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ノーマルメダル 説明 テキサスに留学してアメリカかぶれになった陽気なペリカンの妖怪。アメリカのことはくわしいが英語はまったく話せない。 必殺技メダル
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ノーマルメダル 説明 今にも割れそうな土器の妖怪。イタズラ心あふれる性格であえて机のギリギリ落ちるか落ちないかの所に立ち周囲をドキドキさせる。
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けしょ 概要 存在が囁かれるだけの妖怪…かどうかも分からないもの。 妖怪のようである風に見えるので、そう言われているだけとも言われる。 けしょは、「けしょさん けしょさん きてください」という言葉を唱える事でやって来ると言われている。 この怪異なものは人の影を切り取ってしまうと言われており、影を失った人間は長くは生きられないとも言う。 そのような、人の命を簡単に危うくする事の出来るものが何故短い文言を唱えただけで現れるのかは分かっていない。 「けしょ」は目撃証言によって姿が異なり、真っ黒な人型や、丸い影のような、はたまた姿形は無い、と言われたりする。 「けしょ」という名前は、「化生」の意味であり、形を変えて現れることから「化生」と呼ばれ、それが訛り「けしょ」と呼ばれるようになったのだと言われている。 「きてください」と言う言葉は、「来て下さい」ではなく、「切って下さい」の意味とも言われる。 影を切り取る事からであるかもしれない。 余談 夢に出て来た怖いものを記事化。
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ノーマルメダル 説明 パンクな生き方にあこがれいつも奇抜なことをしようと目を光らせているカブキメイクの妖怪。いつか舞台に立つことが夢。
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ガシャポン 妖怪メダル第4弾(2014年7月中旬~)DX妖怪ウォッチ 対応メダル【全16種類】 <第四弾 妖怪メダル> 妖怪の名前 種族 メダルの仕様 キャラクター説明 QRコード(※) ししコマ プリチー ホロ 放浪を重ねて見違えるほどたくましくなったコマさん。 力だけでなく心も成長し、滅多な事ではビビらない頼りになる妖怪。 紫 まさむね イサマシ ホロ 武士としての心を揺さぶられる名刀と出会い、剣の道に舞い戻った妖怪剣士。 かつて鍛えた剣の腕で悪党を成敗する。 紫 デビビラン ウスラカゲ ホロ デビビルのビビりな心が打ち払われ、最強の力を発揮した悪魔。 まだフトした瞬間昔に戻ることがある。 紫 かおベロス ブキミー 気持ちの悪い顔が二つも並んでいるので、かおベロスの近くは誰も通りたがらない。 番犬としてとても優秀で地獄でも番犬として活躍。 紫 でんじん フシギ 電波を司る神様的な妖怪。携帯電話の普及により近年ありがたみが増している。 電波が通じないときは、でんじんに願えば通じるかもしれないぞ 紫 青龍 ニョロロン 伝説の神獣。水の力を司り美しい滝や川を護っている。 その力は龍神の力をも超えると言われている。 三途の犬 ブキミー 生まれも育ちも地獄のエリート番犬。 地獄から地上に逃げようとするものを一人たりともゆるさない。 ヒョウヘンナ ポカポカ パッと見ヒョウヘンヌだが、実は模様の色がちょっと違う珍しい妖怪。 ヒョウヘンヌよりほんの少し落ち込んでいる時間が長いらしい。 とらじろう プリチー コマさんを探して旅を続けるうちにたくましく成長したコマじろう。 うちに秘めた猛虎の力が覚醒し虎の模様が浮き出る。 紫 犬神 フシギ 九尾の狐以上に珍しいとされる九尾の犬神。 銀色に輝く美しい毛並みを持ち、その毛が一本でもあれば末代まで幸運を保証されるという かゆかゆ ウスラカゲ かゆかゆが近くにいるだけで全身が痒くて堪らなくなる。 どんなにかいてもかゆみは収まらず、肌がボロボロになる。 シロカベ ゴーケツ 昔は立派なお城の城壁をしていた。 長い年月護っていた一族が滅亡したため、この度妖怪となった。 ※QRコードの【紫】は紫色のQRコードを持つ、「ちょい得コード」メダルです。 ※紫色のQRコードは「妖怪おみくじ神社」では進化ボーナス、「妖怪メダランド」では+500のポイントボーナスが発生します。 <第四弾 必殺技メダル> 妖怪の名前 必殺技名 種族 メダルの仕様 キャラクター説明 QRコード フクリュウ 福福スマイル ニョロロン ホロ 頭に幸せの花が咲いた幸福をもたらす龍。 フクリュウの幸福パワーは有名でフクリュウをまつる神社もあるらしい 紫 龍神 龍神ロック ニョロロン ホロ りゅーくんが真の力を発揮して龍の名にふさわしい貫禄のある立派な姿になった。 大地の力で敵を打ち負かす。 紫 ゴクドー 極道にらみ ゴーケツ 愛用の『釘バット』で荒々しく敵陣に突っ込む妖怪特攻隊長。 こう見えて後輩への面倒見は良い。 紫 ゲンマ将軍 ゲンマ斬 イサマシ 離ればなれだった兜と鎧が一つになり現代によみがえった武将の霊。 果たせなかった天下統一を目指している。 紫
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「怒っては折角の美貌が台無しというもの。美しき者の『恐れ』を集め、奥方の美を磨いて差し上げよう」 【名前】 西洋妖怪ドラキュラ 【読み方】 せいようようかいどらきゅら 【声】 伊丸岡篤 【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー 【登場話】 忍びの24「夏だ!西洋妖怪ぞくぞく来日!」忍びの25「夏だ!ドラキュラにご用心」 【所属】 牙鬼軍団 【分類】 妖怪/西洋三大妖怪 【好きな物】 美女 【好きな場所】 洋館 【攻撃力】 ★★★☆☆ 【不思議な技】 ★★★☆☆ 【吸引】 ★★★★★ 【集める恐れ】 生命エネルギーを吸収され、悪夢を見せられる女性の恐れ 【妖怪モチーフ】 ヴァンパイア(吸血鬼) 【器物モチーフ】 注射器 【その他モチーフ】 西洋甲冑、コウモリ 【詳細】 古来より存在する「ドラキュラ」が長い歴史の中で更に進化した姿。自称「西洋三大妖怪のキング」。 伝承のドラキュラは「鋭い牙で人間(特に若く美しい女性)の首筋に噛み付く事で生き血を吸い、苦手な日光とニンニクを避けようと闇夜に紛れて行動する」という妖怪だった。 現代では進化の過程によって噛み付いた相手の生命エネルギーを吸い取り、昏睡状態に至らしめ、永遠に眠らせながら悪夢を見せて苦しめる能力を得ている。 戦闘では無数のコウモリに瞬時に変化してから相手の背後に回り、暗黒針「フェンシリング」で華麗に刺すトリッキーな戦い方をする。 上述の進化の過程で最大の弱点だった太陽に光を克服しているが、ニンニクだけは克服できずに苦手なままである。 惚れの強い「妖怪プレイボーイ」でもあり、そのナルシストぶりはなかなか行動を起こさない自分に対して憤慨していた有明を決め技の壁ドンで黙らせたばかりか、上記の台詞で口説いて幻月一筋のはずの彼女を魅了させてしまうほど。 超人気俳優SILVERが主演する『ドラキュラ』をテーマにした映画作品に目をつけ、ヒロイン役の選抜を目的とするとある森のペンションで開催される合宿オーディションに潜伏、ヒロイン候補の女性たちを襲い、悪夢を見せる事で生まれる『恐れ』を集めようとした。 正規にオーディションに応募した風花の他、「西洋三大妖怪」と映画タイトルとの関連性を怪しんで念のために参加する霞、女装してエントリーした八雲と凪、ガードマンに扮したキンジ、とくに何の変装もせずに直球で風花の応援に来た天晴とニンニンジャーたちが潜入調査していた矢先、女性の悲鳴を皮切りに次々とオーディションの参加者(八雲や凪を含む)を襲って眠らせる。 さらにSILVERの不審な行動を尾行していた霞も奇襲をかけて眠らせ、駆け付けた風花が変身したシロニンジャーと交戦。 上記の蝙蝠攻撃で彼女を翻弄すると変身解除に追い込んで生命エネルギーを吸いとろうとするが、キンジの特製弁当のギョウザを食べていた彼女に対して拒絶反応を起こし、加勢に現れたスターニンジャーの「さんだーじゃー」を喰らって逃走。アカたちが追跡した先で、SILVERと彼のプロデューサーであるジェームス・サトウの二人しかいないペンションの玄関で行方を眩ます。 単純な天晴はナルシストで(尚且真相を知らず)自分こそが『(映画の主役の)ドラキュラ』であると主張するSILVERが妖怪ドラキュラの変装だと思い込んでいたが、その一方でキンジはドラキュラが風花を襲えなかった原因が自分が彼女に作った弁当にあると推理。 実はドラキュラが化けていたのはSILVERではなく、その付き添いのジェームスの方で、ニンニクを克服できていなかった事を見破っていたキンジが「食事会」として大量の餃子を用意すると、その味を気に入ったSILVERに無理矢理食べさせられたことで苦しみ出して正体を現してしまう。 そして、3人と交戦(ちなみに本物のジェームスはSILVERが避難した小部屋の棺の中に縛られた状態で監禁されていた)。 1対3の複数戦でも「美しい大和撫子」と称してシロニンジャーただ一人に執心していたが、彼女の怒りの猛攻と無視された残りの2人の「はりけーんじゃー」と大量のニンニク餃子の悪臭攻撃に怯み、シロニンジャーとスターニンジャーのスターライト忍烈斬に怯み、アカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を連続受け倒される(その際に「これがニンポウ?敗者は美しく散るのみ!」と叫んでいる)。 その直後、十六夜九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化する(その際に「蘇った上に巨大化とは流石日本のギジュツだ!」と叫んでいる) 。 ライオンハオーのエネルギーを吸収する事で身動きを封じるが、アオニンジャ―達が昏睡から復帰して駆け付け、ドラゴマルの火炎放射とビュンマルの体当たりに怯み、ダンプマルが投擲した大量のニンニクの臭いに嫌がり、最期はライオンハオーの大シュリケンクラッシュを受け爆散した(その際に「フジヤマ!ゲイシャ!日本のニンジャ!恐るべし~!」と叫んでいる)。 彼の直接的な被害ではないが、女装していた八雲は暫く女言葉が取れない後遺症が残ってしまった。 【余談】 ドラキュラの弱点は「太陽」や「ニンニク」の他にも「十字架」などが挙げられるが、こちらは現代では克服できたものなのかは定かではない。 『恐れ』を集めるはずの妖怪だが、予想外の状況に陥ると「恐るべし」と自分の方が戦慄して狼狽える癖がある。 しかし、この口癖を発する場面は彼なりのカルチャーショックを受けた時であり、それも(ニンニンジャーたちの破天荒な行動のせいで)かなりの偏見が混じっている。 餃子を大量に食べさせられて正体を現すと、「オーディションの前にニンニクを食べるとは、大和撫子恐るべし!」→大事なイベントの前に口臭が出る食べ物を口にするというエチケットの欠如は至極もっともだが、直後に風花から「好物だもん!」と反論されている。とはいえ、大和撫子自体がニンニン食を習慣としているわけではない。 上記のダンプマルの忍法を受けて、「ニンニクまで巨大化?日本の農業恐るべし!」→あくまでキニンジャーの忍術で作り出したものであり、農業とは一切関係ない。 他にも「肥大蕃息の術」を上記のように「日本のギジュツ」と感心していたが、「技術」ではなく「妖術」である(「日本発祥」という意味では間違ってはいない)。 このように考えれば、「日本の文化」を誤解したまま葬られてしまった不遇な妖怪と言える。 忍びの25ではSHIN氏がアイドル・SILVER役としてゲスト出演している。
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登録日:2016/07/27 (水) 22 58 04 更新日:2024/05/09 Thu 20 24 56NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 LIFE~人生に捧げるコント~ NHK NHKの本気 アドリブ コント 妖怪 妖怪どうしたろうかしゃん 女「これがあのアニヲタwiki?」 男「そうだよ!映画、ドラマ、アニメ、バラエティ…色んなテーマに基づいて項目を作成したり、追記・修正しているんだ!」 女「面白そう!私もやってみたいな…」 ヒュー~ドロドロ~(怪しげな音楽) 男「ん!?なんだなんだ!?」 ???「どうしてやろうか~、どうしてやろうか~」 女「キャー!!!」 男「お、お前はまさか…妖怪どうしたろうかしゃん!アニヲタwikiにまでやってきたのか!」 妖怪どうしたろうかしゃん「どうしてやろうか~、どうしてやろうか~しゃ〜ん!」 男「お、お前まさか、立て逃げするんじゃないだろうな!?」 妖怪どうしたろうかしゃん「立て逃げ…?おお、そうしてやろうか、そうしてやろうか!この会話のまま項目を終わらせて、意味不明な項目のまま終わらせてやらおうかしゃ~ん!!!!」 女「ダメだよ!そんな事したら規定に引っかかって、項目が削除されちゃうよ!やめて!!!」 妖怪どうしたろうかしゃん「やめる?やめるのか…。ならどうしてやろうか〜、どうしてやろうかしゃ〜ん!」 (無言の間) 男「じゃあ、お前まさか、自分の項目をここに作成するんじゃないだろうな!?」 妖怪どうしたろうかしゃん「自分の項目を作成…?おお、そうしてやろうか、そうしてやろうか!このアニヲタwikiを見ている連中に、俺の恐ろしさを知らしめてやろうかしゃ~ん!!!!」 男「よおし、やれるものならやってみろ!!!」 妖怪どうしたろうかしゃん「よおし、やってやろうか!」 妖怪どうしたろうかしゃんとは、NHK総合系列にて木曜10 25~から不定期で放送されている「LIFE~人生に捧げるコント~」のコントのひとつ「妖怪どうしたろうかしゃん」に登場する人物(妖怪)である。 演:ムロツヨシ 概要 見た目は落ち武者風の風貌の、不気味な妖怪であるが、 実は人を怖がらせたいがその方法が分からず、ノープランのまま登場してはすべて聞いてしまう通称「平成の指示待ち妖怪」。 彼の紹介時には毎回江戸時代の妖怪風の絵が流れる(勿論コントのみのフィクションであり、そんな妖怪はいない) 毎回現代のカップルの男女(演:星野源、石橋杏奈)の前に自宅、神社、山小屋など様々なシチュエーションで現れては二人を怖がらせようとするが、全くのノープランで、どうすればいいかわからないためにためにひたすら「どうしてやろうか~、どうしてやろうか~」と繰り返し、ひたすらうろうろしながら指示を待つ。 そして上記のように誰かの「まさか、○○する気じゃないだろうな!?」という指示を受けてはそれを実行しようとするが、気が弱いらしく「やめて!」と言われるとすぐにやめてしまう。つまり、黙っていたり、言ったことを否定すれば何の危害もない。 どこかのメダルの妖怪もびっくりである。 そして最終的には男女の指示にさんざん踊らされたあげく、指示により男女を結局怖がらせられることなく勝手に去っていくハメになってしまう。 余談 また、このコントの特徴として、前半は台本があるが、後半は役者によるアドリブによるものとなっており、「マイケルジャクソンの物まねをする」や「箱の中身は何なのか当てる」など、アドリブであることを生かして星野、石橋氏の無茶ぶりにムロ氏が必死に答えるというものとなっている。 演じるムロツヨシ氏の個性的な演技と、星野、石橋両氏のドSな無茶ぶりがさらにそれを引き立てるものとなっている。 また、アドリブによるもののため現場のムードや役者のノリによって数パターン撮影されるため、編集も他のコントに比べて大変だとスタッフが発言している。 妖怪どうしたろうかしゃん「どうだ!!!」 男「すごいな…じゃあ今度は追記、修正するんじゃないだろうな!?」 妖怪どうしたろうかしゃん「追記、修正…?おお、そうしてやろうか、そうしてやろうか!この項目をさらに追記、修正して俺の活躍をアニヲタwikiを見ている連中に知らしめてやろうかしゃ~ん!!!!」 男「よおし、やってみろ!」 妖怪どうしたろうかしゃん「えーと、項目を増やすには…。ああ、ここ誤字ってるな。書き直して…っと。」 男「今のうちに逃げるぞ!」 女「OK!」 妖怪どうしたろうかしゃん「追記、修正は楽しいな…。あ、あれ?くそ~!!!!覚えてろよ~!!!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] いつぞやはファーストキスの話をさせられてた -- 名無しさん (2019-01-08 18 12 45) まさかの二代目襲名とは… -- 名無しさん (2020-09-25 22 48 45) 名前 コメント
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登録日:2020/11/30 Mon 00 36 10 更新日:2024/06/17 Mon 19 23 55NEW! 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 2005年 リメイク 三池崇史 京極夏彦 加藤保憲 太もも 妖怪 妖怪大戦争 宮迫博之 宮部みゆき 小豆 岡村隆史 後味の悪いオチ 怪 愛すべきバカ達 映画 村上健司 松竹 栗山千明 水木しげる 水木先生の命日に立った項目 神木隆之介 祭りと聞いて我慢できずに駆け付けた 荒俣宏 菅原文太 角川書店 豊川悦司 近藤正臣 邦画 阿部サダヲ 韮沢靖 高橋真唯 鳥取県 ――この夏 史上最大の《冒険》が始まる。 2004年、秋。調布市にある角川大映スタジオにて、ある映画のリメイクが行われると発表された。 その映画のタイトルは『妖怪大戦争』。1968年に公開された大映制作による妖怪三部作の2作目だ。 既にクランクインしており、監督は三池崇史、主演は当時11歳の神木隆之介であることなどが発表された。 それから約1年後の2005年8月に松竹配給で封切られ、様々な著名人が特殊メイクで妖怪に扮するという話題性も手伝ってか、20億円の興行収入を得ている。 本作は漫画家の水木しげるが陣頭指揮を執る角川書店の季刊誌『怪』執筆陣が発起人となってリメイクを進めたという経緯があり、 原案は博物学者・作家の荒俣宏が担当。氏は本作のノベライズ版も執筆している。 このノベライズ版、映画公開より前に発売されたこともあってか本作の原作小説だと勘違いしている人も多いようだが、あくまでも映画をノベライズ化したものである。 映画では説明不足だった箇所を補完する内容となっているが、完全に同じストーリーというわけではなく細部は異なっている。 水木氏も『水木版 妖怪大戦争』のタイトルでコミカライズ版を『怪』誌上にて連載していた。 こちらは序盤以降の展開は完全にオリジナルとなっており、後述するように登場人物の変更も行われている。 本作公開から6年もの月日が流れた後、今度は発起人の一人である小説家・意匠家の京極夏彦による小説版が発表された。 本作、そして1968年版へのオマージュこそふんだんに盛り込まれているものの徹頭徹尾オリジナルの展開となっており、こちらはこちらで「京極版 妖怪大戦争」としての立ち位置を確立している。 【あらすじ】 あの夏、僕は初めて恋をした そして……まっ白な嘘をついた 今年10歳になるタダシは両親の離婚により、父親と4歳年上の姉と別れ、母親と祖父と共に母の故郷・鳥取で暮らす日々。 そんなある日、タダシは神社のお祭りで、大勢の子供の中から《麒麟送子》に選ばれる。麒麟送子は世界の平和をもたらすという正義の味方の役で、大天狗が守る伝説の聖剣を取りに山の洞窟に行かなくてはならないという。 勇気を振り絞って山に登っていくタダシだったが、やはり怖くなり途中で引き返してしまい、ちょうどやって来たバスに飛び乗る。 そのバスでタダシは言葉の分かる、愛らしい不思議な妖怪・すねこすりと出会い、家に連れて帰るのだった。 そんな中、日本各地では、突然子供が消えたり、恐ろしい化け物が人間を襲ったりする事件が多発していた。それは、この世に恨みをもつ悪霊たちの仕業だった。 (KADOKAWAのサイトに掲載されたあらすじより抜粋) 【主な登場人物・妖怪】 稲生タダシ 演:神木隆之介 主人公。両親の離婚が原因で東京から母親の故郷である鳥取へと転校してきた小学生。 都会から来たということでクラスではいじめられている。 作中では入浴シーンがあったり着替えシーンがあったりと、ヒロイン以上にヒロイン的なことをしている。 おかげで某漫画では、わざわざショタ好きキャラに「神木君の尻みせ映画じゃん!!」と主張させるという形でイジられている。(*1) 稲生俊太郎 演:菅原文太 ちょっとボケが始まっているタダシのじいちゃん。 稲生タタル 演:成海璃子 タダシの姉。 父親についていったため出番は非常に少ないが、 ノベライズ版では両親がまだ離婚していないためか出番も多く、一転して重要キャラに格上げされている。 佐田五朗 演:宮迫博之 雑誌『怪』の編集者で、麒麟獅子の取材のために鳥取を訪れていた。 幼いころ川で溺れかけていたところを川姫に助けられ、それを機に妖怪に興味を持ち今の仕事に就いた。 既に妖怪は見えなくなっているが、終盤にてアルコールを摂取し理性が吹っ飛ぶ=一種のトランス状態に入ることで強引に妖怪を見られるようになった。 その際、川姫と再会を果たすが……。 『水木版 妖怪大戦争』には登場せず、そのポジションは怪執筆陣の一人である村上健司が担っている。(*2) 編集長 演:佐野史郎 『怪』の編集長。雑誌が休刊の危機に陥ったことでピリピリしている。 そのことを佐田に電話で伝えるシーンでは、すぐ傍に当時の『怪』の本物の編集長が立っていたりする。 演じる佐野氏は芸能界随一の水木マニアとして知られており、本作以外にも多くの妖怪関係の作品に出演するほか、『怪』のイベントに出演したこともある。 宮部先生 演:宮部みゆき タダシのクラスの担任の先生。 いじめっ子の頭をリズムゲームの如くリズミカルに叩いていたのが印象に残る。 演じるは『怪』執筆陣の一人にしてガチゲーマー直木賞作家の宮部みゆき。 女優の室井滋とは親友であり、今回の出演にあたってガッツリ演技指導を受けてきたとか。 ちなみに宮部女史こそが本作のリメイクを提案した張本人なのだが、 後日京極氏の聞き取りで妖怪三部作の1作目『妖怪百物語』とガチでタイトルを勘違いしていたという事実が判明している。 読書好きのホームレス 演:大沢在昌 身も蓋もない役名である。 演じるは『新宿鮫』などのハードボイルド小説を得意とする直木賞作家の大沢在昌。 京極、宮部両氏の所属事務所のボスということで『怪』連載陣でも何でもないのに出演している。 直前まで日本推理作家協会の理事長を務めていたため、作中それをイジった発言が出てくる。 ヨモツモノが名古屋城をぶっ壊したシーンが出番なのは、氏が名古屋出身のため。 すねこすり 声:竹内順子 タダシが大天狗の山で出会った小妖怪。 猫に似た姿のため、当初はタダシから「ネコモドキ」と呼ばれていた。 アギによって捕らえられてしまい……。 漫画版ではなぜか喋れる。 川姫 演:高橋真唯 本作のヒロインで、女性の姿をした水怪。 ただひたすら太ももがエロい。 河童は藁人形が変化したモノという説があるが、それを踏まえて彼女も藁人形が妖怪化したモノであると設定されており、 人形から妖怪へと変貌を遂げる過程で加藤と因縁が生じている。 実際の伝承としては福岡県や大分県に伝わっており、九州寄りの文化を持つ高知県西部にもその話が伝わっている。 猩猩 演:近藤正臣 麒麟送子を導く役目を帯びた、全身まっ赤な姿の妖怪。タダシに勇気を試す試練を与えた。 加藤の野望を阻止するべく日本妖怪たちに協力を要請するが……。 鬼太郎よろしく、髪の毛を立てて妖気を探る能力を持つ。 ちなみに演じた近藤氏は、以前ドラマ『京極夏彦「怪」』で「中禅寺州斎」というどっかで聞いたような名前の憑物落としの男性を演じていた。 川太郎 演:阿部サダヲ いわゆる一つの河童。本作におけるコメディリリーフ。 正義感が強く、基本的にやる気がない妖怪たちの中でタダシに協力する道を選んだ数少ない妖怪の一人(一匹)。 川太郎は本来関東地方での河童の呼び名なのだが、何故かこやつは関西弁を喋る。 油すまし 演:竹中直人 普段は水木氏の妖怪画と同じ巨大な頭をしているが、通常サイズに縮めることも可能。 1968年版では日本妖怪のまとめ役として活躍を見せたのだが本作では……。 ぬらりひょん 演:忌野清志郎 日本妖怪の総大将。 演じる忌野氏はアーティスト仲間である井上陽水とともに本作の主題歌および挿入歌も担当している。 小豆洗い 演:岡村隆史 成り行きからタダシたちと行動を共にすることになってしまった、小豆を洗うだけしか能がない妖怪。 しかし彼の小豆が終盤の逆転に繋がることに。 演じる岡村氏はレギュラー番組である『めちゃ2イケてるッ!』のコントコーナーにこのメイクと衣装のままで出演、 よっぽど気に入ったのかはたまた視聴者からの評判が良かったのか、上映が終了して宣伝する必要がなくなってからも引き続き小豆洗いの格好で出演している。 大天狗 演:遠藤憲一 かつて麒麟送子に退治され家来となった、その名の通り巨大な天狗。 麒麟送子の聖剣を保管し守っている。 戦闘時には葉団扇から物凄い勢いの突風を出すが、そのパワーを狙われて……。 一本ダタラ 演:田口浩正 その名の通り一本足をした獣の妖怪。 山中のタタラ場を由来とする妖怪のため、作中では刀鍛冶という設定になっており、 折れた麒麟送子の聖剣を修復できる存在とされている。 豆腐小僧 演:蛍原徹 終盤の妖怪大戦争という名のお祭り騒ぎでは、そこらをウロチョロしていた。それだけ。 まあ実際にそういう出オチみたいな妖怪だからしょうがない。 他の出演者がガッツリ特殊メイクをして妖怪を演じているのに対し、 蛍原氏は全くのノーメイクだということで話題になった。 相方の宮迫氏にとっても強く印象に残っていたらしく、後年氏に京極氏原作の『豆富小僧』の出演オファーが来た際、 タイトルを聞いて真っ先に「ホトちゃんがやってたやつや」と思ったそうな。 加藤保憲 演:豊川悦司 帝都の滅亡を望み古より暗躍を続ける魔人。 ヨモツモノを利用し、機械と妖怪を悪魔合体融合させた機怪を先兵に用いる。 元々は荒俣氏の代表作『帝都物語』シリーズの登場キャラクターで、実写版、OVA版、更に『仮面ノリダー』では俳優の嶋田久作が演じている。 あまりにもはまり役だったため原作小説でも嶋田氏の容姿を意識した描写が文庫版にて加筆されるなど、嶋田氏の加藤は作者公認状態だった。 ところが本作では諸事情でトヨエツこと豊川氏に交代となり、 そのため荒俣氏は時代や場所に応じてその都度容姿を変える能力を持つという設定を急遽用意する羽目になっている。 姿もいつもの軍服ではなくなっており、事情を知らない人が見たらたぶん誰も加藤保憲とは思わないだろう。 鳥刺し妖女アギ 演:栗山千明 妖怪仲間を裏切り、加藤に与した女妖怪。鞭を手に前線に立ち指揮を執る。 妖艶……と言うかエロい。 『水木版 妖怪大戦争』では、『河童の三平』などの水木作品に登場するオリジナルキャラクターの魔女花子に差し替えられている。 また、加藤の切り札が『悪魔くん』などに登場したナンジャラモンジャラに変更されるなど、 水木版は全体的に氏のセルフオマージュ登場率が高い作品となっている。 山ン本五郎左衛門 演:荒俣宏 『稲生物怪録』に登場する魔王。 宿敵の神ン野と共に妖怪大翁に仕えている。 加藤の野望が潰えるのを遠くから見届けていた。 神ン野悪五郎 演:京極夏彦 山ン本とその勢力を二分する魔王。 手には小さな匣を提げており、中には小さな女性が入っている。「みつしり」とは入っていない。 演じる京極氏は、本作に出演する妖怪のチョイスも行っている。 妖怪大翁 演:水木しげる 日本妖怪の頂点に君臨する存在。その姿は輿の中に鎮座する巨大な顔。 山ン本からは大先生(おおせんせい)と呼ばれている。 神ン野の「勝ち戦」という発言に対し、「戦争はいかんです。腹が減るだけです」と返した。 この台詞は、『ゲゲゲの鬼太郎』にてねずみ男が発言した「けんかはよせ 腹がへるぞ」という台詞が元になっている。(*3) 水木氏の思想や水木作品の根底に流れるものを端的に言い表した名言としてファンの間では非常に評判が良く(*4) それ故に台詞として採用されたものと思われる。 【キーワード】 麒麟送子 麒麟獅子によって選ばれた少年のこと。伝説では世界を救う英雄とされる。 地元の少年曰く、かつてアントニオ猪木も噛まれたことがあるらしいが真偽は定かではない。 祭りそのものは鳥取県に実在する伝統芸能。こちらの方でも実際に猩猩がセットになって登場する。 ヨモツモノ 加藤が復活させた大怨霊。 現代人によって消費され打ち捨てられてきた器物に宿る魂が、人間への憎しみから怨霊と化したモノ。 加藤が拠点としている機怪の製造工場それ自体に憑依しており、その恨みが溶け込んだ妖怪溶鉱炉から様々な種類の機怪を生み出す。 鯨に獣の脚が生えたかのような奇怪な姿をしており、山よりも巨大な体で空を飛び移動する。 機怪 廃棄された人工物と妖怪が融合して生まれた魔物。 素体となった妖怪の意思は残っておらず、怨念によって突き動かされ人間やかつての妖怪仲間を無差別に襲う。 基本的に名称は「〇〇機怪」という形で統一されており、何の機械から生まれたか、あるいはどういう用途かによって〇〇部分が異なるのだが、 バイクの機怪のみ何故かZモンスターという他とは異なるパターンのネーミングが用いられている。 ちなみに機怪のデザインを担当したのは韮沢靖。なるほど通りで まっ白な嘘 本作全体を通しての重要なキーワード。 本作の妖怪たちは大人になると見えなくなるが、大人の階段を上る条件の一つとして方便を用いることが挙げられている。 全てが終わった後、タダシは佐田のために相手の気持ちを慮っての優しい嘘、俗に言う「ホワイトライ(まっ白な嘘)」をついたがそれがトリガーとなっている。 エピローグにて大人になったタダシが登場するが、彼には最早すねこすりの存在も感じられず、魔人加藤の復活も示唆されるという非常に後味の悪い結末となっている。 この大人になったタダシは、タダシの父親役の津田寛治が二役で演じている。いつの間にか嫌っていた父親と同じ存在になってしまったという隠喩である。 ノベライズ版ではまっ白な嘘をついたシチュエーションや嘘の内容が別のものに変更されている。 小豆 小豆は体(みがら)にええだ byじいちゃん 【余談】 本作が『金曜ロードショー』枠で地上波放送された後の土日は、 境港の水木しげるロードの観光客数がいつもより増えたという報告が観光協会よりなされている。 ただしこの地上波放送、尺に収める必要があるためか非常に大胆な編集が行われており、 前述の「まっ白な嘘」関係の描写がことごとくカットされた結果地上波ではオチが流れないため後味が悪くならないまま終わっている。 尤もそのせいでTV放送しか見ていない視聴者の中には、「この映画は投げっぱなしエンドだ」と勘違いしている人も多いようだが。(*5) 作中には数多くの妖怪たちが出演するが、その多くが名前を名乗らないため 後述する書籍や映画パンフレットを読まなければ誰が誰だか分からないようになっている。 その点を妖怪の大安売りみたいに感じて不満に思う人もいるようだが、 本来妖怪とは名前が存在しないモノであるという民俗学的事実(*6)を踏まえると、作中での描写は非常に正しいと言える。 本作のDVDは通常版に加え、 特典ディスク1枚と特製シールが付いたDTSスペシャル・エディション、 特典ディスク2枚とPSPで視聴するためのUMDが付いたDTSコレクターズ・エディションがそれぞれ初回限定生産で発売されている。 また、『怪』本誌の通販限定で愛蔵版も発売されており、 こちらは特典ディスクが更に1枚追加されて計3枚となっているのに加え、撮影に用いられたすねこすりのパペットの1分の1レプリカが特典として付いている。 ただし追加された特典ディスクの内容は、本作とは関係ない『怪』の歴代イベントの様子を収めたものとなっており、完全にコアなヲタ向けの内容となっている。 本作のメイキングを収録した『妖怪大戦争~ある夏の冒険記~』というDVDも発売されている。 コレクターズ・エディションに封入されている2枚目の特典ディスクには、なんと京極氏が監督・編集した寸劇が収録されている。 京極氏が小説家としてデビューする以前に映像制作の仕事に携わっていたという事実はファンの間では有名な話であり、 本作にて氏の非凡な才能の片鱗を窺うことができるだろう。ファン必見。 なおブルーレイ版にはコレクターズ・エディションの2枚の特典ディスクが最初から付いてくるので、今から視聴するのであればそちらをお勧めする。 本作に登場するモブも含めた主要妖怪の写真を集め、そこに解説を加えた『写真で見る日本妖怪大図鑑』という本が当時発売されていた。 佐田が書いたという体だが、実際には村上氏が文章を担当している。 モブ妖怪の中には撮影所にあった適当な衣装を着用しただけのオリジナル妖怪も多々含まれるのだが、それら全てに名前と解説が与えられているのが特徴。 これらオリジナル妖怪の設定を考えるのは非常に楽しかったと、後年村上氏は公の場で語っている。 また、本書のカバーデザインは京極氏が、掲載されたイラストは妖怪研究家の多田克己が担当しており、何気に「妖怪馬鹿」の3名が揃っての仕事となっている。 ちなみにこの本、企画ものということもあって重版は掛かっておらず、現在は定価の倍ぐらいの値段で取り引きされているため注意。 2020年1月、妖怪映画のエキストラ募集がSNS上で行われた。 後に発表された映画のタイトルは『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。 三池氏が引き続き監督を担当していることもあり、本作の続編だと解釈している人も多いようだが、 荒俣氏こそ製作総指揮に名を連ねているものの、それ以外の関係者は誰一人関与していないことに留意されたし。 一方、脚本があの『ガッチャマン』や『進撃の巨人』2部作の渡辺雄介氏という事で一部からは既に不安の声も…… その『妖怪大戦争 ガーディアンズ』公開直前特番として、2021年8月9日に『午後のロードショー』枠で久々に地上波放送されている。 『金ロー』にてカットされた結末部分が放送されたため、SNS上では「俺の知らないエンディングが流れた」と驚く視聴者も見受けられた。 しかしながら、それ以外の部分で大量のカットが行われており、一例を挙げると タダシが川太郎たちと共に山中を冒険するシーンが丸々カットされ、CMが明けたらいつの間にかタダシが大天狗から聖剣を授かっていた。 機怪が一般市民を次々と襲撃していく中、赤飯を食べていたじいちゃんだけが襲われないという伏線がカットされたため、終盤の展開がますます唐突になった。(*7) 佐田が大量のビールを飲んでトランス状態に入るシーンがカットされたため、先程まで目に見えない妖怪たちに翻弄されていた佐田がカットが変わった瞬間、いつの間にか妖怪が見えるようになっていて狂喜乱舞している。 本作のミソである妖怪大翁の金言が出番も含めて丸々カット。 といった感じで、初見の人間でも明らかに繋がりがおかしいと分かる内容になっていた。 『金ロー』『午後ロー』が揃いも揃ってカット祭りになった理由として、本作がノーカットだと120分越えの大作であることが挙げられる。CMを除いて100分あるかないかの地上波ではそもそもまともに放送するのが困難だったのだ。 そして物語序盤に登場する名優・柄本明は、毎回カットされるため地上波放送しか見たことのない層からは出演していること自体知られていないのであった。 追記・修正は麒麟送子に選ばれてからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- ここから先、物語のクライマックスについてのネタバレがあります。 本作を未視聴の方はご注意ください。 さて、本作の視聴者が不満点として挙げることが多いのが 妖怪大戦争というタイトルでありながら肝心の妖怪たちが全く戦おうとしない 加藤の野望がたった一粒の小豆で阻止される という2点である。 妖怪同士の派手なアクションやバトルシーンを期待した層は肩透かしを喰らい、しかも加藤保憲という超大物があんまりにもあんまりな最期を迎えたことで尻すぼみに感じてしまったわけである。 が、これらは全て荒俣、京極両氏が企画段階で既に決めていたことだというのはあまり知られていない。 何故妖怪たちは戦わないのか まず妖怪たちが一向に戦おうとしない理由について。これは荒俣、京極両氏が揃って 「妖怪は基本的に人を驚かしたり馬鹿騒ぎが好きなだけの怖くもなんともない愉快な存在」という見解を持っているため。 人に危害を加える妖怪もいるではないかと反論される方もおられるだろうが、それらは人間側が妖怪のテリトリーに踏み込んだために起こる出来事であり、 基本的に妖怪は自分たちから戦おうとはしない。 妖怪同士が合戦している古い絵を見たことがある人もおられるかもしれないが、 ああいった錦絵の類は、そのまま描くと当時のコンプライアンスに引っかかる題材を妖怪に見立ててあるだけで妖怪そのものを描いているわけではない。 一方で妖怪たちは馬鹿騒ぎ、特にお祭りが大好きだ。 夏祭りの風物詩である盆踊りは、本来は目に見えない存在と一緒になって踊り楽しむためのものだ。 だから妖怪たちは加藤との抗争には消極的で、にも拘らず日本最大級のお祭りがあると聞くと我慢できずに各地から駆け付けたわけである。 監督の三池氏は最初妖怪のバトルシーンを撮るつもりで脚本を準備していたが『怪』サイドからNGが出てしまい、 何故なのか分からず困惑していたところに荒俣、京極両氏から付きっきりで説明を受けたことでようやく戦ってはいけない理由に納得したそうな。 ちなみに荒俣氏は、タダシが廃屋でぬらりひょんたちと出会うシーンの撮影を見学に訪れた際、 休憩時間に妖怪メイクの出演者と普通の格好のスタッフが入り乱れて談笑する様子を見て、これが一番コンセプトに近い状態だったと語っている。 何故小豆なのか 次に小豆についてだが、作中でじいちゃんが語っている通り小豆にはタンパク質、食物繊維、ビタミンB1やB2といった豊富な栄養素が含まれている。 だがそれだけではない。 古来より日本では赤は太陽や炎を象徴する色であり、邪気を祓う効果があるとされた。 アズキは「小豆」という漢字が当てられているが、本来「ア」とは「赤」を指す言葉である。(*8) 小豆にはそれ自体に邪気を祓い、更には霊的影響を断ち切る力があると記紀神話の時代から信仰されているのだ。 慶弔時に赤飯を炊く習慣はそこから来ていると民俗学者の柳田國男は説を述べており、 また、小豆を地面や床に撒くことで魔を祓うという言い伝えから、小豆洗いや小豆はかりといった妖怪との関連性を指摘されることもある。 つまり怨念の塊であるヨモツモノに対し小豆は特効だったのである。この「断ち切る力」によって加藤はヨモツモノとの融合を阻止されてしまったというわけ。 余談になるが、特定の穀物や果実などが邪気を祓うという伝承は世界各地に見受けられる。 たとえばキリスト教圏では古代ケルトの時代からヘーゼルナッツが神聖なものとして扱われてきており、 その事実を踏まえて視聴すると、序盤のとあるシーンが全く別の意味に見えてくる海外ホラー映画も存在する。 これらについて作中で具体的な説明は行われていない。おそらくストーリーのテンポを阻害すると判断されたのだろう。 しかしながらその結果、戦わない妖怪たちに困惑したり小豆が唐突に感じられた視聴者が多く現れ、物語の評価にも影響を及ぼしてしまっているのは否めない。 ノベライズ版ではその辺りの補完がきちんとなされているのを見るに、単純に脚本の問題かもしれないが。 なお当時発売された「妖怪大戦争 公式ガイド」と銘打った『怪 vol.19』には、ここで述べた内容をより詳しく解説した記事が掲載されているので 興味のある人は古本屋などで探してみるのもいいかもしれない。 逆に言うと『怪』を読んでいるようなコアでディープな妖怪ファンからは意図が汲める分ウケが良く、 中途半端に妖怪が好きなライト層や妖怪に興味のない層からは低く評価されることが多い作品と言い換えることもできる。 追記・修正は盆踊りで楽しんだ後、赤飯を美味しく頂いてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] TVで放送してたやつしか観てなかったからエピローグがカットされてたこと知らなかった。子供のころ「え?これで終わり?」と呆気に取られたの覚えてる -- 名無しさん (2020-11-30 04 29 16) 地上波でもエピローグをカットしなかったバージョンが流れたことがあったような -- 名無しさん (2020-11-30 06 40 43) 最後の加藤は、小豆のせいで毒気が抜けて普通の人間になってしまってるんじゃないかなぁ? -- 名無しさん (2020-11-30 07 27 28) 幻想郷の妖怪(やくもゆかり)が厳密には妖怪とは違うってそういうことなのかなあ -- 名無しさん (2020-11-30 07 44 29) 適当な終わりかただなあ、と思ってたらカットされてたのか。 -- 名無しさん (2020-11-30 07 48 42) 『写真で見る日本妖怪大図鑑』、当時本屋で何んとなしに買って面白かった覚えがあるけど手放しちゃったなぁ……残念無念 -- 名無しさん (2020-11-30 07 57 38) 妖怪大戦争というタイトルといかにもバトル物っぽい宣伝さえなければガッカリされることもなかったんだろうなとは思う。 -- 名無しさん (2020-11-30 09 28 22) なんで小豆???と思ったらちゃんと理由があったのね… -- 名無しさん (2020-11-30 10 18 17) まあこの世界には芋羊羹で倒された宇宙の支配者もいるんだけどね! -- 名無しさん (2020-11-30 12 28 43) 現地で買ったパンフで三池監督が「『大戦争』として準備してたら先生方が『妖怪は戦いません』と口を揃えるからもうどうしようかと」と述べてるのがすごく印象的だったが、やっぱりキーだったんすねそこが……小豆も小豆でなければならなかったというのは初耳だが -- 名無しさん (2020-11-30 14 49 22) そもそも麒麟送子とかいう人間側の正義の味方みたいなヒーローものっぽいポジションをぶち込んだこともどっちつかずな原因だったと思う。-- 名無しさん (2020-11-30 15 55 25) CMで油すましが飛んでるとこで、古いほうの映画で杖でぶっ指すとこのオマージュかと思ったら、ただ吹っ飛んだだけだった -- 名無しさん (2020-11-30 19 19 31) 敵の機怪が韮沢靖デザインでフルCG前提で特撮の怪人みたいにスーツ体型に合わせなくていいから自由かつ氏の趣味てんこ盛りなデザインが見られる。韮沢怪人が好きならデザイン画は一見の価値アリ -- 名無しさん (2020-11-30 21 43 04) 結末こんななのか。「子供は妖怪と人間の間にいる存在」とゲゲゲの鬼太郎でやってたし、やはり子供の方が妖怪と近しいのだな。 -- 名無しさん (2020-12-01 00 40 39) ラストは主人公の彼がすねこすりが見えなくなって..そのすねこすりの元に...!? -- 名無しさん (2020-12-01 01 07 05) エンタメに、専門家にマジレスさせた結果みたいな感じか -- 名無しさん (2020-12-01 01 31 05) リメイク元の1968年版の妖怪大戦争はちゃんと日本侵略を目論むオリジナル西洋妖怪とそれを防ごうとする日本妖怪とでちゃんと戦ってたんだけどねぇ -- 名無しさん (2020-12-03 00 36 52) 日本古来の伝承や妖怪像を描きはしたものの、そのために本来観客が期待していたであろうエンタメではなくなったってことかな。いっそ子供向け映画の体じゃないほうが良かったのかも -- 名無しさん (2020-12-03 00 41 05) というか上の人も言ってるように妖怪“大戦争”というタイトルと戦うかのような番宣が期待と違ったことでガッカリさせられたのでは。 -- 名無しさん (2021-01-10 10 49 57) 久々に見返したら面白かった。たしかに言われてみれば「大戦争」はしてなかったなぁw今の今まで気にしたことなかった。 -- 名無しさん (2021-05-15 12 28 37) 新しいのやるからテレビでやらんかなぁと思ったが闇営業のせいでやれないな -- 名無しさん (2021-08-11 16 15 16) リメイク版は大魔神出てくるらしいがどうなるか -- 名無しさん (2021-08-11 17 34 52) 相談所に報告のあった違反コメントとそれに触れたコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2022-10-12 18 37 39) 柳田國男は妖怪を神の零落した姿と解釈したけど、妖怪は本当はそんな大層なものじゃない。もっと卑俗でバカバカしいものなんだよってのが水木先生とその弟子たちの解釈だからね。 -- 名無しさん (2022-10-29 17 54 09) 昔、図鑑版を古本屋で読んだときサルティンバンコって名前の妖怪がいた気がするんだけど、多分オリジナルだよね? -- 名無しさん (2023-05-28 19 03 57) 力を狙われて捕まった大天狗が巨大機怪にされて川姫達が曇る展開かと思ったが別にそんな事は無かったぜ!…捕まった後フェードアウトしたけど無事なのかなあ -- 名無しさん (2023-08-01 22 41 51) チーム怪の考える妖怪像を描きたいという意図は解ったが、タイトル詐欺になってるのはエンタメとして致命的だったと思う。キッズ向けだし宣伝の打ち方からして純粋に期待して観に行ったファミリー層からは拍子抜けと評されてもしゃーない -- 名無しさん (2024-05-13 11 17 28) 自分も小さい頃地上波初のを最後まで見たけど、結末が「あれっ?」って感じで疑問に思ってたが、やっぱりカットされてたのね。後々考えてみると黒幕の野望も岡村隆史演じる小豆洗いの小豆でおじゃんになるのも変だったし -- 名無しさん (2024-05-13 13 09 13) スネコスリも加藤も復活してるからアギだけ無駄死になんだよな…… -- 名無しさん (2024-06-17 19 23 55) 名前 コメント
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ノーマルメダル 説明 学校帰りのこどもたちにあの手この手で道草をくわせ大きな口でのみこんでしまうおそろしいサメの妖怪。植物マニアという一面も。
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カブソ 概要 妖鬼の一種。 二足歩行する子猫の姿をした妖怪。 尾が根元よりも先端の方が太いのが特徴。 主に川辺に生息しており、夜の河岸に出現することが多い。 残忍で悪戯好きな性格をしており、岩や木に幻覚を被せて人間に見せかけたり、美少女に化けて人間を騙したりする。 戦闘能力そのものは高くないが巧みに騙し、陥れようとするので実力以上に注意が必要。 技・魔法 変化 若く美しい少女の姿に化ける。 個体によって容姿がまちまち。 岩木の相撲取り 岩や木に幻覚を被せ、他のものに見せかける。 ???? 個体によっては他にも技や魔法を使用する。 経歴 2011年7月2日平原討伐なりチャ 平原の魔物としてウォーターバッファローらと共に登場。 人間の少女に化けて「ウォーターバッファロー」に襲われている風を装って一行に接近。 魅了魔法でロニ、竜聖を操って同士討ちさせるがヴァルナーに見破られ、ティマフに焼き尽くされ倒された。 由来 「カブソ」…夜の川辺に現れる子猫の妖怪。岩や木と相撲を取らせたり、提灯の火を消したり、美少女に化けて誑かすなど様々な悪戯を行う。