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ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) ノンスタ石田 自身Wikiに困惑 - auone.jp 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ”(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) アイドルマスターサイドM グローイングスターズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? 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@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
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まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
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しんげつがしろくまるくかがやいているよるに【登録タグ かめりあ し 初音ミク 曲】 作詞:かめりあ 作曲:かめりあ 編曲:かめりあ 唄:初音ミク 曲紹介 ドラムンベースの架空言語曲。動画では日本語・アルファベット表記の架空言語・架空文字の架空言語の3種類の字幕が出る。 モチーフは月蝕。 歌詞(日本語) 崩れ去っていく虹がもし、 君の所から見えるなら、 千切り去っていく空がもし、 君の心を隠すなら、 月の声が反響する夜に、 僕は、正弦波が似合うねなんて言った。 上の下も真っ暗な道路で、 僕は、君の反射が燦めくのを聴いた。 次の時間を待って、影が君に当たって、 雨音は強くなって、 世界は。君ばかり隠していく。 崩れ去っていく虹がもし、 君の所から見えるなら、 千切り去っていく空がもし、 君の心を隠すなら、 新月が丸く輝いていて、 僕は、カラフルな輪郭を手でなぞった。 何もかもが黒く月側の夜に、 僕は、殺した息を君に吹きかけてる。 黒を黒が斬って、星はホワイトノイズで、 足音は深くなって、 電波が。捉え切れない形。 剥がれ落ちていく虹がもし、 君を夢へと穿つなら、 叩き割っていく空がもし、 君の瞳に届くなら、 崩れ去っていく虹がもし、 君の所から見えるなら、 千切り去っていく空がもし、 君の心を隠すなら、 歌詞(架空言語:実際に歌っているのはこちら) jitihynussy eji rexe wu panle, jepe ra sajaha juhu peyhi ruhu, mlewehynussy eji nahu wu panle, jepe ra jajaha ba jujiniruhu, snije ra jay wu lurjoa nihi oahi re, vaji bu nyewyrlu wu reuiry ruisy essu. iy pa nlesu pa pujjihu ru caiha cy, vaji bu,jepera lurnlu wu jehupyji ra ba jeesu. sniwe ra xejur ba pussy,juwy wu jepe re usussy, upuasa bu snioaji russy, nyjue bu.jepe vujuhe jujinlesy oiji. jitihynussy eji rexe wu panle, jepe ra sajaha juhu peyhi ruhu, mlewehynussy eji nahu wu panle, jepe ra jajaha ba jujiniruhu, nlerwysni wu puhiji juwuouesy esy, vaji bu,juhuhgihi ru herjuji ba sycy rutassu. rurepajupa wu jihaji snijewubu ra oahire, vaji bu,jahanlesu eje ba jepe re gijejujysym. jiha ba jiha wu jessy,lanle bu labuesa raeti cy, unleasa bu gijuji russy, cyrfu wu.sahuy jehyrue jusumle. luwuhyamlesy eji rexe wu panle, jepe ba oipy ysa iwuspi ruhu, susujebussy eji nahu wu panle, jepe ra lesape re sacaji rufu, jitihynussy eji rexe wu panle, jepe ra sajaha juhu peyhi ruhu, mlewehynussy eji nahu wu panle, jepe ra jajaha ba jujiniruhu, (動画内歌詞より転載) コメント 架空言語がこんな神秘的だと思ったのは多分コレが最初かもしれん -- ういぇい (2011-09-17 17 31 42) 猫叉風 -- 名無しさん (2011-09-19 23 52 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/my_orica/pages/99.html
ステータス ワールド ダークネスドラゴンW 属性 《アビスナイト》 / 《破壊》 能力 ■君の場にサイズ2以上の《アビスナイト》モンスターがいるなら使える ■【使用コスト】 ゲージ1とライフ2を払う ■【対抗】相手の場のカード1枚までを破壊する。この効果で、破壊されたカードが場にあるなら、そのカードを破壊する ■ドロップゾーンのこのカードが、君の場のカードのソウルに入った時、そのカードの攻撃力を+4000し、打撃力+1 フレーバーテキスト 一度で死なぬのなら…… 再度、破壊するまでだ!
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/621.html
水の国原産の鉱石。 外見では通常の琥珀と見分けが付かないが、魔力を任意で「保存」・「解放」できる性質を持つ。 「保存」した魔力を「解放」することによって、無能力者であれど能力者と同等の能力を擬似的に得られる。 その外見と性質から、別名 「無慈悲な女王―――Harsh Mistress―――」 。 ただし「宝玉」と性質は似ているが耐久性が乏しいため、数度の「魔力保存・魔力解放」で自壊する恐れあり。
https://w.atwiki.jp/jojoaa/pages/874.html
前の回へ 目次に戻る 次の回へ ∧__ ∧/ニニニニニ=- . /{__}ニニニニニニ二二\ {ニニO O O O O Oooo二}) }\_____/ ̄ ̄/\__{ / / ト、 . / { { {人_} 〉 \______ / { { { <f「〈____ ⌒\ _______ . / { { { ___∨⌒\___ \ ___________/⌒ ⌒〉 _________/_____/{ { {r=-[ ̄_}___厂\ \__/⌒ / / {\ /}{___∧ニニニ∧ -{ { {こ)___/ ̄ / ̄ ̄}{ ̄/{ ______/. / / /}{/\____∧ニニニ∧ - { { {┘ ̄}\__{ /}{/\{ /⌒ / \ / ___ /-----\\ ∠{ {__, へ| | \\___ /{_〉 \__| | | V∨ ヤルんだな? . //{=〈 、 | | | V} / {=r_ ./| | | \ 徐倫 / /{-こ二 | | | { \ { | |/{ ,| | | l \ | | |l人===---イ∧| __|__ \ | | | | l| ̄ / ∧ /⌒ヽ= \ ‘, { | | |/| / ,. イ/ ∨ ∧ ‘, __人_/ _|_,,. <´ |__/____∨⌒} } // (_____/.斗<´ } ∨.ノ } /ー/{/⌒{ [__/´ \ _____} /} } {-//{ {/⌒/ ̄ ̄ ̄\ }\/ニol} } {/ ∧ / ヽ/ \ } ノイ二oノ} } {\/∧ / ̄ ̄ ̄} ̄ ̄ ̄}ヽ/ニニ//} ノ _∧_ . / fス ∧ /Z(II) l (II)Zハ | n__/二ヽ_n } | レ'´`¨¨´`レ' } _ ∧ヽ // r─<´ ∧ }∧ //} `>---()∧ ト、____//}  ̄ ̄ ト ト、 と二二 (_)ハ \ / /| |∧ \ |ト、||__(_ノ|| エ> ∧ / l| | ∧|l |l || ll || } }\ { \ { } |l |l || ll || // エ> ハ \ |l |l || ll || イ エ> く_ノ\ \_ イ |l ||イ| |ト、___ノ / /∧ ____...イ⌒ ー───<l ll ||ニニ/}_ ,' // ∧ x≦三三三≧x /{_冂_ <{ // } \__/ ィ ニニニニx \_./ { | | / { ┬ } { | | / \ / | \ / }ノイ / { ー一{ー一 { く{ { /} {__ {__} ノ\ } ,ハ / \ / ∧ く{ / } { >r----< ∧ . / /ニニニト、 |ニニニ∧∨ / /ニニニ | } |ニニニ ∧∨ . / {ニニニニlノ |ニニニニ} ∨ / .人__ノ/ 人___,ノ , | | /⌒Y__(_)(_)nノ⌒´ | | | | 人_ノ/'⌒Y⌒Y | | | ノ Y }__.ノ | | | |_}\ト、{___ノ /{_ | | | |>Yl||||ハノ Yl||||ハ<.l | l<_乂||||ノ 乂||||ノ≦| | | | }/}ハノ} l|l }/⌒ヽ{ | | | |\ { } ノl|ト、 /} ./ ∧ ∨ 〉 〉ノ /⌒⌒ヽ ノ / / ∧ ∨ ニニ〈┼┼┼┼〉ニニ / / . ∧ ∨ハ \二二二/ }/ / |ヘ \} / ヽ /./.| | ∧ } \_{___}/ / | | ∧{ }/ | | /⌒ヽ | | { } | . /| 人_ノ ト、 ↑一番上に戻る
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夜の帳が落ちる。再び天幕を闇が包み、月明かりが照らす。 駅のホーム座り込み、お互いの惨状を直視するのは二人。 この殺し合いにおいて唯我独尊たる悪意に振り回された、被害者二人。 悪意の舞台にて狂い踊り、その手を血に染めた二人。 冷たき月が、青白く輝く新月のみが天幕より照覧する。 刻の静寂に揺れる奈落の一欠片、零れ落ちる雫を受け止める唇は無く。 ――毀れ落ちた二人の世界に残されたこの場所で、彼女(きみ)は。 「――麗奈になら、殺されてもいいよ。」 ☆ ☆ ☆ 放送が、流れた。 またしても、何人も死んだ。 そこには鎧塚みぞれの名前もあった。 でも、そんな事よりも。 お互いに、再開できたという事実と、渦巻く複雑な感情があった。 「……麗奈、麗奈、だよね………?」 再開の喜びの前に、悲惨さからの怯えの方が上回る。 何せ様々な試練や苦難を経て、現実より目を逸らして、大切な友達と再開することになったとはいえ。 そんな友達の、左腕の肘から先が消滅しているという事実と。 そして、人間とは思えぬ赤い瞳が。 「麗奈、で、いいん、だよ、ね……?」 恐る恐る、尋ねる。 帰ってきたのは、小さな頷きという名の肯定の意思表明。 赤く妖しく輝く瞳が、黄前久美子を無言で見つめたまま。 「……良かった。生きてて、良かったぁ……。」 やっと絞り出した言葉が、安堵の感情に乗せて漏れる。 ついさっき死にたくなって、それでも死にたくないと立ち上がれた先にあった一種のご褒美のようなもので。 やはり、生きていたことが、嬉しかったのだ。 「……久美子ぉ………。」 泣いた、脇目も振らず、涙を流して。 喜びも悲しみも後悔も絶望も巻き込んで、そしてただ親友と再開できたという事実に。 「……ねぇ、麗奈。何が、あったの……?」 一方で、震えながらも、久美子は麗奈に問い掛ける。 だが、その言葉に、僅かな恐怖が混じっている。 血腥い。久美子でも分かる、血の匂い。 人殺しの、匂い。――自分と、同じ。 「麗奈も、……殺したの?」 「ッ!?」 徐ろに出たその言葉に、麗奈は思わず息を呑んだ。 殺した、というのならまだマシだった。 高坂麗奈は食べたのだ、人間を。自分を助けようとした騎士を。 そして「麗奈も」という、その言葉が示す意味は。 「……久美、子……?」 大きな勘違いをしていた。自分と違って久美子は多少の傷はあれど無事だと思っていた。 自分以上に、その心に負った傷があった。黄前久美子もまた人を殺していた。 それが、衝動的なのか、正当防衛からなるものなのか、判断は付かないけれど。 少なくとも、それが彼女が望んでやったことではないという事だけは、はっきりとそう信じれた。 そして、妖しく光る紅玉を恐れ、畏怖するように。 「……ひと、ごろし。」 自分を棚に上げて、黄前久美子はそういった。 ただ、「仕方のないこと」として、冷静に受け入れている自分がいた。 それと同時に、彼女にもそう思われてしまった事への、悲しみはあった。 それ以上に、友達からもそう思われてしまう程に変貌してしまった自分への絶望があった。 久美子の性格の悪さを知っているからこその、諦めで。 でもやっぱり、久美子にそう言われた事が、とてもショックだった。 裏切られた。 裏切った。 だったら。 「――ア。」 「……麗奈?」 「アアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!」 ――■■■■■■。 ☆ お腹が減った、とてもとてもお腹が減っている。 食べないといけない。人間を食べないと飢えを満たせない。 「こっ……来ないでよぉ、来ないで化け物! ……………ぁ。」 人間がいる。美味しそうな女がいる。 人間の分際で、私を化け物扱いする。鬼をただの化け物扱いとは。 まあ、どうせ食べればいい、関係のない話。 食べれば良い、飢えを満たすために。 私はただの鬼。鬼舞辻無惨様によって鬼に変えられて――。 どうして、私の手が震えている。 どうして、私の身体が止まっている。 どうして、獲物が目の前にいるというのに。 どうして、私は涙を流しているの? この心に引っ掛かる感情は何? 「……そうだったんだ。私、麗奈の事裏切っちゃったんだ。」 餌(くみこ)が、何かを言ってる。 全てが遠い思い出のようにリフレインしている。 何か、何か忘れようとしていたことを。思い出そうとしている。 何だこれは、どうでもいい事のハズなのに、私は何を思い出そうとしているの。 「何もかも、言い訳して押し付けようとしたんだ。セルティさんが死んだ事も、ジオルドさんを殺したことも。……みんな悪い奴のせいって。」 お前は何を言っている。貴方は何を言ってるの? 「……ほんっと、私って性格悪いよね。」 そんな事、とうの昔に知っている。 そうじゃなかったら、中学で仲が拗れる事なんて無かったはずなんだから。 大体、久美子は昔っからそういう所あるよね。 「……それで、結局。最後の最後に、麗奈の事、裏切ろうとして、結局。」 何もかも諦めたように座り込んだ久美子の姿が、新月に照らされて、美しく見えた。 それ以上に、疲れているように見えた。何もかも、もう良いかなって感じで。 自分の罪から、都合よく逃げようとする愚か者にも見えるように。 「もう、良いかな。これは私への罰なんだって。……約束したのに、裏切るような真似しちゃったから。」 なんで。そんな顔が出来るの。今から私に食い殺されようってのに、久美子。 ……ああ、なんだ。あの時の約束。忘れてなかったんだ。 今の私は人食い鬼なのに、特別になってしまったのに。久美子の手が届かない場所まで行き着いてしまったのに。 「……だから。」 私なんかに構わず、見捨ててしまえばよかったのに。 私はこのまま、高坂麗奈であることを忘れて、ただの一匹の鬼に成り果てるのに。 我慢できない、誰かを食べたいという衝動が抑えられない。 「――麗奈になら、殺されてもいいよ。」 ――そばにいてくれる?裏切らない? ――もし裏切ったら、殺して良い ――本気で殺すよ? ――麗奈ならしかねない、それをわかった上で言ってる。 「もう、疲れたから。…………ごめんね。約束、破って。」 ――もう我慢出来ないごめんなさいごめんなさい久美子ああ久美子 私はもう夢を叶えられないヴァイオレットさんにも謝れないしああお腹が減っている食べたい食べたい眼の前の人間美味しそう誰かに食べられる前に食べないと。 食べないと食べないと食べないとその美味しそうなお肉食べごたえある美味しそう食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい――――。 「ちょっとまったで、フ……ってうわあああああああ!?」 なんだこれ邪魔しないでさもないとお前も食べてやるそうだ口鳴らしにちょうどいい前菜だ。 捕まえちょこまかと動く邪魔するなお前は何だもういいそこで黙ってろダマッテロ――! 「でフぅぅぅぅ!!!???」 悲鳴(ざつおん)声(ざつおん)声(ざつおん)ドウデモイイドウデモイイハヤクハヤクメインディッシュタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイ アハハハハハハハ、ハハハハハハハハハハハハハハハハハ――――――――――――――!!!!! ―――イタダキマス 「……れい、なぁ。」 ――くみ、こ。わたし――――。 私が最後に聞いたのは、久美子の声と。 よくわからない光に包まれる、私の意識。 ◯ ◯ ◯ 結論から言えばビエンフーは、ただただ運が悪かった。 行く宛もなく我武者羅に駅に向かったのが運の尽きだった。 高坂麗奈と黄前久美子の元にたどり着き、彼女に事情を聞こうとした。 そのタイミングが、高坂麗奈の食人衝動が黄前久美子の発言をトドメとしてトリガーが引かれたタイミングで。 結果、食べようと思ったらちょこまかとするものだから一旦黙らせられて。 その次に正気を失った高坂麗奈は黄前久美子に噛み付いて、その肉を堪能したわけで。 ただし、忘れてはいないだろうか。鬼となって間もない頃、高坂麗奈はオスカー・ドラゴニアを食らっている。神衣を習得し霊力を宿した彼を、だ。 そしてまず、この場合の鬼は穢れではなく鬼舞辻無惨の血による変異の結果。 本来ならあり得ない「霊力」と「鬼(けがれ)」の力が共存している状態だ。 しかし、その程度で天秤は傾かない。その程度では、彼女の「鬼(けがれ)」を揺るがす要素とはならない。このまま行けば、彼女はただの人食い鬼と成り果てるだろう。 だが、彼女が次に食べたのはビルダーの鐘を聞いたことで『ビルダー』となった黄前久美子。 つまり、黄前久美子の情報に『ビルダー』の情報が付与された状態のようなものを、直接食べたということであり。 『ビルダー』とは、精霊ルビスによってモノづくりの力を授けられた存在のことであり。 その力の根源は、間違いなく精霊ルビスのものであり。 結果として聖なる力の比重が二重となり、穢れの割合を上回ったということであり。 あと一つ、デジヘッドとしての高坂麗奈。 『コスモダンサー』による精神干渉と身内による死のトラウマの相互干渉でデジヘッドになった彼女であるが。 デジヘッドの状態とは要するに内面の暴走状態であり、それをアリアの力もしくは自力で調律し安定化させた力をカタルシスエフェクトであり。 最も後者を可能とするのは柏葉琴乃と琵琶坂永至、そして神隼人等と少ないが。 つまる所、自力での精神安定を可能とするならば、デジヘッドの暴走する力はカタルシスエフェクトとなりうるのであり。 もし仮に、鬼としての力を、穢れを。世界観の異なる、聖なる力を以て調律することが出来たなら。 そして、それに導く最後の鍵となりうるピースは、――高坂麗奈の理解者たる黄前久美子ただ一人である。 ☆ ☆ ☆ 教室の中に、私はいる。 いつもの音楽室の中に、私はたっている。 私の周りを囲んでいるのは、私に対し怯え、恐れ、敵意を向ける見知った生徒たち。 『――残念です、高坂さん。』 滝先生が、私に銃を向けている。先生の鶴の一言で、他の生徒も私に銃を向ける。 私の手には血と腸と臓物がへばり付いていて、地面を見ればついさっき私自身が食い散らかした人間の残骸がある。 わかった。これは地獄だ。地獄の獄卒が滝先生やみんなの姿で私を裁きに来たんだ。 仕方ないよね、だって私は久美子を食い殺してしまったんだから。 でも、流石にこれはキツイなぁって。 だって、滝先生が心底失望して、嫌悪した顔で私に銃を向けてくるんだもん。 人食い鬼は、元の太陽の下に居られない。たとえそれが望んでいないものだったとしても。 だからこれは当然の帰結。恋の願いもこうやって踏み躙られて。 謝りたい人に謝る機会すらハナから存在しなくて。 あすか先輩も、希美先輩も、みぞれ先輩も、死んでしまった。私を助けようとした人も死んでしまうのなら、ヴァイオレットさんはもう二度と私に会わなくなったほうが良いと思った。 本当なら私は、ここで終わるべきはずで。 でも、本当は生きたかった。 生きて帰って、今度こそ。今度こそだって思ったのに。 こんなくだらない事に巻き込まれて、私の人生は終わってしまうのかだなんて考えたら。 誰とも違う『特別』になる事を願って、それがこの結末。 望んでもいない別の『特別』にされて、人を殺してしまって。挙げ句、抑えきれない欲望のままに友達を食い殺した。 『貴方は何処にも行けませんよ。』 酷く冷たい言葉が木霊する。最初から分かっているじゃないか。 この悪夢が全ての答え。元の世界へ帰った所で、食人衝動を抑えられない自分は、こうやった排斥される。 もうちょっとリアリティあっても良かったんじゃないかなと強がりを言おうと思ったけど、無駄だと分かっているからやめた。 『貴様は何処にも行けぬ。』 滝先生の顔が、あの鬼に。月彦さんの顔に。 もうお別れの時間なんだね。私はもう完全に鬼になるんだって。 人を食い殺すただの鬼に。 ねぇ久美子。久美子も人を殺しちゃったんだよね。 裏切ってしまったから、態々私に食い殺されることを選んだんだよね。 じゃあ、せめて一緒に地獄に行こう。 私達の演奏を、地獄の鬼達に聴かせてあげるのも、悪くないのかもね? 「……嫌だ。」 死にたくない。こんな事を鬼になる前に思うなんて情けない。 鬼になって、今までの自分が何処にもいなくなってしまうのが怖い。 それはもう、『高坂麗奈』として死んでしまうのと同義だから。 「……助けて。」 我慢できなくなる。罪悪感を形どったヒト型が私に銃を向ける。 訳の分からない事に巻き込まれて、鬼にされて、挙げ句自分の人生が鬼の価値観に奪い尽くされるなんて。 嫌に決まってる。だから、誰でも良いから。誰でも良いから。 「……私を、助けて。」 泣き崩れて、無意味だと分かっていても。 無駄だと知っていても。それでも願わずには居られない。 『貴様に救いなんてある訳無かろう。』 知っている。救いなんて無い。鬼になった私に救いなんて。 それでも。助けて欲しかった。 誰でも良いから。鬼でも蛇でも、救いようのない外道でも誰でも良い。 だから。私の全てを捧げてもいいから。だから。 『貴様は、永遠に私の奴隷なのだから―――』 ただ一つ、たった一つ願うことがあるのなら。 せめて、それでも叶うものがあるのなら。 ☆ ――私、特別になりたいの。 ――他の奴らと、同じになりたくない ――だから私は、トランペットやってるの。 ――他の人と同じにならないために ある日のやり取り。私達の関係が元の音調に戻る切っ掛けになった、夜の下で。 街の煌めきに照らされた、よるのないくにで。 私はいつまでも覚えてる、あの愛の告白をいつまでも覚えてる。 私は今この時なら、命を落としても構わないと思った。 ☆ 生きているのか死んでいるのかわからない曖昧な意識の中で、私は肉の塊に包まれた麗奈を見つけた。 抉り取られたお腹の事なんて気にしないで、血を流しながら。 「……れい、な。」 ねぇ、麗奈。麗奈の思い描く『特別』ってそんな汚いものだったの? そんな人食い鬼になることが『特別』だったの? 違うよね、違うと言ってくれるよね? これは、夢で。私はとうの昔に死んでいるのかも知れない。 そもそも、麗奈が生きているのか死んでいるのかどうかもわからないのに。 体中が悲鳴あげている、顔の色んな所から血が吹き出して、視界が真っ赤で定まらなくなっているのに。 今まで死にたくないと怖がって逃げ続けたというのに、こんな時に限って死ぬことが怖くないなんて本当に都合がいい。麗奈に言われた通り、やっぱり私は性格の悪い女だ。 でもさ、こっちだって麗奈に言いたいことはあるよ。 人が苦労している時に勝手に鬼になって勝手に人殺しておいて、挙げ句麗奈らしくない所見せられて。 私一体どういう思いで麗奈に接したら良いのかわからなくなったじゃない。 ああもう、そんな事考えてたらジオルドさん殺した時の事とか本当にどうでも良くなってきた! 「……れいな、は。ほかのひと、とは、ちがう。」 一歩ずつでも近づいて、へばり付いた肉を引き剥がす。 すごく頑丈だから今の私じゃまとも動かせないし、周りの触手が邪魔してくるし体中串刺してくるし滅茶苦茶痛い。 でも、こんな麗奈の姿を、泣いている彼女の姿なんて見ていられないから。 綺麗な顔で眠っているのに、酷く悲しくて、後悔してる顔を見ていたら。 「……れいなは、とくべつなひとに、なるんでしょ……!」 こんな所で、麗奈の夢が奪われてたまるか。 こんな場所で、麗奈の人生を終わらせてたまるか。 例え、麗奈が悪者になったとしても、私は、私だけは―――― 「だから、そんなことで、ながされ、ないで……!」 私だけは、ずっと。麗奈にとっての友達(とくべつ)のままで。 「そんなわけのわからないのに、まけるな、れいなぁぁっ!!!!」 だから、負けないで、高坂麗奈。 私にとって、大切な特別(ともだち)。 ……でも、もうダメみたい。身体、動かないや。 「なに、いってるの、くみこ。」 なんだ、起きてたんだ。だったら、早く言ってよ。 もう私、疲れちゃったじゃない。 「……わたしは、まけたくなんて、ないに、きまってる。」 そんな声を聞いて、私は安心しきったように気を失いました。 肉を引き裂き飲み込み、包み込む光のようなものを目の当たりにして―――。 ☆ ☆ ☆ 「な、なんでフか、これ……?」 気を失ってから再び目覚めたビエンフーが見た光景は、正しく常軌を逸した未知そのものであった。 抉り取られた黄前久美子の脇腹が、まるで時計を逆再生するかのように巻き戻り、修復されていく。 肉を貪り終えた鬼の少女・高坂麗奈には、瑠璃色の霊力のようなものが纏わりつくように彼女の中に入り込んで行くのが視認できる。 そしてまた、麗奈の髪の色にも変化が生じた。瑠璃色の魔力が入り込むごとに、髪の色が黒から赤へと変遷していく。 髪色が端まで完全な赤へと変化したと同時に、麗奈の左眼は完全な蒼へと姿を変える。 「……あれ、は……!」 そしてビエンフーは気付く。瑠璃色の霊力の出先が、高坂麗奈の口元から。 いや、更に正しくは彼女が喰らった黄前久美子の血肉から"も"だ。 だが、血肉から放出されているのは霊力ではない別の何か。 ビエンフーは知らないが。放出されているのは黄前久美子の『ビルダー』としての魔力。 ルビスと言う名の、アレフガルドの大地と海を創造した精霊の、その力の一端。 いわゆる聖主の力にも告示した聖なる力そのもの。 もう一つ、鬼舞辻無惨に与えられた呪い。人を鬼に変え理性を失わせる忌まわしき血。 オスカー・ドラゴニアを喰らったことによる霊力と、無惨の血と言う名の穢れの力。 そこに追加されたのが、精霊ルビスを大元とした『ビルダーの力』。――いや、これはもはやルビスの力の一端を取り込んだに等しい。 聖と穢、相反する二つの力を皮肉にも調律(ビルド)して、高坂麗奈は己がモノとした。 あり得ぬ二律背反(アンチノミー)をねじ伏せた、新種の人類の姿がそこにあった。 黄前久美子の傷もまた、いつの間にか完治していた。 これに関しては『デジヘッド・高坂麗奈』としてのスキル『アフィクションエクスタシー』によるものであるが。 その光景を、ビエンフーにとっては一種の未知として受け取っており、神秘的な光景と未知への恐怖が入り混じった心情であった。 「……ん、あれ……私……。」 そうこうしている内に、黄前久美子が眼を覚ます。まるで長い夢を見たかのような夢見心地で。 大きく疲れたような気怠さで、誰かに見られているような視線を感じて起き上がった。 「………久美子。」 「麗奈……ってええ!? そ、その髪の色何!? というか眼、左眼青くなってる?!」 起床一番に目撃したのは、食人衝動は何処行ったと言わんばかりに元気そうな麗奈の姿。 なのだが、目尻がなんか赤く腫れているのは兎も角、髪の色は赤く染まっているし、左眼は蒼く妖しく輝いていると来た。 「うん、私は大丈夫。久美子のお陰で、大事なこと思い出したし、今は色々と安定してる。……本当にありがと。」 「いや、あっけからんに言われても私の方がすごく困惑してるから!? いきなりモンスターが人間に戻りましたってされても戸惑うだけだから!?」 麗奈から開口真っ先に御礼の言葉を言われて、混乱する久美子。 そう言えば変な夢を見たなぁとか思い返して、齧られた傷を確認してみたら痕跡一つ残らず消えていると来た。困惑してもおかしくない状況ではあるが、何とも不思議と腑に落ちた。 腑に落ちたと同時に、何か吹っ切れたような清々しい感覚だった。 「……モンスター呼ばわりは酷くない? いやでも、別に戻ったわけじゃない、かな。」 そんな地味に毒の混じった言葉を吐いた久美子に、少々引きながらも「そうそう、そういう所が久美子だよね」とほほえみ返す。 その上で、まだ自分は人間じゃないままであるということも、自覚していた。 「でもね、久美子。」 「麗奈……ってうわっ!?」 そして唐突に、高坂麗奈は黄前久美子に抱きついた。 抱き着いた、と言うよりは押し倒された、というべきか。 久美子の胸に埋まるかのように麗奈が抱き着いているという状況。 頬を紅潮させ、友人の異常な行動に思わず硬直する。 血で汚れた制服に、涙がポタポタと染みている感覚があって。 「………もう、人間じゃない何かになっちゃったの、私。」 「知ってるよ、麗奈。」 涙ぐんだ麗奈を、久美子は優しく抱きしめた。 感じる肌の血潮は冷たくて、涙の雫は凄く透き通っていて。 何が起こったのかは分からないけれど、さっきまで自分を喰おうとしていた化け物だったのが。 こうやって抱きしめられて、涙を流すことが出来る麗奈が、今更化け物だなんて思えなかったから。 「だから、例え麗奈が悪者になっても、私はずっと麗奈の味方でいる。」 「……裏切らない?」 「今度こそ、裏切らない、絶対に。――約束する。この言葉は嘘じゃない。嘘なんかにしたくない。」 あの時と同じ用に、麗奈が香織先輩に勝ちを譲ってしまおうだなんて考えをした時みたいに。 「悪者になっちゃうかも」なんて弱みを見せちゃった時のように。 だったら、今度こそ。ずっと麗奈の味方でいると、黄前久美子は。 「じゃあ。嘘じゃないって証明するために―――久美子の血を、吸わせて。」 それは、ある意味愛の告白だ。高坂麗奈にとって、特別(ともだち)である黄前久美子への。 「――いいよ。私も、ちょっと覚悟決めたから。」 そして、その言葉に堰が崩れたかのように、麗奈は、久美子の首元に噛み付いて。 「ああっ……麗奈、れいなぁ……!」 「……久美子の、おいしい…………」 可愛らしい喘ぎ声が響き渡る。月光の輝きに照らされて慰め合う二人の少女の絆が映し出される。 それは正しく愛の契約(ちぎり)であり、二度と手を離さないようにと誓った願いであり。 この後に告げられる黄前久美子の、とある覚悟を示すための儀式でもある。 聖なる力と、二人の友情(あい)が、高坂麗奈に掛けられた鬼舞辻無惨の呪いを討ち果たした証左であった。 呪いから解き放たれた高坂麗奈はただの鬼ではなく、黄前久美子という浄化の巫女を伴侶とした。 月光に照らされるに相応しき夜の女王。―――新月の花嫁である。 ☆ ☆ ☆ 「………じゃあ、いいかな。」 数十分にも渡るまぐわいを得て、乱れた服装を整え直し。黄前久美子の決意が告げられる。 「いいよ、久美子。……そこの小さな誰かさんは、変な事しないでくれないかな?」 「あっ、やっぱりそうですか逃げられないでフか。」 その傍らに、二人の濃厚な絡み合いを見せられ、逃げるタイミングを完全に見失った結果、麗奈に釘を差されれ動けないビエンフーという余分な何かを同席させたまま。 「麗奈。私はこの殺し合いで苦しい事があって、それで逃げようとして、それで麗奈にまた出会えて。思ったんだ。」 黄前久美子にとって、この殺し合いとはジェットコースターのようなものだった 同行者に恵まれたと思えば、自分のやらかしで誰かが死んで、失言で大変なことになって、挙げ句恐怖にまみれて望まぬ人殺しをして。結果的に生きているとは言え人間じゃなくなった親友に食い殺されそうになった。 いつも通りに振る舞っているように見えて、既に久美子の心は残酷な現実に押し潰されていた。 その、一滴の奇跡と残酷な現実を経て、黄前久美子というこの殺し合いにおいて唯一の特別(ふつう)は。 大言壮語にも等しい、たった一つの冴えた考えを告げる。 「……もし、あのμの力を何とか利用出来たら、この殺し合いを、なかった事に出来るんじゃないかなって。」 前話 次話 第三回放送 投下順 よるのないくに ~さよならビエンフー~ 前話 キャラクター 次話 とある少女の薄明邂逅(エンカウント) 高坂麗奈 よるのないくに ~さよならビエンフー~ とある少女の薄明邂逅(エンカウント) 黄前久美子 よるのないくに ~さよならビエンフー~
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・このSSは愛で分多めです ・作者に都合の良い独自設定があります ・これを書いたのはHENTAIあきです!いつもどうりの内容だよ! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! いつもの日課である夜の散歩の途中に、俺は何やら奇妙な物と遭遇した。 少し近づいて分かったが、子供が何やら丸いボールのような物を手に持っているようだ。 「やべでね!まりさのあんござんをだべないでね!」 どうやら手に持っているのは最近このあたりで問題になっているゆっくりとういうナマモノのようだ。 俺は詳しくは知らないが、人間のように喋り、独自の価値観で生活をしているため人間とよくもめ事を起こすらしい。 しかし、子供が一体何故こんな夜に一人でいるのだろうか? 「ゆっくりーむーしゃむーしゃなのかー!」 「ゆびょ!やべであんござんずわないで!」 何かをすする音がしていく中で、ゆっくりと思われる声はだんだんと小さくなっていく。 それとは別に子供と思われる声は嬉しそうに声をあげて、じゅるじゅると音を立てて何かをすすり咀嚼しているようである。 しばらくゆっくりのうめき声が聞こえたが、すぐにその声は聞こえなくなった。かわりに子供が俺に近づいてきた。 「わはー!わは!わはー!」 何やら興奮しているのか、俺の周りをぐるぐると歩きながらよくわからない言葉を口にだしている。 家出なのか、それとも頭がお花畑なのだろうかと思っていると、子供は急に俺の手に噛みついてきた。 といってもあまり痛くはない、犬や猫の甘噛みよりも少し弱いぐらいだ。 「こら!人に噛みつくんじゃない!」 「はひゅ、もにゅもにゅ。」 必死に離そうとするが子供は中々俺の手から離れない。試しに腕を上げてみたらぶらりとぶら下がってしまった。 随分と体重が軽いな、もしかして両親に虐待でもされてるのかと考えてしまう。 さてこんな時はどうすれば良いんだ。警察が一番良い気もするが、どう考えてもこれでは俺が不審者だ。 やっかいごとになるのは嫌だ。ではどうするかと考えてみたが中々良い案が思い浮かばない。 「とりあえずあいつの家にでも行ってみるか。」 手に子供を付けたままではさすがにまずいので、ひとまず子供を抱きかかえることにする。 嬉しいのかはしゃいでいるのかまた興奮して奇声をあげる子供に辟易しながら、俺は目的地である友人宅へと歩いた。 「いらっしゃい。こんな時間に来るなんて珍しいな。」 こいつは俺の古くからの友人であり、大抵の事なら力になってくれる。 下のことから固い話まで相談するが、こいつに相談して失敗することはまずないので俺は頼りにしている。 「おっと!またこんな可愛らしい子を連れてくるとは、お前もこっち側に目覚めたのか。」 「誰が目覚めるか馬鹿。夜道にこの子供に絡まれて困ってるんだよ。」 こいつはゆっくりというナマモノをペットにしている変わったやつだ。おまけにそのゆっくりも珍しい 希少種と呼ばれるものだ。ペットを飼ったことなど無い俺には理解できない。 「子供って言っても、お前が連れてるのはゆっくりだぞ。それも珍しい胴付きだし、羨ましいぞ!」 どうりでこっちの言葉が通じないわけか。ゆっくりは人語を話すようで、実際のところそれはただの鳴き声という話もある。 意味の無い鳴き声ならともかく、喋るとなればやはり不気味だ。 「まぁお前じゃ分からないよな。とりあえず家に入れよ。さとりもまだ起きてるし、このゆっくりのことも分かるかもしれないぞ。」 こいつの飼っているゆっくりはどうも苦手だ。どこか人間のような雰囲気を持っており、喋り方も人間臭い。 出来れば会いたくはなかったがしかたない、俺は友人の家へと入った。 「こんばんわお兄さん。どうかゆっくりしてくださいね。」 お決まりの挨拶をしてくるのは、あいつのペットのさとりと呼ばれるゆっくりだ。 頭もよく礼儀正しいので、あいつは自慢の金バッジなんだと自慢してくるが俺にはどうでもいい。 「さて、それじゃあ少し質問しようか。君は一体なんて言うゆっくりなのかな?」 「ゆっくりなのかー!」 答えになっていないことを楽しそうに言う謎のゆっくり。こいつはちゃんと質問の意味を理解しているのか。 「お兄さん、どうもこの子はるーみあというゆっくりみたいですよ。」 「心を読んだのかさとり。でも何で名前を言わないんだ?」 さとりは同じゆっくりの心を読むことができる。そのため飼いゆっくり相手にカウンセラーのようなことをしているらしい。 こんな時には確かに便利な能力だ。 「どうもこの子はうまく喋れないみたいなんです。必死に伝えようとはしてるけど、言葉が分からないみたいで。」 さとりは無言でるーみあというゆっくりの心を読んでいるのか、しばらく独り言のようにるーみあと対話している。 その間に俺は友人とるーみあをどうするかを話し合った。 「なぁ、お前るーみあを飼ってみないか?一人暮らしなんだし、胴付きならお前の役に立つぞ。」 「別に一人でも不便なことはないぞ。それにゆっくりなんて飼いたくない。」 「可愛いだろ!笑顔なんてすげー可愛いし、癒されるとはまさにあれだよ。」 おそらく俺の為を思って言っているのだろうが、あまり俺はゆっくりを飼いたくはない。 得体も知れないナマモノと一緒に暮らしたくなどない。 「でもお前が飼ってあげないと、きっと酷い目にあうぞ。駆除されるか、どこぞのHENTAIに玩ばれたりするかも。」 「だったらお前が飼えば良いだろ。」 「そうしたいけど、さとりだけで俺の財布は悲鳴をあげてるんだよ。」 少し哀れだと思うがしょせんゆっくりだ。犬や猫と同じで野良生活というものがある。 「じゃあさ、一週間だけでも飼ってみろよ。その後で駄目だったら俺が飼ってくれる人を探すから。」 まあそれぐらないなら良いか。このまま見捨てるとなると少し後ろめたい気分はある。 問題はるーみあがちゃんと俺の言うことを聞くかだが。 「大丈夫ですよ、この子は言われたことはちゃんと聞くって言ってますし。」 「そうなのだー!」 俺の心配に気づいたのかさとりがそう言うと、るーみあもアピールなのか元気な返事をする。 さすがに心を読む相手に嘘はつけないだろう。気に入らないがさとりの能力は本物であるから信用しよう。 「良いかるーみあ、これから少しの間だけだが一緒に暮らすんだ。ちゃんと俺の言うことを聞けよ。」 「そうなのかー!」 本当に分かっているのか不安になるが、るーみあは俺の質問に元気に答えるので分かっていると信じたい。 友人からゆっくりの飼育方法を聞いて、俺はるーみあと手をつないで家へと帰った。 最初こそうまく話せなかったるーみあだったが、暮らしているうちに言葉を覚えたのか多少は話せるようになった。 元々一匹で暮らしていたため、言葉を知らないだけで馬鹿というわけではなかったようだ。 「おにいーしゃん!るーみあおなかがへったよ!」 「お兄さんだ、いい加減きちんと話せるようになれ。」 一緒に暮らして分かったが、こいつは随分と腹を空かせる。どうもまだ成体ではなく子ゆであり、燃費が悪いらしい。 そこの辺りもこいつが喋れずにいた理由の一つなのかもしれない。 そんなことを考えながら俺はるーみあに菓子パンを投げてよこした。 「はぐはぐ。おにいーしゃんこれかたくてあじがしないよ!」 「また袋のまま食ってるのか、いい加減に袋ぐらい開けられるようになれ。」 文句を言うるーみあから菓子パンを受け取り、こんどはちゃんと袋を開けて渡してやった。 パンを食べ終えたのか、こんどは部屋の中を走り回り始める。しかし何か鈍い音が響き、るーみあのうめき声が聞こえる。 「こんどは頭をぶつけたのか。本当に進歩しないな。」 「そうなのだ・・・、おにいーしゃんなでなでして。」 そういって俺の方に近づいてくるるーみあ。別に治療するほどの怪我でもないので、いつもどうりにぶつけた所を撫でてやる。 るーみあとの生活は大体こんな物だ。別段問題も起こさないが、放っておくとどうも気になる。 大変なことにならない様に、色々とゆっくりグッズも買ってしまった。 「おにいーしゃんありがとう!もういたくなくなったよ!」 「よかったな、こんどはちゃんと前を見て歩け。」 馬鹿な子供ほど可愛いという言葉は本当だったんだな。段々とゆっくりというナマモノに愛着が湧いてきた。 「くそじじいいいいいいいいい!でいぶもゆっくりさせろおおおおおおおお!」 訂正だ、愛着が湧いたのはゆっくりにではなくるーみあにだ。こいつは昨日拾ってきたれいむとかいうゆっくりだ。 るーみあが夜に外で遊んでいると、何やら泣き声が聞こえたので外に出てみるとどうもこのゆっくりに苛められたらしい。 最初は許してやろうと思ったが、聞くに堪えない罵詈雑言やるーみあを馬鹿にしてくれたのでお礼に家に連れて帰った。 友人に相談してどうすれば良いかと聞いたところ、足の部分を焼いて生ゴミでも食べさせろとの助言に従い 俺達の食事風景がよく見える所に置いて格差をはっきりと見せつけてやっている。 「きいてるの!れいむにもそのあまあまさんをちょうだいね!」 「お前には生ゴミで十分だ、この饅頭もどきが。」 ギャーギャー騒ぐのにもうんざりしてきたので、そろそろ口も塞ごうかなと思い始める。 聞くところによると、ゆっくりは簡単に子供を産むためおやつ作りに役立つと友人から聞いている。 るーみあのおやつのためにいつか活躍してもらおうかと、考えていると携帯に着信が入った。 「はいおにいーしゃん!これはでんわさんだよね!」 「ありがとうなるーみあ。」 るーみあから携帯を受け取る。一体相手は誰だ。 「もしもし俺だけど、るーみあを飼ってくれる人が見つかったぞ。」 連絡をよこしたのは友人だった。もう一週間も経っていたのか、正直るーみあの世話で日にちが過ぎるのを忘れていた。 しかも連絡内容はるーみあの飼い主が見つかったということだった。 「なんで俺に連絡しないで飼い主探してるんだ?」 「いやお前すげー嫌そうだったから、初日からもう探し始めてたんだけど。」 確かに最初はそうだったな、しかし今ではるーみあにも随分と愛着が湧いてしまっている。 今更るーみあを譲れと言われても譲る気など無い。 「悪いがるーみあは俺が飼うぞ。とてもじゃないが他人に譲ろうとは思わない。」 「マジで!?あんなにゆっくり嫌いだったのにどうしてまた?」 確かにゆっくりは今でも嫌いだが、るーみあのようなゆっくりは嫌いにはなれない。 今まで友人の飼っていたさとりも嫌いであったが、今なら普通に接することができそうだ。 「分かったよ、希望した人には断わりの連絡入れておくから。」 「わざわざすまないな。」 「大丈夫だ、文句言われるかもしれないが俺のさとりのセクシーショットで許してくれると思うから。」 何でそれで許すようなやつにるーみあを飼わせようとしたんだよ。どう考えてもそいつはHENTAIじゃないか。 というか何だよさとりのセクシーショットって。 「俺のおか・・・、そういやお前るーみあにバッジを付けてやったのか?」 「バッジ?なんだそれ?」 聞きなれない単語が友人から聞かされる。どうやら飼いゆっくりには野良との区別をつける為にバッジをつけるらしい。 そうとは知らずに一人でるーみあを外に出していた自分が怖い。早くるーみあにバッジを付けてやらないと大変だ。 「どうやったらバッジは手に入るんだ?」 「簡単だよ、最寄りのゆっくりショップに行ってバッジ試験の申請をして、加工所に行って試験を受けて合格すれば良い。」 「試験ってことはやっぱり勉強しないと駄目なのか?」 友人に試験について詳しく聞くことにする。とりあえずはゆっくりショップで胴バッジ申請を行い書類審査をすれば、 一番ランクの低い銅バッジはすぐに貰えるようだ。それ以上の銀、金となると専用の試験が行われるらしい。 「まあそんなに難しいことじゃないから、心配しなくてもいいぞ。胴付きは皆賢いゆっくりだからな。」 そう言って友人は俺に試験に出る内容と、飼いゆっくりとしての振る舞いについて簡単に説明してくれた。 詳しいことはまた後日家に来て直接るーみあに教えてくれるため、一度電話を切ることにした。 しかし友人に言われたことで、俺は一つ不安に思うことがあった。 「なあるーみあ、お前最初俺に会った時に噛みついたよな。あれはどうしてなんだ?」 飼いゆっくりは決して人間に手を出してはいけないようだ。これを破ってしまえば、即座にバッジを没収されてしまうらしい。 痛くはないといえ、るーみあが俺に噛みついたのは事実でありそこが気になった。 「あれはおにいーしゃんがおおきなゆっくりだとおもったから、ごはんさんだとおもったのだー。」 それで食いついて離さなかったのか。でも人間とゆっくりを間違えるとは、これで試験に受かるのかちょっと不安になってきた。 とりあえずるーみあのバッジ試験の為にもちゃんと話せるようにしないとな。 あれから二か月ほど過ぎた。るーみあは今では立派な成体となり随分としっかり成長したものだと思っている。 バッジの方も銀は比較的に簡単に取得することが出来て、昨日ついに金バッジ試験にも合格することができた。 親馬鹿かもしれないが、るーみあに何かご褒美をあげないとな。 「るーみあ、今日は外で食事をしようか。」 「本当なのかー!?るーみあお外でご飯さんを食べるのは初めてなのだー!」 予想以上に嬉しそうな反応をしてくれる。こっちまで嬉しくなってくる。 まあ外食といっても近くのファミレスなんだがな。 「すいません、ここはゆっくり同伴でも大丈夫でしょうか?」 最近ではペットとしてゆっくりを連れ込む人間が多くなっているが、ゆっくりを拒否する店ももちろんある。 ここははたして大丈夫だろうか。 「申し訳ありませんお客様、当店ではペット、食用のゆっくり持ち込みは御断りさせてもらってます。」 駄目だったか、しかしペットか食用でなければ良いのか。 あまり利用はしたくなかったが、ここぐらいしかるーみあと一緒に食事は出来ないのだからしかたない。 「実はこのゆっくりは盲導ゆっくりとして飼っているんですよ。迷惑はかけませんからどうかお願いできませんか?」 俺は常に携帯している障害者手帳を店員に見せる。るーみあが金バッジであることも幸いしてか、店員は席へと案内してくれた。 席に着いてるーみあに食べたいものを選びなさいと言おうとした時、るーみあが俺に質問をしてきた。 「お兄さんっておめめが見えなかったの?」 まあもっとも疑問だよな。杖も突いてないし見た目はどう見ても普通に見えるし。 「まあそうだな。といっても別に気にすることじゃないぞ、生まれつきだったからな。」 「じゃあるーみあと同じだったんだね!」 初めての告白に俺の方が驚かされる。るーみあに異常があったのなら、友人に会った時やペットショップで何か言われるはずだ。 しかし、特に何も障害があるようには言われなかったが。 「るーみあもね、周りが真っ暗で何も見えて無かったのだ!でもお兄さんのお家に来てからは、 だんだんと周りが良く見えるようになったのだ!」 後で分かったことだが、るーみあ種は周りから身を隠すために自分の体を黒い球体で隠すらしい。 どういった方法なのか分からないが、大抵のるーみあ種は常に隠れている。 周りのゆっくりからは見つからないが、るーみあ自身にも回りを見ることは出来ないという間抜けな能力だ。 そんなるーみあ種が姿を見せるのは新月の夜か、自分が安心だと思った場所だけである。 それで家に来た当初はよく壁にぶつかっていたわけか。懐いてきてるーみあは俺の周りが安全だと認識したらしい。 「るーみあはこれからお兄さんのおめめになるのだ!お兄さんを少しでもゆっくりさせるよ!」 「ありがとうなるーみあ、でもそんな心配はしなくていいぞ。俺は常に心の目が開いているからな。」 昔お世話になった人の言葉だ。他にも道具無しで歩けるように特訓してくれた先輩方にも感謝している。 あの人たちは今頃何をしているんだろうか。 「そうなのかー!じゃあお兄さん何か食べたい物を言ってね、るーみあが代わりに注文してあげるのだ。」 「そうだな、じゃあるーみあと同じものをお願いさせてもらおうか。」 そういうとるーみあはパフェとケーキを二人前ずつ注文してくれた。 おまけ おめでとう!るーみあはるーみにゃに進化した! 「さてそろそろ寝るとしようか。」 「お兄さん、今日は一緒に寝てもいい?」 「別にいいぞ。ただし、ちゃんと着替えてお飾りも取ってくればだが。」 「お飾りがないとゆっくり出来ないけど、わかったのだ!」 「じゃあ俺は先に布団に行ってるからな。」 そうしてしばらく待っていると、るーみあがお兄さんが待っている布団へと潜り込んできた。 しかし、お兄さんは何か違和感を感じた。何やらるーみあの息遣いが荒く、その上体をやけに擦りつけてくるのだ。 おかしいと思いるーみあの体に触れてみると、どうやらるーみあは何も身に付けていないようだった。 おまけに頭とお尻には何かネコのような耳と尻尾の感触まである。触っていると気持ち良いのかるーみあはますます興奮する。 お兄さんの理性と本能が激しく攻防を繰り広げる内に、いつのまにか外が明るくなっていた。 るーみあも満足したのか寝息を立てているのを確認して、お兄さんは急いでるーみあのお飾りを付けてやると 二度とお飾りを外させない様にすることを固く心に誓ったのであった。 後書き Exるーみあとは、お飾りが外れて発情して猫化してしまったるーみにゃだったんだよ! HENTAIでごめんね・・・。 基本種胴付きを書き終えて、新しく希少種胴付きを書き始めています。 原作でも大好きなるーみあを書きましたが、設定もほとんどなくて苦労しました。 るーみあの飼い主がゆっくりを嫌っていたのは、うるさくて周りを把握しづらいからです。 実際目が見えない方にはソナーのように反射した音で回りが見えているかのように動ける人もいますし。 目が見えない方の生活はあくまでもSSですから適当です。自分は障害者手帳とか見たことありませんから、常に持ち歩いてるのか不明です。 まあこの飼い主さんは男塾の月光のような人ですが。 いつかルーミアがわはーと言わないかなと思うHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん