約 9,962 件
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/857.html
802 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/16(木) 00 25 23 ID 6iQb/nfQ ~死者スレ安土城内懺悔室~ 小萌「ハァ…それは大変ですねぇ…」 海原「それだけじゃないんです!」 小萌「ふぇ?!ま、まだあるんですかぁ?」 海原「僕はあろうことか、洗脳を受けて御坂さんに告白してしまったんです!」 小萌「ふええええぇぇぇぇえ?!勢いでコクるのはまずいですよぉ?!」 海原「無論、御坂さんには全力レールガンで返されました…死ぬほど痛かった …死んでますけど…さらに言えば消し炭も残らないほど消滅しましたけど…」 小萌「派手な振り方ですぅ。でも反応してくれるだけ脈はあるですよ?」 海原「まってください!ここからが酷いんです!」 小萌「ま、まだあるんですかぁ?!」 海原「さらに僕は暴走したセイバーさんを止める際に、あろうことか、竹井さんに告白までしてしまい!」 小萌「ま、また勢いでですかぁ?!」 海原「い、いや、弾みで…そもそもそこで告白するつもりなんか一欠片もなく…」 小萌「今まで女性経験ないんですか?」 海原「い、いや、結構あるはずなんですけど…それよりも、聞いてください!酷いんです!僕は!」 小萌「なんか疲れてきました…」 海原「僕は御坂さんの真似をした妹Fさんに…デートをしてもらい… いえ、御坂さんの振りをしているって言うのはすぐ分かったんですけど彼女のたっての願いだったので…」 小萌「女の子のお願い事を聞くのは男として間違ってないですよ?」 海原「そして…お礼かどうか分かりませんけど…頬にキスをされました…」 小萌「ひゅーひゅーにくいね、こんちくしょー!ですぅ」 海原「そしてその日から胸のドキドキが止まらないんです… もう会えないのかと思うと胸が苦しいんです…」 小萌「そ、それって…」 海原「僕は…僕は…最低な人間です…」 小萌「三股とは剛毅な話ですねぇ…」
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/438.html
989 :名無しせずにはいられないな:2010/03/11(木) 17 55 36 ID 4LpfWFe6 ~~~控室~~~ ビリビリ「あーもう、まだ映らないのこのテレビ!!」 撫子「仕方ないよ、映るまで待とう?」 ビリビリ「そんな事言ってられないわよ! 相手は私を殺したあのサーシェスなのよ!? そりゃあ、私だって首を切られたくは無いけど、だからって私の死体担いだまま勝てると思う!?」 海原「ですが、彼はあの状況で御坂さんの遺体を見捨てて逃げるような男でしょうか?」 ビリビリ「見捨てる訳無いでしょ!! だから心配なのよ!!」 海原「なら大丈夫ですよ。 それは御坂さんが一番良く知っている筈です」 ビリビリ「え? わ、私?」 海原「彼が「御坂を守る」と決めた以上、誰であろうとそれを覆す事は出来ません。 例え、それが学園最強だろうと、最低の戦争屋だろうと、彼を止める事は出来ませんよ。 そうでしょう、御坂さん」 ビリビリ「海原くん……」 海原「まあ、万が一、いや、億が一彼があっさりこちらに来るような事があれば、その時は僕の「トラウィスカルパンテクウトリの槍」で全裸待機の刑に処させて頂きますけどね」 ビリビリ「全裸程度じゃすまないでしょうに……けどまあ、ちょっとは気が楽になったわ。 ありがと、海原くん」 海原「いえ、控室の主として当然の事をしたまでです」 【海原光貴 六代目控室の主に就任】 撫子「でも、何で今更控室の主なんですか? 議論はもう終わってますよね?」 海原「いや、覗き失敗の件で船井さんに「おのれがチンタラやっとるから失敗したんや」と言われまして、今追われてるんですよ。 それで龍門渕さんに「ほとぼりが冷めるまで」と控室の主のポストを任される事になったんです」 ビリビリ「海原くんも大変ねー」 海原「まあ、口車に乗った僕にも責任はありますし。 おっと、船井さんだ。 僕は身を隠しますので、後は宜しくお願いします」 ビリビリ「はいはい」
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/441.html
◆A23CJmo9LE No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 019 ケイネス&キャスター ケイネス・エルメロイ・アーチボルトキャスター(ヴォルデモート) ◆A23CJmo9LE 035 トモダチヒャクニンデキルカナ ケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター C-3/月海原学園の教職員室 早朝 ◆A23CJmo9LE 061 戦場に立つ英雄/台所という名の戦場 衛宮切嗣&アーチャーアサシン(吉良吉影) B-6(南)/スーパー近くの駐車場B-6(南西)/マンションそば路上、タクシー内 午前 ◆A23CJmo9LE 085 シオン・エルトナムと純血のロード シオン・エルトナム・アトラシア&アーチャーケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター C-3/月海原学園内図書室C-3/月海原学園 午後 ◆A23CJmo9LE 130 失楽園-Paradise Lost-原罪-Mudblood-蛇の誘惑-Allure of Darkness- 寒河江春紀&ランサー武智乙哉&アサシンシオン・エルトナム・アトラシア&アーチャーミカサ・アッカーマン&ランサー言峰綺礼&セイバーケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスター C-3/月海原学園C-3/月海原学園近くC-3/月海原学園、図書室C-3/月海原学園、図書室前C-3/月海原学園、職員用通用口C-3/月海原学園、教職員室 夕方 ◆A23CJmo9LE 155 絆‐Speckled Band‐ 言峰綺礼&セイバーケイネス・エルメロイ・アーチボルト&キャスターカレン・オルテンシア D-5/教会C-3 /月海原学園C-3 /月海原学園、宿直室 夜間 ◆A23CJmo9LE コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1644.html
990 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/11(月) 23 04 52 ID wsNF4r8. 海原「え、主催が参加するんですか?!」 部長「やけに驚いてるわね、海原くん」 海原「そ、そりゃこの間の主催の介入は迷惑でしたから・・・っ」 部長「んん~?顔が赤いわよぉ、海原くん」 海原「そんな!妹Fさんが参加しないかなぁとかそんなこと考えてません!」 部長「…あら」 海原「~~~~~~ッッ!す、すいません!」ダッ 部長「もうちょっと揺さぶろうと思ってたのに…あっさりとゲロるのねぇ」
https://w.atwiki.jp/ani3sisya/pages/343.html
752 :名無しせずにはいられないな:2010/02/21(日) 03 29 17 ID 9ygS0BDw ~~控え室~~ 海原「ここは…どこですか?」 ??「ここは死後の世界と現世、その境界線だ」 海原「…あなたは…」 ??「海原光貴、いやエツァリというのが正しいか…私はお前を待っていた…」 海原「…加治木…さん…」 かじゅ「覚悟はできているようだな…」バキバキ 海原「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめん…」 C.C.「あら綺麗な土下座」 マリアンヌ「あっちは大変そうねえ」 【海原 土下座確認】
https://w.atwiki.jp/h21fjhs/pages/45.html
~大晦日 きぬはた荘 リビング~ 絹旗 「今年もあと3時間ちょっとで終わりですね」 滝壺 「なんかあっという間だよね」 番外個体 「みんな実家に帰ったりしないの?」 絹旗 「私はここが超実家ですし」 滝壺 「同じく」 結標 「私は色々あって疎遠だしね」 浜面 「ハワイに行くから帰ってくんなって言われたぜ」 海原 「遠いので」 白井 「去年帰りましたし、今年はいいかなぁと」 婚后 「実家に帰ってもゆるりとできませんし。ならばここの方がよろしいですわ」 結標 「そういうもんなの?」 婚后 「年賀の挨拶だとかで来客が入れ代わり立ち代わりでして……」 浜面 「名門はちげえな」 絹旗 「浜面ー、なんか持ってきてください」 滝壺 「私のも」 浜面 「はいはい、飲み物にお菓子かなにかな」 結標 「あら、悪いわね」 海原 「僕は冷たいのでお願いしますね」 番外個体 「コーヒーは棚の左端に入ってるから」 白井 「わたくしは紅茶があると助かりますの」 婚后 「なんだか申し訳ないですわね」 浜面 「……お前ら待ってたな!? 誰かが立つのを待ってたな!?」 番外個体 「何のことかな」 絹旗 「超さっさと行ってきてくださいよー」 滝壺 「大丈夫、ぱしりな浜面も私は応援してる」 浜面 「滝壺のそのセリフ、久々に聞いた気がするぞ」 滝壺 「?」 【テレビ】<デデーン 滝壺 「今年も色んなことがあったよね」 絹旗 「色々ありすぎたような気がします」 浜面 「考えてみたら俺、その色々にあまり関わってないんだよな」 番外個体 「大晦日に細かいこと気にしないの。鬼が笑うよ?」 結標 「使い方違うわよ」 婚后 「何が印象に残っておられますか?」 白井 「大覇星祭はいい思い出になりましたの」 海原 「旅行がよかったですね、色々といい物が見れましたし」 浜面 「くっそー、行きたかったなぁ! 海原からDVD見せられただけじゃなぁ」 結標 「」バシッ 滝壺 「」ビリッ 海原 「いたっ」 浜面 「オウフ」 海原 「結標さん、それは少々痛いのですが」 浜面 「シビレタ」 結標 「何勝手に見せてるのよ」 滝壺 「はまづら、水着が見たいんだったらいつでも着てあげるのに」 浜面 「」 番外個体 「はいはい、いつも通り仲良しで良かった」 結標 「で? 貴女はどんな調子なの?」 番外個体 「そういう淡希はどんな調子なの?」 結標 「」ビリッ 番外個体 「」バチッ 婚后 「お二人とも、視線をスパークさせないでくださいな」 白井 「く……年長組ばかりずるいですの。わたくしもいつかお姉様と……!」 絹旗 「そんな重要なんですかね」 白井 「絹旗さんにはまだ早いですの」 絹旗 「同い年じゃないですか!」 浜面 「ほかには何かあったか?」 結標 「思いつくだけでも旅行、大覇星祭……あぁ、あと温泉にも行ったわね」 浜面 「え、なにそれ」 絹旗 「行きましたね。また行きたいです」 滝壺 「また行こうよ、その内」 白井 「いいですわね、なかなかいいお湯でして」 浜面 「ねえ、温泉って?」 婚后 「ここのみなさんで温泉にいったときの話ですわね」 浜面 「混浴?」 海原 「違いますよ。なので、僕は一人でした」 浜面 「なんだ、つまんねえな」 滝壺 「はまづら」スチャ 絹旗 「これだから超浜面は……」 ユリコ 「(・ω・)?」 絹旗 「あ、ユリコ。どこいってたんですか」 婚后 「ずっとテーブルの下におられましたわよ」 浜面 「あbbbbbb」 絹旗 「そんなところでなにやってたんですか」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 海原 「ユリコさんも家族に加わりましたよね」 白井 「最初はどうなることかと思いましたが」 結標 「ユリコは賢いから、大丈夫よね」ナデナデ ユリコ 「(*・ω・)ノ」 番外個体 「私にも懐くんだから、変わり者……いや、変わりネコだよね」 滝壺 「もしかしたら人間なのかも」 絹旗 「まっさかー」 海原 「夢がある話じゃないですか。極秘裏に人間とネコの意識を入れ替える研究が」 結標 「イヤな夢ね」 ユリコ 「(・ω・)?」 浜面 「あとはなんだ?」 絹旗 「何より、ここで暮らし始めたことじゃないですかね」 滝壺 「みんなも集まったし」 絹旗 「滝壺さんの提案を最初聞いたときは……今だから言えますが、超アホかと思いました」 滝壺 「」ムスー 絹旗 「あ、で、でも! 今は超良かったと思ってますよ!」 結標 「私も居候脱出できたしね」 海原 「僕はネカフェ生活から脱出できました」 番外個体 「あやうく公園で寝泊りするところでした」 白井 「途方に暮れていたところを脱出できましたの」 婚后 「同じくですわ」 浜面 「お世話になっております」 絹旗 「な、なんですか、今更。やめてくださいよ」 【テレビ】<ヒビキアウー♪ 絹旗 「紅白も最早超BGMですよね」 浜面 「なーんか知らねぇ人ばっかなんだよな」 滝壺 「はまづら、おじいちゃんみたいだよ」 浜面 「」 結標 「なんか、歌が本業じゃない人も出てるんじゃない?」 海原 「そうですね、例えば」 番外個体 「やめて、消される」 婚后 「こういう話題には疎くていけませんわね……」 白井 「寮でも実家でも、年末年始はテレビなぞ見れませんでしたし」 結標 「大変ね、お嬢様も」 絹旗 「超大変ですね」 番外個体 「なんか小腹が空いたなー」 結標 「さっきお菓子食べたばっかじゃない」 番外個体 「私は食べてないよ。なんか名前が気に食わなかった」 絹旗 「どういう理由ですか」 海原 「お気に召しませんでしたか? ホワイトロリータ」 番外個体 「なんか大事なもんをバカにされたような気がして」 滝壺 「?」 浜面 「まあ、感性は人それぞれだな」 白井 「でしたらお歳暮の残りの水羊羹がございますの」 婚后 「お持ち致しますわね」 結標 「いいわよ、自分でいかせるから」ゲシゲシ 番外個体 「蹴るな蹴るな、行ってくるから」 婚后 「冷蔵庫に入ってる筈ですわ」 絹旗 「あの、すいません。お風呂入ってきていいですか?」 白井 「あら、まだでしたの?」 絹旗 「はい」 結標 「入っておきなさい。今年のうちに」 浜面 「」ダラダラ 絹旗 「じゃ、行ってきまーす」 滝壺 「みんなはもう入ったんだよね」 番外個体 「入った」 海原 「先ほど頂きました」 婚后 「わたくしもすでに」 ユリコ 「(・ω・)オアーン」 番外個体 「あなたは入ってないでしょ」 <んなぁ!? 滝壺 「?」 <ダダダダダ バーン 絹旗 「お湯が超カラッポなんですけどぉ!?」 結標 「なんで? 私が入ったときはあったわよ」 絹旗 「あと、給湯器のガスも超止められてたんですけどぉ!?」 浜面 「悪ぃ! 俺で最後だと思って湯抜いて火も止めといた!」 絹旗 「はーーまづらぁ!!」 番外個体 「絹旗さん、怒る気持ちは分かるけど服着て」 白井 「バスタオル一枚でうろついては淑女失格ですの」 絹旗 「」 滝壺 「二人とも、みちゃだめ」 海原浜面 「「(*ノノ)」」 絹旗 「うわーーーん! 超ばかー!」ダダダダダ 婚后 「ちょっと可哀想ですわね……」 <ジャバババババ 番外個体 「あ、お湯ためてる」 : : 番外個体 「あと30分で今年も終わりかぁ」 絹旗 「浜面ー、ソバ作ってきてください。年越しの」 浜面 「ソバなんかあったか?」 海原 「緑のたぬきを人数分買ってありますよ」 白井 「年越し蕎麦にカップってどうなんですの?」 結標 「気分だけでも、ってことね」 浜面 「んじゃま、お湯沸かしてくるわ」 絹旗 「お風呂のお湯」ボソッ 浜面 「謝るから根に持つのやめてぇぇぇ!」 婚后 「年端もいかない少女をバスタオル一枚で走らせた罪は重いですわ」 浜面 「それも俺のせいなの!?」 海原 「男の責任というやつでしょうか」 絹旗 「滝壺さーん、超浜面に辱められました」 滝壺 「大丈夫だよ、はまづらはヘタレだから手を出さないよ」ナデナデ 浜面 「みんなひどくね!?」 番外個体 「ねー、お湯はー?」 浜面 「くそ! 今にみてろよ! 最高のお湯をプレゼントしてやる!」バーン 結標 「最高のお湯ってなに?」 白井 「なんでしょうか」 海原 「3秒で緑のたぬきが出来上がる魔法のお湯とか」 番外個体 「なにそれ、地味にほしい」 <あづぁぁぁぁ!? 婚后 「? どうかされたのでしょうか?」 絹旗 (絹旗サマ特製ブービートラップです。これで超チャラにしてやりましょう)ニヤニヤ 結標 「そういえば、お正月はどうするの?」 番外個体 「こんな感じで過ごすんじゃないの?」 滝壺 「初詣ぐらいは行こうよ」 絹旗 「もちが食べたいです、もち」 白井 「餅つきをやると、回覧板に載ってましたの」 婚后 「男手の出番ですわね」 海原 「こういうのは浜面さんが得意そうですよね」 番外個体 「お餅ってパパっと能力で作れないの? 私はムリだけど」 婚后 「わたくしでは難しいですわね」 結標 「私は……手間を減らすことは出来ても、時間短縮は難しいわね」 白井 「おそらく、同じくですの」 滝壺 「きぬはたなら出来るんじゃないかな」 絹旗 「そうですね、圧縮した窒素を超ボカーーンと」 海原 「お米が飛び散りませんか?」 絹旗 「やってみなきゃわかりませんよ」フンス 浜面 「お湯ができたぞー」 番外個体 「はい、じゃ入れて入れて」 <ジャボボボ 結標 「今年も終わりって実感湧いてきたわね」 白井 「カップそばで……」 婚后 「これはこれで新鮮ではないですか」 絹旗 「来年も、こんな感じで続けられるといいですね」 滝壺 「続くよ、きっと」 海原 「なんだかんだで、この生活も馴染んでますしね」 浜面 「ほんの1年前までは想像もできなかったな」 番外個体 「次の1年も正直想像できないけどね」 絹旗 「そういってる内にあと10分ですよ」 滝壺 「カウントダウンだね」ワクテカ 浜面 「緑のたぬきうまい!」ズゾゾゾ 番外個体 「……やっちゃった」 結標 「何を」 番外個体 「天ぷら外に出すの忘れてた……」 滝壺 「とろとろの天ぷらがおいしいんだよ」 絹旗 「えー、私は後のせ超サクサク派です」 浜面 「俺も後のせ派だな」 海原 「僕はとけた天ぷらを混ぜて食べるのが好きですね」 番外個体 「海原さん邪道だよ!」 浜面 「そうだ、邪道だ!」 海原 「いや、いいじゃないですか」 結標 「ほーら、人の食べ方にケチつけるもんじゃないわよ」 白井 「……ちょっとついていけませんの」 婚后 「インスタント食品にもきちんとした作法がございますのね」 絹旗 「そんな大したもんでもないですよ」 【テレビ】<今年もいよいよ終わりです! 結標 「そういえば、学園都市でもカウントダウンイベントやってるのよね」 婚后 「さぞ派手なのでしょうね」 絹旗 「行きましょうかみたいな話もしましたけど、結局流れちゃったんですよね」 浜面 「わざわざ人込みにダイブしてもな」 滝壺 「ゆっくりしてる方が好き」 海原 「まぁ、こういう年末もありでしょう」 白井 「風紀委員の呼び出しがないのはある種奇跡でしたの」 番外個体 「行ってみようって誘ったら、断られたんだよね……」 結標 「……なんか、ゴメン」 番外個体 「謝らないで、あの人相手だし想定の範囲内だよ」 滝壺 「みさわも苦労してるんだね」 海原 「鈍感は罪ですね」 結標 (貴方が言うか……) 【テレビ】<5! 4! 3! 絹旗 「うわ、もうこんな」 【テレビ】<2! 1!(ドパーン) 滝壺 「明けました。おめでとうございます」 絹旗 「超おめでとうございます」 番外個体 「ご丁寧にどうも」 結標 「違うでしょ」ピコッ 番外個体 「なんですぐ叩くかな。はいはい、あけおめあけおめ」 白井 「明けましておめでとうございますの」 <ダダダダダ バーン 浜面 「間にあったか!?」 海原 「おや、浜面さん。明けましておめでとうございます」ペコリ 浜面 「うぉぉ! トイレで年越しちまったぁぁぁ!」 絹旗 「浜面の一年はトイレから始まるという訳ですね」 白井 「年も跨ぎましたし、そろそろお開きに」 絹旗 「えー、超初日の出は拝まないんですか」 婚后 「間に合うように起きればよろしいのでは?」 番外個体 「今寝たとして、サンライズタイムに起きれる自信がない」 結標 「無理して洒落た言い方しなくていいわよ。でも、起きれる自信がないのは同意ね」 浜面 「だったら朝まで起きてればいいじゃない、って訳だな」 海原 「まあ、適度に暇を潰していればそのうち朝になるでしょう」 滝壺 「昇らない太陽はないんだよ」 浜面 「なんか違う意味に聞こえるな」 白井 「といっても、何をしてれば良いのでしょう」 絹旗 「狩りでも行きましょう」カチッ 番外個体 「ばっちこーい」カチッ 海原 「お供させていただきなしょう」カチッ 結標 「暇つぶしには丁度いいわね」カチッ <8番エリア入りました! <ぎゃーー轢かれたーーー! <シビレ罠張りましたので、誘いこんでください。 <ちょっと強撃ビン調合させてよ。 滝壺 「盛り上がってるね」 浜面 「こっちもなんかやろうぜ。テレビもなんか面白くないしよ」 白井 「といっても何をすれば」 婚后 「4人で出来る物……麻雀ですか?」 浜面 「お嬢様らしからぬ発想だな」 婚后 「あら、こう見えても嗜みとしてお祖父様に教わってますのよ?」 滝壺 「私ルールわからないよ」 白井 「わたくしも薄ぼんやりとしか」 <ちょっとこっち来ないでよ!巻き込まれるでしょ! <死ぬ!死ぬ! <Lv2通常弾尽きた。 <あの、砥石忘れたんですが。 滝壺 「じゃ、ホコリ被ってるこれやろうよ」 絹旗 「クエスト超失敗です」 番外個体 「まあ、こういうこともある」 絹旗 「ミサワさんが2回も死んだからです!」 結標 「やめなさいって」 海原 「ガンナーは防御が紙だから、落ちやすいんですよね」 <やった、到着。 <はあ、また滝壺さんに持っていかれましたの。 <次の目的地は……博多だそうですわ。 <北海道にいる俺オワタ。 番外個体 「向こうも盛り上がってるね」 絹旗 「なんか超楽しそうな声が聞こえてきますね」 結標 「こっちも進めましょうよ」 海原 「さて、次はどのクエストにしましょうか」 <おいやめろ!俺のウニ丼屋を売るな! <お気の毒ですわ。 <これは間が悪かったですの。 <大丈夫、カードもお金もなくて目的地から一番遠いはまづらも応援してる ~日の出まであと2時間~ 絹旗 「浜面ー、お年玉はないんですか?」 浜面 「お前、俺より金持ってるだろ。むしろ俺がもらいたいわ」 絹旗 「そうでした。現状、滝壺さんのヒモである浜面には超無理な相談でした」 浜面 「全面否定できないのが悲しいぜ……」 結標 「否定しなさいよ、情けない」 番外個体 「私女だけど、収入がない男の人ってどうかと思う」 白井 「バイトぐらいなさればよろしいですのに」 婚后 「ま、まあ、皆さん辛辣ですが、応援してくださってるのですよ」 海原 「大丈夫ですよ、まだやり直せます」ポンポン 浜面 「なんか最近俺の扱い酷くないか?」 滝壺 「」ウトウト ユリコ 「」スピー 番外個体 「来年……あ、今年か。今年の干支ってなに? ていうか干支ってなに?」 婚后 「今年は兎年になりますわね」 結標 「貴女がだーい好きなウサギさんよ」 滝壺 「みさわもウサギ好きなの? はまづらと一緒だね」 絹旗 「いや、指し示してるものは超違うような気がしますが」 番外個体 「?」 浜面 「?」 白井 「大きいお姉様は、ウサギのどこがお好きなんですの?」 番外個体 「どこって……強いし、ぶっきらぼうで目付き悪いけど、根は優しいところとか……」ゴニョゴニョ 海原 (強くてぶっきらぼうなウサギ……?) 絹旗 「ウサギマニアの超浜面はどういうところがいいと思いますか?」 浜面 「お前勘違いしてるぞ! いいか、あの服装と場所とのギャップこそが魅力であってだな」 婚后 「あの、ウサギの話ではございませんの?」 番外個体 「?」 浜面 「?」 ~日の出まであと1時間~ 絹旗 「そろそろ出ましょうか」 滝壺 「そうだね、空がうっすら明るくなってきたし」 結標 「ほら、起きなさい」ゲシゲシ 番外個体 「ぅぁ?」 婚后 「白井さん、出掛けますわよ」ポンポン 白井 「う……わたくしとしたことがいつの間に」 海原 「どこに向かうのですか?」 浜面 「ちっと歩いたところに、いい感じに小高い丘の公園があるんだよ」 結標 「まるで準備されたかのようなシチュエーションね」 番外個体 「言っちゃダメ」 婚后 「外は冷えますわよ」 白井 「防寒はしっかりとしていきませんと」 絹旗 「ユリコー、行きますよ」 ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」ポテポテ 滝壺 「よし、準備して出発しよう」 ~元旦早朝 第7学区 某所~ 結標 「寒い寒い寒い寒い寒い」 番外個体 「淡希、くっつく相手間違えてる。私じゃないでしょ」ポイッ 結標 「えっ、ちょっとぉ」 海原 「おっと、危ない」ポフッ 結標 「」 白井 「一日で一番寒い時間帯だけありますわね」 婚后 「髪が凍ってしまいそうですわ」 浜面 「なんだなんだ、こんな程度の寒さで情けねえ」 絹旗 「超浜面はおバカだから寒さを感じないんですかね」 浜面 「バカ関係なくね!?」 滝壺 「ロシアよりは寒くないよね」 番外個体 「ありゃ違う世界だよ」 婚后 「想像もできませんわね」 絹旗 「ちょっとコンビニ寄って行きましょうよ」 結標 「そ、そうね。何か飲み物でもあれば」 白井 「時間は大丈夫なんですの?」 番外個体 「日の出まではもうちょいあるから、大丈夫でしょ」 滝壺 「私とはまづらで行ってくるよ」 浜面 「おう、で何にする?」 白井 「紅茶でお願いしますの」 婚后 「たまには緑茶で」 絹旗 「超ホットレモンで」 海原 「カフェオレをお願いできますか」 結標 「同じの」 番外個体 「コーヒーとピザまん」 浜面 「コーヒーな」 滝壺 「はまづら、覚えた?」 浜面 「は、早くいこうぜ。忘れちまう」 ~第7学区 とある丘の公園~ 番外個体 「なんか絹旗さん、太った? 妊娠何ヶ月?」 絹旗 「超違います! これはユリコが入り込んでるんです!」<オアーン 婚后 「さすがのユリコも、寒さには適わないようですわね」 結標 「ユリコの弱点を初めて見た気がするわ」 海原 「なんでもござれでしたからね」 絹旗 「ユリコー、服が超のびるから出てきてくださいよー」 ユリコ 「ミ( ・ω・)」 滝壺 「ゆりこ、寒くない?」 浜面 「まあ、いざとなれば誰かの体温を奪うだろ」 白井 「そろそろ日の出の時刻ですの」 婚后 「いよいよですわね。初日の出を拝むのは何年振りでしょうか」 番外個体 「願い事を唱えるんだっけ?」 結標 「口にだす必要はないわよ」 <ペカーッ 浜面 「おお、ありがたやありがたや」パンパン 滝壺 「うわ、眩しい」 結標 (マイナス2kg……やっぱ今のなし、恋愛成就……あぁ、でも) 海原 (しまった、考えてませんでしたね) 白井 (お姉様と、いえ、この際大きいお姉様でも) 婚后 (今年一年も健やかに過ごすことさえできれば) 番外個体 (今年こそはあの人と……あぁぅ) 絹旗 (……ずっとこんな調子で過ごすことができれば、多くは望みません) 浜面 「あれ? 手を合わせてるの俺だけ!?」 滝壺 「大丈夫だよ、願い事は心の中で呟いたから」 絹旗 「ていうか口になんて出せませんよ」 白井 「願い事って、人に話したら叶わなくなるといいますし」 番外個体 (そうでなかったとしても、口になんて出せないよ) ~同日 きぬはた荘 リビング~ 滝壺 「ただいま」 浜面 「ひゃー、寒かったなー」 絹旗 「浜面、さっきの自分の発言を超思い出してください」 番外個体 「今日ってなんか予定あったっけ?」 結標 「ないんじゃない?」 番外個体 「よし、昼ぐらいまで寝る。ねむい」ガシガシ 海原 「眠いのはみなさん一緒でしょう」 白井 「徹夜でしたし」 婚后 「少々休みたいですわね」 絹旗 「じゃもうみんな寝ちゃいましょうよ」 浜面 「寝正月ってのもパッとしねぇだろ」 結標 「昼過ぎぐらいに、起きれた人から活動すればいいでしょ」 海原 「そうですね。みなさんお疲れでしょうし、まず休みましょう」 ~同日昼 きぬはた荘1階 リビング~ 浜面 「よう、おはようさん」 海原 「おはようございます」 浜面 「海原が1位か」 海原 「いえ、僕はずっとここにおりましたし」 浜面 「寝なくて平気なのか?」 海原 「睡眠時間は少なくても平気な性分なんですよ」 浜面 「羨ましいことで」 海原 「得したと思ったことは少ないですけどね」 浜面 「そんなもんかね。さて箱根駅伝でもみようぜ」 海原 「明日ではないんですか?」 浜面 「あ、そうだっけか?」 海原 「2日と3日だったと記憶していますが」 浜面 「言われてみればそんな気がしてきたな」 海原 「今年の学園都市勢はどこまで行けますかね」 浜面 「どうだろうな。去年はどうだったか、見てないんだよな」 海原 「なんでも、いかなる検査でもひっかからないドーピング薬が開発されたという噂もありますし」 浜面 「おいおい、なんだそりゃ」 海原 「DCS、って言いましたかね。まあ、噂の範疇を出ませんが」 浜面 「反則もいいところだろ。もっとこう、スポーツマンシップというものをだな」 海原 「ごもっともです」 浜面 「まったくなぁ……そんなんで勝って嬉しいのかね」 海原 「結果が重視される世界ですし」 浜面 「結果より大事なもんがあるだろ? スポーツってのはなぁ」 海原 「まあまあ、あくまでも噂ですよ」 浜面 「なんか釈然としねえな。おし、今年の箱根駅伝で学園都市勢が優勝したら」 海原 「したら?」 浜面 「電凸してやろうぜ」フンス 海原 「どちらに?」 浜面 「……統括理事会?」 浜面 「」カシュ 海原 「ビールですか?」 浜面 「いや、発泡酒」 海原 「いいんですかね、こんな時間から」 浜面 「正月ぐらい許されんだろ。海原はどうだ?」 海原 「お酒ダメなんで、オレンジジュースください」 浜面 「ちょうどあったぜ」 海原浜面 「「乾杯」」ガシャン 海原 「今年もよろしくお願いしますね」ペコリ 浜面 「これはこれはご丁寧に」ペコリ 海原 「こう時間を浪費するだけの正月もよいものですね」 浜面 「まあな、普段はなんだかんだでバタバタしてるしな」 海原 「ここの住人はアクティブな方ばかりですから」 浜面 「もうちっと慎ましやかにしてくれればな。滝壺みてえにさ」 海原 「誰もいらっしゃらなくてよかったですね。はまづ/らになるところでした」 浜面 「そういえば、一度聞いてみたかったんだけどよ」 海原 「なんですか?」 浜面 「海原は結標の姐さんとは仲良いのか?」 海原 「どうしてまた?」 浜面 「いや、滝壺がそんなこと話してたからよ」 海原 「まぁ、ここにご厄介になる前から知り合いですし、そうも見えるかもしれませんね」 浜面 (知り合い、ねぇ……) 海原 「浜面さんも、滝壺さんとはその後いかがなんですか」 浜面 「いかがって……そりゃぁ、前と変わらず、というかな」ゴニョゴニョ 海原 「両家のご両親にご挨拶は?」 浜面 「それはまだ……って何の話だよ!」 海原 「挙式は海外がご希望とのことでしたが?」●REC 浜面 「言った覚えねえぞ!?」 海原 「お子様は何人のご予定で?」●REC 浜面 「おいカメラ止めろ」 浜面 「……誰も起きてこねぇな」 海原 「まだ12時前ですし」 浜面 「暇つぶしに、次に誰が起きてくるか賭けてみるか?」 海原 「受けてたちましょう」 浜面 「さーて、誰かな」 海原 (普段から規則正しい生活を心掛けてると考えると、白井さんと婚后さんはリズムの乱れに弱いですかね) 浜面 (……滝壺と絹旗はねえな。あの2人は寝起きいい方じゃねえし) 海原 (結標さんは低血圧だとご自身が仰ってましたし、除外でしょうか) 浜面 (ミサワの姐さんはいかにも朝弱そうな顔してるんだよな。一番に寝るって言い出したのも姐さんだし) 海原 (消去法でいくと、ミサワさん?) 浜面 (起きると決めた時間にすぱっと起きれそうなのは、やっぱりお嬢だよな) 海原 「では、僕はミサワさんに1票で」 浜面 「おし、じゃ俺は大きい方のお嬢に1票な」 <キィ... 海原 (ドアの音?) 浜面 (さあ、誰だ!?) ユリコ 「扉】ω・)」 海原 「……」 浜面 「……」 ユリコ 「扉】ω・)オアーン」 浜面 (こいつのこと忘れてたぁぁぁ!) 海原 (僕としたことが……ユリコさんの可能性が抜けていましたね) 浜面 「ど、どうしたユリコ? 腹でも減ったか?」 海原 「そういえば、ユリコさんは昨晩から何も食べていないはず」 浜面 「よーしよしよし、ぐうたらなご主人に代わってこの俺が準備してやろう!」 絹旗 「誰がぐうたらですか」 浜面 「き、絹旗!? (こいつ、ドアの影に!?)」 海原 (考えてみれば、いくらユリコさんでも自力でドアは開けられませんね) 絹旗 「あれ? 海原さんだけですか?」 海原 「ええ、皆さんまだ自室にいらっしゃるかと」 ユリコ 「( ・ω・)つ」チョンチョン 絹旗 「あぁ、はいはい。今ご飯準備しますからね」 浜面 「賭けはイーブンだな」 海原 「そのようですね」 絹旗 「なに超不穏な会話してるんですか」ポフッ 浜面 「おい絹旗、人の背中に乗ってくるな。重いだろ。おんぶお化けかっつの」 絹旗 「」 海原 (浜面さん、その発言はダウトです) 絹旗 「お、おも、超重いですって!?」 浜面 「超は付けてないぞ!?」 絹旗 「バカ面! ハゲ面!」ポカポカポカポカ 浜面 「やめろっての! 地味に痛ぇんだよ!」 海原 (こうやって見てると、仲の良い兄妹みたいですね) ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベッチンベッチン 海原 「お、ユリコさんも加勢するんですか」 浜面 「おい、助けろよ! 友達だろ!?」 海原 「先程のは浜面さんが全面的に悪いと思いますので」ニコニコ 滝壺 「おはよー」 海原 「おはようございます」 絹旗 「」ポカポカポカポカ ユリコ 「(・ω・)」ガブガブ 浜面 「もうやめて! 浜面さんのライフはとっくにゼロよ!」 滝壺 「……またはまづらが何かやったの?」 浜面 「もうちょっと心配してくれたら嬉しいぜちくしょう!」 海原 「絹旗さんに向かって超重いと」 浜面 「」 滝壺 「はまづらが悪い」ウンウン 絹旗 「これでも! これでもまだ重いなんて言えますか!」ポカポカポカポカ 浜面 「重くない! 絹旗は軽い! まさに窒素! だからマウントポジションから開放してくだせえ!!」 滝壺 「今年もこんな調子なのかな」 海原 「一年の計は元旦にあり、と申しますし」 滝壺 「元旦って朝のことだけど、今も元旦なのかな」 結標 「あら、出遅れちゃったわね」 白井 「おはようございますの」 絹旗 「超おはようございます」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」 滝壺 「二人ともおはよう」 海原 「おはようございます」 浜面 「」ピヨピヨ 結標 「もうみんなご飯食べちゃった?」 海原 「いえ、まだだと思いますよ」 浜面 「俺は一杯引っ掛けたけどな」 滝壺 「この空き缶、はまづらだったんだね」 絹旗 「残りの2人が起きてきたら、遅い昼食にしましょうか」 結標 「婚后さんはともかく、真琴はほっとくと起きてこないんじゃないかしら……」 白井 「わ、わたくしが! 起こして差し上げますの!」フンス 結標 「……心配だから私が行くわ。白井さんは婚后さん起こしてあげて」 ~きぬはた荘2階 廊下~ コンコン 結標 「ねー、もう起きたら? もうちょっとで1時になるわよ?」 結標 「うーん、携帯に電話してもダメだったし、強敵ね……」 コンコン 白井 「婚后さん、もう起きてくださいまし。夜寝れなくなりますの」 白井 「慣れない徹夜をしたせいでしょうか」ハァ 結標 「」ジー 白井 「」ハッ 結標 「お互い大変ね」 白井 「まったくですの」 結標 「……こうなったら、アレよね」 白井 「みなさんを待たせてますし、強行手段ですの」 結標 「じゃ、私からいくわね」 白井 「ご武運を」 結標 「」フッ <バスンッ <ぅぐうぇっ!? <目は覚めたかしら? <何してんだぁぁぁ!! 白井 「……では、わたくしも、いざ」 白井 「」ヒュンッ <ボフッ <ふぎゃぁ!? <起床時間ですの。 <し、白井さん!?一体なにを!? 結標 「うん、我ながら綺麗なボディプレスだったわ」フッ 白井 「わたくしのギロチンドロップの方が上に決まってますの」ヒュンッ 番外個体 「待てゴルァァ!」 婚后 「このわたくしを常盤台の婚后光子と知っての狼藉ですの!?」 ~1時間後 きぬはた荘1階 リビング~ 絹旗 「正月からサンドイッチパーティしてるのなんてウチぐらいでしょうね」 結標 「ねえ、痺れてフォークが持てないんだけど」 番外個体 「だからサンドイッチ作ってあげたじゃん。知るかボケ」 白井 「左半身と右半身が別々に吹き飛ぶかと思いましたの」 婚后 「自業自得ですわ!」 海原 「元日でもいつも通りで何よりです」ニコニコ ユリコ 「(・ω・)」クンカクンカ 滝壺 「ゆりこ、ダメだよ」 浜面 「こらこら、お前はさっきメシ食ってただろ」ヒョイ ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「食べてちょっとしたら初詣行きましょうよ」 浜面 「いいな、正月らしくて」 結標 「初詣っていうけど、この辺に神社とかあったっけ?」 絹旗 「第12学区にありますよ」 婚后 「少々遠いですわね……学園都市の隅っこですわよ」 海原 「考えることは同じと申しますし、交通機関も混んでるかもしれませんね」 滝壺 「はまづら、前みたいに車……あ」 浜面 「……悪ぃ、アルコール入っちまってる」 絹旗 (無免許なのに何を今更) 番外個体 「まー、仕方ないでしょ。モノレールなり地下鉄なりで行くしかないね」 結標 「貴女が運転すればいいじゃない。できるんでしょ?」 番外個体 「ヤダ、疲れる」 白井 「決まりですの。ぞろぞろと公共交通機関で参りましょう」 海原 「一休みしたら参りましょうか」 滝壺 「きぬはた、迷子にならないようにしてね」 絹旗 「わ、分かってますよ!」 浜面 「前に、他の連中と初詣行ったときも絹旗だけはぐれたもんな」 絹旗 「超うっさいです! 昔の話です!」ムキー
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/538.html
~9月初旬 とある休日 きぬはた荘~ 絹旗 「あっち向いて……ホイッ」 ユリコ 「(・ω・ミ」クルッ 絹旗 「はい、これで私の超5連勝です♪」 結標 「暇なのね。人のこと言えないけどさ」 婚后 「」ジー 滝壺 「そういえば、こんごうもペットいるって、前に言ってたよね」 婚后 「え? ええ、今は預けておりますが」 海原 「ユリコさんがこの家に来たとき、そんな話もしてましたね」 滝壺 「寂しくなったりしない?」 婚后 「わたくしが、ですか? それとも預けている子が……」 滝壺 「どっちも」 婚后 「それはもう……身が引き裂かれる思いですし、あの子もきっと……」 絹旗 (なんかすごい悪いことしてる気分になってきました) ユリコ 「(・ω・)?」 海原 「お会いにはなってるのですか?」 婚后 「学校の帰りや、休日などには顔を見に行ってますわね」 滝壺 「可愛いの?」 婚后 「当然ですわ! 飼い主バカかもしれませんが、世界一だと思っておりますのよ」 結標 「へえ、どんな子なのかしら」 婚后 「そうですわ、もしよろしければ皆さんにも紹介いたしましょうか?」 絹旗 「いいんですか?」 婚后 「ユリコと違って、少々人見知りするかもしれませんが……」 滝壺 「大丈夫だよ、遠くから見るだけでも」 海原 「でもせっかくの機会ですし、触れ合ってみたいですね」 婚后 「肌触りは最高ですのよ♪ それはもうスベスベしていて、見事な鱗ですわ」 結標 (ちょっと待って。ウロコ……?) 絹旗 「みんな予定ないんですよね? では超会いにいきましょうよ」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 婚后 「あ、ユリコはお留守番してたほうが……その、食べられちゃうかも……」 結標 (なに!? なにが出てくるの!?) 婚后 「エカテリーナちゃん……あ、わたくしのペットなのですけれど」 海原 「なんだか高貴な名前ですね」 婚后 「茶化さないでくださいな。それで、あの子はこの学区のホテルに預けてますわ」 滝壺 「よし、行こう」wktk ~第7学区 ペットホテル~ 結標 「ね、それなに持ってきたの?」 婚后 「エカテリーナちゃんのおやつですわね」 絹旗 「……生の鶏肉、ですか?」 婚后 「ええ、あの子の大好物ですのよ♪」 滝壺 「えさ、私もあげてみていい?」 婚后 「勿論ですわ。ぜひ仲良くしてあげてくださいな」 海原 「いやいや、どんな可愛い子が出てくるか楽しみですね」 婚后 「では、連れて参りますので。少々お待ちになってください」 結標 (鶏肉が大好物って……肉食系?) 滝壺 「鱗って言ってたけど、なんの動物なんだろうね」 絹旗 「鱗、鶏肉が好物……ティガレックスですか?」 結標 「ゲーム脳ね。そんなのが出てきたら逃げるしかないわ」 海原 「さすがに逃げなきゃいけないような危険生物ではないでしょう」 滝壺 「こんごうが飼ってたんだし、人には慣れてるかもね」 <みなさーん、お待たせいたしました。 絹旗 「おっ、超ご登場ですよ……って」 結標 「そ、その……首にかけてるのって……」 婚后 「紹介しますわね♪ ニシキヘビのエカテリーナちゃんですわ♪」 海原 「おお、見事な大きさですね」 滝壺 「触ってみていい?」 婚后 「どうぞ、ほらエカテリーナちゃん、ご挨拶は?」 エカ 「(゚ロ゚ )フシャァァ」 結標 「ひゃぁぁ!?」ササッ 絹旗 「ちょ!? 結標さん!? 私を盾にしないでください!」 結標 「いや、だって! ヘビ! ヘビ!!」 海原 「大丈夫ですよ、結標さん。ほら、こんなに大人しい」ナデナデ 結標 「うぅ……」gkbr 滝壺 「えさ、食べるかな」 婚后 「あ、そうですわね。どうぞ、滝壺さん」 滝壺 「えかてりーな、ほら、お肉」フリフリ エカ 「チロチロ」 エカ 「ハムハム」 滝壺 「食べた食べた」 婚后 「あらぁ、よかったですわねぇ、エカテリーナちゃん♪」 海原 「いや、本当におとなしい子ですね」ナデナデ 滝壺 「ほら、きぬはたも」 絹旗 「怖いですぅ! 超怖いですぅ!」 結標 「」グイグイ 絹旗 「結標さん!? 押さないでくださいぃ!」 エカ 「(゚-゚)」クルッ 絹旗 「ひゃ!? 超ダメですぅ! 私は食べても超おいしくないですぅ!!」 エカ 「シュルシュルシュル」 絹旗 「」 婚后 「あら? エカテリーナちゃん?」 滝壺 「きぬはたの肩の上が気に入ったのかな」 婚后 「まあ、珍しい……普段はわたくし以外の人には乗ろうとしませんのに」 海原 「ユリコさんのこともありますし、絹旗さんは動物を引き寄せる何かを持ってるのかもしれませんね」 絹旗 「」 エカ 「♪」 滝壺 「なんだか嬉しそう」 海原 「動物との触れ合いは癒され……おや? 結標さんは?」 <ここにいるわよ。 海原 「? なぜそんな壁際に?」 <……疲れたから、ちょっと寄っかかりたかったの。 絹旗 「」 滝壺 「連れて帰らなくていいの?」 婚后 「んー……ミサワさんに紹介がまだですし」 海原 「家で改めて紹介という訳には?」 婚后 「ですが……ユリコのことを考えると、慎重になったほうがよさそうですわ」 <そうね、それがいいと思うわ。 婚后 「まあ、ここにいれば割と好きな時間に会えますし」 滝壺 「その時には私も来ていいかな、えかてりーな可愛いし」 婚后 「ええ、是非♪ この子も喜びますわ♪」 海原 「エカテリーナさん、鶏肉のお代わりはいかがですか?」 エカ 「ハムハム」 海原 「いい食べっぷりですね」 <なんで貴方なんともないのよ…… 海原 「いや、近くでみるとなんともつぶらな瞳が愛らしいんですよ」 婚后 「海原さんはよくお分かりですわね♪」 絹旗 「」 滝壺 「ねえ、きぬはた、重い? わたしも抱っこ(?)していい?」 絹旗 「」コクコク 滝壺 「どうやって持ち上げればいいのかな」 婚后 「ここらへんをこう抱いてあげれば……はいどうぞ」 滝壺 「あ、ひんやりしてて気持ちいい」 海原 「本当に人に慣れていて大人しいですね」ナデナデ 婚后 「ちょっと大人しくて人見知りするのは玉に瑕ですわね、ユリコぐらい活発だといいのですが」 海原 「ははは、そしたらじゃれ合ってるうちに絞め殺されるかもしれませんね」 エカ 「?」 滝壺 「あれ? きぬはた?」 <なんでしょうか。 婚后 「絹旗さんもお疲れに? そうですわね、そろそろ帰宅いたしましょう」 海原 「おや、もうこんな時間でしたか。夕食の時間を考えると、そろそろ出ませんと」 婚后 「今日はエカテリーナ成分が補充できましたわ♪」ホクホク <白井さんみたいなこと言うのね。 海原 「エカテリーナさん、またいずれ」ナデナデ 滝壺 「鶏肉持ってくるからね」 婚后 「エカテリーナちゃん、皆さんお優しくてよかったですわね♪」 エカ 「フシュルルル」 <超こっちみてます! 海原 「絹旗さんの首が気に入ったんですね」 婚后 「エカテリーナちゃん、おいで。では、預けてきますわね」 ――その日の夜、絹旗はユリコが疲れ果てるまでモフモフしてたとか
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/958.html
~大晦日 きぬはた荘 リビング~ 絹旗 「今年もあと3時間ちょっとで終わりですね」 滝壺 「なんかあっという間だよね」 番外個体 「みんな実家に帰ったりしないの?」 絹旗 「私はここが超実家ですし」 滝壺 「同じく」 結標 「私は色々あって疎遠だしね」 浜面 「ハワイに行くから帰ってくんなって言われたぜ」 海原 「遠いので」 白井 「去年帰りましたし、今年はいいかなぁと」 婚后 「実家に帰ってもゆるりとできませんし。ならばここの方がよろしいですわ」 結標 「そういうもんなの?」 婚后 「年賀の挨拶だとかで来客が入れ代わり立ち代わりでして……」 浜面 「名門はちげえな」 絹旗 「浜面ー、なんか持ってきてください」 滝壺 「私のも」 浜面 「はいはい、飲み物にお菓子かなにかな」 結標 「あら、悪いわね」 海原 「僕は冷たいのでお願いしますね」 番外個体 「コーヒーは棚の左端に入ってるから」 白井 「わたくしは紅茶があると助かりますの」 婚后 「なんだか申し訳ないですわね」 浜面 「……お前ら待ってたな!? 誰かが立つのを待ってたな!?」 番外個体 「何のことかな」 絹旗 「超さっさと行ってきてくださいよー」 滝壺 「大丈夫、ぱしりな浜面も私は応援してる」 浜面 「滝壺のそのセリフ、久々に聞いた気がするぞ」 滝壺 「?」 【テレビ】<デデーン 滝壺 「今年も色んなことがあったよね」 絹旗 「色々ありすぎたような気がします」 浜面 「考えてみたら俺、その色々にあまり関わってないんだよな」 番外個体 「大晦日に細かいこと気にしないの。鬼が笑うよ?」 結標 「使い方違うわよ」 婚后 「何が印象に残っておられますか?」 白井 「大覇星祭はいい思い出になりましたの」 海原 「旅行がよかったですね、色々といい物が見れましたし」 浜面 「くっそー、行きたかったなぁ! 海原からDVD見せられただけじゃなぁ」 結標 「」バシッ 滝壺 「」ビリッ 海原 「いたっ」 浜面 「オウフ」 海原 「結標さん、それは少々痛いのですが」 浜面 「シビレタ」 結標 「何勝手に見せてるのよ」 滝壺 「はまづら、水着が見たいんだったらいつでも着てあげるのに」 浜面 「」 番外個体 「はいはい、いつも通り仲良しで良かった」 結標 「で? 貴女はどんな調子なの?」 番外個体 「そういう淡希はどんな調子なの?」 結標 「」ビリッ 番外個体 「」バチッ 婚后 「お二人とも、視線をスパークさせないでくださいな」 白井 「く……年長組ばかりずるいですの。わたくしもいつかお姉様と……!」 絹旗 「そんな重要なんですかね」 白井 「絹旗さんにはまだ早いですの」 絹旗 「同い年じゃないですか!」 浜面 「ほかには何かあったか?」 結標 「思いつくだけでも旅行、大覇星祭……あぁ、あと温泉にも行ったわね」 浜面 「え、なにそれ」 絹旗 「行きましたね。また行きたいです」 滝壺 「また行こうよ、その内」 白井 「いいですわね、なかなかいいお湯でして」 浜面 「ねえ、温泉って?」 婚后 「ここのみなさんで温泉にいったときの話ですわね」 浜面 「混浴?」 海原 「違いますよ。なので、僕は一人でした」 浜面 「なんだ、つまんねえな」 滝壺 「はまづら」スチャ 絹旗 「これだから超浜面は……」 ユリコ 「(・ω・)?」 絹旗 「あ、ユリコ。どこいってたんですか」 婚后 「ずっとテーブルの下におられましたわよ」 浜面 「あbbbbbb」 絹旗 「そんなところでなにやってたんですか」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 海原 「ユリコさんも家族に加わりましたよね」 白井 「最初はどうなることかと思いましたが」 結標 「ユリコは賢いから、大丈夫よね」ナデナデ ユリコ 「(*・ω・)ノ」 番外個体 「私にも懐くんだから、変わり者……いや、変わりネコだよね」 滝壺 「もしかしたら人間なのかも」 絹旗 「まっさかー」 海原 「夢がある話じゃないですか。極秘裏に人間とネコの意識を入れ替える研究が」 結標 「イヤな夢ね」 ユリコ 「(・ω・)?」 浜面 「あとはなんだ?」 絹旗 「何より、ここで暮らし始めたことじゃないですかね」 滝壺 「みんなも集まったし」 絹旗 「滝壺さんの提案を最初聞いたときは……今だから言えますが、超アホかと思いました」 滝壺 「」ムスー 絹旗 「あ、で、でも! 今は超良かったと思ってますよ!」 結標 「私も居候脱出できたしね」 海原 「僕はネカフェ生活から脱出できました」 番外個体 「あやうく公園で寝泊りするところでした」 白井 「途方に暮れていたところを脱出できましたの」 婚后 「同じくですわ」 浜面 「お世話になっております」 絹旗 「な、なんですか、今更。やめてくださいよ」 【テレビ】<ヒビキアウー♪ 絹旗 「紅白も最早超BGMですよね」 浜面 「なーんか知らねぇ人ばっかなんだよな」 滝壺 「はまづら、おじいちゃんみたいだよ」 浜面 「」 結標 「なんか、歌が本業じゃない人も出てるんじゃない?」 海原 「そうですね、例えば」 番外個体 「やめて、消される」 婚后 「こういう話題には疎くていけませんわね……」 白井 「寮でも実家でも、年末年始はテレビなぞ見れませんでしたし」 結標 「大変ね、お嬢様も」 絹旗 「超大変ですね」 番外個体 「なんか小腹が空いたなー」 結標 「さっきお菓子食べたばっかじゃない」 番外個体 「私は食べてないよ。なんか名前が気に食わなかった」 絹旗 「どういう理由ですか」 海原 「お気に召しませんでしたか? ホワイトロリータ」 番外個体 「なんか大事なもんをバカにされたような気がして」 滝壺 「?」 浜面 「まあ、感性は人それぞれだな」 白井 「でしたらお歳暮の残りの水羊羹がございますの」 婚后 「お持ち致しますわね」 結標 「いいわよ、自分でいかせるから」ゲシゲシ 番外個体 「蹴るな蹴るな、行ってくるから」 婚后 「冷蔵庫に入ってる筈ですわ」 絹旗 「あの、すいません。お風呂入ってきていいですか?」 白井 「あら、まだでしたの?」 絹旗 「はい」 結標 「入っておきなさい。今年のうちに」 浜面 「」ダラダラ 絹旗 「じゃ、行ってきまーす」 滝壺 「みんなはもう入ったんだよね」 番外個体 「入った」 海原 「先ほど頂きました」 婚后 「わたくしもすでに」 ユリコ 「(・ω・)オアーン」 番外個体 「あなたは入ってないでしょ」 <んなぁ!? 滝壺 「?」 <ダダダダダ バーン 絹旗 「お湯が超カラッポなんですけどぉ!?」 結標 「なんで? 私が入ったときはあったわよ」 絹旗 「あと、給湯器のガスも超止められてたんですけどぉ!?」 浜面 「悪ぃ! 俺で最後だと思って湯抜いて火も止めといた!」 絹旗 「はーーまづらぁ!!」 番外個体 「絹旗さん、怒る気持ちは分かるけど服着て」 白井 「バスタオル一枚でうろついては淑女失格ですの」 絹旗 「」 滝壺 「二人とも、みちゃだめ」 海原浜面 「「(*ノノ)」」 絹旗 「うわーーーん! 超ばかー!」ダダダダダ 婚后 「ちょっと可哀想ですわね……」 <ジャバババババ 番外個体 「あ、お湯ためてる」 : : : 番外個体 「あと30分で今年も終わりかぁ」 絹旗 「浜面ー、ソバ作ってきてください。年越しの」 浜面 「ソバなんかあったか?」 海原 「緑のたぬきを人数分買ってありますよ」 白井 「年越し蕎麦にカップってどうなんですの?」 結標 「気分だけでも、ってことね」 浜面 「んじゃま、お湯沸かしてくるわ」 絹旗 「お風呂のお湯」ボソッ 浜面 「謝るから根に持つのやめてぇぇぇ!」 婚后 「年端もいかない少女をバスタオル一枚で走らせた罪は重いですわ」 浜面 「それも俺のせいなの!?」 海原 「男の責任というやつでしょうか」 絹旗 「滝壺さーん、超浜面に辱められました」 滝壺 「大丈夫だよ、はまづらはヘタレだから手を出さないよ」ナデナデ 浜面 「みんなひどくね!?」 番外個体 「ねー、お湯はー?」 浜面 「くそ! 今にみてろよ! 最高のお湯をプレゼントしてやる!」バーン 結標 「最高のお湯ってなに?」 白井 「なんでしょうか」 海原 「3秒で緑のたぬきが出来上がる魔法のお湯とか」 番外個体 「なにそれ、地味にほしい」 <あづぁぁぁぁ!? 婚后 「? どうかされたのでしょうか?」 絹旗 (絹旗サマ特製ブービートラップです。これで超チャラにしてやりましょう)ニヤニヤ 結標 「そういえば、お正月はどうするの?」 番外個体 「こんな感じで過ごすんじゃないの?」 滝壺 「初詣ぐらいは行こうよ」 絹旗 「もちが食べたいです、もち」 白井 「餅つきをやると、回覧板に載ってましたの」 婚后 「男手の出番ですわね」 海原 「こういうのは浜面さんが得意そうですよね」 番外個体 「お餅ってパパっと能力で作れないの? 私はムリだけど」 婚后 「わたくしでは難しいですわね」 結標 「私は……手間を減らすことは出来ても、時間短縮は難しいわね」 白井 「おそらく、同じくですの」 滝壺 「きぬはたなら出来るんじゃないかな」 絹旗 「そうですね、圧縮した窒素を超ボカーーンと」 海原 「お米が飛び散りませんか?」 絹旗 「やってみなきゃわかりませんよ」フンス 浜面 「お湯ができたぞー」 番外個体 「はい、じゃ入れて入れて」 <ジャボボボ 結標 「今年も終わりって実感湧いてきたわね」 白井 「カップそばで……」 婚后 「これはこれで新鮮ではないですか」 絹旗 「来年も、こんな感じで続けられるといいですね」 滝壺 「続くよ、きっと」 海原 「なんだかんだで、この生活も馴染んでますしね」 浜面 「ほんの1年前までは想像もできなかったな」 番外個体 「次の1年も正直想像できないけどね」 絹旗 「そういってる内にあと10分ですよ」 滝壺 「カウントダウンだね」ワクテカ 浜面 「緑のたぬきうまい!」ズゾゾゾ 番外個体 「……やっちゃった」 結標 「何を」 番外個体 「天ぷら外に出すの忘れてた……」 滝壺 「とろとろの天ぷらがおいしいんだよ」 絹旗 「えー、私は後のせ超サクサク派です」 浜面 「俺も後のせ派だな」 海原 「僕はとけた天ぷらを混ぜて食べるのが好きですね」 番外個体 「海原さん邪道だよ!」 浜面 「そうだ、邪道だ!」 海原 「いや、いいじゃないですか」 結標 「ほーら、人の食べ方にケチつけるもんじゃないわよ」 白井 「……ちょっとついていけませんの」 婚后 「インスタント食品にもきちんとした作法がございますのね」 絹旗 「そんな大したもんでもないですよ」 【テレビ】<今年もいよいよ終わりです! 結標 「そういえば、学園都市でもカウントダウンイベントやってるのよね」 婚后 「さぞ派手なのでしょうね」 絹旗 「行きましょうかみたいな話もしましたけど、結局流れちゃったんですよね」 浜面 「わざわざ人込みにダイブしてもな」 滝壺 「ゆっくりしてる方が好き」 海原 「まぁ、こういう年末もありでしょう」 白井 「風紀委員の呼び出しがないのはある種奇跡でしたの」 番外個体 「行ってみようって誘ったら、断られたんだよね……」 結標 「……なんか、ゴメン」 番外個体 「謝らないで、あの人相手だし想定の範囲内だよ」 滝壺 「みさわも苦労してるんだね」 海原 「鈍感は罪ですね」 結標 (貴方が言うか……) 【テレビ】<5! 4! 3! 絹旗 「うわ、もうこんな」 【テレビ】<2! 1!(ドパーン) 滝壺 「明けました。おめでとうございます」 絹旗 「超おめでとうございます」 番外個体 「ご丁寧にどうも」 結標 「違うでしょ」ピコッ 番外個体 「なんですぐ叩くかな。はいはい、あけおめあけおめ」 白井 「明けましておめでとうございますの」 <ダダダダダ バーン 浜面 「間にあったか!?」 海原 「おや、浜面さん。明けましておめでとうございます」ペコリ 浜面 「うぉぉ! トイレで年越しちまったぁぁぁ!」 絹旗 「浜面の一年はトイレから始まるという訳ですね」 白井 「年も跨ぎましたし、そろそろお開きに」 絹旗 「えー、超初日の出は拝まないんですか」 婚后 「間に合うように起きればよろしいのでは?」 番外個体 「今寝たとして、サンライズタイムに起きれる自信がない」 結標 「無理して洒落た言い方しなくていいわよ。でも、起きれる自信がないのは同意ね」 浜面 「だったら朝まで起きてればいいじゃない、って訳だな」 海原 「まあ、適度に暇を潰していればそのうち朝になるでしょう」 滝壺 「昇らない太陽はないんだよ」 浜面 「なんか違う意味に聞こえるな」 白井 「といっても、何をしてれば良いのでしょう」 絹旗 「狩りでも行きましょう」カチッ 番外個体 「ばっちこーい」カチッ 海原 「お供させていただきなしょう」カチッ 結標 「暇つぶしには丁度いいわね」カチッ <8番エリア入りました! <ぎゃーー轢かれたーーー! <シビレ罠張りましたので、誘いこんでください。 <ちょっと強撃ビン調合させてよ。 滝壺 「盛り上がってるね」 浜面 「こっちもなんかやろうぜ。テレビもなんか面白くないしよ」 白井 「といっても何をすれば」 婚后 「4人で出来る物……麻雀ですか?」 浜面 「お嬢様らしからぬ発想だな」 婚后 「あら、こう見えても嗜みとしてお祖父様に教わってますのよ?」 滝壺 「私ルールわからないよ」 白井 「わたくしも薄ぼんやりとしか」 <ちょっとこっち来ないでよ!巻き込まれるでしょ! <死ぬ!死ぬ! <Lv2通常弾尽きた。 <あの、砥石忘れたんですが。 滝壺 「じゃ、ホコリ被ってるこれやろうよ」 絹旗 「クエスト超失敗です」 番外個体 「まあ、こういうこともある」 絹旗 「ミサワさんが2回も死んだからです!」 結標 「やめなさいって」 海原 「ガンナーは防御が紙だから、落ちやすいんですよね」 <やった、到着。 <はあ、また滝壺さんに持っていかれましたの。 <次の目的地は……博多だそうですわ。 <北海道にいる俺オワタ。 番外個体 「向こうも盛り上がってるね」 絹旗 「なんか超楽しそうな声が聞こえてきますね」 結標 「こっちも進めましょうよ」 海原 「さて、次はどのクエストにしましょうか」 <おいやめろ!俺のウニ丼屋を売るな! <お気の毒ですわ。 <これは間が悪かったですの。 <大丈夫、カードもお金もなくて目的地から一番遠いはまづらも応援してる ~日の出まであと2時間~ 絹旗 「浜面ー、お年玉はないんですか?」 浜面 「お前、俺より金持ってるだろ。むしろ俺がもらいたいわ」 絹旗 「そうでした。現状、滝壺さんのヒモである浜面には超無理な相談でした」 浜面 「全面否定できないのが悲しいぜ……」 結標 「否定しなさいよ、情けない」 番外個体 「私女だけど、収入がない男の人ってどうかと思う」 白井 「バイトぐらいなさればよろしいですのに」 婚后 「ま、まあ、皆さん辛辣ですが、応援してくださってるのですよ」 海原 「大丈夫ですよ、まだやり直せます」ポンポン 浜面 「なんか最近俺の扱い酷くないか?」 滝壺 「」ウトウト ユリコ 「」スピー 番外個体 「来年……あ、今年か。今年の干支ってなに? ていうか干支ってなに?」 婚后 「今年は兎年になりますわね」 結標 「貴女がだーい好きなウサギさんよ」 滝壺 「みさわもウサギ好きなの? はまづらと一緒だね」 絹旗 「いや、指し示してるものは超違うような気がしますが」 番外個体 「?」 浜面 「?」 白井 「大きいお姉様は、ウサギのどこがお好きなんですの?」 番外個体 「どこって……強いし、ぶっきらぼうで目付き悪いけど、根は優しいところとか……」ゴニョゴニョ 海原 (強くてぶっきらぼうなウサギ……?) 絹旗 「ウサギマニアの超浜面はどういうところがいいと思いますか?」 浜面 「お前勘違いしてるぞ! いいか、あの服装と場所とのギャップこそが魅力であってだな」 婚后 「あの、ウサギの話ではございませんの?」 番外個体 「?」 浜面 「?」 ~日の出まであと1時間~ 絹旗 「そろそろ出ましょうか」 滝壺 「そうだね、空がうっすら明るくなってきたし」 結標 「ほら、起きなさい」ゲシゲシ 番外個体 「ぅぁ?」 婚后 「白井さん、出掛けますわよ」ポンポン 白井 「う……わたくしとしたことがいつの間に」 海原 「どこに向かうのですか?」 浜面 「ちっと歩いたところに、いい感じに小高い丘の公園があるんだよ」 結標 「まるで準備されたかのようなシチュエーションね」 番外個体 「言っちゃダメ」 婚后 「外は冷えますわよ」 白井 「防寒はしっかりとしていきませんと」 絹旗 「ユリコー、行きますよ」 ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)」ポテポテ 滝壺 「よし、準備して出発しよう」 ~元旦早朝 第7学区 某所~ 結標 「寒い寒い寒い寒い寒い」 番外個体 「淡希、くっつく相手間違えてる。私じゃないでしょ」ポイッ 結標 「えっ、ちょっとぉ」 海原 「おっと、危ない」ポフッ 結標 「」 白井 「一日で一番寒い時間帯だけありますわね」 婚后 「髪が凍ってしまいそうですわ」 浜面 「なんだなんだ、こんな程度の寒さで情けねえ」 絹旗 「超浜面はおバカだから寒さを感じないんですかね」 浜面 「バカ関係なくね!?」 滝壺 「ロシアよりは寒くないよね」 番外個体 「ありゃ違う世界だよ」 婚后 「想像もできませんわね」 絹旗 「ちょっとコンビニ寄って行きましょうよ」 結標 「そ、そうね。何か飲み物でもあれば」 白井 「時間は大丈夫なんですの?」 番外個体 「日の出まではもうちょいあるから、大丈夫でしょ」 滝壺 「私とはまづらで行ってくるよ」 浜面 「おう、で何にする?」 白井 「紅茶でお願いしますの」 婚后 「たまには緑茶で」 絹旗 「超ホットレモンで」 海原 「カフェオレをお願いできますか」 結標 「同じの」 番外個体 「コーヒーとピザまん」 浜面 「コーヒーな」 滝壺 「はまづら、覚えた?」 浜面 「は、早くいこうぜ。忘れちまう」 ~第7学区 とある丘の公園~ 番外個体 「なんか絹旗さん、太った? 妊娠何ヶ月?」 絹旗 「超違います! これはユリコが入り込んでるんです!」<オアーン 婚后 「さすがのユリコも、寒さには適わないようですわね」 結標 「ユリコの弱点を初めて見た気がするわ」 海原 「なんでもござれでしたからね」 絹旗 「ユリコー、服が超のびるから出てきてくださいよー」 ユリコ 「ミ( ・ω・)」 滝壺 「ゆりこ、寒くない?」 浜面 「まあ、いざとなれば誰かの体温を奪うだろ」 白井 「そろそろ日の出の時刻ですの」 婚后 「いよいよですわね。初日の出を拝むのは何年振りでしょうか」 番外個体 「願い事を唱えるんだっけ?」 結標 「口にだす必要はないわよ」 <ペカーッ 浜面 「おお、ありがたやありがたや」パンパン 滝壺 「うわ、眩しい」 結標 (マイナス2kg……やっぱ今のなし、恋愛成就……あぁ、でも) 海原 (しまった、考えてませんでしたね) 白井 (お姉様と、いえ、この際大きいお姉様でも) 婚后 (今年一年も健やかに過ごすことさえできれば) 番外個体 (今年こそはあの人と……あぁぅ) 絹旗 (……ずっとこんな調子で過ごすことができれば、多くは望みません) 浜面 「あれ? 手を合わせてるの俺だけ!?」 滝壺 「大丈夫だよ、願い事は心の中で呟いたから」 絹旗 「ていうか口になんて出せませんよ」 白井 「願い事って、人に話したら叶わなくなるといいますし」 番外個体 (そうでなかったとしても、口になんて出せないよ) ~同日 きぬはた荘 リビング~ 滝壺 「ただいま」 浜面 「ひゃー、寒かったなー」 絹旗 「浜面、さっきの自分の発言を超思い出してください」 番外個体 「今日ってなんか予定あったっけ?」 結標 「ないんじゃない?」 番外個体 「よし、昼ぐらいまで寝る。ねむい」ガシガシ 海原 「眠いのはみなさん一緒でしょう」 白井 「徹夜でしたし」 婚后 「少々休みたいですわね」 絹旗 「じゃもうみんな寝ちゃいましょうよ」 浜面 「寝正月ってのもパッとしねぇだろ」 結標 「昼過ぎぐらいに、起きれた人から活動すればいいでしょ」 海原 「そうですね。みなさんお疲れでしょうし、まず休みましょう」 ~同日昼 きぬはた荘1階 リビング~ 浜面 「よう、おはようさん」 海原 「おはようございます」 浜面 「海原が1位か」 海原 「いえ、僕はずっとここにおりましたし」 浜面 「寝なくて平気なのか?」 海原 「睡眠時間は少なくても平気な性分なんですよ」 浜面 「羨ましいことで」 海原 「得したと思ったことは少ないですけどね」 浜面 「そんなもんかね。さて箱根駅伝でもみようぜ」 海原 「明日ではないんですか?」 浜面 「あ、そうだっけか?」 海原 「2日と3日だったと記憶していますが」 浜面 「言われてみればそんな気がしてきたな」 海原 「今年の学園都市勢はどこまで行けますかね」 浜面 「どうだろうな。去年はどうだったか、見てないんだよな」 海原 「なんでも、いかなる検査でもひっかからないドーピング薬が開発されたという噂もありますし」 浜面 「おいおい、なんだそりゃ」 海原 「DCS、って言いましたかね。まあ、噂の範疇を出ませんが」 浜面 「反則もいいところだろ。もっとこう、スポーツマンシップというものをだな」 海原 「ごもっともです」 浜面 「まったくなぁ……そんなんで勝って嬉しいのかね」 海原 「結果が重視される世界ですし」 浜面 「結果より大事なもんがあるだろ? スポーツってのはなぁ」 海原 「まあまあ、あくまでも噂ですよ」 浜面 「なんか釈然としねえな。おし、今年の箱根駅伝で学園都市勢が優勝したら」 海原 「したら?」 浜面 「電凸してやろうぜ」フンス 海原 「どちらに?」 浜面 「……統括理事会?」 浜面 「」カシュ 海原 「ビールですか?」 浜面 「いや、発泡酒」 海原 「いいんですかね、こんな時間から」 浜面 「正月ぐらい許されんだろ。海原はどうだ?」 海原 「お酒ダメなんで、オレンジジュースください」 浜面 「ちょうどあったぜ」 海原浜面 「「乾杯」」ガシャン 海原 「今年もよろしくお願いしますね」ペコリ 浜面 「これはこれはご丁寧に」ペコリ 海原 「こう時間を浪費するだけの正月もよいものですね」 浜面 「まあな、普段はなんだかんだでバタバタしてるしな」 海原 「ここの住人はアクティブな方ばかりですから」 浜面 「もうちっと慎ましやかにしてくれればな。滝壺みてえにさ」 海原 「誰もいらっしゃらなくてよかったですね。はまづ/らになるところでした」 浜面 「そういえば、一度聞いてみたかったんだけどよ」 海原 「なんですか?」 浜面 「海原は結標の姐さんとは仲良いのか?」 海原 「どうしてまた?」 浜面 「いや、滝壺がそんなこと話してたからよ」 海原 「まぁ、ここにご厄介になる前から知り合いですし、そうも見えるかもしれませんね」 浜面 (知り合い、ねぇ……) 海原 「浜面さんも、滝壺さんとはその後いかがなんですか」 浜面 「いかがって……そりゃぁ、前と変わらず、というかな」ゴニョゴニョ 海原 「両家のご両親にご挨拶は?」 浜面 「それはまだ……って何の話だよ!」 海原 「挙式は海外がご希望とのことでしたが?」●REC 浜面 「言った覚えねえぞ!?」 海原 「お子様は何人のご予定で?」●REC 浜面 「おいカメラ止めろ」 浜面 「……誰も起きてこねぇな」 海原 「まだ12時前ですし」 浜面 「暇つぶしに、次に誰が起きてくるか賭けてみるか?」 海原 「受けてたちましょう」 浜面 「さーて、誰かな」 海原 (普段から規則正しい生活を心掛けてると考えると、白井さんと婚后さんはリズムの乱れに弱いですかね) 浜面 (……滝壺と絹旗はねえな。あの2人は寝起きいい方じゃねえし) 海原 (結標さんは低血圧だとご自身が仰ってましたし、除外でしょうか) 浜面 (ミサワの姐さんはいかにも朝弱そうな顔してるんだよな。一番に寝るって言い出したのも姐さんだし) 海原 (消去法でいくと、ミサワさん?) 浜面 (起きると決めた時間にすぱっと起きれそうなのは、やっぱりお嬢だよな) 海原 「では、僕はミサワさんに1票で」 浜面 「おし、じゃ俺は大きい方のお嬢に1票な」 <キィ... 海原 (ドアの音?) 浜面 (さあ、誰だ!?) ユリコ 「扉】ω・)」 海原 「……」 浜面 「……」 ユリコ 「扉】ω・)オアーン」 浜面 (こいつのこと忘れてたぁぁぁ!) 海原 (僕としたことが……ユリコさんの可能性が抜けていましたね) 浜面 「ど、どうしたユリコ? 腹でも減ったか?」 海原 「そういえば、ユリコさんは昨晩から何も食べていないはず」 浜面 「よーしよしよし、ぐうたらなご主人に代わってこの俺が準備してやろう!」 絹旗 「誰がぐうたらですか」 浜面 「き、絹旗!? (こいつ、ドアの影に!?)」 海原 (考えてみれば、いくらユリコさんでも自力でドアは開けられませんね) 絹旗 「あれ? 海原さんだけですか?」 海原 「ええ、皆さんまだ自室にいらっしゃるかと」 ユリコ 「( ・ω・)つ」チョンチョン 絹旗 「あぁ、はいはい。今ご飯準備しますからね」 浜面 「賭けはイーブンだな」 海原 「そのようですね」 絹旗 「なに超不穏な会話してるんですか」ポフッ 浜面 「おい絹旗、人の背中に乗ってくるな。重いだろ。おんぶお化けかっつの」 絹旗 「」 海原 (浜面さん、その発言はダウトです) 絹旗 「お、おも、超重いですって!?」 浜面 「超は付けてないぞ!?」 絹旗 「バカ面! ハゲ面!」ポカポカポカポカ 浜面 「やめろっての! 地味に痛ぇんだよ!」 海原 (こうやって見てると、仲の良い兄妹みたいですね) ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」ベッチンベッチン 海原 「お、ユリコさんも加勢するんですか」 浜面 「おい、助けろよ! 友達だろ!?」 海原 「先程のは浜面さんが全面的に悪いと思いますので」ニコニコ 滝壺 「おはよー」 海原 「おはようございます」 絹旗 「」ポカポカポカポカ ユリコ 「(・ω・)」ガブガブ 浜面 「もうやめて! 浜面さんのライフはとっくにゼロよ!」 滝壺 「……またはまづらが何かやったの?」 浜面 「もうちょっと心配してくれたら嬉しいぜちくしょう!」 海原 「絹旗さんに向かって超重いと」 浜面 「」 滝壺 「はまづらが悪い」ウンウン 絹旗 「これでも! これでもまだ重いなんて言えますか!」ポカポカポカポカ 浜面 「重くない! 絹旗は軽い! まさに窒素! だからマウントポジションから開放してくだせえ!!」 滝壺 「今年もこんな調子なのかな」 海原 「一年の計は元旦にあり、と申しますし」 滝壺 「元旦って朝のことだけど、今も元旦なのかな」 結標 「あら、出遅れちゃったわね」 白井 「おはようございますの」 絹旗 「超おはようございます」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」 滝壺 「二人ともおはよう」 海原 「おはようございます」 浜面 「」ピヨピヨ 結標 「もうみんなご飯食べちゃった?」 海原 「いえ、まだだと思いますよ」 浜面 「俺は一杯引っ掛けたけどな」 滝壺 「この空き缶、はまづらだったんだね」 絹旗 「残りの2人が起きてきたら、遅い昼食にしましょうか」 結標 「婚后さんはともかく、真琴はほっとくと起きてこないんじゃないかしら……」 白井 「わ、わたくしが! 起こして差し上げますの!」フンス 結標 「……心配だから私が行くわ。白井さんは婚后さん起こしてあげて」 ~きぬはた荘2階 廊下~ コンコン 結標 「ねー、もう起きたら? もうちょっとで1時になるわよ?」 結標 「うーん、携帯に電話してもダメだったし、強敵ね……」 コンコン 白井 「婚后さん、もう起きてくださいまし。夜寝れなくなりますの」 白井 「慣れない徹夜をしたせいでしょうか」ハァ 結標 「」ジー 白井 「」ハッ 結標 「お互い大変ね」 白井 「まったくですの」 結標 「……こうなったら、アレよね」 白井 「みなさんを待たせてますし、強行手段ですの」 結標 「じゃ、私からいくわね」 白井 「ご武運を」 結標 「」フッ <バスンッ <ぅぐうぇっ!? <目は覚めたかしら? <何してんだぁぁぁ!! 白井 「……では、わたくしも、いざ」 白井 「」ヒュンッ <ボフッ <ふぎゃぁ!? <起床時間ですの。 <し、白井さん!?一体なにを!? 結標 「うん、我ながら綺麗なボディプレスだったわ」フッ 白井 「わたくしのギロチンドロップの方が上に決まってますの」ヒュンッ 番外個体 「待てゴルァァ!」 婚后 「このわたくしを常盤台の婚后光子と知っての狼藉ですの!?」 ~1時間後 きぬはた荘1階 リビング~ 絹旗 「正月からサンドイッチパーティしてるのなんてウチぐらいでしょうね」 結標 「ねえ、痺れてフォークが持てないんだけど」 番外個体 「だからサンドイッチ作ってあげたじゃん。知るかボケ」 白井 「左半身と右半身が別々に吹き飛ぶかと思いましたの」 婚后 「自業自得ですわ!」 海原 「元日でもいつも通りで何よりです」ニコニコ ユリコ 「(・ω・)」クンカクンカ 滝壺 「ゆりこ、ダメだよ」 浜面 「こらこら、お前はさっきメシ食ってただろ」ヒョイ ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「食べてちょっとしたら初詣行きましょうよ」 浜面 「いいな、正月らしくて」 結標 「初詣っていうけど、この辺に神社とかあったっけ?」 絹旗 「第12学区にありますよ」 婚后 「少々遠いですわね……学園都市の隅っこですわよ」 海原 「考えることは同じと申しますし、交通機関も混んでるかもしれませんね」 滝壺 「はまづら、前みたいに車……あ」 浜面 「……悪ぃ、アルコール入っちまってる」 絹旗 (無免許なのに何を今更) 番外個体 「まー、仕方ないでしょ。モノレールなり地下鉄なりで行くしかないね」 結標 「貴女が運転すればいいじゃない。できるんでしょ?」 番外個体 「ヤダ、疲れる」 白井 「決まりですの。ぞろぞろと公共交通機関で参りましょう」 海原 「一休みしたら参りましょうか」 滝壺 「きぬはた、迷子にならないようにしてね」 絹旗 「わ、分かってますよ!」 浜面 「前に、他の連中と初詣行ったときも絹旗だけはぐれたもんな」 絹旗 「超うっさいです! 昔の話です!」ムキー ~モノレール乗車中~ 滝壺 「やっぱり人が多いね」 浜面 「日本人ってなぁ祭りやイベントが好きだからな」 番外個体 「ねえ、あれが振袖ってヤツ?」 海原 「おお、日本の民族衣装は美しいですね」 結標 (何を言い出してるのよ……!)ヒヤヒヤ 婚后 「そうですわね、わたくしも着てくればよかったですわ」 絹旗 「え、持ってるんですか?」 婚后 「ええ、実家から数着だけ持ち込んでおりますの」 結標 「でもあれって面倒でしょ? 着付けてもらわないといけないし」 婚后 「? 着物の着付けぐらいなら自分でいたしますわよ?」 結標 (ああ、そうだ。身分が違うんだ) 白井 「難しくありませんの?」 婚后 「コツさえ掴めば、あとは手順を覚えるだけですわ。なんでしたら、お教え致しますわよ」 結標 「でも、着物の着方って実際難しいじゃない。資格になるぐらいなんだし」 婚后 「そんな難しい話でもございませんわよ」 番外個体 (話に全然ついていけない) 白井 「普段着ない分難しいですの。浴衣でもそうですが、たとえば前はどっちを上にして合わせるとか」 婚后 「初心者が陥りやすい罠ですわね」 浜面 「言われてみりゃな、実際どっちが上だっけ?」 婚后 「左ですわね。後ろから抱きついたときに、右手が胸元に侵入できる着方ですわ」 結標 「ちょっと試させて」ダキッ 番外個体 「え? なに?」 結標 「あ、なるほど。左が上だから、右手が入るってことね」ナデナデ 番外個体 「ひゃ、あ……何すんだ!」ゴスッ 結標 「っ……鳩尾に肘は、反則……」プルプル 海原 「なるほど、これは覚えやすいですね」 浜面 「左が上、オラもう一生忘れる気がしねぇ」 婚后 「これでもう着付け問題ございませんわね♪」 絹旗 「でも着ていく着物がありません」 ~同日 第12学区 神社~ 番外個体 「うわぁ、なにこれ」 海原 「すごい人だかりですね」 白井 「考えることはみな同じということですの」 絹旗 「……あの、私から超提案なのですが」 滝壺 「どうしたの?」 絹旗 「はぐれたときの集合場所といいますか、待ち合わせ場所を決めておきましょうよ」 婚后 「そうですわね、携帯で連絡してもここまで人が多いと合流しづらそうですし」 結標 「別に人探しのアナウンスぐらいしてくれるんじゃない?」 絹旗 「超決めておくんです! 集合場所!」 浜面 (なんでこんなムキになってるんだ?) 滝壺 「じゃあ、そこのしーさーのところでいいかな?」 ミ ・皿・ミ ミ・皿・ ミ 結標 「これは狛犬よ、シーサーじゃなくて」 番外個体 「じゃ、はぐれたりしたらここで待つってことで」ペシペシ 海原 「叩いたら罰があたりますよ」 絹旗 「迷子呼び出しとか超ナシです」 婚后 「呼び出されたら驚いてしまいますものね」 結標 (あー、もしかして水族館のこと気にしてるのかな) 浜面 「んじゃまあ、帰るときにはここで集合ってことで」 白井 「心得ましたの」 滝壺 「よし、みんな行こうよ」 絹旗 「では超突入です」 浜面 「絹旗、窒素装甲で人ふっとばすなよ?」 絹旗 「なっ……私はそんな野蛮じゃありませんから!」 : : : 浜面 「で、早速はぐれた訳だが」 番外個体 「早すぎやしない?」 浜面 「仕方ねえだろ、この人ごみじゃ」 番外個体 「」ジー 浜面 「姐さん、どうした?」 番外個体 「あれ」 浜面 「あれって……お好み焼きか?」 番外個体 「なんだろう、なんかすごいおいしそうに見える」 浜面 「あー、わかるぜ。ああいうテキ屋のメシってうまそうに見えるんだよな」 番外個体 「ちょっと行ってくる」 浜面 「待て待て、まずお参りを済ませてからにしようぜ」 番外個体 「えー」 浜面 「屋台は逃げやしねえよ」 番外個体 「まあ、しょうがないか」 浜面 「そうと決まれば……と言いたいとこだが、中々前に進まないな」 番外個体 「ねえ、アレなに?」 浜面 「アレって……おお、じゃがバターだな。溶けたバターとじゃがいもの相性が抜群でな」 番外個体 「」ゴクリ 浜面 「お、たこ焼きだ。やっぱ定番だよな」 番外個体 「」ソワソワ 浜面 「人形焼もあるのか。ここらじゃ珍しいな」 番外個体 「……さっさと行こうよ」 浜面 「そうだな。あれこれ見て俺も腹減ってきたし」 番外個体 「日本だと、お正月と夏にやるお祭りって同じなんだね」 浜面 「いや違う、違うんだか、完全に否定できないな」 番外個体 「だって屋台がいっぱいあるし」 浜面 「そうなんだけどよ」 番外個体 「さっき日本人はお祭り好きって言ってたけど、ホントなんだね」 絹旗 「見事に超はぐれちゃいました」 結標 「なんていうか、予想通りね」 絹旗 「しかも中々賽銭箱までたどり着けません……」 結標 「しょうがないわよ」 絹旗 「結標さん、テレポしましょうよ」 結標 「やめといた方がいいわ。人の動きって流動的だから、どうなるかわからないもの」 絹旗 「どうなるか、といいますと?」 結標 「転移した先に誰かいたら?」 絹旗 「どうなるんですか?」 結標 「そこにいた人がバラバラになっちゃうわ」 絹旗 「」 結標 「だから、こういう大勢の人が動いてる場所では怖くて使えないのよ」 絹旗 「し、仕方ないですね。ここは私の窒素装甲で人込みを超なぎ倒して」 結標 「やめなさいっての。ダメって言われてるでしょ」 絹旗 「うー……超もどかしいです」 結標 「あ、そうだ。小銭用意しておかないとね」 絹旗 「」グイ 結標 「いたっ! ちょっと、なに!」 絹旗 「あ、ご、ゴメンなさい! 引っ張るつもりは超なかったんです!」 結標 「……?」 絹旗 「あの、どっか掴んでないとまたはぐれちゃいそうだったので」 結標 「そういうこと……でも、だからって髪を掴むのはいただけないわね」 絹旗 「超ごめんなさい……」 結標 「しょうがないわね、ほら」 絹旗 「? 握手ですか?」 結標 「なんでよ。手繋ぐって言ってるの」 絹旗 「あ、はい。超了解です」ガシッ 結標 (浜面くんとのやりとり見てて思うけど、絹旗さんって妹属性よね) 絹旗 「」キョロキョロ 滝壺 「ようやく一番前まで着いたね」 婚后 「早く済ませて戻りませんと。もしかしたらみなさんお待ちかもしれませんし」 滝壺 「そうだね(小銭ってあったかな)」 婚后 「」つ【10000】 滝壺 (お賽銭にふくざわ先生……) 婚后 「? 滝壺さん、どうかされました?」 滝壺 「なんでもない」 婚后 「?」 滝壺 「ね、こういうときって決まった順番があるんだっけ」 婚后 「順番と申されますと?」 滝壺 「手を叩いて、おじぎする順番」 婚后 「ああ、そちらのことでしたか。あまり神経質になる必要もないかと」 滝壺 「でも知っておきたいから。よかったら教えて」 婚后 「ええ、よろしくてよ。基本は二礼二拍手一礼ですわ」 滝壺 「そうなんだ」フム 婚后 「それと、場所によっても異なりますわ」 滝壺 「そうなの?」 婚后 「まあ、細かいことを気にするよりは、ちゃんと気持ちを込めることが大事ですわよ」 滝壺 「そうだね」 婚后 「さ、後ろもつかえておりますし、早く済ませましょう」 滝壺 (ええと、二礼)ペコペコ 滝壺 (二拍手)ペチペチ 滝壺 (一礼)ペコ 婚后 「滝壺さん、よろしくて?」 滝壺 「うん、戻ろう……あ」 婚后 「?」 滝壺 「お願い事言ってなかった」 婚后 「あら……お願い事等は、二拍手の内にやるとお伝えし忘れてましたわね……」 滝壺 (今年もみんな元気でいれますように)ペチペチ 海原 「参りました。こうもあっさりはぐれてしまうとは」 白井 「まるで仕組まれていたかのような展開ですの」 海原 「まあ、他の皆さんも小さい子どもじゃありませんし、大丈夫でしょう」 白井 「そうですわね。後ほど集合場所まで戻りましょう」 海原 「あ、おみくじがありますよ。やってみませんか?」 白井 「仕方ないですわね。お付き合い致しますの」 海原 「あ、すみません」 巫女 「何を。ご希望?」 海原 「おみくじを1つ」 白井 「わたくしも」 巫女 「では。これを」 白井 (なんだか影が薄い巫女さんですの……もしや、ダミーチェック?) 海原 「36番です」 巫女 「36番。頂きました」 白井 (でもあの能力は、学園都市で一人しか持っていないのでは) 海原 「白井さん? どうぞ」 白井 「あ、失礼致しましたの……8番ですの」 巫女 「8番。頂きました」 白井 「海原さんはなんでしたの?」 海原 「小吉です。リアクションしづらいですね。白井さんは?」 白井 「大吉ですの」フンス 海原 「おお、おめでとうございます」 白井 「ですが、ここは学園都市ですの。こんなのは気分の問題ですわ」 巫女 「私の前で。それを言うか」 白井 「あとは、そこに結びつけて任務完了ですの」 海原 「……」 白井 「♪」 海原 「白井さん、ツインテールが踊ってますよ?」 白井 「Σ」 海原 「気分の問題、ですね」ニコニコ ~1時間後 シーサー付近~ 滝壺 「あ、来た」 絹旗 「浜面、超遅いじゃないですか。ミサワさんに迷惑かけてないでしょうね」 浜面 「いやー、悪い悪い。ついつい屋台に目移りしちゃってな」 番外個体 「」モフモフ 結標 「何一人だけ食べてるのよ」 番外個体 「食べる? 人形焼。たくさんあるよ」 海原 「おや、おいしそうですね。1つ頂きます」 婚后 「人形焼でも、これは子供向けのキャラクターをかたどってますのね」 白井 「キャラクターというか、カエルばっかですのね」 滝壺 「げこただね」 浜面 「腹に入りゃ同じだろ」モフモフ 絹旗 「ゲコ太マニアが見たら瞬殺されるでしょうね」モフモフ 白井 (お姉様……いらっしゃいませんよね……?)キョロキョロ ~同日 第7学区 某所~ 絹旗 「やっぱり人が多いところは超疲れますね」 婚后 「そうですわね……おや、あちらは」 爺 「おや、みなさん。お揃いで」 番外個体 (誰?)ヒソヒソ 結標 (さあ?)ヒソヒソ 海原 (自治会長さんですよ)ヒソヒソ 爺 「ちょうどよかった。今近所のもんが集まって餅をついとるんですが、 よろしければ若い力を貸してもらえませんかな?」 白井 「あら、浜面さんの出番ではなくて?」 浜面 「やってやろうじゃないの!」フンス 滝壺 「はまづら、頑張って」 番外個体 「餅ってついて作るもんなの?」 結標 「見てればわかるわよ」 爺 「どうぞ、こちらです」 : : : 浜面 「お、やってるねぇ」 <さあ、次だ次!根性が足りんぞぉ! 白井 「……なぜあの殿方が」 爺 「彼は飛び入り参加した通りすがりですな」 絹旗 「浜面、これを使ってドッスンするみたいですよ」 浜面 「おお、杵ってヤツだな。どれ貸してみ、って重っ!」 海原 「重い? 絹旗さんは片手で持ってたではありませんか」 浜面 「そりゃ絹旗は怪力だからな……」 絹旗 「超違います! 怪力なのではなく能力の応用です!」ウガー 結標 「便利ね、それ」 番外個体 「便利さだと淡希には適わないでしょ」 浜面 「そぉい!」ドズン 浜面 「おりゃ!」ドスン 浜面 「もういっちょ!」ボスン 浜面 「まだまだぁ!」ペトン 爺 「おい、兄ちゃん。腰が入ってねえぞ」 浜面 「見た目以上にキツイっすね、これ」 爺 「ほれほれ、口よりも手動かせ。米が冷めちまうぞ」 浜面 「無能力者なめんなぁぁぁぁ!!」ドスドスドスドス 海原 「浜面さん、大丈夫ですか? キツイようなら代わりますよ」 浜面 「大丈夫だ、問題ない!」ドスドスドスドス 滝壺 「はまづら、すごい」 婚后 「これは重労働ですわね」 <お嬢ちゃんたち、もしよければ餅をこねるのを手伝ってくれないかい? 絹旗 「超面白そうですね、やらせてください」 オバチャン 「ここに出来上がった餅があるからね。この粉をつけて手頃な大きさに ちぎって、丸めてあげてちょうだい」 婚后 「こちらですわね(ムニ)あつっ!」 白井 「そりゃ出来たばかりですから、熱いのは当然ですの」 婚后 「ぐぬぬ」 番外個体 「♪」モニュモニュ 結標 「ちょっと、誰が動物オブジェ作れって言ったのよ」ベチッ 絹旗 「おお、超すごいです。文字通り超モチモチです」ミュニョーー 滝壺 「お肌もこれぐらいになれたらいいよね」 番外個体 「そうなの?」 結標 「貴女はもうちょっと身体に気を使いなさい……」 オバチャン 「あんたたち、全員若いくせに何言ってんのよ」ケラケラ 結標 (私より実年齢ずっと上なのに、肌年齢がずっと下な人を見ちゃうとね……) 小萌 「いっくしっ。あ、もうお酒がなくなっちゃいました」 爺 「よう、お宅の旦那が頑張ってくれたぜ。こいつもお願いな」ベタン 番外個体 「これ、浜面さんがついてたヤツ?」 滝壺 (旦那って言われちゃった) 結標 「あ、あつっ」 絹旗 「こいつは超強敵ですね」 婚后 「浜面さんの気概に応えないといけませんわね」ミュニー 白井 「この程度の熱さ、お姉様達の電撃に比べれば……ふぉぉぉ」 浜面 「」キュー 海原 「浜面さん、お疲れさまでした」 浜面 「いや、なまってるな。こりゃ明日は筋肉痛だ」 海原 「見た目以上の重労働でしたね」 浜面 「ま、たまにならいいんじゃねえか?」 海原 「もう一回いけますか?」 浜面 「許してください」 爺 「いやぁ、今日はありがとうございました。やっぱ若いのがいると違いますな」 浜面 「はっはっは、任せてくださいよ」フンス 爺 「餅は人数分どうぞ。とっておいても固くなっちまうだけですからな」 海原 「ありがとうございます」 <会長さん、お疲れ <いやぁ、今年も無事に終わってよかった <人も減ってるし、もしかしたら今年が最後かもしれんしな 番外個体 「まあ、楽しかったかな」 白井 「なかなか体験できませんものね」 婚后 「実家にいたころを思い出しましたわ。お祖父様と執事でついていましたもの」 絹旗 「あの執事さん、なんでもできるんですね……」 滝壺 「ねえねえ、これもらえた」 結標 「あら、鏡餅? そういえば用意してなかったわね」 番外個体 「ユリコ? ユリコじゃないか?」 絹旗 「超違いますよ」 ~同日夕方 きぬはた荘 リビング~ 婚后 「ただいまもどりました」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「ユリコー、超ちゃんとお留守番してましたか?」 滝壺 「ねえ、鏡餅ってどこにおけばいいのかな」 結標 「このキャビネットの上でいいんじゃない?」 白井 「ではまずホコリを払いませんと」 海原 「ホコリと言えば、大掃除もしていませんでしたね」 浜面 「自分の部屋はやったぜ」 婚后 「なんだかんだで共有スペースは軽く掃除したぐらいでしたわね」 番外個体 「今からやる?」 結標 「やめときましょ。年明けからホコリまみれになるのもね」 絹旗 「普段から超掃除してますし、大丈夫ですよ」 浜面 「だな、大丈夫だ」 滝壺 「鏡餅設置」ドン 絹旗 「おお、超お正月っぽくなりました」 番外個体 「……ユリコ、ちょっとおいで」チョイチョイ ユリコ 「( ( ( ( ・ω・)?」 番外個体 「よっ」ポスン ユリコ 「(・ω・)?」 番外個体 「完全に一致」 結標 「なにやってんのよ」 婚后 「みかんをお持ちしましたので上に……まあまあ、鏡餅が2つ?」 白井 「はて、2つもございましたかしら」 海原 「並べてみると見分けがつきませんね」 絹旗 「ユリコー、そこにいると超浜面に食べられちゃいますよ」 ユリコ 「ミ( ・ω・)」 浜面 「なんで俺だ!?」 絹旗 「そういえば、鏡餅じゃない餅もありましたよね」 婚后 「本日の夕飯に致しましょう」 番外個体 「これってどうやって食べんの?」 結標 「砂糖醤油でしょ?」 白井 「いえいえ、きな粉ですの」 浜面 「こしあんが至高だろ」 滝壺 「お雑煮じゃないの?」 番外個体 「どれが正解?」 婚后 「あえて言うなら全部ですわね」 海原 「色々試してみればいいではないですか」 絹旗 「そうですね、超多めにあるんですし」 浜面 「今日の晩飯は餅パーティだな」 結標 「はあ、食べてばっかり……また太っちゃうわね」 番外個体 「淡希はこの間測ったときは4」 結標 「言うな!」ガスッ 番外個体 「」 結標 「しょうがないでしょ! 正月なんだから! しょうがないでしょ!」 海原 「まあまあ、それはみんな同じですよ」 婚后 「正月太りなんて言うぐらいなのですし」 白井 「正月気分が抜けたころに再調整すればよろしいですの」 浜面 「再調整って、んな簡単にできんのか?」 滝壺 「はまづら、気付いてない?」 絹旗 「この家のメニューに、肉料理や揚げ物が超少ないことに」 浜面 「あー、言われてみりゃ……物足りないと思うことも多かったな」 結標 「みんな水面下で努力してるのよ」 浜面 「よくわかんねえけど、大変なんだな」 番外個体 「正月ぐらいは緩めてもいいんじゃないの?」 結標 「貴女は普段から緩みっぱなしでしょ」 絹旗 「でもお正月ぐらい超ダラけきっても文句は言われませんよ」 滝壺 「なんだかんだで年末年始はそうやって過ごしたしね」 浜面 「だったら、俺は毎日が正月みたいなもんだな」ケラケラ 全員 「働け」 浜面 「orz」 =====
https://w.atwiki.jp/h21fjhs/pages/37.html
~1時間後 きぬはた荘 キッチン~ 結標 「すっかりお粥が得意料理になっちゃったわね」 結標 「もっと手の込んだことが出来ればなぁ……」 浜面 「よお、タオルは用意できてるぜ」 結標 「あ、お疲れ……様?」 浜面 「なんだよ、その反応」 結標 「ちょっと一枚貸してくれる?」ヒョイ 浜面 「?」 結標 「えい」ベチッ 浜面 「うぉぉぉ! あっちぃーーーー!!」 結標 「熱いでしょ?」 浜面 「な、なにすんだ!」 結標 「貴方ねぇ、人の身体を拭くものなのよ? 持つのもツライぐらい熱くしてどうするの」 浜面 「いや、この方がすっきりすると思ったんだが」 結標 「冷たいよりはいいでしょうけど……使うときに冷ませばいいか」 浜面 「メシの方はどうなんだ?」 結標 「もう出来てるわよ」 浜面 「おし、じゃ出動するか」 結標 「っ……」ズキッ 浜面 「? おい、なんか疲れてないか?」 結標 「ちょっとだけね、大丈夫よ」 浜面 「あまり無理してくれるなよ」 結標 「分かってるって。ほら、行きましょ」 結標 (頭いたい……でも、私までダウンする訳には……) ~絹旗個室~ 絹旗 「あ、結標さん……」 結標 「調子はどう?」 絹旗 「はあ、朝よりは……あの、浜面は……?」 結標 「んーと……着替えもしなきゃいけないから、私が来たの」 絹旗 「そ、そうでしたか……」 ユリコ 「(´・ω・)」 結標 「あ、ユリコのご飯も後で持ってくるからね」ナデナデ 絹旗 「……」 結標 「どうしたの? 大丈夫?」 絹旗 「あ、はい……大丈夫です……」 結標 (病は気から、か……浜面くんに来てもらってもよかったかな) ~白井個室~ 白井 「しかし、本当に口惜しいですの」 結標 「何が?」ゴシゴシ 白井 「わたくしが万全の状態であれば……」 結標 「そんな気にしないでも……」ゴシゴシ 白井 「大きいお姉さまに付きっ切りで看病とか人肌で暖めてさしあげたりとか……」グフフ 結標 (ああ、いつも通りだ) 結標 「まあ、貴女と真琴は一番軽症だから。そんなに心配しなくてもいいわよ」 白井 「そ、そうなんですの?」 結標 「うん。あの子も頭痛がひどいだけで、他はそれほどでもないから」 白井 (チッ) 結標 「確信した。貴女はもう大丈夫ね」 ~番外個体個室~ 結標 「ほら、腕こっち」 番外個体 「よっと……ねえ、淡希さ」 結標 「ん?」 番外個体 「今の状況、海原さんを落とすチャンスだと思わない?」 結標 「……何言ってんのよ」 番外個体 「いやほら、献身的な看病でガッチリとハートキャッチあわきん☆」 結標 「」バシッ 番外個体 「……私、病人なんだけど」ズキズキ 結標 「減らず口を叩く元気があるなら大丈夫ね」 番外個体 「そそ、私は寝てれば大丈夫だから。海原さんのところに行ってあげて」 結標 「言われなくともそうするわよ。あいつが一番重症だしね」 ~滝壺個室~ 滝壺 「着替えも……?」 浜面 「お、おう。あー、なんだったら俺は外で」 滝壺 「手伝って」 浜面 「はい」 滝壺 「着替えは2段目の引き出しに入ってるから」 浜面 「失礼します」ガラッ 浜面 (っておい、下着と服を一緒にしておくなぁぁぁ!!) 滝壺 「? ねえ、はまづら。このタオルは?」 浜面 「汗をかいているようであれば、身体を拭こうかと」 滝壺 「じゃあ……お願いね」プチッ 浜面 (俺の理性頑張れぇぇぇ!) ~婚后個室~ 結標 「だいぶよさそうね」 婚后 「ええ、お陰様で楽になりましたわ」 結標 「油断しちゃダメよ。夜は冷えるからね」 婚后 「心得ております」 結標 「まだちょっと声が変だしね」 婚后 「う……」 結標 「じゃ、着替えましょうか」 婚后 「はい、お願い致しますわ」シュルッ 結標 (すごい、高級ブランドばっかじゃない……部屋着にここまでお金かけるなんて) 結標 (今度借りようかなぁ) 婚后 「結標さん? この格好で放置されるのはきついのですが……」 ~海原個室~ 結標 「大丈夫? 起きれる?」 海原 「う……すみません、色々と……」 結標 「無理しないでいいわよ」ヨイショ 結標 (あら、思ってたより硬い) 海原 「」ブルッ 結標 「寒いの?」 海原 「ええ、少々悪寒が……」 結標 「じゃあ、さっさと済ませましょ」 海原 「お手数おかけしますね……回復した暁には、ちゃんとお返しを……」 結標 「今はそんなこと考えなくていいわよ」 ~その頃 滝壺個室~ 浜面 「はい、着替えに身体拭き、完了ですよっと」 滝壺 「はまづら、ありがとね」 浜面 「いえいえ、お安い御用ですことよ!」 浜面 (鼻血耐えるのに必死だったぜ) 滝壺 「でも、はまづらとむすじめのお陰で朝よりは楽になったよ」 浜面 「そうか? それを聞いて安心だぜ」 滝壺 「……ねえ、はまづら」 浜面 「どうした? まだ何かあるか?」 滝壺 「もう寝るから、それまで傍にいて?」 浜面 「おお、任せとけ!」 滝壷 「」スピー 浜面 「よし、寝たな……それにしても滝壷は冷えピタが似合うぜ」 <ガチャ 絹旗 「浜面、ここにいたんですか……」 浜面 「絹旗? どうしたんだ? なんか必要か?」 絹旗 「超必要ですぅ……浜面が……」 浜面 「?」 絹旗 「超心細いんです……一人にしないでください……」 浜面 「あぁ、分かった、分かったからな。今行くから。寝ないと治るもんも治らねえぞ」 滝壷 「」ガシッ 浜面 「……ええと」 絹旗 「浜面ぁ……うー、寒いです、超寒いですぅ……」ガシッ 浜面 (どうすんだ、コレ) : : : 結標 「で、携帯使ってまで全員分の洗濯中だった私を呼んだワケね」 浜面 「左様でございますの」 結標 「この部屋に布団敷いてあげればいいじゃない。で、貴方も付き添ってればいいわ」 浜面 「……その手があったな」 結標 「今持ってきてあげるから。それまで絹旗さんが冷えないようにしてあげなさい」 浜面 「お、おお。すまねえ」 絹旗 「」ブルブル 結標 「……その体勢、まるで携帯の充電器ね」 浜面 「ん? なんか言ったか?」 結標 「いえ、なにも。それじゃ、ちょっと待っててね」 ガチャ バタン 結標 「はーぁ」 結標 (私にも充電器になってくれる人いないのかしらね) 結標 「……なに言ってるんだか」 結標 「布団のスペアってどこにあったかしら……」 結標 「……絹旗さんの持ってくればいっか」 ~10分後~ 結標 「よいしょっと」ボスン 浜面 「いや、すまねえ」 結標 「別に貴方の為じゃないわよ。ほら、絹旗さん、こっち」 絹旗 「あぅぅ……」モゾモゾ 結標 「じゃ、あとは任せちゃって平気よね?」 浜面 「あぁ。本当なら俺が海原のとこに行くハズだったんだが……」 結標 「いいわよ、それぐらい。海原のところには私が行くから」 浜面 「ああ、頼んだぜ」 ガチャ バタン 結標 「海原のところか……」 結標 「……さて、そろそろあいつはくたばったかな?」 ~海原個室~ 結標 「生きてる?」 海原 「え、えぇ……どうにか」 結標 「なにかあったら言いなさい。ここに居てあげるから」 海原 「……すいませんね……付きっきりにさせてしまいまして……」 結標 「貴方が一番重症だからね。家の中で死なれても寝覚めが悪いし」 海原 「ふふ……病人相手でも、容赦がないですね……」 結標 「もう喋らないの。いいから寝てなさい」 海原 「そうしたいのですが……悪寒がひどくて中々……」 結標 「しょうがないわね……毛布持ってくるわ」 : : : 結標 「……ねえ、寝ちゃった?」 海原 「」スピー 結標 「はあ……手のかかること」 海原 「うっ……」ブルッ 結標 (真琴にはああ言ったものの……何かしてあげたいのは確かよね) 結標 「……私がしてやれること」 結標 「」プチッ プチッ シュル バサッ 結標 (ブラもない方がいいかな)パチン 結標 (お邪魔します)モゾモゾ 海原 「」スピー 結標 (今だけだからね、ここまでしてあげるのは) 海原 「……?」 海原 (なにか温かくて、柔らかい……これは……?) 結標 (気付かないでね……気付かれたら死んじゃう……) 海原 (ですが……なんだか安心しますね……今なら寝れそうです……) 海原 「」ギュゥ 結標 (うひゃぁぁぁぁぁ!?) 海原 「」スピー 結標 (あ、明け方近くなったらこいつが起きる前に退散しようと思ってたのに……) 結標 (あまり気が進まないけど、座標移動で逃げるしかないか……) 結標 (あったかい……まだちょっと熱があるのかな) 結標 「……」 海原 「」スピー 結標 (けっこう胸板厚いのね)ポンポン 結標 (んー)グリグリ 海原 「うん……?」 結標 (いけない、起こしちゃう) 結標 「……」 結標 (ここまでやったんだから、ちゃんとよくなってね) 海原 「」スピー ~その頃~ 滝壺 「ん……」ムクリ 滝壺 「……あれ?」 絹旗 「」スピー 浜面 「」 滝壺 「なんで2人が一緒に……?」 滝壺 「……私も」モゾモゾ 浜面 (起きてるっつうのよぉぉ!) 滝壺 「」スピー 絹旗 「」スピー 浜面 (両サイド固められたぁ! どうするよ俺!) ユリコ 「(・ω・)」ジー 浜面 (おい待て! 動けない俺に何をするつもりだ!) ユリコ 「( ・ω・)つ」 浜面 (こっ、こら! 鼻抑えるな!) 絹旗 「んぅ……」 浜面 (あ、動いたら起こしちまうな。耐えるしかないか!) ユリコ 「」ゴロン 浜面 (おりゃ?) ユリコ 「」スピー 浜面 (胸の上まで寝始めやがった) 浜面 (両サイドに加えてマウントポジションですよぉ!) 浜面 (朝までこのままか……不幸、ではないか) ――そんな調子で、全員全快まで更に丸一日要した ~二日後 朝 きぬはた荘 リビング~ 番外個体 「ん~」ノビー 番外個体 「コーヒー飲みたい」 白井 「あら、おはようございますの」 番外個体 「あ、おはよ。もう起きて大丈夫なの?」 白井 「丸二日寝てたせいで身体が痛いですが、風邪のほうは大丈夫ですの」ゴキゴキ 番外個体 「はは、同じだ」 海原 「おはようございます」 白井 「海原さん? 起きて大丈夫なんですの?」 番外個体 「一番重症って聞いてたけど?」 海原 「ええ、どうにか」 白井 「峠は越えたということですのね」 海原 「浜面さんと結標さんのお陰ですね」 番外個体 「そういえば、淡希は?」 海原 「……今朝になってからお見かけしてませんね。ご自分の部屋でお休みなのでは?」 白井 「動きっぱなしでしたでしょうし、きっとお疲れですの」 番外個体 (なーんだ、結局なんもなかったのか) 海原 「いやしかし、少々お腹が空きましたね」 番外個体 「私も空いてるし、なんか簡単なの用意してくるよ」 白井 「ぜひ、お手伝いさせていただきますの!」フンス 番外個体 「そ、そう? じゃ、お願いしようかな」 <あー、もう、首いてー <わ、わたくしがマッサージを! 海原 「結標さんには、ちゃんとお礼をしなければいけませんね」 絹旗 「超おはようございます」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」 滝壺 「おはよ。うなばらも大丈夫なの?」 海原 「おはようございます。お二方も峠は越えたようですね」 絹旗 「私たちは、まあ、動けるぐらいにはなったんですが……」 滝壺 「はまづらが熱出しちゃって」 海原 「なんと……」 絹旗 「私たちも病み上がりですが、今は浜面のほうが超重症ですので」 滝壺 「きぬはたと私で看ててあげるよ」 海原 「ご無理はなさらないでくださいね」 絹旗 「浜面もですけど、結標さんは大丈夫なんでしょうか?」 海原 「浜面さんがダウンしたということは、結標さんも……?」 ~その頃 海原個室~ 結標 「あー」orz 結標 「昨日の朝は海原より先に起きて逃げれたけど、今朝は寝過ごしちゃった……」 結標 「で、私の服と下着がきちんと畳まれてて、海原がいないってことは」 結標 「……う」 結標 「うみゃぁぁぁぁ!///」 <バーン 結標 「」ビクッ 婚后 「海原さん!? いったい何を……あら?」 結標 「お、おはよ」 婚后 「悲鳴が聞こえたかと思えば、結標さんでしたのね」 結標 「あ……こ、これはね……」 婚后 「もしやお邪魔でしたか……? し、失礼致しましたっ」 結標 「え?」 <バタン 結標 「ちっ、ちが(ズキッ)うっ……」 結標 「頭が……」ズキズキ 結標 「これ以上は隠せそうにないわね……」 結標 「とりあえず、自分の部屋戻って着替えるか……」 結標 「……うー、痛い。これじゃ演算もできないわね」ズキズキ ~きぬはた荘 リビング~ 番外個体 「うーん、二日ぶりのコーヒーの美味しいこと」 白井 「もうすっかり中毒ですのね……」 海原 「ミサワさんの場合は、職業病とも言えるかもしれませんね」 婚后 「みなさん、おはようございますわ」 絹旗 「おはようございます。婚后さんも超回復しましたか」 婚后 「ええ、お陰様で。結標さんのお陰ですわね」 滝壺 「むすじめ……今朝になってからまだ見てないよね」 海原 「やはり浜面さんと同じパターンでしょうか……?」 婚后 「浜面さんに何かあったのですか?」 絹旗 「今朝になって熱出しちゃいまして」 滝壺 「だから、今度は私たちが看てあげる番」 婚后 「まあ、そんなことに……」 結標 「お、おはよ……みんなもう大丈夫なの?」 海原 (……様子がおかしいですね。これは形振り構ってられませんか) 白井 「ええ、結標さんのお陰ですっかり」 番外個体 「淡希? なんかフラついてない?」 結標 「ちょっと疲れたのかも……あっ」ズキッ 番外個体 「危ない!」バッ 結標 「うっ……」 番外個体 「うわ、あつっ。これ熱あるでしょ」 絹旗 「結標さんもですか……」 滝壺 「私たちが伝染しちゃったんだね、きっと」 結標 「やっぱダメ……頭痛いよ……」 婚后 「看病にあたってくれたお二人が倒れるなんて……」 海原 「あの、結標さんは僕に任せてください」 結標 (海原が……って、ええええ!?) 番外個体 「いいの?」 海原 「結標さんには寝ずの看病をして頂いた恩もありますし」 結標 (それ今言わないでぇぇ) 海原 「浜面さんも倒れてるそうですし、絹旗さんと滝壺さんは浜面さんをお願いします」 絹旗 「超了解です!」 滝壺 「任せて」フンス 婚后 「……そうですわね、わたくしと白井さんは学校がありますし、ミサワさんもバイトでしょうし」 白井 「確かに、風紀委員もこれ以上は休めませんの……」 番外個体 「わかった。じゃ、お願いね」 海原 「結標さん、こちらへ。部屋までお連れしますよ」ポスン 結標 「うー……」 番外個体 「淡希、顔赤いよ。歩くのもツライんじゃない?」 結標 「大丈夫よ……」 海原 「白井さん、部屋までお願いできますか?」 白井 「はいですの」 結標 「ま、待って! 歩けるから……海原、お願い」 海原 「ご本人がそう仰るなら……どうぞ、捕まってください」 結標 「ごめん……」ギュゥ 海原 「ゆっくりでいいですよ」 結標 「はーい……」 番外個体 「……さっき、寝ずの看病って言ってた?」 絹旗 「超言ってましたね」 婚后 「海原さんが一番症状が重かったらしいので、きっと付き添ってたのでは?」 婚后 (かといって、なぜあんな格好だったのかは分かりませんが) 滝壺 「はまづらも付き添ってくれてたしね」 白井 「疲労に加えて、ずっと同じ部屋にいたのでは伝染るのも無理ありませんの」 番外個体 「まあ、淡希は海原さんに任しておけば平気でしょ。浜面さんは大丈夫なの?」 絹旗 「そうですね、そろそろ様子を見にいってやりましょうか」 滝壺 「何か食べさせてあげないと」 <きぬはた、お粥って作れる? <超任せてください 番外個体 「ミイラ取りがミイラになるってこういうことなのかね」 白井 「今日は、わたくし達も出来る限り早く帰宅して手を貸しませんと」 婚后 「この家の中で風邪ループに陥ってしまいますわね」 番外個体 「それにしても……淡希が寝ずの看病か」 番外個体 (淡希やったじゃん)ニヤニヤ 白井 「きっと、付きっ切りで人肌で暖めたりとかしたんですの」 婚后 (はっ。だ、だからあのような格好を!?) 番外個体 「婚后さん、どうかした?」 白井 「顔が赤いような……風邪がぶり返したのでは?」 婚后 「だ、大丈夫ですわ! ほら、お二人とも、もう出る時間ですわよ!」 お二人 「「?」」 婚后 (その場面を想像してしまったではありませんか……)
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1655.html
岡星前到着 唯「おかぼし?」 山岡「いきつけ…というか友人がやってる店だな。 まぁとにかく、はいろうぜ!」 律「うっし!うまいもん~」 澪(良い匂いが…) ガラッ… 山岡「ちーっす!とりあえず腹ごしらえをした後、状況の確認を…」 岡星精一「…」(まさに天井から吊った縄目に首を入れようとしている…) 唯「え?」 梓「ええええーーーーーーーー!!!!!」 律「ちょっと!!あんたなにかんがえてんだよーーー!!!」 山岡「ちょ!?岡星のだんなぁぁーーー!!!」 ゆう子「みんなとりあえず岡星さんを抑えて!!」 律「了解!!」 紬「はいっ!!」 岡星「すぃなせてくれるえーーーーー!!!!」 岡星「し、しなせくてださいぃーー!!山岡さん!!!」 山岡「いったい何があったんだよ!」 冬美「ああああっ!!よかったぁぁぁぁぁ!!」 岡星「冬美!!」 律「誰ですかぁ?」 ゆう子「岡星さんの奥さんよ…」 冬美「私が八百屋さんから帰るまでの間にいったいなにが…」 岡星「勇一の桂剥きがぁぁ…」 律「勇一って?」 ゆう子「岡星で働いている、岡星さんの弟子みたいな子かしら。」 澪「で、では桂剥きとは…?」 ゆう子「大根のような根菜の表面を薄くむいて行くやり方よ…」 岡星「完璧すぎたんだぁぁぁ!!!」 澪「はぁ…!?」 勇一「え…え?!一体何が!??」 冬美「あなたっ!?」 岡星「死ぬっ!?おれはしぬすいかぬわいぅっ!!」 ゆう子「とりあえず、皆さんを落ち着かせて…!」 30分後 岡星「す、すいません、山岡さん…」 山岡「岡星の旦那!一体何があったんだ!?」 岡星「じ、じつは勇一に任せといた桂剥きがまったく完璧だったんで…」 山岡「いや、それは普通にすばらしいことじゃないかよ!?」 岡星「ほんの半年前には今よりもっと下手糞だったやつが…こんな…成長を…」 岡星「それに引き換えわたしときたら何の上達もせず…そんな そんなわたしなんて、生きて包丁を握っていても何の意味のないじゃないですかあああ!!」 勇一「ううっおやっさん…うう」 岡星「す、すまねぇー……」 冬美「あなたぁ……」 律澪紬梓憂「「「「「どよーーーーん……」」」」」 唯「みんなー!くらいよぉーー!?」 澪(なんて引き込まれそうな雰…) 澪(ん?) 澪(これは…) 澪「お、おかぼし…さ…ん」 岡星「はぃいいいいいっ!!!」 澪「ひぃぃぃいいいっっ!!!」 澪「あ…あぅあぅ…(泣)」 山岡「岡星の旦那!!若い女の子をっ!」 岡星「はっ…わたしは…じょしこうせーにぃい…」 岡星「もぉお!!!しぬしかぁぁあ!!!」 澪「ココデフンバラナイト!!」 澪「唯っ!!そこに立てかけてあるウクレレとって!!」 唯「えっ!?えっ?」 澪「このまえ練習しただろ!ユニコ○ンのデーゲ○ム?」 唯「あっ!?うん!!」 澪「ツインウクレレ、ダブルタミオでいくぞ!」 唯「うん…!」 澪「♪~」 唯「♪~」 ♪~♪~(ツインウクレレ音) 岡星「こ…これは…ユニコ○ンの…」 紬「なぜかpuffyを連想して興奮するわ♪」 山岡「へぇー…さすが親父を怒らせただけあるな!」 ゆう子「こらっ!!」 ゆう子「でも…素敵な歌声ね…綺麗、というか元気をもらえる…」 岡星「…」 冬美「…」 唯「ふぅー!いええーーーいい!!」 唯「おねーーちゃん!すっごく可愛かったもう…もうもうもう…」 岡星「君達…」 澪「あ、あの…僭越だったんで…すけど…冷蔵庫にくっついて、 坂上○郎さんの顔…にユニコー○ンの イニシャルがあったので…」 注 デーゲ○ムのシングル表面画は坂上二郎氏です 岡星「実はさっきの曲は私たち夫婦の…」 ~以下美味しんぼおなじみのやりとりがはじまるので省略します~ 律「岡星さんのご飯うまかったぁぁ!!!」 唯「ねむ…はやく…かえろーよー……」 律「とーーーちゃーーく!!てれびぃぃぽいい!!!」 う た ○ ん 律「おーーうた○んはじまるぜぇ!」 唯「ほんとぉお!?」 う た ○ ん ○橋『○井くーーーん!今日のゲストはぁ?』 ○井『えーっと…U斬×B.SHOCK CLUB?』 ○橋『なんだそりゃぁ?新人?』 ○井『らしいっしね~』 ○井『はーーーーいでは、U斬×B.SHOCK CLUBのみなさんでーす!』 U斬「ヨロシク…」 N.riv.「…」 ryozo「///」 CHIYO「FUCK!」 ○橋『…』 バァッァーーーーーン!!!!!(資料を投げる) U斬『!!』 ○井『○橋さんっ!!どうしたんすか!?』 ○橋『んなよぉ~いまどきよぉ、ローマ字だけのよお…』 ○橋『こんなん、芸名にする奴なんている!?』 ○居『えーーーー!?ちょっ!?』 ○橋『○居君は、そーーーいうやつらをさぁぁぁ!?しょーじきにっ!!』 ○橋『どーおもってんのぉーーー?!』 U斬「…」スク… CHIYO「…」ドスン ○居「え…」 CM空け U斬「というふうに古伊万里は…」 ○橋「ふぁい…」 CHIYO「…」 N.riv.「ふぅ…」 ryozo「///」 U斬「…おっと、そろそろ演奏の時間ではないのか?」 ○橋「ふぁい…」 ○居(やっべ…おれ○ニーズでまじよかった…) ○居「とういうことで…」 ○居「えっと…(なんて読むんだ…)」 U斬「ん?」 ○居「ぎょ、ぎょうさんじん恋コクHONEYを…」 U斬「ぬわにぃぃっ!!??」 ○居「ひっ…!?」 U斬「痴れ者めぇぇぇぇっっっ!!!!!!」 ○居「え…え…アタフタ」 中川(それはぎょさんじんではなく、魯山人(ろさんじん)と…) ○居(ま、まじっすかぁぁ…!?) U斬「貴様!?日本人と生まれてまさか魯山人先生のお名前も…」 ○居「ゴメンナサイゴモメンナサイ…!!」 ○橋「ふぁい…」 N.riv.(先生、ここは若者の無知ということで…) U斬「むぅう…」 N.riv.「で、では、気をとりなおしてもう一度曲の紹介を…」 ○居「は…はいぃぃ!!づぇは、U斬×B.SHOCK CLUBで…」 U斬「魯山人恋コクHONEY!!!!!!!!!!!」 ○居「ヒィィィィーーーー!!!」 U斬「ナマで 淡水魚 食べるように ♪」 N.riv.「♪~」 CHIYO「HEY TRY IT COME IN YOHEYSAYIT!CARP CARDED LOVIN…」 CHIY「HISTORYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!」 U斬「愛すら生の ままで まさに愛生… ♪」 5