどのような行為に及ぶか目に見えている。 いけない、逃げなくては。 幸いまだ誰にも気付かれた様子はない、今ならまだ逃げ出せる。 妖魔とて私も年頃の雌、恥ずかしながら生殖行為に少なからず興味はある。しかし昨晩の アレを見る限り、私のような非力な妖魔ではとてもでないが耐えられないだろう。 一歩後ずさる。 胸に穴があく程度ならともかく、この人数であっては存在自体が消滅しかねない。 考えれば考えるほど身体が硬直する。だのに私の脳裏には次から次へと犯される自分の姿 が思い浮かんでやまなかった。 一歩後ずさる。 あと少しだ。 と、恐怖と安堵の境を目前に、焦りからなのか、思わずつるりと足を滑らせてしまった。 「ひやあ!」 なんとか滑落を免れ、ふたたび塀の上で身体が強張らせる。 はっと気づいて道場に目を戻せば、ぎらと輝く瞳が一人、またひとりと私に突き刺さって いく。気付いていない者の肩を叩いてはまた増え、小声で何かをささやいてはまた増える。 ――しまった! 「猫だ……」 「猫がいる!」 「本当だ、かわいい!」 間をおかず、少年たちが土煙をあげながらこちらへと向かって走り寄ってくるのが見えた。 抗うことの叶わない性欲の大津波が押し寄せる。逃げる気力を絶たれた私に向かい、塀の 下から伸ばされる無数の手、手。 やがて汗ばんだ指先が身体に触れると同時に、私は意識が遠のいていくのを感じた。 「捕まえた!」 ――ああエリカ様、勝手に行動してごめんなさい。タバサはここでお別れになりそうです。 上へ
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ネロストゥエとリツ 4-261様 まずは紙粘土を用意しましょう。 柔らかくなるまでこね、大体の人の形を作ります。 丸い頭部には、ギョロリとした紫色の目玉を入れてやります。 関節部分には、折れるストローの蛇腹部分をはめ込んで繋げましょう。 できれば、猫背風に作ったら、はい完成です。 『……』 「ご主人様の人形を作るのはきっと安上がりだね」 先ほど説明した人形のような異形の者、その膝にちょこんと座る少女がそう呟いた。 「今度作ってみようかな」 肩まですっぱり切った黒い髪の少女はそう言ってココアをすする。 彼女の言葉に異形の者、ネロストゥエは何も言わない。 ネロストゥエは、ただの悪魔である。と、同時に彼女の主でもある。 『リツ』 ネロストゥエは彼女の名前を呼ぶ。そして少し戸惑うように彼女に問う。 『お前は、しもべだという自覚はあるのか』 「もちろんですとも、ご主人様」 リツはにやにや笑いながら主の胸に頭をこすりつける。 「我が父が貴方の召喚に失敗して、命だけは御助けと差し出された娘が、どうしてそのような自覚を失くしましょう。 私は父の命と引き換えに貴方に与えられた、ただの供物でしかございません。」 うそつきめ、とネロストゥエは心の中で呟く。 供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに 「はぁー、甘い…」 先ほどの役者のような言葉のあとに、リツはそんなことを言ってココアをまた飲む。 「飲む?」 上目づかいでそう言われ、ネロストゥエはこくんと頷いた。 彼女からカップを受け取ると、体の適当な部分から触手を伸ばしてココアに漬けた。 まるでストローのようにそれで吸いこんで飲む。正直、彼は飲み食いを必要としないのだが。 「御主人様、ココアは気に入りそうですかー?」 『…別に』 「ありゃ残念。そういえば甘いとか苦いとか分かるの?」 『味覚や嗅覚などの感覚部分は人間と同じようなものに変化させている。これは甘いな』 「流石、悪魔様だね」 『我を称えよ』 「きゃー、ネロストゥエさまーすてきー」 舐めているのかこの下僕は。 今すぐ膝から降ろして四肢を引きちぎって内臓だして飾ってやろうか。 そんなネロストゥエの思考を読んでいるかのようにリツはニヤニヤと笑うだけだ。 「なんだ、不満そう。従順でサービス精神旺盛な下僕少女がお望みですか?」 『従順になれるものなら、なってもらいたいものだ』 「なりますとも、御主人様どうぞご命令を。あぁ、でも下僕は御主人様の膝になんて乗ってはいけないね」 膝から降りようと身をよじるリツを、慌ててネロストゥエが抱きしめて止める。 『……貴様』 「何」 『貴様が、ココアを飲みたいと言ったから待っていたというのに…』 「あぁ、そうだね。お預けくらってたねぇ」 そう言ってリツは人差し指で、股の間で起立しているネロストゥエの性器をつつく。 『ぐ…』 先ほども言ったように、感度は人間と同じレベルだ。突かれれば、それなりの刺激がこの悪魔を襲う。 事の始まりは十数分前。 ベッドでリツを押し倒し、乳房を十分にこねくり回し、さぁそろそろというところで。 「ココアが飲みたい」 我儘な下僕にあとでと言っても、嫌だと突っ返されるばかり。 普段する、彼の眼の下へのキスもそっぽを向いてしてくれない。 仕方なしにココアを飲むことを許してやると、彼女は嬉々として裸のまま台所でココアの準備を始める。 我慢我慢と、性器を萎えさせぬようにいると彼女にベッドに座るように頼まれた。 言われるままにベッドの端のほうに腰かけると、彼女は彼の膝に座り、ココアを飲み始めた。 そう、起立している性器を微妙にふとともで挟む形で。 そして現在。 すでに先走りを流しているネロストゥエの性器を撫でた。 「ねぇ、命令しなよ。ご主人様、私にさ」 思いっきり性欲処理の道具として扱いなよと、彼女はクスクス笑ってそんなことを言う。 あぁ、言えるわけがないのだ。なんと小憎たらしい娘か。 以前無理矢理犯して、文字通り性欲処理のためだけにリツを扱ったことは、ネロストゥエにとってトラウマにも等しい。 小生意気な性格を少々屈伏させるためにしたことだが、彼女は行為中、まったく感じてないといわんばかりの無表情であった。 怒りとか悲しみという感情ではく、嫌悪の眼に射抜かれての行為は、まるで人形を犯している虚しさしかない。 しかもその後なかなか機嫌を直してくれなかった。 あんまりにも冷たい態度を取られるので必死に機嫌が直るよう手を尽くしたものだ。 どうして悪魔で主である自分が、人間で下僕のこの娘のご機嫌を伺うのだという疑問は浮かびもしなかった。 『まだ、あのときのことを怒ってるのか』 「怒っちゃいないよ。ご主人様にはずいぶんよくしてもらってる」 まったくだ。 本来魔界に住むネロストゥエだが、リツのためにわざわざ人間界のマンションを借りてそこに住んでいる。 リツのためだけに、人間界(家、時々仕事場)と魔界(仕事場)を行き来しているのいうのに。 「ただ、たまに確かめたくなるの。私は御主人様に愛されてるかなーって」 可愛いこと言ってくれるじゃないかと、ネロストゥエは目を細めた。 「我儘でごめんね」 『構わん、慣れた』 「ありがとう」 先ほどまでの意地悪い笑みではない、穏やかな笑みを浮かべるリツ。 「それじゃ、ご奉仕しちゃおうかな」 そう言うと、彼女は股間と太腿で、ネロストゥエの性器を挟んだ。 乱暴に腰を動かし、おおざっぱにネロストゥエの性器の根元を扱きあげる。 「なんか、私からおちんちんが生えてるみたい」 そう呟くと、リツはそれを右手で扱きはじめた。 傍から見ればふたなりの少女が自慰をしている姿にも見えよう。 『ぐっ…おおおおぉ…』 後ろで呻く悪魔、片手に持ったココアのカップがおちそうであった。 「ココア、こぼしたら駄目だよ?」 さらに扱くスピードが上がる。ネロストゥエの体が大きく一度震えると白い精液があふれだした。 『うまくなったものだ…』 「でしょう?あ、ココア受け取るよ」 彼女は一気にぬるくなったココアを飲み干す。 「カップ、台所に置いてくるね。」 ネロストゥエの膝から降りて、彼女は台所に消えた。 この間に、萎えた愚息と精液をネロストゥエはティッシュで拭いてやる。 拭いているうちにまた愚息は元気を取り戻し、天を突く勢いで復活した。 「復活早いねぇ」 『我を崇めよ』 「おちんちんばんざーい」 我だと言ってるだろうが。 「舐めてもらうのと、もう入れるのどっちがいい?」 『入れさせろ』 「かしこまりました~」 んふふと、リツは楽しそうに笑うと彼の膝にまた座る。 今度は向かい合う形で、そして目の前の悪魔の眼の下にキスをした。 膝立ちになって、ゆっくりとネロストゥエの性器を下の口にのみこんでいく。 『ほう、すでに濡れていたのだな』 「ん…うん、もうね。すっごく欲しかったんだよ」 じゃあ早くヤらせてくれと、悪魔は思う。 「ね、御主人様、あれやって、あれ」 『ん?なんだ?』 「おちんちん、動かすの」 『こうか?』 わざとネロストゥエはリツの尻肉を掴み、さらに奥へと突きこませた。 まだ半ばほどしか入ってなかった性器がリツの子宮口を強引に広げ奥まで突く。 嬌声をあげて背をのけぞらせるリツに、気を良くしたネロストゥエはリツの願いを聞いてやることにした。 もともと体を人間の感覚に合わせるなど、体を自由自在に変化させることができるネロストゥエだ。 性器を変化させるのはたやすいこと。 「あっ!ああああっ!!!」 先ほどまで生意気な口をきいていたリツがネロストゥエの白い体に抱きつく。 体内でまるで蛇が蠢くように、しかもその蛇の頭が何本にも別れていく。 うぞうぞうぞと何匹もの蛇が子宮で蠢き、中を所せましと這いずりまわる。 「あ、あんまり広げるとっ…ああああぁんっ!!」 まったく腰を動かしていないが、リツの胎内ではネロストゥエの性器が蠢き続けている。 背筋をゾクゾクと走りぬける感覚に、リツは大きく口を開けて酸素を求めた。息ができないのだ。 『次はこうか?』 今度は太く、長いモノに代わり、中で大きく振動させてやる。 人間界のバイブというものを参考にやってみたが、中々の効果のようだ。 「あッ…!」 がくがくとリツの体が震えて愛液を放出。 彼は性器を変化させるのをやめ、正常サイズに元に戻す。 リツは荒い息を整え、ぎゅうううっとネロストゥエを抱きしめた。 「ふぅ…ほんのりひんやりで、すごく落ち着く」 しかし、ずっと抱きついているわけにもいかないねと、リツは腰を動かし始めた。 「さ、さっき、イッたばかりだからっ…んんっ」 言葉で表現するもの躊躇われる淫らな水音が静かに響く。 円を描くように腰を回して、時にはゆっくりと抜いてまた奥へと入れる。 互いに見つめあって、ただ結合部の音と喘ぎ声だけが二人を包む。 「き、気持ちいい?」 『あぁ…』 「よかったぁ…」 いつもは本当に小生意気で我儘な娘だが、こういう時非常に愛おしくなるなとネロストゥエは思う。 これがネロストゥエの心を捉えて離さない原因の一つかもしれない。 『リツ、そろそろ出る…』 「どうぞ、たっぷりとっ…!」 一段と奥へとネロストゥエの性器が突き刺さり、彼は大きく吠えて吐精した。 「ん―――――!!」 必死に声を堪えてリツはネロストゥエの体にしがみつく。 どくどくと注ぎ込まれる精子が全て出た後、リツは腰をあげてネロストゥエの愚息を引き抜く。 性器と性器の間を、愛液と精液が混じり合った糸が引いた。 「たくさんでたね」 よくできましたと彼女はネロストゥエの胸や眼の近くに唇を落とす。 「まだ、できそう?」 『愚問だな』 「素敵、本当に素敵だね」 そこでネロストゥエはリツをベッドに押し倒す。 『我を愛せよ』 その言葉に、初めて真面目にリツが答える 「愛しております。ネロストゥエ様」 我もだ。と、悪魔は心のうちで呟いて、行為を再開した。 リツの膝を少し閉じさせ、その上で足を上のほうに倒すようにする。体育座りのまま、仰向けになる格好だ。 そのまま足をネロストゥエの肩にかけて、腰が少しベッドから浮き上がる。 『外れぬようにしなくてはな』 ネロストゥエの肩から触手が現れ、リツの足に絡みついた。 「くすぐったりしないでね」 『足よりも、ここだろう』 白い手がリツのクリトリスに触れた。人差し指の腹で転がすように愛撫してやる。 リツは大きく喘ぎ、駄々をこねる子供のように首を大きく横に振る。 手でそこを愛撫したまま、その少し下の孔にネロストゥエは性器を押しあてた。 十分に濡れたそこは、ひくひくとうずいているようだった。 ぐぷり、と中に入っていくこの瞬間がリツもネロストゥエも大好きだった。 触手はリツを支える、もしくは捕まえるためだけに使い。 彼女を犯すのは股間の性器だけであった。 喘ぐリツの表情を満足そうに紫の独眼が見つめる。 処女はネロストゥエが奪った。それからの行為もずっとネロストゥエが仕込んだ。 この表情を作り上げたのが自分であり、それが自分だけが見ているということは彼の支配欲を十分に満たした。 リツはもはや、ネロストゥエにとって芸術品にも等しかった。 そしてまた、今夜もリツに己の存在を、熱を仕込む。 * 本当に、まったく。 行為が終わり、ぐったりと横になっているリツ。その隣に彼も寝転がる。 頬づえをついてネロストゥエは大きな目を細め、彼女を眺めた。 供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに、ここまで夢中にさせられたのはお前ぐらいだ。 ひんやりとした白い手が彼女の髪を撫でた。その感触に彼女は嬉しそうに笑う。 「なぁに、まだしたいの?」 『もう出ん』 「ん、何事もほどほどが一番ですよ」 リツが笑ってまたネロストゥエの胸元に頭を寄せて、互いの足を絡める。 「私、もう眠るね」 『そうしろ』 「おやすみなさい。大好きですよご主人様」 冗談のように彼女はそういうと瞼を閉じた。 『ふん』 愛おしいと思う気持ちと、本当かと疑う気持ちが奇妙に混ざり合う。 その奇妙な気持ちを胸に秘め、ネロストゥエはリツの寝顔を眺め続けるのであった。 終 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … 一つ目 主従 人間♀ 和姦 悪魔
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妖説五三ノ桐 豊後の姫岳に潜む小西家の遺臣団の勘定役。遺臣団におけるユダと言うべき男であり、頭領のドン宗兵衛を裏切って豊臣秀頼を捕らえ、その身と引き替えに徳川に帰順しようとした。
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藤丸地獄変 神楽衆五輪音楼の一人。その名の通り琴を持った平安美人調の外見の女。弓になる琴と、両手の琴爪を武器とする。厳島での決戦で敗れた際には自らの散り際に酔ったような台詞を吐いて倒れる。後に宗像空右衛門の呪法により復活するが、再び己の散り際に陶酔しつつ最期を遂げる。