約 170,871 件
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/33.html
up0564 タグ一覧 ヤンデレ少女主観 標準的なヤンデレ 詩 霊夢 私には大切な人が居る。 外の世界からやってきた、ちょっと変わった男の人。 底抜けに明るくて、飛び抜けて馬鹿な青年。 ほぼ毎日神社にやってきては、なにかしら騒ぎを起こすトラブルメーカー。 荒唐無稽という言葉がとてもよく当て嵌る一般人。 だけど、実はとても優しくて…… 凄く、温かな人。 最初は鬱陶しかったけど。 何故か無性に気になって、気になって。 気が付けば恋に落ちていて。 そして気付くと同時に、彼と私は恋人同士になっていた。 いつも周りに笑顔を振りまいている人。 いつも私に笑顔をくれる人。 裏表の無い笑顔。 ……でも。 私はそんな彼のことを。 本当は、何も知らないのかもしれない。 夜の帳が降り始めた境内。 私は縁側に腰掛けていた。 右手にはお酒がたっぷりと入った杯。 今夜の神社はとても騒がしかった。 朝方に神社を訪れた魔理沙の発案により、急遽決まった宴会のためだ。 まあ、宴会は別に嫌いじゃないから構わない。 お酒を呑むことは好きだし、騒ぐのも嫌いじゃない。 なにより、アイツに会える。 私の大切なアイツに。 ならば断る理由なんてありはしない。 まあ、いつも神社に来るので別に寂しいとかそんな訳では無いのだが。 偶には違った雰囲気というのも味わいたいというのが乙女心というモノでしょう……多分、きっと。 なによ、悪い? 良いじゃない、別に。 会いたいってのは本当なのだから。 こんな私だって、恋する乙女らしいことをしてみたい時もあるのよ。 とまあ、そんな淡い想いを朝の私は抱いていたんだけれど…… 「だぁ~~~っはっはっは~~~~っ!!」 「いいぞ~○○~! もっとやれ~っ!!」 「きゃーっ!! ○○素敵ーーーーっ!!」 今の私は、そんな浅はかな考えを抱いていた過去の自分を全力で殴りたい気分だった。 境内のド真ん中から聞こえる騒がしい声。 嫌が応にも聞き慣れた複数の少女の声と、それに混じって聞こえるこれまた聞き慣れた馬鹿の声。 ……少し、頭痛がした。 痛みに眉を顰めながら騒ぎの中心に目線を向けると、其処には上半身裸で踊っている青年の姿。 顔を真っ赤にしながら踊るその様は、蛸と呼ばれる海の生き物を連想させる。 くねくねと奇妙な動きで踊る蛸を見ながら、思った。 あの馬鹿、結構呑んでるわね。 全く、呑み過ぎるなっていつも言ってるのに、ちっとも聞きやしないんだから。 「おっしゃあっ! 行っくぜーーーーーーーっ!!」 こちらの心配を知らない蛸は、更にテンションを上げて腰を振る速度を上げる。 加速した腰の動きは、今や残像すら見えそうだった。 「出たーーーっ!! ○○の高速腰振りーーーーーっ!!」 酒を呑んで普段の倍近いテンションとなった魔理沙が叫ぶ。 それに伴って、周りの歓声は更に大きくなった。 真っ赤な顔の上半身裸男の腰振りを囲む、酔っ払い軍団。 目の前で繰り広げられる異様な光景に、頭痛が酷くなりそうだ。 脳内に襲い来る痛みを、眉間に指を当てて緩和させながら私は反省する。 分かってた。 ええ、分かってましたとも。 アイツはあーゆうヤツだから。 こうなることは分かってたわ。 ちょっとでも期待した私が馬鹿でした。 そうだ。 彼はこんなヤツなのだ。 生粋のお祭り男。 トラブル・ハプニング・イベント大好きのお騒がせ者。 人妖関係無しに差別無く接して、手当たり次第に巻き込む台風男。 何かにつけて馬鹿騒ぎをする、出鱈目だらけの一般人。 だから。 だからこうなるのは目に見えていた筈だった。 実際、過去の宴会もこんな感じだったのだから。 暴走するだけ暴走して、最後にはリバース。 片道切符の暴走特急。 もはや定例と化しているパターンであった。 まあ、そんな底抜けに直球な彼だからこそ、私は好きになったのかもしれないのだけども…… だからこそ、此処で何かを言うつもりはない……でも。 でも、少しくらい期待しても良いじゃない? 今回こそは、いつもとは違った、所謂恋人同士の甘い宴会を楽しみたいと。 そう思うのは自身の我侭なのか? いいや、そんな筈は無い。 誰だってコレくらい思う筈だ。 夜空に浮かぶ月だって、毎日形を変えているのだ。 それはきっといつも満月じゃ飽きるから。 ほら、ちっともおかしくない。 何もおかしなことは無い筈だ。 そうだそうだ。 おかしいことなんて何も無い。 と、そんなワケのわからないことを考えている間も頭痛は収まることを知らず、頭の中をガンガンと叩いてくる。 脳天を叩く鐘の音は、目下警鐘を鳴らしまくっていた。 ああもう、なんか考え過ぎてイライラしてきたわ…… その時、境内の中心から一際高い歓声が上がった。 五月蝿いわね、もう。 うおーだの、きゃーだの、少しは静かにしなさいっつーの。 不機嫌さを惜しみも無く出しながら、アイツを中心にして騒いでいる連中を睨みつける。 連中は相も変わらず、やれ踊れや騒げや呑めや唄えやと喚いていた。 その馬鹿騒ぎする様子を見て、更にイライラが募る。 ……大体、アンタ達もそうよ。 私とアイツの関係知ってるでしょう? ならちょっと。 ちょっとくらいは…… その時、魔理沙が叫んだ。 「○○ーっ!! 今度は私と踊ろうぜーーっ!!」 楽しそうに叫びながら、魔理沙は遠慮無しにアイツの腕を掴んだ。 腕に腕を絡める、所謂恋人同士がする腕組みを見た瞬間。 ぷちんと。 私の中で何かが切れた。 沸騰した頭に浮かぶ文字は四文字。 我慢と、限界。 導火線に火を点ける様に、手に持った杯を口に運ぶ。 口内に注ぎ込まれる辛口のソレは、私の喉を焼きながら胃の中へと流れ込んでゆく。 そして杯の中を呑み干した後、私は息を大きく吸い込み叫んだ。 「アンタ等ちょっとくらい気を遣えーーーーーーーーーーーーーっ!!」 「○○が倒れたーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」 爆発する様に弾けた私の叫び声に重なる様に、魔理沙の叫び声が上がった。 宴も終わり、夜も更けてきた神社の境内。 酒も肴も切れたことで、宴会に来ていた面々は散り散りに帰宅していった。 今私の目の前にあるのは、散らかりきった宴会の残骸。 どうでもよくないけど、アンタ等たまには片付けて行きなさいよ。 まあ言っても聞きゃしないのは分かってるんだけどね。 溜息混じりに境内から居間へと視線を移す。 現在、神社に残ったのは、酒瓶等の残骸と……それともう一つ。 月明かりに照らされた居間から、浅い寝息が聴こえて来る。 もう一つ残ったのは。 座布団を枕代わりに、彼には似合つかわしくない、規則正しい呼吸を彼は繰り返す。 寝てる時は静かなのね…… 鼾とかするイメージだったのだけれど、どうやら違ったらしい。 そういえば。 付き合い始めてから幾分か経つけど、コイツの寝顔って見たことが無かったわね。 ふっと、好奇心が胸を掠めた。 折角だし……見ておこうかしら。 起こさない様に彼に近付き、寝顔を覗き見る。 瞬間。 ひやりと、背中が震えた気がした。 仄かな明かりに照らされた寝顔は、とても安らかで。 まるで死んでいるかの様。 いつもは健康的な肌は、月明かりの所為か、雪の様に白い。 生気というモノが感じられない、真白。 生命という名の温かさを、一切拒否したかの様な、凍りつきそうな程の、冷白。 まるで死を望んでいるかのようだと。 何故かこの時、私はそう思ってしまった。 傍らに座り、そっと彼の頬を撫でる。 死人のようなひんやりとした体温は、まるで私の考えを肯定している様だった。 そう、まるで…… まるで本当に…… 「死んでいるみたいね」 「生きてるって」 何の気無しに呟いた言葉に、彼は閉じていた瞼を開いて答えた。 月明かりに照らされた彼の瞳は湖の底の様に。 何処までも昏く、そして何処までも透き通っていた。 「起こしちゃったみたいね」 「いんや、実は少し前から起きてたんだ……けど」 霊夢が何かしたそうだったから、黙って横になってた。 そう彼は後に続けて、私を見つめた。 ずっと見つめていると、吸い込まれそうな程に深く昏い、眼。 ふっと、部屋の中を薄い影が差した。 月が雲に隠されたのか。 淡い光が微かに弱くなった。 「死んでて欲しかった?」 薄闇の中、甘く囁く様に彼は問い掛ける。 「私が死ねって言ったら、アンタは死ぬのかしら?」 「ああ、お前を殺してからな」 私の問いに彼は薄く笑いながら。 冗談を言うかの様に答えた。 良く見慣れた笑顔の筈なのに。 どうしてか、私は別人の様に思ってしまった。 太陽とは真逆の、今宵の月の様な……昏い光。 温もりの感じられない、命。 ああ…… もしかして、私は。 「こうゆう時って、普通なら『一緒に生きていたい』って言わない?」 問い掛けに、彼は微笑むだけで何も答えない。 けれど、その微笑みと昏い双眸が、全てを語っていた。 全てを守り抜く理想。 全てを捨てても構わない現実。 好奇心と無関心。 高揚する激情と冷徹な狂気。 太陽と月の二面性。 喜びと空虚さを隠した入れ子人形。 鋼の仮面と鉄の素顔。 もしかして私は。 雲間から再び覗いた月が、彼と私を照らす。 私はこの人のことを。 本当は、何一つ知らないのかもしれない。 「○○」 引き金はその言葉。 彼は無言のままゆっくりと起き上がって、私の服に手を掛けた。 布が擦れる音が耳に届く。 私は彼にされるがまま、けれど視線は彼から外さない。 昏い、夜の闇よりも尚昏いその眼から。 瞬く間に私の服を脱がした彼は、今度は自分の服を脱ぎ始める。 強引に脱いだ衣服を横に置くと、彼は自分の胸に爪を突き立てた。 「何を」 止める声も聞かず、彼は掻き毟る様に自身の皮膚を縦に引き裂いた。 裂かれた傷から、一瞬の内に紅い液体が溢れ出る。 彼は苦痛の表情さえ浮かべずに、私の手を血溜まりに触らせた。 突然の彼の奇行とも呼べる行動を、私は嫌悪も無く受け入れる。 温かな生命の雫と、生を伝える確かな脈動が掌から伝わってくる。 「あ~あ、ちゃんと生きてるんだけどなぁ……」 哀しさと空しさの入り混じった様な彼の声を聞きながら。 私の頬に、一筋の滴が流れた。 私には大切な人が居る。 外の世界からやってきた、ちょっと変わった男の人。 底抜けに明るくて、飛び抜けて馬鹿な青年。 ほぼ毎日神社にやってきては、なにかしら騒ぎを起こすトラブルメーカー。 荒唐無稽という言葉がとてもよく当て嵌る一般人。 だけど、実はとても優しくて…… 凄く、温かな人。 最初は鬱陶しかったけど。 何故か無性に気になって、気になって。 気が付けば恋に落ちていて。 そして気付くと同時に、彼と私は恋人同士になっていた。 いつも周りに笑顔を振りまいている人。 いつも私に笑顔をくれる人。 裏表の無い笑顔。 ……でも。 私はそんな彼のことを。 本当は、何も知らないのかもしれない。 けど、それでも。 例え今までの彼が嘘だったとしても。 全てが幻だったとしても。 彼の中に私は居なくても。 何もかもが壊れて無くなってしまっても。 それでも。 それでも、私は彼のことを離したりはしないだろう。 何故なら。 何故なら私は、彼のことを狂おしい程に。 そう、本当に狂おしい程に。 彼のことを、愛してしまっているのだから。 感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1357.html
ガラリと開けた、永琳の部屋の中には既に鈴仙が先客として座っていた。 「うう・・・・・・まだ痛みがひかない。兎耳大丈夫かなぁ・・・・・・あ、てゐ貴女も呼ばれたのね」 呻きつつも、鈴仙はしきりに頭上に生えている兎耳の心配をしていた。 鈴仙の背中は、引きずり回された為か。特徴の1つであるブレザー服もボロボロで。特に背中部分がずる向けになっていた。 露出する背中の部分には、赤々と腫れた肌を覗かせており、かなり痛々しい様子だった。 「ねぇてゐ。根元の方、大丈夫よね?」 そう言って、鈴仙は頭をてゐに向って突き出してきた。 永遠亭の主要な面子の中では、今最も冷静でいられている為。兎耳の間に手刀でも放り込んだら面白いな、と。 そんな事が頭をよぎったが、堪える事にした。 「あぁ・・・別に出血とかもしてないよ。だから、変にいじくり回さない方がいいと思うよ」 平時の、こんな状況でない時ならば、間違いなく一発叩き込んでいただろう。 ここまでの絶好の機会。いつもてゐには嵌められてばかりで、常に目ざとく周りを見ている鈴仙が、こんな隙を見せることなどまず無い。 そんな鈴仙が隙を見せる。それぐらいに、今の永遠亭は緊迫感の強い状況であると言える。 鈴仙はてゐへの警戒心を解かざるを得ないくらいに。てゐも、悪戯を最優先にしないぐらいに。永遠亭の空気は変容していたのだ。 ○○も永遠亭に連れ戻し、静けさこそは取り戻していたが。 一部の者にしか効力を発揮しない、無味無臭の何かが永遠亭を包んでいるのは。間違いのないことだった。 「そう・・・?良かったぁ」 鈴仙は、ほっと肩を撫で下ろす。背中の事よりも、兎耳の方が気になっていたのだろう。服の破れには余り頓着している様子は無かった。 「あたしねぇ・・・これはやりすぎだと思うのよ」 てゐは、話題が急転直下して、いきなり変ったのを感じた。 いつ永琳が来るか分からないこの状況で、頭が上せている鈴仙とは余り話したくなかった。 流石に、あれだけやられたのだから。多少は冷めていると思いたかったが。 鈴仙の怒りならば、いくら買ったとしても。永琳や輝夜の怒り一回分より遥かにかわいい物だと言う、確固たる物が合ったので。 「引きずり回すなんてさ、愛が無いと思うのよ。やっぱり、愛のある虐め方をしたいのよ」 相槌も打たずに、ただ静かに聞き流していた。内心は、全く平穏ではなかったが。 「さっき、てゐにさ。縄持ってないって聞いたじゃない、やっぱり痛々しいのは駄目よね」 こいつまだ上せてやがる!ピクンと口の端を一回吊り上げるだけで堪える事ができたから良かったが。危うくそう叫ぶ所だった。 「縛るのはまぁいいとしても・・・あんまり痛めつけるやり方はよくないわよね。お互いの為に」 未だに諦めていない鈴仙の姿。この姿に、永琳はどんな反応をもって返すであろうか。 それを想像すれば、面白くない事はないが。同時に永琳が何処まで燃え上がってしまうか、怖い物もあった。 (もういい、放っておこう。師匠も放っておくウサ) 「あ・・・!そうだ、あの春画本。師匠に取られたんだ。惜しいなぁ・・・色々参考になるのに」 「ああ、でもさ・・・○○さんがもっと強くしてくれって言ってきたら。私どうしよう・・・・・・」 てゐは早々に、この戦いを。輝夜との冷戦を一人で戦い抜く決意を固めた。 「ねぇ、てゐ。傷が残らなくてまぁまぁ痛いやりかたってないかしら」 私に聞くなぁ!巻き込むなぁ!!そう叫びたかった。 てゐの方は、まっすぐ前を見据えて。鈴仙の方向など一瞥もしていないのに、楽しそうに喋っていた。 「ただ吊るすだけじゃ面白くないと思うのよねぇ・・・それ以前に、○○さんは道具はあると無いのとどっちが好みなのかしら」 話題の中心は、当たり前だが○○の虐め方についてだった。 てゐはただただ、不動の体勢で前を見ているため。視界の端にも鈴仙の姿は映っていないが。 気配がうるさ過ぎるので。ゆっさゆっさと体を揺らしながら、ついでに兎耳も揺らしながら。 楽しそうに喋っているんだろうなぁと言うのだけは、容易に判断が付いた。 いつ永琳が入ってくるとも知れぬのに。それとも、鈴仙は永琳と戦おうとしているのだろうか。 だとすれば、鈴仙の方が一体何日持つかで賭けが出来る。それ位に分かりきった勝負をしようとしているではないか。 (骨くらいは拾おうか) 喜色満面であろう、視界の外の鈴仙を想像して。てゐは心の中で、拝んでいた。 「遅いなぁ・・・師匠」 普段の永琳らしくない事態であった。人に集合するように言っておいて、当の本人がそれをないがしろにするなど。 「じゃあ私○○さんの所に行って来る」 鈴仙はすくっと立ち上がり、命知らずな言葉を口に出す。何が“じゃあ“なんだと問いかけたかった。 多分、好機だと思っているのだろう。笑顔が妙にまぶしい。 「今姫様と一緒のはずだから。下手な事したら、間違いなく死ぬよ?」 ただ、行動について問いかけるのは面倒くさそうなので。淡々と危険であることだけを伝えた。 姫様と一緒と聞いたら、またすっと座りなおした。輝夜に対する畏怖は忘れていないようだ。 「ちょっと見てくる。私一人で大丈夫だから、鈴仙はここにいてて」 もし鈴仙が付いてきて、永琳相手に挑発まがいの事などされたらたまった物じゃない。 なので、自分ひとりで行くと言う旨は。出来るだけ強く、鈴仙に伝えた。 付いてこないで、と言い残して足早に永琳の部屋を出て行く。 出て行った後も、何度も後ろを振り返り、鈴仙が付いてきていないか確認する。 「よし・・・大丈夫だな」 付いてくる様子が無い事をしっかりと確認して、視線を前に戻す。 見てくると言ってもいくつかの当てである、診察室や薬の調合室にいなかったら本当に何処にいるかは分からないのだが。 元より、真面目に見つけようとは思っていなかったので、ある種の方便だった。今の、思考回路がゆだっている鈴仙から離れる為の。 輝夜に対しては、素直に座った事から実力差や権力の差をまだ見れているようだが。永琳に対しては怪しいと言うしかなかった。 ただ、輝夜との対決に。外野を気にせず注力できると言う意味ではあり難かった。 「見てろよぉ・・・あの食っちゃ寝のお姫様」 拳をパンと手のひらに打ちつけながら、てゐは闘志を燃やしていた。 「うーん・・・でもどうやって虐めようかなぁ、傷が残るのは不味いし」 先ほどまで、喜色満面に鼻息荒くしていた鈴仙とは違い。てゐのほうはまだ冷静に○○の虐め方を思案していたが。 正直な話、てゐもまた同じ穴のムジナである事には、全く気付いていない。 「うふ・・・」 薬臭い部屋の中で、八意永琳は体育座りの格好で。鈴仙から取り上げた本を見てはほくそ笑んでいた。 壁を背もたれに、一枚一枚丁寧に春画本をめくっていた。 めくる度に、本に鼻を近づけて。○○の匂いが残っていないかどうかを、入念に調べていた。 恐らく、この沢山の絵の中に。○○にとってのお気に入りという奴が、絶対に存在するはずだ。 お気に入りの絵は、○○も一人で致す時の。所謂オカズに何度も使っているはず。 ならば、その絵の近くには。○○の匂いが強く残っているのではないか。 そう思って。丹念に丹念に、ほんの隅から隅まで匂いを嗅いでは行っているが。 鼻先にやってくるのは、紙の匂いだけ。自分が一番嗅ぎたい、○○の匂いはどこからも香っては来なかった。 「うーん・・・使ってないはずは無いから。丁寧に使ってるのねぇ○○は、この本達を」 「でも・・・ううう」 ○○が宝物のようにこの春画本を扱う光景を考えて。何とも微笑ましい気持ちを、永琳は覚えていたが。 しかし、春画本を見ていると想像してしまうのだ。 輝夜や自分。ましてや、てゐや鈴仙ですらない女が、○○とねんごろになっている様子を。 その事を考えると、胃がむかむかしてきて。表情も、憤怒の形相に変わっていくのが感じ取れた。 しかし、読み進めていく内に思う。この本達は。この本達に描かれている事は、○○の被虐嗜好を深く知る為の貴重な手がかりだった。 なので、怒りのまま破り捨てると言う行為には及べなかった。折角の手がかりを無為にはしたくない。 てゐにこの春画本をどうするのかと聞かれたとき。慌てて資料だと言い張ったが。 幸いな事に、それは当たらずとも遠からずだった。少なくとも嘘はついていない。 そうとは分かっていても。ムカつく物はムカつくからしょうがないのだ。 「・・・・・・どうかしら、気休め程度にはなるかしら」 ぶつぶつと呟きながら、大して期待もせずに。2本の指で本をなぞる。 そのなぞっていた指は、ある所で止まった。 1つは、女の顔に。もう1つは男の顔に。体だけを見せた男女の絵を見ながら永琳は。 「・・・・・・えへっ」 にやけていた。 「ここから・・・こうして、ああして・・・・・・ふふふ、割と何とかなる物ね」 永琳の中にあった、先ほどまでのイラついた感情は、どこかに飛んでいってしまった。 今は、顔を隠した男女の絵を見て。色々と夢想していた。 「ふふふ・・・○○はこんな事されたら、笑うかしら。それともやっぱり、笑いたいのをかみ殺すかしら」 永琳が楽しそうに夢想している内容とは。 「そうねぇ・・・このまま顔を手でなぞったりして、口付けをして・・・あぁ、いきなり体を離して口でなじるのも面白いかも」 何てことは無い。永琳が○○を攻めている場面だった。 顔を隠したのは。頭の中で、男の顔を○○に女の顔を自分に置き換えやすくする為だった。 「ふっ・・・・・・ふふふふふ」 楽しそうに愉しそうに笑っていた。今の永琳は、愉し過ぎて輝夜から○○を虐めるなと強く留め置かれているのを忘れていた。 戸口でてゐが。うわぁ、これ一体どうすればいのかなぁ。と頭を抱えているのにも気付かずに、永琳は自分の世界に没頭していた。 独り言の中身から、てゐには永琳が何をやっているのかはすぐにわかった。 (想像力旺盛だなぁ師匠・・・でも、資料ってのはあながち嘘じゃなかったんだ) そのまま一分、二分、三分と。出て行く機会を伺っていたが。 「ふふ・・・あんっ、○○・・・・・・はぁん」 永琳の行う夢想と妄想の勢いは全く衰える事を知らなかった。 これならば、始めにさっさと室内に入って行ってしまえば良かった。時間をかければかけるほど、機会が失われていっていた。 永琳から出てくる嬌声は段々と色っぽさ、艶かしさを帯びていく。そのうち果ててしまいそうな雰囲気すらあった。 (あんま人の事言えないけど。この師匠の姿は・・・あんまり見たくなかったかな) てゐはいつの間にか、頭を片手ではなく両手で抱えていた。
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/890.html
9ページ目 ダークライ「オオ...ワタシノカワイイオトウトタチヲヨクモ...!」 ゴリチュウ「ゴウカザルは死んだ。あとは一人でやるしかない」 ゴウカザル「」 ダークライ「ゴリチュウヨ。オマエデハワタシニカツコトハデキナイ」 ゴリチュウ「殺ってみなきゃ解らないでちゅ。喰らえ、Infi―――」 ダークライ「ソノマエニワタシノメヲヨクm」 ゴリチュウ「――ght!」 ダークライ「ハウッ!」 ゴリチュウ「同じ手にはかからないでちゅ」 ダークライ「ナラバ、ダークホール!」 ゴリチュウ「ピ・・・?」Zzzz... ダークライ「ワガトクセイナイトメアニヨリクルシムガイイ・・・ククク」 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/885.html
4ページ目 サザンドラ「喰らえ、流星群!」 ゴリチュウ「ん? わ、空からなんかふってk」バァン サザンドラ「フッ、殺ったか」 ゴリチュウ「うぬぬ・・・まだまだぁ! Infight!」 サザンドラ「ぶへっ! こ、この流星g」 ゴリチュウ「Infight!」 サザンドラ「へぶっ! りゅ、流s」 ゴリチュウ「Infight!」 サザンドラ「どぴゅっ! ちょ、やめ」 ゴリチュウ「ずっと俺のターン!」 サザンドラ「」 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2044.html
幻想郷の人里 そこには外来人を含めた人口の殆どが集中し暮らしている そこの守護者である上白沢慧音には一つの悩みがあった 「おい、てめえ!何ガンなんか飛ばしてんだ!殺されたいか!」 「ひっ、何なんだよ急に…」 「口答えしてんじゃねえ!」 人里に暫く前から居着いた〇〇という男、彼は非常に乱暴で激しやすい性格であり人里の厄介者であった 彼は日に何度も村人と衝突し揉め事を起こし、暴力行為もいとわない。それを慧音が諌めるのは最早日常的だった 「こら、〇〇止めないか!」 「ちっ、また邪魔すんのか」 「なぜお前はこうも揉め事ばかり引き起こすのだ、あれほど言って聞かせているじゃないか」 「うるせえ!」 〇〇は肩を怒らせて去っていく 慧音はその後ろ姿をやるせない想いで見つめた 「慧音先生、〇〇をどうにかしてくれ。このままでは俺たちまで殺されちまうよ!」 「すまん、よく言っておく。だから彼を許してやってくれ、あいつは居場所がもうここしか無いんだ…」 「どうして先生はあんな化け物手前のやつをそんなに…」 「…すまん」 「あっ、すみません…」 「いや、いいんだ。しかしあいつは…」 一方〇〇は怒りに身を震わせながら人里外れの自宅に戻っていた 「なんだってあの雑魚どもは…。誰のお陰で安全だと思ってるんだ!誰の力のお陰で生活してると思ってるんだ!」 「俺が下級の妖怪を殺してるからだろうが!もっと俺に感謝してろよ!雑魚どもが!!」 〇〇は妖力を身に宿していた 〇〇は人並み以上の身体能力、回復力、そして妖気を感じる力を持っていた(もっとも山の天狗や博麗の巫女、慧音には遠く及ばないが) 彼はその力を生かして人里や人里からやや離れた新しい畑(主に外来人の物)で働く人々を襲う妖怪を殺し、人が入っていきたがらない所で薬草や食料を集め生計を立てていたのである 人々は〇〇を恐れた 彼が異形であったからだ 〇〇もまたそのような人々を憎み、軽蔑し、恨み孤独に暮らした たまに給与として送られる多少の食料や衣服を受けとる時と薬草を売り渡しに人里に現れるが、それ以外は家に籠っていた そんなある日の事 〇〇は日課である下級の妖怪数匹を片付け、妖怪の山の麓でかき集めた薬草数束に釣ってきた川魚数匹を持って帰宅し、夕食の準備をした。 今日の献立は人里から配られた米に根菜の味噌汁、川魚の塩焼きという質素なものであった。 そしていざ食事を始めようとした時 (…デカい妖気だ、しかもすぐそこにいやがる!) 〇〇は命の危険すら感じた。 下級妖怪を倒せる○○と言えども幻想郷の権力者の前では形無しである。 だから〇〇は慧音に逆らえない。 彼女の機嫌を損ねて弾幕とか言う物を食らえば、生きてはいられないと言うことは重々承知し彼女を恐れていた。(彼女が〇〇に弾幕を放つなどあり得なかったが…) ○○は包丁を構えて妖気の元を慎重に探った。 しかしその妖気の正体は意外にもすぐに見つかった。 「おい、人の魚を人の目の前でつまみ食いするとは良い度胸だな!」 「あれ?お兄さん私が見えるの?」 「何を言ってるんだ?てか、俺の貴重な飯を食べるな!この野郎!」 〇〇は幸か不幸か、飯を奪われた怒りで前の小さな盗人が放つ強大な妖気を忘れていた。 ゴツン! 〇〇は女性にも遠慮はしない。 しかし… 「いたーい!うっ、うえーん…」 「あ、泣くな!ちょっとならいいから!」 子供の涙は苦手である これが心を歪めた〇〇と心を閉ざした 古明地こいしの出会いであった。 「お兄さん、この魚おいひいね!」 「そうか、まったくムシャムシャ食いやがって…」 結局〇〇はこいしに夕食を食べさせる事となった。 ここはとりあえず食事をさせて追い返せば良いと考えたのだ。 「ところでお兄さんの名前は?」 「〇〇だ」 「〇〇かー、私はこいしだよ」 「…そうか」 「なんで〇〇には私が見えるの?」 「何いってんだお前?俺に目玉があるからに決まってんだろ。それにお前の妖気までもきっちり感じてるからな」 「〇〇もちょっと妖気があるね」 「まあ、俺ももう妖怪だしな…くそっ」 「?」 「ああ、なんでもねえ。お前ももう家に帰れ。もう暗いしな」 「はーい、御飯ありがとー」 こいしが家を出てから数分後、〇〇は片付けをしながらふとあることに気づいた。 「ありがとうなんて久しぶりに言われたな…」 数日後、〇〇は人里の開拓地で汗を流していた。 〇〇の開拓地に於ける基本的な仕事は身体能力を生かした下級妖怪の排除である。しかし、毎日妖怪が山のように襲撃にくるわけではない。そこで〇〇は開拓地に彼の畑を持ち、農作物を作って配給の足しにしていた。 作業も一段落し、持参した昼食を広げたところでまた〇〇は妖気を感じた。 「ああ、こいしか。」 「〇〇、何してるの?」 「ここで畑作業してんだよ。お前が来て楽しいところじゃないから帰れ帰れ」 「〇〇、その御飯美味しそうだね」 またしても〇〇の食事は減ったのだった。 「全くなんでお前はこう飯時に来るかなあ」 「ごちそうさまです。ふう!」 「やれやれ…ん?」 「おい〇〇、妖怪の襲撃だ何とかしろ」 〇〇は食事とこいしに気をとられて妖怪の接近に気づかなかった。 同じ開拓地で働く人里の男はそれだけ告げて去っていった。妖怪の襲撃の際には〇〇を除く開拓者は逃げる事になっている。 「しかたねえな…。ほらこいしも帰れ、俺は仕事だ」 「え?〇〇は逃げないの?」 「あれを片付けるのも俺の仕事なんだよ。邪魔だからもう行け、しっし」 「えー、つまんないの」 〇〇は妖気を多数感じる方向に走って行った。他の人間はもうとっくに逃げている。だから遠慮はいらない。 (そうだ、こっそり追いかけちゃえ) こいしもまたひっそりと後を追った。 〇〇は襲撃してきた妖怪の集団を視界に捉えた。 (10匹ちょいってとこか、余裕だな) 〇〇は武器は使わない。弾幕も使えない。己の肉体のみで妖怪の攻撃をかわし、妖怪を打ちのめしてきた。 「まずは一匹…!」 やや大型の犬程度の妖怪どもを地面に叩きつけて頭を殴り潰す。背骨を叩き折る。首をへし折る、引きちぎる。一匹片付ける度に体が汚れるがそんなものを気にする余裕はない。多数相手には一秒の油断も致命的だ。こちらが頭を潰され兼ねない。 「やれやれ、やっと終わったか…」 十数匹の妖怪を撃退した後で〇〇はすっかり疲弊していた。 一匹の妖怪がまだ陰に残っているとも気づかないのも当然であった。 (え?〇〇何してるの?) こいしは衝撃を受けた。 こいしは弾幕ごっこには慣れていた。先日の宗教戦争の時にはこっそり乱入して弾幕ごっこを何度もやった。 しかし、このような「殺し合い」を見るのはほぼ初めてだった。 (これが〇〇の仕事?) (他の人を逃がして〇〇だけがこんな事をしてるの?) こいしは唐突に理解した。 なぜ〇〇に救助を要請した村人があんなに嫌そうな態度を取っていたか。なぜ〇〇だけが一人人里の外れに暮らしているか。 「〇〇!」 「ん?こいしか。来るなって言っただろうが…」 「何でこんな危ない仕事なんかするの?私ならこんな奴ら一瞬で…」 「…これ以外に仕事がないのさ。人間なんて俺みたいな化け物には冷たいもんさ。こうやってしか俺は生きられないんだ」 「〇〇…」 「やれやれ、俺は畑に戻るぜ。そっちもまだ作業が残って…ぐおっ!」 突如〇〇の背中に激痛が走った。 妖怪の生き残りに背後から奇襲されたのだ。 「〇〇!?しっかりして、〇〇!」 「畜生…、まだ一匹残してたか…。くそっ、動けねえ…」 「うっ、ああああああ!」 こいしは激しく動揺した。 無我夢中で弾幕を乱射し即座に妖怪を塵にした。 「はあっはあっ…。〇〇!誰か助けて!誰か!」 こいしは必死に助けを求めた。 しかし、誰も現れない。それは誰もこいしの存在に気づかなかったからだった。〇〇が倒れてから十数分後、やっと逃げていた村人たちが様子を見に戻ってきた。 「おい〇〇、今日はずいぶん丁寧にやったもんだなっておい!しっかりしろ!」 「誰か荷車持ってこい!〇〇の野郎倒れてやがる!」 ・ ・ ・ 「うっ、ここは…」 「慧音先生、〇〇が起きたぞー」 「ここはお前の家だ。倒れてたお前を皆でここまで運んで薬師まで呼んだんだぞ。感謝しろよな」 「…」 〇〇は自宅でなんとか意識を取り戻した。と、同時に体中に痛みが走った。 「痛え、畜生…」 「〇〇、無事だったんだな」 「ああ、慧音先生。こんにちは」 「竹林の薬師からの伝言だ。お前は10日ほど自宅で休養だ」 「はあ。で、その間の給与は?」 「お前なあ…。」 「俺はあの仕事で食ってんだ。貯蓄もない。だからいつもの現物給与が何よりも大事なんだよ!」 「…給与はいつもの8割だ。注意を怠った罰だと思え」 「はいはい、じゃあ俺は10日間ずっと寝てますわ。皆様はどうぞお帰りください。」 「待ちなさい、〇〇。何か村の皆に言うことがあるだろう」 「お前ら、俺が死ななくて残念だったな。妖怪ってのはしぶといんだ。まあ8日目辺りであの開拓地が全滅するのに賭けてやるよ」 「いい加減にしろ!」 慧音はついに〇〇を怒鳴り付け張り手を見舞った。 「お前は人間の恩に感謝することもできなくなったのか!」 「あいつらの助けが無かったらお前はのたれ死ぬところだったんだぞ!」 「それなのにお前の態度はなんなんだ!今すぐ発言を撤回しろ!」 「これ以上私は〇〇を…」 「だまれえええ!」 〇〇は怒りを爆発させた。 「ここに俺が来てからこいつらが何をしてきたか知ってるのか?」 「俺に危険な労働をさせておきながら化け物扱いして、人里からそして人里の経済から俺を締め出したんだぞ!」 「今日もこいつらは一目散に逃げやがったんだ!時間が経ってから様子見だけに戻って来たんだ!」 「まずは俺に謝罪しやがれ!」 「しかし〇〇…」 「もう良いです、慧音先生…」 村人の一人が話を遮った。 「あいつの言い分も一理あります。今日は戻りましょう」 かくして村人たちと慧音は〇〇の家を後にした。 「畜生…畜生…」 〇〇は怒りと痛みでその日は眠れなかった。 そして近くをうろつく大きな妖気にも気づかなかった
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1027.html
仕事の後に家でさきいかをつまみながら酒を飲む事を至福としていた○○は、 それが切れている事に気付き、近くのコンビニに買いに出かけ、 店外に出た瞬間、なぜか森のど真ん中にいた。訳も分からず突っ立ていた○○は、 通り掛かりの人に発見され、近くの人里に保護された。 ○○は、そこの守護者である上白沢慧音に説明を受けた。 慧音曰く、ここは幻想郷、妖怪変化や神が存在する場所で、 ○○のような外界から来た人達は、外来人と呼ばれており、 元の世界に戻るには、結界の要である博麗神社の巫女にお布施を払わなければならない、と言うのだ。 夢の様な話だったが、ここが自分のいた世界ではない事は確かだ、と○○は思った。 ○○は、博麗の巫女に払うお布施を稼ぐべく、しばらく幻想郷に留まる事になった。 幻想郷内の日雇いの仕事は、思いの外高収入だった。 妖怪の恐ろしさを知っている原住の里人達にとって、紅魔館や永遠亭など、 幻想郷のパワーバランスを担う存在のいる場所へは、例え報酬がよくても行きたがらない。 そのため、人外に恐怖を抱かない外来人にとっては、割のいい仕事だった。 幻想郷に来て、最初に手に入れた金で、○○は濁酒を買った。 昨日はさきいかを食い損なったので、これで一杯やろうという算段である。 さきいかの袋を開け、一口食べようとすると、急に地面が揺れだした。 地震か、と思い外に出ると、外は揺れていなかった。 不審に思いながら中に戻ると、床に大穴が開き、 その傍でつまみを頬張り、濁酒を飲んでる女が目に入った。 「あんた、一体なにしてるんだ!」 思わず声を掛け、息を呑んだ。長い金の髪に紅い瞳。それだけならまだ良かった。 目が行ったのは、額に生える一本の紅い角だった。 「あんた、誰だ……?」 「おや、人に名を尋ねるなら、まず自分から名乗るのが礼儀じゃないか?」 「……俺は昨日ここに来たばかりの外来人の○○だ。 というか、勝手に人の家に上がりこんでるあんたに言われたくない」 「そうかいそうかい。じゃあ改めて、私は星熊勇儀。見ての通り、鬼だよ」 「鬼……ねぇ。……その鬼が、こんな所でいったいなにをしてるんだ?」 「いやね、河童に頼まれて、発明品のテストに付き合ってたんだよ」 勇儀はそう言って、床に置いてある手袋を指差した。 「モグモグ穴ホール、っていう力を使わなくても簡単に穴が掘れる代物だ」 「……ネーミングセンス悪っ……って、そんな事はどうでもいい。 なんでつまみと酒を食べてるんだよ!」 「あぁ、穴を掘って外に出たら偶然ここに出てさぁ。 そしたら目の前につまみと酒があって、 おぉ、こいつぁ仏様の施しだな、と思ってありがたく……」 「なんで仏が鬼に施しなんてするんだよ!それは俺のつまみと酒だ!」 「鬼権差別するなよ。まぁ、なんだ、その、私が悪かったよ。ほら、酒でも飲め。 ……半分以上飲んじまったけど……」 「……もういいよ……」 これが○○と勇儀の出会いだった。 勇儀が、過去に『山の四天王』と呼ばれた大物である、 と○○が知るのはかなり後の事である。 その日を境にして、酒飲みとして、他人のつまみだけでなく、 酒にまで手を出してしまった無礼を詫びるのは当然だ、 と勇儀が開通した穴を通して長屋にやって来るようになった。 本当の目的は○○の持っているつまみだったが。 「勇儀、いい加減に人のつまみに手を出すの止めてくれないか」 「そんなケチ臭い事言わなくていいじゃないか。 こっちだって地底から珍しい酒を持ってきてるんだからおあいこだろ」 「そっちは限りがなくても、こっちには限りがあるんだよ。 さきいかなんて、海のない幻想郷では作る事なんて不可能だろ」 「その時は、妖怪の賢者様に頼んで買ってきてもらうよ。 酒虫一匹ぐらいでこんな美味いもんが食えるなら安いもんだ」 「全く、この飲兵衛は……」 「はははははは」 酔っ払った勇儀が肩を組んできた。豊かな胸が顔に当る。 ○○は、苦笑いしながらも、勇儀の持ってきた珍酒に舌鼓を打っていた。 そんなこんなで一ヶ月ぐらい時が流れた。いつもの様に穴から勇儀がやって来た。 ただ、いつもと違い、勇儀は顔を赤らめ、興奮しているようだった。 「○○、遂に見付けたんだ!」 「見付けたって、なにを?」 「イカの代わりになるものが見付かったんだ!」 勇儀は○○の手を握り、ぶんぶんと上下に振った。 鬼の怪力で、腕が外れそうになる。その事を言うと、勇儀はすぐに手を離した。 「すまん○○、大丈夫か……」 「出来ればもう少し力を抜いてくれよ、勇儀。俺はお前みたいに頑丈じゃないんだから」 「そっ……そうだな。次からは気を付けるよ。……はははっ」 勇儀の謝罪の言葉は、心ここにあらずだったが、 幻想郷ではこれが普通であるので、○○は気にしなかった。 「っで、わざわざそれを伝えるために来たんじゃないんだろ?用はなんだ?」 「あぁ、そうだった。じつは試しにさきいかを作ってみたんだが、 それをお前に食べてもらいたくて。最初に持ってきたのはお前だからな」 「そうか、それじゃあ行ってみるか。……っで、地底ってのは安全なのか?」 「その点は大丈夫だ。この私がいる限り、○○には指一本触れさせないから」 「決まりだな。そんじゃあ、地底旅行に行くとしますか」 ○○は、勇儀に抱えられながら、地底へと向かった。 ○○の想像以上に、地底の町は明るく、騒がしい所だった。 あちらこちらで鬼達がどんちゃん騒ぎ。 そんな喧騒の道を○○は勇儀の手を繋ぎながら進んだ。 着いた先は、町の外れの森ある大きな屋敷だった。 「ここが私の家なんだ」 照れくさそうに言う勇儀に通され、待っていると、 大皿に盛られたさきいかが運ばれて来た。 早速手に取り、口に入れた。それは味も歯ごたえも素晴らしいものだった。 気になった○○は、さきいかを一本手に取り聞いた。 「勇儀、物凄く美味いけど、これはいったいなんなんだ?」 「それはね……」 微笑んだ勇儀の口から、牙が覗いた。 その笑顔は、どこか歪んでいるように見えた。 「鬼の……肉なんだ……」 ○○の持っていたさきいかが、地面に落ちた。 勇儀がなにを言っているのか分からなかった。勇儀は鬼のまとめ役である。 勇儀がそんな事をするはずがない。 聞き間違いに違いないと思い、再び聞き返すと、 「本当だよ。それは殺した鬼の肉を血抜きして、 日陰で干して作ったんだ。味付けにはかなり苦労したんだ」 鮮やかな紅が、黒く淀んでいた。 「人が妖怪の肉を食べるとね、妖気を吸収して、妖怪になってしまうんだ。だから……」 そこから先は聞きたくないとばかりに、○○は急いで屋敷から逃げ出そうとした。 「○○、外に出ない方がいいよ。出たら、死ぬよ」 「えっ……」 「町で鬼達が○○に手を出さなかったのは、私が○○の隣にいたから。 地底では、力のない奴は、食われてしまうのが掟なんだ。 力もなにもない○○が外に出れば、骨の一片も残らず食い尽くされてしまうよ」 「そんな……」 ○○はその場に座り込んだ。 「大丈夫だよ、○○」 柔らかく、甘い匂いが○○を覆った。 「○○も鬼になれば、襲われる事もないし、 なにより、ずっと一緒に入れる。……さぁ、食べよう」 勇儀が、さきいかを○○の口に運んだ。 ○○は、もう抵抗しなかった。 少しずつ少しずつ、自分が人間でなくなるのを感じながら、 勇儀の愛に○○は堕ちていった。 朝起きると、○○は勇儀と同じ布団にいた。 お互いに裸だったから、なにがあったのかは察しが付く。 額を触ってみると、一本の角が生えていた。 「……本当に鬼になっちまったんだな……」 ただ酒を飲んで、外の世界の話とかをしてただけの関係である勇儀に、 強制的に鬼にされてしまった。なんとも言えず、○○は溜め息を吐いた。 「……○○……、起きたのか?」 目を覚ました勇儀が、○○を見つめた。布団で胸元を隠す仕草に、 鬼の要素は全くなかった。 「勇儀、一つだけ聞かせてくれ。なんで俺なんだ? 俺みたいな平凡な奴じゃなくて、もっといいのがいただろう」 「…………」 ○○としては、これだけはどうしても聞いておきたかったのだ。 どうせここまで来てしまったのだから、受け入れるしかない。 しかし、やはり納得をしたい。 重苦しい雰囲気を破ったのは、勇儀だった。 「嬉しかったんだ……」 「はぁ?」 「私が昔、『山の四天王』と呼ばれていたという話は前にしただろ。 もう山とか川とか関係ないのに、今でもそれが続いているんだ。 誰も私の事を敬いはするけど、親しんでくれる奴はいない。 私は、自分を装うだけで精一杯だった……」 勇儀は自由だった。でも、本当は不自由だった。 周りのために、自分を偽っていたのだ。嘘の嫌いな鬼なのに。 「だけど、○○は違った。鬼の私を初めて見ても驚かなかった。 四天王の事を話しても特別視しなかった。こんな事初めてだった。 だから、話していく内に、○○の事が……」 「はぁ……」 「でも……、○○は人間で、いずれは死んでしまう……。 ○○がいなくなったら、私はまた一人になってしまう。それだけは嫌だった。 だから、○○に鬼の肉を……」 「もう、いいよ」 遮るように○○の手が、勇儀の頭に乗せられた。 「こんな俺でよかったら、ずっと一緒にいてやるよ。 あんたみたいなべっぴんさんなら、文句なしだ」 「○……○……」 「これからよろしくな、勇儀」 「……うん!」 幻想郷は全てを受け入れる。それはそれで残酷ではあるが。 どこかの隙間妖怪が言った言葉だ。 だが、その残酷は全ての人が全員残酷というのではない。 それを幸福という人もいるのだ。
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2053.html
今頃、あの人は何をしているだろうか―― ちゃんとご飯食べているのだろうか、心配だ―― あの人、○○とは私が人里に向かう途中で出会った男だ。最初に見つけたとき彼は道端で倒れていて脚から血が出ていた。放っておくわけにもいかない。しかしこの姿のままではまずい。とりあえず人の姿に化けて、彼に近づいた。 「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!」 どうやら脚の出血はたいしたことはなさそうだが―― 「.......ん.....あ......ここは.....?」 「よかった、意識が戻ったようだな」 「.....あんたは?って痛てぇ!!!!」 「もしかしたら足が折れているのかもしれないな。自己紹介は後だ。今、治療に使えそうなものはないんでな。お前の家は何処だ?」 「...あ...ああ、里の呉服屋の近くだ。....ってうわわ何すんだ!?」 「おぶってそこまで運んでやるんだ。そんな脚ではあるけまい?」 「う...動けねえけどよ、女におぶってもらうなんて......」 む、歩ける状態ではないのにわがままな奴だ 「じゃずっと此処にいるか?」 このままではなかなか決めなさそうなので少し強く言った。 「......家まで...お願いします...。」 「私は藍だ。人里から離れた場所に住んでる。」 いや、住んでる場所まで言わなくてもよかったかな。後でめんどくさいことになるかもしれないし。まあいい。こいつの看病したらとっとと帰ろう。人と長く関わるのは面倒だ。 「俺は○○だ。」 ○○か、いい名だ。 「○○よ、お前なんであんな道端に倒れていたんだ?」 「え?...そっ..それは、まあ秋になったし?山の紅葉はすごいんだろうなぁと思いまして...」 「山に入ったのか」 「うっ...でも実際素晴らしかったぞ!いやあ藍さんも観に行ってみるといい!」 「話をずらすな。観に行くだけでそんな怪我するまい。何があった?」 「よ...妖怪に会って......。」 「攻撃されたのか...。」 「弾幕の衝撃で坂を転がり落ちちまってさ....。んで気が付いたら藍さんが。」 そりゃ妖怪の山なんだから妖怪はいるでしょうに...。最近の人間は妖怪の危険性が分かっていないのか?妖怪からしたらいい餌だな。 「言いたいことは色々あるが、まずは怪我の治療が先決だ。もうすぐ里に着く。」 「すまん...。ありがとう。必ず礼はする。」 「礼など気にするな。お前は治療に専念しろ。」 「ああ、そうする。........優しいな藍さんは。」 「人は皆、助け合って生きてるだろう?私だけがということはないさ。」 「いや、優しいよ藍さんは。」 「......そうか....」 なんだ?急に...。誰だって目の前で倒れてたら声ぐらいはかける。怪我をしていたら尚更だ。放ってはおけない。人喰い妖怪は別だが。.....っと、もうすぐ呉服屋だ。 「ああ藍さん。そこだ。そこの家が俺の家だ。」 ここが――? なんだか随分ボロボロだな。 ほら、脚だして。」 「こうか?.....いっ!!痛てぇ!!!!」 「反応が大げさだ。少しは我慢しろ。」 「ぐっ....!!お...終わったか?」 「あと少しだ......。ほら終わったぞ。どうやら折れてはいないようだ。さすがに私も詳しくはわからないからあの八意の医者に診てもらうのが一番かな。」 「ん。わかった。ありがとう藍さん。ほんと助かったよ。」 「どういたしまして。さて、○○はまだ昼飯を食べていないだろう?何を食べたい?」 「いやいや、飯まで作ってもらっちゃ悪いぜ。怪我の手当てだけで十分だ。これ以上世話にはなれん。」 「そんなこといって、その状態で作れるのか?作れないだろう?遠慮するな。」 こんなのでまた怪我したなんて言われたら気分が悪い。飯炊きぐらい頼ってほしい 「...わかった、お願いするよ。」 「最初からそうしろ。で、何にする?」 「藍さんが作れるものでいい。俺、普段料理なんてしねえからな。なんでもいいんだ。」 「○○、食事はちゃんと偏りなく摂らないといけないぞ。」 「......慧音先生みたいなこと言うんだな、藍さん。」 「大事なことだ」 「まあ、任せるよ。」 「任された。」 早く良くなるよう沢山食べてもらわないとな。毎日、紫様のお食事を作っているんだ。 腕に縒りを掛けた料理を作ろう。楽しみにしていろ、○○―― 「ほら、できたぞ。冷めないうちに食べてくれ。」 ○○の家には物が少なく、大した量は作れなかった。 それでも味には自信がある。 「あー、ありがてぇ。美味そうな匂いだ。いただきます。」 「......どうだ?口に合うか?」 「...うめぇ。うまいよ藍さん!驚いた、作る人が変わるとこんなに飯も変わるもんなのか。」 「そうか、そうか。よかった。」 自信はあったが、まずいと言われたらどうしようかと。気に入ってくれてよかった...。 「いやあ、うまい、うまい!この魚の焼き加減もなかなk...ごっふ!ごほっ!!ごほっ!!!」 「どうした!?や、やっぱりまずかったか!?い、いやそれよりも○○!大丈夫か!?しっかりしてくれ!!」 「うっ!み...みず......。] 「水だな!!わかった!すぐに持ってくる!」 急いで、急いで持って行かなきゃ! 「ほら水だ!持ってきたぞ!」 「ん!んー........ぷはぁ!!ありがとう!...はは、あまりに美味いんでつい慌てて....。」 「えっ?ま、まさか咽ただけなの?」 「うん、咽ただけです」 「なんだ...........。まったく、今度は落ち着いて食べなさい。」 「へへ、分かったよ。でも藍さんがあんなに慌てるなんてな。」 「だ、誰だって慌てるさ!!ほんと焦ったのだからな!」 「すまん、すまん。でもなんか水渡してくれた時の顔が藍さんらしくなくてさ。」 私らしくない?○○は私にどんな印象を受けているんだ? 「...なんだそれは。どういう意味だ...?」 「ちょっと可愛かったかなーって話。」 「ばっ!ばか!からかうんじゃない!!こっちはお前が心配だったのに!」 「ははは、今後は気を付けるから。」 「はぁ、お前のこの先が心配だよ...。」 この調子ではまた何かやらかしそうだ...。なんだか不安だ......。 それからというもの、私はほぼ毎日○○の家に通った。 朝、彼が起きる前に朝食の支度をする。彼は何でも美味いと言ってくれるが、特に味噌汁を気に入ってくれたようだった。少し薄めの赤みそ。出汁は煮干しで。具は豆腐と油揚げ。それに少々ネギを添える。シンプルだが一番美味いと彼は言う。 朝食後、さっと洗い物を済ます。 食器を洗うぐらいなら俺でもできると手伝おうとしていたが怪我人は怪我人らしくしていなさいと一喝した。 ○○は度々、手伝うと申し出ていたが、私は足の怪我を早く治すことだけを考えろと断った。 「はぁ~......。藍さん。あんたにゃ世話になりっぱなしだ。早いとこ治して礼がしてえよ。」 「気にするな。私が勝手にやっていることだ。それより一度は八意の医者に診てもらった方がいいだろう。洗濯物を干し終えたら行くぞ。」 「そうだな。早く治したいし、行ってみるか。でもあそこって迷いの竹林があんだろ?大丈夫なのか?」 「あの竹林には案内人がいる、心配ない。」 「そうかい。ま、なんとかなるか。」 私に医学の知識があればわざわざ行かなくても診てやれるのだが.......。仕方がない。行くからにはあの医者にはしっかり診てもらわねば......。 「なぁ、藍さん。別にまた背負ってもらわなくても多少は歩けるぜ?」 「そうかもしれないが、無理はするな。なに直ぐに着く。そうだろう?藤原妹紅」 「まぁね。あそこは遠いようで近いんだ。昔はもっと奥にあったんだが、人里の連中が来るようになってからは距離が縮んだよ。とはいえ、普通の人間が入ったら間違いなく出れなくなるがな。」 この竹林はいかな大妖怪も迷わせる力がある。その力に月の頭脳と云われている八意永琳が目を付けた。月の民から蓬莱山輝夜を守るため、そこに永遠亭を建てた。 その蓬莱山輝夜と因縁深い、藤原妹紅が迷いの竹林から永遠亭まで案内してくれる。 本当ならこんな奴の手を借りずさっさと八意のもとへ行って、○○の怪我の具合を診てもらいたいのだが...。 私でもたどり着くのが困難なうえ、○○に私が妖獣だということを知ってほしくない。 いくら助けるためだとはいえ、妖怪が人に化けて近づいたのだ。やはり、いい気はしないだろう。こいつに....、この人に嫌われるのは紫様に嫌われるのと同じくらいつらい......。 なぜつらい?......それはこれほどまでに世話してやってるからだろう。 いや、しかし何か違う...。紫様は主人であって私はその式神である。式神はなにをおいても主が絶対。それに私は式になったあの日から、紫様を敬忠してきた。 なのに...。 「藍さん?どうしたんだい?具合でも悪いのか?」 「...えっ?あっ、い、いや大丈夫だ!何でもない!」 ○○に突然話しかけられ、はっとした。 「ん~?なんだ?あんたも病人かい?少し顔色悪いぞ。」 「私なら、大丈夫、平気だ。心配いらないよ。」 「無理はしない方がいいと思うけど...。ま、あとちょっとだ。頑張んな。」 「ああ。...○○は大丈夫か?足、痛まないか?」 「平気、平気。藍さんもあんま無理すんなよ?」 「少し、ぼうっとしていただけだ。気にするな。」 そうだ、思慮分別するのは後だ。今は○○が優先。 「あ、見えてきた。あそこが永遠亭。あとは自分たちで行って。私の案内はここまで。帰りはあそこの兎にでも頼んでくれ。」 「助かった、藤原妹紅。では、また。」 「ご案内、有り難う御座いました。藤原さん。」 「いいって。じゃあね、おだいじに。」 さて、早いとこ、怪我の具合を診てもらおう。何でもないといいな、○○ 「へぇ、結構、人いるんだな。」 永遠亭の中に入り、○○を椅子に座らせた。どうやら暫し待たないといけない様だ。....仕方がない。 「そうだな。すまないな、○○。もう暫く我慢してくれ。」 「別に藍さんが謝るようなことじゃないでしょ。気長に待つよ。」 「そうか。○○がそう言うなら...。」 「でも待ってる間暇だな。よかったらさ、藍さんの話とか聞かせてよ。」 「私の?いったい何を話せというのだ。」 「ほら、俺のことは色々と話しただろ?でも、俺、藍さんのことよく知らないんだよな。あ、いや、別に話したくないならいいんだ。ただ藍さんって人里には住んでいないっぽいから気になって...。」 そういえば、○○のことは本人から聞いた。○○は幼いころ、両親を亡くしているらしく、父母共々、外来人で親戚はいない。それをみかねた里の一人が○○を引き取り、育てていった。しかしその者も昨年の年頭に亡くなったらしい。 その話を聞き、憐れだと思った。 きっと、こいつは今でも寂しい思いをしてるに違いない。 ならば、今だけは、私がその空いた心を埋めてあげよう...。そう決めたんだ。 「...まぁ、話したくないことぐらい誰にだってあるよな。無神経だったよ。ごめん。」 また、あれこれ考えてしまった。 「...あ、そ、そんなことはないが......。うん、いずれ話すよ。」 正直、あまり話したくない。嘘をついて私のことを伝えてもそれは本当の私じゃない。だが、本当の私を伝えても、そのせいで○○が私を避けるようになるかもしれない。嫌われるかもしれない。そんなのは嫌なんだ......。 「そっか。ああでも、だいぶ人減ったんじゃないか?...っお?」 「○○さん、お待たせしました。中へどうぞ。」 八意永琳の弟子、鈴仙・優曇華院・イナバ。 ようやく、診察か。 「ではいくぞ。○○。」 「で、今日はどうされました?」 永遠亭の主治医。八意永琳。 「2週間前くらいに脚を怪我しまして。まだ少し痛むので診てもらいに。」 「成る程。...ちょっと診せてね。此処が痛いの?」 「ええ、...いてっ。」 ○○が顔を歪ませた。 「おい!優しくできないのか!!痛がってるぞ!!」 「大丈夫よ、大したことはないわ。随分としっかり処置されてる。この分だと後、もう2週間すれば治るわね。湿布でも出しておきましょう。」 そうか...。よかった......。 「藍さんのおかげだ。ほんと、有り難う。」 「いやいや、油断はするな。まだ治ったわけではないのだぞ?」 お前の行動はいつも肝を冷やす。私がいなければどうなることやら...。 「...藍?...あなた、あのスキマ妖怪の...。」 「!!...違う!!!私は人間だ!!」 思わず、カッとなり叫んでしまった。 「......。そう。...○○さん、少し外でお待ちいただけますか?ウドンゲ、彼をお願い。」 「あっ、は、はい。わかりました、師匠...。」 「え、あの、藍さん?いったい...。」 八意の弟子は、○○を連れ外に出ていってしまった。 「...さて。どういうつもりなのかしら?人に化け、人である彼を手当てとは...。」 「お前には関係ない。」 「私は医者よ?彼を診察したからには関係なくないわ。」 「...妖怪とて、人が倒れていたら助ける奴もいる。それだけだ。」 「あら意外。あのスキマ妖怪の式神が人を助けるなんて...。」 ふん、なんとでもいえ。 「私を謗る為に留めたのか?なら戻る。」 「待ちなさい。私が言いたいのはね、あなた、人と近づきすぎよ。」 なに...?私が...? 「どういう......。」 「あの子...、○○の怪我を診てわかった。異常なくらい完璧に手当てが施されていた。それも毎日、ね。あなたは妖怪。でも彼は人間なの。人と妖怪には越えられない境界が存在する。それは決まり事。どれだけあなたがあの子に尽くそうと、彼があなたと歩むことはないわ。」 「私が...、○○と......?」 「自覚してなかったの?断言...はできないけど、あなた、○○のこと好きなんでしょう?」 「す、き...?」 そう、なのか。私は...私は、○○が、好き、だ なんだ、気づかぬうちに、私は○○に思いを寄せていたのか―― ただ、気に掛かる人間だなとしか考えていなかった。そう思っていた。 私が仕えるのは紫様だけ―― 紫様の式神として一生を過ごしていく、それが全てだった。 だから、彼を、○○を救護したのは私自身、よくわからなかった。 ○○には、放っておけない、心配だからだと口では言っていたが、本当のところ思い悩んでいた。いくら人が道端で倒れていてそれを助けたとしても、治るまで看病をするのは人が良すぎる。怪我人は助けるのは当然、とはいえ家まで通うのはいささか度が過ぎる。 だが、深く考えるのはやめていた。ほんのきまぐれで世話をしてやっているのだ―― 怪我が治ったらまたいつもの生活に戻る。だから気にするのはよそう...。そう思い、頭の片隅に追いやった。 けれど、今なら分かる...。最初は良心からきたものだったのかもしれない。 しかし、日を重ねるうちにだんだんと心が惹かれていったんだ。この人の危なっかしいところも、私に向けた笑顔も、全部、全部、好き。いや、もう、これは"愛している"―― この愛は一体なんだろう? こんな気持ち、初めてで...。 いや、何でもいい、どんなものでも愛は、愛だ。 ふふ、ならば仕様がない―― ○○はこれからも私が、力になろう。私達、二人の間に境界など存在しない。 ああ、○○...。一時も離れずに居よう。 「ねぇ、ちゃんと話聞いてる?」 おっと、また思い耽てしまったな。 「ああ、ちゃんと聞いてるさ。...そう...だな......。確かに私は〇〇に惚れ込んでいる......。だが私とて、人と妖怪の境を理解していない程、淺くは生きてないよ。ただな、あいつはそそっかしいから、私が傍に居てやらないと何を仕出かすか分からないんだ。後2週間。そしたら、あいつの元から離れよう。」 こうでも言わないと、こいつは私を帰さん。医者として〇〇の身の上が気になるのだろう。 だが、そうはさせない。なんとしてでも〇〇と生涯を共にするのだ。どんな手を使っても...。 「.........。わかったわ。勝手にしなさい。忠告はしたわよ。」 「ではこれで失礼する。...診察代はこれくらいでいいか?」 「ええ。.........妙な事考えないでね。」 「藍さん!!もう、いったいどうしたってんだい?」 〇〇が摺り足で私に近づいてくる。もう、わざわざいいのに。だけど嬉しいなぁ。可愛いやつめ。 「何でもないよ。......それより無理はするな、ほら、乗って。帰ろう?」 猫背になり、背中に乗るよう促す。 「そうか?あ、でもお金を......。」 「何だ、案ずるな。もう支払ったよ。」 こんな事を言うとまた、私に悪いと言って意地でも自分で支払おうとするので 「金の事は後ででいい。今は、帰ろう。」 そう〇〇にぴしゃりと言った。そんな義理堅いところにも惚れ込んだのだが。 「わかったよ。じゃあ藍さん頼む。」 〇〇が私の背に乗る。背中越しに伝わる〇〇の体温。とても心地良い。 できる事なら、正面から抱き締め、〇〇の匂い、温もりを感じとりたい–– でもそれは後々できる事だ。 「では鈴仙。帰りの道案内を頼みたいのだが......。」 「はい。お師匠様から〇〇さんの事、頼まれましたので道案内ぐらいしますよ。」 正直、〇〇と二人きりで居たい......。 だが我慢だ。あと少しなんだ...。 「ではよろしく頼む。」 「鈴仙さん、お願いします。」 「任せてくださいな。」 ようやく、生意気な薬師から解放された。気が付けばもう、午の刻を過ぎていた。 ではとっとと帰って、〇〇の昼食でも作るとしよう。彼は何でも美味しいと言ってくれるので、何を料理しようか悩む。 「なぁ〇〇。昼は何を食べたい?」 「そうか、もうそんな時間か。う~ん……。悪いんだけどさ、中華料理とかってやつ作れる?前に里に来た外来人が話してたんだよ。聞いた時から食ってみたくってさぁ。藍さん、色々知ってるし。出来たらだけど……。」 中華料理……。成る程、確か以前、紫様が急に食べたくなったと言って私に無理矢理作らせた事があったな。ま、当然、その様な物、私が知らない筈がなく、完璧に作り上げたが。 「出来るぞ。中華料理なんて私にかかればお茶の子さいさいだ。」 「おー。流石、藍さん。朝飯前ならぬ昼飯前ってか!」 よし、その時以上に美味しく作ろう。そして作ったら、そ、その、〇〇と……。あ….あーん……とかしちゃったり……。ふ…ふふ。うふふふ……。あー!もう!待ち遠しいなぁ………。 (………。う~ん。中華って何だろう。想像がつかないわ……。) ふと横を見たら、この兎が腕を組んで耳を垂らし、何か思考している様子だった。 その姿を見て何となく察した。わからないのか、と言って、知識を自慢してやろうかと思ったが、こんな奴に口授しても意味ないな思い、話すのを止めた。 そうこうしているうちに竹林を抜けていた。もう、兎の案内は要らないな。 礼の言葉を言い、鈴仙を永遠亭に帰したその時---- 「見つけたわよ、藍。いったい、何してるの?」 紫…様……?何故、此方に……。 「うわっ!お、驚いた。変な空間から出てきた…。妖怪か?」 「あら、スキマから失礼。私はこの幻想郷の管理者、八雲紫ですわ。でもそんな事はどうでもいいの。藍。貴女、仕事すっぽかして何してるの?おまけにそんな姿になって、人間にでもなったつもり?」 ……っ‼ い…いまの……。〇〇に…...き…聞かれた? 「八雲…紫……。ってあの!?へぇ、初めて見たなぁ。…ん?今、人間の姿って言った…?」 「ちっ...ちがっ.........。」 違うと叫びたいのに声が出ない。どうにか、言い訳をしたいのに頭が真っ白になって言葉が出てこない。恐い。本当は人では無いと知られたく無い。 胸がつかえ、ほろほろと涙が出る。 「そう…そういう事ね。貴女、最近やけに機嫌良かったからいい事でもあったのかと思っていたけれど…。人間に見初めてたのね。でもね、藍。それは叶わない事よ。分かっているでしょう?なら戻ってきなさい。貴女の居場所は其処じゃないわよ。」 また、言われてしまった…。あの薬師に続き、紫様にまで…。 「ちょっ、ちょっと待てよ!話についていけねえよ!藍さんが人間じゃ無い?それに戻れって…。」 「ええそうよ、藍は私の式神。八雲の名を与えた妖獣。理解した?」 もう...嫌だ.........。ようやく〇〇への想いを確認できたのに…。共に生きようと心に誓ったのに………。このままでは………。つらくて、つらくて、いっそ明かしてしまおうか…。 「………。藍さん。本当なのか?答えてくれ。」 「………………。ああ、本当だよ。」 言ってしまった…。〇〇の顔を見れない……。舌を噛んで死んでしまえば、嫌われずに済むかな……。 「そっか。有難う、本当の事言ってくれて。」 …………? あれ?今、彼は何て? 「貴方、ちゃんと聞いてた?藍は、妖怪なのよ?貴方の事を騙していたのよ?普通は怒ったりしない?」 「無い腹を立ててどうすんのさ。俺は騙されたなんて思っちゃいないね。藍さんは俺の恩人で善人だ。そんな人を妬めって?冗談。藍さんがどんな姿だろうと構いやしねえよ。」 〇〇----。 いいのか?いいんだな?そんな事、言われたらもう、歯止めは効かんぞ! 「〇〇—!!大好きだ!!愛してるぞー!!」 元の姿に戻り、彼に抱き着く。ああ、この匂い、温もり、堪らない!!絶対に離さないぞ!! 「えっ!!まじで!!そうだったの!?見初めたっていうのはそういう…。.…じ、じゃあ俺も好きだー!!」 「!! 本当か!?今の言葉、忘れないぞ!確かに聞いたからな!」 「はぁ…。藍と恋仲になると大変だっていうのに……。精々短い間、愛し合いなさい。命果てるその時まで……。」 いえ、大丈夫ですよ、紫様。 もう、決めましたから。〇〇が死ぬ時は私も死ぬ時です。 そしてまた、愛し合うのです。ずっと、ずーっとね……。
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/19.html
霊夢/おやつ氏① タグ一覧 ○○大勝利 ハッピーエンド 作者:おやつ氏 標準的なヤンデレ 霊夢 ――聞きました?あの人ですよ、あの巫女の所に住んでるっていうのは。 あぁ、聞いた、聞いた。 ……でもただの人間なんだろう?あれは。 そうらしいわ。 妖怪に襲われていた所を助けられてから、それ以来ずっと神社に……って話よ。 そりゃまた。 ……あの巫女は何を考えているのか分からない所があるからねぇ。 いやまぁ、掴み所が無いってのは何時もの事だけどさ。 でもあれは何で一緒に居られるんだろう。 あの鬼と違って、完全に自活している訳でもないんだろう? それだけの間があったなら、とっくに外に放り出されるのがオチだと思っていたんだが。 ……さぁねえ。 でも聞いた話じゃあ文句の一つもないらしいよ。 いっつも笑顔で、それが余計に気味が悪いってね。 それ、誰から聞いた話なんだい? ……あの森に住んでる魔法使いからよ。 人間の方ね。 だからこの話、信憑性としては五分ってとこだけど、あれを見れば―― (……また、か) 人里へと買い物を頼まれたその途中、何時もの様に人の噂話が聞こえてくる。 喧騒の中だというのにその音は掻き消されずに、自分の耳へと入り込んできていた。 (そうだよ。ただの”人間”だ。 けど、それが何だって言うんだ) 買った品を入れた鞄を握る手が、自然と力んでいる。 その声に耐える様にしながら、ただ歩みを速くするしかなかった。 声は人里を出るまでの間、ずぅっと聞こえていた。 「ただいま」 「おかえり。早かったじゃない」 霊夢が割烹着姿で出迎えてくる。 左手には鍋の蓋、右手にはおたま。 「あいつらが持ち寄ってきた七草粥の材料、まだ大量に余ってるのよね。 好きでも無い癖に、食べたがった奴があんなに居るなんて……」 霊夢は返事を待たず鞄を受け取ると、中から調味料を取り出して言う。 「出来るだけ味付けは頑張るから、あなたも処分するの、協力してよね。 ……で、何かあった?」 唐突に放たれた言葉で、意識が揺れた。 「え……いや、何も」 「あー。村の連中に何か言われでもしたってわけ」 誤魔化す様にいった言葉はまるで無駄で、霊夢は溜息をついた。 「……いい度胸じゃない。で、えーっと」 そうして自分へと近付くと、体のあちこちをぽんぽんと叩き、胸を撫で下ろすような顔をした。 「実害は無かったみたいね。うんうん、無事で何よりだわ」 「じゃあ、早速」 霊夢は巻いていた頭巾を取ると、持っていたおたまをくるりと回し、 ビュッ、と音を立てて振った。 そして鍋の蓋を指に挟み、構える様にして振り下ろす。 辺りの空気が変わった事に気付き、霊夢が少し宙に浮いた所で自分はやっと声を掛けた。 「ちょ、ちょっと待って霊夢!」 「ん?なあに」 それと同時に、空気は色を変える様にして静かになる。 彼女は、無表情だが口元を緩め、視線は自分へと好意を向けていた。 瞳の奥に宿った、それを除いては。 「……晩御飯の支度、まだ途中なんだろう?」 彼女が何を考えているのか、薄々は分かっていながらそんな事を言う。 「あ、うん。だから帰ってきたらすぐやるから (だから早く行って”アイツラ”を……)」 「て、手伝おうかなって。 ほらたまには、霊夢の料理する所、見てみたいしさ」 「……えっ」 彼女は驚く様に顔を変えた。 ほんのりと頬を染める様に。 「でも台所仕事なんて面白くないわよ? 面倒だし、大変だし……。 それに改めて見るようなものでもないし」 「で、でも一度も覗いた事もなかったしさ。 何時も任せきりじゃ、悪いよ。 だから、手伝わせてくれ」 彼女の瞳の奥に伺うそれに、怯える様に。 「……。でも……」 「頼むよ」 自分は心の中で懇願していた。 「……うぅん。しょうがないなあ」 そして霊夢は嬉しそうな顔をして、自分の手を取った。 「じゃあ途中からだけど、最後まで手伝ってね。頼りにしてるから」 「あ、あぁ」 「えーっと、それじゃあ…… (それじゃあ……”アイツラ”の事は後回しでいいわね……)」 「ひゃっ!?」 「え?……って」 聞きなれない声がした彼女の指には、浅く伝うような血の滴。 「……その、あなたに見られながら料理するのって、なんか慣れてなくて…… あ、傷は浅いし大丈夫よ?」 「そ、そっか。なんかその、ごめん」 「謝る必要なんてないわよ。……その、私だってこういうの…… なんか悪くないなあ、とか思うし」 「そ、そう?」 「ええ」 そう言った彼女は、指を滴るそれを眺めながら。 ふっ、と、流す様に視線を向けて来た。 ……何とも掴めない表情。 いや、普通には無表情に見えるのかもしれない。 しかし”いつものように”それが自分には、 何かを訴えかける様に聞こえる気がしてならなかった。 そう。 (舐めて) と。 ……霊夢が、自分を見つめ続ける。 赤い滴は、滴り落ちそうになりながら。 (舐めて。舐めて、舐めて、舐めて。 …………私の事が好きなら) (早く。 ここにくちづけて?) ――とりつかれたようにその指をくわえていた。 彼女の幸せそうな顔が見えると、体中が痺れ、何かが麻痺していくような感覚があった。 「あ……ん…………」 霊夢がもう片方の手で、自分の手を優しく握り締める。 そして、何か憑きものが落ちる様な感触と一緒に、彼女の指は抜け落ちて―― 両手で自分の頬を引き寄せると、彼女はそれに、想いを重ねていた。 お互いに恍惚とした顔のまま離れると、霊夢は何も言わずゆっくりと微笑んだ。 つられるように、自分の顔も緩むのが分かる。 何故だろう、それが少し不自然なものだと感じながらも。 「続き……作らないとね?」 それが何故か” ”に思えていた。 ――それから、数日後。 再び人里に買い物へ向かおうと鞄を手にかけると、霊夢が慌てた様に走ってくる。 「あっ……、ちょっちょっと待ちなさい!」 その手にはお守りが握られていた。 「これを渡そうと思っててね」 有無を言う間もなく、それを鞄へと括りつけてくる。 結び目を確かめる様に引っ張ると、霊夢は笑顔で”よし”と言い、自分の肩を叩く。 「これでいいわ。寄り道はしないでね、○○。 ……行ってらっしゃい」 (それと) 彼女が何か言いたそうにしている。 ……引きこまれるように、彼女の体を引き寄せて抱きしめていた。 「……行ってきます」 それがまるで当たり前みたいに。 ――あいつだ。 巫女に告げ口したのよ。男の癖に、なんて情けない。 ああはなりたくないな。 放っておけ、放っておけ。 どうせ飼い殺しさ。ほっとけば、そのうち死ぬに違いない。 案外彼女も脅されてる口じゃないか?弱みを握られてるとか…… あるかもしれないわねぇ。 それなら説明がつくし。 しっ。声が大きいぞ…… 本当にあれがそういう類のだったらどうするんだ。 またとばっちりを食うのはごめんだぞ。 あの巫女…… あいつの陰口を叩いていた奴だけ、聞きもせずに全員ぶっ飛ばしたらしいじゃないか。 怖いねぇ…… きっとあいつが教えたんだ…… さっさと神社に帰れ。 帰れ。帰れ。 帰れ 帰れ 帰れ――! 言葉の暴力に、意識が混濁していたのか。 誰かが投げたその石が、目の前に来るまで気付いていなかった。 避けられない そう、思考が判断した瞬間、目は閉じる事を選んでいた。 バリィッ!! ……その音が聞こえるまで。 投げられた石は、少し離れた地面へと反射するように落下していた。 その先の人影が、慌てふためきながら逃げだしている。 噂話をしていた連中も、散るようにその場を離れ、 聞こえて居た声は無くなり、静寂が訪れた。 鞄について居たお守りが、少し黒く焦げるような痕を残したまま。 一瞬、苦虫を潰した様な顔をしたが、霊夢は何処か遠くを見下ろす様な表情に変わる。 「……やっぱり持たせて正解だったみたいね」 けれど直ぐにその表情も消え、彼女は涙を伝わせていた。 「ごめんね……ごめんね……ごめんなさい、○○……」 「私が甘かったから…… 人里の連中だからって、加減なんかする必要なかったのに! あなたが私より弱いって事を知ってた癖に、私は……きっと、あなたに甘えてた」 「……あなたが男の人だからって。そんなの関係無いのに……」 ――霊夢の涙が止まる。 彼女の眼は、決意に満ちていた。 それを示すかのように、霊夢は自分へと微笑んでいた。 ……天使の様な鋭い目をしながら、悪魔の様に口元を歪ませて。 「あなたの周りにある障害は、全部私が”解決”してあげるから安心して。 ○○に苦しい思いは、絶対にさせないから」 「…………ね?」 その言葉に、怯え。 しかし我慢できなかった感情だけが、噴き出す様にしてその言葉を告げた。 「……霊夢は」 「霊夢は、どうしてそこまでしてくれるんだ? ……こんな、何も無い自分に……」 吐き捨てる様にして俯く。 けれど霊夢は表情一つ変えずに、即答する。 「あなたが好きだからだけど?」 「ていうか、それ以外理由に何があるってのよ」 (だから) (あなたはずっと此処に―― 此処にこの場所でずっと―― 私と――) 霊夢の手が、自分の手を握る。 柔らかく心地良い――けれど感触は、どこかねっとりとした様な温かさの。 それに掴まれた自分は、本当に顔を掴まれてもいないのに、 その顔を持ち上げる様にして、彼女の瞳へと視線を向ける。向け続ける。 (私とずっと一緒に居たいでしょ) 「霊夢とずっと一緒に居たいよ」 『え?』 自分で意図した訳でもないのに、何故かそんな言葉が口から出ていた。 そしてそれは直ぐに、当たり前だったと思えていた。 何でって (私の事好きだって言ってくれる。だからそれは” ”) ……何で? 「……私も、同じ気持ちよ。愛してるわ、○○。 誰よりもね……」 (好きな人の為なら”当たり前の事”をするに決まってるじゃない) それが”当たり前の事”だからに決まってるじゃないか。 「だから他の奴がどうなったって 構わないわよね、○○」 「…… …… …… …… …… …… あぁ」 ”当たり前の事”がこれからも続いてゆく。 彼女を好きでいればいい、霊夢を愛し続けていればいい。 他の事はもう 何も考えなくていい。 何でって 「この世界で私を一番に好きなのは、あなたでしょ?……勘だけどね」 ……何で?理由なんか要らないでしょ。 ○、○。 感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mf2_nico/pages/55.html
この wiki への要望 の過去ログページです。 プラントのみテスト作成。構成gdgdなのでなんとかしたい。パラメータをバー表示したいんですが何かいい案ないですかね?今物凄い適当な力技でバー作ってます。パラメータやっぱ画像が一番なんだろうか。 -- a (2008-08-03 00 59 53) 名前ネタも楽しいので家系図も書いた方が面白いだろうか? -- a (2008-08-03 01 46 47) なぜニコニコ大百科でやらないw -- a (2008-08-03 17 58 08) その発想は無かったわ -- a (2008-08-03 19 28 33) でも死ぬ気シリーズ固有タグ無いしいいかな……と。本家投稿者コメント欄で紹介され、いくつか補完、新規作成してくださった方がおられるようです。動画内ネタなど。ありがとうございます。 -- a (2008-08-03 19 30 42) 今はまだいいけど、今予定されてるバジャール種あたりまで行ったらメニューが物凄く長くなりそうだね。 -- 名無しさん (2008-08-03 19 41 42) ステ合計ランキングとか、勝率ランキングとかあったらいいかも…。 -- タチコマ (2008-08-03 19 53 15) タチコマとハムオウジのステがそっくりだと気付いた。そんだけだけど。 -- a (2008-08-03 21 14 59) アミノさんの説明も欲しいな。 -- 名無しさん (2008-08-03 23 39 20) #comment機能はこのページ以外にも必要じゃないか? 編集より敷居低いし -- 名無しさん (2008-08-04 01 02 04) 各モンスターのページにコメント欄つけてみた。アミノさんの説明……どんなんがあるだろ? -- a (2008-08-04 02 19 08) 多分見た目のコメントや育成の難しさとかのことじゃないか? -- 名無しさん (2008-08-04 02 29 39) 技表SUGEEEEEE乙!! -- 名無しさん (2008-08-04 15 21 47) 次回やるモンスター種の育成予想投票をやると面白いかも -- 名無しさん (2008-08-04 21 23 57) 技表が更に豪華になっとる…w -- 名無しさん (2008-08-04 23 32 38) 試しに画像表示させてみたけど、空いているスペースに画像表示させる方法わかんね……誰かうまくできる人頼む -- 名無しさん (2008-08-04 23 52 29) 家系図、いいなそれ。 -- 名無しさん (2008-08-05 01 46 22) 画像表示、右寄せにしてもその分スペースが空いて、なんというか、回り込んでくれんね。画像GJです。どうしたもんか。 -- 名無しさん (2008-08-05 02 18 42) ↑回り込むってこんな感じでいいのかな? -- 名無しさん (2008-08-05 02 29 04) 画像無しの状態での右上の空いてるスペースに表示させたいが、縦幅分の何もないスペースが出来てしまう、て事かと。htmlのalignだとスペースできないんだけどな… -- 名無しさん (2008-08-05 02 47 45) えーと、理想とする形が良く分からないんだけど、2008/08/05 (火) 02 28 07の時の形じゃだめなのかな?「右上の空いてるスペース」って、名前、元ネタ、種類、適正リストに囲まれたあのスペースの事だよね?てか、あのでかい画像だと、どうやったって縦幅分多少はスペースが空けるか、もしくは適正リストを横に詰めるかするしかないと思うんだけど。 -- 名無しさん (2008-08-05 03 16 17) あ、そかうちの解像度だと入るスペースあるように見えるけど人によるのか。画像が右寄りでスペース空くなら左でいいやと左にしたけど、もしあれなら直しちゃって下さい。 -- 名無しさん (2008-08-05 03 37 39) 各ステのベスト3(もしくはベスト5とか)が知りたいかも -- 7743 (2008-08-05 07 54 54) 各種ランキング、各ステまでやるとくどいかとおもってたけど上位だけならいいかも。でもどうせ一位はほとんどが(ry -- 名無しさん (2008-08-05 08 07 33) ステータス的には999も950も一緒だから(ライフ以外)がっちゃんはやっぱそうとう特別なパターン -- 名無しさん (2008-08-05 08 09 04) ベストやるならワーストもありかな? -- 名無しさん (2008-08-05 08 25 06) それぞれ殿堂入りの得意技書いたらよくね? -- 名無しさん (2008-08-05 08 52 11) 各ステのランキングとりあえず作ってみたけどなんかワーストはかわいそうな気もするんだぜ -- 名無しさん (2008-08-05 23 32 17) しかしランキング作ってると意外と面白くて、これだけで動画作れるような気がする。作れんし時期尚早すぎるけど。 -- 名無しさん (2008-08-05 23 33 32) ヘップバーンが丈夫さランキングにwwwwと面白かったのでベスト3からベスト5に。ワーストは保留しときます。 -- 名無しさん (2008-08-05 23 45 35) 力と賢さのランキングは、力タイプ(&両刀)、賢さタイプ(&両刀)の中で決めないとワーストが悲惨になりそう -- 名無しさん (2008-08-06 00 32 40) 力と賢さの高い方のステで攻撃力ランキングにすればいいのかな… -- 名無しさん (2008-08-06 00 38 42) 名勝負コーナーとかあっても面白いかも。 -- 名無しさん (2008-08-06 01 07 29) 負けたことのある相手を載せるとかそれでランキング作ってみるとかどうかな -- 名無しさん (2008-08-06 01 25 52) ミーアの善悪は77だった気が -- 名無しさん (2008-08-06 01 37 21) ↑攻略サイトには75ってあったよ -- 名無しさん (2008-08-06 01 40 21) ttp //limanmegalopolis.org/text/mf/mf2/cdimage.html ←無音トラックについてのまとめらしいです -- 名無しさん (2008-08-06 02 07 38) ありがとう、リンクはりました -- 名無しさん (2008-08-06 04 37 15) ↑×3ttp //iminull.zouri.jp/monster/list/rare.htmlこのサイトだと77になってるけど、どっちが正しいんだ? -- 名無しさん (2008-08-06 04 55 45) KO率がKO数/対戦数とKO数/勝ち数の二通りでやってるみたいだけど、どっちかに統一したほうがいいんじゃない? -- 名無しさん (2008-08-06 19 40 38) 全部KO数/勝ち数でやってるはずだけど、どこかにKO数/対戦数のページあった? -- 名無しさん (2008-08-06 20 08 27) ごめん、直ってたわ -- 名無しさん (2008-08-06 21 03 33) 動画一覧ていう各動画リンク作ったけど,ひとつのモンスターに1ページの方が軽くていいかな。あと○歳~○歳、○大会収録とかあった方がいいかな。めんどいけど。 -- 名無しさん (2008-08-06 22 22 43) あと動画一覧はニコ動フレームを表示するのにhtmlタグが必要で、html記述のため編集権限が管理者のみになってます、よろしく。 -- 名無しさん (2008-08-06 22 24 16) うp主妄言集的なものがあれば、どんなプレイヤーかより分かるかも。 -- 名無しさん (2008-08-07 06 06 48) Part1動画直接貼ってるのは現在進行形の物だけなのかと思ってピクシー(ちから)種の動画リンク消しちゃったけど、良かったのかな・・・ -- 名無しさん (2008-08-12 21 01 58) 家系図作成、乙 -- 名無しさん (2008-08-15 14 03 12) デュラハンってかしこさ系とちから系の2種類なかったっけ? -- 名無しさん (2008-08-15 20 35 57) ↑申し訳ないです、力とかしこさ両立だったの忘れてた -- 名無しさん (2008-08-15 20 38 32) アミノさん名(迷)言集みたいのあると面白いかも -- 名無しさん (2008-08-16 19 10 26) プレイヤー欄の下のほうに作ってみた。別ページの方が良いかな。少しずつ補完してく -- 名無しさん (2008-08-17 02 22 22) 各初回でのアミノさんの選曲が気になります -- 名無しさん (2008-08-17 17 27 28) モックのリーフドレインですが、ちゃんと吸収率も入れたほうがよりわかりやすい気がします。リーフドレイン:ライフ、ガッツ100%ドレイン -- 名無しさん (2008-08-18 14 25 02) 100%じゃないドレイン技ってある? -- 名無しさん (2008-08-18 19 20 56) まずモックのリーフドレイン50%なんだけどしったかで編集すんなよ -- 名無しさん (2008-08-19 02 53 20) 動画一覧 その1で、漫然とプレーその16が抜けています。 -- 名無しさん (2008-08-21 17 50 42) 指摘thx。直しました。 -- 名無しさん (2008-08-21 22 18 18) paint っていうプラグインで簡単にお絵かき掲示板が設置できるらしいんだがいらない…よね? -- 名無しさん (2008-08-23 18 05 49) かしこさライガー編の解説画面のBGMの詳細分かる人いたら教えていただけるとうれしいです。 -- 名無しさん (2008-08-24 20 06 24) ランキングでpopularプラグイン使ってみました。 -- 名無しさん (2008-08-24 20 16 14) GJです、アクセス数は思いつかなかった -- 名無しさん (2008-08-25 01 34 41) ↑みたいにごちゃごちゃするから掲示板的なものがあると便利だと思うな。無理だったら無理でいいんだけど。 -- 名無しさん (2008-08-26 04 19 13) テスト -- (名無しさん) 2008-08-28 00 40 51 過去ログページ作成とコメント表示20件に設定した。ツリー型掲示板はなんか微妙だったので… -- (名無しさん) 2008-08-28 00 48 15 あと作者マイリストコメントに「追記:突発的トラブルで次回更新の目処が立ちません。」ってあったけど大丈夫かな。しばらく途切れるのを覚悟しとかないといけないかもね。 -- (名無しさん) 2008-08-28 00 51 20 part5投稿者コメ「うpが遅れた理由は部屋の鍵を紛失したため。バカなの?死ねよ。」なんという突発的トラブル、心配して損したw -- (名無しさん) 2008-08-28 22 01 11 充実してきたね -- (名無しさん) 2008-09-02 21 13 06 ふと思ったんだけど「名勝負」みたいなのがあると面白そうかなとか。 タチコマが4%でKOしたやつとか -- (名無しさん) 2008-09-04 02 16 00 ↑KO"された"だ。 KO"された" -- (名無しさん) 2008-09-04 02 16 24 モンスターごとのページにコーナーを設けるか専用のページを作るか……後者の方がいいかな。 -- (名無しさん) 2008-09-04 17 38 07 方式がかわったからか、賢いナイトンpart2以降が見れないです。なんとかならんでしょうか。 -- (名無しさん) 2008-09-07 22 21 15 h.264方式になったからですか?マジすか。…俺がflv落として低画質ミラーとか上げれないかな…調べてみます。 -- (名無しさん) 2008-09-07 23 26 34 これはニコニコには関係ないかな…あと強制エコノミーモード(URLの後ろに ?eco=1 をつける)てのもあるが試したら出来なかった。あとフラッシュプレイヤー最新版インストールとか、動画右クリック、画質、低とかコメ切るとか… -- (名無しさん) 2008-09-08 00 01 02 ミラーは混雑のせいでエラー\(^o^)/また今度 -- (名無しさん) 2008-09-08 00 18 24 すいませんミラーは私(wiki主)じゃ無理かもしんないですorz動画むずい。CravingExplorerなんかで一旦動画DLしてローカルで試聴とかどうでしょうか -- (名無しさん) 2008-09-08 10 15 37 うぉぉ!ここの人たちの親切さに感激。FPの最新版をインストールしてくださいって、出るんで、しようと思いますが、お金はかかりませんよね? -- (名無しさん) 2008-09-08 17 38 22 殿堂入りのポーズが載せてあるとありがたいっす -- (名無しさん) 2008-09-09 01 20 24 ↑についてだが、なんで絵にしたんだ?w あれはあれで味があるが、純粋にSS撮って並べるだけのページを用意すれば良いと思うぞ -- (名無しさん) 2008-09-11 09 29 02 今更だけど、モンスターデータの『よく付けられていたタグ』って、別にそのモンスターの動画に渡って付けられてたわけじゃないのも多いから『秀逸だったタグ』とかの方が正しいんじゃないかな?まぁタグ消しの度に付けられたのかもしれないから『よく付けられていたタグ』なのかもしれないんだけどさ。 -- (名無しさん) 2008-09-14 18 35 26 最初は渡って付けられてた シゲルート とか記載してたんだけどなんか段々増えてきて別にいいかなと。 -- (名無しさん) 2008-09-15 19 16 57 モンスターの初期能力の欄は、合体やらなにやらのおかげで微妙に本来の初期能力より上下する事があるからあえて適性とは別にしていたんだけど・・・・ -- (名無しさん) 2008-09-21 13 56 24 TOPとメニューがすっきりしてる!乙! -- (名無しさん) 2008-09-21 23 00 14 初期能力と適正一緒の方が見やすいと思うけど -- (名無しさん) 2008-09-23 00 24 09 動画一覧 その9のページの「動画一覧 その9」の説明文にニャー種が抜けています。 -- (名無しさん) 2008-09-30 23 10 30 すいやせん直しました. -- (名無しさん) 2008-09-30 23 38 32 本場でも何人か言っているようですが・・・よく、特にピクシー種が関わると、意味不明な低俗コメントが多く見られますよね。見やすい解りやすい注意書きを入れておくべきかと -- (名無しさん) 2008-10-02 17 03 24 どうやらプレイヤーさんの戦い方も火に油を注いでいるようですね。図らずかどうかはわかりませんが -- (名無しさん) 2008-10-02 17 06 05 動画一覧 その5のページに、脳筋ドラゴン編Part7が抜けていますので報告します。 -- (名無しさん) 2008-10-09 12 46 40 mjd?マジだ。修正しました。ミス多くてすいません。誰かしか修正ができないってアレですね。 -- (名無しさん) 2008-10-09 14 54 48 修行で覚える技にはヨイワル限定のものがあるから、その区別もしてみてはどうでしょう? くろがね やいばの、ヨイワル調整であれだけの技を覚えたことのすごさとかが分かる気がしたので。 -- (名無しさん) 2008-10-10 23 01 05 それはいい案だ。備考にいれてきましょう -- (名無しさん) 2008-10-11 00 21 13 ヨイワル追記されてたけど、激ヨイと激ワルは±60じゃなかったっけ?確か30単位で変化してたはず。 -- (名無しさん) 2008-10-11 06 01 23 ↑訂正:40単位 -- (名無しさん) 2008-10-11 06 06 51 ↑激ヨイ 激ワルはそのとおりだが 技は±50でいい だから表記上はヨイ ワルで覚えられる -- (↑) 2008-10-16 22 13 08 各種データの「ガッツ補正」の項なんだけど、具体的にどれくらい補正がかかるのか数値で知りたい。例えばGを99に溜めたら50の時と比べてどれくらいダメージ上がるのか?とか -- (名無しさん) 2008-10-21 15 35 34 詳しいことはまだ分かってないぽい mfvip ぶる(ry -- (名無しさん) 2008-10-21 22 50 20 「○○の方が勝つ」 集 があったら面白いかなぁと。 -- (名無しさん) 2008-10-22 12 47 08 モンスター殿堂別館(おまけ)のページに行きにくいと思うんだ。せっかく良い絵があるのにあまり知られてないんじゃなかろうか -- (名無しさん) 2008-10-23 19 45 45 そうかも。もうメニューに加えてしまおうか -- (名無しさん) 2008-10-23 23 59 04 先生の言い訳集がみたいです -- (名無しさん) 2008-10-26 08 23 44 テ……ル……テ……ル……? -- (名無しさん) 2008-10-31 21 17 07 アミノさんの動画のおかげでこれだけのMF2好きが集まってるわけだから、交流掲示板的なものが欲しい。MF2について語り合いたいし。 -- (名無しさん) 2008-11-04 16 00 18 借りるとしたら 2ch 風スレッド掲示板がいいんですかねえ、やはり。 -- (名無しさん) 2008-11-05 00 42 51 ↑4 言い訳弾幕は数があれだから無理かもしれないぞ… -- (名無しさん) 2008-11-06 13 55 08 掲示板欲しいね。コメントがページごとにバラけてしまってる -- (名無しさん) 2008-11-08 01 03 14 モンスターファーム2 交流掲示板 ニコニコ動画編 よく分からんがとりあえず 2ch ぽいとこ借りてみた。 -- (名無しさん) 2008-11-08 18 10 56 GJ 誰か、左のメニューに追加してくれ~ -- (名無しさん) 2008-11-08 19 39 15 wiki のデザイン変えてみましたがどうでしょうか。個人的には前の編集履歴がある方が使いやすいんですよね。シンプルなのが好きだし。このデザインで両メニュー表示の仕方が分からないので…(多分css直接いじる事になりそう) -- (名無しさん) 2008-11-11 19 00 10 と思ったら、編集履歴を TOP に表示させれば良いのか。 -- (名無しさん) 2008-11-11 19 02 42 右にあるメニューを左に移せないですか?なんか見づらい気がするので -- (名無しさん) 2008-11-11 19 05 33 更新履歴はスクロール無しで見れる方が好きだな。 -- (名無しさん) 2008-11-11 19 35 34 右メニューは固定っぽいです。履歴topの上なのもなんなんで今のらへんで。しばらくこれでいこうかと。すいません。 -- (名無しさん) 2008-11-11 20 34 43 自分も左が良いと思いますが固定ならしょうがない -- (名無しさん) 2008-11-11 23 19 31 編集履歴で分かりやすいように「プラント種」、「ガリ種」、「ヘンガー種」、「モノリス種」、「羽化種」をそれぞれメニューでの表記に合わせた形にページ名を変更してほしいです。 -- (名無しさん) 2008-11-12 17 41 24 いつかやんなきゃなあとは思ってたんですよ。やりました。ページの名称変えたらカウンタリセットされたみたいですがこれは仕方ないか。 -- (名無しさん) 2008-11-12 19 38 04 字が小さくなって、ちょっと見づらいっす -- (名無しさん) 2008-11-12 20 55 36 おっきくしました(font-size 本文75%→95%メニュー75%→90%) -- (名無しさん) 2008-11-12 21 40 38 格モンスターページのBGM欄に反省会時に使ったBGMも入れて欲しい -- (ARI) 2008-11-12 22 53 05 そういえばウンディーネ編のpart2とか3の最後付近で使っていたBGMも追加してくれるとありがたい(カービィとデュープリズム) -- (名無しさん) 2008-11-12 23 08 25 羽化→ガリ種のとこ羽化→ガリ種(ちから)のがいいんじゃない? -- (名無しさん) 2008-11-13 00 26 24 レイアウトが崩れるから前のデザインの方がいいです。 -- (名無しさん) 2008-11-13 08 36 36 ですよねー。崩れてますよねー。ニコ動プレイヤーとお絵かきの画像サイズ。……短期間でころころ変えすぎるのも良くないんで、もうちょっとしてから戻そうかなーと思います。 -- (羽化→ガリ種(ちから)修正しました) 2008-11-13 14 42 17 戻すんじゃなくて、なんか違った風に工夫できないもんですかね まったくの素人意見ですが -- (名無しさん) 2008-11-13 19 43 43 firefoxでやると上メニューのタブがその下のタイトルのフラッシュに隠されて利用できないんだけど俺だけかね。 -- (名無しさん) 2008-11-17 00 11 09 あ~、俺もだ。 -- (名無しさん) 2008-11-17 01 36 49 firefox だとフラッシュ前面になるっぽいですねー。ページ左下の「以下から選択してください」てとこからページの編集でいけませんかね -- (名無しさん) 2008-11-17 05 59 25 ネリューメ(ゲル種(かしこさ))に殿堂入り画像試しに載っけてみました。コメントは無くていい……よね。画像の大きさは原寸大でおk?。マウスが画像に重なるとコメント on/off とかが出来たら良いんだろうけど wiki じゃむりぽ。。。クリックにするか -- (名無しさん) 2008-11-17 08 03 02 BGM編集してる者だけど、反省画面のBGMはそれに触れてるコメが少なくて手掛かりが少ないから難しい・・・・・分かる曲あったら協力頼みます。 -- (名無しさん) 2008-11-17 21 56 18 BGM大変ですよね。ふと思いついたんですけど、「市場に良く貼られていた商品」とかいう欄を作ってですね、アマゾンアソシエイトを導入すればwiki経由で俺に金ががっぽがppすいません嘘です痛いいたいごめんなさい -- (名無しさん) 2008-11-18 14 54 26 あとデザインですけど前のデザインに戻したら「うわっ…地味っ…」と思ってしまい、少し位崩れてても今のままでいいかもな…と思い始めてます。ニコ動プレイヤーと殿堂入り画像のサイズ小さくするという手も。絵描き板は諦めてます。 -- (名無しさん) 2008-11-18 14 58 37 アフィ厨は大概叩かれるから絶対やめとけよ -- (名無しさん) 2008-11-18 16 52 57 派手である必要性はないでしょ。見やすさとレイアウトが第一 -- (名無しさん) 2008-11-18 23 25 03 (レイアウト)ですね。直してみました。(アフィ)そりゃそうです。ただアミノさんに連絡してアミノさんに、と一瞬考えたりもしましたがそれでも絶対荒れる。ただの冗談です。 -- (名無しさん) 2008-11-19 00 08 25 やっともとに戻ったか、やっぱりこっちのがだいぶ見やすい 更新乙 -- (名無しさん) 2008-11-19 01 45 20 結局元に戻ったのか。前の奴でも別に良かったけどこれはこれで -- (名無しさん) 2008-11-19 01 58 50 文章が多すぎて、今のフォントサイズだとページのスクロールがちょっと面倒 -- (名無しさん) 2008-11-19 04 02 47 ネンドロのページはなぜ作られないのだろうか?もうパート1は上がっているのに・・・ -- (名無しさん) 2008-11-19 21 22 27 そりゃ作る方だって人間だしめんどくさいとか大変とか忙しいとか色々あるさ。 -- (名無しさん) 2008-11-19 21 38 12 お、ヨシエさんのページに殿堂入りのポーズがあるwナイスwwww -- (名無しさん) 2008-11-21 17 26 58 どうせならカーマインゼミナールってゆうページがあればいいのに -- (名無しさん) 2008-11-21 19 53 13 ネタはなんでもありでいいのかな? -- (↑先生と生徒達との物語みたいなやつか?) 2008-11-21 19 57 50 ↑ドラマみたいにしていくのか -- (AIR) 2008-11-21 20 00 23 ページがシンプルに見やすくなってるw 乙! -- (名無しさん) 2008-11-21 20 47 46 すいませんネタのためだけにまた1~2日だけ、wikiのデザイン変わってます、見やすい元のに戻しますんで。ほんとすいません。これネタ的に乗りきれてない気がしますがそれでもやりたかった…ので -- (名無しさん) 2008-11-21 20 56 30 ↑ちょw、アミノさん -- (名無しさん) 2008-11-21 21 01 53 wiki 変えたのは wiki 主です、ほんとすいません。げっ。ニコ動プレイヤーのせいでモンスターページで盛大にレイアウト崩れてる。また別のデザインにしよう。 -- (名無しさん) 2008-11-21 21 11 25 ページ変えるごとにレイアウト変わっててワロタ -- (名無しさん) 2008-11-21 21 14 19 あー、試行錯誤してたときですね、すいません。これにしました、明日の夜頃直すことにします -- (名無しさん) 2008-11-21 21 30 10 話がずれますが、過去ログとか見てないんですが、漫然と~シリーズのビークロン編は足さないんですか? -- (deleted) 2008-11-21 23 23 42 TOP吹いた。wiki主乙! -- (名無しさん) 2008-11-21 23 55 18 モンスターファーム2を漫然とプレーその19 のビークロン、ビートルズですね。あくまで種族開放のための番外編という事で、ビークロン種のページでちょこっと触れる位にしとこうかなと思ってました。今は人気投票に名前がある位ですね。どこまで育ったかなど詳しいデータが不明ですが、1ページあげるのもいいかもしれませんね。 -- (名無しさん) 2008-11-21 23 55 57 ※TOPレイアウトを新人アミノさんネタに合わせて一時改変してましたが、ふとこれ、 wiki の方は物凄いスベってるんじゃないかと疑心暗鬼になってきたため予定より早く元に戻しました。本当すみません。 -- (名無しさん) 2008-11-22 00 02 55 技欄の表記方法ちょっと変えてみたけどどうだろうか(ネンドロのページ)。これだと備考欄に余裕も出来るんだけど… -- (名無しさん) 2008-11-24 20 58 14 見やすくていいと思う。 更新お疲れ様です。 -- (名無しさん) 2008-11-24 21 41 28 参考:ビートルズの最終的な能力 621-898-238-574-403-487 -- (名無しさん) 2008-11-25 03 32 19 おー。ありがとうございます。……てアミノさん?なのかな -- (名無しさん) 2008-11-25 19 46 54 申し訳ありませんが、作る際にページ名を間違えてしまったので、ページ「ジール種」の削除お願いします。 -- (名無しさん) 2008-11-30 13 04 33 お絵かき版のログ15どうにかならんか?誰かがコメントするたびに上に上がるから安心してお絵かき版がみれないorz -- (名無しさん) 2008-12-16 16 22 56 [バジャール種] みたくクリックで開く仕様にしようか? 15 だけ -- (名無しさん) 2008-12-18 16 37 52 ↑この仕様誰かできる人がいたらぜひお願いしたいのですが・・・ -- (名無しさん) 2009-01-08 22 08 14 遅れてゴメン……半分冗談かと思ってて…… -- (名無しさん) 2009-01-09 03 30 59 ↑設定ありがとうございます。 -- (名無しさん) 2009-01-09 18 39 34 モックマンのページ名、両立型とかのがよくないかな? -- (名無しさん) 2009-01-09 21 08 56 ↑真剣に言うけど「強いヘンガー編」がいいと思うんだ。それだけなんだが・・・ -- (名無しさん) 2009-01-09 22 45 06 それはちょっとかわいそうすぎないか?w強い弱いで言うなら技重視ヘンガーとステ重視ヘンガーとかそういう…… -- (名無しさん) 2009-01-10 10 03 33 じゃあ「ヘンガー編(本気)」とか。今回は特に気合入ってるみたいだし。 -- (名無しさん) 2009-01-10 13 42 56 確かにヘンガーだけ (2回目) ってのはあれかなあ……しかし -- (名無しさん) 2009-01-10 13 53 55 たびたび言いますが、モックマンのページを、(両立型)か何かにしていただけないでしょうか。以前スエゾー種のページでの、前後のモンスター紹介を作った時、当時詳細未定だったのをヘンガー編(2回目)として適当に仮置きしていたのが、そのまま本当のページ名として定着しちゃいそうで怖いです。 -- (名無しさん) 2009-01-16 19 53 24 しました。遅れてすいません。 -- (名無しさん) 2009-01-16 20 04 56 素早い対応ありがとうございました。お疲れ様です。 -- (名無しさん) 2009-01-16 20 05 23 小言言って申し訳ないけど、両立型だと他の両立型もそういう風に名前変えなきゃ変じゃない?2回目とか本気のがいいかと -- (名無しさん) 2009-01-16 21 00 47 わざわざどういう育て方をするか注釈してあるのは、同じ種族を二匹育てている場合、一目で分かりやすく差別化させるため。>両立型だと他の両立型もそういう風に名前変えなきゃ変じゃない?それを言ったらグジラもゴーレムもゴーストも全部名前変えなきゃいけなくなるよ。あと、(本気)ってのもタチコマの時はアミノさんは適当にやってたって言っているようでどうかと・・・・忘れてるかもしれないけど、モックマンは元は、ヘンガー編リベンジとかでなく「賢さヘンガー」として投票に挙がった奴だからね。一応。 -- (名無しさん) 2009-01-16 21 04 43 (ちから)と(両立型)として差別化がなされてるとして、これでいいのかなと…… ちからピクシーのケイがかしこさも高かったりするし、そこら辺はまぁ便宜上という事で。 -- (名無しさん) 2009-01-16 23 24 19 モンスターファーム2とは - ニコニコ大百科 ニコニコ大百科のモンスターファーム2の項に絵も色々投稿されてるなー、今頃気付いた -- (名無しさん) 2009-01-26 18 48 17 殿堂入り画像って入ってたんですね…しげる項に余計な画像をアップしてしまったので削除をお願いしますm(-_-)m -- (名無しさん) 2009-02-08 13 05 11 あーいや、殿堂入り画像は少しずつ補完していってるのであれはあれで助かってた位なんですが…後で綺麗に撮りなおせたら差し替えます。 -- (名無しさん) 2009-02-10 16 25 51 あ、小さくしてある あおばシゲル.JPG の方の事ですか、分かりました。 -- (名無しさん) 2009-02-10 18 30 14 提案ですが、迷勝負のコンテンツ追加してはいかがでしょうか?自分では編集できなくてすいません -- (名無しさん) 2009-02-12 19 59 19 そーですね、作って名勝負からいくつかそっちに引っ張りましょうか。 -- (名無しさん) 2009-02-13 17 27 12 いくつか分譲したんですが、名勝負と迷勝負の境目は非常に難しい。という事を痛感しました。どこからを迷勝負にするべきか少し意見聞いてみます。 -- (名無しさん) 2009-02-13 17 51 13 タチコマ惨殺事件~4%の悲劇~は迷勝負だと思うんだ。 -- (名無しさん) 2009-02-13 19 01 42 予定表のラストに「アミノ杯」っていれるのはどうでしょうか? -- (名無しさん) 2009-02-13 23 44 04 『最終ステ−初期ステ』のステータス増加量ランキングを作って欲しい。 間違えてランキングの項目に書いてしまっていたのでこちらにもう一度書きました。 -- (名無しさん) 2009-02-16 15 15 38 今度時間のあるときにやると思います しばらくお待ちください。 -- (名無しさん) 2009-02-17 19 05 25 『最終ステ−初期ステ』のステータス増加量ランキング計算し終わったんですが、これは 各種ランキング のコメ欄の人がやってくれてるようにエクセルで色々打ち込めば欄Aに初期ステ合計、欄Bに最終ステ合計、欄Cに(B-A) とか自動計算できるし項目ごとにソートもできて便利なんじゃないかなーと思いました。 -- (名無しさん) 2009-02-18 10 09 03 ただエクセル作ったことも使ったこともないんですよね。寿命とか技数とかも併記したら面白いかとも思うんですけど。 -- (名無しさん) 2009-02-18 10 15 51 人気投票にフシギバナナを追加してもらえないでしょうか -- (名無しさん) 2009-02-22 15 11 04 すいません遅れました。 -- (名無しさん) 2009-02-23 19 48 54 Sランクのダフィエルはsubモノリス>対戦相手たち -- (名無しさん) 2009-02-26 15 59 13 「対戦相手たち」いいねぇ、編集者乙です -- (名無しさん) 2009-02-27 01 54 15 カーマイン先生とは (カーマインセンセイとは) - ニコニコ大百科 -- (名無しさん) 2009-02-27 14 02 19 スガキヤーvsバルス、名勝負入り希望です。 -- (名無しさん) 2009-03-01 00 38 49 http //www3.uploda.org/uporg2055893.jpg.html ミー亜 -- (名無しさん) 2009-03-01 01 52 39 ↑書き途中に投稿してしまいました(お恥ずかしい、 ケイを想像して描いてみました。掲示板以外で描いた絵の投稿の仕方がわからないので、可能ならば転載してくださると嬉しいです>管理人さん -- (名無しさん) 2009-03-01 01 56 00 はい分かりまし……てうわっ、流れるの早杉、すいませんもっかいうpか、ここのページの上の編集- ファイルをアップロードででも上げてもらえますかすいません -- (名無しさん) 2009-03-01 11 40 35 了解しました、お手数をかけてすいません -- (名無しさん) 2009-03-01 12 27 28 上手えwwwwwやりました おまけログ/41 -- (名無しさん) 2009-03-01 12 36 15 ありがとうございます! -- (名無しさん) 2009-03-01 12 43 14 育成モンスター以外のアミノファームのモンスターについてまとめてみました。>その他のモンスター -- (名無しさん) 2009-03-05 21 54 48 すげえええ!乙です。丁寧で凄い。ビートルズやろうとは思ってたけどああいうまとめは思いつきもしなかったです。 -- (名無しさん) 2009-03-05 22 20 00 移動速度とガッツ回復を性能別に色分けしてみたら、一目で見て分かりやすくはなったんだけど、ガッツ回復は早い方がいいとは限らないし、くどくなって微妙かなあ?とも思う。どうしよう。ゴースト種、ヒノトリ種、コロペンドラ種、ニャー種、ナーガ種、ケンタウロス種、アローヘッド種、スズキ・ケイ、タチコマ、プレパラートのページで実験中。(ガッツ回復は6~7でピンク、8~9で赤、10~11でオレンジ、12~13で黄色、14~15で緑、16~17で青) -- (名無しさん) 2009-03-06 21 27 36 一つ提案。技表に実際の技アイコンをつかえない?ゲーム画面のような技表(技アイコンだけ)が見てみたいんだけど。どうでしょか? -- (名無しさん) 2009-03-06 22 24 45 色分け分かりやすくていいと思います。色に優劣はないし軽量級、重量級というイメージという事でいいのでは。逐次変更していきます。 アイコンどっかに画像ありますかねー。あったらいいですけどちょっと大変そうですよね -- (名無しさん) 2009-03-06 23 40 30 試しにビークロン種の今あるやつだけ技アイコン置いてみました(画像ちょっと大きいか?)……が、全部を補完するのはとてもじゃないですが無理な気がするようなしないような -- (名無しさん) 2009-03-07 00 01 43 (連投)あー、ゲーム画面のようなやつって事ですね。それなら動画からキャプったりして可能そうですね。一覧というか。うーん。 -- (名無しさん) 2009-03-07 00 06 29 育成本筋と関係ないことで申し訳ないのですが、ラブレスとかの辞世の句をまとめてみるというのはいかがでしょうか。 -- (名無しさん) 2009-03-07 05 43 11 ↑辞世の句はもうまとめてあったのですね。早まって差し出がましいことをしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした。 -- (名無しさん) 2009-03-07 05 46 47 動画内ネタ 辞世の句 ですね。どなたかが毎回まとめてってくれてます。もう1コンテンツになる位膨れ上がってますね -- (名無しさん) 2009-03-07 22 12 02 格闘技の選手紹介みたいに、各モンスターにニックネームつけたら面白いかも。「バトルサイボーグ」とか「ゴールデンボーイ」みたいな。48も考えるのは大変そうだけど -- (名無しさん) 2009-03-08 15 44 22 ↑生徒怪鳥とか股間あらしとかなら、そのまま使えそうだw -- (名無しさん) 2009-03-08 18 11 16 ↑×6そうそうゲーム画面のやつ。「$MF2」の技表にあるようなアイコンオンリーの技表。できるならお願いします。 -- (名無しさん) 2009-03-09 15 47 37 ビークロン種 の技の下に技一覧画像をキャプって置いてみました、が、なんか地味な感じ。画像が小さいのか?どんな感じでしょ -- (名無しさん) 2009-03-12 21 54 10 ↑ttp //iminull.zouri.jp/waza/list/04.htmlの下のアイコンと技名の技表。理想はこんな感じです。できないなら現状でもいいとは思うんですけどちょっと画像が小さいですね。 -- (名無しさん) 2009-03-13 10 01 39 殿堂入り画像補完が終わってからやろうかなと。 -- (名無しさん) 2009-03-14 12 23 35 あんまりくどくなるのはどうかなぁって -- (名無しさん) 2009-03-14 23 51 08 辞世の句 がどんどん大きくなってきたんで試しに別ページに分けてみましたが(辞世の句)どうでしょう。「開いて見る楽しみがいいんだ」とかなら戻しますが。 -- (名無しさん) 2009-03-18 23 14 19 そろそろ優勝予想のアンケートがあっても面白いかも -- (名無しさん) 2009-03-22 04 01 04 アンケートは荒れる気がするし、交流掲示板にそんなスレあるからいいんじゃないかな? -- (名無しさん) 2009-03-24 00 39 18 タフガイガーのために、すえきすえぞーのモンスターカードの画像を誰かお願いします。 -- (名無しさん) 2009-03-24 22 54 34 オッズみたいなの作るとしたら、まず串禁止とかできなきゃ意味ないしねぇ それ以前にモッチー編終わってからでしょ -- (名無しさん) 2009-03-27 00 06 57 試しに作ってみました。2種類。 優勝モンスター予想投票(ガチ) 優勝モンスター予想投票(人気) 串禁止までは出来ないですけど、完全には厳密に出来ませんし工作も人気の内という事で。というかオッズが作れるほど人が集まるのだろうか…… -- (名無しさん) 2009-03-28 18 21 00 あえて一種類でいいような気もしてきた。というか 予想投票(人気) の方は、今の人気投票がそのまま反映されると考えればいいのかなぁ。 -- (名無しさん) 2009-03-28 18 37 57 工作も人気のうちってのが分からない……工作されたらなにが人気か分からないじゃん -- (名無しさん) 2009-03-28 22 45 14 すいません余計な事書きました。 IP はどうしようもない、て事だけです。 -- (名無しさん) 2009-03-28 23 02 14 プラグインの仕様の関係で「各種ランキング」のアクセス数ランキングから除外できないので、、「優勝モンスター予想投票(ガチ)」、「優勝モンスター予想投票(人気)」、「予定表 過去ログ(1)」、「予定表 過去ログ(2)」、「プラグイン/動画(Youtube)」の括弧の部分を半角から全角にしていただけ無いでしょうか。 -- (名無しさん) 2009-03-30 12 51 17 ところで全部終わったらここはどうなるのだろうか・・・?できれば消えないようにしてほしいな・・ -- (名無しさん) 2009-03-31 21 40 25 コメント1試合ごとは無茶なんじゃないか? 100とか200とかなる可能性が -- (名無しさん) 2009-04-02 00 50 28 コメントは主に動画の方で、こっちでは二言三言の感想だけかな、と思ったんですけど伸びますかねー。伸びそうですねー。 1ページの下にコメントの方がいいか。 -- (名無しさん) 2009-04-02 11 37 38 動画うpスピードが加速してる。ので優勝予想投票の期間をモッチー編終わり〜トーナメント開始と予定してたけど充分な期間取れない気がしてきた。リセットしつつ、今の試験期間の結果も併せて残す事にしようか。 -- (名無しさん) 2009-04-02 17 00 08 人気投票でペーじを細かく分けてくれ。別のをやっても連続投票になる。 -- (名無しさん) 2009-04-03 18 34 42 ガチでもプレパラやらタチコマにそこそこ票入ってるし、分ける意味ないんじゃね? -- (名無しさん) 2009-04-04 15 03 50 ↑↑物凄い今更な感じがあるけど分けましたー。↑まぁいいじゃん。 -- (名無しさん) 2009-04-05 20 00 09 あ。人気投票メニューを開閉式にしたんですがこれ java ですね。普段 java 切ってる人は java on にしないと動きませんね。普段スクリプト切ってる人は多いんだろうか。でもスクリプト切ってたらニコニコも見れないだろうしいいか。 -- (名無しさん) 2009-04-05 20 21 54 アミノさんが大会概要を交流掲示板に書いてくれてるので。それをこちらの方にも移した方がよいのではないかと思います。 -- (名無しさん) 2009-04-08 01 56 01 人気投票を分割したのなら、人気投票のページは削除した方が良いのではないでしょうか。 -- (名無しさん) 2009-04-08 12 17 02 それから、数の増えた人気投票ページが更新履歴に常駐して少し見ずらく感じられたので、更新履歴から除外するように編集したのですが、よろしかったでしょうか? -- (名無しさん) 2009-04-08 12 21 03 おお、ありがとうございます。概要はもう誰かが引用してくれてますね。人気投票はもし分けんな戻せといわれたときのため残しといたんですがもう良さそうですね。履歴除外は GJ です、見づらいとは思ってましたがどうすればいいかは分かりませんでした。 -- (名無しさん) 2009-04-08 14 41 21 っっってもう予選Part1キテルワァ*・゜゚・* .。(n‘∀‘)η゚・* .。 *・ 投票締め切りますね、あと色々やる事がありそう -- (名無しさん) 2009-04-08 14 56 34 ↑まずはトーナメント(仮)を48杯(仮)に変えるところからかw名前がいやすぐるけどw -- (名無しさん) 2009-04-09 08 17 43 対戦表、判定勝利とK.O.勝利分かるようにできんかな。色かえるとか○と◎にするとか。 -- (名無しさん) 2009-04-10 22 53 27 予選終わったらだけど、今のページとは別に、まとめて予選結果を見れるページがあるといいな。 -- (名無しさん) 2009-04-12 15 25 45 あと参考までに、ステータス値合計ランキングと予選の勝敗数・KO数を並べて見れると、感想のコメントも引き出せそうで面白い気がする -- (名無しさん) 2009-04-12 15 31 32 予選ページのリーグ表いらない気がするんだけど。誰が誰と対戦するかは動画見て初めてわかるほうがいいかと思ったんだけど。 -- (名無しさん) 2009-04-12 21 49 39 動画見る前にわざわざここ見るか?絵板やその他のコメントでも十分ネタバレしてるから、そもそも先に見るのが間違いだと思う。表はもう見た人の確認用と、感想入力ページってことでいいんじゃない? -- (名無しさん) 2009-04-13 09 29 05 48杯の後半のやつ直接だといけないんだが… -- (名無しさん) 2009-04-13 14 00 09 決勝トナメどうする?表を画像にするかAAにするかで変わってくるんだが -- (名無しさん) 2009-04-13 14 06 54 ちょい忙しくなってきてあまりいじれなそうです。↑↑マイリストMF2全部入りはなぜか追加遅れてるけどTOPの黄色背景文字からいけるマイリストには最新作追加されてってます↑表と罫線使ってAAでできないですかねー。┌┸┓こんな。大きくなりすぎますかね、こういう表組みとか苦手なんでどうも。 -- (名無しさん) 2009-04-13 22 37 31 やってみて思ったけどやっぱりズレが酷いから画像のほうがいいかも。表は試してないけど… -- (名無しさん) 2009-04-14 00 16 50 決勝トーナメント(仮)のページ名を変えていただけないでしょうか。 -- (名無しさん) 2009-04-19 03 56 40 大会動画は動画一覧ではまとめないのかな?とりあえず全部終わってから? -- (名無しさん) 2009-04-19 14 46 53 マイリストでは各 Part1 だけだったので、最初、全動画にアクセスできるように動画一覧作ったんですが、MF2全部入り ができたのでもういらないかもなぁ、と。最新コメとか表示されますしあった方がいいなら作りますよ。 -- (名無しさん) 2009-04-21 18 34 10 MF2全部入りのマイリストはちょっと重いですので、できればあった方が嬉しいです。 -- (名無しさん) 2009-04-21 19 13 26 〔動画一覧 その17〕 ざっと作りました。一回戦のモンスター名も消せ とか 色付けろ とか意見あったらどうぞ。余談ですがアクセスランキング除外ページに追加しようとしたらもう既に追加されてたんですよね。あらかじめ作られると思われてたと。やっぱ作っとくべきでしたか。 -- (名無しさん) 2009-04-22 19 24 28 Dブロック集合絵をアップさせてもらいました、絵描き板の方におねがいしますー! -- (名無しさん) 2009-04-22 20 52 08 はーい分かりまじ;`;・(゚ε゚ )ブッ!! [おまけログ/93] -- (名無しさん) 2009-04-22 21 41 07 そういえば絵板の方で各ブロックの代表をそれぞれ描いてくれた人の作品、ここでリンクまとめ [Aブロック][Bブロック][Cブロック][Dブロック][Eブロック][Fブロック][Gブロック][Hブロック] -- (名無しさん) 2009-04-22 21 51 34 ↑×4おお、まとまっていて見易い。乙です。追記: {同成績のモンスターがいた場合は再試合。に消し残しと思われる括弧が残っています。 -- (名無しさん) 2009-04-23 03 06 35 ↑消しましたー。 -- (名無しさん) 2009-04-23 20 34 50 動画一覧 その17の本選の二回戦の対戦カード欄に、二回戦に無いフシギバナナVSスガキヤーが載っていますので報告します。 -- (名無しさん) 2009-04-24 23 04 11 はい 2 回戦が 5 戦ありましたなんで気付かなかったんだろう修正しました。 -- (名無しさん) 2009-04-25 03 26 46 次シリーズ来ましたー。なんというかお疲れ様でした。この wiki では次シリーズは追わないですし私は新たにアクション起こす事も無く一視聴者に戻ると思います。この wiki はまだ少しずついじったりはしますが。要望のちょっと上の方で言われてる48杯(仮)を詳しく見てく感想戦なんかのコンテンツはアリかなと思います。忙しさに慣れたらですが……。謙遜ではなく、管理人としてはほとんど何もしてませんでした。編集 , 書き込み , デザイン , 絵 , コメント , ありがとうございました。 -- (名無しさん) 2009-04-26 18 29 24 ホントお疲れ様でしたー。次から次へとネタが出てきて、編集していて楽しかったっす。追記:申し訳ないのですが・・・各種ランキングにアップした「aminofarm3.xls」のファイルにミスがありましたので、削除していただけないでしょうか? -- (名無しさん) 2009-04-26 19 00 08 おまけログ92がいつの間にか消えていますが、何かあったのでしょうか?クロラ、ワギれもん、バンダインが楽しそうにパラダンスしていて好きだったのですが… -- (名無しさん) 2009-04-27 06 43 44 作者さんから、ちょっとした理由があり、と依頼が来たので…… かわいい絵だったんですけどね。 -- (名無しさん) 2009-04-27 17 48 56 そうでしたか…残念ですが、作者からの依頼であれば仕方がありませんね。つくづく保存しとけば良かったなぁ -- (名無しさん) 2009-04-27 21 38 08 戦績乙です -- (名無しさん) 2009-04-28 23 05 43 殿堂入りポーズ補完乙 -- (名無しさん) 2009-05-04 21 12 07 育て方を書いてほしいです。。 -- (ななし) 2010-11-21 15 07 07 ↑ ttp //www31.atwiki.jp/mf2_nico/pages/38.html#id_4064bbba -- (名無しさん) 2010-12-02 14 22 38
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/1862.html
柄も悪ければ学も無く頭も悪いと自嘲している彼と木こりだったが。 輝夜から手渡された金平糖は、噛み砕く事も無く。二人とも下の上で大人しく転がして、静かに溶かしながら味わっていた。 しかしその動きはとても気を使った動きだった。二人からすれば金平糖のように小さな砂糖菓子はバリバリボリボリと音を鳴らして食べるのが常なのだが。 今の二人は本当に静かに、行儀よく輝夜から与えられた金平糖を食べている。常に何かを気にしながら。 その何かに対する心当たり、輝夜の脳裏にはすぐに算段が付いていた。さっきの自分の様子が二人の頭に色濃くこびり付いているからだろう。 冷静になれた今の頭で思い出してみても、多分どころでなく間違いなく酷い有様だった。 奥歯に挟まって固くなって残っている金平糖の塊が舌先に触れる度に、フラフラと夢遊病患者のように歩く自分の姿が思い起こされる。 奥歯に残った塊も、自分が金平糖を噛み砕きながら食べていたと言う何よりの証拠だろう。 そりゃ確かにふら付きながら歩いてたと思ったら、金平糖をバリバリと貪り食い始める姿を見たら。 そんなのと同じようにはなりたくないと思うだろう。多分誰だってそう思う。 「……そろそろ行きましょうか」 二人の様子を見ていると、頭を抱えたくなってきた。あの時の自分の暴走っぷりが思い起こされてしまって。 多分、この大失態をうじうじと考えていると。また酷くなってしまいそうだった。本当に酷くなる前に、さっさと切り上げてしまう事にした。 やっぱり永琳の存在は、永遠亭にとってだけでは無く。輝夜自身にとっても、物凄く大きな存在だったのだなと。 分かっていたはずだったのだが、心身ともに不調が表れてこうなってしまうと言う事は。本当の所は今やっと理解できたと言う事か。 本当はあまり時間をかけたくは無かったのだが。ゆっくり歩かないと、足がもつれてすっ転んでしまいそうだった。 息遣いも正直な所、平常とは程遠かった。無駄に大きく吸ったり吐いたりを繰り返していた。 それでもゆっくりと歩いて体に負担をかけずにいて。深呼吸を大袈裟に繰り返す事で、酸素を頭に回して行っているうちにさっきよりはマシになった。 「ごめんなさいね……」 少なくとも、後ろを付いて来てくれている二人に対して。幾ばくかの謝罪の言葉をかけれるぐらいには。 「いや……気にする必要はないよ姫さん」 常識的に考えて、そう言う類の言葉しか出てこないのは分かっていたが。そしてそう言う言葉をかけられると、却って罪悪感が増す。随分身勝手な話だった。 でも言わなければ言わないで、やっぱり罪悪感が増すのもまた事実。立派な悪循環が出来上がっていた。 結局、三人とも黙りこくったままで歩を進める事になった。 悪循環を断ち切れた訳では無かったが、下手に喋るよりはいくらかはマシな気分だった。 でも、こんなお通夜みたいな雰囲気で○○の部屋に乗り込む訳には行かなかった。 なので気持ちを整えるために、間を作ったが。 「……はぁー」 歩みを止めた瞬間、手持無沙汰になってしまい。気の抜けた溜息が輝夜から漏れ出てしまった。 それも今まで無理にせき止めていたせいで、盛大な溜息だった。聞く側だってこんなもの、間違いなく良い気はしない。 「ああ、くそ……」 場の空気がと言う話以前に自分自身の心中が悪くなってしまうから。溜息などは絶対にしないでおこうと思ったのに。 歩みを止めて、やる事が無くなってしまった途端にせき止めていた物が流れ出てしまった。 「いや、気にする事は無いと思うぞ姫さん……どう考えても溜息の一つぐらい付きたくなるはずだ」 「……有難う」 気遣う言葉は素直に嬉しいが、やっぱり何処かにあるはずの傷に塩が塗りこめられる感覚は拭えなかった。 本当に、自分は残念な性格をしている。そうとしか言いようが無かった。 「……表情を作りましょうか」 三人が歩みを止めてしまって、どれぐらいの時間が経っただろうか。 流石に一時間や二時間と言う程は経っていないが、ただ呼んで帰ってくるにしては妙に長い時間をかけた事は分かっていた。 それでもだ。その部分は確かに気になるが、これ以上の時間を使ってでも解決しておきたい事実があった。 「こんなお通夜みたいな顔……晒せる訳がないわ」 時間をかけ過ぎたなと分かっていても、こんな顔で○○の前に出る訳には行かないのは重々承知していた。 だから三人とも、少しばかり諦めていた。少なくとも時間がかかってしまうと言う部分に関しては。 ○○の部屋の少し前で突っ立ったままで、両手で顔を引っ張ったりしてお通夜の席で出す様な表情を柔らかくしていた。 輝夜は我ながら、奇異な様相だなと思っていた。 慧音は暴れるのにも疲れ果ててしまったのか。三角座りの姿勢で微動だにしなかった。 最初の方は、何をやっても開く事のない扉に対して睨みつけてもいたが。それすら行う気力が無くなったのか、顔が三角座りの膝に埋もれていた。 時折、慧音の前方の方向でコトンと言う音がした。目線を移動させると、器に盛られた食事が置かれていた。 腹が減り過ぎて見えた幻覚幻聴などでは無く、確かに本物の食事が慧音の目の前には置かれていた。 盛られた内容は、何も巻いていないおにぎりと数切れの漬物。しかしそれだけでも、腹の減った身には十分すぎる内容だ。 慧音は器に盛られた食事を見ながら思う。 何者かが出入りした気配などは感じられなかったし、それ以前に固く閉ざされた扉が開いた気配すら無いのにだ。 しかしどうやったのかは分からないが、別に不思議とは思わなかった。 恐らく、今もこうやって微動だにしない様子をてゐや鈴仙辺りが、輝夜からの言いつけで見張っているのだろう。 つまりは、この目の前に置かれた食事。これを食べる様子も、当然誰かが見ていると思って間違いは無い。 腹が減っているのは事実だったので、少しばかり手を伸ばしかけたが。誰かに見られていると言う部分に考えが及ぶとすぐにその手は止まった。 「いらん!」そしてしばしの沈黙の後 確かに、腹は減っているが。施しなどを受ける気は毛頭なかった。 「ふん……」 食事の盛られた器を吹っ飛ばして、慧音はまた膝に顔を埋もれさせた。 強がって器を吹っ飛ばしたは良いが、空腹感はやっぱり誤魔化す事は出来なかった。 それに、吹っ飛ばした器の中身を視界に収めたままでは。間違いを犯してしまうかもしれない。 必要ないと言って、自分の手で吹っ飛ばした物を。のそのそと動いて取りに行く様子など、滑稽以外の何物でもないだろう。 そんな間違いを犯す恐れを出来る限り下げたくて、慧音は吹っ飛ばした物を視界に収めたくは無かった。 しばらくすると器を動かす音と、誰かの溜息のような息遣いが聞こえた。 少しだけ顔を上げると、器もおにぎりも漬物も。全部が綺麗になくなっていた。やはり誰かが見ていたようだった。 その綺麗に片づけられた様子を見て、間違いを犯さずに済んだことを安心すると共に。 見られていると言う事実のせいで、慧音の心中はますます頑なな物になってしまった。 その後も懲りる事無く何度も、食事時になると誰かが裸のおにぎりと漬物数切れを器に盛って置いて行った。 無論慧音はその度に「いらん!」と言う荒い息遣いと言葉で器ごと中身を手で吹っ飛ばしていた。 吹っ飛ばしてしばらくすると残念そうな息遣いが聞こえて、それと共に吹っ飛ばした物が全て綺麗に無くなっていた。 時間が経つと共に、慧音の空腹具合も酷くなるが。器を吹っ飛ばす度に片づけられる事で、見られていると言う事を毎回意識してしまい。その頑なさも合わせて酷くなっていた。 「はぁ……」 ぶっ飛ばされた器とそこに盛られた中身を回収して、鈴仙は溜息を付いた。 慧音が普通の人間では無いからなのか。どうやらこの息遣いも、鈴仙の能力で隠しても多少は聞こえているらしくて。毎回自分のいる方向に睨みが飛んでいた。 毎回ビクッとはするが、空腹である事は間違いないらしく飛び掛かったりする気力は無いようだ。 鈴仙はそそくさと吹っ飛んだ器と中身を回収して、外に出た。 「はぁぁ~……」 外に出て、慧音に聞こえる心配が無くなると。今まで溜め込んでいた分を吐き出すように、盛大な溜息が口をついて出た。 この溜息も、回を増すごとに大きくて粘っこい物に変わっていった。 二回目に吹っ飛ばされた時ぐらいから、食事を持っていくのは正直な話もう嫌だなと思っていた。 でも、だからと言って。食事を持っていくのを止めて、監視するだけにしてしまったら。 間違いなく、自分に命令を出した輝夜に思いっきり怒られるだろう。そりゃもう、とんでもない勢いで。 だから半ば無駄だと思いつつも、器に盛った食事を出すのを止める事は出来なかった。 かと言って、てゐが輝夜から命じられた。妹紅の動向を探ると言う仕事の方は、これと比べてより大変だと言う事ぐらいは分かっている。 捨てられる為に食事を作るのも辛いが、肉体的に負傷の危険性がある妹紅の監視に比べればまだこちらの方が…… そう自分に言い聞かせて監視の役と、食事時に差し入れをする仕事を続ける事にしていた。 「やっほ、鈴仙。そっちも大変みたいだね」 何度目かの深い溜息を付いていると、後ろからてゐが声をかけてきた。 口調こそはいつも通りで小憎らしい様だったが、やはり向こうも疲れているらしい。表情は生気が著しく損なわれていて、目元には隈も見える。 「そう……そっちもやっぱり大変みたいね」 いつもならてゐのこの小憎らしい売り言葉に、鈴仙もいくらかの買い言葉で応戦してやるのだが。 流石にこの様相を見ると、そんな喧嘩腰にもなれない。自然と相手を慮る言葉が出てくる。 「その食器。ぐちゃぐちゃのおにぎりを見る感じだと、出しても食べてくれないみたいだね」 てゐは鈴仙の持っている器と、その中身を気にした。まぁ確かに普通では無いから、気にするのも当然か。 「そうなの……でも姫様には食べなくても出せって言われてるから」 「出さなきゃ駄目だよねぇ……限界超えて死ぬまで我慢しそうで怖いから、準備はした方が良いと思う」 準備とは、無理やり胃に食事を流し込む準備だろうか。確か輝夜の前で指示を出された時も、てゐは同じ事を輝夜に言っていた。 相変わらず口が減らないと思いつつも。そう言う耳障りに良くない意見を出してくるてゐの事を、輝夜はそこそこ評価しているらしく。 「やっぱり必要……?絶対○○に会いたがってるはずだから、そこまで我慢しないと思うけど」 と、苦い顔をしつつも会話が成り立っていた。 「幽霊になって、○○を呪うかもよ?無理心中図りそうな雰囲気はあると思うんだけどな」 輝夜も無理心中と言う単語を聞いて、更にはそれは無いと否定する事も出来なくて。苦い顔がまた一層苦くなっていた。 結局てゐは輝夜の口から「最終手段として……頭に残しといてね二人とも」と言わせてしまった。 いつもなら多少勝ち誇るのだろうが、あの時のてゐは苦笑するだけだった。 流石のてゐも、そこまでふてぶてしくなれなかったらしい。 「そうね……私も、折角作って出した物が即ぐちゃぐちゃにされて、即回収するって作業。いい加減嫌になったし」 疲れたように呟く鈴仙の言葉に、てゐも憎まれ口を叩くことなく。 「ははは……」と力なく笑っていた。