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あるときは様々な研究を重ね、火薬が爆散する音に酔いしれ、 またあるときはより効率的なACの運用法を考える。 全ては効率の良いものを重視し、とにかく機動力を削がない処理のため。 我がクレストは、そんな弾薬費より効率を重視するレイヴンの味方である。 「さて、ミラージュに拿捕されてしまった職員がいたようだが、 彼は無事脱出できたのだろうか。誰か、報告を頼む」 クレスト第三技術開発部門所長、通称「炸薬」が難しい顔で問いかける。 「工作員として潜り込んでいた者は、 ミラージュのMTを奪って逃走。途中にミラージュの追っ手に追いつかれたようですが、 直接契約をしたレイヴンのお陰で、なんとか命を落さずにすんだようです」 炸薬の秘書が報告書を片手に喋る。 ほう、と炸薬は関心した表情をみせた。 さすが根回しはしっかりとしてある。安心した。 しかし、スパイに抜擢された男が見当たらない。不可解である。 「・・ちなみに、命からがら逃げ延びた工作員ですが」 ぺらぺらと報告書をめくりながら情報を確認する秘書。 「どうやら、助けてもらったレイヴンに恋煩いをしてしまったそうで、 今日はこれないだそうです」 「ああぁほぉかぁあ!」 思わず声が裏返ってしまった。マイクがあったら破壊できんばかりの声量である。 ごほん、と咳払いをして場の空気に仕切りなおしをかける炸薬。 「まあ、いい。とりあえず、奪取したデータをもとに、 新たなパーツ案について論議しようじゃないか」 おい、と秘書に指示をだす。 中央スクリーンに映し出される、ミラージュの開発模様。 どうやら新たな試みを施したマシンガンのようだ。 「で、このパーツに関して、レイヴン達の反響は」 「最低、の一言です」 そうだろうと思った。最近、ミラージュ開発部門に就任した鏡野は、 おかしなロマンと妙な性癖をもっていたはずだ。 あいつが関わってからというもの、 ミラージュの兵器にはなんとも言えない癖がついた気がする。 「・・ふむ。エネルギーマシンガンか。だが、やはり我が社のシルフと比べても、 機動性確保もできぬし、やはりマシンガンは実弾に限るな」 どうやら、データは全く参考にならなかったようである。 「ふむ、こうしてミラージュが開発に関わったものは、 性能バランスは確かに良いものが多い。 しかし、いかんせん稼動に要するエネルギー量が気になるところだ。 これを改善したフレームパーツについて、今回は考えてみよう」 鏡野と違い、炸薬は効率を求める。さすがに段取りも効率的であった。 研究室に集まった総勢6名の工兵。 それぞれが席につき、中央のスクリーンを見つめる。 「それでは始めようか。まず、基準とするのは、我が社が誇る万能パーツ。 CR-LH69S、これを元に改良を加えていこうと思う。 それぞれ何か意見があるならば、考えを言ってみて欲しい」 秘書がパーツデータや、他社の製品と比べた表の記載された用紙を配る。 一人の工兵が立ち上がり、データ表片手に声をあげた。 「CR-LH69Sについては、かなりのバランスを誇っていると自負しております。 しかし、初期生産されたこれらは、 レイヴン独自のカスタマイズが出来ない仕様になっております。 デビューしたてのレイヴンは気にならないでしょうが、 さすがにこれではせっかく基本性能を高めたLH69Sが不憫というものです」 工兵の一人が席につく。 確かにもっともな意見だが、これについては、 すでに生産ラインにチューンナップ出来るようにしろとお達しがいっている。 まあ、工兵にまでこれらの情報が伝わらないのも無理はないが。 「次は、私ですね。 ミラージュの製品を見る限り、かなり防御面のバランスが重視されています。 我がクレストは、どちらかと言えば局地戦にやや重きがおかれている。 そこで、高次元でレベルのとれた脚部の開発が宜しいのではないかと」 「ほほう、それは良いかもしれない。ほかに、何かないかね」 炸薬が辺りを見回す。すると、どうにも挙動不審な研究員が一人いた。 髪はぼさぼさで、何故だか知らないが白衣にサングラスと怪しげである。 「そこのキミ、何か言いたげだな。いってみろ」 「は、はい。やはり、せ、性能面を重視することも重要ではありますが、 こ、こ。ここは一つ、ビジュアル面のことも考えてみるのは如何でしょう」 女研究員がオドオドした様子で、わたわたと答える。 こんな奴、いたっけか。 「なるほど、確かに。LH73SSAのように、何かにつけて特化したり、 それなりの能力をもたせると、どうにも不恰好になりがちだな。検討しよう」 その後、いろいろと意見は出たものの、目ぼしいものは特に無かった。 「宜しい、ではまとめよう。 まず、高次元でバランスの取れているものだが、実現は難しいだろう。 そこで、運用のしやすさに重きを置いてみようと思う。 ある程度の防御力をもたせ、重量もLH69Sより軽量化する。 さらに、逆間接並の扱いやすさを目指し、極限までエネルギー消費量を押さえ込む。 こうすることによって、負担も減り、ブースタの運用も楽になるだろう」 秘書、工兵一同、うんうんと頷いている。 どうやら概要はしっかりと把握してもらえたようだ。うれしいことだ。 しかし、やはり女研究員などいたかどうかが思い出せなかった。 「それでは諸君、開発に取り掛かろう。宜しく頼むぞ」 そうして、意気揚々と工兵達は工場へ戻っていった。 「なるほど。これは確かに、形状にも凝っているな」 ヴィジュアル面を重視するということで、工兵も形状に苦労したらしい。 LH69Sはどうにも寸胴なイメージがあるため、フレームは軽量級を元にし、 そこに装甲を足していくことで、中量脚部としたそうだ。 細身を元にしたとはいえ、なかなかの見た目である。 うんうん、と爽快な気分に浸っているところに、 秘書が何とも言えない表情で声をかける。 「炸薬所長。どうやら、工作員が潜り込んでいたようです」 「なんだと」 まさかの報告に思わず非効率的な大声をあげてしまう。 ここで騒ぐのはまずい、実にうまくない。 「して、工作員は何をしでかしたのだ」 「それがその、いきなり『クレストはクレストらしく、角ばってろよおお!』 と叫びだして、装甲版の形状をより鋭利に角ばらせていきました」 「は、はあ?」 正直、ある意味文字通り工作員すぎて、図工の時間と間違えてる気がする。 秘書も表情が妙に複雑そうだと思ったら、こういうことであったのか。 装甲版の装着が開始される。工兵は図面を直接みたわけでなく、 くみ上げるだけなので何の違和感もなさそうだ。 「・・なんか、思った以上にカッコウいいな。これ」 「ええ、確かに・・。これでよかったんでしょうか」 なんとも複雑なまま気持ちのまま、新たな脚部が完成したのだった。 クレスト本社を背にし、にししと笑みを浮かべる女。 堂々と正面玄関からの退場をしたため、警備員も全く警戒しなかった。 「ふふふ、炸薬よ。ロマンは大切だよ、ロマンはね。 そう、効率的なのはいいけどね、フレームは形状が命。 そこに命をかけずして、何が開発者か!」 サングラスを外し、ボサボサの髪を整え、にやりとクレスト本社ビルに笑いかける。 ここでもまた、鏡野は余計なことをして喜んでいるのだった。 彼女がCR-LH89Fの形状向上に貢献したことは、誰も知らない。 終
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Last up date 2010/09/06 09 33 12 ayumin 老後のレアハント 錬金に向けて準備ちうぬ・x・ スキルの枠との戦いは永遠に続くぬOrz だいぶ昔にビルボたんに作ってもらったお船がやっと乗れるようになってうれしすな今日この頃ぬ ステータスとか・x・ 見ての通り微妙な感じぬ 国籍 : ヴェネツィア 性別 : ♀ 職業 : 船大工 爵位 : 三等勲爵士 称号 : 冒険 : 47 (名声 49744) 交易 : 64 (名声 126113) 海事 : 43 (名声 60674) 船 : 商用大型ガレオン , 商用大型クリッパー 副官 : アネット(ソムリエ) , エマ(会計士) , ニーナ(広域海賊) , イゴール(船大工) , ランスロット(賞金稼ぎ) 生産 : 幅広くあゆみんチェーン展開ちぅ(謎 ・家具屋(Ayumin s★Furniture) ・料理屋(小料理屋あゆみん) ▲ アパとか・x・ インド風R4に住んでるぬ 遊びにきてぬ・x・ +アパ内赤裸々公開・x・? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (alt=) ▲ スキルとか・x・ 生産スキル スキル ランク その他 調理 16 工芸 16 保管 9 縫製 15 鋳造 15 造船 9 取引スキル スキル ランク スキル ランク スキル ランク 食料品取引 12 調味料取引 8 酒類取引 6 嗜好品取引 6 香辛料取引 9 繊維取引 8 貴金属取引 5 鉱石取引 5 香料取引 7 宝石取引 5 家畜取引 火器取引 7 工芸品取引 5 工業品取引 8 冒険系スキル スキル ランク スキル ランク スキル ランク スキル ランク 調達 9 釣り 採集 9 探索 12 開鍵 12 美術 12 財宝鑑定 9 考古学 5 海事系スキル スキル ランク スキル ランク スキル ランク 救助 5 外科手術 6 修理 11 回避 7 砲術 10 水平射撃 7 弾道学 8 兵器技術 4 収奪 3 戦術 6 その他スキル あるけどUPするのめんどくさすなので放置ぬ ▲ まるごと日記・x・ 2010年9月6日 タキガレ乗りたいけれど…漕ぐスキルとか白兵スキルそろってなす;x; むーーーーのりたす… でもスキルの壁Orz 枠ーーーーーーーーーーーっ!!! +2010年 2010年 +8月 8月 2010年8月10日 地味にふっかちゅしてまする 浦島太郎状態・x・ 南蛮貿易もうかるねぃ・x・ でもめんどくさすねぃ +3月 3月 2010年3月9日 オーナメント作りたくなりますた! とりあえず希少クエ以外で色々つくってみようと思うぬ! +2月 2月 2010年2月26日 造船ちょっと飽きてきちゃったぬ・x・ てなわけで暴走モード突入ぬ! 火器取引を強化してみますた ブーストでR10になったので家具がまた1つつくれるようになりますた! こりゃめでたすぬ!!! 調子に乗ったわたすは香料でも上げようかすらと思いつつ… 造船にまだ未練があるのか転職もせず南蛮目指す準備をするのですた・x・ 準備をしていたはずなのに香料商人に・x・ えぇ。 香料ブースト込みでR10目指して+3家具つくれるようにするんだぬ! そすてブースト込みでR7になりますた もつろんお金もさくっとなくなりますた・x・v これで家具屋って胸張っていえる予感ぬ・x・ さて…お小遣いも一気になくなったしパティシエになるかぬ…w 2010年2月25日 カッターオンライン・x・ 海事やりながら造船したほうがいいよねぃ・x・; なんてことをビルボたんに言ったら間違いないと即答されますた! R8になったら別のことしようかなぁなんて思ってまする… んが!!! RL仕事やりながらだと造船オンラインでいいのかなぁと思ったり 相変わらず優柔不断な日々を送ってるぬ・x・ 造船スキル上げてなにやりたいん?って思われるかもでつが カンストしないと気が済まないだけらすぃ 2010年2月22日 松岡鋳造がR15になりますた・x・ 長さんのパクリでつ・x・ ちょっと気にいったのでしばらく使い続けると思うぬ 次は造船のヨカーン!!!! 2010年2月20日 ビルボたんからカテ2を大量に奪い…もとい売ってもらって鋳造上げしますた なんとかR10の目標は達成しますた ビルボたんありがたふ! カンスト目指すか… それとも造船するか… とりあえず使ったら悩もうと思うです! レベル上げを重視してカテ消費激すぃけどダブリン行こうかちょっと悩みちう さ あ ど う す る ? あと今日は22時からどどめたんと冒険ツアー! 楽しみぬ・x・ 2010年2月17日 おひさしぶりぬ・x・ 近々大幅にページをリニュしたいとおもうておりまする・x・ ジェノヴァの投資戦でお金ないのに160M突っ込んでしまった今日この頃・x・; わたすは生きていけるんだろうか・x・; そんなこと思いつつ南蛮貿易しようかぬーと船をだすもPKにやられてちぃーん んでも東アジアが危険海域にもどったので行かずにすんである意味良かったのかも? がむばれわたす!! いつか貧乏生活からおさらばしてやるぬ! +2009年 2009年 +8月 8月 2009年8月20日 そういえば…課金されてるぬ・x・; まったくもって浦島太郎状態ぬ・x・ またみなさまよろすくお願いいたしまする・x・v +5月 5月 2009年5月11日 そういえば…課金がきれてるぬ・x・; 2009年5月8日 冒険しまくりんぐぬ・x・ 視認を一時的にサヨナラしていろいろおぼえてみますた・x・ キャラバンになるためにってのが目的だったのでつが 冒険にどっぷりはまりんぐぬ・x・ 学問全部ほしすねぃ うーーーむ なんでもかんでもやりたくなるわたすには危険信号ぬwww とりあえず冒険がんばるぬーっ! +4月 4月 2009年4月29日 ぼ・・・冒険がよんでるはずぬ・x・ めざせキャラバン・x・ 帰りにぼーっとしててNPCにやられてメインフルリグドセイル1枚うばわれますた フ…いいのです…w 新しいのかってやるぬ;x; フンダッ 海事は目標の32突破でうれしす・x・ だからいいんだぬ かなしくなんてないぬ ペペペッ 2009年4月28日 公式に新規のイベントで身体言語が100%きまるみたいなことかいてたので 身体言語鬼上げしようと思いますた・x・ これでR10だぬーーーーーーぅ・x・ でも鬼上げしなくても6月までに勝手にR10になってそうなw うれしすぅーーーっ 100%だぉ?w 2009年4月27日 造船をはじめてみますた・x・ 海事あげながら造船でけるのはいいですねぃ ダウいぱーーいつくるぬ 海事の方は@2レベルっ キャラバンがちょこっとづつ近づいてきますた 今日からペルシア湾で海事はじめてまする ソロではまだ恐ろしくて1回もでてませぬが…いけるのかすら…w 2009年4月21日 ソロでジェノスクやってみますた ソロでできるじゃん… 船とか大砲とか帆とかごっそり耐久へるけどぬwww やればできる子宣言…してもいいでつか・x・? 鋳造あげればよかったと激しく後悔ぬ・x・ そんなわけで船大工に転職したひ今日この頃 INしたらリス行ってシャウトしてみよう…かなぁ… 名工大工たくさん買ってやるぅーーーー 赤字だっていいじゃまいか…それくらいがんばれよわたすっ! じゃないとお船の耐久が;x; 2009年4月20日 木の実&オリーブ持参でマグロ漁船をしつつマグステ&塩魚つくるの巻き 作りすぎちゃった感ありありでつが 海事あげるとすぐなくなっちゃうらすぃのでまぁいっかとおもいつつ爆走ちぅぬ どどめたんにもらった調達+2の服が今回大活躍なんだぬ・x・ せっかくもらった服だからと大切にしてたのに ぼーっとしててそのままお船にのって耐久1へりますた;x; カナシスカナシス;x; 海事のお船は商用大型ガレオンを海事用にかえて乗ろうかなぁとおもいつつ… ビルボたんのオトコマエ鉄バルシャも捨てがたす(ウソデスゴメンナサヒ おとなしく商用大型ガレオンでがんばるぬ・x・ 修理&外科手術がどこまであがるかが気になるところぬ 2009年4月19日 昨日は大投資戦でベルゲンまでいってくますた・x・ 初投資戦でわくわくぬ・x・ 爵位が1個きて晴れて五等勲爵士でアパ改装ワーイだったのでつ もう1個爵位きたらR4なので今度はじっくり悩んできめなきゃぬ…w 個人的にはカリブっぽいアパだったらいいんだけどぬぅ~(そんなアパないのでつが・x・; そうそう、交易レベル56がみえてきたので新しいお船を新調せねばと思っていまする そすて鋳造あげようと思ってお話してたらやっぱす取引とらなきゃいけないねってことで 枠拡張するにもレベル上げ… ウン・・・海事or冒険であげるしかなす! 来月の大会戦はヴェネ参戦らすぃので海事をあげようかなぁと思ってる今日この頃ぬ まずは調達あげという名のお弁当作りを・x・v 馬いっぱいーな予感なので商会ショップでさばかねばっ あと…いつかパテシエになるためにププランツリーもいっぱいつくらねばっw そすて塩魚が大量にできる予感 2009年4月17日 昨日、宝石取引がR5になって理論上自力でクエ出しできるようになりますた・x・ なってたものの帰りにベルベ織って帰ろうかなぁと思ったのがいけなかったのか… カルカッタに到着したらPKさんいてガクブルしますた・x・ セイロンの時みたく街で放置プレイしてる間にRLでお出かけして… 帰ってきてもPKさんいたのでそのまま放置してZzz なんてわたすはチキンなんでせぅ・x・ 交易系の副官二人選択みすったなぁと昨日ずっと思ってますた・x・; アネットさん選んだ時点で失敗だと思いつつエマちゃんを雇って… シルビアちゃん&フランシーヌちゃんがよかったなぁと激しく後悔しつつ現在に至る・x・ フランシーヌちゃんの強奪系のスキル…激しくうらやましすぬ ど…どうしませぅ…O..................rz 2009年4月15日 昨日の日記?の日付が1日まちがってたらすぃぬ・x・ ちょっくらなおしますた・x・ 4月16日がRLお誕生日なので今週~来週末にかけて夜はちょくちょくINへりまする お誕生日会という名の飲み会が…w 口実はなんでもいいのでつワイワイたのすぃですねぃ・x・ 2009年4月14日 やったよままん・x・ 縫製カンストしたぬ 相場がだいぶ悪かったけどつっぱしりますた・x・v これで次に移れるぬん そすてアネットさんも工芸+1になってR17まで作れるようになったり エマちゃんも貴金属+1になったりとうれしすなことがかさなりますた えぇわすれてはいけませぬっ交易名声45k越えぬ これでパテシェのクエが出るようになりますた(理論上 あとは引きだけだぬ^^^^^^^^^^^^^^^ ひけるわけがないぬ^^^^^^^^^^^^ それにしてもクイズたんにはお世話になりっぱだぬ・x・; 2009年4月7日 花のヘッドドレスの在庫が減ってきたので400kで放置・x・ ちょと金策して加工木材のレシピを買う段取りを…w 段取りを… もうあれしかなす・x・v 2009年4月12日 材料そろったので花のヘッドドレスを大量生産しますた・x・v 只今商会ショップで350kで販売ちぅぬ これを機会に売り子キャラが誕生しますた イスッパ子ののえるちゃん・x・ 売り子活動がんばってもらわねばばばばw +3月 3月 2009年3月30日 この数日でスキルちょこっと忘れたり覚えたりしますた・x・ 名声ほしぃ…でも繊維取引あげたす… 名声ほすぃ…でも繊維取引あげたす… 色々葛藤して取引あげるのを優先しますた・x・ そんなわけでオスロにこもってるわけでつが 繊維取引8がみえてきますた・x・ それにつられて縫製Rもすくすくと育っていくますた せっかくなのでこのまま縫製カンスト目指すかなぁ…と思ったりしてる今日この頃ぬ でも家具つくりたいしなぁ… うぅ~む そすて副官3人目ランスロットにしようと思いつつまだ踏ん切りつかず放置ぷれぃ 2009年3月28日 とりあえず海事20達成して大きなお船にのれるようになりますた・x・ クイズたんからお船を2隻売ってもらいますた!(超感謝なんだぬぅ) んでもって今日から始まる繊維取引UP週間・x・ これも家具のためだぬ ホントは織物取引・染料取引とかもほすぃのでつがどうにもこうにもスキルの枠がなく… こまりんぐだぬ クイズたんから竹ぼうきをかりて縫製オンライン同時開催ちぅ そすて今はどどめたんの繊維取引支援でもりもり取引Rがあがってる予定・・・ ですた 会計士だったのをすっかりわすれて超ロスタイムちぅ(ぉぃ そんなわけで今日もどこかぬけまくっている感じぬ 家具はいつでけるのやら・x・;; 2009年3月24日 湯水のようにお金が飛んでいくんだぬ・x・ 香辛料あげに比べたらかわいい子ちゃんだけどぬ そんなわたすは只今調味料あげなんだぬ せっかくカテ1を使うんだからって同時に食料品もあげあげちう 食料品はどんどん上がっていくのに調味料ってなかなかあがらなすぅ~ 集中してしないとぬ・x・ 交易レベルもあげたいわたすはちょくちょくアクア&ウィスキーつくったり 気がついたら45が見えてきたり 1つぶでイロイロまぃぅ~らすぃ 洋上でこれをつくればさらに管理技術もあがるのだろうけどそこまでは時間かけられなす とりあえず支援なしの取引あげは極力しないようにしようと思う今日この頃ぬ でもしちゃうんだろうと思ったり・x・ 2009年3月22日 この3連休は商会のプチイベントですた・x・ みなさまおちかれさまですた・x・ イベントの話はラーデ史にきっとまとめてかいてくれると信じてここまでにしとくぬ 他力本願ぬ わたす的なことでかいていくますと… 勅命をスルーしてたのでつがクイズたんにつれられて2つやりますた そのおかげでオーストラリアまでいけるようになりますた・x・v クイズたんありがとぬ そすてそんなわたすをみてラーデ選手も勅命うけたいっていうので一緒にいくことに 上納いるって知ってるのにもかかわらずなんとかなるさで向かったものの 案の定帰りはボロボロになりますた・x・ 交易品奪われたりお金奪われたりは許せるのでつがレシピだけが困りまする レシピは奪われることなくなんとか帰ってこれますた やっぱす上納は必要なんだぜ・x・? 2009年3月16日 交易40になってエマちゃんを雇いますた・x・ だらだら作っていた副官料理は ・フルーツ盛り合わせ ・ズッキーニのマハシー ・ポルトガル風ブイヤベース で完成するぬ・x・けっこうがんばったぬ ちなみにそのほかは999づつ共有倉庫でねむってまする・x・ わたすのお小遣いUPまでもうちょっとな感じぬ・x・ ちなみに調理師の転職状も斡旋20枚以内でGETで引き強説? 2009年3月6日 副官料理の材料がそろってきた今日この頃ぬ・x・ 共有倉庫には料理が999個づつたまっていくとかいかないとか…w テラめんどくさすな子羊とカブのスープが2k個超えてかなり自己満足ちう ▲
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「ちょっと待った!!」 「だ、誰だ!?」 「少女が守りし、泉を奪い」 「ゴフ!」 「さらには力でねじ伏せる」 「ゲッ!」 「悪鬼のごとき、その行状は」 「ヘブッ!」 「見過ごすことは出来申さぬ」 「ガフン!」 「よって、拙者が助太刀……って、ちょっと、ちょっと、林田君。殴るの早い」 「え、そう?」 「折角、人がなりきっているんだから段取りとか考えてよ」 「おお、そうか、すまん」 「もう……じゃ、改めて……ドスン、ガスン、ボスン、バタン、ガッ、ガッ、ガッ!! ……安心なされよ、峰打ちじゃ。と、まあ、こんな感じでいきたいよね」 「これだけ殴られたら、ちっとも安心なんて出来なさそうだが」 「大丈夫だよ。なんてったって峰打ちなんだし、いくら殴っても命に別状は無いでしょ」 「……全身に返り血を浴びながら言う台詞じゃないな」 「ひぃ、何だ、こいつら!た、助けてくれー!」 「あ、悪党共が逃げ出したぞ」 「放って置きなよ。それより女の子の方が心配だ」 「う、うう~ん……」 「お、気が付いたみたいだぜ」 「あ痛たたた……」 「大丈夫かい、君?怪我をしているようだけど」 「うん、だ、大丈夫……あ、貴方達は!!…………えっと、誰?というか何?」 「ああ、さっき会った僕達を忘れているなんて……」 「可哀想によっぽど酷く痛めつけられてたんだな」 「え、さっきのお兄ちゃん達なの!?何よ、そんな珍妙な格好していたら気が 付く訳ないじゃない」 「あ、そう?一応、サムライのつもりなんだけど」 「……何か、私が想像していたのと大分違う」 「お前は知らんだろうが、今のサムライはこれがトレンドなんだ」 「現代のサムライってかなり思い切っているのね……」 「まあ、事実は小説より奇なり、と言うし。気にしない気にしない」 「そ、そう……でも助けてくれてありがとう。危うく、オアシスを 奪われるところだったわ」 「ああ、間に合って良かったぜ。ただ、逃げていった奴が仲間を連れてくると なると厄介だな」 「うん。多勢で来られたら、二人じゃ防ぎようが無いね。ねえ、君、 敵は一体どの位いるんだい?」 「う~ん、詳しくは分からないけど、社員の数はおよそ10000人。 黒い噂が絶えない会社でしこたま武器を溜め込んでいるって話も聞くわ」 「げ、そんなにいるのかよ」 「正直、勝ち目の無い数字だよね。おまけに僕は荒事が苦手だし」 「うーむ、2人対10000人か……」 「………ちょっと」 「10000匹もいたらチワワだって充分、脅威だよ」 「ああ、ムツゴロウさんが10000人いたら、ロシアぐらいは占領しているぞ」 「その数を二人でか……」 「……ねえ、ちょっと」 「ちなみに曙が10000人だったら?」 「あ、それはなんか勝てそうな気がする」 「ちょっとってば!」 「え、何?」 「さっきから聞いてれば、二人で戦うとか言ってるけど、誰か忘れてやしない?」 「いや、僕と林田君の二人しかいないよ?」 「何言っているの。私を入れたら二人でなく、三人じゃない」 「へ、お前も戦うつもりか?」 「当たり前でしょ。私だってサムライよ」 「……フフフ」 「……ハハハ」 「何よ、何がおかしいのよ」 「いやいや、一丁前に言うじゃねえかと思ってよ。じゃあ、ここにいるのは三人の サムライって訳か」 「フフ、一人ははぐれ優等生、一人はニセモヒカン、さらにもう一人は女の子 ……とんだサムライもいたもんだね」 「ハハハ、全くだ。しかし、不思議もんだな。全然、負ける気がしなくなったぜ」 「ホウ、それは頼もしいことだな」 「!!」 「オイオイ、知らせを聞いて駆けつけてみれば、何だよ、ガキばかりじゃねえか。 こんな奴ら相手に俺らを呼んだのか?」 「へ、へへ、すいません。何しろ、突然のことだったもんで……」 「全く、しっかりしてくれよ。ただでさえ評判の悪い会社だ。俺ら、兵隊崩れが 匿われているなんてことが公になったらちょっとまずいことになる」 「まあ、そうとも言えんぞ。今はクーデターを成功させるための一番大事な時だ。 問題になりそうなことは早めに潰しておいても損は無い」 「へえ、流石リーダーともなると言う事が違うね。でも、ウチの社長がクーデター を企んでいるなんて喋っちゃっていいの?」 「問題無い。砂漠はお前らみたいにお喋りじゃないからな」 「は、違えねえ。それじゃ、早いとこ片付けるとしますか」 「クソ、もう新手が来やがったのか!どうする、神山?」 「う~ん、敵はざっとで50人。銃を所持しているのが半数、作業車に乗って いるのがまた半分。戦闘経験者も混じっているようだ。いくら林田くんが筋金 入りの不良でも厳しい戦いになりそうだね」 「へ、ケンカにプロもアマチュアもあるかよ。結局は根性のある奴が勝つんだ。 上等だ、やってやろうじゃねえか!」 「……うん、怖気づいていては勝てるものにも勝てない。身を捨ててこそ、 浮かぶ瀬もある。よし、打って出よう!」 「お、なんだよ。こいつら、降服するかと思ってたのに、向かってくるぜ」 「ほお、威勢の良いことだ。既に勝敗は決まっているというのに」 「しかし、こいつらなかなかにやるな。見ろ、たった3人なのに善戦してるぞ」 「ふ~ん、日本人得意のカミカゼって奴なのかもね。全く、ご苦労なこった」 「まあ、暇つぶしには丁度良いだろう。よし、いっちょう揉んでやるとするか」 「了解、こっちも出るぞ!」 「オリャアアア!!……ゼェゼェゼェ」 「大丈夫かい、林田君」 「おう、なんとかな。しかし、ここまで頭数に差があると、いくらなんでも 体がもたんぞ」 「うん、でも、ここでなんとか持ちこたえないと……あ!!」 ガツン! 「グッ!」 「ホラホラ、後ろがお留守だぜ」 「ウ、ウウ……」 「は、林田君!!後ろからとは卑怯な!」 「は、卑怯?なんだそりゃ、サムライの美学って奴か?」 「ハハハ、生憎だな。俺らはサムライじゃねえから美学なんて ものは持ち合わせちゃいねえんだ。だから……」 ガッ! 「キャ!」 「こうやって女子供も平気で殴れる」 「クッ、よくもやってくれたわね!!必殺、股間……」 ズガガガガ!! 「おっと、蜂の巣になりたくなければそれ以上動くなよ。いくら腕に自信があっても 銃には敵わないだろ。それとも試してみるか?」 「ウ、ウウ……」 「なんだ、随分と大人しくなっちゃって。もう終わりかよ」 「そう言うな。三人にしちゃあ良くやった方だ」 「ま、俺らを相手にするにはミサイルでも持ってこなきゃな」 「そういうことだ。さて、さっさと片を付けるとするか」
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C.E74年5月、ロンド=ミナ=サハクは執務室で、第二次汎地球圏大戦、通称ロゴス戦役の行く末を最後まで冷ややかに見つめていた。結果としてラクス=クライン側の勝利に終わったが、それについてはさしたる感想は無い。 言ってしまえば、デュランダル議長とラクス=クラインのどちらが勝とうが負けようが、彼女と彼女が統治するアメノミハシラにとっての影響は小さい。 反コーディネイター色・反プラント色の強いロード=ジブリールが覇権を握ると言うのならばともかく、彼は既に悲惨な死を遂げた。 ロゴスもトップを失い烏合の衆と化している。戦争が終わった後に、勝者が彼等を糾合することになるのであろう。 デュランダル議長にしろラクス=クラインにしろ、ミハシラとは基本的には友好的関係を保っていた。ディスティニー・プランの一方的な宣告や、武力に物を言わせての強引な戦争介入など、双方ともに信用できない部分は確かにあった。が、交渉がまったくできない相手ではないのだから、そこは自分の手腕次第でどうにでもなるとミナは判断していた。 今後の動きを側近たちと話し合う必要はあるだろうが、緊急性はあるまい。 「むしろ、前々から残っている宿題に目処を付けないと、な」 モビルスーツと呼ばれる兵器がC.Eにおける戦争の内容を一変させてしまって久しい。 製鉄技術の発達、銃器の発明、飛行機の開発、核分裂の発見……MSの開発はそれらにも匹敵する。 ではMSが登場して何が起こったか。 それは、優れた力量の個人が戦局を左右し得る可能性を持つようになった、ということである。 古代の英雄譚で、百人程度の英雄たちが数万人の軍勢を相手に切り結び、それを撃退するというような場面が多々ある。それは、C.E世界で現実のものとなった。 ヤキン戦やオーブ沖会戦において、フリーダムガンダムを駆るキラ=ヤマトが見せた圧倒的な力。 ユーラシア連合によるミハシラ侵攻を易々と退けたソキウスの戦績。 そしてヘブンズ・ベース攻防戦でZAFTのガンダム三機が見せた活躍。 優秀なパイロットと、その能力を完全に発揮するためのMS。軍事力というものを考える上で、この二つは絶対に外してはならないという状況ができつつあったのだ。 今、ミハシラはオーブからの難民を受け入れ、徐々に国民の数を増やしつつある。今までは、立法や行政や司法や経済といった分野を重点的に整備してきた。だが国防に関しても、そろそろ真剣に考えなくてはいけない時期に来ている、とミナは思っている。 ここでミハシラに、二つの大きな問題が立ちはだかる。 一つは、宇宙ステーションであるがゆえに、周囲を何もさえぎるもののない宇宙空間に漂っているという地理的な不利。もう一つは、国民の絶対数が少ないゆえに、兵員を増強して軍力を拡大ことが難しいという人的な不利だ。 MS開発については、オーブが持っていた技術をミハシラも受け継いでいる。また、ジャンク屋ギルドとの結び付きもあって、世界でもトップレベルの位置にいると言っても過言ではない。そうすると残るはパイロット、なのだが。 「ロウ、劾、イライジャ、ソキウス、カイト、今のところ手持ちの駒はこれくらい、か」 駒扱いされたことに、(ソキウス以外は)こぞってミナに抗議しそうな面々である。彼女もつい苦笑する。揃いも揃って一癖も二癖もある者ばかりだ。 ミハシラが危機に陥ったとして、きちんと礼を尽くして助けを請えば、それに応えてくれる者たちであるとは思う。だが、完全にあてにできるかと言われればそうではない。 ソキウスについては、ナチュラルに対抗できないという致命的な弱点がある以上、過大な期待は禁物であろう。 自分もゴールドフレームに乗れば、彼等と同程度の腕は持ち合わせている自負はある。しかし、ミナ自身が出るまでに人材が枯渇しているというのも、情けない話だ。 できればもう少し兵士が欲しい。それも、キラ=ヤマトやアスラン=ザラに匹敵するレベルの、強力な兵士が。 ミナの偽らざる本音である。MSの開発に潤沢な予算を回し、傭兵を多数雇ってはその戦績を細かく報告させているのはそのためである。 しかし今のところ、めぼしい人材は数えるほどしかいなかった。最近では、地上にも手を広げてネットワークを構築し、リクルートに力を入れているものの、そちらの成果も芳しくない。 いまだに片付かぬ宿題。それが優秀なMSパイロットの確保という難問だった。 釣りのようなもので、人事を尽くした後は天命を待つしかないのだろうが。待っているこの時間がミナにはもどかしい。 「それにしても我が賢弟よ。そなたが存命ならば、背負う労苦も半分になるのにな」 珍しくミナが愚痴めいたことを言う。二人でいたときは、この世に自分たちの思い通りにならぬことなど、何もないと思っていた。二人ならば何でも成し得ると思っていた。世界を制することすらも。 それが傲慢から生み出された過信だったことに今では気付いているが。それでも半身を失った心の空隙は埋められることは無い。特に、今のように難題に直面しているようなときは、なおさらだ。 ふと、二人がともにいた時代を思い出し、空想にふけっていたミナを無機質なコール音が現実に呼び戻した。特定のものにしか開放していない直通のコールを示すランプが転倒している。これは……ジャンク屋ギルドのトップからの通信だ。 端末を操作し、内容を表示する。そこには簡潔にこう書かれていた。 「稀少品入手。鑑定されたし。ただし付録有。処置の指示を求む」 ジャンク屋がホットラインを使って、商品の入手をいちいち報告することなど異例中の異例だ。それこそよほどの『稀少品』であるのだろう。 果たして何を見つけ出したと言うのか。確かめねばなるまい。 ミナは秘書に告げた。ジャンク屋と会う。段取りを付けるように、と。 「これか……なるほど、わざわざ緊急で連絡を入れるわけだな」 ミナは目の前にある、MSの残骸を感慨深げに見つめる。無重力のMS用ドックに浮かんでいるそれは、右腕を無残に切り落とされ、左脚も失い、全身が傷だらけの修復不可能な残骸にしか見えない。しかし、当然ただの残骸ではなかった。 ZAFT謹製。その技術の粋を集めた最新MS『DISTINY』がそこにはあった。 未知の複合機関ハイパーデュートリオン、新型スラスターユニット、掌部にあるビームユニットも無傷だ。これを解析すれば、現在すすめている新型MSの開発にも大きく寄与することだろう。 ジャンク屋からかなりの値段をふっかけられることになるだろうが、高い金を払うだけの価値はある。むしろ、これほどの上物を見つけてきた手腕を褒め称えたいところだ。 しかし、それにしても気になるのは…… 「確か、付録と言っていたな。いったい何のことだ? 」 傍らのソキウスが答えた。 「このMSのパイロットが存命していました。重傷を負ってはいましたが、命には別状ありません。その処遇を決めかねたのでミナ様に一任したい、と。 とりあえずは病院に運んで個室に軟禁しています。意識もほどなく回復するでしょう」 パイロット、か。ジャンク屋が今更ながらに人命優先でもあるまい。パイロットの無事だけを考えるのなら、戦闘後にラクス側が負傷者の回収を敵味方の区別なくおこなっていたところだ。それに引き渡せばいいだけのことである。 ミナが手駒を集めていることを知っているジャンク屋が気を回したというところか。 確かこのMSに乗るのはZAFTの赤服にしてデュランダルの二枚刀と呼ばれ、FAITHの称号を持つエースパイロットだったはずだ。 それを取りこめれば、優秀な手駒になることだろう。 しかしそれは同時に、ラクス=クラインたちに対する不安要素を抱え込むことにもなる。自分たちに苦汁を飲ませ続けた敵方のエースパイロットをかくまわれて、悪印象を持つなという方が無理な話だ。 「さて、どうしたものか」 思案のしどころだと、顎に手を当てて考えるミナ。とりあえず、パイロットが回復したら一回直接会ってみるべきかと判断し、その場合は病院から早急に連絡を入れさせるように指示をする。 そして、ミナが件のパイロット、シン=アスカと会ったのは、DISTINYが運び込まれてから二日ほど経ってからのことだった。 シンを担当する医者はミナを目の前にした緊張もあってか、しきりに額の汗を拭いながら説明とも言い訳ともつかない言葉をくどくどと申し立てていた。 「いや、意識は運び込まれた当日には回復したのですが……精神的に不安定でして、ようやく落ち着いたと言いますか」 どうやらすぐにミナに連絡を入れなかったことについて咎められるのでは、と危惧しているらしい。ともあれ、医者の語ったシンの様子は以下のようなものであった。 痛む左腕と左の頬。シン=アスカが目を覚まして最初に感じたのは、その二つの痛みだった。 (ここはどこなんだ……) 白い殺風景な天井を見上げながら彼は上半身を起こす。ぼんやりとした頭のまま、シンはふと聞こえてきた 聞き覚えのある声に気づいた。慌ててそちらに目を向けると、小さなデスクの上に置かれた映像媒体からその声は流れていた。 そこの映っていたのは、優しげな微笑を浮かべるピンク色の髪の少女と、短い金髪の少女。 (ラクス=クライン……アスハ!?) 何でコイツらが……呆然とするシンの目にさらに二人の人物が飛び込んできた。 短い茶色の髪に優しげな瞳。他の2人同様にその少年は微笑んでいた。 だが、それ以上にもう一人の男の姿が彼に耐えがたい苦痛をもたらした。 (キラ=ヤマト……それに……!) 蒼い髪に緑の瞳。一時は憧れを抱いたこともあった男。だが、そいつは自分たちを裏切った。 そして…… 「思い出した、俺は……」 寒いわけではないのに体に悪寒が走った。自分は撃たれたのだ、この男に。アスラン=ザラに! 硬直したまま動けないシンの目の前で、優しげな笑みを浮かべた歌姫は言い放った。 「皆さん・・・世界は救われました。もうデスティニープランが発動することはありません。 議長は我々が捕らえました。平和が来るのです・・・」 シンは最後まで聞くことはできなかった。考えるより早く絶叫しながら、彼の右手は画面の中で微笑む女に振り下ろされていた。 その一撃で画面にひびが入り、無理な力を出したため左腕に激痛が走った。だが、体の痛みよりも心が痛かった。 議長は負けた。そしてレイも、ルナもミネルバの皆も。あの人を上から見下ろし、神の視点で物事を見る連中によって…… 「う……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 あふれ出す悔しさを抑えきれず、彼はその場に崩れ落ちると、獣の様に咆哮しながら泣いた…… 結局それ以降、シンは逆上して拳を振り上げることも、絶叫することもなかったのだが、モニターを叩き割った暴挙に医師も看護師も恐れをなしてしまった。ミナを引き合わせて、シンが彼女に怪我でもさせたら自分たちの首が飛んでしまう、と。 医師たちの気の回しように、つい鼻白むミナである。怪我人如き遅れを取る自分と思われるのが、むしろ腹立たしい。相手が手を出してきたら、逆にその腕を捻り上げて骨の一本や二本を叩き折ってやるところなのに。 まあ、彼等を責めたところで何の益も無いので、ミナはとりあえず恐縮しきりの医師を、手を振って黙らせる。そしてシンの病室へとさっさと案内するように促した。 ご丁寧に鍵までかけられた個室にシンは入れられていた。強化ガラスで物が投げつけられても割れないようにもなっている。大層なもてなしぶりと言うものだった。 護衛が先に入ろうとするのを押しとどめ、ミナは病室に足を踏み入れる。 暗い室内だった。 時刻は昼なので、窓からは光が差しているはずなのだが、そこはカーテンを閉めたままで電気も点けていなかった。 ベッドに半身を起こし、視線を無地のカーテンに向けたままの患者、すなわちシン=アスカが来室者に気付き、ゆっくりと顔をミナの方に向ける。 二日の間に、ミナは様々な情報を得ていた。 過去のオーブ侵攻の際に、避難誘導の遅れのために、父母と妹を同時に失った男。 その後ZAFTに渡り、苦学の末に士官学校を卒業し、MSパイロットとなった男。 運命の悪戯からガンダムのパイロットとなり、その才能を開花させて新型MSのパイロットに抜擢された男。 キラ=ヤマトを一度は倒したものの、再戦では完敗し、最後はキラの盟友であるアスラン=ザラに撃墜された男。 果たしてどんな男なのか、自分の陣営に取り込んだほうが得な男か。それともラクス=クラインに引き渡して貸しを作ったほうが良いものか。 しかしシンの瞳を見た瞬間、ミナは釘付けになり、それまでの思考は遥か彼方に消え去ってしまった。 (私は、この瞳を知っている。いや、かつてこの瞳を持っていた人間を知っている) (これは、望まぬ運命を強いられ、それを受け入れられず覆そうとする人間が宿す瞳だ) (戻らない、手に入らないものを追い続ける強い意志の炎。それがやがて自分自身をも焼いてしまう業火であることに気付かないままに) しばしシンの瞳をじっと見つめるミナ。やがて口を開いたのはシンの方だった。 「……いったい誰だ? アンタは」 不機嫌そうな、それでいて悲しそうな、不思議な声だった。 ミナはシンを匿うことに決めた。医療を提供し、世界情勢を伝え、しかもその行動には監視こそ付け制限を一切加えないと言う破格の待遇だ。 三ヵ月後に、傷が回復したシンが地上に戻ることを決めたときも一切引き止めず、好きなように任せた。その行動を追跡できるようにしっかりと方策を取ってはいたが。 あの日、シンに会う前に既にミナの心は決まっていた。キラ=ヤマトに土を付けた二人のうち一人。それだけのパイロットを手放すのは惜し過ぎる。たとえそれが、ラクス=クラインの不興を買う行動だとしても。 シンを何としてでも自分の手駒として取り込むつもりだった。 しかし、彼女には分かっていた。理由はそれだけではないことも。 (私は、ギナの姿を彼に重ねていたのか。野望の業火で我が身を焼き尽くす破滅の運命から、救えなかった弟を) 愚にも付かない考えだと思う。シンはシン=アスカ。ギナはロンド=ギナ=サハク。彼等は別々の人間だ。同一視するなど意味の無い行為である。 それでも、ミナはシン=アスカと言う人間に対する関心を捨てきれない。その自覚はあった。ただ、彼をミハシラの戦力に加えるという計画は十分に利に適ったものであり、決して自分が感情に流されて判断を誤っているのではない、という自信もまたあった。 そして、彼を宇宙港で見送ってから五年の歳月が経った。 シン=アスカはキラ=ヤマトとの戦いで惨敗し、現在は統一連合の治安警察に身柄を拘束されている。このままではオーブに移送されて、重犯罪人として裁かれることになろう。 そろそろ行動を起こすべきか、とミナは腹をくくる。ガルナハンで統一連合が取った行動も、ミナの決断を後押しした。ユーラシアを無慈悲に蹂躙する選択をした統一連合が、ミハシラを見逃してくれると言う保証はどこにもない。 能力的には疑問が残るが、決して悪い人間ではない従兄弟のカガリ=ユラ=アスハが、この暴挙を瀬戸際で食い止めてくれるのではないかという淡い期待も持っていたが、それも無駄に終わった。 統一連合との平和的交渉は不可能である。そうミナは結論付けた。 この日のために準備は怠っていない。エターナル・フリーダムとトゥルー・ジャスティス、そして暁に対抗するためのMSはすでに完成を目前にしている。後は……パイロットだけだ。 あの炎を瞳に宿した少年は、今どのような若者になっているのだろうか。定期的に行動報告こそ受けていたが、実際に会うのはまた別の話だ。 ミナは通信機のスイッチを入れると、秘書に命じた。 「カナード=パルスは今どこにいる。会う段取りを取り付けてくれ」 地上を遠く離れた宇宙ステーション、アメノミハシラ。 その指導者により、決断が下された。 そして世界が、ふたたび激動の渦中へと包まれることになる。
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● 国道沿いの、とあるファミレス。 全国的に有名なチェーン店ではあるが、店内には客はほとんど見当たらない。 それもそのはず、今はサラリーマンが眠い目を擦りつつ電車に乗り込むような早朝。そんな時間にファミレスで食事などという人 種はそうはいないはずだった。 普段なら厨房の中で暇を持て余したウェイトレスと調理担当のバイトが世間話に花を咲かせているような時間帯。のはずだが。 必死の形相をしたウェイトレスが、料理を両手に窓際のテーブルまで運び込む。 それが終わるとすぐさま厨房に向かい、次の料理を受け渡される。その、繰り返し。 昼のピークタイムと見紛うばかりの忙しさ。店内には、ひと組の客しかいない。だが、その客が大問題だった。 露出の多い服を着たギャルと、白衣の眼鏡の女性の二人組。 何の繋がりもなさそうな妙な取り合わせではあるが、彼女たちにはある共通点があった。 「それ」を見ずとも、ひたすら掻き鳴らされる金属音がそのことを教えてくれている。 「ぶっちゃけ…モグ…のんは…モグ…子供できたらさ…パク…「のあ」とか「せいあ」とか…パク…つけたいわけよ…ゴックン」 「それは世間で言うところの『キラキラネーム』ですね」 「ハァ?ちょーかっこいいじゃん…モグ…」 「まあ、価値観は人それぞれですから」 「それより…パク…さっきの話だけど…ゴックン」 彼女たちの間のテーブルに山積みにされた、皿。 もちろんここにいる二人が全て平らげたものだ。ハンバーグ、ステーキ、スパゲティ、シーザーサラダ、クリームパフェ、ジャン バラヤ、オムライス、コーンクリームスープ、チャーハン、ブルーベリ^パンケーキ…列挙すれば暇もないメニューの数々が彼女 たちの胃袋へと消えていた。 「ええ。キャンセル、とはどういうことですか?」 「だからさぁ…モグ…さっきも話したじゃん…クチャ…『リゾナンター襲撃』は…パク…中止だって…ゲフゥ」 喋りながらも絶えず食事を口に運び込む「金鴉」とは対照的に、あくまでもマイペースに自らの食事を摂る紺野。 だがその食事方法は別の意味で奇異と取れるものだった。 皿の上の茹で芋を、手術でもしているのではないかと思えるくらいに、器用に八等分する紺野。 その小さなひと片を口に運び悦に入っている様は、「金鴉」にとっては苛立ちとともに懐かしさを感じるものだった。かつて食事 を共にするような生活をしていた時に、嫌と言うほど同じ光景を見てきていたからだ。 細かく分ければ分けるほど、その回数分の幸せが得られる。後に叡智の集積と呼ばれるようになる人間にしては、いささか非論理 的な理由。今もそう信じているのか、それとも単なる習慣と化しているのか。見る限りは食べる時の癖は今と変わらないようだ。 その不思議な食習慣に合わせるように、自らの食事の速度を調整する「金鴉」。 懐かしさが先行するあたり、彼女の食事のペースへの合わせ方も忘れていなかったらしい。 「しかし、解せませんね。昨日はあれだけかーちゃん…『煙鏡』さんも乗り気だったじゃないですか。あなたたちの興味を殺ぐよ うな何かがあったんですか?」 もそもそと芋を食べつつそんなことを言う紺野に、「金鴉」は大げさに椅子の背に体を反らせる。 ただでさえ小柄な体が、目の前の皿の山に隠れてしまった。 「カンタンな話だよ。リゾナンター抹殺より”おいしい”仕事が舞い込んできた、ただそれだけ。あんなクソガキども、いつでも 殺れるけど…今度の仕事はそうもいかないんだよね」 「『鋼脚』さんからはそんな話が来たなんて聞いてませんでしたが…別口ですか」 皿の山から飛び出したポニーテールがゆらゆらと揺れた。 どうやら大きく頷いているらしい。 「ああ。例のこぶ平似のブタ野郎が率いてる『国民的犯罪組織』ね。あいぼんがコネを作ったみたいで、そこ経由で早速デカい仕 事が舞い込んだってさ」 「なるほど…」 ダークネスと彼女の言う犯罪組織は同業他社ながら、表立って対立しているわけではない。 「蟲惑」の死体を再利用された件では多少揉めはしたが、その程度の話だ。むしろ幹部の中には積極的にあちらのほうと付き合い を持っているものまでいると言うが。 「ただ、こちらの仕事を放り出してよそ様の仕事を優先するのは感心しませんね」 「リゾナンターはいずれ潰す。けどまあ、別にすぐじゃなくてもいいじゃん」 皿に隠れて、「金鴉」の表情を紺野が窺い知ることはできない。 ただ、どんな顔をしているかは容易に想像がついた。 「まあ、いいでしょう。その仕事が片付いて、段取りが取れたらご連絡ください。『首領』にはうまく話しておきますよ」 「…りょーかい」 何故、用件を伝えるのに「煙鏡」はわざわざ「金鴉」を寄越したのか。 人の心理を読みそして利用するのを好む彼女らしい、と紺野は考えた。「煙鏡」は口から先に生まれたと定評のあった「詐術師」 に師事していただけあって、弁舌に長けていた。本来ならば交渉ごとには彼女が出向くのは自然な話。しかし、彼女は敢えてそ うしなかった。 知っているのだ。 紺野が「金鴉」に対して、どうしても甘くなってしまうことを。例え「金鴉」の話す理由に多少の齟齬があっても、彼女なら仕方 ない、と大目に見てしまうのを「煙鏡」は読んでいるのだ。 仕方がないのかもしれないですね…長い、付き合いですから。 高橋愛。新垣里沙。ついでに小川麻琴。 経緯は違えど、ほぼ同時に組織に所属することになった紺野を含めた四人。 さらに先輩ではあったが、年の似通った「金鴉」「煙鏡」とともに彼女たちは所謂同窓生のような感覚を持っていた。 もちろん世間一般のそれのように苦楽を共にした、という美談が似合う仲ではない。むしろ正義感の強かった愛や規律を重んじる 里沙と「金鴉」「煙鏡」は最悪の組み合わせだった。そんな中において、中庸な紺野の存在は集団においてまさしく緩衝材として 働いていた。 そのポジションが愛や里沙の思考の裏をかき翻弄し、そして今は二人の問題児の行動に想定をつけるのに役立っていた。 「機会があれば、『煙鏡』さんともお話したいところですが」 「あいぼんが嫌だってさ。『あいつとの腹の探りあいは疲れんねん』、だって」 「金鴉」の言葉に思わず苦笑する紺野。 確かに。謀を巡らせ自らに有利な場を作る、そういう意味では紺野と「煙鏡」は似ている。それは互いに思うところだろう。 だが、紺野は二人の間には決定的な差があることも知っていた。 その差が、「煙鏡」の言うところの”疲れる”に繋がることも。 私は、一向に構わないんですがねえ。 「煙鏡」が嫌そうな顔をしているのを思い浮かべつつ、再び紺野は目の前の小さな芋を切り分けることに没頭し始めた。 投稿日:2014/08/21(木) 01 34 41.50 0 back 『リゾナンター爻(シャオ)』 09話 next 『リゾナンター爻(シャオ)』 11話
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Last update 2007年10月27日 No Title 著者:七夜実 たった一人洞窟の中の暗いお風呂に入っている。 否、人肌ほどの水の中で眠っているというのが正解か。 肢体を白い湯船に浸す姿を見るものはどこにもいない。 水に近い色をした髪が湯面を覆い隠しているのに気づけるかどうか。 そして溢れ出た水の撥ねまわる音が私のいる所まで響いてくる。 その、余興でしかない行為を繰り返しているのが、私の主だ。 『鎖骨、ようするに酸化銀の白々しさ』 「それで?」 私の手からタオルを受け取るついでに、主は今日初めての質問をした。 その間、私の顔を見ることはない。 私がタオルを掲げる角度も高さも、常に変わらないし、水分を多く吸った髪を乾かすのに余念がないのだ。 「二時間後に」 それに必要最低限の言葉で返すのが私。 こういったことで、主のお手を煩わせるようなことが、あってはならない。 主が情報を聞き漏らさないほどの長さで、一度で理解できるぐらいの明瞭な表現で伝えることは、主の仕事を受諾する身として絶対である。 「予襲?復讐?」 「復讐です」 「裏は?」 「独りです」 「相手も?」 「いえ」 「・・・方法は?」 「相手が死に怯えるほど良いと」 「手間掛けさせるわね・・・」 それは私にではなく、今回の依頼主に対しての感想なので、私は答えない。 主はタオルを身体に巻き付けたまま、鏡の前で髪のセットに集中する。 そういった作業は、残念ながら私は教えられていないため、ただ見ていることしかできない。 そうして、主の後ろ姿を眺めながらも、私は今までの段取りの中で他に伝えるべき事項が無かったか、追加で質問される可能性の高い事項がないかのチェックに余念はない。 私がやらねばならない仕事は案外、両手で数え上げられるほどしかないが、それぞれを完璧にこなすとなると、こういった空き時間を使ってですら足りないほどである。 そのため、常に前回までの経験を最大限に生かす形で努力しているにも関わらず、未だに納得のいく結果を出した憶えがない。 やはり復習だけでなく、予習する時間もタイムスケジュールに組み込むべきだろうか。 現在、私自身を優先出来る時間はない。思考中断。 しかし最近、このような時間の掛かる仕事に対し、主が非難的な感想を述べることが、非常に多くなったように感じられる。 やはり、主が一人で興じる時間が減ってきているからだろうか。 主の知名度は既にトップクラスではあるが、世間というものの平穏がここ最近、より一層乱れてきていることも、その原因だろう。 今から2週間前に行った仕事は、最新鋭兵器の開発施設の抹消だった。 ただこの時の現地での所要時間は、準備に掛けた時間よりも短い物であったが。 記憶の回顧にまで思考を回す必要性無し。思考停止。 いずれにせよ、依頼の受諾基準を、よりタイトに変更すべきだろうか? すべきに違いない。主は負担を感じているのだ。それを減らさなくて、何が私の役目だと言えるのか。 この仕事が終わり次第、変更した受託基準によって変化する主の負担と総合報酬額のバランスを計算することにしよう。 思考結果捕捉。思考停止。 すべては主のために、そのために私は、最大限の結果を導かねばならないのだ。 そういったことを考え終わったのと同時に突き出されたタオルを反射的とも言える速度で受け取り、同時に用意しておいた服を一つずつ手渡す。 もちろん、仕事用の、である。 主は普段、黒一色の上下に白のアクセントとなる装飾品を身につけている、ということが多いのだが、仕事用のものだけは完全に灰色だ。 しかもその服は、この明かりのほとんどない洞窟の中でも淡い鈍色の光沢を放ち、その繊維に鋼の数倍の強度としなやかさ、耐久力を持つ合金が編み込まれていることを示している。 けして軽いわけではないソレを、主はなんなく着付けていく。 ここでも、私の出番はない。ただ見るだけである。 着付けが終わると今度は、傍らのジュラルミンケースの中に仕舞い込まれた十数本の、それぞれ形の異なる短刀を、服の様々なエアポケットに出し入れする動きを確認しながら仕込んでいく。 短刀は、服とは違って黒一色である。ちなみにこれらは、私が主に仕えるようになる前から仕事のために愛用されていたものだそうで、一本も欠けたものも無くしたものもない、と主が呟いていたのを聞かされたことがある。 そして、その服も短刀も、全く錆びたところが無く、それは主が一度も返り血を浴びていないことを示していた。 その後、服と全く同じ素材で作られた指無しの手袋(触感を敏感にしておくため)と靴以上の摩擦力を持つソックス(移動を軽やかに、静かに行うため)を身につけ、私に振り返る。 ここにきてようやく、主は私の顔を見る。 質問はないらしい、となれば、これが私の仕事の一つ、「会話」の最後になる。 「どう?」 「完璧です」 この時の私の表情も返答も、全く感情を伴ってはいないのだが、それでも主は満足そうに頷く。 ・・・実を言うと私は、この瞬間を何よりも楽しみにしている。 主が笑っているのは常だが、満足そうな表情をするのは、この時だけなのだ。 例え困難な仕事をやり遂げても、そこにいるのは普段と変わらない主だけ。 依頼をこなすのに最も適した計画を、一切の妥協もなく完璧に実行することが仕事と同値である以上、そこには当然の結果しか残らない訳で、そういったものになんらかの感想を持つなど、行った主にとって、ありえないことである。であるのだが、主にとっての最大限のプラスとなる結果を求めることが目的である私にとって現状は、さほど望ましいものではないのだ。 そして、瞬間は瞬間であり、主の視線は私から壁に向く。 その時には、あの満足げな表情も普段の笑みの下に隠される。 壁にあるのは、一つの面。 目の部分に細めのスリットが刻まれただけの、薄く白い仮面。 これも主の呟きではあるが、それは古きヨーロッパにおいて、首を撥ねる役を負った人間がつけていたもので、しかし私には、その白い表面が血で汚れたことがあるようには、どうしても見えなかった。 それを主は顔につけ、再び私へと向き変える。 そこには、笑みですら仮面の下に押しやった、完全なる処刑人がいた。 ここから先は言葉はいらない。 感情も、思考も、記憶すらも置いていく。 私の用意は、ここに来る前に済ませてある。 そのまま主は、私を引き立てるように身を捻って、洞窟の入り口へと向かう。 私はその後を、ただ付き従うのみ。 そして、主と私は洞窟を出ま 「目は覚めた?」 そして、光しかない世界に、顔のないあなたの声が響く。 覗き込むのは、一体誰だろう。 「あなたは誰かわかる?」 ふわふわとした身体は、まだ地に着かず、 その言葉に促されるように、私は思い出す。 「・・・私は?」 そうか、あなたは、 あなたはまだ、この私を、必要とするのですね。 「さぁ、答えてくれる?」 何もかもを失っていた私の中に、 最初に戻ってきた現実感覚は音だった。 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
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←前へ 【カナ編】 (藤岡サイド) 「つまりさ、私が思うにお前に彼女が出来ないのは理想を高く持ち過ぎだからなんだよ」 「そんな、これでも僕は自分の身の丈を十分に考えているつもりですよ?」 ――昼休みの教室では、至るところで机を囲んでの雑談に花が咲いている。 そんな中で俺は誰とも話すことなく、自席にじっと座り込みながら、考えに耽っていた。 視界の端では一年生の男子――たしかアキラとかいったか――と机を挟み、向かい合って雑談を交わす南の姿が映っていた。 つい先日、俺はハルカさんの処女を奪った。 チアキちゃんに見守られ、果てには介入され……という異常な状況ではあったが、それが逆に効を奏したのか、ハルカさんは姉としての落ち着いた女性の理性を捨て、淫靡な一人の女に変わった。 あの後も何度か、ハルカさんとチアキちゃんの両方と関係を持つ機会があった。 しかも大体が二人一緒で、だ。特にチアキちゃんはハルカさんと一緒だと俄然張り切るらしい。 ハルカさんも徐々に性行為に慣れつつあり、今では立派にチアキちゃんをリードする立場だ。 結局のところ、二人とも超のつくぐらい淫乱だったのだろう。勿論、俺としてはそんな2人が可愛くて仕方がないのだけれど。 そして、三姉妹を皆モノにするという俺の野望の貫徹。その最後を飾るのは次女の南カナである。 が、今度はチアキちゃんやハルカさんのようにすんなりとはいかないだろう。 何せ、南はこれまた超のつくくらい鈍感なところがあるからだ。 いや、正確には無自覚と言うべきだろうか。 仮にも俺は南にとってはラヴレターを出して形式的には告白をした男だ。 そんな男の好意を勘違いしたままで、挙句の果てには頻繁に家に招くなど、男女の関係を常日頃意識するような普通の中学生の女子ならきっと出来ないことだろう。 つまり南は俺を男として見ていないのか――。 そう思うと、あれだけ直接的なアプローチをしても鳴らない鐘のように響くことのなかった南を、逆に何としてでも手に入れたい気持ちになる。 そのためにはどうするか――。 勿論、当初から何も考えがなかったわけではない。おぼろげながらも計画は練ってある。 あとはそのための段取りをどうにかしなくてはいけないと、俺は考えに耽っていたわけだ。 そんな俺の心中を知ってか知らずか、南は楽しそうに雑談に耽っていた。 ちょっと前ならアキラとかいうあの一年生に激しい嫉妬の炎を燃やしていた俺だが、今はある程度落ち着いた気持ちでその光景を見ていられる。 「でさ、最近ちょっと気になって仕方がないことがあるんだ」 「カナさんがですか? どっちかと言うとそういう悩みとは無縁の人のように見えるんですけど……」 「ははは――死ね」 「痛っ! 机の下で脛蹴らないで下さいよ!」 「五月蝿い、とにかく聞け。実はな、最近ハルカとチアキの様子がおかしいんだ」 と、南が気になることを話しはじめたので、俺は視線は前に据えたまま耳を傾けた。 「? あのちょっと怖かったお姉さんと利発そうな妹さんがですか?」 「ああ。何ていうかな、2人とも最近妙に挙動不審というか、上の空というか……とにかくおかしいんだ」 南はさっきまでの明るいトーンはどこへやら、真剣に話をしている。 「僕からすれば普段のカナさんの方がよっぽど挙動不審で、人生自体が上の空ですよ」 「ははは――死なす」 「痛っ!! だから脛は蹴らないで下さいって! しかも2回も!! それに死なすって、死ねならまだしも、他動詞はキツイです」 「私が思うに……二人は何か隠し事をしている」 「アタタ……隠し事、ですか?」 「ああ。駅前のプリンを二人で毎晩私に隠れて食べているのか、もしくはハルカが作ったケーキを私に隠れてチアキに振舞っているのか。 とにかくとんでもないことを隠しているはずなんだ」 「僕からすればそんなカナさんの食い意地の方がとんでもないです」 「ははは――殺す」 「痛っ!!! 今度は三回だ!!! しかも殺すって、通報されちゃいますよ!?」 漫談のようなやり取りを耳の端に留めながら、俺は少しだけ驚いていた。 何だかんだで南は二人の様子が変わったことに気付いていたのだ。 が、鈍感と言う言葉は撤回出来そうにない。 だってこの前、白昼堂々南家の居間でチアキちゃんにハルカさんを交えた3Pを提案されて、俺が『流石に南にバレるから……』と渋っても、チアキちゃんは『大丈夫だ。あいつは部屋で昼寝してるし、気付かないと断言できる』なんて言われて案の定その通りだったし。 それでもやはりは何年も一緒に過ごしてきた姉妹ということか。どちらにせよ、このままではいずれかは南にバレるだろう。 そしていい案が思いついた。バレそうなのだったら……バレる前にバラしてしまえばいい――。 「そりゃあウチと違ってカナさんちは女三人の姉妹じゃないですか。 隠すことの一つや二つあったっておかしくないですよ」 「そうかなぁ……うーん」 「カナさんは考えすぎなんですよ……って、うわっ!!」 と、会話に耽っていたアキラが急に驚いた声をあげた。しかも何故か俺の方を見ている。 どうやら視線は外しているつもりがいつの間にか俺は二人のことを見てしまっていたらしい。 「カナさん……またあの人が……番長がこっち睨んでるんですけど」 アキラは声を潜めて南に助けを求めた。ちなみに聞こえているよ、それ。 「な……ホントだ。アキラ、お前藤岡に何かしたんじゃないのか」 「いや……俺そんなことした覚えないですよ~」 「むむむ……そうか、仕方ない。お~い、藤岡~」 すると南が手を上げて俺を呼んだ。これを無視するわけにもいかないだろう。 「何かな?」 「お前さぁ~、あんまりアキラのこと睨むなよ」 「ははは、ごめんね。そんなつもりはなかったんだけど。もしかして俺、怖い顔してた?」 「ああ、鬼みたいだったぞ」 つい心中で考えていた黒いことが表に出てしまったのだろうか。すると、 「それよりさ、藤岡だったらよく家に来てるしわかるだろ? 最近ハルカとチアキの様子おかしくないか?」 と、南は尋ねてきた。 「そうかな。俺は普段と変わらないと思うけど……」 俺は嘘が上手い方ではないが、何とか素知らぬふりを出来たはずだ。 「お前ならわかってくれると思ったんだけどな~」 わかるよ、南――。そう言いたい所だが今は仕方ない。 「あの~……」 するとアキラが割り込むようながらも控えめな声を上げ、 「俺、そう言えば次移動教室だったんで、そろそろ戻ります……」 そう言って、席をたった。 「あっそ。じゃな~」 軽いノリの南の声を背中に受けながら、教室を出て行こうとしたアキラの肩に俺は立ち上がり手をかけた。 そして、肩越しに顔を寄せると、相手にだけ聞こえるようにポツリと一言。 「どうやら――勝負は俺の勝ちのようだね」 「ヒッ!!!」 ライオンに睨まれたヌーのような声を上げ、アキラは脱兎のごとく出て行ってしまった。 「おい、藤岡。あまりアイツのこと苛めるなよ~」 「別に、そんなことしてないって」 事実、俺はそんなつもりはない。 ただ勝負を挑まれた相手を全力で叩き潰しただけだ。 「それにしても……うーん。私の考えすぎなのかな~」 「そうだよ、深く考えることないって。ウンウン唸って悩みに耽るなんて、南らしくないよ」 「何を! それじゃあまるで私が普段何も考えていないみたいじゃないか!」 「べ、別にそういう意味で言ったんじゃ……」 「問答無用!! 今度はお前の脛を、私の黄金の右のサビにしてくれるわ!」 「ちょっと、それはやめ……」 とは言うものの女の子の脚力で蹴られてもさほどのダメージはない。逆に嬉しくなってくる。 なぜなら、こういう活発な姿こそ、俺が最初に惹かれた南なのだ。南のこういうところに俺は惚れたわけだ。 そして何としても自分のモノにしてやりたいと思ったわけだ。 鈍感だろうが無自覚だろうが、関係ない。 鈍感なら俺がどうしようもないくらい敏感にしてやればいい。無自覚なら俺がとことん南の魅力を自覚させてやればいい。 俺は決意も新たに、最後の計画の実行をせんと己に誓った。 ――放課後。 クラスメイト達が部活、帰宅と思い思いに散り散りになっていく中、 「南、ちょっといいかな」 同じようにカバンを片手にそそくさと教室を出て行こうとする後姿を俺は呼び止めた。 「ん、 何だ? 私は急いでるんだ。今日は早く家に帰ってベッドにダイブしたくて仕方ないんだ……」 そう言えば今日の南は授業中もボーっと眠そうな上の空だった。きっと昨晩漫画でも読み耽って夜更かししてしまったのだろう。 南らしくて微笑ましい、と少し和やかな気持ちになってしまう。 これじゃいけない。一気に心のモードを切り替える。 「実はさ、ハルカさんとチアキちゃんの様子がおかしい理由に、心当たりがあるんだ」 「721!? それはまことか!?」 南は眠そうだった覇気のない瞳を爛々と輝かせ、俺に迫った。 「で、やっぱり何か私に隠し事をしているのか? プリンか? ケーキか? それともまさかカルビ食べ放題!?」 確かに、隠し事には間違いない。 が、結局食べ物から離れられない南に、また少し和む気持ちを抑えて、俺は表情を作った。 「それは何なんだ! 早く言え、藤岡!」 南は今にも待ちきれないといった様子で、とうとう俺の肩にまで手をかけてきた。 「いや、実はその――」 「焦らすなよ~。ハルカやチアキにはお前がチクったって言わないからさ」 ――チクるも何もない。 「ちょっとさ、ここでは……他の人がいる場では言いにくいっていうか……」 ――全ては俺が黒幕なんだよ、南。 「むむむ……そう言われるとな……って、そうだ! お前、じゃあ今日ウチに来い!」 何と、南のほうから誘ってくれるとは。 これで色々と面倒な段取りを踏む手間が省けた。 「え、いいの?」 務めて仮面を被った自分を貫く。 俺、こんなに演技派だったかな。さっきは嘘をつくのが下手なんて思ったのに。 自分でも自分という人間がわからなくなる。行き過ぎた愛情がここまで人間を変えるとは。 「今日はハルカもチアキも帰りが遅いって言ってたし、茶ぐらい出してやるからゆっくり話を聞いてやるよ」 「それじゃあ……お邪魔しようかな」 「よし決まりだ! それじゃ行くぞ!!」 南が俺の手を握り、無理に引っ張る。柔らかい手の平の感触に思わず邪な気持ちが過ぎった。 「いや、俺はちょっと寄るところがあるからさ。先に帰っててよ」 すると南は残念そうな顔を一瞬浮かべたものの、すぐに「まあいっか」と呟くと、 「仕方ないな。じゃあなるべく早く来いよ~!」 と、颯爽と言い残していった。 俺はそうして駆け足で教室を出て行った南を見送ると、 「さて。それじゃあ先に手回しをしておく必要があるな」 おもむろにカバンから携帯電話を取り出し、電話帳のページを開いていた。 「……藤岡君、嬉しそうだけど何かいいことあったの?」 すると一部始終を見ていたらしき、クラスメートの女子に声をかけられた。 南ともよく喋っているリコという女子だ。 「うん。ちょっとね――」 冷静を装い、ありきたりな応対をしてみたものの、自分でも少し黒い笑みがはみ出してしまっていることに気付いていた。 「じゃあ。俺もそろそろいこうかな」 一通りボタンを打ち終えて、席を立った俺の背後で「藤岡君のレア顔……」とかいう小さな声が聞こえた気がした。 む、もしかして怖い顔をしていたのがバレたかな。これからは少し気をつけないと……。 「遅かったじゃないか、私は待ちくたびれたぞ! さあそこに座れぃ!」 南家のインターホンを鳴らし、「あいてるよー」との声に促され居間へ進むと、そこには既に正座で俺の来訪を待ち受けていた南がいた。 制服を着替えもしていない様子を見ると、よっぽど俺の話の内容が気になっているようだ。 俺もカーペットの上に腰を下ろし、テーブルの向こうの南と対峙する。 「さあ、藤岡よ、話せ! 今なら私とお前以外ここには誰もいない。 ハルカとチアキがこの私に何を隠しているか、さっさと吐いてしまうんだ! すっきりするよ!」 「まあ落ち着いてよ。俺も自分の考えがあってるかは半信半疑なんだ。 そこで、少し南に聞きたいことがあるんだけど、いい?」 すぐに欲しい答えを貰える筈がお預けを喰らう。南にとってはもどかしい気持ちだろう。 「具体的にさ、二人はどんな感じで様子が変なの?」 「どんな感じ……? そうだなぁ、何ていうか、変な風邪引いたときの様子とでもいうか」 「風邪?」 流石にその表現は俺も予想しなかった。心底意外な声を上げてしまう。 「ほら、風邪引くとさ、身体全体がこうぼーっとして、思考がうつろになるだろう? あんな感じなんだよ」 「それは、本当に風邪を引いてたんじゃないの?」 「いや、風邪だったら普通寒気を感じるだろう? ところが二人は逆に身体が熱そうなんだよ。湯気が出てるっていうかさ。 そんな風邪有り得ないだろう。だから変なんだ」 なるほどね。段々と俺にはタネが見えてきた。と、いうか俺が一番それはよくわかっているのだ。 それをあえて南に言わせることで、倒錯した愉悦を得ていたのかもしれない。 「だったら……風邪じゃなくて、何か別の――」 「月のものか? 確かにハルカは結構重い方らしいから、毎月しんどそうだけど、流石にあんな様子にはならない。 で、チアキに至ってはまだ赤飯すら炊いていないぞ?」 ……南カナ。やはりこの女の子は俺の想像の斜め上を言っている。フツー、男に対してしないだろう、そんな暴露。 ある意味やはり俺が異性として認識されていない証拠か……。そうなると少し燃えてくる。 「そっか……そうするとそういう線はなしだね」 俺が落ち着き払ってそう言うと、南は我慢できないように、 「藤岡、お前心当たりがあるって言ってたよな。とにかくそれを私に教えてくれよ。お預けはイヤだよ」 お預けはイヤ……か。状況が違えばこんなにそそる台詞もないものだ。 俺は気を取り直し、 「うん。俺が思うにね、たぶん二人は今までに知らなかった快感を知ったんだよ」 「はぁ?」 南の目が点になる。 「人間っていうのはさ、そういう生き物なんだ。それまでに知らなかった想像もつかないようなこと。 それをあるキッカケで思う存分堪能できるようになる。そしたらどうなると思う?」 「何言ってるんだお前?」 「例えばさ、南が今までに食べたことがないし、普通に生活してたら今後も食べれないような高級焼肉を偶々食べたとする。 そしたら『あー、もう一度食べれたんだし、これからはもう普通の食事で満足だ』って、思うかな?」 南は目を点にしたまま、数秒考え込むと、 「思……わないかな」 「じゃあどう思う?」 「もう一回……いや、そんな美味しいものなら何度でも食べたいって思う」 「でも現実的にそれは無理だよね? そしたら……」 「すごいもどかしい気持ちになると思う」 一生その味を知ることがなければ、何が何でも食べたいという狂気じみた欲求に駆られることはない。 が、一度でもその蜜の味を知ってしまったらもう後には戻れない。 その美味を貪り続けなければ満足できなくなる。 人間って言うのは、そんな大層都合の悪い生き物なのだ。 「あのさぁ、藤岡の言うことは何となくわかるけど、それがハルカとチアキ何の関係があるんだ?」 俺の話が一向に核心に至らないからか、フラストレーションを滲ませる南。 どうやら焦らされるのはあまり好きじゃないらしい。 「つまりね、ハルカさんとチアキちゃんの様子がおかしいのは、そういうことだよ」 言い切った俺に、南は首を傾げ、 「よくわからないんだけど……」 「そうか。じゃあ、やっぱり当事者の二人に詳しく聞いてみるのがよさそうだね」 「はぁ?」 「二人とも。もう入ってきていいですよ」 俺がおもむろに居間のドアの方向へ声をかけると、ガチャリと妙なまでに軽い音を立て、ドアが開く。 そして入ってきたのは、紛れもなくハルカさんとチアキちゃんの二人であった。 次へ→ 名前 コメント 5スレ目 くろおか 保管庫 黒い人氏
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2.崎々亭主人の悲恋 <登場人物> 蒿雀ナキ 雀の妖怪。修行不足を痛感し、崎々亭の主人である空海に師事する事となった。 ツクモガミの親分 天地宇宙を創造した天帝(創造神)を自称する。今はその力のほとんどが失われたらしい。 表裏を自在に入れ替える事の出来る小銭の宝貝「黄渾幣」を持つ。 崎々亭の主人 海と同化し崎々亭をその背に乗せる竜神さま。なぜか親分に頭が上がらない。 意識を人の姿に具現化し、空海と名乗って崎々亭の主人として振舞う。 ツクモガミの親分はかつて仙人を目指す道士だった。しかし、その才能はどんな水も漏らさぬ手厚い指導にも必ず隙間を見つけて落ちこぼれるほどに細い。あまりの見込みのなさに「どちらかと言えば仙人骨がある」と言われる有様であった。 教えた事は何一つ満足にできないくせに、教えてもいない不遜で傲岸で気ままな振る舞いは一丁前である。師匠から絶えずいただく小言に腹を立てた彼は、あろうことか師匠に恥をかかせてやろうと出鱈目な宝貝を開発し、企みの内にあえなくばれて破門を言い渡される事になった。 破門を受けたとはいえ、親分には天賦に授かる唯我独尊、分を弁えず師匠に噛みつく傲岸不遜の意気がある。勝手に仙人を名乗り、乾坤一擲を掲げて術の研究に勤しんだ。仙人の名を騙っても何のお咎めも無かったあたり、如何に彼が仙人界に相手にされていなかったかが伺える。 しかし、親分は最後には最高峰の術である「転化の術」に至る事となる。 似非仙人は世界をめくるめく縛る因果の鎖について考えた。全く何も分からなかった。 仕方が無いので、風とは何か、火とは何かを考えたが、これも分からなかった。水、土も同様、千年かけて九割まで理解できても残りの一割が分からない。その一割のうち九分を千年かけて埋めても最後の一分が未解決であるから、分かったつもりの九割九分も本当に真理に有るのか判然としない。九厘、九毛、九糸……どこまで行っても最後の一が分からないので元素について考える事もひとまず止めた。 そうやって考えて、考えるのを止めて、考えて、考えるのを止めてを繰り返すうちに「考える事も無いのに考えている」境地に近づいていく。広がりきった宇宙がしぼんで彼の周囲一畳まで狭まった時、彼はとうとう因果を脱却し「転化の術」を見出したのである。 せっかく「転化の術」に至ったのに、光の速さで収縮する宇宙はもはや一畳の広さしか残っていない。やむなく親分は新たな宇宙に転化した。 その宇宙で生まれ、仙人を目指し、落ちこぼれ、破門にあい、術の研究をしているのが今の親分なのだという。 何の事は無い。つまり仙人を騙るに飽き足らず、今度は天帝を自称しようと言うのである。 聞いたところで損した気分にしかならない話だが、親分は数多のツクモガミを誑かす希代の詐欺師である。その口が紡ぐ言葉は誰しもに「信じても信じなくても結局のところ大差ない」と思わせる妖力を含んでいる。そうやって気分だけでなく実損を被る破目になった者は多くはないが少なくもなかった。 親分に大損を押し付けられている一人が崎々亭の主人、空海である。彼は親分に対して全く頭が上がらない。どんな借りがあるかは分からないが、タダより高いものは無いというから、案外何も借りていないのだろう。 崎々亭は創業二百年を超える老舗旅館である。 江戸時代の中期から末、東京湾には「希望崎」という海上都市が浮かんでいた。そのほとんどは取り壊されて残っていないが、崎々亭とその一角だけが文化財として保存されている。この海上都市の名残が二百年以上も沈まずに堪えているのは、ひとえにこの空海のおかげであるが、彼はかつて希望崎を襲った大災害でもあった。 竜神である彼はかつて、崎々亭に暮らす人間の女と恋に落ちた。彼は道ならぬ恋の許しを得るため恋人を地上に残し天界へ上った。急いでいた彼は宴をも辞して、とくとくと一族が与える試練に取りかかる。体重の三倍はあろうかという酒をぐびぐび飲み干すと、今度はさっきの三倍の酒が出てきた。やがて竜神の力が酔いによって封じられ、人の一生分は使い物にならないと判断されたら釈放となり、人間と交わる事が許されるのだった。 しかし、天界から戻った竜神を恋人は待ってくれてはいなかった。誰に聞いてもその行方はようとして知れない。酔いは竜神の力を抑えるどころか、悲しみと混然となって手がつけられないものにした。竜の尾に叩かれ、鼻息にさらされ、顎に噛まれて希望崎はみるみる傷んでいく。堪りかねた住人たちは彼の恋人を探し、とうとう見つけ出した。 竜神が天界からの帰り、ついつい微睡む間に、恋人は天寿を全うしてしまっていた。 真っ青に酔いのさめた竜神は自分の行いを悔い、背に希望崎を乗せて今日も東京湾にぷかぷか浮かんでいるのだった。 崎々亭2階のありふれた部屋で、空海は客人の相手をしていた。空海はその意識を人の姿に変え、今日まで希望崎の復旧から商売の手助けに至るまで、慌ただしく二百年余りを過ごしてきた。 「蒿雀ナキは巧くやってるかい?」 今や崎々亭の主人としてその繁盛を支える空海が自ら相手をする客、それはツクモガミの親分だった。善通寺との戦いで修行不足を痛感したナキに、親分は崎々亭の主人にして偉大な竜神である空海を師として紹介した。 「親分さんの言う通り、厨房で下働きをさせていますよ」 ふぅん。と呟いて親分は料理に箸を伸ばす。崎々亭の料理と言えば凝ったものとして知れている。 「私などに頼まずとも、親分さんが鍛錬をつけてあげればよろしいのに」 「今の私は力なき仙人崩れだ。それに術の鍛錬も宝貝の開発も時間がかかり過ぎる。君の竜精でも吸っていた方が幾らか実りがあるだろう」 崎々亭をその背に支える竜神は水の神である。その強大な霊気を浴びるのは霊界に生きる者にとって覿面に効果がある。三十三日も竜精を体に取りこめば、変化の術が竜の一息で解けてしまうようなヤワな事にはならないくらいの力がつく。 そんな強い竜神が仙人界で落ちこぼれ破門を受けた男に、こうも頭を低くするのだから何気に愉快である。 「竜精を浴びるだけなら下働きなどさせずとも、座っているだけで十分でしょう?」 実のところ、空海はナキに少々手を焼いていた。呑気なもののけの手際は悪い。メキメキ音を鳴らしているのは鍛錬の成果ではなく、仕事の段取りの方である。 「何もせず座っていろ、か。そんな事だから君は恋人との逢瀬を五十年も寝過ごすんだ」 「これは手厳しい」 歯に衣着せない親分の言葉に空海は苦笑した。彼は人間と交わる許しを頂こうと天界へ上り、その帰りに五十年ほど転寝してしまった過去がある。 「彼は自分が人と共に生きられる時間の短さを悲観している。変化で姿だけ人の寿命に似せて繕うのはその悲観と弱さの表れだ」 「命の長さが違うもの同士、その恋の果ては悲劇しかないのかもしれませんね」 「命儚き人が、飽くほどの命があるもののけに寄り添う場合はそうだろう。だが、もののけが人に添う事だって出来る」 人と同じ忙しさの中を生き、春のひとつひとつを同じように愛でる。それが出来れば例え命の長さが違うもの同士の恋でも、その結末が悲劇になるとは限らない。親分はそう考えを述べた。 「私にも、そのような生き方が出来たでしょうか」 「出来る。君がこの旅館を支えてきた二百年は楽しかったはずだ」 大切な事ほど事もなげに、親分は言う。 このページのトップに戻る|トップページに戻る
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1 世界に色なんてなかった。 今こうして見上げているソメイヨシノは、本来持ち得ているはずの淡い色彩を失い大きく美観を損ねている。 そう見えるのは私だけなのだろうけど。 セピア色の世界は見慣れた色彩となった。いや、「見慣れた」というのは大きな語弊がある。 私はまだ、この世界を受け入れられていない。 卒業から1年。キョンと別れてから二度目の春。思い返せば、私の色はあの時から薄れていったのだ。 さくらの花が散る。一片の花びらが大地へ舞い落ちていく。 記憶が舞い戻る。一枚の花弁が舞うたびに、キミを思い出す。 橘さんと落ち合う場所は、公園の入り口を予定している。 時間まで1時間の猶予が残されているが、こんなにも早く待ち合わせ場所に赴いたのには私なりの理由というものがある。 あと少しで、私の凍てついた時間が融解する。かといってこの殺風景な世界には何の未練も無い。 最後に、止まってしまったあの頃を追憶したかっただけだ。ただそれだけ。 私の足は自然と、思い出にすがるように桜並木の奥へ向かっていく。 記憶とは所詮、過ぎ去った時間の1シーンでしかない幻。時流に身を委ねるうちに、不確かで不鮮明な形となり、いずれ消えてしまうほど儚いものだ。この桜のように。 咲き誇る姿を見せては刹那に花を散らし、若葉が映えては冬に裸となる。そうして、再び新しい蕾を宿しては開花する。 決して同じ花冠を咲かすことは無い。一度竺から離れてしまった花びらを、再び咲かせることはできないのだ。 これが人の記憶との符号点。日々蓄積されていく情報に、受け皿から押しのけられ零れ落ちていく。落ちたら最後、二度と読み返すことはできない。 私にはそれが耐えられなかった。彼と共に歩んできた証が消えることを、私の心が許さなかった。 何度も読み返した。何度も見続けた。何度も掘り起こした。 そうやって常に手元へ置いていた。端まで追いやられないように、思い出が消えてしまわないように。 2 捨ててしまえば、どんなに楽になるだろうか。 昔日の二人を眺めて、この現実にいつも心を痛めていた。 私の隣に彼はいない、私の言葉が彼に届かない、私の想いは現実の前に霧散してしまう。 残酷な事実だけが、私の胸を無慈悲に穿ち続けている。 ――忘れてしまえばいい。今からでも十分間に合うから 理性の訴えに、何度耳を傾けたことだろう。 恋愛なんて精神障害の一種、一時の感情に惑わされた気の迷い。自分自身にそう言い聞かせて、過去の虚像として割り切ろうとしていた。 けれど、結局捨てることができなかった。忘れることを心が頑なに拒んでいた。 捨てれば、私の世界は色を取り戻す。彼に縛り付けている鎖から開放される。 そのことを知りながらも、私は最後まで心に残すことを選んだのだ。 もう、私の拠り所としていた理性でさえ抑えることができないまでに成長した彼への思い。 でも……彼がいなければ、私の心が満たされることはない。 忘却することなどできない、許さない。 現実を受け入れることもできない、認めない。 そんな半端な気持ちでいたから、彼に連絡をとることもできずに月日を重ね、色付いていた世界から色彩が抜け落ちてしまったのだろう。 けど、それも今日で終わる。 だからこれは、私にとって最後の世界になるはずだ。 3 暖かい風が頬を撫でる。春の薫りというのだろう、あの独特ともいえる匂いが私の嗅覚を刺激した。 1年前と変わらない芳香、情景、春の靡き。登場する存在は一つだけを残して過去の景色と重なった。 ぽっかりと空いたまま、埋まることの無いたった一つの空白。どこにいても、何をしても喪失感が付き纏う日常。 気付いた時にはもう手遅れだった。無くしてしまったピースの代用など存在しないのだから。 だから、目を閉じて完成した絵を夢想する。失ってしまう前の、輝いていたあの日々を思い出す。 けど、その絵に触れることは叶わない。触れようと手を伸ばせばすり抜けていく過去からの幻に、今を生きる私が干渉できるはずがなかった。 視界を開けば、キミの姿は望んでいた景色から切り取られ、陽炎となってどこかに消えてしまう。 残る情景はセピアの写真。被写体が変わろうとも、彩りが元に戻ることはなかった。 別れてしまったあの日から、何も変わることが無かった私の世界。 散っていく桜に語りかけても、答えは返らない。 私の耳に響き、心に染み付いているキミの声、今はもう聞こえない。 4 突然の頬をくすぐる刺激に、私は一瞬思考が凍結した。 それはまるで、指先が僅かに触れたように微かな感触だった。 振り返る――――わかってる、彼はここにいない。後ろから差し伸ばされた彼の手は幻想なのだと。 それでも希望が突き動かす。彼がここにいるのだという淡い期待が、私の冷静な理性を伏して体の行動権利を支配していた。 首を回らした先にキョンはいない。 ただ、私の肩に一片の花びらが舞い落ちていた。 摘んで目の前に掲げた。光源を遮ることもできないほどに薄い一枚の散華。 こんな小さなカケラですら彼と勘違いしてしまうほどに、私の心は病んでいるようだ。 恋愛とは、やはり精神障害だ。理屈を凌駕してメンタルを絶え間なく変動させるこの気持ちを、病気といわずして何と言おう。 でも、私は患ってしまった。あれほど彼に恋愛の非効率さについて説いていたというのに、いざこうして直面するとあらゆる理論すらも意味を成さないのだ。 目を閉じればキミに会える。傍にいる。そんな錯覚さえ信じてしまう。 その度に、嘗ての日常から移り変わった現実を思い知らされていたというのに。 私の視覚が、記憶が、心が、何度でもキミの姿を再生し続ける。 今となっては願おうとも戻ることができない眩しかった日々が、私を置いて目の前を通り過ぎていく。 走馬灯のように駆け巡る記憶の断片に、私の心は囚われたままだ。 それも今日が最後だ。 これから私は、もう一度キミとこの時間を共用するのだから。 5 「――――佐々木さん」 ここ最近で聞きなれた声が、私の幻想を打ち砕く。 音源に視線を送れば、案の定橘さんが真剣な面持ちで立っていた。 「そろそろキョンさんが到着する時間です。行きましょう」 もうそんな時間なのかい?感傷に浸ってただけなのに、これほど時間が進むのを早く感じてしまうとは。 もっとも、そんなことは離れ離れとなったこの1年で痛いほど実感している。 私はこれから、偶然を装って彼に会う。そういう段取りになっている。 伝えたいことは幾らでもある。それでも私は、本心を語ることは無いだろう。 一人でいる時は何度も理性を打ち破っているというのに、彼の前では顔を覗かせることも無くなる。そんな気がするのだ。ここまでくると人格障害に近い。 少なくともまだ、私は 僕 として彼と接していくことになる。それはきっと辛い痛みとして私の心に重く圧し掛かってくるであろう。 それでも私は耐えられる。空洞ができたように中身の伴わないこの1年間と比較したら、どれほどの辛さになるというのか。 親友、それが私と彼との関係。キョンの認識においての私の立ち位置。 その場所に私がもう一度上がるだけ。それだけで私の世界は色を取り戻すはずだ。 セピアの情景は今日で終わる。時間はかかるかもしれないが、あの輝いていた時間を取り戻せるのならば苦にはならない。 その為に、私は彼に会うことを決心したのだから。 けれど――――もしこの気持ちが彼の前でも溢れ出してしまったら、私は一体どうなるのだろう? 未来への不安と期待が渦巻く心を落ち着けて、私は新しい世界に向けて歩み始めた。 終
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309 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 04 29 57 0 吐き出させてください。 夫が(夫の)親を嫌悪していて、 子供が生まれても知らせようとも帰省しようとしません。 これではいけないと思い、 孫の顔を見せてあげなよと必死で夫を説得し、 飛行機のチケットを取って、私も休みを取って、 夫に内緒で職場に、夫は休むと伝えて準備万端整えたのですが、 勝手なことをするなとキレられて、このスレを見せられて、 お前のしてることはこれと同じだと吐き捨てられました。 私ははっちゃけているんでしょうか? 310 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 04 31 03 0 夫にちゃんと親と仲直りして、 孫の顔を見せてあげてほしいんです。 そんな当たり前の願いがはっちゃけと言われ、 悔しいです。離婚も考えています。 311 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 05 34 38 0 309 気持ちはわからなくもないけど旦那がどういう経緯でなぜ自分の親を嫌悪してるかを把握してるの? 皆が皆平凡な家庭って訳じゃないんだから。 会わせる為に飛行機のチケットとかとる前に旦那をきちんと納得させてからじゃないと はっちゃけ呼ばわりされてもそら仕方ないわな。 旦那親がどうしようもないDQNなのか、それとも旦那自身が何かやらかした上で 逃亡同然で実家から離れたのか・・・ その辺りきちんと把握してるの? その辺をわかった上でならともかく判らないままで「喧嘩イクナイ!」ってのは ただの身勝手にしか見えませんよ。むしろ旦那から離婚されるかも知れん。 309-310だけで客観的に見たらおかしいのはあなた。 314 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 07 08 55 0 はっちゃけ以前の問題だと思うけど、一体何をやってるんだか呆れる 旦那の職場に勝手に連絡して休みを取るとか・・・ 毒親ならぬ毒嫁ですか? 旦那の仕事上の立場とか考えなかったの? 旦那さんには旦那さんの会社での立場ってものがあって、例え役職についてようがついてなかろうが 仕事の段取りや打ち合わせの都合で同僚や上司に取引先にも迷惑をかけてしまったかもしれない 社内の仕事上のスケジュールを把握していない部外者の嫁がスケジュールを無視して連絡した事によって その日休みを取る予定だった人が急遽出社しなくてはならなくなったかもしれない 309は仕事した事ないの? バイトやパートじゃなくて正社員としてだよ 家庭内の問題以前に自分が社会的にどれだけ非常識な事をしたか自覚した方がいい 316 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 07 16 21 0 【常識?】義実家おかしくない?25【非常識?】http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/live/1250145642/ ここの28から同じような質問をして沢山レスついてるから 旦那さんと二人でよく読んでみなよ (28さんの質問のまとめはコチラ) 331 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 18 28 21 0 野球選手の岩隈って人が親と仲が悪く プロになってからまったく親と逢ってなかったけど 嫁がだまってせっせと手紙を送ったり連絡を取り続け ついにはイヤイヤながらも逢わせて仲直りさせたって話を 美談として聞いたことがある そーかそーかと聞き流した 自分が野球好きだからどうにか引き込もうとして やたらとそうか系の選手をするのは勘弁 まぁ話を戻すと309もそうかの人じゃね? 332 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 18 37 16 0 俳優、佐藤浩市の現嫁も 子ども時代に妻子を捨て、仕送りもせず女(太市きわ子)と同棲し、 母子の暮らしを困窮させていた父親(三國連太郎)と 連絡を取ったり、家に呼んだり、 夫(佐藤浩市)のいない間に、息子と三國を仲良くさせたりして 仲を取り持った・・・・と美談のように書かれていた。 妻子に金も送らず、プリン女と暮らすような父親と 仲直りさせようなんて、とんだ偽善者だな・・・・とモヤモヤした。 333 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 20 17 47 0 親と仲良くしてほしいと願うのがそんなに悪いことなのですか? 親子の絆はこの世で最も大切なものです。 その前では仕事も大したことではないと思います。 夫が親を嫌いなのは過干渉だったからと進路を勝手にきめられたからだそうですが、 かわいがられたってことではないですか? そんなにひどい親ではないと思います。 学校のお金を出すのも親ですし。 こんな理由で嫌うのは幼稚だし、 そんな幼稚な人間が父だったら、 子供がかわいそうだと思い、 夫にもっと大人になってほしいとの願いを込めて、 まずは親との仲直りをしてほしいと思ったのです。 自己満足のためではありません。 夫と子供と義両親のためなのです。 338 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 21 05 44 0 333 親とはいえ、自分以外の人間の進路を勝手に決めるのは 単なる過干渉ではない。 自分の子供を一つの人格として扱えない、 子供を自分の道具の一つとしか思えない毒親だ。 それを肯定する人間も同じように、 自分以外の人間を自己満足の道具としか思えない偽善者だ。 幼稚な理由だろうと自分以外の人間が嫌がることを 強制するのは非常識だろう。 あなたこそがもっと大人になるべき人間だ。 その考えを変えることができないなら 旦那を解放してあげてくれ。 と釣りにマジレス 344 :名無しさん@HOME :2009/08/29(土) 21 50 30 0 旦那さんもちょっと認識が甘かったね 子供の人格を尊重する親に育てられた人と結婚すると、毒親ってなかなか理解されないんだよ・・・ 過去のどんなひどい仕打ちを説明しても「子供を愛してない親が居るはずない!」これで全て跳ね除けられるからね 本当なら結婚する前に十二分に確認・念押ししておくべき事だったけど既に結婚してしまったので 子供を作る前に決断した方がいいと思うよ このまま理解されないまま我が子まで毒親の毒牙にかけてしまうのか ここまで訴えても理解してもらえないのは、この妻もまた毒親になってしまうのかと 子供ができるまえに別れるのか・・・ 350:名無しさん@HOME:2009/08/30(日) 02 09 12 0 毒親に無理矢理会わせようと目論んだ挙句、 それを拒否られたら離婚を切り札(子供の親権はもちろん人質)にして 自分の言うことに従わせようとするとは… しかも相手の精神的負担は一切考慮せず、 「あなたのためにやっている」と相手に責任を転嫁してさらに精神的負荷をかける見事なまでに教科書通りのモラルハラスメント。 まあ、ACの人って往々にして毒親と似たタイプの配偶者選んじゃうっていうが、 このダンナさんもまさにそのパターンなんだな。お気の毒に。 351:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 03 28 33 0 ダンナにそれやられて、実父に子供を骨折させられた嫁さんいたよね。 356:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 13 44 11 0 発掘してきたよー エネスレ 虐待親に娘を会わせた夫http //www21.atwiki.jp/enemy/pages/54.html DQスレ 虐待実親を理解しない義両親http //www26.atwiki.jp/suka-dqgaesi/pages/836.html