約 92,161 件
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/4439.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (漆黒の斥候天使.jpg) 漆黒の斥候天使 種族:天使族 登場作品:天冥のコンキスタ 解説 雑感・考察 名前からするとアプサエルをベースとした堕天使と思われる。 堕天使を天使族とするのか悪魔族とするのか、あるいは堕天使という独自種族とするかは悩みどころ。 ゲーム内においては大抵の場合、天使族に含んでいると思うのでとりあえず天使として分類。 名前
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/133.html
「ふひっ……ふひひひひひひっ……奏でましょう、あくまの調べを……」 狂気。 それを体現するかのような笑みを顔に貼り付けて、聖女だった存在は地に落ちた『破壊対象』に向けて何度も、何度もその手の槍を突き刺す。 「歌いましょう、貴方に贈るゴスペルソングを……」 「ギ……ギギィ……」 破壊対象、スカウターが苦悶の声を上げるたびに、聖女の顔はまるで好物のダーハルーネ産スイーツを食している時のようにいっそう晴れやかに染まっていく。 幾度となく繰り出された刺突によって、スカウターが動かなくなるまでに大して時間は要さなかった。 そして今しがた生きていた者の死を前にして、聖女セーニャの顔は再び曇りを帯びるのであった。 【スカウター@クロノトリガー 死亡確認】 それは、まったくの偶然であった。 スカウターの索敵能力の高さは、その身体の小ささや他者の会話を完全暗記して伝達できる頭脳もさることながら、大部分は音もなく空を飛べることに由来する。特に人間であれば、上空への警戒というのは前後左右に比べてどうしても薄くなりがちである。確かにセーニャはこの世界の多くの参加者の中でも実力者の部類に入る。しかしそんなセーニャであっても、自身に忍び寄るスカウターを発見できる道理などないはずであった。 しかしルッカにロボ、そしてカエルとの立て続けの戦闘で疲弊していたセーニャは先程まで気絶していたのである──ちょうど、仰向けの姿勢で。そして差し込む朝日や聞こえてきた定時放送によってふと目を開けた瞬間、偶然にもスカウターの姿が目に入ったのだった。ここまで同じ世界の者と立て続けに出会い続けているとなると、彼女らが出会うのももはや必然だったのかもしれない。 そして両者は激突する。 破壊の対象を見つけたセーニャと、セーニャを振り切って命令を遂行せんとするスカウターと──この衝突がスカウターの敗北という結末に終わることはすでに語った通りである。 まずセーニャは、黒の衝動に導かれるままに即座に魔力を練り上げメラゾーマを放った。雷属性以外の属性攻撃の通じないスカウターはそれを吸収する。 呪文が通じないと解ると同時に槍での攻撃に切り替えるセーニャ。対するスカウターは、魔法へのカウンター特技『超放電』を放つも、セーニャの着ている星屑のケープに備わる魔法防御力によって、その程度では足止めにすらならなかった。 攻撃が通用しないと分かり、迎撃よりも撤退を優先すべきと判断して急いで飛び立とうとするスカウター。ただしそれを許すセーニャではない。黒の倨傲によって片方の翼を一突きで貫く。翼を貫かれたスカウターは飛行能力を失ったために地に落ちた。 天と地の戦いは、相手の土俵へと落ちたその地点でもはや完全に決したも同然だった。 「……つまらない。もう壊れてしまいましたわ。」 さて、心ゆくまでスカウターの破壊を楽しんだセーニャだったが、スカウターが動かなくなるとどこか悲しげな表情を見せた。 あれだけ渇望していた破壊とは、終わってみれば何と虚しいものなのか。 言うなれば壊れた玩具を放り捨てる時のような感傷。破壊にしか快楽を見いだせないのなら、その時は必然的に到来する。 破壊とは無に向かう行いである。何かを破壊することで、もうそれを再び破壊することは出来なくなる。引いてしまったトリガーはもう戻せないのだ。 そして破壊の果てに待っているのは、もう何も破壊出来ない、究極的な無でしかない。 だが、破壊したものを破壊する前に戻せるのなら──それはまさに永遠の娯楽。 だからセーニャはこの殺し合いに優勝した時は時間の巻き戻しを願うのだ。そこに黒の衝動に巻き込まれる前に抱いていた願いが大きく影響しているのは間違いない。 助けるために殺す、から壊すために殺す、へのシフト。 黒の衝動に取り憑かれる前よりもその本質は筋が通っているように見えるのもまた何かの皮肉か。 「きっと壊しに行きますわ。だから貴方は、私を失望させないでくださいね……。」 嗚呼、世界樹崩壊前の世界への巻き戻しが待ち遠しい。 世界中に崩壊の影を落としたあの大破壊を、ウルノーガとホメロスを破壊した上で今度は自らの手で行なってみせよう。 そして今度こそ、この手で── どれほど根強い狂気に苛まれてもなお、あの人を見つけて安息を覚えた直後に絶望のどん底に叩き落とされた、あの時の記憶は消えない。 あの人が命を懸けて私たちを守ってくれたように、私もあの人を守りたかった。 あの人が私にくれたものを、私もあの人に届けたかった。 もう二度と、あの時のような悲しみを背負わなくていいように。 ──あの人を……お姉様を、破壊しよう。今まで味わった中でも何にも変え難い最大の虚無感。それは破壊が終わった後の虚無感もは違う類の悲しさだった。 でも、それならばきっと、それを与えてくれるものの破壊はどこまでも、どこまでも快楽に溢れるものであるはずだから。 【D-5 草原 /一日目 朝】 [状態]:HP1/7、腹に打撲 MP消費(大) 『黒い衝動』 状態 [装備]:黒の倨傲@NieR:Automata、星屑のケープ@クロノ・トリガー [道具]:基本支給品、ランダム支給品(確認済み、1~2個)、軟膏薬@ペルソナ4 [思考・状況] 基本行動方針:優勝して世界樹崩壊前まで時を戻し、再び破壊する。 ※世界樹崩壊後、ベロニカから力を受け継いだ後からの参戦です。 ※ウルノーガによってこの殺し合いが開催されたため、世界樹崩壊前まで時間を戻せば殺し合いがなかったことになると思っていました。 ※回復呪文には制限が掛けられていますが、破壊衝動のためにMPを回復呪文のために使おうとしません。 ※ザキ系の呪文はあくまで生命力を奪う程度に留まっており、連発されない限り即死には至りません。 ※放送は気に留めておらず、名簿を見ていません。 「……戻ってこないな。殺られたか?」 一方、スカウターを偵察に送ったイウヴァルトは、予定の時間より数分経ってもスカウターが戻ってこないことで見えない敵の存在を察する。便りが無いことが結果的にスカウターの最後の便りとなった。 隠密行動のエキスパートであるスカウターの居場所を特定して問答無用で殺したとなれば、かなりの実力者かつマーダーのスタンスであろう。 居場所の特定が偶然であったことを除けば、その推測はさしずめ間違っていない。 だが、ここでスカウターを失ったのはイウヴァルトにとってはかなりの痛手だった。 ハンターを要警戒対象だと認識できたのもスネークを騙し抜いたのも、どちらもスカウター無しでは成し得なかったことだ。 今しがた放送で名前を呼ばれていないということは、まだカイムは生きているということ。 カイムがどれだけ消耗しているのかは分からないが、自分の手札はなるべく温存しておきたいところだ。 ハンターやスネークと戦わなかったのも、スカウターの魔力を消費したくなかったというのが大きい。他のところで、それもできることなら、カイムや他の強敵と相討ちで死んでほしいところだ。 さもないと── 「……うっ……うああ……!」 嫌な記憶が頭を掠め、イウヴァルトは両目を抑える。 天空で激戦を繰り広げた時の、レッドドラゴンを操るカイムの姿が、死んだ後である今も目に焼き付いて離れない。 あの時、自分は自分の全てを投げ打って挑んだ上で敗北した。 自分はカイムにはもう勝てないと、嫌でも実感してしまった。 そしてカイムが一言も喋らなかったことが、何よりも辛かった。 一言でも良かった。 一言でもカイムの苦悶の声が聞こえていたならば。 一言でもカイムが俺を人間として責め立ててくれていたのなら。こんなにも奴を遠い存在だと思わなくて済んだかもしれなかったのに──── 「……ぐっ!!はぁ……はぁ……」 嫌な記憶を振り払うように大地を踏みしめる。 大丈夫だ、慎重に立ち回ればカイムになど負ける余地は無いと、幾度となく自分に言い聞かせながら。 スカウターが使えないと分かったイウヴァルトはバックパックの中から1本の剣を手に取る。その剣の名は『アルテマウェポン』。宿敵カイムが今持っている剣と、ちょうど対立する形となる武器である。 そしてその剣を手に取るだけで、ブラックドラゴンと契約した時のように特別な魔力が身体に宿るのを感じられる。 それはその剣に装着された『マテリア』によるもの。そのマテリアについては、マナの手書きの紙媒体が付属していた。 『アナタにはやっぱり黒が似合うわ。違う世界の技術を無理に組み合わせちゃったせいで1回しか使えないから注意しなさいよ。』 余計なお世話だと言いたくなる注意書きの後に、歪な文字でこう書かれている。 『召喚マテリア(ブラックドラゴン)』 殺し合いの開始直後、その紙を確認したイウヴァルトは、全く聞き覚えの無い単語と聞き覚えのある名詞が羅列されていることに首を傾げた。 ブラックドラゴンを召喚? こんな小さな珠に契約の竜を使役するチカラが込められているとでも言うのか? その真偽を確かめようにも、1回しか使えないと書かれている以上は使うわけにはいかない。 その一度きりのトリガーは来るかもしれない時に備えて温存しておかなくてはならない。 カイムを他の奴らに殺させる計画が100%上手くいくとは思っていない。カイムの実力は自分が最もよく知っている。 だが他の奴らを捨て駒としてどんどんカイムにぶつけ続ければ、少なくともカイムの戦力は削がれていく。 そして万が一カイムと自分が衝突することになったら、その時こそ自分の全戦力を解放する時だ。 お互いに全力をもってえた場合の結末はあの天空戦で分かっている。だが、こちらだけが全力を出せる場合は勝機は充分にあると言えよう。 もちろん、カイムが死んだ場合も戦力を温存しておくことは残党の殲滅に使えるため、無駄になることはまず有り得ない。 ジョーカーとして支給品を優遇してもらっている地点でカイムよりは有利な立場に立っていたはずだ。今やスカウターは失ってしまったが、これ以上の戦力を失うわけにはいかない。 しかしスカウターを失ったのは戦力温存という視点から見てもかなりの痛手だった。スカウターは戦闘を避けるにはこの上ない偵察要員だったからだ。 これからは手探りで進まなくてはならない以上、どうしても必要な戦闘というのは出てくるだろう。 必要な戦闘はなるべく剣だけで──それも体力を減らしてアルテマウェポンの威力を落とさないようにできる限り避けつつ──来たる戦いに備えて生き延びねばならない。 さて、この先にはスカウターを殺したであろう正体不明の敵がいる。やはり見つかるのは避けたいところだ。 スカウターを送り込んだ経路からなるべく離れつつ回っていかなくてはならない。その過程で病院辺りを経由するとちょうどいいだろう。もし武器か何かが残っているのであれば、更なる戦力増強にも繋がるかもしれないのもある。 次の進路を決めたイウヴァルトは、脳裏に浮かぶカイムの影と戦いながらも病院へ向かう。 ただしそこは、イウヴァルトと同じく『ジョーカー』の位を持つ者の護る戦場なのであった……。 【D-6/草原/一日目 朝】 【イウヴァルト@ドラッグオンドラグーン】 [状態]:健康 [装備]:アルテマウェポン@FF7、召喚マテリア(ブラックドラゴン@DQ11) [道具]:基本支給品、モンスターボール(空) [思考・状況] 基本行動方針:フリアエを生き返らせてもらうために、ゲームに乗る。 1. 参加者を誘導して、強者(特にカイム、ハンター)を殺すように仕向ける。 2. 残った人間を殺して優勝し、フリアエを生き返らせてもらう。 3.カイムと戦うこととなった時のために戦力はなるべく温存しておく。 ※召喚マテリアの中身を【ブラックドラゴン@ドラッグ・オン・ドラグーン】と勘違いしています。 ※空っぽのモンスターボールは野生のポケモンの捕獲に使えるかもしれません。 【支給品紹介】 【アルテマウェポン@FF7】 クラウドの最強武器。 マテリア穴は6つ。内連結部分は3。体力が多いほど威力が上がるという特殊効果がある。 【召喚マテリア(ブラックドラゴン@DQ11)】 アルテマウェポンに装着された召喚マテリア。使用するとブラックドラゴン@DQ11が現れ、一定時間共に戦うことが出来るが、1度使用すると使えなくなる。『テールスイング』『噛みつき』『おたけび』『はげしいほのお』の特技を使用する。ちなみにデルカダール地下水路に出現する個体。 Back← 068 →Next 067 第一回放送 時系列順 069 夢の終わりし時 投下順 059 流星光底長蛇を逸す イウヴァルト 089 劣等感の果てに残ったもの 037 破壊という名の何か セーニャ 080 未知への羨望
https://w.atwiki.jp/rockyou11/pages/148.html
種類:片手杖 装備可能クラス:WI 基本攻撃力:1/1 重さ:15 材質:ジュエリー 特殊:CHA+2、SP+1 TYPE ノーマル アンデッド 悪魔 通常 1.0/ 1.0 1.0/ 1.0 1.0/ 1.0 ウィザードがドレイククエストで得ることができる報酬アイテム。 CHAを+2するため、サモンモンスターの召還数を上げるのに良く用いられる。 漆黒のように黒い光を放つ水晶球。カリスマと魔法力が上昇する。ドレイクの宝物倉庫に隠されていた宝の一つ。
https://w.atwiki.jp/bs-hiyori/pages/45.html
ぷろふぃーる 名前:光と暗黒の赤 (レッド オブ ライト アンド ダークネス) レベル:17 職業:ファイター 主な活動時間:不定期 好きなうまい棒:コーンポタージュ 自己紹介 凄いのか凄くないのか、微妙な人間(?)です。 某サークルの総管理を務めて居ます。 サークルはこちら 裏技 メンテナンス中にログインしようとすると、入力したパスワードを保存出来ます。 ID欄をクリックし、IDを選択するだけで、パスワードが自動入力になります。 かなり便利ですが、他人にパソコンを弄られたら・・・大変ですね。 光と暗黒の赤のバグ画面ギャラリーへ
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/10963.html
《暗黒の呪術師》 効果モンスター 星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 500 このカードが自分のカードの効果によって生け贄に捧げられた時、 相手フィールド上のモンスター全ての攻撃力を0にする。 part20-610 作者(2007/09/26 ID 0XNIKmnu0)の他の投稿 part20-632 / part20-635 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki15_dol/pages/769.html
No527暗黒の紋章天使 AP800/ DP1000 CP100/暗黒の天使 この天使が場に存在する時、自分の場にいる暗黒属性クリーチャーは守備表示のまま攻撃できる 解説 守備表示での攻撃はAPを使用する。 守備表示を生かすコンボカードとしても優秀だが、単純に場に残りやすいクリーチャーであるのでブロッカー兼アタッカーとしてもよく使用される。 奇襲に優秀。自分の場の同属性のクリーチャーに対するポピュラーカード「守備強制の原石」をほぼ無効化出来る。
https://w.atwiki.jp/liveon/pages/306.html
漆黒のマント(しっこくのまんと) カードテキスト トルク:黒① 「目標のモンスター1体は、ターン終了時まで【ステルス】を得るとともに、攻撃もされない。」 レアリティ:C 電磁吸収繊維を複雑に縫い込んだ、導魔族の伝統的織物 ライブバトルでは未登場。 アニメLIVE50で赤丸力が消えるシーンがあるが、おそらくジョージの部下達の誰かがこのカードを使用したと思われる。 イラストではムシャシャビが羽織っており、羽織った部分がほぼ完璧に透明になっている。
https://w.atwiki.jp/guignols/pages/56.html
黒の讃美歌書 ルチルたち裏楽団が所有する歌集。 禁じ歌の数多くが収められている。 その旋律は奇跡とも言われ、ギニョールに様々な効果を与えることができる。 「印」を持つ歌謡いだけが持つ事・操る事ができると言われ、ネフェリーンには解読できなかった。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/708.html
508 :黒の領域 最終話 ◆J7GMgIOEyA [sage] :2007/04/14(土) 01 11 08 ID 2xtY9pJZ 始めての唇を奪われてから、僕と英津子さんの関係は否応にも深まって行った。 寂しさと孤独に耐えられない英津子さんは更に僕を求めるようになった。 愛玩動物の役割を果たしているとしても、僕は彼女の手厚い看病をなしでは生きられない体だったし、 愛情を同情として向けることしか僕にはできなかった。 監禁生活が長引くと監禁犯に対して被害者は親近感が沸いてしまうという心理学的な内容はあるかもしれないが、 僕の場合は親近感よりも大根自体が畏怖の対象になってしまっていた。 そうである。もう、僕は大根おろしや大根の具が入った味噌汁 おでんの中に入っている大根、そして、大根を焼くという焼き大根すらも 僕は見るだけで鳥肌が立って、失神してしまうのだ。それが一番の難関である。 ひきこもりやニートよりも立ち直ることはどんな精神科医でも治療するには首を傾げることであろう。 大根は日常的に様々なところで使用されている食材だ。 これがトラウマになるってことは、日常生活にいろいろと支障が出ることは間違ない。 さて、僕は大根トラウマ物語は本当にどうでもいいのだが。 本題に入ろう。 英津子さんと僕の共同生活の終わりがようやくやってきた。 「あ、あ、あなたたち誰ですかっっ!!」 今日も僕と英津子さんはのんびりと一緒に居る一時を充分に楽しんでいた。 骨折して退屈な僕を退屈させないように英津子さんは頑張って面白い話をしている最中に インターホンが鳴り響いたのだ。僕もこんなお日様が昇って洗濯日和な日に友人もいない 英津子さんの家に尋ねてくるのはどこかの集金人ぐらいだと思っていた。 だが、英津子さんの取り乱した様子に僕は真剣に玄関の方向に耳を傾けた。 「須藤英津子。河野京介を拉致監禁及び暴行罪の容疑で逮捕する。ちゃんと礼状は出ているからな」 「い、い、いやぁぁああ。来ないで!! 私から京介君を取らないでぇぇぇ!!」 「容疑者をさっさと確保して、被害者を保護しろ」 刑事らしい人間が数人で発狂して暴れる英津子さんを取り押さえていた。 その間に僕の所にももう一人の若い刑事さんがやってきて心配そうな表情を浮かべて言った。 「京介君。もう大丈夫だよ。監禁犯はもうすぐ逮捕されて署の方に連行するから」 その大きな手で僕を気遣うように髪をぐしゃぐしゃと撫でてくる。 僕は何も答えることができなかった。 この場所から解放されるということが全く理解ができずに、英津子さんが顔を真っ赤にして 僕の名前を悲鳴のように叫びながら呼んでいる光景に呆気に取られていた。 この状況を僕は渇望していたはずであった。 電波女から解放される瞬間を望んでいたのに。 予知することもなく英津子さんと僕の共同生活が終わってしまうことに寂しさを覚えてしまっていた。 「き、き、き、き、京介くぅぅぅんんっっ!!」 数人がかりで英津子さんを抑えた刑事さんたちが彼女の細い手首に手錠をかけた。 金属の冷たい閉じる音が僕達の奇妙な監禁生活の終わりを意味していた。 こうして、僕は英津子さんから強制的に解放されてしまった。 509 :黒の領域 最終話 ◆J7GMgIOEyA [sage] :2007/04/14(土) 01 14 10 ID 2xtY9pJZ 警察に通報したのはアパートに住んでいる住人であった。 とある日から男の子の悲鳴が聞こえるようになってきたので大家と相談して警察に通報した。 僕の両親が僕を拉致されてから数日後ぐらいに警察に行方不明者だと届けを出したそうだ。 たまたま行方を捜査していた警察が男の子の悲鳴がうんぬんの報告を呼んで、 容疑者である英津子さんのアパ-トと僕の家が近いという接点に気付いた。 もし、自宅の途中で拉致されたと考えるならば、これ以上容疑者に相応しい人物はいない。 須藤英津子の行動を常に監視していれば、一人暮らしなのに明らかに一人では食べる量ではない食料を買い込んでいる。 更に男性用の下着まで買っているのが極め付けであった。 あっさりと礼状が降りて英津子さんは逮捕されて、僕は病院に搬送されていた。 長い監禁生活で身体がやつれてしまった僕は骨折していた足を適切な治療を受けて 病院のベットで天井を眺めている日々が続いていた。 心配した担任やクラスの友人たちは見舞いにやってきてくれたが、 両親は最初にやってきただけでそれ以降は全く来る気配もなかった。 こうして、一人でいるととてつもない不安だけが襲ってくる。 あの両親は僕が誘拐や拉致をされたとしても、結局は何の心配もしてなかったことだ。 世間体のことを考えて、行方不明になった僕の捜索を警察に届けただけ。 他は何にもやってない。 拉致から解放した僕を元気付ける言葉をかけてもらったこともなかったんだ。 (京介君。今日は何が食べたい?) (お姉ちゃんは京介君が傍に居てくれるだけで嬉しいんだから) (京介君がいないと私は本当にダメになっちゃう。一人は本当に寂しいんだよ) 僕を拉致した英津子さんとの日々が自然と思い出した。 どんな時も笑顔を絶やさずに俺と一緒に居ることで自分の孤独と寂しさを紛らわした人。 だが、不思議なことに拉致監禁されていたというのにあんな日常が夢のようで楽しかった。 「大人しく病院で入院している場合じゃないぞ」 悪夢の日々から解放されてから始めて気付いた。 英津子さんが僕にとって大事な人だったんだと。 僕も英津子さんと同じで孤独で寂しがり屋。 同じ痛みを持っていた二人が傷口を舐め合う関係こそが僕らに相応しかった。 狭いアパ-トの一室で一緒に暮らして、英津子さんが寂しさの余りに 僕に甘えてくるような今までの生活こそが僕達が望んでいた物なんだと。 だから、取り戻そう。 あの素晴らしき監禁生活をっっ!! 510 :黒の領域 最終話 ◆J7GMgIOEyA [sage] :2007/04/14(土) 01 17 10 ID 2xtY9pJZ すぐに警察へ告訴の取り下げを僕は求めた。 あの監禁生活の真実は僕がとある場所で転んで頭を打って、 一時的な記憶喪失を陥った所を英津子さんに保護された。 足を骨折して、精神的に病んでいた僕の様子を気遣って 警察や病院に連れて行くのを躊躇している間に警察官たちが勝手に部屋へと踏み込まれたと言った 辻褄が合うような弁解を僕は警察側は主張した。 さすがに容疑者を庇う被害者の僕が監禁されている間にマインドコントロ-ルを受けた可能性が あると精神科で強制的な精神鑑定を受けた結果。精神的に正常だと認められた。 その主張と腹黒い取引を繰り返したおかげで、英津子さんは証拠不十分で釈放されることなった。 僕は英津子さんが釈放されるまでの間に……親と勘当して、学校には退学届けを提出していた。 今まで大切にしていた全ての物を失っていても、それに勝る価値がここに存在している。 「京介君っっっ!!」 感動の再会を果たされる英津子さんが釈放される日に 僕は拘置所まで松葉杖で必死に目的の場所まで歩いた。 今日は僕と英津子さんの新たな旅立ちを祝うかのようにどこまでも澄み渡る蒼い空が限りなく広がっていた。 「うぇぇっっんん。助けてくれてありがとう。本当にありがとうっ」 「そんなの大したことじゃないですよ」 久々に再会した英津子さんは監禁されてあの頃と比べると痩せ細っていた。 拘置所の生活がそこまでも過酷だったのだろうか。 顔には生気が篭もっていないが、その瞳の輝きは僕と再び出会ったことで光を取り戻していた。 「私、思ったんです。薄暗い牢獄でずっと京介君の事を想っていたけど……。 私が京介君を監禁してしまったことは自分勝手で酷いことをしたんじゃないのかなって」 いや、酷いってレベルじゃねぇぞ……。 あえて、口は出さないけど。 「最初からこうしておけば良かったんです」 「えっ?」 英津子さんは衣服の中から取り出した大根を手慣れた仕草で僕の頭に素早く叩きつけた。 予想すらできなかった事に反応できない僕は間抜けな声をあげて、その場に倒れ伏せた。 「監禁生活は犯罪ということはよ~くわかったので。 次は私が京介君にちゃんと首輪をしておけば大丈夫だったんです」 いつものように優しい微笑を浮かべる英津子さん。 僕は薄れゆく意識の中で頬が少しだけにやついていた。 「今日からまたよろしくね。京介君」 また、英津子さんによる監禁される日々が始まった。 次は首輪を付けてワンちゃんプレイに走るらしい……。 やっぱり、僕は早まったことをしてしまったのかな。 黒の領域 完
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/21725.html
漆黒の天蓋 R 闇文明 (7) 城 ■この城が要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、相手は、バトルゾーンにある自分自身のクリーチャーをすべて破壊する。 ■この城を付けて要塞化したシールドが他の城によって要塞化されていなければ、そのシールドが相手のクリーチャーにブレイクされる時、かわりに他のシールドを1枚手札に加えてもよい。 作者:仙人掌 フレーバーテキスト 漆黒の天蓋の上で、虚空と深淵が重なり合う。 関連 ―《インビンシブル・アビス》 評価 名前 コメント