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「あっ違う星って言っても、本当は私も千聖も地球人だってわかってるよ。でも、今までと違うっていう意味で」 「いや、そこはわかるから。」 熊井ちゃんはせっかく面白い例えを使うのに、変に生真面目だから、わざわざ説明をしないと気がすまないみたいだ。 うまく誘導しないと、こうやっていつまでたっても本題に入らなくなってしまう。 「何か、今までの千聖は思ったことは全部ポンポン言ってたのに、今は一度立ち止まって考えてから喋ってる気がする。話の内容はそんなに変わってないんだけど、あんまり暴走してないっていうか。」 ちょっとつまんなそうに、熊井ちゃんは口を尖らせた。 「私も結構そういうとこあるし、千聖はこっち側の人だと思ってたんだけどな。仲間が減って残念。何で変わっちゃったんだろう。・・・ねえ、聞いてる?」 空いてる部屋や控え室、自販機の近くのベンチなんかを探索しながらフンフンと生返事をしてたら、わき腹にチョップを食らった。 「うわうわっ、聞いてるよ!多分、熊井ちゃんがそう思うなら本当に変わっちゃったんだよ。熊井ちゃんだって、ちゃんと千聖のこと見てるんじゃん。優しいね。」 「嘘、本当に?嬉しいなぁ~」 熊井ちゃんは小さいことでも顔をくしゃくしゃにして、大きい赤ちゃんみたいに喜んでくれる。 ちょっと曇りに差し掛かっていた私の心も、この笑顔で簡単に快晴になった。 「もも、いないね~」 「楽屋も見てみる?でもちょっと遠いし先に他のとこ・・・あれ?ちょっと、熊井ちゃん隠れて」 私たちは近くの部屋に飛び込んで、隙間から頭だけ覗かせた。 すぐ前のトイレから、千聖が出てきたところだった。 もっと近くのトイレ行けばいいのに。 ウ●コ?と思ったけれど、熊井ちゃんはこの手の下ネタにマジギレすることがあるから、とりあえず黙っておくことにした。 「千聖、戻らないのかな?」 千聖はなぜか引き返さずに、みんなのいる部屋とは反対方向に歩いていった。 「わかった、多分うちらと一緒だよ。もものこと探してるんじゃない?」 「そっか!じゃあせっかくだし一緒に行きたいよね。茉麻、ちょっとシーッね。」 熊井ちゃんはいたずらを思いついた時のわくわくした顔になって、抜き足差し足で千聖の後をつけはじめた。 でも身軽で早足な千聖と、のんびり屋の熊井ちゃんでは、全然距離が縮まらない。 だんだん苛々しだした熊井ちゃんは、少しずつ大またになって競歩みたいな足取りで、千聖を追いかける。 「熊井ちゃん、バレちゃうよ。」 私の小声とほぼ同時に、気配に気づいたのか千聖がふと足を止めた。 「だーれだ!!」 振り向かれる前に、と慌てた熊井ちゃんが、千聖に手で目隠しをした・・・・はずだった。 「んぎゃんっ!」 千聖が瀕死の小犬のような声をあげた。 「あっ!やだ、違う!」 何事!?急いで千聖の前に回ると、熊井ちゃんの長い指が思いっきり顎と喉の境に食い込んでいた。 かなりの長身の熊井ちゃんと、ちっちゃい千聖では身長差が30cm近くある。 慌てたのと、うまく位置を掴めなかったせいで、目標よりだいぶ下のほうを捉えてしまったみたいだ。 「ひーん、どうしよう!千聖ごめんね、息できる?大丈夫?」 「ケホッケホッ・・・え、えと、ふわぁっ」 慌てた熊井ちゃんは、半泣きで首から手を離して肩をガクガク揺さぶった。 千聖は目を白黒させている。 「熊井ちゃん、とりあえず落ち着いて!ゆすっちゃ駄目だよ。」 熊井ちゃんはイマイチ自分の体のことをわかっていない。 舞美ちゃんみたいなスポーツ系じゃないとはいえ、十分上背はあるんだから、加減しないと思わぬ事故が起こるんだ。そう、今みたいに。 「やだーやだーもう!どうしよう、痛かったよね?」 「う、ん?びっくりした・・・ケホッ」 「ごめんねー、千聖。ジュース奢るから、ちょっとまぁたちに付き合ってくれる?」 パニックになってる熊井ちゃんを落ち着かせたかったので、とりあえず3人連れ立って自販機まで戻ることにした。 「はい、紅茶でいい?」 ベンチに座っている2人に、紙コップのミルクティーを差し出す。 「う、うん。ありがとう。本当にいいの?私お金払うよ。」 「いいって。びっくりさせちゃったお詫びで。」 千聖の喉元は真っ赤になっている。慌てた熊井ちゃんが全力でさすってあげたのかもしれない。 困惑した顔でカップに口をつける千聖は、横にいる熊井ちゃんを何とか励まそうとしているみたいだ。 「熊井ちゃーん。千聖は大丈夫だよ?びっくりして変な声出しちゃっただけ。」 熊井ちゃんは声もなくがっくりと肩を落としている。 整った顔立ちの熊井ちゃんは、黙っていると少し怖い感じになる。 その顔で落ち込んでいると、まるでこの世の終わりみたいな悲愴な表情になってしまう。 「本当だよ・・・別にそんなに落ち込まなくても。」 「だって私、こんな小っちゃい千聖に」 「「1歳しか違わないよ!」」 突っ込みが綺麗に綺麗にそろった。 「ク゛フフッ」 「あはっ」 いいなあ、この感じ。 千聖と私はこういうしょうもないことのタイミングがよく合う。 さっきは千聖が変わっちゃったなんて思ったけど、このノリが消えてないならまあ別にいいかな。 熊井ちゃんも私たちの方をチラッと見て「ふへっ」と少し笑った。 戻る TOP 次へ
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これは一体どういうことだろう。 階段落下事件から3日後、ダンスレッスンに現れた千聖は何と日傘を差していた。 「ごきげんよう、愛理さん。」 「あ、はい、ごき、げんよう。」 えりかちゃんが視界の隅でマックシェイクを噴射した。 「私、もっとお肌のお手入れに気を使おうと思いまして。良いお化粧品に心当たりがあったら教えてくださいね。」 「あ、はい、よろ、こんで。」 千聖はにっこり笑うと、着替えのためにロッカー室に入っていった。 緊張の糸が解け、私は床に座り込んだ。 「愛理、大丈夫?」 「うん・・・えりかちゃんも口の周り拭いてね。」 正直、今までのやんちゃで明るい千聖のことは、同い年なのにちょっと子供っぽいと思っていた。 一緒にふざけたりすることはあっても、真面目に語り合ったりできるのかな?とそういう場面では千聖を遠ざけていたかもしれない。 でも今日の千聖ときたら、見慣れたショートパンツでもTシャツでもない。 淡いピンクのシフォンブラウスに細かいフリルのついたスカートという、ファッションまで変わっていた。 本当に、変わってしまったんだなぁ。思わずため息を漏らす。 「やっぱショックだよね。もうまるで別人じゃない?千聖。」 「う、うん。」 心底悲しそうに呟くメンバーを尻目に、私は少しわくわくしてきていた。 新しい千聖はどんな子なのだろう。 ファッションの話やお化粧の話にも乗ってきてくれるのだろうか。 もっといろんな話ができるようになるだろうか。 元に戻らなかったからっていつまでも嘆いていたくはない。 私は今の千聖を受け入れることに決めた。 男の子っぽくてもお嬢様になっちゃっても、私は結局千聖が好きだから。 「お待たせいたしました。」 「千聖、こっちでいっしょにストレッチいたしましょう?」 私は丁寧にお辞儀をしてレッスン室に戻ってきた千聖の手を取って、あっけにとられる皆の前を通り過ぎた。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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さららちゃん 携帯画像 都道府県 奈良県 肩書き 橿原市観光PRキャラクター 公式サイト http //www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/sararachan.html 攻略難易度 ★★やや易。橿原市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
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「よし、この部屋空いてる。千聖、入って入って。」 物置部屋みたいになっている一室に、千聖を招き入れて鍵を閉める。 「で、どうしたの?ブラが壊れた?見せてみて。」 「あ・・・は、はい。」 千聖はお嬢様らしい、胸元のサテンが可愛い水色のカットソーをおずおずとめくりあげる。 あ、何かエロい。こういうシチュエーションがそそるとかなんとか同級生が言ってた。 こんな大人しいお嬢様が顔を赤らめて自ら乳(しかも大きい)を見せてくるとかきっと男子にはたまらんだろう。って私は女子だから関係ないんだけど。 「んん?・・・・千聖、寒がりだっけ?」 カットソーの下にキャミを着ていて、それをめくるとさらにシュミーズまで着ている。ブラはまだその先か。 「あ、えと、寒がりではないのですが。」 ボソボソと喋りだした内容を要約すると、こういうことらしい。 最近学校で友達に胸が大きいといわれるようになって、しかもクラスの男の子が、陰で岡井の胸がどうのこうの噂しているのを偶然聞いてしまった。 もともと自分の胸のことは気に入ってないから、最近はなるべく目立たないようにちょっと着込んでいる。 「そっか。気にしてるんだね。でも大きいのは長所だと思うよ?堂々としてればいいのに。キュートのみんなだって、ちっさーいいなとか言ってるじゃん。」 「そう、でしょうか。」 千聖は複雑そうな顔をしながらも、最後の一枚をまくってブラを見せてくれた。 「あらら・・・これはやっちゃったね。」 白いフロントホックのブラをつけているけれど、肝心のホックが飛んで真ん中から綺麗にパックリ割れている。 「これさ、さっきの梨沙子のすごい攻撃で?」 「ええ、多分。あ、でももともと少し弱ってきてたから。梨沙子さんのせいというわけでは」 たしかに頭からゴチンてやられた時、胸すっごいたわんでたかも。災難だったね千聖。 「うーんどうしようか。今日ダンスとかあれば、替えの下着もあったんだけどねー。ガムテ?いやいや、そんなわけには。」 ・・・・ん?でも何か・・・・ホックって、そんなに弱い? 「千聖。ちょっと、背中。」 「え、は、はい。」 ごそごそまさぐってタグを確かめる。 「・・・・これ、カップ数、全然あってないよ。そりゃブラも痛むよー。無理矢理つめこんでるんだもん。」 千聖が身につけていたのは舞m、じゃなくて愛r、じゃなくて、とにかくあきらかに千聖にあっていないサイズのものだった。 「ごめんなさい、えりかさん・・・」 「え、いーよ別に。ていうかウチに謝ることじゃないけど。でも、千聖。いくら自分の胸が嫌でも、ちゃんとした下着をつけたほうがいいよ。あのね・・・」 私は友達やお姉ちゃんから聞いた、胸に関するマメ知識を次々に披露していった。 小さいブラつけても胸が小さくなるわけじゃないとか、 逆にお肉がもれて贅肉に変わっちゃうかもしれないとか、 血流が悪くなって代謝も落ちて体に悪いとか、 私が話すひとつひとつを、千聖は真剣に聞いてくれた。 「・・・だから、今度ママに頼んでちゃんとしたやつ買ってもらいな?もし恥ずかしかったらウチがついていってあげるよ。」 「ありがとう、えりかさん。」 千聖はにっこり笑うと、ギュッと抱きついてきた。半裸で。 「うおっ。」 「私、えりかさんに相談してよかった。こういうお話は、えりかさんに一番聞いて欲しかったから。愛理や舞ちゃんたちは、歳が近すぎて。舞美さんは・・・・えと・・・」 舞美さんは、服装以外男だからね。 「えりかさんがいてくれてよかったわ。」 「千聖ぉ。・・・・・いやいや、そういってくれるのは嬉しいんだけど、結局ブラは直ってないわけで。」 「あ・・・・」 「まかせて。私にいい考えがある。」 この時の私は、まいあがってる時の自分が、舞美よりよっぽど物事の判断がおかしくなるタイプの人間だということにまだ気づいてなかった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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「舞美!あたしたちの7年の友情はこんなもんなの!?」 暗雲立ち込める楽屋の中で、ちぃの怒号が響き渡る。 「千奈美、待って」 「そんなに私って信用ないの?いつもヘラヘラしてるから?」 ふだん明るくてにこにこしてる人が怒り出すと、本当に怖い。 まるで時間が止まってしまったように、誰も動かない。 「ごめん、そうじゃないよ。すごく複雑なことだから、まだベリーズには言ってないだけで」 舞美ちゃんの説明が、余計にちぃをいらだたせたみたいだ。 「嘘!私以外全員知ってるんでしょ!そんな、そんな大事なことなら、何で私だけ」 「いや、私も多分知らないけど。」 「私も。」 「・・・あ、そ、そうなの?」 みやとキャプテンが割って入ったら若干トーンダウンしたみたいだ。 こっそり茉麻の顔を伺ってみると、すごく強張っている。 さっき私がカマをかけた時はとぼけていたけど、間違いない。茉麻はあの千聖のことを知ってしまっている。一緒にいた熊井ちゃんも、多分。 千聖本人が今ここにいないから、何がどこまでどうなってるかはわからない。 だけどおそらく、みんなのリアクションからしてちぃたち3人以外――多分桃ちゃんも、すでにお嬢様キャラのことは知ってしまっているんだと思う。 うまくいかないな。キュートの中だけで内緒にしておきたかったのに。 ベリーズのみんなを信じてないわけじゃない。でも、私にとって千聖じゃないあの千聖を、みんなに認知させてしまうのは嫌だった。 いずれは元の千聖に戻ってもらいたいからああして仲直りをしたわけで、私は彼女を岡井千聖と認めたわけじゃないんだ。 「・・・舞美、私もちょっと悲しいよ。うちらリーダーとキャプテンで、いろいろ相談しあってきたじゃん。どうして今回に限っては何も言ってくれないの?」 「待って、舞美のこと責めないで。これはキュート全員で決めたことだから。」 「えり・・・」 「もう、いいじゃん舞美ちゃん。」 その時、ずっと黙っていた愛理が口を開いた。 「隠しきれないよ。・・・ていうか、隠すことじゃないよ。誰も千聖を拒んだりしないと思う。私たちだって、そうだったじゃない。」 愛理の横で、梨沙子もコクコクとうなずいている。 「・・・あのさ、うちと熊井ちゃんも本当に断片的なことしか知らないんだ。だから、もし良かったら、何があったか教えてほしいな。」 「そうだねー。何でゆりなさんって言ったのか気になる。」 「そか、うん・・・そうだよね、みんなちっさーのこと心配してくれてるんだよね。」 何。 何、この流れ。 「ちょっと待って舞美ちゃん!」 「舞ちゃん、もうだめだよ。」 妙に落着いた愛理の静止が勘に触る。 「ダメって何が?愛理は元の千聖より、あの千聖の方が好きなんだろうけど私は違うの。私の千聖はあの千聖じゃないんだよ。今の不自然な千聖を、わざわざみんなに広めることないじゃん!」 「不自然って何、舞ちゃん。舞ちゃんがどれだけ望んだって、もう前の千聖は戻ってこないのかもしれないんだよ。私は舞ちゃんと違って、どっちの千聖の方が好きなんて思わない。どっちも好きだよ。勝手に決めないで。」 愛理からの思わぬ反撃で、私は少しひるんだ。でもここで言い負かされるわけにはいかない。 「愛理なんかに何がわかるの?私がどれだけ千聖のこと大好きなのか、愛理には絶対わかんないよ。私はずっと、千聖の横にいたの。いっぱいケンカしたけど、ずっとずっとずっと千聖の側にいたのは私なんだから。私はまだ元の千聖に話さなきゃいけないことがいっぱいあるの。 あの千聖に話すんじゃ意味ないの。」 「・・・・舞ちゃんは勝手だよ。ああやって無茶をさせてるせいで、千聖はずっと苦しんでいるんだよ。夢の中でまで辛い思いをしてる千聖の気持ちはどうでもいいの?それに、あの事故が起きたのだって」 「・・・もうやめてよ、2人とも・・・・!こんなのやだ・・・・」 エスカレートする私たちの言い争いは、頭を抱えて座り込んだ梨沙子によって中断された。 「あ・・・・あのー・・・・・舞、ちゃん・・・?」 すっかり気をそがれたちぃの間の抜けた声が、すすり泣く梨沙子の声とともにむなしく部屋に響いた。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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「みぃたん、そんなに落ち込まないでよ。そういうみぃたんのお気楽なところとか、天然に救われることだっていっぱいあるんだから、ね?」 なっきぃが必死でフォローしてくれたけれど、何だか褒められてるのかけなされてるのかわからない。 もうちょっと人の変化に気づけるようにならないと・・・ さすがに反省しながらレッスン室に戻ると、もうすっかりお通夜ムードになってしまっていた。 愛理と舞ちゃんはキュートの中では泣かない側の二人だ。 こういう時なっきぃみたいに感情を爆発させない分、複雑な思いを自分の中に溜め込んでしまうんだろう。 「・・・あ、舞美ちゃん。今日はとりあえず解散でいいって。もうえりかちゃんと栞菜は1階に下りたよ。明日はお休みだから、今後の予定についてはマネージャーさんから改めて連絡があるって。」 ちっさーの荷物をまとめながら、愛理が丁寧に報告してくれた。 「そか、じゃあ私ちょっとマネージャーのとこ行ってくるから、4人で先に帰ってて。千聖のこと、お願いしていいかな。」 険しい顔の舞ちゃんが、無言でうなずいた。 まるで自分以外の全てからちっさーを遠ざけるかのように、ちっさーの顔を自分の胸に押し付けている。 舞ちゃん、怖い。 大丈夫だよね?愛理となっきぃもいるし。 その後私はマネージャーに今回の出来事について聞かれ(と言っても本当に何にも知らないんだけど)、リーダーなんだから周りを見てやれと注意を受け、ついでにちっさーのあのキャラはどうにかできないのかとまで言われた。 私は年長者だしリーダーだから、いろいろ指摘を受けるのはしょうがないんだけど、 ちっさーのことまで言われるのはどうしても納得がいかなかった。 「あれはちっさーのせいじゃないんです!」 「わざとああいうキャラにしてるんじゃありません!」 言い返すことなんてめったにない私が声を張ったから、マネージャーは目をパチクリさせてびっくりしていた(私も自分でびっくりした)。 マネージャーも機嫌が良くない日だったのかもしれない。ちっさーの状況はわかってるはずなのに、わざわざこのタイミングで言ってくるなんて。 もちろん口論にはならなかったけれど、なんとも気まずい感じで部屋をあとにした。 人に大きい声出すなんて、あんまり気持ちのいいものじゃない。 「はい、ドンマーイ・・・・へぇそうかーい・・・ハァ」 元気が出るかと思って呟いてみたけれど、逆にむなしくなってしまった。 こんな日はさっさと帰るに限る。 ストレス解消に一人ファッションショーでもやろうかな。 愛犬たちと夜のお散歩に行くのもいいかもしれない。 なるべく楽しいことを考えながら荷物を取りにロッカールームのドアを開けると、暗い部屋の隅っこに人影が。 「うわっ!!」 あわてて電気をつける。 体育座りでうつむいていたのは、舞ちゃんたちと帰ったはずのちっさーだった。 小柄でショートカットの風貌は、一瞬座敷わらしかなんかの妖怪に見えた。 「な・・・なんだ、ちっさーか。どうしたの?みんなは?」 ちっさーは無言で首を振る。 「ちっさー?」 顔を覗き込んでも、ちっさーは何にも言ってくれない。 困ったな。 私はあんまり勘のいいほうじゃないから、こういう場合、無言の相手から何かを察してあげるというのができない。 「とりあえず、出ようか。」 ちっちゃい子を抱っこするみたいによっこいしょとちっさーを持ち上げた瞬間、かばんに入れっぱなしのケータイが鳴った。 「あ、ごめんちょっと待って。」 愛理からメールが届いていた。 【千聖が「どうしても舞美ちゃんを待ちたい、来るまで一人にしてほしい」と言うので、私たち3人は玄関の前まで移動しました。このまま舞美ちゃんと千聖が来るの待ったほうがいいかな?返事まってます。 舞ちゃんが怖いよー!】 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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栞菜と喧嘩をした。 新曲の振りつけレッスン中に、悪ふざけを仕掛けてきたから注意をした。 自分で思ったよりもキツい口調になってしまったから、栞菜はかなりシュンとしてしまった。 謝った方がいいのかと一瞬思ったけれど、私は別におかしなことを言ったわけではないから黙っていた。 すると、口を尖らせて「なっきーはちょっと頭が固いよ・・・」なんて呟いた。 私はこういうのを聞かない振りができない性格だ。 「ちょっと待って。今は真面目にやらなきゃいけない時でしょ?真剣にやろうって言って何が悪いの?」 「だからそれはわかったって。でもさぁ」 「でもじゃないじゃん。」 「まぁまぁ、もう栞菜も反省してるし、いいじゃないか。ね?」 舞美ちゃんが体ごと割って入ってきた。 あーあ。いつもこのパターンだ。私はレッスン中の態度のことで、しばしば栞菜とぶつかる。 栞菜のことは好きだ。だけど、私はけじめをつけるところはちゃんとしておきたかった。 だから毎回のように注意をするのだけれど、必ず舞美ちゃんが喧嘩両成敗のようにまとめてしまう。 「わかった。真面目にやろうとする私が悪いんだね。ごめんね。」 「なっきー誰もそんなこと」 「いい。時間もったいないから続きしよう。」 強引にさえぎると、誰も何にも言えなくなって、変な空気のままレッスンが再開になった。 ・・・どうしてこうなってしまうんだろう。 めぐが脱退してから、私はキュートの中間年齢として、かなり神経を張ってやってきた。 舞美ちゃんやえりかちゃんに年下組の状況をまめに報告して、年下組にはダメなことはダメと注意して、エッグから途中加入で不安そうだった栞菜には同い年としていろんな相談にのって。 でもいつしか私の行動は空回りになっていたみたいで、 「なっきーは頑張りすぎだよ。」 「もっと肩の力抜いていこうよ。」 なんて諭されるようになってしまっていた。 ひそかにため息をもらしながらチラッと横を見ると、千聖が真剣な顔で振りのチェックをしていた。 ・・・前の千聖にはよく怒ったっけな。今はまったく手のかからない子になったけど。 舞ちゃんの気持ちを聞いたせいだろうか。何だか無性に昔の千聖に会いたくなってしまった。 千聖はお調子に乗りやすい子で、ふざけだすと止まらなくなってしまうところがあった。 私はそれじゃダメだと思い、気になればビシッと言うようにしていた。 怒られると千聖はシュンとなってしまうけれど、気まずくなってしまうということはなく、今ははしゃいでいいという時間になれば、グフフッて笑いながら私のところにも遊びに来てくれた。 だから私も、千聖には遠慮なく思ったことを言えたし、千聖もそれを受け止めてくれていた。 一番の仲良しじゃないけれどそれなりにいい関係だった。人によって態度を変えない千聖が好きだった。 今の千聖が嫌いなわけじゃない。すごく優しくていい子だと思う。 レッスンも真剣に受けているし、誰にでも同じように素直なところは前と変わっていない。 でも彼女は千聖であって千聖でない。 私は年上だから舞ちゃんのようにあからさまなことはしなかったけれど、寂しかった。 キュートの中で私の気持ちを正面からうけとめてくれる子がいなくなってしまったから。 キュートのメンバーのことは大好きだ。家族のように温かい。 でも私はもっともっとキュートで上を狙っていきたいし、お互いをライバルと思う気持ちを忘れてはいけないとも思う。 私が悪者になってキュートが良くなるならそれでもいい。 多分そういう押し付けがましい考え方がだめなんだろうけど。 「じゃあ、今日はここまで。お疲れ様!」 振り付けの先生の声で、私の心は現実に戻った。 ダメだ。今日はまったく身が入っていない。 「なっきー帰らないの?」 鏡に向かっておさらいを始めた私に、舞美ちゃんが声をかけてくる。 「もうちょっとやってく。」 「そっか。」 何か言いたそうな顔をしながらも、舞美ちゃんはえりかちゃんと一緒にスタジオを出ていく。 栞菜は愛理と一緒にこっちを見てコソッと何か言っているみたいだ。 二人の表情からして別に悪口ではないんだろうけど、言いたいことははっきり言ったらいいんだ。私は見えないふりをしてダンスに没頭した。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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このページではさくやちゃんの現状について書いておきます。 Perkについて。 Perk Level できること Berserker 25 EMP投げ、FPハメハメ。 Commando 25 SC処理。FPは無理。 Support 23 SC処理。FPは無理。 FieldMedic 25 回復!しつつ雑魚処理。 Firebug 25 Firebug(゚Д゚)<死ね。 Demolitionist 25 SC、FP処理。 Gunslinger 25 割となんでも。SC、FP処理等等。 プレイ難易度。 難易度 目的 使用Perk Nomal やんない。 N/A Hard やんない。 N/A Suicidal エンジョイ勢かっこゎら。 GSと火虫以外 Hell on Earth 普段用。 GS,Com,Demo,Zerk グラフィック設定 キーバインド 但し、MeleeWeapon、Alt.Fire、QuickHeal、はマウスのサイドボタンに当てているため変なキーになっています。 オプション設定
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今後の展開 チャート式まとめ ヤマダさんより頂きました。GJ! 訂正追加あればお知らせください