約 2,121 件
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/100.html
2スレ目147-150 ある朝 手塚が食堂に行くと、すでに柴崎が座って朝食をとっていた。 いつもは手塚の方がはやい。 以前は、朝も夕も周りを女子で固めて隙なく食事をしていた柴崎だが、手塚と気持ちを通わせてからは、一人で食堂に現れるようになっている。 朝ご飯ぐらいは一緒に食べたいわ、と言ってくれたのが手塚にはうれしい。 ただ、寮生全員に2人が付き合っていると宣言しているわけではないので、柴崎の周りにできた隙に乗じる奴がいるのだ。今日のように。 柴崎の右側に、見たような見たことが無いような男が座って、しきりに柴崎に話しかけ、一人で盛り上がっている。 たったそれだけのことなのに、朝からなんだか落ち着かない。 柴崎が興味なさそうにプレートの魚を捏ねまわしながら、遠くのテレビを見ているのがせめてもの救いだ。 洋食プレートを受け取ると、折りよく新入隊の女子の群れが柴崎の前から大量にいなくなった。 そのまま、彼女の目の前に座る。 腰を掛けてから、後からくる柴崎がいつも隣に座るのがなぜか、判った。 テーブルは思った以上に広くて、正面だと遠い・・・ 「おはよう。」動揺を表に出さないように抑制できたほうだと、我ながら思う。 柴崎が真直ぐ見返して、にっこりと笑う。「おはよう。」 「朝から迫力のある声出してんじゃないわよ。隣の人がびびるじゃない。」 そういう柴崎のほうが声がするどい。 くるのが、おそい。・・・と言われているのだろうな。 男はきょとん、としている。 察しの悪い奴。怒ってる柴崎のトーンがわかんないのか。現に、隣の女子はいごこちが悪くなったのか、柴崎さんお先に、と言って席を立った。 特殊部隊の手塚だ、所属は?と手を出せば相手が逃げだすのは判っている。 でも、柴崎の手の上で踊らされているようで癪に障る。 でも、口では勝てないことは・・・十二分に知ってる。 「よこせ」 身を乗り出して、柴崎がこねくり回していた和食プレートを奪う。 そのまま食べかけの原型がなくなりつつある魚を口に放り込んだ。 「もったいないから、俺が食べる。」 一瞬、食堂の時間が止まったように思えたのは気のせいじゃないだろう。 ぽかんとした柴崎の顔なんか、久しぶりだ。一本、取ったことになるか? 「・・・笠原みたいな事を言わないでよ」 ほおをぷうっと膨らませてはいるが、機嫌は直ったようだ。 「かわりにこれ頂戴」 柴崎が身をのりだして、手塚のプレートから朝食ヨーグルトを手に取る。 引き際に、するり、と顎の下を撫でられた。 「・・・っな」 「剃り残してるわよ。ココ」 完全にフリーズした食堂。 「プレート、一緒に帰しておいてね」 耳まで真っ赤になった手塚にひらひらと手を振って、鮮やかに柴崎は退場した。 しん、とした食堂は遠くの方から普段の喧騒を取り戻していく。 右後方からの押し殺したような笑い声は上官の小牧に違いない。 こ の 状 態 で、俺 を 残 し て い く か ぁ ー ! ! ココロの叫びは口から飛び出すことは無く。 せめて、何事も無かったように平然とプレートを片付けて食堂を出るしか、手塚にはできなかった。 「なんかの映画みたいだったって?」 郁の問いかけに、にっこりと柴崎が返す。「何のことかしら」 「小牧話ではコメディ映画だったのに、今後方支援へ行ってきたらラブロマンス映画になってた。」 うふふ、と笑って柴崎が身を翻す。 「ちょっと、焦らさないで教えてよぉ」 「業務中ですから~」 軽やかな足取りと輝く笑顔につられて、郁も笑顔になる。 「ま、いっか。柴崎うれしそうだもん」 「業務中!」がつん、と郁に元教官からゲンコツが入った。
https://w.atwiki.jp/ry-collect/pages/35.html
柴崎 郁己(しばざき いくみ) 【文系】 年齢 24 所属 総務部 ミッション 第一章(メイン,R) 通常 限定 レアリティ SN,R [SR] 限定ガチャ [雨], [休日] イラストレーター しらこうめ しらこうめ/orange
https://w.atwiki.jp/ry-collect/pages/24.html
[休日]柴崎 郁己 レアリティ:SR アイコン編集 レベル 1(50) 攻 2613(4867) スキル 忍ぶ恋 防 1742(3996) コスト 13 入手先 限定ガチャ 進展 1(3)
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/62.html
1スレ目 464 煮え切らない手塚をいたぶるため柴崎トラップ 「今度任務で体使うかも知れないから、リハビリに付き合って」 「ちょ、体張るのか?でも、なんで俺!?」 とガクブルな手塚、 しかし、じゃあ別なひとにと言われたくなくて呼び出しに応じる。 実はギリギリまで許しても、いろいろあって結果的に最後の一線は守ってた柴崎、 体を張ることに抵抗はなかったけど 「任務で初体験使いましたってのもあんまり情けないかなと思って」 この際手塚とやってみようかと思った。 思いっきり慣れた感じの柴崎に手塚負けじと見えはってプレイに入る。 まあ手と口は上手かったと言うことで。 でも実際行為にはいるとさすがに多少の違和感。 「指はいんないんですけど」 云々。 「ああ、あたし不感症っぽいのよね。いいでしょその方が、感じまくってたら任務なんかやってらんないじゃないの」 てことでいざ入れてみたらなんやしらん凄かったと。 手塚まっしぐら状態で。 しかし柴崎 「ちょ、おま、エキサイトしすぎ、ぶっちゃけ超激痛!」 しかし意地で弱みは見せない。 すごく我慢してるのが握った手とかで解るんだけど、意地でもその手を首に絡めたりしてこないので手塚むくれる。 じゃあ、つかまらないではおれなくしてやろう、と手塚起立。 激しく上下運動。鬼畜(w)の所業。 柴崎気絶。 あとで流血に気づいてガクブルの手塚 「お前、だったら言っとけ。なんでこんな美人が今まで、ありえねー」 「ちょっとした行き違いで出来ないことが続いて。でも、あんまり続くと、そこまで必死になってやるほど好きな相手でもないなーとか気づいて、やめたの」 と告白。 じゃあ、俺はその貴重品をもらうだけの気持ちは持たれてるのかとほっとする手塚。 「今まで守れてたんだったらじゃあ今からも絶対寸止めしろ、任務で体を使うな、俺が泣く」 と無茶を言う。
https://w.atwiki.jp/kmpnote/pages/669.html
柴崎友香・喜安浩平・ジャコメッリ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (03.jpg) 柴崎友香の小説「わたしがいなかった街で」は二人の女性が生き辛さを少しずつ克服していく過程が丁寧に描かれていて、それは喜安浩平・作、監修の芝居「少し静かに」で2つのシチュエーションが同時進行しやがてシンクロしていく演出と似ていて、さらにマリオ・ジャコメッリ写真展での大竹昭子さんと鈴木芳雄さんのトークで、刹那的時間の中へ生の躍動感を覚えて写真という行為を続けたジャコメッリの姿とも重なった。 この3つはたまたま同時に読んだり観たり聞いたりして自分のなかで重なっただけで、こういったことは良くあるのだけれど、そんな風になんでも結びつけてしまうのが人間の概念化なんだと了解しつつ、共通したテーマに「生きづらさ」と「いま生きてることの奇跡」という一見矛盾した二つがあることは興味深く、前者の中でもがき苦しみながら、それでも世界の美しさ、素晴らしさを感じるチャンスはたくさん転がっている。そんな作品だということ。 ジャコメッリは記憶や時間をそこへとどめていく作風で、ハイコントラストや多重露光によってかなりイメージを操作してもいて、それは対象を精緻に写し取る(ベッヒャーのような)写真家が人間の視覚的認識を超えた世界の圧倒的なディテールによって表現するのとは違い、むしろ指紋ですら許容する「そのとき・そこへ」あったモノゴト全てを受け止め、人間の記憶は写真を見るたびに再生産と更新を繰り返し同じ印象を抱かせないことを伝えた。 喜安浩平の芝居「少し静かに」は、誰も聴かないことを前提にウェブラジオのDJを続ける映像監督である主人公1と、バンドもバイトも友人も恋愛の出来なさ全てに了解し、平坦な日常を生きる主人公2とが、偶然深夜にネットを通じて彼方の存在を認識しやがて自身の鏡のように共鳴し、その聞こえない声に耳を傾ける行為へもう一度自分を発見していく躍動感に満ちていた。 3つが繋がったのは、柴崎友香の小説の終盤で、棚田で農作業している老夫婦が沈む夕日を眺めている、その奇跡的な美しさを高速バスの中から見つけ出した女性の以下の部分で、 これ以上素晴らしいことなど、人生にはないに違いない、と夏は思った。夏の遅い夕方、田んぼの手入れを終えて帰る夫婦が、何十年も連れ添った相手と、こんなにも美しい風景を眺めるこの時間。悠久とか永遠とか、自分はこれまでに感じたことがないが、そこにはきっとそういうものがあるのだと思う。これ以上の幸福なんてなくていいような、なにかが。(引用) 沈む夕日自体に意味はないように、写真はそれをただの丸い像や赤い円として現前させる。そして柴崎友香の小説はそんなカメラ・アイのごとく、戦争や紛争が大義や利害関係を要因とした避け難い政治として了解されることの絶対的な矛盾を、以下のように淡々と炙り出す。 人は、熱心だった。人を戦わせるにはどうしたらいいか考え、新しい兵器を作りだし、新しい戦法を実践し、どうにか相手を殺そうと、向こう側の人数を減らそうと、努力をし続けた。殺される恐怖から逃れるために、こちら側が何人死んでも、とにかく向こう側をより多く殺すにはどうすればよいか、必死で考えた。その結果、遠いところから見えない相手を撃てるようになり、街ごと破壊できるようになった。別の人たちは、ジャングルにも民家にも潜み、手作りの爆弾を車に仕掛け、人間に仕掛け、相手にダメージを与え続けるようになった。互いにたゆまぬ努力を続けた結果、とうとう、だれも勝者になれなくなった。終わらせることができないまま、続けるしかなくなった。(引用) どんな大きな事件も悲惨な戦争も、最初の衝撃は薄れ、慣れて、忘れられていく。また事件や戦争が起こったら、忘れていたことを忘れて、こんなことは経験したことがない衝撃だ、世界は変わってしまったと騒ぐけれど、いつのまにか戻っている。戻ったみたいに、なっている。(引用) 現実をそのまま写すただの「機械」であったことが、かえって時間や記憶を保存するという概念へ昇華させてしまった写真家、遠く離れた存在と自分との間へ普遍的な繋がりを発見した歓喜を舞台という共時性で表現してしまう演劇のカタルシス、日常のすべてに意味を与えがんじがらめになった自家中毒状態の僕らを、ものごとはただそこにあるだけで自分がいてもいなくても、何十年昔でも何十年先でも、それは続いていくのだと残酷さではなく了解させてしまう小説、どれも同時代的な困難を受け止めつつ、生きてることの奇跡を発見せずにはいられない人間の性を描いているのだと思った。 2013-04-07/k.m カテゴリー写真、展示、小説
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/30867.html
ここを編集 ■シン・エヴァンゲリオン劇場版 2DCGI・モーショングラフィックスデザイナー(齋藤弘光、渭原百藻、吉崎響と共同) ■オチビサン10巻発売記念 オチビサン短編ムービー アニメーター(釣井省吾、仲眞良一、渡辺達也と共同) ■関連タイトル Blu-ray シン・エヴァンゲリオン劇場版 EVANGELION 3.0+1.11 THRICE UPON A TIME 初回限定版 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/102.html
2スレ目180-186 147-150www26.atwiki.jp/arikawa/pages/101.htmlのつづき ある朝のつづき 手塚のシフトによるが、週の2/3ぐらいは朝食を共にとることができる。 食堂の窓際、テーブルの端がいつの間にか2人の指定席になった。 手塚が端から2番目の席に座り、後から柴崎がきて、端に座る。食の細い柴崎が必ず残す朝食を手塚が片付け、2人で食後のコーヒーを飲んで出勤する。 絵に描いたような美男美女の作り出す空間は、そこだけ時間の流れが違うように感じられて、ほかの人間が立ち入る隙などない。 「ついてるわよ」 何気なく、口角を柴崎が触れる。ぞく、と首筋に電流が走った。 「今日のんびりし過ぎちゃった。遅れちゃう。また、後でね。」 屈託なく手を振って、柴崎が席を立つ。 柴崎の食事の後片付けをするのも、手塚の日課になった。 すでに敷かれてると笠原などはからかうが、手塚はちっとも苦に思っていない。 ちなみに女子隊員の評価はかえって高くなっていることを、本人は知らない。 昼休みは、すれ違いになった。 手塚のデスクに、予約していた本の入荷通知が届いており、受け取りに行くことにする。 サラリーマンの休憩時間が終わり、放課後の学生が押し寄せる時間帯までの、一息ついているカウンターに、柴崎の後姿を見つけた。 呼びかけていないのに、絶妙なタイミングで振り向いて、笑いかけてくる。「そろそろ来ると思ってた。」 「・・・この本、読みたかったし」うそだ。顔見たかった。 予約の本を差し出す手が、受け取る手にうっすらと残る傷跡をなでた。 名誉の負傷。 ガラスでスッパリ切ったので、実は何箇所か後が残っている。 「あと、残ったね」 白い指が何度か傷を往復するたび、ゾクゾクと悪寒のような震えが背骨を伝う。 「傷なんか、訓練と実戦でいくらでも増える。」 柴崎に他意はない。無いはず。泳ぐ目線に、制服の襟元から鎖骨が覗きみえて、否応なく惹きつけられる。・・・ヤバイ。顔が熱くなってきた。 「この作家のデビュー作、出しといて」 手塚は手のひらに冷や汗を浮かべて、なんとか目線と話題の向きを変えた。 「上がりで取りに来る?ついでにお買い物に行かない?」 「・・・わかった」 長身の整った容姿の俗に言ういい男が迎えに来て、一番の美人が席を立ち、隙を狙って声を掛けようとしていた何人かが肩を落とす。 この光景が、窓口業務の日常の一コマに組み込まれつつあった。 「終業にカウンターへのお迎え」は業務部の恋する乙女たちの憧れだ。 柴崎と手塚のような雰囲気をかもし出すことはできないので、いまのところ実行するカップルはいない。 恋人のいない後輩たちは、いつかを夢見て頬を染め、二人の背中を見送った。 生活雑貨の買い足して、寮まで遠回り。 ドラッグストアのビニール袋を下げて歩くのはいささか所帯じみているが、2人とも寮生活なのだから仕方が無い。 柴崎の歩調に合わせて歩くと、周りの景色の移り変わりがよく見えるので、手塚には新鮮だった。 信号まちの最中、ふいに手塚の唇に柴崎の指が触れた。「背伸びをしても届かないの」 「っな」動転して言葉が出ない手塚に向かい、うふふ、と笑って柴崎がひらりと身を翻す。 「手塚の、その無防備な顔が好きよ」 応えるタイミングを完全に失って、手塚は赤い顔のまましばらく立ち尽くしていた。 「てーづーかー。そろそろ正気に戻ってよー」 再び戻った赤信号の、そのむこう。愛おしいひとが、手を振っている。 或る宵 運悪く信号待ちの様子を同期に見られていたらしく、入浴中にからかわれた。 「何だあれ、キスのかわりか?」 「二人だけの暗号ってかー?ウラヤマシー」 「なになになんの話?」」 「いいよなー、柴崎さん。きれいで細くって白くって」 「なに言ってんの、お前の彼女もむちむちセクシーでうらやましーよ!」 手塚を離れて盛り上がる話はやがてぜんぜん違う方向にむいていったので、放置する。 柴崎とはまだ、俗に言う深い関係ではない。 正直、そうなりたいのは山々だが、あんな事件のあとだ。 SEXに関連するあらゆる事象が彼女に辛い思いを呼び起こさせ、嫌な気分を味あわせるのではないか。あせらず時間をかけて、と思っているというのに。 彼女が触っていった感触がよみがえる、。 なんで煽るようなことをするかな・・・ ・・・違うな、俺が勝手に、自分を煽って追い詰めてるだけだな。 自嘲気味にため息をつきながら、とびきり冷たい水でシャワーを浴びて、浴室をでた。 ふいに思い立って、自販機による。 「なんで、今ここに来るかなぁ」顔を真っ赤にした、柴崎がそこにいた。 慌たからか、ばらばらとコインを落とす。 「なんでって、風呂帰り。柴崎こそ」風呂上りだから、俺は上気しててあたりまえ。自分に言い聞かせながら、小銭を拾って渡す。柴崎の手は、自分と比べるととても小さい。 「罰ゲームなの。みんなの分の買出し」心なしか、語尾が弱い。やましいところのある人間特有の、落ち着かない目線。 「うそつけ。1本分しかコインなかったぞ」 できるだけ、柴崎を見ないように冷たい水のボトルを2本買う。「座れよ」あごで促して共有スペースのソファに腰を下ろした。 「で?」 「・・・偶然よ、ほんとに」 目の前の柴崎は昼間、俺を翻弄していたのとは別人のように、有体にいえば、かわいらしかった。 「・・・風呂上りの濡れ髪なんて、反則」プイ、と横を向く。落とされた照明でも柴崎が耳まで赤いことがわかる。 テーブルを挟んで、向き合っていてよかった。いつもの様に横に座られていたら、まちがいなく理性が飛ぶ。 「おかげでしなくてもいい動揺しちゃったじゃない。損した」 「意味わかんねー。だいだい、そーゆーのは男の台詞だろ!?」 こっちは、一挙一動に動揺しっぱなしだと言うのに。 という言葉は、口に出さないつもりだったのに、口の端から漏れていたらしい。 しまった、と頭をかかえても後の祭り。立場逆転。日がさすように、柴崎の顔から笑みがこぼれる。 「だいたい、お前こそ不用意に人の体にさわんな。」 後に続く言葉が言い訳がましくなるのはしょうがない。 「俺がどれだけ苦労してっ」 「苦労して?」この天使のような悪魔の笑みに俺が勝てるわけもない。 頭を抱えたままで上目遣いで柴崎をにらみつける。「理性を保つのを、楽しんでたろう?柴崎」 柴崎がうふふ、と笑って手を伸ばし、手塚の髪に手を絡める。 ぴりぴりと電流のように流れる刺激に、唇をかんで耐えた。 畜生。このままで、済ますものか。 伸ばされた細い手をつかんで、こっちへ引く。 「いやあん、痛いわ、手塚」 近寄った耳元に、ささやいた。「次の前休日、外泊届けだしとけ」 唖然としている柴崎の唇を奪う。人に見られたってかまうもんか。 結局、柴崎の公休のほうが早く、手塚の休みを合わせることができなかった。お互いの公休を調整できたのは、2週間以上たってから。 柴崎のスキンシップは巧妙に、確実にエスカレートし、手塚は黙ってそれに耐えるしかなかった。 堂上班がその様子を偶然目撃してしまい、小牧は声を押し殺して爆笑し、夫妻は目を見合わせて苦笑したことを付け加えておこう。
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/21.html
1スレ目99 おねがい 「つまり、あんたはマグロなのね」 「だってなにをどうしていいかわからないし、そんな余裕ないし…ってなにを言わせるのよ!!」 ―いろんな意味で甘いのね…あの人は 「あのね、笠原。図書館にもいろいろな本があるでしょ」 「…柴崎、レファレンスしてくれる?」 「絶対に嫌。ありえない。自分で探しなさい」 「えー、柴崎が頼りなのにぃ」 「じゃ、いっそのこと堂上教官にレファレンスしてもらえば?うん、それが一番早いんじゃなーい?」 「いやっ、ぜぇったいに嫌!!」 「いいじゃない、借りた後のアフターケアもばっちりよ?」 「第一なんて言えってのよ!!」 「『教官にご奉仕したいんです。参考になる本を選んでいただけませんとか?』、とか?」 「…柴崎、おっさんくさい…」 「えー、そんなことないわよ。イチコロよね、手塚?」 「俺に振るな。ていうか、酒の席とはいえ俺の前でそんな身も蓋もない話を繰り広げないでくれ…」
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/122.html
2スレ目 720-721 手塚は上官の堂上の部屋で小牧と三人で酒を飲みながらこれからの自分達に必要な事を 熱く語り合っていた。上官の昔の体験や教訓などを教えてもらえるよい機会なのだ。 ふと空になったビールの缶の数を見て、お互い持ち込んだビールがそろそろ足りないことに気付いた 「自分が買いに行きます、つまみはまだ大丈夫ですか?」 「お、すまんな、つまみならまだ大丈夫そうだ」 「同じ銘柄でよろしくね~」 上官の部屋を出て、ほろ酔いで機嫌よく歩いていると共同区間のスペースのテーブルで のんびりと、雑誌を読む柴崎を見つけた。 「よう」 「あら、今日は教官達と飲み会?楽しそうでいいこと」 「そんなに顔に出てるか?そんなに飲んでないが」 「目の周りが赤いしちょっと潤んでる、眼福だわ~」 そんな事をさらりと言うあたりが柴崎らしいが、どう見てもからかわれているとしか思えない。 何か言い返そうと思うが酒が入っている為、上手く考えもまとまらない。 いや酒が入っていなくても上手く返せない。面白くない…いつもこうだ。 突然柴崎の携帯電話からメロディが流れる。彼女はすばやくディスプレイを確認し フリップを開く 「ちょっとごめん」 手塚に軽く謝り電話に出た。 「久しぶり。元気にしとった~?うん私も元気やよ。そっちはどう、もう雪降ったん?」 柴崎の言葉がいつもと違う。 一瞬手塚は驚いて柴崎の顔をまじまじと見た 内容はさておき言葉のイントネーションだ。聞きなれない語尾に発音。 自分の見たことの無い柴崎がここに座って知らない言葉で会話をしている。 言葉が違うのでいつも程クールに感じにくい。 面白いので柴崎の言葉に耳を傾け、いつの間にか横に座っていた。 「年末の休みになったら、そっちに帰るしご飯でも食べに行こうね。久しぶりに、お刺身食べたいー」 と言い電話を切った柴崎は真っ先に 「人の電話に耳を傾けるなんて、マナー違反よ」 「聞きなれない言葉が面白かっただけだ、内容まであまり聞いていない」 「地元の友人に標準語で話すと、あんまり良く思われないのよ。金沢って田舎だから 東京に憧れもあるけど、その分自分の地域に変にプライドみたいのを持っているからタチが悪いのよ」 方言を話す所を聞かれたせいか、どこか照れたように言う柴崎を見てちょっと可愛いと思った。 今日は面白いものを見れてよかった。 知っているつもりでいた柴崎の、知らない部分を見ることができた。 自販機の前で金沢訛りの柴崎の言葉を思い出しながら。ビールを6本買う 今度、この事でからかってみたくなったが、きっと3倍…いやそれ以上に自分が嫌がりそうな 兄のネタで返り討ちにあうのでやめておこう。 きっと、いくつも持っているのだろう…。想像しただけで襟足が寒くなった。 さて上官達がビールを待っている。早く戻ろう。
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/106.html
2スレ目 250-261 休前日の夜 定時に仕事が終わり、私服に着替える。 仕立のよい、柔らかい素材のワンピース。この日のために選び抜いた勝負下着は極上の絹だ。 「・・・セオリーよね」 一泊のお泊りセットを持って、駅へ向かう。早上がりだった手塚が、オープンカフェで自分を待っているはずだ。 いた。 整った顔立ちに、鍛えぬいた身体。コーヒーを片手に本に集中している手塚は、かなり目立つ。 ちらちらと、視線を送る女性がいることに気がつかないのか、気がついていても無視しているのか。 そっと後ろから近づこうとしたが、気配を察したのか手塚が顔を上げた。 眩しいものを見るように、目を細める。「おつかれ」読んでいた文庫にブックマークをはさみ、ビジネスバッグの外ポケットに丁寧にしまう。 「移動に時間がかかるんだ。急がせて悪いけど、行こう。」 立ち上がり際に柴崎の手荷物をとってくれる。・・・スマートだわ。 唐突に、堂上夫の見舞いに行ったときの光景がよみがえった。人に歩調を合わすなんてしたことない人だったのに。 ふふ、と笑う柴崎に、2人分の切符を取り出しつつ手塚が怪訝な顔をする。「なに?」 「手塚も大人になったなぁ、と思って」 照れ隠しに、手塚の腕に自分の手を絡めた。 基地から電車をのりかえつつ、2時間弱かかって2人が到着したのは、北鎌倉だった。 駅前のレストランバーでおそい夕食をすませ、ここからは、タクシーだ。 柴崎は観光で鎌倉を訪れたことはあるといっていたが、まったく土地勘はなさそうだ。 手塚は手馴れた手つきで、カードキーと暗証番号を入力し、柴崎を案内する。 「ねぇ、ちょっと。これ、普通の分譲マンションじゃない?」 不審顔の柴崎は、エレベーターに乗るのを躊躇している様子だ。 「親戚の持ち物なんだけど、今マレーに駐在中で。」手を差し出して引き寄せる。 ポカンとしている柴崎がかわいらしくて、キスをしたい。・・・セキュリティカメラで中継されてちゃできないな。 「ときどき空気の入れ替えにきてるんだよ」 勢いで外泊宣言をしたものの、どうすればいいのか正直相当頭を悩ませた。 柴崎を喜ばせるにはどうすればいいか。 ねらいは、外れなかった、と思う。 招き入れたリビングの、突き当たりに見える夜の海に柴崎がベランダで声を上げている。 「うわぁ、すごいね、すごい眺めだね、手塚!」輝く瞳と満面の笑み。 窓という窓をあけ、電灯や家電の機能を一通りチェックして、リビングにもどるとまだ、柴崎はベランダにいた。 手すりに寄りかかり海風に髪をなぶらせている後姿をそっと抱きしめた。 どちらからともなく、唇をあわす。 唇を離すと、少し気まずい間があいた。 手塚の胸元に頭をあてる。「首がいたいわ。精一杯伸ばさないと届かないから」 「俺も。あちこち折りたたまないと、とどかない」目を合わせて、くすくすと笑う。 「・・・シャワー使う?」手塚の声が、湿り気を帯びて耳に届く。 ソファでくつろぐ手塚の後姿を、ちょっとだけ、恨めしげににらんだ。 実は、鎌倉へ行くと聞いてリゾートホテルか老舗旅館に泊まると思い込んでいた。 浴衣常備と思っていたので、夜着など持ってきていない。 初めて抱き合うと言うのに。 全裸にタオル・・・手馴れているみたいで絶対やだ。かといって、ワンピースを着直して出るのは不自然だ。 ・・・これじゃあ、笠原とレベル変わらないわ。 浴室で途方にくれていると、ノックの音がした。「大丈夫?」引き戸は開けずに、手塚が声を掛けてきた。 「ホテルじゃないなら、先に言ってよ・・・こんなときなのに着るものがないなんて、間抜けにもほどがあるわ」 扉の向こうで、手塚が声を上げてわらう。 「笠原と同じレベルってことに気がついて、目の前真っ暗よ」自分も可笑しくなってきて、声を合わせて笑った。 手塚の気配がいったん消えて、戻ってくると、細く引き戸が開けられて、Tシャツが差し出された。 「ないよりマシ、だろ?」素直に受け取って、かぶる。 やっと、浴室から出てきた柴崎をみて、おもわず半身引いてしまった。一言で言うと、扇情的。 実際何サイズ違うのか半そでシャツと言うのに肘まで隠れてしまっているし、襟ぐりは大きすぎて、鎖骨が完全に出てしまっている。 テニスのスコートぐらいのすそから細く白い足がすっきりと伸びる。 タオルに包まれた頭はたぶん、バツの悪さを隠すためだ。 「・・・ありがと」そそくさと手塚の前を通り過ぎてリビングのローソファに座り込んで、ひざを抱えるさまも可愛らしいじゃないか。 手早くシャワーを浴びて出ると、柴崎は同じ格好で窓の外を眺めていた。 くしゃくしゃと頭を撫でてから、腕をつかんでローソファの上に立たせると、二人の背丈はほぼ同じになった。 「これなら、首が痛くならない」 まだちょっと、むくれた顔に手を添えて、キスをする。最初は唇を合わせるだけ。歯列を割り、より深く。 柴崎の二の腕が、するりと首に巻きついてきた。細くて、柔らかい感触。 細い背中に手をまわすと、ぬれた髪の感触が手にまとわり付いてきた。 「・・・ん」少し、身をよじって唇を離す。柴崎の、下唇が濡れてひかっているのがたまらない。 ひざ裏をかかえて横抱きにし、宝物を運ぶように、寝室へ移動した。 ・・・俗に言う、お姫様だっこよね、これ。 なんだかとても恥ずかしくなり、手塚の首にしがみつく。 「じっとしてないと、落ちるよ」手塚の声がつま先まで響き渡って、それは性的な刺激に直結するので、耳まで血が上ってくるのが自分でもわかる。 処女じゃあるまいし、どうしてこんなに動揺しなきゃいけないの! 自分だけ恥ずかしいのは悔しいので、すぐそばにある耳たぶに吸い付く。 反対側の耳も、手でなぞる。「ぁ、こら、柴崎」上ずった声はすごくセクシーで、耳に甘い。 欲望をストレートに感じさせるのに、ちゃんと自制する。 この抑制することを覚えている男をのたがを、はずしてみたい。 首筋へ唇を移す。少し下がると、あのときの傷がある。 すぐ近くにもうひとつ。順番に傷を確かめながら指と唇を這わす。 時折、息を詰めたり、ため息をつく手塚が愛おしい。 いつの間にか、ベッドに下ろされていることに気がついて驚いた。 そおっとTシャツの中に入り込んできた手は大きくて暖かかくて、決して私を傷つけることなく肌の上を移動していく。 こんな風に大事に扱われたことなんか、ない。 泣きたい気分でもう一度手塚の首に手をまわし、引き寄せてキスをする。何度も。 Tシャツを脱がせてしまうと、間接照明の中に上品な光沢の下着に包まれた柴崎の肢体が浮かび上がる。 「明かりを落として」柴崎は恥らって目を合わせようとしない。 肌をいためないように下着を取り払う自信がなくて、指先が震えた。 「いやだ。」ブラジャーを取り外すと、形の整った乳房がまろびでた。 「ちゃんと、見たい。」 なんの刺激も与えていないというのに、先端がつんと立ち上がっているのが見えた。 無意識に隠そうとする柴崎の手をとって、バンザイをするように固定する。 その手首の細さと、自分の身体の中にすっぽりと納まってしまう身体。 全てがやわらかい曲線で構成されていて、想像以上に細くて、白くて、息を呑む。 力加減ひとつで、簡単に壊してしまいそうだ。 「・・・手塚」 かすれた声に視線を顔に移すと、泣き出す寸前のような潤んだ瞳で見つめられていた。 吸い込まれるように唇を貪り、細い腰に手を回した。 触れる柴崎の身体は、どこもかしこも柔らかくて、しっとりと手に馴染む。 おずおずと胸を這う唇や、ゆっくり大腿の内側を撫でる手が、じわじわと私の体温をあげていく。 なんというか、その。・・・気持ちがいいのよ、とっても。 私は今まで性行為で具体的に快感を感じたことはなかったのだと、改めて実感する。 絶えず与えられる電流のような刺激に耐え切れず、吐息が押し出されていく。 足の間に入り込んだ手塚の手が、繊毛を柔らかくかきわけ充血した襞をかきわけて最奥に到達する。 そこは、自分でも分るほど熱く、潤ってしまっている。 あぁ。気持ち・・・いい。 繊細な指の動きに、思わず口にした素直な言葉に手塚の手が止まった。 「やめないで」 上目づかいでこちらの反応をうかがう、その眼差しは子犬のようでいたいけ。 思わず手塚の頭に手をやって引き寄せる。 この人にも私と同じように気持ちがよくなってほしい。 引き締まった背中の筋肉に沿って、指を滑らす。 手が届かなくなるところまで背骨に沿って指を下ろしていくと、肩甲骨の下辺りを通り過ぎたときに手塚の腰がぴくっと動いて、大腿に当たった。 それは昂ぶっている、と分かる感触を残してはなれていき、満ち足りた気分になった。 怒張した自分自身に触れられて、その大胆さと刺激の強さとに慌てた。 形をさぐるように、細い指が行き来する。 「すごいわ、手塚」 ため息のような吐息が胸元に当たる。胸元に吸い付く唇の感触に怒張の勢いが増す。 これ以上触られていたら、呆気なく果てそうだ。そうじゃなくてもいい様に焦らされ続けてきたことだし。 片膝の裏に手を入れて持ち上げる。ぴく、と白い腿が痙攣しているのが目に入った。 身体の下で待ち受ける小柄な身体は体重をかけると壊してしまいそうで、躊躇してしまう。 視線を合わせて、柴崎が微笑む。「大丈夫、案外タフにできてるのよ」 ・・・お見通しか。 「手塚が与えてくれるものなら、何でも受け止めるわ。大丈夫よ。」 何があっても、この愛おしいひとに苦痛をあたえることがあってはいけない。 大事にする、と誓ったのだ。 ゆっくりと彼女を損ねることがないよう、ゆっくりと足の間に割り入っていく。 よく潤った泉は、まるで誘うように奥へ奥へと導いてくれる。 「ん・・・あ」 仰け反る柴崎の白いのどに目がくらみ、包み込まれる快楽に全身から汗が噴きだした。 予想以上にきつい。自分の胎内は、手塚のモノでいっぱいに満たされている。 さっき、この手で確かめたとき、実は大きさにたじろいだことは、手塚に黙っておこうと思う。 ゆっくりとコトを進めてくれるのはうれしいのだけど、そのもどかしさとか、恥ずかしさが私の快楽の後押しをしていることに気がついているのかしら。 やっとのことで胎内に手塚を納めて、一息つく。 手塚はすぐには動かずに、感覚がなれるのをまってくれている。やさしさに、泣きたくなる。 もう大丈夫。言葉には出さず、背中にまわした手に力をこめた。 「ちょっとだけ、力ぬいて」 耳をなぶる手塚のかすれ声に、どぎまぎしてしまう。 「そんな風に、しっかり締上げられたら、俺、もたない」 切なげにゆがむ表情と、切羽詰った声。 その時初めて、手塚に余裕がなくなっていることに気がついた。 全身がしっとりと汗にぬれ、目が潤んで光っている。 どうしようもなく欲情して、自分から手塚の腰に、足をからめた。 ゆっくりと、自身を引き抜く。 「ん。・・・・は・・・・ぁ」おしころした吐息が耳に甘い。 柴崎の両足をしっかりと抱えこみ体勢を整えて、もう一度彼女の中に押し入いる。 「あぁっ」 十分に深いところまで入り込み、ゆっくりとしたストロークで動きはじめた。 のけぞる白い肌に唇をよせ、夢中で吸う。 横から果実のような乳房に手をかけると、不自由な体勢で柴崎が身をよじり、その瞬間ひときわ大きな嬌声が上がった。 おもわず動きをとめて彼女の顔を覗き込んだ。 浅い呼吸と濡れた瞳、半開きの唇とむせるような彼女のにおい。 赤く上気した顔は、快楽をはっきりと浮かべていて、たとえようもないくらい美しい。 「じらさないで、お願い」すがり付いてくる柴崎の手が煽るように背中で蠢いた。 リミッターが、振り切れた。 次第に早くなる抽送のペースを、自分で制御できない。 絶え間なく柴崎の唇から漏れ出す吐息が自分の名を呼んでいることを聞き取ったとき、限界が訪れた。 静かな室内に、海風が吹き込む。 夜に冷やされた風は、熱い時間をすごした2人の体をすこしだけ冷まして吹き抜けていった。 すっぽりと手塚の腕の中に包まれているのは、なんて気分がいいのだろう。 初めて身体を重ねたというのに、この満足感は何なの? わたしは、今までこんな穏やかな愛情を持てるとは思っていなかった。 感謝をこめて、回された手に口付けを落とす。 「柴崎?」 耳に注ぎ込まれる声はあまりに近く、甘い。 「ありがとう、大事にしてくれて、っていうキスよ」 回された手に、力がこめられる。心地よさに、眩暈がする。 ちゃんと、幸せね、わたし。 すうすうと寝息を立てる柴崎の髪をそっと梳く。 いままで、付き合ってきた女性たちに、つくづく申し訳ない。 自分がいかにいい加減な人間関係を結んできたか、よく分かった。 こんな気持ちを持てたのは、この腕の中の人のおかげだ。 感謝したいのは、こっちだ。 室内に吹き込む海風が彼女の体温を奪いはしないか、心配になって立ち上がる。 窓を閉めて、カーテンを引き、再び彼女のいるベッドへ戻る。 起さないように隣に滑り込むと、細い手があたりを探るように動いていた。 引き寄せられるように彼女の手に自分の手を重ねると、するっと腕ごと巻き込まれて再び抱え込む格好になった。 その仕草が幼くて、思わず頬が緩む。 柴崎の寝息に呼吸を合わせていると、幸せな眠りがすぐに訪れた。