約 483,660 件
https://w.atwiki.jp/teampf/pages/205.html
ASD20XX.08.21.18 35 ~モゴラ大陸「火の国」決闘スタジアム「スープレックス=アルバンダム」~ アルバンダム「火の国を治める王として,ここに各国の決闘者が集う喜びをかみしめている。いままでわが国は,古の決闘大国として厳しい入国制限を強いてきた。そして敗北者に対しては,命を奪うほどの凄惨な罰を与えてきた」 アルバンダム「全てが許されることはない。しかし謝罪の言葉を伝えなきことなどできぬ。全ての決闘者よ・・・すまなかった」 アルバンダム「われわれは理解した。共に手を取り合い,歩みをそろえることでこそ,われわれは更なる高みに到達することができる」 アルバンダム「今ここに,宣言する。わが「火の国」は御時をもってして鎖国政策を終了し世界との交流を始めると!!」 アルバンダム「そして・・・3ON3大会の開幕を!!」 ・・・その8日前。 地球人がエーリアンと最初に出会った日の翌日・・・ ASD20XX.08.13.14 11 ~モゴラ大陸「火の国」避難コミュニティ~ 三沢博士「さて,昨日エーリアンの女王マザーから多くの事が語られた」 三沢博士「その全てが俺たち人類の想定を超えているが・・・」 三沢博士「受け入れなければならない。そして俺たちは覚悟を決めなけばならない」 母艦ベームベースの中で人類はマザーエーリアンと出遭った。 C・Pをはじめとする決闘者たちは始めて遭遇するエーリアン(実はすでに出遭っていたものもいたのだが)の姿・声・挙動に息を呑んだ。 地球を侵略せんと来襲した彼らのトップが眼前にいるこの状況は,果たして天国なのか,地獄なのか。 しかし彼らの不安はすぐに取り除かれる。 エーリアンに侵略の意図など微塵も無かったのだ。 三沢博士「マザーによれば,彼らエーリアンが地球に訪れた目的は侵略などではない」 モブ大統領「博士,それは確かなのか?」 三沢博士「はい,エーリアンの目的,それは・・・」 三沢博士「仲間のエーリアンの救済,だったのです」 三沢博士「宇宙には,いやこの世界にはダークエネルギー(以下D・E)が存在しています」 三沢博士「存在していることだけが確定的であり,それがなんなのか,正体はまったく分かっていません」 三沢博士「高度な技術を持つエーリアンでもそれは同様のようです」 三沢博士「エーリアンはかつて得体の知れないエネルギーであるD・Eを利用する方法を研究していた」 三沢博士「しかしあるときを境に,D・Eの研究の全てを凍結しタブーとした」 三沢博士「その要因となったのがゼータの悲劇だった」 三沢博士「D・Eを過剰に取り込んだ生物は自我を失い暴走化する」 三沢博士「先代のマザーであるゼータは,他のエーリアンからD・Eを吸収し身を挺してAゾーンを守った」 三沢博士「しばらくの間,Aゾーンは平和だったそうです」 三沢博士「そして現在,Aゾーンは再びD・Eの影響を受けているといいます」 三沢博士「ゼータ亡き後,D・Eを扱えるエーリアンは無く,エーリアンの暴走化はとどまることを知らなかった」 三沢博士「そしてマザーは,D・Eに侵食されたエーリアンを引き連れて地球へと出発したのです」 ~ミストラルシティ~ ディック「それでエーリアンは地球にきた・・・ん?」 ディック「そこがつながらないよ。どうして地球に着たら破滅的状況を回避できることになるのさ?」 シャーク「・・・」 瑠奈「ディック,マザーの話を聞いてなかったの?」 ディック「い,いや~マザーが瑠奈のことを知っていたのに驚いちゃって」 ディック「まさかのまさかだよ。瑠奈がエーリアンのお姫様だったなんてさ?キャッキャ」 瑠奈「黙っててごめんなさい。だまそうとしていたわけではないの・・・」 にろく「いーや許さない。そしてそれを知っていたシャークも許さない」 ナル「まーまー。契約のことを話していなかったのは俺たちも一緒だろ?」 にろく「ナル,契約内容を忘れたのか?俺たちは地球外生命体を抹殺しなきゃならないんだぞ」 ナル「ちょっと違うよね,契約は地球外生命体の”侵略”を止める,でしょ」 ディック「瑠奈たちエーリアンの目的は侵略じゃなくて仲間の救済であって侵略じゃないもの」 瑠奈「話を続けていいかしら」 ナル「どうぞどうぞ」 瑠奈「エーリアンが求めたのは地球人が持つ【変換-コネクト】の力だった」 瑠奈「D・Eを扱うことができる種族はいないはずだった。でもあなたたち地球人は違った」 瑠奈「【変換-コネクト】は地球人なら誰しもが持っている」 瑠奈「D・Eを吸収し,別の何かに変換する能力」 ~ネオドミノシティ~ ディヴァイン「【コネクト】こそが新しいSPECのカタチだといえよう」 ディヴァイン「人それぞれ器量の差があるように,【コネクト】の能力の程度・発現具合は異なる」 ディヴァイン「それはD・Eに対する耐性がどれだけあるか,に起因する」 アキ「D・Eの耐性が強いものほどより具体的な能力が発現した・・・私たちサイコデュエリストのように」 ディヴァイン「私がかつて持っていたSPEC【具現】は,D・Eを物質に【変換】する」 アキ「私の忌むべき力は,D・Eを衝撃に【変換】していた」 ~デュエルアカデミア・ウエスト校~ プロフェッサーコブラ「そして人間が持つ【コネクト】はデュエルを行うことで更なる真価を発揮することとなる」 プロフェッサーコブラ「本来D・Eへの耐性が微小である人間であったとしても,決闘によってその変換能率は格段に上昇する」 プロフェッサーコブラ「今にして思えば私の行ったデスクローザー・デュエルによってD・Eがデュエルエナジーに高い能率で【変換】されていたのだろう」 ~ミストラルシティ~ 瑠奈「エーリアンが地球人と接触すれば,【コネクト】によってD・Eが吸収され,エーリアンは浄化される」 瑠奈「地球に来た目的はそれが全て。侵略なんてもってのほかよ」 ディック「なるほどね」ナル「あ,それ俺の口癖っ」 シャーク「エーリアンの救済には,D・Eへの耐性が普通以上でなくてはならない」 シャーク「幾たびのNo.による支配から抜けた俺は,他の決闘者たちよりもD・Eの耐性が強かった」 シャーク「お前たちを巻き込みたくなかった・・・俺だけですべて片付けるつもりだった・・・」 ナル「まったくなに一人でしょっちゃってんだか」 にろく「ミストラルシティの3ON3大会にPLUNGERとして出場することを決めたときの事を忘れたのか?」 ディック「俺たちがそれぞれに超えるべき壁を突破する・・・それが俺たちのチーム名だ」 にろく「それぞれの壁・・・俺は俺の壁を超えたっ!!」 にろく「そして今,越えた壁は俺を守る砦となった!!」 にろく「PLUNGERという仲間たちの砦に!!」 ディック「シャーク・・・今一番に壁を越えるべきなのはお前かもな」 ナル「いくらでも手を貸すぜ。お前が求めるならの話だけどな」 にろく「どうだ?これでもまだひとりでやるっていえるのか?」 シャーク「・・・まったくお前たちはとんだロマンチスト集団だな」 瑠奈「それを言うならあなたもね,シャーク」 チームPLUNGERは,それぞれの壁を前に立ち止まっていたわけではない。 別々の道を歩みながらゴールを目指していた。 そして,それぞれの道の行く末は・・・同じ未来だった。 今この時,彼らは真の意味で仲間となったのだ。 ~「火の国」避難コミュニティ~ モブ大統領「いや~安心したぞ。これからはエーリアンとどう付き合っていくか考えなくてはなホォホォホォ」 三沢博士「そうはいかない!!」 モブ大統領「なんと!」 三沢博士「最初に俺はこう話したはずです。覚悟が必要だと」 三沢博士「今まで(一部を除いて)地球外生命体が地球を急襲しなかったのは,地球全体が高濃度のD・Eで包まれていたためです。シンクロ・エクシーズによるデュエルの高速化が要因となり【コネクト】によるD・Eの変換が加速的に進み,今回のデュエリアンとの闘争が決定打となり,この星を包むD・E濃度は他の種に影響の無いレベルまで落ちている」 三沢博士「それはつまり・・・」 モブ大統領「・・・つまり?」 三沢博士「エーリアンとは別の地球外生命体が攻め入る可能性があるということです」 三沢博士「地球人の【変換】を利用すれば,無尽蔵のエネルギーD・Eをいのままに操ることだって可能でしょう」 三沢博士「D・Eのバリアを失った今,俺たちは自分たちの力で地球を守らなければならない!!」 三沢博士「そしてもうひとつ。外からの脅威と同時に内からの脅威にも俺たちは目を光らせる必要がある」 三沢博士「Aゾーンを壊滅的状況に陥れ・・・そして地球でも”それ”は起こりえる」 三沢博士「マザーが語った脅威・・・【純然たる悪意InV(インバース)】!!」 ASD20XX.08.21.19 55 ~「火の国」決闘スタジアム~ 実況者「おぉーっとこれは見ものだ!!チームクロノヴァイスの”元”メンバー同士で対決だぁ!!」 ライトニング「先生・・・イワオ・・・無事だったんですね」 駆け寄ろうとするライトニングをライトレイが制止する。 ライトニング「な,なにをするだーです。せっかく先生たちが無事だと分かったのですよ」 ライトレイ「お前らは・・・誰だ!!」 かもめ(?)「くっくっく・・・」 イワオ(?)「くくく・・・」 ~三沢博士の考察~ 三沢「俺の活躍はここまでだ。あとは主人公たちに任せるさ」 モモジリ「解説ご苦労様」 三沢「まさか俺の意志が空白の次元,いやゾーンZに共鳴してお前ら使い魔を誕生させていたとはな」 モモジリ「ぼくと行動を共にする君にも『星の力』は発現するはずなんだけど・・・」 三沢「俺はいいさ。俺の役目は後ろから支えることだからな」 モモジリ(ゾーンZと共鳴するには特別な【コネクト】が必要だ・・・) モモジリ(三沢くんが持つ【コネクト】はきっと特別ですばらしいものなんだろうな) モモジリ「みさわはすごいモモ♪」 三沢「ははは,これからもよろしく頼む」 三沢「・・・おっと,気を抜くのはまだ早かったな」 三沢「【純然たる悪意InV】に・・・俺たちは立ち向かわなくてはならないのだから」 モモジリ「次回ソラノキセキ最終回,宇宙-ソラの全てをその身体全てで感じるのだ!!」 Beforeグローバルサード『ベームベース大乱戦!!輝く星の名の下に!!』Nextファイナルジャッジメント『世界は美しくなんかない。そしてそれ故に,美しい』
https://w.atwiki.jp/legendworld/pages/168.html
意志を継ぐ者は、2005年11月ごろまで使用されていた、リヴァイアの旧HN。 そのため、ある程度「古参」でないと知らないことがある。通称「意志s」。 由来 「意志を継ぐ者」という名前は、「まさおメーカーSP」でやむを得ず引退するはめになってしまった、 リア友「highspeed(現:平成侍)」の意志を継ぐということから名付けられた。 リヴァイアへの改名の経緯 2005年11月ごろに、リヴァイアへ改名することとなる。 理由は、意志を継ぐ必要がなくなったため。 Legend worldで、新しい名前を募集して決定した。 リヴァイアの名付け親は「梶原弛玖真」さん。 Card Master Of Masao(以下CMOMと表記)における意志を継ぐ者 第1期第6弾にて登場。 「連撃」「耐核」能力を備えており、バランスの取れたステータス、強力なドロー効果と、 かなり強い分類のカードに入っていたが、レベル3だったため、使用する人はあまり見られなかった。 CMOM小説における意志を継ぐ者 CMOM小説のCard Master CMOMシリーズにおいて、 「意志ツグモ」というキャラクターが主人公としているが、名前の元は「意志を継ぐ者」からきている。 関連項目 リヴァイア
https://w.atwiki.jp/takesi100/
『韓国版の闇の伝説』を快適にプレイするためのページです。 『アイテム課金制』なので無料で遊べます。 みんな上から2番目の統合(통합)サーバーにいます。これから始めようとする方は必ずこちらをご覧下さい WIKIニュース スパム対策に海外からの投稿を禁止しました。 스팸 대책이기 때문에 해외로부터의 투고를 금지중 v7.360に合わせて,wiki内の情報が誤ったものになったページがあります (技術魔法習得場所が変更になった,クリスタルネックレスの加工場所が変更されたetc.) この点を踏まえて各ページをお使いください よろしければ,v7.360に合わせた情報に編集をよろしくお願い致します ゲーム内ニュース ニュースサイト 1つのネクソンIDにつき作成できるキャラクターが15になる変更がありました 可能な限りキャラ作成はいたしますので、お気軽にどうぞ Ver7.560になりました 公式サイトにマクロ等の非推奨プログラムに対する注意案内が出ました
https://w.atwiki.jp/seirei_san/pages/410.html
闇の女神ヘカテー シークレットレア 必要魔力 24 遠距離 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 11356 5491 16847 10000 誕生日 3月29日 身長 164cm 体重 53kg 3サイズ スキル 闇の雷効果 敵に大きなダメージを与える。一定確率で即死ダメージを与えることがある 親愛度 コメント 低 あたしは闇を統べる者。他の者から指図や命令を受けるのが嫌いなんだよ。闇の世界に興味があるなら、あたしが案内してやろうじゃないか。綺麗ごとや明るい場所は苦手だよ 中 どうだい、真夜中の暗闇ウォーキングは最高に楽しいだろ?あたしの力も暗闇の楽しさもこんなもんじゃない、初歩の初歩。それにしてもお前は筋がいい。期待させてもらおうじゃないか 高 フフフ…お前は期待していた以上の働きを見せてくれるじゃないか。お前はあたしのよきパートナー。あたしに何かを意見したり、あたしが耳を傾けれるのはお前だけだよ 嫁 フッ…お前の愛を受け入れてやろうじゃないか。そのかわりに、お前にあたしの愛を受けて入れて貰うよ。さぁ、暗闇を二人で突き進もうじゃないか!立ち塞がる者は誰であろうと容赦しないよ 親愛度 セリフ 低 あたしは暗闇の水先案内人 無理難題を押し付けたり命令するってのは快感だね あたしの好物は血のしたたるような肉だ あたしは夜型だから朝は苦手なんだよ 中 あたしは騙すのは好きだが騙されるのは嫌いだよ お前に夜の楽しみ方を教えてやろうじゃないか 自分の欲に素直な奴が好きだよ。そういう意味ではお前は見所があるよ おっと、この光に触れる資格はお前には無いんだよ 高 この光に触れることを許してやろうじゃないか ひっ!虫が服に!これだけは苦手なんだよ! 今宵はあたしが特別に用意した闇鍋をやろうじゃないか 今宵は寝かせたりしないよ 嫁 あたしとお前、二人で闇を支配するんだよ 腕を組んで歩く?それだけじゃあたしの愛は満たされないよ さぁ、思いっきりハグしてやろうじゃないか 今宵は夜空を見上げながら露天風呂に入ろうじゃないか スキンシップ後 朝 ま、眩しい!朝は苦手なんだよ 夜 おやすみだって!?これからがゴールデンタイムじゃないか なでなで なんだ…随分献身的じゃないか。もっとしてくれてもいいんだよ スキンシップ中表情 その他 誕生日 誕生日の祝いとは嬉しいことをしてくれるじゃないか。ただ、これだけでは物足りたないな。夜の方も期待させてもらう(物足りたないな←原文ママ) 親密度低 あたしの好物は血のしたたるような肉だ -- ヘカテー (2013-05-09 21 49 49) 親密度低 あたしは暗闇の水先案内人 -- ヘカテー (2013-05-09 21 50 39) 親密度低 あたしは夜型だから朝は苦手なんだよ -- ヘカテー (2013-05-09 21 51 14) 親密度低 無理難題を押し付けたり命令するってのは快感だね -- ヘカテー (2013-05-09 21 51 46) 親密度低 精霊説明文 あたしは闇を統べる者。他の者から指図や命令を受けるのが嫌いなんだよ。闇の世界に興味があるなら、あたしが案内してやろうじゃないか。綺麗ごとや明るい場所は苦手だよ -- ヘカテー (2013-05-12 17 36 08) 親密度中 精霊説明文 どうだい、真夜中の暗闇ウォーキングは最高に楽しいだろ?あたしの力も暗闇の楽しさもこんなもんじゃない、初歩中の初歩。それにしてもお前は筋がいい。期待させて貰おうじゃないか -- ヘカテー (2013-05-12 18 00 06) 親密 中 あたしは騙すのは好きだが騙されるのは嫌いだよ -- ヘカテー (2013-05-12 20 51 40) 親密 中 お前に夜の楽しみ方を教えてやろうじゃないか -- ヘカテー (2013-05-12 20 52 25) 自分の欲に素直な奴が好きだよ。そういう意味ではお前は見所があるよ -- ヘカテー (2013-05-12 20 53 01) おっと、この光に触れる資格はお前には無いんだよ -- ヘカテー ラスト (2013-05-12 20 53 57) ヘカテーさん、セリフ情報提供ありがとうです。編集しました。間違ってたら修正お願いします(汗) -- chapel (2013-05-15 21 13 04) 身長:164cm 体重:53kg -- 名無しさん (2013-10-18 18 20 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/feenal02/pages/32.html
うろおぼえ アンリマンユ ・床全体が真っ赤に染まるあれはボス前方と後方で二種類 同じ方を連続で食らってると3発目位に致死ダメージ 前方後方前方と食らってると1ダメージ ・死のルーレットは食らうやついるの????→沢山いて白目 砂時計を壊すとスタンがなくなるとかなんとか ・他は見て避けよう! みたいなのばかり 5ヘッドドラゴン ・五重奏は始まったら皆で範囲範囲範囲 ・他何があったか本当に思い出せない ケルベロス ・ジュースでミニマムになって紫床に入ると食われる ・中で4箇所破壊すれば鎖をつなげるようになる ・それだけ ・多分2回目の鎖は無視しても勝てる 暗闇の雲 ・地面からの波動砲は早めに走りださないと追いつかれて死ぬ スプリントは別に要らない ・さあここに入れ、と言わんばかりのあれは入るとダメージが減るんだかノーダメになるんだか 皆で入ろう ・零式波動砲は完全に真芯で捉えられても詠唱見てから避けられる。 食らう奴いるの????→沢山いて蒼白 ・邪霊はなんだかわからんがほっとくと範囲も痛いし臭い息は臭いし困る。 でも殴って倒すようなものではないらしい ・波動雲はなつかしのカルンノーマルと同じギミック 壁が出る前に分散しないと誰も入れなくなってひどいダメージを食らう ・暗闇 大暗闇はのがし過ぎるとその後でWipe どちらも冗談みたいに柔らかいのでよっぽどの日光猿軍団でなければ問題ない
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/9401.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Nature's Will.jpg) 我らに利を与える自然と話す神無くては、我らは直接自然に助けを請うしかないではないか。 ――清められし者、せし郎 "Without the kami to speak to nature on our behalf, we must beg help from nature directly." ――Seshiro the Anointed 神河物語 The frogs’ friendship wasn’t necessary for survival, but it did come with generous servings of strawberry crumble. Secret Lair Drop imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (Nature's Will3.png) 「トロールは、ためらうフォーンたちを怯えていると見て、勝利の雄叫びをあげた。そのフォーンたちは、岩棚がトロールの重さでひび割れつつあるのを見ていた。」 ――「ガチョウの母」 "The troll took the fauns' hesitation as fear and roared in triumph. In truth, they'd seen the ledge begin to crack beneath his weight." ――The Goose Mother and Other Tales エルドレインの森 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/filinion/pages/53.html
https://w.atwiki.jp/shinan_mh/pages/23.html
詳細 深闇の槍(しんあんのやり)はモンスターハンターシリーズを中心に活動する狩猟団(ギルド)。 まったりとマナー良く、一緒に狩れる!話せる!」をモットーに設立された夜活動型。 モットーにもある通り、「話す」事も多いので「効率重視」や「狩りばっかり」といった狩猟団ではない。 設立はWiiのモンスターハンター3の時から。現在の主要活動はxbox360版モンスターハンターフロンティアオンライン。 団長:PACK 副団長:Neige 副団長:Top-Giara 猟団HP管理人:Neige 猟団活動サーバー及び活動拠点(仮) xbox版MHF サーバー5 自由区 ⇒ フィアレス ⇒ ランド8 猟団部屋も自由区から入室。 外部リンク PC版深闇の槍HP 携帯版深闇の槍HP
https://w.atwiki.jp/ituwari/pages/140.html
ナレーション 編成前 シナリオ開始時 シナリオ中セルディック⇔イグレイン セルディック⇔アイギール アンセム⇔アルベリヒ アウル⇔クロト(戦闘時) イグレイン⇔アルベルヒ アイギール⇔ナジ アルベリヒ⇔エルネスト(戦闘時) シナリオ終了時 ナレーション 皇帝ガウスは、 帝都グラン=スタットにいる。 己の運命を知ったセルディックは すべてを終わらせるため、 帝都へと軍をすすめた。 それは、己の意志か、 違う誰かの意志か、それとも 世界の意志なのだろうか。 編成前 主人公 「これが、最後の戦いになると思う。 みんな、もう少し俺のわがままに 付き合ってくれ」 マーガス 「セルディックさま、 いまさら何をおっしゃいますか」 「俺たちは皆、最後まで戦うつもりで ついてきているんですよ」 ケイ 「マーガスの言うとおりですよ。 さあ、最後の仕事を 片付けましょう」 イグレイン 「もう、止めても無駄なんだよね」 主人公 「ああ、乗りかかった船だ。 最後まで、きちんとしないと」 イグレイン 「それじゃ、レインは セルディックを守ってあげるね」 主人公 「おいおい、何だよ。 普通は逆じゃないか?」 イグレイン 「ふふ、いいの。約束ね!」 主人公 「しかたがないなあ、約束だ」 シナリオ開始時 シナリオ中 セルディック⇔イグレイン セルディック(左)「俺は、ガウスに勝てる思うか?」 イグレイン(右)「勝てるわ。 セルディックだもの」 セルディック「……そっか。 あのさ、イグレイン」 イグレイン「なに?」 セルディック「イグレインは、戦いが終わったら どうするんだ?」 イグレイン「決めてない。 教団に戻ると思うけど……」 セルディック「イグレインがよかったら、だけど、 俺といっしょに暮らさないか?」 イグレイン「…………!」 セルディック「嫌だっらいいけどさ」 イグレイン「嫌なわけない! レインはセルディックと ずっといっしょにいたいもの!」 セルディック「はは、よかった。 イグレインまでいなくなったら どうしようかと思ったよ」 イグレイン「私がセルディックをおいて いなくなるわけないでしょ?」 セルディック「うん、ありがとう……」 セルディック⇔アイギール アイギール(右)「なあ、セルディック。 おぬしさえよければ、 この戦いが終わったら……」 「妾と結婚せぬか?」 セルディック(左)「なんだ、いきなり」 アイギール「いきなりでもなかろう。 妾とおぬしの仲だろうに」 「遠征を果たした ブレトワルダの神聖皇帝と、 いまだ年若き教皇じゃ」 「きっと歴史書にも 見栄えが良かろう」 「世継ぎを産む、というのも 国を安定させるためには 必要なことじゃしな」 「それに……ふたりなら 背負ったものも軽くなろう」 セルディック「……悪いが、 そんなことは考えられん。 すまないな」 アイギール「ば、馬鹿者! そんな本気で謝るでない。 冗談に決まっておろうに!」 セルディック「そうか、それならよかった」 「……でも、 もう少しでも本気だったら、 少し時間をくれないか」 「それから決めさせて欲しい。 なんて答えは、都合がよすぎかな」 アイギール「はは、何を言ってるのじゃ。 待つ、待つぞ! いくらでも待とう!」 セルディック「アイギール」 アイギール「な、なんじゃ」 セルディック「……ありがとう」 アンセム⇔アルベリヒ アンセム(左)「アルベリヒ将軍、最後にひとつ 聞いておきたい 「ガウスは、 なぜブレトワルダに侵攻したんだ」 アルベリヒ(右)「……ガウスさまは 元々ブレトワルダに 侵攻するつもりなどなかった」 「中原に向かえば、 周りは敵だらけだからな」 「戦うにしても、 国を安定させてからの つもりだった」 「だが、ガウスさまは戦いによって 皇帝となった。 だから……」 アンセム「民が、戦いを望んだというわけか」 アルベリヒ「そして、メフレイユが 帝国に現れたのが 最後のきっかけだった」 「気付けば、 こうなっていたわけだが」 「ガウスさまを止めることが できなかった報いなのかも 知れんな」 アンセム「報い? それは違うだろう。 戦いには勝者と敗者ができる、 ただそれだけのことだ」 アルベリヒ「そうだな。ガウスさまも きっとそう仰るだろう。 そして、だからこそ面白い、と」 アンセム「筋金入りだな」 アルベリヒ「だからこそあこがれたのだ」 アンセム「なるほどな」 アウル⇔クロト(戦闘時) アウル(左)「そんな姿になっちまって」 「そんなに生きたかったか? それとも無理矢理にか?」 クロト(右)「うぅ……」 アウル「どっちだってかまわねーか」 「クロト、今度こそ しっかり逝けよ」 イグレイン⇔アルベルヒ アルベリヒ(左)「あいつらは…… 迷って出てきたのか」 イグレイン(右)「迷った、というのは 正確ではないわね」 「メフレイユの魔術……いえ、 ガウスの元に集った 闇の力のせいかしら」 アルベリヒ「やはりこれは ガウスさまのしわざなのか」 イグレイン「ええ。他の誰がこんなことを すると言うの?」 「あなたはメフレイユや エルネストのせいにしたかったかも 知れないけれど」 アルベリヒ「ガウスさま……」 アイギール⇔ナジ アイギール(左)「これからは帰ってこられるか 分からん戦いじゃ」 「おぬしはさっさとどことでも 行くがよかろう」 ナジ(右)「おいおいアイちゃん。ここまできて それはないぜ? それに、俺は ガウスのやつに用があるんだ」 アイギール「……もう突っ込まんぞ。 ガウスに用があるとは いったいどういうことじゃ」 ナジ「実は俺は帝国に滅ぼされた とある国の王子でね」 「ガウスに復讐の機会を うかがっているのさ」 アイギール「うさんくさいのう」 ナジ「嘘だからな」 アイギール「何じゃと!?」 ナジ「もう、アイちゃんは すぐだまされるんだから」 アイギール「きー!!」 アルベリヒ⇔エルネスト(戦闘時) アルベリヒ(左)「エルネスト、か……」 エルネスト(右)「あ……うあ……」 アルベリヒ「闇の力……これが お前の望んだものだというのか、 エルネスト!」 シナリオ終了時 アイギール(右)「敵とはいえ、 二度は殺したくないものじゃな」 セルディック(左)「一度でも、だ。 アイギール」 アイギール「……そうじゃな。じゃが、 今はそんなことを言っている 場合ではないぞ」 セルディック「わかってるよ。 今は、迷わない」 「さあ進むぞ、 すべてを終わらせるために!」
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1330.html
当事者 1 香美、と名付けたネコはひどく体が弱かった。普通、子ネコというものは母ネコの初乳から免疫力を獲得(移行抗体)し、 1~2か月ほど様々な感染症から守られるものだ。 が、香美は生後数か月の間、何度も何度も感染症にかかり生死の境を彷徨った。ひょっとするとだが、母ネコ自体が 免疫力を持っていなかった(または免疫力の薄れた状態だった)のかも知れない。 『僕が拾った時もそうだった! 担ぎこんだ病院で一晩に何度も死にかけた!』 「そう……ですか」 (でも生命力自体は強いという話だ!) いよいよ駄目だという時、貴信はケージの隙間からそっと前足を握ってやった。 * * * * * * * * * * * * * * * * 「先生! 僕は泊まり込んででもこの子の面倒を見てあげたい!」 突拍子もない申し出に、獣医は面喰らったようだった。5年とか10年とか連れ添った相手ならばまだしも初対面の子猫 相手に……? ありありと浮かぶ機微に対し、貴信は全力の叫びをあげた。 「確かに僕とこの子の縁など偶然出会った程度の物でしかない! しかし! この子は訳も分からず捨てられていた! 何 も悪い事をしていないにも関わらずだ!! なのに獣医さんだけに看取られて死んでいくのは……あまりにも寂しすぎる! だいいち僕自身、責任を丸投げしたようで気が引ける!」 いかにも異相の青年である。レモン型の瞳が血走り、芥子粒のような小さな瞳が爛爛と光りを帯びている。それが喋るたび ずずいと接近してくるから獣医は悲鳴を上げたくなった。貴信の歩幅に合わせ、後ずさる。 なおかかる声は時おり耳障りな甲高さを帯び、驚いた入院室の患畜がひっきりなしに遠吠えし、絶叫し、そしてはばたく。。 静謐であるべき診察室は貴信一人の乱入によってかつてない騒ぎに見舞われていた。 獣医はとうとう部屋の隅に追い詰められ、そこにあった大型書類棚に背中をぶつけた。ガラス戸の内側で蒼いバインダーが 何冊か蝶のように羽ばたき落ちた。 「しかし」 落ち着いて。遠慮がちに突き出した掌はしかしボディランゲージの効果がなかった。 貴信は泣いた。異形の瞳を濡らしに濡らし、憚りもなく泣き始めた。言葉の節々で俯いては熱い水滴を拭い、叫びを継いだ。 「人が生きるのは繋がりを求めるからだ!! 鎖のような、強固で確かな! それはきっと動物だって例外じゃない! 親から も飼い主からも見捨てられたこの子! もし助からないにしても、まったく無縁の僕が何らかの繋がりを与えてやらなければ…… この子の人生には孤独しか残らない! 孤独は何より辛い!! だから、ついていたい!」 (この子ぜってえトモダチいねえ! だから子ネコにさえ自己投影する自己満足な自己紹介に自己陶酔してやがる!) 社交性のない人間が追い詰められた時の(常人には理解しがたき)爆発力。 (んで子ネコ救えば自分も救われるとか思ってる訳だ! やっべ! こーいう奴が一番やべえ!) 獣医は負けた。 付き添いを、許可した。 「ただし大声だすなよいやマジで。患畜が発作起こしたらカワイソーだし」 * * * * * * * * * * * * * * * * 右前足を握られた子猫は、ネズミのような声で苦しそうに鳴いた。小型毛布に包まれた小さな体は果てしのない熱を帯び、 そこからはみ出た小さな顔が時おり、はあ、はあと大きな息さえ吐く。猫は基本的に鼻呼吸である。口呼吸はよほど危殆に 瀕さねばやらない。香美の様子からそんな豆知識を思い出すたび、貴信の胸は耐えがたい陰鬱な気持ちに痛んだ。 (辛い物だな……。痛みを肩代わりしてやれないのは) しょっぱい匂いが鼻先を付き、熱ぼったい液体がとめどなく頬を濡らす。喉が詰まる思いは父の葬儀以来久々だ。 (え、ええい。僕が泣いてどうする! 僕がキチっと見てあげるんだ!) 慌てて肩で洟を拭う。握った前足──厳密にいえば人差し指と親指で肉球を摘む程度だった。ケージ越しにはそれが限 界だった──ゆっくりと撫ですさってやる。 香美の息が少しだけ、和らいだ気がした。 (大丈夫! 大丈夫! きっと君は助かる!) (あの後獣医さんが言っていた!) 「きっとこの子は病弱に育つでしょうが」 「兄弟たちがみんな死んでたのに、君が来るまで鳴き続けていた」 「だから」 「生命力だけは強いですよ。しぶとい、っていうんですかね」 「はは。失礼。要するに根性がある。女の子なのにね。どんなひどいコトになっても) (「最後の一線の前では絶対に踏みとどまれる」!! 自分を信じて頑張るんだ! 香美!) 当事者 2 暗い場所でやかましい声が聞こえた。 ような、気がした。 当事者 1 2ヶ月後。 「さ! ココが今日から君の家だぞ!!」 おっかなびっくりという様子でケージから出てきた香美は、いかにも恐る恐るという様子でその部屋を見渡した。 ベッドが右にあり、正面奥には勉強机。左にはガラスの扉。どれも初めてみる物だから、怯えているだろう。 「ははっ! 2ヶ月も病院に居たからな! 外の世界には馴染みがないのだろう!」 ふわふわとした長毛種の子猫が面喰らったように貴信を見上げた。 体格は小さく、しかし毛は長い。座っているとふわふわとした毛質のせいでとてもとても丸く見える。 それだけで貴信は(くうーっ!)と顔をしかめて壁をゴツゴツ殴った。 (可愛い! 飼い主がいうのもあれだが可愛い!!) 正直いって妖精のようなネコだった。 オーバーを着込んだようにむっくりとした体だ。太っているのではなく、柔らかく長い毛が全身を覆い、あたかもぬいぐるみ のように可愛らしい。 貴信自身「まさかこんな美人だとは」と驚くほどの子ネコだった。 ぱっちりとした大きな瞳。形のいい鼻。桃色の血管が透けて見える三角の耳。 顎や腹は雪が積もったように白く、それは足先も同じだった。しかも長毛のせいでどこまでも丸っこい。 可愛らしさの極めつけはしっぽで、羽箒のようにもわもわとしている。 獣医曰く『ノルウェージャン・フォレスト・キャット』の血が入っているのではないか? とのコトだった。 「『ノルウェージャン・フォレスト・キャット』?」 「そ。一説にはバイキング大暴れの11世紀ごろ、ピザンティン帝国からノルウェーに交易品としてやってきたネコちゃんだ ね。ノルウェーの厳しい環境に適応して毛をムクムク伸び繁らせたせーで、いつしか「森の妖精」とまで呼ばれるようになっ たネコちゃん。買えば高いし売れば高い」 「……売らないぞ!! この子はもう、僕の家族だ! いや、この子がそれを拒むなら話は別だけど!」 (そこで泣くなよ。3日徹夜で面倒見てくれた相手を拒むわきゃねーだろ。これだからトモダチの少ない奴は悲観的で嫌になる) 「何か?」 「(いや言ったらまた傷つくだろお前)。大丈夫。見たトコ雑種だねこのコ」 「雑種」 「うん。多分75%まではノルウェージャンだけど後の25%は別なネコ」 「だから捨てられたのか!! 可愛そうな香美! おぉ、よしよし!」 (よー分からんけどご主人がぎゅっとしてくれてる! 嬉しい、嬉しいじゃん!) 「香美いいいいいいいいいいいいい!!」 「(話聞けよ)。だいたいのノルウェージャンはブラウンクラシックタビーの毛色……あ、アメショーみたいな模様ね。あれが 多いけどこの子はなんか違う」 「というと?」 「お腹まっしろ。顎まっしろ。んで顎から鼻の頭の周りも白。そこはノルウェージャンだけど」 「けど?」 「毛色がヘン! 茶色はともかく!」 「うぐいす色の模様が入ってるなんてな! 香美の毛色はネコにしては特殊だった。目の周りや耳裏、背中といった部分に縞模様が入っているが、どういう訳かうぐ いす色と茶色という些か”エグい”色合いだった。ネコの毛色を決定づけるのは毛管内に沈着したユーメラニン色素だが ──この色素が球形ならブラック、卵形や楕円形ならばブラウン、シナモン──それがうぐいす色になるのは聞いたコトが ない。獣医はそう何度もいい、しきりに首をひねった。(仮に突然変異だとしても、全身が真っ白になるかシナモンの毛が 生えるのが普通。それが獣医学的見地だった) 「もしかしたら君や兄弟たちは突然変異すぎたせいで捨てられたのかも知れないな!」 「うみゃあ?」 良く分からない。そんな調子で一鳴きした香美はのんびりと毛づくろいを始めた。 ひょっとしたらブリーダーの家で生まれ、毛色が奇妙すぎるが故に「売り物にならない」と捨てられた……貴信はそんな仮説 を立てたが、どうか。 「謎が……解けました」 『もしかしてだが鐶副長、香美の謎がわかったのか!?』 はい、と鐶はゆっくりと頷いた。 「香美さんが語尾に”じゃん”をつけるのは……ノルウェージャン・フォレスト・キャットだから、です!」 無表情ながらに力強く眉をいからす少女に、『そ、そうかもな! は、ははは!』と貴信は空笑いをした。 「ノルウェージャンだからじゃん……です。大発見、です。無銘くんに話したら……きっと、話が……弾みます。……うん」 うつろな瞳の少女は俯き、気恥しげにはにかんだ。無銘の反応を期待しているらしい。 (こういう所はまだ子供だなあ!) とにかくどうにか退院し、貴信の自宅で暮らすようになった香美は……ちょっとしたきっかけでよく体を壊した。 貴信は幼い彼女をなるべく外に出すまいと努力はした。が、出入りの際、家へ流れ込んでくる空気や外出中の貴信の衣 服に含まれるわずかばかりのウィルスに香美はやられ、何度も何度も感染症に見舞われた。(貴信は半ば本気で玄関へ エアー室を設ける事を考えた) そういったコトがなくなって、跳んだり跳ねたり走り回ったりできるほど元気になっても。 病弱は治らなかった。 一晩徹夜でゴムボールを追いかけただけで発熱。睡眠不足と疲労が原因だろうと貴信は分析した。 半日前に入れた水道水を飲んだだけで2日ほど水様性の便を垂れ流し続けたコトもあるし、ちょっとエサ皿を洗い忘れた だけで食あたりし数時間吐き続けたコトも……。 「覚悟はしてたがこの子弱っ! 月曜退院した週の水曜に入院する患畜、初めてすぎるわ!」 「なのに回復は早い! 点滴打っただけでケージの中走り回ってる……!」 (なんか楽になったじゃん! 出すじゃん出すじゃん! あたしはご主人と遊びたい訳よ!) 病院に行っては回復し、回復しては体調を崩し……。 貴信が一番困惑したのは、やや蒸し暑い初夏、エアコンを軽くかけただけで一気に風邪をひきそのまま肺炎コースへ突入 された時だ。季節の変わり目にカゼを引くコトは誰しもよくあるが、香美の場合のそれはあまりにも極端過ぎた。 かといって元気のない、物静かなネコではなかった。むしろ香美はメスであるのが信じられないほど活発なネコへと成長 した。ヒマさえあれば室内をドタドタと走りまわり、高いところに登っては貴信の頭や背中へ飛びかかり、彼に巨大な悲鳴を 上げさせた。そして着地しては部屋の隅っこで身を屈め、いかにも高級そうなしっぽごと腰をふりふりしながら貴信を凝視 する。 「遊ぶじゃん遊ぶじゃんご主人! ご主人ご主人大好きじゃん!」。 まんまるくなった瞳孔は挑発的な光を振りまき、より刺激的な反応を求めているようだった。 そこで制止の声を上げ、捕まえんと向かっていくと余計ひどい結果になる。貴信が香美を捉えんと身を屈め腕を伸ばす 頃にはもうすばしっこい子ネコは股ぐらの間をくぐり抜け、急ターンをし、足の裏側を樹木のごとくズルズル登っている。ま だまだチャチいがそれなりに尖っている爪がズボンの繊維をプチプチ裂く感触! そして皮膚に走る痛覚! 貴信が恐怖 とともに呻くころ、登頂成功した香美が肩の上でグルグル喉を鳴らしている。 (ご主人! ご主人!) 香美はよっぽど貴信が好きなようだった。彼は重病の飼いネコを幾度となく徹夜で看病していたが、もしかすると香美は それを無意識のうちに理解しているのかも知れなかった。無邪気に喉を鳴らしては貴信の首筋や頬を舐める。ザラザラと した感触で一生懸命愛情を表現しているのは明白だ。 そうなると貴信はもうお手上げで、そっと香美を肩から剥がし、抱き抱え、座り、そっと膝の上に乗せてやるしかなかった。 すると香美はますます嬉しそうに喉を鳴らし、「にゃー、にゃー!」と何度も貴信を見上げて鳴く。喉を撫でられたりすると 本当に心地良さそうに目を細め、いつしかカブト虫の幼虫のように丸くなって眠り込む。 そんな姿を見るのが、貴信は何よりも嬉しかった。まっとうな人間関係が結べず、もしかすると自分はこの世の誰からも 必要とされないまま生涯を終えるのかとよく不安に打ち震える彼にとって、膝の上で屈託なく眠る香美の姿は本当に本当 に救いだった。 だから、守りたい。他の何よりも、大事にしたい。 心からそう思っていたし、香美がその生涯の中で幸せになってくれるコトを強く強く、願っていた。 当事者 2 か細い息をつくネズミが目の前に横たわっていた。全身のあちこちが裂け、血がフローリングを汚している。 香美はちょこんと座ったまま「どうしていいか分からない」そういう顔で貴信を見た。 彼はピンセットに挟んだ脱脂綿を慣れた手つきでネズミの傷口に当てている。香美の鼻を刺激臭が貫いた。それは体調 が悪くなるたび嗅ぐ匂いだ。人間的に説明すれば病院に漂っている薬の匂いだ。 「本能だからな。追いかけてしまうのは仕方ない。まだ子猫だから、怒ってもしょうがない」 貴信はぽつりと呟き、チーズの破片をネズミの口の傍に置いた。幸いまだ息はあるらしい。すすけた色の原始哺乳類が チぃチぃ鳴きながら食事をする。その様子に香美はなぜだかホッとした。 「いいか香美。ネズミを追いかけ回したい気持ちはわかる」 「うにゃ?」 いつもと違う静かで厳粛な貴信の声に香美は首を傾げた。 「でも傷つけるのは駄目だ。痛いし苦しい。お前だって何度もそういう思いをしただろう?」 言葉の意味はよく分からない。ただ、先ほどまで興奮して追っかけまわしていた「楽しい物体」が、自分の付けた爪痕から ひどい臭いを放ち、グッタリしている様はとてもとても嫌な感じがした。 それは。 暗く湿った箱の中に居る時に。 ひどく疲れた時に、生臭く痛んだ食物や水を摂った後に、暑いのと寒いのを同時に経験した後に。 必ず襲ってくる「ゾッ」とする感覚に似ていた。 激しく動いて衝動をかきたてる「楽しい物体」が自分を見上げる目。 それは恐怖に満ち、助けを求めているようだった。 (あたしはただ……遊びたかっただけじゃん。でもさ、でもさ。何か、ちがう) 貴信に飛びかかった後のような楽しさはそこにない。その理由は考えても分からないが、「楽しい物体」に過ぎなかった 物が苦しそうな声を上げ、必死に自分の視線から逃れようとしている様は……楽しいものではなかった。 もこもこした毛の奥で胸がチクリと痛む。 いつしか香美はネズミの傷口を舐めはじめていた。 (ごめん。ごめん。あたし、あんたにわるい事した。ごめん) 「そうだ香美。彼らは彼らなりに懸命に生きている」 「うみゃー」 「君が遊びのつもりでも向こうは死ぬ思いをしている」 「にゃ」 「死に瀕するのは辛い。君ならそれが……分かる筈だ。いいな」 「ふみゃ」 「弱い者いじめは、良くないぞ」 3日後。 ネズミは冷たくなって、動かなくなった。 (…………) 裏庭で貴信が穴を掘り、「楽しい物体」を埋めるのを香美はケージの中からじっと眺めていた。 貴信がスコップを振るうたび、「楽しい物体」に土がかかっていく。 かつて自分が経験した、暗くて狭く、冷たい場所に行く。何となく、それが分かった。 寂しい気持ちだった。 ネズミは籠の外から何度か傷口を舐めるうち、食べかけのチーズをくれるようになった。だから香美も自分の煮干しをあ げようと思った。そして咥えて持っていき。(籠の)隙間からねじ込んだ。「さ、あんたも食べるじゃん。おいしいじゃんそれ!」 だが、何の反応もなかった。チーズをくれた者はどこか満足したような表情で目を瞑ったまま、動かない。おかしい。鳴いて 貴信を呼ぶと、彼は少し驚いた顔で「楽しい物体」を撫でまわし、残念そうに首を振った。 (いー匂いのするあれ、あげたかったのにさ…………あたしのせーでああなったのに、いい匂いのもんくれたのにさ……) 豊かなしっぽをパタパタと振りながら、どうすれば良かったかずっと考えていた。爪を立てなければ良かった。噛みついたり、 押さえつけたりしなければ良かった。そんな想いが頭の中をぐるぐると駆け巡る。 初めて見た小さな物体は、貴信が差し出すおもちゃとは違う刺激的な動きをしていた。面白そうだった。だから飛びかかった。 貴信や彼の持つおもちゃと同じようにしても大丈夫。根拠もなくそう信じ込んで、いつものように力いっぱい遊んでいた。ただ、 それだけだった。それだけなのに、辛い気持ちになり、悪寒が走り、気付けば体調不良の時御用達のヘンな臭いのする場 所(動物病院)で寝込んでいた。 耳が熱ぼったく鼻が詰まって息苦しい。そういう時は決まってまどろむようにしている。 寝れば何とかなる。辛い気持も、収まる。香美の意識が遠のいた。 夢の中でネズミが怒ったり泣いたり、「気にするな」とチーズの破片を押し付けてきている気がした。そして今度こそ煮干しを 食べさせようとするとネズミはどこかへ消える。そして香美は貴信さえいない暗闇の中で煮干しを取り落としたまま鳴き喚く。 誰も来ない。 寒い。狭い。 出れない。 そんな怖い夢を、何度も見た。 すると前足に懐かしい暖かさがやってきて、目を覚ますと貴信が心配そうにそこにいる。 悪い夢を食べてくれるのは、いつも決まって貴信だった。 (ご主人、あたし、あたし……) 芥子粒のような瞳の中で、子ネコがポロポロと涙を流した。 退院してからも。 外に出られるようになってからも。 本当に悪いコトをした。「楽しい物体」が埋まっている場所を見るたび、香美は胸が痛んだ。 当事者 1 香美が外に行くようになってから。 「?」 貴信は自宅の裏庭に行くたび首を傾げた。 ネズミを埋めた場所にいつも決まって煮干しが落ちている。 (香美が供えたとか……!? いやでもネコって墓参りする生物だったか! 象の墓場だって密漁ハンターが捏造したアレだしなあ!) 結局それは、家を出るまでも出てからも、謎のままだった。 当事者 2 話は前後する。 生後4か月でようやく人並み(ネコ並)の免疫力を獲得した香美は、外へ遊びに行くようになった。 きっかけはよくあるコトだ。貴信が帰ってきた時スルリとドアを抜け、脱走。3日ばかり行方不明になった。 (ご主人はいつもどこいっとるじゃん。それが知りたいじゃん) 貴信はまったくメシが喉を通らなかった。3ケタほど刷った尋ねネコポスターをあちこちに貼ったり不眠不休で捜索したりした。 幸いネコの常で3日もするとひょっこり帰ってきたが、以来彼女ときたら毎日毎日「外へ出すじゃん出すじゃん」と鳴き喚き ドアをガリガリ引っ掻く始末。 健康状態を慮る貴信だから生涯室内飼いを予定していたのはいうまでもない。 他方外の世界の刺激がすっかり病みつきになった香美は外へ出たがる。要求開始からたった3日で円形脱毛をきたす ほど「閉じ込められている」室内飼いはストレスフル……貴信は外へ出すべきか、悩んだ 「喧嘩してネコエイズに感染するのが心配? 大丈夫ですよ。メスだしあまりケンカはしないでしょう」 獣医はそう太鼓判を押した。貴信はしぶしぶながら外飼いを決意した。 だが。 香美はよくケンカをした。 「あの! 香美はよく喧嘩するんですが!」 「おかしいなあ。基本的に温和で人懐っこいコなのに」 「そんなコトいって香美がネコエイズになったらどうするんだ!!」 「まあまあ。落ち着いて。実はネコエイズの新薬の研究が進んでいる」 「それなら……」 「まあアメリカの死刑囚に呑ましたら全身グリーンピースみたいな腫瘍だらけになって溶けて死んだけどな!」 「免疫不全より悪い結果の出る薬をッ! 人の家族に呑ませようとするなアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 「大丈夫だよ貴信君! 私は患畜は殺さない主義だ! もっとも人間のだクソ犯罪者どもは積極的に様々かつ危険極まる 臨床実験に使って駆逐すべきだという主義は曲げない! 人間とかなに醜っ! 全身の皮膚に柔らかーい毛が生えてねえ 段階ですでにもう論外! 仔人間の段階でもうダメ! うるせえわうぜえわ一番可愛い筈の時期さえクソだぜ!」 「仔人間とかいうな! 動物扱いするな!」 「おおおっと失礼! 動物様を人間ごときと同列に語っては失礼だねっ! 何しろ人間とかは可愛くねー時期が長すぎる! 許せて受精直後の受精卵ぐらいだな! あれはふつーに丸くて可愛らしいが細胞分裂した辺りで一気にグロく、なりやがる!」 終始動物以下だぜ人間って奴ぁ! 死ねよフフヒャハアハハハーッ!」 「今までお世話になった! 病院を変えるので紹介状とカルテを出せ! 今すぐ!」 「まずぁ犯罪者どもから動物様のよりよい治療の実験の犠牲んなってクソみてえな図体滅ぼしなッ! おじさんは今日も人 間どもの屍エサにネコエイズの薬作るぜー!」 「あんたのお手製か! というか僕の話聞いてないし!」 (よーわからんけどさー。あたし、弱いモノイジメしてる奴みると許せんわけよ) 子ネコが老ネコが、妊婦ネコが病気ネコが怪我ネコが、いじめられているのを見るとついカッとなってやってしまう。 相手が百戦錬磨のコワモテネコだろうとボスネコだろうと体重80kg超のセントバーナードであろうと立ち向かい、頭を肉球 で一撃! 大抵の相手はそれで昏倒した。金持ちの家から脱走したドーベルマン6頭を同時に昏倒させたコトもある。 「まあ全部子犬だったんだが!」 「ですよねー」 昏倒しない場合は「弱い物いじめはだーめでしょうがあああああ!」と連撃に次ぐ連撃。なまじ殺意や悪意のない、どこか 空回りしている連撃だからやられた方は怒るよりもつい唖然として──気迫に呑まれ──受け入れてしまう。そして連撃が 終わった後ようやく、相手が小さな子ネコだと気付く。 「いかん。だるい。疲れた。でも弱い物いじめはさせん。やるっつーならあたしが戦うし、どよ!」 (どうと言われても……) すっかりヘバって地面に突っ伏してる子ネコを倒してもなあ。総ての相手はこの妙な相手に毒気を抜かれ、ついつい弱いもの いじめをやめてしまう。(ケンカというよりおまぬけで一人よがりな暴走か) 「この子はあれだね。ケンカを全力でやってるけど本気は出してないみたい」 「先生! 全力と本気はイコールなのでは!」 「いやいや。全部の力を出してはいるけど、ケンカそのものには本気になっていない」 「?」 「一回この子がケンカしているのを見た。何というか、弱い物イジメやめさせるのに必死だけど、相手を倒したり叩きのめしたりし たいとかは考えていないようだ。そういう意味じゃ、本気でケンカはやっていない」 「なるほど! つまり持てる力の全部が仲裁に行ってるから、相手も香美も傷付かない訳だ!」 「そ。もし持てる力の全て相手を叩きのめすコトに費やしたら、相当強いと思うよこの子。だって仲裁する時ですら相手は結構 ダメージ追うからね」 「香美は優しいから、ケンカのためだけのケンカはしないと思う!」 「先生もそう思うよー。ご主人の教育の賜物だね。……もし、この子が本当に逆上して、ケンカのためだけのケンカ、本気で相手 を叩きのめすようなコトがあるとしたら。それは──…」 「それは!?」 「──────────────────」 「……え? いや、その、先生? 香美は犬じゃないから、そんなコトはない! ないと、思う!」 この時は笑って流した言葉。 それが現実となり香美を激しく突き動かすコトになるとは……。 貴信はまったく想像もしていなかった。 一方、香美。 彼女は病気やケガで動けないネコを見つけると決まって自宅に連れ込んだ。子ネコが大人ネコの首を噛み、自宅まで引きずる 光景は近所の評判となった。 (ご主人! ご主人! あたしがだるい時にいくとこ連れてくじゃん! よくわからんけどあそこは治る! すごい!) 「いや香美、父さんの遺産だって無限じゃない! 本来無料で済む野良猫治療にいちいちお金を払う僕も僕だが! こうも しょっちゅう野良猫をだな、全部見せる経済的余裕は……」 (なにいっとるかわからん。でも治る。治る。ご主人にこいつら見せたらきっと治る。ご主人はすごい!) 「ぐ………」 (はよ、はよ) キラキラと目を輝かせる香美を見るたび、貴信は半泣きで病院に電話をかけた。 「はいそうです。また。うう! また今月の食費削らないといけないのか!!」 「つかよ、電車に轢かれて両前足吹っ飛んだネコを3千円で五体満足に戻したりしてるんだぜ俺。十分良心的じゃね?」 モアイのような顔の獣医は電話口でやれやれと肩を竦めた。 そんなコトが何十回も続くうち、とうとう香美は自宅周辺を統べるボスネコになってしまった。 (姉御姉御!) (姐さんだ姐さんだ) (強い。綺麗。頼れる) なんだかんだで助けたネコども(あとインコやモグラやシロテテナガザルもいた)が勝手に祭り上げたという感じだが、そう やって弱者どもが作り上げた権勢という奴は強者の腕力一つでは到底覆せない。 (ちっちゃい癖に生意気だぜクルァ!) いかにもいかつい傷だらけのブチネコが香美にケンカを売れば弱者どもがどっからか湧いてきて総攻撃を仕掛ける。 (ボスに手を出すな!) (いつぞやの恩、姐さん逃げてくだせえ!) 首に、背中に、しっぽに。たくさんのネコが1匹のネコに噛みつく様はスズメバチを蒸し殺すミツバチの群れに似ていた。 本来連帯感に乏しいネコどもがまるでイヌ社会かサル社会のような仁義を見せるのはまったく特異だが、しかし香美もまた 特異な感性を持っていた。 (がああああ! いっぱいがちょっとにとびかかるのもアレじゃんアレ! やーめーるじゃん!!) 味方である筈の弱者どもの頭を殴り、昏倒させ、悉くを蹴散らし。 本来敵である筈のいかついネコを守るように立ちはだかる。 (しゃあーーーーーーーっ! なにやってるじゃんあんた!) (何って俺ぁテメーにケンカ売りに) (ここにいたらいっぱいがよってたかってあんたいじめるしさあ、さっさと逃げたらどよ。ねえ!) (ダメだコイツ。本物の馬鹿だ!) 香美この時4か月。要するに弱い物イジメを見ると後先考えられなくなる、アホであった。 しかしアホほど祭り上げられ好意を浴びるのが社会である。それはネコ社会も同じらしく。 (さすが姐さん! 姐さん!) (フクロはだめ、だめ) (わかったあ) 殴られ昏倒させられ蹴散らされた弱者どもはますます香美を尊敬した。 ついには。 (頼むぜ若ぇの。ここらのシマはおめえに任せた) テレビで何度か取り上げられたほど伝説のボスネコ(30年は生きているらしい。子ネコのころ自分の右目を潰したカラス を逆に喰い殺したそうな)がその席をついに譲った。 (よーわからん。なんでみんな集まるたびあたしをムリやりたかいとこのせるのさ?) ネコ集会の時はひまそーに突っ伏し自慢のしっぽを鞭のようにしならせる。 そこへ下っ端や取り巻きどもが自助努力によって獲得したネコ草だのゴムマリだのを献上しにくる。 それを面倒くさそうに一瞥しては目を逸らすのはいよいよ以て大物の風格であった。(当人はただひたすら面倒くさかった だけだが) 「ボスになってる……。ははっ。はははは!」 一度買い物帰りにその光景を見た貴信は思わず買い物袋を取り落とした。 「黙ってれば美人さんなのになあ! なんでボスになるんだろうなあ!」 かくりと肩を落とし、盛大な溜息をつく。 (まだ早いけど、お婿さんがきたらもうちょっとおしとやかになると思うんだけどなあ! どうだろう) そんな香美は、歌が妙に好きでもあった。 ある時貴信がヒマ潰しにこんな歌を聞いていた。 「きーみのこころに! しるしはあるかー♪」 「にゃーにゃー」 「たたかうためにえらばれーた」 「にゃあにゃあっ! にゃーにゃー! にゃあみゃみゃあー!」 良く分からないが魂が反応して、香美は思わず鳴いた。 すると貴信。 「ははは! なんだ香美は戦隊モノの歌が好きか! 僕はゲッターがそうだが!」 ベストセクションのCD。それを買ってきて、香美と一緒に聞くようになった。 「きーみはぼくの、みらいだからー」 「にゃーにゃにゃ、にゃにゃみゃ、みゃにゃみにゃにゃなー」 強きをくじき弱きを助ける。そんな勇ましいメロディーを何度も聞くうち、香美はすっかり覚えてしまった。 「なるほど……戦隊モノの歌をよく歌っているのは……そのせい、ですね」 『そうだ!』 「ちなみに私は……レオパルドンが……好き……です」 『戦隊物と微妙に違う上に渋っ!』