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壱 弐 参 極 極+ 名前 [大往生]死神丸 (だいおうじょう しにがみまる) セリフ 壱 「僕は死の旋律を聞き分けられるのさ」 弐 「僕は死の色彩を見分けられるのさ」 参 「僕は死の香りを嗅ぎ分けられるのさ」 極 「誰であろうと、死を受け入れさせるのさ」 極+ 「誰であろうと、死を受け入れさせるのさ」 解説 人に死を伝える為にあの世からやってくる使者「死神」。その中でも最低階級の生まれながら、魂の選定において突出した才を持つ突然変異的存在らしい。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 SR 20 2940 3090 2910 弐 3240 3400 3210 参 3560 3740 3530 極 3920 4120 3890 極+ 5420 5020 4790 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:死の感性 雷 8 自分自身の攻防アップ お邪魔戦術式 発動率 攻撃力アップ 高 備考: ※このカードは【極】まで進化させた後、進化アイテムカード『死神の手帳』との進化によって、 【極+】にすることができます。
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うさぎ道化師(召喚) 加入条件 召喚ユニット。LVは召喚者と同じ。 ステータス 残機 種族 取得 上昇 下降 復帰体力 2 妖 パワー 3 3 40% クラス LV 体力 物理 魔法 速度 防御 うさぎ 10 20 30 683/273 285 209 251 102 32 720/288 297 219 263 109 アビリティ 行動射撃 ヘッドショット 補助必殺補正+10 天候適性・月 移動移動 1-4 待機狙う 備考
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笑顔の道化師◆uort./PO.A なあ、カミやん。 人間なんてのは簡単に死ぬ。 本当に簡単に死んでしまうんだ。オレはそれを知っているんだよ。 刺殺、絞殺、毒殺、斬殺、撲殺、博殺、磔殺、焼殺、扼殺、圧殺、轢殺、凍殺、水殺、爆殺。 人間なんてのは呆気なく死んでしまうんだ。 オレが思いつくかぎりでも、たくさんの人間が殺せる。ほんの少し手を動かしたら、ちょっとだけ引き金を引いたら。 それだけで人は死んでしまう。 か弱い存在だ。 そしてオレも他の奴らも守りたいものがある。 だから、己の手を血で汚すことになろうとも、そんな血みどろの世界を歩き続けるんだ。 だけどさあ、カミやん。 「……オマエはなんで、そっち側なんだよ」 こんなところで寝てんじゃねえよ。 起きろよ、カミやん。頼むから。またオレに聴かせてくれよ。 残酷な法則を、ふざけた幻想をぶち壊すって。 それがオレに向けられた言葉じゃなくていいから。頼むから目を開けてくれよ、カミやん。 ◇ ◇ ◇ ◇ 保健室で寝ていた彼は、その放送で叩き起こされた。 定時放送。 六時間が経過した合図として、おはよう諸君、という声で土御門元春は覚醒した。 情報の少ない彼にとって放送というのは数少ない手がかりだ。 傷の塞がりはまあ、それなりだな、と呟いて土御門は男の声に耳を傾けた。 「ふんふん、定時放送に禁止エリア……なんともまあ、手の込んだ仕組みだにゃー」 自分の首に装着されている首輪を軽く撫でてみる。 これが土御門たちを縛る鎖ということだ。 これさえ解除すれば反抗の糸口を見つけ出すことも可能、ということになる。 そしてメインイベント。死者の発表となったとき、土御門の顔色が豹変した。このときの彼は確実に絶望した。 「な、に……?」 ぷつり、と進行役を名乗る男の声が途切れたが、土御門はその場から動けなかった。 身体の芯から砕けそうなほどの衝撃が彼を襲っていた。 『上条当麻』 土御門元春が願っていた日常が、木っ端微塵に砕けた瞬間だった。 表情から軽薄そうな笑みが消え、能面のような顔のまま彼は歩き出した。 保健室を出ていく。 今まで居た学校と言う風景が、突如として無意味で無価値なものへと変わっていく。 教室を視界に収めた。 よく上条当麻や青髪ピアスと共に居残りの補習を受け、小萌先生と笑っていた日常が確かにあった。 もう、その光景はこれから先、二度と有り得ない。 「ははっ」 自嘲気味の笑顔が漏れた。 何を甘い幻想に浸っていたのだろうか。 この世界自体が掃き溜めのような汚いところで、どうして無意識に『上条当麻は生き残る』などと確信していたのか。 冷静に考えれば上条のような素人が生き残る可能性なんて、本当に少ないものだと気づいていたのに。 それ以前に彼の生き方では死ぬほうが不思議ではないというのに。 「馬鹿だなぁ、まったく。分かってただろうに。ははは……」 教室から立ち去り、廊下を歩く。 ここはもう日常の残骸だ、もはや土御門の居場所はない。 信じたくない。何だかんだ言って、不幸だーっ、などと叫びながらも生きて帰ってくる、と。 土御門はそんな幻想を知らないうちに抱いていたらしい。 ふざけんな、と叫びたい理不尽はやっぱり何処にでも存在していて、現に土御門元春という存在を打ちのめしている。 玄関を抜け、学校を去ろうとする。まるで日常に決別するかのように。 所詮、彼が守れる幻想なんて存在しなかったらしい。 日和見のような行動の裏で、確かに友達が不条理の名の下に、不幸にも殺されてしまった。 不幸にも、不幸にも、不幸にも不幸にも不幸にも! 彼の表情には一切の色と言うものが無かった。たとえ笑っていたとしてもそれは偽りの笑みだと断言できる。 偽りと知りながらも守りたかった。学園の日々という名のガラクタを守りたかった。 本当にそれだけだったのだ。そのために強くなったし、暗躍してきたし、死に掛けてまで守ろうとしてきた。 「…………」 廊下を何の当てもなく、夢遊病のように歩き続けていた土御門はそれに気づいた。 血の匂いだ。もはやスパイの彼は嗅ぎ慣れた匂いだった。 それを辿っていくと、誰かの足が見えた。胴体部分は土御門のところからは見えないが、恐らく息絶えているのだろう。 確認はしなかったが、彼の裏世界での直感が『それ』を死体だと判断した。 「死者は15人、か。あの一方通行まで含まれているってのは驚き以外の何物でもないんだがな」 恐らく、これから彼が見つける死体も、そうした15人の中の一人なのだろう。 別に見つけて供養してやろう、とかそういうつもりはなかった。 護りたかったものが無くなった土御門は、行動方針も見つからないままに死体へと手を掛けて。 ――――――今度こそ、心臓が止まるかと思った。 「……カミやん」 その死体は、土御門が良く知る人物だった。 脈を図って確認する必要は無い。見れば分かる、それはもはや人ではなくて物だった。 ツンツンの黒髪が真っ赤に染まっていて、それも時間の経過と共に黒ずんでしまっている。 血の固まり具合で死んでからしばらく経っていることが分かったが、今の土御門にはそうした余裕というものがなかった。 ただ、彼の心は自分でも想像がつかない方向に歪んでしまったらしい。 「起きろよー、カミやん! はは、夏休みの宿題手伝ってやるからよーっ、て、もう夏休み終わってるか」 無理に明るい声が痛々しかった。 土御門は死体に話しかける、という馬鹿な行動を取りながら、上条の肩を揺らした。 「こんなところで寝ちまったら風邪ひいちまうぜい? はっ、もしや死んだ振りで可愛い女の子のハートをゲットする算段かにゃー!?」 嘘吐きこと、土御門元春はピエロを演じていた。 彼が嘘を吐いている相手は死んだ上条ではなく、彼の死を認めたくない自分自身なのかも知れない。 神様がいるというのなら、この最悪の出会いを演出したことに怒り狂うだろう。 「だけど、残念! 出てきたのは嘘吐きで有名な土御門さんだけですたい」 彼は笑う。 心の中で泣きながら笑う。 それが道化師というものだから。 「悪いなー、カミやん! そう何度も美味しい目には合わせねーんだぜい」 上条の肩を揺さぶるのをやめ、彼の肩を背負うような形で持ち上げる。 死体特有の鉄の匂い。力の入っていない身体が想像以上に重くて、傷ついた身体がズキリ、と痛む。 ずるずる、と引き摺るような形で上条当麻を背負った。かなり死後硬直が進んでいる。 頭部に銃弾の跡がある。頭を打たれて殺されたのだろう。 しかも後ろからの弾丸だと傷口から判断できた。要するに彼は誰かに騙されて殺されたのだ。 そう、土御門と同じような嘘吐きに。 「おいおいカミやんー、脱落は早いぜい。まだまだこれから大覇星祭に一端覧祭、色々なイベントが盛りだくさんなんだぜーい?」 出逢った相手を無条件に信頼して背中を預けた上条の頭を、そいつは容赦なく撃ったのだ。 上条の顔が驚愕に歪んだ死に顔をしているのも、その理論に確証を加えていく。 そういった情報を頭の中の冷静な部分で受け止めながらも、土御門の日常としての言葉は途切れない。 「カミやーん、早く起きないと、土御門さん特製の墓穴にでも埋めちまうぜいー? 悪りぃけど土葬しか用意できねーんだにゃー」 はっはっはー、と笑いながら土御門は中庭へと移動した。 唯一残っている支給品の鉈で地面を掘り始める。 中々大柄の鉈はスコップほどではないにせよ、いい具合に採掘作業を進めていく。 彼の口は止まらない。彼の中に残っているガラクタが次々と口から溢れ出す。 「早く起きて帰らねえと、小萌先生の補習が待ってるんですたい。そのときになって不幸だーっ、て言ってももう遅いんだぞ?」 ざく、ざく、ざく。 埋葬するための穴が広がっていく。 「で、カミやんはいつものように病院行きだ。でもって、禁書目録にがぶりと頭を丸かじりされるんだにゃー?」 やがて、人一人が埋められるぐらいまでの大きさの穴が出来上がる。 彼は笑顔の仮面を被ったまま、いまだに横たわる友達へと向けて言葉を紡いでいく。 それは彼の中に残っていた日常の象徴だ。 それがぽろぽろ、と落ちていく。 「ねーちんもさー、カミやんに礼をしたいってんで、水面下で交渉中だったんだぜい? 堕天使エロメイドですよ?」 身体の中に残っている日常という願いの全てが零れていく。 土御門元春を構成していた守りたいガラクタの全てを廃棄するための儀式だった。 幸せな傍観者たちへと向ける怒りや悲しみ。 それを抱えてもなお、怒りのままに叫んでも何も変わらないことが現実として理解しているからこそ、決別の儀式が続けられる。 「憶えてるか、カミやん。御使堕し(エンゼルフォール)のこと。あのときの言葉、覚えてるか?」 上条の死体をお姫様だっこのように持ち上げて語る。 あのとき、上条を敵として意識し、散々に殴ってまで動きを止め、そして魔術を使って決着をつけた。 上条は自分の父親を助けたいがために身体を張って、スパイであり、戦闘のプロである土御門元春と戦ったのだ。 今でもまだ憶えている。心に響いた理想の言葉を覚えている。 「『誰かを犠牲にならなきゃいけないなんて残酷な法則があるなら、まずはそんなふざけた幻想をぶち殺す』、か」 笑ってしまう。現実を知らない子供の叫びだ。 現にそれを告げた上条当麻は呆気なく命を奪われ、こうして屍を晒している。 これが正しい現実のあり方だと言うのに。 「あれは良かったなぁ。オレに向けられた言葉じゃなかったけど、それでも響いたな」 その言葉が美しい、と感じた。 希望に満ちた理想の絶叫は、裏を知って汚れてしまった土御門にはとても口に出せない言葉だ。 だからこそ響いたのかも知れない。 そんな彼だからこそ、日常の象徴として護りたかったに違いない。 「なあ、カミやん……もう一度、聴かせてくれよ」 声は届かない。 上条の身体は土御門が掘った穴へと横たわられている。 目を閉じ、腕を組ませ、後は穴を埋めるだけという状況で、土御門はガラクタも一緒に捨てていく。 余分な感情も、感傷も、日常の象徴も、余計な願いも。 「その幻想をぶち殺す、って……言ってくれよ」 ゆっくりと、上条の身体が地に埋まっていく。 彼を埋葬しながらも、土御門の言葉は止まらなかった。手と共に口も動かし続けた。 「不幸だーっ! って……オレたちを笑わせてくれよ……なあ、カミやん」 身体の半分以上が土の中へと埋まった。 残りは顔を含めた上半身のみ。それもゆっくりと、時間を掛けて土の中へと消えていく。 一生懸命引き伸ばした別離の時間も、どんどん少なくなっていく。 「頼むから、目を開けてくれよ、カミやん」 幻想殺しの少年の顔まで土が被る。 土御門が埋めたのは上条当麻だけではない。彼が心の奥底に仕舞っていた余分なものも一緒だ。 彼が心の中に持っていた幻想(ガラクタ)の全てを一緒に埋めた。 残っているのはただひとつの現実だけだ。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「さーて……土御門さんは、これからどうすればいい?」 上条の埋まった地の隣に座り込み、自問する。 甘さを完全に捨て去り、苦しいまでに現実のみを見つめる土御門は己に問う。 この地獄で、守るべきものを失った嘘吐きが選ぶもの。 日常という大切だったものを埋葬してきた彼が選ぶもの。 「……舞夏」 学園都市に残してきた義理の妹のことを思い出す。 何もかも裏切っても、嘘を吐いてきても、世界を敵に回したとしても。 彼女だけは裏切らない。何も知らないまま、メイドを目指す彼女には温かな世界に居てもらいたい。 そして願わくば、自分もまたその隣に立っていたい。 幻想を完全に捨て、現実だけを残した土御門元春の口元に浮かぶのは、獰猛なほどの笑みだった。 「悪いねえ、カミやん。オレは多分、お前を裏切っちまう」 上条当麻はそれを望まないだろう。 きっと生きていたなら、幻想殺しの右手を持って立ち塞がるだろう。たちえ勝ち目がないとしても。 それが分かっていながら、土御門は上条当麻を裏切ることにした。 もはや生き残ることに何の躊躇いも無かった。 (それでは、魅惑の裏切りタイムスタートだぜよ。どうもこの問題、全員を犠牲にしねーと解決はしないっぽいぜい) 土御門元春は楽しそうに笑うと、新たなる戦場へと一歩を歩き出す。 善ではなく悪へと。過ぎたる失策を忘却し、無駄にポジティブな思考を取り戻した。 どんな手を使ってでも、舞夏のいる学園都市に帰る。 魔法名『背中刺す刃』の名の下に。 最高峰の陰陽術士にして、最低ランクの超能力者にして、もはや守るべき存在もこの島にはいない男が鬼となる。 【B-2 学校/1日目 朝】 【土御門元春@とある魔術の禁書目録】 [状態]:左の肩付近に軽傷。肋骨1本骨折。失血で衰弱。超能力により自動回復中(微弱) [装備]:レナの鉈@ひぐらしのなく頃に [道具]:なし [思考・状況] 基本:どんな手を使ってでも学園都市に帰る 1:具体的な行動方針を考える [備考]:ウソップの本名を把握していません。 地図や名簿は大まかに把握しています。 会場がループしていることに気付いていません。 原作4巻以降、原作9巻以前からの参戦です。 時系列順で読む Back 審判-Judgement- Next 微笑みの行方(前編) 投下順で読む Back 救いと因果と Next 微笑みの行方(前編) その幻想を―― 土御門元春 合言葉はラブアンドピース(前編)
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クインシー Quincey くじら(@kuzira_SL) 名前:クインシー(Quincey) 性別:男 身長:195㎝ 一人称:ワタシ 二人称:アナタ 「ワタシ、Quinceyと申しマス! アナタの魂おむケェイ…お迎エに来まシター! ンン?待っテ?あー…どれくらァい? ニじカン?…ァー…2 hours?OK!」 西組の死神、完全に西洋の装い…と思いきや足元がおかしい。 武器は真っ赤な大砲のようなもの。衝撃波を出したり魂を吸い込んだりできる。 ただ、大砲自体が特別なのではなく、すべてクインシーの能力によるものである、 大砲は標準を合わせやすくするために使っているようだ。 クインシーは自分だけの異空間を持っており、その出入り口を自在に出現させることができる。 異空間にはありとあらゆるものを吸い込め、また吐き出すことができる。 帽子から大砲を取り出すことがあるが、これは異空間にしまった大砲を帽子に出現させた出入り口から取り出しているのだ。 草履は、昔東組の死神とばったり会った時に相手の靴を見て「Coooooool!!!!」と感激してしまい、 自分も履くようになったらしい。センスがない…。 尻尾は触らせてもらえるが、悪戯しようとすればおもいっきり叩かれる。 ペットのヒヨコはいつも帽子か肩の上に乗っていて、どんな体制になろうとも絶対に落ちない。 いずれ鷹になるらしいが??? いつもニコニコ、していて優しいが腹の中は何考えてるかわからない。
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~PROLOGUE~ 第一章 追跡者 ~PROLOGUE~ 「死神さん…あなたはどこにいるの?私はあなたが欲しい。その全てを圧倒する鋭い眼光、そして非情な殺し方…私はあなた姿を見ながら死んで行きたい…死ぬまでずっとそんなあなたを見つめたい…だから、私はあなたを追い掛け、そして私の物のにするの…だから待っていてね…私だけの死神さん。あなたを捕まえるのは…このワ・タ・シ」 黒いドレスをその身に纏い…銀色の長髪を靡かせるその姿はまさに堕天使そのものだ。闇夜に浮かぶ月を後ろに微笑む姿は…生きる者の力をすいとるような雰囲気を醸し出している…右手に持った黒い傘を握り締め、彼女は闇に消えて行く…全ては彼を我が物にするために…… MONSTER HUNTER 死神を追う堕天使 第一章 追跡者 第一章 追跡者 「ここがヴェルト…城塞なんて物騒ねぇ~」 どうやら彼女はヴェルトにいるようだ…死神を追って来たのだろう…黒い傘をくるくると回しながらつまらないといった顔をしている 「なんだか、聖騎士も二人いたしぃ…死神さんが近いって事かしらね~…でも、そうだとしたら聖騎士には先を越させないわよ」 組織は確かに死神を追う事をやめた…それは彼が組織にたいして無害だからである事と捕まえる事は無理だと感じたからだ…しかし実力試しとでも言えばよいのだろうか、単身で死神を追う者もいる…その一人が彼女だ。彼女の口ぶりからすると聖騎士も死神を追っているという事になる。どのような理由かは知らないが… 「“秘剣”と“白衣”…白衣だけならともかく、秘剣は相手にしたくないわね…」 秘剣と白衣…だれの事かはまだわからないがかなり実力者である事は確かだ 彼女はふと、星が煌めく夜空を見上げた…そして笑みを浮かべた 「夜……それは私の時間、堕天使の舞う姿…この街で見せてあげましょうかね」 そんな事を言っていると彼女がいる場所から差ほど離れてないところで何やら騒ぎが起きてるようだ。よくみるとそこは酒場で男達が中で暴れている… 「あらあら、ちょうどいいおもちゃ発見かしら!フフフ…楽しみになって来たわ~」 そう言った彼女は無邪気な少女のような笑顔を見せる…それが恐怖の始まりの合図である事は誰も知らない… 騒ぎが始まってから少したったその時、事件は起こった… 「ひ、人殺しだ~!!誰か奴らを捕まえてくれ!」 「一体、何があったのかしら?」 彼女は微笑みながら叫んでいる男性に話しを聞いた。まるで楽しんでいるかのように… 笑顔の中に隠し切れない悪意のオーラは男性の心を威圧する…それを知ってか知らずか男性は彼女に落ち着きながら話す 「実はあの男達が喧嘩をしてな、それで相手の客を殴って逃走したんだ!」 「そう、ありがと!」 「ありがとって…あれ?」 話しをしていた女性はもう目の前にはいなかった…男性は夢を見ていたのか?と言わんばかりの表情をしていた 「…クソ!バンシー!!お前のせいで俺まで巻き添いだ!」 騒ぎの犯人らしき男が悪態をつく… 「大丈夫!この裏路地に逃げ込めば追われる心配はない!俺を信じろ!」 先陣を切って走っている俺が自信を表わにしている…どうやら逃げ切る自信があるらしい…が、現実はそう甘くはない…彼らは堕天使に狙わてしまったのだから… 「おい、この道を右に曲がるぞ!…おい、デル…デル!返事しろよ!!どうなってんだよ!さっきまで…」 続きを喋ろうとした時、周りから悪魔の囁きのような声が聞こえてきた 「フフ、あなたが呼んでいる男はもう死んでいるわよ後ろから一撃で仕留めてあげたわ…でも、あなたはもぉぉっと残忍な殺し方で仕留めてア・ゲ・ル」 声の主はバンシーと呼ばれる男を精神的に追い詰める…じわり、じわりと… 「嘘だ!!デルは…おいデル!返事し」 バンシーの胸に弾が食い込んだ…バンシーの顔が一瞬で青ざめ、そして痛みのあまり声を上げようとするが……もう遅い 「拡散弾~~でぇ砕け散りなさいな」 彼女は笑いながら言い放った…そして、爆発と共に彼の身体は粉々に吹き飛んだ。身体の肉辺はあたりに散乱、臓物だったものらしき物体たちも粉々に吹き飛び、あたりに散らばった……悲惨にも程がある。彼女は尋常ではない…もはや、悪魔だ 「アハハ、最高ぉ~人を殺すのってなんて気持ちがいいのかしら!!」 無邪気な顔をしながら嘲笑する彼女…だが、何かに気付いたのか、急に後ろを振り返る 振り返った時の目付きはさっきの目付きとは打って変わり、狂ったような目付きになっていた 「あなた……いつからいたの…?」 「さっきからよ、あなた相変わらずこんな事してるの?」 この声の主は暗闇の中からで姿は確認出来ない… 「うるさい!!!お前なんかに関係ないわ!!今すぐ出て来なさい!!その顔を引き裂いてやる!!」 彼女は殺意を表わにしながら叫ぶ…怒り任せにとにかく叫んだ 「どこかの馬鹿が吠えてるみたいね…愚かよ」 「なんだとォ!!!!」 「愚かだと言ったのよ!聞こえなかったのかしらね?頭ならまだしも耳まで悪いなんて…」 声の主は彼女を手玉に取るように話すその口ぶりに彼女はさらに怒る 「ふざけるなよ!!このクソ女!!!」 この発言にはさすがに声の主も引っ掛かったらしい…声の主は闇の中からついにその姿を表した
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`ヽ / / r、 | / ヘ彡-―=‐ ` / / / スヽヘ| >彡三入 ヘ>´_ ―===ー-- _ // / / ./⌒ヾv}厶t三二二 ヘハ ̄ __ // / /У ス .| } `ヽミ ヘ l > ´  ̄ 無理だ!不可能だ!そんな事を言うだけなら簡単です! ヘ、 // / fイУ / ./. \. }/ `ト、l l, > ´ \ // / { ' / .f j== ,ヽ、 /' λ. |.|二ニ=ー ですがそれを何とかしてこその天才! i ,',' ,' /∧/ .j λ ο i ト } / __ 、,イ | ||==ー‐--= 、 |.{.{ l .// j j l ヽこ¨__ノメ、x ⌒>x' ! |! > 、 私は溢れる知性で何時か万物を蘇生してみせますよ!!!\ | !.| .l l f ,イ /! | {( } l ___ `>ゝ、 | イ .| ! !.!.! / リ、 i `<_ イ ./< ̄ ̄  ̄ -- .K レ| リ! i l ./ .| |ト> x__ ´ / /_二ニ=- ∨ミⅥ レリ .! i ト、 |.| | ヘ >’ ノ / `> 、\ ∨三三 i! .| | | ヘ!.! ゝ、__У_ <´/ / / ./ `ヽ、ーヽ ∨三三三| | !》 .||、_¨, <ミ∧ノ / / ,イ./ \ニ=- ∨三三∧.| リ !イ三三三ミ∧イ / ///<  ̄T――t- 、 \ ∨三/三!| { / |三三三/三}/ ./ /,ノ `ヽL ヘ `ヽ. \ 名前 死神ディスト 原作 テイルズオブジアビス 出演物語数 2 メタルマックス外伝~伝説の始まり~ Dr.ミンチポジの自称天才博士として登場 + ネタバレ注意 ネタバレはここに書く 第九次多元世界聖杯戦争~人を救うは奇跡に非ず~ ドクターのサーヴァントとして登場 上記の「メタルマックス」のディストと同一人物 + ネタバレ注意 ネタバレはここに書く
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闇・道化師のサギー(シール) 通常モンスター 星4/闇属性/魔法使い族/攻 600/守1500 下級モンスター 闇属性 魔法使い族 同名カード 闇・道化師のサギー 闇・道化師のサギー(OCG) 闇・道化師のサギー(初代)
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道化の烈風クリストファー 火/自然文明 R コスト 6 6000 ストーム・コマンド ■このクリーチャーが攻撃するとき、各プレイヤーは自身の手札の数を数えてすべて山札に戻してシャッフルする。その後、戻したカードの枚数と同じ数のカードを引く。 ■W・ブレイカー (F)「ふざけているように見えるかい?これが僕の戦い方さ!」----道化の烈風クリストファー 作者:セレナーデ 評価 名前 コメント
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笑顔の道化師◆uort./PO.A なあ、カミやん。 人間なんてのは簡単に死ぬ。 本当に簡単に死んでしまうんだ。オレはそれを知っているんだよ。 刺殺、絞殺、毒殺、斬殺、撲殺、博殺、磔殺、焼殺、扼殺、圧殺、轢殺、凍殺、水殺、爆殺。 人間なんてのは呆気なく死んでしまうんだ。 オレが思いつくかぎりでも、たくさんの人間が殺せる。ほんの少し手を動かしたら、ちょっとだけ引き金を引いたら。 それだけで人は死んでしまう。 か弱い存在だ。 そしてオレも他の奴らも守りたいものがある。 だから、己の手を血で汚すことになろうとも、そんな血みどろの世界を歩き続けるんだ。 だけどさあ、カミやん。 「……オマエはなんで、そっち側なんだよ」 こんなところで寝てんじゃねえよ。 起きろよ、カミやん。頼むから。またオレに聴かせてくれよ。 残酷な法則を、ふざけた幻想をぶち壊すって。 それがオレに向けられた言葉じゃなくていいから。頼むから目を開けてくれよ、カミやん。 ◇ ◇ ◇ ◇ 保健室で寝ていた彼は、その放送で叩き起こされた。 定時放送。 六時間が経過した合図として、おはよう諸君、という声で土御門元春は覚醒した。 情報の少ない彼にとって放送というのは数少ない手がかりだ。 傷の塞がりはまあ、それなりだな、と呟いて土御門は男の声に耳を傾けた。 「ふんふん、定時放送に禁止エリア……なんともまあ、手の込んだ仕組みだにゃー」 自分の首に装着されている首輪を軽く撫でてみる。 これが土御門たちを縛る鎖ということだ。 これさえ解除すれば反抗の糸口を見つけ出すことも可能、ということになる。 そしてメインイベント。死者の発表となったとき、土御門の顔色が豹変した。このときの彼は確実に絶望した。 「な、に……?」 ぷつり、と進行役を名乗る男の声が途切れたが、土御門はその場から動けなかった。 身体の芯から砕けそうなほどの衝撃が彼を襲っていた。 『上条当麻』 土御門元春が願っていた日常が、木っ端微塵に砕けた瞬間だった。 表情から軽薄そうな笑みが消え、能面のような顔のまま彼は歩き出した。 保健室を出ていく。 今まで居た学校と言う風景が、突如として無意味で無価値なものへと変わっていく。 教室を視界に収めた。 よく上条当麻や青髪ピアスと共に居残りの補習を受け、小萌先生と笑っていた日常が確かにあった。 もう、その光景はこれから先、二度と有り得ない。 「ははっ」 自嘲気味の笑顔が漏れた。 何を甘い幻想に浸っていたのだろうか。 この世界自体が掃き溜めのような汚いところで、どうして無意識に『上条当麻は生き残る』などと確信していたのか。 冷静に考えれば上条のような素人が生き残る可能性なんて、本当に少ないものだと気づいていたのに。 それ以前に彼の生き方では死ぬほうが不思議ではないというのに。 「馬鹿だなぁ、まったく。分かってただろうに。ははは……」 教室から立ち去り、廊下を歩く。 ここはもう日常の残骸だ、もはや土御門の居場所はない。 信じたくない。何だかんだ言って、不幸だーっ、などと叫びながらも生きて帰ってくる、と。 土御門はそんな幻想を知らないうちに抱いていたらしい。 ふざけんな、と叫びたい理不尽はやっぱり何処にでも存在していて、現に土御門元春という存在を打ちのめしている。 玄関を抜け、学校を去ろうとする。まるで日常に決別するかのように。 所詮、彼が守れる幻想なんて存在しなかったらしい。 日和見のような行動の裏で、確かに友達が不条理の名の下に、不幸にも殺されてしまった。 不幸にも、不幸にも、不幸にも不幸にも不幸にも! 彼の表情には一切の色と言うものが無かった。たとえ笑っていたとしてもそれは偽りの笑みだと断言できる。 偽りと知りながらも守りたかった。学園の日々という名のガラクタを守りたかった。 本当にそれだけだったのだ。そのために強くなったし、暗躍してきたし、死に掛けてまで守ろうとしてきた。 「…………」 廊下を何の当てもなく、夢遊病のように歩き続けていた土御門はそれに気づいた。 血の匂いだ。もはやスパイの彼は嗅ぎ慣れた匂いだった。 それを辿っていくと、誰かの足が見えた。胴体部分は土御門のところからは見えないが、恐らく息絶えているのだろう。 確認はしなかったが、彼の裏世界での直感が『それ』を死体だと判断した。 「死者は15人、か。あの一方通行まで含まれているってのは驚き以外の何物でもないんだがな」 恐らく、これから彼が見つける死体も、そうした15人の中の一人なのだろう。 別に見つけて供養してやろう、とかそういうつもりはなかった。 護りたかったものが無くなった土御門は、行動方針も見つからないままに死体へと手を掛けて。 ――――――今度こそ、心臓が止まるかと思った。 「……カミやん」 その死体は、土御門が良く知る人物だった。 脈を図って確認する必要は無い。見れば分かる、それはもはや人ではなくて物だった。 ツンツンの黒髪が真っ赤に染まっていて、それも時間の経過と共に黒ずんでしまっている。 血の固まり具合で死んでからしばらく経っていることが分かったが、今の土御門にはそうした余裕というものがなかった。 ただ、彼の心は自分でも想像がつかない方向に歪んでしまったらしい。 「起きろよー、カミやん! はは、夏休みの宿題手伝ってやるからよーっ、て、もう夏休み終わってるか」 無理に明るい声が痛々しかった。 土御門は死体に話しかける、という馬鹿な行動を取りながら、上条の肩を揺らした。 「こんなところで寝ちまったら風邪ひいちまうぜい? はっ、もしや死んだ振りで可愛い女の子のハートをゲットする算段かにゃー!?」 嘘吐きこと、土御門元春はピエロを演じていた。 彼が嘘を吐いている相手は死んだ上条ではなく、彼の死を認めたくない自分自身なのかも知れない。 神様がいるというのなら、この最悪の出会いを演出したことに怒り狂うだろう。 「だけど、残念! 出てきたのは嘘吐きで有名な土御門さんだけですたい」 彼は笑う。 心の中で泣きながら笑う。 それが道化師というものだから。 「悪いなー、カミやん! そう何度も美味しい目には合わせねーんだぜい」 上条の肩を揺さぶるのをやめ、彼の肩を背負うような形で持ち上げる。 死体特有の鉄の匂い。力の入っていない身体が想像以上に重くて、傷ついた身体がズキリ、と痛む。 ずるずる、と引き摺るような形で上条当麻を背負った。かなり死後硬直が進んでいる。 頭部に銃弾の跡がある。頭を打たれて殺されたのだろう。 しかも後ろからの弾丸だと傷口から判断できた。要するに彼は誰かに騙されて殺されたのだ。 そう、土御門と同じような嘘吐きに。 「おいおいカミやんー、脱落は早いぜい。まだまだこれから大覇星祭に一端覧祭、色々なイベントが盛りだくさんなんだぜーい?」 出逢った相手を無条件に信頼して背中を預けた上条の頭を、そいつは容赦なく撃ったのだ。 上条の顔が驚愕に歪んだ死に顔をしているのも、その理論に確証を加えていく。 そういった情報を頭の中の冷静な部分で受け止めながらも、土御門の日常としての言葉は途切れない。 「カミやーん、早く起きないと、土御門さん特製の墓穴にでも埋めちまうぜいー? 悪りぃけど土葬しか用意できねーんだにゃー」 はっはっはー、と笑いながら土御門は中庭へと移動した。 唯一残っている支給品の鉈で地面を掘り始める。 中々大柄の鉈はスコップほどではないにせよ、いい具合に採掘作業を進めていく。 彼の口は止まらない。彼の中に残っているガラクタが次々と口から溢れ出す。 「早く起きて帰らねえと、小萌先生の補習が待ってるんですたい。そのときになって不幸だーっ、て言ってももう遅いんだぞ?」 ざく、ざく、ざく。 埋葬するための穴が広がっていく。 「で、カミやんはいつものように病院行きだ。でもって、禁書目録にがぶりと頭を丸かじりされるんだにゃー?」 やがて、人一人が埋められるぐらいまでの大きさの穴が出来上がる。 彼は笑顔の仮面を被ったまま、いまだに横たわる友達へと向けて言葉を紡いでいく。 それは彼の中に残っていた日常の象徴だ。 それがぽろぽろ、と落ちていく。 「ねーちんもさー、カミやんに礼をしたいってんで、水面下で交渉中だったんだぜい? 堕天使エロメイドですよ?」 身体の中に残っている日常という願いの全てが零れていく。 土御門元春を構成していた守りたいガラクタの全てを廃棄するための儀式だった。 幸せな傍観者たちへと向ける怒りや悲しみ。 それを抱えてもなお、怒りのままに叫んでも何も変わらないことが現実として理解しているからこそ、決別の儀式が続けられる。 「憶えてるか、カミやん。御使堕し(エンゼルフォール)のこと。あのときの言葉、覚えてるか?」 上条の死体をお姫様だっこのように持ち上げて語る。 あのとき、上条を敵として意識し、散々に殴ってまで動きを止め、そして魔術を使って決着をつけた。 上条は自分の父親を助けたいがために身体を張って、スパイであり、戦闘のプロである土御門元春と戦ったのだ。 今でもまだ憶えている。心に響いた理想の言葉を覚えている。 「『誰かを犠牲にならなきゃいけないなんて残酷な法則があるなら、まずはそんなふざけた幻想をぶち殺す』、か」 笑ってしまう。現実を知らない子供の叫びだ。 現にそれを告げた上条当麻は呆気なく命を奪われ、こうして屍を晒している。 これが正しい現実のあり方だと言うのに。 「あれは良かったなぁ。オレに向けられた言葉じゃなかったけど、それでも響いたな」 その言葉が美しい、と感じた。 希望に満ちた理想の絶叫は、裏を知って汚れてしまった土御門にはとても口に出せない言葉だ。 だからこそ響いたのかも知れない。 そんな彼だからこそ、日常の象徴として護りたかったに違いない。 「なあ、カミやん……もう一度、聴かせてくれよ」 声は届かない。 上条の身体は土御門が掘った穴へと横たわられている。 目を閉じ、腕を組ませ、後は穴を埋めるだけという状況で、土御門はガラクタも一緒に捨てていく。 余分な感情も、感傷も、日常の象徴も、余計な願いも。 「その幻想をぶち殺す、って……言ってくれよ」 ゆっくりと、上条の身体が地に埋まっていく。 彼を埋葬しながらも、土御門の言葉は止まらなかった。手と共に口も動かし続けた。 「不幸だーっ! って……オレたちを笑わせてくれよ……なあ、カミやん」 身体の半分以上が土の中へと埋まった。 残りは顔を含めた上半身のみ。それもゆっくりと、時間を掛けて土の中へと消えていく。 一生懸命引き伸ばした別離の時間も、どんどん少なくなっていく。 「頼むから、目を開けてくれよ、カミやん」 幻想殺しの少年の顔まで土が被る。 土御門が埋めたのは上条当麻だけではない。彼が心の奥底に仕舞っていた余分なものも一緒だ。 彼が心の中に持っていた幻想(ガラクタ)の全てを一緒に埋めた。 残っているのはただひとつの現実だけだ。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「さーて……土御門さんは、これからどうすればいい?」 上条の埋まった地の隣に座り込み、自問する。 甘さを完全に捨て去り、苦しいまでに現実のみを見つめる土御門は己に問う。 この地獄で、守るべきものを失った嘘吐きが選ぶもの。 日常という大切だったものを埋葬してきた彼が選ぶもの。 「……舞夏」 学園都市に残してきた義理の妹のことを思い出す。 何もかも裏切っても、嘘を吐いてきても、世界を敵に回したとしても。 彼女だけは裏切らない。何も知らないまま、メイドを目指す彼女には温かな世界に居てもらいたい。 そして願わくば、自分もまたその隣に立っていたい。 幻想を完全に捨て、現実だけを残した土御門元春の口元に浮かぶのは、獰猛なほどの笑みだった。 「悪いねえ、カミやん。オレは多分、お前を裏切っちまう」 上条当麻はそれを望まないだろう。 きっと生きていたなら、幻想殺しの右手を持って立ち塞がるだろう。たちえ勝ち目がないとしても。 それが分かっていながら、土御門は上条当麻を裏切ることにした。 もはや生き残ることに何の躊躇いも無かった。 (それでは、魅惑の裏切りタイムスタートだぜよ。どうもこの問題、全員を犠牲にしねーと解決はしないっぽいぜい) 土御門元春は楽しそうに笑うと、新たなる戦場へと一歩を歩き出す。 善ではなく悪へと。過ぎたる失策を忘却し、無駄にポジティブな思考を取り戻した。 どんな手を使ってでも、舞夏のいる学園都市に帰る。 魔法名『背中刺す刃』の名の下に。 最高峰の陰陽術士にして、最低ランクの超能力者にして、もはや守るべき存在もこの島にはいない男が鬼となる。 【B-2 学校/1日目 朝】 【土御門元春@とある魔術の禁書目録】 [状態]:左の肩付近に軽傷。肋骨1本骨折。失血で衰弱。超能力により自動回復中(微弱) [装備]:レナの鉈@ひぐらしのなく頃に [道具]:なし [思考・状況] 基本:どんな手を使ってでも学園都市に帰る 1:具体的な行動方針を考える [備考]:ウソップの本名を把握していません。 地図や名簿は大まかに把握しています。 会場がループしていることに気付いていません。 原作4巻以降、原作9巻以前からの参戦です。 時系列順で読む Back 審判-Judgement- Next 微笑みの行方(前編) 投下順で読む Back 救いと因果と Next 微笑みの行方(前編) Back Next その幻想を―― 土御門元春 合言葉はラブアンドピース(前編)
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話していいものかどうか、少々悩んだ。 特殊能力。常人の持たざる、このいかせのごれにおいてはごく普通の「異常」の証明。いずれ下される、世界からの三行半。それを受け取ることが定められた者の証。 佑がそれを持っていることはもはや疑いようがなかったが、どんな能力か詳しくはわからない。 ただ、大体こういうものらしい、ということは何とか予想がついていた。 「…………」 しばしの沈黙を置き、理人は先ほどまでの奇妙に間延びした喋り方から一転、表情を消して言った。 「……最初に言っておく。これを聞いたら、後戻りはできなくなる。今までのようには、生きていけなくなる。それでも良ければ、話してあげよう。あの時、何が起きたのかを」 「………!」 理人の様子から、自分が知りたいと願うことが、本来踏み入ってはならない領域であったことを遅まきながらに佑は悟る。だが、ここまで来て聞かずに終わるわけにはいかない。あの機械兵に襲われたことは、紛れもない事実。そしてそこには、恐らく自分の知らない何かが介在している。 それを知らずして、この一件から去るわけにはいかなかった。 不退転の意思で見つめ返すと、理人は根負けしたように息をついた。 「……仕方がないな」 「……すみません」 「最初に言っとくけど、何が起こったのか詳しくはわからない。ただ、事実として言えるのは、君に特殊な力があるということだ」 特殊な力。それを聞いた佑には思うところがあった。 たまに小耳に挟む「能力者」の噂。いたらすごい、とは思っていた。けど、それは今まで単なる噂、都市伝説の住人に過ぎなかった。だが、こうして目の前に理人という実例がいる。そして、恐らくは自分も。 「無論、俺にもある。これはもうわかっているはず」 「……はい。聞かせてもらいました」 「ああ。俺の力はさっきも説明したように、無機物に能力を付加する力だ。そしてパニッシャー……あの機械兵を倒した時に君が使ったのもそれだ。ただ、同じ能力が同時に存在するのはかなり珍しい。そうはいない」 人工的に付与されたか、クローンでもない限り、同じ能力の持ち主が同時に現れることはそうそうない。火波姉妹がその「そうそうない」の実例だが、それはまあ今は関係ない。 「ならば君の力は何か? あの時俺が見た状況から判断するに、恐らくは『他人の能力を一時的にコピーする能力』だ」 「コピー……」 「コピーの条件なんだが……それはわからない。俺が予想するに、能力者の血、じゃないかと思うんだけどね」 この理人の推測は、図らずも真実を言い当てていた。 「無断拝借(エゴイストレンタル)」。それが、我孫子 佑の持つ特殊能力だ。この時点では誰一人知る由がないが、その力は能力者の血液を媒介に、能力をコピーして使用するという転写系統のものだ。これを使う場合、佑の体は能力に合わせてアジャストされる。その反動が解除後に来るため、気を失ったり頭痛に見舞われたりするのだ。 「じゃ、あの時は……」 「俺がヘマやったからなぁ。あれだな、多分。あれで俺の力をコピーして、鞄に能力を付加して、倒したんだな」 パニッシャーによってハチの巣になった理人の左腕。今は治癒しているが、その時に散った血が佑にかかったらしく、どうやらそれでコピーが発動したようだ。 「事実としてはそんなとこなんだが、注意してほしいことがある」 「注意?」 そうだ、と前置きし、理人は語る。 「ウスワイヤ、という組織がある。これは、特殊能力者を収容・管理するための施設だ。なぜそんなことをするのか……」 「……普通の人と違うから、ですか」 「ちょっと違うが概ねその通り。特殊能力者の持つ力は、普通の人間を超えたもの。それは、今ある社会秩序を崩壊させかねない。それを防ぐための施設だ。……だから、気を付けろ。もし、その力を持っていることが発覚したら、収容される。日常が崩壊する」 「ぇ――――」 佑の動揺が覚めるのを待たず、理人は続ける。 「もう一つ。ホウオウグループという組織がある。こいつらの目的は『世界の合理化』。それが何を意味するかはわからないが、奴らは目的のための犠牲を躊躇わない。関わるな、逃げろ。これが最善だ」 まるで、畳み掛けるように。 「ではこれからどうするべきか? 簡単だ。誰か、本当に信頼が置ける人にだけ明かし、後はその力を隠して普通に生きていればいい。幸いなことに君の力は、能力者に近づかなければ発動しないらしいから、今までどおりに生活していればいい。それでも困ったら、そうさな。火波って子に聞いてみるといいさー」 最後の最後で口調が戻る。それにも気づかず、佑は「火波?」と首をかしげた。 「火波って……2年の? 火波 スザク?」 「そーう、そう。決して悪ーいようにはなーらないから、ホントーに困ったーら聞いて見るといい」 「はあ……」 ひとしきり話が終わったところで、さて、と理人がその場を立ち上がる。 「なーがながと話こーんだけれども……さーすがに帰らーないとマズいか。送ってくよー」 道化者、語る 「……で、家はどーっちかな?」 「………こっちです」