約 517 件
https://w.atwiki.jp/mobamasshare/pages/417.html
362 名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/17(水) 02 25 15.16 ID 0o/+YsS+0 [2/9] 未来は不確定である、という科学的論述が出てきたのは何年前の話だろうか。 基本的には世の中の出来事は、観測するまでは物事は確定しないという話だ。 不確定性原理、説明としては猫箱がよく引用される。 茄子「要するにですね、神様というのは暇じゃないんです、一日中世界を見て回ることは出来ません」 茄子「ここでいう世界というのは、地球全体ではなく、限定的な密封された観測地点と考えて下さい」 茄子「もっと分かりやすくいいましょう、所謂宗教が伝播した場所そこが神様における観測地点です」 П「へぇ」 茄子「そして、その伝播した世界を見て回る際、ある法則を共同で設けました、物事の事象の確定です」 П「うーん?」 茄子「所謂各世界に伝播する物事は、朝日の上りと共に確定します」 П「詰まり、Aという事象が起きたとして、干渉できるのは太陽が出てくるまでということか?」 冷えたそうめんをすすりながら、茄子の『講義』に耳を傾ける。 茄子「うーん、分かりやすく言うと『過去に起きたこと』も、実際には何一つ確定できない事象なので、ハッキリ言うと『その場における人の生き死にだけ』なのですよ、確定できるのは」 П「随分ズボラじゃないか、ってことは世界中の死神しか働いてないってことに、ズズッ、なるじゃないか」 茄子「まあ、ぶっちゃけるとですね、昔々、時の神様ってのは一応居たんですけどね、何分人間の味方につきすぎたせいで、神様方は偉いお怒りになって」 П「どうしちまったんだ?」 茄子「一度天界に行ったんですが、結局地獄勤務にされちゃったんですね、体の良い左遷です」 П「まるでハーデスみたいだな」 茄子「まあ、良い人なんですけどね、それ以降誰もまともにやらなくなっちゃいましてね」 П「ズズズッ……まあ、兎に角基督教本やらなんやらが、関係してるってことか?」 最後のそうめんをすすりながら、質問をする。 茄子「天界移住後はただ農耕に精を出す人だったんですけど、その中から勝手に役目を決められて、まあまだ人を見守れるからいいかと静観してたんですけど…」 ここで、精一杯おどろおどろしい声(実際には無理をした上ずった声)で、話し始める。 だが、幸福の女神というのは幸福に溢れすぎてて、恐ろしいものの表現が壊滅的に下手くそらしい、怖くなかった。 茄子「ここで、ある人々と人々に差異が生まれちゃったんですね、言うならば富める者、貧しい者そこでとある神様は考えました、宗教を作ろう、と」 П「まあ、世紀末とかにはよくある話だな」 茄子「まあそこから今まで続く話に続いちゃうんですが、兎に角その宗派は生まれたてで、どんな力でも欲しかった」 П「まあ、そりゃあそうだな、0からものを作るんだから、人手は必要だな」 茄子「それが、少し理想論に傾きすぎてたみたいで……結局宗派は分裂、人間同士のいざこざの種になってしまいましたとさ」 茄子「そこでその、勝手に役割を与えられてた神様は怒って、役職を辞任、そしたら地獄に落とされちゃいました」 П「で、結局何が言いたいんだ?」 そうめんの汁を流しに持ってゆき、コーナーポストに流しながら結論付ける。 割りとこいつは会話が流れていきがちなので、一々戻してやらないと話が終わらないのだ。 茄子「あれ?何の話でしたっけ?あ、そうそう分かりやすく噛み砕くとですね、神様は人が死んだら死人帳簿というのを書くんですが、それを書き始めるのが夜明け」 茄子「だから、人の死が魔術で不変(基本的には)になるのは、『その日の夜明け』と言うことになります。」 茄子「それを死神に手渡して、人の魂を回収させるんですよー」 П「割とさっぱりした内容だったな、ともあれ、人が死んだら出来るだけ早く蘇生させろってことか?」 茄子「ですねー、タイムマシーンがない限りはそーなりますねー」 П「そんな内容をクドクドと長話にしやがって……兎に角、過去に死んだ生き物が帰って来ない、ってだけでだいぶ安心だな」 茄子「割りと昔から多方面に喧嘩売ってますもんねぇ、Пさん」 П「あーそうだな、地上げ屋とか、ヤクザとか……兎に角、平穏であるならいいってのに、何だってあいつらは一々喧嘩を売ってくるのやら……」 目の前で正座で『治療中』の新田美波(大学生)を見つつ、何気なく麦茶を飲み込む。 茄子「あ、邪魔しないでくださいね、まだ終わってないので」 П「……効果あるのかこれ?」 和室に正座し、目の前の小さな十字型に波羅蜜多を唱える、という何とも不思議な光景を見れば、どんな人間も効果を疑いたくもなるものだ。 茄子「あります、鰯の頭も信心からという言葉があるように、恐らくカースは魔界産なので、こうやって心からのお祈りが心の防御力をあげて、カースを追い出す…筈!です!」 何となく強い語気に押され、何も言えなくなってしまう。 とはいえ、この十字からここまで話が伸びるとは思わなかった。 兎にも角にももうそろそろ30分経過で、今日のお祈りは終わりのはずだ。 美波「……ふぅ」 П「終わったらとっとと帰れー」 麦茶を飲み干しながら、手を振りとっとと帰宅を促す。 夏のうだるような暑さの中、よくもまあ平気な……わけでもないらしく、汗を流しコチラをチラチラ見てくる。 П「何だ気持ち悪い……」 美波「ふふふ……聞きましたよ!Пさんが女性が苦手だという話!」 П「あ?」 美波「だから、反撃されないって……」 立ち上がりケツを蹴り飛ばした、話の元は茄子だろうが、そりゃあ残念俺よりか弱ければの話だ。 美波「な、なんでぇー」 П「ケッ、健康優良大学生がふざけやがって……」 美波「だからあの3人を見逃してると思ったのに……」 П「…は?」 美波「え?知らないんですか?女子寮の私の部屋の隣の、変なきのこ栽培してる3人組」 П「…はっ?、いやまて、アソコは一人だけのはずじゃあ」 変な汗が出てきた、ヤバイ何この感覚、部屋できのこ?え?カビ?部屋ヤバくない? П「あば、ばばばばああばばっば」 美波「あ……行っちゃった……」 全力で家を飛び出し、目的の部屋に走り駆け込む。 マスターキーでドアを開けると、そこは床に広げられたブルーシートの上に、黄色いドロドロした泥にキノコが無作為に繁殖している。 暗室の中、ホラー映画を見る3人の少女の姿が見て取れるが、今はどうでもいい、急ぎ壁周辺を探索するがどこもカビては居ないようだ。 П「部屋にはなんとも無い……良かった」 心の底から安堵する、と言うか何か小便臭かった。 П「…ん?」 寝癖のような、跳ねっけの頭の少女が小便を漏らしていた……え、ナニコレ。 幸子「あーっ!あーっ!あー!」 小便まみれのスカートが、顔目掛けて飛んできた、ションベン臭い汁が口に入る。 しょっぱかった、ただただしょっぱかった、というかションベンだった。 Пは激怒した。 П「……」 幸子「何でボクがこんな……」 ぶつくさ言いながら目の前の少女が、自分のスカートをよくわからない袴を履いて手洗いしている。 別に友達を作るのは良い、俺もあーだこーだは言わん、だがな部屋で、しかも大体的にキノコを栽培するのはやめろ。 と言った内容の説教を3人にして、服を小便汁まみれにした少女に自分で服を洗わせる。 洗濯機もあるが、正直ションベン臭いまま入れられると俺が困る。 というか、ホラー映画を見ていて、突然現れた俺が死体みたいだったとか、小梅に言われて余計腹が立つ。 幸子「大体おかしいんですよ、ここら辺だとボクの能力が使えないし……」 П「偶にはお前らの服の洗濯してる、機械類の気持ちになるですよ……」 幸子「何でこんなに!カワイイボクが!手洗いで洗濯をしなくちゃあいけないんですか!」 П「カワイイは関係ないだろ!とっとと洗え!」 幸子「あれれ?今カワイイって否定しませんでしたね?いいんですよ?カワイイって言っても」 П「あんまりうるさいとスカイダイビングやらせんぞ、女子寮の屋上から」 そう言うと、またぶつくさ言いながら服を洗いにかかる。 その間、隣の部屋で吸血鬼ごっこをやり出した小学生(?)二人を見つつ、口の中を液体ハミガキですすぐ。 まだ取れない、本当にイライラする。 茄子「あ、Пさん、食事出来ましたよー」 そう、こいつらは食費を稼ぐ宛がないのだ、マジかよ家帰れよと言いたいが。 小梅に言う直前に頭を横に振られた、何でアイツ俺の言うこと分かんの? というか、茄子は何処から服を用意してんの?何なのあの和服。 輝子「ふ、フヒヒ……あ、新しい、トモダチ……」 小梅「Пさん、今度肝試し……ゾンビ役やろう……」 П「うるせぇ」 幸子「カワイイボクに食べて貰えるなんて、光栄な食事ですね!」 П「とっととスカートを、洗濯機に放り込んでこい」 幸子「あれれ?管理人さんはまだ食べないんですかぁ?」 コイツ……今度絶対スカイダイビングさせる、絶対だ。 段々口の中の不快な味が消えてくる中、そう考えるПだった。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/885.html
ここは第6学区の一角にある倉庫の中。そこにあるのは・・・地獄(せいさい)の実現。 「ギャアアアアアアァァァァッッッ!!!アアアアアアァァァッッ!!!!」 「オラオラオラ!!!もっと、泣け!!喚け!!叫べ!!この林檎ちゃんをもっと満足させろよぉ!!!」 「アンタみたいな出来損ないに恥をかかされた私の身にもなってみなさい、桜・・・!!」 「心配いりませんよ、春咲桜。静かに・・・受け入れなさい」 「そんな理由で救済委員に・・・あなたは風紀委員にふさわしくない!!よって、これはあなたへの罰です!!」 「ガアアアアアァァァッッ!!!!!アアアアアアァァァッッ!!!!!」 地獄の中心にいるのは・・・春咲桜。今彼女は過激派救済委員から制裁という名の暴力に晒されていた。 春咲の左手首には手錠の片方が繋がれ、もう片方はすぐ傍の鉄柱に繋がれている。 『劣化転送』を用いれば手錠を外すことはできるが、林檎の『音響砲弾』がそれを許さない。 現在春咲は林檎と躯園からは殴打を、刈野からは名前の入っていない焼き印を体に押し付けられている。 着用している風輪学園の制服は既にボロボロで、その隙間からは包帯が見え隠れしている。 「自業自得的な報いって言った所かしら?それにしても・・・琉魅、あなたの『絶対挑発』ってホント便利的な能力よねぇ」 「そりゃ、何たってあたしの自慢の能力だもん。救済委員になった理由や目的を吐かせることくらい造作もないって!」 「・・・にしても、ちょっとやり過ぎじゃねぇか?いくら、今後のためとは言え・・・」 「だからこそ、ここで断固たる制裁を与えねばならない。俺達救済委員のためにな」 「麻鬼の言う通りだ。これは、単なる見せしめじゃ無い。金属操作、それはお前も理解した上で、作戦に参加しているのだろう。 それとも・・・お前も『裏切り者』になりたいか?」 「いや・・・なりたかないけどよ・・・」 麻鬼と雅艶の言葉に強く反論できない金属操作。金属操作自身、春咲が『裏切り者』であるという判断に異論は無い。何せ、現役の風紀委員だからだ。 何時春咲から自分達の情報が他の風紀委員に漏れるかわからない。過去に、風紀委員から犯罪人のレッテルを貼られた金属操作にとっては、春咲の行動は許し難かった。 だが一方で、これ程の制裁を与えるのはやり過ぎではないのか?そう考えてしまう自分がいることも確かなのである。 「羽香奈さん」 「何ですかぁ?七刀さん」 「後程あなたの能力と私の能力を併用して、春咲桜の記憶を“断裁”します。その時はよろしくお願いします」 「OKっす!」 羽香奈と七刀のやり取りを見て、金属操作は制裁を受け続けている春咲に目を向ける。春咲は、制裁の終盤に七刀の『思想断裁』により記憶を消されることになっていた。 それは、自分達救済委員の情報が漏れることを防ぐため。そう、雅艶は言っていたが・・・ 「(・・・くそっ!!何だよ、このモヤモヤとした気分はよ!!)」 金属操作の心中に、本人にもわからないモヤモヤが溜まり始めていた。 「カハッ・・・ゴホッ・・・」 「ハァ、ハァ。・・・こんな所かしら。少し休憩しましょうか?」 「賛成~い。躯園姉ちゃん。あたしの手を見てよ。桜を殴り過ぎて赤くなっちゃったよぉ」 「それは・・・血ではないかしら、林檎さん?」 躯園、林檎、刈野による制裁は小休止に入ったようだ。まるで運動後の休憩のような雰囲気を醸し出す3人。 そのすぐ近くに血塗れで倒れているのは・・・春咲桜。何とか意識はあるようだが、その目はもはや焦点が合っていなかった。 「春咲さん。そろそろ“断裁”してもよろしいのですか?」 「・・・まだまだ。こんなもんじゃ足りないわよ、七刀。私が受けた恥辱は・・・こんなもんじゃないんだから!」 「林檎ちゃんもまだ物足りないなぁ。こんな気持ちを味わえちゃうんなら、あたしも救済委員に入ってみようかな~。どうかな、躯園姉ちゃん?」 「あなたなら大丈夫よ、林檎。桜のような出来損ないなんかとじゃあ、話にならないわ。『劣化転送』。私の見立ては正しかった。クズにはお似合いの名前ね、フフッ。 それに引き換え・・・あなたは優秀よ、林檎。『音響砲弾』。いい名前ね。さすがは、私の“唯一の”自慢の妹。愛してるわ」 「ありがとー!!あたしも大好きだよ、躯園姉ちゃん!!」 躯園と林檎のやり取りを、春咲は焦点の合っていない目で見る。あれが、普通の姉妹が描く光景。あれが、普通。 なのに・・・何故自分はこんな目に合っている?何故自分を血を分けた家族は助けてくれない?何故家族の手によって自分は血塗れになっているのか? 「(・・・もう、いいや。全部・・・全部私がいけなかったんだ。こんな、こんな無謀なことをしたから・・・)」 春咲の思考が・・・闇に染まっていく。その色は・・・絶望の色。 「(もう、目を閉じよう。そうすれば・・・あんな光景、見なくて済む。気を失えば・・・痛みも感じない・・・)」 底知れない絶望の深みにその身を沈めて行く。 「(そうだ・・・。もう死んじゃえば・・・こんな思いもしなくて済む。こんな・・・こんなことが続くなら、いっそ・・・)」 春咲は『劣化転送』で近くにあった小石を自分の右手の中に転送した。そして・・・ 「(こ、これを・・・私の頭に転送すれば・・・私は死ぬ。・・・それで、いい。だって、私には・・・もう、これしか・・・)」 自殺。この苦しみから逃れられる手段。春咲は、纏まらない思考の中でその手段に手を染めようと・・・ 『皆のために責任を取るってんなら・・・“死んで”じゃ無くて“生きて”果たせよ、大馬鹿野郎』 「(!!!)」 その瞬間に、頭の片隅から聞こえて来た言葉。それは、かつて界刺が春咲に言った言葉。 『力を証明したいのなら・・・名誉ある死を遂げた英雄としてじゃ無くて、無様に生き残った凡人として証明してみせろよ、春咲桜・・・!!』 自分の行動に“死んで”では無く“生きて”責任を取れ。力を証明したければ“生きろ”。そう言った、言ってくれた界刺。 『レベルなんてどうでもいいだろ?能力の活用ってのは使用者の腕の見せ所さ。例えば「劣化転送」だって、使う奴次第で幾らでも化ける。俺はそう思うよ』 躯園に切り捨てられた己の『劣化転送』を使う人間次第で幾らでも活用できる。そう、教えてくれた界刺の言葉を思い出し、春咲は小石を握り込んだ右手に力を込める。 「(界刺さん。私は・・・私は・・・あなたを信じてもいいですか?こんな出来損ないの私を・・・いつも見てくれていたあなたを、信じさせてくれますか?)」 小石の転送先は、自分の頭では無く・・・躯園。能力を発動した後に待っている地獄は、春咲にも容易に想像できた。だが・・・ 「(最期に・・・私はあなたを信じてみようと思います。“死んだ”じゃ無くて“生きた”私の力を、私自身をあなたに証明するために・・・)」 能力は・・・発動される。 グサッ!!! 躯園は、その時理解できなかった。自分の身に起きた異変を、その瞬間には。 違和感がある。痛みがある。それも、自分の右手から。バンドに覆われた右手から。 だから、バンドを外した。痛みの発生源を見極めるために。急いで。そして、確認する。自分の右手の中心にあったものは・・・小石。 春咲桜の『劣化転送』で躯園の右手に転送された小石。それが、躯園の右手の中にあった。血を噴出しながら。 「アッ、アアッ、アアアアアアァァァッッ!!!!!」 「ど、どうしたの、躯園姉ちゃん!!?」 「春咲さん!?」 「右手から・・・!?は、早く手当てを!!」 躯園は、自分の右手の中に小石があるのを認識した直後に叫び声を挙げる。林檎と七刀は驚き、刈野は躯園の右手から血が噴出しているのを確認し、手当てのために躯園に近付こうとする。 「待て、刈野!!春咲に近付くな!!七刀!林檎!お前達も早く春咲から離れろ!!」 「!?で、でも・・・!?こ、これは・・・!?」 雅艶の指示に困惑する刈野だったが、その意味を理解するのに時間は掛からなかった。 「赤い・・・煙?」 「そうだ・・・。春咲の能力『毒物管理』だ。今奴に近付けばその毒素によってこっちがやられるぞ!! それに・・・今の春咲は痛みで己の能力をうまくコントロールできていない。あれでは・・・」 躯園の能力『毒物管理』とは、人間にとって有害である物質を沈静化した上で体内に蓄える能力である。 躯園は、戦闘時には自らを傷付けることで傷から噴出した赤黒い煙を空気中に撒き散らし、その有害物質によって攻撃を行うという戦法を採っている。 但し、あくまで沈静化しているだけであり、有害物質への耐性を得る能力では無い。 よって、何らかの理由で沈静化できない―『毒物管理』を行使できない―状況になった場合、躯園は自ら溜め込んだ有害物質に体を苛まれる危険性があるのだ。 「グッ!!!シュコー・・・シュコー・・・」 「よし・・・摘出完了っと」 躯園は常に持っているガスマスクを被り、有害物質が含まれる煙を吸い込まないようにした。 次に、煙の範囲外から峠が『暗室移動』による空間移動で躯園の右手に刺さった小石を摘出する。 その上で刈屋から投げられた包帯等で、傷の手当を行った。 「躯園姉ちゃん・・・」 「上下ちゃん・・・これって」 「えぇ。私と同じ的な能力が行使されたみたいね」 「・・・ということは」 躯園の状態を心配する林檎を余所に、峠達は今起きた現実を認識する。 「えぇ。今ここにいる能力者の中で空間移動系能力者は2人だけ。1人は私。もう1人は・・・」 峠の視線の先にいる者・・・それは、未だ倒れているものの、その目を躯園に向けている少女―春咲桜―であった。 「あの『裏切り者』。まだ、そんな余裕があったなんてね。少し感心したけど・・・お返しよ。有難く受け取りなさい」 そう言った後ポケットに手を突っ込み、その中にあったもの―鉛玉―を『暗室移動』にて転送する。転送先はもちろん・・・ ドンッ!!! 「ギャアアアアアアァァァァッッッ!!!!!」 春咲の右手の中心。くしくも春咲が躯園に対して行使した転送場所と同じ場所を峠は指定し、転送したのだ。 「シュコー・・・ハァ、ハァ。七刀・・・」 「春咲さん。傷は大丈夫・・・」 「これ・・・借りるわよ」 「春咲さん!?」 その様子を見ていた七刀に躯園が近付いて来た。その右手には包帯が巻かれている。煙が出ていない所から見ると、手当ては済んだようだ。 「クハッ!!ウウウゥゥッ!!!」 「このっ・・・このっ・・・このっ・・・」 右手に鉛玉を転送されて苦しみの声を挙げる春咲に躯園が歩み寄る。そして・・・ 「このっ・・・出来損ないがああああぁぁぁっっ!!!!!!」 グサリ!!! 「ガアアアアアアアアアァァァァァッッッ!!!!!!」 躯園は七刀から奪った日本刀を、春咲の右手―鉛玉が転送された中心―に突き刺したのだ。 「このっ!このっ!!このっ!!!この私に・・・クズが何をしたあああぁぁっっ!!!」 「ギャアアアアアアアアァァァァァッッッ!!!!!」 突き刺したまま刃を回転させて―抉るかのうように―傷口を広げていく躯園。これにより、峠が転送した鉛玉は外部に出たものの、傷としては更に深いものとなっていく。 「アアアアアアァァァッッ!!!ウアアアアアアァァァッッ!!!」 「クズの分際でっ!!!出来損ないの分際でっ!!!この私に・・・この私にぃ!!!」 躯園による春咲への暴行は、その後5分程続いた。 「ハァッ・・・カハッ・・・」 「ハァ、ハァ・・・」 春咲はもう碌に言葉すら話せない状態になっている。そんな彼女の目に映るのは・・・腕章。 「あなたには・・・この腕章は必要ないわよね?」 それを持つのは刈野。手には発火能力により構成された火の玉があった。 「えっ・・・?」 「ついでに、この趣味の悪いスーツも燃やしてしまいましょうか。見てるだけで気が狂いそうだわ、これ」 それは、風紀委員の腕章。早退する時に支部に置き忘れたので、界刺に返すスーツを入れていた袋の中に入れてしまっていたのだ。 「ま・・・待って・・・。そ、れだけ・・・は・・・」 「何が『待って』よ。ふざけないで。今のあなたに・・・これを付ける資格は無い!!」 春咲の懇願に気を悪くした刈野は躊躇無く、火の玉を腕章に―ついでにスーツにも―ぶつける。 「ああぁぁっ・・・!!!」 燃えて行く。腕章。1分も経たずに、それは炭と化した。 「さすがにスーツの方は時間が掛かるわね」 「刈野・・・。もし火事になったら危ないわ。そのスーツの火は早く消さないと・・・」 「春咲さん?」 丁度半分程燃え尽きていたスーツを春咲は刈野から奪い取る。そして・・・ 「火は・・・このクズの体を使って消しましょうか!!!!」 「えっ・・・ガァッ!!!痛い!!熱い!!や、やめてええぇぇぇ!!!!」 燃えているスーツを春咲に叩き込む。何度も。繰り返し。その度に、春咲の体に火傷が刻まれて行く。 「ハァ、ハァ。フフッ。やっと消えたわね。クズにしては上出来かしら?クズにしては。フフッ」 「・・・・・・」 「でも・・・火事になる原因はクズでも取り除かないと・・・ね」 「・・・へっ・・・?アアァ・・・!!や・・・め、て」 スーツ“だったもの”を放り投げた躯園は、春咲のボロボロになった制服―彼女の言う所の火事になる原因―に手を掛ける。 そして・・・引き裂いていく。更なる制裁を加えるために。 「うん?これは・・・文字?」 「あ!!それ、あたしが桜に刻んでやったんだ!!うまいでしょう、躯園姉ちゃん?」 春咲の体を覆うように巻かれていた包帯を引き裂いた先にあったもの。それは、文字。かつて林檎が春咲の体に刻んだ・・・“血文字”。 「・・・えぇ。上手にできているわよ、林檎。さすがは私の妹ね」 「へへ~ん。そうでしょ、そうでしょ!」 「・・・七刀」 「・・・はい。何でしょう、春咲さん?」 春咲の体に刻まれた“血文字”見た躯園は、七刀を呼ぶ。そして、提案する。林檎に負けず劣らずの、否、それ以上の提案を。 「このクズの記憶を消すのよね?」 「はい。私達の情報が漏れることを防ぐために」 「だったら・・・そこに追加して頂戴。このクズが、私達春咲家の人間だという記憶を!!できるわよね!?」 「えぇっ・・・?」 春咲は、最初は躯園の提案をうまく理解できなかった。だが、時間が経つと共に、その言葉が、提案の中身が春咲に染み込んで行く。 「えぇ。もちろん可能ですが・・・本当によろしいのですか?」 「・・・いいわよ。こんなクズと同じ血が流れているというだけで虫唾が走るわ。・・・そうね、他にも追加しましょう。例えば・・・このクズが風紀委員である記憶を!!」 「・・・・・・」 「私達や穏健派の連中の記憶も!!本当の仲間・・・この出来損ないが居る風紀委員の連中の記憶も!!春咲家の記憶も!! このクズの名前すらも全部消してやればいい!!そうでなければ、私が負ったこの傷の怨みは・・・晴れはしない!!! 但し、『劣化転送』だけは残しておいてよ。私がこのクズに付けた名前なんだから」 「春咲さん・・・」 躯園の頭の中には春咲に対する憎悪しか無かった。それを知った七刀は頷く。 「いいでしょう。春咲さんたっての望みとあらば、この七刀列衣、持てる力の全てをもって、春咲桜の記憶を“断裁”してみせます」 「そう。ありがとう、七刀。・・・あっ!そういえば、あなたの刀・・・まだあのクズの手に刺したままなんだけど・・・」 「問題ありません。私の『思想断裁』は、刃物であれば何でも行使できますので」 「あっ!あたし、カッターナイフ持ってるよ。これ、よかったら使って下さい!」 「これはこれは。ありがとうございます、林檎さん」 躯園の提案を受諾し、林檎からカッターナイフを受け取った七刀は、春咲の腹の上に座り込む。 「羽香奈さん。準備はよろしいですか?」 「・・・うん。早く終わらそうよ。私・・・気分が悪くなって来たよ」 「わかりました。善処します」 『絶対挑発』による記憶の掘り起こし担当の羽香奈の言葉を受け、早々に“断裁”を済ませようと決意する七刀。 「成程・・・これが先程仰られていた“血文字”ですか・・・。フムフム」 「や・・・いや・・・」 制服もスカートも包帯も剥ぎ取られ、また、包帯を巻いていたがために胸の下着を着けておらず、現状はほとんど裸も同然な春咲に刻まれた“血文字”を観察する七刀。そして・・・ 「では、私も林檎さんにならって“断裁血文字バージョン”で行きましょうか。文字は・・・『風紀委員失格』とか、『不良風紀委員』とか・・・。 フフッ、これでは刈野さんの仕事を私が奪ってしまったような感じになってしまいますね」 七刀の手に握られたカッターナイフが春咲に近付く。 「せめて、一時でも早く苦しみから解放されるよう努力しますので。では・・・行きます」 「やっ・・・いやっ・・・いやっ・・・いやあああああああぁぁぁぁっっっ!!!!!」 数分後、春咲桜の記憶は・・・“断裁”された。 「さて、最後の仕上げね。刈野。準備はできているの?」 「えぇ。もちろん」 躯園と刈野のやり取りのすぐ近くで、目を虚ろにしてグッタリ倒れている少女がいた。 その身には下半身に着けるボロボロの下着のみ。体は・・・あらゆる傷に覆われていた。 右手には日本刀が刺さったまま、左手は手錠に繋がれている少女は、身動き一つ取れない。否、その力は残っていなかった。 そんな少女を・・・林檎は嬉々と、雅艶・峠・七刀・麻鬼は冷徹に、金属操作・羽香奈は顔をしかめながら眺めていた。 もうすぐ、地獄(せいさい)が終わる。それは、少女にとっての“最後通牒”。 「ほらっ、ちゃんとその目で見なさい!!この出来損ないが!!」 「ぐぅっ・・・」 躯園の足が少女の左頬を踏み付ける。強制的に首を右向きにされた少女は・・・知る。自分に近付いて来る“最後通牒”を。 「情けの1つくらいは掛けてあげるわよぉ、クズ。アンタを殺さないでいてあげる。何故なら、アンタなんかどうせほっといても死ぬような存在だから」 それは、生と引き換えに焼き刻まれる“最後通牒”。その焼き印に描かれた文字は・・・『風紀委員失格』 「アンタは・・・生まれるべきじゃなかった人間。生きている価値が無い人間。この世界に不必要な人間。この世界から・・・いなくなればいい人間」 焼き刻まれる箇所は・・・右腕。そこは、本来風紀委員の腕章が付けられる場所。そこに刻む。二度と風紀委員として生きることができないように。 「じゃあね、出来損ないのクズ。二度と・・・私の前に姿を現さないで頂戴」 “最後通牒”が少女の腕に近付く。少女はもう声も出せない。躯園によって、その焼き刻まれる様を見せ付けられようとする少女の目から涙が零れ落ちた・・・・・・その時!!! 「ウオオオオオオオオォォォォッッッ!!!!!!」 それは、声。それは、男の声。それは、男の叫び声。それは・・・怒りが込められた男の叫び声。 「「!?」」 今まさに少女に“最後通牒”を刻もうとした躯園と刈野が、その作業を中断して振り向く。そこにいたのは・・・己が拳を見せ付けるように仁王立ちする男。 男は少女を見る。少女の体に刻まれた傷を。男は・・・抑え切れない怒りの声を挙げる。 「テメェ等・・・。女1人に大人数で制裁かよ。ふざけんじゃねえぞおおぉぉっ!!!!!」 “救いの手”が存在しなくとも、“自分で立ち上がる足”が存在しなくとも、“己を貫き通す拳”なら、その男―荒我拳―には確かに存在した。 continue!!
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/900.html
峠は走っていた。空に光源がある以上『暗室移動』はほとんど使えない。 しかも、腕を負傷しているせいで空間移動に必要な計算が乱れがちである(銃弾自体はたまたま見付けたコンテナの影に入った際に『暗室移動』を用いて取り除いている)。 走ること10分・・・。峠は遂に見付けた。己が腕を撃ち抜いた仲間を。 「菊・・・!!!」 「峠・・・」 『演算銃器』を構えながらも、苦しい顔を峠に向ける花多狩。花多狩にとっても、今回の狙撃は非常に苦しんだ末の決断であった。 『峠上下。この女の子の空間移動能力を何としても封じないと』 そう言葉を漏らした界刺が、花多狩に提案した作戦。それは、“仲間で親しい関係である花多狩の手によって、峠に傷を負わせる”というものであった。 空に浮かべた光源だけでは、『暗室移動』を封じるには不十分。故に、付き合いの深い花多狩が峠を狙撃することで峠の激昂を誘い、彼女を孤立化させる。 これが、界刺から花多狩に割り振られた非情極まる作戦。だが、界刺の提案を花多狩は承諾した。ある条件を付けて。 「菊ゥゥゥッッ!!!」 「(“峠は私の手で”。他の誰にも邪魔はさせない!!)」 互いの仲間と認め合う者達が激突する。互いの胸に哀しみの涙を流しながら。 花多狩菊VS峠上下 Ready? 羽香奈は1人逃走していた。彼女の前に降り掛かる現実から。己が命を脅かす全ての物事から。 各所で轟音が鳴り響き始めた中、それ故にコンテナの角から出て来た男に羽香奈は気付かなかった。 ドン!! 「キャッ!!」 「グアッ!!」 羽香奈は誰かとぶつかった衝撃で尻餅を付く。それは、相手も同様だったようで。 「の、農条さん?」 「羽香奈ちゃん!?」 羽香奈がぶつかったのは、農条。彼もまたこの戦場を駆け回っていたのである。 『ここは穏健派にも知られている。もし、今回の制裁に対する報復を彼等が考えているとしたら・・・』 「あ・・・あ・・・あああぁぁぁ!!!」 「羽香奈ちゃん!?お、落ち着いて・・・うっ!?」 農条の声を羽香奈は無視する。穏健派でありながら雅艶達過激派に付いた自分を、春咲桜への制裁を止めなかった自分を、目の前の穏健派に属する男は許さない。 刈野の言葉を思い出し、そう判断してしまった羽香奈は、自身の能力『絶対挑発』により農条をしゃがみ込ませる。 「あ・・・あたしは!!ぜ、絶対に・・・生き残るんだあああぁぁっっ!!!!」 「羽香奈ちゃん・・・!!!」 生き残る。それが、それだけが今の羽香奈が命懸けで目指す目的となっていた。 農条態造VS羽香奈琉魅 Ready? 金属操作は歩いていた。今の彼は多少の冷静さを取り戻していた。『敵』が自分を挑発して、他のメンバーから引き離させたことも理解している。 理解していて尚、彼は歩みを止めない。己が抱える苛立ちも同様に。何故なら、この歩みの先にある男が待っている筈だったからだ。 「遅いぞ、金属操作よ!!待ちくたびれたぞ!!!」 「鴉・・・。ゲコ太と仲場も・・・」 コンテナの上に立っている男―啄鴉―から声を掛けられた。啄は常のように漆黒のコートを羽織り、手に黒剣を携えている。 何時もと違っていると言えば、サングラスを掛けていることくらいか。 啄が立っているコンテナの下には、2人の男―ゲコ太マスクと仲場志道―が臨戦態勢で待ち構えていた。 2人が身に付けているスーツには、何やら電飾のようなものが散りばめられている。 「こりゃあ一体何のマネだ、馬鹿鴉、ゲコ太、仲場?お前等・・・ここに遊びにでも来たつもりかよ?そんなんで、俺に勝てるとでも思ってんのかよ!?」 「何を言う!!俺達はここに遊びに来たわけでは無い。お前達を叩き潰すために来たのだ!!」 「その通り!!春咲殿をあれ程痛め付けるとは・・・許し難し!!!」 「金属操作よぉ・・・。幾ら何でもあれはやり過ぎなんじゃねぇか?お前は何とも思わなかったのかよ?」 「・・・・・・」 金属操作の問いに答える啄達。啄達は金属操作という男をそこまで詳しく知っているわけではない。何せ、自分の本当の名前すら誰にも教えないくらいだ。 だが、それでも。啄達が知る金属操作という男は、過酷な制裁を与えられた春咲桜に対して見て見ぬフリができるような男では無い。そんな薄情者では無い。そう考えていた。 「見損なったぞ、金属操作!!お前は・・・お前は自分が下した決断を誇れるのか!?誰かに!!自分自身に!!・・・答えろ、金属操作!!!」 啄の問いが鋭さを増す。啄達の問いはある意味正論だ。だから・・・腹が立つ。無性に。 「・・・せぇよ」 唸り声。そうとしか形容できない低い低い声が金属操作から零れる。 「・・・うるせぇよ」 金属操作の視線が右へ向く。そこにあったコンテナを鋳造し、巨大な槍とする。金属を操作しているため、金属操作本人に重量の負荷は無い。 「うるせえつってんだよおおおぉぉっっ!!!!」 「ぬおっ!?」 「くっ!?」 「うわっ!?」 金属の槍が啄達へ放たれる。それを危うく交わす3人。啄が立っていたコンテナは、槍の直撃を受け物の見事に全壊の様相を呈していた。 「お前等に答える義務は無ぇよ。今・・・俺はムシャクシャしている。イラついている!!だから・・・そのウサ晴らしの相手になれ。 お前等のような“ごっこ連中”とは格が違うってことを教えてやる!!」 槍が変形する。形は、液状のドリル。高温を発しながら回転するソレは、狙いを啄達に定めていた。 「いいだろう!!お前の申し出、受けて立とう!!俺の新必殺技『閃劇』を味わう最初の人間がお前だ!!光栄に思うがいい!!ゲコ太!志道!気を抜くなよ!!」 「御意!!」 「ああ!!」 啄の声にゲコ太と仲場が応えた瞬間に、『閃劇』が出現する。それは、まるでゲコ太や仲場が身に纏っているものと同じ形容。 それは、界刺と以前からあーだこーだ言いながら開発した“秘策”。その完成形である。 「では、互いに死力を尽くして望むとしよう・・・いざ!!!」 「・・・だから、その“ごっこ”気取りをやめろっつってんだよおぉぉっっ!!!」 戦う理由が如何に小さくても、如何に変わっていても、如何に不条理でも、その者にとっては重要足り得ることがある。これは、それを証明するための“私闘”。 啄鴉 ゲコ太マスク 仲場志道VS金属操作 Ready? 「くっ!!刈野さん!!」 それは、突然上空から降ってきた滝。刈野と共にターミナルからの脱出を図っていた七刀に突如滝のような大量の水が降って来たのだ。 「ゴボゴボゴボ・・・・・・・・・ぶはっ!!」 水流に飲み込まれ、流されていく七刀。そして、彼が流れ着いた場所は、向かっていた出入り口とは間逆のターミナル中心。 「ハァ、ハァ。この水は・・・雅艶さんの予測通りなら・・・」 自分をここへ流した張本人。雅艶の言う所の『シンボル』の一員。ここへ“激流”を引っさげて登場した能力者に自分は狙われている。 そう判断する七刀は、水流に翻弄されながらも手放さなかった竹刀袋から愛用の日本刀を取り出す。 「(さて、この水を支配するのは一体どういう人物なのか・・・これはこれで少し楽し・・・)」 「あなたが・・・七刀列衣?」 「!!」 この状況にさえ余裕を見せる七刀の後方から少女の声が掛かる。その声に僅か驚き、しかし、尚も余裕を崩さずに、声が聞こえた方に体を向けようとする。 「これは、これは。自分の名前を知ってらっしゃる方でしたか。光栄の至りです。そのお声を聞く限り、この水を操るのは女性の方でしたか。意外でし・・・」 シュッ!!! 「!!!」 七刀の頬を掠めたのは、水。ウォーターカッターの如く圧縮・放出されたそれは、七刀の頬を切り裂いた。 「・・・あなたが、春咲さんの記憶を消した・・・そうですね?体に刻む形で」 「・・・ええ。それが?」 少女の後方には、大量の水が暴れまわっていた。まるで、少女の怒りを表しているかのように。その様に僅かにたじろぐ七刀。 今の一撃に対して、七刀は反射的に回避行動を取っていた。自身剣術を習っている七刀は、間合いや見切りに秀でている。 その七刀が不意打ちとは言え回避行動を取って掠り傷止まり。回避では無く。その事実を少し遅れて認識した七刀の背中に冷や汗が流れ落ちる。 「ゲスが・・・!!その命でもって・・・贖え!!!」 少女から宣告されるは、罪の裁き。下すは・・・“激涙の女王”水楯涙簾。 水楯涙簾VS七刀列衣 Ready? 「(七刀君は無事かしら・・・っとと!!)」 突如降って来た滝のような水流のせいで七刀とはぐれてしまった刈野は、ある者と戦闘中であった。 「はっ!!!」 先程から不規則に刈野を襲ってくるのは小型のコンテナや鉄パイプ、木材といった念動力系の能力で操作された物体であった。 刈野は断続的に襲ってくるそれ等を自身の能力『発火能力』で撃ち落す。小型コンテナ程になれば、本来であれば一撃で撃ち落すのは難しいのだが、 その小型コンテナ自体が、あちこちが凹んだり軋んだりしている等ボロボロの状態であったため、一撃で撃ち落すことができていた。 「いい加減姿を現したらどうなの!?こんな闇討ちみたいな真似、卑怯だとは思わないの!?」 刈野はあえて挑発を交えながら、姿を現さない『敵』に向かって声を放つ。この挑発に伸るか反るか。それによって、『敵』の性質も見えてくる。 「・・・・・・卑怯?」 「!!」 それは、右前方のコンテナの角から聞こえた少女の声。そして、その少女が姿を現す。 刈野はその姿を見て驚愕する。常盤台制服を来たサイドテールの少女の腕にある腕章―風紀委員を示す―を目に映したからだ。 「風紀委員・・・!?そうか、あなたが雅艶君が言っていた・・・『シンボル』の協力者」 「・・・・・・卑怯?」 刈野が放った声に少女―一厘鈴音―は反応しない。俯き加減の顔が上がる。その目には憤怒の色が燃え滾っていた。 「よく卑怯なんて言えたもんですね!春咲先輩をあんな目に・・・しかも大人数で暴力を振るっておきながら・・・!!!」 「先輩?でも、春咲桜は風輪学園の生徒だった筈。あなたと一体どういう関係が・・・?」 刈野は疑問に思う。目の前の風紀委員は制服を見る限り常盤台の生徒だ。一方、春咲桜は風輪学園の生徒である。両者を繋ぐ線は何か。 そして、刈野は気付く。その切欠はまたしても風紀委員の腕章。 「まさか・・・あなた。春咲桜と同じ支部・・・?」 「そのまさかです!!私は風紀委員第159支部に所属する風紀委員です!!そして・・・春咲先輩の後輩です!!!」 「・・・成程。確かに春咲桜の後輩ならば、先輩があんな無残な目にあえば怒りの一口や二口、吐きたくなるのも当然ね」 一厘の言葉に納得する刈野。故に、毅然とした態度で言葉を返す。 「でもね、彼女は風紀委員として失格よ。現役の風紀委員でありながら、私達救済委員に入り込んでいた『裏切り者』。常盤台生なら自浄作用という言葉を知っているわね? 私達は何も特別なことはしていないの。これは、救済委員という組織内の自浄作用。制裁という名の・・・ね」 「風紀委員として失格・・・?」 「そうよ。公の機関に所属して置きながら、アウトローである救済委員に所属する。しかも、その理由が『自分の力を証明したい』?あの娘、救済委員を何だと思っているのかしら? 救済委員はあんな愚かな娘の訓練場じゃ無いのよ?あなた達風紀委員が裁けない者達へ容赦ない鉄槌を下す。それが、私達」 刈野の言葉にうまく反論できない一厘。そもそも、元々の原因は春咲にある。その部分を突かれたら反論し難いのは当然である。 「それに、あの娘が私達救済委員の情報を風紀委員に漏らさないという保証があるのかしら?そんなリスクを考えれば、あの娘を排除するのは当然のこと。 あんな娘じゃあ、それこそ風紀委員の時でもてんで役に立たなかったんじゃ無いかしら?そこの所はどうなの、後輩さん?」 「えっ・・・!?」 「自分の力を証明したければ、風紀委員(ホーム)で思う存分発揮すればよかったのよ。そうすれば、あんな制裁を喰らう必要は無かった。 でも、あの体たらくだと・・・風紀委員でも居場所が無かったのかもしれないわね。可愛そうな娘。同情はしないけど」 「くっ・・・!!」 「そんな彼女の報復に、あなたは仲間として一緒に来たの?だとしたら、あなたも風紀委員失格ね。そもそも後輩失格なんじゃない?先輩の心労を何一つ理解できなかったんだし。 そして、今度は先輩の暴挙に手を貸す。ふふっ、先輩が先輩なら後輩も後輩か。大体・・・」 「・・・通りですよ」 「えっ?何かしら?」 饒舌に喋り続ける刈野に対し、今まで反論を封じられていた一厘が声を挙げる。その目に強い意志を秘めて。 「あなたの言う通りですよ!私は春咲先輩が苦しんでいる姿も、その理由も何一つ知らなかった! 先輩に抱いていた自分の感情も碌に把握できていなかった!!あまつさえ、先輩のために頑張っていた人へ嫉妬さえしてしまった。 あなたに言われなくても、今の私は風紀委員失格よ!!私は・・・救いようが無い大馬鹿者なのよ!!!」 「あら。自覚あるのね、あなた。だったら何故・・・」 「でも、こんな私をあの人は信じてくれた!頼ってくれた!ここに居ていいよって!春咲先輩を助けてもいいって!! 風紀委員にふさわしいかどうかは全部終わってから決めていいって!!あの人に・・・私は救われた!!!春咲先輩も!!!」 界刺がいなければ、今の自分や春咲はいない。それがわかっているから、そう信じているからこその叫び。 「自分が『正しい』のか『間違っている』のか、今の私じゃわからない。だから、この戦いで見極める。答えを出す!誰のためでも無い、自分のために!! でないと・・・私は私を救ってくれたあの人に応えられない!!!」 一厘の意志に呼応するかのように、彼女の周囲にある物体が幾十も浮かび上がる。刈野もこれ以上の会話は無駄だと判断し、切り上げの言葉を放つ。 「風紀委員としてでは無く、自分自身として・・・ね。嫌いじゃないけど、風紀委員が言っていい言葉じゃ無いわ。やっぱり、あなたは風紀委員失格ね。 いいわ。あなたはこの『風紀狩り』の手によって罰を与えてあげる。それにしても・・・あの『シンボル』の変人にそこまでの価値があるのかしら?」 挑発交じりの宣言に、一厘は凛とした態度で言い放つ。 「えぇ。私の知る限り、最高の男性(へんじん)ですよ!!変な渾名を付ける、人をおちょくる、情けも容赦も一切無い、そんな人だからこそ!!私はあの人を心の底から信じられる!! ふふっ、あなたってもしかして・・・男を見る目が無いんじゃないですか?よくそんなんで、風紀委員にふさわしいかふさわしくないかって見極められますね?」 刈野の目の色が変わる。それは、一厘の挑発が気に入らなかった証。激突の時まで・・・3・・・2・・・1・・・0。 一厘鈴音VS刈野紅憐 Ready? 「くっ!!こんな時に・・・」 「どうした、雅艶!?穏健派の連中か?それとも『シンボル』の奴等か?」 雅艶の呻き声に反応する麻鬼。彼等は『多角透視』により安全を確保しながらターミナルの出入り口へ急いでいた。 「・・・いや、そのどちらでも無い。新手が来た。しかも・・・『裏切り者』がな」 「『裏切り者』?・・・荒我拳と斬山千寿か・・・」 春咲桜も『裏切り者』ではあるが、新手では無い。それに、彼女程度ならあの雅艶が焦るわけも無い。 穏健派の連中と示し合わせていたのか、それとも単独行動か。今の雅艶と麻鬼には判別が付かない。 「・・・雅艶。そこには・・・荒我拳の近くには例の176支部に所属すると吠えた女も居るのか?」 「あぁ。居る。あの感じだと、おそらく単独行動だろう」 『多角透視』で捉えたのは荒我、斬山、そして・・・焔火。焔火は荒我の傍におり、斬山は荒我達とは離れた距離にその身を置いていた。 その3人が、自分達が目指す出入り口の近くに居る。おそらく、過激派に報復するために。 「・・・雅艶。すまないが、ここでお前とはお別れだ」 「麻鬼!?」 雅艶は麻鬼の別行動宣言に驚くが、麻鬼は淡々と言葉を述べる。 「俺は、その176支部の風紀委員に用がある。こればかりは、お前の命令はきけない。フッ、これも巡り合わせか・・・」 「麻鬼。お前・・・」 「心配そうな顔をするな、雅艶。ついでに『裏切り者』への制裁もやっといてやるよ。だから、雅艶。お前は必ずここから脱出しろ!」 麻鬼の指摘を受けて、雅艶は初めて自分が麻鬼の言う所の“心配そうな顔”をしていることに気付く。そんな間抜けを見せた仲間に麻鬼は、素知らぬ態度で餞別の言葉を贈る。 「お前さえ健在ならば、過激派は滅びない。この俺が言うんだ。お前は自信をもって今後も指揮を執れ!!俺も用事を済ませたら、すぐにお前の所へ向かおう!!だから、さっさと行け!!」 そこには、普段は顔色1つ変えない麻鬼の笑った顔があった。その笑顔に、雅艶は勇気を貰う。だから、返す言葉は決まっている。 「わかった!!後で必ず会おう、麻鬼!!」 雅艶と別れた麻鬼は、悠然と歩を進める。雅艶から『敵』の居場所は伝えられている。 そして、そこに『敵』は居た。 「(おい、本当にその春咲桜って女は、こいつ等に捕まったまんまじゃ無ぇんだよな!?)」 「(空間移動系能力者は同系統の能力者を転移することはできないらしいわ!だから、多分・・・)」 「(多分って何だ!?ハッキリしろよ!!)」 「(わ、私だってゆかりっちに聞いただけだしー!!)」 「何をコソコソ言っているかは知らんが、春咲桜ならば、ここに居るぞ?俺達へ報復するためにな」 「なっ!?」 「ほ、報復!?」 「・・・その反応だと、お前達が穏健派の連中や『シンボル』と示し合わせてここに居るわけでは無さそうだな」 「穏健派が過激派に報復・・・マジかよ」 「『シンボル』って・・・あの変人が居るって噂の!?」 麻鬼の言葉に各々違った反応をする荒我と焔火。荒我達は、状況整理後、まっすぐこのコンテナターミナルへ足を運んだ。 但し、下手に近付きすぎると雅艶の監視網に引っ掛かるので、どういう手段で攻め入るか考えあぐねていた。 ただ時間だけが経過するそのじれったい状況に変化が生まれたのは、この近辺では有り得ない“激流”と光源の点火であった。 鳴り響く轟音、銃声、叫び声。斬山は穏健派が過激派へ報復しに来たと予測していたが、荒我には信じ難かった。 制裁中の春咲桜を助けに来なかった連中が、今頃ノコノコと現れるわけが無い。それに、荒我が知る限り、あれ程の“激流”を生み出す能力者は穏健派には存在しなかった。 「まさか・・・あの“激流”は『シンボル』の・・・?」 「勘が鋭いな、女。お前の想像通りだ。『シンボル』のメンバーの1人があの“激流”を操っていたようだ。実力的にはレベル4でも最高クラスの能力者だろう。 全く、あの連中が穏健派に加勢しただけで俺達過激派がこうも押されるとはな」 「あ、あんな規模を自在に操る能力者が『シンボル』には居る・・・?しかも、過激派を上回る攻勢を仕掛けている?・・・信じられない」 「(『シンボル』って確か・・・ウチの上級生にそこに所属している奴がいたな。そいつ等がここに来てんのか?)」 焔火は驚きの声を隠せない。焔火も『シンボル』の名前くらいは知っていた。無駄にキラキラ光る変人が居るグループが、自分達風紀委員の真似事をしているというレベルの知識だが。 だが、そこには自分以上の実力者が居る。あの“激流”を見た焔火は確信を持つ。しかも、麻鬼の言を信じるならば、『シンボル』の1人が加勢しただけで戦況が劇的に変わる程だと言う。 「まぁ、そんなことはどうでもいい。今の俺の興味はお前なのだからな」 「わ、私!?あ、あなたなんかに興味を持たれるようなことなんて・・・」 「正確には、お前が176支部に所属していることについて・・・だがな」 「176支部?そ、そう言えば倉庫での戦闘でも176支部が何とかって・・・」 「おい、俺を無視してんじゃねぇぞ!!!」 荒我の怒声を無視して焔火に興味深げな視線を送る麻鬼。笑みさえ浮かべている麻鬼の視線を気味悪く感じたのか、焔火は荒我の背後に身を隠すように寄せた。 「(な、何よあいつ!変質者か何か!?)」 「(し、知るかよ、そんなこと!!)」 焔火の問いに荒我はヤケクソでもって返答する。荒我自身、麻鬼と会話したことなど片手で数える程度しか無いのだ。 「そう、怯えるな。お前・・・それでも神谷の後輩か?」 「!?な、何で神谷先輩のことを・・・?」 焔火は、麻鬼から176支部の先輩風紀委員である神谷稜の名前が出たことに驚く。何故、この男から先輩の名前が出るのか。焔火には理解できない。 「何でもなにも、俺は神谷とは同僚だった。“同じ風紀委員支部”の」 「ど、同僚?“同じ風紀委員支部”?ま、まさか・・・」 「緋花!?」 焔火は今度こそ言葉を失った。その反応を見て麻鬼は更に笑みを深める。 「そう、そのまさかだ。俺は風紀委員第176支部に所属した元風紀委員だ。つまり、お前の元先輩に当る。ククッ、まさかこんな所で神谷の後輩に出会えるとはな」 笑いを零す麻鬼の右手に“小型ナイフ”が、左手にはいくつもの小針が発生する。それを見て臨戦態勢に入る荒我。焔火は、まだ言葉を失くしたまま呆然としている。 「わ、私の元先輩・・・!?」 「緋花!!ボーっとしてんじゃ無ぇ!!来るぞ!!」 「さて、神谷の後輩の実力・・・とくと拝ませてもらおうか!!」 麻鬼が疾走する。因縁の対決が唐突に始まる。 荒我拳 焔火緋花VS麻鬼天牙 Ready? 「・・・そろそろ出て来たらどうだ、斬山?」 「・・・やっぱりバレてたか」 ここは、雅艶達が目指していたターミナル出入り口のすぐ手前。そこの一角から、フードを頭に被る男―斬山千寿―が姿を現した。 雅艶は、どこか覚悟を決めたような整然とした表情を浮かべている。その表情に斬山は目を丸くする。 「いい顔になって来たじゃねぇか、雅艶。最近は指揮官なんつー裏方仕事ばっかりで、こうやって表立って戦り合うことも無かったんじゃねぇか?」 「そうだな。言われてみりゃあ、こういうのは確かに久し振りだ。中々緊張するよ」 「おいおい。口調も砕けて来てんじゃねぇか。何時ものようなはっきりとした物言いはどうした?」 「あれは、指揮官の役割を負ってからの口調でな。その方が指示を出しやすいと思っただけだ」 斬山の指摘を受けて、雅艶はふと耽る。何時から自分はこうやって指揮官みたいな役割を負うようになったのだろう。 確か、最初は集団で行動する利益や重要性を説いていただけだった。それが、何時の間にか指揮官的役割を負うようになった。口調も役割に釣られて堅苦しくなった。 こういう前面に出る本格的な戦闘も随分久し振りだった。最近はスキルアウトを潰すのにも自分が表に出ず、風紀委員達に情報を送る等して叩き潰していた。 故に、こうやって実際に戦場の上に立つと・・・緊張した。それは、本当に懐かしい感覚だった。 「斬山。1つ確認したい」 「おう!いいぞ」 「お前達は穏健派や『シンボル』とどこまで関わり合いを持っている!?」 「『シンボル』?・・・成程な。あの“激流”染みた水量を誰が操っているのかと思えば、『シンボル』の連中か。重徳の一件と言い、今回と言い、連中も結構派手にやってんな」 「重徳?何だ、そりゃあ?」 「あぁ。お前は知らないんだな。まぁ、それも無理無ぇか。スキルアウトのほんの一部でしか知られてねぇことだしな」 「おい。さっきから何を・・・」 「悪ぃ、悪ぃ。質問の件だけどよ、俺等は単独行動だ。穏健派とも『シンボル』とも関係無ぇ。俺等は落とし前をつけに来ただけだ」 「落とし前?『裏切り者』のお前が?」 「だ・か・ら・裏切ってなんかいねぇっつってんだろ!人を勝手に『裏切り者』扱いするな!迷惑千万だ!!」 「そりゃあ、こっちの台詞だ!!倉庫でも、今もお前等は俺の、俺達の邪魔をしやがる。一体何が目的だ!?」 「だから、さっき言っただろ!落とし前をつけに来たってな。聞いてなかったのかよ つまりよぉ、俺はお前等をとっちめに来たんだよ。忘れたとは言わせねぇぞ?テメェ等・・・俺の友達(ダチ)に手ぇ出しただろうが・・・!!」 「友達?・・・まさか、荒我のことか?」 「まさかじゃ無ぇよ。それ以外の理由があるかってんだ!テメェ等は俺の友達に手ぇ出した。だから、その落とし前をつけに来た。簡単だろ?」 「お前・・・」 「まぁ、強いて他に挙げるなら・・・雅艶。お前に説教の1つ2つを聞かせてやろうと・・・」 「ふざけるな!!」 斬山の言葉を雅艶の大声が遮る。見れば、雅艶が握っている白杖が震えていた。 「そんな・・・そんなことで、俺達の秩序を乱されてたまるか!!俺達の邪魔をさせてたまるか!!・・・もう、探り合いは面倒だ。 斬山。お前は俺達を潰しに来たんだろ?だったら、さっさとしてみろ。言っとくが、俺はそう易々とやられはしないぞ?」 雅艶はここに来てある決断を下す。全部で5つある『多角透視』の内、躯園・林檎組と七刀・刈野組に付けていた『多角透視』を自身に戻す。 斬山の『軌道修正』による遠距離射撃に応対するために。残りの2つは今はまだ“動かせない”。 (ちなみに、この決断の後に七刀・刈野組を水楯が攻撃したために、雅艶からの注意喚起が七刀・刈野には無かったのである) 「・・・そうだな。ここは戦場。これ以上の言葉のやり取りは不要ってか。まぁ、それもいいだろう」 斬山が懐から拳銃を2丁取り出す。雅艶は、何時でも近くにあるコンテナへ飛び込めるように脚に力を込める。 「それじゃあ・・・始めようぜ、雅艶!!殺し合いってヤツをよおぉぉっ!!!」 引き鉄が引かれる。銃声が鳴り響く。衝突音が幾重にも重なるそれは、殺し合いの開始(スタート)。 斬山千寿VS雅艶聡迩 Ready? 「ハァ、ハァ・・・」 「林檎。大丈夫?どっか近くで休もうか?」 「ううん。大丈夫だよ、躯園姉ちゃん。大丈夫だから・・・急ご!」 「林檎・・・。えぇ!」 躯園に気丈に答える林檎。体格が小さい林檎にとって、戦場という状況下と長距離の移動による精神的・肉体的疲労は相当なものになっていた。 躯園も林檎程では無いにしろ、疲弊の色を濃くしていた。だが、妹が気丈に振舞っている以上、姉である自分が無様な格好は見せられない。 「あ、あれ!出入り口だよ、躯園姉ちゃん!!」 「そうね!!もうすぐだから頑張って、林檎!」 「うん!!」 春咲『姉妹』の視線の先に、ターミナルの出入り口が見えて来た。もうすぐ戦場(ここ)から脱出できる。そう、喜ぶ『姉妹』の前に・・・“2人”が姿を現した。 「よ!感動的な『姉妹』愛!!見せ付けてくれるねぇ!」 「!!」 「だ、誰?あの2人は・・・?躯園姉ちゃん・・・?」 出入り口の近くにあるコンテナの角から現れ、『姉妹』の前に立ち塞がった“2人”の顔は・・・ガスマスクで隠されていた。 「全く。その優しさの欠片でもいいから、お嬢さんにくれてやっていたら大分違っていたのかねぇ」 「・・・そんなことは有り得ませんよ。今、目の前にあるこの光景が・・・現実です」 「「!!」」 「そりゃ、そうだ」 ガスマスクを被る“2人”の声を聞き、驚愕する躯園と林檎。特にその1つは、春咲『姉妹』にとって聞き慣れた声であった。 「そんじゃあ、とっとと目の前にある現実に盛大なツッコミを入れてやるか、お嬢さん?」 「えぇ。そうしましょう」 驚愕する躯園と林檎を無視し、互いの話を進める“2人”そして、被っていたガスマスクを外し、その容貌が露になる。 「さ・・・桜・・・!!?」 「お前・・・!!!」 そう・・・春咲『姉妹』の前に立ち塞がった“2人”とは。躯園の妹で林檎の姉である春咲桜。そして、『シンボル』のリーダーである界刺得世。 春咲の目には悲愴な決意が、界刺の目には僅かな怒りの色が宿っていた。そして・・・ 「躯園お姉ちゃん・・・林檎ちゃん・・・!!!」 「春咲『三姉妹』の感動のご対面だああぁぁっっ!!!んふっ!!それじゃあ・・・潰すよ・・・!!?」 “2人”は春咲『姉妹』に向けて宣戦布告する。それは避け得ぬ、哀しくも譲れない戦い。 春咲桜 界刺得世VS春咲躯園 春咲林檎 Ready? “それ”は・・・来た。猛烈な速度でもって、瞬く間に戦場に突入する。 「!!来たか・・・!!」 雅艶の『多角透視』が捉えた姿。雅艶が確かな誤算と認めざるを得ない“存在”が・・・遂に姿を見せた。 「来るぞ、仮屋!!気を抜くな!!」 「うん、わかってる!!回転寿司食べ放題が懸かっているんだから!!」 “彼女”を待ち構えるために、光源が浮かび上がった頃から上空で待機していた不動と仮屋。 彼等は、本来であれば過激派とぶつけるための戦力として界刺が考えていた仲間である。 そんな彼等を、過激派にぶつける以外の目的で頼らなくてはならなくなった、それは界刺にとっての誤算。 「まぶしいですねー!まさか、あやしい親交を深めるためのお近づきに店長がくれたサングラスがこんなときに役に立つとは思いませんでしたー!!」 それは、誰にとっても誤算になり得る“存在”。この戦場における最大の“イレギュラー”。 「さぁ!!何をしてるかは知らねぇが・・・もし、あれが救済委員の奴等の仕業なら・・・このあたしが全部丸ごとブッ飛ばしてやるよ!!!!」 “花盛の宙姫”の襲来。空を統べる“それ”が―戦場を席巻する!! 不動真刺 仮屋冥滋VS閨秀美魁 抵部莢奈 Ready? continue!!
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1608.html
「(ど、どうする!!?ここで逃げたら、お姉ちゃんが・・・!!)」 『ブラックウィザード』に包囲されている焔火は、自身の姉の安否について思考を張り巡らせる。 これは、自分を嵌める罠で間違い無い。おそらく、朱花をも利用した上で。逆に言えば、朱花は『ブラックウィザード』に嵌められた・・・つまり自身の意思では無い可能性がある。 その場合、自分1人がこの包囲を何とか掻い潜ったとして朱花を『ブラックウィザード』がどうするのか?可能性はすぐに思い浮かんだ。 「(お姉ちゃんが“手駒達”にされる・・・!!そ、それだけは絶対に駄目!!・・・私が単身で逃げられないようにするためでもあるのか・・・!!くそっ!!!)」 用意周到。一体何時から仕掛けられていたのか。先日の網枷が掴んだ情報自体が、自分を罠に誘い込む誘導であった可能性は限りなく高い。 『俺が敵方なら、まずはあの娘から篭絡する・・・というか潰す』 「(ッッ!!!・・・本当にそうなったってわけ?あの人の・・・『自分を最優先に考える“ヒーロー”』の予想通りってわけ?・・・ギリ!!ギリリ・・・!!!)」 碧髪の男が放った予言そのままになった。その現実に、焔火は憤然として歯を噛み締める。絶対に受け入れられない“ヒーロー”像を持つ男が、全て正しいように感じられたから。 「(絶対に受け入れられない!!私は・・・私はあんな“ヒーロー”になりたくない!!だから・・・証明しないといけない!!結果を出さないといけない!! こんな状況でもお姉ちゃんを助け出して・・・『ブラックウィザード』をやっつけて・・・そして・・・・・・『他者を最優先に考える“ヒーロー”』になるんだ!!!)」 自身の姉を救うために・・・一般人を守るために・・・つまりは他者のために『ブラックウィザード』を潰す。自分を最優先にはしない。困っている他者を最優先に。 それを今ここで証明しなければ・・・結果を出さなければ・・・焔火緋花が抱く“ヒーロー”像が全否定される・・・そんな危機感を抱いた。 これは・・・宣戦布告。ここには居ないあの“ヒーロー”に対する、“ヒーロー”になれていない少女の叫び。 「だから・・・だから・・・舐めんじゃ無いわよおおおおおぉぉぉっっ!!!!!」 青白い電流が焔火の体を駆け回る。電流の鎧を身に纏う少女の眼光は、殺気さえ含んだ光を放っていた。 窮地に追い込まれたが故に開き直ったのか、その威勢の良さに『ブラックウィザード』の面々は色んな反応を示す。 「うおっ!?や、やっぱり私の目に狂いは無かった!!これくらいイキが良くないと、調教主の私が退屈しちゃうってモンだよ!!」 「(ウズウズ)あぁ・・・血が騒ぐ・・・。俺も戦いたい・・・(ウズウズ)」 「男の悶えは、余り見栄えがよくありませんよ?しかし・・・中々に気の強そうな女性のようだ」 だが、今の焔火は彼等の反応を碌に聞いていなかった。一刻も早く朱花を助け出し、ここに居る面々をひっ捕らえる。しかし・・・ 「少し派手な戦いになりそうだ。では・・・焔火朱花達には退場して貰おうか。折角の“手駒達”の材料だ。傷付いて貰っては今後に支障を来たす。阿晴」 「なっ!!?」 「チッ・・・。わかったよ。おい、鏡子!!お前も手伝え!!薬物中毒のお前でも、居ないよりはマシだ!!」 「わ、わわ、わかった・・・」 永観は、阿晴に朱花を含めた暗示が掛かっている人間達を連行することを命じる。阿晴も作戦違反をするつもりは無いため、彼の指示に渋々従う。 「さ、させるか!!」 「いや。させて貰うさ!!」 「もちろん、あなたもね♪」 連行を阻止しようと焔火が突っ込むが、そこに永観と智暁が立ち塞がる。永観が『発火能力』にて幾つもの火炎球を生み出し、焔火に向けて放つ。 「当たるか!!」 だが、身体強化も施している焔火は迫り来る火炎球を全て避け切った。その勢いのままに、永観に向けて電撃の槍を放とうとする。 ボカン!!! 「ガッ!!?」 しかし、それは智暁の『熱素流動』にて熱ベクトル集中の基点に設定された瓦礫―鏡子による破壊で生み出された―の爆発で中断させられる。 『熱素流動』で大きなポイントになる熱エネルギーは、永観の『発火能力』で容易に生み出すことが可能である。 「やはり、君の能力は優秀だ。どうだい。今からでも僕の直属の部下にならないか?君なら、僕が好きな『責め』の楽しさを堪能できる資質を持っていると思うんだが」 「う~ん。今もですけど、そういうのはどうでもいいんですよねぇ。まぁ、最近は永観さんが言う所の『責め』の楽しさにも気付けましたけど、 誰々専用の部下になるのはやっぱり性に合わないです。伊利乃さんみたいな人に弄ばれるのはまだいいですけど」 一歩間違えれば死に直結する戦闘を行っているにも関わらず、永観と智暁はまるでこれが日常のような態度―待ち伏せ故の余裕―を露にする。『ブラックウィザード』に所属する2人は、 他スキルアウトとの抗争で仲間や“手駒達”が敵対勢力を殲滅(=殺害)している場面を何度も見ている。人間は慣れる生き物である。当然、感覚の麻痺や尊厳の軽視が発生する。 重傷ならまだしも人を殺したことは無い智暁でさえ、人の生死や尊厳について軽く考えている程だ。 鏡子に焔火を傷付けるなと命じたのも焔火のことを思ってでは無く、彼女の生死について深く考えたわけでも無く、内から溢れ出る己の欲求のためである。 仰羽智暁という少女は物事を深く考えない。網枷や蜘蛛井から嫌われていると仲間から言われても理解できない。否、理解しない。 理解するべき・しなくていい物事の“線引き”が非常に曖昧なのだ。そもそも、不良によく絡まれたり襲われたりするからという理由で『ブラックウィザード』に入ったこと自体が、 彼女の流されるままの安易な思考を表している。『ブラックウィザード』の危険性に感付いた時も、己の選択の間違いについて碌に反省せずにさっさとトンズラしたいという思考を抱いた。 その時は裏切りに対する罪悪感や報復を恐れたために実行には移さなかったが、今でも結構な頻度で脱退の可能性を模索している。否、日増しにその欲求が増している。 このままでは抑え切れなくなる。故に、増し続ける欲求を抑えるために女性を『調教する』楽しみを追求し出した。元来の百合好き(鬼畜系)を永観の影響を受けることで過激化させ、 今では現実に行っている。欲求に対抗するための策が彼女にとっては『別の』欲求であった。 安易で軽率な思考を行い、流されるままに己の欲求を満たすための行動を選ぶ・・・それが仰羽智暁だ。 「それは残念だ。まぁ、今は目の前のことに集中するとしようか。“手駒達”!!焔火緋花を確保しろ!!」 「ッッ!!?」 永観が周囲に居る“手駒達”の1人に命令を下す。その“手駒達”の能力はレベル3相当の念動力。見えざる力によって、焔火は空中に束縛される。 「ガッ・・・ハッ・・・!!!」 「じゃじゃ馬の相手は疲れるのが玉にキズだ。これでおとなしくなって貰いたいモノだが」 全方位から体を締め付けてくる念動力に、焔火が苦悶の声を挙げる。電流の鎧も保てなくなった。この状態で壁や地面にでも叩き付けられれば、気絶してしまう公算大だ。 そんな彼女の瞳に映るのは、遠方に居る己が姉の姿。彼女は、他の人間達と一緒に何処か別の場所へ誘導されていた。 「(お、お姉ちゃん・・・!!!こ、このまま・・・このまま終われるか!!!私は・・・私が皆を助けるんだ!!!)」 瞬間、冴えた意識が少女にもう1つの戦闘体勢を採らせた。焔火の体から半径10mに渡って展開されるは、電気の網。焔火独自の感知方法。 「痛っ!?」 「これは・・・静電気?」 智暁や永観を含め、周囲に陣取る“手駒達”全てを網の中に捕らえた。今の状況だと、強力な電撃の槍を構成する時間は無い・・・が電撃の槍自体を発生させることはできる。 この状態の利点は、タメ無しの電撃の槍発生では無く正確な命中。念動力で束縛されていても、電気信号から正確な位置を把握できる。故に・・・ バリバリバリバリ!!! 焔火は、電撃の槍を対象物に正確に命中させる。“手駒達”に対しては頭部にある小型アンテナを、智暁や永観には体そのものに。 刹那、焔火を空中に縛っていた念動力が消え去り、地面に着地する。結構な激痛が走る頭を抱えながら、少女は今の状況を分析する。 「(ぐぅ!!・・・やっぱり、この感知方法は数が多い程頭が痛くなる。慣れてないせいだけど、一気に10数人以上に向けて電撃を放ったから余計にだわ・・・!! 感知だけや、4~5人程度に電撃をぶっ放すのならまだ問題無いんだけど・・・!!数日前の反省で考え付いたあの技も、こんな調子じゃとても実戦で使えない・・・!!)」 但し、この感知方法は焔火の脳に多大な負担を掛ける。慣れていないというのも大きいが、 電気の網内にある全ての物体を感知してしまう+それ等に向けて電撃の槍を構成して放出するというのは、かなりしんどい。 「ぐっ・・・舐めた真似を・・・!!」 「こ、これは罰が必要ですねぇ・・・」 「(や、やっぱり気絶させれなかったか・・・!!い、今の私じゃちゃんとした電撃を構成できるかわからない!!ここは、体勢を立て直す!!)」 電撃を浴びて体が麻痺している永観と智暁を目に映し、焔火はこの場からの撤退を決断する。 「(確か、お姉ちゃんが連れて行かれたのはあっちの方向!!急がないと・・・!!)」 鈍痛が響く頭を抑えながら、焔火は何とか走り出す。この2人を相手にしている間に朱花が連れ去られてしまっては元も子もない。 焦りに焦りながらも、少女は姉の姿を追う。絶対に守りたいモノをこの手で守り抜くために。 「ッッ!!焔火さんが動いたわ!!方角的に、複数の人間が歩いて行った方角に!!」 「よしっ!!焔火ちゃんも頑張ってる!!俺達も!!」 場面は変わって、倉庫街の一角で真面と殻衣は“手駒達”と戦闘を繰り広げていた。と言っても、主に戦闘をしているのは真面である。 殻衣は、『土砂人狼』による焔火の位置確認に集中している。この場合、彼女は『土砂人狼』を戦闘面に展開するのは不可能であった。 だが、“手駒達”の戦闘能力が低いのか、本来格闘術や能力戦に取り組んでいない真面でも十分に対抗できていた。 「蜘蛛井さん・・・」 ・・・どうやら、永観達が下手を打ったみたいだね。油断したバチだね。まぁ、そっちは何とかなると思うよ?癪だけどね 「癪・・・?」 片鞠は蜘蛛井の発言の真意を測りかねるが、蜘蛛井はそんなことよりもと言いたげに指示を出す。 それより、そろそろ仕掛け時だね。焔火緋花の足音を感知しているのなら、連中は彼女と合流を図る筈だ。つまり、自ずと向かう方角は予測できる。 焔火の行動は筒抜けだからね。そのために、“手駒達”の力をセーブしているんだし。江刺。タイミングを外さないでね? 「わ、わかりました!!」 じゃあ・・・開始! 能力持ちの“手駒達”は、できるだけ消費したくない。そのために、真面達相手に冒険は冒していない。全ては、あの場所へ誘い込むため。 ちなみに、成瀬台に強襲を仕掛けた“手駒達”は殆どが無能力者である。つまりは、居なくなっても問題無い人形である。 旧型駆動鎧についても、もし敵に鹵獲されそうになった場合でも電波による遠隔操作で重要な機構や回路を強酸で溶かして自爆するように設定してある。 これで、駆動鎧が何処から横流しされたのかを追うことはできない。 「く、くそっ!!ど、どうする!?」 「こ、こうなったら本隊と合流するしか無ぇ!!車も来てる筈だ!!急ぐぞ!!」 蜘蛛井の号令の下、作戦は開始された。片鞠と江刺が逃げの一手に出た。近くの“手駒達”も彼等に倣う。 片鞠は本来逃走ルートの確保等逃げる手練に精通していたため、その逃げの姿勢は本気そのものに見えた。 一方、江刺はサングラスやマスクをしているために、表情から感情を窺い知ることができない。 「本隊!?そうか・・・“手駒達”の実力がそれ程でも無いと感じてたけど、主力はそっちか!!」 「・・・確かに車が1台動いてる。乗ってる人数はわからないけど、そこに『ブラックウィザード』の主力が居るのかも!!しかも、焔火さんが向かってる方角の延長線上だわ!!」 「急ごう、殻衣ちゃん!!」 「うん!!」 敵の言動から、近くに『ブラックウィザード』の主力が居ると考えた真面と殻衣はそこへ向かっている焔火と合流するために駆け出す。 道的には、片鞠達が使った逃走経路が一番早い。応戦や罠を仕掛けられる可能性もあったが、回り道をしている時間は無い。 一刻も早く焔火と合流を。その一心で疾走する2人。 ドカーン!!! 「「!!?」 その途中で発生した爆発音。それは、丁度真面達の真横にある倉庫の中から聞こえた音。人間である以上、それが何なのか調べたくなるのは当然だ。 だが、今は焔火と合流することが最優先。普通ならば、そう考えてその爆発音を無視する。しかし、その思考を逆転させる人間が『ブラックウィザード』には存在した。 「あれは何!?真面君!!」 「うん!!言ってみよう!!」 これこそ、江刺桂馬の能力『優先変更』の真骨頂。精神感応系の能力で、他人の物事に関する心理的な優先順位を操作する能力。 触れなくても干渉可能で、例えば『宿題をしなければならないという思い』>『遊びたいという思い』を、『遊びたいという思い』>『宿題をしなければならないという思い』へ変えることができる。 適用範囲は半径30m、最大3人まで干渉可能なこの能力で、江刺は真面と殻衣の『焔火と合流する』>『爆発音を調べる』という優先順位を逆転させた。 結果、真面達はシャッターが開きっ放しの倉庫内に入り爆発音の発生源へ近付く。 「「えっ・・・?」」 それは、使い古されたラジカセであった。すなわち、このラジカセの最大音量で先程の爆発音が流されたのだ。 ガラガラ!!! それを確認した瞬間、倉庫のシャッターが閉まった。電灯に照らされた中、真面達が振り返った先には・・・逃げた筈の片鞠達が居た。 「しまった!!罠か!!?」 「な、何で私・・・こっちを優先したの!!?焔火さんの場所は・・・」 さぁ、ここでなら思う存分戦えるだろう!!それと・・・今だ、江刺!!殻衣萎履の優先順位を!! 「了解!!」 「こうなったら・・・こいつ等を倒してこの倉庫から脱出するしか無い!!殻衣ちゃん!!『土砂人狼』を戦闘に使って!!一気にここを突破するよ!!」 「“そんなことより”、焔火さんの動きが緩やかになってるわ!!警戒しているのかしら・・・?」 「殻衣ちゃん・・・?焔火ちゃんの場所を把握することも大事だけど、今は目の前の敵を・・・」 「いえ!!焔火さんの場所を把握し続けることが大事よ!!」 ここに来て、真面と殻衣の意見が真っ向から衝突する。言い分的には、真面の方が正しい。今は、目の前にある脅威から身を守ることが最優先だ。 これが罠である場合、相手の増援等も加味すると一刻も早くこの倉庫から脱出しなければならない。 能力の応用でコンクリートを崩せる『土砂人狼』なら、戦闘を行いながら脱出口を作ることも容易だ。それがわかっているからこそ、真面は殻衣に戦闘依頼をしたのだ。 だが、今の彼女は江刺の『優先変更』で焔火の居場所を把握することが最優先になってしまっている。つまり、把握に全神経を集中する殻衣は能力戦闘を行うことができない。 そうだ!片鞠!“手駒達”の指揮権を譲るよ。ボクがカタを着けてもいいけど、どうせなら片鞠達の手で風紀委員を討ち取るっていう大金星を挙げてごらん!今ならイケるよ! 「あ、ありがとうございます!!」 蜘蛛井の親切心に、片鞠は感謝の言葉を述べる。普段は逃走関係の任務にしか就けない自分にとって、ここで風紀委員を討ち取ることは大きな成果であった。 『ブラックウィザード』に必要とされている実感が、片鞠の心を温かくする。この温かみを守るためなら・・・非情になる。なってやる。 「江刺!お前は後方に!!集中を切らすなよ!!あの男の風紀委員は、俺と“手駒達”で討ち取る!!」 「わ、わかった!!無理すんなよ!!」 「あぁ!!」 「焔火さん・・・焔火さん・・・」 「これは・・・精神系の能力か!?くそっ!!」 情勢は『ブラックウィザード』に有利。それは、誰の目から見ても明らかである。だが、有利=勝利とは限らない。万が一もある。 「(2人が死ぬ前に・・・ね。ボクって、何て親切なんだろう・・・!片鞠・・・君も『ジャッカル』で働いていた人間全てと同じ末路を取らせてあげるよ)」 今回の作戦を統括する者の1人として、蜘蛛井糸寂は残虐な笑みを浮かべる。これは、リーダーである東雲の命令と許可を取った正当な行動である。 『ブラックウィザード』内の“自浄作用”。つまりは、『不要物及び異物の処理』である。 「くそっ!やっぱり、ジャミングがこの一帯に・・・!!」 焔火は、ここに向かっているだろう網枷と連絡を取るために先程から携帯電話を開いていたが、周囲にジャミング電波が流れているためか繋がることは無かった。 「(くそっ・・・くそっ・・・!!電磁波も碌に操作できない『電撃使い』って・・・!!)」 もし、『電撃使い』である焔火が電磁波を操作することができればこのジャミングを突破できたかもしれない。だが、無情にも彼女は電磁波を使いこなすことができていない。 「(いや、今はそんなことはどうでもいい。最優先にしないといけないのは、お姉ちゃん達を助けること。こっちの方角であってる筈だけど・・・。 電磁波をレーダーとして使えたら少しは・・・私の感知方法は相手にわかっちゃうのが・・・・・・くそっ!堂々巡りしてたら駄目なのに!!)」 自分の才能を磨き出したばかりの少女は、どうしても欲張ってしまう。強請ってしまう。今の自分には無い力を。言っても仕方無いことはわかってるのに。それでも。 あの“先輩”に敗北して以来、ずっとこの繰り返し。堂々巡り。ループする思考。突き付けられる欠陥。伴わない結果。その先にあるのは・・・ 「(あぁ・・・もぅ!!何で・・・何でよ!?何で、私にばっかりこんなことが降り掛かるの!?何で、私は碌に結果を残すことができないの!!? 私は、唯皆を助けたかった!困っている人達を救いたかった!!そんな“ヒーロー”になりたかった!!!それだけなのに・・・!!)」 戦闘によってあちらこちらに傷が生まれ、汚れているボロボロの少女。顔は歪み、内心で煮えくり返っている激情は体中を駆け巡っていた。 「(ふざけんじゃ無いわよ!!私が・・・私だけが何でこんなに苦しまないといけないの!!?私は何も悪いことはしていない!!欠点があっても、それは悪いことじゃ無い!! 固地先輩や界刺さんにだって、大きな欠点があるじゃ無い!!なのに、何であの人達ばかり結果が出せるの!?何で、あの人達は優遇されているの!?何で、私だけが冷遇されているの!!?)」 苛立つ少女は、何時しか己が思考を他者への批判へと向けていた。嫉妬の感情を織り交ぜながら。そこには、他者の長所を素直に認めるあの面影は一切見受けられない。 「(自分を最優先にしているあの人達に結果が出せて、他者を最優先にしている私には結果が出せない。この違いは一体何!!?私は、他者のためにこんなに頑張っているのに!! 身を削ってでも・・・ボロボロになってでも・・・辛過ぎることに耐えてでも・・・こんなに・・・こんなに皆のために頑張っているのに!!!理不尽だよ!!!)」 激情が・・・爆発する。“反動”が・・・顕現する。“暴走”が・・・極まる。 「(もし・・・もし、お姉ちゃんがこのまま連れ去られて“手駒達”にでもされたら・・・私は・・・私は・・・!!それだけは絶対に駄目!!駄目ったら駄目!!! も、もぅ『ブラックウィザード』のことはどうでもいい!!何をやっても上手くいかないんだったら、せめてお姉ちゃんだけでも助けてみせる!! たとえ・・・私がどうなっても助けてみせる!!この命で助けられるのなら・・・それでいい!! だから・・・それくらいは・・・お願いだからさせてよ!!皆のために頑張っている私に・・・せめてそれくらいは果たさせてよ・・・!!)」 これは思考の放棄。間違っても、思考の選択では無い。だから・・・自分の矛盾にも気付かない。否、気付こうともしない。 「(じゃないと・・・・・・この世界を信じられなくなるよ!!“ヒーロー”を信じられなくなるよ!!! 他者のために頑張っている人間が報われないって・・・!!この私が報われないって・・・絶対おかしいよ!!!・・・・・・・・・えっ?)」 否・・・気付かされる。 「(私・・・今何て思った?『この私が報われない』って・・・思ったの?そうじゃないと“おかしい”って・・・思ったの?『私』が?『自分』が?えっ・・・えっ・・・?)」 他者のために働くのに『自分』が報われなければ“おかしい”という思考。それは、まるで『自分』のことだけを考える人間の思考。『自分の都合』だけを考えている人間の思考。 これは、次のように言い換えることができる。すなわち、『他者のために働く“ヒーロー(じぶん)”は報われて当然』。 “ヒーロー”は、必ずしも己が報われるような存在では無い。むしろ、具体的な見返りを求めない無償の善意に主眼を置く『他者を最優先に考える“ヒーロー”』を目指す焔火は、 己が報われなくても他者が報われるのならばそれでいいと常から考えていた・・・筈だった。自分より他者を最優先にしていた・・・筈だった。 それなのに、窮地に追い込まれた自身から出て来たのは・・・有償の意。ガキの癇癪でも我侭でも無い。本気でそう思った・・・故に思い浮かんだ言い訳のできない本音。 『ねえねえ!わたしもゴリラさんみたいに、こまっているひとをたすけるヒーローになりたい!』 『君さぁ・・・“ヒーローごっこ”でもしたいのかい?』 「嘘っ・・・!!!」 『緋花ちゃんが目指す在り方を、私はこの目で見たいの!私も、緋花ちゃんが目指そうとする在り方は正しいと思ってるから!!』 『うん!緋花は着実に成長してると思うよ!』 「嘘よ・・・!!!」 『だが、戦場に身を投じるのならば、必ず心に留めておかなければならないことがある!!それは、「必ず生きて帰って来る」ことだ!! その意志を持たない者は、戦場へ飛び込むべきじゃあ無い。もし、その覚悟を持たない者に助けられた人間が居るのなら、それは不幸だ。何故か・・・わかるか?』 『・・・「生きて帰って来る」可能性が低いからですか?』 『そんな人間に助けられても、戦場から「生きて帰って来る」可能性は低い。最悪共倒れだ。 仮に、助けられた人間だけが生き残って助けた人間が死んでしまったとする。その助けられた側の人間は、一生モノの“傷”を負ってしまうだろう。 それは、決して許されることじゃ無い』 「何で・・・!!!」 『うん。だから・・・頑張ろうな、焔火。悪者の「ブラックウィザード」を叩き潰して、誰からも認めて貰える・・・そんな“ヒーロー”にお前は・・・なるんだ!!』 「どうして・・!!!」 『はい!!「他者を最優先に考える“ヒーロー”」。これは私の根幹。これは絶対に譲れません!! 私は、困っている人達を助ける“ヒーロー”になりたい!!そんな人達を最優先に考えたい!!そのためにも!!』 『必ず私は成長してみせる。結果を出してみせる。その後に・・・私は貴方に返事を貰いに行く。だから・・・もう少しだけ待ってて!!』 「私は・・・!!!」 『自分のことを最優先に考えられない“ヒーロー”に、一体何を救えるんだい?例え救えたモノがあったとしても、その“ヒーロー”は納得し続けられるのかな?』 『テメェが独り善がりのクソガキだって事実は、何一つ変わっちゃいねぇ!!』 無自覚が自覚に転じた瞬間。焔火緋花の心意の顕現。今度こそ・・・今度こそ気付かされた。“偶像”の存在に。 「・・・・・・」 少女は蹲ってしまった。今彼女の頭の中は、自分のことだけで一杯だった。今まで自分を支えて来た根幹が、跡形も無く崩れ去る音が聞こえる。 「そう、か。私が・・・今ま、で抱いていた・・・この想いは・・・・・・借物だったのか・・・!!」 幼き頃に1人の警備員に助けられ、他者を助ける彼に導かれて“ヒーロー”に憧れ、それを体現するために少女は風紀委員となった。 「これは、“緑川先生のモノ”だったのか・・・。私のモノじゃ無い・・・私は・・・私は・・・自分のことしか考えていなかった・・・!!!」 紛うこと無き独り善がり。己が目指す在り方と自身の在り方そのものが相違していた人間が、一体どうすれば目標とする結果を出せるというのか。 「私は独り善がりだ・・・。他者のため皆のためって言っておきながら、本心では自分のことだけを考えていた!! 私は他の人の想いを自分のモノにすり替えていた!!私は・・・色んな人の想いを無自覚に利用していた!!! 私が・・・この私が一番嫌っていたことを!!!それなのに・・・私は・・・私は・・・ハッ・・・ハハッ・・・」 己の矛盾に気付いた者が放つ笑い声の、何と空虚なことか。 「ハハハッ!!!ハハハハハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!・・・・・・ギリッ・・・ギリリッッ・・・・・・ふざけるなあああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」 慟哭。それは、自分に対するはち切れんばかりの憤怒。 「ふざけるな・・・ふざけ・・・ふざ・・・・・・ふざんけんじゃ無いわよおおおおおおぉぉぉぉぉっっっ!!!!!」 握り締めた手を地面へ力の限りに振り下ろす。何度も。何度も。愚かな自分を罰するように。 「・・・・・・然だ。・・・当然だ。・・・こんな私が、どうしたら結果を出せるって言うのよ。・・・こんなクソガキが、どうしたら“ヒーロー”になれるって言うのよ!!!」 自問自答・・・では無い。それは、自分に対する絶望の吐露。勘違いしてばかりの自分を罰するように、皮膚にめり込む程腕を強く握る少女。 体は震え、指針は消え、根幹は崩れ去った。そんな彼女は、もう動けない。動く気力が湧かない。少なくとも、自分の力では。 「・・・こんな姿を見たら、あの人達は何て言うかな?嘲笑うのかな?・・・だよね。こんな滑稽な“ヒーローごっこ”に興じてた私だし。固地先輩ならとんでもなく悪辣に・・・」 それは、何を思っての思考だったのか。自分に対しあらゆる指摘を叩き付けた2人の男を、少女は脳裏に思い浮かべる。 いずれも、自分を最優先に考えている人間。名は界刺得世。そして・・・固地債鬼。 『まぁ、いいや。俺の言ったことが気になるのなら、ずっと考え続けてみるといい。悩み続けてみるといい。俺からは、このことに関してはもう何も言わない。 おそらく、これは君が成長できる1つの糧になると思うから。だから・・・自分で答えを出してみなよ、焔火緋花。 現在進行中で苦しみ続けてそうな君になら・・・きっと辿り着けると思う。何なら、デタラメばっかり言ってる俺のお墨付きを与えてあげようか?』 『いいだろう!!本物の風紀委員になるという最良の結果を導き出すために、俺へ指導を希ったお前の決断を俺は評価する!! だが、俺は部下にも奴隷にも落ちこぼれや“風紀委員もどき”を持つつもりは無い!!俺が指導するからには、必ずお前を本物の風紀委員にするための教育を叩き込む!!』 「(あぁ・・・そうか・・・)」 少女は、更に気付く。 「(だから・・・私は界刺さんの“ヒーロー”像にあれだけ反発していたのか・・・)」 矛盾の自覚を突き付けられていたために、界刺得世が抱く“ヒーロー”像の認識をずっと避けていたことを。 「(だから・・・固地先輩の指導が中断した時に『残念だ』って思ったのか・・・)」 “ヒーロー”を体現する『本物の風紀委員』になるために、今も固地債鬼の指導をずっと希っていることを。 「(界刺さんが他者を最優先にしたくないのも、こういう勘違いや履き違えが起こることを知ってるからか・・・。やっぱり、本物の“ヒーロー”は違うなぁ。 それと・・・固地先輩の言う通り、私は自分のことを本当に何も知らなかったんだなぁ・・・。今回はつくづく痛感した。・・・悔しいな。本当に悔しい・・・!!)」 少女は立ち上がる。両者に共通する事柄を・・・全身に宿る反骨心を原動力として。 「(私は・・・本物の“ヒーロー”にはなれない・・・のかもしれない。本物の風紀委員にはなれない・・・のかもしれない。でも・・・それは私次第。 皆の気持ちを利用して来た・・・間違いばっかりして来た・・・甘ったれて来た・・・間違い無い。だったら・・・直す。絶対に。 界刺さんの言葉も固地先輩の指導も、結局は私自身があの人達の意志をどう受け止めるかに懸かってる。あの人達は、ずっとそう言って来たじゃないの!!『私次第』だって!!)」 思い浮かべた2人に“また”怒られた気がした。『何やってんの?』、『何をやっている!?』・・・と。 『『こんな所で焔火緋花は終わってしまうと、他の誰でも無いお前自身が判断するのか?』』・・・と。 「(あの人達は、きっと歩むことを止めなかった人達。あの2人にできて・・・私にできない?そんなこと・・・わからない!!!やってみなきゃわからない!!! もう一度・・・作るんだ。借物じゃ無い・・・いや・・・借物を単なる借物で終わらせないために・・・緑川先生の想いを借りていたことを無駄にしないために!! 私の・・・私だけの根幹を築くんだ!!他者を最優先に考えられる程の信念を生み出すんだ!!)」 『“為せば成る”。俺は、この諺が大好きだ。結局、諦めたらそこでシメーなんだよな。だから、俺は諦めない』 「(拳・・・。そうだよ。諦めたら終わりなんだ!!諦めなければ、変わることができるかもしれないんだ!! 目を逸らすんじゃ無い。耳を塞ぐんじゃ無い。逃げるんじゃ無い。受け入れるフリをするんじゃ無い。 見ろ!!聞け!!感じろ!!進め!!踏み出せ!!・・・立つんだ、焔火緋花!!!)」 少女は心を立ち上げる。真の意味で、そして自分の足で――へ繋がる一歩を踏み出すために。 「・・・さて、自問自答は終わったのかな?」 「!!?」 「長い問答でしたねぇ。聞き耳立ててたら、急に叫び出すモンだから思わず驚いちゃいましたよ」 その直後に物陰から姿を現したのは、『ブラックウィザード』の永観と智暁。2人は蜘蛛井の連絡を受けて、焔火のすぐ近くで様子を観察していたのだ。 「あなた達・・・!!」 「まぁ、そう熱くならないでくれたまえ。僕達だって、君の一撃でダメージを負っているんだ。おあいこだよ」 「それに・・・フフッ、あなたのお姉さんはもうここには居ないし」 「なっ!!?」 智暁から告げられるは、朱花が連行されてしまった現実。焔火が項垂れていたあの時間が、朱花を連行されてしまう決定的な隙を作り出してしまったのだ。 「そりゃ、あんだけ蹲っていたら連行されるに決まってるじゃん!!敵地なのにさぁ。バカですねぇ。まっ、あなたが自問自答してなくても結果は変わらなかっただろうけど」 「ぐっ・・・!!」 「そう落ち込むことは無い。君も、僕達と共に来るのだから」 「誰が!!・・・あなた達を捕えて、お姉ちゃんが連行された場所を吐き出させる!!私は・・・お姉ちゃん達を助ける!!覚悟しなさい!!」 永観達の言葉に、焔火は覚悟を決める。これは自分の失態。繰り返してしまった醜態。でも、今はそれに囚われている場合じゃ無い。 今は本物の風紀委員になれなくてもいい。今は本物の“ヒーロー”になれなくてもいい。 でも、せめて焔火朱花達は助ける。焔火緋花の命を懸けて。そして・・・共に生きて帰る。絶対に。 「焔火!!」 そんな、今まさに戦闘を仕掛けようとした焔火の後方から聞き慣れた声がした。 「(この声・・・!!)」 それは、先輩の声。こんな自分を『“ヒーロー”になれる』と言ってくれた優しい先輩。 「網枷先輩!!!」 思わず振り返る。故に気付かなかった。目の前に居た永観と智暁の口元が笑っていたことに。 ドゴッ!!! 「ガッ・・・ハッ・・・!!!」 鳩尾に一撃。 ドゴッ!!! 「グッ!!!」 続けて延髄に一撃。格闘術を磨いていないとされる人間からは想像も付かない程のスピーディー且つ重い二撃に、油断していた焔火はまともに喰らい、その意識を薄めて行く。 「あ、網・・・枷、先・・・輩。ど・・・うし・・・て・・・?」 予想だにしなかった先輩の蛮行に疑問を呈しながら、焔火緋花は気を失った。 「さすがは“辣腕士”。仮にとは言え、仲間と呼ばれる人間に対して全く容赦しない攻撃を急所に見舞うとは。恐れ入る」 「褒め言葉として受け取っておこう。それより、早急にここを立ち去るぞ。伊利乃から、成瀬台の強襲に失敗したという連絡があった」 「失敗!?ど、どういうことですか!?」 「詳しいことはわからないが、どうやら『シンボル』のメンバーが風紀委員達の助太刀に入ったそうだ。 警備員を含めた連中の大半は重傷ないしそれに近い傷を負っているようだが、少なくとも風紀委員に死者は出ていないらしい」 「網枷・・・」 「しばらくは連中も身動きは取れないだろう。後方支援組が傷付き、データ関連も使い物にならない。風紀委員である焔火もいざという時は人質として利用できる。 蜘蛛井が対処しているイレギュラー共の死も大きな影響を与える筈だ。“決行”作戦においては、今さっき風間達が運んだ人数で全て回収できた。 つまり、当初の目的は概ね達成できた。これで、奴等の目を“決行”から逸らすことができる。東雲さんにも報告済みだ」 「・・・そうか。まぁ、僕の失態が発端だからな。今回は何も言うまい」 「済まない」 「網枷さん!!この緋花って娘、私が調教してもいいですか!?調合屋さんが、私好みの新しい薬を開発したみたいなんです!!きっと、調合屋さんも喜ぶと思いますよ!?」 「別に構わない。動きを封じるために、元々薬漬けにするつもりだったからな。調合屋にも、実験体の1つくらいは提供してやっても問題無い。その辺りは、君に任せよう」 「(ほぅ。僕や蜘蛛井じゃ無く、“辣腕士”として立案する作戦通りに動かないことが多いのが原因で嫌っている智暁に・・・ねぇ。 調合屋はあくまで部外者だし、鏡子の処遇も合わせて考えるに・・・これは・・・)」 「やったっー!!!フフッ、私に電撃を浴びせた罪は重いですよ~。キッチリ罰を与えて、二度と逆らえないように調教してあげますよ~。あっ、そうだ。 もう風紀委員じゃ無くて私の奴隷になるんだから、腕章なんか必要無いですねぇ。特別サービスで燃やしてあげます!うわっー、ボロボロ。普段からどれだけ無茶やってるんだろ?」 “決行”は概ね完了した。後は、ここに存在するイレギュラー組の始末のみ。それについては、蜘蛛井に全て任せてある。 智暁が、焔火の腕に装着されている腕章を取り上げ、『熱素流動』を用いて消し炭にする。その後、気を失い拘束された彼女を合流した阿晴(鏡子も一緒)が担ぎ、車両に乗せる。 万が一本拠地に着く前に目覚めた場合を想定して、焔火の耳にある音波を流すよう設定されているイヤフォンをセットする。“手駒達”も一部を除いて集合済。 そうして、網枷達は倉庫街を後にする。時刻は・・・午後8時32分。 「何つーかよおおおおおおぉぉぉっっ!!!!!こんなの、俺の性分じゃ無ぇと思うんだがああああぁぁぁっっ!!!!」 「カカカ。まぁ、今回は我慢しろよ。俺だって、風紀委員会に所属している箱入りお嬢様をこの手でぶっ潰してやりたい気持ちを抑えてるんだしよぉ。 それとも何か?好き勝手やって、第17学区の本拠地で待ってる東雲さんの怒りを買いたいのかよ!?」 「そ、そりゃ勘弁だああああぁぁぁっっ!!!」 「・・・・・・」 朱花達を大型トラックに乗せて第15学区を走るのは、風間・西島・戸隠の3名。彼等は、今回回収した人間の運搬を担っていた。 運転するのは西島で、風間は肉体労働、周囲の監視は戸隠が担当していた。 「・・・・・・ピクッ!」 「おっ!?どうした、戸隠!!何か怪しい連中でも見付けたか?」 「『迷わず』。西島。次の信号で停車した後に、風間と運転を交代しろ。『加速弾丸』の出番だ」 「おぅおぅ!!俺の出番は無ぇってのかあああぁぁっ!!?ちきしょー!!!」 風間の大声に戸隠は取り合わない。その視線は、手に持つ携帯電話の画面へと向けられていた。そこに映るのは・・・ 「後方の荷台に、“手駒達”4名と学生8名が載せられている。十中八九、拉致されていると見て間違い無い。どうする、固地?」 「本来であれば、すぐに救出するべきだ。だが、峠の『暗室移動』はこの繁華街を彩る明るさで精密な空間移動ができないリスクがある。 もし、空間移動の計算を見誤れば一般人に重傷を負わす可能性は否定できない。連中が何処へ向かっているのかも突き止めたいしな。今は様子見だ。どうだ、雅艶」 「そうだな。それが賢明だ。疲労は大丈夫か、峠?」 「少し頭が痛い的だけど、まだ大丈夫よ」 戸隠達が乗るトラックを追うのは、固地・雅艶・麻鬼・峠の4名。彼等が、何故ここ第15学区に居るかと言うとそれは178支部が作った捜査コースが起因である。 支部の単独行動は、全て椎倉か橙山に事前に報告されることとなっている。そして、固地は椎倉から全支部の活動範囲を聞き及んでいた。 特に、178支部の活動範囲―真面達に指示して作らせたコース―は、固地自身が各学区で犯罪の温床となり易い部分を重点的にピックアップしたモノだった。 当然、固地達もこれを基に活動しており、しかも彼は浮草達178支部が回り切れない部分を優先的に洗っていた。 効率を考えた上での判断。つまりは、固地も活動を開始した今日は第15学区を回っていたのだ。 そんな折に第15学区で発生した連続爆発。それ等は、全て『ジャッカル』というカラオケ店で起きていたモノだった。 カラオケ店という密閉空間、薬物販売が表に出ない現状、そして連続爆発。この流れに何か作為的なモノを感じ取った固地は、 『ブラックウィザード』の仕業である可能性も(希望的観測ながら)視野に入れる。各店舗に警備員が駆け付けたことを確認した固地は新たな行動を起こす。 すなわち、雅艶を通して峠に『暗室移動』の連続行使を依頼、『多角透視』を併用しながら第15学区全体を絶え間無く空間移動していた末に戸隠達を発見したのだ。 「どうやら、一般人に手を出していたのは本当のようだったな、雅艶?」 「あぁ。だが、麻鬼。俺が気に掛かるのは、先の連続爆発との因果関係だ。わざわざ、あの程度の人数を拉致するためだけに『ブラックウィザード』があんな真似をするとは思えないが」 「逆に、あんなことを拉致する時に何時もしてたらすぐにバレるし。耳目をあの爆発に集中させなければならない的な事情があったのかしら?」 「・・・・・・」 各々が意見を言い合い、目の前にある現状に対する分析を行って行く。その最中に、戸隠達が乗ったトラックが赤信号で止まった。すると・・・ 「むっ!?止まれ、峠!!」 「!!」 今まで運転していた西島が、ピアスだらけの男と運転を代わろうとしている。その行動に不審を抱いた雅艶が、峠に空間移動を中断させる。 一方、峠は雅艶の指示を受け入れ近くの建物の屋上で止まった。 「どうした、雅艶?」 「西島と同席の男が運転を交代した。これは・・・ちょっと待て!!」 西島の能力を知っている雅艶(もちろん、他の面々も知っている)は、『多角透視』を全て周囲への走査に走らせる。信号が青になるまでもうそんなに時間は無い。 そして・・・『多角透視』の1つがそれを捉えた。 「あれは・・・紙飛行機!!?」 それは、厚紙でできた紙飛行機・・・に見せ掛けた超小型の無人偵察機MAVである。小指の爪程のモーターを複数取り付け、フラップやラダー等も合わせている。 機体の下面にはカメラと送受信機がくっ付いている紙飛行機が、雅艶達を上空から観察していたのだ。 これは、網枷に固地の尾行を中止させられた戸隠が忍者としての矜持に賭けて用意した代物である・・・と言えば聞こえはいいが、 材料的にはそこらのディスカウントショップの品で作れるお手軽品だ。 「あの紙飛行機の機体下部にカメラが取り付けられている!!・・・こちらの尾行がバレている!!」 「何!?」 尾行がバレていることに少なからず気を揺らす雅艶達。『多角透視』をMAV探索に全て割り振ったことも大きいだろう。 彼等は気付いていない。西島が、戸隠が指示したポイント―固地達が居る場所―にコンクリでできたブロックを順に2つ『加速弾丸』で放ったことに。 「うおっ!!?」 『加速弾丸』で飛ばしたブロックの内、1つ目は固地達が立つ付近へ直撃させた。『加速弾丸』で放てる射程範囲は最大122m。 直撃による衝撃と粉塵が固地達を襲う中、数瞬遅れて2つ目が建物の屋上に備え付けられている高置水槽に衝突する。 ブシャー!!! 中破した水槽から、勢い良く水が漏れ出す。近くに居た固置達を巻き込んで。固地は咄嗟に『水昇蒸降』を用いて水を水蒸気へと変える。 自身の手の平から5cmまでにある水を水蒸気に変えるこの能力にある5cmとは、手の甲側にはみ出さない限り垂直・水平に範囲が作用する。 故に、データを一見しただけでは範囲が極狭いと思われることが多いのだが、実際は想像以上に範囲は広い。だが、水槽から噴出した水はその範囲を越えた先に居た峠に覆い被さった。 「キャッ!!?」 その勢いに流され、峠は屋上から落下してしまう。西島が放った一撃目で、転落防止用の柵の一部が吹っ飛んだために。 水の直撃を受けた峠は、同時に目をやられていた。失明などの心配は一切無い程度だが、複雑な演算が要求される空間移動において、しかも疲労も溜まっていた峠にとってそれは致命的であった。 「くそっ!!」 「ちぃっ!!」 「フン!!」 行動は迅速であった。反射的と言ってもいいかもしれない。まずは、固地が水蒸気にした水を元の水に変え、ロープ状にした後に峠の胴体に巻き付けるために突っ込む。 自分達を襲った水の流れさえも利用した速攻の判断を『多角透視』で認識した雅艶が続いて突っ込み、白杖を固地へ差し出す。固地は空いた片手で白杖を掴み、操作する水を巻いて補強する。 最後は麻鬼。彼は雅艶の手を掴み、同時に身に付けていた手袋から『閃光小針』の爪を展開・建物の壁を破壊し、破壊跡を確と掴みながら人間3人分もの重さを片手で支える。 「峠!!大丈夫か!?」 「え、ええぇ・・・」 「この状態は長くは持たない。どこでもいいから、空間移動を!!」 「でも、この明るさだとリスクが・・・!!」 「このままだと、皆揃って落ちて大怪我だ!!いいからやれ!!」 「わ、わかった!!」 雅艶の命令を受けて、峠は『暗室移動』を行使する。その間に、戸隠達は速度を上げて走り去って行った。 「ゲホッ!!・・・まさか、走ってるダンプカーの土砂の中に空間移動するとはな。危うく窒息しかけた」 「ゴホッ!!・・・だから、言ったじゃ無い!リスクがあるって!!」 「ボホッ!!・・・おまけに積載量の関係で中々抜け出せないわ、もう一度空間移動するにしても周囲が土砂だらけで座標計算ができないわ・・・散々だったな」 「ガハッ!!・・・まぁ、ダンプカーそのものに空間移動しなかったのは不幸中の幸いだ。下手をすれば、命に関わることになっていたかもしれん」 砂塗れになって愚痴を零しているのは、先程『暗室移動』にて窮地から脱出した筈の雅艶・峠・固地・麻鬼である。 彼等が何故砂塗れになっているのかは、上記の会話で大体予想できるだろう。時刻は午後8時50分を過ぎたばかりだ。 「結局『多角透視』も間に合わなかったし、私達の尾行もバレちゃったし、どうするの?」 「それについては、奴等が進んでいた道の方角で予想は立てられる。少なくとも、『多角透視』で調べた範囲ではこの学区には連中のアジトは無いようだしな」 峠の疑問に、固地は雅艶への依頼時点で尾行を前提にした捜査(空間移動含む)を想定していたために電源を切っていた携帯電話を用いて学園都市の地図を画面に表示する。 「連中の進行方向からして、第15学区から第9学区方面へ向かっていたのは間違い無い。雅艶。連中の動きだが、慌てたモノじゃなかったか?」 「慌てていたな。観察した限りでは、戸隠の指示を受けて急に動いた感じだった」 「なら、これは想定外のことだった筈だ。尾行対策に、わざと道草をしていたわけじゃ無い。 経路的に、第2学区・第7学区・第13学区とそれ以降の学区は基本選択肢から排除していいだろう。 逆に、第8学区・第9学区・第16学区・第17学区・第20学区・第21学区辺りが怪しいな。 もし、俺達の尾行発覚から衛星による監視を恐れて何処かで車両を乗り換えるにせよ、それは前もってのことじゃ無い。 まだ、連中を追えるチャンスはある!!警備員の衛星監視を活用しよう。同時に検問もな。雅艶!お前は・・・」 「言われずとも、もう描き始めている。安心しろ!服の色さえも一寸の狂いも無く表現してみせる!!」 「早っ!ってか、急いでいるんだから鉛筆でいいじゃん!!」 雅艶は、常備しているメモ帳に早速荷台に載せられていた人物の模写に取り掛かり、峠は無駄に凝る彼の趣味へツッコミを入れる。 一方、固地は成瀬台の椎倉に直接繋がる回線にコールする。だが・・・ 「・・・繋がらない。おかしい・・・」 一向に繋がらない。故に、椎倉の携帯電話にも掛けてみる。しかし、こちらも繋がらない。そこで、警備員で風紀委員会の顧問を務める橙山へ電話を掛ける。そして・・・ 「固地っしょ!!?」 「あぁ、その固地ですけど。至急橙山先生にお願いしたいことが・・・」 「そんなことより!!!あぁ、もう!!混乱してたから、固地に連絡するのをすっかり忘却してたっしょ!!!」 「??どうかされましたか?」 固地は、橙山から成瀬台で起きた惨状を説明される。そして、176支部の焔火緋花が網枷双真の罠に嵌った可能性が大であることも。 また、唯一成瀬台に到着していない178支部の浮草からの連絡で、その近隣に居たであろう真面と殻衣と現時点で連絡が取れなくなっていることも彼女から聞かされた。 ほぼ同時に、雅艶が描き上げた少女・・・焔火朱花の姿を見て固地は即座に行動を開始する。 依頼自体は伝えたが、それは自分達が追う前提である。橙山の話だと、各地で発生している連続爆発事件に多くの警備員が借り出されているため、 迅速な検問態勢を敷くには時間が掛かるそうだ。監視カメラの活用にも、多少の手続きが必要となる。 車両を乗り換えられていたら、捕捉の可能性は更に低くなる。検問も、“手駒達”に対してどこまで有効か・・・。 一方、焔火が誘い込まれた場所は鳥羽の証言で明らかになっている。雅艶に確認した所、先程のトラックに焔火は載っていなかった。 つまりは、まだ彼女が抵抗している可能性が低くなかった。ならば、彼女の救助に向かうことで付近に居るであろう『ブラックウィザード』の構成員と接触する可能性は高い。 これは、可能性の問題であり確率の問題であった。固地債鬼は、可能性が高い方法を選ぶ。それが自身の知り合いを一時的に見捨てることになろうとも、彼は決断する。 すなわち、峠の『暗室移動』で焔火達が居るであろう現場へ急行することを決断する。橙山にも、具体的な内容は伏せて伝達した。 「場所はここだ!!峠!!頼む!!!」 「了解!!」 逸る気持ちを抑えて、しかし冷静・冷徹に物事を量る“風紀委員の『悪鬼』”。賛否はさておき、これができるからこそ彼は有事の際に己が研磨した力を存分に発揮できるのである。 時刻は少しだけ戻って、午後8時45分を回った頃。網枷達が離脱したこの時間帯でも、ある倉庫内では戦闘が続いていた。中々に激しい戦闘のためか窓ガラスは割れ、壁の一部が崩れていた。 責めるは片鞠が指示する“手駒達”。迎え撃つは178支部の真面。人数的には真面が不利なものの、“手駒達”のレベルが低いためか何とか応戦できている。 一方、殻衣は江刺の『優先変更』にて『土砂人狼』の戦闘モードを未だ封じられている。 「(ど、どうしてだ!?)」 そんな中、攻めている側の片鞠の心中にある疑問が湧く。それは、“手駒達”に対する疑問。 「(た、確かこの“手駒達”は皆レベル3以上の能力者の筈。最初の頃は、ここに誘き寄せるために力をセーブしていたからまだわかるけど、何で今になっても力が抑えられているんだ?)」 片鞠は、蜘蛛井から“手駒達”のレベルを聞かされていた。それが正しいのなら、何故敵を倒せない?相手は、実質レベル3が1人だけなのに。 苛立ちを隠せない片鞠は、無線で幹部である“手駒達”の統率者に問いを発する。 「蜘蛛井さん!“手駒達”の調子が悪いみたいなんです!!どうしてだかわかりますか!?」 指揮権は自分に譲っているものの、“手駒達”の状態については蜘蛛井の方が自分よりわかっている筈だ。そう考え、アドバイスを貰おうとする部下に・・・ それは、簡単だよ?だって、そこに居る“手駒達”って殆どがレベル1~2だもん 幹部から冷酷な事実が告げられる。 「へっ・・・?」 「えっ・・・?」 最初に風紀委員に攻撃した“手駒達”は、レベル3の発火系能力者だったけどね。まぁ、新規が入るからさ。在庫処分って感じ? 片鞠と江刺が呆気に取られる中、残酷なガキはこの作戦に秘められた『ブラックウィザード』内の“自浄作用”・・・『不要物及び異物の処理』について説明する。 その間は、蜘蛛井が指示を出して“手駒達”を真面と戦わせる。 まずさ、片鞠はもう不要なの!今回の作戦で、『ジャッカル』を全店破壊したからね。集会で使ってた『ジャッカル』が無くなったら、片鞠はもういらないし。 そして、『ジャッカル』に務めていた経歴から片鞠の存在をつき止められると厄介なんだよねぇ。だから、ここでお役御免ってこと。 片鞠達には、連行場所である本拠地は今現在でも教えていないでしょ?不自然だと思わなかったの?クククッ 「そ、そんな・・・!!!」 次に江刺。お前は・・・『紫狼』の一員だね? 「!!!」 「江刺が・・・『紫狼』の・・・!!?」 『異物』。それすなわち、敵対している『紫狼』の一員である江刺桂馬。 西島から、お前が妙な動きをしているって報告があったからさ。網枷が伊利乃を使って調べさせたんだ。今日お前が落としたってされている携帯電話からね 「あ、あれにはロックが!!そ、それに伊利乃さんは、『中は見ていないよ』って!!」 そんなの、ボクか中円の手に掛かれば解除することなんて朝飯前だよ。実際には、伊利乃が中円に頼んだみたいだけど。 それにさ・・・伊利乃がそんな甘っちょろい女なわけ無いじゃん。“魔女”だよ、あいつは。フッ、ようはあいつがお前のポケットからスッったんだよ。 まぁ、実際に電話を掛けてみたけどもう使われていないってさ。メールアドレスも同様に。向こうさんのボスにもバレてるみたいじゃない?滑稽だね 「・・・!!!」 全てバレている。そして、それ故に東雲は“自浄作用”の命令を下したのだ。『ブラックウィザード』は、東雲そのものと言っていい。 つまり、『ブラックウィザード』は東雲の体であり、体の中に存在する『不要物』や『異物』は“自浄作用”によって排除しなければならない。 彼が“孤独を往く皇帝”と“裏”の住人に呼ばれているのは、その容赦無い断罪から来ているが、東雲自身は別の意味でこの二つ名を気に入っている。 彼にも親友と呼べる人間は複数居る。本当は、彼は孤独では無いのだ。だが、その親友は『ブラックウィザード』の中に存在する。 ようは、親友さえ東雲の『力』の一部なのだ。害を及ぼす仲間を断罪することは、あくまで“自浄作用”でしか無い。故に・・・孤独(ひとり)。故に・・・“孤皇”。 この思考には、心理を読むことに長けるあの“『シンボル』の詐欺師”ですら気付いていない。 「ハッ!!わ、私・・・何で焔火さんの居場所のことばっかり・・・」 「殻衣ちゃん!?元に戻ったんだね!?」 自分の正体がバレたことによる衝撃で、殻衣に掛かっていた『優先変更』が解除された。だが、江刺にとってはそんなことに気を取られている場合では無い。 本当なら洗いざらい『紫狼』について吐かせてやる予定だったんだけど、本当はそんなことどうでもいいんだよね。 お前・・・ボクの“手駒達”に随分酷いことをしてくれたじゃないか?あぁん?さっさと死ねよ、ゴミが 隠し切れない、否、隠そうともしない殺意が蜘蛛井の声に現れる。そう、彼はキレているのだ。 本来、蜘蛛井は網枷から『江刺に「紫狼」について吐かせるだけ吐かせろ』と指示されていた。今後の『ブラックウィザード』のためにも。 だが、元来蜘蛛井は『ブラックウィザード』に忠誠を誓っているわけでは無い。全ては、かつて自分を屈辱に染め上げた『守護神』への復讐のため。 『ブラックウィザード』に入ったのも、その手段でしか無い。だが、その手段で培って来た“手駒達”という人形達を粉々に打ち砕いたあの殺人鬼に対しては、 『守護神』に対するモノと同レベルの敵意・殺意を抱いていた。お気に入りのオモチャをぶち壊されたガキの癇癪である。 そのために、最初から蜘蛛井は江刺に情報を吐かせるつもりなど無かった。何故なら、情報を吐かせる間は江刺を殺せないからだ。 精神感応系能力者である彼なら、精神系能力に抵抗する力を持っている可能性もある。そうなれば間違い無く長引く。そんなことを認められるわけが無い。 唯許せなかった。殺してやりたかった。跡形も無く、骨の一片すら残さないように。だから、この倉庫に誘導した。『不要物』である片鞠と一緒に処分するために。 この倉庫には、『ジャッカル』に仕掛けられたモノとは違う多層同期爆弾が仕掛けられている。身元特定に時間が掛かるDNA鑑定作業も困難を極めるくらいの滅茶苦茶な爆発だよ? ここは、“手駒達”の保管場所でもあったしね。証拠は隠滅しないと。他の倉庫も同時に爆発する仕組みだし。あぁ~、もう爆発まで30秒切った切った。ハハッ 「「!!!??」」 多層同期爆弾。高性能爆薬を規則的に並べる+指向性を整えることで、周囲の建物に爆発の余波が行かないようにする爆弾である。 逆に言えば、対象物の完全なる殲滅に絶大な効果を挙げることもあり証拠隠滅も兼ねた犯罪に向いている。 とは言え、今回の場合は倉庫街一帯に仕掛けているので起爆した瞬間にこの辺りは全て爆炎と爆圧に包まれる仕組みだ。 もう通信は切るけど、一応周囲にある監視カメラとかに備え付けられている小型爆弾とも同期してるんだ。これで、風紀委員達は完全にボク達を追って来られないね。 それじゃあね、ゴミクズ。そこに居る廃棄処分組と風紀委員と、仲良く地獄に堕ちてきな 「ま、待って下さい!!」 「い、命だけは!!」 片鞠と江刺の訴えが届く筈も無く、蜘蛛井は通信を遮断した。同時に、最後の命令が“手駒達”に下された。それは、真面、殻衣、片鞠、江刺の動きを封じること。 「い、嫌だ!!死にたく無い!!」 「お、俺は唯『ブラックウィザード』があの人達と衝突しないように・・・俺は・・・!!!」 「な、何がどうなってるんだ!!?くそっ!!?」 「ど、どいて!!!」 片鞠と江刺は数人の“手駒達”に動きを封じられ、真面と殻衣も火の玉や電撃で牽制され身動きが取れない。そして・・・無情にもタイムリミットが来た。 ドゴーン!!!!! その時、固地は爆炎に包まれた倉庫街の前に立っていた。同行していた救済委員には、待機するよう指示していた。 天さえも焦がす勢いで吹き上がる爆炎と黒煙。あの中に居た者は、まず生きてはいまい。そう実感させられる光景・・・の片隅にその男は居た。 「・・・・・・」 煙草を咥えた陰気な男。漆黒のコートに包まれた長髪の“怪物”のすぐ横・・・糸に巻かれた状態で伏しているのは片鞠・・・だったモノ。 彼は、脳天に銃弾を受けて死亡していた。そのすぐ横にも、同じく糸でグルグル巻きにされたモノがあった。2つ共に、固地の目からは中身を窺い知ることはできない。 そして・・・傭兵ウェイン・メディスンの眼下に居るのは178支部メンバーである真面と殻衣。2人は血を流しながら共に気絶している。 「・・・アンタが『紫狼』が雇った噂の殺人鬼か?どうしてここに居る?」 固地は、ウェインから放たれる尋常では無い殺気に緊張しながらも物怖じせず質問する。 「・・・何、俺の“気”に障っただけだ。それに・・・俺は“『紫狼』に雇われていない”し、“あの組織のことなど知ったことでは無い”」 「そこに寝ている2人は・・・・アンタが助けたのか?」 「偶々俺が投じた網に引っ掛かっただけだ」 固地の質問に、常のように視線を地面に彷徨わせているウェインは回答とは言えない回答で答えた。 数日前の邂逅で風紀委員へ『暴力』を撒き散らした殺人鬼の手によって今度は真面と殻衣の命が救われた。 皮肉にも程がある巡り会わせ。だが、傭兵の方はさして気にしていない。それよりも・・・ 「貴様も風紀委員か?」 「そうだ」 「ククッ。そうか・・・ならば1つ取引しないか?俺は、仕事に無関係な人間は基本的に殺したく無いし、この坊主頭の風紀委員は以前の邂逅の際に自重していたからな。 この場で殺すのは些か偲びないと思っていた所だ。無論、意識を覚醒した後に俺へ抵抗する可能性は低くなかった。その時は、2人共に始末してやるつもりだったがな」 殺し屋から持ち掛けられる取引。おそらく、一歩でも踏み外せば真面と殻衣の命は無い。極限の緊張状態を保ち続ける固地は、ようやく視線を上げた殺し屋の話を聞く。 「取引・・・?」 「そうだ。俺の言葉をしっかり聞くことを薦めよう。・・・俺“達”と貴様“等”は、今日ここで会っていない。どうだ?」 「(雅艶達の存在がバレている・・・!!!糸を使っての感知方法か?)」 「そうすれば、この2人はこのまま返してやろう。言っておくが、貴様がNoと言った時点で交渉決裂と見做す。そうなれば、貴様等4人とこの2人はすぐに死ぬこととなるだろう」 「・・・随分強気だな?」 「貴様等の中に空間移動系能力者が居るだろう?先程目にした限りでは、パーカーを被った女がそれだな。 仮に、貴様等を含めたここに居る俺以外の人間全てを空間移動するとしても『今』なら能力行使前に女を殺せる。俺の目と“領域”に入った必然(ぐうぜん)を恨むんだな」 「・・・!!!」 「これも追加だな。今からその女について調べようとした時点で敵対行為と見做す。その手の能力者が居ないとも限らん。つまりは・・・動くな・・・!!!」 「「「「!!!」」」」 この場一体に、更に強大な殺気が溢れかえる。ウェインは、内ポケットから銃を引き抜きその銃口を真面へと向ける。 「さぁ、どうする?数日前に会った風紀委員達は、無謀にも弱者が強者へ楯突くという愚かな選択をしたが・・・貴様はどうだ? 闇雲に正義を振りかざし、『全滅』という結果を齎した後に俺という強者の前に肉塊となってひれ伏すか? それとも、弱者であることを受け入れた後に『生き残る』という結果と共に俺に跪くか?」 “世界に選ばれし強大なる存在者”は、“風紀委員の『悪鬼』”に答えを迫る。YesかNoか。 そして・・・固地債鬼は躊躇無く答える。この場での最優先にするべき事柄。『「ブラックウィザード」討伐のために必ず生き残る』ことを最優先に考えた選択を。 その判断が客観的に見て正しいのか、あるいは間違っているのか等関係無い。時と場合に応じて優先順位は変化する。 そして、それに殉じた選択を唯“選ぶ”。その判断に・・・後悔は微塵も無い。 「・・・わかった。取引に応じよう。俺達とアンタ等は今日会っていない。それでいいな?」 「あぁ。ククッ。強弱を自覚している人間は、俺は嫌いじゃ無い。面倒が無くていいしな。もし、この取引を貴様等が破れば即座に殺しに行く。よくよく覚えておけ。 貴様の賢明な選択とこの坊主頭の自重振りに免じて、数日前に受けたストレスの借りはまた別の機会に返すとしよう。では、さらばだ」 そう言い残し、ウェインは死体を含めた複数の糸袋を抱えながら『闇』の世界へと消えて行った。直後、『暗室移動』で固地の近くに雅艶達が出現した。 雅艶と麻鬼も極度に緊張していたのか汗を幾つも流し、峠に至ってはウェインの殺気を浴びて今尚震えていた。 「雅艶・・・どう思う?」 「本気の『多角透視』で集中していたからわかったことだが、この一帯に極小の蜘蛛糸が無数に漂っていた。おそらく、その糸が感知の役目を持っているな」 「私を殺せるっていうのは・・・?」 「集中して見た所、峠のパーカーに触れていたある蜘蛛糸にあの殺し屋に繋がる糸が複数あった。たぶん、そのことを言っているんだろう」 「嘘!?そんなのが・・・!!」 「下手を打てば、即座に殺されていたかもな。噂通りとんでも無い“怪物”だ。にしても・・・先程の言葉から現在あの男を雇っているのが『紫狼』では無い可能性も高くなって来た。 そもそも、『紫狼』は解散しているようだからな。・・・厄介極まりない」 固地達は、戦闘をしていないのにも関わらず殺人鬼の凄まじさを実感する。あの陰気な男の言う通り、全滅する危険性が確かにあったと言っていい。 「とりあえず、雅艶達は撤退してくれ。ここは俺が何とかする。風紀委員や警備員が、もうすぐここに来るしな」 「・・・まだ、『ブラックウィザード』の本拠地は突き止められていないからな。救済委員として、できる限りのことはしよう。 後、殺し屋が担いでいた糸袋の中身は『多角透視』で判明しているが、さっきの取引で今後の調査には使えなくなったな。 『俺“達”』と言うからには、中身も含まれていると解釈していいだろう。何かあれば、真っ先にあの殺し屋が狙ってくるのは俺達だ。 それが理由不明であってもだ。素性に関しては詮索を止めておく。固地・・・今回はお前にも伝えない」 「私もこのまま引き下がったんじゃあ納得的なことができないし、もうしばらくは協力するわ!」 「“後輩”は俺の同期の手に堕ちたか・・・!!!全く・・・手間の掛かる奴等だ」 不条理極まる世界に翻弄される少年少女達。だが、まだ終わったわけでは無い。否、まだ始まってもいない。そう・・・ここまではプロローグ。そして・・・ここからが“幕開け”!!! continue!!
https://w.atwiki.jp/unidentified-object/pages/197.html
スレ78まとめへ戻る 782 :青い猫:2009/10/01(木) 01 11 05 ID JlnV2iqB0 ITC には再現性があり、反証可能性を有した実験です。 したがって、反論があるならばきちんと自ら実験によって示すべきなのです。 又聞き程度の知識でもって反論するなど笑止千万です。 ましてや、マイナーな分野だからとか、実験とは無関係な批判は残念な方のすること。 その点はかつての脳科学と酷似しています。 783 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 01 15 46 ID CD2hMPJ40 782 間違いなく実験環境が完全で実験結果もそのままだったとしよう UFOの超空間通信を傍受したって可能性はないのかい? UFO=異星文明の乗り物ってのは信じてないのかな? 784 :青い猫:2009/10/01(木) 01 17 26 ID JlnV2iqB0 いまのところ、私が提示した証拠である ITC によって、自称心霊否定派は敗北したわけですよね? 否定派が ITC に関して反証を提示できないことがその証拠になります。 結論とはまだ言えませんが、少なくとも現時点で、幽霊(死者の意識)が存在しないとは言えません。 これは ITC から推測できることです。 785 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 01 20 19 ID CD2hMPJ40 ITCの人たちも都合の悪い反論は聞こえないんだろうな・・・ 786 :青い猫:2009/10/01(木) 01 22 13 ID JlnV2iqB0 783 息子を事故などで亡くした母親がその息子と ITC によってコンタクトに成功した 事例があります。つまり、こちら側の呼びかけに応じた事例がいくつもあるのです。 これは研究者でなくても、この実験が可能であることを示唆しています。 だから私は素人であろうがこれを確かめることができると主張したのです。 ちなみに、私は何かを信じるためにこれらを行っているわけではありません。 対象が UFO だろうが、幽霊だろうが未解明の現象に挑んでいるだけです。 787 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 01 31 33 ID CD2hMPJ40 786 カミオカンデって施設を知ってるか?(知らないならググれ) 外部の電波や粒子の影響を遮断するにはこの程度の施設が必要なの ITCの電波暗室とやらは一般放送局の この程度なら放送や収録に支障がないでしょうって程度の代物 788 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 01 33 43 ID q/d7iEjW0 青い猫さんがついに壊れた模様。もう、人の話は聞いてないね。 都合の悪い反論は「なかったこと」にし、事実さえも歪曲して「反論はなかった」と主張して勝ち誇る。 アタマの悪い小学校低学年のガキ大将と同じレベルなんだよな。ある意味幸せ、ある意味可哀想な人。 青い猫さん、お顔が少々赤いみたいですよ。鼻息も荒いようだ。 悔しいのはわかりますが、涙を拭いて、少し落ち着いて、ITCへの反論というかツッコミをよく読んでね。 考え中さんが前スレから引っ張り出してきてくれたから、よく読んで反論してね。できれば論理的に。 792 :青い猫:2009/10/01(木) 01 53 15 ID JlnV2iqB0 787 だからなんだというのでしょうか? 電波暗室の精度について言いたいのであれば、もっと調べてから書き込むべき。 精度に関しては十分すぎるものですよ。ラジオ局の収録室程度をお考えなら残念です。 当然のことながら実験にはその電波暗室の専門の技師も参加しています。 どなたかが ITC の載っているHPを紹介していましたからそこをご覧になればいい。 誰かが無闇にコピペしているようですけど。 793 :青い猫:2009/10/01(木) 01 58 16 ID JlnV2iqB0 宇宙からやってくる粒子や放射線の影響がホワイトノイズに影響して、 さも音声のように聞こえるという実験結果を知りません。 これが事実だとしたら、そもそもラジオやテレビ放送がノイズだらけになってしまいます。 したがって現実的な反論にはなりません。残念ながら屁理屈の類です。 795 :青い猫:2009/10/01(木) 02 08 46 ID JlnV2iqB0 以下は誰にでもできる超簡単な ITC に関する実験です。 これまでにも提示しましたが繰り返し書きます。 幽霊像を想定し、ICレコーダーに向かってその幽霊像に質問する。 その後、自分は沈黙したままICレコーダーを任意の時間だけ録音する。 このとき、周囲の騒音を避けた方がよい。 自分が質問する際にマイクを通して質問事項も録音した方がよい。 それに対するレスポンスが録音されていれば実験は成功です。 これはInstrumental Transcommunication (ITC) における最も簡単な Electronic Voice Phenomena (EVP) と呼ばれる実験。 ただし、違法な無線等の受信を避ける工夫が必要かも。 ICレコーダーを使わずにテープレコーダーでも代替可能。 この実験は安価な機材だけで誰でも簡単に試すことができます。 それが利点であると思いましたので紹介しました。 796 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 10 39 ID T/7bZWVW0 795 議論する気が無く謎のポエム書くだけなら、自分のブログでやってくれないかな。 798 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 14 22 ID URINWUwN0 795 で、君はやったわけ? 799 :青い猫:2009/10/01(木) 02 16 40 ID JlnV2iqB0 ここまで丁寧に実験方法や実験結果を提示しているのですから、 反論がある方は是非とも根気強く実験を試してからにしてください。 それでも反論があるならば説得力のあるものとなるでしょう。 本当はラジオなどのホワイトノイズを使った方が実験は成功しやすいのですけどね。 それもいわゆる心霊スポットと呼ばれるような場所でやるといいのですが。 800 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 21 40 ID BLgrlylfi 799 この実験って再現性はあるのか? 801 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 22 53 ID 1T/QHlVL0 再現性があったら今頃世界中で幽霊の研究してるよ 802 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 25 55 ID CD2hMPJ40 ずっとホワイトノイズを聞いてればぁ~ いろんな人の声やヒソヒソ話とか聞こえてくるよ ほら、この掲示板にも青い猫に関する悪口が書かれてるような気がするだろ? 803 :青い猫:2009/10/01(木) 02 27 09 ID JlnV2iqB0 800 再現性とは具体的になにを想定されていますか? レコーダーの通常の使用方法では実験時に自身の音声以外が録音されることは あり得ません。しかし、どういうわけか、こちら側の意図に応えるように音声が 録音されことがあるのです。その結果、これまたどういうわけか向こう側と繰り返し やりとりができるようになることがあるのです。つまり、私はあり得ないことが 繰り返し生じることをもって再現性があると言っています。 したがって、万人が万人とも実験に成功するわけではないということです。 だから気になる方は試してもらいたいのです。 804 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 34 55 ID CD2hMPJ40 ICレコーダーはどこのがお薦め? やっぱソニーとかパナの有名国産メーカーがいいかな それともサムソンとか中国製がいいか? ちょい前にAppleストアで買った新品iPodに見知らぬ女性の写真が・・・ ってのがあったなw 805 :考え中:2009/10/01(木) 02 36 42 ID ywCyS3w20 「もう一度同じものを作れと言われても、どうしてよいかわからない場合」 などは「再現性がない」と表現される。 806 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 37 04 ID aaWW9DBD0 その実験をやったところで、否定派が出した実験結果は認めないんだろ? それとも認めるの?認められるの? 807 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 02 53 14 ID T/7bZWVW0 803 まずはお前がこれは間違いないって思う音声ファイルをUPしてくれよ。みんなで検証してやるから。 それだけ自信満々って事は確証のとれたデータのひとつぐらい手元にあるんだろ? 808 :青い猫:2009/10/01(木) 02 54 32 ID JlnV2iqB0 ICレコーダーを使用せずとも、ラジオが使えるオーディオ器機でも実験はできます。 また録音機能がなくても実験者だけで確かめることは可能です。 使われていないラジオの周波数を適当に合わせてノイズを発生させれば十分です。 ビデオカメラで代用することも可能です。もちろん、テレビでもパソコンでも可。 いろいろと工夫することができますからやってみてはどうでしょうか。 806 実験に立場は関係ありません。 809 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 03 05 57 ID CD2hMPJ40 808 その使われていないラジオの周波数に 通常は音声電波が紛れ込む可能性が無いってことを誰が保証するの? それよりもこのスレを最初から入念に読み返してみようよ もしかしたら霊の書き込みがあるかもよ 810 :青い猫:2009/10/01(木) 03 12 47 ID JlnV2iqB0 809 ラジオがいやならパソコンでホワイトノイズを発生させるプログラムでも組んで 自分で電波以外のラジオ状態を作り出せばいいだけ(テレビの場合も同じ)。 だからICレコーダーがちょうどいいわけ。 それに質問をするのはレスポンスを担保するためでもある。 ちなみに、生前に音声が録音されており、死者となって ITC によりレスポンス が録音されたものの声紋が一致したケースさえある。 811 :考え中:2009/10/01(木) 03 16 47 ID ywCyS3w20 単にテレビ受像機に何かが映り込むという事なら テレビを見ている時間、誰もがこの実験をしていることになる 死んだ親戚が映って話しかけてきた、という話を頻繁に聞くかどうか。 なぜ研究者の用意した受像機だけに起こるのか。 一般家庭にある何億台ものテレビ受像機で再現されていない以上 再現性はない。 つまり、主張している自称研究者が再現条件を述べていないか インチキゆえに「自称研究者のレポート上」にしか現象が存在しないか である。 再現の条件をしめし、主張者とは異なるグループにより 同条件下で高確率で再現されて初めて再現性ありと言う。 812 :青い猫:2009/10/01(木) 03 22 05 ID JlnV2iqB0 811 主観的に過ぎる。あなたの主張はすべて同実験においてクリアされています。 それを知らないだけね。 一般家庭でも ITC はけっこう生じているのだと推測されています。 それが都市伝説や怪談として語られているのだと思うね。 他にもテレビ番組やラジオ番組に紛れ込む不可解な音声が頻発している事実。 特に怪談ネタのときに多く発生しているとの報告がある。 813 :考え中:2009/10/01(木) 03 27 27 ID ywCyS3w20 主観的に過ぎる。あなたの主張はすべて同実験においてクリアされています。 それを知らないだけね。 811 の内容に実験でクリアするような話は一つも無い あるというなら抜粋を 一般家庭でも ITC はけっこう生じているのだと推測されています。 俺の周りでは一件も聞いたことが無い。推測は誤り。 あるというのならご自分の周りの具体的事例を。 一般家庭でも ITC はけっこう生じているのだと推測されています。 それが死者の声であるとは誰も確認できていない。只のノイズではない とする根拠は。 特に怪談ネタのときに多く発生しているとの報告がある。 どこの誰が、誰に報告したのか。或いはどこに報告したのか。 ソース要提出。 814 :青い猫:2009/10/01(木) 03 33 34 ID JlnV2iqB0 813 はいはい。 なぜ研究者の用意した受像機だけに起こるのか。 研究者以外でも ITC と同様の結果があるから。 再現の条件をしめし、主張者とは異なるグループにより・・・ だから繰り返し私が超簡単な実験方法を示したでしょ。 ご自分で試しもせずに判断するとはね。残念な方のトンデモ理論です。 俺の周りでは一件も聞いたことが無い。推測は誤り。あるというのならご自分の周りの具体的事例を。 私の周りでは空からオタマジャクシが降ったことはない。これでいい? それが死者の声であるとは誰も確認できていない。只のノイズ・・・ このスレッドを1から読め。 特に怪談ネタのときに・・・ 各国のテレビ局やラジオ局の技術系社員および出演者の談話。 具体的に知りたければ超心理学会の会員になれ。 816 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 03 36 36 ID CD2hMPJ40 810 電波受信はNASAがSETIプロジェクトでやってなかったか? 人工的パターンの信号波が受信されてたら大騒ぎになってると思うぞ PCやデジタル機器はそれ自体が電磁波を出してるし 運が悪いと送電線や電話線からノイズを拾って誤作動する 話し方の特徴が似てたとか、家族や仲間内でしか通じないスラングを使った、ならわかるが 霊の声の声紋って・・・ それなら、ラジオでなくて直接空気を振動させて喋れるだろ? 817 :考え中:2009/10/01(木) 03 37 28 ID ywCyS3w20 研究者以外でも ITC と同様の結果があるから。 要ソース提出 私の周りでは空からオタマジャクシが降ったことはない。これでいい? 答えになっていない。事例は無いと判断するがよろしいか。 このスレッドを1から読め。 勿論読んでいる。確認されたことは無い。自称研究者以外の受像機では。 各国のテレビ局やラジオ局の技術系社員および出演者の談話。 具体的に知りたければ超心理学会の会員になれ。 必要ない。ソースを提示できないのなら、無いという事である。 818 :青い猫:2009/10/01(木) 03 41 47 ID JlnV2iqB0 屁理屈・難癖・トンデモ理論、なんでもいらっしゃい。 おバカな反論大歓迎。 どこまでおバカ発言ができるのかも私がこのスレに来た目的ですから。 816 だから電波じゃないということでしょう。ただそれだけ。 空気を振動させて喋るものもあるみたいですよ。それらは ITC とは関係なくなるけど。 ラップ現象に近いのかもしれませんがね。 817 コピペ好きなんでしょ? だったらご存じのはず。あなたのトンデモ解釈はもう必要ない。 ソースがないのではなく、あなたには不要なだけ。それが理解できる? 考え厨?にはもう飽きました。 819 :考え中:2009/10/01(木) 03 43 32 ID ywCyS3w20 再現性を主張するには、まず再現条件を示さなければならない。 それがどの受像機でもよいということなら、すでに再現性はない。 なぜなら、我々全世界の一般家庭のテレビ受像機で起こらないからだ。 仮にそれが再現性があるなら、すでにテレビ50年の歴史の中で現象は 「事実として」認められていなければならないからだ。 820 :考え中:2009/10/01(木) 03 44 19 ID ywCyS3w20 以上、再現性は無い 821 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 03 49 14 ID aaWW9DBD0 795の方法でITC実験を実施。 暇な俺がやってやったぞwww 幽霊像を想定し、ICレコーダーに向かってその幽霊像に質問する。 祖父を想定。携帯のボイスレコーダーで。 家族でしか知りえない質問を録音。 その後、自分は沈黙したままICレコーダーを任意の時間だけ録音する。 5分間録音。これを×3回実施。 このとき、周囲の騒音を避けた方がよい。 騒音なし。 自分が質問する際にマイクを通して質問事項も録音した方がよい。 実施。 それに対するレスポンスが録音されていれば実験は成功です。 レスポンスなし。質問と待ち時間のキーボード音のみ録音。 では、この実験結果に対する回答をどうぞ。 ちなみに余談だが、祖父は俺の質問に対して是が非でも答えなければならない質問であったとだけ言っておこう。 822 :青い猫:2009/10/01(木) 03 49 39 ID JlnV2iqB0 819 それがどの受像機でもよいということなら、すでに再現性はない。 ということは、工業製品すべての信頼性検査を否定されたわけですね。 これで機材を用いた実験はすべて信頼できないことになる。 すばらしいですね、ここまでご自分の説をご自分で否定する方も。 まさか、大量生産された工業製品のひとつひとつで性能が異なるとでも? これでは危なくて自動車にも乗れません。 823 :考え中:2009/10/01(木) 03 53 13 ID ywCyS3w20 それがどの受像機でもよいということなら、すでに再現性はない。 何も付け足すことは無い。悪いが何言ってるのかさっぱりわからん。 824 :考え中:2009/10/01(木) 03 53 57 ID ywCyS3w20 再現性を主張するには、まず再現条件を示さなければならない。 それがどの受像機でもよいということなら、すでに再現性はない。 なぜなら、我々全世界の一般家庭のテレビ受像機で起こらないからだ。 仮にそれが再現性があるなら、すでにテレビ50年の歴史の中で現象は 「事実として」認められていなければならないからだ。 825 :考え中:2009/10/01(木) 03 54 57 ID ywCyS3w20 以上、再現性はない。 全世界のテレビ保持者の追試の結果である。 826 :青い猫:2009/10/01(木) 03 55 12 ID JlnV2iqB0 屁理屈・難癖・トンデモ理論、なんでもいらっしゃい。 おバカな反論大歓迎。 どこまでおバカ発言ができるのかも私がこのスレに来た目的ですから。 ただし、○○厨(中?)は論外。 ファブリーズでしたっけ? 違いましたか? ファ、ファビョル? なにも付け足すことは無い。都合の悪いことはさっぱりわからん? 827 :青い猫:2009/10/01(木) 03 56 33 ID JlnV2iqB0 ということで、もう朝ですかな。日本は。今夜はこの辺で。 828 :考え中:2009/10/01(木) 03 57 39 ID ywCyS3w20 再現性を主張するには、まず再現条件を示さなければならない。 それがどの受像機でもよいということなら、すでに再現性はない。 なぜなら、我々全世界の一般家庭のテレビ受像機で起こらないからだ。 仮にそれが再現性があるなら、すでにテレビ50年の歴史の中で現象は 「事実として」認められていなければならないからだ。 以上、再現性はない。 全世界のテレビ保持者の追試の結果である。 829 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 03 58 34 ID mnAEBU3bO 飽きもせず叩き辞めない匿名もどうかと思うが、そろそろ猫ちゃんもMなのかと感じざるを得ない。 830 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 03 58 40 ID aaWW9DBD0 また逃げんのかよwwww 831 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 04 00 20 ID CD2hMPJ40 818 ITCと関係なくなっては困る ラジオを通して生前の自分と同じ声紋を作り出すってことは 初音ミクを操作して自分と同じ声紋で喋らせるようなものだぞ さらにその人は生前 自分の生活上の声(内耳に反響して自覚する音声)よりも 録音された自分の声や他人が聞いている自分の声に馴染みがあったことになる ・・・これは常識的に考えて異常だろ? すべてを肯定して考えられうる結論は 幽霊には生前と同じ声帯と肺が備えられているが 直接現世の大気に干渉することができない しかし、超絶テクノロジーで 電子機器の回路に干渉して自らの声を電気信号に変えることができる ・・・ってことになるが 877 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 08 36 57 ID IGjXTU23O 深夜に毒電波祭やってたのか もうあの基地外猫は、荒らし認定及び、アク禁要請でよくね? 879 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 09 48 19 ID HPgUwo0N0 877 でも奴は、このスレの誰よりも数多くの否定派を育成してるから生暖かい目で眺めてるとすげ~笑えるんだよなw 肯定派だった友人にこのスレ紹介して2ヶ月、奴のおかげで否定派に生まれ変わった。そういう意味では感謝してるしwww もし否定派を育成したくてああいう書き込みしてるならかなりデキル奴だと思うぞ。 君ももう少し時間が経つと理解できると思う、あれは全部ギャグだってことにw まじめに議論したい人は頭にくると思うからアク禁要請は任せるけど。少し離れて見るとまじ笑えるんだけどなwww 880 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 10 27 58 ID SR4tbwMii 879 存在が他山の石すぎるからな。 そりゃ肯定派も自分らがとういう主張をしてるのか目が醒めてしまうわ。 簡単に再現できると言いながら、自然科学の学会ではどこでも 「なぜか」現象が認められていない心霊現象とか もう猫と俺らは比喩的な意味ではなく本当に別の世界に 生きているんじゃないかと思えてくるわ。 881 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 11 03 56 ID HPgUwo0N0 880 違うものが見えているのは間違いないね。 それにしても本当にすごいと思うのは、その否定派になった友人なんだけど俺とは何度も幽霊の話してるんだよ それでも頑なに肯定派だったんだぜ?それがたったの2ヶ月で否定派になっちゃうんだからな。 このスレは無駄だって言う人もいるけど、考えようによってはとんでもなく優秀なスレだと思うぞ。 最近のそいつとのギャグで一番ウケる言葉はITC。車で音楽流すときとかミュージシャンは全部ITCってことになってるwww まじめにやってる人には悪いけど、これはこれで結構楽しませてもらってるよw 882 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 11 27 00 ID d2tUwGgB0 ITCってのが何かは知らないが、それが客観的データであり、批判的検証にも耐えうるものであれば、 批判的な研究者の用意したお膳立ての上で、霊魂などの存在の裏付けとなるデータを得ればよい。 明らかにしようとしている現象が、人類にとって重大なインパクトを持つものであり、それが妥当な 実験であるという話であるにも関わらず、データの客観性を示すこともできていないし、示そうとも していないように見えるところに、いかがわしさが現れちゃってる。 893 :青い猫:2009/10/01(木) 18 06 09 ID CBgmfOR50 無知蒙昧であることを恥じらうことなくうんちくを語る方がまたわいていらっしゃる。 知らないことに口を出して無闇に断言するのは残念な方のすることですよ。 まともなひとは下調べするもの。まぁ、同じひとが同じ論法で書いただけでしょうけど。 現代にいたって霊魂やあの世といった概念を無視するのは脳科学どころか自然科学すら ご存じないようで残念です。取り敢えず、自然科学は人間あっての概念ですからね。 微視的および巨視的な領域における物質の振る舞いが概念を作り出しているわけではない。 概念は物質のみによりもたらされるのではなく、虚構も含めて”関係性”によって補完され、 初めて意味を持つ。理論と呼ばれるモノがまさにそれ。理論の正しさは実験によって裏付けられる。 それゆえ、理論が現実に存在するわけ。霊魂やあの世が理論であってはならないという理論もまたない。 同時に、霊魂やあの世といった理論が実験によって裏付けられないとも言えない。 これはいまのところ、未来は不確定であることから示唆できる。 理論と実験の関係をご存じであれば安易に思考停止に陥ることはあり得ない。 不可能を可能としてきた歴史が科学には十分にある。 894 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 18 20 02 ID CD2hMPJ40 893 ITCも大ポカやらかしたなw どう考えても声紋一致はやり過ぎ、科学以前に論理的に穴だらけw 全てが眉唾になってしまいました 895 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 18 22 01 ID JVl8b/fMO あれ?もう実証されたって断言してたのは撤回しちゃうの? 残念な方だな。 896 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 18 49 10 ID CD2hMPJ40 893 今朝とIDが違うな・・・自演の準備か? 897 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 18 58 48 ID q/d7iEjW0 893 理論の正しさは実験によって裏付けられる。 これだけなら、まったくその通り。ただし、以下の①または②の場合には正しいも何もあったモンではない。 ① 理論が最初から破綻している。 ② 実験方法およびその結果解釈が客観性・再現性・信憑性に欠ける。 困ったことに、前スレでボコボコにされたITC研究(↓)は、①・②両方ともそろってしまっているんだな。 http //www.asahi-net.or.jp/~QR7S-TMYM/ITC/Believe.htm しかも、前スレやこのスレでの批判に対する有効な再反論が一切出ていない。 「幽霊は存在する」からスタートし、それに対して身勝手な解釈によって肯定的に見える結果ばかりを集め、 否定的な結果は一蹴するという青い猫氏のような姿勢では、いつまでたっても真実に到達することはないであろう。 898 :青い猫:2009/10/01(木) 19 03 56 ID CBgmfOR50 897 その出典以外根拠がないの? とてもとても見苦しいんですけど。 まるでその出典がすべてだと言わんばかりなのですが。 少なくとも、その出典が ITC の基本であると判断した理由はなんですか? その姿勢はかなりイタイよ。それを Wikipedia 代わりにしたということですね? どこまでアホンダラ~なんだか。 899 :青い猫:2009/10/01(木) 19 05 54 ID CBgmfOR50 このスレッドでは、幽霊は存在するものと考えた方が生産的であると思う。 世間においてひとびとが自分の死というものをどれだけ考えているのか定かではありませんが、 日本のみならず、先進国では高齢化が進み、同時に高齢者の数も増えている。 つまり、自らの死を意識せざるを得ないひとびとが増加している。 それに加えて「幽霊」といった概念もまた定着している。その上さらに、 アンチエイジングのような意識から生にかなりの執着を持っていることが推測できる。 ということは、死後もこの世に強い未練を残す可能性がある(もちろん、あの世なるものがあるならば)。 ここでテクノロジーの発達がものを言うのです。待ってましたと言わんばかりのタイミングです。 高齢化社会と ITC が見事にマッチしているのです。 900 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 09 23 ID q/d7iEjW0 898 つまり、このページに書かれていることは、青い猫氏が見てもあまりにデタラメで非科学的で検証に値するものではないから、 このページをいくら批判しても有効なITC批判にはなならい。 ・・・・・・ということでよろしい? はい・いいえ のどちらかで答えてね。 このページへの批判に対する有効な再反論を、みんな待ってるんだけどね。 901 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 10 46 ID CD2hMPJ40 幽霊の声紋が生前の故人と一致する理由を論理的に説明してくれよw ITCの見解は無いんか? 902 :青い猫:2009/10/01(木) 19 13 55 ID CBgmfOR50 900 私はホームページ品評会をするつもりはないのです。 あなたの知識はすべてそのサイトから得たということですよね? だとしたら、あなたはそのサイトを無批判に鵜呑みにした上での判断に他なりません。 よって、あなたの根拠はすべてそのサイトの上に成り立つものということになります。 一方で、あなたが信頼できないと評する知識の上に立てたあなたの評価はそもそも土台が不確かなわけです。 したがって、あなたの主張は信用するものに値しないわけです。 そのようにあなたが自ら語ってしまったのです。おわかりですか? 903 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 15 49 ID CD2hMPJ40 902 声紋・・・(´・ω・`) 904 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 20 28 ID q/d7iEjW0 902 残念ながら何の批判にもなってないね。しかも日本語が支離滅裂で整合性がまったくない。 青い猫氏の主張を要約すると、こうなる(↓)。 X氏が「Aという理論は信頼できない」という主張をした場合、元であるAが信頼できないので、X氏の主張も信頼できない ・・・・・・もう、めちゃくちゃだ。質問には答えないし。これではまともな議論などできるはずないよなぁ。 905 :青い猫:2009/10/01(木) 19 24 58 ID CBgmfOR50 批判になっていないというのなら黙っていればいい。 黙ることができずにレスをくれるのですから語るに落ちたわけでしょう。 私が指摘した矛盾が理解できないなら仕方ありません。 私にとっては残念な方なのだなと理解するだけですから。 もっとも、ホームページ品評会が目的の方とは仲良くなれません。 どうして外国の学会などは参考になさらないのか甚だ疑問です。 個人によると思しきホームページを鵜呑みにして、学会を無視する姿勢が奇妙。 906 :青い猫:2009/10/01(木) 19 29 24 ID CBgmfOR50 1から読むとわかりますが、どなたも特定のホームページからしかコピペをしていないことがわかります。 したがって、それ以外は眼中にないのかもしれません。つまり、非常に偏った知識を拠り所としているのでしょう。 インターネットが使えるというのに、たったひとつのサイトしか閲覧できないなんて気の毒です。 ブタに真珠とはこのことか。いや、猫に小判でしたか? 907 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 29 35 ID q/d7iEjW0 905 つまり、青い猫氏的には、このページに書かれていることは信頼に足るものではない、と。 こういう解釈で決定なわけね。「いいえ」と明言しない場合は「はい」と見なすけど、いいね? 908 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 31 00 ID CD2hMPJ40 905 どうして都合の悪いレスを無視なされるのか甚だ疑問です。 眉唾実験と思しきホームページを鵜呑みにして、質問を無視する姿勢が奇妙。 909 :青い猫:2009/10/01(木) 19 34 55 ID CBgmfOR50 907 私はホームページ品評会はしないと明確に記載しましたよ。 難しい表現ではないと思いますが? どのページに書かれたことを指してそのように強制しているのか理解できません。 もっとも、私が強制されたことに応える必要は微塵もないわけですが。 具体的になにが信頼できないのかを明らかにせず、どうして脳内お花畑を押しつけるのか? トンデモ解釈には疲れますね。まぁ、歓迎しますなんて書き込みましたからね。 910 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 39 34 ID q/d7iEjW0 909 具体的になにが信頼できないのかを明らかにせず、どうして脳内お花畑を押しつけるのか? 具体的な批判はたくさん書いてあるんだけどね。君が故意に無視しているだけ。 都合の悪い質問には答えず、「なかったこと」にしてスルー。ま、いつものことだからね。 911 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 43 02 ID JVl8b/fMO 誰か他に「ITC専用」スレ建ててくれんかの? 邪魔でしゃあない。 912 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 47 11 ID CD2hMPJ40 909 だぁ~から 声紋一致について講釈を提示してくれよン これが捏造なら全て嘘っぱちなんだからよ 913 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 19 56 13 ID JVl8b/fMO はぐらかさせたら日本一。よい政治家になれるでしょうw 914 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 20 15 50 ID sLPae0LfO 青猫様、ITCを誰でもできる簡単な実験だと散々勧めていましたが、 当然自身でも行っていて、納得の行く結果が出たと そういうことでよろしいですか? はい、いいえでお答え戴きたいですます 923 :本当にあった怖い名無し:2009/10/01(木) 23 15 04 ID ftHNyY/M0 ほれ つ ttp //www.simplynoise.com/ これ使ってPCで好きなだけノイズを録音したらいいがな 何かが「聞こえる」まで、ずっと、ずぅぅうーーーーっと
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1211.html
澪「・・・」 紬「えっと、澪ちゃん?」 澪「・・・まさか、あの二人じゃないだろうな?」ゴゴゴゴ 紬「・・・正直、あの二人だと思うわ」 澪「あいつら・・・」 紬「あ、あの・・・」 写真部「あら、琴吹さん、こんにちは」 紬「ええ、ごきげんよう。・・・あの、今の話だけど・・・」 写真部「はい?」 紬「写真、撮った?」 写真部「え、ううん。慌てて扉閉めちゃったから・・・」 紬「何してんだてめぇぇ!!!そういう写真こそとるべきだろーがぁ!!!」 澪「ムギ!落ち着け!」 紬「チュッチュウフフな写真撮らないで何の写真撮るんだよ!」 澪「いいから落ち着けって!!」 紬「はっ!ご、ごめんなさい。私は写真という手がかりがあればあの二人だと特定できるんじゃないかと思って・・・」 澪(嘘だな、ムギが欲しかったのは手がかりじゃない、オカズだ) 紬「ほ、本当よ?」モジモジ 澪「・・・わかったわかった」 写真部「あれ、ちょっと待って」 合唱部「今度はなんだよー」 写真部「あの二人、軽音部の人だったような・・・」 華道部「・・・!?」 ジャズ研「うっそ・・・で、この二人じゃないんだよね?」 写真部「ええ、この二人ではないわ」 吹奏楽部・合唱部「ほっよかったぁ」 澪「へ?」 吹奏楽部「いやー私、澪ちゃんのファンだからさ、よかったーと思って」 合唱部「私も、紬さんのファンだから安心したわ」 紬「は、はぁ・・・」 ジャズ研「いやいや、まさか・・・軽音部って5人でしょ・・・?まさか・・・」 写真部「誰かはわからなかったけど・・・一人は一年生だったわね」 ジャズ研「きゃぁぁぁぁぁ!!軽音部に一年生って一人しかいないじゃない!!!」 澪(この人、梓のファンか。わかりやすいなー) 写真部「もう一人はカチューシャしてたわ、黄色いの」 華道部「なんですってぇぇぇ!!」 紬「りっちゃんってば、罪作りな女ね。そしてここにもう一人・・・」 澪「りぃぃつぅぅぅ!!!」 紬「怒り狂った乙女が」ホゥ 澪「律の奴!梓と浮気だなんて、何考えてんだアイツ!!!」 紬「澪ちゃん落ち着いて(これはこれでおいしい展開だわ)」 合唱部「そうだよ!落ち着きなって!・・・って、へ?う、浮気?」 吹奏楽部「」 澪「あったま来た!ムギ!行くぞ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ 紬「行くって、どこに?」 澪「わからない!」 紬「おい」 澪「こうなったら律に電話だ!」ピッ プルルルル・・・ 律「ん?なんだ?」 澪「律ー!!!!」 律「わ!」キーン 律「うううるっさいなー!いきなりなんだよ!」 澪「私というものがありながら!何考えてんだ!」 律「・・・っはぁ!?」 澪「お前、浮気は悪いことだって知らないのか!」 律「いや知ってるけど!それがどうしたんだよ!?」 澪「どうしたんだよ、だと!?開き直りか!最低だな!」 紬「澪ちゃん、落ち着いて」 澪「これが落ち着いていられるか!律!お前今どこにいるんだよ!」 律「何処って・・・屋上だよ」 澪「今から行くから待ってろ!」ズンズン 紬「えっと・・・みなさん、さようなら」トテトテ 吹奏楽部「えーと・・・」 ジャズ研「なんていうか・・・」 写真部「ええ・・・」 文化系部員「・・・澪ちゃん怖っ」 … …紬「ねえ澪ちゃん?りっちゃんと梓ちゃんがそういうことをしていたって、誤解よきっと」 澪「そんなの確かめてみないとわからないだろ!」プンスカ 紬「そんなことも確かめてみないとわからないの?」 澪「・・・へ?」 紬「もっとりっちゃんを信頼してあげたら?」 澪「・・・信じてるもん」 紬「じゃあそんなに怒ることないじゃない」 澪「だって、律が・・・梓と二人きりで・・・」グスッ 紬「澪ちゃんはりっちゃんの彼女でしょう?もっと大きく構えてなさいよ」 澪「うぅ・・・」グスン 紬「ほら、ね?」ギュー 澪「ありがとう、ムギ・・・」 紬「いいのよ・・・(ひゃほー!澪ちゃんにギューってしちゃったよぅ!)」 律「なあ梓」 梓「なんですか」 律「澪がここに来るってさ」 梓「そうですか・・・」 律「あのさ」 梓「はい?」 律「トランクスの履き心地・・・どうだ?」 梓「・・・悪くないです」 律「もっと自分に正直になれよ」 梓「・・・いい、かもです。・・・すっごく」 律「だろー!?」 梓「うぅぅ・・・でもいくら履き心地が良いからって女の子がトランクス履くのは駄目です!」 律「えー」ブーブー 梓「駄目ったら駄目!」 梓「それよりも、私のパンツはどうですか?」 律「ああ、これ?」ピラッ 梓「って、おぉぉぉい!!!なんで履いてないんだよ!」 律「ああ、履こうと思ったら写真部の子が入ってきちゃってさー結局履けず仕舞いだったんだ」 梓「ってことは・・・」 律「ああ、ノーパンだ」 梓「・・・ノーパンは、どうですか?」 律「・・悔しいが、素晴らしいな」 梓「・・・」ニヤッ 律「しかし屋上でノーパン・・・この上なく危険だ」 梓「ええ、風が吹いたら一発でしょうね・・・」 律「ふふふ・・・しかし、私は今、そのスリルすらも楽しんでいる・・・」ニヤリ 梓「・・・ノーパン初心者のくせに、なかなかやるじゃないですか・・・」ニヤリ 律「梓、今・・・私たちはお互いに未知の世界を体感している・・・」フッ 梓「ええ、常人には理解することすら出来ない、更なる高みへ・・・」クスッ 律「そしてここは屋上・・・これがどういうことだか、わかるな?」ニヤリ 梓「もちろん・・・先輩こそ、怖気づかないで下さいね?」ニヤリ バタン! 澪「律!」 紬「梓ちゃん!」ツヤツヤ 律「!?二人とも・・・!」 梓「っていうかなんでムギ先輩ツヤツヤしてるんですか」 紬「気にしないで!」ツヤツヤ 梓「わかりました・・・って、めっちゃ気になる!」 澪「律!梓と、梓とセックスしたなんて嘘だよな!?」 律梓「・・・はいぃぃぃ!?!?!?」 澪「どうなんだ!答えてくれ!」 律「そんなことするわけないだろ!///なんで梓とそんなことしなきゃならないんだ!」 梓「私たちはただパンツの交換をしていただけです!」 澪「そうか、よかった・・・って、何の儀式だそれぇぇ!!」 律「儀式・・・言い得て妙だな」クックック 澪「おーい、律?」 梓「確かに、あれは一種の儀式のような意味を成しましたね」クスクス 紬「澪ちゃんっ二人の様子が変だわ!」 澪「私たちがいない間に・・・何があったんだ・・・!あの暗室で、一体何があったんだ!」 律「それはd」 ビュー 紬「きゃっ!・・・突風!?」 澪「目にゴミが・・・って、お前ら何やってんだぁぁぁ!!!」 律「・・・フッ、つまりはこういうことだよ」 澪「どういうことだ!!なんでノーパンなんだ!梓に至ってはなんでトランクスなんだ!?」 梓「ふふっ、やはり常人には理解できないようですね・・・」ペローン 紬「スカートがトレンチコートやー!」 澪「ムギ!落ち着け!口調が彦摩呂みたいになってるぞ!」 律「いい。いますぐでなくても。・・・ただ、いつか澪なら理解してくれる日がくると信じている・・・」ペローン 澪「そんな信頼いらねぇ!っていうか・・・お前らはなんでそんなに得意げなんだぁぁぁ!!」 紬「待って澪ちゃん!!!」 澪「なんだ!」 紬「これはこれで・・・有り!!」 澪「無しだぁぁぁ!!!」 … …澪「全く、お前らは何を考えてるんだ!」ガミガミ 律「ごめんってばー」ヒリヒリ 梓「でも、本当にトランクス良かったんですよ?」 澪「知るかー!」 律「あ!そうだ!澪も履いてみろよ!」 澪「は、はぁぁ?///」 律「きっと似合うぜ!」 澪「馬鹿も休み休み言え!」 律「・・・」オヤスミー 梓「・・・」オヤスミー 紬「・・・」オヤスミー 澪「」 律梓紬「似合うと思う!!!」 澪「馬鹿が増えた、だと・・・!」 律「なーいいだろー?」 澪「いや。いやだ」 梓「えー駄目ですか?」 紬「きっと似合うわ!」 澪「なんでお前らは揃いも揃って面白いもの好きなんだ・・・」 律「なーいいだろ!?」 澪「えー・・・」 梓「お願いです!」コノトーリ! 紬「お願いします!」ハァハァ 律「澪!頼む!」 澪「・・・お前らは・・・この必死さを音楽に生かせ、マジで」 律「澪ぉ~!!」 澪「(う、まずい、このまま押し切られそうだ・・・)そ、そうだ!唯は?唯はどこだ?」 梓「あれ・・・そういえば、どこでしょうね?」 紬「音楽室だったりして」 澪「うーん、有り得るな。行ってみよう」 律「おうっ!」 … … 唯「・・・」スースー 澪「・・・寝てる」 紬「あらあら、可愛い寝顔ね」クスクス 梓「全く、唯先輩らしいですね」 律「おーい、唯!おっきろー!」 澪「こら!馬鹿!起こすなよっ、可哀想だろ!?」 律「ちぇー」 唯「う・・・ん・・・あれ?」 梓「目、覚めました?」 唯「うん、みんなおはよう?」 紬「寝ぼけてるわね?」クスクス 唯「えへへー。あ!りっちゃんだ!」 律「よっ!」 唯「よかったぁ、仲直りできたんだぁ・・・」 律「いいや、まだだ」 澪「」 梓「」 紬「」 唯「・・・へ?」 4
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/3657.html
登録日:2012/10/09(火) 08 21 38 更新日:2024/04/29 Mon 17 45 37 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 JESUS TOKYO TRIBE 2 これはせいふのいんぼうだ! デビルサバイバー 地下 地下鉄 多重人格探偵サイコ 東京の地下 東京アンダーグラウンド 東京メトロ 東京地底の怪要塞 東京都 極秘 踊る大捜査線 輪るピングドラム 都市伝説 龍が如く 今や蜘蛛の巣の如く張り巡らされた東京の地下鉄 人々が行き交う地下街や地下通路 もし…… それ以外に地下世界があったら… 日本の首都、東京都の地下に政府や天皇専用の地下通路や地下施設があると言う。都市伝説の中でも有名な噂の一つである。 江戸時代から栄えた東京だが、海外の大都市の様に経済や政治等を各都市に分散せずに東京都に集中した為、 そこに攻め込まれたり、大規模な災害があると全てが機能しなくなる恐れがある。 その対策の為に政府が東京都の地下に極秘に建築し、極一部の人にしか教えていないと言う。 この都市伝説は主に ●政府や皇居専用の地下避難通路 ●政府や関係者しか知らない地下施設 の2種類に分けられる。 ●地下避難通路 東京都の地下に郊外に出れる地下道や、議事堂や皇居から地下鉄に繋がっている説。政府や天皇専用の避難・連絡通路が地下にあると言われている。 有名なのは『皇居から伸びている脱出用通路』『永田町地下の政府専用連絡通路』 『国会議事堂地下駅』『地下鉄千代田線の国会議事堂前は有事の際の核シェルター』等。 もしも戦争になったら真っ先に狙われる可能性が高い東京都内から避難する為に作られた施設。 国会議事堂地下に巨大な空間があったり、千代田線の国会議事堂前駅は地下38mとかなり深い所を通っていたりしているので様々な憶測により出来た説。 ●地下極秘施設 東京都の地下に政府が極秘に建築した秘密施設や、一般に使われているが有事には別の機能になる施設があると言われている説。 有名なのは『地下鉄有楽町線は有事の際は軍事利用される』『別々の地下鉄が繋がってる脇線』、 ホンマでっかで取り上げられた『国営昭和記念公園の地下に政府の極秘施設がある』等。主に軍事用の施設が中心である。 それら以外にも謎の空間や謎の建物、閉鎖された場所等が多く見つかっている為に語られる様になった。 ●旧帝国陸海軍の置き土産 東京の地下鉄道網や地下街のいくつかは戦前に旧帝国陸海軍が戦前建設したものを転用したものであるとする説。 有名なものでは『都営地下鉄大江戸線・つくばエクスプレス地下区間は旧軍の建設したトンネルを改修した路線』、 『御徒町トンネル陥没事故も旧軍トンネルの崩落によるもの』等。 この都市伝説は東京都が舞台のアニメやドラマや映画等で登場することが多い。 踊る大捜査線のスピンオフ作品、『交渉人 真下正義』が代表的な作品である。アニヲタにとっては東京アンダーグラウンドか。 これらのうち『別々の地下鉄が繋がってる脇線』は実際に市ケ谷、桜田門、汐留に存在する(*1)が、それ以外の軍事用の施設は無いと言われており、有事の際に使われたり、極秘に建築した施設を態々公開する事は無いと思われる。 東京都の秘密を暴いたら追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ダークメサイアというゲームはまさにこれを題材にしてる -- 名無しさん (2013-10-31 09 36 07) 実際問題あってもおかしくない、と言うか無いと困る -- 名無しさん (2013-10-31 10 27 28) 拡大中 -- 松永さん (2013-10-31 10 40 39) あ、幻の新橋駅の記事じゃないのね -- 名無しさん (2013-10-31 10 57 17) もし無いのなら今からでも作るべき。ロマンがあるじゃん -- 名無しさん (2013-10-31 12 13 29) ロシア、中国に程近い我が国。冷戦時代に核シェルターの一つぐらい作られていたとしても何ら不思議ではない。 -- 名無しさん (2013-10-31 14 09 38) ↑自衛隊の秘密基地とかありそう。むしろないと困る。 -- 名無しさん (2013-12-04 22 28 48) 秘密基地は無いけど、非常事態のための物資貯蔵庫なら実際にある。 -- 名無しさん (2013-12-04 22 30 42) 一応地下はいろいろな軍事機密の施設があるらしい。 -- 8 (2014-01-04 16 03 50) どっかの組の駄目息子を白いのが蠢く穴に落とす話があったな -- 名無しさん (2014-01-04 16 49 15) 友達の友達からきいた、というパターンですか? -- 閲覧者 (2014-02-26 14 31 49) 『別々の地下鉄が繋がってる脇線』は車両搬入に必要だからな。路線の整備車両を移動できなきゃ安全面が詰むし -- 名無しさん (2014-03-13 11 47 45) 中国へのレンタル料削減の為、上野動物園では遺伝子組み換えによる人工パンダを制作したが、みなブチの位置がおかしく公開出来ないので、現在、上野動物園の地下には、百頭近い人工パンダが暮らしている…てのはウソ -- 茶沢山 (2014-05-06 13 33 35) 大阪にもあるよ。大坂城築造のときに有力な寺社に地下の抜け道がつながってて云々とか…こっちは、実在してるんだけどね -- 名無しさん (2014-05-27 12 16 45) ↑5 洒落怖だっけ。一時期はまって読み漁ってた時に見たな -- 名無しさん (2014-05-27 12 20 52) 地下施設は帝愛グループが造ってるんじゃね?(適当) -- 名無しさん (2014-05-27 12 26 55) 東京の地下に、26区全て入る大きさの超巨大宇宙船が埋まっていたと聞いてもおどろかないZE! -- 名無しさん (2014-07-23 08 54 12) サイの河原があるんだろ -- 名無しさん (2014-08-26 16 05 10) 無い方がおかしい -- 名無しさん (2014-08-26 16 43 49) 国防上考えれば、あるかと聞かれてもNOと答えざるをえないしな -- 名無しさん (2014-10-25 17 45 59) ↑スイスみたいに「秘密基地は存在します。場所は秘密です」とか声明出さないのかな。 -- 名無しさん (2014-10-25 18 45 50) 箱根だけど第3新東京市のジオフロントとか -- 名無しさん (2015-07-14 18 37 39) 新宿の地下は闘技場があるんだろ俺は知ってるんだぞ -- 名無しさん (2016-03-15 03 33 54) 都市下水名物白いワニっ! パトレイバーOVAやなんかでネタになってるが、これもその範疇かね。 あと松本零士の「超時空戦艦まほろば」では六角形に開いた穴が多数つながってて、超合金を流し込むことで地盤強化に使う構造になってるという設定が出てる -- 名無しさん (2016-07-11 14 58 12) ↑3 自衛隊にN2爆弾落とされて地表部崩壊させられるじゃないですかヤダー -- 名無しさん (2016-07-11 15 01 04) とある漫画で、誰からも呼ばれなくなって存在が抹消された人間を隔離している、という話があったな。 -- 名無しさん (2017-02-18 10 02 26) ↑ 隔離した人間が認識してる=存在を認めてるんじゃないですかね… -- 名無しさん (2018-02-06 10 40 25) 地下避難通路なんかは、無いのも変というか困る… -- 名無しさん (2018-03-12 16 51 02) これ関係の都市伝説ってほとんど秋庭のオッサンが流した話だよなぁ……。 -- 名無しさん (2018-10-02 17 11 23) アメリカにはこんな、『ワシントンの地下に秘密の軍事施設や避難施設が!』みたいなものはあるのかな? 噂や都市伝説ではなく実際に -- 名無しさん (2019-05-03 14 36 42) ホワイトハウスの地下には大統領専用の核シェルターなかったっけ確か ワシントンDCなら秘密の軍事基地なんか建てなくてもクッソデカいペンタゴンくんが既にあるから… -- 名無しさん (2019-05-14 17 06 24) ウルトラQ dark fantasyにあったなぁ。そういうエピソード。あれは何故か魅力的だった -- 名無しさん (2020-11-18 08 22 38) 実際東京一点に集中してるからそれぐらい有事に備えて用意してくれてないと困る -- 名無しさん (2021-08-06 07 52 02) ↑17 東京って26区だっけ?どこに?まさか…! -- 名無しさん (2021-08-06 09 52 43) 地下鉄は有事に備えての拠点としても考慮して設計されるからな…国によっては不自然なスペースがあったり、写真撮影禁止(構造を調べられないように)だったりする。 -- 名無しさん (2021-08-18 21 04 24) 地下鉄が戦車の移動に使えるというのは都市伝説にあったけど。流石に入るにはトンネルが狭すぎる -- 名無しさん (2022-02-13 19 24 42) 中国なんかは戦争に備えて下水道だかがそのまま地下通路に転用出来るらしいが(陰謀論やフィクションの)日本の場合はなぜか単独の地下なんだよな -- 名無しさん (2022-08-30 09 03 11) 乱歩の『大暗室』あたりがその嚆矢かなあ。 -- 名無しさん (2022-08-30 09 10 20) ゴルゴでも「闇の封印」でトンネルの話だったな -- 名無しさん (2022-08-30 09 28 12) 東京の地下には怪獣がいるんだよなぁ…。 -- 名無しさん (2022-08-30 10 23 42) 代々木には隠された自衛隊基地があるとか、光が丘公園の地下にも基地があって戦車が搬入されたとか -- 名無しさん (2024-04-29 14 58 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/thermite/pages/24.html
偉大なるムスカ大佐の残した名言集 冗談99%と嘘1%でできています。 食い止めろ。 はひふへほが起きたときにそこら辺でブラブラしていた部員に対し。その際自分はさっさと逃げる。 君は床に伏せていたまえ。 地震が起きたとき。実験中に爆発が起きたとき。又テルミットを新入部員に見せるときに使う。その際モールス信号でSOS(…---…)を打つと一層効果的。 てこずらせたな。 難しいパズルが完成したとき。 制服さんの悪い癖だ。 先生が悪癖を行ったとき(定規回し、物を片付けない等々)に使う。さもありなん、という感じで使うと良い。 事を急ぐと元も子もなくしますよ、閣下。 やたらと急いでいる人に対して使う。駆け込み乗車をしている人に使っても良い。親から宿題の催促をされたときにも使える。 閣下が不用意に打たれた暗号を解読されたのです。 なにか秘密がバレたとき。 これは、私の機関の仕事です。 科学部関係者以外が実験器具を勝手に触ろうとしたとき。 閣下は、必要なときに兵隊を動かしてくだされば良い。 なにか相手に邪魔されたとき。 勿論、私が政府の密命を受けていることもお忘れなく。 相手になにか口出しされたとき。又、なにか注意されたとき。去り際にそっと言うとより良い。 よく眠れたかな? 社会などの授業中で寝ていた人が起きたとき。 流行りの服は嫌いですか? 妙にダサい服を着ている人を見かけたとき。 彼なら安心したまえ、あの石頭は私のより頑丈だよ 某猫型ロボットを心配する人に対して。頭突きをする人を心配する人に対してでもいい。 来たまえ、ぜひ見てもらいたいものがある。 実験を見せるとき。 凄まじい破壊力を持つロボットの兵隊だよ。 ロボットコンテストのロボットを紹介するとき。おもちゃ売り場にあるブリキのロボットを指差して。この際小さい子に向かってあたかも強力な兵器のように思わせる。 こいつは地上で作られたものではない。 隕石を見て。 この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力では分からないのだ。 魔の冷蔵庫から出てきた物や数々の爆発実験で生成された物体Xを指差しながら使う。 おびえることはない、こいつは初めから死んでいる。 人体模型太郎で人を脅かしたとき、冷静に後ろからその人をバカにする様にハッキリと言う。又、お化け屋敷で怖がっている人に対し、横切りながらさりげなく言うとより良い。 こいつは、君の手にある時にしか働かない。 その人しか使い方のわからないものを見せて。 ラピュタはかつて、恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の帝国だったのだ!! ラピュタを嘲られたとき。あるいは「ラピュタ」と「ハエ」を言い換えて、 「ハエはかつて、恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の動物だったのだ!!」ともできる。 君も男なら聞き分けたまえ! 相手がパシリを断ったとき、相手がなかなか承諾してくれないときに使う。 これはわずかだが、心ばかりのお礼だ。取っておきたまえ。 相手になにか物を渡すときに使う。パシリから戻ってきた相手にこのセリフを言いながら拾った消しゴムを渡すと効果的。又、相手に荷物を持たせるときニッコリ営業スマイルを作りながらこれを言うとより良い。 思い出したまえ、この石を働かせる言葉を。 相手が何かを忘れているとき(コンピューター関係だと石(CPU)と引っ掛けられるのでなおさら良い) 約束さえ果たせば、君も自由の身になれる。 相手がパシリにされているときに嫌がったとき。 古文書にあった通りだ、この光こそ、聖なる光だ! 何らかの光源を見たとき。又、禿頭の人の頭を指差して。 どんな呪文だ、教えろその言葉を! 分からない英単語があったとき。又素人には意味不明なPC用語で盛り上がっているときにも使う。 ここへ来る気か!? 不審者訓練のとき。 飛ぶ気か!? バードウォッチングのとき。 聖なる光で、ロボットの封印が解けたのだ! ブリキのロボット等を落としてしまったとき。責任をなすり付けるように。 ラピュタへの道が開けた!来い!! 人ごみの中で通れる場所があったとき。友人に向かって大声で。 あの光の射す方向にラピュタがあるのだ! レーザーポインターを使ったとき。 私はムスカ大佐だ。 初対面の人に向かって使う。その際冷静にハッキリと言うと相手が唖然すること間違いなし。 緊急事態につき私が臨時に指揮をとる。 電話している人をクロロホルムで眠らせた後、電話していた相手に向かって使う。 姿を現した瞬間に仕留めろ!砲弾から信管を抜け!少女を傷つけるな! 相手に作戦指揮をするとき。とにかく大砲がなかろうがあろうが少女がいようがいまいが言う。とにかく命令口調で。 煙幕か!? 煙が充満しているとき。 くそう、ゴリアテは何をしている! 何か連絡が途絶えたとき。物事が順調に進まないとき。 聖なる光を失わない… 懐中電灯などの光源を手にとって。 将軍に伝えろ!予定通りラピュタへ出発すると!! 物事が決まったとき。旅の行き先が決まったとき。 手は打ちます。どうせ奴らは遠くへは逃げません。 何かを逃がしたとき。蚊を仕留め損なったとき、騒いでいる周りに対して。 ラピュタは嵐の中にいる。聞こえないのか!このまま進むんだ!! 道が渋滞のとき。 馬鹿共には丁度良い目くらましだ。 何か周りがキャーキャー騒いでいるとき、こっそり抜け出して。 これはこれは、王女様ではないか。 女子を呼ぶとき。 上の城などガラクタに過ぎん。ラピュタの科学は、全てここに結晶しているのだ。 理科室に他人を案内するとき使う。名古屋城等の城の土産屋を指差しながら言っても良い。 お前達はここで待て。 自分がトイレに行くとき。 ここから先は王族しか入れない聖域なのだ。 他人を家に呼んだときに使う。又、部員なら暗室に入るときにも使える。後、異性と一緒にいるとき、トイレに入る前に。 木の根が、こんな所まで! 穴を掘ったとき。 一段落したら、全て焼き払ってやる! 花粉症患者がスギの木に対して使う。 見たまえ、この巨大な飛行石を! 理科室にある巨大なミョウバンの結晶を見せるとき。 素晴らしい!700年もの間、王の帰りを待っていたのだ! 無くした消しゴム等を見つけたとき。周りに言い聞かせるように見渡して。 君の一族はそんなことも忘れてしまったのかね? 人が何か忘れているときに使う。 はっはっ…ふええ!? 気が動転したとき。 読める!読めるぞ! 長文問題を英和辞典片手に。 私も、古い秘密の名前を持っているんだよ。 その後とにかくでたらめを言う(山田太郎とかフェリックス・ファースト・ズ・シュヴァルツェンベルク、とか) 君の一族と私の一族は、もともと一つの王家だったのだ。 自分と名字が同じ人に対し。 閣下、そんなことをせずとも入れますよ。 自分の家をピッキングやサムターン回しで開けようとしている人に対し。 さあ、何をためらうのです!中へお進みください閣下!! 理科室や理科研究室の前でウロウロしている人を見かけたとき。 言葉を慎みたまえ、君はラピュタ王の前にいるのだ。 相手が悪口を言ったとき、騒いでる奴がいたときに嘲るように言う。 これから王国の復活を祝って諸君にラピュタの力を見せてやろうと思ってね。 他人に何か自慢するときに使う。自信満々に。 見せてあげよう。ラピュタの雷を!! 言わずと知れた大名言。テルミットのとき、ひたすらテルミットのとき、やたらとテルミットのときに使う。PVではとある不良品猫型ロボットが地球破壊爆弾を出したときに言ったセリフ。 旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね。 反応中のテルミットを指差して。又、夏祭りの打ち上げ花火を見ながらでも使える。 君のアホ面には、心底うんざりさせられる。 喧嘩を売るとき。ウーパールーパーを見ながらでも良い。 死ねええええぇぇぇぇ!!! とある不良品の猫型ロボットが銃を乱射したとき。テルミットの際中に人形等の物を入れて反応を起こしたとき。 私を余り怒らせない方がいいぞ。 喧嘩を売られたときや、はひふへほが起きた際に床を見渡しながら。 はは、さっさと逃げれば良いものを! 勝率が比較的低い勝負をすることになった際。下記のセリフの後に言うと精神的優位に立てる。 はっははは、私と戦うつもりか!? MOTA MOTAを挑まれたとき、その他勝負を挑まれたとき。とにかく「なんと愚かな」という感じで。 素晴らしい!最高のショーだと思わんかね? MOTA-MOTAで水素爆発を起こしたとき。パネルでポンでオジャマパネルを大量に降らしたとき。テルミットで内容物が吹っ飛んだ場合等に使う。又、PVでは不良品猫型ロボットがテルミットを起こした際に言ったセリフ。 ははっ!見ろ、人がゴミのようだ!!はっははははは!!! おそらくはムスカのセリフで最も有名なもの。高層ビルの展望台から一回100円の望遠鏡で下を覗いた時、ミキサーで人形を粉々にしたとき。 返したまえ良い子だから、さあ! 盗られた物を取り返すときに使う。スリに対して笑いながら言うと多分殴られる。 はっはっは、どこへ行こうと言うのかね。 誰かの後をつけて行くときに使う。その際妙に素早い競歩で追いかけるとより良い。 その石を大事に持ってろ!小娘の命と引き換えだ!! 消しゴムを取られたとき。 立て!鬼ごっこは終わりだ! 相手からイスを奪うとき。相手が最初から座っていても「鬼ごっこは終わり」なのである。 終点が玉座の間とは、上出来じゃないか。 電車で終点まで寝過ごしたとき。ゆったりと周りを見渡して。 ラピュタは滅びぬ!何度でも蘇るさ!! 「ラピュタ」の部分を言い換えて、ゲームをコンティニューするとき。とにかくリトライするとき。 ラピュタの力こそ人類の夢だからだ!! 周りに「何故ラピュタが好きなのか」と問われて。又「ラピュタの力」の部分を言い換えても良い。 ひざまずけ!命乞いをしろ!! 癪に障った奴を屈服させるときに使う。PVでは不良品猫型ロボットが銃乱射後に言ったセリフ。 小僧、娘の命と引き換えだ!石の在り処を言え!! 相手に消しゴムを取られた後、脅すように。周りに娘なんかいなくても勢いで何とかなるものである。 3分間待ってやる。 相手を待つとき。カップラーメンを作るときに言う。 時間だ!答えを聞こう!! 上記のセリフの3分後に言う。又、司会で話し合う時間が終わった時も使う。 ああ、目が、目がぁぁぁあああ!!ああ、ああ、目が、ああぁぁああああ!! 目に異常を感じたとき。やたらと度が強い眼鏡をかけたとき。花粉症で目の痒みが我慢できないとき。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/265.html
「クソ、畜生! 何だってこんなことになってるんだ!!」 「まぁ落ち着けよマスター」 「これが落ち着いていられるか! 俺は元の世界に戻るぞ!!」 「そいつはヤクいぜマスター、死亡フラグって奴だ」 激昂する少年、村上良太をアサシンのサーヴァント・藤井八雲は宥めていた。 月海原学園の一生徒として何食わぬ生活をしていた彼は突然記憶を取り戻し混乱していた。 しかし―― 「なぁアンタには願いがないのか?」 「ある」 アサシンの問いに良太は即答した。 先ほどまでの取り乱しようは見る影もなく収まり、今度は何か考え込んでいる。 (どうも、真面目な奴みたいだなこのマスターは……親近感があるといえばあるけど……さぁて) 「その願いって聞いてもいいか?」 「俺にはどうしても救いたい奴らがいる。このままじゃアイツらは救われなさすぎる!」 「ならそれを聖杯に――」 「それじゃ駄目なんだ! 他人を犠牲にして得た希望なんてアイツ等は……アイツは受け取らない!」 「だがそうは言ってもだ、この戦争に取り込まれた以上勝ち抜いて生還か、死かしかない。 俺は聖杯によって呼ばれたサーヴァントだ。その辺りは承知済みだがアンタは覚悟を決めなきゃならないぜ」 「……」 沈黙。 良太は唇を噛みしめ、皮膚が破けるほどに拳を握りしめる。 今度はアサシンも口を差し挟まなかった。 ただじっと良太の次の言葉を待つ。 「聖杯戦争には乗らない。だが聖杯は手に入れる」 「どういうことだ?」 「まずは聖杯戦争というものの本質を知らなければ始まらない。 知ってる奴を探して情報を手に入れる。この腕に浮かぶ令呪は聖杯から与えられたものなんだろ? つまりここからは魔術的に聖杯と繋がっているはずなんだ。全部の令呪を集めて魔力の流れを逆探知とか 走査ができる魔術師に協力を得られれば、聖杯の力を解析できるかもしれない」 「希望的観測だな」 「その通り――だからまず知り、そして試す。希望(それ)が完全に否定されるまで諦めてたまるか!!」 決意のこもった眼差しで良太はアサシンを見据えた。 (この頑固さ……性格はまるで違うけどアイツを思い出しちまうな) アサシンの脳裏に浮かぶのはかつて自分と命を共有していた一人の少女。 「いいさ、それじゃ試してみよう」 「いいのか?」 「いいも何も俺とマスターは一蓮托生。付き合うさ」 「……サンキュな、アサシン」 良太は照れ臭そうに笑った。 「俺に名は无の藤井八雲」 「村上良太だ」 二人の男は握手を交わす。 (アンタに見えた人間の持つ『聖なる力』――信じるぜ) 八雲は小さく呟いた。 二人の聖杯戦争が始まる――。 【CLASS】アサシン 【真名】藤井八雲@3×3 EYES 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 原作でも何度か潜入工作を行っているが成功率はそう高くはない。 【保有スキル】 不老不死:B 不老不死の術によって術者と命を同化し、不死となっている。 しかしサーヴァントとして現界した際に術を完全に再現しきれず、超再生は残っているが不死は完全に再現できず 死亡の際の復活には令呪の使用が必要となる。またマスターが死亡した場合、はぐれとなることなく同時に死亡する。 獣魔術:B 魔導士ベナレスが生み出した獣魔術を習得している。Bランクはかなり高度な応用まで習得している。 己自身の精のみでなく自然からも精を集める集気法、手だけでなく足や四肢の切断部など身体の何処からでも獣魔を放つ、 一度解き放った獣魔を意志の力で自在に操作する、同じ獣魔を連射する、等の技術である。 無限の力:A マスターの命が危機に瀕した際に無限の力がアサシンの体に流れ込む。 死亡状態からでも完全に復活し(この場合令呪は強制使用)、全パラメータが1~2段階アップする。 また術の使用に際して無制限となる。(魔力や精気を消費しなくなる) マスターの命の危機が終わるまでこの状態は続く。 神性:D 神霊適正を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 神話の女神の元となったパールバティ4世と命を共有していたため、低ランクではあるが神性を持つ。 【宝具】 【魔現封神】 ランク:B 種別:対妖宝具 レンジ:1~10 最大補足:100 ベム=マドゥライがベナレスを封じた術。龍脈系縛妖陣。魔物が四方に発散する精を利用し封じる。 そのため相手の力が強いほど封じる力も強くなる。しかし相手に対して封じる大地の許容量が足りなければ失敗する。 【哭蛹(クーヨン)】 ランク:B 種別:対術宝具 レンジ:1~50 最大補足:1000 サルラーマの一族が特別培養していたオリジナル獣魔。「ホエエエッ」と叫ぶのが特徴。 見るからに間の抜けた容姿をしており、初見では八雲からも役立たずと思われていたが、 「精食粒」と言う術の精を喰らう粒子を吐き出して、あらゆる術や力を無効化する能力を持つ。 ただしその力は敵味方を選ばず、月面で呼びだした時は八雲がコネリーから受け継いだ呪文操作球すら食い尽くした。 八雲の切り札の一つであり、終盤では電子暗号化され、世界中に張り巡らされた『破滅の術』を食らい尽くした。 【スペルキューブ】 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:10 術士でなくともこれがあれば4つの術を使うことが出来る聖石。 八雲が持っているものは、束縛、火炎、衝撃波、転位の術が刻まれている。 【weapon】ワイヤー機構付手甲 自作爆裂缶 【人物背景】 主人公。糸目が特徴の少年。昭和46年3月27日生まれ(免許証より)。 物語当初の年齢は17歳で高校生。第二部では20歳だが、17歳で不老不死になってから外見の変化は一切ない。 父親は「妖怪狂い」(八雲談)の民俗学教授「藤井一」。母親は父の教え子。 普通の人間として高校生活を送っていたが、パイと出会い、不老不死の術で「三只眼」を守護する无となり、 パイと共に人間になる旅に出る。 戦いを好まない性格で、たとえ敵でも命を奪う事は好まず、自らの危険も省みず助けてしまう事がある。 特に女性型の魔物に対しては手加減が目立ち、裏切られて窮地に陥ることが多かった。 料理が得意で、一時期帰還したパイと一緒に店を開くつもりで専門学校に通ってもいた。 偶然により不死身の肉体を得た事で様々な闇の者に狙われる事になる。 当初は全く術を使えず不死力のみに頼った特攻戦法が主体であったが、第二部以降は体術や獣魔術を身に付け、 敵と対等に戦えるようになった。 しかしそれでも術者としては脆弱な方であり、ベナレスを始めとする一線級の魔物には歯が立たないことが多かったが、 鬼眼五将の行やベム・マドゥライの指導と能力を受け継ぎ、リトル・アマラを取り込んだことで力を増していった。 数多くの戦いを経ることで著しい成長を遂げ、最終的にはベナレスや鬼眼王に唯一対抗できる存在になる。 ただ、無鉄砲で考えなし、優柔不断で流されやすい性格は相変わらずであり、中盤以降でも何度も失敗している。 パイに惚れており、一度彼女を守れなかったことを悔やんでいる。また、当初は傲慢な「三只眼」を邪険にしていたが、 やがてパイと「三只眼」両方に心惹かれるようになる。 異人格とはいえ二人同時に惹かれていることについて密かに苦しんでいたが、 パイの「全部の自分を愛してくれて嬉しい」との発言で解消されたようだ。 「勘弁してよ」「ヤクイ」が口癖。高所恐怖症の気がある。また中国語は苦手。 サンハーラから4年後にネパールにてハーン、綾小路と再会、その後はパイや妖撃社の面々とともに 化物退治のため世界中を飛び回っている。 【サーヴァントとしての願い】 人間に戻りたいがパイと一緒でないと意味がないため、今回はマスターの目的に尽力する。 【基本戦術、方針、運用法】 とりあえず超再生があるからヒット&アウェイ戦法で敵の情報を探りながら戦う。 【マスター】 村上良太@極黒のブリュンヒルデ 【参加方法】 寧子とヴァルキュリアの決戦後、戦闘跡地でゴフェルの木片を拾う。 【マスターとしての願い】 魔女たちを救いたい。 が、寧子がそれを受け入れるはずがないので聖杯そのものを研究したい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 写真記憶能力 【人物背景】 幼馴染への思いからNASAの研究員を目指す高校生。唯一の天文部員で、 毎日のように天文台の望遠鏡で星を観察している。学校では女嫌いとして有名。 宇宙人の存在は信じるが魔法は「非科学的だから」と信じない。幼馴染にそっくりな黒羽寧子と出会い、 彼女に迫る危険を守ろうとする。一見すると、単なる巻き込まれ型のヘタレ主人公に見えるが、 全国模試で全国3位になるほど成績優秀者で電波暗室や薬の製造番号など、雑学にも詳しい。 一度見たものを全て記憶出来る写真記憶能力を持つ。 この記憶は記憶操作の魔法使いでも消すことはできない反面、辛い記憶は容易にトラウマとなりえる。 幼馴染を思い続ける一途さ、寧子のためなら殺されても構わないという度胸、 死の恐怖に怯えるカズミ達を力強く励ます自信漲る姿、常に現状を的確に把握する沈着な思考と分析、 困難を乗り越える強さと勇気など、高いスペックを誇り寧子達からの信頼も厚い。 これらは基本的に、幼馴染を失った時のような悲劇をもう二度と繰り返さないという、強迫観念めいた信念に基づくものである。 そんな彼だが「お金を払う価値のあるおっぱい」について女の子の前で真顔で真剣に語るというオープンスケベでもある。 【方針】 戦闘はなるべく避けながら聖杯についての情報を集める。
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/4300.html
最近のお勧め記事 ■ ロシアを先制核攻撃に追い込むノーベル平和賞オバマ 「tamekiyo.com(2011.12.5)」より ・攻撃的なアメリカに協力すると、ロシアの防衛的な先制核攻撃の標的になる可能性が高まっているという話である。主に欧州BMDのことであるが、日本の海上自衛隊も協力しているということで、他人事ではない。(訳者メモ) ------------------------- ■ BMD防衛でスペイン沖にアメリカ艦船を配置!! 「代表のぼやき(2011.11.16)」より ・これは古い情報であるが、あまり出てこない情報であるので記しておく。RUSNAVY2011年10月7日からである。 アメリカ海軍のイージス艦がスペイン沖の地中海で欧州防衛のBMD任務につくと発表された。この決定はアメリカ政府とスペイン政府で合意された。 その計画では、イージス艦が常時地中海で任務についていることとなる。 ・SM-3ミサイルを装備したBMD(Ballistics Missile Defence)艦は、現在のところ、アメリカと日本のみである。 ☆ BMD Ballistic Missile Defenseの頭文字を取った略語。直訳すれば弾道ミサイル防衛。 「現代兵器を学ぶ〔Weapons School〕」より ■ シリアで政府による「大虐殺」の恐れ、反体制派が警告(CNN) 「日々の感想(2011.12.10)」より ・ほら、「虐殺~」と叫ぶでしょ。虐殺と聞いたら、シリア軍・治安部隊は良い仕事をして国民から感謝されているという意味だ。これから、外国スパイで、騒ぎばかり起こし、アンチ・ビジネスな連中を排除する。 騒いでいる連中が外国に雇われたスパイであり、その目的は民主主義でも自由でもなく、破壊活動であることは、石油パイプラインを破壊したり、燃料不足のときにガスボンベ700個を盗んだり(リンク先を「700」で検索)、新学期前に教科書を盗んだり(リンク先を「كتب مدرسية」で検索)、砂糖(リンク先を「sugar」で検索)や小麦を積んだトラックを襲撃したりする事件を見れば明らか。 ★ シリアで政府による「大虐殺」の恐れ、反体制派が警告 「CNN.co.jp(2011.12.10)」より / 魚拓 ・SNCは「これは政府が弾圧を行う前触れだ」とし、「大勢の犠牲者が出る可能性がある」と指摘。さらに「ホムスにいる活動家から入手したさまざまな証拠から、アサド政権がホムスでの革命を鎮圧し、また革命に加わった他の都市の動きをけん制するために大量虐殺を行う準備を進めていることが分かる」と述べた。 ★ ステルス流出の危機…青ざめる米 イラン軍が押収「無人機」を公開 「産経新聞(2011.12.11)」より / 魚拓1 / 魚拓2 ・米としてはイランの手に落ちたRQ170を奪い返したいところだが、米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、米軍はRQ170を奪還または破壊する秘密工作活動を一時計画したが、リスクが大きいため断念したという。 ------------------------- ★ 完全に無傷のままだった!イラン、捕獲した米軍最新鋭ドローン「RQ-170」の初映像を公開 「livedoor news〔GIZMODO〕2011/12/9」より / 魚拓 (※ このポストに動画はない。⇒ Video not found 。 上の動画を参照) ・航空ショーのRQ-170はダークグレーだったけど、こちらは白い砂漠の色にカモフラージュしてますね。こんなにアッサリ上空から持ってゆかれて、それを自爆・奪回する術もないのでは、いくらカモフラージュしてもしょうがないのだけれど。 アメリカの面目は丸つぶれです。 ・中国・ロシアは既に「偵察機の調査は我々も喜んで手伝う!」とイランに協力を申し入れています。 ☆ RQ-170 「Wikipedia」より ■ 踏み絵を迫られた野田外交、訪中ドタキャン劇が示す中印冷戦ゲームの幕開け 「園田義明めも。(2011.12.10)」より ・ここで注目すべきは中国が示した希望日程。 朝日によれば、12月28、29日の訪中を打診。 時事によれば、12月28日前後を提案。 つまり、訪印日程である12月27~29日に見事ぶつけてきたということ。 そこで日本政府は訪印日程と重なるため25日であれば可能と回答中。 「中国を取るのか、インドを取るのか」の踏み絵を迫られた日本政府。 踏み絵どころか中国による「訪印阻止作戦」にも見えてくる。 ------------------------- ■ バクバク・ゾウさんは世界最大の武器輸入国、ウハウハ・ロシアに続けと米国3番目のお得意様に 「園田義明めも。(2011.12.11)」より ★ 中印、4回目の防衛・安保協議を開催 「China Radio International(2011.12.10)」より ■ アウンサンスーチー:桜井元さんへのお答え 「私の闇の奥(2011.12.7)」より ・米国が彼女を自己の情宣活動の一つの駒として利用して来たのは明白な事実であり、その点ははっきりと断定することが出来ます。その動かぬ証拠の一つは、米国がこの10年間に取って来たハイチのアリスティド元大統領に対する処置です。 ・この10年といえば、ミャンマーの軍事政権によるアウンサンスーチーの政治活動の抑圧と自宅軟禁を米国が声高に非難していた時期と重なりますが、同じ米国は、一方で、アリスティドと彼の民衆的政治基盤に対して、ミャンマー政府とは比べ物にならない暴力を行使していたのです。 ・この日頃、私の心を痛めているのは、北アフリカの人口5百万の小国エリトリア(Eritrea)の命運です。もう程なくこの黒人小国は米欧によって粉砕抹殺されてしまうでしょう。今度も表向きはUNとNATOと現地代理戦傭兵隊によってエリトリア人が凶暴な独裁者から救われ、“民主”政権が樹立されることになりましょう。 ・「北朝鮮よりも“人権”のない国?」 <藤永註>この記事によると、絶望的な独裁制の下でエリトリア国民は塗炭の苦しみにあると思われます。 http //std-lab.typepad.jp/yamada/2008/09/stop-aids-0d48.html ・山田耕平の「愛」がエイズを止める!!(第6弾) 〜エリトリア自転車&STOP AIDツアー <藤永註>ところがこちらの記事は次のように始まります。: 「ただいまエリトリアから帰国しました! 多くの人たちにですが、どうだった?って聞かれましたが、まずお伝えしたいのは、アフリカでこんなに治安も良く、安全な国があったとは思わなかったということです。 (※ 抜書き編集。ブログ必読!) ------------------------- ■ グローバリゼーション: ミャンマーとアウンサンスーチー 「武田邦彦〔中部大学〕2010.4.6」より ・アウンサンスーチーという名前の女性を多くの日本人が知っているだろう。そして日本のマスメディアは「アウンサンスーチーさんは正しくて、軍事政権は間違っている」ということを前提に報道している。 特に、彼女が1991年にノーベル平和賞を受賞したことで日本のマスメディアの報道姿勢は完全にアウンサンスーチーが正しいということになった。 でも、まずは彼女の経歴を見て、考えてみよう。 ------------------------- ■ アウンサン・スーチー釈放の意味 「BLOGOS〔田中 宇〕(2010.11.18)」より / 同論考を1ページに入れてコピペした ・▼ 現実にそって転換するスーチー スーチーは、国際的にミャンマーが置かれた状況が大きく転換していることに気づいたらしく、釈放直後の演説で、戦略の劇的な転換を示した。スーチーは、ミャンマー軍事政権を崩壊させようとする欧米主導の経済制裁を支持する姿勢を大きく弱め「国民が望むなら、欧米諸国に要請して経済制裁をやめてもらうよう努力したい」と述べた。 ミャンマーの民主化運動は従来、欧米日などの外国の人々に対し、ミャンマーに観光旅行にくると軍事政権を儲けさせて民主化を遅らせることに手を貸すことになるので来ないでほしいと言っていた。だがスーチーは今回、この姿勢も大きく改め、ミャンマーの国民経済を助けることになるので外国人の観光客にどんどん来てほしいと表明した。 ☆ 〔質問〕アウンサンスーチーさんへの批判 「OKwave〔ニュース・時事問題〕2008.7.21」より / 魚拓 ☆ アウンサン 「Wikipedia」より ☆ スーチー女史は善人か:高山正之 「新潮社>書籍>立ち読み」より / 魚拓 ・朝日新聞の権威に逆らう者に朝日は容赦しない。紙面を使って糾弾し、世間もそれにひれ伏させ、朝日を怒らせた者の処罰を強いる。朝日は神の如く無謬というわけだ。 『ビルマの竪琴』を書いた竹山道雄氏がある時点で消えた。原子力空母エンタプライズが寄港するとき、朝日新聞の取材に氏は別に寄港反対を言わなかった。これも常識人のもつ常識だが、それが気に食わなかった。 朝日は紙面で執拗に因縁をつけ続けてとうとう社会的に抹殺したと身内の平川祐弘・東大教授が書いていた。 南京大虐殺も従軍慰安婦も沖縄集団自決も同じ。朝日が決め、毎日新聞や中日新聞が追随し、それを否定するものには耳も貸さないどころか、封殺する。 結局、そういう嘘が堆積していって紙面では朝鮮人も中国人もスーチー女史もみんな良い人になってしまい、身動きが取れない状態に陥っている。 ☆ アウンサンスーチーさん年表 「ビルマ民主化支援会」より ■ 暗殺鬼国アメリカ 「私の闇の奥(2011.11.9)」より ・1986年4月15日早朝にレーガン大統領の指示で、アメリカ空軍・海軍が合同で行なったガダフィ暗殺作戦については大量の資料がありますが、前回に紹介した 塩尻和子著『リビアを知るための60章』(明石書店、2006年) の第24章「カッザーフィー爆殺未遂事件」にも詳しく出ています。 日本の首相官邸や御所に数十機の爆撃戦闘機が突然襲いかかり、ミサイルが降り注ぐところを想像して下さい。暴虐なテロ国家の行動を拘束する力として、国際法というものが如何に無意味な空文であるかがよく分かります。いや、こんな生ぬるい苦情を述べること自体が、書いている私自身にも、ひどく空々しいものに思えます。国連の決議についても同じです。いまさら驚くこともありますまい。しかし、上掲の本の中の挿入記事「コラム6、トリポリ空爆・日本人ジャーナリストの証言」からは、やはり、鮮烈な衝撃を受けました。2頁の記事の四分の三を引用させてもらいます。 ・以下に吉田さんの「カダフィ大佐との対話」から引用する。 ・私が非常に不審に思ったのは、爆撃があった15日の午前2時に、欧米のジャーナリストたちが電話をニューヨーク、ワシントン、ロンドンとのホットラインに変えていたことである。それから電送ファクシミリを送れるように写真の暗室を作っていた。そして、私の部屋の向かいにはAPの写真室があったのであるが、2時5分過ぎには、爆撃のバーンという音が切れると同時くらいに私が廊下に出ると、電話が鳴り、ニューヨークのAPから「カダフィの首っ玉の写真をすぐ送れ」、つまり、殺されて死んでいるカダフィ大佐の写真を送れと言ってきたのである。ということは、想像できるように、もうすでにアメリカの記者たちは、午前2時に爆撃されるであろう、そしてそのターゲットはカダフィ大佐であることを知っていた事を意味するのである。 .