約 173,349 件
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/56.html
【武装神姫】セッション1-0【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm17931932
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/109.html
【武装神姫】セッション2-4【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18827180
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/105.html
【武装神姫】セッション1-3【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18179759
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/625.html
うー。まだか…まだ来ないのかっ! ―ピンポーン きたっ! 俺は駆け出す。財布を持って。玄関へ。 代金引替の手続きを済ませた俺の手には段ボール箱。品名の欄には「武装神姫・ハウリン」と書かれている。 発売当初から武装神姫には興味はあった。だが金がなかった。 しかし今月は何故かバイトの給料が多い。これは今しかない!ということで、通販で購入したのだ。 ではさっそく開封してみようか。 解説によれば、3つのCSCをセットして起動を待つ。その直後にマスターの登録等が行われるらしい。 落ち着いて、封を開け、取り出し、CSCをセット。すると犬型のMMSハウリンはゆっくりと目を開き、 「あなたが、私のマスターですか?」 そう言葉を発した。そこで俺はすかさず言い放つ。 「マスターじゃない!!『お兄ちゃん』だっっっ!!!」 つづく…
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/201.html
[名前] 蒼星石 [出展]ローゼンメイデン [声優]森永理科 [性別]女 [年齢]不明 [一人称]僕 [二人称]呼び捨て、君 [三人称]あの人 「ローゼンメイデン」シリーズの第4ドール。 翠星石の双子の妹。目は翠星石同様オッドアイだが、配色は逆で右目がエメラルド色で左目がルビー色。 服装はシルクハットに袖口の長い白いブラウス、青いケープとニッカーボッカー風の半ズボン。 翠星石同様、アニメではフリル部分が多少省略されている。 髪は赤みがかった焦げ茶色で前下がりのボブをベースにしたショートカットで、ボーイッシュな喋り方をする。 人工精霊はレンピカ(薄い青)で、庭師の鋏を出したり夢の扉を開いたりする。 [能力] 「心の樹」の成長を妨げる雑草を取り除く「庭師の鋏」を持つ。心の樹の必要な枝を切り落とすことや、その人の心にしまわれた大切な記憶を奪うことも可能。 翠星石曰く人の心を守る為にあり、戦闘力はとても高い。 戦闘法は大柄な庭師の鋏(鋏は普通に使って戦う)を使用した大振りな接近格闘のみと、姉妹の中である意味異質な存在。 アニメ特別編ではシルクハットをブーメランの様に使い、真紅のステッキを落とすシーンがある。 [性格] 性格は翠星石とは正反対にとても真面目で、契約者の命令にはそれが理不尽な事であっても忠実に従い、「契約者の為なら何でもできる」と語っている。 意思表示はあまりせず、行動で感情を表す。 また微笑むことが苦手で、雛苺に注意されたことがある。 アニメでは真紅さえも諭す姉妹の良心・ブレーン役も担い、性格に一癖ある姉妹の中で唯一の常識人という立場にある。 その分翠星石を始め姉妹に翻弄されてかなり苦労もしているが、ジュンに翠星石の長所を話すなど姉想いである。 達筆で家事もできる。 以下、多ジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む + 開示する 蒼星石の本ロワにおける動向 初登場話 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人(前) 登場話数 5 スタンス 対主催 死亡話 キャラとの関係 キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 初遭遇話 翠星石 仲間 翠星石 君 姉 未遭遇 真紅 仲間 真紅 君 姉妹 未遭遇 橘あすか 友好 あすか君、橘くん 同行者 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人(後) 織田敏憲 敵対 織田敏憲君 襲撃される 012 苦労をするのはいつだって良識ある常識人(前) 水銀燈 敵対 水銀燈 君 D-7北部にて戦闘 034 堕天使の微笑 桐山和雄 仲間 和雄くん 君 同行者。ライダー(オルタナティブ・ゼロ) 034 堕天使の微笑 北条悟史 友好 悟史君 C-7森にて助ける 064 危険地帯 浅倉威 敵対 貴方 C-7森にて戦闘 064 危険地帯 枢木スザク 敵対 貴方 D-7北部にて戦闘 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(前編) レイ・ラングレン 敵対 C-7にて爆撃される、ライダー(ゾルダ)での遭遇のため、容姿や名前を知らない 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(後編) カズマ 友好 君 情報交換 081 光を求めて影は 北岡秀一 警戒 橘、悟史を殺したと認識 未遭遇 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ B ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ C ■ ■ ■ ■ ■ ■ □ □ ■ ■ D ■ ■ ■ ■ ■ □ □ ■ ■ ■ E ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ F ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ G ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ H ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ I ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ J ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ C-8動物園→C-8動物園付近→C-8西側→C-7森→D-7北部→D-7南西部→D-6
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/958.html
―海神― その日も私は主の肩に座る。主はこの寒空の下、神姫センターの中にも入らずにただ自動販売機で購入したココアで暖を取っていた。 11月の末のその日、天気予報が正しいとすればこの後雪が降るという。 温暖化が進み、暖冬という言葉さえ使われなくなるくらい温かい冬が当たり前になった昨今、この時期にこの地域で雪が降るなんて。 それ程に冷えるというのに、主はそれでも暖房の効いているであろう店内に入ろうとはしない。 しかしその事についてなんら感慨を持たない自分は、やはり欠落しているんだと納得出来る。 そしてそれを少しも悲しいと思わない事にも、違和感を覚えなかった。 そこにある現象や、歴然とある事実に対して理解は出来ても、そこになんら感情を見出す事ができない。 それは私が私であると定められた時からの性質。要するに仕様なのだ。 MMSのヴァリエーションとして武装神姫が市場に出回る前段階で、試験用と銘打たれて製作されたいくつかの神姫が存在する。 『武装神姫』の前身である『神姫』シリーズは、現在の武装神姫の素体のみを販売していたわけではない。 元来『神姫』シリーズは戦闘遊戯用に作られたものではなかったのだ。だと言うのに『神姫』を使用したバトルが、それまで行われていた『GFF』や『SRW』などの影響を受け、派生的に生まれた。 その状況を見て取り、EDEN―PLASTICSを含めた各神姫メーカーが戦闘に対応した『武装神姫』をシリーズ化したのだ。 似て非なる存在『神姫』と『武装神姫』。その橋渡しとなる存在が『ジ・オリジン』とも称される試作品の数々である。 プロトタイプ、またはテストタイプである『ジ・オリジン』の大多数は、現在発表されている製品版に劣るか、良くても同等のものでしかなく、それらは研究用や保存用として数体残されるのみでほとんどは廃棄処分されている。 その中には現状のレギュレーションの枠から逸脱した、戦闘面においてずば抜けた能力を持つ『ジ・オリジン』が存在した。しかしそれはあまりに『バトル』重視で、感情面や情緒面での欠損が大きい機体であった。そういう意味では、やはり現行の『武装神姫』に大きく劣る。 当然それらは研究用として全て保管された。 だが、そこに人が介入している時点で『絶対』外部に漏れることは無いと言い切れなくなるのが現実で。 実際私は研究室にではなく、主の肩に座って、居る。 主がその私用を済ませた帰り道。暗くなった夜空は厚い雲によって更に影を強める。 主は先ほどの、あの男が行った行為に酷く腹を立てているらしく、不快感を隠そうともしない。ただ黙々と家路を急いでいた。 あくまで私用での外出なので、家の車を用意していない。主は私事で家の権力を使用することを嫌悪していた。 だからこの日も、主は私を肩に乗せたまま、夜の通りを歩いて帰る。 私と主は平時より会話を楽しむという習慣はなかった。だから主の機嫌が損なわれていてまるで口を利こうとしなくても、主と私の間にある沈黙は普段となんら変わりが無いものとして認識される。 ただ、不快感があまりに過ぎたのだろうか。常であれば避けて通る事の無いその暗い路地に、主は足を向けた。 「主、この道は安全とは言いかねます」 警告。 そのつもりで私は言葉を発したのだが、主は聞こえなかったのか、それとも無視しているのか、足を止めることをしなかった。 私は再び同じ言葉を発しようと考え、そして止めた。主の決めた事に私が口を出すのはあまりに差し出がましい。 長い一本道。人気も無く、そして街灯も疎らな道。 そこで私はすぐに二度目の警告を口にしなかった失敗に気が付く。 人が感じる事の出来ない深い影の、その闇の中で。 生糸を引っかくようでそれでいて耳障りな音が。 赤い光点を伴い辺りを侵略し始める。 赤 赤 赤赤赤赤 赤赤赤赤赤赤赤赤 赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤 無数の赤い光点。そしてその薄明かりに晒され浮かび上がる、異形。 赤い光点を伴ったその全てが、武装神姫。 だがそれらの体はいびつに捻じ曲がり、四肢はその胴との接合を不完全とし、人とも、神姫のそれとも異なった挙動を行う。 感情を実感できない私よりもその表情には意思を窺う事は出来ない。 その虚ろで何も映さない瞳が赤く照る。 本来カメラであるはずの神姫の瞳が、ライトのように光るなどありえない。 間接部を無視して可動範囲を広げる事など不可能。 砕けた関節を支えるのが、その先にある壊れた脚部であるなんて非現実的だ。 ならば、今目の前にあるのは一体なんだ? 私の思考はここで中断せざるを得なかった。 武装神姫ではありえない速度で、赤い瞳の『ソレ』が主に近づく。 リミッターを与えられた私は、そんな速度で動く事は出来ない。が、それでも主に襲い掛かる凶刃を受け止めることにどうにか成功した。 「くっ……!」 あまりに強大すぎるその純粋な圧力に、私の腕が硬い音を響かせる。 相対するソレの腕は、自らの力に耐えられず砕ける。 砕けるのに、しかしそれでもそこにあった。 データ上のウソが入り込む余地の無い、現実にある私の体は通常の武装神姫とは比べ物にならないくらいに頑強だ。だが、その頑強さを持ってしても同じ圧力をもう一度防ぐ事は不可能。 対して赤い目をしたソレは、現実ではありえない不滅性を体現している。 そんなの、勝負になるわけが無い。 とるべき手段は一つしかなかった。 その点、わが主は頭の回転が速い。背を向ける危険を冒すことにはなるが、すばやく踵を返すと全力で走り出す。私も主の行動に合わせ、追っ手が来る事を予測し向きを変えた。 はたしてソレは予測通りに主と私を追う。 明るい所に逃げることが出来れば、人が行き交う通りに出る事が出来れば、少なくともこの状況から脱する事が叶う。 雪が、降り始めた。 簡単に現状を打破させてくれる程には、甘くはなかった。 主と私はことごとくを妨害され、邪魔を受け、そして誘導された。 気がつけばそこは人気の完全に途絶えた公園。 住宅地だけを経由し、これほどの敷地を誇る公園に到る事を私は知らなかった。 「……随分と、ベタな所に、追い込まれたわ、ね」 ハァハァと肩で息をしながら、それでも茶化したように主は呟く。 しんしんと雪の降るその広場で、主と私は完全に囲まれた。 確認できるソレの数は九。多くは無いが、その能力を顧みれば決して少ない数ではない。 確実に市販の武装神姫を破壊でき、そして主を殺す事のできる以上の数。 「万事休す、みたいね」 半ば諦観めいたものが混じったようにも取れる主の言葉。 だがもう半分は、間違いなく覚悟を決めた者が発する声音。 私は武器を手にする。 「海神、コードF解除」 主のその声で、その言葉で、私の中の枷が無くなっていくのを実感する。 私が本来の私、『ジ・オリジン』の中でも特に戦闘に特化して開発された『欠陥品』に戻ってゆく。 私がかつての力の全てをその手に戻した瞬間、二体のソレが主を、三体が私目掛けて襲い掛かる。 刹那。 「スキル発動 夢想散華」 戦闘特化型試作体である私は、武器の能力に頼ることなく刀剣の類であれば私固有のスキルを発動させる事が出来た。 私は取り戻した本来の能力の全てを振るい、五体のソレを完膚なきまでに破壊する。 その形が、一片すら判別できない程に。 何のトリックだかは解らないが、形すら残らないほどに粉々にしてしまえば動きようもあるまい。 事実、私が破壊した五体のソレが動く事はなかった。 だが…… だが、反抗もここまでだった。 残りの四体をしとめるための力を、私は残してはいない。 スキルを発動させるための力も、もう尽きてしまった。 「絶対、絶命ですか」 主に習い、私も状況を簡潔に述べてみる。それでもしっかりと両の脚で地面を踏みしめる。 残る四体は、ジリジリとした動きを必殺の確実さを伴う素早い攻撃へと転じさせた。 四体が四体共に、わが主に向かう。 私は何も考える事が出来なかった。こんな事は、初めての経験だ。 そして何も考えていないのに、私の体は私の思考を置いたままに勝手に動く。 私ではその四体相手にどうすることも出来ないというのに…… 最小限の力で主の膝の裏を蹴り、私は更に高く跳ぶ。主の体は突然加わった力に抗う事が出来ず、バランスを崩し膝から落ちる。 ソレが標的としていた座標にはすでに主の頭は無い。 しかし胸を標的としていたソレの前に、今は主の頭がある。 思考した上での行動ですらなく、つまりは反撃の時機さえ計れない私は、それでも体の、今まで感じたことの無い『思い』の指示に従い、主とソレの間に自らの体を割り込ませた。 時の経過が引き伸ばされる。 目の前には驚いたような瞳の主の顔。 背後を見ることは出来ないが、それでもセンサーが感じ取る、確実な死の象徴。 迫る刃。 私の目の高さにある主の顔。 私の頭上で目標を失った赤い目をした神姫だったソレ。 主に近づく見知らぬ少女。 その少女共に現れた四枚の翼を持つ神姫。 その人影と小さな天使が主を守るものだと認識できた時…… わたしのこあが つ ら ぬ か れ た 海神というその個体は完全にこの世界から失われた。 だからこれから先の話はただの蛇足でしかない。 小規模な爆発が四つ。 あっという間だった。 四枚の翼を持ったそのアーンヴァルは、ただレーザーソードを振るだけで残っていた四体のソレを破壊した。 現実は何時の世でも簡単にフィクションに追いつく。 だから実際にこんなご都合主義的な出来事が起こっても間違いではないし、まあたまには良いだろう。 そういう意味では、現実も言うほど捨てたものではないらしい。 海神のオーナーであった結城セツナは、あまりにも瞬間的に起きたそれらの事象に、それでも混乱することなく、自身を救ってくれた者に目を向ける。 果たしてそこにいたのは、夜の空よりなおも暗い、闇色の外套を身につけた小柄な影。声のトーンで何とか女性だと判別は出来たが、フードに覆われたその顔を覗う事は出来ない。 四枚の翼を持つアーンヴァルが彼女の元へ戻ると、彼女はフードから顔を出した。 顕になったその顔は、黒髪の15歳くらいの少女のものであった。瞳だけが青く輝き、日本人離れしていた。 少女とその少女の神姫と、セツナの間に何があったのかはあえて記さない。 当然その少女が何者であったか記す事も無い。 なぜならこれはただの蛇足。 必要なのは 結城セツナの命が失われる事はなかった。 という事実だけ。 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1308.html
「ところで犬子さん」 「なんでしょうマスターさん」 「貴女本体の起動と充電用クレイドルとPC接続キットの設置。これで、準備としては十分なのでしょうか?」 「はい。マスターさんの私の主な使用意図は、電子秘書及び実生活での電子ツールの使用サポート、とのことでしたよね? それでしたら、私本体のみの起動で十分にこなすことが可能です」 「なるほど、頼りにしております」 深々と座礼するマスターさん。 「ご丁寧に。誠心誠意勤めさせていただきます」 同じく擬似座礼で深々と頭を下げ返す私。 どうにもマスターさんが正座でこちらに向かれるので、私も自然と同じ姿勢を取りたくなります。 「ですが、ですね……貴女の入っていた箱の中に、他にも色々な部品が入っているのが、何と言うか非常に不安をそそられるのですが」 ざりざりと、箱を揺らして中にパーツが大量に残っていることを主張するマスターさん。 「ああ、それですね。ご安心ください。そちらは武装パーツですので、戦闘行為を行わないのであれば基本、必要はありません」 「戦闘行為、ですか」 「戦闘行為、です。これでも一応、『武装』神姫ですから」 「そういうものなのですか」 「そういうものなのです。もちろん、マスターさんのように電子秘書的な活用をしていただいても結構ですし、単に着せ替えやコミュニケーショントイといった愛玩目的で購入される方もいらっしゃいます。必ずしも、バトルを行なう必要はないのです」 私は似非正座から立ち上がるとその場でくるりとターンし、可愛らしいポーズをキメて言葉を続けます。 「アナタに合わせた、アナタだけの遊び方! アナタに役立つ、アナタだけの活用法! 武装神姫の世界は、アナタのお望みのままに工夫次第でどんどん広がって行きます! もちろん、それをお助けするサポートグッズも各種充実! さあ、アナタもレッツトライっ!」 「それも販促義務ですか?」 「申し訳ありません、起動直後だとどうしても」 「ままなりませんねぇ」 「ままなりません。あ、同じようにバトル関連情報の告知もありますけど、ご覧になります?」 「せっかくですから、見せていただきましょう」 「了解いたしました。では……」 私は改めて今度は軽くシャドーボクシングを決めると、びしっと勇壮なポーズをとって言葉を続けます。 「遠距離の敵を撃ち抜け! 接近して相手を圧倒せよ! 敵の攻撃を華麗に交わせ! なんといっても、バトルは武装神姫の花形! 様々な武装神姫の、様々な戦い方! 基本セット同梱の武装でもバトルはお楽しみいただけますが、そのほか様々なニーズに合わせて、武装も各種充実! あなたの戦略に合わせて武器を増やすもよし、あなたのこだわりに合わせて武装を選び抜くもよし! 強い武装・カッコイイ武装・かわいい武装・コミカルな武装、各種豊富に取り揃えた武装神姫武器パーツは、全国神姫センター及び提携各店、ネット通販でお求めになれます!」 「お勤めご苦労様です」 深々と座礼するマスターさん。 「いえいえ、ご清聴ありがとうございました」 再び似非正座の姿勢を取り、深々と擬似座礼。 「それでつまりこちらの部品は、そのバトルのためのものと言うことなのですね」 「ええ、基本そのとおりです。ですが、日常生活においても役立てることは可能です」 「おお、そうなのですか?」 私は立ち上がり、箱の中からパーツを一つ一つ取り出して行きます。 「ええ、例えばこのヘルメット、【頭甲・咆皇】などは、単純に不意の衝撃から素体頭部パーツを守るほかにも、各種センサーの増強も行なえます」 「おおー」 「次にこちらの【胸甲・心守】及び【腕甲・万武】ですが、こちらも単純な素体保護の他に、組み合わせることで簡易的なパワードスーツとなり、神姫素体のみでは持ち運びの困難な物体の移送も可能となります」 「おおー」 「それからこちら、【脚甲・狗駆】及び【ドッグテイル】は、素早い移動とその際のバランサーとなり、ハウリンタイプの誇る接地機動性能を十二分に引き出せます。神姫にとっては約10倍のスケールである人間の生活空間で活動するためには、必須なものと判断いたします。 なお、【ドッグテイル】には本物の犬を模した、簡易的な感情表現機能が備わっていることを付記します」 「おおー」 「武器パーツの説明に入りまして、まずはこの【十手】。刃などもない単純な形状の打撃武器ですが、単一素材で構成された円柱形の骨太な構造の頑強さは神姫の近接武装の中でも群を抜いております。 テコの原理を利用することで、繊細なマニュピレーターに代わりプルタブの開封を行なう事も可能でしょう」 「おおー」 「マスターさん、わりと『どうでもいい』と思ってませんか?」 「気のせいですよ犬子さん」 「そうですか」 「そうです」 「では説明を続けさせていただきます。こちらの小さいお稲荷さんのようなものは、【プチマスィーンズ】です。中枢ユニットを介して遠隔操作が可能で、遠隔射撃を得意とする分離独立攻撃ユニットなのですが、まぁ射撃はせずとも、神姫以上にコンパクトなボディとその敏捷性、さらには群体であるという特性を活用すれば、家具の陰に隠れた探し物なども効率的に探索可能です」 「おおー」 「【棘輪(きょくりん)】、【吠莱壱式(ほうらいいちしき)】は共に遠隔武装です。日常生活においては、えーと、その……害虫駆除に応用することが可能かと」 「さすがにこの辺になると苦しくなってきますね」 「申し訳ありません、やはり基本的にバトル前提のツールですので」 「そうなのでしょうね」 「そうなのです」 「ですが……」 ふむ、とマスターさんは顎に手を当てて考え込みます。 「『武装』神姫である以上、やはりそれらの装備もひっくるめての武装神姫なのでしょうね」 「……ご慧眼です、マスターさん」 といいますか、バトルには興味をお持ちでなさそうだったマスターさんが、バトルも含めての武装神姫であるとご自身で気付き、そしてそれを認めて下ったことに深い敬意と充実感を覚えます。 「念のため確認しますが、それらの部品を装備しても、例えば僕の本来の目的である電子秘書の役割に齟齬をきたすような、そういったデメリットはありますか?」 「いえ、そういうことはありません。強いて言えば、充電時の消費電力が、武装分が上乗せされて30%ほど大きくなる程度です」 「なるほど、日常生活でも役立てることが可能で、デメリットもその程度と言うのなら、使わない理由はありませんね。 犬子さん、せっかくですので、その装備をつけてみていただけますか?」 「了解しました――あの、私自身が装備してしまってよろしいですか? それともマスターさんがパーツの取り付けを行ないますか?」 やはり武装神姫も玩具であり、セッティングなどをオーナー自身の手で扱うことも楽しみ方の一つではあります。 「あー、いえ……見たところ組立説明書もないですし……ここは犬子さん、お願いできますか?」 「了解いたしました」 まぁ、オーナー自身云々は、一般論のお話ですし。マスターさんの場合は例外に含まれることは明白です。 「では、少々お待ちいただきますが……」 ちょっとここで、言葉を切り。 「あの、もしよろしかったら、装備してる間は後ろを向いていていただけると嬉しいのですが……」 「ええと、それは構わないのですが……僕自身に取り付けされるのはよくて、犬子さんがご自身で取り付けをなさる場面を見られるのはイヤなのですか?」 「そのあたりは微妙な神姫ゴコロといいますか、察していただけると助かります」 「複雑なのですね」 「複雑なのです」 マスターさんは私の入ってた箱を手に取るとそれを縦に置き、それからくるりと背中を向けました。 どうやら、衝立に使えと言うことのようです。 「紳士ですねマスターさん」 「終わったら呼んで下さいね、犬子さん」 そう応えるマスターさんの耳が、ちょっぴり赤くなっていました。 <そのに> <そのよん> <目次>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/
西暦2036年。 2006年現代からつながる当たり前の未来。 そこはロボットが日常的に存在する世界。 そして心と感情を持つ全高15cmのフィギュアロボが戦う世界。 武装神姫。 武装神姫SSまとめ@wikiへようこそ ここではエロパロ板武装神姫妄想スレッドの作品を、作者が各々自主的にまとめるページでしたが、移行の原因になった問題も今は完全に無いとおもわれますのでこのwikiを完全開放型にします。 ご新規さんも管理人にアカウントの要求を行わずに編集、投稿を行うことができるようになりました。 メニューもすでに誰でも編集可能になっておりますので編集権限をロックされた各作者のページ以外は自由に編集可能になっています。 ご新規さん常時歓迎中。 神姫SSwiki総合掲示板 新たに掲示板を新設しました。こちらをご利用下さい。 http //bbs3.aimix-z.com/mttbbs.cgi?room=shinkiss 旧掲示板はこちら。↓ http //www2.atchs.jp/shinkissmatome/ 注意 ブラウザの解像度によっては正常にテキストの表示が出来ない場合がありますので、そういった症状の出る方はブラウザを最大化して当wikiをご覧くださいますようお願いします。 「このページ内における神姫NETから転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、制作及び運営元である株式会社コナミデジタルエンタテインメントに帰属します。 (c)2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd. なお当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・再配布など)は作者本人以外は禁止しています。」 総合管理人 リンのマスター(ほぼ無意味) 本日 - 昨日 - 総合 - まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 バグ・不具合を見つけたら? お手数ですが、こちらからご連絡宜しくお願いいたします。 ⇒http //atwiki.jp/guide/contact.html 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1303.html
「ほほう、こちらの一角は華やかですね犬子さん」 「バトルが主流とはいえ、こういった需要も根強い人気を誇りますからね」 そして次に訪れたのは、アーマー・アクセサリーコーナーです。 バトルに使用できるアーマー類はもちろん、神姫を着飾る着せ替え用品も含まれるため、ウエポンパーツコーナーに比べるととても色彩きらびやかです。 「と言いつつ、『バトルに使用できる』『着せ替え用品』も充実しているあたり、実に油断がなりませんね武装神姫業界は」 「なんといいますか、バトルの場でもそれを追求する当たり、オシャレに関する執念は人間の女性も神姫も変わらないのですねぇ」 ……そんな感想を持つマスターさんに対し、「武装神姫自身の要望よりも、オーナーが自分の武装神姫をこんな衣装で着飾りたいという要望のほうが多い」+「武装神姫のオーナーは男性が圧倒的」という統計は伏せる私です。これも、オーナーに伝える必要のある情報の取捨選択の一環なのです。 「それにしても……ヘタをすると武器よりも多いんじゃないですか?」 「基本的に性能さえ追求すればよい武器に比べれば、こちらはバリエーションが必要になりますから。 例えば使う銃が何色であるかにこだわる武装神姫はそうそう多くありませんが、着る服が赤いのか青いのか黒いのか白いのかは、どの武装神姫にとっても無視し得ない重要な問題なのです」 「ああ、それはわかる気がします」 「しかも、その服に組み合わせる小物なども考えれば、組み合わせうるパーツは多ければ多いほどよい訳で」 「それだけに需要は増える、それを見込んで供給も増える、と言うわけですか」 「さらに追記すれば、自らの需要を自ら供給しようとする個人なども現れるわけです」 陳列棚を見回せば、『TODA』や『Electro Lolita』、『M-collection』、『プチトマト』といった、いわゆる個人サードパーティのタグのついた商品も多く見受けられます。 「かくて武装神姫は、一層華やかになりにけり、ですね」 「そういうことです」 ふむ、とひとつ頷くマスターさん。 「ところで犬子さん」 「何でしょうマスターさん」 「犬子さんでしたら、どういった衣装がお好みですか?」 「……はい? あの、その、それはつまりその……」 「はい。せっかくセンターに来たのです。何か買って帰るべきだと思うのですよ」 「あ、はい、それが来訪の目的ですし、よろしいかと」 「で、せっかくですので」 マスターさん、ポケットの中の私を覗き込んで、にっこりと笑顔を浮かべました。 「犬子さんのオススメな『僕に有用なモノ』以外にも、犬子さんが望む『犬子さんの欲しい物』も買いたいと思いまして」 「それは……その、身に余るご厚意ですはい」 ……なんと申しますか、『天にも昇る気持ち』とはこういった感情回路の軽度オーバーヒート状態をさすのでしょうね。もちろんドッグテイルは、とっくの昔に制御不能状態なのです。 ですが、本来ならば、生活サポート役としてはウェポンパーツコーナーでそうしたように、身に過ぎるお申し出はご辞退申し上げるのが筋なのでしょう。 しかし、お断りするには、あまりにもったいないお申し出なのも確かで。 あー、どうしたらよいのでしょうか。 「『日頃の感謝』『二人でのお出かけの記念』『初めてのプレゼント』、まぁ名目は何でもいいのですが、要するに今、僕は犬子さんに何かプレゼントを差し上げたい気持ちでいっぱいなのですよ」 う……! マスターさん、そのお言葉は破壊的です。笑顔でそんなことを言われたら、脳内会議での「甘えちゃってもいいかなー?」派閥が議席の過半数を占めてしまいそうなのです。 そして対する「マスターさんの財政状況にご負担かけるのは申し訳ない」派閥は、抵抗は粘り強いながらも対抗手段はもじもじしながら返答を先延ばしにする牛歩戦術しか存在しないのです。 「さ、ご遠慮なさらずに。僕はただ、犬子さんの喜ぶ顔を拝見させていただきたいだけですから」 …………まことに申し訳ありません、ただいま満場一致で「甘えちゃえ!」が可決されました。 「でしたら、その……ありがとうございます、お言葉に甘えさせていただきます」 精一杯の感謝と申し訳なさを込めて、胸ポケットの中で深々と頭を下げる私です。 あーでも、そんな精一杯の神妙さも、暴走状態のドッグテイルが台無し感丸出しでお恥ずかしい。 そんな私を前にくすりと小さく笑ったマスターさん、改めて陳列棚に手を差し伸べて。 「さてでは、何がよろしいですか? もちろん、先ほどの武器コーナーのものでもかまいませんよ。 値段のことはお気になさらず。記念ですし、多少値が張っても構いませんから」 さて。 マスターさんのその言葉に、私は冷静さを取り戻します。 脳内会議に、新たなる議題が提出されます。すなわち、「何を買っていただくべきか?」 考慮すべき点は、やはり「マスターさんにとって有益か?」と言う点と、「要求するモノの値段をいくらに設定するか」と言う点。 前者は、いかにこれがマスターさん自身からの『私が喜ぶモノ』というオファーであるとしても、私がマスターさんにお仕えする武装神姫である以上、考慮せずにいられないポイントです。 実際、マスターさんに喜んでいただけるものであるなら、それは自動的に私自身の喜びにもなるので、この程度ならばオファーの未遂行には当たらないでしょう。 そして後者も、重要なポイントです。マスターさんからは気にしないよう指示があったとしても、やはり可能な限り低額に抑える方が望ましいと考えます。 私は陳列棚を見回し、『TODA』ブランドのスーツ一式に目を向けます。 私の業務内容上、いずれは人様の前でマスターさんのサポートを行なうことも考えられます。 その時に備え、マスターさんの武装神姫として恥ずかしくない服装を整えておくことも必要かもしれません。 お値段も、まぁ公式グッズに比べれば量産が効きにくい分割高ですが、さほど無茶な金額でもありせんし、少なくとも凝った機能の満載な武器などに比べたら低額です。 もちろん大前提として、この品自体の完成度の高さは満足のいくところでありますし、そもそも単純に衣装が増えるのは喜ばしいことです。 このあたりが、妥当なところでしょうか。 と、不意に周囲を影が覆いました。顔を上げると、マスターさんが私の顔を覗き込んでいるところでした。 「犬子さん? 『欲しい物を選んでる』目じゃなくて、『妥協するものを探してる』目になってますよ?」 ……鋭い、鋭すぎますマスターさん。というか、そんな見事な洞察力をお持ちなのに、なぜリモコンの電池交換の際に堂々と絵で書いてあるプラスとマイナスを入れ間違えるのかが私には理解不能です。 「いや、お恥ずかしい。といいますか今回は洞察云々以前でして」 マスターさん、ぴっと私の背後を指差します。 「欲しい物を楽しく選んでいるにしては、しっぽが全然振れてないな、と思ってカマをかけてみました」 く、なんたる迂闊。振れなくてもいい時に勝手に振れて、振られなくてはいけない時に振られないこのドッグテイルは、きっと不良品に違いないのです。 「さ、変に妥協はせず、犬子さんの本当に欲しい物を教えてくださいね?」 えーと、なんと申しますか……いつもは安らぎを感じるマスターさんの笑顔に、今日はなにやら抗い得ぬプレッシャーを感じます。 「あるのですよね、欲しい物? 先ほどプレゼントのお話をしたときの目の輝き具合は、欲しい物がある輝きっぷりでしたよ?」 「マスターさん、追求に容赦がありませんね」 「あるのですよね?」 「………はい」 ごまかしも何もあったものではありません。 ……と、いいますか。 実際のところ正直に申しまして、確かにお申し出を聞かされたときからずっと私の心を捕らえて放さない物品は存在していたのです。 以前、ネットでその存在を知り、それ以来密かに憧れていた物品が。 ですがそれは、現在所有のものと比べて取り立てて性能に変わりはなく、それでいて金額的にもかなり割高になってしまうので、候補からは外していたものでした。 ですが一番ほしい物はと聞かれましたら、間違いなくソレでして……! 「さ、それはなんですか? 教えてください」 「えーと、その……」 マスターさんの笑顔のプレッシャーに押されるように、私はおずおずと、販売コーナーの片隅を指差します。 そちらは……ウエポンパーツコーナーやアーマー・アクセサリーコーナーのような華やかさはなく、人の姿もまばらでしかもその方々は一様に『濃い』とか『深い』といった形容の似合いそうな方たちなのです。 「…………?」 マスターさんも訝しがりながら、しかし私の指し示した方向に足を運びます。 そこは言うなれば。 先ほどまで私たちがいたのがPC関係で言えばライトな層が訪れるソフトや周辺機器のコーナーとすれば、これから向かう先はHDDやらCPUやらマザーボードと言った、もう一層ディープなパーツの扱う場所で。 つまり一言で言ってしまえば、武装神姫の素体パーツコーナーなのです。 「ええと……ここに犬子さんのお望みのものが……?」 「はい、ここにあるはずで……あ」 私が声を上げると、マスターさんも私の視線の先に目を向けました。 むう、マスターさん、なにやら一層訝しげなご様子。 「あの……これが犬子さんご所望の……?」 「はい!」 むう、いけないいけない、つい声が弾んでしまいます。クールにクールに。 あとあなたも落ち着くのです、不良品ドッグテイル。 「ええと、確認ですけど……武器とか服とかでなくて、これがよろしいのですか?」 「はい、これです!」 そこにあったのは、ショーケースの中に鎮座された、一対の脚部パーツでした。 「武装神姫脚部パーツGS ver 1.13、これで間違いありません!」 と、弾みがちな声を抑え、マスターさんをうかがってみます。 「……あの、一部とはいえ武装神姫の素体パーツのため、かなり割高になってしまうのが問題で、ご遠慮していたのですが……」 ちらり、と値札に目を走らせるマスターさん。 「確かに少々値段は張りますが十分許容範囲ですし、犬子さんがこれをご所望でしたらお送りさせていただきますが……あの、素人目には判らないのですが、一体これは何が違うのでしょうか?」 「あ、はい! これはですね、つい先日追加された新パーツで、確かに基本的な機能や耐久性は以前のものと変わらないのですが、特筆すべきは上脚部及び膝部の可動範囲が拡大していることでして!」 ううむ、抑え様としても、ついつい弾む声が止まりません。このパーツを装着できたら、と想像しただけで浮き足立つし目は輝くし声は弾むしドッグテイルは暴走状態なのです。 「ええと……つまり、どういうことでしょうか?」 おっと、説明がマスターさん向けじゃありませんでした。いけません、やはり今の私は浮かれてしまっているようです。 ですが、マスターさん向けの判りやすい説明をしようとすると……その、私が憧れたその決定的な機能を口にしようとしたら、どうしても冷静になれそうにありません。 「はい、つまりですね!! このパーツに換装しますと……」 ですのでいっそ、その興奮状態のままで言い放ってしまうことにします。 「きちんとした正座ができるようになるのです!!」 「……………………………………………………」 「……………………………………………………」 はて、なんでしょうかこの沈黙は。 しかもマスターさん、なにやらヒジョーにビミョーな、なにやら遠くを見つめるような表情でいらっしゃるし。 近くには人影もまばらな売り場に、人の賑わう遠くの売り場からの喧騒がかすかに響く中、ドッグテイルがぱたぱたと振られる音だけがイヤにはっきり聞こえてきます。 「……あの、マスターさん? やはりこれは、ダメでしょうか?」 ドッグテイルを丸めて恐る恐る聞く私の声にはっとなったマスターさん、慌てたように話し始めました。 「あ! いえ! すいません、つい考え事をしてしまいまして! いえ大丈夫ですよ、犬子さんがこれをご所望と言うのでしたら買いますとも! ですがその、なんというか……」 そこで一度言葉を切り、再びヒジョーにビミョーな表情になったマスターさん。 「……色々とゴメンナサイ犬子さん」 ……はて、なぜに私は謝罪されているのでしょうか? <そのなな> <そのきゅう> <目次> ○筆者注:8/30のジオラマスタジオのバージョンアップにて、武装神姫に正座の姿勢を取らせることが可能になったのを、「それが可能なパーツが追加された」と解釈してみました。 参考URL:http //www.shinki-net.konami.jp/journal/29_dai6dan.html
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/411.html
登録日:2012/12/01 (土) 03 29 23 更新日:2022/03/22 Tue 10 27 17 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ジルリバーズ 日笠陽子 武装神姫 武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2 ジルリバーズとは、武装神姫BATTLE MASTERS Mk2に登場する神姫である。 素体デザインは黒星紅白が、武装デザインは柳瀬敬之が担当。 CV 日笠陽子 正式名称「クルーザー型MMSジルリバーズ」 コンセプトは「武装神姫にバイカー魂を」。 クルーザーとはヨットやボートではなく、ハーレー等のアメリカンバイクの事。 バイクとライダーにこだわりを持つ二つのブランドの共同開発から誕生したバイク型神姫。 素体はライダースーツを着込んでおり、神姫の中では比較的露出は少ない。 ただしあくまで比較的。胸元が大胆に開いており、エロ……いやワイルドでかっこいいイメージに仕上がっている。 ジルリバーズのデザインを依頼された黒星紅白が持ち込んだ所、「可愛んじゃね?」等と評判がよかったようで一発でオーケーを貰ったとか。 黒星本人も気に入っているようで、「ペロペロしたい」と、とても紳士的なコメントを残した。自重しろ。 【バトルマスターズのジルリバーズ】 入手可能になるのはF2クリア後。オフィシャルショップに相方のエストリルと同時に入荷される。 隠しキャラやDLCを除けば、最後に入荷される神姫である。 ワイルドな外見の通り性格はキツめ。 過程や方法などどうでもよく、ルール内ならばどんな手を使おうと勝てばよかろうなのだというポリシーを持つ、ダークヒーローのような性格。 しかしこれはあくまで基本性格である。 作中、孫を亡くした老婆を気遣い、老後のパートナーをしている者もいる。 中にはマスター共々強い相手には全力で媚び、格下と判断した相手は全力でなじるとんでもないのもいるが。 ちなみにこのジルリバーズはやけにハイテンションで声が高い。最早ただの日笠。 彼女はシナリオ中でも「勝利こそ全て。勝者こそが一番偉い」というスタンスである。 敗北を重ねるマスターに「貴様はクズだ」と言い放つシーンもあるため、イラッとする人もちらほらいるとか。 しかしそんな彼女も、主人公や色々なマスターとの交流やアブソリュートからの敗北等により、敗者の気持ちを考え始める。その辺りはゲームにて。 彼女の「だいちゅきだー!」を聞くだけで、余裕で一ヶ月エアパスタ生活ができると言っても過言ではない。 ごめんやっぱ過言だった。 専用RAは「ヘリッシュクレイドル」。 通称轢き逃げアタック。 武装をバイクに変形させ、高速で突撃し、後輪を浮かせて前輪を中心に敵を潰すように回転した後に跳ね飛ばす。8HIT。 変形中は無敵、攻撃中はスーパーアーマーが付くため潰されにくい上に威力も高い。追尾性能も高く、多少距離が開いていても全ヒットするため非常に使いやすい。 多少武装のハンデがあっても、ぶっぱしているだけでゴリ押しで倒せたりする。 ただしギリギリまで引き付けてからジャンプされたりターンをされたりしたら当たらない。 近接攻撃から繋げると即座に発動して轢き潰す。 強化版は「ヘリッシュクレイドルEX」。 基本は変わらないが威力が上がっている。また、×で右旋回ができるようになった。 ヘリッシュクレイドルと同じ感覚で使えるが、EXRAの仕様上ライドMAXにならないと使えないため注意。 また、専用RAに必要な武装にボディパーツはないため、専用RAに囚われる事なく強力なパーツを付けられる。カラーリング的にアイネスのパーツが似合うかもしれない。 ただし胸が隠れるため注意。 【フィギュアとしてのジルリバーズ】 ない。 大切な事なのでもう一度言う。ない。 なぜかエストリル共々未だに発売されていない。というか発売予定すらないらしい。 嘘だと思うならAmazonで「ジルリバーズ」か「エストリル」と検索してみるといい。バトマスmk2しか出ないから。 バトマスで神姫を知り、黒星バイク姉妹に惚れたマスター達は枕を濡らしたとか。 事実かは不明だが、発売予定がなくなったのはバイクに変形する武装が壊れたから、という説がある。 イベントにてジルリバーズとエストリルが紹介された時にバイクに変形する武装も一緒に紹介された。 その武装バイクは大切な物で、何かあった場合発売延期もあり得るというかなりヤバい物だった。 恐らく何かあったから発売予定がなくなったのではないだろうか。 あくまで憶測なので信じるか信じないかは貴方次第。 というかそんな大事な物を裸で持ってくるなよ……。 ……と、バイク姉妹のマスターは絶望したが、「当月」の発売予定はないという意味らしい(pixiv大百科より)。 とりあえず希望は見えた。ただ発売日は未定。バイク姉妹の明日はどっちだ。 余談だが、4Gamerの動画で「じるりん」という名前がつけられた。 らぷちー等、スタッフは何かを狙っているのだろうか? 追記・修正はジルリバーズがだいちゅきな方にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コナミが神姫在庫一斉販売イベントを行った今、発売は絶望的なんだよな… -- 名無しさん (2014-04-06 09 52 02) 巷で話題のブキヤ神姫、売り上げによっちゃバイク型まで行くつもりらしい、まあソースがソースだから信憑性には欠けるが -- 名無しさん (2015-09-27 00 50 40) 名前 コメント