約 517 件
https://w.atwiki.jp/mosikasitekenryo1923/pages/11.html
縣陵百科 さらなる発展のため編集をお願いします ア行 iPad ・・・石板。縣陵生は大体全員持っている。 愛のある平面 ・・・数Ⅲ選択者が最初にぶち当たる壁。一次元の平面というなぞの空間が発生する。文系選択に少しでもこの話をすると頭がショートするので注意する。 アガタディア ・・・この縣陵百科事典の前身。2016年頃有志の縣陵生によって作成された。2020年の緊急事態宣言による休校時にアクセス数が増加し、「agatadia.com」に移管されたものの、その後アクセス不可に。ドメインは現在も取得されているため、サーバーの契約が解除されたものと見られる。縣陵に関する昔からの貴重な情報が数多く収録されていた。 アガタベーカリー ・・・全ての場所から近くない場所に存在するパン屋。本校と関係は特にない。外見に比べて店内が異様に狭い。 赤チャート ・・・2020年度入学生に配られた幻の参考書。とあるウェブサイトによると赤チャートを買うのは東大生と変態だけだそう。縣陵生は後者。 アキトントン ・・・猫背ポケモン。体長180cm。体重は秘密。数学がわからなかったら、彼に聞けば大体なんとかなる。強い。 鳴き声は「キングプロパティ」。得意技は「キングプロパティ」。98%の確率で私立文系を滅ぼせる。つよい。なおキングプロパティとは数Ⅲ積分の関数の対称性を利用した置換積分法の一種であり学校の授業では習わない。凄そうな名前の通りこの法則は全ての積分に適用できる為、マスターした暁にはいちいち部分積分法、三角関数置換積分etcなどを覚えなくとも解けるようになる。つまりアキトントンは最強である。 阿部先生 ・・・愛称アベちゃん「間違いなく100%死刑」「平均点は言わない主義」で有名。一年の歴史でお世話になった。多くの生徒にiPad(石板)を眺めさせるとても有意義な領域を展開する日本5人目の特級術師。 朝HR ・・・コロナ禍で行われていた政策。誰が登校しているのかを正確に把握するためといわれいてるが、教科担任の先生の登校時間を遅らせるために行われているといっても過言ではない。 アゼルバイジャン ・・・ロシアに隣接している中東の国。人口約1,020万人。ソ連時代の国歌が楽しげ。 頭が痛いので休みます ・・・新しい人権の一種。ただしコロナ禍では出席扱いになる。 アーリーサマー ・・・伝説の文化祭OP 幾度となく塗り替えようとされてきたがいまだにこれを超えるクオリティーの曲は発表されていない。音源は生徒会が管理しており、一般生徒が触れることはできない 歩いたらお金がたまるアプリ ・・・ある程度の距離を歩くとお小遣いが稼げるアプリが存在している。駅から県ヶ丘までの距離はそのお小遣い稼ぎを念頭に設定されている。 暗室 ・・・三棟一階の階段横にある部屋。実態はフィルム写真を現像するための部屋であり現在は使える人がいない。一般生徒には校内一放射線量が多い場所として広く知られている。 イオンモール寄っていかない? ・・・1年生が口にしてしまうワードNo.1。ただし行きすぎてやることがなくなるので、段々とfood forestにたまりがちになる。華やかなJKはプリクラを撮りがち。年に一回苦情が入るがそのほかは平和なものである。 異性との3回目の食事 ・・・ここでアクションがなければ一生友達同士だと思っておいたほうがいい。 伊藤先生 ・・・2021年度現在、校内には3人いる。ただし伊東を含めれば四人となる。またこの内二人が数学科にいるというややこしさである。そのうちの一人は言わずと知れた学年主任で、一部の生徒によると10年は縣陵に勤めているという情報すらある。「おい~、(名前)丸が出港してるじゃねぇ~かぁー」は多くの生徒を葬った必殺技である。 伊藤先生 ・・・差別化を図るため"いふじ"と名乗っている。生物の先生。いふじ語録として「超アンダーライン」がある。なお、血液型はAB型のRhマイナスである。 一棟四階 ・・・3年生の選ばれたもののみしか挑戦することを許されないエクストリームスポーツ。部活を引退した後の3年生へ運動不足という現実を突きつける。特に理科棟三階から一棟四階の移動はデスコンボと呼ばれ毎年多くの死者を出す。たとえ教室にたどり着いたとしても目まいや激しい吐き気に襲われる。 instagram ・・・縣陵か縣陵ではないかを問わず、現在国内では3000万人超のユーザーを抱える巨大SNS。縣陵生は正式名称の県ヶ丘ではなく、縣+学年で自分の所属を明らかにすることが多い。DMが続いたからと言って相手に好意があるわけではないので陰キャの君が思い上がるのはまだ早い。縣陵生が堂々とInstagramの交換できるのはクラスマッチと縣陵祭である。 インターナショナル部 ・・・陸の孤島に本拠地を置く、パソコン室の領有権もついでに主張する英語で討論しようの会。敷居を高く見られがちだが、慣れるとうるさい。何故か美人な陽キャの割合が多く、間違えて入った陰キャは部活とは関係のないところで辛い目に遭う。引退後はディベートによって進行した病に冒され続ける。 ウイニングイレブン ・・・縣陵wi-fiの消費量No.1のアプリケーション。データ量の大きさから調査が入り生徒指導のプリントにアプリの名前まで載ったことで伝説になっている。 ウッドデッキ ・・・二年生と一年生が交わる一種の緩衝地帯である。卒業生の記念品のなかでは異彩の存在感を放っている。最近経年劣化が目立っているが、その人気はいまだ根強い。ただし絶対に日が差さない設計であるため日中を通して暗い。 腕時計、持ってきてください。 ・・・某探究科のクラスでは、模試の際、クラスの時計が外される。模試当日に腕時計を忘れた人は、大学入試本番も地獄をみることになるだろう。 浮気 ・・・関係者全員の切腹を以って解決されるべきと校則第-3+5i条に記されている。 英語科研究室 ・・・課題生産機、生徒を泣かせる。2024年度9月19日木曜日の1時限目に行われた論理表現の定期考査2において一橋大学の問題が出されたがそのなかにsexという単語が多かった。英語科がsexという単語を利用して男子生徒を興奮させ、テストに集中できなくすることで男子生徒の点数を女子生徒の点数よりも低くさせて女子生徒の偏差値と評定を高くしようとしたのではないかとという陰謀論が囁かれている。最近の英語科はジェンダー平等についてたくさん語っており、英語科の女性の先生はほとんどがフェミニストなのでこの陰謀論は正しいのではと思う人が多く、陰謀論を信じている人がほとんどだ。 英語と数学は毎日やれよ ・・・某生物のバイクレーサーの口癖。当の本人は高校時代苦労した模様。最近は国語も追加されつつある。一応言っておくが生物の教師である。 LL教室 ・・・一棟4階にある教室。一年時から探究βの授業で使用することの多い、現インターナショナル部の住処。その遠さとまあまあの確率で鍵がかかっていることから陸の孤島と呼ばれ、LL準備室はほかの研究室に席がない非常勤講師が追いやられることがある。だが実際に行ってみると準備室内は広々としており、住めば都とはこのことである。 演劇部 ・・・部員全員が変わっている。顧問はあの伝説の国語教師の日下部先生である。 応援練習 ・・・一年生が受ける洗礼。入学して担任教師の顔と名前がやっと一致したくらいの時期に訪れる。その厳しさは年々和らいでいるとはいえ、現代を生きる若者にはその辛さは計り知れない。この洗礼を突破したもののみ真の縣陵生になれるらしいが代償として下駄の音がトラウマになる。真剣にやれば後味よく終わり、いい思い出話になるようには出来ている。 おこほん ・・・広丘駅に大きな店舗があり、昔はすべての縣陵生徒がそこでパーティーをしていた。ただしおこほん運営も縣陵生が消費量の大半を占めていることを知り、松本県店を進出させた。 最新情報 お好み焼き本舗あがた店閉店 焼肉きんぐあがた店開店 Online Chemistry by Higashimaki ・・・伝説のYouTubeチャンネル。日々、大学入試センター、東京書籍と戦ってる。鉄緑会とも手を組んでいる。婚活に苦労した。 おすすめは「ラムネをつくる Let's make lemonade soda 」https //youtu.be/ZvE1JMkcj3A?feature=shared オンライン授業 ・・・コロナ渦で松本県ヶ丘ではいち早く取り入れられた。自慢のipadを振り回してブイブイにやっていたが全員画面オフなので本当に参加しているかはわからない。休みたいときは「ipadが破裂しました」という言い訳をするのが主流。 「俺全然勉強してないわ」 ・・・縣陵生が仲間を貶めるために使う常套句のひとつ。 縣陵生の勉強してないが嘘だということは一般常識の範囲内であるが、もし知らずに信じてしまったピュアな人間は定期考査で1人だけ地獄を見ることになる。 カ行 海綿 ・・・一時期生物研究室に生息していた。海水浄化作用があるようだが、その水槽は常に緑であり中身は見えない。 金沢研修 ・・・数年前より海外研修に代わって行われるようになったもの。某ウイルスが原因とする見方が一般的だが、一部では縣陵は金沢を海外と勘違いしているのではないかという考え方もある。ただし海外旅行にしては豪華な旅行である。 海外研修 ・・・グローバルな視点を確保する目的から一昨年まで行われていた行事である。通常二年生が参加することになっているが、ここ2年間は金沢研修へとすり替わっている。 課題テスト一夜漬けしても無駄である。早く寝なさい。 家庭科イキイキ部 ・・・月2程度のお料理教室や、被服系の活動を行う部活。現在は調理のみで簡単なお菓子を作っている。その年につくる料理の趣向は部長によってまちまちであり、満漢全席を作り上げたという伝説が残っている。異種格闘技の研究を行っている機関を抱えているという噂は嘘。 上高地線 ・・・大糸線に肩を並べる最強路線の1つであるにも関わらず、値段が高いということしか知られていない。車よりも遅く、松本駅の構内放送では英語の発音で馬鹿にされ、なんの取り柄もない路線である。しかし、波田、高綱にとっては動脈ともいうべく絶対的なライフラインである。利用者によると乗り心地は最悪で特に連結の近くでは変位50cmの単振動を体験できるという。2020年8月の大雨により橋が大破。(大糸線勢の工作員による爆破工作との見方もある。)現在は復旧が完了している。同時に新型車両が導入され、床下からは田舎らしくない都会っぽいモーター音がする。 化学研究室 ・・・電気消費室。この部屋から電気が消えることはない。理由は🐸 下級生に高圧的な態度を取らないでください。 ・・・クラスマッチで実施されていた呼びかけ。高圧的な態度をとった上級生は前に立たされる。 キーボード ・・・iPadと共に多くの縣陵生が購入する。iPadのみの時とキーボード装着次の重量を比較すると体感5倍に増量させる代物。 帰宅部 ・・・目指せインターフォン。日本では、徒歩・自転車・徒歩&電車・自動車・混合4種(徒歩&自転車&電車&自動車)・水泳の7種目が開催されている。世界大会では混合4種と徒歩の2種目のみ開催されている。 軽音部 ・・・正式名称が軽音部である。ボーカルの追加等活動形態がバンド形式に変わった為、元々のジャズ形式の軽音楽部への乗っ取り行為と言う意見が顧問から出た為部内投票で名称を軽音楽部から軽音部に変更した。生徒総会で発表された時は当たり前の如く困惑された。 逆進研ゼミ ・・・定期テスト後に、提出用のワークに模写をしている際「あ!ここテストで出たやつだ!」となる現象のこと。ちなみにテストでは書けているわけがない。 狂歩大会 ・・・距離が狂っている。 縣深戦争 ・・・歴史上ではその存在が抹消されており、文献すら見ることができない。しかし、1965年ごろから勃発したとされていて、応援団の前身である応援予備隊が組織されるキッカケともなった。しかし、その和解の際に縣陵は不平等条約と多額の賠償金を課せられてしまい、元々の力を失った。そのせいで今では県内16位と成り下がってしまったのである。深志高校では「深縣戦争」と呼ばれている。 縣陵OnAir! ・・・お昼に流れる校内放送。独立したメディアかと思えばコンテンツ内容に関しては生徒会が一枚かんでいる。要するに縣陵版のN〇Kである。過去にゆ○うたの某代表曲をリクエストしたところ「食事中に流せる内容でない」と断られた人もいる。以前、「オリオン座の下で〜」の歌詞で有名な「新町」という曲が全校に流れかけるというテロ未遂が起きた。 KRGP ・・・2学年が探究成果を発表する大会。優秀賞が普通科から3名、探究科から3名、計6名選出され、その中から大賞が1名大学の教授や校長によって選ばれる。稀にエントリーをしない強者が現れることがある。なお2024年現在、第5回目であり今年から英語発表賞、試験的にオーディエンス賞が追加された。大賞を取れば7000円分の図書カードが貰える。 縣陵体操 ・・・「準備体操とは元々軍隊などで訓練のために行われていたものである。」という真偽不明の由来故になかなかハードで準備体操にしては長めな運動を体育の前にやらされる。先生によっては少し喋っただけで最初からやり直しとなる可能性もあり、注意が必要である。なお2年生以降ではその存在は突然無くなり覚えている人間は、強力な洗脳に耐えた1部の者だけであり秘密裏にその存在は語り継がれている。「やる意味が無い」というような発言をした者は1人残らず消されている。 縣陵祭 ・・・県ケ丘高校の文化祭。入場者は5000人程で山形村の人口くらい。毎年、物理化学部のうまい棒砲が目玉。ここ数年は発射してない。毎年この準備のため生徒会役員は官僚レベルの重労働が強制される。 縣陵祭準備実行委員会 ・・・一年生のうちは文化祭に関わりたいやる気のある人が入るが、二年生からは委員会活動をさぼりたい人に大人気である。 縣陵広場 ・・・ものまね、女装、漫才…etc.なんでもありの野外ステージ。ここ最近は 現生徒会長である○○様を尊敬し、崇拝することを誓います。 ・・・応援団から新入生の激励として使われる秀逸なフレーズ。一部では生徒会長の独裁的な政権を保つために買収が行われているという噂が立っているがとんだとばっちりである。 校歌 ・・・風が十字に荒ぶれ狂うとは…一体… 校長室は開かれています ・・・実際に尋ねる生徒は少ない 国際信州学院大学 ・・・ひろゆきが学部長についたこともある歴史ある学校。安雲野市に位置する。 これじゃ、ペケです。 ・・・数学の減点はこの言葉から生み出される。2020年度の入学生の中ではTシャツにその言葉を書いて謀反を起こしたクラスが存在したが、歴史から抹消されている。 ⬛︎⬛︎⬛︎ ・・・この単語はWikipedia管理者の保護規約に違反するため削除されました。 サ行 サイクロイド ・・・数3選択者は口に出さずにはいられない。 サッカー部 ・・・ダンス部と並ぶヒエラルキー最上位。単純にモテる。うらやましい… しかし、モテる代わりに受験期をサッカーに捧げるという大きな代償がある 三大精神 ・・・質実剛健であれ 大道を闊歩せよ 弱音を吐くな の3つから成る我が校に古くから伝わる三大精神である。ほとんどの縣陵生は弱音を吐くなしか知らない。お昼の放送の曲で軽くあしらわれているが、実は在学3年間にこの精神の下、高校生活を遂行したものは殿堂入りを果たすことができる。しかし未だ達成したものはいない。 SHO兄貴 ・・・後方黒板に現れた新くっきー⭐︎メンバー 私立文系 ・・・通称私文、早稲田や慶應には頭が上がらないが大半は数学から逃げただけの腰抜け、そのくせ国立まで頑張ってる人のことも考えずインスタのストーリーなどで遊んでるストーリーをあげる害悪。正直言って失せて欲しい。本気で目指している人もいるため全員を一概に批判できないが、インスタのストーリーで上げる人は他人の気遣いができない人なので積極的に批判しよう。 自動販売機 ・・・全校生徒の4割からお汁粉の追加を求められているにも関わらず、追加されない無能機械。隣のゴミ箱はいつも溢れ返っている。 ──追記 最近お汁粉が追加されたようで自販機周辺は大盛況となっている。 Simeji ・・・キーボードに慣れない人に救いの手を差し伸べてくれる素晴らしいアプリ。iPadを購入したての頃からお世話になる者と、友達に教えられていっきに地獄から天国に救われる者がいる。ちなみにiPad画面に出ているだだっ広いキーボードを2本指で縮小するとSimejiに頼らなくても小さいキーボードになる事を知らない人は特に辛い。 宿泊棟 ・・・生徒会の合宿や、吹奏楽部の練習に使われていた。ただし、2020年夏に地盤沈下が確認され、封鎖された。一時期重機の姿があったが今はない。当然まだ使えない。 昇降口裏の扉 ・・・縣陵生の8割がお世話になったことがある扉である。とは言ってもただのオートロック扉である。 証左 ・・・三年生の10月の最後の記述模試に登場した。誰が書けるかっての。 ジョージ ・・・メンズコーチ。 自称進 ・・・恐らく弊校のことであるが、この単語を校舎内で発することは憲法でかたく禁じられている。 信州大学 ・・・縣陵生が実質支配しているといっても過言ではない大学。松本にもキャンパスがあり、一年生は全員松本で過ごすので松本のことをよく知っている縣陵生は少し優位に立てるといわれいている。しかも実家通いのためお金の心配をしなくてもよい。 信大附属松本県ヶ丘高校 ・・・信州大学に附属高校がないことに加え、縣陵からの信州大学進学者が全国一位であることを揶揄した表現。ただし入学者数は最近某F高校に抜かれ気味。 真実の口 ・・・縣陵とは全く関係のないローマの名所 人工芝グラウンド ・・・通称 人芝 クラスマッチの時のみ解放される楽園。我が校は長年領有権を主張しているが松本市はこれを否定している。 水泳部 ・・・縣陵のホワイト部活ランキングワースト1位にノミネートされた部活。過去には泣きながら超長距離を泳ぎ切った生徒がおり、部内では伝説として語り継がれている。 ずっぱ ・・・校内のどこへでも行ける夢の乗り物。ただしイオンモールへの侵入は禁止されている。まれに、拘束を解き家まで帰るものも現れる。 生徒会 ・・・事実上の独裁体制を敷いていると思われがちだが、アニメやラノベ小説の世界ほど権力は高くない。2棟3階には生徒会室が設置されるがその中で何が行われているかは未だ謎のままである。 生徒会室 ・・・二棟3階の真ん中に位置する。安全のために鍵がかけられており、生徒会は独自の権限で目張りをすることもある。文化祭と生徒総会前後は、周辺の放射線量が増加するらしい… 生徒会長 ・・・新しいヒエラルキーの一種。ただし日本国憲法では法の下の平等から禁止されている。 世界幻想文化研究会 ・・・オカルト部活である───というのはただの噂に過ぎないが、その長い団体名を暗唱できる部員は存在しない。真冬に文化祭の打ち上げを行うアットホームな職場である。 部員の存在が世界幻想文化である。 世界史の窓 ・・・世界史勢の味方。世界史用語を検索するとヒットするサイトは9割9分Wikipediaかこれである。ときたまセキュリティコードの期限切れで封鎖されており、その際は埃を被った重い教科書を血涙垂らしながら引っ張り出してくる生徒が続出する。 前期入試 ・・・中国の科挙にルーツを持つ歴史ある試験。あの杜甫も苦しめられたといわれる。2021年には宇宙と骨の問題が出された。現在でも県内有数の高倍率を誇る。 掃除の時間 ・・・もしかしてさぼり?ほとんどの生徒にとっては談笑の時間。稀に真面目に掃除する生徒もいる。学校側もあまり力を入れていない。 卒業証書授与式 ・・・いわゆる卒業式。本校は主に男子はスーツ、女子は袴姿で挙行する。カッコいいし可愛い。なお、小中のトラウマである卒業証書授与(無限地獄)は大幅にカットされ非常に生産性が高いものとなっている。 地球の会(そらのかい) ・・・難読漢字の一種。ただの初見殺し。部活は月1程度。 タ行 タウンスニーカー ・・・学校から松本駅までの間を送迎してくれるサービス。雨の日は特に使用率が高く学校前のバス停には長蛇の列ができる。 しかし始発はSHR後に学校に着くダイヤなので朝は使えない。 7月豪雨の際にはバス待ちの生徒の列が松本駅まで続いたという。 卓球部、バドミントン部 ・・・共にクラスマッチ不完全燃焼組。審判をやらなければならないため友達と写真を撮る時間もろくに無く、好きな子の競技を見に行って応援など夢のまた夢。キラキラJKを見ていると悲しくなるのでインスタはその日1日封印する。 探究科 ・・・英語科を前身として生み出された精鋭部隊。週2回の探究の授業を組み込むために授業進度はかなり無理をして頑張っている。ただし倍率は年々低下している。普通科を忙しくしたver. 探究学習 ・・・6年ほど前(2010年代後半)から普通科にも取り入れられた。探究学習に興味のない生徒がほとんどであるため、週1回の探究の時間では自習や各々やりたい事に時間を割き、発表の直前に突如としてスライドが出来上がる。なおデータの真偽に触れた者は… 探究推進室 ・・・渡り廊下の真上という抜群の立地の悪さ故、換気効率が最悪な研究室。 大体育館床抜け事件 ・・・20年ほど前、文化祭時のジャンプで大体育館の床が抜けたことがある。その時からジャンプが禁止されている。いい迷惑である。 第二グラウンド ・・・県ヶ丘はこのグラウンドを持っていることで広い排他的経済水域を保っている。防衛のため野球部が配置され、毎日領土を守っている。 ダンス部 ・・・部活ヒエラルキーの最上位に位置する。だが、ダンス部に入ったらヒエラルキーが上がるわけではなく、ヒエラルキーの高い人が入るのである。勘違いして入ってしまった陰キャには地獄である。 チャリ通 ・・・電車通学の人に憧れている。ただし駅から学校まではチャリの人も多い。漕いでいるときは孤独との戦いである。 チャイム ・・・入学当初は驚くであろう、風変わりなメロディーである。テストの開始終了はチャイムの鳴り終わりである。ちなみに音階は「ラーソーファードー、ファードーファーラー、ファーソーファードー、ファードーラーファー」である。ぜひ奏でてくれ。 筒井先生 ・・・生物担当の先生。あだ名は「つっちー」。たまに「ちっつー」と言ってしまう生徒がいる。その場合は應援団によって前に出される。自慢のKAWASAKI(メーカー以外は不明)に乗り通勤しており、プロバイクレーサーを兼業している。なお北海道へツーリングに出かけた際、スポーツカーに乗った謎の大富豪と友達になるほどのコミュ力を持っている。定期考査の大問2に全て英語で記述された問題を出す。そのため生物用語を英語でも覚える必要がある。なお口癖はどこかに記載されている。 定期考査 ・・・全校強制参加のエクストリームスポーツ。年5回ほど行われていて、英気を養うための7日間というものがテスト前に設けられている。生徒たちはこの期間に日々の生活時間の乱れを回復するために睡眠時間を多くとる。2021年度2年生の2月期末テストでは地理でチェルノブイリ原発の立地が問われる問題があったがテスト終了後にロシア軍が占拠してしまったため正解がウクライナからロシアに代わってしまうのではないかという懸念がある。国連と縣陵生徒会が認めてないから多分大丈夫。 渡会意士 ・・・校内からアクセスできる唯一のポケストップである。大体育館で集会がある時には大抵ルアーモジュールが設置されている。 トイレ ・・・年間を通して温暖な湿地帯。ニオイさえ我慢できれば生活も可能。 トイレ改装工事 ・・・令和4年7月から令和5年2月まで行われていた。これによって縣陵には弱点がなくなった…そして伝説はここから始まった。 図書館 ・・・本を読むまたは借りる目的で使う人は存在しない。治外法権が適応されている場所であり、授業をサボることが罪に問われない。ただし文系科目の自習の時間に使われることがまれにあるため、容易に授業中逃げ込むことは避けた方が良い。 ナ行 中村先生 ・・・2人居るが、同姓同名であり、どちらも物理科の先生である。紛らわしい。下の名前は一文字だけ表記が違う。 庭園 ・・・あの有名な死刑囚の身内の方がデザインされた。式折々に姿を変えて目を楽しませてくれる。 な~わて~な~わて~ ・・・市中行進の時に繩手通りで応援団が行うとされる伝説の掛け声。この掛け声の緩さゆえ応援団に対する警戒を解いてしまった生徒は後日団長によって前に出される。 南北格差 ・・・教室内で廊下側と窓側で温度に大きな差があり、特に冬は快眠の窓際、ガン決まりの窓際と言われる。世間一般的にはアメリカやアフリカの経済格差のことをさす。 2棟3階のトイレ 4番目の便器 ・・・教室棟3階の男子専用トイレにある手前から4番目の小便器。流れが悪く、出したものが全て溜まる。溜めたい人以外は使わないことをおすすめする。 二年生普通科から331への移動 ・・・縣陵体操に耐えうる頑健な足腰を鍛えるために考案されたエクストリームスポーツ。 ハ行 廃井戸 ・・・灯油管理室と一棟の間の謎のスペースに存在している、仲は木の葉などで埋まっていて見えないが、夜は相当な雰囲気を出している。二棟から一棟への移動時に目に入るはずだが多くの生徒がその存在に気づいていない。 発声練習 ・・・「「「けー---------------!」」」 春休み ・・・春休みと呼ばれる期間はたった2週間以下だが、3月はなんだかんだ休みがたくさんあるので困ることはない。春が来たからと言って君の彼女いない歴=年齢の呪いが終わるわけではないのでせいぜい頑張ってほしい。お決まり通り課題は鬼。 日々演習 ・・・入学当初から3年間つづく恒例行事。その難易度は東大理Ⅲの大問4に匹敵するとされ、提出率は調査されているが低迷している。 バンクシー ・・・ホワイトボードに漢字アートを残す世界的に著名な芸術家。最近はこのアートを対抗勢力の何者かが描き換え、バンクシーが対義語の漢字に直すというイタチごっこになっている。 PTA ・・・パチンコ、タバコ、アルコールの略であり縣陵生の誰もが知っている。応援団の「いいかお前らPTAには手を出すなよ」というフレーズは去年流行語大賞に選ばれた。 浩 ・・・専門教科は数学Ⅲ。趣味は犬の散歩。毎年3年生に数学を教えている熱血数学教師。また、生徒指導の先生として知られている。口癖は「しっかりしてくれよぉ」「おいおい、大丈夫か?」「こんなつまらない問題を出す大学には行くなよ」と、そのレパートリーはとどまることを知らない。その圧の強さ故に苦手意識のある生徒もいるが授業の内容は文句なし。数Ⅲ選択者のほとんどが彼の虜である。彼の数学に対する熱意は凄まじく、クラスマッチの時には人工芝のテント下で授業の予習をしていたという。 しかし、コロナ禍でのオンライン授業中にムフフな検索履歴が表示されてしまいそれを激撮されてしまう。それにより一部の生徒には常に弱みを握られている。 ピロティ ・・・小体育館の下に存在している場所。最初に言われたときはどこのことか全くわからない。特に一年生の物販委販売の時に迷子が目立つ。その利用方法は多岐にわたり、普段はダンス部が利用しているが時には応援団の練習場所としてもつかわれる。大した場所ではないがここまで使わないとあの狭い校舎には人が入りきらない。 フォーカスゴールド ・・・世間一般でも使われている標準的な数学参考書。その使い方は実に多様であり漬物石、トレーニング、鈍器…etc. 物理化学部 ・・・武器を生産して新入生オリエンテーションで披露している。しかし成功率が低いためアメリカから注意されることはない。 プレハブ校舎 ・・・現ソフトテニスコートにあったとされる伝説の校舎。写真からは校舎なのか判別することは困難とされている。ただし一部は現在もサッカー部部室として残されており、日本遺産への登録が期待される。 百歩 ・・・神曲。もうすぐでYouTube1万回再生される、第76回縣陵祭のテーマソングである。下級生(特に吹部1年)から神と称えられるメンバーにより作詞作曲された。ほんと神曲。好き。 プール ・・・傾斜があり、9割の生徒は溺れかけたことがある。水泳部は水温がプラスならば泳ぐ。 某F高校 ・・・県ケ丘のライバルとされている。しかしF高校からは見向きもされていない。あちら側に悪気はない。壁は高い。 ボルン・ハーバー・サイクル ・・・本当に何を言っているんだこの教科書は…(もしかして…エスケープ?) マ行 前へ出ろ ・・・拷問・処刑の一種。選ばれたものは有名になることができる。なお、現在の日本国憲法ではすべての拷問が禁止されている。 松商学園 ・・・通称松商、我が校から最も近い高校でありスポーツの名門として全国的にも名のある高校である。松商生は通学路を始めとして日常的に縣陵生と遭遇する確率が高く、それ故に様々なトラブルに巻き込まれることが多々ある。特に自転車のマナーは度々報告される通りひどいものである。時折縣陵生が濡れ衣を着せられることもあり注意が必要である。近年ではイオンモールのフードコートで領土も拡大しているとの情報も入っている。 松本蟻ケ崎高校 ・・・松本駅からちょうどいい距離の場所に存在していて、入学の難易度は県よりも一段落簡単であり、非常にコスパの良い高校となっている。さらに元女子校であるため女子の比率が高い。羨ましい。縣陵生は基本的に下に見ている。だが蟻ケ崎の生徒は陽キャであるため、縣陵生が勝てる道理はない。あと廊下が狭い。 松本四校 ・・・松本市街地の公立高校のことを指して言っている。ほぼすべての高校が100年近い歴史を持っており勢力争いを重ねてきた。近年はF校が頭一つ抜けており、別格。 松本二校になったら輝く ・・・アリさんと比較した際の縣陵の地味なイメージからこう言われているが、二校になったところでF高には勝てない。 道與 ・・・普段の居場所は数学研究室。追記だが最近1棟4階のLL準備室に隔離された。水泳部の顧問。花粉症。もう定年は超えているようだが、それを感じさせない程の熱血教師である。ただ身体には影響がでている。名言を多く持っており、「よろし!」「はい止め!!!」「画面配信で行いたいと思います!」「マシンガンチェックテスト」等、独特な名言から生徒に親しまれている。また、黒板の状態にかなり神経を尖らせおり、汚かったり消し忘れ等があると文句を言っている。チェックテストのタイマー音はかの有名な「覇権の剣」である。彼の授業では課題が出ており、課題や日々演の提出率が低いとキレる。クラスマッチTシャツの背面の言葉が「大海原に出航」となっていたり、昭和年代であったり、喉を壊して3日間休業に入る前に宝鐘マ○ンがホラー配信で発狂を連発していたことなどからVtuberの宝鐘マ◯ン説が出ている。尚、朝のSHRで遅刻してきたものは教壇に立たされ、1分間スピーチをやらされるとか。ここだけの話、彼は金光教に入教しているらしい。既に様々な人に知れ渡ってしまっている為情報漏洩防止措置等は取らないが、本人にバレてしまうと知ってしまった人はポア対象なので十分情報の取り扱いには注意されたし。 モンスターエナジー ・・・一部の生徒にとっての必需品である。校内で売っていないにも関わらずゴミステーションではよく見かける。最近は女子の間でモンスターエナジーダイエットが流行っている。モンスターパイプラインパンチは南国の香りで初心者を魅了するが、上級者はやっぱりノーマルに落ち着く。長時間その味を味わいたい人は500mmのZONEを買う。【関連】モンスターエナジー教団 ヤ行 ヤリ部 ・・・ヤリ部とは大学のヤリサーの高校verである。縣陵では軽音部、弓道部がヤリ部として縣陵遺産に登録されている。 UFO ・・・毎年校長によって文化祭に呼ばれる。近年はあちら側の事情もあり見ることが難しくなっている。 よろし! ・・・数学科の伊藤道與大先生の口癖。最近は一部生徒間で流行語になっており、対義語である「わろし!」が開発された。ちなみに喋る時は人差し指と親指をくっつけて輪にして喋っている。 四棟 ・・・トイレを取るか、性能のいい暖房を取るかの二択。ただし探究科に選択の余地はない。普通科は1/3の確率で運による。24年度探究科2年生は理系が多すぎたため4棟の使用を強制された。 ラ行 楽市楽座 ・・・イオンモール風庭2階に存在するゲームセンター。クレーンゲーム、プリクラ、音ゲー、湾岸ミッドナイトなどゲームは多種多様だが1年生を除く縣陵生はほぼ利用していない。クラスのプロ音ゲーマーは大抵テスト後、文化祭中、半日授業後に赴くことが多い。 レバノン ・・・岐阜県程度の大きさの中東の国。首都はベイルート。縣陵生の2割が移り住んだのは昔の話である。 浪人 ・・・楽しい高校生活をもう一年行えるエクストリームスポーツ。縣陵生の3分の1ほどの競技人口に親しまれている。もう1年遊べるドン! ワ行 綿半ホームエイド ・・・みんなのホームセンター。 渡り廊下 ・・・1棟と2棟の2階をつなぐ渡り廊下。壁の継ぎ目に隙間があいており、通気性の確保を考慮した設計となっている。
https://w.atwiki.jp/akuyakukeimusyo/pages/17.html
時系列 ここではスレ内で起こったことを簡易的にまとめる。 暴動編 一年目の2~68レスであった記念すべき始まりの事件。 その年で68回目の暴動。主戦場はB棟で、看守長がやられた。 幕間 一年目の69~200レス及び二年目の3~134レスであった。 暴動後でゆっくりしていたり、E棟へ移動してたり、死刑される囚人が暴れたりしている。D棟の治安の悪さが露見したのもこのあたり。 D棟清掃やら細かな出来事は割とある。牢が壊れたりC棟が燃えたりもした。 宰相編 二年目の135~200レス及び三年目の2~91レスの出来事。 ある情報屋のリークによって発覚。それからやいのやいのと宰相のことを噂しまくった。 大体の囚人と看守が宰相相手に悪戯を仕掛けやがった。 宰相編後日談 三年目の92レス~136レス目の出来事。 宰相がいなくなってから、あれやこれやと宰相の文句を言いあっていた。あと一歩で不落要塞が建造されていたかもしれない。 刑務作業:農業従事 三年目の137レス~200レス目の出来事。 農業開始前に少しトラブルがあったりもしたが、特に問題はない。 C棟への言及もされ、技術者が集まる場所と判明。前述のC棟火災が大事に至らなかったのはこいつらが速攻直したからなのでは? あと結構あっさり終わる。平和ってのはいいね! 刑務作業:坑道採掘 四年目の3レス~55レス目の出来事。 みんな真面目に従事している、偉い! C棟に引き続きD棟への言及。最低最悪の治安、毎日数十人が死ぬ死臭漂う暗室。看守すらも匙を投げる12次元刑務所のゴッサムシティ。新人の看守に取ってここに送られるということは死を意味する。………ただしその治安悪化にはとある看守も関わっているのだとか。なにやってんだ! 坑道採掘自体ほぼおまけでD棟への言及が主ですね、見返してみたら。 雑談編① 四年目56~200レスでの出来事。 宰相の話題、D棟・C棟の話題、好きな刑務作業の話題などなど平和な時間。途中、ヤバいC棟の囚人やオズワルドがC棟にぶち込まれたりもしたけど。 C棟の面々が本格的に現れたのもこの頃です。というか現在のC棟囚人の大体はここで出て来た。 脱獄犯ゼロ君もお外で元気にやっているようです(というかいつの間に外いたんだ……?) C棟戦線 五年目3~66レスでの出来事。 C棟に閉じ込められたオズワルド君が不穏なことを始めました!看守よ止めろ!……と、これが闇市の始まりなのですね。 この刑務所で数少ないバトルですよ~。オズワルド・カヌチVS.カルヴァドス・ミレー。そして何故だか別所で櫻VS.リキュールも起こりかけていた。 看守Aことサドも追いはぎに……こいつ何で追いはぎされてんだ?日頃の恨み? 最終的にはカヌチの裏切りにあったオズワルドが倒されてこのバトルは終結しましたとさ。 戦線後 五年目67~80レスでの出来事。 ぶっちゃけ次のイベントがすぐだから短い。オズワルドが倒されたタイミングが終わりとしてはちょうどいいのでこうして分けることとする。 カウンセラー研修編① 五年目81~200レス、六年目2~68レスでの出来事。 12次元刑務所のヒロイン、ポメラ・フラジャイルがやってきた! この時はまだ、ポメラが屈指のヒロインと化すとは誰も思わなかっただろう…今でこそポメラのカプは多いがこの時はシードルのみだったようですね。 D棟のクソ治安っぷりに行かしていいか悩む看守と囚人。そしてカウンセラーが来たすぐあとに収監される詐欺師。脱獄騒動に、宇宙戦争仕掛人の収監と色々とありすぎる……… カウンセラーのあれこれもわかるよ!酒飲みもするよ! A棟についても言及されたね……そこからあの火薬庫化するとは思わなかったが。 とまあ、カウンセラー編はえらく長くなってしまいそうなので一旦は区切らせてもらいます。 おい待て…なんだG棟って。 食堂担当編 前 六年目69~162レスの出来事。 食堂担当のやらかしより始まる一編。中々問題なことをしている……餓死って。10年前の『ガラムマサラ暴動』とやらは気になるけど…… そして覡朧さんもやって来ましたよ! 刑務作業:雑草むしり 六年目163~200、七年目3~38レスの出来事。 酔いどれが何人かいる中決行された刑務作業。時間かかるレベルで手入れされていない中庭とか中々問題だな…… 危ない除草剤を使用しようとしている人もいるし……前途多難な回。 そんでもってカウンセラーの世界への言及。相変わらず腐った世界ですよ。 そして例の除草剤を使用しようとした毒使いが暴れかける。ワンチャンありそうだな…… カウンセラー研修編② 七年目39~56レスの出来事。 宰相情報を尻目にポメラの正体についての話が展開される。まあ今回はそれくらいの進展ですかね。まあ一番の曇らせどころはここじゃないから! ゼロの行方 七年目57~74レスの出来事。 秘書官モモという人物が12次元刑務所へ来訪。ゼロの現在についての報告。このあとに来るゼロ編への布石かな。 あと丁寧口調のサドが何か不気味…… 雑談編② 七年目75~137レスの出来事。 相当警察機関が腐っていることが判明しましてね。……やっぱクソではこの世界。 酒盛りしまくっております。賭場建設の話も上がる。刑務所やぞ! 神父も登場、ここの囚人に懺悔を求めてもねぇ…… 食堂担当編 後 七年目138~200レスの出来事。 ヤク登場!オズワルドが追う!逃げる食堂担当!追う囚人たち!いやはや、食べ物の恨みは恐ろしい…… そして刑務所初の明確な死者が出た瞬間である。いやはや、こんなことになろうとは…… 不死身将軍登場 八年目3~25レスの出来事。 前回の爆発後、騒ぎによって出現せしは内乱不死身将軍レンドロット・エゼルディール! 宰相暗殺計画(仮) 八年目26~38レスの出来事。 宰相絶殺シードル、[放送禁止用語]連発でPTAがキレそうですね(小並感) 宰相の所業が書き連ねられているけど、やっぱやってることえげつないなこの人。 カウンセラー研修編③ 八年目39~120レスの出来事。 E棟の掃除の時間がやってまいりました~!肥溜め中の肥溜め、詐欺師が何故か多いところ、一番汚くC棟が一番きれい…らしい。 掃除だというのに酒を飲みだす囚人たち、その酒の臭いに酔うポメラ、ナイフを持って走った殺人鬼、トラウマ刺激しれるポメラ。 『刑務作業:E棟清掃』とならないのはE棟の清掃なんかなかったからだ。 刑務作業:機械製作 八年目121~151レスの出来事。 C棟がよく働きそうな時期ですね……作業に慣れない人の中には怪我人もおりまして…… 雑談編③ 八年目152~189レスの出来事。 サド、中堅看守ことヘルマンが見回りに(サドはE棟、ヘルマンはB棟) 酒税法違反ちゃんは禁酒を始めたよ!結果はご察しの通り! 囚人が増えたので監房の新設なんかの話題も……何気にヘルマンがまだ腰が低い時期。立場上ではまあまあ上なのにね。D棟皆殺しとかいう現在なら提示されないであろう提案。 赤い虫騒動 八年目190~200レス、九年目3~200レス、十年目3~200、十一年目3~200レス、十二年目4~15レスの出来事。 八年目の終わりから始まる一大巨編。カウンセラーの談話があるが時系列として3~36は190以前なんだよねメタ的には。 覚悟ガンギマリ看守の犠牲でスタート。ぐう有能な囚人で進まないと思いきや籠城でさらに進んだ。 さらに看守が犠牲になり殲滅作戦が始まり、バイオテロじみた戦になる。D棟はボロボロになるしC棟へ避難して籠城が始まるしで大変なことに。途中で400匹近くいるので元はとんでもねぇ数ばらまかれたと思うとマジモンのテロだ。しかも何やら陰謀めいた気配があるという。 赤い虫は水に弱い、ということがわかったら一転攻勢に出たね。 地味に斧なる看守が初登場している。この頃はまだギロチン狂いじゃなかった。 赤い虫の犠牲者が100人とかいうかなりの大事。籠城が始まってからは相当速度が落ちた気がする。新しいものを見つけるための散策は相当面白い。 籠城後は籠るか散策かの二択……ですね。そしてヤバい危険物(この刑務所を滅ぼせるレベルの)が発見される一大危機。そして全てを解決する大尉が助けてくれたよ! やっぱり超長いな。 尋問官編 十二年目16~200、十三年目3~45レスの出来事。 始まりはいつもの情報屋からの情報。冤罪など諸々のことを調べるためにやってくる。 その前にカウンセラー・ポメラが帰還する。……ここで終わっていればどんなに良かったものか。 元B棟看守長の情報もあるから必見だ! 補修作業、食事を終わらせ姿を現す尋問官『271号』。本編は95レス目からだよ! 尋問されたのは、オズワルド、犯罪組織リーダー、櫻、佐伯、傾城、マイン、牛頭、レイ、覡です。 強強尋問官の被害者……塩。何かしら因縁はありそう。でもこの塩、衛星落としとかいう特大級にヤバイことをしようとした。阻止されたけど。 レギュラー化されないイベントキャラは強くてもいいという風潮。 ポメラ・フラジャイル収監 十三年目46~200レス、十四年目4~23レスの出来事。 やってまいりました、この刑務所有数の曇らせ案件。犯罪者であるはずの囚人ですら心を痛めた一件。あのヤク中の冷静な時も見られるがそれは置いておく。 皆様、護送して来た人にお怒りですね、ステイステイ。 地獄そのものの空気。ちゅらい、たすけて。 ポメラ収監後の夜 十四年目24~59レスの出来事。 インガニ軟化罪初登場回。そしてついに!お父さんゴッさんが登場!救いはここにあったんだ! ゼロ襲来① 十四年目60~128レスの出来事。 ゼロが力を取り戻したそうで。 ラジオ体操するよ!でも数人しかしていないよ! そしてゼロ襲来。緊急事態につき大人数が警戒態勢を敷きました。また来るよ! 雑談編④ 十四年目129~200、十五年目3~55レスの出来事。 オズワルドが商売しています。……刑務所だよねここ? 各々が自由に会話しているよ。ポメラの報告書もあるよ。相変わらずこの囚人たちはほのぼのしているな…… ウィスキーチョコは美味しいよね。 あと殺人鬼しゃれこうべ君が魚人を釣り上げました。この魚人、善良さが刑務所屈指だぞ。お辞儀だけだけど、動き。釣り上げた魚を調理したりもする。 吾作×ポメラの疑似親子爆誕!←ここ重要 ニュース:爆破事件 十五年目56~75レスの出来事。 ニュース解禁によるニュース垂れ流しがスタート。 内容『D**市近郊で大規模爆破事件。犯人は不明』。一発目から酷い。 ニュース:デモ 十五年目76~113レスの出来事。 デモなんかさておかれている。親子の会話てぇてぇ。インガニはインガニで全容が掴めず不気味である。七輪料理はいいぞぉ、換気に気を付けな。 インガニがとても怖い。不死身は何人もいるってのに何故こんなに怖いのだろうか…… ニュース:生命体発見 十五年目114~139レスの出来事。 『サンナイ銀河にて生命体の確認』。多分一番明るい話題なのではないだろうか。 同時にインガニの話題も進む……というかインガニ中心で話が展開されている。ニュースは最早飾りだよ、これじゃあインガニ軟化罪編だよ! 刑務作業:陶芸 十五年目140~200、十六年目3~23レスの出来事。 朝。よろよろと起きる囚人たちに看守Aことサドが告げる。「陶器を作るぞ」と。専用な部屋がないので中庭でおっぱじめるぞ!この前の雑草むしりのお陰だな! みんな上手ですね~出来上がってまたも酒盛り始める。この刑務所酒盛りばかりだな。 酒盛り編 十六年目24~114レスの出来事。 看守が率先して始めた飲み会。当然の如く喜ぶ酒税法違反。お父さんのお父さんしているところも見れるよ! 実はずっと中庭にいた人ら。吾作は早々に眠ってA棟に引っ込んだがポメラがその間に曇っていく。助けてゴッさん…… 最後に傾城様が謎めいたお札を渡して飲み会(最初しか飲んでいない)は終了する。 闇市建造編 十六年目115~158レスの出来事。 またもD棟で人が死ぬ。13人ですって奥様。闘技場とか作ったとしても結局死ぬ。 オズワルド君やらかしましたよ、ついに闇市の建設に手を出しましたよ。止めろよ看守ぅ! その裏で超胸糞ニュース『バミューダ政権獣人抹殺政策開始』。滅ぼしてしまえ、こんな政権。 空腹時間 十六年目159~200レスの出来事。 腹減り囚人、シェフはいない。軽食で腹を満たす。AとJのうきうきクッキングはありません。吸血鬼キャロルさんもおりますよ。 雑談編⑤ 十七年目3~138レスの出来事。 面会が起こるらしい。そうしたらポメラ嬢が暴れます。お父さんが助けてくれるから問題はないな! 例の『獣人抹殺政策』のトコでは獣人三割減とかいうえらい事態に。ロスゲスとかいう首相が諸悪の根源。これには囚人も看守をお怒り。キャロルさんがパンダの癒し動画を流したお陰で怒りは和らいだ。ゴッさんはパンダを知らない。 その裏ではZ国税率400%という狂人の発想の政策のニュースも。地獄かな? "櫻"も何か厄ネタがありそうで。ボロボロになっているので医務室へ。医療担当初登場はここら辺かな?ここらでかなり大騒ぎ。 何気に囚人が自由な理由も出た。暴動対策らしい。……あれ?一年目…… 斧とAがバトりそうではあった。しかし戦闘はなかった。 オズワルド制闇市やら、苗の所望やら、インガニ軟化やら……たくさんあるな! ワーウルフ暴動 十七年目139~166レスの出来事。 A棟の技術者がテレビを修理。そして……ワーウルフ脱走! 騒ぎに乗じた暴徒もいるけど、こいつらは関係ない。ゆったりしている囚人もいるが慌てている囚人もいる。それぞれの個性が出ていいですねぇ。 サド&斧が行動開始。騒ぎといったらこいつらですわな。斧VS.ワーウルフがあるかと思えば何もなかった。 闇市開業編 十七年目167~199、十八年目2~34レスの出来事。 騒ぎに乗じてしれっと闇市を開いていたオズワルド。"櫻" 酒税法違反の会話を挟み、闇市が始まる。 闇市は盛況。看守さん止めなさいよ。"櫻"車椅子モードはこのあたり。 ニュースはxxx国クーデター。王家全滅の事態です。当然ここにも根回ししているオズワルド。酒がキレて暴れそうになる酒税法違反、テレビを破壊する黒猫団長。あのテレビ酷いニュースしかなかったもんね、仕方ないね。 雑談編⑥ 十八年目35~86レスの出来事。 『おねえさま』登場回かな?前回のテレビ破壊の余波が残る。まあすぐに直されているけど。 あと獣人殺しの囚人が収監されたらしい(登場はしなかったが)。未開のF棟にぶち込まれたよ!もしかしたら再開するかもね! "櫻"さん嫌な予感、D棟でまた人が死ぬ、風呂に入る冤罪政治犯。 二人の看守 十八年目87~200レスの出来事。 ペスト看守初登場。登場が完全にホラー映画のそれだが残念ながらホラーで驚く連中ではなかった。 A棟の幼女看守アンジェラも初登場。ゲスではないA棟看守長もいるよ。初回からインパクトが高い幼女。 この二人が中心となる回。その中でTS薬という絶対に幼女に渡してはいけないブツが出て来てしまう。 ペスト看守は前半出て、後半は幼女が色濃く活躍してます(TS薬のせい)。 裏ではインガニがインガニやらかしている。この人本当に謎が多いなぁ……斧が斧にインガニを要求してインガニはインガニしましたね。このインガニした斧は結局斧は使わなかったけど。ここまで怪文書。 TS薬は上とズブズブ、なんだこの劇薬。 吸血鬼トークも始まるぞい! 看守の話① 十九年目3~58レスの出来事。 マンティスのギロチンパーティーから始まります。物騒だな。二人の看守はイイ感じに馴染みましたでぇ。 看守(看守A、看守J、看守R、幼女看守、斧なる看守)の身の上は少し出た。ついでに所長が行方不明だと。 吸血鬼トークは裏で続いているよ! 読書編 十九年目59~170レスの出来事。 いつものD棟での暴動。ゴッさんの組織の仲間らしき人物の影もある。こいつは看守たちに任せて、囚人は賭場開場と読書をします。 本自体は実在するものが多めですね。まあオリジナル本のタイトル考えるよりかは楽ですし。 F棟の噂、それG棟じゃないか? みなさまよほど読書がお好きのようで。 いつものワーウルフ。ワーウルフはさぁ…… VS.ワーウルフ 十九年目171~200、二十年目4~62レスの出来事。 ワーウルフ、引き続き。大分シリアスな雰囲気に突入するマンティス看守。かくしてワーウルフVS.マンティスが始まる! マンティス君、敗走。続いてアンジェラちゃん登場。中堅看守ヘルマン指揮で対ワーウルフ戦が始まる。……マンティスはかませだったのだよ。ボコボコ被害被っているぞ、どうするんだこれ。バトル特有の「やったか!?」は危険。 一応なんとか抑え込めたよ。やっぱ危険だよワーウルフ。 闇市商売編 二十年目63~92レスの出来事。 まあいつもの雑談タイムです。ま、闇市はするんですけどね。 ムカデ収監編 二十年目93~105レスの出来事。 ムカデが来たぞー!新キャラ登場回は盛り上がるものだ。 新たなる看守 二十年目106~135レスの出来事。 監獄のトレーナーこと吉岡正明君も登場だ! 刑務作業:E棟清掃 二十年目136~167レスの出来事。 ポメラエピソードからスタート。一番メンタルが安定してないかもしれない。 ていうか刑務作業してぇねぇよ! F棟看守長編 二十年目168~200レスの出来事。 どぉしてこの年は小刻みなんでしょうねぇ~? 未開の土地、F棟へ送られた看守、ロベルタ!少女にこんなところ任せるんじゃない。事故があったが気にしない気にしない。 陽光は落ちて 二十一年目4~94レスの出来事。 まあ本当は12からだけど、面倒でね。 はいはい、連続して来ました看守さん。お次はレナード。陽気ちゃんです。 サドとマンティスはバッチバチ、了解。ポメラはまだ曇る、了解。ゴッさんはもっと曇る、了解……できるかぁ!ポメラ吾作の疑似親子の曇らせ開始。マジで色んな意味で日が落ちたぞ。 ポメラはほぼシリアスに飛んでいく。今でこれを何とか出来る奴……誰だ? 開拓編・焼肉編 二十一年目95~200レス、二十二年目5~95レスの出来事。 環境テロリストが開墾の噂を聞きつけF棟へ移住を申し出る。フロンティア計画が上がりオズワルドが商売を目論む。F棟開拓をやりたい民がそこそこいる。結局"上"の連中が監視している。マンパワーで開拓開始だ!草むしりに勤しむ皆様。 楽しい開拓!畑作もあるよ! 大体開墾に出払っているのでがらんどうな刑務所。焔、医療担当が本棟にてトランプ・神経衰弱をしている。 ダイナマイト採掘、看守Rのミスなどありけり。あらかた開墾した後みんなは焼肉をやりましたとさ。 ついでにペスト看守が出張から帰還した。 焼肉なんだがコイツら仲いいな。ゴッさんとこの組織のメンバー、No.4がしれっと焼肉に参加している。吾作編のための伏線が落とされた。 ゼロの手配書 二十二年目96~129レスの出来事。 ゼロ戦への繋ぎの役割のある手配書が降って来る。まてお前、この手配書はどこから来た。ちなみにフラグはしっかり蒔かれている。 モブ囚人が色々と物品を蓄えている表で「ゼロが来たらどないする?」議論が展開中。来るのが遅いが仕事は早い守備部隊がようやく登場。守備部隊は守備部隊で、カグツチさんはまだいない。 ガサ入れ 二十二年目130~200、二十三年目4~31レスの出来事。 鎮静剤をお造りになられる医療担当様。49%程の出来栄え。 そしてとんでも看守二人組(サド・斧)がガサ入れを始めよった!他の看守達も外道看守組みたいなことはしないけどガサ入れはします。……みんなアウトな代物意外と持ってるものなんだなぁ。 むしろ今までガサ入れなかったのか(困惑)。まあ高頻度で起こされても困るんですけど。あと持ち物少ない、ない人も一定数いるんですね、まあ刑務所ですし。 C棟ではミレー看守がガサ入れしてるけど、持ち物の危険さで言ったらC棟は群を抜いてヤバいでしょうね。 そんでもってまたポメラ嬢は曇っておられる。ワーウルフの野郎、死滅してくれんかな。 インガニ君は不老不死を勧めない! グラスプ収監編 二十三年目32~141レスの出来事。 巨漢・グラスプ、収監す。 返信数15という、登場回としては最多と思われる注目度を獲得した漢がついに登場! 一般通過テーマパークニキはなんだったのか。 歓迎の度合いは違い過ぎる。イベントがこの時なかったのも幸いしたのかもしれない。 幼女看守アンジェラがポメラにいかがわし…ではなく懲罰を行おうとする。おかしい、幼女が少女に対して「抱きしめてあげる」ってだけなのに危ない雰囲気が漂っている…!地雷ぶち抜き激情を露わにするポメラと愛のある叱責をするアンジェラ。始まりが不純そうだったのにいい話に転換した。ポメラとアンジェラの名エピソード、ここに。どっちも重い過去持ちだしなぁ(というかここのほとんど重い)。 傾城 の姐さんと『おねえさま』の異次元の会話と共にこの夜は終わる。 雑談編⑦ 二十三年目142~200レスの出来事。 ポメラが歌っているところからスタート。『おねえさま』が尋問されている。 『部長』ゴトーも登場。物流最強のA棟囚人ですよ。闇市運営のオズワルドとは違い合法品を扱っております。 刑務作業はストライキでなくなった。ストライキでどうこうなるんだ……。暇つぶしにポメラが折り紙をしたけど、なんかストレスめちゃくちゃ感じてる……なんで?キャロルVSポメラのオセロ対決を致す。勝者はキャロル。 ストライキはどうやら企業側がゴネたそうで。変わらないな、この世界の治安のクソさ。 雑談編⑧ 二十四年目3~108レスの出来事。 ポメラとキャロルが友達に!これには吾作お父さんもニッコリ! 何者かが修理したテレビから『百年館第五十四収容所囚人鏖殺事件』の報道。罪人駆逐を目論むグループだそうで、多分どっかで壊滅してる。サドのオキニがいたっぽい。 ラジオも動いてこっちもニュースを垂れ流しております。第4セクターコロニー爆破事故を9歳程の白髪の次元少女が解決。案の定疑われ手配されたらしいです。 どっちの事件もヤバイですね() タレコミ情報ではテレビを直したのはA棟の誰か。特定には至ってない。一方でそのA棟の看守であるアンジェラは有給休暇。 ポメラ・キャロルの友達コンビはテレビ視聴へ。『ダー○ィンが○た!』を視たらしい。 ラジオでは通販番組でワイン販売を。二人ほど食いついた。 テレビを視る友達コンビには続々と視聴者が出て来るよ。ゴッさん、焔、櫻など。癒しは大切だもんね。ゴッさんがお父さんしているよ。 ラジオ再び。次元少女の話題。地下犯罪組織を潰して実験体を連れ去ったとのこと。あまりにもいいニュースがないものだからぶち壊し派閥が出て来てる出て来てる。そんでその実験体と連邦政府議事堂前でス○ブラをしている次元少女。連邦政府代表議員サンデー・エリオットも拉致されて参加させられている(なおキスマーク多数)。なんなんだこの状況は(困惑) そして最後はゼロの決意で締め。 空虚な悪意 二十四年目109~154レスの出来事。 共和国の比較的平和なニュースから。中堅看守は共和国を知らないそうで。 元宗教教祖・覡朧の嫌な予感は当たってしまい、彼の知り合いである空虚な悪意・永虚が刑務所へ!鮮烈な登場で賑やかだねぇ。覡を煽るけど。名前の通り、悪意ですねこりゃあ。あとB棟独房っぽいねこの人。 幕間 二十四年目155レス~169レスの出来事。 監獄のトレーナー君の祖国の話題。今のところ一番平和なニュース。何人か彼の国に興味を示している。まあ平和ですし当然ですよね。 それと本の話題。 カルヴァドス帰還 二十四年目170レス~200レスの出来事。 今まで不在だった酩酊旅団のカルヴァドスさんが戻ってきた!いなくなった時から進みまくってるから状況は結構わからないかもしれない。 カルヴァドスさんは刑務所上位の強キャラかつ重要ポジションですのでね、再登場は嬉しいですよ、はい。 最初の脱獄者、上と顔見知りなど、強い要素しかない。 刑務作業:C棟清掃 二十五年目3レス~123レスの出来事。 C棟でのあれやこれやのあったカルヴァドスと顔。カルヴァドス帰還後すぐの刑務作業がこれとはわかっておられる。まあその当人達は飲み交わしているけど。 掃除機縛り、箒での清掃とかいう割とキツい作業。 紙職人とかいう紙への執着が強い人。あと冤罪疑惑のある。そして普通に超優秀。 制圧、カルヴァドス77%(酔ってる)、ミレー82%。優秀ですねぇ。 C棟からは違法品がゴロゴロ出て来る出て来る。暴動のD棟よりあかんのでは? 恒例行事のポメラ曇らせ。ここにシーポメCP建設を宣言する!ポメラがB棟地下という情報もここで出た。シードルとポメラの対話の裏では清掃作業が続いております。 リキュールのキメラ問題。まあしゃーない。 一瞬出た次元少女はニュースに出取ったあの子で合ってる? ステラ収監編 二十五年目124レス~168レスの出来事。 キメラの女の子、ステラちゃん登場! リキュールというキマイラ製造者とステラちゃんのコンボ。監視者の看守、傾城のお二人も歓迎。 雑談編⑨ 二十五年目169レス~200レスの出来事。 本当にごくごく普通の雑談からの刑務作業。『おねえさま』とステラが仲良しになりました。ポメラとステラの子供組も親睦深めます。 倫理編 二十六年目11レス~129レスの出来事。 白蛇さんの休暇願からスタート。旅行へ行くそうで。 酒税法違反ちゃんがキマイラの遺伝子改造に疑問を呈すが、そもそも倫理観のない世界でしたわ。 総合看守長はどうやら小言多いようで。この時に渡された腕輪って結局なんだったのだろうか…… その後、シードルさんがポメラを己の管轄下へ起きました。例の獣人排斥国家とかもあって物騒ですものね。シードルが全身全霊でポメラを護る宣言をする。 キメラの倫理問題議論も続く。というかキメラ問題以前に治安がクソ。死霊術・道教を収めた者がノーリスクテロで1000人殺戮した事件など、治安の悪さは永遠に語られる。刑務所が相対的に治安がいい天国って何??? ちなみにオズワルドには影武者が何人もいるよ。命狙われるからね、仕方ないね。 ステラがD棟にいるのは不安ということが言われたけど、案の定。櫻がキレて動きそうになったりもしたけど、何とか宥めました。 なんか色々とありまして、終わりっと。 このゴタゴタの中、白蛇の旅行先でテロ起こりました。彼の生死は不明です。 雑談編⑩ 二十六年目130レス~197レスの出来事。二十七年目3レス~38レスの出来事。 看守一人殉職からスタート。その後すぐにニュース。おそらくは『おねえさま』関連のニュースだと思う。 管轄変更したポメラとシードルがお話しております。 自由な刑務作業をするっぽいけど、みんな陶器作成しています。 キッズ三人組も親睦を深めています。ポメラとゴッさんの絡みをあるよ! ゼロ襲来② 二十七年目39レス~147レスの出来事。 脱獄犯ゼロの二回目の刑務所訪問。ポメラとゴッさんに絡みに来たようで。めちゃくちゃ全員から警戒されている。スカウト訪問らしい。ピリついたシリアスが巻き起こっている。流石に部隊が投入するらしい。 意外とゼロが饒舌にしゃべる。一旦帰ったけど、後々のフラグだよな。 遅刻した守備部隊『甲乙丙丁』がゼロ包囲網を敷いた。この頃はまだ普通の守備部隊だった。ここで出て来たのが乙部隊ですけど、カグツチさんはいたんだろうか。 看守の話② 二十七年目148レス~200レス、二十八年目4レス~90レスの出来事。 仕事終わりに酒やらを呷ろうとする看守Aと看守J。もっと働いてほしい中堅看守。あ、勤務中でしたね。サボり二名。他の看守はそれぞれ勤務に移りました。斧は勤務すんな、ギロチン狂いめ。 本日のD棟は1人だけが死傷した模様。静かですね。 ちなみに囚人は68人逃げた。逃げすぎだろ!まあその内の42人はキメラに食べられたけどね。 ステラが泣いた。まさかの看守Aがあやす。逃げた囚人の内の16人投降。サドが優しいのが不気味すぎるんですけど! サド、ステラをあやす裏で銃撃。サドがステラとお友達になるとしている裏でモブ看守がキレ散らかしている。まあ撃たれたらそうなるよな。この前にも囚人に向けて撃ってるし銃を取り上げた方がいいのでは? 日常編 二十八年目91レス~198レス、二十九年目3レス~65レスの出来事。 並行宇宙密航ニュースからスタート。608人が違法な侵入とやらで捕まったそうな。密航ビジネスに興味を抱くオズワルド、そういう囚人がいそうだと思う看守たち。あと例の税率400%国家、税率150%に下げたとのこと。 ステラ君の発声練習。早口言葉やらなんやら。 モブ看守ことチンピラ看守イージスのお礼参りも来てまった。そりゃやるわな。サドVSイージスが巻き起こったけど、リキュールが何とか間を取り持ってくれた。物理的に。で、喧嘩をするとやってくるのが斧だよね!リキュールの宥めと斧の登場でバトりは避けられた。 喧嘩後はステラ早口言葉の続き。イージス以外はみんな優しい。まあイージスも何だかんだで優しさはありますが。 D棟では二人が私闘で医務室送りに。脱獄計画もあるそうな。簡単に制圧出来るってよ。結局掃除されないE棟。看守長君ガンバ。 なんか自分の腹撃ち抜くサド。ヤベェ奴だよ全く。 阿片のワードを聞きつけた密売探偵が動く!超絶早い判断で的確に脚を撃ち抜くサド!ほとんど一瞬の出来事だよ……初めての阿片が吸いたい密売探偵。一番ヤク中していた頃。 刑務作業:D棟清掃及びE棟清掃 二十九年目66レス~170レスの出来事。 D棟の掃除だぞ!E棟看守長がE棟の掃除を求めたため、手分けをすることに。B棟囚人はE棟に。A棟囚人、C棟囚人はD棟に清掃しに行くことに。でもA棟囚人にそんなことさせられない圧力的なものがあるっぽいので回れる囚人全員がD棟に行くことに。 日光遮断して欲しい吸血鬼キャロル。サドがニンニクダメなことを学習してしまった。 E棟清掃中、ネズミ発生。ネズミ捕獲作戦!(櫻12匹+29匹、オズワルド21匹、斧9匹など) 面倒で棟ごと焼こうとする看守C。血を吸おうとしたがまずくてやめたキャロル。普通に食すペスト看守。 雑談編⑪ 二十九年目171レス~200レス、三十年目6レス~19レスの出来事。 テレビに付けると、クイズ番組がやっておりました。ポメラの拘束具の具合を聞くシードル。 密売探偵の牢獄に鼠発生。麻がピンチ。多分この後回収されたし懲罰された。でも追加を買いにオズワルド市場に来た密売探偵。斜光機とやらと交換。 F棟で開拓中の環境テロリストは草刈りアイテムがほしくてC棟に依頼したいそう。 ちなみに医療用モルヒネが盗まれたらしい。 シードル昇進 三十年目20レス~37レスの出来事。 先の射光機をC棟に売りつけようとするオズワルド。それに苦言を呈するシードル。そんでどうやら、C棟看守長に昇格するらしい。 内乱不死身将軍は魔導書を見ている。ネクロノミコン(多分偽物)を勧める看守も出て来た。シードルは魔法指南しようかと提案する。 薬中トークあり。 看守の話③ 三十年目38レス~74レスの出来事。 魔導書が消えた!一番強いやつなのに!シードルが持っていたようで。良かった良かった。図書館の担当者がお困りだとよ。 本日はD棟清掃。いつもの暴漢共はシードルが事前に大人しくしておきました。D棟に子供囚人が沢山いるのに上層部が移動させてくれない…… そんでもって正式にシードルがC棟看守長に。C棟は人手不足なんだよな。 看守長は責任が重い。医療担当こと境様も勘弁してほしいらしい。看守は政争見たいのと見たくないのが分かれている。早死にする職だしなぁ…… 看守の死因、一位は暴動、二位は報復らしい。 宰相再来編 プロローグ 三十年目75レス~200レスの出来事。 そんでもって、あの宰相がまた来るという…… 前回より登場人物が増えたから、どうなるかわからないですねぇ。 でもまた嫌がらせ会議が出てしまう。看守もこぞってやいのやいのと嫌がらせ計画を立てている。見つかったらマズい方々は避難。接待する囚人は"接待"との。 宰相のライン――特異体質・能力者・容姿端麗・生物学上の女性――など。ポメラとかヤバイ。ステラもヤバイ。そんでもって二人が狙われるかもしれないと聞いたゴッさんもヤバイ。 幼女看守が第一アップを始めました。でも宰相は男性なので無理でした。下戸らしいので酒を飲ませましょう、酒を。あとTS薬使用計画立てるなよぉ!?あ、サドが一杯いっちまった。それを見た幼女看守がアップを…… 子供達は避難をしていざ宰相再来編へ! 宰相再来編 三十一年目4レス~200レスの出来事。 ついに再来した宰相・エーリティオス! 女性と子供は隔離室にて医療担当境様が護ってくれているよ。見張りに看守Nさんも。この看守N、めちゃくちゃ正義感溢れる好青年ってところでちょっとこの地獄で長生き出来そうじゃない… 宰相護衛に守備部隊『甲乙丙丁』。でもどちらかというと監視してるっぽい。 C棟へ向かう宰相と、そこに付いていく看守や囚人たち。ガマンできなくなるのは斧なる看守。宰相に喧嘩を売りに行くよ!まあ軽くいなされたけど。 隔離室で退屈していた櫻が宰相のところに行こうとしたけど簡単に境様に捕まった。それと隔離室に避難していた子供達、要は子供の囚人は総勢13人。多くね? ついでかのようにゼロ出現。一旦お帰りください、話しなら後で聞きます。 インガニがうっかりミスでインガニ空気を転がしてしまって、看守Jが転んだ。 何とか宰相に酒を飲ませる作戦を遂行するが、さすがに引っ掛からない。 幼女待機。そんで看守N良い奴過ぎる。本題、C棟の技術者から欲しい人材を探すこと。オズワルドから名簿を受け取り目ぼしいのにチェックを付けていく。 そして酒入りのお菓子を食べさせることに成功!そしてアルコール消毒も。術が解けて真の姿(女性体)が見えて来て………幼女、動きます。なんとか酔いを覚まして公務遂行。男性体に戻っています。 酒に酔ってなんとかなった!あと幼女! 宰相再来編 エピローグ 三十二年目3レス~56レスの出来事。 今回も何とかなった宰相訪問。前回よりも厳戒態勢だったのもあるが、終わればかなり和やかになった。 櫻はTSしたサドと会うのは初めてだったのね。隔離室で避難してた組はどうやら遊んでいたようで。ステラがテレビゲームのRTAをしてる(記録は24分52秒。一般的なクリアタイムは4日程度なのかな?スピードヤバイっすね) 他の人々もゆるやかに普段の日常に戻りまして…… 斧の氷はことあと解かれました。 出来事 その二へ
https://w.atwiki.jp/unidentified-object/pages/180.html
スレ78まとめへ戻る 117 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 12 23 03 ID vG+//9IlO おまえら相変わらずなんの進展もない馴れ合い好きだな 否定するやつは肯定派に説明する義務があるニダってあほの一つ覚えしかできないから答えるわ 否定派「ないものは証明できない」 →肯定派は様々な媒体(動画、体験談、写真等)から情報を得て信じて肯定している いろんな情報があるにも関わらず ないものはない 病気 とワンパターンでしか言えないよな まずこれ答えろよ いろんな心霊写真、動画が全て機械の誤作動、故意によるというのなら どういう理由で不自然な事態が起こったか調べようともしない、調べる事もできないんだろ? ただいないいないって言うだけなら小学生でもできるわな 118 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 12 26 39 ID vG+//9IlO 117で書き忘れた 117の写真動画全て否定できる根拠示せよ 119 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 12 48 32 ID kfajs4RI0 アインシュタイン(以下、アイ) 「ただいまより、特殊相対性理論の発表をさせて頂きます。」 記者「よろしくお願いします。では、ご説明をお願い致します。」 アイ「・・・・・・」 記者「???」 アイ「特殊相対性理論は宇宙の真理です。」 記者「いや、ですから、そのご説明をお願い致します。」 アイ「・・・・・・」 記者「・・・・・・」 120 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 12 52 00 ID iQ011Yzr0 いや、地球人が心霊写真って言ってるものは ほとんどが宇宙人の仕業(実験)だからって この前、枕元に現れた宇宙人が教えてくれた。 嘘だと思うなら、心霊写真っていうのは宇宙人の仕業じゃなくて 心霊の仕業だっていう根拠を示せよ。 示せないなら、心霊写真・動画=宇宙人の仕業でFAだ。 121 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 12 56 02 ID RBzJnv+00 いやいや俺の友人の地底人が言うには、 なんでもすげ~技術で地底から映像や音を投影してるんだって 地球上の全ての心霊現象は地底人の仕業って言ってたぜ、本人が言うんだから間違いない。 ソースを出せって言うかもしれないけど地底人に迷惑が掛かるから言えない。 だから心霊写真・動画は地底人の仕業でFAだ。 122 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 04 32 ID iQ011Yzr0 121 それは間違いだな。 なぜなら、俺は自分で色々なもの、写真・動画・体験談を聞いて 全て宇宙人の仕業だと、確信した。詳しい情報は出せないがな。 俺が信じきって肯定してるってことは間違いないってことだ。 地底人?ハア?馬鹿じゃねーの。妄想乙。 123 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 15 55 ID RBzJnv+00 122 お前こそ間違ってるな。 俺だって、自分でいろいろなものを体験し、話を聞いたり、写真を見たりして 完璧なまでに地底人の仕業だと確信してる。 彼らは、現代の人間の科学では解明できないテクノロジーを無数に持ってる。 今の俺たちの科学で解明できないのは仕方のないこと まあ、俺が信じきって肯定してることは間違いないってことだ。 宇宙人?幽霊?ハァ?妄想乙。 124 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 18 53 ID gIoU9hTHO あ、あれ全部、ユリゲラーの仕業です。 125 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 22 35 ID iQ011Yzr0 122、 123 残念だな。俺のとっておきの証拠を見せてやろう。 見てみろ!誰がどうみても、エイリアンクラフトだ。 心霊でも、地底人でも、超能力でもこれは無理だ。 俺の勝ちだ。結構、あっけなかったなw 126 :乱泥 ◆cAMHk0Pcr5O1 :2009/09/20(日) 13 27 42 ID yjTcaDZk0 ケーシィ、ユンゲラー、フーディンの進化は 心霊、超能力、奇術という流れを表したもの つまり超能力者は二流のマジシャンで、霊能力者ってのは時代遅れのクズってこと 127 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 37 51 ID vlDFYpdBO やい 125 俺様のケータイじゃハナクソみてーのがチラリン と見えるだけだぞ! 心霊写真とかはな、近所の 大農家の高橋一族の仕業だって隣の席のアホの 吉田が教えてくれたぞ! 128 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 13 39 08 ID RBzJnv+00 125 甘いな、それはエイリアンクラフトじゃないぞ。それは地底人が打ち上げた観測球体だ。 何でもかんでも宇宙人って言う奴はこれだから困るよ。 http //x51.org/x/05/10/3050.php これは昔使われていた地底人の(ほんの)入り口の都市。今は放棄されてるけどな。 科学者の中にはちゃんと研究してる奴もいる。まあ時代遅れの自然科学の学会では 地底人は高等すぎて研究対象としては扱えないがね。 どうだ?どう見ても俺の勝ちだろう? 何でもかんでもエイリアンなんて時代遅れだぜ、やれやれだ。 124 ユリゲラーも地底人。そりゃ本人は否定するだろうけどな。これは紛れもない事実だ。 129 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 14 08 29 ID RBzJnv+00 要するに俺が何を言いたいかというと、「地底人」を見たことないだけで否定するのは間違い 悔しかったら「いない」証拠を出してみろってことだ。 最後にもう一度だけ言う、心霊現象って言われてるものは全部、地底人の仕業。 人類よりも数千年進んだ科学を持つ地底人は何だってできるし、人類にはそれが理解できない。 まあ現代人は、日本からブラジルまで穴をあけられる未来になるまでおとなしくしてろってこったw 130 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 16 18 08 ID 7HEZhtmf0 117は、文体は異なるが主張の中身は青い猫そっくりだ。 別にいいけどね。 131 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 16 20 11 ID gIoU9hTHO 129 肯定派は基本的にそれが理解できない。 アホい、いや青い猫を筆頭に。 132 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 17 34 35 ID yrM8GnFPO 全部地底人のしわざだってともぞーせんせーが言ってました ETCを使った最新の研究でも証明されたって言ってました せんだいもとーだいも言ってました 全てしょーこがあります でも個人情報保護と著作権保護の観点から、公表しません 否定したければ、これが間違っていることを証明して下さい こうですか?わかりません 133 :青い猫:2009/09/20(日) 18 00 56 ID G4oR80X00 この有り様では古参以外の常識的な方はこのスレッドに近寄りがたいでしょうね。 私のことを罵ることが目的と化しています。 「青い猫は本当にいるのか(いないのか)」にタイトルを変更した方がいいかも。 それはさておき、ITC に関する youtube 動画もたくさんありますね。 特に EVP に関する動画は実験方法まで示しています。 この方法であれば心霊スポットで同様の方法で実験できるでしょう。 どなたかやってみませんか? 134 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 18 20 25 ID 7HEZhtmf0 EVPについて http //www.asahi-net.or.jp/~QR7S-TMYM/ITC/EVPS.htm このページにEVPの詳細あり。ふ~~ん。 http //www.asahi-net.or.jp/~QR7S-TMYM/ITC/EVPSt.htm で、このページでは、「実際に録音された音声」が聞ける上に、 「おそらくこう言っている」として、実際に人間が発声してみた声が比較されている。 悲しいことに、前者をどんなに聞いても後者のように言っているようには聞こえないんだな。 前者は子音も母音もはっきりしない、「声」なのかどうかも怪しい、よくわからん音。 これはもう、「強引な解釈」以外のナニモノでもない。 135 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 18 20 28 ID gIoU9hTHO でた。ITCまっしぐらw 136 :青い猫:2009/09/20(日) 18 28 34 ID G4oR80X00 それではただのホームページ品評会だよ。 まさかそれが科学的な態度とか?(笑) youtube で探してみたら? 外国版の youtube にはたくさん検証例がありますよ。 ここの住人はいつも二次情報を否定するだけの思考停止くんばかりだもの。 一次情報に一切触れようとしない。というよりも、一次情報に触れられない。 この子たちは外国語が理解できないことと、どれが一次情報か理解できないことが原因。 だから的はずれな品評会に終始する。 137 :青い猫:2009/09/20(日) 18 41 00 ID G4oR80X00 「幽霊の証拠を出せっ!」と言われ続けたから私は段階を踏んできちんとその証拠(再現性のある) を誰の目から見てもわかる形で提示しているのに、まともな検証がなされないのは皮肉なことですね。 検証する価値がないと喝破するみなさんの様子がありありと見えます(笑、透視)。 こうやって自称専門家のみなさんが現実逃避するわけです。 ホームページ品評会が検証とか言い出しそうで或る意味期待しますけど(笑)。 日本語で表示されたものを否定するのですから、外国語で表示されたものも同じように否定してほしい。 どちらも同じ内容を扱っているのですから。 138 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 18 46 09 ID vlDFYpdBO ITCって大塚家具? 139 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 18 51 46 ID wq7BEpK20 欧米の研究事例の引用は著作権(笑)以前に控えた方がいい あちらは幽霊も魂もGhostなので翻訳の匙加減で意味が変わってしまう さらに研究者も、キリスト教思想が根底にあるため そちら寄りの結論に傾倒する可能性が強い ・・・って言ったとことで聞く耳持たないかw 140 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 18 57 57 ID 7HEZhtmf0 136 137 つまり、 134のHPで紹介されている事例は、検証に値するものではない、信憑性のないモノであり、 このHPの内容自体、青い猫氏にとっても信頼できるモノではない。 ・・・・・・という結論なわけかな? 141 :青い猫:2009/09/20(日) 18 58 28 ID G4oR80X00 科学と宗教を混同している残念なひとがいます。 イデオロギーまで持ち出す必要があるわけないのに。 この子たちはこうやって科学の根本まで否定するわけですね。 いい壊れっぷりです(笑)。 いまのところ ITC に関しては矛盾をつくことはできていません。 電波暗室でも実験はことごとく成功していますし、妨害電波の入る余地がない のですから単純に電磁波が原因とは言えないのです。 ただ、万人が同じように実験して成功するわけではないので、ここが難点だと思います。 142 :青い猫:2009/09/20(日) 19 02 43 ID G4oR80X00 140 結論はとっくに出ています。ITC は否定できない事実です。 私には特定のホームページを曲解しなければならない動機がありませんので、 ホームページ品評会をするつもりはありません。 そのページには有用な情報が豊富に日本語で書かれていますけどね。 143 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 06 53 ID wq7BEpK20 138 「サンダーバード」や「キャプテンスカーレット」を配給していた会社だよ 144 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 11 56 ID 7HEZhtmf0 都合の悪い質問には答えない。相変わらずか。言うだけ無駄だったね。 146 :青い猫:2009/09/20(日) 19 16 40 ID G4oR80X00 まぁ、思考停止くんがどう振る舞おうとも私の主張にはまったく影響しません。 現実を現実として認められない悲しいひとには同情はしますけど、それ以上 関わる必要もありませんからね。 EVP の場合は明らかに”向こう側”に相手がいるわけです。 その相手とのやりとりが記録されるのですから、その相手を”幽霊”と 呼んでも差し支えないと思います。 実際にその相手が死亡していることを確認した事例もあるわけです。 つまり、死者と会話ができた!! 147 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 20 51 ID cPtua1/GO 青い顔の人って、 血液型占い 星座占い バイオリズム なんかも信じてるのwwwwww? 148 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 20 55 ID 7HEZhtmf0 146 つまり、死者と会話ができた!! ・・・・・・という会話とやらが、 134で紹介した意味不明な音なわけか。 こんなの聞いて「お話しできちゃった」って喜べる人たちって、ある意味で幸せな人々だな。 149 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 23 29 ID h0bSqiJi0 131 「幽霊」を見たことないだけで否定するのは間違い。 否定派は基本的にそれが理解できない。 129 心霊現象って言われてるものは全部、地底人の仕業。 悔しかったらその証拠を出してみろってことだ。 150 :青い猫:2009/09/20(日) 19 26 41 ID G4oR80X00 いい壊れっぷりを発揮するひとがいますね!! 笑いが止まりません。かつて心霊現象に否定的な態度をとり続けていた方も 同じ壊れっぷりを晒していたそうですよ!! そしていまでは肯定論者!! だからどんどん醜態を晒してください。これが肯定論者への近道ですから(笑)。 テレビ番組やラジオ番組に原因不明の音声が紛れ込むのはこの EVP が原因ですよ。 各放送局にはこういった表に出しにくい録音・録画テープがあるそうですから。 これが事実ならば日本にもすでに EVP は発生していたことになります。 151 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 27 02 ID cPtua1/GO 幽霊を見た(と思っている)だけで肯定するのは間違い。 思春期の肯定君は、これが理解できないwwwwwwww 152 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 28 41 ID wq7BEpK20 人間は見たいものを見、聞きたいことを聞く能力があります 見たくないものは見えず、聞きたくないことは聞こえません 見たいレスの一部のフレーズしか見えてない人が実証していますw 153 :青い猫:2009/09/20(日) 19 31 10 ID G4oR80X00 さて、あとは青猫バッシングに終始するだけでしょうね。 私を貶めることぐらいしか思考停止くんにはできることがないでしょうからね(笑)。 156 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 36 41 ID 7HEZhtmf0 150 テレビ番組やラジオ番組に原因不明の音声が紛れ込むのはこの EVP が原因ですよ。 世の中には電波法に違反していろんな電波飛ばしているヤツがいるってことも知っておこう。 各放送局にはこういった表に出しにくい録音・録画テープがあるそうですから。 「そうですから」だってさ。 ついさっき、否定派は二次情報ばかりをどーのこーのと言ってたご本人が、伝聞情報の紹介か。 典型的なダブルスタンダードだね。ここまで見事な典型例もなかなかないよ。いいね、面白いよ。 157 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 41 24 ID 7HEZhtmf0 156は、個人の家庭のTV・ラジオに紛れ込んだ映像・音声の話ね。 放送自体に入り込んだのであれば、収録現場に原因があるのではと考えるのが自然だろ。 で、現場を見もしない人間がなぜ幽霊の仕業と断言できるのか? 158 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 42 33 ID cPtua1/GO 何故否定側もここに来ると思う? 理由は様々だろうが、もしかしたらがあるかも? って奴も少なく無い。 あまりに自分勝手な話しか無いからダメなんだろ? 誰も認めない。 認められないのを人(科学)のせいにして終わり。 アホゥwwwwなのはどっち? 159 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 43 30 ID gIoU9hTHO なあ、「ETCなら青猫に聞け」ってスレ建てない? 本人の了承をいただければ建てますが? 161 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 45 37 ID 7HEZhtmf0 ETCじゃなくて、ITCじゃなかったっけ? どうでもいいけど。 162 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 47 21 ID wq7BEpK20 157 通常番組の収録中にADやカメラアシが何かに躓いて音を立てるとバカヤロウ!NGだが 心霊番組だとイイヨイイヨ~収録続行と同じ原理 163 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 47 33 ID gIoU9hTHO ホントだ!!どうでもいいけどw 164 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 19 56 28 ID wq7BEpK20 161 中を取ってGTCにしてみてはどうだろ? 165 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 20 31 58 ID TjZjKUlO0 ホログフィックパラダイムによると存在とはエネルギの海 人間の脳がそれを物質として認識するフイルターの働きをする だからむしろ死後の霊的存在の方がデフォ ちなみにイメージとして語られる「霊」の世界は人間の肉体的感性が 受け取れるギリギリの部分で、あくまで「仮」の実相に過ぎない、なんてな 166 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 20 34 18 ID 7HEZhtmf0 ぜんぜんわかりません 167 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 20 38 27 ID TjZjKUlO0 すまん、ホログラフィックだった 168 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 20 38 43 ID 7Uv/byxTO 幽霊はみたことないけど、死んだ人の思いは生き続けているような感じがするね 170 :本当にあった怖い名無し:2009/09/20(日) 21 06 34 ID gIoU9hTHO 166 大丈夫。書いてる本人もわかってないらしいから。 179 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 00 24 15 ID mMhyDyKq0 150 テレビ番組やラジオ番組に原因不明の音声が紛れ込むのはこの EVP が原因ですよ。 TV・ラジオの番組に不審な映像や音声が入り込んだら・・・・・・ それを「幽霊だ」と主張したいのであれば、放送局や番組の製作現場に問い合わせ、足を運び、 そのような映像や音声が入り込んでしまうような事故やミス、機材の不具合なんかがなかったかどうか、 まずは徹底的に検証する必要があると思うんですけどねぇ。 EVPとやらの研究をしている人、誰かこういうことやってる? 183 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 07 31 19 ID mMhyDyKq0 インターネットの掲示板に、自殺者の霊が書き込み! このスレッドの46のレスがそれ。 http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1253442996/l50 これも、ITCの1種だよね。ITCだかEVPの支持者は、この書き込みを信じるのか信じないのか? 信じないのであれば、欧米のITC研究を信じてこっちを信じない理由は何だろう? 184 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 07 56 43 ID iYuAHRgh0 やっぱり人間さー、たまには文字だけじゃなく声が聞きたくなるもんなんだよ 人の温もりを求めてっていうかさ、秋口で肌寒くなると特にそうだよ ていうわけで、たまには実家のお袋さんに電話して声を聞かせてやれよ じゃあな 186 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 08 19 34 ID qOLL0Kh00 仮の定義もできないくせに宇宙人でも地底人でもスパゲッティモンスターでもなく 無数の選択肢の中から、幽霊だって言い張る肯定派の頭の中こそが人類史上最大のオカルトなんだよ結局 187 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 09 06 34 ID VeSY/0ZTO スパゲティモンスターってセサミストリートのキャラだと思ってた… クラゲだったのか… 188 :考え中:2009/09/21(月) 09 16 17 ID hR0R/hog0 スパゲッティモンスターってのは パスタ茹でてると出てきて塩の代わりに 砂糖ぶっこむ、鷺色の羽根で頭が黒い奴だろ 知ってる知ってる 189 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 12 02 42 ID ovnwEi5q0 お主ら我らが空飛ぶスパゲッティモンスター様を知らないというのか、なんと無知なこと 生物の持つ遺伝子の2重螺旋、あれは創造主の絡み合うヌードルをモデルにしてるのだぞ 創造主の御姿 我らに高貴なヌードル触手の加護がありますように ラーメン 190 :元中立派 ◆Y4YA3nxDvk :2009/09/21(月) 12 59 07 ID rOkw3g+o0 猫タイムが終わった後はスパゲッティタイムかよwww セサミに出てるのはクッキーモンスターだって誰か突っ込んでやれよwww さて、議論もろくに進んでないのでここで問題w 日本ではITCを始めとした超心理学の研究事例の紹介が少ないんだ。それはなぜでしょう? メディアも馬鹿じゃないぜ。そういう研究をやってる状況は知っている。でもほとんど紹介しない。 理由は 139に書かれていることもそうなんだが、もう一つ大きな理由があるんだ。 スポンサーや予算?まあそういう大人の事情も確かにあるけど、もっと根本的な理由ね。 ヒントは、解答はビリーバーの方が分かり易い。ってことかな。 解答は連休明けにw 191 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 13 53 18 ID W+1bZSlA0 190 20~30年前の夏休みの風物詩、 ワイドショーの心霊コーナーでさんざんやって 手口がまるわかりだから。 それに既に飽きられてあんまり視聴率も取れないし オウム以降、この手の嘘、大げさは第三者が検証できないと 倫理規定に引っかかる可能性があるから いい意味で慎重に考えてる。 192 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 14 03 42 ID R4mml4A/0 190 この手のクイズは正解を見ても回答者がそれに納得できないから 連休明けまで引っ張る意味が無いと思うが。 193 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 14 14 40 ID mMhyDyKq0 190 このページ(↓)の最後の方にヒントになることが書いてある。 http //www.asahi-net.or.jp/~QR7S-TMYM/ITC/Dimension.htm 答えは、「取材しても研究者からマトモなコメントは得られないということを、放送局の人間も知っているから」だ。 194 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 14 27 05 ID qbtYHuRnO この間、16時くらいに道路を歩いてたら、ドンっと突き飛ばされたと同時に黒い煙?みたいなのが、右肩付近から前にス~ッと流れていって消えた。 この時は黒い煙よりも、突き飛ばした奴誰だ!!の怒りが先で、振り返っても誰もいなくて…、なんだ?と訳も分からず家に帰った。 家に帰ったら、友達が自殺したという連絡があった。 この煙って心霊現象だったのかな? 195 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 14 54 14 ID R4mml4A/0 いや、それは地底人の仕業だ 196 :に:2009/09/21(月) 15 02 52 ID Hf1+C0SZ0 イカスミのように黒い煙幕を出して逃げ去ったミニUFOだな。 197 :に:2009/09/21(月) 15 04 43 ID Hf1+C0SZ0 そして自殺した友達というのは、もちろん宇宙人に決まっている。 目的の調査が終了したので母星に帰らなければならないわけだが、 ただ消え去ると怪しまれるので、自分をしっている人たちの記憶に 「あいつは自殺した」という偽の記憶を植え付けたわけだ。 200 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 16 17 28 ID mMhyDyKq0 Aという現象が起こった後にBという現象が起こったからとって、両者に因果関係があるとは言えない。 206 :本当にあった怖い名無し:2009/09/21(月) 23 00 34 ID b6+SCCqdO 194 残念だが その問いに答えてくれる人はいない またか って感じす 453 :元中立派 ◆Y4YA3nxDvk :2009/09/26(土) 11 29 36 ID NBI/HAni0 なんということでしょう。旅行から帰ってきたらコテの皆さんによって香ばしいスレに・・・ ・・・元からかwwww 192 旅行だったからねぇ。たまには家族サービスもしないとww では 190の答えだが、答えは2つ。 まずはビリーバー向けとしては、海外の幽霊に関する超心理学では怨念や地縛霊、憑依霊などといった、 日本ではポピュラーな霊の存在を証明しにくいからなんだ。 こうすればできるって言う人も居るかもしれないが、実際に研究している人に聞くといい。 そんなものはゴーストでは無いと一笑されるから。 つまり超心理学をやってる人達は幽霊というものに自分達なり(キリスト教的)なバイアスをかけてるのさ。 それを日本でやると体験談の10%程度しか幽霊にならなくなってしまう。 ただでさえネタ不足の怪談話に自分達で足かせするようなことはしたくないってのが1つ目の理由。 2つ目は否定派・懐疑派の人達向け。 191でほぼ正解。でも70点。後段はほぼ当たってるけど前段は間違い。 常識人なら手口まるわかり、大嘘とわかるような疑似科学でも引っかかる奴が想像以上に多かったってのが理由。 ムーに掲載された麻原の空中写真を見た奴もいるだろう? あれ、編集長自ら取材に行って「あ~~~ダメだこりゃ」と思ったんだけど、ネタで載せたそうだ。 ところがあの写真で入信した奴がすごい多いと聞いてかなり焦ったらしい。 世の中そういう馬鹿が多いってことの証明をムーがしてしまったようなものだからねwww だからそれ以降、カルトネタはもちろん超心理学ネタもご法度となっている。 カルトの中には超心理学や疑似科学をインテリ馬鹿向けに盛り込んでいるところも少なくないからね。 でもカルトはもっと手が込んでるよ。活字でちょっとでも上がったりすれば「○○で話題に!!」と大宣伝するからね。 もしかすると、このスレに超心理学とか疑似科学を書き込んでいる人たちの中にも居るのかもねww 自分のカルトの機関紙に「2ちゃんねるで話題沸騰中!!」なんて書いてる奴がwww ってことで疑似科学や超心理学にあまり突込みすぎるのは要注意という警告でしたw 454 :本当にあった怖い名無し:2009/09/26(土) 11 50 01 ID BJCMHZ7D0 453 ムーに掲載された麻原の空中写真を見た奴もいるだろう? あれって合成とかのトリックじゃないんだよねw ぴょんぴょん跳ねてる瞬間を撮って、 「空中浮遊」にしちゃったんだよね。 455 :元中立派 ◆Y4YA3nxDvk :2009/09/26(土) 12 37 02 ID NBI/HAni0 454 うん。まるっきり江頭2:50がやったのと同じ原理ですww あれは写真を撮るタイミングも向こうの指示だったようなんだけど、 取材に行った人(現ムー編集長)は一目見て、 「あ~~~~やっちゃったよ」 と思ったらしいwwでも誌面の都合上掲載したらしい。 まあ、オカルトに見識のある読者ならすぐ見破るだろうと。 でもその後、江頭の空中浮遊を見た人達から「馬鹿にしすぎ」というクレームが殺到したそうだ。 まあ多くは信者だろうが、信者以外の人も少なからず居たんじゃないかな。 妄信も怖いが、それを利用するカルト、見た人に責任を転嫁しようとしたマスコミの責任もあるよね。 そういう意味じゃ公の場であるここで議論する際もその点は注意した方がいいってことさ。 何しろオカルト系の雑誌じゃ最近はネタ不足でオカ板からネタ引っ張ってきてる時代なんだしね。 否定派が超心理学を小馬鹿にした発言も切り取り方ではカルト賛美の広報記事になりかねない。 匿名掲示板だからバレはしないが、自分の発言でカルト地獄に誰かを落としたなんて夢見が悪いだろ? 834 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 10 08 ID mnAEBU3bO 記録や映像、画像、これら幽霊の実在の証明とはなりにくい。幽霊本体を捉えていない、間接的なものだから。 AでBを観測した場合、Aが実在するんじゃなく、 CがAらしく見えて、それがBに映ったんだという可能性は、 Aの実在を直接確認しない限りは付きまとう。 そのCが光の屈折だ、レンズの汚れだ、トリックだ、錯覚だの、既に確認されている現象であれば余計に。 だからと言って可能性の一つ、選択肢の一つに幽霊の実在も存在するんで、 何で幽霊を持ち出すか分からない。必要性が無い。=幽霊なんかいない。とはならないことを否定派は、分かってなきゃならない。 835 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 19 27 ID CD2hMPJ40 834 他に合理的な原因が幾つも存在しているのに もっとも不合理な原因をピックアップする必要は無いだろ? 「霊なんかいない」から出発してるのではなく これは○○が原因だから、霊の証明にはならないと言ってるんだ 836 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 25 48 ID mnAEBU3bO 本当にピックアップする必要がないのなら、 提出する側はこれは幽霊だなんて言わないし、幽霊だなんて概念も産まれなかったろう。 幽霊だと思われるから幽霊だと言うんで、この時点で幽霊だとする必要性はある。 838 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 35 02 ID CD2hMPJ40 836 心霊写真の例ならば ピックアップする側が写真とカメラに詳しければいいが 蛍光灯の位置すら把握しないで撮影した室内逆光写真に霊が写ってるって言われてもな・・・ プロの写真家が撮った心霊写真ってのは無いだろ? 少なくともオーブとスカイフィッシュは原因が解明されてるんだから排除しとこうぜ 841 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 56 01 ID mnAEBU3bO 838 故意に心霊写真を捏造しようとした場合でもない限り、幽霊だと思う人からすれば幽霊に思えるわけで、 その現象が起こる原因の、可能性の一つに、幽霊を持ち出す必要性はある。 ただ、その写真が心霊幽霊である可能性がどれだけ高かろうが、 幽霊の実在の直接的な証明とはならないんだろうと。 スカイフィッシュはUMAだからそら別でしょう。 845 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 05 14 50 ID CD2hMPJ40 841 スカイフィッシュはレンズの近くを通過して被写体ブレした虫だぞ カメラの感度が上がって被写界深度が大きく取れるようになったのが一因 真面目に議論したければ、かなしばりとか科学的解明がなされたものは たとえ事例の1%に霊的要素が関連している可能性があっても排除しとかんと それを持ち出したとたんに、まともに取り合ってもらえなくなるぞ 849 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 05 27 23 ID mnAEBU3bO 845 スカイフィッシュについては知っているが、幽霊とくくりが違うだろうと。 金縛りという現象は解明できているんだろうが、 金縛りに合った時、幽霊を視覚で捉えたり、声を聞いたりだとかが伴うんで、心霊現象だという見方があるんだろう。 853 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 05 45 21 ID CD2hMPJ40 849 だから対面で個人的な見解として述べるのはいいが 多人数で議論する場に持ち出すのは控えた方がいいって話だ 否定派は無論だが、論理的肯定派からもツッコミが入る可能性がある どうしても金縛りを霊現象の一部として扱いたいなら 他の未解明現象で、ある程度霊現象の定義が確定してから 金縛りを持ち出しても遅くないだろ? 858 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 05 55 08 ID mnAEBU3bO 853 自分が言いたいのは、体験談や映像やらは直接的な魂の根拠にはならないが、 否定派方がよくやる魂の話しを持ち出す必要性がない。という主張は違いますよと。 幽霊らしいんだから幽霊を持ち出すんで。
https://w.atwiki.jp/amizako/pages/538.html
「珍らしい話とおっしゃるのですか、それではこんな話はどうでしょう」 ある時、五、六人の者が、怖い話や、珍奇な話を、次々と語り合っていた時、友だちのKは最後にこんなふうにはじめた。ほんとうにあったことか、Kの作り話なのか、その後、尋ねてみたこともないので、私にはわからぬけれど、いろいろ不思議な物語を聞かされたあとだったのと、ちょうどその日の天候が春の終りに近い頃の、いやにドソヨリと曇った日で、空気が、まるで深い水の底のように重おもしく淀んで、話すのも、聞くものも、なんとなく気ちがいめいた気分になっていたからでもあったのか、その話は、異様に私の心をうったのである。話というのは、 私に一人の不幸な友だちがあるのです。名前は仮りに彼と申して置きましょうか。その彼にはいつの頃からか世にも不思議な病気が取りついたのです。ひょっとしたら、先祖に何かそんな病気の人があって、それが遺伝したのかもしれませんね。というのは、まんざら根のない話でもないので、いったい彼のうちには、おじいさんか、曾《ひい》じいさんかが、切支丹の邪宗に帰依していたことがあって、古めかしい横文字の書物や、マリヤさまの像や、基督さまのはりつけの絵などが、葛籠《つづら》の底に一杯しまってあるのですが、そんなものと一緒に、伊賀越道中双六に出てくるような、一世紀も前の望遠鏡だとか、妙なかっこうの磁石だとか、当時ギヤマソとかビイドロとかいったのでしょうが、美しいガラスの器物だとかが、同じ葛籠にしまいこんであって、彼はまだ小さい時分から、よくそれを出してもらっては遊んでいたものです。 考えてみますと、彼はそんな時分から、物の姿の映る物、たとえばガラスとか、レンズとか、鏡とかいうものに、不思議な嗜好を持っていたようです。それが証拠には、彼のおもちゃといえば、幻燈器械だとか、遠目がねだとか、虫目がねだとか、そのほかそれに類した、将門目がね、万華鏡、眼に当てると人物や道具などが、細長くなったり、平たくなったりする、プリズムのおもちゃだとか、そんなものばかりでした。 それから、やっぱり彼の少年時代なのですが、こんなことがあったのも覚えております。ある日彼の勉強部屋をおとずれますと、机の上に古い桐の箱が出ていて、多分その中にはいっていたのでしょう、彼は手に昔物の金属の鏡を持って、それを日光に当てて、暗い壁に影を映しているのでした。 「どうだ、面白いだろう。あれを見たまえ、こんな平らな鏡が、あすごへ映ると、妙な字ができるだろう」 彼にそう言われて、壁を見ますと、驚いたことには、白い丸形の中に、多少形がくずれてはいましたけれど「寿」という文字が、白金のような強い光で現われているのです。 「不思議だね、一体どうしたんだろう」 なんだか神業とでもいうような気がして、子供の私には、珍らしくもあり、怖くもあったのです。思わずそんなふうに聞き返しました。 「わかるまい。種明かしをしようか。種明かしをしてしまえば、なんでもないことなんだよ。ボラ、ここを見たまえ、この鏡の裏を、ね、寿という字が浮彫りになっているだろう。これが表へすき通るのだよ」 なるほど見れば彼の言う通り、青銅のような色をした鏡の裏には、立派な浮彫りがあるのです。でも、それが、どうして表面まですき通り.て、あのような影を作るのでしょう。鏡の表は、どの方角からすかして見ても、滑らかな平面で、顔がでこぼこに写るわけでもないのに、それの反射だけが不思議な影を作るのです。まるで魔法みたいな気がするのです。 「これはね、魔法でもなんでもないのだよ」 彼は私のいぶかしげな顔を見て、説明をはじめるのでした。 「おとうさんに聞いたんだがね、金属の鏡というやつは、ガラスと違って、ときどきみがきをかけないと、曇りがきて見えなくなるんだ。この鏡なんか、ずいぶん古くから僕の家に伝わっている品で、何度となく磨きをかけている。でね、その磨きをかけるたびに、裏の浮彫りの所と、そうでない薄い所とでは、金の減り方が眼に見えぬほどずつ違ってくるのだよ。厚い部分は手ごたえが多く、薄い部分はこれが少ないわけだからね。その眼にも見えぬ減り方の違いが、恐ろしいもので、反射させると、あんなに現われるのだそうだ。わかったかい」 その説明を聞きますと、一応は理由がわかったものの、今度は、顔を映してもでこぼこに見えない滑らかな表面が、反射させると明きらかに凹凸が現われるという、このえたいの知れぬ事実が、たとえば顕微鏡で何かを覗いた時に味わう、微細なるものの無気味さ、あれに似た感じで、私をゾッとさせるのでした。 この鏡のことは、あまり不思議だったので、特別によく覚えているのですが、これはただ一例にすぎないので、彼の少年時代の遊戯というものは、ほとんどそのような事柄ばかりで充たされていたわけです。妙なもので、私までが彼の感化を受けて、今でも、レソズというようなものに、人一倍の好奇心を持っているのですよ。 でも少年時代はまだ、さほどでもなかったのですが、それが中学の上級生に進んで、物理学を教わるようになりますと、御承知の通り物理学にはレンズや鏡の理論がありますね、彼はもうあれに夢中になってしまって、その時分から、病気と言ってもいいほどの、いわばレソズ狂に変わってきたのです。それにつけて思い出すのは、教室で凹面鏡のことを教わる時間でしたが、小さな凹面鏡の見本を、生徒のあいだに廻して、次々に皆の者が、自分の顔を映して見ていたのです。私はその時分ひどいニキビづらで、それがなんだか性欲的な事柄に関係しているような気がして、恥かしくてしようがなかったのですが、なにげなく凹面鏡を覗いて見ますと、思わずアッと声を立てるほど驚いたことには、私の顔のひとつひとつのニキビが、まるで望遠鏡で見た月の表面のように、恐ろしい大きさに拡大されて映っていたのです。 小山とも見えるニキビの先端が、石榴のようにはぜて、そこからドス黒い血のりが、芝居の殺し場の絵看板の感じで物凄くにじみ出しているのです。ニキビというひけ目があったせいでもありましょうが、凹而鏡に映った私の顔がどんなに恐ろしく、無気味なものであったか、それからのちというものは、凹面鏡を見ると、それがまた、博覧会だとか、盛り場の見世物などには、よく並んでいるのですが、私はもう、おそけを振るって、逃げ出すようになったほどです。 ですが、彼の方では、その時やっぱり凹面鏡を覗いて、これはまた私とあべこべで、恐ろしく思うよりは、非常な魅力を感じたものとみえ、教室全体に響き渡るような声で、「ホウ」と感嘆の叫びを上げたものなんです。それがあまり頓狂に聞こえたものですから、その時は大笑いになりましたが、さてそれからというものは、彼はもう凹面鏡で夢中なんです。大小さまざまの凹面鏡を買いこんで、針金だとかボール紙などを使い、複雑なからくり仕掛けをこしらえては、独りほくそ笑んでいる始末でした。さすが好きな道だけあって、彼は人の思いもつかぬような、変てこな装置を考案する才能を持っていて、もっとも手品の本などをわざわざ外国から取り寄せたりしたのですけれど、今でも不思議に堪えないのは、これも或るとき彼の部屋をおとずれて、驚かされたのですが、魔法の紙幣というからくり仕掛けでありました。 それは、二尺四方ほどの、四角なボール箱で、前の方に建物の入口のような穴があいていて、そこのところに一円札が五、六枚、ちょうど状差しの中のハガキのように、差してあるのです。 「このおさつを取ってごらん」 その箱を私の前に持ち出して、彼は何食わぬ顔で紙幣を取れというのです。そこで、私はいわれるままに手を出して、ヒョイとその紙幣を取ろうとしたのですが、なんとまあ不思議なことには、ありありと眼に見えているその紙幣が、手を持って行ってみますと、煙のように手ごたえがないではありませんか。あんな驚いたことはありませんね。 「オヤ」 とたまげている私の顔を見て、彼はさも面白そうに笑いながら、さて説明してくれたところによりますと、それは英国でしたかの物理学者が考案した一種の手品で、種はやっぱり凹面鏡なのです。詳しい理窟はよく覚えていませんけれど、本ものの紙幣は箱の下へ横に置いて、その上に斜めに凹面鏡を装置し、電燈を箱の内部に引き込み、光線が紙幣に当たるようにすると、凹面鏡の焦点からどれだけの距離にある物体は、どういう角度で、どの辺にその像を結ぶという理論によって、うまく箱の穴へ紙幣が現われるのだそうです。普通の鏡ですと、決して本ものがそこにあるようには見えませんけれど、凹面鏡では不思議にもそんな実像を結ぶというのですね。ほんとうにもう、ありありとそこにあるのですからね。 かようにして、彼のレンズや鏡に対する異常なる嗜好は、だんだん嵩じて行くぽかりでしたが、やがて中学を卒業しますと、彼は上の学校にはいろうともしないで、ひとつは親たちも甘過ぎたのですね、息子の言うことならば、たいていは無理を通してくれるものですから、学校を出ると、もうひとかどおとなになった気で、庭の空き地にちょっとした実験室を新築して、その中で、例の不思議な道楽をはじめたものです。 これまでは、学校というものがあって、いくらか時間を束縛されていたので、それほどでもなかったのが、さて、そうして朝から晩まで実験室にとじこもることになりますと、彼の病勢は俄かに恐るべき加速度をもって昂進しはじめました。元来友だちの少なかった彼ですが、卒業以来というものは、彼の世界は、狭い実験室の中に限られてしまって、どこへ遊びに出るというでもなくしたがって来訪者もだんだん減って行き、僅かに彼の部屋をおとずれるのは、彼の家の入を除くと、私ただ一人になってしまったのでした。 それもごく時たまのことですが、私は彼を訪問することに、彼の病気がだんだん募って行って、今ではむしろ狂気に近い状態になっているのを目撃して、ひそかに戦慄を禁じ得ないのでした。彼のこの病癖にもってきて、更らにいけなかったことは、ある年の流行感冒のために、不幸にも彼の両親が、揃ってなくなってしまったものですから、彼は今は誰に遠慮の必要もなく、その上莫大な財産を受けついで、思うがままに、彼の妙な実験を行なうことができるようになったのと、それに今ひとつは、彼も二十歳を越して、女というものに興味をいだきはじめ、そんな変てこな嗜好を持つほどの彼ですから、情欲の方もひどく変態的で、それが持ち前のレンズ狂と結びついて、双方がいっそう勢いを増す形になってきたことでした。そしてお話というのは、その結果、ついに恐ろしい破局を招くことになった或る出来事なのですが、それを申し上げる前に、彼の病勢が、どのようにひどくなっていたかということを、二つ、三つ、実例によってお話ししておきたいと思うのです。 彼の家は山の手の或る高台にあって、今いう実験室は、そこの広々とした庭園の片隅の、街々の甍を眼下に見下す位置に建てられたのですが、そこで彼が最初はじめたのは、実験室の屋根を天文台のような形にこしらえて、そこに可なりの天体観測鏡を据えつけ、星の世界に耽溺することでした。その時分には、彼は独学で、一と通り天文学の知識を備えていたわけなのです。が、そのようなありふれた道楽で満足する彼ではありません。その一方では、度の強い望遠鏡を窓際に置いて、それをさまざまの角度にしては、目の下に見える人家の、あけはなった室内を盗み見るという、罪の深い、秘密な楽しみを味わっているのでありました。 それがたとえ板塀の中であったり、他の家の裏側に向かい合っていたりして、当人たちはどこからも見えぬつもりで、まさかそんな遠くの山の上から望遠鏡で覗かれていようとは気づくはずもなく、あらゆる秘密な行ないを、したい三昧にふるまっている、それが彼には、まるで目の前の出来事のように、あからさまに眺められるのです。 「こればかりは、止せないよ」 彼はそう言い言いしては、その窓際の望遠鏡を覗くことを、こよなき楽しみにしていましたが、考えてみれば、ずいぶん面白いいたずらに違いありません。私も時には覗かしてもらうこともありましたけれど、偶然妙なものを、すぐ目の前に発見したりして、いっそ顔の赤らむようなこともないではありませんでした。 そのほか、たとえば、サブマリン・テレスコープといいますか、潜航艇の中から海上を眺める、あの装置をこしらえて、彼の部屋に居ながら、雇人たちの、殊に者い小間使いなどの私室を、少しも相手に悟られることなく覗いてみたり、そうかと思うと、虫目がねや、顕微鏡によって、微生物の生活を観察したり、それについて奇抜なのは、彼が蚤の類を飼育していたことで、それを虫目がねや度の弱い顕微鏡の下で、這わせてみたり、自分の血を吸うところだとか、虫同士をひとつにして同性であれば喧嘩をしたり、異性であれば仲よくしたりする有様を眺めたり、中にも気味のわるいのは、私は一度それを覗かされてからというものは、今までなんとも思っていなかったあの虫が、妙に恐うしくなったほどなの⊂すが、蚤を半殺しにしておいて、そのもがき苦しむ有様を、非常に大きく拡大して見ることでした。五十倍の顕微鏡でしたが、覗いた感じでは、一匹の蚤が限界一杯にひろがって、口から、足の爪、からだにはえている小さな一本の毛までがハッキリとわかって、妙な比喩ですが、まるで猪のように恐ろしい大きさに見えるのです。それがドス黒い血の海の中で(僅か一滴の血潮がそんなに見えるのです冒背中半分をぺちゃんこにつぶされて、手足で空をつかんて、くちばしをできるだけ伸ばし、断末魔の物凄い形相をしています。何かその口から恐ろしい悲鳴が聞こえているようにすら感じられるのであります。 そうしたこまごましたことを一々申し上げていては際限がありませんから、たいていは省くことにしますが、実験室建築当初の、かような道楽は月日と共に深まって行って、ある時はまた、こんなこともあったのです。ある日のこと、彼を訪ねて、なにげなく実験室の扉をひらきますと、なぜかブラインドをおろして部屋の中が薄暗くなっていましたが、その正面の壁一杯に、そうですね一間四方もあったでしょうか、何かモヤモセとうごめいているものがあるのです。気のせいかと思って、眼をこすってみるのですが、やっぱりなんだか動いている。私は戸口にたたずんだまま、息を呑んでその怪物を見つめたものです。すると、見ているに従って、霧みたいなものがだんだんハッキリしてきて、針を植えたような黒い草むら、その下にギョロギョロ光っている盥《たらい》ほどの眼、茶色がかった虹彩から、白目の中の血管の川までも、ちょうどソフトフォーカスの写真のように、ぼんやりしていながら、妙にハッキリと見えるのです。それから棕櫚のような鼻毛の光る、ほら穴みたいな鼻の穴、そのままの大きさで座蒲団を二枚かさねたかと見える、いやにまっ赤な唇、そのあいだからギラギラと白い瓦のような白歯が覗いている。つまり部屋一杯の人の顔、それが生ぎてうごめいているのです。映画なぞでないことは、その動きの静かなのと、生物そのままの色艶とで明瞭です。無気味さよりも、恐ろしさよりも、私は自分が気でも違ったのではあるまいかと、思わず驚きの叫び声を上げたほどです。すると、 「驚いたかい、僕だよ、僕だよ」 と別の方角から彼の声がして、ハッと私を飛び上がらせたことには、その声の通りに、壁の怪物の唇と舌が動いて、盥のような眼が、ニヤリと笑ったのです。 「ハハハハハ……どうだいこの趣向は」 突然部屋が明かるくなって、一方の暗室から彼の姿が現われました。それと同時に壁の怪物が消え去ったのは申すまでもありません。皆さんは大かた想像なすったでしょうが、これはつまり実物幻燈……鏡とレンズと強烈な光の作用によって、実物そのままを幻燈に写す、子供のおもちゃにもありますね、あれを彼独得の工夫によって、異常に大きくする装置を作ったのです。そして、そこへ彼自身の顔を映したのです。聞いてみればなんでもないことですが、可なり驚かせるものですよ。まあ、こういったことが彼の趣味なんですね。 似たようなので、いっそう不思議に思われたのは、今度は別段部屋が薄暗いわけでもなく、彼の顔も見えていて、そこへ変てこな、ゴチャゴチャとした鏡を立て並べた器械を置きますと、彼の眼なら眼だけが、これもまた盥ほどの大きさで、ポッカリと、私の目の前の空間に浮き出す仕掛けなのです。突然そいつをやられた時には、悪夢でも見ているようで身がすくんで、殆んど生きた空もありませんでした。ですが、種を割ってみれば、これがやっぱり、先ほどお話しした魔法の紙幣と同じことで、ただたくさん凹面鏡を使って、像を拡大したものにすぎないのでした。でも、理窟の上ではできるものとわかっていても、ずいぶん費用と時間のかかることでもあり、そんなにばかばかしいまねをやってみた人もありませんので、いわば彼の発明といってもよく、つづけざまにそのようなものを見せられるた、なにかこう、彼が恐ろしい魔物のようにさえ思われてくるのでありました。 そんなことがあってから、二、三ヵ月もたった時分でしたが、彼は今度は何を思ったのか、実験室を小さく区ぎって、上下左右を鏡の一枚板で張りつめた、俗にいう鏡の部屋を作りました。ドアも何もすハ、かり鏡なのです。彼はその中へ一本のロウソクを持って、たった一人で長いあいだはいっているというのです。一体なんのためにそんなまねをするのか誰にもわかりません。が、その中で彼が見るであろう光景は大体想像することができます。六方を鏡で張りつめた部屋のまん中に立てぽ、そこには彼のからだのあらゆる部分が、鏡と鏡が反射し合うために、無限の像となって映るものに違いありません。彼の上下左右に、彼と同じ数限りもない人間が、ウジャウジャと殺到する感じに違いありません。考えただけでもゾッとします。私は子供の時分に八幡の藪知らずの見世物で、型ばかりの代物ではありましたが、鏡の部屋を経験したことがあるのです。その不完全極まるものでさえ、私にはどのように恐ろしく感じられたことでしょう。それを知っているものですから、一度彼から鏡の部屋へはいれと勧められた時にも、私は固く拒んで、はいろうとはしませんでした。 そのうちに、鏡の部屋へはいるのは、彼一人だけではないことがわかってきまLた。その彼のほかの人間といちノのは、彼のお気に入りの小間使いでもあり、同時に彼の恋人でもあったところの、当時十八歳の美しい娘でした。彼は口癖のように、 「あの子のたったひとつの取柄《とりえ》は、からだじゅうに数限りもなく、非常に深い濃《こま》やかな陰影があることだ。色艶も悪くはないし、肌も濃やかだし、肉付きも海獣のように弾力に富んではいるが、そのどれにもまして、あの女の美しさは、陰影の深さにある」 といっていた、その娘と一緒に、彼の鏡の国に遊ぶのです。しめきった実験室の中の、それをまた区ぎった鏡の部屋の中ですから、外部からうかがうべくもありませんが、時としては一時間以上も、彼らはそこにとじこもっているという蹲を聞きました。むろん彼が一人きりの場合もたびたびあるのですが、ある時などは、鏡の部屋へはいったまま、あまりにも長いあいだ物音ひとつしないので、召使いが心配のあまりドアを叩いたといいます。すると、いきなりドアがひらいて、すっぱだかの彼一人が出てきて、ひとことも物をいわないで、そのままプイと母屋の方へ行ってしまったというような、妙な話もあるのでした。 その頃から、もともとあまりよくなかった彼の健康が、日一日とそこなわれて行くように見えました。が、肉体が衰えるのと反比例に、彼の異様な病癖はますます募るばかりでした。彼は莫大な費用を投じて、さまざまの形をした鏡を集めはじめました。平面、凸而、凹面、波型、筒型と、よくもあんなに変わった形のものが集まったものです。広い実験室の中は、毎日かつぎ込まれる変形鏡で埋まってしまうほどでした。ところが、そればかりではありません。驚いたことには、彼は広い庭の中央にガラス工場を建てはじめたのです。それは、彼独得の設計のもので、特殊の製品については、日本では類のないほど立派なものでありました。技師や職工なども、選びに選んで、そのためには、彼は残りの財産を全部投げ出しても惜しくない意気込みでした。 不幸にも、彼には意見を加えてくれるような親戚が一軒もなかったのです。召使いたちの中には、見るに見かねて意見めいたことを言う者もありましたが、そんなことがあれば、すぐさまお払い箱で、残っている者共は、ただもう法外に高い給金目当ての、さもしい連中ばかりでした。この場合、彼に取っては天にも地にも、たった一人の友人である私としては、なんとか彼をなだめて、この暴挙をとめなければならなかったのですが、むろん幾度となくそれは試みたのですが、いっかな狂気の彼の耳には入らず、それに事柄が別段悪事というのではなく、彼自身の財産を、 彼が勝手に使うのであってみれば、ほかにどう分別のつけようもないのでした。私はただもう、ハラハラしながら、日に日に消え行く彼の財産と、彼の命とを、眺めているほかはないのでした。 そんなわけで、私はその頃から、かなり足繁く彼の家に出入りするようになりました。せめては彼の行動を、監視なりともしていようという心持だったのです。従って、彼の実験室の中で、目まぐるしく変化する彼の魔術を、見まいとしても見ないわけには行きませんでした。それは実に驚くべき怪奇と幻想の世界でありました。彼の病癖が頂上に達すると共に、彼の不思議な天才もまた、残るところなく発揮されたのでありましょう。走馬燈のように移り変わる、それがことごとくこの世のものではないところの、怪しくも美しい光景、私はその当時の見聞を、どのような言葉で形容すればよいのでしょう。 外部から買入れた鏡と、それで足らぬところや、ほかでは仕入れることのできない形のものは、彼自身の工場で製造した鏡によって補い、彼の夢想は次から次へと実現されて行くのでした。あの時は彼の首ばかりが、胴ばかりが、或いは足ばかりが、実験室の空中を漂っている光景です。それは言うまでもなく、巨大な平面鏡を室一杯に斜めに張りつめて、その一部に穴をあけ、そこから首や手足を出している、あの手品師の常套手段にすぎないのですけれど、それを行なう本人が手品師ではなくて、病的なきまじめな私の友だちなのですから、異常の感にうたれないではいられません。ある時は部屋全体が、凹面鏡、凸面鏡、波型鏡、筒型鏡の洪水です。その中央で踊り狂う彼の姿は、或いは巨大に、或いは微小に、或いは細長く、或いは平べったく、或いは曲がりくねり、或いは胴ばかりが、或いは首の下に首かつながり、或いはひとつの顔に眼が四つでき、或いは唇が上下に無限に延び、或いは縮み、その影がまた互に反復し、交錯して、紛然雑然、まるで狂人の幻想です。 ある時は部屋全体が巨大なる万華鏡です。からくり仕掛けで、カタリカタリと廻る、数十尺の鏡の三角筒の中に、花屋の店をからにして集めてきた、千紫万紅が、阿片の夢のように、花弁一枚の大きさが畳一畳にも映ってそれが何千何万となく、五色の虹となり、極地のオーロラとなって、見る者の世界を覆いつくす。その中で、大入道の彼の裸体が月の表面のような、巨大な毛穴を見せて躍り狂うのです。 そのほか種々雑多の、それ以上であっても、決してそれ以下ではないところの、恐るべき魔術、それを見た刹那、人間は気絶し、盲目となったであろうほどの、魔界の美、私にはそれをお伝えする力もありませんし、またたとえ今お話ししてみたところで、どうまあ信じていただけましょう。 そして、そんな狂乱状態がつづいたあとで、ついに悲しむべき破滅がやってきたのです。私の最も親しい友だちであった彼は、とうとう本ものの気ちがいになってしまハ、たのです。これまでとて本、彼の所業は決して正気の沙汰とは思われませんでした。しかし、そんな狂態を演じながらも、彼は一日の多くの時間を常人のごとく過ごしました。読書もすれば、痩せさらぽうた肉体を駆使して、ガラス工場の監督指揮にも当たり、私と会えぽ、昔ながらの彼の不可思議なる唯美思想を語るのに、なんのさしさわりもないのでした。それが、あのような無慙な終末をとげようとは、どうして予想することができましょう。おそらく、これは彼の身うちに巣食っていた悪魔の所業か、そうでなければ、あまりにも魔界の美に耽溺した彼に対する、神の怒りででもあったのでしょうか。 ある朝、私は彼の所からの使いのものに、あわただしく叩き起こされたのです。 「大へんです。奥様が、すぐにおいでくださいますようにとおっしゃいました」 「大へん? どうしたのだ」 「私どもにはわかりませんのです。ともかく、大急ぎでいらしっていただけませんでしょうか」 使いの者と私とは、双方とも、もう青ざめてしまって、早口にそんな問答をくり返すと、私は取るものも取りあえず、彼の屋敷へと駈けつけました。場所はやっぱり実験室です。飛び込むように中へはいると、そこには、今では奥様と呼ばれている彼の愛人の小間使いをはじめ、数人の召使いたちが、あっけに取られた形で、立ちすくんだまま、ひとつの妙な物体を見つめているのでした。 その物体というのは、玉乗りの玉をもう一とまわり大きくしたようなもので、外部には一面に布が張りつめられ、それが広々と取り片づけられた実験室の中を、生あるもののように、右に左にころがり廻っているのです。そして、もっと気味わるいのは、多分その内部からでしょう、動物のとも人間のともつかぬ笑い声のような唸りが、シューシユーと響いているのでした。 「一体どうしたというのです」 私はかの小間使いをとらえて、先ずこう尋ねるほかはありませんでした。 「さっぱりわかりませんの。なんだか中にいるのは旦那様ではないかと思うのですけれど、こんな大きな玉がいつの間にできたのか、思いもかけぬことですし、それに手をつけようにも、気味がわるくて……さっきから何度も呼んでみたのですけれど、中から妙な笑い声しか戻ってこないのですもの」 その答えを聞くと、私はいきなり玉に近づいて、声の洩れてくる箇所を調べました。そして、ころがる玉の表面に、二つ三つの小さな空気抜きとも見える穴を見つけるのは、わけのないことでした。で、その穴のひとつに眼を当てて怖わこわ玉の内部を覗いて見たのですが、中には何か妙に眼をさますような光が、ギラギラしているばかりで、人のうごめくけはいと、無気味な狂気めいた笑い声が聞こえてくるほかには、少しも、様子がわかりません。そこから二、三度彼の名を呼んでみましたけれど、相手は人間なのか、それとも人間でないほかの者なのか、いっこうに手ごたえがないのです。 ところが、そうしてしばらくのあいだ、ころがる玉を眺めているうちに、ふとその表面の一ヵ所に、妙な四角の切りくわせがでぎているのを発見しました。それがどうやら、玉の中へはいる扉らしく、押せばガタガタ音はするのですけれど、取手も何もないために、ひらくことができません。なおよく見れば、取手の跡らしく、金物の穴が残っています。これは、ひょっとしたら、人間が中へはいったあとで、どうかして取手が抜け落ちて、そとからも、中からも、扉がひらかぬようになったのではあるまいか。とすると、この男はひと晩じゅう玉の中にとじこめられていたことになるのでした。では、その辺に取手が落ちていまいかと、あたりを見廻しますと、もう私の予想通りに違いなかったことには、部屋の一方の隅に丸い金具が落ちていて、それを今の金物の穴にあててみれば、寸法はきっちりと合うのです。しかし困ったことには、柄が折れてしまっていて、今さら穴に差し込んでみたところで、扉がひらくはずもないのでした。 でも、それにしてもおかしいのは、中にとじこめられた人が、助けを呼びもしないで、ただゲラゲラ笑っていることでした。 「もしや」 私はある事に気づいて、思わず青くなりました。もう何を考える余裕もありま廿ん。ただこの玉をぶちこわす一方です。そして、ともかくも中の人間を助け出すほかはないのです。 私はいきなり工場に駈けつけて、大ハンマーを拾うと、元の部屋に引き返し、雫を目がけて勢いこめてたたきつけました。と、驚いたこをには、内部は厚いガラスでできていたと見え、ガチャンと、恐ろしい音と共に、おびただしい破片に、割れくずれてしまいました。 そして、その中から濡いだしてきたのは、まぎれもない私の友だちの彼だったのです。もしやと思っていたのが、やっぱりそうだったのです。それにしても、人間の相好が、僅か一日のあいだに、あのようにも変わるものでし.{うか。きのうまでは、衰えてこそいましたけれど、どちらかといえば、神経質に引き締まった顔で、ちょっと見ると怖いほどでしたのが、今はまるで死人の相好のように、顔面のすぺての筋がたるんでしまい、引っかき廻したように乱れた髪の毛、血走っていながら、異様に空うな眼、そして口をだらしなくひらいて、ゲラゲラと笑っている姿は、二た目と見られたものではないのです。それは、あのように彼の寵愛を受けていた、かの小間使いさえもが、恐れをなして、飛びのいたほどでありました。 いうまでもなく、彼は発狂していたのです。しかし、何が彼を発狂させたのでありましょう、玉の中にとじこめられたくらいで、気の狂う男とも見えません。それに第一、あの変てこな玉は、一体全体なんの道具なのか、どうして彼がその中へはいっていたのか。玉のことは、そこにいた誰もが知らぬというのですから、おそらく彼が工場に命じて秘密にこしらえさせたものでありましょうが、彼はまあ、この玉乗りのガラス玉を、一体どうするつもりだったのでしょうか。 部屋の中をうろうろしながら、笑いつづける彼、やっと気を取り直して、涙ながらに、その袖を捉える女、その異様な興奮の中へ、ヒョッコリ出勤してきたのは、ガラス工場の技師でした。私はその技師をとらえて彼の面喰らうのも構わずに、矢つぎ早やの質問をあびせました。そして、ヘドモドしながら彼の答えたところを要約しますと、つまりこういう次第だったのです。 技師は大分以前から、三分ほどの厚みを持った、直径四尺ほどの、中空のガラス玉を作ることを命じられ、秘密のうちに作業を急いで、それがゆうべ遅くやっとできあがったのでした。技師たちはもちろんその用途を知るべくもありませんが、玉の外側に水銀を塗って、その内側を一面の鏡にすること、内部には数ヵ所に強い光の小電燈を装置し、玉の一ヵ所に人の出入りできるほどの扉を設けること、というような不思議な命令に従って、その通りのものを作ったのです。できあがると、夜中にそれを実験室に運び、小電燈のコードには室内燈の線を連結して、それを主人に引き渡したまま帰宅したのだと申します。それ以上のことは、技師にはまるでわからないのでした。 私は技師を帰し、狂人は召使いたちに看護を頼んでおいて、その辺に散乱した不思議なガラス玉の破片を眺めながら、どうかして、この異様な出来事の謎を解こうと悶えました。長いあいだ、ガラス玉との睨めっこでした。が、やがて、ふと気づいたのは、彼は、彼の智力の及ぶ限りの鏡装置を試みつくし、楽しみつくして、最後に、このガラス玉を考案したのではあるまいか。そして、自からその中にはいって、そこに映るであろう不思議な影像を、眺めようと試みたのではあるまいかということでした。 が、彼が何故発狂しなければならなかったか。いや、それよりも、彼はガラス玉の内部で何を見たか。一体全体、何を見たのか。そこまで考えた私は、その刹那、脊髄の中心を、氷の棒で貫かれた感じで、その、世の常ならぬ恐怖のために、心の臓まで冷たくなるのを覚えました。彼はガラス玉の中にはいって、ギラギラした小電燈の光で、彼自身の影像をひと目見るなり、発狂したのか、それともまた、玉の中を逃げ出そうとして、誤まって扉の取手を折り、出るに出られず、狭い球体の中で死の苦しみをもがきながら、ついに発狂したのか、 そのいずれかではなかったでしょうか。では、何物がそれほどまでに彼を恐怖せしめたのか。 それは、到底人間の想像を許さぬところです。球体の鏡の中心にはいった人が、かつて一人だってこの世にあったでしょうか。その球壁に、どのような影が映るものか、物理学者とて、これを算出することは不可能でありましょう。それは、ひょっとしたら、われわれには、夢想することも許されぬ、恐怖と戦慄の人外境ではなかったのでしょうか。世にも恐るべき悪魔の世界ではなかったのでしょうか。そこには彼の姿が彼としては映らないで、もっと別のもの、それがどんな形相を示したかは想像のほかですけれども、ともかく、人間を発狂させないではおかぬほどの、あるものが、彼の限界、彼の宇宙を覆いつくして映し出されたのではありますまいか。 ただ、われわれにかろうじてできることは、球体の一部であるところの、凹面鏡の恐怖を、球体にまで延長してみるほかにはありません。あなた方は定めし、凹面鏡の恐怖なれば、御存じでありましょう。あの自分自身を顕微鏡にかけて覗いて見るような、悪夢の世界、球体の鏡はその凹面鏡が果てしもなく連なって、われわれの全身を包むのと同じわけなのです。それだけでも、単なる凹面鏡の恐怖の幾層倍、幾十層倍江当たります。そのように想像したばかりで、われわれはもう身の毛もよだつではありませんか。それは凹面鏡によって開まれた小宇宙なのです。われわれのこの世界ではありま廿ん。もっと別の、おそらく狂人の国に違いないのです。 私の不幸な友だちは、そうして、彼のレンズ狂 鏡気ちがいの最端をきわめようとして、きわめてはならぬところを極めようとして、神の怒りにふれたのか、悪魔の誘いに敗れたのか、遂に彼自身を亡ぼさねばならなかったのでありましょう。 彼はその後、狂ったままこの世を去ってしまいましたので、事の真相を確かむべきよすがとてもありませんが、でも、少なくとも私だけは、彼は鏡の玉の内部を冒したばっかりに、ついにその身を亡ぼしたのだという想像を、今に至るまでも捨て兼ねているのであります。
https://w.atwiki.jp/jaeger/pages/100.html
第二話 戦争が見える 7月22日8時39分、NHK総合。ラジオ。BS1、BS2。 報道特別番組 「―――ただ今入ってきたニュースをお伝えします。内閣は日本が外部から武力攻撃を受ける恐れがあるとして、全自衛隊に対して、防衛出動命令を発令しました。これにより自衛隊は部隊を展開し、日本より外部から何らかの計画的・組織的の武力攻撃があった場合、我が国を防衛すべく必要な武力を行使することができます。繰り返しお伝えします。内閣は日本が外部から武力攻撃を受ける恐れがあるとして、全自衛隊に対して、防衛出動命令を発令しました。これにより、自衛隊は部隊を展開し、日本より外部から、何らかの計画的・組織的の武力攻撃があった場合、我が国を防衛すべく必要な武力を行使することができます。尚、これに伴いまして予備自衛官の召集が正式に決定。部隊展開のため一部幹線道路や鉄道、船舶、飛行機等の交通機関が使用されるものと見られます。これにつきまして、内閣は8時45分より緊急会見を行う模様です。繰り返しお伝えします―――」 同時刻、神奈川県横須賀市、海上自衛隊護衛艦隊旗艦『はるな』司令公室 海上自衛隊初のヘリコプター搭載護衛艦は、今や一部を司令部設備に改装し、海将旗を翻しながら、護衛艦隊旗艦としての任を全うしている。 護衛艦隊司令、後藤田一秋海将は長テーブルの先端、司令官席に一人腰掛け、黒縁眼鏡をかけて、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。 その姿はさながら自衛官というよりは、どこかの優しそうなおじさんである。 朝刊は例の、共産主義国家で起こった同時多発テロとモスクワの爆弾テロ未遂、そしてそこから突如として、さらに加熱しはじめた国際情勢について一杯だった。 ふン。後藤田は心の中で嘲う。 中国も改革開放政策によって、経済は立て直りつつあったが、逆に貧富の差を拡大するのものとなってしまい、それがいわゆる天安門事件、そしてそれに続く全土で勃発した、民主主義と共産主義の内戦じみた闘争へと発展していった。 現在は新政権がうまく軌道をたて直しつつあるが、それであっても90年代の闘争は内政、経済的に大きな打撃となった。 ソ連や東欧共産国家群も同じようなもので、いまや経済的現状から見れば、中国よりもひどい。 もう共産主義国家群が生き残る方法は武力でしかなくなってしまった。 最早共産主義諸国は終焉を迎えようとしているので無いかとさえ後藤田は思った。 だが民主主義と共産主義との間で起こる、生き残りをかけた世界戦争ははじまろうとしている。 そして現状から見て、その戦争の主戦線の一つが北海道となる。 ドアをノックする音が聞こえた。 「入れ」 後藤田が、どこか関西の訛りが入ったような発音で応答すると、若い情報幹部が入室した。 失礼します、情報幹部は護衛艦隊司令に敬礼。 「統幕より緊急電。政府より防衛出動命令が発令されました。これにより、統幕はQ号指令を発令。各部隊は命令に基づき、可及的速やかに展開せよとのことです。また海幕より緊急電。護衛艦隊は他の部隊と連携し、津軽海峡から釧路沖の制海権を維持し、北海道と本州の補給線を確保せよ。また今日中に名古屋港よりフェリー船団で陸自第10師団を輸送するべく、準備を開始。本日夕方までに護衛戦力を名古屋港沖に待機せよ。以上です」 わかった。後藤田は即答した。 「護衛艦隊司令部名義で各護衛隊群に緊急電。Q号指令発令に基づき、各部隊の展開を開始する。第1護衛隊群、第3護衛隊群は大湊へ緊急出航。第2、第4護衛隊群は名古屋沖に集結だ。本艦は輸送船団の指揮を執るべく、伊豆沖で合流する。あと幕僚達を大至急ここに呼んでくれ」 了解。若い情報幹部は直ちに退室した。 再び一人きりになった司令公室。そこで後藤田は再び思いにふける。 「―――どうなるかな」 相手はついに戦争をふっかけてきた。相手は勿論、俺たちも準備は整いつつある。 もう誰にも止められない。望む望まざるにかかわらず、世界はこれまでにない戦渦に巻き込まれるだろう。 核のパイ投げだって行われるかもしれない。 「―――まあ、ええわ」 どうなるかなんてわからん。この戦争で世界の破滅を迎えるかもしれない。だが、所詮は憶測の域を脱しない。 しかし、わかっていることがある。 自分は自衛官であり、その任務を全うすべき人間なのだ。 同日8時52分、北海道恵庭市、陸上自衛隊恵庭駐屯地 「ああ、去年、軽井沢におばさん一家が引っ越したはずだよ。……うん、あの、お前も気をつけろよ―――俺のことは気にしなくていいから」 駐屯地廊下の一角、隊員たちが右往左往している端で、高崎は妹の典子に携帯電話をかけていた。 「高崎!」 彼を呼んだのは、上山だった。 「―――ああ、じゃあ、またな」 彼は一方的に電話を切った。 「どうした、上山」 「第1戦車群の中隊長は全員集合だ。そろそろだぞ」 「そろそろ? 動くのか?」 「ああ、どうもそれっぽいな」 上山はふと携帯電話のほうに視線をやる。 「電話、のりちゃんか?」 「ああ」 上山は妙に暗い表情になった。 「二人きりの家族だもんな」 高崎兄妹は幼い頃、母親を病気で、それから数年後も経たないうちに父親を事故で亡くしていた。 高崎とは(高崎は千歳、上山は釧路の出身の違いはあるものの)同じ北海道の生まれであるせいから防大からの友人であり 同期の中でも同じエリートで、第1戦車群に二人で配属された時は、互いの家に遊びに行くほどの仲である上山も無論、そのことを知っている。 「のりちゃん、これからどうするんだ?」 「軽井沢に昔、施設でお世話になったおばさんがいるんだけど、これが終わるまでそこに身を寄せてもらうことにした」 「軽井沢か。遠いな」 「あいつ、俺らが防大生の時に時々上京してたし、東京まで行けば大丈夫だと思う。軽井沢なら、東京から新幹線で行けるしな。問題は北海道を出るまでだな。混乱すると思うから、どうなるか……」 上山は妹を思う兄の肩を、軽く叩くと、大丈夫さ、と声をかけた。 「ああ、ありがとう」 高崎は親友の心遣いに感謝した。 その後、少し集合に遅れているのではないかと感じた二人は、集合場所が向かって走り出した。 同日13時5分 東京都千代田区、現代報道社、『週刊未来』編集部 「―――ただいまかえりました」 『週刊未来』専属カメラマン、大友由佳が新宿中央公園前で半ば暴徒化した極左団体と、それを取り締まる警視庁機動隊の、一連の騒動を収めたカメラを片手に戻ってきた。 他の編集者達が挨拶するのを、彼女は軽く返し、現像するために暗室へと向かおうとした。 「おい。大友」 編集長がデスクから由佳を呼んだ。 何ですか、ちょっと不思議そうな色を浮かべながら、デスクへと向かう。 「ちょっと北海道行って来い」 由佳は一瞬、編集長が何を言っているのかわからなかった。 思考が止まった頭脳を再起動させると、彼女は言う。 「え? 北海道……」 「そう。北海道」 編集長を頷いた。話を聞いていた数人の編集者達も驚きや不思議そうな顔をして、二人を見る。 「ちょ、ちょっと待ってください。その前に私よりも宮田さんがいるじゃないですか」 宮田とは彼女の大先輩に当たるカメラマンである。 『週刊未来』の顔ともいえる存在で、様々なスクープ写真を撮ってきた。 「何言ってんの? 宮田君なら、ヨーロッパ行ったきりだ」 ああ、そういえば。 宮田は『赤い7月』演習を取材しに行って以来、帰ってきていない。情勢の変化が、彼を欧州にとどまらせたのだ。 「でも、あたし……ですか?」 そう、編集長はまた頷いた。 「いいチャンスじゃないか。全面戦争。社内賞、ワールドプレスフォト賞、ピュリッツアー賞。何でももらえるチャンスだぞ」 編集長は言った。 「し、しかし、どうやって北海道行くんですか? 飛行機とかもう…」 もうだめだね。通常運行はしてない。編集長が頷いた。 北海道各空港から離陸する便は増便されているが、北海道へ向かう便は各地より増援する陸自隊員たちの輸送に回っているためだった。 もっとも政府は自衛官以外の人間の北海道入りは制限しているほうであった。 マスコミはいくらか緩和されているが、それでも北海道入りに苦心している。 「でもいろいろと方法があるだろ。土下座して自衛隊輸送やら他の報道関係やらの飛行機やフェリーにのせてもらうとか、泳ぐとか」 はぁ……由佳はため息をつくように言った。 つまり土下座して何かに乗せてもらえ、と……。 それが最良、てか唯一の手段か……。 「何している? 今晩までには北海道入りしろ。早くいけ!」 突然の編集長の怒鳴り声に由佳は驚き、了解の返事をすると、自分のデスクから必要最低限の荷物をもっていくと、編集部を足早に後にした。 同日15時9分 北海道中川郡中川町佐久 天塩川が流れ、それに沿って宗谷本線のレールが敷かれている。 自然に囲まれ、北海道特有の爽やかな夏の気候と、今日の気持ちの良い日光が田舎情緒をさらに爽快にさせていた。 例え、ここが世界有数の国際的緊張状態の中にあり、さらに名寄国道や2つの地方道が交わる戦略的要所だったとしても。 第26普連戦闘団はここを拠点に天塩町海岸から中川町佐久、さらにここより北の、幌延町南幌延あたりまでを守備担当地域としていており、 第3中隊は後方予備として、ここに待機していた。 連隊本部の設営を手伝った後、中隊は交代巡回警備の隊員以外、待機命令が下っていた。まさしく軍隊の基本の一つ、「急いで待て」である。 第2小隊隊長の倉田二尉もやることがなく、部下と共に天塩川の川原で、自分の設営した一人用天幕のなかで寝そべっていた。 外では彼らの部下数人がたむろって、何かを喋っている。時々笑い声が聞こえるほどだから、そう悪い話題ではないのは見当がつく。 (本当に戦争なんてはじまるのか…?) 彼は天幕の天井を見ながら、そう思う。 平和な情景。嵐の前の静けさか。 彼は寝返りを打った。なかなか落ち着かない。 彼は天幕を出て、彼らの輪に入ろうとする。 「あ、小隊長」 たむろっていた部下達が倉田のほうを向き、敬礼。 「何してんだ?」 「これから上島二曹が持ってきたトランプで、なんかやろうと思いましてね」 小隊付曹長の渡辺陸曹長が言った。小隊最年長だが、がっしりとした体つきをしている。倉田の外見は中肉中背に見えるので、彼よりも精悍に見える。 「小隊長もどうです?」 上島が言った。彼は第3班長であり、滝沢や稗田の直属の上官である。 滝沢や稗田の姿もある。滝沢は見事にトランプをきっていた。 いいね。と倉田も彼らの中に入った。 どうぞ、と稗田が横のスペースに倉田を誘う。 「何やります?」 滝沢が言う。 「ポーカーなら俺得意だよ」 稗田が言った。 「ポーカーですか。俺、ちょっとわかんないですよ」 上島が苦笑を浮かべて、言う。 「何が得意だ?」 渡辺が言う。 「大富豪ですかね、それかババ抜き」 「なんか、修学旅行生みたいだ」 そう倉田が言うと、上島も含め、皆で笑う。 本当に修学旅行みたいだ。倉田はそう思った。 だが、彼が遠くに見える佐久橋を見た途端、その思いは消えた。 第2師団第21戦車連隊所属の90式戦車が群れを成して、走っていた。 同日17時19分 北海道中川郡音威子府村咲来 陸上自衛隊第1戦車群本部陣地 高崎は集落からやや離れたところに設営された、偽装網で覆われた本部を出た。 しばらく歩くと、天塩川が見えるあたりで、上山が煙草をくわえ、戦闘服のあちらこちらを両手で弄っていた。 「おい」 高崎が呼ぶと、上山は高崎のほうを振り返った。 「どうした?」 「いや、ライターどっかやっちゃってさ」 100円のならたしか持ってたぞ、高崎は胸ポケットからライターを取り出し、上山に渡す。 「おお。サンキュ」 どうよ? 上山はマルボロの赤丸の箱を高崎に差し出した。 じゃあ、戴く、と高崎は一本拝借。 その間に上山は煙草に火をつける。 「こんな時でもないと、当分、吸えないと思ってな」 たしかにな、高崎はライターを帰されると、また煙草の火をつける。 「……ところでさ」 ん? 上山の声に、高崎が応える。 「お前、カノジョとかいないのか?」 遠い目で上山は言った。高崎は苦笑する。 「何だよ、いきなり……」 「いや、お前、モテないんかなと思って……。お前、顔いいし。のりちゃんだって、もててるじゃん」 気持ち悪いぞ、お前。高崎がからかい半分にいうと、上山はいや、マジで女にもてないの? と相変わらず遠い目で、そして真剣な表情で聞いた。 「……あんま、そういうの興味ないからな。だいたい紀子の場合はおとなしくて、あまり断りきれない性格だからな」 高崎も真剣な顔で言う。 彼にとって、両親が不慮の事故で亡くなって以来、二人きりの生活だった。なれない孤児院生活。そこから脱出するための努力。そして脱出した後でも、それを維持するため、紀子と一緒に頑張ってきた。 もちろん、恋愛感情を持ったことがないわけではない。 青春の大半をそういった側面で費やした高崎真治は、あまりそういった恋愛沙汰に興味はなかった。むしろ、恋愛している暇などなかったと、彼は思う。全ては自分のため、唯一の肉親とも言える妹のため。 だから、進路を決める際、彼はひどく悩んだ。防大に入学するのは、生活の維持と同時に、有能な戦車乗員であった父の背中を見た、自分の夢であったからだ。 ―――自分だけ、夢なんて言っていいのか? 紀子はどうするのだ? だが、妹は強くすすめた。自分が、兄の足手まといになっていると思ったからである。 ―――兄さんは自分の道を進んで。私は一人でも大丈夫だから。 いつもおとなしい性格の典子が、ひどく強くすすめたおかげで、彼は防衛大学校に入学した。後ろめたさがあったわけではないが、典子がそう言ってくれたのだ。 一生懸命がんばろうと心に強く誓った。 この時、高崎の中でもう一つの人生の指針が決まったわけだが、これが彼をさらに恋愛から遠のかせた。 一部の仲間や、大学生の多くが恋愛にうつつぬかしているに対し、彼は防大生としての教練に取り組んでいた。 (そういえば…) ふと、高崎は思った。 「お前はいないのか? そういうの」 高崎は純粋に疑問として聞く。 こいつは防大時代からの、親友といっても差し支えない友人だが、こいつもそういう話、聞かないな。 「いないね……気はあるけど、苦手なんだ。いろいろあって」 上山はふと昔の苦い思い出を思い出す。不器用な自分。彼女の悩みすら気づいてあげられなかった。そして、あの病室と両親からの罵声、ベットの上の彼女。生きているだけ幸福だったかもしれない。だが、俺は彼女を守ってやれなかった。 愛する資格などないと上山は思いつつ、彼女のこれからの幸せを願って、俺は去った。 俺は本当に馬鹿だとつくづく思う。 「ごめん……」 高崎は触れてはいけない思い出に触れてしまった気がして、素直に謝った。 「いや、お前に何の悪気もないよ」 上山はそう言った。 重い沈黙が流れる。 「―――高崎一尉!」 後ろから高崎を呼ぶ声が聞こえた。杉田だ。 「いけ。杉田が待ってるぞ」 上山が言った。 わかった。じゃあ、また。そういうと高崎は駆けようとした。 「高崎!」 上山が声を出して、彼を呼んだ。 高崎はそこにとどまり、振り返った。何だ? 「……いや、何でもない」 高崎は不思議に思った。 「……いってこい」 上山がそういうと、高崎はああ、とそこを離れた。 「おい、杉田。声でけぇぞ」 高崎は、杉田の目の前にふと現れた。 「中隊長。帰ってこないから心配しましたよ。どこいってたんですか?」 「ん……上山と話してた」 「あ、邪魔しちゃいましたかね……」 「んなことないよ」 ―――だが 高崎は思った。 あいつ、何か言おうとしてたのか? 「中隊長。早い晩飯です。安藤二曹も待ってます。行きましょうか?」 「ん、ああ……」 高崎は杉田の言葉に頷き、中隊陣地へと向かった。 同日23時38分 北海道 吉岡海底トンネル駅ホーム 明るい照明がかかった海底トンネル駅のホームには28普連に所属する数人の自衛官達が警備任務に当たっていた。 迷彩服に89式小銃で武装している。 そのうち、2名の自衛官はホームを少しはなれた線路上から北海道側を見つめていた。 「二曹……」 若い一士は、隣にいた中年半ばの二曹に声をかけた。 なんだ、二曹は言った。視線は二人とも依然として前方だ。 一士は何か話そうとしたが、緊張と馬鹿馬鹿しさのあまり、いや、なんでもないですと返した。 「なら、呼ぶんじゃねぇよ」 すみません、一士はそう言った。 こいつ、びびっていやがる。 二曹は思った。もっとも、入隊して日も間もない。それでいきなりこれだもんなぁ… 二曹はため息をつきたくなった。 その時、急に一斉に照明が落ちた。 動揺する隊員達、二曹と一士もさすがに動揺する。 「落ち着け! 状況を確認せよ!」 ホームにいた一曹が周りの見えないまま、叫ぶ。彼とて動揺している。 片側ホームからうめき声。ふと動揺の音が静まったかと思うと、そのホームから光が複数点滅。 そしてもう片側ホームも静まり返る。 二曹はあれが発砲だとわかった。やつら、サイレンサー付の銃でも持ってるのか。 とっさに一士が迷彩服からライトをとりだし、つけようとした。 「やめ……!」 二曹が警告するには遅かった。彼の額に小さな穴が開き、ライトをつける間もなく倒れこむ。 二曹は89式小銃を構えようとした。だが、遅かった。 数名のスペツナズのパーフェクトゲームで終わった吉岡海底駅ホームの奪い合い。 少尉はホームの外から撃とうとし、今や、うつぶせになった最後の敵に消音機付きのマカロフPMM拳銃を向けながら、近寄る。 後方には伍長が同じように相手に銃口を向けている。 少尉は敵を踏むと、それを2、3度揺らす。すると、それを蹴飛ばして、あおむけにさせた。 敵は額に穴を開け、横たわっている。死んでるな、よし。 少尉は後ろを向いた。全員、こちらを見ている。 少尉は頷いた。それを見た各員は次の行動に移った。少尉も部下と共に行動を開始する。 ある者達は敵の生き残りがいないかを確認すべく、またある者達は退路を確保すべく、そしてまたある者は30トンの湧き水を排水するためのポンプを爆破すべく、それぞれ行動を開始した。 7月23日0時2分 東京 防衛庁 地下中央指揮所 「北部方面総監部より入電。青函トンネルが爆破されました」 オペレーターや幕僚達が様々なやり取りを行っている後ろ、指揮所後部の指揮幕僚区画にいた全員が、その報告に何らかの反応を見せていた。 「ついにやってきたな……」 指揮幕僚区画中央の大型地図台上にあった、大判の北海道地図を見ながら、航空幕僚長の浅沼空将が呟いた。 「被害は?」 ヘットセッドを被った陸上幕僚長の飯田陸将が言った。マイクを通じて、指揮所全体に響く。 「トンネル入口辺りと排水ポンプが破壊された模様です」 何てこった。奥歯をかみ締め、飯田は呻いた。 毎分30トンの湧き水を排水するポンプが破壊された。復旧に何週間か、かかるに違いない。 「くそ。スペツナズめ、これで輸送手段は空輸と海上輸送だけだぞ……」 浅沼や他の幕僚と共に海上幕僚長の竹本海将が呟いた。 彼はとっさに地図の道南辺りの主要港を見る。 函館、室蘭、苫小牧、釧路、小樽……ここが海上輸送の要となる。そして、同時に避難民にとって北海道脱出の最大の拠点だ。 昼頃からJR津軽海峡線も封鎖され、航空機も規制が始まっている。 「おい。避難民はどうなってる?」 田宮統幕議長が横から声を出した。竹本と同じことを考えていたらしい。 この質問に、統幕事務局長の加藤海将が答える。 防衛計画や演習計画、情報、事務関連を担う、統幕内の組織たる事務局。その長である。 「ひどいもんです。パニックで、こりゃソ連軍が上陸してもまだ避難民はいますよ」 「道北もか?」 統幕議長の質問に、加藤は頷く。 「どこも避難民誘導が遅れているようです。フェリーの増援も早急に北海道に回さんと……」 「そんなことくらいわかってる」 加藤の後ろで、竹本が言った。 「全速力で応援可能なフェリー全船を回した。だけど、まだ本格的な行動には入っていない」 「しかし港はソ連空軍や潜水艦が狙ってくるぞ。機雷封鎖や空爆しにくる」 飯田陸将が話に入ってきた。 「空自は増援戦力を北海道・東北に集結させた。米軍だって防空出撃する」 浅沼が飯田に言った。 「そういえば、極東の米軍は?」 田宮が言う。加藤がまた答えた。 「現在、空母『キティホーク』を中核とする空母任務部隊が横須賀より出撃。対馬海峡に向かうべく、九州沖を航行中です。沖縄の海兵隊も臨戦態勢が整い、待機中」 「やけに政治家が米軍を期待しているからな……」 田宮が言った。 「しかし、統幕議長。米軍が北海道に増援を送ってくるのでしょうか?」 竹本が言った。 「わからんが、朝鮮もあるしな……。人民軍はあんな調子だし」 田宮は朝鮮人民軍の現状をさして言った。 経済崩壊といってもさし変わりない現状である北朝鮮だが、人民軍に数百万単位の兵を集わせ、ソ連から友好国価格の名のもと、相当な安価で装備を一新し、大量の小火器を購入した。 それでも一世代古い兵器が主だが、朝鮮戦争時に使用されていた兵器はほぼ全てが現役を退き、また人民軍がソ連製の新鋭兵器を増やしたことに韓国政府は恐れていた。 また大量の小火器購入は、北朝鮮が近年スローガンにあげているものの一つ、「全人民の武装化」を本格的かつさらに強化したものだとして、韓国政府や一部の合衆国高官らの不安材料の一つにさせていた。 「おかげで北朝鮮の経済はもっとボロボロになりましたがね……」 飯田が言った。 「しかし、奴ら、統一にやる気満々だぞ。釜山まで攻められることを合衆国は現実問題として恐れている」 田宮がそう言った後、政治屋には何度も言ってきたんだがな…と呟いた。 「よほど政治屋に信用されてないのでしょうか……」 飯田が苦笑していった。 「らしいな。米軍が拠り所らしいが、最悪、米軍の増援はないかもしれんぞ」 「ひどいモンですな…」 浅沼がため息をついて、言った。 竹本も同じようにため息をつき、メインディスプレイを見た。 数十くらいの艦艇を示すシンボルマークがサハリン沖に集まっていた。ソ連海軍太平洋艦隊が集結中なのだ。 その時、サハリン沖のシンボルマークが全て消え、警報音が鳴り出した。 加藤は近くにあったヘットセッドを取り上げ、中央指揮所の管理を行う者としての義務を果たそうとした。 「何があった?」 「え、衛星からの通信が途絶しました!」 あせったオペレーターが叫ぶように言った。 「衛星が攻撃されたのか……?」 浅沼は呟いた。 「全部隊に緊急通達」 近くにあったヘットセッドのマイクをもって、田宮が宣言するように言った。 「戦闘態勢! 戦闘態勢!」 同日0時12分 国後島上空 イワン・カリーニン大尉は飛行服に身を包んで、滑走路を飛び立つSu27フランカー戦闘機に乗り込んでいた。 金髪がかかる、多くの女性を魅了してきた眉目秀麗な顔立ちは強張っている。 何せ誰もがそうであるように、彼とてはじめての実戦だ。 機体はある程度まで上昇すると、他のフランカー達と合流した。 レーダー上には多くの機影。暗いが、周りを見ると爆撃機や攻撃機もいる。 大編隊だが、『赤い七月』演習の際、オホーツク海上空で同じようなものを見たことがあった。 あの時はただ凄いと思っていたが、今回は違う。何せ実戦なのだ。 『総員、各機に命令する―――』 地上にいる司令官の声が、無線機越しに聞こえた。 『―――作戦を開始せよ』 この言葉を号令に各機は行動を開始した。 フランカー達は護衛すべき爆撃機を先導して、北海道の空へと侵攻した。 同日0時23分 北海道千歳市 航空自衛隊千歳基地 千歳基地は慌しさを増していた。 わずか15分もないうちに、日本の防空警戒システムが大打撃を受けてしまったからだ。 日本だけではない。朝鮮半島の南側、そして西欧の防空システム全てが東側の打撃を受けていた。 この事態に対し、第二航空団は全機に空中警戒任務を命令。三原玲子、松原耕治両一尉はその先陣をきる。 玲子はコクピットに乗り込み、システムをチェック、オールグリーン。 若い機付長が外で、タオルのような形状のミサイル安全ピンを見せた。向こうもOKということだ。 すると機付長は安全ピンをおろし、敬礼をした。初陣に向かうパイロットに敬意を表したのだ。 玲子もそれに返礼。機付長の心遣いに感謝する。 2機は平行して、駐機場から滑走路へ。即刻、管制官からのゴーサインがでる。 2機は直ちに発進。暗闇へと飛び立った。 千歳基地に警報がなったのは、ちょうどその時だった。 「低空侵入中の多数機影、未だ本基地へと向かっています!」 滑走路のすみで、千歳基地防空隊所属の81式短SAM数基が夜空にミサイルを向けて待機していた。 管制装置内で、若いオペレーターは絶叫したように言った。 「レーダーコンタクトだ。ペイトリオットはどうした?」 横に現れた指揮官がレーダーを見つめ、大声に近い声で言った。 「攻撃を行いましたが、多数機影は依然として侵入中」 別のオペレーターがそう答えた。 指揮官の視線はレーダー上に写るイーグル2機にくぎづけだった。 指揮官は上空にはすでにイーグルが2機、さらに目標の撃墜空域が人口密集地上空をだった場合を考慮して、まだ攻撃はしていない。 命令を下す指揮官自身、もどかしさもあった。冷や汗が流れる。 イーグル2機がこの上空から南へと全速で飛んでいく。今撃てば、敵機が人口密集地に落ちることはないだろう。よし! 指揮官は叫んだ。 「全弾発射!」 81式短SAMの発射装置数基から次々と白煙が上がり、あたりをそれが覆った。 ミサイルは白煙を上げて、目標に接近する。 フェイズドアレイ・パルスドップラー・シーカーによるアクティブ・レーダー誘導が行われる。 ジャミングのなか、自らが発する電波を頼りに目標へと突き進む。 「一部が電子妨害の罠にかかりました! で、ですが、ミサイルいまだ接近中!」 千歳基地爆撃の任務を帯びた10機近いTu160uブラックジャック爆撃機にミサイルが接近する。 妙に興奮した新入りの若いシステム操作士の声に、機長である中尉は舌打ちした。 護衛機は爆撃の本格的態勢を取ると同時に離れて、付近空域にて空中警戒任務中だ。 「来るぞ……」 隊長より各機散開の命令。ミサイルが突進してくる。 その命令以前に中尉はチャフを散布。散開する。だが大型な機体のため、機動力があまりない。 中尉の機体は編隊の外側にいたせいか、うまく回避できたが、僚機3機ほどが撃墜される。 「か、回避…」 システム操作士はそう言ってため息をついた。 機長のとなりにいた副操縦士は落ちていく僚機を見つめている。 システム操作士と同い年くらいの航法士もほっとした表情を浮かべていた。 その時、隊長から入電。侵入を開始せよ。 「侵入開始だ。目標を目視した」 あれだ。暗闇のなかで目標を見ながら、機長は思った。 突然、目標からいくつか白く何かがのびる。バルカン砲の光跡。こっちのほうに向かって撃っている。機長は言った。 「敵が高射砲で撃ってる。気を抜くな。爆弾倉開放準備……」 「総員退避! 総員退避!」 千歳基地に敵爆撃機がせまってきていた。 絶叫が辺りで響く。バルカン砲は必死に敵機を撃墜せんとしている。滑走路より整備員達が離れている。 「くるぞ!」 すでに上空にはブラックジャック。誰かが伏せろと絶叫した。 駐機場にいた整備員達はスライディングするようにそこに伏せた。 爆弾が大量に投下される。滑走路や駐機場に多くの爆弾が炸裂し、コンクリートを吹き飛ばして、いくつもの穴を作り出す。 主は滑走路の破壊だったが、一部爆弾は基地建物にも落下した。機体格納庫にも爆弾が落ち、そこに避難していた自衛隊員達を爆風で吹き飛ばし、熱で建物ごと炎上させていた。 他の建物も同様で、うち一発の爆弾は管制棟、管制塔付け根部分に命中。 管制塔は駐機場へとなぎ倒され、多くの破片を撒き散らした。 30秒もかからない内に、千歳基地はその基地機能に大打撃を受けていた。 穴だらけの滑走路、炎上する格納庫やその他建物、多くの負傷者に仲間の遺体、散らばる肉片。 この光景に、多くの隊員は容易に地獄を連想させた。 中尉は機体後方で炎上する目標を見て、大いに笑った。 ざまぁみろ! 仲間の仇だ! その時、機体横に護衛するフランカー戦闘機を見た。 「こちら、ヴォルガ05.敵機2機をレーダーで確認。津軽海峡を南下中だ。どうするか」 カリーニンはレーダーを見ながら言う。 「こちらヴォルガ01.放っておけ。深追いは禁物だ」 「ヴォルガ05、了解した」 カリーニンは南の、敵機のいる方角を見た。 ―――そのうち、あいつらとも戦うことになるだろうな。 同日0時32分 北海道、苫小牧港 フェリー乗り場 待合所 北海道を脱出しようとする人々は北海道南部の主要な港へと向かっていた。 その一つ、苫小牧港には多くの避難民が港所狭しと、自分を本州に連れて行ってくれるフェリーを待っていた。 フェリー乗り場の待合室にも勿論所狭しと多くの人がいたが、むしろ彼らは希望が持てるほうであった。 自治体が配布するフェリー乗船整理券の順番が回ってきたからだ。 次のフェリーに乗れる人々がここにいたが、そのフェリーがいつやってくるかわからなかった。 高崎典子は待合所隅に腰掛けて、ぼっとしていた。 横には彼女の分と、誰かの分であろう荷物が置かれていた。 「お姉さん」 彼女を呼ぶ声が聞こえた、彼女は座る人ごみの中に立つ、一人の活発そうなショートカットの女性を見つけた。 典子よりやや年下に見える。表情はやや疲れがちだ。 「ああ、愛ちゃん」 水越愛は典子の横に座ると、ため息をついた。 典子は自分のバックから清涼飲料水を彼女に渡すと、彼女は遠慮しながらも感謝してそれをちょっと飲んだ。 水越愛は札幌市近郊の大学に通う学生だった。 テレビで流れた東側同時多発テロを聞き、北海道が戦場になるだろうと危機感を覚えた彼女は北海道脱出を決意。 その途上、典子と会い、今は二人で北海道の脱出行を共にしていた。 「どうだった?」 典子は愛にきく。愛はわざわざ近くの自衛隊が設営した天幕に赴き、天幕外にかかげれている、苫小牧港に入港する予定のフェリーの現状情報がかかれたホワイトボードを見に行っていたのである。 これは随時、フェリーについて質問してくる避難民に対応してのものだった。 彼女の場合、自衛隊の天幕が近かったからその場に赴いたが、苫小牧港には他にも数ヶ所同じものがあった。 「……さっきとかわんない」 愛は9時近くにももう一度、それを見に行っていたが、ホワイトボードに書かれている内容は一緒だ。 「いつになったら、フェリーに乗れるんだろうね」 典子もため息をついた。 「……うん」 愛も頷き、 「こんなことになるとは思わなかったなぁ……」 と続けた。 そうよね……と、兄の顔を思い浮かべながら典子は頷いた。 「ねえ。愛ちゃんは北海道でた後、どこにいくの?」 典子は言った。 「んー、友達の家かな?」 え? 意外そうな顔で典子は愛の顔を見た。 「実家にでもかえると思った?」 典子はゆっくり頷く。 「私の実家、神奈川なんだけど、両親と折り合い悪くて、喧嘩ばかりしてて―――北海道の大学入ったのも、あいつらから少しでも遠くに行くため。だけどこんな風になって、大学も休校になって、ほら、テレビで札幌がソ連軍狙ってるってよく言ってるから、逃げようとしてるんだけど…正直どこ行くのかわからなくてさ」 そうなんだ……典子は声のトーンをやや落として言った。 愛は典子にあまり良くない気持ちにさせてしまったと思い、話題を変えようとした。 その時、構内放送からチャイムがなった。 「何だろう?」 愛はいった。典子も放送に耳を傾ける。避難民全員が放送に聞き入って、その場が静まった。 「えー、大変重要な放送を流します。皆さん、お聞きください」 野太い中年男性の声が聞こえた。 「先ほどから北海道各所でソ連軍による空爆等の攻撃がはじまりました。これにより主要な施設が攻撃を受けています」 周りからどよめきが聞こえる。典子と愛も驚いた表情になる。 「また苫小牧港近海にも機雷も敷設されました。これに船舶が触れると、機雷は爆発します。現在、海上自衛隊掃海艇が出動し、機雷の除去にあたる模様ですが、完全除去までにどれくらいかかるかわかりません。つきましては、無期限の出入港の禁止が決定いたしました―――」 フェリーは当分来ない! ざわつきが罵声や怒鳴り声、悲鳴や絶望に変わった。 放送は深く謝罪する男性の声が聞こえたが、多くの人々に耳には届いていなかった。 その時、誰かが待合所の外から絶叫した。 「飛行機だ。ソ連機だ!」 避難民達は悲鳴を上げた。空爆されると思ったからだ。 爆音が段々と近づいてくるにつれ、人々は右往左往しだした。 また誰かが伏せろと絶叫する。 パニックになった人々はその場に伏せはじめた。典子や愛たちはその場に伏せる。 爆音は彼らの頭上には来ず、そのまま東の方向へと遠ざかった。 苫小牧港近海に機雷を敷設したソ連軍爆撃機編隊は千島列島の飛行場へと帰投していく。 「お姉さん、大丈夫……?」 愛がそういうと、典子はうん、と言った。 すると、今度はうめき声や助けを呼ぶ声が聞こえた。 パニックになった際、怪我人が出たのだ。 「戦争……」 愛がそう呟いた。典子は急に現実に引き戻された気がした。 これが戦争なんだ…… 同日5時12分 北海道 天塩海岸沖合い 昇ったばかりの朝日を浴びながら、ソ連海軍太平洋艦隊は天塩海岸沖についに現れた。 まずソ連軍北海道上陸軍は三つにわかれ、天塩、稚内、浜頓別の各海岸にそれぞれ上陸する。 その一つというわけである。 「いよいよだな」 乗員らが右往左往する中、若干改装されたロプーチャⅡ級戦車輸送艦の艦橋から、ソ連軍第342自動車化狙撃師団所属の戦車連隊第2大隊を指揮するグレゴリー・シャイミーエフ中佐は天塩海岸を望んでいた。 山の辺りには黒煙もちらほらと見える。 「あれが北海道ですか」 横にいた第3中隊長のユーリ・ノヴィコフ大尉が同じように見ていた双眼鏡を下ろした。 スマートで気品のある若い顔立ちである。外見的には、戦車兵のイメージというより白馬の騎士である。 シャイミーエフ中佐は双眼鏡を下ろすと、大柄で彫りの深い顔立ちを頷かせた。 「抵抗がないですな」 同じように双眼鏡を下ろした第3中隊付政治将校の二キータ・トルプコ少尉がいった。 ノヴィコフより気品があるというわけではないが若い顔立ちで、中肉中背の体つきをしている。 トルプコは鼻で笑った。 「きっと、日本軍も我が軍の熾烈な空爆に全滅したか、あるいは恐れをなして逃げてしまったんでしょう」 馬鹿が。ノヴィコフは思った。ヤポニェチ(日本人の蔑称)とはいえ、それほど臆病者の集団ではあるまい。 まあ、それほど臆病者だったらどんなに楽か……。 突然、艦内に警報が鳴った。 「ミサイル接近! ミサイル接近!」 山の向こうから数発のミサイルが現れた。地対艦ミサイルがまだ生きていたようだ。 周りがあわただしくなる。 付近の護衛艦艇から迎撃ミサイルが発射される。 彼らの横にいた艦長も2基のAK630Ⅱ近接防御砲の発砲準備を命じる。 改装された時配備されたものだった。 一発の迎撃ミサイルが敵の放った対艦ミサイルに命中。爆発する。 これを皮切りに次々とミサイルが命中。 だが生き残った一発の対艦ミサイルがシャイミーコフらの乗るロプーチャⅡ級戦車輸送艦に接近してくる。 おびえる若い水兵ら、将校や多少年上の者になるとうろたえてはいけないと思うのか、はてまた本当に恐怖など感じていないのか、じっとしているものがほとんどであった。 トルプコはノヴィコフの横でおびえた表情を見せている。 ノヴィコフもそれほど動揺してないが、多少眉を歪めている。 艦長、AK630Ⅱの発砲命令。 6門の30ミリガトリング砲がうなりを上げた。 大きな爆発音。ミサイルは迎撃され、煙と炎と破片に変わった。 艦の近くで爆発したせいか、衝撃が艦にもとどく。 大小様々な破片が艦橋にたたきつけられる。 トルプコは冷や汗を流し、政治将校の威厳を保とうとしていた。 「おい」 シャイミーエフは静かに言った。ノヴィコフは彼を見る。 「貴様には見えんか?」 ノヴィコフはシャイミーエフの見る方角を見た。爆発の跡である白煙と、その先にある北海道が見えるだけだった。 「何がですか?」 ノヴィコフは再びシャイミーエフを見て言った。 シャイミーエフもノヴィコフを見て、答えた。 「戦争だよ」 前項 表紙 次項
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/359.html
THE GAMEM@STER(後編) ◆LxH6hCs9JU 葛木宗一郎は、無感情な人間である。 怒り、憎しみ、憐れみ、喜び、悲しみ、そういった一端の感情が欠落している。 反面、宗一郎は勤勉な教師としての一面も持つ。 無感情の人間がどうして社会に適応できるのか、考えてみると疑問だ。 宗一郎の場合、社会に適応するために不足している能力を補っているのは、経験だった。 人の感情には、パターン性がある。 たとえ他者の感情に共感することができなくとも、その様子を観察することで、他者がどのような心境にあるか推察することは可能だ。 高槻やよいという人間は、観察対象としては実に明瞭な性格をしていた。 悲しい時には泣き、落ち込み、項垂れる。 楽しいときには笑い、騒ぎ、はしゃぐ。 子供らしいストレートな感情表現は、宗一郎から見ても理解しやすい。 彼女が知人の死に悲しみ、それを今の今まで必死に我慢していたというところまでは、わかる。 伊藤誠の言葉を受けてさらに態度を弱々しくしたところから、状態が悪化したということも、わかる。 菊地真が彼女の下を離れ、呆然と立ち尽くしている状況を鑑みれば、もはや決定的だった。 (…………) 事務的な業務だけをこなしてきた教師は、生徒とのコミュニケーションを苦手とする。 悩む生徒の相談に乗ってやれることなどできないし、冗談も言い交わせられない。 特に、高校生に分類される児童の心は繊細かつ複雑だ。 いかな観察眼や経験則を持ったとしても、万能にはなり得ない。 だからこそ、 衛宮士郎や間桐桜に比べても、精神年齢の幼いやよいは接しやすかった。 相手の考えがわかる。相手の心情がわかる。 どう対処すればいいのかという解答も、パッと頭に浮かんできた。 (不思議な感覚だな。私が、人の気持ちがわかるなど) 自嘲気味に思うが、それは感慨と呼べるほどのものではなかった。 教会堂の中央で立ち尽くすやよいに、宗一郎は一歩、臆することなく歩み寄っていく。 「高槻」 学校で生徒を呼び止めるような、厳格な声。 やよいは死角から浴びせられた声にビクッと体を震わせ、子犬のような目で宗一郎の長身を覗き込む。 両者の視線が交差し、プッチャンが第三者の立場として二人の様子を見やる。 やよいを見下ろす宗一郎の瞳は、常時と変わらない。冷静沈着な、凍てつく視線。 異様な眼差しを受けるやよいは、それを怖いとは思わず、真っ向から目線を合わせていく。 沈黙は僅か、されど続く言葉はなかなか出ず、 宗一郎は無言のまま、右の掌を翳した。 「え……?」 やよいの頭の上あたりに置かれた掌が、ぶれることなく静止する。 プロデューサーのものよりは大きく、お父さんのものよりは小さい、冷たそうな掌。 やよいもプッチャンも、キョトンとした顔で宗一郎の動向を窺っている。 行動の真意が読み取れていないのだと推察し、宗一郎はかなり遅れて、言葉を添えた。 「……こうすれば、調子が出るのだろう?」 「…………あ」 やよいの心が、ハッとするのがわかる。 驚きの表情と、目尻に溜めた涙が決壊する様子を見て。 感動しているのだろうか、という仮説に至る。 ……感動するだけの余地がないか、と即座に否定するが。 ――『葛木先生。私と、手をポーンって、合わせてくれますか? それやると調子出るんです』 やよいなりのテンション調整方法、と宗一郎は解釈していた。 本人の弁だ。効果はあるだろうと期待して、自ら掌を差し出した。 必要なこととはいえ、積極的に他者とコミュニケーションを取ろうとしている。 なにかがおかしいような気がして、しかし懸念は残らない。 強いて言うならば、涙目になっていくやよいの顔が、徐々にアイドルとしての体を保てなくなってきているのが、心配に思えたくらいだろうか。 「う、うう~……葛木せんせ~い!」 「相棒……おまえってやつはぁぁっ!」 ハイタッチが来ると予想していた宗一郎だったが、やよいは感極まったのか、掌を無視して抱きついてきた。 そのまま、宗一郎の胸の中でわんわんと泣きじゃくる。どういうわけか、プッチャンまで。 さすがに、どうするべきか即決できなかった。 「ぐすっ……ご、ごべんなさい……。あだし、なんだかずっごく、うれじぐってぇ」 「ナイスだ相棒。今のはパーフェクトコミュだぜ!」 「……とにかく、泣き止んでくれると非常に助かるのだが」 宗一郎は、やよいが感動を覚えたという事実を理解できない――今は、まだ。 やよいに振り撒いた動作、言葉、態度が、なにを意味するのか……全てを理解することなど、彼には不可能なのかもしれない。 だが宗一郎は、いつの間にか、この無垢な少女を同行者として認め、歩調を合わせるようになっていた。 「うん、うん……うん、うん、うん! ハイ、タ~ッチ!」 「む」 引っ込めかけた掌へ、やよいが不意打ち気味のハイタッチを交わす。 パンッ、という小気味よい音が、静謐な教会堂に深々と響いた。 「へへっ……俺ぁ、なんだか嬉しくなってきちまったぜ!」 「うっう~! あたしもやる気出てきましたー!」 「そうか。では早速だが、見せたいものがある」 やよいの心情変化に気を配っていた宗一郎だが、彼が目を向けていたのはそればかりではない。 当初の目的である教会の調査にも、ちゃんと労力は注いでいた。 さすがに、神父だからという理由で言峰綺礼が教会に滞在しているようなことはなかったが、収獲は皆無ではない。 「ななななんと! 隠し階段ですか!?」 宗一郎は、やよいを教会堂の奥に置かれた机の裏側へと案内する。 正門からは死角の位置に、地下へと通ずる階段の入り口が隠されていたのだ。 やよいと真が合唱している間、教会堂内を隅々まで練り歩いていた宗一郎は、この階段を発見し目星をつけた。 これより先に――さらなるなにかが隠されている、と。 「降りるぞ」 「は、はいっ」 「わくわくするぜぇ……」 神域の奥へ、宗一郎とやよいとプッチャンが今、踏み込む。 ◇ ◇ ◇ 扉を潜った先は、黒い、どこまでも深い黒に覆われた、異次元のような一室だった。 広さは畳三畳分ほど。装飾の類は一切なく、黒の壁に覆われた空間には、一脚の椅子のみが置かれている。 協会などめったに訪れるものではなく、ましてや懺悔室に入るなど、普通に生活していてはなかなかない。 真も例外ではなく、初めて足を踏み込む領域に、緊張を覚えていた。 (えっと……ここに座る、のかな?) 古びた木製の椅子に腰掛けると、ギシっ、という音が鳴った。 座った位置から見てちょうど向かいの壁に、長方形の小窓が空いていた。 懺悔の声だけが、中に届く仕組みになっているのだろう。 無人の教会に聞き手などいるはずがないとは思いつつも、ついつい発散したくなってしまう。 (ボクは……) 真には、告白したいことがあった。 神に愚痴を聞いてもらい、許しを請いたいという願望が、確かにあった。 迷える子羊として、真は救いを求めるように、声を紡ぐ。 「あの……誰もいないとは思いますけど、聞いてください」 孤独な暗室で、少女は一人口を開く。 傍聴者のいないその席で、返ってくる声はないと思い込んでいた。 が、 「どうぞ」 「あ、ありがと……え?」 声は返ってきた。 正面の壁に空いた小窓から、柔和な女性の声が、確かに響いた。 途端、中にやよいや宗一郎以外の誰かがいると確信し、真の背筋に警戒の震えが走る。 「ああ、そう構えることはないよ。ボクはただの聞き手に過ぎない……君が警戒するところの『参加者』ではないはずさ」 「うっ、嘘だ!」 椅子から立ち上がり、逃げるため扉へと手を伸ばそうとする真。 小窓から届く声はどこまでも不穏で、得体が知れない。 「いいや、嘘じゃないさ。ボクは教会を訪れた者の懺悔を聞くために、ここにいる。 そうだね、舞台装置の一環と受け取ってもらって構わない。 君に直接的危害を加えることはないから、安心して語っておくれよ」 「舞台、装置……?」 「港に船があるように、遊園地に遊具があるように、発電所に発電機が置かれているように、 教会に懺悔を聞く者が置かれていても、なんら不思議ではない。そう思わないかい?」 「そう……なの、かな?」 「ああ、そうさ。下手なことで悩むべきじゃない。それよりも、君は別に抱えている悩みごとがあるんだろう?」 促されるように、真は再び席に着く。 小窓の向こうから発せられる声には、不思議な説得力があった。 感じる人間味も薄く、本当に他の参加者による声ではないのだと、納得できてしまう。 ひょっとしたら、この声は機械によって作り出された合成音声かなにかなのかもしれない。 真は考え、懊悩の種を再度開花させる。 正体不明の声を気にするよりも今は、胸に蟠っている靄を解消したい。 欲望に支配されるがまま、真は謎の声を話し相手として、言葉を続けた。 「じゃあ……聞いてください」 「ああ、聞こうじゃないか」 真の搾り出すような声に、小窓の住人が相槌を打つ。 「ボク……泣けなかったんです」 「泣けなかった……というのは、どういうことかな?」 語る真の表情は、終始下を向いていた。 自分の愚かな側面を自覚し、他者に吐露する。 容易に語れる内容でもなく、しかし留めておくには苦しみを伴う。 真は勇気を振り絞り、告げた。 「さっきの放送で、如月千早っていう知り合いの子が呼ばれて……その、死んじゃったんだと思います。 わかってる、わかってるはずなのに……千早が死んだんだって思っても、ボクは泣けなかったんです。 たぶん……ここで死んだ千早は、やよいみたいに、ボクの知ってる本当の千早じゃないから。 そう思うと、全然悲しくなくって……やよいは、あんなに悲しんでるのに。なんか、悪い気がして」 「ふむふむ」 やよいと再会して発覚した、並行世界の可能性。 やよいが真と千早を同じユニットの仲間として見ていたように、 真がやよいと千早を同じユニットの仲間として見ていなかったように、 千早は、真とやよいをどういう風に見ていたのか――気がかりで仕方がなかった。 解明不可能となった謎は、要因の欠片として少女の心の隅に巣食う。 この世界の真にとって、やよい千早も親しい友人ではあるが、パートナーの萩原雪歩ほど大切な人ではない。 なのに、真が雪歩に抱いているような感情を、やよいは真と千早に抱いている。 気持ちの擦れ違いは綻びを生み、闇を呼ぶだろう。 並び立つ世界の枠を切り取り、作為的に貼り直した、主催側のトリック。 繊細な少女のハートを淀んだ空気で満たすには十分な、神の悪戯にも思えた。 「やよいが慕ってくれてるボクは、『この』ボクじゃない……。 別の世界の、ボクの知らない菊地真なんだ。なのにボクは、やよいの側にいる。 やよいの知ってるボクでも千早でもなく、やよいを知らないボクなんかが。 ……ははっ、自分でもなに言ってるのか、よくわかんないや……。 変な悩みですよね。っていうか、らしくない。ボク、王子様になるって決めたばかりなのに」 こんな様では、小牧愛佳に申し訳が立たない。 ファンの女の子たちが真をそう見ていたように、せめてこのステージに立つ間は、女性を守る王子様としていよう。 誠と共に切り抜けてきた危難の末、真が見つけた道。それが、予期せぬ不安によって蝕まれようとしている。 安定を求めようにも、もう誠は頼れない。宗一郎も、プッチャンも、皆悩みを抱えている。 こんな状態では、やよいと向き合えるはずなどなかった。 「――なら、一旦距離を置いてみてはどうかな?」 しょげる真へと、謎の聞き手は救済の言葉を投げ落とした。 真の彷徨うような視線が、小窓の奥底を見据える。 映ったのは、延々と続く闇。 影や形は掴めず、真は姿なき聞き手に縋った。 「距離を、置く……?」 「君はそのやよいという少女に、後ろめたさを感じているわけだ。 なら、双方のためにもここは距離を置くべきじゃないかな。 治療法を時間に委ねるのさ。人間関係を修復するのに、時間経過ほど優れた万能薬はないよ」 声質は穏やかで整然。一分の不安要素もなく、不思議な説得力だけが込められていた。 「菊地真と高槻やよいが目指す終着点は同じなんだろう? なら、別離は永遠にはならない。 いつか再会する時のために、気持ちに整理をつけるべきさ。 おっと、ただの聞き手にすぎないボクが、出すぎた真似をしてしまったかな?」 「い、いえ! そんなことはないです」 距離を置く、時間経過に人間関係の修繕を託す、確かに効果的な解決策であるように思えた。 用意された正解はこれしかない、とさえ思えてしまうほど。 小窓の中から託される声には、そんな魔力にも似た奇妙な安心感があった。 しかし、不安も残る。 やよいや宗一郎と別れたとして、今の真にどこまでやれるだろうか。 誠は、真について来てくれるのだろうか。それとも、やよいたちと共に行くのか。 やよいとは一緒にいられない、という強い念とは別に、一人でいるのは怖いという怯えもあった。 「――なら、君に切符を譲ろうじゃないか」 真の内心を覗き込むように、声はまた、救いを投げ落とす。 「切符?」 「菊地真が新しいステージに登るための切符さ。ほら、左の壁を見てごらん?」 促されるがまま、真は首を左方にやった。 黒い壁面に、長方形の線が走っている。入った当初はなかったものだ。 枠線の左端に配置された丸……目を凝らさなければ発見できないほど黒いドアノブも、今までまったく気づかなかった。 「その扉を潜れば、ここではないどこかに辿り着く。そこが君の新たなステージだ。 不安かい? フフフ……だろうね。いや、しかしそこは安心するべきさ。 ボクは君にとっての警戒対象じゃない。敵にも厄介者にもなりえない者さ。 故に――危険は皆無。 新しいステージに登った先で、君がなにを手にするかは――ボクは知らないけどね」 天啓の声は、真に意識を齎す。 許しを請う迷い子を救済せんと、小さな慈悲を与える。 真はただ欲した。 怪しいとは思いつつも、やはりなぜか、疑心を抱くまでには至らなかった。 この『声』は――いったいなんなのか。 「――ボク、は」 ただ、誘われるがままに。 真は椅子から離れ、ドアノブに手をかけ、そして新たな扉を開く。 高槻やよいが立つ舞台とは別の、菊地真のステージを探し求めて―― 【懺悔室の扉の向こう(現在位置不明)/1日目 日中】 【菊地真@THE IDOLM@STER】 【装備】:電磁バリア@リトルバスターズ! 【所持品】:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/stay night[Realta Nua]、 レミントンM700(7.62mm NATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mm NATO弾) 【状態】:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、傷治療中、肉体疲労(小)、精神疲労(中) 【思考・行動】 基本:誠と共に行動する。 0:新しい、ステージへ―― 1:やよいと一旦距離を置く。 2:誠さんの行動方針を支える。 3:やよいや、他の女性を守る王子様になる。 4:巨漢の男に気をつける。 5:誠さん、本当に自重できるのかな? 6:誠さんは駄目な人だけど、それでも…… 【備考】 ※天狗秘伝の塗り薬によって休息に外傷を治療しました。大体の軽い傷は治療されました。 ※誠への依存心が薄れ、どういう人間か理解しました。 ※愛佳の死を見つめなおし、乗り越えました。 ※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。 ※また、平行世界の可能性で若干動揺しています。 ※誠も真も、襲ってきた相手が大柄な男性(真人)であることしか覚えていません。 ※フカヒレからツヴァイの危険性、渚を殺害したことのみ聞きました。 ※平行世界や死者蘇生の可能性について知りました。 ※懺悔室の扉を越えて、会場内のどこかにワープします。到着地は後続の方にお任せします。 ◇ ◇ ◇ 教会堂の奥に設置された小さな階段を、二人の男女と一体のパペット人形が降りていく。 やよいの小柄な体はともかく、宗一郎の長身では屈みながらでないと進めないほどの悪路。 そもそも、隠すように設置されたこの階段に、いったいどのような意味があるというのか。 (うっうー、なんだかドキドキしますぅ) やよいは好奇心が大半を占める心持で、謎の隠しダンジョンへと潜行していく。 先頭を行くランタンの灯りがぼうっと動きを止め、同時に宗一郎の進行も停止。 おそるおそるといった足取りで段差が終わったことを確認し、やよいも足を止めた。 「……え?」 「…………」 下り階段の終着点。 そこは、ランタンの灯りを必要としないほどに明るい。 証明があるわけでもなく、日光に照らされているわけでもない。 不可思議な光が蔓延する、箱型の一室だった。 その中央に、 「そんな……これって……」 一本の十字架が聳え立っており―― 「……どう見るよ、相棒」 ――男が一人、イエス・キリストのように縛り付けられていた。 「死んで……るんでしょうか?」 「……見た感じはな。やよい、なんなら俺が目ぇ塞いでてやろうか?」 「うう~……大丈夫、です」 プッチャンの気配りに感謝しつつ、それでもやよいは、現実から目を背けようとはしなかった。 いつまでも項垂れていては仕方がない。 こういった場面に遭遇したとしても、動じない心を身につける必要があった。 磔の男は、当然だがやよいの見知らぬ人物だ。 パッと見てわかる特徴は、金髪、上半身裸、筋肉質、といったくらい。 露出している肌に外傷はなく、顔も眠っているように穏やかだった。 ただし、顔色は真っ青。生気は微塵も感じられない。 年齢は二十代前半あたりか。間違いなく若者に分類される容姿だった。 「……死後数日は経過しているようだ」 「おい、そんなはずねぇだろ……だって、おまえ」 「うっうー、なにか問題でもあるんですか?」 十字架に張り付けられていた男を調べた末に、宗一郎が割り出した死亡時刻。 その報告を耳にして、プッチャンが難しい声で唸る。 体温や皮膚の状態を見ての判断だろうが、やよいにはなにが問題点なのかよくわかっていなかった。 「やよい、あの金髪のニーチャン、誰だかわかるか?」 「え、あ、わかりません。見たことない人です」 「だよなぁ……じゃあよ、このふざけたゲームが始まってから、どれくらい時間が経ったかわかるか?」 「えっと、今がお昼頃だから……半日くらいですよね?」 「ああ。まだ一日も経ってねぇ。ならよ、この死後数日は経過してるニーチャンは、いったい誰だ?」 プッチャンの問いかけで、やよいはようやく彼の言わんとすることを理解した。 ゲームがスタートしてから、約十三時間が経過。 即ち、ゲーム参加者の会場滞在時間は、一日には満たない。 しかし宗一郎の目測では、この十字架の遺体は死後二十四時間以上が経過しているという。 これらの情報から導き出される答えは、非常に不可解なものだった。 「この人……あたしたちと同じ、参加者の人じゃない?」 宗一郎の目測が真実であると仮定するならば、この男は名簿に載っているゲーム参加者には該当しない。 だが、ならばなぜ――参加者以外の人間の遺体が、このような場所に放置されているというのか。 「不可解ではある。なんらかの意味があるやもしれんし、ないかもしれん」 「大方、この教会が信仰してる神様ってとこじゃねぇか? やよいはどう思う?」 「うっう~……」 プッチャンに意見を求められ、やよいは頭を抱えながら考え込んだ。 ――思い出されるのは開会式。あの壮絶な混乱の場で、主催者たる神崎黎人は確かに言った。 会場は、とある『無人』の島だ――と。 ここに至るまでの道中、街中を駆け回る野良猫程度なら見かけたが、選ばれた参加者以外に人は目撃していない。 神崎の言うとおり、この島は無人で間違いないはずだ。しかし、目の前には男。 いや、そもそも死人は人としてカウントするべきなのかどうなのか。 神崎は、生きてる人はいないが死んでいる人はいる、というつもりで言ったのかもしれない。 いやいや、だいたいどうして死人をこんな場所に置いておくのか。不可解にもほどがある。 「ううう~……頭こんがらがってきまし~~~~~~~きゅう」 「なんてこった、やよいがオーバーヒート寸前だ。おい相棒、なにもねぇならさっさと上に戻ろうぜ」 「そうだな」 地下の一室には、十字架に張り付けられた男の遺体以外、なにも存在しない。 さらなる隠し通路がある可能性もあったが、あまり長居したくはない空間である。 やよいたちは元来た階段を上り、再び教会堂へと出る。 出る――はずだった。 「あ、あれ? え、ここ、どこですか!?」 狭い階段を上り詰めた先には、ステンドグラスに照らされた神聖な講堂が広がっているはずである。 地下へと通じる階段は、当然のごとく一本道。分岐路などない。 だからこそ、やよいと宗一郎とプッチャンは、階段を上った先にある光景を見て、混乱した。 石敷きの白い床は、古びた木板に変わっている。 所狭しと置かれていた席は、大量の本が敷き詰められた本棚に変わっている。 太陽光を受けていたステンドグラスは、ドーム球場ほどはありそうな高い天井に変わっている。 自分たちがいるこの場所は、明らかに教会ではない。 やよいが、宗一郎が、プッチャンが、そう認識して、周囲に目配りを続ける。 「なにがどうなってんだ……教会はどこいっちまったんだよ?」 「全然違う場所、ですよね……図書館かな?」 やよいの記憶するところによれば、地図に記載された施設の中に、図書館などというものは存在していなかった。 たとえやよいの記憶違いだったとしても、教会が図書館に一変するなど物理的にありえない。 やよいとプッチャンは不可思議すぎる状況にあたふたし、宗一郎はただ一人、モノリスのように聳え立つ本棚を睨みつけていた。 おもむろに手を伸ばし、本棚から一冊の本を取り出す。パラパラとページを捲り、裏表紙まで確認し、すぐにそれを戻した。 「どうやら、ここは図書館ではなく古書店のようだ」 「古本屋さん、ですか?」 「どうしてそんなことがわかるんだよ」 「本に値札がついている」 宗一郎の冷静な分析に、やよいとプッチャンは、はー、と息を漏らす。 図書館と古書店の違いなど、さして重要な部分でもなく。 問題は、ここが地図でいうところのどのあたりのエリアなのか。 一本道を引き返してきただけなのに、どうして教会が古書店に変わってしまったのか。 答えの検討などまるでつかない難問に、一同が閉口しかけたときだった。 『――おやおや、意外と早い来客だね』 到来したのは、声、である。 機械を通したものではない。放送の手法に似た、どこからともなく聞こえてくる、不思議な肉声だ。 それが広い古書店内に反響し、聞く者たちの注意を惹き付ける。 やよいたちは反射的に天井を見上げるが、そこには何者の姿もない。 右方左方、前方後方と視線を巡らせても、自分たち以外の存在は確認できなかった。 『挨拶が遅れたね。いらっしゃい。ボクはこの本屋の店主をしている者さ』 声から感じ取れるイメージは、女性。飄々としていて、つかみどころがない。 もちろん誰の耳にも聞き覚えなどなく、三者は顔を窺い合わせながら、店主なる声を静聴する。 『フフ、聞きたいことが山ほどある……といった様子だね。 まぁ、到着して早々、ここを本屋と見抜いた点は評価したいし……そうだ。 一人一問。ボクが君たちの疑問に答えてあげよう。遠慮なく質問してくれて構わないよ。 ボクは一通りの答えは持っているからね。ああ、嘘も混ぜないからどうか安心して尋ねてほしい』 「――では、さっそく私から尋ねよう」 店主の提案に動じることなく、宗一郎が一歩先に踏み込む。 天井を見据え、中空を漂う声に質問を投げかけた。 「おまえはいったい何者だ? 店主以外の解答で頼む」 『――黙秘させてもらうよ』 「それでは話と違うが?」 『黙秘権がないとまでは言っていないさ。そもそもその質問に関しては、店主という答えを既に出している。 言い方を変えれば、店長やら支配人とも言い表せるが、君はそんなくだらない解答がお望みかい?』 「……質問を変えよう」 どうやらこの店主とやらは、一筋縄ではいかない性格をしているらしい。 宗一郎は戦法を変え、確実な利となる答えを求めることにした。 「この古書店は、会場内のどのあたりに位置している?」 『禁止エリアの心配かい? 君たちがいた場所の隣のエリアは、あと数時間で危険区域に指定されるからね。 うん、聡明な判断だ。答えを述べると、この本屋は会場内のどこにも位置していない。まったく別の空間にあるのさ』 「……島の外、ということか?」 『そういう解釈で構わないよ。一応出口は設けてあるけど、あの教会には繋がっていないから注意するんだね。さて、次の質問はどちらかな?』 店主の問いかけに、やよいの右手――に装着されたプッチャンの右手が、勇ましく上がる。 「どちら、ってことは……当然、俺にも権利はあるんだよな?」 『ああ、もちろんさ。君は参加者ではないが、登場人物の一人には違いないからね』 「話がわかるじゃねぇか。なら質問するぜ。おまえの目的はなんだ?」 プッチャンの双眸がギラリと光り、虚空を牽制する。 効果の程は定かではないが、やや間を置いて、解答は返ってきた。 『……いろいろと解釈のし甲斐がある質問だけど、そうだね……なら、君たちに声をかけた目的からお答えしよう』 「店主が客に声をかけるのは当然、ってオチはなしだぜ~?」 『フフッ、そんな意地悪なことは言わないさ。答えは、そう――楽しそうだったから』 素っ頓狂な解答に、プッチャンは顔を顰める。 そんなプッチャンの心情を読み取ってか否か、店主は構わず続ける。 『――ゲームというものは、楽しむ者がいて、初めてゲームと呼べると、そう思うんだ。 それはゲームに参加している当事者だったり、ゲームを傍観している観客だったり、もしくはそう、 ゲーム全体の掌握権を持つ、ゲームマスターだったり――ね』 店主の解答は、どこかプッチャンが求めた内容とはずれている。 自分語りのような声が続き、一同は態度を変えずにそれを聞き続けた。 『君たちは条件を満たし、ボクの店に来店した。拒むこともできたがね。 ここでボクが君たちに声をかけるのも、一興かと思ったまでさ。 そのほうが、きっと誰にとっても楽しいはずだよ。ねぇ――フフフ』 「……意味深だねぇ」 不明瞭な解答を終え、プッチャンの質問が終了する。 そして最後に残された解答権は、やよいに委ねられた。 『さあ、お嬢さん。最後は君だ。なにか尋ねたいことはあるかな?』 「あ、ハイ。えぇと……」 敵とも味方とも判別つかぬ相手に、やよいは畏まって言葉を選ぶ。 やがて、元気な挙手とともに、やよいの質問が天に向かって投げられる。 「ひょっとして、あなたが黒幕さんですか?」 場の空気が固まる。 天からの即答はなく、宗一郎とプッチャンの瞳がやよいに向く。 空気の変化が読み取れていないやよいは、え、うぇ、と二人の顔を目配りする。 しばしの間を置いて、声は返ってきた。 『……おもしろいことを言うね。逆に訊いてもいいかな? どうして、そんな風に思ったんだい?』 「えと、なんだか店主さん……あの二人の男の人より、ずっと偉そうな感じがしたから」 天から託される不思議な声は、姿形のイメージを容易としない。 それ故に、開幕の際に神父と学生という姿を露見している主催者二人よりも、この正体不明の店主のほうが、上等な存在感を持っているような気がしたのだ。 抽象的表現を用いるならば、神父や学生という人間よりもずっと――神様っぽい。 やよいはそんな漠然とした感想から、弾かれるように先ほどの質問を生み出した。 これを受けて店主は、 『体は子供。頭脳も子供。されどだからこそ――というわけか。いやいや、これだから人間というのは。 残念ながら、これについても黙秘とさせてもらうよ。他に質問はないかい?』 「え~、ダメですか? えと、えと、それじゃあ……え~と……」 『すぐに答えが出てこないようなら、君が今、一番気にしている疑問に答えてあげよう。 教会に取り残された、伊藤誠と菊地真について。あの二人は既に、各々の意思で教会を離れている。 行き着く先まではボクも知らないが、再会したいと思うなら、時を待つことだね。 そのほうがそれぞれのためになる。退店後、君たちがどこに出るかも――おっと、そろそろおしまいにしようか』 店主の声は徐々に遠くなり、虚無へと消えていく。 『ああ、そうだ。この店にある本を各人一冊、サービスさせてもらうよ。 これでも、ボクは君たちのことがが気に入ったんだ。来店者は君たちがはじめてだしね。 次に会うときは――いや、やめておこうかな。最後に、一つアドバイスも付け加えておこう。 これはどこまでいってもゲームであり、君たちは参加者だ。だから、精一杯楽しむことをオススメするよ――』 声が完全に消失し、だだっ広い古書店は無音に包まれる。 やよいは天を仰ぎ、宗一郎とプッチャンは天井を睨み付けたまま、しばらくの時間が流れた。 ◇ ◇ ◇ 「……結局、さっきの声はなんだったんだろうなぁ」 「主催側と繋がりのある人物には違いあるまい。目的は不明瞭だったがな」 「うっうー。でも、あんまり悪い人には思えませんでしたー」 「……やよい。おまえ将来、悪徳商法に騙されたりするぞ」 「えー、大丈夫ですよ。あたし、これでもお財布の紐は固いんですから」 「奴の正体はともかく、言動に嘘があったとは思えん。となれば、さしあたっての問題は」 店主との問答が終わり、他に客もいない古書店の中で、やよいと宗一郎、プッチャンは話し合う。 「……こっからどうやって出るか、か?」 「うう~、出入り口を探すだけでも疲れちゃいそう」 古書店の内部は、大都市の図書館と見間違うほど広い。 本棚の高さは見上げるほどもあり、脚立でも用いらなければ、とても最上段の本には手を伸ばせなかった。 そのような本棚が、数えるのも億劫なほど並び立っている。 やよいの言うとおり、本棚の壁に囲まれた迷路の中で出入り口を見つけ出すのは、骨が折れそうだった。 「さっきの階段もいつの間にか消えてるしなあ……いっそ、ここで篭城しちまうってのはどうよ?」 「蘭堂りのや神宮寺奏を探すのではなかったのか?」 「それに、真さんや直枝さんたちも心配です」 「ジョークだよジョーク。ま、焦っても仕方がねぇだろ。のんびり探そうぜ」 広大な敷地を前に、プッチャンは気楽な構えを取る。 考えることは山ほどあるが、考えるために立ち止まるばかりでは、先には進めない。 すっかり明るさを取り戻したやよいの手の中で、プッチャンは陽気に音頭を取る。 「……それにあの女店主、ご丁寧にサービスしてくれるって言ってたぜ。 ひょっとしたら、なんかスゲーお宝が眠ってるとも限らねぇ。 そう……たとえば、金銀財宝ザックザクだったりなぁ!」 「ざ、ザックザクですか!?」 「おうよ! 大金持ち間違いなしだ!」 「うっう~! そんなにあったら、もやし祭りができちゃいますよ!?」 「もやし祭りなんて騒ぎじゃねー! もやし大感謝祭の幕開けだー!」 「よくわかんないけど、なんだかものすごいことになっちゃいそうですっ!」 「探せやよい! 出口のついでにお宝も探し当てちまうんだ!」 「うっうー! 体は子供、頭脳も子供、アイドル探偵高槻やよいの出番ですね!?」 プッチャンを嵌めた右手を掲げつつ、やよいが古書店内を駆け回る。 傍からしてみれば、元気の有り余っている少女腹話術士が、歳相応にはしゃいでいるだけにも見えた。 やよいに見守るような視線を投げかける宗一郎は、安堵の気持ちを抱きながら、一人静かに思案に暮れる。 しかし、今は。 (……会場の外。本来、私たちの身分では足を踏み入れられぬ場所か) 言峰綺礼となんらかの接点があると睨んで訪れた教会。 そこから、思わぬ場所に辿り着いてしまった。 これを僥倖と見るべきか否か、判断材料はこの書庫の中にある。 (たしかに、なにかありそうではある。調査の必要があるか) 軽く嘆息し、宗一郎は膨大な書物の山に向き直った。 【とある古書店(現在位置不明)/1日目 日中】 『先生と生徒とマスコット』 方針:古書店内を探索。 【葛木宗一郎@Fate/stay night[Realta Nua]】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式 、ルールブレイカー@Fate/stay night[Realta Nua]、弾丸全種セット(100発入り)、 木彫りのヒトデ8/64 【状態】:健康、右肩に切り傷 【思考・行動】 基本:帰る。 0:調査の必要があるか。 1:古書店内を探索。出口及び有益そうなものを探す。 2:直枝理樹の作戦に乗る。 3:高槻やよいを守る。 4:蘭堂りのを探す。 5:衛宮士郎に関しては保留。可能なら保護。 6:菊地真と伊藤誠の再捜索。 7:教会地下に置かれていた遺体、古書店の店主について考える。 【備考】 ※自身の体が思うように動かない事には気付きました。 ※博物館に展示されていた情報を記憶しました。 ※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。 ※黒須太一、ティトゥス(外見的特徴のみ)を危険視。 ※黒須太一、藤乃静留が直枝理樹を女と勘違いしている、という情報を得ました。 ※ツヴァイ、ドライ、アイン、フカヒレ、巨漢の男を警戒。 ※教会の地下を発見。とある古書店に訪れました。 【高槻やよい@THE IDOLM@STER】 【装備】:プッチャン(右手) 【所持品】:木彫りのヒトデ2/64 【状態】:健康 【思考・行動】 0:体は子供、頭脳も子供、アイドル探偵高槻やよいの出番ですね!? 1:古書店内を探索。出口及び有益そうなものを探す。 2:葛木先生と一緒に行動。 3:真と誠を探して合流する。 【備考】 ※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。 ※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。 ※死者蘇生と平行世界について知りました。 ※教会の地下を発見。とある古書店に訪れました。 149 THE GAMEM@STER (前編) 投下順 150 絶望と救い、そして憎悪 (前編) 時系列順 150 絶望と救い、そして憎悪 (前編) 葛木宗一郎 164 人として生まれ 高槻やよい 伊藤誠 154 誠と世界、そして侵食 菊池真 163 hope ??? 164 人として生まれ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2463.html
――――空の向こうに何かあるって考えたことはある? 無。 まったく何も無い。 音も、光も、重力も。 暗闇の中、"其れ"は巨大な惑星に引き寄せられていく。 ――自由落下という奴だ。 大気圏外から地表めがけて、何千キロもの距離を一直線に。 まず最初に訪れたのは熱であり、続いて衝撃。 分厚い空気の層に叩きつけられた"其れ"は、摩擦による途方も無い熱量に耐えながら、 一挙に回復した重力によって、瞬く間に大地との距離を縮めていた。 "其れ"は、岩ではなかった。 震動に揺さぶられ、表面を焦がし、時折何かの破片を剥離させながら、 只管に突き進む"其れ"は、何らかの知的生物によって作り出された――――人工物であった。 無論、大昔から軌道上に存在している、数多の漂流物の一つが、 惑星の引力に導かれて降下してきたのだ、などという可能性もある。 しかし、明らかに"其れ"は未だ機能を喪ってはいなかった。 数回、装甲と思わしき部位が剥がれ落ちると、即座に落下傘が開いたのだ。 無論、この圧倒的な摩擦熱の前では、瞬く間に燃え尽きてしまうのだが、 "其れ"は、落下傘を代償にして姿勢を安定させる事に成功する。 そして――――文字通りの流星と化して、"其れ"はミッドチルダの大地に落着した。 ******************************************** 「これが二日前の話。レリック――と断定はできないけれど。 それに類似する存在が、クラナガン北西に落着した」 「……そういや、昨日のニュースで見た気がするわ。 流れ星が落ちてきた、って随分と騒いどったなぁ」 「ええ。今朝の段階では、こんな物体だなんて私も知らなかった。 まさか軌道上の衛星に動画が残っているなんて思わなかったから。 私も事態を把握したのは、昨日だったの」 薄暗い室内――――聖王教会の一室。 カーテンによって完全に光を遮断された其処では、 二人の女性がモニターに向かって視線を送っていた。 外宇宙から飛来した何らかの人工物が、 大気圏へと突入し、燃え上がりながら――…… しかし形状を保ったまま、大地へと到達する映像。 それを注視している一人は、騎士カリム・グラシア。 そしてもう一人。 八神はやて。正式名称、古代遺物管理部機動六課―― 即ち、通称を「六課」とする新設部隊の指揮官を務める人物である。 そのはやての言葉に頷き、カリムは空中に投影されたキーボードへと指を走らせる。 繊細な指捌き、深刻な顔つきとは対照的な、軽快な電子音が数度響き、 続いてモニターに映っていた画像が切り替わった。 「そして問題が、これ。今日の本題」 「ん――? これ、大型次元航行船やないか……ッ」 ええ、と頷くカリム。驚愕するはやて。 無理も無い話である。 それは異形の大型船舶であった。 次元航行船――或いは単に宇宙船とでも呼ぶべき巨大な影が、 ミッドチルダの衛星軌道上に数隻浮かんでいるのである。 「管理局にこんな型の船はない筈やし……船籍は?」 「不明。 通信を送る間も無く、船舶はすぐに姿を消したから。 未確認の世界からという可能性もあるし、或いは広域次元犯罪の可能性もある。 でも一番の可能性は――――」 「落着物……レリック絡み、やな」 「ええ。本局へはまだ正式報告はしていないわ。 一応、クロノ提督には連絡して、軌道上の警備を厳重にして貰っている。 でも――はやてには話しておこうと思って。 そして、これをどう判断するか。どう行動すべきか。 慎重に行動しないと――失敗するわけにはいかないもの」 「…………………」 その通りだ。慎重にならざるを得ない。 レリック事件も。その後に起こる事件も。 対処を一つ間違えれば、どんな災厄が起きるかわからないのだから。 だが――だからと言って、後手後手に回ってはならない。 慎重に行動した結果 『間に合いませんでした』では駄目なのだ。 ならば。 「だったら、すぐに調査してみんと。 うちらに任せてくれるか、カリム?」 そう、ならば。 機動六課――自分達の出番だ。 そう言って、はやては頷いた。 キーボードを叩き、暗幕を取り払う。 眩いばかりの陽光が室内を明るく照らし出した。 ――このように、暗い状況でも打破できる部隊。 それが機動六課なのだと、言わんばかりに。 「何があっても、きっと大丈夫。 即戦力の隊長達は勿論。新人達も実戦に対応可能。 予想外の事態にも、ちゃんと対応できる下地はできてる。 だから――絶対に、大丈夫や」 かくして、機動六課に初めて、アラートが響き渡る。 ヘリで現場――山間の落着物へと向かった六課の面々は、 空中型ガジェットと遭遇し、これを迎撃する方針を固めた。 隊長陣にして空中戦力であるスターズ1、ライトニング1が迎え撃ち、 それに平行して、残存兵力が地上落着物の警備を担当。 ――――――何の問題も無かったのだ。 少なくとも、その時までは。 ********************************* 《スターズ1、ライトニング1、エンゲージ!》 《スターズ1、ヘッドオン! シュート……ナイスキル!》 《続けてスターズ1、アクセルシュート》 《ライトニング1、ハーケンモード! 2キル!》 「…………ふぇー。なのはさん達、凄いなぁ。 うわ! 見て見てティア! あの反転機動! 上に昇りながらひっくり返って向き変えてる!」 「スバルうっさい。 無駄口叩いてる暇があるなら、ちゃんと周り見てなさい。 この落着物を取られたら、アタシ達の負けなのよ」 「だぁいじょうぶだって。ティアは心配性なんだからー」 通信機から聞こえる管制官達の報告を聞きながら、 二人の少女が、光点の明滅する空を見上げていた。 スバル・ナカジマ。ティアナ・ランスター。 真新しい白色のバリアジャケットに身を包んだ彼女達は、 スターズ3、スターズ4――つまり、機動六課の新人フォワードである。 度重なる訓練を重ねて、ようやくの初任務。 新型の装備に、新しいバリアジャケットも相俟って、 地上に降り立ったばかりの彼女達は、興奮と緊張の最中にあった。 ――――が。 それも自分達の担当する場所が「安全」だとわかるまでの話だ。 勿論、ガジェットが地上を襲撃する可能性はある。 ……あるのだが、しかし空中で簡単に蹴散らされているのを見ながら、 こうして手持ち無沙汰に落着物の護衛をしていると、 そのような高揚した感覚は、あっという間に冷めていった。 つまりは平常心、いつも通りという事だ。 ある意味では理想的な状態とも言えるが……。 しかしティアナにしてみれば、初任務としては少々、不本意だといわざるを得ない。 焦りにも似た感情。最も、それに突き動かされるほどの衝動では無いのだが。 「それにしても……」 そういった自分の心情を落ち着かせるべく――意識しているかどうかはともかく―― 彼女は、自分達の護衛対象である落着物へと視線を向けた。 「……何なのかしらね、これ」 「うーん……まあ、お星様には、見えないよねぇ」 数十メートルに渡るなぎ倒された木々と、抉られた大地の先に、"其れ"はあった。 巨大な金属の塊、とでも表現すれば良いのだろうか。 半ば以上は地面にめり込んでいるそれは、入り口らしい開口部を此方に向けて鎮座している。 地面に埋まっている部分もそう大きくは無いが、 それでも六課の有するヘリコプター程の大きさはあるように思えた。 だが、用途がわからない。 こうして形状をほぼ完全に留めたままという事は、かなり頑丈に作られているのだろうが。 「……わかるのは、なのはさん達の戦闘が終わって専門家が来てから、か」 「でもさ、結構ミッドチルダ風じゃないかな、あれ。 レリックって言うから、もうちょっと古臭いの想像してたんだけど」 「見た目に惑わされないの。綺麗な宝石みたいなのだってあるん、だ、か………」 「ん? ティア、どうしたの?」 そう言いながら落着物から視線を外したティアの表情が、一転して硬く険しいものになる。 それにつられて、彼女と同じ方向へとスバルも眼を向ける。 ――そして、それを認識した。 それが第一の『想定外』。 巨大な影が、空間からにじみ出るようにして現れる。 それは船だった。 無論、ただの船である訳がない。 戦闘目的に建造された船だった。 堅牢に作られた装甲。巨大な推進器。 そして、それに取り付けられていた銃口は、明らかに此方に向いていた。 ―――敵だ。 「――――ッ! スバル、戦闘準備! こちらスターズ4! 緊急通信―――敵の増援です!」 ――――本当、とんだ初任務になりそうだ。 身体の内から湧き上がってくる高揚感を覚えながら、 突如として空中に出現した船を相手取り、ティアナはその手に銃を握り締めた。 *********************************************** それに前後する事、数分前。 ライトニング分隊――即ちエリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエ、 そしてフリードリヒの二人と一匹は、レリックと推定される落着物、その内部にいた。 年若く、経験も不足しているとはいえ、それでも立派な管理局員である彼らは、 物珍しさに周囲を見回しながらも、生真面目な表情で警備、調査に当たっている。 少なくともその点においては、良くも悪くも、スターズよりは緊張感があるといえた。 或いは、落着物内部の雰囲気に呑まれてしまったのかもしれない。 特段、何か危険な物体があった、というわけではない。 其処にあったのは、一つの巨大な――透明のケースだった。 今まで黙って其れを眺めていたエリオは、搾り出すようにして口にする。 「――――まるで、お墓みたいだ」 完全な静寂に支配された暗室。 その最奥に安置されている棺の中には、一人の人物が眠っていた。 緑色の鎧兜、甲冑を纏って横たわる彼は、まるで古の英雄のよう。 むしろ荘厳ささえ感じさせる光景は、まさしく墓の其れだった。 となると、周囲に置かれた大小さまざまなコンテナは、 英雄の為の副葬品といえるのかもしれない。 いずれにせよ、尊い光景に思えた。 尊く、寂しく、そして穏やかな風景。 となると、僕達はこの人を――この人のお墓を守ってるのかな。 そんな思いを抱いたエリオは苦笑を浮かべて首を左右に振る。 ――――と、不意にキャロ、フリードが棺の更に奥へ視線を向けているのに気がついた。 「……どうか、したの?」 「え、あ、いえっ。何でもないんです、ただ――……」 「ただ?」 「……誰かに、見られているような気がして……」 その言葉に従い、エリオもまた棺の向こう側へと眼を向ける。 勿論――誰もいない。いる筈がない。 ここにいるのは自分達と、あの棺の中の戦士だけなのだから。 「――大丈夫だよ、誰もいない」 「そう……ですよね。ごめんなさい、私、ちょっと緊張しちゃって――」 無理もない、と思う。 自分だってそうなのだし、それなら彼女だってそうだ。 だからエリオは少しだけ照れ臭そうな様子で、笑いかけた。 「うん、僕も、そうだから。――だから、その。大丈夫だよ」 「――――うん」 その言葉にキャロが返事をした直後であった。 アラート。新たな敵の出現を察知したティアナからの全員通信。 それを聞いた二人は、互いの手を握り締め、落着物から外へと飛び出していく。 ――其の背中を、カメラアイが見つめていた事にも気付かずに。 ***************************************** 船はどうやら、恐らくは降下艇であるらしかった。 地面に降り立つと同時に展開されたタラップからは、 二十体近くの敵増援が姿を現した――――が。 予想外の事態が一つ。 「な、なにあれ……」 「ガジェットじゃ――無い?」 そう、ガジェットではなかった。 それは人間の胸ほどの身長の、小柄な異形の兵士達が二十名。 そして――3mはあるだろう、巨大な兵士が一人。 どれもが不気味な装甲を纏っており、手には奇妙な武器を携えている。 誰もが初めて見る、そして初めて知った相手だった。 別段、フォワード陣だけではない。 その背後に控えるロングアーチにとっても、だ。 エイリアン(異星人)。或いはインヴェーダー(侵略者)。 次元管理局の、決して短いとはいえない歴史を紐解いても、 非人類型の存在と接触した例は皆無である。 即ち、これはどういう事なのか。 ―――――――ファーストコンタクト。 まったく、冗談じゃない。とんだ初任務だ。 そんな言葉が思い浮かび、ティアナは頭を振って思考を追い払う。 目の前で武器らしき物を構えている存在がいるというのに。 「…………ッ! 迷ってる暇は無い、か。 スバル、クロスシフトA! エリオはスバルと一緒に敵を霍乱! キャロは――エリオをブーストした後、チビ竜で攻撃!」 「わかった!」 「了解!」 「了解しました!」 それぞれの応答があり、六課フォワード陣が動き出す。 「いっくぞぉーっ!」 まずスバルが両腕を打ち合わせ、マッハキャリバーの速力によって突貫。 シールドとバリアジャケット、そしてあのスピードは、フロントアタッカーとして最適だ。 「我が乞うは、疾風の翼――――」 ついで、キャロの詠唱が始まる。 支援魔法。および竜使役による火力。 まったく、将来が恐ろしいったらありゃしない。 「……一気に行くよ、ストラーダ」 《OK!》 ブーストによって速力が上昇すれば、多少防御力が低いとはいえ、 エリオも十二分に前線で戦うことができる。 何せ彼の速度は、少なくとも新人フォワードの中では最速なのだから! 「よし、クロスファイア―――………」 そして自分――ティアナだ。 カートリッジをロードし、魔力を補充。 銃身に集中させ、一気に解き放つための準備をする。 あの数だ。まともに撃っていては話にならない。 こうして、機動六課フォワード陣は攻撃の準備を始めていた。 スバル、エリオが突貫し、敵歩兵を霍乱した後、 ティアナとキャロの一斉射撃で、殲滅する。 作戦としてはシンプルだ。 これが通常のガジェット戦であれば、容易に成功しただろう。 だが、ある意味では当然の話だが。 どんな魔導師が接近するのよりも。 どんな魔導師が呪文を唱えるよりも。 ―――狙いをつけてトリガーを弾くのは、早いのだ。 鋭い発射音が連続して響き渡り、緑色の光弾が一挙に発射される。 大気を焼く、科学的な臭い。それが鼻に届くよりも先に飛来する雷光。 それに最初に対応したのはスバルであった。 勿論、フロントアタッカーの彼女は慌てない。 今まで経験してきた――主になのはやヴィータの――弾幕よりも、 圧倒的に濃い攻撃の嵐の中にあっても、 その右腕に展開したシールドとバリアジャケットがあれば、大丈夫。 大丈夫。大丈夫なはずだった。 ただ――そう、ここで第二の『想定外』が発生する。 「――――へ?」 バリンという軽い音と共に、シールドが弾けて消えた。 その事実を認識するよりも先に、更に続けて飛んできた光弾が、 彼女の左肩を撃ち据える。 バランスを崩した主の身体を、マッハキャリバーの車輪が必死で支え、 転倒する事無く、速力を維持したまま、体勢を立て直す。 「う、うわわわわわわわわわッ!!」 痛みを堪えながら急速旋回。マッハキャリバーを駆使して、敵の集団から距離を取る。 何かの焦げる――嫌な臭い。スバルはちらりと発生源に眼を向ける。 新品だったはずのバリアジャケット、その左肩が無残にも焼け落ちていた。 ――もしもバリアジャケットが無かったら。 その事を考えると、鳥肌が立つ。 だが――それ以前に、重要な事があった。 「ティア! シールドが通じない!!」 だが、その叫びは既に遅い。 統率された兵士達の弾幕は、互いの装填を補うことにより、ほぼ絶え間なく続く。 無防備に呪文を唱えていた――それを兵士達が認識していたかは別だが――キャロ。 ブーストがかかるのを待っていたエリオ。 そして銃を構えたまま突っ立っていたティアナにも、光弾は、容赦なく襲い掛かっていたのだ。 「――――ッ! 遮蔽を……ッ!!」 撃ち返すよりも先に、ティアナの身体は回避を行っていた。 飛ぶようにして弾幕から身を避けて、背後にあった遮蔽物――落着物に身を隠す。 見れば向こうではエリオがキャロを庇いつつ、同様の場所で遮蔽を取っており、 そして、向こうから走ってきたスバルが隣へと転がり込んできた。 「スバル、キャロ、エリオ、チビ竜! 怪我は!?」 「あたしは無事だよーッ」 「わたしも……な、なんとか……ッ!」 「僕は――ハイ、大丈夫です!」 みんなの声が震えてる。 当然だ。きっと自分の声でさえ震えている。 詠唱が間に合わない。呪文が発動できない。 シールド、バリアジャケットが意味を為さない。 ただでさえ初めての実戦だというのに、あまりにも状況が異質すぎた。 勿論、だからと言って容赦してくれる筈もない。 ちらりと遮蔽物から眼を出し、様子を伺う――ーと、 今まで弾幕を小人兵士を任せていた巨人兵士が、その右手を構えるのが見えた。 その先端には、他の光弾と比べるとあまりにも凶悪な灯りがついている。 ――――アレはマズイ! 「みんな、伏せてッ!!」 言葉が早かったか、或いは砲撃の方が早かったのか。 凄まじい衝撃と轟音が遮蔽物を揺さぶり、土砂が周囲に舞い上がる。 砕けた地面の破片がフォワード達にも降り注ぐ。 ――ティアナは、自分の歯が鳴っている事に気がついた。 敵の攻撃は非殺傷ではない。ある筈が無い。 実戦。負傷どころか、死の危険性さえ伴った実戦。 機動六課に来る前、災害救助で危険な場所に赴いたことはある。 森林警備だって、それなりの危険は伴っていた。 スバルは死が間近に迫ったことさえある。 だが――悪意を持った何者かの、殺意を持った攻撃。 それに晒された事は――フォワード陣の誰もが、初めてだった。 歯を食い縛る。 死にたくは無い。怪我もしたくない。 死なせたく無い。怪我をさせたくない。 なら、前線で指揮を飛ばすセンターガードがしっかりしなければ。 パン、と軽く自分の頬を叩いて気合を入れる。 大丈夫。大丈夫だ。ランスターの弾丸は狙いを外さない。 「スバル、エリオ! 援護するから――できる限りで良いから、敵の弾幕を凌いで! キャロ、ブーストは良いから、攻撃に集中して。 クロスミラージュと、チビ竜の火球で…………。 ――あのデカブツさえ叩けば、何とかなる……からッ」 そう叫び、ティアナは銃を突き出して射撃を開始する。 放っておくとガチガチと鳴りそうな歯を食い縛り、 震えそうな足を踏ん張って、腕を突き出して必死にトリガーを引く。 勿論、それに答えないわけにはいかない。 怖い。どうしようもなく怖かったが――スバルとエリオもまた、遮蔽物から飛び出す。 勿論、防御をしても仕方ないのは理解しているから、回避を優先して。 そしてあの巨人兵士の攻撃する様子が見えたら、即座に遮蔽物へと引っ込むのだが。 唯一の幸いは、敵にも同様に攻撃が通じるという事であった。 どういうわけか、光弾がバリアジャケットや、此方のシールドを貫通するのと同様に、 此方の魔法による攻撃も、相手のフィールドタイプらしい防御を貫くのである。 勿論、スバルやエリオが接近して攻撃できる程の余裕は無いが、 弾幕の合間を縫って発射されるティアナ、キャロ――フリードの火球は、 辛うじて、数名の歩兵から戦闘能力を奪い、迎え撃つことには成功していた。 だが――本命である筈のデカブツ、巨大な兵士にはまるで通じない。 全身に纏った強固な鎧が、その悉くを弾いてしまうのだ。 更に言えば、彼女達の魔法に対し、敵の弾幕はあまりにも量、速度ともに多すぎる。 此方が一発撃つ間に、無効が十発近く弾丸を撃ち込んでくるのでは、まったくのジリ貧だ。 そればかりか、時折発射される巨人兵士の砲撃が、遮蔽物を揺さぶり、精神を痛めつけていく。 ――――初陣にしては、あまりにも絶望的な状況であった。 ******************************************** その光景をモニター越しに眺めていたロングアーチおよび八神はやては、 あまりにも絶望的な状況に対し、自分達がルーキーを死地においやった事を理解する。 脳裏に浮かぶのは、あの軌道上に出現した戦艦だ。 (奴ら、いなくなったんやのうて――文字通り、姿を消してたんや! それで、密かにミッドチルダに降りてきた……あの落着物を狙って!) 勿論、今更気付いたところでどうしようもない。 戦場に『もしも』などと言った言葉は存在しないのだ。 そんな事に時間を費やすくらいならば、何でも良いから行動しろ。 後になってから正解を思いつくより、余程建設的だ。 「――せやったな、ナカジマ三佐」 かつての恩師の言葉を思い返す。 そうだとも、ここで彼女達、将来有望なルーキー、自分の部下を傷つけるわけにはいかない。 その為にはどうするべきか――少なくとも機動六課に予備兵力は無い。 はやておよびヴォルケンリッターが現場に急行するには、あまりに時間がかかりすぎる。 となれば、現在、上空で戦闘行動中のなのは、フェイトの二名のみだ。 「スターズ1、ライトニング1、現状は!?」 《此方スターズ1。ごめん、はやてちゃん――敵の数がちょっと多すぎるの!》 《ライトニング1――それでも、後10分もあれば……ッ!》 「無茶でも何でも、五分で片付けるんや!」 そう叫ぶと同時に、通信――念話の対象を即座に切り替える。 「――――スターズ4、ティアナ! 聞こえるか!?」 《は、はい、八神隊長!》 「あと五分、五分だけ耐えて欲しいんや。すぐに救援が向かうからな!」 《了解――了解、しました!》 「ロングアーチは、敵勢力の調査! データ収集もや! リィン、情報を整理したら、片っ端からフォワードに送信!」 「了解したです、はやてちゃん!」 そして再度、念話を切り替える。 最悪の場合に備えて、隊長陣のリミッター解除の嘆願を開始するのだ。 自分に出来うる行動はあまりにも少ない。 だが、それでも行動しないよりは、遥かにマシだ。 マシの、筈だ。 グッと歯を食い縛りながら、八神はやては行動する。 ロングアーチも、スターズ分隊も、ライトニング分隊も。 誰もが必死で戦い続ける。それぞれの戦いを。 ―――――だからこそ、誰も気付かなかった。 落着物の内部で、何かが動き始めた事に。 そう、第三の――『想定外』が、起こり始めた事に。 ************************************ 薄暗く、静寂に満ちた室内に、微かな光が灯った。 続いて腹の底に響くような、機械の唸る音が響く。 それに伴い、光源が一つ、二つと次々に数を増していき、 ついには"それ"を照らし出す程にまでなっていった。 "それ"は棺桶のように思えた。 戦いに戦いを重ねて、ようやく兵士がたどり着く平穏。 しかし"彼女"は、その穏やかな時間を壊さねばならない。 一瞬の躊躇の後、"彼女"はその棺桶を起動した。 《…………よく眠れた?》 低い音を立てて、棺桶の蓋が持ち上がる。 "彼"にとっては聞き慣れた声。 さて主観ではつい先程まで聞いていたのだが、 客観ではどれほどの間、聞くことが無かったのだろうか。 姿の見えない女性の声に対し、低い落ち着いた声で返答をかえす。 「ああ。キミが管理していた割には。 ………………状況はどうなっている?」 《あんまり良いとは言えないわね。 ――――あなたが必要になったのよ》 詳細な説明を女性がするより先に、鈍い震動が船体を襲った。 更には微かにだが大気の焦げる懐かしい臭いが漂ってくる。 そして――空間を切り裂く、あの鋭い射撃音も。 「時間はあまり無いようだ」 それで悟ったのか、彼は声に対して頷きを返した。 《いつもと同じね。――戦ってるメンバーも。 たった四名で粘っているけれど、長くはもちそうに無いわ。 ……変ね、戦争が終わったのを知らないのかしら。 どちらに味方するの?》 「人類だ」 《でしょうね》 手近なコンテナの一つを解放し、内部から黒光りする兵器を引っ張りだす。 コンテナに刻印された文字はMA5C。 俗にアサルトライフルと呼称される、強力な携行火器である。 それを背中にマウントし、続いて左腰に手を伸ばした。 其処に吊るされているのは一丁の拳銃。 既に型遅れになって久しいが、彼にとっては唯一無二、最良のサイドアームだ。 そのスライドを引き、初弾を送り込む。 《…………大丈夫? 目が覚めたばかりで寝惚けていない?》 「問題は無い」 彼がそう言って船体から飛び出すのと、巨大な兵士―― ――『ハンター』が、右腕の燃料ロッド砲を発射したのは、ほぼ同時だった。 すぐ目の前では、両腕に銃を握った娘が何か叫んでいた。 視線の先には、回避のタイミングを逸したのだろう。 片腕にガントレットを装着した――やはり少女が、呆然と立ち尽くしている。 躊躇う事無く彼は駆け出した。 二挺拳銃の娘を飛び越え、地を駆け、瞬く間に少女の前へ。 すれ違うとき、彼女が眼を閉じながら何かを呟くのが見えた。 言葉はわからない。 だが――……こういう時、兵士がどう思うかは良く知っていた。 だから彼は言い切った。 「まだ終りではない」 ************************************* 「Not Yet」 もう駄目だ。 そう思い、呟いた瞬間。 奇妙な声が聞こえ、スバルが眼を開けると緑色の背中が広がっていた。 続いて、閃光と轟音。 間近で炸裂した、巨人兵士の砲撃だ。 自分が死を覚悟した攻撃。 だが――自分は生きている。 奇妙な泡のようなシールドの内部にいるからだ。 「…………へ?」 事態に脳が追いついていない。 何故、バリアジャケットをも貫通するような攻撃に、これは耐えているのか。 いや。 そもそも目の前の人物は何者なのか。 緑色の装甲を纏った――戦士。そうとしか認識できない存在。 そうやって観察している間にも、彼の動きは止まらない。 瞬きするよりも早くシールドから飛び出したかと思えば、 その左手に構えた拳銃が、一挙に火を吹いた。 数えている余裕はあまり無かったけれど、多分十二発だとスバルは思った。 だって十二体の小人兵士の頭が吹き飛んで、斃れちゃったんだから。 ティアとキャロの攻撃でやっつけたのが八体で、 全部で二十体だったから――すごいや、もう小人はいない。 「スバル! 馬鹿! 早く――早く引っ込みなさい!」 ティアの泣きそうな声が聞こえた。ああもう、ティアは素直じゃないなあ。 弾幕も消失し、一挙に極度の緊張から解放されたせいか、 スバルは、ふらつく足取りで遮蔽物へと後退する。 「馬鹿! な、なんであんな所でボーっと突っ立てるのよ、馬鹿!」 「あ……えっと、……うん。……ゴメン」 へなへなと膝から崩れ落ちるようにして腰を下ろした。 本当に、生きているのが不思議なぐらいだった。 そして――――ティアナに謝りながら、視線を戦士のほうに向ける。 そう、戦いはまだ終わっていないのだ。 ************************************** 先に言っておこう。 ティアナの「大火力の敵を率先して撃破する」という作戦は、 彼女が今までの模擬戦闘で経験したことから導き出したものであり、 間違いなどではなかった。 戦闘というのは、互いに全滅するまで行うものではない。 士気が挫ければ撤退することもあるだろうし、 ある程度の損害を受けても、撤退するのが得策だろう。 勿論、状況や作戦などが撤退を許すならば、ではあるが。 だからティアナが巨人兵士――ハンターの撃破を最優先としたのは、 重ねて言うが、決して間違いではないのだ。 巨大な兵士であり、大火力を有するハンターが倒れれば、 その他の雑兵の士気を挫くか、 戦力の減退から、指揮官が撤退を決断する可能性は、あった。 だが、この場合、最大火力を有する敵を狙うのは、 その敵を一撃で倒せるという事が前提となる。 仮に倒せないとなれば、雑魚敵からの一斉射撃が延々と続き、 まともに攻撃することなど、ほぼ不可能だ。 つまりこの場合は、雑魚を先に潰して弾幕を削った後、 火力を集中して強敵を撃破するという手法が適切であった、といえる。 ティアナ、そしてフォワード陣は、 ガジェットという大多数の兵力に対しての模擬戦闘は何度も経験したし、 高町なのはという、大火力の存在に対しての模擬戦闘の経験もある。 しかしながら、両者が混在するという事に対しては経験が無かった。 其処が、今回のような事態を招いた原因といえるだろう。 それはティアナの責任ではない。 ともかくだ。 "彼"は、敵対存在が好戦的であり、降伏も撤退も有り得ないと知っていた。 小人兵士=グラントどもの一斉射撃、弾幕が如何に恐ろしいかも知っていたし、 ハンターの倒し方も実に熟知していた。 突貫である。 まさか"彼"のような存在が乱入してくるとは思わなかったのだろう。 燃料ロッド砲を発射した直後の、再装填作業の最中、 それを中断して"彼"を白兵で迎え撃つべきかどうか、一瞬の判断の遅れ。 実に致命的だった。 ハンドガンを腰にマウントし、背中のライフルと交換。 そして500kgの重量と速度を乗せて、"彼"はハンターを銃把で殴りつけた。 鈍い衝撃。ハンターの巨体が揺らぐ。これで十分だ。 ハンターの装甲が無い部位は、頭部か腹部。 普段はシールド(この場合は文字通りの物理的な盾である)に守られているが、 こうして懐に飛び込んでしまえば、最早打つ手はあるまい。 銃口を押し込み、フルオートで32発の銃弾を叩き込んだ。 ――甲高い悲鳴。 内部に詰まっていた環状生物の群が、ぐずぐずと崩れ落ちる。 勿論、本来ならば狙撃銃で頭部を撃ち抜くか、 ロケットランチャーやレーザーを叩き込むか、 或いはグレネードを投げ込むかするのが手っ取り早いのだが、 そういった装備は今、この場には存在しない。 彼のハンドガンは狙撃も可能だが、如何せんハンター相手では火力不足だ。 《あとは――降下艇ね。 グレネードを持って来れば良かったかしら?》 「問題ない」 方法はある。少々梃子摺るだろうが。 まさか兵員が全滅するとは思っていなかったのだろう。 ぐるりと銃口を此方に向ける降下艇に対して、 彼は油断なく、アサルトライフルのマガジンを交換した。 そして降下艇に対して肉薄攻撃を仕掛けるよりも早く―――― ――――上空からの斬撃が砲塔を切り飛ばし、 圧倒的な熱量をもった砲撃が、降下艇を消滅させた。 *************************************** 「お待たせ、皆ッ!」 「みんな――大丈夫ッ!?」 スターズ1、ライトニング1の到着。辛うじて間に合った、という所か。 すでに腰が抜けていたスバル以外――ティアナ、エリオもまた、その場にへたり込んだ。 「ふぇ、フェイトさん、フェイトさぁん……ッ」 キャロに至っては泣き出してしまう始末。 ――エリオは辛うじて堪えているけれど、やはり同じ。 無理もない。まだ二人とも小さいのだ。 地面に降り立ったフェイトは、二人に歩み寄ると、ぎゅっと抱きしめる。 「大丈夫。もう大丈夫だから――ごめんね、遅くなって」 「ふ、ふぇえぇぇえぇえぇ……ッ」 ついに堪えきれなくなったキャロが泣きじゃくり、フェイトが慰める ――その光景を眺めていた"彼"は状況は終わったと言わんばかりに、 背中にアサルトライフルをマウントし、ハンドガンを腰部に吊るす。 そしてちらりと全員の様子を見回して――なのはに視線を向けた。 恐らく、指揮官――少なくとも地位が高い存在だと気付いたのだろう。 (うーん……わかっちゃうのかな、やっぱり) 少しばかり苦笑を浮かべながら頷いてみせ、 彼の思考が正解である事を認める。 「あの……助けてくれて、ありがとうございました。 良かったら、貴方のお名前、聞かせてもらえないかな?」 その言葉に"彼"は少し待て、というように掌を突き出した。 *************************************** 「どうだ、コルタナ?」 《ちょっと待って――随分と言語が複雑なの。 ――大体、あんな光学兵器を操れる人間がいる事だけでも驚きなのに、 空まで飛べるなんて、馬鹿げてるとしか言いようが――……》 「…………」 《文句があるなら、貴方が未知の言語を翻訳してる所を見てみたいわ。 ――まったく、何よこれ。 ジャーマンとイングリッシュ、ジャパニーズが混ざってるなんて……。 ええと――お待たせ。これで良い筈》 *************************************** 「……言葉はこれで通じるか?」 しばらくして聞こえてきた声は、低く落ち着いた男性のものだった。 表情は金色に煌くバイザーのせいで読み取ることはできないが、 何となく第一印象通りの声だ、となのはは感じ取る。 「うん。大丈夫――ちゃんと通じているの」 「ならば其方の所属、階級、姓名を聞かせて貰いたい」 恐らくは、と"彼"は思考する。 ある程度以上に統率の取れた動きや、多少のアレンジの差はあるとはいえ、 ほぼ同一のモチーフで作られている制服。 そういった要素を鑑みて判断する限り、彼女達は何らかの組織に属している筈だ。 「所属は時空管理局本局、古代遺物管理部機動六課。 スターズ分隊長、高町なのは一等空尉です。 貴方の所属とお名前も教えてもらえるかな?」 ――時空管理局。古代遺物管理部。 そしてタカマチ・ナノハという名前。 《時空とはまた大きく出たわね。名前は――ジャパニーズかしら?》 脳内に響く女性の声――閉鎖通信に頷きながら、"彼"もまた自分の名前を口にする。 最も、恐らくは、これもまた――彼女にとっては理解できない単語の羅列ではあるだろうが。 「所属は国連宇宙軍海兵隊。SPARTAN-II-117」 そして、 「階級は――――マスターチーフだ」 ******************************************* 「状況完了、ってところやね。 何とかかんとか、死傷者が出ずに済んでよかったわ」 モニターに映る"彼"――マスターチーフの言葉を聴きながら、はやては大きく息を吐いた。 突如出現した未知の軍勢。謎の兵士。レリック。ガジェット。 あのエイリアンが、ガジェットと共闘しているのか、或いは偶然同時にあらわれただけなのか。 「あんまり良い状況じゃあ無いですけどね。 例の落着物――を狙ってだと思うんですけど、 未知の勢力が出たとなると……やっぱり管理外世界からでしょうか?」 シャリオがキーボードを叩くと同時、モニターに映し出されたのは、 先程まで行われていた戦闘の状況写真。 奇怪な装備――それも統一された――手に取り、統率を持ち、集団で行動している。 となると――……。 「軍隊、やろか?」 「わかりません。ただ――……通信を傍受したんですけど。 まだ解読や翻訳はできないですし、ノイズも酷かったんですが、 ちょっと気になる情報がありまして」 続いてモニターに映し出されたのは、一つの単語。 「解析できたのは、この言葉だけでしたけれど。 通信を傍受した結果、何度も何度も繰り返されているんです」 はやては、記憶していた。 聖王教会のカリムから齎された情報。 恐るべき予言。或いは管理局の終焉を告げる文書。 それを齎す、悪鬼の如き存在の名―― 幸いなるかな 忌むべき者ども 災いなるかな 死せる王よ 鉄の鎧 鉄の槍 鉄の意志 持つ 一人の 兵 によりて 数多の 海を 守る 法の船 中つ大地の 法の輪 打ち砕かれん 称えよ栄光 仰げよ武勲 伝えよ千年の後までも その名―――…… 「リクレイマー……ッ」 HALO -THE REQULIMER- LV1 [First contact] Fin [[戻る その他363]] [[目次へ REQULIMER氏]] [[次へ REQULIMER2話]]
https://w.atwiki.jp/orirobosrw/pages/98.html
302 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/25(土) 20 49 50 DC残党と連邦軍の最前線部隊TEXチームが戦闘しているほぼ中間の地点に“隕石”が一つ落下。一時、戦闘が中断する程の衝撃で落ちてきた隕石。落下地点の地表にはクレーターが出来、剥き出しになる。既に民間人は一ヶ所に集められていた為、人的被害こそ無いだろうが。 その“隕石”から機動兵器が出てくる。黒いマントに包まれた怪人の様な機体はフワフワと宙に浮かび上がり、ご丁寧に会釈する。その場にいる全員の視線を浴びていた。 「……くすくすくす。どうですか~地上の皆さん?なかなかの登場シーンだったのではありません?いかがでしょう、皆さま方」 機体からは大音量で女性の声が聞こえる。まるで大掛かりなサプライズが成功したかの様に本当に嬉しそうに笑っている。 【第三勢力 THE MAGICIAN 出現】 303 : ◆gnI8YzVxOo:2011/06/25(土) 21 38 29 暗室に一人の青年がいる。唯一の光源は無数に存在するモニタである。ミュルメコレオからリアルタイムで送信される上海での戦況を、青年は愉快そうに見つめていた。半分近くは俗に言う砂嵐の状態だったが、それでも半分以上は生きていた。 レヴァン・メトロファネスである。 「面白くなってきたじゃないですか、ファンブー中佐」 この場にはいない人物へ語りかける。たぶん本人が聞いたなら激怒するだろうな、と思いながら。 レヴァンもファンブー中佐の決起が成功するとは思っていない。あまりに中佐が逸り過ぎるので、いさめようかと考えたほどだ。……無論、折角の商談がご破算になってはたまったものではないので、人好きのする笑みを浮かべたまま差配をしたが。 レヴァンは中佐が嫌いではなかった。むしろ好きだった。一生懸命に任務に従事してなお報われること少なく、それでも懸命に闘うだろうファンブー・ジェン中佐が好きだった。けれどもレヴァンは公私は完全に分割して考える男だったので、それはそれとして商談を行なったまでのことだった。 それにしても、予想外の事態が重なったものだ。杜撰で引っ括りたくなる無能で無謀な無策も然ることながら、白い特機に青と黒の機動兵器の出現。更にはL5戦役の終息から部隊の規模の縮小を余儀なくされていたTEXチームがかなり戦力を増強させていた。こんなこと、誰が予測出来る? ミュルメコレオの増援による拮抗も一時だけのこと、元々数で勝っていた連邦軍が明らかに押して来ている。頼みにしていた援軍も遂には気配すらない。ファンブー中佐より有能な指揮官でも、この状況から勝利するのはちょっと無理だろう。 「もうこれは運が悪かったとしか――って、おおっ?」 レヴァンは手にした携帯端末を弄びながら、周辺のミュルメコレオのモニタが一斉に揺らいだのに見入った。 隕石だ。隕石は巨大なクレーターを市街に穿ち、その衝撃によって戦闘が一時中断された。ミュルメコレオも何機かが破壊されたらしい。 そこから姿を現すヒトガタ――黒いマントの機動兵器。 架空の砂嵐を映すだけのモニタのスイッチを消しながら、レヴァンはただの男の子に戻ったように眼を輝かせ、モニタにかじりついた。 「やっぱりメインイヴェントにはボスが必要だよね!」 304 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/25(土) 22 42 51 301 『そう……敵じゃない。わたしたちはあなたを守るから』 会話が成功したことにほっと安堵すると同時に、再びイータは念による会話を試みる 302 「なにあれー?」 ケイトは感嘆の声をもらしながらTHE MAGICIANの方を見る。 「……何? この悪意のような……?」 ドス黒いオーラのようなものをイータは感じ取る。 「みんな注意して……! あいつから、嫌な予感がする」 そんなことを聞く前に、ケイトはすでにTHE MAGICIANに近づいていた。 子供のように顔を輝かせながら、様子を観察していた。 305 名前:◆hrBR6tpC7Y :2011/06/25(土) 22 54 24 302 エレナ「……!? 嫌な感じがするわ……あの機体」 隕石から出現した機体から不吉さを感じ、身を強張らせる。 AECPカノンを目標に向けてロックするが、相手の出方を伺う為に発射はしない。 エレナ「――地球の技術には見えないわね。尤も、あの3体の巨人もそうなんだけれど。」 304 「"ボマーガール"、不用意に近付くな!」 が、警告も遅かった。 307 名前: ◆FB0Vu0hpIc :2011/06/25(土) 23 30 18 「ところでお客様の中にどなたか念動力者様、あるいは、煌波発現者様はおられますか!?」 この場にはそぐわない、どこまでもふざけた様な態度の少女はそう言うが早いか 黒いマントの中から10本以上はあるナイフを取り出し、宙に停滞させる。臨戦態勢に入っている様子だ。 304 「尚、能力を持たない一般のお方は揃ってあの世にご招待いたします」 展開したナイフを大袈裟な身振りで投げ、アインツェルとその場に纏まっていたDCのリオンへ襲いかかる。 一見、どれも見当違いな方向に投げられたナイフは一度、対象を通り過ぎる。 リオンに乗った兵士が余裕綽々だと鼻で笑った瞬間、地面に突き刺さる筈のナイフの軌跡がくるりと変わり、リオンのコクピットを背後から貫通した 「魔術師のナイフ。いかがでしょう、皆様方?」 どうだ?とでも言わんばかりの笑みを浮かべる銀髪のパイロット。 さっきリオンを貫いたのと同様にアインツェルにも追尾ナイフが向かって来ている。 308 名前: ◆o4yQ/QC5tg :2011/06/25(土) 23 32 05 302 304 『そう…敵じゃない。わたしたちはあなたを守るから』 言葉はアルムを包んで、暖めてくれるようだった。 心が奮え、力が湧いてくる。 『あなたは…』 溢れてくるものを、形にして伝えようとしたその時、強い衝撃をソムニオを襲った。 隕石の落下は強い衝撃を伴って、戦場を一時沈黙させた。 集中が途切れる。 凝視すると、隕石から黒いヒトが出てきて会釈した。 「……くすくすくす。どうですか~地上の皆さん?なかなかの登場シーンだったのではありません?いかがでしょう、皆さま方」 余りの音量に顔をしかめて、耳を塞ぐ。 嬉しそうな声だった。 しかし、アルムはその内に、漠然とした不吉を感じて体をすくませた。 309 名前: ◆vGTe9D4z5Y :2011/06/25(土) 23 48 16 305 「えっ、何か言いましたか?」 307 「攻撃?」 す、と横にスライドすることでナイフを避ける。 ところが、避けたはずのナイフが背後からアインツェルに直撃した。 「これ、ヤバいかもー!?」 かなりの損傷を被ったところへ、更に追撃のナイフが彼女の元に近づく。数は七つ。 瞬間、彼女の脳裏に数秒後の光景が浮かび上がる。そのビジョンに従ってソードを揮う。全てのナイフが切り払われていた。 相手側から見れば、超絶的な反応をしているように見えるだろう。 「何するのさ!」 ケイトにはまだ未来のビジョンが見えていた。 相手の回避方向に向かって、ツインビームライフルを連射する。 【損傷率40%】 310 名前: ◆hrBR6tpC7Y :2011/06/25(土) 23 58 05 309 エレナ(……初撃こそまともに喰らっているが、途中からは先読みの様に対処してるわ、あの娘。これが彼女の力とでも云うのか・・・!) アインツェルの切り払いを目撃し、エレナはケイトの予知能力を垣間見た。 エレナ「悪いが、これ以上は野放しには出来ない。仲間が落とされるのは困るからな・・・!! 当たれっ!!」 【直感】 そう言うとエレナはAECPカノンのトリガーを引き 307に向けて放つ。そしてヒット&アウェイの要領でブリューナクを移動させる。 311 名前: ◆FB0Vu0hpIc :2011/06/26(日) 00 11 16 309 (……っふ!?……おかしいですねムーンの感じた情報によるとこの機体のパイロットからは念動力を感知しなかったはずですが) 念動力者でも無い者にナイフを簡単に対処された事に驚きを顕にする。 「……ムーンめ。あの出来損ない」 ビームがマントを霞め、僅かに焼ける。 【THE MAGICIAN 残りHP90%】 310 「あなたは当たりですか?」 ACPキャノン自体は回避したが射線状に投げ込んでいたナイフが全て撃墜されてしまう。 312 名前: ◆hrBR6tpC7Y :2011/06/26(日) 00 19 58 312 エレナ「・・・そういう事か!? ―― 各機、敵の狙いは念動力者だ。あの白い巨人を含め念動力者は特に警戒を。」 ケイトをハズレ、自分をアタリと語る敵の発言から逆算して真意を探った。エレナはAECPカノンの射程圏内を駆け回り攻撃の機会を伺う。 エレナ「足止めにはなるか・・・!!」 命中する事を気にせずにブリューナクはグレネードランチャーで攻撃。 313 名前: ◆vGTe9D4z5Y :2011/06/26(日) 00 29 15 311 「あれー、ビームはあんまり効かない? それなら!」 ツインビームソードを連結させ、グロウエッジを形作る。 強力なビームフィールドすら貫く刃、それをふりかぶり、突撃する。 音速の壁を超え、肉薄すると、振り戻すようにふるった。 「ロック完了――ハイゾルランチャー、シュート」 シグルド改からケイトの突撃に合わせ、重金属の粒子砲が迫る。 下手なPTならば一瞬で蒸発するほどの威力だ。 314 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 01 42 04 312 黒いマントにはフィールドバリアの膜でも貼っているのだろうか、AECPキャノンを受け止める。【THE MAGICIAN 残りHP75%】 「……んふ。ご名答です。我々にはあなた方が必要ですので。それもとびっきり能力の優れた」 又もや大袈裟な振りで投げナイフを撃ち出す 313 宙に浮かしたナイフを操作してビームクロウを受け止めさせるが、刃の耐久度がもたず次々と突破される。 「あらあら?これでは」 流石にシグルド改な距離までは今からナイフでの妨害は届かない。誰もが直撃を予想したが…… 「……夜光剣」 少女の声がする。 突如、シグルド改の目前にTHE MAGICIANとは違う黒騎士が四体現れる。 「雪月花……!!」 そう言い放つと同時に四体の黒騎士が一斉にシグルド改に特攻を仕掛け、触れると同時に甲冑騎士は起爆し、周りには黒い爆発の花が咲く。 四体の黒騎士はデコイの様なものだったのだろう。 「……はあっ!」 その黒い爆発に紛れて、本体であろう刀を構えた黒い甲冑騎士が紫のマントを翻しながらもの凄い突進速度でシグルド改へ切り込む。 斬撃の直撃を避けようと砲身が明後日の方向を向いてしまい、THE MAGICIANへのハイゾルランチャーはそれる 「……ナイスな登場タイミングですよムーン?」 THE MAGICIANのパイロットが黒い甲冑騎士と仲良さげに会話する所から見て敵なのだろう。 「……マジシャン。油断するな。あれらは普通では無い」 黒い甲冑騎士のカメラアイは青い闘士アンドロマリウスを見ている様な気がする 【敵第三勢力 THE MOON出現】 315 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 02 02 38 314 エレナ「冗談じゃない・・・!あなた達に捕まる理由はないわ」 ブリューナクはAECPカノンを持っていない左手にロシュセイバーを持ち、向かって来るナイフを切り払いする。エースパイロットならではの技量の見せ所である。 エレナ(敵の狙いが念動力である以上、 下手にティータン・システムを晒すワケにはいかない・・・。) アスケラ「えっ・・・、アタシ???」 彼女は新たに登場した刀持ちの黒騎士に見られていることに気づく。 アスケラ「う~、何か思い出しそうだけど・・・・・・こうなったら!」 何を思ったのか、アンドロマリウスは一目散にMOONに飛びかかる。 サウザンド「何をしておるか、アスケラ!?」 アスケラ「アタマで分からないなら・・・、カラダで思い出す!!武王乱撃拳っ!!!」 アンドロマリウスからは目にも止まらぬ早さの連続パンチが奔る。 316 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 02 29 22 315 「……久しぶりやね、アスケラ・ルクバード。キミもこっちへ来てたんや?」 武士の様な喋りから一変。関西弁の様な言葉になり、声色も先程よりも和やかなイメージを感じられる。 「……どうしましたムーン?我々の任務は念動力者以外の消去です。速やかに破壊してください」 「……理解している」 水を差されてまた喋りを変える黒騎士の少女。 「……これで何度目かわからんが、勝負だアンドロマリウス」 夜光剣とアンドロマリウスの拳が火花をあげてぶつかる 「君達は私を許せんやろ?いいよ、おいで。そして私を…」 全てを諦めた様な目をしたTHE MOONのパイロット。 一旦、距離を離すと夜光剣を高速で振り、三日月型の斬波を発生させる夜光剣・乱れ三日月でアンドロマリウスを攻撃。アスケラにとっては何度も見馴れた技であろう 317 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/26(日) 02 36 28 314 「攻めまくりますよ!」 対特機用の大剣・グロウエッジを振り回し、攻め立てる フルスピードにのったアインツェルは暴風のごとく暴れる まるで、固めているかのように、相手に行動をさせない 「くっ・・・」 突如として乱入してきたTHE MOONにより、砲身はそれ、明後日の方向にハイゾルランチャーは発射される 近接戦闘は不利と判断したイータはシールドを犠牲にし、距離をとった アンドロマリウスが敵機に接近しているのに、合わせ、レンダグルランチャーにて狙撃する (このざわざわした感覚──この人も念動力者か) 318 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 02 45 30 316 アスケラ「やっぱり・・・この子、アタシを知ってる!」 ぶつかり合う剣と拳の間で、アスケラは記憶奥に沈んでいた筈の何かが目覚めてくる。 アスケラ「そんな攻撃っ!!」 アンドロマリウスはさっと身をこなし、敵の攻撃を分身で回避した。 アスケラ(・・・あの攻撃、何度も見てきた・・・そんな気がする) その感覚が内なる戦意を高揚させる。アスケラはこの戦いを心の底から愉しんでいる・・・そんな風にも見えるだろう。 アスケラ「今度はこっちの番だよ!はあぁぁぁ、武王蒼鱗掌!!!」 アスケラは闘気を右手に集中させ、オーラを纏った必殺の拳を叩く。 319 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 07 38 56 317 「……っふふ。あなた1人、突出し過ぎたのではございませんか?」 見れば、アインツェルは味方の援護を受けられない位置まで誘導されている。 クロウエッジに押されながらも頭では戦力の分断を狙っていたのである 「突進するだけの猪では魔術師を倒す事は出来ませんよ。……さて、次は。こんな魔法はいかがでしょうか?」 不気味な笑いをあげながら次第にTHE MAGICIANの姿が透明になっていく。 完全に姿を消したTHE MAGICIAN。同時に強力なジャミングでレーダー、センサー類は異常が発生する。マジシャンに言わせればこれは消失イリュージョンである。 「くふふ。しばらくナイフとダンスを踊っていて下さい。早く私を見つけないと体が八つ裂きになりますよ~」 前後左右上下よりもはや数10本にもなるナイフがアインツェルを襲う。 シグルド改のパイロットはかなりの念の資質があるとTHE MOONのパイロットは感じていた。 先程の打ち込みをあの鈍重そうな機体で咄嗟に避けてみせた。避けていなければ完全に戦闘不能に出来る程のものてあったと確信していた。 「……お前たちも相当の修羅場をくぐって来た様だな。アクイラ・プラネタの念動力者に勝るとも劣らない」 気合い一閃。レクタングルランチャーの弾丸を剣圧で真っ二つにし、すぐに爆風を盾がわりのマントで受ける。 【THE MOON 残りHP85%】 318 「……既にそれは見切っている。単発では当たってはやらん」 乱れ三日月を回避されたのと同様にTHE MOONも残像を見せる幻影奥義・月影の分身回避能力で拳を惑わせる。 一体の分身が青鱗掌に貫かれ、そこから黒のスモークが勢い良く溢れていく。 「まだや。まだ私の心臓には届かへんよ?」 黒のスモークに紛れて月をバックに高く飛ぶ。視界を乱されたアンドロマリウスの頭上からまずはガード弾きの為の振り下ろし攻撃を一段。 「……夜光剣。月閃光!」 二段目は下段からの強烈な打ち上げ斬撃を加える。まともに当たればウェイトに相当な差が無い限り、真上へ吹き飛ぶ 320 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/26(日) 10 58 26 319 「あっ・・・あれ、消えた?」 肉眼からもレーダー上からもTHE MAGICIANが消滅し、ケイトはきょろきょろとあたりを見回す 「これどうしよう・・・」 周りをナイフで囲われ、レーダーもジャミングのせいでうまく機能していない 「やるっきゃないか!」 マニュアル操作に切り替え、肉眼でナイフの動きを追っていく。 360°カバーできるように、くるくると回転しながら器用にツインビームライフルを放つ 精密射撃でナイフを捌いていくが、数の暴力、全てに対応できるわけではない。 ──そんな中、敵が止めをさしに、出撃する未来を視る。 「そこかぁ!」 肉を切らせて骨を断つ、ナイフがささるのはお構いなしと言った風に連結型ビームキャノンでビジョンの通り、狙撃した 【損傷率60%】 レンダグルランチャーを両断されたのに驚愕するイータ どうにも相手への要領が得られない このような機体はエアロゲイターのものでもにし、ただのテロリストにここまでの機体を作れるとは思えない 「あなたたち、何者?」 レンダグルランチャーのロックは外さず、相手に威圧感を与えながらの発言 素直に答えてもらえるとは思わないが・・・ 321 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 13 37 20 319 アスケラ「ああぁっっ!?」 MOONの攻撃をまともに喰らってしまい、目論見通りに打ち上げられるアンドロマリウス 【残HPり75%】 323 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 13 53 49 320 「ふふっ。見えてますかー?見えませんよね??」 空には一面のナイフナイフナイフ。いくつもの金属が弾かれる音がする。 このままナイフを投げ続けるのはエンターテイメント的につまらない。演出を大事にするマジシャンはそう思っている。 だから最後は自らの手でとどめを刺そうと必ず姿を現す 「くふふふ。これでフィナーレです!ああ、他愛ない」 高笑いと共に機体が実体化。いきなりアインツェルの背後から完全に虚をついた刺突をコクピット周りへ…… 「っ!!私の動きが解析されているとでも言うの……ですか?」 しかし、THE MAGICIANのナイフがアインツェルに触れる事は無かった。 THE MAGICIANのナイフを構えた右手がビームによりごっそり持っていかれる。 どういう訳か自分の出現地点に射撃を合わせられた。ただ解ったのはこいつに消失イリュージョンをどの様な形でも破られたと言う事実だけだ。 「……」 【THE MAGICIAN 残りHP60%】 320 「……我々の任務はサイコドライバーと呼ばれる者の捜索。……それだけ……本当にそれだけの只の人形だ。そして……乙女よ。私は君の中にその力の片鱗を見た気がする」 迷い?と言ったものだろうか、彼女の念動力は乱れていた。まるで造り物の言葉を言わされているかの様な違和感 「ムーン!?余計な情報を勝手に提供してんじゃねぇんですよ!?もういいですよ、お前?命令をこなせないなら今すぐこの場でコード入れて自爆しやがれです!お前が欠けてもマスターの計画に支障など!」 何やらタブーを犯してしまったらしくマジシャンはムーンと呼ばれる少女を口汚く怒鳴りつける。 「……っ」 ただその暴言に耐えるだけのツーサイド・アップの少女。 324 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 14 11 18 321 「……アスケラ。キミやったら私を終わらせてくれると思ってた。……けど、それはただの願望やったみたい」 何故か憂いを帯びた表情。 打ち上げと同時に自身も空中へ飛翔。乱れ三日月を飛ばしてからの夜光剣を構えての中心への突撃。 「……さよなら」 神速の刺突がアンドロマリウスへと迫る。 325 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 14 29 41 324 アスケラ(・・・ここで、終わるの・・・!? まだ兄さんにも会えてないのに・・・・ それに・・・・・レネとの約そ・・・、レネ・・・せレネ・・・せ、せ、セレネ!!!) 絶対絶命のアンドロマリウス!だが、その時・・・アスケラは遂に思い出を取り戻しあのであった。あのアイクラプラネタでの日々を・・・トウジロウやリュコス、カイル・・・・・・そしてかけがえのない友であるセレネの事を!! アスケラ「・・・アタシって、馬鹿。でもねっ!!!」 【気合×3】 アンドロマリウスはMOONの太刀筋を白刃取りし、足を踏ん張って勢いを押し殺す。その姿は強烈な闘気に包まれ、 ボディの一部が本来の色である赤色に変色していた。 サウザンド「ーーーこれは、もしや・・・」 そう、アンドロマリウスは覚醒し究神武王と呼ばれる形態になったのだ! アスケラ「セーレーネぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 湧き上がる闘気だけで周囲ごとMOONを吹き飛ばし、その場に留まって力を一層蓄える。 【必中、熱血】 アスケラ「今度こそ、セレネ・・・アナタを取り戻す!!究神武王拳ッッ!!!」 闘気を纏ったアンドロマリウスはまるで龍の様に見えるだろう。赤と蒼の双撃がMOONに迫る!!! 326 : ◆rJzb6vv1uA:2011/06/26(日) 14 51 15 300 「頑張れよ!お前らな出来る!中途半端な俺と違ってな……」 トウジはイータを守るためにリオンやバレリオンを迎撃していく 323 「セレネ!てめぇはまだそんなサイコドライバーなんてばかなことをいってんのか!」 姿を見せた仇敵…… 「まだ!まだ生きていやがったのか!あいつの気持ちを踏みにじっておいて!」 トウジの念が爆発し、周囲に拡散する かつて、友を裏切った少女、それをトウジを許すことはできない サイコドライバーとしての素質は皆無、念能力者としての伸びしろはもうない それでも戦いの日々がトウジの念を一流とは言えないまでも高みに押し上げた もちろんセレネがあのセレネならトウジがそうであるということをしっているだろう 325 「アスケラ……いけぇ!」 撃てばアスケラにあたるなら…… 「俺の念を受け取れぇ!!」 自分の念でアンドロマリウスを後押しするようにぶつける 327 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/26(日) 15 45 36 323 「私には『見えています』」 読んでいるのではなく見えている ヒントでもなんでもなくそれが正解 勘のいいものなら気づくかもしれない 「止めです!」 グロウエッジで相手を両断せしめんと近づいていく 「……えっ」 急に頭がぐらつく 現実にいるものが未来と現実を同時に見ることがどれだけ負荷になるか その処理にどれだけ膨大な演算を使用しているか 故に、彼女の頭はパンクしたのだ。現実を見る力が薄れていく 未来の映像がフラッシュバックし、検討違いの方向にグロウエッジを放つ 当然外れる その瞬間、我に返ったケイトはツインビームライフルで牽制しつつ距離をとった サイコドライバー、その言葉を聞いて、思い浮かぶのはいまはいない兄と慕った少年、そして、姉と慕った少女 「人形……違う!本当の人形なんていやしない!」 いつになく強い口調でイータは叫ぶ イータ・ラングレン ラングレン基地にて作られたη(7)番目のデザインズチャイルド そのような存在だからこそ、こうして強く言い返すことが出来る 「そんなに人形がいいなら…わたしがあなたを解放する!」 彼女の念の力が膨れ上がると同時に、ハイゾルランチャーを放った ちょうどアンドロマリウスを補助するように 328 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 18 37 32 326 「……こんばんはトウジクン。月の綺麗な夜やね?」 柔和な笑顔で答えてみせる。何やらトウジロウとの間に浅からぬ因縁があるようである。 「トウジクン、まだ念動力の根幹が黒くなったままやね?わかるんよ、私には。……念動力は陽の力。そっちにいくら進んでも道は無いよ?破滅してしまうだけや」 諭す様に告げる。最も力を正しい方へ導こうとしても、トウジロウは裏切り者の“セレネ”の言う事などには聞く耳を持たないだろうが。 「……トウジクン、私はキミ達のくれた好意を平気で踏みにじれる気持ちなんか無い只の人形なんや。前にそう言ったよね」 ただ、元の世界に居た時と違い、目が明らかに違う。これは全ての事を諦めた様な目。 「私が憎くて憎くて許せやんやろ?……ええよ、トウジクン。そのドス黒い念で、私の事を終わらせて…」 まるで、死に急いでいるかの様に、小さな声でぼそっと告げる。 327 「まさか彼女も似たような人工物だと!?」 ハイゾルランチャーがイータの言葉を聞いて動揺したTHE MOONを狙う。 もう完全には回避出来ない。そう判断し、紫色の対エネルギーコーティングのマントを盾に使う。 「……ぐふぁっ!?」 エネルギーコーティングを持ってしても大きく後方へ吹き飛ばされるその威力。 マントがボロ布みたいになりながらも機体はまだ問題無しに動く。 【THE MOON 残りHP55%】 「…わかるぞ。乙女よ、君も私同様に人形なのだな?」 何となくそうだろうと念動力の邂逅で解っていた。 しかし、今のイータはもう何にも縛られていない。戦う為の人形では無いのだが。 325 「白刃取りだと……!?」 終わったかに見えたアンドロマリウスは息を吹き返していた。 先程とは気迫がまるで違う。まるで別人の様だ。そして、アンドロマリウスの少女が“セレネ”と叫ぶ。そう呼ばれると何故だか胸が熱くなった。 「……アスケラ、それは……偽りの名前や……私にはただ番号とコードがあるだけ」 彼女の心はぐちゃぐちゃ。もはや任務を果たすどころでは無い。宇宙に戻れば間違い無く『再調整』が待っているだろう。 アンドロマリウスの赤と青のオーラが大きくなっていく。龍の様な型を纏ったアンドロマリウスが突進してくる 「……夜光剣っっ!」 弾道は見切れる真正面からの突進。THE MOONは夜光剣でその龍の様な突撃を正面から受け止め、 「ぅぅぁあぁ!?そんな、夜光剣が……!」 否、受け止めなれなかった。セレネの動体視力が捉えたどんぴしゃの切り払いだった。 だが、予想を上回る究神武王拳の威力に夜光剣が持ちこたえる事が出来なかった。夜光剣の刀身内の爆薬が連鎖爆発して白い爆発が起きる。 そして、コーティングマントを突き破り、アンドロマリウスの一撃がTHE MOONに届いた。 「……見事やよ、アスケラ。……これで」 THE MOONは耐えた。いや……耐えてしまったと言えるか。ただ、これ以上はもう動く事が出来ないだろう 【THE MOON 残りHP1%】 329 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 18 48 12 328 アスケラ「・・・そんなの関係ないっ!アタシにとってセレネは・・・セレネだよ!!」 アンドロマリウスはボロボロのMOONに向かって歩き、コックピット周りを無理矢理引き剥がそうと取り掛かる アスケラ「もう離さない・・・離したくないよっ!!だって、だってぇーー」 アスケラは操作部で泣きじゃくりながら、コックピットの強制解除のために力を入れアンドロマリウスを動かす 無駄な行為かもしれない。それでも、彼女は諦めたくなかった。あの懐かしき日々を、最高の思い出をーー 330 : ◆FB0Vu0hpIc:2011/06/26(日) 19 49 55 329 「んふっ。ところがそうは行かないのでした~」 ずっと姿を消していたTHE MAGICIANがアンドロマリウスの作業を妨害する。 「ムーン、あなたは負けましたがまだ駒として使えます。解っていますよね?」 「……切り札。自爆か?」 原則的に彼女達に失敗は許されない。無駄にあがくよりも潔く消える。その為の自爆装置が搭載されている。そして命令とあらば、それを迷い無く実行出来る人形。それが人工生命体アルカナシリーズである。 「ご名答!そのちっぽけな命の炎。最期に美しく咲かせて見せて下さい」 わくわくしながら、THE MOONの自爆を待ち望んでいる 「……私は」 しかし、当のセレネは自爆コードを入力出来ず、迷っていた。彼女にはもう人形としての義務を果たせない。 人形をやめる。その決心がついていた 「……」 THE MAGICIANの自爆指示を聞く事が出来ず、僅かに温存していた力で奥義・月影。黒騎士の分身を作り出す。分身は何かに触れて起爆すると目眩ましの黒のスモークを噴出する。 その隙にTHE MOONは無言で撤退する。なんと逃げ足の速い事か。敵前逃亡と罵られても仕方がない。 先程のアンドロマリウスの一撃を受けて、何故か憑き物が落ちた様な気がする 【THE MOON撤退】 「ムーン!!すでに狂っていやがったんですかぁぁぁ!?許されないですよ、これは!」 激昂して、コンソールを叩くマジシャン。反逆者としてムーンを必ず殺す心構えだ。 孤立したTHE MAGICIANもスモークが晴れる前に透明化して行方を眩ます。 【THE MAGICIAN 撤退】 331 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 19 56 04 330 アスケラ「へ・・・、嘘でしょ・・・セレネ・・・セレネぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 発狂したように泣き叫びながら、アンドロマリウスもMOONを追うようにして撤退した。 サウザンド「馬鹿弟子めが!仕方ない・・・、征くぞ・・・フラウロス!!」 ソムニオの近くで闘っていたフラウロスも、 アンドロマリウスを追跡するために去る。 サウザンド「小僧、なかなか大した勇気であったぞ!!」 最後にアルムの健闘を讃えた。 332 : ◆gnI8YzVxOo:2011/06/26(日) 20 02 30 330 「あー、面白かった!」 小学生並の感想を呟くレヴァン。AM部隊、ビル内部共々制圧されつつあるようだった。 「それじゃ、ポチっとな」 携帯端末――ファンブー中佐に手渡した端末のマスター――に番号を打ち込み、送信。モニタが全て砂嵐に変わる。 上海でなお抵抗を続けていたミュルメコレオを一機残らず爆散させたのだった。連邦側もDC側も容赦なく巻き込む、それは一種の自爆テロだった。 333 : ◆gnI8YzVxOo:2011/06/26(日) 20 14 25 逃亡の果てに、ファンブー中佐は追い詰められていた。 突きつけられた無数の銃口を目の前にして、ようやく自分が地獄の淵に立っており、そこへ蹴落とされる直前だという事実に気付いた。 窓の外では爆音が響いている。部下たちの最後の抵抗だろうか? 彼らの何も報いてやれなかったことがなんとも残念だった。 これではまるで道化だ――では笛を吹いていたのは? レヴァン・メトロファネス、という名前が脳裏に思い浮かんだ瞬間、心臓が軋んだ。酷く痛んだ。 やがてその痛みが消えた。そして全身の感覚も消えた。 ファンブー・ジェン中佐の悩み多き軍人としての生はここで終わりを迎えた。 334 : ◆o4yQ/QC5tg:2011/06/26(日) 21 11 19 330 331 332 隕石から出て来た者達は銀色の機体の仲間たち、そして闘神機と戦い、傷を負って去っていった。 彼女達に得体の知れない恐怖を抱いて、アルムは動けなかった。 片方の闘神機が敵を追う。 「小僧、なかなか大した勇気であったぞ!!」 そう言い残して黒い闘神機もまた、彼女達を追って消えていった。 アルムは仄かに憧憬するサウザンドの言葉をとても嬉しく思ったが、しかし、隕石から来た者達が胸に落としていった陰を晴らすことは出来なかった。 ――彼女達は一体、何者なんだろう? 上海市街、地上には残骸がまみれ、黒煙が空を覆っている。 茫然として見ると、街の彼方此方から上がる炎の輪郭が、強く目に焼き付いた。 「ひどい…」 その一部の残骸や黒煙を、自分が作ったかと思うと胸が締め付けられるようだった。 自分にコンタクトをくれた銀色の機体は、無事だろうか? アルムは彼女を探した。 335 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/26(日) 21 24 22 328 「イータは人形じゃない」 静かな声でセレネの言葉を否定する。 かつての、2年前の一人称に自然と戻っていた 「愛する気持ち……それさえあれば、人形ではない。あなたにも大事な友達がいるんじゃないの」 イータはアンドロマリウスの方を見ながら言う アスケラの方から流れ出る悲しみの念。絶対救い出すという強い念 それを感じ取れたからこその発言だ そして、言った言葉は兄から教わったことだ イータは人形なんかじゃないと否定してくれた その言葉で彼女はどれだけ救われたか 336 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/26(日) 21 49 36 334 隕石とともにやってきたアンノウンを退け、その戦いの影響によるものだろうか、ミュルメコレオも全て自爆した様子で、DC側も連邦側も被害は甚大であった まるで、地獄のようだ、とイータは思う。 先ほど念話を試みていた少年はどうなったのだろうか。 アンノウンとの戦いは熾烈を極め、他を気にする余裕はなかった。最後に見た時には最初に落ちてきた機体の悪意に圧倒され、動けずにいたのを確認していた 「──あぁ、無事だったんだ」 ソムニオの巨体を見てほっと安堵する。 「わたしたちと一緒に来ない?」 それだけを通信で伝えた。 337 : ◆rJzb6vv1uA:2011/06/26(日) 22 21 47 328 「てめぇに言われる筋合いはねぇ!俺の力を否定したのもお前だ!」 怒りに任せた荒れ狂った念が勢いをます 「その態度はいった次は何を企んでやがる!」 トウジはもはやセレネを信じようとは思ってはいない 331 「おい!アスケラ!おい!」 トウジの声は届かない、逃げるセレネ、追うアスケラをどうすることもできなかった 332 DC残党の抵抗はミリュメコレオを爆発を最後にピタリと止まる すぐに戦闘終了の通信がはいり、多くの兵が安堵の息を漏らすがトウジはまだ怒りに燃えていた 「セレネ……この世界にまで奴がきた、そこまでサイコドライバーにこだわるのかよ! 使命がそんなにも大事なのかよ!」 ディスプレイに拳を叩き付けると鮮血が一筋流れた 338 : ◆o4yQ/QC5tg:2011/06/26(日) 23 14 57 336 銀色の機体はすぐに見つかり、無事な姿に胸を撫で下ろした。 「──あぁ、無事だったんだ」 声はコンタクトの時と変わらず優しい。 「わたしたちと一緒に来ない?」 アルムは頷き、答えた。 「ボク、アルムっていいます。この白いのはソムニオ」 闘神機に導かれた先の、彼女たちの手を掴んで、ともに行こう。 339 : ◆hrBR6tpC7Y:2011/06/26(日) 23 58 14 【そして、TEXチームはソムニオを連れて伊豆基地に帰還した】 336 エレナ「アルム君・・・か。私は連邦軍のエレナ・キサラギ大尉だ。」 TEXチームのブリーフィングルームで顔を合わせている。 340 : ◆vGTe9D4z5Y:2011/06/27(月) 00 17 14 338 「そう、アルムっていうの。私はイータ、よろしく」 にこりと笑いながらイータは挨拶をした 基地に帰投すると、イータはアイノクス少佐を説得し、TEXチームが身柄を預かることになった 339 帰投したアルムを迎えるTEXチーム一同 その中には当然ケイトの姿もあった 「はいはーい!私はケイト・ラインハルト少尉であります!よろしくねアルム君」 元気だけが取り柄の馬鹿娘だ 341 : ◆o4yQ/QC5tg:2011/06/27(月) 20 22 09 339 340 イータたちは、『にほん』にある『いずきち』に向かうとのことだった。 なんとか融通を効かせたものの、巨体で、それでいて重いソムニオは輸送の手段で周囲を苦心させ、アルムはバツの悪い思いをした。 ――ソムニオも空を飛べたらよかったのに… アルムは伊豆基地の物々しさと、自分を伴うクーガー少佐の厳つさにすっかり畏縮して歩いた。 変化の無い通路を右に左に曲がって、ようやくブリーフィングルームに到着する。 部屋には既にTEXチームが集合し、騒々しい場をクーガー少佐は素早く静めると、アルムの紹介をした。 「アルム君・・・か。私は連邦軍のエレナ・キサラギ大尉だ。」 「はいはーい!私はケイト・ラインハルト少尉であります!よろしくねアルム君」 「え、えっと…、エレナ・キサラギタイイさんに、ケイト・ラインハルトショウサさん…ですね。よろしく、おねがします」 ペコリと、頭を下げて挨拶する。 エレナは灰色の髪をショートカットにした冷静そうな大人の女性で、反対に、快活そうなケイトは金髪をポニーテールに結っている。 アルムはクーガー少佐、トウジロウ、サクラ、タツキ、そしてイータと、緊張でぎこちなかったものの、TEXチームのメンバーそれぞれと言葉を交わした。 前 第2話 「剣乱拳舞」 1 次 第2話 「剣乱拳舞」 3
https://w.atwiki.jp/kamentotu/pages/38.html
399. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 32 20.47 ID 2z681aY0 前回は明け方でアレだったのに、今は2時ですよ・・・ 丑三つですよ・・・ と、煽ってみる 401. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 32 54.51 ID yXxpcToo この前は4時だったけど今思いっきり丑三つ時だからな・・・ 402. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 33 22.50 ID jzWqJ7co 399 ほんとだあww 404. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 02 34 55.78 ID 8mz706DO ナイフの部屋までもどってきたお… ちょっと休むお… 407. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 35 34.65 ID jzWqJ7co 404 おまえの趣味好きだわwwwwww 408. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 35 46.96 ID yXxpcToo まず地下で中ボスやっつけてから勢い付けていけば? 409. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 36 05.58 ID uPiBefI0 404 ひばりwwwwwww 410. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 36 10.71 ID ZmaWz2IP 休むにしたって怖いよなぁ 416. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 41 35.66 ID mIsuTUAO 404 大丈夫か? 417. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 43 55.73 ID rnJy8eEo 仮面 語尾に「お」付けすぎだお 418. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 02 45 28.33 ID 8mz706DO よし、腹くくった 恐いからipodで音楽聞きながらいくわ 419. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 45 34.44 ID jzWqJ7co 今回の写真にモロ写りましたは、今のところ無いと思うよ。 霊視とかじゃなくて、一般人の目視だけど。 変態先生だいじょぶ? 420. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 46 18.47 ID o3hYaF20 418 おいwwwwwwwwwwwwwwwwww 聴覚封じるのは危険じゃないかwwwwwwwwwwwwwwwwww 421. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 46 23.43 ID FKUzYzc0 ヤバかったら逃げろよ 422. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 46 32.63 ID 39sJb5Uo リカコちゃんが一生懸命叫んでるのに気づかない変態・・・ なんかイイ! 423. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 46 38.23 ID jzWqJ7co ヤダ・・かっこいい・・。 425. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 18.80 ID KVuSbWco 選曲が気になるなww 426. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 19.87 ID VGCIy6Y0 濡れた。 427. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 21.63 ID 4ojXlQDO 三階に登った途端iPodから雑音が…… 428. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 30.69 ID QDabKMAO iPodから不思議な声がしたりしてな 429. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 37.09 ID BpFsszMo ヤダ・・・なんかカッコいい・・・/// 430. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 43.10 ID 3DiOP8Io むしろ音楽聴いてるのにリカコの叫び聞こえてパニくるんじゃね 431. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 56.28 ID 8TJ68YDO 他の写真も気になる所だな 432. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 47 58.08 ID MNId2poo 突入→Ipodの調子がおかしくなる→りかこちゃん出現 の予感 433. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 49 07.36 ID QDabKMAO iPod<カリ…カリカリ…カリカリカリカリカリカリカリカリカリ 434. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 02 49 16.36 ID 8mz706DO 選曲はサイレンのBGMです 嘘です 選曲はモーモールルギャバンでサイケな恋人です いくぜ 436. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 49 56.79 ID 8TJ68YDO りかこは赤いヒトガタに書いてあっただけだろ? りかこより、りかこを想う人が問題 438. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 50 19.28 ID MNId2poo この階段壊れたらどうすんのよ 441. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 02 51 06.99 ID jzWqJ7co 434 バスタードにしてくれよう^^ SDK!SDK! 449. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 00 07.08 ID 8mz706DO ところどころ天井が崩れてぼろぼろきてる 足音がガリガリしててかなり気味悪い 452. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 02 03.98 ID MNId2poo 何年も人が住んでないと天井って崩れるもんなのか? 気をつけろよ 453. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 02 10.19 ID mS.3jRko 449 足元気をつけてな、石膏ボードの粉とか結構滑るぜ あと嫌な感じがするって言ってたから今日は何時もよりは自重しとけ。 ヤバイと思ったら無理せず戦略的撤退 454. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 02 31.77 ID jzWqJ7co 449 床かな? 455. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 03 09.54 ID jzWqJ7co 452 人間すまないとあっというまだよ。 456. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 03 17.62 ID 8mz706DO 昨日は気付かなかったけど ここの壁にも窓が無いのにカーテンだけが貼ってある いや、むしろカーテンって言うより布だな 460. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 04 15.03 ID MNId2poo >456 何かを隠すため? 461. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 04 33.37 ID 8TJ68YDO いよいよ問題の三階か 気を付けろ! 462. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 05 05.45 ID rLXL3UDO 防音…てわけでもなさそうだなぁ 464. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 05 16.37 ID jzWqJ7co 456 そうそう。 なんとなく暗室だったんじゃねーかと思ってたんすよ。 写真現像の。 465. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 06 20.57 ID uPiBefI0 456 めくったら虫がたくさんいそうだな 466. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 06 29.59 ID mIsuTUAO 456 壁に死体が埋まってるからカモフラージ(ry 変態が心配だぁああぁぁ 467. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 06 38.81 ID 8mz706DO 昨日は明け方でかなり明るかったけど今日はまっくら… やばいこわい 471. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 01.49 ID o3hYaF20 467 画質の関係で真ん中に顔っぽいの見えてワロタwwwwwwwwwwwwww 472. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 12.38 ID jzWqJ7co 467 ははww 穴2つあるともう顔にしか見えねーやww 473. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 19.42 ID MNId2poo >467 え? このカーテンってこんなに開いてたっけ? こええええええええええ 474. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 27.47 ID rLXL3UDO 467 無理しないでヤバいと思ったら脱出汁! 475. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 35.31 ID yXxpcToo もうキャラを作る余裕もないくらい怖いんだな 476. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 08 44.54 ID 2z681aY0 456 布をはぐらないのかい? 477. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 09 05.78 ID 3DiOP8Io 467 カーテンの間アップにすると顔が何個もあるように見える・・・ ただの考えすぎなんだろうなぁ 478. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 09 38.72 ID 8mz706DO おまえら俺に勇気をくれえええええ 479. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 09 40.64 ID VGCIy6Y0 467 画質だろうけど顔いっぱいわろたwwwwwwwwww 480. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 09 44.10 ID BpFsszMo 467 真ん中に女がいるような気がする まぁ気のせいか・・・ハハハ 481. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 16.36 ID BpFsszMo エビバディセイ!変態!変態!! 482. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 25.43 ID uPiBefI0 怖ぇぇぇえぇぇっ! 483. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 25.96 ID MNId2poo ほんとだよく見たら顔いっぱい見えるwwwwwwwwww 笑えねえwwwwwwww 484. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 28.97 ID VGCIy6Y0 エビバディセイ! 変態!変態! 485. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 35.30 ID fkG/q.SO 変態!変態!変態! 変態!梨香子!変態! 486. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 43.97 ID rLXL3UDO 変態!変態! 487. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 45.19 ID jzWqJ7co 変態!変態!!変態!変態!! 488. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 47.20 ID KVuSbWco 478 (o 人 o) ∩ _ ∩ ヽ( ゚∀゚)/ おっぱい差し入れ! . ( ノ ノ (⌒) 三 レ 489. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 10 50.12 ID o3hYaF20 届け俺の勇気!! 変態!! 変態!! 変態!! 491. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 11 08.86 ID uPiBefI0 478 気合だ!気合だ!気合だ!押忍! 492. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 11 17.27 ID 4ojXlQDO へーんたい! へーんたい! へーんたい! へーんたい! 493. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 11 34.44 ID ox1ZBkAO 変態!変態!変態!wwwwwwwwwwww 494. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 11 53.00 ID QDabKMAO 変態isGOD 495. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 11 53.86 ID mIsuTUAO 変態!変態!変態!破ァ! 496. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 12 19.56 ID jzWqJ7co 485 こいつwwwwww 497. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 12 23.81 ID h2dgolwo 変態!変態!自分達が憑いてるお! 499. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 12 28.52 ID 2z681aY0 478 変態頑張れ! 変態頑張れ!! 俺の勇気を変態にー!! 500. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 13 00.94 ID fkG/q.SO この流れを見てると 変態はただのドMなんじゃないかって気がしてきた 501. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 13 09.82 ID o3hYaF20 応援用AA見つけた ∧∧ // / // // ノヽ// /// / /´ , l ∧∧ 変 ,、 1。 / ̄`メ、./ ヽ /´ /ノ/ ,-‐‐、 , l 変 | | く ( 。) u ノ /-、 l〉V l 態 態 il .l1. lヽ ヘ` ===ニ u 、⊥゚⊥ノ / / !! !!! , ヽ. Vミキ , \\\\\\〉\\\ 人ノ /VVV ∧∧VVVヽl , , Yミ彡 ,. u _______´___. u /. l ノ ノト、 変 ( t、 l , ! lヽ ./,-------ヽ u l ∧∧ \ ヽ l , ヽ、 l. ヽ H´ ________ } ij. / 変 ミ 態 iwi v`-l ,|ヽ r、! uヽ, / ,d /い 態 、 !!! . iノ H l i 1 ,ヘ、 `,\ 、______ノノ u/ ,l lハ !! ヽ VVV .ノノ l ! .l ,. `メ、 , ` ̄ ̄. /ヽ , VVVヽ ヽ 506. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 15 05.65 ID 8TJ68YDO 大丈夫だ変態! 俺には何も見えないし嫌な感じもしない 零感だけどな! 511. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 18 10.47 ID yXxpcToo あの変態が入る前に怖がるってよっぽどなんだな・・・ 512. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 19 07.05 ID mIsuTUAO 逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ! 513. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 19 49.04 ID 8mz706DO 待 た せ た な いくぜりゃああああああああああああ 514. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 20 29.22 ID o3hYaF20 仮面が・・・強化されてるだと!? 515. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 20 31.31 ID mS.3jRko 513 おwwwwwwwwwwいwwwwwwwwwwww 眼鏡装備すんなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 516. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 20 57.69 ID MNId2poo 513 お前そんなに身に着けたらまじで呪われんぞwwwwwwwwww 517. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 21 00.82 ID jzWqJ7co 513 おまえってやつぁよぅ・・ 518. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 21 09.55 ID KVuSbWco ____ _/\/\/\/|_ / /`丶 \ / / しz_, / ! / 団員達よ!! \ || \(, ,二ニて| \ / __|`ー |、ヽ.__ノ(/ / \ /´ ̄`ヾ ハ~⌒| `へr /\⌒  ̄|/\/\/\/ ̄ /⌒` ,. - ⌒ヽ\_!_,. イ _/\/\/\/\/|_ 〈 ⌒ ?--‐ ") `ヽ \ / ヽl ( __,.‐-⌒、r--‐"‐" ヽ< 諸君らの \ |ヽl.__( 、 \__〉ヽ〃 // 変態パワーを / .| \ `ー ー(_,/ 。/ \ 授けるのだ!! > | `ー゚---‐ ---イ / \ 519. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 21 40.83 ID yXxpcToo 513 左の赤い光源がケータイの光と思いたい・・・ 520. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 21 50.67 ID 4ojXlQDO 513 パワーアップwwwwwwwwwwwwww 521. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 21 58.88 ID rLXL3UDO メガネwwwww それでこそ変態だ! だが足元には注意しろよ!! 522. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 22 15.52 ID KVuSbWco 513 ゆ・・勇ましい/// 524. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 22 55.33 ID Z3ahdEAO 変態コールに間に合わなかったああ!!! 513 何故装備したwwwwwwww 525. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 23 10.15 ID 8TJ68YDO 513 大丈夫そうだなwwwwww 526. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 24 02.69 ID fkG/q.SO もうね、眼鏡ばっかり注目されてるけど、 数珠が完全に変態の装備になってるのは、どうかと思うの 527. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 24 40.70 ID 8mz706DO 相変わらず獣臭いぜ! しかしあえて深呼吸! よし、今からピックアップして写真とっとく 529. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 33.68 ID jzWqJ7co さーああああ赤くなってまいりましたwwwwww 530. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 34.98 ID 0CR1RE6o 527 バラバラ落ちてるのは例の写真か・・ 531. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 35.58 ID mS.3jRko ん?ちょっとまて なんでFケーブルなんてものが束で転がってるんだ 532. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 47.34 ID BpFsszMo 写真ぁあああああぁあぁああああああああ!!!!!!!!! 533. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 54.62 ID MNId2poo 写真がいっぱい・・・ なんでこんなに落ちてるんだろう? 534. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 25 59.93 ID 3DiOP8Io 527 円形のやつはなんなの? 537. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 26 31.77 ID h2dgolwo 思い出部屋? 538. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 27 09.29 ID jzWqJ7co 現像室だと思うんだけどな- わかんねっす 539. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 27 26.23 ID rLXL3UDO 色々落ちてるなぁ なんで獣臭いんだろ? 鍵ないと入れないんだったら動物が迷い込むとかもなさそうだし… 540. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 27 39.17 ID ox1ZBkAO 左側wwwwww赤杉だろwwwwwwwwwwwwwwww 541. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 28 23.06 ID mIsuTUAO 悪い霊がいると臭いってきいたことがあるず… 543. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 29 01.34 ID mS.3jRko 534 多分屋内配線の電線 544. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 29 20.43 ID 8TJ68YDO 今の変態ならレイガン打てそうだな 1日一発な 545. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 29 47.08 ID BpFsszMo まぁ お膣こう 変態のアソコが獣臭いのかもしれん・・・ 546. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 29 52.98 ID 8mz706DO 丸いのはなんかケーブルっぽいよ かなり重い おまえらちょっとこれをみてほしい 俺のお徳用をはるかに越えるお徳用…なん……だと…… 547. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 30 37.49 ID jzWqJ7co 546 すごく・・おおきいです 548. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 31 27.84 ID mS.3jRko 546 ワオ、こんな超お徳用見たことない! 何処に売ってるんだい? 549. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 31 33.26 ID mIsuTUAO 546 やだっ…おっきい…/// 551. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 31 49.41 ID yXxpcToo 546 ん?まさか点火してないよな? なんかまた赤いぞ 553. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 31 51.70 ID MNId2poo >546 真ん中の赤い光はなんだ? 555. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 32 44.87 ID fkG/q.SO そういうのって、製造年とか書いてないかな? 556. 仮面 ◆1eBNh4rhyw 2010/06/20(日) 03 33 01.39 ID 8mz706DO さすがに音楽止めたんだけど耳鳴りがすごい やばい人生観かわりそう 557. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 33 36.46 ID o3hYaF20 556 人生観云々の問題じゃないだろうwwwwwwwwwwwwwwwwww 558. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 33 44.15 ID BpFsszMo 本当にやばそうだな・・・ 559. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 33 53.61 ID 39sJb5Uo むしろまっとうになっていいんじゃないか?ww 560. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 34 00.93 ID fkG/q.SO 耳鳴りって、霊的な何かなんじゃ・・・ 561. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 35 04.32 ID ZO6AlMDO 271 おい今更だけど真ん中の格子の上の方に赤い顔あるよな? あるよな? 562. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 35 05.05 ID 3DiOP8Io 耳鳴りって・・・無理しちゃだめだ 563. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 35 16.47 ID FKUzYzc0 まさか…ヒトガタ…? 564. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 35 24.55 ID kbJKP6AO 気をつけろwwwwww 霊現象のなかで赤は危険らしいぞwwwwww 565. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 35 42.73 ID rLXL3UDO あと少しで夜明けだ! 気をしっかり持て!! 566. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 36 23.83 ID yXxpcToo 561 ケータイで見てたからわからなかった 普通に い る 567. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 36 37.72 ID VGCIy6Y0 赤くて獣臭くて耳鳴りとかもう… オカルト要素の宝石箱やあ 569. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 37 25.75 ID jzWqJ7co だいじょーぶ。 いま一通り見返したら、なんかずっと赤いわ。 572. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 37 50.49 ID h2dgolwo 561 どれどれ、と思って見たら凄い沢山顔が見えて泣いた 一度顔に見えちゃうと心霊写真とか関係なく怖くなるお… 573. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 37 52.66 ID mS.3jRko みんなして変態の不安を煽ってどうすんだよ 気が弱ってる時とかヤバイって言うし今日はそろそろ引き上げた方がいいような気がする 574. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 38 05.51 ID fZEKxzY0 気合いだ!気合いだ!気合いだ!押忍! 575. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 38 29.02 ID ZO6AlMDO 566 おまいらが触れてないからNGかと思ったがいるよな? 霊感ないけど赤はヤバイんだろ?変態無理すんなwwwwww 576. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 38 32.77 ID yXxpcToo さすがに何日にもわたって荒らしすぎて 怒ってるのかな・・・? 577. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 38 46.89 ID o3hYaF20 561 よくみたら右側に サスケェぽいのがいるな 581. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 39 11.33 ID jzWqJ7co 566 やべー。。。美人だよな。。 582. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 39 17.80 ID MNId2poo >561 みえたみえたwwww なんかでかい目がこっち見てる 585. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 40 38.48 ID jzWqJ7co えー。。。俺には普通に綺麗な子にみえるっさ。。 586. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 41 18.73 ID fZEKxzY0 561 すまん、俺にはわからん つか、ID変わったし 587. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 41 33.63 ID MNId2poo >577 サwwwwwwwwwwwwスwwwwwwwwwwケwwwwwwww ほんとだwwwwwwwwwwww 588. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 41 39.62 ID 0CR1RE6o 何にも見えない・・ マーキングしてくれると助かるんだが。。 589. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 42 10.44 ID rLXL3UDO 昼間凸して同じ場所を撮影して見比べてみたい 590. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 42 26.38 ID 39sJb5Uo 全然わからん・・・ww 591. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 42 26.89 ID VGCIy6Y0 今日は見えないなあ どれだろか 592. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 42 44.50 ID fkG/q.SO 全然わからないから誰か絵で書いてくれ・・・ それより、変態は大丈夫か? 594. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 43 20.18 ID mS.3jRko 零感過ぎてさっぱりでござる 嫁曰く我が家にも2体程居るらしいが俺にはさっぱりでござる 596. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 43 31.67 ID kbJKP6AO 俺も見えんwwwwww 赤いシミ?サビしか見えんwwwwww 597. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 43 46.37 ID ox1ZBkAO 何処わからんよwwwwww 598. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 43 52.44 ID h2dgolwo マーキングしようとしたら赤い顔二つ見つけちゃったよウッ 599. 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2010/06/20(日) 03 44 13.16 ID ZO6AlMDO 怖くて保存→マーキングをしたくないでござるの巻 次へ
https://w.atwiki.jp/childrights/pages/163.html
自由を奪われた少年の保護に関する国連規則(ハバナ規則) 国連総会決議45/113(1990年12月14日) 原文英語(日本語訳・平野裕二) 初出:『少年司法における子どもの権利:国際基準および模範的慣行へのガイド 』(現代人文社、2001年)。訳出にあたっては比較少年法研究会訳(澤登俊雄・比較少年法研究会『少年司法と国際準則』三省堂・1991年)も参照した。 関連文書:少年司法の運営に関する国連最低基準規則(北京規則)/少年非行の防止に関する国連指針(リャド・ガイドライン)/刑事司法制度における子どもについての行動に関する指針(ウィーン指針)/子どもの犯罪被害者及び証人に関わる事項における正義についてのガイドライン(Word)子どもの権利委員会・一般的意見10号(少年司法における子どもの権利) 第1部 基本的視点 1.少年司法制度は少年の権利と安全を擁護し、かつその身体的および精神的福祉を促進するようなものであるべきである。収監は最後の手段として用いられなければならない。 2.少年は、本規則および少年司法の運営に関する国連最低基準規則(北京規則)に掲げられた原則および手続にしたがう場合でなければ自由を奪われてはならない。少年の自由の剥奪は最後の手段かつ必要最小限の期間の処分でなければならず、かつ例外的な場合に限られるべきである。制裁の期間は司法機関によって決定されなければならず、かつ早期の釈放の可能性が排除されてはならない。 3.本規則は、あらゆる形態で自由を奪われた少年を人権と基本的自由に合致する形で保護することに関して、国連が受け入れる最低基準を確立することを意図したものである。その目的は、あらゆるタイプの拘禁の有害な影響を中和し、かつ社会への再統合を促進することにある。 4.本規則は、人種、皮膚の色、性別、年齢、言語、宗教、国籍、政治的その他の意見、文化的信条もしくは慣習、財産、民族的もしくは社会的出身および障害によるいかなる種類の差別もなく、公正に適用されるべきである。少年の宗教的および文化的信条、慣習および道徳観は尊重されなければならない。 5.本規則は、少年司法制度の運営に携わる専門家を対象とした利用しやすい参照基準として機能し、かつそのような専門家に対して奨励と指針を提供することを目的としたものである。 6.本規則は、少年司法職員がその自国語で容易に利用できるようにされるべきである。拘禁施設職員が話す言語を難なく用いることのできない少年は、必要な場合には常に、とくに医療検診および懲戒手続においては、無償で通訳サービスを受ける権利を有するものとする。 7.適当な場合、各国は本規則を国内法に編入しまたは本規則にしたがって国内法を改正するとともに、その違反に対し、少年が傷害を負った場合の補償を含む効果的救済を提供するべきである。各国はまた、本規則の適用を監視しなければならない。 8.権限ある機関は、拘禁された少年をケアし、かつその社会復帰に向けた準備を行なうことがきわめて重要な社会サービスであるという公衆の意識を高めるよう、常に努めるべきである。この目的に向けて、少年と地域コミュニティとのあいだの開かれた接触を促進するため積極的な措置がとられなければならない。 9.本規則のいかなる規定も、国際社会が承認した関連の国連文書および国連基準ならびに人権文書および人権基準であって、少年、子どもおよびあらゆる青少年の権利、ケアおよび保護の確保にいっそう貢献するものの適用を排除するものとして解釈してはならない。 10.本規則の第2部から第5部に掲げられた特定の規定を実際に適用することが第1部に掲げられた規則に何らかの形で抵触するさいには、第1部に掲げられた規則にしたがうことが優先的に求められると解さなければならない。 第2部 規則の適用範囲および実際の適用 11.本規則の適用上、以下の定義が用いられなければならない。 (a) 少年とは、18歳未満のすべての者を指す。子どもの自由を奪うことが許されない最低年齢が法律で定められなければならない。 (b) 自由の剥奪とは、いずれかの司法機関、行政機関その他の公的機関の命令によるあらゆる形態の拘禁もしくは収監または公的もしくは私的な身柄拘束環境への措置であって、対象とされた者がみずからの意思で離れることを許されないものを指す。 12.自由の剥奪は、少年の人権の尊重を確保するような条件と環境のもとで実施されなければならない。施設に収容された少年に対しては有意義な活動とプログラムの利益が保障されるべきである。そのような活動およびプログラムは、少年の健康と自尊心を促進および維持し、その責任感を醸成し、かつ、少年が社会の構成員として本来有している能力を発達させる役に立つような態度とスキルを奨励するものでなければならない。 13.自由を奪われた少年は、その地位に関連するいかなる理由によっても、国内法または国際法にもとづき享受を認められた権利であって、自由の剥奪と両立する市民的、経済的、政治的、社会的または文化的権利を否定されない。 14.少年の個人としての権利は、拘禁措置の執行の合法性を特別に考慮しながら、権限ある機関によって確保されなければならない。同時に、少年を訪問する権限を認められかつ拘禁施設に所属しない、適正に構成された機関が国際基準、国内法および国内規則にしたがって遂行する定期的査察その他の統制手段により、社会的統合という目的が確保されるべきである。 15.本規則は、少年が自由を奪われるすべてのタイプおよび形態の拘禁施設に適用される。本規則の第1部、第2部、第4部および第5部は、少年が収容されるすべての拘禁施設および施設的環境に適用される。第3部は、逮捕された少年または審判前の少年に対してとくに適用される。 16.本規則は、各加盟国を覆っている経済的、社会的および文化的条件の文脈に照らして実施されなければならない。 第3部 逮捕された少年または審判前の少年 17.逮捕によりまたは審判のために(「未決」)拘禁されている少年は無罪と推定され、かつそのように扱われる。審判前の拘禁は可能なかぎり回避され、かつ例外的状況に限定されなければならない。したがって、代替的手段を用いるためにあらゆる努力が行なわれるものとする。それにも関わらず予防拘禁が用いられるときは、少年裁判所および捜査機関は、拘禁期間を可能なかぎり短くすることを確保するため、そのような事件を最大限に迅速に処理することを最優先しなければならない。未決拘禁者は有罪宣告を受けた少年から分離されるべきである。 18.未決少年が拘禁される条件は以下に掲げる規則に合致するものとし、かつ、無罪推定の要請、拘禁期間ならびに少年の法的地位および状況に照らして必要かつ適切な特別規定が追加されるべきである。追加されるべき規定には以下のものが含まれるが、かならずしもこれに限られない。 (a) 少年には弁護人選任権が保障されるべきであり、かつ、無償の法律扶助が利用可能な場合にはそのような扶助を申請すること、および弁護人と定期的に接見交通することを可能とされなければならない。そのような接見交通にあたってはプライバシーおよび秘密の保持が確保されるものとする。 (b) 少年は、可能な場合には報酬をともなう作業に従事し、かつ教育または訓練を継続する機会を与えられるべきであるが、ただしそうすることを義務づけられてはならない。作業、教育または訓練を理由として拘禁が継続されてはならない。 (c) 少年は、司法の運営の利益と両立するかぎりにおいて、余暇およびレクリエーションのための用具を支給されかつ保持することができなければならない。 第4部 少年施設の運営 A.記録 19.法的記録、医学上の記録や懲戒手続の記録を含むすべての報告、および処遇の形態、内容と詳細に関わるその他のすべての文書は、秘密保持の対象とされる個人ファイルに保管されるべきである。当該ファイルは、常に更新され、許可を受けた者だけがアクセスできるものとされ、かつ、容易に理解できるような方法で分類されていなければならない。不正確な、根拠のない、または不公正な記述を訂正できるようにするため、可能な場合には、すべての少年に対し、自己のファイルに記載されたいかなる事実または見解についても異議を申し立てる権利が認められるべきである。この権利を行使できるようにするため、適切な第三者が請求にもとづいてファイルにアクセスし、かつファイルを調査することを可能にする手続が定められていなければならない。少年の記録は釈放と同時に封印され、かつ適当な時点で廃棄されるものとする。 20.いかなる少年も、司法機関、行政機関またはその他の公的機関による有効な措置命令なくして、いかなる拘禁施設にも収容されてはならない。当該命令の詳細はただちに記録簿に記載されるべきである。いかなる少年も、そのような記録簿を備えない施設に拘禁されてはならない。 B. 入所、登録、移動および移送 21.少年が拘禁されるすべての場所において、収容された少年ひとりひとりに関して、以下の情報についての完全かつ確実な記録が保管されるべきである。 (a) 少年の身元に関する情報。 (b) 措置の事実関係および理由ならびに措置を行なった機関。 (c) 入所、移送および釈放の日時。 (d) 措置の時点で少年を養育していた親および保護者に対する、少年のすべての入所、移送または釈放に関する通知の詳細。 (e) 薬物およびアルコールの濫用を含む、既知の身体的および精神的健康上の問題の詳細。 22.入所、措置場所、移送および釈放に関する情報は、当該少年の親および保護者またはもっとも身近な親族に対し、遅滞なく提供されるべきである。 23.収容後できるだけ早い時点で、各少年の個人的状況および環境に関する網羅的報告書および関連の情報が作成され、かつ管理者に対して提出されるべきである。 24.入所にさいし、すべての少年に対して、当該拘禁施設の管理規則の写し、および少年の権利と義務を少年が理解できる言葉で説明した文書が渡されなければならない。それとともに、苦情を受理する権限のある機関の住所と、法的援助を提供する公的または民間の機関および団体の住所も渡されるものとする。非識字の少年または書き言葉を理解できない少年に対しては、全面的理解を可能にするような方法で当該情報が伝達されるべきである。 25.施設の内部運営に関する規則、提供されるケアの目標と方法、懲戒の要件と手続、情報の請求または苦情申立てのために認められた方法、および、拘禁中の自己の権利と義務を全面的に理解するために必要なその他のあらゆる事項を理解するための援助が、すべての少年に対して提供されるべきである。 26.少年の移送は、管理者の負担により、充分な換気と光を備えた輸送手段で、かつ少年をいかなる意味でも虐待または屈辱にさらすことのない条件のもと実施されるべきである。少年は、ある施設から別の施設へと恣意的に移送されてはならない。 C.分類および配置 27.入所の時点からできるだけ速やかに、各少年の面接が行なわれ、かつ、少年が必要とするケアおよびプログラムの具体的タイプとレベルに関連するすべての要素を特定した心理学的および社会的報告書が作成されるべきである。この報告書は、入所時に診察を行なった医務官が作成した報告書とともに、少年にとってもっとも適切な施設内の配置と、必要でありかつ追求されなければならないケアおよびプログラムの具体的タイプとレベルを決定する目的で、施設の長に送付されなければならない。社会復帰のための特別な処遇が必要とされる場合であって、施設の収容期間によって可能であるときは、訓練を受けた施設職員が個別の処遇計画書を作成するべきである。当該計画書においては、処遇の目標と時間枠、ならびにその目標に近づくための手段、段階および猶予期間を定めるものとする。 28.少年の拘禁は、その年齢、性格、性別および罪種に応じた特有のニーズ、地位および特別な要件ならびに精神的および身体的健康を全面的に考慮にいれ、かつ有害な影響や危険な状況から少年が保護されることを確保するような条件のもとでなければ、行なってはならない。自由を奪われた少年をさまざまなカテゴリー別に分離するさいの第一の基準は、当該少年の特有にニーズにもっともふさわしいタイプのケアを提供することと、その身体的、精神的および道徳的不可侵性および福祉を保護することであるべきである。 29.すべての拘禁施設において、同じ家族の構成員である場合を除き、少年は成人から分離されるべきである。当該少年の利益となることが明らかにされた特別プログラムの一環として、管理された条件のもと、少年を慎重に選ばれた成人といっしょにすることは認められる。 30.少年を対象とした開放型の拘禁施設が設置されるべきである。開放型の拘禁施設とは、保安措置がまったくとられていないまたは最小限に抑えられている施設を指す。そのような拘禁施設の収容人数はできるだけ少数であるべきである。閉鎖型施設に拘禁される少年の人数は、個別処遇を可能にするのに充分な規模に抑えられなければならない。少年を対象とした拘禁施設は各地に分散して設置され、かつ、少年とその家族とのあいだのアクセスおよび接触を容易にするような規模であるべきである。小規模な貢献施設が設置され、かつコミュニティの社会的、経済的および文化的環境に統合されなければならない。 D.物理的環境および居住設備 31.自由を奪われた少年は、健康および人間の尊厳の要求をすべて満たすような便益およびサービスに対する権利を有する。 32.少年を対象とした拘禁施設の設計および物理的環境は、社会復帰という居住型処遇の目的にのっとり、かつプライバシー、感覚刺激、仲間との交流やスポーツ活動への参加の機会、体操ならびに余暇活動に対する少年のニーズを正当に考慮したものであるべきである。少年拘禁施設の設計および構造は、火災のおそれを最小限に抑え、かつ敷地からの安全な避難を確保するようなものでなければならない。火災に備えた効果的な警報システムを設けるとともに、少年の安全を確保するための正式な手続を定め、かつそれにしたがった避難訓練を行なうべきである。拘禁施設は、健康上その他の危険またはそのおそれの存在が知られている地域に設置されてはならない。 33.就寝設備は、その地域の水準を念頭に置きながらも、少人数の共同部屋または個室が通例とされるべきである。各少年の保護を確保するため、就寝時には、個室および共同部屋を含むすべての就寝区域が定期的に、かつ睡眠の妨げとならない形で監督されなければならない。各少年に対し、その地域または国の水準にしたがって、個別のかつ充分な寝具が提供されるべきである。当該寝具は、提供時に清潔であり、その後もよい状態に保たれ、かつ清潔さを確保するのに充分な頻度で交換されなければならない。 34.衛生設備は、すべての少年がプライバシー、清潔さおよび品位を確保された方法で必要なときにその身体的ニーズを満たせるような場所に設けられ、かつそのための充分な水準を備えたものであるべきである。 35.私物の所持はプライバシーに対する権利の基本的要素であり、かつ少年の心理的福祉にとって必要不可欠なものである。私物を所持し、かつその保管のための充分な便益を与えられるすべての少年の権利が全面的に承認および尊重されなければならない。少年が手元に置かないことにした私物または没収された私物は安全に保管されるべきである。その目録には少年の署名がなされなければならない。当該私物をよい状態で保管するための措置がとられるべきである。そのようなすべての金品は釈放時に少年に返還されなければならないが、少年が金銭を使用し、またはそのような財産を施設外に送付することを認められていた場合はこのかぎりでない。少年がいずれかの医薬品を受け取りまたは所持していることが認められたときは、それをどのように使用すべきかについて医務官が決定するべきである。 36.少年は可能なかぎり私服を着用する権利を有する。拘禁施設は、気候に適しており、良好な健康状態を確保するのに充分であり、かついかなる意味でも品位を傷つけまたは屈辱的となることのない私服を、各少年が保持できるようにするべきである。いずれかの目的で施設から退出させられまたは退出する少年は、私服の着用を認められなければならない。 37.すべての拘禁施設は、適切に調理され、通常の食事時間に提供され、かつ、栄養、衛生および健康の水準ならびにできるかぎり宗教的および文化的要求も満たすだけの質と量を備えた食糧がすべての少年に与えられることを確保しなければならない。すべての少年が清潔な飲料水をいつでも利用できるようにするべきである。 E.教育、職業訓練および作業 38.義務教育年齢にあるすべての少年は、そのニーズと能力に適合し、かつ社会復帰の準備を目的とした教育に対する権利を有する。そのような教育は、釈放後も少年が困難なく教育を継続することができるよう、可能な場合には常に拘禁施設外のコミュニティの学校において、かついかなる場合にも資格のある教職員により、国の教育制度に統合されたプログラムを通じて提供されるべきである。拘禁施設管理者は、外国出身の少年または特定の文化的もしくは民族的ニーズを有する少年の教育に対し、特別な注意を向けなければならない。非識字の少年または認知障害または学習障害を有する少年は特別な教育に対する権利を有する。 39.義務教育年齢を超過した少年であって教育を継続したいと望む者に対しては、教育の継続が許可および奨励されるべきであり、かつ、そのような少年に対して適切な教育プログラムへのアクセスを提供するためにあらゆる努力が行なわれるべきである。 40.拘禁中の少年に授与される修了証書または履修証明書は、少年が施設に措置されていたことをいかなる形でも明らかにするものであってはならない。 41.すべての拘禁施設において、少年にふさわしい教育書および娯楽書ならびに定期刊行物を充分に備えた図書館へのアクセスが提供されるべきである。少年は、図書館の全面的活用を奨励され、かつそれを可能とされなければならない。 42.すべての少年は、将来の就業の備えになると思われる職種についての職業訓練を受ける権利を認められるべきである。 43.職業上の適切な選択および施設管理上の要請を正当に考慮したうえで、少年は自分が行ないたいと望む作業のタイプを選択できるべきである。 44.児童労働および若年労働者に適用されるすべての国内的および国際的保護基準は、自由を奪われた少年にも適用されるべきである。 45.コミュニティに復帰したときに適切な就業先を見つける可能性を高める目的で、少年は、可能な場合には常に、提供される職業訓練を補完するものとして、可能であれば地域コミュニティのなかで報酬をともなう労働に従事する機会を提供されるべきである。作業のタイプは、釈放後の少年の利益となる適切な訓練を提供できるようなものでなければならない。拘禁施設で提供される作業の運営と方法は、少年に通常の職業生活の環境に向けた備えをさせられるよう、コミュニティにおける類似の作業の運営と方法にできるかぎりよく似たものであるべきである。 46.作業に従事するすべての少年に、公正な報酬に対する権利が認められるべきである。少年およびその職業訓練の利益が、拘禁施設または第三者利得を得る目的のために二の次にされることがあってはならない。少年の収入の一部は、釈放時に少年に渡されるべき貯金として積み立てるのを通例とするべきである。少年には、収入の残りを、自己使用のための物品を購入しもしくは自己の犯罪により損害を受けた被害者に償いをするために用い、または拘禁施設外の家族その他の者に送付する権利を認められなければならない。 F.レクリエーション 47.すべての少年には、毎日適切な時間の自由運動を、天候が許す場合には常に屋外で行なう権利が認められるべきである。運動時間中には、適切なレクリエーション的な訓練および身体的訓練が提供されるのを通例としなければならない。このような活動のために充分な空間、設備および用具が提供されるべきである。すべての少年に、これに加えて毎日の余暇活動のための時間が認められなければならず、その時間の一部は、少年が希望する場合には、美術および工作技能の発達に充てられるものとする。拘禁施設は、利用可能な体育プログラムに各少年が物理的に参加できることを確保するべきである。治療的な体育および身体療法が、医師の監督のもと、それを必要とする少年に対して提供されなければならない。 G.宗教 48.すべての少年は、とくに拘禁施設で行なわれる礼拝もしくは集会に参加すること、またはみずから礼拝を行ない、かつ自己の宗派の宗教的戒律および教義に関わる必要な書物または物品を所持することにより、その宗教的生活および精神生活のニーズを満たすことが認められるべきである。特定の宗教に属する少年が拘禁施設に相当数収容されているときは、資格のある当該宗教の代表を一名または複数名任命または承認し、定期的に礼拝を行なうこと、および少年の求めに応じて立会いなしに少年と宗教上の面会を行なうことを認めなければならない。すべての少年に、自己の選択したいずれかの宗教の資格のある代表と面会する権利とともに、宗教上の礼拝に参加せず、かつ宗教上の教育、カウンセリングまたは教化を自由に拒む権利が認められるべきである。 H.医療上のケア 49.すべての少年に対し、予防のためか治療のためかを問わず充分な医療上のケアが与えられなければならない。このようなケアには、歯科、眼科および精神保健上のケアならびに医師の指示による医薬品および特別食が含まれる。このようなすべての医療上のケアは、可能な場合には、少年に対するスティグマ(烙印)を防止しかつ自尊心とコミュニティへの統合を促進する目的で、拘禁施設が設けられているコミュニティの適切な保健施設および保健サービスを通じて、拘禁されている少年に提供されるべきである。 50.すべての少年は、入所前の不当な取扱いの証拠を記録し、かつ医学上の注意を要するいずれかの身体的または精神的状態を発見する目的で、拘禁施設への入所後ただちに医師による診察を受ける権利を有する。 51.少年に提供される医療サービスは、いかなる身体的もしくは精神的疾病、有害物質の濫用または社会への少年の統合を妨げるおそれのあるその他の状態も発見するように努め、かつそれを治療するものでなければならない。少年を対象とするすべての拘禁施設は、収容者の人数と必要にふさわしい充分な医療上の便益および設備にただちにアクセスできるべきであり、かつ、予防保健上のケアおよび医学上の緊急事態への対応の訓練を受けた職員を擁しているべきである。病気の少年、病気を訴える少年、または身体的もしくは精神的困難の症状を示している少年はすべて、医務官による迅速な診察を受けなければならない。 52.いかなる医務官も、拘禁の継続、ハンガーストライキまたは拘禁のいずれかの条件によって少年の身体的または精神的健康が重大な影響を受けたまたは受けるおそれがあると信ずるに足る理由があるときは、当該施設の長、および少年の福祉の保障に責任を負う独立の機関に対し、ただちにその事実を報告しなければならない。 53.精神病の少年に対しては、独立の医療管理のもとに置かれた特別施設で治療が行なわれるべきである。適切な機関との提携により、釈放後も必要に応じて精神保健上のケアが継続されることを確保するための措置がとられなければならない。 54.少年拘禁施設は、資格のある職員によって運営される、薬物濫用の防止およびリハビリテーションのための特別プログラムを採用するべきである。このようなプログラムは、対象となる少年の年齢、性別その他の必要に適合したものでなければならない。薬物依存またはアルコール依存の少年に対しては、訓練を受けた職員が配置された、依存症の治療のための施設およびサービスが利用可能とされるべきである。 55.薬品の投与は、医学上の理由から必要とされる治療のためにのみ、かつ可能な場合には当該少年のインフォームド・コンセント(充分な情報を知らされたうえでの同意)を得たのちに行なわれるべきである。とりわけ、情報または自白を引き出す目的で、または処罰もしくは抑制の手段として薬品が用いられてはならない。少年が薬や治療の治験における被験者とされることがあってはならない。いかなる薬の投与も、常に、資格のある医療職員によって承認および実施されるべきである。 I.疾病、負傷および死亡の通知 56.少年の家族または保護者および少年が指定したその他の者は、請求にもとづく場合、および少年の健康にいずれかの重要な変化が生じた場合に、少年の健康状態について情報を受ける権利を有する。拘禁施設の長は、少年が死亡したとき、少年を外部の医療施設に移送することが必要な疾病が生じたとき、または拘禁施設内部で48時間以上の臨床的ケアを要する状態が生じたときは、当該少年の家族もしくは保護者または指定されたその他の者にただちに通知しなければならない。少年が外国人であるときは、当該少年が市民権を有する国の領事館に対しても通知が行なわれるべきである。 57.自由を剥奪されている期間中に少年が死亡したときは、直近の親族に、死亡証明書を点検し、遺体を目にし、かつ遺体の処置の方法を決定する権利が認められるべきである。拘禁中の少年が志望した場合、死因について独立の機関による調査が行なわれ、かつその報告書に対する直近の親族のアクセスが認められなければならない。このような調査は、拘禁施設からの釈放後6か月以内に少年が死亡した場合であって、当該死亡が拘禁期間と関連していると信ずるに足る理由がある場合にも行なわれるべきである。 58.少年は、直近の家族のいずれかの構成員の死亡または重大な傷病について可能なもっとも早い時点で知らされるべきであり、かつ、故人の葬儀に参列する機会または危篤の親族を見舞う機会が与えられるべきである。 J.広範なコミュニティとの接触 59.少年が外部の世界と充分なコミュニケーションを保つことを確保するため、あらゆる手段が提供されなければならない。このようなコミュニケーションは、公正かつ人道的な取扱いに対する権利の不可欠な一部であり、かつ少年の社会復帰を準備するうえで必要不可欠である。少年は、家族、友人その他の者または定評のある外部の団体の代表とコミュニケーションをとること、自宅や家族を訪問するために拘禁施設から外出すること、および、教育上、職業上またはその他の重要な理由で拘禁施設から外出する特別許可を受けることを認められなければならない。少年が刑に服しているときは、拘禁施設外で過ごした時間も刑期に算入されるべきである。 60.少年がプライバシーを認められ、かつ家族および弁護士と接触しかつ制約を受けないコミュニケーションをとる必要があることを尊重するような状況のもとで、原則として週一回、および少なくとも月一回の定期的かつ頻繁な訪問を受ける権利が、すべての少年に対して認められるべきである。 61.すべての少年に対し、適法に制限される場合を除き、少なくとも週二回、みずから選択する者と手紙または電話でコミュニケーションをとる権利が認められるべきであり、かつこの権利を効果的に享受するために必要な援助が提供されるべきである。すべての少年に対し、通信を受ける権利が認められなければならない。 62.少年は、新聞、定期刊行物その他の刊行物を読み、ラジオやテレビの番組ならびに映画にアクセスし、かつ少年が関心を持ついずれかの合法的なクラブまたは団体の訪問を受けることにより、新しい情報を定期的に知る機会を与えられるべきである。 K.身体の抑制および実力の行使の制限 63.戒具の使用および実力の行使は、以下の規則64に定める場合を除き、いかなる目的であっても禁じられなければならない。 64.戒具の使用および実力の行使は、他のすべての統制手段が尽くされかつ失敗した例外的な場合であって、法律および規則で明示的に許可および規定されている方法にしたがう場合にのみ認められる。そのような手段は屈辱的または品位を傷つけるようなものであってはならず、かつ、限定的におよび可能なもっとも短い時間でのみ用いられなければならない。そのような手段は、管理者の長の命令により、少年の自傷、他害または財産の重大な破壊を防止するために用いることができる場合がある。この場合、管理者の長はただちに医務官その他の関連の職員と協議し、かつ上級の管理機関に報告しなければならない。 65.職員による武器の携帯および使用は、少年が拘禁されているいかなる施設においても禁じられなければならない。 L.規律の維持のための手続 66.規律の維持のためのいかなる措置および手続も、安全および秩序ある共同生活という利益を維持するものであり、かつ、少年の固有の尊厳の支持および施設ケアの基本的目的、すなわち正義、自尊、およびすべての人の基本的権利の尊重の感覚を醸成することに合致したものでなければならない。 67.残酷な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いに相当する規律の維持のための措置はすべて厳格に禁じられなければならない。このような措置には、体罰、暗室または閉鎖房への収容もしくは独居拘禁、または対象とされる少年の身体的または精神的健康を害するおそれのある他のいずれかの処罰が含まれる。減食および家族の構成員との接触の制限または拒否は、いかなる目的でも禁じられなければならない。労働は常に教育手段として、およびコミュニティへの復帰に備えて少年の自尊心を促進する手段として見なされるべきであり、懲戒上の制裁として科されてはならない。いかなる少年も、同一の規律違反について重ねて制裁を受けることがあってはならない。連帯責任にもとづく制裁は禁じられるべきである。 68.権限ある管理機関が定める法律または規則により、少年の基本的特質、ニーズおよび権利を全面的に考慮にいれた、次の点に関わる規範が確立されるべきである。 (a) 規律違反となる行為 (b) 科される可能性のある懲戒上の制裁の種類および期間 (c) そのような制裁を科す権限のある機関 (d) 不服申立てを審査する権限のある機関 69.違反行為の報告は権限ある機関に迅速に提出されるべきであり、当該機関は不当に遅滞することなく決定を行なうべきである。権限ある機関は事案を精査しなければならない。 70.いかなる少年も、効力を有する法律と規則の条項に厳格にしたがう場合を除き、懲戒上の制裁を科されてはならない。いかなる少年も、少年が全面的に理解するのにふさわしい方法で違反の疑いについて知らされ、かつ、権限ある公正な機関に不服申立てを行なう権利を含めて防御を行なう適切な機会を与えられたのちでなければ、制裁を科されてはならない。すべての懲戒手続の完全な記録が作成および保管されるべきである。 71.いかなる少年も、特定の社会活動、教育活動もしくはスポーツ活動の監督を行なう場合または自治プログラムにおける場合を除き、規律の維持の任務を負わされてはならない。 M.査察および苦情申立て 72.資格のある査察官または適正に構成された同様の機関であって施設の管理機関に属しない査察官または機関に対し、定期的に査察を行ない、かつ職権で事前通告なしの査察を行なう権限が与えられるべきである。査察官は、職務の遂行にあたって独立性を全面的に保障されなければならない。査察官に対しては、少年が自由を奪われているまたはその可能性がある施設で雇用されているまたは働いているすべての者、すべての少年、およびそのような施設のすべての記録へのアクセスが無制限に認められるべきである。 73.査察を行なう機関または公衆保健機関に所属する資格のある医務官が査察に参加し、物理的環境、衛生、居住設備、食糧、運動および医療サービスに関する規則の遵守状況と、少年の身体的および精神的健康に影響を及ぼす施設生活のその他の側面または環境について評価を行なうべきである。すべての少年に対し、いかなる査察官とも秘密裡に話をする権利が認められなければならない。 74.査察の終了後、査察官は認定結果に関する報告書を提出するよう求められなければならない。当該報告書には、本規則および国内法の関連規定を拘禁施設が遵守しているかに関する評価と、それらの遵守を確保するために必要と思われる措置についての勧告が記載されるべきである。査察官が、少年の権利または少年拘禁施設の運営に関する法規定の違反が行なわれたことをうかがわせる事実を発見した場合、当該事実はすべて権限ある機関に通報され、調査および訴追の対象とされなければならない。 75.すべての少年に対し、拘禁施設の長またはその代理人として認められた者に要望または苦情申立てを行なう機会が与えられるべきである。 76.すべての少年に対し、内容について検閲を受けることなく、認められた手段を通じて中央管理機関、司法機関または他の適切な機関に要望または苦情申立てを行ない、かつ遅滞なくその返答を知らされる権利が認められるべきである。 77.自由を行なわれた少年からの苦情申立てを受理および調査し、かつ公正な解決の達成を援助する独立事務所(オンブズマン)を設置する努力が行なわれるべきである。 78.すべての少年に対し、苦情を申し立てるために、可能な場合には家族の構成員、法的助言者、人道団体、または可能な場合にはその他の者の援助を要請する権利が認められるべきである。非識字の少年に対しては、法的助言を提供しまたは苦情受理の権限を有する公的または民間の機関および団体のサービスを利用するための援助が、必要に応じて提供されなければならない。 N.コミュニティへの復帰 79.すべての少年は、釈放後に少年が社会、家族生活、教育または仕事に復帰するのを援助することを目的とした諸便宜から利益を得ることができなければならない。この目的のため、早期釈放を含む手続、および特別課程が設けられなければならない。 80.権限ある機関は、少年が社会で立ち直るのを援助し、かつそのような少年に対する偏見を軽減するためのサービスを提供または確保するべきである。このようなサービスにおいては、再統合の成功を促進することを目的とした適切な居住先、就業先、衣服および釈放後に自活するための充分な手段を少年が提供されることが、可能な限度で確保されなければならない。そのようなサービスを提供される機関の代表は、少年のコミュニティへの復帰を援助する目的で、協議の対象とされ、かつ拘禁中の少年へのアクセスを認められるべきである。 V.職員 81.職員は資格を有する者であり、かつ、教科指導員、職業訓練士、カウンセラー、ソーシャルワーカー、精神科医および心理学者などの充分な人数の専門家を含むものでなければならない。このような専門家その他の専門家は常勤で雇用されることを通例とするべきである。ただし、このことは、非常勤職員またはボランティア・ワーカーが提供できる支援および訓練の水準が適切かつ有益である場合に、その活用を妨げるものであってはならない。拘禁施設は、拘禁されている少年の個別のニーズおよび問題に応じて、適切であってコミュニティにおいて利用しうるあらゆる治療的、教育的、道徳的、精神的その他の資源および援助形態を活用するべきである。 82.拘禁施設の適切な運営は職員の誠実さ、人間性、能力、および少年に対応する専門的技量ならびに職務への個人的適性にかかっているのであるから、管理者は、あらゆる階梯および職種の職員を慎重に選抜および採用する体制を整えるべきである。 83.上記の目的を確保するため、職員は、かつふさわしい女性および男性を惹きつけかつ職に留めるのに充分な報酬を保障された専門職として任命されるべきである。少年拘禁施設の職員は、その職務と職責を人道的、献身的、専門的、公正かつ効率的に遂行すること、少年の尊敬にふさわしく、かつ実際にその尊敬を得られるような方法で常に行動すること、および、少年に対して前向きな役割モデルおよび展望を与えることを絶えず奨励されなければならない。 84.管理者は、少年と直接接する職員がその職責を効率的に果たすのに望ましい条件下で職務を遂行できるようにすることを目的として、職員と管理者とのあいだのコミュニケーションとともに、少年のケアに携わるさまざまなサービス部門間の協力を増進するための、拘禁施設の各職種の職員間のコミュニケーションを促進するような組織形態および管理形態を導入するべきである。 85.職員は、その責任を効果的に果たせるようにするための研修、とりわけ児童心理学、児童福祉、ならびに人権および子どもの権利に関する国際的な基準および規範(本規則を含む)に関する研修を受けるべきである。職員は、その職業生活の全期間を通じて適切な間隔を置いて組織されるべき現職者研修課程に出席することにより、その知識および専門的技量を維持しかつ向上させなければならない。 86.施設の長は、管理能力を備えかつふさわしい訓練および経験を経た、その任務に対する充分な資格を備えた者でなければならず、かつ、その職責を常勤で遂行するべきである。 87.拘禁施設の職員は、その職責を果たすにあたり、すべての少年の人間の尊厳と基本的人権を尊重および保護しなければならない。とくに、次のことが求められる。 (a) 拘禁施設またはその他の施設のいかなる職員も、いかなる名目または状況のもとであれ、いかなる拷問行為も、またはいかなる形態の苛酷な、残酷な、非人道的なもしくは品位を傷つける取扱い、処罰、矯正もしくは懲戒も、実行、煽動または容認してはならない。 (b) すべての職員は、いかなる汚職行為に対しても厳重に反対しかつこれと闘うべきであり、そのような行為を権限ある機関に遅滞なく報告しなければならない。 (c) すべての職員は本規則を尊重しなければならない。本規則の重大な違反が行なわれたまたは行なわれようとしていると信ずるに足る理由のある職員は、上級機関、または審査および是正の権限を与えられた機関に対し、その問題を報告するべきである。 (d) すべての職員は、身体的、性的および情緒的虐待および搾取からの保護を含む、少年の身体的および精神的健康の全面的保護を確保するべきであり、必要な場合には常に、医師による診察と治療を保障するための措置をただちにとらなければならない。 (e) すべての職員はプライバシーに対する少年の権利を尊重するべきであり、とりわけ、職務上知り得た少年またはその家族に関わるすべての秘密を守らなければならない。 (f) すべての職員は、拘禁施設の内外における生活の違いを最小限に抑えるよう努めなければならない。そのような違いは、少年の人間としての尊厳に対する正当な尊重を減少させる傾向がある。 更新履歴:ページ作成(2012年2月26日)。