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夢を見る。いや、記憶メモリーに焼き付いて消せない昔の出来事を見る。と言った方がいいだろう。 天使型、悪魔型、犬型、猫型、兎型、騎士型、武士型、サンタ型、種型、花型、砲台型、セイレーン型、マーメイド型、イルカ型。 それらが金属でできた高い塀のフィールドにそれぞれ一体づつ。いや、セイレーン型だけは二体いた。 「ここどこかわかりますか?」 天使型が訪ねてくるが、セイレーン型二人も知っているわけがない。 「姉さん、わかりますか?」 「……いや、わからん」 紅い髪のセイレーン型が金髪のセイレーン型の事を姉さんと言ったと言う事は二人は姉妹なのだろう。 「姉さん、私はあっちで皆さんとしゃべってきます」 「……ああ、私はここで待っている」 そう言うと姉の方は上を見上げて言った。言葉どうり何かを待っているようだった。 「君等はこの場所をどう思う?」 騎士型が私を含め武士型、天使型、悪魔型、犬型、サンタ型に訪ねた。 「少なくとも、まともな場所でない」と武士型。 「どっかの研究施設の実験室。とかでしょうか」と犬型。 「以下同文で~す」と天使型とサンタ型。 「ん~、マスターが私達を閉じ込めたとか」と悪魔型。 最後は私、皆の視線が私を捉える。 「私は――」 トバトベ 「―――朝、か」 小さな少女は起動タイマーにて起床し辺りを確認。異常がないか確認する。 「異常無し。おはよう、ニッケ」「にゃー」 床で丸まっている黒猫、ニッケに朝の挨拶を済ませ首輪辺りに飛び乗る。 「ニッケ、GO!」「にゃにゃー!」 一兎の寝ている布団へとダイブ。 「ごふっ!!」 見事に腹に当たったようだ一兎起床任務完了。 「お、おはよ。ルティ……ニッケ……」 歪な足取りで階段を降りていき母様に挨拶をして顔を洗いに行った。 私とニッケはリビングに降りて母様に一兎か起きた事を知られせる。 「ありがとう。ルティ、ニッケ」「ルティ! 行くよ!」 一兎は洗面台から飛び出し玄関に向かう。 「一兎。朝ごはんは?」「ごめんいらない!」 ニッケを踏み台し一兎の肩まで一気に跳躍。 ニッケには申し訳ないが母様とここでお留守番だ。 「いってらっしゃい」 「行ってきます」「いって参ります母様」 自動ドアを通ると同時にわぁ、と言う歓声が広がり、ロビーの天井のモニターに武士型と勝利を意味するWINが標示された。 「凄い人混みだなあ」 休みとはいえ、ここまで多いのは初めてだ。 「あれのせい」 ルティが指を指した先には、金髪ポニテの外国人が居た。 バトルポット付近を見ると先程モニターに映っていた武士型が立っていた。 「なるほど、あの外国人さんが原因か」 こんな町のセンターに外国籍ランカーが来たなんて。珍しいから野次馬ができた訳だ。 「あ、また一人挑戦していった」 身長と服装から女の子。小学生中学年ぐらいだろう。って。 「ミコちゃんじゃん!」「本当」 互いに少し喋り、それがらバトルは始まった。 「いくよっ! マリーナ!」「アイ、マム!」 M16A1を構えながら市街地を駆ける。 建物の角を曲がりライフルを構える。 「目標発見!」「攻撃!」「アイ、マム!」 通信を一秒で終わらせ、フルオートで目標に5.56㎜×45弾(神姫サイズ)をアメアラレと叩き込む。 地面に跳弾した弾が土煙を起こし、目標が見えなくなった。 空になったマガジンを交換しもう一度目標に叩き込もうとした時。 「――我には跳び道具は効かんぞえ? それにソナタは本来遠距離射撃型であろう? 遠距離で来られたら我の負けの確率が多かったが近距離ならソナタの負けじゃ」 土煙の向こうから声がした。そんなコトがあるわけがない。弾丸は全て目標に撃ち込まれたはずた。 当たらないはずがない。 土煙が晴れる。そこには刀を片手で構えた黒い武士型が立っていた。 M16A1を間近で打ち込んだにもかからわず、 「それでは今度はこっちからいくぞえ」 それは全くの無傷。 黒い武士型に銃口を向けた時には刃が放たれ私は倒れた。 「負けちった!」 センター内にある休憩所に売っているストロベリー・パフェをにこやかに笑いながらつつく。 「ええ、負けちゃいました」 アハ、っと口をワの字にして笑うマリーナ。 「どうして今日に限って狙撃じゃないの」 「実はマスィーンズが修理中でして」 「うんうん」 「クヴァーディルもついでに点検中で、標準装備のライフルで戦闘をすることになったのです。一兎さん」 「ほうほう、そりゃ仕方ない」 「一兎」 ルティは武士型が映るモニターを懐かしそうに見上げる。 「なんだいルティ」 「アレと闘いたい」 ルティは愛用の大剣をモニターの武士型に差し向ける。 「ルティちゃん」 「何?」 「もう居ないよ、あの人と神姫」 「え」 結局、あの神姫とは闘えずじまいで機嫌を損ねたルティはバトルで暴れて新人ランカー達に恐れられて帰ったのでした。
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この戦にて忠誠を尽くすかどうかなど知ったことか。 やつを見つけよ、武野。 ――君主今田 "I do not care if he claims no allegiance in this war. Find him, Takeno." ――Lord Konda 神河謀叛 【M TG Wiki】 名前
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人ごとに、我が身にうとき事のみぞ好める。法師は兵(つわもの)の道を立て、夷は弓をひく術知らず。仏法知りたる気色し、連歌し、管弦を嗜みあへり。されど、おろかなるおのれが道よりは、なほ人に侮られぬべし。法師のみにあらず、上達部・殿上人・上ざままでおしなべて、武を好む人多かり。百度戦ひて百度勝つとも、いまだ武勇の名を定めがたし。その故は、運に乗じて敵(あた)を砕く時、勇者にあらずといふ人なし。兵(つわもの)尽き、矢窮りて、つひに敵に降らず、死をやすくして後、始めて名をあらはすべき道なり。生けられんほどは、武に誇るべからず。人倫に遠く、禽獣に近きふるまひ、その家あらずは、好みて益なきことなり。 口語訳 誰もかれもが、自分に縁遠いことばかりを愛好している。法師は武士の道を専らにし、荒武者は弓を射る方法を知らないで、仏法を知っているふりをし、連歌をしたり、管弦などの音楽をたしなみあったりしている。けれども、いい加減な自分の専門よりは、畑違いなことをしていっそう人に軽蔑されてしまうに相違ない。 法師だけでもなく、上達部・殿上人などのような上層の人たちまで一般に、武術を好む人が多い。百度戦って百度勝っても、まだ勇者の名を決定的なものにするわけにはゆかない。そのわけは、好運にのって敵を討ちやぶるときには、誰でも勇士でないような人はない。武器が尽き、矢がいよいよなくなっても、最後まで敵に降伏せず、平然として死んで後、はじめて、真の勇者たる名をあらわすことができる道理である。だから、生きている間は、武勇を誇ってはならない。武道というものは人間の道にはずれ、鳥や獣に近い行為で、武士の家柄でなくして、好んでも無益なことである。 ここの八十段も前章で触れた百二十二段も期せずして南北朝時代のそれまでのすべての価値観が逆転した狂乱の世相をとらえて批判している。したがって似たような論調になってしまうが、南北朝の乱れ振りについて引き続き語って見ることとする。先ず南北朝の幕開けであるが、倒幕に失敗して捕らわれ、元弘二年(1332年)または正慶元年は後醍醐天皇が幕府より退位を迫られるが頑なに拒み続けて天皇のまま三月に隠岐に遷幸するとあるが流され、替わって幕府より支持されて持明院統の光厳天皇が即位したのが始まりである。隠岐の後醍醐天皇と京の光厳天皇の二統が並立の形で存在する変則の時代が推移していく。鎌倉は光厳天皇が唯一の天皇と認識しているであろうが、曖昧にして完全に政治的な止めを刺さない限り変則の政治形態は残るのである。果たして翌年の元弘三年二月に後醍醐天皇は隠岐より出雲に脱出して、伯耆の土豪名和長年の助けにより船上山にこもる。これを契機に全国にマグマのようにどろどろと漲っていたアンチ北条勢力のエネルギーが一気に爆発し、打倒北条政権を目指して行動を開始したのである。魔法使いのようにあれほど強権を誇っていた幕府が京都に鎌倉に攻め込まれてあっけなく瓦解してしまったのである。営々と権力を一手に集中させ過ぎた北条一族はいつしか孤立し誰からも支持されなくなって滅亡したのである。 後醍醐天皇は得意の絶頂であったであろう。元弘三年(1333)五月に船上山より京への凱旋の道のりは一瞬の輝きであった。名和長年はじめ一族に天皇一行は前後左右を警護されて京にのぼった。年来の宿望を果たし、行く先々の沿道では熱狂的な民衆に迎えられて、これまでの幕府の目を恐れて罪人のような逃避行の苦難から解き放たれて堂々の還御に、駕篭の中でこの劇的な変転振りをしみじみ感じとっていたことであろう。しかし、京に着いて建武の新政が樹立されてからは、権力に対してはまるっきり稚児に等しい振る舞いであった。性急であれも欲しい、これもしたいで政治的な配慮・影響に関しては全く無関心であった。「朕が新儀は未来の先例たるべし」という天皇自身の言に象徴されるように綸旨万能主義の発想では、超絶独裁政権の政治を支える有能な官僚が揃わず、忽ち行き詰まり立ち往生することは目に見えていた。北条政権で抑圧されていた地方の武士や地権者が、権利回復の絶好の機会とばかりに文書の入った細葛(ほそつづら)を背負って京へ殺到して己の土地の所有を認めさせようと口々に主張し、永年鎌倉幕府任せで惰眠に慣れていた朝廷の機能は麻痺して大混乱に陥ってしまった。事務処理は遅く、その上極めて不公平で、政令が綸旨よる一遍の通達で朝令暮改式にくるくる変わり、武士や民衆の期待と熱気は一気に冷めてしまった。建武の新政の正体を見たりであった。それに引き替え尊氏は六波羅が陥落すると、すぐその跡に私設奉行所を作って、京畿の治安・秩序の維持に当たり、地方から京に上ってくる武士たちの到着状を記録したり、鎮西探題滅亡の際しては敵方の処置について彼の裁量で御教書を出して処置をしたりした。少なくても朝廷よりは尊氏のほうが安定感もあり民意の掌握にははるかに長けていた。北条幕府から足利幕府の鞍替えを目指して、尊氏は自信と先見性を持って全国の武士の統制、指揮権を確立しようとした。実質の幕府将軍のような振る舞いである。 いかに護良親王・大塔宮が尊氏の野心振りを見抜いて切歯扼腕しても、彼の強大な武力ならびに武士達の信頼の前には後醍醐天皇ともども手も足も出ずにどうにもならない現実があったのである。尊氏は阿野廉子と組んで謀反人に仕立て上げた大塔宮を捕えて、天皇の意に反して鎌倉に送り幽閉して後に殺しているが、その際、大塔宮の側近勢力、南部・工藤等の武士五十名を斬り、日野資朝の弟・律師浄俊なども殺している。正中の変、元弘の変で比較的寛大な処置をとった北条幕府とは対照的に根こそぎ切り取って潰したという印象である。あたかも頼朝が義経を鎌倉幕府運営には邪魔だとして平家滅亡後は執拗に追い回して滅ぼしたごとく、時代の創始者としての彼の冷徹な一面が窺える。王政復古を目論んだ後醍醐天皇の永年の努力も時代の受け入れるところではなく、儚く消え去る運命にあったのである。 建武の新政府が(1334年)発足して間もない八月、後醍醐天皇の政庁にほど近い二条河原に掲げられた落書がある。世にいう有名な「二条河原落書」である。当時の新政府の施策や世相など、社会の混乱振りを皮肉交えて鋭く喝破した落書である。今となっては当時を知る上で貴重な資料となっている。珍重するべき二条河原落書をここに披露して、その混乱振りを検証して見ることとする。 此比(このごろ)都ニハヤル物/夜討・強盗・謀(にせ)綸旨召人(めしゅうど)・早馬・虚(そら)騒動/生頸(なまくび)・還俗(げんぞく)・自由出家俄(にわか)大名・迷者(まよいもの)/安堵・恩賞・虚軍(そらいくさ)本領ハナルヽ訴訟人/文書入タル細葛(ほそつづら)追従・讒人(ざんにん)・禅律僧/下克上する成出者(なりでもの)器用の堪否(かんぷ)沙汰もなく/モ(洩)ルヽ人ナキ決断所キ(着)ツケヌ冠・上ノキヌ(衣)/持(もち)モナラヌ笏(しゃく)持テ内裏マジ(交)ハリ珍シヤ/賢者ガホ(顔)ナル伝奏ハ我モ我モトミユレドモ/巧(たくみ)ナリケル詐(いつわり)ハヲロ(愚)カナルニヤヲト(劣)ルラム/為中美物(いなかびぶつ)ニア(飽)キミ(満)チテマナ板烏帽子(えぼし)ユガメツヽ/気色メキタル京侍タソガレ時ニ成ヌレバ/ウ(浮)カレテアリ(歩)ク好色(いろごのみ)イクゾバクゾヤ数不知(かずしれず)/内裏ヲガ(拝)ミト名付タル人ノ妻鞆(めども)のウカレメ(女)ハ/ヨソノミル目モ心地ア(悪)シ尾羽ヲ(折)レユガムエセ(似非)小鷹/手ゴトニ誰モス(据)エタレド鳥トル事ハ更ニナシ /鉛作ノオホカタナ(大刀)大刀ヨリオホ(大)キニコシラエテ/前サガリニゾ指(さし)ホラスバサラ扇の五(いつつ)骨/ヒロコシ(広輿)・ヤセ馬・薄小袖日銭ノ質ノ古具足/関東武士ノカコ(籠)出仕下衆(げす)・上臈ノキハ(際)モナク/大口ニキ(着)ル美精好(びせいごう)鎧・直垂(ひたたれ)猶不捨(なおすてず)/弓モ引エヌ犬追物(いぬおうもの)落馬矢数ニマサリタル/誰ヲ師匠トナケレドモ遍(あまねく)ハヤル小笠懸(こかさかげ)/事新キ風情也京・鎌倉ヲコキマゼテ/一座ソロハヌエセ連歌譜第・非成ノ差別ナク/自由狼藉ノ世界也犬・田楽ハ関東ノ/ホロブル物ト云ナガラ田楽ハナヲ(猶)ハヤルナリ/茶香十炷(じっしゅ)ノ寄合モ鎌倉釣(づれ)ニ有鹿(ありしか)ド/都ハイトヾ倍増ス町ゴトニ立篝屋(かがりや)ハ/荒涼五間板三枚幕引マハス役所鞆(ども)/其数シラズ満々(みちみて)リ諸人ノ敷地不定(さだまらず)/半作ノ家是(これ)多シ去年火災ノ空地共/クワ(禍)福ニコソナリニケレ適々(たまたま)ノコ(残)ル家々ハ/点定(てんじょう)セラレテ置去(い)ヌ非職ノ兵仗ハヤリツヽ/路地ノ礼儀辻々ハナシ花山桃林サヒシクテ(淋しくて)/牛馬華洛ニ遍満ス四夷ヲシツメシ(鎮めし)鎌倉ノ/右大将家ノ掟ヨリ只品有(ひんあり)シ武士モミナ/ナメンタラニゾ今ハナル朝(あした)ニ牛馬ヲ飼ナガラ/夕(ゆうべ)ニ賞アル功臣ハ左右(そう)ニヲヨ(及)バヌ事ゾカシ/サセル忠功ナケレドモ過分ノ昇進スルモアリ/定(さだめ)テ損ゾアルラント仰テ信ヲトルバカリ/天下一統メヅラシヤ御代ニ生マレテサマザマノ/事ヲミキクゾ不思議ナル京童(みやこわらわ)ノ口ズサミ/十分ノ一ヲモラス(漏らす)ナリ (建武年間記) この落書が張り出される十ヶ月前に大塔宮(護良親王)が捕らえられ、鎌倉に送られている。落書の始めの部分は大塔宮と密接に関わりを持った内容であると言われている。先ず出だしを「このごろ都にはやるもの」と梁塵秘抄のフレーズを借りて関心を引きつけて、落書の夜討・強盗とは新政府内の人間(大塔宮)に連なる人間の従者が六波羅陥落の際に金融業者(土倉)の蔵から財宝を持ち出して狼藉を働き、のちに尊氏が略奪行為を働いた下手人二十数名を捕えて処刑したことを指している。必ずしも都が闇討ち・強盗が日夜横行するかのような治安情況の不穏状態を指しているのではない。謀綸旨(にせりんじ)も天皇の綸旨万能主義が制度障害を起こして行き詰まっていることの批判である。綸旨は本来格式があって身分の低い者には出されないものであったが、すべて綸旨によるとなると不慣れからその真贋の見極めができずに、忽ち事務の停滞が発生し現場を混乱させた。土地の領有権に関する紛争から始めとして、様々な人々の多くの要求に対して到底応えられるものではなく、天皇のあずかり知らぬところで綸旨万能の弊害が噴出していたのである。召人・早馬・虚騒動も、逮捕者が出たとか、急を知らせる早馬が発進したとか噂が飛び交い、また、大塔宮が尊氏追討のため急襲するかも知れないという物騒なデマも飛び交う不安定な政情を指している。「生頸・還俗・自由出家」は、出家して剃髪したばかりの青白い頭、それもすぐに還俗して、もとに戻ってしまうご都合主義の輩を指す。仏の教えとは無関係の連中である。落書は、さらに次のように続いていく、「俄大名・迷者、安堵・恩賞・虚軍(そらいくさ)、本領ハナ(離)ルヽ訴訟人、文書入タル細葛(ほそつづら)、追従・讒人(ざんにん)・禅律僧、下克上スル成出者…」一夜明けると大名になる者、主君を失って浮浪人になる者、所領の確認を求めたり、新しく恩賞を得ようとしたりして、ありしもない合戦をデッチ上げたり、手柄を主張する不心得者が現れたりする。続けて、戦後の混乱の中で先祖伝来の領地が他人の手に移ってしまった者が、代々の領有を証明する証拠書類を細葛に携帯して、訴訟のためにはるばる上洛しなければならなかったことを指す。「追従・讒人・禅律僧…」とは、新政府にオベンチャラをいったり、ライバルを中傷したりして権力に食い込んだり、後醍醐天皇の信任をいいことに権勢を欲しいままにした文観・円観のような僧侶たちを暗に指し、あたかも下克上をして急速に成功者にのし上がったようなおかしな情況を皮肉っている。以下、落書を抜粋して当時の世相を浮き彫りにして見ることにする。「器用堪否沙汰もなく…」は、能力の適否をろくに調べもせずに、雑多な人材を掻き集めた俄の雑訴決断所(裁判所)の人的構成を揶揄している。加えて彼らの立ち振る舞いが板につかずに、「キツケヌ冠・上ノキヌ/持モナラハヌ笏持テ/内裏マシハリ珍シヤ」と場違いな存在として笑いものの対象にされてしまう。これに関しては、後醍醐天皇が隠岐から脱出して無警護の裸同然で伯耆に着いたとき、天皇をお守りして船上山に導いた功により覚えのめでたかった親衛隊長然たる名和長年が、一介の地方武士からいきなり従四位下・伯耆守に抜擢され、新政府では雑訴決断所・恩賞方・記録所などの職員になって不慣れな勤めをしている。あまつさえ東市正(ひがしのいちのかみ)にも任ぜられ、京都の商業を管理するポストまで登りつめた。お陰で京童の目に晒されて、その見慣れぬ烏帽子のかぶり様と共に横柄な態度も含めて田舎丸出しの彼を「伯耆様」と諸人から賞玩されて話題の種を提供していた。正に落書に書かれたような下克上スル成出者としてのモデルを務めていた。更に批判の目は京都への新参者の風俗にも及び、たそがれ時にもなれば、派手な為中美物(いなかびぶつ)の色好みの京侍が満ち溢れて数知らず、女漁りに耽る様は傍目にも気色悪いと批判している。また、鉛作の太刀より大きい大刀を前下がりに差し込んで虚勢を張る。質屋から日銭で古具足を借りて、籠で出仕したりして、下衆上臈の区別もない関東武士の滑稽さ。更に、京文化に対する半可通な東国武士の技芸に対しても、「尾羽ヲ(折)レユカムエセ小鷹/手コトニスエ(据え)テレド/鳥トル事ハ更ニナシ」「弓モ引エヌ犬追物/落馬矢数ニマサリタリ」と鷹狩も犬追物も武芸の訓練の体をなさず地に落ちた状態を冷笑する。徒然草の八十段に「夷(えびす)は弓ひく術知らず、仏法知りたる気色し、連歌し、管絃を嗜みあへり」とある文と妙に符合する。他にも符合する文章は見られるが、兼好が落書の書き手の一員ではないかと擬せられる所以でもある。「京鎌倉ヲコキマセテ/一座ソロハヌエセ(似非)連歌」「在々所々ノ歌連歌/点者ニナラヌ人ソナキ」「譜第非成ノ差別ナク/自由狼藉ノ世界也」、貴族のかちっとした作法に慣れ親しんだ連歌とはかけ離れたルールで、歌会の審判員も碌な人物しか揃わなくて、民衆も参加して所々で興行された自由気ままな歌会を指す。さしずめバサラ大名の異名をとる茶会・連歌好きの佐々木道誉あたりが格好のモデルとなっているか。 闘犬・田楽踊りは関東の滅ぶもの言いながら、京では田楽はなお流行っている。茶香の寄合も旧に倍して盛んになっている。裏に賭け事の盛行がある。洛中の有様は、「諸人ノ敷地不定/半作ノ家是多シ、去年火災ノ空地共/クワ(禍)福ニコソナリニケリ」と前年の戦いの余燼が燻っており、「適(たまたま)ノコル家々ハ/点定セラレテ置去ヌ」と、洛中に残った家々は武士たちに陣取りされて、戦乱の再発を予感させている。今や京都は公家社会の外側からやってきた武士たちの軍事拠点の場とされて、時代の変革を大きく実感したに相違ない。何故なら、それまでなら公家と武家は洛中と京都東郊の幕府の出先機関である六波羅の置かれている河東地域とで暗黙の内に棲み分けをしていて、洛中における武士の活動は厳しく制限されていたからである。それが解消され始め、武士が洛中に堂々と進出して傍若無人の振る舞いをしている。さぞかし京童は隔世の感を味わったことであろう。「非職ノ兵仗ハヤリツヽ/路次ノ礼儀辻々ハナシ」私的な軍隊で満ち溢れ、街中の規律は乱れ、武士たちの牛馬が洛中に満ち溢れる。と、嘆かれる始末。「朝ニ牛馬ヲ飼ナガラ/夕ニ賞アル功臣ハ、左右ニオヨハヌ事ソカシ/サセル中功ナケレドモ、過分ノ昇進スルモアリ/定テ損ゾアルラント」さしたる功労がなくとも破格な昇進をするちぐはぐさを指している。これらの人材登用は武士階級にとどまらず、後醍醐天皇が貴族の伝統的な家格まで無視して登用するために、天皇の措置は正気の沙汰ではないと貴族間で噂される始末であった。 当時の政治の様子から下克上する成出者たる新参者への不快感、都中の世相の有様まで「建武の新政」なるものの何かを多岐にわたっていろいろと批判しているが、批判者はこれでも知っていることの十分の一しか漏らしていないと皮肉ぽっく締め括っている。落書は七五調か八五調で調子よく語られ、字が読めない者でも読んで聞かせてもらえば耳から自然に入るように工夫されている。落書の哄笑は、恐らく忽ちの内に京一円には広まったことであろう。書き手は匿名のため、新政府のお膝元でありながら批判者を罪人として捕えられることはなかった。新政府に協力する者がいなかったということであろう。 落書に書かれるまでもなく、後醍醐天皇の親政政治は多難であった。わが子の大塔宮(護良親王)を犠牲にしてまで足利尊氏を懐柔してきたが、武家政権を目指す尊氏とは相容れず、所詮水と油の関係であった。建武二年(1335年)七月、北条高時の遺児、北条時行が信濃で挙兵して、武蔵にはいり、鎌倉に迫った。いわゆる中先代の乱である。鎌倉にいた足利直義は時行に敗れて鎌倉を退く。その際に、牢に幽閉していた大塔宮を部下に命じて殺させる。この機に尊氏も天皇の許しなくとも、勝手に征東将軍(征夷大将軍ではない)を名乗って鎌倉に行き、時行を破って鎌倉を取り戻す。あたかも野に放たれた虎になると評された尊氏は、最早天皇の帰洛の命にも服さず、しばらくは鎌倉から動かなかった。それどころか従ってきた諸将への恩賞を行い、将軍としての振る舞いをして来るべき幕府設立の地歩を固めて、後醍醐天皇の新政権との決別を鮮明にする。戦の実際の担い手は地方の武士たちであった。彼等の心理を掌握するか否かで、政権の帰趨が決定されることを尊氏はきちんと理解しており、天皇は権威の雲の上に立って理解どころか考慮にも入れてなかったのだ。地方武士達の土地が安堵され、より公平な恩賞にあずかることが出来るのは、天皇か尊氏かどちらか本能的に嗅ぎ分けていたのである。尊氏が中先代の乱を鎮めるべく京を出発したときは、手兵僅かに五百騎に過ぎなかったのが、東下するにつれて次第に不満武士などが合流してふくれ上がり、ゆくゆくは三万騎にも及ぶ大勢力になったという。尊氏は魔法使いでなければ奇術師でもなく、冷徹な現実主義者で現状がどう云う情況であったのかを理解していたに過ぎない。三万騎の中には旧北条方の武士も交じっていたとのことである。これにより天皇と尊氏の決裂は決定的になり、以後おどろおどろとした南北朝の戦乱が始まるのである。天皇方の武将は楠木正成を始め、新田義貞、あの名和長年、千種忠顕など尊氏との戦いであらかたが死んでしまう。天皇は屈せず吉野に逃れて南朝を建てるが、吉野の奥地での劣勢は免れない。天皇は三年後の延元四年(1339)に京に戻ることもなく崩御する。しかし、天皇の死でも戦乱は収まらない。いわば時代の変換点に差しかかっていたからである。分裂した南北朝はおよそ七十年後に南朝が北朝に吸収されて終焉を迎える。別の言い方をすれば、公家対武家の争いで後者が前者を圧倒して終ったということである。歴史は、頼朝の鎌倉時代から武士の世が始まるとされているが、真の意味での武士の世は尊氏の室町時代から始まると考えたほうが妥当なのではないか。武士が公家を駆逐して権力の頂点に立ったのである。為に、将軍は絶えず権力争奪の攻撃目標にさらされ、力が弱まればたちまち倒される運命を背負っていた。将軍は単に武力の棟梁に過ぎなかったために、逆に室町時代は未熟な軍事政権の統治であるが故に政治的に不安定であったともいえる。 兼好は、正にこの混乱の過度期を生きた知識人である。武士が弓矢より仏法に興味を示し、連歌をし、管絃を嗜む。逆に、法師・上達部など武士と対極にあるものが武士の道の鍛錬に現(うつつ)を抜かしている異常で狂乱の有様を捉えて記している。それまで支えてきた厳然たる身分の区分けが崩れて、伝統としての文化の権威が相対的に低下して、正統と異質が混じりあって混沌且つ変容していく時代を肌で感じたのであろう。期せずして二条河原落書とは別の視点で公家の没落、武士の跳梁など京都社会の変貌ぶりを、強いて云えば南北朝期の世相を証言し、慨嘆的に批判している。正に「土崩瓦解」(「誡太子書」・花園上皇)の危機への突入であった。 参考文献 日本古典文学大系 太平記 岩波書店刊 太平記の群像 森 茂暁 角川書店刊 後醍醐天皇 森 茂暁 中央公論新社刊 南北朝と室町政権 小和田 哲男 監修 世界文化社刊 「いかにしてなぐさむ物ぞ世の中をそむかで過ぐす人に問はばや(最終回) 」に続く。
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平八郎聞書 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)水野監物忠善《みずのけんもつただよし》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#8字下げ] ------------------------------------------------------- [#8字下げ]一[#「一」は中見出し] 水野監物忠善《みずのけんもつただよし》が三河ノ国岡崎の領主であった頃、その家老に戸田新兵衛《とだしんべえ》という者がいた。 新兵衛は水野家に数代仕える足軽の子で、十五六歳の頃までは、いるかいないか分らない平凡な少年であったが、それから四五年経つうちに、いつともなく、だんだんとその存在が人の眼につきはじめた。……べつにぬきんでた男振りでもなし、口数も寡《すくな》く、とくにこれという才能があるとも見えないのに、いつかしら、寄合いの席などでは彼の意見が欠くことのできぬものになってきたし、なにかむずかしいもめごとでも起ると、よほど年長の者までが新兵衛に調停をたのむというふうになった。 彼は二十二歳のとき足軽組頭になり、それから三年してその総支配に抜かれた。――当時、岡崎藩の足軽総支配という役は番頭格で、二百石以上の武士がこれに当っていた。したがって、平足軽から出てその役に抜かれるということは、ほとんど不可能に近いことであって、まったく破格の出世だったのであるが、新兵衛の人柄は少しも『破格』だという感じを与えなかった。 ――なるほど戸田なら申分あるまい。 同輩の人々がそう思ったし、上司のあいだでも受けがよく、 ――あの男ならなにかやりそうだ。 という評判が一致していた。 総支配には二年在職した。とりたてて記すべき功績もなかったが、彼が在職している期間には、常になにかともめごとのある上士と足軽とのあいだに、いちども諍いごとが起らずに済んだ。それについてとくに取締りをしたとか、心配したとかいう訳ではない、なにも仔細はないのだが、とにかく彼の在職中は珍しく無事だった。 新兵衛は二十七歳の春、正式に士分に取立てられ、百五十石の書院番になった。そこでも彼は好評をもって迎えられた、そしてその年の夏、物頭を勤める神尾角左衛門《かみおかくざえもん》から望まれてその娘の萩江《はぎえ》と婚約をむすんだ。 そこまではごく順調であった。数年のあいだに、平足軽から百五十石の書院番になり、物頭の娘と婚約ができたということは、すでに泰平となったその時代には異数の立身である、しかも秀抜な手柄があったわけではなく、いつとなく自然と伸びあがったのだから、その人柄がありふれたものでなかったことは確実であろう。……けれどそれから間もなく、その順調な運命を覆して思いがけぬことが起った。 寛文五年九月はじめ、新兵衛は主君忠善の命で、彦根藩の井伊家へ使者に立った。……虎次郎《とらじろう》という家僕を供に、岡崎を出て、その日は鳴海で泊り、翌日岐阜、三日めの暮れがたに不破の関跡へかかった。 「これから先は山越しになりますが、どこへお宿を取りましょうか」 「ちょうど宿間になったな」 新兵衛ははじめからそのつもりだったとみえて、かまわず歩きながら云った。 「しようがない、今夜は月がいいようだから山越しをしてしまおう」 「……大丈夫でございますか」 「御用を急ぐから」 伊吹を越える峠路にかかるとまったく日が暮れた。幸い月は中天にあったが、つづら折りの道だし樹立に遮られるので、足もとは決して安全とは云えなかった。 夜の九時頃であった。峠のもっとも迂廻路へかかったとき左手の杉林の中からわらわらと五人ばかりの人々が出て来て、月光の明るい道に立ちふさがった。異様な風態をして、素槍だの刀だの、みんなそれぞれ武器を手にしている。 「旦那さま、賊です」 家僕が悲鳴のように叫びながら逃げだそうとした。けれども、そのときうしろへも同じほどの人数がとびだして来たので、彼は新兵衛の背後へ小さくなって身を隠した。 「なんだ、貴公たちはなんだ」 新兵衛は前後を見廻しながら云った。 「貴公の見るとおりだ」 一人の図抜けた巨漢が答えた。 「しかし山賊でも野盗でもないぞ、みんな志操高潔な武士だ、志操高きがゆえに主取りを好まず、俗塵を避けて山野に武を鍛錬しているのだ。ここはわれらの関所だ」 「ここを夜に入って通る者は」 と別の一人が大地に槍を突立てながら叫んだ。 「たとえ大名、将軍たりとも、われらに貢《みつぎ》しなければならぬ。拒むものは即座に斬って捨てる掟だ。話が分ったら、所持の金子は云うまでもない、衣服大小をここへ脱いで行け」 「それともひと戦やるか」 喚きたてながら、十余人の賊どもは、武器をひらめかせて前後から詰め寄った。 [#8字下げ]二[#「二」は中見出し] 「しばらく、しばらく待ってくれ」 新兵衛は手をあげて制した。 「貴公らの申分はよく分ったが、拙者は主君の御用で彦根までまいる途中だ。ここで裸になっては御用を果すことができぬ」 「人にはそれぞれ用があるものだ。ここはそんな斟酌をする関ではないぞ」 「だから相談をしたい」 新兵衛はふところから金嚢《かねぶくろ》を取り出し、巨漢の手へ渡しながら云った。 「これに二十金ほど入っている。これを渡すから、衣服大小を見逃してもらいたい。もし見逃すことができないなら、せめて御用を果すまで拙者に貸しておいてくれ」 「貸しておく……それはどういうことだ」 「御用を果せばすぐこの道を帰って来る。そのときは衣服大小を渡すと約束しよう」 賊たちは無遠慮に笑いだした。 「ばかなことを云うやつだ」 槍を持った男が嘲笑して叫んだ。 「そんな痴言《たわごと》をああそうかと云って、ここで貴様の戻って来るのを便々と待っていられるか、われわれはそんな甘口に乗るほど呆けてはおらん」 「甘口かどうか知らぬ、しかし約束は約束だ」 新兵衛は力を籠めて云った。 「帰りにはかならず衣服大小を渡す、武士に二言はない」 「やかましい、文句を云わずに身ぐるみ脱いで行け」 「それとも斬って取ろうか」 またしても賊どもが武器を取り直したとき、頭目と思われる例の巨漢が、 「待て待て、みんなちょっと待て」 と制止しながら前へ出た。 「こんな話は初めてだが、武士に二言はないと云った言葉が面白い。ひとつそれに嘘がないかどうか試してみよう」 「では帰るまで待ってくれるか」 「待とう。しかし念のため断っておくが、約束を破って妙な真似でもすると。この話を天下に触れて笑いものにするぞ」 新兵衛は静かに笑って頷いた。 峠を越えて、人家の見える処へ来るまで、家僕はものも云えなかった。新兵衛は黙って歩いていた。そして東から空が白みはじめ、道に人影が動きだすと、家僕はようやく元気を取り戻したように、山賊たちの愚かなことや、その賊どもをうまうまいっぱいくわせた主人の奇智を褒めだした。 「やまだちどもが、あの山中で、今日か明日かと待っている姿を思うと、可笑しくて腹の皮がよじれます。あんな間の抜けたやつらがおりましょうか」 「そんなことをむやみに饒舌《しゃべ》ってはいけない。人に聞かれたら笑い草になる」 新兵衛はそうたしなめただけだった。 彦根へ着いて、用を果したのはその翌々日のことであった……彼は用事が済むとその足で帰途についた。むろん道を変えるか、そうでなければ役人に訴えて、警護の人数を同伴するものと思っていた家僕は、訴えた様子もなく、しかも同じ道を帰るのはどうする気かと、主人の心が分らないで大いに疑い惑った。……当の新兵衛はそんなことに頓着せず、ずんずん道を早めて、夜になるのを計ったように、元の峠へとさしかかった。 十時を過ぎた時分だった。雲に見え隠れする月光を踏んで一昨夜の場所までやって来ると、新兵衛は左手で大剣の鍔元《つばもと》を掴みながら、立停ってしばらくあたりを見廻したのち、 「おーい、おーい」 と声をはりあげて呼んだ。 「やまだちどのはおらぬか。一昨夜ことを通った者だ。やまだちどのはおらぬか」 「……旦那さま、そんな乱暴なことを」 家僕が、仰天して止めようとしたとき、右手の杉林の奥から「おう」と、答える声がして、松の火が、ちらちらと道のほうへ下りて来た。……例の巨漢を先に十人あまり、こんども用心ぶかく主従の前後を取り巻いた。 「よう、これはこれは先夜のごじん」 「約束を果しに来た。御用も終ったから、衣類大小を渡して行く、受け取ってくれ」 「なるほど二言のない仕方だ、もらおう」 巨漢はなかば呆れ、なかば感に入った様子で、しかし油断なく新兵衛の動作を見戍《みまも》った。こちらは無造作に大小を脱って渡し、くるくると衣類もぬぎ捨てた。「ひとつ頼みがある。供の者だけは勘弁してやってくれぬか」 「ならん。だいいち主人が裸になったのに、下郎が着物を着て歩くというのは義理に欠ける、一緒に裸になれ」 家僕も裸になった。二人とも、下帯ひとつのまったくの裸である。巨漢はそれを見ると、 「気の毒という気持は捨てたわれらだが、約束を守った褒美に肌着だけ返そう。持って行け」 そう云って、肌着二枚投げてよこした。……主従がそれを着て、夜の道を立去って行くと、巨漢はしばらくそのうしろ姿を、見送っていたが、やがて溜息をつくように呟いた。 「世の中は広い。妙な人間がいるものだ」 [#8字下げ]三[#「三」は中見出し] 他言はならぬと、固く口止めをしておいたが、いつか家僕がもらしたとみえて、その時は間もなく、岡崎家中に弘まった。そして、それまでの好評がいっぺんに逆転した。 ――武士たるものが、なんということだ。 ――ひと太刀も合わせず命乞いをしたそうではないか。 ――やはり素性が素性だからな。 かつていちども人の口に出たことのない彼の素性が、そのときはじめて、前方へ押し出されてきた。 ――足軽はやはり足軽だよ。 ――かっこうだけは出世しても、魂までは武士になりきれなかった。 ――いいみせしめだ。 新兵衛は黙っていた。弁明もしないし、べつに恥ずる様子もなかった。……するとある日、神尾角左衛門が訪ねて来た。 用件は噂のことだった。 「世評があまりやかましいので訊《き》きに来た。いったい、噂は事実なのか、おそらく嘘であろうと思うが」 「いやほとんど事実です」 新兵衛が、さすがに少し困惑したように答えるのを聞いて、角左衛門は額のあたりを赤くした。 「そうか。当人の口から事実だと云うなら間違いはあるまい、しかし、どうしてそんなばかな真似をした。所存のほどを訊こう」 「べつに仔細はありません。お上の御用を仰せ付かった体ゆえ争いを避けただけです」 新兵衛は静かに云った。 「御用を果すまでは、わたくしの体でわたくしの自由にはなりません。しかし争いを避けるには帰りに衣服大小を渡すと約束せざるを得なかったのです」 「それで約束を果したというのか、相手もあろうにやまだちどもに!」 「たとえ相手が山賊野盗でも、いったん約束したことは反古《ほご》にはできません。わたくしは武士の義理を守っただけです」 「臭い[#「臭い」に傍点]……」 角左衛門は眉をしかめて云った。 「いかにも武士臭い言葉だ。そういう臭みなことを口にするようでは、真の武道はとても分らぬだろう。改めて云うが、娘との婚約は一応ないものにしてもらうぞ」 「お望みなれば……致しかたがありません」 新兵衛は予期していたように静かに頭を下げて承知した。 世評はさらに悪くなった。人々には彼の態度が、いかにも武士を衒《てら》っているように見えてきた。『武士の義理を守った』という言葉は理にかなっているが、またあまりに理にかない過ぎていた。角左衛門が云ったように『臭み』がある。それが評判をますます悪くすることになった。 その年の霜月、高代権太夫《たかしろごんだゆう》と名乗る武芸者が来て、岡崎家中の士に試合を挑んだ。 藩主忠善は自ら小野派一刀流の極意を極めたほどの人で、平常武道をもっとも重んじていたから快く城中に招いて試合を許した。ところが高代権太夫は意外に強く、三日にわたって八人と立合いことごとくこれを打負かしてしまった。試合が済んでから数日、彼は城下の宿に滞在してなにかを待っていた。恐らく召抱えの使者があるのを待っていたのであろう。しかし城からはなんの挨拶もなかったので、彼は大手の高札場へ左のような意味の文字を書き遺したうえ、東国へ向って出立した。 [#ここから2字下げ] 申し遺すこと 当藩主、監物侯は、高名なる武人と聞き及んだが、士を鑑《み》るの眼なく、したがって家中に人物なし、嗤《わら》うべき哉。 寬文五年霜月[#地から2字上げ]高代権太夫 [#ここで字下げ終わり] その貼紙はすぐ藩主の手許へ差出された。怒るだろうと思った忠善は、それを見ると案の定と云いたげな顔で、 「この程度の人間であろうと思っていた、詰らぬやつだ、捨てておけ」 そう云って紙片を裂き捨てたきりだった。 高代権太夫は、忠善がその貼紙を見ればきっと怒ると思った。怒って討手を向けると思っていた、そうしたら一人残らず斬って立退こうと考えていたのである。しかし討手の来るようすがないので、少し拍子抜けのした気持で道を進めて行った。すると日暮れ少しまえ、御油《ごゆ》の宿へかかろうとするところで、 「もしもし高代どの」 と右手のほうで呼びかける者があった。立停って見ると、一人の若い武士が、並木の松の蔭に馬を繋いで待っていた。 「なんだ、岡崎家の者か」 「そうです」 「討手だな」 権太夫はぐっと刀を掴んだ、相手は静かに道へ出て来た。戸田新兵衛であった。 「いや討手ではない」 新兵衛は微笑しながら云った。 「城中の試合に出られなかったので、後学のため一本お教えを受けに来た。お願いできようか」 [#8字下げ]四[#「四」は中見出し] 「殊勝な心懸けだ、いかにも立合ってやろう」 権太夫は相手の心を見透したように。 「だが得物は真剣だがよいか」 「望むところだ。この松の向うに、ちょうどよい場所をみつけておいた。そこで願おう」 「どこであろうと拙者に文句はない」 新兵衛はくるっと踵を返して、すたすたと並木の蔭へ入っていく。なるほど四五間さきに広い草原があった。……権太夫ははじめから討手だと信じていたし、かならず助勢の人数が来ているものと考えたので、新兵衛が草原へかかるあいだに距離を縮め、 「さあここだ」 と相手が振返る。真向へ、絶叫しながら強襲の不意打ちを入れた。 即妙必殺の一刀だった。けれど新兵衛もまた、はじめ彼に背を向けて歩きだしたときから、その一刀のくることは期していた。だから、絶叫とともに打ちこんだ権太夫の太刀は、紙一重の差で空を截り、新兵衛は右へ跳躍しながら大剣を抜いていた。 権太夫はすぐ立直って中段に構えた。両者の間十五六尺、新兵衛は青眼にとって、呼吸をしずめながら相手の眼を見た。 そのまま両方とも動かなくなった。ずいぶん長いことそのままだった。むろん、そのあいだにも精神と精神とは火花を散らして闘っていた。どんなに微細な気息のやぶれも敗因となる。五感は絞れるだけ引き絞った弓弦のように緊張し、吐く息は熱火のようだった。 そういう状態がいつまでも続くものではない。ついに張切ったものの裂ける時がきた。どちらが仕掛けたのか分らない。まったく同音に、えいという叫びが起り、両方の体が相手のほうへと神速な跳躍をした。 二本の白刃がきらりと電光を飛ばした。そして新兵衛が二三間あまり走って向直ったとき、権太夫は、体をへし折られたようなかたちで、草の中に顛倒していた。 「あっぱれ、でかしたぞ」 不意にうしろで叫ぶ声がしたので、新兵衛は反射的に刀を構えて振返ったが、とたんに持った大剣を投げだして草の上に両手を下ろした。……近寄って来たのは、意外にも監物忠善その人であった。 「みごとな勝負だった。よくした」 忠善は並ならぬ機嫌で云った。 「じつは余が討止めるつもりで、家中へは密々に追って来たのだが、ひと足の差でそのほうに取られた。それにしても、あの不意打ちをよく躱したものだな」 「未熟な技で御目を汚し、まことに恐れ入りまする」 「だが新兵衛」 忠善はじっと新兵衛の面をながめて、 「これほどの腕を持ち、しかも今日まだ誰にも知らせぬだけのゆかしい心得がありながら、角左にはなぜあのようなことを申した」 「……はっ」 「武士が武道を表看板にするのは、茶人がいかにも茶人めかすと同様に、はたの眼には笑止なものだそうではないか……角左に申した言葉は道理に違いない。だがそれを口にする武道臭さは抜けぬといかんぞ」 「まことに心至らぬ致しかたでございました。神尾どのに心底を問い詰められ、外聞にもれるとは存ぜず、浅慮の恥を曝《さら》して申訳がござりませぬ。……なれど」 新兵衛は静かに面をあげて 「一言申し上げたいことがございます」 「聞こう、申してみい」 「世間の評にも聞き、唯今お上よりもお言葉でございましたが、わたくしは今後もできるだけ武士臭い武人になろうと心得ております」 「……どういう訳だ」 「味噌の味噌臭きと、武士の武士臭きと、ふたつながら古くより人の嫌うものとされております。わたくしもそう存じておりました。臭みのない武士になろうと心懸けたこともございます。なれど……数年前ある書き物を手に入れまして、にわかに眼が明きました」 「その書き物とはなんだ」 「それにはかような一節がございました」 新兵衛は眼をなかば閉じて、力のある、低い声で誦うように云った。 「……昔よりの説に、武士の武士臭きと、味噌の味噌臭きといけぬものなりと、下劣の諺にもいうなれど、まずは、脇よりみてのことにてやあらん。定めて公家か町人の評判なるべし。武士はなるほど武士臭く、味噌はなるほど味噌臭くあれかしとぞ思う。武士はなに臭くてよからんや。公家臭からんか出家臭からんか、職人臭からんか、むしろ百姓臭くてよからんか。味噌もなまぐさくも、こえ臭くも、血臭くても、腐り臭くても何かよからん。ただ味噌臭きがよかるべし。右の武士は武士臭くてよからぬという説……」 「待て、新兵衛待て」忠善は急に遮って云った。 「その文章、なに人の書いた物だ」 「はっ、本多平八郎《ほんだへいはちろう》どのの聞書にて、東照神君《とうしょうしんくん》のお言葉を、そのまま筆録されたものだとございます」 「そうか――神君のお言葉か」 忠善は非常な衝動を受けたもののように、ややしばらくじっと空をみつめていた。……その胸中にどんな想いが去来したことであろう。やがて深く嘆息をもらすと、 「よく聞かせてくれた。余も眼が明いたぞ」 としみ入るように云った。 「武士はなるほど武士臭く、百姓はなるほど百姓臭くあるべきだ。臭みを無くせば元も失う。臭みなど恐れては真の道に入ることはできぬ。……新兵衛、まだそのあとを覚えておるか」 「たどたどしゅうはございますが、覚えております」 「続けてくれ、聞こう」 忠善は草の上に正坐した。新兵衛は身を正し、低い力の籠った声で暗誦を続けた。 「……右の武士は武士臭くてよからぬという説は、武士きらうのものがふと云い出したる言なるべし。さようの者はふんどしを除きてさようおくれたし。これ平生畳の上の習いにて肝心の大切の時は、そのようなる心にて強きことは中々ならぬものなり」 すでに日はとっぷりと暮れた。六尺ほど隔てて相対した主従の顔も夕闇のなかで朧にかすんできた。しかし、忠善は時の移ることも忘れて、一言も聴きのがすまじと聴いていたし、新兵衛の声もますます熱を帯びてゆくばかりだった。 「……天地を尽くしても、武士の有らんかぎりはこの道理すたることなし。常の心懸けということ、これを措いて多からず。たとえて手近の証拠をあげていえば……」 平八郎聞書はなお続く、空には美しく星が輝きはじめていた。 底本:「強豪小説集」実業之日本社 1978(昭和53)年3月25日 初版発行 1979(昭和54)年8月15日 四刷発行 底本の親本:「島原伝来記」 1942(昭和17)年刊 初出:「島原伝来記」 1942(昭和17)年刊 ※表題は底本では、「平八郎聞書《へいはちろうききがき》」となっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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2014年10月9日 新第1話:モノトーン・カラフル フジテレビ:25時40分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/有馬早希:能登麻美子/ソフト部員:石上静香 ソフト部員:田頭里奈/男の子:山崎はるか、続木友子 2014年10月16日 第2話:友人A フジテレビ:25時35分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/公生の母:能登麻美子/風間:飛田展男 審査員:松本忍、野瀬育二、村中知、佐々健太/観客:石上静香、続木友子、南雲大輔、村田太志、別井友美、青木瑠璃子、林大地 少女:加隈亜衣 2014年10月23日 第3話:春の中 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/メグ:水瀬いのり/店員:加隈亜衣 女の子:橋本ちなみ/男子生徒:木島隆一、室元気、竹内栄治/女子生徒:田頭里奈、石上静香/教師:山本兼平/アナウンス:神田みか アナウンス:青木瑠璃子 2014年10月30日 第4話:旅立ち フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/有馬早希:能登麻美子/風間:飛田展男 審査委員:松本忍/スタッフ:山本兼平/梨田:小澤亜李/梨田の先生:大津愛理/出場者:石上静香、藤田奈央、小林裕介、高橋未奈美 子供:森永千才、田頭里奈/観客:粟津貴嗣、江越彬紀 2014年11月6日 第5話:どんてんもよう フジテレビ:25時29分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/柏木:石上静香/斉藤:興津和幸 看護師:三宅麻理恵/監督:石狩勇気/ランナー:前川涼子/子供:田中真奈美 2014年11月13日 第6話:帰り道 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 落合由里子:田中敦子/高柳明:大山鎬則/椿の母:大浦冬華/柏木:石上静香/斉藤:興津和幸/ソフト部員:前川涼子 ソフト部員:田中真奈美、田頭里奈、長縄まりあ/放送部女子:青木瑠璃子/主審:木島隆一 2014年11月20日 第7話:カゲささやく フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 有馬早希:能登麻美子/高柳明:大山鎬則/井端潤三:樋浦勤/審査員:野瀬育二/相手選手:豊島修平、小林裕介 サッカー部員:永塚拓馬/教師:山本兼平/参加者:村川梨衣、田頭里奈、天﨑滉平/保護者:岡田恵、藤田奈央/アナウンス:櫻井浩美 実行委員:手塚ヒロミチ 2014年11月27日 第8話:響け フジテレビ:25時29分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 落合由里子:田中敦子/高柳明:大山鎬則/井端潤三:樋浦勤/実行委員:手塚ヒロミチ、室元気、井之上潤/アナウンス:櫻井浩美 審査委員:野瀬育二、小松奈生子、長洋平、俊藤光利、高柳亜弓、神田みか/少女:夏川椎菜 2014年12月4日 第9話:共鳴 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 有馬早希:能登麻美子/瀬戸紘子:園崎未恵/落合由里子:田中敦子/高柳明:大山鎬則/絵見の父:宮坂俊蔵/絵見の母:かかずゆみ 実行委員:手塚ヒロミチ/司会者:櫻井浩美/観客:大和田仁美、高橋李依、小杉史哉、田頭里奈/出場者:大坪康亮、小松奈生子 2014年12月11日 第10話:君といた景色 フジテレビ:25時29分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 有馬早希:能登麻美子/高柳明:大山鎬則/井端潤三:樋浦勉/落合由里子:田中敦子/瀬戸紘子:園崎未恵 ぬいぐるみの子:夏川椎菜/審査委員:野瀬育二/観客:神田みか、室元気、長洋平、田頭里奈、俊藤光利 2014年12月18日 第11話:命の灯 フジテレビ:25時40分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 有馬早希:能登麻美子/瀬戸紘子:園崎未恵/井端潤三:樋浦勉/高柳明:大山鎬則/かをりの父:大川透/かをりの母:進藤尚美 瀬戸小春:水瀬いのり/実行委員:手塚ヒロミチ/アナウンス:櫻井浩美/観客:小松奈生子、井之上潤 出場者:室元気、小林裕介、榎木淳弥 2015年1月8日 第12話:トゥインクル リトルスター フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/井川絵見:早見沙織/有馬早希:能登麻美子 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/落合由里子:田中敦子/かをりの父:大川透/かをりの母:進藤尚美/柏木:石上静香 風間:飛田展男/三池俊也:寺崎裕香/審査員:松本忍/教師:手塚ヒロミチ/実行委員:石狩勇気/司会者:日野まり 観客:田澤利依子、飯田友子、石谷春貴 2015年1月15日 第13話:愛の悲しみ フジテレビ:25時45分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 有馬早希:能登麻美子/瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/落合由里子:田中敦子/風間:飛田展男/三池俊也:寺崎裕香 審査員:松本忍/観客:手塚ヒロミチ、松本夕紀、斉藤壮馬、飯田友子 2015年1月22日 第14話:足跡 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/井川絵見:早見沙織/柏木:石上静香 斉藤:興津和幸/看護師:三宅麻理恵/子供:小松奈生子/保護者:渡谷美帆、桜木可奈子/女生徒:浜崎奈々 サッカー部員:西山宏太朗/担任教師:山本兼平 2015年1月29日 第15話:うそつき フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/落合由里子:田中敦子/藍里凪:茅野愛衣/柏木:石上静香/斉藤:興津和幸 担任教師:山本兼平/女子生徒:続木友子、優木かな、森下由樹子、前川涼子/男子生徒:米内佑希/観客:野瀬育二 2015年2月5日 第16話:似たもの同士 フジテレビ:25時30分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/瀬戸紘子:園崎未恵 瀬戸小春:水瀬いのり/藍里凪:茅野愛衣/柏木:石上静香/さつき:田頭里奈/小麦:小澤亜李/女性:朝井彩加/館内放送:櫻井浩美 2015年2月12日 第17話:トワイライト フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/有馬早希:能登麻美子 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/相座凪:茅野愛衣/柏木:石上静香/さつき:田頭里奈/小麦:小澤亜李 武士の母:湯屋敦子/泉:寿美菜子/看護師:三宅麻理恵/男子生徒:深谷悠、渡辺拓海/凪の友達:田澤茉純/女教師:八百屋杏 音楽教師:野川雅史/女子生徒:飯田友子/実行委員:花倉洸幸 2015年2月19日 第18話:心重ねる フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/瀬戸紘子:園崎未恵 瀬戸小春:水瀬いのり/相座凪:茅野愛衣/柏木:石上静香/さつき:田頭里奈/小麦:小澤亜李/泉:寿美菜子/岡耕介:柳田淳一 男子生徒:渡辺拓海、花倉洸幸/女子生徒:村川梨衣/観客:大地葉、髙坂篤志 2015年2月26日 第19話:さよならヒーロー フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/井川絵見:早見沙織/相座武士:梶裕貴 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/落合由里子:田中敦子/相座凪:茅野愛衣/かをりの父:大川透/かをりの母:進藤尚美 柏木:石上静香/井端潤三:樋浦勉/泉:寿美菜子/看護師:三宅麻理恵/実行委員:手塚ヒロミチ、室元気/サッカー部員:菊池幸利 男子生徒:村田太志、榎木淳弥/女子生徒:高野麻里佳、神田みか/リハビリ担当医:長洋平 2015年3月5日 第20話:手と手 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり 相座凪:茅野愛衣/看護師:三宅麻理恵/動物病院お医師:木島隆一/男の子:東内マリ子、諏訪彩花/女子生徒:前川涼子、渡谷美帆 男子生徒:天崎滉平、石谷春貴、古川慎 2015年3月12日 第21話:雪 フジテレビ:25時20分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/落合由里子:田中敦子/相座凪:茅野愛衣/柏木:石上静香/井端潤三:樋浦勉 三池俊也:寺崎裕香/さつき:芳野由奈/小麦:小澤亜李/医師:中村和正/看護師:村中知、濱野大輝/観客:野瀬育二、井之上潤 観客:内田雄馬、東内マリ子 2015年3月19日 第22話:春風終 フジテレビ:25時30分〜 有馬公生:花江夏樹/宮園かをり:種田梨沙/澤部椿:佐倉綾音/渡亮太:逢坂良太/相座武士:梶裕貴/井川絵見:早見沙織 瀬戸紘子:園崎未恵/瀬戸小春:水瀬いのり/相座凪:茅野愛衣/かをりの父:大川透/かをりの母:進藤尚美/柏木:石上静香 圭子:鈴木絵理 タグ:2014年10月 2クール ノイタミナ
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あ - 武士猫 (2023-09-24 08 14 12) そ - 武士猫 (2023-09-24 08 14 26)
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概要 「ダブル軍刀兵」とは、奈佐幕府が登場するマップにおいて、2名で武士(刀兵)を選択し、2名で敵に対して連携攻撃する戦法である。ダブル軍刀兵の"軍刀兵"は狐山城の「幕府軍刀兵」から来ている。task58とかざさんの2名がVC連携をしてこれを行ったのが最初。 やり方 いたってシンプル。2人で武士を選び、連携を取りながら敵に特攻するだけ。 武士はデフォルトで強いスピードバフがついているため、ヒットアンドアウェイ戦術が非常にやりやすい役職だが、ダブル軍刀兵においては同様にヒットアンドアウェイを行う場合と、敵1人を2人で同時攻撃する場合がある。うまくキャラコンすれば敵の攻撃はAIMがずれて命中率が下がる(逆に自分も命中率が下がる場合がある) また、2人いるためどちらかがやられても終わらない。さらに、スピードバフを用いて一時撤退し、復活してきてから再度前線に出ることも可能。狐山城では絶大な威力を発揮し、前線でひたすらウロチョロしているだけでヘイトを稼いで時間稼ぎができ、武士1人なら対処できても2人いると対処しきれずやられたりなどの事例が発生し、狐山城では絶大な威力を発揮した。 ただし、奈佐ヶ丘城においてはカプリシオス帝国軍突撃衛兵が硬すぎるために効果を発揮しきれなかった。(調整前の話のため、現在のバランスでどうなるかはわからない。要検証) 動画 ダブル軍刀兵はtask58が動画を投稿している。思いっきり宣伝 10/28日投稿 【害悪】ダブル軍刀兵で前線をひっかきまわせ!!!【マイクラ攻城戦】【ゆっくり実況】【Minecraft】【Code of Knights】
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職業 ■ウォーリア(Warrior) 剣と盾を用い、攻撃と防御が出来る近接キャラクター。 優れた身体能力の持ち主で、ワイルドな攻撃と効率的な防御を見せる。 華麗且つ多様なアクションが特徴。 ■レンジャー(Ranger) 敵と距離を置いて攻撃する遠距離キャラクター。 弓矢での攻撃をメインに、ダガーやキックでの近接攻撃も出来る。 基本的に素早いので、操作次第ではアクロバティックな演出も可能。 ■ソーサレス(Sorceress) ハイブリッドキャラクターとして企画された。 遠距離・近距離構わず攻撃を仕掛けたり、ディバフで敵を弱くすることが可能。 攻撃力が高く、防御力が弱い設定となっている。 ■ジャイアント(Giant) 両手に巨大な斧を持ち、無差別攻撃で敵を蹂躙する。 範囲攻撃がメインで、多対一戦闘での威力は実に凄まじい。 重く鈍い感じの動きが玉に瑕、という設定らしい。 ■リトルサマナー(Little Summoner)(※韓国語公式サイトではBeast Masterと表記) 黒狼(こくろう)を召喚して共に戦う回避重視のキャラクター。 体躯が小さく、素早い動きに適しているが、一発必殺のスキルも持っている。 瞬間の動きは速くて力強いが、物理的限界はある。 ■武士(Blader)※韓国語版のみ 刀と角弓を使う東洋系キャラクター。韓国公式サイトには双剣を使うと書いてあるが、これはスキルによるもので、普段は両手で刃を振るう。 機敏で強力。持久力もある。但し技をもって的を駆逐すると言う特徴から、一般的な1 1系ではない。寧ろ多対一勝負に長けている。 スキルを使う時、リトルサマナーの黒浪系スキルみたいに墨汁っぽい影のエフェクトが正に絢爛。とにかく早い。 ≫武士のスキル(臨時) ■ヴァルキリー(Valkyrie)※韓国語版のみ ヴァルキリーは長剣と盾を使う設定から女性のウォーリアと考えられることもあるが、ウォーリアとはまた別のクラス。但し武器や防具はウォーリアと同じものを使う。 確かにウォーリアと共有しているスキルも少なくはないが、エリアン教の戦士としてエリアン関連のスキルを主に使うこととなる。 ヒーリングと防御強化がバフとして使えるが、ヒーリングは25%まで、防御強化は+30までと限られており、寧ろエリアン関係の攻撃スキルが目立っている。 単独でもパーティでも役立つ特徴から、韓国では現在最強のクラスとの評価が多い。体感速度はリトルサマナー並み。また、カスタマイズし易い。 ■梅花(F.Blader)※韓国語版のみ 武士の女性バージョン。殆どのスキルや特徴が武士と一致している。スキルエフェクトは墨汁ではなく梅の花びら。 武器や防具も武士と同じものを使う。基本速度が速く、豪快なアクションで魅せる(エフェクトが赤色なので武士よりも絢爛たるダイナミックな演出になっている)。 何故かはハッキリしていないが、カスタマイズの時に胸のサイズが変わらないので巨乳派の人々に絶賛中。 体型がおかしいとの指摘が非常に多いが、未だパールアビスからの公式表明は無い(一説によれば、日本語版のスケジュールに合わせて直している可能性があるとのこと)。 ■ウィザード(Wizard)/ウィッチ(Witch)※韓国サーバー5月29日装着 魔法使いの概要を参照。
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融合せよ!ボルット・ピッピー C 火文明 (4) サイキック・クリーチャー:ファイアー・バード/サムライ/ハンター 3000 ■バトルゾーンにある自分の《武士道 紫電・カイザー》はすべて「スピードアタッカー」を得る。 ■覚醒リンク―自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の《武士道 紫電・カイザー》と《狩人の道 ガイアール・カイザー》があれば、そのクリーチャーとこのクリーチャーを裏返しリンクさせる。 《武士道 紫電・カイザー》《狩人の道 ガイアール・カイザー》と覚醒リンク後⇒《狩人武将 ガイアール・紫電・ドラゴン》 作者:赤烏 関連 《ボルット・紫郎・バルット》 《ドラゴニック・ピッピー》 収録 DMW-22 「トランセンド・レゾン」206a/234 DMWC-04 「宿命のバトル・オリカ・パック サムライ&ハンター連合軍」18a/21 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/1440.html
このページはこちらに移転しました 羅生門 作詞/jk@de A)そこの門には誰がいる そこの門にはだれがいる 一人の武士がふらり 立ち寄る寂れた門 A)人がいる気配はない 崩れそうな柱だけが 一人の武士がふらり 立ち寄る寂れた国 S)ここはどこだ俺は誰だ全てを失い俺は一人 ここはどこだ俺は何だ暇を出されてここに一人 A)誰も知らない羅生門 誰も知らない武士崩れ 音もたてずにひそり 小さな老婆が生きる S)これは何だ俺は何だ全てを失い俺は一人 こいつ何だ俺は何だ全てを奪い俺は一人 全てを奪い俺は一人 生きていく 生きていく 全てを失い俺は一人 生きていく 生きていく (このページは旧wikiから転載されました)