約 194,499 件
https://w.atwiki.jp/yancmu/pages/22.html
さんぼ@ とは? 深夜担当の放送主。♂。 「生活サイクルが崩壊している」放送主である。 大学生のようだが正直ニート寄りの生活をしていて、 簡単に言えば昼夜逆転している。 BW発売以降は常識的な時間に放送することが増えた。 名前の由来は当時サンボマスターに髪型が似ていたからとのこと。 ネットで使っていた「アクセル」(スパロボA主人公)を使おうともしたがネタ被りが激しかった等のため断念 ポケモンについてはかなりの考察力を持っていて、 バトレボスキルを上げたいのなら、彼の立ち回りは参考になるかもしれない。 動画も上げてるので早寝の人も安心安心。 ポケモンはガチパ寄りのパーティーを使用している。 フレンド対戦も頻繁に募集しているので、腕試しに挑戦してみてはいかが。 最近は就活に本気のようで、スーパーストリートファイターⅣに夢中らしい。ただ負けた時言い訳がきかないのでクソゲー扱いである。 もし就職に直結するのならポケモン復帰やダブル進出も已む無しであるようで、 生放送力(発言当時0.1おえかき)強化も考えるほど。 やんコミュ内ややんコミュ放送者の中で流行している言葉があれば、さんぼ氏の枠発祥もしくはさんぼ氏経由の言葉であることが多い。 やんコミュ杯- やんコミュ企画の第1回やんコミュ杯(通称:桜花賞)バトレボ枠ではベスト4、 第2回やんコミュ杯(通称:いやんやん杯)バトレボ枠でもベスト4となり 抜群の勝率を誇っている。 いやんやん杯に至っては、初戦おえかき氏、2回戦ザガード氏、3回戦バーシー氏と 数々の名だたる強豪を破ってのベスト4である。 ちなみに、ワダルコミュの24時間配信リレーにやんコミュで唯一参加した浮気者である。 YANコミュ放送者の中では特に論者方向にも顔が広い 天才のAB型。 そしてMでもある。 催眠ヤナニーで諭吉が4人羽ばたいていき、ペペで宇宙へと旅立った。 某坊やさん企画「大きなおっ杯」優勝! ポケモン系生主の祭典、零度杯も(悪態をつきながら)優勝! 主な放送内容さんぼ@のバトレボ実況(声付きだゾッ!)…やんコミュ1,2を争うこの強さ! シングルやる、ローテーションバトルやる、ダブル布教枠…DS対戦。偽トロキャプチャーを使っている為かなり高画質。 ポケモン型考察枠…非常にタメになりました(大学生・男)。 旅枠…旅行に行った時の写真と思い出語り。顔出しはしないけど下半身は見れるかもよ! スパⅣ枠…スーパーストリートファイターⅣ。夢中になり過ぎて口が悪くなることもあります!「ベガ使っていいの俺だけ!」 ディアボロの大冒険!…フリーソフト。ジョジョ好きホイホイ。 論者みくるの大冒険!…ぱにぽ@828氏によるワダルコミュのネタRPGゲームを初見プレイ。 DLはコチラから行えます。→大冒険のページ さんぼ@のバトレボ実況ちらしの裏+(コミュ) ちらしの裏+(Blog) さんぼ氏のマイリスト さんぼ氏のTwitter
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/398.html
* * * 日もだいぶ沈み、窪地を紅く照らし始めた頃。 れみりゃは、岩を背もたれにして、座り込む。 満足げな笑みの浮かんだ顔は上気し、額には汗を浮かべている。 「つかれたから~ちょっとゆっくりするどぉ~♪ えれがんとなあふたぬぅ~んだったどぉ~♪」 「ゆぅ~ちゅかれたねぇ~」 「でも、とってもゆっくりできたよ!」 れみりゃの傍らには、同じく汗を浮かべて息を荒げる子ゆっくり達。 遊び疲れて、一同は楽しかった一時を反芻しながら休憩していた。 「「「ちぇんちぇ~~♪」」」 「うー?」 れみりゃが振り向くと、そこには数匹の子ゆっくりと赤ちゃんゆっくりがいた。 そのゆっくり達の上に、草で編んだお花の冠が乗っていた。 「う~しゅごいどぉ~♪ かぁーわいいどぉー♪」 「とってもゆっくりしたかんむりだよ!」 「れいみゅたちじゅっとがんばってちゅくっちゃんだよ!」 「おそくなっちゃったけど……」 「「「ちぇんちぇーいつもありがとうー!」」」 そう言って、子ゆっくり達は、お花の冠をれみりゃに渡そうとする。 「……うー、いいのぉー?」 「ゆぅ~ん、きっとにあうよ!」 「まりさたちからのおれいだよ!」 「えんりょしないでかぶってね!」 「うー♪ ありがとうだどぉー♪」 れみりゃは、子ゆっくり達から冠を受け取り、それを自分の恐竜頭の上に乗せる。 花の冠は、ちょうど恐竜頭のでっぱっている部分にフィットした。 「ゆぅ~~! ちぇんちぇーとってもよくにあってるよ!」 「とってもゆっくりしているよ! おひめちゃまみちゃい!」 「うっうー♪ れみりゃおひめちゃまになっちゃったどぉー!」 感激し、喜ぶれみりゃ。 子ゆっくり達も、自分達で作った冠がほめられて嬉しそう。 それは、とてもゆっくりした、"うーちえん"の光景だった。 だが。 それは長続きしなかった。 ゴゴ。 「う?」 「ゆぅ?」 最初、遠くで何か音が聞こえた気がして、 れみりゃ達はふと違和感を覚えた。 ゴゴゴ。 「なぁーんのおとぉー?」 首を傾げるれみりゃ。 その間にも、音は大きく近くなっていく。 ゴゴゴゴ。 「ゆ、ちぇ、ちぇんちぇー、にゃんかこわいよ」 だんだん明確になるその音に、子ゆっくり達はおびえだす。 ゴゴゴゴゴ。 「み、みんな、れみりゃのそばにあつまるんだどぉ!」 音は止むことなく、強くなる一方だ。 れみりゃもさすがに危険を感じ、子供達を自分のそばに集める。 ゴゴゴゴゴゴゴ。 「ゆーゆー! ゆーゆー!!」 「うあ、うあ、うああっ、ざ、ざぐやぁぁぁー! たしゅげてぇー!」 大きくなる音、それはもはや轟音といって過言でなかった。 いままで聞いたことの無い轟音に、れみりゃも子ゆっくりも怯えるしかない。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。 「じ、じめんがぐらぐらだどぉー!! こあいどぉーーー!!」 踞り、両手で頭を抱えて叫ぶ、れみりゃ。 そう、その轟音は地鳴りだった。 あたり一帯を、強烈な地震が襲ったのだ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。 「うああーーっ! うああああーーっ! ざぐやー! なにじてるんだどぉー!」 「ゆぁぁぁぁぁぁーーーーん! おかーしゃーーーーん!!!」 「じめんさんゆっくりしないでゆれないでぇぇぇぇーーー!!!!」 「これじゃゆっくりできないよぉぉーー!」 激しい地鳴りの中、身動きが取れずその場で叫び続けるゆっくり達。 その地震は、時間にして10秒足らずのものだったが、ゆっくり達には永遠にも等しく思えた。 そしてなにより、その大地の猛威は、 楽しかった"うーちえん"を一変させるには、充分すぎる力だった。 「……う、う~?」 ようやく揺れがおさまり、そらからさらに数十秒がたった頃。 頭を抱えて震えていたれみりゃが、ようやくを顔を上げた。 「……うー? うー?」 自分の四肢を持ち上げて無事を確認したり、 周囲で震えている子ゆっくり達を見回したりする、れみりゃ。 幸いにも、れみりゃも子ゆっくり達も全員無事なようであった。 「うー♪ やったどぉ! ぷりてぃー☆だんすできたえてたおかげだどぉー♪」 喜ぶれみりゃは、立ち上がり花畑の方を見に行こうとする。 あれだけの"ぐらぐら"では、他の群れのみんなにも何かがあったかもしれない。 れみりゃはそう考え、子ゆっくり達を"うーちえん"に避難させたまま、ひとまず"うーちえん"を出ようとする。 「……う?」 れみりゃは、ふと首をひねった。 それから、壁際にそって"うーちえん"のある窪地をどったどった歩いていく。 「……うう~?」 れみりゃは、いつのまにか窪地を一周して、元いた場所に戻ってしまう。 その時になって、れみりゃはおそるおそる事態の深刻さを感じ始めていた。 「……ど、ど、ど、どーいうことだどぉー?」 今度こそと思って、歩き出すが、またしても窪地を1周してしまう。 窪地からの唯一の出入り口である洞穴が、どこまで行っても見つからないためだ。 「こ、これじゃ、でられないどぉー!」 そう、洞穴の出入り口は、地震によって崩落してしまっていた。 いまや、"うーちえん"は完全な陸の孤島と化してしまっていたのだ。 ゆっくり、ゆっくりと、その事態の恐ろしさを噛み締め出す、れみりゃ。 気が付くと、れみりゃは空に向かって無我夢中で叫んでいた。 「うぁぁぁーん! しゃくやぁーー!! れみりゃたちをおたしゅけしてぇーー!!」 * * * れみりゃが空に向かって助けを呼んでから、3日目。 れみりゃと、子ゆっくり達は空腹で力もでず、一カ所に集まって力なく項垂れていた。 「うー……おなかへったどぉ……」 この3日間、窪地に自生していた植物や木の実で、 なんとかやりくりしてきただが、それも限界に近づいていた。 閉じこめられてしまったのが、 体力の無い子供達と、燃費効率が悪く体の大きいれみりゃだったというのも、 状況の悪化に拍車をかけていた。 「……うっく、ひっく、おそらとびたいどぉー」 れみりゃは、空を自由に飛ぶ渡り鳥を遠くに見ながら、 目に涙を浮かべながら呟いた。 にじむ視界の中で、雲がゆっくり流れていく。 ああ、自分もあの雲のようにゆっくりしたい……れみりゃの中で欲求が膨らんでいく。 「……ぷっでぃーん……ちょっこれぇーとぉ……しょーとけぇーきぃ……」 雲を眺めながら、ブツブツ呟く、れみりゃ。 空腹が限界を超えたれみりゃには、雲の形が大好物の甘いお菓子に見えてくる。 「……くっきぃ……じぇりぃ……ばばりょあ……」 れみりゃの意識は、徐々に朦朧としてくる。 目の焦点は定まらず、口からはヨダレをこぼしている。 「……うー、おまんじゅうもいいどぉ……あまあまほしぃどぉ……」 おまんじゅう。 れみりゃは呟きながら、ふとそれが目の前にあるのに気付いた。 「……うー♪ おまんじゅうみっけぇー♪」 弱々しくだが、絞り出すように喜びを声に出したれみりゃは、 おまんじゅうを手に持ち、顔の前まで運ぶ。 「ゆぅ? どーちたのちぇんちぇー?」 そして、寸出のところで、おまんじゅうだと思ったものの正体と、 自分がやろうとしていたことの真実に気付くのだった。 「う、うぁぁーーーっ!」 無我夢中で叫び、手に持っていたものの……即ち子ゆっくりの1匹を慌てて手放す、れみりゃ。 「ゆふっ!」 地面に落下し、痛そうな子ゆっくり。 けれど、その子ゆっくり以上に、れみりゃは涙を浮かべて取り乱していた。 「ちがうー! ちがうのぉー! あまあまじゃないのぉー!」 自分は何てことをしようとしていたのだ。 その罪悪感から逃れるように、れみりゃは叫ぶ。 「ゆぅー、ちぇんちぇーだいじょーぶぅ?」 子ゆっくり達は、そんなれみりゃを心配そうに覗きこむ。 「う、うー、だ、だいじょーぶぅ、だどぉ……うっくひっく、ごめんだどぉ」 れみりゃは、涙を手でグシグシと拭って、子ゆっくり達に謝った。 そして、自分達もお腹がすいているだろうに、れみりゃのことを心配そうに見つめる子ゆっくり達を一望し、決意に胸を熱くした。 (そーだどぉ! こーいうときこそれみりゃがしっかりしなきゃだめだどぉー!) ずずと鼻をすすって、頑張って笑顔を作る、れみりゃ。 「う、うーおちびちゃんたちぃー、おなかすいたどぉー?」 「ゆぅー、おにゃかぺこぺこだよ……」 「これじゃゆっきゅりできにゃいよ……」 顔を曇らせる子ゆっくり達。 (うー! れみりゃは、おちびちゃんたちのためなならなんだってできるどぉー!) れみりゃは、子ゆっくり達を勇気づけるように、自分の胸をドンと叩く。 「しんぱいごむようだどぉー♪」 「「「……ゆぅ~?」」」 れみりゃは、べたーんと腹ばいになって横になり、尻尾と背中を子ゆっくり達に向ける。 (だって、れみりゃは、れみりゃは!) 自分達に向けられたれみりゃの尻尾を、不思議そうに見つめる子ゆっくり達。 (れみりゃは、うーちえんのかりしゅま☆しぇんしぇーなんだどぉ!) れみりゃは、子ゆっくり達に顔を見られないように注意しつつ、精一杯明るく元気に口を開いた。 「うっう~♪ おなかすいなたらぁ~、れみりゃのおしっぽ~、がじがじするといいどぉ~♪」 「「「ゆゆっ!」」」 れみりゃの発言に、驚く子ゆっくり達。 「ちぇ、ちぇんちぇー、それって……」 「う~~♪ えんりょはだめだどぉ~~♪ かりしゅま☆しぇんしぇいのおしっぽたべられるなんて、らっきぃーだどぉ♪」 体を食べる。 それがどういう意味なのかは、無知な子ゆっくり達でも本能的に感じ取れる。 だが、れみりゃの明るい声を聞いて、もしかしてれみりゃには何か考えがあるのでは?れみりゃなら大丈夫なのでは? といった考えが、徐々に子ゆっくり達の中に芽生えていった。 「ゆ、ゆぅー、それじゃ……ゆっくち……たべるよ?」 「ぎゃおー♪ れみりゃのおしっぽがじがじされちゃうどぉー♪」 ぱく。 子ゆっくり達の中でも比較的大きな1匹が、おそるおそるれみりゃの尻尾にかじりついた。 子ゆっくりより太いれみりゃの尻尾は、ちょっとやそっとでは噛みきれない。 だが、噛んだ瞬間、極上あつあつの肉汁が、口の中に広がっていった。 れみりゃの体は、とびきりアツアツじゅわじゅわの肉まんだ。 それは、子ゆっくり達が今まで食べてきたものの中でも、もっとも美味しいものの一つだった。 「ゆゆゆっ! な、なにこれ! お~いしぃ~~!」 空腹を忘れ、夢中でれみりゃの尻尾をかじる子ゆっくり。 やがて、その1匹にうながされるように、他の子ゆっくり達もれみりゃの尻尾を囓り出す。 「がーじがーじ♪」 「む~しゃむ~しゃ♪」 「お~いちぃ~!」 「なにこれ、むっちゃうめぇ!」 「しぃ~あわせぇぇ~~~!」 何十匹という子ゆっくりが、れみりゃの尻尾に群がる。 一人では大きな尻尾に噛みつけない赤ちゃんゆっくりには、 成体に近いお姉さんゆっくり達が、口移しで食べさせてあげた。 「ゆぅ~~~~ん♪」 「ちぃあわちぇ~~~♪」 れみりゃの尻尾の味に、歓喜する子ゆっくり達。 「れみりゃのだいじだいじなおからだが、まじゅいはずないどぉー♪ かりしゅま☆おじるあつあつでおいしぃどぉ?」 「「「とってもゆっくちできるおあじだよ!」」」 口角から、れみりゃの肉汁を飛ばしながら、叫ぶゆっくり達。 「う、う~♪ そ、それはよかったどぉー♪」 れみりゃは、顔をふせながら、くぐもった声を精一杯絞り出した。 子供達に気取られないよう努めたその顔は、涙でぐしょぐしょに濡れていた。 自慢の、お気に入りの体を食べられている、その痛み、苦しみ、恐怖。 ただでさえ甘えん坊でワガママで泣き虫なれみりゃからすれば、それを耐えるのは並大抵のことではなかった。 (うーーー! ざくやぁー、まんまぁー、あいだいどぉー! れみりゃにおちからかしてだどぉーー!) れみりゃは、尻尾が無くなっていく感覚に、必死に堪えていた。 そして同時に、信じて願っていた。 どんなことがあっても、この子ゆっくり達を助けてあげるんだと。 そのためならば、自分はなんだってできるのだと。 だって、自分は"うーちえん"の"かりしゅま☆しぇんしぇい"なのだから。 「れみ☆りゃ☆うーー♪ ぎゃおーー♪」 気付くと、れみりゃは叫んでいた。 そして、、無くなっていく尻尾とは裏腹に、 胸の中から熱い何かがとめどなく溢れだしているのを感じるのだった……。 * * * 夕焼けから薄暮へ移り変わっていく空を、コウモリの羽のついたダンボールが飛んでいく。 それは、れみりゃ種の亜種、うーぱっくの群れだった。 「うーうー!」 「うーうー!」 「うーうー!」 顔こそいつものニコニコ顔だが、うーぱっく達は息を切らせながら必死に飛んでいた。 そんなうーぱっくの上で、影がもぞもぞと動いて叫ぶ。 「ゆゆ! うーっぱく、おねがいだからゆっくりしないでいそいでね!」 「「「うーうー!」」」 叫び声の主は、1匹の大人のれいむだった。 そのれいむの気持をくみ取ってか、気合を入れて叫ぶ、うーぱっく達。 「がんばって、うーっぱく!」 「まりさたちのこどもがたいへんなんだよ!」 「むきゅ~~! このおれいはきっとするから!」 うーぱっく達の上には、れいむ以外にもたくさんの大人のゆっくり達が乗っていた。 その表情は、みな一様に不安と緊張で染まっている。 彼等は、あの花畑の群れのゆっくり達…… すなわち"うーちえん"に子供を預けて食料集めに出ていたゆっくり達だった。 地震で離ればなれになった彼等は、 時間をかけて合流し、仲間や子供達を探した。 しかし、いくら待っても探しても、子供達とれみりゃが見つからない。 そこで、"うーちえん"の出入り口の洞穴へ向かい、洞穴が途中で崩落しているのを知ったのだ。 群れのゆっくり達は、困惑し、絶望した。 たとえ力を合わせても、ゆっくりの力では崩落した岩盤を取り除くことなど不可能だ。 仕方なく、ゆっくり達は山を越え、うーぱっくの群れの下へ向かった。 山を越えるには時間がかかり、子供達の安否が気遣われたが、それ以外に選択肢は無かった。 そうして今まさに、うーぱっく達に事情を話し、"うーちえん"のある窪地へ急行しているところだった。 「おちびちゃんたち……ゆっくりぶじでいてね……」 祈るように目を瞑る親れいむ。 どの親も同じ気持ちだった。 ゆっくり達にも、理性ではわかっていた。 非力な子供達が閉じこめられて無事なはずがない。 地震で押しつぶされてしまったかもしれない。 食料が無くて餓死してしまったかもしれない。 野生の動物や、捕食種達に襲われてしまったかもしれない。 そして何より、空腹が限界を超えたれみりゃに食べられてしまったかもしれない。 嫌な予感や想像だけは、ぬぐってもぬぐっても脳裏から離れない。 その絶望的な気持を必死に押し殺しながら、親ゆっくりは達は、 いるかどうかもわからない"群れの守り神"に祈り続けるしかなかった。 「ゆゆっ! みんな見えてきたよ! うーちえんだ!」 目の良いまりさが、進行方向の眼下に"うーちえん"の窪地を発見する。 その一言を合図に、ゴクリと唾を飲み込む親ゆっくり達。 そして、うーぱっくは窪地の底へと急行した。 最悪の光景を覚悟し、目を瞑る親ゆっくり達。 しかし、おそるおそる開けた目に映ったのは、窪地の端でかたまっている子供達の姿。 うーぱっくを見て怯えながら体を寄せ合う光景は、まさに彼等が生きていることの証だった。 「ゆ、ゆ、ゆゆゆっ!」 声にならない嗚咽を漏らし出す親ゆっくり達。 見間違うハズがない。あの赤いリボン。可愛い帽子。ああ、私達の可愛い子供達だ! 「おちびちゃ~~ん!!!」 「ゆぅ!? おかーしゃん!?」 うーぱっくから我先へと飛び降り、我が子の下へと跳ねていく親ゆっくり達。 当初、初めて見るうーぱっくに警戒していた子供達も、 会いたくてしかたなかった親の姿を見るや否や、目を丸くして驚いた。 そして、思考が真っ白になる一瞬をはさんで、わけもなく涙を流し始めた。 そして、それは親達もまた同じだった。 「うあ~~~ん! おかぁしゃ~~ん! おかぁ~~~しゃ~~~ん!!」 「ゆぅ~~ゆぅ~~! おちびちゃんぁ~~~ん!!」 親子達はみな号泣し、互いの存在を確かめあうように頬をこすりつけあう。 「おちびちゃ~~ん! こわかったでしょ~~! おなかすいたでしょ~~! もぉーだいじょうーぶだからなねぇ!」 「ゆゆぅぅ~~~! おかーしゃぁ~~~~~ん!!」 うーぱっくの先頭に乗っていた親れいむと、その子供がいつ終わることも無く頬をこすりつけ合っていた。 この親れいむこそ、あの地震が起きた日の朝、洞穴の外でれみりゃに子ゆっくりを預けた親れいむだった。 「おちびちゃん、れみりゃに変なことされなかった?」 「ゆゆゆっ!!!」 親れいむが心配から発した何気ない一言に、子れいむはハッとして涙を止めた。 そして、一泊置いてから、今度は喜びではなく悲しみの涙をだぁーだぁー流し始めるのだった。 「ゆぁぁぁぁぁーーーーーん!」 「ゆゆっ! どーしたのおちびちゃん!? れみりゃにへんなことされたの!?」 「「「ゆぁぁぁぁーーーーーーーん!!!」」」 「ゆ、ゆゆっ!?」 驚く親れいむ。 あたりを眺めると、どの子ゆっくりも我が子と同じく涙を流しているではないか。 いったいどうしたというのか、そもそもそういえばれみりゃの姿が見えない。 まさか子供達を置いて一人で逃げ出したのか? 親れいむは、義憤から頬を膨らませ、れみりゃを探した。 しかし、いくら見回してもれみりゃの姿は見えない。 強いて言えば、視界の端に"緑色の大きなかたまり"が落ちているだけだった。 「ゆぅ~~~! れみりゃはどこいっちゃたのぉ!?」 「「「ゆぁぁぁ~~~~~ん!!! ちぇんちぇいがぁ~~~~~!!!」」」 「ゆぅ?」 「「「ちぇんちぇいがゆっくりうごかなくなっちゃったよぉ~~~~~!!!!」」」 ゆっくりうごかなくなった。 親ゆっくり達は、最初のその意味を理解出来なかった。 親れいむもまた、わんわん泣く我が子をあやしながらも、その意味がわからないでいた。 ただ、なんとなく。涙にくれる子供達の後ろに落ちている、"緑色の大きなかたまり"がさっきから気になっていた。 親れいむは、考える。 こんな"緑色の大きなかたまり"なんて知らない。自分は初めて見る。 だというのに、何故だか気になって仕方ない。わなわなと胸の内側が震えだして仕方ない。 あの柔らかそうなふくよかな体も。 頭頂部の大きな目を思わせる飾りも。 ずんぐりむっくりした短い手足も。 大きな口の間にあるはずの下ぶくれ顔も。 親れいむは、知らない。 知らないと思いこもうとする。 あんな"緑色の大きなかたまり"なんて知らない。 だって、あの"ご自慢の"尻尾が根元から無いじゃないか。 私が知っているのは。 もっと元気で、 甘えん坊で、 わがままで、 イタズラ好きで、 泣き虫で、 怒るとちょっと怖くて、 でもいつもニコニコしていて、 みんなといっしょにゆっくりするのが大好きだった、 「れ、れみりゃぁーーーーっ!!」 気が付くと、親れいむは涙を流しながら"緑色の大きなかたまり"の前で叫んでいた。 その声を聞きつけ、他の親ゆっくり達も事態を徐々に把握し、れみりゃの下へ集まってくる。 「…………ぅ」 「!!!?」 れいむの呼びかけに応じるかのように、弱々しくれみりゃの口から吐息がもれた。 それは、声というにはあまりにも弱々しく、薄暮に流れる風に今にもかき消されてしまいそうであった。 「れみりゃ! ねぇ、れみりゃ! きこえる!?」 「…………ぅー、ぇーむぅ」 「そ、そうだよ! れいむだよ!」 「…………ぇみりゃ……ぉゃそく……まもぉ……ぇたぁ?」 「え?」 約束。 それは、親れいむから子れいむを任されたという一言。 だが、その一言への矜持と誇り、そして無事子供達が親と会えたことへの満足感が、れみりゃの目を微笑ませた。 「…………ょかったどぉー♪」 れみりゃは、不思議な気持だった。 お腹が空いているはずなのに、立ち上がる力も残っていないのに、 それでも体の奥から熱くて尊い何かが漲ってくるのを感じずにはいられなかった。 「……おなか……いっぱい…だどぉ……♪」 れみりゃは、何の他意も無く、ただ満足げに呟いた。 そのれみりゃの様子を見て、子ゆっくり達はなおさら涙を強める。 「ゆぅ~~~! ちぇんちぇーわたちたちのためにぃ、なにもたべずにしっぽぉーー!!!」 子供達が、泣きながら親達に状況を説明しようとする。 感情的で的を射ない発言だったが、親達は尻尾を失ったれみりゃと無事な子供達を見て、本能的に事情を察するのだった。 「れ、れみりゃ、なんでぇーーーー!」 「ぅー……だぁってぇ………れみりゃ……ぅーちぃぇん…のぉ…かりしゅま……しぇんしぇー……だも……ん♪」 泣き叫び親れいむ。 れみりゃを疑ってしまっていた自分への恥ずかしさ、愚かしさ、そしてれみりゃへの感謝。 とめどない感情があふれ出して止まらなかった。 「………ぅぅー」 そんな親れいむの頬を、れみりゃは震える手を上げて優しく撫でた。 「………なかないでぇ……ゆっくり……するどぉ♪」 れみりゃの言葉に、親ゆっくり達も、子ゆっくり達も何も言うことは出来なかった。 何を言えばいいのかわからない。何をすれば良いのかわからない。 こんな時どうすれば。 どうすれば。 理性と本能が導き出した答えは、たった一つのシンプルなものだった。 親と子と、そこにいた全てのゆっくり達は、心の底から微笑んで、叫んだ。 「「「「れみりゃ!! ゆっくりしていってね!!!」」」」」 滲む視界の中で。 れみりゃは。 ニコニコ笑っていた。 だから、ゆっくり達の耳には、 楽しげに答えるれみりゃの声が、確かに聞こえた気がしたのだ。 "う~う~♪ ゆっくりするどぉ~♪" * * * うーぱっくの群れは、今日も各地を飛び回ってお届け物をする。 そんなうーぱっく達を伝って、ゆっくり達の間で、いま奇妙な噂話が流行っていた。 「ゆ~~、そんなのしんじられないよお~~」 「ほんとうなんだぜ、れいむ! まりさは、うーぱっくから確かに聞いたんだぜ!」 とある森で語り合う、仲良しのれいむとまりさ。 その話題は、うーぱっく達から聞いたという噂話についてだ。 「だって、れみりゃはこわいんだよ! そんなれみりゃを"まもりがみさま"にするなんて!」 「ほんとうなんだぜ! れみりゃを"まもりがみさま"にしてる、れいむやまりさ達のむれがあるんだぜ!」 れいむは、信じられないといった風に、眉をひそめる。 まりさは、れいむに信じて貰おうと、大きな声で叫んだ。 「しんじてほしいんだぜ! そのむれは、じぶんたちのゆっくりプレイスを"うーちえん"っていってるらしんだぜ!」 きょとんと、れいむは目を丸くした。 「……うーちえん? なにそれ? ゆっくりできるの?」 「……そう、らしいんだぜ」 自信なさげに答える、まりさ。 ますます疑いの眼差しを強める、れいむ。 すると、ちょうどそこにうーぱっくが通りかかった。 「ゆ! ちょうどいいんだぜ! お~~い、う~ぱっく~~~!」 「う~?」 まりさは、うーぱっくを呼び止め、ことの真偽を確かめようとする。 「なぁ、うーぱっく! "うーちえん"のこと教えてほしいんだぜ!」 「……うー」 まりさの言葉に、そのうーぱっくは静かに目を細めて、空を見上げた。 その空のはるか向こう。 人里から遠く離れた森の奥。 そこには草花が咲き乱れ、 小川の周囲には何匹ものゆっくり達がいた。 その花畑には、たくさんのゆっくり達がいた。 そこでは、捕食種も被捕食種も関係なく、温かな陽射しの下で、皆ゆっくりと同じリズムを口にする。 "ゆぅ~ゆぅ~ゆぁゆぁ♪ ゆぅ~ゆぅ~ゆぁゆぁ♪" その楽しげなリズムは、いつ果てることもなく続くのだった……。 おしまい。 ============================ ≪あとがき≫ 長々と失礼致しました。 ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。 誤字脱字見落とし等があったやもしれません。 何卒ご容赦ください。 by ティガれみりゃの人 ============================ うあー!健気すぎて胸が熱くなってしまったどぉー! -- 名無しさん (2008-10-20 17 21 14) れ☆み☆り☆あぅー だどぉー!! -- ゆっけの人 (2008-10-26 02 22 02) あなたのゆっくりゃはホントにかわいいですな! ティガれみりゃ本編の完結も待ってます!愛で版Endをこっちに上げて欲しいかも。 -- 名無しさん (2008-10-31 17 52 04) いいラストだった…… -- 名無しさん (2009-01-22 18 54 00) あれ、前が見えない・・・。 -- 名無しさん (2009-01-22 23 09 21) 全俺が泣いた(TwT) -- 名無しさん (2009-02-05 17 09 32) ( ;∀;)イイハナシダナー -- 名無しさん (2010-09-24 21 59 42) 涙と鼻水で顔がヤバイ。 -- 名無し (2011-03-16 23 05 48) タイタニックを越え全俺工業収入第一位だとぉ!!!! -- 名無しさん (2011-04-30 19 40 29) ゆぅ~ゆぅ~ゆぁゆぁ♪ ゆぅ~ゆぅ~ゆぁゆぁ♪ってウッウッウマウマのメロディーかな? -- 名無しさん (2011-05-01 14 15 22) 読むのは4度目だが泣いてしまう -- 名無し (2011-07-06 18 42 46) ルナティックイイハナシダナー -- ちぇんと(ry 飼いたい (2012-04-02 09 57 06) れみりゃ…幸せだっただろうな きっと -- 名無しさん (2012-08-08 15 29 22) イイハナシダナーれみりゃほしい -- レズ娘 (2013-12-03 21 53 52) 健気 -- 名無しさん (2014-03-29 13 20 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/youkaimedal-matome/pages/330.html
ノーマルメダル 説明 えんらえんらが怪魔化した姿。煙は強力な毒になっていて吸い込んでしまった人をおなかが筋肉痛になるくらいずっと咳きこませる。
https://w.atwiki.jp/justgoodsalt/pages/821.html
https://w.atwiki.jp/hiriahai/pages/418.html
ぼんぼるとは、ぼんぼり君のような扱いになる、またはされるという意味である。
https://w.atwiki.jp/peerpuyo/pages/116.html
ch名 えんじ ランク ? 戦法 ? 他ゲー DQ10,モンハン 誰か追加おなしゃす
https://w.atwiki.jp/smithkeion/pages/372.html
とんぼ 概要 超イケメンベーシスト。 ベースを鳴らせば自然と女は寄ってくる。 喫煙者であったが、煙草にお金を使うくらいなら後輩におごった方がましという理由で禁煙者となった。 が、しかし、お金に余裕ができたので再発。 チェーンスモーカーとなった。 が、しかし、今でも後輩には奢ってくれる。 ホスト。 ラーメンの本が書けるくらいラーメンを知り尽くしている ラーメンのことで彼の右に出る者はいない...... バンド モンゴリアン☆デスワーム moricot まだ本気だす時間じゃない
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/2768.html
どん、と大きな箱は、私の前に立ちはだかった。 唯「おおっ!」 私はちょっと身構えて、床を伝わってきた振動に膝をがくがくさせる。 私の背丈よりやや高い、リボンにくるまれた白い箱。 唯「おっ父、こいつぁ一体なんだ!」 お父さんは苦笑しながら、箱の裏から現れた。 お母さんも一緒だ。楽しげに笑っている。私が変なふうに喋ったせいかは分からない。 「開けてみなさい」 言われるまま、手を伸ばした。 唯「……よし!」 広げた腕よりよっぽど長いリボンをとき、 前面につけられた取っ手を引っぱり、箱を開ける。 がっちゃ、と重い音。 唯「……!」 中を確認して、私は息をのんだ。 唯「私だ……」 冷気が頬を撫でてから、私の背中に回る。 箱にいたのは、目を閉じて直立し、微動だにしない私。 いや、私そっくりの人形だ。 唯「パパ、ママ、これってもしかして」 お父さんは頷く。 「命のスペアだよ」 ゆっくりゆっくり、私は首を振った。 唯「こんなの、いらない」 「唯。大事なものよ」 お母さんが諭す。 それも聞かずに、私は冷気を吐く箱の蓋を閉じた。 唯「いらないよ! 命は一個だからいいの!」 ……と、前に和ちゃんが言っていたので、私はそう叫んだ。 困ったように、お父さんとお母さんが顔を見合わせる。 「ごめんなさいね、唯。でも」 お母さんはしゃがみ、私と目線の高さを合わせてから、私の目尻を親指で拭ってくれた。 「唯になにかあったら、お母さんたち悲しいから」 唯「でも、いらない……」 聞き分けのない私は、うつむいてその指をよけた。 「……わかった。唯がいいって言うまで、抽出はしないであげよう」 やがて、あきらめたようにお父さんが言った。 しょうがないわね、とお母さんも頷く。 白い箱は、ガレージにしまわれていった。 残された私は「ばか」と呟いた。 私の背丈を超えるほどの長いリボンを拾い上げて、丸めて壁に投げつける。 唯「せっかく誕生日なのに。……こんなプレゼントってないよ」 ―――― 私は翌日、学校で和ちゃんにその話をした。 和「唯ちゃんのうちって、ほんとにお金持ちなんだね」 和ちゃんは呆れたような目をして言った。 唯「えーっ、そんなことないよ」 和「あるよ。唯ちゃん、スペア人形がいくらするか知ってるの?」 唯「……5000円くらい?」 和「一番安いのでも、それにゼロが4つつくよ」 唯「へぇ」 和ちゃんの口ぶりからして、100万円よりも高そうだ。 そんなに高いものを買うお金がどこにあったというんだろう。 のび太くんでさえおやつにケーキが出てくるというのに、うちは出ない。 だからうちは貧乏だ、お金がないんだと思っていたけれど、実はそんなことはないのかもしれない。 和「へぇ、って唯ちゃん」 唯「えへへ……ごめん、わかんないや」 和「とにかく、それだけ高いものなんだから。いらないなんてだめだよ」 唯「和ちゃんが命なんて二つもいらないって言ったんじゃん」 和「それはそうなんだけど……」 和ちゃんが困った顔をする。 私はこの話題を変えようと思った。 唯「それより、それよりさぁ、やっぱり妹がほしかったよ!」 和「妹は誕生日プレゼントにはならないんじゃないかな……」 唯「ねぇ、うちのパパとママの代わりに、和ちゃんが妹つくってよ」 それは場をしのぐために出たような、ほんの冗談であった。 和「それよ!」 だけど和ちゃんは、雷にうたれたみたいに目をぐりっと開いて立ち上がった。 むしろ、私が驚いた。 和「それなら唯ちゃんも納得できるし、人形をむだにもしないで済む!」 唯「ど、どうしたの和ちゃん!?」 和「唯ちゃん、今日家行くね!」 和ちゃんの目はぎらぎらと活力に満ちていた。 一瞬だけ、私はその申し出を断りたくなったけれど、 光っている瞳を見ては言い出せず、結局こくりと頷いていた。 和「よっし……」 まだ私には、和ちゃんが何をするつもりなのか分からなかった。 ―――― 学校が終わったあと、私は和ちゃんに手を引かれてすぐ家に戻った。 ガレージに案内して、昨日の箱を和ちゃんに見せる。 和「これがねぇ……」 じろじろと白い箱を観察しつつ、和ちゃんはぼそりと言う。 唯「ねぇ、和ちゃん。いったいどうするつもりなの?」 和ちゃんが取っ手に手をかけ、蓋をとる。 またも私は、箱の中から噴き出してくる以上の寒気を感じた。 和「ほんとに唯ちゃんそっくりのモデル。それともオーダーメイドかなぁ」 唯「……」 和ちゃんは、裸の私の人形にぺたぺたと触れてから、私を振り返った。 和「唯ちゃん。妹がほしいんだったよね?」 唯「うん」 答えると、和ちゃんは胸を叩いてにんまり笑った。 和「私にまかせて。かわいい妹をつくってあげる」 唯「ほんとに!」 私は和ちゃんに抱きつこうと、ガレージの埃っぽい床を蹴って、 そのままの姿勢で止まった。 唯「でも、つくるってどうやって?」 そういえば考えたことがなかった。 和ちゃんは弟も妹もいるから知ってるんだろうけれど、 私はどうすれば妹ができるのか、まるで知らない。 和「これを使うんだよ」 和ちゃんは、ぽんと私の人形の肩に手を置いた。 唯「……人形? どういうこと?」 これで妹をつくるというなら、和ちゃんの家には人形を2つ買うだけのお金があったことになる。 いや、あるいは2つも買ってしまったから、今お金がなくなってしまったのかもしれない。 和「唯ちゃん、命のスペアの仕組みって知ってる?」 唯「ううん、しらない」 私は首を振った。 和「じゃあ説明するよ。あのね、この人形があるだけだと、唯ちゃんが死んだ時に生き返ることはできないの」 唯「……うん」 和「ちゅうしゅつ、っていうのが必要でね」 和「コンピューターで唯ちゃんの記憶とか性格とかをデータにまとめないといけないの」 ちょっとずつ理解が追いつかなくなってくる。 和「データにしたあとは、コンピューターが勝手に唯ちゃんの記憶とリンクして、新しいものに変えてってくれる」 和「自動で更新してくれる、ってことだね」 唯「は、はい……」 和「わかってる?」 唯「なんとか。……それで?」 和「うん。こうなったら後は、いざというときに起動するだけ」 和「今までのデータを頭に入れた人形が、死んだ唯ちゃんに代わって生きることになるの」 唯「……」 つまり、この目の前の人形が、私になり代わって動きだすということ。 それを理解しながら、この人形の中へ入るのは、なんともおぞましい気がした。 唯「……なんか、いやだよ」 和「だと思うよ。……それじゃあ」 2人目の自分なんてものは、どうしても受け入れられる気がしなかった。 和「唯ちゃんは、これが妹になるのはどう思う?」 和ちゃんは箱の側面をぽんと叩いた。 少しだけ迷って、私は頷く。 やっぱり妹は欲しかった。 和「そう。良いんだね」 くすりと笑って、和ちゃんは蓋を閉めた。 和「唯ちゃん。私はこれから、唯ちゃんとあんまり遊べなくなりそう」 短い髪を指先で払って、和ちゃんは言う。 唯「何で!?」 和「勉強をしなきゃ。唯の妹を作るために」 唯「だったら私も手伝うよ。和ちゃんだけに任すのは悪いもん」 ちっちっ、と和ちゃんは舌を鳴らした。 和「とんでもなく難しい勉強なの。それも、何千万のお金がかかっていて、チャンスは一度きり」 和「失敗するわけにはいかないんだよ。私だけに任せてほしいな、唯ちゃん」 その目は真剣だった。 疎外感を感じながらも、私はしぶしぶ頷いた。 唯「わかった……」 和「唯ちゃんは」 少し、和ちゃんが喉をつまらせた。 和「唯ちゃんは、どんな妹が欲しい?」 唯「どんな……」 和「うん。私はデータを作るから、唯ちゃんは妹がどんな子か考えて」 唯「うーん……」 私は顎をなで、考え込む。 唯「……完璧な子がいい」 和「完璧?」 唯「うん。私より頭良くて、器用で、かわいくて優しくて、だけど甘えんぼな妹がいい」 和「……大変な仕事になりそう」 頭を抱えつつ、和ちゃんは笑った。 和「名前はどうしたい?」 唯「んん……」 再び考える。 平沢唯の妹。平沢唯、平沢……。 唯「うい、なんてどうかな」 和「うい?」 和ちゃんが訊き返す。 唯「私に似てる名前がいいんだ。うい、平沢ういにしよう!」 和「漢字はどうするの?」 唯「ういなんて読む漢字ないよ。ひらがなで良いんじゃない?」 和「……何か探しておくね」 なぜか溜め息をつき、和ちゃんはそう言った。 「うい」と読む漢字をなにか知っているのかもしれない。 やっぱり和ちゃんの知識はとても豊富なんだと思った。 和「それじゃあ、私は帰って勉強するからね」 和「データを作るには、かなり時間がかかると思うよ。1日とか1週間じゃない」 唯「すごく大変なんだね……」 和「そう。でも唯ちゃんはそれまで、この計画をおじさんおばさんにも内緒にして、妹ちゃんをこのままで守ってね」 この箱を、ういを守る。ういが生まれるために、それが私に与えられた役目だった。 唯「まっかせて!」 ―――― 数日して、和ちゃんは「憂」という新しい名前を提案してきた。 これで、ういと読むらしい。 一文字でばっちり決まっているのも私と一緒だし、その由来も私は気にいった。 そうして妹の名前は、平沢憂と決定した。 それからどんどん季節は巡った。 冬が終わった頃、私は和ちゃんに「まだできないの?」と催促した。 和「まだまだよ」 和ちゃんは顔色を変えずに言った。 唯「いつまでかかるの? 私、毎日楽しみなんだよ?」 和「ごめんなさい。まだ先が見えないわ」 目を閉じて、和ちゃんは思考するような顔をした。 和「早くても来年になるわよ。おばさんが妊娠してると思って、気長に待ちなさい」 唯「来年!? ……ぶー」 それからも、私は何度となく和ちゃんを急かした。 一度だけ、そのデータというものを見せてもらったけれど、 英語のアルファベットや見慣れない記号ばかりでちんぷんかんぷんだった。 唯「ここ、どういう意味?」 和「その辺りは右手の人差指の運動指令ね」 唯「この暗号……にぃ、しぃ……25行、まるまる全部?」 和「暗号じゃなくてプログラム。あ、右利きでよかったわよね?」 唯「う、うん」 目の痛くなりそうな文字列を見つつ、頷いておく。どっちでもいい。 唯「ねぇねぇ、これ一旦人形に入れて、動かすことはできないの?」 和「できるけれど、人形は一度きりしかデータを受け取れないわ」 和「右腕と顔しか動かない妹でいいの?」 唯「……待ちます」 こんなことがあってからは、だんだん催促を減らすようにしていった。 ―――― そしてまた冬が来て、また去っていこうかという時期。 2月22日のことだった。 和ちゃんは眼鏡をかけるようになって、顔つきが別人らしくなってきていた。 だから私は最近の和ちゃんに少し混乱していて、 かつ久しぶりに満面の笑みを見せられたものだから、最初の一瞬だけそれが和ちゃんだと分からなかった。 和「唯!」 その笑顔だけで、私には何があったのか理解できた。 唯「できたの!?」 和ちゃんは輝かしい笑顔のまま、何度も頷いた。 小学5年生になろうかという冬の日、私はついに妹と会えることになった。 授業の終わるのが、これほど長い一日もなかった。 私たちは帰りの会が済むなり、大急ぎでランドセルを背負って家へと向かった。 お父さんにもお母さんにも、ずっと秘密にしてきた。 箱の中の妹なんて存在もしないような態度を貫き通してきた。 おかげで憂は、たまに霜をとられるくらいで、めったに触れられることはなかった。 和ちゃんが一度家に戻って、データを保存してあるメディアを持ってきた。 それをうちのコンピューターに取りこんで、そして、憂の箱に繋げる。 唯「いよいよだね、和ちゃん……」 和ちゃんは接続端子をじっと見つめながら、「そうね」と短く答える。 命を供給するにふさわしい重たい音で、コンピューターと白い箱がつながる。 唯「憂……」 コンピューターの画面に伸びていく青色のバーを見つめながら、妹の名をささやく。 いま、ちょうど半分が憂の身体に送り込まれたようだ。 唯「今日が、憂の誕生日だよ!」 60%、70%……。 みるみるうちに、平沢憂が完成されていく。 バーはめいっぱいまで伸び、数字は100%と表示されている。 和「……完了ね」 和ちゃんは言うと、箱の裏へまわり、かちっと音を立てた。 白い箱がずっと立てていた、小さな駆動音が止む。 ガレージは完全に静かになった。 和「開けてやりなさい。おねえさん」 頷いて、私は箱の取っ手にようやく手をかけた。 箱の内から、とんとんと振動が伝わってくる。 生きているんだ。生まれてくるんだ。 唯「……憂。迎えに来たよ」 おごそかな音とともに、いつぞやのプレゼントボックスの蓋は外された。 唯「……」 冷たいとは思わなかった。 冬の寒さがガレージに入りこんでいたから、というだけではない。 そこにいるのが、もはや私のスペアの人形ではないから。 待望の妹である憂が、目を開いてそこにいたからだ。 睫毛に乗った霜が、まばたきによってぱらぱらと落ちる。 雪の降り始めるような、美しい光景。 とうの憂は、目の周りに触れる感覚にくすぐったそうにした。 唯「……う、憂」 天使のおりたようだと思った。 私は唾を飲みこみ、決めていた名前を呼ぶ。 憂「……お姉ちゃん」 憂はくすっと笑って、私を見つめてそう言った。 その声はじんわりと胸に響いた。 私は微笑む憂の手をとろうとする。 憂「……」 瞬間、憂の顔が何かに引っ張られたように歪み、 憂「ふぁっくち!」 私に盛大なくしゃみをひっかけてくれた。 これが私と憂の出会いである。 3
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10191.html
おんざべっど! 梓「ん……ふぅ……?」 目を開けると……手足が動かない。いや、正確に言うと動かせない。 何だか柔らかぷにぷにした感触で拘束されていて……。 唯「あ、あずにゃん。起きた?」 梓「はう!? ゆ、唯先輩っ、どうしてこんな顔近いんで……いえ、裸っ!?」 唯「あれれ。冷たいなー、あずにゃん。ほんの五分前のことも忘れちゃったの?」 ……あ、そっか。 私、唯先輩とエッチして、簡単にイかされちゃって……失神した、のかな。 梓「んしょ……っとわぁ!?」 とりあえず、身体を起こそうとした、のに。 何コレ。唯先輩、五分って言ったけど……全身がぴりぴり気持ちよくて、まだ力が入らない。 唯「あん、危ないよあずにゃんっ」 梓「ど、どうもです」 また、唯先輩が私を裸同士のままで抱き締める。 丁度おっぱいのところに私の顔がきて、ううん、別に嫌とかそういうわけじゃないんだけど、思わず悪戯したくなってくるというか。 梓「…………」 膨らみに、顔を埋めてみる。ふにふにのぽゆんぽゆんだ。 ほの紅く染まった肌はまだ汗ばんでいて、私が触れると唯先輩がピクンと身を震わせた。 唯「あは。甘えんぼさんだねぇ、あずにゃん♪」 梓「やーらかいですね、唯先輩のおっぱい」 唯「ふふふ。あずにゃんへの愛がたっぷり詰まっているのさー」 梓「……私もこのくらいあったら、自信満々でそういうこと言えたんですけど」 唯「大丈夫だよ。あずにゃんのおっぱいだって、きっとすぐに大きくなるよ」 根拠のない励ましだけど、嬉しい。成長期の真っ最中なんだし、ね。 私も唯先輩の背中に腕を回して、もぎゅもぎゅと顔を押し付けた。 柔らかくて、あったかくて、心臓の鼓動も伝わってくる。 ……私と同じくらい、どきどきしてる。 梓「それでも、やっぱり羨ましいものは羨ましいです」 唯「う、ぅんっ、あずにゃん……何か、ちょっと、エッチぃ動き方だね……」 梓「はい。イった余韻もあって、特にエッチな気分ですから……はぷ」 何となく口を開けて、滑らかな肌に歯を立てないようにかぶりつく。 汗と涎が混じってぬるぬるぬめって、いやらしい音が鳴る。 唯「ふぅぅっ!?」 梓「あむあむ……んちゅ、ぺろっ……はぷっ、かぷはむまむ」 唯「くふんっ、んんっ! んぁっ、あ、は、あずにゃんっ……おっぱい食べちゃやだよぉ」 梓「くちゅっ、れるっ、ちゅううううっ……いいなあ、おっぱい……はむはむむ」 唯「んっ、あ、あっ、あんっ! ふ、ふぅ……け、結構、気持ちいいかも……」 私を抱いていた腕の力が段々と緩み、行く当てをなくして結局シーツの上に落ちた。 唯先輩は私がおっぱいを甘く食む度に肩を震わせて、続けて欲しいとねだっているかのよう。 梓「ん……ちゅ、ちゅっ、ちゅちゅ……ちゅうぅ……んちゅぅ、ちゅむ、ちゅ」 唯「ふぅっ……ん、んぁ、駄目、そんなに沢山キスしないでぇ、あ、ああんっ!」 可愛い。唯先輩は、同じ女の子で後輩の私から見ても、とっても可愛らしい。 ついばむようにキスを繰り返しながら、おっぱいの下から鎖骨、喉元へと少しずつ私の跡を残してゆく。 この小さな赤い斑点は、月曜までに消えるだろうか。 ……ううん。消えなくてもいい。むしろ、消えたら新しいキスマークを付けてあげたい。 唯「んぁ、あ、あずにゃぁん……はぅ、んっ、ん……あ、あっ……何だか、ぞくぞくしてきちゃうよっ」 梓「はい……ぴったりくっついてますから、唯先輩がぴくぴく感じてるの、伝わってきてるです」 喉元から、おとがいに。そして――小刻みに熱い吐息を漏らす唇を、奪う。 唯「ふむっ!? ん、んーんっ、んぁ……あ、あー……れ?」 でも、すぐに顔を離しちゃう。 深くとろけるようなキスをしたいのは山々だけど、それじゃあまた、唯先輩のペースだ。 そうなったら、私だけイっちゃって、唯先輩を気持ちよくしてあげられないから。 梓「……どうしたんですか、唯先輩? 舌出しちゃって……もしかして、べろちゅーしたかったんですか?」 唯「あっ、あうぅ……あずにゃんの意地悪ぅ……だって、だって、今の流れだと絶対べろちゅーだなって思ったんだもん!」 梓「ふふっ……唯先輩ってば、本当にエッチですね」 唯「ううぅ……」 膝をすり寄せるように閉じながら、唯先輩は恥じらって身を縮こまらせた。 ……本当に可愛い仕草。 梓「嘘ですよ。唯先輩が困って恥ずかしがるところを見たかっただけです」 絶頂の余韻はいくらか薄れてきているけれど、興奮は更に募るばかり。 唯先輩を抱き締めていた腕を放し、のしかかるような体勢になる――私が唯先輩をイかせてあげる番だから。 唯「あ、あずにゃん……お願いだから、意地悪しないで……私、あずにゃんに嫌われたかと思ったよ……」 梓「すみません。嫌いになんかなっていませんから、だから……泣かないでください、ねっ?」 ちょっと……いや、かなりやりすぎたみたい。 両の瞳を涙で潤ませて、今にも泣き出してしまいそう。 お詫びの気持ちも込めて、今度こそディープキスをしますよ、と唯先輩の唇をちろちろと舐める。 唯「んくっ、ぐすっ……は、はう……あずにゃぁん……」 梓「アレです。小学生が、好きな相手を照れ隠しに思わずいじめてしまう、あんな感じですよ」 梓「でも……唯先輩を泣かせちゃうとは思いませんでした。もう絶対にしません」 唯「う、うん、絶対だよ? 今の、すっごく悲しかったし……」 両手で唯先輩の柔らかほっぺを挟み込んで、狙いを定める。 梓「……ちゅ、ちゅっ……んるっ、れるぅ……あむっ」 軽くニ・三回唇を触れ合わせた後、舌先をすぼめて唯先輩の口の中へ。 本当に泣き出してしまう前に、ちゃんと私の気持ちを伝えないといけない気がしたから。 唯「ふあ、あむぅ……むちゅ、ちゅうっ、れるりゅ、ちゅく、くちゅちゅ……んぐ、んっ……んぁ……」 梓「ちゅる、じゅるぅ……んっ、んく、ん……はぷ」 梓「ど、どうです、唯先輩? 嫌いな相手に、こんなこと出来ると思いますか?」 唯「う、ううん。ありがと、あずにゃん。とっても安心した」 梓「……それだけ、ですか?」 唯「え?」 唇から垂れそうな、ふたり分が混じり合った唾液をぺろっと舐め取る。 その舌で、唯先輩の唇の周りの涎も綺麗に吸ってあげる。 梓「ちゅっ、ちゅ、ちゅちゅ……んちゅ、ちゅる……ん、ふ……安心しただけ、なんですか?」 唯「ふぁ……あ、え、えっとね、その……あずにゃんのキス……気持ち、いいよ……」 梓「……よかったです。そうやって言葉にしてもらえると、続けても大丈夫なんだって、私も安心出来ます」 これは、私のわがまま。 何もかもが独りよがりで、肝心の唯先輩が全然よくなかったら、って思うと不安になっちゃう私の勝手なお願い。 なのに唯先輩は、恍惚としながら微笑んで、優しく私の頬をさすってくれた。 唯「私、ちゃんと言うよ? 気持ちよくなかったら、こーしてとか、あーしてとか、一杯注文付けちゃう」 梓「あ……ゆ、唯せんぱぁい……」 唯「だから、あずにゃん。心配しないでいいよ? 遠慮もしないでいいんだよ?」 唯先輩は、ズルい。 卑怯です。反則です。チートです。 私の不安をわかっていて、それでいて、されるがままで。 私の意地悪で泣きそうになってたのに、逆に私を慰めてくれたりして。 本当に、唯先輩は……卑怯なまでに優しい。 梓「あ、あのっ……私、唯先輩みたいに上手に出来ないかもですけど、が、頑張ります……」 唯「うんっ。期待してるよ~、あずにゃんっ♪」 ぎゅう、と抱き締められて、頭ごと身体を密着させられてしまう。 もう少し唯先輩のおっぱいを堪能したかったのに……でも、うん。まだ始まったばかりだと思えば、後の楽しみに取っておける。 梓「……そういえば唯先輩、本当に太ってませんね」 唯「ん、くふっ……あん、あずにゃん、くすぐったぁい」 唯先輩の片脚を、私の両脚で挟んですりすりとこすり合わせながら、おへその周りをなで回してみる。 やわやわぷよぷよ、だけどお肉が余ってるわけじゃない。 おっぱいも膨らんでるし、お尻も生唾を飲み込むような形だし……何て羨ましい。 唯「は、ぅんっ、んぁ……あ、あっ、はふ……くす、ぐった、いよぉ……」 梓「っふ、ふう、ふぁぅ、んんん……唯先輩、本気でズルいです……あんなにお菓子ばっかり食べてて、運動もろくにしてなさそうなのに……」 唯「あっ、あずにゃん?」 私のお腹の余分なお肉が胸に行ったらどんなに嬉しいことか。 ダイエットしてお腹を細くしたら、胸までちょこっとだけど薄くなっちゃうのに。 梓「いいなあ、いいなあ……はぷっ、あむむ。はぷちゅ、ちゅぷ……んちゅっ、ちゅ、ちゅちゅ」 痩せても減らない、このおっぱいが羨ましいです。 ふにふにで、ぽゆんぽゆんで、私と違ってしっかりとした揉み応えがありそうな大きさ。 唯先輩にも、こんな風に私の身体で楽しんで欲しいんです。 唯「あっ、あふん、あず、あずにゃんっ! ちょっ、脚っ、汗と、エッチなおつゆで、ぬるぬるぅ……んふううっ!」 梓「唯せんぱぁい……んちゅ、ちゅ、ちゅく……ち、乳首、すっごく固くなってるです……ちゅうううっ、ちゅく、ちゅぱっ」 唯「ふあああああっ!? や、やんっ、あ、あっ、やあんっ! あずにゃん、私まだおっぱい出ないよぉっ!」 梓「出なくても美味しいですよ、唯先輩のおっぱい……んちゅく、ちゅうっ、ちゅる、ちゅちゅっ、ちゅぷ……んむっ、あむ」 尖った乳首を唇に含んで、甘噛みする。 唯先輩は胸を突き出すように仰け反りながら、ぷるぷると小さく手足を痙攣させ、気持ちいいと私に訴えてくる。 唯「んくっ、んんっ……あぅ、あ、あず、にゃんっ……おっぱいイイよぉ、きっ、気持ちいっ……ふああああああんっ!」 梓「はぷ……んちゅう、ちゅく、ちゅうぅ、ちゅむ……私なんかに吸われて感じちゃうなんて、唯先輩は敏感なんですね」 唯「はぅ、は、はあぅ……た、多分、違うよ……あずにゃんだから、こんなに、気持ちいーんだと思う……よ?」 今は私が攻め役のハズなのに、きゅうんと胸の奥……と、下腹部の奥が切なくなってくる。 唯先輩ってば、ズルい。ズルい、ズルい。 可愛くって、気持ちよくなってるくせに、言葉だけで私を感じさせるなんて本当にズルい。 梓「そっ、それはどうもです……んくっ、ん……ええとですね、そろそろ……私も、唯先輩の……あ、あ、アソコ……を……ですね」 唯「ふぁ……うん、いいよ。来て、あずにゃん」 はやる気持ちを堪えて、唯先輩の了解を得る。 あ……私の指、唯先輩より太かったりしないかな? 弦ダコが痛かったりしないかな? 唯「…………」 梓「…………」 梓「あっ、あの! い、痛かったらすぐ止めますから、すぐ教えてくださいね!?」 唯「う、うんっ」 うん、そう、ギターを弾いているのは唯先輩も同じ。 その指が気持ちよかったんだから、きっと、私の指でも唯先輩は気持ちよくなってくれる……といいな。 梓「じゃ、じゃあ、お邪魔します……」 割れ目にそっと触れて、汗よりも涎に似た、でも涎よりねっとりした愛液を念入りに指先に塗り込める。 しっかりとぬるぬるコーティングして、そして、唯先輩の入り口を探……り、当てた。 余っている手は、あんまり上手に触れないような気がして……自分の股間に添える。 唯「んきゅっ」 梓「『んきゅ』って、先輩……」 唯「ご、ごめん……」 梓「いえ、すっごく可愛くって、きゅんとしました」 唯先輩、痛がるかな? それとも、ちょっとでもいいから、感じてくれるかな? 入れる指……私が自分でするのと同じ、中指で大丈夫かな? 唯「んっ……く、ふぅぅ……!」 梓「んくっ、は、はぅ……唯先輩……入れますよ……?」 手首に軽く力を込めると、ぬちっ、と卑猥な音が聞こえて、次の瞬間には中指全体が熱く濡れた粘膜に包まれていた。 唯「はうぅんっ! ふあああ、あ、ああああああっ!」 梓「……あ、ゆ、唯先輩の中っ……すごぉい……」 今わかった。 唯先輩がこうしていた時、私に意地悪して、指を全部差し入れたわけじゃない。 そして、この感触を自分のアソコと比べたくなった気持ちも、よく理解出来た。 利き手じゃない方でいじるのは初めてだけど、私と唯先輩の中……かなり、違う。 唯「ん、ふっ……ふぅぅぅっ……! んく、あ、あずにゃぁん、あぅ、あぁぅ……指ぃ、ずんって、奥まで入れたら、びっくりするよぉっ!」 梓「す、すみません……唯先輩の中、とろとろに濡れてて、滑りがよすぎて入っちゃいました……」 ぬるぬるしてるのは、愛液のぬめり。 でも。ひくひくって、私の指を締め付けてきているのは、唯先輩の……膣の、ひだの凹凸。 とっても細かくって、だけど柔らかくって、それなのに絡まってきて。 どうしよう。唯先輩に気持ちよくなってもらう為に入れたハズの指先が逆に気持ちよくされちゃって、このままずっと、唯先輩を感じていたい。 梓「んぅ……はぁ、はぁっ……ゆ、唯先輩っ……ど、どおして、中っ、こんなに気持ちいいんですかぁ……?」 唯「ぅんっ? わ、私の中って、あずにゃんが? 気持ちいーの?」 梓「はっ、はい、すっごく……指動かしたいんですけど、締め付けが強くって、のるのる~って感じで……やだ私、まさか指が性感帯……?」 指とか。いくら唯先輩のことが好きだからって、指はないよ指は。 と思っていたら、私の唇に、唯先輩の――つい先程まで私のアソコに入っていた指が、そっと添えられた。 4
https://w.atwiki.jp/junaisitai/pages/16.html
夕日に向かって・・・ 9月始めのとある日 あるデートの日 久しぶり 「私の恋はコケコッコ」 やきもちりっちゃん 恋愛要素0 あまえんぼりっちゃん あまえんぼりっちゃん2 あまえんぼりっちゃん番外編 よう、カチューシャ 新しい君 ポケモンHG・SS メイドりっちゃん・・・ 成長・・・? ツーリング! 地上の楽園? 桜色の卒業 償い メイドりっちゃん2 律見酒 二人飲み しつじ ねむれない ガールズバー ガールズバーその後 たまにはいいか チケット メイドカフェ 朝ご飯 「世にも奇妙な物語 律だらけの世界」 うんてん! もはや別人? 勘違い 朝カレー くっきんぐ! 初デート! 食べすぎ注意 ドラマ二 シューターりっちゃん 俺と律の◯分クッキングPart2 温泉卓球! ドライブデート? 紅色の恋慕 隠しもの! あいつ にゅういん! かんご! 初給料で買ったもの