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【検索用 てきはほんのうしにあり 登録タグ IA VOCALOID て 日向さおり 曲 瓶丸 関 敬親】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:瓶丸(出逢って3秒で即出陣)(Twitter) 作曲:瓶丸(出逢って3秒で即出陣) 編曲・動画:草太郎(出逢って3秒で即出陣) 唄:IA(IA IAROCKS) 曲紹介 此の度,出逢って3秒で即出陣致したので候。 曲名:『敵は本能寺にあり』(てきはほんのうじにあり) 歴史的ジャパニーズ・マロ・ロックバンド 出逢って3秒で即出陣 のVOCALOID曲5作目。 イラスト:泥棒猫をりん(日向さおり)(Twitter) 歌詞 (原曲より転載) 愛宕百韻(あたごひゃくいん) 時は今 天が下しる 五月哉(さつきかな) 破軍星(はぐんせい)をこの背に 天下分け目のクーデターへ 天魔王(てんまおう)が 眠る京へ さぁ夜が更ける 包囲せよ 火を灯し いざ烈火(れっか)の雨を降らす 鬼をも撃ち落とす 叙情(じょじょう)的 運命劇 今宵にしたためる言の葉を宙(ちゅう)に描(えが)いて 炎が手招きする 四方(しぼう)は 風になびく 桔梗門(ききょうもん) 是非に及ばず 者ども出会え 信念の矢を放て 轟(とどろ)く銃声 押し寄せる槍 立ち込める 赤の香り 降り注ぐ 光の線 炎の舞 鬼の名のもとに 歴史的 愛憎劇 生涯が光を放つなら 弓は折れ 足音立て 近づく死期 不敵に笑うと 我が家臣よ 足を踏み入れるのかこの死の螺旋(らせん)に 瞬(まばた)きする間に 変わる乱世 この手で 我が身に 句点(くげ)を打とうぞ 土岐(とき) 野望の化身に 取り憑かれた 半世紀の果て 崩れゆく 音を立てて 刹那の間に 鬼に終焉(しゅうえん)を 回想的 連鎖劇 生涯が 光を放つなら 静寂と煙の中 立ち尽くした 頬伝う涙 我が君主に レクイエムを捧ぐ 本能のままに 手をかざせ天(そら)に コメント かっけえこれ -- 彼岸桜 (2022-05-23 08 37 28) 名前 コメント
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効果 習得キャラクター 派遣 解説 効果 Lv CAP 効果 備考 - 70000 戦闘終了後、MP+10 テンション変動は超強気まで 習得キャラクター 作品 キャラクター 備考 ∀ガンダム ギム・ギンガナム DLC メリーベル・ガジット 派遣 派遣名 Lv 備考 黒歴史の再来 - DLC 解説 読んで字の如く、闘争に心を支配された存在たち。 効果はMPの増加補助。炎のモビルスーツ乗りやニュータイプが能動的な行動で+5(撃破で+10)されるのに対し、こちらは防戦であっても+10される上位互換。 適当に突っ込ませて防御させ続けるだけでも勝手にテンションが上がっていく。育成費用も同額なので、どちらか一方をつけるならこちらを優先したい。 両方搭載もなくはないが、そこまでMPに困っているなら激情やガンダムマイスターの採用を考えたい。
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続・性本能と水爆戦 作品情報 1枚 呪田さん
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防衛本脳
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autolink FT/S09-051 カード名:本能のままに生きるナツ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:6000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《竜》? 【自】他のあなたのバトル中のキャラがリバースした時、そのターン中、このカードのパワーを+1000。 【自】アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く](このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) ルーシィ「本当・・・・こいつって本能のままに生きてるのね」 レアリティ:RR SR illust.- 2010/7/16 今日のカード。 駆け上がる紅蓮 京の互換。 基本的な運用としては前述のカード同様だが、 近年増えているトリガーなしのデメリットによってサイズが1/1バニラ並となっている。 元のサイズが安定した分かなり使いやすくなった上、 同様の条件でパンプを発生させられる鴇羽 舞衣やナツの相棒 ハッピーと組み合わせれば、 1体リバース毎に+2000、最大で10000のサイズまで届く事が可能。 近年増加した1/1トリガーなし相手でも、1体リバースした後ならば手札アンコールというアドを持ったまま 同サイズになるという素晴らしい良性能。 全体的に扱いやすく、レアリティに十分見合った性能のカードと言えるだろう。
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本能寺の変(織田軍) ※こちらは難易度★6の本能寺の変です。 難易度★10の本能寺の変はこちら。 出現条件 戦前好感度イベント 戦前・戦後イベント・ムービー 勝敗条件 武将データ ミッション アイテム配置 シナリオ攻略情報金ミッション情報 出現条件 織田の章、木津川口の戦い(織田軍)クリア後の選択肢で 「光秀と別れる」を選択 戦前好感度イベント 戦前・戦後イベント・ムービー 前・後 イベント名 選択肢 友好度上下 武将 戦前 敵は本能寺にあり 選択肢なし ── ── 戦後 炎上本能寺 選択肢なし ── ── 勝敗条件 制限時間 60分 勝利条件 明智光秀の撃破 敗北条件 織田信長の敗走 武将データ 織田軍 備考 明智軍 取得品 備考 織田信長 プレイヤー・敗北条件「根絶やしにせよ」「本能寺へ」の成功条件 明智光秀 ── 勝利条件金ミッションの撃破対象 濃姫 プレイヤー ガラシャ 初期配置:武器再登場:武器 「父子の合流を阻止せよ!」の阻止対象 森蘭丸 明智秀満 織田信忠 「弓の雨」の成功条件 安田国継 アイテム 「明智三羽烏」の撃破対象 村井貞勝 明智光忠 毛利良勝 四天王政孝 武器 福富秀勝 藤田行政 菅屋長頼 伊勢貞輿 「弓の雨」の撃破対象 湯浅甚介 山崎長徳 武器 「明智の火計を阻止せよ!」の撃破対象 小倉松寿 並河易家 賀藤辰 肥田家澄 矢代勝介 松田政近 木村吉清 御牧兼顕 古川九兵衛 「明智三羽烏」の撃破対象 箕浦大内蔵 肥田帯刀 増援「根絶やしにせよ」の阻止対象 柴田勝定 アイテム 明智茂朝 増援 妻木広忠 猪飼昇貞 武器 津田信春 武器 増援「明智軍を殲滅せよ!」の阻止対象 斉藤利三 アイテム 阿閉貞征 ミッション No. 名称 難易度 内容 ボーナス条件 ボーナス 備考 1 明智三羽烏 ★☆☆☆☆ 安田国継と古川九兵衛と箕浦大内蔵を撃破せよ! 1分以内に成功 金 2 弓の雨 ★★☆☆☆ 伊勢貞輿と弓兵長をすべて撃破し、織田信忠の敗走を阻止せよ! 織田信忠の体力が半分以上で成功 金 3 根絶やしにせよ ★★★★☆ 肥田帯刀と柴田勝定の織田信長接近を阻止せよ! すべての敵を森蘭丸が撃破して成功 武器 4 明智の火計を阻止せよ! ★★★★☆ 火計を阻止するため、山崎長徳と並河易家を撃破せよ! すべての敵を緑が撃破して成功 アイテム 制限時間1分 5 勢いを増す炎 ★★★★☆ 本能寺全体が炎上する前に火計を阻止せよ! 織田信長の体力が半分以上の状態で成功 武器 制限時間3分 6 父子の合流を阻止せよ! ★★☆☆☆ ガラシャの突破地点到達を阻止せよ! すべての敵を濃姫が撃破して成功 巻物 7 本能寺へ ★☆☆☆☆ 織田信長は本能寺本殿に到達せよ!! 1分以内に成功 金 8 生存への望み ★☆☆☆☆ 雑賀孫市と拠点兵長を撃破し、織田信忠の脱出地点を確保せよ! 1分以内に成功 金 難易度10の本能寺の変でのみ発生 9 明智軍を殲滅せよ! ★★☆☆☆ 津田信春と斉藤利三と阿閉貞征の本能寺到達を阻止せよ! 織田信長の体力が半分以上の状態で成功 巻物 10 本能寺の決戦 ★★★★★ 織田信長は明智光秀を撃破せよ! 1分以内に織田信長が明智光秀を撃破して成功 アイテム 制限時間1分下記攻略情報参照 アイテム配置 アイテム種類 場所 シナリオ攻略情報 「根絶やしにせよ」「父子の合流を阻止せよ!」はボーナス対象の武将が固定。ボーナスを狙う場合はプレイヤー選択に注意。 金ミッション情報 ○条件 プレイヤーに信長がいる ミッション1~7、9を成功 「明智軍を殲滅せよ!」終了時点で500人以上撃破 ○詳細情報 「明智三羽烏」「弓の雨」を3分以内にクリアしないと、「根絶やしにせよ」が発生しないので注意。「本能寺へ」は信長を突入させなければ引き伸ばせるので、その間に敵を倒して回ると良い。
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この寮に住む場合、社会技能は「貧しい家」(-3CP)に相当します。 概要 柾良城の寮区画よりも家賃が安く『町人地』が近いことから、一部の物好きが住む長屋。 かなりの築年数の集合住宅で、古くてボロい。あまり好印象抱くような見た目ではない。 なんだかとても燃えそうな名前だけど、今まで火事があったことはないです。 住み心地は家賃の通りであり、一般的な感性をもってすればかなり悪い。 広めの玄関と手狭い1ルーム。 風呂は無く、トイレ共同。 ガスが引かれていないので、キッチンは外注でIHの取り付けが必要。 長屋の壁は薄く音をよく通す上に、壊れやすい。 しかし、その壁の薄さでプライバシーが無い分、住人の同士の関わり合いも密接だ。 トラブルの際に近隣の住人がすぐに察知できることができ、皆で協力し合って生きている。 が、住人たち同士のバカ騒ぎも多く、仲が良ければいいという問題でもないようだ。 風呂は無いが、徒歩数分の立地に銭湯「かぽん」、 柾良大合同商店もそう遠くなく、さらに程近いところに「花咲堂」や「鏡有堂」もあり、意外にも生活は充実している。 隣室の住人に食事を振舞ったり、一緒に銭湯に通う仲の住人がおったりと、和気あいあいとした姿を見せている。 住人(*1) 吉野ささ(管理人) シトリン・サーレイク=トワイライト 荒波壮一 コーシカ 赤朽葉カガチ 淡月朧 御上堅士郎 御上陽々季 β2 常盤こよみ ニノ・レイニー=クリスタ 万夢喰片 幸玉朱璃 アリッサ・ソリス マサラのロージィ アイリス・ハルベルト 『軍師』(プレイライト) 升将軍(機械) 吹飛馬(UMA) 『澄』 +間取り 間取り 北壱号室 北弐号室 北参号室 北肆号室 北伍号室 北陸号室 北漆号室 北捌号室 北玖号室 北拾号室 空き部屋 空き部屋 空き部屋 空き部屋 空き部屋 空き部屋 御上堅士郎御上陽々季 空き部屋 管理人室(吉野ささ) キッチン用共用ルーム 空き部屋 空き部屋 β2 空き部屋 空き部屋 空き部屋 空き部屋 幸玉朱璃 ロージィ 荒波壮一 南壱号室 南弐号室 南参号室 南肆号室 南伍号室 南陸号室 南漆号室 南捌号室 南玖号室 南拾号室 関連NPC 吉野ささ この長屋の管理人。面倒見がよく、住人の世話を焼いてくれる。 長屋こそこそうわさ話 銭湯「かぽん」にとって本能路の面々は常連客なので、管理人のささには「かぽん」の合鍵が渡されている。勤務時間外でもささに言えば「かぽん」でシャワーくらいなら浴びられる。(湯船は張られていないが) 部屋が狭いため、長屋の一室に大きめのキッチンを設置し、共用キッチンとして開放している。しかし他の住人に食事をたかられるのが嫌で、堅士郎は自室にキッチンを増設したようだ。(*2) 吹飛馬は「ふきとべ」と読む。酷くない? 顔は馬、胴は人、下半身は馬。なんのスロットだ。【HP】が1万あるので、雪華の猛攻を3ラウンド耐えてみせるぜ。 この長屋は、先代国主の治世時、まだ「奴隷将」と「武将」の確執が大きかった頃、暁津いいねが城に掛け合い、「奴隷将」たちが過ごしやすい場所作るために建てた集合住宅。壁が薄いのはわざとで、異世界からジパングにやってきて右も左もわからない彼らが、隣人の付き合いがしやすいように、トラブルが発生しにくいようにと言う目論見があった。 初代大家は『暁津いいね』。それを知っているのは、二代目大家のささと、いいねの次に古株の住人、アリッサのみだ。 周辺MAP シナリオフック PCやNPCの生活に根差しやすいため、シティシナリオの場面に用いりやすい。 民からの寄せられた要望・問題由来の小規模任務の際に、利用することもできるだろう。
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身も蓋も無いことを言えば。 もとより性欲などというものは子孫を残すための「本能」なのであって、人間のメカニズムの一つにしか過ぎない。 それは自分の遺伝子を遺し、種を途絶えさせないためのもの。 だから逆に言えば、その種が永遠に滅びないと言う確証さえあれば、性行為は必要ないことになる。 現実にそれはありえないことだ。すべての命には終わりが来る。 それはこの世界に生きる全てのものに適応するルールなのだから。 けれどそれから外れたものがいるとすれば、それからは性欲は排除されるのではないか。 そう考えて、ティトォは自分から性欲が消え失せた事を納得した。 それまでに数年掛かった。納得し、受け入れるまでの期間。 わかってはいるが、普通の身体ではないということは、そう言う点でも堪えた。 他の二人に直接尋ねる事は出来なかったが(というか出来るはずが無い)、 恐らく彼女らも同様だったのだろうと推測出来る。 己が永遠に生きるのならば子孫は必要ない。 その上、特殊な――――他に類を見ない身体の構造をしているからである。 星のたまごの影響も絡んでいるのだと思う。 けれど、どうしてだろう。 自分の下で赤い顔をしているリュシカを見ながら、ティトォは自問した。 どうして今更になって、それをしたいなどと思ったのだろう、と。 「・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」 お互い黙ったまま、視線を合わせようともしない。 世界一の大国、更にそのお城の中にあるベッドは、肌触りがよく心地いい。 しかし今の彼らにそれを味わう余裕などなかった。 (どうしよう) そもそもどうしてこうなったか。他愛も無いことだった。 お互い好意を抱いている男女が行き着く先としてはごく当然のものと言える。 更に、いつまたあのヨマのような強敵が襲ってきて、いつ誰が死ぬと解らない、そんな不安な状況。 先の見えない現状で、急ぐように求めてしまった。雰囲気に流されてしまった。 シャワーを浴びてベッドに入るまで、その雰囲気が冷めなかったほうが奇跡なのだ。 そして今、麻痺していた思考が復活した。 (・・・・どうしたらいいんだろう) ティトォは額に汗が浮かんでいるのを感じながら逡巡する。 焦っているのが自分でも解った。こう言う時に限って知識は思うように働いてくれない。 ――――知識はあれども実践していないのだ、どうすればいいのか解る筈もない。 薄暗い闇の中で、白くリュシカの肢体が見える。 それだけで既に自身は疼き始めていた。百年間微動だにしなかったものが。 何で今になって、とティトォは必死に考えたのだが、答えは見つからない。 強いて言うなら、星のたまごの不調の一種だろうか。マジックパイル実験の影響だろうか。 それとも――――、 「・・・・・・・あの」 「はっ、はいっ!?」 急に破られた沈黙に、必要以上のリアクションで答えてしまう。 リュシカは先程よりもずっと赤い顔をしていた。胸の上で手を軽く組んでいる。 顕になっている胸部を隠そうか隠すまいか、悩んでいるように見えた。 「・・・・・やっぱり、やめませんか?」 「・・・・・な、なんで」 「なんだかはずかしい・・・・・・じゃなくて、・・・・・・まだ早い気がして」 そう言うとリュシカは顔を逸らす。髪の間から見えた耳元は、頬よりも赤い。 言葉どおりに恥ずかしがっているのだろう。 だが、それはティトォも同じ事で、――――早いと思うのも同じことで。 「・・・・・・そうかな、やっぱり・・・・」 「・・・・・」 リュシカはまた黙ってしまう。言葉を出すことすら勇気がいった。 けれどここでやめたならそれこそ中途半端だ。 恥ずかしいし、早いかもしれないけれど、それでもここでやめたなら、明日からどんな風に顔を合わせればいい? 「・・・・・怖い?」 敢えて、真っ直ぐ目を見ようと試みた。言葉を受けて、リュシカはすぐさま首を横に振る。 「そういうことじゃ、ないんですけど・・・・・ティトォさんなら大丈夫だって思いますし」 経験がないという旨は、みっともないながらもすでに伝えてある。 だからこの場合の“大丈夫”はつまり“優しくしてくれる”という意味の言葉だろうと推測できた。 そう思ってくれているのは嬉しいのだが、 「・・・・・嘘でしょ」 ティトォが言うと、リュシカがばつの悪そうな顔をした。 怖くないはずが無い。未知の領域に入る際に怯えるのは当然の事だ。 ややあって彼女は視線を逸らし、本当に小さく頷いた。 目を凝らしていなければ解らないほどの、とても小さな肯定だった。 「怖いです」 「やっぱりね。ぼくも怖いよ」 「・・・・・じゃあ、やっぱり」 二人の視線が交差した。 しかし、リュシカの目に映ったのは、――――意地の悪そうなティトォの微笑み。 「でも、やめない」 そう言うと、何かを言いかけたリュシカの唇を、唇で塞いだ。 不安そうな彼女の顔を見ていたら、あれこれ考える必要はないと、思ったのだ。 というよりか、あれこれ考えている暇はないと思った。 自分のほうがずっと年上なのだから、導いてやらねばならない。 例え何もわからなくても。 「ん、」 唇を重ねながら、組まれた手を解く。 ほんの僅かな抵抗があったが、すぐに胸部が顕になった。と言っても、目を瞑っているから見えないのだが。 こうなったら手探りだ。滑らかな肌の中で、特に柔らかい―――が芯のある場所に到達する。 リュシカがびくりと背中をしならせた。 「ふぁ」 息を吸おうと僅かに離れ、開いた口に、ティトォは舌を滑り込ませる。 リュシカは反射的にシーツを強く掴んだ。 左手で身体を支え、右手で胸を撫で、舌は休むことなくリュシカの口内を蹂躙していく。 溢れた雫が口の端からこぼれた。 取りあえずはこうして性感帯を刺激していれば、性行為は成り立つ―――らしい。 ティトォは自分の情けなさに辟易する。100年生きてきた中で一番焦っている気がしていた。 「ふ・・・・」 息が苦しいのと、頭がぼうっとしてきたので、唇を離す。銀糸が伸びて直ぐに切れた。 リュシカは肩で息をしている。 少しやりすぎたか、と思ったのだが、リュシカの表情はどこか穏やかな色を含んでいた。 だが直接触っている部分を見る勇気―――というか気概はない。 見ないまま、妙に硬くなってきたその部分に違和感を覚えて、何となく摘んでみた。 「ひあっ!」 「え?あ、痛い?」 「い、いえ・・・・そうじゃない・・・・んですけど・・・・」 リュシカはそれきり、顔を真っ赤にして黙ってしまった。 ティトォはどうしていいものか暫し悩んだのだが、痛いのでなければ大丈夫だと判断する。 掌全体で乳房を押し上げると、リュシカが悩ましげに息を吐いた。 声があがらないのにちょっとだけ不満のようなものを抱いて、もう一度、硬くなった頂点を摘み上げる。 「んっ」 ――――どうやらここが敏感らしい。ちょっと悪い気もしたのだが、ティトォは摘み上げたそれを擦ってみた。 「ふ、んんっ」 どうしてだか、その声をもっと聞きたいと思った。 右手を彼女の頭の脇に置いて、今度は左手で、左胸を弄る。 天辺の柔らかい場所に指を這わせば、リュシカは震えた吐息を吐き出した。 「リュシカ、・・・・声、我慢しなくていいよ」 リュシカは首を横に振って拒否する。 「・・・・・恥ずかしいです」 「もうとっくに恥ずかしいことしてるじゃない」 「・・・・・でも・・・・・いやですょ・・・・・」 リュシカの気持ちは解らないでもない。 だが、ティトォとしてはその声が聞きたくて仕方がないのだ。 だからちょっとずるいと思いながら、リュシカが油断している間に、左手で硬くなった天辺を摘み上げた。 「んあっ!」 案の定、声があがる。自身が疼くのを感じた。 左手でこりこりと硬くなった部分を弄りながら、今度は舌で右のそれを刺激する。 理性などどこかに吹き飛んでしまったようだった。 「うぁ、ティトォさ、いや、あっ!」 リュシカの手がティトォの左手と肩を掴むが、力が抜けているのか弱々しい。 「や、んっ、・・・・・うんっ」 リュシカの声はティトォの愛撫にあわせてあがる。 それはどんどん艶やかになっていき、彼を膨張させるには充分だった。 ひとしきりその声を堪能したあと、ティトォは自身がもう抑えられないことを悟る。 荒い息をしているリュシカと目を合わせた。 彼女の表情は蕩けていたが、その中にどこか拗ねたような色を滲ませていた。 しまった、と、どこかに行っていた理性が戻って来る。 「・・・・・リュシカ、・・・・・えーと、ごめん」 「・・・・・ひどいです・・・・・」 「う・・・で、でもほら、可愛かったよ」 フォローのために言った言葉は、更にリュシカを赤くさせてしまう。 リュシカはぷいと視線を逸らそうとし、暗闇の中になにやら赤黒い物体を見つけた。 彼女の太腿の辺りに、それは浮いている――――ように、見えた。 「・・・・」 「・・・・リュシカ?」 「・・・ティトォさん、それって」 「え」 リュシカが指さしたほうを、ティトォが見やる。 そして次の瞬間、 「うわああああ!」 ティトォは素っ頓狂な声を上げて、慌てて手でそれをリュシカの視界から覆い隠した。 いつのまにやらとんでもなく膨張してしまっていたのだ。 意識してしまえば、我慢の限界が近いことがわかった。 リュシカはそんな彼をきょとんと見ていた。 が、位置関係やティトォの慌てぶりから、彼女なりに考えて答えを出した。 そして、赤面した。 「ちっ、違うんだよリュシカ、これはそのえーと」 「・・・・意外と・・・・」 「へっ?」 「い、いえ!何でもないです!」 素直な感想を言いそうになった自分を律し、リュシカはひきつった笑顔を見せた。 二人はしばし気まずい空気の中に身を置いていたのだが、――どうにかしなければならないのだ。 ここまでしたからには続きが必要である。 沈黙を破ったのはティトォだった。 「・・・・い、・・・・・いれて、いいかな」 単刀直入な言葉にリュシカは僅かに怯んだが、 「い・・・いいんじゃないでしょうか」 「だ、大丈夫?」 「たぶん・・・・」 頼りない返事である。 それでも、もう挿れない限りは収まりそうにも無かった。 そもそもこの行為は、それを目指して行ってきたものではなかったか。 「・・・じゃあ」 言って、ティトォはその場所へと手を伸ばした。リュシカがあれっという顔をする。 「ティトォさん、・・・・・それ・・・・じゃ、ないんですか?」 「う、うん。いきなりこれは心配だから」 傍から見ていると訳の解らない会話である。 リュシカは小さく頷いた後、再びシーツを強く掴んだ。恥ずかしさで死んでしまいそうだ。 ティトォはティトォで、恐る恐る手を伸ばしていった。 茂みに手が触れると、リュシカの腰がびくりと震える。 そして意を決して、更にその下まで這い進んだ。 「・・・ふ・・・・ん・・・・」 触れた彼女の秘部は、充分に湿っていた。ぬるりとした液体が指に纏わりつく。 これがいわゆる挿入の際の潤滑油として役割を果たすのか、と安心感を抱く。 指を動かすたびに水音がして、それが更に彼を掻きたてた。 リュシカは真っ赤な顔で、やはり耐えている。 入り口と思しき場所に辿り着いた―――――と、何か突起を見つけた。 ふと抑えがたい興味が湧いて、そこを撫でてみる。 「ひゃあっ!!」 胸を弄っていたときよりも大きな声があがって、ティトォは驚いて手を離してしまった。 リュシカも自分がどうしてそんな声をあげたのか、よく解らないという顔をしている。 「ごめんリュシカ、大丈夫?」 「へ・・・・・あ、は・・・・・はい・・・・・」 ほっとして、ティトォはまた指を這わせる。今度はそっと、その何かを指の腹で撫でた。 「ひぅっ・・・・ん、あっ!」 くちゃ、と粘着質な音がする。その場所を刺激するたびに、蜜は次々と溢れ出てきた。 もう充分だと思われる。ようやっと入り口に辿り着いて、中指をあてがった。 「あぁ・・・・・あ」 「リュシカ、・・・・挿れるよ」 「は・・・・・い」 入り口とはおおよそ言えないような小さな穴に、半ば無理に中指を押し進めた。 シーツに大きな皺が出来る。柔らかな壁が指に纏わりついてきた。 「んっ・・・・・」 彼女の声には不安が混じっていた。ティトォは軽く呼びかけると、その唇にキスを落とす。 リュシカの力が僅かだが抜けた。 それを確認してから、根本まで入った指を、中で僅かに動かしてみる。 「は・・・あ・・・・・・っ」 先ほどの胸への愛撫とは違い、それは僅かな不安を孕んでいた。 この場所は誰も立ち入った事の無い未開の道のようなものなのだ。 ティトォは知る由もないが、リュシカは自分で挿れたことも無かった。 「ひあ、あっ、ん!」 頃合を見て、人差し指も挿入した。 指を膣内で動かすたびにリュシカは嬌声を上げ、水音が暗い室内に響く。 その間にもティトォの半身は疼きつづけていた。 だがこうしてほぐしておかなければ、リュシカの感じる痛みは大きい。 ――――その不安から、痛いほど張り詰めている自身も耐えられる。 それでも僅かに焦って、二本の指をばらばらに動かしてみた。 「うあっ、あっ、ああっ・・・・・ふああっ!」 リュシカはもう声を我慢しようともしていない。背が弓なりに反って、小振りな乳房が揺れる。 もう充分だ、と考えて、ティトォはそっと指を抜いた。 手は溢れ出した液体で濡れているが気にならない。 そうして、真っ赤な顔をして荒い息をしているリュシカの首筋に口付けた。 白い肌に赤い印がつく。 「リュシカ、挿れるよ」 「・・・はい・・・」 「痛いだろうけど・・・・ごめん」 「・・・ティトォさんが、謝る事じゃないですょ。・・・・大丈夫です」 じくじくと濡れた入り口に、ティトォ自身がぴたりとあてがわれた。 指よりもそれは、一回りも二回りも大きい。 やはりまだ不安はあり、ティトォはベッドの両脇に投げ出されているリュシカの細い腕を見やった。 「リュシカ、腕、ぼくの背中に回して」 「え・・・・だ、駄目です、爪立てちゃいますょ」 「いいんだよ。その方が安定するでしょ」 「・・・・でも」 「傷なら後で治せるから。ね」 汚れていない方の手で、リュシカの髪を梳くと、ティトォは柔らかく微笑んだ。 リュシカは渋ったものの、やがておずおずと彼の背中に両手を置いた。 一方で、百年ぶりにその役目を取り戻しているそれは、今か今かと言うように透明な液を零した。 リュシカの掌の温もりを背中に感じる。 今更ながら、今までで一番近い距離にいるのだと気がついた。 心臓が高鳴る。 ティトォはふと、目を閉じてその時を待っているリュシカの耳元へと口を寄せた。 「リュシカ」 ぴく、とリュシカが頬を震わせた。 自分では駄目なのかとか、一緒にいたいとか、お互いそんな抽象的な言葉しか言ってこなかった。 直接思いを伝えてはいない。それで十分だと思っていたけれど、 ―――何故だか、無償に伝えたくなった。 ティトォはふと微笑んで、大切なその少女の耳元で囁く。 「好きだよ」 弾かれたように開いた目が、ティトォを見た。 潤んだ緑色から透明な雫がぽろりと零れる。驚いたような表情はやがて、幸せに染まっていく。 「・・・・・あたしも・・・・・大好きです」 目を細めて笑う。 リュシカの潤んだ瞳が、橙の小さな灯りを受けて、綺麗に光った。 二人はどちらからともなく、もう何度目かわからない口付けを交わす。 そして、いよいよその領域へと進んでいった。 ず、と狭い入り口に押し込んでいく。 子孫を残せないであろう彼自身。けれども、この行為の目的は何もそれだけではないのだ。 心の底から愛しいと思う相手と、本当の意味で一つになること。 それを幸せと言わずしてなんと言えばいいのか。 「う・・・・・・んっ・・・・」 リュシカがうめく。それの大きさは指の比ではない。ティトォの背中に小さく痛みが走った。 「く・・・・」 押し進めていく方も大変だった。何せかなりの力で締め付けられているのだ。 百年間忘れていた射精欲が一気に高まるのがわかった。 落ち着け、まだ駄目だ、と自身に言い聞かせながら、ゆっくり進んで行く。 「ふぅっ・・・・・う、・・・・んんっ・・・・・う!」 リュシカの声は、苦痛一色に変わっていた。 ティトォが彼女の中を進んで行くほどに背中には痛みがあり、リュシカの声と息は詰まっていく。 「リュシ、カ」 「は・・・・・」 「・・・・・リュシカ、行くよ・・・・・!」 その先には進めなくなっていた。何か薄い壁が行く手を遮っている。 これが文字通り、最後の壁なのだと悟った。 リュシカがぎゅうと目を瞑り、こくりと頷いたのを見、ティトォは一気にそれを貫いた。 「――――い、ああああああああああああああ!!」 ぶち、と嫌な音がしたかと思うと、リュシカが悲鳴を上げた。 同時に、汗で薄まった血がティトォの背中から落ちた。 ひりひりとした痛みは、爪が皮膚を突き破ったためだろうか。 二人が繋がった場所からは、純潔を失った証が零れてきていた。真っ白なシーツに赤色が広がっている。 「はあっ・・・・・・は、・・・・あ・・・・・」 「リュ、シカ・・・・・動、くよ」 突き上げてくるような快感に目眩を覚えつつ、ティトォはリュシカの頬に手を添え告げた。 リュシカの涙が掌に滲んでいく。苦痛の中で、リュシカは弱々しく笑って見せた。 本当は辛いだろうに。ティトォもそれに応えて微笑む。 動かしたら直ぐに達してしまいそうだったが、何とか堪え、ゆっくりと後退した。 「う・・・・くう、・・・・い・・・・たっ・・・・・・」 秘部からは絶えず淫靡な水音が響いている。 半分ほど抜いた後、同じような速度で再び壁を掻き分けて進んだ。 「んんっ、う・・・・う・・・・・んぅっ・・・」 リュシカは下唇を噛み締めていた。涙と汗が混じって、顔はくしゃくしゃだ。 ティトォはそんな彼女を出来るだけ気遣ってやりたいと思っていた。 だが、予想以上の感覚に視界がちかちかとしてしまって、とてもじゃないが意識を散らす事など出来はしない。 単刀直入に言えば、気を抜いたらすぐに出てしまいそうだということだ。 それでもせめて、リュシカが慣れて、楽になるまでは果てまいと決めた。 「リュシカ、・・・・・リュシカ!」 「うあ、ああっ、ティトォ、さ、あたし、あ、こわいっ」 リュシカの腕の力が再び強くなる。 その声から、リュシカの中で何かが変わって来ているということが読めた。 「リュシカ、大丈夫、だよ」 「はあっ、あ、へんなの、あたし、んっ、はぁっ!」 「ぼくも、なんだ、か、う・・・・あ」 リュシカが泣いて縋るたび、膣内は熱を帯びて締め付ける。 同時に、ピストンを繰り返すティトォもその中で更に大きさを増した。 「ひあぁ、あ、ティトォさん、ティトォさ、ああっ、はっ!」 「リュシカ・・・・リュシカ、もう・・・・・あ、うく・・・!」 きつく閉じていたリュシカの目は、いつしか薄く開いていた。涙はまだ流れている。 その瞳が熱に浮かされているのを見て、ティトォは察する――――リュシカ“も”限界が近い。 膣内に打ち付けるたび、粘り気のある水音が響く。 しかしそれも、いつしか高く大きくなっていたリュシカの嬌声にかき消されていた。 そしてその時は唐突に訪れた。 ティトォのそれが僅かにずれ、小さな突起部分を擦った瞬間。 リュシカが背を反らせて、悲鳴のような声を上げた。 「ふあ、あ、あ、ああああああああ―――――ッ!!」 膣内がびくびくと打ち震え、千切るのではないかというほどきつく締め付けた。 限界が近くなっていたティトォが、それに耐えられる筈もなく。 それは抜く暇も与えぬほど速く、あっけなく果ててしまった。 「く・・・あ!」 短い悲鳴を上げると同時に、リュシカの中にどろりとした液体が注がれる。 どくんとそれが射精するたび、リュシカが小さく声を上げた。 やっとの事で全て出し切ると、ティトォにもの凄い虚脱感が襲ってくる。 最後の気力をひり絞って彼女から自身を引き抜くと、這うようにしてリュシカの隣に倒れこんだ。 「・・・・はあ、・・・・は・・・・・・・・リュシカ、大丈、夫・・・・・?」 「・・・・は・・・・なん・・・・とか・・・・・」 リュシカは汗だくで、荒い息の中そう応えた。 天井を見つめる瞳は、相も変わらず昇天があっていない。時折思い出したように、身体が痙攣した。 つい先ほどまで誰の侵入も許したことの無い彼女の秘部からは、白い液体が零れ落ちている。 シーツには赤い染みがくっきりと残ってしまっていた。 ティトォはとりあえず、このままでは風邪をひくと思い、シーツを手繰り寄せてリュシカに掛けてやる。 その後に、躊躇ったが自分も身を寄せるようにして入った。 「・・・・リュシカ・・・・ごめん」 「・・・・? 何がですか・・・・?」 「ええと・・・・まあ、・・・・出来るってことは多分、ないと思うんだけど・・・・」 「何が・・・・で・・・・・」 ことん、とリュシカの頭から力が抜ける。 ティトォの方に顔を向け、そして彼女はそのまま寝入ってしまった。 よほど疲れたのだろう。ティトォは罰が悪いながらもホッとして、額に張り付いた前髪をそっと払ってやった。 そうすると、どっと疲れが押し寄せてきた。余韻に浸っている暇もないようだ。 ――――正直、まだ信じられない。 不老不死で、他の人間と違う自分が、普通の少女と繋がるなどと。 その上―――――と、そこまで考えて、ティトォもことんと寝入ってしまった。 月明かりが部屋を照らしている。 静かな部屋に、二人分の寝息だけが小さく聞こえていた。 目を覚まして、目の前に人が寝ていることに驚いたが、ややもせずに昨夜のことを思い出した。 ティトォは身体を起こして欠伸を噛み殺す。昨夜は夢も見なかった。 このタイミングで夢を見るとなると、アクアやプリセラにからかわれかねないから、それは逆にありがたいことだった。 窓からは柔らかい日の光が差し込んでいた。 部屋に渦巻いていた熱気も、すっかりなりを潜めている。 本当にあれは起こったことなのだろうかと怪しくなった。 「ん」 その時、隣で小さな声が聞こえて、ああやっぱり夢じゃない、と認識する。 目を擦りつつ起き上がろうとするリュシカを、 「ストップ」 と制した。裸のまま起き上がられたら、この明るい部屋ではたまらない。 リュシカはまだ寝惚けているのか、枕の上に頭を戻されて、不機嫌そうな顔で見上げてきた。 が、すぐにその顔が驚きの色に染まる。 「・・・・ティトォさん?あれ?なんでいるんですか?」 「・・・・リュシカ、まだ寝惚けてるね。ほらちゃんとシーツかぶって」 「あ」 リュシカははっと口を開けると、慌ててシーツを口元まで引っ張り上げた。顔が瞬時に茹でダコのようになる。 お約束の反応に思わず笑みを零すと、リュシカは頬を膨らませた。 そんな彼女の髪を梳いてから、ティトォはぽんと頭に手を置いた。 「大丈夫?身体とか痛くない?」 「・・・・ちょっと、その・・・・まあ、痛いですけど、大丈夫です」 「魔法で治せないかなぁ」 「筋肉痛みたいなものだから、無理なんじゃないでしょうか」 「それもそっか。まあ、一応やっとこ」 「ありがとうございます」 枕もとに置いたライターを手にとって、とりあえずは背中の引っかき傷を治した。 すまなそうな顔をするリュシカに、ティトォは大丈夫だよと言って笑う。 「跡も残らないよ。残っても別に気にしないし」 「・・・・ごめんなさい」 「いいってば」 リュシカへも白い炎を移す。 かちりとライターを鳴らして火を消すと、ティトォは躊躇いがちに口を開いた。 「・・・・・それよりも、えーと」 ティトォがこほんと咳払いをするのを、リュシカは疑問符を浮かべて見やる。 ティトォはどう切り出そうか迷っているようだったが、やがて、 「リュシカ」 真剣な眼差しで彼女を見た。 「は、はい」 「・・・・責任はちゃんと取るから」 リュシカが目を丸くした。 「は、はい?」 「自分のしたことにはちゃんと責任持つよ。命が掛かってるし」 「え?な、何のことですか?」 リュシカは真剣な眼差しにたじろぎ、苦笑いを浮かべる。 ティトォは頭を掻きながら、申し訳なさそうに―――それでいて恥ずかしそうに、言った。 「だから、ほら、・・・・・こどもが出来たらって話だよ」 「は・・・・・・・・はいっ!?」 「ぼくは普通の人間と身体の構造が違うから、子孫が残せるかどうかはわからないけど、でも万が一ってことがあるし――――」 「でも、そそ、そんな、一回で出来るなんて、そんなこと」 「だから、万が一だってば」 お互いに真っ赤な顔をしている。 もしこの光景を見ているものがいるとしたら、全員が口を揃えて「け!!」と言うに違いなかった。 冷静に考えれば、不老不死の人間が子孫を作ることが出来るとなると、生態系がめちゃくちゃになるどころではない。 不老不死になるまえに受胎をしたプリセラはともかくとして、だ。 リュシカは少々頭に血が上っているティトォにそれを言い聞かせようかと思ったのだが、何となく、 (別にいいか) と思ってやめた。 「・・・・じゃあ、ティトォさん」 ぺし、と腕を掴む。 「そうなったら、よろしくお願いします」 朝日に照らされて、リュシカが破顔する。 ティトォは内心ほっと胸を撫で下ろして、腕にかかったリュシカの手を、自分の手で握り締めた。 「うん」 「・・・・ティトォさん」 「ん?」 「ずっと一緒にいましょうね」 「・・・・もちろん」 握り締めた手は、昨夜と違ってさらさらと滑らかだ。 朝日の中で、二人は唇を重ね合わせるだけの、淡いキスを交わした。 そうして記念すべき彼らの初夜は、つつがなく幕を閉じたのだった。 おわり
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「兎は寂しくさせたらダメなんだからね!」 【固有スキル (LvMAX時効果) 】 紫紺の爪 敵1体に80%+8000ダメージを与える 兎パンチ ランダムな敵1体に140%+14400のダメージを与える。対象の生命値が76%以上の場合、ダメージ+32.5%。 脱兎の勢い ランダムな敵1体に160%+16000のダメージを与える。対象の生命値が24%以下の場合、ダメージ+30%。 兎娘 自身の速度+5.2%。攻撃時、30%の確率で敵の速度−3%。効果2ターン。 キャラ説明 武属性アタッカーの1人。 単発アタッカーとなるので、火力は高くとも使い勝手は良いとは言えず、同ランク単発アタッカーの【無垢な少女】と比べると見劣りする。(巧属性のSSSRアタッカーが優秀とも言える) 攻撃対象の生命値次第でダメージが増幅するアクティブスキルを持つが、対象がランダムな敵1体のため特性を活かしにくい。【占星術師】の魔女儀式がかかれば、脱兎の勢いが役にたつシーンもあるかも。ただ、【占星術師】が手に入る段階まで進めたら、越境同盟戦のような3編成が必要な状況を除いて【野生の本能】を一緒に使うシーンは無いだろう。 【暗殺者】よりも入手しづらいのに性能が良いとは言えず、元素試練以外ではお蔵入りになり易い。早い段階で手に入ったら、URやLRアタッカー加入までの繋ぎとして使用しよう。 解禁カード入手時のセリフは「兎は寂しいと死ぬ」という点を表しているのだろう。 だが、寂しいと死ぬという科学的な根拠はなく、デマである。 そもそも兎は元々野生動物であり、野生の兎は単独行動をすることも普通にあるため、この点からもデマであることがわかる。 なお、飼っている兎が寂しさからくるストレスで病気になり死ぬケースはあるため、それを踏まえると「兎は寂しくさせたらダメ」というのはあながち間違いではない。 おすすめスキル 書 上級攻撃系 中級攻撃系 結晶 連続技 無敵の力 復活 熱気 反撃 吸収
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疾走する本能(後編) ◆6HuSfG/Ykw (一体……何が起こった……?) 霞む意識で、神原は周囲を見渡した。 目の前には、アスファルトの地面と、自分のディパック、そして気絶した黒髪の少女。 (あれは……レイ殿と……ライダーとかいう女か……) 少し遠くでは、レイとライダーが戦っているのが見える。 (あの女が、ここに居るという事は……スザク殿は…死んでしまったのだろうか……? 私は……どうなった……?) 血溜まりに倒れ伏した彼女の体は指一本動かない。 (死ぬのか?……わたしは……) 血液と一緒に、体中の熱が抜けていく。 ひどく、寒い。 (ようやく会える筈だった阿良々木先輩も、黒髪の少女の口ぶりでは多分、もう死んでいる。 ……レイ殿も、もうすぐ殺される。) ネガティブな感情が広がり、彼女の心を埋め尽くす。 (みんな、死ぬ。きっと、戦場ヶ原先輩も死んでしまう。) あの二人の女か、それとも別の誰かに襲われて。 それを救う事が出来る者は、もう居ない。 阿良々木暦はおそらく死んだ。 そして、もうすぐ自分も―― (…………ああ) 絶望的な事実が、三種類の負の感情を同時に呼び起こし。 彼女の心に、再び熱を灯す。 それは――悲しみ。 それは――怒り。 それは――憎悪。 許せない、そんな事は断じて許せない。 神原駿河に戦場ヶ原ひたぎの死を、許せる筈が無かった。 (私は悪魔に魂を売ってでも、先輩を守りたい。) 守りたかった、二つの命。 その一つが失われた事を前に、そしてもう一つが危機に曝されるであろう未来に。 彼女がその誘惑に勝てるはずも無かった。 (阿良々木先輩、ごめんなさい。) 左腕が彼女の意志とは関係なく、ディパックの中に突っ込まれる。 そして、そこに残る最後の支給品を取り出した。 □ (さて、ここが俺の死に場所か……) 民家の屋上から、下の路上のライダーに『レイ・ラングレンの銃』を突きつけながら、 レイ・ラングレンは既に、自分が生存する可能性を考えてはいなかった。 作戦は失敗し、スザクは生死不明。 神原は重傷。 敵は依然、足の怪我を除き、無傷。 ヴォルケインを呼ぶことも出来ず、そもそも手負いの自分では、到底ライダーには太刀打ち出来ないだろう。 当然逃げる事も不可能だし、そのつもりも無かった。 元々生きる理由も無くなった身。 ここで戦って死ねば、それでもう楽になれる。 レイはライダーへと己の銃を撃ち放った。 だがそんなもの、牽制にもなりはしない。 この商店街は、駅前ロータリーとは違う。 周囲は障害物で囲まれており、 それらを足場に出来るライダーにとって、非常に有利なフィールドだった。 壮絶な連射力を誇る『レイラングレンの銃』より放たれる弾幕を、いとも容易く回避せしめ、 周囲の民家の壁を蹴り、あっという間にレイの目の前に飛び上がるライダー。 しかし、レイとて手を抜いて殺されるつもりも無い。 自分に出来る、最大の抵抗をするつもりだった。 十字手裏剣の一閃によって首を断ち切られる前に、レイは屋上の床に向けて己の銃を連射する。 コンクリートの床が砕け、落下していく両者。 民家の内部、リビング内に、二人は着地した。 (次で、終わりだな……) レイは他人事のように確信する。 三メートル程向こうに立っているライダーに銃を突きつけるが、膝立ちの状態しか保てない。 落下の衝撃は、重く彼の怪我に響いていた。 屋内戦ではレイに逃げ場は無く、やはりライダーが圧倒的に有利。 恐らく次の一撃を持って、この勝負は終わるだろう。 レイは死を覚悟し、 そして、その光景を見た。 凄まじい轟音とともに、民家の壁が吹き飛ぶ。 そして、壁をぶち破って乱入した『黄色い何か』が、ライダーの脇腹を殴りつけた。 その大砲の様な威力、カタパルトの様な一撃に、逆サイドの壁へとライダーはぶっ飛んでいく。 壁を突き破り、民家の外へと転がったライダーは、受身を取りながら、新たに登場した乱入者を見据えた。 それは黄色いレインコートを着込んだ『人物』 左腕全てが異形と化している。 毛むくじゃらの、獣の腕。 フードの奥に隠された、その表情は読み取れない。 しかし、その眼光はまるでライトのように光り。 ライダーを見つめ返していた。 そこに居たのは、神原駿河の抜け殻にして、現代に残る怪奇。 本物の悪魔の姿だった。 □ 瓦礫の中、腕の痛みに、スザクは目を覚ました。 足を負傷した事によりライダーの蹴りの威力が落ちていた事、 『生きる』為に、とっさに左腕を胸部に割り込ませた事が、スザクの命を救っていた。 その代償として、左腕は完全に折れてしまっていたが、命に比べれば安い物だろう。 そして、彼はライダーが向かったであろう商店街へと走り出す。 彼が商店街へと辿り着いた時、そこは既に化け物達の戦場と化していた。 □ 「レイさん、これは一体何があったんですか?」 「俺にも……わからん」 壁が破られた民家から、スザクとレイはその戦いを見ていた。 というより、見ていることしか出来なかった。 紫色の影と、黄色の影が、 商店街を、目にも止まらぬ速さで縦横無尽に駆け回り、激突を繰り返している。 障害物の多いこのフィールドにおいて、ライダーと『黄色い雨合羽を着込んだ人物』はその身体能力をフルに活かし、 建物から建物へと飛び移りながら、交戦する。 やがて、ライダーは近接攻撃から中距離攻撃に切り替え、雨合羽にクナイを投げつけた。 対する雨合羽も、ライダーと互角、いやそれを上回る速度で動き回り、飛来するクナイを回避しながら、とび蹴りをぶちかます。 まるでプレス機の様な一撃をすんでの所でかわし、地面に着地したライダーは、飛び掛る雨合羽にクナイを今度は三本まとめて投げつけた。 しかし、雨合羽はそれら全てを蹴り落としてみせる。 まさに神技としか言えない足捌きを披露し、 そのままライダーの眼前に着地すると、前進の勢いを維持しつつ左腕を引き絞り、神速のカタパルトを打ち放った。 タイミングと距離故、回避不能。防御も恐らく成功しない一撃。ならば威力を相殺するしか道はなく、 ライダーもそれに合わせるように、怪力スキルの恩恵を最大限受けし、その固められた握りこぶしを打ち出した。 拳と拳がぶつかり合う。 その威力はほぼ互角、どちらも普通の人間に直撃させれば、即死レベルの一撃である。 衝撃が双方を襲い、弾ける様に距離をとる二人。 小休止など挟まず、今度は雨合羽の方から仕掛けていく。 雨合羽は商店街に並ぶ店の壁に飛びつき、そのまま壁を疾走し、更には反対の店の壁や地面へと跳ね回りながらライダーへと迫っていく。 「天の鎖よ!」 もはや少量の魔力消費ならやむなしと考えたライダーは、自身の持つ切り札の一つを使用した。 ライダーの傍らのディパックの中から、ジャラジャラと音を立てて、鎖が飛び出していく。 ライダーが本来の担い手ではないからか。 放たれる鎖の数は一本しかない、しかしそのホーミング力は健在である。 超高速で放たれる鎖を、驚異的なフットワークでかわし続けながら、雨合羽はひたすら距離を詰めていく。 そして突然、ライダーの三メートル手前で真上に跳ね上がった。 「甘い!」 だがそれは一見悪手に見える、空中では雨合羽に逃げ場が無い。 神をも縛る天上の鎖が、雨合羽の首に絡みついた。 そこから、地面に叩きつけようとするライダーだったが、その目論みは果たされない。 雨合羽は、絡みついた鎖を左手の握力だけで容易く握りつぶしたのだ。 Aランクを誇る対神宝具が、こうも簡単に破壊される事には当然理由がある。 ライダーの使用した『天の鎖』は、神性の高い物ほど縛る力が上昇する。 逆に言えば、神性の低い者からすればただの鎖でしかない。 ましてや雨合羽の正体は悪魔である、神性とは真逆の存在だ。 ライダーに向かって、そのまま真っ直ぐに急降下しながら、 レインコートの悪魔は、ぎゅるぎゅる、と激しい縦回転を開始した。 ライダーの後頭部を踏み潰さんと狙う、その鉄槌の如き踵落とし。 迎撃するライダーも、跳躍しながらの横回転。スザクの使った回転キックでこれに対抗。 両者必殺の意を込めた一撃。 振り下ろされた雨合羽の踵と、打ち上げられたライダーのつま先が、空中で激突する。 その中心より発生した衝撃は疾風となって、商店街を駆け抜けた。 結果はまたもドロー。 両者倒れる事無く、未だ健在。 ただし、今度は立ち位置が入れ替わっていた。 レインコートが路上に、ライダーが屋根の上に立っている。 両者のパワーは互角。しかし制限を負い、負傷したライダーの速度を雨合羽は既に上回っていた。 だが、武装面においてはライダーが未だ圧倒的に有利である。 ならば、ライダーがその豊富な武装をどう活かすかが勝負の分かれ目となるか。 再び鎖が雨合羽に向かって伸びる。 そして、続けざまにライダーは、十字手裏剣をサイドスローで投げつけた。 雨合羽は鎖を払いながら、ノーモーションでライダーへと突貫する。 そして、ありえない身体能力で手裏剣の上に飛び乗った。 そのまま手裏剣を踏み台にして、とび蹴りを打ち込まんとする。 だがその直後。後ろに回りこんでいた手裏剣に鎖が絡みつき、ライダーの手によって引き寄せられた。 手裏剣が背後より、雨合羽を断割せんと迫る。 鎖と手裏剣を組み合わせた、フェイント、コンビネーション攻撃。 しかし、雨合羽のデタラメ加減も負けてはいない。 空中で反転し、手裏剣の側面に左フックを放つ、そのまま急激な旋回運動で左に回避。 だが、その場所には既にライダーが回りこんでいた。 「終わりです」 構えられた最後のクナイ、その中に雨合羽は自ら飛び込んでしまう。 勝負あったかに見えた。 だがその時―― ライダーのクナイが雨合羽を貫かんとするその刹那。 数センチあるかないかのその間合いに、二人より更に上空から墜落してきた物体が割り込んだ。 それはライダーの手からクナイを叩き落とし、雨合羽を窮地より救う。 三度、決着はつかず。 またしてもライダーと黄色い雨合羽は路上にて向かい合う。 その中央には、一本のコーヒー缶が突き刺さっていた。 そして、その傍らには―― 「オイオイ、なンだ?なンだ?なんですかァ? 駅前に仲間が居るって聞いて来てみりゃあ、殺し合いの真っ最中ですかァ?」 黒い服に、中性的な顔と体つき、そして白い髪。 名を一方通行という。 新たな怪物が立っていた。 □ それは、異様な出で立ちの少年だった。 少年。とりあえず声からは、そう判断できる。 脱色された白い髪の毛、そして赤い目。 見た目から判断して、ただの一般人には見えない。 「何者ですか?あなたは?」 ライダーは問わずには居られなかった。 現れた瞬間から、一方通行には天の鎖による拘束を試みている。 だが一向に捕らえられないどころか、鎖は一方通行に触れる事も出来ない。 「クソったれの悪党だ」 そう答える一方通行は、回避しようとも弾こうともしない だが、天の鎖はまるで彼を恐れているかのように、自らその軌道をそらしていく。 何らかの魔術を使って打ち消しているのか。 しかし、一方通行からは魔力を感じない。 あの戦国武将の様な不可解な力が働いていると見るべきか。 ライダーはその力の正体を見極めるまでは迂闊に手を出せないと判断する。 しかし、雨合羽は違った。 少年に突撃する雨合羽。 ライダーの怪力と互角の威力を誇るその左ストレートを、一方通行と叩き込む。 鉄板すら貫くカタパルトの一撃は、しかし少年に触れた瞬間、その力全てのベクトルを反射され、レインコートの体を後方へとぶっとばした。 カウンター。 雨合羽は背後の民家の壁を突き破り、倒壊する瓦礫の中に消えた。 そして、無策に攻撃を掛けたのは、雨合羽だけではない。 「凶れ!」 ライダーの背後より打ち出された螺旋軸が一方通行に向かって飛来する。 いつの間にか意識を取り戻した浅上藤乃が、目の前にいた新たな敵に攻撃を仕掛けていた。 「ああ?」 一方通行はそれだけを呟いて、その螺旋軸を反射する。 打ち返された螺旋が藤乃の首へと返される。 「フジノ!いけない!」 とっさにライダーが投げつけた十字手裏剣が、藤乃と螺旋の間に割り込んだ。 手裏剣が炸裂する。 飛び散った破片が藤乃の体を切り裂いていく。 「きゃああああ!」 悲鳴を上げ、とっさに目と首を庇った藤乃だったが、腕や足を切り。 その場に崩れ落ちた。 それを見たライダーは既に撤退を決意していた。 ディパックと藤乃を抱え上げ、その場を後にするべく走り出す。 既に幾つもの武器を失い、魔力の消費もばかに出来なくなってきた。 この状態の藤乃が使い物にならないこと。 なにより、足の負傷をそろそろ処置しなければ不味い。 これ以上、新手を相手にしている余裕は無いと判断した。 「逃げンのかテメェ!」 すぐに一方通行が追おうとするが、その行動は阻まれる。 瓦礫の中より飛び出した、黄色い雨合羽のハイキックによって。 「チィ!」 ギリギリの所で反射には成功したが、今度はレインコートも吹き飛ぶには至らない。 蹴りの回転とは逆のスピンを展開しながら、少しずつ下がり、反動を殺していく。 「めんどくせェ」 一方通行は舌打ちした。 ただ火力が高いだけの敵ならば、即効で決着をつける事が出来る。 しかし、この敵には「速さ」がある。 ちょろちょろと動き回られては、長期戦は必至。 そしてそれは、能力に時間制限がある一方通行の望むところではない。 「しょうがねえなァ」 力を小出しにしていて勝てる相手ではない、能力を全力で展開させ、一気に勝負をつける。 地を蹴る力のベクトルを変え、雨合羽へと一気に距離を詰めた。 そこから繰り出したミドルキックを斜め後方に避けながら、雨合羽も壁を蹴って突進をかける。 だが何度攻撃しても結果は同じ、全ての攻撃は等しく雨合羽のダメージとして跳ね返される。 「終わりだッ!」 ひるんだ雨合羽の隙を突き、 一方通行の掌打が雨合羽の胸をしたたかに打つ。 凄まじい速度で後方に跳ね飛ばされた雨合羽は、路面をバウンドしながら、転がっていく。 しかし、トドメには至らなかったらしい、ゆっくりと雨合羽は立ち上がる。 そのフードが、はらりと落ちた。 現れた神原駿河の虚ろな目が、一方通行を見つめている。 「お前は……!?」 「神原……さん……?」 驚く声は、スザクと一方通行のもの。 その隙に乗じて雨合羽もまたフードを被り直し、逃走を開始した。 一方通行に、それを追うことは最早出来ない。 時間切れだった。 商店街に残されたのは力を失った一方通行と、 満身創痍のレイ、左腕を骨折したスザクだけだった。 [D-6/駅前商店街/一日目/昼] 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(大)、精神的疲労(小)、左腕骨折、「生きろ」ギアス継続中 [服装]:ナイトオブゼロの服 [装備]:ベレッタM1934(8/8)、GN拳銃(エネルギー残量:中) [道具]:基本支給品一式、湿布@現地調達 ノートパソコン@現地調達、赤ハロ@機動戦士ガンダムOO、9mmショート弾(22発) [思考] 基本:この『ゲーム』を破壊し、ゼロレクイエムを完遂する。 0:……神原さん? 1:目の前の少年と話す。 2:少し休みたい。自分の気持ちを整理しながらアーチャーとC.C.の到着を待つ。 3:明智光秀、織田信長、平沢憂、アーチャー、セイバー以外のサーヴァントには用心する。 4:ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する。 5:確実に生きて帰る為の方法、首輪を外す方法を探す。 6:政宗がルルーシュたちを連れてくる可能性があるので、12時までは『D-6・駅』にチームを組んだメンバーの誰かがいる状態にし、 三回放送時には『E-3・象の像』へと向かう。 [備考] ※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。 ※主催がある程度の不思議な力を持っている可能性は認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。 ※参加者が異世界から集められている可能性、別の時間軸から集められた可能性を、僅かですが考えています。 ※もしかしたら『敵のアジト』が『黒の騎士団のアジト』ではないかと少し疑っています。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランを政宗と神原から聞きました。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。 ※放送で遠藤が話していた内容は把握していません。 ※アーチャーと情報を交換しました。アーチャーとC.C.が行動を共にしてることを知りました。 【レイ・ラングレン@ガン×ソード】 [状態]:疲労(大) 肋骨を数本骨折 左肩に銃創(処置済み) 脇腹に浅い銃創 ツッコミ属性獲得? [服装]:武士のような民族衣装(所々破損) [装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式×1、デイパック、ドラグノフ@現実(10/10)、 GN首輪探知機@オリジナル、麻雀牌@咲×31個、平バール@現実 [思考] 基本:もう少し生きてみる。 1:目の前の少年と話す。 2:枢木スザクの『結果』を見届ける。 [備考] ※参戦時期は第8話~第12話のどこかです。 ※ブラッドチップ・3ヶ@空の境界は円形闘技場に置いてきました。 ※麻雀牌@咲×1個は回収しました。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランをスザクから聞きました。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※アーチャーと情報交換をしました。アーチャーに自分と近いものを感じています。 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康 能力使用不可能 [服装]:私服 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、缶コーヒー×13、ランダム支給品×1(確認済み) [思考] 0:目の前の男二人と話す。 1:このゲームをぶっ壊す! 2:打ち止めを守る(※打ち止めはゲームに参加していません) 3:D-6駅にいるという奴らに接触する。 4:機会があればプリシラの遺言を伝える [備考] ※知り合いに関する情報を政宗、ゼクス、プリシラと交換済み。 『一方通行の能力制限について』 【制限は能力使用時間を連続で15分。再使用にはインターバル一時間】 【たとえ使用時間が残っていても、ある程度以上に強力な攻撃を使えば使用時間が短縮されます】 【今回の使用はあまりに過度の能力だったため、次からは制限される可能性があります】 ゼクスのいた世界について情報を得ました。 主催側で制限を調節できるのではないかと仮説を立てました。 飛行船は首輪・制限の制御を行っていると仮説を立てました 【ライダー@Fate/stay night】 [状態]:魔力消費(中) 右腕に深い刺し傷(応急処置済み) 若干の打撲 、両足に銃痕(応急処置無し) [服装]:自分の服 [装備]:無し [道具]:基本支給品一式x3、ライダーの眼帯、不明支給品x0~5、眼鏡セット(魔眼殺しの眼鏡@空の境界 を含む)@アニロワ3rdオリジナル、 天の鎖(エルキドゥ)@Fate/stay night、デリンジャーの予備弾薬@現実、 ウェンディのリボルバー(残弾1)@ガン×ソード 、参加者詳細名簿@アニロワ3rdオリジナル、デリンジャー(0/2)@現実 [思考] 基本:優勝して元の世界に帰還する。 0:この場から離れ、足の応急処置と、藤乃の回復に努める。 1:藤乃を利用して、殺しあいを有利に進める。 2:サーヴァントと戦国武将に警戒。 3:魔力を集めながら、何処かに結界を敷く。 4:出来るだけ人の集まりそうな街中に向かう。 5:戦闘の出来ない人間は血を採って放置する。 6:魔力が減っているセイバーを追撃し駆逐する [備考] ※参戦時期は、第12話 「空を裂く」より前。 ※C.C.の過去を断片的に視た為、ある種の共感を抱いています。 ※忍者刀の紐は外しました。 ※藤乃の裏切りに備えて魔眼で対応できる様に、眼帯を外しています。 ※藤乃の千里眼には気づいていない様子です。 ※戦国BASARA勢の参加者をサーヴァントと同様の存在と認識しました。 ※以下の石化の魔眼の制限を確認しました。 通常よりはるかに遅い進行で足元から石化。 魔眼の効果を持続させるには魔力を消費し続けないといけない。 なお、魔力消費を解除すれば対象の石化は解ける。 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:千里眼覚醒・頬に掠り傷 疲労(極大)、後頭部に打撲 、全身に軽い刺し傷 [服装]:黒い服装@現地調達 [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 [道具]:基本支給品一式、拡声器@現実 [思考] 基本:幹也の為、また自分の為(半無自覚)に、別に人殺しがしたい訳ではないが人を殺す。 0:痛い……! 1:ひとまずライダーと共に行動する。 2:人を凶ることで快楽を感じる(無自覚)。 3:サーヴァントと戦国武将に警戒。 4:琴吹紬を探して凶る。 5:できれば式も凶る。 6:それ以外の人物に会ったら先輩の事を聞き凶る。 7:幹也に会いたい。 8:逃げた罰として千石撫子の死体を見つけたら凶る。 9:次はセイバーを追撃する [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている。 □ 駅前のロータリーまで移動してきた黄色い雨合羽は、 そこにあった岩の剣を左手で掴み上げた。 繰り返すがこの剣は常人の力で振り回せる代物ではない。 筋力の理屈を超えた豪腕をもって、初めて使いこなす事が出来る物だ。 その点、この武器は枢木スザクにとってはハズレと言って良かった。 使用することの出来ない武器など何の役にも立たない。 言ってしまえば、これはサーヴァントや戦国武将のような、超人達専用に支給された武器なのである。 そして、この雨合羽の人物が超人であるか常人であるか、そんな事は今更語るまでも無いだろう。 岩の剣はその左腕一本で軽々と振り上げられる。 続いて、振り下ろした一撃で、脱線していた電車の車両を両断した。 「憎イ」 そのフードの奥から、憎悪の呟きが漏れる。 「憎イ、憎イ、憎イ、憎イ、憎イ」 繰り返される憎悪の呟きと共に、斬撃もまた繰り返される。 やがて、一つの車両を木っ端微塵に消し飛ばした後―― 「……■■■■■!」 金切り声を上げながら雨合羽――レイニー・デヴィルは走りだす。 神原駿河の、最後の願いを叶える為に。 【D-6/駅前/一日目/昼】 【神原駿河@化物語】 [状態]:レイニー・デヴィル完全体 [服装]:私立直江津高校女子制服、ミズーギー王国製下着 、黄色いレインコート@Fate/stay night [装備]:縄@現実 、バーサーカーの岩剣@Fate/stay night、 [道具]:基本支給品一式 [思考] 基本:戦場ヶ原ひたぎを守る。 1:参加者を皆殺しにして、戦場ヶ原ひたぎを優勝させる。 2:戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦を傷つける全ての者への憎悪。 [備考] ※アニメ最終回(12話)より後からの参戦です ※左腕の状態やレイニーデビルに関する情報は誰にも話していませんが、アーチャーには感付かれたと思っています。 ※政宗を戦国武将の怪異のようなもの、と考えています。 ※知り合いに関する情報をゼクス、一方通行、プリシラと交換済み。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランに同意しています。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。映像データをスザクが消したことは知りません。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※アーチャーと情報交換をし、アーチャーの持っていた下着セットと虎竹刀を交換しました。 【レイニーデビル@化物語】 魂と引き替えに三つの願いを叶える低級悪魔。 自らの意志は持たないが、所有者の表の願いの裏に潜む願いすらも叶えようとする。 叶えることが不可能と判断した場合、契約を返上する。 なお、神原駿河の肉体は致命傷を負っているが契約により生かされている状態である。 何らかの理由でレイニーデビルが去った場合、神原駿河は死に至る。 また、神原駿河はすでに三回目の願いを使用してしまったので、 悪魔に魂が取り込まれてしまっている。 神原駿河の願い 表3:戦場ヶ原ひたぎを守る 裏3:参加者を皆殺しにする 時系列順で読む Back 疾走する本能(前編) Next 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 投下順で読む Back 疾走する本能(前編) Next 揺れる片の眼 悲を呼ぶ邂逅!(前編) 164 疾走する本能(前編) 浅上藤乃 172 誰も私を責めることはできない 164 疾走する本能(前編) ライダー 172 誰も私を責めることはできない 164 疾走する本能(前編) 枢木スザク 184 スザク、戦いのあと 164 疾走する本能(前編) レイ・ラングレン 184 スザク、戦いのあと 164 疾走する本能(前編) 神原駿河 183 飽く迄も愛してくれる? 164 疾走する本能(前編) 一方通行 184 スザク、戦いのあと