約 644,437 件
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/2519.html
山鳥の生首│和(陸前)│禽部│ http //wakanmomomikan.yu-nagi.com/momomi2/maki-2344.htm
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/445.html
なまえをよんで Make a Little Wish(後編) ◆2kGkudiwr6 ■ 「安心して、いい……ゲイナー、君は、ちゃんと置いてきた、から……」 「そんなんじゃ……そんなんじゃない!」 タチコマが最初に言い出したことは、そんなことで。 思わず、私は怒鳴っていた。なんで、タチコマは分からないんだろう。 「なんて……なんて馬鹿なことを……!」 「だからさ……言ったろ、僕は半不死だって……」 その言葉に、前にした会話を思い出す。 自分が機械だから、メモリを移せばいい。それがタチコマが言っていたこと。 だけど、そんなのおかしい……! 「けど……ここにいるタチコマは……ここにしかいないじゃない!」 私は、思わず叫んでいた。 正真正銘、胸のうちから出した言葉だった。 私の体は私のものじゃない。母さんの娘、アリシア・テスタロッサのものだ。 だけど、私はアリシアじゃない。だから、母さんに捨てられた。だから、なのはに会えた。 体が同じだからって、中にある心が同じだ、なんてことはきっとない。 私の声に、タチコマは何か疑問を持ったみたいで。 何か、言おうとして。 けれでも、その言葉が紡がれることはなかった。 答えを、知ることはなかった。 もう一度、爆発音。 あの子が、なのはを殺した奴が、何の感慨もなく、タチコマにとどめを刺していた。 「あ……!」 炎が上がる。煙が出る。地面が抉れる。伸ばした手は、届かない。 いつか母さんに伸ばした手と同じように、届かない。 タチコマは何の言葉も発しない。もう、ただの残骸でしかないから。 民家の瓦礫を押しのけながら出てきた相手の左腕は、変な方向に曲がっていた。 口からは血を吐いている。リンコーコアに異常をきたし始めたのか。 だけど、戦いをやめる様子は微塵も無い。 ボロボロの体で、再びグラーフアイゼンを振り上げようとしていた。 「そこまで、して殺したい、んだ」 もう、涙さえ流せない。 タチコマは私を庇って死んだ。私が甘いから。 もう誰も、敵でさえ決して死なせないようにしようと思ったのに。なのはのために。 結果はどうだ。どれだけ追い込んでも相手は立ち上がる。命を削って。 そうして、また失った。 なんて、愚か。 カルラさんを、殺しておいて。また、目の前で、人を死なせた。 ――今の私は、たった、一人。 「ゆる、せ、ない」 言葉が冷えていく。表情が死んでいく。自分の、大切な世界が毀れていく。 そんな中でそんな言葉を言っていた。こんな言葉しか、言えなかった。 許せないのは甘かった自分か、非道な相手か、それともどちらともか。分からない。 分かるのは。これから私は、あいつを殺すということだけだ。 きっと、君は怒るよね、なのは。 人殺しなんか駄目だって。ちゃんとお話聞いてあげなきゃ駄目だって。 (だけど――私は。君達を殺したコイツを、絶対に許せない――!) ――そのためだったら、ただの人形にも戻る。 「バルディッシュ、物理設定に」 『……Yes, sir』 バルディッシュが帯びていた魔力が変わっていく。 目の前には、理性の欠片もない野蛮な笑みを浮かべた敵がいる。 そう、敵だ。殺すべき相手だ。私は無貌のまま、空へ飛び上がって、呪文を紡いだ。 「アルカス・クルタス・エイギアス――」 光が走る。 S2Uとバルディッシュ、二つのデバイスが共鳴し、雷光を生み出していく。 「――ダブルサンダースマッシャー、ファイア!」 ■ 二つの雷光は、ルイズの全身に深い火傷を負わせていた。 それでも、彼女は止まらない。フェイトを殺そうと前進する。 フェイトの表情は変わらない。彼女にも分かりきったことだ。 誘き寄せるように……いや、真実誘き寄せるためにフェイトは飛び上がった。 もちろん、ルイズはそれを追っていく。 次の戦いの場は、ビルの屋上。 月光を背に、フェイトは静かに佇んでいた。 「……満月」 ぽつりと、そうフェイトは呟いていた。 手入れの行き届いた髪と黒いマント――バリアジャケット・ライトニングフォームをなびかせて、 屋上のフェンスの上に、まるで自分の存在を誇示するかのように。 その瞬間、後ろからルイズが現れた。 「……狂ってる割に、頭は働くんだね。でも」 そう呟いて、フェイトは横へ跳ぶ。当然、ルイズは追おうとして…… 瞬間、魔法で編み上げられた縄に絡め取られていた。 ディレイドバインド。範囲内に侵入した相手を拘束する設置型の補助魔法。 猪突猛進な相手には、何より効果を発揮する。 「レイデン・イリカル・クロルフル――」 悶えるルイズを尻目に唱える言葉は義兄の呪文。反応するのはS2U。 蒼き光弾がその先端に生み出される。 「――疾風なりし天神よ、今導きのもと撃ちかかれ」 暴れる敵を抑えて唱える呪文は自分の言葉。反応するのはバルディッシュ。 黄金の電撃がその先端に宿る。 リンカーコアが脈動し、術者の意志が外に出ようと暴れ出す。 それを抑え込みながら、フェイトは二つの杖を掲げた。 「スティンガースナイプ――」 S2Uから放たれるのは蒼き光弾。 だが、ルイズも黙って見ているわけではない。 バインドを振りほどき、スティンガースナイプを迎撃する。 刹那……スティンガースナイプが上空へ飛び上がった。 「プラズマランサー――」 フェイトの前方に、黄金の槍が具現化する。 同時に、スティンガースナイプはルイズの後ろへ回りこむ。 ここに来て、ルイズもフェイトの意図を理解した。 フェイトの狙いはただ一つ…… とっさに飛び上がろうとするルイズ、それを遅いと言わんばかりに。 「スナイプ・ショット――ブリッツラッシュ!!!」 蒼い光弾と、黄金の槍が加速する。 二つの光弾がルイズの足を貫き、切断し、鮮血が迸る。 それでも二人の少女の表情は変わらない。 ルイズは笑い、フェイトは無表情で。 『Schwalbefliegen』 足を失ってなお、ルイズが魔法を行使する。 強烈な爆発。月夜に生まれる赤い光。 二人ごとビルの屋上が吹き飛び、二人はその中に落ちていく。 どちらも脱出をしようとはしない。ただ墜ちるだけ。 ただし、二人の間に大きな違いがある。 フェイトは攻撃に集中するために脱出しようとせず、墜ちながらも魔法を紡ぎ。 ルイズは全身の傷で動けず、ただ墜ちるだけ。 それでも、ルイズは笑う。 サイトが、近くに見えてきていたから。 ■ 私が一階部分に軟着陸するのと、相手が同じ階に墜落したのは全く同時だった。 「バルディッシュ?」 『……まだ、生きています』 「そう」 デバイスからの報告は、驚くべきものだったけど予想していたもの。 最期まで油断しない。敵が生きていると言うのなら、完全に跡形も無くすまで安心しない。 今の私にすべきことは、それだけ。それ以外は考えられない。 悲しげなバルディッシュの声も、気にならない。 今はそれを考えるべき時ではないから。 「バルエル・ザルエル・ブラウゼル――」 『Stinger Blade Execution Shift』 『Thunder Blade』 再び、二つのデバイスが唱和して。 瞬間。 突如、周囲一体が雷光に包まれた。 光源は、魔力によって生み出された雷の剣……サンダーブレイド。 だが……その数、通常のサンダーブレイドの比ではない。 S2Uに登録された魔法に、スティンガーブレイド・エクスキューションシフトというものがある。 大量の魔力剣を虚空に浮かべ、敵へ向けて放つ魔法だ。 そして私は、スティンガーブレイドの代わりにサンダーブレイド――雷で編み上げた剣を配置した。 私の狙いは、最初からコレだ。 サンダースマッシャーを二つ放った時から、もうこの魔法を構築すべく呪文を紡いでいた。 ……この魔法が、この相手には一番いい。 無数の剣が宙に浮かび、常世とは思えない光で世界を満たす。 その光景があの子にはどう見えていたのか。 「これが私の全力全開―― 怯えればいい。後悔してもいい。謝ってもいい。勝手にすればいい。だけど」 私はそう、無表情のまま告げる。 黒衣を広げ、太陽の光以上に輝く雷光に照らされながら。 ――その瞳に、黒い泥のような感情を燃え滾らせて。 「どんなことをしても、どれくらい謝っても、どんなに償おうとしても! あなたは……もう許さない!」 ありったけの殺意を込めて、手を掲げる。人はこれを、死神の宣告だとさえ思うだろう。 それと同時に、殺すために降り注ぐ無限の剣。 回避も防御も相殺も、何もかもが間に合わない。間に合わせない。 まるで墓標のように、十を越える雷剣が相手に突き刺さる。 「あ、あは……」 それでもなお、あの子は生きていた。 簡単だ。私は急所を外していた。 助けるためではなく……苦しめて殺すために。 なのはの苦しみを教えるために。タチコマの痛みを教えるために。私の悲しみを晴らすために。 ……それなのに。あの子は苦しもうとしなかった。 「あははははははははははははははは!!!」 笑う。嗤う。哂う。嘲笑う。狂人はただ、異常な笑みを浮かべるのみ。 明らかに異常な光景だった。そもそも、今の相手の体自体も異常だ。 全身を剣で貫かれ、皮膚は焼けただれ、周囲には異臭が満ちている。 それでもゾンビのように動き出そうとするあの子に、私は、一瞬顔をしかめた。 しかめただけだった。しかめて。 「ファイア」 冷たく呟いて、バルディッシュを掲げた。 無表情のまま、憎き相手が死んでいくのを「観察」していく。 どれほど痛いだろうと、どれほど後悔するだろうかと。 なのに。 「サイトとぉ……」 痛みを見せない。後悔もしない。苦しまない。笑っている。 更に剣が突き刺さっていく。 無限に。容赦なく。罪人を裁くかのように。 それなのに。 「ずっとぉ……」 もはや言葉さえ不明瞭。 明らかに痛覚は肉体の許容量を超えた痛みを感じさせているはず。 流れていく血は意識をバラバラにしていっているはず。 それなのに。 ――なんで、哂って、いるの? 「っ…………!」 許せない。 許せない許せない許せない。 なのはを殺して、タチコマを殺したコイツが、苦しまないのが許せない――! ――シンデ、シマエ。 「ファイアッ……!」 残る全ての剣を相手に突き刺した。 脳漿に眼球に臓物に四肢に関節に 特に喉は念入りに。なのはの苦しみを思い知らせてやるために。 どこまでも無慈悲に、どこまでも冷酷に。 「い、しょ、にぃ……」 「ブレイク」 それが、最期のキーワード。 私の言葉と共に百を越える剣は全てが雷光へ還り。 相手の体を、跡形も無く吹き飛ばす。 それを私は、じっと見ていた。 気持ちは晴れるだろうかと思って。何か変わりはしないかと思って。 なんにも、変わりはしなかった。 なのはは死んだままで。 タチコマは帰ってこなくて。 気持ちは、晴れないで。 そのまま、その場に膝を付いていた。 小さく音がした。見れば、S2Uが砕けていた。 まるで、私を見限ったかのように。 ただ、酷使に耐え切れずに壊れただけ。そう理性で分かっていても、見限られたかのようにしか思えなかった。 「わた、し……」 俯いた。 こんなはずじゃなかった世界なんて、見たくなかった。 なのはがいない世界なんて、考えたくもなかった。 手を差し伸べてくれるものは、もう、いなかった。 ■ ただ一つだけ分かったことがある。 自分がさっきまで、ただ一つの目的に機械のように集中できたのは。 壊れないように、ただ一つのことだけを見て。 現実と向き合わずに済むための、自衛の策だったんだ、って。 【D-6 ビル内 夜中】 【フェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA's】 [状態]:全身に中程度の傷、背中に打撲、魔力大消費 [装備]:バルディッシュ・アサルト(アサルトフォーム・カートリッジ一発消費)、バリアジャケット、双眼鏡 [道具]:支給品一式、西瓜1個@スクライド [思考・状況] 激しい虚脱感 【E-6 駅周辺 夜】 【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー】 [状態]:風邪の初期症状、頭にたんこぶ、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い [装備]:なし [道具]:支給品一式、ロープ [思考・状況] 1:なんでこんな人と!? 2:フェイトのなのは捜索に同行させてもらう。 3:寒い。タチコマの後部ポッドに戻りたい。 4:二人の信頼を得て、首輪解除手段の取っかかりを掴む。 5:さっさと帰りたい。 [備考] ※名簿と地図を暗記しています。また、名簿から引き出せる限りの情報を引き出し、最大限活用するつもりです。 ※タチコマの操縦機構、また義体や電脳化などのタチコマに関連する事項を理解しました。 【レヴィ@BLACK LAGOON】 [状態]:腹部に軽傷、頭に大きなタンコブ、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い、相変わらずイライラ [装備]:イングラムM10サブマシンガン、ベレッタM92F(残弾16、マガジン15発、マガジン14発) NTW20対物ライフル@攻殻機動隊S.A.C(弾数3/3)、ぬけ穴ライト@ドラえもん [道具]:支給品一式、予備弾薬(イングラム用、残弾数不明)、バカルディ(ラム酒)1本@BLACK LAGOON、割れた酒瓶(凶器として使える) 西瓜1個@スクライド [思考・状況] 1 :ゲイナーから用心棒代でもせびるか。 2 :どうやったらあのガキ共に思い知らせられるかねえ…… 3 :カズマ? 借りは返す! 4 :ロック? まぁあいつなら大丈夫だろ。 5 :気に入らない奴はブッ殺す! [備考] ※双子の名前は知りません。 ※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはA's 死亡】 【タチコマ@攻殻機動隊S.A.C 死亡】 【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔 死亡】 [残り39人] ※三人の所持品はそれぞれ遺体の側に置かれています。 ただし、タチコマとルイズの所持品は破損している可能性もあります。 時系列順で読む Back なまえをよんで Make a Little Wish(前編) Next 鷹の団(前編) 投下順で読む Back なまえをよんで Make a Little Wish(前編) Next 此方の岸 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) フェイト・T・ハラオウン 219 転んだり迷ったりするけれど 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) ゲイナー・サンガ 219 転んだり迷ったりするけれど 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) レヴィ 219 転んだり迷ったりするけれど 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) 高町なのは 215 なまえをよんで Make a Little Wish(前編) タチコマ
https://w.atwiki.jp/mousouyomi/pages/2425.html
【妄想属性】オリジナル 【妄想属性】脳内妄想 【妄想属性】もうそうぞくせい 【作品名】スティール・レイルロード 【作品名】死に沈む 【作品名】さくひんめー 【名前】暴走特急アイアン号 【名前】紫藤レベッカ 【名前】なまえ 【属性】巨大列車 【属性】暗殺者 【属性】ぞくせい 【大きさ】高さ20m、幅10m、全長1kmの鋼鉄製の列車 【大きさ】成人男性並み 【大きさ】しょうがくいちねんせいのおんなのこなみ 【攻撃力】大きさ相応の体当たりなみ 【攻撃力】並の人間の5倍以上の戦闘能力を持つ相手100人を一秒で殺しきる 【攻撃力】きほんおおきさそうおう 【防御力】大きさ相応の鋼鉄製 【防御力】ショットガンの直撃を受けて無傷 【防御力】きほんおおきさそうおう 【素早さ】真っ直ぐ進むなら時速720km 【素早さ】1m先で放たれたライフルを回避し、並の人間の5倍以上の戦闘能力を持つ相手100人に同時にナイフで攻撃されたのを回避する程度 【素早さ】きほんおおきさそうおう 【特殊能力】「超ブレーキ」:速度を一瞬で0に出来る 【特殊能力】「殺意」:精神を持つ存在なら、睨み付ける事で3秒程足止め出来る 【特殊能力】「なちゅらるりふれくと」:じょうじはつどう。あいてのこうげきをかんぜんはんしゃ。 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ四つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 729 名前:格無しさん 投稿日:2007/01/06(土) 20 36 45 728 しまった訂正。 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ四つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 ↓ 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ三つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 959 名前:格無しさん 投稿日:2007/01/17(水) 01 51 45 暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ考察 最大攻撃力は列車+鋼鉄orショットガン無傷+体当たり。 加えて、攻撃>防御の相手ならなちゅらるりふれくとによる反射勝ちも可能。 ファステック360Sまでは素でも倒せるがそれ以降はきつい。 あとは成人男性+ライフル回避+100人瞬殺で任意全能を殺す程度しかできない。 ファステック360Sから上がる。 △ホモ・サピエンス・サピエンス 出会うまでに2年近くかかるが40人/sくらいのペースでないと無理なので勝ちはない。 △下着ドロ専門パトロール隊 反射は無理。速すぎる。 ○マスク・ド・メロンのメロメロメロン 反射勝ち。 ○ロケットマン 反射勝ち。 ○鎌倉の大仏 反射勝ち。 以降、反射勝ちできるor任意全能系なので勝てるキャラが多いため一部省略。 戦車~即時・・・○○△○○○×○○○○○△○○○○○○○○△○○○○○△ △*4小右衛門火、剣道部にいる先輩、千野久子、j:堅い。 ×わりと速く動く大きな落とし穴:攻撃するわけではない。 即時~任意・・・××○○○○○○○△○○○△○○○○○○×○△○○××△○×○ ×寿限無:不可視なので倒せず逆にやられる。 ×ケイコ:堅すぎる。歌で負け。 △*4富士山、○○の人×○○人、香坂結衣、マリ:堅い。 ○にゃんこ戦車:完全反射なのでダメージは受けないと思われる。30分経過して勝ち。 ○Mr.ハイテンション:ほぼ同上。 ×キンメダイ:能力負け。 ×かなり速く動く結構大きな落とし穴:攻撃するわけではない。 ×安部氏当選発表:現象だし無理。 ×矢追愛:不可視だし機械にも有効なので無理。 任意~達人・・・○○○○○○○○○○○○×○○○○△○○○○△(○○×○×○)○ ×創造神:列車以外では勝てない。しかし列車だと最速でも5秒かかるので任意全能でやられる。 ○アイスソード:吹雪反射による凍結勝ち。 △湊川恭一郎:無理。 △分裂する成人男性:無理。 ×*2ト狩、Concept-X 6-1-1 ターンX最初期生産型:堅いので創造神と同様の理由で負け。 達人~超音速・・・○○○○○△○○○○○○○△○△△△○○×○○○×× △*5Z80、マークパイソン、分裂、全方位、バリア:堅い。 ×ジョセル:古代神召喚の反射は無理か。 ×巨大化魔王様:ポージング負け。 ×七賢者:時間操作負け。 とりあえずここまで。 276 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/05(月) 23 43 54 暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ考察 超音速以降は反射以外で勝つことはまずないだろう。 しかし反射がかなり強いので大抵の場合は勝てる。 伊菜・バウアー>究極宇宙恐竜パワードゼットン+>国生衛 このあたりに似ているがゼットン以降は無理。よって 究極宇宙恐竜パワードゼットン+>暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ>国生衛
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/1624.html
【妄想属性】オリジナル 【妄想属性】脳内妄想 【妄想属性】もうそうぞくせい 【作品名】スティール・レイルロード 【作品名】死に沈む 【作品名】さくひんめー 【名前】暴走特急アイアン号 【名前】紫藤レベッカ 【名前】なまえ 【属性】巨大列車 【属性】暗殺者 【属性】ぞくせい 【大きさ】高さ20m、幅10m、全長1kmの鋼鉄製の列車 【大きさ】成人男性並み 【大きさ】しょうがくいちねんせいのおんなのこなみ 【攻撃力】大きさ相応の体当たりなみ 【攻撃力】並の人間の5倍以上の戦闘能力を持つ相手100人を一秒で殺しきる 【攻撃力】きほんおおきさそうおう 【防御力】大きさ相応の鋼鉄製 【防御力】ショットガンの直撃を受けて無傷 【防御力】きほんおおきさそうおう 【素早さ】真っ直ぐ進むなら時速720km 【素早さ】1m先で放たれたライフルを回避し、並の人間の5倍以上の戦闘能力を持つ相手100人に同時にナイフで攻撃されたのを回避する程度 【素早さ】きほんおおきさそうおう 【特殊能力】「超ブレーキ」:速度を一瞬で0に出来る 【特殊能力】「殺意」:精神を持つ存在なら、睨み付ける事で3秒程足止め出来る 【特殊能力】「なちゅらるりふれくと」:じょうじはつどう。あいてのこうげきをかんぜんはんしゃ。 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ四つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 729 名前:格無しさん 投稿日:2007/01/06(土) 20 36 45 728 しまった訂正。 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ四つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 ↓ 【備考】 【妄想属性】【作品名】【名前】【属性】 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】【特殊能力】がそれぞれ三つずつ存在し、 対戦相手にもっとも適した物をそれぞれについて一つずつ選んで戦闘を開始することが出来る。 959 名前:格無しさん 投稿日:2007/01/17(水) 01 51 45 暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ考察 最大攻撃力は列車+鋼鉄orショットガン無傷+体当たり。 加えて、攻撃>防御の相手ならなちゅらるりふれくとによる反射勝ちも可能。 ファステック360Sまでは素でも倒せるがそれ以降はきつい。 あとは成人男性+ライフル回避+100人瞬殺で任意全能を殺す程度しかできない。 ファステック360Sから上がる。 △ホモ・サピエンス・サピエンス 出会うまでに2年近くかかるが40人/sくらいのペースでないと無理なので勝ちはない。 △下着ドロ専門パトロール隊 反射は無理。速すぎる。 ○マスク・ド・メロンのメロメロメロン 反射勝ち。 ○ロケットマン 反射勝ち。 ○鎌倉の大仏 反射勝ち。 以降、反射勝ちできるor任意全能系なので勝てるキャラが多いため一部省略。 戦車~即時・・・○○△○○○×○○○○○△○○○○○○○○△○○○○○△ △*4小右衛門火、剣道部にいる先輩、千野久子、j:堅い。 ×わりと速く動く大きな落とし穴:攻撃するわけではない。 即時~任意・・・××○○○○○○○△○○○△○○○○○○×○△○○××△○×○ ×寿限無:不可視なので倒せず逆にやられる。 ×ケイコ:堅すぎる。歌で負け。 △*4富士山、○○の人×○○人、香坂結衣、マリ:堅い。 ○にゃんこ戦車:完全反射なのでダメージは受けないと思われる。30分経過して勝ち。 ○Mr.ハイテンション:ほぼ同上。 ×キンメダイ:能力負け。 ×かなり速く動く結構大きな落とし穴:攻撃するわけではない。 ×安部氏当選発表:現象だし無理。 ×矢追愛:不可視だし機械にも有効なので無理。 任意~達人・・・○○○○○○○○○○○○×○○○○△○○○○△(○○×○×○)○ ×創造神:列車以外では勝てない。しかし列車だと最速でも5秒かかるので任意全能でやられる。 ○アイスソード:吹雪反射による凍結勝ち。 △湊川恭一郎:無理。 △分裂する成人男性:無理。 ×*2ト狩、Concept-X 6-1-1 ターンX最初期生産型:堅いので創造神と同様の理由で負け。 達人~超音速・・・○○○○○△○○○○○○○△○△△△○○×○○○×× △*5Z80、マークパイソン、分裂、全方位、バリア:堅い。 ×ジョセル:古代神召喚の反射は無理か。 ×巨大化魔王様:ポージング負け。 ×七賢者:時間操作負け。 とりあえずここまで。 276 名前:格無しさん 投稿日:2007/02/05(月) 23 43 54 暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ考察 超音速以降は反射以外で勝つことはまずないだろう。 しかし反射がかなり強いので大抵の場合は勝てる。 伊菜・バウアー>究極宇宙恐竜パワードゼットン+>国生衛 このあたりに似ているがゼットン以降は無理。よって 究極宇宙恐竜パワードゼットン+>暴走特急アイアン号/紫藤レベッカ/なまえ>国生衛
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/2914.html
品川の生首│和(武州)│人部│ http //www10.plala.or.jp/cotton-candy/momomi2/maki-2838.htm
https://w.atwiki.jp/inumomizi/pages/10.html
あああ あああ あ あ
https://w.atwiki.jp/mousouyomi/pages/3369.html
▲【常時自滅の壁】 ◆99(戦闘前敗北の壁) >スロウェニー=試験体5号=燕美 つばめ=無敵城砦イフ=宇宙支配特殊組織支部宇宙船/シャープ&赤黒ボールペン =エターナルフォースブリザードの使い手>時夫留琉=ユベントス=怪傑ホモ=悪魔の寄生虫=改造ダークドナルド >フシオウ>たかし&ジェニファー=100人の女兵士=サブマリンD>カゲ法師さん >妖怪飯鳴らし=H・G・K=-1人の成人男性=ttp //max.45.kg/saikyou/index.html ≧手遅れ=ゴンザ>絶対負=道連 弱夫>張文過=範馬勇次郎_2008>masaru hamaguCHt>Entbehrliche Braut >無敵の敗北主義者>チョンモロさま ▼【勝利不可能の壁】 もうそう ぞくせい:まど ぶた つろう ぜ さくひん めい:ピュエラ マギ あすみ マギカ なまえ:Entbehrliche Braut ぞくせい:ウィッチ おおきさ:しんちょう 40m の ウェディング ドレス を きた せいじん じょせい なみ こうげきりょく: おおきさ そうおう ばら の ブーケ を しょじ とげ を だんがん と おなじ はやさ で とばせる とげ は かすった だけで エレファント が しぬ もうどく とげ の かず は およそ 500 リローディング は 1 びょう ぼうぎょりょく:だんどう ミサイル に たえられる あらゆる すべての せいしんこうげき むこう すばやさ:いどう しようと しない めのまえ から の マシンガン に はんのう かのう とくしゅ のうりょく:あらゆる すべての こうふく を ふこう に かえる しんでいても ゆうこう あいての しょうり も ふこう すなわち はいぼく へ かえる びこう:かんな あすみ の まじょ の すがた しあわせ を しり ぜつぼう した かのじょ は すべてを ふこう に かえる べく たたかう
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/444.html
なまえをよんで Make a Little Wish(前編) ◆2kGkudiwr6 「ぁぁぁあああああああああああああ!!!」 『Blitz Action』 「くっ!」 フェイトの十八番である高速移動魔法で加速するなのはに、魔力を推進剤と化したルイズが追いすがる。 ラケーテンハンマーによる加速はまだ続いていた。 元々高機動戦を不得手とするなのはだ、このままでは追いつかれてしまう。 「これ以上は離せない……なら戦って、撃ち落とす!」 『Haken Slash』 機械音と共に、光の鎌に魔力が満ちていく。 同時に急停止したなのはは、そのままルイズへ向けバルディッシュを振り上げた。 もっとも、ルイズに止まる様子はないし止まれないし止まる気も無い。少しも怯まずにグラーフアイゼンを振りかざす。 攻撃態勢に入ったのは、お互い同じ。だが、大きな違いがある。 『Defenser Plus』 なのはの目の前に防御壁があることが、その一つ。 ほんのコンマ数秒もてばいい。その一瞬、防御している間に相手を地面に叩き落とす。 それがなのはの狙いだった。 ――だが、それはあっさりと破られる。 「きゃっ……!?」 なのはの口の中に錆びた鉄の匂いが満ちる。 ルイズとなのは、両者は全く同じタイミングで攻撃を受け、同時に地面に叩きつけられた。 防壁が何の意味も無く、ルイズの手によって一瞬で破壊された結果である。 しかし、両者のダメージの重さは全く違う。 血を吐くなのはに対し、ルイズには外傷一つさえない。 これはもう一つの大きな違いに起因している――ルイズは、非殺傷設定ではなく物理設定の魔法を使用していること。 故に……同じ魔法をぶつけ合っても、なのはの方がダメージが重くなる。 魔力ダメージと肉体への直接的なダメージ。どちらがより相手を死に近づけるか、などということは自明の理。 それを理解したのか、バルディッシュが声を上げた。 『設定の変更は?』 設定の変更。何の設定か、なのはが改めて聞くまでもない。 理解したからこそ、言う。はっきりと、思いを乗せて。 「しないよ、私は」 『……愚かな質問でした。お許しを』 絶対に一線は越えない。それが高町なのはの「決意」。 いつだって、どんな時だって、相手が人間である限り非殺傷設定の魔法しか使わない。 そして、これからも。 「リリカル・マジカル――」 なのはの口が、言葉を紡ぎ出す。 唱えるのは、魔法の言葉。浮かび上がるは、四つのスフィア。 「――フォトンランサー、シュートッ!」 生み出されるのは、光の槍。 黄金の魔弾がルイズへ向けて直進する。 『Hammer Form』 「テートリヒ・シュラーク!」 それをルイズは粉砕した。 グラーフアイゼンがフォトンランサーを切り払い、全てがあらぬ方向へと飛んでいく。 同時に、ルイズは魔力で編み上げた三つの鉄球を作り出す。 「シュワルベフリーゲン!」 仮初の主の命を受けた燕が、白い少女の命を狩るべく飛翔する。 対する光の鎌は黒き戦斧へと姿を変え、それが生み出すのは桜色の魔法陣。 『Assault Form』 「アクセルシューター!」 素早く反応したなのはがスフィアを生成、射出。その数6。 かつてヴィータと戦ったとき同様に、アクセルシューターは易々とシュワルベフリーゲンを撃ち落とす。 撃ち落とす、はずだった。 「なっ!?」 なのはの表情が驚愕に染まる。 アクセルシューターは確かにシュワルベフリーゲンに命中した。命中したのに。 撃ち負けたのは、アクセルシューター。 アクセルシューターを霧散させ――赤い魔力光に染まった鉄球がなのはへ迫る。 焦りながらもなのはは残り三つのアクセルシューターを引き戻し、シュワルベフリーゲンにぶつけさせた。 それでさえ……アクセルシューターとシュワルベフリーゲン両方が砕ける、相討ちという結果に終わる。 「一体どういう……って、迷ってる場合じゃないね」 『Yes』 接近してくるルイズを見て、考えるよりも先になのははバルディッシュを向けた。 現れるのは桃色の魔法陣。光がバルディッシュの先端に収束していく。 「ディバイン――」 紡ぐは彼女が最初に編み出した呪文にして……もっとも信頼を置く呪文。 「――バスタァーッ!!!」 生み出されるのは、桜色の光の帯。 戦艦の主砲さえ凌駕する、文字通りの砲撃が夕闇を裂いてルイズへと奔る。 「何にも知らない平民なんかが、私とサイトの世界を邪魔するなッ!」 『Schwalbefliegen』 迎え撃ったのは、砲丸さえ上回る大きさの緋色の鉄球。 それでさえなお砲撃という暴力の嵐の前には明らかに弱弱しい。何よりも、籠められた魔力が違う。 それにも関わらず、ディバインバスターの閃光とぶつかりあい、爆発し……桜色の魔力の帯を霧散させた。 後に残るのは、掠れきった魔力の残滓だけ。その事実の前に、流石のなのはも愕然とするしかなかった。 (まさかAMF……!? でもそれを付与された魔法なんてありえない!) もちろん、なのはの考えは外れだ。しかしその考えは、ある意味では当たっていた。 単純な出力ではなのはの方が遥かに上。だがルイズの魔法には、「虚無」の特性が付加されている。 その特性の前には、生半可な魔法防御は紙同然。そして砲撃においても、こと相殺することにおいてルイズに並ぶ者はいはしない。 魔力のぶつけ合いになれば、「虚無」の魔法を打ち消す力が最大限に発揮されるのだから。 そこまではなのはに知る由もない。ないが、少なくとも相手は砲撃魔導師である自分との相性は最悪だと彼女にも理解できた。 『Schwalbefliegen』 冷たい機械音が、なのはを思考の海から引き戻した。 加速して横に飛ぶ。その脇をシュワルベフリーゲンが掠め、あらぬ方向へ飛んでいく。 防御、もしくは撃ち落としという対策は消え去っている。 相手に魔法を打ち消す力がある以上、まともなぶつかり合いで勝てはしない。 勝つための策を考えようとしたなのはは、後ろで轟音を立ててビルが崩れていくのを見た。 言うまでもない、さっき避けた魔弾の仕業だ。 「…………!」 ぞっとするしかない。 もし当たったのがビルではなく、ホテルだったら…… それでもなのはは素早く頭を切り替え、叫ぶ。 「スターダストフォール!」 瓦礫に魔力が付与され、まるで生き物のように浮遊していく。 崩れ落ちたビルの破片が不自然に加速され、ルイズ目掛けて飛翔する。 ルイズも黙って見ているわけではない。その手に鉄球を具現化し、撃ちだす。 爆発と土煙が互いの姿を覆い隠す中、なのはは再び魔法陣を編み上げた。 (単純な攻撃じゃ無効化されるだけ! 相殺できない攻撃をするしかない!) そう決断してなのはは戦斧を向ける。 生み出すのは先ほどと似た、だが決定的に違う魔法。 「ディバインバスター・フルバースト!」 撃ちだすのは砲撃。けれど、それは同じ砲撃ではない。 発射された桃色の砲撃が拡散、炸裂する。 一つの方面からの攻撃でありながら、それは全方位からルイズを包み込もうとする文字通りの光の檻だ。 それらを全てを撃ち落とすのは、相当な魔力を消費させられるだろう。 「こいつ!」 『Pferde』 故に、暗色の理性の中でルイズは離脱を選択した。 旋風がルイズを吹き飛ばし、先ほどまで彼女がいた空間にディバインバスターが炸裂する。 それでもなおルイズを追わんとする光の帯は、赤い燕によって撃ち落とされ…… ――なのはの姿は、忽然と消えていた。 「!?」 『Flash move』 「てぇぇぇーい!」 とっさに見上げたルイズが見たのは、上空から急降下するなのはの姿。 フラッシュインパクト。デバイスに魔力を圧縮して相手へ叩き込む、 物理設定では相手の頭蓋さえ砕きかねない強力無比な打撃攻撃であり…… だからこそ、ルイズには防げない。 バルディッシュとグラーフアイゼンが爆ぜる。それは正面からの、純粋な力の激突だ。 防ぎきれず、地面に落ちていくルイズに。 『Photon Lancer』 更に、なのはの放った黄金の槍が直撃した。 服から煙を上げて落下していくルイズを見ても、なのはは攻撃の手を緩めない。 目を閉じて精神を集中、前面に魔法陣を投射。 同時に、周囲から光が集い出す。 『9……8……7……』 バルディッシュがカウントを開始する。 生み出されるのは、沈みかけた太陽さえ凌駕する桜色の新星。 威力だけならばあらゆる魔法を凌駕する、高町なのはの切り札! 『6……5……4……』 『Schwalbefliegen』 だがその声を遮るかのように、紅い夕日の中を赤い魔弾が翔ける。 魔力集束を行っているなのはに、それを回避するのは不可能。 今までの戦闘の中でも最大級の爆発が発生し、爆風が周辺の建物を揺らし、砕く。 その様はまるで隕石か何かでも落ちたかのよう。少なくとも、まともな人間が耐え切れるものではない。 必殺の確信と共に、笑みを浮かべてルイズは上空を見上げ。 ――その煙の中に、全身に火傷を負ってなおもカウントを続けるなのはの姿を確認した。 『3……2……1』 「全力全開! スターライト――」 自らの傷を意に介することなく、なのはが自分の最強魔法の名を紡ぐ。 そう、なのはの出した答えはただ一つ、簡単なもの。 相殺されるというのなら、相殺されないほどの強力な攻撃をすればいいだけ。 彼女らしい、実に単純で常識外れで……そのくせ、これ以上なく的確な判断だった。 「――ブレイカー!!!」 なのはがバルディッシュを掲げ、振り下ろす。それを合図に、夕闇の中を桜色の流星が翔けた。 打ち出されるは、星の光。相殺など叶うはずもなく―― 流星はルイズを完全に飲み込み、吹き飛ばした。 ■ 「……やりすぎちゃったかな?」 なのははスタンバイフォームに戻したバルディッシュとグラーフアイゼンを握り締めながら、 地面に降りてルイズを抱き上げていた。 スターライトブレイカーの衝撃で頭を打ったのか、魔力を削られすぎたのか、ルイズに意識はない。 もっとも、当然の結果ではある。 本来より威力は落ちているとはいえ、スターライトブレイカー+が直撃したら普通はただではすまない。 「どうしようか……ったた!」 『大丈夫ですか?』 『申し訳ありません、このようなことを許してしまい……』 「大丈夫だよバルディッシュ、グラーフアイゼン。 それにね、私もこの子もどっちも無事だったんだから気にしないの!」 申し訳なさそうなグラーフアイゼンに、笑顔でなのははそう返す。 もっとも、なのは自身もボロボロだ。 無防備な状況で「虚無」の直撃を受けたのだから、こちらも当然の結果だろう。 事実彼女がこうやって元気そうに振舞っているのは実際のところグラーフアイゼンを気遣う、 言わば空元気的な意味も多く含まれていたのだ。 デバイスをスタンバイフォームに戻しバリアジャケットを解除したのも、自分の状態を悟らせないためである。 ――それが、致命的なミスだった。 「なのはー!」 「あ、フェイトちゃ……」 空から響く声。 振り返ったなのはが見たのは、空を飛んで近づいてくる大切な親友。 親友同士の、暖かい再会。 けれど、殺戮を求められて作られたこの場で、そんなことを許されるはずもなく。 「……なのは!」 「え……」 フェイトの顔色が変わる。バリアジャケットがソニックフォームへと変わる。 その視線の先には……突如目を開いたルイズの姿。 突然の事態に、なのはは対応さえできなかった。 その喉に、ルイズは喰らい付いて。 まるで獣のように、噛み切った。 「…………!?」 「っはぁ……!!!」 あふれ出た鮮血に顔を染め、自分の歯を数本折って、それでもなおルイズは止まらない。 なのはの手から、グラーフアイゼンとバルディッシュが零れ落ちる。 再び奪い取ったグラーフアイゼンとバルディッシュをルイズが具現化する――刹那。 「なのはあああああああああああああああ!!!」 『Blaze Cannon』 フェイトの放った砲撃魔法がルイズをその場から吹き飛ばし、近くの民家へと叩き込んでいた。 身に纏っているのは何よりも速度を重視したバリアジャケット、ソニックフォーム。 あっという間になのはの前に降り立った。 ――喉から血を吹き出し、死にゆくなのはの前に。 「ふぇ……い……とちゃ」 「嘘だ、嘘だ、嘘だ、こんなのってない……! 嫌だよ、嫌だよ私は……!!!」 恥も外聞もない。 年相応の子供らしく、ただひたすらフェイトは涙を浮かべていた。それしかできなかったから。 ――なのはのミスは三つ。 グラーフアイゼンとバルディッシュさえ没収すれば相手は何も出来ないと思ったこと。 グラーフアイゼンに負い目を感じさせないため、ろくにバリアジャケットの再構築も治療も行わなかったこと。 そして、何より――最後までルイズを気遣って、バインドで拘束するなどの行為を行わなかったこと。 彼女は最後まで、人を傷つけると言う選択ができず。 それ故に、狂った少女の行動を予測できなかった。 「今までみたいに私の……私の名前を呼んでよ……!」 フェイトは目の前の光景を認められない。認めたくない。 だから、S2Uをかざして治癒魔法を行使する。 フェイトにとって、なのはは全てだった。 自分の存在を母親に否定されても、なのはがいたから立ち直れた。 闇の書の中で見た幻想も、なのはがいないからこそ捨てられた。 それが、死ぬ。 「なんで、なんで、な、んで……っ!!!」 治療は全く進まない。当然だ。死者蘇生なんてできる魔法はない。 それはフェイトの母親も同じように挑み、そして潰えた、無残な幻想だ。 なのはは声も出せずに、フェイトを見ることしか出来ない。 当たり前だ。頚動脈も声帯も噛み千切られて、その命も消える前の蝋燭に過ぎない。 それでも、なのはは声を出した。 フェイトは、泣いて、泣いて、泣くしかできなくて。 そんな親友を、最期まで守ろうとして。 「でぃばいん……ばすたー……」 「え?」 なのはの手から、桃色の光が奔っていた。 フェイトの脇を潜り抜けて、それは。 『Thunder Smasher』 ルイズが放った雷光と、打ち消しあう。 振り返ったフェイトは、確かに見た。 バルディッシュとグラーフアイゼンをこちらに突きつけている、ルイズの姿を。 「……そう、だね。あなたが、いたんだった」 ゆらり、と幽鬼のようにフェイトが立ち上がる。 それは、今まで彼女が一度も見せた事のない表情だった。 ――その表情は、正真正銘の、憎悪。 「殺して、やる」 今まで……母親の下にいたときでさえ一度も使わなかった言葉を、フェイトは言った。 その言葉を現実のものとすべく、フェイトは歩き出そうとして。 その足を、止める物があった。 「なの、は……?」 「…………」 親友を止めるように握り締めながら、なのはは首を振る。 もう、その口が言葉を紡ぐことはない。それでも、その目が悲しげに言葉を紡いでいた。 殺しちゃだめだよ、と。 「なのは……」 なのはが瞳を閉じていく。 後に残るのはただのモノだ。 もう喋らない。時は戻らない。死人は生き返られない。 なのはが、フェイトのなまえを呼ぶことはない。 「…………っ!!!」 フェイトの目から、涙が零れ落ちる。 それでも、歯を食いしばって。悲しみに耐えるように目を瞑って。血が出るほどきつくS2Uを握り締めて。 「分かったよ、なのは」 それでも、しっかりと一歩踏み出した。 「だけど、後悔させてやる」 相手を睨みつけて、フェイトは言った。 自分の大切な魔杖を手にしている相手へ。 自分の大切な親友の命を奪った相手へ。 「なのはを殺したことを! 一生償いながら生きさせる!」 殺さずの誓いと勝利の誓いを、共に宣言した。 それに答えるかのようにS2Uに魔力が集中し、魔術式を組み上げていく。言うまでもなく、非殺傷設定で、だ。 同様にルイズもバルディッシュを突きつける。だが、フェイトが冷静なら気付いただろう。 バルディッシュに、カートリッジシステムがないことを。 そう。バルディッシュは自分から一時的にカートリッジシステムを排除したのだ。 ルイズはもはや本能的に魔法を行使しているに過ぎない。 だから、アサルトフォームではなくデバイスフォームに戻せば、誤魔化せる。 自らの主に害なしその親友を殺したルイズへの、バルディッシュのせめてもの抵抗だった。 「消えろ!」 「貫け、雷神!」 『『Thunder Smasher』』 二つの声が唱和する。紡がれるは全く同じ術式。 S2Uとバルディッシュ、それぞれが同じ雷光を撃ちだす。 フェイトとルイズ、同じ魔法を使えば本来の術者であるフェイトが打ち勝つのが当然の摂理だ。 ――本来ならば。 しかし、虚無の属性を付属されたサンダースマッシャーはフェイトのそれを相殺した。 混乱したフェイトだったが、いちいち考える余裕もない。 彼女の頭にあるのは、どうやってルイズを吹っ飛ばすか、それだけだ。 (――理由は分からないけど、砲撃で互角なら!) フェイトの体が一気に前進する。 彼女の目的はただ一つ。ソニックフォームの本領を発揮できる場……接近戦! ■ 一方。戦いとは全く関係ないところで息を切らしている女性がいた。レヴィである。 「くそったれ……少しはのんびり動けっての……」 明らかに疲労困憊、肩で息をしながら歩く今の彼女を見たらロックは自分の目を疑うだろう。 船を飛び移りながら銃撃を行うなどということを平気でこなす彼女には似つかわしくない姿だ。 しかし、これも仕方のないことだ。なにせ競争する相手が悪すぎた。 普通の人間の足を使って動くレヴィに対し、相手は空を飛ぶ魔法少女とそもそも人間ではない思考戦車である。 おまけに、通り道となるエリアがもうすぐ禁止エリアとなると来た。のんびりしている余裕は無い。 「ったくどいつもこいつも……ん?」 愚痴りながら歩くレヴィだったが、ふと爆音に気付いて視線を空を向けていた。 小規模な爆発。もっとも、小規模とはいえまともに巻き込まれればただでは済みそうにはない。 それが向こうの空で何度も起きている。 「いったいなん……」 だ、と言う暇はない。 突如レヴィの目前に、ルイズが叩きつけられた。 「!!!?」 「避けてください!」 警告に飛びのいたレヴィの目前に、蒼い劫火が降り注ぐ。 いつものレヴィだったらブチギレて喧嘩を売っているところだったが、 それよりも事態の推移する方がよっぽど早い。 「フライ!」 『Blitz Action』 ルイズはバルディッシュの高速移動魔法を使用し、素早く退避。 そして。 『『Thunder Smasher』』 再びデバイスが呪文を唱え、二つの雷光が爆ぜあう。 それはレヴィの目が眩むほどの爆発を起こし…… やっと閃光が止んだ時には、二人が森に向かって飛んでいったのが確認できただけ。 思わず、レヴィは呆けたまま呟いていた。 「……夢でも見てんのか、あたしは?」 ■ 木々が弾け飛び、地面は抉れていく。 二人の魔法少女の熾烈な戦いの舞台は、F-7エリアに移っていた。 「スプライトザンバァァァァァァァ!!!!!!」 フェイトが叫ぶ。 S2Uが魔力を具現化し、3m近い長大な光の剣を生み出した。 非殺傷設定にも関わらず、軌道上の木々を軽々と両断しながら刀身はルイズへ迫っていく。 しかし、ルイズは避けない。 「切り刻めぇぇぇ!!!」 『Scythe Slash』 『虚無』の特性を付加されたサイズスラッシュが、スプライトザンバーの魔力刃そのものを両断する。 更にそれでは飽き足らず、ルイズはバルディッシュに魔力を再び充填していく。 フェイトも同様に魔力をS2Uに流し、叫んだ。 「「フォトンランサー!!!」」 二つの光弾がぶつかり合う。 互いの視界が光に包まれる中、先手を取ったのはフェイトだ。 「S2U、剣を!」 『Stinger Blade』 煙の中をソニックセイル――ソニックフォーム時に現れる黄金の羽根――で何の躊躇いもなく突っ切り、 生み出した魔力刃を左手に握り締め、振り下ろす! 「くう!?」 とっさにルイズは転がって回避した。代わりにその背後にあった木が紙切れのように切断される。 しかしそれが倒れるよりも早く彼女は飛び上がり、グラーフアイゼンを振り下ろした。 それを舞うように受け流し、フェイトはスティンガーブレイドをルイズへ向けて突き出す。 肩口、脇腹、胸――1秒のうちに三つ。魔力で自らの身体能力を強化したことによる高速打撃! ルイズの技術ではそれらを全て防ぐことなど到底叶うはずもない。 強烈な衝撃に悶絶しながら吹き飛ばされたルイズに、とどめを刺そうとフェイトがS2Uを突きつけるその寸前。 『Photon Lancer』 吹き飛ばされながらルイズが放ったフォトンランサーが、フェイトに直撃した。 当たったのは一発。だが、防御を捨てて速さを追及した形態であるソニックフォームのフェイトには十分すぎる攻撃。 フェイトもまた吹き飛ばされ……体勢を直したのはルイズとほぼ同時。 互いに魔力で加速し、そのまま相手へ向けて、突進する。 「たああああああああ!」 斬り合い。 ルイズのバルディッシュがフェイトの頬を掠める。 閃光。 フェイトのスティンガーブレイドがグラーフアイゼンとぶつかり合う。 爆音。 魔力の奔流が二人を吹き飛ばす。 「くっ……」 「この……」 二人の視線が交差する。どちらも、強烈なまでの敵意をそれに乗せて。 衝突で互いに吹き飛んだのと、砲撃の構えを取ったことも、同じ。 「いい加減目障りよ!!!」 『Thunder Smasher』 「なのはを殺したくせに……偉そうなこと言うなっ!」 『Blaze Cannon』 雷光と轟炎が衝突する。 またも砲撃が爆ぜあい、相殺しあう。 互いを視認することさえ困難な魔力のぶつかり合いの中、 一旦離脱したフェイトは大樹の陰で息を吐いていた。 エリアにすればE-7北部。ソニックフォームなら、この程度の距離は大した事はない。 「……はぁ、はぁ」 彼女の息は荒い。 本来カートリッジを消費して行使する大技・スプライトザンバーをS2Uで使用した代償だ。 だが今彼女の頭にあるのは、後悔でもなければ敵への憎悪でもなく……疑問だった。 (おかしい! あれだけなのはにやられて、まだ二つのデバイスを同時使用できるなんて…… 魔力消費が大きすぎて普通はもたない。 実際、相当苦しそうに見えたし……いったい何を考えて) 疑問。あれだけ魔力ダメージを受けながら、未だ衰えずに魔法を行使し続ける敵への疑問。 フェイトの思考が回答に辿り着くことはない。その前に、堕ちた魔女が天から降り注いでいた。 「見ぃ~つけた」 「!?」 『Schwalbefliegen』 強烈な爆発が、周囲一帯ごとフェイトを吹き飛ばす。 落下していくフェイト目掛け、更にバルディッシュが叩きつけられる! とっさにS2Uで受けたフェイトをあざ笑うかのように、S2Uに亀裂が走り。 「くぅぅぅぅぅっぅ!!!」 『Defenser』 とっさに開放した魔力が、ルイズを吹き飛ばした。 その一瞬の隙を突きフェイトはソニックセイルを機動、距離を取る。 コンマ数秒遅れてテートリヒ・シュラークが地面の岩を完膚なきまで粉々に砕いていた。 「げほっ、はぁ、はぁ、はぁ……」 「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……」 二人の少女は着地と同時に膝を付く。 フェイトは体中に走る痛みから。 ルイズは限界を超えた魔法の行使から。 互いにデバイスを地面に突き刺し、息も絶え絶えとなりながら、決して戦うことをやめようとはしない。 ――休憩は、それこそ一瞬だけ。 三つのデバイス、二人の魔法少女が再びぶつかり合い、周囲の木々を全て吹き飛ばした。 ■ 呆然としながらも、もうすぐ今いる場所が禁止エリアとなることを思い出したレヴィが走り出した数分後のこと。 駅の近くまで辿り着いた彼女は、タチコマイナーと遭遇する羽目となる。 ゲイナーとレヴィが再会して最初に行ったのは、挨拶でも戦闘でもなく。 「あなたのせいで僕がどんな目に遭ったと思ってるんですか!?」 「おーおー、怒ったかい? 無事だったんだからいいだろうが、ゲイナー坊や」 「大人って奴は……!」 下らない口喧嘩だった。まあ、あわや死ぬところだったゲイナー少年にしてみれば当然だが。 タチコマも興味深げに眺めるだけだったので、数分近く時間を浪費してやっと本題に入ることになった。 「ともかく、僕たちの上空をフェイトって子が通り過ぎていったんです」 「うん。それこそ見たことないおかしな戦闘しながらね」 「……あれか」 「知ってるんですか!?」 「ああ、見たよ……」 ゲイナーに答えるレヴィの声は、明らかに憂鬱そうだ。 気に食わない相手はぶっ潰す、それが彼女のスタイルだが…… ああまで現実離れした戦闘を見せられるとまず自分の頭を疑うしかない。 その彼女の心情を露知らず、タチコマが疑問の声を上げる。 「どうしたんだい?」 「だってよぉ、かなりの速さで空飛ぶんだぜ、あんなガキが。しかも二人。 おまけに手榴弾なんて馬鹿らしくなる爆発を何回も起こすし…… あたし、ヤク使った覚えはねえんだけどな」 「……それは心の底から同意しますけど」 「僕はとても興味深いことだと思うけどね。 そんなことより、現状把握が先じゃないかい?」 「……ああ、てめえの言うとおりだよ戦車野郎」 残念なことに、レヴィは話す相手が悪かった。 同じく非現実に接しているにも関わらずそれを受け入れるゲイナーと、 今まで見たことのない魔法に興味津々なタチコマ。 レヴィは心底頭痛を感じながらさっきの二人が飛び去った方向を言おうとして…… その瞬間、北――D-6エリアから轟音が響いた。 三人(正確には二人と一機)が振り返ってみれば、空を飛びながら斬りあう二人の少女。 「……あそこだ」 「あそこだな」 「あそこだね」 起こっているのはこれ以上なく現実離れした派手な戦闘。 もっとも、もはやレヴィでさえ限界を通り越して何も感じなくなっていたが。 流れ弾で民家が崩れていくのを、まるで野球の試合でも見ているかのようにのんびり眺めながらレヴィは呟いていた。 「ガキのくせにあのクソッタレメイドよりやること派手だな」 「クソッタレメイド? 誰だい?」 「てめえには関係ねえよ戦車野郎。 ったく、どうすっかな……」 「……何考えてるんです?」 「いや、あいつらに思い知らせる手段があるとすればどんなモンかと……」 珍しく、ゲイナーの質問にレヴィは大人しく答えていた。もっとも考えに没頭していたからだが。 しかし、それをタチコマはルイズ対策の検討中だと受け取った。 実際は「あたしの前で派手な真似しやがって」というレヴィらしい思考に基づいた発言であることは言うまでもない。 「まあ、確かに速いねフェイトちゃん。僕でも全速力じゃないと追いつけないか。 じゃ、ボクはあの子を援護に行ってるから、その間ゲイナー君は君に任せるよ。 その様子ならフェイトちゃんと戦ってる子が狙いを変えて君を襲いに来ても大丈夫そうだからね」 「「はぁ!?」」 ゲイナーとレヴィは、タチコマの声に思わず声を上げていた。それもかなり間抜けな。 それこそ犬猿の仲と言ってもいい二人だが、この時は珍しく発言内容もタイミングも一致していた。 そのままタチコマを制止すべく二人とも声を上げる、が。 「待ってください、誰かこんな人と……」 「おい、人に物を頼むときは何か代価を……待てコラァ!?」 思考戦車が土煙を上げる。 怒鳴り上げる二人を放置してタチコマはその場から走り去っていく。 二人をその場に――駅前に残して。 ■ 時は、もう夜。 フェイトが月光を背に、後ろ宙返りの要領で後ろに跳ぶ。 その下をサンダースマッシャーの雷光が通り過ぎていったのはほぼ同時。 標的を見失った魔力は近場にあった民家を貫通し、瓦礫の山と化していく。 「まだっ!!!」 『Blaze Cannon』 天地を逆さまにしたままS2Uが炎を放つ。 それを。 『Thunder Smasher』 「っ……ラウンドシールド!」 雷光が「飲み込んでいく」。 相殺どころの話ではない。バルディッシュから放たれた砲撃がフェイトに直撃した。 なんとか防御できたものの、フェイトは驚愕するしかない。 (レベルアップしてきてる――!?) フェイトとルイズの激闘は既に開始から一時間にも達している。 だからこそ相手もデバイス慣れしてきているのかとも思ったのだが、フェイトはある物を見てその考えを否定した。 (いや、違う。私とS2Uが弱くなってるんだ!) フェイトの視線に先にあるのは、義兄の愛用しているデバイス。 S2Uは僅かに、だが確かに亀裂が走っていた。そして、それは着実に大きくなっている。 もともと近接戦闘用のデバイスでないS2Uは、バルディッシュやグラーフアイゼンとの打ち合いに耐え切れなくて当然なのだ。 故障している以上、砲撃の出力は落ちるし……そもそも、機動力自体も落ちてしまう。 フェイトにとって、それは致命的なことだ。 そもそも、フェイト自身もかなりダメージが蓄積されてきている。 ルイズが不自然なスタミナを発揮している以上、長期戦に対し楽観的な思考を持つことなどフェイトにはできない。 (これ以上はS2Uで接近戦はできない……でも短期決戦を挑むしかない。 遠距離じゃジリ貧な以上、方法はこれしかない!) 『Stinger Blade』 だからこそ、決断は早い。行使するは剣を生み出す魔法。 S2Uが生み出した剣は二つ。S2Uを腰にかけ、代わりにそれを両手に握り締めて新たな武器とし。 『Sonic drive. Ignition』 本来ならば撃ち合いを行うべき距離を、一瞬で詰めた。 しかし、この策でフェイトが有利になったわけではない。むしろ不利だ。 スティンガーブレイドは、本来射出して使う魔法だ。本来はたった一撃のためだけの魔法。 奇襲ならともかく、それでまともな白兵戦を挑むのは無謀の一言に尽きる。 デバイスに籠められた膨大な魔力と打ち合えば、どちらが押し負けるなどということは一目瞭然。 事実、バルディッシュの鎌がスティンガーブレイドをあっさりとかき消して…… 『Stinger Blade』 「!?」 再び、フェイトの手に剣が生み出された。 打ち合いが開始される。フェイトの剣に限りはない。魔力とS2Uがある限り存在する無限の剣。 確かに、ルイズもただの少女にしては速い打撃を見せた。 だが、一息の間に何度もの打撃を繰り出すフェイトの方が遥かに速い――! 三合でバルディッシュが跳ね上がり、 五合でグラーフアイゼンが逸れていき、 六合に至りルイズがフェイトに弾き飛ばされ。 『Arc Saber』 曲がりなりにも距離を取ったルイズがバルディッシュを振った。 フェイトの頭蓋を両断し、脳漿を月光の下に晒さんと光の刃が射出される。 「ファイア!」 それを迎え撃ったのは、フェイトの手にあったはずの剣。 言葉通りにスティンガーブレイドは本来の用途に従って撃ち出され、刃と衝突し打ち消しあう。 爆煙が上がる中で、二人の少女は違う対応を見せた。 『Thunder Smasher』 煙で互いの視界が一瞬遮られた隙に、ルイズは再び砲撃を放つ。 どこまでも力任せで、理性の欠片もない攻撃で。 『Sonic drive』 だから、それを見越していたフェイトは既に上空へ飛び上がり、砲撃の隙を突いていた。 「サンダー……バスタァーッ!!!」 晴れた月夜に、特大の雷が奔る。 夜闇を照らす雷光は、綺麗に、何の障害もなくルイズに直撃し、近くの民家へと彼女を叩き込んだ。 数秒後に動いていたのは、月の下、光の羽根を輝かせるフェイトだけ。 「……やった?」 それでも、肩で息をしながらフェイトは眼下の光景を注意深く観察する。 なのはと同じように殺されては、それこそ笑い種だ。 そのまましばらく見下ろしていたフェイトだったが、煙の中に愛用の杖を確認した。 「……バルディッシュ!」 呟くのと降下はほぼ同時。 ルイズの姿を確認するより先に、フェイトは大切な養母の形見を拾い上げていた。 まるで、抱きしめるように。 『……申し訳ありません。私の力が及ばず』 「いいんだよ、バルディッシュ……でも、もう離れないでね」 『Yes, sir!』 フェイトの言葉と共にカートリッジシステムが再び現れ、具現化する。 そのまま、フェイトはルイズが吹き飛んでいった民家を睨みつけた。 出てくる様子はない。魔力反応もない。それでも警戒しながらフェイトは自らの愛杖に話しかける。 「バルディッシュ、あの子はどうなった?」 『……そろそろ命に関わる頃でしょう』 「え?」 彼女としては、気絶したかどうかぐらいのつもりの質問だった。 だがバルディッシュの答えは意図していたものと全く違うもの。 愕然とするフェイトをよそに、バルディッシュは続けていく。 『彼女は限界を超えて魔法を行使しています。 このままいけば、リンカーコアどころか他の臓器まで影響が出るかと……』 「な……」 フェイトが絶句するのも当然だろう。 これが意味することは、いくら魔力ダメージを与えたところで魔法を行使し続けるということで。 つまり、非殺傷設定の魔法は何の意味も成しはしない。 だが、悩んでいる時間はフェイトにはなかった。 『Explosion』 「っ……!?」 突如生み出される強力な魔力の奔流。誰のものかは言うまでもない。 ルイズはただ黙っていたわけではない。民家に埋もれながら詠唱を続けていた。 なのはとフェイトの攻撃で失い続けた魔力も、カートリッジをロードしたことにより強引に補給して。 放つは正真正銘の、虚無の魔法! 「消えなさいッ――エクスプロージョン!!!」 「バルディッシュ!」 『Round Shield』 グラーフアイゼンに魔力が凝縮し、撃ち出される。 とっさにラウンドシールドを展開したフェイトだが、無駄な足掻きでしかなかった。 こと突破力において、虚無の魔法はスターライトブレイカーに勝るとも劣らない。 防壁が打ち消され、フェイトを吹き飛ばそうと風が唸りを上げる。 (なのは、ごめん……) フェイトは目を閉じて、覚悟を決めた。 だが……その後いつまでも立っても、自分が死んだ様子はない。 それどころか、痛みさえ感じない。 (……即死したから、痛みを感じなかったのかな?) ひとまずフェイトを目を開け、目の前の光景を――それが、現実世界のものかは別にして――確認した。 そこは天国ではなかった。幻想的な花畑も先に逝った友人達も母親もいはしない。 目の前には、まるで廃墟のような光景と。 「タチコ、マ……!?」 「や、やあ、無事、かい……」 爆風を直接浴びて……全身から煙と火花を散らしている、タチコマがいた。 時系列順で読む Back 「ゴイスーな――」 Next なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 投下順で読む Back 「ゴイスーな――」 Next なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 207 「ゼロのルイズ」(後編) フェイト・T・ハラオウン 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 207 「ゼロのルイズ」(後編) ゲイナー・サンガ 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 189 鉄の鎧纏った僕を動かしてく Going on レヴィ 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 207 「ゼロのルイズ」(後編) ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 207 「ゼロのルイズ」(後編) 高町なのは 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編) 207 「ゼロのルイズ」(後編) タチコマ 215 なまえをよんで Make a Little Wish(後編)
https://w.atwiki.jp/saikinmm/pages/221.html
高橋のなまりが聞ける動画とか教えてほしいです 970 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 00 13.91 0 福井弁超かわいい リーダーにはもっと出してほしいな 973 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 02 11.94 0 >>970 当たり前だけど福井に行ったらみんなああいうしゃべり方だよねw 974 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 03 01.97 0 福井は日本で一番地デジが普及してるらしいな 全く関係ないが 977 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 06 39.95 O 福井から上京して2年の友達2人いるけど今の愛ちゃんより標準語上手い気がするw でも実家に電話するときはモロ愛ちゃん 978 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 07 50.03 0 >>973 以前福井でケンタッキーフライドチキン入ったら 店員の子が超福井弁全開ですごかった でも全然愛ちゃんとは似ても似つかない大っきい子 ファーストフード店とかでも標準語じゃないんだな 987 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 16 55.82 0 新参ですけど高橋が入ったばっかりのころはトップアイドルが 方言出しまくりってのが超面白くて歌番組にモー娘。でると よく見てた 高橋のなまりが聞ける動画とか教えてほしいです ペッパー警部~(福井弁)ってのは見ました 992 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 20 00.25 0 >>987 やっぱりハロモニ。関連が面白い特にハロプロニュースがオススメ あとはめちゃいけの岡女とかかな 993 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 20 28.08 O ヘイ×3とかは訛りでおしてたよね あとミニモニ。で出てる時とか 996 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 22 00.07 0 ラジオだとTBSラジオ「クイズ!答えてアイアイ」が訛り全開でまじ笑ったけど 今探してても見つからない 998 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 23 32.87 O >>996 あいごころラジオろだ 999 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/09/01(火) 14 25 22.66 0 >>998 見つけた [airadio001.mp3]だね 初めて聴いた時は訛りすぎだろwって思ってた 編注 >978 >でも全然愛ちゃんとは似ても似つかない大っきい子 「もし福井県民全員が高橋愛だったら」分野によって能力値に著しく偏りのある方ですから……福井の危機だな ペッパー警部~(福井弁):2008年9月23日放送のAmeba Studio。本来は道重さゆみが担当する「ペッパー警部よ」のパートを他メンバーが言ってみるコーナーで、福井弁風「ペッパー警部よ」を披露した。 岡女:おばかキャラ?へ。他に挙げられている動画・ラジオもほとんどが2004年までのもの。それ以降も訛っていないとは言わないが、訛りが聞きたい場合はリーダーになるより前がおすすめ。 [airadio001.mp3]:もう消えている。2002年06月29日放送・TBSラジオ「つんくばん」内「まことの部屋」コーナーに飯田圭織とともにゲスト出演したもの。 例に挙がっていないが、2005年10月13日放送の「娘DOKYU!」もおすすめ。その前後の回も福井弁が多い。 関連 メンバーそれぞれどんな子なのか知りたい 6ハマリ [2009年]
https://w.atwiki.jp/utaunone/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。