約 9,961 件
https://w.atwiki.jp/animedia/pages/24.html
山岡士郎は東西新聞きってのグータラ社員であったが、 こと食べ物に関しては抜きんでた感性と知識を持っていた。 それも当然で、山岡士郎は美食倶楽部を経営する海原雄山の 実の息子で食に関しては若い頃からしこまれていたからだ。 しかし、山岡は雄山が自分の成功のために母親に無理難題を 押しつけ、結果として死なせたと思いこみ雄山を憎み家を 飛び出した。その際に雄山の大事にしていた茶碗を割って しまったため、雄山も士郎を憎んでいた。 東西新聞では"究極のメニュー"なる記事を打ち出していたため 食の感性テストに合格した山岡と新入社員の栗田が究極のメニュー 作りに乗り出し、帝都新聞ではそれに対抗するべく"至高のメニュー" として海原雄山を招いていた。究極vs至高の美食対決アニメ。 お薦め度: 面白さ- ☆☆☆ 萌え要素- ☆☆☆☆ 海原雄山はツンデレの王様。 絵- ☆☆☆☆ 総評- ☆☆☆☆
https://w.atwiki.jp/oounabara/pages/47.html
基本情報 [部分編集] 名前:らっちゃん 愛称: 自己紹介 [部分編集] らっちゃん マスターいろいろ優しく教えて♡ おしゃべり大好き #ラッコフェスティバル #大海原プロジェクト 各種リンク [部分編集] SHOWROOM :ルーム / プロフィール Twitterアカウント:@rakko_24 Twitterハッシュタグ:#ラッコフェスティバル Tweets by rakko_24?ref_src=twsrc%5Etfw 配信スタイル [部分編集] 雑談やお歌! エピソード [部分編集] 鯱家さんをくじらやさんだとおもっていた 大海原プロジェクトを大草原プロジェクトと勘違いしていた →「大海原って読めなかっただけなのー誤解ですー笑笑」とのこと 名言 [部分編集] (VOICEROIDのことを)ぼいす・・えろいど? 活動記録 [部分編集] 予選 6/15 初配信 6/19 SHOWROOMのプレミアムライブ企画に乗ろうとするも紹介されず失敗・・! 6/21 恋愛とは? 体調不良にと戦いながら無事イベント完走
https://w.atwiki.jp/ichirorpg51/pages/744.html
音楽:至高の決戦 曲データ 原曲:「決戦」 原作曲:植松伸夫 ゲームにおける「決戦のキワミ」 海原雄山戦のBGM。 元ネタ アニメ『美味しんぼ』の海原雄山のシーンを『決戦』に乗せたMAD。
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/172.html
◆HgjKaHgn2g 投下作品 No. 題名 登場人物 26 SとNTがこの先生きのこるには タケモト、カミーユ・ビダン 96 草を渡ってエリアを抜けて 海原雄山 登場させたキャラ 1回 タケモト、カミーユ・ビダン、海原雄山 コメント
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/1179.html
「…………」 ゆっくりと目を開き、今日も自分が自分である事に安堵した。 いや、もしかすると気付いていないだけで、もうとっくに自分ではなくなってしまっているのかもしれない。 確認する術など無い。ただ漠然と、きっと昨日と変わらない自分を認識してそう思ってしまうだけだ。 海原光貴は起床する。 時刻は二時前。 昼の、だ。 場所はとあるホテルの一室。 それなりに値段の張るであろう部屋に連泊するなど、普段の彼からしてみれば考えられない事だった。 金銭には不自由こそしていない。けれど中学生という身分である彼の財布にあるものはほぼ全てが親の金だ。 大能力者である彼はそれなりに超能力に関する研究に貢献しているが、超能力者らのそれから見れば雀の涙だ。 それなりの額を貰ってはいるもののホテル暮らしをするには圧倒的に不足している。 けれど実際にここ数日をこの部屋で寝泊りしている。 言うまでもなく超能力者の少女二人の仕業だ。 軽くシャワーを浴び寝汗を洗い流し、形式ばかりの食事を摂る。 コンビニで売られているパンとおにぎり。それにペットボトルの日本茶。 味や舌触りには頓着しない。活動に必要な熱量を摂取する、文字通りの栄養補給の意味しかない。 彼女はルームサービスを使っても何も問題はないと言うが、誰かに食事を運んできてもらう気にはなれなかった。 本当なら誰とも会いたくない。けれど人が生きていく以上、誰かと接触を持たざるを得ない。 コンビニに入る事すら躊躇われるのだが、バイト店員のお座成りな接客とホテルマンの応対では雲泥の差がある。 無気力で機械的な仕事振りには感謝すらしている。彼らの事は自販機と同程度にしか思えない。 味も分からぬまま食料を咀嚼し胃に流し込む。 そうしている間にもテレビを点けて、チャンネルを適当に切り替えながらニュースやワイドショーをチェックする。 幸い、と言うべきか。世界は何事もないようだ。 携帯電話をインターネットに接続して、無数にある学校裏サイトや匿名掲示板を回るが何処も似たようなものだ。 名も知らぬ誰かの陰口を叩いていたり根も葉もない噂が流れていたりと何処も程々に平和だった。 一通り見回った後、まるで計っていたかのようにドアがノックされた。 覗き窓から来客を確認し、予想通りの相手である事に安堵と軽い失望が湧く。 身支度は済んでいる。相手を待たせる事はない。 「こんにちは、ミサカさん」 扉を開け、機械めいた表情の少女に笑顔を向けた。 「それじゃあ、デートしましょうか」 ホテルから出る時はいつも緊張する。 ここ数日、ずっと同じ事をしているが慣れるという事はない。 観光シーズンでもないのでホテルの客はほぼ皆無だ。 ホテルの従業員は掌握済みだが、一歩外に出ればそれも通用しない。 元々それを狙っての事ではあるのだが――。 二人で連れ立って街を歩く。 往く当てなどない。散歩に近いものだ。 普段の生活範囲、第七学区と遠く離れた場所。知り合いに出会う確率は少ないだろう。 それでも隣の少女の着ている制服は嫌でも目を引くものだし、その容姿はきっと学園都市の中でも指折りの有名人だ。 その容姿を海原は好ましいと思う。 彼が想いを寄せるのは外見だけではないが、それを抜きにしても可愛らしいと思わざるを得ない。 柔らかそうな髪。明るく快活で血色の良い肌。それでいて楚々とした雰囲気を纏っている。 けれど――目だけはどうしようもない。 仕草や口調は彼女そのものだが、結局出力形式を合わせているだけの模倣に過ぎない。 カメラのレンズを思わせる、意志の籠もらない眼光。その奥に小さく見えるのは戸惑いの色だろうか、それとも。 「今日は御坂さんは?」 会話を弾ませるには共通の知人の話題が一番だとどこかで聞いたような気がした。 「今日もリハビリだって」 「そうですか」 終わってしまった。 そもそも彼女の話題は本来するべきではないのだ。 現在自分の隣に立つ少女は『御坂美琴』であり、彼女のクローンである『妹達』の一個体ではない。 メタ発言にもいいところだろう。幸いにして今の会話を聞き止めた者は周囲に誰もいないようだが。 「どこか、行きたいところはありませんか」 「ううん。特にない」 「そうですか。じゃあもう少しぶらついていましょうか」 「そうね」 当て所ないが目的はある。 これは要するに、御坂美琴という少女を餌にした釣りだ。 海原の脳裏に浮かぶのは一つの名と、それに付属する肩書きだ。 絶対的なイメージを喚起させるその二つは等号で結ばれ決して別個には語れない。 超能力者第二位――垣根帝督。 自分たちは、彼を、もしくは彼の仲間を学園都市の闇の中から焙り出すための撒き餌だ。 隣を歩く少女は、傍目には御坂美琴としか見えぬだろう。 何せ遺伝子レベルでの複製品。言葉遣いや表情などの部分を補正してしまえば彼女にしか見えない。 能力以外の点では完全模倣と言っても差し支えないだろう。 つまり代役だ。 本人はホテルの部屋から出てくる気配もない。 何がどうしたのか、リハビリとやらに励んでいるようだが。 御坂美琴の失踪はあの『心理掌握』によって細工をされている。 あと数日、一週間程度は大事にはならないだろうが、失踪の事実そのものは隠されてなどいない。 騒ぎ立てる者はおらずとも不審に思う者はいるだろう。 風紀委員。警備員。そして――。 「『スクール』ですか……」 学び舎の名を冠するその組織の目的は不明。 けれど重要なのはそんな事ではない。 その小組織を束ねるリーダーの名が垣根帝督であるという事と。 御坂が彼を捜しているという事。 「…………」 彼女の目的は不明だ。 いや、分かっている。分かっている……つもりだった。 垣根帝督。第二位。『未元物質』。 上条当麻を死に追い遣った超能力者。 つまり彼女は、復讐しようとしているのだろう。 彼女に賛同はできなかったが、その考え方は理解できた。 もしも御坂を誰かに殺されたら、きっと自分も同じ事をするだろう。 そういう意味では彼女の行動は至極真っ当なもので、理に適っているといえる。 授業の終わった生徒たちがあちらこちらで放課後を満喫している。 海原の目的は彼らに目撃される事だ。正確には、隣を歩く少女の姿を、だが。 御坂美琴という少女はどうにも有名人で、先日の体育祭での活躍もあってか目を留める者も多い。 御坂美琴の失踪を知った『スクール』が彼女を探すか、一種の博打だった。 むしろこちらの誰かが――学園都市中に散った幾名かの『妹達』の誰かが先に発見する公算が大きい。 しかし海原らは垣根の顔を知らない。 出来る事ならあちらに見つけて貰えればそれに越した事はないのだが――。 『心理掌握』、あの金髪の少女に脳に直接投射された四つのイメージを思い出す。 『原子崩し』麦野沈利。 『窒素装甲』絹旗最愛。 『能力追跡』滝壺理后。 そして、無能力者、浜面仕上。 ――暗部組織『アイテム』。 『スクール』と少なからず関係しているであろう組織だ。 垣根を探すとなればどこかで交錯する確率が高い。 むしろ『アイテム』から垣根を辿った方がいいだろう。 しかし彼女ら――『彼』も混ざってはいるが――とは可能な限り交戦しないようにと『心理掌握』に厳命されている。 (よくもまあ、そんな事を言えるものです) 海原とて薄々は感付いていた学園都市の闇、その結晶ともいえる暗部組織だ。 そんなどうしようもないものを相手にして血生臭い展開にならない訳がないのは明白だ。 それは『心理掌握』とて分かっているだろう。 彼女がどのような思惑を持っていてそんな事を言ったのかは分からない。……が、大人しく従う義理もない。 本当にそう思うのなら彼女は極上の能力を持っているはずなのに、それを使おうとはしなかった。 何故かは知らないしどうでもいい。だが、能力を使った強制を埋め込まなかった時点で彼女は失敗している。 彼女にとって最大の想定外は、きっとこの同じ顔をした少女達だろう。 無表情、無感情、無感動。一見して機械的に見えるが、実際のところはそうでもない。 事務めいた客観的な口調と変化に乏しい表情からそのような印象を覚えるが、思考を放棄している訳でも感情がない訳でもない。 彼女らにしても何かしら思うところはあるのだ。 ……この時点で最も事情に通じていたのはもしかすると海原だったのかもしれない。 ホテルに集まった数人の中で、彼だけが少しばかり特殊だった。 ホテルの一角を占拠しているこの四人は、きっと仲間とか同士とかそういう言葉と対極の位置にあった。 未だその中心に何があるのか理解していない海原にも目に見える不和は致命的なほどで。 それなのにどうしてこの集団が維持できているのか、海原には理解できない。 だからだろうか。海原はそんな中で唯一特殊な位置にいた。 どうやら御坂はもう一人の少年については顔も見たくないようだった。 幾度か彼から頼まれて御坂に食事を運んだ事がある。しかし、それに対し自分を邪険に扱ったりはしない。 御坂は部屋に閉じ籠もりきりで、それこそ食事を運ぶ時くらいしか会わないのだがそれでも無垢な笑みを向けて礼を言ってくれる。 たとえ形式ばかりのものだとしても海原にはそれで充分だった。 白井にしても同じ事が言える。『心理掌握』の少女も。 白井は彼に対しそれなりの礼をもって扱っているようだった。 けれどそれもどこか白々しく形骸的で、体裁を整えているだけにも見える。 その白井にしても『心理掌握』との会話では剣呑な雰囲気を醸し、『心理掌握』もまたそれをからかっている節がある。 そして『心理掌握』は……彼を意図的に無視している気配すらある。まるで最初から見えていないかのように。 時折もしかすると彼は幽霊のようなもので、『心理掌握』の少女だけが彼を見えていないのではなどと愚にもつかぬ事を思ってしまう。 もっとも実際のところは(当然ながら)ちゃんと見えてはいるようではあるのだが。二人が会話をしている場面を一度だけ見た事がある。 「…………」 彼が何者で、彼女らとの間に何があったのかは分からない。それどころか名も知らない。 白井も彼を、二人称で『あなた』、三人称では『あの方』などという呼び方しかしないし他の二人は言うまでもないので他者との会話から推し量る事もできない。 海原にしても別に名を知らずとも不便はないのでわざわざ聞く気にもなれなかったが。きっとどうせろくでもない人物に違いないのだ。 そういう結束なんて微塵もない集団の中で海原だけは全員と比較的良好な関係にあった。 遠巻きに眺めているような感覚は間違っていないだろう。自分はきっと背景のエキストラも同然の扱いで、ここにいる事自体が何かの間違いなのだ。 そもそもがあの少女の気紛れのようなものだ。御坂がいる以上巻き込まれたとは思いたくないが。 ……だからだろうか。色々なものが見えてくる。 隣を歩く少女の顔を見る。 視線に気付いたのか、彼女は海原を見てにっこりと微笑んだ。 どきり、と心臓が跳ねる。 御坂美琴と同じ顔の少女が笑う。 今自分が胸に抱いている感情。それはきっと罪悪感だろう。 代替行為とは分かっていながらも、今この状況を少なからず嬉しく思ってしまう自分が嫌で仕方なかった。 彼女が御坂ではないのは充分過ぎるほどに理解している。 けれど、現実逃避に近いと分かっていてもこの状況を楽しんでいる自分がいる事に吐き気がする。 『妹達』。御坂美琴のクローンの少女達。 彼女らの事を誰も見ようとはしない。 それこそ背景、エキストラのような、戦争映画で敵の砲に吹き飛ばされるだけの役所でしかないような扱い。 ただ海原だけが彼女達に目を向けていた。 御坂にしても白井にしても『心理掌握』にしてもあの黒いツンツンした髪の少年にしても、一つの事ばかりに注視し過ぎている。 要するに視野狭窄が過ぎるのだ。遠巻きに眺めているような自分だからこそ見えるものがあるのだと海原は思う。 上条当麻の死の裏側で何があったのか。 その人物が何者で、他の者らにとってどのような存在だったのかは知らない。 海原も別段気にはならない……と言えば嘘になるが、見た事も話した事もない相手など気にするだけ無駄だろうと思った。 だからだろうか、酷く冷静に物事を客観的に見られる。 第一位、一方通行と第二位、垣根帝督の戦闘。 一方通行が敗北し、上条当麻は戦闘に巻き込まれ死亡した。 だから垣根を探している。恐らくは復讐のために。 それはいい。理解した。しかし海原はふと疑問に思うのだ。 何故両者が戦わなければならなかったのか。 どうして最強の能力者である一方通行が敗北したのか。 ふとそんな事を口にした事があった。昨日、今のようにクローンの少女と共に街を歩いていた時に何の気なしに口から出た言葉だった。 答えなど端から期待していなかった。なのに彼女は海原の疑問に天気の話でもするかのようにあっさりと答えてしまう。 『妹達』と一方通行との関係。『最終信号』と呼ばれる個体。ミサカネットワークの存在。 そして麦野沈利。 垣根提督が復讐の対象ならば麦野沈利にも同じ事が言えるだろう。 彼女は間違いなく一方通行の敗北を決定した要因であり、それは即ち上条当麻の死へと繋がるのだから。 ……あの金髪の少女はその事実を知っているのだろうか。 ろくに事情も知らぬ海原でも考えなくとも分かる。 あの少女は『アイテム』の関係者、それも友好的な立場――有体に言えばその一員という事になるだろう。 『心理掌握』の少女が何を考えているのかは分からない。 ただ一つはっきりしている事は、彼女と『アイテム』の存在は必ず障害になるという事だ。 彼女は、可能な限り交戦するな、と言った。 それはつまり――敵対する事が目に見えているからに他ならない。 『アイテム』が垣根帝督の敵か味方かは分からないが、こちらに対しては敵にしかなり得ない。 「……、……」 あの少女の言う事を聞く義理はない。 敵になると言うのなら早期に潰しておくのが常套だ。 会った事もない少女達の顔を回想しながら海原は顔を僅かに顰める。 自分も大能力者の端くれだ。超能力者である麦野沈利は別にしても他の三人ならば問題はない――。 そこまで考えて海原はこれ以上の思考を放棄した。 何を考えている。自分は一般人で、彼女達とは違う。血生臭い物事などお断りだ。 殺すか殺されるかの二択しか存在しない世界の住人ではないのだ。 だが――彼女らの存在は御坂の障害となる。 御坂の望みは叶えたいと思う。 けれどその目的、手段、思想、どれを取っても受け入れ難いものだ。 復讐に手を貸すなど海原には到底できるはずもない。 しかし止められるとも思わない。 確かにあの金髪の超能力者の言う事は間違ってなどいなかった。 御坂とはろくに会話も交わしていないがあの表情を一目見ただけで全てを理解できる。 御坂美琴という少女はもうどうにも救い様がない。 (違う……っ!) 手段がないはずはない。 御坂美琴という少女は取り返しの付かないところまで墜ちてしまうほど軟ではない。 彼女はもっと素敵で、誰よりも気高く崇高な存在だ。 ともすれば自分に言い聞かせるように海原は彼女のイメージを反芻する。 海原の脳裏に焼き付いた彼女のイメージは常に笑顔だった。 彼女の笑顔の為なら何を犠牲にしたって構わないとさえ思う。 自分の身を捧げる事すら厭わない。元より何もかも、魂すらもそうであると海原は思う。 たとえ何一つ報われる事がなくとも海原光貴は彼女のたった一度の微笑の為に全てを投げ出せる。 だが、この状況を打破し彼女の復讐劇を止めることは果たして彼女の笑顔に繋がる事なのだろうか。 そう、今でも御坂美琴は天使のような微笑みを浮かべているのだ。 とても幸せそうに。 彼女の笑顔はとても素敵で、ともすれば見ているだけで泣きそうになってしまう。 穢れを知らぬ純真無垢な笑顔はまるで白痴。 狂人の破壊的なものとは異なる破滅的な笑顔。 彼女はきっと世界が終わってしまったところであの笑顔を絶やさないだろう。 満ち足りているのだ。 この最悪の終末へと駆け墜ちる中であっても彼女はどうしてだか幸せだった。 (でもそれじゃあ――あんまりじゃないですか) 余りにも理不尽で救われない。 上条当麻という少年の事は知らないが、それでもどういう人物だったのかある程度の察しは付く。 きっと間違いなく彼は御坂の恋人か、少なくともそれに順ずる位置にいた。 片思い程度の距離ではああまでなるまい。 その死によって心が壊れてしまうほど愛してしまっていた。 彼が御坂に対してどのような想いを抱いていたのかは分からない。 だが結果として、その死によって御坂を壊してしまった。 海原が彼に抱く感情は憤り以外になかった。 誰よりも大切な少女を壊された。 きっと誰より明るくて優しくて、それでも年相応に悩み傷付く少女。 完璧な人格など存在しない。もしそういう者がいたとすれば、それは聖人か悪魔だろう。 だからどこか不完全で不器用で不恰好な、そんな少女が好きだった。 それはある意味信仰のようなものだったのかもしれない。 海原光貴は御坂美琴という少女に自分にはない何かを感じ、それを貴いものだと信じた。 どこからが尊敬でどこからが恋慕なのかは分からないし区別を付けようとも思わない。 彼女がとても大切な事には変わりない。それで十分だと思った。 けれど御坂美琴はもう――元には戻らない。 彼女が自分以外の誰かを好きになったとしてもそれでいいと思った。 それで彼女の何かが変わる訳ではない。彼女が好意を向ける相手は相応の人物しかあり得ないのだ。 上条当麻という少年はきっと、彼女が好きになってしまうほど素敵な少年だったのだろう。 祝福すらしたくなる。手放しで喜ぼう。彼女の好意が自分に向けられなかったからと言って腐るような自分にはなりたくない。 それでもやっぱり腹が立つから、件の少年を紹介して貰って、それからほんの少しばかりの好意に満ちた嫌がらせをしてやって。 同じ少女を好きになった男同士、きっと仲良くなれただろう。 しかし今となってはあり得ない事だ。 彼は死んでしまっているし、彼の所為で彼女は心を壊してしまった。 不慮の事故だったのだろうが――それでも許せない。 彼女を想うのならどうして死んだのだと。 そういう意味でも、海原は御坂の事しか考えていない。 見ず知らずの人物のために復讐しようなどと思わない。 垣根帝督だの一方通行だの『アイテム』だのという者らは端からどうでもいい。 ただ御坂が望むのであれば、という一言に尽きる。 『心理定規』の言も関係ない。 御坂の障害となるなら超能力者が相手でも構わない。 自分の生死すら天秤に掛けて利害を量る事ができる。 自分の感情も例外ではない。 彼女に復讐して欲しくなどない。それを肯定し助けるなど論外だ。 しかし今は他に選択肢がない。 もし止めようとすれば彼女は容赦しないだろう。排除すべき障害として扱われる。 そうなればどうしようもない。死んでは何もできないのだから。彼と同じように。 御坂を救えると信じる。 勝機は見えないし手段は全く思いつかない。けれどそう思わなければ絶望するしかない。 目に見えぬ、在るかも分からない希望に縋る事くらいしか海原にはできなかった。 だから海原は己すらも殺して、他人もきっと殺せるだろう。 御坂を守るためなら何だってできる。何だってやってみせる。 彼女を救う手立てが見つかる時まで終わりを先延ばしにして。 その時が来るまで永遠に殺し続ける。 御坂の敵になるというなら『アイテム』を潰そう。 御坂の敵になってしまうくらいなら垣根帝督を殺そう。 けれどふと思うのだ。 彼女を元に戻せたとして、彼女はそれを望むだろうか――? これは単に善意という名のエゴの押し付けではないのか。 今の彼女を認められないから排除しようとしているだけではないのか。 まるでそれは彼女を殺す事と同じようで――。 そんな確信に近い疑問が思考の底に泥のように沈積する。 一度生まれた疑心は拭っても拭っても消える事はなく、それどころかより深く根を張り纏わり付いてくる。 元々、上条当麻の死に耐え切れなかったから心を壊したのだ。 原因である彼の死が不可逆である以上、彼女もまた不可逆なのではないのか。 次もまたそうなるという確証はないがより悪化する事も考えられるし、彼女が耐え切れたとして心を大きく抉る事には変わりない。 もっとも、その手段がない今、言っても詮無いことではあるのだが。 「…………」 隣を歩く少女を見る。 彼女によく似た少女。 彼女に似せられた少女が彼女に似た表情で微笑む。 「ん? どうしたの?」 「……いえ」 薄く笑い小さく首を振った。 「そうだ、向こうにケーキの美味しい店があるんですがどうですか?」 「いいわね」 今はまだこれでいい。 モラトリアムに等しいと分かっているが思考を停止した。 この状況を少なからず楽しんでいる自分がいる事も意図的に忘却した。 ―――――――――――――――――――― 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/413.html
821 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 46 57 ID N3CylHm4 ~ある同級生の回想録~ 私が彼に対して想いを寄せるようになったのは、一昨年の春のことだった。 ・ ・ ・ 入学式が終わって、一年A組の教室で初めてのHRが行われた。 クラス担任の自己紹介の後は、クラスメイト全員の自己紹介が始まった。 こういうときの自己紹介というものはたいていつまらないし、平凡なものだ。 前の席に座っていた男子生徒の自己紹介も内容は平凡なものだったが――、 「宮内(くない)中学校出身、海原英一郎です。 中学校では剣道部に入っていました。これから一年間、よろしくお願いします」 含まれていた単語は無視できるようなものではなかった。 私が居た岩戸(いわと)中剣道部の先生と宮内中剣道部の先生は 姉妹の関係で、揃って勝負事が大好きだった。 その影響で、両校の剣道部は月一のペースで代表五人を選出し、練習試合を行っていた。 対戦方法は勝ち抜き方式。先鋒が一人で五人抜きをすることもできるルールだ。 両校のポイント差は、私が二年生になった時点で15まで開いていた。 しかし、三年になったときにはポイント差は3にまで縮み、 七月に行われた最後の試合で、とうとう逆転されてしまった。 弱小剣道部に脅威の16連勝をもたらした選手の名前は海原英一郎。 中学時代、一度会って話してみたいと思っていた人間が私の前には座っていた。 822 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 48 04 ID N3CylHm4 私の勝手なイメージでは荒々しくて粗暴な男だったが、 目の前にいる男子生徒はそのイメージとは違い、話しやすそうな相手だった。 心の準備を終えて話しかけようとした瞬間、先手を打たれた。 「えーと、違ってたら・・・・・・ごめん。 もしかして君、岩戸中の剣道部にいた?」 どこか申し訳なさそうな感じで話しかけてきた。 「え、と――うん。そうだよ。 それで、君が本当に海原君? なんだかイメージと違うなぁ。 そぼ・・・・・・じゃなくて、武士みたいな人なんだと思ってたよ」 「武士って・・・・・・俺、そんな風に思われてたの?」 「うん。部員全員がそう。だってそうでも思わないとこっちはやってらんないもん。 『宮内中の海原には合戦で無念の死を遂げた侍の霊が宿っている』っていうのが 卒業前に一番流行っていた仮説だったね。今頃は『武田信玄』とかになってるかも」 「んなあほな・・・・・・」 冗談なのに。どうやら彼は真面目な人間らしい。 「それでさ・・・・・・恨まれたりは、してなかったのかな」 「二年生の夏ごろまでは私も・・・・・・ちょっとだけ。けど、三年生になるころにはもう皆あきらめてたね。 だからそんなに気に病む必要はないよ」 「そっか・・・・・・良かったぁ。 いつか後ろから刺されるんじゃないかって内心びくびくしてたからさ」 そう言って彼は安堵したような笑顔を浮かべた。 その表情は、先刻まで彼に対して抱いていたイメージとは大きなギャップがあった。 その笑顔に不覚にもときめいてしまった私を誰が責められようか。 ・ ・ ・ それから海原君と私は剣道部に入部した。 そのまま一年間彼と部活での仲間兼クラスメイトとして過ごして、そろそろ 次の関係にステップアップしようと思っていた四月。 入部してきた後輩にいきなり彼の隣のポジションを奪われた。 823 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 49 34 ID N3CylHm4 ・ ・ ・ 忌々しい。そして今まで行動しなかった自分自身が恨めしい。 あの泥棒猫は校外練習という理由で練習好きの海原君を誘惑し、 同時に一緒に帰るという約束まで取り付けてしまったようだ。 貧弱な体しか持ち合わせていないが、頭だけは回るらしい。 このままでは突き放すということを知らない彼はずるずるとあの女と親しくなっていき、 帰り道に突然振り出した雨の日なんかに、 「先輩。もう夜も遅いから泊まって行きませんか」 とかなんとか言われて無理矢理家に連れ込まれてちょうどその日は家の人が居なかったりなんかして 「先輩。まるでこの世界に二人だけしかいないみたいですね」 とかなんとか言われて本当に二人だけの世界にくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 まずい。それだけは防がなければいけない。 今まで海原君を満足させるために色々な本でアッチ系の勉強をしてきたというのに、 全てが水の泡になってしまう。 よし・・・・・・今日の練習が終わったあと、泥棒猫と一緒に帰る前に 明日彼とデートする約束を取り付けよう。 彼の心を先に奪ってしまえばあの女も強引なことはできないはずだ。 彼は私の数歩先を行きながら練心館へ向かっている。 私はその背中に視線で念を送りながら、歩く速度を上げた。 今日の校外練習ではくじびきで決めた相手と試合をすることになった。 私の相手は運のいいことに泥棒猫だった。 (あなたの弱点は、お見通しなのよ。) 824 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 50 29 ID N3CylHm4 『はじめ』の合図前から、わたしは勝利を確信していた。 しゃがんでいる泥棒猫の右膝が私の方に真っ直ぐ向けられている。この体勢は 『開始直後に突きを繰り出す』という合図だ。 そして『はじめ』の合図と同時に私も突きを繰り出せば、リーチの長い私の突きが カウンターで泥棒猫の喉に突き刺さることになる。 「はじめ!」 きたっ!全力で私の突きを喉元に―― 居ない。消えた。 いや、居た。開始の合図と同時に左へ跳躍し、私の突きをかわしていた。 体勢を崩して隙だらけの私に向かって、竹刀が走る―――― ――さて、みなさんは剣道をしたことがありますか? ――そして、籠手の手首部分だけを思いきり打たれたことがありますか? ――私はあります。たった今、ポニーテール頭の後輩に打たれました。痛い。 その後は右手の握力が戻らず、一本目の籠手に次いであっさり面を打たれ、試合終了。 結局右手の痛みで海原君をデートに誘うことをすっかり忘れてしまい、 早々に帰宅してしまった。 現実は、予想通りにはいかない。 ・ ・ ・ 825 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 51 28 ID N3CylHm4 そして現在、私は屋上で海原君を待っている。 先月、海原君と泥棒猫が付き合いだしたということをひとづてに聞いてから、 彼を奪うために練ってきた作戦を実行するためだ。 作戦名は『寝取る』。 作戦の内容は『彼と二人きりの状況に持ち込み、強引に既成事実を作り出す』。 うふふ。残念だったわね。泥棒猫さん。 彼は強引に私のものにするわ。 あなたには無い物――自慢の体――を使って、ね。 『ガチャ』 後ろからドアを開く音が聞こえた。ターゲットが到着したようね。 「うな・・・・・・っばらくん?」 振りむいても誰も居なかった。おかしいな。風で開いたのかな? 『迷子の 迷子の 子猫ちゃん♪』 歌が、聞こえた。 『あなたの お家は どこですか♪』 あの、泥棒猫の声。 『お家を 聞いても答えない♪ 名前を 聞いても答えない♪』 後ろから、聞こえる。 『だって その子 生きてないもの♪ 血を流してる子猫ちゃん♪』 ――作戦名変更。『逃げろ』。 『町の 保健所さん♪ 困ってしまって ズンドンドドン♪ ドンズンズドン♪』 ――――膝が、砕けた。 826 :ひどいよ!おおこうちさん ◆Z.OmhTbrSo [sage] :2007/01/27(土) 04 54 01 ID N3CylHm4 「――ハッ!ハッ、ハッ、ハッ、・・・・・・ゆ、夢・・・・・・?」 私は今、自分の部屋のベッドに寝ていた。 「・・・・・・そりゃ、そうよね。あんなの、夢に決まってるわ」 まさかあの子でもあそこまでしたりはしないでしょう。・・・・・・たぶん。 それよりも早く寝ないと。 明日は早起きして海原君の下駄箱に手紙を入れないといけないんだから。 「海原君。おやすみなさい」 写真立ての中で笑顔を浮かべる同級生を胸に抱きながら眠りについた。 ある同級生の回想録・終わり
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1669.html
47 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 20 47 31 ID YbiTrU5Q 海原「あ、あの、妹Fさん?」 妹F「はい、なんでしょうか?とミサカは返事します」 海原「あっ、あ、あの時、あの別れ際の…ア、アレって…////」 妹F「あの時?別れ際?アレ?…一体何のことでしょうか?とミサカは疑問符を並べます」 海原「…えっ。あの時、ってつい最近のことですよ。ほら、カイジさんを誘拐した後から主催関係者の立ち入り規制が入るまでの間の」 妹F「?そんなことありましたっけ?とミサカ何も思い出せずにいます」 海原「えええっ!ど、どうしたんですか!?あ、あんなことしてきたのに忘れたんですか!?」 妹F「???」 R妹「それはですね、とミサカは説明好きのお姉さん役を買って出ます」 海原「な、なにかあったんですか!?」 R妹「私の記憶(記録?)のによりますと、妹達が死者スレから撤収した後リボンズ様が一部調整を行って感情の規制および記憶の改竄を行いました、とミサカは知られざる真実を語ります」 海原「え、えええええっ!!!」 【海原君を弄るのが大好き♪】 48 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 22 24 42 ID lHFwsBhE C.C.「やれやれ、あのボーヤは相変わらず女運が無いようだな」 部長「海原君だもの、仕方ないわよ。 さて、上条君には何かご褒美をあげないとね」 上条「ご褒美?」 マリアンヌ「ほら、一発で本物の美琴ちゃんを当てたじゃない。 その賞品みたいなものよ」 上条「いや、今のは御坂から教えてくれたようなもんでしょ」 C.C.「(聞いてない)そうだな……美琴、お前がボーヤの彼女になるというのはどうだ?」 美琴「へ? ちょ、ちょっ、何でそんな話になるのよ!!?///」 マリアンヌ「あら、案外お似合いじゃないかしら?」 美穂子「いい考えだと思います。 ねえ、上埜さん」ニコニコ 部長「そうよねえ、美穂子」ニヤニヤ 上条「ちょっと待ったぁ!! お互いの気持ちも考えずにその場のノリで付き合うっておかしくないか!? 少しは御坂の気持ちも考えてやれよ!!」 C.C.「じゃあボーヤの方は満更でも無いと?」 上条「そりゃあまあ御坂は可愛いし、案外気が付くし、結構いいかも……って何言わせてんだ!!」 美琴「え……あ、えーっと……///」 妹E「まったくしょうがないわね。 お姉様が踏ん切り付かないんだったら、代わりにこのミサカEが付き合ってあげるわよ」 美琴「って、それあんたが当麻と付き合いたいだけでしょ!! そんな事される位だったら私が当麻と付き合うわよ!!」 部長「はい決まりー♪」 美穂子「お二人共、おめでとうございます」 マリアンヌ「お幸せにね、お二人さん」 美琴「え゙!!? あ、いや、その~~……」 上条「えーと……上条さん、状況が良く掴めないんですが……」 美琴「な、何よ!! 私が彼女じゃ不服だっての!? 何か文句があるなら言ってみなさいよゴルァ!!!」 上条「いえ滅相も御座いませんワタクシ非常に光栄に存じておりますですハイ!!」 美琴「よし! じゃあ、今からあんたは私のか……か、彼氏なんだからね!/// 分かった!?」 上条「は、ハイ!!」 妹E「まったく、世話の焼ける二人よね。 ……あーあ、せっかくお姉様の口調を完璧にマスターしたのになあ。 ……けどまあ、あの調子なら進展も遅いだろうし、ミサカにもまだチャンスはあるわよね、うん」 49 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 22 42 46 ID lOSflf1I インデックス「………………………………………」 ヴァン「チェストォォォォォォォォ!」 幸村「お…お…御館様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 ヴァン「よーし俺の勝ちだな。おら、出すもん出せ」 幸村「御館様……不甲斐ない幸村を許してくだされ……」ジャラジャラ インデックス「…………………とうまのバカーーーーー!!!」 二人「ぶべら!?」 50 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/17(日) 22 42 51 ID hoqPl8SE インデックス「うう~」 リボンズ「どうしたんだい、彼を盗られて悔しいのかい。イカ娘」 インデックス「誰がイカでゲソか!」 イリヤ「口調変わってるわよ」
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/166.html
~某日深夜 絹旗個室~ 絹旗 「…………」 絹旗 「く…………ぅん」 絹旗 「…………」ゴロン ユリコ 「」スピー 絹旗 「…………ぁぅ」 絹旗 「…………」ゴロゴロ ユリコ 「」スピー ガバッ 絹旗 「だー! 超あちぃーー!」 ユリコ 「Σ( ゚ω゚)」ビクゥ 絹旗 「なんですか! なんなんですか! この蒸し暑さは!」 絹旗 「超寝れるわけないじゃないですかぁ! こんな状況で!」 絹旗 「大体、この家風通し悪すぎなんですよ……」 絹旗 「最近リビングに全員揃ってる時間が多いのは、唯一エアコンがあるからですね」 絹旗 「……そうか、その手がありました」 絹旗 「そうと決まれば、リビングに……」 絹旗 「……おっと」 絹旗 「こんな超あられもない姿で出歩くわけにいきませんね。ええと、下着に服……」ゴソゴソ ユリコ 「 ( ( ( ・ω・)」ポテポテ ~きぬはた荘1階 リビング~ 滝壺 「」スピー 結標 「」スピー 番外個体 「」スピー 絹旗 「……」 ユリコ 「(・ω・三・ω・)」 絹旗 「ソファー1にミサワさん、ソファー2に結標さん」 絹旗 「テーブルの下に滝壺さん」 絹旗 「結局、考えることはみんな同じって訳ですか」 絹旗 「あと空いてる場所は……」 ユリコ 「( -ω-)」コテン 絹旗 「テーブルの上……は、行儀悪いですよね」 ユリコ 「」スピー 絹旗 「ユリコ?……お、フローリングですか。そこは冷たくてよさそうですね」 絹旗 「寝るにはちょっと超硬いですが……」 絹旗 「まあ、いいでしょう。枕をスタンバイして……」ボスンッ 絹旗 「おお、これは、冷たくて超いいかん、じ……」スピー : : : ユサユサ ユサユサ 絹旗 「むぅ……?」 番外個体 「絹旗さん……? どうしたの、そんなところで」 絹旗 「……?」ポケー 番外個体 「フローリングに直に寝たら、身体痛めちゃうよ」 絹旗 「……むー」コテン 番外個体 「わっ、ちょっと……」 絹旗 「」スピー 番外個体 「膝枕にされた……どうしろっていうの」 絹旗 「」スピー 番外個体 「……また起こすのも可哀想だよね」 ユリコ 「( -ω・)」 番外個体 「……あ、ゴメンね。今動けないんだ」 番外個体 (それにしても、なかなかユリコとお近付きになれないな) ユリコ 「( ・ω・)ノシ」ベチベチ 番外個体 「!……ウソ、触ってくれた……ねこぱんちだけど……」 番外個体 「あれ……ねこぱんちってことは嫌われてる?」 ユリコ 「(・ω・)」クンカクンカ 番外個体 「……?」 ユリコ 「」ゴロン 番外個体 「!!」 ユリコ 「」スピー 番外個体(今なら死んでもいい今なら死んでもいい今なら死んでもいい今なら死んでもいい) ~翌朝~ 白井 「……なんですの、この有様は」 結標 「」スピー 滝壺 「」スピー 絹旗 「」スピー 番外個体 「」スピー ユリコ 「」スピー 白井 「絹旗さんにユリコさん……大きいお姉様の膝枕とは、なんとうらやまけしからんですの……」 婚后 「おはようございます。……あらあら、これはどうしましたの」 白井 「昨夜は暑かったですから……きっと、エアコンがあるこの部屋に来てしまったのかと」 婚后 「あの程度の暑さで情けないですわね」 白井 「そういうセリフは、額と首筋の冷えピタを剥がしてから言ってくださいな」 婚后 「はっ(剥がし忘れてましたわ……///)」 白井 「ほら、みなさんも起きてくださいまし」ユサユサ 結標 「んー……? あら、もう朝なの……?」 絹旗 「む……なぜ、私はミサワさんの太ももで寝てるんですか」 番外個体 「覚えてないの?」 絹旗 「覚えてないです。ていうか、筋肉質なんですね、超硬かったです」 番外個体 「」 <ゴンッ☆ 滝壺 「……いたい」サスサス 白井 「そんなところで寝るからですの」 海原 「おはようございます……おや、今日は僕が最後ですか」 婚后 「さあさ、揃ったところで朝食にいたしますわよ」ベリベリ 結標 「その前に、ちょっと着替えてくるわ」 番外個体 「淡希~」グイッ 結標 「ちょっとシャツ引っ張らないで、伸びるでしょ」 番外個体 「足が痺れて立てないから運んで」 絹旗 「」ツンツン 番外個体 「ひっ!?」ジンジン 絹旗 「超おもしろいです☆」 番外個体 「誰のせいだと思ってるの!」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベチベチベチベチ 番外個体 「やっ、ちょっとユリコだめっ! ダメだってばぁ!」ジンジン 結標 (なんか可愛いからほっときましょ) ~朝食後~ 絹旗 「……熱いです、重いです」 ユリコ 「( -ω-)=3」 滝壺 「すっかり定位置なんだね、きぬはたの頭の上」 結標 「よほど居心地がいいのね」 白井 「ところで、なぜ皆さんリビングでお休みに?」 滝壺 「暑かったから」 番外個体 「暑かったから」 結標 「暑かったから」 絹旗 「超暑かったからです」 海原 「まあ、確かに。この家は風通しがよくないですからね」 結標 「私が来たとき、もうこの子は居たわよ」 番外個体 「しょうがないでしょ、暑かったんだから」 婚后 「もしや、日本の夏は初めての経験ですか? 慣れないと大変でしょう」 番外個体 (いや、夏そのものが初体験なんだけどね) 滝壺 「私がいったらソファー占領されてた」 白井 「だからテーブルの下で……?」 滝壺 「うん」 結標 (滝壺さんってしっかりしてるのに、たまに理解できないわ) 絹旗 「お陰で私にはフローリングしか残ってませんでした。超ミサワさんのせいです」 番外個体 「なんで私なのさ」 絹旗 「加えて、あんな硬いところで寝たせいで関節が痛いです。超ミサワさんのせいです」 番外個体 「え、だから夜中に一回起こしてあげたじゃん!」 絹旗 「まったく記憶にないんですが……」 番外個体 「ユリコは? 夜中にあったこと見てたよね?」 ユリコ 「(・ω・)オアーン」 番外個体 「ほら、覚えてるって!」 絹旗 「む、むう……私が超寝ぼけてたということですか」 結標 (こいつらおバカ可愛い) 白井 (近頃大きいお姉様と絹旗さんの息が合ってきてますわね……負けられませんの) : : : 白井 「では、わたくし達は学校に行きますので」 婚后 「行って参りますわね」 ユリコ 「( ・ω・)ノシ」 絹旗 「超いってらっしゃい」 滝壺 「いってらっしゃい」 海原 「お気をつけて」 番外個体 「暑さに気をつけてね」 結標 「車にも気をつけてね」 絹旗 「超子供扱いですね」 結標 「子供じゃないけど、私達から見れば」 番外個体 「妹みたいな感じだし」 絹旗 「? お二人っておいくつでしたっけ?」 結標個体 「「17」」 絹旗 「えっ、割と近いんですね。私の倍ぐらいはあるもんだと」 結標 「絹旗さん♪」ニコニコ 番外個体 「何か言ったかな♪」ギロリ 結標 「(ゾクッ) ち、超なんでもないです」 滝壺 「ちなみに私もセブンティーン」 結標 「私たちが一番年上っぽいのは分かったけど……」 番外個体 「一番年下は……(チラッ) まあ、絹旗さんか」 絹旗 「超断定するより前に聞いてくれてもいいじゃないですかぁ!」ウガー 滝壺 「そういえば、きぬはたっていくつだっけ」 絹旗 「14です」 滝壺 「じゃあ、しらいと同じなのかな?」 絹旗 「白井さんに聞いたことはありませんが、たぶんそうかと」 海原 「僕は婚后さんの一つ上なので、ちょうど中間ですね」 番外個体 「それ意外。海原さんってしっかりしてるから年上だと思ってた」 結標 (しっかり? こいつが? ただの変態紳士よ)プギャー 絹旗 「結標さんはなんで笑いを堪えてるんですか?」 結標 「いえ、なんでもないわ」キリッ 番外個体 「そういえば、ユリコは何歳なの?」 絹旗 「この大きさは、たぶん1歳ぐらいじゃないですかね」 結標 「猫の1歳って……人間でいうとどれぐらい?」 滝壺 「だいたい20歳ぐらい」 絹旗 「」 海原 「おぉ、そんなに違うんですか」 絹旗 「ユリコが一番年上でしたか」ヒョイッ ユリコ 「(・ω・三・ω・)?」 : : : 結標 「そろそろお昼ね、どうしましょ」 絹旗 「ピザとかでいいんじゃないんですか」 結標 「イヤよ、太るから」 番外個体 「ピザでいい人、手挙げてー」 ノ 絹旗 「」 ノ ユリコ 「」 ノ 滝壺 「」 ノ 海原 「」 ノ 番外個体 「賛成5、反対1。はい決まり」 結標 「こ、これは数の暴力よ! 卑怯者!」 ~30分後~ 結標 「」バリバリ 海原 「結局サイドメニューのサラダを食べるんですね」モシャモシャ 結標 「うるさい、食べても太らない体質の人に私の努力は伝わらないのよ」 滝壺 「」ミュニーーーー ←チーズを噛み切れない滝壷さん ユリコ 「つ・ω・)つ ミャーミャーミャーミャーミャーミャー」 絹旗 「こら、ダメですよ。これはユリコには超しょっぱすぎです」 番外個体 「……コーヒーほしい」カタッ 結標 「私アイスカフェオレね」 絹旗 「私はミルク砂糖マシマシでお願いします」 番外個体 「……私が立つの待ってたね?」 結標絹旗 「「現役カフェ店員のお茶が飲めるなんて(超)幸せ♪」」 ~同日夕方~ 絹旗 「ユリコ、そろそろ首が超疲れたので降りてもらえませんか?」 ユリコ 「 ( -ω-)=3」 絹旗 「だ、ダメですか」 <ギィィィィ バタン 白井 「ただいまですのー」 婚后 「ただいま戻りました」 番外個体 「あ、おかえり」カチカチ 白井 「大きいお姉様、またPSPですの? 目によろしくなくてよ」 番外個体 「暇潰しにはちょうどいいんだよねー、今日バイトしてる店休みだし」 婚后 「そういえば、ミサワさんがバイトしてらっしゃるお店というのは?」 番外個体 「客のいないカフェだよ。マスターは第2の人生とか言ってたけど」 白井 「是非行ってみたいですの」 番外個体 「売上に貢献してくれるならねー」 婚后 「お茶のお味はいかがなのですか?」 海原 「美味しいですよ。僕が保証します」 白井 「あら、ますます行きたくなりますの」 番外個体 「……? 海原さん、来たことあったっけ?」 海原 「ははは」ニコニコ 番外個体 「?」 白井 「……あら? 結標さんと滝壷さんはいらっしゃいませんの?」 海原 「結標さんは夕食の準備、滝壷さんはそのお手伝いをしてますよ」 ユリコ 「∩(・ω・)∩」ピョーン 絹旗 「ありゃ? ユリコ?」 婚后 「きゃっ、ユリコったら……甘えん坊さんですわね」 \スリスリグリグリ/ 絹旗 「……」 番外個体 「絹旗さんには無いものに甘えてみたかったんだね」 絹旗 「自覚してます! 超自覚してますとも!」ガシッ グイーッ 番外個体 「ひああああ!? 折れる! 折れるからぁ!」ミシミシ 海原 「おお、見事な腕ひしぎ十字固めですね」●REC 白井 「大きいお姉様! 加勢いたしますの!」ヒュンッ 絹旗 「えっ? うわっ!」ヒュー ドスン 番外個体 「う、痛かったぁ……」 絹旗 「よ、よくも空中に転移などという荒業を……!」 白井 「ここからはこのわたくしがお相手仕りますの!」 絹旗 「こうなったら手加減しませんからね!」 白井 「望むところですの!」 ワーワー ギャース 婚后 「こ、これはどうすれば……」オロオロ 海原 「まさかキャットファイトが始まってしまうとは」●REC 絹旗 「くっ、やるじゃないですか!」 白井 「伊達に風紀委員やっておりませんの!」 フッ 海原 「」サッ 結標 「さっきからうるさーい! 家の中で何騒いでるの!」ズビシッ ズビシッ 絹旗 「いてっ」 白井 「ふぎゃっ」 婚后 「ミサワさん、腕は大丈夫ですか?」 番外個体 「……痛いよぅ」ジンジン ユリコ 「( ・ω・)つ」ナデナデ ――ギャフンEND
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/545.html
「あんたたち、ちょっと実験台になりなさい!」 一方通行、土御門、海原の三人は、テーブルの上の小さなチョコレートケーキと睨み合っている。 数分前、上品とはいえない笑みを浮かべた結標がアジトにやって来た。 三人が睨み合っているのは、バレンタイン用の試作品らしい。 とりあえず食べて、何かしら感想を言えということだった。 「見た感じでは普通だにゃー。それにしても、バレンタインはまだ一ヶ月以上先だぜぃ?」 「これは…テメェが作ったのかァ?大丈夫なンだろうなァ?」 一方通行と土御門は、チョコレートケーキと睨み合ったままブツブツと呟いている。 海原は無言のまま、チョコレートケーキを様々な角度から観察をしている。 「失礼ね、お菓子くらいなら多少作れるわよ。それに一ヶ月なんてすぐじゃない。 いまいちだったら改良しなきゃならないんだから、早すぎるなんてこともないのよ」 「そ、それじゃあ。意を決して…い、頂くとしますかにゃー」 覚悟を決め、三人はケーキを口にした。 「「「…ッ!!」」」 「ハッ、一体どんな薬入れやがったんだァ?危うくテメェに惚れるところだったぜェ」 「まさか結標さんに惹かれそうになるとは。僕の御坂さんへの想いは…いや、そんなことは…」 「一瞬とはいえ、ロリ好き土御門さんがこんな年増にトキメいちまうなんてにゃー。何の魔術だこれは」 各々ブツブツ言いながらも、しっかりケーキを食べ続けている。 そわそわしながらケーキを貪る三人を見ていた結標だが、驚いた表情で海原を見る。 「う、海原?御坂って、まさか超電子砲の?アンタもロリコンだったのね。 それと土御門、誰が年増ですって?アンタと一歳しか違わないわよ!! って、それよりどうなのよ?ごちゃごちゃ言ってないでさっさと感想言いなさいよ!」 そわそわしたり、驚いたり、怒ったり、ラジバンダリ…ではなく、実に忙しそうに表情がかわる。 以前の彼女ならば、これ程くるくると表情をかえることはなかっただろう。 これもあの小さな先生のお陰だろうか。 「聞き捨てなら無い単語が聞こえた気がしますが、美味しいケーキを頂いたので聞かなかったことにしておきましょう」 ケーキを食べ終えた海原は、満足そうな顔で紅茶を飲みながら答えた。目があまり笑っていないが。 何かを思いついたような海原は、申し訳なさそうに 「数に余裕があれば…一つ頂いて帰ってもよろしいですか?」 「ん?構わないわよ。そんなに気に入ってくれるとは思わなかったわ」 「後でショチトルの見舞いに行くつもりなので、彼女にも一つ食べさせてあげたいなと思いまして」 あの褐色の肌の少女と海原がどういった関係かは知らないし、興味もなかった。 しかし、海原がこのケーキを誰かに食べさせてあげたいと思うほど、気に入ってくれたのは純粋に嬉しかった。 「それで、そっちの二人はどうなのよ!?」 一方通行と土御門の方に視線を向けると、いつの間に取り出したのか、二人は既に二個目を食べ始めている。 「ン…認めるのは癪だがウメェな。甘くねェから俺でも食える」 「あぁ、確かに美味いぜぃ。舞華ほどじゃないけどにゃー」 なんとなく気に食わない言い草だが、気に入ってもらえたようなので文句は言わない。 こんな口ぶりでも彼らにしてみれば褒めている方なのだ。 小さいとはいえ、最終的に一方通行は三個目も食べ、チョコレートケーキは完売した。 一方通行はケーキに満足したのか、普段より僅かに上機嫌な表情でソファで寝ている。 「結標がこんな美味いケーキ作れるってのは意外だったにゃー。それに…」 「バレンタインにこれ程の物を渡したい相手とは…。結標さん、彼氏でも出来たんですか?」 結標の顔がみるみるうちに紅潮していく。 しばらくすると、大切な記憶を思い出すように 「以前、『残骸』を持って逃げようとした私が、アレを破壊しにきたそこのグウタラに負けたのは知っているでしょう? 目標も目的もなくなっちゃった私は、しばらくビルの屋上で倒れてたんだけど、助けてくれた人がいたのよ。 その人は、見ず知らずの私を病院へ連れて行ってくれて、見舞いにも来てくれたのよね。 私とはあまりにも違いすぎて、この人はどんな世界を見てるのかなぁって気になって、 少しの間でもあの人と同じ世界を見てみたいってのが私の新しい目標になったのよ。 なぜかいつもボロボロで疲れてて、『不幸だー』って口癖になるほど運が悪いらしいから、 このケーキで少しでも幸福だって思ってもらえたら…ってね」 (結標がモジモジしてる!?キャラが違いすぎて反応に困るぜぃ) 「結標…女の子してるにゃー。ただ、その相手なんだが…。 自販機を使えばお釣りが出てこなかったり、違うジュースが出てきたりなんてことはないよな?」 「僕も、結標さんが実はこんなに女の子らしい方だったとは思いませんでしたね。 ちなみにですが、まさかその方は黒髪のツンツン頭だったりしませんよね?」 どうやらこの二人は、『不幸』という単語だけで思い当たる人物がいるようだ。 海原と土御門は、少し引き攣った笑顔でボソボソ話している。 数秒後、わざとらしく何かを思い出したかのような表情を浮かべた海原は、 「さて…僕はそろそろショチトルの見舞いに行かなくては」 と、チョコレートケーキの入った箱に大事そうに抱え、アジトから出て行ってしまった。 (逃げたな。面倒なことになる前に俺も逃げ…) 土御門が立ち上がろうとすると、結標に肩を掴まれた。 「で、なんでアンタたちそんなことまで知ってんのよ。知り合いなわけ!? 名前は?どこの学校?携帯の番号は?どこら辺に住んでるのよ?」 まさかこんな身近に関係者がいるとは思わなかった。 暇を見つけては街を歩き、あのツンツン頭を探した自分は何だったのか。 やっと見つけた情報をみすみす逃すわけにはいかないのだ。 (あー。差し支えない程度に教えて、隙を見て逃げるかにゃー) 「名前は上条当麻。学校は俺と同じっつーか同じクラス。携帯の番号は自分で聞け。 ちなみにカミやんはこの土御門さんのお隣さんなんだ…に゙ゃっ!?」 「さぁ土御門!今からアンタん家行くわよ! ついでに私を友達ってことにしていいから紹介しなさい!それじゃ、出発♪」 トラウマを克服した『座標移動』の行動力は凄まじかった。 一瞬で土御門の襟首を掴み、結標と土御門は隠れ家から言葉通り消えた。 この日、とある地下街であちこちで、猫撫で声の男の不気味な悲鳴に震える人々がいたらしい。 「にゃー!こうなったら俺も言っちまうぜぃ!不幸だーーーー」 数日後、異常にライバルが多いことに気づいた結標が隠れ家の隅で、涙目で蹲っていたのはまた別のお話。 終わり。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/162.html
~某日夕方 きぬはた荘 リビング~ 【テレビ】<味のAIMバーストやー 絹旗 「回転寿司なんて、もう何ヶ月行ってないですかね」 滝壺 「前に(アイテムの)みんなで行ったとき、鯖しか食べない人いたよね」 絹旗 「鮭しか食べない人もいましたね、鮭ばかり30皿は超圧巻でした」 滝壺 「きぬはたはケーキばっかりだったね」 絹旗 「超別腹ってヤツです」 婚后 「あの……素朴な疑問なのですが」 滝壺 「うん?」 婚后 「なぜお寿司がまわってるんですか?」 絹旗 「なぜ、と言われましても……」 白井 「そういえば不思議ですの。板前さんを置いておけば済むでしょうに」 絹旗 「……むしろ私には廻ってない寿司のほうが馴染みが薄いのですが」 滝壺 「うん、私も」 婚后 「もしや……わたくしが頂いたことのあるお店がおかしかったのでしょうか」 絹旗 「いや、おかしくないと思いますよ」 婚后 「??」 絹旗 (超温度差を感じます……) <ただいまー x2 絹旗 「お、超いいところに。結標さん、寿司って廻ってますか?」 結標 「? どういうこと?」 滝壺 「廻ってないお寿司は食べたことある?」 結標 「……言われてみればないわね。廻ってる方なら何度かあるけど」 番外個体 「なに、何の話?」 白井 「大きいお姉様ー、おかえりなさいませー♪」シュン 番外個体 「うわっ、テレポートで抱きつくなって何度も言ってるでしょ!」グイグイ 結標 「ねえ、貴女は廻ってないお寿司って食べたことある?」 番外個体 「? オスシ?」 結標 「ああ、ないのね」 婚后 「やはりわたくしが世間からズレて……」ズーン 絹旗 「いやいや、ズレてる訳ではなくてですね……ええと、文化の違いと言いますか……」 結標 「あれこれ言うより、いっそ行っちゃったほうが早いんじゃない?」 <ねえ、この家にAIMジャマーかキャパシティダウン設置しようよ! <そんなことおっしゃらずにー! <あれは電気代かかるからダメ 結標 「静かにしなさいっての」ゴンッ 番外個体 「い゛っ……いったぁぁぁい!」 白井 「む、結標さん、それはやりすぎですの!」 絹旗 「あれ(軍用懐中電灯)で頭殴られたら超痛いでしょうね……」 番外個体 「え、な、なんで私だけが叩かれてるの!?」ズキズキ 結標 「この家で一番年上なんだから。お姉さんだから我慢しなさいってヤツよ」 番外個体 「ふ、不幸だ……(実年齢は0歳なのに)」 絹旗 「そんなことより、回転寿司に連れてってくれるんですか」wktk 滝壺 「」wktk 結標 「いい機会だし、行ってみましょ」 番外個体 「そんなことよりって……」ズキズキ 白井 「大きいお姉様、大丈夫ですの?」ナデナデ 絹旗 「じゃあ、今日の夕食当番の人はお休みですかね」 滝壺 「今日って誰だっけ」 結標 「私だけど?」 絹旗 「超行きましょう」 滝壺 「行こう行こう」 番外個体 「さあ、準備をしよう」 白井 「思い立ったが吉日ですの」 婚后 「善は急げということですわね」 結標 「」 白井 「あら? そういえば海原さんのお姿が見えませんの」 結標 「…………仕事よ(まさか超電磁砲を見かけて尾行していったとは言えないわ)」 絹旗 「皆さん準備はいいですか? それじゃそろそろ」 滝壺 「きぬはた、あれ」 絹旗 「?」 ユリコ 「壁]ω・)」 絹旗 「うっ……ユ、ユリコ、留守番をお願いしますね」 ユリコ 「壁]ω・)ジー」 絹旗 「あぅぅ、そんなイノセントな瞳で見つめないでください……」 結標 「さすがに連れて行けないし、仕方ないわよ」 絹旗 「おみやげを、かならず超おみやげを買ってきますので!」 ユリコ 「壁]ω^)ノ」 滝壺 「おーけーみたいだね」 絹旗 「ち、超いってきます!」 ~くっぱ寿司 第7学区駅前店~ 番外個体 「うひゃぁ、並んでるねー」 結標 「庶民の味方だしね」 店員 「いらっしゃいませ、何名様ですか?」 絹旗 「超6名でお願いします」 店員 「(超?)ただいま30分ほどお待ち頂きますが、よろしいですか?」 滝壺 「いいよね? 30分なら」 白井 「まあ、それぐらいでしたら」 婚后 「わたくしは依存ありませんわ」 番外個体 「時間がきたら起こしてね」 結標 「寝たら置いてくわよ」 店員 「ええと、次は……6名でお待ちの超絹旗さまー、こちらへどうぞー」 絹旗 「お、呼ばれましたね」 番外個体 「さてさて、誰がベルトコンベア側に座るのかなー」 結標 「私たちは通路側でいいわよ、欲しいのがあったら言うから」 絹旗 「それではわたs…………」 滝壺 「?」 絹旗 「回転寿司初体験の白井さんと婚后さんが奥に座ってください」グイグイ 婚后 「ちょっと、押さないでくださいな」 白井 「よろしいんですの?」 結標 「その場所は忙しいわよ? 他の人の注文も捌かないといけないからね」クスクス 番外個体 「らしいよ、せいぜい頑張ってねー♪」 ( ( (【鮪】 ( ( (【鮭】 ( ( (【鯖】 婚后 「すごい……本当に廻ってますわ」 白井 「いざ実物をみると、これはこれで合理的な気がしてきましたの」 婚后 「この、お皿の模様が違うのはどのような意味なんですの?」 結標 「この店だとワサビが入ってるか入ってないかの区別ね」 白井 「値段じゃありませんのね」 滝壺 「ここはどれもこれも100円だからね」 婚后 「や、安っ……!?」 番外個体 「安いかなー、お腹いっぱいまで食べたら2000円とかなるよ?」 絹旗 「2000円って20皿? どういうお腹してるのよ……」 婚后 「そういえば、ミサワさんは結構食べる方ですわね」 番外個体 「……そうなの?」 絹旗 「超食べてますね。コーヒーのお供にお菓子は欠かしませんし」 滝壺 「この間、夜中にLチキ買いに行ってたよね」 結標 「バイト終わったら、売れ残りのケーキも貰ってるわよね」 白井 「……ちょっと信じ難いですの」 番外個体 「え、なんで私がイレギュラーみたいな空気になってるのかな」 結標 「イレギュラーよ、自覚しなさい」 婚后 「その生活スタイルでその体型を維持できるのは羨ましいですわ……」ハァ 番外個体 「まあ、体質だし?」 他全員 (うわあムカつく) : : : 絹旗 「あっ、白井さん、それ、それ取ってください!」 白井 「はい、どうぞ」カタッ 滝壺 「……きぬはた、ケーキばっかりだね」 絹旗 「甘い物は超別腹です」 白井 「……? これ乗っかっているのは、ハンバーグ?」 結標 「こういうお店は、結構いろんな物作るわよ」 婚后 「なんだか新鮮ですわね」 番外個体 「ゴメン、お茶おかわり」 婚后 「あぁ、はいはい。お待ちくださいませ」 婚后 「申し訳ございません、少々濃くなってしまいましたわ」 番外個体 「いいよ、苦いぐらいが丁度いいよ」 婚后 「あ、食べ終わったお皿も片付けましょうか?」 番外個体 「片付ける?」 婚后 「食べ終わったお皿は、こちらに戻すんじゃありませんの?」 番外個体 「そうなの?」 絹旗 「」 結標 「婚后さん、後で枚数カウントするから、戻しちゃダメよ」 婚后 「えっ」 滝壺 「あ、いくら、しらい、いくらとって」 白井 「はいはい、ただいま(わたくしが食べる暇がありませんの……)」 滝壺 「♪」プチプチ 結標 「滝壺さん、イクラが好きなの?」 滝壺 「うん、大好き」 番外個体 「はじめて食べたけど、美味しいもんだね」マグマグ 結標 「なんで貴女だけ皿タワーが出来てるのよ」 番外個体 「いや、なんかヒョイヒョイ口に入るんだよね」 絹旗 「超わかります。回転寿司だと、なぜかペースアップしますね」 滝壺 「で、後で後悔するんだよね」 絹旗 「」 番外個体 「まあ、食べちゃったもんはしょうがないし」マグマグ 滝壺 「あっ……」 絹旗 「どうしました?」ムグムグ 滝壺 「メロンとろうと思ってたんだけど、話してたら見逃しちゃった」 結標 「また来るのを待つしかないわね」 滝壺 「むすじめ、ヘルプ」 結標 「ダーメ、それはズルってもんよ」 滝壺 「むう」 ~その頃 きぬはた荘~ ユリコ 「(・ω・*三*・ω・)」 ユリコ 「三三三(ノ・ω・)ノ ドタタタ」 ←家の中を探検中 ~同時刻 第7学区某所~ 海原 「」 海原 「いや、驚きました。まさか御坂さんの帰る先が彼の部屋だとは……」 海原 「ふふふ、あの時交わした約束、きちんと守ってくれているようですね」 海原 「彼が護ってくれるのならば、心配はいりませんね」 海原 「僕は今の居場所から、僕にできることをしましょう」 海原 「あのお二人の……ひいては、御坂さんの幸せのために、ね」 海原 「さて、そろそろ帰らないと滝壺さんに怒られてしまいますね」 海原 「今日の夕食は……たしか結標さんでしたか」 海原 「今日は医者のお世話にならないように……おや? 急に足が重く……どうしたんでしょう」 : : : 婚后 「楽しいですが、お味は値段相応ですわね」 絹旗 「超違いが分かるって人ですか」 結標 「私は違いがわかる舌は持ってないしね」 滝壺 「こんごうが食べたことあるのって、どれぐらいしたの?」 婚后 「前に……会計は供の者がしていたので総額は分かりませんが……」 結標 (この時点で住む世界が違うと実感したわ) 婚后 「例えば、大トロでしたら2500円ほど、他に」 絹旗 「あ、もういいです。なんとなく伝わってきました」 白井 「1貫で2500円……そちらの皿タワーより高いですの」 番外個体 「? なにかな?」 結標 「いえ、なにも」 絹旗 「にしても、随分積み上げましたね。ひい、ふう……もういいです。数えるの面倒くさい」 番外個体 「22皿だね」 滝壺 「全部積み上げると高さを実感できるね」 白井 「大きいお姉様……重ねるなら10皿ずつとか分けたほうがよろしいかと」 結標 「そうね、見てるこっちが危なかっしいのよ、これ」ツンツン 番外個体 「わっ、やめてよ。こっちに倒れてくるでしょ」 結標 「逆に言えば、私の方に倒れてくる危険もあるんだけど」 番外個体 「そんときはそんとき」 結標 「貴女えぐるわよ?」 滝壺 「? みさわ、携帯鳴ってない?」 番外個体 「えっ、わっ、ホントだ(ガツン)あっ」 ガシャガシャゴツッガシャーン 婚后 「……とうとうやってしまいましたか」 絹旗 「私の目が狂ってなければ、結標さんの眉間に一枚ほど超クリーンヒットしましたね」プルプル 結標 「……真琴、今日寝る前でいいから、一回私の部屋に来なさい」 番外個体 (ヤバイ、これマジで怒ってるときの目だ)gkbr 白井 (残骸事件のときでも、ここまでの気迫は出てませんでしたの)gkbr 番外個体 (こんなタイミングでメール送ってきたアイツのせいだ) 結標 「まったく……だから危なかっしいって言ったのに」ハァ ~その頃~ 海原 「ただいまもどりました(ガチャガチャ)あれ、開かない?」 海原 「鍵が……皆さんお出かけでしょうか?」 海原 「ええと……おや」 海原 「困りました、鍵を忘れてしまったようですね」 : : : 絹旗 「ッ!?」 滝壺 「?」 絹旗 「(´゚Д゚`)」 結標 「どうしたのよ、急に」 番外個体 「……そのお皿、ワサビ入り食べちゃったんだね」 白井 「も、申し訳ございません、よく見ておりませんでしたの……」 絹旗 「超derftghyujiklo p[ 1@」ツーン 婚后 「?」 滝壺 「 超気にしないでください だって」 番外個体 「なんで分かんの……」 絹旗 「」ゴキュゴキュゴキュ 婚后 「本当に辛いものが苦手なのですね……わたくしも得意ではありませんが」 番外個体 「前に絹旗さんの夕食だけちょっと辛めにしたら、涙目になってて可愛かったなー」フヒヒ 絹旗 「……それ、もしかして麻婆豆腐ですか?」 番外個体 「うん」 絹旗 「やっぱり! 超おかしいと思ったんです! 私の分だけ色が黒かったんですから!」 結標 「何を入れればそうなるのよ」 番外個体 「四川豆板醤っていう調味料、あとは山椒どっさりに黒唐辛子を少々☆」 滝壺 「キッチンに謎の黒い調味料があったけど、みさわが使ってたんだね」 結標 「思い出した。やたらと辛い麻婆豆腐の日があったわね。……あれより辛くしたの?」 白井 「そこまでやると ちょっと辛め では済みませんの」 番外個体 「うーん、評判悪いな……黒唐辛子余ったから、ジャムにしようと思ってたのに」 結標 「……貴女、舌大丈夫?」 番外個体 「食べるのは私とは限らないよ」ニパー☆ 結標 「その小首をかしげてのバイト用捏造スマイルやめなさい」 白井 「」キュンッ 番外個体「でもさ、辛くても美味しかったよね?」ナデナデ 絹旗 「はあ!? あのときは冗談比喩超抜きで火を噴くかと思ったんですよ!」ガシッ ミシミシ 番外個体 「痛い痛い! ヘッドロックしないで! でも残さず食べれたでしょ!」 絹旗 「残すと海原さん以外の全員に怒られるから超頑張って食べたんです!」ミシミシメキャッ 滝壺 「二人とも、お店で騒いじゃダメ」 絹旗個体 「「はいっ」」ピタッ 婚后 (みなさん、滝壺さんには逆らえませんのね)ヒソヒソ 白井 (滝壺さんのようなタイプこそ、いざ怒らせると一番怖いんですのよ)ヒソヒソ 絹旗 「次からは超甘めでお願いします」 番外個体 「超甘い麻婆豆腐なんてあるの?」 結標 「愛知にそういうのを出すお店があるらしいけど」 絹旗 「愛知ですか……気軽にいける距離じゃありませんね」 結標 「絹旗さんみたいな甘党にはいいお店と評判よ」 絹旗 「むう、いつかは超行ってみたいものですね」 : : : 白井 「さて、そろそろ参りますの」 結標 「そうね、さすがに全員満足したでしょう」 絹旗 「」ケフッ 滝壺 「きぬはた、12皿は新記録だね」 番外個体 「お腹いっぱいになったら、なんだか眠いんだ」 結標 「寝たら伝票残して置いておくわよ。あ、婚后さん、そこのボタン押してくれる?」 婚后 「はい、これですわね」ポチットナ 結標 「店員さんが来る前にお皿一箇所にまとめちゃって」カチャカチャ 絹旗 「でもそうすると誰が何枚か分かりませんよ」ズズイ 婚后 「自分の枚数ぐらいは把握しておきましょうよ」カチャカチャ 結標 「いいわよ、今回は私とこの子で払ってあげるから」 番外個体 「え!? 聞いてないよ、そんな!」 結標 「言ってないもの。別にいいでしょ、ほとんど貴女一人で食べたに等しいんだから」 番外個体 「そ、そこまでかな……」 滝壺 「ごめんね、二人とも」 絹旗 「超ゴチになります☆」 白井 「大きいお姉様、今度身体で支払いますの」 婚后 「ここで遠慮するのは逆に無粋ですわね」 結標 「残念、もう引き返せないわね」 番外個体 「むー、分かったよ。あ、白井さん、支払わなくていいからね」 店員 「お待たせしました。お会計でよろしいですか?」 結標 「ええ、お願いね」 店員 「はい、では、ええといちにいさんよん………………」 店員 「合計で5600円になります、こちらをレジまでお持ちください」ビリッ 結標 「はい、ありがと」 番外個体 「払うのは2800円……まあまあかな」 絹旗 「では、超いきましょう」 ~第7学区 某所~ 絹旗 「むー、お腹いっぱいすぎで歩くのが超ダルイです……」トテトテ 滝壺 「家まで歩けば丁度いい運動になるよ」 婚后 「ああいったお店は初めてでしたが、楽しいものですわね」 白井 「そうですわね、次に行くならわたくしは通路側に座りたいものですの」 結標 「言ったでしょ? あの席は忙しいって」クスクス 白井 「今にして思えば、絹旗さんは分かってて譲ってくださったのですね……」 絹旗 「超ミサワさん、おんぶしてください」グイグイ 番外個体 「だが断る。なんで奢った上におんぶまでしなきゃいけないのさ」 婚后 「そういえば、ユリコさんへのおみやげはどうしますの?」 絹旗 「超ちゃんと考えてますよ。ちょっとあそこのコンビニよっていいですか?」 白井 「どうぞどうぞですの」 番外個体 「一人で大丈夫?」 絹旗 「バカにしないで下さい! では、さっさと行ってきます」 : ; : 結標 「何買ってきたの?」 絹旗 「ユリコの超好物の焼き海苔です」 婚后 「あまり人間の食べ物をあげるのはよろしくないかと……」 絹旗 「大丈夫です、こういうときでもないと食べさせませんので」 白井 「では、あまり遅くなる前に帰りますの……何か忘れている気がしますが」 番外個体 「なんだろ、なんか忘れてる気がするんだよね」 結標 「忘れるってことは大して重要じゃないってことよ。気にしない気にしない」 ~その頃 きぬはた荘 リビング~ 海原 「いやはや、自分の部屋の窓を開けっ放しにしておいて助かりました」 海原 「それにしても、みなさんどこに行ってしまったのでしょうか」 海原 「ユリコさん、何か聞いてます?」 ユリコ 「(・ω・)?」 海原 「そうですか……困りましたね」 海原 「ちゃんと皆さんの携帯電話の番号を聞いておくべきでした」 海原 「しかし、お腹空きましたね。ユリコさんは空いてませんか?」 ユリコ 「(*・ω・)オアーン」 海原 「ではユリコさんの分だけ用意しましょうか。ええと、たしか餌は……」ゴソゴソ ユリコ 「三(ノ・ω・)ノ トテテテ」