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ななついろ★ドロップス BD-BOX 発売日:8月8日 HDリマスターで蘇る、ななついろの初恋物語―― たとえば、窓の外の星を見つめているとき。 たとえば、1日のおわりに秘密の日記を書いているとき。 不思議な出来事は、突然空から降ってくる――。 TVアニメ全12話がHDリマスター版ブルーレイで発売! ここを編集 2007年7月放送開始。2018年8月8日、初のBlu-rayBOXが発売。 http //www.geneonuniversal.jp/rondorobe/anime/nanatsuiro/ 監督 山本天志 原作 @ピース シリーズ構成 島田満 シナリオ監修 簑田健一 キャラクター原案 いとうのいぢ キャラクターデザイン・総作画監督 伊部由起子 チーフアニメーター 小原充 小物設定 安食佳 美術監督 小坂部直子 色彩設計 海鉾重信 撮影監督 山田和弘 CGアニメーター 中島豊、真田竹志、大塚祐太郎 特効 村上宜隆 編集 内田恵 音響監督 岩浪美和 効果 斎藤みち代 調整 菊池悟史 録音 北浦祥子 音楽 山川恵津子 アニメーション制作 スタジオバルセロナ シナリオ 島田満 成田良美 中弘子 絵コンテ 山本天志 宮崎なぎさ 名和宗則 高田淳 小原充 川崎逸朗 川田剛 演出 山本天志 高島大輔 吉田俊司 タムラコータロー 小原充 宮原秀二 名和宗則 山崎光恵 守田芸成 作画監督 伊部由起子 尾形健一郎 藤原未来夫 吉本拓二 内原茂 磯野智 新田靖成 星野真澄 ひのたかふみ 浜津武広 清水祐実 川島勝 田村正文 野口孝行 山本美也 ■関連タイトル ななついろ★ドロップス BD-BOX 廉価版 ななついろ★ドロップス〈期間限定生産〉 「ななついろ★ドロップス」オリジナルサウンドトラック 「ななついろ★ドロップス」スペシャルCD1 ななついろ★ドロップスPure!!公式パーフェクトビジュアルブック ななついろ★ドロップスARTWORKS コミック版 たかみ裕紀/ななついろ★ドロップス 1巻 小説版 市川環/ななついろ☆ドロップス グッドスマイルカンパニー 秋姫すもも 1/8スケールPVC塗装済み完成品 フィギュア・ホビー:ななついろ★ドロップス ニンテンドーDS ななついろ★ドロップス タッチではじまる初恋物語 原作ゲーム PS2 ななついろ★ドロップス Pure!! 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
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1 唯「なつまつり!」 ◆KU7NduHfTI 2010/08/08 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281268271/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ほのぼのだな -- (名無しさん) 2014-10-02 13 32 34 ムギって紫だろ? -- (名無しさん) 2014-08-25 22 19 00 ↓x5は 唯「ちょっとカメラ止めろ」だろ -- (名無しさん) 2012-09-15 19 39 49 ↓x1 ムギはピンクだろ.. -- (おすし!) 2012-09-15 19 38 29 ムギのイメージカラーは紫だっけ? -- (名無しさん) 2012-09-15 19 28 15 唯「5等だって!!」←可愛い -- (名無しさん) 2012-08-11 23 13 13 起伏ないけど、けいおん自体がオチなしヤマなしストーリーだから、けいおんっぽいと言えば、けいおんっぽい -- (名無しさん) 2011-09-30 23 24 18 和「ちょっとカメラ止めろ」 -- (名無しさん) 2010-12-12 00 24 45 和涙目 -- (名無しさん) 2010-11-18 20 54 58 けいおんらしくて良い -- (名無しさん) 2010-09-27 00 38 47
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クリスとなつきと唯湖 B ・◆・◆・◆・ 「それが答えか」 「ああ、そうだよ。何を今更の事を聞いてるんだ」 言峰は、唯湖の答えを聞いて愉しそうに笑った。 唯湖は呆れたように笑って 「今更、考えを変えるつもりもないし、何を聞いても心は動かないよ。貴様の手口は知ってるんだ」 この神父の手口を唯湖は知っている。 棗恭介とトルタの介入したときの事を見ていたからだ。 だから、言葉に乗るつもりもないし、今更それで動くつもりも無かった。 「私が揺れ動く姿が見たかったなら、残念だったな」 「くっくっ。それは残念だが、予想外の収穫があったから構わん」 「ふん……私はクリス君の為に戦えれば、それでいいんだ」 唯湖が不機嫌な表情を浮かべ、呟いた言葉に言峰は反応する。 「そのクリス・ヴェルティンだが―――――あれは壊れた化物だ」 クリス・ヴェルティンの存在を。 壊れた、化け物と呼んだ。 「何……?」 「言った通りだ。人として壊れている。人の皮を被った化物と言っても可笑しくはあるまい」 「何を馬鹿な事を……クリス君は人だよ、どうしようもないくらいただの人だ」 内心の動揺を隠すように唯湖は言峰の言葉を否定する。 クリスが化物など思えなかったからだ。 「そうかな? あれはどうしようもないぐらい欠陥を抱えている」 「欠陥……?」 「気付いているのではないのかな? あの男は哀しみを忌み嫌っている割には自ら哀しみの中に入り込んでいる。いや、哀しみを望んでいる」 「馬鹿な……そんな事がある訳が無い」 「あの男は哀しみを否定する事で自分を保っている。その為には哀しみが必要だからな。だからこそ、あの男は哀しみの中でしか生きれない」 クリスは哀しみを望んでいると。 クリスは、哀しみの中でしか生きていけないと。 それは、哀しみを否定する事で、クリスという存在でいられるのだから。 クリス・ヴェルティンと言う人間を保っていられる。 そう、言峰綺札はクリス・ヴェルティンという人間を定める。 「そして、例えその欠陥を指摘した場合、彼はどうすると思う? 何度も見た事があると思うが?」 「……っ」 「そう、きっと曖昧に笑って、誤魔化すだろう。そして、また何事も無かった様に哀しみを否定する。それこそが狂って壊れている化物の証左だろう? 彼はその欠陥を受け止めながらも、意志を変えない。怖い事だぞ? 哀しみという感情を否定しながらも求め続ける破綻者だ。これを化物といわずに何を化物と言うのだ?」 「……違う、クリス君は人間だ……怖くも無い……普通の人間だよ」 「ふん……故にあの男はつまらん。会う必要も無い。人では無いのだからな」 言峰綺札はクリスを化物と定め。 来ヶ谷唯湖はクリスをそれでも人として定める。 正しいのはどちらなのだろうか? 答えは、まだ、出ない。 だれも、わからないかも、知れない。 わかるのは、クリスだけなのかもしれない。 「まあ、それは今はいい、来ヶ谷唯湖。お前の首輪を外そう」 「何?」 「もう、その枷は意味をなさないからな。玖我なつきの首を見たか?」 「……ああ、首輪が外れていたな。別にどうでもよかったから気にしなかったが」 唯湖が視線をなつきに視線を向ける。 そのなつきには、首輪が『つけられて』いなかった。 であった時、疑問に思ったがやる事は変わらないので、別に気にする事も無かったが。 「それは、私が外したのだ。色々聞きたかった事があったのだがな。クリスが大事だと振られてしまったよ。だから首輪だけ外してやったのだ」 「ふん……いい気味だ」 「それで、君の首輪も……」 「別にいい。この後の放送で私の名前も呼ばれたらクリス君が困る。それに、神崎達に勘繰られても困るしな。どうせ此処で死ぬつもりなのだし」 「そうか。ならばいい」 事務的な会話ともいえる行為を言峰を済ませ、笑う。 何処か、その表情は満足そうだった。 そして、 「さて、来ヶ谷唯湖。今一つ問おう」 「何だ?」 「玖我なつきを殺さない……という事は死なせない事と同義だろう?」 「当たり前だ」 言峰綺札は、嬉しそうに、愉しそうに嗤う。 「ならば、その覚悟、最後まで貫き通せるか…………実に愉しみだ」 言峰綺札が唯湖を抜いて、歩いていく。 そして、それを合図に、 「な……アンドロイド!?…………しかも、三体!?」 唯湖の目の前に現れる、三体のアンドロイド。 既に戦闘態勢は整っていて、唯湖に向かっていこうと準備をしている。 そして、もう姿が見えない言峰の声が、最後に響く。 「来ヶ谷唯湖。玖我なつきを、最後まで、守り通せるかな? クリス・ヴェルティンの為に」 その言葉は祝詞のように、呪詛のように、唯湖の耳に響いていった。 ・◆・◆・◆・ 「ちっ……!」 状況は最悪だった。 自分が置かれたこの状況に唯湖を舌打ちをするしかない。 未だに気を失っているなつきを抱えて、強大なアンドロイド三体から、ただ逃げている。 アンドロイドは連携を取らずとも、圧倒的な火力で攻めるだけでいい。 何しろ、殲滅対象は手負いでしかも足手纏いがいるのだ。 策を弄せずとも火力で殺せる、そう踏んでいた。 (どうすればいい……といっても逃げるしかないんだがな) 案の定、唯湖はその火力に対して、逃げるに徹するしかない。 唯湖はアンドロイドの出現を確認したら、瞬時になつきを抱えて、通路から逃げ出したのだ。 唯湖単独なら、まだしもなつきという枷を背負っている。 その状態での戦闘など、無理だった。 かといって、逃げてばかりでは解決する訳がない。 解っている、解ってはいるのだが、どうにもならないこの状況。 唯湖は歯噛みをしながら、ただ逃げている。 「…………っぁ!」 そうこうしている内に、銃弾が一発、左肩を掠めた。 途端にじくじくと傷口が痛み出してくる。 ジリ貧に追い込まれていることを唯湖は自覚しながらも、ただ、逃げる。 見捨てる訳には行かなかった。 今、抱えている少女を。 クリス・ヴェルティンが愛しているこの少女を。 捨てる訳…… ――――そうなの? 本当に? そんな、言葉が思い浮かんで。 そして、ふと、思ってしまう。 心の中に、波紋が広がっていく。 決死の想いが、少しずつ解けていく。 だって、この女は、玖我なつきは……。 クリス・ヴェルティンを奪ったんだから。 一緒に居たかった人の傍を。 大好きだった人の愛を。 この女は奪った。 思い出せ、来ヶ谷唯湖。 自分の目的は何だ? 愛する人の手で殺してもらう事だ。 それこそが至純の願いなのだから。 幸せに死を迎えられる、たった一つの哀しい方法。 クリス・ヴェルティンによって、来ヶ谷唯湖の生を終わらせてもらう事。 苦しみと哀しみしかないこの島で。 全てを失った唯湖が。 望んだたった一つのこと。 その為には、玖我なつきは………………必要ないんじゃないか? 「っく……!」 銃弾が、肩を掠める。 敵との距離が縮まっていく。 望まぬ終わりが近づいてくる。 そう、なつきは究極的に言ってしまうと、必要などない。 クリス・ヴェルティンの為には、なつきは必要だろう。 だけど、来ヶ谷唯湖の終わり方には、必要なんて無い。 だから、ここで見捨てたって、自分の目的が果たせない訳じゃない。 何ら、問題無く自信の願いは叶える事が出来る。 (ここで、死ぬ事は…………嫌だ) ここで、なつきを護り続けて、そのまま死んでしまう。 そんな事は嫌だった。 絶対絶対、嫌だった。 そんな、終わり方、嫌だった。 だって、なんにも、救えない。 何の為に全てを捨てたのか、その意味すら無くなってしまう。 怖かった。 唯湖はただその結末が酷く怖かった。 なら……………… 玖我なつきはここで、置いていった方がいい。 「……ぐっ!」 頬を銃弾が掠めた。 真っ赤な血が吹き出した。 距離は、もうつまっている。 次は、もう避けられないだろう。 ああ、そうだ。 なつきの事が憎い。 クリスを奪ったなつきが、ただ羨ましい。 唯湖が羨望してやまない、きらきら光り輝いたものを全て持っている。 なつきの手は汚れてるのに、まるで光がなつきを祝福しているようだ。 自分は、こんなにも真っ赤に染まって、どうしようもなく汚れていて。 なのに、なつきの様に、祝福される事など、有り得なくて。 暗い暗い闇の中で、重たい罪に押し潰されそうになって。 怨嗟の声をずっとずっと聞いている。 何処で、変わったんだろう。 何処で、入れ替わってしまったんだろう。 同じ場所にいたはずなのに。 何故、何故、こんなにも違う。 憎い、憎い、憎い、憎い。 悔しい、悔しい、悔しい、悔しい。 暗い暗い想いが深くなっていく。 どろどろの想いが沸き立っていく。 (ああ、私は…………) なんて、なんて――――醜い。 距離がもう、無い。 見捨てるなら、今。 その、最後の時。 ほら、来ヶ谷唯湖は、こんなにも醜いんだ。 どんなに綺麗事を述べても、嫉妬の気持ちは永遠に消えない。 どんなに優しい事を考えても、憎しみの思いはずっと積もっていく。 醜くて、汚くて。 闇に囚われている。 だから、だから、これ以上醜くなるのぐらい……いいだろう。 そう、玖我なつきなんて。 捨ててしまえ。 見捨てて………… 「うあぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ―――――――――!!!!!!」 こえにもならない叫びが、ただ、響く。 来ヶ谷唯湖の全てを吐き出すかのように。 ただ、叫んで。 そして……玖我なつきを。 「――――見捨てるものかぁああああ! 見捨てられる訳が…………無いだろう!」 強く、強く、もう一度抱きかかえす。 もう、二度と迷わないように。 もう、二度と離さないように。 「死なせる事……なんか、出来ないっ!」 来ヶ谷唯湖は玖我なつきを結局殺す事なんてできない。 自分の醜悪な思いすらも、押し潰しながらも。 だって、全ては 「クリス君が…………哀しむだろうっ!」 愛する人の為に。 愛する人を哀しませない為に。 これから自分自身が、愛する人を哀しませるというのに。 矛盾を孕んだ思いを抱えながらも、なお。 唯湖はクリスを想い続けている。 クリスがこれからも笑っていられるように。 クリスがこれからも生きていられるように。 憎い玖我なつきを護るという、捻じ曲がってしまった思い。 でも、それだけじゃなくて。 「私は、もう、裏切りたくないんだよっ!」 沢山、沢山、人の思いを裏切った。 沢山、沢山、仲間を裏切った。 色んなものから、裏切り、逃げて。 いつの間にか、とても醜くなってしまった。 けど、これだけは、この誓いにだけには。 絶対に、絶対に、裏切りたくない。裏切る訳には行かない。 それが例え自分勝手な思いでも。 「私は、この自分勝手だけは、貫き通さなければいけないんだ!」 だから、もう 「逃げない……例え……朽ち果てようとも」 振り返り、倒すべき敵を見据える。 「彼女だけは――――――絶対に死なせないっ!!!」 それが、来ヶ谷唯湖の意志。 その意志がたとえ、捻じ曲がった想いからできたものでも。 決して、絶つ事はできない、鉄壁の意志。 そして―――― ・◆・◆・◆・ 突如、戦場に響き渡る、遠吠え。 光を纏いて現れたるは、白銀の狼。 玖我なつきの想いを昇華させた、彼女の愛しき仔。 「…………なっ」 その神々しい姿に、唯湖はぽかんと口を開ける。 なつきがデュランと呼んでた存在が、唯湖の宣言に応じるかの様に突然現れたのだ。 唯湖は事態が掴めず、困惑してるのを尻目にデュランはアンドロイドに向けて、砲弾を放つ。 「……っ」 その瞬間、閃光が辺りを照らす。 閃光弾と唯湖が認識する間もなく、デュランが唯湖をなつきごと背に乗せてしまう。 そのまま、デュランは駆け出していく。 アンドロイドが閃光のダメージから回復した時には、もうその場には唯湖達はいなかった。 「…………っ、随分と手荒な事をするな。犬っころ」 唯湖がデュランを見て、呆れたように溜息をつく。 デュランが逃げこんだ部屋は職員の休憩室のようだった。 簡素なソファーになつきを寝かせ、唯湖は武装を確認しながらデュランを睨む。 デュランはくぅんと鳴いて、なつきの傍に座りながら唯湖の方を見た。 その愛らしい姿に、唯湖は毒気が抜けたのかもう一度大きく溜息をついて 「まあ……いいか。なんで、犬っころが出てきたがよく解らんが助かった」 少しだけ、やすらかな表情を浮かべながら、犬を撫でるようにデュランを撫でる。 兎も角、デュランのお陰で助かったのだ。 本来ならば、なつきの呼び声でしか現れないのに。 なつきの身の危険を察知したか、もしかしたら 「…………私を認めてくれたのか?」 どんな理由であれなつきを守ろうと決意した唯湖を、デュランが認めたからか。 答えは目の前で首を傾げてる犬っころしか解らないが。 唯湖はその様子をみて、ふっと笑う。 「まぁ……そんな訳ないか」 結局、自分の身勝手だけ護ってるのだから。 必要がなければ切り捨てるとまで思っていたのだから。 だから、こんな身勝手な自分が認められるわけがないと唯湖は思う。 唯湖は一息を付いて、気持ちを入れ替えデュランに言う。 「とりあえず……出てきたからには主人は護るんだろう?」 その唯湖の問いに短く肯定の意味でデュランは鳴く。 唯湖はその鳴き声に満足して、椅子から立ち上がり、 「じゃあ、私が居ない間、彼女を護ってくれよ。頼んだぞ」 出口に向かって歩いていく。 デュランは唯湖の行動がよく解らず首を傾げるばかり。 唯湖は振り向かずに、目的を淡々と語る。 「別に……私達を追い詰めたあいつらに対して……けじめをつけるだけだよ」 それに、と付け加えて 「あのままほ放っておいたら…………クリス君にも危害が及ぶかもしれないだろう?」 そう言った唯湖は、満面の笑みで。 ただ護るべき者のために。 戦場へ舞い戻っていた。 ・◆・◆・◆・ 唯湖達を見失ったアンドロイド達は、彼女達を発見する為に基地内を索敵を行っていた。 一部屋ずつ、彼女たちが潜伏してないかを丁寧に調べ上げていく。 そして、アンドロイド達はある大きなホールに一つの生体反応を確認した。 探している者の可能性が高いと、アンドロイドはホールの中に入っていく。 「ふん……やっと来たか。待ち草臥れただぞ」 アンドロイドの推測通り、そこに居たのは探し人の一人だった。 壁によりかけてる探し人――来ヶ谷唯湖はつまらなさそうに欠伸をしている。 だが、アンドロイド達は唯湖の意志など関係はない。 ただ、命令に従って機械的に動くのみ。 故に、彼女達は唯湖を取り囲むように動く。 「やれやれ……相変わらず機械そのものだな。キミ達は」 左にアンドロイドα、中央にアンドロイドβ、右にアンドロイドγと壁に寄りかかっている唯湖を取り囲んだ。 唯湖は抵抗せず、デイバックを握り締めながら呆れたようにアンドロイド達を眺めている。 アンドロイドの一人、βが代表して命令された事をまず口にする。 「来ヶ谷唯湖、投降しなさい。抵抗するようなら、殺害を厭いません。此方は三人居ます。貴方を排除するには充ぶ……」 「……三体でいいのか?」 事務的な言葉に唯湖が遮る。 その言葉は冷たく、蔑むように。 感情の一辺すら感じられないものだった。 アンドロイドはその唯湖の言葉に特に思うことも無く言葉を続ける。 「はい。貴方を殺すには充分……」 「――いいんだな? 本当に私を殺すのに―――たった三体でいいのかと聞いている」 唯湖は淡々と確かめるように言葉を紡ぐ。 まるでアンドロイドと同じように事務的に。 「はい」 「そうか……」 アンドロイドの迷いが微塵も感じられない返答に唯湖はにっこりと笑って頷く。 何が可笑しいのかアンドロイドには理解できなかった。 そしてアンドロイドがその行動に対して質問を投げかけようとした瞬間、唯湖が動いた。 動作はただデイバックをアンドロイドαに向かって振っただけ。 だが、そのデイバックから何かが射出され、αに対して向かっていく。 αは冷静にその射出された物が何かを把握する。 それは鞘に入ったままの日本刀であり、避ける間もなく掴み取れると判断する。 逆に武器として活用すればいい。 そうして、αは人工頭脳の中で計算された最良の選択肢を選び取る。 αはその選択肢のまま、射出され向かってきた日本刀を右手で掴む。 「――――!?」 だが、その掴んだ瞬間、余りの重みに身体が沈む。 膝から崩れ落ちるようにその場に尻餅をついてしまう、日本刀ではありえない重さにαは混乱する。 αが知る由もないのだが、唯湖が射出した日本刀の銘は斬妖刀文壱。 人妖の牛鬼である一乃谷姉妹の愛刀であり、それは牛鬼の力でしか持ち上げる事ができない重さなのだ。 この島では悪鬼となった鉄乙女が扱い数々の達人を屠ってきた最強の刀。 その刀の重さに唯湖は気付き利用しただけ。 αのその様子に、βとγも驚き、唯湖の方を向く。 だが、もうその場に唯湖は居ない。 「ほら、まず一体」 その声にβ達が気付き振り向いた瞬間、αの首が飛んでいた。 なんて事はない、射出した後、高速で混乱しているαに接近し、刀で首を撥ねただけの事。 最初から唯湖はこれを狙っていたのだ。 唯湖は楽しそうに笑って 「くくっ……ちょっと私を嘗めていないか?」 刀――地獄蝶々の峰を肩に乗せながら、唯湖は笑う。 楽しそうに、本当に楽しそうに。 アンドロイドは表情変えずに唯湖を見つけるだけ。 「さっさと本気を出した方がいいぞ?……もっとも」 肩を刀でとんとんと叩きながら。 唯湖は余裕を持って不敵に笑う。 「――――貴様らが束になっても私を殺せる訳が無いんだな」 刀を表情を変えぬアンドロイド達に向けて。 唯湖は、まだ笑っている。 「来い。時間が勿体無い。だから――――すぐ終わらしてやる」 その言葉を合図にβとγが動き出す。 βは近接用の剣型エレメントを右手もって前衛に。 γは拳銃をもって後衛に回って動き出していた。 アンドロイドと唯湖との距離は十メートルも無かった。 故にまずβが唯湖に向けて、駆けて行く。 対して、唯湖はその場から動こうとしない。 βは不審がるもそのまま、刀を振りかざす。 「ほら、プレゼントだ」 その瞬間、唯湖はβに向けて何かを投げる。 そのまま、バックステップで大きく後退した。 βは刀をとめることができず、そのままその物体を切り裂いた。 「――――!?」 突如、切り裂いたものから起きる爆発。 爆発を避け切れなかったβは剣と共に右腕を消失させてしまう。 βは理解できずに目の前の行動に戸惑ってしまう。 βには解る訳もないのだが、βが切り裂いた者は参加者が付けていた首輪だった。 その首輪には参加者の首を吹き飛ばすぐらいの爆薬が入っている。 それを目眩ませに使っただけの事だった。 βが爆発からの体勢を立てなそうと思った瞬間の事 ぱららと軽い音が響いたと思うとβの身体の節々に穴をあけさせ、そして活動を終わらせていた。 「さて、二体目。呆気ないぞ。これじゃあつまらんではないか」 γが唖然としてる間に、爆煙から現れるのは89式5.56mm小銃を抱えた唯湖。 楽しそうな顔から一転、とてもつまらなさそうな顔を浮かべていた。 期待を裏切られた、とでも言いたい様に。 「さて、残るは貴様一体だ。一体ぐらいどうって事は無い。遊んでやる」 そう言って、小銃を仕舞い、取り出すのはサバイバルナイフと斧。 嘗めきってますと言っているように。 「さあ、楽しい楽しいおねーさんのお仕置きタイムだ!」 唯湖は笑いながら、そのまま、γに向かって走り出す。 だが、γは慌てるような事はしない。 相手は何故か、遠距離での攻撃を止め、わざわざ至近距離での武装を選んだのだ。 故に、γには遠距離から冷静に撃てばいい。 それだけの事で、拳銃を唯湖に向ける。 そして、引き金に指をかけようとした瞬間 「――!?」 γに向かって飛んでくるナイフ。 そのナイフをγは銃で弾くが、そのお陰で 「まず、腕一本」 唯湖の接近を許してしまい、銃を持った右腕ごと斧で断ち切られてしまう。 唯湖は切った後そのまま、γの後ろに回る。 そして、斧を仕舞い、スプリングフィールドXDをとり出し、いまだ立ち直らないγに向かって 「そして、足一本だ」 容赦なく右足を打ち抜く。 γは状況が把握できずに、それでも振り向いて唯湖を睨む。 唯湖は未だに余裕の笑みを浮かべて、 「さあさ、鬼さんこちら。手のなる方へ」 挑発をしながら、楽しそうに逃げていく。 γはそれでも打ち抜かれた右足を引き摺って唯湖を追おうとする。 そして、その時γは気付く。 唯湖が駆けていく時、一つのリボルバーを落としていった事に。 罠かもしれないとγは考えるが、しかし今武装をなくした現状、それに縋るしかない。 幸い手を打ちながら、逃げている唯湖は気付いてない。 γは足を引き摺りながら、そのリボルバーを手に取る。 そして、唯湖に向けて撃とうとして 「馬鹿か、弾など入れてる訳が無いだろう?」 かつんと撃鉄の音だけが響く。 そして、唯湖は振り返り、逆にγに向かってくる。 今度は新たに取り出したカリバーンを右手に持って 「ついで、残りの腕一本と」 γの残りの左腕を切り飛ばしてしまう。 唯湖の浮かべる表情は愉悦しかなかった。 γはそんな唯湖を見ながら、冷静に状況を打破しようと考え、 「さて、残りの足一本」 唯湖は無慈悲に懐から出したデザートイーグルで足を打ち抜いた。 そして正しく四肢を奪われたγは唯湖を見つめるしかない。 「何故……と思ってるか?」 そんなγを見ながら唯湖は呟く。 γに蔑むような視線を向けながら。 「貴様らとは覚悟が違う。意志が違う。貴様らみたいな命令通りにしか動けない人形に負けるのものか」 侮蔑するように、ただ言葉を吐く。 人形にであろうとした人間が、人形を否定しながら。 それは何処か、滑稽な風景だった。 「それに」 短く、言葉を区切って。 身体を少し震わせながら 「貴様らは、私を怒らせた。それだけだ」 冷たい視線を向けた。 感情を全くこめてない紫の瞳がγを射抜く。 もう、γに思うことなど無い。 だから、 「断罪してやろう」 死神の鎌を振り下ろすように剣を振るった。 γはギロチンにかけられた囚人のように、すとんと首を断ち切られ、全てが終わった。 そして、戦場に残るのは、一人の少女のみ。 人形になりたい少女が、人形を否定して。 静かに、佇んでいた。
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1946(昭和21)年初夏、戦争が終わり、奥原なつ(9)は柴田剛男に連れられ、北海道・十勝にやって来た。戦災孤児のなつを受け入れた酪農一家・柴田家は、北陸からの開拓移民。剛男となつの父とは戦友で、もしもの時は、お互いの家族の面倒を見るという約束をしていた。なつぞら DVD 剛男の義父・泰樹は偏屈者で知られていた。泰樹は、なつを厄介(やっかい)者と言いながらも内心、不憫(ふびん)に思っていた。子どもながらに覚悟を決めたなつは、牛馬の世話や乳搾りを懸命に手伝う。なつの頑張りに心を動かされた泰樹は、生きる術(すべ)をとことん叩き込む。なつも天真らんまんな子どもらしさを取り戻していく。全裸監督 DVD やがて、なつはすてきな馬の絵を描く少年・山田天陽と出会う。天陽から当時、アメリカで流行(はや)っていた漫画映画の魅力を教えられ、" 絵が動く" 夢のような世界があるのかと感動する。高校生になり、なつは天陽の影響で、絵を描く仕事に夢を持ち始めていた。そんな折、生き別れていた兄が東京で働いていると知らされ…。なつに旅立ちの日が近づいていた―。リーガル・サービス 台湾ドラマ 第21週 なつよ、新しい命を迎えよ なつ(広瀬すず)は妊娠を咲太郎(岡田将生)や、富士子(松嶋菜々子)ら十勝の家族に報告し、盛大な祝福を受ける。そんな中、麻子(貫地谷しほり)が日本に帰ってくる。なつたちの新居を訪れた麻子は、アニメの制作会社を設立したことを伝え、もう一度、現場に復帰しないかと坂場(中川大志)に話を持ちかける。坂場にとっては願ってもないチャンスだが、なつたち共稼ぎ夫婦には子育て問題が大きく立ちふさがる。そんな不安を抱えつつも、臨月を迎えたなつは仲(井浦新)や神地(染谷将太)らに見送られ、産休に入る。予定日が迫る中、なつは突然の腹痛に襲われる。一大事というタイミングで現れたのは、富士子や泰樹(草刈正雄)たちだった。
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なつみんのまんがをお気に入りに追加 なつみんのまんがのリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット なつみんのまんがのキャッシュ 使い方 サイト名 URL なつみんのまんがの報道 冬アニメ『スローループ』声優・久住琳さん、日岡なつみさん、嶺内ともみさんによるユニット「Three∞Loop」結成後初の配信特番が実施! EDテーマの新情報も解禁予定 - アニメイトタイムズ LGBTQ+についてのコミック・エッセイを、ユースからユースに届けたい!東京2020レガシーとして、「トビタテ!留学JAPAN」派遣留学生有志と「プライドハウス東京」がタッグを組んで、新企画をスタート - PR TIMES 男尊女卑を実力で見返す「昭和の女性探偵」の活躍に胸がアツくなった | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 <ママ友だったのに……要注意人物!?>社交性あり!みんなと仲良し!でも裏の顔は……【後編まんが】 - ママスタセレクト アニメ『スローループ』のPV&キービジュアル第2弾を公開!新キャラクターやキャスト情報も - JMAG NEWS 平嶋夏海、バイク女子がドハマり中のバイク漫画『トップウGP』を熱く語り出す(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021年10月12日:本日発売のコミック新刊 - ほんのひきだし 【10月12日付】本日発売の単行本リスト - コミックナタリー 仕事に追われるぼっちなエルフが婚活に挑むコメディ「エル婚!」1巻 - コミックナタリー 幸せになりたい!!仕事に追われるぼっちエルフが婚活に挑戦、うぇぶり新連載 - ナタリー ちばてつやらマンガ家110組、コロナ禍の日々を描いたリレー連載が書籍化 - ナタリー なつみんの女性下着擬人化マンガ1巻でコピー本特典も - ナタリー なつみんのまんがとは なつみんのまんがの27%はかわいさで出来ています。なつみんのまんがの26%は汗と涙(化合物)で出来ています。なつみんのまんがの24%は宇宙の意思で出来ています。なつみんのまんがの7%は食塩で出来ています。なつみんのまんがの5%は着色料で出来ています。なつみんのまんがの3%は赤い何かで出来ています。なつみんのまんがの3%は度胸で出来ています。なつみんのまんがの3%はカルシウムで出来ています。なつみんのまんがの1%は信念で出来ています。なつみんのまんがの1%は波動で出来ています。 なつみんのまんが@ウィキペディア なつみんのまんが 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ なつみんのまんが このページについて このページはなつみんのまんがのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるなつみんのまんがに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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ななついろ★ドロップス ななついろ★ドロップス Pure!! 機種:PC, PS2 作曲者:水月陵 開発元:ユニゾンシフト 発売元:ユニゾンシフト:ブロッサム 発売年:2006, 2007 概要 ユニゾンシフトから発売された恋愛ADV。 雰囲気が王道系の少女漫画という18禁ゲームとしては異質な内容なので少々人を選ぶが、評価は高い。 ちなみに主要スタッフ(シナリオ、原画、音楽etc)がほぼ女性。 メディアミックス(漫画・アニメ)も好評で、アニメ化後にはなぜかニンテンドーDSでミニゲーム作品まで出ていたりする。 OP曲「コイスル★フローライト」はアニメ版でも最終話のエンディングとして使われた。 余談だが、今作のWikipediaのページが厚生労働省のドメインから編集されていたという事件があり、それを皮肉って厚生労働省推奨作品と呼ばれることもある。 収録曲 曲名 補足 順位 コイスル★フローライト 歌:Akiraオープニングテーマ ゲームソング295位 おしえて!ナツメ先生★ airy 大切なもの。 きらきらすぴにあっ★彡 キミはhappiness BowWow-Boogie Delighted 苦悩 繼承傅統的家 Geometrical Growth 星のしずく 見えない心 アナタが…いない。 砂嵐と真実と Crumble Enjoy "NANATSUIRO-world" In Bossa 伝説のスピニア Fluorite Song Precious Memories light★wind 星の降る丘で 虹色のルシア 歌:KIYOすもも√ エンディングテーマ ★★★ダイスキ★★★ 歌:Akiraノナ√ エンディングテーマ あしたへ……あなたへ。 歌:KIYO撫子√ エンディングテーマ 星の降る丘で - Accostic Ver. ボーナストラック ななついろ★ドロップス Pure!! 追加曲 Flying Star ユリーシアのテーマ(スピニア時)「Sugar Sugar Love」のポップアレンジ 初恋綿飴 ユリーシアのテーマ「Sugar Sugar Love」のピアノアレンジ Sugar Sugar Love 歌:KIYOユリーシア√ エンディングテーマ Wishing…~Piano version~ フローラのテーマ Wishing… 歌:KIYOフローラ√ エンディングテーマ サウンドトラック ななついろ★サウンドトラックス Ryo Mizutsuki Vocal Selection 「Sugar Sugar Love」「Wishing…」を収録。コミックマーケット75限定発売。
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#blognavi 家族がみんな寝てしまい、遅くなったな~と思いながら 2階のリビングから1階の浴室へお風呂に入りに行った。 ところが洗面所もお風呂も電気がつかない。 あれ?どうしよう? 振り返ると階段の電気はついている。 「これはブレーカーだ。」 2階に戻ると案の定、ブレーカーが落ちている。 何でだろうな~? 大丈夫かな? と思いながら そのままでは背が届かないので 定規を持ってきて、それで押し上げる。 そこで目が覚めました。 今日、見た夢です。 場所も今住んでるところだし、 行動も思考も全然普通^^; 目が覚めたとき、現実と夢がごっちゃになって 一瞬混乱してしまいました。 あんまりリアルでなんか不思議な感じ。 このままのシチュエーションは経験ありません。 一月ほど前、今年初めてエアコンをつけたとき ブレーカーを落としていたことを忘れてて やっぱり定規で押し上げたことはあったけどなぁ。 夢に願望が現れるという話もあるけど、 そんなたいしたもんでもない内容・・・ 夜中に一人でお風呂に入りたい願望なんかないしなぁ(´・д・`) こういう夢は珍しかったので、独り言ですw カテゴリ [雑談] - trackback- 2005年07月23日 16 55 41 それは心が病んでるからだwww(違 -- とれぶれ (2005-08-18 09 57 01) うるへ~w -- どーなつ (2005-08-18 18 26 22) 名前 コメント #blognavi
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クリスとなつきと唯湖 F ・◆・◆・◆・ 「…………あっはっは……流石だな。君は……君の生き方は……本当……凄いな」 ぱちぱちとその場に似合わない拍手が聞こえてくる。 アンドロイドの後ろから、すっと姿を現し、賞賛した者は 「ならば……次は私が見せてやろう」 未だ、血を流しながらも不敵に笑い。 それでも、やっと取り戻した彼女の余裕を携えながら。 「来ヶ谷唯湖の生き様を……私が……皆に誇れる生き方を!」 姉御と呼ばれ、慕われた来ヶ谷唯湖が。 「貴様らに、見せつけてやろう!」 生き様を見せ付けに、やってきたのだ。 ・◆・◆・◆・ ――――死に様なんかじゃない――――生き様だろう! 来ヶ谷唯湖! 全く……あの女は好き勝手言ってくれる。 いかにも死にそうな私に対して……生き様だと? ……本当、解った風に言うんだな……あの子は。 私の誇り…… 私が大切にしていたもの…… そんなもの、当に無くしたんだよ。 「もう、私は……何もかも捨てた……空っぽの人形なんだ」 大好きなの人の為に戦う。 それだけの想いしか無かった死人でしかない。 大切な仲間も捨てた。 大切なモノ、全て全て。 だから…… 「それは違うよ。唯湖」 だけど、目の前の大好きな人はそれを否定する。 血塗れになりながらも、優しい温かな笑顔を向けて。 壊れ物に触れるかのように、私の手に触れた。 「大切なモノを簡単に捨てられるなら…………ヒトは泣いて哀しむ事なんてしないよ」 クリス君は儚げな笑みを浮かべ、その言葉を告げた。 沢山のモノを失ってしまった少年は、それでも笑っている。 「唯湖……もう一度言うよ。よく聞いてね。君は…………やっぱり素敵な人だよ」 想いを重ねるように。 優しさを重ねるように。 ああ、そうだ……彼はいつでも、私に温もりを与えてくれた。 「沢山喜んで、沢山怒って、沢山哀しんで、沢山楽しんでいた。僕の隣で、笑っていた少女は……そんな人形じゃない少女だったよ」 「違う……それは君が居たから……」 「でも、本質は何も変わらない……僕はそう思うから……優しい……優しい人だよ」 「ちがっ……」 否定を重ねようとする私に、彼は私の後ろに回った。 そっと、あの日のように、彼は髪を梳く。 ゆっくりと想いを伝えるように。 優しい手が、私の髪を梳いてくれている。 「……御免ね。僕は君の傍に居られなかった」 「……君のせいじゃ……ない」 「ううん……あの時、直ぐ探していれば……こんな事にはならなかったのかもしれない」 「……でも、それを言っちゃいけないよ……クリス君……君は君が思った通りに行動して……誰かを救えたのだろう?」 「…………うん」 彼のお陰で玖我なつきは救われて、強くなれた。 彼が自分を信じた道を信じたからこそ……彼女を救えたのだから。 だから、クリス君は……きっとクリス君のままだったんだよ。 そして、君がその間、私の傍に居てくれた。 それがとても幸せだったんだよ。 「君が傍に居たから……わた…………?………………あぁ……ああ!」 ……ああ……そうか……そうだっんだ。 何で……こんな簡単な事に気付けなかったんだ。 私は……私はクリス君と出会えたから…………クリス君が傍に居たから……幸せになれたんじゃないか。 元々死ぬしか無かった……私を……こんなにも……こんなにも幸せにしてくれたんじゃないか。 君が居たから。 君が居たからこそ。 私は、恋をする事ができたんじゃないか。 私の終りゆく人生で幸せになる事ができたんじゃないか。 そんな、当たり前の事……どうして……今まで……気付かずに。 そうだ、この思いだけがあれば。 この幸せな記憶と、思いさえあれば。 私は――――いつでも、どんなの所でも幸せなんじゃないか。 クリス・ヴェルティンが居たから、来ヶ谷唯湖は、変われたんだ。 「なあ……クリス君」 「……何?」 「ありがとう」 今まで言えなかった感謝の想いを乗せて。 私は、小さく、そう呟いた。 だけど、 「でも……それでも、私は大切なモノを踏みにじったのは変わらないよ」 大切な仲間の想いを。 大切な仲間が残したものを私が壊したのだから。 「だから……今更誇りとか……大切なモノなんて」 「……なら」 クリス君が、強く、私の言葉を遮る。 強い、想いを籠めながら。 「なら、どうして…………どうして、君は泣いているの?」 「……………………えっ」 頬を触る。 其処に伝わっているのは……温かい雫。 …………えっ……これは…………涙?…………私は…………泣いていたのか。 今までの涙とは何処か……少し違う。 哀しみだけでは無い……これは、優しさ……後悔……なのか? 「あっ……あぁあ」 気付いたら、涙がぼろぼろと溢れてくる。 なんだ、何なんだこれは……? 解らない……解らない。 「――――苦しかったんだね。唯湖」 ……あっ……あぁああぁあ 「本当は捨てたくなかったんだ……本当は大切にしたかったんだ。それが今も心残りで……ずっとずっと残っている」 わた……私は…………そんな……訳…… 「大切なモノの為に、大切なモノを捨てなきゃいけなくて…………でも、それができたと思ってもずっと心残りで」 「……ちが……」 「御免ね……僕のせいで」 「それは違う……私はそんなつもりで……」 「じゃあ……もういいじゃない……君は……いつもの君らしく……唯湖らしく生きてよ」 縛られた心が解かれていく。 苦しかった想いが解放されていく。 「何も選び取る必要なんて……無い。君が欲しいもの……全部とりなよ。それが……来ヶ谷唯湖なんだから」 「……いい……んだな……」 私は……私は、もう……いいんだな。 想いを全て吐いていんだな。 ああ…… 「くるしかっ……た…………本当は何も………………捨てたくなかったんだ…………あぁぁ……」 大切な仲間達――――リトルバスターズ。 私は彼らを侮辱したくなかった。 彼らの生きた道を、穢したくなかった。 でも、想いとは裏腹に私は穢さないといけなかった。 自分が、最期に幸せで居られる為だけに。 クリス君を免罪符に使って、彼らの残したものを壊して、穢していった。 本当は……穢す必要性なんてなかったのに。 私は言い訳だけを重ねて言った。 本当にクリス君を護りたいだけなら。 彼らを穢す事無かったのに。 でも、私はその道を選ばなかった。 あの時は、私はそれが幸せだと思っていたから。 でも、今は違う。 例え、先がなくても クリス君と居た想い出が。 クリス君を好きになった、愛したと言う想いが。 きっと、いつまでも、私を、幸せにしてくれる……って気付けたんだ。 だから、……だから今は 「もう……いいんだな……私は、仲間を穢さないでいいんだな……誇っていいんだな?」 「うん……いいよ」 「……ああ……あぁ……あああぁあ!!!」 泣いた。 苦しみに解放されたように、泣いた。 私は、やっと私に戻れて気がした。 泣いている私をクリス君が、優しく抱きしめてくれた。 それで、救われた。 それで、私は、私が望んだ死に様以上の幸せを感じた。 ああ、なんで気付かなかったんだろう。 全てを捨て、何もかも投げ捨てた、終わり方より―――― ――――全てを手に入れ、全てを受け容れた終わり方の方が…………よっぽど幸せじゃないか。 どうして、どうして気付かなかった。 ……私は……なんてて馬鹿だっ! なあ、私は……まだ、戻れるかな? 最期に、私が皆に誇れるような事できるのだろうか。 もう、死に様なんて拘らない。 なら、最期に、私が私らしく生きた証を。 私が、最後に残せる、誇れる生き様を! 「私は……まだ……何かを誇るような生き方をできるかな?」 「できるよ……唯湖の仲間もそうだったんだよね?……なら、君ができないでどうするの?」 そうだ、そうじゃないか。 私達の仲間は……皆、皆、生き様を誇っていたじゃないか。 井ノ原真人も。宮沢謙吾も。棗鈴も、直枝理樹も、棗恭介も。 皆、立派に立派に誇っていたじゃないか。 皆、強さを気高き強さを持っていたじゃないか。 そうだ、リトルバスターズは、皆、生き様を見せ付けたじゃないか。 なら、私が出来ないで、どうする! 仲間内でも好き勝手、自分勝手に生き続けた私がそれを出来ないで……どうする! ああ――――そうか。棗恭介は解っていたのか。 ――――だったら、逃げたりなんかするな。想いに殉じるなら――死ぬより生きてみろ。それが、先人からのアドバイスだ 自分の生き様に逃げずに。 ただ、想いだけの為に死なずに。 生きて、生きて、そして誇りを見せ付けろ。 そう……言いたかったのか……お前は。 なら、ならば……! 「唯湖……!?」 「クリス君……私は……私は行かないと」 さあ、動け、私の体。 出血がどうした? 血が足りない? 私の身体はそんなモノではないだろう。 これが最期の身勝手なんだ。 ならば、最期まで私の身勝手に付き合え! それが、私の生き方だ! そして、私は歩き出す。 最期に、私らしさを見せつける為に。 見ていろ。 大好きな人の為に。大切な人の為に。 来ヶ谷唯湖の生き様を見せてやろう! ――――ここからは一冊しか、もっていけないよ? それでよかったのかい? そんな呟きが聞こえてくる。 来ヶ谷唯湖の物語の結末を。 それでいいのかと尋ねてくる。 ああ、それがいい。 それで、いい! 「ならば……次は私が見せてやろう」 例えその結末がなんであれ、私は 「来ヶ谷唯湖の生き様を……私が……皆に誇れる生き方を!」 明日を、未来を、 「貴様らに、見せつけてやろう!」 希望に満ち溢れたものにしてみせる! ・◆・◆・◆・ 「来ヶ谷唯湖……お前……」 「そういう事だ……共闘するぞ」 「……ああ」 唯湖の不敵な笑みに、なつきも笑みを返す。 これでいい。なつきが伝えたかった事は伝わった。 なつきは、アンドロイドにぶつける様に力強く、鞭の先をアンドロイドに向かって投げる。 急に放たれた鞭を制御するのにアンドロイドが戸惑っているうちに、唯湖はなつきと合流した。 「さて、私が率先して切り込む……君はバックアップで援護しろ……できるな?」 「……傷はどうなんだ?」 「こんなもん大した事はないさ。君こそ私の動きについてこれるかな?」 「当たり前だ。お前こそわたしの反応に遅れるなよ」 唯湖が取り出すのはかの騎士王が携えた二つの宝剣。 選定の剣、カリバーンを左手に。勝利の剣エクスカリバーを右手に。 唯湖は、それぞれを片手で振り回し感触を確かめる。 エクスカリバーはクリスから渡されたもので、少しでも力になれたらと託されたものだった。 その心遣いに唯湖は感謝し、嬉しくなった。クリスの思いを感じたからだ。 「さぁ…………ミッションスタートだっ!」 彼女に想いを託した先代リーダーの言葉を借りて、それを合図に唯湖は敵に向かって駆け出す。 自然と身体は軽く感じられ、いつものように動けている。 思いが、誇りが、意志が、全てが体を押してくれている気が、そんな気がした。 アンドロイドはそんな唯湖の突進を視認し、ただ無感情に鞭を振るう。 鞭は不規則な軌道を描き、唯湖の頭を打ちつけようとする。 唯湖はそれを体を捻りながらも鞭を回避する。 しかし、鞭はしなりを上げて直ぐに、また唯湖を撃ちつけようとした。 唯湖はそれを左のカリバーンで弾くも再び鞭が迫ってくる。 「ちっ……面倒な武器だ」 唯湖は苛立ちそうに、舌打ちをした。 アンドロイドの鞭はかわすのは容易いものの、直ぐに次の攻撃がやってきてしまう。 結果的に唯湖は鞭の射程範囲の間で避け続けるだけで、接近する事は叶わないままだ。 このまま唯湖一人では、アンドロイドに近づく事すらできないだろう。 「おい、何を余所見をしているんだ。敵は来ヶ谷唯湖一人だけではないだろう」 そう、唯湖一人だけでは。 アンドロイドはその気配を察し、鞭の攻撃を止め、真後ろに大きく避ける。 そしてアンドロイドの目の前を一発の銃弾が通り過ぎた。 アンドロイドが元いた左側に、なつきが現れていた。 唯湖が接近している間、なつきはアンドロイドに気付かれないように唯湖が射線軸上に入らない位置を探し、陣取っていたのだ。 「助かったぞ」 「大した事は無い。当然の事をしたまでだ、来ヶ谷唯湖」 アンドロイドと唯湖は互いに一旦距離をとり、互いの出方を伺い始めた。 唯湖の元に合流したなつきが言った言葉に、唯湖は思わず顔を顰める。 「さっきから、来ヶ谷唯湖来ヶ谷唯湖と本名で連呼するな……もうそこまでいがみ合ってる訳ではないだろう」 「む……じゃあ唯湖か」 「名前で呼ぶな。嫌なんだ。苗字で呼べ」 「その割にはクリスには……」 「あ、あれは別だ……言っても聞かないのだよ」 「ふーん」 元々唯湖は名前を呼ばれるのは好きではない。 クリスだけは何故かそれをきかなかったが、今は名前で呼ばれるのは若干心地よくも思えるぐらいだ。 だけど、それをなつきに指摘され肯定するのも癪なので、誤魔化すことにした。 最も唯湖の顔が真っ赤になっていたので、誤魔化す事など到底不可能だったのだが。 そんな、唯湖をなつきはじと目で見て、ふと事をある事を思い出す。 そして、意地悪そうに笑って 「じゃあ……エリザベスでどうだ?」 「なっ……何故それを!」 「こっちには元々神崎側だった奴らが居るんだ。それぐらい聞きだせるさ」 唯湖が隠してたミドルネームで名前を言う。 那岐がこっそり役に立つかもと教えた事がこんな所で役に立つとは思わなかった。 なつきは、意地悪そうに笑い、真っ赤になっている唯湖をからかう。 「しかし、可愛い名前だな」 「う、五月蝿い。そんな場合ではないだろう。まずはあいつを殲滅するぞ」 「ああ、そうだな」 唯湖は心底嫌そうな顔をし、話題を誤魔化す。 最も、あのアンドロイドを倒さないといけないのは確かなのだ。 じゃれあってる暇など本来は無い。 なつきも、真剣な表情を浮かべ、唯湖に問う。 「しかし、どうする? このままじゃ埒明かないだろう」 「ああ……ついでに来ると時間をかけ過ぎると私ももたん」 「……っ!?」 唯湖はさりげなく、タイムリミットを今一時の相棒に告げる。 元々、怪我をしてる身なのだ。 唯湖としても現状は無理をおして戦っているに過ぎない。 ただ、自分の意地と誇りと生き様の為に。 なつきは切なそうな表情も浮かべ、唯湖に言った。 「なら……早く決着を」 「ああ、次で終わらせるぞ」 ならば、次で終わらせなければならない。 大切な人を護る為に。 誰かに誇れる生き様を見せる為に。 「おい耳をかせ……」 「それは……したくないんだが……」 「できるのか、出来ないのか?」 「……ちっ……今回だけだからな」 唯湖は、作戦をなつきに告げ、再び剣を構える。 これが、本当に最後だ。 そう思い、力を居れ、唯湖は前を見る。 アンドロイドは、無表情のまま鞭を持ち、迫ってきた。 「デュラン、来い!」 なつきは、動き出したアンドロイドに呼応するようにデュランを召喚する。 デュランは雄叫びをあげ、主人の召喚に応じた。 そして、素早く命令をあげ、 「フラッシュマテリア! てぇ――!」 デュランから閃光弾を発射させる。 閃光弾は、そのまま眩い光を発生させ、辺りを照らしていた。 アンドロイドは、突然の光に一時的に視界を奪われてしまう。 そして、光をが立ち消えた後、アンドロイドが見たのは、ただ一人のみ。 其処に立つのは、憮然とした表情を浮かべ、腕を組んでいる玖我なつきだけだった。 ならば、来ヶ谷唯湖となつきのチャイルドは何処に行ったのだろう。 そうアンドロイドは疑問に思った時、予想も付かない所から、声が聞こえてくる。 「上だよ、上。 最も今、降りてきてるけどな」 声に反応し上を振り向いた瞬間、ザンと何かが断ち切れるような音が響く。 アンドロイドがその音気付いた時には、両腕はもう既に断ち切れた後で。 そして目の前には、やはり不遜な表情を浮かべた唯湖が現れていた。 その背後に、同じく存在を消していたデュランが再び現れている。 行った事は簡単で。 デュランの閃光弾で一時期に不意を付く。 そのまま、唯湖はデュランの背に乗り、空中へ跳躍する。 そして、そのまま、落下しながら斬りつけるだけ。 なつきが嫌がったのは唯湖をデュランに乗せたくなかった事のみだった。 「まあ……無茶な作戦だったな」 「今更何を言う」 「乗った君も君だ」 「……まあ、元々私も負ける気はしない」 両腕を断ち切られ、為す術もない、アンドロイドを見ながらなつきも近づいてくる。 唯湖は、右手のエクスカリバーをなつきに渡し、二人して静留を模したアンドロイドを見つめていた。 「一つは、貴様が静留の真似をした事……それ故に負ける訳にはいかない」 なつきにとって許せなかったのは何より静留の真似をしていたアンドロイドだった事。 静留の生を馬鹿にされたような気がして、腹立たしくてたまらない。 そして、唯湖もなつきも何より許せなかったのがある。 「「そして、何より許せないのは……」」 二人は息を合わせ、そして剣を振り上げ。 「「大切な人を甚振り傷つけた事だ!!!」」 有無を言わせず、大好きな人を傷つけたものを断ち切った。 二人の少女は、恋する少女は。 大好きな人の為に戦って。 誇りと想いをを胸に。 大好きな人を護りきった。 大好きな人への想い。 それが二人が持っている、何にでも負けない強さだった。